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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-13
(54)【発明の名称】カメラ装置及び光学機器
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/55 20210101AFI20240906BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20240906BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20240906BHJP
   H04N 23/52 20230101ALI20240906BHJP
   H04N 23/57 20230101ALI20240906BHJP
   G02B 7/04 20210101ALI20240906BHJP
   G03B 5/00 20210101ALI20240906BHJP
【FI】
G03B17/55
G03B17/02
G03B30/00
H04N23/52
H04N23/57
G02B7/04 E
G03B5/00 J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505163
(86)(22)【出願日】2022-07-27
(85)【翻訳文提出日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 KR2022011033
(87)【国際公開番号】W WO2023013957
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】10-2021-0102998
(32)【優先日】2021-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100203208
【弁理士】
【氏名又は名称】小笠原 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】パク,サンオク
【テーマコード(参考)】
2H044
2H104
2K005
5C122
【Fターム(参考)】
2H044BE02
2H044BE09
2H044BE18
2H104CC00
2K005CA02
2K005CA03
2K005CA24
2K005CA40
2K005CA45
2K005CA53
5C122EA03
5C122EA54
5C122GE11
5C122GE18
(57)【要約】
実施例は、第1放熱部材、第1放熱部材上に配置され、第1放熱部材の一部を露出させるホールを含む第1基板、及びホールに配置されるイメージセンサーを含む移動部と、第1放熱部材から離隔して配置される第2基板及び第2基板上に配置される第2放熱部材を含む固定部と、固定部に対して移動部が光軸方向に垂直な方向に移動することを支持する支持部材と、を含み、イメージセンサーは第1放熱部材と結合し、第2放熱部材は第1放熱部材から離隔し、光軸方向に第1放熱部材と重畳するように配置される。
【選択図】 図22
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2基板と、
前記第2基板上に配置される第2放熱部材と、
前記第2放熱部材上に配置される第1放熱部材と、
前記第1放熱部材上に配置され、ホールを含む第1基板と、
前記第1放熱部材上に配置されるイメージセンサーと、を含み、
前記イメージセンサーは前記第1放熱部材と結合し、光軸に垂直な方向に移動し、
前記第2放熱部材は前記第1放熱部材から離隔し、前記光軸方向に前記第1放熱部材と重畳するように配置される、カメラ装置。
【請求項2】
前記第2放熱部材は、前記第2基板の上面又は下面上に配置される、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項3】
前記第2放熱部材は、前記第2基板の上面又は下面上に配置される、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項4】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離は0.15mm~0.3mmである、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項5】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離を前記第1放熱部材の厚さで割った値は1.4~3.75である、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項6】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離を前記第1基板の厚さで割った値は0.8~2である、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項7】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離を前記第2基板の厚さで割った値は2/3~2である、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項8】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離を前記第2放熱部材の厚さで割った値は1.4~3.75である、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項9】
前記第1放熱部材及び前記第2放熱部材のうちの少なくとも一つは、放熱面積を増加させるための溝を含む、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項10】
前記第2放熱部材は、前記第1放熱部材と対向する前記第2基板の第1面に配置され、
前記第2基板は、前記第2基板の前記第1面から露出されて前記第2放熱部材と接触する第1導電層を含む、請求項1に記載のカメラ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、カメラ装置及びこれを含む光学機器に関する。
【背景技術】
【0002】
超小型及び低電力消耗のためのカメラ装置は既存の一般的なカメラ装置に使用されたボイスコイルモーター(voice Coil Motor:vCM)の技術を適用することが困り、これに関連した研究が活発に行われてきた。
【0003】
スマートフォン及びカメラの装着された携帯電話のような電子製品の需要及び生産が増加している。携帯電話用カメラは高画素化及び小型化の趨勢にあり、よってアクチュエータも小型化、大口径化、マルチ機能化している。高画素化の携帯電話用カメラを具現するために、携帯電話用カメラの性能向上及びオートフォーカシング、シャッター振れ改善、及びズーム(Zoom)機能などの追加的な機能が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施例は、熱放出効率を向上させ、光軸方向の高さを減らすことができるカメラ装置及びこれを含む光学機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施例によるカメラ装置は、第1放熱部材、第1放熱部材上に配置され、第1放熱部材の一部を露出させるホールを含む第1基板、及びホールに配置されるイメージセンサーを含む移動部と、第1放熱部材から離隔して配置される第2基板及び第2基板上に配置される第2放熱部材を含む固定部と、固定部に対して移動部が光軸方向に垂直な方向に移動することを支持する支持部材と、を含み、イメージセンサーは第1放熱部材と結合し、第2放熱部材は第1放熱部材から離隔し、光軸方向に第1放熱部材と重畳するように配置される。
【0006】
他の実施例によるカメラ装置は、第2基板と、前記第2基板上に配置される第2放熱部材と、前記第2放熱部材上に配置される第1放熱部材と、前記第1放熱部材上に配置され、ホールを含む第1基板と、前記第1放熱部材上に配置されるイメージセンサーと、を含み、前記イメージセンサーは前記第1放熱部材と結合し、光軸に垂直な方向に移動し、前記第2放熱部材は前記第1放熱部材から離隔し、前記光軸方向に前記第1放熱部材と重畳するように配置される。
【0007】
前記第2放熱部材は、前記第2基板の上面又は下面上に配置され得る。前記第1放熱部材は、前記第1基板の前記ホール内に配置される突出部を含むことができる。
【0008】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離は0.15mm~0.3mmであり得る。
【0009】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離は0.15mm~0.5mmであり得る。
【0010】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離を前記第1放熱部材の厚さで割った値は1.4~3.75であり得る。
【0011】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離を前記第1基板の厚さで割った値は0.8~2であり得る。
【0012】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離を前記第2基板の厚さで割った値は2/3~2であり得る。
【0013】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離を前記第2放熱部材の厚さで割った値は1.4~3.75であり得る。
【0014】
前記第1放熱部材の厚さは前記第2放熱部材の厚さと同一であり得る。
【0015】
前記第2放熱部材が前記第1放熱部材と重畳する面積は前記第1放熱部材の面積の80%以上100%以下であり得る。
【0016】
前記第1放熱部材の面積は、前記第2放熱部材の面積の55%以上80%以下であり得る。
【0017】
前記第1放熱部材及び第2放熱部材のそれぞれは金属プレートであり得る。
【0018】
前記第1放熱部材及び前記第2放熱部材のうちの少なくとも一つは、放熱面積を増加させるための溝を含むことができる。
【0019】
前記第2放熱部材は前記第1放熱部材と対向する前記第2基板の第1面に配置され、前記第2基板は、前記第2基板の前記第1面から露出されて前記第2放熱部材と接触する第1導電層を含むことができる。
【0020】
前記第2基板は、前記第1導電層と連結され、前記第2基板の前記第1面の反対面である前記第2基板の第2面から露出される第2導電層を含むことができる。
【0021】
前記第2導電層は、前記第2基板のグラウンドと電気的に連結され得る。
【0022】
前記溝は既設定のパターンを有するように形成され、前記既設定のパターンは、ストライプ状、網状、メッシュ(mech)状、又は複数のドット状であり得る。
【発明の効果】
【0023】
実施例は、第1及び第2放熱部材の放熱を用いて熱放出効率を向上させることができ、発熱増加に起因してカメラ装置の温度が増加することを防止することができる。
【0024】
また、実施例は、温度増加を防止することにより、イメージセンサーのノイズ増加及びイメージセンサーの解像力悪化を防止することができ、レンズの膨張によるオートフォーカシングの信頼性が悪くなることを防止することができる。
【0025】
また、実施例は、第2基板部に開口を形成することにより、第1基板部を第2放熱部材に近く位置させることができ、よってカメラ装置の光軸方向の長さ(又は高さ)を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】実施例によるカメラ装置の斜視図である。
【0027】
図2】カバー部材を除去したカメラ装置の斜視図である。
【0028】
図3図1のカメラ装置の分解斜視図である。
【0029】
図4a】カメラ装置の図1のAB方向についての断面図である。
【0030】
図4b】カメラ装置の図1のCD方向についての断面図である。
【0031】
図4c】カメラ装置の図1のEF方向についての断面図である。
【0032】
図5図3のAF移動部の分解斜視図である。
【0033】
図6】ボビン、センシングマグネット、バランシングマグネット、第1コイル、回路基板、第1位置センサー、及びキャパシタの斜視図である。
【0034】
図7】ボビン、ハウジング、回路基板、上部弾性部材、センシングマグネット、及びバランシングマグネットの斜視図である。
【0035】
図8】ハウジング、ボビン、下部弾性部材、マグネット、及び回路基板の底面斜視図である。
【0036】
図9】イメージセンサー部の斜視図である。
【0037】
図10a図9のイメージセンサー部の第1分解斜視図である。
【0038】
図10b図9のイメージセンサー部の第2分解斜視図である。
【0039】
図11図10aのホルダー、第2コイル、イメージセンサー、OIS位置センサー、及び第1基板部の斜視図である。
【0040】
図12a】第1基板部、イメージセンサー、及び第1放熱部材の第1斜視図である。
【0041】
図12b】第1基板部、イメージセンサー、及び第1放熱部材の第2斜視図である。
【0042】
図13a】第2基板部及び第2放熱部材の後面斜視図である。
【0043】
図13b】第1基板部及び第2基板部の平面図である。
【0044】
図14a】ホルダーの底面斜視図である。
【0045】
図14b】ホルダー、第1基板部、及び支持基板を示す図である。
【0046】
図15】ホルダー、第2コイル、第1基板部、イメージセンサー、及び支持基板の斜視図である。
【0047】
図16】支持基板の実施例を示す図である。
【0048】
図17】第1回路基板及び支持基板の底面斜視図である。
【0049】
図18a】ホルダー及びベースに結合される支持基板の第1斜視図である。
【0050】
図18b】ホルダー及びベースに結合される支持基板の第2斜視図である。
【0051】
図19a】第1基板部、ホルダー、支持基板、及び弾性部材の底面図である。
【0052】
図19b図19aのGH方向についての断面図である。
【0053】
図19c図19aのIJ方向についての断面図である。
【0054】
図19d図19aのKL方向についての断面図である。
【0055】
図20a】OIS移動部のX軸方向の移動を説明するための図である。
【0056】
図20b】OIS移動部のy軸方向の移動を説明するための図である。
【0057】
図20c】3チャネル駆動の際のOIS移動部の時計方向の回転を説明するための図である。
【0058】
図20d】3チャネル駆動の際のOIS移動部の反時計方向の回転を説明するための図である。
【0059】
図20e】4チャネル駆動の際のOIS移動部の時計方向の回転を説明するための図である。
【0060】
図20f】4チャネル駆動の際のOIS移動部の反時計方向の回転を説明するための図である。
【0061】
図21】制御部及び第1~第3センサーのブロック図である。
【0062】
図22図4bのレンズモジュール、第2回路基板、イメージセンサー、第1放熱部材、第2基板部、及び第2放熱部材の簡略概念図である。
【0063】
図23a】他の実施例によるレンズモジュール、第2回路基板、イメージセンサー、第1放熱部材、第2基板部、及び第2放熱部材の簡略概念図である。
【0064】
図23b図23aの変形例を示す図である。
図23c図23aの変形例を示す図である。
図23d図23aの変形例を示す図である。
図23e図23aの変形例を示す図である。
図23f図23aの変形例を示す図である。
図23g図23aの変形例を示す図である。
図23h図23aの変形例を示す図である。
【0065】
図24a図23aの他の変形例を示す図である。
【0066】
図24b図24aの変形例を示す図である。
図24c図24aの変形例を示す図である。
図24d図24aの変形例を示す図である。
図24e図24aの変形例を示す図である。
【0067】
図25a図24aの他の変形例を示す図である。
【0068】
図25b図25aの変形例を示す図である。
図25c図25aの変形例を示す図である。
【0069】
図26】実施例による光学機器の斜視図である。
【0070】
図27図26に示す光学機器の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0071】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
【0072】
ただ、本発明の技術思想は説明する一部の実施例に限定されるものではなく、相異なる多様な形態に具現され、本発明の技術思想の範疇内で実施例らの構成要素の一つ以上を選択的に結合又は置換して使用することができる。
【0073】
また、本発明の実施例で使用する用語(技術的及び科学的用語を含み)は、はっきり特に定義して記述しない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解可能な意味に解釈され、辞書に定義されている用語のように一般的に使用される用語は関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味が解釈されることができるであろう。
【0074】
また、本発明の実施例で使用する用語は実施例を説明するためのもので、本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数型は、文句で特に言及しない限り、複数型も含むことができ、「A及び(と)B、Cの少なくとも一つ(又は一つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせることができる全ての組合せの中で一つ以上を含むことができる。
【0075】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該構成要素の本質、順番又は手順などに限定されない。
【0076】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載された場合、その構成要素は他の構成要素に直接的に連結、結合又は接続される場合だけではなく、その構成要素と他の構成要素との間にあるさらに他の構成要素によって「連結」、「結合」又は「接続」される場合も含むことができる。また、各構成要素の「上又は下」に形成又は配置されるものとして記載される場合、上又は下は二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけではなく、一つ以上のさらに他の構成要素が二つの構成要素の間に形成又は配置される場合も含む。また「上又は下」と表現される場合、一構成要素を基準に上方だけではなく下方の意味も含むことができる。
【0077】
以下、AF移動部は、レンズ駆動装置、レンズ駆動部、vCM(voice Coil Motor)、アクチュエータ(Actuator)又はレンズムービングデバイス(lens moving device)などに代替して表現することができ、以下、「コイル」という用語はコイルユニット(coil unit)に代替して表現することができ、「弾性部材」という用語は弾性ユニット又はスプリングに代替して表現することができる。
【0078】
また、以下の説明で、「端子(terminal)」は、パッド(pad)、電極(electrode)、導電層(conductive layer)、又はボンディング部などに代替して表現することができる。
【0079】
以下の説明で、「基板部」、「回路基板」、「基板」は互いに交替又は代替して使用することができる。
【0080】
説明の辺宜上、実施例によるレンズ駆動装置は、デカルト座標系(x、y、z)を使用して説明するが、他の座標系を使用して説明することもでき、実施例はこれに限られない。各図面で、x軸とy軸は光軸方向であるz軸に対して垂直な方向を意味し、光軸方向であるz軸方向を「第1方向」と言い、x軸方向を「第2方向」と言い、y軸方向を「第3方向」と言うことができる。また、例えば、x軸方向を「第1水平方向及び第2水平方向のうちのいずれか一つ」と表現し、y軸方向を「第1水平方向及び第2水平方向のうちのいずれか一つ」と表現することができる。
【0081】
また、例えば、光軸は、レンズバレルに装着されたレンズの光軸であり得る。第1方向は、イメージセンサーの撮像領域に垂直な方向であり得る。また、例えば、光軸方向は、光軸に平行な方向であり得る。
【0082】
実施例によるカメラ装置は、「オートフォーカシング機能」を果たすことができる。ここで、オートフォーカシング機能とは、被写体の画像の焦点を自動でイメージセンサー面に結像させることを言う。
【0083】
以下、カメラ装置は、「カメラモジュール」、「カメラ」、「撮像装置」、又は「レンズ移動装置」などに代替して表現することもできる。
【0084】
また、実施例によるカメラ装置は、「手ぶれ補正機能」を果たすことができる。ここで、手ぶれ補正機能とは、静止画像の撮影の際、使用者の手ぶれに起因する振動によって、撮影されたイメージの外郭線がはっきりと形成できないことを防止することを言う。
【0085】
図1は実施例によるカメラ装置10の斜視図であり、図2はカバー部材300を除去したカメラ装置10の斜視図であり、図3図1のカメラ装置10の分解斜視図であり、図4aはカメラ装置10の図1のAB方向についての断面図であり、図4bはカメラ装置10の図1のCD方向についての断面図であり、図4cはカメラ装置10の図1のEF方向についての断面図であり、図5図3のAF移動部100の分解斜視図であり、図6はボビン110、センシングマグネット180、バランシングマグネット185、第1コイル120、回路基板190、第1位置センサー170、及びキャパシタ195の斜視図であり、図7はボビン110、ハウジング140、回路基板190、上部弾性部材150、センシングマグネット180、及びバランシングマグネット185の斜視図であり、図8はハウジング140、ボビン110、下部弾性部材160、マグネット130、及び回路基板190の底面斜視図である。
【0086】
図1図8を参照すると、カメラ装置10は、AF移動部100及びイメージセンサー部350を含むことができる。
【0087】
カメラ装置10は、カバー部材300及びレンズモジュール400のうちの少なくとも一つをさらに含むことができる。カバー部材300及び後述する下部ベース210はケース(case)を構成することができる。
【0088】
AF移動部100はレンズモジュール400と結合され、光軸OA方向に又は光軸に平行な方向にレンズモジュールを移動させて、AF移動部100によってカメラ装置200のオートフォーカシング機能を果たすことができる。
【0089】
イメージセンサー部350は、イメージセンサー810を含むことができる。イメージセンサー部350は、イメージセンサー810を光軸に垂直な方向に移動させることができる。また、イメージセンサー部350は、光軸を基準に又は光軸を回転軸としてイメージセンサー810をティルト(tilt)又は回転(rotation)(又はローリング(rilling))させることができる。イメージセンサー部350によってカメラ装置10の手ぶれ補正機能を果たすことができる。
