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特表2024-534010非メラニンバイアスのパルスオキシメーター及びそれに伴う患者監視技術
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】非メラニンバイアスのパルスオキシメーター及びそれに伴う患者監視技術
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/1455 20060101AFI20240910BHJP
【FI】
A61B5/1455
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508625
(86)(22)【出願日】2022-08-08
(85)【翻訳文提出日】2024-04-08
(86)【国際出願番号】 US2022039703
(87)【国際公開番号】W WO2023018652
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】63/230,815
(32)【優先日】2021-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】524053834
【氏名又は名称】ジェイマッド クリエイションズ、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マデリック、ジョナサン、エム.
(72)【発明者】
【氏名】エルダフ、サマンサ、ローズ
(72)【発明者】
【氏名】ジョイス、ジェイコブ、マーティン
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KK01
4C038KL07
4C038KX01
(57)【要約】
メラニンバイアスを低減するパルスオキシメーターシステムは、皮膚のメラニン濃度が高い個人のパルスオキシメトリの読み取り値を取得する際のメラニンの干渉を低減する。システムには、独自のテスト方法による広範なテストを使用して設計されたハードウェア及びソフトウェアを通じてメラニンバイアスを低減する光学系が組み込まれている。物理的なパルスオキシメーターには、従来のパルスオキシメーターを装着できない人のために、使用法、精度及び快適性を高めるための、例えば、指クリップ、リングならびにブレスレットの設計など、様々な機械設計が含まれている。ユーザーインターフェースには、内蔵UI、外部及びポータブルUI、ベッドサイド監視、ならびに有線及び/または無線手段を介した患者監視システムへの接続が含まれている。更に、システムには、有線または無線のコンパクトな防水システムを介して、同一デバイス内にメラニンバイアスを低減するパルスオキシメトリ及び心臓遠隔測定の両方を備えるものが含まれ、第5のバイタルサインとしての血中酸素飽和度を含む継続的な監視に使用される。システムにはまた、転倒検出、ベッドアラーム、及び位置情報サービスも含まれている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の検出器とエミッターの組み合わせをテストするシステムによって証明された、メラニンバイアスを低減し、血中酸素飽和度測定の精度を高める、血中酸素飽和度を測定する方法であって、
パルスオキシメーターセンサーから光を発する光源であって、前記光源は、オキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの等吸収点の両側の波長である、前記光源と、
前記パルスオキシメーターセンサーの前記発光を受信する検出器であって、前記検出器で受信した光信号は対象を通過し、デジタル及び/またはアナログ方法を介して増幅ならびにフィルタリングされ、血中酸素飽和度、プレチスモグラフ及び心拍数を計算するために使用される、前記検出器と、
を備える、前記方法。
【請求項2】
前記光源は、IR、遠赤外及び/または近赤外スペクトルの波長である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記光源は、約768nmと約940nmの平均波長を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記光源及び前記検出器は、前記対象の反射経路または透過経路の群のうちの1つに配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記光源及び前記検出器は、固定指クリップ方式で配置される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記光源及び前記検出器は、可撓性リング方式、装着可能な可撓性バンド方式、または可撓性ブレスレット方式の群のうちの1つで配置される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記可撓性リングまたは前記可撓性ブレスレットにより、乳児、幼児、精神疾患を有する個人、切断患者、及び従来のパルスオキシメーターを装着できない人の群のうちの少なくとも1人にとって最適化された位置に前記光源及び前記検出器を配置することが可能になる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記可撓性リングまたは前記可撓性ブレスレットにより、低灌流アーチファクト、マニキュアアーチファクト、及び運動アーチファクトの群の少なくとも1つによって影響されない位置に前記光源及び前記検出器を配置することができる、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
複数の検出器とエミッターの組み合わせをテストするシステムによって証明された、メラニンバイアスを低減し、血中酸素飽和度測定の精度を高める、パルスオキシメーターシステムであって、
生成された信号から患者の生理学的データを導出するパルスオキシメーターと、
対象を通過して前記検出器に入射した前記エミッターからの光源が電流信号を生成する際に、前記検出器によって生成された信号と、
前記生成された電流信号の信号処理であって、前記電流信号は電圧信号に変換される、前記信号処理と、
デジタル及び/またはアナログ方式によるフィルタリング、増幅ならびに前記電圧信号のチャネリングと、
前記生成された電圧信号を処理するための非一時的なコンピュータ可読媒体に格納された命令を実行するプロセッサであって、前記処理された電圧信号は前記対象についての生理学的情報を表す処理されたデータとしてユーザーに表示される、前記プロセッサと、
を含む、前記パルスオキシメーターシステム。
【請求項10】
前記パルスオキシメーターは、前記処理されたデータを前記ユーザーに表示する画面を備えたスタンドアロンデバイスであり、前記処理されたデータは、心拍数、プレチスモグラフ、バッテリ情報、及び血中酸素飽和度を含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記パルスオキシメーターは有線または無線で患者監視システムに取り付けられ、前記処理されたデータを前記ユーザーまたは病院のネットワークに表示し、前記処理されたデータは、心拍数、プレチスモグラフ、血中酸素飽和度、転倒アラーム、通話情報、患者の位置情報、及びベッドアラーム情報を含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記血中酸素飽和度データは、連続的に監視される第5のバイタルサインとして機能するために、前記患者監視システムに無線で送信される、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
標準心臓監視システムは、前記メラニンバイアスを低減するパルスオキシメーターシステムと統合されており、前記心臓監視パッチ及び前記パルスオキシメーターデータは、基地局、装着可能な基地局、ベッドサイドモニター、ベルトパック基地局、スマートデバイス、及び患者監視システムの群のうちの少なくとも1つに無線で送信される、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
複数の検出器とエミッターの組み合わせをテストするシステムによって証明された、メラニンバイアスを低減し、血中酸素飽和度測定の精度を高める、パルスオキシメーター物品であって、
オキシヘモグロビンによる吸収のために調整された波長を有する前記物品内の発光源、及びデオキシヘモグロビンによる吸収のために調整された波長を有する前記物品内の発光源であって、前記光源の強度及びオン/オフシーケンスのタイミングは、前記物品のプロセッサによって実行される信号を介して制御される、前記発光源と、
光が対象を通過した後、前記光源から受信した光信号から電流信号を生成する、前記物品内の検出器と、
前記電流信号を電圧信号に変換し、デジタル及び/またはアナログ方法を介して増幅ならびにフィルタリングする、前記物品内の信号プロセッサと、
前記対象の血中酸素飽和度、心拍数及びプレチスモグラフを計算し、ユーザーが読み取り可能な出力を生成する、前記物品内のプロセッサと、
を備える、前記パルスオキシメーター物品。
【請求項15】
慣性測定ユニット、加速度計、ジャイロメーター、高度センサー、角速度センサー、多軸慣性センサー、GPS、及び磁力計の群のうちの少なくとも1つを更に備える、請求項14に記載の物品。
【請求項16】
動きデータ及び位置データを使用し、患者追跡データ、ベッドアラームデータ、及び転倒検出データの群のうちの少なくとも1つを患者監視システムに無線で提供する、請求項15に記載の物品。
【請求項17】
前記パルスオキシメーターの種類は、前記ユーザー出力を表示する有線スタンドアロン画面、前記ユーザー出力を表示する無線スタンドアロン画面、前記ユーザー出力を表示する内蔵画面、前記ユーザー出力を表示する有線外部画面を伴う内蔵画面、前記ユーザー出力を表示する無線外部画面を伴う内蔵画面、前記ユーザー出力を表示する患者監視システムへの有線接続を伴う内臓画面、前記ユーザー出力を表示する患者監視システムへの無線接続を伴う内蔵画面、前記ユーザー出力を表示する患者監視システムへの有線接続、前記ユーザー出力を表示する患者監視システムへの無線接続、前記ユーザー出力を表示するスマートデバイスディスプレイ、及び前記ユーザー出力を表示するスマートデバイスディスプレイを伴う内蔵画面の群のうちの少なくとも1つを備える、防水性の可撓性リングである、請求項14に記載の物品。
【請求項18】
前記画面は、一般人が読み取り可能な色分けされた血中酸素飽和度レベルを含む、RGB画面である、請求項17に記載の物品。
【請求項19】
前記パルスオキシメーターの種類は、前記ユーザー出力を表示する有線スタンドアロン画面、前記ユーザー出力を表示する無線スタンドアロン画面、前記ユーザー出力を表示する内蔵画面、前記ユーザー出力を表示する有線外部画面を伴う内蔵画面、前記ユーザー出力を表示する無線外部画面を伴う内蔵画面、前記ユーザー出力を表示する患者監視システムへの有線接続を伴う内臓画面、前記ユーザー出力を表示する患者監視システムへの無線接続を伴う内蔵画面、前記ユーザー出力を表示する患者監視システムへの有線接続、前記ユーザー出力を表示する患者監視システムへの無線接続、前記ユーザー出力を表示するスマートデバイスディスプレイ、及び前記ユーザー出力を表示するスマートデバイスディスプレイを伴う内蔵画面の群のうちの少なくとも1つを備える、指クリップである、請求項14に記載の物品。
【請求項20】
前記画面は、一般人が読み取り可能な色分けされた血中酸素飽和度レベルを含む、RGB画面である、請求項19に記載の物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、パルスオキシメーター、心拍数モニター、EKG(心電図)システム、及び他の患者監視デバイスに関する。より具体的には、本技術は、非メラニンバイアスのパルスオキシメトリを作成するハードウェア、ソフトウェア、集積回路及びコンポーネント、ならびにそれに付随するユーザーインターフェース、患者監視の統合、及び無線技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、オンボードディスプレイ、無線技術、スマートデバイスまたは患者監視システムディスプレイを介して、心拍数、パルスオキシメトリ、プレチスモグラフ(脈波)グラフデータをユーザーに提示できるパルスオキシメーターが市販されている。これらのパルスオキシメーターは、スタンドアロンデバイス、ネットワーク接続されたデバイス、及び/または無線デバイスとして作動する。これらのパルスオキシメーターに使用されるディスプレイは、発光ダイオード(LED)アレイ/マトリックス、液晶ディスプレイ(LCD)、または有機発光ダイオード(OLED)のいずれかである。これらのパルスオキシメーターは、2つの異なる波長のLEDを使用して作動する。1つのLEDは通常640nmの赤色LEDであり、もう1つのLEDは通常940nmのIR LEDである。いくつかのパルスオキシメーターは、他の類似の波長の赤色LED及びIR LEDを組み合わせて使用する。これらのパルスオキシメーターは、患者の血中酸素飽和度を計算するために、フォトダイオードを介して両方のLEDからのデータを使用する。心拍数は、1つのLED(通常は、IR LED)のみからのデータを使用して計算される。これらのLEDの波長は、これらの波長でのオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンの吸収率の等吸収点の反対側にあるため、これら2つのLEDを介して血中酸素飽和度の測定値を取得することができる。等吸収点は、試料の物理的変化中に材料の総吸収が変化しない、特定の波長である。ヘモグロビンの場合、これは、オキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンの吸収率が同じになる点である。オキシヘモグロビンは血液中の酸素化ヘモグロビンであり、デオキシヘモグロビンは血液中の脱酸素化ヘモグロビンである。
【0003】
これらのパルスオキシメーターの多くが経験する問題は、赤色光が皮膚に存在するメラニンによって吸収及び散乱され、高濃度のメラニンを含有する皮膚を持つ患者に誤って高い血中酸素飽和度の読み取り値を与えるということである。メラニンは皮膚の暗褐色または黒色の色素であり、日光にさらされると日焼けの原因にもなる。皮膚の色が濃いほど、メラニン濃度が高くなり、したがって、メラノソームの量も多くなる。メラノソームとは、メラニンを生成する脂質二重層に結合した細胞小器官である。吸収は、物質が光または光子を「取り込む」ため、光または光子が問題の物質を通過するのが完全に遮断されるときに発生する。散乱は、問題の物質または物体の接触による、入射角での光または光子の反射によって発生する。メラニン及びメラノソームは両方とも、吸収及び散乱を介して光の破壊に寄与する。脂質二重層は、二重層の濃度、及び入射光の強度と種類に応じて光を散乱することも判明している。
【0004】
散乱は光のスペクトル全体で生じるが、全体的な散乱は波長が低いほど高い割合で発生する。しかし、吸収は主に、高濃度のメラノソームが存在する、大部分は基底層に位置する表皮に見られるメラニンで起こる。最大の吸収問題を引き起こす2種類のメラニンはフェオメラニンとユーメラニンであり、これらは肌の色に異なる影響を及ぼすため、異なる波長が異なる速度で吸収される。フェオメラニンは赤色/黄色を表現し、ユーメラニンは茶色/赤色を表現する。したがって、赤色光を使用する現在のパルスオキシメーターでは、フェオメラニンは吸収の問題を引き起こすが、ユーメラニンはより高い吸収率を引き起こすため、パルスオキシメトリの読み取り値が誤って高くなる率が高くなる。ユーメラニン濃度は皮膚の明暗の度合いに直接比例し、主に皮膚全体の暗さの原因となるが、フェオメラニンは皮膚の色の明暗の度合い全体により一定の傾向があり、主に肌の色の黄色/赤色の色合いの原因となる。したがって、皮膚の色の明暗の度合いは皮膚中のユーメラニンの濃度に直接比例し、誤って高い血中酸素飽和度の読み取り値を引き起こす最大バイアスの原因となるメラニンの種類である。
