(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】バッテリーモジュール及びこれを含むバッテリーパック、並びに自働車
(51)【国際特許分類】
H01M 50/293 20210101AFI20240910BHJP
H01M 50/213 20210101ALI20240910BHJP
H01M 50/291 20210101ALI20240910BHJP
H01M 50/342 20210101ALI20240910BHJP
H01M 50/204 20210101ALI20240910BHJP
H01M 50/249 20210101ALN20240910BHJP
【FI】
H01M50/293
H01M50/213
H01M50/291
H01M50/342 101
H01M50/204 401E
H01M50/249
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513246
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-02-27
(86)【国際出願番号】 KR2022020886
(87)【国際公開番号】W WO2023121255
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0183107
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ヨン-キュ・イ
(72)【発明者】
【氏名】ジ-ミョン・アン
(72)【発明者】
【氏名】ヨン-ス・ソン
【テーマコード(参考)】
5H012
5H040
【Fターム(参考)】
5H012AA01
5H012BB01
5H012DD05
5H040AA33
5H040AA37
5H040AS04
5H040AS07
5H040AT01
5H040AT06
5H040AY04
5H040CC01
5H040LL04
5H040NN01
5H040NN03
(57)【要約】
本発明の一実施形態をよるバッテリーモジュールは、複数のバッテリーセルと、前記複数のバッテリーセルを収容し、前記バッテリーセルの下部を覆う第1フレーム及び前記バッテリーセルの上部を覆う第2フレームを含むモジュールハウジングと、前記第1フレームの内部の少なくとも一部の領域に充填されたポッティンググルーと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のバッテリーセルと、
前記複数のバッテリーセルを収容し、前記バッテリーセルの下部を覆う第1フレーム及び前記バッテリーセルの上部を覆う第2フレームを含むモジュールハウジングと、
前記第1フレームの内部の少なくとも一部の領域に充填されたポッティンググルーと、
を含む、バッテリーモジュール。
【請求項2】
前記バッテリーセルは、前記バッテリーセルの内部に圧力が加えられたときに容易に破断できるように周辺領域よりも構造的にさらに脆くなるように構成されたベント部を備え、
前記ベント部は、前記バッテリーセルの下端領域に配備されている、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項3】
第1フレームは、
前記バッテリーセルの外周面を囲繞する第1リブを少なくとも1つ含む、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項4】
前記第1フレームに配備された前記第1リブは、
前記バッテリーセルの高さ方向の中央領域を囲繞している、請求項3に記載のバッテリーモジュール。
【請求項5】
前記第1リブの下部には、
中空の第1収容空間が設けられている、請求項3に記載のバッテリーモジュール。
【請求項6】
前記第1収容空間の高さ方向の長さは、
前記バッテリーセルの高さ方向の全長に比べて20~40%である、請求項5に記載のバッテリーモジュール。
【請求項7】
前記第1収容空間のうち、前記バッテリーセルが占める空間以外の中空空間に前記ポッティンググルーが充填されている、請求項5に記載のバッテリーモジュール。
【請求項8】
前記ポッティンググルーは、
シリコン材質を含む、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項9】
前記第1フレーム及び前記第2フレームのうちの少なくともどちらか一方は、
上面に、前記ポッティンググルーが注入可能な注入孔を少なくとも1本備える、請求項3に記載のバッテリーモジュール。
【請求項10】
前記第1リブは、前記バッテリーセルの高さ方向と垂直な方向に複数配備されており、
前記第1リブは、隣り合う第1リブの間には中空の第1通路が配備されている、請求項3に記載のバッテリーモジュール。
【請求項11】
前記第2フレームは、
