(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-13
(54)【発明の名称】柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置
(51)【国際特許分類】
G01R 31/00 20060101AFI20240906BHJP
【FI】
G01R31/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023508503
(86)(22)【出願日】2022-12-01
(85)【翻訳文提出日】2023-02-06
(86)【国際出願番号】 CN2022135849
(87)【国際公開番号】W WO2024040782
(87)【国際公開日】2024-02-29
(31)【優先権主張番号】202211034144.X
(32)【優先日】2022-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523041300
【氏名又は名称】国網浙江省電力有限公司海塩県供電公司
(71)【出願人】
【識別番号】523041311
【氏名又は名称】海塩南原電力工程有限責任公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】陳 剛
(72)【発明者】
【氏名】潘 克勤
(72)【発明者】
【氏名】汪 沢州
(72)【発明者】
【氏名】張 泰山
(72)【発明者】
【氏名】陳 倫
(72)【発明者】
【氏名】舒 能文
(72)【発明者】
【氏名】鮑 建飛
(72)【発明者】
【氏名】屠 孝杰
(72)【発明者】
【氏名】干 玉成
(72)【発明者】
【氏名】陸 燕峰
(72)【発明者】
【氏名】謝 益峰
(72)【発明者】
【氏名】蒋 海忠
(72)【発明者】
【氏名】李 名文
(72)【発明者】
【氏名】周 弘毅
(72)【発明者】
【氏名】王 晨波
(72)【発明者】
【氏名】江 欣
(72)【発明者】
【氏名】李 豹
(72)【発明者】
【氏名】孫 豪豪
(72)【発明者】
【氏名】張 知宇
(72)【発明者】
【氏名】陸 超宇
(72)【発明者】
【氏名】銭 厚池
(72)【発明者】
【氏名】胡 燕偉
(72)【発明者】
【氏名】張 依辰
(72)【発明者】
【氏名】雷 健新
(72)【発明者】
【氏名】張 建栄
(72)【発明者】
【氏名】高 原
(72)【発明者】
【氏名】孫 帥
(72)【発明者】
【氏名】李 想
【テーマコード(参考)】
2G036
【Fターム(参考)】
2G036AA14
2G036AA19
2G036BA01
2G036BB06
(57)【要約】
本発明は、柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置を開示し、柱上スイッチにおける磁気誘導装置の位置を固定するために用いられ、順に接続された係止板、固定板及びアダプタープレートを含む固定モジュールと、柱上スイッチの指示針に伴って回転し、磁性鋼が設置される指示針回転モジュールと、アダプタープレートに固定され、指示針回転モジュールの位置信号を検出するための磁気誘導センサが設置される磁気誘導モジュールと、を含む。本発明は、磁性鋼と磁気誘導センサの間の磁気誘導の作用によって柱上スイッチの投入や遮断位置をリアルタイムでオンライン収集し、信号伝送によって柱上スイッチの遠隔状態監視を実現し、作業者が現場で巡検するための人手や物資の払い出しを減少させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置であって、
柱上スイッチにおける磁気誘導装置の位置を固定するために用いられ、順に接続された係止板(1110)、固定板(1120)及びアダプタープレート(1130)を含む固定モジュールと、
柱上スイッチの指示針に伴って回転し、磁性鋼(1340)が設置される指示針回転モジュールと、
アダプタープレート(1130)に固定され、指示針回転モジュールの位置信号を検出するための磁気誘導センサ(1230)が設置される磁気誘導モジュールと、を含む、
ことを特徴とする柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置。
【請求項2】