【0090】
例えば、イメージセンサー810は、レンズモジュール400を通過した光を感知するための撮像領域を含むことができる。ここで、撮像領域は、有効領域、受光領域、アクティブ領域(Active Area)、又は画素領域に代替して表現することができる。例えば、イメージセンサー810の撮像領域は、フィルター610を通過した光が入射して光が含むイメージが結像する部位であり、少なくとも一つの単位ピクセル(pixel)を含むことができる。例えば、撮像領域は、複数の単位ピクセルを含むことができる。
【0091】
AF移動部100は、「レンズ移動部」又は「レンズ駆動装置」に代替して表現することができる。もしくは、AF移動部100は、「第1移動部(又は第2移動部)」、「第1アクチュエータ(actuator)(又は第2アクチュエータ)」又は「AF駆動部」に代替して表現することもできる。
【0092】
また、イメージセンサー部350は、「イメージセンサー移動部」又は「イメージセンサーシフト部」、[センサー移動部]、又は[センサーシフト部]に代替して表現することができる。もしくは、イメージセンサー部350は、第2移動部(又は第1移動部)又は「第2アクチュエータ(又は第1アクチュエータ)」に代替して表現することもできる。
【0093】
図5及び図6を参照すると、AF移動部100は、レンズモジュールを光軸方向に移動させることができる。例えば、AF移動部100は、ボビン110を光軸方向に移動させる。例えば、AF移動部100は、ボビン(bobbin)110、第1コイル120、マグネット130、及びハウジング140を含むことができる。 AF移動部100は、上部弾性部材150、及び下部弾性部材160をさらに含むことができる。
【0094】
また、AF移動部100は、AFフィードバック駆動のために、第1位置センサー170、回路基板190、及びセンシングマグネット180をさらに含むことができる。また、AF移動部100は、バランシングマグネット185、及びキャパシタ195のうちのいずれか一つをさらに含むことができる。
【0095】
ボビン110はハウジング140の内側に配置され、第1コイル120とマグネット130との間の電磁気的相互作用によって光軸OAの方向又は第1方向(例えば、Z軸方向)に移動することができる。
【0096】
ボビン110は、レンズモジュール400と結合されるか又はレンズモジュール400を装着するための開口を有し得る。例えば、ボビン110の開口はボビン110を光軸方向に貫通する貫通ホールであり、ボビン110の開口の形状は、円形、楕円形、又は多角形であり得るが、これに限定されるものではない。
【0097】
レンズモジュール400は、少なくとも一つのレンズ及び/又はレンズバレル(lens barrel)を含むことができる。
【0098】
例えば、レンズモジュール400は、一つ以上のレンズ、及び一つ以上のレンズを収容するレンズバレルを含むことができる。ただし、レンズモジュールの一構成がレンズバレルに限定されるものではなく、一つ以上のレンズを支持することができるホルダー構造であれば何でも可能である。
【0099】
例えば、レンズモジュール400は、一例としてボビン110と螺合することができる。もしくは、例えば、レンズモジュール400は、一例としてボビン110と接着剤(図示せず)を介して結合され得る。一方、レンズモジュール400を通過した光はフィルター610を通過してイメージセンサー810に照射され得る。
【0100】
ボビン110は外側面に設けられる突出部111を備えることができる。例えば、突出部111は光軸OAに垂直な直線に平行な方向に突出することができるが、これに限定されるものではない。
【0101】
ボビン110の突出部111はハウジング140の溝部25aに対応し、ハウジング140の溝部25a内に挿入又は配置され、ボビン110が光軸を中心に一定の範囲以上に回転することを抑制又は防止することができる。また、突出部111は、外部衝撃などによってボビン110が光軸方向(例えば、上部弾性部材150から下部弾性部材160に向かう方向)に規定の範囲以内で動くようにするストッパーの役割を果たすことができる。
【0102】
ボビン110の上面には、上部弾性部材150の第1フレーム連結部153との空間的干渉を回避するための第1逃避溝112aが設けられ得る。また、ボビン110の下面には、下部弾性部材160の第2フレーム連結部163との空間的干渉を回避するための第2逃避溝112bが設けられ得る。
【0103】
ボビン110は、上部弾性部材150に結合及び固定されるための第1結合部116aを含むことができる。例えば、ボビン110の第1結合部は突起形態を有し得るが、これに限定されるものではなく、他の実施例では、平面又は溝の形状を有し得る。
【0104】
また、ボビン110は、下部弾性部材160に結合及び固定されるための第2結合部116bを含むことができる。例えば、第2結合部116bは突起形態を有し得るが、これに限定されるものではなく、他の実施例では、平面又は溝の形態を有することもできる。
【0105】
図5を参照すると、ボビン110の外側面には、コイル120が着座、挿入、又は配置される溝105が設けられ得る。ボビン110の溝105は、第1コイル120の形状と一致する閉曲線形状(例えば、リング形状)を有し得る。
【0106】
また、ボビン110には、センシングマグネット180が着座、挿入、固定、又は配置される第1着座溝26aが設けられ得る。また、ボビン110の外側面には、バランシングマグネット185が着座、挿入、固定、又は配置される第2着座溝26bが設けられ得る。例えば、ボビン110の第1及び第2着座溝26a、26bはボビン110の向き合う外側面に形成され得る。
【0107】
図5及び図7を参照すると、ボビン110と上部弾性部材150との間にはダンパー48が配置され得る。例えば、ダンパー48は、ボビン110と上部弾性部材150の第1フレーム連結部153との間に配置され、両者と接触、結合又は付着することができる。
【0108】
例えば、ボビン110は、上部弾性部材150の第1フレーム連結部153に対応して上面から突出する突起104が形成され得る。例えば、突起104は、ボビン110の第1逃避溝の底面から突出し得る。
【0109】
ダンパー48は、ボビン110の突起104と上部弾性部材150の第1フレーム連結部153との間に配置され得る。ダンパー48はボビン110の突起104及び第1フレーム連結部153に接触して付着することができ、ボビン110の振動を緩衝又は吸収する役割を果たすことができる。例えば、ダンパー48はダンピング部材(例えば、シリコン)から形成され得る。突起104はダンパー48をガイドする役割を果たすことができる。
【0110】
ボビン110の上面には、第1方向(又は光軸方向)にカバー部材300の突出部305に対応、対向、又はオーバーラップする位置に形成される溝119又は溝部が形成され得る。例えば、溝119は、第1逃避溝112aの底面から陥没するように形成され得る。他の実施例では、溝119はボビン110の上面から陥没するように形成され得る。
【0111】
第1コイル120はボビン110に配置されるか又はボビン110と結合される。例えば、コイル120はボビン110の外側面に配置され得る。例えば、第1コイル120は光軸OAを中心に回転する方向にボビン110の外側面を取り囲むことができるが、これに限定されるものではない。
【0112】
第1コイル120はボビン110の外側面に直接巻き取られることもできるが、これに限定されるものではなく、他の実施例によれば、第1コイル120はコイルリングを用いてボビン110に巻き取られるか、多角リング形状のコイルブロックとして備えられることもできる。
【0113】
第1コイル120には電源又は駆動信号が提供され得る。第1コイル120に提供される電源又は駆動信号は直流信号又は交流信号であるかあるいは直流信号及び交流信号を含むことができ、電圧又は電流の形態を有し得る。
【0114】
第1コイル120に駆動信号(例えば、駆動電流)が供給されると、マグネット130との電磁気的相互作用によって電磁気力を形成することができ、形成された電磁気力によって光軸OAの方向にボビン110が移動することができる。
【0115】
AF稼働部の初期位置で、ボビン110は上方又は下方に移動することができ、これをAF稼働部の両方向駆動と言う。もしくは、AF稼働部の初期位置で、ボビン110は上方に移動することができ、これをAF稼働部の単方向駆動と言う。
【0116】
例えば、初期位置で、ボビン110の上方への最大ストロークは400μm~500μmであり、初期位置で、ボビン110の下方への最大ストロークは100μm~200μmであり得る。
【0117】
AF稼働部の初期位置で、光軸OAに垂直に光軸を通る直線に平行な方向に、第1コイル120はハウジング140に配置されるマグネット130と互いに対応するかオーバーラップするように配置され得る。
【0118】
例えば、AF稼働部は、ボビン110、及びボビン110に結合された構成(例えば、第1コイル120、センシングマグネット180及びバランシングマグネット180、185)を含むことができる。また、AF稼働部は、レンズモジュール400をさらに含むこともできる。
【0119】
そして、AF稼働部の初期位置は、第1コイル120に電源を印加しない状態でAF稼働部の最初位置であり、又は上部及び下部弾性部材150、160がただAF稼働部の重さのみによって弾性変形することによってAF稼働部が置かれる位置であり得る。また、ボビン110の初期位置は、重力がボビン110からベース210の方向に作用するとき、又はこれと反対に重力がベース210からボビン110の方向に作用するときにAF稼働部が置かれる位置であり得る。
【0120】
センシングマグネット(sensing magnet)180は第1位置センサー170が感知するための磁場を提供することができ、バランシングマグネット185はセンシングマグネット180の磁界影響を相殺させ、センシングマグネット180に対する重さ均衡を保つ役割を果たすことができる。
【0121】
センシングマグネット180は、「センサーマグネット」又は「第2マグネット」に代替して表現することもできる。センシングマグネット180はボビン110に配置されるか又はボビン110に結合され得る。センシングマグネット180は第1位置センサー170と向き合うように配置され得る。バランシングマグネット185はボビン110に配置されるか又はボビン110に結合され得る。例えば、バランシングマグネット185はセンシングマグネット180の反対側に配置され得る。
【0122】
例えば、センシングマグネット及びバランシングマグネット180、185のそれぞれは一つのN極及び一つのS極を有する単極着磁マグネットであり得るが、これに限定されるものではない。他の実施例では、センシングマグネット及びバランシングマグネット180、185のそれぞれは二つのN極及び二つのS極を含む両極着座マグネット又は4極マグネットであり得る。
【0123】
センシングマグネット180はボビン110と一緒に光軸方向に移動することができ、第1位置センサー170は光軸方向に移動するセンシングマグネット180の磁場の強度又は磁気力を感知することができ、感知された結果による出力信号を出力することができる。
【0124】
例えば、光軸方向へのボビン110の変位によって第1位置センサー170が感知した磁場の強度又は磁気力が変化することができ、第1位置センサー170は感知された磁場の強度に比例する出力信号を出力することができ、第1位置センサー170の出力信号を用いてボビン110の光軸方向への変位を感知することができる。
【0125】
ハウジング140はカバー部材300の内側に配置される。例えば、ハウジング140はイメージセンサー部350上に配置され得る。
【0126】
ハウジング140は内側にボビン110を収容することができ、マグネット130、第1位置センサー170、及び回路基板190を支持することができる。
【0127】
図5図7及び図8を参照すると、ハウジング140は全体的に中空柱状を有し得る。例えば、ハウジング140は多角形(例えば、方形又は八角形)又は円形の開口を備えることができ、ハウジング140の開口は光軸方向にハウジング140を貫通する貫通ホール形態を有し得る。
【0128】
ハウジング140は、カバー部材300の側板302と対応又は対向する側部、及びカバー部材300のコーナーと対応又は対向するコーナーを含むことができる。
【0129】
カバー部材300の上板301の内面に直接衝突することを防止するために、ハウジング140は、ハウジング140の上部、上面又は上端に設けられるストッパー145を含むことができる。
【0130】
図5を参照すると、ハウジング140は、回路基板190を収容するための装着溝(又は着座溝)14aを含むことができる。装着溝14aは、回路基板190の形状と一致する形状を有し得る。
【0131】
図7を参照すると、ハウジング140は、回路基板190の端子部95の端子B1~B4を露出させるための開口を含むことができ、開口はハウジング140の側部に形成され得る。
【0132】
ハウジング140の上部、上端、又は上面には、上部弾性部材150の第1外側フレーム152と結合される少なくとも一つの第1結合部が設けられ得る。ハウジング140の下部、下端、又は下面には、下部弾性部材160の第2外側フレーム162に結合及び固定される第2結合部が設けられ得る。例えば、ハウジング140の第1及び第2結合部のそれぞれは平面形状、突起形状又は溝形状を有し得る。
【0133】
マグネット130は固定部であるハウジング140に配置され得る。例えば、マグネット130はハウジング140の側部に配置され得る。マグネット130はAF駆動のための駆動マグネットであり得る。他の実施例では、マグネット130はハウジングのコーナー部に配置されることもできる。
【0134】
例えば、マグネット130は、複数のマグネットユニットを含むことができる。例えば、マグネット130は、ハウジング140に配置される第1~第4マグネットユニット130-1~130-4を含むことができる。他の実施例では、マグネット130は2個以上のマグネットユニットを含むことができる。
【0135】
マグネット130は、ハウジング140の側部又はコーナーのうちの少なくとも一つに配置されることもできる。例えば、マグネット130の少なくとも一部はハウジング140の側部又はコーナーに配置され得る。もしくは、例えば、マグネット130の少なくとも一部はハウジング140の側部に配置され、残りの他部はハウジング140のコーナーに配置されることもできる。
【0136】
例えば、マグネットユニット130-1~130-4のそれぞれはハウジング130の4個のコーナーのうちで対応する一つのコーナーに配置される第1部分を含むことができる。また、マグネットユニット130-1~130-4のそれぞれは、ハウジング140の前記一つのコーナーに隣接したハウジング140のいずれか一つの側部に配置される第2部分を含むことができる。
【0137】
例えば、第1マグネットユニット130-1と第2マグネットユニット130-2とは第1水平方向(例えば、Y軸方向)に互いに対応又は対向し得る。第2マグネットユニット130-2と第3マグネットユニット130-3とは第2水平方向(例えば、X軸方向)に互いに対応又は対向し得る。第3マグネットユニット130-3と第4マグネットユニット130-4とは第1水平方向(例えば、Y軸方向)に互いに対応又は対向し得る。第4マグネットユニット130-4と第1マグネットユニット130-1とは第2水平方向(例えば、X軸方向)に互いに対応又は対向し得る。
【0138】
AF稼働部の初期位置で、マグネット130は、光軸OAに垂直でありながら光軸OAを通る直線に平行な方向に第1コイル120と少なくとも一部がオーバーラップするようにハウジング140に配置され得る。
【0139】
マグネット130は、1個のN極及び1個のS極を含む単極着磁マグネットであり得る。他の実施例では、マグネット130は、2個のN極及び2個のS極を含む両極着磁マグネット又は4極マグネットであってもよい。
【0140】
例えば、マグネット130は、AF動作及びOIS動作を実行するための共用マグネットであり得る。
【0141】
回路基板190はハウジング140に配置され、第1位置センサー170は回路基板190に配置又は実装され、回路基板190と電気的に連結され得る。例えば、回路基板190はハウジング140の装着溝14a内に配置され、回路基板190の端子95はハウジング140の外部に露出され得る。
【0142】
回路基板190は、外部端子又は外部装置と電気的に連結されるための複数の端子B1~B4を含む端子部(又は端子ユニット)95を備えることができる。回路基盤1900の複数の端子B1~B4は第1位置センサー170と電気的に連結され得る。
【0143】
第1位置センサー170は回路基板190の第1面に配置され、複数の端子B1~B4は回路基板190の第2面に配置され得る。ここで、回路基板190の第2面は回路基板190の第1面の反対面であり得る。例えば、回路基板190の第1面はボビン110又はセンシングマグネット180と向き合う回路基板190のいずれか一面であり得る。
【0144】
例えば、回路基板190は、プリント回路基板、又はFPCBであり得る。
【0145】
回路基板190は、第1端子~第4端子B1~B4と第1位置センサー170とを電気的に連結するための回路パターン又は配線(図示せず)を含むことができる。
【0146】
例えば、AF稼働部の初期位置で、第1位置センサー170は光軸OAに垂直であり、光軸OAを通る直線に平行な方向にセンシングマグネット180と少なくとも一部が対向するか又はオーバーラップし得る。他の実施例では、AF稼働部の初期位置で、第1位置センサーはセンシングマグネットと対向しないか又はオーバーラップしなくてもよい。
【0147】
第1位置センサー170は、光軸方向にボビン110の移動、変位又は位置を感知する役割を果たす。すなわち、第1位置センサー170は、ボビン110の移動によるボビン110に装着されたセンシングマグネット180の磁場又は磁場の強度を感知することができ、感知された結果による出力信号を出力することができ、第1位置センサー170の出力を用いて光軸方向のボビン110の移動、変位又は位置を感知することができる。
【0148】
第1位置センサー170は、ホールセンサー及びドライバー(Driver)を含むドライバーICであり得る。第1位置センサー170は、プロトコル(protocol)を用いたデータ通信、例えば、I2C通信を用いて外部に対してデータを送受信するための第1端子~第4端子、及び第1コイル120に駆動信号を直接提供するための第5端子及び第6端子を含むことができる。
【0149】
第1位置センサー170は回路基板190の第1端子~第4端子B1~B4と電気的に連結され得る。例えば、第1位置センサー170の第1端子~第4端子のそれぞれは、回路基板190の第1端子~第4端子B1~B4のうちで対応する一つと電気的に連結され得る。
【0150】
第1位置センサー170の第5端子及び第6端子は第1コイル120と電気的に連結され得る。例えば、第1位置センサー170は、上部弾性部材150及び下部弾性部材160のうちのいずれか一つを介して第1コイル120と電気的に連結され、第1コイル120に駆動信号を提供することができる。
【0151】
例えば、第1下部弾性部材160-1の一部は第1コイル120の一端と連結され、第1下部弾性部材160-1の他部は回路基板190と電気的に連結され得る。第2下部弾性部材160-2の一部は第1コイル120の他端と連結され、第2下部弾性部材160-2の他部は回路基板190と電気的に連結され得る。第1位置センサー170の第5端子及び第6端子は、回路基板190を介して第1及び第2下部弾性部材160-1、160-2及び第1コイル120と電気的に連結され得る。
【0152】
他の実施例では、第1コイルは、2個の上部弾性部材によって回路基板190及び第1位置センサー170の第5端子及び第6端子と電気的に連結されることもできる。
【0153】
例えば、第1位置センサー170がドライバーICである実施例では、回路基板190の第1及び第2端子B1、B2は電源を提供するための電源端子であり、第3端子はクロック信号の送受信のための端子であり、第4端子はデータ信号の送受信のための端子であり得る。
【0154】
他の実施例では、第1位置センサー170はホールセンサー(Hall sensor)であり得る。ここで、第1位置センサー170は、駆動信号又は電源が提供される二つの入力端子と、センシング電圧(又は出力電圧)を出力するための二つの出力端子とを含むことができる。例えば、回路基板190の第1及び第2端子B1、B2を介して第1位置センサー170に駆動信号が提供され、第1位置センサー170の出力は第3及び第4端子B3、B4を介して外部に出力され得る。また、第1コイル120の回路基板190と電気的に連結され得る。そして、回路基板190は、第1端子~第4端子B1~B4とは別個に、2個の端子をさらに含むことができ、別個の2個の端子を介して外部から駆動信号が第1コイル120に提供され得る。
【0155】
例えば、第1位置センサー170の電源端子のうちでグラウンド端子はカバー部材300と電気的に連結され得る。
【0156】
キャパシタ195は、回路基板190の第1面に配置又は実装され得る。キャパシタ195はチップ(chip)形態である。ここで、チップは、キャパシタ195の一端に相当する第1端子、及びキャパシタ195の他端に相当する第2端子を含むことができる。キャパシタ195は「容量性素子」又はコンデンサー(condensor)に代替して表現することもできる。
【0157】
キャパシタ195は、外部から第1位置センサー170に電源(又は駆動信号)を提供するための回路基板190の第1及び第2端子B1、B2に電気的に並列に連結され得る。もしくは、キャパシタ195は、回路基板190の第1及び第2端子B1、B2に電気的に連結される第1位置センサー170の端子に電気的に並列に連結されることもできる。
【0158】
キャパシタ195は回路基板190の第1及び第2端子B1、B2に電気的に並列に連結されることにより、外部から第1位置センサー170に提供される電源信号GND、VDDに含まれたリップル(ripple)成分を除去する平滑回路の役割を果たすことができ、これにより第1位置センサー170に安定的に一定した電源信号を提供することができる。
【0159】
上部弾性部材150はボビン110の上部、上端、又は上面及びハウジング140の上部、上端、又は上面と結合され、下部弾性部材160はボビン110の下部、下端、又は下面及びハウジング140の下部、下端、又は下面と結合され得る。
【0160】
上部弾性部材150及び下部弾性部材160は、ハウジング140に対してボビン110を弾支することができる。
【0161】
上部弾性部材150は、互いに電気的に分離されるか又は互いに離隔する複数の上部弾性ユニット(例えば、150-1、150-2)を含むことができ、下部弾性部材160は、互いに電気的に分離されるか又は互いに離隔する複数の下部弾性ユニット(例えば、160-1、160-2)を含むことができる。
【0162】
2個の弾性ユニットを含むが、他の実施例では、上部弾性部材及び下部弾性部材のうちの少なくとも一つは単一のユニット又は単一の構成として具現されることもできる。
【0163】
