(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】無人航空機(UAV)スウォーム制御
(51)【国際特許分類】
G08G 5/00 20060101AFI20240910BHJP
B64C 19/02 20060101ALI20240910BHJP
B64U 10/13 20230101ALI20240910BHJP
B64U 20/87 20230101ALI20240910BHJP
B64F 1/36 20240101ALI20240910BHJP
G05D 1/46 20240101ALI20240910BHJP
G05D 1/225 20240101ALI20240910BHJP
G05D 1/695 20240101ALI20240910BHJP
B64U 101/15 20230101ALN20240910BHJP
B64U 101/30 20230101ALN20240910BHJP
【FI】
G08G5/00 A
B64C19/02
B64U10/13
B64U20/87
B64F1/36
G05D1/46
G05D1/225
G05D1/695
B64U101:15
B64U101:30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510512
(86)(22)【出願日】2022-08-10
(85)【翻訳文提出日】2024-02-20
(86)【国際出願番号】 IB2022057479
(87)【国際公開番号】W WO2023021376
(87)【国際公開日】2023-02-23
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】チェン ジャンフェイ マックス
(72)【発明者】
【氏名】ウィンター エドワード セオドア
(72)【発明者】
【氏名】ファウスト ブレント
【テーマコード(参考)】
5H181
5H301
【Fターム(参考)】
5H181AA26
5H181BB04
5H181BB05
5H181FF04
5H181FF05
5H181FF13
5H301AA06
5H301BB10
5H301CC04
5H301CC07
5H301CC10
5H301DD07
5H301DD17
5H301GG07
5H301GG09
5H301GG16
5H301KK02
5H301KK04
5H301KK08
5H301KK19
5H301QQ08
(57)【要約】
無人航空機(UAV)スウォーム制御のための方法及びシステムを提供する。このシステムは、リーダーUAVと、前記リーダーUAVと通信可能に結合される複数のフォロワUAVとを含む複数のUAVを含む。前記システムは、地上制御局(GCS)を更に含む。前記GCSは、前記リーダーUAVのジオロケーションを決定し、前記ジオロケーションに基づいて編隊情報を決定する。前記編隊情報は、前記リーダーUAVに対する各フォロワUAVの相対位置を示す。前記GCSは、更に、前記リーダーUAV及び前記複数のフォロワUAVの各々に、前記編隊情報を直接送信する。各フォロワUAVは、前記編隊情報を受け取り、前記編隊情報に基づいて位置を調整する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
リーダーUAVと、前記リーダーUAVと通信可能に結合される複数のフォロワUAVとを含む複数の無人航空機(UAV)と、
回路を含む地上制御局(GCS)と、
を含み、
前記回路は、
前記リーダーUAVのジオロケーションを決定することと、
前記リーダーUAVの前記決定されたジオロケーションに基づいて編隊情報を決定することであって、前記編隊情報は、前記リーダーUAVに対する前記複数のフォロワUAVの各々の相対位置を少なくとも示す、ことと、
前記リーダーUAV及び前記複数のフォロワUAVの各々に、前記決定された編隊情報を直接送信することであって、前記複数のフォロワUAVの各々は、
前記送信された編隊情報を受け取り、
前記受け取った編隊情報に基づいて位置を調整する、
ように更に構成される、ことと、
を行うように構成される、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記回路は、
編隊要求及び前記リーダーUAVの前記決定されたジオロケーションに基づいて、前記複数のフォロワUAVの各々の前記編隊情報を動的に決定し、
前記リーダーUAV及び前記複数のフォロワUAVの各々に、前記決定された編隊情報を送信する、
ように更に構成される、
ことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記編隊情報は、地理的始点、地理的終点、飛行経路に沿った前記複数のUAVの1又は2以上の高度位置、前記飛行経路内の一連の中間地理的位置又は中間地点、前記複数のUAVのうちの隣接するUAV間の離間距離、又は対応する中間地点における前記複数のUAVの1又は2以上の速さ又は速度についての情報、のうちの少なくとも1つを更に示すことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数のUAVのうちの前記リーダーUAVは、自動車を含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記回路は、所定の周波数において、前記複数のフォロワUAVの各々及び前記リーダーUAVに前記編隊情報を送信するように更に構成されることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記回路は、
前記リーダーUAVから慣性計測装置(IMU)データを受け取ることと、
前記受け取ったIMUデータに基づいて前記編隊情報を決定することであって、前記決定された編隊情報は、前記リーダーUAV及び前記複数のフォロワUAVの各々の方向の変化を更に示す、ことと、
を行うように更に構成される、
ことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記複数のUAVの各々は、画像取り込みデバイスを含み、前記画像取り込みデバイスは、画像又はビデオストリームを取り込み、前記取り込まれた画像又はビデオストリームを前記地上制御局(GCS)に送信するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記回路は、
前記リーダーUAVから目標情報を受け取ることであって、前記目標情報は、取り込むべき目標の位置を示す、ことと、
前記受け取った目標情報に基づいて、前記編隊情報を決定することと、
前記複数のフォロワUAVの各々に、前記決定された編隊情報を送信することであって、前記複数のフォロワUAVの各々は、受け取った前記編隊情報において前記目標情報に基づいて、前記画像取り込みデバイスを制御するように構成される、ことと、
を行うように更に構成される、
ことを特徴とする、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
地上制御局(GCS)であって、
回路を含み、
前記回路は、
リーダーUAVと複数のフォロワUAVとを含む複数の無人航空機(UAV)に対するユーザ要求を受け取ることと、
前記リーダーUAVのジオロケーションを決定することと、
前記リーダーUAVの前記決定されたジオロケーションと、前記受け取ったユーザ要求とに基づいて、編隊情報を決定することであって、前記編隊情報は、前記リーダーUAVに対する前記複数のフォロワUAVの各々の相対位置を少なくとも示す、ことと、
前記複数のフォロワUAVの各々に、前記決定された編隊情報を直接送信することであって、前記複数のフォロワUAVの各々は、更に、
前記送信された編隊情報を受け取り、
前記受け取った編隊情報に基づいて位置を調整する、
ことと、
を行うように構成される、
ことを特徴とする地上制御局(GCS)。
【請求項10】
前記編隊情報は、地理的始点、地理的終点、飛行経路に沿った前記複数のUAVの1又は2以上の高度位置、前記飛行経路内の一連の中間地理的位置又は中間地点、前記複数のUAVのうちの隣接するUAV間の離間距離、又は対応する中間地点における前記複数のUAVの1又は2以上の速さ又は速度についての情報、のうちの少なくとも1つを更に示すことを特徴とする、請求項9に記載の地上制御局(GCS)。
【請求項11】
前記回路は、
前記リーダーUAVから慣性計測装置(IMU)データを受け取ることと、
前記受け取ったIMUデータに基づいて前記編隊情報を決定することであって、前記決定された編隊情報は、前記リーダーUAV及び前記複数のフォロワUAVの各々の方向の変化を更に示す、ことと、
を行うように更に構成される、
ことを特徴とする、請求項9に記載の地上制御局(GCS)。
【請求項12】
前記地上制御局(GCS)は、前記リーダーUAVと一体化されることを特徴とする、請求項9に記載の地上制御局(GCS)。
【請求項13】
前記回路は、
前記リーダーUAVから目標情報を受け取ることであって、前記目標情報は、取り込むべき目標の位置を示す、ことと、
前記受け取った目標情報に基づいて、前記編隊情報を決定することと、
前記複数のフォロワUAVの各々に、前記決定された編隊情報を送信することであって、前記複数のフォロワUAVの各々は、受け取った前記編隊情報において前記目標情報に基づいて、画像取り込みデバイスを制御するように構成される、ことと、
を行うように更に構成される、
ことを特徴とする、請求項9に記載の地上制御局(GCS)。
【請求項14】
方法であって、
地上制御局(GCS)において、
リーダーUAVと複数のフォロワUAVとを含む複数の無人航空機(UAV)に対するユーザ要求を受け取るステップと、
前記リーダーUAVのジオロケーションを決定するステップと、
前記リーダーUAVの前記決定されたジオロケーションと、前記受け取ったユーザ要求とに基づいて、編隊情報を決定するステップであって、前記編隊情報は、前記リーダーUAVに対する前記複数のフォロワUAVの各々の相対位置を少なくとも示す、ステップと、
前記複数のフォロワUAVの各々に、前記決定された編隊情報を直接送信するステップであって、前記複数のフォロワUAVの各々は、更に、
前記送信された編隊情報を受け取り、
前記受け取った編隊情報に基づいて位置を調整する、
ステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記編隊情報は、地理的始点、地理的終点、飛行経路に沿った前記複数のUAVの1又は2以上の高度位置、前記飛行経路内の一連の中間地理的位置又は中間地点、前記複数のUAVのうちの隣接するUAV間の離間距離、又は対応する中間地点における前記複数のUAVの1又は2以上の速さ又は速度についての情報、のうちの少なくとも1つを更に示すことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記リーダーUAVから慣性計測装置(IMU)データを受け取るステップと、
前記受け取ったIMUデータに基づいて前記編隊情報を決定するステップであって、前記決定された編隊情報は、前記リーダーUAV及び前記複数のフォロワUAVの各々の方向の変化を更に示す、ステップと、
を更に含むことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
電子デバイスであって、
回路を含み、
前記回路は、
取り込むべき目標の位置を示す目標情報を決定することであって、前記目標の前記位置は、前記電子デバイスの位置からオフセット距離のところにある、ことと、
複数のフォロワ無人航空機(UAV)の編隊情報を決定することであって、前記編隊情報は、前記電子デバイスに対する前記複数のフォロワUAVの各々の相対位置を少なくとも示す、ことと、
前記複数のフォロワUAVの各々に、前記決定された編隊情報及び前記目標情報を直接送信することであって、前記複数のフォロワUAVの各々は、更に、
前記送信された編隊情報及び前記目標情報を受け取り、
前記受け取った編隊情報及び前記目標情報に基づいて位置を調整する、
ことと、
を行うように構成される、
ことを特徴とする電子デバイス。
【請求項18】
前記複数のフォロワUAVの各々は、画像取り込みデバイスを含み、前記画像取り込みデバイスの視野(FOV)は、前記受け取られた目標情報に基づいて制御されることを特徴とする、請求項17に記載の電子デバイス。
【請求項19】
前記電子デバイスは、ウェアラブルデバイスを含むことを特徴とする、請求項17に記載の電子デバイス。
【請求項20】
前記電子デバイスは、自動車、ポータブル電子デバイス、又はウェアラブルデバイスに組み込まれることを特徴とする、請求項17に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願への相互参照/引用による組み込み〕
本出願は、2021年8月20日に米国特許庁に出願された米国特許出願第17/407,613号の優先権の利益を主張するものである。上記出願の各々は、その全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本開示の様々な実施形態は、無人航空機に関する。より具体的には、本開示の様々な実施形態は、無人航空機(UAV)スウォームの制御に関する。
【背景技術】
【0003】
エレクトロニクス、推進システム及び情報技術の分野の進歩とともに、無人航空機(UAV)は、より高性能になり、より安価になった。UAVの能力の成長及びコストの低減は、以下に限定されるわけではないが、監視、防衛、動画産業、採鉱、海港、石油・ガス、倉庫、及びその他の産業施設などの様々な産業及び応用分野でUAVベースの解決策の使用及び採用をもたらしている。特定のUAVベースの解決策では、複数のUAVを、UAVグループ又はスウォームとして一緒に使用して、複数の位置及び/又は角度から目標の写真及び/又はビデオを取り込むことができる。UAVスウォームにおけるUAVの制御のための従来の方法は、UAVのための予め定められた任務又は経路計画を含み得る技術に基づく場合がある。しかしながら、UAVの動的制御は、目標の移動と関連付けられる予測不能性に起因して、かつまたUAVスウォーム内で特定の編隊を維持する必要に起因して、難題である場合がある。