前記指示針回転モジュールは磁性鋼アーム取付け板(1320)を含み、前記磁性鋼アーム取付け板(1320)の一端にはストッパー(1310)が固定され、他端には磁性鋼アーム(1330)が固定され、前記磁性鋼アーム(1330)の内部には磁性鋼(1340)が設置され、前記ストッパー(1310)は柱上スイッチの指示針に固定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置。
【請求項3】
前記磁気誘導モジュールはセンサ固定板(1240)を含み、前記センサ固定板(1240)は、取付け箱本体(1270)と箱蓋(1210)で構成される取付け箱キャビティ本体(1271)の内部に固定され、前記センサ固定板(1240)には2つの磁気誘導センサ(1230)が固定され、前記取付け箱本体(1270)の片側には金属ホースジョイント(1280)が設置され、前記金属ホースジョイント(1280)は磁気誘導センサ(1230)の配線のために用いられる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置。
【請求項4】
前記取付け箱本体(1270)の開口エッジにはエッジ突出部(1273)が設置され、前記箱蓋(1210)の開口に向く側にはエッジ突出部(1273)の形状にマッチングする溝が設置され、前記取付け箱本体(1270)と箱蓋(1210)の間にはガスケット(1220)が設置される、
ことを特徴とする請求項3に記載の柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置。
【請求項5】
前記係止板(1110)は係止板水平部(1111)と、係止板水平部(1111)の両端に接続される係止板垂直部(1112)とを含み、2つの係止板垂直部(1112)の間には係止板水平部に接続される係止板凸条が設置され、前記固定板(1120)の両端にはそれぞれ1つの係止板垂直部(1112)に対応する接続バンプ(1121)が設置され、2つの接続バンプ(1121)の間には固定凸条(1123)が設置され、前記固定板(1120)には2つのアダプターバンプ(1122)が設置される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置。
【請求項6】
前記アダプタープレート(1130)はアダプタープレート水平部(1132)と、アダプタープレート水平部(1132)の両端に接続されるアダプタープレート垂直部(1131)とを含み、前記アダプタープレート垂直部(1131)は固定板(1120)におけるアダプターバンプ(1122)に対応して接続され、前記アダプタープレート水平部(1132)は磁気誘導モジュールの取付け箱本体(1270)に固定接続される、
ことを特徴とする請求項5に記載の柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力機器の検出技術分野に関し、特に、柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置に関する。
【背景技術】
【0002】
柱上スイッチは、一般的に、配電網回路の連絡、区間、支線に用いられ、回路の運転やメンテナンス点検作業を便利にする上で、電力網の電力供給の信頼性を向上させる。一部の稼働する柱上スイッチは稼働の開始時間が早いため、2つの遠隔機能を具備せず、現在の配網回線の運転やメンテナンスをスマート化させ、高効率にする要求を満たすことができない。現在、このような柱上スイッチの状態は、主に作業者により肉眼で判断され、判断の正確性が低い。
【0003】
中国特許文献に開示された「FTU及び柱上スイッチの現場検出装置」、その公開番号はCN112904195Aであり、公開日は2021-06-04であり、端子台と蓄電池は主箱の内部に設けられ、表示操作パネルにはデジタル表示パイロットランプが設けられ、デジタル表示パイロットランプは内部結線における変流器に接続され、デジタル表示パイロットランプは端子台に対応するノードに接続され、航空プラグインターフェースは主箱の両側に設けられ、航空プラグ転接線を介して柱上スイッチとFTUにそれぞれ電気接続され、回線箱は主箱の内部に着脱可能に設けられ、航空プラグ転接線を収容することを実現する。