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特表2024-533927事前構成された測定ギャップをアクティブにするUEの能力
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】事前構成された測定ギャップをアクティブにするUEの能力
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20240910BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240910BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240910BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240910BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/0453
H04W72/0446
H04W72/23
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578068
(86)(22)【出願日】2022-08-16
(85)【翻訳文提出日】2023-12-19
(86)【国際出願番号】 US2022040440
(87)【国際公開番号】W WO2023023037
(87)【国際公開日】2023-02-23
(31)【優先権主張番号】63/234,614
(32)【優先日】2021-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/297,995
(32)【優先日】2022-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ホワーン,ルイ
(72)【発明者】
【氏名】ボロティン,イリヤ
(72)【発明者】
【氏名】チェルヴャコフ,アンドレイ
(72)【発明者】
【氏名】リー,ホワ
(72)【発明者】
【氏名】ジャーン,ムオン
(72)【発明者】
【氏名】イウ,キャンディ
(72)【発明者】
【氏名】ホ,ユンヒョン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL11
(57)【要約】
事前構成されたギャップを使用するための装置及びシステムを説明する。ネットワークは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して事前構成されたギャップをシグナリングし、帯域幅部分(BWP)に従って、BWPスイッチング時にギャップをアクティブ/非アクティブにする。RRCシグナリングは、測定ギャップが事前構成されたギャップであるかどうかを示す。事前構成された周波数範囲1(FR1)とFR2のギャップは、RRCシグナリングを使用して同時に構成することが可能である。同様に、レガシーギャップと事前構成されたギャップは、RRCシグナリングを使用して同時に構成することが可能である。事前構成されたギャップは、場合によっては、所定のネットワーク条件の下で、ダウンリンク制御情報(DCI)又はタイマベースのBWPスイッチングによってトリガされて、自律的又は暗黙的にアクティブ化され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)のための装置であって、当該装置は:
事前構成された測定ギャップのステータスを決定し、ここで、前記ステータスは、アクティブ状態と非アクティブ状態を含む状態から選択され、
前記事前構成された測定ギャップが前記アクティブ状態にあるという決定に応答して、隣接帯域幅部分(BWP)への帯域幅部分(BWP)スイッチングを実行し、前記隣接BWPへの前記BWPスイッチングの後に前記事前構成された測定ギャップを使用して、前記隣接BWPを使用する隣接セルからのシグナリングシステムブロック(SSB)及びチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)のうちの一方を測定する、
ように、前記UEを構成する、処理回路と;
前記事前構成された測定ギャップのパラメータを記憶するよう構成されるメモリと;
を備える、装置。
【請求項2】
前記の決定は、前記UEのサポートに基づいて、自律的認識及び暗黙的アクティブ化のうちの少なくとも一方を介して、前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスを決定する、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記の決定は、ダウンリンク制御情報(DCI)又はタイマベースのBWPスイッチングのうちの少なくとも一方に基づく、
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記処理回路は、サービングセルから、前記事前構成された測定ギャップのアクティブ化を示すON/OFFビットを有する無線リソース制御(RRC)再構成メッセージを受信するように、前記UEを更に構成する、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記処理回路は、
前記事前構成された測定ギャップが前記アクティブ状態にあるかどうかを示す要求をサービングセルに送信し、
前記サービングセルから、前記事前構成された測定ギャップが前記アクティブ状態にあることを示す前記要求に対する応答を受信する、
ように、前記UEを更に構成する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記処理回路は、サービングセルに、前記事前構成された測定ギャップについて前記UEによってサポートされる測定ギャップパターンを示す第1パラメータと、前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスの自律的認識をサポートする前記UEの能力を示す第2パラメータとを含むUE能力情報要素(IE)を送信するように、前記UEを更に構成する、
請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記処理回路は、前記UEが前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスの自律的認識の能力をサポートすることができないことに応答して、かつ所定のネットワーク条件が満たされたときに、サービングセルから、前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスを受信するように、前記UEを更に構成する、
請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記処理回路は、サービングセルから、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて前記事前構成された測定ギャップを受信するように、前記UEを更に構成し、前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスは、前記BWPスイッチング時のBWPステータスに依存する、
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記処理回路は、前記隣接BWPがサービングセルのSSBと重複していないという決定に応答して、前記隣接BWPに対して前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化することを決定するように、前記UEを更に構成する、
請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記RRCシグナリングは、測定ギャップ構成を指定し、かつ測定ギャップのセットアップとリリースを制御するMeasGapConfig情報要素(IE)を含み、前記MeasGapConfig IEは、事前構成された測定ギャップ手順に従って、isPreconfigGapパラメータによって示される事前構成された測定ギャップをアクティブにするためのisPreconfigGapパラメータを含む、
請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記MeasGapConfig IEは、bwpStatusパラメータが偽であるときに前記isPreconfigGapパラメータによって示される事前構成された測定ギャップをアクティブにし、そうでない場合、前記isPreconfigGapパラメータによって示される事前構成された測定ギャップを非アクティブにして測定を実行するための、bwpStatusパラメータを更に含む、
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記RRCシグナリングは、測定ギャップ構成を指定し、かつ測定ギャップのセットアップとリリースを制御するMeasGapConfig情報要素(IE)を含み、前記MeasGapConfig IEは、事前構成された同時測定ギャップのリストを含み、前記事前構成された同時測定ギャップは、事前構成されたレガシー測定ギャップと、事前構成された周波数範囲1(FR1)測定ギャップと、事前構成されたFR2測定ギャップとを含む、事前構成された測定ギャップのグループから選択される、
請求項8に記載の装置。
【請求項13】
前記RRCシグナリングは、測定ギャップ構成を指定し、かつ測定ギャップのセットアップとリリースを制御するMeasGapConfig情報要素(IE)を含み、前記MeasGapConfig IEは、追加すべき事前構成された同時測定ギャップのリストと、リリースすべき事前構成された同時測定ギャップのリストとを含み、前記事前構成された同時測定ギャップは、事前構成されたレガシー測定ギャップと、事前構成された周波数範囲1(FR1)測定ギャップと、事前構成されたFR2測定ギャップとを含む、事前構成された測定ギャップのグループから選択される、
請求項8に記載の装置。
【請求項14】
前記事前構成された測定ギャップを関連する測定オブジェクトにリンクさせるために、前記RRCシグナリングは、
MeasGapIdによって示される最大値までの整数によって示されるgapIDパラメータを含む、gapConfig情報要素(IE)と、
測定ギャップ構成を識別するMeasGapId IEとを含み、前記MeasGapId IEは、前記MeasGapIdによって識別される測定オブジェクトを示すMeasuredObjectIDを含む、
請求項8に記載の装置。
【請求項15】
前記RRCシグナリングは更に、
同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック又はCSI-RSの周波数内測定又は周波数間測定のうちの少なくとも1つに適用可能な情報を指定するMeasObjectNR IEであって、前記MeasObjectNR IEは、前記事前構成された測定ギャップと基準信号が前記関連する測定オブジェクトで測定される、associatedGapパラメータを含む、前記MeasObjectNR IEと、
前記関連する測定オブジェクトで測定されるべき前記事前構成された測定ギャップと基準信号を示すassociatedGap IEと、
を含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
ランダムアクセスネットワークノードB(RANNB)のための装置であって、当該装置は:
測定ギャップ構成を指定し、かつ測定ギャップのセットアップとリリースを制御するMeasGapConfig情報要素(IE)を含む無線リソース制御(RRC)メッセージをユーザ機器(UE)に送信し、前記測定ギャップ構成は、事前構成された測定ギャップの構成を含み、
前記UEに、前記事前構成された測定ギャップのアクティブ化を示すメッセージを送信し、
前記RRCメッセージの送信に応答して、前記UEから、前記RANNBからシグナリングシステムブロック(SSB)又はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を測定するために使用される帯域幅部分(BWP)以外の帯域幅部分(BWP)にある隣接セルからSSB又はCSI-RSの測定を受信する、
ように、前記RANNBを構成する、処理回路と;
前記事前構成された測定ギャップのパラメータを記憶するよう構成されるメモリと;
を備える、装置。
【請求項17】
前記メッセージは、ダウンリンク制御情報(DCI)と、前記事前構成された測定ギャップのアクティブ化を示すON/OFFビットを有するRRC再構成メッセージのうちの少なくとも一方である、
請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記処理回路は、
前記UEから、前記事前構成された測定ギャップがアクティブ状態にあるかどうかを示す要求を受信し、前記UEに、前記事前構成された測定ギャップが前記アクティブ状態にあることを示す前記要求に対する応答を送信することと、
前記UEから、前記事前構成された測定ギャップについて前記UEによってサポートされる測定ギャップパターンを示す第1パラメータと、前記事前構成された測定ギャップのステータスの自律的認識をサポートする前記UEの能力を示す第2パラメータとを含むUE能力情報要素(IE)を受信することと、
前記UEが前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスの自律的認識の能力をサポートすることができないことに応答して、かつ所定のネットワーク条件が満たされたときに、前記UEに、前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスを送信することと、
のうちの少なくとも1つを行うように前記RANNBを更に構成する、
請求項16又は17に記載の装置。
【請求項19】
ユーザ機器(UE)の1つ以上のプロセッサによる実行のための命令を記憶する非一時的コンピュータ読取可能記憶媒体であって、前記命令が実行されると、前記1つ以上のプロセッサは:
事前構成された測定ギャップのステータスを決定し、ここで、前記ステータスは、アクティブ状態と非アクティブ状態を含む状態から選択され、
前記事前構成された測定ギャップが前記アクティブ状態にあるという決定に応答して、隣接帯域幅部分(BWP)への帯域幅部分(BWP)スイッチングを実行し、前記隣接BWPへの前記BWPスイッチングの後に前記事前構成された測定ギャップを使用して、前記隣接BWPを使用する隣接セルからのシグナリングシステムブロック(SSB)及びチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)のうちの一方を測定する、
ように、前記UEを構成する、非一時的コンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項20】
前記命令は、実行されると、
