(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】再使用可能なエアバッグ用インフレータ
(51)【国際特許分類】
B60R 21/268 20110101AFI20240910BHJP
B64U 10/13 20230101ALI20240910BHJP
B64U 70/87 20230101ALI20240910BHJP
【FI】
B60R21/268
B64U10/13
B64U70/87
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577609
(86)(22)【出願日】2022-11-25
(85)【翻訳文提出日】2024-02-28
(86)【国際出願番号】 KR2022018879
(87)【国際公開番号】W WO2023096414
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0167623
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0157622
(32)【優先日】2022-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523470348
【氏名又は名称】セーフウェア・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ファン・チョル・シン
【テーマコード(参考)】
3D054
【Fターム(参考)】
3D054DD02
3D054FF20
(57)【要約】
本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータにおいて、内部に保存された圧縮ガスを排出するように、開閉可能な開閉弁が装着されたガスカートリッジ:開閉弁を開閉する駆動部:並びに開閉弁が設けられる第1締結ホール;前記駆動部が設けられる第2締結ホール;圧縮ガスをエアバッグに排出する排出ホール;及び第1締結ホール、第2締結ホール、排出ホールを連結するボディ中空;を含む開閉ボディ:を含み、開閉弁は、ガスカートリッジの内部圧力より大きい外力を受ければ、開放され、外力が除去されれば、閉鎖されるチェック弁であることを特徴とする、再使用可能なエアバッグ用インフレータを提供しうる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再使用可能なエアバッグ用インフレータにおいて、
内部に保存された圧縮ガスを排出するように、開閉可能な開閉弁が装着されたガスカートリッジと、
前記開閉弁を開閉する駆動部と、
前記開閉弁が設けられる第1締結ホール;前記駆動部が設けられる第2締結ホール;前記圧縮ガスをエアバッグに排出する排出ホール;及び前記第1締結ホール、前記第2締結ホール、前記排出ホールを連結するボディ中空;を含む開閉ボディと、を含み、
前記開閉弁は、前記ガスカートリッジの内部圧力より大きい外力を受ければ、開放され、前記外力が除去されれば、閉鎖されるチェック弁であることを特徴とする再使用可能なエアバッグ用インフレータ。
【請求項2】
前記開閉弁は、前記ガスカートリッジ及び前記開閉ボディに着脱自在に設けられる、請求項1に記載の再使用可能なエアバッグ用インフレータ。
【請求項3】
前記駆動部は、前記開閉ボディに着脱自在に設けられる、請求項1に記載の再使用可能なエアバッグ用インフレータ。
【請求項4】
前記排出ホールと連通する固定ボディ排出ホールが形成され、前記開閉ボディに結合しうる固定ボディをさらに含み、前記エアバッグは、前記排出ホールと前記固定ボディ排出ホールとに連通するように、前記開閉ボディと前記固定ボディとの間に設けられるか、あるいは前記固定ボディに設けられる、請求項1に記載の再使用可能なエアバッグ用インフレータ。
【請求項5】
前記開閉弁に作用する外力は、前記駆動部から引き出し自在なピストンによって生じることを特徴とする、請求項1に記載の再使用可能なエアバッグ用インフレータ。
【請求項6】
前記第1締結ホールと前記第2締結ホールは、互いに対向するように配され、前記排出ホールは、前記第1締結ホールと前記第2締結ホールとの間に配される、請求項1に記載の再使用可能なエアバッグ用インフレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再使用可能なエアバッグ用インフレータに関する。
【背景技術】
【0002】
エアバッグは、衝突、墜落、落下などから事物や人を保護するために使用されうる。
【0003】
最近になり、ドローンを、軍事用、農業用、輸送用、撮影など商業的に利用する試みが増大しながら、反対に、ドローン事故による被害が増大している。ドローンの墜落によって発生しうる人命事故、財産事故、装備損失などを予防するために、ドローンにエアバッグを設けて被害を最小化させている。
【0004】
また、産業現場で生じた衝突、墜落など事故によって負傷する作業員を保護するために、エアバッグを着用する事例が増加している。
【0005】
従来のエアバッグは、ガスを供給し、エアバッグを膨張させるためのインフレータを含んでいる。従来のインフレータは、密封されたガスカートリッジと、打孔ピンでもって、密封されたガスカートリッジを穿孔して開放する開閉部と、を含んでいる。
【0006】
しかしながら、従来のように、打孔ピンを利用したガスカートリッジの穿孔方式は、単回使用として穿孔されたガスカートリッジを再使用することができないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】大韓民国登録特許公報第10-1577067号明細書(保護装具装着用インフレータ)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述の問題点を解決するために、本発明は、密封方式のガスカートリッジを、弁方式に変更し、再使用可能なインフレータを提供するところに目的がある。
【0009】
