(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】伝送スキームの確定方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/16 20090101AFI20240910BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240910BHJP
【FI】
H04W28/16
H04W72/232
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513114
(86)(22)【出願日】2022-08-11
(85)【翻訳文提出日】2024-03-14
(86)【国際出願番号】 CN2022111607
(87)【国際公開番号】W WO2023024913
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】202110986331.7
(32)【優先日】2021-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521126829
【氏名又は名称】ベイジン・ユニソック・コミュニケーションズ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ファーレイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
(57)【要約】
本出願の実施形態において、伝送スキームの確定方法及び装置が開示される。当該方法は以下の内容を含む。端末装置はネットワーク装置から送信された第1メッセージを受信し、第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定する。データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送スキームの確定方法であって、
第1メッセージを受信することと、
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定することと、を含み、
前記データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、前記第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである、
ことを特徴とする伝送スキームの確定方法。
【請求項2】
前記第1メッセージは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリング、ダウンリンク制御情報(DCI)のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1メッセージは前記RRCシグナリングであり、
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定することは、
前記RRCシグナリングの値オプションが第1オプションである場合、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキームであると確定すること、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記データ伝送スキームは、第2伝送スキームをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1メッセージは前記RRCシグナリングであり、
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定することは、
前記RRCシグナリングの値オプションに応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム及び/又は前記第2伝送スキームであると確定すること、を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1メッセージは前記DCIであり、前記DCIは第1フィールドを含み、前記第1フィールドは、前記第1伝送スキーム及び/又は前記第2伝送スキームを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定することは、
前記第1フィールドの値に応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定すること、を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1メッセージは前記DCIであり、
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定することは、
前記DCIによって指示される伝送設定指示状態(TCI状態)の数に応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム又は第2伝送スキームであると確定すること、を含む、
ことを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム又は第2伝送スキームであると確定することは、
前記DCIによって指示される前記TCI状態の数が第1閾値以上である場合、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキームであると確定することと、
前記DCIによって指示される前記TCI状態の数が前記第1閾値より小さい場合、前記データ伝送スキームが前記第2伝送スキームであると確定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連する、
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1メッセージはMAC 制御要素(CE)シグナリングであり、前記MAC CEシグナリングは少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む、
ことを特徴とする請求項2~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1メッセージはMAC CEシグナリングであり、
前記MAC CEシグナリングが制御リソースセット(CORESET)のTCI状態を設定するために用いられる場合、前記MAC CEシグナリングは少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む、
ことを特徴とする請求項2~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1メッセージはMAC CEシグナリングであり、
前記MAC CEシグナリングが物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のTCI状態を設定するために用いられる場合、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントは、前記MAC CEが少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことを指示し、前記iは整数である、
ことを特徴とする請求項2~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含み、前記第2フィールドは、第1バイトに前記TCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、前記第1バイトは、前記第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである、
ことを特徴とする請求項11~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記第1伝送スキームは、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを含む、
ことを特徴とする請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
伝送スキームの確定方法であって、
第1メッセージを送信することを含み、
前記第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、前記データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、前記第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである、
ことを特徴とする伝送スキームの確定方法。
【請求項17】
前記第1メッセージは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリング、ダウンリンク制御情報(DCI)のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1メッセージは前記RRCシグナリングであり、前記RRCシグナリングは、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキームであることを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記データ伝送スキームは、第2伝送スキームをさらに含む、
ことを特徴とする請求項16又は17に記載の方法。
【請求項20】
前記第1メッセージは前記RRCシグナリングであり、前記RRCシグナリングは、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム及び/又は前記第2伝送スキームであることを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1メッセージは前記DCIであり、前記DCIは第1フィールドを含み、前記第1フィールドは、前記第1伝送スキーム及び/又は前記第2伝送スキームを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項16~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記第1メッセージは前記DCIであり、前記DCIは伝送設定指示状態(TCI状態)を含み、前記TCI状態は前記DCI内のTCIフィールドによって指示される、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記DCIによって指示される前記TCI状態の数が第1閾値以上である場合、前記データ伝送スキームは前記第1伝送スキームであり、
前記DCIによって指示される前記TCI状態の数が前記第1閾値より小さい場合、前記データ伝送スキームは前記第2伝送スキームである、
ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連する、
ことを特徴とする請求項15~23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記第1メッセージはMAC 制御要素(CE)シグナリングであり、前記MAC CEシグナリングは少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む、
ことを特徴とする請求項17~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記第1メッセージはMAC CEシグナリングであり、
前記MAC CEシグナリングが制御リソースセット(CORESET)のTCI状態を設定するために用いられる場合、少なくとも1つの前記制御リソースセットに関連する前記MAC CEシグナリングは、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む、
ことを特徴とする請求項17~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記第1メッセージはMAC CEシグナリングであり、
前記MAC CEシグナリングが物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のTCI状態を設定するために用いられる場合、前記DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントは、前記MAC CEが少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことを指示し、前記iは整数である、
ことを特徴とする請求項17~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含み、前記第2フィールドは、第1バイトに前記TCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、前記第1バイトは、前記第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである、
ことを特徴とする請求項25~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記第1伝送スキームは、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを含む、
ことを特徴とする請求項16~28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
伝送スキームの確定装置であって、トランシーバユニット及び処理ユニットを備え、
前記トランシーバユニットは、第1メッセージを受信するように構成されており、
前記処理ユニットは、前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成されており、前記データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、前記第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである、
ことを特徴とする伝送スキームの確定装置。
【請求項31】
前記第1メッセージは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリング、ダウンリンク制御情報(DCI)のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記第1メッセージは前記RRCシグナリングであり、
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成された前記処理ユニットは、
前記RRCシグナリングの値オプションが第1オプションである場合、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキームであると確定する、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記データ伝送スキームは、第2伝送スキームをさらに含む、
ことを特徴とする請求項30又は31に記載の装置。
【請求項34】
前記第1メッセージは前記RRCシグナリングであり、
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成された前記処理ユニットは、
前記RRCシグナリングの値オプションに応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム及び/又は前記第2伝送スキームであると確定する、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記第1メッセージは前記DCIであり、前記DCIは第1フィールドを含み、前記第1フィールドは、前記第1伝送スキーム及び/又は前記第2伝送スキームを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項31~33のいずれか一項に記載の装置。
【請求項36】
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成された前記処理ユニットは、
前記第1フィールドの値に応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記第1メッセージは前記DCIであり、
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成された前記処理ユニットは、
前記DCIによって指示される伝送設定指示状態(TCI状態)の数に応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム又は第2伝送スキームであると確定する、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項31~33のいずれか一項に記載の装置。
【請求項38】
前記DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム又は第2伝送スキームであると確定するように構成された前記処理ユニットは、
前記DCIによって指示される前記TCI状態の数が第1閾値以上である場合、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキームであると確定し、
前記DCIによって指示される前記TCI状態の数が前記第1閾値より小さい場合、前記データ伝送スキームが前記第2伝送スキームであると確定する、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連する、
ことを特徴とする請求項30~38のいずれか一項に記載の装置。
【請求項40】
前記第1メッセージはMAC 制御要素(CE)シグナリングであり、前記MAC CEシグナリングは少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む、
ことを特徴とする請求項2~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項41】
前記第1メッセージはMAC CEシグナリングであり、
前記MAC CEシグナリングが制御リソースセット(CORESET)のTCI状態を設定するために用いられる場合、前記MAC CEシグナリングは少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む、
ことを特徴とする請求項31~39のいずれか一項に記載の装置。
【請求項42】
前記第1メッセージはMAC CEシグナリングであり、
前記MAC CEシグナリングが物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のTCI状態を設定するために用いられる場合、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントは、前記MAC CEが少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことを指示し、前記iは整数である、
ことを特徴とする請求項31~39のいずれか一項に記載の装置。
【請求項43】
前記MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含み、前記第2フィールドは、第1バイトに前記TCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、前記第1バイトは、前記第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである、
ことを特徴とする請求項40~42のいずれか一項に記載の装置。
【請求項44】
前記第1伝送スキームは、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを含む、
ことを特徴とする請求項30~43のいずれか一項に記載の装置。
【請求項45】
伝送スキームの確定装置であって、トランシーバユニットを備え、
前記トランシーバユニットは、第1メッセージを送信するように構成されており、前記第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、前記データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、前記第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである、
ことを特徴とする伝送スキームの確定装置。
【請求項46】
前記第1メッセージは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリング、ダウンリンク制御情報(DCI)のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記第1メッセージは前記RRCシグナリングであり、前記RRCシグナリングは、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキームであることを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記データ伝送スキームは、第2伝送スキームをさらに含む、
ことを特徴とする請求項45又は46に記載の装置。
【請求項49】
前記第1メッセージは前記RRCシグナリングであり、前記RRCシグナリングは、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム及び/又は前記第2伝送スキームであることを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項47に記載の装置。
【請求項50】
前記第1メッセージは前記DCIであり、前記DCIは第1フィールドを含み、前記第1フィールドは、前記第1伝送スキーム及び/又は前記第2伝送スキームを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項45~48のいずれか一項に記載の装置。
【請求項51】
前記第1メッセージは前記DCIであり、前記DCIは伝送設定指示状態(TCI状態)を含み、前記TCI状態は前記DCI内のTCIフィールドによって指示される、
ことを特徴とする請求項48に記載の装置。
【請求項52】
前記DCIによって指示される前記TCI状態の数が第1閾値以上である場合、前記データ伝送スキームは前記第1伝送スキームであり、
前記DCIによって指示される前記TCI状態の数が前記第1閾値より小さい場合、前記データ伝送スキームは前記第2伝送スキームである、
ことを特徴とする請求項51に記載の装置。
【請求項53】
前記第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連する、
ことを特徴とする請求項44~52のいずれか一項に記載の装置。
【請求項54】
前記第1メッセージはMAC 制御要素(CE)シグナリングであり、前記MAC CEシグナリングは少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む、
ことを特徴とする請求項46~53のいずれか一項に記載の装置。
【請求項55】
前記第1メッセージはMAC CEシグナリングであり、
前記MAC CEシグナリングが制御リソースセット(CORESET)のTCI状態を設定するために用いられる場合、少なくとも1つの前記制御リソースセットに関連する前記MAC CEシグナリングは、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む、
ことを特徴とする請求項46~53のいずれか一項に記載の装置。
【請求項56】
前記第1メッセージはMAC CEシグナリングであり、
前記MAC CEシグナリングが物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のTCI状態を設定するために用いられる場合、前記DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントは、前記MAC CEが少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことを指示し、前記iは整数である、
ことを特徴とする請求項46~53のいずれか一項に記載の装置。
【請求項57】
前記MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含み、前記第2フィールドは、第1バイトに前記TCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、前記第1バイトは、前記第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである、
ことを特徴とする請求項54~56のいずれか一項に記載の装置。
【請求項58】
前記第1伝送スキームは、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを含む、
ことを特徴とする請求項45~57のいずれか一項に記載の装置。
【請求項59】
チップであって、
前記チップは、第1メッセージを受信するように構成されており、
前記チップは、前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するようにさらに構成されており、前記データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、前記第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである、
ことを特徴とするチップ。
【請求項60】
チップモジュールであって、トランシーバコンポーネント及びチップを備え、
前記チップは、前記トランシーバコンポーネントを通じて第1メッセージを受信するように構成されており、
前記チップは、前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するようにさらに構成されており、前記データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、前記第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである、
ことを特徴とするチップモジュール。
【請求項61】
チップであって、
前記チップは、第1メッセージを送信するように構成されており、前記第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、前記データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、前記第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである、