サービングセルから、ダウンリンク制御情報(DCI)と、前記事前構成された測定ギャップのアクティブ化を示すON/OFFビットを有する無線リソース制御(RRC)再構成メッセージとのうちの一方を受信することと、
前記事前構成された測定ギャップが前記アクティブ状態にあるかどうかを示す要求を前記サービングセルに送信し、前記サービングセルから、前記事前構成された測定ギャップが前記アクティブ状態にあることを示す前記要求に対する応答を受信することと、
前記サービングセルに、前記事前構成された測定ギャップについて前記UEによってサポートされる測定ギャップパターンを示す第1パラメータと、前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスの自律的認識をサポートする前記UEの能力を示す第2パラメータとを含むUE能力情報要素(IE)を送信することと、
前記UEが前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスの自律的認識の能力をサポートすることができないことに応答して、かつ所定のネットワーク条件が満たされたときに、前記サービングセルから、前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスを受信することと、
のうちの少なくとも1つを行うように、前記UEを更に構成する、
請求項19に記載の非一時的コンピュータ読取可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本出願は、2021年8月18日に出願された米国仮特許出願第63/234,614号、2022年1月10日に出願された米国仮特許出願第63/297,995号の優先権の利益を主張し、これらの各々は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
実施形態は、次世代(NG、next generation)無線通信に関する。特に、いくつかの実施形態は、新しい無線(NR、new radio)無線システムにおける測定ギャップの強化に関する。
【背景技術】
【0003】
5Gネットワークを含み、とりわけ第6世代(6G)ネットワークを含み始めているNG又はNR無線システムの使用と複雑さは、ネットワークリソースを使用するデバイスユーザ機器(UE)のタイプの増加と、これらのUE上で動作するビデオストリーミングのような様々なアプリケーションによって使用されるデータの量と帯域幅の増加の双方に起因して増加している。通信デバイスの数と多様性の大幅な増加に伴い、ルータ、スイッチ、ブリッジ、ゲートウェイ、ファイアウォール及びロードバランサを含む、対応するネットワーク環境はますます複雑になっている。予想されるように、新しい技術の出現には、測定ギャップに関連する複雑さを含む多くの問題がある。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図面は必ずしも縮尺通りに描かれていないが、同様の数字は、異なる図における同様の構成要素を表すことがある。異なる文字の接尾辞を有する同様の数字は、同様の構成要素の異なる例を表すことがある。図面は、限定するものではなく例として、本文書で議論される様々な実施形態を一般的に図示している。
【0005】
図1A】いくつかの態様による、ネットワークのアーキテクチャを示す図である。
【0006】
図1B】いくつかの態様による、非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示す図である。
【0007】
図1C】いくつかの態様による、非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示す図である。
【0008】
図2】いくつかの実施形態による、通信デバイスのブロック図を示す図である。
【0009】
図3】いくつかの実施形態による、測定ギャップを示す図である。
【0010】
図4】いくつかの実施形態による、測定ギャップを使用する方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の説明及び図面は、当業者が実施をすることができるように、特定の実施形態を十分に示す。他の実施形態は、構造的、論理的、電気的、プロセス的及び他の変更を組み込むことがある。いくつかの実施形態の部分及び特徴は、他の実施形態の部分及び特徴に含まれるか又はこれらのものに置換されることがある。請求項に記載される実施形態は、これらの請求項のすべての利用可能な均等物を包含する。
【0012】
図1Aは、いくつかの態様による、ネットワークのアーキテクチャを示す。ネットワーク140Aは、6G以降の世代の機能に拡張され得る3GPP(登録商標) LTE/4G及びNGネットワーク機能を含む。したがって、5Gについて言及するが、これは6G(及びそれ以降)の構造、システム及び機能に拡張することができることが理解されよう。ネットワーク機能を、専用ハードウェア上の個別のネットワーク要素として、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとして、及び/又は、例えば専用ハードウェアやクラウドインフラストラクチャのような適切なプラットフォーム上でインスタンス化された仮想化機能として実装することができる。
【0013】
ネットワーク140Aは、ユーザ機器(UE)101及びUE102を含むように示されている。UE101及び102は、スマートフォン(例えば1つ以上のセルラネットワークに接続可能なハンドヘルド・タッチスクリーン・モバイルコンピューティングデバイス)として図示されるが、ポータブル(ラップトップ)又はデスクトップコンピュータ、無線ハンドセット、ドローン、あるいは有線及び/又は無線通信インタフェースを含む任意の他のコンピューティングデバイスのような、任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスも含んでよい。UE101及び102を、本明細書ではまとめてUE101と呼ぶことができ、UE101を使用して、本明細書に開示される技術の1つ以上を実行することができる。
【0014】
本明細書で説明される無線リンク(例えばネットワーク140A又はいずれかの他の図示されるネットワークで使用されるような)のいずれかは、任意の例示的な無線通信技術及び/又は規格に従って動作し得る。任意のスペクトル管理スキームは、例えば専用のライセンスされたスペクトル、ライセンスされていないスペクトル、(ライセンスされた)共有スペクトル(2.3~2.4GHz、3.4~3.6GHz、3.6~3.8GHz及び他の周波数のライセンスされた共有アクセス(LSA、Licensed Shared Access)及び3.55~3.7GHz及び他の周波数のスペクトルアクセスシステム(SAS、Spectrum Access System)を含む。異なるシングルキャリア又は直交周波数領域多重化(OFDM、Orthogonal Frequency Domain Multiplexing)モード(CP-OFDM、SC-FDMA、SC-OFDM、フィルタバンクベースのマルチキャリア(FBMC)、OFDMA等)及び特に3GPP NRは、OFDMキャリアデータビットベクトルを、対応するシンボルリソースに割り当てることによって使用され得る。
【0015】
いくつかの態様では、UE101及び102のいずれかは、モノのインターネット(IoT)UE又はセルラIoT(CIoT)UEを含むことができ、これは、短命なUE接続を利用する低電力IoTアプリケーションのために設計されたネットワークアクセス層を含むことができる。いくつかの態様では、UE101及び102のいずれかは、狭帯域(NB、narrowband)IoT UE(例えば拡張(enhanced)NB-IoT(eNB-IoT)UE及び更なる拡張(Further Enhanced)(FeNB-IoT)UE等)を含むことができる。IoT UEは、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN、public land mobile network)、近接ベースサービス(ProSe、Proximity-Based Service)又はデバイス・ツー・デバイス(D2D)通信、センサネットワーク又はIoTネットワークを介して、MTCサーバ又はデバイスとデータを交換するために、マシン・ツー・マシン(M2M)又はマシンタイプ通信(MTC、machine-type communications)のような技術を利用することができる。M2M又はMTCデータ交換は、マシンが開始するデータ交換であってよい。IoTネットワークは、相互接続するIoT UEを含み、これは、接続時間が短い、(インターネットインフラストラクチャ内の)一意に識別可能な組み込みコンピューティングデバイスを含むことがある。IoT UEは、IoTネットワークの接続を容易にするために、バックグラウンドアプリケーション(例えばキープアライブメッセージ、ステータス更新等)を実行することがある。いくつかの態様では、UE101及び102のいずれかは、拡張(enhanced)MTC(eMTC)UE又は更なる拡張(further enhanced)MTC(FeMTC)UEを含むことができる。
【0016】
UE101及び102は、無線アクセスネットワーク(RAN)110に接続する、例えば通信可能に結合するように構成され得る。RAN110は、例えばE-UTRAN(Evolved Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)Terrestrial Radio Access Network)、次世代RAN(NG RAN、NextGen RAN)又は何らかの他のタイプのRANであってよい。RAN110は、1つ以上のgNBを含んでよく、そのうちの1つ以上が、複数のユニットによって実装されてもよい。本明細書ではgNBについて言及することがあるが、同じ態様は、第6世代NodeBのような他の世代のNodeBに適用されてもよく、したがって、代替的には無線アクセスネットワークNodeB(RANNB)を指してもよいことに留意されたい。
【0017】
gNBの各々は、3GPPプロトコルスタック内のプロトコルエンティティを実装してよく、ここで、レイヤは、物理(PHY、Physical)、メディアアクセス制御(MAC、Medium Access Control)、無線リンク制御(RLC、Radio Link Control)、パケットデータ収束制御(PDCP、Packet Data Convergence Control)及び(コントロールプレーン/ユーザプレーン用の)無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)/サービスデータ適応プロトコル(SDAP、Service Data Adaptation Protocol)の順に最下位から最上位に順序付けられると考えられる。各gNBのプロトコルレイヤは、異なるユニット、すなわち、中央ユニット(CU、Central Unit)、少なくとも1つの分散ユニット(DU、Distributed Unit)及びリモート無線ヘッド(RRH、Remote Radio Head)に分散されてよい。CUは、DUに排他的に割り当てられる機能を除いて、ユーザデータの転送を制御し、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、位置決め及びセッション管理を実行することのような機能を提供し得る。
【0018】
上位のプロトコルレイヤ(コントロールプレーン用のPDCP及びRRC/ユーザプレーン用のPDCP及びSDAP)はCUで実装されてよく、RLC及びMACレイヤはDUで実装されてよい。PHYレイヤは分割されてよく、上位のPHYレイヤもDUで実装され、下位のPHYレイヤはRRHで実装される。CU、DU及びRRHは、異なる製造業者によって実装されることがあるが、それにもかかわらず、それらの間の適切なインタフェースによって接続され得る。CUは、複数のDUと接続され得る。
【0019】
gNB内のインタフェースは、E1及びフロントホール(front-haul)(F)F1インタフェースを含む。E1インタフェースは、CUコントロールプレーン(gNB-CU-CP)とCUユーザプレーン(gNB-CU-UP)との間にあってよく、したがって、E1APサービスを介してコントロールプレーンとユーザプレーンとの間のシグナリング情報の交換をサポートし得る。E1インタフェースは、無線ネットワークレイヤとトランスポートネットワークレイヤを分離し、UE関連情報と非UE関連情報の交換を可能にし得る。E1APサービスは、非UE関連シグナリング接続を使用するgNB-CU-CPとgNB-CU-UPとの間のE1インタフェースインスタンス全体に関連する非UE関連サービス、及び単一のUEに関連し、かつUEのために維持されるUE関連シグナリング接続に関連付けられるUE関連サービスであってよい。
【0020】
F1インタフェースは、CUとDUとの間に配置されてもよい。CUは、F1インタフェースを介してDUの動作を制御し得る。gNBにおけるシグナリングは、コントロールプレーンシグナリングとユーザプレーンシグナリングに分割されるので、F1インタフェースは、gNB-DUとgNB-CU-CPとの間のコントロールプレーンシグナリングのためのF1-Cインタフェースと、gNB-DUとgNB-CU-UPとの間のユーザプレーンシグナリングのためのF1-Uインタフェースとに分割されてよく、これは、コントロールプレーンとユーザプレーンの分離をサポートする。F1インタフェースは、無線ネットワークレイヤとトランスポートネットワークレイヤを分離し、UE関連情報と非UE関連情報の交換を可能にし得る。加えて、F2インタフェースは、NR PHYレイヤの下方部分と上方部分との間にあってよい。F2インタフェースはまた、コントロールプレーン機能及びユーザプレーン機能に基づいて、F2-C及びF2-Uインタフェースに分離されてもよい。
【0021】
UE101及び102は、それぞれ、接続103及び104を利用し、その各々は、物理的な通信インタフェース又はレイヤ(以下で更に詳細に説明される)を含み;この例では、接続103及び104は、通信結合を可能にするためのエアインタフェースとして示されており、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM(登録商標))プロトコル、符号分割多重アクセス(CDMA)ネットワークプロトコル、プッシュトゥートーク(PTT)プロトコル、PTTオーバーセルラ(POT)プロトコル、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)プロトコル、3GPP長期進化(LTE)プロトコル、5Gプロトコル、6Gプロトコル等のようなセルラ通信プロトコルと一致することができる。
【0022】