【0004】
当業者には、説明したシステムと、本出願の残り部分において図面を参照しながら示す本開示のいくつかの態様とを比較することにより、従来の慣習的方法の更なる制限及び不利点が明らかになるであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
少なくとも1つの図に実質的に示し、及び/又はこれらの図に関連して説明し、特許請求の範囲に更に完全に示す、無人航空機(UAV)スウォーム制御のためのシステム及び方法を提供する。
【0006】
全体を通じて同じ要素を同じ参照符号によって示す添付図面を参照しながら本開示の以下の詳細な説明を検討することにより、本開示のこれらの及びその他の特徴及び利点を理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の実施形態による、無人航空機スウォームの制御のための例示的なネットワーク環境を示す図である。
【
図2】本開示の実施形態による、
図1の例示的な地上制御局のブロック図である。
【
図3】本開示の実施形態による、
図1の例示的な無人航空機のブロック図である。
【
図4】本開示の実施形態による、無人航空機スウォーム制御のための例示的な処理パイプライン動作を示すブロック図である。
【
図5A】本開示の実施形態による、無人航空機スウォーム制御の例示的なシナリオを示す図である。
【
図5B】本開示の実施形態による、無人航空機スウォーム制御の例示的なシナリオを示す図である。
【
図5C】本開示の実施形態による、無人航空機スウォーム制御の例示的なシナリオを示す図である。
【
図6A】本開示の実施形態による、電子デバイスを使用する無人航空機スウォーム制御のための例示的なシナリオを示す図である。
【
図6B】本開示の実施形態による、電子デバイスを使用する無人航空機スウォーム制御のための例示的なシナリオを示す図である。
【
図6C】本開示の実施形態による、電子デバイスを使用する無人航空機スウォーム制御のための例示的なシナリオを示す図である。
【
図7】本開示の実施形態による、無人航空機スウォーム制御のための例示的な方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下で説明する実装は、無人航空機(UAV)スウォーム制御のための開示されるシステム及び方法に見出すことができる。システムは、グループ(又はスウォーム配置)を形成するように構成できる複数の無人航空機(UAV)を含むことができる。複数のUAVは、リーダーUAVと、複数のフォロワUAVとを含むことができる。複数のフォロワUAVは、リーダーUAVと通信可能に結合されることができる。システムは、リーダーUAVのジオロケーション(すなわち現在位置)を決定するように構成される回路を含むことができる地上制御局(GCS)を更に含むことができる。GCSの回路は、リーダーUAVの決定されたジオロケーションに基づいて、及び/又はGCSにおいて受け取ることができる編隊に対する要求(限定するわけではないが、ユーザ要求など)に基づいて、編隊情報を決定するように更に構成することができる。GCSの回路によって決定される編隊情報は、リーダーUAVに対する複数のフォロワUAVの各々の相対位置を少なくとも示すことができる。GCSは、リーダーUAV及び複数のフォロワUAVの各々に、決定された編隊情報を直接送信するように更に構成することができる。複数のフォロワUAVの各々は、GCSから送信された編隊情報を受け取り、受け取った編隊情報に基づいて、対応するフォロワUAVの位置を調整するように更に構成することができる。ある実施形態では、GCSは、リーダーUAVと一体化されることができる。
【0009】
別の実施形態では、以下で説明する実装は、無人航空機(UAV)スウォーム制御のための電子デバイスに見出すことができる。電子デバイスは、リーダーUAV又はGCSの1又は2以上の機能を含むリーダーデバイス(例えば、以下に限定されるわけではないが、コントローラ、コンピュータデバイス、地上局コントローラ、又はウェアラブルデバイス)として働くことができる。電子デバイスは、複数のフォロワUAVによって取り込むべき目標の位置を示すことができる目標情報を決定するように構成することができる。目標は、複数のフォロワUAVのうちの1又は2以上と一体化される画像取り込みデバイス(例えばカメラ)によって取り込まれるべき生物又は無生物とすることができる。目標の位置は、電子デバイスの位置からオフセット距離のところにあるとすることができる。電子デバイスは、複数のフォロワUAVの編隊情報を決定するように更に構成することができる。決定された編隊情報は、電子デバイスに対する又は取り込むべき目標に対する複数のフォロワUAVの各々の相対位置を少なくとも示すことができる。電子デバイスは、複数のフォロワUAVのうちの各フォロワUAVに、決定された編隊情報及び目標情報を直接送信するように更に構成することができる。複数のフォロワUAVのうちの各フォロワUAVは、送信された編隊情報及び目標情報を受け取ることができ、更に、受け取った編隊情報及び目標情報に基づいて、対応するフォロワUAVの位置を調整して、電子デバイス又は目標の移動のいかなる変化、又は各フォロワUAVに対する電子デバイス(又は目標)の距離(角度又は向き)のいかなる変化にもかかわらず、フォロワUAVと電子デバイス又は目標との間の相対距離を維持することができる。
【0010】
開示されるGCS及び/又は開示される電子デバイスは、複数のフォロワUAV及び/又はリーダーUAVとの決定された編隊情報の直接通信に基づいて、複数のフォロワUAV及び/又はリーダーUAVの位置を直接制御することができる。編隊情報は、以下に限定されるわけではないが、複数のフォロワUAVの各々及び/又はリーダーUAVの位置を調整するための命令を含むことができる。更に、電子デバイスは、複数のフォロワUAVに、目標情報を送信することもできる。目標情報は、取り込むべき目標の位置を示すことができ、一方、電子デバイス自体は、目標からオフセット距離のところに存在することができる。複数のフォロワUAVの移動(又は角度又は向き)は、複数のUAVの設定された編隊を維持しながら(すなわち、複雑なコンピュータビジョン技術を必要とせずに)、編隊情報及び/又は目標情報を使用して、リーダーUAV及び/又は目標のいずれかの移動に基づいて、自動的に制御することができる。複数のフォロワUAVの移動の自動制御は、複数のフォロワUAVの各々の個別の手動制御の必要をなくすことができる。これにより、複数のUAVの制御と関連付けられるコスト及び手動労力を更に低減することができる。自動制御は、複数のフォロワUAVがリーダーUAVに対して所望の編隊を維持できること、及び/又は動いている場合がある目標を正確に取り込むことを確実にすることもできる。自動制御は、相互、リーダーUAV、及び目標に対する複数のフォロワUAVの正確かつ動的な位置決めに起因して、各フォロワUAVによって取り込まれる画像/ビデオの品質を向上させることもできる。
【0011】
図1は、本開示の実施形態による、無人航空機スウォームの制御のための例示的なネットワーク環境を示す図である。
図1を参照すると、システム100を含むネットワーク環境が示されている。システム100は、地上制御局(GCS)102と、リーダー無人航空機(UAV)104と、複数のフォロワUAV106(例えば、フォロワUAV-1 106A、フォロワUAV-2 106B、…、及びフォロワUAV-N 106N)とを含むことができる。GCS102は、通信ネットワーク108を介して、リーダー無人航空機(UAV)104及び複数のフォロワUAV106と通信可能に結合されることができる。GCS102は、通信ネットワーク108を介して、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106の各々と直接通信することができる。リーダーUAV104は、複数のフォロワUAV106の各々と直接に通信することができる。リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106は、グループ(又はスウォーム配置)を形成するように構成することができる。
【0012】
図1に示すN個の複数のフォロワUAV106は、一例として示すものにすぎない。複数のフォロワUAV106は、本開示の範囲から逸脱することなく、UAVスウォーム制御のために、2のみ又はNよりも多いフォロワUAVを含むことができる。簡潔さのために、
図1には、N個のフォロワUAVのみを示した。しかしながら、いくつかの実施形態では、本開示の範囲を限定することなく、Nよりも多いフォロワUAVが存在することができる。
【0013】
GCS102は、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106の各々と通信するように構成できる好適なロジック、回路、インターフェイス、及び/又はコードを含むことができる。GCS102は、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106の各々と直接通信することができる。GCS102は、(リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106を含む)複数のUAVの制御に対するユーザ要求を受け取ることができる。GCS102は、リーダーUAV104のジオロケーションを決定し、決定されたジオロケーション及び/又は(ユーザ入力を含む)ユーザ要求に基づいて、編隊情報を決定することができる。編隊情報は、リーダーUAV104に対する複数のフォロワUAV106の各々の相対位置を少なくとも示すことができる。GCS102は、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106に、決定された編隊情報を送信して、(リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106を含む)複数のUAVの編隊を制御することができる。ある実施形態では、GCS102は、編隊制御ソフトウェア(FCS)又は編隊情報を決定するためのアプリケーションを含むことができる。GCS102の例としては、以下に限定されるわけではないが、局通信システム、通信デバイス、UAVコントローラ、ポータブルコンピュータデバイス、コントローラシステム、スマートフォン、セルラー電話、移動電話、ゲームデバイス、メインフレームマシン、分散コンピューティングシステム(例えば、エッジコンピューティングシステム)、コンピュータワークステーション、及び/又は民生用電子(CE)デバイスを挙げることができる。
【0014】
ある実施形態では、GCS102は、ユーザ入力に基づいて、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106を含む複数のUAVの編隊情報を決定するように構成できるサーバを含むことができる。GCS102のサーバは、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106の各々に、決定された編隊情報を送信するように構成することができる。GCS102のサーバは、クラウドサーバとして実装することができ、ウェブアプリケーション、クラウドアプリケーション、HTTP要求、リポジトリ動作、ファイル転送などを通じて動作を実行することができる。サーバの他の例示的な実装は、以下に限定されるわけではないが、データベースサーバ、ファイルサーバ、ウェブサーバ、メディアサーバ、アプリケーションサーバ、メインフレームサーバ、又はクラウドコンピューティングサーバを含むことができる。別の実施形態では、GCS102は、当業者に周知であるいくつかの技術を使用して、複数の分散クラウドベースのリソースとして実装することができる。
【0015】
システム100の複数のUAVは、リーダーUAV104と、複数のフォロワUAV106とを含むことができる。複数のUAVは、リモートシステム(例えば、GCS102)を通じてリモートパイロットによって制御されるか又は自律飛行が可能な無人航空機又はシステムに相当することができる好適なロジック、回路、及び/又はインターフェイスを含むことができる。通常、複数のUAVは、地上ベースのコントローラと、UAVとの通信システムとを追加的に含むことができる無人航空機システム(UAS:unmanned aircraft system)の構成要素とすることができる。本質的に、UAVは、遠隔で制御することができるか、又はオンボードセンサ及びGPS(図示せず)及び/又は複雑な動的自動化システムに関連して、埋め込みシステムにおけるソフトウェア制御の飛行計画を通じて自律的に飛行することができる飛行ロボットとして定義することができる。UAVは、通常、日常的な作業から超危険な作業までの範囲のタスクを実行することを意図することができる。ある実施形態では、ロボットUAVは、パイロットを搭載せずに、要件に基づいて異なるレベルの自律性で動作することができる。複数のUAVの各々は、1又は2以上のオンボード画像取り込みデバイス(例えば、
図3に示す画像取り込みデバイス308)を含み、異なる角度又は位置から目標の画像又はビデオを取り込むことができる。複数のUAVの例としては、以下に限定されるわけではないが、ドローン、スマートプレーン、又は予めプログラムされた飛行計画及び/又は自動化システム(例えばGCS102)によって制御することができる他のこのような航空機を挙げることができる。フレームタイプ及びモータの数に従って、複数のUAVの様々な例としては、以下に限定されるわけではないが、3つのアーム及び1つのモータを含むトリコプター、4つのアーム及び1つのモータを含むクワッドコプター、6つのアーム及び1つのモータを含むヘキサコプター、6つのアーム及び6つのモータを含むY6コプター、8つのアーム及び1つのモータを含むオクトコプター、及び/又は8つのアーム及び8つのモータを含むX8を挙げることができる。