上部弾性部材150は、ボビン110の上部、上面、又は上端に結合又は固定される第1内側フレーム151、ハウジング140の上部、上面、又は上端に結合又は固定される第1外側フレーム152、及び第1内側フレーム151と第1外側フレーム152とを連結する第1フレーム連結部153をさらに含むことができる。
【0164】
下部弾性部材160は、ボビン110の下部、下面、又は下端に結合又は固定される第2内側フレーム161、ハウジング140の下部、下面、又は下端に結合又は固定される第2外側フレーム162、及び第2内側フレーム161と第2外側フレーム162とを互いに連結する第2フレーム連結部163を含むことができる。内側フレームは内側部に代替して表現することができ、外側フレームは外側部に代替して表現することができ、フレーム連結部は連結部に代替して表現することもできる。
【0165】
第1及び第2フレーム連結部153、163のそれぞれは少なくとも一つ以上の折曲部又はカーブ部(又は曲線部)をなすように形成されることで一定形状のパターンを形成することができる。
【0166】
上部弾性部材150及び下部弾性部材160のそれぞれは、伝導性材質、例えば、金属材質からなり得る。また、上部弾性部材150及び下部弾性部材160のそれぞれは、弾性部材、例えば、リーフスプリングなどから形成され得る。
【0167】
図8を参照すると、回路基板190には2個のパッド5a、5bが形成され、2個のパッド5a、5bは第1位置センサー170と電気的に連結され得る。例えば、のパッド5a、5bは第1位置センサー170の第5端子及び第6端子と電気的に連結され得る。
【0168】
また、回路基板190の第1パッド5aは第1下部弾性ユニット160-1と電気的に連結され、回路基板190の第2パッド5bは第2下部弾性ユニット160-2と電気的に連結され得る。
【0169】
例えば、第1下部弾性ユニット160-1の第2外側フレーム162は、回路基板190の第1パッド5aと結合されるか又は電気的に連結される第1ボンディング部4aを含むことができ、第2下部弾性ユニット160-2の第2外側フレーム162は、回路基板190の第2パッド5bと電気的に連結される第2ボンディング部4bを含むことができる。
【0170】
他の実施例では、上部弾性部材150又は下部弾性部材160のうちの少なくとも一つは、2個の弾性部材を含むことができる。例えば、上部弾性部材150及び下部弾性部材160のうちのいずれか一つの2個の弾性部材のそれぞれは回路基板190の第1及び第2パッドのうちで対応する一つに結合されるか又は電気的に連結され、第1コイル120は2個の弾性部材に電気的に連結されることもできる。
【0171】
図9はイメージセンサー部350の斜視図であり、図10aは図9のイメージセンサー部350の第1分解斜視図であり、図10bは図9のイメージセンサー部350の第2分解斜視図であり、図11図10aのホルダー270、第2コイル230、イメージセンサー810、OIS位置センサー240、及び第1基板部255の斜視図であり、図12aは第1基板部255、イメージセンサー810、及び第1放熱部材370の第1斜視図であり、図12bは第1基板部255、イメージセンサー810、及び第1放熱部材370の第2斜視図であり、図13aは第2基板部800及び第2放熱部材380の後面斜視図であり、図13bは第1基板部255及び第2基板部800の平面図であり、図14aはホルダー270の底面斜視図であり、図14bはホルダー270、第1基板部255及び支持基板310を示し、図15はホルダー270、第2コイル230、第1基板部255、イメージセンサー810、及び支持基板310の斜視図であり、図16は支持基板の実施例を示し、図17は第1回路基板250及び支持基板310の底面斜視図であり、図18aはホルダー270及びベース210に結合される支持基板310の第1斜視図であり、図18bはホルダー270及びベース210に結合される支持基板310の第2斜視図であり、図19aは第1基板部255、ホルダー270、支持基板310、及び弾性部材315の底面図であり、図19bは図19aのGH方向についての断面図であり、図19cは図19aのIJ方向についての断面図であり、図19dは図19aのKL方向についての断面図である。
【0172】
図9図19dを参照すると、イメージセンサー部350は、固定部、及び固定部から離隔して配置されるOIS移動部を含むことができる。イメージセンサー部350は、固定部とOIS移動部とを連結する支持基板310を含むことができる。イメージセンサー部350は、固定部に対してOIS移動部を弾力的に支持するための弾性部材315をさらに含むことができる。
【0173】
また、図面には示していないが、他の実施例では、カメラ装置は、固定部(例えば、AF移動部)とOIS移動部とを連結するワイヤ又はワイヤスプリングをさらに含むことができる。例えば、ワイヤの一端はハウジング140(又は上側弾性部材150)と結合され、ワイヤの他端はホルダー270と結合され得る。例えば、ワイヤの一端はソルダーによって上側弾性部材と結合され得る。例えば、ワイヤの他端はソルダーによってホルダー270に配置される導電材質の端子に結合され得る。
【0174】
例えば、ワイヤは光軸方向に平行に配置され得る。例えば、ワイヤはハウジング140のコーナー及び/又はホルダー270のコーナーに配置され得る。例えば、ワイヤは、4個のワイヤを含むことができ、4個のワイヤのそれぞれはハウジング140の4個のコーナー及び/又はホルダー270の4個のコーナーのうちで対応する一つに配置され得る。例えば、ホルダー270のコーナーのそれぞれには、4個のワイヤのうちで対応する一つと結合されるための端子が配置され得る。
【0175】
支持基板310は、OIS移動部が光軸に垂直な方向に移動するか、又は光軸を軸としてOIS移動部がティルト又は既設定の範囲内で回転するように、固定部に対してOIS移動部を支持することができる。
【0176】
OIS移動部は、イメージセンサー810を含むことができる。例えば、OIS移動部は、第1基板部255、第1基板部255に配置されるイメージセンサー810、及び第1基板部255に配置される第1放熱部材370を含むことができる。また、例えば、移動部は、光軸方向にマグネット130と対向して配置される第2コイル230、及び第1基板部255に配置される第2位置センサー240をさらに含むことができる。
【0177】
OIS移動部は、第2コイル230と第1基板部255との間に配置され、第1基板部255を収容するホルダー270をさらに含むことができる。ホルダー270は「離隔部材」に代替して表現することもできる。他の実施例では、ホルダー270は省略し、第2コイル230は第1基板部255、例えば、第1回路基板250に配置されることもできる。
【0178】
OIS移動部は、フィルター610をさらに含むことができる。OIS移動部は、フィルター610を収容するためのフィルターホルダー600をさらに含むことができる。
【0179】
固定部は、第1基板部255から離隔して第1基板部255と電気的に連結される第2基板部800を含むことができる。また、固定部は、AF移動部のハウジング140、及びハウジング140に配置されたマグネット130を含むことができる。「基板部」という用語は「基板」、「回路基板」、又は「プリント基板」に代替して表現することもできる。
【0180】
固定部は、第2基板部800を収容し、カバー部材300と結合されるベース210をさらに含むことができる。ベース210は第2基板部800と結合され得る。また、固定部は、ベース210と結合されるカバー部材300をさらに含むことができる。また、例えば、AF移動部のハウジング140も固定部に相当し得る。
【0181】
ホルダー270はAF移動部の下に配置され得る。例えば、ホルダー270は非伝導性部材からなり得る。例えば、ホルダー270は射出成形工程によって形状化の容易な射出成形材質からなり得る。また、ホルダー27は絶縁物質から形成され得る。また、例えば、ホルダー270は、樹脂、又はプラスチックの材質からなり得る。
【0182】
図11図14a、図14b、及び図15を参照すると、ホルダー270は、上面42A、上面42Aの反対面である下面42B、及び上面42Aと下面42Bとを連結する側面42Cを含むことができる。例えば、ホルダー270の下面42Bは、第2基板部800と対向するか又は向き合うことができる。
【0183】
ホルダー270は第1基板部255を支持することができ、第1基板部266と結合され得る。例えば、第1基板部266はホルダー270の下に配置され得る。例えば、ホルダー270の下部、下面、又は下端は第1基板部255の上部、上面、又は上端と結合され得る。
【0184】
図14aを参照すると、ホルダー270の下面42Bは、第1面36A及び第2面36Bを含むことができる。第2面36Bは、第1面36Aに対して光軸方向に段差を有し得る。例えば、第2面36Bは第1面36Aよりも上に(又は高く)位置し得る。例えば、第2面36Bは第1面36Aよりもホルダー270の上面42Aに近くに位置し得る。例えば、ホルダー270の上面42Aと第2面36Bとの間の距離はホルダー270の上面42Aと第1面36Aとの間の距離よりも小さくてもよい。
【0185】
ホルダー270は、第1面36Aと第2面36Bとを連結する第3面36Cを含むことができる。例えば、第1面36Aと第2面36Bとは平行であり、第3面36Cは第1面36A及び/又は第2面36Bに垂直であり得るが、これに限定されるものではなく、他の実施例では、第3面36Cと第1面36A(又は第2面36B)とが成す内角は鋭角又は鈍角であり得る。例えば、第1面36A及び第2面36Bはホルダー270の下面42Bの縁部に位置し得る。
【0186】
ホルダー270は第2コイル230を収容するか又は支持することができる。ホルダー270は、第2コイル230が第1基板部255から離隔して配置されるように、第2コイル230を支持することができる。
【0187】
ホルダー270は、第1基板部255の一領域に対応する開口70を含むことができる。例えば、ホルダー270の開口70は光軸方向にホルダー270を貫通する貫通ホールであり得る。例えば、ホルダー270の開口70は光軸方向にイメージセンサー810に対応、対向、又は重畳し得る。
【0188】
上から見たホルダー270の開口70の形状は、多角形、例えば、方形、円形又は楕円形であり得るが、これに限定されるものではなく、多様な形状に具現され得る。
【0189】
例えば、ホルダー270の開口70は、イメージセンサー810、第1回路基板250の上面の一部、第2回路基板260の上面の一部、及び素子を露出させる形状又はサイズを有し得る。例えば、ホルダー270の開口70の面積はイメージセンサー810の面積よりも大きくてもよく、第1回路基板250の第1面の面積よりも小さくてもよい。例えば、開口70はホルダー270の下面42Bの第2面36Bに形成され得る。
【0190】
ホルダー270は、第2位置センサー240に対応するホール41A、41B、41Cを備えることができる。例えば、ホルダー270は、第2位置センサー240の第1~第3センサー240A、240B、240Cのそれぞれに対応する位置に形成されるホール41A、41B、41Cを備えることができる。
【0191】
例えば、ホール41A、41B、41Cはホルダー270のコーナーに隣接して配置され得る。ホルダー270は第2位置センサー240に対応しないが、第2位置センサー240に対応しないホルダー270のコーナーに隣接して形成されるダミーホール41Dを備えることができる。ダミーホール41Dは、OIS駆動の際にOIS移動部の重さ均衡のために形成されたものであり得る。他の実施例では、ダミーホール41Dは形成されなくてもよい。
【0192】
ホール41A、41B、41Cは光軸方向にホルダー270を貫通する貫通ホールであり得る。例えば、ホール41A、41B、41Cはホルダー270の下面42Bの第2面36Bに形成され得るが、これに限定されるものではなく、他の実施例では、ホルダー270の下面の第1面に形成されることもできる。他の実施例では、ホルダー270のホール41A、41B、41Cは省略することもできる。
【0193】
ホルダー270の上面42Aには、第2コイル230と結合するための少なくとも一つの結合突起51が形成され得る。結合突起51はホルダー270の上面42AからAF移動部に向かう方向に突出し得る。例えば、結合突起51はホルダー270のホール41A~41Dのそれぞれに隣接して形成され得る。
【0194】
例えば、ホルダー270の一つのホール41A、41B、41C、41Dに対応して2個の結合突起51A、51Bが配置又は配列され得る。例えば、ホルダー270のホール41A、41B、41C、41Dは2個の結合突起51A、51Bの間に位置し得る。
【0195】
第1基板部255は、互いに電気的に連結される第1回路基板250及び第2回路基板260を含むことができる。第2回路基板260は「センサー基板」に代替して表現することもできる。
【0196】
第1基板部255はホルダー260の下面42Bに配置され得る。例えば、第1基板部255はホルダー260の下面42Bの第2面36Bに配置され得る。例えば、第1回路基板250はホルダー270の下面42Bの第2面36Bに配置され得る。例えば、接着部材によって、第1回路基板250の第1面60A(図12a参照)はホルダー270の下面42Bの第2面36Bに結合又は付着され得る。
【0197】
ここで、第1回路基板250の第1面60AはAF移動部と向き合い、第2位置センサー240が配置される面であり得る。また、第1回路基板250の第2面60Bは第1回路基板250の第1面60Aの反対面であり得る。
【0198】
第1回路基板250は、センサー基板、メイン基板、メイン回路基板、センサー回路基板、又は移動回路基板などに代替して表現することができる。すべての実施例において、第1回路基板250を「第2基板」又は「第2回路基板」に代替して表現することができ、第2回路基板260を「第1基板」又は「第1回路基板」に代替して表現することもできる。
【0199】
第1回路基板250には、OIS移動部の光軸方向に垂直な方向の移動及び/又は光軸を基準とするOIS移動部の回転、ティルティング、又はローリングを感知するための第2位置センサー240A、240B、240Cが配置され得る。また、第1回路基板250には、制御部830及び/又は回路素子(例えば、キャパシタ)が配置され得る。第2回路基板260にはイメージセンサー810が配置され得る。
【0200】
第1回路基板250は、第2コイル230と電気的に連結されるための第1端子E1~E8を含むことができる。ここで、第1端子E1~E8は「第1パッド」又は「第1ボンディング部」に代替して表現することもできる。第1回路基板250の第1端子E1~E8は第1回路基板250の第1面60Aに配置又は配列され得る。例えば、第1回路基板250はプリント基板又はフレキシブルプリント基板(FPCB)であり得る。
【0201】
第1回路基板250は、レンズモジュール400、ボビン110の開口に対応又は対向する開口250Aを含むことができる。例えば、第1回路基板250の開口250Aは第1回路基板250を光軸方向に貫通する貫通ホール又は中空であり、第1回路基板250の中央に形成され得る。
【0202】
上から見るとき、第1回路基板250の形状、例えば、外周形状はホルダー270と一致又は対応する形状、例えば、方形であり得る。また、上から見るとき、第1回路基板250の開口250Aの形状は、多角形、例えば、方形又は円形や楕円形であり得る。例えば、第1回路基板250の開口250Aは、イメージセンサー810及び/又は第2回路基板260の開口262を開放又は露出させることができる。
【0203】
また、第1回路基板250は、第2回路基板260と電気的に連結されるための少なくとも一つの第2端子251を含むことができる。ここで、第2端子251は「第2パッド」又は「第2ボンディング部」に代替して表現することもできる。第1回路基板250の第2端子251は第1回路基板250の第2面60Bに配置又は配列され得る。
【0204】
例えば、少なくとも一つの第2端子251は複数の第2端子を含むことができ、複数の第2端子251は第1回路基板250の開口250Aといずれか一辺との間の領域にいずれか一辺に平行な方向に配置又は配列され得る。例えば、複数の第2端子251は開口250Aの周囲を取り囲むように配列され得る。
【0205】
第2回路基板260は第1回路基板250の下に配置され得る。
【0206】
上から見るとき、第2回路基板260は多角形(例えば、方形、正方形、又は長方形)であり得るが、これに限定されるものではなく、他の実施例では、円形又は楕円形であり得る。
【0207】
例えば、方形の第2回路基板260の前面の面積は第1回路基板250の開口250Aの面積よりも大きくてもよい。例えば、第1回路基板250の開口250Aの下側は第2回路基板260によって遮蔽されるか又は詰まり得る。
【0208】
例えば、上側又は下側から見るとき、第2回路基板260の外側面(又は辺)は第1回路基板250の外側面(又は辺)と第1回路基板250の開口250Aとの間に位置し得る。
【0209】
例えば、第2回路基板260は、第1回路基板250の開口250A及び/又はイメージセンサー810に対応する開口262を含むことができる。第2回路基板260の開口262は第2回路基板260を光軸方向に貫通するホール又は中空であり、第2回路基板260の中央に形成され得る。
【0210】
例えば、第2回路基板260の開口262はイメージセンサー810を開放又は露出させることができる。例えば、イメージセンサー810は第2回路基板260の開口262内に配置され得る。
【0211】
他の実施例では、第2回路基板260には開口262が形成されなくてもよく、イメージセンサー810は第2回路基板260の第1面260Aに配置されることもできる。
【0212】
図12a及び図12bを参照すると、第2回路基板260は、第1回路基板250の少なくとも一つの第2端子251と電気的に連結される少なくとも一つの端子261を含むことができる。例えば、第2回路基板260の端子261の数は複数であり得る。
【0213】
例えば、第2回路基板260の少なくとも一つの端子261は、第2回路基板260の第1面260Aと第2面260Bとを連結する第2回路基板260の側面又は外側面に形成され得る。第1面260Aは第1回路基板250と向き合う面であり、第2面260Bは第1面260Aの反対面であり得る。例えば、端子261は第2回路基板260の側面から陥没する溝形態であり得る。もしくは、例えば、端子261は第2回路基板260の側面に形成される半円形又は半楕円形のビア(via)形態であり得る。他の実施例では、第1回路基板250の第2端子251と電気的に連結される第2回路基板260の少なくとも一つの端子は第2回路基板260の第1面260Aに形成されることもできる。
【0214】
例えば、半田又は伝導性接着部材によって、第2回路基板260の端子261は第1回路基板250の端子251と結合され得る。
【0215】
例えば、第1及び第2回路基板250、260はプリント基板又はFPCBであり得る。また、第1及び第2回路基板250、260のうちのいずれか一つは有機基板(organic substrate)又はセラミック基板であり得る。
【0216】
図12bを参照すると、第2回路基板260は、第1放熱部材370を収容又は配置するために、第2面260Bに形成される溝265を含むことができる。
【0217】
例えば、溝265は、第2回路基板260の第2面260Bに対して光軸方向に段差を有する底面265A及び底面265Aと第2面260Bとの間に位置する側面265Bを含むことができる。
【0218】
溝265は、第1放熱部材370に対応するか又は一致する形状、例えば、多角形(例えば、方形)を有し得る。例えば、開口262は溝265の底面265Aを貫通することができ、開口262は第1放熱部材370の少なくとも一部を開放又は露出させることができる。
【0219】
イメージセンサー810は、開口262によって露出された第1放熱部材370の少なくとも一部上に配置、付着、又は結合され得る。例えば、接着剤によって、イメージセンサー810は第1放熱部材370に固定、付着、又は結合され得る。
【0220】
例えば、第1放熱部材370の第1面371の少なくとも一領域は開口262によって露出され、イメージセンサー810は、開口262によって露出された第1放熱部材370の第1面371の少なくとも一領域上に配置、付着、又は結合され得る。
【0221】
第1放熱部材370は第1基板部255に配置され得る。例えば、第1放熱部材370は第2回路基板260に配置され得る。例えば、第1放熱部材370は第2回路基板260の第2面260Bに配置され得る。
【0222】
例えば、第1放熱部材370は第2回路基板260の溝265内に配置又は着座し得る。例えば、第1放熱部材370の第1面371は、第2回路基板260の溝265の底面に付着又は結合され得る。第1放熱部材370の第1面371は第2回路基板260の第2面260B又は溝265の底面265Bと向き合う面であり得る。第1放熱部材370が溝265内に配置されることにより、第2基板部255の熱源との距離を減らすことができ、よって放熱効果を向上させることができる。
【0223】
例えば、第1放熱部材370は、既設定の厚さ及び硬度を有する板材形部材であり得る。また、第1放熱部材370は、第1基板部255の熱源から発生する熱を外部に放出する放熱効果を向上させることができる。ここで、第1基板部255の熱源は、第1基板部255に配置される電子素子(又は回路素子)、例えば、イメージセンサー810、制御部830、第2位置センサー240及び/又はキャパシタであり得る。
【0224】
例えば、第1放熱部材370は、熱伝導度が高く、放熱効率が高い金属材質、例えば、SUS、アルミニウム、ニッケル、リン、青銅又は銅のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0225】
例えば、第1放熱部材370の熱伝導度は200以上であり得る。例えば、第1放熱部材370の熱伝導度は200以上1000以下であり得る。もしくは、例えば、例えば、第1放熱部材370の熱伝導度は10以上1000以下でもあり得る。
【0226】
また、第1放熱部材370はイメージセンサー810を安定的に支持することができ、外部からの衝撃又は接触によってイメージセンサーが破損することを抑制する補強材の役割を果たすことができる。
【0227】
他の実施例では、第1放熱部材370は熱伝導度が高い放熱部材、例えば、放熱エポキシ、放熱プラスチック、又は放熱合成樹脂で形成されることもできる。第1放熱部材370及び後述する第2放熱部材380で、「放熱部材」は、プレート、金属プレート、補強材、又はスティフナー(stiffener)に代替して表現することもできる。
【0228】
第1放熱部材370は、放熱効果を向上させるために、少なくとも一つの溝又は少なくとも一つの凹凸373を含む既設定のパターンを含むことができる。例えば、第1放熱部材370の第2面372には、既設定のパターンを有する溝又は凹凸373が形成され得る。第2面372は第1放熱部材370の第1面371の反対面であり得る。
【0229】
