(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】RRC非アクティブモード及びアイドルモードにおけるPRSと他のチャネルとの間のソフト衝突
(51)【国際特許分類】
H04W 72/56 20230101AFI20240910BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20240910BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240910BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240910BHJP
【FI】
H04W72/56
H04W64/00
H04W24/10
H04W72/232
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506230
(86)(22)【出願日】2022-07-25
(85)【翻訳文提出日】2024-01-31
(86)【国際出願番号】 US2022038218
(87)【国際公開番号】W WO2023022853
(87)【国際公開日】2023-02-23
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドロス・マノーラコス
(72)【発明者】
【氏名】ソニー・アカラカラン
(72)【発明者】
【氏名】スリニヴァス・イェッラマリ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD20
5K067DD25
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ13
5K067JJ17
5K067JJ52
(57)【要約】
本明細書で提示される態様は、UEが、RRC非アクティブ/アイドル状態においてPRS及び異なるDLチャネルを優先度付けすることを可能にし得る。一態様では、UEは、測定期間において、及びRRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態の間に、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルを受信し、1つ以上のPRSは、少なくとも1つのDLチャネルと時間的に重複しないシンボルの範囲を占有する。UEは、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、処理のために1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択する。UEは、選択に基づいて、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を処理する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
測定期間において、及び無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態又はRRCアイドル状態の間に、1つ以上の測位基準信号(PRS)及び少なくとも1つのダウンリンク(DL)チャネルであって、前記1つ以上のPRSが、前記少なくとも1つのDLチャネルと時間的に重複しないシンボルの範囲を占有する、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルを受信し、
前記シンボルの範囲が前記少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、処理のために前記1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は前記少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択し、
前記選択に基づいて、前記1つ以上のPRSの前記少なくともいくつかの部分又は前記少なくとも1つのDLチャネルの前記少なくともいくつかの部分を処理するように構成されている、装置。
【請求項2】
前記シンボルの範囲が、前記UEのために設定されたPRSシンボルの数及び不確実性ウィンドウに基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記不確実性ウィンドウが、ダウンリンクPRS予想基準信号時間差(RSTD)パラメータ(nr-DL-PRS-ExpectedRSTD)と、ダウンリンクPRS予想RSTD不確実性パラメータ(nr-DL-PRS-ExpectedRSTD-Uncertainty)とに関連付けられている、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記シンボルの範囲が前記少なくとも1つのDLチャネルの前記時間閾値内にあるかどうかに基づいて、前記測定期間を延長させるよう測定期間係数を調整するように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記1つ以上のPRSが、個々のPRSリソース、PRSリソースセットの少なくとも1つのPRSリソース、又は測位周波数レイヤ(PFL)の少なくとも1つのPRSリソースに対応する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのDLチャネルが、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、システム情報無線ネットワーク一時識別子(SI-RNTI)でスクランブルされたPDSCH、ページング無線ネットワーク一時識別子(P-RNTI)でスクランブルされたPDSCH、1つ以上の制御リソースセット(CORESET)監視オケージョン、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上のデータチャネル、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上の制御チャネル、又は前記RRC非アクティブ状態若しくは前記RRCアイドル状態中に前記UEが監視するように構成された1つ以上の基準信号のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記少なくとも1つのDLチャネルのタイプに基づいて、処理のために前記1つ以上のPRSの前記少なくともいくつかの部分又は前記少なくとも1つのDLチャネルの前記少なくともいくつかの部分を選択するように更に構成されている、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記UEが低レイテンシ測位測定を実行するように設定されている場合、前記シンボルの範囲が前記少なくとも1つのDLチャネルの前記時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、前記1つ以上のPRSの前記少なくともいくつかの部分が処理のために選択される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記シンボルの範囲が前記少なくとも1つのDLチャネルの前記時間閾値内にある場合、前記1つ以上のPRSの前記少なくともいくつかの部分が処理のために選択され、前記少なくとも1つのDLチャネルの前記少なくともいくつかの部分のための処理がスキップされる、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記シンボルの範囲が前記少なくとも1つのDLチャネルの前記時間閾値内にある場合、前記少なくとも1つのDLチャネルの前記少なくともいくつかの部分が処理のために選択され、前記1つ以上のPRSの前記少なくともいくつかの部分のための処理がスキップされる、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記UEが前のPRSの処理を定義された回数スキップした場合、前記シンボルの範囲が前記少なくとも1つのDLチャネルの前記時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、前記1つ以上のPRSの前記少なくともいくつかの部分が処理のために選択される、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記UEが前のDLチャネルの処理を定義された回数スキップした場合、前記シンボルの範囲が前記少なくとも1つのDLチャネルの前記時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、前記少なくとも1つのDLチャネルの前記少なくともいくつかの部分が処理のために選択される、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記時間閾値の値が、前記1つ以上のPRS又は前記少なくとも1つのDLチャネルを受信するために使用される周波数範囲(FR)又は帯域幅に基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記時間閾値の値が、前記UEに関連付けられたUE能力に基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記シンボルの範囲の少なくとも一部分が前記少なくとも1つのDLチャネルの前記時間閾値内にある場合、前記1つ以上のPRSの前記少なくともいくつかの部分が処理のために選択され、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記測定期間を延長させるように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記シンボルの範囲の少なくとも一部分が、前記少なくとも1つのDLチャネルの前記時間閾値内にある場合、前記少なくとも1つのDLチャネルの前記少なくともいくつかの部分が処理のために選択され、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記測定期間を延長させるように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記シンボルの範囲の一部分が前記少なくとも1つのDLチャネルの前記時間閾値内にある場合、前記1つ以上のPRSの前記少なくともいくつかの部分が処理のために選択され、前記シンボルの範囲の前記一部分が前記1つ以上のPRSの前記少なくともいくつかの部分に対応する、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記シンボルの範囲の一部分が前記少なくとも1つのDLチャネルの前記少なくともいくつかの部分の前記時間閾値内にある場合、前記少なくとも1つのDLチャネルの前記少なくともいくつかの部分が処理のために選択される、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記1つ以上のPRSに基づいてロケーション推定値を報告するか、又は前記少なくとも1つのDLチャネルを介して通信するように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項20】
前記1つ以上のPRSの帯域幅が、前記少なくとも1つのDLチャネルに関連付けられた帯域幅とは異なる、請求項1に記載の装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
ランダムアクセスネットワーク(RAN)ノードから前記1つ以上のPRS及び前記少なくとも1つのDLチャネルに関連付けられた優先度の指示を受信し、
前記指示に更に基づいて処理するために前記1つ以上のPRSの前記少なくともいくつかの部分又は前記少なくとも1つのDLチャネルの前記少なくともいくつかの部分を選択するように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたトランシーバを更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項23】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信の方法であって、
測定期間において、及び無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態又はRRCアイドル状態の間に、1つ以上の測位基準信号(PRS)及び少なくとも1つのダウンリンク(DL)チャネルであって、前記1つ以上のPRSが、前記少なくとも1つのDLチャネルと時間的に重複しないシンボルの範囲を占有する、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルを受信することと、
前記シンボルの範囲が前記少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、処理のために前記1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は前記少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択することと、
前記選択に基づいて、前記1つ以上のPRSの前記少なくともいくつかの部分又は前記少なくとも1つのDLチャネルの前記少なくともいくつかの部分を処理することと、を含む、方法。
【請求項24】
前記シンボルの範囲が、前記UEのために設定されたPRSシンボルの数及び不確実性ウィンドウに基づく、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記不確実性ウィンドウが、ダウンリンクPRS予想基準信号時間差(RSTD)パラメータ(nr-DL-PRS-ExpectedRSTD)と、ダウンリンクPRS予想RSTD不確実性パラメータ(nr-DL-PRS-ExpectedRSTD-Uncertainty)とに関連付けられている、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
ネットワークエンティティにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
少なくとも1つのブロードキャストチャネルのロケーションをロケーション管理機能(LMF)に送信し、
1つ以上の測位基準信号(PRS)及び前記少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた優先度の指示を前記LMFに送信し、
前記1つ以上のPRS及び前記少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた前記優先度の前記指示をユーザ機器(UE)に送信するように構成されている、装置。
【請求項27】
前記1つ以上のPRSが、個々のPRSリソース、PRSリソースセットの少なくとも1つのPRSリソース、又は測位周波数レイヤ(PFL)の少なくとも1つのPRSリソースに対応する、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記少なくとも1つのブロードキャストチャネルが、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、システム情報無線ネットワーク一時識別子(SI-RNTI)でスクランブルされたPDSCH、ページング無線ネットワーク一時識別子(P-RNTI)でスクランブルされたPDSCH、1つ以上の制御リソースセット(CORESET)監視オケージョン、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上のデータチャネル、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上の制御チャネル、又はRRC非アクティブ状態若しくはRRCアイドル状態中に前記UEが監視するように構成された1つ以上の基準信号のうちの1つ以上を含む、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードである、請求項26に記載の装置。
【請求項30】
ネットワークエンティティにおけるワイヤレス通信の方法であって、
少なくとも1つのブロードキャストチャネルのロケーションをロケーション管理機能(LMF)に送信することと、
1つ以上の測位基準信号(PRS)及び前記少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた優先度の指示を前記LMFに送信することと、
前記1つ以上のPRS及び前記少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた前記優先度の前記指示をユーザ機器(UE)に送信することと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年8月20日に出願された「SOFT COLLISION RULES, PRIORITIES AND PROCEDURES BETWEEN PRS AND OTHER CHANNELS IN RRC INACTIVE AND IDLE USER EQUIPMENTS」と題するギリシャ特許出願第20210100564号の利益及び優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、通信システムに関し、より具体的には、信号処理を伴うワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、及びブロードキャストなどの様々な遠隔通信サービスを提供するために、広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソースを共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を利用することができる。そのような多元接続技術の例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、及び時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システムがある。
【0004】
これらの多元接続技術は、様々なワイヤレスデバイスが都市レベル、国家レベル、地域レベル、及び世界レベルでも通信することを可能にする共通のプロトコルを提供するために、様々な遠隔通信規格において採用されている。例示的な電気通信規格は5Gニューラジオ(New Radio:NR)である。5G NRは、レイテンシ、信頼性、セキュリティ、(例えば、モノのインターネット(IoT)との)スケーラビリティに関連付けられた新しい要件、及び他の要件を満たすように、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表された継続的なモバイルブロードバンドの進化の一部である。5G NRは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模機械タイプ通信(mMTC)、及び超高信頼低遅延通信(URLLC)に関連するサービスを含む。5G NRのいくつかの態様は、4Gロングタームエボリューション(LTE)規格に基づいていることがある。5G NR技術において更なる改善の必要がある。これらの改善はまた、他の多元接続技術、及びこれらの技術を利用する電気通信規格にも適用可能であり得る。
【発明の概要】
【0005】
以下は、1つ以上の態様の基本的理解をもたらすために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、全ての企図される態様の広範な概要ではない。この概要は、全ての態様の鍵となる要素又は重要な要素を特定するものでもなく、いずれか又は全ての態様の範囲を描写するものでもない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして、1つ以上の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0006】
本開示のある態様では、方法、コンピュータ可読媒体、及び装置が提供される。本装置は、測定期間において、及び無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態又はRRCアイドル状態の間に、1つ以上の測位基準信号(PRS)及び少なくとも1つのダウンリンク(DL)チャネルを受信し、1つ以上のPRSは、少なくとも1つのDLチャネルと時間的に重複しないシンボルの範囲を占有する。本装置は、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、処理のために1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択する。本装置は、選択に基づいて、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を処理する。
【0007】
本開示のある態様では、方法、コンピュータ可読媒体、及び装置が提供される。本装置は、少なくとも1つのブロードキャストチャネルのロケーションをロケーション管理機能(LMF)に送信する。本装置は、LMFに、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた優先度の指示を送信する。本装置は、ユーザ機器(UE)に、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた優先度の指示を送信する。
【0008】
上記の目的及び関係する目的の達成のために、1つ以上の態様は、以下で十分に説明され、特に特許請求の範囲の中で指摘される特徴を備える。以下の説明及び図面は、1つ以上の態様のうちのいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。しかしながら、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のほんのいくつかを示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】ワイヤレス通信システム及びアクセスネットワークの一例を示す図である。
【
図2A】本開示の様々な態様による、第1のフレームの一例を示す図である。
【
図2B】本開示の様々な態様による、サブフレーム内のダウンリンク(DL)チャネルの一例を示す図である。
【
図2C】本開示の様々な態様による、第2のフレームの一例を示す図である。
【
図2D】本開示の様々な態様による、サブフレーム内のアップリンク(UL)チャネルの一例を示す図である。
【
図3】アクセスネットワーク中の基地局及びユーザ機器(UE)の一例を示す図である。
【
図4】本開示の様々な例示的な態様による、UEと基地局との間のランダムアクセスチャネル(RACH)プロシージャの例示的な態様を示す通信フローである。
【
図5】本開示の様々な態様による、異なる無線リソース制御(RRC)状態の一例を示す図である。
【
図6】本開示の様々な態様による、帯域幅パート(BWP)の一例を示す図である。
【
図7】本開示の様々な態様による、異なるタイプのBWPの一例を示す図である。
【
図8】本開示の様々な態様による、基準信号測定値に基づくUE測位の一例を示す図である。
【
図9A】本開示の様々な態様による、複数の送信受信ポイント(TRP)/基地局から送信されるダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)の一例を示す図である。
【
図9B】本開示の様々な態様による、UEから送信されるアップリンクサウンディング基準信号(UL-SRS)の一例を示す図である。
【
図10】本開示の様々な態様による、複数の基地局又はTRPからのマルチRTT測定値に基づいてUEの位置を推定する一例を示す図である。
【
図11】本開示の様々な態様による、RRC非アクティブ/アイドル状態においてPRSチャネル及びDLチャネルを優先度付けするUEの一例を示す通信フローである。
【
図12A】本開示の様々な態様による、PRSチャネル及びDLチャネルを優先度付けするUEの一例を示す図である。
【
図12B】本開示の様々な態様による、PRSチャネル及びDLチャネルを優先度付けするUEの一例を示す図である。
【
図13】本明細書に提示された態様による、ワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
【
図14】本明細書に提示された態様による、ワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
