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特表2024-534109EGFR及びHER3を標的とする二重特異性四価抗体
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  • 特表-EGFR及びHER3を標的とする二重特異性四価抗体 図1
  • 特表-EGFR及びHER3を標的とする二重特異性四価抗体 図2
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  • 特表-EGFR及びHER3を標的とする二重特異性四価抗体 図5A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】EGFR及びHER3を標的とする二重特異性四価抗体
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/62 20060101AFI20240910BHJP
   C12N 15/13 20060101ALI20240910BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20240910BHJP
   C07K 16/46 20060101ALI20240910BHJP
   C12N 1/19 20060101ALI20240910BHJP
   C12N 1/21 20060101ALI20240910BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20240910BHJP
   C12N 1/15 20060101ALI20240910BHJP
   C07K 16/28 20060101ALI20240910BHJP
   C12P 21/02 20060101ALI20240910BHJP
   A61K 47/68 20170101ALI20240910BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20240910BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240910BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240910BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20240910BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
C12N15/62 Z
C12N15/13 ZNA
C12N15/63 Z
C07K16/46
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
C12N1/15
C07K16/28
C12P21/02 C
A61K47/68
A61K45/00
A61P43/00 121
A61P35/00
A61P35/02
A61K39/395 E
A61K39/395 T
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510683
(86)(22)【出願日】2022-08-25
(85)【翻訳文提出日】2024-04-18
(86)【国際出願番号】 US2022075445
(87)【国際公開番号】W WO2023028548
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】63/237,033
(32)【優先日】2021-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】517218697
【氏名又は名称】システィミューン, インク.
【氏名又は名称原語表記】SYSTIMMUNE, INC.
(71)【出願人】
【識別番号】522263714
【氏名又は名称】バイリ-バイオ(チェンドゥ)ファーマスーティカル シーオー.,エルティーディー.
【住所又は居所原語表記】139 Baili Road, Wenjiang District, Chengdu, Sichuan 611130, the People’ s Republic of China.
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】ガレット,デニス アール.
(72)【発明者】
【氏名】ハリ, ジャハン
(72)【発明者】
【氏名】レンショー, ブレア
(72)【発明者】
【氏名】マック,ガー シー アマンダ
(72)【発明者】
【氏名】ツー, ハイ
(72)【発明者】
【氏名】ツー, イ
【テーマコード(参考)】
4B064
4B065
4C076
4C084
4C085
4H045
【Fターム(参考)】
4B064AG26
4B065AA01X
4B065AA72X
4B065AA90X
4B065AA94Y
4B065AB01
4B065BA02
4B065CA24
4C076CC27
4C076CC41
4C076EE59
4C084AA19
4C084NA05
4C084ZB261
4C084ZB262
4C084ZC751
4C085AA13
4C085BB11
4C085EE01
4C085EE03
4H045AA11
4H045CA40
(57)【要約】
二重特異性抗体は、重鎖及び軽鎖のセットを2つ含み、重鎖及び軽鎖の各セットは、EGFRに対する結合特異性を有するFab領域を形成し、抗体は、重鎖のN末端、軽鎖のN末端、又は軽鎖のC末端に共有結合されたscFvドメインをさらに含み、scFvドメインは、HER3に対する結合特異性を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重鎖及び軽鎖のセットを2つ含む、二重特異性抗体であって、
前記重鎖及び軽鎖の各セットが、EGFRに対する結合特異性を有するFab領域を形成し、
前記抗体が、重鎖のN末端、軽鎖のN末端、又は軽鎖のC末端において前記重鎖及び軽鎖の各セットに共有結合されたscFvドメインをさらに含み、かつ
前記scFvドメインが、HER3に対する結合特異性を有する、二重特異性抗体。
【請求項2】
前記scFvドメインが、重鎖のN末端に連結され、前記抗体が、配列番号22に対する配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項3】
前記scFvドメインが、軽鎖のN末端又はC末端に連結され、前記抗体が、配列番号17、配列番号23、又は配列番号24に対する配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項4】
配列番号17、配列番号22、配列番号23、又は配列番号24に対して少なくとも98%の配列同一性を有する抗原結合ドメインを含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項5】
前記重鎖が定常領域を含み、前記定常領域が、配列番号19に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項6】
前記軽鎖がカッパ定常領域を含み、前記カッパ定常領域が、配列番号20に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項7】
前記scFvドメインが、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、又は配列番号16に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項8】
前記scFvドメインが、可変軽鎖を含み、前記可変軽鎖が、配列番号11、配列番号13、又は配列番号15に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項9】
前記scFvドメインが、可変重鎖を含み、前記可変重鎖が、配列番号12、配列番号14、又は配列番号16に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項10】
前記scFvドメインが、可変軽鎖(VL)及び可変重鎖(VH)を含み、前記scFvドメインが、N末端からC末端に向かってVLVH又はVHVLの立体配置を有する、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項11】
前記scFvドメインが、VLとVHとの間にジスルフィド結合を含む、請求項10に記載の二重特異性抗体。
【請求項12】
前記ジスルフィド結合が、scFvドメインのvL100とvH44(Kabat)の間に存在する、請求項11に記載の二重特異性抗体。
【請求項13】
前記scFvドメインが、R19S(Kabat)変異を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項14】
前記抗体が、配列番号17及び配列番号18に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項15】
前記抗体が、配列番号21及び配列番号22に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項16】
前記抗体が、配列番号18及び配列番号23に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項17】
前記抗体が、配列番号24及び配列番号25に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項18】
請求項1に記載の二重特異性抗体をコードする、単離された核酸。
【請求項19】
請求項18に記載の単離された核酸を含む、発現ベクター。
【請求項20】
前記ベクターが細胞内で発現可能である、請求項19に記載の発現ベクター。
【請求項21】
請求項18に記載の核酸を含む、宿主細胞。
【請求項22】
前記二重特異性抗体が生産されるように、請求項21の一項に記載の宿主細胞を培養する工程を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体を生産する方法。
【請求項23】
請求項1に記載の二重特異性抗体及び細胞傷害剤を含むイムノコンジュゲートであって、前記細胞傷害剤が、化学療法剤、増殖阻害剤、毒素、又は放射性同位体を含む、イムノコンジュゲート。
【請求項24】
請求項1に記載の二重特異性抗体及び薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項25】
ラジオアイソトープ、放射性核種、毒素、治療剤、化学療法剤、又はそれらの組合せをさらに含む、請求項24に記載の薬学的組成物。
【請求項26】
請求項23に記載のイムノコンジュゲート及び薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項27】
有効量の請求項1に記載の二重特異性抗体を対象に投与する工程を含む、がんに罹患した対象を治療する方法。
【請求項28】
前記がんが、EGFR、HER3、もしくは両方を発現する細胞を含むか、又は、前記がんが、乳がん、結腸直腸がん、膵臓がん、頭頸部がん、黒色腫、卵巣がん、前立腺がん、非小肺細胞がん、小細胞肺がん、神経膠腫、食道がん、鼻咽頭がん、腎臓がん、胃のがん、肝臓がん、膀胱がん、子宮頸がん、脳がん、リンパ腫、白血病、骨髄腫を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
有効量の治療剤を同時投与する工程をさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記治療剤が、抗体、化学療法剤、酵素、又はそれらの組合せを含み、前記治療剤が、カペシタビン、シスプラチン、トラスツズマブ、フルベストラント、タモキシフェン、レトロゾール、エキセメスタン、アナストロゾール、アミノグルテチミド、テストラクトン、ボロゾール、フォルメスタン、ファドロゾール、レトロゾール、エルロチニブ、ラファチニブ、ダサチニブ、ゲフィチニブ、イマチニブ、パゾピニブ、ラパチニブ、スニチニブ、ニロチニブ、ソラフェニブ、nab-パリタキセル、それらの誘導体又は組合せを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記対象がヒトである、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
対象の血漿である、有効濃度の請求項1に記載の二重特異性抗体を含む溶液。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、35U.S.C.119(e)の下で、2021年8月25日に出願された米国仮特許出願第63/237,033号の出願日の恩典を主張するものであり、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本開示は、全体として、抗体がん治療法の技術分野に関し、より具体的には、二重特異性四価抗体に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
ヒト上皮成長因子受容体(ErbB1、HER1としても公知である、EGFR)ファミリーは、4つのメンバー、即ちEGFR、HER2、HER3、及びHER4を有する。変異、増幅、及び過剰発現によるファミリーの各メンバーの調節解除は、腫瘍形成及び腫瘍転移において重要な役割を果たす。過剰発現は、乳がん、卵巣がん、胃がん、及び胃のがん、肺の腺癌、侵攻型の子宮がん、並びに唾液腺管癌を含むがこれらに限定されない多種多様な腫瘍の発生に関連している。乳がんの場合、HER2の過剰発現は、乳がん患者の30%において起こり、その背後にあるHER2の変異及び増幅が、異常な増殖シグナルを生産させ、このシグナルが、その下流のシグナル伝達経路を活性化して腫瘍形成を招く。HER2陰性と判定された乳がんの亜型のうちで、EGFRは、トリプルネガティブ乳がん(エストロゲン受容体及びプロゲステロン受容体並びにHER2蛋白質について陰性と判定)の少なくとも50%において過剰発現されている。HER3は、浸潤型の乳がんの約20~30%において過剰発現されている。HER3は、このファミリーにおいて、触媒的に不活性であり活性化されるために他のメンバーとの二量体化を必要とする唯一のメンバーである。例えば、HER3は、腫瘍細胞の表面でHER2と二量体化し得、これは、腫瘍の成長及び存続を促進するPI3K/AKTシグナル伝達を活性化する。
【0004】
受容体の細胞外ドメイン上のEGFR結合部位をブロックすること又は細胞内チロシンキナーゼの活性を阻害することのいずれかによってEGFRシグナル伝達を妨害することにより、EGFR発現腫瘍の成長を妨げ、患者の状態を改善することができる。セツキシマブ、パニツムマブ、及びニモツズマブを含む、いくつかの抗EGFR抗体が、転移性結腸直腸がん、頭頸部扁平上皮癌、及び神経膠腫を治療するために承認されている(Price and Cohen, 2012; Bode et al. 2012)。トラスツズマブ(ハーセプチン)及びHER2を標的とする他の剤は、HER2を発現する乳がん及び胃がんに罹患した患者において、抗腫瘍効果を有する。しかしながら、トラスツズマブは、HER2が過剰発現されているがんにおいてのみ有効である。これらの治療剤に初めは応答する多くの腫瘍は、剤に対する獲得耐性が原因で最終的には進行し、一部の患者では、長期的利益が限定的であると思われる。HER2標的療法の場合、耐性が、HER3又はそのリガンドであるHRGの上方制御を介して生じ得る。しかも、HER2/HER3シグナル伝達経路の活性化を阻害することを目的とする現在の治療的アプローチは、有意義な臨床的利益を提供することができていない(Geuijen et al. 2018; Yu et al. 2019)。本開示は、がん患者を治療するための、EGFR及びHER3を標的とする二重特異性四価抗体を作製及び使用する方法に関する。
