(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】適応的に組織化されるプロセス並列化のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06F 9/50 20060101AFI20240910BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20240910BHJP
G06N 5/04 20230101ALI20240910BHJP
G06F 16/903 20190101ALI20240910BHJP
【FI】
G06F9/50 150E
G06Q30/06
G06N5/04
G06F9/50 120A
G06F16/903
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578962
(86)(22)【出願日】2023-05-01
(85)【翻訳文提出日】2024-02-21
(86)【国際出願番号】 IB2023054528
(87)【国際公開番号】W WO2023214293
(87)【国際公開日】2023-11-09
(32)【優先日】2022-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518072210
【氏名又は名称】エバーシーン リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Everseen Limited
【住所又は居所原語表記】4th Floor, The Atrium, Blackpool Retail Park, Blackpool, Cork, Ireland
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アラン オハーリー
(72)【発明者】
【氏名】ボグダン シウボタル
(72)【発明者】
【氏名】マーガレット ハートネット
(72)【発明者】
【氏名】ジョー アレン
【テーマコード(参考)】
5B175
5L030
【Fターム(参考)】
5B175DA10
5B175EA02
5L030BB72
(57)【要約】
プロセス並列化の方法は、プロセス並列化システムの複数のクライアントシステムのうちの1つからインサイト要求を受信することと、受信した要求を分析して、その中の対象、演算子、修飾子、およびリンクを識別することと、識別された対象に対応する測定変数をキャプチャするのに必要なセンサーおよびロケーションを識別することと、利用可能なセンサーのバンクから識別されたセンサーを選択することと、選択されたセンサーによって入手されたデータをキャプチャすることと、識別された対象を検出するのに使用できる分類子を識別することと、利用可能な物体分類子および活動分類子のバンクから識別された分類子を選択することと、選択された分類子を用いて、選択されたセンサーによってキャプチャされたデータを処理することと、識別された対象、演算子、修飾子、およびリンクに従ってエキスパートシステムのルールを構成することと、エキスパートシステムルールを用いて、選択された分類子からの出力を処理することと、選択された分類子の出力を用いてインサイトデータパケット(IDP)をコンパイルすることと、クライアントシステムにIDPを配給することと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセス並列化システムであって、
複数のセンサーと通信可能に結合されたコアプロセッサーと、対応する二方向アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を通じて複数のクライアントシステムと結合されたデータパケット配信システムとを備え、前記コアプロセッサーは、
前記複数のクライアントシステムのうちの1つからインサイト要求を受信するように構成されたクエリプロセッサーであって、前記クエリプロセッサーは、
前記受信したインサイト要求を分析して、対象、演算子、修飾子、およびリンクを識別するように構成されたセマンティックアナライサー、および
前記識別された対象に対応する測定変数をキャプチャするのに必要なセンサーおよび対応するロケーションを識別するように構成されたセンサーアイデンティファーユニット、
前記受信したインサイト要求に基づいて1つまたは複数のルールを生成するように構成されたルールフォーミュレーターユニット
を備えた、クエリプロセッサーと、
前記識別された対象に直接関係があるデータをキャプチャするための前記複数のセンサーから前記識別されたセンサーを選択するように構成されたセンサーセレクターユニットと、
前記ルールフォーミュレーターユニットによって生成された前記1つまたは複数のルールに基づいて、前記識別された対象を検出するのに使用できる分類子を識別し、前記ルールフォーミュレーターユニットからの前記1つまたは複数のルールにおける優位物体および劣位物体は、AIエンジンによる分類子の選択のための識別子としての機能を果たし、
利用可能な物体分類子および活動分類子のバンクから、前記識別された分類子を選択し、
前記選択された分類子を用いて、前記選択されたセンサーによってキャプチャされた前記データを処理し
前記受信したインサイト要求にて識別された前記対象、演算子、修飾子、およびリンクに従って、前記プロセス並列化システムの前記AIエンジンのエキスパートシステムにおける前記1つまたは複数のルールを構成し、
前記エキスパートシステムのルールを用いて、前記選択された分類子からの出力を処理する
ように構成された前記人工知能(AI)エンジンと、
前記エキスパートシステムのルールを用いて処理することによって、前記AIエンジンから取得された、前記選択された分類子の前記出力を用いてIDPをコンパイルし、
前記複数のクライアントシステムに前記IDPを配給する
ように構成されたインサイトデータパケット(IDP)フォーミュレーターユニットと
を備えたことを特徴とするプロセス並列化システム。
【請求項2】
前記セマンティックアナライサーは、前記受信したインサイト要求の優位対象、劣位対象、それらのあらゆるリンクと、時間的、地理的、および他のさらなる属性とを識別し、前記ルールフォーミュレーターユニットに送信するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のプロセス並列化システム。
【請求項3】
前記ルールフォーミュレーターユニットは、
前記受信したインサイト要求の前記優位対象および前記劣位対象に対応する測定値に使用できる数および統計の演算子のデータベースと、
前記優位対象、前記劣位対象、およびそれらの間の前記リンクに対応する測定値に使用できる論理演算子のデータベースと
を備えたことを特徴とする請求項2に記載のプロセス並列化システム。
【請求項4】
前記センサーセレクターによって作成されるセンサーファミリの数および組み立ては、前記コアプロセッサーのセンサーアイデンティファーユニットによって受信したインサイト要求から決定された測定変数および測定ロケーションにより決定されることを特徴とする請求項1に記載のプロセス並列化システム。
【請求項5】
センサーが、受信したインサイト要求の要件を満たす測定変数を生成するのに利用できないならば、前記コアプロセッサーは、前記インサイト要求が発信された前記クライアントシステムに配給されるダイアログデータパケット(DDP)を作成することを特徴とする請求項1に記載のプロセス並列化システム。
【請求項6】
前記AIエンジンは、前記エキスパートシステムを有するエキスパートシステムブロックと通信可能に結合された物体検出ブロックおよび活動検出ブロックを含み、前記物体検出ブロックは、複数の物体認識エンジンを含み、前記活動検出ブロックは、複数の活動認識エンジンを含むことを特徴とする請求項1に記載のプロセス並列化システム。
【請求項7】
前記物体認識エンジンは、対応する複数の物体認識アルゴリズムを含み、前記活動認識エンジンは、対応する複数の活動認識アルゴリズムを含むことを特徴とする請求項6に記載のプロセス並列化システム。
【請求項8】
前記AIエンジンは、前記物体認識エンジンおよび活動認識エンジンによってそれぞれ検出された前記物体および活動の解釈を支援するのに用いられる、前記観察シーン内の対象により従われる、暗黙的に、明示的に明確化されたルールおよび習慣のうちの少なくとも1つに関する、複数のユーザー供給コンテキストデータを含む複数のコンテクスチュアライザーユニットをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のプロセス並列化システム。
【請求項9】
前記AIエンジンは、前記複数の物体認識エンジンおよび前記複数の活動認識エンジンと通信可能に結合された複数のエキスパートシステムを有するエキスパートシステムブロックを含み、前記複数のエキスパートシステムは、前記ルールフォーミュレーターユニットから受信された1つまたは複数のルールを含み、前記物体検出ブロックおよび前記活動検出ブロックから選択された前記複数の物体認識エンジンおよび前記複数の活動認識エンジンのうちの1つまたは複数からの出力を、前記選択された1つまたは複数の物体認識エンジンおよび前記選択された1つまたは複数の活動認識エンジンが、前記エキスパートシステムの前記1つまたは複数のルールにて指定された前記優位対象および前記劣位対象に対応するように処理することを特徴とする請求項8に記載のプロセス並列化システム。
【請求項10】
前記エキスパートシステムのルールは、前記AIエンジンの前記エキスパートシステム内に含まれる個々の物体認識エンジンの前記出力と活動認識エンジンの出力とのリンクを含み、前記リンクは、追加の分類子を用いて前記エキスパートシステムによって実行されることを特徴とする請求項9に記載のプロセス並列化システム。
【請求項11】
前記AIエンジンは、
前記複数の物体認識エンジンおよび活動認識エンジンによって、測定センサーの異なる組み合わせおよび並べ替えによってキャプチャされた前記測定値の同時処理と、
受信した各要求に従って構成された前記複数のエキスパートシステムのルールにより、前記物体認識エンジンおよび活動認識エンジンの異なる組み合わせおよび並べ替えからの前記出力の同時使用と
のうちの少なくとも1つを通じて前記複数のクライアントシステムから受信したインサイト要求を、並列に処理するのに使用できることを特徴とする請求項10に記載のプロセス並列化システム。
【請求項12】
前記IDPフォーミュレーターは、前記AIエンジンにおける個々のエキスパートシステムから前記受信した出力と、前記エキスパートシステムの前記ルールによって表される、前記インサイト要求が発信されたダイアログデータパケット(RDP)との間のリンクを確立するように構成されることを特徴とする請求項11に記載のプロセス並列化システム。