また、本発明は、エアバッグに直接締結され、圧縮ガスを直接供給するインフレータを提供するところに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、再使用可能なエアバッグ用インフレータにおいて、内部に保存された圧縮ガスを排出するように、開閉可能な開閉弁が装着されたガスカートリッジと、前記開閉弁を開閉する駆動部と、前記開閉弁が設けられる第1締結ホール;前記駆動部が設けられる第2締結ホール;前記圧縮ガスをエアバッグに排出する排出ホール;及び前記第1締結ホール、前記第2締結ホール、前記排出ホールを連結するボディ中空;を含む開閉ボディと、を含み、前記開閉弁は、前記ガスカートリッジの内部圧力より大きい外力を受ければ、開放され、前記外力が除去されれば、閉鎖されるチェック弁であることを特徴とする、再使用可能なエアバッグ用インフレータを提供しうる。
【0011】
本発明において、前記開閉弁は、前記ガスカートリッジ及び前記開閉ボディに着脱自在に設けられうる。
【0012】
本発明において、前記駆動部は、前記開閉ボディに着脱自在に設けられうる。
【0013】
本発明は、前記排出ホールと連通する固定ボディ排出ホールが形成され、前記開閉ボディに結合しうる固定ボディをさらに含み、前記エアバッグは、前記排出ホールと前記固定ボディ排出ホールとに連通するように、前記開閉ボディと前記固定ボディとの間に設けられるか、あるいは前記固定ボディに設けられる、再使用可能なエアバッグ用インフレータを提供しうる。
【0014】
本発明において、前記開閉弁に作用する外力は、前記駆動部から引き出し自在なピストンによって発生しうる。
【0015】
本発明において、前記第1締結ホールと前記第2締結ホールは、互いに対向するように配され、前記排出ホールは、前記第1締結ホールと前記第2締結ホールとの間に配されうる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータは、ガスカートリッジを、密封方式でもって開閉弁(チェック弁)方式で交換し、使用されたガスカートリッジでも、再びガスを充填し、再使用が可能である効果を提供する。
【0017】
また、本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータは、開閉部(開閉ボディ)から、開閉弁(シュレッダ弁)と駆動部(火薬駆動部)とを交換可能にし、インフレータの再使用が可能である効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】エアバッグが設けられたドローンを図示した図である。
【
図2】エアバッグが設けられうるドローン構造体を図示した図である。
【
図3A】エアバッグが設けられた人体保護装置を図示した図である。
【
図3B】エアバッグが設けられた人体保護装置を図示した図である。
【
図4A】エアバッグが設けられた人体保護装置の断面図を図示した図である。
【
図4B】エアバッグが設けられた人体保護装置の断面図を図示した図である。
【
図5】エアバッグが設けられたドローンあるいは人体保護装置の構成要素のブロック図である。
【
図6】本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの斜視図である。
【
図7A】本発明の多様な実施形態による開閉ボディの斜視図である。
【
図7B】本発明の多様な実施形態による開閉ボディの斜視図である。
【
図7C】本発明の多様な実施形態による開閉ボディの斜視図である。
【
図7D】本発明の多様な実施形態による開閉ボディの斜視図である。
【
図7E】本発明の多様な実施形態による開閉ボディの斜視図である。
【
図8】本発明の実施形態による開閉弁の斜視図である。
【
図9】本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの断面図である。
【
図10】本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの断面図である。
【
図11】本発明の他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの斜視図である。
【
図12】本発明の他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの斜視図である。
【
図13】本発明の他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの断面図である。
【
図14】本発明の他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータを分解した断面図である。
【
図15】本発明のさらに他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの斜視図である。
【
図16】本発明のさらに他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータを組み立てる状態を図示した図である。
【
図17】本発明のさらに他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書に開示されている本発明の概念による実施形態につき、特定の構造的または機能的な説明は、単に本発明の概念による実施形態について説明するための目的で例示されたものであり、本発明の概念による実施形態は、多様な形態に実施され、本明細書に説明された実施形態に限定されるものではない。
【0020】
本発明の概念による実施形態は、多様な変更を加えることができ、さまざまな形態を有することができるので、実施形態を図面に例示し、本明細書において、詳細に説明する。しかしながら、それらは、本発明の概念による実施形態を、特定の開示形態について限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物または代替物を含む。
【0021】
「第1」または「第2」のような用語は、多様な構成要素についての説明に使用されうるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されるものではない。前記用語は、1つの構成要素を、他の構成要素から区別する目的のみのものであり、例えば、本発明の概念による権利範囲から外れずに、第1構成要素は、第2構成要素と命名され、類似して、第2構成要素は、第1構成要素とも命名されうる。 ある構成要素が他構成要素に、「連結されて」いると言及されたり、「接続されて」いると言及されたりするときには、該他構成要素に直接に連結されているか、あるいは接続されているということもあるが、中間に、他の構成要素が存在しうるとも理解されなければならないのである。一方、ある構成要素が他構成要素に、「直接連結されて」いると言及されたり、「直接接続されて」いると言及されたりするときには、中間に、さらに他の構成要素が存在しないと理解されなければならないのである。該構成要素との関係について説明する他の表現、すなわち、「~間に」及び「直に~間に」、または「~に隣接する」及び「~に直接隣接する」というところも、同様に解釈されなければならない。