【発明の概要】
【0005】
概要
以下の概要は、単なる例示であり、限定することを決して意図しない。図面及び以下の詳細な説明を参照することにより、前述の例示的な態様、実施形態、及び特徴に加えて、さらなる態様、実施形態、及び特徴が明らかになるであろう。
【0006】
本開示は、EGFRファミリーの2つのメンバー、即ちEGFR及びHER3、を標的とする二重特異性四価抗体、並びにこれらの抗体を作製及び使用するための方法を提供する。二重特異性四価抗体は、2本の重鎖及び2本の軽鎖を有する免疫グロブリンG(IgG)部分、並びに重鎖のN末端又は軽鎖のN末端もしくはC末端のいずれかに共有結合されている2つのscFv部分、を含み得る。IgG部分は、EGFRファミリーの第1のメンバーに対する結合特異性を有し得る。scFv部分は、EGFRファミリーの第2のメンバーに対する結合特異性を有し得る。IgG部分及び2つのscFv部分は、二重特異性抗体として機能的となるように共有結合される。本開示の目的及び利点は、添付図面に関連して、その好ましい実施形態についての以下の詳細な説明から、明らかになるであろう。
【0007】
1つの態様において、本出願は、重鎖及び軽鎖のセットを2つ含む、二重特異性抗体を提供する。重鎖及び軽鎖の各セットは、EGFRに対する結合特異性を有するFab領域を形成する。抗体は、重鎖のN末端、軽鎖のN末端、又は軽鎖のC末端に共有結合されたscFvドメインを、さらに含んでよい。scFvドメインは、HER3に対する結合特異性を有する。1つの実施形態において、二重特異性抗体は、IgGドメインを含む。1つの実施形態において、二重特異性抗体は、IgG1ドメインを含む。
【0008】
1つの実施形態において、scFvドメインは、重鎖のN末端に連結されてよい。1つの実施形態において、scFvドメインは、軽鎖のN末端又はC末端に連結されてよい。
【0009】
1つの実施形態において、scFvドメインは、軽鎖のN末端又はC末端に連結され、ここで、軽鎖は、配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、又は配列番号9に対する配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
【0010】
1つの実施形態において、抗体は、配列番号17、配列番号23、又は配列番号24に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
【0011】
1つの実施形態において、scFvドメインは、重鎖のN末端に連結され、ここで、重鎖は、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、又は配列番号10に対する配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
【0012】
1つの実施形態において、抗体は、配列番号22に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
【0013】
1つの実施形態において、重鎖は、配列番号31、配列番号32、及び配列番号33のアミノ酸配列を有する3つの相補性決定領域(CDR)を含み得る。1つの実施形態において、重鎖は、配列番号37、配列番号38、及び配列番号39のアミノ酸配列を有する3つのCDRを含み得る。
【0014】
1つの実施形態において、軽鎖は、配列番号34、配列番号35、及び配列番号36のアミノ酸配列を有する3つのCDRを含み得る。1つの実施形態において、軽鎖は、配列番号40、配列番号41、及び配列番号42のアミノ酸配列を有する3つのCDRを含み得る。
【0015】
1つの実施形態において、抗体は、IgG定常領域を含み得、ここで、IgG定常領域は、配列番号19に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
【0016】
1つの実施形態において、抗体は、カッパ定常領域を含み得、ここで、カッパ定常領域は、配列番号20に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
【0017】
1つの実施形態において、scFvドメインは、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、又は配列番号16に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
【0018】
1つの実施形態において、scFvドメインは、可変軽鎖(VL)を含み得、ここで、VLは、配列番号11、配列番号13、又は配列番号15に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する。1つの実施形態において、VLは、アミノ酸配列番号46、配列番号47、及び配列番号48を有するCDRを含む。
【0019】
1つの実施形態において、scFvドメインは、可変重鎖(VH)を含み得、ここで、VHは、配列番号12、配列番号14、又は配列番号16に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する。1つの実施形態において、VHは、アミノ酸配列番号43、配列番号44、及び配列番号45を有するCDRを含む。
【0020】
1つの実施形態において、scFvドメインは、N末端からC末端に向かってVLVH又はVHVLの立体配置を有し得る。1つの実施形態において、scFvは、VLとVHとの間にジスルフィド結合を含み得る。1つの実施形態において、ジスルフィド結合は、scFvドメインのvL100とvH44(Kabat)の間に存在し得る。1つの実施形態において、scFvは、R19S(Kabat)変異を含み得る。
【0021】
1つの実施形態において、scFvドメインは、配列番号11に対して配列同一性を有するアミノ酸配列を有するVL及び配列番号12に対して配列同一性を有するアミノ酸配列を有するVHを含む。1つの実施形態において、scFvは、配列番号13に対して配列同一性を有するアミノ酸配列を有するVL及び配列番号14に対して配列同一性を有するアミノ酸配列を有するVHを含む。別の実施形態において、scFvは、配列番号15に対して配列同一性を有するアミノ酸配列を有するVL及び配列番号16に対して配列同一性を有するアミノ酸配列を有するVHを含む。
【0022】
1つの実施形態において、抗体は、配列番号18に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み得、かつ、抗体は、配列番号17に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
【0023】
1つの実施形態において、抗体は、配列番号22に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み得、かつ、抗体は、配列番号21に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
【0024】
1つの実施形態において、抗体は、配列番号18に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み得、かつ、抗体は、配列番号23に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
【0025】
1つの実施形態において、抗体は、配列番号25に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み得、かつ、抗体は、配列番号24に対して少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。
【0026】
別の態様において、本出願は、本明細書において開示される二重特異性抗体をコードする、単離された核酸を提供する。
【0027】
さらなる態様において、本出願は、本明細書において開示される二重特異性抗体をコードする単離された核酸を含む、発現ベクターを提供する。1つの実施形態において、発現ベクターは、細胞内で発現可能であり得る。
【0028】
さらなる態様において、本出願は、本明細書において開示される核酸を含む、宿主細胞を提供する。
【0029】
さらなる態様において、本出願は、本明細書において開示される二重特異性抗体を生産する方法を提供する。本方法は、二重特異性抗体が生産されるように、本明細書において開示される宿主細胞を培養する工程を含む。
【0030】
さらなる態様において、本出願は、二重特異性抗体及び細胞傷害剤を含むイムノコンジュゲートを提供し、ここで、細胞傷害剤は、化学療法剤、増殖阻害剤、毒素、又は放射性同位体を含む。
【0031】
さらなる態様において、本出願は、二重特異性抗体及び薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物を提供する。1つの実施形態において、薬学的組成物は、ラジオアイソトープ、放射性核種、毒素、治療剤、化学療法剤、又はそれらの組合せを含み得る。1つの実施形態において、薬学的組成物は、イムノコンジュゲート及び薬学的に許容される担体を含み得る。
【0032】
さらなる態様において、本出願は、がんに罹患した対象を治療する方法を提供する。1つの実施形態において、方法は、有効量の二重特異性抗体を対象に投与する工程を含み得る。1つの実施形態において、がんは、EGFR、HER3、又は両方を発現する細胞を含み得る。1つの実施形態において、がんは、乳がん、結腸直腸がん、膵臓がん、頭頸部がん、黒色腫、卵巣がん、前立腺がん、非小肺細胞がん、小細胞肺がん、神経膠腫、食道がん、鼻咽頭がん、腎臓がん、胃のがん、肝臓がん、膀胱がん、子宮頸がん、脳がん、リンパ腫、白血病、骨髄腫を含み得る。
【0033】
1つの実施形態において、方法は、有効量の治療剤を同時投与する工程をさらに含む。
【0034】
1つの実施形態において、治療剤は、抗体、化学療法剤、酵素、又はそれらの組合せを含み得る。1つの実施形態において、治療剤は、カペシタビン、シスプラチン、トラスツズマブ、フルベストラント、タモキシフェン、レトロゾール、エキセメスタン、アナストロゾール、アミノグルテチミド、テストラクトン、ボロゾール、フォルメスタン、ファドロゾール、レトロゾール、エルロチニブ、ラファチニブ、ダサチニブ、ゲフィチニブ、イマチニブ、パゾピニブ、ラパチニブ、スニチニブ、ニロチニブ、ソラフェニブ、nab-パリタキセル、それらの誘導体又は組合せを含み得る。
【0035】
1つの実施形態において、対象はヒトである。
【0036】
さらなる態様において、本出願は、有効濃度の二重特異性抗体を含む溶液を提供する。1つの実施形態において、溶液は、対象の血漿である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
本開示の上記及び他の特徴は、添付図面と併せて考慮される、以下の説明及び添付の特許請求の範囲から、さらに十分に明らかになり得る。これらの図面は本開示に従って並べられたいくつかの実施形態のみを示しており、従って、本開示の範囲を限定するものとみなされるべきではないことを理解した上で、本開示を、添付図面の使用を通してさらに具体的かつ詳細に説明することができる。
図1図1は、EGFR及びHER3を標的とする二重特異性四価抗体、即ちEGFR×HER3二重特異性抗体、の立体配置を示す。
図2図2は、動的光散乱法によって測定された、EGFR×HER3二重特異性抗体の熱安定性データを示す。
図3図3は、EGFR×HER3二重特異性抗体の、ヒトEGFRへの結合についてのバイオレイヤー干渉法センサーグラムを示す。
図4図4は、EGFR×HER3二重特異性抗体の、ヒトHER3への結合についてのバイオレイヤー干渉法センサーグラムを示す。
図5図5は、FaDu腫瘍細胞の増殖に対するEGFR×HER3二重特異性抗体の効果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
詳細な説明
本開示は、現在公知の抗EGFR抗体よりも優れた治療的特性又は治療的有効性を有する、二重特異性四価抗体を提供する。1つの実施形態において、抗体は、EGFR及びHER3を非限定的に含む、EGFRファミリーのメンバーを標的とする。これらの二重特異性四価抗体は、受容体を介した異なる発がん性シグナル伝達を同時に阻害し、従って、EGFR阻害剤治療又はモノクローナル抗体治療における耐性に打ち勝ち得る。
【0039】
本開示は、とりわけ、単離された抗体又は抗原結合断片;ヒト化抗体又は抗原結合断片;このような抗体又は抗原結合断片を作製する方法;モノクローナルかつ/又は組換えの、単一特異性抗体、多重特異性抗体;このような抗体又は抗原結合断片から構成される、抗体-薬物コンジュゲート及び/又はイムノコンジュゲート;抗体、モノクローナルかつ/又は組換えの、単一特異性抗体、多重特異性抗体、抗体-薬物コンジュゲート及び/又はイムノコンジュゲートを含む、薬学的組成物;抗体及び組成物を作製するための方法;並びに本明細書において開示される抗体及び組成物を用いてがんを治療するための方法、を提供する。具体的には、本開示は、EGFR×HER3二重特異性抗体(図1)としても公知である、ヒトのEGFR及びHER3に対する結合特異性を有する二重特異性四価抗体のグループを提供し、ここで、単離された抗体は、配列番号17、配列番号22、配列番号23、配列番号24から選択される配列に対する同一性を有するアミノ酸配列を含む。
【0040】
「抗体」という用語は、最も広い意味で使用され、具体的には、単独のモノクローナル抗体及び/又は組換え抗体(アゴニスト抗体及びアンタゴニスト抗体を含む)、ポリエピトープ特異性を有する抗体組成物、並びに抗体断片(例えば、Fab、F(ab′)2、及びFv)を、所望の生物学的活性をそれらが示す限り、包含する。いくつかの実施形態において、抗体は、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、キメラ抗体、単鎖抗体、多重特異性抗体又は多重有効性抗体、ヒト抗体及びヒト化抗体、並びにそれらの活性断片であってよい。公知の抗原に結合する分子の活性断片の例には、Fab断片、F(ab')2断片、scFv断片、及びFv断片が含まれ、Fab免疫グロブリン発現ライブラリーの生産物並びに前述の抗体及び断片のいずれかのエピトープ結合断片も含まれる。
【0041】
「Fv」という用語は、抗原を認識し結合する1つの完全な部位を含む、最小の抗体断片を意味する。この領域は、しっかりと非共有結合的に結合した、1つの重鎖可変ドメインと1つの軽鎖可変ドメインとの二量体からなる。この立体配置において、各可変ドメインの3つのCDRが相互作用して、VH-VL二量体の表面の抗原結合部位を定める。これら6つのCDRが、共同で、抗体に抗原結合特異性を付与する。しかしながら、単一の可変ドメイン(又は抗原に特異的な3つのCDRのみを含む、Fvの半分)であっても、全部そろった結合部位よりも低い親和性ではあるが、抗原を認識し結合することができる。
