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特表2024-533918電気通信ネットワークのモビリティロバストネスを最適化するためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】電気通信ネットワークのモビリティロバストネスを最適化するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/02 20090101AFI20240910BHJP
   H04W 92/04 20090101ALI20240910BHJP
   H04W 36/24 20090101ALI20240910BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W92/04
H04W36/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023520002
(86)(22)【出願日】2022-08-23
(85)【翻訳文提出日】2023-05-15
(86)【国際出願番号】 IB2022057876
(87)【国際公開番号】W WO2023026177
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】202121038015
(32)【優先日】2021-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FIREWIRE
(71)【出願人】
【識別番号】523112747
【氏名又は名称】ジェイアイオー・プラットフォームズ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】サティシュ・ナンジュンダ・スワミー・ジャマダニ
(72)【発明者】
【氏名】マヘシュ・ナヤカ・マイソレ・アナイア
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・オーメン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067JJ39
(57)【要約】
本開示は、概して、ワイヤレス電気通信ネットワークに関し、より詳細には、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)を使用する電気通信ネットワークのモビリティロバストネスを最適化するためのシステムおよび方法に関する。システムおよび方法は、O-RANアーキテクチャにおける自己組織化ネットワーク(SON)のモビリティロバストネス最適化(MRO)機能、およびデータ収集インターワーキング方法を実現する。O-RANアーキテクチャは、準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(準RT RIC(210))および非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(非RT RIC(214A))と呼ばれる2つの異なるエンティティを、MROのための機能的な分割および2つのエンティティの間の関連する機能的なフローのために有する。システムは、準RT RICおよび非RT RICエンティティにおけるMROの機能の実行を促進するためのデータを収集する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のセルのための自己組織化ネットワーク(SON)のモビリティロバストネス最適化(MRO)機能を実現するためのシステムであって、
非リアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラ(非RT RIC)を含み、前記非RT RICが、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリであって、実行されると、前記プロセッサに
管理データ分析サービス(MDAS)から、セルの1つまたは複数のデータパターンを受信すること、
前記受信された1つまたは複数のデータパターンに基づいて、前記セルのデータパターンを選択すること、
前記選択されたデータパターンに基づいて、前記セルの1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーを生成すること、
前記セルの前記1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーを、前記システムに関連する準リアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラ(準RT RIC)(512)に伝えること、および
前記準RT RIC(512)から前記セルのハンドオーバパラメータの最適化された値を受信することであって、前記ハンドオーバパラメータの前記最適化された値が、前記1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーに基づいて前記準RT RIC(512)によって生成される、受信すること
を行わせる、プロセッサが実行可能な命令を含む、メモリと
を含む、システム。
【請求項2】
前記MDASが、地理的位置に展開された前記セルに関連する障害、構成、アカウンティング、性能、セキュリティ(FCAPS)データとして受信される位相変調(PM)データ、イベント、およびエラーログを追跡し、監視するように構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記MDASが、前記1つまたは複数のデータパターンを生成するために、障害、構成、アカウンティング、性能、セキュリティ(FCAPS)データに対してビッグデータ分析を実行するように構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記セルが、O1インターフェースを介して展開フェーズ中に、前記ハンドオーバパラメータの初期値を、管理エンティティによって提供される請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記セルが、前記セルの展開のPlug-n-ConnectフェーズまたはPlug-n-Playフェーズ中に、前記ハンドオーバパラメータの初期値を、管理エンティティによって提供される請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記セルが、アイドルモードおよび接続モードの前記ハンドオーバパラメータの初期値を用いて予め構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記選択されたデータパターンが、1つまたは複数のセルの地理的位置に対応する請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーが、前記非RT RICによって、A1インターフェースを介して前記準RT RIC(512)に伝えられる請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記セルの前記ハンドオーバパラメータが、セル個別オフセット値、ヒステリシス値、トリガまでの時間、およびQオフセット値を含む請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記準RT RICが、
E2ノードから準RT測定データ、位相変調(PM)データ、およびその他のデータを収集し、
前記収集されたデータをRTデータ分析機能と共有し、
前記収集されたデータに基づく、前記RTデータ分析機能からのデータ分析を受信し、
前記受信されたデータ分析に基づいて、前記非RT RICから受信された前記1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーを使用し、
前記1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーに基づいて、前記ハンドオーバパラメータの最適化された値を導出し、
前記最適化されたハンドオーバパラメータを前記準RT RICに送信するように構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のセルのための自己組織化ネットワーク(SON)のモビリティロバストネス最適化(MRO)機能を実現するための方法であって、
プロセッサによって、管理データ分析サービス(MDAS)から、セルの1つまたは複数のデータパターンを受信するステップと、
前記プロセッサによって、前記受信された1つまたは複数のデータパターンに基づいて、前記セルのデータパターンを選択するステップと、
前記プロセッサによって、前記選択されたデータパターンに基づいて、前記セルの1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーを生成するステップと、
前記プロセッサによって、前記セルの前記1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーを、システムに関連する準リアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラ(準RT RIC)(512)に伝えるステップと、
前記プロセッサによって、前記準RT RIC(512)から前記セルのハンドオーバパラメータの最適化された値を受信するステップであって、前記ハンドオーバパラメータの前記最適化された値が、前記1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーに基づいて前記準RT RIC(512)によって生成される、ステップとを含む、方法。
【請求項12】
前記MDASが、地理的位置に展開された前記セルに関連する障害、構成、アカウンティング、性能、セキュリティ(FCAPS)データとして受信される位相変調(PM)データ、イベント、およびエラーログを追跡し、監視するように構成される請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記MDASが、前記1つまたは複数のデータパターンを生成するために、障害、構成、アカウンティング、性能、セキュリティ(FCAPS)データに対してビッグデータ分析を実行するように構成される請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記セルが、O1インターフェースを介して展開フェーズ中に、前記ハンドオーバパラメータの初期値を、管理エンティティによって提供される請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記セルが、前記セルの展開のPlug-n-ConnectフェーズまたはPlug-n-Playフェーズ中に、O1インターフェースを介して展開フェーズ中に、前記ハンドオーバパラメータの初期値を、管理エンティティによって提供される請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記セルが、アイドルモードおよび接続モードの前記ハンドオーバパラメータの初期値を用いて予め構成される請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記選択されたデータパターンが、1つまたは複数のセルの地理的位置に対応する請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーが、非RT RICによって、A1インターフェースを介して前記準RT RIC(512)に伝えられる請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記セルの前記ハンドオーバパラメータが、セル個別オフセット値、ヒステリシス値、トリガまでの時間、およびQオフセット値を含む請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記準RT RICが、
E2ノードから準RT測定データ、位相変調(PM)データ、およびその他のデータを収集し、
前記収集されたデータをRTデータ分析機能と共有し、
前記収集されたデータに基づく、前記RTデータ分析機能からのデータ分析を受信し、
前記受信されたデータ分析に基づいて、非RT RICから受信された前記1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーを使用し、
前記1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーに基づいて、前記ハンドオーバパラメータの最適化された値を導出し、
前記最適化されたハンドオーバパラメータを前記準RT RICに送信するように構成される請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、概して、ワイヤレス電気通信ネットワークに関する。より詳細には、本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)を使用する電気通信ネットワークのモビリティロバストネスを最適化するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の以下の説明は、本開示の分野に関する背景情報を提供するように意図されている。本節は、本開示の様々な特徴に関連する可能性がある技術の特定の態様を含む場合がある。しかし、本節は、本開示に関する読者の理解を深めるためにのみ使用され、従来技術を認めるものとして使用されないことを理解されたい。