一態様では、UE101及び102は更に、ProSeインタフェース105を介して通信データを直接交換してもよい。ProSeインタフェース105は、代替的に、これらに限定されないが、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理サイドリンク・ディスカバリチャネル(PSDCH)、物理サイドリンク・ブロードキャストチャネル(PSBCH)及び物理サイドリンク・フィードバックチャネル(PSFCH)を含む、1つ以上の論理チャネルを含むサイドリンクインタフェースと呼ばれることもある。
【0023】
UE102は、接続107を介してアクセスポイント(AP)106にアクセスするように構成されるように示されている。接続107は、例えばIEEE 802.11プロトコルと一致する接続のようなローカル無線接続を含むことができ、これに従って、AP106は、ワイヤレスフィデリティ(WiFi(登録商標))ルータを含むことができる。この例では、AP106は、無線システムのコアネットワーク(以下で更に詳細に説明される)に接続することなく、インターネットに接続されているように示されている。
【0024】
RAN110は、接続103及び104を可能にする1つ以上のアクセスノードを含むことができる。これらのアクセスノード(AN)は、基地局(BS)、NodeB、進化型NodeB(eNB)、次世代NodeB(gNBs)、RANノード等と呼ばれることがあり、地理的エリア(例えばセル)内でカバレッジを提供する地上局(例えば地上アクセスポイント)又は衛星局を含むことができる。いくつかの態様では、通信ノード111及び112は、送信/受信ポイント(TRP、transmission/reception points)とすることができる。通信ノード111及び112がNodeB(例えばeNB又はgNB)である場合、1つ以上のTRPが、NodeBの通信セル内で機能することができる。RAN110は、マクロセルを提供するための1つ以上のRANノード、例えばマクロRANノード111と、フェムトセル又はピコセル(例えばマクロセルと比較してより小さなカバレッジエリア、より小さなユーザ容量又はより高い帯域幅を有するセル)を提供するための1つ以上のRANノード、例えば低電力(LP、low power)RANノード112とを含み得る。
【0025】
RANノード111及び112のいずれかは、エアインタフェースプロトコルを終了させることができ、UE101及び102の第1接触点とすることができる。いくつかの態様では、RANノード111及び112のいずれかは、これらに限定されないが、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンクの動的無線リソース管理及びデータパケットスケジューリング、並びにモビリティ管理のような無線ネットワークコントローラ(RNC)機能を含む、RAN110のための様々な論理機能を果たすことができる。一例では、ノード111及び/又は112のいずれかは、gNB、eNB又は別のタイプのRANノードとすることができる。
【0026】
RAN110は、S1インタフェース113を介してコアネットワーク(CN)120に通信可能に結合されるように示されている。諸態様においては、CN120は、進化型パケットコア(EPC)ネットワーク、次世代パケットコア(NPC)ネットワーク又は何らかの他のタイプのCN(例えば図1B~1Cを参照して示される)であってよい。この態様では、S1インタフェース113は、2つの部分:すなわち、RANノード111及び112とサービングゲートウェイ(S-GW)122との間でトラフィックデータを搬送するS1-Uインタフェース114と;RANノード111及び112とMME121との間のシグナリングインタフェースであるS1-モビリティ管理エンティティ(MME)インタフェース115とに分割される。
【0027】
この態様では、CN120は、MMEs121、S-GW122、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)123及びホーム加入者サーバ(HSS)124を含む。MME121は、レガシーサービング汎用パケット無線サービス(GPRS)サポートノード(SGSN)のコントロールプレーンと機能において類似していることがある。MMEs121は、ゲートウェイ選択及び追跡エリアリスト管理のようなアクセスにおけるモビリティの側面を管理し得る。HSS124は、ネットワークエンティティの通信セッションの処理をサポートするための加入関連情報を含む、ネットワークユーザのためのデータベースを含み得る。CN120は、モバイル加入者の数、機器の容量、ネットワークの編成等に応じて、1つ又はいくつかのHSS124を含んでよい。例えばHSS124は、ルーティング/ローミング、認証、許可、ネーミング/アドレッシングソリューション、ロケーション依存性等のためのサポートを提供することができる。
【0028】
S-GW122は、RAN110に向けてS1インタフェース113を終端し、RAN110とCN120との間でデータパケットをルーティングし得る。加えて、S-GW122は、RAN間ノードハンドオーバのためのローカルモビリティアンカーポイントであってよく、また、3GPP間モビリティのためのアンカーを提供してもよい。S-GW122の他の責任は、合法的傍受、課金及び何らかのポリシー実施を含んでよい。
【0029】
P-GW123は、PDNに向けてSGiインタフェースを終端し得る。P-GW123は、インターネットプロトコル(IP)インタフェース125を介して、CN120と、アプリケーションサーバ184(代替的にはアプリケーション機能(AF)とも呼ばれる)を含むネットワークのような外部ネットワークとの間でデータパケットをルーティングし得る。P-GW123はまた、データを他の外部ネットワーク131Aに通信することもでき、該外部ネットワークは、インターネット、IPマルチメディアサブシステム(IPS)ネットワーク及び他のネットワークを含むことができる。一般に、アプリケーションサーバ184は、コアネットワーク(例えばUMTSパケットサービス(PS)ドメイン、LTE PSデータサービス等)とともにIPベアラリソースを使用するアプリケーションを提供する要素であり得る。この態様では、P-GW123は、IPインタフェース125を介してアプリケーションサーバ184に通信可能に結合されるように示されている。アプリケーションサーバ184はまた、CN120を介して、UE101及び102のための1つ以上の通信サービス(例えばボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)セッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービス等)をサポートするようにも構成されることができる。
【0030】
P-GW123は更に、ポリシー実施及び課金データ収集のためのノードであってもよい。ポリシー及び課金ルール機能(PCRF)126は、CN120のポリシー及び課金制御要素である。非ローミングシナリオでは、いくつかの態様において、UEのインターネットプロトコル接続性アクセスネットワーク(IP-CAN)セッションに関連付けられるホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)内に単一のPCRFが存在し得る。トラフィックのローカルブレークアウトを伴うローミングシナリオでは、UEのIP-CANセッションに関連付けられる2つのPCRFが存在することがある:すなわち、HPLMN内のホームPCRF(H-PCRF)と、訪問先公衆陸上移動網(VPLMN、Visited Public Land Mobile Network)内の訪問先PCRF(V-PCRF、Visited PCRF)。PCRF126は、P-GW123を介してアプリケーションサーバ184に通信可能に結合され得る。
【0031】
いくつかの態様において、通信ネットワーク140Aは、IoTネットワーク、あるいはライセンスされた(5G NR)及びライセンスされていない(5G NR-U)スペクトルにおける通信を使用する5G新しい無線ネットワークを含む、5G又は6Gネットワークとすることができる。現在のIoTを可能にするものの1つがナローバンドIoT(NB-IoT)である。ライセンスされていないスペクトルにおけるオペレーションは、ライセンスされていないスペクトルにおける二重接続(DC)オペレーション及びスタンドアロンLTEシステムを含んでよく、これに従って、LTEベースの技術は、MulteFireと呼ばれる、ライセンスされていないスペクトルにおける「アンカー」を使用することなく、ライセンスされていないスペクトルにおいてのみ動作する。将来のリリース及び5Gシステムでは、ライセンスされたスペクトル並びにライセンスされていないスペクトルにおけるLTEシステムにおける更に強化されたオペレーションが期待される。そのような強化されたオペレーションは、サイドリンクリソース割り当てのための技術と、NRサイドリンクV2X通信のためのUE処理挙動を含むことができる。
【0032】
NGシステムアーキテクチャ(又は6Gシステムアーキテクチャ)は、RAN110及びコアネットワーク(CN)120を含むことができる。NG-RAN110は、gNB及びNG-eNBのような複数のノードを含むことができる。CN120(例えば5Gコアネットワーク(5GC))は、アクセス及びモビリティ機能(AMF)及び/又はユーザプレーン機能(UPF)を含むことができる。AMF及びUPFは、NGインタフェースを介してgNB及びNG-eNBに通信可能に結合されることができる。より具体的には、いくつかの態様において、gNB及びNG-eNBは、NG-CインタフェースによってAMFに接続されることができ、NG-UインタフェースによってUPFに接続されることができる。gNB及びNG-eNBは、Xnインタフェースを介して互いに結合されることができる。
【0033】
いくつかの態様では、NGシステムアーキテクチャは、様々なノード間の基準点を使用することができる。いくつかの態様では、gNB及びNG-eNBの各々を、基地局、モバイルエッジサーバ、スモールセル、ホームeNB等として実装することができる。いくつかの態様において、gNBは、5Gアーキテクチャにおけるマスターノード(MN)とすることができ、NG-eNBは、二次ノード(SN)とすることができる。
【0034】
図1Bは、いくつかの態様による非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示す。特に、図1Bは、基準点表現における5Gシステムアーキテクチャ140Bを示し、これは、6Gシステムアーキテクチャに拡張され得る。より具体的には、UE102は、RAN110並びに1つ以上の他の5CNネットワークエンティティと通信することができる。5Gシステムアーキテクチャ140Bは、AMF132、セッション管理機能(SMF)136、ポリシー制御機能(PCF)148、アプリケーション機能(AF)150、UPF134、ネットワークスライス選択機能(NSSF)142、認証サーバ機能(AUSF)144、統合データ管理(UDM)/ホーム加入者サーバ(HSS)146のような複数のネットワーク機能(NF)を含む。
【0035】
UPF134は、データネットワーク(DN)152への接続を提供することができ、これは、例えばオペレータサービス、インターネットアクセス又は第三者サービスを含むことができる。AMF132は、アクセス制御及びモビリティを管理するために使用されることができ、また、ネットワークスライス選択機能性も含むことができる。AMF132は、UEベースの認証、許可、モビリティ管理等を提供することができ、アクセス技術とは独立であってよい。SMF136は、ネットワークポリシーに従って様々なセッションをセットアップ及び管理するように構成されることができる。したがって、SMF136は、セッション管理及びUEへのIPアドレスの割り当てに関与し得る。また、SMF136は、データ転送のためにUPF134を選択して制御することもある。SMF136は、UE101の単一セッション又はUE101の複数セッションに関連付けられてよい。すなわち、UE101は、複数の5Gセッションを有し得る。異なるSMFを各セッションに割り当てることができる。異なるSMFの使用は、各セッションを個別に管理することを可能にし得る。その結果、各セッションの機能性は互いに独立であってよい。
【0036】
UPF134は、所望のサービスタイプに応じて1つ以上の構成で展開されることができ、データネットワークに接続され得る。PCF148は、(4G通信システムにおけるPCRFと同様に)ネットワークスライシング、モビリティ管理及びローミングを使用するポリシーフレームワークを提供するよう構成されることができる。UDMは、(4G通信システムにおけるHSSと同様に)加入者プロファイル及びデータを記憶するよう構成されることができる。
【0037】
AF150は、所望のQoSをサポートするためにポリシー制御に関与するPCF148へのパケットフローに関する情報を提供し得る。PCF148は、UE101のためにモビリティ及びセッション管理ポリシーを設定し得る。この目的のために、PCF148は、パケットフロー情報を使用して、AMF132及びSMF136の適切なオペレーションのための適切なポリシーを決定し得る。AUSF144は、UE認証のためのデータを記憶し得る。
【0038】
いくつかの態様では、5Gシステムアーキテクチャ140Bは、IPマルチメディアサブシステム(IMS)168B、並びにコールセッション制御機能(CSCF)のような複数のIPマルチメディア・コアネットワーク・サブシステムエンティティを含む。より具体的には、IMS168Bは、CSCFを含み、これは、プロキシCSCF(P-CSCF)162BE、サービングCSCF(S-CSCF)164B、緊急CSCF(E-CSCF)(図1Bには図示せず)又は問い合わせCSCF(I-CSCF)166Bとして動作することができる。P-CSCF162Bは、IMサブシステム(IMS)168B内のUE102のための第1接触点となるように構成されることができる。S-CSCF164Bは、ネットワーク内のセッション状態に対処するように構成されることができ、E-CSCFは、正しい緊急センタ又はPSAPへの緊急要求のルーティングのような、緊急セッションの特定の態様に対処するように構成されることができる。I-CSCF166Bは、オペレータのネットワーク内で、そのネットワークオペレータの加入者に又はそのネットワークオペレータのサービスエリア内に現在位置しているローミング加入者に向けられた、すべてのIMS接続のための接触点として機能するように構成されることができる。いくつかの態様において、I-CSCF166Bを、別のIPマルチメディアネットワーク170B、例えば異なるネットワークオペレータによって操作されるIMSに接続することができる。
【0039】
いくつかの態様において、UDM/HSS146は、アプリケーションサーバ(AS)160Bに結合されることができ、アプリケーションサーバ160Bは、電話アプリケーションサーバ(TAS)又は別のアプリケーションサーバを含むことができる。S-CSCF164B又はI-CSCF166Bを介して、AS160BをIMS168Bに結合することができる。
【0040】