【0042】
いくつかの実施形態において、抗体は、免疫グロブリン分子及び免疫グロブリン分子の免疫学的に活性な部分、即ち、結合部位を含み、抗原に免疫特異的に結合する分子、を含み得る。典型的な抗体とは、2本の重(H)鎖及び2本の軽(L)鎖を典型的に含むヘテロ四量体蛋白質を意味する。各重鎖は、重鎖可変ドメイン(VHと略される)及び重鎖定常ドメインから構成される。各軽鎖は、軽鎖可変ドメイン(VLと略される)及び軽鎖定常ドメインから構成される。任意の脊椎動物種に由来する抗体(免疫グロブリン)の軽鎖は、それらの定常ドメインのアミノ酸配列に基づいて、カッパ及びラムダと呼ばれる2つの明確に異なるタイプのうちの1つに割り当てることができる。VH領域及びVL領域は、超可変相補性決定領域(CDR)のドメイン、及びフレームワーク領域(FR)と呼ばれる保存の程度が高い領域に、さらに細分することができる。各可変ドメイン(VH又はVLのいずれか)は、典型的には、次の順序で配置された3つのCDR及び4つのFRから構成される。即ち、アミノ末端からカルボキシ末端に向かって、FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4。軽鎖及び重鎖の可変領域内には、抗原と相互作用する結合領域が存在する。
【0043】
免疫グロブリンは、その重鎖の定常ドメインのアミノ酸配列に応じて、異なるクラスに割り当てることができる。免疫グロブリンには5つの主要なクラス、即ち、IgA、IgD、IgE、IgG、及びIgMがあり、これらのうちのいくつかは、サブクラス(アイソタイプ)、例えば、IgG-1、IgG-2、IgG-3、及びIgG-4、並びにIgA-1及びIgA-2にさらに分けることができる。これら異なるクラスの免疫グロブリンに対応する重鎖定常ドメインは、それぞれα、δ、ε、γ、及びμと呼ばれる。異なるクラスの免疫グロブリンのサブユニット構造及び三次元立体配置は、周知である。
【0044】
本明細書において使用される「モノクローナル抗体」という用語は、実質的に均質な抗体の集団から得られた抗体を意味する。即ち、この集団を構成する個々の抗体は、少量で存在し得る天然に存在する可能性がある変異を除いて、同一である。モノクローナル抗体は高度に特異的であり、単一の抗原部位を対象とする。さらに、異なる決定基(エピトープ)を対象とする異なる抗体を典型的に含む従来の(ポリクローナル)抗体調製物とは対照的に、各モノクローナル抗体は、抗原上の単一の決定基を対象とする。特異性に加えて、モノクローナル抗体は、ハイブリドーマ培養によって合成され、他の免疫グロブリンが混入していないという点でも、有利である。修飾語「モノクローナル」は、抗体の実質的に均質な集団から得られるという抗体の特徴を示し、任意の方法による抗体の生産を必要とすると解釈されるべきではない。例えば、本開示に従って使用されるモノクローナル抗体は、Kohler & Milstein, Nature, 256:495 (1975)によって最初に説明されたハイブリドーマ法によって作製されてよく、又は組換えDNA法(例えば米国特許第4,816,567号)によって作製されてよい。「組換え」とは、抗体が、外因性宿主細胞において組換え核酸技術を用いて生成されることを意味する。
【0045】
モノクローナル抗体は、マウスハイブリドーマ、ファージディスプレイ、組換えDNA、初代B細胞からの直接的な抗体の分子クローニング、及び抗体発見方法(Siegel. Transfus. Clin. Biol. 2002; Tiller. New Biotechnol. 2011; Seeber et al. PLOS One. 2014を参照されたい)を非限定的に含む、様々な方法を用いて、生産することができる。モノクローナル抗体には、重鎖及び/又は軽鎖の一部分が、特定の種に由来するか又は特定の抗体クラスもしくは抗体サブクラスに属する抗体中の対応する配列と同一又は相同であり、一方で、鎖の残りの部分が、別の種に由来するか又は別の抗体クラスもしくは抗体サブクラスに属する抗体中の対応する配列と同一又は相同である、「キメラ」抗体(免疫グロブリン)、並びに所望の生物活性を示す限り、そのような抗体の断片、が含まれ得る(米国特許第 4,816,567号、及びMorrison et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 81:6851-6855 [1984])。
【0046】
本明細書において使用される「多重特異性多価」抗体という用語は、抗原のエピトープに対する結合親和性をそれぞれが有する少なくとも2つの結合部位を有する、抗体を意味する。本明細書において使用される「二重特異性四価抗体」という用語は、2種の抗原に特異的な4つの抗原結合部位を有する、抗体を意味する。例えば、本明細書において開示される抗体は、EGFR及びHER3に対して二重特異性四価である。
【0047】
「ヒト化抗体」という用語は、そのCDRが非ヒトドナー免疫グロブリンに由来し、分子の残りの免疫グロブリン由来部分が1つ(又は複数の)ヒト免疫グロブリンに由来する、操作された抗体の一種を意味する。さらに、フレームワーク支持残基を、結合親和性を維持するために改変してもよい。「ヒト化抗体」を得るための方法は、当業者に周知である。(例えば、Queen et al., Proc. Natl Acad Sci USA, 86:10029-10032 (1989)、Hodgson et al., Bio/Technology, 9:421 (1991)を参照されたい)。
【0048】
「抗原もしくはエピトープに結合する部分もしくは断片」、「可変ドメイン」、「可変領域」、「可変領域配列」、又は「結合ドメイン」という用語は、抗原(本出願におけるEGFR及びHER3など)に結合することができる、抗体の断片を意味する。抗原結合断片(Fab)は、抗原に結合する、抗体上の領域(Fab領域)である。これらの断片は、インタクトな抗体の抗原結合機能及びその他の機能の能力を有し得る。結合断片の例には、合成リンカーによって単一ポリペプチド鎖の形態で連結された、抗体の単一アームの可変軽鎖(VL)ドメイン及び可変重鎖(VH)ドメインからなる単鎖Fv断片(scFv)、又はVLドメイン、定常軽(CL)ドメイン、VHドメイン、及び定常重1(CH1)ドメインからなる一価断片であるFab断片が含まれるが、それらに限定されるわけではない。
【0049】
抗体断片は、さらに小さい小断片であることができ、単一のCDRドメイン、VLドメイン及び/又はVHドメインのいずれかに由来するCDR3領域、と同じくらい小さいドメインからなることができる(例えば、Beiboer et al., J. Mol. Biol. 296:833-49 (2000)を参照されたい)。抗体断片は、当業者に公知である従来の方法を用いて生産される。抗体断片は、インタクトな抗体に対して使用されるのと同じ技術を用いて、有用性についてスクリーニングすることができる。
【0050】
「抗原又はエピトープに結合する部分もしくは断片」、「可変領域」、「可変領域配列」、又は「結合ドメイン」は、当該分野で公知のいくつかの技術によって、本出願の抗体から導かれ得る。例えば、精製されたモノクローナル抗体を、ペプシンなどの酵素で切断し、HPLCゲル濾過に供することができる。抗体のパパイン消化によって、「Fab」断片と呼ばれる2つの同一の抗原結合断片(それぞれ、単一の抗原結合部位を有する)及び残りの「Fc」断片(名称は、容易に結晶化するその能力を反映している)が、生産される。ペプシン処理により、2つの抗原結合部位を有し、抗原を架橋する能力を依然として有する、F(ab')2断片が生じる。次いで、Fab断片を含む適切な画分を集め、膜濾過などによってこれを濃縮することができる。抗体の活性断片を単離するための一般的な技術についてのさらなる説明について(例えば、Khaw, B. A. et al. J. Nucl. Med. 23:1011-1019 (1982); Rousseaux et al. Methods Enzymology, 121:663-69, Academic Press, 1986を参照されたい)。
【0051】
「単離された」又は「精製された」という用語は、天然では一緒に存在している成分の少なくとも一部を含まない、生物学的分子を意味する。「単離された」又は「精製された」のどちらも、本明細書において開示される様々なポリペプチドを説明するために使用される場合、発現された場である細胞又は細胞培養物から同定並びに分離及び/又は回収された、ポリペプチドを意味する。通常、精製されたポリペプチドは、少なくとも1つの精製工程によって調製される。「単離された」又は「精製された」抗体とは、異なる抗原結合特異性を有する他の抗体を実質的に含まない抗体を意味する。
【0052】
本明細書において使用される「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」という用語は、「1つ又は複数の」を意味すると定義され、文脈が不適切でない限り、複数を含む。
【0053】
「ポリペプチド」、「ペプチド」、及び「蛋白質」という用語は、本明細書において使用される場合、同義的であり、ペプチド結合によって連結されたアミノ酸から構成される生体分子を意味すると定義される。
【0054】
「抗原」という用語は、生物、特に動物、より具体的にはヒトを含む哺乳動物において免疫応答を誘導することができる、実体又はその断片を意味する。この用語は、免疫原及び抗原性又は抗原決定基に関与しているその領域を含む。
【0055】
「免疫原性」という用語は、免疫原性物質を対象とする抗体、T細胞、又は他の反応性免疫細胞の生産を誘発又は促進し、ヒト又は動物における免疫応答に寄与する、物質を意味する。免疫応答は、投与された本開示の免疫原性組成物に対して、治療されるべき障害を緩和又は軽減するのに十分な抗体、T細胞、及び他の反応性免疫細胞を個体が生産する場合に、起こる。免疫原性応答は、通常、細胞性(T細胞)アーム及び体液性(抗体)アームの両方の免疫応答を含み、治療用蛋白質を対象とする抗体(抗薬物抗体、ADA)は、IgM、IgG、IgE、及び/又はIgAのアイソタイプからなり得る。
【0056】
「特異的結合」、「特異的に結合する」、又は「特定の抗原もしくはエピトープに特異的である」という用語は、結合が、測定できるほどに非特異的相互作用とは異なることを意味する。特異的結合は、例えば、対照分子の結合と比べて分子の結合を測ることによって測定することができ、対照分子は、結合活性を有さない、構造が類似した分子であることが通常である。例えば、特異的結合は、標的に類似している対照分子との競合に基づいて測ることができる。
【0057】
「親和性」という用語は、抗体/抗原、受容体/リガンドなどの2つのポリペプチド間の引力の尺度を意味する。2つのポリペプチド間の固有の引力は、個々の相互作用についての結合親和性平衡解離定数(KD)として表すことができる。KD結合親和性定数は、例えばバイオレイヤー干渉法によって測定することができ、ここで、KDは、kon(結合速度定数)に対するkdis(解離速度定数)の比であり、KD=kdis/konである。
【0058】
特定の抗原又はエピトープに対する特異的結合は、例えば、抗原又はエピトープに対するKDが少なくとも約10-4M、少なくとも約10-5M、少なくとも約10-6M、少なくとも約10-7M、少なくとも約10-8M、少なくとも約10-9M、或いは少なくとも約10-10M、少なくとも約10-11M、少なくとも約10-12M、又はそれより大きい抗体によって示され得、ここで、KDは、特定の抗体-抗原相互作用についての平衡解離定数を意味する。典型的には、抗原に特異的に結合する抗体は、対照分子に対するKDが、抗原又はエピトープと比べて20倍、50倍、100倍、500倍、1000倍、5,000倍、10,000倍、又はそれより大きいと考えられる。
【0059】
また、特定の抗原又はエピトープに対する特異的結合は、例えば、抗原又はエピトープに対するKA又はKaが、対照と比べてエピトープに対して、少なくとも20倍、50倍、100倍、500倍、1000倍、5,000倍、10,000倍、又はそれより大きい抗体によって示され得、ここで、KA又はKaは、特定の抗体-抗原相互作用についての結合速度を意味する。
【0060】
本開示は、本明細書に含まれる具体的な実施形態及び実施例についての以下の詳細な説明を参照することによって、より容易に理解され得る。本開示を、その特定の実施形態の具体的な詳細を参照して説明してきたが、そのような詳細が本開示の範囲に対する限定であるとみなすべきであることは意図されていない。
【実施例
【0061】
実施例1:EGFR×HER3二重特異性抗体の立体配置
がんに関連した機能獲得型変異は、HER3キナーゼドメインを変化させ、最終的にアロステリック機能を増強し、これは、EGFR/HER3二量体化を標的とする薬物を開発するための構造的及び機構的な基盤を提供する。EGFR/HER3シグナル伝達の阻害は、EGFRファミリーのメンバーに対して低分子薬物又はモノクローナル抗体のいずれかを用いることによって達成され得る。例えば、セツキシマブ及びニモツズマブのどちらも、臨床試験において治療的に有効であることが証明されている抗EGFR抗体である。これらの抗体に由来する結合断片は、それらの抗腫瘍増殖活性が臨床試験において証明されていることから、治療的結合ドメインと呼ばれ得る。2種の治療的抗体の使用を含む併用療法は進歩しているものの、EGFR/HER3二量体化を阻害するための単一の有効な二重特異性抗体を開発する必要がある。考慮すべき事項としては、二重特異性抗体の精密な幾何学的形状(即ち、結合ドメインの2つのセットの間隔及び相対的立体配置)は、例えば、発現力価、安定性、抗原結合、又は増殖を阻害する際もしくは別の生物学的機能に影響を与える際の有効性の観点から、治療剤の特性に有意に影響を与え得る。
【0062】
図1は、6つの二重特異性四価抗体の立体配置を示し、これらのEGFR×HER3二重特異性抗体のそれぞれは、2本の重鎖及び2本の軽鎖を有する免疫グロブリンG(IgG)部分と、(Gly-Gly-Gly-Gly-Ser)nリンカーもしくは(Gly-Gly-Gly-Ser)nリンカー又は(GmS)nリンカーなどのリンカーを介して抗体の指定された2つの末端に共有結合されている2つのscFv結合ドメインとを含む。EGFR×HER3二重特異性抗体のこのパネルのうち、SI-1X6及びSI-1X4は、抗EGFR Fab領域と重鎖(HC)のC末端に連結された抗HER3 scFvドメインとを有することを特徴として示された(WO2016106157A1、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)。この2種の抗体は、2種の結合ドメインをHCの2つの末端に離して維持し、その間に少なくともCH1、CH2、及びCH3が存在する、同じ立体配置を共有している。比較すると、SI-1X22、SI-1X24、SI-1X25、及びSI-1X26は、LCのいずれか一端又はHCのN末端に連結された抗HER3 scFvドメインを有するように構成される。結果として、2種の結合ドメイン間のスペースは、scFvドメインがLCのC末端に連結されている場合(SI-1X22及びSI-1X26)にはCH1に縮小し、又はscFvドメインがHCもしくはLCのいずれかのN末端に連結されている場合(SI-1X24及びSI-1x25)には何もなくなる。