【0003】
概して、セルラネットワークがワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)などのその他の無線アクセス技術とともに第4世代(4G)から、第5世代(5G)、そして第6世代(6G)へと進化するにつれて、モバイル加入も指数関数的に増加する可能性がある。したがって、モバイル事業者は、加入者の需要を満たすために、非常に高密度の異種ネットワーク(HetNet: heterogeneous network)を展開するように迫られる可能性がある。HetNetは、概して、マルチポートフォリオ(multi-portfolio)およびマルチベンダベースのソリューションによって構築される場合がある。HetNetのグリーンフィールドまたはブラウンフィールド展開中に事業者が直面する重要な課題の1つは、高品質な設置の需要である可能性がある。別の課題は、展開されたネットワークの性能および健全性の継続な監視にある。変化する環境への動的な適応も問題であり、予防的調整および最適化も同様である。
【0004】
上述の課題は、定期的/頻繁な現場訪問が原因で非常に大変な手作業および遅延を要求する場合があり、追加的な運用費につながる場合がある。これらの欠点を克服し、運用費(OPEX)を大幅に削減するために、自己組織化ネットワーク(SON: Self-Organizing Network)が使用され得る。SONは、自己組織化ネットワークまたは自己最適化ネットワーク(Self-Optimizing Network)である場合がある。SONは、ネットワークがそのネットワーク自体を設定し、最適な性能を実現するためにリソースおよび構成を自己管理することを可能にしてよい自動化テクノロジーである可能性がある。SONは、3つのカテゴリで機能する場合がある。第1のカテゴリは、自己構成である。自己構成は、主要なパラメータの自動構成によって、ネットワークへのシームレスな統合を支援する場合がある。自己構成は、ネットワークの初期展開中に最も有益である。自己構成は、プラグアンドプレイ機能[PnP]、自動近隣関係機能[ANR: Automatic Neighbour Relation function]、物理層セルアイデンティティ[PCI: Physical layer cell identity]選択および競合解決機能などのいくつかの能力を含む。
【0005】
第2のカテゴリは、自己最適化である。自己最適化は、無線およびネットワーク構成の準リアルタイムの最適化によってネットワークの性能の向上を支援する。自己最適化は、ネットワークのライフタイム全体を通じて有益である。自己最適化は、モビリティ負荷分散[MLB: Mobility Load Balancing]、モビリティロバストネス最適化[MRO: Mobility Robustness Optimization]、RACH最適化、省エネルギー[ES]、無線リンク障害報告、カバレッジおよび容量最適化[CCO: Coverage and Capacity Optimization]、[DL電力制御、RET]、フォワードハンドオーバ(Forward Handover)、頻発ハンドオーバ軽減[FHM: Frequent Handover Mitigation]、および干渉軽減[セル間、セル内、RAT内、RAT間]などの様々な能力を含む。
【0006】
第3のカテゴリは、自己修復である。自己修復は、セル/セクタが故障する場合に近隣のセルがネットワーク品質を維持することを可能にし、不測の停電状態にあっても回復力(信頼性)を提供する。自己修復は、ネットワークのライフタイム全体を通じて有益である。自己修復には、セル障害検出(Cell Outage Detection) [休止/不調な/スリープ中のセル/セクタ/ビーム]、セル停止回復(Cell Outage Recovery)、セル停止補償(Cell Outage Compensation)、およびセル停止補償回復(Cell Outage Compensation Recovery)などの様々な能力を含む。
【0007】
SONの機能は可能な限り再利用されるが、ドライブテストの最小化(MDT: Minimization of Drive Test)機能は、SONから独立して動作するように設計された可能性がある。上記のSONの機能は、SONアルゴリズムによって個別またはグループのどちらかで処理される場合がある。SONアルゴリズムは、MDASデータを含む管理データを収集し、管理データを分析して、ネットワークに解決される必要がある問題があるかどうかを判定することによって、ネットワークの監視のような機能を実行する場合がある。また、SONアルゴリズムは、問題を解決するためのSONアクションを決定し、解決のためのSONアクションを実行する場合がある。さらに、SONアルゴリズムは、管理データを分析することによって、問題が解決されたかどうかを評価する場合がある。
【0008】
SONアルゴリズムの場所に基づいて、SONは、様々なSONのユースケースを実装するために可能な場合がある4つの異なるソリューションにカテゴリ分けされてよい。ソリューションは、SONのユースケースのニーズに応じて選択されてよい。集中型SON(C-SON: Centralized SON)は、SONアルゴリズムが管理システムにおいて実行する機能を含む場合がある。クロスドメイン集中型SON(CD C-SON: Cross Domain-Centralized SON)は、SONアルゴリズムがクロスドメイン(CD)層において実行してよい機能を含む場合がある。さらに、ドメイン集中型SON(D C-SON: Domain-Centralized SON)は、ドメイン層において実行されてよいSONアルゴリズムである場合がある。さらに、分散型SON(D-SON: Distributed SON)は、NFにおけるSONアルゴリズムである場合がある。
【0009】
それに応じて、ハイブリッドSON(H-SON)は、NF層、ドメイン層、またはクロスドメイン(CD)層のような2つ以上のレベルで実行されてよいSONアルゴリズムである場合がある。SONアルゴリズムは実装によるので、異なるベンダは、それらのベンダのSONソリューションに異なる手法を選択する場合がある。一部のベンダは、C-SONの手法を選択する場合があり、いくつかのベンダは、D-SONの手法を選択する場合があり、その他のベンダは、H-SONの手法ベースのソリューションを選択する場合がある。事業者は、HetNetを展開する間、必然的にマルチベンダソリューションを使用する可能性がある。
【0010】
図1は、5G HetNet展開シナリオの例示的なブロック図表現(100)を示す。5G HetNet展開シナリオにおいて、事業者は、異なるベンダのネットワーク管理システム(NMS)およびベンダの異なるセットからの要素管理システム(EMS)のセットのような管理エンティティを使用してよい。また、事業者は、ベンダの異なるセットからの次世代NodeB集中ユニット(gNB-CU: Next Generation NodeB Centralized Unit)およびベンダの異なるセットからの次世代NodeB分散ユニット(gNB-DU: Next Generation NodeB Distributed Unit)などの無線アクセスネットワーク(RAN)ノードのような管理エンティティを使用してよい。事業者は、図1の展開されたHetNetにおいて問題に直面する場合がある。問題の1つは、gNB-CU-1(116)およびgNB-CU-2(124)のD-SONが、オープンなXnインターフェースを介して互いに通信するが、両者が異なるベンダからのものであるためにうまく連携しない場合があることである。
【0011】
別の問題は、gNB-CU-2(124)のD-SONおよびgNB-CU-n(130)のハイブリッドSON(D-SON + DC-SON)が、オープンなXnインターフェースを介して互いに通信するが、両者が異なるベンダからのものであるためにうまく連携しない場合があることである。重要な問題は、C-SONが、[EMS/NMSのような]管理エンティティと一緒に配置されるものとしてか、またはスタンドアロンのエンティティとしてかのどちらかとして実現され得ることである。C-SONをスタンドアロンのエンティティとしてRANノードに統合することは、インターフェースが実装に委ねられているので極めて困難である。さらに、NMS(106)のCD C-SONが、マルチベンダ環境で動作するD C-SONおよびD-SONの機能の性能に影響を与える場合がある。
【0012】
別の問題は、サードパーティのSONソリューションをHetNetに部分的に統合することにあり、そのような統合は、全体的な重要性能評価指標(KPI: Key Performance Indicator)の低下につながる。さらに、近隣のgNB-CU(116、124、130)の間のL3-RRMの調整が、同じまたはマルチベンダのシナリオに関係なく欠けている可能性があり、これは、全体的なKPIの性能に影響を与える。マルチベンダのgNB-CU(116、124、130)およびgNB-DU(118、120、122、126、128、132)の間のL3-RRMおよびL2-RRMの調整は、動的なリソースの共有および割り当てに影響を与える場合がある。
【0013】
SONおよび無線リソース管理(RRM)は、独自仕様の実装であり、複数のベンダがXnインターフェースを介して互いに連携する間、全体的な性能に著しい影響を与える。各アルゴリズムは、異なる挙動をし、独自の制限を有する。たとえベンダがサードパーティのソリューション[SONおよび/またはRRM]と統合する準備ができていたとしても、ベンダは、主にベンダのソリューションが原因で、出力性能を決定的に定量化/確認しない場合がある。そのような状況は、いつも、合意したベンダ間の衝突で終わる。これらの問題または制限を解決するための1つの可能なソリューションは、SONソリューションおよびインタラクションする無線アクセスネットワーク(RAN)ノード間のインターフェースを可能な限りオープンなインターフェースにすることである可能性がある。オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)アライアンスは、RAN業界で活動するモバイルネットワーク事業者、ベンダ、ならびに研究および学術機関の世界的なコミュニティである可能性がある。
【0014】
O-RANアライアンスの使命は、よりインテリジェントで、オープンで、仮想化された、完全に相互運用可能なモバイルネットワークに向けてRAN業界を再構築することである可能性がある。新しいO-RAN規格は、ユーザエクスペリエンスを向上させるためのより迅速な技術革新により、より競争的で活気のあるRANサプライヤーのエコシステムを可能にする可能性がある。O-RANベースのモバイルネットワークは、同時に、モバイル事業者によるRANの展開および運用の効率を改善する。しかし、通常のシステムおよび方法は、O-RANアーキテクチャにおいてモビリティロバストネス最適化機能を実現するためのメカニズムを提供しない可能性がある。
【0015】
したがって、O-RANアーキテクチャの異なるエンティティの間の機能的な分割メカニズムおよび関連するデータ/制御フローメカニズムと併せて、O-RANアーキテクチャにおけるモビリティロバストネス最適化機能に対するニーズが存在する。したがって、既存の従来技術の欠点を克服することができるシステムおよび方法を提供するニーズが当技術分野に存在する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0016】
【非特許文献1】3GPP TR 21.905[1]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本明細書の少なくとも1つの実施形態が満たす本開示の目的のいくつかは、本明細書において以下に列挙される通りである。
【0018】
本開示の目的は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)を使用する電気通信ネットワークのモビリティロバストネスを最適化するための効率的で信頼性の高いシステムおよび方法を提供することである。
【0019】
本開示の目的は、O-RANアーキテクチャにおける自己組織化ネットワーク(SON)のモビリティロバストネス最適化(MRO)機能を実現するためのシステムおよび方法を提供することである。
【0020】
本開示の目的は、O-RANアーキテクチャにおける異なるエンティティの間の機能的な分割および関連するデータ/制御フローメカニズムのためのシステムおよび方法を提供することである。
【0021】
本開示の目的は、分割されたMROの態様の実行の局所性(locality)を提供するためのシステムおよび方法を提供することである。
【0022】
本開示の目的は、無線アクセス技術内(RAT内)モビリティによって引き起こされる接続障害の検出および修正の支援、さらに、その他の無線アクセス技術(RAT)への不必要なシステム間ハンドオーバのためのサポートを提供するためのシステムおよび方法を提供することである。
【0023】
本開示の目的は、早すぎるハンドオーバ、遅すぎるハンドオーバ、誤ったセルへのハンドオーバ、ピンポンハンドオーバ(ping-pong handover)、高速ハンドオーバ、超高速ハンドオーバなどのシナリオに対処するためのシステムおよび方法を提供することである。
【0024】
本開示の目的は、セル個別オフセット(cell individual offset)、ヒステリシス、トリガまでの時間、Qオフセット(Q offset)などのHOパラメータを最適化することによって、早すぎるハンドオーバ、遅すぎるハンドオーバ、誤ったセルへのハンドオーバ、ピンポンハンドオーバ、高速ハンドオーバ、超高速ハンドオーバなどの問題を解決するためのシステムおよび方法を提供することである。