ことを特徴とするチップ。
【請求項62】
チップモジュールであって、トランシーバコンポーネント及びチップを備え、
前記チップは、前記トランシーバコンポーネントを通じて第1メッセージを送信するように構成されており、前記第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、前記データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、前記第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである、
ことを特徴とするチップモジュール。
【請求項63】
電子機器であって、
プロセッサ、メモリ、通信インタフェース、及び1つ又は複数のプログラムを備え、
前記1つ又は複数のプログラムは、前記メモリに記憶されており、前記プロセッサによって実行されるように構成されており、前記プログラムは、請求項1~15のいずれか一項又は請求項16~29のいずれか一項に記載の方法における操作を実行するために用いられる命令を含む、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項64】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体に電子データ交換のためのコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに請求項1~15のいずれか一項又は請求項16~29のいずれか一項に記載の方法における操作を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術分野に関し、特に伝送スキームの確定方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
将来の通信システム(例えば、Rel-18(release 18))では、マルチステーションコヒーレント共同伝送(Coherent Joint Transmission、CJT)がサポートされることが検討されている。しかし、端末装置が伝送スキームを如何に取得するかという具体的な方法は、プロトコルに明確に規定されていない。従って、端末装置の伝送スキームの確定は早急に解決すべき課題となっている。
【発明の概要】
【0003】
本出願の実施形態は、伝送スキームの確定方法及び装置を提供し、端末装置の伝送スキームを確定する技術案を提供する。
【0004】
第一態様において、本出願の実施形態は、伝送スキームの確定方法を提供する。当該方法は以下の内容を含む。端末装置は第1メッセージを受信する。端末装置は、第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定する。データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである。
【0005】
第二態様において、本出願の実施形態は、伝送スキームの確定方法を提供する。当該方法は以下の内容を含む。ネットワーク装置は第1メッセージを送信する。第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。
【0006】
第三態様において、本出願の実施形態は、伝送スキームの確定装置を提供する。当該装置はトランシーバユニット及び処理ユニットを備える。トランシーバユニットは、第1メッセージを受信するように構成されており、処理ユニットは、第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成されており、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。
【0007】
第四態様において、本出願の実施形態は、伝送スキームの確定装置を提供する。当該装置はトランシーバユニットを備える。トランシーバユニットは、第1メッセージを送信するように構成されており、第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。
【0008】
第五態様において、本出願の実施形態は、チップを提供する。チップは、第1メッセージを受信するように構成されており、チップは、第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するようにさらに構成されており、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。
【0009】
第六態様において、本出願の実施形態は、チップモジュールを提供する。当該チップモジュールは、トランシーバコンポーネント及びチップを備える。チップは、トランシーバコンポーネントを通じて第1メッセージを受信するように構成されており、チップは、第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するようにさらに構成されており、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。
【0010】
第七態様において、本出願の実施形態は、チップを提供する。チップは、第1メッセージを送信するように構成されており、第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。
【0011】
第八態様において、本出願の実施形態は、チップモジュールを提供する。当該チップモジュールは、トランシーバコンポーネント及びチップを備える。チップは、トランシーバコンポーネントを通じて第1メッセージを送信するように構成されており、第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。
【0012】
第九態様において、本出願の実施形態は、電子機器を提供する。当該電子機器はプロセッサ、メモリ、通信インタフェース、及び1つ又は複数のプログラムを備える。1つ又は複数のプログラムは、メモリに記憶されており、プロセッサによって実行されるように構成されており、プログラムは、上記第一様態又は第二様態に記載の方法における一部又は全部の操作を実行するために用いられる命令を含む。
【0013】
第十態様において、本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体に電子データ交換のためのコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムは、コンピュータに上記第一様態又は第二様態に記載の方法における一部又は全部の操作を実行させる。
【0014】
第十一態様において、本出願の実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。当該コンピュータプログラム製品が電子機器で実行されると、電子機器に上記第一態様又は第二態様に記載の方法を実行させる。
【0015】
本出願に提供される技術案では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信された第1メッセージを受信し、第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定する。データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本出願の実施形態に係る無線通信システムを示す概略図である。
【
図2】
図2は、本出願の実施形態に係る伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図16】
図16は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図17】
図17は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図18】
図18は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図19】
図19は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図20】
図20は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図21】
図21は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。
【
図22】
図22は、本出願の実施形態に係る伝送スキームの確定装置を構成する機能ユニットを示すブロック図である。
【
図23】
図23は、本出願の実施形態に係る電子機器の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本出願の実施形態における図面を参照しながら本出願の実施形態を説明する。
【0018】
理解できるように、本出願の実施形態の技術案は、様々な通信システムに適用可能であり、例として、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、5G(5th Generation)移動通信システム(例えば、ニューラジオ(new radio、NR))が挙げられる。5G移動通信システムは、非スタンドアロン(non-standalone、NSA)の5G移動通信システム及び/又はスタンドアロン(standalone、SA)の5G移動通信システムを含む。また、本出願に係る技術案は、複数の通信技術が融合された通信システム(例えば、LTE技術とNR技術が融合された通信システム)、又は、将来の新たな多様な通信システム(例えば、6G通信システム、7G通信システムなど)にも適用可能であり、本出願の実施形態ではこれについては限定されない。また、本出願の実施形態の技術案は、異なるネットワークアーキテクチャにも適用可能であり、異なるネットワークアーキテクチャは、中継ネットワークアーキテクチャ(relay network architecture)、デュアル・コネクティビティ・アーキテクチャ(dual connectivity architecture)、V2X(vehicle to everything)アーキテクチャなどを含むがこれらに限定されない。
【0019】
本出願の実施形態に係るネットワーク装置は、基地局(base station、BS、基地局デバイスとも呼ばれる)であってもよく、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)にデプロイされて無線通信機能を提供する装置である。例として、2G(2nd generation)ネットワークにおいて基地局の機能を提供するデバイスは、ベーストランシーバーステーション(base transceiver station、BTS)及び基地局制御装置(base station controller、BSC)を含み、3Gネットワークにおいて基地局の機能を提供するデバイスはノードB(NodeB)及び無線ネットワーク制御装置(radio network controller、RNC)を含み、4Gネットワークにおいて基地局の機能を提供するデバイスは進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)を含み、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)において基地局の機能を提供するデバイスはアクセスポイント(access point、AP)であり、5Gニューラジオ(NR)において基地局の機能を提供するデバイスはgNB(next generation NodeB)を含み、他の例として、将来の新しい通信システムにおいて基地局の機能を提供するデバイスなどが挙げられる。
【0020】
本出願の実施形態に係る端末装置は、無線通信機能を備える装置を含む。当該端末装置は、携帯電話(mobile phone)、タブレット型コンピュータ(pad)、無線送受信機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末装置、拡張現実(augmented reality、AR)端末装置、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などであることができる。端末装置は、無線通信機能を備えたハンドヘルド機器、車載機器、ウェアラブル機器、コンピュータデバイス、又は無線モデムと接続する他のプロセスデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末装置、又は将来の進化したパブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(public land mobile network、PLMN)における端末装置などであることもできる。異なるネットワークにおいて、端末装置は異なる名称を有することができる。例えば、ユーザ機器、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザステーション、移動局、モバイルステーション(Mobile Station、MS)、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント、又はユーザデバイス、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、5Gネットワークにおける端末装置又は将来の進化したネットワークにおける端末装置などが挙げられる。本出願の実施形態では、これについては限定されない。
【0021】
図1を参照すると、
図1は、本出願の実施形態に係る無線通信システムを示す概略図である。
図1に示されたように、当該無線通信システムは、ネットワーク装置と端末装置とを含んでもよい。ネットワーク装置は、無線通信を通じて端末装置と通信できる。ネットワーク装置が端末装置にメッセージを送信することができ、これにより、端末装置はデータの伝送スキームを確定できる。
【0022】
例示的に、当該ネットワーク装置は、複数の送受信ポイント(Transmission and Reception Point、TRP)及び/又は複数のリモートラジオヘッド(Remote Radio Head、RRH)を含むことができ、当該複数のTRP及び/又はRRHは1つのハイパーセル(Hyper cell)を形成することができ、ハイパーセル内のTRP及び/又はRRHは1つの同じセルID(Hyper cell ID)を共有し、各TRP及び/又はRRHは端末装置と通信することができ、端末装置は複数のTRP及び/又はRRHと同時に通信することができる。
【0023】
図1に示されたネットワーク装置の形態及び数と端末装置の形態及び数とはただ例示のために用いられ、本出願を限定するものではない。
【0024】
当業者が本出願の技術案をより良く理解できるように、以下、本出願の実施形態の図面を参照しながら本出願の実施形態の技術案を明晰に、全面的に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本出願の一部の実施形態のみであり、全ての実施形態ではない。本出願における実施形態に基づいて、当業者が創造的な努力なしに得ることができるすべての他の実施形態は、皆本出願の保護範囲に属する。
【0025】
図2を参照すると、
図2は、本出願の実施形態に係る伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図2に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0026】
S210:ネットワーク装置は第1メッセージを送信する。
【0027】
本出願において、マルチステーション(例えば、複数のRRH及び/又は複数のTRPなど)コヒーレント共同伝送(Coherent Joint Transmission、CJT)をサポートする端末装置に対して、ネットワーク装置は、第1メッセージを端末装置に送信することができ、これにより、第1メッセージを通じて、コヒーレント共同伝送(CJT)スキームを利用してデータ伝送を行うように端末装置に指示する。
【0028】
第1メッセージは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(media access control、MAC)シグナリング、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)のうちの少なくとも1つを含む。
【0029】
具体的に、ネットワーク装置は端末装置にRRCシグナリングを送信することができ、端末装置はRRCシグナリングの値に応じて端末装置のデータ伝送スキームを確定する。また、ネットワーク装置は端末装置にMACシグナリングを送信することもでき、端末装置はMACシグナリングに基づいて端末装置のデータ伝送スキームを確定する。また、ネットワーク装置は端末装置にDCIを送信することもでき、端末装置はDCIに指示される伝送設定指示状態(Transmission Configuration Indicator state、TCI state)の数に応じて端末装置のデータ伝送スキームを確定する。
【0030】
例示的に、また、ネットワーク装置は端末装置にRRCシグナリング及びMACシグナリングを送信することができ、端末装置は、RRCシグナリング及び/又はMACシグナリングに基づいて、端末装置のデータ伝送スキームを確定することができる。
【0031】
例示的に、ネットワーク装置は、DCIとMACシグナリングの両方を端末装置に同時に送信することもでき、端末装置は、DCI及び/又はMACシグナリングに基づいて、端末装置のデータ伝送スキームを確定することができる。MACシグナリングについて、端末装置は、MACシグナリングにおけるTCI状態フィールドに基づいてアンテナポートの擬似コロケーション(quasi co-location、QCL)関係を確定することもでき、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0032】
なお、本出願におけるデータ伝送スキームは、データの伝送に用いられてもよく、制御情報の伝送に用いられてもよい。例示的に、データ伝送スキームは、データチャネル伝送スキームであってもよく、制御チャネル伝送スキームであってもよく、本出願ではこれについては限定されない。
【0033】
S220:端末装置は、第1メッセージを受信し、第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定する。データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである。
【0034】
当該第1伝送スキームは、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを含むことができる。コヒーレント共同伝送(CJT)では、複数のノードの送信アンテナの協調伝送を利用して、セル端における無線リンクの大容量且つ信頼性の高い伝送を実現することができ、セル端における干渉の問題を効果的に解決することができる。CJTスキームでは、各ノードによって伝送される信号が受信側で一定の関連特性を有することが要求され、それによって、各信号が大きな結合ゲイン(combination gain)を得ることができる。
【0035】
例示的に、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキームについて、ネットワーク装置において、分離されたRRH及び/又はTRPにより同時にビーム形成信号を、CJTをサポートする端末装置に送信することができ、容量をさらに拡張するようにする。また、CJTにより、分散ビーム形成伝送(distributed beamforming transmission)を促進し、重なる程度が高い基地局からのユーザへの干渉を低減することができる。
【0036】
なお、本出願では、CJTスキームを用いて、各ノードによって伝送される信号が受信側で一定の関連特性を有する伝送スキームを定義する。しかし、他の規格で上記意味と同じ意味が規定された名称は、本出願にも同様に適用されることができ、即ち、本出願では当該データ伝送スキームの名称が制限されない。
【0037】
なお、マルチステーションCJTは、複数のステーションの共同コヒーレント伝送であり、又は、同一の物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)に属する異なるデータが異なるステーションから端末装置に送信されることであり、又は、複数のステーションが1つのステーションに仮想化されて伝送を行うことである。他の規格で上記意味と同じ意味が規定された名称は、本出願にも同様に適用されることができ、即ち、本出願ではこれらのパラメータの名称が制限されない。
【0038】
選択的に、データ伝送スキームは、第2伝送スキームをさらに含む。
【0039】
当該第2伝送スキームは、マルチステーション非コヒーレント共同伝送(Non-Coherent Joint Transmission、NCJT)周波数分割多重(frequencye-division multiplexing、FDM)伝送スキーム、及び、マルチステーション非コヒーレント共同伝送(NCJT)時分割多重(time-division multiplexing、TDM)伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。
【0040】
上記から分かるように、本出願は、伝送スキームの確定方法を提供する。具体的に、端末装置はネットワーク装置から送信された第1メッセージを受信し、第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定する。データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはCJTスキームである。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。
【0041】
以下、第1メッセージがRRCシグナリング、MACシグナリング、及びDCIのうちの少なくとも1つを含むそれぞれの場合に基づいて、本出願の実施形態を詳細に説明する。
【0042】
<実施例一>
【0043】
図3を参照すると、
図3は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図3に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0044】
S301:ネットワーク装置はRRCシグナリングを送信する。RRCシグナリングは、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられ、第1伝送スキームは、CJTスキームである。
【0045】
本出願の実施形態では、ネットワーク装置は、RRCシグナリングを通じて、端末装置のデータ伝送スキームがCJTスキームであることを指示することができ、当該RRCシグナリングは、第1伝送スキームを指示するためにのみ用いられることができる。
【0046】
当該RRCシグナリングは、CJTを指示するために用いられることができ、その値オプションが{enabled、disabled}である。当該RRCシグナリングの値オプションがenabledである場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定しており、且つ第1伝送スキームが有効にされていることが示され、即ち、端末装置は第1伝送スキームを利用してデータ伝送を行う。当該RRCシグナリングの値オプションがdisabledである場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定しておらず、且つ第1伝送スキームが有効にされていないことが示され、即ち、端末装置は第1伝送スキームを利用してデータ伝送を行わない。
【0047】
例示的に、RRCシグナリングの値オプションは、他の値で表されてもよい。例えば、RRCシグナリングの値オプションが1である場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定したことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第1伝送スキームを利用できることを指示するために用いられる。RRCシグナリングの値オプションが0である場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定していないことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第1伝送スキームを利用しないことを指示するために用いられる。本出願の実施形態では、これについては限定されない。
【0048】
選択的に、第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連する。
【0049】
マルチステーションCJTをサポートする第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連することができる。
【0050】
S302:端末装置はRRCシグナリングを受信し、端末装置は、RRCシグナリングの値オプションが第1オプションである場合、データ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定する。
【0051】
具体的に、当該RRCシグナリングを受信した後、端末装置は、RRCシグナリングの値オプションに応じてデータ伝送スキームを確定することができる。具体的に、RRCシグナリングの値オプションが第1オプションである場合、例えば、RRCシグナリングの値オプションがenabled又は1である場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定し、即ち、端末装置は、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用してデータの受信及び送信を行うことができる。
【0052】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたRRCシグナリングを受信し、端末装置は、当該RRCシグナリングの値オプションが第1オプションである場合、そのデータ伝送スキームをCJTスキームに確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。
【0053】
<実施例二>
【0054】
図4を参照すると、
図4は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図4に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0055】
S401:ネットワーク装置は、RRCシグナリングを送信する。RRCシグナリングは、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示するために用いられ、第1伝送スキームはCJTスキームである。
