(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】外科用ビデオを録画するためのクイックセーブ方法
(51)【国際特許分類】
H04N 5/765 20060101AFI20240910BHJP
【FI】
H04N5/765
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024512213
(86)(22)【出願日】2022-08-18
(85)【翻訳文提出日】2024-04-09
(86)【国際出願番号】 EP2022073074
(87)【国際公開番号】W WO2023025652
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】102021121932.9
(32)【優先日】2021-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516114695
【氏名又は名称】ライカ インストゥルメンツ (シンガポール) プライヴェット リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Leica Instruments (Singapore) Pte. Ltd.
【住所又は居所原語表記】15 Tukang Innovation Drive, Singapore 618299, Singapore
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ケン スウィー レック
(72)【発明者】
【氏名】ジエ フアン
(57)【要約】
装置(200)が開示されており、該装置は、外科的処置のビデオ(211,212,213)を一次デバイス(201)から二次デバイス(202)にコピーし(342b)、ビデオ(211,212,213)が二次デバイス(202)にコピーされたときを決定し(342c)、決定の後で、コピーが完了したことを表示する指示(410)を自動的に引き起こすように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置(200)であって、前記装置(200)は、
外科的処置のビデオ(211,212,213)を一次デバイス(201)から二次デバイス(202)にコピーし(342b)、
前記ビデオ(211,212,213)が前記二次デバイス(202)にコピーされたときを決定し(342c)、
前記決定の後で、前記コピーが完了したことを表示する指示(410)を自動的に引き起こすように構成されている、
装置(200)。
【請求項2】
前記装置(200)は、
前記ビデオ(211,212,213)を、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、
ユーザーID、前記二次デバイス(202)、前記二次デバイス(202)から読み出された識別子、または、前記ビデオ(211,212,213)に関連付けられた関連付けIDのうちの少なくとも1つに基づくコピーのために選択する(342a)ようにさらに構成されている、
請求項1記載の装置(200)。
【請求項3】
前記装置(200)は、
前記関連付けIDを、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、
前記ユーザーID、前記二次デバイス(202)または前記識別子のうちの少なくとも1つと比較し、
前記ビデオ(211,212,213)を、前記ビデオ(211,212,213)の前記関連付けIDと、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、
ユーザーID、前記二次デバイス(202)、または、前記二次デバイス(202)から読み出された識別子のうちの少なくとも1つとの比較に基づくコピーのために選択するようにさらに構成されている、
請求項2記載の装置(200)。
【請求項4】
前記装置(200)は、前記二次デバイス(202)が識別された場合に、前記ビデオ(211,212,213)の選択を自動的に開始するようにさらに構成されている、
請求項1から3までのいずれか1項記載の装置(200)。
【請求項5】
前記装置(200)は、前記ビデオ(211,212,213)が選択された後の厳密に1つのユーザー入力の後でコピーを開始するようにさらに構成され、前記1つのユーザー入力は、マウスクリック、キー押し下げ、可聴コマンドまたは接触感知デバイスのタップである、
請求項1から4までのいずれか1項記載の装置(200)。
【請求項6】
前記装置(200)は、前記ビデオ(211,212,213)が選択された後で自動的にコピーを開始するようにさらに構成されている、
請求項1から4までのいずれか1項記載の装置(200)。
【請求項7】
前記装置(200)は、前記ビデオ(211,212,213)を、前記一次デバイス(201)上に格納された複数のビデオ(211,212,213)から選択するようにさらに構成されている、
請求項1から6までのいずれか1項記載の装置(200)。
【請求項8】
前記装置(200)は、前記ビデオ(211,212,213)が前記二次デバイス(202)にコピーされた後で前記一次デバイス(201)内の前記ビデオ(211,212,213)を削除するためにマークするようにさらに構成されている、
請求項1から7までのいずれか1項記載の装置(200)。
【請求項9】
前記装置(200)は、プロセッサとメモリとを含んでいる、
請求項1から8までのいずれか1項記載の装置(200)。
【請求項10】