【0022】
本明細書で使用された技術的用語は、単に特定実施形態についての説明に使用されたものであり、本発明を限定する意図ではない。単数の表現は、文脈上、明白に取り立てて意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」または「有する」というような用語は、本明細書に記載された特徴、数、段階、動作、構成要素、部分品、またはそれらを組み合わせたものが存在するということを指定するものであり、1またはそれ以上の他の特徴、数、段階、動作、構成要素、部分品、またはそれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を事前に排除するものではないと理解されなければならない。
【0023】
取り立てて定義されない限り、技術的であったり科学的であったりする用語を含み、ここで使用される全ての用語は、本明細書において、特別に他の意味に定義されない限り、本明細書に開示された技術が属する分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるところと、同一の意味を示す。一般的に使用される前もって定義されているような用語は、関連技術の文脈上において有する意味と一致する意味を有すると解釈されなければならず、本明細書において明白に定義されない限り、理想的であったり、過度に形式的であったりする意味に解釈されるものではない。
【0024】
本明細書で使用される構成要素に係わる接尾辞「モジュール(module)」及び「部」は、明細書作成の容易さのみが考慮されて付与されたり混用されたりするものであり、それ自体に互いに区別される意味または役割を有するものではなく、本発明の実施形態による方法を遂行するためのハードウェア、または前記ハードウェアを駆動することができるソフトウェアの機能的または構造的な結合を意味しうる。
【0025】
以下において、添付図面を参照し、本発明の一実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータについて説明する。
【0026】
図1は、エアバッグが設けられたドローンを図示したものである。
図2は、エアバッグが設けられうるドローン構造体を図示したものである。
【0027】
図1及び
図2を参照すれば、ドローン100は、ドローン構造体110、ドローン構造体110に設けられた飛行部120、ドローン構造体110に設けられたエアバッグ300、再使用可能なエアバッグ用インフレータ400を含むものでもある。
【0028】
ドローン構造体110は、構造体上部ボディ112、構造体下部ボディ114、構造体上部ボディと構造体下部ボディと、を連結する構造体連結ボディ113を含む。インフレータ400は、構造体上部ボディ112、構造体下部ボディ114、構造体連結ボディ113のうち少なくとも一つに、外側に設けられとか、あるいは内側に設けられうる。インフレータ400は、構造体上部ボディ112、構造体下部ボディ114、構造体連結ボディ113の内部に形成された中空に設けられうる。
【0029】
ドローン構造体110は、上部ドローンエアバッグ310が設けられ、構造体上部ボディ112に結合する上部ドローンエアバッグ支持部111及び下部ドローンエアバッグ320が設けられ、構造体下部ボディ114に結合する下部ドローンエアバッグ支持部115をさらに含むものでもある。
【0030】
上部ドローンエアバッグ310と下部ドローンエアバッグ320は、膨張し、ドローン100外部の上側と下側と側面とを保護することができる。
【0031】
図3A及び
図3Bは、エアバッグが設けられた人体保護装置を図示したものである。
図4A及び
図4Bは、エアバッグが設けられた人体保護装置の断面図を図示したものである。
【0032】
図3Aないし
図4Bを参照すれば、人体保護装置200は、ユーザが自分の体に羽織ることができる外被210,220、カートリッジ410の圧縮ガスによって膨張しうるエアバッグ300、エアバッグ300に圧縮ガスを供給しうるインフレータ400を含むものでもある。
【0033】
外被210,220は、人体保護装置200の外観を形成し、衣服、ハーネス、ベルトのような多様な外形を有することができる。外被210,220は、エアバッグ300の膨張前に、人体保護装置200の外観を形成する固定部210と、エアバッグ300の膨張前には、固定部210の内部に位置するが、エアバッグ300の膨張後には、第1外被220の外部に露出され、外被によって形成される内部空間を拡張させる拡張部220を含むものでもある。
【0034】
エアバッグ300は、外被210,220の内部に具備され、固定部210及び拡張部220によって形成された内部空間に位置し、外被の内面に固定されうる。
【0035】
エアバッグ300は、インフレータ400の作動により、ガスカートリッジ410の圧縮ガスを供給されて膨張しうる。膨張されたエアバッグ300は、外被210,220の内部にのみ位置し、外被210,220を膨張させることができる。
【0036】
多様な実施形態において、膨張されたエアバッグ300は、外被210,220から外部に露出されて膨張しうる。その場合、外被210,220は、膨張されたエアバッグ300が外部に出てくることができるように、クイックバーストジッパあるいはベルクロ(登録商標)の結合部位を有することができる。
【0037】
エアバッグ300は、ガスが供給されるガス収容空間を有し、該ガス収容空間は、閉鎖された空間を形成することができる。
【0038】
外被とエアバッグは、ユーザの頭、首、肩、上体の前部(胸、腹)を保護する第1外被210a,220a、及び第1エアバッグ330、並びにユーザ上体の後ろ部分(背中、尻)を保護する第2外被210b,220b、及び第2エアバッグ340を含むものでもある。
【0039】
第1エアバッグ330及び第2エアバッグ340は、それぞれ第1外被210a,220a及び第2外被210b,220bの内部空間に具備され、膨張時、第1外被210a,220a及び第2外被210b,220bの内部で膨張されるか、あるいは外部に露出されて膨張しうる。