【0056】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、RRCシグナリングを通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームと第2伝送スキームとは異なる。当該第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。
【0057】
当該RRCシグナリングは、repetitionScheme-r18という名称を有し、第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームを指示するために用いられ得、当該RRCシグナリングの値オプションは、{fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeA、cjtScheme}であり得る。cjtSchemeは、コヒーレント共同伝送スキームを表す。当該RRCシグナリングの値オプションがcjtSchemeである場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定しており、且つ当該第1伝送スキームが有効にされていることが示され、即ち、端末装置は第1伝送スキームを利用してデータ伝送を行うことができる。fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAのうちのいずれか1つが第2伝送スキームを表す。当該RRCシグナリングの値オプションがfdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAのうちのいずれか1つである場合、ネットワーク装置が第2伝送スキームを設定しており、且つ当該第2伝送スキームが有効にされていることが示され、即ち、端末装置は第2伝送スキームを利用してデータ伝送を行う。
【0058】
例示的に、RRCシグナリングの値オプションは、他の値で表されてもよい。例えば、第1伝送スキームは、値オプションが0であることで表されることができる。RRCシグナリングの値オプションが0である場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定したことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第1伝送スキームを利用できることを指示するために用いられる。第2伝送スキームは、値オプションが非ゼロであることで表されることができる。RRCシグナリングの値オプションが1、2、又は3である場合、ネットワーク装置が第2伝送スキームを設定したことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第2伝送スキームを利用できることを指示するために用いられる。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0059】
選択的に、第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連する。
【0060】
マルチステーションCJTをサポートする第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連することができる。
【0061】
S402:端末装置は、RRCシグナリングを受信し、RRCシグナリングの値オプションに応じて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。
【0062】
具体的に、当該RRCシグナリングを受信した後、端末装置は、RRCシグナリングの値オプションに応じてデータ伝送スキームを確定することができる。具体的に、RRCシグナリングの値オプションが第2オプションである場合、例えば、RRCシグナリングの値オプションがcjtScheme又は0である場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定し、即ち、端末装置は、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用して、データの受信及び送信を行うことができる。RRCシグナリングの値オプションが第3オプションである場合、例えば、RRCシグナリングの値オプションがfdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAのうちの少なくとも1つ、又は、RRCシグナリングの値オプションが1、2、3のうちの少なくとも1つである場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定し、端末装置は、マルチステーションNCJTにおけるFDM及び/又はTDMを利用して、データの受信及び/又は送信を行うことができる。
【0063】
本出願の実施形態において、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたRRCシグナリングを受信し、当該RRCシグナリングの値オプションに応じて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。
【0064】
<実施例三>
【0065】
図5を参照すると、
図5は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図5に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0066】
S501:ネットワーク装置はDCIを送信する。DCIは第1フィールドを含み、第1フィールドは、第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームを指示するために用いられ、第1伝送スキームはCJTスキームである。
【0067】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、DCIを通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームと第2伝送スキームとは異なる。当該第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。
【0068】
ネットワーク装置は、DCIにおいて第1フィールドを新たに定義する。当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示するために用いられる。当該第1フィールドは1bitであってもよく、当該1bitは、DCI内の追加された新しい1bitであってもよく、DCI内の既存の1bitであってもよく、例えば、DCI内の予約フィールド(reserved field)における1bitが第1フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0069】
例示的に、第1フィールドの値が第1の値である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。当該第1フィールドの値が第2の値である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第2伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。例えば、第1フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられることができ、第1フィールドの値が1である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第2伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。別の例として、第1フィールドの値が1である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられることができ、第1フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第2伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。
【0070】
なお、本出願における第1フィールドは、2bit、3bit、4bitなどであってもよい。異なる値に応じてデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0071】
選択的に、第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連する。
【0072】
マルチステーションCJTをサポートする第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連することができる。
【0073】
S502:端末装置はDCIを受信し、DCIにおける第1フィールドに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。
【0074】
具体的に、当該DCIを受信した後、端末装置は、当該DCIにおける第1フィールドに基づいて、そのデータ伝送スキームを確定することができる。具体的に、第1フィールドが第1伝送スキームを指示する場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定し、即ち、端末装置は、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用して、データの受信及び送信を行うことができる。第1フィールドが第2伝送スキームを指示する場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定し、端末装置は、マルチステーションNCJTにおけるFDM及び/又はTDMを利用して、データの受信及び/又は送信を行うことができる。
【0075】
例として、DCIにおける第1フィールドは値が1であり、且つ第1伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがCJTスキームであると確定する。DCIにおける第1フィールドは値が0であり、且つ第2伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがFDM伝送スキーム及び/又はTDM伝送スキームであると確定する。
【0076】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたDCIを受信し、当該DCIにおける第1フィールドに基づいて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。
【0077】
<実施例四>
【0078】
図6を参照すると、
図6は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図6に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0079】
S601:ネットワーク装置はDCIを送信する。DCIはTCI状態を含み、TCI状態は、DCI内のTCIフィールドによって指示される。
【0080】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、DCIによって指示されるTCIフィールドを通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームと第2伝送スキームとは異なる。当該第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。
【0081】
DCI内のTCIフィールドは、1つ又は複数のTCI状態を指示することができる。ネットワーク装置は、当該TCI状態の数に応じて、端末装置によって利用されるデータ伝送スキームを指示することができる。
【0082】
S602:端末装置はDCIを受信し、DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム又は第2伝送スキームであると確定する。第1伝送スキームは、CJTスキームである。
【0083】
端末装置は、DCIを受信した後、当該DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、データ伝送を行うには、第1伝送スキームを利用するか、それとも第2伝送スキームを利用するかを確定することができる。
【0084】
本出願の実施形態において、端末装置が、DCI内のTCIフィールドによって指示されるTCI状態の数に応じて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム又は第2伝送スキームであると確定することは、以下の内容を含む。DCIによって指示されるTCI状態の数が第1閾値以上である場合、端末装置は、データ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定する。DCIによって指示されるTCI状態の数が第1閾値より小さい場合、端末装置は、データ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定する。
【0085】
1つの状況では、第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連する。
【0086】
具体的に、CJTスキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連することができ、第1閾値は2であることができる。DCIによって指示されるTCI状態の数が2以上である場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定することができ、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用して、データの受信及び/又は送信を行うことができる。DCIによって指示されるTCI状態の数が2より小さい場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定し、マルチステーションNCJTにおけるFDM及び/又はTDMを利用して、データの受信及び/又は送信を行うことができる。
【0087】
選択的に、別の状況では、第1伝送スキームは、少なくとも3つのTCI状態に関連する。
【0088】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたDCIを受信し、当該DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。
【0089】
<実施例五>
【0090】
図7を参照すると、
図7は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図7に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0091】
S701:ネットワーク装置は、メディアアクセス制御(MAC)制御要素(Control Element、CE)シグナリングを送信する。MAC CEシグナリングは、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む。
【0092】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームは、CJTスキームであり、第2伝送スキームと異なる。第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。
【0093】
当該MAC CEは、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことができる。
【0094】
S702:端末装置は、MAC CEシグナリングを受信し、MAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。第1伝送スキームは、CJTスキームである。
【0095】
ステップ702を具体的に実施するとき、端末装置は、MAC CEに対応するサブヘッダ(subheader)に基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定することができる。具体的に、端末装置が、MAC CEに対応するサブヘッダに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する具体的な実施形態は限定されず、即ち、ネットワーク装置は、サブヘッダのフィールドを新たに定義することによって、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができ、また、あるフィールドの値を定義することによって、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することもできる。本出願の実施形態では、これについては限定されない。
【0096】
1つのMACヘッダは、1つ又は複数のMACサブヘッダからなり、サブヘッダごとに1つのMAC CEに対応する。端末装置は、当該MAC CEを受信した後、当該MAC CEに対応するサブヘッダを解析することにより、当該MAC CEが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームを指示することを確定することができる。
【0097】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたMAC CEシグナリングを受信し、当該MAC CEシグナリングに基づいて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。また、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドを通じて、端末装置はアンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0098】
<実施例六>
【0099】
図8を参照すると、
図8は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図8に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0100】
S801:ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信する。MAC CEシグナリングは、制御リソースセット(Control Resource Set、CORESET)のTCI状態を設定するために用いられ、且つMAC CEシグナリングは、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む。
【0101】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームは、CJTスキームであり、第2伝送スキームと異なる。第2伝送スキームは、FDM伝送スキームとTDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。
【0102】
MAC CEが制御リソースセット(CORESET)のTCI状態を設定するために用いられる場合、当該MAC CEは少なくとも3つのTCI状態フィールドに関連することができる。
【0103】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0104】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトが存在するか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0105】
第2フィールドの値が第1の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。当該第2フィールドの値が第2の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0106】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在することを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0107】
例示的に、本出願における第2フィールドは2bit、3bit、4bitなどであってもよく、異なる値に応じて第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0108】
なお、当該第2フィールドは、MAC CE内の追加された新しいフィールドであってもよく、MAC CE内の既存のフィールドであってもよく、例えば、MAC CE内の予約フィールドにおける1つ又は複数のbitが第2フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0109】
例示的に、MAC CEシグナリングは1つの第2フィールドを含み、当該MAC CEは表1に示される通りであることができる。
【0110】
【0111】
Serving Cell IDフィールドは、当該MAC CEが適用されるサービングセルを指示するために用いられる。CORESET IDフィールドは、当該MAC CEによって設定されたCORESETを指示するために用いられる。TCI state ID0,1、TCI state ID0,2、TCI state ID0,3は、CORESET IDフィールドによって指示されるCORESETのTCI状態設定を表すために用いられる。Cフィールドは、第2フィールドであり、TCI state ID0,3が存在するか否かを指示するために用いられる。Rフィールドは、予約フィールドである。
【0112】
S802:端末装置は、MAC CEシグナリングを受信し、MAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。第1伝送スキームは、CJTスキームである。
【0113】
ステップ802を具体的に実施するとき、端末装置は、MAC CEに対応するサブヘッダに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定することができる。具体的に、端末装置が、MAC CEに対応するサブヘッダに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する具体的な実施形態は限定されず、即ち、ネットワーク装置は、サブヘッダのフィールドを新たに定義することによって、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができ、また、あるフィールドの値を定義することによって、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することもできる。本出願の実施形態では、これについては限定されない。
【0114】
1つのMACヘッダは、1つ又は複数のMACサブヘッダからなり、サブヘッダごとに1つのMAC CEに対応する。端末装置は、当該MAC CEを受信した後、当該MAC CEに対応するサブヘッダを解析することにより、当該MAC CEが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームを指示することを確定することができる。
【0115】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたMAC CEシグナリングを受信し、当該MAC CEシグナリングに基づいて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。また、MAC CEがCORESETのTCI状態を設定するために用いられる場合、端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0116】
<実施例七>
【0117】
図9を参照すると、
図9は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図9に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0118】
S901:ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信する。MAC CEシグナリングは、PDSCHのTCI状態を設定するために用いられ、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイント(code point)は、MAC CEが少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことを指示し、iは整数である。
【0119】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームは、CJTスキームであり、第2伝送スキームと異なる。第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。
【0120】
MAC CEがPDSCHのTCI状態を設定するために用いられ、且つ、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントが少なくとも3つのTCI状態フィールドを指示する場合、当該MAC CEは、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントによって指示されるTCI状態設定に対応して、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことができ、iはDCI内のTCIフィールドのコードポイントのインデックスである。端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0121】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0122】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトが存在するか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0123】
第2フィールドの値が第1の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。当該第2フィールドの値が第2の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0124】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0125】
例示的に、本出願における第2フィールドは2bit、3bit、4bitなどであってもよく、異なる値に応じて第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0126】