本願は、デジタル表示パイロットランプが設置されることにより、検出装置では、FTUと柱上スイッチとの従来配線方式を変えず、検出装置の転接により、FTUと柱上スイッチの動作状態情報を直感的にパネルに表示させることを実現し、作業者は大量の検出装置を持たずに検出作業を完了することができ、作業効率を大幅に向上させ、当該検出装置は必要な検出器や計器などを一体に統合し、使用しやすい。しかし、当該技術は、依然として作業者が現場で定期的に巡検する必要があり、人力がかかるし適時性が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来技術において、作業者が現場で柱上スイッチ状態を判断し、又は作業者が定期的に巡検する必要があることで、大量の人力がかかるという問題を解決するために、柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置を提供し、磁性鋼と磁気誘導センサの間の磁気誘導の作用によって柱上スイッチの投入や遮断位置をリアルタイムでオンライン収集し、信号伝送によって柱上スイッチの遠隔状態監視を実現し、作業者が現場で巡検するための人手や物資の払い出しを減少させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するために、本発明は、以下の技術的解決手段を用いる。
柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置であって、
柱上スイッチにおける磁気誘導装置の位置を固定するために用いられ、順に接続された係止板、固定板及びアダプタープレートを含む固定モジュールと、
柱上スイッチの指示針に伴って回転し、磁性鋼が設置される指示針回転モジュールと、
アダプタープレートに固定され、指示針回転モジュールの位置信号を検出するための磁気誘導センサが設置される磁気誘導モジュールと、を含む。
【0006】
本発明において、指示針回転モジュールは柱上スイッチの指示針に固定され、指示針の回転に伴って回転し、指示針が投入状態を示す時、指示針回転モジュールの磁性鋼は投入状態に対応する位置に回転し、この時、磁気誘導モジュールにおいて、磁性鋼が回転した投入状態に対応する位置に対応する場所には1つの磁気誘導センサが設置され、磁性鋼と相互に誘導することで投入状態信号を発生し、同様に、指示針が遮断状態を示す時、指示針回転モジュールの磁性鋼は遮断状態に対応する位置に回転し、磁気誘導モジュールにおいて、磁性鋼が回転した遮断状態に対応する位置に対応する場所には他の磁気誘導センサが設置され、磁性鋼と相互に誘導することで遮断状態信号を発生し、よって、磁気誘導モジュールにおける磁気誘導センサは磁性鋼と誘導することによって発生した信号の異なりにより柱上スイッチ状態を検出することができ、同時に発生した信号を無線伝送することで遠隔監視を実現することができる。
【0007】
好ましくは、前記指示針回転モジュールは磁性鋼アーム取付け板を含み、前記磁性鋼アーム取付け板の一端にはストッパーが固定され、他端には磁性鋼アームが固定され、前記磁性鋼アームの内部には磁性鋼が設置され、前記ストッパーは柱上スイッチの指示針に固定される。
【0008】
本発明において、柱上スイッチの指示針は固定軸を回って回転し、指示針回転モジュールのストッパーは指示針に係合されて固定され、磁性鋼アーム取付け板の一端はストッパーに固定接続されることによって、全体の指示針回転モジュールと指示針は同じ固定軸を回って回転し、磁性鋼アーム取付け板は、2つの折れ目がある板金品であり、磁性鋼アーム取付け板の他端には磁性鋼アームが固定されることによって、磁性鋼アームにより固定された磁性鋼と指示針は固定軸の反対する2つの方向に位置し、磁性鋼、固定軸と指示針は、同一の直線にあるため、磁性鋼がある位置は、指示針の指示方向を示すことによって柱上スイッチの状態を示すことができる。
【0009】
好ましくは、前記磁気誘導モジュールはセンサ固定板を含み、前記センサ固定板は、取付け箱本体と箱蓋で構成される取付け箱キャビティ本体の内部に固定され、前記センサ固定板には2つの磁気誘導センサが固定され、前記取付け箱本体の片側には金属ホースジョイントが設置され、前記金属ホースジョイントは磁気誘導センサの配線のために用いられる。
【0010】