前記装置(200)は、前記決定の後で前記二次デバイス(202)を自動的に接続解除するようにさらに構成されている、
請求項1から9までのいずれか1項記載の装置(200)。
【請求項11】
コンピュータ(120)であって、
前記コンピュータ(120)は、請求項1から10までのいずれか1項記載の装置(200)を含み、
前記コンピュータ(120)は、外科用器具(110)に結合されている、
コンピュータ(120)。
【請求項12】
外科的処置のビデオ(211,212,213)をコピーする方法であって、前記方法は、
外科的処置のビデオ(211,212,213)のデータを、一次デバイス(201)から二次デバイス(202)に転送するステップと、
前記ビデオ(211,212,213)が前記二次デバイス(202)に完全にコピーされたときを決定するステップと、
前記決定の後で前記コピーが完了したことを自動的に指示するステップと、
を含む方法。
【請求項13】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプロセッサ上で実行されるときに、請求項12記載の方法を実行するためのプログラムコードを有している、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
複数の例は、記録された外科的処置を保存するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医療外科手術は、多くの場合、記録される。例えば、外科手術は、多くの国において法的要件として、また世界中の医学生のための学習教材として撮影される場合がある。外科手術のビデオ録画は、コンピュータシステムを含む装置によって取り扱うことができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書では、外科的処置のビデオを一次デバイスから二次デバイスにコピーするように構成された装置が記載されている。本装置は、ビデオが二次デバイスにコピーされたときを決定することができ、決定の後で、コピーが完了したことを表示する指示を自動的に引き起こすことができる。本装置は、特に比較的大きな外科用ビデオ録画のコピーエラーのリスクを低減し、ビデオ録画を管理する操作者の負担を軽減することができる。
【0004】
本装置は、ビデオを、以下のうちの少なくとも1つ:ユーザーID、二次デバイス、二次デバイスから読み出された識別子、またはビデオに関連付けられた関連付けIDのうちの少なくとも1つに基づくコピーのために選択することができる。本装置は、特に比較的大きな外科用ビデオ録画のコピーエラーのリスクを低減し、ビデオ録画を管理する操作者の負担を軽減することができる。
【0005】
本装置は、割り当てIDを、以下のうちの少なくとも1つ:ユーザーID、二次デバイスまたは識別子のうちの少なくとも1つと比較し、ビデオを、ビデオの関連付けIDと、以下のうちの少なくとも1つ:ユーザーID、二次デバイス、または二次デバイスから読み出された識別子のうちの少なくとも1つとの比較に基づくコピーのために選択することができる。本装置は、特に比較的大きな外科用ビデオ録画のコピーエラーのリスクを低減し、ビデオ録画を管理する操作者の負担を軽減することができる。
【0006】
本装置は、二次デバイスが識別された場合に、ビデオの選択を自動的に開始することができる。本装置は、特に比較的大きな外科用ビデオ録画のコピーエラーのリスクを低減し、ビデオ録画を管理する操作者の負担を軽減することができる。
【0007】
本装置は、ビデオが選択された後の厳密に1つのユーザー入力の後でコピーを開始することができ、1つのユーザー入力は、マウスクリック、キー押し下げ、可聴コマンドまたは接触感知デバイスのタップである。本装置は、特に比較的大きな外科用ビデオ録画のコピーエラーのリスクを低減し、ビデオ録画を管理する操作者の負担を軽減することができる。
【0008】
本装置は、ビデオが選択された後で自動的にコピーを開始することができる。本装置は、特に比較的大きな外科用ビデオ録画のコピーエラーのリスクを低減し、ビデオ録画を管理する操作者の負担を軽減することができる。
【0009】
本装置は、ビデオを、一次デバイス上に格納された複数のビデオから選択することができる。本装置は、特に比較的大きな外科用ビデオ録画のコピーエラーのリスクを低減し、ビデオ録画を管理する操作者の負担を軽減することができる。
【0010】
本装置は、ビデオが二次デバイスにコピーされた後で一次デバイス内のビデオを削除するためにマークすることができる。本装置は、特に比較的大きな外科用ビデオ録画のコピーエラーのリスクを低減し、ビデオ録画を管理する操作者の負担を軽減することができる。
【0011】
本装置は、プロセッサとメモリとを含むことができる。本装置は、特に比較的大きな外科用ビデオ録画のコピーエラーのリスクを低減し、ビデオ録画を管理する操作者の負担を軽減することができる。
【0012】
本装置は、決定の後で二次デバイスを自動的に接続解除することができる。本装置は、特に比較的大きな外科用ビデオ録画のコピーエラーのリスクを低減し、ビデオ録画を管理する操作者の負担を軽減することができる。
【0013】
本装置を含むコンピュータは、外科用器具に結合することができる。本コンピュータは、特に比較的大きな外科用ビデオ録画のコピーエラーのリスクを低減し、ビデオ録画を管理する操作者の負担を軽減することができる。
【0014】