【0063】
各ドメインは、独立した結合特異性を発揮し得るが、2種の結合ドメインを物理的により近くに維持することによって、同じ腫瘍細胞上のEGFR及びHER3の両方への抗体結合の効率が向上し得る。例えば、結合ドメインが近接していると、より強固な立体構造がもたらされ得、この立体構造では、立体的制約があるため、EGFR及びHER3の二量体化を可能にするようなやり方でドメインが再配列することが防がれる。対照的に、ドメイン間の物理的距離が長く、かつ結合ドメイン間に柔軟な領域があると、立体構造的な柔軟性が可能になり、望ましくない受容体二量体化及び下流の増殖性シグナル伝達が引き起こされる場合がある。軽鎖上のscFvのVHにおける変異R19S(Kabat)(WO2021092266A1、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を使用して、精製中に軽鎖成分がプロテインAに結合するのを防いだ。抗HER3 scFvドメインを軽鎖に融合する場合、Fab内のペアになるVH/VLを、ジスルフィドステープル(VH 44C/VL 100C、Kabat)によって安定化した。
【0064】
実施例2:EGFR×HER3二重特異性抗体の作製
SI-1X22、SI-1X24、SI-1X25、及びSI-1X26をクローニングし、精製した。抗体の重鎖及び軽鎖をコードする遺伝子(前に、コザック及び分泌シグナルペプチドがある)を、標準的な分子生物学技術を用いてpTT5ベクターにクローニングした。ExpiCHOシステム(Thermo Fisher)において重鎖及び軽鎖の発現プラスミドを一過性にトランスフェクトすることによって、抗体を発現させた。簡単に説明すると、10μgの各発現プラスミドにOptiPRO SFM培地を加えて1mlにした。80μlのExpifectamine CHO試薬を含有する1mlのOptiPRO SFM培地をDNAに添加し、室温で2.5分間インキュベートした。次いで、得られた混合物を、125mlエルレンマイヤーフラスコ中の6×106細胞/mlのExpiCHO細胞25mlに添加し、37℃、5%CO2、150rpmでインキュベートした。トランスフェクション後24時間目に、8.75mlのExpiCHOフィード及び150μlのCHOエンハンサーを細胞に供給し、32℃、5%CO2、150rpmに変更した。トランスフェクション後48時間目に、8.75mlのExpiCHOフィードを細胞に再び供給した。培養上清を、トランスフェクション後9日目に回収し、4500rpmで1時間遠心して細胞をペレット化し、次いで0.2mmフィルターを通過させた。プロテインAセンサーを用いるOctet384システムにおいてバイオレイヤー干渉法を使用して、発現力価を定量し、精製した二重特異性抗体蛋白質を用いて検量線を作成した。
【0065】
1ml MabSelect PrismAプロテインAカラム(GE Healthcare)を用いて、回収した上清から蛋白質を精製した。カラムをリン酸緩衝食塩水で平衡化した。次いで、上清を1ml/分の流速でカラムに通した。カラムを10mlのPBSで洗浄した。次いで、5mlの50mM酢酸ナトリウム、pH3.5をカラムに通すことによって、蛋白質を溶出した。溶出した蛋白質を、0.5mlの1M Tris-Cl、pH8.0を添加することによって直ちに中和した。
【0066】
第1工程のプロテインA精製又はHisタグ精製の直後に、蛋白質を、ACQUITY UPLC(登録商標)プロテインBEH SEC 200Å、4.6mm×150mm、1.7μmカラムとともにWaters Acquity UPLC H-Classを用いて分析用SECによって分析した。10μgの蛋白質を注入し、0.3ml/分で10分間のランを行うために、PBS(125mMリン酸ナトリウム、137mM塩化ナトリウム、pH6.8)を移動相として使用した。25mM酢酸ナトリウム、125mM NaCl、pH5.5の移動相においてSuperdex Increase 10/300 GLカラムを用いる分取SECによって蛋白質をさらに精製して、最終的に25mM酢酸ナトリウム、125mM NaCl、10%スクロース、pH5.5にバッファー交換した。最終試料は、分析用SECによって評価したところ95%より多い目的蛋白質(POI)を含有し、これらを後続のアッセイに使用した。
【0067】
実施例3:蛋白質安定性
蛋白質安定性は、折り畳まれた状態と折り畳まれていない状態とでの自由エネルギーの差によって定まる重要なパラメーターである。蛋白質治療物質において、安定性は、免疫原性、薬物動態、及びさらには有効性に影響を与える場合があり、凝集の低減は、製造がより容易であり患者にとってより安全である治療物質を開発するのに役立ち得る。さらに、発現効率及び蛋白質収率によって、蛋白質治療物質のコストが直接的に決まる。より効率的に蛋白質を発現させて、より高い力価及び精製タンパク質の収率上昇を達成することができる場合、製造コストを有意に低下させることができる。
【0068】
ExpiCHO細胞における一過性発現の後に、二重特異性抗体の力価を、バイオレイヤー干渉法を用いて定量した。表1に示されるように、データは、全種類の蛋白質がExpiCHO発現系において発現されたことを実証しており、これらが十分に安定で効率的に生産されることを示す。ニモツズマブ可変領域を有する抗体(SI-1X4及びSI-1X26)については、力価は同程度であった。セツキシマブ可変領域を有する抗体(SI-1X6、SI-1X22、SI-1X24、及びSI-1X25)について、力価は、ニモツズマブベースの抗体よりも高く、セツキシマブ重鎖のN末端に抗HER3 scFvを含むSI-1X24の場合に最も高かった。
【0069】
蛋白質安定性に関する別のパラメーターは、第1工程のアフィニティー精製後の、凝集の量である。より高い安定性を有する抗体の方が、凝集の程度が低く、従って、分析用サイズ排除クロマトグラフィーによる%POI(目的蛋白質のパーセンテージ)が高い傾向がある。プロテインA精製後、二重特異性抗体を分析用SECによって分析して、凝集について検査した(表1を参照されたい)。ニモツズマブ可変領域を含む抗体(SI-1X4及びSI-1X26)のうちで、ニモツズマブ重鎖のC末端に抗HER3 scFvを含むSI-1X4は、有意に少ない凝集(従って、より高い%POI)を有した。セツキシマブベースの抗体(SI-1X6、SI-1X22、SI-1X24、及びSI-1X25)については、精製後に最高の%POIを有したSI-1X24(重鎖のN末端に抗HER3 scFvを含む)の場合に、凝集が最も少なかった。
【0070】
実施例4:熱安定性
熱安定性は、任意の抗体の品質を評価するための別のパラメーターである。動的光散乱を使用して、EGFR×HER3二重特異性抗体の熱的安定性を比較した。熱安定性実験では、蛋白質(1mg/ml)の半径をWyatt DynaPro Plate Reader IIIによってモニターしながら、温度を0.5℃/分で25℃から85℃まで上昇させた。図2に示されるように、粒子サイズの増大は、蛋白質凝集又は他のアンフォールディング事象を示唆する。熱安定性の客観的尺度として、半径が10nmを超えた時点の温度を表にした(表1)。セツキシマブベースの抗体(SI-1X6、SI-1X22、SI-1X24、SI-1X25)のうちで、SI-1X24がアッセイにおいて最も安定であり、Tmは64.75℃であった。ファミリー中の他の3種の抗体(SI-1X6、SI-1X22、SI-1X25)は、62~63℃の範囲の、同様のTmを有した。従って、セツキシマブベースの二重特異性抗体において、抗HER3 scFvの位置は、熱安定性の有意な差を引き起こし得る。ニモツズマブベースの抗体(SI-1X4、SI-1X26)に関してはどうかと言えば、どちらの抗体も約61.5℃でアンフォールドし、このことは、これら2種の分子が同様の熱安定性を有することを示した。
【0071】
実施例5:Octet結合
Sartorius Octetプラットフォームは、蛋白質間相互作用を測定するための非標識技術としてバイオレイヤー干渉法(BLI)を適用する。これは、2つの表面、即ち、バイオセンサーチップ上の固定化蛋白質の層及び内部基準層、から反射される白色光の干渉パターンを解析する光学的解析技術である。バイオセンサーチップに結合した分子の数の任意の変化は、リアルタイムで測定することができる干渉パターンの変化を引き起こす。この方法では、抗ヒトIgG Fc捕捉(AHC)バイオセンサーチップ表面上に固定された、抗体/Fcを含む蛋白質と、溶液中の抗原とが結合すると、バイオセンサーチップにおける光学的厚さが増大し、その結果、波長シフトΔλが生じる。この波長シフトΔλは、生物学的層の厚さの変化を直接的に反映している。これら2種の分子の相互作用がリアルタイムで測定されることにより、結合特異性、結合及び解離の速度、又は濃度を精密かつ正確にモニターすることが可能になる。未結合の分子、周囲媒体の屈折率の変化、又は流速の変化は、干渉パターンに影響を及ぼさない。
【0072】
Octet384機器でバイオレイヤー干渉法(Octet)結合アッセイを実施して、EGFR及びHER3に対する二重特異性抗体の結合動態を定量した。抗体を、5μg/mlで180秒間ロードすることによって抗ヒトFc(AHC)センサーチップに捕捉させた。60秒のベースライン工程の後、アッセイ緩衝液(0.1%BSA、0.05%Tween20を含有するリン酸緩衝食塩水)中のHisタグ付きのEGFR(施設内で発現/精製)又はHER3(Acro Bioから購入)の段階希釈物(0~100nM;1:2の希釈係数)を用いた180秒の結合フェーズを実施し、続いて、アッセイ緩衝液中で300秒の解離フェーズを実施した。再生は、10mMグリシン、pH1.5を用いて達成した。結合曲線を1:1モデルに全体的にフィットさせて、解離定数、KD、並びに速度論的な結合速度及び解離速度を導き出した。
【0073】
バイオレイヤー干渉法を使用して、ヒトEGFRに対するEGFR×HER3二重特異性抗体の結合動態を測定した。図3及び表2に示されるように、EGFR結合データは、全てのセツキシマブベースの抗体(SI-1X6、SI-1X22、SI-1X24、SI-1X25)が、3~6nMの範囲にわたる同様のKD値を有したのに対し、ニモツズマブベースの抗体(SI-1X4、SI-1X26)は、より弱い親和性を有しKD値が11~24nMであったことを明らかにしている。セツキシマブベースの抗体の方が、アッセイにおいて、より大きな結合応答を有した。このこともまた、より強い結合を示唆している。2つのファミリー(セツキシマブ及びニモツズマブ)内でのEGFR結合の差は有意ではなかった。
【0074】
バイオレイヤー干渉法を使用して、ヒトHER3に対するEGFR×HER3二重特異性抗体の結合動態を測定した。図4及び表3に示されるように、HER3結合データは、全ての二重特異性抗体(SI-1X4、SI-1X6、SI-1X22、SI-1X24、SI-1X25、SI-1X26)が、94~164nMの範囲にわたる同様のKD値を有したことを明らかにしている。これら全てのタンパク質において、HER3結合ドメインは同じ抗体に由来するので、HER3結合についてのこの類似性は理にかなっている。この結果は、抗HER3 scFvを、インビトロでの結合に有意な差異を起こすことなく、セツキシマブベース二重特異性抗体及びニモツズマブベース二重特異性抗体の任意の位置に配置できることを示唆する。
【0075】
実施例6:腫瘍細胞増殖の阻害
細胞増殖に対するEGFR×HER3二重特異性抗体の効果を評価するために、FaDu細胞を用いた増殖アッセイを、増殖を定量するために使用されるアラマーブルーを用いて行った。下咽頭扁平上皮癌株FaDuをATCC(カタログ番号HTB-43)から購入し、10%ウシ胎児血清を添加したEMEM培地中、37℃、5%CO2で維持した。FaDu細胞を、トリプシンを用いてフラスコから剥離し、EMEM培地+1%FBS中で1.2×105細胞/mlに希釈した。50mlの細胞懸濁液(6000個の細胞)を、96ウェル組織培養プレートの60個の内側ウェルに播種した。外側ウェルを300mlの滅菌H2Oで満たして、内側ウェルにおける蒸発を最小限にした。細胞を、37℃、5%CO2で4時間接着させた。試験しようとする抗体を、EMEM培地+1%FBS中で2×最終濃度に希釈した。50mlの試験抗体を各ウェルに添加して、ウェル当たり100mlの総体積にした。各抗体を、以下の最終濃度で、トリプリケートで試験した:25nM、6.25nM、1.563nM、0.391nM、0.098nM、0.024nM、0.006nM、0.0015nM、及び0.0004nM。各プレートは、トリプリケートで試験された上記の濃度で、2種の抗体を含んだ。プレート1枚につき6つの対照ウェルは、細胞と培地のみを含んだ。試験化合物の添加直後に、10mlのアラマーブルー(Thermo Fisherカタログ番号DAL1100)を、各プレートの培地のみの対照ウェルのうち3つに添加した。細胞を、37℃、5%CO2で2時間インキュベートした。2時間のインキュベーション後、各対照ウェルから110mlの試料を取り出し、黒色の不透明な96ウェルプレートに入れた。このプレートを2000RPMで5分間遠心分離して、気泡があれば除去した。次いで、Molecular Devices FilterMax F5マイクロプレートリーダーで蛍光を測定した(励起=535nm、発光=595nm)。測定された対照蛍光値(C開始時)は、アッセイエンドポイントの増殖を測定するためのベースラインとして役立つ。プレートを、37℃、5%CO2に7日間(168時間)、戻した。インキュベーション後、10mlのアラマーブルーを、各試験ウェル及び他の3つの対照(培地のみ)ウェルに添加した。37℃、5%CO2で2時間インキュベートした後、前述のようにして蛍光を測定した。エンドポイントの対照蛍光値(C終了時)及び試験ウェル蛍光値(T終了時)を使用して、以下の式を用いて対照増殖に対するパーセントを計算した:
対照増殖に対するパーセント=((T終了時-C開始時)/(C終了時-C開始時)×100
【0076】
データポイントをGraphPad Prismによって解析し、非線形回帰[log(阻害剤)対応答、4パラメーター]によって阻害曲線をフィットさせ、IC50値を計算した。セツキシマブベースの蛋白質についてのデータを図5Aに示し、ニモツズマブベースの蛋白質についてのデータを図5Bに示している。分子の両方のセットについてのフィットさせたパラメーターを、表4に示している。セツキシマブベースの二重特異性抗体(SI-1X6、SI-1X22、SI-1X24、SI-1X25)は全て、FaDu増殖を同等に阻害し、これは、セツキシマブ対照抗体(SI-1C6、60%)及び抗HER3対照Fc-scFv(SI-1C7、9%)の阻害よりも有効であった(64~76%)。ニモツズマブベースの二重特異性抗体(SI-1X4、SI-1X26)は、増殖をそれほど強力には阻害せず、このことは、EGFRに対するニモツズマブの親和性が低めであることと一致した。予想外に、SI-1X26の最大阻害は、SI-1X4の最大阻害よりも有意に高度であったことから、SI-1X26の幾何学的形状が、SI-1X4の幾何学的形状と比べて、EGFR及び/又はHER3のシグナル伝達をより効率的に遮断することを可能にすることが示唆された。
【0077】