【
図15】本明細書に提示された態様による、例示的な装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図である。
【
図16】本明細書に提示された態様による、ワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
【
図17】本明細書に提示された態様による、例示的な装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面に関連して以下に記載される詳細な説明は、様々な構成を説明しており、本明細書に記載される概念が実施され得る唯一の構成を表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を与える目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念は、これらの具体的な詳細なしで実施されてもよい。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている構造及び構成要素はブロック図の形態で示される。
【0011】
電気通信システムのいくつかの態様が、様々な装置及び方法を参照して提示されている。これらの装置及び方法は、以下の詳細な説明において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、構成要素、回路、プロセス、アルゴリズムなどによって添付図面に示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はこれらの任意の組み合わせを使用して実装される場合がある。そのような要素がハードウェアとして実装されるか又はソフトウェアとして実装されるかは、具体的な適用例及び全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0012】
例として、要素又は要素の任意の部分又は要素の任意の組み合わせは、1つ以上のプロセッサを含む「処理システム」として実装されてもよい。プロセッサの例には、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit:GPU)、中央処理ユニット(central processing unit:CPU)、アプリケーションプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor:DSP)、縮小命令セットコンピューティング(reduced instruction set computing:RISC)プロセッサ、システムオンチップ(systems on a chip:SoC)、ベースバンドプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array:FPGA)、プログラマブル論理デバイス(programmable logic device:PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、及び本開示全体にわたって記載される様々な機能性を実施するように構成された他の適切なハードウェアが含まれる。処理システムの中の1つ以上のプロセッサは、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などと呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアコンポーネント、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数、又はそれらの任意の組み合わせを意味するように広く解釈されるものとする。
【0013】
したがって、1つ以上の例示的な態様、実装形態、及び/又は使用事例では、記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、又はコンピュータ可読媒体上に1つ以上の命令若しくはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体であってもよい。例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、他の磁気記憶デバイス、コンピュータ可読媒体のタイプの組み合わせ、又は、コンピュータによってアクセスされ得る命令若しくはデータ構造の形態のコンピュータ実行可能コードを記憶するために使用され得る任意の他の媒体を備えることができる。
【0014】
態様、実装形態、及び/又は使用事例が、いくつかの例を示すことによって本出願で説明されるが、追加の若しくは異なる態様、実装形態、及び/又は使用事例は、多くの異なる構成及びシナリオにおいて生じ得る。本明細書で説明する態様、実装形態、及び/又は使用事例は、多くの異なるプラットフォームタイプ、デバイス、システム、形状、サイズ、及びパッケージング構成にわたって実装され得る。例えば、態様、実装形態、及び/又は使用事例は、集積チップの実装形態及び他の非モジュール構成要素ベースのデバイス(例えば、エンドユーザデバイス、ビークル、通信デバイス、コンピューティングデバイス、産業機器、小売/購買デバイス、医療デバイス、人工知能(AI)対応デバイスなど)を介して発生し得る。いくつかの例は、使用事例又は用途を特に対象とすることも又はしないこともあるが、説明される例の幅広い種類の適用可能性が生じ得る。態様、実装形態、及び/又は使用事例は、チップレベル又はモジュール式構成要素から、非モジュール式、非チップレベルの実装形態まで、更に、本明細書における1つ以上の技術を組み込んだ集約型、分散型、又は相手先商標製造会社(OEM)デバイス又はシステムまでの範囲に及ぶことがある。いくつかの実践的な設定では、説明する態様及び特徴を組み込むデバイスはまた、特許請求及び説明する態様の実装及び実践のために、追加の構成要素及び特徴を含み得る。例えば、ワイヤレス信号の送信及び受信は、アナログ及びデジタル目的でいくつかの構成要素(例えば、アンテナ、RFチェーン、電力増幅器、変調器、バッファ、プロセッサ(単数又は複数)、インターリーバ、加算器(adder/summer)などを含むハードウェア構成要素)を必然的に含む。本明細書に記載の技術は、様々なサイズ、形状、及び構造の多種多様なデバイス、チップレベルの構成要素、システム、分散型構成、集約型又は非集約型構成要素、エンドユーザデバイスなどで実践され得る。
【0015】
5G NRシステムなどの通信システムの展開は、様々な構成要素又は構成部分を用いて複数の方法で構成され得る。5G NRシステム又はネットワークでは、ネットワークノード、ネットワークエンティティ、ネットワークのモビリティ要素、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード、コアネットワークノード、ネットワーク要素、又は基地局(BS)などのネットワーク機器、又は基地局機能を実行する1つ以上のユニット(又は1つ以上の構成要素)は、集約又は非集約アーキテクチャで実装され得る。例えば、BS(ノードB(NodeB:NB)、発展型NB(eNB)、NR BS、5G NB、アクセスポイント(AP)、送信受信ポイント(TRP)、又はセルなど)は、集約基地局(スタンドアロンBS又はモノリシックBSとしても知られる)又は非集約基地局として実装され得る。
【0016】
集約基地局は、単一のRANノード内に物理的又は論理的に統合された無線プロトコルスタックを利用するように構成され得る。非集約基地局は、2つ以上のユニット(例えば、1つ以上の中央又は集中型ユニット(CU)、1つ以上の分散型ユニット(DU)、又は1つ以上の無線ユニット(RU))間で物理的又は論理的に分散されたプロトコルスタックを利用するように構成され得る。いくつかの態様では、CUは、RANノード内に実装され得、1つ以上のDUは、CUとコロケートされ得るか、あるいは代替的に、1つ又は複数の他のRANノード全体にわたって地理的に又は仮想的に分散され得る。DUは、1つ以上のRUと通信するように実装され得る。CU、DU、及びRUの各々は、仮想ユニット、すなわち、仮想中央ユニット(VCU)、仮想分散型ユニット(VDU)、又は仮想無線ユニット(VRU)として実装され得る。
【0017】
基地局動作又はネットワーク設計は、基地局機能の集約特性を考慮し得る。例えば、非集約基地局は、統合アクセスバックホール(IAB)ネットワーク、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN(O-RANアライアンスによってスポンサーされたネットワーク構成など))、又は仮想化無線アクセスネットワーク(vRAN、クラウド無線アクセスネットワーク(C-RAN)としても知られる)において利用され得る。非集約は、様々な物理的ロケーションにある2つ以上のユニットにわたって機能を分散させること、並びに少なくとも1つのユニットのために機能を仮想的に分散させることを含み得、これは、ネットワーク設計における柔軟性を可能にし得る。非集約基地局の様々なユニット、又は非集約RANアーキテクチャは、少なくとも1つの他のユニットとのワイヤード又はワイヤレス通信のために構成することができる。
【0018】
図1は、ワイヤレス通信システム及びアクセスネットワークの一例を示す
図100である。図示されたワイヤレス通信システムは、非集約基地局アーキテクチャを含む。非集約基地局アーキテクチャは、バックホールリンクを介してコアネットワーク120と直接通信し得る、又は1つ以上の非集約基地局ユニット(E2リンクを介した近リアルタイム(近RT)RANインテリジェントコントローラ(RIC)125、若しくはサービス管理及びオーケストレーション(SMO)フレームワーク105に関連付けられた非リアルタイム(非RT)RIC115、又はその両方など)を通してコアネットワーク120と間接的に通信し得る、1つ以上のCU110を含み得る。CU110は、F1インターフェースなどのそれぞれのミッドホールリンクを介して1つ以上のDU130と通信し得る。DU130は、それぞれのフロントホールリンクを介して1つ以上のRU140と通信し得る。RU140は、1つ以上の無線周波数(RF)アクセスリンクを介してそれぞれのUE104と通信し得る。いくつかの実装形態では、UE104は、複数のRU140によって同時にサービス提供され得る。
【0019】
ユニットの各々、すなわち、CU110、DU130、RU140、並びに近RT RIC125、非RT RIC115、及びSMOフレームワーク105は、ワイヤード又はワイヤレス伝送媒体を介して信号、データ、又は情報(集合的に信号)を受信又は送信するように構成された1つ以上のインターフェースを含むか、又は1つ以上のインターフェースに結合され得る。ユニットの各々、又はユニットの通信インターフェースに命令を提供する関連付けられたプロセッサ若しくはコントローラは、伝送媒体を介して他のユニットのうちの1つ以上と通信するように構成され得る。例えば、ユニットは、ワイヤード伝送媒体を介して他のユニットのうちの1つ以上に信号を受信又は送信するように構成されたワイヤードインターフェースを含むことができる。加えて、ユニットは、受信機、送信機、又はトランシーバ(RFトランシーバなど)を含み得るワイヤレスインターフェースを含んでもよく、ワイヤレスインターフェースは、ワイヤレス伝送媒体を介して他のユニットのうちの1つ以上に信号を受信又は送信、あるいはその両方を行うように構成されている。
【0020】
いくつかの態様では、CU110は、1つ以上の上位レイヤ制御機能をホストし得る。そのような制御機能は、無線リソース制御(RRC)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)などを含むことができる。各制御機能は、CU110によってホストされる他の制御機能と信号を通信するように構成されたインターフェースを用いて実装され得る。CU110は、ユーザプレーン機能(すなわち、中央ユニット-ユーザプレーン(CU-UP))、制御プレーン機能(すなわち、中央ユニット-制御プレーン(CU-CP))、又はそれらの組み合わせを扱うように構成され得る。いくつかの実装形態では、CU110は、1つ以上のCU-UPユニットと1つ以上のCU-CPユニットとに論理的に分割され得る。CU-UPユニットは、O-RAN構成で実装されるとき、E1インターフェースなどのインターフェースを介してCU-CPユニットと双方向に通信することができる。CU110は、ネットワーク制御及びシグナリングのために、必要に応じて、DU130と通信するように実装され得る。
【0021】
DU130は、1つ以上のRU140の動作を制御するための1つ以上の基地局機能を含む論理ユニットに対応し得る。いくつかの態様では、DU130は、3GPP(登録商標)によって定義されるものなどの機能分割に少なくとも部分的に応じて、無線リンク制御(RLC)レイヤ、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ、及び1つ以上の上位物理(PHY)レイヤ(前方誤り訂正(FEC)符号化及び復号、スクランブリング、変調、復調などのためのモジュールなど)のうちの1つ以上をホストし得る。いくつかの態様では、DU130は更に、1つ以上の低PHYレイヤをホストし得る。各レイヤ(又はモジュール)は、DU130によってホストされる他のレイヤ(及びモジュール)と、又はCU110によってホストされる制御機能と、信号を通信するように構成されたインターフェースを用いて実装され得る。
【0022】
下位レイヤ機能は、1つ以上のRU140によって実装され得る。いくつかの展開では、DU130によって制御されるRU140は、下位レイヤ機能分割などの機能分割に少なくとも部分的に基づいて、RF処理機能、又は低PHYレイヤ機能(高速フーリエ変換(FFT)、逆FFT(iFFT)、デジタルビームフォーミング、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)抽出及びフィルタリングなどを実行することなど)、あるいはその両方をホストする論理ノードに対応し得る。そのようなアーキテクチャでは、RU(単数又は複数)140は、1つ以上のUE104との地上波(OTA)通信を扱うように実装され得る。いくつかの実装形態では、RU(単数又は複数)140との制御及びユーザプレーン通信のリアルタイム態様及び非リアルタイム態様は、対応するDU130によって制御され得る。いくつかのシナリオでは、この構成は、DU(単数又は複数)130及びCU110が、vRANアーキテクチャなどのクラウドベースのRANアーキテクチャにおいて実装されることを可能にすることができる。
【0023】
SMOフレームワーク105は、非仮想化及び仮想化ネットワーク要素のRAN展開及びプロビジョニングをサポートするように構成され得る。非仮想化ネットワーク要素の場合、SMOフレームワーク105は、動作及び保守インターフェース(O1インターフェースなど)を介して管理され得るRANカバレッジ要件のための専用物理リソースの展開をサポートするように構成されてもよい。仮想化ネットワーク要素の場合、SMOフレームワーク105は、クラウドコンピューティングプラットフォーム(オープンクラウド(O-クラウド)190など)と対話して、クラウドコンピューティングプラットフォームインターフェース(O2インターフェースなど)を介してネットワーク要素ライフサイクル管理を実行する(仮想化ネットワーク要素をインスタンス化するなど)ように構成されてもよい。そのような仮想化ネットワーク要素は、CU110、DU130、RU140及び近RT RIC125を含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実装形態では、SMOフレームワーク105は、O1インターフェースを介して、オープンeNB(O-eNB)111などの4G RANのハードウェア態様と通信することができる。加えて、いくつかの実装形態では、SMOフレームワーク105は、O1インターフェースを介して1つ以上のRU140と直接通信することができる。SMOフレームワーク105はまた、SMOフレームワーク105の機能をサポートするように構成された非RT RIC115を含み得る。
【0024】
非RT RIC115は、RAN要素及びリソースの非リアルタイム制御及び最適化、モデルトレーニング及び更新を含む人工知能(AI)/機械学習(ML)(AI/ML)ワークフロー、又は近RT RIC125におけるアプリケーション/特徴のポリシーベースのガイダンスを可能にする論理機能を含むように構成されてもよい。非RT RIC115は、近RT RIC125に結合されてもよく、又は(A1インターフェースなどを介して)近RT RIC125と通信してもよい。近RT RIC125は、1つ以上のCU110、1つ以上のDU130、又はその両方、並びにO-eNBを近RT RIC125に接続するインターフェースを介した(E2インターフェースを介するなど)データ収集及びアクションを介して、RAN要素及びリソースの近リアルタイム制御及び最適化を可能にする論理機能を含むように構成され得る。
【0025】
いくつかの実装形態では、近RT RIC125に展開されるAI/MLモデルを生成するために、非RT RIC115は、外部サーバからパラメータ又は外部エンリッチメント情報を受信してもよい。そのような情報は、近RT RIC125によって利用されてもよく、非ネットワークデータソースから又はネットワーク機能からSMOフレームワーク105又は非RT RIC115において受信されてもよい。いくつかの例では、非RT RIC115又は近RT RIC125は、RAN挙動又は性能を調整するように構成され得る。例えば、非RT RIC115は、性能について長期の傾向及びパターンを監視し、AI/MLモデルを用いて、SMOフレームワーク105を介して(O1を介した再構成など)、又はRAN管理ポリシー(A1ポリシーなど)の作成を介して、補正アクションを実行してもよい。
【0026】
CU110、DU130、及びRU140のうちの少なくとも1つは、基地局102と呼ばれ得る。したがって、基地局102は、CU110、DU130、及びRU140のうちの1つ以上を含み得る(各構成要素は、各構成要素が基地局102に含まれても含まれなくてもよいことを示すために点線で示される)。基地局102は、UE104のためにコアネットワーク120にアクセスポイントを提供する。基地局102は、マクロセル(高電力セルラー基地局)及び/又はスモールセル(低電力セルラー基地局)を含み得る。スモールセルは、フェムトセル、ピコセル、及びマイクロセルを含む。スモールセルとマクロセルの両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られていることがある。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(closed subscriber group:CSG)として知られる限定グループにサービスを提供することができるホーム発展型ノードB(eNB)(Home Evolved Node B:HeNB)を含むこともある。RU140とUE104との間の通信リンクは、UE104からRU140へのアップリンク(UL)(逆方向リンクとも呼ばれる)送信、及び/又はRU140からUE104へのダウンリンク(DL)(順方向リンクとも呼ばれる)送信を含んでもよい。通信リンクは、空間多重化、ビームフォーミング、及び/又は送信ダイバーシティを含む多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用し得る。通信リンクは、1つ以上のキャリアを通じてもよい。基地局102/UE104は、各方向における送信のために使用される合計Yx MHz(x個のコンポーネントキャリア)までのキャリアアグリゲーションにおいて割り振られた、キャリア当たりY MHz(例えば、5、10、15、20、100、400MHzなど)までの帯域幅のスペクトルを使用し得る。キャリアは、互いに隣接しても又はしなくてもよい。キャリアの割り振りは、DL及びULに関して非対称であってもよい(例えば、UL用よりも多い又は少ない数のキャリアがDL用に割り振られてもよい)。コンポーネントキャリアは、1次コンポーネントキャリア及び1つ以上の2次コンポーネントキャリアを含んでよい。1次コンポーネントキャリアは1次セル(primary cell:PCell)と呼ばれることがあり、2次コンポーネントキャリアは2次セル(secondary cell:SCell)と呼ばれることがある。
【0027】
いくつかのUE104は、デバイス間(D2D)通信リンク158を使用して互いと通信し得る。D2D通信リンク158は、DL/ULワイヤレス広域ネットワーク(WWAN)スペクトルを使用し得る。D2D通信リンク158は、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(physical sidelink broadcast channel:PSBCH)、物理サイドリンク発見チャネル(physical sidelink discovery channel:PSDCH)、物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel:PSSCH)、及び物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel:PSCCH)など、1つ以上のサイドリンクチャネルを使用し得る。D2D通信は、例えば、Bluetooth、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11規格に基づくWi-Fi、LTE、又はNRなどの様々なワイヤレスD2D通信システムを介してもよい。
【0028】
ワイヤレス通信システムは、例えば、5GHzの無認可周波数スペクトルなどにおいて、通信リンク154を介してUE104(Wi-Fi局(STA)とも呼ばれる)と通信するWi-Fi AP150を更に含み得る。無認可周波数スペクトルで通信するとき、UE104/AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを判定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)を実行し得る。
【0029】
電磁スペクトルはしばしば、周波数/波長に基づいて、様々なクラス、帯域、チャネルなどへと更に分割される。5G NRでは、2つの初期の動作帯域が、周波数範囲の呼称FR1(410MHz~7.125GHz)及びFR2(24.25GHz~52.6GHz)として特定されている。FR1の一部分は6GHzよりも高いが、FR1はしばしば、様々な文書及び論文において(互換的に)「サブ6GHz」帯域と呼ばれる。同様の命名法上の問題がFR2に関して生じることがあるが、これは、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域として識別される極高周波(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、文書及び論文において、しばしば、「ミリメートル波」帯域と(互換的に)呼ばれる。
【0030】
FR1とFR2との間の周波数は、しばしば、ミッドバンド周波数と呼ばれる。最近の5G NR研究では、これらのミッドバンド周波数のための動作帯域を、周波数範囲の呼称FR3(7.125GHz~24.25GHz)として特定している。FR3内に入る周波数帯域は、FR1特性及び/又はFR2特性を継承してもよく、したがって、事実上、FR1及び/又はFR2の特徴をミッドバンド周波数に拡張してもよい。更に、より高い周波数帯域が、52.6GHzを超えて5G NR動作を拡張するために現在探求されている。例えば、3つのより高い動作帯域が、周波数範囲の呼称FR2-2(52.6GHz~71GHz)、FR4(71GHz~114.25GHz)、及びFR5(114.25GHz~300GHz)として特定されている。これらのより高い周波数帯域の各々は、EHF帯域内に入る。
【0031】
上記の態様を念頭に置いて、特に明記しない限り、本明細書で使用される場合、「サブ6GHz」などの用語は、6GHz未満であり得る、FR1内であり得る、又はミッドバンド周波数を含み得る周波数を広く表し得る。更に、特に明記しない限り、本明細書で使用される場合、「ミリメートル波」などの用語は、ミッドバンド周波数を含み得る、FR2、FR4、FR2-2、及び/若しくはFR5内であり得る、又はEHF帯域内であり得る周波数を広く表し得る。
【0032】