前記バッテリーセルの外周面を囲繞する第2リブを少なくとも1つ含む、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項12】
前記第2リブは、前記バッテリーセルの高さ方向と垂直な方向に複数配備されており、
前記第2リブは、隣り合う第2リブの間には中空の第2通路が配備されている、請求項11に記載のバッテリーモジュール。
【請求項13】
前記第2リブの下部には、
中空の第2収容空間が設けられている、請求項11に記載のバッテリーモジュール。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載のバッテリーモジュールを少なくとも1つ含む、バッテリーパック。
【請求項15】
請求項14に記載のバッテリーパックを少なくとも1つ含む、自働車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーモジュール及びこれを含むバッテリーパック、並びに自働車に関する。
【0002】
本出願は、2021年12月20日付け出願の韓国特許出願第10-2021-0183107号に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
製品群による易適用性が高く、高いエネルギー密度などの電気的な特性を有する二次電池は、携帯型機器のみならず、電気的駆動源によって駆動される電気車両(EV:Electric Vehicle)またはハイブリッド電気車両(HEV:Hybrid Electric Vehicle)などに普遍的に応用されている。このような二次電池は、化石燃料の使用を画期的に減少できるという一時的な長所のみならず、エネルギーの使用に伴う副産物が全く生じないという長所をも併せ持つことから、環境へのやさしさ及びエネルギー効率性の向上のための新たなエネルギー源として注目を浴びている。
【0004】
現在広く用いられる二次電池の種類としては、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池などが挙げられる。このような単位二次電池セル、すなわち、単位バッテリーセルの作動電圧は約2.5V~4.5Vである。したがって、これよりもさらに高い出力電圧が求められる場合、複数のバッテリーセルを直列に接続してバッテリーパックを構成したりもする。なお、バッテリーパックに求められる充放電容量に応じて、複数のバッテリーセルを並列に接続してバッテリーパックを構成したりもする。したがって、前記バッテリーパックに含まれるバッテリーセルの数は、求められる出力電圧及び/又は充放電容量に応じて種々に設定され得る。
【0005】
一方、従来の軽量電気自動車(LEV:Light Electric Vehicle)に用いられるバッテリーモジュールのバッテリーセルの固定構造は、上セルフレーム及び下セルフレームという2つのフレームの組み合わせからなるのが一般的であった。
【0006】
しかしながら、上記のような既存の固定構造は、セルの上部は下部領域をプラスチックが円周方向に取り囲んでいるが故に、グルーがセルの上部及び下部に正常に充填できないという構造的な問題があり、これにより、連鎖発火の際にセルの下端部に破裂(rupture)が生じるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、バッテリーセルの発火に際して主な脆弱部であるバッテリーセルの下端部にポッティンググルーが適切に充填されることにより、バッテリーモジュールの内部の発火に際して安全性を強化させることを目的とする。
【0008】
他の側面において、本発明は、バッテリーモジュール内のバッテリーセルの固定力を強化させることを他の目的とする。
【0009】
但し、本発明が解決しようとする技術的課題は、上述した課題に何ら制限されるものではなく、言及されていない他の課題は、下記に記載されている発明の説明から当業者にとって明らかに理解できる筈である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するために、本発明は、複数のバッテリーセルと、前記複数のバッテリーセルを収容し、前記バッテリーセルの下部を覆う第1フレーム及び前記バッテリーセルの上部を覆う第2フレームを含むモジュールハウジングと、前記第1フレームの内部の少なくとも一部の領域に充填されたポッティンググルーと、を含むことを特徴とするバッテリーモジュールを提供する。
【0011】
本発明の一側面において、 前記バッテリーセルは、前記バッテリーセルの内部に圧力が加えられたときに容易に破断できるように周辺領域よりも構造的にさらに脆くなるように構成されたベント部を備え得る。
【0012】
このとき、前記ベント部は、前記バッテリーセルの下端領域に配備され得る。
【0013】
本発明の他の側面において、第1フレームは、前記バッテリーセルの外周面を囲繞する第1リブを少なくとも1つ含み得る。
【0014】