なお、当該第2フィールドは、MAC CE内の追加された新しいフィールドであってもよく、MAC CE内の既存のフィールドであってもよく、例えば、MAC CE内の予約フィールドにおける1つ又は複数のbitが第2フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0127】
例示的に、MAC CEシグナリングは複数の第2フィールドを含み、当該MAC CEは表2に示される通りであることができる。
【0128】
MAC CEは、論理チャネルID(Identity of the logical channel、LCID)を含むMACプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)サブヘッダによって識別されることができる。Serving Cell IDフィールドは、当該MAC CEが適用されるサービングセルを指示するために用いられ、当該フィールドの長さが5ビットであることができる。帯域幅パート(Bandwidth Part、BWP)IDフィールドは、ダウンリンク(DownLink、DL)BWP及び/又は関連するアップリンク(UpLink、UL)BWPを指示するために用いられることができる。MAC CEは、当該DL BWP及び/又は関連するUL BWPを、指定されたDCI BWPインジケーターフィールド(DCI bandwidth part indicator field)のコードポイントとして適用することができる。当該BWP IDフィールドの長さが2ビットであることができる。Rフィールドは、予約フィールドである。
【0129】
さらに、Ciフィールド、Ci,1フィールド、及び/又はCi,2フィールドはいずれも第2フィールドである。Ciフィールドは、TCI state IDi,2が存在するか否かを指示するために用いられ、Ci,1フィールドは、TCI state IDi,3が存在するか否かを指示するために用いられ、Ci,2フィールドは予約フィールドである。TCI state IDi,1、TCI state IDi,2、及びTCI state IDi,3は、対応するDCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントによって指示されるTCI状態設定であり、iは、DCI内のTCIフィールドのコードポイントのインデックスである。
【0130】
【0131】
S902:端末装置は、MAC CEシグナリングを受信し、MAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。第1伝送スキームは、CJTスキームである。
【0132】
ステップ902を具体的に実施するとき、端末装置は、MAC CEに対応するサブヘッダに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定することができる。具体的に、端末装置が、MAC CEに対応するサブヘッダに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する具体的な実施形態は限定されず、即ち、ネットワーク装置は、サブヘッダのフィールドを新たに定義することによって、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができ、また、あるフィールドの値を定義することによって、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することもできる。本出願の実施形態では、これについては限定されない。
【0133】
1つのMACヘッダは、1つ又は複数のMACサブヘッダからなり、サブヘッダごとに1つのMAC CEに対応する。端末装置は、当該MAC CEを受信した後、当該MAC CEに対応するサブヘッダを解析することにより、当該MAC CEが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームを指示することを確定することができる。
【0134】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたMAC CEシグナリングを受信し、当該MAC CEシグナリングに基づいて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。また、MAC CEがPDSCHのTCI状態に用いられる場合、端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0135】
<実施例八>
【0136】
図10を参照すると、
図10は、本出願の実施形態に他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図10に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0137】
S101:ネットワーク装置は、RRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを送信する。RRCシグナリングは、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられ、第1伝送スキームはCJTスキームであり、MAC CEシグナリングは、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む。
【0138】
本出願の実施形態では、ネットワーク装置は、RRCシグナリングを通じて、端末装置のデータ伝送スキームがCJTスキームであることを指示することができ、当該RRCシグナリングは、第1伝送スキームを指示するためにのみ用いられることができる。同時に、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信することにより、TCI状態設定を指示することができ、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0139】
当該RRCシグナリングは、CJTを指示するために用いられることができ、その値オプションが{enabled、disabled}である。当該RRCシグナリングの値オプションがenabledである場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定しており、且つ第1伝送スキームが有効にされていることが示され、即ち、端末装置は第1伝送スキームを利用してデータ伝送を行う。当該RRCシグナリングの値オプションがdisabledである場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定しておらず、且つ第1伝送スキームが有効にされていないことが示され、即ち、端末装置は第1伝送スキームを利用してデータ伝送を行わない。
【0140】
例示的に、RRCシグナリングの値オプションは、他の値で表されてもよい。例えば、RRCシグナリングの値オプションが1である場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定したことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第1伝送スキームを利用できることを指示するために用いられる。RRCシグナリングの値オプションが0である場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定していないことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第1伝送スキームを利用しないことを指示するために用いられる。本出願の実施形態では、これについては限定されない。
【0141】
S102:端末装置は、RRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを受信し、RRCシグナリング及びMAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定する。
【0142】
具体的に、当該RRCシグナリングを受信した後、端末装置は、RRCシグナリングの値オプションに応じてデータ伝送スキームを確定することができる。具体的に、RRCシグナリングの値オプションが第1オプションである場合、例えば、RRCシグナリングの値オプションがenabled又は1である場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定し、即ち、端末装置は、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用してデータの受信及び送信を行うことができる。
【0143】
さらに、MAC CEシグナリングを受信した後、端末装置は、MAC CEシグナリングに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、第1伝送スキームのTCI状態設定を確定し、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0144】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたRRCシグナリングとMAC CEシグナリングを受信し、当該RRCシグナリングの値オプションが第1オプションである場合、そのデータ伝送スキームをCJTスキームに確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。同時に、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいてアンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0145】
<実施例九>
【0146】
図11を参照すると、
図11は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図11に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0147】
S111:ネットワーク装置は、RRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを送信する。RRCシグナリングは、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示するために用いられ、第1伝送スキームは、CJTスキームであり、MAC CEシグナリングは、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む。
【0148】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、RRCシグナリングを通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームと第2伝送スキームとは異なる。当該第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。同時に、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信することにより、TCI状態設定を指示することができ、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0149】
当該RRCシグナリングは、repetitionScheme-r18という名称を有し、第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームを指示するために用いられ得、当該RRCシグナリングの値オプションは、{fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeA、cjtScheme}であり得る。cjtSchemeは、コヒーレント共同伝送スキームを表す。当該RRCシグナリングの値オプションがcjtSchemeである場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定しており、且つ当該第1伝送スキームが有効にされていることが示され、即ち、端末装置は第1伝送スキームを利用してデータ伝送を行うことができる。fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAのうちのいずれか1つが第2伝送スキームを表す。当該RRCシグナリングの値オプションがfdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAのうちのいずれか1つである場合、ネットワーク装置が第2伝送スキームを設定しており、且つ当該第2伝送スキームが有効にされていることが示され、即ち、端末装置は第2伝送スキームを利用してデータ伝送を行う。
【0150】
例示的に、RRCシグナリングの値オプションは、他の値で表されてもよい。例えば、第1伝送スキームは、値オプションが0であることで表されることができる。RRCシグナリングの値オプションが0である場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定したことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第1伝送スキームを利用できることを指示するために用いられる。第2伝送スキームは、値オプションが非ゼロであることで表されることができる。RRCシグナリングの値オプションが1、2、又は3である場合、ネットワーク装置が第2伝送スキームを設定したことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第2伝送スキームを利用できることを指示するために用いられる。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0151】
S112:端末装置は、RRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを受信し、RRCシグナリング及びMAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。
【0152】
具体的に、当該RRCシグナリングを受信した後、端末装置は、RRCシグナリングの値オプションに応じてデータ伝送スキームを確定することができる。具体的に、RRCシグナリングの値オプションが第2オプションである場合、例えば、RRCシグナリングの値オプションがcjtScheme又は0である場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定し、即ち、端末装置は、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用して、データの受信及び送信を行うことができる。RRCシグナリングの値オプションが第3オプションである場合、例えば、RRCシグナリングの値オプションがfdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAのうちの少なくとも1つ、又は、RRCシグナリングの値オプションが1、2、3のうちの少なくとも1つである場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定し、端末装置は、マルチステーションNCJTにおけるFDM及び/又はTDMを利用して、データの受信及び/又は送信を行うことができる。
【0153】
さらに、MAC CEシグナリングを受信した後、端末装置は、MAC CEシグナリングに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、第1伝送スキームのTCI状態設定を確定し、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0154】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたRRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを受信し、当該RRCシグナリングの値オプションに応じて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。同時に、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいてアンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0155】
<実施例十>
【0156】
図12を参照すると、
図12は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図12に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0157】
S121:ネットワーク装置は、DCI及びMAC CEシグナリングを送信する。DCIは第1フィールドを含み、第1フィールドは、第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームを指示するために用いられる。MAC CEシグナリングは少なくとも3つのTCI状態フィールドを含み、第1伝送スキームはCJTスキームである。
【0158】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、DCIを通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームと第2伝送スキームとは異なる。当該第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。同時に、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信することにより、TCI状態設定を指示することができ、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0159】
ネットワーク装置は、DCIにおいて第1フィールドを新たに定義する。当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示するために用いられる。当該第1フィールドは1bitであってもよく、当該1bitは、DCI内の追加された新しい1bitであってもよく、DCI内の既存の1bitであってもよく、例えば、DCI内の予約フィールドにおける1bitが第1フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0160】
例示的に、第1フィールドの値が第1の値である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。当該第1フィールドの値が第2の値である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第2伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。例えば、第1フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられることができ、第1フィールドの値が1である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第2伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。別の例として、第1フィールドの値が1である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられることができ、第1フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第2伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。
【0161】
なお、本出願における第1フィールドは、2bit、3bit、4bitなどであってもよい。異なる値に応じてデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0162】
S122:端末装置は、DCI及びMAC CEシグナリングを受信し、DCI及びMAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。
【0163】
具体的に、当該DCIを受信した後、端末装置は、当該DCIにおける第1フィールドに基づいて、そのデータ伝送スキームを確定することができる。具体的に、第1フィールドが第1伝送スキームを指示する場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定し、即ち、端末装置は、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用して、データの受信及び送信を行うことができる。第1フィールドが第2伝送スキームを指示する場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定し、端末装置は、マルチステーションNCJTにおけるFDM及び/又はTDMを利用して、データの受信及び/又は送信を行うことができる。
【0164】
例として、DCIにおける第1フィールドは値が1であり、且つ第1伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがCJTスキームであると確定する。DCIにおける第1フィールドは値が0であり、且つ第2伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがFDM伝送スキーム及び/又はTDM伝送スキームであると確定する。
【0165】
さらに、MAC CEシグナリングを受信した後、端末装置は、MAC CEシグナリングに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、第1伝送スキームのTCI状態設定を確定し、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0166】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたRRCシグナリングとMAC CEシグナリングを受信し、当該DCI内の第1フィールドに基づいて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。同時に、MAC CEに載せられるTCIフィールドに基づいてアンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0167】
<実施例十一>
【0168】
図13を参照すると、
図13は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図13に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0169】
S131:ネットワーク装置は、DCI及びMAC CEシグナリングを送信する。DCIはTCI状態を含み、TCI状態はDCI内のTCIフィールドによって指示される。MAC CEシグナリングは、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む。
【0170】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、DCIによって指示されるTCI状態を通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームと第2伝送スキームとは異なる。当該第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。同時に、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信することにより、TCI状態設定を指示することができ、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0171】
DCI内のTCIフィールドは、1つ又は複数のTCI状態を指示することができる。ネットワーク装置は、当該TCI状態の数に応じて、端末装置によって利用されるデータ伝送スキームを指示することができる。
【0172】
S132:端末装置は、DCI及びMAC CEシグナリングを受信し、DCI及びMAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。第1伝送スキームは、CJTスキームである。
【0173】
端末装置は、DCIを受信した後、当該DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、データ伝送を行うには、第1伝送スキームを利用するか、それとも第2伝送スキームを利用するかを確定することができる。
【0174】
本出願の実施形態において、端末装置が、DCI内のTCIフィールドによって指示されるTCI状態の数に応じて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム又は第2伝送スキームであると確定することは、以下の内容を含む。DCIによって指示されるTCI状態の数が第1閾値以上である場合、端末装置は、データ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定する。DCIによって指示されるTCI状態の数が第1閾値より小さい場合、端末装置は、データ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定する。
【0175】
具体的に、CJTスキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連することができ、第1閾値は2であることができる。従って、DCIによって指示されるTCI状態の数が2以上である場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定することができ、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用して、データの受信及び送信を行うことができる。DCIによって指示されるTCI状態の数が2より小さい場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定し、マルチステーションNCJTにおけるFDM及び/又はTDMを利用して、データの受信及び/又は送信を行うことができる。
【0176】
例として、DCIにおける第1フィールドは値が1であり、且つ第1伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがCJTスキームであると確定する。DCIにおける第1フィールドは値が0であり、且つ第2伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがマルチステーションNCJT FDM伝送スキーム及び/又はマルチステーションNCJT TDM伝送スキームであると確定する。