基準点表現は、対応するNFサービスの間に対話が存在する可能性があることを示す。例えば図1Bは、以下の基準点を示す:すなわち、N1(UE102とAMF132の間)、N2(RAN110とAMF132の間)、N3(RAN110とUPF134の間)、N4(SMF136とUPF134の間)、N5(PCF148とAF150の間、図示せず)、N6(UPF134とDN152の間)、N7(SMF136とPCF148の間、図示せず)、N8(UDM146とAMF132の間、図示せず)、N9(2つのUPF134の間、図示せず)、N10(UDM146とSMF136の間、図示せず)、N11(AMF132とSMF136の間、図示せず)、N12(AUSF144とAMF132の間、図示せず)、N13(AUSF144とUDM146の間、図示せず)、N14(2つのAMF132の間、図示せず)、N15(非ローミングシナリオの場合はPCF148とAMF132の間又はローミングシナリオの場合はPCF148と訪問先ネットワークとAMF132の間、図示せず)、N16(2つのSMFの間、図示せず)及びN22(AMF132とNSSF142の間、図示せず)。図1Bに示されていない他の基準点表現も使用することができる。
【0041】
図1Cは、5Gシステムアーキテクチャ140C及びサービスベースの表現を示す。図1Bに示されるネットワークエンティティに加えて、システムアーキテクチャ140Cは、ネットワーク公開機能(NEF)154及びネットワークリポジトリ機能(NRF)156も含むことができる。いくつかの態様において、5Gシステムアーキテクチャは、サービスベースとすることができ、ネットワーク機能間の対話を、対応するポイントツーポイント基準点Niによって、又はサービスベースのインタフェースとして表すことができる。
【0042】
いくつかの態様では、図1Cに示されるように、サービスベースの表現は、他の許可されたネットワーク機能がそれらのサービスにアクセスすることを可能にする、制御プレーン内のネットワーク機能を表すために使用されることができる。この点に関して、5Gシステムアーキテクチャ140Cは、以下のサービスベースのインタフェースを含むことができる:Namf 158H(AMF132によって提示されるサービスベースのインタフェース)、Nsmf 158I(SMF136によって提示されるサービスベースのインタフェース)、Nnef 158B(NEF154によって提示されるサービスベースのインタフェース)、Npcf 158D(PCF148によって提示されるサービスベースのインタフェース)、Nudm 158E(UDM146によって提示されるサービスベースのインタフェース)、Naf 158F(AF150によって提示されるサービスベースのインタフェース)、Nnrf 158C(NRF156によって提示されるサービスベースのインタフェース)、Nnssf 158A(NSSF142によって提示されるサービスベースのインタフェース)、Nausf 158G(AUSF144によって提示されるサービスベースのインタフェース)。図1Cに示されていない他のサービスベースのインタフェース(例えばNudr、N5g-eir及びNudsf)も使用することができる。
【0043】
NR-V2Xアーキテクチャは、ランダムパケット到着時間とサイズを有する周期的通信及び非周期的通信を含む、様々なトラフィックパターンを有する高信頼性・低レイテンシのサイドリンク通信をサポートする。本明細書で開示される技術は、サイドリンクNR V2X通信システムを含む、動的トポロジーを有する分散通信システムにおいて、高信頼性をサポートするために使用されることができる。
【0044】
図2は、いくつかの実施形態による通信デバイスのブロック図を示す。通信デバイス200は、特別なコンピュータ、パーソナルコンピュータ又はラップトップコンピュータ(PC)、タブレットPC又はスマートフォンのようなUE、eNBのような専用のネットワーク機器、ネットワークデバイスとして動作するようにサーバを構成するソフトウェアを実行するサーバ、仮想デバイス、あるいはマシンによって取られるアクションを指定する命令(シーケンシャル又は他のもの)を実行する能力を有する任意のマシンであってよい。例えば通信デバイス200は、図1A図1Cに示されるデバイスのうちの1つ以上として実装されてもよい。本明細書で説明される通信は、受信エンティティ(例えばgNB、UE)による受信のために、送信エンティティ(例えばUE、gNB)による送信の前に符号化され、受信エンティティによる受信の後に復号されてもよいことに留意されたい。
【0045】
本明細書で説明される例は、ロジック又は複数の構成要素、モジュール又は機構を含み得るか又はその上で動作し得る。モジュール及び構成要素は、指定された動作を実行する能力を有する有形のエンティティ(例えばハードウェア)であり、特定の方法で構成又は配置され得る。一例では、回路は、モジュールとして指定された方法で(例えば内部的に又は他の回路のような外部エンティティに関して)配置され得る。一例では、1つ以上のコンピュータシステム(例えばスタンドアロン、クライアント又はサーバコンピュータシステム)の全体又は一部又は1つ以上のハードウェアプロセッサは、指定された動作を実行するように動作するモジュールとして、ファームウェア又はソフトウェア(例えば命令、アプリケーション部分又はアプリケーション)によって構成され得る。一例では、ソフトウェアは、機械読取可能媒体上に存在し得る。一例では、ソフトウェアは、モジュールの基礎となるハードウェアによって実行されるとき、指定された動作をハードウェアに実行させる。
【0046】
したがって、用語「モジュール」(及び「構成要素」)は、有形エンティティを包含する、すなわち、指定された方法で動作するように、あるいは本明細書で説明される任意の動作の一部又はすべてを実行するように、物理的に構築され、具体的に構成され(例えばハードワイヤード)又は一時的に(例えば過渡的に)構成され(例えばプログラムされる)エンティティであるように理解される。モジュールが一時的に構成される例を考慮すると、モジュールの各々は、任意の一時点でインスタンス化される必要はない。例えばモジュールがソフトウェアを使用して構成される汎用ハードウェアプロセッサを含む場合、汎用ハードウェアプロセッサは、異なる時点でそれぞれ異なるモジュールとして構成されてよい。ソフトウェアは、それに応じて、例えばある一時点で特定のモジュールを構成し、別の時点で別のモジュールを構成するように、ハードウェアプロセッサを構成してよい。
【0047】
通信デバイス200は、ハードウェアプロセッサ(又は同等に処理回路)202(例えば中央処理ユニット(CPU)、GPU、ハードウェアプロセッサコア又はそれらの任意の組合せ)、メインメモリ204及び静的メモリ206を含んでよく、それらの一部又はすべては、インターリンク(例えばバス)208を介して互いに通信し得る。メインメモリ204は、リムーバブルストレージ及び非リムーバブルストレージ、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれか又はすべてを含んでよい。通信デバイス200は、ビデオディスプレイのようなディスプレイユニット210、英数字入力デバイス212(例えばキーボード)及びユーザインタフェース(UI)ナビゲーションデバイス214(例えばマウス)を更に含んでよい。一例では、ディスプレイユニット210、入力デバイス212及びUIナビゲーションデバイス214は、タッチスクリーンディスプレイであってもよい。加えて、通信デバイス200は、ストレージデバイス(例えばドライブユニット)216、信号生成デバイス218(例えばスピーカ)、ネットワークインタフェースデバイス220及び全地球測位システム(GPS)センサ、コンパス、加速度計又は他のセンサのような1つ以上のセンサを含んでもよい。通信デバイス200は、1つ以上の周辺デバイス(例えばプリンタ、カードリーダ等)を通信又は制御するための、シリアル(例えばユニバーサルシリアルバス(USB)、パラレル、あるいは他の有線又は無線(例えば赤外線(IR)、近距離無線通信(NFC)等)接続のような出力コントローラを更に含んでもよい。
【0048】
ストレージデバイス216は、本明細書に記載された技術又は機能のいずれか1つ以上を具体化するか又はこれらによって利用されるデータ構造又は命令224(例えばソフトウェア)の1つ以上のセットが記憶される、非一時的機械読取可能媒体222(以下、単に機械読取可能媒体と呼ばれる)を含んでもよい。命令224はまた、完全に又は少なくとも部分的に、通信デバイス200による実行中にメインメモリ204内、静的メモリ206内及び/又はハードウェアプロセッサ202内に存在することもある。機械読取可能媒体222は、単一の媒体として示されているが、「機械読取可能媒体」という用語は、1つ以上の命令224を記憶するように構成された単一の媒体又は複数の媒体(例えば集中型又は分散型データベース及び/又は関連するキャッシュ及びサーバ)を含んでもよい。
【0049】
「機械読取可能媒体」という用語は、通信デバイス200による実行のための命令を記憶、符号化又は搬送することができ、かつ通信デバイス200に本発明の開示の技術のいずれか1つ以上を実行させることができるか、そのような命令によって使用されるか又はそのような命令に関連付けられるデータ構造を記憶、符号化又は搬送することができる、任意の媒体を含んでよい。非限定的な機械読取可能媒体の例は、固体メモリ、光学及び磁気媒体を含んでよい。機械読取可能媒体の特定の例は、半導体メモリデバイス(例えば電気的にプログラム可能な読取専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読取専用メモリ(EEPROM))及びフラッシュメモリデバイスのような不揮発性メモリ;内部ハードディスク及びリムーバブルディスクのような磁気ディスク;光磁気ディスク;ランダムアクセスメモリ(RAM);並びにCD-ROM及びDVD-ROMディスクを含んでよい。
【0050】
命令224は更に、いくつかの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)転送プロトコル(例えばフレームリレー、インターネットプロトコル(IP)、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)等)のいずれか1つを利用するネットワークインタフェースデバイス220を介して、伝送媒体226を使用する通信ネットワークを介して送信又は受信されてもよい。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、パケットデータネットワーク(例えばインターネット)、携帯電話ネットワーク(例えばセルラネットワーク)、従来型電話(POTS)ネットワーク及び無線データネットワークを含んでよい。ネットワークを介した通信は、とりわけWi-Fiとして知られるIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11規格ファミリー、WiMaxとして知られるIEEE802.16規格ファミリー、IEEE802.15.4規格ファミリー、長期進化(LTE)規格ファミリー、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)規格ファミリー、ピアツーピア(P2P)ネットワーク、次世代(NG)/第5世代(5G)規格のような、1つ以上の異なるプロトコルを含んでよい。一例では、ネットワークインタフェースデバイス220は、伝送媒体226に接続するために1つ以上の物理的ジャック(例えばEthernet(登録商標)、同軸又は電話ジャック)又は1つ以上のアンテナを含んでよい。
【0051】
本明細書で使用されるとき、「回路」という用語は、説明される機能性を提供するように構成される、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、複合PLD(CPLD)、大容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC又はプログラマブルSoC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)等のようなハードウェア構成要素を指すか、その一部であるか又はこれを含むことに留意されたい。いくつかの実施形態では、回路は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行して、説明される機能性の少なくとも一部を提供してもよい。「回路」という用語は、1つ以上のハードウェア要素(あるいは電気的又は電子的システムで使用される回路の組合せ)と、プログラムコードの機能性を実行するために使用されるプログラムコードとの組合せを指すこともある。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードの組合せは、特定のタイプの回路と呼ばれることがある。
【0052】
したがって、本明細書で使用されるとき、「プロセッサ回路」又は「プロセッサ」という用語は、一連の算術演算又は論理演算を順次かつ自動的に実行することができるか、あるいはデジタルデータを記録、記憶及び/又は転送することができる回路を指すか、その一部であるか又はこれを含む。「プロセッサ回路」又は「プロセッサ」という用語は、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のベースバンドプロセッサ、物理的な中央処理ユニット(CPU)、シングルコア又はマルチコアプロセッサ、並びに/あるいは、プログラムコード、ソフトウェアモジュール及び/又は機能プロセスのようなコンピュータ実行可能命令を実行するか又は他の方法で動作させることができる任意の他のデバイスを指すことがある。
【0053】