例えば、既設定のパターンは、既設定の間隔で離隔して形成される複数の溝を含むことができる。例えば、既設定のパターンは、ストライプ形状を有し得る。他の実施例では、既設定のパターンは、網状、又はメッシュ(mech)状を有することもできる。さらに他の実施例では、既設定のパターンは、互いに離隔するドットを含む形状を有することもできる。例えば、ドットの形状は、円形、楕円形、又は多角形(例えば、方形)などであり得る。
【0230】
他の実施例では、既設定のパターンは、第1放熱部材370の第1面371及び第2面372のうちのいずれか一つに形成され得る。
【0231】
他の実施例では、第1放熱部材は、溝又は凹凸373の代わりに、ホール又は貫通ホールを含むこともできる。例えば、他の実施例による第1放熱部材は、複数の貫通ホールを含むことができる。溝又は凹凸373の既設定のパターンについての説明は他の実施例による第1放熱部材370の貫通ホールにも適用するか又は類推して適用することができる。
【0232】
第1放熱部材370はOIS移動部と一緒に移動するので、固定部、例えば、第2基板部800から離隔し得る。
【0233】
第2コイル230はホルダー270上に配置され得る。第2コイル230はホルダー270の上面42A上に配置され得る。第2コイル230はマグネット130の下に配置され得る。
【0234】
第2コイル230はホルダー270と結合され得る。例えば、第2コイル230はホルダー270の上面42Aに結合又は付着され得る。例えば、第2コイル230はホルダー270の結合突起51と結合され得る。
【0235】
第2コイル230は、マグネット130との相互作用によって、OIS移動部を動かすことができる。
【0236】
例えば、第2コイル230は、固定部に配置されたマグネット130と光軸OAの方向に対応するか、対向するか、又はオーバーラップし得る。他の実施例では、固定部は、AF移動部のマグネットとは別途のOIS専用のマグネットを含むことができ、第2コイルはOIS専用マグネットに対応するか、対向するか又はオーバーラップすることもできる。ここで、OIS用マグネットの個数は第2コイル230に含まれたコイルユニットの数と同一であり得る。
【0237】
例えば、第2コイル230は、複数のコイルユニット230-1~230-4を含むことができる。例えば、第2コイル230は、ホルダー270の4個のコーナーに配置される4個のコイルユニット230-1~230-4を含むことができる。
【0238】
コイルユニット230-1~230-4のそれぞれは閉曲線又はリング形状を有するコイルブロック形態であり得る。例えば、各コイルユニットは、中空又はホールを有し得る。例えば、コイルユニットは、FP(Fine Pattern)コイル、巻線コイル、又はコイルブロックから形成され得る。
【0239】
他の実施例では、第2コイル230は第1回路基板250に配置され、第1回路基板250と結合されることもできる。
【0240】
第2コイル230は第1回路基板250と電気的に連結され得る。例えば、第1コイルユニット230-1は第1回路基板250の2個の第1端子E1、E2に電気的に連結され、第2コイルユニット230-2は第1回路基板250の他の2個の第1端子E3、E4に電気的に連結され、第3コイルユニット230-3は第1回路基板250のさらに他の2個の第1端子E5、E6に電気的に連結され、第4コイルユニット230-4は第1回路基板250のさらに他の2個の第1端子E7、E8に電気的に連結され得る。
【0241】
第1回路基板250を介して、第1~第4コイルユニット230-1~230-4には電源又は駆動信号が提供され得る。第2コイル230に提供される電源又は駆動信号は直流信号又は交流信号であり、又は直流信号及び交流信号を含むことができ、電流又は電圧形態であり得る。
【0242】
第1~第4マグネットユニット130-1~130-4と第1~第4コイルユニット230-1~230-4との相互作用によってOIS移動部は第1水平方向又は第2水平方向に移動するか又は光軸を基準にローリング(rolling)することができる。
【0243】
例えば、4個のコイルユニット230-1~230-4のうちの少なくとも3個のコイルユニットには独立的に電流が印加され得る。他の実施例では、4個のコイルユニット230-1~230-4のうちの少なくとも2個のコイルユニットには独立的に電流が印加され得る。
【0244】
制御部830、780は、第1~第4コイルユニット230-1~230-4のうちのいずれか一つに少なくとも一つの駆動信号を供給することができ、少なくとも一つの駆動信号を制御することにより、OIS移動部をX軸方向及び/又はY軸方向に移動させるか又はOIS移動部を光軸を中心に既設定の角度範囲内で回転させることができる。以下、「制御部」はカメラモジュール10の制御部830又は光学機器200Aの制御部780のうちの少なくとも一つであり得る。
【0245】
3チャネルで第2コイル230を駆動するときには、3個の独立的な駆動信号が第2コイル230に供給され得る。例えば、4個のコイルユニットのうちで互いに対角線に向き合う2個のコイルユニット(例えば、230-2と230-4、又は230-1と230-3)は直列に連結され、直列に連結された2個のコイルユニットに一つの駆動信号が提供され、4個のコイルユニットのうちの残りの2個のコイルユニットのそれぞれに独立的な駆動信号が提供され得る。
【0246】
また、4チャネルで第2コイル230を駆動するときには、互いに分離された4個のコイルユニット230-1~230-4のそれぞれに独立的な駆動信号が提供され得る。
【0247】
図20aはOIS移動部のX軸方向の移動を説明するための図であり、図20bはOIS移動部のy軸方向の移動を説明するための図である。
【0248】
第1対角線方向に互いに向き合う第1及び第3マグネットユニット130-1、130-3のそれぞれのN極及びS極は第1水平方向(例えば、Y軸方向)に互いに向き合うように配置され得る。また、第1対角線方向に垂直な第2対角線方向に互いに向き合う第2及び第4マグネットユニット130-2、130-4のそれぞれのN極及びS極は第2水平方向(例えば、X軸方向)に互いに向き合うように配置され得る。
【0249】
すなわち、第1マグネットユニット130-1のN極及びS極が互いに向き合う方向は第3マグネットユニット130-3のN極及びS極が互いに向き合う方向と同一であるか又は平行であり得る。また、第2マグネットユニット130-2のN極及びS極が互いに向き合う方向は第4マグネットユニット130-4のN極及びS極が互いに向き合う方向と同一であるか又は並行であり得る。
【0250】
図20aでは、第1~第4マグネットユニット130-1~120-4のそれぞれのN極及びS極の境界線(又は境界面)を基準に、N極は内側に位置し、S極は外側に位置し得る。他の実施例では、N極及びS極の境界線を基準に、S極は内側に位置し、N極は外側に位置することもできる。境界線(又は境界面)はN極及びS極を分離させる実質的に磁性を有しない部分であり、極性がほとんどない部分であり得る。仮に、マグネット130が両極着磁又は4極マグネットの場合には、境界線は隔壁に対応し得る。ここで、隔壁は非磁性体物質、又は空気などであり、隔壁は「ニュートラルゾーン(Neutral Zone)」、又は「中立領域」と表現することができる。
【0251】
図20aを参照すると、第2コイルユニット230-2と第2マグネットユニット130-2との間の相互作用による第1電磁気力(Fx1又はFx3)と第4コイルユニット230-4と第4マグネットユニット130-4との間の相互作用による第2電磁気力(Fx2又はFx4)により、OIS移動部はX軸方向に移動又はシフト(shift)することができる。例えば、第1電磁気力(Fx1又はFx3)の方向と第2電磁気力(Fx2又はFx4)の方向とは互いに同一方向であり得る。
【0252】
図20bを参照すると、第1コイルユニット230-1と第1マグネットユニット130-1との間の相互作用による第3電磁気力(Fy1又はFy3)及び第3コイルユニット230-3と第3マグネットユニット130-3との間の相互作用による第4電磁気力(Fy2又はFy4)により、OIS移動部はy軸方向に移動又はシフト(shift)することができる。例えば、第3電磁気力(Fy1又はFy3)の方向と第4電磁気力(Fy2又はFy4)の方向とは互いに同一方向であり得る。
【0253】
図20cは3チャネル駆動の際のOIS移動部の時計方向の回転を説明するための図であり、図20dは3チャネル駆動の際のOIS移動部の反時計方向の回転を説明するための図である。例えば、第3チャネルの際、第2コイルユニット230-2と第4コイルユニット230-4とが直列に連結され、第1及び第3コイルユニット230-1、230-3のそれぞれに駆動信号が供給され、第2及び第4コイルユニット230-2、230-4には駆動信号が提供されなくてもよい。
【0254】
図20c及び図20dを参照すると、第1コイルユニット230-1と第1マグネットユニット130-1との間の相互作用による第5電磁気力(Fr1又はFr3)及び第3コイルユニット230-3と第3マグネットユニット130-3との間の相互作用による第6電磁気力(Fr2又はFr4)により、OIS移動部は光軸を中心に又は光軸を軸として回転、ティルティング、又はローリングすることができる。例えば、第5電磁気力(Fr1)の方向と第6電磁気力(Fr2)の方向とは互いに反対であり得る。
【0255】
図20eは4チャネル駆動の際のOIS移動部の時計方向の回転を説明するための図であり、図20fは4チャネル駆動の際のOIS移動部の反時計方向の回転を説明するための図である。
【0256】
図20e及び図20fを参照すると、第1コイルユニット230-1と第1マグネットユニット130-1との間の相互作用による第1電磁気力(FR1又はFL1)、第2コイルユニット230-2と第2マグネットユニット130-2との間の相互作用による第2電磁気力(FR2又はFL2)、第3コイルユニット230-3と第3マグネットユニット130-3との間の相互作用による第3電磁気力(FR3又はFL3)、及び第4コイルユニット230-4と第4マグネットユニット130-4との間の相互作用による第4電磁気力(FR4又はFL4)により、OIS移動部は光軸を中心に又は光軸を軸として回転、ティルティング、又はローリングすることができる。例えば、第1電磁気力(FR1又はFL1)の方向と第3電磁気力(FR3又はFL3)の方向とは互いに反対であり得る。また、例えば、第2電磁気力(FR2又はFL2)の方向と第4電磁気力(FR4、又はFL4)の方向とは互いに反対であり得る。また、例えば、第1電磁気力(RF1又はFL1)の方向と第2電磁気力(FR2又はFL2)の方向とは互いに垂直であり得る。
【0257】
図20c及び図20dの3チャネル駆動と比較すると、図20e及び図20fの4チャネル駆動によれば、OIS移動部の回転のための電磁気力を向上させることができ、これにより、第1~第4コイルユニット230-1~230-4を駆動するための駆動電流を減らすことができるので、消耗電力を減少させることができる。
【0258】
第2位置センサー240は、第1回路基板250の第1面60A(例えば、上面)に配置、結合、又は実装され得る。第2位置センサー240は、光軸方向に垂直な方向のOIS移動部の変位、例えば、光軸方向に垂直な方向のOIS移動部のシフト(shift)又は動きを感知することができる。また、第2位置センサー240は、光軸を基準に又は光軸を軸にOIS移動部の既設定の範囲内での回転、ローリング(rolling)、又はティルティングを感知することができる。第1位置センサー170は「AF位置センサー」に代替して表現することができ、第2位置センサー240は「OIS位置センサー」に代替して表現することもできる。第2位置センサー240は、OIS移動部の動きを感知するために、4個のマグネットユニットのうちの3個以上と光軸方向に対応又はオーバーラップする3個以上のセンサーを含むことができる。
【0259】
例えば、第2位置センサー240は第2コイル230の下側に配置され得る。
【0260】
例えば、光軸に垂直な方向に第2位置センサー240は第2コイル230とオーバーラップしなくてもよい。例えば、光軸に垂直な方向に第2位置センサー240のセンシング要素(sensing element)は第2コイル230とオーバーラップしなくてもよい。センシング要素は磁場を感知する部位であり得る。
【0261】
例えば、光軸に垂直な方向に第2位置センサー240の中心は第2コイル230とオーバーラップしなくてもよい。例えば、第2位置センサー240の中心は、光軸に垂直なxy座標平面でx軸及びy軸方向の空間的中央であり得る。もしくは、第2位置センサー240の中心はx軸、y軸、及びz軸方向の空間的中央であり得る。
【0262】
他の実施例では、光軸に垂直な方向に第2位置センサー240の少なくとも一部が第2コイル230とオーバーラップすることもできる。
【0263】
例えば、光軸方向に第2位置センサー240はホルダー270のホール41A~41Cとオーバーラップし得る。また、例えば、光軸方向に第2位置センサー240は第2コイル230の中空とオーバーラップし得る。また、例えば、ホルダー270のホール41A~41Cは光軸方向に第2コイル230の中空と少なくとも一部がオーバーラップし得る。
【0264】
例えば、光軸方向を第2位置センサー240の少なくとも一部、例えば、第2位置センサー240の中心は第2コイル230とオーバーラップしなくてもよい。
【0265】
例えば、第2位置センサー240は、互いに離隔して配置される第1センサー240A、第2センサー240B、及び第3センサー240Cを含むことができる。
【0266】
例えば、第1~第3センサー240A、240B、240Cのそれぞれはホールセンサー(hall sensor)であり得る。他の実施例では、第1~第3センサー240A、240B、240Cのそれぞれはホールセンサー(Hall sensor)及びドライバーを含むドライバーICでもあり得る。第1位置センサー170についての説明を第1~第3センサー240A、240B、240Cに適用するか又は類推して適用することができる。例えば、第1~第3センサー240A2、240B、240Cのそれぞれは対応するマグネットユニットとの位置(又は)関係によって出力電圧が変化する変位感知センサーであり得る。
【0267】
第1センサー240、第2センサー240B、及び第3センサー240Cのそれぞれは第1回路基板250と電気的に連結され得る。
【0268】
第2位置センサー240は第2コイル230の中空の下に配置され得る。第2位置センサー240は光軸方向に垂直な方向に第2コイル230とオーバーラップしなくてもよい。例えば、第2位置センサー240は光軸方向に垂直な方向にホルダー270とオーバーラップし得る。
【0269】
例えば、第1センサー240Aは対応する第1コイルユニット230-1の中空の下に配置され得る。第1センサー240Aはホルダー270のホール41A~41Cのうちで対応する一つのホール41A内に配置され得る。第2センサー240Bは第2コイルユニット230-2の中空の下に配置され得る。第2センサー240Bはホルダー270のホール41A~41Cのうちで対応する他の一つのホール41B内に配置され得る。第3センサー240Cは第3コイルユニット230-3の中空の下に配置され得る。第3センサー240Cはホルダー270のホール41A~41Cのうちで対応するさらに他の一つのホール41C内に配置され得る。
【0270】
例えば、第1~第3センサー240A、240B、240Cのそれぞれは光軸に垂直な方向に対応するコイルユニット230-1~230-3とオーバーラップしなくてもよい。第1~第3センサー240A、240B、240Cは光軸に垂直な方向にホルダー270とオーバーラップし得る。
【0271】
第1~第3センサー240A、240B、240Cを、光軸に垂直な方向にOISコイル230とオーバーラップしないように配置させることにより、OIS位置センサー240の出力がOISコイル230の磁場によって受ける影響を減らすことができ、これにより、正確なOISフィードバック駆動を実行することができ、OIS動作の信頼性を確保することができる。
【0272】
光軸方向に第2位置センサー240はマグネット130と対向、対応又はオーバーラップし得る。
【0273】
例えば、OIS移動部の初期位置で、第1センサー240Aの少なくとも一部は光軸方向に第1マグネットユニット130-1とオーバーラップし得る。第1センサー240Aは、第1マグネットユニット130-1の磁場を感知した結果による第1出力信号(例えば、第1出力電圧)を出力することができる。
【0274】
例えば、OIS移動部の初期位置で、第2センサー240Bの少なくとも一部は光軸方向に第2マグネットユニット130-2とオーバーラップし、第2マグネットユニット130-2の磁場を感知した結果による第2出力信号(例えば、第2出力電圧)を出力することができる。
【0275】
また、例えば、OIS移動部の初期位置で、第3センサー240Cの少なくとも一部は光軸方向に第3マグネットユニット130-3とオーバーラップし、第3マグネットユニット130-3の磁場を感知した結果による第3出力信号(例えば、第3出力電圧)を出力することができる。
【0276】
OIS移動部の初期位置は、制御部820、780から第2コイル230に電源又は駆動信号が印加されない状態で、OIS移動部の最初位置であるか又は支持基板によって単にOIS移動部の重さによってのみ弾性変形することによってOIS移動部が置かれる位置であり得る。また、OIS移動部の初期位置は、重力が第1基板部255から第2基板部800の方向に作用するとき、又はこれと反対方向に重力が作用するとき、OIS移動部が置かれる位置であり得る。また、OIS移動部の初期位置は、制御部820、780によって電源又は駆動信号が第2コイル230に提供されなくてOIS移動部が移動しない状態のOIS移動部の位置であり得る。
【0277】
OIS移動部の変位と第2位置センサー250の出力との間の関係の線形性を向上させるために、OIS移動部のストローク範囲内で各センサーユニット240A、240B、240Cは対応するマグネットユニット130-1、130-2、130-3と光軸方向にオーバーラップし得る。
【0278】
例えば、制御部830、780は、第1センサー240Aの第1出力電圧、第2センサー240Bの第2出力電圧、及び第3センサー240Cの第3出力電圧のうちの少なくとも一つを用いてOIS移動部のローリングを制御することができる。例えば、制御部830、780は、第1出力電圧及び第3出力電圧を用いてOIS移動部のローリングを制御することができる。
【0279】
例えば、制御部830、780は、第1~第3出力電圧のうちの少なくとも1個を用いてOIS移動部の第1水平方向(例えば、y軸方向)又は第2水平方向(例えば、x軸方向)の移動又は変位を制御することができる。例えば、制御部830、780は、第1センサー240Aの第1出力電圧を用いてOIS移動部の第1水平方向の移動又は変位を制御することができ、第2センサー240Bの第2出力電圧を用いてOIS移動部の第2水平方向の移動又は変位を制御することができる。
【0280】
第1~第3センサー240A、240B、240Cのそれぞれはホールセンサー又はホールセンサーを含むドライバーICであり得る。他の実施例では、第1及び第2センサー240A、240Bのそれぞれは第1及び第2センサー240A、240Bのそれぞれはホールセンサーであり、第3センサー240CはTMR(Tunnel MagnetoResistance)センサーであり得る。ここで、TMR(Tunnel MagnetoResistance)センサーはTMR磁気角度センサー(Magnetic Angle Sensor)であり得る。
【0281】
さらに他の実施例では、第1~第3センサー240A、240B、240CのそれぞれはTMR(Tunnel MagnetoResistance)センサーでもあり得る。ここで、TMRセンサーは、OIS移動部の変位(又はストローク)による出力が線形であるTMR線形磁場センサーであり得る。
【0282】
ベース210は第1基板部255の下に配置され得る。ベース210は、カバー部材300又は第1基板部255と一致又は対応する多角形、例えば、方形であり得る。
【0283】
例えば、ベース210は、下板21A、及び下板21Aの縁部から突出する測板21Bを含むことができる。下板21Aは第2基板部800の第1領域801に対応又は対向することができ、測板21Bは下板21Aからカバー部材300の測板302に向かって突出するか又は延び得る。例えば、ベース210は、下板21Bに形成される開口210Aを含むことができる。ベース210の開口210Aは光軸方向にベース210を貫通する貫通ホールであり得る。他の実施例では、ベースは開口を備えなくてもよい。
【0284】
例えば、ベース210の測板21Bはカバー部材300の測板302と結合され得る。ベース210は、カバー部材300の測板302と接着されるとき、接着剤が塗布される段差部211(図18a参照)を含むことができる。ここで、段差部211は、上側に結合されるカバー部材300の測板302をガイドすることができる。ベース210の段差部211とカバー部材300の測板302の下端とは接着剤などによって接着及び固定され得る。
【0285】
ベース210は、下板21Aから突出する少なくとも一つの突出部216A~216Dを含むことができる。例えば、少なくとも一つの突出部216A~216Dはベース210の測板21Bから突出し得る。
【0286】
例えば、ベース210の測板21Bは4個の測板を含むことができ、4個の測板のそれぞれには突出部216A~216Dが形成され得る。例えば、突出部216A~216Dは4個の測板のそれぞれの中央に配置又は位置し得る。
【0287】
第2基板部800はベース210の下に配置され得る。例えば、第2基板部800はベース210の下板21Aの下に配置され得る。第2基板部800はベース210に結合され得る。例えば、第2基板部800はベース210の下板21Aに結合され得る。例えば、第2基板部800はベース210の下板21Aの下面に結合され得る。
【0288】
第2基板部800は、外部からイメージセンサー部350に信号を提供するか又はイメージセンサー部350から外部に信号を出力する役割を果たすことができる。
【0289】
第2基板部800は、AF移動部100又はイメージセンサー810に対応する第1領域801(又は第1基板)、コネクタ804が配置される第2領域802(又は第2基板)、及び第1領域801と第2領域802とを連結する第3領域803(又は第3基板)を含むことができる。コネクタ804は第2基板部800の第2領域802と電気的に連結され、外部装置(例えば、光学機器200A)と電気的に連結されるためのポート(port)を含むことができる。ベース210の開口210Aは第2基板部800の第1領域801によって閉まるか又は閉鎖され得る。
【0290】
第2基板部800の第1領域801及び第2領域802のそれぞれは、リジッド基板(rigid substrate)を含むことができ、第3領域803は、フレキシブル基板(flexible substrate)を含むことができる。また、第1領域801及び第2領域802のそれぞれは、フレキシブル基板をさらに含むこともできる。
【0291】
他の実施例では、回路基板800の第1~第3領域801~803のうちの少なくとも一つは、リジッド基板及びフレキシブル基板のうちの少なくとも一つを含むこともできる。
【0292】