【0016】
通信ネットワーク108は、GCS102及び複数のUAVが互いに通信できるようにする通信媒体を含むことができる。通信ネットワーク108は、有線接続又は無線接続又はこれらの組み合わせのうちの1つとすることができる。通信ネットワーク108の例としては、以下に限定されるわけではないが、インターネット、クラウドネットワーク、セルラー又はワイヤレスモバイルネットワーク(Long-Term Evolution及び5G New Radioなど)、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)ネットワーク、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、又はメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)を挙げることができる。システム100を含むネットワーク環境内の様々なデバイスは、様々な有線及び無線通信プロトコル又は有線プロトコル及び無線プロトコルの両方を含むプロトコルの組み合わせに従って、通信ネットワーク108に接続するように構成することができる。このような有線及び無線通信プロトコルの例としては、以下に限定されるわけではないが、伝送制御プロトコル及びインターネットプロトコル(TCP/IP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ZigBee、EDGE、IEEE 802.11、ライトフィデリティ(Li-Fi)、802.16、IEEE 802.11s、IEEE 802.11g、マルチホップ通信、無線アクセスポイント(AP)、装置間通信、セルラー通信プロトコル、及びBluetooth(BT)通信プロトコルのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0017】
図1に関連する動作時に、GCS102は、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106を含む複数のUAVに対するユーザ要求を受け取るように構成することができる。ユーザ要求は、GCS102と関連付けられるユーザ又は人間によるコントローラからのユーザ入力に基づいて、受け取ることができる。ユーザ入力は、リーダーUAV(例えば、リーダーUAV104)として複数のUAVからのUAVの選択と、複数のフォロワUAV(例えば、複数のフォロワUAV106)として(すなわち、複数のUAVからの)残りのUAVの選択とを示すことができる。ユーザ入力は、複数のUAVの所望の又は必要なタイプの編隊を更に示すことができる。GCS102は、リーダーUAV104のジオロケーション(すなわち現在位置)を決定するように更に構成することができる。GCS102は、リーダーUAV104の決定されたジオロケーション及び/又は受け取ったユーザ要求に基づいて、編隊情報を決定するように更に構成することができる。決定された編隊情報は、特定のスウォーム配置における複数のUAVの編隊についての情報を示すことができる。複数のUAVの編隊の特定の例については、例えば
図5A~
図5C及び
図6A~
図6Cにおいて説明する。ある実施形態では、決定された編隊情報は、リーダーUAV104又は目標(
図6A~
図6Cに示す)に対する複数のフォロワUAV106の各々の相対位置を少なくとも示すことができる。編隊情報は、以下に限定されるわけではないが、地理的始点、地理的終点、又は飛行経路に沿った複数のUAV(又はUAVグループ)の1又は2以上の高度位置などの情報を含むことができる。更に、編隊情報は、以下に限定されるわけではないが、複数のUAVの飛行経路内の一連の中間地理的位置又は中間地点、複数のUAVのうちの隣接するUAV間の離間距離、又は対応する中間地点における複数のUAVの1又は2以上の速さ又は速度についての情報などの情報を示すこともできる。
【0018】
GCS102は、UAVグループ又はスウォームにおいて、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106の各々に、決定された編隊情報を直接送信するように更に構成することができる。システム100の複数のフォロワUAV106の各々は、GCS102から(すなわち、リーダーUAV104を介さずに)送信された編隊情報を直接受け取るように更に構成することができる。各フォロワUAVは、GCS102から受け取った編隊情報に基づいて、リーダーUAV104に対する対応するUAVの位置(又は角度又は向き)を調整するように更に構成することができる。
【0019】
ある実施形態では、GCS102は、リーダーUAV104と一体化されることができる。このような場合、リーダーUAV104は、編隊制御ソフトウェア(FCS)又は編隊情報を決定するためのアプリケーションを含むことができる。別の実施形態では、リーダーUAV(例えば、リーダーUAV104)は、以下に限定されるわけではないが、(例えば
図6Aで説明するような)自動車、及び/又は(例えば
図6B及び
図6Cで説明するような)ポータブル電子デバイス、及び/又は(例えば
図6Cで説明するような)ウェアラブルデバイスなどの電子デバイスとすることができる。ある実施形態では、電子デバイス(すなわち、GCS102及び/又はリーダーUAVの1又は2以上の機能を含む)は、取り込むべき目標(すなわち生物又は無生物)の位置を示すことができる目標情報を決定するように構成することができる。目標の位置は、電子デバイスの位置からオフセット距離のところにあるとすることができる。電子デバイスは、複数のフォロワUAV106の編隊情報を決定するように構成することができる。決定された編隊情報は、電子デバイス又は目標に対する複数のフォロワUAV106の各々の相対位置を少なくとも示すことができる。電子デバイスは、複数のフォロワUAV106のうちの各フォロワUAVに、決定された編隊情報及び目標情報を直接送信するように構成することができる。複数のフォロワUAV106のうちの各フォロワUAVは、送信された編隊情報及び目標情報を受け取ることができ、更に、受け取った編隊情報及び目標情報に基づいて、対応するフォロワUAVの位置を調整することができる。電子デバイスの詳細については、例えば
図6A~
図6Cに更に示す。
【0020】
開示されるGCS102及び/又は開示される電子デバイスは、複数のフォロワUAV106及び/又はリーダーUAV104との決定された編隊情報の直接通信に基づいて、複数のフォロワUAV106及び/又はリーダーUAV104の位置を制御することができる。編隊情報は、複数のフォロワUAV106の各々及び/又はリーダーUAV104の位置(又は一体化された画像取り込みデバイスの向き又は視野)を調整するための命令を含むことができる。更に、電子デバイスは、複数のフォロワUAV106に、目標情報を送信することもできる。目標情報は、取り込むべき目標の位置を示すことができ、一方、電子デバイス自体は、目標(すなわち、電子デバイスに近接する目標)からオフセット距離のところに存在することができる。複数のフォロワUAV106の移動は、編隊情報及び/又は目標情報を使用して、リーダーUAV104及び/又は目標の移動に基づいて、自動的に制御することができる。リーダーUAV104及び/又は目標の最近の位置又は移動に基づく編隊情報及び/又は目標情報の動的計算は、複数のフォロワUAV106の動的制御を提供して、所望のスウォーム配置を形成する(又はそれに修正する)ことができる。複数のフォロワUAV106の移動の自動及び動的制御は、複数のフォロワUAV106の各々の個別の手動制御の必要をなくすことができる。これにより、複数のUAVの制御と関連付けられるコスト及び労力を更に低減することができる。自動制御は、複数のフォロワUAVがリーダーUAV104に対して所望の編隊を維持して、動いている場合がある目標を取り込むことができることを確実にすることもできる。自動制御は、相互、リーダーUAV104、及び目標に対する複数のフォロワUAV106の正確かつ動的な位置決めに起因して、各フォロワUAVによって取り込まれる画像/ビデオの品質を向上させる又は達成することもできる。
【0021】
図2は、本開示の実施形態による、
図1の例示的な地上制御局のブロック図である。
図2の説明は、
図1の要素に関連して行う。
図2を参照すると、地上制御局(GCS)202(例えば、
図1のGCS102)のブロック
図200が示されている。GCS202は、回路204と、メモリ206と、入力/出力(I/O)デバイス208と、ネットワークインターフェイス210とを含むことができる。ネットワークインターフェイス210は、通信ネットワーク108(
図1)に接続することができる。回路204は、メモリ206、I/Oデバイス208、及びネットワークインターフェイス210に通信可能に結合することができる。
【0022】
回路204は、GCS202によって実行されるべき異なる動作と関連付けられるプログラム命令を実行するように構成できる好適なロジック、回路、及び/又はインターフェイスを含むことができる。例えば、このような動作のうちの1又は2以上は、UAVグループからリーダーUAVを動的に決定して、UAVグループ内の他のUAVをフォロワUAVとして割り当てることとすることができる。リーダーUAV(例えば、リーダーUAV104)及び複数のフォロワUAV(例えば、複数のフォロワUAV106)の決定は、ユーザ(図示せず)から受け取られる入力に基づくことができる。1又は2以上の動作は、リーダーUAV104のジオロケーションを決定することと、ユーザ入力及び/又はリーダーUAV104のジオロケーションに基づいて編隊情報を決定することと、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106に編隊情報を送信することと、を更に含むことができる。回路204は、1又は2以上の専用処理ユニットを含むことができ、1又は2以上の専用処理ユニットは、別個のプロセッサとして実装することができる。ある実施形態では、1又は2以上の専用処理ユニットは、1又は2以上の専用処理ユニットの機能を共同で実行する統合プロセッサ又はプロセッサ群として実装することができる。回路204は、当技術分野で公知のいくつかのプロセッサ技術に基づいて実装することができる。回路204の実装の例は、X86ベースのプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)プロセッサ、複合命令セットコンピュータ(CISC)プロセッサ、マイクロコントローラ、中央処理装置(CPU)、その他の制御回路及び/又はこれらの組み合わせとすることができる。
【0023】
メモリ206は、回路204によって実行可能なプログラム命令を記憶するように構成できる好適なロジック、回路、及び/又はインターフェイスを含むことができる。メモリ206は、以下に限定されるわけではないが、リーダーUAV104のジオロケーション、決定された編隊情報、複数のUAVの飛行経路、及び/又は目標情報などの情報を記憶するように更に構成することができる。メモリ206の実装例としては、以下に限定されるわけではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、CPUキャッシュ、及び/又はセキュアデジタル(SD)カードを挙げることができる。当技術分野で公知であり本明細書に挙げられていない他の形態のメモリデバイスも、本開示の実施形態の範囲内に包含することができる。
【0024】
I/Oデバイス208は、入力を受け取り、受け取った入力に基づいて出力を提供するように構成できる好適なロジック、回路、及びインターフェイスを含むことができる。I/Oデバイス208は、様々な入力及び出力デバイスを含むことができ、これらは、回路204と通信するように構成することができる。例えば、I/Oデバイス208は、ユーザから、システム100の複数のUAVと関連付けられるユーザ入力を受け取ることができる。例えば、ユーザ入力は、複数のフォロワUAV106によって特定の編隊を作成することであるか、又はユーザ入力は、複数のUAVの各々によって辿るべき特定の飛行経路を示すことができる。例えば、I/Oデバイス208は、システム100の複数のUAVによって取り込まれる画像のセットと関連付けられる出力をレンダリングすることができる。I/Oデバイス208の例としては、以下に限定されるわけではないが、タッチスクリーン、キーボード、マウス、ジョイスティック、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、及びスピーカを挙げることができる。
【0025】
ネットワークインターフェイス210は、通信ネットワーク108を介したGCS102と複数のUAVのうちの各UAV(例えば、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106)との間の通信を容易にするように構成できる好適なロジック、回路、インターフェイス、及び/又はコードを含むことができる。ネットワークインターフェイス210は、有線又は無線通信をサポートする公知技術を実装するように構成することができる。ネットワークインターフェイス210は、以下に限定されるわけではないが、アンテナ、無線周波数(RF)トランシーバ、1又は2以上の増幅器、チューナ、1又は2以上の発振器、デジタルシグナルプロセッサ、コーダ・デコーダ(CODEC)チップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、及び/又はローカルバッファを含むことができる。
【0026】