本明細書に記載される無線リンクのいずれかは、これらに限定されないが、以下を含む以下の無線通信技術及び/又は規格のいずれか1つ以上に従って動作し得る:すなわち、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)無線通信技術、GPRS(General Packet Radio Service)無線通信技術、EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)無線通信技術及び/又は3GPP(登録商標)(Third Generation Partnership Project)無線通信技術、例えばUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、FOMA(Freedom of Multimedia Access)、3GPP LTE(Long Term Evolution)、3GPP LTE Advanced(Long Term Evolution Advanced)、CDMA2000(Code division multiple access 2000)、CDPD(Cellular Digital Packet Data)、Mobitex、3G(Third Generation)、CSD(Circuit Switched Data)、HSCSD(High-Speed Circuit-Switched Data)、UMTS(3G))(Universal Mobile Telecommunications System (Third Generation))、W-CDMA(UMTS)(Wideband Code Division Multiple Access (Universal Mobile Telecommunications System))、HSPA(High Speed Packet Access)、HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High-Speed Uplink Packet Access)、HSPA+(High Speed Packet Access Plus)、UMTS-TDD(Universal Mobile Telecommunications System-Time-Division Duplex)、TD-CDMA(Time Division-Code Division Multiple Access)、TD-CDMA(Time Division-Synchronous Code Division Multiple Access)、3GPP Rel.8(Pre-4G)(3rd Generation Partnership Project Release 8 (Pre-4th Generation))、3GPP Rel.9(3rd Generation Partnership Project Release 9)、3GPP Rel.10(3rd Generation Partnership Project Release 10)、3GPP Rel.11(3rd Generation Partnership Project Release 11)、3GPP Rel. 12(3rd Generation Partnership Project Release 12)、3GPP Rel.13(3rd Generation Partnership Project Release 13)、3GPP Rel.14(3rd Generation Partnership Project Release 14)、3GPP Rel.15(3rd Generation Partnership Project Release 15)、3GPP Rel.16(3rd Generation Partnership Project Release 16)、3GPP Rel.17(3rd Generation Partnership Project Release 17)及び後続のリリース(Rel.18、Rel.19等)、3GPP 5G、5G、5G NR(5G New Radio)、3GPP 5G新しい無線、3GPP LTE Extra、LTE-Advanced Pro、LAA(LTE Licensed-Assisted Access)、MuLTEfire、UTRA(UMTS Terrestrial Radio Access)、E-UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access)、LTE Advanced(4G)(Long Term Evolution Advanced (4th Generation))、cdmaOne(2G)、CDMA2000(3G)(Code division multiple access 2000 (Third generation))、EV-DO(Evolution-Data Optimized or Evolution-Data Only)、AMPS(1G)(Advanced Mobile Phone System (1st Generation))、TACS/ETACS(Total Access Communication System/Extended Total Access Communication System)、D-AMPS(2G)(Digital AMPS (2nd Generation))、PTT(Push-to-talk)、MTS(Mobile Telephone System)、IMTS(Improved Mobile Telephone System)、AMTS(Advanced Mobile Telephone System)、OLT(Norwegian for Offentlig Landmobil Telefoni, Public Land Mobile Telephony)、MTD(Swedish abbreviation for Mobiltelefonisystem D又はMobile telephony system D)、Autotel/PALM(Public Automated Land Mobile)、ARP(Finnish for Autoradiopuhelin, "car radio phone")、NMT(Nordic Mobile Telephony)、Hicap(High capacity version of NTT (Nippon Telegraph and Telephone))、CDPD(Cellular Digital Packet Data)、Mobitex、DataTAC、iDEN(Integrated Digital Enhanced Network)、PDC(Personal Digital Cellular)、CSD(Circuit Switched Data)、PHS(Personal Handy-phone System)、WiDEN(Wideband Integrated Digital Enhanced Network)、iBurst、3GPPジェネリックアクセスネットワーク(GAN規格)とも呼ばれるUMA(Unlicensed Mobile Access)、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、WiGig(Wireless Gigabit Alliance)規格、一般にmmWave規格(WiGig、IEEE 802.11ad、IEEE 802.11ay等のような、10~300GHz超で動作する無線システム)、300GHz及びTHz超で動作する技術、(3GPP/LTEベース又はIEEE 802.11p又はIEEE 802.11bd及び他)ビークル対ビークル(V2V)及びビークル対X(Vehicle-to-X)及びビークル対インフラストラクチャ(V2I)及びインフラストラクチャ対ビークル(I2V)通信技術、3GPPセルラV2X、DSRC(Dedicated Short Range Communications)通信システム、例えばインテリジェント輸送システム及び他のもの)(典型的には、5850MHz~5925MHz又はそれ以上で動作する(典型的にはCEPT Report 71における変更提案(change proposals)に従って最大5935MHzまで))、欧州ITS-G5システム(すなわち、ITS-G5A(すなわち、5,875GHz~5,905GHzの周波数範囲のセーフティ関連アプリケーション(safety re-lated applications)のためのITS専用の欧州ITS周波数帯域におけるITS-G5のオペレーション)、ITS-G5B(すなわち、5,855GHz~5,875GHzの周波数範囲のITS非セーフティ・アプリケーション専用の欧州ITS周波数帯域におけるオペレーション)、ITS-G5C(すなわち、5,470GHz~5,725GHzの周波数範囲におけるITSアプリケーションのオペレーション)を含む、IEEE802.11pベースのDSRCの欧州フレーバ(European flavor))、700MHz帯域(715MHz~725MHzを含む)における日本のDSRC、IEEE802.11bdベースのシステム等。
【0054】
本明細書に記載される態様は、専用のライセンスされたスペクトル、ライセンスされていないスペクトル、ライセンス免除スペクトル、(ライセンスされた)共有スペクトル(LSA=2.3~2.4GHz、3.4~3.6GHz、3.6~3.8GHz及び更なる周波数におけるライセンスされた共有アクセス、及びSAS=スペクトルアクセスシステム/CBRS=3.55~3.7GHz及び更なる周波数における市民ブロードバンド無線システム(Citizen Broadband Radio System))を含む任意のスペクトル管理スキームのコンテキストにおいて使用され得る。適用可能なスペクトルバンドは以下を含む:IMT(国際移動電気通信)スペクトル、並びに他のタイプのスペクトル/帯域、例えば国内割り当て帯域(450~470MHz、902~928MHz(注:例えば米国(FCC Part 15)で割り当てられる)、863~868.6MHz(注:例えば欧州連合(ETSI EN 300 220)で割り当てられる)、915.9-929.7MHz(注:例えば日本で割り当てられる、917~923.5MHz(注:例えば韓国で割り当てられる)、755~779MHz及び779-787MHz(注:例えば中国で割り当てられる)、790~960MHz、1710~2025MHz、2110~2200MHz、2300~2400 MHz、2.4~2.4835GHz(注:グローバルに利用可能なISMバンドであり、Wi-Fiテクノロジファミリ(11b/g/n/ax)によって、及びBluetooth(登録商標)によっても使用される)、2500~2690MHz、698~790MHz、610~790MHz、3400~3600MHz、3400~3800MHz、3800~4200MHz、3.55~3.7GHz(注:例えば米国において市民ブロードバンド無線サービスのために割り当てられる)、5.15~5.25GHz及び5.25~5.35GHz及び5.47~5.725GHz及び5.725~5.85GHzバンド(注:例えば米国(FCC part 15)において割り当てられる)、合計500MHzのスペクトルの4つのU-NII帯域から成る)、5.725~5.875GHz(注:例えば欧州連合(ETSI EN 301 893)において割り当てられる)、5.47~5.65GHz(注:例えば韓国で割り当てられる)、5925~7125MHz及び5925~6425MHz 帯域(注:それぞれ米国及び欧州連合で検討中であり、次世代Wi-Fiシステムは、動作帯域として6GHzスペクトルを含むことが期待されるが、2017年12月の時点では、Wi-Fiシステムはこの帯域ではまだ許可されていない。規制は2019年から2020年の間に完了する予定である。)、IMT-advancedスペクトル、IMT-2020スペクトル(3600~3800MHz、3800~4200MHz、3.5GHz帯域、700MHz帯域、24.25~86GHz範囲内の帯域等を含むことが期待される)、FCCの「Spectrum Frontier」5G構想の下で利用可能にされるスペクトル(27.5~28.35GHz、29.1~29.25GHz、31~31.3GHz、37~38.6GHz、38.6~40GHz、42~42.5GHz、57~64GHz、71~76GHz、81~86GHz及び92~94GHz等を含む)、5.9GHzのITS(Intelligent Transport Systems)帯域(典型的には5.85~5.925GHz)及び63~64GHz、WiGigに現在割り当てられている帯域(例えばWiGig Band1(57.24~59.40GHz)、WiGig Band2(59.40~61.56GHz)及びWiGig Band3(61.56~63.72GHz)及びWiGig Band4(63.72~65.88GHz)、57~64/66GHz(注:この帯域は、MGWS(Multi-Gigabit Wireless Systems)/WiGigのためのニアグローバルな名称(near-global designation)を有する)。米国(FCC part 15)では合計14GHzスペクトルを割り当てており、一方、欧州連合(固定のP2PのためのETSI EN 302 567 及び ETSI EN 301 217-2)は合計9GHzスペクトルを割り当て、70.2GHz~71GHz帯域、65.88GHz~71GHzの間の任意の帯域、76~81GHzのように現在自動車レーダーアプリケーションに割り当てられている帯域、94~300GHz以上を含む将来の帯域を割り当てる。スキームは、特に400MHz及び700MHz帯域が有望な候補であるTVホワイトスペース帯域(典型的には790MHz未満)のような帯域に二次的に使用されることができる。セルラ用途に加えて、PMSE(Program Making and Special Events)、医療、健康、手術、自動車、低レイテンシ、ドローン等の用途のような、垂直市場の特定の用途を扱うことができる。
【0055】
本明細書に記載される態様は、例えば層1ユーザへの最高の優先度、次いで層2ユーザへの優先度、次いで層3ユーザへの優先度等のように、スペクトルへの優先順位付けされたアクセスに基づいて、異なるタイプのユーザ(例えば低/中/高優先度等)に対する使用の階層的な優先順位付けを導入することによって、スキームの階層的適用を可能にすることも実装することができる。
【0056】
本明細書に記載される態様を、OFDMキャリアデータビットベクトルを、対応するシンボルリソースに割り当てることによって、異なるシングルキャリア又はOFDMフレーバ(CP-OFDM、SC-FDMA、SC-OFDM、フィルタバンクベースのマルチキャリア(FBMC)、OFDMA等)、特に3GPP NR(新しい無線)にも適用することができる。
【0057】
5Gネットワークは、従来のモバイルブロードバンドサービスを超えて、モノのインターネット(IoT)、産業制御、自動運転、ミッションクリティカルな通信等のような、安全性と性能の問題から超低レイテンシ、超高信頼性及び高データ容量要件を有することがある様々な新しいサービスを提供する。AP、eNB、NR又はgNBのような機能の一部はネットワーク側について定義されるが、この用語は典型的に、3GPP 5G及び6G通信システム等のコンテキストで使用されることに留意されたい。また、UEもこの役割を果たし、AP、eNB又はgNBとして機能することもある、すなわち、ネットワーク機器について定義される機能の一部又はすべてが、UEによって実装され得る。
【0058】
上記のように、測定ギャップは、隣接セルのシグナリングシステムブロック(SSB)又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)の測定に使用される。特に、UEは、単一のRFモジュールを使用して、データの測定、送信及び受信を実行する。1つ以上の測定ギャップは各々、周波数内(intra-frequency)、周波数間(inter-frequency)又はRAT間(inter-RAT)測定に使用されてもよい。
【0059】
異なる周波数で動作するセルを測定(周波数間測定)及び他のRATを測定するために、UEは、測定ギャップのためにサービングセルとの通信を中断して、RFモジュールを隣接周波数にチューニングし、隣接セルからの測定信号を測定する。UEは、次いで、サービングセルに再チューニングし、測定ギャップの後にサービングセルとの通信を再開する。さらに、周波数内測定は、特定の状況において、例えば周波数内測定が、サービングセルに使用されるアクティブ帯域幅部分(BWP)の外部で実行される場合に、測定ギャップを使用してもよい。