【請求項13】
前記IDPフォーミュレーターは、
前記AIエンジンにおける前記エキスパートシステムから受信した前記出力と、
前記対応するRDPの前記クライアント識別子およびプライバシーステータスインジケータに一致する1つまたは複数のタグと
を用いて前記IDPをコンパイルするように構成されることを特徴とする請求項12に記載のプロセス並列化システム。
【請求項14】
前記コアプロセッサーは、個々のクライアントシステムから受信した前記インサイト要求の監査および修正と、対応するインサイト要求から定式化されたルールとのうちの少なくとも1つを容易にするために、受信したRDPの詳細を格納するように構成されたデータベースを含むことを特徴とする請求項13に記載のプロセス並列化システム。
【請求項15】
前記二方向APIは、それぞれのクライアントシステムのプライバシータグおよび識別子タグの前記値に応じて、前記複数のクライアントシステムから1つまたは複数のクライアントシステムに前記IDPへのアクセスを許可するように構成されることを特徴とする請求項14に記載のプロセス並列化システム。
【請求項16】
プロセス並列化システムを用いるプロセス並列化の方法であって、
前記プロセス並列化システムの複数のクライアントシステムのうちの1つからインサイト要求を受信することと、
前記受信したインサイト要求を分析して、対象、演算子、修飾子、およびリンクを識別することと、
前記識別された対象に対応する測定変数をキャプチャするのに必要なセンサーおよびロケーションを識別することと、
利用可能なセンサーのバンクから前記識別されたセンサーを選択することと、
前記選択されたセンサーによって入手されたデータをキャプチャすることと、
前記識別された対象を検出するのに使用できる分類子を識別することと、
利用可能な物体分類子および活動分類子のバンクから、前記識別された分類子を選択することと、
前記選択された分類子を用いて、前記選択されたセンサーによってキャプチャされた前記データを処理することと、
前記プロセス並列化システムのAIエンジン内で、前記受信したインサイト要求にて識別された前記対象、演算子、修飾子、およびリンクに従ってエキスパートシステムのルールを構成することと、
前記エキスパートシステムのルールを用いて、前記選択された分類子からの出力を処理することと、
前記エキスパートシステムのルールを用いて処理することから取得された、前記選択された分類子の前記出力を用いてインサイトデータパケット(IDP)をコンパイルすることと、
前記プロセス並列化システムの前記複数のクライアントシステムに前記IDPを配給することと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項17】
前記受信したインサイト要求を分析して、その中の対象、演算子、修飾子、およびリンクを識別することは、前記受信したインサイト要求の優位対象、劣位対象、それらのあらゆるリンク、および時間的、地理的、および他のさらなる属性を識別することを含み、
測定変数をキャプチャするのに必要なセンサーおよびロケーションを識別することは、受信したインサイト要求から決定された測定ロケーションに対応する前記測定変数によって作成されるセンサーファミリの数および組み立てを決定することと、センサーが、前記受信したインサイト要求の要件を満たす測定変数を生成するのに利用できないならば、前記インサイト要求が発信された前記クライアントシステムに配給されることになるダイアログデータパケット(DDP)を作成することとを含む
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記AIエンジンは、
前記エキスパートシステムを有するエキスパートシステムブロックと通信可能に結合された物体検出ブロックおよび活動検出ブロックであって、前記物体検出ブロックは、複数の物体認識エンジンを含み、前記活動検出ブロックは、複数の活動認識エンジンを含む、物体検出ブロックおよび活動検出ブロックと、
前記物体認識エンジンおよび活動認識エンジンによってそれぞれ検出された前記物体および活動の解釈を支援するのに用いられる、観察シーン内の対象により従われる、暗黙的に、明示的に明確化されたルールおよび習慣のうちの少なくとも1つに関する、複数のユーザー供給コンテキストデータを含む複数のコンテクスチュアライザーユニットと
を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記AIエンジンは、
前記複数の物体認識エンジンおよび活動認識エンジンによって、測定センサーの異なる組み合わせおよび並べ替えによってキャプチャされた前記測定値の同時処理と、
受信した各要求に従って構成された前記複数のエキスパートシステムのルールにより、前記物体認識エンジンおよび活動認識エンジンの異なる組み合わせおよび並べ替えからの前記出力の同時使用と
のうちの少なくとも1つを通じて前記複数のクライアントシステムから受信したインサイト要求を、並列に処理するのに使用できることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
プロセス並列化システムのプロセッサーによって実行されると、
前記プロセス並列化システムの複数のクライアントシステムのうちの1つからインサイト要求を受信し、
前記受信したインサイト要求を分析して、対象、演算子、修飾子、およびリンクを識別し、
前記識別された対象に対応する測定変数をキャプチャするのに必要なセンサーおよびロケーションを識別し、
利用可能なセンサーのバンクから前記識別されたセンサーを選択し、
前記選択されたセンサーによって入手されたデータをキャプチャし、
前記識別された対象を検出するのに使用できる分類子を識別し、
利用可能な物体分類子および活動分類子のバンクから、前記識別された分類子を選択し、
前記選択された分類子を用いて、前記選択されたセンサーによってキャプチャされた前記データを処理し、
前記プロセス並列化システムの人工知能(AI)エンジン内で、前記受信したインサイト要求にて識別された前記対象、演算子、修飾子、およびリンクに従ってエキスパートシステムの複数のルールを構成し、
前記エキスパートシステムのルールを用いて、前記選択された分類子からの出力を処理し、
前記エキスパートシステムのルールを用いて処理することから取得された、前記選択された分類子の前記出力を用いてインサイトデータパケット(IDP)をコンパイルし、
前記プロセス並列化システムの前記複数のクライアントシステムに前記IDPを配給する
ように前記プロセッサーを構成する命令を格納したことを特徴とする非一時的なコンピューター読取り可能媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、並列に、複数のユーザーに、観察シーン(observed scene)に関する独自の高レベルのクエリを作成する/構成することを可能にするシステムおよび方法に関する。より詳細には、本開示は、並列に、複数のユーザーに、観察シーンに関する独自の高レベルのクエリを作成する/構成すること、高レベルのクエリのセマンティック分析に従って、ユーザー選択可能なセンサーまたは自動的に選択されたセンサーからのデータを用いて、人工知能(AI)システムから対応する高レベルの結果を受信すること、を可能にするシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
AIベースシステムの開発に対する現在のアプローチは、ポイントソリューションが個々のユースケースシナリオのために開発され、必要に応じてハードコーディングにより補われるという還元主義者の考え方に顕著に見つかる。広範囲の適用に対するAIベース技術の使用が拡大していることを心に留めると、多数の高度なスキルのAIエキスパートが、要求されるAIソリューションを開発するのに必要とされる。しかしながら、利用可能なAIエキスパートのパイプラインとAIソリューションの需要との間にギャップが拡大している。
【発明の概要】
【0003】
本開示の一様相では、プロセス並列化システムが提供される。プロセス並列化システムは、複数のセンサーと通信可能に結合されたコアプロセッサーと、対応する二方向アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して複数のクライアントシステムと結合されたデータパケット配信システムとを含む。コアプロセッサーは、複数のクライアントシステムのうちの1つからインサイト要求(insight request)を受信するように構成されたクエリプロセッサーを含む。クエリプロセッサーは、受信したインサイト要求を分析して、その中の対象(subject)、演算子、修飾子、およびリンクを識別するように構成されたセマンティックアナライサー(semantic analyser)と、識別された対象に対応する測定変数をキャプチャするのに必要なセンサーおよび対応するロケーションを識別するように構成されたセンサーアイデンティファーユニット(sensor identifier unit)と、受信されるインサイト要求に基づいて1つまたは複数のルールを生成するように構成されたルールフォーミュレーターユニット(rule formulator unit)と、を含む。さらに言えば、コアプロセッサーは、識別された対象に直接関係があるデータをキャプチャするための複数のセンサーから識別されたセンサーを選択するように構成されたセンサーセレクターユニット(sensor selector unit)も含む。その上、コアプロセッサーは、ルールフォーミュレーターユニット(rule formulator unit)によって生成された1つまたは複数のルールに基づいて、識別された対象を検出するのに使用できる分類子(classifier;クラシファイヤ)を識別するように構成されたAIエンジンも含み、ルールフォーミュレーターユニットからの1つまたは複数のルールにおける優位物体(dominant object)および劣位物体(subordinate object)は、AIエンジンによる分類子の選択のための識別子としての機能を果たし、識別された分類子を、利用可能な物体分類子(object classifier)および活動分類子(activity classifier)のバンクから選択し、選択された分類子を用いて、選択されたセンサーによってキャプチャされたデータを処理し、プロセス並列化システムのAIエンジン内で、受信したインサイト要求にて識別された対象、演算子、修飾子、およびリンクに従って、エキスパートシステムの1つまたは複数のルール(複数可)を構成し、エキスパートシステムルールを用いて、選択された分類子からの出力を処理する。そのうえ、コアプロセッサーは、エキスパートシステムルールを用いて処理することによってAIエンジンから取得され、選択された分類子の出力を用いて、IDP(insight data packet)をコンパイルし、IDPを複数のクライアントシステムに配給するように構成されたIDPフォーミュレーターユニットも含む。