本発明において、取付け箱本体と箱蓋は密閉されたキャビティを構成し、内部にはセンサ固定板が固定され、センサ固定板の長さ方向には左右それぞれ1つの磁気誘導センサが対称に設置され、磁気誘導センサのセンサ固定板における位置を微調整することができ、1つのセンサを投入状態時の磁性鋼の位置に対応させ、他のセンサを遮断状態時の磁性鋼の位置に対応させ、2つのセンサの信号出力コードは金属ホースジョイントを介して引き出し、またキャビティの内部に接続端子を設置してもよく、接続端子の一端を介してセンサに接続され、他端は絶縁難燃性シールドケーブルに接続されて金属ホースジョイントから引き出し、密閉や、配線を便利にする目的を達成する。
【0011】
好ましくは、前記取付け箱本体の開口エッジにはエッジ突出部が設置され、前記箱蓋の開口に向く側にはエッジ突出部の形状にマッチングする溝が設置され、前記取付け箱本体と箱蓋の間にはガスケットが設置される。本発明において、取付け箱本体と箱蓋には、対応するエッジ突出部と溝を設置し、固定接続効果を強化する上でキャビティの密封性を向上させると共に、取付け箱本体と箱蓋の間に設置されたガスケットは、更にキャビティの密封性を向上させることができる。
【0012】
好ましくは、前記係止板は係止板水平部と、係止板水平部の両端に接続される係止板垂直部とを含み、2つの係止板垂直部の間には係止板水平部に接続される係止板凸条が設置され、前記固定板の両端にはそれぞれ1つの係止板垂直部に対応する接続バンプが設置され、2つの接続バンプの間には固定凸条が設置され、前記固定板には2つのアダプターバンプが設置される。
【0013】
本発明において、柱上スイッチには開閉指示プレートがあり、当該指示プレートと柱上スイッチ本体の間は一定の隙間が存在し、係止板に設置される係止板凸条は開閉指示プレート上端の隙間に係止することができ、固定板に設置される固定凸条は開閉指示プレート下端の隙間に係止することができ、よって、係止板を開閉指示プレートの上端に係止させ、固定板を開閉指示プレートの下端に係止させ、同時に係止板垂直部と接続バンプにはいずれもネジ穴が設置され、ネジを介して係止板垂直部と対応する接続バンプを固定接続させることによって、係止板と固定板を開閉指示プレートに固定する。
【0014】
好ましくは、前記アダプタープレートはアダプタープレート水平部と、アダプタープレート水平部の両端に接続されるアダプタープレート垂直部とを含み、前記アダプタープレート垂直部は固定板におけるアダプターバンプに対応して接続され、前記アダプタープレート水平部は磁気誘導モジュールの取付け箱本体に固定接続される。
【0015】
本発明において、アダプタープレートのアダプタープレート垂直部と固定板におけるアダプターバンプにはいずれも対応するネジ穴が設置され、ネジを介してアダプタープレートを固定板に固定接続させることができ、アダプタープレート水平部には、取付け箱本体が固定され、よって指示針が回転する固定軸は固定板とアダプタープレートで囲む領域にあり、同時に取付け箱本体は固定軸の下方に位置し、同時に指示針回転モジュールにおける磁性鋼が回転する水平高さ範囲は、取付け箱本体の水平高さの上下限範囲内にある。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、以下のような好適な効果を有する。指示針に固定される磁性鋼と磁気誘導センサの間の磁気誘導の作用により、非接触方式で、柱上スイッチの投入や遮断位置をリアルタイムでオンライン収集し、信号伝送によって柱上スイッチの遠隔状態監視を実現し、作業者が現場で巡検するための人手や物資の払い出しを減少させ、装置全体は、附属品の方式で柱上スイッチに取り付けられることができ、従来の機器を変更や破壊する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施例における柱上スイッチを示す図である。
【
図2】本発明の実施例における磁気誘導装置の分解図である。
【
図3】本発明の実施例における磁気誘導装置の正面図である。
【
図4】本発明の実施例における磁気誘導装置の正面断面図である。
【
図5】本発明の実施例における磁気誘導装置の側面断面図である。
【
図6】本発明の実施例における磁気誘導モジュールの分解図である。
【
図7】本発明の実施例における磁気誘導装置が柱上スイッチに取り付けられて使用される状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面と実施形態に合わせて本発明を更に説明する。
【0019】