【0177】
さらに、MAC CEシグナリングを受信した後、端末装置は、MAC CEシグナリングに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、第1伝送スキームのTCI状態設定を確定し、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0178】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたDCI及びMAC CEシグナリングを受信し、当該DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。同時に、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいてアンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0179】
<実施例十二>
【0180】
図14を参照すると、
図14は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図14に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0181】
S141:ネットワーク装置は、RRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを送信する。RRCシグナリングは、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられ、第1伝送スキームはCJTスキームである。MAC CEシグナリングは、CORESETのTCI状態を設定するために用いられ、且つMAC CEシグナリングは、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む。
【0182】
本出願の実施形態では、ネットワーク装置は、RRCシグナリングを通じて、端末装置のデータ伝送スキームがCJTスキームであることを指示することができ、当該RRCシグナリングは、第1伝送スキームを指示するためにのみ用いられることができる。同時に、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信することにより、TCI状態設定を指示することができ、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0183】
当該RRCシグナリングは、CJTを指示するために用いられることができ、その値オプションが{enabled、disabled}である。当該RRCシグナリングの値オプションがenabledである場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定しており、且つ第1伝送スキームが有効にされていることが示され、即ち、端末装置は第1伝送スキームを利用してデータ伝送を行う。当該RRCシグナリングの値オプションがdisabledである場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定しておらず、且つ第1伝送スキームが有効にされていないことが示され、即ち、端末装置は第1伝送スキームを利用してデータ伝送を行わない。
【0184】
例示的に、RRCシグナリングの値オプションは、他の値で表されてもよい。例えば、RRCシグナリングの値オプションが1である場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定したことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第1伝送スキームを利用できることを指示するために用いられる。RRCシグナリングの値オプションが0である場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定していないことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第1伝送スキームを利用しないことを指示するために用いられる。本出願の実施形態では、これについては限定されない。
【0185】
MAC CEがCORESETのTCI状態を設定するために用いられる場合、当該MAC CEは少なくとも3つのTCI状態フィールドに関連することができる。
【0186】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0187】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトが存在するか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0188】
第2フィールドの値が第1の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。当該第2フィールドの値が第2の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0189】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在することを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0190】
例示的に、本出願における第2フィールドは2bit、3bit、4bitなどであってもよく、異なる値に応じて第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0191】
なお、当該第2フィールドは、MAC CE内の追加された新しいフィールドであってもよく、MAC CE内の既存のフィールドであってもよく、例えば、MAC CE内の予約フィールドにおける1つ又は複数のbitが第2フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0192】
例示的に、MAC CEシグナリングが1つの第2フィールドを含む場合、当該MAC CEは上記表1に示された通りであることができる。
【0193】
S142:端末装置は、RRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを受信し、当該RRCシグナリング及びMAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定する。
【0194】
具体的に、当該RRCシグナリングを受信した後、端末装置は、RRCシグナリングの値オプションに応じてデータ伝送スキームを確定することができる。具体的に、RRCシグナリングの値オプションが第1オプションである場合、例えば、RRCシグナリングの値オプションがenabled又は1である場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定し、即ち、端末装置は、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用してデータの受信及び送信を行うことができる。
【0195】
さらに、MAC CEシグナリングを受信した後、端末装置は、MAC CEシグナリングに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、第1伝送スキーム又は第2伝送スキームのTCI状態設定を確定し、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0196】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたRRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを受信し、当該RRCシグナリングの値オプションが第1オプションである場合、そのデータ伝送スキームをCJTスキームに確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。また、MAC CEがCORESETのTCI状態を設定するために用いられる場合、端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0197】
<実施例十三>
【0198】
図15を参照すると、
図15は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図15に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0199】
S151:ネットワーク装置は、RRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを送信する。RRCシグナリングは、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示するために用いられ、第1伝送スキームは、CJTスキームである。MAC CEシグナリングは、CORESETのTCI状態を設定するために用いられ、且つMAC CEシグナリングは、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む。
【0200】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、RRCシグナリングを通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームと第2伝送スキームとは異なる。当該第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。同時に、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信することにより、TCI状態設定を指示することができ、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0201】
当該RRCシグナリングは、repetitionScheme-r18という名称を有し、第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームを指示するために用いられ得、当該RRCシグナリングの値オプションは、{fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeA、cjtScheme}であり得る。cjtSchemeは、コヒーレント共同伝送スキームを表す。当該RRCシグナリングの値オプションがcjtSchemeである場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定しており、且つ当該第1伝送スキームが有効にされていることが示され、即ち、端末装置は第1伝送スキームを利用してデータ伝送を行うことができる。fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAのうちのいずれか1つが第2伝送スキームを表す。当該RRCシグナリングの値オプションがfdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAのうちのいずれか1つである場合、ネットワーク装置が第2伝送スキームを設定しており、且つ当該第2伝送スキームが有効にされていることが示され、即ち、端末装置は第2伝送スキームを利用してデータ伝送を行う。
【0202】
例示的に、RRCシグナリングの値オプションは、他の値で表されてもよい。例えば、第1伝送スキームは、値オプションが0であることで表されることができる。RRCシグナリングの値オプションが0である場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定したことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第1伝送スキームを利用できることを指示するために用いられる。第2伝送スキームは、値オプションが非ゼロであることで表されることができる。RRCシグナリングの値オプションが1、2、又は3である場合、ネットワーク装置が第2伝送スキームを設定したことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第2伝送スキームを利用できることを指示するために用いられる。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0203】
MAC CEがCORESETのTCI状態を設定するために用いられる場合、当該MAC CEは少なくとも3つのTCI状態フィールドに関連することができる。
【0204】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0205】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトが存在するか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0206】
第2フィールドの値が第1の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。当該第2フィールドの値が第2の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0207】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在することを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0208】
例示的に、本出願における第2フィールドは2bit、3bit、4bitなどであってもよく、異なる値に応じて第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0209】
なお、当該第2フィールドは、MAC CE内の追加された新しいフィールドであってもよく、MAC CE内の既存のフィールドであってもよく、例えば、MAC CE内の予約フィールドにおける1つ又は複数のbitが第2フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0210】
例示的に、MAC CEシグナリングが1つの第2フィールドを含む場合、当該MAC CEは上記表1に示された通りであることができる。
【0211】
S152:端末装置は、RRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを受信し、当該RRCシグナリング及びMAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。
【0212】
具体的に、当該RRCシグナリングを受信した後、端末装置は、RRCシグナリングの値オプションに応じてデータ伝送スキームを確定することができる。具体的に、RRCシグナリングの値オプションが第2オプションである場合、例えば、RRCシグナリングの値オプションがcjtScheme又は0である場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定し、即ち、端末装置は、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用して、データの受信及び送信を行うことができる。RRCシグナリングの値オプションが第3オプションである場合、例えば、RRCシグナリングの値オプションがfdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAのうちの少なくとも1つ、又は、RRCシグナリングの値オプションが1、2、3のうちの少なくとも1つである場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定し、端末装置は、マルチステーションNCJTにおけるFDM及び/又はTDMを利用して、データの受信及び/又は送信を行うことができる。
【0213】
さらに、MAC CEシグナリングを受信した後、端末装置は、MAC CEシグナリングに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、第1伝送スキーム又は第2伝送スキームのTCI状態設定を確定し、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0214】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたRRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを受信し、当該RRCシグナリングの値オプションに応じて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。また、MAC CEがCORESETのTCI状態を設定するために用いられる場合、端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0215】
<実施例十四>
【0216】
図16を参照すると、
図16は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図16に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0217】
S161:ネットワーク装置は、DCI及びMAC CEシグナリングを送信する。DCIは第1フィールドを含み、第1フィールドは、第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームを指示するために用いられ、第1伝送スキームはCJTスキームである。MAC CEシグナリングは、CORESETのTCI状態を設定するために用いられ、且つMAC CEシグナリングは、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む。
【0218】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、DCIを通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームと第2伝送スキームとは異なる。当該第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。同時に、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信することにより、TCI状態設定を指示することができ、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0219】
ネットワーク装置は、DCIにおいて第1フィールドを新たに定義する。当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示するために用いられる。当該第1フィールドは1bitであってもよく、当該1bitは、DCI内の追加された新しい1bitであってもよく、DCI内の既存の1bitであってもよく、例えば、DCI内の予約フィールドにおける1bitが第1フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0220】
例示的に、第1フィールドの値が第1の値である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。当該第1フィールドの値が第2の値である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第2伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。例えば、第1フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられることができ、第1フィールドの値が1である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第2伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。別の例として、第1フィールドの値が1である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられることができ、第1フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第2伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。
【0221】
なお、本出願における第1フィールドは、2bit、3bit、4bitなどであってもよい。異なる値に応じてデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0222】
MAC CEがCORESETのTCI状態を設定するために用いられる場合、当該MAC CEは少なくとも3つのTCI状態フィールドに関連することができる。
【0223】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0224】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトが存在するか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0225】
第2フィールドの値が第1の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。当該第2フィールドの値が第2の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0226】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在することを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0227】
例示的に、本出願における第2フィールドは2bit、3bit、4bitなどであってもよく、異なる値に応じて第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0228】
なお、当該第2フィールドは、MAC CE内の追加された新しいフィールドであってもよく、MAC CE内の既存のフィールドであってもよく、例えば、MAC CE内の予約フィールドにおける1つ又は複数のbitが第2フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0229】
例示的に、MAC CEシグナリングは1つの第2フィールドを含み、当該MAC CEは上記表1に示された通りであることができる。
【0230】
S162:端末装置は、DCI及びMAC CEシグナリングを受信し、DCI及びMAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。
【0231】
具体的に、当該DCIを受信した後、端末装置は、当該DCIにおける第1フィールドに基づいて、そのデータ伝送スキームを確定することができる。具体的に、第1フィールドが第1伝送スキームを指示する場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定し、即ち、端末装置は、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用して、データの受信及び送信を行うことができる。第1フィールドが第2伝送スキームを指示する場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定し、端末装置は、マルチステーションNCJTにおけるFDM及び/又はTDMを利用して、データの受信及び/又は送信を行うことができる。
【0232】
例として、DCIにおける第1フィールドは値が1であり、且つ第1伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがCJTスキームであると確定する。DCIにおける第1フィールドは値が0であり、且つ第2伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがFDM伝送スキーム及び/又はTDM伝送スキームであると確定する。
【0233】
さらに、MAC CEシグナリングを受信した後、端末装置は、MAC CEシグナリングに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、第1伝送スキームのTCI状態設定を確定し、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0234】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたRRCシグナリングとMAC CEシグナリングを受信し、当該DCI内の第1フィールドに基づいて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。また、MAC CEがCORESETのTCI状態を設定するために用いられる場合、端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0235】
<実施例十五>
【0236】
図17を参照すると、
図17は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図17に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0237】
S171:ネットワーク装置は、DCI及びMAC CEシグナリングを送信する。DCIはTCI状態を含み、TCI状態は、DCI内のTCIフィールドによって指示される。MAC CEシグナリングは、CORESETのTCI状態を設定するために用いられ、且つMAC CEシグナリングは、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む。
【0238】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、DCIによって指示されるTCI状態を通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームと第2伝送スキームとは異なる。当該第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。同時に、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信することにより、TCI状態設定を指示することができ、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0239】