【0004】
本開示の別の様相では、プロセス並列化システムを用いるプロセス並列化の方法が提供さ れる。方法は、プロセス並列化システムの複数のクライアントシステムのうちの1つからインサイト要求を受信することを含む。さらに方法は、受信したインサイト要求を分析して、その中の対象、演算子、修飾子、およびリンクを識別することを含む。さらに言えば、さらに方法は、識別された対象に対応する測定変数をキャプチャするのに必要なセンサーおよびロケーションを識別することも含む。その上、さらに方法は、利用可能なセンサーのバンクから識別されたセンサーを選択し、選択されたセンサーによって入手されたデータをキャプチャすることも含む。さらに加えて、方法は、識別された対象を検出するのに使用できる分類子を識別し、利用可能な物体分類子および活動分類子のバンクから識別された分類子を選択することを含む。さらに言えば、さらに方法は、選択された分類子を用いて、選択されたセンサーによってキャプチャされたデータを処理することも含む。その上、さらに方法は、受信したインサイト要求の識別された対象、演算子、修飾子、およびリンクに従って、プロセス並列化システムのAIエンジン内で、エキスパートシステムのルール(複数可)を構成することと、エキスパートシステムルールを用いて、選択された分類子からの出力を処理することとを含む。そのうえ、さらに方法は、エキスパートシステムルールを用いて処理することから取得された、選択された分類子の出力を用いてIDPをコンパイルし、プロセス並列化システムの複数のクライアントシステムにIDPを配給することも含む。
【0005】
本開示のさらに別の様相では、本明細書に開示される態様は、プロセッサーによって実行されると、プロセッサーに本明細書に開示されるプロセス並列化の方法を行わせるコンピュータ実行可能命令を格納する非一時的なコンピューター読取り可能媒体にも向けられる。
【0006】
本開示の特徴が、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本開示の範囲から逸脱することなく、種々の組み合わせに組み合わされることがあるに敏感であることは、正しく理解されるだろう。
【0007】
上の発明の概要は、例示的な態様に関する後続の詳細な説明も同様に、添付の図面と共に読まれるとき、より良く理解される。本開示を例示する目的のために、本開示の典型的な構築が図面に示される。しかしながら、本開示は、本明細書に開示された特定の方法および有用性に限定されない。そのうえ、当業者であれば、図面が、割合に応じて大きさを調整されないことが理解されるだろう。可能であればどこでも、同様の要素は、等しい符号により示される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の一態様に係るプロセス並列化システムの概略図である。
【
図2】本開示の一態様に係る
図1のプロセス並列化システムに関するコアプロセッサーの概略図である。
【
図3】本開示の一態様に係る
図2に示されるコアプロセッサーのクエリプロセッサー内のルールフォーミュレーターのデータベースを描く概略図である。
【
図4】本開示の一態様に係る
図2からのプロセス並列化システムに関するコアプロセッサーにおけるAIエンジンの概略図である。
【
図5】本開示の一態様に係るプロセス並列化のための方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面において、下線を引かれた数は、下線を引かれた数が位置される項目、または下線が引かれた数が隣り合った項目を表すのに採用される。下線が引かれていない数は、下線が引かれていない数と項目とをリンクさせる線により識別される項目に関する。数が下線が引かれず、関連する矢印により添えられていると、下線が引かれていない数は、矢印が指し示す一般的な項目を識別するのに用いられる。
【0010】
後続の詳細な説明は、実装されることが可能である本開示の態様およびやり方を例示する。本開示を実行することに関するベストモードが開示されているが、当業者であれば、本開示を実行するまたは実践するための他の態様も可能であることを認めるだろう。
【0011】
本発明は、AI資産の再利用および再構成のためのメカニズム、およびAIの専門知識の複数のユーザーによるAIソリューションへのアクセスを提供することによって、利用可能なAI専門知識のパイプラインとAIソリューションの需要との間のギャップが拡大していることに関する問題に取り組む。
【0012】
図1を参照すると、本開示の一態様に係るプロセス並列化システム10が描かれている。プロセス並列化システム10は、複数のセンサー14a、14b、14c、14d、14e、および14fと通信可能に結合されたコアプロセッサー12を含む。コアプロセッサー12はさらに、データパケット配信システム16と通信可能に結合され、対応する二方向アプリケーションプログラミングインターフェース(API)20a、20b、および20cを介して複数のクライアントシステム18a、18b、および18cと結合される。
【0013】
センサー14a、14b、14c、14d、14e、および14fは、たとえばビデオカメラ、温度センサー、重量計、圧力センサー、湿度センサーなどの物理センサー、たとえばpHセンサー、二酸化炭素センサーなどの化学センサー、およびたとえばグルコースセンサー、病原体センサーなどの生物/生化学センサーを限定せずに含むあらゆるセンシングデバイスまたはモニタリングデバイスを含む。例えば、レジエリア(checkout area)を含む観察シーンは、レジエリアが各ビデオカメラの視野内に配置されるように、レジエリアに関して予め定義された位置に取り付けられた1つまたは複数のビデオカメラによって監視されることがある。同様に、立って入れる大きさの冷蔵室を含む観察シーンは、予め定義されている位置に取り付けられ、冷蔵室の温度の変化を検出する温度センサーと、冷蔵室の開口部/入口の予め定義されている位置に取り付けられ、人物および/または物品の動きを検出するビデオカメラとを含むことがある。
【0014】
当業者は、上述したセンサーが例示の目的のためだけに提供されていることを理解するだろう。特に、当業者は、本開示のプロセス並列化システム10が上述したセンサーに限定されないことを認めるだろう。それどころか、本開示のプロセス並列化システム10は、観察されるシステムの物理的、化学的、および/または生物学的な属性の変化を検出する性能がある他のタイプのセンシングデバイスに、同様に、および/または同等に使用できる。
【0015】
図1とともに
図2を参照すると、コアプロセッサー12は、人工知能(AI)エンジン24、センサーセレクターユニット26、およびレコードフォーミュレーションユニット(record formulation unit)28と通信可能に結合されたクエリプロセッサー22を含む。クエリプロセッサー22は、セマンティックアナライサー30、ルールフォーミュレーターユニット32、およびセンサーアイデンティファーユニット34を含む。
【0016】
コアプロセッサー12は、クエリプロセッサー22を介してクライアントシステム18a、18b、および18cからの要求データパケット(RDP;handle request data packet)を受信し扱うように構成される。RDPは、ユーザー指定の観察シーンに関するユーザー指定のインサイトの要求を含む。インサイトは、観察シーンから収集されたセンサーデータから導出される観察シーンの高レベルな理解に関する。高レベル理解の範囲およびパラメーターは、受信した要求にて設定された基準から確立され、基準は、アプリケーションドメイン、アプリケーションドメイン内またはトレンド内で起こる、または従うと予期される習慣のおよび一般的なまたは特定の実践に関する予備知識、関係するアプリケーションドメインにおける観察シーンに関するセンサーデータのタイプおよび利用可能性を制限せずに含むことがある。
【0017】
小売りの環境を例に取ろう。セルフレジストア(SCO;self-checkout store)ノンスキャン(non-scan)イベントは、セルフレジにおいて品物をスキャンしているように見える顧客が、実際には品物のバーコードを覆って、ないしはほかの方法により品物をセルフレジスキャナーの周りに移動させて、品物がセルフレジにより登録されないことに帰着するという1つである。SCOウォークスルー(walk-through)イベントは、セルフレジにいる顧客が、カゴまたはカートの中の品物のうちの1つまたは複数を、最大全部まで、スキャンするのに失敗し、結果として支払っていないカゴまたはカートの中の品物を有してセルフレジを出るという1つである。
【0018】
小売り事業者は、「現地時間午後4時から午後9時までの間に、地理的ゾーン1において、店舗の出口の最も近くに設けられたセルフレジにて起こるSCOノンスキャンイベントの数」に関する第1のクエリを介して、第1のインサイトを要求することがある。さらに加えて、またはオプションとして、小売り事業者は、「現地時間午後4時から午後9時までの間に、地理的ゾーン1において、店舗の出口の最も近くに設けられたセルフレジにて起こる、ベビーフード製品を含むSCOノンスキャンイベントの数」に関する第2のインサイトを要求することがある。さらに言えば、さらに加えて、またはオプションとして、小売り事業者は、「SCOウォークスルーイベントに含まれる人物が、現地時間午後4時から午後9時までの時間の間に、支払っていない品物を有して、地理的エリア1において店舗を出ることに成功した事例の数」に関する第3のインサイトを要求することがある。
【0019】
本明細書において以後、容易な理解のために、プロセス並列化システム10の動作のやり方に対する説明は、上述した例示的なインサイト要求と共にされる。しかしながら、上述した例示的なインサイト要求が単に説明のために提供されていることは、特筆されるべきである。特に、当業者であれば、プロセス並列化システム10は、本明細書に開示された例示的なインサイト要求のみに単に答えることに限定されないことを認めるだろう。実際、本開示のプロセス並列化システム10は、与えられたアプリケーションドメインに関してユーザーにより定式化されることがあるどんなタイプのインサイト要求にでも答えるのに使用できる。
【0020】