好ましくは、前記第1フレームに配備された前記第1リブは、前記バッテリーセルの高さ方向の中央領域を囲繞し得る。
【0015】
好ましくは、前記第1リブの下部には、中空の第1収容空間が設けられ得る。
【0016】
より好ましくは、前記第1収容空間の高さ方向の長さは、前記バッテリーセルの高さ方向の全長に比べて20~40%であり得る。
【0017】
本発明のさらに他の側面において、前記第1収容空間のうち、前記バッテリーセルが占める空間以外の中空空間に前記ポッティンググルーが充填され得る。
【0018】
本発明のさらに他の側面において、前記ポッティンググルーは、シリコン材質を含み得る。
【0019】
本発明のさらに他の側面において、前記第1フレーム及び前記第2フレームのうちの少なくともどちらか一方は、上面に、前記ポッティンググルーが注入可能な注入孔を少なくとも1本備え得る。
【0020】
本発明のさらに他の側面において、前記第1リブは、前記バッテリーセルの高さ方向と垂直な方向に複数配備され得る。
【0021】
好ましくは、前記第1リブは、隣り合う第1リブの間には中空の第1通路が配備され得る。
【0022】
本発明のさらに他の側面において、前記第2フレームは、前記バッテリーセルの外周面を囲繞する第2リブを少なくとも1つ含み得る。
【0023】
好ましくは、前記第2リブは、前記バッテリーセルの高さ方向と垂直な方向に複数配備され得る。
【0024】
ここで、前記第2リブは、隣り合う第2リブの間には中空の第2通路が配備され得る。
【0025】
好ましくは、前記第2リブの下部には、中空の第2収容空間が設けられ得る。
【0026】
一方、本発明は、前述した実施形態によるバッテリーセルを少なくとも1つ含むバッテリーパックを提供する。
【0027】
併せて、本発明は、前述した実施形態によるバッテリーパックを少なくとも1つ含む自働車を提供する。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、バッテリーモジュール内の一部のバッテリーセルにおいて発火が起こるとしても、バッテリーセルの下端を包み込んでいるポッティンググルーによって連鎖発火につながることなく、安全性を確保することができる。
【0029】
他の側面において、本発明によれば、バッテリーモジュール内のバッテリーセルの固定力が強化されることが可能になる。
【0030】
但し、本発明を通じて得られる効果は上述した効果に何ら制限されるものではなく、言及されていない他の技術的な効果は下記に記載されている発明の説明から通常の技術者にとって明確に理解できるものであろう。
【0031】
本明細書に添付される図面は、本発明の望ましい実施形態を例示するものであり、発明の内容とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割のためのものであるため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の一実施形態をよるバッテリーモジュールを説明するための図である。
【
図3】
図1のバッテリーモジュールに含まれるバッテリーセルを説明するための図である。
【
図4】
図1のバッテリーモジュールに含まれるバッテリーセルの下部構造を説明するための図である。
【
図5】本発明の一実施形態をよるバッテリーモジュールを説明するための図である。
【
図6】本発明の他の実施形態をよるバッテリーモジュールを説明するための図である。
【
図7】本発明のさらに他の実施形態をよるバッテリーモジュールを説明するための図である。
【
図8】本発明のさらに他の実施形態をよるバッテリーモジュールを説明するための図である。
【
図9】
図1のバッテリーモジュールを含むバッテリーパックを説明するための図である。
【
図10】
図9のバッテリーパックを含む自働車を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び特許請求の範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されるものではなく、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されるものである。
【0034】
したがって、本明細書に記載された実施形態及び図面に示された構成は、本発明の最も好ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを表すものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解されたい。
【0035】
したがって、本明細書に記載された実施形態及び図面に示された構成は、本発明の最も好ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを表すものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解されたい。