ネットワークインターフェイス210は、インターネット、イントラネット、及び/又はセルラー電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、パーソナルエリアネットワーク、及び/又はメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などの無線ネットワークなどのネットワークと無線通信を介して通信するように構成することができる。無線通信は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)、拡張データGSM環境(EDGE)、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、LTE、時分割多元接続(TDMA)、Bluetooth、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)(IEEE 802.11、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE802.11n、及び/又は他の任意のIEEE 802.11プロトコルなど)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、Wi-MAX、モノのインターネット(IoT)技術、マシン型通信(MTC)技術、電子メール用プロトコル、インスタントメッセージング、及び/又はショートメッセージサービス(SMS)などの複数の通信規格、プロトコル及び技術のうちのいずれかを使用することができる。
【0027】
図1で説明したようなGCS102によって実行される機能又は動作は、GCS202の回路204によって実行することができる。回路204によって実行される動作については、例えば
図4、
図5A、
図5B、
図5C、
図6A、
図6B及び
図6Cで詳細に説明する。
【0028】
図3は、本開示の実施形態による、
図1の例示的な無人航空機(UAV)のブロック図である。
図3の説明は、
図1及び
図2の要素に関連して行う。
図3を参照すると、例示的なUAV302(例えば、リーダーUAV104又は複数のフォロワUAV106のうちの1つ)を含む
図300が示されている。UAV302は、回路304と、メモリ306と、画像取り込みデバイス308と、ネットワークインターフェイス310と、電源ユニット312と、推進システム314と、位置センサ316と、慣性計測装置(IMU)318とを含むことができる。ネットワークインターフェイス310は、通信ネットワーク108(
図1)に接続することができる。回路304は、メモリ306、画像取り込みデバイス308、ネットワークインターフェイス310、電源ユニット312、推進システム314、位置センサ316、及びIMU318に通信可能に結合することができる。
【0029】
回路304は、UAV302によって実行されるべき異なる動作と関連付けられるプログラム命令を実行するように構成できる好適なロジック、回路、及びインターフェイスを含むことができる。例えば、このような動作のうちの1又は2以上は、GCS202(
図2に示す)から編隊情報を受け取り、複数のUAVからのUAVを、リーダーUAV(例えば、リーダーUAV104)として割り当て、複数のUAVのうちの他のUAVを、フォロワUAV(例えば、複数のフォロワUAV106)として割り当てることとすることができる。1又は2以上の動作は、受け取った編隊情報に基づいて、UAV302の飛行経路、位置、高度、速さ、又は向きを制御することを更に含むことができる。回路304は、UAV302の電源ユニット312を制御し、電源ユニット312と関連付けられるバッテリ充電が特定の閾値よりも小さくなった時にユーザに通知するように更に構成することができる。ある実施形態では、回路304は、当技術分野で公知のいくつかのプロセッサ技術に基づいて実装することができる。回路304の実装の例は、X86ベースのプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)プロセッサ、複合命令セットコンピュータ(CISC)プロセッサ、マイクロコントローラ、中央処理装置(CPU)、その他の制御回路及び/又はこれらの組み合わせとすることができる。
【0030】
メモリ306は、回路304によって実行可能なプログラム命令を記憶するように構成できる好適なロジック、回路、及び/又はインターフェイスを含むことができる。ある実施形態では、メモリ306は、受け取られた編隊情報及び/又は目標情報を記憶するように構成することができる。メモリ306の実装例としては、以下に限定されるわけではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、CPUキャッシュ、及び/又はセキュアデジタル(SD)カードを挙げることができる。
【0031】
画像取り込みデバイス308は、目標対象物(
図3には示さず)の複数の画像又はビデオストリームを取り込むように構成できる好適なロジック、回路、及びインターフェイスを含むことができる。ある実施形態では、画像取り込みデバイス308は、目標対象物の画像/ビデオの取り込みのために、GCS202によって又はリーダーUAV104によって作動させることができる。ある実施形態では、画像取り込みデバイス308は、目標対象物の画像/ビデオの取り込みのためのユーザ入力に基づいて作動させることができる。画像取り込みデバイス308の例としては、以下に限定されるわけではないが、画像センサ、広角カメラ、360度カメラ、アクションカメラ、有線テレビ(CCTV)カメラ、カムコーダ、デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話、飛行時間カメラ(ToFカメラ)、暗視カメラ、及び/又はその他の画像取り込みデバイスを挙げることができる。
【0032】
ネットワークインターフェイス310は、UAV302、GCS202、及び/又は複数のUAVのうちの他のUAVの間の通信を容易にするように構成できる好適なロジック、回路、インターフェイス、及び/又はコードを含むことができる。ネットワークインターフェイス310は、有線又は無線通信をサポートする公知技術を実装するように構成することができる。ネットワークインターフェイス310は、以下に限定されるわけではないが、アンテナ、無線周波数(RF)トランシーバ、1又は2以上の増幅器、チューナ、1又は2以上の発振器、デジタルシグナルプロセッサ、コーダ・デコーダ(CODEC)チップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、及び/又はローカルバッファを含むことができる。ネットワークインターフェイス310の機能は、例えば
図2で説明したネットワークインターフェイス210の機能と同じとすることができる。したがって、ネットワークインターフェイス310の説明は、簡潔さのために本開示から省略する。
【0033】
電源ユニット312は、UAV302によって実行されるべき異なる動作と関連付けられるプログラム命令を実行するように構成できる好適なロジック、回路、及びインターフェイスを含むことができる。電源ユニット312は、UAV302に取り付けられる可燃性エネルギー源又はソーラーパネルを使用して、UAV302に電力を供給することができる。ある実施形態では、電源ユニット312は、燃料電池を使用することができ、燃料電池は、水素を使用して、推進システム314と関連付けられるモータに電力供給するために使用することができる電流を発生させることができる。可燃性エネルギー源及びソーラー電源は、当業者に周知であり、したがって、本開示の実施形態の説明からは省略する。電源ユニット312は、UAV302全体に電力供給して、UAV302の様々な構成要素の動作を可能にすることができる。ある実施形態では、異なるエネルギー源の組み合わせを使用して、UAV302に電力供給することができる。電力供給源の選択は、(例えば、UAV302の重量、ペイロード容量、寸法、及び翼型に基づいて)UAV302のタイプに依存することができる。ある実施形態では、電源ユニット312は、エネルギー源により発生するエネルギーを蓄積するためのバッテリを含むことができる。バッテリは、UAV302の1又は2以上の電気回路のための電力源とすることができる。例えば、バッテリは、回路304、メモリ306、画像取り込みデバイス308、ネットワークインターフェイス310、推進システム314、位置センサ316、及びIMU318への電力源とすることができる。バッテリは、充電式バッテリとすることができる。バッテリは、UAV302の移動を開始又は制御するための電力源とすることができる。いくつかの実施形態では、バッテリは、複数のバッテリ群を有することができるバッテリパックに相当することができる。バッテリの例としては、以下に限定されるわけではないが、鉛酸バッテリ、ニッケルカドミウムバッテリ、ニッケル-金属水素バッテリ、リチウムイオンバッテリ、及びその他の充電式バッテリを挙げることができる。
【0034】
推進システム314は、飛行中にUAV302を上方/下方に及び/又は前方/後方に押すための推力を発生させる機械的及び電気的構成要素のセットである。推進システム314は、回路304又はGCS202から受け取られる1又は2以上の制御命令に基づいて、UAV302の移動を制御することができる。推進システム314は、以下に限定されるわけではないが、モータ、プロペラ、及び電子スピードコントローラ(ESC)を更に含むことができる。
【0035】
モータは、コイルがモータのアウターケーシング又はインナーケーシングのいずれかに固定され、磁石が回転するように構成されるブラシレス直流(BLDC)モータとすることができる。ブラシレスDCモータは、所与の電圧に対する回転速度に基づいて、インランナー、アウトランナー、又はハイブリッドランナーモータのうちの1つとすることができる。プロペラは、予め指定された直径を有し、予め構成された速さで回転してUAV302のための最小推力を発生させるロータブレードを含むことができる。予め指定された直径に加えて、プロペラは、ロータブレードの形状、迎え角、ピッチ、及び表面積と更に関連付けられることができる。プロペラは、射出成形プラスチック、繊維強化ポリマー、又は天然材料(例えば木材)などの異なる材料を使用して製造することができる。ESCは、モータの速さ及び方向を制御し、それに応じて、UAV302の移動の速さ及び方向を制御するように構成できる好適なロジック、回路、インターフェイス、及び/又はコードを含むことができる。ESCは、GCS202又は回路304から1又は2以上の制御命令を受け取って、UAV302の速さ及び方向を制御するように構成することができる。
【0036】
位置センサ316は、UAV302の現在のジオロケーションを決定するように構成できる好適なロジック、回路、及び/又はインターフェイスを含むことができる。位置センサ316は、UAV302の回路304及びGCS202に、現在のジオロケーションを通信するように構成することができる。位置センサ316の例としては、以下に限定されるわけではないが、全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)ベースのセンサを挙げることができる。GNSSベースのセンサの例としては、以下に限定されるわけではないが、全地球測位センサ(GPS)、全地球ナビゲーション衛星システム(GLONASS)、又はその他の地域ナビゲーションシステム又はセンサを挙げることができる。別の実施形態では、位置センサ316は、リアルタイムキネマティクス(RTK)測位に基づいて、ジオロケーションについての情報を提供することができる。
【0037】
IMU318は、UAV302の現在の向きを検出し、回路304又はGCS202に、IMUデータとして、検出された現在の向きを提供するように構成できる好適なロジック、回路、及び/又はインターフェイスを含むことができる。IMUデータに基づいて、GCS202は、UAV302の現在の向きと関連付けられる編隊情報を決定し、回路304又は他のUAVに、決定された編隊情報を送信することができる。回路304は、UAV302の現在の向きに基づいてGCS202によって決定された、受け取った編隊情報に基づいて、UAV302の向きを更に制御することができる。IMU318の例としては、以下に限定されるわけではないが、モーションセンサ、チルトセンサ、加速度計、又はジャイロセンサを挙げることができる。
【0038】
図3のUAV302は、一例として示すものにすぎず、本開示を限定するものと解釈すべきではないことに留意されたい。本開示は、無人航空機システム(UAS)などの他のタイプの無人機にも適用可能とすることができる。当業者であれば、UAV302は、本開示の機能及び動作を説明するために本明細書に示した構成要素又はシステムに加えて、他の好適な構成要素又はシステムを含むこともできると理解するであろう。UAV302の他の構成要素又はシステムに関する詳細な説明については、簡潔さのために本開示からは省略する。
【0039】
図4は、本開示の実施形態による、無人航空機スウォーム制御のための例示的な処理パイプラインを示すブロック図である。
図4の説明は、
図1、
図2及び
図3の要素に関連して行う。
図4を参照すると、動作402~410の例示的な処理パイプライン400が示されている。処理パイプライン400の動作402~410は、任意のコンピュータシステム、装置又はデバイスによって、例えば
図1のシステム100又は
図2のGCS202によって実行することができる。
【0040】