第2基板部800は、第1基板部255の後方に配置され得る。例えば、第1基板部255は、AF移動部100と第2基板部800との間に配置され得る。
【0293】
上から見るとき、第2基板部800の第1領域801は多角形(例えば、方形、正方形、又は長方形)であり得るが、これに限定されるものではなく、他の実施例では、円形などの形状であり得る。
【0294】
第2基板部800は、支持基板220の端子311に対応する複数の端子800Bを含むことができる。
【0295】
図10aを参照すると、複数の端子800Bは第2基板部800の第1領域801に形成され得る。例えば、第2基板部800は、第1領域801の一側に第3方向(例えば、y軸方向)に離隔して配置又は配列される第1端子、及び第1領域801の他側に第3方向(例えば、y軸方向)に離隔して配置又は配列される第2端子を含むことができる。
【0296】
例えば、複数の端子800Bは、第1基板部255と向き合う第2基板部800(例えば、第1領域801)の第1面801Aに形成され得る。
【0297】
第2基板部800は、ベース210の結合突起45Bと結合するための少なくとも一つの結合ホール800Cを含むことができる。結合ホール800Cは光軸方向に第2基板部800を貫通する貫通ホールであり得る。他の実施例では、結合ホールは溝形態でもあり得る。
【0298】
例えば、結合突起45Bはベース210の下面から突出し得る。例えば、ベース210の結合突起45Bは対角線に向き合うベース210の下面のコーナーに形成され得る。また、結合ホール800Cは対角線に向き合う第2基板部800のコーナーに形成され得る。他の実施例では、第2基板部800の結合ホールは第1領域801の辺又はコーナーのうちの少なくとも一つに隣接して配置され得る。
【0299】
第2基板部800は、ベース210の開口210Aに対応する開口800Aを含むことができる。開口800Aは光軸方向に第2基板部800、例えば、第1領域801を貫通する貫通ホール又は中空であり得る。他の実施例では、第2基板部は開口800Aを備えなくてもよい。開口800Aは、ベース210の開口210Aに対応する形状、例えば、方形を有することができ、開口800Aの大きさ(例えば、第1面積)はベース210の開口210Aの大きさ(例えば、第2面積)よりも大きいか等しくてもよい。他の実施例では、第1面積は第2面積よりも小さくてもよい。
【0300】
図13bを参照すると、上から見るとき又は光軸方向に見るとき、第2基板部800の開口800Aの大きさ(例えば、面積)は第1基板部255の下面の大きさ(例えば、面積)よりも大きくてもよい。
【0301】
例えば、上から見るとき又は光軸方向に見るとき、第1基板部255及び第1放熱部材370は第2基板部800の開口800Aの内側に位置し得る。
【0302】
図13を参照すると、第2放熱部材380は第2基板部800(例えば、第1領域801)に配置され得る。例えば、第2放熱部材380は第2基板部800の下に又は後方に配置され得る。例えば、第2放熱部材380は第2基板部800の第2面801Bに配置され得る。
【0303】
例えば、第2放熱部材380は、第2基板部800の第2面801Bに付着、結合、又は固定され得る。第2放熱部材380は、第2基板部800の開口800Aを閉めるか又は密閉することができる。例えば、第2放熱部材380の縁部は第2基板部800の第2面801Bに付着、結合、又は固定され得る。
【0304】
例えば、第2放熱部材380は既設定の厚さ及び硬度を有する板材形部材であり得る。また、第2放熱部材380は第1基板部255から熱を受けて外部に放出することができ、放熱効果を向上させることができる。
【0305】
例えば、第2放熱部材380は、熱伝導度が高く、放熱効率が高い金属材質、例えば、SUS、アルミニウム、ニッケル、青銅、リン、又は銅のうちの少なくとも1種を含むことができる。
【0306】
例えば、第1放熱部材370及び第2放熱部材380は同じ材質で形成され得る。他の実施例では、第1放熱部材370及び第2放熱部材380は相異なる材質で形成され得る。例えば、第1放熱部材370の熱伝導度は第2放熱部材380に適用するか類推して適用することができる。以下、第1及び第2放熱部材370、380の材質及び熱伝導度についての説明は以下の他の実施例による第1及び第2放熱部材に適用するか又は類推して適用することができる。
【0307】
また、第2放熱部材380は第2基板部800を安定的に支持することができ、外部からの衝撃又は接触によって第2基板部800が破損することを抑制する補強材の役割を果たすことができる。
【0308】
他の実施例では、第2放熱部材380は、熱伝導度の高い放熱部材、例えば、放熱エポキシ、放熱プラスチック、又は放熱合成樹脂で形成され得る。
【0309】
第2放熱部材380は、放熱効果を向上させるために、少なくとも一つの溝383又は少なくとも一つの凹凸を含むことができる。例えば、第2放熱部材380の第2面382には、既設定のパターンを有する溝383又は凹凸が形成され得る。第2面382は第2放熱部材380の第1面381の反対面であり得る。
【0310】
他の実施例では、第2放熱部材380の既設定のパターンは、第2放熱部材380の第1面381及び第2面382のうちのいずれか一つに形成され得る。
【0311】
他の実施例では、第2放熱部材は、溝383の代わりに、ホール又は貫通ホールを含むこともできる。例えば、他の実施例による第2放熱部材は、複数の貫通ホールを含むことができる。第1放熱部材380の既設定のパターンについての説明は第2放熱部材380に適用する又は準用することができる。
【0312】
第2基板部800の開口800Aは、第2放熱部材380の少なくとも一部を開放又は露出させることができる。例えば、第2基板部800の開口800Aは第2放熱部材380の第1面381(図10a参照)の少なくとも一部を開放又は露出させることができる。
【0313】
例えば、開口800Aによって露出された第2放熱部材380の第1面381は光軸方向に第1放熱部材370の第2面372に対応、対向、又はオーバーラップし得る。ここで、第1放熱部材370の第2面372は、開口800Aによって露出された第2放熱部材380の第1面381から離隔し得る。
【0314】
第1放熱部材370から放出された熱は対流又は輻射によって第2放熱部材380に伝達され、伝達された熱は第2放熱部材380を介して外部に放出され得る。第2放熱部材380の第1面381と第1放熱部材370の第2面372とは光軸方向に互いに向き合うように配置されるので、第1放熱部材370から第2放熱部材380に熱をよく伝達することができる。
【0315】
図10a及び図10bを参照すると、上から見るとき又は光軸方向に見るとき、第2放熱部材380の面積は第1放熱部材370の面積よりも大きくてもよい。例えば、第2放熱部材380の第1面381(又は第2面382)の面積は第1放熱部材370の第1面371(又は第2面372よりも大きくてもよい。これにより、第1放熱部材370から第2放熱部材380に熱をよく伝達することができ、放熱効果を向上させることができる。
【0316】
支持基板310は、第1基板部255と第2基板部800とを電気的に連結することができる。支持基板310は「支持部材」、「連結基板」、又は「連結部」に代替して表現することができる。もしくは、支持基板310は「インターポーザー(interposer)」に代替して表現することができる。
【0317】
支持基板310はフレキシブル基板(flexible substrate)を含むか又はフレキシブル基板であり得る。例えば、支持基板310は、FPCB(Flexible Printed Circuit Board)を含むことができる。支持基板310は少なくとも一部が軟性を有し得る。第1回路基板250と支持基板310とは互いに連結され得る。
【0318】
例えば、支持基板310は、第1回路基板250と連結される連結部320を含むことができる。例えば、第1回路基板250と支持基板310とは一体に形成され得る。他の実施例では、第1回路基板250と支持基板310とは一体ではなく別個に構成され、連結部320によって互いに連結され、電気的に連結され得る。もしくは、他の実施例では、連結部320は支持基板310又は第1回路基板250のうちのいずれか一つと一体に形成され得る。
【0319】
また、支持基板310は第1回路基板250と電気的に連結され得る。支持基板310は第2基板部800と電気的に連結され得る。
【0320】
支持基板310は、固定部に対してOIS移動部を支持することができる。また、支持基板310はOIS移動部の移動をガイドすることができる。支持基板310は、OIS移動部が光軸方向に垂直な方向に移動するようにガイドすることができる。支持基板310は、OIS移動部が光軸を軸として回転するようにガイドすることができる。支持基板310は、OIS移動部の光軸方向の移動を制限することができる。
【0321】
支持基板310の一部はOIS移動部である第1回路基板250と連結され、支持基板310の他部は固定部であるベース210に結合され得る。例えば、支持基板310の連結部320は第1回路基板250と結合され得る。また、支持基板310の胴体86、87はベース210の突出部216C、216Dと結合され、支持基板310の端子部7A、7B、8A、8Bは第2基板部800と結合され得る。
【0322】
図15図18bを参照すると、支持基板310は、弾性部310A及び回路部材310Bを含むことができる。
【0323】
弾性部310AはOIS移動部を弾力的に支持するためのものであり、弾性体、例えば、スプリングによって具現され得る。弾性部310Aは金属を含むか又は弾性材質からなり得る。
【0324】
図16は弾性部310Aの実施例を示す。
【0325】
図16(a)の弾性部310A1は、平面部371A及び凹凸部371Bを含むことができる。平面部371Aの個数は複数であり、2個の平面部の間に凹凸部371Bが形成され得る。例えば、凹凸部371Bは、第1凹凸371B1及び第2凹凸371B2のうちのいずれか一つを含むことができる。例えば、第1凹凸371B1と第2凹凸371B2とは垂直方向に互いに対称的に形成され得る。
【0326】
図16(b)の弾性部310A2は、平面部372A及び凹凸部372Bを含むことができる。平面部372Aの個数は複数であり、2個の平面部372Aの間に凹凸部372Bが形成され得る。例えば、凹凸部372Bは、曲線形態、鋸歯形態、又はジグザグ形態であり得る。
【0327】
図16(c)の弾性部310A3は、第1平面部373A及び第2平面部373Bを含むことができる。第1平面部373Aの第1方向(又は光軸方向)の長さは第2平面部373Bの第1方向(又は光軸方向)の長さと異なってもよい。例えば、前者が後者よりも大きくてもよい。第1平面部373Aの個数は複数であり、第2平面部373Bの個数は複数であり得る。例えば、第1平面部373A及び第2平面部373Bは凹凸形状を成すことができる。
【0328】
図16(d)の弾性部310A4は、第1平面部373A、第2平面部373B、及び第1平面部373Aから突出するか又は延びる突出部(又は延長部)を含むことができる。
【0329】
他の実施例では、図16(a)~図16(d)で弾性部のコーナー部分のみを含むこともできる。
【0330】
弾性部310Aは、図16(a)~図16(b)に示す弾性部310A1~310A4のうちのいずれか一つを含むことができる。
【0331】
回路部材310Bは第1回路基板250と第2基板部800とを電気的に連結するためのものであり、フレキシブル基板であるか又はフレキシブル基板及びリジッド基板のうちの少なくとも一つを含むことができる。例えば、回路部材310BはFPCBであり得る。
【0332】
弾性部310Aは回路部材310Bに結合され、回路部材310Bの強度を補強する役割を果たすことができる。図15及び図17を参照すると、弾性部310Aは回路部材310Bの外側に配置され、回路部材310Bの外側面は弾性部310Aの内側面と結合され得る。他の実施例では、回路部材が弾性部の外側に配置され得る。
【0333】
支持基板310は、第1基板部255(例えば、第1回路基板250)と連結され、第1基板部255(例えば、第1回路基板250)と電気的に連結される少なくとも一つの連結部320A、320Bを含むことができる。また、支持基板310は、第2基板部800と連結され、第2基板部800と電気的に連結される少なくとも一つの端子部7A、7B、8A、8Bを含むことができ、少なくとも一つの端子部7A、7B、8A、8Bは、複数の端子311を含むことができる。
【0334】
図15及び図17を参照すると、支持基板310は互いに離隔している第1支持基板310-1及び第2支持基板310-2を含むことができる。第1及び第2支持基板310-1、310-2は左右に対称的に形成され得る。他の実施例では、第1支持基板310-1と第2支持基板310-2とは一体型に形成された単一の基板でもあり得る。
【0335】
図17に示すように、第1及び第2支持基板310-1、310-2は第1回路基板250の両側に配置され得る。例えば、第1支持基板310-1は、第1胴体86及び第1胴体86から延びる少なくとも一つの端子部7A、7Bを含むことができる。第1支持基板310-1の少なくとも一つの端子部7A、7Bは、複数の端子311を含むことができる。
【0336】
第2支持基板310-2は、第2胴体87、及び第2胴体87から延びる少なくとも一つの端子部8A、8Bを含むことができる。第2支持基板310-2の少なくとも一つの端子部8A、8Bは、複数の端子311を含むことができる。
【0337】
第1回路基板250は、互いに反対側に位置する第1側部33A及び第2側部33Bと、第1側部33Aと第2側部33Bとの間に互いに反対側に位置する第3側部33C及び第4側部33Cと、を含むことができる。
【0338】
第1胴体86は、第1回路基板250の第1側部33Aに対応又は対向する第1部分6A、第1回路基板250の第3側部33Cの一部(又は一側)に対応する第2部分6B、及び第1回路基板250の第4側部44Cの一部(又は一側)に対応する第3部分6Cを含むことができる。また、第1胴体86は、第1部分6Aと第2部分6Bとを連結し、第1部分6Aの一端から折り曲げられる第1折曲部6D、及び第1部分6Aと第3部分6Cとを連結し、第1部分6Aの他端から折り曲げられる第2折曲部6Eと、を含むことができる。
【0339】
第1支持基板310-1は、第1胴体86の第2部分6Bから第2基板部800に向かって延びるか又は突出する第1端子部7A、及び第1胴体86の第3部分6Cから第2基板部800に向かって延びるか又は突出する第2端子部7Bを含むことができる。第1端子部7Bは第1端子部7Aの反対側に位置し得る。
【0340】
第1支持基板310-1は、第1胴体86の第1部分6Aと第1回路基板250の第1側部33Aとを連結する第1連結部320Aを含むことができる。第1連結部320Aは、折曲部分を含むことができる。
【0341】
第2胴体87は、第1回路基板250の第2側部33Bに対応又は対向する第1部分9A、第1回路基板250の第3側部33Cの他部(又は他側)に対応する第2部分9B、及び第1回路基板250の第4側部44Cの他部(又は他側)に対応する第3部分9Cを含むことができる。また、第2胴体87は、第1部分9Aと第2部分9Bとを連結し、第1部分9Aの一端から折り曲げられる第1折曲部9D、及び第1部分9Aと第3部分9Cとを連結し、第1部分9Aの他端から折り曲げられる第2折曲部9Eを含むことができる。
【0342】
第2支持基板310-2は、第2胴体87の第2部分9Bから第2基板部800に向かって延びるか又は突出する第3端子部8A、及び第2胴体87の第3部分9Cから第2基板部800に向かって延びるか又は突出する第4端子部8Bを含むことができる。第4端子部8Bは第3端子部8Aの反対側に位置し得る。
【0343】
第2支持基板310-2は、第2胴体87の第1部分9Aと第1回路基板250の第2側部33Bとを連結する第2連結部320Bを含むことができる。第2連結部320Bは、折曲部分を含むことができる。
【0344】
また、第1支持基板310-1は、第1基板部255(例えば、第1回路基板250)と第2基板部800とを電気的に連結する第1フレキシブル基板31A、及び第1フレキシブル基板31Aに結合される第1弾性部材30Aを含むことができる。
【0345】
第2支持基板310-2は、第1基板部255(例えば、第1回路基板250)と第2基板部800とを電気的に連結する第2フレキシブル基板31B、及び第2フレキシブル基板31Bと結合される第2弾性部材30Bを含むことができる。
【0346】
図18a及び図18bで、支持基板310は2個の支持基板310-1、310-2を含むが、他の実施例では、支持基板310は2個の支持基板は単一の基板に一体に形成され得る。さらに他の実施例では、支持基板310は、3個以上の支持基板を含むこともできる。
【0347】
支持基板310の端子部(例えば、8B)には、AF移動部100の回路基板190の端子部95の端子B1~B4と電気的に連結されるための端子P1~P4が形成され得る。ソルダー又は伝導性接着剤により、回路基板190の端子部95の端子B1~B4と支持基板310の端子部8Bの端子P1~P4とは電気的に連結され得る。すなわち、支持基板310を介して、AF移動部100の回路基板190は第2基板部800と電気的に連結され得る。
【0348】
図17を参照すると、支持基板310の回路部材310Bは、第1絶縁層29A、第2絶縁層29B、及び第1絶縁層29Aと第2絶縁層29Bとの間に形成される導電層29Cを含むことができる。導電層29Cは電気的信号を伝達するための配線層であり得る。例えば、第2層29Bは第1層29Aの外側に位置し得る。
【0349】
第1及び第2絶縁層29A、29Bのそれぞれは絶縁物質、例えば、ポリイミドで形成され、導電層29Cは導電物質、例えば、銅、金、又はアルミニウムで形成されるか、又は銅、金、又はアルミニウムを含む合金で形成され得る。
【0350】
弾性部310Aは第2層29B上に配置され得る。弾性部310Aは、スプリングの役割のために、銅、チタン、又はニッケルのうちの少なくとも1種を含むか、又は銅、チタン、又はニッケルのうちの少なくとも1種を含む合金で形成され得る。例えば、弾性部310Aは銅及びチタンの合金又は銅及びニッケルの合金で形成され得る。
【0351】
弾性部310Aは第1基板部255又は第2基板部800のグラウンドと互いに電気的に連結され、弾性部310Aは基板部255、310、800の伝送線路(又は配線)のインピーダンスマッチングに使用することができ、インピーダンスマッチングによって伝送信号の損失を減らしてノイズによる影響を減らすことができる。例えば、マッチングインピーダンスは40Ω~600Ωであり得る。例えば、マッチングインピーダンスは50Ωであり得る。
【0352】
例えば、インピーダンスマッチングのために、EMI部材(例えば、EMIテープ)又は伝導性部材(例えば、伝導性テープ)を使用することもできる。
【0353】
支持基板310は、外側面に金属部材又は伝導性部材を含むことができる。例えば、金属部材はEMI部材(例えば、EMIテープ)又は伝導性部材(例えば、伝導性テープ)であり得る。
【0354】
例えば、EMI部材又は伝導性部材は、弾性部310A又は回路部材310Bのうちのいずれか一つに配置又は付着され得る。
【0355】
支持基板310は、弾性部310Aを取り囲むか又は覆う保護物質又は絶縁物質をさらに含むこともできる。
【0356】
例えば、第1層29Aと第2層29Cとの間の導電層29Cの厚さT11は7μm~50μmであり得る。他の実施例では、T11は15μm~30μmであり得る。
【0357】
また、例えば、弾性部310Aの厚さT12は20μm~150μmであり得る。他の実施例では、T12は30μm~100μmであり得る。例えば、弾性部310Aの厚さT12は導電層29Cの厚さT11よりも大きくてもよい。他の実施例では、T12はT11と同じかそれ以下であり得る。
【0358】
図14b、図15図17図18a及び図18bを参照すると、ホルダー270は、第1回路基板250の第1~第4側部33A~33Dに対応する第1~第4側部を含むことができる。
【0359】
支持基板310の少なくとも一部はホルダー270に付着又は結合され得る。例えば、支持基板310の少なくとも一つの連結部320A、320Bは接着剤によってホルダー270の第1~第4側部のうちの少なくとも一つに結合され得る。例えば、第1連結部320Aは接着剤によってホルダー270の第1側部に結合され、第2連結部320Bはホルダー270の第2側部に結合され得る。
【0360】
ホルダー270の第1~第4側部には突出部4A~4Dが形成され得る。例えば、第1連結部320Aとホルダー270の第1側部に形成される第1突出部4Aとは互いに結合される第1結合領域(図18aの38A)を形成することができる。第2連結部320Aとホルダー270の第2側部に形成される第2突出部4Bとは互いに結合される第2結合領域(図18aの38B)を形成することができる。
【0361】
また、ベース210は、第1回路基板250の第1~第4側部33A~33Dに対応する第1~第4側部を含むことができる。例えば、ベース210の測板21Bは、ベース210の第1~第4側部を含むことができる。ベース210の第1~第4側部には突出部216A~216Dが形成され得る。
【0362】
支持基板310の少なくとも一部はベース210に結合され得る。例えば、支持基板310の胴体86、87は接着剤によってベース210に結合され得る。例えば、端子部7A、7B、8A、8Bと連結される支持基板310の胴体86、87の一部はベース210と結合され得る。
【0363】
例えば、第1支持基板310-1の第1端子部7A及び/又は第2部分6Bはベース210の第3側部(又は第3突出部216C)の一領域に結合され、第1支持基板310-1の第2端子部7B及び/又は第3部分6Cはベース210の第4側部(又は第4突出部216D)の一領域に結合され得る。
【0364】
例えば、第2支持基板310-2の第3端子部8A及び第2部分9Bはベース210の第3側部(又は第3突出部216C)の他の一領域に結合され、第2支持基板310-2の第4端子部8B及び第3部分9Cはベース210の第4側部(又は第4突出部216D)の他の領域に結合され得る。
【0365】
支持基板310の第1及び第3端子部7A、8Aとベース210の第3側部(又は第3突出部216Cとの間には第3結合領域(図18aの39A)が形成され、第2及び第4端子部7B、8Bとベース210の第4側部(又は第4突出部216Dとの間には第4結合領域(図18aの39B)が形成され得る。支持基板310及び第1~第4結合領域38A、38B、39A、39Bにより、OIS移動部を固定部に対して弾力的に支持することができる。半田又は伝導性接着剤により、基板310の端子311は第2基板部800の端子と結合され、電気的に連結され得る。
【0366】
図18a及び図18bで、支持基板310の一部はベース210(又は突出部216A~216D)の外側面に結合され得る。他の実施例では、支持基板310の一部はベース210(又は突出部216A~216D)の内側面に結合され得る。
【0367】