【0036】
なお、発明の理解への一助となるために、添付された図面は実際の縮尺の通りに示されたものではなく、一部の構成要素の寸法が誇張されるように示されてもよい。
【0037】
図1は、本発明の一実施形態をよるバッテリーモジュール10を説明するための図であり、
図2は、
図1の分解斜視図である。
【0038】
図1及び
図2を参照すると、本発明の一実施形態をよるバッテリーモジュール10は、バッテリーセル100と、モジュールハウジング200と、ポッティンググルー300と、を含み得る。
【0039】
より具体的には、前記バッテリーモジュール10は、複数のバッテリーセル100と、前記複数のバッテリーセル100を収容し、前記バッテリーセル100の下部を覆う第1フレーム210及び前記バッテリーセル100の上部を覆う第2フレーム220を含むモジュールハウジング200と、前記第1フレーム210の内部の少なくとも一部の領域に充填されるポッティンググルー300と、を含み得る。
【0040】
一般に、円筒型バッテリーセル100の下端領域にベント部140が位置しているため、バッテリーセル100の発火に際して、バッテリーセル100の下端領域において主として破断が生じる。すなわち、バッテリーセル100の発火時に下端領域が主な脆弱部になる。したがって、バッテリーセル100の下端領域における安全性を特に強化させる必要がある。これに関連して、本発明においては、ベント部140が位置するバッテリーセル100の下部を覆う第1フレーム210の内部領域にポッティンググルー300を充填することにより、バッテリーセル100の下端領域の安全性を特に強化させることができる。
【0041】
一方で、前記ポッティンググルー300は、シリコン材質を含み得る。前記ポッティンググルー300は、一部の重量を減量させ、燃焼作用を抑えるために難燃物質を含み得る。前記ポッティンググルー300は、冷却性能を向上させるために相変化物質(PCM)を含み得る。
【0042】
ポッティンググルー300がこのような材質を含むことにより、本発明のバッテリーモジュール10においては、連鎖発火及び/又は連鎖爆発が遮断されることが可能になる。また、バッテリーモジュール10に火災が起きたとしても、さらなる燃焼作用が抑えられることが可能になる。さらに、バッテリーモジュール10の冷却性能が向上することが可能になる。
【0043】
図3は、
図1のバッテリーモジュール10に含まれるバッテリーセル100を説明するための図であり、
図4は、
図1のバッテリーモジュール10に含まれるバッテリーセル100の下部構造を説明するための図である。
【0044】
前記バッテリーセル100は、二次電池であり得、例えば、円筒型バッテリーセル100であり得る。但し、これにより前記バッテリーセル100の種類が何ら限定されるものではなく、たとえば、パウチ型セルや角型セルなどといったように、他の形態のバッテリーセルもまた本発明のバッテリーモジュール10に採用可能である。以下、
図3及び
図4に示すように、前記バッテリーセル100が円筒型バッテリーセル100である場合を例にとって説明する。
【0045】
図3及び
図4を参照すると、本発明の一実施形態による円筒型バッテリーセル100は、電極組立体110と、バッテリー缶120と、トップキャップ130と、を含み得る。
【0046】
図3及び
図4を参照すると、前記電極組立体110は、第1極性を有する第1電極板と、第2極性を有する第2電極板と、第1電極板と第2電極板との間に挟持されたセパレーターと、を含む。前記電極組立体110は、ジェリー-ロール(jelly-roll)の形状を呈していてもよい。すなわち、前記電極組立体110は、第1電極板、セパレーター及び第2電極板をこの順に少なくとも1回積層して形成された積層体を巻取中心を基準として巻き取ることにより製造され得る。この場合、前記電極組立体110の外周面の上には、バッテリー缶120との絶縁のためにセパレーターが配備され得る。前記第1電極板は、正極板または負極板であり、第2電極板は、第1電極板とは反対の極性を有する電極板に相当する。
【0047】
図3及び
図4を参照すると、前記バッテリー缶120は、上方に開口部が形成された円筒状の収容体であって、導電性を有する金属材質からなる。前記バッテリー缶120は、上方開口部を介して電極組立体110を収容し、電解質も一緒に収容する。
【0048】
前記バッテリー缶120は、電極組立体110の第2電極タブ112と電気的に接続される。したがって、前記バッテリー缶120は、第2電極タブ112と同一の極性を有する。すなわち、前記バッテリー缶120は、円筒型バッテリーセル100の第2電極端子として機能することができる。
【0049】