402において、リーダーUAVのジオロケーションを決定することができる。ある実施形態では、GCS202の回路204は、複数のUAV(例えば、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106)からのリーダーUAV(例えば、リーダーUAV104)のジオロケーションを決定するように構成することができる。ジオロケーションの決定の前に、回路204は、GCS202と関連付けられるユーザ又は人間によるコントローラからユーザ要求を受け取ることができる。ユーザ要求は、複数のUAVのうちのUAVへの役割(例えば、リーダーUAVの役割又はフォロワUAVの役割)の割り当てを示すユーザ入力を含むことができる。ユーザ入力は、複数のUAVのうちのリーダーUAVに対する特定の編隊におけるフォロワUAVの所望の位置合わせ又は位置を更に示すことができる。位置は、XYZ平面内の異なる座標に対応することができ、位置合わせは、リーダーUAV又は取り込むべき目標に対するUAVの異なる角度又は向きに対応することができる。ある実施形態では、回路204は、ユーザ要求におけるユーザ入力に基づいて、特定のUAV(例えば、リーダーUAV104)にリーダーUAVの役割を割り当て、複数のUAVのうちの残りのUAV(例えば、複数のフォロワUAV106)にフォロワUAVの役割を割り当てることができる。代替の実施形態では、複数のUAVにおける様々なUAVへのリーダーUAV及びフォロワUAVの役割の割り当ては、予め定めることができる。ある実施形態では、回路204は、複数のUAVに、対応するUAVに割り当てられる役割と関連付けられる情報を送信することができる。UAVによって受け取られる役割と関連付けられる情報に基づいて、対応するUAVは、複数のUAVにおいて役割を割り当てることができる。例えば、役割と関連付けられる情報に基づいて、UAV(例えば、リーダーUAV104)は、複数のUAVにおいてリーダーの役割を割り当てることができる。同様に、UAV(例えば、複数のフォロワUAV106のうちのUAV)は、複数のUAVにおいてフォロワの役割を割り当てることができる。ある実施形態では、ユーザ入力は、以下に限定されるわけではないが、地理的始点、地理的終点、地理的始点と地理的終点との間で複数のUAVがとるべき特定の飛行経路、飛行経路に沿って複数のUAVがとるべき1又は2以上の高度位置、又は飛行経路内の一連の中間地理的位置又は中間地点についての情報を更に含むことができる。
【0041】
ある実施形態では、GCS202の回路204は、複数のUAVにおいてリーダーUAV(例えば、リーダーUAV104)の役割が割り当てられるUAVに、ジオロケーション要求を送信することができる。リーダーUAV(例えば、リーダーUAV104)によるジオロケーション要求の受け取りに基づいて、リーダーUAVは、リーダーUAVのジオロケーションを更に決定し、GCS202の回路204に、リーダーUAVの決定されたジオロケーションを更に送信することができる。例えば、リーダーUAV104は、オンボード位置センサ(例えば、位置センサ316)を使用して、リーダーUAV104のジオロケーションを決定し、GCS202の回路204に、決定されたジオロケーションと関連付けられる情報を送信することができる。リーダーUAV104のジオロケーションと関連付けられる情報の受け取りに基づいて、回路204は、リーダーUAV104のジオロケーションを決定することができる。ある実施形態では、GCS202の回路204は、リーダーUAV104のジオロケーションを周期的に受け取って、GCS202が、リーダーUAV104の現在位置についてリアルタイムベースで認識できるようにすることができる。
【0042】
404において、リーダーUAV(例えば、リーダーUAV104)と関連付けられるIMUデータを決定することができる。ある実施形態では、回路204は、リーダーUAV104と関連付けられるIMUデータを決定することができる。回路204は、リーダーUAV104に、IMUデータ要求を送信することができる。IMUデータ要求の受け取りに基づいて、リーダーUAV104は、オンボード向きセンサ(例えば、IMU318)を使用して、IMUデータを決定することができる。リーダーUAV104は、GCS202の回路204に、決定されたIMUデータを更に送信することができる。ある実施形態では、リーダーUAV104は、GCS202へのIMUデータの送信の前に、IMUデータに含まれるセンサの読み取り値を平滑化するように構成することができる。例えば、カルマンフィルタを使用して、センサの読み取り値を平滑化することができる。IMUデータにおける平滑化されたセンサの読み取り値は、IMUデータに基づくリーダーUAV104の方向の変化の予測を向上させることができる。GCS202の回路204は、リーダーUAV104から、決定されたIMUデータを受け取るように構成することができる。ある実施形態では、IMUデータは、以下に限定されるわけではないが、リーダーUAV104と関連付けられる動き情報、チルト情報、ヨー回転情報、ピッチ回転情報、ロール回転情報、速さ情報、加速度情報、又はジャイロスコープ測定などの情報を含むことができる。ジオロケーションの送信に加えて、リーダーUAV104に関連するIMUデータは、GCS202に、リーダーUAV104の正確な位置及び/又は向きに関連する正確な詳細を提供することができる。ある実施形態では、GCS202の回路204は、リーダーUAV104のIMUデータを周期的に受け取って、GCS202が、リーダーUAV104の現在の向き(又は加速度又は方向の変化)についてリアルタイムベースで認識できるようにすることができる。いくつかの実施形態では、IMU318は、電子デバイス及び/又は目標(すなわち、
図6A~
図6Cで説明するもの)に組み込まれて、方向、チルト、向き又は加速度の変化を検出することができる。
【0043】
406において、目標情報を決定することができる。ある実施形態では、GCS202の回路204は、目標情報を決定するように構成することができる。目標情報は、以下に限定されるわけではないが、目標の識別、又は取り込むべき目標の位置、のうちの少なくとも1つを示すことができる。ある実施形態では、目標の位置は、GCS202(例えば、
図6A~
図6Cで説明するような電子デバイス)からオフセット距離のところにあることができる。別の実施形態では、GCS202の回路204は、リーダーUAV104に、目標情報に対する要求を送信することができる。GCS202から受け取られる目標情報に対する要求に基づいて、リーダーUAV104は、取り込むべき目標の位置を示すことができる目標情報を決定することができる。GCS202の回路204は、リーダーUAV104から、決定された目標情報を更に受け取ることができる。別の実施形態では、目標情報(例えば、目標の識別及び/又は位置)は、GCS202と関連付けられるユーザ又は人間によるコントローラから受け取られるユーザ入力に基づいて、回路204によって決定することができる。目標情報に基づいて、(リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106を含む)複数のUAVにおけるUAVは、目標を追って、目標の画像及び/又はビデオを取り込むように構成することができる。一例では、目標は、特定の編隊における複数のUAVによって追うことができる、動いている目標とすることができる。編隊は、編隊情報に基づいて決定することができる。目標情報の詳細については、例えば
図6A、
図6B及び
図6Cに更に示す。
【0044】
408において、編隊情報を決定することができる。ある実施形態では、GCS202の回路204は、複数のUAVの編隊情報を決定するように構成することができる。ある実施形態では、リーダーUAV104の決定されたジオロケーションに基づいて、編隊情報を決定することができる。ある実施形態では、編隊情報の決定は、(複数のUAVの編隊についてのユーザ入力を含む)受け取られたユーザ要求に更に基づくことができる。換言すれば、GCS202のユーザ又は人間によるコントローラによって提供されるユーザ入力の受け取りに基づいて、編隊情報を決定することができる。編隊情報は、リーダーUAV104の位置と、リーダーUAV104又は目標(
図6A~
図6Cに示す)に対するフォロワUAV106A~106Nの各々の相対位置との詳細を含むことができる。例えば、編隊情報は、複数のフォロワUAV106の各々の位置を示して、特定のスウォーム配置を形成することができる。複数のUAVの各々の位置は、明示的なXYZ位置、又はリーダーUAV104に関連する現在位置に対する相対位置、ジオロケーション、及び/又はIMUデータとすることができる。例えば、複数のフォロワUAV106の編隊情報は、以下に限定されるわけではないが、リーダーUAV104又は目標の位置及び/又は向きに対する距離、角度、又は向きを示すことができる。例えば、複数のフォロワUAV106の各々の距離は、リーダーUAV104から同じとすることができて、複数のフォロワUAV106の各々が、リーダーUAV104の位置から等距離とすることができるようにする。編隊情報によって示される角度は、複数のフォロワUAV106の各々とリーダーUAV104との間の角度に相当することができる。したがって、リーダーUAV104又は目標の位置/IMUデータのリアルタイムの変化に基づいて、GCS202の回路204は、編隊情報において、複数のフォロワUAV106の各々のXYZ位置、角度及び/又は向きを自動的に決定又は更新することができて、複数のUAVの形成されたスウォーム配置が同じままであることができるか、又は複数のフォロワUAV106の各々とリーダーUAV104との間の距離(又は各フォロワUAVとリーダーUAVとの間の角度)が固定されたままであることができるようにする。これにより、リーダーUAV104又は複数のUAVによって取り込まれる目標のいかなる動き(又は角度又は向きの変化)にもかかわらず、又はいかなる人間の介入もなしに、定められた飛行経路中に複数のUAVによる一貫したスウォーム配置を更に達成することができる。編隊情報の決定及び特定のスウォーム配置の更なる詳細については、例えば
図5A、
図5B及び
図5Cに示す。
【0045】
410において、決定された編隊情報を送信することができる。ある実施形態では、GCS202の回路204は、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106の各々に、決定された編隊情報を直接送信するように構成することができる。送信された編隊情報は、相対位置、例えば、複数のフォロワUAV106の各々とリーダーUAV104(又は目標)との間の距離、リーダーUAV104(又は目標)に対する複数のフォロワUAV106の各々の高度、リーダーUAV104(又は目標)に対する複数のフォロワUAV106の各々の向きを含むことができる。複数のUAVにおける各UAVによって受け取られる編隊情報に基づいて、ユーザによって又は任意の異なる目的(例えば、以下に限定されるわけではないが、娯楽関連、監視関連、スポーツ関連、教育関連、又は健康関連)のために必要とされるように、目標の画像/ビデオの取り込みのために、目標の周りに、複数のUAVの必要な編隊(又はスウォーム配置)を作成することができる。(内蔵画像取り込みデバイスを使用する)複数のUAVの各々は、予め定められた目標の画像又はビデオストリームを取り込み、取り込んだ画像又はビデオストリームをGCS102に送信するように構成することができる。
【0046】
ある実施形態では、複数のフォロワUAV106の各々は、GCS102から(すなわち、リーダーUAV104を介さずに)送信された編隊情報を直接受け取るように構成することができる。特定の従来の解決策では、フォロワUAVは、リーダーUAV又は関連するデバイスを介して、地上制御局(GCS)から編隊情報を受け取ることができ、これは、GCSとフォロワUAVとの間の編隊情報又は他の命令の送信の時間遅延を招く場合がある。これに対して、開示されるGCS202は、通信ネットワーク108(すなわち、
図1に示す)を介して、複数のフォロワUAV106の各々に、決定された編隊情報を直接送信して、GCS202と複数のフォロワUAV106との間のいかなる送信遅延を最小にすることができる。このような送信遅延の最小化は、リーダーUAV104(又は目標)のいかなる変化にも基づいて、又は複数のUAVの特定のスウォーム又はパターンを形成する予め定められたいかなる要件にも基づいて、複数のフォロワUAV106のより低いレイテンシ及びより良好な及び/又はリアルタイムの制御を更に提供することができる。
【0047】
ある実施形態では、編隊情報の受け取りに基づいて、複数のフォロワUAV106の各々は、受け取った編隊情報に基づいて、複数のフォロワUAV106のうちの対応するフォロワUAVの位置を更に調整することができる。複数のフォロワUAV106の位置(すなわち、XYZ位置)の調整を実行して、リーダーUAV104の位置(又はジオロケーション)又は角度/向きのいかなる変化にも照らして、スウォーム配置を動的に形成又は調整することができる。編隊情報に基づくUAV(例えば、フォロワUAV)の位置(又は角度又は向き)の調整については、例えば
図5A、
図5B及び
図5Cにおいて更に説明する。ある実施形態では、決定された編隊情報は、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106の各々の方向の変化を更に示すことができる。リーダーUAV104の方向又は向きの正確な変化は、リーダーUAV104において、IMUデータによって(すなわち、IMU318を使用して)決定することができる。リーダーUAV104から受け取られるIMUデータに基づいて、編隊情報は、予め定められたスウォーム配置、飛行経路、又は取り込むべき目標に従って、複数のフォロワUAV106の各々の方向又は向きの変化に関連する情報を含むことができる。例えば、編隊情報は、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106が、例えば
図5Aに示すように直線状になるべきであることを示すことができる。動作402~410のうちのいくつかを自動的に繰り返して、複数のUAV(すなわち、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106)によって形成されるべきスウォーム(又はパターン)に関するユーザ入力の変化に基づいて、又はリーダーUAV104又は目標の移動に基づいて、選択された目標の周りの複数のUAVの編隊を変更することができることに留意されたい。ユーザ入力は、GCS202のユーザ又は人間によるコントローラ又は複数のUAVによって提供される編隊要求(又はユーザ要求)に含まれることができる。
【0048】
【0049】