【0060】
5G NRでは、FR1周波数範囲1(FR1)(4.1GHz~7.125GHz)、FR2(24.25GHz~52.6GHz)又はすべての周波数に関連する次の3つの異なる測定ギャップ設定がある。サービングセルは、SS/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック測定タイミング構成(SMTC)を使用して各隣接セルSSBのタイミングを提供する。図3は、いくつかの実施形態による測定ギャップを示す。
【0061】
測定ギャップを設定するために、gNBは、RRCシグナリングを使用して、特に、RRC再構成メッセージ内のMeasConfig IE内のMeasGapConfig情報要素(IE)を使用して、測定ギャップパターン構成をUEに提供する。MeasGapConfig IEは、ギャップパターンのオフセット、長さ(Measurement Gap Length(MGL))、反復周期(Measurement Gap Repetition Period(MGRP))及び測定ギャップのタイミングアドバンス(Measurement Gap Timing Advance(MGTA))を含む、測定ギャップ制御情報と測定ギャップ構成の両方を指定する。
【0062】
RAN4、RAN2では、事前構成された測定ギャップパターンの高速測定ギャップ設定が承認されている。事前構成された測定ギャップパターンの無線リソース測定要件は、ダウンリンク制御情報(DCI)又はタイマベースのBWPスイッチに続く測定ギャップのアクティブ化/非アクティブ化のメカニズム、ルール及び動作(例えばBWP測定ギャップ構成あたり)、並びに測定期間あたり1つ以上のBWPスイッチの存在下における測定ギャップパターンの測定期間要件と測定ギャップパターンの適用性、手順及びシグナリングを含む。
【0063】
実施形態1:3GPP TS 38.306
【0064】
いくつかの実施形態では、BWPスイッチングは、事前構成された測定ギャップをアクティブにするための1つの必須条件であり得る。別の条件は、構成された測定オブジェクト(MO)の進行中の測定が変更されないままであることであり得る。したがって、UEとネットワークの両方は、既存のMO上の測定ギャップが必要であることを認識し得る。これにより、UEは、その後、測定ギャップを用いた測定を自律的に行うことができる。
【0065】
UEとネットワークの両方は、BWPスイッチング後の測定のための測定ギャップの必要性について同じ理解を持っている。したがって、シグナリングオーバーヘッドと測定レイテンシの削減の両方の観点から、事前構成された測定ギャップを自律的にアクティブにする方がよい可能性がある。したがって、DCI/タイマベースのBWPスイッチングによってトリガされる事前構成された測定ギャップに対して、自律的/暗黙的なアクティブ化を使用することが望ましい。
【0066】
あるいは、事前構成された測定ギャップが有効であるかどうかにかかわらず、事前構成された測定ギャップのための構成IEに含まれるON/OFFビットを使用することができる。すなわち、BWPスイッチングの後、ネットワークは、ON/OFFビットを「ON」としてイネーブルしてよい。事前構成された測定ギャップで高速測定を保証するために、ON/OFFビットを含むRRCシグナリングを、UE要求に応答してのみUEに伝達することができ、あるいはRRC再構成中にRRCReconfiguation IEでUEに送信することができる。
【0067】
したがって、別の実施形態では、DCI/タイマベースのBWPスイッチングによってトリガされ、ネットワークからの事前構成された指示の下で、事前構成された測定ギャップに対して自律的/暗黙的アクティブ化を使用することが実現可能であり、効率的である。
【0068】
したがって、UEは、利用可能な事前構成された測定ギャップが存在するかどうかを判断するために、2つの選択肢を有する:すなわち、UEは自律的に、ネットワークと整合したルールに基づいて、事前構成された測定ギャップのアクティブ状態を認識するか、又はUEは、ネットワークによって事前構成された測定ギャップを示された。しかしながら、1つめの選択肢をサポートすることができるUEは一部のみであるので、ネットワークは、UEに指示を転送するように要求されることがあり、これらのUEは、このネットワークシグナリングに基づく定義された報告要件に従うことができる。事前構成された測定ギャップのアクティブ化ステータスの自律的認識をサポートするために、以下のUE機能がTS 38.306に導入され得る(UEからネットワークに送信されるUE機能IEにおいて):
【表1】
【0069】
実施形態2:UE測定動作及び要件のためのTS 38.133
【0070】
UEが、事前構成された測定ギャップのアクティブ化ステータスの自律的認識の能力をサポートしないとき、ネットワークは、他の条件がトリガされたときに、事前構成された測定ギャップのアクティブ状態をUEに示し得る。その結果、測定レポートの要件は、supportedPreMGActivationAutoで異なる能力を有するUEによって異なる可能性がある。
【0071】
事前構成された測定ギャップの拡張におけるステージ3の詳細
【0072】
事前構成された測定ギャップには、いくつかのケースが存在することがある。あるケース(ケース4)では、ネットワークが、RRCシグナリングを介して事前に構成された測定ギャップ(Q1のA+B)をシグナリングし、次いで、UEが、BWPステータス(B)に従って、BWPスイッチング時に測定ギャップをアクティブ/非アクティブにする。
【0073】
別のケース(ケース5)では、ネットワークが、RRCシグナリングを介して事前構成された測定ギャップ(Q1のA)をシグナリングし、次いで、UEが、BWPスイッチング時に事前構成された測定ギャップをアクティブにすべきかどうかを判断する。例えば事前構成された測定ギャップがSSBと重複する場合、事前構成された測定ギャップは非アクティブにされ、そうでない場合、事前構成された測定ギャップはアクティブにされる。
【0074】
事前構成された測定ギャップに対して、MAC-CEベースのアクティブ化/非アクティブ化の有用性は判断されていないため、RAN2はこのようなメカニズムをサポートしないことを好む。FR1ギャップとFR2ギャップを、事前構成された測定ギャップにおいて同時に構成することができるかどうか、並びにレガシー測定ギャップと事前構成された測定ギャップを同時に構成することができるかどうかに関する問題は、依然として存在する。レガシー測定ギャップはgNBによって構成され、すぐにアクティブにされる。一方、事前構成された測定ギャップは、測定ギャップ内又は測定ギャップ外での測定に対するUEの要求に応答して、非アクティブ状態でgNBによって構成され、その後アクティブ化されてもよい(あるいは、アクティブ化されている場合は非アクティブ化されてもよい)。
【0075】
同時ギャップは複数の測定ギャップであり、各同時ギャップパターンは1つ以上の周波数レイヤに関連付けられてもよい。各周波数レイヤを、1つの同時ギャップにのみ関連付けることができる。事前構成された測定ギャップを考慮しなければ、ネットワークによって設定される場合、同時ギャップは常にアクティブにされる。既存のR15/R16ギャップパターンが同時ギャップに対して構成される可能性があるため、同時ギャップに対して新しいギャップパターンは導入されない。
【0076】
周波数レイヤを明確にするために、位置決め基準信号(PRS)測定は、PRSに対して測定される周波数の数に関わらず、1つのギャップパターンに関連付けられてよい。測定された各SSB又はLTE周波数は、1つの周波数レイヤと考えられる。同じ中心周波数を有する測定されたCSI-RSリソースは、1つの周波数レイヤと考えられてよい。同じ中心周波数を有するCSI-RSリソースを含む複数のMOを有することが可能である。1つのMOにおけるSSB及びCSI-RS測定は異なる周波数レイヤと考えられる。
【0077】
同時ギャップがレガシーギャップ(すなわち、関連する周波数レイヤのないギャップ)と一緒に構成され得るかどうかは、依然として疑問である。加えて、同時ギャップのいくつかが、関連する周波数レイヤなしに構成され得るかどうかは、依然として問題であり、もしそうであれば、UEが、関連する周波数レイヤなしに、どのようにしてギャップと一緒に同時ギャップを使用するかという更なる問題が生じる。さらに、構成可能な同時ギャップの数は、同時ギャップが異なるギャップタイプで構成されるかどうか(すなわち、いくつかのギャップがUEごとであり、他のギャップがFRごとであるかどうか)と同様に、依然として問題である。加えて、複数のギャップ共有構成を採用することが可能であるかどうか、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)への適用性など、同時ギャップによるギャップ共有構成(MeasGapSharingConfig)への影響は不明である。
【0078】
事前構成されたギャップ:
【0079】
上記のように、ケース4及びケース5では、BWPステータスがUEにシグナリングされる。UEはその後、BWPステータスに基づいて、ギャップのアクティブ化/非アクティブ化ルールに従う。ケース5では、ネットワークは、RRCシグナリングを介して事前構成されたギャップ(A)をUEに示す。UEとネットワークの両方は、BWPがSSBと重複していないとき、測定ギャップがアクティブにされるかどうかを判断し得る。MGRP、MGL等のような事前構成された測定ギャップ構成パラメータは、Rel-16レガシー測定ギャップ構成パラメータと同じであってよく、事前構成された測定ギャップを構成するためには、次のように異なる方法がある:すなわち、レガシー測定ギャップを再利用し、1ビットを使用して事前構成された測定ギャップを区別する、レガシー測定ギャップを再利用し、BWPステータスを使用して事前構成された測定ギャップを区別するか、又はレガシー測定ギャップを再利用しない。1つめのオプション(1ビットの区別)では、ビットはgapFR1、gapFR2及びgapUEがサポートされるGapConfig内にあり得る。変更を以下に示す:
【表2】
【0080】
したがって、上記のように、いくつかの実施形態では、isPreconfigGapパラメータが、GapConfig IE内に追加されて、測定ギャップが事前構成された計測ギャップであるかどうかを示す。
【0081】
事前構成されたギャップとレガシーギャップの同時サポート:場合によっては、事前構成されたgapFR1とgapFR2が同時に構成されるか、レガシーギャップとともに構成されてもよい。一実施形態では、構造は、gapFR1又は/及びgapFR2又は/及びgapUEの同時構成をサポートすることができる。この場合、事前構成された測定ギャップは、以下のように追加されてよい:
【表3】
【0082】
したがって、一部の実施形態では、preconfigGapUE、preconfigGapFR1及び/又はpreconfigGapFR2パラメータがMeasGapConfig IEに追加されてよい。
【0083】
ケース4及びケース5のステージ3の詳細
【0084】
ケース4をサポートするために、いくつかの実施形態では、BWPステータスのみがギャップ構成ごとに追加される。
【表4】
【0085】
したがって、いくつかの実施形態では、事前構成された測定ギャップのアクティブ化を示すために、bwpStatusパラメータをgapConfig IEに追加してよい。
【0086】
TS 38.133に対する変更
【0087】
5.5 測定
【0088】
5.5.1 序論
【0089】
ネットワークは、測定を実行するためにRRC_CONNECTED UEを構成し得る。ネットワークは、測定構成に従ってそれらを報告するか又は条件付き再構成に従って条件付き再構成評価を実行するようにUEを構成し得る。測定構成は、専用のシグナリングによって、すなわち、RRCReconfiguration又はRRCResume IEを使用して提供される。
【0090】
ネットワークは、以下の異なるタイプの測定:すなわち、NR測定;E-UTRA周波数のRAT間測定;及びUTRA-FDD周波数のRAT間測定を行うようUEを構成し得る。
【0091】
ネットワークは、SS/PBCHブロックに基づいて、以下の測定情報:すなわち、SS/PBCHブロックごとの測定結果;SS/PBCHブロックに基づくセルごとの測定結果;及びSS/PBCHブロックインデックス、を報告するようにUEを構成し得る。
【0092】
ネットワークは、CSI-RSリソースに基づいて、以下の測定情報:すなわち、CSI-RSリソースごとの測定結果;CSI-RSリソースに基づくセルごとの測定結果;及びCSI-RSリソース測定識別子、を報告するようにUEを構成し得る。
【0093】
ネットワークは、NRサイドリンク及びV2Xサイドリンクについて以下のタイプの測定:すなわち、固定ビットレート(CBR)測定、を実行するようにUEを構成し得る。
【0094】
ネットワークは、SRSリソースに基づいて、以下のクロスリンク干渉(CLI)測定情報:すなわち、SRSリソースごとの測定結果;及びSRSリソースインデックス、を報告するようにUEを構成し得る。
【0095】
ネットワークは、CLI-RSSIリソースに基づいて、以下のCLI測定情報:すなわち、CLI-RSSIリソースごとの測定結果;及びCLI-RSSIリソースインデックス、を報告するようにUEを構成し得る。
【0096】
測定構成は、以下のパラメータ:すなわち、測定オブジェクト(Measurement objects);レポーティング構成(Reporting configurations);測定識別情報(Measurement identities);数量構成(Quantity configurations);及び測定ギャップ(Measurement gaps)を含む。
【0097】
Measurement objects:UEが測定を実行するオブジェクトのリスト。周波数内測定及び周波数間測定の場合、測定オブジェクトは、測定される基準信号の周波数/時間位置及びサブキャリア間隔を示す。この測定オブジェクトに関連して、ネットワークは、セル固有のオフセットのリスト、「ブラックリストに列挙された」セルのリスト及び「ホワイトリストに列挙された」セルのリストを構成し得る。ブラックリストに列挙されたセルは、イベント評価又は測定レポーティングには適用可能でない。ホワイトリストに列挙されたセルだけが、イベント評価又は測定レポーティングに適用可能なセルである。各サービングセルに対応するMOのmeasObjectIdは、サービングセル構成内のservingCellMOによって示される。RAT間E-UTRA測定の場合、測定オブジェクトは単一のE-UTRAキャリア周波数である。このE-UTRAキャリア周波数に関連して、ネットワークは、セル固有のオフセットのリスト及び「ブラックリストに列挙された」セルのリストを構成することができる。ブラックリストに列挙されたセルは、イベント評価又は測定レポーティングには適用可能ではない。RAT間UTRA-FDD測定の場合、測定オブジェクトは、単一のUTRA-FDDキャリア周波数のセルのセットである。NRサイドリンク通信のCBR測定の場合、測定オブジェクトは、NRサイドリンク通信の単一キャリア周波数の送信リソースプールのセットである。CLI測定の場合、測定オブジェクトは、SRSリソース及び/又はCLI-RSSIリソースの周波数/時間位置と、測定されるSRSリソースのサブキャリア間隔を示す。measGapIdは、存在する場合、この測定オブジェクトについて測定中に適用すべき測定ギャップ構成に対応する。