【0005】
多くのパルスオキシメーターのユーザーインターフェースは単色出力であり、非医療患者、一般人または職員にとって血中酸素飽和度レベルを解釈するのが難しい場合がある。これらの画面には、メーターのバッテリ残量を正確に表示しない、単一のバッテリ低下インジケータが付いていることがよくある。また、多くのメーターでは、充電式バッテリではなく使い捨て電池が使用されることがよくある。
【0006】
現在市販されているパルスオキシメーターの多くは、手や足の指にクリップで留めるデザインを採用しており、長時間装着するのが面倒な場合がある。血行不良の患者の場合、現在、メーターは耳にテープで貼られるか、またはクリップで留められているが、これは理想的な配置ではなく、ケーブルが患者にとって危険になる可能性がある。乳児の場合、メーターは脚や手首にテープで貼られるか、または巻き付けられたりすることがよくある。現在市販されているメーターは小さな付属肢に対応していないため、幼児の場合、メーターは手や足の指にテープで貼られるか、または巻き付けられたりすることがよくある。これらのメーターは頻繁に外れてしまい、血中酸素飽和度及び心拍数の読み取り値ならび結果の精度が低下する可能性もある。多くの場合、前述のメーターの設計は患者の動きに非常に敏感であり、読み取り値が不正確になる可能性がある。これらの設計はせいぜい耐水性であっても防水ではないため、これらのメーターを長時間装着しなければならない患者にとっては問題が生じる。
【0007】
いくつかの新しいパルスオキシメーターの設計では、可撓性のないリングが使用されているため、指が小さい個人及び/または幼児/乳児に使用すると効果が得られない。また、いくつかの設計では、IR LEDを利用し、患者の前額部を使用してパルスオキシメトリの読み取り値を測定するが、本明細書で説明する本発明が提供する快適さ及び他の特徴が欠けている。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、実施形態に応じて異なる手段を介して、背景技術のセクションで述べた問題の多くを解決する。本発明の1つの例示的な実施形態は、現在市販されている物理的設計と同様に、スタンドアロン型または接続型の患者監視システムのいずれかで、指クリップ設計を使用するが、本明細書のメラニンバイアスを低減する血中酸素飽和度測定方法を利用する。別の例示的な実施形態は、可撓性リング設計を使用し、別の例示的な実施形態は、市場の現在のパルスオキシメーターで見られる配置上の懸念の多くを軽減するために、可撓性ブレスレット設計を使用する。リング設計の例示的な実施形態は、防水動作を保証する材料及びケーシングを使用する。リング及びブレスレットの実施形態は、用途に応じて、手首または脚での乳児の監視、ならびに指での成人及び小児の監視の両方に機能するようなサイズに作られている。リング及びブレスレットの実施形態のサイジングは、切断患者であり得る患者、または、例えば、これらに限定されないが、解剖学的構造、年齢、精神疾患、感度の問題、及び/またはADDなどの理由により従来のパルスオキシメーターを装着できない患者にとっても使いやすくすることを可能にする。リング及びブレスレットの実施形態の例示的な実施形態には、内蔵画面を備えた実施形態、スマートデバイスディスプレイを備えた実施形態、手首に取り付けられた画面を備えた実施形態、及び/または患者監視システムに接続された実施形態が含まれるが、これらに限定されない。更に、ブレスレットの他の例示的な実施形態は、装着可能な可撓性バンドを組み込むように設計される。
【0009】
本発明の1つの例示的な実施形態は、アナログフォトダイオード、ならびに付随するアナログ回路及びソフトウェアと共に、約768nm及び約940nmの2つのIR LEDを使用することによって、前述したメラニンの問題を低減する。本発明の別の例示的な実施形態は、この問題を解決するために、デジタルフォトダイオードを付随のソフトウェアと共に使用する。本発明の更に別の例示的な実施形態は、この問題を解決するために、フォトトランジスタを付随するハードウェア及びソフトウェアと共に使用する。使用するのに最適なLED及び検出器(アナログ/デジタル)を決定するために、テストベンチシステムの一実施形態が使用される。テストベンチシステムのこの例示的な実施形態は、ブタの皮膚を染色するために使用される合成メラニンの段階希釈を使用し、ヒトの皮膚の異なる濃度のメラニンを表す。この例示的な実施形態では、テストベンチは、様々な異なるテストを通じて、異なる濃度のメラニン染色されたブタの皮膚を通過した後に受け取った光の強度を測定する。
【0010】
本発明の1つの例示的な実施形態は、脈波グラフ、血中酸素飽和度レベル、心拍数、及びバッテリメーターを表示するユーザーインターフェースを使用する。画面レイアウトの一実施形態例は、パルスオキシメーターが良好(95~100%)、中程度(90~95%)、または臨界(90%未満)の血中酸素飽和度の読み取り値を検出したときに色を変更し、使いやすさが増加し、特に一般人が使用する場合、血中酸素飽和度レベルの解釈を助ける。画面レイアウトの別の例示的な実施形態は、色が変化するセグメント化されたバッテリメーターを使用し、良好なバッテリ、ほぼ放電したバッテリ、及び数回使用後に再充電する必要があるバッテリを示す。
【0011】
本発明の一実施形態例は、電源として使い捨て電池を使用する。別の例示的な実施形態は、充電式バッテリを使用する。更に、別の例示的な実施形態は、例えば、病院の患者監視システムなどで壁面アダプタを使用する。更に、別の例示的な実施形態は、例えば、他の病院の患者監視システムなどで、バッテリバックアップを内蔵した壁面アダプタを使用する。これらの例示的な実施形態は、実施形態、ならびにそのスペース、重量、及び電力消費要件に応じて、多くの異なる種類及び様式のバッテリを使用する。
【0012】
1つの例示的な実施形態は、パルスオキシメーターがユーザーインターフェースと通信するために無線技術を使用する。この無線インターフェースは、多くの異なる実施形態をとる。例示的な実施形態は、患者監視システムと直接無線通信するシステムである。更に別の例示的な実施形態は、小型のユーザーインターフェースを含むベルトまたはリストパックと通信し、病院の患者監視システムに送信される無線信号を増強する。更に、別の例示的な実施形態は、有線及び無線のネットワーク通信を介して患者監視システムと通信する。これらの無線及び有線の実施形態は、本発明によるパルスオキシメーター設計のすべての実施形態と互換性がある。
【0013】
設計の別の例示的な実施形態は、パルスオキシメトリシステムに組み込まれた心臓遠隔測定監視を含み、したがって、血中酸素飽和度レベルとして第5のバイタルサインを患者監視システムに提供する。この例示的な実施形態は、この情報をパルスオキシメトリシステム(有線または無線)と組み合わせて、ローカルに表示されるか、または患者監視システムに(有線または無線)送信される、ベルトまたは胸部パックに有線接続される皮膚電極を含む。心拍数遠隔測定システムの別の例示的な実施形態は、有線電極ではなく個々の無線送信機を使用して心拍数データをパルスオキシメトリデータと共にローカルベルトパック、ベッドサイドモニター、または患者監視装置に直接送信する皮膚電極を含み、したがって、患者の煩雑なケーブルを廃棄することができる。心拍数遠隔測定システムの別の例示的な実施形態は、患者の胸部または心臓に近い他の場所に貼り付けることができる防水集中コントローラを使用し、短いケーブルを介して皮膚電極からの情報をパルスオキシメーターの読み取り値と組み合わせて、有線もしくは無線でローカルに表示するか、または患者監視システムを介して有線もしくは無線で表示する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】LED及び検出器の性能試験を実行し、メラニンバイアスを低減するためのLED(複数可)及び検出器の組み合わせを達成するために使用される、本発明によるテストベンチシステムの例示的な実施形態の一般的なハードウェアレイアウトの例示的な実施形態を示す。
図2】本発明による、テストに使用されるUI及び周辺インターフェースデバイスを含む、テストベンチシステムの例示的な実施形態を示す。
図3】本発明による、テストベンチシステム用のアナログ検出器の1つの例示的な実施形態の一般的なレイアウトの実施形態を示す。
図4】本発明による、テストベンチシステム用のデジタル検出器の例示的な実施形態の一般的なレイアウトの実施形態を示す。
図5】A~Bは、本発明による、テストベンチシステム用の2つの例示的なLED、ならびにそれらの実装及び接続方法の例示的な実施形態を示す。
図6】本発明による、テストベンチシステムの例示的な実施形態の一般的なハードウェア信号の流れの概要を示す。
図7】本発明による、テストベンチシステムの例示的な実施形態のUI(ユーザーインターフェース)を介した一般的な使用法の概要を示す。
図8】本発明による、ブタ皮膚、検出器、エミッター及びブラックアウトボックスを備えたテストベンチシステムの例示的な実施形態の一般的な使用方法を示す。
図9】本発明による、テストベンチシステムの例示的な実施形態の一般的なソフトウェアの流れを示す。
図10】本発明による、パルスオキシメーターの指クリップ設計の例示的な実施形態の図を示す。
図11】本発明による、対象/患者の指の配置例を含む、パルスオキシメーターの指クリップ設計の例示的な実施形態の図を示す。
図12】本発明による、パルスオキシメトリ用のユーザーインターフェース出力の例示的な実施形態の一般的なレイアウトを示す。
図13】A~Bは、本発明による、パルスオキシメーターの指クリップ設計の例示的な実施形態の図を示す。
図14】本発明による、パルスオキシメーターの指クリップ設計の例示的な実施形態の上半分(上部)の組み立て図を示す。
図15】本発明による、パルスオキシメーターの指クリップ設計の例示的な実施形態の下半分(底部)の組み立て図を示す。
図16】A~Bは、本発明による、パルスオキシメーターの例示的な下方(底部)PCB(プリント回路基板)の例示的なレイアウトの上面図及び底面図を示す。
図17】A~Bは、本発明による、パルスオキシメーターの例示的な上方(上部)PCB(プリント回路基板)の例示的なレイアウトの上面図及び底面図を示す。
図18】本発明による、パルスオキシメーターのリング設計の例示的な実施形態の使用例を示す図である。
図19】本発明による、UI(ユーザーインターフェース)の例示的な実施形態を含む、パルスオキシメーターのリング設計の例示的な実施形態の使用例の図を示す。
図20】本発明による、パルスオキシメーターの可撓性リングの実施形態の例示的な設計の図を示す。
図21】例示的な手首装着型UIの例示的な実施形態と共に、パルスオキシメーターの可撓性リングの実施形態の例示的な設計の図を示す。
図22】本発明による、パルスオキシメーターの例示的な実施形態の一般的なハードウェア信号の流れの概要を示す。
図23】本発明による、パルスオキシメーターの例示的な実施形態の一般的なソフトウェア信号の流れの概要を示す。
図24】本発明による、パルスオキシメーターのブレスレットまたは装着可能な可撓性バンド設計の例示的な実施形態の図を示す。
図25】本発明による、パルスオキシメーターの例示的なリングの実施形態の例示的な転倒検出及びベッドアラームモニターの使用を示す。
図26】本発明による、パルスオキシメーターの例示的なリングの実施形態の患者位置追跡三角測量方法の例を示す。
図27】本発明による、無線の患者/対象が装着する導電性パッドの例示的な実施形態と共に、完全無線の心臓遠隔測定監視システムの例示的な実施形態を示す。
図28】本発明による、患者/対象が装着する遠隔測定ベースパックの例示的な実施形態と共に、無線の心臓遠隔測定監視システムの例示的な実施形態を示す。
図29】本発明による、例えば、心臓遠隔測定監視及びパルスオキシメトリを含む、無線総合患者監視システムの例示的な実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明によるシステムは、皮膚のメラニンバイアスを低減する方法を含む、パルスオキシメーターデバイスを含む。このパルスオキシメーターシステムには、心臓遠隔測定を含む遠隔測定、及び血中酸素飽和度情報をユーザーインターフェース(例えば、患者監視システムまたはスタンドアロンUI)を通じて有線または無線で受信するための複数の方法が含まれる。このパルスオキシメーターシステムには、異なる形態、形状及び取り付け方法を採用する、複数の実施形態が存在する。このパルスオキシメーターシステムの開発の一部には、本明細書で前述したメラニンバイアスを低減するための最適な光学構成及び設計を決定するためのテストシステムの使用が含まれる。
【0016】
テストベンチ
テストベンチは、正確なパルスオキシメトリの読み取り値を妨げる光吸収及び光散乱の原因となるメラニンバイアスを低減するための最適な光学配置を決定するために開発されたシステムである。テストベンチは、ハードウェア、ソフトウェア、及び例えばブタ皮膚及び合成メラニン色素などの物理的コンポーネントからなる。この節で説明する例示的な実施形態は、配線基板、及びスルーホール変換器PCB上に実装されたSMDコンポーネントを含むスルーホール部品を使用して開発された。テストベンチの他の例示的な実施形態は、デバイスのサイズを縮小し、堅牢性を高めるために、カスタムPCB及び主にSMD部品を使用して構築される。
【0017】
図1は、ハードウェアコンポーネントの一般的な位置を示す、テストベンチシステムの例示的な実施形態の一般的なハードウェアレイアウトの例示的な実施形態を示す。101は、AC壁面アダプタを接続して回路に電力を供給するために使用される電源入力バレルアダプタを表す。他の例示的な実施形態は、101のバレルジャックの代わりに、USBコネクタ及びUSB電源を使用する。
【0018】