基地局102及びUE104は各々、ビームフォーミングを容易にするために、アンテナ要素、アンテナパネル、及び/又はアンテナアレイなどの複数のアンテナを含み得る。基地局102は、ビームフォーミングされた信号182を、UE104へ、1つ以上の送信方向で送信し得る。UE104は、1つ以上の受信方向で基地局102からビームフォーミングされた信号を受信し得る。UE104はまた、ビームフォーミングされた信号184を、基地局102へ、1つ以上の送信方向で送信し得る。基地局102は、1つ以上の受信方向でUE104からビームフォーミングされた信号を受信し得る。基地局102/UE104は、基地局102/UE104の各々の最良の受信方向及び送信方向を決定するためにビームトレーニングを実行し得る。基地局102にとっての送信方向及び受信方向は、同じであっても又は同じでなくてもよい。UE104にとっての送信方向及び受信方向は、同じであっても又は同じでなくてもよい。
【0033】
基地局102は、gNB、NodeB、eNB、アクセスポイント、トランシーバ基地局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、送信受信ポイント(TRP)、ネットワークノード、ネットワークエンティティ、ネットワーク機器、又は何らかの他の適切な用語を含み得る、かつ/又はそのように呼ばれ得る。基地局102は、統合アクセス及びバックホール(IAB)ノード、リレーノード、サイドリンクノード、ベースバンドユニット(BBU)(CU及びDUを含む)及びRUを有する集約(モノリシック)基地局として、又はCU、DU、及び/又はRUのうちの1つ以上を含む非集約基地局として実装することができる。非集約基地局及び/又は集約基地局を含み得る基地局のセットは、次世代(NG)RAN(NG-RAN)と呼ばれ得る。
【0034】
コアネットワーク120は、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)161、セッション管理機能(SMF)162、ユーザプレーン機能(UPF)163、統合データ管理(UDM)164、1つ以上のロケーションサーバ168、及び他の機能エンティティを含み得る。AMF161は、UE104とコアネットワーク120との間のシグナリングを処理する制御ノードである。AMF161は、登録管理、接続管理、モビリティ管理、及び他の機能をサポートする。SMF162は、セッション管理及び他の機能をサポートする。UPF163は、パケットルーティング、パケット転送、及び他の機能をサポートする。UDM164は、認証及び鍵一致(AKA)証明の生成、ユーザ識別処理、アクセス許可、及びサブスクリプション管理をサポートする。1つ以上のロケーションサーバ168は、ゲートウェイモバイルロケーションセンタ(GMLC)165及びロケーション管理機能(LMF)166を含むものとして示されている。しかしながら、一般に、1つ以上のロケーションサーバ168は1つ以上のロケーション/測位サーバを含んでもよく、これはGMLC165、LMF166、位置決定エンティティ(PDE)、サービングモバイルロケーションセンタ(SMLC)、モバイル測位センタ(MPC)などのうちの1つ以上を含み得る。GMLC165及びLMF166は、UEロケーションサービスをサポートする。GMLC165は、UE測位情報にアクセスするためのクライアント/アプリケーション(例えば、緊急サービス)のためのインターフェースを提供する。LMF166は、AMF161を介してNG-RAN及びUE104から測定値及び支援情報を受信して、UE104の位置を計算する。NG-RANは、UE104の位置を決定するために、1つ以上の測位方法を利用してもよい。UE104を測位することは、信号測定、位置推定、及び、これらの測定に基づく任意選択の速度計算を含み得る。信号測定は、UE104及び/又はサービング基地局102によって行われ得る。測定される信号は、衛星測位システム(SPS)170(例えば、全地球航法衛星システム(GNSS)、全地球測位システム(GPS)、非地上波ネットワーク(NTN)、又は他の衛星位置/ロケーションシステムのうちの1つ以上)、LTE信号、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)信号、Bluetooth信号、地上波ビーコンシステム(TBS)、センサベース情報(例えば、気圧センサ、モーションセンサ)、NR拡張セルID(NR E-CID)方法、NR信号(例えば、マルチラウンドトリップ時間マルチRTT)、DL出発角(DL-AoD)、DL到着時間差(DL-TDOA)、UL到着時間差(UL-TDOA)、及びUL到来角(UL-AoA)測位)、及び/又は他のシステム/信号/センサのうちの1つ以上に基づき得る。
【0035】
UE104の例は、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(例えば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲームコンソール、タブレット、スマートデバイス、ウェアラブルデバイス、ビークル、電気メータ、ガスポンプ、大型若しくは小型の調理家電、ヘルスケアデバイス、インプラント、センサ/アクチュエータ、ディスプレイ、又は任意の他の同様の機能デバイスを含む。UE104のいくつかは、IoTデバイス(例えば、パーキングメータ、ガスポンプ、トースター、ビークル、心臓モニタなど)と呼ばれることがある。UE104はまた、局、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又は任意の他の好適な用語で呼ばれることもある。いくつかのシナリオでは、UEという用語は、デバイスコンスタレーション構成などにおける1つ以上のコンパニオンデバイスにも適用され得る。これらのデバイスのうちの1つ以上は、ネットワークに集合的にアクセスしてもよく、かつ/又はネットワークに個別にアクセスしてもよい。
【0036】
いくつかの態様では、UE104が、時間的に近く、UEがRRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態にあるPRS及び1つ以上のチャネルを測定するように構成されている場合、UE104は、PRS及び/又は1つ以上のDLチャネルの優先度付けを行うように構成された信号優先度付け構成要素198を含み得る。一構成では、信号優先度付け構成要素198は、測定期間及びRRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態の間に、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルであって、1つ以上のPRSが、少なくとも1つのDLチャネルと時間的に重複しないシンボルの範囲を占有する、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルを受信するように構成されてもよい。そのような構成では、信号優先度付け構成要素198は、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、処理のために1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択し得る。そのような構成では、信号優先度付け構成要素198は、選択に基づいて、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を処理し得る。
【0037】
いくつかの態様では、基地局102/180(又は基地局102/180に関連付けられたネットワークエンティティ、ランダムアクセスネットワークなど)は、PRS及び異なるタイプのDLチャネルに関連付けられた優先度をUE及びLMFに指示し得る信号優先度付け指示構成要素199を含み得る。一構成では、信号優先度付け指示構成要素199は、少なくとも1つのブロードキャストチャネルのロケーションをLMFに送信するように構成され得る。そのような構成では、信号優先度付け指示構成要素199は、LMFに、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた優先度の指示を送信し得る。そのような構成では、信号優先度付け指示構成要素199は、UEに、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた優先度の指示を送信し得る。
【0038】
図2Aは、5G NRフレーム構造内の第1のサブフレームの一例を示す
図200である。
図2Bは、5G NRサブフレーム内のDLチャネルの一例を示す
図230である。
図2Cは、5G NRフレーム構造内の第2のサブフレームの一例を示す
図250である。
図2Dは、5G NRサブフレーム内のULチャネルの一例を示す
図280である。5G NRフレーム構造は、サブキャリアの特定のセット(キャリアシステム帯域幅)に対してサブキャリアのセット内のサブフレームがDL若しくはULのいずれかに専用である周波数分割複信(FDD)であってもよく、又はサブキャリアの特定のセット(キャリアシステム帯域幅)に対してサブキャリアのセット内のサブフレームがDLとULの両方に専用である時分割複信(TDD)であってもよい。
図2A、
図2Cによって提供される例では、5G NRフレーム構造はTDDであると仮定され、サブフレーム4はスロットフォーマット28で(大部分がDLで)構成されており、ここで、DはDLであり、UはULであり、FはDL/UL間の使用にとってフレキシブルであり、サブフレーム3はスロットフォーマット1で(全てがULで)構成されている。サブフレーム3、4は、それぞれ、スロットフォーマット1、28で示されるが、任意の特定のサブフレームは、様々な利用可能なスロットフォーマット0~61のうちのいずれかで構成されてもよい。スロットフォーマット0、1は、それぞれ、全てがDL、ULである。他のスロットフォーマット2~61は、DL、UL、及びフレキシブルなシンボルの混合を含む。UEは、受信されたスロットフォーマットインジケータ(SFI)を通じて、(DL制御情報(DCI)を通じて動的に、又は無線リソース制御(RRC)シグナリングを通じて半静的に/静的に)スロットフォーマットで構成される。以下の説明はTDDである5G NRフレーム構造にも当てはまることに留意されたい。
【0039】
図2A~
図2Dはフレーム構造を示し、本開示の態様は、異なるフレーム構造及び/又は異なるチャネルを有することがある他のワイヤレス通信技法に適用可能であり得る。フレーム(10ms)は、サイズが等しい10個のサブフレーム(1ms)に分割され得る。各サブフレームは、1つ以上のタイムスロットを含んでよい。サブフレームはまた、7個、4個、又は2個のシンボルを含み得るミニスロットも含み得る。各スロットは、サイクリックプレフィックス(CP)がノーマルか又は拡張されているかに応じて、14個又は12個のシンボルを含んでよい。ノーマルCPでは、各スロットは14個のシンボルを含むことがあり、拡張されたCPでは、各スロットは12個のシンボルを含むことがある。DL上のシンボルは、CP直交周波数分割多重(OFDM)(CP-OFDM)シンボルであってよい。UL上のシンボルは、CP-OFDMシンボル(高スループットシナリオの場合)又は離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDM(DFT-s-OFDM)シンボル(シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)シンボルとも呼ばれる)であり得る(電力制限シナリオ、単一ストリーム送信に限定される)。サブフレーム内のスロットの数は、CP及びヌメロロジーに基づく。ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(SCS)を定義し、事実上、1/SCSに等しいシンボル長/持続時間を定義する(表1を参照)。
【0040】
【0041】
ノーマルCP(14個のシンボル/スロット)では、異なるヌメロロジーμ0~4がそれぞれ、サブフレーム当たり1個、2個、4個、8個、及び16個のスロットを許容する。拡張されたCPでは、ヌメロロジー2がサブフレーム当たり4個のスロットを許容する。したがって、ノーマルCP及びヌメロロジーμでは、14個のシンボル/スロット及び2
μ個のスロット/サブフレームがある。サブキャリア間隔は、2
μ*15kHzに等しくてもよく、μはヌメロロジー0~4である。したがって、ヌメロロジーμ=0は15kHzのサブキャリア間隔を有し、ヌメロロジーμ=4は240kHzのサブキャリア間隔を有する。シンボル長/持続時間は、サブキャリア間隔に反比例する。
図2A~
図2Dは、スロット当たり14個のシンボル及びサブフレーム当たり4個のスロットを有するヌメロロジーμ=2を有するノーマルCPの一例を提供する。スロット持続時間は0.25msであり、サブキャリア間隔は60kHzであり、シンボル持続時間は約16.67μsである。フレームのセット内には、周波数分割多重される1つ以上の異なる帯域幅パート(BWP)(
図2B参照)があり得る。各BWPは、特定のヌメロロジー及びCP(ノーマル又は拡張)を有し得る。
【0042】
リソースグリッドは、フレーム構造を表すために使用されてもよい。各タイムスロットは、12個の連続するサブキャリアに及ぶリソースブロック(resource block:RB)(物理RB(physical RB:PRB)とも呼ばれる)を含む。リソースグリッドは複数のリソース要素(resource element:RE)に分割される。各REによって搬送されるビット数は、変調方式に依存する。
【0043】
図2Aに示されているように、REのうちのいくつかは、UE用の基準(パイロット)信号(RS)を搬送する。RSは、UEにおけるチャネル推定のために、復調RS(DM-RS)(1つの特定の構成に対してRとして示されるが、他のDM-RS構成が可能である)、及びチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を含んでよい。RSはまた、ビーム測定RS(BRS)、ビーム改善RS(BRRS)、及び位相追跡RS(PT-RS)を含んでもよい。
【0044】
図2Bは、フレームのサブフレーム内の様々なDLチャネルの一例を示す。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つ以上の制御チャネル要素(CCE)(例えば、1個、2個、4個、8個、又は16個のCCE)内でDCIを搬送し、各CCEは、6個のREグループ(REG)を含み、各REGは、RBのOFDMシンボルの中に12個の連続するREを含む。1つのBWP内のPDCCHは、制御リソースセット(CORESET)と呼ばれることがある。UEは、CORESET上でのPDCCH監視オケージョンの間にPDCCHサーチスペース(例えば、共通サーチスペース、UE固有サーチスペース)の中のPDCCH候補を監視するように構成され、ここで、PDCCH候補は、異なるDCIフォーマット及び異なるアグリゲーションレベルを有する。追加のBWPは、チャネル帯域幅にわたって、より高い及び/又はより低い周波数に位置してもよい。1次同期信号(PSS)は、フレームの特定のサブフレームのシンボル2内にあってよい。PSSは、サブフレーム/シンボルタイミング及び物理レイヤ識別情報を決定するためにUE104によって使われる。2次同期信号(SSS)は、フレームの特定のサブフレームのシンボル4内にあってよい。SSSは、物理レイヤセル識別情報グループ番号及び無線フレームタイミングを決定するためにUEによって使われる。物理レイヤ識別情報及び物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEは物理セル識別子(PCI)を判断することができる。PCIに基づいて、UEはDM-RSのロケーションを決定することができる。マスタ情報ブロック(MIB)を搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、PSS及びSSSと論理的にグループ化されて、同期信号(SS)/PBCHブロック(SSブロック(SSB)とも呼ばれる)を形成し得る。MIBは、システム帯域幅の中のRBの数及びシステムフレーム番号(SFN)を提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータ、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通じて送信されないブロードキャストシステム情報、及びページングメッセージを搬送する。
【0045】
図2Cに示すように、基地局におけるチャネル推定のために、REのうちのいくつかは、DM-RS(1つの特定の構成に対してRとして示されるが、他のDM-RS構成が可能である)を搬送する。UEは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)用のDM-RS及び物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)用のDM-RSを送信し得る。PUSCH DM-RSは、PUSCHの最初の1個又は2個のシンボルにおいて送信され得る。PUCCH DM-RSは、短いPUCCHが送信されるか又は長いPUCCHが送信されるかに応じて、かつ使用される特定のPUCCHフォーマットに応じて、異なる構成で送信され得る。UEは、サウンディング基準信号(SRS)を送信し得る。SRSは、サブフレームの最後のシンボルにおいて送信され得る。SRSはコム構造を有してもよく、UEはコムのうちの1つの上でSRSを送信してもよい。SRSは、UL上での周波数依存スケジューリングを可能にするためのチャネル品質推定のために、基地局によって使用され得る。
【0046】
図2Dは、フレームのサブフレーム内の様々なULチャネルの一例を示す。PUCCHは、一構成では、図示のように位置し得る。PUCCHは、スケジューリング要求、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、及びハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)(HARQ-ACK)フィードバック(すなわち、1つ以上のACK及び/又は否定ACK(NACK)を示す1つ以上のHARQ ACKビット)などのアップリンク制御情報(UCI)を搬送する。PUSCHはデータを搬送し、追加として、バッファステータス報告(BSR)、電力ヘッドルーム報告(PHR)、及び/又はUCIを搬送するために使用され得る。
【0047】
図3は、アクセスネットワークにおいて基地局310がUE350と通信しているブロック図である。DLでは、インターネットプロトコル(IP)パケットが、コントローラ/プロセッサ375に提供され得る。コントローラ/プロセッサ375は、レイヤ3及びレイヤ2機能を実装する。レイヤ3は、無線リソース制御(RRC)レイヤを含み、レイヤ2は、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)レイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、及び媒体アクセス制御(MAC)レイヤを含む。コントローラ/プロセッサ375は、システム情報(例えば、MIB、SIB)のブロードキャスト、RRC接続制御(例えば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、及びRRC接続解放)、無線間アクセス技術(RAT)モビリティ、及びUE測定報告のための測定構成に関連付けられたRRCレイヤ機能と、ヘッダ圧縮/解凍、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)、及びハンドオーバサポート機能に関連付けられたPDCPレイヤ機能と、上位レイヤパケットデータユニット(PDU)の転送、ARQによる誤り訂正、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメント化、及びリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメント化、並びにRLCデータPDUの並べ替えに関連付けられたRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、HARQによる誤り訂正、優先度処理、及び論理チャネル優先度付けに関連付けられたMACレイヤ機能と、を提供する。
【0048】
送信(TX)プロセッサ316及び受信(RX)プロセッサ370は、様々な信号処理機能に関連付けられたレイヤ1機能を実装する。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上での誤り検出、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号、インターリービング、レートマッチング、物理チャネル上へのマッピング、物理チャネルの変調/復調、及びMIMOアンテナ処理を含み得る。TXプロセッサ316は、様々な変調方式(例えば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、M相直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。次いで、符号化され変調されたシンボルは、並列ストリームに分割され得る。各ストリームは、次いで、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域及び/又は周波数領域において基準信号(例えば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して一緒に合成されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成し得る。OFDMストリームは、空間的にプリコーディングされて、複数の空間ストリームを生成する。チャネル推定器374からのチャネル推定値は、コーディング及び変調方式を判定するために、並びに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE350によって送信された基準信号及び/又はチャネル状態フィードバックから導出され得る。次いで、各空間ストリームは、別個の送信機318Txを介して異なるアンテナ320に供給され得る。各送信機318Txは、送信のためにそれぞれの空間ストリームで無線周波数(RF)キャリアを変調し得る。
【0049】
UE350において、各受信機354Rxは、そのそれぞれのアンテナ352を通して信号を受信する。各受信機354Rxは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、この情報を受信(RX)プロセッサ356に提供する。TXプロセッサ368及びRXプロセッサ356は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1の機能を実装する。RXプロセッサ356は、UE350に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームは、UE350に宛てられている場合、RXプロセッサ356によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ356は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを含む。各サブキャリア上のシンボル、及び基準信号は、基地局310によって送信された最も可能性の高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元及び復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器358によって算出されたチャネル推定値に基づいてもよい。軟判定は、次いで、復号及びデインタリーブされて、物理チャネル上で基地局310によって最初に送信されたデータ及び制御信号を復元する。次いで、データ及び制御信号は、レイヤ3及びレイヤ2の機能を実装するコントローラ/プロセッサ359に提供される。
【0050】
コントローラ/プロセッサ359は、プログラムコード及びデータを記憶するメモリ360に関連付けられ得る。メモリ360は、コンピュータ可読媒体と呼ばれる場合がある。ULでは、コントローラ/プロセッサ359は、IPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化、パケットリアセンブリ、解読、ヘッダ解凍、及び制御信号処理を提供する。コントローラ/プロセッサ359はまた、HARQ動作をサポートするために、ACK及び/又はNACKプロトコルを使用して誤り検出を担当する。
【0051】