【0040】
図5は、エアバッグが設けられたドローンあるいは人体保護装置の構成要素のブロック図である。
【0041】
図5を参照すれば、本発明の実施形態によるドローン100あるいは人体保護装置200は、エアバッグ300、インフレータ400、プロセッサ2100、加速度センサ2200、角速度センサ2300、メモリ2400及び通信部2500を含むものでもある。そのような全ての構成要素が、ドローンあるいは人体保護装置の必須構成要素であるものではなく、さらに少ないかあるいはさらに多くの構成要素によっても具現される。
【0042】
プロセッサ2100は、インフレータ400、加速度センサ2200、角速度センサ2300、メモリ2400、通信部2500に電気的に連結され、各構成要素とデータ信号を送受信するか、あるいはデータを演算し、各構成要素を制御することができる。
【0043】
プロセッサ2100は、加速度センサ2200及び角速度センサ2300のうち少なくとも一つによってセンシングされたデータを受信することができ、メモリ2400に保存されたエアバッグ膨張いかん判断プログラムに基づき、センシングデータを加工するか、あるいはセンシングデータに基づき、エアバッグ膨張が必要か否かということを判断することができ、インフレータ400に、エアバッグ膨張信号を送信することができる。
【0044】
インフレータ400は、受信されたエアバッグ膨張信号により、後述する開閉弁460を開放し、ガスカートリッジ410に保存された圧縮ガスを、エアバッグ300に供給しうる。
【0045】
エアバッグ300は、1つまたは複数に具備され、ドローン、あるいは人体の多様な部位を保護することができる。エアバッグ300は、直接ガスが注入されて膨張しうる。エアバッグ300は、ガスが注入される空間であるので、ガスカートリッジ410から放出される圧縮ガスが充填されうる。それにより、エアバッグ300は、ドローンやユーザの墜落時、衝撃を緩和させ、ドローンの破損や、人体の負傷を防止することができる。
【0046】
加速度センサ2200は、ドローンあるいは人体の加速度を測定して獲得されうる。具体的には、加速度センサ2200は、ドローンあるいは人体のx軸、y軸及びz軸の加速度を測定して獲得することができる。
【0047】
角速度センサ2300は、ドローンあるいは人体の角速度を測定して獲得することができる。具体的には、角速度センサ2300は、ドローンあるいは人体のピッチ(pitch)角速度、ロール(roll)角速度及びヨー(yaw)角速度を測定して獲得することができる。
【0048】
通信部2500は、エアバッグ300が膨張されるとき、エアバッグ膨張信号、あるいはドローンやユーザの墜落/衝突/落下などに係わる信号を外部に送信することができる。
【0049】
図6は、本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの斜視図である。
図7Aないし
図7Eは、本発明の多様な実施形態による開閉ボディの斜視図である。
図8は、本発明の実施形態による開閉弁の斜視図である。
図9及び
図10は、本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの断面図である。
【0050】
図6を参照すれば、本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータ400は、エアバッグ膨張信号を受信すれば作動し、ガスカートリッジ410を開放し、ガスカートリッジ410内部の圧縮ガスをエアバッグ300に供給する装置である。
【0051】
本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータ400は、ガスカートリッジ410、及びガスカートリッジ410を開放する開閉部420を含むものでもある。
【0052】
ガスカートリッジ410は、二酸化炭素、窒素、酸素などのうち一つ、あるいは二つ以上の組み合わせによって構成され、高圧に圧縮された圧縮ガスを内部に保存することができる。ガスカートリッジ410は、開閉部420に着脱自在に結合され、開閉部420の作動で開放あるいは閉鎖されうる。開閉部420によってガスカートリッジ410が開放されるとき、ガスカートリッジ410の圧縮ガスは、エアバッグ300に供給され、エアバッグ300を膨張させることができる。
【0053】
ガスカートリッジ410は、一側に開口されたカートリッジ開口ホール410aを有しうる。
【0054】
開閉部420は、エアバッグ膨張信号によってガスカートリッジ410を開閉し、圧縮ガスをエアバッグ300に供給しうる。
【0055】
開閉部420は、開閉ボディ421、ボディ中空422、第1締結ホール423、第2締結ホール424、排出ホール426を含むものでもある。
【0056】
開閉ボディ421は、開閉部420の外観を形成しうる。開閉ボディ421は、ガスカートリッジ410の高圧ガスによって破損されることを防止するために、金属材質あるいは強化プラスチック材質によって形成されうる。
【0057】
開閉ボディ421の外観は、上下方向に長い形状を有し、一側における曲面形状と、曲面の両側に垂直な平面形状、両側平面の端部でありながら、他側における平らな固定ボディ結合面421aを有しうる。
【0058】
開閉ボディ421は、固定ボディ425に結合しうる。多様な実施形態において、開閉ボディ421は、平らな固定ボディ結合面421aを有することができ、固定ボディ425は、固定ボディ結合面421aに、固定部材425aを利用して固定結合しうる。固定ボディ425は、板型長方形に構成されうる。
【0059】
固定ボディ結合面421aは、排出ホール426が形成された開閉ボディ421の一面に形成されうる。固定ボディ425は、排出ホール426が形成された開閉ボディ421の一面に固定結合されうる。固定ボディ425は、排出ホール426と連通する固定ボディ排出ホール425bを含むものでもある。
【0060】
ボディ中空422は、開閉ボディ421の内部に形成されうる。ボディ中空422は、第1締結ホール423に連通しうる。ボディ中空422は、第2締結ホール424に連通しうる。ボディ中空422は、排出ホール426に連通しうる。第1締結ホール423、第2締結ホール424、排出ホール426のうち少なくとも2個は、ボディ中空422によって連結されうる。