更に、テストベンチの他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、内蔵AC/DC変換器及び/またはバッテリを含む、他の電源を使用する。102は、ユーザーインターフェースのブザー出力部分を無効または有効にするためのヘッダジャンパを表す。テストベンチの他の例示的な実施形態は、これらに限定するものではないが、GPIO制御スイッチング方法を含む、デジタルまたはアナログ方法を使用してブザーを制御する。103は、ユーザー入力及びプログラムアクションに基づいて音を発するユーザーインターフェースのブザー部分を表す。テストベンチの他の例示的な実施形態は、ブザーの代わりに、これらに限定されないが、スピーカ、オーディオ及び/または音声シンセサイザなどの他の形式のオーディオ及び/または視覚インジケータを使用する。ユーザー入力ブロックは104~107からなる。104は、ディスプレイ201上で右に1桁移動するために使用されるタクタイルスイッチを表す。105は、ディスプレイ201上で左に1桁移動するために使用されるタクタイルスイッチを表す。106は、ディスプレイ201上で桁を移動し、エンター押下を検出するために使用される回転エンコーダを表す。107は、LCD画面201上の異なるメニュー間を移動するために使用されるメニュー選択ボタンを表す。他の例示的実施形態におけるユーザー入力ブロックは、複数の回転エンコーダ、タッチ画面、キーボード、キーパッド、及び/またはコンピュータ及びスマートデバイスインターフェースなどの他の入力方法からなるが、これらに限定されない。LCD制御ブロックは108~109からなる。108はディスプレイ、201は輝度調整ポテンショメーターを表す。109はディスプレイ、201はコントラスト調整ポテンショメーターを表す。他の例示的な実施形態では、LCD制御ブロックは、これらに限定されないが、固定抵抗値、GPIO制御、デジタルポテンショメーター制御、及び/またはデジタル/アナログ変換制御(DAC)を含む、他のアナログまたはデジタル制御方法で置き換えられる。異なる種類のディスプレイ201が使用される他の例示的な実施形態は、使用されるディスプレイ技術に応じて異なる制御ブロック108~109を有する。110はマイクロコントローラを表し、111はプログラムが停止した場合にマイクロコントローラをリセットするためのリセットボタンを表す。他の例示的な実施形態は、リセットボタンをウォッチドッグタイマーに置き換える。111はMCU(マイクロコントローラユニット)を表す。図示した例示的な実施形態では、Atmel ATMEGA328PがMCU111に使用されている。テストベンチの他の例示的な実施形態は、同様の特徴及び機能を備えた他の種類のマイクロコントローラを使用する。112は、MCU111のクロックとして使用される水晶発振器を表す。ここで説明するテストベンチの例示的な実施形態では、適切なソフトウェアパフォーマンスを可能にするために、112は16MHzのクロックである。113は、MCU111を再プログラミングするために使用されるプログラミングヘッダを表す。114は、画面201が接続される英数字のLCD画面ヘッダを表す。テストベンチの他の例示的な実施形態は、使用されるディスプレイの種類に応じて他の取り付け方法を使用する。115は、短絡が発生した場合にテストベンチを保護するために使用されるヒューズブロックを表す。116は、テストベンチに電力を供給するために必要な3.3Vと5Vの両方の電源を生成する電力調整ブロックを表す。本発明の他の例示的な実施形態は、テストベンチに電力を供給するために他の電圧源及び電力供給方法を使用する。117は電流監視制御ブロックを表し、キャリブレーションの目的で電流シャント118に接続される。119は、初期起動中に電流計117をキャリブレーションするために使用されるキャリブレーションコントローラを表す。120は、テストに使用されるLED用の電流源を作成するために、121及び122と併せて使用されるLED電流ドライバーブロックを表す。121はコンパレータモードにあるオペアンプを表し、電流源の一部である。122は電流源のDACセクションを表す。他の例示的な実施形態は、これに限定されないが、PWMフィルタリングされたアナログ電圧を含むプログラム可能な電圧出力を生成する電流源のDAC部分に他の方法を使用する。更に、他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、電流源IC、デジタル制御可能なレギュレータ、またはデジタル制御可能な電流源供給などの、LED用の制御可能な電流源を生成する、他の方法を使用する。123は、デジタル検出器203のレベルシフタブロックを表す。テストベンチの他の例示的な実施形態は、ブロック123で電圧レベルシフトを必要としない他の種類のデジタル検出器を使用する。124はアナログ検出器204のコネクタを表し、125はデジタル検出器203のコネクタを表す。これらのコネクタ124及び125の1つの例示的な実施形態は、ヘッダ形式のコネクタである。コネクタ124及び125の他の例示的な実施形態には、モレックスコネクタ、ZIFコネクタ、ゴールドフィンガ、リボンケーブルコネクタ、及び/またはJSTコネクタが含まれるが、これらに限定されない。126はメインLEDケーブルを表し、127はセカンダリLEDケーブルを表す。他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、スナップコネクタ、JSTコネクタ、ヘッダ、バレルジャック、モレックスコネクタ、及び/またはバットコネクタを含む、LEDをテストベンチシステムに取り付けるための他の方法を使用する。128は、バレルジャック101を介して接続された不用意な逆極性電源からテストシステムを保護する、回路の逆電流保護制御ブロックを表す。129は、テストベンチについて前述したすべてのコンポーネントが実装されるメイン基板を表す。メイン基板の1つの例示的な実施形態は、はんだ接合部を保護するためのプラスチックカバーを備えた配線基板である。メイン基板の別の例示的な実施形態は、トレースを保護するプラスチックカバーを備えたプリント回路基板(PCB)である。
【0019】
図2は、ユーザーインターフェース及び検出器を含む、テストベンチシステムの例示的な実施形態を示す。201は、テストベンチに実装された英数字画面を表す。テストベンチの他の例示的な実施形態は、限定されないが、LCD、OLED、Eインク、コンピュータディスプレイ、及び/またはスマートデバイスディスプレイなどの、画面201の他の表示方法を使用する。202は、前述したメイン基板(基板129)を表す。203は、図4で更に説明されるデジタル検出器を表す。204は、図3で更に説明されるアナログ検出器を表す。205及び206は、それぞれデジタル検出器及びアナログ検出器に電力ならびにデータ伝送を提供するリボンケーブルを表す。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、リボンケーブル205及び206の代わりに、これらに限定されないが、FPCケーブル、マルチコアケーブル及び/またはツイストペアケーブルなどの他の接続方法を使用する。
【0020】
図3は、アナログ検出器回路の一般的なレイアウトの例示的な実施形態を示す。301は、メインアナログ検出器基板を表す。図示した例示的な実施形態では、基板301は、スルーホール部品を使用する一枚の配線基板である。テストベンチの他の例示的な実施形態は、基板301にSMD部品及びカスタムPCBを使用する。302は、図2で206として説明されるケーブルを表す。303は、フォトダイオード304からの電圧をMCU111用のデータに変換する、高解像度アナログ/デジタル変換器(ADC)を表す。304は、トランスインピーダンス増幅器を内蔵したフォトダイオードを表す。フォトダイオードによって生成された低電流信号を、ADC303で使用可能な電圧に変換するには、トランスインピーダンス増幅器が必要である。アナログ検出器回路の他の例示的な実施形態は、304に示されるオールインワンICの代わりに、別個のアナログフォトダイオード及びトランスインピーダンス増幅器を使用する。アナログ検出器回路の他の例示的な実施形態は、304に示されるオールインワンICの代わりに、別個のアナログフォトトランジスタを使用する。
【0021】
図4は、デジタル検出器回路の一般的なレイアウトの例示的な実施形態を示す。401は、メインデジタル検出器基板を表す。図示した例示的な実施形態では、基板401はSMD部品を使用するPCBである。テストベンチの他の例示的な実施形態は、基板401に対して配線基板及びスルーホール部品、または他のSMD部品及びカスタムPCB設計を使用する。402は、図2において205として説明されるケーブルを表す。403は、MCU111が使用する光を表すデジタル出力を生成する、オールインワンデジタルフォトダイオードを表す。デジタル検出器回路の他の例示的な実施形態は、403に示されるオールインワンICの代わりに、他のデジタル光及び強度検出方法を使用する。
【0022】
図5A及び図5Bは、LEDの例示的な実施形態、ならびに例示的な実装及び接続方法である。501及び502はSMD LEDの実装基板を表す。503及び504は、異なるサイズのSMD LEDの例を表す。505及び506は、LED実装システム用の電気接続ピンを表す。他の例示的な実施形態は、SMD及びスルーホールLEDの両方の他のサイズ及び形式、ならびにこれらのLEDの他のサイズ及び形式の実装方法を使用する。複数のサイズのLEDがテストされ、LEDの表面積及び光出射角度がテスト中のメラニンバイアスの低減に影響を及ぼすかが判断される。
【0023】
図6は、テストベンチシステムの一実施形態例の一般的なハードウェアフローの概要を示す。601はバレルジャック101を介して接続され、回路に電力を供給する、壁面電源である。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、壁面アダプタ601の代わりに、AC/DC変換器、USB電源及び/またはバッテリを介した主電源などの他の電力方法を使用するが、これらに限定されない。ブロック602はヒューズ及び逆電流保護であり、それぞれ115及び128でもある。図示した例示的な実施形態では、デバイスを容易にリセットできるようにPTCヒューズが使用され、逆電流保護のためにダイオードを備えた金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)が使用される。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、ガラスヒューズまたはブレードヒューズなどの他の形式のヒューズを使用し、これらに限定されないが、専用の逆電流保護ICまたは単一のダイオード方法などの他の形式の逆電流保護を使用する。603及び604はそれぞれ、5V及び3.3V調整ブロックであり、116にも示されている。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、それらの実施形態の回路要件に応じて、他の電圧及び/または電圧調整方法を使用する。605は、デジタル検出器606のICデータストリーム用の5Vから3.3Vへのレベルシフタである。レベルシフタ605はまた、123にも示されている。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、電圧要件に応じて他の種類のレベルシフタを使用し、他の例示的な実施形態は、デジタル光検出器606のICデータ用のレベルシフタを必要としない。606はデジタル光検出器であり、図4にも示されている。図示した例示的な実施形態では、TSL2591 IC光検出器が使用される。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、他の種類のデジタル光検出器を使用する。607は高分解能ADCであり、303としても示されている。図示した実施形態では、16ビットIC ADS1115が使用される。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、他の形式のアナログ変換器を使用する。本明細書で後述するパルスオキシメーターで使用するために転送されるときに、オキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンの吸収の間の微小な違いを検出できるように、アナログ変換器が十分に高い分解能を備えていることが重要である。608はアナログフォトダイオードであり、304としても示されている。図示した例示的な実施形態では、OPT101が、トランスインピーダンス増幅器を含むため、この部分に選択され、全体の設計に必要なコンポーネントが少なくなる。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、608に他の種類のアナログフォトダイオードを使用し、そのいくつかは、独立したトランスインピーダンス増幅器回路を必要とする。トランスインピーダンス増幅器は、フォトダイオードによって生成された微小電流を、ADC607が使用する読み取り可能な電圧に変換するために必要である。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態では、ADC607はMCU615の内部にある。609はメラニン染色されたブタの皮膚である。メラニン染色されたブタの皮膚は、テスト目的でヒトの皮膚の様々な濃度のメラニンをシミュレーションするために使用される。610は、607及び608の両方が実装される基板301である。611はLED、例えば、503及び504である。テスト中は、本明細書で後述するパルスオキシメーターのメラニンバイアスを低減するための最適な選択肢を見つけるために、様々なLEDが使用される。612は、電流源回路のオペアンプ及びトランジスタ部分121及び120である。613は電流源回路のDAC122部分である。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、フィルタリングを伴うPWM、及び/またはデジタルポテンショメーターなどの、オペアンプならびにトランジスタ612用のデジタル制御可変電圧源を作成する、他の方法を使用する。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態では、DAC613はMCU615の内部にある。更に、他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、電流源IC、デジタル制御可能なレギュレータ、またはデジタル制御可能な電流源供給などの、LED用の制御可能な電流源を作成する、他の方法を使用する。IC信号614は、すべてのデバイス(デジタル光検出器606、高分解能ADC607、DAC613及び電流センサー626)をMCU615と相互接続するために使用される。MCU615(111も)は、メインプログラムが格納され、ボタン及びノブ616(104~107も)を介したユーザー入力628に基づいてその機能を実行する。図示した実施形態では、MCU615は、水晶発振器プログラムクロック617(112も)を介して16MHzでクロックされるAtmel ATMEGA328Pマイクロコントローラである。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、他の種類のマイクロコントローラ、及び他の速度で動作する他の種類のプログラムクロックを使用する。618はプログラミングヘッダ113であり、UART信号622を介してMCU615に格納されたプログラムを更新するためにコンピュータに取り付けられる。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、ICSP、SWD、SPI、J-TAG及び/または無線方法などの他のプログラミング方法を使用するが、これらに限定されない。更に、テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、コンピュータまたはスマートデバイスとそのユーザーインターフェースの一部として通信するためにプログラミングヘッダを使用する。619はリセットボタン110である。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、619のウォッチドッグタイマーを使用し、プログラムがハングした場合にMCUを自動的にリセットする。623は、テストベンチシステムの実行中にユーザー628に情報を提示する、ユーザーインターフェースの英数字画面(201でもある)部分である。図示した例示的な実施形態では、画面623は、パラレルインターフェース624を介してMCU615に接続されている。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、例えば、SPI、IC、1-wire及び他のシリアル方法などの他の種類のインターフェースを使用して、MCU615と画面623との間を接続する。更に、テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、623に、LCD、OLED、LEDアレイ、タッチ画面及び/またはコンピュータまたはスマートデバイスインターフェースなどの他の種類の画面を使用するが、これらに限定されない。625及び627(119及び118も)は、初期起動時に電流センサー626をカリブレーションする、カリブレーションコントローラ及び電流シャントである。このカリブレーションは、部品が磨耗して効率が低下した場合、または主電源の変動により異なる電圧入力が発生した場合の電圧ドリフトを考慮する。図示した実施形態における電流センサー626(117も)は、INA219 IC電流センサーである。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態では、他の電流センサー及び電流感知方法が実装される。ユーザー628は、入力ボタン及びノブ616(104~107も)を介してテストベンチシステムを制御し、画面623を介してテストベンチシステムからデータを受信する。ユーザー628はまた、異なる濃度のメラニン染色されたブタの皮膚609、ならびに異なるLED611、ならびに検出器606及び608を切り替えてテストする。