例えば、他の実施例では、支持部材は、基板を含まない弾性部材、例えば、スプリング、ワイヤ、形状記憶合金、又はボール部材であり得る。例えば、支持部材がワイヤで形成される場合、複数のワイヤがベース210又は第2基板部800のコーナー及び側部のうちの少なくとも一つに配置され、第1基板部255(例えば、第2回路基板260)と第2基板部800(又はベース210)とを互いに連結することができる。例えば、複数のワイヤのそれぞれの一端は第1基板部255(例えば、第2回路基板260に結合され、複数のワイヤのそれぞれの他端は第2基板部800(又はベース210)に結合され得る。
【0368】
弾性部材315は、ベース210に対して第1基板部255を弾力的に支持することができる。例えば、弾性部材315の一端は第1基板部255に結合され、弾性部材315の他端は固定部、例えば、ベース210に結合され得る。
【0369】
図18a、図18b、及び図19を参照すると、例えば、弾性部材315は、第1基板部255の第1回路基板250と結合される第1結合部315A、ベース210と結合される第2結合部315B、及び第1結合部315Aと第2結合部315Bとを連結する連結部315C、を含むことができる。
【0370】
例えば、第1結合部315Aは、第1回路基板250の下面の少なくとも一部と結合され得る。もしくは、例えば、第1結合部315Aは、ホルダー270の下面の少なくとも一部と結合することもできる。例えば、第1結合部315Aは、接着剤によって、第1回路基板250の下面又はホルダー270の下面のうちのいずれか一つと結合され得る。
【0371】
例えば、第2結合部315Bは、ベース210の上面の少なくとも一部と結合され得る。例えば、ベース210の上面には少なくとも一つの突起210-1(図18a参照)が形成され、第2結合部315Bにはベース210の少なくとも一つの突起210-1と結合されるホール315-1が形成され得る。突起210-1はベース210の上面のコーナーに形成され、ホール315-1は第2結合部315Bのコーナーに形成され得る。
【0372】
例えば、第1方向に見るか又は下に見るとき、第1結合部315A及び第2結合部315Bのそれぞれの形状は多角形、例えば、方形であり、閉曲線形態であり得る。例えば、第1方向に見るか又は下に見るとき、第1結合部315Aの形状は方形のリング形状であり得る。
【0373】
例えば、第1方向に見るか又は下に見るとき、第1結合部315Aは第2結合部315Bの内側に配置され得る。第1結合部315A及び第2結合部315Bのそれぞれはプレート形態であり得る。
【0374】
連結部315Cは、少なくとも一つの直線部及び少なくとも一つの折曲部のうちの少なくとも一つを含むことができる。例えば、連結部315Cはワイヤ形態であり得る。他の実施例では、連結部315Cはプレート形態でもあり得る。
【0375】
連結部316Cは、複数の互いに離隔する連結部又は連結線を含むことができる。複数の連結部(又は連結線)のそれぞれは、少なくとも一つの直線部及び少なくとも一つの折曲部のうちの少なくとも一つを含むことができる。例えば、連結部316Cは光軸に垂直な方向に延び得る。
【0376】
イメージセンサー部350は、モーションセンサー(motion sensor)820、制御部(controller)830、メモリ512、及びキャパシタ514のうちのいずれか一つを含むことができる。
【0377】
モーションセンサー820、制御部830、及びメモリ512は、第1基板部255及び第2基板部800のうちのいずれか一方に配置され得る。キャパシタ514は、第1基板部255及び第2基板部800のうちのいずれか一方に配置され得る。
【0378】
例えば、モーションセンサー820及びメモリ512は、第2基板部800(例えば、第1領域801)に配置され得る。例えば、制御部830は、第1基板部255の第1回路基板250に配置又は実装され得る。
【0379】
他の実施例では、制御部830は第2基板部800に配置されることもできる。これは、イメージセンサー810で発生した熱によって制御部830の誤動作又はエラーが発生することがあるので、制御部830をイメージセンサー810から遠く離隔させるためである。
【0380】
モーションセンサー820は、第1基板部255及び第2基板部800に形成される配線又は回路パターンを介して制御部830と電気的に連結され得る。モーションセンサー820は、カメラ装置10の動きによる回転角速度情報を出力することができる。モーションセンサー820は、2軸又は3軸ジャイロセンサー(Gyro Sensor)、又は角速度センサーによって具現され得る。例えば、モーションセンサー820は、カメラ装置10の動きによるX軸方向の移動量、y軸方向の移動量、及び回転量についての情報を出力することができる。
【0381】
他の実施例では、モーションセンサー820はカメラ装置10から省略するか又は第2基板部800の他の領域に配置されることもできる。モーションセンサー820がカメラモジュールから省略された場合には、カメラ装置10は、光学機器200Aに備えられたモーションセンサーからカメラ装置10の動きによる位置情報を受信することができる。
【0382】
メモリ512は、OISフィードバック駆動のために、光軸に垂直な第2方向(例えば、X軸方向)のOIS移動部の変位(又はストローク)による第2位置センサー240の出力に対応する第1データ値(又はコード値)を保存することができる。
【0383】
また、メモリ512は、AFフィードバック駆動のために、第1方向(例えば、光軸方向又はZ軸方向)のボビン110の変位(又はストローク(stroke)による第1位置センサー170の出力に対応する第2データ値(又はコード値)を保存することができる。
【0384】
例えば、第1及び第2データ値のそれぞれはルックアップテーブル形態としてメモリ512に保存され得る。もしくは、第1及び第2データ値のそれぞれは数学式又はアルゴリズム形態としてメモリ512に保存されることもできる。また、メモリ512は、制御部830の動作のための数学式、アルゴリズム又はプログラムを保存することができる。例えば、メモリ512は、非揮発性メモリ、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)であり得る。
【0385】
制御部830は、第1位置センサー170、及び第2位置センサー240と電気的に連結され得る。制御部830は、第2位置センサー240のセンサー240A、240B、240Cから受信する出力信号及びメモリ512に保存された第1データ値を用いて、第2コイル230に提供される駆動信号を制御することができ、フィードバックOIS動作を実行することができる。
【0386】
また、制御部830は、第1位置センサー170の出力信号及びメモリ512に保存された第2データ値を用いて、第1コイル120に提供される駆動信号を制御することができ、これにより、フィードバックオートフォーカシング動作を実行することができる。
【0387】
制御部830はドライバーIC形態として具現され得るが、これに限定されるものではない。例えば、制御部830は、第1基板部255の第1回路基板250の端子251と電気的に連結され得る。
【0388】
イメージセンサー部350は、フィルター610をさらに含むことができる。また、イメージセンサー部350は、フィルター610を配置、着座又は収容するためのフィルターホルダー600をさらに含むことができる。フィルターホルダー600は「センサーベース(sensor base)」に代替して表現することができる。
【0389】
フィルター610は、レンズバレル400を通過する光のうち特定の周波数帯域の光がイメージセンサー810に入射することを遮断するか又は通過させる役割を果たすことができる。
【0390】
例えば、フィルター610は赤外線遮断フィルターであり得る。例えば、フィルター610は光軸OAに垂直なx-y平面に平行になるように配置され得る。フィルター610はレンズモジュール400の下に配置され得る。
【0391】
フィルターホルダー600はAF移動部100の下に配置され得る。例えば、フィルターホルダー600は第1基板部255上に配置され得る。例えば、フィルターホルダー600は第1基板部255の第2回路基板260の第1面260Aに配置され得る。
【0392】
フィルターホルダー600は、接着剤によって、イメージセンサー810の周囲の第2回路基板260の一領域と結合され、第1回路基板250の開口250Aによって露出され得る。例えば、フィルターホルダー600は、第1基板部255の第1回路基板250の開口250Aを通して見られる。例えば、第1回路基板250の開口250Aは、第2回路基板260に配置されたフィルターホルダー600及びフィルターホルダー600に配置されたフィルター610を露出させ得る。他の実施例では、フィルターホルダーはホルダー270に結合されるか又はAF移動部100に結合されることもできる。
【0393】
フィルターホルダー600は、フィルター610が実装又は配置される部位に、フィルター610を通過する光がイメージセンサー810に入射するように開口61Aが形成され得る。フィルターホルダー600の開口61Aはフィルターホルダー600を光軸方向に貫通する貫通ホールの形態を有し得る。例えば、フィルターホルダー600の開口61Aはフィルターホルダー600の中央を貫通することができ、イメージセンサー810と対応又は対向するように配置され得る。
【0394】
フィルターホルダー600は、上面から陥没し、フィルター610が着座する着座部500を備えることができ、フィルター610は着座部500に配置、着座、又は装着され得る。着座部500は開口61Aを取り囲むように形成され得る。他の実施例で、フィルターホルダーの着座部はフィルターの上面から突出する突出部の形態を有し得る。
【0395】
イメージセンサー部350は、フィルター610と着座部500との間に配置される接着剤をさらに含むことができ、接着剤によってフィルター610はフィルターホルダー600に結合又は付着され得る。
【0396】
カバー部材300は、下部が開放し、上板301及び測板302を含む箱形態であり、カバー部材300の測板302の下部はベース210と結合され得る。カバー部材300の上板301の形状は、多角形、例えば、方形又は八角形などであり得る。カバー部材300は、ボビン110と結合するレンズモジュール400のレンズを外部光に露出させる開口303を上板301に備えることができる。
【0397】
図1及び図3を参照すると、カバー部材300のいずれか一測板302には、回路基板190の端子95及びこれに対応する第2基板部の端子800Bを露出するための溝部304が形成され得る。
【0398】
カバー部材300は、上板301からボビン110の溝119に向かう方向に延びる突出部305を含むことができる。突出部305は「延長部」に代替して表現することもできる。例えば、カバー部材300は、上板301に形成された中空303に隣接した一領域からボビン110の上面方向に延びる少なくとも一つの突出部305を備えることができる。突出部305は上板301及び測板302と一体に形成され、同じ材質で形成され得る。
【0399】
例えば、カバー部材300は、上板301の4個のコーナーに対応する4個の突出部を含むことができる。他の実施例では、突出部305の個数は1個又は2個以上であり得る。
【0400】
例えば、突出部305は、多角形、例えば、方形のプレート(plate)形態であり得る。例えば、突出部305の少なくとも一部は、曲がった部分を含むことができる。
【0401】
カバー部材300の突出部305の少なくとも一部はボビン110の溝119内に配置又は挿入され得る。例えば、突出部305の一端又は末端はボビン110の溝119内に配置され得る。例えば、ボビン110の初期位置で、突出部305とボビン110の溝119の底面とは離隔し得る。
【0402】
AF駆動によってボビン110が光軸方向に移動することにより、カバー部材300の突出部305はボビン110の溝119の底面と接することができ、これにより、突出部305はボビン110の上方への移動を既設定の範囲内に制限するストッパーの役割を果たすことができる。また、突出部305の少なくとも一部はボビン110の溝119内に配置されるので、衝撃によってボビン110が光軸を中心に一定の範囲以上に回転することを抑制又は防止することができる。
【0403】
例えば、カバー部材300は金属材質で形成され得る。例えば、カバー部材300AはSUS(Steel Use Stainless)(例えば、SUS4系)で形成され得る。また、カバー部材300は冷間圧延鋼板(Steel Plate Cold Commercial、SPC)で形成され得る。例えば、カバー部材300Aは、Fe成分を50パーセント(%)以上含有するSUS材質で形成され得る。また、例えば、カバー部材300Aの表面には、酸化防止のために、酸化防止金属、例えば、ニッケルがメッキされ得る。また、例えば、他の実施例では、カバー部材300Aは磁性材質又は磁性を有する金属材質で形成され得る。
【0404】
さらに他の実施例では、カバー部材300は、射出物、例えば、プラスチック又は樹脂材質で形成され得る。また、カバー部材300は絶縁物質又は電磁波を遮断する材質でなることもできる。
【0405】
カバー部材300及びベース210はAF移動部100及びイメージセンサー部350を収容することができ、外部の衝撃に対してAF移動部100及びイメージセンサー部350を保護することができ、外部から異物が流入することを防止することができる。
【0406】
OIS移動部は、固定部を基準に光軸OAに垂直な方向に動ける。OIS移動部は固定部から一定の間隔だけ離隔した位置に置かれる。すなわち、OIS移動部は、支持基板310によって固定部にぶら下がった状態(フライされた状態)であり得る。そして、OIS移動部は、マグネット130及び第2コイル230によって発生する第1電磁気力及び第2マグネット24及び第2コイル230によって発生する第2電磁気力によって固定部に対して相対移動することができる。
【0407】
例えば、OIS移動部の初期位置で、ホルダー270の外側面は、ベース210の内側面から既設定の距離だけ離隔し得る。また、例えば、OIS移動部の初期位置で、ホルダー270及び第1基板部255の下面はベース210から既設定の距離だけ離隔し得る。
【0408】
例えば、第2コイル230の第1~第4コイルユニット230-1~230-4は4個のチャネルによって制御することができる。ここで、4個のコイルユニット230-1~230-4は互いに電気的に分離されて制御され得る。例えば、コイルユニット230-1~230-4のそれぞれには順方向電流及び逆方向電流のうちのいずれか一つが選択的に印加され得る。ここで、第2コイル230から4対、つまり、総8個の引出線が出ることができる。
【0409】
他の実施例では、OIS駆動のために、第2コイル230の第1~第4コイルユニット230-1~230-4は3個のチャネルによって制御することができる。例えば、第1~第3コイルユニット230-1~230-4のみを電気的に分離することができ、第4コイルユニット230-4は第1~第3コイルユニットのうちのいずれか一つと電気的に直列に連結することができる。ここで、第2コイル230から3対、つまり総6個の引出線が出ることができる。
【0410】
例えば、第2コイルユニット230-2と第4コイルユニット230-4とは互いに直列に連結され得る。第2コイルユニット230-2に対応又は対向する第2マグネットユニット130-2の着磁方向と第4コイルユニット230-4に対応又は対向する第4マグネットユニット120-4の着磁方向とは互いに同じ方向であり得る。例えば、第1マグネットユニット130-1の着磁方向と第3マグネット130-2の着磁方向とは互いに同一であり得る。また、例えば、第2マグネットユニット130-2の着磁方向は第1マグネットユニット130-1の着磁方向と異なり得る。例えば、第2マグネットユニット130-2の着磁方向は第1マグネットユニット130-1の着磁方向に垂直であり得る。
【0411】
制御部830は、第1~第4コイルユニット230-1~230-4のうちのいずれか一つに少なくとも一つの駆動信号を供給することができ、少なくとも一つの駆動信号を制御することにより、OIS移動部をX軸方向及び/又はY軸方向に移動させるか又はOIS移動部を光軸を中心に既設定の角度範囲内で回転させることができる。
【0412】
図21は、制御部830、及び第1~第3センサー240A、240B、240Cのブロック図である。制御部830は、クロック信号SCL及びデータ信号SDAを用いてホストHostとデータをやり取りする通信、例えば、I2C通信を実行することができる。例えば、ホストは、光学機器200Aの制御部780であり得る。
【0413】
制御部830は第2コイル230と電気的に連結され得る。制御部830は、第1~第4コイルユニット230-1~230-4を駆動するための駆動信号を提供するための駆動部510を含むことができる。例えば、駆動部510は、駆動信号の極性を変更させることができるHブリッジ回路(bridge circuit)又はHブリッジドライバー(bridge driver)を含むことができる。ここで、駆動信号は、消耗電流を減少させるために、PWM信号であり、PWM信号の駆動周波数は可聴周波数の範囲を外れた20KHz以上であり得る。他の実施例では、駆動信号は直流信号であり得る。
【0414】
第1~第3センサー240A~240Cのそれぞれは、二つの入力端子及び二つの出力端子を含むことができる。制御部830は、第1~第3センサー240A~240Cのそれぞれの二つの入力端子に電源又は駆動信号を供給することができる。例えば、第1~第3センサー240A~240Cの二つの入力端子((+)入力端子、(-)入力端子)のうちのいずれか一つ(例えば、グラウンド端子又は(-)入力端子)は互いに共通して接続できる。
【0415】
例えば、制御部830は、第1センサー240Aの第1出力電圧、第2センサー240Bの第2出力電圧、及び第3センサー240Cの第3出力電圧を受信し、受信した第1~第3出力電圧を用いてOIS移動部のX軸方向又はY軸方向の移動(又は変位)を制御することができる。
【0416】
また、制御部830は、受信した第1~第3出力電圧を用いて、OIS移動部の光軸を基準とする回転、ティルティング又はローリングを制御することができる。
【0417】
また、制御部830は、第1~第3センサー240A~240Cのそれぞれの2個の出力端子から出力された出力電圧を受信し、受信した出力電圧をアナログデジタル変換した結果によるデータ値、デジタル値又はコード値を出力するアナログデジタル変換器530を含むことができる。
【0418】
制御部830は、アナログデジタル変換器530から出力されたデータ値を用いて、OIS移動部のX軸方向又はY軸方向の移動(又は変位及び光軸を基準とするOIS移動部の回転、ティルティング、又はローリングを制御することができる。
【0419】
温度センサー540は周囲温度(例えば、第1~第3センサー240A、240B、240Cの温度)を測定することができ、測定された結果による温度感知信号Tsを出力することができる。例えば、温度センサー540はサーミスタ(thermistor)であり得る。
【0420】
周囲温度によって温度センサー540に含まれた抵抗の抵抗値が変化することができ、これにより、温度感知信号Tsの値は周囲温度によって変化することができる。キャリブレーションによって周囲温度と温度感知信号Tsとの間の相互関係に対する数学式又はルックアップテーブルがメモリ又は制御部830、780に保存され得る。
【0421】
第1~第3センサー240A、240B、240Cの出力値も温度によって影響されるので、正確で信頼性あるOISフィードバック駆動のためには、周囲温度による第1~第3センサー240A、240B、240Cの出力値の補償が必要である。
【0422】
このために、例えば、制御部830、780は、温度センサー540によって測定された周囲温度及び温度補償アルゴリズム又は補償式を用いて第1~第3センサー240A、240B、240Cのそれぞれの出力値(又は出力に対するデータ値)を補償することができる。温度補償アルゴリズム又は補償式は制御部830、780又はメモリに保存され得る。
【0423】
カメラ装置は、第4マグネットユニット130-4と光軸方向に対応又は対向する第4センサー240Dをさらに含むこともできる。第4センサー240Dは第1基板部255(例えば、第1回路基板250)に配置され得る。例えば、第4センサー240Dは、第1~第3センサーが配置されない第1回路基板250のいずれか一コーナーに隣接して配置され得る。例えば、第4センサー240Dは、第2センサー240Bと対角線方向に対向するように位置し得る。例えば、第4センサー240Dの出力電圧は、OIS移動部のX軸移動、又はY軸移動を感知するのに用いることもできる。他の実施例では、第4センサー240DはAF移動部100の第1位置センサー170を示すこともできる。
【0424】
光学機器、例えば、携帯電話に内蔵されたカメラ装置の機能及び性能が向上するのに伴って、レンズのサイズ、イメージセンサーのサイズ、及び画素数が増加している。よって、レンズ及びイメージセンサーを移動させるための消耗電流が増加し、消耗電流の増加によってカメラ装置の発熱量が増加する。一般に、カメラ装置の発熱源は、イメージセンサー、ドライバーIC(例えば、位置センサー又は制御部)、AF駆動コイル、及びOIS駆動コイルであり得る。
【0425】
イメージセンサーのサイズ増加、消耗電流の増加、ドライバーICの通信速度の増加に起因してイメージセンサー、駆動コイル、及びドライバーICの発熱量が増加し、よってカメラ装置の温度が上昇することがある。発熱の増加はイメージセンサーのノイズ増加の原因になり、これによりイメージセンサーの解像力が悪くなることがある。また、発熱の増加は、レンズの膨張によってレンズの有効焦点距離(Effective Focal Length、EFL)を変化させてオートフォーカシングの信頼性を悪くすることがある。
【0426】
図22は、図4bのレンズモジュール400、第2回路基板260、イメージセンサー810、第1放熱部材370、第2基板部800、及び第2放熱部材380の簡略概念図である。
【0427】
図22を参照すると、熱伝導度の高い放熱材質の第1放熱部材370が第1基板部255の第2回路基板260に配置され、イメージセンサー810が第2回路基板260の開口262によって露出される第1放熱部材370の第1面371に直接配置、結合、実装、又は付着される。
【0428】
第1放熱部材370の熱伝導度は、第1基板部255、例えば、第2回路基板260の熱伝導度よりも高くてもよい。イメージセンサー810で発生する熱は第1放熱部材370を介して効果的に放出されるので、放熱効率を向上させることができる。第1放熱部材370によってイメージセンサー810で発生する熱が速かに外部に放出されることができるので、イメージセンサー810の温度が高く上昇することを防止することができる。したがって、実施例は、発熱の増加に起因してイメージセンサーのノイズが増加することを防止することができ、イメージセンサーの解像力が悪くなることを防止することができる。
【0429】
また、熱伝導度の高い第2放熱部材380が第2基板部800に配置、結合、又は付着されることにより、実施例は、第1放熱部材370から伝達される熱を外部によく放出して排出することができる。
【0430】