外科的処置のビデオをコピーする方法が本明細書に記載されている。本方法は、外科的処置のビデオのデータを、一次デバイスから二次デバイスに転送するステップと、ビデオが二次デバイスに完全にコピーされたときを決定するステップと、決定の後でコピーが完了したことを自動的に指示するステップと、を含む。本方法を実行するためのプログラムコードを有しているコンピュータプログラムが、本明細書に記載されている。本コンピュータプログラムは、プロセッサ上で実行することができる。本方法は、特に比較的大きな外科用ビデオ録画のコピーエラーのリスクを低減し、ビデオ録画を管理する操作者の負担を軽減することができる。
【0015】
以下では、本装置および/または本方法のいくつかの例を、単なる例示として添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、いくつかの例が示されている添付の図面を参照して、様々な例をより完全に説明する。図中、線、層および/または領域の厚みは、明瞭にするために誇張されている場合がある。
【0018】
本明細書で使用されるように、用語「および/または(かつ/または)」は、関連する記載項目のうちの1つまたは複数の項目のあらゆる全ての組み合わせを含んでおり、「/」として略記されることがある。末尾の(s)は、任意選択的な複数、例えば、「1つ以上」を示す。
【0019】
いくつかの態様は装置の文脈において説明することができるが、これらの態様が、対応する方法の説明も表していることが明らかであり、ここではブロックまたは装置がステップまたはステップの特徴に対応している。同様に、ステップの文脈において説明された態様は、対応する装置の対応するブロックまたは項目または特徴の説明も表している。
【0020】
医療外科手術処置のビデオ録画は望ましい場合があり、世界の一部の地域では義務化されている場合もある。ビデオ録画は、患者を特定し、診断を支援し、治療を正当化し、経過と結果を文書化し、かつ/または医療提供者間のケアの継続性を促進する、個人の医療記録の一部であってよい。代替的/付加的に、録画は、学生および/または臨床研究源のための研修資料として役立たせることができる。高解像度のビデオ録画は、場合によっては、目標領域情報などの増補された情報とともに可能である。ビデオ録画は、より良好でかつより詳細な注釈によって増補させることができる。
【0021】
増補されたデータ/情報を含み得る録画された外科用ビデオは、サイズが大きい場合があり、例えば1GBを超えるストレージになる場合がある。従来は、例えばUSBによる外部ストレージが外科用ビデオを直接捕捉および/またはセーブするために使用されてきた。このアプローチは、特に長時間の外科手術の場合、不安定な転送速度に悩まされる可能性がある。いくつかのケースでは、例えばデータ転送におけるエラーおよび/またはデータ欠落に起因してビデオ録画が破損する。
【0022】
本明細書では、内部ストレージデバイスを使用できる方法および装置が開示される。本明細書における方法および装置は、特に外科用ビデオの録画/転送のために、安定した転送を可能にすることができ。本明細書には、クイックセーブ方法および装置が記載されており、この方法/装置は、録画されたビデオを、例えば、操作者エラーおよび/またはデータ転送エラーなどのエラーを低減するようなやり方で、あるいはデータ転送を監視するためのユーザーへの負担を軽減するようなやり方でより低速の外部ストレージに転送することができる。いくつかの例では、本方法/装置は、シングルクリックなどのクイックセーブ方法のために単一のユーザーアクションを使用する。
【0023】
本明細書に記載された方法および装置は、二次デバイスへのコピー/転送のためにビデオを選択する時間を低減することなどにより、外科医および他の医療従事者を単調なワークフロープロセスから解放することができる。これらは、代替的/付加的に、破損した外科用ビデオのリスクを低減することができる。
【0024】
いくつかの実施形態は、
図1から
図4のうちの1つまたは複数の図に関連して説明されたようなシステムを含んでいる顕微鏡に関する。択一的に、顕微鏡は、
図1から
図4のうちの1つまたは複数の図に関連して説明されたようなシステムの一部であってもよい、または
図1から
図4のうちの1つまたは複数の図に関連して説明されたようなシステムに接続されていてもよい。
【0025】
図1は本明細書に記載された方法を実施するように構成されたシステム100の概略図を示している。システム100は、顕微鏡110とコンピュータシステム120とを含んでいる。顕微鏡110は、撮像するように構成されており、かつコンピュータシステム120に接続されている。コンピュータシステム120は、本明細書に記載された方法の少なくとも一部を実施するように構成されている。コンピュータシステム120は、機械学習アルゴリズムを実行するように構成されていてもよい。コンピュータシステム120と顕微鏡110は別個の存在物であってもよいが、1つの共通のハウジング内に一体化されていてもよい。コンピュータシステム120は、顕微鏡110の中央処理システムの一部であってもよく、かつ/またはコンピュータシステム120は、顕微鏡110のセンサ、アクター、カメラまたは照明ユニット等の、顕微鏡110の従属部品の一部であってもよい。
【0026】
コンピュータシステムは、プロセッサ101を含むことができる。コンピュータシステムは、メモリ107を含むことができる。プロセッサ101および/またはメモリ107は、顕微鏡を操作するように、かつ/または外科的処置のビデオを特に一次デバイスから二次デバイスへコピーするなど、本明細書で説明する方法を実施するように構成することができる。
【0027】