【0025】
本開示の目的は、準および非RT RICエンティティにおけるMROの機能の実行を促進するためのデータを収集するためのシステムおよび方法を提供することである。
【0026】
本開示の目的は、アイドルモードのモビリティのシナリオと接続モードのモビリティのシナリオとの両方に適用可能なHOパラメータを最適化するためのシステムおよび方法を提供することである。
【0027】
本開示の目的は、準RT RIC、非RT RICエンティティにおけるMROの実施、ならびに管理エンティティおよび準RT RICにおけるMROの実施などの、O-RANアーキテクチャにおけるMRO機能の実現のための2つのメカニズムのシステムおよび方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0028】
本節は、下で詳細な説明においてさらに説明される、本発明の特定の目的および態様を簡素化された形で導入するために提供される。この要約は、請求される対象の重要な特徴または範囲を特定するように意図されていない。
【0029】
態様において、本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のセルのための自己組織化ネットワーク(SON)のモビリティロバストネス最適化(MRO)機能を実現するためのシステムを提供する。システムは、管理データ分析サービス(MDAS)からセルの1つまたは複数のデータパターンを受信するように構成された非リアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラ(Non-Real-Time Radio Access Network Intelligent Controller)(非RT RIC)を含む。MDASは、地理的位置に展開されたセルに関連する障害、構成、アカウンティング、性能、セキュリティ(FCAPS)データとして受信される位相変調(PM)データ、イベント、およびエラーログを追跡し、監視するように構成される。MDASは、FCAPSデータに対してビッグデータ分析を実行して、1つまたは複数のデータパターンを生成するように構成される。
【0030】
さらに、システムの非RT RICは、受信された1つまたは複数のデータパターンに基づいて、セルのデータパターンを選択する。セルは、O1インターフェースを介して展開フェーズ中に、ハンドオーバパラメータの初期値を、管理エンティティによって提供される。セルは、セルの展開のPlug-n-ConnectフェーズまたはPlug-n-Playフェーズ中に、O1インターフェースを介して展開フェーズ中に、ハンドオーバパラメータの初期値を、管理エンティティによって提供される。選択されたデータパターンは、1つまたは複数のセルの地理的位置に対応する。セルは、アイドルモードおよび接続モードのハンドオーバパラメータの初期値を用いて予め構成される。1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーが、非RT RICによって、A1インターフェースを介して準RT RIC(512)に伝えられる。セルのハンドオーバパラメータは、セル個別オフセット値、ヒステリシス値、トリガまでの時間、およびQオフセット値を含む。
【0031】
準RT RICは、E2ノードから準RT測定データ、位相変調(PM)データ、およびその他のデータを収集するように構成される。準RT RICは、収集されたデータをRTデータ分析機能と共有するようにさらに構成される。準RT RICは、収集されたデータに基づく、RTデータ分析機能からのデータ分析を受信するようにさらに構成される。準RT RICは、受信されたデータ分析に基づいて、非RT RICから受信された1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーを使用するようにさらに構成される。準RT RICは、1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーに基づいて、ハンドオーバパラメータの最適化された値を導出するようにさらに構成される。さらに、準RT RICは、最適化されたハンドオーバパラメータを準RT RICに送信するように構成される。
【0032】
さらに、システムの非RT RICは、選択されたデータパターンに基づいて、セルの1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーを生成する。さらに、システムの非RT RICは、セルの1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーを、システムに関連する準リアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラ(Near-Real-Time Radio Access Network Intelligent Controller)(準RT RIC)に伝える。さらに、システムの非RT RICは、準RT RICからセルのハンドオーバパラメータの最適化された値を受信し、ハンドオーバパラメータの最適化された値は、1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーに基づいて準RT RICによって生成される。
【0033】
態様において、本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のセルのための自己組織化ネットワーク(SON)のモビリティロバストネス最適化(MRO)機能を実現するための方法を提供する。方法は、管理データ分析サービス(MDAS)から、セルの1つまたは複数のデータパターンを受信するステップを含む。MDASは、地理的位置に展開されたセルに関連する障害、構成、アカウンティング、性能、セキュリティ(FCAPS)データとして受信されるPMデータ、イベント、およびエラーログを追跡し、監視するように構成される。MDASは、FCAPSデータに対してビッグデータ分析を実行して、1つまたは複数のデータパターンを生成するように構成される。
【0034】
さらに、方法は、受信された1つまたは複数のデータパターンに基づいて、セルのデータパターンを選択するステップを含む。セルは、O1インターフェースを介して展開フェーズ中に、ハンドオーバパラメータの初期値を、管理エンティティによって提供される。セルは、セルの展開のPlug-n-ConnectフェーズまたはPlug-n-Playフェーズ中に、O1インターフェースを介して展開フェーズ中に、ハンドオーバパラメータの初期値を、管理エンティティによって提供される。選択されたデータパターンは、1つまたは複数のセルの地理的位置に対応する。セルは、アイドルモードおよび接続モードのハンドオーバパラメータの初期値を用いて予め構成される。1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーが、非RT RICによって、A1インターフェースを介して準RT RIC(512)に伝えられる。セルのハンドオーバパラメータは、セル個別オフセット値、ヒステリシス値、トリガまでの時間、およびQオフセット値を含む。
【0035】
準RT RICは、E2ノードから準RT測定データ、位相変調(PM)データ、およびその他のデータを収集するように構成される。準RT RICは、収集されたデータをRTデータ分析機能と共有するようにさらに構成される。準RT RICは、収集されたデータに基づく、RTデータ分析機能からのデータ分析を受信するようにさらに構成される。準RT RICは、受信されたデータ分析に基づいて、非RT RICから受信された1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーを使用するようにさらに構成される。準RT RICは、1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーに基づいて、ハンドオーバパラメータの最適化された値を導出するようにさらに構成される。さらに、準RT RICは、最適化されたハンドオーバパラメータを準RT RICに送信するように構成される。
【0036】
さらに、方法は、選択されたデータパターンに基づいて、セルの1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーを生成するステップを含む。さらに、方法は、セルの1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーを、システムに関連する準リアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラ(準RT RIC)に伝えるステップを含む。さらに、方法は、準RT RICからセルのハンドオーバパラメータの最適化された値を受信するステップであって、ハンドオーバパラメータの最適化された値が、1つまたは複数のハンドオーバ最適化ポリシーに基づいて準RT RICによって生成される、ステップを含む。
【0037】
本明細書に組み込まれ、本発明の一部を構成する添付の図面は、開示される方法およびシステムの例示的な実施形態を示し、同様の参照番号が、様々な図面全体を通じて同じ部分を指す。図面のコンポーネントは必ずしも正しい縮尺でなく、その代わりに、本発明の原理を明瞭に示すことに重点が置かれる。一部の図面は、ブロック図を使用してコンポーネントを示す場合があり、各コンポーネントの内部回路を表さない場合がある。そのような図面の発明が電気的コンポーネント、電子的コンポーネント、またはそのようなコンポーネントを実装するためによく使用される回路の発明を含むことは、当業者に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】第5世代(5G)異種ネットワーク(HetNet)展開シナリオの例示的なブロック図表現(100)を示す図である。
図2】本開示の実施形態による、本開示の提案されるシステムが実装され得る例示的なネットワークアーキテクチャ(200)を示す図である。
図3】本開示の実施形態による、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)を使用する電気通信ネットワークのモビリティロバストネスを最適化するための提案されるサービス管理およびオーケストレーション(SMO: Service Management and Orchestration)システムの例示的な表現(300)を示す図である。
図4】本開示の実施形態によるシステムアーキテクチャの例示的なブロック図表現(400)を示す図である。
図5A】本開示の実施形態による、O-RANの準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-Real-Time Radio Intelligent Controller)(準RT RIC)、非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Non-Real-Time Radio Intelligent Controller)(非RT RIC)エンティティにおけるモビリティロバストネス最適化(MRO)の例示的なブロック図表現(500a)を示す図である。
図5B】本開示の実施形態による、O-RANの管理エンティティおよび準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(準RT RIC)エンティティにおけるモビリティロバストネス最適化(MRO)の例示的なブロック図表現(500b)を示す図である。
図6A】本開示の実施形態による、ハンドオーバの実行中の早すぎるハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600a)を示す図である。
図6B】本開示の実施形態による、成功したハンドオーバの実行直後の早すぎるハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600b)を示す図である。
図6C】本開示の実施形態による、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)と協力してユーザ機器(UE)コンテキストが削除される、成功したハンドオーバの実行直後の早すぎるハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600c)を示す図である。
図6D】本開示の実施形態による、ハンドオーバの実行中の遅すぎるハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600d)を示す図である。
図6E】本開示の実施形態による、ハンドオーバの実行前の遅すぎるハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600e)を示す図である。
図6F】本開示の実施形態による、誤ったハンドオーバ先のセルとの成功したハンドオーバの実行後の、誤ったセルへのハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600f)を示す図である。
図6G】本開示の実施形態による、誤ったハンドオーバ先のセルとの成功したハンドオーバの準備後の、誤ったセルへのハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600g)を示す図である。