基地局310によるDL送信に関連して説明した機能と同様に、コントローラ/プロセッサ359は、システム情報(例えば、MIB、SIB)取得、RRC接続、及び測定報告に関連付けられたRRCレイヤ機能と、ヘッダ圧縮/解凍、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)に関連付けられたPDCPレイヤ機能と、上位レイヤPDUの転送、ARQによる誤り訂正、RLC SDUの連結、セグメント化、及びリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメント化、並びにRLCデータPDUの並べ替えに関連付けられたRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、TBへのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、HARQによる誤り訂正、優先度処理、及び論理チャネル優先度付けに関連付けられたMACレイヤ機能と、を提供する。
【0052】
基地局310によって送信された基準信号又はフィードバックからチャネル推定器358によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディング及び変調方式を選択するとともに空間処理を容易にするために、TXプロセッサ368によって使用されてもよい。TXプロセッサ368によって生成された空間ストリームは、別個の送信機354Txを介して異なるアンテナ352に提供され得る。各送信機354Txは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0053】
UL送信は、UE350における受信機機能に関連して記載されたものと同様の方法で基地局310において処理される。各受信機318Rxは、それぞれのアンテナ320を介して信号を受信する。各受信機318Rxは、RFキャリアに変調された情報を復元し、その情報をRXプロセッサ370に提供する。
【0054】
コントローラ/プロセッサ375は、プログラムコード及びデータを記憶するメモリ376と関連付けられ得る。メモリ376は、コンピュータ可読媒体と呼ばれる場合がある。ULでは、コントローラ/プロセッサ375は、IPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化、パケットリアセンブリ、解読、ヘッダ解凍、制御信号処理を提供する。コントローラ/プロセッサ375はまた、HARQ動作をサポートするために、ACK及び/又はNACKプロトコルを使用して誤り検出を担当する。
【0055】
TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、及びコントローラ/プロセッサ359のうちの少なくとも1つは、
図1の信号優先度付け構成要素198に関連する態様を実行するように構成され得る。
【0056】
TXプロセッサ316、RXプロセッサ370、及びコントローラ/プロセッサ375のうちの少なくとも1つは、
図1の信号優先度付け指示構成要素199に関連する態様を実行するように構成され得る。
【0057】
UEは、例えば無線リソース制御(RRC)接続を要求すること、RRC接続を再確立すること、及び/又は、基地局とのRRC接続を再開することなど、基地局との通信を開始するために、「初期アクセスプロシージャ」又は「ランダムアクセスプロシージャ」とも呼ばれ得るランダムアクセスチャネル(RACH)プロシージャを使用し得る。
【0058】
図4は、本開示の様々な態様による、UEと基地局との間のRACHプロシージャの例示的な態様を示す通信フロー400である。410において、UE402は、プリアンブルを含み得る第1のランダムアクセスメッセージ412(例えば、Msg1)を基地局404に送信することによって、ランダムアクセスメッセージ交換(例えば、RACHプロシージャ)を開始し得る。UE402は、基地局404によって構成されたRACHリソースに基づいて第1のランダムアクセスメッセージ412を送信し得る。例えば、第1のランダムアクセスメッセージ412を送信する前に、UE402は、例えば、406に示すように、基地局404から送信/ブロードキャストされたシステム情報408において、例えば、プリアンブルフォーマットパラメータ、時間及び周波数リソース、ランダムアクセスプリアンブルのためのルートシーケンス及び/又はサイクリックシフトを決定するためのパラメータなどを含むランダムアクセスパラメータを取得し得る。プリアンブルは、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)などの識別子を用いて送信され得る。UE402は、例えばプリアンブルシーケンスのセットからランダムアクセスプリアンブルシーケンスをランダムに選択し得る。いくつかの例では、プリアンブルシーケンスがUE402に割り当てられ得る。システム情報408は、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、残りの最小システム情報(RMSI)、及び/又は他のシステム情報(OSI)などのうちの1つ以上を含み得る。システム情報408に基づいて、UE402は、同期中に良好な又は適切なビームを識別し得、UE402は、そのビーム上のマスタ情報ブロック(MIB)及び/又はシステム情報ブロック(SIB)を復号し得る。
【0059】
414において、基地局は、第2のランダムアクセスメッセージ416(例えば、Msg2)を送信することによって第1のランダムアクセスメッセージ412に応答し得、第2のランダムアクセスメッセージ416は、ランダムアクセス応答(RAR)を含む物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)及び/又は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)であり得る。RARは、例えば、UEによって送信されたランダムアクセスプリアンブルの識別子、タイミング前進(TA)、UEがデータを送信するためのアップリンク許可、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)若しくは他の識別子、及び/又はバックオフインジケータなどを含み得る。
【0060】
418において、第2のランダムアクセスメッセージ416を受信した後、UE402は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)などを介して、第3のランダムアクセスメッセージ420(例えば、Msg3)を基地局404に送信し得る。第3のランダムアクセスメッセージ420は、RACHプロシージャを開始するトリガに応じて、RRC接続要求、RRC接続再確立要求、又はRRC接続再開要求を含んでもよい。
【0061】
422において、基地局404は、第4のランダムアクセスメッセージ424(例えば、Msg4)をUE402に送信することによってRACHプロシージャを完了し得、第4のランダムアクセスメッセージは、スケジューリングのためのPDCCH及びメッセージを搬送するためのPDSCHを含み得る。例えば、第4のランダムアクセスメッセージ424は、タイミング前進情報、競合解決情報、及び/又はRRC接続セットアップ情報を含むランダムアクセス応答メッセージを含み得る。UE402は、C-RNTIなどに基づいて、第4のランダムアクセスメッセージ424内のPDCCHを監視し得る。また、UE402は、PDCCHの受信及び復号に成功した場合、PDCCHに対応するPDSCHを復号し得る。UE402は、第4のランダムアクセスメッセージで搬送される任意のデータについてHARQフィードバックを送信し得る。いくつかの例では、第4のランダムアクセスメッセージは競合解決メッセージと呼ばれる場合がある。第4のランダムアクセスメッセージ424はRACHプロシージャを完了し得る。したがって、UE402は、次いで、RAR(例えば、第2のランダムアクセスメッセージ416から)及び第4のランダムアクセスメッセージ424に基づいて、基地局404とのアップリンク通信を送信し、かつ/又は、ダウンリンク通信を受信し得る。RACHプロシージャ中に4つのランダムアクセスメッセージが交換され得るので、RACHプロシージャは、4ステップRACHプロシージャとも呼ばれ得る。
【0062】
426において、基地局404は、同期信号ブロック及び/又はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を送信し得る。例えば、RRC接続状態にあるUEの場合、UE測定の品質を改善するために、UEのためにCSI-RSが構成され得る。SSBは、UEによってブラインド復号され得、UEは、基準信号受信電力(RSRP)及び/又は基準信号受信品質(RSRQ)測定のためにSSBを使用し得る。
【0063】
いくつかの例では、428において、基地局404は、ビーム報告及び/又はCSI報告を提供するようにUE402に要求し得、基地局は、ダウンリンク制御情報(DCI)430を介して要求を送信し得る。
【0064】
432において、要求に応じて、UE402は、PUSCH/PUCCHなどを介して、対応するビーム/CSI報告を基地局404へ送信し得る。いくつかの例では、ビーム/CSI報告に基づいて、基地局404及び/又はUE402は、434及び436に示すように、それらの送信ビーム(単数又は複数)及び/又は受信ビーム(単数又は複数)を切り替え得る。
【0065】
ランダムアクセスプロシージャの後、UEは、RRC接続状態にあり得る。RRCプロトコルは、UEと基地局との間のエアインターフェース上で使用され得る。RRCプロトコルの主な機能は、接続確立及び解放機能、システム情報のブロードキャスト、無線ベアラ確立、再構成、及び解放、RRC接続モビリティプロシージャ、ページング通知及び解放、並びに/又は外部ループ電力制御などを含み得る。LTEなどのいくつかの例では、UEは2つのRRC状態(例えば、接続状態又はアイドル状態)のうちの1つにあり得る。NRなどの他の例では、UEは3つのRRC状態(接続状態、アイドル状態、又は非アクティブ状態)のうちの1つにあり得る。異なるRRC状態は、UEが所与の状態にあるときにUEが使用し得る各状態に関連付けられた異なる無線リソースを有し得る。いくつかの例では、RRC状態はRRCモードとも呼ばれ得る。
【0066】
図5は、本開示の様々な態様による、異なるRRC状態の一例を示す
図500である。UEが電源投入されると、UEは最初はRRC切断/アイドル状態510にあり得る。ランダムアクセスプロシージャの後、UEはRRC接続状態520に移行し得る。定義された持続時間にわたってUEにアクティビティがない場合、UEはRRC非アクティブ状態530に遷移することによってそのセッションを一時停止し得る。UEは、ランダムアクセスプロシージャを実行してRRC接続状態520に戻って遷移するためにそのセッションを再開し得る。したがって、UEは、UEがRRCアイドル状態510にあるかRRC非アクティブ状態530にあるかにかかわらず、RRC接続状態520に遷移するためのランダムアクセスプロシージャを実行するように指定され得る。したがって、RRC非アクティブ状態530は、RRC接続状態520とRRC切断/アイドル状態510との間の状態であり得、UEは、任意選択的に、トラフィックがないときにRRCを完全に解放することなく非アクティブ状態にとどまり、必要なときに接続状態に迅速に切り替わって戻り得る。
【0067】
いくつかの例では、RRCアイドル状態510は、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)選択、システム情報のブロードキャスト、セル再選択モビリティ、(5GCによって開始及び管理される)モバイル着信データのページング、及び/又は(非アクセス層(NAS)によって構成される)コアネットワークページングの間欠受信(DRX)などに使用され得る。他の例では、RRC接続状態520は、5GC及び新しいRAN接続確立(制御プレーンとユーザプレーンの両方)、新しいRAN及びUEにおけるUEコンテキスト記憶、UEが属するセルの新しいRAN知識、UEとのユニキャストデータの転送、及び/又はネットワーク制御されたモビリティなどに使用され得る。他の例では、RRC非アクティブ状態530は、PLMN選択、システム情報のブロードキャスト、モビリティのセル再選択、(新しいRANによって開始される)ページング、(新しいRANによる)RANベースの通知エリア(RNA)管理、(新しいRANによって構成される)RANページングのためのDRX、UEのための5GC及び新しいRAN接続確立(制御プレーンとユーザプレーンの両方)、新しいRAN及びUEにおけるUEコンテキストの記憶、並びに/又はUEが属するRNAの新しいRAN知識などのために使用され得る。
【0068】
図6は、本開示の様々な態様による、帯域幅パート(BWP)の一例を例示する
図600である。チャネル帯域幅又はシステム帯域幅は、複数のBWPに分割され得る。BWPは、所与のキャリア上の所与のヌメロロジー(μ)に対する共通RBの連続したサブセットから選択されたリソースブロック(RB)の連続したセットであり得る。いくつかの例では、最大4つのBWPがダウンリンク及びアップリンクで指定され得る。言い換えれば、UEは、ダウンリンクで最大4つのBWP、及び/又はアップリンクで最大4つのBWPを用いて設定され得る。UEは、所与の時間に1つのBWP(例えば、アップリンク又はダウンリンク)をアクティブ化し得、UEは、一度に1つのBWPを介して受信又は送信し得る。ダウンリンクでは、各BWPの帯域幅はSSBの帯域幅より大きいか又はそれと等しくてもよいが、SSBを含んでも含まなくてもよい。いくつかの例では、帯域幅適応(BA)に基づいて、UEの受信帯域幅及び送信帯域幅が(例えば、総セル帯域幅のサブセットに)調整され得る。例えば、UEは、制御チャネルを監視し、(電力を節約するために)小/中量のデータを受信するために、より狭いBW(例えば、BWP2)を使用し得、UEは、大量のデータがスケジューリングされるときに、フル又はより大きいBW(例えば、BWP1)に切り替え得る。BAは、UEをBWP(単数又は複数)を用いて設定し、設定されたBWPのうちのどれが現在アクティブなBWPであるかをUEに指示することによって達成され得る。
【0069】
図7は、本開示の様々な態様による、異なるタイプのBWPの一例を示す
図700である。アイドルモード(例えば、RRCアイドル状態510の場合)のために設定されたBWPは、典型的に、(例えば、RRC接続状態520の下で)接続モードのために設定されたBWPよりも小さくてもよい。いくつかの例では、利用可能である少なくとも3つのタイプのBWP、すなわち、初期BWP702、アクティブBWP704(例えば、UE固有)、及び/又はデフォルトBWP(例えば、UE固有)があり得る。初期BWP702は、
図4に関連して説明したような初期アクセスプロセスを実行するために使用し得る。例えば、初期BWP702は、RMSI、制御リソースセット(CORESET)、及び/又はRMSI周波数ロケーション/帯域幅/SCSなどのようなパラメータを含んでもよい。初期BWP702は、異なる設定を有し、RMSI復号後により広いBWPに緩和された24~96の物理リソースブロック(PRB)であってもよい。アクティブBWP704は、UE固有として定義されてもよく、初期アクセスプロセスに関連して使用されてもよい。アクティブBWP704は、UEがRRC構成/再構成後にデータ転送を開始し得る最初のBWPであってもよい。最初のアクティブBWPは、デフォルトBWPと同じでなくてもよい。デフォルトBWPはまた、UE固有であってもよく、RRC再構成中に設定されてもよい。いくつかの例では、デフォルトBWPがUEのために設定されていない場合、UEは、初期BWPがデフォルトBWPであると仮定し得る。UEは、BWPタイマが満了したときにデフォルトBWPに切り換わって戻るように設定され得る。
【0070】
ネットワークは、ダウンリンクベース、アップリンクベース、及び/又はダウンリンク及びアップリンクベースの測位方法などの、いくつかのセルラーネットワークベースの測位技術をサポートし得る。ダウンリンクベースの測位方法は、(例えば、LTEでは)観測到着時間差(OTDOA)、(例えば、NRでは)ダウンリンク到着時間差(DL-TDOA)、及び/又は、(例えば、NRでは)ダウンリンク出発角(DL-AoD)を含み得る。OTDOA又はDL-TDOA測位プロシージャでは、UEは、基準信号時間差(RSTD)又は到着時間差(TDOA)測定と呼ばれる、基地局のペアから受信した基準信号(例えば、測位基準信号(PRS))の各到着時間(ToA)間の差を測定し、それらを測位エンティティに報告し得る。例えば、UEは、支援データ内の基準基地局(例えば、サービング基地局)及び複数の非基準基地局の識別子(ID)を受信し得る。UEは、次いで、基準基地局と非基準基地局の各々との間のRSTDを測定し得る。関与する基地局の知られているロケーション、及びRSTD測定値に基づいて、測位エンティティはUEのロケーションを推定することができる。言い換えれば、UEの位置は、UEと1つ以上の基地局及び/又は1つ以上の基地局の送信受信ポイント(TRP)との間で送信された基準信号を測定することに基づいて推定し得る。
【0071】
DL-AoD測位の場合、測位エンティティは、UEと送信基地局(単数又は複数)との間の角度(単数又は複数)を決定するために、複数のダウンリンク送信ビームの受信信号強度測定値のUEからのビーム報告を使用し得る。次いで、測位エンティティは、決定された角度(単数又は複数)及び送信基地局(単数又は複数)の既知のロケーション(単数又は複数)に基づいてUEのロケーションを推定し得る。
【0072】
アップリンクベースの測位方法は、UL-TDOA及びUL-AoAを含み得る。UL-TDOAはDL-TDOAと同様であるが、UEによって送信されたアップリンク基準信号(例えば、サウンディング基準信号(SRS))に基づく。UL-AoA測位の場合、1つ以上の基地局は、1つ以上のアップリンク受信ビームでUEから受信した1つ以上のアップリンク基準信号(例えば、SRS)の受信信号強度を測定し得る。測位エンティティは、UEと基地局(単数又は複数)との間の角度(単数又は複数)を決定するために、信号強度測定値及び受信ビーム(単数又は複数)の角度(単数又は複数)を使用し得る。決定された角度(単数又は複数)及び基地局(単数又は複数)の知られているロケーション(単数又は複数)に基づいて、測位エンティティは、次いで、UEのロケーションを推定することができる。
【0073】
ダウンリンク及びアップリンクベースの測位方法は、拡張セルID(E-CID)測位及びマルチラウンドトリップ時間(RTT)測位(「マルチセルRTT」とも呼ばれる)を含み得る。RTTプロシージャでは、イニシエータ(基地局又はUE)はRTT測定信号(例えば、測位基準信号(PRS)又はSRS)をレスポンダ(UE又は基地局)に送信し、レスポンダはRTT応答信号(例えば、SRS又はPRS)をイニシエータに返信する。RTT応答信号は、受信-送信(Rx-Tx)時間差と呼ばれる、RTT測定信号のToAとRTT応答信号の送信時間との差を含み得る。イニシエータは、送信-受信(Tx-Rx)時間差と呼ばれる、RTT測定信号の送信時間とRTT応答信号のToAとの差を計算し得る。イニシエータとレスポンダとの間の伝播時間(「飛行時間」とも呼ばれる)は、Tx-Rx時間差及びRx-Tx時間差から計算され得る。伝播時間及び既知の光の速度に基づいて、イニシエータとレスポンダとの間の距離を決定し得る。マルチRTT測位の場合、UEは、基地局の既知のロケーションに基づいて(例えば、マルチラテレーションを使用して)自身のロケーションが決定されることを可能にするために、複数の基地局とのRTTプロシージャを実行し得る。RTT及びマルチRTT方法は、ロケーション精度を改善するために、UL-AoA及びDL-AoDなどの他の測位技術と組み合わせられ得る。
【0074】
E-CID測位方法は、無線リソース管理(RRM)測定に基づいていてもよい。E-CIDでは、UEは、サービングセルID、タイミング前進(TA)、並びに検出される隣接基地局の識別子、推定されるタイミング、及び信号強度を報告し得る。UEのロケーションが、次いで、この情報及び基地局(単数又は複数)の知られているロケーションに基づいて推定される。
【0075】
測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(例えば、ロケーションサーバ、LMF、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP))は、支援データをUEに提供し得る。例えば、支援データは、そこから基準信号を測定する基地局(又は基地局のセル/TRP)の識別子、基準信号構成パラメータ(例えば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子、基準信号帯域幅など)、及び/又は特定の測位方法に適用可能な他のパラメータを含み得る。代替として、支援データは、(例えば、定期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージなどにおいて)基地局自体から直接得られてもよい。いくつかの事例において、UEは、支援データを使用せずに近隣ネットワークノード自体を検出することが可能であってもよい。
【0076】
OTDOA又はDL-TDOA測位プロシージャの場合には、支援データは、予想RSTD値、及び予想RSTDの周辺の関連する不確実性、すなわち探索ウィンドウを更に含み得る。場合によっては、予想RSTDの値範囲は+/-500マイクロ秒(μs)であり得る。いくつかの場合には、測位測定のために使用されるリソースのうちのいずれかがFR1の中にあるとき、予想RSTDの不確実性に対する値範囲は+/-32μsであり得る。他の場合には、測位測定(単数又は複数)のために使用されるリソースの全てがFR2の中にあるとき、予想RSTDの不確実性に対する値範囲は+/-8μsであり得る。
【0077】
ロケーション推定値は、位置推定、ロケーション、位置、ポジションフィックス、フィックスなどの、他の名称によって呼ばれることがある。ロケーション推定値は、測地的であり座標(例えば、緯度、経度、及び場合によっては高度)を含んでもよく、又は都市であってもよく、住所、郵便住所、若しくはロケーションのいくつかの他の言語的記述を含んでもよい。ロケーション推定値は更に、いくつかの他の知られているロケーションに対して定義され、又は絶対的に(例えば、緯度、経度、及び場合によっては高度を使用して)定義されてもよい。ロケーション推定値は、(例えば、何らかの指定された又はデフォルトの信頼度レベルでロケーションが含まれると予想されるエリア又はボリュームを含めることによって)予想される誤り又は不確実性を含み得る。本開示の目的のために、基準信号は、図示されたフレーム構造がアップリンク通信に使用されるかダウンリンク通信に使用されるかに応じて、測位基準信号(PRS)、追跡基準信号(TRS)、位相追跡基準信号(PTRS)、セル固有基準信号(CRS)、CSI-RS、復調基準信号(DMRS)、PSS、SSS、SSB、SRSなどを含み得る。いくつかの例では、PRSの送信に使用されるリソース要素(RE)の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる場合がある。リソース要素の集合は、周波数領域における複数のPRB、及び時間領域におけるスロット内の1つ以上の連続したシンボル(単数又は複数)に及び得る。時間領域における所与のOFDMシンボルの中で、PRSリソースは周波数領域において連続するPRBを占有し得る。他の例では、「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信に使用されるPRSリソースのセットを指し得、各PRSリソースはPRSリソースIDを有し得る。加えて、PRSリソースセットの中のPRSリソースは、同じTRPと関連付けられ得る。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、(例えば、TRP IDによって識別される)特定のTRPと関連付けられ得る。加えて、PRSリソースセットの中のPRSリソースは、スロットにわたって同じ周期性、共通のミューティングパターン構成、及び/又は同じ繰り返し係数を有し得る。周期性とは、最初のPRSインスタンスの最初のPRSリソースの最初の繰り返しから、次のPRSインスタンスの同じ最初のPRSリソースの同じ最初の繰り返しまでの時間であり得る。例えば、周期性は、2^μ*{4、5、8、10、16、20、32、40、64、80、160、320、640、1280、2560、5120、10240}スロット(ここで、μ=0、1、2、3である)から選択される長さを有し得る。繰り返し係数は、{1、2、4、6、8、16、32}スロットから選択される長さを有し得る。PRSリソースセットの中のPRSリソースIDは、(TRPが1つ以上のビームを送信し得る場合)単一のTRPから送信される単一のビーム(又はビームID)と関連付けられ得る。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは異なるビーム上で送信されてよく、したがって、「PRSリソース」又は単に「リソース」は「ビーム」と呼ばれることもある。いくつかの例では、「PRSインスタンス」又は「PRSオケージョン」は、PRSが送信されると予想される定期的に繰り返される時間ウィンドウ(1つ以上の連続スロットのグループなど)の1つのインスタンスであり得る。PRSオケージョンはまた、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位繰り返し」、又は単に「オケージョン」、「インスタンス」、及び/又は「繰り返し」などと呼ばれる場合がある。