コンピュータシステム120は、1つまたは複数のプロセッサおよび1つまたは複数のストレージデバイスを備えるローカルコンピュータデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、タブレットコンピュータまたは携帯電話)であってもよく、または分散コンピュータシステム(例えば、ローカルクライアントおよび/または1つまたは複数のリモートサーバファームおよび/またはデータセンター等の様々な場所に分散されている1つまたは複数のプロセッサおよび1つまたは複数のストレージデバイスを備えるクラウドコンピューティングシステム)であってもよい。コンピュータシステム120は、任意の回路または回路の組み合わせを含んでいてもよい。1つの実施形態では、コンピュータシステム120は、任意の種類のものとすることができる、1つまたは複数のプロセッサを含んでいてもよい。本明細書で使用されるように、プロセッサは、例えば、顕微鏡または顕微鏡部品(例えばカメラ)のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、複合命令セットコンピューティング(CISC)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)マイクロプロセッサ、超長命令語(VLIW)マイクロプロセッサ、グラフィックプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マルチコアプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または任意の他の種類のプロセッサまたは処理回路等のあらゆる種類の計算回路を意図していてもよいが、これらに限定されない。コンピュータシステム120に含まれ得る他の種類の回路は、カスタム回路、特定用途向け集積回路(ASIC)等であってもよく、例えばこれは、携帯電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、双方向無線機および類似の電子システム等の無線装置において使用される1つまたは複数の回路(通信回路等)等である。コンピュータシステム120は、ランダムアクセスメモリ(RAM)の形態のメインメモリ等の特定の用途に適した1つまたは複数の記憶素子を含み得る1つまたは複数のストレージデバイス、1つまたは複数のハードドライブおよび/またはコンパクトディスク(CD)、フラッシュメモリカード、デジタルビデオディスク(DVD)等のリムーバブルメディアを扱う1つまたは複数のドライブ等を含んでいてもよい。コンピュータシステム120はディスプレイ装置、1つまたは複数のスピーカーおよびキーボードおよび/またはマウス、トラックボール、タッチスクリーン、音声認識装置を含み得るコントローラ、またはシステムのユーザーがコンピュータシステム120に情報を入力すること、およびコンピュータシステム120から情報を受け取ることを可能にする任意の他の装置も含んでいてもよい。
【0028】
ステップの一部または全部は、例えば、プロセッサ、マイクロプロセッサ、プログラマブルコンピュータまたは電子回路等のハードウェア装置(またはハードウェア装置を使用すること)によって実行されてもよい。いくつかの実施形態では、極めて重要なステップのいずれか1つまたは複数が、そのような装置によって実行されてもよい。
【0029】
一定の実装要件に応じて、本発明の実施形態は、ハードウェアまたはソフトウェアで実装され得る。この実装は、非一過性の記録媒体によって実行可能であり、非一過性の記録媒体は、各方法を実施するために、プログラマブルコンピュータシステムと協働する(または協働することが可能である)、電子的に読取可能な制御信号が格納されている、デジタル記録媒体等であり、これは例えば、フロッピーディスク、DVD、ブルーレイ、CD、ROM、PROMおよびEPROM、EEPROMまたはFLASHメモリである。したがって、デジタル記録媒体は、コンピュータ読取可能であってもよい。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態は、本明細書に記載のいずれかの方法が実施されるように、プログラマブルコンピュータシステムと協働することができる、電子的に読取可能な制御信号を有するデータ担体を含んでいる。
【0031】
一般的に、本発明の実施形態は、プログラムコードを備えるコンピュータプログラム製品として実装可能であり、このプログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるときにいずれかの方法を実施するように作動する。このプログラムコードは、例えば、機械可読担体に格納されていてもよい。
【0032】
別の実施形態は、機械可読担体に格納されている、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためのコンピュータプログラムを含んでいる。
【0033】
したがって、換言すれば、本発明の実施形態は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0034】
したがって、本発明の別の実施形態は、プロセッサによって実行されるときに本明細書に記載のいずれかの方法を実施するために、格納されているコンピュータプログラムを含んでいる記録媒体(またはデータ担体またはコンピュータ読取可能な媒体)である。データ担体、デジタル記録媒体または被記録媒体は、典型的に、有形である、かつ/または非一過性である。本発明の別の実施形態は、プロセッサと記録媒体を含んでいる、本明細書に記載されたような装置である。
【0035】