図7】本開示の実施形態による、本発明の実施形態が利用され得る例示的なコンピュータシステム(700)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以上のことは、本発明の以下のより詳細な説明からより明らかになるであろう。
【0040】
以下の説明においては、説明の目的で、本開示の実施形態の完全な理解をもたらすために様々な特定の詳細が示される。しかし、本開示の実施形態がこれらの特定の詳細なしに実施される場合があることは明らかであろう。以降で説明されるいくつかの特徴は、それぞれ、互いに独立してまたはその他の特徴の任意の組合せとともに使用され得る。個々の特徴は、上で検討された問題のすべてに対処しない場合があり、または上で検討された問題の一部にのみ対処する可能性がある。上で検討された問題の一部は、本明細書において説明される特徴にいずれによっても完全に対処されない可能性がある。
【0041】
以降の説明は、例示的な実施形態を提供するに過ぎず、本開示の範囲、適用可能性、または構成を限定するように意図されていない。むしろ、例示的な実施形態の以降の説明は、例示的な実施形態を実装するための実施を可能にする説明を当業者に与える。示される本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、要素の機能および構成に様々な変更がなされる場合があることを理解されたい。
【0042】
特定の詳細が、実施形態を完全に理解させるために以下の説明で与えられている。しかし、実施形態がこれらの具体的詳細なしに実施される場合があることは、当業者によって理解されるであろう。たとえば、回路、システム、ネットワーク、プロセス、およびその他のコンポーネントは、不必要に詳細にわたって実施形態を不明瞭にしないために、ブロック図の形態の構成要素として示される場合がある。その他の場合、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技術は、実施形態を曖昧にすることを避けるために不必要な詳細なしに示される場合がある。
【0043】
また、個々の実施形態は、流れ図、フロー図、データフロー図、構造図、またはブロック図として描かれるプロセスとして説明される場合があることが留意される。流れ図は動作を逐次的なプロセスとして示す場合があるが、動作の多くは、並列的にまたは同時に実行され得る。加えて、動作の順序は、組み替えられる場合がある。プロセスは、その動作が完了されるときに終了されるが、図に含まれない追加のステップを有する可能性がある。プロセスは、メソッド、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応する場合がある。プロセスが関数に対応するとき、その終了は、関数が呼び出し元の関数またはメイン関数に戻ることに対応し得る。
【0044】
単語「例示的」および/または「説明的」は、本明細書においては、例、具体例、または事例としての役割を果たすことを意味するために使用される。誤解を避けるために、本明細書において開示される対象は、そのような例によって限定されない。加えて、本明細書において「例示的」および/または「説明的」と記載されたすべての態様または設計は、必ずしもその他の態様または設計よりも好ましいまたは有利であると考えられるべきでなく、当業者に知られている均等な例示的構造および技術を除外することが意図されてもいない。さらに、用語「含む(includes)」、「有する(has)」、「含有する(contains)」、およびその他の同様の単語が詳細な説明かまたは請求項かのどちらかで使用されている限りにおいて、そのような用語は、いかなる追加のまたはその他の要素も除外することなく -- オープンな移行語としての用語「含む(comprising)」と同様にして -- 包含的であるように意図されている。
【0045】
本明細書全体を通じて「一実施形態(one embodiment)」または「実施形態(an embodiment)」または「具体例(an instance)」または「一具体例(one instance)」との言及は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書中の様々な個所に現れる語句「一実施形態において(in one embodiment)」または「実施形態において(in an embodiment)」は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の好適な方法で組み合わされる場合がある。
【0046】
本明細書において使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定するように意図されていない。本明細書において使用されるとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈がそうでないことをはっきりと示さない限り複数形も含むように意図されている。用語「含む(comprises)」および/または「含んでいる(comprising)」は、本明細書において使用されるとき、言及された特徴、完全体(integer)、ステップ、動作、要素、および/またはコンポーネントの存在を指定するが、1つまたは複数のその他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および/またはそれらのグループの存在または追加を除外しないことがさらに理解されるであろう。本明細書において使用されるとき、用語「および/または(and/or)」は、関連する列挙された項目のうちの1つまたは複数の任意のおよびすべての組合せを含む。
【0047】
本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)を使用する電気通信ネットワークのモビリティロバストネスを最適化するためのシステムおよび方法を提供する。本開示は、O-RANアーキテクチャにおける自己組織化ネットワーク(SON)のモビリティロバストネス最適化(MRO)機能を実現するためのシステムおよび方法を提供する。本開示は、O-RANアーキテクチャにおける異なるエンティティの間の機能的な分割および関連するデータ/制御フローメカニズムのためのシステムおよび方法を提供する。本開示は、分割されたMROの態様の実行の局所性を提供するためのシステムおよび方法を提供する。本開示は、RAT内モビリティによって引き起こされる接続障害の検出および修正の支援、さらに、その他の無線アクセス技術(RAT)への不必要なシステム間ハンドオーバのためのサポートを提供するためのシステムおよび方法を提供する。本開示は、早すぎるハンドオーバ、遅すぎるハンドオーバ、誤ったセルへのハンドオーバ、ピンポンハンドオーバ、高速ハンドオーバ、超高速ハンドオーバなどのシナリオに対処するためのシステムおよび方法を提供する。本開示は、セル個別オフセット、ヒステリシス、トリガまでの時間、QオフセットなどのHOパラメータを最適化することによって、早すぎるハンドオーバ、遅すぎるハンドオーバ、誤ったセルへのハンドオーバ、ピンポンハンドオーバ、高速ハンドオーバ、超高速ハンドオーバなどの問題を解決するためのシステムおよび方法を提供する。
【0048】
本開示は、準および非RT RICエンティティにおけるMROの機能の実行を促進するためのデータを収集するためのシステムおよび方法も提供する。本開示は、アイドルモードのモビリティのシナリオと接続モードのモビリティのシナリオとの両方に適用可能なHOパラメータを最適化するためのシステムおよび方法を提供する。本開示は、準RT RIC、非RT RICエンティティにおけるMROの実施、ならびに管理エンティティ、準RT RICにおけるMROの実施などの、O-RANアーキテクチャにおけるMRO機能の実現のための2つのメカニズムのシステムおよび方法を提供する。
【0049】
図2を参照すると、その図は、本開示の実施形態に従って、本開示のサービス管理およびオーケストレーション(SMO)システム(208)または単にSMOシステム(208)が実装され得る、モビリティロバストネスを最適化するための例示的なネットワークアーキテクチャ(200)(ネットワークアーキテクチャ(200)とも呼ばれる)を示す。示されるように、例示的なネットワークアーキテクチャ(200)は、SMOシステム(208)に関連する非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(非RT RIC)(210)、および準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(準RT RIC)(214A)を含んでよい。非RT RIC(210)および準RT RIC(214A)は、1つまたは複数のモバイルコンピューティングデバイス(224-1、224-2、...、224-N)(個々にコンピューティングデバイス(224)と呼ばれ、集合的にコンピューティングデバイス(224)と呼ばれる)に関連するユーザ(228-1、228-2、228-3、...、228-N)(個々にユーザ(228)と呼ばれ、集合的にユーザ(228)と呼ばれる)から受信したスキームに基づいて、モビリティロバストネスの最適化を促進するために構成されてよい。SMOシステム(208)は、オープン無線アクセスネットワーク無線ユニット(O-RU)(204)を介してモバイルコンピューティングデバイス(図1に示さず)にさらに動作可能なように結合されてよい。SMOシステム(208)は、1つまたは複数のコンピューティングデバイス(224)に通信可能なように結合されてよい。
【0050】
さらに、非RT RIC(210)は、rApp(212)を含んでよく、準RT RIC(214A)は、xApp(214B)を含んでよい。SMOシステム(208)および準RT RIC(214A)は、オープン無線アクセスネットワーク分散ユニット(O-DU: Open Radio Access Network Distributed Unit)(206)に結合されてよい。O-DU(206)は、オープン無線アクセスネットワーク中央ユニット制御プレーン(O-CU-CP: Open Radio Access Network Central Unit Control Plane)(216)およびオープン無線アクセスネットワーク中央ユニットユーザプレーン(O-CU-UP: Open Radio Access Network Central Unit User Plane)(218)に結合されてよい。準RT RIC(214A)も、O-CU-CP(216)およびO-CU-UP(218)に結合されてよい。O-CU-CP(216)は、O-CU-UP(218)に結合されてよい。さらに、O-CU-CP(216)は、第5世代(5G)コア(5GC)(220)に結合されてよく、O-CU-UP(218)は、ユーザプレーン機能(UPF)(222)に結合されてよい。
【0051】
実施形態において、SMOシステム(208)は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)アーキテクチャにおける自己組織化ネットワーク(SON)のモビリティロバストネス最適化(MRO)機能、およびデータ収集インターワーキング方法(data collection interworking method)を実現する場合がある。O-RANアーキテクチャは、2つの異なるエンティティ、準RT RIC(214A)および非RT RIC(210)を有してよく、そのORANアーキテクチャにおいて、MROのための機能的な分割および2つのエンティティ間の関連する機能的なフローが実施されてよい。
【0052】
実施形態において、SMOシステム(208)は、MROの機能的な分割と、分割されたMROの実行の局所性とを実行してよい。
【0053】
実施形態において、SMOシステム(208)は、準RT RIC(214A)および非RT RIC(210)エンティティにおけるMROの機能の実行を促進するためのデータを収集してよい。
【0054】
実施形態において、SMOシステム(208)は、無線アクセス技術(RAT)内モビリティによって引き起こされる接続障害およびその他のRATへの不必要なシステム間ハンドオーバを検出し、修正してよい。
【0055】
実施形態において、SMOシステム(208)は、早すぎるハンドオーバ、遅すぎるハンドオーバ、誤ったセルへのハンドオーバ、ピンポンハンドオーバ、高速ハンドオーバ、超高速ハンドオーバなどであるがそれらに限定されないシナリオに対処してよい。
【0056】
実施形態において、SMOシステム(208)は、セル個別オフセット、ヒステリシス、トリガまでの時間、Qオフセットなどのハンドオーバパラメータを最適化することによって問題を修正してよい。
【0057】
実施形態において、SMOシステム(208)は、アイドルモードのモビリティのシナリオと接続モードのモビリティのシナリオとの両方に適用可能なハンドオーバパラメータを最適化してよい。
【0058】
実施形態において、オンサイトデータキャプチャ、ストレージ、マッチング、処理、意思決定、および作動論理が、マイクロサービスアーキテクチャ(MSA)を使用してコーディングされてよいがそれに限定されない。複数のマイクロサービスが、移植性をサポートするために、コンテナ化されてよく、イベントベースであってよい。
【0059】
実施形態において、ネットワークアーキテクチャ(200)は、電気通信ネットワークにおけるモビリティロバストネス最適化に向けて近接処理(proximate processing)が獲得されてよいとき、SMOシステム(208)および準RT RIC(214A)のすべての種類の変更に対応するためにモジュール式および柔軟である場合がある。SMOシステム(208)および準RT RIC(214A)の構成の詳細は、オンザフライで修正され得る。