【0024】
図6の例示的な実施形態に示される信号の相互作用及びフローは、次のように動作する。ユーザー628は、テストを開始するLED611と、デジタル606またはアナログ608のどちらの検出器でテストを開始するかを選択する。図8に示すように、ユーザー628は、メラニン染色したブタの皮膚609をLED611と検出器606または608の間に置き、このセットアップを遮光箱801内に置き、周囲光からの干渉を防ぐ。ユーザー628は、入力ボタン及びノブ616、ならびにユーザーインターフェース画面623を使用し、メニューオプション、テスト、及びテストプロセスで使用される値を選択する。プログラムクロック617を介してクロック制御されるマイクロコントローラ615は、ユーザー628の入力要求ごとにファームウェア命令を実行し、これらの結果を画面623に返す。マイクロコントローラ615は、パラレルインターフェース624を介して画面623を制御し、画面623は、マイクロコントローラ615上のファームウェアの一部である画面ドライバーによって制御される。マイクロコントローラ615は、ICバス614を介して、DAC613、高分解能ADC607、電流センサー626、及びデジタル光検出器606を制御する。DAC613の出力電圧は、LED611を制御する電流源を作成するようにコンパレータモードで構成されたオペアンプ及びトランジスタ612に送られ、電流センサー626によって監視される。LED611からの光はブタの皮膚609を通過して、ユーザー628の入力選択に応じてデジタル光検出器606またはアナログフォトダイオード608に入る。アナログフォトダイオード608は、図示した例示的な実施形態では、内蔵トランスインピーダンス増幅器を含み、その電圧出力信号をADC607に送信し、デジタル強度値をMCU615に返す。他の例示的な実施形態は、フォトダイオード608の代わりにフォトトランジスタを使用する。更に、他の例示的な実施形態は、例えば、外部トランスインピーダンス増幅器回路を備えたアナログフォトダイオード608を使用する。ユーザー628がデジタル入力方法を選択した場合、デジタル光検出器606は、そのデジタル強度データを、レベルシフタ605を介して、ICバス614を介してマイクロコントローラ615に送信する。他の例示的な実施形態は、デジタル検出器606の代わりに他のデジタル光検出方法及び通信方法を使用する。マイクロコントローラ615はキャリブレーション回路625を制御し、使用可能にされると、LED611から電流シャント627へ電流を迂回し、これにより、DAC613及び電流源回路612をキャリブレーションするために、電流シャント627の固定抵抗値に基づいて既知の電流値を返すことが可能になる。プログラミングヘッダ618は、UARTインターフェース622を介してMCU615上のファームウェアをプログラム/更新するために使用される。すべての回路のための電力は、ヒューズ及び逆電流保護602を介して壁面電源601から電力を受け取る5V調整器603を介して作成される。光検出器606は、電圧レベルシフト605を必要とし、3.3V調整器604を介してその電力を受け取り、3.3V調整器604は、5V調整器603を介してその電力を受け取る。ハードウェアフローの他の例示的な実施形態は、本発明による、テストベンチシステムの他の実施形態において、他の例示的な信号経路及び回路を介して使用される。
【0025】
図7は、例示的なユーザーインターフェースを介して、メラニンバイアスを低減する血中酸素飽和度を測定する方法に最適なLEDと検出器の組み合わせを見つけるために使用される、テストベンチの例示的な実施形態の一般的な使用例を示す。ブロック701で、ユーザーは、図8に示すように、テストを開始する検出器及びエミッターをセットアップする。ユーザーは、LED702の最大電流を設定することにより、例示的な使用プロセスを開始する。ユーザーは、最大電流テストを開始するためにキャプチャボタン703を押す。このテストは、比較点を有するすべてのエミッターの最大反射強度を決定するために使用される。MCU(111及び615も)は、キャプチャモード704に入る。検出器から強度を捕捉した後、ブロック705で、捕捉の時間範囲にわたる強度値が平均化される。見つかった最大電流強度は、ブロック706に返される。ユーザーは、図8の例示的な図に従って、検出器とエミッター707との間にブタの皮膚を配置する。ユーザーは、図8に記載のように距離を測定し、ブロック708のすべてのテストで距離が一貫していることを確認する。ユーザーはブロック703~705を実行し、その時点でブタの皮膚からの強度がブロック709で求められる。ユーザーはブタの皮膚の吸収率を見つけて、この値をブロック710に記録する。ステップ701~710は、ブロック711ですべての組み合わせに対する最大電流テストが試行されるまで、メラニンの度合いをすべて変えながら、すべてのエミッター及び検出器で繰り返される。ユーザーは再び701で最初の検出器及びエミッターで開始し、ブロック713で前のテスト中に見つかった最大強度を設定することによって、平均最大強度テストを実行する(712)。ユーザーが最大強度設定ボタン714を押すと、マイクロコントローラが捕捉モード715になり、ブロック716でこの最大強度を達成するために必要な電流が計算される。MCUは、ブロック717で得られた強度及び電流パラメータを使用して、エミッターが可能な実際の強度を返す。この時点で、最大強度が見つけられ、ブロック720でユーザーによって記録された後、ステップ707~710を続行し、すべての検出器とエミッターの組み合わせについて最大強度とブタの皮膚の吸収率を見つける。エミッターと検出器の各組み合わせの電流値にピークまたはトラフの異常がないことを確認するために、ユーザーは、701で初期検出器及びエミッターをセットアップすることによって手動電流テストを実行する。ユーザーは、702でこのエミッターの最大電流を設定し、718でエミッターの電流を手動で変更し、ブロック719で表示される強度の予期せぬピークまたはトラフを記録する。ブロック720の手動電流テスト中に最大強度ピークが見つかると、すべてのエミッターと検出器の組み合わせが試行されるまで、ブロック701、702及び718~720の手動電流テストのプロセスが繰り返される。この時点で、ユーザーはブロック721に移動し、722でメラニンバイアスを低減する血中酸素飽和度の測定方法に最適なエミッター及び検出器を選択するために、データを確認する。図示した例示的な実施形態では、本明細書の他の図で説明する理由により最適な2つのエミッターが選択され、1つの検出器のみが選択される。テストベンチシステムの他の例示的な実施形態は、メラニンバイアスを低減する血中酸素飽和度を測定する方法に最適なエミッターと検出器の組み合わせを選択するという同じ最終結果を生成するために、他のテスト、ユーザーインターフェースフロー及びプロセスを使用する。
【0026】
図8は、例えば、ブタの皮膚を用いたテストベンチの一般的な使用方法、及び例示的なブラックアウトボックスを示す。本明細書で前述したように、テスト中、周囲光及び他の光源がテスト結果に干渉するのを防ぐために、以下は、ブラックアウトボックス801がテストベンチシステムの光学テスト部分を含む、使用の例示的な実施形態である。805は、デジタル光検出器606(203も)またはアナログフォトダイオード608(204も)のいずれかである、検出器部分を表す。803は、LED611を表す。804は、スライド上に置かれたブタの皮膚609を表し、示すように、ブタの皮膚804とスライドは、テストプロセス全体を通してLEDと検出器の距離を同じに保つために、803と805の間に配置されて、等間隔に保持される。806は、検出器805からのケーブル(ケーブル205/402またはケーブル206/302でもある)を表し、ケーブル806はテストベンチボード129/202に接続する。ケーブル802(ケーブル126または127でもある)は、LED803をテストベンチボード129/202に接続する。使用中、テストベンチボード129/202は、ユーザーがユーザーインターフェースにアクセスできるようにするために、及びユーザーインターフェースが光干渉を引き起こすのを防ぐために、ブラックアウトボックス801の外側に保たれる。
【0027】
図9は、テストベンチシステムの例示的な実施形態の一般的なソフトウェアフローの例を示す。プログラムはMCU111(615も)上で実行され、ブロック901に入り、MCU及び周辺ハードウェアのすべてのピン機能をセットアップする。プログラムはブロック902で変数及びアレイの初期値をセットアップし、ブロック903でデバッグインターフェースを開始する。システムは、904でデジタル検出器をセットアップし、905でアナログ検出器をセットアップする。画面が初期化され、ブロック906でデフォルトのメニュー情報が表示される。システムは、ブロック907で現在の制御システムをカリブレーションし、ブロック908で割り込みを開始する。このシステムの割り込みには、例えば、回転エンコーダ106の回転変化を感知する回転割り込み916、及び104から107までのスイッチ押下を検出するスイッチ割り込み917が含まれる。システムは、メインループ913に入る前に、ブロック909で、ディスプレイコントローラ911及びブザーコントローラ910を介してシステムレディ出力を実行する。メインループ913は、ブロック914で回転エンコーダ変更フラグが存在するかどうかをチェックすることから始まり、ブロック915でスイッチ変更フラグが存在するかどうかをチェックする。メインループは、921でカーソルを点滅させてから、922で電流を報告し、923で強度を報告する。強度は、検出器コントローラ924を介して923に報告される。検出器コントローラ924は、ユーザーが現在要求している検出器を選択するために使用され、その強度データをブロック931に送信し、ループ913の先頭に戻る前に、平均化及び値報告が行われる。ブザーコントローラ910は、ブザー信号の持続時間、及びプログラム内でいつブザーを信号送信するかを決定する。ディスプレイコントローラ911は、表示されるデータ出力及びユーザー入力のための画面上の位置を数値的に決定することと、画面623への物理的パラレルインターフェース624を処理することと、を担当する。914で回転変更フラグが検出された場合、このデータをディスプレイコントローラ911に送信する前に、ルックアップテーブルを使用し、ブロック933で編集する桁とその両方向の制限を決定する。915でスイッチ変更フラグが検出された場合、どのボタンに応じて934で変更の種類が決定される。934での変更の種類は、移動、画面変更またはキャプチャコマンドである。移動コマンドが検出された場合、このデータをディスプレイコントローラ911に送信する前に、ルックアップテーブルを使用し、935で移動する位置と移動限界を決定する。画面変更が要求された場合、このデータをディスプレイコントローラ911に送信する前に、ルックアップテーブルを使用し、932で表示する次の画面が決定される。キャプチャコマンドが要求されると、データをディスプレイコントローラ911に直接返す前にまたは931で平均化を完了する前に、図7に概略が示されているように、930でキャプチャが開始される。921~923及び931はすべて、画面623上に表示するためにデータをディスプレイコントローラ911に送信する。ユーザー(ヒューマン入力912)は、回転スピン925、メニュー変更ボタン927、左ボタン928、右ボタン929、及び回転入力ボタン926を介して、ユーザーインターフェースとインタラクトする。回転スピン925は、回転割り込み916に回転変更936を設定し、回転変更918をメインループにポストする。ボタン926~929は、スイッチ割り込み917にスイッチ変更919を設定し、スイッチ変更920をメインループにポストする。メインループ913は、ユーザー、リセットボタン110またはウォッチドッグソフトウェアシステムを介してシステムの電源がオフになるまで実行される。テストベンチソフトウェアの他の例示的な実施形態は、本発明による検出器及びエミッターに対して同じ結果を生成するために、他の方法、ブロック順序付け及びフローを使用する。
【0028】
パルスオキシメーターシステム
図10は、パルスオキシメーターの指クリップ設計の例示的な実施形態の図である。図10に示される例示的な実施形態は、内蔵画面及びボタンを含む、内蔵ユーザーインターフェースを含む。本明細書で後述する指クリップ設計の他の例示的な実施形態は、内蔵ユーザーインターフェースを含まず、患者監視システム、スマートデバイスまたは他の外部ユーザーインターフェースに接続する。更に、他の例示的な実施形態は、例えば、タッチ画面、静電容量式タッチ、静電容量式自動指検出、及び他のインターフェース方法などのUIのための他の入力方法を使用する。1001は、図15で更に説明されるパルスオキシメーターの下半分(bottom half)(または、下半分(lower half))である。1002は、図14で更に説明される、上蓋(upper lid)(上蓋(top lid))1003も含む、パルスオキシメーターの上半分(upper half)(上半分(top half))である。1003はパルスオキシメーターの上蓋であり、ユーザーインターフェースの画面部分1006用の切り欠きを含む。1005は、ユーザーインターフェースのユーザーボタン部分であり、1003から突き出ている。1006は、画面を保護するために、1003に取り付けられた透明な保護カバーを含む。上述したように、他の例示的な実施形態は、他のUI方法を利用するため、画面部分1006またはユーザーボタン1005の切り欠きを含まない。1004は1001及び1002の切り欠きであり、これにより、ユーザーの指をパルスオキシメーターに置くことができる。1007は、1001と1002を一緒に保持するヒンジピンであり、これにより、指クリップがユーザーの指の周りで締め付けるように機能することが可能になる。ヒンジ1007は、下半分1001及び上半分1002が移動して指開口部1004を拡張し、異なるサイズの指を収容できるように設計されている。実証された実施形態は、ゴムインサート及び金属バネを備えたプラスチックから作製されており、プラスチックはABS、PET及び/またはPLAであり、ゴムは主にTPUである。実証された例示的な実施形態は、主にゴムインサートを備えたプラスチックから作製されているが、メーターは、これらに限定されないが、ゴム、発泡体、ビニール、医療グレードの材料、抗菌材料、及び/または金属などの他の材料を使用して、他の形態ならびに形状を取ることができる。