インサイト要求は、自然言語におけるRDPにて定式化されることがある。さらに加えて、またはオプションとして、インサイト要求は、PEG (parsing expression grammar)、リンクグラマー(link grammar)、およびTDPL(top-down parsing language)を含む、既知の構文解析シンタックス(parsing syntax)および文法に従って確立された、定められたフォーマットにて定式化されることがある。当業者であれば、上述の構文解析言語および文法は、単なる例示であり、これゆえに、本開示の非限定であることを認めるだろう。特に、当業者は、本開示のプロセス並列化システム10が構文解析言語および文法に限定されないことを認めるだろう。それどころか、本開示のプロセス並列化システム10は、ユーザーのインサイト要求をコンピューター理解可能な(computer-understandable)かたちにて表現する性能があることとして当技術分野において知られているあらゆる構文解析言語および文法により使用できる。
【0021】
さらに言えば、インサイト要求は、表示された物体、演算子、修飾子のバンクからの要求のための物体、演算子、修飾子の選択としてユーザーによって定式化されることがあることによって、ユーザーは、構文解析言語、文法、または形式論理表現の知識または経験を含む、事前のプログラミングの知識または経験を持つ必要がなくなる。
【0022】
RDPはまた、要求データパケットの発信元であるクライアントシステム18a、18b、および18cの識別子と、クエリに応答して生成されたインサイトがプロセス並列化システム10の残りのクライアントシステム18a、18b、および18cと共有されるかどうか、またはインサイトがRDPの発信元であるクライアントシステム18a、18b、および18cのうちの特定のクライアントシステムにのみアクセス可能であるべきかのインジケータとを含む。上に述べた小売りSCO店舗のシナリオを例に取ると、与えられた小売業者は、店舗の中で起こるSCOノンスキャンイベントまたはSCOウォークスルーイベントについて競合他社に知られたくないことがある。対照的に、たとえば「A公園で犬の散歩をし、赤いバラの匂いを嗅ぐ人の数」など、公共スペースについてのクエリを例に取ろう。今述べた場合では、インサイト要求に対する応答を共有することは公共の利益になることがあるため、応答はプロセス並列化システム10のすべてのクライアントシステム18a、18b、および18cと共有されるかもしれない。
【0023】
クエリプロセッサー22は、セマンティックアナライサー30を介して、受信したRDPからインサイト要求を受信するように構成される。セマンティックアナライサー30は、受信したインサイト要求をセマンティックに分析し、優位対象(dominant subject)(複数可)および劣位対象(subordinate subject)(複数可)、およびそれらの間の接続を識別するように構成される。セマンティックアナライサー30は、さらに、受信したインサイト要求から、優位対象(複数可)および劣位対象(複数可)に関連付けられたロケーション(複数可)を識別するように構成される。
【0024】
要求されたインサイトの第1の例を、すなわち、「現地時間午後4時から9時までの間に、地理的ゾーン1において、店舗の出口に最も近いセルフレジで起こるSCOノンスキャンイベントの数」を取り上げよう。今述べた例の優位対象は、SCOノンスキャンイベントである。優位対象に関連付けられたロケーションは、店の出口に最も近いレジである。
【0025】
同様に、要求されたインサイトの第2の例を、すなわち、「現地時間午後4時から午後9時までの間に、地理的ゾーン1において、店舗の出口の最も近くに設けられたセルフレジで起こる、ベビーフード製品を含むSCOノンスキャンイベントの数」を取り上げよう。要求されたインサイトの優位対象は、SCOノンスキャンイベントであり、劣位対象は、ベビーフード製品である。優位対象に関連付けられたロケーションは、店の出口に最も近いレジである。今述べた例では、劣位対象に関連付けられたロケーションは、優位対象と同じである。しかしながら、当業者であれば、受信したインサイト要求の定式化によっては、劣位対象に関連付けられたロケーションが、優位対象に関連付けられたロケーションと異なることがあることを理解するだろう。
【0026】
同様に、要求されたインサイトの第3の例を、すなわち、「SCOウォークスルーイベントに含まれる人物が、現地時間の午後4時から午後9時までの時間の間に、支払っていない品物を有して、地理的エリア1において店舗を出ることに成功した事例の数」を取り上げよう。今述べた例では、第1の優位対象は「SCOウォークスルーイベント」であり、第2の優位対象は「去る人物」である。第2の優位対象は、去ることまたは出ることが店舗出口からであるという地理的要件による制限に従う。SCOウォークスルーイベントは人物によって行われるため、今述べた例では、第1の優位対象と修飾される第2の優位対象との間のリンクは、SCOウォークスルーイベントと店舗出口を去ることとの両方に含まれる人物である。言い換えれば、本例では、同一人物が、SCOウォークスルーイベントと店舗出口を去るときとの両方に含まれなければならない。第1の優位対象および修飾される第2の優位対象に関連付けられたロケーションは、それぞれ、店舗の出口に最も近いレジおよび店舗の出口である。異なるロケーションの同一人物の検出は、のちに述べられるように、再認識(re-identification)アルゴリズムによって行われる。
【0027】
セマンティックアナライサー30は、識別された優位対象(複数可)(および/または修飾された優位対象(複数可))、および識別された劣位対象(複数可)(および/または修飾される劣位対象(複数可))、およびそれらの間の接続をセンサーアイデンティファーユニット34に送信するように構成される。セマンティックアナライサー30は、さらに、優位対象(複数可)および劣位対象(複数可)(および/または修飾される優位対象(複数可)および劣位対象(複数可))に関連付けられたロケーション(複数可)をセンサーアイデンティファーユニット34に送信するように構成される。
【0028】
センサーアイデンティファーユニット34は、受信したインサイト要求から識別された優位対象(複数可)、劣位対象(複数可)(および/または修飾される優位対象(複数可)および劣位対象(複数可))、およびそれらの間の接続を受信するように構成される。センサーアイデンティファーユニット34は、さらに、優位対象(複数可)および劣位対象(複数可)(および/または修飾される優位対象(複数可)および劣位対象(複数可))に関連付けられたロケーション(複数可)を受信するように構成される。センサーアイデンティファーユニット34は、さらに、受信した優位対象(複数可)、劣位対象(複数可)(および/または修飾される優位対象(複数可)および劣位対象(複数可))、それらの間の接続、および優位対象(複数可)および劣位対象(複数可)(および/または修飾される優位対象(複数可)および劣位対象(複数可))に関連付けられたロケーション(複数可)から、測定変数および対応する測定ロケーションを確立するように構成される。
【0029】
要求されたインサイトの第1の例を、すなわち、「現地時間午後4時から9時までの間に、地理的ゾーン1において、店舗の出口に最も近いセルフレジで起こるSCOノンスキャンイベントの数」を取り上げよう。SCOノンスキャンイベントの検出は、セルフレジでの顧客の活動をキャプチャしたビデオ映像の、セルフレジにより登録された商品のログとの比較によってなされることがある。ゆえに、今述べた例では優位対象を検出するのに必要な測定変数は、ビデオカメラ(複数可)によりキャプチャされたビデオ映像と、セルフレジからのトランザクションログとである。測定変数に対応する測定ロケーションは、店舗出口に最も近いセルフレジと、キャプチャされたビデオ映像にてレジが見えるように、レジに十分に近接したロケーションである。
【0030】
要求されたインサイトの第2の例を、すなわち、「現地時間午後4時から午後9時までの間に、地理的ゾーン1において、店舗の出口の最も近くに設けられたセルフレジで起こる、ベビーフード製品を含むSCOノンスキャンイベントの数」を取り上げよう。今述べた例では優位対象を検出するのに必要な測定変数は、ビデオカメラ(複数可)によりキャプチャされたビデオ映像と、セルフレジからのトランザクションログとである。測定変数に対応する測定ロケーションは、店舗出口に最も近いセルフレジと、キャプチャされたビデオ映像にてレジが見えるように、レジに十分に近接したロケーションである。今述べた例では、劣位対象を検出するのに必要な測定変数は、ビデオカメラ(複数可)によりキャプチャされたビデオ映像と、セルフレジからのトランザクションログとである。測定変数に対応する測定ロケーションは、店舗出口に最も近いセルフレジと、キャプチャされたビデオ映像にてベビーフード製品が見えるように、セルフレジでのベビーフード製品に十分に近接しロケーションである。
【0031】
同様に、要求されたインサイトの第3の例を、すなわち、「SCOウォークスルーイベントに含まれる人物が、現地時間の午後4時から午後9時までの時間の間に、支払っていない品物を有して、地理的エリア1において店舗を出ることに成功した事例の数」を取り上げよう。SCOウォークスルーイベントの検出は、セルフレジの顧客のカートまたはカゴをキャプチャしたビデオ映像と、セルフレジにより登録された商品のログとの比較によってなされることがある。同様に、店舗出口を去る人物の検出は、店舗出口のキャプチャされたビデオ映像の分析を通じてなされることがある。ゆえに、今述べた例では、第1の優位対象および修飾される第2の優位対象を検出するのに必要な測定変数は、ビデオカメラによりキャプチャされたビデオ映像と、セルフレジからのトランザクションログとである。測定変数に対応する測定ロケーションは、店舗出口に最も近いセルフレジ、レジ横のカートおよびカゴがそこからキャプチャされたビデオ映像にて見えるように、レジに十分に近接した第1のロケーションと、出口およびそこを通過するカートがそこからキャプチャされたビデオ映像にて見えるような、店舗出口に十分に近接した第2のロケーションとである。
【0032】
今述べた例では、第1の優位対象と修飾される第2の優位対象との間のリンクは、SCOウォークスルーイベントと店舗出口を去ることとの両方に含まれる人物である。今述べたリンクを検出するのに必要な測定変数は、店舗出口に最も近いセルフレジでの人物のビデオ映像と、店舗出口を横切る人物のビデオ映像とである。測定変数に対応する測定ロケーションは、レジでの人物の識別特徴のキャプチャを可能にするようにレジに十分に近接したロケーションと、店舗出口を横切る人物の識別特徴のキャプチャを可能にするように店舗出口に十分に近接したロケーションでとある。
【0033】
センサーアイデンティファーユニット34は、測定変数および測定ロケーションを用いて、要求されたインサイトを提供するために出力が必要とされるセンサー14a~14fの1つまたは複数を識別するように構成される。センサーアイデンティファーユニット34はさらに、識別されたセンサー(複数可)の識別子(複数可)(Sensor_ID)をセンサーセレクターユニット26に送信するように構成される。センサーセレクターユニット26の動作は、のちに述べられるだろう。