【0078】
「測位周波数レイヤ(PFL)」(「周波数レイヤ」とも呼ばれ得る)は、いくつかのパラメータに対して同じ値を有する1つ以上のTRPにわたる1つ以上のPRSリソースセットの集合であり得る。具体的には、PRSリソースセットの集合は、同じサブキャリア間隔及びサイクリックプレフィックス(CP)タイプ(例えば、PDSCHのためにサポートされる全てのヌメロロジーはPRSのためにもまたサポートされることを意味する)、同じポイントA、ダウンリンクPRS帯域幅の同じ値、同じ開始PRB(及び中心周波数)、及び/又は同じコムサイズなどを有し得る。ポイントAパラメータは、パラメータARFCN-ValueNR(「ARFCN」は「絶対無線周波数チャネル番号」を表す)の値をとってもよく、送信及び受信に使用される物理無線チャネルのペアを指定する識別子/コードとされ得る。いくつかの例では、ダウンリンクPRS帯域幅は、最小24個のPRB及び最大272個のPRBを有する、4個のPRBの粒度を有し得る。他の例では、最大4つの周波数レイヤが構成されてもよく、周波数レイヤごとにTRPごとに最大2つのPRSリソースセットが構成されてもよい。
【0079】
周波数レイヤの概念は、コンポーネントキャリア(CC)及びBWPと同様であり得、CC及びBWPは、データチャネルを送信するために1つの基地局(又はマクロセル基地局及びスモールセル基地局)によって使用され得、一方、周波数レイヤは、PRSを送信するために複数の(例えば、3つ以上)基地局によって使用され得る。UEは、UEがネットワークを送信するときに、測位プロトコルセッション中などに、UEがその測位能力をサポートすることが可能な周波数レイヤの数を指示し得る。例えば、UEは、1つ又は4つのPFLをサポートし得るかどうかを指示し得る。
【0080】
図8は、本開示の様々な態様による、基準信号測定に基づくUE測位の一例を示す
図800である。一例では、UE804のロケーションは、マルチセルラウンドトリップ時間(マルチRTT)測定値に基づいて推定され得、ここで、複数の基地局802は、複数の基地局802の各々に対するUE804の近似距離を決定するために、UE804に送信された信号及びUE804から受信された信号についてラウンドトリップ時間(RTT)測定を実行し得る。同様に、UE804は、UE804に対する各基地局の近似距離を決定するために、基地局802に送信された信号及び基地局802から受信された信号についてRTT測定を実行し得る。次いで、複数の基地局802に対するUE804の近似距離に少なくとも部分的に基づいて、基地局802及び/又はUE804に関連付けられたロケーション管理機能(LMF)が、UE804の位置を推定し得る。例えば、基地局806は、少なくとも1つのダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)810をUE804に送信してもよく、UE804から送信された少なくとも1つのアップリンクサウンディング基準信号(UL-SRS)812を受信してもよい。送信されたDL-PRS810と受信されたUL-SRS812との間のRTT814を測定することに少なくとも部分的に基づいて、基地局806又は基地局806に関連付けられたLMFは、基地局806に対するUE804の位置(例えば、距離)を特定し得る。同様に、UE804は、基地局806にUL-SRS812を送信し得、基地局806から送信されたDL-PRS810を受信し得る。送信されたUL-SRS812と受信されたDL-PRS810との間のRTT814を測定することに少なくとも部分的に基づいて、UE804又はUE804に関連付けられたLMFは、UE804に対する基地局806の位置を識別し得る。マルチRTT測定機構は、基地局806/808及び/又はUE804に関連付けられたLMFによって開始され得る。基地局は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介してUEにUL-SRSリソースを構成し得る。いくつかの例では、UE及び基地局(又は基地局のTRP)は、マルチRTT測定値をLMFに報告してもよく、LMFは、報告されたマルチRTT測定値に基づいてUEの位置を推定してもよい。
【0081】
他の例では、UEの位置は、複数のアンテナビーム測定値に基づいて推定されてもよく、ここで、UEと1つ以上の基地局/TRPとの間の送信のダウンリンク出発角(DL-AoD)及び/又はアップリンク到来角(UL-AoA)が、各基地局/TRPに対するUEの位置及び/又はUEの距離を推定するために使用され得る。例えば、再び
図6を参照すると、DL-AoDに関して、UE804は、基地局808の複数の送信ビーム(例えば、DL-PRSビーム)から送信されたDL-PRS816のセットについて基準信号受信電力(RSRP)測定を実行し得、UE804は、サービング基地局に(又は基地局に関連付けられたLMFに)DL-PRSビーム測定値を提供し得る。DL-PRSビーム測定値に基づいて、サービング基地局又はLMFは、基地局808のDL-PRSビームのための出発の出発方位角(例えば、φ)と出発天頂角(例えば、θ)とを導出し得る。次いで、サービング基地局又はLMFは、DL-PRSビームの出発方位角及び出発天頂角に基づいて、基地局808に対するUE804の位置を推定し得る。同様に、UL-AoAの場合、UEの位置は、基地局802など、異なる基地局において測定されたUL-SRSビーム測定値に基づいて推定され得る。UL-SRSビーム測定値に基づいて、サービング基地局又はサービング基地局に関連付けられたLMFは、UEからのUL-SRSビームに関する到来方位角及び到来天頂角を導出し得、サービング基地局又はLMFは、UL-SRSビームの到来方位角及び到来天頂角に基づいて、基地局の各々に対するUEの位置及び/又はUE距離を推定し得る。
【0082】
図9Aは、本開示の様々な態様による、複数のTRP/基地局から送信されたDL-PRSの一例を示す
図900Aである。一例では、サービング基地局は、1つのスロット内又は複数のスロットにわたって1つ以上のTRP/基地局から送信されるようにDL-PRSを構成し得る。DL-PRSがスロット内で送信されるように構成される場合、サービング基地局は、1つ以上のTRP/基地局の各々からの時間及び周波数における開始リソース要素を構成し得る。DL-PRSが複数のスロットにわたって送信されるように構成される場合、サービング基地局は、DL-PRSスロット間のギャップ、DL-PRSの周期性、及び/又は期間内のDL-PRSの密度を構成し得る。サービング基地局はまた、システム帯域幅中の任意の物理リソースブロック(PRB)において開始するようにDL-PRSを構成し得る。一例では、システム帯域幅は、4つのPRB(例えば、24、28、32、36など)のステップで24~276個のPRBの範囲であり得る。サービング基地局は、PRSビームでDL-PRSを送信し得、PRSビームは「PRSリソース」と呼ばれる場合があり、同じ周波数でTRPから送信されたPRSビームのフルセットは、
図8に関連して説明したように、「PRSリソースセット」又は「PRSのリソースセット」と呼ばれる場合がある。
図9Aに示すように、異なるTRP及び/又は異なるPRSビームから送信されたDL-PRSは、シンボル又はスロットにわたって多重化され得る。
【0083】
いくつかの例では、DL-PRSの各シンボルは、周波数のコム構造で構成されてもよく、基地局又はTRPからのDL-PRSは、N番目ごとのサブキャリアを占有し得る。コム値Nは、2、4、6、又は12であるように構成され得る。1つのスロット内のPRSの長さは、N個のシンボルの倍数であり得、スロット内の最初のシンボルの位置は、スロットが少なくともN個のPRSシンボルからなる限り、フレキシブルであり得る。
図900Aは、コム6DL-PRS構成の一例を示し、異なるTRP/基地局からのDL-PRSのパターンは、6シンボル後に繰り返され得る。
【0084】
図9Bは、本開示の様々な態様による、UEから送信されたUL-SRSの一例を示す
図900Bである。一例では、UEからのUL-SRSは、コム4パターンで構成されてもよく、ここでは、UL-SRSのパターンは、4つのシンボル後に繰り返され得る。同様に、UL-SRSは、SRSリソースセットのSRSリソースにおいて構成され得、ここで、各SRSリソースは、SRSビームに対応し得、SRSリソースセットは、基地局/TRPのために構成されたSRSリソース(例えば、ビーム)の集合に対応し得る。いくつかの例では、SRSリソースは、1、2、4、8、又は12個の連続するOFDMシンボルに及び得る。他の例では、UL-SRSのためのコムサイズは、2、4、又は8であるように構成され得る。
【0085】
図10は、本開示の様々な態様による、複数の基地局又はTRPからのマルチRTT測定値に基づいてUEの位置を推定することの一例を示す
図1000である。UE1002は、第1の基地局(BS)1004、第2のBS1006、第3のBS1008、及び第4のBS1010に対応し、それらから送信されるDL-PRSリソース1012を復号するように、サービング基地局によって設定され得る。UE1002はまた、サービングセル(単数又は複数)、例えば、第1のBS1004、第2のBS1006、第3のBS1008、及び第4のBS1010、並びに他の隣接セル(単数又は複数)が、UE1002から送信されたUL-SRSリソースのセットを測定することが可能であり得るように、第1のSRSリソース1014、第2のSRSリソース1016、第3のSRSリソース1018、及び第4のSRSリソース1020を含み得るUL-SRSリソースのセット上でUL-SRSを送信するように設定され得る。DL-PRS及びUL-SRSに基づくマルチRTT測定の場合、DL-PRSのためのUEの測定とUL-SRSのための基地局の測定との間に関連があり得るので、UEのDL-PRS測定とUEのUL-SRS送信との間のギャップが小さいほど、各BSに対するUEの位置及び/又はUEの距離を推定する精度が高くなり得る。
【0086】
「測位基準信号」及び「PRS」という用語が、一般に、NRシステム及びLTEシステムにおける測位のために使用される特定の基準信号を指すことに留意されたい。しかしながら、本明細書で使用される「測位基準信号」及び「PRS」という用語は、LTE及びNR、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSB、SRS、UL-PRSなどで定義されているPRSなどであるがこれらに限定されない、測位に使用することができる任意のタイプの基準信号を指すこともできる。更に、「測位基準信号」及び「PRS」という用語は、文脈によって別途示唆されていなければ、ダウンリンク又はアップリンク測位基準信号を指すことができる。PRSのタイプを更に区別するために必要な場合、ダウンリンク測位基準信号は「DL-PRS」と呼ばれることがあり、アップリンク測位基準信号(例えば、測位用SRS、PTRS)は「UL-PRS」と呼ばれることがある。加えて、アップリンクとダウンリンクの両方において送信され得る信号(例えば、DMRS、PTRS)に対して、方向を区別するために「UL」又は「DL」が信号にプリペンドされることがある。例えば、「UL-DMRS」は「DL-DMRS」から区別され得る。
【0087】
いくつかの例では、UE PRS処理能力及び/又はサンプル数などの様々な要因に依存し得るPRS-RSTD、PRS-RSRP、及び/又はUE Rx-Tx時間差に対して指定された測定期間仕様があり得る。一例では、PRS-RSTD測定期間は、以下の式に基づいて計算され得る(PRS-RSRP及びUE Rx-Tx時間差に同様の式が適用され得ることに留意されたい)。
【0088】
【数1】
は、測定されるサンプルの総数に対応し得、ここで、サンプルは、T
effect,iとして示される有効期間内の全てのPRSリソースに対応し得る。更に、最後のサンプルについて、UEは、T
last=T
i+T
available_PRS,iを利用し得、式中、T
iは、PRS処理に関連する報告されたUE能力に対応し得る。
【0089】
一例ではCSSFPRS,iは、測位とモビリティ(無線リソース管理(RRM))測定との間で測定ギャップ(MG)がどのように共有されているかを制御するために使用される係数であり得る。係数が1である場合、測位とRRM測定との間でMGインスタンスの共有がないことを示し得る。Nrxbeamは、Rxビーム掃引係数であり得る。いくつかの例では、Nrxbeamは、FR2については8に等しくてもよく、Nrxbeamは、FR1については1に等しくてもよい。上記の定式化における8の係数は、UEが各「インスタンス/サンプルのグループ」内で一定のRxビームを維持していると仮定して、UEが8つの「インスタンス/サンプルのグループ」にわたって最大8つのRxビーム掃引を実行し得るという保守的な仮定に基づき得る。
【0090】
【数2】
は、現在のPFL構成に関してPRS処理UE能力を考慮する係数であり得る。一例では、UEの能力が十分に大きい場合、これらの係数は1であり得、係数はレイテンシに寄与しない場合がある。N
sampleは、サンプル/インスタンスの数であり得る(例えば、Xmsの周期性をもつPRSの場合、少なくともN
sampleの期間が指定されていると仮定され得る)。T
effect,iは、(測定ギャップ繰り返し期間(MGRP)、T
PRS,i及びUEの報告された能力をT
i使用して導出される)有効測定周期性に対応し得る。例えば
【0091】
【数3】
であり、式中、T
available_PRS,i=LCM(T
PRS,i,MGRP
i)であり、MG周期性とPRS周期性とのアライメントを考慮し得る。T
lastは、サンプリング時間及び処理時間を含み得る、最後のPRS RSTDサンプルのための測定持続時間であり得、T
last=T
i+T
available_PRS,iである。
【0092】
PRS測定のための測定ギャップがUEのために構成される場合、UE DL PRS処理能力がUEのために定義され得る。一例では、DL PRS処理能力の目的のために、測位周波数レイヤにおける最大PRS周期性に対応するPmsウィンドウ内のDL PRSシンボルの持続時間Kマイクロ秒(ms)は、(1)UEシンボルレベルのバッファリング能力を用いたタイプ1持続時間計算、K=Σs∈SKs及び
【0093】
【数4】
と、(2)UEスロットレベルバッファリング能力を伴うタイプ2持続時間計算、
【0094】
【数5】
によって計算され得、式中Sは、DL PRSリソースセットの各ペアに提供される実際のnr-DL-PRS-ExpectedRSTD、nr-DL-PRS-ExpectedRSTD-Uncertaintyを考慮した、潜在的なDL PRSリソースを含む測位周波数レイヤのPmsウィンドウ内のサービングセルのDL PRSのヌメロロジーに基づくスロットのセットであり得る。
【0095】
一例では、タイプ1持続時間計算の場合、
【0096】
【数6】
は、潜在的なPRSシンボルの和集合をカバーし、スロットs内のPRSシンボル占有を決定するサービングセルのDL PRSのヌメロロジーに基づいて、OFDMシンボルの整数に対応するスロットs内のms単位の最小間隔であり得、ここで、間隔
【0097】
【数7】
は、DL PRSリソースセット(ターゲット及び参照)の各ペアに提供される実際のnr-DL-PRS-ExpectedRSTD、nr-DL-PRS-ExpectedRSTD-Uncertaintyを考慮し得る。別の例では、タイプ2持続時間計算の場合、μはDL PRSのヌメロロジーであり得、|S|はセットSのカーディナリティであり得る。
【0098】
いくつかの例では、UEが、RRC非アクティブ状態中に(例えば、非アクティブ状態PRS測定中に)又はRRCアイドル状態中にPRS測定(単数又は複数)を実行している場合、サービング基地局は、UEのためのPRS測定ギャップ(単数又は複数)を設定しない場合がある。例えば、UEが非アクティブ状態であるとき、基地局は、UEにおいてデータ送信がないことを考慮又は仮定し得る。したがって、UEがRRC非アクティブ/アイドル状態中に周波数間測定(例えば、RRM測定、PRS測定など)を実行するとき、基地局は、UEがデータ送信を中断するための測定ギャップ(単数又は複数)を構成しない場合がある。一方、
図4~
図7に関連して説明したように、UEは、UEがRRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態にある間に、セル探索及び初期アクセス中などに初期BWP(例えば、初期BWP702)を測定するように設定され得る。例えば、UEがセル探索及び初期アクセスを実行するとき、初期BWPは、UEがCORESET(例えば、CORESET#0)、RMSI、及び他のメッセージを受信するように設定され得る。このように、いくつかの例では、UEが初期BWPの有効時間中にPRSを測定するように設定されている場合、UEは、初期BWPの外部のPRS(単数又は複数)を処理するかどうか、及び/又はSCSが初期BWPのSCSとは異なる場合があるPRS(単数又は複数)を処理するかどうかなどを決定することができない場合がある。別の例では、RRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態の間に、PRSを測定することに加えて、UEがセル探索及び/又は初期アクセス関連プロシージャも実行している場合、PRSとセル探索及び/又は初期アクセス関連プロシージャに関連付けられた信号との間に競合又は衝突が存在する場合がある。RRC非アクティブ/アイドル状態におけるPRS測定のために測定ギャップが設定され得ないので、PRS及び他のDL信号(例えば、SSB、SIB1、CORESET0、MSG2/MsgB、ページングなど)が同じシンボル中にあり、かつ/又は互いに時間的に近い場合、UEは、PRSをどのように処理すべきかを知らない場合がある、及び/又はUEは、異なる信号がどのように処理されるべきかの優先度を知らない場合がある。
【0099】
本明細書で提示される態様は、PRSとDLチャネルとの間の時間ギャップが閾値を下回る場合、例えば、PRSが時間的にDLチャネルに近い(しかし、重複しない)場合、UEが、RRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態中にPRS及び異なるDLチャネル(例えば、SSB、SIB1、CORESET0、MSG2/MsgB、ページングなど)の処理をどのように優先度付けするかを決定することを可能にし得る。本明細書に提示される態様は、UEが初期BWPの有効時間中にPRSを測定するように設定され、UEがRRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態にある場合、UEが初期BWPに関連付けられたPRS及び/又は信号をどのように処理するかを決定することを可能にし得る。
【0100】
本開示の一態様では、UEがRRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態にあり、UEが1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルも受信する(又は監視するように構成されている)場合、UEは、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルが時間的に近いとき、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルの処理に優先度付けを行い得る。少なくとも1つのDLチャネルは、SSB(例えば、PSS/SSS/PBCH)、ページングPDSCH、CORESET#0、RMSI、及び/又は測位システム情報ブロック(posSIB)などを含み得る。
【0101】
図11は、本開示の様々な態様による、RRC非アクティブ/アイドル状態においてPRSチャネル及びDLチャネルを優先度付けするUEの一例を例示する通信フロー1100である。通信フロー1100に関連付けられた番号付けは、特定の時間的順序を指定するものではなく、単に通信フロー1100の参照として使用される。
【0102】
1110において、UE1102は、
図5に関連して記載されたように、RRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態にある場合がある。例えば、UE1102は、電源投入されたばかりである場合があり、又は非アクティビティの期間の後などにRRC接続状態からRRC非アクティブ/アイドル状態に遷移されている場合がある。
【0103】
1112において、UE1102は、測定期間1113において、1つ以上のPRS1114及び少なくとも1つのDLチャネル1116を監視し、受信し、及び/又は測定するように設定され得る。一例では、少なくとも1つのDLチャネル1116は、基地局1104から送信されるブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルであり得る。例えば、少なくとも1つのDLチャネル1116は、(例えば、SSB(単数又は複数)中で受信される)PSS/SSS/PBCH、システム情報無線ネットワーク一時識別子(SI-RNTI)でスクランブルされたPDSCH、ページング無線ネットワーク一時識別子(P-RNTI)でスクランブルされたPDSCH、1つ以上の制御リソースセット(CORESET)監視オケージョン(例えば、CORESET#0)、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連する1つ以上のデータチャネル、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連する1つ以上の制御チャネル、並びに/又はRRC非アクティブ状態若しくはRRCアイドル状態中にUEが監視するように構成された1つ以上の基準信号などのうちの1つ以上を含み得る。UE1102は、測位セッション及び/又はロケーション管理機能(LMF)1108に関連付けられ得る、1つ以上の送信受信ポイント(TRP)及び/又は1つ以上の基地局から1つ以上のPRSを受信し得る。
【0104】
いくつかのシナリオでは、UE1102がRRC非アクティブ/アイドル状態にあるとき、UE1102は、依然として、1つ以上のPRS1114と少なくとも1つのDLチャネル1116とを監視及び/又は受信するように設定され得る。1つ以上のPRS1114及び少なくとも1つのDLチャネル1116は、異なる帯域幅を有し得、これは、1118に示すように、周波数において少なくとも部分的な重複を有するか、又は重複を全く有さなくてもよい。したがって、UE1102は、UE1102が1つ以上のPRS1114と少なくとも1つのDLチャネル1116の両方を測定すべきである場合、再調整を実行するように指定され得る。例えば、UE1102は、1つ以上のPRS1114を受信/監視するために(例えば、第1のビームを使用して)第1の構成を適用し得る。次いで、UE1102は、少なくとも1つのDLチャネル1116を受信/監視するために、再調整を実行し、(例えば、第2のビームを使用して)第2の構成を適用し得る。したがって、1つ以上のPRS1114と少なくとも1つのDLチャネル1116とが時間的に近すぎる場合、UE1102は、再調整を実行又は完了するのに十分な時間を有しない場合がある。
【0105】
本開示の一態様では、UE(例えば、UE1102)は、1118に示すように、PRS(例えば、1つ以上のPRS1114)及び他のDL信号(単数又は複数)/チャネル(単数又は複数)(例えば、少なくとも1つのDLチャネル1116)が時間的に近接して(ただし、衝突又は重複せずに)構成されているとき、「ソフト衝突」及び/又は受信の優先度を定義する1つ以上のルールを適用するか、又はそれに従うように設定され得る。本開示の目的のために、「ソフト衝突(soft collision及びsoft collide)」は、1つ以上のDL信号/チャネルの時間閾値内にスケジューリングされた(例えば、時間的に近い)1つ以上のPRSを指す場合があるが、1つ以上のPRSは、1つ以上のDL信号/チャネルと重複しない場合がある。言い換えれば、PRS(又はPRSによって占有される少なくとも1つのシンボル)とDL信号/チャネルとの間の時間ギャップが時間閾値を下回る場合、ソフト衝突が発生し得る。