【0060】
実施形態において、SMOシステム(208)は、遠隔監視される場合があり、SMOシステム(208)のデータ、アプリケーション、および物理的セキュリティが、完全に保証される場合がある。実施形態において、データが慎重に収集され、利用可能な洞察を抽出するために処理されるようにクラウドベースのデータレイクに預けられる場合がある。したがって、予知保全の態様が、実現され得る。
【0061】
例示的な実施形態において、通信ネットワーク(図1に示さず)は、限定ではなく例として、1つまたは複数のメッセージ、パケット、信号、波、電圧または電流レベル、それらの何らかの組合せなどを送信する、受信する、転送する、生成する、バッファリングする、記憶する、ルーティングする、スイッチングする、処理する、またはそれらの組合せを行う1つまたは複数のノードを有する1つまたは複数のネットワークの少なくとも一部を含んでよい。ネットワークは、限定ではなく例として、ワイヤレスネットワーク、有線ネットワーク、インターネット、イントラネット、公衆ネットワーク、プライベートネットワーク、パケット交換ネットワーク、回線交換ネットワーク、アドホックネットワーク、インフラストラクチャネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、ケーブルネットワーク、セルラネットワーク、衛星ネットワーク、光ファイバネットワーク、それらの何らかの組合せのうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0062】
別の例示的な実施形態において、サーバ(図1に示さず)が、アーキテクチャ(200)に含まれる場合がある。準RT RIC(214A)およびSMOシステム(208)は、サーバに実装される場合がある。サーバは、限定ではなく例示として、スタンドアロンサーバ、サーバブレード、サーバラック、サーバのバンク、サーバファーム、クラウドサービスまたはシステムの一部をサポートするハードウェア、ホームサーバ、仮想化されたサーバを実行するハードウェア、サーバとして機能するコードを実行する1つまたは複数のプロセッサ、本明細書において説明されるサーバサイドの機能を実行する1つまたは複数のマシン、上記のいずれかの少なくとも一部、それらの何らかの組合せの1つまたは複数を含むかまたは包含してよい。
【0063】
実施形態において、1つまたは複数のコンピューティングデバイス(224)および1つまたは複数のモバイルコンピューティングデバイス(図1に示さず)は、Android(商標)、iOS(商標)、Kai OS(商標)などを含むがそれらに限定されない任意のオペレーティングシステム上に存在する実行可能命令のセットを介してSMOシステム(208)と通信してよい。実施形態において、1つまたは複数のコンピューティングデバイス(224)および1つまたは複数のモバイルコンピューティングデバイスは、携帯電話、スマートフォン、仮想現実(VR)デバイス、拡張現実(AR)デバイス、ラップトップ、多目的コンピュータ、デスクトップ、携帯情報端末、タブレットコンピュータ、メインフレームコンピュータ、または任意のその他のコンピューティングデバイスなどの任意の電気、電子、電気機械、または任意の機器、または上記デバイスの1つもしくは複数の組合せを含んでよいがそれらに限定されず、コンピューティングデバイスは、カメラなどの視覚補助デバイス、音声補助装置、マイクロフォン、キーボード、タッチパッド、タッチ対応スクリーン、電子ペンなどのユーザからの入力を受信するための入力デバイス、任意の範囲の周波数の任意の音声信号または視覚信号を受信するための受信デバイス、および任意の範囲の周波数の任意の音声信号または視覚信号を送信することができる送信デバイスを含むがそれらに限定されない1つまたは複数の内蔵または外付けアクセサリを含んでよい。1つまたは複数の第1のコンピューティングデバイス(224)および1つまたは複数のモバイルコンピューティングデバイスが言及されたデバイスに限定されない可能性があり、その他の様々なデバイスが使用される場合があることは理解されるであろう。スマートコンピューティングデバイスは、データおよびその他のプライベートな/機密の情報を記憶するための適切なシステムのうちの1つであってよい。
【0064】
図3は、本開示の実施形態による、オープンRAN(O-RAN)を使用する電気通信ネットワークのモビリティロバストネスを最適化するための提案されるサービス管理およびオーケストレーション(SMO)システム(208)の例示的な表現(300)を示す。態様において、SMOシステム(208)は、1つまたは複数のプロセッサ(302)を含んでよい。1つまたは複数のプロセッサ(302)は、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、エッジもしくはフォグマイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、中央演算処理装置、論理回路、および/または動作命令に基づいてデータを処理する任意のデバイスとして実装されてよい。能力の中でもとりわけ、1つまたは複数のプロセッサ(302)は、SMOシステム(208)のメモリ(304)に記憶されたコンピュータ可読命令をフェッチし、実行するように構成されてよい。メモリ(304)は、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体に1つまたは複数のコンピュータ可読命令またはルーチンを記憶してよく、それらのコンピュータ可読命令またはルーチンは、ネットワークサービス上でデータパケットを作成または共有するためにフェッチされ、実行されてよい。メモリ(304)は、たとえば、RAMなどの揮発性メモリ、またはEPROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを含む任意の非一時的ストレージデバイスを含んでよい。
【0065】
実施形態において、SMOシステム(208)は、インターフェース(306)を含んでよい。インターフェース(306)は、SMOシステム(208)の1つまたは複数のコンポーネントに通信経路を提供する場合もある。そのようなコンポーネントの例は、処理ユニット/エンジン(308)およびデータベース(310)を含む場合があるがそれらに限定されない。
【0066】
処理ユニット/エンジン(308)は、処理エンジン(308)の1つまたは複数の機能を実施するために、ハードウェアとプログラミング(たとえば、プログラミング可能な命令)との組合せとして実装されてよい。本明細書において説明される例において、ハードウェアとプログラミングとのそのような組合せは、いくつかの異なる方法で実装される場合がある。たとえば、処理エンジン(308)のためのプログラミングは、非一時的機械可読ストレージ媒体に記憶されたプロセッサが実行可能な命令である場合があり、処理エンジン(308)のためのハードウェアは、そのような命令を実行するための処理リソース(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ)を含む場合がある。この例において、機械可読ストレージ媒体は、処理リソースによって実行されるときに処理エンジン(308)を実施する命令を記憶してよい。そのような例においては、SMOシステム(208)が、命令を記憶する機械可読ストレージ媒体と、命令を実行するための処理リソースとを含んでよく、または機械可読ストレージ媒体が、別れているが、SMOシステム(208)および処理リソースによりアクセス可能であってよい。その他の例において、処理エンジン(308)は、電子回路によって実装されてよい。さらに、SMOシステム(208)は、機械学習(ML)モジュールを含む場合がある。
【0067】
処理エンジン(308)は、データ獲得エンジン(312)、信号獲得エンジン(314)、およびその他のエンジン(316)のいずれかから選択された1つまたは複数のエンジンを含んでよい。データ獲得エンジン(312)および信号獲得エンジン(314)は、機械学習(ML)モジュールを含む場合がある。処理エンジン(308)は、エッジベースのマイクロサービスイベント処理をさらに含んでよいがその種のものに限定されない。
【0068】
図4は、本開示の実施形態によるシステムアーキテクチャ(400)の例示的なブロック図表現を示す。
【0069】
システムアーキテクチャ(400)は、O-RANアーキテクチャである。rApp(212)は、外部情報が事業者ネットワークに供給され得るインターフェースを有してよい。準RT RIC(406)は、図4に示されるように、E2インターフェースを介したきめ細かいデータ収集およびアクションによって、RAN要素およびリソースの準リアルタイムの制御および最適化を可能にする論理機能であってよい。準RT RIC(406)は、xApp(214B)によって処理されるモデルの訓練、推論、および更新を含む人工知能(AI)/機械学習(ML)のワークフローを含む場合がある。
【0070】
さらに、非RT RIC(404)は、図4に示されるように、A1インターフェースを介して運ばれるコンテンツを駆動してよいサービス管理およびオーケストレーションシステム(SMO)(402)内の論理機能を含む場合がある。非RT RIC(404)は、非RT RICフレームワークおよびrApp(212)などの非RT RICアプリケーションを含んでよい。さらに、非RT RICフレームワークは、SMOシステム(402)の内部で機能してよく、準RT RIC(406)へのA1インターフェースを論理的に終端してよい。非RT RICフレームワークは、それらのランタイム処理に必要とされる内部SMOサービスのセットを、R1インターフェースを介して、rApp(212)に対して公開してもよい。非RT RICフレームワークは、非RT RIC(404)内で機能してよく、rApp(412)のために必要とされるモデルの訓練、推論、および更新を含むAI/MLのワークフローを提供してよい。
【0071】
さらに、O-RANコンポーネントからのO1インターフェースは、SMOシステム(402)において終端されてよい。O-CU-CP(408)は、無線リソース制御(RRC)と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP: Packet Data Convergence Protocol)プロトコルの制御プレーン部分とをホストする論理ノードであってよい。さらに、O-CU-UP(410)は、PDCPプロトコルのユーザプレーン部分と、サービスデータ適応プロトコル(SDAP: Service Data Adaptation Protocol)プロトコルとをホストする論理ノードであってよい。O-DU(412)は、下位層の機能的な分割に基づいて、無線リンク制御(RLC)/媒体アクセス制御(MAC)/高物理(PHY)層をホストする論理ノードであってよい。E2ノードは、E2インターフェースにおいて終端される論理ノードであってよい。さらに、E2インターフェースにおいて終端されていてよいO-RANノードは、O-CU-CP(408)、O-CU-UP(410)、O-DU(412)、または任意の組合せにおけるNRアクセスのため、およびO-eNB(418)などの進化型ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(E-UTRA: Evolved Universal Mobile Telecommunications System (UMTS) Terrestrial Radio Access)アクセスのためのものである。
【0072】
rApp(212)などの非RT RICアプリケーションは、非RT RICフレームワークのR1インターフェースを介して公開された機能を利用して、RANの動作に関連する付加価値のあるサービスを提供するモジュール式アプリケーションであってよい。RANの動作に関連する付加価値のあるサービスは、A1インターフェースを駆動すること、O1/O2インターフェースを介してその後適用されてよい値およびアクションを推奨すること、およびrApp(212)の使用のための「富化情報(EI: enrichment information)」を生成することなどを含んでよいがそれらに限定されない。rApp(212)は、RAN要素およびリソースの非リアルタイムの制御および最適化を可能にするために非RT RIC(404)内で機能してよい。
【0073】
また、rApp(212)は、準RT RIC(406)のアプリケーション/特徴に、ポリシーベースのガイダンスを提供してもよい。さらに、xApp(214B)などの準RT RICアプリケーションは、準RT RIC(406)上で実行されてよい。xApp(214B)は、1つまたは複数のマイクロサービスからなる可能性が高い場合があり、オンボーディングの時点で、それがどのデータを消費するのか、およびそれがどのデータを提供するのかを特定する場合がある。xApp(214B)は、準RT RIC(406)から独立していてよく、任意のサードパーティによって提供されてよい。E2インターフェースは、xApp(214B)とRAN機能との間の直接的な関連付けを可能にしてよい。
【0074】