【表1】
【0078】
【表2】
【0079】
【表3】
【0080】
【表4】
【0081】
配列表
>seq 1 Cetuximab VL amino acid sequence
DILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELK

>seq 2 Cetuximab VH amino acid sequence
QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSNDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSS

>seq 3 Humanized Cetuximab VL amino acid sequence
EIVLTQSPSTLSVSPGERATFSCRASQSIGTNIHWYQQKPGKPPRLLIKYASESISGIPDRFSGSGSGTEFTLTISSVQSEDFAVYYCQQNNNWPTTFGPGTKLTVL

>seq 4 Humanized Cetuximab VH amino acid sequence
QVQLQQSGPGLVKPSETLSITCTVSGFSLTNYGVHWIRQAPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRFTITKDNSKNQVYFKLRSVRADDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSS

>seq 5 Panitumumab VL amino acid sequence
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCQASQDISNYLNWYQQKPGKAPKLLIYDASNLETGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYFCQHFDHLPLAFGGGTKVEIK

>seq 6 Panitumumab VH amino acid sequence
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGGSVSSGDYYWTWIRQSPGKGLEWIGHIYYSGNTNYNPSLKSRLTISIDTSKTQFSLKLSSVTAADTAIYYCVRDRVTGAFDIWGQGTMVTVSS

>seq 7 Nimotuzumab VL amino acid sequence
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRSSQNIVHSNGNTYLDWYQQTPGKAPKLLIYKVSNRFSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCFQYSHVPWTFGQGTKLQIT

>seq 8 Nimotuzumab VH amino acid sequence
QVQLQQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGYTFTNYYIYWVRQAPGQGLEWIGGINPTSGGSNFNEKFKTRVTITADESSTTAYMELSSLRSEDTAFYFCTRQGLWFDSDGRGFDFWGQGTTVTVSS

>seq 9 Necitumumab VL amino acid sequence
EIVMTQSPATLSLSPGERATLSCRASQSVSSYLAWYQQKPGQAPRLLIYDASNRATGIPARFSGSGSGTDFTLTISSLEPEDFAVYYCHQYGSTPLTFGGGTKAEIK

>seq 10 Necitumumab VH amino acid sequence
QVQLQESGPGLVKPSQTLSLTCTVSGGSISSGDYYWSWIRQPPGKGLEWIGYIYYSGSTDYNPSLKSRVTMSVDTSKNQFSLKVNSVTAADTAVYYCARVSIFGVGTFDYWGQGTLVTVSS

>seq 11 MM-111's HER3 VL amino acid sequence
QSALTQPASVSGSPGQSITISCTGTSSDVGGYNFVSWYQQHPGKAPKLMIYDVSDRPSGVSDRFSGSKSGNTASLIISGLQADDEADYYCSSYGSSSTHVIFGGGTKVTVL

>seq 12 MM-111's HER3 VH amino acid sequence
QVQLQESGGGLVKPGGSLRLSCAASGFTFSSYWMSWVRQAPGKGLEWVANINRDGSASYYVDSVKGRFTISRDDAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARDRGVGYFDLWGRGTLVTVSS

>seq 13 Patritumab VL amino acid sequence
DIEMTQSPDSLAVSLGERATINCRSSQSVLYSSSNRNYLAWYQQNPGQPPKLLIYWASTRESGVPDRFSG SGSGTDFTLTISSLQAEDVAVYYCQQYYSTPRTFGQGTKVEIK

>seq 14 Patritumab VH amino acid sequence
QVQLQQWGAGLLKPSETLSLTCAVYGGSFSGYYWSWIRQPPGKGLEWIGEINHSGSTNYNPSLKSRVTISVETSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARDKWTWYFDLWGRGTLVTVSS

>seq 15 Seribantumab VL amino acid sequence
QSALTQPASVSGSPGQSITISCTGTSSDVGSYNVVSWYQQHPGKAPKLIIYEVSQRPSGVSNRFSGSKSGNTASLTISGL QTEDEADYYCCSYAGSSIFVIFGGGTKVTVL

>seq 16 Seribantumab VH amino acid sequence
EVQLLESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSHYVMAWVRQAPGKGLEWVSSISSSGGWTLYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCTRGLKMATIFDYWGQGTLVTVSS

>seq 17 SI-1X22 light chain amino acid sequence
DILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGCGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGECGGGGSGGGGSGGGGSQVQLQESGGGLVKPGGSLSLSCAASGFTFSSYWMSWVRQAPGKGLEWVANINRDGSASYYVDSVKGRFTISRDDAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARDRGVGYFDLWGRGTLVTVSSGGGGSGGGGSGGGGSQSALTQPASVSGSPGQSITISCTGTSSDVGGYNFVSWYQQHPGKAPKLMIYDVSDRPSGVSDRFSGSKSGNTASLIISGLQADDEADYYCSSYGSSSTHVIFGGGTKVTVL

>seq 18 SI-1X22, SI-1X25 heavy chain amino acid sequence
QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKCLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSNDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPG

>seq 19 human IgG1 amino acid sequence
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPG

>seq 20 human Kappa amino acid sequence
RTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC

>seq 21 cetuximab light chain amino acid sequence
DILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC

>seq 22 SI-1X24 heavy chain amino acid sequence
QVQLQESGGGLVKPGGSLRLSCAASGFTFSSYWMSWVRQAPGKGLEWVANINRDGSASYYVDSVKGRFTISRDDAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARDRGVGYFDLWGRGTLVTVSSGGGGSGGGGSGGGGSQSALTQPASVSGSPGQSITISCTGTSSDVGGYNFVSWYQQHPGKAPKLMIYDVSDRPSGVSDRFSGSKSGNTASLIISGLQADDEADYYCSSYGSSSTHVIFGGGTKVTVLGGGGSGGGGSQVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSNDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPG

>seq 23 SI-1X25 light chain amino acid sequence
QVQLQESGGGLVKPGGSLSLSCAASGFTFSSYWMSWVRQAPGKGLEWVANINRDGSASYYVDSVKGRFTISRDDAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARDRGVGYFDLWGRGTLVTVSSGGGGSGGGGSGGGGSQSALTQPASVSGSPGQSITISCTGTSSDVGGYNFVSWYQQHPGKAPKLMIYDVSDRPSGVSDRFSGSKSGNTASLIISGLQADDEADYYCSSYGSSSTHVIFGGGTKVTVLGGGGSGGGGSDILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGCGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC

>seq 24 SI-1X26 light chain amino acid sequence
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRSSQNIVHSNGNTYLDWYQQTPGKAPKLLIYKVSNRFSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCFQYSHVPWTFGCGTKLQITRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGECGGGGSGGGGSGGGGSQVQLQESGGGLVKPGGSLSLSCAASGFTFSSYWMSWVRQAPGKGLEWVANINRDGSASYYVDSVKGRFTISRDDAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARDRGVGYFDLWGRGTLVTVSSGGGGSGGGGSGGGGSQSALTQPASVSGSPGQSITISCTGTSSDVGGYNFVSWYQQHPGKAPKLMIYDVSDRPSGVSDRFSGSKSGNTASLIISGLQADDEADYYCSSYGSSSTHVIFGGGTKVTVL

>seq 25 SI-1X26 heavy chain amino acid sequence
QVQLQQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGYTFTNYYIYWVRQAPGQCLEWIGGINPTSGGSNFNEKFKTRVTITADESSTTAYMELSSLRSEDTAFYFCTRQGLWFDSDGRGFDFWGQGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPG

>seq 26 SI-1X4 light chain amino acid sequence
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRSSQNIVHSNGNTYLDWYQQTPGKAPKLLIYKVSNRFSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCFQYSHVPWTFGQGTKLQITRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC

>seq 27 SI-1X4 heavy chain amino acid sequence
QVQLQQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGYTFTNYYIYWVRQAPGQGLEWIGGINPTSGGSNFNEKFKTRVTITADESSTTAYMELSSLRSEDTAFYFCTRQGLWFDSDGRGFDFWGQGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGGGGGSGGGGSQVQLQESGGGLVKPGGSLRLSCAASGFTFSSYWMSWVRQAPGKGLEWVANINRDGSASYYVDSVKGRFTISRDDAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARDRGVGYFDLWGRGTLVTVSSGGGGSGGGGSGGGGSQSALTQPASVSGSPGQSITISCTGTSSDVGGYNFVSWYQQHPGKAPKLMIYDVSDRPSGVSDRFSGSKSGNTASLIISGLQADDEADYYCSSYGSSSTHVIFGGGTKVTVL

>seq 28 SI-1X6 heavy chain amino acid sequence
QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSNDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGGGGGSGGGGSQVQLQESGGGLVKPGGSLRLSCAASGFTFSSYWMSWVRQAPGKGLEWVANINRDGSASYYVDSVKGRFTISRDDAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARDRGVGYFDLWGRGTLVTVSSGGGGSGGGGSGGGGSQSALTQPASVSGSPGQSITISCTGTSSDVGGYNFVSWYQQHPGKAPKLMIYDVSDRPSGVSDRFSGSKSGNTASLIISGLQADDEADYYCSSYGSSSTHVIFGGGTKVTVL

>seq 29 cetuximab heavy chain amino acid sequence
QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSNDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPG

>seq 30 SI-1C7 amino acid sequence
EPKSSDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGGGGGSGGGGSQVQLQESGGGLVKPGGSLRLSCAASGFTFSSYWMSWVRQAPGKGLEWVANINRDGSASYYVDSVKGRFTISRDDAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARDRGVGYFDLWGRGTLVTVSSGGGGSGGGGSGGGGSQSALTQPASVSGSPGQSITISCTGTSSDVGGYNFVSWYQQHPGKAPKLMIYDVSDRPSGVSDRFSGSKSGNTASLIISGLQADDEADYYCSSYGSSSTHVIFGGGTKVTVL