【0106】
一態様では、1120において、1つ以上のPRS1114の占有されたシンボル又は潜在的に占有されたシンボルが、少なくとも1つのDLチャネル1116の(マイクロ秒、ナノ秒、又はシンボル単位であり得る)時間閾値1122内にある場合、UE1102は、1つ以上のPRS1114の少なくともいくつかの部分、又は少なくとも1つのDLチャネル1116の少なくともいくつかの部分のいずれかを測定/処理するように設定され得る。言い換えれば、1つ以上のPRS1114の占有されたシンボル又は潜在的に占有されたシンボルが少なくとも1つのDLチャネル1116とソフト衝突する場合、UE1102は、UE1102が1つ以上のPRS1114を処理すべきか又は少なくとも1つのDLチャネル1116を処理すべきかを定義する優先度付けルールを適用し得る。一例では、
図12Aの
図1200Aによって示されるように、1つ以上のPRS1114又は1つ以上のPRS1114のうちの少なくとも1つのシンボルが少なくとも1つのDLチャネル1116の時間閾値1122内にある場合、UE1102は、1つ以上のPRS1114を処理/測定し、少なくとも1つのDLチャネル1116の処理/測定をスキップ/ドロップするように設定され得るか、又はUE1102は、少なくとも1つのDLチャネル1116を処理/測定し、1つ以上のPRS1114の処理/測定をスキップ/ドロップするように設定され得る。
【0107】
別の例では、
図12Bの
図1200Bによって示されるように、1つ以上のPRS1114又は1つ以上のPRS1114の少なくとも1つのシンボルが少なくとも1つのDLチャネル1116の時間閾値1122内にある場合、UE1102は、時間閾値1122内にある1つ以上のPRS1114の一部分を処理/測定し、時間閾値1122内にある少なくとも1つのDLチャネル1116の一部分の処理/測定をスキップ/ドロップするように設定され得るか、又はUE1102は、時間閾値1122内にある少なくとも1つのDLチャネル1116の一部分を処理/測定し、時間閾値1122内にある1つ以上のPRS1114の一部分の処理/測定をスキップ/ドロップするように設定され得る。UE1102は、1202において示されるように、時間閾値1122内にない1つ以上のPRS1114及び少なくとも1つのDLチャネル1116の部分を処理/測定し得る(例えば、それらの測定/プロセスは影響を受けないままである)。
【0108】
一態様では、再び
図11を参照すると、1121において、1つ以上のPRS1114の占有されたシンボル又は潜在的に占有されたシンボルが少なくとも1つのDLチャネル1116の時間閾値1122内にある場合、UE1102は、測定期間1113を修正するように更に設定され得る。例えば、UE1102は、測定期間「キャリア固有のスケーリング係数(CSSF)」係数(例えば、C
SSFPRS,i係数)を調整して、より長い測定期間1113と、1つ以上のPRS1114と少なくとも1つのDLチャネル1116との間の時間共有とを可能にし得る。言い換えれば、1つ以上のPRS1114と少なくとも1つのDLチャネル1116との間でソフト衝突が発生するとき、より長い測定期間が設定され得る。
【0109】
本開示の目的のために、1つ以上のPRS1114は、個々のPRSリソース、PRSリソースセットの少なくとも1つのPRSリソース、及び/又はPFLの少なくとも1つのPRSリソースなどに対応し得る1つ以上のPRS1114の「占有されたシンボル」又は「潜在的に占有されたシンボル」は、UE1102及び/又は基地局1104がPRSのために使用されると仮定し得るシンボルの範囲に対応し得る。一例では、1つ以上のPRS1114の「占有されたシンボル」又は「潜在的に占有されたシンボル」は、ダウンリンクPRS予想基準信号時間差(RSTD)パラメータ(例えば、nr-DL-PRS-ExpectedRSTD)及びダウンリンクPRS予想RSTD不確実性パラメータ(例えば、nr-DL-PRS-ExpectedRSTD-Uncertainty)とともにUE1102のために設定されたPRSシンボルに基づいて決定/計算され得る。一例では、nr-DL-PRS-ExpectedRSTDパラメータは、ターゲットデバイスがTRPと支援データ基準TRPとの間で測定すると予想されるRSTD値を示し得る。nr-DL-PRS-ExpectedRSTDフィールドは、予想される伝播時間差、並びに2つのTRP間のPRS測位オケージョンの送信時間差を考慮に入れてもよい。いくつかの例では、解像度は4×Tsであり得、Ts=1/(15000*2048)秒である。言い換えれば、1つ以上のPRS1114の「占有されたシンボル」又は「潜在的に占有されたシンボル」は、UE1102に設定されたPRSシンボルに基づき得、不確実性ウィンドウにも基づき得る。例えば、UE1102は、2つのシンボルをもつPRSで設定され得るが、PRSに関連付けられた不確実性ウィンドウは、プラス1/マイナス1のシンボル不確実性ウィンドウ(例えば、±1シンボル)を示し得る。したがって、1つ以上のPRS1114の「占有されたシンボル」又は「潜在的に占有されたシンボル」は、3つ又は4つのシンボルであり得る。
【0110】
例えば、RRC非アクティブ状態にある、RSTD、PRS-RSRP(例えば、PRSのためのRSRPの測定)、及び/又はUE Rx-Tx時間差を含む測位測定を実行することが可能なUEは、SSB、SIB1、CORESET0、MSG2/MsgB、ページング、及びDL SDTを含む他のDL信号/チャネルと衝突するPRSリソースに適用可能なルールのセットに従うように設定され得る。一例では、ルールのセットは、PRSリソースが初期DL BWP内にある場合、nr-DL- PRS-ExpectedRSTD-Uncertainty及びnr-DL-PRS-ExpectedRSTDを考慮して、他のDL信号/チャネルのいずれかの部分がPRSインスタンスと時間的に重複する場合、PRSリソースインスタンスが別のDL信号/チャネルと衝突することを定義し得る。一方、PRSリソースが初期DL BWPの外側にある場合、nr-DL- PRS-ExpectedRSTD-Uncertainty及びnr-DL-PRS-ExpectedRSTDを考慮して、他のDL信号/チャネルの任意の部分が、PRSインスタンスの前のXシンボルから開始してPRSインスタンスの後のXシンボルで終わる時間間隔と重複する場合、PRSリソースインスタンスは別のDL信号/チャネルと衝突する。一例では、Xの値は、以下の表1に基づいて決定され得る。
【0111】
【0112】
いくつかの例では、UEは、PRSリソースの準コロケート(QCL)ソースとして構成されたSSBのための追加のSSB測定を実行するように指定されない場合がある。別の例では、UEが2つ以上の測位要求のための測定を用いて設定されるとき、各要求のための測定期間は、UEが単一の測位要求のための測定を用いて設定されるときの測定期間よりも長くなり得る。
【0113】
図11の1112に関連して説明したように、少なくとも1つのDLチャネル1116は、SSB(単数又は複数)(例えば、PSS、SSS、PBCH)、SI-RNTIでスクランブルされたPDSCH、P-RNTIでスクランブルされたPDSCH、CORESET監視オケージョン(単数又は複数)、CORESET#0、マルチキャスト及びブロードキャストのデータ/制御チャネル、及び/又は、例えばモビリティ目的で、RRC非アクティブ/アイドル状態中にUEが監視するように構成された基準信号(単数又は複数)(例えば、CSI-RS)のうちの1つ以上に対応し得る。いくつかの例では、1つ以上のPRS1114と少なくとも1つのDLチャネル1116との間の優先度付けは、少なくとも1つのDLチャネル1116のタイプに更に依存し得る。言い換えれば、異なるPRS-DLチャネルに対して、異なる優先度付けが適用され得る。例えば、P-RNTIでスクランブルされたPDSCHがPRSより高い優先度を有するように構成されてもよく、PRSがSSBより高い優先度を有するように構成されてもよい(例えば、P-RNTI>PRS>SSBでスクランブルされたPDSCH)。したがって、UE1102が、P-RNTIでスクランブルされたPDSCHの時間閾値1122内にあるPRSを受信するように構成される場合、UE1102は、P-RNTIでスクランブルされたPDSCH又はP-RNTIでスクランブルされたPDSCHの少なくとも一部分を処理し得、PRS又はPRSの少なくとも一部分のための処理をドロップ/スキップし得る。一方、UE1102がSSBの時間閾値1122内にあるPRSを受信するように構成される場合、UE1102は、PRS又はPRSの少なくとも一部分を処理し得、SSB又はSSBの少なくとも一部分のための処理をドロップ/スキップし得る。
【0114】
一例では、1124に示すように、ランダムアクセスネットワーク(RAN)1106(又はRANのノード、若しくは基地局1104)は、(UE1102のために1つ以上のPRS1114を設定すること、又はUE1102との測位セッションを実行することに関連付けられ得る)LMF1108に、及び/又はUE1102に優先度指示1126を送信し得、優先度指示1126は、UEが1つ以上のPRS1114及び少なくとも1つのDLチャネル1116(例えば、P-RNTI>PRS>SSBでスクランブルされたPDSCH)をどのように優先度付けすべきかを指示し得る。言い換えれば、RAN1106は、どのチャネルがPRSと比較してより高い優先度として考慮されるか、又は考慮され得るかをLMF1108に通知し得る。LMF1108がこの情報を受信した後、LMFは、この情報を使用して、UE1102のためにどこに及び/又はどのPRS(単数又は複数)をスケジューリングすべきかを決定し得、LMF1108は、可能であれば、ソフト衝突を避けようと試み得る。いくつかの例では、1128に示すように、RAN1106はまた、少なくとも1つのDLチャネル1116のロケーション(単数又は複数)をLMF1108に通知し得る。したがって、LMF1108がこの情報を受信した後、LMF1108は、少なくとも1つのDLチャネル1116のロケーションを使用して、UE1102のためにどこに及び/又はどのPRSをスケジューリングすべきかを決定し得、LMF1108は、可能な場合、ソフト衝突を避けようと試み得る。同様に、RAN1106は、UE1102が優先度指示1126において優先度ルール(単数又は複数)を適用し得るように、優先度指示1126を介して、どのチャネルがPRSと比較してより高い優先度として考慮されるか、及び/又は考慮されるべきかをUE1102に通知し得る。
【0115】
本開示の別の態様では、時間閾値1122の値は、周波数範囲(FR)及び/又は帯域幅に依存するように構成され得る。例えば、時間閾値1122は、UE1102が第1の周波数範囲(例えば、FR1)の下で通信している(例えば、少なくとも1つのDLチャネル1116及び/又は1つ以上のPRS1114を受信している)とき、第1の値(例えば、0.5ms)であってよく、時間閾値1122は、UE1102が第2の周波数範囲(例えば、FR2)の下で通信している(例えば、少なくとも1つのDLチャネル1116及び/又は1つ以上のPRS1114を受信している)とき、第2の値(例えば、0.25ms)であってよい、などである。
【0116】
別の例では、時間閾値1122の値は、UE1102のUE能力に依存するように構成され得る。例えば、時間閾値1122は、より高いUE能力をもつUEのための第1の値(例えば、より小さい値)であってよく、時間閾値1122は、より低いUE能力をもつUEのための第2の値(例えば、より大きい値)であってよい、などである。
【0117】
本開示の別の態様では、UE1102が、RRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態において1つ以上の低レイテンシ測位測定を実行するように構成又は指定される場合、UE1102は、測定(単数又は複数)が他のRRC非アクティブチャネルとソフト衝突し得る事例であっても、PRS測定(単数又は複数)に優先度を与える(例えば、1つ以上のPRS1114の処理を優先度付けする)ように設定され得る。言い換えれば、UE1102が低レイテンシ測位測定を実行するように設定された場合、UEは、1つ以上のPRS1114又は1つ以上のPRS1114の任意のシンボルが少なくとも1つのDLチャネル1116の時間閾値1122内にあるかどうかにかかわらず、1つ以上のPRS1114を処理し得る。本開示の目的のために、「低レイテンシ測位測定」は、レイテンシQoS、及び/又は応答時間などに関連付けられ得る。QoSは、サービス品質を示し、いくつかのサブフィールドを含む情報要素(IE)であり得る。測定値の場合、測定値が誤差の原因であると仮定して、サブフィールドのうちのいくつかは、ターゲットデバイスによって提供された測定値からサーバによって取得される可能性があるロケーション推定値に適用し得る。例えば、サブフィールドは、示された信頼度レベルにおけるロケーション推定値中の最大水平誤差を示すhorizontalAccuracyフィールドと、垂直座標が利用される(TRUE)か否(FALSE)かを指示するverticalCoordinateRequestフィールド、及び/又は、示された信頼度レベルにおけるロケーション推定値の最大垂直誤差を示し、垂直座標が要求されたときに適用可能であり得るverticalAccuracyフィールドと、を含み得る。応答時間は、RequestLocationInformationの受信とProvideLocationInformationの送信との間に測定される最大応答時間を示し得る。単位フィールドが存在しない場合、これは、1から128の間の整数の秒数として与えられ得る。単位フィールドが存在する場合、最大応答時間は、10秒と1280秒との間の10秒単位で与えられてもよい。periodicalReportingIEがCommonIEsRequestLocationInformationに含まれる場合、このフィールドはロケーションサーバによって含まれなくてもよく、(含まれる場合)ターゲットデバイスによって無視されてもよい。
【0118】
本開示の別の態様では、UE1102は、PRSがDLチャネル(単数又は複数)の時間閾値1122内にあるとき、UE1102がPRS及び/又はDLチャネル(単数又は複数)の処理をスキップ/ドロップし得る最大回数で設定され得る。言い換えれば、UE1102は、PRSとDLチャネル(単数又は複数)との間のソフト衝突によって、最大数の「失われたインスタンス」を伴って設定され得る。例えば、UE1102は、定義された数を超える監視オケージョン(例えば、3回)のためにページングPDSCHの処理をスキップしないように、又は、定義された数を超える監視オケージョンなどのためにPRSの処理をスキップしないように、といった具合に設定され得る。PRS又はDLチャネル(単数又は複数)のために「失われたインスタンス」の最大数に達した場合、UE1102は、PRS又はPRSの任意のシンボルがDLチャネルの時間閾値1122内にあるかどうかにかかわらず、PRS又はDLチャネルを処理し得る。
【0119】
本開示の別の態様では、測定期間定式化(例えば、測定期間1113)の目的のために、1つ以上のPRS1114に関連付けられたPFLのリソースのうちの1つ、又はリソースのシンボルのうちの1つ、又はセットのリソースのうちの1つが、少なくとも1つのDLチャネル1116との「ソフト衝突」レジームにある場合、UE1102は、PFLの全てのリソースが影響を受け、測定期間が延長され得ると仮定するように設定され得る。代替又は追加として、1つ以上のPRS1114に関連付けられたPFLのリソースのうちの1つ、又はリソースのシンボルのうちの1つ、又はセットのリソースのうちの1つが、測定期間定式化の目的で、別のチャネルとの「ソフト衝突」レジームにある場合、ソフト衝突するシンボル/リソース/セットの処理が影響を受けるが、残りは通常通り測定され得る(例えば、
図12A及び
図12Bにおいて説明されたものと同様)と仮定され得る。いくつかの例では、影響を受ける処理は、測位精度の低下若しくは保証されないこと、より低い精度が予想されること、及び/又はそれらのリソース/セットの測定期間が延長することなどを含み得る。
【0120】
1128において、UE1102は、(例えば、1120における)選択に基づいて、PRS1114の一部分又はDLチャネル1116の一部分を処理し得る。例えば、1130に示すように、UE1102が少なくとも1つのDLチャネル1116又は少なくとも1つのDLチャネル1116の少なくとも一部分を処理することを選択した場合、UE1102は、(例えば、少なくとも1つのDLチャネル1116中の情報を復号することによって)少なくとも1つのDLチャネル1116に少なくとも部分的に基づいて基地局1104と通信し得る。別の例では、1132に示すように、UE1102が1つ以上のPRS1114又は1つ以上のPRS1114の少なくとも一部分を処理することを選択した場合、UE1102は、測位に関連付けられた測定値、ロケーション推定値、及び/又は報告(例えば、RTT、Tx/Rx時間差など)をLMF1108に送信し得る。
【0121】
図13は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1300である。本方法は、UE又はUEの構成要素(例えば、UE104、350、402、804、1002、1102;装置1502;メモリ360を含んでもよく、UE350全体又はUE350の構成要素であってもよい、例えば、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、及び/又はコントローラ/プロセッサ359などの、処理システム)によって実行されてもよい。本方法は、UEが1つ以上のチャネルと時間的に近いPRSを測定するように構成され、UEがRRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態にある場合、UEがPRS及び/又は1つ以上のDLチャネルを優先度付けすることを可能にし得る。
【0122】
1302において、UEは、RANノードから、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルに関連付けられた優先度の指示を受信し得、ここで、UEは、
図11に関して説明したように、指示に基づいて処理するために、1つ以上の測位PRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択し得る。例えば、1124において、UE1102は、RAN1106から優先度指示1126を受信し得、ここで、優先度指示1126は、PRS及び異なるDLチャネルが互いから時間閾値1122内にある場合、PRS及び異なるDLチャネルがどのように優先されるべきかをUE1102に指示し得る。1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルに関連付けられた優先度の指示の受信は、例えば、
図15の装置1502の優先度指示プロセス構成要素1540及び/又は受信構成要素1530によって実行され得る。
【0123】
1304において、
図11に関して説明されたように、UEは、測定期間において、及びRRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態の間に、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルを受信してよく、1つ以上のPRSは、少なくとも1つのDLチャネルと時間的に重複しないシンボルの範囲を占有し得る。例えば、1110及び1112において、UE1102は、RRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態中に測定期間1113内に1つ以上のPRS1114と少なくとも1つのDLチャネル1116とを受信し得る。1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルの受信は、例えば、
図15中の装置1502のPRS/DLチャネル監視構成要素1542及び/又は受信構成要素1530によって実行され得る。いくつかの例では、1つ以上のPRSの帯域幅は、少なくとも1つのDLチャネルに関連付けられた帯域幅とは異なり得る。1つ以上のPRSの帯域幅は、少なくとも1つのDLチャネルの帯域幅と少なくとも部分的に重複し得るか、又は2つの帯域幅間に重複がなくてもよい。
【0124】
一例では、1つ以上のPRSは、個々のPRSリソース、PRSリソースセットの少なくとも1つのPRSリソース、又はPFLの少なくとも1つのPRSリソースに対応し得る。
【0125】
別の例では、シンボルの範囲は、UEのために設定されたPRSシンボルの数と、不確実性ウィンドウとに基づいてもよく、ここで、不確実性ウィンドウは、ダウンリンクPRS予想RSTDパラメータ(nr-DL-PRS-ExpectedRSTD)と、ダウンリンクPRS予想RSTD不確実性パラメータ(nr-DL-PRS-ExpectedRSTD-Uncertainty)とに関連付けられ得る。
【0126】
別の例では、少なくとも1つのDLチャネルは、PSS、SSS、PBCH、SI-RNTIでスクランブルされたPDSCH、P-RNTIでスクランブルされたPDSCH、1つ以上のCORESET監視オケージョン、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上のデータチャネル、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上の制御チャネル、又はRRC非アクティブ状態若しくはRRCアイドル状態中にUEが監視するように構成された1つ以上の基準信号のうちの1つ以上を含み得る。そのような例では、UEは、少なくとも1つのDLチャネルのタイプに基づいて、処理のために1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択し得る。
【0127】
1306において、UEは、
図11に関して説明されたように、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、処理のために1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択し得る。例えば、1120において、UE1102は、PRS1114がDLチャネル1116の時間閾値1122内にあるかどうかに基づいて、処理のためにPRS1114の少なくとも一部分又はDLチャネル1116の少なくとも一部分を選択し得る。この選択は、例えば、
図15の装置1502のPRS/DLチャネル優先度付け構成要素1544によって実行され得る。
【0128】
一例では、UEが低レイテンシ測位測定を実行するように設定されている場合、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得る。
【0129】
別の例では、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分のための処理がスキップされ得る。代替的に、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分のための処理がスキップされ得る。
【0130】
別の例では、UEが前のPRSの処理を定義された回数スキップした場合、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得る。同様に、UEが前のDLチャネルの処理を定義された回数スキップした場合、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得る。
【0131】
別の例では、時間閾値の値は、1つ以上のPRS又は少なくとも1つのDLチャネルを受信するために使用される周波数範囲又は帯域幅に基づき得る。別の例では、時間閾値の値は、UEに関連付けられたUE能力に基づく。
【0132】
別の例では、シンボルの範囲の少なくとも一部分が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、UEはまた、
図12Aに関して説明されたように、測定期間を延長させ得る。同様に、シンボルの範囲の少なくとも一部分が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、UEはまた、