したがって、本発明の別の実施形態は、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号シーケンスである。データストリームまたは信号シーケンスは例えば、データ通信接続、例えばインターネットを介して転送されるように構成されていてもよい。
【0036】
別の実施形態は、処理手段、例えば、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するように構成または適合されているコンピュータまたはプログラマブルロジック装置を含んでいる。
【0037】
別の実施形態は、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するために、インストールされたコンピュータプログラムを有しているコンピュータを含んでいる。
【0038】
本発明の別の実施形態は、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためのコンピュータプログラムを(例えば、電子的にまたは光学的に)受信機に転送するように構成されている装置またはシステムを含んでいる。受信機は、例えば、コンピュータ、モバイル機器、記憶装置等であってもよい。装置またはシステムは、例えば、コンピュータプログラムを受信機に転送するために、ファイルサーバを含んでいてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、プログラマブルロジック装置(例えばフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイは)が、本明細書に記載された方法の機能の一部または全部を実行するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイは、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためにマイクロプロセッサと協働してもよい。一般的に、これらの方法は、任意のハードウェア装置によって実施可能である。
【0040】
システム100、顕微鏡110および/またはコンピュータシステム120は、外科的処置の少なくとも1つのビデオを一次デバイス107から二次デバイスにコピーし、ビデオが二次デバイスにコピーされたときを決定し、決定の後で、例えば、決定後のユーザー入力なしで、コピーが完了したことを表示する指示を自動的に引き起こすように構成することができる。
【0041】
図2は、二次デバイス202に結合された装置200を示す。装置200は、コンピュータシステム120などのシステム100の一部であり得る。
図2に示されているように、装置200の一次デバイス201は、メモリ207とすることができ、二次デバイス202は、装置200との可逆的な通信結合用に構成されたメモリデバイスとすることができる。例えば、この結合は、ユニバーサルシリアルバス(USB)を介して行うことができる。特に、フラッシュドライブなどの携帯型でUSB接続可能なストレージデバイスが二次デバイス202として考えられる。
【0042】
図2は、一次デバイス201に格納された第1のビデオ211、第2のビデオ212および第3のビデオ213などの少なくとも1つのビデオを示す。
【0043】
装置200は、外科的処置の少なくとも1つのビデオ211,212,213を一次デバイス201から二次デバイス202にコピーし、少なくとも1つのビデオ211,212,213が二次デバイス202にコピーされたときを決定し、決定の後で、コピーが完了したことをコンピュータシステム120のモニタ上などに表示する指示を自動的に引き起こすように構成することができる。装置200は、代替的または付加的に、決定の後で音を引き起こすこともできる。
【0044】
図3は、例示的なワークフロー300を示す。このワークフローは、外科医などの異なるユーザーがログインし、患者からビデオを取得し、続いてログオフすることを含む。ユーザーは、例えば、ログオン中にビデオを任意選択的に転送することができる。これらのビデオは、二次デバイス202へのコピーのために選択されてよい。ビデオのユーザー選択は、単調でかつ/またはエラーが起こりやすい可能性がある。
【0045】
コピー用のビデオは、ユーザーID(例えば、装置200/コンピュータシステム120のログインIDなど)、二次デバイス202、二次デバイス202から読み出された識別子、またはビデオに関連付けられた関連付けID(関連付けIDは、ビデオに関連付けることができる)のうちの少なくとも1つを使用することによって自動的に選択することができる。例えば、コピー用のビデオは、ビデオの関連付けIDと二次デバイス202の識別子との間の一致に基づいて選択することができる。ビデオの関連付けIDは、(選択された)ビデオを作成したユーザーが、二次デバイス202の操作者/所有者と一致することを確認するために使用してもよい。ビデオの関連付けIDは、ビデオのメタデータに含まれていてよい。各ビデオは、ビデオを担当したユーザー、例えばビデオを録画した外科医を示すために、関連付けIDを有することができる。
【0046】
代替的/付加的に、ビデオの選択、例えば
図3に示されている選択342aは、少なくとも部分的に時間に基づくことができる。例えば、選択/コピー/転送されたビデオは、その日に一次デバイス201に録画されたビデオで、例えば以前に転送されたものではないビデオであってよい。ビデオは、例えば、ビデオを作成したユーザー、ビデオが作成された時間、およびビデオを作成したユーザーに関する情報と一致する可能性がある二次デバイス202のIDなどの属性の組み合わせに基づいて選択/コピー/転送されてよい。
【0047】