【0061】
ボディ中空422は、対向するように対面する第1締結ホール423及び第2締結ホール424を連通しうる。また、排出ホール426は、第1締結ホール423と第2締結ホール424との間に位置したボディ中空422に連結されうる。
【0062】
ボディ中空422は、開閉ボディ421を一方向に貫通するように形成され、ボディ中空422の一側開口が、第1締結ホール423であり、他側開口が、第2締結ホール424であり、排出ホール426が、ボディ中空422内周の側面を貫通することができる。ただし、ボディ中空422、第1締結ホール423、第2締結ホール424、排出ホール426を有する開閉ボディ410の構造は、それらに限定されるものではない。
【0063】
図7Aを参照すれば、多様な実施形態において、第1締結ホール423は、開閉ボディ421の下部(下面)に形成され、第2締結ホール424は、開閉ボディ421の上部(上面)に形成され、排出ホール426は、開閉ボディ421の一側部(一側面)に形成され、ボディ中空422は、第1締結ホール423、第2締結ホール424、排出ホール426を、開閉ボディ421の内部で互いに連通させるように連結されうる。
【0064】
図7Bを参照すれば、多様な実施形態において、第1締結ホール423は、開閉ボディ421の下部(下面)に形成され、第2締結ホール424は、開閉ボディ421の一側部(一側面)に形成され、排出ホール426は、開閉ボディ421の上部(上面)に形成され、ボディ中空422は、第1締結ホール423、第2締結ホール424、排出ホール426を、開閉ボディ421の内部で互いに連通させるように連結されうる。
【0065】
図7Cを参照すれば、多様な実施形態において、第1締結ホール423及び第2締結ホール424は、開閉ボディ421の下部(下面)に形成され、排出ホール426は、開閉ボディ421の一側部(一側面)に形成され、ボディ中空422は、第1締結ホール423、第2締結ホール424、排出ホール426を、開閉ボディ421の内部で互いに連通させるように連結されうる。
【0066】
図7Dを参照すれば、多様な実施形態において、第1締結ホール423及び第2締結ホール424は、開閉ボディ421の下部(下面)に形成され、排出ホール426は、開閉ボディ421の上部(上面)に形成され、ボディ中空422は、第1締結ホール423、第2締結ホール424、排出ホール426を、開閉ボディ421の内部で互いに連通させるように連結されうる。
【0067】
図7Eを参照すれば、多様な実施形態において、第1締結ホール423は、開閉ボディ421の下部(下面)に形成され、第2締結ホール424は、開閉ボディ421の上部(上面)に形成され、排出ホール426は、開閉ボディ421の上部(上面)に形成され、ボディ中空422は、第1締結ホール423、第2締結ホール424、排出ホール426を、開閉ボディ421の内部で互いに連通させるように連結されうる。
【0068】
図7Aないし
図7Eのように、開閉ボディ421に具備される第1締結ホール423、第2締結ホール424、排出ホール426の配置を多様に構成することにより、本発明は、ボディ中空422の内部を通過する圧縮ガスの流れを円滑にし、第1締結ホール423に設けられるガスカートリッジ410と、第2締結ホール424に設けられる駆動部450との位置を、インフレータ400の全体形状と体積とを考慮して多様に変えることができる。
【0069】
言い換えれば、開閉ボディ421の第1締結ホール423及び第2締結ホール424の位置により、カートリッジ410と駆動部450は、開閉ボディ421を挟み、一直線上に置かれるか、隣接して並んで置かれるか、あるいは間角(例:直角)を有するように置かれうる。
【0070】
本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータ400は、ガスカートリッジ410と開閉部420との間に設けられる開閉弁460と、開閉弁460を開閉させることができる駆動部450と、を含むものでもある。
【0071】
開閉弁460は、開閉ボディ421に着脱自在または一体に結合しうる。また、開閉弁460は、ガスカートリッジ410に着脱自在または一体に結合しうる。すなわち、開閉弁460の一端には、開閉ボディ421が結合され、他端には、ガスカートリッジ410が結合されうる。
【0072】
開閉弁460は、開閉ボディ421の第1締結ホール423に挿入されて結合しうる。また、開閉弁460は、ガスカートリッジ410のカートリッジ開口ホール410aに挿入されて結合しうる。開閉弁460は、第1締結ホール423またはカートリッジ開口ホール410aに、螺合、溶接、接着剤のような多様な手段によって結合されうる。
【0073】
図8を参照すれば、開閉弁460は、チェック弁でもあり、一例として、シュレッダ弁でもある。開閉弁460は、ガスカートリッジ410の内部圧力より大きい外力を、ガスカートリッジ410の内側で受ければ、開放され、圧縮ガスが外部に排出され、外力が除去されれば、閉鎖され、圧縮ガスを保存することができるチェック弁でもある。
【0074】
開閉弁460は、弁本体を含み、該弁本体は、弁本体延長部460a、第1締結ホール423に結合されうるように、弁本体延長部460aから上側に延長された第1挿入部460b、カートリッジ開口ホール410aに結合されうるように、弁本体延長部460aから下側に延長された第2挿入部460cを含むものでもある。
【0075】
弁本体延長部460aは、第1挿入部460b及び第2挿入部460cより大きい直径でもって水平方向に突出されうる。それを介し、第1挿入部460b及び第2挿入部460cが、第1締結ホール423及びカートリッジ開口ホール410aにそれぞれ結合した場合、弁本体延長部460aにより、開閉ボディ421及びガスカートリッジ410は、互いに接触しないように離隔されうる。
【0076】
また、開閉弁460は、弁本体を貫通する弁貫通ホール460d、弁貫通ホール460dを開閉する弁ピン462、弁ピン462にバネ復元力を提供する弁スプリング464を含むものでもある。
【0077】
弁貫通ホール460dは、上側に延長された第1挿入部460b、及び下側に延長された第2挿入部460cをいずれも貫通するように、垂直方向に延長される。また、弁貫通ホール460dは、第1挿入部460bの側面に形成された弁排出ホール460daに連結される。弁排出ホール460daは、第1挿入部460bに対面するように、2個で形成されうる。