【0029】
図11は、追加の指の配置と共に図10に以前に示したパルスオキシメーターの指クリップ設計の例示的な実施形態の図を示す。1101は、上部1104(1002も)と下部1103(1001も)の間の指クランプ1102に指が挿入されているところを示している。ピボットヒンジ1105(1007も)は、指1101を傷つけることなく、指1101が1103と1104との間にぴったりとフィットするようにするために、1103と1104が動的に移動できるように動くように設計されている。パルスオキシメトリに必要であり、1103及び1104内に含まれる光学系(本明細書で後述する)が指1101に対してしっかりと保持されるように、指1101がぴったりとフィットすることが重要である。ぴったりとフィットすることにより、正確なパルスオキシメトリの計算が可能になるだけでなく、指1101の動きによるアーチファクトがパルスオキシメトリの読み取りを妨げるのを防ぐことができる。
【0030】
図12は、パルスオキシメトリシステムのユーザーインターフェースの一般的なレイアウトの例示的な実施形態である。図12に示されるユーザーインターフェースは、ユーザーインターフェースの画面部分に表示される。1201は脈波グラフであり、これは、メーターが良好な読み取り値を取得しているかどうかを判断するために使用されるだけでなく、メーターが取り付けられている領域の血液量の変化または灌流の変化を測定して表示するために使用される。良好な測定値は、規則的で弱くない信号の脈波グラフによって決定される。脈波グラフはまた、グラフのピークに基づいて心拍数を決定するためにも使用される。患者の本来の心拍数が不規則な場合、メーターの読み取り値が良好であっても、脈波グラフも不規則に表示されることに注意することが重要である。脈波グラフの解釈手順については、本明細書のファームウェア部分で更に説明する。1202はバッテリインジケータを表し、ポータブルメーターのバッテリ残量を決定するために使用される。1つの例示的な実施形態は、セグメント化されたメーターを使用し、バッテリ寿命の残りの量を示すと共に、バッテリ寿命が良好、中程度または危機的であることを視覚的に示すために色を使用する。1203は、患者の心拍数の拍動/分を表す。1204は、血中酸素飽和度(SPO2)のパーセンテージを表す。1204は、患者の酸素レベルに応じて色を変え、一般人にとって良好(95~100%)、中程度(90~95%)、または臨界(90%未満)の酸素レベルをより簡単に示す。画面上の数字及びテキストは、ファームウェアに保存されているスケーラブルな数字、テキスト及び記号文字マップを利用し、複数のサイズの画面に対応する。パルスオキシメトリシステムの他の例示的な実施形態は、必要な用途に応じて、他の形式、配置及びデータセットを使用し、ユーザーインターフェースに表示される情報を構成する。主電源に接続されているシステムでは、パルスオキシメトリの血中酸素飽和度レベル及び心拍数が重要な患者ケアインフラとみなされることが多いため、バックアップバッテリを搭載していることが重要である。壁面電源システムの場合、1202はバックアップバッテリレベルを表し、主電源での動作中には、充電インジケータまたは主電源記号が表示される。本明細書で更に説明される、パルスオキシメトリ及び心臓監視胸部電極の両方を含む実施形態など、完全なEKGインターフェースまたは完全な患者監視インターフェースを必要とする他の例示的な実施形態では、図12に記載されるユーザーインターフェースはまた、適切に必要な心拍数グラフ、ECG、ならびにこれらに限定されないが、呼吸数、BP、体温及びCO2などの他の監視情報も含まれる。更に、他の実施形態、例えば、リング及び可撓性ブレスレットの実施形態は、例えば、これらに限定されないが、血糖値及び他の血液ガス情報を表示するためにUIを必要とする、追加のハードウェアを含む。
【0031】
図13A及びBは、メラニンバイアスを低減するパルスオキシメーターの指クリップ設計の例示的な実施形態の正面図(A)及び背面図(B)の両方の例示的な分解図を示す。1301(1003も)は上蓋であり、これは、回路基板1305に実装された画面用の切り欠き1304及び保護シールド(1006も)を含む。1302はユーザーボタン延在部であり、これも上蓋1301の一部であり、1005として示されている。延在部1302は、同じく回路基板1305に実装されたユーザーボタンを押す。例示的な実施形態では、図13A及び13Bに示すように、上部回路基板1305は二層回路基板であり、1305は両側に異なるコンポーネントを有する。1306は、1002としても示される上部ケースである。1306は、回路基板1305を収容して保護し、またゴム製の指パッド1308も含み、これは、ユーザーの指をその下の回路から保護し、指を置くのに快適な領域を提供する。回路基板1305上の検出器は、1308の切り欠きを通して露出されており、光がユーザーの指を通って検出器の表面に入ることを可能にする。いくつかの例示的な実施形態では、1308は、検出器を保護するために、カットアウト内に透明なプロテクターを有する。1307(1007も)は、上部ケース1306と下部ケース1316を接続する2つのヒンジピンであり、ユーザーの指を保持するような方法でケースが旋回及び拡張することを可能にする。他の例示的な実施形態は、例えば、高齢の患者、及び/または手の使用及び調整に問題がある他の患者にとってクリップの作動を容易にするために、ヒンジピン1307の後ろに延在セクション及び/または改変されたヒンジ設計を備えて設計される。更に、他の例示的な実施形態は、例えば、設計を子供にとって安全にし、子供によるクリップの作動の容易さを減少させるために、ヒンジピン1307の後ろの短縮セクション及び/または改変されたヒンジ設計を備えて設計される。1309は下部のゴム製インサートであり、ユーザーの指をその下の回路から保護すると共に、1308と同様に指を置くのに快適な領域を提供する。回路基板1312上のLED、またはいくつかの実施形態では複数のLED(本明細書で後述する)は、1309の切り欠きを通して露出され、光がユーザーの指を通ってLED表面から出ることを可能にする。いくつかの例示的な実施形態では、1309は、LED(複数可)を保護するために切り欠き内に透明なプロテクターを有する。1310は回路基板プロテクターであり、これは、回路基板1312の上部を覆い、回路基板1305と1312を接続するためにリボンケーブル(この図には示されていない)が通過するためのスペースを提供する。1311はヒンジスプリングであり、これは、パルスオキシメーターの上部と下部を接続し、パルスオキシメーターに指にしっかりと取り付けるためのクランプ力を付与する。1312は下部回路基板であり、例示的な実施形態では、図13A及びBに示す二重層回路基板であり、両側に異なるコンポーネントがある。1314はバッテリ支持カバーであり、これは、バッテリ1315を回路基板1312の下に適切に配置し、バッテリが回路基板1312上の集積回路及び他のコンポーネントに接触するのを防ぐ。1315はバッテリであり、図示した例示的な実施形態では、リチウムポリマー3.7V650mAh充電式バッテリである。パルスオキシメトリシステムの他の例示的な実施形態は、図22で更に説明されるような他の例示的な種類のバッテリを使用する。1316はパルスオキシメーターケースの下部であり、これは、1315、1314及び1312を収容し、1310、1311及び1309をそれに取り付けるのを可能にする。1305及び1312の他の例示的な実施形態は、図16及び図17で更に説明される、図示した実施形態で説明したもの以外の他の種類の回路基板、設計、レイアウト及びコンポーネントを使用する。他の例示的な実施形態は、図13A及びBに示されるものとは異なる機械的配置、部品の順序、及び美的形状を使用する。更に、パルスオキシメーターシステムの他の例示的な実施形態は、パルスオキシメーター指クリップ自体の図13A及び13Bに示されるUIコンポーネントを含まない。代わりに、これらの他の例示的な実施形態では、これらのUIコンポーネントは、例えば、これらに限定されないが、スマートデバイス、外部インターフェース、ベッドサイド監視及び/または患者監視システムなどの他の領域に配置される。更に、他の例示的な実施形態は、LEDからの光がヒト対象/患者に入り、LEDと同じ平面上の検出器に反射して戻る、反射技術を使用する。これらの例示的な実施形態では、検出器とエミッターの両方が同じ基板上に配置されており、これは、図示した例では1305または1312のいずれかである。
【0032】
図14は、図10及び図13にも示される、パルスオキシメーターの指クリップ設計の例示的な実施形態の上(upper)(上(top))半分の組み立て図を示す。1401はパルスオキシメーターの上蓋であり、1003及び1301でもある。1402はパルスオキシメーターの上ケースであり、1002及び1306でもある。1403は、ヒンジ1504の下半分と嵌合するヒンジの上半分であり、そこで、ヒンジピン1307(1007)が貫通し、上半分及び下半分を接続する。1404はゴム製指プロテクターであり、図13で前述した1308でもあり、示した例ではTPUゴムで作製されている。他の例示的な実施形態は、EVA発泡体、他のゴム、医療グレードの材料及び/または抗菌材料などの他の快適な材料を1404に使用するが、これらに限定されない。1405は検出器であり、これは、1404を通過し、対象者/患者の指を通過した後に戻ってくる光の強度を検出する。1405は回路基板1305に実装されており、図13で前述した。他の例示的な実施形態は、上述したように、反射方法を使用し、1405の他の実装位置を使用する。
【0033】
図15は、パルスオキシメーターの指クリップ設計の例示的な実施形態の下(lower)(下(bottom))半分の組み立て図を示す。1501は、1316及び1001で説明されている下部ケースである。1502は、1310でも説明されている回路基板プロテクターである。1503は、1311でも説明されているスプリングである。1504は、ヒンジピン1307が貫通する1403と嵌合するヒンジの下半分である。1505は、1309として図13にも記載されているゴム製指プロテクターであり、回路基板1312を保護する。1506は、1505を通過して光を発し、対象/患者の指を通過するLED(複数可)である。1506は回路基板1312に実装されており、図13で前述した。他の例示的な実施形態は、上述したように、反射方法を使用し、1506の他の実装位置を使用する。
【0034】
図16A及び16Bは、1312としても示される、メラニンバイアスを低減する下部パルスオキシメーター回路基板の例示的なレイアウトの例示的な実施形態の正面図及び背面図を示す。1601は、コンポーネント用のトレース及びパッドを含む、PCBの例示的な実施形態である。1602は、図22で更に説明されるLEDを含むLEDブロックを示す(1506も)。他の例示的な実施形態は、1602に付随するハードウェアを備えたレーザ発光方法を使用する。1603は、USB充電コネクタを示す。図示した例示的な実施形態では、USBコネクタ1603はまた、プログラマーブロック1610に接続されたプログラミングポートとしても使用される。いくつかの例示的な商業的実施形態では、ユーザーによるファームウェアへのアクセスを防ぐために、1603のプログラミング機能が削除される。他の例示的な実施形態では、1603は、これらに限定されないが、バレルジャック、モレックスコネクタ、無線充電、QI充電、非接触式充電及び/または独自の充電ポートなどの他の充電ポート形式に置き換えられる。他の例示的な実施形態では、1603は患者監視システムリンク用のコネクタである。1604は充電ブロックであり、これは、充電ポート1603とバッテリ1315との間をインターフェースで接続する。他の例示的な実施形態では、充電ブロック1604及び充電ポート1603は、主電源回路及びバッテリバックアップコントローラに置き換えられる。更に、他の例示的な実施形態では、充電ブロック1604及び充電ポート1603は、無線充電方法及び無線充電コントローラに置き換えられる。1605は、図22で更に説明される、電圧調整ブロックである。1606は、図22で更に説明される、電力管理ロジックブロックである。1607は、FPCケーブル(図示せず)を介して、この回路基板を上部回路基板1305(図17に示す)に接続する接点である。他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、ZIFコネクタ、個々のワイヤ及びリボンケーブルなどの他の方法を使用する。1608はマイクロコントローラ(MCU)であり、1609はマイクロコントローラのクロック源である。1610はマイクロコントローラ1608のプログラマーであり、1611はMCUが応答しない場合に1610を介してプログラミングモードに入るために使用されるボタンである。オンボードプログラミングを必要としない他の例示的な実施形態は、回路ブロック1610及び1611を必要としない。1612は、図22で更に説明される、電流源及びLEDスイッチングブロックである。
【0035】
図17A及び17Bは、1305としても示される、メラニンバイアスを低減する上部パルスオキシメーター回路基板の例示的なレイアウトの例示的な実施形態の正面図及び背面図を示す。1701は、コンポーネント用のトレース及びパッドを含む、PCBの例示的な実施形態である。1702は、1304(また1006も)を通して見える、1701に実装された、図22で更に説明するUI画面である。1703は、1701に実装されたユーザーボタンであり、1302(また1005も)を介して作動される。上述したように、他の例示的な実施形態は他のUI方法を利用するため、UI画面1702またはユーザーボタン1703を含まない。1704は、FPCケーブル(図示せず)を介して、この回路基板を下部回路基板1312に接続する接点である。他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、ZIFコネクタ、個々のワイヤ及びリボンケーブルなどの他の接続方法を使用する。1705は、FPCケーブルを使用し、画面1702を基板1701のカットアウトを介して基板1701の反対側に接続し、画面1702が同一面に実装されることを可能にする、画面接続ブロックである。他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、スクリーン直下のSMDピン、ZIFまたはBGAピンなど、1705に他の接続方法を使用する。1706は、図22で更に説明される、アナログフォトダイオード(また1405も)を含む検出器ブロックを示す。1707はアナログ電圧調整ブロックであり、これは、ブロック1706及び1708のアナログ回路に電力を供給し、デジタル回路からの高周波ノイズがパルスオキシメトリの読み取り値に干渉するのを防ぐ。1708は、アナログ回路のトランスインピーダンス増幅器、フィルタリング、増幅、DCオフセット及びバッファリングブロックである。他の例示的な実施形態では、ブロック1706~1708は、これらに限定されないが、ソフトウェアフィルタリングを備えたフォトダイオード及び/またはソフトウェアフィルタリングを備えたデジタル検出器などの他の種類の検出方法に置き換えられる。
【0036】