図1に示されるのは従来の柱上スイッチ2000であり、柱上スイッチ表面には開閉指示プレート2010が固定され、開閉指示プレート上端面2012と開閉指示プレート下端面2013を含み、開閉指示プレートと柱上スイッチの間は開閉指示プレートの隙間2011が存在し、開閉指示プレートの下方には指示針2020が設置され、指示針が回転する固定軸は開閉指示プレート中央線の延長線に位置する。本発明において、固定モジュールの内部における係止板1110と固定板1120は開閉指示プレートに固定され、
図2~6に示すように、柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置は、柱上スイッチにおける磁気誘導装置の位置を固定するために用いられ、順に接続された係止板1110、固定板1120及びアダプタープレート1130を含む固定モジュールと、柱上スイッチの指示針に伴って回転し、磁性鋼1340が設置される指示針回転モジュールと、アダプタープレート1130に固定され、指示針回転モジュールの位置信号を検出するための磁気誘導センサ1230が設置される磁気誘導モジュールと、を含む。
【0020】
指示針回転モジュールは磁性鋼アーム取付け板1320を含み、2つの折れ目がある板金品であり、その一端はリングプレート1321であり、他端はストレートプレート1322であり、リングプレートとストレートプレートはいずれも垂直方向であり、リングプレートはストッパー1310に固定接続され、両者にはいずれもネジ穴が設置されネジにより接続され、リングプレートの中央にある円孔とストッパーの中央にある円孔が同心であり、且つ、指示針2020が回転する固定軸と同軸に設置される。ストレートプレートには磁性鋼アーム1330が固定され、磁性鋼アームはストレートプレートの磁気誘導モジュールに向く側に固定され、同様にネジとネジ穴によって接続され、磁性鋼アーム1330の内部には、磁性鋼1340を固定するために磁性鋼を載置する溝が設置され、ストッパー1310は柱上スイッチの指示針に係止接続される。
【0021】
図6に示すように、磁気誘導モジュールはセンサ固定板1240を含み、センサ固定板1240は、取付け箱本体1270と箱蓋1210で構成される取付け箱キャビティ本体1271の内部に固定され、取付け箱キャビティ本体の底部にはいくつかの接続ストッパーが設置され、センサ固定板はネジとネジ穴を介して接続ストッパーに接続され、取付け箱キャビティ本体を上下に2層に分け、センサ固定板の中間位置には溝が設置され、当該溝の形状は接続端子1260の形状に合致することによって、接続端子を取付け箱キャビティ本体の下層に固定し、接続端子の一部はセンサ固定板の平面よりも高く突出する。センサ固定板の溝の両側には左右それぞれ1つの固定溝1241が対称に設置され、左側の固定溝の上方には1つの磁気誘導センサが設置され、左側の固定溝の下方には1つの固定ブロックが設置され、ネジを介して固定ブロックと磁気誘導センサ1230を接続することによってセンサをセンサ固定板に固定し、右側の固定溝には同じ方式で他の磁気誘導センサが固定され、センサを固定溝の方向に沿って左右に移動することでセンサの位置を微調整することができる。取付け箱本体1270の片側は取付け箱貫通孔端1273であり、金属ホースジョイント1280が設置され、2つの磁気誘導センサの信号線は接続端子に接続され、接続端子は更に、ケーブルにより金属ホースジョイントから引き出し、対応する無線伝送モジュールに接続され、信号を遠隔伝送する。
【0022】
取付け箱本体1270の開口エッジにはエッジ突出部1273が設置され、箱蓋1210の開口に向く側にはエッジ突出部1273の形状にマッチングする溝が設置され、取付け箱本体1270と箱蓋1210の間にはガスケット1220が設置されてキャビティに対する密閉処理を行って、ガスケットはシリコンパッドであってもよい。
【0023】
係止板1110は係止板水平部1111と係止板水平部1111の両端に接続される係止板垂直部1112を含み、2つの係止板垂直部1112の間には係止板水平部に接続される係止板凸条が設置され、係止板凸条の厚さは開閉指示プレートの隙間に合致し、係止板垂直部の厚さは係止板水平部より大きく、係止板垂直部の底面側にはネジ穴が設置される。固定板1120の両端にはそれぞれ1つの係止板垂直部1112に対応する接続バンプ1121が設置され、接続バンプには、係止板垂直部のネジ穴に対応するネジ山貫通孔が設置されることによって、ネジを介して固定板と係止板を接続させることができ、2つの接続バンプ1121の間には固定凸条1123が設置され、固定凸条の厚さは開閉指示プレートの隙間に合致し、固定板1120には2つのアダプターバンプ1122が設置され、アダプターバンプと固定凸条は固定板の対向する両側にあり、アダプターバンプの水平方向にはネジ穴が設置される。