DCI内のTCIフィールドは、1つ又は複数のTCI状態を指示することができる。ネットワーク装置は、当該TCI状態の数に応じて、端末装置によって利用されるデータ伝送スキームを指示することができる。
【0240】
MAC CEがCORESETのTCI状態を設定するために用いられる場合、当該MAC CEは少なくとも3つのTCI状態フィールドに関連することができる。
【0241】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0242】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトが存在するか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0243】
第2フィールドの値が第1の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。当該第2フィールドの値が第2の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0244】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在することを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0245】
例示的に、本出願における第2フィールドは2bit、3bit、4bitなどであってもよく、異なる値に応じて第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0246】
なお、当該第2フィールドは、MAC CE内の追加された新しいフィールドであってもよく、MAC CE内の既存のフィールドであってもよく、例えば、MAC CE内の予約フィールドにおける1つ又は複数のbitが第2フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0247】
例示的に、MAC CEシグナリングが1つの第2フィールドを含む場合、当該MAC CEは上記表1に示された通りであることができる。
【0248】
S172:端末装置は、DCI及びMAC CEシグナリングを受信し、RRCシグナリング及びMAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。第1伝送スキームは、CJTスキームである。
【0249】
端末装置は、DCIを受信した後、当該DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、データ伝送を行うには、第1伝送スキームを利用するか、それとも第2伝送スキームを利用するかを確定することができる。
【0250】
本出願の実施形態において、端末装置が、DCI内のTCIフィールドによって指示されるTCI状態の数に応じて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム又は第2伝送スキームであると確定することは、以下の内容を含む。DCIによって指示されるTCI状態の数が第1閾値以上である場合、端末装置は、データ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定する。DCIによって指示されるTCI状態の数が第1閾値より小さい場合、端末装置は、データ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定する。
【0251】
具体的に、CJTスキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連することができ、第1閾値は2であることができる。従って、DCIによって指示されるTCI状態の数が2以上である場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定することができ、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用して、データの受信及び送信を行うことができる。DCIによって指示されるTCI状態の数が2より小さい場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定し、マルチステーションNCJTにおけるFDM及び/又はTDMを利用して、データの受信及び/又は送信を行うことができる。
【0252】
例として、DCIにおける第1フィールドは値が1であり、且つ第1伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがCJTスキームであると確定する。DCIにおける第1フィールドは値が0であり、且つ第2伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがFDM伝送スキーム及び/又はTDM伝送スキームであると確定する。
【0253】
さらに、MAC CEシグナリングを受信した後、端末装置は、MAC CEシグナリングに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、第1伝送スキームのTCI状態設定を確定し、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0254】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたDCI及びMAC CEシグナリングを受信し、当該DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。また、MAC CEがCORESETのTCI状態を設定するために用いられる場合、端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0255】
<実施例十六>
【0256】
図18を参照すると、
図18は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図18に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0257】
S181:ネットワーク装置は、RRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを送信する。RRCシグナリングは、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられ、第1伝送スキームは、CJTスキームである。MAC CEシグナリングは、PDSCHのTCI状態を設定するために用いられ、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントは、MAC CEが少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことを指示し、iは整数である。
【0258】
本出願の実施形態では、ネットワーク装置は、RRCシグナリングを通じて、端末装置のデータ伝送スキームがCJTスキームであることを指示することができ、当該RRCシグナリングは、第1伝送スキームを指示するためにのみ用いられることができる。同時に、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信することにより、TCI状態設定を指示することができ、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0259】
当該RRCシグナリングは、CJTを指示するために用いられることができ、その値オプションが{enabled、disabled}である。当該RRCシグナリングの値オプションがenabledである場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定しており、且つ第1伝送スキームが有効にされていることが示され、即ち、端末装置は第1伝送スキームを利用してデータ伝送を行う。当該RRCシグナリングの値オプションがdisabledである場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定しておらず、且つ第1伝送スキームが有効にされていないことが示され、即ち、端末装置は第1伝送スキームを利用してデータ伝送を行わない。
【0260】
例示的に、RRCシグナリングの値オプションは、他の値で表されてもよい。例えば、RRCシグナリングの値オプションが1である場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定したことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第1伝送スキームを利用できることを指示するために用いられる。RRCシグナリングの値オプションが0である場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定していないことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第1伝送スキームを利用しないことを指示するために用いられる。本出願の実施形態では、これについては限定されない。
【0261】
MAC CEがPDSCHのTCI状態を設定するために用いられ、且つ、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントが少なくとも3つのTCI状態フィールドを指示する場合、当該MAC CEは、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントによって指示されるTCI状態設定に対応して、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことができ、iはDCI内のTCIフィールドのコードポイントのインデックスである。端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0262】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0263】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトが存在するか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0264】
第2フィールドの値が第1の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。当該第2フィールドの値が第2の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0265】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0266】
例示的に、本出願における第2フィールドは2bit、3bit、4bitなどであってもよく、異なる値に応じて第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0267】
なお、当該第2フィールドは、MAC CE内の追加された新しいフィールドであってもよく、MAC CE内の既存のフィールドであってもよく、例えば、MAC CE内の予約フィールドにおける1つ又は複数のbitが第2フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0268】
例示的に、MAC CEシグナリングが複数の第2フィールドを含む場合、当該MAC CEは上記表2に示された通りであることができる。
【0269】
S182:端末装置は、RRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを受信し、RRCシグナリング及びMAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定する。
【0270】
具体的に、当該RRCシグナリングを受信した後、端末装置は、RRCシグナリングの値オプションに応じてデータ伝送スキームを確定することができる。具体的に、RRCシグナリングの値オプションが第1オプションである場合、例えば、RRCシグナリングの値オプションがenabled又は1である場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定し、即ち、端末装置は、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用してデータの受信及び送信を行うことができる。
【0271】
さらに、MAC CEシグナリングを受信した後、端末装置は、MAC CEシグナリングに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、第1伝送スキームのTCI状態設定を確定し、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0272】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたRRCシグナリングとMAC CEシグナリングを受信し、当該RRCシグナリングの値オプションが第1オプションである場合、そのデータ伝送スキームをCJTスキームに確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。また、MAC CEがPDSCHのTCI状態に用いられる場合、端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0273】
<実施例十七>
【0274】
図19を参照すると、
図19は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図19に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0275】
S191:ネットワーク装置は、RRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを送信する。RRCシグナリングは、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示するために用いられ、第1伝送スキームは、CJTスキームである。MAC CEシグナリングは、PDSCHのTCI状態を設定するために用いられ、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントは、MAC CEが少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことを指示し、iは整数である。
【0276】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、RRCシグナリングを通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームと第2伝送スキームとは異なる。当該第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。同時に、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信することにより、TCI状態設定を指示することができ、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0277】
当該RRCシグナリングは、repetitionScheme-r18という名称を有し、第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームを指示するために用いられ得、当該RRCシグナリングの値オプションは、{fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeA、cjtScheme}であり得る。cjtSchemeは、コヒーレント共同伝送スキームを表す。当該RRCシグナリングの値オプションがcjtSchemeである場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定しており、且つ当該第1伝送スキームが有効にされていることが示され、即ち、端末装置は第1伝送スキームを利用してデータ伝送を行うことができる。fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAのうちのいずれか1つが第2伝送スキームを表す。当該RRCシグナリングの値オプションがfdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAのうちのいずれか1つである場合、ネットワーク装置が第2伝送スキームを設定しており、且つ当該第2伝送スキームが有効にされていることが示され、即ち、端末装置は第2伝送スキームを利用してデータ伝送を行う。
【0278】
例示的に、RRCシグナリングの値オプションは、他の値で表されてもよい。例えば、第1伝送スキームは、値オプションが0であることで表されることができる。RRCシグナリングの値オプションが0である場合、ネットワーク装置が第1伝送スキームを設定したことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第1伝送スキームを利用できることを指示するために用いられる。第2伝送スキームは、値オプションが非ゼロであることで表されることができる。RRCシグナリングの値オプションが1、2、又は3である場合、ネットワーク装置が第2伝送スキームを設定したことが示され、当該RRCシグナリングは、端末装置が第2伝送スキームを利用できることを指示するために用いられる。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0279】
MAC CEがPDSCHのTCI状態を設定するために用いられ、且つ、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントが少なくとも3つのTCI状態フィールドを指示する場合、当該MAC CEは、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントによって指示されるTCI状態設定に対応して、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことができ、iはDCI内のTCIフィールドのコードポイントのインデックスである。端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0280】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0281】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトが存在するか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0282】
第2フィールドの値が第1の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。当該第2フィールドの値が第2の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0283】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0284】
例示的に、本出願における第2フィールドは2bit、3bit、4bitなどであってもよく、異なる値に応じて第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0285】
なお、当該第2フィールドは、MAC CE内の追加された新しいフィールドであってもよく、MAC CE内の既存のフィールドであってもよく、例えば、MAC CE内の予約フィールドにおける1つ又は複数のbitが第2フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0286】
例示的に、MAC CEシグナリングが複数の第2フィールドを含む場合、当該MAC CEは上記表2に示された通りであることができる。
【0287】
S192:端末装置は、RRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを受信し、RRCシグナリング及びMAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。
【0288】
具体的に、当該RRCシグナリングを受信した後、端末装置は、RRCシグナリングの値オプションに応じてデータ伝送スキームを確定することができる。具体的に、RRCシグナリングの値オプションが第2オプションである場合、例えば、RRCシグナリングの値オプションがcjtScheme又は0である場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定し、即ち、端末装置は、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用して、データの受信及び送信を行うことができる。RRCシグナリングの値オプションが第3オプションである場合、例えば、RRCシグナリングの値オプションがfdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAのうちの少なくとも1つ、又は、RRCシグナリングの値オプションが1、2、3のうちの少なくとも1つである場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定し、端末装置は、マルチステーションNCJTにおけるFDM及び/又はTDMを利用して、データの受信及び/又は送信を行うことができる。
【0289】
さらに、MAC CEシグナリングを受信した後、端末装置は、MAC CEシグナリングに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、第1伝送スキームのTCI状態設定を確定し、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0290】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたRRCシグナリング及びMAC CEシグナリングを受信し、当該RRCシグナリングの値オプションに応じて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。また、MAC CEがPDSCHのTCI状態に用いられる場合、端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0291】
<実施例十八>
【0292】
図20を参照すると、
図20は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図20に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0293】
S201:ネットワーク装置は、DCI及びMAC CEシグナリングを送信する。DCIは第1フィールドを含み、第1フィールドは、第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームを指示するために用いられ、第1伝送スキームはCJTスキームである。MAC CEシグナリングは、PDSCHのTCI状態を設定するために用いられ、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントは、MAC CEが少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことを指示し、iは整数である。
【0294】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、DCIを通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。当該第1伝送スキームと第2伝送スキームとは異なる。当該第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。同時に、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信することにより、TCI状態設定を指示することができ、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0295】
ネットワーク装置は、DCIにおいて第1フィールドを新たに定義する。当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示するために用いられる。当該第1フィールドは1bitであってもよく、当該1bitは、DCI内の追加された新しい1bitであってもよく、DCI内の既存の1bitであってもよく、例えば、DCI内の予約フィールドにおける1bitが第1フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0296】
例示的に、第1フィールドの値が第1の値である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。当該第1フィールドの値が第2の値である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第2伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。例えば、第1フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられることができ、第1フィールドの値が1である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第2伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。別の例として、第1フィールドの値が1である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられることができ、第1フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、データ伝送スキームが第2伝送スキームであることを指示するために用いられることができる。
【0297】
なお、本出願における第1フィールドは、2bit、3bit、4bitなどであってもよい。異なる値に応じてデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0298】