図12Aに関して説明されたように、測定期間を延長させ得る。
【0133】
別の例では、シンボルの範囲の一部分が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、ここで、シンボルの範囲の一部分は、
図12Bに関して説明されたように、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分に対応し得る。同様に、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分は、シンボルの範囲の一部分が、
図12Bに関して説明されたように、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分の時間閾値内にある場合、処理のために選択され得る。
【0134】
1308において、UEは、
図11に関して説明されたように、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、測定期間を延長させるよう測定期間係数を調整し得る。例えば、1121において、UE1102は、PRS1114がDLチャネル1116の時間閾値1122内にあるかどうかに基づいて測定期間を修正し得る。測定期間係数の調整は、例えば、
図15の装置1502の測定期間調整構成要素1546によって実行されてもよい。
【0135】
1310において、UEは、
図11に関して説明されたように、選択に基づいて、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を処理し得る。例えば、1128において、UE1102は、選択に基づいてPRS1114の一部分又はDLチャネル1116の一部分を処理し得る。1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分の処理は、例えば、
図15中の装置1502のPRS/DLチャネルプロセス構成要素1548によって実行され得る。
【0136】
1312において、UEは、
図11に関して説明されたように、1つ以上のPRSに基づいてロケーション推定値を報告するか、又は少なくとも1つのDLチャネルを介して通信し得る。例えば、1130において、UE1102は、処理された少なくとも1つのDLチャネル1116に基づいて基地局1104と通信するか、又は1132において、UE1102は、処理された1つ以上のPRS1114に基づいてLMF1108にロケーション推定値を送信し得る。報告又は通信は、例えば、
図15の装置1502のPRS/DLチャネル通信構成要素1550、受信構成要素1530、及び/又は送信構成要素1534によって実行され得る。
【0137】
図14は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1400である。本方法は、UE又はUEの構成要素(例えば、UE104、350、402、804、1002、1102;装置1502;メモリ360を含んでもよく、UE350全体又はUE350の構成要素であってもよい、例えば、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、及び/又はコントローラ/プロセッサ359などの、処理システム)によって実行されてもよい。本方法は、UEが1つ以上のチャネルと時間的に近いPRSを測定するように構成され、UEがRRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態にある場合、UEがPRS及び/又は1つ以上のDLチャネルを優先度付けすることを可能にし得る。
【0138】
一例では、UEは、RANノードから、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルに関連付けられた優先度の指示を受信し得、ここで、UEは、
図11に関して説明したように、指示に基づいて処理するために、1つ以上の測位PRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択し得る。例えば、1124において、UE1102は、RAN1106から優先度指示1126を受信し得、ここで、優先度指示1126は、PRS及び異なるDLチャネルが互いから時間閾値1122内にある場合、PRS及び異なるDLチャネルがどのように優先されるべきかをUE1102に指示し得る。1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルに関連付けられた優先度の指示の受信は、例えば、
図15の装置1502の優先度指示プロセス構成要素1540及び/又は受信構成要素1530によって実行され得る。
【0139】
1404において、
図11に関して説明されたように、UEは、測定期間において、及びRRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態の間に、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルを受信してよく、1つ以上のPRSは、少なくとも1つのDLチャネルと時間的に重複しないシンボルの範囲を占有し得る。例えば、1110及び1112において、UE1102は、RRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態中に測定期間1113内に1つ以上のPRS1114と少なくとも1つのDLチャネル1116とを受信し得る。1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルの受信は、例えば、
図15中の装置1502のPRS/DLチャネル監視構成要素1542及び/又は受信構成要素1530によって実行され得る。いくつかの例では、1つ以上のPRSの帯域幅は、少なくとも1つのDLチャネルに関連付けられた帯域幅とは異なり得る。
【0140】
一例では、1つ以上のPRSは、個々のPRSリソース、PRSリソースセットの少なくとも1つのPRSリソース、又はPFLの少なくとも1つのPRSリソースに対応し得る。
【0141】
別の例では、シンボルの範囲は、UEのために設定されたPRSシンボルの数と、不確実性ウィンドウとに基づいてもよく、ここで、不確実性ウィンドウは、ダウンリンクPRS予想RSTDパラメータ(nr-DL-PRS-ExpectedRSTD)と、ダウンリンクPRS予想RSTD不確実性パラメータ(nr-DL-PRS-ExpectedRSTD-Uncertainty)とに関連付けられ得る。
【0142】
別の例では、少なくとも1つのDLチャネルは、PSS、SSS、PBCH、SI-RNTIでスクランブルされたPDSCH、P-RNTIでスクランブルされたPDSCH、1つ以上のCORESET監視オケージョン、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上のデータチャネル、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上の制御チャネル、又はRRC非アクティブ状態若しくはRRCアイドル状態中にUEが監視するように構成された1つ以上の基準信号のうちの1つ以上を含み得る。そのような例では、UEは、少なくとも1つのDLチャネルのタイプに基づいて、処理のために1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択し得る。
【0143】
1406において、UEは、
図11に関して説明されたように、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、処理のために1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択し得る。例えば、1120において、UE1102は、PRS1114がDLチャネル1116の時間閾値1122内にあるかどうかに基づいて、処理のためにPRS1114の少なくとも一部分又はDLチャネル1116の少なくとも一部分を選択し得る。この選択は、例えば、
図15の装置1502のPRS/DLチャネル優先度付け構成要素1544によって実行され得る。
【0144】
一例では、UEが低レイテンシ測位測定を実行するように設定されている場合、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得る。
【0145】
別の例では、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分のための処理がスキップされ得る。代替的に、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分のための処理がスキップされ得る。
【0146】
別の例では、UEが前のPRSの処理を定義された回数スキップした場合、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得る。同様に、UEが前のDLチャネルの処理を定義された回数スキップした場合、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得る。
【0147】
別の例では、時間閾値の値は、1つ以上のPRS又は少なくとも1つのDLチャネルを受信するために使用される周波数範囲又は帯域幅に基づき得る。別の例では、時間閾値の値は、UEに関連付けられたUE能力に基づく。
【0148】
別の例では、シンボルの範囲の少なくとも一部分が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、UEはまた、
図12Aに関して説明されたように、測定期間を延長させ得る。同様に、シンボルの範囲の少なくとも一部分が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、UEはまた、
図12Aに関して説明されたように、測定期間を延長させ得る。
【0149】
別の例では、シンボルの範囲の一部分が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、ここで、シンボルの範囲の一部分は、
図12Bに関して説明されたように、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分に対応し得る。同様に、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分は、シンボルの範囲の一部分が、
図12Bに関して説明されたように、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分の時間閾値内にある場合、処理のために選択され得る。
【0150】
別の例では、UEは、
図11に関して説明されたように、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、測定期間を延長させるよう測定期間係数を調整し得る。例えば、1121において、UE1102は、PRS1114がDLチャネル1116の時間閾値1122内にあるかどうかに基づいて測定期間を修正し得る。測定期間係数の調整は、例えば、
図15の装置1502の測定期間調整構成要素1546によって実行されてもよい。
【0151】
1410において、UEは、
図11に関して説明されたように、選択に基づいて、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を処理し得る。例えば、1128において、UE1102は、選択に基づいてPRS1114の一部分又はDLチャネル1116の一部分を処理し得る。1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分の処理は、例えば、
図15中の装置1502のPRS/DLチャネルプロセス構成要素1548によって実行され得る。
【0152】
一例では、UEは、
図11に関して説明されたように、1つ以上のPRSに基づいてロケーション推定値を報告するか、又は少なくとも1つのDLチャネルを介して通信し得る。例えば、1130において、UE1102は、処理された少なくとも1つのDLチャネル1116に基づいて基地局1104と通信するか、又は1132において、UE1102は、処理された1つ以上のPRS1114に基づいてLMF1108にロケーション推定値を送信し得る。報告又は通信は、例えば、
図15の装置1502のPRS/DLチャネル通信構成要素1550、受信構成要素1530、及び/又は送信構成要素1534によって実行され得る。
【0153】
図15は、装置1502のためのハードウェア実装形態の一例を示す
図1500である。装置1502は、UEであってもよく、UEの構成要素であってもよく、又はUE機能を実装してもよい。いくつかの態様では、装置1502は、セルラーRFトランシーバ1522に結合されたセルラーベースバンドプロセッサ1504(モデムとも呼ばれる)を含み得る。いくつかの態様では、装置1502は、1つ以上の加入者識別モジュール(SIM)カード1520、セキュアデジタル(SD)カード1508とスクリーン1510とに結合されたアプリケーションプロセッサ1506、Bluetoothモジュール1512、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュール1514、全地球測位システム(GPS)モジュール1516、又は電源1518を更に含み得る。セルラーベースバンドプロセッサ1504は、セルラーRFトランシーバ1522を通じてUE104及び/又はBS102/180と通信する。セルラーベースバンドプロセッサ1504は、コンピュータ可読媒体/メモリを含み得る。コンピュータ可読媒体/メモリは非一時的であり得る。セルラーベースバンドプロセッサ1504は、コンピュータ可読媒体/メモリ上に記憶されたソフトウェアの実行を含む、一般的な処理を担う。ソフトウェアは、セルラーベースバンドプロセッサ1504によって実行されると、セルラーベースバンドプロセッサ1504に上記で説明した様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリはまた、ソフトウェアを実行するとき、セルラーベースバンドプロセッサ1504によって操作されるデータを記憶するために使用されてもよい。セルラーベースバンドプロセッサ1504は、受信構成要素1530、通信マネージャ1532、及び送信構成要素1534を更に含む。通信マネージャ1532は、1つ以上の図示の構成要素を含む。通信マネージャ1532内の構成要素は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶され、かつ/又はセルラーベースバンドプロセッサ1504内のハードウェアとして構成されてよい。セルラーベースバンドプロセッサ1504は、UE350の構成要素であってもよく、メモリ360並びに/又はTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、及びコントローラ/プロセッサ359のうちの少なくとも1つを含み得る。一構成では、装置1502は、モデムチップであってもよく、ベースバンドプロセッサ1504だけを含んでもよく、別の構成では、装置1502は、UE全体(例えば、
図3の350参照)であってもよく、装置1502の追加のモジュールを含んでもよい。
【0154】
通信マネージャ1532は、例えば、
図13の1302に関して説明したように、RANノードから、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルに関連付けられた優先度の指示を受信するように構成された優先度指示プロセス構成要素1540を含む。通信マネージャ1532は、例えば、
図13の1304及び/又は
図14の1404に関して説明されたように、測定期間において、及びRRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態の間に、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルを受信するように構成されたPRS/DLチャネル監視構成要素1542を更に含み、1つ以上のPRSは、少なくとも1つのDLチャネルと時間的に重複しないシンボルの範囲を占有する。通信マネージャ1532は、例えば、
図13の1306及び/又は
図14の1406に関して説明されたように、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、処理のために1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択するように構成されたPRS/DLチャネル優先度付け構成要素1544を更に含む。通信マネージャ1532は、例えば、
図13の1308に関して説明されたように、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、測定期間を延長させるよう測定期間係数を調整するように構成された測定期間調整構成要素1546を更に含む。通信マネージャ1532は、例えば、
図13の1310及び/又は
図14の1410に関して説明したように、選択に基づいて、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を処理するように構成されたPRS/DLチャネルプロセス構成要素1548を更に含む。通信マネージャ1532は、例えば、
図13の1312に関して説明されたように、1つ以上のPRSに基づいてロケーション推定値を報告するか、又は少なくとも1つのDLチャネルを介して通信するように構成されたPRS/DLチャネル通信構成要素1550を更に含む。
【0155】
本装置は、
図13及び
図14のフローチャートにおけるアルゴリズムのブロックの各々を実行する追加の構成要素を含み得る。したがって、
図13及び
図14のフローチャートにおける各ブロックは、構成要素によって実行されてもよく、本装置は、それらの構成要素のうちの1つ以上を含んでもよい。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを遂行するように具体的に構成された1つ以上のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、又はそれらの何らかの組み合わせであってよい。
【0156】
示されるように、装置1502は、様々な機能のために構成された様々な構成要素を含み得る。一構成では、装置1502、特にセルラーベースバンドプロセッサ1504は、測定期間において、及びRRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態の間に、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルを受信するための手段を含み、1つ以上のPRSは、時間的に少なくとも1つのDLチャネルと重複しないシンボルの範囲を占有する(例えば、PRS/DLチャネル監視構成要素1542及び/又は受信構成要素1530)。装置1502は、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、処理のために1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択するための手段(例えば、PRS/DLチャネル優先度付け構成要素1544)を更に含み得る。装置1502は、選択に基づいて、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を処理するための手段(例えば、PRS/DLチャネルプロセス構成要素1548)を更に含み得る。
【0157】
一構成では、装置1502は、RANノードから、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルに関連付けられた優先度の指示を受信するための手段(例えば、優先度指示プロセス構成要素1540及び/又は受信構成要素1530)を更に含み得る。
【0158】
別の構成では、装置1502は、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて測定期間を延長させるように測定期間係数を調整するための手段(例えば、測定期間調整構成要素1546)を更に含み得る。
【0159】
別の構成では、装置1502は、1つ以上のPRSに基づいてロケーション推定値を報告するための手段を更に含み得るか、又は少なくとも1つのDLチャネルを介して通信し得る(例えば、PRS/DLチャネル通信構成要素1550、受信構成要素1530、及び/又は送信構成要素1534)。
【0160】
別の構成では、1つ以上のPRSは、個々のPRSリソース、PRSリソースセットの少なくとも1つのPRSリソース、又はPFLの少なくとも1つのPRSリソースに対応し得る。
【0161】
別の構成では、シンボルの範囲は、UEのために設定されたPRSシンボルの数と、不確実性ウィンドウとに基づいてもよく、ここで、不確実性ウィンドウは、ダウンリンクPRS予想RSTDパラメータ(nr-DL-PRS-ExpectedRSTD)と、ダウンリンクPRS予想RSTD不確実性パラメータ(nr-DL-PRS-ExpectedRSTD-Uncertainty)とに関連付けられ得る。
【0162】
別の構成では、少なくとも1つのDLチャネルは、PSS、SSS、PBCH、SI-RNTIでスクランブルされたPDSCH、P-RNTIでスクランブルされたPDSCH、1つ以上のCORESET監視オケージョン、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上のデータチャネル、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上の制御チャネル、又はRRC非アクティブ状態若しくはRRCアイドル状態中にUEが監視するように構成された1つ以上の基準信号のうちの1つ以上を含み得る。そのような構成では、装置1502は、少なくとも1つのDLチャネルのタイプに基づいて、処理のために1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択するための手段を含む。
【0163】
別の構成では、UEが低レイテンシ測位測定を実行するように設定されている場合、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得る。
【0164】
別の構成では、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分のための処理がスキップされ得る。代替的に、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分のための処理がスキップされ得る。
【0165】
別の構成では、UEが前のPRSの処理を定義された回数スキップした場合、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得る。同様に、UEが前のDLチャネルの処理を定義された回数スキップした場合、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得る。
【0166】
別の構成では、時間閾値の値は、1つ以上のPRS又は少なくとも1つのDLチャネルを受信するために使用される周波数範囲又は帯域幅に基づき得る。別の構成では、時間閾値の値は、UEに関連付けられたUE能力に基づく。
【0167】
別の構成では、シンボルの範囲の少なくとも一部分が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、UEはまた、測定期間を延長させ得る。同様に、シンボルの範囲の少なくとも一部分が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、UEはまた、測定期間を延長させ得る。
【0168】
別の構成では、シンボルの範囲の一部分が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され得、ここで、シンボルの範囲の一部分は、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分に対応し得る。同様に、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分は、シンボルの範囲の一部分が少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分の時間閾値内にある場合、処理のために選択され得る。
【0169】