さらに、O-クラウド(O-Cloud)(416)は、物理的なインフラストラクチャノードの集まりを含んでよいクラウドコンピューティングプラットフォームであってよい。ノードは、準RT RIC(405)、O-CU-CP(408)、O-CU-UP(410)、およびO-DU(412)の関連するO-RAN機能、(オペレーティングシステム、仮想マシンモニタ、コンテナランタイムなどの)サポートするソフトウェアコンポーネント、ならびに適切な管理およびオーケストレーション機能をホストするためのO-RANの要件を満たす場合がある。さらに、O1インターフェースは、運用および管理のために、SMOシステム(208)とO-RANによって管理される要素との間に存在してよい。O1インターフェースは、障害、構成、アカウンティング、性能、セキュリティ、(FCAPS)管理、物理ネットワーク機能(PNF)ソフトウェア管理、およびファイル管理を可能にしてよい。
【0075】
さらに、O2インターフェースは、O-RAN仮想ネットワーク機能をサポートするためにSMOシステム(208)とO-クラウド(416)との間にあってよい。さらに、非RT RIC(404)と準RT RIC(406)との間のA1インターフェースは、RANが特定の条件下で無線リソース管理(RRM)を最適化することができるように、非RT RIC機能が準RT RIC機能にポリシーベースのガイダンス、MLモデル管理、および富化情報を提供することを可能にしてよい。その後、E2インターフェースは、準RT RIC(406)と、1つまたは複数のO-CU-CP(408)、1つまたは複数のO-CU-UP(410)、および1つまたは複数のO-DU(412)とを接続することになってよい。R1インターフェースは、rApp(212)と非RT RIC(404)フレームワークとの間にあってよい。
【0076】
図4に示されていないが、O-eNB(418)は、O-DU(412)およびO-RU(414)の機能の間のオープンフロントホールインターフェースをともなうそれらO-DU(412)およびO-RU(414)の機能をサポートしない場合がある。管理側は、非RT-RIC(404)機能を含むSMOシステム(402)を含む。一方で、O-クラウド(416)は、(準RT RIC(406)、O-CU-CP(408)、O-CU-UP(410)、およびO-DU(412)などの)関連するO-RAN機能、(オペレーティングシステム、仮想マシンモニタ、コンテナランタイムなどの)サポートするソフトウェアコンポーネント、ならびに適切な管理およびオーケストレーション機能をホストするためのO-RANの要件を満たす物理的なインフラストラクチャノードの集まりを含むクラウドコンピューティングプラットフォームである。図4に示されるように、O-RU(414)は、O-DU(414)およびSMOシステム(402)に向けたオープンフロントホールMプレーンインターフェースを終端する。
【0077】
図5Aは、本開示の実施形態による、O-RANの準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(準RT RIC)(512)および非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(非RT RIC)(508)エンティティにおけるモビリティロバストネス最適化(MRO)の例示的なブロック図表現を示す。
【0078】
実施形態において、モビリティロバストネス最適化(MRO)は、非RT RIC(508)において可能にされるMRO機能の非RTの態様を使用して実行されてよい。モビリティロバストネス最適化(MRO)は、準RT RIC(512)において可能にされるMRO機能の準RTの態様を使用して実行されてもよい。管理エンティティ(504)の管理データ分析サービス(MDAS)が、特定の地理的位置のすべての可能なセルに関連するFCAPSデータの一部として受信されたすべてのPMデータ、イベント、およびエラーログを追跡してよい。管理エンティティ(504)におけるFCAPSデータは、事実上、デフォルトで非RTである場合がある。MDASは、FCAPSデータに対してビッグデータ分析を実行し、1つまたは複数のデータパターンを生成してよい。
【0079】
セルは、稼働開始されているとき、「アイドルモード」と「接続モード」との両方のハンドオーバパラメータの初期値を用いて構成されなければならない場合がある。ハンドオーバパラメータの一部は、ブロードキャストされる場合があり、一方、いくつかのその他のハンドオーバパラメータは、接続確立中に個々に構成される場合がある。概して、ハンドオーバパラメータは、デフォルト値またはオペレータが構成した値のどちらかに設定される場合がある。非RT RIC(508)のMRO rApp(510)は、MDASによって生成されたデータパターンおよびセルの地理的位置を使用して、データパターンを選択してよい。選択されたデータパターンは、展開されているセルに密接に適用され得る場合がある。非RT RIC(508)のMRO rApp(510)は、ハンドオーバパラメータの値の初期セットを導出してよい。導出された値は、O-RANのSMO(502)モジュールの内部インターフェースを介して管理エンティティ(504)に伝えられてよい。管理エンティティ(504)は、セルの展開のPlug-n-ConnectまたはPlug-n-Playフェーズの間に、正常に確立されたO1インターフェースを介して、適切なE2ノードにこれらの値を構成してよい。
【0080】
また、MRO rApp(510)は、選択されたデータパターンに基づいてハンドオーバ最適化ポリシーを生成し、それらハンドオーバ最適化ポリシーをA1インターフェースを介して準RT RIC(512)に伝えてよい。ここでセルが、正常に稼働開始されてよく、E2インターフェースが、E2ノードと準RT RIC(512)との間に正常に確立されてよい。MRO xApp(514)は、関連するE2ノードから準RT測定データ、PMデータ、およびその他のデータを収集し始めてよい。MRO xApp(514)は、E2ノードから収集されたすべてのデータを共有することによって関連するデータ分析を生成するようにRTデータ分析機能に要求してよい。MRO xApp(514)は、要求されたデータ分析を受信するとき、非RT RIC(508)から受信されたポリシーを使用してよく、ハンドオーバパラメータの新しい値を導出する。E2ノードにおいてハンドオーバパラメータに対して変更を行うことが考えられる場合、MRO xApp(514)は、E2インターフェースを介してE2ノードへのハンドオーバパラメータの更新された値を構成してよい。
【0081】
E2ノードは、すべてのMROに関連するカウンタを捕捉し、MROに関連するカウンタを準RT RIC(512)と共有してよい。また、E2ノードは、近隣のセルおよびUEからのハンドオーバ失敗インジケーションの受信があるときにはいつも、接続障害インジケーションを準RT RIC(512)と共有してよい。
【0082】
図5Bは、本開示の実施形態による、O-RANの管理エンティティ(504)および準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(準RT RIC)(512)エンティティにおけるモビリティロバストネス最適化(MRO)の例示的なブロック図表現を示す。
【0083】
実施形態において、モビリティロバストネス最適化(MRO)は、管理エンティティ(504)において完全に可能にされてよいMRO機能の非RTの態様を使用して実行されてよい。モビリティロバストネス最適化(MRO)は、準RT RIC(512)において可能にされるMRO機能の準RTの態様を使用して実行されてもよい。ここで、MROの機能のほとんどは、図5Aで説明されたのと同じである。しかし、MRO機能の非RTの態様全体は、管理エンティティ(504)内でのみ可能にされてよい。管理エンティティ(504)内のMRO機能モジュールは、初期ハンドオーバパラメータを導出し、正常に確立されたO1インターフェースを介してE2ノードに提供してよい。管理エンティティ(504)の同じMRO機能モジュールは、ハンドオーバ最適化ポリシーを導出し、それをA1インターフェースを介して準RT RIC(512)と共有してよい。MRO機能によるMDASの使用は、図5Aで説明されたのと同じである。
【0084】
図6Aは、本開示の実施形態による、ハンドオーバの実行中の早すぎるハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600a)を示す。
【0085】
ハンドオーバが完了された可能性がある直後に、ハンドオーバ先のセル(606)において無線リンク障害が発生する場合がある。無線リンク障害は、UE(602)がハンドオーバ元のセル(604)において無線リンクを再確立しようと試みてよいとき、ハンドオーバ手順の実行中に発生する場合もある。図6Aは、UE(602)がハンドオーバ先のセル(606)に正常にアクセスすることができない場合があるとき、ハンドオーバの実行中に発生する可能性があるシナリオを示す。
【0086】
ステップ(612-1)および(612-2)において、SMO(208)は、ハンドオーバ元のセル(604)およびハンドオーバ先のセル(606)に、O1インターフェースを介してそれらの展開フェーズ中に、初期ハンドオーバパラメータをそれぞれ提供してよく、その後、ハンドオーバ元のセル(604)およびハンドオーバ先のセル(606)は、動作を開始する。ステップ(612-3)において、SMO(208)は、準RT RIC(214A)の最適化機能のために、A1インターフェースを介して準RT RIC(214A)にハンドオーバ最適化ポリシー情報を提供してよい。ハンドオーバ元のセル(604)は、その接続されたUE(602)のためにハンドオーバをトリガすると決定してよいとき、ハンドオーバ先のセル(606)とのハンドオーバを準備し、RRC再構成メッセージを介してUE(602)にハンドオーバコマンドを発行してよい。ハンドオーバコマンドを受信した後、UE(602)は、ハンドオーバ先のセル(606)とのハンドオーバアクセスを試みてよいが、強い無線周波数(RF)の条件の不足が原因で失敗する場合がある。
【0087】
結果として、ステップ(612-4)において、UE(602)は、ハンドオーバ元のセル(604)を再選択し、RRC再確立手順を開始してよい。ハンドオーバ元のセル(604)は、UE(602)のコンテキストを有するので、RRC再確立手順は、成功となる場合があり、UE(604)は、接続状態であり続ける場合がある。ハンドオーバ元のセル(604)は、これを早すぎるハンドオーバシナリオと結論づけてよく、早すぎるハンドオーバ(HO)カウンタをインクリメントしてよい。
【0088】
ステップ(612-5)において、ハンドオーバ元のセル(604)は、早すぎるハンドオーバの発生を、早すぎるハンドオーバ検出インジケーションによってE2インターフェースを介して準RT RIC(512)のMRO xApp(514)に知らせてよい。早すぎるハンドオーバ検出インジケーションは、ハンドオーバ元のセル(604)、ハンドオーバ先のセル(606)、最新の早すぎるハンドオーバ回数、およびその他の関連する詳細についてのデータを運んでよい。ここで、MRO xApp(514)のアルゴリズムが、準RTデータ分析機能と一緒に、データを処理し、HOパラメータに何らかの修正が必要とされる場合があるかどうかをチェックしてよい。修正の必要がある可能性がある場合、MRO xApp(514)は、E2ノードおよびE2インターフェースを介して、特にハンドオーバ元のセル(604)および/または概してその他のセルに更新されたHOパラメータを指令してよく、これはシーケンスに示されていない。
【0089】
図6Bは、本開示の実施形態による、成功したハンドオーバの実行直後の早すぎるハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600b)を示す。
【0090】
ステップ(614-1)および(614-2)において、SMO(208)は、ハンドオーバ元のセル(604)とハンドオーバ先のセル(606)との両方に、O1インターフェースを介して展開フェーズ中に、初期ハンドオーバパラメータをそれぞれ提供してよく、その後、ハンドオーバ元のセル(604)およびハンドオーバ先のセル(606)は、動作を開始する。ステップ(614-3)において、SMO(208)は、最適化機能のために、A1インターフェースを介して準RT RIC(214A)にハンドオーバ最適化ポリシー情報を提供してよい。
【0091】
ここで、UE(602)は、不十分なまたは一貫しない強いRF条件が原因で、成功したHOの実行直後に、ハンドオーバ先のセル(606)との無線リンク障害に見舞われる場合がある。したがって、UE(602)は、前のハンドオーバ元のセル(604)を再選択し、原因がHO失敗に設定されるようにしてRRC再確立手順をトリガしてよい。
【0092】
ステップ(614-4)において、ハンドオーバ元のセル(604)は、成功したHOの実行の一部として、ハンドオーバ先のセル(606)からのXn: UEコンテキスト解放メッセージの受信時にUEコンテキストを削除した可能性がある。
【0093】
ステップ(614-5)および(614-6)において、RRC再確立要求メッセージの受信時に、前のハンドオーバ元のセル(604)は、障害セルに向けてXn:障害インジケーションメッセージを送信してよい。障害セルは、RRC再確立要求メッセージでUE(602)によって示されたハンドオーバ先のセル(606)である。ハンドオーバ先のセル(606)は、受信された障害インジケーションに対して処理をし、状態を分析し、早すぎるHOシナリオを検出してよい。ステップ(614-7)において、ハンドオーバ先のセル(606)は、ハンドオーバ報告タイプが「早すぎるHO」に設定されるようにして、ハンドオーバ元のセル(604)にXn:ハンドオーバ報告メッセージを送信してよい。ハンドオーバ報告メッセージの受信時に、ハンドオーバ元のセル(604)は、早すぎるHOカウンタをインクリメントしてよい。ステップ(614-8)において、ハンドオーバ元のセル(604)は、E2インターフェースを介して、準RT RIC(214A)のMRO xApp(514)に早すぎるHOシナリオを知らせてよい。「早すぎるハンドオーバ」検出インジケーションおよびさらなるプロセスは、先のシナリオで説明されたのと同じであってよい。