>seq 31 cetuximab CDR-H1 amino acid sequence
NYGVH

>seq 32 cetuximab CDR-H2 amino acid sequence
VIWSGGNTDYNTPFTS

>seq 33 cetuximab CDR-H3 amino acid sequence
ALTYYDYEFAY

>seq 34 cetuximab CDR-L1 amino acid sequence
RASQSIGTNIH

>seq 35 cetuximab CDR-L2 amino acid sequence
YASESIS

>seq 36 cetuximab CDR-L3 amino acid sequence
QQNNNWPTT

>seq 37 nimotuzumab CDR-H1 amino acid sequence
NYYIY

>seq 38 nimotuzumab CDR-H2 amino acid sequence
GINPTSGGSNFNEKFKT

>seq 39 nimotuzumab CDR-H3 amino acid sequence
QGLWFDSDGRGFDF

>seq 40 nimotuzumab CDR-L1 amino acid sequence
RSSQNIVHSNGNTYLD

>seq 41 nimotuzumab CDR-L2 amino acid sequence
KVSNRFS

>seq 42 nimotuzumab CDR-L3 amino acid sequence
FQYSHVPWT

>seq 43 anti-HER3 CDR-H1 amino acid sequence
SYWMS

>seq 44 anti-HER3 CDR-H2 amino acid sequence
NINRDGSASYYVDSVKG

>seq 45 anti-HER3 CDR-H3 amino acid sequence
DRGVGYFDL

>seq 46 anti-HER3 CDR-L1 amino acid sequence
TGTSSDVGGYNFVS

>seq 47 anti-HER3 CDR-L2 amino acid sequence
DVSDRPS

>seq 48 anti-HER3 CDR-L3 amino acid sequence
SSYGSSSTHVI

>seq 101 Cetuximab VL nucleotide sequence
GACATCTTGCTGACTCAGTCTCCAGTCATCCTGTCTGTGAGTCCAGGAGAAAGAGTCAGTTTCTCCTGCAGGGCCAGTCAGAGTATTGGCACAAACATACACTGGTATCAGCAAAGAACAAATGGTTCTCCAAGGCTTCTCATAAAGTATGCTTCTGAGTCTATCTCTGGGATTCCTTCCAGGTTTAGTGGCAGTGGATCAGGGACAGATTTTACTCTTAGCATCAACAGTGTGGAGTCTGAAGATATTGCAGATTATTACTGTCAACAAAATAATAACTGGCCAACCACGTTCGGTGCTGGGACCAAGCTGGAGCTGAAA

>seq 102 Cetuximab VH nucleotide sequence
CAGGTGCAGCTGAAGCAGTCAGGACCTGGCCTAGTGCAGCCCTCACAGAGCCTGTCCATCACCTGCACAGTCTCTGGTTTCTCATTAACTAACTATGGTGTACACTGGGTTCGCCAGTCTCCAGGAAAGGGTCTGGAGTGGCTGGGAGTGATATGGAGTGGTGGAAACACAGACTATAATACACCTTTCACATCCAGACTGAGCATCAACAAGGACAATTCCAAGAGCCAAGTTTTCTTTAAAATGAACAGTCTGCAATCTAATGACACAGCCATATATTACTGTGCCAGAGCCCTCACCTACTATGATTACGAGTTTGCTTACTGGGGCCAAGGGACTCTGGTCACTGTCTCTAGC

>seq 103 Humanized Cetuximab VL nucleotide sequence
GAGATCGTGCTGACCCAGTCTCCTTCCACACTGTCTGTGTCTCCCGGCGAGAGAGCCACCTTCAGCTGTAGAGCCTCTCAGTCCATCGGCACCAACATCCACTGGTATCAGCAGAAGCCCGGCAAGCCTCCTCGGCTGCTGATTAAGTACGCCTCCGAGTCCATCAGCGGCATCCCTGACAGATTCTCCGGCTCTGGCTCTGGCACCGAGTTTACCCTGACCATCTCCTCCGTGCAGTCCGAGGATTTCGCCGTGTACTACTGCCAGCAGAACAACAACTGGCCCACCACCTTTGGACCCGGCACCAAGCTGACAGTTCTT

>seq 104 Humanized Cetuximab VH nucleotide sequence
CAAGTTCAGTTGCAGCAGTCTGGCCCTGGCCTGGTCAAGCCTTCTGAGACACTGTCCATCACCTGTACCGTGTCCGGCTTCTCCCTGACCAATTACGGCGTGCACTGGATCAGACAGGCCCCTGGCAAAGGACTGGAATGGCTGGGAGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGACTACAACACCCCTTTCACCAGCCGGTTCACCATCACCAAGGACAACTCCAAGAACCAGGTGTACTTCAAGCTGCGGAGCGTGCGGGCTGATGACACCGCCATCTACTACTGTGCTCGGGCCCTGACCTACTACGACTACGAGTTTGCTTACTGGGGCCAGGGCACCCTGGTCACAGTTTCTTCT

>seq 105 Panitumumab VL nucleotide sequence
GACATCCAGATGACCCAGTCTCCATCCTCCCTGTCTGCATCTGTAGGAGACAGAGTCACCATCACTTGCCAGGCGAGTCAGGACATCAGCAACTATTTAAATTGGTATCAGCAGAAACCAGGGAAAGCCCCTAAACTCCTGATCTACGATGCATCCAATTTGGAAACAGGGGTCCCATCAAGGTTCAGTGGAAGTGGATCTGGGACAGATTTTACTTTCACCATCAGCAGCCTGCAGCCTGAAGATATTGCAACATATTTCTGTCAACACTTTGATCATCTCCCGCTCGCTTTCGGCGGAGGGACCAAGGTGGAAATTAAA

>seq 106 Panitumumab VH nucleotide sequence
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGCCCAGGACTGGTGAAGCCTTCGGAGACCCTGTCCCTCACCTGCACTGTCTCTGGTGGCTCCGTCAGCAGTGGTGATTACTACTGGACCTGGATCCGGCAGTCCCCAGGGAAGGGACTGGAGTGGATTGGACACATCTATTACAGTGGGAACACCAATTATAACCCCTCCCTCAAGAGCCGACTCACCATATCAATTGACACGTCCAAGACTCAGTTCTCCCTGAAGCTGAGTTCTGTGACCGCTGCGGACACGGCCATTTATTACTGTGTGCGAGATCGAGTGACTGGTGCTTTTGATATCTGGGGCCAAGGGACAATGGTCACCGTCTCGAGC

>seq 107 Nimotuzumab VL nucleotide sequence
GATATTCAAATGACTCAATCTCCTTCTTCTCTTTCTGCTTCTGTTGGTGATCGTGTTACTATTACTTGTCGTTCTTCTCAAAATATTGTTCATTCTAATGGTAATACTTATCTTGATTGGTATCAACAAACTCCTGGTAAAGCTCCTAAACTTCTTATTTATAAAGTTTCTAATCGTTTTTCTGGTGTTCCTTCTCGTTTTTCTGGTTCTGGTTCTGGTACTGATTTTACTTTTACTATTTCTTCTCTTCAACCTGAAGATATTGCTACTTATTATTGTTTTCAATATTCTCATGTTCCTTGGACTTTTGGTCAAGGTACTAAACTTCAAATTACT

>seq 108 Nimotuzumab VH nucleotide sequence
CAGGTGCAGCTGCAGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGCCCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCAACTACTACATCTACTGGGTGCGGCAGGCCCCCGGCCAGGGCCTGGAGTGGATCGGCGGCATCAACCCCACCAGCGGCGGCAGCAACTTCAACGAGAAGTTCAAGACCCGGGTGACCATCACCGCCGACGAGAGCAGCACCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGCGGAGCGAGGACACCGCCTTCTACTTCTGCACCCGGCAGGGCCTGTGGTTCGACAGCGACGGCCGGGGCTTCGACTTCTGGGGCCAGGGCACCACCGTGACCGTGAGCAGC

>seq 109 Necitumumab VL nucleotide sequence
GAGATCGTGATGACCCAGAGCCCCGCCACCCTGAGCCTGAGCCCCGGCGAGCGGGCCACCCTGAGCTGCCGGGCCAGCCAGAGCGTGAGCAGCTACCTGGCCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGGCCCCCCGGCTGCTGATCTACGACGCCAGCAACCGGGCCACCGGCATCCCCGCCCGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCACCCTGACCATCAGCAGCCTGGAGCCCGAGGACTTCGCCGTGTACTACTGCCACCAGTACGGCAGCACCCCCCTGACCTTCGGCGGCGGCACCAAGGCCGAGATCAAG

>seq 110 Necitumumab VH nucleotide sequence
CAGGTGCAGCTGCAGGAGAGCGGCCCCGGCCTGGTGAAGCCCAGCCAGACCCTGAGCCTGACCTGCACCGTGAGCGGCGGCAGCATCAGCAGCGGCGACTACTACTGGAGCTGGATTCGGCAGCCCCCCGGCAAGGGCCTGGAGTGGATCGGCTACATCTACTACAGCGGCAGCACCGACTACAACCCCAGCCTGAAGAGCCGGGTGACCATGAGCGTGGACACCAGCAAGAACCAGTTCAGCCTGAAGGTGAACAGCGTGACCGCCGCCGACACCGCCGTGTACTACTGCGCCCGGGTGAGCATCTTCGGCGTGGGCACCTTCGACTACTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCAGC

>seq 111 MM-111's HER3 VL nucleotide sequence
CAGTCTGCCCTGACTCAGCCTGCCTCCGTGTCTGGGTCTCCTGGACAGTCGATCACCATCTCCTGCACTGGAACCAGCAGTGACGTTGGTGGTTATAACTTTGTCTCCTGGTACCAACAACACCCAGGCAAAGCCCCCAAACTCATGATCTATGATGTCAGTGATCGGCCCTCAGGGGTGTCTGATCGCTTCTCCGGCTCCAAGTCTGGCAACACGGCCTCCCTGATCATCTCTGGCCTCCAGGCTGACGACGAGGCTGATTATTACTGCAGCTCATATGGGAGCAGCAGCACTCATGTGATTTTCGGCGGAGGGACCAAGGTGACCGTCCTA

>seq 112 MM-111's HER3 VH nucleotide sequence
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGGGGAGGCCTGGTCAAGCCTGGAGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGTTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTGGCCAACATAAACCGCGATGGAAGTGCGAGTTACTATGTGGACTCTGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACGACGCCAAGAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCTGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGATCGTGGGGTGGGCTACTTCGATCTCTGGGGCCGTGGCACCCTGGTCACCGTCTCGAGC

>seq 113 Patritumab VL nucleotide sequence
GACATCGAGATGACCCAGTCTCCAGACTCCCTGGCTGTGTCTCTGGGCGAGAGGGCCACCATCAACTGCAGGTCCAGCCAGAGTGTTTTATACAGTTCCAGCAATAGAAACTACTTAGCTTGGTACCAGCAGAATCCAGGACAGCCTCCTAAGCTGCTCATTTACTGGGCATCTACCCGGGAATCCGGGGTCCCTGACCGATTCAGTGGCAGCGGGTCTGGGACAGATTTCACTCTCACCATCAGCAGCCTGCAGGCTGAAGATGTGGCAGTTTATTACTGTCAGCAATATTATAGTACTCCTCGCACATTCGGACAAGGGACCAAAGTGGAGATCAAG

>seq 114 Patritumab VH nucleotide sequence
CAGGTGCAGCTACAGCAGTGGGGCGCAGGACTGTTGAAGCCTTCGGAGACCCTGTCCCTCACCTGCGCTGTCTATGGTGGGTCCTTCAGTGGTTACTACTGGAGCTGGATCCGCCAGCCCCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGATTGGGGAAATCAATCATAGTGGAAGCACCAACTACAACCCGTCCCTCAAGAGTCGAGTCACCATATCGGTAGAGACGTCCAAGAACCAGTTCTCCCTGAAGCTGAGCTCTGTGACCGCCGCGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGATAAATGGACTTGGTATTTTGACTTATGGGGCAGAGGGACACTGGTCACCGTCTCTTCA

>seq 115 Seribantumab VL nucleotide sequence
CAAAGCGCTCTGACTCAACCCGCATCTGTTTCAGGCTCTCCAGGGCAATCTATCACAATCTCCTGTACCGGCACCTCTAGCGACGTCGGAAGCTACAACGTTGTCTCTTGGTATCAACAGCACCCAGGAAAAGCACCCAAGCTGATAATTTACGAGGTATCCCAGCGTCCCAGCGGAGTGAGCAACAGATTTTCAGGTTCCAAATCAGGTAATACAGCAAGTCTGACCATCTCCGGTCTTCAGACTGAGGACGAGGCTGACTACTATTGCTGTTCCTACGCCGGCAGCTCTATTTTCGTCATTTTTGGTGGCGGGACAAAAGTGACCGTGCTG

>seq 116 Seribantumab VH nucleotide sequence
GAAGTGCAGTTGCTTGAGAGTGGAGGCGGACTTGTCCAGCCCGGTGGGTCACTGCGGCTGTCTTGCGCTGCCTCCGGTTTTACCTTCAGTCACTATGTGATGGCATGGGTGCGGCAGGCCCCTGGTAAGGGCCTGGAGTGGGTCTCTTCCATTTCTAGTTCAGGTGGGTGGACCTTGTACGCCGACAGTGTGAAGGGACGGTTCACTATCTCACGGGACAACTCAAAGAACACACTCTACTTGCAAATGAATAGTCTCAGGGCCGAGGATACAGCCGTGTATTACTGCACACGCGGTCTGAAGATGGCTACAATCTTCGACTACTGGGGTCAGGGGACTCTGGTGACAGTCAGCTCT