【0024】
アダプタープレート1130はアダプタープレート水平部1132とアダプタープレート水平部1132の両端に接続されるアダプタープレート垂直部1131を含み、アダプタープレート垂直部1131にはネジ穴が設置され、ネジを介して固定板1120におけるアダプターバンプ1122に対応して接続され、アダプタープレートを固定板に固定し、アダプタープレート水平部1132はアダプタープレート垂直部の下方に位置し、磁気誘導モジュールの取付け箱本体1270は固定接続される。
【0025】
本発明において、指示針回転モジュールは柱上スイッチの指示針に固定され、指示針の回転に伴って回転し、指示針が投入状態を示す時、指示針回転モジュールの磁性鋼は投入状態に対応する位置に回転し、この時、磁気誘導モジュールにおいて、磁性鋼が回転した投入状態に対応する位置に対応する場所には1つの磁気誘導センサが設置され、磁性鋼と相互に誘導することで投入状態信号を発生し、同様に、指示針が遮断状態を示す時、指示針回転モジュールの磁性鋼は遮断状態に対応する位置に回転し、磁気誘導モジュールにおいて、磁性鋼が回転した遮断状態に対応する位置に対応する場所には他の磁気誘導センサが設置され、磁性鋼と相互に誘導することで遮断状態信号を発生し、よって、磁気誘導モジュールにおける磁気誘導センサは磁性鋼と誘導することによって発生した信号の異なりにより柱上スイッチ状態を検出することができ、同時に発生した信号を無線伝送することで遠隔監視を実現することができる。
【0026】
本発明において、柱上スイッチの指示針は固定軸を回って回転し、指示針回転モジュールのストッパーは指示針に係合されて固定され、磁性鋼アーム取付け板の一端はストッパーに固定接続されることによって、全体の指示針回転モジュールと指示針は同じ固定軸を回って回転し、磁性鋼アーム取付け板は、2つの折れ目がある板金品であり、磁性鋼アーム取付け板の他端には磁性鋼アームが固定されることによって、磁性鋼アームにより固定された磁性鋼と指示針は固定軸の反対する2つの方向に位置し、磁性鋼、固定軸と指示針は、同一の直線にあるため、磁性鋼がある位置は、指示針の指示方向を示すことによって柱上スイッチの状態を示すとができる。ストッパーは指示針に基づいてカスタマイズが行われ、正確に指示針に係合する必要があり、指示針が回転する時に偏向することを防止する。
【0027】
本発明において、取付け箱本体と箱蓋は密閉されたキャビティを構成し、内部にはセンサ固定板が固定され、センサ固定板の長さ方向には左右それぞれ1つの磁気誘導センサが対称に設置され、磁気誘導センサのセンサ固定板における位置を微調整することができ、1つのセンサを投入状態時の磁性鋼の位置に対応させ、他のセンサを遮断状態時の磁性鋼の位置に対応させ、2つのセンサの信号出力コードは金属ホースジョイントを介して引き出し、またキャビティの内部に接続端子を設置してもよく、接続端子の一端を介してセンサに接続され、他端は絶縁難燃性シールドケーブルに接続されて金属ホースジョイントから引き出し、密閉や、配線を便利にする目的を達成する。
【0028】
本発明において、取付け箱本体と箱蓋には、対応するエッジ突出部と溝を設置し、固定接続効果を強化する上でキャビティの密封性を向上させると共に、取付け箱本体と箱蓋の間に設置されたガスケットは、更にキャビティの密封性を向上させることができる。
【0029】
本発明において、柱上スイッチには開閉指示プレートがあり、当該指示プレートと柱上スイッチ本体の間は一定の隙間が存在し、係止板に設置される係止板凸条は開閉指示プレート上端の隙間に係止することができ、固定板に設置される固定凸条は開閉指示プレート下端の隙間に係止することができ、よって、係止板を開閉指示プレートの上端に係止させ、固定板を開閉指示プレートの下端に係止させ、同時に係止板垂直部と接続バンプにはいずれもネジ穴が設置され、ネジを介して係止板垂直部と対応する接続バンプを固定接続させることによって、係止板と固定板を開閉指示プレートに固定する。
【0030】