【0078】
また、弁貫通ホール460dは、第1挿入部460bの上部(上面)に形成され、弁ピン462の一端によって貫通される弁上部ホール(460db)に連結される。また、弁貫通ホール460dは、第2挿入部460bの下部(下面)に形成され、弁ピン462の他端によって貫通される弁下部ホール460dcに連結される。
【0079】
弁ピン462は、弁上部ホール460db、弁貫通ホール460d、弁下部ホール460dcをいずれも貫通し、弁上部ホール460db内、弁貫通ホール460d内、弁下部ホール460dc内において移動自在に具備される。弁ピン462は、外力を受ける前、弁下部ホール460dcを閉鎖することにより、弁貫通ホール460dを閉鎖し、外力を受けて下側に移動することにより、弁下部ホール460dc及び弁貫通ホール460dを開放することができる。
【0080】
弁ピン462は、弁上部ホール460db、弁貫通ホール460d、弁下部ホール460dcを貫通する弁ピンロッド462a、弁ピンロッド462aの下部に具備された第1弁ピン拡張部462c、弁ピンロッド462bの上部に具備された第2弁ピン拡張部462bを含むものでもある。
【0081】
第1弁ピン拡張部462cは、弁ピンロッド462aに着脱自在に結合するか、あるいは一体に形成され、弁ピンロッド462aより大きい直径を有することができ、弁下部ホール460dcを、弁本体の外側に開閉することができる。さらには、第1弁ピン拡張部462cは、弁下部ホール460dcを閉鎖するとき、シーリングのために、外径上に、Oリングのようなシーリング部材462caを具備することができ、その場合シーリング部材462caは、第1弁ピン拡張部462cと弁下部ホール460dcとの間に位置することができる。
【0082】
第2弁ピン拡張部462bは、弁ピンロッド462aに着脱自在に結合しうる。第2弁ピン拡張部462bは、弁ピンロッド462aによって貫通された弁スプリング464が、弁ピンロッド462aから離脱することを防止することができる。第2弁ピン拡張部462bは、弁ピンロッド462aに螺合で着脱結合しうる。
【0083】
弁スプリング464は、弁ピン462が、弁下部ホール460dc及び弁貫通ホール460dを閉鎖するように、バネ復元力を提供し、外力により、弁ピン462が動くことができるほどのバネ復元力を提供しうる。
【0084】
弁スプリング464は、弁ピンロッド462aによって貫通されうる。弁スプリング464の上端は、第2弁ピン拡張部462bによって支持されうる。弁スプリング464の下端は、第1挿入部460bの上端面460baに支持されるか、第2挿入部460cの下端面に対向する内側上端面460caに支持されるか、あるいは弁貫通ホール460dの内周面から内側に延長された支持面(図示せず)に支持されうる。
【0085】
その場合、外力が、第2弁ピン拡張部462bあるいは弁ピンロッド462aの上端に作用すれば、弁ピンロッド462aは、下側に移動するようになり、弁下部ホール460dcを閉鎖していた第1弁ピン拡張部462cは、弁下部ホール460dcを開放させる。第2挿入部460cは、ガスカートリッジ410に挿入された状態であるので、ガスカートリッジ410内部の圧縮ガスが、弁下部ホール460cを介して弁貫通ホール460dに流入され、弁排出ホール460daに排出される。
【0086】
排出された圧縮ガスは、開閉ボディ421の第1締結ホール423、ボディ中空422を通過し、排出ホール426に排出される。開閉ボディ421に排出された圧縮ガスは、排出ホール426に連通するエアバッグ300に供給され、エアバッグ300を膨張させる。
【0087】
駆動部450は、開閉弁460を開放あるいは閉鎖させることができる。駆動部450は、電気を利用したモータまたはソレノイドでもあり、電気信号で爆発する火薬式アクチュエータでもある。
【0088】
駆動部450は、駆動部ボディ451、駆動部ボディ451から延長され、第2締結ホール424に締結される駆動部挿入部454、駆動部ボディ451に膨張信号を伝達する信号伝達線453、駆動部挿入部454の一端に出入りし、長さが延長されうるピストン452を含むものでもある。
【0089】
駆動部ボディ451及び駆動部挿入部454のうち少なくとも1つの内部に、電気信号によって爆発可能な火薬物質EPを含むものでもある。該電気信号は、エアバッグ膨張信号でもある。駆動部挿入部454は、第2締結ホール424に挿入され、着脱自在に固定結合され、螺合されうる。信号伝達線453は、プロセッサ2100の膨張信号に対応する電気信号を火薬物質EPに伝達し、爆発を誘導することができる。
【0090】
ピストン452は、膨張信号により、駆動部挿入部454から延長され、長さが延長されうる。言い換えれば、ピストン452は、駆動部挿入部454の内側に引き込まれた状態で維持されていて、火薬物質EPの爆発力で押されながら、駆動部挿入部の外側に引き出されることになる。
【0091】
ピストン452は、駆動部挿入部454の外側に動きながら、弁ピン462の上端に外力を作用させることになる。その場合、外力を受けた弁ピン462は、弁貫通ホール460d及び弁下部ホール460dcを開放し、開閉弁460が開放され、圧縮ガスが排出ホール426を介し、エアバッグに供給されうる。
【0092】
図9を参照すれば、本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータ400は、ドローン100の構造体100、または人体保護装置200の外被210,220に設けられうる。詳細には、開閉部420が、ボルト、接着剤のような固定部材を利用し、構造体100または外被210,220に固定結合されうる。
【0093】
その場合、固定ボディ425を除き、開閉ボディ421の固定ボディ結合面421aに、ドローン構造体100及び外被210,220を直接設けることができる。または、固定ボディ425と、開閉ボディ421の固定ボディ結合面421aとの間にドローン構造体100及び外被210,220を配し、固定ボディ425と固定ボディ結合面421aとを固定部材425aで結合しうる。
【0094】