> seq 117 SI-1X22 light chain nucleotide sequence
GACATCCTGCTGACCCAGTCTCCAGTGATCCTGTCCGTGTCTCCTGGCGAGAGAGTGTCCTTCAGCTGCAGAGCCTCTCAGTCCATCGGCACCAACATCCACTGGTATCAGCAGCGGACCAACGGCTCCCCTCGGCTGCTGATTAAGTACGCCTCCGAGTCTATCAGCGGCATCCCCTCCAGATTCTCCGGCTCTGGCTCTGGCACCGACTTCACCCTGTCCATCAACTCCGTGGAATCCGAGGATATCGCCGACTACTACTGCCAGCAGAACAACAACTGGCCCACCACCTTTGGCTGTGGCACCAAGCTGGAATTGAAACGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGTGGCGGTGGCGGTAGCGGTGGCGGCGGAAGTGGTGGCGGAGGATCCCAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGGGGAGGCCTGGTCAAGCCTGGAGGGTCCCTGAGCCTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGTTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTGGCCAACATAAACCGCGATGGAAGTGCGAGTTACTATGTGGACTCTGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACGACGCCAAGAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCTGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGATCGTGGGGTGGGCTACTTCGATCTCTGGGGCCGTGGCACCCTGGTCACCGTGTCTAGCGGTGGAGGCGGTTCAGGCGGAGGTGGTTCCGGCGGTGGCGGCTCCCAGTCTGCCCTGACTCAGCCTGCCTCCGTGTCTGGGTCTCCTGGACAGTCGATCACCATCTCCTGCACTGGAACCAGCAGTGACGTTGGTGGTTATAACTTTGTCTCCTGGTACCAACAACACCCAGGCAAAGCCCCCAAACTCATGATCTATGATGTCAGTGATCGGCCCTCAGGGGTGTCTGATCGCTTCTCCGGCTCCAAGTCTGGCAACACGGCCTCCCTGATCATCTCTGGCCTCCAGGCTGACGACGAGGCTGATTATTACTGCAGCTCATATGGGAGCAGCAGCACTCATGTGATTTTCGGCGGAGGGACCAAGGTGACCGTCCTATAA

>seq 118 SI-1X22, SI-1X25 heavy chain nucleotide sequence
CAAGTTCAGCTCAAGCAGTCTGGCCCTGGCCTGGTTCAGCCTTCTCAGAGCCTGAGCATCACCTGTACCGTGTCCGGCTTCTCCCTGACCAATTACGGCGTGCACTGGGTTCGACAGAGCCCTGGCAAATGCCTGGAATGGCTGGGAGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGACTACAACACCCCTTTCACCTCTCGGCTGTCTATCAACAAGGACAACTCCAAGAGCCAGGTGTTCTTCAAGATGAACTCCCTGCAGTCCAACGACACCGCCATCTACTACTGTGCTCGGGCCCTGACCTACTACGACTACGAGTTTGCTTACTGGGGCCAGGGCACCCTGGTCACAGTTTCTGCTGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGATGAGCTGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTTAG

>seq 119 human IgG1 nucleotide sequence
GCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGATGAGCTGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGT

>seq 120 human Kappa nucleotide sequence
CGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGT

>seq 121 cetuximab light chain nucleotide sequence
GACATCTTGCTGACTCAGTCTCCAGTCATCCTGTCTGTGAGTCCAGGAGAAAGAGTCAGTTTCTCCTGCAGGGCCAGTCAGAGTATTGGCACAAACATACACTGGTATCAGCAAAGAACAAATGGTTCTCCAAGGCTTCTCATAAAGTATGCTTCTGAGTCTATCTCTGGGATTCCTTCCAGGTTTAGTGGCAGTGGATCAGGGACAGATTTTACTCTTAGCATCAACAGTGTGGAGTCTGAAGATATTGCAGATTATTACTGTCAACAAAATAATAACTGGCCAACCACGTTCGGTGCTGGGACCAAGCTGGAGCTGAAACGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGTTAG

>seq 122 SI-1X24 heavy chain nucleotide sequence
CAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGGGGAGGCCTGGTCAAGCCTGGAGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGTTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTGGCCAACATAAACCGCGATGGAAGTGCGAGTTACTATGTGGACTCTGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACGACGCCAAGAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCTGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGATCGTGGGGTGGGCTACTTCGATCTCTGGGGCCGTGGCACCCTGGTCACCGTGTCTAGCGGTGGAGGCGGTTCAGGCGGAGGTGGTTCCGGCGGTGGCGGCTCCCAGTCTGCCCTGACTCAGCCTGCCTCCGTGTCTGGGTCTCCTGGACAGTCGATCACCATCTCCTGCACTGGAACCAGCAGTGACGTTGGTGGTTATAACTTTGTCTCCTGGTACCAACAACACCCAGGCAAAGCCCCCAAACTCATGATCTATGATGTCAGTGATCGGCCCTCAGGGGTGTCTGATCGCTTCTCCGGCTCCAAGTCTGGCAACACGGCCTCCCTGATCATCTCTGGCCTCCAGGCTGACGACGAGGCTGATTATTACTGCAGCTCATATGGGAGCAGCAGCACTCATGTGATTTTCGGCGGAGGGACCAAGGTGACCGTCCTAGGCGGTGGAGGGTCCGGCGGTGGTGGATCACAGGTGCAGCTGAAGCAGTCAGGACCTGGCCTAGTGCAGCCCTCACAGAGCCTGTCCATCACCTGCACAGTCTCTGGTTTCTCATTAACTAACTATGGTGTACACTGGGTTCGCCAGTCTCCAGGAAAGGGTCTGGAGTGGCTGGGAGTGATATGGAGTGGTGGAAACACAGACTATAATACACCTTTCACATCCAGACTGAGCATCAACAAGGACAATTCCAAGAGCCAAGTTTTCTTTAAAATGAACAGTCTGCAATCTAATGACACAGCCATATATTACTGTGCCAGAGCCCTCACCTACTATGATTACGAGTTTGCTTACTGGGGCCAAGGGACTCTGGTCACTGTGTCTAGTGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGATGAGCTGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTTAG

>seq 123 SI-1X25 light chain nucleotide sequence
CAGGTGCAATTGCAGGAGTCGGGGGGAGGCCTGGTCAAGCCTGGAGGGTCCCTGAGCCTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGTTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTGGCCAACATAAACCGCGATGGAAGTGCGAGTTACTATGTGGACTCTGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACGACGCCAAGAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCTGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGATCGTGGGGTGGGCTACTTCGATCTCTGGGGCCGTGGCACCCTGGTCACCGTCTCGAGCGGTGGAGGCGGTTCAGGCGGAGGTGGTTCCGGCGGTGGCGGCTCCCAGTCTGCCCTGACTCAGCCTGCCTCCGTGTCTGGGTCTCCTGGACAGTCGATCACCATCTCCTGCACTGGAACCAGCAGTGACGTTGGTGGTTATAACTTTGTCTCCTGGTACCAACAACACCCAGGCAAAGCCCCCAAACTCATGATCTATGATGTCAGTGATCGGCCCTCAGGGGTGTCTGATCGCTTCTCCGGCTCCAAGTCTGGCAACACGGCCTCCCTGATCATCTCTGGCCTCCAGGCTGACGACGAGGCTGATTATTACTGCAGCTCATATGGGAGCAGCAGCACTCATGTGATTTTCGGCGGAGGGACCAAGGTGACCGTCCTAGGCGGTGGAGGGTCCGGCGGTGGTGGATCAGACATCCTGCTGACCCAGTCTCCAGTGATCCTGTCCGTGTCTCCTGGCGAGAGAGTGTCCTTCAGCTGCAGAGCCTCTCAGTCCATCGGCACCAACATCCACTGGTATCAGCAGCGGACCAACGGCTCCCCTCGGCTGCTGATTAAGTACGCCTCCGAGTCTATCAGCGGCATCCCCTCCAGATTCTCCGGCTCTGGCTCTGGCACCGACTTCACCCTGTCCATCAACTCCGTGGAATCCGAGGATATCGCCGACTACTACTGCCAGCAGAACAACAACTGGCCCACCACCTTTGGCTGTGGCACCAAGCTGGAATTGAAACGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGTTAG

>seq 124 SI-1X26 light chain nucleotide sequence
GATATTCAAATGACTCAATCTCCTTCTTCTCTTTCTGCTTCTGTTGGTGATCGTGTTACTATTACTTGTCGTTCTTCTCAAAATATTGTTCATTCTAATGGTAATACTTATCTTGATTGGTATCAACAAACTCCTGGTAAAGCTCCTAAACTTCTTATTTATAAAGTTTCTAATCGTTTTTCTGGTGTTCCTTCTCGTTTTTCTGGTTCTGGTTCTGGTACTGATTTTACTTTTACTATTTCTTCTCTTCAACCTGAAGATATTGCTACTTATTATTGTTTTCAATATTCTCATGTTCCTTGGACTTTTGGTTGTGGTACTAAACTTCAAATTACTCGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGTGGCGGTGGCGGTAGCGGTGGCGGCGGAAGTGGTGGCGGAGGATCCCAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGGGGAGGCCTGGTCAAGCCTGGAGGGTCCCTGAGCCTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGTTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTGGCCAACATAAACCGCGATGGAAGTGCGAGTTACTATGTGGACTCTGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACGACGCCAAGAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCTGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGATCGTGGGGTGGGCTACTTCGATCTCTGGGGCCGTGGCACCCTGGTCACCGTGTCTAGCGGTGGAGGCGGTTCAGGCGGAGGTGGTTCCGGCGGTGGCGGCTCCCAGTCTGCCCTGACTCAGCCTGCCTCCGTGTCTGGGTCTCCTGGACAGTCGATCACCATCTCCTGCACTGGAACCAGCAGTGACGTTGGTGGTTATAACTTTGTCTCCTGGTACCAACAACACCCAGGCAAAGCCCCCAAACTCATGATCTATGATGTCAGTGATCGGCCCTCAGGGGTGTCTGATCGCTTCTCCGGCTCCAAGTCTGGCAACACGGCCTCCCTGATCATCTCTGGCCTCCAGGCTGACGACGAGGCTGATTATTACTGCAGCTCATATGGGAGCAGCAGCACTCATGTGATTTTCGGCGGAGGGACCAAGGTGACCGTCCTATAA

>seq 125 SI-1X26 heavy chain nucleotide sequence
CAGGTGCAGCTGCAGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGCCCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCAACTACTACATCTACTGGGTGCGGCAGGCCCCCGGCCAGTGCCTGGAGTGGATCGGCGGCATCAACCCCACCAGCGGCGGCAGCAACTTCAACGAGAAGTTCAAGACCCGGGTGACCATCACCGCCGACGAGAGCAGCACCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGCGGAGCGAGGACACCGCCTTCTACTTCTGCACCCGGCAGGGCCTGTGGTTCGACAGCGACGGCCGGGGCTTCGACTTCTGGGGCCAGGGCACCACCGTGACCGTGAGCAGCGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGATGAGCTGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTTAA

>seq 126 SI-1X4 light chain nucleotide sequence
GATATTCAAATGACTCAATCTCCTTCTTCTCTTTCTGCTTCTGTTGGTGATCGTGTTACTATTACTTGTCGTTCTTCTCAAAATATTGTTCATTCTAATGGTAATACTTATCTTGATTGGTATCAACAAACTCCTGGTAAAGCTCCTAAACTTCTTATTTATAAAGTTTCTAATCGTTTTTCTGGTGTTCCTTCTCGTTTTTCTGGTTCTGGTTCTGGTACTGATTTTACTTTTACTATTTCTTCTCTTCAACCTGAAGATATTGCTACTTATTATTGTTTTCAATATTCTCATGTTCCTTGGACTTTTGGTCAAGGTACTAAACTTCAAATTACTCGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGTTAG

>seq 127 SI-1X4 heavy chain nucleotide sequence
CAAGTTCAACTTCAACAATCTGGTGCTGAAGTTAAAAAACCTGGTTCTTCTGTTAAAGTTTCTTGTAAAGCCTCTGGTTATACTTTTACTAATTATTATATTTATTGGGTTCGTCAAGCTCCTGGTCAAGGTCTTGAATGGATTGGTGGTATTAATCCTACTTCTGGTGGTTCTAATTTTAATGAAAAATTTAAAACTCGTGTTACTATTACTGCCGATGAATCTTCCACCACTGCTTATATGGAACTTTCTTCTCTTCGTTCTGAAGATACTGCTTTTTATTTTTGTACCCGTCAAGGTCTTTGGTTTGATTCTGATGGTCGTGGTTTTGATTTTTGGGGTCAAGGTACCACTGTTACTGTCTCGAGCGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGATGAGCTGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTGGCGGTGGAGGGTCCGGCGGTGGTGGATCACAGGTGCAATTGCAGGAGTCGGGGGGAGGCCTGGTCAAGCCTGGAGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGTTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTGGCCAACATAAACCGCGATGGAAGTGCGAGTTACTATGTGGACTCTGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACGACGCCAAGAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCTGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGATCGTGGGGTGGGCTACTTCGATCTCTGGGGCCGTGGCACCCTGGTCACCGTCTCGAGCGGTGGAGGCGGTTCAGGCGGAGGTGGTTCCGGCGGTGGCGGCTCCCAGTCTGCCCTGACTCAGCCTGCCTCCGTGTCTGGGTCTCCTGGACAGTCGATCACCATCTCCTGCACTGGAACCAGCAGTGACGTTGGTGGTTATAACTTTGTCTCCTGGTACCAACAACACCCAGGCAAAGCCCCCAAACTCATGATCTATGATGTCAGTGATCGGCCCTCAGGGGTGTCTGATCGCTTCTCCGGCTCCAAGTCTGGCAACACGGCCTCCCTGATCATCTCTGGCCTCCAGGCTGACGACGAGGCTGATTATTACTGCAGCTCATATGGGAGCAGCAGCACTCATGTGATTTTCGGCGGAGGGACCAAGGTGACCGTCCTATAA