MAC CEがPDSCHのTCI状態を設定するために用いられ、且つ、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントが少なくとも3つのTCI状態フィールドを指示する場合、当該MAC CEは、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントによって指示されるTCI状態設定に対応して、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことができ、iはDCI内のTCIフィールドのコードポイントのインデックスである。端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0299】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0300】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトが存在するか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0301】
第2フィールドの値が第1の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。当該第2フィールドの値が第2の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0302】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0303】
例示的に、本出願における第2フィールドは2bit、3bit、4bitなどであってもよく、異なる値に応じて第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0304】
なお、当該第2フィールドは、MAC CE内の追加された新しいフィールドであってもよく、MAC CE内の既存のフィールドであってもよく、例えば、MAC CE内の予約フィールドにおける1つ又は複数のbitが第2フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0305】
例示的に、MAC CEシグナリングが複数の第2フィールドを含む場合、当該MAC CEは上記表2に示された通りであることができる。
【0306】
S202:端末装置は、DCI及びMAC CEシグナリングを受信し、DCI及びMAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。
【0307】
具体的に、当該DCIを受信した後、端末装置は、当該DCIにおける第1フィールドに基づいて、そのデータ伝送スキームを確定することができる。具体的に、第1フィールドが第1伝送スキームを指示する場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定し、即ち、端末装置は、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用して、データの受信及び送信を行うことができる。第1フィールドが第2伝送スキームを指示する場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定し、端末装置は、マルチステーションNCJTにおけるFDM及び/又はTDMを利用して、データの受信及び/又は送信を行うことができる。
【0308】
例として、DCIにおける第1フィールドは値が1であり、且つ第1伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがCJTスキームであると確定する。DCIにおける第1フィールドは値が0であり、且つ第2伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがFDM伝送スキーム及び/又はTDM伝送スキームであると確定する。
【0309】
さらに、MAC CEシグナリングを受信した後、端末装置は、MAC CEシグナリングに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、第1伝送スキームのTCI状態設定を確定し、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0310】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたRRCシグナリングとMAC CEシグナリングを受信し、当該DCI内の第1フィールドに基づいて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。また、MAC CEがPDSCHのTCI状態に用いられる場合、端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0311】
<実施例十九>
【0312】
図21を参照すると、
図21は、本出願の実施形態に係る他の伝送スキームの確定方法を示すフローチャートである。当該方法は、
図1に示された無線通信システムに適用される。
図21に示されたように、当該方法は以下のステップを含む。
【0313】
S211:ネットワーク装置は、DCI及びMAC CEシグナリングを送信する。DCIはTCI状態を含み、TCI状態は、DCI内のTCIフィールドによって指示される。MAC CEシグナリングは、PDSCHのTCI状態を設定するために用いられ、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントは、MAC CEが少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことを指示し、iは整数である。
【0314】
本出願の実施形態において、ネットワーク装置は、DCIによって指示されるTCI状態を通じて、端末装置のデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示することができる。第1伝送スキームはCJTスキームであり、当該第1伝送スキームと第2伝送スキームとは異なる。当該第2伝送スキームは、マルチステーションNCJT FDM伝送スキームとマルチステーションNCJT TDM伝送スキームを含むことができ、例えば、fdmSchemeA、fdmSchemeB、tdmSchemeAなどが挙げられる。同時に、ネットワーク装置は、MAC CEシグナリングを送信することにより、TCI状態設定を指示することができ、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0315】
DCI内のTCIフィールドは、1つ又は複数のTCI状態を指示することができる。ネットワーク装置は、当該TCI状態の数に応じて、端末装置によって利用されるデータ伝送スキームを指示することができる。
【0316】
MAC CEがPDSCHのTCI状態を設定するために用いられ、且つ、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントが少なくとも3つのTCI状態フィールドを指示する場合、当該MAC CEは、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントによって指示されるTCI状態設定に対応して、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことができ、iはDCI内のTCIフィールドのコードポイントのインデックスである。端末装置は、MAC CEによって指示されるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0317】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0318】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含む。第2フィールドは、第1バイトが存在するか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0319】
第2フィールドの値が第1の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。当該第2フィールドの値が第2の値である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0320】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第1フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【0321】
例示的に、本出願における第2フィールドは2bit、3bit、4bitなどであってもよく、異なる値に応じて第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示する方式については、本出願の実施形態では限定されない。
【0322】
なお、当該第2フィールドは、MAC CE内の追加された新しいフィールドであってもよく、MAC CE内の既存のフィールドであってもよく、例えば、MAC CE内の予約フィールドにおける1つ又は複数のbitが第2フィールドに設定される。本出願の実施形態ではこれについては限定されない。
【0323】
例示的に、MAC CEシグナリングが複数の第2フィールドを含む場合、当該MAC CEは上記表2に示された通りであることができる。
【0324】
S212:端末装置は、DCI及びMAC CEシグナリングを受信し、DCI及びMAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。
【0325】
端末装置は、DCIを受信した後、当該DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、データ伝送を行うには、第1伝送スキームを利用するか、それとも第2伝送スキームを利用するかを確定することができる。
【0326】
本出願の実施形態において、端末装置が、DCI内のTCIフィールドによって指示されるTCI状態の数に応じて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム又は第2伝送スキームであると確定することは、以下の内容を含む。DCIによって指示されるTCI状態の数が第1閾値以上である場合、端末装置は、データ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定する。DCIによって指示されるTCI状態の数が第1閾値より小さい場合、端末装置は、データ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定する。
【0327】
具体的に、CJTスキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連することができ、第1閾値は2であることができる。従って、DCIによって指示されるTCI状態の数が2以上である場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定することができ、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを利用して、データの受信及び送信を行うことができる。DCIによって指示されるTCI状態の数が2より小さい場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定し、マルチステーションNCJTにおけるFDM及び/又はTDMを利用して、データの受信及び/又は送信を行うことができる。
【0328】
例として、DCIにおける第1フィールドは値が1であり、且つ第1伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがCJTスキームであると確定する。DCIにおける第1フィールドは値が0であり、且つ第2伝送スキームを指示するために用いられる場合、端末装置は、そのデータ伝送スキームがFDM伝送スキーム及び/又はTDM伝送スキームであると確定する。
【0329】
さらに、MAC CEシグナリングを受信した後、端末装置は、MAC CEシグナリングに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、第1伝送スキームのTCI状態設定を確定し、それによって、第1伝送スキームにおけるアンテナポートのQCL関係を確定し、信号を正しく受信して復調することができる。
【0330】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたDCI及びMAC CEシグナリングを受信し、当該DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。また、MAC CEがPDSCHのTCI状態に用いられる場合、端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【0331】
以上は、主に方法の実施プロセスの角度から本出願の実施形態の方案を紹介した。上記機能を実現するために、ネットワーク装置は各機能を実行する対応のハードウェア構造、及び/又はソフトウェアモジュールを含む。本明細書に係る実施形態に記載された各例示的なユニット及びアルゴリズムステップと結びつけて、本出願がハードウェア、又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせにより実現され得ることは、当業者にとって明らかである。ある機能が、ハードウェアにより実行されるかコンピュータソフトウェアがハードウェアを駆動することにより実行されるかについては、技術案の特定の応用場合及び設計の制限条件によって決められる。当業者は、特定応用ごとに異なる方法を使用して記載される機能を実現できるが、これらの実現は、本出願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0332】
図22を参照すると、
図22は、本出願の実施形態に係る伝送スキームの確定装置2200を構成する機能ユニットを示すブロック図である。当該装置2200は、端末装置に適用されてもよく、ネットワーク装置に適用されてもよい。当該装置2200は、トランシーバユニット2210と、処理ユニット2220と、を備える。
【0333】
1つの可能な実施形態において、装置2200は、上記指示方法における端末装置に対応する各プロセスとステップを実行するように構成されている。
【0334】
トランシーバユニット2210は、第1メッセージを受信するように構成されている。処理ユニット2220は、第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成されており、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである。
【0335】
選択的に、第1メッセージは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリング、ダウンリンク制御情報(DCI)のうちの少なくとも1つを含む。
【0336】
選択的に、第1メッセージはRRCシグナリングである。第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成された処理ユニット2220は具体的に、RRCシグナリングの値オプションが第1オプションである場合、データ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定する、ように構成されている。
【0337】
選択的に、データ伝送スキームは、第2伝送スキームをさらに含む。
【0338】
第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成された処理ユニット2220は具体的に、RRCシグナリングの値オプションに応じて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する、ように構成されている。
【0339】
選択的に、第1メッセージはDCIであり、DCIは第1フィールドを含み、第1フィールドは、第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームを指示するために用いられる。
【0340】
選択的に、第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成された処理ユニット2220は具体的に、第1フィールドの値に応じて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する、ように構成されている。
【0341】
選択的に、第1メッセージはDCIである。第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成された処理ユニット2220は具体的に、DCIによって指示される伝送設定指示状態(TCI状態)の数に応じて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム又は第2伝送スキームであると確定する、ように構成されている。
【0342】
選択的に、DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム又は第2伝送スキームであると確定するように構成された処理ユニット2220は具体的に、DCIによって指示されるTCI状態の数が第1閾値以上である場合、データ伝送スキームが第1伝送スキームであると確定し、DCIによって指示されるTCI状態の数が第1閾値より小さい場合、データ伝送スキームが第2伝送スキームであると確定する、ように構成されている。
【0343】
選択的に、第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連する。
【0344】
選択的に、第1メッセージはMAC CEシグナリングであり、MAC CEシグナリングは少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む。
【0345】
選択的に、第1メッセージはMAC CEシグナリングである。MAC CEシグナリングが制御リソースセット(CORESET)のTCI状態を設定するために用いられる場合、MAC CEシグナリングは少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む。
【0346】
選択的に、第1メッセージはMAC CEシグナリングである。MAC CEシグナリングがPDSCHのTCI状態を設定するために用いられる場合、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントは、MAC CEが少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことを指示し、iは整数である。
【0347】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含み、第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0348】
選択的に、第1伝送スキームは、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを含む。
【0349】
別の可能な実施形態において、装置2200は、上記指示方法におけるネットワーク装置に対応する各プロセスとステップを実行するように構成されている。
【0350】
トランシーバユニット2210は、第1メッセージを送信するように構成されており、第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである。
【0351】
選択的に、第1メッセージは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリング、ダウンリンク制御情報(DCI)のうちの少なくとも1つを含む。
【0352】
選択的に、第1メッセージはRRCシグナリングであり、RRCシグナリングは、データ伝送スキームが第1伝送スキームであることを指示するために用いられる。
【0353】
選択的に、データ伝送スキームは、第2伝送スキームをさらに含む。
【0354】
選択的に、第1メッセージはRRCシグナリングであり、RRCシグナリングは、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであることを指示するために用いられる。
【0355】
選択的に、第1メッセージはDCIであり、DCIは第1フィールドを含み、第1フィールドは、第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームを指示するために用いられる。
【0356】
選択的に、第1メッセージはDCIであり、DCIは伝送設定指示状態(TCI状態)を含み、TCI状態はDCI内のTCIフィールドによって指示される。
【0357】
選択的に、DCIによって指示されるTCI状態の数が第1閾値以上である場合、データ伝送スキームは第1伝送スキームであり、DCIによって指示されるTCI状態の数が第1閾値より小さい場合、データ伝送スキームは第2伝送スキームである。
【0358】
選択的に、第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連する。
【0359】
選択的に、第1メッセージはMAC CEシグナリングであり、MAC CEシグナリングは少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む。
【0360】
選択的に、第1メッセージはMAC CEシグナリングである。MAC CEシグナリングが制御リソースセット(CORESET)のTCI状態を設定するために用いられる場合、少なくとも1つの制御リソースセットに関連するMAC CEシグナリングは、少なくとも3つのTCI状態フィールドを含む。
【0361】
選択的に、第1メッセージはMAC CEシグナリングである。MAC CEシグナリングがPDSCHのTCI状態を設定するために用いられる場合、DCI内のTCIフィールドにおけるi番目のコードポイントは、MAC CEが少なくとも3つのTCI状態フィールドを含むことを指示し、iは整数である。
【0362】
選択的に、MAC CEシグナリングは、1つ又は複数の第2フィールドを含み、第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれるか否かを指示するために用いられ、第1バイトは、第2フィールドが位置するバイトの次のバイトである。
【0363】
選択的に、第1伝送スキームは、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを含む。
【0364】
なお、本明細書の装置2200は、機能ユニットとして表現されている。「ユニット」という用語は、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、電子回路、1つ又は複数のソフトウェアもしくはファームウェアプログラムを実行するためのプロセッサ(例えば、共有プロセッサ、専用プロセッサ、又はグループプロセッサなど)及びメモリ、組み合わせ論理回路及び/又は説明された機能をサポートする他の適切なコンポーネントを指すことができる。1つの選択可能な例では、当業者にとって理解できるように、装置2200は、具体的に上記実施形態における端末装置であってもよく、装置2200は、上記方法実施形態における、端末装置に対応する各プロセス及び/又はステップを実行するために用いられることができる。繰り返しを回避するために、ここで説明を省略する。
【0365】
上記各方案に係る装置2200は、上記方法において端末装置によって実行されるステップを実現する機能を有する。当該機能は、ハードウェアによって実現されてもよく、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。上記ハードウェア又はソフトウェアは、上記機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。例えば、トランシーバはトランシーバユニット2210の代わりに、各方法実施形態における送受信の操作を実行することができ、プロセッサは処理ユニット2220の代わりに、各方法実施形態における処理の操作を実行することができる。
【0366】
本出願の実施形態において、装置2200は、チップ又はチップシステムであってもよく、例えば、システムオンチップ(system on chip、SOC)が挙げられる。それに応じて、検出ユニットは当該チップの検出回路であってもよく、ここでは限定されない。
【0367】
図23を参照すると、
図23は、本出願の実施形態に係る端末装置の構造を示す概略図である。当該端末装置は、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のメモリと、1つ又は複数の通信インタフェースと、1つ又は複数のプログラムと、を備える。1つ又は複数のプログラムは、メモリに記憶されており、1つ又は複数のプロセッサにより実行されるように構成されている。
【0368】
1つの可能な実施形態において、当該電子機器は端末装置であり、上記プログラムは、以下のステップを実行するための命令を含む。第1メッセージを受信し、第1メッセージに基づいて、データ伝送スキームを確定する。データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。
【0369】
他の可能な実施形態において、当該電子機器はネットワーク装置であり、上記プログラムは、以下のステップを実行するための命令を含む。第1メッセージを送信する。第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。
【0370】
上記方法実施形態に係る各シーンのすべての関連内容は、いずれも対応する機能モジュールの機能の説明に引用され得るため、ここでは説明を省略する。
【0371】
なお、上記メモリは、読み取り専用メモリとランダムアクセスメモリとを含むことができ、プロセッサに命令及びデータを提供する。メモリの一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含むことができる。例えば、メモリは、装置タイプの情報を記憶してもよい。
【0372】
本出願の実施形態では、上記装置のプロセッサは、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよく、当該プロセッサは、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又は他のプログラム可能なロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は当該プロセッサは任意の通常のプロセッサなどであってもよい。
【0373】