本発明において、アダプタープレートのアダプタープレート垂直部と固定板におけるアダプターバンプにはいずれも対応するネジ穴が設置され、ネジを介してアダプタープレートを固定板に固定接続させることができ、アダプタープレート水平部には、取付け箱本体が固定され、よって指示針が回転する固定軸は固定板とアダプタープレートで囲む領域にあり、同時に取付け箱本体は固定軸の下方に位置し、同時に指示針回転モジュールにおける磁性鋼が回転する水平高さ範囲は、取付け箱本体の水平高さの上下限範囲内にある。
【0031】
図3、4、5に示すように、本発明の磁気誘導装置が組み立てられた後の状態を示す図であり、
図7に示すように、磁気誘導装置を柱上スイッチに取り付けた後の状態を示す図であり、図中では、係止板は開閉指示プレート上端面に係止接続され、その係止板凸条は上側に位置する開閉指示プレートの隙間に挿入され、固定板は開閉指示プレート下端面に係止接続され、その固定凸条は下側に位置する開閉指示プレートの隙間に挿入される。ネジを介して係止板と固定板を接続することによって固定モジュールを開閉指示プレートに固定し、その後、磁気誘導モジュールをアダプタープレートのアダプタープレート水平部の柱上スイッチから離れる側に固定する。取付け完了後、指示針は固定モジュールと指示針回転モジュールの間に位置し、指示針回転モジュールのストッパーは指示針に係合されて固定されることによって、指示針回転モジュールは指示針に伴って回転する。磁性鋼アーム取付け板のリングプレートはストッパーに接続され、磁性鋼アーム取付け板のストレートプレートの磁気誘導モジュールに向く側は磁性鋼アームに接続されることによって、磁性鋼アームと取付け箱本体の間は一定の隙間が存在し、磁性鋼アームの内部に磁性鋼を設置する。磁気誘導センサは取付け箱キャビティ本体上側の最も磁性鋼アームに近接する側に設置されることによって、磁気誘導センサは、より磁性鋼により誘導されやすい。同時に、磁気誘導センサの信号出力コードは接続端子の一端に接続され、接続端子の他端は、ハーネスケーブルを集束した後、金属ホースジョイントから引き出して電力プライベートネットワークの外付けのアンテナに接続されることによって、検出した柱上スイッチ状態信号は無線伝送を通じて遠隔監視を実現する。本発明の装置は、蓄電池を内蔵することで給電されてもよいし、外部の太陽エネルギー給電装置に接続されて給電されてもよい。
【0032】
磁気誘導センサは磁場の変化を検出することができ、磁気誘導センサ近傍は磁性鋼を有する時、磁気誘導センサは信号を受信し、本発明の実施例には2つの磁気誘導センサが設置され、1つは、指示針の遮断状態信号を検出するために用いられ、遮断状態センサであり、他の1つは、指示針の投入状態信号を検出するために用いられ、投入状態センサである。指示針が遮断状態を示す時、遮断信号を受信することができるように、磁性鋼の位置に基づいてそのうち1つの磁気誘導センサの位置を調節して固定し、指示針が投入状態を示す時、投入信号を受信することができるように、同様に磁性鋼の位置に基づいて他の磁気誘導センサの位置を調節して固定する。2つの磁気誘導センサの位置が固定された後、指示針は開閉指示プレートの遮断位置を示す時、遮断状態であることを示し、この時の遮断信号を受信することができる磁気誘導センサは信号を有して遮断信号を出力し、指示針は開閉指示プレートの投入位置を示す時、投入状態であることを示し、この時の投入信号を受信することができる磁気誘導センサは信号を有して投入信号を出力する。そのため、遮断状態センサは信号を有する時、この時の柱上スイッチが遮断状態であると判断することができ、投入状態センサは信号を有する時、私たちはこの時の柱上スイッチが投入状態であると判断することができる。
【0033】
上記実施例は、本発明を更に論述と説明し、理解を容易にするためのものであり、本発明を何ら制限するものではなく、本発明の精神と原則を逸脱しない限り、なされたいかなる修正、等価変更と改良などは、全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【0034】
(付記)
(付記1)
柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置であって、
柱上スイッチにおける磁気誘導装置の位置を固定するために用いられ、順に接続された係止板(1110)、固定板(1120)及びアダプタープレート(1130)を含む固定モジュールと、
柱上スイッチの指示針に伴って回転し、磁性鋼(1340)が設置される指示針回転モジュールと、