前記トップキャップ130は、伝導性を有する金属材質からなる部品であり、バッテリー缶120の上端開口部を覆う。前記トップキャップ130は、電極組立体110の第1電極タブ111と電気的に接続され、バッテリー缶120とは電気的に絶縁される。したがって、前記トップキャップ130は、円筒型バッテリーセル100の第1電極端子として機能することができる。
【0050】
図3及び
図4を参照すると、前記バッテリーセル100は、バッテリーセル100内部に圧力が加えられたときに容易に破断できるように周辺領域よりも構造的にさらに脆くなるように構成されたベント部140を備え得る。前記ベント部140は、前記バッテリーセル100の下端領域に配備され得る。前記ベント部140は、バッテリー缶120の下面のうち、周辺領域と比較してさらに薄い厚さを有する領域に相当する。前記ベント部140は、周辺領域と比較して構造的にさらに脆い。したがって、前記円筒型バッテリーセル100に異常が生じて内部の圧力が一定のレベル以上に増加すれば、ベント部140が破断されてバッテリー缶120の内部に生成されたガスが排出される。
【0051】
図4には、前記ベント部140がバッテリー缶120の下面に円を描きながら連続して形成された場合のみが示されているが、これにより本発明が何ら限定されることはない。前記ベント部140は、バッテリー缶120の下面に円を描きながら不連続して形成されてもよいし、あるいは、直線状にもしくはこれらの以外の他の形状に形成されてもよい。
【0052】
このように、バッテリーセル100の下端領域にベント部140が位置しているため、バッテリーセル100の発火に際してバッテリーセル100の下端領域において主に破断が生じる。すなわち、バッテリーセル100の発火時に下端領域が主な脆弱部になる。したがって、バッテリーセル100の下端領域における安全性を特に強化させる必要がある。これに関連して、本発明においては、ベント部140が位置するバッテリーセル100の下部を覆う第1フレーム210の内部領域にポッティンググルー300を充填することにより、バッテリーセル100の下端領域の安全性を特に強化させることができる。
【0053】
図1及び
図2に戻ると、前記モジュールハウジング200は、前記バッテリーセル100の下部を覆う第1フレーム210と、前記バッテリーセル100の上部を覆う第2フレーム220と、を含む。
【0054】
前記モジュールハウジング200は、第1フレーム210の下部に下部プレート230をさらに含み得る。このとき、下部プレート230は、第1フレーム210と一体に構成されて第1フレーム210の一部になってもよい。あるいは、前記下部プレート230は、
図1及び
図2に示すように、第1フレーム210とは別途の構成要素として配備された後、第1フレーム210と組み合わせられてもよい。
【0055】
前記モジュールハウジング200は、複数のバッテリーセル100を収容し得る。前記モジュールハウジング200は、例えば、プラスチック材質を含み得る。但し、モジュールハウジング200が含む材質がこれに何ら限定されることはなく、電気伝導性を有さない他の材質を含むことも可能であるということはいうまでもない。
【0056】
図1及び
図2を参照すると、第1フレーム210は、前記バッテリーセル100の外周面を囲繞する第1リブ211を少なくとも1つ含み得る。より具体的には、第1リブ211は、前記バッテリーセル100の外周面の一部の領域を囲繞するような構造であり得る。例えば、
図1及び
図2を参照すると、本発明のバッテリーセル100が円筒型バッテリーセル100である場合、前記第1リブ211は、前記円筒型バッテリーセル100の円周方向を囲繞するような構造となり得る。このような構造によれば、第1リブ211がそれぞれのバッテリーセル100を囲繞しながら前記バッテリーセル100を定位置に固定することができる。さらに、バッテリーセル100同士の衝突を防ぐことができる。
【0057】
図1及び
図2を参照すると、好ましくは、前記第1フレーム210に配備された第1リブ211は、前記バッテリーセル100の高さ方向(Z軸に平行な方向)の中央領域を囲繞するような構造であり得る。上記のような本発明の第1リブ211の構造によれば、バッテリーセル100の中央領域におけるバッテリーセル100固定力が向上することが可能になる。また、このような構造によれば、前記第1リブ211の下部に、中空の第1収容空間S1が設けられることが可能になる。ここで、好ましくは、第1収容空間S1のうち、前記バッテリーセル100が占める空間以外の中空空間に前記ポッティンググルー300が充填され得る。
【0058】