【0094】
図6Cは、本開示の実施形態による、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)と協力してユーザ機器(UE)コンテキストが削除される場合がある成功したハンドオーバの実行直後の早すぎるハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600c)を示す。
【0095】
ステップ(616-1)および(616-2)において、SMO(208)は、ハンドオーバ元のセル(604)とハンドオーバ先のセル(606)との両方に、O1インターフェースを介してそれらの展開フェーズ中に、初期ハンドオーバパラメータをそれぞれ提供してよく、ハンドオーバ元のセル(604)およびハンドオーバ先のセル(606)は、動作を開始する。ステップ(616-3)において、SMO(208)は、準RT RIC(214A)の最適化機能のために、A1インターフェースを介して準RT RIC(214A)にハンドオーバ最適化ポリシー情報を提供してよい。
【0096】
このシナリオは、図6Bに示されたシナリオと同じであるが、タイマーTXnRELOC overallが、ハンドオーバ先のセル(606)がHOの実行の一部としてXn: UEコンテキスト解放メッセージを送信する前に切れる場合がある。タイマーの満了時に、ハンドオーバ元のセル(604)は、NG: UEコンテキスト解放要求メッセージを送信することによって、UE(602)のコンテキストの解放をAMF(610)に要求してよい。それから、AMF(610)は、NG: UEコンテキスト解放要求を認め、NG: UEコンテキスト解放コマンドメッセージをハンドオーバ元のセル(604)に送信してよい。そして、ハンドオーバ元のセル(604)は、UEコンテキストを削除し、NG: UEコンテキスト解放完了メッセージを送信することによって、AMF(610)に対してそれを裏付けてよい。これらのシーケンスは、図6Cに示されていない。
【0097】
ステップ(616-5)(616-6)において、RRC再確立要求メッセージの受信時に、前のハンドオーバ元のセル(604)は、RRC再確立要求メッセージでUE(602)によって示された障害セル(ハンドオーバ先のセル(606))にXn:障害インジケーションメッセージを送信してよい。ハンドオーバ先のセル(606)は、受信された障害インジケーションを処理し、状態を分析し、それが早すぎるHOシナリオであることを検出してよい。
【0098】
ステップ(616-7)において、ハンドオーバ先のセル(606)は、ハンドオーバ報告タイプが「早すぎるHO」に設定されるようにして、ハンドオーバ元のセル(604)にXn:ハンドオーバ報告メッセージを送信してよい。ハンドオーバ報告メッセージの受信時に、ハンドオーバ元のセル(604)は、早すぎるHOカウンタをインクリメントしてよい。ステップ(616-8)において、ハンドオーバ元のセル(604)は、この発生を、早すぎるハンドオーバ検出インジケーションによってE2インターフェースを介して準RT RIC(214A)のMRO xApp(514)に知らせてよい。さらなるプロセスは、先のシナリオで説明されたのと同じであってよい。
【0099】
図6Dは、本開示の実施形態による、ハンドオーバの実行中の遅すぎるハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600d)を示す。
【0100】
ステップ(618-1)および(618-2)において、SMO(208)は、ハンドオーバ元のセル(604)とハンドオーバ先のセル(606)との両方に、O1インターフェースを介して展開フェーズ中に、初期ハンドオーバパラメータをそれぞれ提供してよく、その後、ハンドオーバ元のセル(604)およびハンドオーバ先のセル(606)は、動作を開始する。ステップ(618-3)において、SMO(208)は、準RT RIC(214A)の最適化機能のために、A1インターフェースを介して準RT RIC(214A)にハンドオーバ最適化ポリシー情報を提供してよい。
【0101】
ステップ(618-4)において、無線リンク障害が、ハンドオーバ手順の前または最中にハンドオーバ元のセル(604)において発生する場合がある。そのとき、UE(602)は、別のセルまたはハンドオーバ先のセル(606)においてそのUE(602)の無線リンクを再確立しようと試みてよい。
【0102】
ここで、UE(602)は、HOコマンドを受信する前であっても、ハンドオーバ元のセル(604)との無線リンク障害に見舞われる場合がある。ステップ(618-5)において、UE(602)は、原因が別の障害に設定されるようにして、ハンドオーバ先のセル(606)とのRRC再確立手順を開始してよい。HOの準備が成功である可能性があるので、ハンドオーバ先のセル(606)は、UEコンテキストを有している場合がある。ステップ(618-6)において、同じUE(602)からのRRC再確立要求メッセージの受信時に、ハンドオーバ先のセル(606)は、遅すぎるHOシナリオを示すXn:障害インジケーションメッセージをハンドオーバ元のセル(604)に送信してよい。また、ハンドオーバ先のセル(606)は、Xn: UEコンテキスト解放メッセージをハンドオーバ元のセル(604)に送信してよい。
【0103】
ハンドオーバ元のセル(604)は、受信された障害インジケーションを処理し、状態を分析し、遅すぎるHOシナリオを検出してよい。ステップ(618-7)および(618-8)において、ハンドオーバ元のセル(604)は、遅すぎるHOカウンタをインクリメントし、この発生を、遅すぎるハンドオーバ検出インジケーションによってE2インターフェースを介して準RT RIC(214A)のMRO xApp(514)に知らせてよい。さらに、準RT RIC(214A)におけるプロセスは、先のシナリオで説明されたのと同じであってよい。
【0104】
図6Eは、本開示の実施形態による、ハンドオーバの実行前の遅すぎるハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600e)を示す。
【0105】
ステップ(620-1)および(620-2)において、SMO(208)は、ハンドオーバ元のセル(604)とハンドオーバ先のセル(606)との両方に、O1インターフェースを介して展開フェーズ中に、初期ハンドオーバパラメータをそれぞれ提供してよく、その後、ハンドオーバ元のセル(604)およびハンドオーバ先のセル(606)は、動作を開始する。ステップ(620-3)において、SMO(208)は、準RT RIC(214A)の最適化機能のために、A1インターフェースを介して準RT RIC(214A)にハンドオーバ最適化ポリシー情報を提供してよい。
【0106】
ステップ(620-4)において、UE(602)は、たとえいかなるHOの準備の前であってもハンドオーバ元のセル(604)との無線リンク障害に見舞われ、原因が別の障害に設定されるようにして、ハンドオーバ先のセル(606)とのRRC再確立手順を開始する場合がある。HOの準備がまだ開始されていなかった可能性があるので、ハンドオーバ先のセル(606)は、UEコンテキストを有していない場合がある。ステップ(620-5)および(620-6)において、UE(602)からのRRC再確立要求メッセージの受信時に、ハンドオーバ先のセル(606)は、再確立要求を拒否し、遅すぎるHOシナリオを示すXn:障害インジケーションメッセージをハンドオーバ元のセル(604)に送信してよい。
【0107】
ハンドオーバ元のセル(604)は、受信された障害インジケーションを処理し、状態を分析し、遅すぎるHOシナリオを検出してよい。ハンドオーバ元のセル(604)は、遅すぎるHOカウンタをインクリメントし、発生を、遅すぎるHO検出インジケーションを介してE2インターフェースによって準RT RIC(214A)のMRO xApp(514)に知らせてよい。準RT RIC(214A)におけるさらなるプロセスは、先のシナリオで説明されたのと同じであってよい。
【0108】
図6Fは、本開示の実施形態による、誤ったハンドオーバ先のセルとの成功したハンドオーバの実行後の、誤ったセルへのハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600f)を示す。
【0109】
ステップ(622-1)および(622-2)において、SMO(208)は、ハンドオーバ元のセル(604)とハンドオーバ先のセル(606)との両方に、O1インターフェースを介して展開フェーズ中に、初期ハンドオーバパラメータをそれぞれ提供してよく、その後、ハンドオーバ元のセル(604)およびハンドオーバ先のセル(606)は、動作を開始する。ステップ(622-3)において、SMO(208)は、準RT RIC(214A)の最適化機能のために、A1インターフェースを介して準RT RIC(214A)にハンドオーバ最適化ポリシー情報を提供してよい。
【0110】
無線リンク障害が、ハンドオーバ手順の後または最中にハンドオーバ先のセル(606)において発生する場合があり、UE(602)は、ハンドオーバ元のセルでもハンドオーバ先のセルでもないセルにおいてそのUE(602)の無線リンクを再確立しようと試みてよい。
【0111】
ステップ(622-6)において、UE(602)は、不十分なまたは一貫しない強いRF条件が原因で、成功したHOの実行直後に、誤ったハンドオーバ先のセル(606A)との無線リンク障害に見舞われる場合がある。したがって、UE(602)は、本当のハンドオーバ先のセル(606B)を再選択し、原因がその他の障害に設定されるようにしてRRC再確立手順をトリガしてよい。RRC再確立要求メッセージの受信時に、本当のハンドオーバ先のセル(606B)は、RRC再確立要求メッセージでUE(602)によって示された障害セル(誤ったハンドオーバ先のセル(606A))にXn:障害インジケーションメッセージを送信してよい。誤ったハンドオーバ先のセル(606A)は、受信された障害インジケーションを処理し、状態を分析し、誤ったセルへのHOシナリオを検出してよい。
【0112】
ステップ(622-7)において、誤ったハンドオーバ先のセル(606A)は、ハンドオーバ報告タイプが「誤ったセルへのHO」に設定されるようにして、ハンドオーバ元のセル(604)にXn:ハンドオーバ報告メッセージを送信してよい。ハンドオーバ報告メッセージの受信時に、ハンドオーバ元のセル(604)は、誤ったセルへのHOカウンタをインクリメントしてよい。ステップ(622-8)において、ハンドオーバ元のセル(604)は、この発生を、誤ったセルへのハンドオーバ検出インジケーションを介してE2インターフェースによって準RT RIC(214A)のMRO xApp(514)に知らせてよい。さらなるプロセスは、先のシナリオで説明されたのと同じであってよい。
【0113】
図6Gは、本開示の実施形態による、誤ったハンドオーバ先のセルとの成功したハンドオーバの準備後の、誤ったセルへのハンドオーバの検出のシーケンス図表現(600g)を示す。
【0114】
ステップ(624-1)および(624-2)において、SMO(208)は、ハンドオーバ元のセル(604)とハンドオーバ先のセル(606)との両方に、O1インターフェースを介してそれらの展開フェーズ中に、初期ハンドオーバパラメータをそれぞれ提供してよく、その後、ハンドオーバ元のセル(604)およびハンドオーバ先のセル(606)は、動作を開始する。ステップ(624-3)において、SMO(208)は、準RT RIC(214A)の最適化機能のために、A1インターフェースを介して準RT RIC(214A)にハンドオーバ最適化ポリシー情報を提供してよい。
【0115】
ここで、UE(602)は、不十分なまたは一貫しない強いRF条件が原因で、成功したHOの準備直後に、誤ったハンドオーバ先のセル(606A)との無線リンク障害に見舞われる場合がある。したがって、UE(602)は、本当のハンドオーバ先のセル(606B)を再選択し、原因がその他の障害に設定されるようにしてRRC再確立手順をトリガしてよい。ステップ(624-4)および(624-5)において、RRC再確立要求メッセージの受信時に、本当のハンドオーバ先のセルは、RRC再確立要求メッセージでUE(602)によって示された障害セル(ハンドオーバ元のセル(604))にXn:障害インジケーションメッセージを送信してよい。ハンドオーバ元のセル(604)は、受信された障害インジケーションを処理し、状態を分析し、誤ったセルへのHOシナリオを検出してよい。
【0116】
ステップ(624-7)において、ハンドオーバ元のセル(604)は、ハンドオーバの準備をキャンセルするために、誤ったハンドオーバ先のセル(606A)にXn:ハンドオーバキャンセルメッセージを送信してよい。また、ハンドオーバ元のセル(604)は、誤ったセルへのHOカウンタをインクリメントしてよい。ステップ(624-8)において、ハンドオーバ元のセル(604)は、この発生を、誤ったセルへのハンドオーバ検出インジケーションを介してE2インターフェースによって準RT RIC(214A)のMRO xApp(514)に知らせてよい。さらなるプロセスは、先のシナリオで説明されたのと同じであってよい。
【0117】