アダプタープレート(1130)に固定され、指示針回転モジュールの位置信号を検出するための磁気誘導センサ(1230)が設置される磁気誘導モジュールと、を含む、
ことを特徴とする柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置。
【0035】
(付記2)
前記指示針回転モジュールは磁性鋼アーム取付け板(1320)を含み、前記磁性鋼アーム取付け板(1320)の一端にはストッパー(1310)が固定され、他端には磁性鋼アーム(1330)が固定され、前記磁性鋼アーム(1330)の内部には磁性鋼(1340)が設置され、前記ストッパー(1310)は柱上スイッチの指示針に固定される、
ことを特徴とする付記1に記載の柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置。
【0036】
(付記3)
前記磁気誘導モジュールはセンサ固定板(1240)を含み、前記センサ固定板(1240)は、取付け箱本体(1270)と箱蓋(1210)で構成される取付け箱キャビティ本体(1271)の内部に固定され、前記センサ固定板(1240)には2つの磁気誘導センサ(1230)が固定され、前記取付け箱本体(1270)の片側には金属ホースジョイント(1280)が設置され、前記金属ホースジョイント(1280)は磁気誘導センサ(1230)の配線のために用いられる、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置。
【0037】
(付記4)
前記取付け箱本体(1270)の開口エッジにはエッジ突出部(1273)が設置され、前記箱蓋(1210)の開口に向く側にはエッジ突出部(1273)の形状にマッチングする溝が設置され、前記取付け箱本体(1270)と箱蓋(1210)の間にはガスケット(1220)が設置される、
ことを特徴とする付記3に記載の柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置。
【0038】
(付記5)
前記係止板(1110)は係止板水平部(1111)と、係止板水平部(1111)の両端に接続される係止板垂直部(1112)とを含み、2つの係止板垂直部(1112)の間には係止板水平部に接続される係止板凸条が設置され、前記固定板(1120)の両端にはそれぞれ1つの係止板垂直部(1112)に対応する接続バンプ(1121)が設置され、2つの接続バンプ(1121)の間には固定凸条(1123)が設置され、前記固定板(1120)には2つのアダプターバンプ(1122)が設置される、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置。
【0039】
(付記6)
前記アダプタープレート(1130)はアダプタープレート水平部(1132)と、アダプタープレート水平部(1132)の両端に接続されるアダプタープレート垂直部(1131)とを含み、前記アダプタープレート垂直部(1131)は固定板(1120)におけるアダプターバンプ(1122)に対応して接続され、前記アダプタープレート水平部(1132)は磁気誘導モジュールの取付け箱本体(1270)に固定接続される、
ことを特徴とする付記5に記載の柱上スイッチの状態を検出するための磁気誘導装置。
【符号の説明】
【0040】
1110 係止板、1111 係止板水平部、1112 係止板垂直部、1120 固定板、1121 接続バンプ、1122 アダプターバンプ、1123 固定凸条、1130 アダプタープレート、1131 アダプタープレート垂直部、1132 アダプタープレート水平部、1210 箱蓋、1220 ガスケット、1230 磁気誘導センサ、1240 センサ固定板、1241 固定溝、1250 固定ブロック、1260 接続端子、1270 取付け箱本体、1271 取付け箱キャビティ本体、1272 取付け箱本体貫通孔端、1273 エッジ突出部、1280 金属ホースジョイント、1310 ストッパー、1320 磁性鋼アーム取付け板、1321 リングプレート、1322 ストレートプレート、1330 磁性鋼アーム、1340 磁性鋼、2000 柱上スイッチ、2010 開閉指示プレート、2011 開閉指示プレートの隙間、2012 開閉指示プレート上端面、2013 開閉指示プレート下端面、2020 指示針。
【国際調査報告】