図5Aを参照すると、例示的な第1のシナリオ500Aが示されている。第1のシナリオ500Aは、リーダーUAV502と、特定の編隊における複数のフォロワUAV504A~504Dとを含むことができる複数のUAVを含む。GCS(例えば、
図2に示すGCS202)は、リーダーUAV502のジオロケーション(又は現在位置)を決定するように構成することができ、リーダーUAV502の決定されたジオロケーションに基づいて編隊情報を決定するように更に構成することができる。編隊情報は、リーダーUAV502に対する複数のフォロワUAV504A~504Dの各々の相対位置を少なくとも示すことができる。GCS202は、リーダーUAV502及び複数のフォロワUAV504A~504Dの各々に、決定された編隊情報を直接送信するように更に構成することができる。複数のフォロワUAV504A~504Dの各々は、送信された編隊情報を受け取り、受け取った編隊情報に基づいて、対応するUAVの位置を調整するように更に構成することができる。例えば、
図5Aに示すように、最初は、複数のフォロワUAV504A~504Dの各々は、リーダーUAV502から同じ距離のところに存在して(例えば、リーダーUAV502の周りに円弧状の編隊を形成する)ことができる。リーダーUAV502のジオロケーションに基づいて、及び/又はユーザ要求に基づいて、編隊情報を更新して、リーダーUAV502及びフォロワUAV504A~504Dを含む複数のUAVが、例えば
図5Aに示すように直線状の編隊を形成するようにすることができる。リーダーUAV502及び複数のフォロワUAV504A~504Dの各々によるこのような編隊情報の受け取りに基づいて、リーダーUAV502及び複数のフォロワUAV504A~504Dのうちの1又は2以上は、それらの位置を調整することができる。複数のUAVのうちの1又は2以上のUAVの位置の調整を実行して、複数のUAVが所望の編隊を達成できるようにすることができる。例えば、複数のUAVは、GCS202のユーザから受け取られるユーザ入力によって予め定めるか又は示すことができる所望の編隊として、直線状の編隊を達成することができる。換言すれば、フォロワUAV504A~504Dの各々のXYZ位置及びリーダーUAV502の位置は、例えば
図5Aに示すようなリーダーUAV502に対するフォロワUAV504A~504Dの位置の調整の後に、直線上にあることができる。このような直線状の編隊では、複数のUAVのうちの隣接するUAV間の距離は、所望の編隊に従って同じとすることができる。更に、リーダーUAV502の位置(ジオロケーション)のいかなる変化にも基づいて、GCS202の回路204は、複数のフォロワUAV504A~504Dの編隊情報を動的に変更して、複数のフォロワUAV504A~504Dの各々の位置を調整して、(リーダーUAV502及び複数のフォロワUAV504A~504Dを含む)複数のUAVの直線状の編隊又はスウォーム配置を維持することができる。なお、
図5Aに示す4つのフォロワUAV及び直線状の編隊は一例として示すものにすぎない。編隊は、本開示の範囲から逸脱することなく、要件に従ってリーダーUAVに照らして、異なる編隊パターンを形成するために、N個のフォロワUAVを含むことができる。
【0050】
図5Bを参照すると、例示的な第2のシナリオ500Bが示されている。第2のシナリオ500Bは、リーダーUAV506と、特定の編隊(例えば、初期の又は現在の編隊として円弧状の編隊)における複数のフォロワUAV508A~508Eとを含む複数のUAVを含む。例えば
図4及び
図5Aで説明したように、GCS202は、リーダーUAV506のジオロケーションを決定し、決定されたジオロケーションに基づいて編隊情報を決定するように構成することができる。GCS202は、編隊の変化を示すことができるユーザ入力に基づいて、複数のフォロワUAV508A~508Eの編隊情報を決定することもできる。例えば、編隊情報は、リーダーUAV506及び複数のフォロワUAV508A~508Eが、円形の編隊の中心にリーダーUAV506を含む円形の編隊(すなわち、ユーザ入力で示されるか、又はリーダーUAV506の現在位置に基づいて形成されるか、又は複数のフォロワUAV508A~508E及びリーダーUAV506によって取り込むべき目標の特定の位置に基づいて形成される編隊)を形成すべきであることを示すことができる。GCS202は、更に、リーダーUAV506及び複数のフォロワUAV508A~508Eを含む複数のUAVにおける各UAVに、編隊情報を直接送信することができる。編隊情報の受け取りに基づいて、複数のフォロワUAV508A~508Eの各々は、リーダーUAV506に対する対応するUAVの位置(又は角度又は向き)を調整するように構成することができる。位置の調整に基づいて、複数のUAVは、例えば、円形の編隊を達成することができる。例えば、
図5Bに示すように、円形の編隊における複数のUAVは、円形の編隊の中心にリーダーUAV506を含み、中心の周りに存在することができる複数のフォロワUAV508A~508Eを含むことができる。すなわち、複数のフォロワUAV508A~508Eの各々は、リーダーUAV506に対する複数のフォロワUAV508A~508Eの位置の調整に基づいて、円形の編隊の中心に配置されるリーダーUAV506を含む円形の編隊の円周上に存在することができる。
【0051】
図5Cを参照すると、例示的な第3のシナリオ500Cが示されている。第3のシナリオ500Cは、リーダーUAV510と、特定の編隊(例えば、初期の又は現在の編隊として円弧状の編隊)における複数のフォロワUAV512A~512Dとを含むことができる複数のUAVを含む。例えば
図4及び
図5Aで説明したように、GCS202は、リーダーUAV510のジオロケーションを決定し、決定されたジオロケーション及び/又は(編隊要求に含まれる)ユーザ入力に基づいて編隊情報を決定するように構成することができる。例えば、ユーザ入力に基づいて(すなわち、特定の編隊に特有のユーザ入力に基づいて、又は目標の位置に基づいて、又はリーダーUAV510の現在位置に基づいて)、GCS202は、編隊情報を更新して、リーダーUAV510及び複数のフォロワUAV512A~512Dが、例えば
図5Cに示すように、三角形の編隊を形成すべきであることを示すことができる。GCS202は、更に、リーダーUAV510及び複数のフォロワUAV512A~512Dに、更新された編隊情報を直接送信することができる。編隊情報の受け取りに基づいて、複数のフォロワUAV512A~512Dの各々は、リーダーUAV510に対する対応するUAVの位置を調整するように構成することができる。位置の調整に基づいて、複数のUAVは、例えば、三角形の又は矢じり形の編隊を達成することができる。例えば、
図5Cに示すように、三角形の又は矢じり形の編隊における複数のUAVは、リーダーUAV510に対する複数のフォロワUAV512A~512Dの位置の調整に基づいて、矢じり形の編隊の頭の位置にリーダーUAV510と、矢じり形の編隊の両側の尾の位置に複数のフォロワUAV512A~512Dとを含むことができる。
【0052】
ある実施形態では、GCS202の回路204は、編隊要求(すなわち、ユーザ入力)及び/又はリーダーUAV(例えば、リーダーUAV502、又はリーダーUAV506、又はリーダーUAV510、それぞれ)の決定されたジオロケーション又はIMUデータに基づいて、複数のフォロワUAV(例えば、フォロワUAV504A~504D、又はフォロワUAV508A~508E、又はフォロワUAV512A~512D)の各々の編隊情報を動的に決定するように構成することができる。回路204は、リーダーUAV(例えば、リーダーUAV502、又はリーダーUAV506、又はリーダーUAV510)及び複数のフォロワUAV(例えば、フォロワUAV504A~504D、又はフォロワUAV508A~508E、又はフォロワUAV512A~512D、それぞれ)の各々に、決定された編隊情報を直接送信するように更に構成することができる。
【0053】
ある実施形態では、複数のUAVは、ユーザ入力に基づいて予め定めるか又は形成することができる特定の編隊を維持しながら、予め定められた経路を移動する必要がある場合がある。このような場合、編隊情報は、複数のUAVの各々の地理的始点、複数のUAVの各々の地理的終点、飛行経路に沿った複数のUAVの各々の1又は2以上の高度位置、飛行経路内の一連の中間地理的位置又は中間地点、複数のUAVのうちの隣接するUAV間の離間距離、又は対応する中間地点における複数のUAVの1又は2以上の速さ又は速度についての情報、のうちの少なくとも1つを示すことができる。例えば、UAVの地理的始点は、UAVが飛行又は離陸を開始することができる位置又はジオロケーション(例えば、GPS座標)を示すことができ、一方、地理的終点は、UAVが飛行を終了する(又は着陸する)か、又は特定の継続時間にわたって目標を取り込むために最終的に位置決めされる必要があり得る位置又はジオロケーションを示すことができる。UAVの1又は2以上の高度位置は、UAVが特定の飛行経路(又は飛行軌道)に沿って飛行する必要があり得る地上からの高さのセットを示すことができる。UAVの一連の中間地理的位置又は中間地点は、UAVの飛行経路において、UAVが到達する必要があり得るジオロケーション(例えば、GPS座標)のセットを示すことができる。隣接するUAV間の離間距離は、飛行経路において、各UAVが他のUAV(例えば、近隣のUAV)から維持する必要があり得る最小距離とすることができる。これは、飛行経路中にUAV間の衝突を回避する必要があり得る。対応する中間地点における複数のUAVの1又は2以上の速さ及び速度についての情報は、飛行経路内の異なるジオロケーション(又は中間地点)において各UAVによって維持すべき必要な速さ及び速度ベクトルの範囲を示すことができる。編隊情報における開始/終了位置、高度、中間地理的位置、及び速さ/速度についての異なる情報は、(すなわち、複雑なコンピュータビジョン技術を必要とせずに)飛行経路中に複数のUAVによる一貫した編隊を維持することを確実にすることができる。ある実施形態では、GCS202の回路204は、所定の周波数において、複数のフォロワUAV(すなわち、フォロワUAV504A~504D、又はフォロワUAV508A~508E、又はフォロワUAV512A~512D)の各々及びリーダーUAV(すなわち、リーダーUAV502、又はリーダーUAV506、又はリーダーUAV510、それぞれ)に、編隊情報を直接送信するように更に構成される。例えば、所定の周波数は、以下に限定されるわけではないが、ミリ秒、秒、又は分単位とすることができる。所定の周波数に基づいて、GCS202の回路204は、リーダーUAV104(又は目標)の位置又はIMUデータの変化を決定し、それに応じて、複数のフォロワUAV106の編隊情報を決定又は更新することができる。ある実施形態では、所定の周波数は、以下に限定されるわけではないが、10Hz又は20Hzとすることができる。
【0054】
ある実施形態では、GCS202は、リーダーUAV(例えば、リーダーUAV502)から目標情報を受け取るように構成することができる。目標情報は、複数のUAVによって取り込むべき目標の位置(location or position)を示すことができる。一例では、リーダーUAVは、ユーザ入力に基づいて、又はリーダーUAVによって取り込まれる目標の画像のセットに適用される1又は2以上の機械学習及び画像処理技術のアプリケーションによって、目標情報を決定することができる。このような場合、目標は、目標の画像のセットに対する1又は2以上の機械学習及び画像処理技術のアプリケーションを使用してリーダーUAVによって認識することができる対象物(例えば、以下に限定されるわけではないが、特定の人物、動物、イベント、車両、建物など)とすることができる。リーダーUAV104は、3次元現実空間において、認識された目標の現在位置(current location or position)を更に決定し、目標情報に、目標の決定された位置(location or position)を含ませて、GCS202に目標情報を更に送信することができる。いくつかの実施形態では、GCS202は、特定の目標を直接認識し、認識された目標の関連する位置を決定し、目標情報を生成するように構成することができる。GCS202は、受け取られた又は決定された目標情報に基づいて、複数のUAVの編隊情報を決定するように更に構成することができる。目標情報に基づいて決定される編隊情報は、取り込むべき目標の現在位置(又は姿勢)に基づいて、複数のUAVの各々のXYZ位置、角度、又は向きを示すことができる。複数のUAVの編隊によって目標の適切な高品質の2D又は3D画像を取り込むことができるように、複数のUAVの各々の編隊情報を決定することができる。GCS202は、複数のフォロワUAV(例えば、フォロワUAV504A~504N)の各々に、決定された編隊情報を送信するように更に構成することができる。複数のフォロワUAVの各々は、受け取られた編隊情報における目標情報に基づいて、内蔵画像取り込みデバイス(例えば、画像取り込みデバイス308)を制御するように構成することができる。例えば、複数のUAVのうちのフォロワUAVは、画像取り込みデバイスと関連付けられる1又は2以上のカメラパラメータ(例えば、以下に限定されるわけではないが、焦点距離、アパーチャ、ズーム、チルト、又は視野)を調整して、目標の画像又はビデオを更に取り込むことができる。このような1又は2以上のカメラパラメータは、複数のフォロワUAV106の各々及び/又はリーダーUAV104に対して決定される編隊情報に含めることができる。このようなカメラパラメータは、目標の位置と、リーダーUAV及び複数のフォロワUAVに関連する現在位置又はIMUデータとに基づいて決定することができる。
【0055】
ある実施形態では、リーダーUAV(例えば、
図5Aに示すリーダーUAV502)及び複数のフォロワUAV(例えば、