インフレータ400は、エアバッグ300に、ホース350を介して間接的に連結され、エアバッグ300の内部に連通されうる。詳細には、開閉部420が、ホース350を介してエアバッグ300に間接的に連結されうる。人体保護装置200の場合、外被210,220の外被ホール210aと、開閉部420の排出ホール426とが連通するように、開閉ボディ421の一面に、外被210,220が結合しうる。または、外被210,220の外被ホール210aと、開閉部420の排出ホール426とが連通するように、開閉ボディ421の一面と、固定ボディ425との間に、外被210,220が結合されうる。そして、ホース350の一端は、開閉ボディの排出ホール426に締結されるように結合され、ホース350の他端は、エアバッグ300のエアバッグホール300aに締結されて結合されうる。
【0095】
図10を参照すれば、本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータ400は、ドローン100のエアバッグ、300または人体保護装置200のエアバッグ300に直接設けられうる。詳細には、エアバッグ300が、開閉部420の開閉ボディ421と固定ボディ425との間に置かれ、ボルト、接着剤のような固定部材425aでもって、開閉ボディ421及び固定ボディ425を固定結合させることができる。その場合、エアバッグ300のエアバッグホール300aと、開閉部420の排出ホール426とが連通するように、開閉ボディ421の一面と、固定ボディ425との間にエアバッグ300が結合されうる。
【0096】
反対に、外被210,220が、開閉部420の開閉ボディ421と固定ボディ425との間に置かれ、ボルト、接着剤のような固定部材425aでもって、開閉ボディ421と固定ボディ425とを固定結合させることができる。その場合、外被ホール210aと、開閉部420の排出ホール426とが連通するように、開閉ボディ421の一面と、固定ボディ425との間に、外被210,220が結合されうる。
【0097】
さらには、外被210,220及びエアバッグ300が、共に開閉ボディ421と固定ボディ425との間に置かれ、固定部材425aでもって、開閉ボディ421と固定ボディ425とを固定結合させることができる。外被210,220の外被ホール210a、エアバッグ300のエアバッグホール300a、及び開閉部420の排出ホール426が連通するように、開閉ボディ421の一面と、固定ボディ425との間に、外被210,220及びエアバッグ300が共に結合されうる。
【0098】
インフレータ400は、エアバッグ300に直接結合し、エアバッグ300の内部に連通されうる。開閉ボディ421の排出ホール426が、エアバッグ300のエアバッグホール300aを介し、エアバッグ300の内部に直接連通され、ホース350を介して圧縮ガスを供給するときより、ガスの排出速度低下なしに、エアバッグに、短時間内に圧縮ガスを供給しうる。
【0099】
以下において、本発明の他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータについて説明する。
【0100】
図11及び
図12は、本発明の他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの斜視図である。
図13は、本発明の他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの断面図である。
図14は、本発明の他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータを分解した断面図である。
【0101】
図11ないし
図14の本発明の他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータ400は、
図4Aないし
図10の本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータ400に係わる説明がそのまま適用されうる。以下においては、重複説明は、省略され、差異点と追加点とについて主に説明する。
【0102】
図11ないし
図14を参照すれば、本発明の他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータ400において、固定ボディ425は、固定ボディ排出ホール425bと、開閉ボディ421の排出ホール426とをシーリングするためのシーリング部材(図示せず)が載置されうる固定ボディシーリング載置部425cを含むものでもある。固定ボディシーリング載置部425cは、固定ボディ排出ホール425bの周りであり、固定ボディ425の内側に、凹状円形溝に形成されうる。
【0103】
開閉ボディ421の外観は、長方形状を有しうる。その場合、第1締結ホール423が、開閉ボディ421の右側部(右側面)に形成され、第2締結ホール424が、開閉ボディ421の左側部(左側面)に形成され、排出ホール426が、開閉ボディ421の下部(下側面)に形成され、ボディ中空422が、第1締結ホール423、第2締結ホール424、排出ホール426を、開閉ボディ421の内部で互いに連通させることができる。
【0104】
以下において、本発明のさらに他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータについて説明する。
【0105】
図15は、本発明のさらに他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの斜視図である。
図16は、本発明のさらに他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータを組み立てる状態を図示したものである。
図17は、本発明のさらに他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータの断面図である。
【0106】
図15ないし
図17の本発明のさらに他の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータ400は、
図4Aないし
図10の本発明の実施形態による再使用可能なエアバッグ用インフレータ400に係わる説明が、そのまま適用されうる。以下においては、重複説明は、省略し、差異点と追加点とについて主に説明する。
【0107】
図15及び