【0034】
セマンティックアナライサー30は、受信したインサイト要求の優位対象(複数可)に関連付けられた時間的、さらに地理的、および/または他の属性を識別するように、さらに構成される。要求されたインサイト「現地時間午後4時から午後9時までの間に、地理的ゾーン1において、店舗の出口に最も近いセルフレジで起こるSCOノンスキャンイベントの数」の第1の例を取り上げると、識別された優位対象に関連付けられた時間属性は、現地時間午後4時から午後9時までの間の期間である。同様に、識別された優位対象に関連付けられた地理的属性および/または他のさらなる属性は、地理的ゾーン1である。同様に、要求されたインサイト「SCOウォークスルーイベントに含まれる人物が、現地時間午後4時から午後9時までの時間の間に、支払っていない品物を有して、地理的ゾーン1において店舗を出ることに成功した事例の数」の第2の例を取り上げると、識別された第1および第2の優位対象に関連付けられた時間的属性は、現地時間午後4時から午後9時までの期間である。同様に、識別された第1および第2の優位対象に関連付けられた地理的および/または他のさらなる属性は、地理的ゾーン1である。
【0035】
セマンティックアナライサー30は、識別された優位対象(複数可)、劣位対象(複数可)、およびそれらの間のリンク、ならびに受信したインサイト要求の識別された時間的、地理的、および/または他のさらなる属性を、ルールフォーミュレーターユニット32に送信するように構成される。
【0036】
図3を参照すると、ルールフォーミュレーターユニット32は、受信したインサイト要求の優位対象(複数可)および劣位対象(複数可)に対応する測定値に対して操作可能な数および統計の演算子54の1つまたは複数のデータベースを含む。ルールフォーミュレーターユニット32は、優位対象(dominant subject)(複数可)、劣位対象(subordinate subject)(複数可)52(複数可)、およびそれらの間のリンク(複数可)58に対応する測定値に対して操作可能な論理演算子54の少なくとも1つのデータベースをさらに含む。
【0037】
ルールフォーミュレーターユニット32は、受信したインサイト要求を分析し、受信したインサイト要求の必要とされる結果のインジケータ(複数可)の存在、ならびに優位対象(複数可)、劣位対象(複数可)、および必要とされる結果の接続を検出するように構成される。ルールフォーミュレーターユニット32は、そのデータベース54から、必要とされる結果のインジケータ(複数可)に対応する、または関連付けられた演算子を選択するように適合される。ルールフォーミュレーターユニット32は、受信したインサイト要求を分析して、優位対象(複数可)52、劣位対象(複数可)52、およびそれらの間のリンク58の修飾子(複数可)56の存在を検出するように適合される。ルールフォーミュレーターユニット32は、データベース54から、受信したインサイト要求における修飾子の表現に従って、検出された修飾子56に対応する演算子を選択するように適合される。
【0038】
ルールフォーミュレーターユニット32は、さらに、検索された演算子54、検索された修飾子56、受信された優位対象および劣位対象52、およびそれらの間のリンク58、ならびに受信されたインサイト要求の時間的、地理的および/または他のさらなる属性を、セマンティックアナライサー30によって提供された受信されたインサイト要求の意味論理に従うルール50に組み立てるように構成される。具体的には、ルールは、例えば、線形表現または決定木構造として定式化されるかもしれない、および、ルールからの結果出力は、数、グラフ、テキストまたはブールであり得る。
【0039】
要求されたインサイトの第1の例を、すなわち、「現地時間午後4時から9時までの間に、地理的ゾーン1において、店舗の出口に最も近いセルフレジで起こるSCOノンスキャンイベントの数」を取り上げよう。今述べた例では、必要とされる結果のインジケータは、優位物体(すなわちSCOノンスキャンイベント)の「数」である。ゆえに、今述べたインジケータに対応する演算子は、和演算子(summation operator)である。今述べた例における優位対象の修飾子は、要求されたインサイトのさらなる地理的および時間的属性に関連付けられた制限である。ゆえに、本例における修飾子に対応する演算子は、論理的な「AND」関数である。したがって、今述べた例のルールは次のように表現されるかもしれない。
【0040】
【0041】
今述べたルールにおいて、yは出力であり、xは測定値であり、NSEは検出されたノンスキャンイベントであり、 Geo()は地理的依存関係であり、g1は地理的ゾーン1であり、BT()は時間的依存関係であり、指定された2つの時刻の間の期間を示し、t1は現地時間の午後4時であり、t2は現地時間の午後9時である。
【0042】
要求されたインサイトの第2の例を、すなわち、「現地時間午後4時から午後9時までの間に、地理的ゾーン1において、店舗の出口の最も近くに設けられたセルフレジで起こる、ベビーフード製品を含むSCOノンスキャンイベントの数」を取り上げよう。
【0043】
今述べた例では演算子は、第1の例と同じである。しかしながら、修飾子は、追加の要素を、すなわち検出された劣位対象の存在を含む。したがって、今述べた例のルールは次のように表されるかもしれない。
【0044】
【0045】
今述べたルールでは、パラメーターy、x、NSE、Geo()、g1、BT()、t1は、式(1)と同じであり、Objは、劣位物体(すなわちベビーフード製品)の検出である。
【0046】
要求されたインサイトの第3の例を、すなわち、「SCOウォークスルーイベントに含まれる人物が、現地時間の午後4時から午後9時までの間に、支払っていない品物を有して、地理的エリア1において、店舗を出ることに成功した事例の数」を取り上げよう。今述べた例では、必要とされる結果のインジケータは、去ることが店舗出口からであることによって修飾される第2の優位物体(すなわち、退出する人物)の数とリンクされた第1の優位物体(すなわち、SCOウォークスルーイベント)の「数」である。ゆえに、今述べたインジケータに対応する演算子は、和演算子(summation operator)である。第1の優位物体と第2の優位物体とのリンクは、SCOウォークスルーイベントと店舗出口から去ることとの両方に含まれる同一人物再認識(reidentification)である。今述べた例では、第2の優位対象の修飾子は、去ることが店舗出口からであるという地理的要件である。今述べた例では、リンクされた第1の優位対象および修飾される第2の優位対象の修飾子は、要求されたインサイトのさらなる地理的および時間的属性に関連付けられた制限である。ゆえに、本例における修飾子に対応する演算子は、論理的な「AND」関数である。したがって、今述べた例のルールは次のように表現されるかもしれない。
【0047】
【0048】
今述べたルールでは、yは出力であり、x1およびx2は、それぞれ、第1の優位対象および第2の優位対象に関連付けられた測定値である。SWTは検出されたSCOウォークスルーイベントであり、Geo()は地理的依存関係であり、Exitは店舗出口であり、g1は地理的ゾーン1である。ReIDは、検出された人物の再識別である。BT()は、指定された2つの時刻の間の期間を示す時間依存関係であり、t1は現地時間の午後4時であり、t2は現地時間の午後9時である。
【0049】
当業者は、受信したユーザーインサイト要求、および対応するルールの定式化に関する上の例が、説明の目的のためだけに提供されることを理解するだろう。特に、当業者は、本開示のプロセス並列化システム10が例に限定されないことを理解するだろう。それどころか、本開示のプロセス並列化システム10は、インサイト要求への回答において適切な応答を生成することを可能にするために、観察シーンからの変数の測定の選択および処理を可能にするために、受信したインサイト要求の表現に適したどんな定式化でも実装するのに使用できる。
【0050】
図2に戻ると、ルールフォーミュレーターユニット32は、生成されたルール(複数可)をAIエンジン24に送信するように構成される。のちに述べられるように、ルールフォーミュレーターユニット32からのルールにおける優位物体および劣位物体は、AIエンジン24における分類子(図示せず)の選択のために用いられる識別子である、および、ルール自体は、AIエンジン24のボディエキスパートシステムルール(図示せず)の一部を形成する。セマンティックアナライサー30はさらに、受信したインサイト要求に文脈情報が、もし存在しているならば、検出し識別するように構成される。セマンティックアナライサー30は、のちに述べられるように、分類子からの出力を解釈するときの使用のために、識別された文脈情報をAIエンジン24に送信するように構成される。
【0051】
センサーセレクター26は、センサーアイデンティファーユニット34から受信した識別子に従って、1つまたは複数のセンサー14a~14fからの出力を選択し組み合わせるように構成される。具体的には、
図1とともに
図2を参照すると、センサー14a、14b、14c、14d、14e、および14fからの出力は、対応するセンサーファミリF1、F2、およびF3を形成するために、異なる構成可能な組み合わせにクラスタリングされることがある。本例では、センサー 14a、14b、および14c からの出力は、センサーファミリ F1に組み合わされる。同様に、センサー14cおよび14dからの出力は、センサーファミリF2に組み合わされる。さらに言えば、センサー14eおよび14fからの出力は、センサーファミリF3に組み合わされる。単一のセンサーからの出力は、1つまたは複数のセンサーファミリに含まれることがある。例えば、センサー14cからの出力は、センサーファミリF1およびセンサーファミリF2に含まれる。対照的に、センサー14aからの出力は、センサーファミリF1にのみ含まれる。
【0052】
センサー14からの出力は、センサータイプに応じてセンサーファミリに組み合わされることがある。例えば、第1のセンサーファミリは複数の温度センサーからの出力を含むことがある、および、第2のセンサーファミリは複数の圧力センサーからの出力を含むことがある。同様に、センサーからの出力は、アプリケーションドメインに従ってセンサーファミリに組み合わされることがある。例えば、第1のセンサーファミリは、レジエリアに取り付けられた複数のビデオカメラからの出力を含むことがある、および、第2のセンサーファミリは、キッチンエリアに取り付けられた複数のビデオカメラからの出力を含むことがある。
【0053】