手段は、手段によって列挙された機能を実行するように構成された、装置1502の構成要素のうちの1つ以上であり得る。上記で説明したように、装置1502は、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、及びコントローラ/プロセッサ359を含み得る。したがって、一構成では、手段は、手段によって列挙された機能を実行するように構成された、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、及びコントローラ/プロセッサ359であってもよい。
【0170】
図16は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1600である。本方法は、ネットワークエンティティ又はネットワークエンティティの構成要素(例えば、コアネットワーク190;RAN1106;装置1702;メモリ376、TXプロセッサ316、RXプロセッサ370、及び/又はコントローラ/プロセッサ375を含み得る、処理システム)によって実行され得る。本方法は、ネットワークエンティティが、PRS及び異なるタイプのDLチャネルに関連付けられた優先度をUE及びLMFに指示して、UE及びLMFを測位セッションで支援することを可能にし得る。
【0171】
1602において、ネットワークエンティティは、
図11に関して説明されたように、少なくとも1つのブロードキャストチャネルのロケーションをLMFに送信し得る。例えば、1128において、RAN1106は、少なくとも1つのDLチャネル1116のロケーションをLMF1108に送信し得る。ロケーションの送信は、例えば、
図17の装置1702のチャネルロケーション指示構成要素1740及び/又は送信構成要素1734によって実行され得る。一例では、ネットワークエンティティはRANノードであり得る。
【0172】
1604において、ネットワークエンティティは、LMFに、
図11に関して説明したように、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた優先度の指示を送信し得る。例えば、1124において、RAN1106は、1つ以上のPRS1114及び少なくとも1つのDLチャネル1116に関連付けられた優先度を示す優先度指示1126をLMF1108に送信し得る。LMFへの指示の送信は、例えば、
図17の装置1702のLMF優先度指示構成要素1742及び/又は送信構成要素1734によって実行され得る。
【0173】
一例では、1つ以上のPRSは、個々のPRSリソース、PRSリソースセットの少なくとも1つのPRSリソース、又はPFLの少なくとも1つのPRSリソースに対応し得る。
【0174】
別の例では、少なくとも1つのブロードキャストチャネルは、PSS、SSS、PBCH、SI-RNTIでスクランブルされたPDSCH、P-RNTIでスクランブルされたPDSCH、1つ以上のCORESET監視オケージョン、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上のデータチャネル、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上の制御チャネル、又はRRC非アクティブ状態若しくはRRCアイドル状態中にUEが監視するように構成された1つ以上の基準信号のうちの1つ以上を含み得る。
【0175】
1606において、ネットワークエンティティは、UEに、
図11に関して説明したように、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた優先度の指示を送信し得る。例えば、1124において、RAN1106は、1つ以上のPRS1114及び少なくとも1つのDLチャネル1116に関連付けられた優先度を示す優先度指示1126をUE1102に送信し得る。UEへの指示の送信は、例えば、
図17の装置1702のUE優先度指示構成要素1744及び/又は送信構成要素1734によって実行され得る。
【0176】
図17は、装置1702のハードウェア実装形態の一例を示す
図1700である。装置1702は、ネットワークエンティティ、ネットワークエンティティの構成要素であり得るか、又は、ネットワークエンティティ機能を実装し得る。いくつかの態様では、装置1702は、ベースバンドユニット1704を含み得る。ベースバンドユニット1704は、セルラーRFトランシーバ1722を介してUE104及び/又はLMF1108と通信し得る。ベースバンドユニット1704は、コンピュータ可読媒体/メモリを含み得る。ベースバンドユニット1704は、コンピュータ可読媒体/メモリ上に記憶されたソフトウェアの実行を含む、一般的な処理を担う。ソフトウェアは、ベースバンドユニット1704によって実行されると、ベースバンドユニット1704に、上記で説明した様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリはまた、ソフトウェアを実行するとき、ベースバンドユニット1704によって操作されるデータを記憶するために使用されてもよい。ベースバンドユニット1704は、受信構成要素1730、通信マネージャ1732、及び送信構成要素1734を更に含む。通信マネージャ1732は、1つ以上の図示の構成要素を含む。通信マネージャ1732内の構成要素は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶され、かつ/又はベースバンドユニット1704内のハードウェアとして構成されてよい。ベースバンドユニット1704は、ネットワークエンティティの構成要素であってもよく、メモリ376、並びに/又は、TXプロセッサ316、RXプロセッサ370、及びコントローラ/プロセッサ375のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0177】
通信マネージャ1732は、例えば、
図16の1602に関して説明したように、少なくとも1つのブロードキャストチャネルのロケーションをLMFに送信するチャネルロケーション指示構成要素1740を含む。通信マネージャ1732は、例えば、
図16の1604に関連して記載されたように、LMFに、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた優先度の指示を送信するLMF優先度指示構成要素1742を更に含む。通信マネージャ1732は、例えば、
図16の1606に関連して説明したように、UEに、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた優先度の指示を送信するUE優先度指示構成要素1744を更に含む。
【0178】
本装置は、
図16のフローチャートにおけるアルゴリズムのブロックの各々を実行する追加の構成要素を含み得る。したがって、
図16のフローチャートにおける各ブロックは、構成要素によって実行されてもよく、本装置は、それらの構成要素のうちの1つ以上を含んでもよい。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを遂行するように具体的に構成された1つ以上のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、又はそれらの何らかの組み合わせであってよい。
【0179】
示されるように、装置1702は、様々な機能のために構成された様々な構成要素を含み得る。一構成では、装置1702、特にベースバンドユニット1704は、少なくとも1つのブロードキャストチャネル(例えば、チャネルロケーション指示構成要素1740及び/又は送信構成要素1734)のロケーションをLMFに送信するための手段を含む。装置1602は、LMFに、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのブロードキャストチャネル(例えば、LMF優先度指示構成要素1742及び/又は送信構成要素1734)に関連付けられた優先度の指示を送信するための手段を含む。装置1602は、UEに、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた優先度の指示を送信するための手段(例えば、UE優先度指示構成要素1744及び/又は送信構成要素1734)を含む。
【0180】
一構成では、1つ以上のPRSは、個々のPRSリソース、PRSリソースセットの少なくとも1つのPRSリソース、又はPFLの少なくとも1つのPRSリソースに対応し得る。
【0181】
別の構成では、少なくとも1つのブロードキャストチャネルは、PSS、SSS、PBCH、SI-RNTIでスクランブルされたPDSCH、P-RNTIでスクランブルされたPDSCH、1つ以上のCORESET監視オケージョン、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上のデータチャネル、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上の制御チャネル、又はRRC非アクティブ状態若しくはRRCアイドル状態中にUEが監視するように構成された1つ以上の基準信号のうちの1つ以上を含み得る。
【0182】
手段は、手段によって列挙された機能を実行するように構成された、装置1702の構成要素のうちの1つ以上であり得る。上記で説明したように、装置1702は、TXプロセッサ316、RXプロセッサ370、及びコントローラ/プロセッサ375を含み得る。したがって、一構成では、手段は、手段によって列挙された機能を実行するように構成されたTXプロセッサ316、RXプロセッサ370、及びコントローラ/プロセッサ375であり得る。
【0183】
開示するプロセス/フローチャートにおけるブロックの特定の順序又は階層は例示的な手法の例示であることを理解されたい。設計選好に基づいて、プロセス/フローチャートにおけるブロックの特定の順序又は階層は並べ替えられる場合があることを理解されたい。更に、いくつかのブロックが組み合わされてよく、又は省略されてもよい。添付の方法請求項は、様々なブロックの要素を例示的な順序で提示しており、提示された特定の順序又は階層に限定されるものでない。
【0184】
前述の説明は、本明細書で説明する様々な態様を任意の当業者が実践することを可能にするために提供される。これらの態様の様々な修正は、当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義される一般原理は、他の態様に適用することができる。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示される態様に限定されることは意図されず、請求項の文言に矛盾しない最大の範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味することを意図するものではなく、「1つ以上の」を意味することを意図するものである。「場合(if)」、「とき(when)」、及び「間(while)」などの用語は、即時の時間的関係又は反応を暗示するのではなく、「という条件の下で(under the condition that)」を意味するものと解釈されるべきである。すなわち、これらの句、例えば、「とき(when)」は、アクションの発生に応答した又はアクションの発生中の即時のアクションを暗示するのではなく、条件が満たされた場合にアクションが生じることになるが、アクションが生じるための特定の又は即時の時間制約を必要としないことを単に暗示する。「例示的(exemplary)」という語は、「例、事例、又は例示としての役割を果たすこと」を意味するために本明細書で使用される。「例示的」として本明細書で説明したいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は1つ以上を指す。「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、又はCのうちの1つ以上」、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、及びCのうちの1つ以上」、「A、B、C、又はそれらの任意の組み合わせ」などの組み合わせは、A、B、及び/又はCの任意の組み合わせを含み、複数のA、複数のB、又は複数のCを含み得る。具体的には、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、又はCのうちの1つ以上」、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、及びCのうちの1つ以上」、「A、B、C、又はそれらの任意の組み合わせ」などの組み合わせは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びB、A及びC、B及びC、又はA及びB及びCであってもよく、任意のそのような組み合わせは、A、B、又はCのうちの1つ以上のメンバーを含み得る。当業者に知られている又は後で知られることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素の全ての構造的及び機能的な均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されることが意図される。その上、本明細書に開示するものはいずれも、そのような開示が特許請求の範囲において明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公に供されることを意図するものではない。「モジュール」、「機構」、「要素」、「デバイス」などの語は、「手段」という語の代用ではない場合がある。したがって、いかなる請求項の要素も、その要素が「ための手段」という句を使用して明確に列挙されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
【0185】
以下の態様は、例示的なものにすぎず、限定なしで、本明細書で説明した他の態様又は教示と組み合わされ得る。
【0186】
態様1は、ワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信の方法であって、測定期間において、及びRRC非アクティブ状態又はRRCアイドル状態の間に、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルであって、1つ以上のPRSが、少なくとも1つのDLチャネルと時間的に重複しないシンボルの範囲を占有する、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルを受信することと、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、処理のために1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択することと、選択に基づいて、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を処理することと、を含む、方法である。
【0187】
態様2は、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかに基づいて、測定期間を延長させるように測定期間係数を調整することを更に含む、態様1の方法である。
【0188】
態様3は、1つ以上のPRSが、個々のPRSリソース、PRSリソースセットの少なくとも1つのPRSリソース、又はPFLの少なくとも1つのPRSリソースに対応する、態様1及び2のいずれかの方法である。
【0189】
態様4は、シンボルの範囲が、UEのために設定されたPRSシンボルの数及び不確実性ウィンドウに基づく、態様1から3のいずれかに記載の方法である。
【0190】
態様5は、不確実性ウィンドウが、ダウンリンクPRS予想基準信号時間差(RSTD)パラメータ(nr-DL-PRS-ExpectedRSTD)と、ダウンリンクPRS予想RSTD不確実性パラメータ(nr-DL-PRS-ExpectedRSTD-Uncertainty)とに関連付けられている、態様4の方法である。
【0191】
態様6は、少なくとも1つのDLチャネルが、PSS、SSS、PBCH、SI-RNTIでスクランブルされたPDSCH、P-RNTIでスクランブルされたPDSCH、1つ以上のCORESET監視オケージョン、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上のデータチャネル、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上の制御チャネル、又はRRC非アクティブ状態若しくはRRCアイドル状態中にUEが監視するように構成された1つ以上の基準信号のうちの1つ以上を含む、態様1から5のいずれかに記載の方法である。
【0192】
態様7は、少なくとも1つのDLチャネルのタイプに基づいて、処理のために1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択することを更に含む、態様6に記載の方法である。
【0193】
態様8は、UEが低レイテンシ測位測定を実行するように設定されている場合、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択される、態様1から7のいずれかの方法である。
【0194】
態様9は、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分のための処理がスキップされる、態様1から8のいずれかの方法である。
【0195】
態様10は、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分のための処理がスキップされる、態様1から9のいずれかの方法である。
【0196】
態様11は、UEが前のPRSの処理を定義された回数スキップした場合、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択される、態様1から10のいずれかの方法である。
【0197】
態様12は、UEが前のDLチャネルの処理を定義された回数スキップした場合、シンボルの範囲が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にあるかどうかにかかわらず、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分が処理のために選択される、態様1から11のいずれかの方法である。
【0198】
態様13は、時間閾値の値が、1つ以上のPRS又は少なくとも1つのDLチャネルを受信するために使用される周波数範囲又は帯域幅に基づく、態様1から12のいずれかに記載の方法である。
【0199】
態様14は、時間閾値の値が、UEに関連付けられたUE能力に基づく、態様1から13のいずれかに記載の方法である。
【0200】
態様15は、シンボルの範囲の少なくとも一部分が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され、少なくとも1つのプロセッサが、測定期間を延長させるように更に構成されている、態様1から14のいずれかの方法である。
【0201】
態様16は、シンボルの範囲の少なくとも一部分が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され、少なくとも1つのプロセッサが、測定期間を延長させるように更に構成されている、態様1から15のいずれかの方法である。
【0202】
態様17は、シンボルの範囲の一部分が少なくとも1つのDLチャネルの時間閾値内にある場合、1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分が処理のために選択され、シンボルの範囲の一部分が1つ以上のPRSの少なくともいくつかの部分に対応する、態様1から16のいずれかの方法である。
【0203】
態様18は、シンボルの範囲の一部分が少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分の時間閾値内にある場合、少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分が処理のために選択される、態様1から17のいずれかに記載の方法である。
【0204】
態様19は、少なくとも1つのプロセッサが、1つ以上のPRSに基づいてロケーション推定値を報告するか、又は少なくとも1つのDLチャネルを介して通信するように更に構成されている、態様1から18のいずれかに記載の方法である。
【0205】
態様20は、1つ以上のPRSの帯域幅が、少なくとも1つのDLチャネルに関連付けられた帯域幅とは異なる、態様1から19のいずれかに記載の方法である。
【0206】
態様21は、RANノードから、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのDLチャネルに関連付けられた優先度の指示を受信することと、指示に更に基づいて処理するために1つ以上の測位PRSの少なくともいくつかの部分又は少なくとも1つのDLチャネルの少なくともいくつかの部分を選択することとを更に含む、態様1から20のいずれかに記載の方法である。
【0207】
態様22は、ワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、メモリと、メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、メモリに記憶された情報に少なくとも部分的に基づいて、態様1から20のいずれかを実装するように構成されている、装置である。
【0208】
態様23は、少なくとも1つのプロセッサに結合されたトランシーバ又はアンテナのうちの少なくとも1つを更に含む、態様22の装置である。
【0209】
態様24は、態様1から21のいずれかを実装するための手段を含む、ワイヤレス通信のための装置である。
【0210】
態様25は、コンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読媒体)であって、コードが、プロセッサによって実行されると、プロセッサに態様1から21のいずれかを実装させる、コンピュータ可読媒体である。
【0211】
態様26は、ネットワークエンティティにおけるワイヤレス通信の方法であって、LMFに、少なくとも1つのブロードキャストチャネルのロケーションを送信することと、LMFに、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた優先度の指示を送信することと、UEに、1つ以上のPRS及び少なくとも1つのブロードキャストチャネルに関連付けられた優先度の指示を送信することと、を含む、方法である。
【0212】
態様27は、1つ以上のPRSが、個々のPRSリソース、PRSリソースセットの少なくとも1つのPRSリソース、又はPFLの少なくとも1つのPRSリソースに対応する、態様26の方法である。
【0213】
態様28は、少なくとも1つのブロードキャストチャネルが、PSS、SSS、PBCH、SI-RNTIでスクランブルされたPDSCH、P-RNTIでスクランブルされたPDSCH、1つ以上のCORESET監視オケージョン、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上のデータチャネル、マルチキャスト若しくはブロードキャストに関連付けられた1つ以上の制御チャネル、又はRRC非アクティブ状態若しくはRRCアイドル状態中にUEが監視するように構成された1つ以上の基準信号のうちの1つ以上を含む、態様26及び27のいずれかに記載の方法である。
【0214】
態様29は、ネットワークエンティティがRANノードである、態様26から28のいずれかに記載の方法である。
【0215】
態様30は、ネットワークエンティティにおけるワイヤレス通信のための装置であって、メモリと、メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、メモリに記憶された情報に少なくとも部分的に基づいて、態様26から29のいずれかを実装するように構成されている、装置である。
【0216】
態様31は、態様26から29のいずれかを実装するための手段を含む、ワイヤレス通信のための装置である。
【0217】
態様32は、コンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読媒体)であって、コードが、プロセッサによって実行されると、プロセッサに態様26から29のいずれかを実装させる、コンピュータ可読媒体である。
【国際調査報告】