図16及び図17の他の例示的な実施形態は、本発明による、図16及び図17で説明した例示的な実施形態と同じ効果を達成するために、他の集積回路、回路基板形状、シルクスクリーン、ビア、回路基板レイアウト及び回路ブロックを使用する。図16及び図17に示される例示的な実施形態は、両面2層回路基板を示す。図16及び図17の他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、片面、片面2層、片面多層及び/または両面多層などの他の回路層の組み合わせを使用する。
【0037】
図18は、メラニンバイアスを低減するパルスオキシメーターのリング設計の例示的な実施形態の例示的な使用を示す図である。1801は、メラニンバイアスを低減するパルスオキシメーターを含むリング、またはいくつかの例示的実施形態では発光部分及び検出器部分のみを示す。1802は、図示のように指にリング1801を付けたユーザー/対象/患者の指である。リング1801は、図21に示すように有線接続されるか、または他の例示的な実施形態では、患者監視システムまたは他のUIに無線接続される。1801の他の例示的な実施形態には、切断患者である患者のために患者の腕や脚の周囲に装着される反射光学技術を備えたリング、及び/または図24でブレスレットまたは装着可能な可撓性バンドとして更に説明される、手首もしくは足首に装着される乳児監視に使用されるリングが含まれるが、これらに限定されない。更に、ブレスレットまたは装着可能な可撓性バンド設計の他の実施形態は、例えば、これらに限定されないが、解剖学的構造、年齢、精神疾患、感度の問題、及び/またはADDなどの理由により従来のパルスオキシメーターを装着できない患者のために使用される。
【0038】
図19は、例示的な手首実装ユーザーインターフェースを含む、メラニンバイアスを低減するパルスオキシメーターのリング設計の例示的な実施形態の使用例を示す。1901は、図12に示される情報を表示する、手首実装インターフェースの例であり、2101としても示される。他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、リング1905に直接取り付けられたインターフェース、ベッドサイド患者監視、ポータブル患者監視、スマートデバイスインターフェース、スタンドアロンハンドヘルドデバイス、及び/または患者監視システムなどのインターフェースを使用する。これらのインターフェースは、ケーブル1904を介してリング1905に接続される。他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、既存の患者監視接続、磁気接触通信、及び/またはこれらに限定されないが、近距離接続、WI-FI、Bluetooth及び/または独自の通信プロトコルなどの無線方法などの他のデータ転送方法を使用する。1902は、ユーザーインターフェース1901が装着される腕/手首である。1903は、リング1905をはめるユーザーの指であり、1802でもある。図19の他の例示的な実施形態は、リング1905の配置のために、示されている指(1903)以外の他の指を使用する。更に、図19の他の例示的な実施形態は、乳児、幼児、切断患者の監視、または例えば、これに限定されないが、解剖学的構造、年齢、精神疾患、感度の問題及び/またはADDなどの理由により従来のパルスオキシメーターを装着できない患者の監視に使用するために、前述したように手首、腕または脚を使用する。
【0039】
図20は、メラニンバイアスを低減するパルスオキシメーターの可撓性リングの実施形態の例示的な設計の図を示す。2001はリングであり、1801、1905及び2104も可撓性ゴム(TPU)で作製されている。リングの他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、弾性EVA発泡体、ベルクロ(登録商標)ストラップ、医療グレードのゴム、発泡体、及びプラスチック、通気性のある可撓性テガダームフィルム、及び/または他の種類の可撓性ゴムまたはプラスチックなどの他の材料を使用する。リングの他の例示的な実施形態は、抗菌性表面及び/または化学薬品でコーティング、処理及び/または設計された医療グレードの材料を使用する。2002は、リング2001と同じ材料で作製された保護ケーシングによって覆われた、例えば、1602及び1706として言及されるエミッターならびに検出器などの光学系を含む可撓性PCBを保持する、リングの内部チャンバである。他の例示的な実施形態は、例えば、必要なフィルター及びエミッター制御ハードウェアと共に検出器ならびにエミッターを含む、可撓性回路基板を使用する。更に他の例示的な実施形態には、マイクロコントローラ、電源、及び無線技術も含まれる。2003は、可撓性回路基板を所定の位置に保持するのに役立つリップであり、ユーザーの付属肢が滑り抜けるための滑らかなエッジを提供する。リング2001の例示的な実施形態及びその内部コンポーネントは、いくつかの例示的な実施形態では、本質的な密閉を含む完全防水であるように設計されており、その結果、患者は、シャワーまたはバスルームなどの濡れた場所を含み、継続的にパルスオキシメーターを装着することができる。
【0040】
図21は、有線ユーザーインターフェースを備えたメラニンバイアスを低減するパルスオキシメーターの可撓性リングの実施形態の設計例を示す。制御ボックス2101(1901も)は、図12にも記載されているユーザーインターフェース画面2102を含む、図13に示す制御ハードウェアを収容する。2103は接続ケーブルであり、1904として図19にも記載されている。2104(1905及び1801も)は、図20にも記載されているリングを示す。図示した2104及び2101は、ケーブル2103のストレインリリーフを有する。前述したように、リング設計の他の実施形態は、図21に示されるものとは異なる形式をとり、他のユーザーインターフェース及び他の通信方法を使用する。2101の例示的な実施形態及びその内部コンポーネントは、リング2104(図20に示す)と共に、本質的な密閉を含む、いくつかの例示的実施形態で完全に防水となるように設計される。
【0041】
図22は、メラニンバイアスを低減するパルスオキシメーターシステムの例示的な実施形態の一般的なハードウェア信号のフローの広範な概要を示し、図16及び図17に示される回路基板上のコンポーネントがどのように互いにインタラクトするかの例である。ユーザー2201は、ユーザーボタン2202(1703も)、プログラマーボタン2204(1611も)、及びLCD画面2203(1702も)を介してハードウェアとインタラクトする。ユーザーボタン2202からのボタン押下は、回路の電源投入、定常状態及び電源オフを制御する、電源管理ロジック2213及び1606に送信される。プログラムボタン2204は、USBポート2206(1603も)からのデータを使用して、MCU2207上のファームウェアを更新するために、プログラマーブートローダIC2205と通信する。ユーザーがファームウェアに直接アクセスする必要がない、いくつかの例示的な商業的実施形態は、USBポート2206のコンピュータデータ部分、プログラマーブートローダ2205、1610、プログラミングボタン2204、1611、及び独立した電源管理ロジック(2213の一部)を含まない。プログラムボタン2204は、プログラマーブートローダ2205のUSB部分が応答しない場合にのみ、ユーザー2201によって押される必要である。マイクロコントローラ2207(1608も)は、プログラミングブートローダ2205がプログラム待機モード2301から解放するのを待っている間、ブートが遅延するため、電力管理ロジック2213の独立したラッチング回路が必要である。ハードウェアの他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、ICSP、JTAG、SWD、UART、SPI、パラレル及び/または無線更新方法など、示されているものとは異なるプログラミング及びファームウェア更新方法を使用し、それらのいくつかは、専用プログラマーブートローダIC2205を必要としない。図示した例示的な実施形態におけるMCU2207は、16MHzプログラムクロック2208(1609も)をスケーリングすることによって生成される72MHzのクロック速度でTeensy Arduinoプラットフォームを実行する、NXP Kinetis ARM Cortex M4である。Kinetis MCU2207は、回路に必要な外部コンポーネントが最小限になるように、オンボード12ビットADC及びDACを備えているため、図示した例示的な実施形態に対して選択される。他の例示的な実施形態は、Kinetis MCU2207の代わりに、これらに限定されないが、Nordic IC、他のArduino互換IC、及び当業者に公知の適切な周辺機器を備えた他のマイクロコントローラなどの他のMCU ICを使用する。MCU2207は、図23で説明したソフトウェアを実行し、これは、ハードウェア周辺機器ならびに入力及び出力を制御する。MCU2207上のDAC出力2233は、電流ドライバーロジック2217(1612の一部も)を制御し、これを使用して、2:1Mux(マルチプレクサ)2218(1612の一部も)を介して、LED1(2219)及びLED2(2220)(1602も)を制御する。他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、アドレス指定可能なLED、フィルタリングされたPWM、及び/または定電流ドライバーICなどの他の方法を使用し、2219及び2220を制御する。Mux2218は、初期ブート時のDAC2233のセトリング中のLEDの損傷を防ぐために、ICの第2の半分を使用し、2234経由、2207経由でLEDスイッチングと共に制御される、ICループ2236を介してLEDロックアウトを作成する。LED2219及びLED2220は、対象/ユーザー/患者の指2221(1101及び1802も)を通して光を送信し、フォトダイオード2222(1706も)によって受信される。図示した例示的な実施形態では、LED1 2219は約768nmのLEDであり、LED2 2220は約960nmのLEDである。これらの波長は、メラニンバイアスを低減するためのメラニンテストにおいて最適な透過効果を有する組み合わせとしてこれらのLED波長を分類するデータである、テストベンチ(図1を参照)に基づいて選択された。他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、現在市販されている約640nm及び約960nmの波長、及び/または他のIR波長の組み合わせなどの他の波長を使用する。現在市販されている波長の組み合わせはメラニンバイアスの問題を解決していないが、これに限定されないが、本明細書で説明されているリングの実施形態などのいくつかの例示的な実施形態で使用するには連邦規制当局からの追加の承認をほとんど必要としない。図示した例示的な実施形態における2219及び2220は、別個のSMDコンポーネントである。他の例示的な実施形態では、スペースを節約するために、両方のLEDは単一のパッケージにまとめられている。更に、他の例示的な実施形態では、LED(2219~2220)の光が指2221を通過してフォトダイオード2222に入る代わりに、光は指2221に入り、反射してフォトダイオード2222に戻る。フォトダイオード2222に入る光は、トランスインピーダンス増幅器2224(1708の一部も)を使用して使用可能な電圧に変換される微小電流を生成する。他の例示的な実施形態は、トランスインピーダンス増幅器を内蔵したフォトダイオードを使用する。他の例示的な実施形態は、LED2219及び2220の代わりにレーザならびに他の発光方法を使用し、他の例示的な実施形態は、フォトダイオード2222の代わりにフォトトランジスタ及び他の光検出方法を使用する。更に、他の例示的な実施形態は、フォトダイオードの代わりにデジタル光検出方法を使用し、このフィルタリングがソフトウェアで行われるため、アナログ回路の残りの部分を不要にする。LEDスイッチ信号2234によって制御されるフィルターチャネルスイッチ2227は、返された各波形がMCU2207によって個別に追跡されることを確実にするために、各LEDから返された強度電圧データをそれ自身のフィルター2228及び2229にパイプ機能によって渡す。フィルター2228及び2229は、フィルター設計用のNPXのリファレンスシートから改変されている。フィルター2228及び2229(1708の一部も)の出力は、MCU2207上のADC2232に送信される前に、2230及び2231を介して増幅される。アナログ回路コンポーネントには、電力管理ロジック2213によって制御される2226(1707も)を介して電力が供給される。トランスインピーダンス増幅器2224は、その信号が処理のためにADC2232を介してMCU2207に独立して送信される前に、2223を介してバッファされる。ゲインスイッチ2225は、GPIO LEDスイッチ2234を介してMCU2207によって制御される。ゲインスイッチ2225は、両方のLEDの強度の戻りだけでなく、DC波形成分の平準化を担当する。ハーフレール電力バッファ2237(1708の一部も)は、単一電源電圧源によって波形を再現可能にするために、アナログフィルター及び増幅段に電力を供給し、負の基準点をシミュレーションする役割を担う。他の例示的な実施形態では、トランスインピーダンス出力はMCU2207に直接送信され、ソフトウェアフィルタリングがアナログ回路の残りの部分を置き換える。更に、デジタル検出器方法が使用される他の例示的な実施形態では、ソフトウェアフィルターが同様の方法で使用される。図示した例示的な実施形態における増幅器2230、2231、及びトランスインピーダンス増幅器2224は、高精度オペアンプに基づいている。他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、他の種類のオペアンプ及び専用ICを含む、他の種類の増幅器を使用する。電力調整2214及び2215(1605も)は、回路のデジタル側に電力を供給するために、電力セレクタロジック2216を介して送信される。2214は、リポバッテリ2209で動作するときに使用される。2215は、USB電源2206(1603も)で動作するときに使用される。リポバッテリ2209は、充電ロジック及び管理2211(1604も)を介して、制御ならびに充電される。充電中、ロジック2211は、USB2206から電力を受け取る。ロジック2211は、安全かつ効率的な充電を確実にするために、バッテリ2209上に配置された温度センサー2210と連携して動作する。図示した例示的な実施形態では、充電ロジック及び管理2211のために、専用のICが使用される。他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、MCU駆動充電、定電流充電、USBダイオード制御充電、及び/または外部充電器を備えた取り外し可能なバッテリなど、充電ロジックならびに管理のために他の形式を使用する。効率及びエネルギー密度により、リポバッテリ2209が使用される。他の例示的な実施形態は、アルカリ電池、ニッケルカドミウム電池、鉛酸電池、AGM電池、ゲル電池、リチウムイオン電池、リン酸リチウム電池、固体電池、ナトリウム組成物電池、セラミック電池、運動電池、及び/または取り外し可能な充電式バッテリなどの他の種類のバッテリを使用する。バッテリメーターロジック2212は、バッテリ使用情報をMCU2207に報告する。図示した例示的な実施形態では、2212は分圧器設計に基づいているが、他の例示的な実施形態では、これらに限定されないが、充電状態IC、残量ゲージIC及び/またはクーロンカウンタなどの他のバッテリメーター方法が使用される。2235は、LCD画面2203とインターフェースするMCU2207上のSPIバスである。他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、IC、1-wire、UART及びパラレルなどの他のデータ通信方法を使用して視覚出力と通信する。図示した例示的な実施形態におけるLCD画面2203は、RGB LCD画面である。色を使用して様々な酸素レベルの範囲を表現し、一般人にとっての明確な解釈及び使いやすさを向上させるために、RGB画面を使用する。この強化された機能を必要としない他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、Eインク、単色OLED、LEDアレイ、及びグレースケールLCDなどのモノクロ画面を使用することができる。更に、他の例示的な実施形態は、画面の他の寸法及び構成、ならびにこれらに限定されないが、OLED、スマートデバイスインターフェース及び/またはコンピュータインターフェースなどの他の種類の画面を使用する。無線技術を必要とする他の例示的な実施形態は、例えば、MCU2207に接続されたデータストリームを有する外部無線トランシーバ及びトランシーバICを使用するが、他の例示的な実施形態は、例えば、SoCなどの他の無線技術を使用する。図22は、コンポーネントとその信号経路を接続する例示的な方法を表しており、当業者であれば、本発明による、同じ結果を生成する他の方法、信号経路及びICがあることを認識するであろう。他の例示的な実施形態は、UIの一部としてオーディオ及び/または音声シンセサイザを有し、画面上に表示された読み取り値に関する聴覚メッセージを与えて、使いやすさを高め、デバイスを視覚障害者に優しいものにする。更に、他の実施形態、例えば、リング及び可撓性ブレスレットの実施形態は、図22には示されていない追加のハードウェアを含み、これには、例えば、これらに限定されないが、ECG、温度、CO2、血糖及び他の血液ガス情報センサーが含まれる。