代わりに、センサーからの出力は、検出されることになる出来事のカテゴリーに従ってセンサーファミリに組み合わされることがある。例えば、第1のセンサーファミリは、レジで商品がスキャンされないイベントの発生を検出するように配置された複数のビデオカメラからの出力を含むことがある、および、第2のセンサーファミリは、キッチンの床の上への食品の落下を検出するように配置された複数のビデオカメラからの出力を含むことがある。さらに代わりに、センサーからの出力は、たとえば各センサーのロケーションおよび対応するセンサータイプなど、複数の基準の組み合わせ、すなわち複数の組み合わせ基準に従ってセンサーファミリに組み合わされることがある。例えば、センサーファミリは、指定された地理的エリアの中の小売り店舗から入口/出口に最も近いレジエリアに取り付けられたすべてのビデオカメラからの出力を含む。
【0054】
当業者は、上述したセンサーファミリの数および組み立てが、説明の目的のためだけに提供されていることを理解するだろう。特に、当業者は、本開示のプロセス並列化システム10が、センサーファミリの上述した数および組み立てに決して限定されないことを認めるだろう。それどころか、本開示のプロセス並列化システム10は、観察シーンを監視するために、クライアントシステム18a、18b、および/または18cに関連付けられたエンドユーザーまたはクライアントにより必要とされるセンサーファミリのどんな数、組み立て、および構成でも使用できる。
【0055】
前述に続けて、センサーセレクター26によって作成されたセンサーファミリF1、F2、F3の数および組み立ては、コアプロセッサー12のセンサーアイデンティファーユニット34によって、受信したインサイト要求から決定された測定変数および測定ロケーションにより決定される。事実上、センサーセレクター26は、センサー14a~14fからの出力の上にマスクを作成し、受信したインサイト要求の要件を満たすようにそれらを選択し組み合わせる。ゆえに、マスクは本質的に、受信したインサイト要求からルールフォーミュレーターユニット32によって導出されたルールの測定変数の表現である。
【0056】
要求されたインサイトの第1の例、すなわち「現地時間午後4時から午後9時までの間に、地理的ゾーン1において、店舗の出口に最も近いセルフレジで起こるSCOノンスキャンイベントの数」を取り上げると、センサーセレクター26によって選択されたセンサー(複数可)は、ビデオカメラ(複数可)によりキャプチャされたビデオ映像にレジが見えるように、店舗出口の最も近いレジに十分に近接して設けられたビデオカメラ(複数可)を含む。センサーセレクター26により選択されたセンサー(複数可)は、対応するレジのトランザクションログをさらに含む。
【0057】
同様に、要求されたインサイトの第2の例、すなわち「現地時間の午後4時から午後9時までの間に、地理的ゾーン1において、店舗の出口の最も近くに設けられたセルフレジで起こる、ベビーフード製品を含むSCOノンスキャンイベントの数」を取り上げると、センサーセレクター26により選択されたセンサー(複数可)は、ビデオカメラ(複数可)によりキャプチャされたビデオ映像に、レジおよびレジにあるベビーフード製品が見えるように、店舗出口に最も近いレジに十分に近接して設けられたビデオカメラ(複数可)を含む。センサーセレクター26により選択されたセンサー(複数可)は、対応するレジのトランザクションログをさらに含む。
【0058】
さらに言えば、要求されたインサイトの第3の例、すなわち「SCOウォークスルーイベントに含まれる人物が、現地時間の午後4時から午後9時までの時間の間に、支払っていない品物を有して、地理的エリア1において店舗を出ることに成功した事例の数」を例にとると、センサーセレクター26によって選択されるセンサーは、次を含む。
● レジならびにレジ横のカートおよび/またはカゴが、ビデオカメラ(複数可)によりキャプチャされたビデオ映像の中で見えるように、店舗出口に最も近いレジに十分に近接して設けられたビデオカメラ(複数可)、
● 出口およびそこを通過するカートが、ビデオカメラ(複数可)によりキャプチャされたビデオ映像の中で見えるように、店舗出口に十分に近接して設けられたビデオカメラ(複数可)、および
● 対応するレジのトランザクションログ。
【0059】
受信したインサイト要求の要件を満たす測定変数を生成するセンサーが利用できない場合には、のちに述べられるように、インサイト要求の発信元であるクライアントシステム18a、18b、または18cに対してダイアログデータパケット(DDP;dialogue data packet)が配給される。
【0060】
各センサーファミリF1、F2、F3からキャプチャされたデータのストリームは、AIエンジン24に送信される。言い換えれば、AIエンジン24は、センサーセレクター26によって作成されたセンサーファミリからの出力を受信するように構成される。
【0061】
図4を参照すると、AIエンジン24は、エキスパートシステムブロック44と通信可能に結合された物体検出ブロック40と活動検出ブロック42とを含む、および、物体検出ブロック40は、複数の物体認識エンジンODet
1、ODet
2、・・・、ODet
nを含む、および、活動検出ブロック42は、複数の活動認識エンジンADet
1、ADet
2、・・・、ADet
mを含む。
【0062】
物体認識エンジンODet1、ODet2、・・・、ODetnは、対応する複数の物体認識アルゴリズム(図示せず)を含む。一態様では、物体認識アルゴリズムは、アーキテクチャが実質的にYOLOv4(A Bochkovskiy,C-Y Wang and H-Y M Liao,2020 arXiv:2004.10934に記載されているように)またはEfficientDet(M. Tan, R. Pang and Q.V. Le,EfficientDet:Scalable and Efficient Object Detection,2020 IEEE/CVF Conference on Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR),Seattle,WA,USA,2020,pp.10778-10787に記載されているように)に基づくディープニューラルネットワークを含む。しかしながら、当業者は、物体認識ディープニューラルネットワークアーキテクチャが、例示の目的のためだけに提供されることを理解するだろう。特に、当業者は、本開示のプロセス並列化システム10がディープニューラルネットワークアーキテクチャに限定されないことを理解するだろう。それどころか、本開示のプロセス並列化システム10は、画像またはビデオフレームにおける特定物体の検出/認識および分類に適したどんな物体認識アーキテクチャおよび/または訓練アルゴリズムでも使用できる。
【0063】
物体は、人物、車両、パレット、食品、またはオペレーターにより指定されているような他の人工物を含む。当業者は、上述した物体が単に自然な例示であり、したがって、本明細書において説明の目的のためだけに提供されていることを理解するだろう。特に、当業者は、本開示のプロセス並列化システム10が、物体の検出のみに限定されないことを理解するだろう。それどころか、本開示のプロセス並列化システム10は、画像またはビデオフレーム内のどんなタイプの特定物体の存在を検出し、認識するのに使用できる。
【0064】
活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmは、対応する複数の活動認識アルゴリズム(図示せず)を含む。例えば、活動認識アルゴリズムは、米国特許第10,937,185号に記載されているように、キャプチャされたビデオストリームにて検出された人物の関節のある人体のポーズの変化を検出することがある。ポーズ検出のための別の適したメカニズムは、たとえばArtacho, B. and Savakis, A.,2020に開示されているなど、UniPoseニューラルネットワークアーキテクチャを用いることである。UniPose:単一画像およびビデオにおける統一的な人物の姿勢推定.arXivプレプリント arXiv:2001.08095。今述べたニューラルネットワークは、関節の動きを推定する際に時間的要素を考慮できるように、過去の情報を使用する。今述べたネットワークは、ブレとオクルージョンも考慮する。次に検出されたポーズの変化は、たとえば曲げる、伸ばす、走る、ならびに他に普通に知られている人間により行われることになる当技術分野にて知られている、普通に知られている姿勢およびポーズなど、指定された動作と相関される。
【0065】
当業者は、上述した姿勢検出アルゴリズムが説明の目的のためだけに提供されていることを理解するだろう。特に、当業者は、本開示のプロセス並列化システム10が姿勢検出アルゴリズムに限定されないことを理解するだろう。それどころか、本開示のプロセス並列化システム10は、物体、特に、観察シーンのキャプチャされたビデオ映像において検出された、例えば、人間および/または動物などの生きている物体の検出および分類に適した、あらゆるポーズ検出アーキテクチャおよび/またはトレーニングアルゴリズムにより使用できる。当業者は、検出されたポーズ変化から決定される上述した活動もまた、例示の目的のためだけに提供されていることをさらに理解するだろう。特に、当業者は、本開示のプロセス並列化システム10が、活動の検出に限定されないことを理解するだろう。それどころか、本開示のプロセス並列化システム10は、観察シーンのキャプチャされたビデオ映像において検出された人間および/または動物の検出されたポーズ変化と相関することがあるあらゆる指定された活動を検出するのに使用できる。
【0066】
物体認識エンジンODet1、ODet2、・・・、ODetnおよび活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmの物体認識アルゴリズム(図示せず)および活動認識アルゴリズム(図示せず)は、それぞれ、対応する訓練データデータベースDB1~DBpにハウジングされたデータにより訓練されることがあり、ただし、p≦m+nである。例えば、Uniposeネットワークのトレーニングは、Mykhaylo Andriluka, Leonid Pishchulin, Peter Gehler, and Bernt Schiele. 2d human pose estimation:New benchmark and state of the art analysis,In IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR),2014年6月に概説されているように、1つの構成により実装されることがある。
【0067】