【0098】
Reporting configurations:レポーティング構成のリスト。ここで、測定オブジェクトあたり1つ以上のレポーティング構成が存在する可能性がある。各測定レポーティング構成は、以下を含む:
【0099】
レポーティング基準(Reporting criterion):測定レポートを送信するようにUEをトリガする基準。これは、周期的又は単一のイベント記述のいずれかとすることができる。
【0100】
RSタイプ(RS type):UEがビーム及びセル測定結果に使用するRS(SS/PBCHブロック又はCSI-RS)。
【0101】
レポーティングフォーマット(Reporting format):UEが測定レポート(例えばRSRP)に含めるセルあたり及びビームあたりの数量、並びに報告すべき最大セル数及びセルあたりの最大ビーム数のような他の関連情報。
【0102】
条件付き再構成のケースでは、各構成は以下のもので構成される:
実行基準(Execution criteria):UEが条件付き再構成実行のために使用する基準。
RSタイプ:UEがビーム及びセル測定結果を取得するために使用するRS(SS/PBCHブロックベース又はCSI-RSベース)であり、条件付き再構成実行条件を評価するために使用される。
【0103】
測定識別情報(Measurement identities):測定レポーティングのための、測定識別情報のリスト。ここで、各測定識別は、1つの測定オブジェクトを1つのレポーティング構成にリンクする。複数の測定識別情報を構成することにより、2つ以上の測定オブジェクトを同じレポート構成にリンクすること、並びに2つ以上のレポーティング構成を同じ測定オブジェクトにリンクすることが可能である。測定識別情報はまた、レポーティングをトリガした測定レポートにも含まれ、ネットワークへの参照として機能する。条件付き再構成トリガの場合、1つの測定識別情報は、正確に1つの条件付き再構成トリガ構成にリンクする。最大2つの測定識別情報を1つの条件付き再構成実行条件にリンクすることができる。
【0104】
Quantity configurations:数量構成は、すべてのイベント評価及び関連するレポーティングのため、及びその測定の周期的レポーティングのために使用される測定フィルタリング構成を定義する。NR測定の場合、ネットワークは、使用される構成に対するNR測定オブジェクト内の参照を用いて、最大2つの数量構成を構成し得る。各構成において、異なる測定数量に対して、異なるRSタイプに対して及びセルごと及びビームごとの測定に対して、異なるフィルタ係数を構成することができる。
【0105】
Measurement gaps:UEが測定を実行するために使用し得る期間。測定ギャップには次のタイプがある:
単一測定ギャップ:これは、UEごとのギャップ又はFRごとのギャップのいずれかである;UEは、ネットワークによって構成されるとき、常にこのギャップを適用する。
事前構成されたギャップ:UEは、アクティブ化された事前構成ギャップのみを測定に適用する;事前構成されたギャップが非アクティブ化されるとき、UEはギャップなしで測定を実行する。
【0106】
5.5.2.9 測定ギャップ構成
【0107】
UEは以下を行うものとする:
【0108】
1> gapFR1がsetupに設定されている場合:
【0109】
2> FR1測定ギャップ構成が既にセットアップされている場合、FR1測定ギャップ構成をリリースする;
【0110】
2> 受け取ったgapOffsetに従って、measGapConfigによって示されるFR1測定ギャップ構成をセットアップする、すなわち、各ギャップの最初のサブフレームは、以下の条件を満たすSFN及びサブフレームで発生する:
SFN mod T = FLOOR(gapOffset/10);
subframe = gapOffset mod 10;
ここで、TS 38.133で定義されるように、T = MGRP/10である;
【0111】
2> 指定されたタイミングアドバンスmgtaを、上記で計算されたギャップ発生(gap occurrences)に適用する(すなわち、UEは、ギャップサブフレーム発生の前に測定mgta msを開始する);
【0112】
2> gapConfigにisPreconfigGapが含まれる場合:
【0113】
3> 5.5.2.12に記載されるように、事前構成された測定ギャップ手順に従って、測定ギャップをアクティブにする;
【0114】
1> gapFR1がreleaseに設定されている場合:
【0115】
2> FR1測定ギャップ構成をリリースする;
【0116】
1> gapFR2がsetupに設定されている場合:
【0117】
2> FR2測定ギャップ構成が既にセットアップされている場合、FR2測定ギャップ構成をリリースする;
【0118】
2> 受け取ったgapOffsetに従って、measGapConfigによって示されるFR2測定ギャップ構成をセットアップする、すなわち、各ギャップの最初のサブフレームは、以下の条件を満たすSFN及びサブフレームで発生する:
SFN mod T = FLOOR(gapOffset/10);
subframe = gapOffset mod 10;
ここで、TS 38.133で定義されるように、T = MGRP/10である;
【0119】
2> 指定されたタイミングアドバンスmgtaを、上記で計算されたギャップ発生(occurrences)に適用する(すなわち、UEは、ギャップサブフレーム発生の前に測定mgta msを開始する);
【0120】
2> gapConfigにisPreconfigGapが含まれる場合:
【0121】
3> 5.5.2.12に記載されるように、事前構成された測定ギャップ手順に従って、測定ギャップをアクティブにする;
【0122】
1> gapFR2がreleaseに設定されている場合:
【0123】
2> FR2測定ギャップ構成をリリースする;
【0124】
1> gapUEがsetupに設定されている場合:
【0125】
2> UEごとの(per UE)測定ギャップ構成が既にセットアップされている場合、USごとの測定ギャップ構成をリリースする;
【0126】
2>受け取ったgapOffsetに従って、measGapConfigによって示されるUEごとの測定ギャップ構成をセットアップする、すなわち、各ギャップの最初のサブフレームは、以下の条件を満たすSFN及びサブフレームで発生する:
SFN mod T = FLOOR(gapOffset/10);
subframe = gapOffset mod 10;
ここで、TS 38.133で定義されるように、T = MGRP/10である;
【0127】
2> 指定されたタイミングアドバンスmgtaを、上記で計算されたギャップ発生(gap occurrences)に適用する(すなわち、UEは、ギャップサブフレーム発生の前に測定mgta msを開始する);
【0128】
2> gapConfigにisPreconfigGapが含まれる場合:
【0129】
3> 5.5.2.12に記載されるように、事前構成された測定ギャップ手順に従って、測定ギャップをアクティブにする;
【0130】
1> gapUEがreleaseに設定されている場合:
【0131】
2> UEごとの測定ギャップ構成をリリースする。
【0132】
注1:同期CAを有するgapFR2構成の場合、NE-DC又はNR-DCのUEでは、gapFR2内のrefServCellIndicatorによって示されるサービングセルのSFN及びサブフレームがギャップ計算に使用される。そうでない場合、FR2周波数のサービングセルのSFN及びサブフレームがギャップ計算に使用される。
【0133】
注2:gapFR1構成又はgapUE構成の場合、NE-DC又はNR-DCのUEでは、対応するgapFR1又はgapUE内のrefServCellIndicatorによって示されるサービングセルのSFN及びサブフレームがギャップ計算に使用される。そうでない場合、PCellのSFN及びサブフレームがギャップ計算に使用される。
【0134】
注3:非同期CAを有するgapFR2構成の場合、NE-DC又はNR-DCのUEでは、gapFR2内のrefServCellIndicator及びrefFR2ServCellAsyncCAによって示されるサービングセルのSFN及びサブフレームがギャップ計算に使用される。そうでない場合、gapFR2内のrefFR2ServCellAsyncCAによって示されるFR2周波数のサービングセルのSFN及びサブフレームが、ギャップ計算に使用される。
【0135】
5.5.2.12 事前構成された測定ギャップオペレーション
【0136】
1> gapConfigにbwpstatusが含まれる場合:
【0137】
2> UEは、構成されている場合及びbwpstatusに示されるアクティブBWPがFALSEである場合、事前構成された測定ギャップをアクティブにするものとする。そうでない場合、UEは、事前構成された測定ギャップを非アクティブにして測定を実行する。
【0138】
1> そうでない場合:
【0139】
2> UEは、構成されている場合及び測定される基準信号の周波数位置がいずれかのアクティブなBWPと重複していない場合、事前構成された測定ギャップをアクティブにするものとする。そうでない場合、UEは、事前構成された測定ギャップを非アクティブにして測定を実行する。
【0140】
6.3.2 無線リソース制御情報要素
【0141】
MeasGapConfig
【0142】
IE MeasGapConfigは、測定ギャップ構成を指定し、測定ギャップのセットアップ/リリースを制御する。
【表5】
【表6-1】
【表6-2】
【表7】
【0143】
同時ギャップ(Conconcurrent gap):
【0144】
いくつかの実施形態では、レガシー測定構成に従って、MeasGapConfig IE内の同時ギャップをシグナリング。追加の同時ギャップを作成するには、2つのオプションがある:
【0145】
オプション1:MeasGapConfigに第2の同時ギャップを追加する
【表8】
【0146】
オプション2:MeasGapConfigに同時ギャップのリストを追加する
【表9】
【0147】
次の詳細は、RAN4要件に従って、測定ギャップをMO及び目的にリンクする方法である。いくつかの実施形態では、関連するギャップは、以下のように、MO内のギャップIDを使用して示され得る:
【表10】
【表11-1】
【表11-2】
【表12】
【0148】
5.5 測定
【0149】
5.5.1 序論
【0150】
ネットワークは、測定を実行するためにRRC_CONNECTED UEを構成し得る。ネットワークは、測定構成に従って測定を報告するか又は条件付き再構成に従って条件付き再構成評価を実行するように、UEを構成し得る。測定構成は、専用の信号によって、すなわち、RRCReconfiguration又はRRCResumeを使用して提供される。
【0151】
ネットワークは、以下の異なるタイプの測定:すなわち、NR測定;E-UTRA周波数のRAT間測定;及びUTRA-FDD周波数のRAT間測定を行うようUEを構成し得る。
【0152】
ネットワークは、SS/PBCHブロックに基づいて、以下の測定情報:すなわち、SS/PBCHブロックごとの測定結果;SS/PBCHブロックに基づくセルごとの測定結果;及びSS/PBCHブロックインデックス、を報告するようにUEを構成し得る。
【0153】
ネットワークは、CSI-RSリソースに基づいて、以下の測定情報:すなわち、CSI-RSリソースごとの測定結果;CSI-RSリソースに基づくセルごとの測定結果;及びCSI-RSリソース測定識別子、を報告するようにUEを構成し得る。
【0154】
ネットワークは、NRサイドリンク及びV2Xサイドリンクについて以下のタイプの測定:すなわち、CBR測定、を実行するようにUEを構成し得る。
【0155】
ネットワークは、SRSリソースに基づいて、以下のCLI測定情報:すなわち、SRSリソースごとの測定結果;及びSRSリソースインデックス、を報告するようにUEを構成し得る。
【0156】
ネットワークは、CLI-RSSIリソースに基づいて、以下のCLI測定情報:すなわち、CLI-RSSIリソースごとの測定結果;及びCLI-RSSIリソースインデックス、を報告するようにUEを構成し得る。
【0157】
測定構成は、以下のパラメータ:すなわち、測定オブジェクト(Measurement objects);レポーティング構成(Reporting configurations);測定識別情報(Measurement identities);数量構成(Quantity configurations);及び測定ギャップ(Measurement gaps)を含む。
【0158】
Measurement objects:UEが測定を実行するオブジェクトのリスト。周波数内測定及び周波数間測定の場合、測定オブジェクトは、測定される基準信号の周波数/時間位置及びサブキャリア間隔を示す。この測定オブジェクトに関連して、ネットワークは、セル固有のオフセットのリスト、「ブラックリストに列挙された」セルのリスト及び「ホワイトリストに列挙された」セルのリストを構成し得る。ブラックリストに列挙されたセルは、イベント評価又は測定レポーティングには適用可能でない。ホワイトリストに列挙されたセルだけが、イベント評価又は測定レポーティングに適用可能なセルである。各サービングセルに対応するMOのmeasObjectIdは、サービングセル構成内のservingCellMOによって示される。RAT間E-UTRA測定の場合、測定オブジェクトは単一のE-UTRAキャリア周波数である。このE-UTRAキャリア周波数に関連して、ネットワークは、セル固有のオフセットのリスト及び「ブラックリストに列挙された」セルのリストを構成することができる。ブラックリストに列挙されたセルは、イベント評価又は測定レポーティングには適用可能ではない。RAT間UTRA-FDD測定の場合、測定オブジェクトは、単一のUTRA-FDDキャリア周波数のセルのセットである。NRサイドリンク通信のCBR測定の場合、測定オブジェクトは、NRサイドリンク通信の単一キャリア周波数の送信リソースプールのセットである。CLI測定の場合、測定オブジェクトは、SRSリソース及び/又はCLI-RSSIリソースの周波数/時間位置と、測定されるSRSリソースのサブキャリア間隔を示す。measGapIdは、存在する場合、この測定オブジェクトについて測定中に適用すべき測定ギャップ構成に対応する。