図3のワークフロー300は、それぞれ、ユーザーからのログイン301L,302L,303Lと、対応するログアウト301M,302M,303Mと、を含む。
図3のバー301Lは、第1のユーザーのログインを表している。ログイン301Lの後で、第1のユーザー(例えば外科医)は、外科的処置患者(例えば第1~第3の患者)のビデオにそれぞれ対応し得る少なくとも1つのビデオ301P,302P,303P(例えば第1~第3のビデオ)を取得する。次に、
図3に示されているように、301Mで第1のユーザーがログオフした後に、302Lで第2のユーザーがログインする。第2のユーザーがログインしている間に、第4のビデオ304Pが取り込まれ、これに続いて302Mで第2のユーザーがログオフする。この例では、第1のユーザーは、続いて301L2で(第5の)処置のビデオ305Pを取り込むためにログオンし直し、続いて301M2でログオフする。第3のユーザーは、303Lでログオンし、この例では、第6および第7のビデオ306P,307Pを取り込む。第3のユーザーが303Mでログオフした後、第1のユーザーは、301L3でログオンし、第8および第9のビデオ308P,309Pを取り込む。
【0048】
取り込まれたビデオは、一次デバイス201に格納することができる。
【0049】
図3には、第9のビデオ309Pが取り込まれた後の、二次デバイス202への(301P~309Pの)少なくとも1つのビデオのコピーが示されている。
図3は、ビデオをコピーするための第1の例示的なワークフロー331および第2の例示的なワークフロー332を示す。第1の例では、301Sで、例えば、デバイス202がコンピュータシステム120に通信可能に結合されたときに(例えば、デバイス202がUSBポートに差し込まれたときに)、二次デバイス202が検出される。第1の例示的なワークフロー331では、301S1でユーザーは、転送用のビデオを選択し、301S2で転送を開始する。301S3ではビデオがコピー/転送され、301S4では、コピー/転送が完了したことが決定される。
【0050】
次いで、301S5では二次デバイス202を取り外す/脱着する/結合解除する(例えば、通信的に切り離す)ことができ、301S6ではこの取り外し/脱着/結合解除が成功/完了したことを決定することができる。301S7ではデバイス201上にコピーされたビデオを削除のために選択することができ、次いで、301S8では削除することができる。続いて、301S9では削除されたビデオが決定される。
【0051】
第1の例示的なワークフロー331のステップは、有意なユーザー対話を利用しており、コピー/削除のためのビデオを誤って識別するなどのエラーが起こりやすい。第2の例示的なワークフロー332は、エラーの機会を相乗的に減少させ、ユーザー対話の必要性を低減することを意図している。301Sで二次デバイスが検出された後、本ワークフローは、第1の例示的なワークフローの代わりに、第2の例示的なワークフロー332に進むことができる。第2の例示的なワークフロー332は、シングルクリックなどの単一のユーザーアクション341を含むことができる。301Sでの二次デバイス202の検出の後でユーザーに提供されるインジケータが存在し得る。本インジケータは、ユーザーに単一のユーザーアクション341を行わせることが可能である。単一のユーザーアクション341は、例えば、ボタン押し下げ、マウスクリックまたはタッチスクリーン入力アクションであり得る。単一のユーザーアクション341は、第2のワークフロー332によるビデオの転送342、例えばクイック転送プロセスを活動化させることができる。
【0052】
第2のワークフロー332は、転送用のビデオを選択するステップ342aおよびビデオを二次デバイス202にコピーするステップ342bを含むことができる。第2のワークフロー332は、コピーが終了したことを決定するステップ342cの後などで、301S10では外部デバイス202の結合解除/脱着(例えば排出することおよび/または排出する準備を行うこと)を含むこともできる。
【0053】
クイック転送プロセス342は、例えばビデオが二次デバイス202にコピーされたことが決定された後で、削除のために一次デバイス201上のビデオをマークするステップ342dを含むこともできる。削除のためにマークされたビデオは、二次デバイス202の、当該装置への後続の通信結合の際に削除される可能性がある。例えば、二次デバイス202が続いて通信結合されたときに、コピーが完了したことを確認するための冗長的情報、例えば、決定するステップ342cに対して冗長的である情報が提供される。代替的/付加的に、削除のためにマークされたビデオは、調整可能な時間周期の後で行うことができる。
【0054】
第1のワークフロー331と第2のワークフロー332とを比較した場合、第2のワークフローではユーザーアクションが減少し、これはエラーのリスクを低減することができる。
【0055】
第2のワークフロー332は、転送用のビデオを自動的に選択するステップ342aを含むことができ、これは、二次デバイス202が識別されたときに、例えば、二次デバイス202が装置200と通信可能に結合されたときに行うことができる。転送用のビデオを選択するステップ342aは、ユーザーID、二次デバイス、二次デバイスから読み出された識別子、またはビデオに関連付けられた関連付けIDのうちの少なくとも1つに基づかせることができる。例えば、装置200は、関連付けIDを、ユーザーID、二次デバイスまたは識別子のうちの少なくとも1つと比較し、この比較に基づいて、装置200は、コピー用のビデオを選択する。
【0056】