訓練データデータベースDB1~DBpは、検出される物体および/または活動の過去の例を含む。例は、さまざまなセッティングおよび観察対象からキャプチャされたビデオ映像から入手される。例えば、屈伸活動を検出するために使用されるデータは、異なる性別、年齢、肌の色、全体的な体格の人物の例を含むことがある。いずれにせよ、訓練データデータベースDB1~DBpにおける例の組み立ては、異質性を改善し、訓練された物体認識エンジンODet1、ODet2、・・・、ODetnおよび活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・ADetmによって行われる検出における意図しないバイアスのリスクを低減するために、バランシングされる。一般化能力をさらに向上させるために、物体認識エンジンODet1、ODet2、・・・、ODetn、および活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetm、トレーニングデータデータベースDB1からDBpに含まれる例も、照明、風、および時間の経過とともに変化することがある当業者に既知の他の条件を含む様々な環境条件の下でキャプチャされる。訓練データデータベースDB1~DBpの最新性を維持するために、後述するように、センサー14a、14b、14c、14d、14eおよび14fによってキャプチャされたデータから、さらなる例がそこに追加されることがある。
【0068】
AIエンジン24はさらに、複数のコンテクスチュアライザーユニット(contextualiser unit)C1~Cqを含むことがある。コンテクスチュアライザーユニットC1~Cqは、観察シーン内で参加者が従う暗黙的にまたは明示的に明確なルールまたは習慣に関する、ユーザー提供の複数の文脈情報を含むことがある。例えば、コンテクスチュアライザーユニットC1~Cqは、セマンティックアナライサー30によって受信されたインサイト要求にて識別された、AIエンジン24に送信された文脈情報を含むことがある。文脈情報は、物体認識エンジンODet1、ODet2、・・・、ODetnおよび活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmによって検出された活動および/または物体の解釈を支援するために使用される。一態様では、文脈情報は、別段の指定がない限り、検出された活動をさらなる検討またはユーザーへの報告から除外するために用いられることがある。例えば、与えられた時間にコーヒーブレイクに出発することは、観察シーンでは、そこで働くすべての人に対し、一般的なことであるかもしれない。ゆえに、活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmによる、検出において、指定された時刻に出口に向かう観察シーンの人の動きの、検出された移動の原因は、発生がユーザーに関心のないことがある習慣的なコーヒーブレイクにあると推論されることが可能である。
【0069】
他の態様では、文脈情報は、より詳細な更なる分析またはユーザーへの報告のために、検出された特定の活動を強調するために使用されることがある。前の例を用いると、他の人がそこで働いていない観察シーンへの第1の人物の再入場の検出、および第1の人物による他の人の私物の扱いは、さらなる分析を必要とする関心事に関する要因であり得る。
【0070】
当業者は、上述したシナリオおよび関連した文脈上の解釈および結果が例示の目的のためだけにされていることを理解するだろう。特に、当業者は、本開示のプロセス並列化システム10が、これらのシナリオおよび関連する文脈上の解釈および結果に限定されないことを理解するだろう。それどころか、本開示のプロセス並列化システム10は、物体認識エンジンODet1、ODet2、・・・、ODetnおよび活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmによって検出された活動および/または物体の解釈を容易にするために、ユーザーによって提供されるようなあらゆるタイプのシナリオおよび関連する文脈上の解釈および結果により使用できる。
【0071】
AIエンジン24は、さらに、複数のエキスパートシステムES1~ESsを含むエキスパートシステムブロック44を含む。エキスパートシステムES1~ESsは、複数の物体認識エンジンODet1,ODet2,・・・,ODetnおよび複数の活動認識エンジンADet1,ADet2,・・・,ADetmと通信可能に結合されている。エキスパートシステムES1~ESsは、ルールフォーミュレーターユニット32から受信される1つまたは複数のルールを含む。具体的には、エキスパートシステムブロック44からのエキスパートシステムは、物体検出ブロック40および/または活動検出ブロック42から選択される物体認識エンジンODet1、ODet2、・・・、ODetnおよび/または活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmのうちの1つまたは複数からの出力を処理するように構成される。選択される物体認識エンジン(複数可)および活動認識エンジン(複数可)は、エキスパートシステム44のルールにて指定された優位対象および/または劣位対象に対応する。
【0072】
ゆえに、要求されたインサイトの第1の例、すなわち「現地時間午後4時から午後9時までの間に、地理的ゾーン1において、店舗の出口に最も近いセルフレジで起こるSCOノンスキャンイベントの数」に対して、対応するエキスパートシステムは、SCOノンスキャンイベントを検出するように訓練された活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmからの出力を受信するように構成される。活動認識エンジンからの出力は、次に応答して生成される。
(a) レジがビデオ映像に見えるように、店舗出口に最も近いレジに十分に近接して設けられたビデオカメラ(複数可)によってキャプチャされ、受信されたビデオ映像、および
(b) レジから受信したトランザクションログ。
【0073】
同様に、要求されたインサイトの第2の例を、すなわち、「現地時間午後4時から午後9時までの間に、地理的ゾーン1において、店舗の出口の最も近くに設けられたセルフレジで起こる、ベビーフード製品を含むSCOノンスキャンイベントの数」を取り上げよう。対応するエキスパートシステムは、SCOノンスキャンイベントを検出するように訓練された活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・ADetmからの出力を受信するように構成される。活動認識エンジンからの出力は、次に応答して生成される。
(a) レジおよびレジにあるベビーフード製品がビデオ映像で見えるようにする、店舗出口に最も近いレジに十分に近接して設けられたビデオカメラによってキャプチャされた、受信されたビデオ映像、および
(b) レジから受信したトランザクションログ。
【0074】
同様に、要求されたインサイトの第3の例を、すなわち、「SCOウォークスルーイベントに含まれる人物が、現地時間の午後4時から午後9時までの時間の間に、支払っていない品物を有して、地理的エリア1において店舗を出ることに成功した事例の数」を取り上げよう。対応するエキスパートシステムは、2つの活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmからの出力を受信するように構成される。それぞれ、SCOのウォークスルーイベントと人物が店を去ることとを検出するように訓練された第1の活動認識エンジンからの出力は、次に応答して生成される。
(a) レジならびにレジの横にあるカートおよび/またはカゴがビデオ映像に見えるように、店舗出口に最も近いレジに十分に近接して設けられたビデオカメラ(複数可)によってキャプチャされた、受信されたビデオ映像、および
(b) レジから受信したトランザクションログ。
【0075】
第2の活動認識エンジンからの出力は、出口とそこを通過するカートがビデオ映像で見えるように、店舗出口に十分に近接して設けられたビデオカメラ(複数可)によりキャプチャされた、受信されたビデオ映像に応答して生成される。
【0076】
このように、エキスパートシステムES1~ESsは、コンテクスチュアライザーユニットC1~Cqとまたは各々と通信可能に結合することもある。エキスパートシステムES1~ESsは、さらに、コンテクスチュアライザーユニットC1~Cqから受信したコンテキストデータ(contextual data)の1つまたは複数の品物に関連付けられた依存関係を含むことがある。
【0077】
エキスパートシステムルールは、含まれる個々の物体認識エンジンODet1、ODet2、・・・、ODetnと活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmとの出力の間のリンクを含むことがあり、リンクは、追加の分類子によって実行されることがある。前述の第3の例では、リンクは、同一人物がSCOウォークスルーと店舗出口を介して店舗を去ることとの両方に含まれることの再認識である。再識別動作は、標準的なResNetアーキテクチャまたはBN-Inceptionアーキテクチャによって実装された多損失動的トレーニングアプローチにおいて、コーストゥーファインピラミッドモデル(coarse-to-fine pyramid model)を採用することがある再識別エンジン(reidentification engine)(図示せず)によって実行される。代わりに、再認識エンジン(図示せず)は、SORTアルゴリズム(Bewley A, Ge Z., Ott L., Ramos F. and Upcroft B.,Simple Online and Realtime Tracking2016 IEEE International Conference on Image ProcESsing (ICIP),Phoenix,AZ,2016,pp.3464-3468に記載されているような)またはDeepSortアルゴリズム(Porrello A、Bergamini L. and Calderara S., Robust Re-identification by Multiple View Knowledge Distillation,Computer Vision,ECCV 2020, Springer International Publishing,European Conference on Computer Vision,Glasgow,2020年8月に記載されているような)を採用することがある。
【0078】