【0159】
Reporting configurations:レポーティング構成のリスト。ここで、測定オブジェクトあたり1つ以上のレポーティング構成が存在する可能性がある。各測定レポーティング構成は、以下を含む:
【0160】
レポーティング基準(Reporting criterion):測定レポートを送信するようにUEをトリガする基準。これは、周期的又は単一のイベント記述のいずれかとすることができる。
【0161】
RSタイプ(RS type):UEがビーム及びセル測定結果に使用するRS(SS/PBCHブロック又はCSI-RS)。
【0162】
レポーティングフォーマット(Reporting format):UEが測定レポート(例えばRSRP)に含めるセルあたり及びビームあたりの数量、並びに報告すべき最大セル数及びセルあたりの最大ビーム数のような他の関連情報。
【0163】
条件付き再構成のケースでは、各構成は以下のもので構成される:
実行基準(Execution criteria):UEが条件付き再構成実行のために使用する基準。
RSタイプ:UEがビーム及びセル測定結果を取得するために使用するRS(SS/PBCHブロックベース又はCSI-RSベース)であり、条件付き再構成実行条件を評価するために使用される。
【0164】
測定識別情報(Measurement identities):測定レポーティングのための、測定識別情報のリスト。ここで、各測定識別は、1つの測定オブジェクトを1つのレポーティング構成にリンクする。複数の測定識別情報を構成することにより、2つ以上の測定オブジェクトを同じレポート構成にリンクすること、並びに2つ以上のレポーティング構成を同じ測定オブジェクトにリンクすることが可能である。測定識別情報はまた、レポーティングをトリガした測定レポートにも含まれ、ネットワークへの参照として機能する。条件付き再構成トリガの場合、1つの測定識別情報は、正確に1つの条件付き再構成トリガ構成にリンクする。最大2つの測定識別情報を1つの条件付き再構成実行条件にリンクすることができる。
【0165】
Quantity configurations:数量構成は、すべてのイベント評価及び関連するレポーティングのため、及びその測定の周期的レポーティングのために使用される測定フィルタリング構成を定義する。NR測定の場合、ネットワークは、使用される構成に対するNR測定オブジェクト内の参照を用いて、最大2つの数量構成を構成し得る。各構成において、異なる測定数量に対して、異なるRSタイプに対して及びセルごと及びビームごとの測定に対して、異なるフィルタ係数を構成することができる。
【0166】
Measurement gaps:UEが測定を実行するために使用し得る期間。測定ギャップには次のタイプがある:
単一測定ギャップ:これは、UEごとのギャップ又はFRごとのギャップのいずれかである;UEは、ネットワークによって構成されるとき、常にこのギャップを適用する。
同時ギャップ:ネットワークは、UEに対して複数の測定ギャップ構成を含む同時ギャップを構成し得る。各測定ギャップは、ギャップIDとRSタイプを有する1つ以上の測定オブジェクトにリンクされることができる。UEは、特定のRSタイプを測定するために、リンクされた測定オブジェクトに対して、測定のために対応するギャップを適用する。
【0167】
5.5.2.9 測定ギャップ構成
【0168】
UEは以下を行うものとする:
【0169】
1> gapFR1がsetupに設定されている場合;又は
【0170】
1> MeasGapConfigがconcurrGapFR1ToAddModeListを含む場合、concurrGapFR1ToAddModeListに含まれる各GapConfigについて:
【0171】
2> FR1測定ギャップ構成が既にセットアップされている場合、FR1測定ギャップ構成をリリースする;
【0172】
2> 受け取ったgapOffsetに従って、measGapConfigによって示されるFR1測定ギャップ構成をセットアップする、すなわち、各ギャップの最初のサブフレームは、以下の条件を満たすSFN及びサブフレームで発生する:
SFN mod T = FLOOR(gapOffset/10);
subframe = gapOffset mod 10;
ここで、TS 38.133で定義されるように、T = MGRP/10である;
【0173】
2> 指定されたタイミングアドバンスmgtaを、上記で計算されたギャップ発生(gap occurrences)に適用する(すなわち、UEは、ギャップサブフレーム発生の前に測定mgta msを開始する);
【0174】
1> gapFR1がreleaseに設定されている場合;又は
【0175】
1> MeasGapConfigがconcurrGapFR1ToReleaseListを含む場合、concurrGapFR1ToReleaseListに含まれる各GapConfigについて:
【0176】
2> FR1測定ギャップ構成をリリースする;
【0177】
1> gapFR2がsetupに設定されている場合;又は
【0178】
1> MeasGapConfigがconcurrGapFR2ToAddModeListを含む場合、concurrGapFR2ToAddModeListに含まれる各GapConfigについて:
【0179】
2> FR2測定ギャップ構成が既にセットアップされている場合、FR2測定ギャップ構成をリリースする;
【0180】
2> 受け取ったgapOffsetに従って、measGapConfigによって示されるFR2測定ギャップ構成をセットアップする、すなわち、各ギャップの最初のサブフレームは、以下の条件を満たすSFN及びサブフレームで発生する:
SFN mod T = FLOOR(gapOffset/10);
subframe = gapOffset mod 10;
ここで、TS 38.133[14]で定義されるように、T = MGRP/10である;
【0181】
2> 指定されたタイミングアドバンスmgtaを、上記で計算されたギャップ発生(occurrences)に適用する(すなわち、UEは、ギャップサブフレーム発生の前に測定mgta msを開始する);
【0182】
1> gapFR2がreleaseに設定されている場合;又は
【0183】
1> MeasGapConfigがconcurrGapFR2ToReleaseListを含む場合、concurrGapFR2ToReleaseListに含まれる各GapConfigについて:
【0184】
2> FR2測定ギャップ構成をリリースする;
【0185】
1> gapUEがsetupに設定されている場合;又は
【0186】
1> MeasGapConfigがconcurrGapUEToAddModeListを含む場合、concurrGapUEToAddModeList に含まれる各GapConfigについて:
【0187】
2> UEごとの(per UE)測定ギャップ構成が既にセットアップされている場合、UEごとの測定ギャップ構成をリリースする;
【0188】
2> 受け取ったgapOffsetに従って、measGapConfigによって示されるUEごとの測定ギャップ構成をセットアップする、すなわち、各ギャップの最初のサブフレームは、以下の条件を満たすSFN及びサブフレームで発生する:
SFN mod T = FLOOR(gapOffset/10);
subframe = gapOffset mod 10;
ここで、TS 38.133[14]で定義されるように、T = MGRP/10である;
【0189】
2> 指定されたタイミングアドバンスmgtaを、上記で計算されたギャップ発生(gap occurrences)に適用する(すなわち、UEは、ギャップサブフレーム発生の前に測定mgta msを開始する);
【0190】
1> gapUEがreleaseに設定されている場合;又は
【0191】
1> MeasGapConfigがconcurrGapUEToReleaseListを含む場合、concurrGapUEToReleaseListに含まれる各GapConfigについて:
【0192】
2> UEごとの測定ギャップ構成をリリースする。
【0193】
注1:同期CAを有するgapFR2構成の場合、NE-DC又はNR-DCのUEでは、gapFR2内のrefServCellIndicatorによって示されるサービングセルのSFN及びサブフレームがギャップ計算に使用される。そうでない場合、FR2周波数のサービングセルのSFN及びサブフレームがギャップ計算に使用される。
【0194】
注2:gapFR1構成又はgapUE構成の場合、NE-DC又はNR-DCのUEでは、対応するgapFR1又はgapUE内のrefServCellIndicatorによって示されるサービングセルのSFN及びサブフレームがギャップ計算に使用される。そうでない場合、PCellのSFN及びサブフレームがギャップ計算に使用される。
【0195】
注3:非同期CAを有するgapFR2構成の場合、NE-DC又はNR-DCのUEでは、gapFR2内のrefServCellIndicator及びrefFR2ServCellAsyncCAによって示されるサービングセルのSFN及びサブフレームがギャップ計算に使用される。そうでない場合、gapFR2内のrefFR2ServCellAsyncCAによって示されるFR2周波数のサービングセルのSFN及びサブフレームが、ギャップ計算に使用される。
【0196】
5.5.2.13 同時測定ギャップオペレーション
【0197】
TBD
【0198】
6.3.2 無線リソース制御情報要素
【0199】
MeasGapConfig
【0200】
IE MeasGapConfigは、測定ギャップ構成を指定し、測定ギャップのセットアップ/リリースを制御する。
【表13-1】
【表13-2】
【表14-1】
【表14-2】
【表15】
【0201】
MeasGapId
【0202】
IE MeasGapIdは、測定ギャップ構成を識別するため、すなわち、測定オブジェクトと測定ギャップ構成をリンクさせるために使用される。
【表16】
【0203】
MeasObjectNR
【0204】
IE MeasObjectNRは、SS/PBCHブロックの周波数内/周波数間測定及び/又はCSI-RSの周波数内/周波数間測定に適用可能な情報を指定する。
【表17-1】
【表17-2】
【表18】
【0205】
図4は、いくつかの実施形態による測定ギャップを使用する方法を示す。便宜上、一部の動作のみが示される。他の動作が存在してもよい。動作402において、UEは、RRCシグナリングを受信し得る。RRCシグナリングは、以前に説明した情報要素のいずれかであってよい。動作404において、UEは、RRCシグナリングから、上述のように、1つ以上の事前構成された測定ギャップ構成を決定し得る。動作406において、UEは、1つ以上の事前構成された測定ギャップ構成を使用して、事前構成された測定ギャップの1つ以上のアクティブ化を決定し、事前構成された測定ギャップを使用して、上述のような測定を行い得る。
【0206】
実施形態は、特定の例示的実施形態を参照して説明されてきたが、本開示のより広い範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に対して様々な修正及び変更が行われてよいことは明らかであろう。したがって、本明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で解釈されるべきである。本明細書の一部を形成する添付図面は、限定ではなく例示として、本主題が実施され得る特定の実施形態を示す。図示された実施形態は、当業者が本明細書に開示された教示を実施することができるように十分に詳細に説明されている。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的及び論理的置換及び変更を行うことができるように、他の実施形態が利用され、そこから派生されてもよい。したがって、この詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではなく、様々な実施形態の範囲は、添付の請求項のみによって、そのような請求項が権利を有する均等物の全範囲とともに定義される。
【0207】
本主題は、単に便宜のために、本出願の範囲をいずれかの単一の発明概念に自発的に限定する意図なしに、1つ以上が実際に開示されている場合、個々に及び/又は集合的に「実施形態」という用語によって本明細書中で言及されることがある。したがって、特定の実施形態が本明細書で例示され、記載されているが、同じ目的を達成するように計算された任意の配置が、示される特定の実施形態に置換され得ることが理解されるべきである。本開示は、様々な実施形態のいずれか及びすべての適応又は変形をカバーすべきである。上記実施形態と本明細書で具体的に記載されていない他の実施形態の組合せは、上記記載を検討すると、当業者に明らかになるであろう。
【0208】
本明細書において、用語「a」又は「an」は、特許文献において一般的であるように、「少なくとも1つ」又は「1つ以上」のいずれかの他の例又は使用と独立に、1つ、又は1つより多くを含むように使用される。本文書において、用語「又は」は、非排他的な又は、を指すように使用され、例えば「A又はB」は、別段の指示がない限り、「Aを含むがBを含まない」、「Bを含むがAを含まない」及び「A及びB」を含む。本文書において、用語「含む(including)」及び「in which」は、それぞれの用語「備える(comprising)」及び「wherein」の平易な英語の等価物として使用される。また、以下の請求項において、用語「含む」及び「備える」は、オープンエンドである、すなわち、請求項においてそのような用語の後に列挙された要素に加えて要素を含む、システム、UE、物品、構成、式又はプロセスは、依然としてその請求項の範囲内にあるとみなされる。さらに、以下の請求項において、用語「第1」、「第2」及び「第3」等は、単にラベルとして使用されており、それらの対象に数値要件を課すことは意図されていない。
【0209】
本開示の要約は、読者が技術開示の性質を迅速に確認することを可能にする要約を要求する、37C.F.R.§1.72(b)に従うために提供される。これは、請求項の範囲又は意味を解釈又は限定するために使用されないという了解の下に提示されている。加えて、前述の詳細な説明では、本開示を簡素化するために、様々な特徴が単一の実施形態にグループ化されていることが分かる。この開示方法は、特許請求に係る実施形態が各請求項に明示的に記載されているものより多くの特徴を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明的主題は、単一の開示された実施形態のすべての特徴よりも少ない特徴にある。したがって、以下の特許請求の範囲は詳細な説明に組み込まれ、各請求項は別個の実施形態として独立している。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
【国際調査報告】