なお、本出願の実施形態に係る「少なくとも1つ」は、1つ又は複数を意味し、「複数」は、2つ以上を意味する。「及び/又は」は関連対象の関連関係を説明するものであり、3種類の関係が存在することを示す。例えば、A及び/又はBの場合は、Aのみが存在すること、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在することという3つの状況を示し、A、Bは単数であってもよく複数であってもよい。符号「/」は一般的に前後の関連対象が「又は」の関係にあることを示す。「以下の少なくとも1項(個)」又はその類似表現は、これらの項における任意の組み合わせを意味し、単項(個)又は複数項(個)の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、又はcのうちの少なくとも1項(個)は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、又はa-b-cを表すことができ、a、b、cは単数であってもよく複数であってもよい。
【0374】
また、逆の説明がない限り、本出願の実施形態に係る「第1」、「第2」などの順序数を表す用語は、複数のオブジェクトを区別するためのものであり、複数のオブジェクトの順序、タイミングシーケンス、優先順位、又は重要度を限定するものではない。例えば、第1情報と第2情報は、異なる情報を区別するためのものに過ぎず、この2つの情報の内容、優先順位、送信順序、又は重要度などの違いを示すものではない。
【0375】
実現プロセスにおいて、上記方法の各ステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって実現されてもよい。本出願の実施形態に開示された方法のステップは、直接にハードウェアのプロセッサによって実行及び完成されることができ、又はプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアユニットの組み合わせによって実行及び完成されることができる。ソフトウェアユニットは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能な読み取り専用メモリ、又は電気的に消去可能なプログラム可能なメモリ、レジスタなど本技術分野におけるマチュアな記憶媒体に位置することができる。当該記憶媒体はメモリに位置する。プロセッサは、メモリにおける命令を実行し、プロセッサのハードウェアと合わせて上記方法のステップを完成する。繰り返しを回避するために、ここでは詳述しない。
【0376】
本出願の実施形態は、チップをさらに提供する。チップは、第1メッセージを受信するように構成されており、チップは、第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するようにさらに構成されており、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。
【0377】
本出願の実施形態は、チップモジュールをさらに提供する。チップモジュールは、トランシーバコンポーネント及びチップを備える。チップは、トランシーバコンポーネントを通じて第1メッセージを受信するように構成されており、チップは、第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成されており、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。
【0378】
本出願の実施形態は、チップをさらに提供する。チップは、第1メッセージを送信するように構成されており、第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。
【0379】
本出願の実施形態は、チップモジュールをさらに提供する。チップモジュールは、トランシーバコンポーネント及びチップを備える。チップは、トランシーバコンポーネントを通じて第1メッセージを送信するように構成されており、第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送スキームである。
【0380】
本出願の実施形態は、コンピュータ記憶媒体をさらに提供する。当該コンピュータ記憶媒体に電子データ交換のためのコンピュータプログラムが記憶されており、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに上記方法実施形態に記載の任意の1つの方法における一部又は全部の操作を実行させる。
【0381】
本出願の実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。当該コンピュータプログラム製品が電子機器で実行されると、電子機器に上記方法実施形態に記載の任意の1つの方法における一部又は全部の操作を実行させる。
【0382】
本出願の実施形態は通信システムをさらに提供する。当該通信システムは、上記端末装置及び/又は上記ネットワーク装置を含む。
【0383】
簡略化のために、前記各方法実施形態は、一連の動作の組み合わせと表現されていることに留意されたい。しかしながら、本出願は説明された動作の順序に限定されず、本出願に基づいて、いくつかのステップが他の順序に従い、又は同時に実行されることができるということを当業者に理解されるべきである。また、明細書に記載された実施形態はいずれも好適な実施形態であり、係る動作とモジュールは必ずしも本出願に必要なものであるとは限らないということを当業者に理解されるべきである。
【0384】
上記実施形態では、各実施形態の説明にはそれぞれ焦点がある。ある実施形態において、詳しく説明されなかった部分については、他の実施形態の関連説明を参照することができる。
【0385】
本出願に係るいくつかの実施形態において、開示される装置は、他の形態により実現され得ると理解されるべきである。例えば、上記装置実施形態は、例示的なものに過ぎない。例えば、上記ユニットの分割はロジック機能の分割に過ぎず、実際に実現される場合に、別の分割形態を有してもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントを組み合わせ、又は別のシステムに集積させ、又はその若干の特徴を無視し、又は実行しなくてもよい。さらに、示される又は検討される相互間の結合や直接結合や通信接続は、いくつかのインタフェース、装置、又はユニットによる間接結合や通信接続であってもよく、電気又は他の形態であってもよい。
【0386】
分離コンポーネントとして記載されたユニットは、物理的に分離してもよく、分離しなくてもよい。ユニットとして表示されるコンポーネントは、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットではなくてもよい。即ち、1つの場所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際のニーズに応じて一部又は全部のユニットを選択して本実施形態の技術案の目的を実現することができる。
【0387】
また、本出願の各実施形態における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットは単独に物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットは1つのユニットに集積されてもよい。上記集積ユニットは、ハードウェア又はソフトウェア機能ユニットの形態で実現されることができる。
【0388】
上記集積ユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現され且つ独立の製品として販売され又は使用される場合に、コンピュータ可読記録媒体に記憶されてもよい。この理解によれば、本出願の技術案について、本質的な部分、又は従来技術に貢献できた部分、又は当該技術案の全部又は一部は、ソフトウェア製品として表現され得る。このコンピュータソフトウェア製品は、メモリに記憶されており、1つのコンピュータデバイス(パソコン、サーバ、又はTRPなどであってもよい)に本出願の各実施形態の方法の全部又は一部のステップを実行させるための複数の命令を含む。前記メモリは、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)フラッシュディスク、読み取り専用メモリ(read only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、モバイルハードディスク、磁気ディスク又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶可能な各種類の媒体を含む。
【0389】
上記実施形態の各方法における一部又は全部の操作は、プログラムが関連ハードウェアを指示することによって完成され得るということを、当業者は理解できる。当該プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。記憶媒体は、フラッシュメモリ、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなどを含むことができる。
【0390】
以上は本出願の実施形態の詳しい説明である。本明細書では、具体的な例を用いて本出願の原理及び実施形態を説明した。上記実施形態の説明はただ本出願の方法及び中核となる思想の理解を助けるために用いられる。同時に、当業者にとって、本出願の思想に基づいて、具体的な実施形態及び応用範囲はいずれも変わるところがある。上記のように、本明細書は本出願を限定するものであると理解されるべきではない。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0106】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在することを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0124
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0124】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0166
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0166】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたDCIとMAC CEシグナリングを受信し、当該DCI内の第1フィールドに基づいて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。同時に、MAC CEに載せられるTCIフィールドに基づいてアンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0189
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0189】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在することを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0207
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0207】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在することを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0226
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0226】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在することを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0234
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0234】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたDCIとMAC CEシグナリングを受信し、当該DCI内の第1フィールドに基づいて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。また、MAC CEがCORESETのTCI状態を設定するために用いられる場合、端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0244
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0244】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在することを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0248
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0248】
S172:端末装置は、DCI及びMAC CEシグナリングを受信し、DCI及びMAC CEに基づいて、データ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。第1伝送スキームは、CJTスキームである。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0265
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0265】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0283
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0283】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0302
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0302】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0310
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0310】
本出願の実施形態では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信されたDCIとMAC CEシグナリングを受信し、当該DCI内の第1フィールドに基づいて、そのデータ伝送スキームが第1伝送スキーム及び/又は第2伝送スキームであると確定する。このように、端末装置の伝送スキームを確定する技術案が提供される。また、MAC CEがPDSCHのTCI状態に用いられる場合、端末装置は、MAC CEに載せられるTCI状態フィールドに基づいて、アンテナポートのQCL関係を確定することができ、それによって、信号を正しく受信して復調することができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0320
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0320】
さらに、当該第2フィールドは1bitであってもよい。例えば、第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。別の例として、第2フィールドの値が1である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれることを指示するために用いられることができる。第2フィールドの値が0である場合、当該第2フィールドは、第1バイトにTCI状態フィールドが含まれないことを指示するために用いられることができ、又は、当該第2フィールドは、第1バイトが存在しないことを指示するために用いられることができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0333
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0333】
1つの可能な実施形態において、装置2200は、上記確定方法における端末装置に対応する各プロセスとステップを実行するように構成されている。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0349
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0349】
別の可能な実施形態において、装置2200は、上記確定方法におけるネットワーク装置に対応する各プロセスとステップを実行するように構成されている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0367
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0367】
図23を参照すると、
図23は、本出願の実施形態に係る
電子機器の構造を示す概略図である。当該
電子機器は、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のメモリと、1つ又は複数の通信インタフェースと、1つ又は複数のプログラムと、を備える。1つ又は複数のプログラムは、メモリに記憶されており、1つ又は複数のプロセッサにより実行されるように構成されている。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0380
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0380】
本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。当該コンピュータ可読記憶媒体に電子データ交換のためのコンピュータプログラムが記憶されており、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに上記方法実施形態に記載の任意の1つの方法における一部又は全部の操作を実行させる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送スキームの確定方法であって、
第1メッセージを受信することと、
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定することと、を含み、
前記データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、前記第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである、
ことを特徴とする伝送スキームの確定方法。
【請求項2】
前記データ伝送スキームは、第2伝送スキームをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の
伝送スキームの確定方法。
【請求項3】
前記第1メッセージは
ダウンリンク制御情報(DCI
)であり、前記DCIは第1フィールドを含み、前記第1フィールドは、前記第1伝送スキーム及び/又は前記第2伝送スキームを指示するために用いら
れ、
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定することは、
前記第1フィールドの値に応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム及び/又は前記第2伝送スキームであると確定すること、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の伝送スキームの確定方法。
【請求項4】
前記第1メッセージは
ダウンリンク制御情報(DCI
)であり、
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定することは、
前記DCIによって指示される伝送設定指示状態(TCI状態)の数に応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム又は
前記第2伝送スキームであると確定すること、を含む、
ことを特徴とする請求項
2に記載の
伝送スキームの確定方法。
【請求項5】
前記DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム又は
前記第2伝送スキームであると確定することは、
前記DCIによって指示される前記TCI状態の数が第1閾値以上である場合、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキームであると確定することと、
前記DCIによって指示される前記TCI状態の数が前記第1閾値より小さい場合、前記データ伝送スキームが前記第2伝送スキームであると確定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項
4に記載の
伝送スキームの確定方法。
【請求項6】
前記第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連する、
ことを特徴とする請求項
1に記載の
伝送スキームの確定方法。
【請求項7】
前記第1伝送スキームは、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の
伝送スキームの確定方法。
【請求項8】
伝送スキームの確定方法であって、
第1メッセージを送信することを含み、
前記第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、前記データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、前記第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである、
ことを特徴とする伝送スキームの確定方法。
【請求項9】
伝送スキームの確定装置であって、トランシーバユニット及び処理ユニットを備え、
前記トランシーバユニットは、第1メッセージを受信するように構成されており、
前記処理ユニットは、前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成されており、前記データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、前記第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである、
ことを特徴とする伝送スキームの確定装置。
【請求項10】
前記データ伝送スキームは、第2伝送スキームをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
9に記載の
伝送スキームの確定装置。
【請求項11】
前記第1メッセージは
ダウンリンク制御情報(DCI
)であり、前記DCIは第1フィールドを含み、前記第1フィールドは、前記第1伝送スキーム及び/又は前記第2伝送スキームを指示するために用いら
れ、
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成された前記処理ユニットは、
前記第1フィールドの値に応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム及び/又は前記第2伝送スキームであると確定する、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項10に記載の伝送スキームの確定装置。
【請求項12】
前記第1メッセージは
ダウンリンク制御情報(DCI
)であり、
前記第1メッセージに基づいてデータ伝送スキームを確定するように構成された前記処理ユニットは、
前記DCIによって指示される伝送設定指示状態(TCI状態)の数に応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム又は
前記第2伝送スキームであると確定する、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項
10に記載の
伝送スキームの確定装置。
【請求項13】
前記DCIによって指示されるTCI状態の数に応じて、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキーム又は
前記第2伝送スキームであると確定するように構成された前記処理ユニットは、
前記DCIによって指示される前記TCI状態の数が第1閾値以上である場合、前記データ伝送スキームが前記第1伝送スキームであると確定し、
前記DCIによって指示される前記TCI状態の数が前記第1閾値より小さい場合、前記データ伝送スキームが前記第2伝送スキームであると確定する、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項
12に記載の
伝送スキームの確定装置。
【請求項14】
前記第1伝送スキームは、少なくとも2つのTCI状態に関連する、
ことを特徴とする請求項
9に記載の
伝送スキームの確定装置。
【請求項15】
前記第1伝送スキームは、ダウンリンクコヒーレント共同送信スキーム及び/又はアップリンクコヒーレント共同受信スキームを含む、
ことを特徴とする請求項
9に記載の
伝送スキームの確定装置。
【請求項16】
伝送スキームの確定装置であって、トランシーバユニットを備え、
前記トランシーバユニットは、第1メッセージを送信するように構成されており、前記第1メッセージは、データ伝送スキームを確定するために用いられ、前記データ伝送スキームは第1伝送スキームを含み、前記第1伝送スキームはコヒーレント共同伝送(CJT)スキームである、
ことを特徴とする伝送スキームの確定装置。
【請求項17】
電子機器であって、
プロセッサ、メモリ、通信インタフェース、及び1つ又は複数のプログラムを備え、
前記1つ又は複数のプログラムは、前記メモリに記憶されており、前記プロセッサによって実行されるように構成されており、前記プログラムは、請求項1~
7のいずれか一項
に記載の伝送スキームの確定方法又は請求項
8に記載の
伝送スキームの確定方法における操作を実行するために用いられる命令を含む、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項18】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体に電子データ交換のためのコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに請求項1~
7のいずれか一項
に記載の伝送スキームの確定方法又は請求項
8に記載の
伝送スキームの確定方法における操作を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】