図16を参照すれば、開閉ボディ421の外観は、三角柱形状を有しうる。詳細には、三角柱形状を有する開閉ボディ421は、三角形の1つの頂点の両辺が曲線でもって出合うように、ヒレ曲線処理され、一側面をなす曲線面421-1、曲線面から両側に延長され、三角形の両辺に対応して側面をなす第1傾斜面421-2及び第2傾斜面421-3、三角形の残り一辺に対応し、第1傾斜面421-2と第2傾斜面421-3とを連結し、三角柱の一側面をなす第1平面421-4、それぞれ上面と下面とを形成する第2平面421-5及び第3平面421-6を含むものでもある。
【0108】
その場合、第1締結ホール423が第3平面421-6に形成され、第2締結ホール424は、第2平面421-5に形成され、排出ホール426は、第1平面421-4に形成され、ボディ中空422が、第1締結ホール423、第2締結ホール424、排出ホール426を、開閉ボディ421の内部で互いに連通させることができる。第1平面421-4は、前述の実施形態の固定ボディ結合面421aに対応しうる。
【0109】
固定ボディ425は、開閉ボディ421の第1平面421-4に、固定部材425aを利用し、着脱自在に固定結合されうる。固定ボディ425と開閉ボディ421との間に、外被210,220及びエアバッグ300のうち少なくとも一つを配し、固定ボディ425と開閉ボディ421とを固定結合し、外被210,220及びエアバッグ300のうち少なくとも一つを固定させることができる。
【0110】
また、多様な実施形態において、固定ボディ425は、第1固定ボディ425-1、第2固定ボディ425-2、第1固定ボディ425-1と第2固定ボディ425-2とを互いに固定結合させることができる固定部材425-3を含むものでもある。その場合、外被210,220及びエアバッグ300のうち少なくとも一つを、第1固定ボディ425-1と第2固定ボディ425-2との間に配し、固定部材425-3でもって、第1固定ボディ425-1と第2固定ボディ425-2とを互いに固定させることにより、外被210,220及びエアバッグ300のうち少なくとも一つを、第1固定ボディ425-1と第2固定ボディ425-2との間に固定することができる。
【0111】
固定ボディ425は、エアバッグ300の内部に連通する固定ボディ排出ホール425bを含むものでもある。固定ボディ425の固定ボディ排出ホール425bは、第1固定ボディ425-1に形成された第1固定ボディ排出ホール425-1aから第2固定ボディ425-2に延長された固定ボディ排出延長突起425-1bが、第2固定ボディ425-2に形成された第2固定ボディ排出ホール425-1aを貫通するように挿入されて形成しうる(
図17参照)。
【0112】
外被に形成された外被ホール210a及びエアバッグに形成されたエアバッグホール300aは、固定ボディ排出ホール425bに連通しうる。外被ホール210a及びエアバッグホール300aは、固定ボディ排出延長突起425-1bによって貫通されうる。
【0113】
固定ボディ425は、外被210,220及びエアバッグ300に設けられた状態を維持し、開閉ボディ421が固定ボディ425に着脱自在に結合されうる。それを介し、インフレータ400が使用された後、開閉ボディ421を固定ボディ425から分離し、開閉ボディ421に設けられた駆動部450、及びガスカートリッジ410を交換することができるために、再使用のための交換及び修理が容易でもある。
【0114】
開閉ボディ421は、第1平面421-4に対応する固定ボディ結合面421aから、排出ホール426を外側に延長される排出ホール延長突起426a、及び排出ホール延長突起426aの周りに位置するシーリング部材426bが載置される延長突起シーリング載置部426cを含むものでもある。排出ホール延長突起426aは、固定ボディ排出ホール425bに挿入され、シーリング部材426bが、固定ボディ排出ホール425bの内周面(または、第1固定ボディ排出ホール425-1aの内周面)を圧迫し、圧縮ガスが外部に漏れることを防止することができる。
【0115】
図17を参照すれば、開閉ボディ421のボディ中空422は、第1締結ホール423に連結された第1ボディ中空422a、第2締結ホール424に連結された第2ボディ中空422b、第1ボディ中空422aと第2ボディ中空422bとを連結する第3ボディ中空422cを含むものでもある。第1ボディ中空422aは、排出ホール426に連結されうる。
【0116】
第1ボディ中空422aは、第2ボディ中空422bより大きい直径(断面積)を有しうる。また、第2ボディ中空422bは、第3ボディ中空422cより大きい直径(断面積)を有しうる。 開閉ボディ421は、ボディ中空422内部において移動自在な延長ピストン427を含むものでもある。
【0117】
延長ピストン427は、駆動部450から引き出されたピストン452から外力を受け、ボディ中空422内部において、開閉弁460に向けて移動し、開閉弁460の弁ピン462の一端に外力を伝達し、開閉弁460を開放させることができる。
【0118】
延長ピストン427は、第1ボディ中空422a及び第3ボディ中空422cの内部を移動することができ、第3ボディ中空422cの内径とほぼ同一の延長ピストン突出部427a、延長ピストン突出部427aに一体に連結され、第2ボディ中空422b内部を移動する延長ピストンボディ部427b、延長ピストンボディ部427bの外周に具備され、第2ボディ中空422b間をシーリングするシーリング部材427cを含むものでもある。
【0119】
延長ピストンボディ部427bは、延長ピストン突出部427aより大きい直径によってなり、駆動部450のピストン452によって移動しても、延長ピストンボディ部427bが、第3ボディ中空部422cによって移動が制限されうる。
【0120】
本発明は、延長ピストン427により、開閉弁460が開放され、圧縮ガスが、第1ボディ中空422aに流入されても、第3ボディ中空422cを貫通する延長ピストン突出部427aにより、圧縮ガスが、第2ボディ中空422bに流入されないようにし、一部流入された圧縮ガスがあっても、シーリング部材427cにより、駆動部450まで逹することができないことになる。
【0121】
本発明は、図面に図示された実施形態を参照して説明されたが、それらは、例示的なものに過ぎず、本技術分野の通常の知識を有する者であるならば、それらから、多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された登録請求範囲の技術的思想によって定められるものである。
【国際調査報告】