ビデオの関連付けIDは、操作者IDおよび/または外科医ID、例えば、ビデオが最初に録画されるときのビデオの取り込みおよび/またはビデオレコードの後続の管理を担当するユーザーであってよい。
【0057】
装置200は、二次デバイス202が装置200に通信可能に結合されたときなど、二次デバイス202が識別されたときに、ビデオの選択を開始することができる。例えば、二次デバイス202は、差し込まれたときに通信可能に結合されるUSBポートを備えたストレージデバイスである。ビデオが選択された後で、二次デバイス202へのコピーを自動的に開始させることが可能である。例えば、二次デバイス202を装置のUSBポートに差し込む以外のユーザー入力を存在させないことが可能である。
【0058】
コピーは、厳密に1つのユーザー入力、例えば、
図3の第2のワークフロー332に示されているような単一のユーザーアクション341の後などのユーザー入力の後で開始させることができる。1つのユーザー入力は、ビデオが選択された後で(例えば、転送用のビデオの識別によって)行うことができる。1つのユーザー入力は、マウスクリック、キー押し下げ、可聴コマンドまたは接触感知デバイスのタップであり得る。「ゼロクリック」方法も考えられ、この方法では、二次デバイス202が装置200に通信可能に結合され、かつ装置200(例えば、そのプロセッサ)が低活動化状態を有することが決定されるたびに、選択およびコピーが行われる。
【0059】
図4は、インジケータを示す。ディスプレイ410などの1つまたは複数のインジケータ420,430は、最後のログイン以降にユーザーによって録画されたビデオが二次デバイス202に完全にコピーされたことをユーザーに通知することができる。例えば、任意選択的な第1のインジケータ420は、単一のユーザーアクション341のためのアイコンを提供する。一例では、第1のインジケータ420は、コピーのために選択されたビデオのリストとともに表示される。第1のインジケータは、コピーのために選択されたビデオのリストを含むことができる。
【0060】
任意選択的な第2のインジケータ430は、二次デバイス202へのコピーが完了したこと、および/または二次デバイス202が安全に取り外し可能なこと、例えば、完全な二次デバイス202へのビデオのコピーが完了したことを示すことができる。
【0061】
1つまたは複数のビデオは、例えば、二次デバイス202の識別情報および/または二次デバイス202から読み取られた識別子に基づいて、転送/コピーのために選択することができる。例えば、二次デバイス202から読み取られた識別子は、ビデオに関連付けられたIDと比較することができる。二次デバイス202に選択/コピー/転送されるビデオは、ユーザーに関連付けられたビデオであり得る。例えば、
図3に描かれているように、301Lでログインした第1のユーザーは、ビデオ301P,302P,303Pを録画する。第1のユーザーの第2のログイン301L2では、第5のビデオ305Pが録画される。第1のユーザーの第3のログイン301L3では、第9のビデオ309Pが録画される。第1のユーザーのビデオ301P,302P,303P,305P,309Pは、342aで選択され、342bで二次デバイス202にコピーされる。
図3に描かれているように、第1または第2のワークフロー331,332の後で、二次デバイス202は、301S10で取り外され、第1のユーザーは、301M3でログオフする。
【0062】
特に、選択/コピー/転送されるビデオは、一次デバイス201に格納された複数のビデオのうちのものであることが想定される。一次デバイス201に格納されたビデオは、ビデオの作成に関連付けられた各ユーザー、例えば各担当外科医を指示することができる関連付けIDを各々有することができる。
【0063】
また、ユーザーは、二次デバイス202を挿入し、任意選択的に単一のユーザーアクション341、例えばシングルクリックを行い、装置200にビデオの選択、コピーおよび削除のためのマーキング機能を持たせることにより、単調な選択およびコピープロセスを回避可能にすることも考えられる。ユーザーは、続いて、コピーが完了したことの通知を、例えばディスプレイ上で受け取る。この完了の通知は、二次デバイス202の接続解除/取り外しをユーザーに促すことができる。
【0064】
特に第2のワークフロー332に関連して本明細書に記載された方法および装置は、破損した外科用ビデオの機会を減少させ、かつ/またはユーザーの作業効率を高めることができる。
【0065】
任意選択的に、二次デバイス202が、例えばコピーの前に、例えば選択されたビデオなどのビデオのコピーを受信することを許可されているデバイスであることを保証するために、セキュリティチェックを実行することができる。例えば、二次デバイスは、二次デバイス202の識別子として機能することができるデジタルIDを含むことができる。
【0066】
本明細書に記載された装置200および/または方法は、医療録画(ビデオ)のセキュリティの向上を提供することができる。例えば、少なくとも外科的処置中およびファイルのコピー中の装置200をネットワークに対して結合解除させることが可能であってよい。これは、装置200および/または顕微鏡110などの外科用器具の動作に悪影響を及ぼす可能性のあるマルウェアに対する付加的なセキュリティを提供することができる。ビデオ録画は、いくつかの構成において、例えば、セキュリティ強化のために、USBデバイスの物理的結合によってのみコピー可能であってもよい。
【0067】