図5Aに示すフォロワUAV504A~504N)は、対応するUAVに割り当てられる特定のタスク(例えば、画像/ビデオ取り込みタスク)が完了するまで、又は代替的に新たなコマンド(例えば、更新された編隊情報)が、GCS202からリーダーUAV及び/又は複数のフォロワUAVによって受け取ることができるまで、それらの相対位置及び作成された編隊を維持するように構成することができる。別の実施形態では、リーダーUAV及び複数のフォロワUAVは、目標又はリーダーUAVに関連する位置(又はIMUデータ)のいかなる変化からも独立して(すなわち、複雑なコンピュータビジョン技術を必要とせずに)、それらの相対位置及び作成された編隊を維持するように構成することができる。更に、新たなコマンドの受け取りに基づいて、リーダーUAV及び複数のフォロワUAVは、更新された編隊情報に基づいて、編隊(すなわち、位置、角度、向き、又はカメラパラメータ)を動的に変更するように構成することができる。例えば、更新された編隊情報は、所定の周波数において、GCS202によって、リーダーUAV及び複数のフォロワUAVに送信することができる。したがって、複数のUAVにおけるUAVは、所定の周波数において受け取られる更新された編隊情報に基づいて、それらの位置(又は角度、又は向き、又は撮像パラメータ)を調整することができる。
【0056】
図5A、
図5B及び
図5Cの第1のシナリオ500A、第2のシナリオ500B及び第3のシナリオ500Cは、一例として示すものにすぎず、本開示を限定するものと解釈すべきではないことに留意されたい。様々な他の編隊が可能であり、全てのこのような編隊は本開示の範囲に属する。簡潔さのために、
図5A、
図5B及び
図5Cには、5つのUAV又は6つのUAVのみを示しており、当業者には、UAVの数は複数のUAVによって実行することができるタスクのタイプに基づくことができることは明らかであるべきである。
【0057】
【0058】
図6Aを参照すると、例示的な第1のシナリオ600Aが示されている。第1のシナリオ600Aは、目標対象物602(すなわち、目標)と、自動車604と、複数のフォロワUAV606A~606Nと、自動車604と関連付けられるか、その内部で使用されるか、又は自動車604に組み込まれる電子デバイス608とを含むことができる。例えば、
図6Aに示すように、目標対象物602は、人が乗っている自転車とすることができる。自動車604は、(例えば、自転車レースイベント中に)目標対象物602を追うか又はそれに近接することができ、電子デバイス608は、リーダーUAV(例えば、リーダーUAV104)として機能することができる。いくつかの実施形態では、自動車604は、リーダーUAV104の1又は2以上の機能を有することができる。このような場合、電子デバイス608は、自動車604の(電子制御デバイス(ECU)のような)処理システムに組み込まれることができる。複数のフォロワUAV606A~606Nは、電子デバイス608(及び/又は自動車604)に対して特定の編隊で電子デバイス608(及び/又は自動車604)を追って、目標対象物602の画像/ビデオを取り込むように構成することができる。目標対象物602の位置は、自動車604の位置から(又は電子デバイス608の位置から)オフセット距離(すなわち、
図6A~
図6Cに示すような「D」)のところにあるとすることができる。ある実施形態では、オフセット距離は、以下に限定されるわけではないが、センチメートル、メートル、フィート、又はヤード単位とすることができる。
【0059】
ある実施形態では、電子デバイス608は、複数のフォロワUAV606A~606Nの各々に通信可能に結合されることができる。電子デバイス608は、GCS(例えば、GCS102)及び/又はリーダーUAV(例えば、リーダーUAV104)として動作することもできる。このような場合、電子デバイス608は、GCS202及び/又はリーダーUAV104の1又は2以上の処理機能を含むことができる。電子デバイス608の例としては、以下に限定されるわけではないが、コンピュータデバイス、移動電話、オンボード処理集積回路(IC)、コンピュータワークステーション、コントローラシステム、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、セルラー電話、カメラデバイス、ゲームデバイス、サーバ、分散コンピューティングシステム、又は撮像、計算及び通信能力を有する任意の電気/電子デバイスを挙げることができる。ある実施形態では、電子デバイス608は、例えば
図6Cで説明するようなウェアラブルデバイスとすることができる。
【0060】
電子デバイス608は、取り込むべき目標(例えば、目標対象物602)の位置を示すことができる目標情報を決定するように構成できる回路(図示せず)を含むことができる。目標対象物602の位置は、電子デバイス608の位置からオフセット距離のところにあることができる。ある実施形態では、目標情報を予め定めることができる。例えば、目標対象物602は、電子デバイス608から、又は電子デバイス608が配置されることができる自動車604から所定の距離(すなわち、特定のフィート、メートル、又はヤード単位)のところに存在することができる。別の実施形態では、電子デバイス608の回路は、目標対象物602の1又は2以上の画像を周期的に取り込んで、異なる画像処理技術に基づいて目標対象物602の位置(又は電子デバイス608からの距離)を決定して、リアルタイムベースで目標情報を更に決定することができる。したがって、目標情報において、目標対象物602の位置(又は目標対象物602と電子デバイス608との間の距離)のいかなるリアルタイムの変化も更新することができる。いくつかの実施形態では、電子デバイス608は、異なるイメージングデバイス(図示せず)から目標対象物602の取り込まれた画像を受け取ることができ、目標対象物602は、イメージングデバイスの視野(FOV)に含まれることができる。
【0061】
電子デバイス608の回路は、複数のフォロワUAV606A~606Nの編隊情報を決定するように更に構成することができる。編隊情報は、電子デバイス608の位置に対する又は目標対象物602の位置に対する複数のフォロワUAV606A~606Nの各々の相対位置を少なくとも示すことができる。電子デバイス608の回路は、複数のフォロワUAV606A~606Nの各々に、決定された編隊情報及び目標情報を直接送信するように更に構成することができる。複数のフォロワUAV606A~606Nの各々は、送信された編隊情報及び目標情報を受け取るように更に構成することができる。受け取った編隊情報及び目標情報に基づいて、複数のフォロワUAV606A~606Nの各々は、電子デバイス608又は目標対象物602に対する対応するUAVの位置(又は角度又は向き又は内蔵イメージングデバイスの撮像パラメータ)を調整するように構成することができる。複数のフォロワUAV606A~606Nの各々に送信される編隊情報は、以下に限定されるわけではないが、例えば
図4及び
図5A~
図5Cで説明したように、目標対象物602(又は電子デバイス608)に対する各UAVの相対XYZ位置、目標対象物602(又は電子デバイス608)に対する各UAVの角度又は向きについての情報、撮像パラメータ、飛行経路についての情報、開始/終了地理座標(geo-coordinates)を含むことができる。ある実施形態では、電子デバイス608は、目標対象物602に組み込まれて(又は配置されて)、目標対象物602及び電子デバイス608の位置が同じであるようにすることができる。
【0062】
ある実施形態では、複数のフォロワUAV606A~606Nの各々は、画像取り込みデバイス(例えば、画像取り込みデバイス308)を含むことができる。画像取り込みデバイスの視野(FOV)は、受け取られた目標情報に基づいて制御することができる。例えば、目標情報は、目標対象物602の位置及び/又は目標対象物602と電子デバイス608との間のオフセット距離と関連付けられる情報を含むことができる。位置及びオフセット距離と関連付けられる情報に基づいて、複数のフォロワUAV606A~606Nからの各フォロワUAVは、対応するフォロワUAVと関連付けられる画像取り込みデバイス(例えば、画像取り込みデバイス308)のFOVを調整して、目標対象物602の画像/ビデオを取り込むことができる。FOVについての情報は、各フォロワUAVに関連する撮像パラメータのうちの1つとして、編隊情報又は目標情報に含まれることができる。ある実施形態では、電子デバイス(例えば、電子デバイス608)は、(例えば、
図6Aに示すように)自動車と関連付けられるか、(例えば、
図6B及び
図6Cに示すように)ポータブル電子デバイスとするか、又は(例えば、
図6Cに示すように)ウェアラブルデバイスとすることができ、ウェアラブルデバイスは、衣類を含むこともできる。
【0063】
図6Bを参照すると、例示的な第2のシナリオ600Bが示されている。第2のシナリオ600Bは、1又は2以上の目標対象物612と、人614と、複数のフォロワUAV616A~616Nと、人614と関連付けられる又は人614によって操作されるモバイルデバイス610とを含むことができる。例えば、
図6Bに示すように、1又は2以上の目標対象物612は、レース(又はマラソン)の競技者とすることができるか、又は映画スタジオにいる特定の俳優とすることができる個人のグループとすることができる。人614は、1又は2以上の目標対象物612を追うことができ、モバイルデバイス610は、(
図6Aの)電子デバイス608として機能するか、又はリーダーUAV(例えば、リーダーUAV104)又はGCS202の特定の機能と共に機能することができる。例えば、人614は、(1又は2以上の目標対象物612を含むことができる)映画のシーンの監督又はカメラマンとすることができ、人614は、1又は2以上の目標対象物612の移動の位置に基づいて、又は1又は2以上の目標対象物612に対する人614(又はモバイルデバイス610)の移動に基づいて、複数のフォロワUAV616A~616Nによって、異なる角度又は視点から1又は2以上の目標対象物612の画像を取り込みたいと望むことができる。例えば、モバイルデバイス610を手に持っていることができる映画のシーンの監督又はカメラマンは、1又は2以上の目標対象物612の周りを移動して、それに応じて、複数のフォロワUAV616A~616Nが移動(又はそれらの対応する角度又は向きを調整)して、異なる角度及び位置から画像/ビデオを取り込むことができるようにしたいと望むことができる。したがって、複数のフォロワUAV616A~616Nは、モバイルデバイス610及び/又は人614に対して特定の編隊でモバイルデバイス610及び/又は人614を追って、1又は2以上の目標対象物612の画像/ビデオを取り込むように構成することができる。複数のフォロワUAV616A~616N(及び内蔵イメージングデバイス)を制御して、モバイルデバイス610及び/又は人614に対して特定の編隊を形成し、例えば
図6Aで説明したのと同様の方法で、1又は2以上の目標対象物612の適切な画像/ビデオを取り込むことができる。人614(又はモバイルデバイス610)の位置、角度、又は向きのいかなる変化の場合でも、モバイルデバイス610は、人614(又はモバイルデバイス610)のリアルタイムの位置又はIMUデータを(すなわち、内蔵GPS又はIMUセンサを使用して)測定し、更に、複数のフォロワUAV616A~616Nの編隊情報及び/又は目標情報を更新し、複数のフォロワUAV616A~616Nの各々に、更新された編隊情報を直接送信して、1又は2以上の目標対象物612の画像/ビデオを適切に取り込むことができる。したがって、モバイルデバイス610及び複数のフォロワUAV616A~616Nを使用して、人614は、人614及び/又はモバイルデバイス610(すなわち、電子デバイス)に関連する位置及び/又はIMUデータの変化に基づいて、リアルタイムベースで異なる角度又は位置からの1又は2以上の目標対象物612の取り込みを動的に制御することができる。したがって、人614は、1又は2以上の目標対象物612及び/又は人614の位置/角度/向きのいかなる変化の場合でも、複数のフォロワUAV616A~616Nの位置及び/又は角度/向きを手動で制御する必要がない。
【0064】
図6Cを参照すると、例示的な第3のシナリオ600Cが示されている。第3のシナリオ600Cは、1又は2以上の目標対象物618と、人620と、複数のフォロワUAV622A~622Nと、人620と関連付けられるか、人620によって装着されるか、又は人620によって操作されるウェアラブルデバイス624とを含むことができる。例えば、
図6Cに示すように、人620は、(例えば
図6Bで説明したような)1又は2以上の目標対象物618を追うことができ、ウェアラブルデバイス624(例えば、スマートウォッチ、携帯情報端末、電子ヘッドセット、ヘッドマウントデバイス、又はスマート衣類)は、電子デバイス608又はリーダーUAV(例えば、リーダーUAV104)として機能することができる。複数のフォロワUAV622A~622Nは、ウェアラブルデバイス624及び/又は人620に対して特定の編隊でウェアラブルデバイス624及び/又は人620を追って、1又は2以上の目標対象物618の画像/ビデオを取り込むように構成することができる。複数のフォロワUAV622A~622Nを制御して、ウェアラブルデバイス624及び/又は人620に対して特定の編隊(又はスウォームパターン)を形成し、例えば
図6A及び
図6Bで説明したのと同様の方法で、1又は2以上の目標対象物618の適切な画像/ビデオを取り込むことができる。
【0065】
なお、
図6A、
図6B及び
図6Cの第1のシナリオ600A、第2のシナリオ600B及び第3のシナリオ600Cは、一例として示すものにすぎず、本開示を限定するものと解釈すべきではない。様々な他の編隊が可能であり、全てのこのような編隊は本開示の範囲に属する。本開示の実施形態によれば、リーダーUAV(又は開示される電子デバイス)及び複数のフォロワUAVを含む複数のUAVは、編隊情報に基づいて、目標対象物(すなわち、目標)を追うことができ、いかなる人間の介入もなしに、(リーダーUAV、電子デバイス、又は目標対象物に関連する位置、IMU、又はユーザ入力の)リアルタイムの変化に基づいて、編隊を動的に変更するように構成することができる。