第1放熱部材370及び第2放熱部材380のそれぞれには溝、ホール、又は凹凸形態の既設定のパターン373、383が形成されることにより、放熱面積を増加させることができ、よって放熱効率を一層向上させることができる。
【0431】
光軸に垂直な方向に見るとき、第1基板部255(及び/又は第1放熱部材370)の少なくとも一部は第2基板部800の開口800A内に配置され得る。よって、第1放熱部材370と第2放熱部材380との間の間隔G1を減らすことができ、放熱効率を向上させることができる。他の実施例では、光軸に垂直な方向に見るとき、第1基板部255(及び/又は第1放熱部材370)は第2基板部800の開口800Aの外に位置するか又は第2基板部800の開口800Aの上部に位置することもできる。
【0432】
例えば、光軸に垂直な方向に第1基板部255(及び/又は第1放熱部材370)の少なくとも一部(例えば、下部又は下端)は第2基板部800の内周面とオーバーラップし得る。ここで、第2基板部800の内周面は開口800Aによって形成される面であり得る。
【0433】
もしくは、例えば、光軸方向に第2放熱部材380と第2放熱部材370との間の距離G1は第2放熱部材380と第2基板部800の第1面801Aとの間の距離よりも小さくてもよい。他の実施例では、G1は第2放熱部材380と第2基板部800の第1面801Aとの間の距離と同じかそれ以上であり得る。
【0434】
第1基板部255と第2基板部800との間の光軸方向への離隔距離G1(又はギャップ(gap))は0.05mm~0.7mmであり得る。例えば、離隔距離G1は第1放熱部材370の第2面372から第2放熱部材380の第1面381までの距離であり得る。もしくは、他の実施例では、離隔距離G1は第1基板部255と第2基板部800との間の光軸方向の離隔距離でもあり得る。さらに他の実施例では、第1放熱部材380の第2面から第2基板部800の第1面までの距離でもあり得る。さらに他の実施例では、G1は光軸方向に第1放熱部材370と第2放熱部材380との間の離隔距離でもあり得る。
【0435】
他の実施例で、G1は0.15mm~0.5mmでもあり得る。さらに他の実施例では、G1は0.15mm~0.3mmでもあり得る。さらに他の実施例では、G1は0.2mm~0.3mmでもあり得る。
【0436】
第1放熱部材370と第2放熱部材380との間の離隔距離が小さいほど第1放熱部材370から第2放熱部材380への熱伝逹効果は増加するが、離隔距離が余りにも小さければ、OIS動作の際、OIS移動部と固定部との間の空間的干渉による衝突が発生し得る。すなわち、OIS動作を円滑に実行することができ、放熱効率を高めるために、離隔距離G1は0.15mm~0.3mmであり得る。
【0437】
図22では、イメージセンサー810は第2回路基板260の開口262内に配置され、第1放熱部材370が第2回路基板260の溝265内に配置されるので、第2回路基板260、イメージセンサー810、及び第1放熱部材370が占める空間の光軸方向の高さを減らすことができる。
【0438】
また、図13bに示すように、上から見るとき、第1基板部255及び第1放熱部材370は第2基板部800の開口800Aの内側に位置するので、第2基板部800の開口800Aの光軸方向の深さ(又は長さ)の分だけ第1基板部255と第2基板部800との間の光軸方向の距離を減らすことができる。よって、カメラ装置100の光軸方向の長さ(又は高さ)を減らすことができる。H1は、第2基板部800の第2面801B(又は第2放熱部材380の第2面382)からレンズモジュール400の最上端(又はレンズの最上端)までの距離(又は高さ)であり得る。
【0439】
また、開口800Aによって第1基板部255と第2基板部800との間の空間が増加することができるので、第1基板部255と第2基板部800との間の離隔距離を減らすことができ、離隔距離の減少によって放熱効率を向上させることができる。
【0440】
図23aは、他の実施例によるレンズモジュール、第2回路基板、イメージセンサー、第1放熱部材、第2基板部、及び第2放熱部材の簡略概念図である。
【0441】
図23aを参照すると、OIS移動部は、第1放熱部材370、第1放熱部材370-1上に配置され、第1放熱部材370-1の一部を露出させる開口262を含む第2回路基板260、及び開口262によって露出された第1放熱部材370-1の一部上に配置されるイメージセンサー810を含むことができる。例えば、イメージセンサー810は第2回路基板260の開口262(又はホール)内に配置され、第1放熱部材370-1と結合され得る。
【0442】
固定部は、第1放熱部材370-1から離隔して配置される第2基板部800-1、及び光軸方向に第1放熱部材370-1と対向するように第2基板部800-1上に配置される第2放熱部材380Aを含むことができる。支持部材(例えば、支持基板310)は、固定部に対してOIS移動部が光軸方向に垂直な方向に移動することを支持することができる。第2放熱部材380Aは光軸方向に第1放熱部材370-1と重畳するように配置され得る。
【0443】
例えば、第1放熱部材370-1は、第2回路基板260の下に配置される胴体37A、及び胴体37Aから突出して第2回路基板260の開口262内に配置される突出部37B(又は突出領域)を含むことができる。イメージセンサー810は突出部37B上に配置され得る。例えば、イメージセンサー810は突出部37Bの上面に結合又は付着され得る。例えば、突出部37Bの上面は第2回路基板260の上面よりも低く位置し得る。他の実施例では、突出部37Bの上面は第2回路基板260の上面と同じ高さに位置することもできる。
【0444】
第2放熱部材380Aは、光軸方向に第1放熱部材370-1と対向する第2基板部800-1の第1面801A(又は上面)に配置され得る。第1放熱部材370-1は光軸方向に第2放熱部材380Aと重畳し得る。
【0445】
図22の第2基板部800と違って、第2基板部800-1は図22の開口800Aを含まなくてもよい。第2基板部800-1は、第1面801Aから露出され、第2放熱部材380A、例えば、第2放熱部材380Aの下面と接触する第1導電層93を含むことができる。例えば、第1導電層93は第2放熱部材380Aの下面に熱融着するか、又は導電性接着剤、例えば、ソルダーなどによって結合され得る。また、例えば、第1導電層93は第2放熱部材380Aに電気的に連結され得る。
【0446】
第2基板部800-1は、第1導電層93と連結され、第2基板部800-1の第1面801Aの反対面である第2基板部800-1の第2面801B(又は下面)から露出される第2導電層92Aを含むことができる。例えば、第2導電層92Aは第2基板部800-1のグラウンドと電気的に連結され得る。
【0447】
第1導電層93は第2基板部800-1の少なくとも一部を通過するビア(via)形態であり得る。例えば、第1導電層93は、第2基板部800-1を貫通して第2基板部800-1の第2面801Bに開放又は露出される第1ビア93Aを含むことができる。また、第1導電層93の一端は第2放熱部材380の下面と接触し、他端は第2導電層92Aと接触、結合、又は連結される第2ビア93Bを含むことができる。
【0448】
図23aで、第2導電層92Aは第2基板部800-1の第2面800Bに形成される溝内に配置されるか、溝に結合されるか、又は溝に付着され得る。他の実施例で、第2導電層は、溝が形成されない平面である第2基板部800-1の第2面800Bに配置、結合、又は付着され得る。
【0449】
第1導電層93及び第2導電層92Aは、第2基板部800-1の放熱のための放熱パターン又は放熱パッドの役割を果たすことができる。すなわち、第1導電層93及び第2導電層92Aは単純に放熱の目的のためのものなので、第2基板部のグラウンドを除いた第2基板部800-1の他の配線とは電気的に連結されない。ここで、他の配線は、制御部830、780、又はイメージセンサー810のような電子素子又は回路素子と電気的に連結された配線であり得る。
【0450】
ソルダー、導電性接着剤、又は導電性テープなどを介して、第2導電層92Aはカバー部材300(例えば、測板302)と電気的に連結され得る。もしくは、他の実施例では、ブラケットによって、第2基板部800-1のグラウンドと連結された第2導電層92Aとカバー部材300とを電気的に連結することもできる。ブラケットは、カメラ装置を保護するために、カメラ装置を収容又は収納する器具物であり得る。例えば、ブラケットは伝導性部材からなり得る。第2基板部800-1のグラウンドと第2放熱部材380Aとカバー部材300とが電気的に連結されることにより、静電気からカメラ装置100を保護することができ、熱放出効率を向上させることができる。
【0451】
他の実施例では、第2基板部800-1の第1導電層及び第2導電層のうちの少なくとも一つは第2回路基板260に適用するか又は類推して適用することができる。例えば、他の実施例による第2回路基板260は、第1放熱部材370-1と接触する少なくとも一つの第3導電層を含むことができ、第3導電層の少なくとも一部は第2回路基板260から露出され得る。
【0452】
第2放熱部材380Aが第2基板部800-1の第1面に配置されるので、第1放熱部材370Aとの離隔距離を減らすことができ、よって熱放出効率を向上させることができる。
【0453】
図23aのG1は図22での説明を適用するか又は準用することができる。
【0454】
例えば、第1放熱部材370-1の厚さT2は第2回路基板260の厚さT1よりも小さいか等しくてもよい。他の実施例では、第1放熱部材370-1の厚さが第2回路基板260の厚さよりも大きくてもよい。
【0455】
例えば、第2回路基板260の厚さT1は0.15mm~0.25mmであり得る。他の実施例では、T1は0.18mm~0.22mmでもあり得る。さらに他の実施例では、T1は0.2mm~0.22mmでもあり得る。
【0456】
例えば、第1放熱部材370-1の厚さT2は0.08mm~0.15mmであり得る。例えば、T2は0.1mm~0.12mmでもあり得る。もしくは、例えば、T2は0.1mm~0.15mmでもあり得る。
【0457】
例えば、第1放熱部材370-1の胴体37Aの厚さT21と突出部37Bの厚さT22とは互いに同一であり得る。他の実施例では、胴体37Aの厚さが突出部37Bの厚さよりも大きくてもよい。さらに他の実施例では、胴体37Aの厚さが突出部37Bの厚さよりも小さくてもよい。
【0458】
例えば、胴体37Aの厚さT21を突出部37Bの厚さT22で割った値(T21/T22)は1~3であり得る。さらに他の実施例では、突出部37Bの厚さT22を胴体37Aの厚さT21で割った値(T22/T21)は1~3でもあり得る。
【0459】
第2放熱部材380Aの厚さT3は第1放熱部材370-1の厚さT2と同一であり得る。例えば、T2についての説明はT3に適用するか又は類推して適用することができる。
【0460】
第2基板部800の厚さT4は第2放熱部材800-1の厚さT3よりも大きいか等しくてもよい。
【0461】
例えば、第2基板部800、例えば、第1領域801の厚さT4は0.15mm~0.3mmであり得る。例えば、T4は0.2mm~0.28mmでもあり得る。もしくは、例えば、T4は0.24mm~0.26mmでもあり得る。
【0462】
第2基板部800と第2放熱部材380Aとの間には、第2基板部800と第2放熱部材380Aとを互いに付着又は結合させるための接着剤が配置され、ここで、接着剤の厚さは0.01mm~0.04mmであり得る。他の実施例で、例えば、接着剤の厚さは0.02mm~0.03mmでもあり得る。
【0463】
例えば、イメージセンサー810の厚さT5は0.1mm~0.25mmであり得る。他の実施例では、イメージセンサー810の厚さT5は0.12mm~0.21mmでもあり得る。さらに他の実施例では、T5は0.12mm~0.15mmでもあり得る。
【0464】
例えば、OIS移動部(例えば、第1放熱部材370-1)と固定部(例えば、第2放熱部材380A)との間の間隔G1を第2回路基板260の厚さT1で割った値(G1/T1)は0.8~2であり得る。もしくは、割った値(G1/T1)は1.2~2でもあり得る。
【0465】
割った値(G1/T1)が0.8よりも小さい場合には、第2回路基板260の厚さがあまりにも増加してカメラ装置のサイズ(例えば、高さ)が増加することがあり、OIS駆動のためのOIS移動部と固定部との間の十分な間隔G1を確保することができないことがある。一方、割った値(G1/T1)が2よりも大きい場合には、G1があまりにも増加して放熱効率が低下することがあり、カメラ装置のサイズ(例えば、高さ)が増加することがある。
【0466】
例えば、OIS移動部(例えば、第1放熱部材370-1)と固定部(例えば、第2放熱部材380A)との間の間隔G1を第1放熱部材370-1の厚さT2で割った値(G1/T2)は1.4~3.75であり得る。もしくは、例えば、割った値(G1/T2)は1.8~2.5でもあり得る。もしくは、例えば、割った値(G1/T2)は2~2.1でもあり得る。
【0467】
割った値(G1/T2)が1.4よりも小さい場合には、第1放熱部材370-1の厚さがあまりにも増加してIS移動部の重さが増加するので、OIS動作の際に消耗電力が増加し、カメラ装置の光軸方向のサイズが増加し得る。一方、割った値(G1/T2)が3.75よりも大きい場合には、第1放熱部材370-10の厚さがあまりにも薄くなって放熱効率が減少し、放熱機能が低下することがある。
【0468】
例えば、第2回路基板260の厚さT1を第1放熱部材370-1の厚さT2で割った値(T1/T2)は1~3.125であり得る。もしくは、例えば、割った値(T1/T2)は1~2.5でもあり得る。もしくは、例えば、割った値(T1/T2)は2~2.5でもあり得る。
【0469】
割った値(T1/T2)が1よりも小さいときには、第1放熱部材370-1の重さが増加するので、OIS移動部の重さが増加し、OIS動作の際に消耗電力が増加し、カメラ装置の光軸方向のサイズが増加することがある。
【0470】
また、割った値(T1/T2)が3.125よりも大きいときには、第1放熱部材370-1の厚さがあまりにも薄くなって放熱効率が減少し、放熱機能が低下することがある。
【0471】
例えば、第2基板部800-1、例えば、第1領域801の厚さT4を第2放熱部材380Aの厚さT3で割った値(T4/T3)は1~3.75であり得る。もしくは、例えば、割った値(T4/T3)は1.5~3でもあり得る。もしくは、例えば、割った値(T4/T3)は2.4~2.6でもあり得る。
【0472】
割った値(T4/T3)が1よりも小さいときには第2放熱部材380Aの厚さが増加するので、OIS移動部(例えば、第1放熱部材370-1)と固定部(例えば、第2放熱部材380Aとの間の離隔距離G1を確保することが容易でないことがある。
【0473】
一方、割った値(T4/T3)が3.75よりも大きいときには、第2放熱部材380Aの厚さがあまりにも薄くなって放熱効率が減少するだけでなく、第2基板部800-1を支持する補強部材としての役割を充分に果たすことができなく、よって、第2基板部800-1が曲がることがあり、これによる反り(warpage)現象が発生し得る。
【0474】
例えば、OIS移動部(例えば、第1放熱部材370-1)と固定部(例えば、第2放熱部材380A)との間の間隔G1を第2基板部800-1の厚さT4で割った値(G1/T4)は2/3~2であり得る。
【0475】
割った値(G1/T4)が2/3よりも小さい場合、OIS移動部と固定部との間の間隔があまりにも小さくなり、OIS駆動の際、OIS移動部と固定部との間の空間的干渉が発生することがあるので、円滑なOIS駆動ができないことがある。一方、割った値(G1/T4)が2よりも大きい場合には、G1があまりにも増加して放熱効率が減少し、カメラ装置のサイズ(例えば、高さ)が増加し得る。
【0476】
例えば、イメージセンサー810の厚さT5を第1放熱部材370-1の厚さT2で割った値(T5/T2)は0.67~3.125であり得る。もしくは、例えば、割った値(T5/T2)は1~2でもあり得る。もしくは、例えば、割った値(T5/T2)は1.5~2でもあり得る。
【0477】
割った値(T5/T2)が0.67よりも小さいときには、第1放熱部材370-1の重さがあまりにも増加するので、OIS移動部の重さが増加し、OIS動作の際、消耗電力が増加することがある。一方、割った値(T5/T2)が3.125よりも大きいときには、第1放熱部材370-1の厚さがあまりにも薄くなり、放熱効率が減少して放熱機能が低下することがある。
【0478】
第1放熱部材370-1の面積、例えば突出部38Bの上面の面積はイメージセンサー810の上面(又は下面)の面積よりも大きいか等しくてもよい。他の実施例では、突出部38Bの上面の面積はイメージセンサー810の下面の面積よりも小さくてもよい。
【0479】
例えば、第1放熱部材370-1の下面(又は上面)の面積はイメージセンサー810の下面(又は上面)の面積の50%以上であり得る。もしくは、例えば、第1放熱部材370-1の下面(又は上面)の面積はイメージセンサー810の下面(又は上面)の面積の100%以上200%以下であり得る。もしくは、例えば、第1放熱部材370-1の下面(又は上面)の面積はイメージセンサー810の下面(又は上面)の面積の100%以上150%以下でもあり得る。
【0480】
例えば、第2放熱部材380の下面(又は上面)の面積は第2基板部800-1(例えば、第1領域801)の上面(又は下面)の面積の50%以上であり得る。もしくは、例えば、第2放熱部材380の下面(又は上面)の面積は第1領域801の上面(又は下面)の面積の90%以上200%以下であり得る。もしくは、例えば、第2放熱部材380の下面(又は上面)の面積は第1領域801の上面(又は下面)の面積の90%以上150%以下でもあり得る。
【0481】
例えば、光軸方向に又は上から見るとき、第1放熱部材370-1の面積は第2放熱部材380の面積の50%以上100%以下であり得る。もしくは、例えば、光軸方向に又は上から見るとき、第1放熱部材370-1の面積は第2放熱部材380の面積の55%以上90%以下であり得る。もしくは、例えば、光軸方向に又は上から見るとき、第1放熱部材370-1の面積は第2放熱部材380の面積の55%以上80%以下でもあり得る。例えば、放熱部材370-1、380Aの面積は放熱部材370-1、380Aの上面又は下面の面積であり得る。
【0482】
第1放熱部材370-1の面積が第2放熱部材380の面積の50%未満の場合には、第1放熱部材370-1があまりにも小さくなり、第1放熱部材370-1がイメージセンサー810から熱を受けて放出する機能が減少し、よってカメラ装置の放熱効率が減少し得る。
【0483】
一方、第1放熱部材370-1の面積が第2放熱部材380の面積の100%を超える場合には、第1放熱部材370-1のサイズがあまりにも増加してOIS移動部の水平方向の長さが増加し、OIS駆動の際、固定部との空間的干渉が発生してOIS駆動の誤動作が発生し得る。例えば、第1放熱部材370-1の面積が第2放熱部材380の面積の55%以上80%以下であるとき、放熱効率を高め、OIS駆動によるOIS移動部と固定部との間の空間的干渉を同時に満たすことができる。
【0484】
例えば、光軸方向に又は上から見るとき、第1放熱部材370-1と第2放熱部材380Aとが重畳する面積は第1放熱部材380Aの面積の80%以上100%以下であり得る。ここで、重畳する面積が第1放熱部材380Aの面積の80%未満のときには、第1放熱部材370-1と第2放熱部材380Aとの間の熱伝達による放熱効率が減少し得る。そして、重畳する面積が第1放熱部材380Aの面積の100%であるとき、放熱効率が最高になり得る。
【0485】
第1放熱部材370-1の面積は第2回路基板260の面積よりも小さくてもよい。例えば、第2回路基板260の面積は、光軸方向に又は上から見るとき、第2回路基板260の外郭又は外周内に存在する領域の面積であり得る。例えば、第2回路基板260の面積は第2回路基板260の上面又は下面の外郭又は外周内に存在する領域の面積であり得る。
【0486】
他の実施例では、第1放熱部材370-1の面積は第2回路基板260の面積と同一でもあり得る。さらに他の実施例では、第1放熱部材370-1の面積は第2回路基板260の面積よりも大きくてもよい。
【0487】
例えば、第1放熱部材370-1の面積は第2基板部800-1の面積よりも小さくてもよい。例えば、第1放熱部材370-1の面積は第2基板部800-1の第1領域801の面積よりも小さくてもよい。第2基板部800-1の面積は第2基板部800-1の第1領域801の上面又は下面の面積であり得る。
【0488】
例えば、第1放熱部材370-1の面積は第2回路基板260の面積の50%以上100%以下であり得る。もしくは、例えば、第1放熱部材370-1の面積は第2回路基板260の面積の55%以上90%以下であり得る。もしくは、例えば、第1放熱部材370-1の面積は第2回路基板260の面積の60%以上80%以下でもあり得る。
【0489】
例えば、第2放熱部材380Aの面積は第2基板部800-1の面積の70%以上120%以下であり得る。例えば、第2基板部800-1の面積は第2基板部800-1の第1領域801の上面又は下面の面積であり得る。もしくは、例えば、第2放熱部材380Aの面積は第2基板部800-1の面積の80%以上100%以下でもあり得る。もしくは、例えば、第2放熱部材380Aの面積は第2基板部800-1の面積の70%以上90%以下でもあり得る。
【0490】
第2放熱部材380Aの面積が第2基板部800-1の面積の70%未満の場合には、放熱効率が減少することがあり、第2基板部800-1を支持するのに十分な面積を確保しなくて第2基板部800-1に曲がりが発生し得る。第2放熱部材380Aの面積が第2基板部800-1の面積の120%を超える場合には、カメラ装置の水平方向のサイズがあまりにも増加し、第2基板部800-1の第1領域801の周辺の他の構成(例えば、802、803)又は他の別途のカメラ装置との空間的干渉が発生し得る。
【0491】
上述したT1~T4についての説明は図22図23b~図25cの他の実施例による第2回路基板、第1放熱部材、第2放熱部材、及び第2基板部に適用するか又は類推して適用することができる。
【0492】
また、上述した第1放熱部材370-1の面積、第2放熱部材380Aの面積、第2回路基板260の面積、及び第2基板部800-1の面積についての説明は図22図23b~図25cの他の実施例による第2回路基板、第1放熱部材、第2放熱部材、及び第2基板部に適用するか又は類推して適用することができる。
【0493】
図23bは図23aの変形例100-2を示す。
【0494】
図23bを参照すると、第1放熱部材370-2は図23aの突出部を含まなくてもよい。第1放熱部材370-2の上面は平面であり、第1放熱部材370-2の上面の一部は第2回路基板260の開口262によって開放されるか又は露出され、イメージセンサー810は開口262によって露出される第1放熱部材370-2の上面の一部に配置、結合、又は付着され得る。
【0495】
図23cは図23aのさらに他の変形例100-3を示す。
【0496】