外科用ビデオのメモリ要件は、特に、高解像度カメラが利用可能になって以降、著しく高くなる可能性がある。例えば、超高精細UHDビデオは、3840×2160ピクセルを有し、毎秒60フレーム(fps)であり得る。例えば、8ビットで3色チャンネル(例えばRGB)では、ビデオの各秒は11Gb/秒のデータを使用する可能性がある。圧縮は、例えば、H.264圧縮(ベースプロファイル媒体、レベル5.2)が、最大で240Mbpsになり得ることを低減させることができる。USBベースの外部ストレージは、長時間のリアルタイム録画にとって安定性に欠ける場合がある。圧縮はビデオの取得後に行われるときもある。例えば、ビデオをリアルタイムで録画するための高帯域幅の一次デバイス201と、取得後のコピーの格納/ビデオのコピーのための二次デバイス202と、を有することが望ましい場合もある。
【0068】
ユーザーは、多くの場合、適切な帯域幅を持ち、ビデオ取得ユニット(カメラなど)と堅牢に通信可能に結合された一次デバイスの使用を好む。続いて、ビデオは、リムーバブルストレージ(例えばUSBデバイス)などの二次デバイス202にコピー/転送される。
【0069】
USBポートは、例えば、5Gbpsの帯域幅(USB3.1Gen1)を共有することができる。例として理論的USB帯域幅は、約625MB/秒(USB3.1Gen1)または1250MB/秒(USB3.1Gen2)である。実際の性能は異なっていてよい。一例では、HDDベースの性能は、約90MB/秒(ピーク)、SSDベースの性能は、300MB/秒(ピーク)である。他のUSBデバイスが取り付けられている場合、帯域幅は2つのデバイス間で共有させることができるが、これは速度を低下させる可能性もある。
【0070】
技術的な特徴を考慮すると、特に異なるデバイスやユーザー間で大容量のビデオ録画を扱うには、複数の課題がある。
【0071】
例えば、ビデオ録画用に一次デバイスとして内部ストレージ(SATA/NVMe)を使用することが可能である。SATA(600MB/秒)やNVMe(最大3000MB/秒)のSSDの帯域幅までフルに使用することが可能である。そのような一次デバイスは、比較的安価で、かつ/またはレガシーシステムのアップグレードを必要としない場合がある。別の利点は、取得ユニット(例えばカメラ)と一次デバイス201との間の通信結合が堅牢になり得ることであり、例えば、ケーブルの緩みの問題がない。
【0072】
図5は、外科的処置のビデオをコピーする方法500を示す。本方法500は、例えば、他の
図1~
図4に関連して本明細書に記載されたようなものであり得る。本方法500は、外科的処置のビデオのデータを、一次デバイスから二次デバイスに転送するステップ501と、ビデオが二次デバイスに完全にコピーされたときを決定するステップ502と、決定の後で、コピーが完了したことを自動的に指示するステップ503と、を含む。
【0073】
本明細書に記載された方法/装置は、特に、単一のユーザーアクション341および/またはシングルクリックを使用して、ファイル転送の複雑さを低減することができる。ビデオは、コピー/転送/抽出が可能である。ビデオは、二次デバイス202、例えば外部ストレージに転送することができる。ビデオ転送後、二次デバイス202は、自動的に排出可能である。一次デバイス202のビデオ録画は、調整可能な期間、例えば30日後の自動的な削除のために、かつ/または自動的に削除されるためにマークすることができる。
【0074】
本明細書に記載された装置200は、特に、外科用器具、特に、外科用顕微鏡110などビデオを取得するように構成された外科用器具に結合されるものとして構想されている。
【0075】
本明細書に記載された例は、図示のためのものである。本装置は、1つまたは複数のビデオをコピーすることができ、例えば、本装置は、1つよりも多いビデオのために、同様に1つのビデオのために、コピーが完了したことを選択、コピーおよび決定することができる。換言すれば、本明細書に記載された装置は、1つのビデオのみを選択することに限定されず、すなわち、より多くのビデオを、例えば単一のユーザー入力によって選択し、コピー/転送することができる。本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの等価物によって定義される。
【符号の説明】
【0076】
100 システム
101 プロセッサ
107 メモリ
110 顕微鏡
120 コンピュータシステム
200 装置
201 一次デバイス
202 二次デバイス
211 ビデオ
212 ビデオ
213 ビデオ
331 第1の例示的なワークフロー
332 第2の例示的なワークフロー
341 単一のユーザーアクション
342 クイック転送
301L 第1のユーザーログイン
301M 第1のユーザーログオフ
301M3 第1のユーザーログオフ
301P ビデオ
301S 二次デバイス検出
301S1 ビデオの選択
301S10 結合解除
301S2 転送
301S3 コピー/転送
301S4 完了の決定
301S5 取り外し
301S6 結合解除完了
301S7 削除のための選択
301S8 削除
301S9 削除の決定
302L 第2のユーザーログイン
302M 第2のユーザーログオフ
302P ビデオ
303L 第3のユーザーログイン
303M 第3のユーザーログオフ
303P ビデオ
304P ビデオ
305P ビデオ
306P ビデオ
307P ビデオ
308P ビデオ
309P ビデオ
342a ビデオを選択する
342b ビデオをコピーする
342c コピーが完了したことを決定する
342d 削除のためにマークする
410 ディスプレイ
420 第1のインジケータ
430 第2のインジケータ
500 方法
501 転送するステップ
502 決定するステップ
503 指示するステップ
【国際調査報告】