【0042】
図23は、例えば、メラニンバイアスを低減するパルスオキシメーターシステムの1つの例示的な実施形態のMCU2207上で動作する、ソフトウェア信号フローの一般的な概要を示す。プログラムのエントリーポイントは2301で始まり、USBデータ2302からの保留中のアップロード要求2301が終了するまで、またはブートローダ2303がソフトウェア更新ステージを解放するまでループする。2301及び2203は、ブートローダIC2205によって制御される。他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、ICSP、JTAG、SWD、UART、SPI及び/または無線更新方法など、USBデータ2302以外のプログラムデータ用の他のデータストリームを使用する。更に、ファームウェア/ソフトウェア更新を実行するための直接アクセスをユーザーに与えない他の例示的な実施形態は、ブロック2301~2303を必要とせず、これらの実施形態はブロック2304から開始する。ブートローダ2303が終了すると、メインプログラムエントリーポイント2304に入る。メインプログラムエントリーポイント2304は、GPIOピンのセットアップ2305、電力制御のラッチング2306、LEDロックアウト2307、シリアルデバッグのセットアップ2308(多くの商業的実施形態では実行されない)、ADC及びDAC解像度の設定、ならびにDACデータのクリア2309、及びLCD画面及びSPIバスのセットアップ2310を含む、セットアッププロセスを開始する。このセットアップは、割り込み変数を設定し2311、割り込み優先順位を設定し、開始エントリーポイント2338を持つ割り込みを開始し2312、システム変数を設定し2313、メインループに入る2314ことで続行する。更に、他の例示的な実施形態は、本発明による、同じ結果として生じる効果を生成するために、初期設定ステップに別の順序を使用する。メインループ2314は、プログラムが残りのすべての機能を実行し、割り込みを実行するために一時的にのみ終了するか、またはプログラム終了時に電源ラッチブロック2323の解放が実行されるときに永久に終了する、ループである。メインループ2314は、まず、システムがテストモード2315にあるかどうかをチェックする。テストモード2315は、すべてのコンポーネントが機能していることを検証するため、及びユーザーインターフェースをデモンストレーションするために使用される。システムがテストモードにある場合、ブロック2325が実行され、事前に記録された強度値のセットがBPM及びSPO2制御ブロックに出力され、制御ブロックはそれらの情報をディスプレイコントローラ2336に出力する。システムがテストモードでない場合、システムはバッテリ充電モード2316に入るべきかどうかをチェックする。そうであれば、充電モード2326に入り、電源ラッチが解放され、充電源が取り外されたときにシステムの電源が自動的にオフになるようにする。充電モード2326は、ディスプレイコントローラ2336を介して、画面上に充電アイコンを表示する。システムが充電モードに入るべきではない場合、2317でピークステートマシンが実行される。ステートマシンはループごとに1回実行される。ステートマシンには次のステートがあり、これは、ピーク検出ブロック2319中に使用される。ステートは、初期条件2329、ゼロクロスが見つかるまでループするゼロクロス検出2330、最大ピークが見つかるまで実行される最大ピーク検出2331、最小ピークが見つかるまで実行される最小ピーク検出2332、2番目の最大ピークが見つかるまで実行される最大ピーク2検出2333、2番目の最小ピークが見つかるまで実行される最小ピーク2検出2334である。2つの最小及び最大ピークを見つけることによって、システムは、BPM計算ブロック2327においてピーク間の時間を計算することによって、毎分拍動数を計算することができる。すべてのピークが検出されると、2335でピーク検出フラグがスローされ、2319によって使用される。初期開始プロセス2329中に、ブロック2320でステートマシンが失敗したかどうかを検出するためのタイマーがリセットされる。タイマー2320によってトリガーされるステートマシンの失敗は、通常、ユーザー/対象/患者の指がパルスオキシメーターから外された場合に発生し、ブロック2321でチェックされる。ブロック2321で指がまだある場合、メインループは2314からやり直す。ブロック2321で指がない場合、2322で電源オフのタイマーがチェックされる。電源オフの時期ではない場合、2314でループが再び開始され、そうでない場合は、2323で電源ラッチが解放され、デバイスの電源が切れるとプログラムが終了する。2317でステートマシンが実行された後、2318で脈波グラフが生成され、画面コントローラ2336に出力される。脈波グラフは、生の強度データを取得し、最大化アルゴリズムを使用してデータを動的に引き伸ばし、歪みを与えることなく画面に適切にフィットさせることによって、生成される。脈波グラフを出力した後、2319でピークが見つかったかどうかをチェックする。ピークが見つからない場合、ピークステートマシンのタイマー失敗が2320でクエリされ、そうでない場合、BPMが2327で計算され、SPOが2328で計算され、両方とも、2321で指がまだあるかどうかを確認する前に、データをディスプレイコントローラ2336に出力する。バッテリメーター2343はまた、新しいバッテリステートが送信されると、そのデータをディスプレイコントローラ2336に出力する。ディスプレイコントローラ2336は、SPIコントローラソフトウェア及びLCDバックエンドソフトウェア2337に送信されるビットマップを作成するために、リフレッシュコマンド、更新中のちらつきを確実に低減するための更新調整、色管理、テキストスケーリング、及び画面配置計算を担う。2337は、LCD2344(2203も)を制御するために適切なSPIコマンド及びデータストリームを送信する役割を担う。ウォッチドッグタイマー2324はバックグラウンドで実行され、ループの各反復中に「パット」される。ウォッチドッグタイマー2324に、タイマーが切れる前にループがウォッチドッグを「パット」することに失敗した「パット」タイムアウトがある場合、電源ラッチ2323を強制的に解放してデバイスをシャットオフし、ハングしたソフトウェアを終了する。割り込みエントリーポイント2338は割り込み2312の開始点であり、割り込み2312は2ミリ秒ごとに実行され、実行中にメインループを一時的に停止する。割り込み関数自体はステートマシンであり、すべてのステートは1回の割り込み実行となる。他の例示的な実施形態は、プロセッサの負荷及び必要なキャプチャ時間に応じて、他の割り込み実行時間を使用する。更に、他の例示的な実施形態は、マルチコアMCUを使用し、別個のコア/スレッド上でステートマシン及び他の機能を独立して実行する。割り込みステートマシン2339の第1のステートは、正しいDACレベル(2233)を設定し、スイッチ(Mux2218も)をスローすることによって、第1のLED(2219)の電源をオンにする。第2のステート2340は、両方のLEDのDCオフセットを平準化するために使用されるLED比較カリブレーションを実行し、次いでデータをフェッチして記録することによって、第1のLED(2219)からデータを取得する。LEDコントローラ(Mux2218も)はまた、次のステートでのLEDの損傷を防ぐために、このステートの終了時にロックアウトモードになる。次のステート2341は、正しいDACレベル(2233)を設定し、スイッチ(Mux2218も)をスローすることによって、次のLED(2220)に電力を供給する。最後のステート2342は、両方のLEDのDCオフセットを平準化するために使用されるLED比較カリブレーションを実行し、次いでデータをフェッチして記録することによって、第2のLED(2220)からデータを取得する。LEDコントローラ(Mux2218も)はまた、次のステートでのLEDの損傷を防ぐために、このステートの終了時にロックアウトモードになる。ステートマシンはこれを繰り返し、次の割り込み反復でステート2339に戻る。無線送信を必要とする他の例示的な実施形態は、ディスプレイコントローラ2336に接続された無線送信ブロックを有し、及び/またはUIデバイス上に表示するためにプレディスプレイコントローラデータ構造を無線で送信する。更に、他の例示的な実施形態は、本発明による、同じ結果として生じる効果を生成するために、他のソフトウェア設計、ブロック順序付け、ステートマシン、及びソフトウェア信号フローを使用する。無線送信を使用する例示的な実施形態は、ソフトウェアフロー内の他の位置に無線制御ブロックを有する。
【0043】
図24は、図18に示されるリングと同様の、メラニンバイアスを低減するパルスオキシメーターのブレスレット設計、または装着可能な可撓性バンドの例示的な実施形態の使用例の図を示す。2402は、パルスオキシメーターを含むブレスレット、または他の例示的な実施形態では、発光部分及び検出器部分のみを示す。2401はユーザー/対象/患者の腕または手首であり、ブレスレット2402は図示のようにその上に配置されている。ブレスレット2402は、図21に示すように、リングの実施形態と同様の方法で有線接続されるか、または、前述したように、患者監視システムまたは他のUIに無線接続される。2402の他の例示的な実施形態には、切断患者である患者のために患者の腕または脚の周囲に装着される反射光学技術を備えたブレスレット、及び/または足首/手首に装着される乳児ならびに幼児の監視に使用されるブレスレットが含まれるが、これらに限定されない。更に、ブレスレットまたは装着可能な可撓性バンド設計の他の実施形態は、例えば、これらに限定されないが、解剖学的構造、年齢、精神疾患、感度の問題、及び/またはADDなどの理由により従来のパルスオキシメーターを装着できない患者のために使用される。ブレスレット2402は、リングの実施形態については図20で説明したように、同様の材料及び同様の方法を利用して設計される。この設計により、ブレスレットを装着する付属肢のサイズに柔軟に対応できる。
【0044】
図25は、メラニンバイアスを低減するパルスオキシメーターシステムの転倒検出、及びベッドアラームの統合を示す図である。2501は、転倒中のユーザーを示している。2502は、パルスオキシメーターによって登録されている力ベクトルの例を示しており、ユーザー2501が転倒していることを示している。2503は、パルスオキシメーターが配置される付属肢を表す。2504は、付属肢上のパルスオキシメーターを表す。パルスオキシメーターシステムのすべての実施形態は、例えば、これらに限定されないが、角速度を測定するためのジャイロセンサー、加速度及び速度を測定するための加速度計、高さを測定するための高度センサー、角速度を測定するための角速度センサー(一部のメーカーは、これをジャイロセンサーまたはジャイロスコープとみなしている)、磁場を測定しデジタルコンパスを提供する磁力計、及び/またはIMUもしくは慣性測定ユニットと称されることが多い単軸または多軸慣性センサーなど、図22の追加のハードウェアを利用してこの機能を実装することができる。更に、他の実施形態は、前述の複数のセンサーからのデータを組み合わせて、より正確な測定データのセットを提供する、センサーフュージョンアルゴリズムを実装する。リング及びブレスレットの実施形態は、この転倒検出及びベッドアラーム機能を含めるために無線システムで使用されるときに、最も実用的で有用な実施形態である。この技術の使用例としては、患者にとって快適でありかつ実装が簡単な、総合的な患者監視のための病院及び介護施設の設定が挙げられる。図25で説明した技術は、現在のより煩雑なベッド及び椅子アラームシステムと同様に機能する、快適で簡単な複数位置のベッド、椅子及びトイレの出口/立ち上がりアラームのために他の例示的な実施形態でも使用される。
【0045】
図26は、メラニンバイアスを低減するパルスオキシメーターシステムの例示的な位置検出方法の図を示す。パルスオキシメーターシステムのすべての実施形態は、例えば、これらに限定されないが、GPS、Wi-Fi三角測量、携帯電話の中継塔三角測量、メッシュネットワーク、RFID/NFC、または同様の種類のドア及び廊下監視センサー、及び/または独自の無線システム三角測量など、図22の追加のハードウェアを利用してこの機能を実装することができる。リング及びブレスレットの実施形態は、この位置検出機能を含めるために無線システムで使用されるときに、最も実用的で有用な実施形態である。この技術の使用例としては、患者にとって快適であり、実装が簡単な、総合的な患者監視のための病院及び介護施設の設定が挙げられる。2601はユーザーの位置を表し、2602~2604は三角測量が行われる通信局を表す。他の例示的な実施形態は、例えば、これに限定されないが、追跡機能を実行するためにGPSリンクを使用し、そのため、図26に示すように、ユーザー/対象/患者と同じ平面上での無線三角測量を必要としない。更に、他の例示的な実施形態はこの技術を追跡デバイスとして使用し、家族がジオフェンシングを行うことと、子供、障害のある成人及び高齢者の位置情報を取得することと、を支援すると同時に、同じデバイス内でバイタルの監視も提供する。
【0046】
心臓遠隔測定システム