図23cを参照すると、第2回路基板260-1は、溝262-1を含むことができる。例えば、溝262-1は第2回路基板260-1の上面から陥没した形態であり、底面及び側面を含むことができる。イメージセンサー810は溝262-1内に配置され得る。イメージセンサー810は溝262-1の底面に配置、結合、又は付着され得る。
【0497】
例えば、イメージセンサー810と第1放熱部材370-2との間には第2回路基板260-1の少なくとも一部が配置又は介在され得る。図23cの実施例は、図23aの実施例と比較すると、図23aの開口262を備えないので、回路パターン又は配線を配置又はデザインするための十分な空間を確保することができるので、第2回路基板260-1の回路設計のデザインの自由度を向上させることができる。
【0498】
図23dは図23aのさらに他の変形例100-4を示す。
【0499】
図23dを参照すると、第2回路基板260-2は図23aの貫通ホール形態の開口262又は図23cの溝262-1を含まなくてもよい。イメージセンサー810は平面である第2回路基板260-2の上面に配置され得る。
【0500】
図23eは図23aのさらに他の変形例100-5を示す。
【0501】
図23eを参照すると、第2回路基板260は、開口262を含むことができ、第2回基板260は、図12bで説明した溝265を含むことができる。第1放熱部材370は第2回路基板260の溝265内に配置、結合、又は付着され得る。
【0502】
図23fは図23aのさらに他の変形例100-6を示す。
【0503】
図23fを参照すると、第2回路基板260-3の上面には第1溝262-1が形成され、第2回路基板260-3の下面には第2溝265が形成され得る。図23cの溝262-1の説明は図23fの第1溝262-1に適用するか又は準用することができ、図23eの溝265についての説明は図23fの第2溝265に適用するか又は準用することができる。
【0504】
第1放熱部材370は、第2回路基板260-3の第2面260B(図12b参照)に形成される溝265内に配置、付着、又は結合され得る。例えば、第1放熱部材370の少なくとも一部は、溝265の外に突出しなくてもよい。他の実施例では、第1放熱部材370の少なくとも一部(例えば、下部)は溝265の外に突出することもある。
【0505】
図23gは図23aのさらに他の変形例100-7を示す。
【0506】
図23gを参照すると、第1放熱部材370の下面には、放熱面積を増加させるための既設定のパターンの溝、ホール、又は凹凸373が形成され得る。光軸方向に第1放熱部材370の既設定のパターンは第2放熱部材370と対向するか又は重畳し得る。図12bの既設定のパターンについての説明は図23gに適用するか又は類推して適用することができる。
【0507】
図23hは図23gの変形例100-8を示す。
【0508】
図23hを参照すると、第2放熱部材380Aは、第1放熱部材370の溝、ホール、又は凹凸373と対応又は対向する溝、ホール、又は凹凸383を含む既設定のパターンを含むことができる。
【0509】
例えば、溝、ホール、又は凹凸383を含む既設定のパターンは、第2放熱部材380Aの上面に形成され得る。例えば、第1放熱部材370-1の溝、ホール、又は凹凸373は光軸方向に第2放熱部材380Aの溝、ホール、又は凹凸383Aと対向するか又は重畳し得る。他の実施例では、放熱効率を高めるための溝、ホール、又は凹凸が第1放熱部材370-1の上面に形成され得る。例えば、放熱効率を高めるための溝、ホール、又は凹凸は突出部37Bの上面に形成され得る。さらに他の実施例では、放熱効率を高めるための溝、ホール、又は凹凸が第2放熱部材の上面及び下面のうちの少なくとも一つに形成され得る。
【0510】
図23hでの説明は図23a~図23fの第1放熱部材及び第2放熱部材に適用するか又は類推して適用することができる。
【0511】
図24aは図23aのさらに他の変形例100-9を示す。
【0512】
図24aを参照すると、第2基板部800は、開口800Aを含むことができる。
【0513】
上から見るとき又は光軸方向に見るとき、第1放熱部材370の少なくとも一部(例えば、下端)は第2基板部800の開口800Aの内側に位置し得る。例えば、光軸に垂直な方向に第1放熱部材370の少なくとも一部(例えば、下端)は第2基板部800の開口800Aと対向するか又は重畳し得る。
【0514】
もしくは、他の実施例では、上から見るとき又は光軸方向に見るとき、第2回路基板260の少なくとも一部(例えば、下端)は第2基板部800の開口800Aの内側に位置し得る。例えば、光軸に垂直な方向に第2回路基板260の少なくとも一部(例えば、下端)は第2基板部800の開口800Aと対向するか又は重畳し得る。
【0515】
図13bで説明したように、上から見るとき、第1放熱部材370の一部が第2基板部800の開口800Aの内側に位置するので、第2基板部800の下面を基準に第2基板部800の高さを減らすことができる。よって、カメラ装置100の光軸方向の長さH1(又は高さ)を減らすことができる。また、第1放熱部材370-1と第2放熱部材380Bとの間の光軸方向の距離G1を減らすことができ、よって放熱効率をより向上させることができる。
【0516】
図24bは図24aの変形例100-10を示す。
【0517】
図24bを参照すると、第2放熱部材380の下面には、図22で説明した溝、ホール、又は凹凸を含む既設定のパターンが形成され得る。
【0518】
図24cは図24bの変形例100-11を示す、
【0519】
図24cの第2回路基板260、第1放熱部材370-2、及びイメージセンサー810は、図23bの実施例100-2と同一であり得る。
【0520】
図24dは図24aのさらに他の変形例100-12を示す。
【0521】
図24dを参照すると、第2放熱部材380Bは第2基板部800-2の第1面801A(又は上面)上に配置、結合、又は付着され得る。第2基板部800-2の第1面801Aには、第2放熱部材380Aを着座又は収容することができる溝57が形成され得る。溝57は第2基板部800-2の第1面801Aから陥没した形態であり得る。例えば、第2放熱部材380Bは第2基板部800-2の溝57に配置され得る。
【0522】
第2基板部800-2は、第2放熱部材380Bと連結、結合、又は接触する導電層55Aを含むことができる。例えば、導電層55Aは第2放熱部材380Bの下面と接触、結合、又は連結し得る。
【0523】
導電層55Aは第2基板部800-2の第2面801B(又は下面)から露出され得る。導電層55Aは、ソルダー又は導電性接着剤によって、第2基板部800-2のグラウンド端子と連結され得る。また、ソルダー、導電性接着剤、又は導電性テープなどを介して、導電層55Aはカバー部材300(例えば、測板302)と電気的に連結され得る。
【0524】
他の実施例では、第2基板部800-2は、図24dの導電層55Aの代わりに、図23bの第1導電層93及び第2導電層92Aを含むことができ、図23bの説明を適用するか又は準用することができる。
【0525】
図24eは図24aのさらに他の変形例100-13を示す。
【0526】
図24eを参照すると、図23dで説明した第2回路基板260-2、第1放熱部材370-2、及びイメージセンサー810は図23eの実施例100-13に適用することができる。
【0527】
図25aは図24aのさらに他の変形例100-14を示す。
【0528】
図25aを参照すると、第2放熱部材380Cは第2基板部800-3の下に配置され得る。例えば、第2放熱部材380Cは第2基板部800-3の第2面801Bに配置、結合、又は付着され得る。例えば、第2基板部800-3は図24aの開口800Aを含まなくてもよい。
【0529】
図25bは図25aの変形例100-15を示す。
【0530】
図25bを参照すると、第2放熱部材380Cは、放熱効果を向上させるために少なくとも一つの溝、ホール、又は凹凸を有する既設定のパターン383を含むことができる。
【0531】
例えば、第2放熱部材380Cの下面には、溝、ホール、又は凹凸を含む既設定のパターン383が形成され得る。
【0532】
図25cは図25bのさらに他の変形例100-16を示す。
【0533】
図25cを参照すると、第2基板部800-4は、第2面801Bに形成される溝805Aを含むことができる。溝805Aは、底面及び側面を含むことができる。第2放熱部材380Cは第2基板部800-4は第2面801Bに形成された溝805A内に配置、結合、又は付着され得る。例えば、第2基板部800-4の溝805Aの底面に配置、結合、又は付着され得る。他の実施例では、図25cの第2放熱部材は、既設定のパターン383を含まなくてもよい。
【0534】
第2放熱部材380Cは溝805Aの外に突出しなくてもよい。他の実施例では、第2放熱部材380Cの少なくとも一部(例えば、下部)は第2基板部800-4の溝805Aの外に突出しなくてもよい。
【0535】
図23a~図23hで説明した第2回路基板、第1放熱部材、及びイメージセンサーの多様な実施例と図24a~図25cで説明した第2基板部及び第2放熱部材の実施例とは互いに交差して適用するか又は類推して適用することができる。
【0536】
さらに他の実施例では、放熱効率を向上させるために、第1基板部255及び第2基板部800のうちのいずれか一つは、放熱パターン(又は金属パターン、又は金属部材)を含むことができる。
【0537】
放熱パターン(図示せず)は、第1基板部255及び第2基板部800のそれぞれのメッキ層の一部が絶縁層(例えば、ポリイミド)から露出された形態であり得る。例えば、放熱パターンは第1及び第2基板部のそれぞれの配線又は回路パターンから電気的に分離されるか又は離隔し得る。例えば、放熱パターンは第2回路基板260及び第2基板部800に形成され得る。
【0538】
例えば、第1基板部255及び第2基板部800のそれぞれは、積層された複数の金属層及び複数の金属層の間に配置される絶縁層を含むことができる。複数の金属層のうちの少なくとも一つの一部は放熱パターンに形成され得る。例えば、放熱パターンは絶縁層から露出され得る。もしくは、複数の層のうちのいずれか一つの層全体を放熱パターンに形成することもできる。
【0539】
さらに他の実施例では、放熱効率を向上させるために、第1基板部255及び第2基板部800のうちのいずれか一つは、既設定のパターンを有する通孔又は貫通ホールを含むことができる。
【0540】
例えば、第2回路基板260は、第2回路基板260に配置された素子、例えば、イメージセンサー810の周囲を取り囲むように配置される複数の通孔を含むことができる。もしくは、第2基板部800は、第2基板部800に配置される素子820、512に隣接して配置される複数の通孔を含むことができる。ここで、複数の通孔は第2基板部800に配置される素子820、512の周囲を取り囲むように配置され得る。
【0541】
上述したように、実施例では、第1放熱部材370及び第2放熱部材380を用いてカメラ装置100の熱放出効率を向上させることにより、発熱増加に起因してカメラ装置100の温度が増加することを防止することができる。よって、実施例は、イメージセンサーのノイズ増加及びイメージセンサーの解像力悪化を防止することができ、レンズの膨張によるオートフォーカシングの信頼性が悪くなることを防止することができる。
【0542】
また、実施例では、第2回路基板260の開口262を通過してイメージセンサー810が第1放熱部材270に配置され、第2基板部800の開口800Aによって第1基板部を第2放熱部材に近く位置させることができ、よってカメラ装置の光軸方向の長さ(又は高さ)を減らすことができ、カメラ装置100のサイズを減らすことができる。前述した放熱パターン及び前述した既設定のパターンを有する通孔又は貫通ホールは図22図25cの実施例のうちのいずれか一つに適用することができる。
【0543】
また、実施例によるカメラ装置は、光の特性である反射、屈折、吸収、干渉、回折などを用いて空間にある物体の像を形成し、目の視覚力増大を目標とするか、レンズによる像の記録とその再現を目的とするか、光学的測定、像の伝播や伝送などを目的とする光学機器(optical instrument)に含まれることができる。例えば、実施例による光学機器は、携帯電話、セルラーフォン、スマートフォン(smart phone)、携帯用スマート機器、デジタルカメラ、ノートブック型パソコン(laptop computer)、デジタル端末機、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーションなどであり得るが、これに制限されるものではなく、映像又は写真を撮影するためのいずれの装置も可能である。
【0544】
図26は実施例による光学機器200Aの斜視図であり、図27図26に示す光学機器200Aの構成図である。
【0545】
図26及び図27を参照すると、光学機器200Aは、胴体850、無線通信部710、A/v入力部720、センシング部740、入出力部750、メモリ部760、インターフェース部770、制御部780、及び電源供給部790を含むことができる。
【0546】
図26に示す胴体850はバー(bar)の形態を有するが、これに限定されず、二つ以上のサブ胴体(sub-body)が相対移動可能に結合するスライドタイプ、フォルダタイプ、スイング(swing)タイプ、スイベル(swivel)タイプなどの多様な構造とすることができる。
【0547】
胴体850は、外観を成すケース(ケーシング、ハウジング、カバーなど)を含むことができる。例えば、胴体850は、フロント(front)ケース851及びリア(rear)ケース852に区分され得る。フロントケース851とリアケース852との間に形成された空間には端末機の各種の電子部品が内蔵され得る。
【0548】
無線通信部710は、光学機器200Aと無線通信システムとの間又は光学機器200Aと光学機器200Aが位置するネットワークとの間の無線通信ができるようにする一つ以上のモジュールを含んからなり得る。例えば、無線通信部710は、放送受信モジュール711、移動通信モジュール712、無線インターネットモジュール713、近距離通信モジュール714及び位置情報モジュール715を含んからなり得る。
【0549】
A/v(Audio/video)入力部720はオーディオ信号又はビデオ信号入力のためのものであり、カメラ721及びマイク722などを含むことができる。
【0550】
カメラ721は、実施例によるカメラ装置を含むことができる。
【0551】
センシング部740は、光学機器200Aの開閉状態、光学機器200Aの位置、使用者接触有無、光学機器200Aの方位、光学機器200Aの加速/減速などの光学機器200Aの現状態を感知して光学機器200Aの動作を制御するためのセンシング信号を発生させることができる。例えば、光学機器200Aがスライドフォン形態の場合、スライドフォンの開閉状態をセンシングすることができる。また、電源供給部790の電源供給状態、インターフェース部770の外部機器との結合状態などに関連したセンシング機能を担当する。
【0552】
入出力部750は視覚、聴覚又は触覚などに関連した入力又は出力を発生させるためのものである。入出力部750は光学機器200Aの動作制御のための入力データを発生させることができ、かつ光学機器200Aで処理される情報を表示することができる。
【0553】
入出力部750は、キーパッド部730、ディスプレイモジュール751、音響出力モジュール752、及びタッチスクリーンパネル753を含むことができる。キーパッド部730はキーパッドの入力によって入力データを発生させることができる。
【0554】
ディスプレイモジュール751は、電気的信号に応じて色が変化する複数のピクセルを含むことができる。例えば、ディスプレイモジュール751は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、及び3次元ディスプレイ(3D display)の少なくとも一つを含むことができる。
【0555】
音響出力モジュール752は、呼び(call)信号受信、通話モード、録音モード、音声認識モード、又は放送受信モードなどで無線通信部710から受信されるオーディオデータを出力するか、メモリ部760に保存されたオーディオデータを出力することができる。
【0556】
タッチスクリーンパネル753は、タッチスクリーンの特定の領域に対する使用者のタッチによって発生する静電容量の変化を電気的入力信号に変換することができる。
【0557】
メモリ部760は制御部780の処理及び制御のためのプログラムを保存することもでき、入出力されるデータ(例えば、電話帳、メッセージ、オーディオ、静止映像、写真、動画など)を一時保存することができる。例えば、メモリ部760は、カメラ721によって撮影されたイメージ、例えば写真又は動画を保存することができる。例えば、メモリ部(760)は上述した手の震え補正のためのソフトウェア、アルゴリズム、又は数学式を保存することができる。
【0558】
インターフェース部770は光学機器200Aに連結される外部機器と連結される通路の役割を果たす。インターフェース部770は、外部機器からデータを受けるか電源を受けて光学機器200Aの内部の各構成要素に伝達するか、又は光学機器200Aの内部のデータが外部機器に伝送されるようにする。例えば、インターフェース部770は、有無線ヘッドセットポート、外部充電器ポート、有無線データポート、メモリカード(memory card)ポート、識別モジュールを備えた装置を連結するポート、オーディオI/O(Input/Output)ポート、ビデオI/O(Input/Output)ポート、及びイヤホンポートなどを含むことができる。
【0559】
制御部(controller)780は光学機器200Aの全般的な動作を制御することができる。例えば、制御部780は、音声通話、データ通信、画像通話などのための関連した制御及び処理を実行することができる。
【0560】
制御部780は、マルチメディア再生のためのマルチメディアモジュール781を備えることができる。マルチメディアモジュール781は制御部180内に具現されることもでき、制御部780とは別に具現されることもできる。
【0561】
制御部780はタッチスクリーン上で行われる筆記入力又は描き入力をそれぞれ文字及びイメージと認識することができるパターン認識処理を行うことができる。
【0562】
電源供給部790は、制御部780の制御によって、外部の電源又は内部の電源を受け、各構成要素の動作に必要な電源を供給することができる。
【0563】
以上の実施例で説明した特徴、構造、効果などは本発明の少なくとも一実施例に含まれ、必ずしも一実施例のみに限定されるものではない。さらに、各実施例で例示した特徴、構造、効果などは実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例にも組合せ又は変形の形態として実施可能である。したがって、このような組合せ及び変形に係る内容は本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならないであろう。
【産業上の利用可能性】
【0564】
実施例は、熱放出効率を向上させ、光軸方向の高さを減らすことができるカメラ装置及びこれを含む光学機器に使用可能である。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図5
図6
図7
図8
図9
図10a
図10b
図11
図12a
図12b
図13a
図13b
図14a
図14b
図15
図16
図17
図18a
図18b
図19a
図19b
図19c
図19d
図20a
図20b
図20c
図20d
図20e
図20f
図21
図22
図23a
図23b
図23c
図23d
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図23f
図23g
図23h
図24a
図24b
図24c
図24d
図24e
図25a
図25b
図25c
図26
図27
【手続補正書】
【提出日】2024-02-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2基板と、
前記第2基板上に配置される第2放熱部材と、
前記第2放熱部材上に配置される第1放熱部材と、
前記第1放熱部材上に配置され、ホールを含む第1基板と、
前記第1放熱部材上に配置されるイメージセンサーと、を含み、
前記イメージセンサーは前記第1放熱部材と結合し、光軸に垂直な方向に移動し、
前記第2放熱部材は前記第1放熱部材から離隔し、前記光軸方向に前記第1放熱部材と重畳するように配置される、カメラ装置。
【請求項2】
前記第2放熱部材は、前記第2基板の上面又は下面上に配置される、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項3】
前記第1放熱部材は、前記第1基板の前記ホール内に配置される突出部を含み、
前記イメージセンサーは前記第1放熱部材の前記突出部上に配置される、請求項1又は2に記載のカメラ装置。
【請求項4】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離は0.15mm~0.3mmである、請求項1又は2に記載のカメラ装置。
【請求項5】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離を前記第1放熱部材の厚さで割った値は1.4~3.75である、請求項1又は2に記載のカメラ装置。
【請求項6】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離を前記第1基板の厚さで割った値は0.8~2である、請求項1又は2に記載のカメラ装置。
【請求項7】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離を前記第2基板の厚さで割った値は2/3~2である、請求項1又は2に記載のカメラ装置。
【請求項8】
前記光軸方向に前記第1放熱部材と前記第2放熱部材との間の離隔距離を前記第2放熱部材の厚さで割った値は1.4~3.75である、請求項1又は2に記載のカメラ装置。
【請求項9】
前記第1放熱部材及び前記第2放熱部材のうちの少なくとも一つは、放熱面積を増加させるための溝を含む、請求項1又は2に記載のカメラ装置。
【請求項10】
前記第2放熱部材は、前記第1放熱部材と対向する前記第2基板の第1面に配置され、
前記第2基板は、前記第2基板の前記第1面から露出されて前記第2放熱部材と接触する第1導電層を含む、請求項1又は2に記載のカメラ装置。
【請求項11】
前記第1放熱部材の厚さは前記第2放熱部材の厚さと同一である、請求項1又は2に記載のカメラ装置。
【請求項12】
前記第1放熱部材及び第2放熱部材のそれぞれは金属プレートである、請求項1又は2に記載のカメラ装置。
【請求項13】
前記第2基板は、前記第1導電層と連結され、前記第2基板の前記第1面の反対面である前記第2基板の第2面から露出される第2導電層を含む、請求項10に記載のカメラ装置。
【請求項14】
前記第2導電層は、前記第2基板のグラウンドと電気的に連結される、請求項13に記載のカメラ装置。
【請求項15】
前記溝は既設定のパターンを有するように形成され、
前記既設定のパターンは、ストライプ状、網状、マッシュ(mech)状、又は複数のドット状である、請求項9に記載のカメラ装置。
【国際調査報告】