>seq 128 SI-1X6 heavy chain nucleotide sequence
CAGGTGCAGCTGAAGCAGTCAGGACCTGGCCTAGTGCAGCCCTCACAGAGCCTGTCCATCACCTGCACAGTCTCTGGTTTCTCATTAACTAACTATGGTGTACACTGGGTTCGCCAGTCTCCAGGAAAGGGTCTGGAGTGGCTGGGAGTGATATGGAGTGGTGGAAACACAGACTATAATACACCTTTCACATCCAGACTGAGCATCAACAAGGACAATTCCAAGAGCCAAGTTTTCTTTAAAATGAACAGTCTGCAATCTAATGACACAGCCATATATTACTGTGCCAGAGCCCTCACCTACTATGATTACGAGTTTGCTTACTGGGGCCAAGGGACTCTGGTCACTGTCTCTAGCGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGATGAGCTGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTGGCGGTGGAGGGTCCGGCGGTGGTGGATCACAGGTGCAATTGCAGGAGTCGGGGGGAGGCCTGGTCAAGCCTGGAGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGTTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTGGCCAACATAAACCGCGATGGAAGTGCGAGTTACTATGTGGACTCTGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACGACGCCAAGAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCTGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGATCGTGGGGTGGGCTACTTCGATCTCTGGGGCCGTGGCACCCTGGTCACCGTCTCGAGCGGTGGAGGCGGTTCAGGCGGAGGTGGTTCCGGCGGTGGCGGCTCCCAGTCTGCCCTGACTCAGCCTGCCTCCGTGTCTGGGTCTCCTGGACAGTCGATCACCATCTCCTGCACTGGAACCAGCAGTGACGTTGGTGGTTATAACTTTGTCTCCTGGTACCAACAACACCCAGGCAAAGCCCCCAAACTCATGATCTATGATGTCAGTGATCGGCCCTCAGGGGTGTCTGATCGCTTCTCCGGCTCCAAGTCTGGCAACACGGCCTCCCTGATCATCTCTGGCCTCCAGGCTGACGACGAGGCTGATTATTACTGCAGCTCATATGGGAGCAGCAGCACTCATGTGATTTTCGGCGGAGGGACCAAGGTGACCGTCCTATAA

>seq 129 cetuximab heavy chain nucleotide sequence
CAGGTGCAGCTGAAGCAGTCAGGACCTGGCCTAGTGCAGCCCTCACAGAGCCTGTCCATCACCTGCACAGTCTCTGGTTTCTCATTAACTAACTATGGTGTACACTGGGTTCGCCAGTCTCCAGGAAAGGGTCTGGAGTGGCTGGGAGTGATATGGAGTGGTGGAAACACAGACTATAATACACCTTTCACATCCAGACTGAGCATCAACAAGGACAATTCCAAGAGCCAAGTTTTCTTTAAAATGAACAGTCTGCAATCTAATGACACAGCCATATATTACTGTGCCAGAGCCCTCACCTACTATGATTACGAGTTTGCTTACTGGGGCCAAGGGACTCTGGTCACTGTCTCTAGCGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGATGAGCTGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTTAA

>seq 130 SI-1C7 amino acid sequence
GAGCCCAAATCTTCCGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGATGAGCTGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTGGCGGTGGAGGGTCCGGCGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGCAGGAGTCGGGGGGAGGCCTGGTCAAGCCTGGAGGGTCCCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTTAGTAGTTATTGGATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTGGCCAACATAAACCGCGATGGAAGTGCGAGTTACTATGTGGACTCTGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACGACGCCAAGAACTCACTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAGAGCTGAGGACACGGCTGTGTATTACTGTGCGAGAGATCGTGGGGTGGGCTACTTCGATCTCTGGGGCCGTGGCACCCTGGTCACCGTCTCGAGCGGTGGAGGCGGTTCAGGCGGAGGTGGTTCCGGCGGTGGCGGCTCCCAGTCTGCCCTGACTCAGCCTGCCTCCGTGTCTGGGTCTCCTGGACAGTCGATCACCATCTCCTGCACTGGAACCAGCAGTGACGTTGGTGGTTATAACTTTGTCTCCTGGTACCAACAACACCCAGGCAAAGCCCCCAAACTCATGATCTATGATGTCAGTGATCGGCCCTCAGGGGTGTCTGATCGCTTCTCCGGCTCCAAGTCTGGCAACACGGCCTCCCTGATCATCTCTGGCCTCCAGGCTGACGACGAGGCTGATTATTACTGCAGCTCATATGGGAGCAGCAGCACTCATGTGATTTTCGGCGGAGGGACCAAGGTGACCGTCCTATAA

>seq 131 cetuximab CDR-H1 amino acid sequence
AACTATGGTGTACAC

>seq 132 cetuximab CDR-H2 amino acid sequence
GTGATATGGAGTGGTGGAAACACAGACTATAATACACCTTTCACATCC

>seq 133 cetuximab CDR-H3 amino acid sequence
GCCCTCACCTACTATGATTACGAGTTTGCTTAC

>seq 134 cetuximab CDR-L1 amino acid sequence
AGGGCCAGTCAGAGTATTGGCACAAACATACAC

>seq 135 cetuximab CDR-L2 amino acid sequence
TATGCTTCTGAGTCTATCTCT

>seq 136 cetuximab CDR-L3 amino acid sequence
CAACAAAATAATAACTGGCCAACCACG

>seq 137 nimotuzumab CDR-H1 amino acid sequence
AACTACTACATCTAC

>seq 138 nimotuzumab CDR-H2 amino acid sequence
GGCATCAACCCCACCAGCGGCGGCAGCAACTTCAACGAGAAGTTCAAGACC

>seq 139 nimotuzumab CDR-H3 amino acid sequence
CAGGGCCTGTGGTTCGACAGCGACGGCCGGGGCTTCGACTTC

>seq 140 nimotuzumab CDR-L1 amino acid sequence
CGTTCTTCTCAAAATATTGTTCATTCTAATGGTAATACTTATCTTGAT

>seq 141 nimotuzumab CDR-L2 amino acid sequence
AAAGTTTCTAATCGTTTTTCT

>seq 142 nimotuzumab CDR-L3 amino acid sequence
TTTCAATATTCTCATGTTCCTTGGACT

>seq 143 anti-HER3 CDR-H1 amino acid sequence
AGTTATTGGATGAGC

>seq 144 anti-HER3 CDR-H2 amino acid sequence
AACATAAACCGCGATGGAAGTGCGAGTTACTATGTGGACTCTGTGAAGGGC

>seq 145 anti-HER3 CDR-H3 amino acid sequence
GATCGTGGGGTGGGCTACTTCGATCTC

>seq 146 anti-HER3 CDR-L1 amino acid sequence
ACTGGAACCAGCAGTGACGTTGGTGGTTATAACTTTGTCTCC

>seq 147 anti-HER3 CDR-L2 amino acid sequence
GATGTCAGTGATCGGCCCTCA

>seq 148 anti-HER3 CDR-L3 amino acid sequence
AGCTCATATGGGAGCAGCAGCACTCATGTGATT

参考文献
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20. SI-1X6.3(C3): US15/119,694.
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
【配列表】
2024534109000001.xml
【手続補正書】
【提出日】2024-04-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重鎖及び軽鎖のセットを2つ含む、二重特異性抗体であって、
前記重鎖及び軽鎖の各セットが、EGFRに対する結合特異性を有するFab領域を形成し、
前記抗体が、重鎖のN末端、軽鎖のN末端、又は軽鎖のC末端において前記重鎖及び軽鎖の各セットに共有結合されたscFvドメインをさらに含み、かつ
前記scFvドメインが、HER3に対する結合特異性を有する、二重特異性抗体。
【請求項2】
前記scFvドメインが、重鎖のN末端に連結され、前記抗体が、配列番号22に対する配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項3】
前記scFvドメインが、軽鎖のN末端又はC末端に連結され、前記抗体が、配列番号17、配列番号23、又は配列番号24に対する配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項4】
配列番号17、配列番号22、配列番号23、又は配列番号24に対して少なくとも98%の配列同一性を有する抗原結合ドメインを含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項5】
前記重鎖が定常領域を含み、前記定常領域が、配列番号19に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項6】
前記軽鎖がカッパ定常領域を含み、前記カッパ定常領域が、配列番号20に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項7】
前記scFvドメインが、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、又は配列番号16に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項8】
前記scFvドメインが、可変軽鎖を含み、前記可変軽鎖が、配列番号11、配列番号13、又は配列番号15に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項9】
前記scFvドメインが、可変重鎖を含み、前記可変重鎖が、配列番号12、配列番号14、又は配列番号16に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項10】
前記scFvドメインが、可変軽鎖(VL)及び可変重鎖(VH)を含み、前記scFvドメインが、N末端からC末端に向かってVLVH又はVHVLの立体配置を有する、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項11】
前記scFvドメインが、VLとVHとの間にジスルフィド結合を含む、請求項10に記載の二重特異性抗体。
【請求項12】
前記ジスルフィド結合が、scFvドメインのvL100とvH44(Kabat)の間に存在する、請求項11に記載の二重特異性抗体。
【請求項13】
前記scFvドメインが、R19S(Kabat)変異を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項14】
前記抗体が、配列番号17及び配列番号18に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項15】
前記抗体が、配列番号21及び配列番号22に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項16】
前記抗体が、配列番号18及び配列番号23に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項17】
前記抗体が、配列番号24及び配列番号25に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項18】
請求項1に記載の二重特異性抗体をコードする、単離された核酸。
【請求項19】
請求項18に記載の単離された核酸を含む、発現ベクター。
【請求項20】
前記ベクターが細胞内で発現可能である、請求項19に記載の発現ベクター。
【請求項21】
請求項18に記載の核酸を含む、宿主細胞。
【請求項22】
前記二重特異性抗体が生産されるように、請求項21の一項に記載の宿主細胞を培養する工程を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体を生産する方法。
【請求項23】
請求項1に記載の二重特異性抗体及び細胞傷害剤を含むイムノコンジュゲートであって、前記細胞傷害剤が、化学療法剤、増殖阻害剤、毒素、又は放射性同位体を含む、イムノコンジュゲート。
【請求項24】
請求項1に記載の二重特異性抗体及び薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項25】
ラジオアイソトープ、放射性核種、毒素、治療剤、化学療法剤、又はそれらの組合せをさらに含む、請求項24に記載の薬学的組成物。
【請求項26】
請求項23に記載のイムノコンジュゲート及び薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項27】
有効量の請求項1に記載の二重特異性抗体を含む、がんに罹患した対象治療用の医薬組成物
【請求項28】
前記がんが、EGFR、HER3、もしくは両方を発現する細胞を含むか、又は、前記がんが、乳がん、結腸直腸がん、膵臓がん、頭頸部がん、黒色腫、卵巣がん、前立腺がん、非小肺細胞がん、小細胞肺がん、神経膠腫、食道がん、鼻咽頭がん、腎臓がん、胃のがん、肝臓がん、膀胱がん、子宮頸がん、脳がん、リンパ腫、白血病、骨髄腫を含む、請求項27に記載の医薬組成物
【請求項29】
前記治療は、有効量の治療剤を同時投与することを含む、請求項27に記載の医薬組成物
【請求項30】
前記治療剤が、抗体、化学療法剤、酵素、又はそれらの組合せを含み、前記治療剤が、カペシタビン、シスプラチン、トラスツズマブ、フルベストラント、タモキシフェン、レトロゾール、エキセメスタン、アナストロゾール、アミノグルテチミド、テストラクトン、ボロゾール、フォルメスタン、ファドロゾール、レトロゾール、エルロチニブ、ラファチニブ、ダサチニブ、ゲフィチニブ、イマチニブ、パゾピニブ、ラパチニブ、スニチニブ、ニロチニブ、ソラフェニブ、nab-パリタキセル、それらの誘導体又は組合せを含む、請求項29に記載の医薬組成物
【請求項31】
前記対象がヒトである、請求項27に記載の医薬組成物
【請求項32】
対象の血漿である、有効濃度の請求項1に記載の二重特異性抗体を含む溶液。
【国際調査報告】