図27は、完全無線の心臓遠隔測定システムの例示的な実施形態を示す。ユーザー2701は、患者監視システム2705にデータを無線で送信する心臓モニターパッド2702~2704を装着している。監視パッド2702~2704の位置例は、実証を目的としたものであり、心臓遠隔測定監視に必要なパッドの唯一の位置または数量とはみなされない。図示した例では、2702~2704は、現在の心臓遠隔測定システムで使用されているものと同様の使い捨てのスナップオンまたはクリップオンパッドを利用しており、患者の皮膚に接触している。これらのパッドにスナップ留めまたはクリップ留めされるのは再利用可能なデバイスであり、心臓遠隔測定データを患者監視システム2705に無線で送信するために必要なハードウェアが含まれる。このハードウェアには、例えば、フィルタリング、MCU、無線SoC、バッテリ及び絶縁技術などが含まれるが、これらに限定されない。2702~2704からの信号は、例えば、飛行時間計算及び/または同期したタイムスタンプを使用してシステムが適切に動作するために、同期する必要がある。図27に示すシステムの1つの例示的な実施形態例は、2702~2704に独立した接地を利用するが、他の例示的な実施形態は相互接続された集中接地を使用する。図27の1つの例示的な実施形態は、その無線通信方法としてBluetoothを利用するが、他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、Wi-Fi、LoRa、または他の独自の無線通信方法などの他の無線通信を使用する。図27に示される例示的な実施形態では、2705は、ベッドサイド患者監視システムである。他の例示的な実施形態は、ベッドサイド患者監視システム2705の代わりに、病院全体の患者監視システムに接続されたベッドサイドシステム、ベッドサイド及び/または病院全体の患者監視システムに接続されたポケット患者監視システム、独立したポケット患者監視システム、スマートデバイス患者監視システム、ポータブル患者監視システム、または病院全体の患者監視システムを使用する。図27のユーザー2701が装着するシステムの一部は、風呂またはシャワーなどの湿気の多い場所でも継続的に患者を監視するために完全防水になるように設計されている。
【0047】
図28は、無線心臓遠隔測定監視システムの別の例示的な実施形態を示す。ユーザー2801は、心臓モニターパッド2802~2804を装着し、これは、有線または無線でデータを装着可能な患者監視ベースポイント2806に送信する。監視パッド2802~2804の位置例は、実証を目的としたものであり、心臓遠隔測定監視に必要なパッドの唯一の位置または数量とはみなされない。図示した例では、2802~2804は、現在の心臓遠隔測定システムで使用されているものと同様の、患者の皮膚に接触している、使い捨てのスナップオンまたはクリップオンパッドを利用している。これらのパッドにスナップ留めまたはクリップで留められるのは再利用可能なデバイスであり、心臓遠隔測定データを装着可能なベースポイント2806に有線または無線で送信するために必要なハードウェアが含まれる。無線の実施形態では、このハードウェアには、例えば、フィルタリング、MCU、無線SoC、バッテリ及び絶縁技術などが含まれるが、これらに限定されない。2802~2804からの無線信号は、例えば、飛行時間計算及び/または同期したタイムスタンプを使用してシステムが適切に動作するために、同期する必要がある。図28に示す無線システムの1つの例示的な実施形態例は、2802~2804に独立した接地を利用するが、他の無線の例示的な実施形態は相互接続された集中接地を使用する。例示的な有線の実施形態では、接地を含むパッド2802~2804からの信号は、2806に直接接続され、2806は無線の実施形態で上述したハードウェアを含む。2802~2804と2806との間の無線接続の1つの例示的な実施形態は、その通信方法としてBluetoothを利用するが、他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、LoRa、NFC、RFIDまたは他の独自の無線通信方法などの他の無線通信方法を使用する。2806の1つの例示的な実施形態は、患者監視システム2805への無線通信方法としてBluetoothを利用するが、他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、Wi-Fi、LoRaまたは他の独自の無線通信方法などの他の無線通信を使用する。無線病院患者監視システムでは、2805は、装着可能なベースポイント2806に対して、上述したのと同様の通信方法を使用する。図28に示した例示的な実施形態では、2805は、有線または無線のベッドサイド患者監視システムである。他の例示的な実施形態は、ベッドサイド患者監視システム2805の代わりに、病院全体の患者監視システムに接続されたベッドサイドシステム、ベッドサイド及び/または病院全体の患者監視システムに接続されたポケット患者監視システム、独立したポケット患者監視システム、スマートデバイス患者監視システム、ポータブル患者監視システム、または病院全体の患者監視システムを使用する。2805は、上で挙げたすべての例示的な実施形態について、有線または無線の通信方法を利用する。2805の他の例示的な実施形態は、上述したように、有線TCP/IPまたは他の種類のイーサネット接続を使用し、病院の患者監視システムに接続する。2806は、図示した例示的な実施形態では、バッテリ寿命を節約するために画面を含まないが、他のいくつかの例示的な実施形態では、利便性のために画面が含まれる。2806の配置例は実証を目的としたものであり、使用される唯一の場所とはみなされない。例えば、表示されている領域の近くまたはその周囲にペースメーカーや他の埋め込み型デバイスを装着している患者は、干渉の懸念により、インプラントのすぐ近くに無線デバイスを設置できない場合がある。インプラントとの干渉が懸念される状況では、2802~2804を有線方法を介して2806に接続することができ、2806を身体の干渉しない位置に配置できる。図28に示される例示的な実施形態では、2806は、これらに限定されないが、一時的な皮膚接着剤、テープ及び/またはテガダームなどの医療グレードの接着剤を介してユーザー2801に取り付けられる。他の例示的な実施形態では、2806はポケットに装着するデバイス、またはベルトクリップに装着するデバイスである。図28のユーザー2801が装着するシステムの一部は、風呂またはシャワーなどの湿気の多い場所でも継続的に患者を監視するために完全防水になるように設計されている。更に、他の例示的な実施形態はまた、例えば入院患者の環境で、及び更にリアルタイムバイタル監視システムとして救急隊員の現場などの危険な状況下で連続的に監視するために、本質的に密閉されている。他の例示的な実施形態は、例えば、これらに限定されないが、セルラー方式または緊急デジタル無線インターフェースを使用し、本明細書に記載の心臓遠隔測定システムを使用して救急隊員及び軍のバイタル情報を送信する。更に、他の例示的な実施形態は、本明細書で前述したように、ベースポイントが皮膚に直接取り付けられる例示的な実施形態では装着可能なベースポイント2806に組み込まれた、メラニンバイアスを低減する反射型パルスオキシメトリシステムを有する。
【0048】
総合患者監視システム
図29は、心臓遠隔測定監視及びメラニンバイアスを低減するパルスオキシメトリを含む、無線総合患者監視システムの例示的な実施形態を示す。ユーザー2901は、心臓モニターパッド2902~2904を装着し、これは、有線または無線でデータを装着可能な患者監視ベースポイント2906に送信する。監視パッド2902~2904の位置例は、実証を目的としたものであり、心臓遠隔測定監視に必要なパッドの唯一の位置または数量とはみなされない。図示した例では、2902~2904は、現在の心臓遠隔測定システムで使用されているものと同様の、患者の皮膚に接触している、使い捨てのスナップオンまたはクリップオンパッドを利用している。これらのパッドにスナップ留めまたはクリップで留められるのは再利用可能なデバイスであり、心臓遠隔測定データを装着可能なベースポイント2906に有線または無線で送信するために必要なハードウェアが含まれる。無線の実施形態では、このハードウェアには、フィルタリング、MCU、無線SoC、バッテリ及び絶縁技術などが含まれるが、これらに限定されない。2902~2904からの無線信号は、例えば、飛行時間計算及び/または同期したタイムスタンプを使用してシステムが適切に動作するために、同期する必要がある。図29に示す無線システムの1つの例示的な実施形態例は、2902~2904に独立した接地を利用するが、他の無線の例示的な実施形態は相互接続された集中接地を使用する。例示的な有線の実施形態では、接地を含むパッド2902~2904からの信号は、2906に直接接続され、2906は無線の実施形態で上述したハードウェアを含む。2902~2904と2906との間の無線接続の1つの例示的な実施形態は、その通信方法としてBluetoothを利用するが、他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、LoRa、NFC、RFIDまたは他の独自の無線通信方法などの他の無線通信方法を使用する。2906の1つの例示的な実施形態は、患者監視システム2905への無線通信方法としてBluetoothを利用するが、他の例示的な実施形態は、これらに限定されないが、Wi-Fi、LoRaまたは他の独自の無線通信方法などの他の無線通信を使用する。無線病院患者監視システムでは、2905は、装着可能なベースポイント2906に対して、上述したのと同様の通信方法を使用する。図29に示した例示的な実施形態では、2905は、有線または無線のベッドサイド患者監視システムである。他の例示的な実施形態は、ベッドサイド患者監視システム2905の代わりに、病院全体の患者監視システムに接続されたベッドサイドシステム、ベッドサイド及び/または病院全体の患者監視システムに接続されたポケット患者監視システム、独立したポケット患者監視システム、スマートデバイス患者監視システム、ポータブル患者監視システム、または病院全体の患者監視システムを使用する。2905は、上で挙げたすべての例示的な実施形態について、有線または無線の通信方法を利用する。2805の他の例示的な実施形態は、上述したように、有線TCP/IPまたは他の種類のイーサネット接続を使用し、病院の患者監視システムに接続する。2906は、図示した例示的な実施形態では、バッテリ寿命を節約するために画面を含まないが、いくつかの例示的な実施形態では、利便性のために画面が含まれる。2906の配置例は実証を目的としたものであり、使用される唯一の場所とはみなされない。例えば、表示されている領域の近くまたはその周囲にペースメーカーや他の埋め込み型デバイスを装着している患者は、干渉の懸念により、インプラントのすぐ近くに無線デバイスを設置できない場合がある。インプラントとの干渉が懸念される状況では、2902~2904を有線方法を介して2906に接続することができ、2906を身体の干渉しない位置に配置できる。図29に示される例示的な実施形態では、2906は、これらに限定されないが、一時的な皮膚接着剤、テープ及び/またはテガダームなどの医療グレードの接着剤を介してユーザー2901に取り付けられる。他の例示的な実施形態では、2906はポケットに装着するデバイスまたはベルトクリップに装着するデバイスである。2907は、メラニンバイアスを低減するパルスオキシメトリ部分2908が配置される、例示的な付属肢を表す。上述したように、2907は、パルスオキシメーター2908の指クリップ、リング(図29に示す)及びブレスレットの実施形態で前述したように、指(図29に示す)、手首、足首、腕、脚または他の付属肢である。図29にリングの実施形態として示すように、2908は、実施形態の要件に応じて、装着可能なベースポイント2906と有線または無線で通信するか、または患者監視システム2905と直接通信する。無線の実施形態では、2908は、図29で説明した無線通信方法を使用して通信し、本明細書の他の箇所では、監視用途において連続的な第5のバイタルサインを提供するためのメラニンバイアスを低減するパルスオキシメトリの実施形態について論じている。図29のユーザー2901が装着するシステムの一部は、風呂またはシャワーなどの湿気の多い場所でも継続的に患者を監視するために完全防水になるように設計されている。更に、他の例示的な実施形態は、例えば入院患者の環境や、リアルタイムバイタル監視システムとして救急隊員の現場などの危険な状況で継続的に監視するために本質的に密閉されている。他の例示的な実施形態は、例えば、これらに限定されないが、セルラー方式または緊急デジタル無線インターフェースを使用し、本明細書に記載の心臓遠隔測定システム及びメラニンバイアスを低減するシステムを使用して、救急隊員及び軍のバイタル情報を送信する。更に、他の例示的な実施形態は、本明細書で前述したように、ベースポイントが皮膚に直接取り付けられる例示的な実施形態では装着可能なベースポイント2906に組み込まれた、メラニンバイアスを低減する反射型パルスオキシメトリシステムを有する。
【0049】
他の例示的な実施形態
他の例示的な実施形態は、本明細書に開示される実施形態の一部を使用し、快適で使いやすい子供監視システムを作成し、これにより、親が、ジオフェンシング、メラニンバイアスを低減するパルスオキシメトリ及び心拍数データを含むリアルタイム位置にアクセスできるようになる。更に、他の例示的な実施形態は、本明細書に開示される実施形態の一部を使用し、メラニンバイアスを低減するパルスオキシメトリ及び心拍数監視をスマートフォンシステムに組み込む、快適で時代感覚に合った使いやすい方法を作成する。他の例示的な実施形態は、本明細書に開示される実施形態の一部を使用し、家庭、老人ホーム施設、病院、及び他の医療施設で使用されている現在の転倒検出、ベッドアラーム及び呼び出しシステムを置き換えるか、または増強するためのアラームシステムを作成する。他の例示的な実施形態は、IoTデバイスとして分類され、Wi-Fiまたはセルラー通信方法などのスタンドアロン通信を介して、またはスマートデバイスを介してインターネットに接続し、患者監視情報を医師または監視サービスに送信して、患者が、直接訪問することなく全世界で監視されることを可能にする。他の例示的な実施形態は、例えば、スマートウォッチ、運動器具Fitbit、ホルターモニター、スマートリング、スマートブレスレット、及び/または他の健康及びフィットネスデバイスなどのスマートデバイスにおける、本明細書で論じられるメラニンバイアスを低減するパルスオキシメーター技術を含む。更に、他の例示的な実施形態には、救急隊員(EMS、警察、消防など)及びメラニンバイアスを低減する軍用パルスオキシメトリならびに心臓遠隔測定監視システムが含まれ、これは、セルラー方式またはデジタル緊急サービス及び/または軍用デジタル無線通信を介してインターフェース接続し、血中酸素飽和度レベルの形態で第5のバイタルサインを含む連続監視を提供する。
【0050】
本発明は、例示的なハードウェア及びソフトウェアの実施形態に関して説明される。ハードウェアとソフトウェアの両方の要約及び詳細な説明は、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。本発明は、他の多くの種類の消費者用及び産業用デバイスにも、全体としてまたは部分的に使用される。
【0051】
本発明の様々な実施形態について説明してきたが、この説明は限定するものではなく、例示的なものであり、本発明の範囲内で更に多くの実施形態及び実装態様が可能であることは、当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、本特許出願で提供される情報に基づく添付の特許請求の範囲及びその等価物を考慮する場合を除き、制限されるものではない。また、添付の特許請求の範囲内で、様々な修正及び変更を行うことができる。
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【国際調査報告】