当業者は、上述した人物再認識アルゴリズムの例が例示の目的のためだけに提供されていることを理解するだろう。特に、当業者は、本開示のプロセス並列化システム10が、前述の人物再識別アルゴリズムの使用に決して限定されないことを認めるだろう。それどころか、本開示のプロセス並列化システム10は、個々の物体認識エンジンODet1、ODet2、・・・、ODetnの出力および個々の活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmとの間のリンクをサポートする性能があるあらゆる再識別アルゴリズムにより使用できる。同一人物、または受信したインサイト要求により指定された異なる活動または異なる地理的ロケーションの間を移動していることに含まれる物事を示す。
【0079】
さらに言えば、当業者は、個々の物体認識エンジンODet1、ODet2、・・・、ODetnの出力と活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmとの間のリンクが、再認識だけが唯一の方法ではないことも理解するだろう。与えられたエキスパートシステムルールは、実行されることがある。特に、当業者は、再認識に関する上記の議論が、前述の第3の例の説明を完了させるために提供されることを理解するだろう。ゆえに、上記の再識別に関する議論は、説明の目的のためだけに提供される。特に、当業者は、本開示のプロセス並列化システム10が、個々の物体認識エンジンODet1、ODet2、・・・、ODetnおよび個々の活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmの出力をリンクさせるための再識別の使用に決して限定されないことを認めるだろう。エキスパートシステムルールに含まれる。それどころか、本開示のプロセス並列化システム10は、個々の物体認識エンジンODet1、ODet2、・・・、ODetnおよび活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmの出力の時間的、地理的または状況的なリンキングをサポートすることがあるあらゆるアルゴリズムにより使用できる。受信したインサイト要求に詳述されているとおりに
今述べたようにして、AIエンジン12は、複数のクライアントシステム18a、18b、および18cから受信した要求を、次を通じて並列に処理するのに使用できる。
● 複数の物体認識エンジンおよび/または活動認識エンジンによる、測定センサーの異なる組み合わせおよび並べ替えによってキャプチャされた測定値の同時処理、
● 受信した各要求に従って構成された複数のエキスパートシステムルールによって、物体認識エンジンおよび/または活動認識エンジンの異なる組み合わせおよび並べ替えからの出力の同時使用。
【0080】
物体認識エンジンODet1、ODet2、・・・、ODetnまたは活動認識エンジンADet1、ADet2、・・・、ADetmのうちのいずれにより、受信したインサイト要求の優位対象または劣位対象を検出できないならば、物体検出ブロック40または活動検出ブロック42において、のちに述べられるように、インサイト要求の発信元であるクライアントシステム18a、18b、または18cにダイアログデータパケット(DDP)に対して配給される。
【0081】
図4と
図2を組み合わせると、AIエンジン24のエキスパートシステムブロック44からの出力は、インサイトデータパケット(IDP)フォーミュレーター(formulator)38に送信される。IDPフォーミュレーター38は、AIエンジン24における個々のエキスパートシステムから受信した出力と、エキスパートシステムのルールによって表現されたインサイト要求が発生したRDPとの間のリンクを確立するように構成される。
【0082】
具体的には、IDPフォーミュレーター38は、次からIDPをコンパイルするように構成される。
(a) 対応するエキスパートシステムからの出力、
(b) AIエンジン24において個々のエキスパートシステムの受信した出力、および
(c) 対応する要求データパケットRDPのクライアントシステム識別子およびプライバシーステータスインジケータに一致するタグ。
【0083】
具体的には、IDPは、IDPに対応する要求データパケットが、発信されたまたは発信されたところのクライアントシステム18a、18b、または18cを識別するクライアントシステム識別子タグを含む。IDPは、ブール値のプライバシータグも含み、0の値は、エキスパートシステムの出力が、プロセス並列化システム10のクライアントシステム18a、18b、および18cの残りと共有されることがあることを示す、および、1の値は、エキスパートシステムの出力が、要求データパケットが発信されたまたは発信されたところのクライアントシステム18a、18b、または18cによってのみアクセス可能であることを示す。
【0084】
個々のクライアントシステム18a、18b、および/または18cから受信したインサイト要求と、それらのインサイト要求から定式化されたルールとの監査および修正をのちにサポートするために、コアプロセッサー12は、受信したRDPの詳細をハウジングするように構成されたデータベース36を含む。
【0085】
図2と
図1を組み合わせると、IDPフォーミュレーター38により作成されるIDPがパケット配信システム16上に配給される。配給(issuance)は、特定の受信されたRDPに関係があるIDPの差し迫った配給に関するクライアントシステム18a、18b、および18cへ、事前に警告を提供するブロードキャスト配給されるパケット配信システム16によって先行させることがある。
【0086】
パケット配信システム16上に配給されると、IDPは、プロセス並列化システム10にサブスクライブされたすべてのクライアントシステム18a、18b、および18c(本明細書において以後、単に「クライアント」、「サブスクライブクライアント」、または「サブスクライブクライアントシステム」と呼び、同一の参照符号18a、18b、および18cを用いて示す)に配布される。二方向API 20a、20b、および20cは、クライアントシステムのプライバシータグおよび識別子タグの値に応じて、サブスクライブされたクライアントシステム18a、18b、18cに、IDPにアクセスすることを許可する。
【0087】
具体的には、IDPのプライバシータグが例えば0に評価される場合には、すべてのクライアントシステム18a、18b、および18cは、API20a、20b、および20cを通じてIDPにアクセスし、インサイトデータパケット(IDP)に含まれるエキスパートシステムからの出力を取得することがある。IDPのプライバシータグが例えば1に評価される場合には、インサイトデータパケット(IDP)のクライアント識別子タグは、サブスクライブクライアントシステム18a、18b、および18cのAPI20a、20b、および20cによって点検される。クライアント識別子タグとサブスクライブされたクライアントシステムの識別子との一致の場合には、サブスクライブされたクライアントシステムは、APIを通じてインサイトデータパケット(IDP)にアクセスし、IDPに含まれるエキスパートシステムからの出力を取得することがある。
【0088】
クライアントシステム18a、18b、および18cの間で循環されると、インサイトデータパケット(IDP)は、コアプロセッサー12に返され、オプションとして、IDPのタイムスタンプを調べることがある。タイムスタンプからの経過した時間が、予め構成されたしきい値未満であるならば、コアプロセッサー12はオプションとして、パケット配信システム16にてIDPを再配給することがある。そうでなければ、コアプロセッサー12は、オプションとして、IDPをデータベース36に格納することがある。
【0089】
コアプロセッサー12はまた、受信したインサイト要求の要件を満たす測定変数を生成するセンサーが利用できない場合には、または受信したインサイト要求の優位対象または劣位対象がAIエンジン12の物体認識エンジンまたは活動認識エンジンのいずれでも検出できないならば、DDPを作成することもある。DDPは、IDPに関連して上に説明したように確立され使用できるプライバシータグおよびクライアント識別子タグを含む。DDPはさらに、適切なセンサー(複数可)および/または物体認識エンジン(複数可)または活動認識エンジン(複数可)がないことを説明するナラティヴを含む、および、クライアントシステム18a、18b、および18cに対して、必要とされるセンサー(複数可)および/または物体認識エンジン(複数可)または活動認識エンジン(複数可)を確立するためのさらなるコストを伴うことがある対応するRDPにより続けることを望むかどうかを助言するよう要求する。プライバシータグおよびクライアント識別子タグに従ってDDPへのアクセスを許可されたクライアントシステムは、応答したクライアントシステムの識別子とともにDDPに応答を含めることがある。結果のDDPは、プロセス並列化システム10のオペレーターのよる検討のためにDDPがコアプロセッサー12に返されるパケット配信システム16上に応答したクライアントシステムにより配給されることがある。
【0090】
図5を参照すると、プロセス並列化の方法100は、次のステップを含む。
- プロセス並列化システムの複数のサブスクライブされたクライアントのうちの1つからインサイト要求を受信する102、
- 受信したインサイト要求を分析して、対象、演算子、修飾子、およびリンクを識別する104、
- 識別された対象に対応する測定変数をキャプチャするのに必要なセンサーおよびロケーションを識別する106、
- 利用可能なセンサーのバンクから識別されたセンサーを選択する(図示せず)、
- 選択されたセンサーによって入手されたデータをキャプチャする108、
- 識別された対象を検出するのに使用できる分類子を識別する110、
- 識別された分類子を利用可能な物体分類子および活動分類子のバンクから選択する(図示せず)、
- 選択された分類子により、選択されたセンサーによってキャプチャされたデータを処理する112、
- 受信したインサイト要求にて識別された対象、演算子、修飾子、およびリンクに従って、エキスパートシステムのルール(複数可)を構成する114、
- 選択された分類子からの出力をエキスパートシステムルールにより処理する116、
- エキスパートシステムルールによる処理の結果からインサイトデータパケットをコンパイルする(図示せず)、および
- プロセス並列化システムに関するサブスクライブされたクライアントに、結果のインサイトデータパケットを配給する118。
【0091】
前に説明した本開示の態様に対する変更は、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本開示の範囲から逸脱することなく可能である。本開示を説明し主張するのに使用されるたとえば「含む」、「含んでいる」、「組み込んでいる」、「を含む」、「有する」、「である」などの表現は、非排他的なやり方において解釈されることを意図され、すなわち、明示的に記載されていない項目、構成要素または要素も存在することを許容する。さらに、単数形への言及は複数形への言及とも解釈される。
【国際調査報告】