ピンポンハンドオーバシナリオ:ピンポンハンドオーバシナリオにおいては、無線リンク障害が発生しない可能性があるが、成功したハンドオーバ後、UE(602)は、非常に短い期間、ハンドオーバ先のセルに留まる場合がある。UE(602)は、2つのセル間を頻繁にホップし続ける場合がある。通常、ピンポンハンドオーバシナリオにおいては、同じまたは異なるRATの同じ2つの隣接セルの間でピンポンが発生する。MRO xApp(514)は、ピンポンハンドオーバシナリオを検出し、HOパラメータを最適化することによってそれを修正してよい。また、MRO xApp(514)は、同じもしくは異なるRATの上位層のセルにハンドオーバすることを提案するか、または実現可能な場合、ピンポンハンドオーバシナリオを修正するために2つのセルの間のデュアルコネクティビティを持つことを提案してよい。
【0118】
高速または超高速ハンドオーバシナリオ:高速または超高速ハンドオーバシナリオは、ピンポンハンドオーバシナリオに似ている可能性がある。高速または超高速ハンドオーバシナリオにおいては、UE(602)が、異なるセルにホップし、各セルに非常に短い期間留まる場合がある。各セルに留まる期間は、UEのモビリティの速度に依存する場合がある。MRO xApp(514)は、高速または超高速ハンドオーバシナリオを検出し、避けられない可能性があるシナリオと修正される可能性があるシナリオとを区別しなければならない場合がある。
【0119】
たとえば、超高速ハンドオーバシナリオは、鉄道路線、および地対空通信を使用することによる航空機の経路に沿って、ならびに護られた幹線道路などに沿って発生する場合がある。そのような超高速ハンドオーバシナリオは、避けられない場合がある。ここでは、修正が必要とされない場合がある。修正が必要とされる場合があるシナリオは、MRO xApp(514)によって検出されてよい。そのとき、MRO xApp(514)は、NTNセルのような上位層のセルにハンドオーバすることを提案してよい。
【0120】
図7は、本開示の実施形態による、本発明の実施形態が利用され得る例示的なコンピュータシステム(700)を示す。図7に示されるように、コンピュータシステム(700)は、外部ストレージデバイス(710)、バス(720)、メインメモリ(730)、読み出し専用メモリ(740)、大容量ストレージデバイス(750)、通信ポート(760)、およびプロセッサ(770)を含み得る。当業者は、コンピュータシステムが2つ以上のプロセッサおよび通信ポートを含む場合があることを理解するであろう。プロセッサ(770)の例は、Intel(登録商標) Itanium(登録商標)もしくはItanium 2プロセッサ、またはAMD(登録商標) Opteron(登録商標)もしくはAthlon MP(登録商標)プロセッサ、Motorola(登録商標)の系統のプロセッサ、FortiSOC(商標)システムオンチッププロセッサ、またはその他の将来のプロセッサを含むがそれらに限定されない。
【0121】
プロセッサ(770)は、本発明の実施形態に関連する様々なモジュールを含んでよい。通信ポート(760)は、モデムベースのダイアルアップ接続で使用するためのRS-232ポート、10/100イーサネットポート、銅もしくはファイバを使用するギガビット、もしくは10ギガビットポート、シリアルポート、パラレルポート、またはその他の既存のもしくは将来のポートのいずれかであることが可能である。通信ポート(760)は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、またはコンピュータシステムが接続する任意のネットワークのようなネットワークに応じて選択されてよい。メモリ(730)は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、または当技術分野で広く知られている任意のその他のダイナミックストレージデバイスであることが可能である。読み出し専用メモリ(740)は、任意のスタティックストレージデバイス、たとえば、これに限定されないが、静的情報、たとえば、プロセッサ770のためのスタートアップまたはBIOS命令を記憶するためのプログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)チップであることが可能である。
【0122】
大容量ストレージ(750)は、情報および/または命令を記憶するために使用され得る任意の現在または将来の大容量ストレージソリューションであってよい。例示的な大容量ストレージソリューションは、パラレルアドバンスドテクノロジーアタッチメント(PATA: Parallel Advanced Technology Attachment)またはシリアルアドバンスドテクノロジーアタッチメント(SATA: Serial Advanced Technology Attachment)ハードディスクドライブまたはソリッドステートドライブ(内蔵または外付け、たとえば、ユニバーサルシリアルバス(USB)および/またはFirewireインターフェースを有する)、たとえば、Seagateから入手可能なもの(たとえば、Seagate Barracuda782ファミリー)またはHitachiから入手可能なもの(たとえば、Hitachi Deskstar13K800)、1つまたは複数の光ディスク、独立したディスクの冗長なアレイ(RAID: Redundant Array of Independent Disks)ストレージ、たとえば、様々なベンダから入手可能なディスクのアレイ(たとえば、SATAアレイ)を含むがそれらに限定されない。
【0123】
バス(720)は、プロセッサ(770)をその他のメモリ、ストレージ、および通信ブロックと通信可能なように結合する。バス(720)は、たとえば、拡張カード、ドライブ、およびその他のサブシステムを接続するための周辺装置相互接続(PCI: Peripheral Component Interconnect)/PCI拡張(PCI-X)バス、小型コンピュータシステムインターフェース(SCSI)、USB、など、ならびにプロセッサ(770)をソフトウェアシステムに接続するフロントサイドバス(FSB)などのその他のバスであることが可能である。
【0124】
任意で、オペレータおよび管理インターフェース、たとえば、ディスプレイ、キーボード、およびカーソル制御デバイスも、コンピュータシステムとの直接的なオペレータのインタラクションをサポートするためにバス(720)に結合されてよい。その他のオペレータおよび管理インターフェースが、通信ポート(760)を介して接続されたネットワーク接続を通じて提供され得る。外部ストレージデバイス(710)は、任意の種類の外付けハードディスク、フロッピードライブ、IOMEGA(登録商標) Zipドライブ、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、コンパクトディスクリライタブル(CD-RW: Compact Disc-Re-Writable)、デジタルビデオディスク読み出し専用メモリ(DVD-ROM)であることが可能である。上述のコンポーネントは、様々な可能性を例示するようにのみ意図されている。前述の例示的なコンピュータシステムは、本開示の範囲を決して限定すべきでない。
【0125】
本明細書においては好ましい実施形態にかなりの重点が置かれたが、多くの実施形態が作られることが可能であり、本発明の原理から逸脱することなく好ましい実施形態に多くの変更がなされることが可能であることは理解されるであろう。本発明の好ましい実施形態のこれらおよびその他の変更は、本明細書の開示から当業者に明らかになり、それによって、前述の説明的事項が、限定としてではなく、単に本発明を例示するものとして実施されることが明確に理解されることになる。
【0126】
本開示の利点
本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)を使用する電気通信ネットワークのモビリティロバストネスを最適化するためのシステムおよび方法を提供する。
【0127】
本開示は、O-RANアーキテクチャにおける自己組織化ネットワーク(SON)のモビリティロバストネス最適化(MRO)機能を実現するためのシステムおよび方法を提供する。
【0128】
本開示は、O-RANアーキテクチャにおける異なるエンティティの間の機能的な分割および関連するデータ/制御フローメカニズムのためのシステムおよび方法を提供する。
【0129】
本開示は、分割されたMROの態様の実行の局所性を提供するためのシステムおよび方法を提供する。
【0130】
本開示は、RAT内モビリティによって引き起こされる接続障害の検出および修正の支援、さらに、その他の無線アクセス技術(RAT)への不必要なシステム間ハンドオーバのためのサポートを提供するためのシステムおよび方法を提供する。
【0131】
本開示は、早すぎるハンドオーバ、遅すぎるハンドオーバ、誤ったセルへのハンドオーバ、ピンポンハンドオーバ、高速ハンドオーバ、超高速ハンドオーバなどのシナリオに対処ためのシステムおよび方法を提供する。
【0132】
本開示は、セル個別オフセット、ヒステリシス、トリガまでの時間、QオフセットなどのHOパラメータを最適化することによって、早すぎるハンドオーバ、遅すぎるハンドオーバ、誤ったセルへのハンドオーバ、ピンポンハンドオーバ、高速ハンドオーバ、超高速ハンドオーバなどの問題を解決するためのシステムおよび方法を提供する。
【0133】
本開示は、準および非RT RICエンティティにおけるMROの機能の実行を促進するためのデータを収集するためのシステムおよび方法を提供する。
【0134】
本開示は、アイドルモードのモビリティのシナリオと接続モードのモビリティのシナリオとの両方に適用可能なHOパラメータを最適化するためのシステムおよび方法を提供する。
【0135】
本開示は、準RT RIC、非RT RICエンティティにおけるMROの実施、ならびに管理エンティティ、および準RT RICにおけるMROの実施などの、O-RANアーキテクチャにおけるMRO機能の実現のための2つのメカニズムのシステムおよび方法を提供する。
【0136】
権利の留保
本特許明細書の開示の一部は、Jio Platforms Limited(JPL)またはその関連会社(以下、所有者と呼ばれる)に帰属する著作権、意匠、商標、ICレイアウト設計、および/またはトレードドレスの保護などであるがそれらに限定されない知的財産権の対象となる資料を含む。所有者は、特許商標庁(Patent and Trademark Office)の特許ファイルまたは記録に見られる通りの特許文書または特許開示のいずれの人物による複製にも異議がないが、それ以外は、あらゆる権利をすべて留保する。そのような知的財産に関するすべての権利は、所有者により完全に留保される。本開示は、3GPP(登録商標) TR21.905[1]において与えられたO-RAN仕様に関連する場合がある。
【符号の説明】
【0137】
106 NMS
116 gNB-CU-1
118 gNB-DU
120 gNB-DU
122 gNB-DU
124 gNB-CU-2
126 gNB-DU
128 gNB-DU
130 gNB-CU-n
132 gNB-DU
200 ネットワークアーキテクチャ
204 オープン無線アクセスネットワーク無線ユニット(O-RU)
206 オープン無線アクセスネットワーク分散ユニット(O-DU)
208 サービス管理およびオーケストレーション(SMO)システム
210 非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(非RT RIC)
212 rApp
214A 準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(準RT RIC)
214B xApp
216 オープン無線アクセスネットワーク中央ユニット制御プレーン(O-CU-CP)
218 オープン無線アクセスネットワーク中央ユニットユーザプレーン(O-CU-UP)
220 第5世代(5G)コア(5GC)
222 ユーザプレーン機能(UPF)
224、224-1、224-2、...、224-N コンピューティングデバイス
228、228-1、228-2、228-3、...、228-N ユーザ
302 プロセッサ
304 メモリ
306 インターフェース
308 処理ユニット/エンジン
310 データベース
312 データ獲得エンジン
314 信号獲得エンジン
316 その他のエンジン
400 システムアーキテクチャ
402 サービス管理およびオーケストレーションシステム(SMO)
404 非RT RIC
406 準RT RIC
408 O-CU-CP
410 O-CU-UP
412 O-DU
416 O-クラウド
418 O-eNB
502 SMO
504 管理エンティティ
508 非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(非RT RIC)
510 MRO rApp
512 O-RANの準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(準RT RIC)
514 MRO xApp
602 UE
604 ハンドオーバ元のセル
606 ハンドオーバ先のセル
606A 誤ったハンドオーバ先のセル
606B 本当のハンドオーバ先のセル
610 AMF
700 コンピュータシステム
710 外部ストレージデバイス
720 バス
730 メインメモリ
740 読み出し専用メモリ
750 大容量ストレージデバイス
760 通信ポート
770 プロセッサ
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図7
【国際調査報告】