【0066】
図7は、本開示の実施形態による、無人航空機スウォーム制御のための例示的な方法を示すフローチャートである。
図7を参照すると、フローチャート700が示されている。
図7のフローチャート700の説明は、
図1、
図2、
図3、
図4、
図5A、
図5B、
図5C、
図6A、
図6B及び
図6Cの要素に関連して行う。フローチャート700の動作は、システム100、GCS202、又は回路204などのコンピュータシステムによって実行することができる。動作は、702から開始して、704に進むことができる。
【0067】
704において、GCS202において、ユーザ要求を受け取ることができる。ある実施形態では、回路204は、GCS202においてユーザ要求を受け取るように構成することができる。ユーザ要求は、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106を含む複数のUAVに対するものとすることができる。ユーザ要求は、以下に限定されるわけではないが、複数のUAVが特定の編隊を形成するための1又は2以上の命令、複数のUAVが特定の編隊で特定の目標を追って目標の画像/ビデオを取り込むための1又は2以上の命令、又は複数のUAVの予め定められた役割を含むことができる。入力がユーザ要求の形態で提供されるか又は自動的に形成されることができる異なる例示的な編隊については、例えば
図4、
図5A、
図5B及び
図5Cにおいて説明している。
【0068】
706において、リーダーUAV104のジオロケーションを決定することができる。ある実施形態では、回路204は、リーダーUAV104のジオロケーションを決定するように構成することができる。ジオロケーションは、リーダーUAV104の地理的(例えば、緯度、経度、及び/又は高度)位置を指すことができる。リーダーUAV104のジオロケーションの決定については、例えば
図4において更に説明している。いくつかの実施形態では、回路204は、目標対象物(
図6A~
図6Cに示す)のジオロケーションを決定するように構成することができる。
【0069】
708において、リーダーUAV104の決定されたジオロケーション、受け取ったユーザ要求、又は目標対象物のジオロケーションに基づいて、編隊情報を決定することができる。ある実施形態では、回路204は、リーダーUAV104のジオロケーション、受け取ったユーザ要求、又は目標対象物に基づいて、編隊情報を決定するように構成することができる。編隊情報は、複数のUAVにおいてリーダーUAV104に対する複数のフォロワUAV106の各々の相対位置を少なくとも示すことができる。ユーザによって提供される編隊要求(すなわち、ユーザ要求)、リーダーUAV104(又は取り込むべき目標)の決定されたジオロケーションに基づいて、又はリーダーUAV104及び目標対象物に対するIMUデータの変化に基づいて、複数のフォロワUAV106の各々の編隊情報を動的に決定又は更新することができる。編隊情報の決定については、例えば
図4、
図5A、
図5B及び
図5Cにおいて説明している。
【0070】
710において、決定された編隊情報を送信することができる。ある実施形態では、回路204は、複数のUAVにおいて複数のフォロワUAV106の各々及びリーダーUAV104に、決定された編隊情報を直接送信するように構成することができる。編隊情報を送信して、例えば目標対象物の周りに、複数のUAVの必要な編隊を作成することを開始することができる。ある実施形態では、複数のフォロワUAV106の各々は、GCS202から編隊情報を直接受け取り、受け取った編隊情報に基づいて、リーダーUAV104に対する対応するフォロワUAVの位置を調整するように構成することができる。したがって、編隊情報に基づいて、複数のUAVの各々は、(例えば
図5A、
図5B及び
図5Cで説明したような)編隊を自動的に編制することができ、定められた方向及び/又は方位に目標対象物を追うことができる。ある実施形態では、ユーザ要求に基づいて、又はリーダーUAV104(又は目標対象物)の位置/IMUデータの変化に基づいて、編隊情報が更新された場合、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106に、更新された編隊情報を直接送信することができる。更新された編隊情報に基づいて、複数のUAVは、例えば
図5A~
図5C及び
図6A~
図6Cで説明したように、リアルタイムベースで新たな編隊に動的に再編制されるか、又は(同じ編隊を維持しながら)位置/角度/向きを変更することができる。制御は、終了に進むことができる。
【0071】
フローチャート700は、704、706、708及び710などの個別の動作として示されているが、本開示はこれに限定されるものではない。したがって、特定の実施形態では、このような個別の動作は、開示する実施形態の本質を損なうことなく、特定の実装に応じて、追加の動作に更に分割したり、より少ない動作に組み合わせたり、又は削除したりすることができる。
【0072】
本開示の様々な実施形態は、機械及び/又はコンピュータ(例えば地上制御局202)によって実行可能な命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体及び/又は記憶媒体を提供することができる。これらの命令は、リーダーUAV(リーダーUAV104など)と複数のフォロワUAV(複数のフォロワUAV106など)とを含む複数の無人航空機(UAV)に対するユーザ要求を受け取ることを含むことができる動作を機械及び/又はコンピュータに実行させることができる。動作は、リーダーUAVのジオロケーションを決定することを更に含むことができる。動作は、リーダーUAVの決定されたジオロケーションと、受け取ったユーザ要求とに基づいて、編隊情報を決定することを更に含むことができる。編隊情報は、リーダーUAVに対する複数のフォロワUAVの各々の相対位置を少なくとも示すことができる。動作は、複数のフォロワUAVの各々に、決定された編隊情報を直接送信することを更に含むことができる。複数のフォロワUAVの各々は、更に、送信された編隊情報を受け取り、受け取った編隊情報に基づいて位置を調整することができる。
【0073】
本開示の様々な実施形態は、UAVスウォーム制御のための例示的なシステム(例えば、システム100)を提供することができる。システム100は、リーダーUAV(例えば、リーダーUAV104)と、リーダーUAV104と通信可能に結合される複数のフォロワUAV(例えば、複数のフォロワUAV106)とを含む複数のUAVを含むことができる。システム100は、回路(例えば、回路204)を含むことができるGCS(例えば、GCS202)を更に含むことができる。回路204は、リーダーUAV104のジオロケーションを決定するように構成することができる。回路204は、リーダーUAV104の決定されたジオロケーションに基づいて編隊情報を決定するように更に構成することができる。本明細書では、編隊情報は、複数のUAVにおいてリーダーUAV104に対する複数のフォロワUAV106の各々の相対位置を少なくとも示すことができる。回路204は、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106の各々に、決定された編隊情報を直接送信するように更に構成することができる。複数のフォロワUAV106の各々は、送信された編隊情報を受け取り、受け取った編隊情報に基づいて位置を調整するように構成することができる。
【0074】
ある実施形態では、回路204は、編隊要求(すなわち、ユーザ要求)及びリーダーUAV104の決定されたジオロケーションに基づいて、複数のフォロワUAV106の各々の編隊情報を動的に決定するように更に構成することができる。回路204は、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106の各々に、決定された編隊情報を送信するように更に構成することができる。ある実施形態では、編隊情報は、以下に限定されるわけではないが、地理的始点、地理的終点、飛行経路に沿った複数のUAVの1又は2以上の高度位置、飛行経路内の一連の中間地理的位置又は中間地点、複数のUAVのうちの隣接するUAV間の離間距離、又は対応する中間地点における複数のUAVの1又は2以上の速さ又は速度についての情報、のうちの少なくとも1つを更に示すことができる。
【0075】
ある実施形態では、複数のUAVのうちのリーダーUAV104は、自動車を含むことができる。ある実施形態では、GCS102又は回路204は、所定の周波数において、複数のフォロワUAV106の各々及びリーダーUAV104に編隊情報を送信するように更に構成することができる。
【0076】
ある実施形態では、GCS102及び/又は回路204は、リーダーUAV104から慣性計測装置(IMU)データを受け取るように更に構成することができる。GCS102及び/又は回路204は、受け取ったIMUデータに基づいて編隊情報を決定するように更に構成することができる。決定された編隊情報は、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106の各々の方向の変化を更に示すことができる。
【0077】
ある実施形態では、リーダーUAV104及び複数のフォロワUAV106の各々は、画像取り込みデバイス(例えば、
図3の画像取り込みデバイス308)を含むことができる。複数のUAVの各々の画像取り込みデバイス308は、特定された目標又は対象物の画像又はビデオストリームを取り込み、取り込まれた画像及び/又はビデオストリームを地上制御局(GCS)202に送信するように構成することができる。
【0078】
ある実施形態では、GCS102及び/又は回路204は、リーダーUAV104から目標情報を受け取るように更に構成することができ、目標情報は、取り込むべき目標の位置を示すことができる。目標の例は、
図6A、
図6B及び
図6Cに示されている。GCS102及び/又は回路204は、受け取った目標情報に基づいて編隊情報を決定し、複数のフォロワUAV106の各々に、決定された編隊情報を送信するように更に構成することができる。複数のフォロワUAV106の各々は、受け取った編隊情報において目標情報に基づいて、画像取り込みデバイス308を制御するように構成することができる。
【0079】
本開示の様々な実施形態は、取り込むべき目標の位置を示すことができる目標情報を決定するように構成される回路を含むことができる電子デバイス(例えば、電子デバイス608)を提供することができる。目標の位置は、電子デバイス608の位置からオフセット距離のところにあることができる。ある実施形態では、電子デバイス608の回路は、複数のフォロワ無人航空機(UAV)の編隊情報を決定するように構成することができる。編隊情報は、電子デバイス608に対する複数のフォロワUAVの各々の相対位置を少なくとも示すことができる。更なる実施形態では、電子デバイス608は、複数のフォロワUAVの各々に、決定された編隊情報及び目標情報を直接送信するように更に構成することができる。複数のフォロワUAVの各々は、送信された編隊情報及び目標情報を受け取るように更に構成することができ、受け取った編隊情報及び目標情報に基づいて位置を更に調整することができる。
【0080】
ある実施形態では、複数のフォロワUAVの各々は、画像取り込みデバイスを含むことができる。画像取り込みデバイスの視野(FOV)は、受け取られた目標情報に基づいて制御されることができる。ある実施形態では、電子デバイスは、ウェアラブルデバイスとすることができる。ある実施形態では、電子デバイスは、自動車に組み込まれることができる。
【0081】
本開示は、ハードウェアの形で実現することも、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせの形で実現することもできる。本開示は、少なくとも1つのコンピュータシステム内で集中方式で実現することも、又は異なる要素を複数の相互接続されたコンピュータシステムにわたって分散できる分散方式で実現することもできる。本明細書で説明した方法を実行するように適合されたコンピュータシステム又はその他の装置が適することができる。ハードウェアとソフトウェアの組み合わせは、ロードされて実行された時に本明細書で説明した方法を実行するようにコンピュータシステムを制御することができるコンピュータプログラムを含む汎用コンピュータシステムとすることができる。本開示は、他の機能も実行する集積回路の一部を含むハードウェアの形で実現することができる。
【0082】
本開示は、本明細書で説明した方法の実装を可能にする全ての特徴を含み、コンピュータシステムにロードされた時にこれらの方法を実行できるコンピュータプログラム製品に組み込むこともできる。本文脈におけるコンピュータプログラムとは、情報処理能力を有するシステムに、特定の機能を直接的に、或いはa)別の言語、コード又は表記法への変換、b)異なる内容形態での複製、のいずれか又は両方を行った後に実行させるように意図された命令セットの、あらゆる言語、コード又は表記法におけるあらゆる表現を意味する。
【0083】
いくつかの実施形態を参照しながら本開示を説明したが、当業者であれば、本開示の範囲から逸脱することなく様々な変更を行うことができ、同等物を代用することができると理解するであろう。また、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の教示に特定の状況又は内容を適合させるための多くの変更を行うこともできる。したがって、本開示は、開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に該当する全ての実施形態を含むことが意図されている。
【国際調査報告】