上述したように、本発明のバッテリーセル100は、下部領域にベント部140を備えているため、特に、バッテリーセル100の下部領域における連鎖発火を遮断して安全性を強化させる必要がある。上記のような本発明の第1リブ211の構造によれば、バッテリーセル100の中央領域において第1リブ211によりバッテリーセル100を固定することにより、バッテリーセル100の固定力を増加させることが可能であるとともに、ポッティンググルー300により前記バッテリーセル100の下部領域を覆うことにより、バッテリーセル100の連鎖発火を遮断するような構造が導き出されることが可能になる。これにより、いずれか1つのバッテリーセル100において熱が生じるとしても、発火したバッテリーセル100の周りのバッテリーセル100への輻射熱の伝達を遮断することができる。すなわち、ポッティンググルー300が前記第1収容空間S1内に充填されれば、発火したバッテリーセル100において生じた熱がポッティンググルー300を介して周りに位置しているバッテリーセル100へと熱伝導される虞がある。これにより、周りに位置しているバッテリーセル100は、輻射熱に比べてさらに少ない熱を伝達されることになる。したがって、発火したバッテリーセル100しか発火が進まず、周りに位置しているバッテリーセル100への連鎖発火は遮断されることが可能になる。さらに、発火したバッテリーセル100が爆発するとしても、ポッティンググルー300が、バッテリーセル100の爆発の際に生じる圧力と火炎が周りに位置しているバッテリーセル100に伝搬することを防ぐことができる。これにより、2次爆発が防がれることが可能になる。
【0059】
図5は、本発明の一実施形態をよるバッテリーモジュール10を説明するための図であり、
図6は、本発明の他の実施形態をよるバッテリーモジュール10を説明するための図である。
【0060】
図5においては、第1フレーム210とバッテリーセル100のみを示しており、説明のしやすさのために、第2フレーム220の図示は省略している。
【0061】
図1及び
図5を参照すると、前記第1収容空間S1の高さ方向の長さL1は、前記バッテリーセル100の高さ方向の全長に比べて約20~40%であり得る。より好ましくは、第1収容空間S1の高さ方向の長さL1は、前記バッテリーセル100の高さ方向の全長に比べて約28~30%であり得る。
【0062】
第1収容空間S1の高さ方向の長さL1が前記バッテリーセル100の高さ方向の全長に比べて約20%よりも小さくなると、充填されるポッティンググルー300の量が過剰に少なくなり過ぎて連鎖発火の遮断効果が減少してしまう。逆に、第1収容空間S1の高さ方向の長さL1が前記バッテリーセル100の高さ方向の全長に比べて約40%よりも大きくなると、ポッティンググルー300の量が過剰に多くなり過ぎて製造コストが高騰してしまうという問題が生じる虞がある。また、ポッティンググルー300の量が過剰に多くなり過ぎると、硬化時間が延びて製造過程の効率が低下する虞がある。したがって、前記第1収容空間S1の高さ方向の長さL1は、前記バッテリーセル100の高さ方向の全長に比べて約20~40%であることが好ましく、より好ましくは、約28~30%である。
【0063】
図1及び
図5を参照すると、前記第1フレーム210及び前記第2フレーム220のうちのどちらか一方は、上面に、ポッティンググルー300が注入可能な注入孔Hを少なくとも1本備え得る。
【0064】
例えば、
図5を参照すると、バッテリーセル100の下部を覆う第2フレーム220の上面には、ポッティンググルー300を注入可能にする注入孔Hが配備されているということを確認することができる。この場合、第1フレーム210に複数のバッテリーセル100を挿入した後、前記第1フレーム210の上面に配備された注入孔Hを介してポッティンググルー300を注入し得る。次いで、第2フレーム220を組み立ててバッテリーモジュール10を完成させ得る。このような構造によれば、バッテリーセル100の上部領域にポッティンググルー300を注入せずとも、下部領域にのみ選別的にポッティンググルー300を注入することができる。
【0065】
図5を参照すると、前記第1リブ211は、前記バッテリーセル100の高さ方向(Z軸に平行な方向)と垂直な方向(XY平面と平行な方向)に複数配備され得る。すなわち、前記第1リブ211は、水平方向に複数配備され得る。
図1を参照すると、水平方向に配置された複数の第1リブ211のそれぞれがバッテリーモジュール10に収容された複数のバッテリーセル100を包み込んでいるような構造であり得る。
【0066】
ここで、前記第1リブ211は、隣り合う第1リブ211の間には中空の第1通路213が配備され得る。前記第1通路213は、前記注入孔Hと連絡され得る。これにより、前記注入孔Hを介して注入されたポッティンググルー300は、第1通路213を通過して移動することができる。
【0067】
好ましくは、前記第1通路213は、中空の第1収容空間S1と連絡され得る。これにより、前記注入孔Hを介して注入されたポッティンググルー300は、第1通路213を通過して前記第1収容空間S1に達することができる。結果的に、前記ポッティンググルー300は、前記第1収容空間S1のうち、前記バッテリーセル100が占める空間以外の中空空間に充填され得る。これにより、ポッティンググルー300がバッテリーセル100の下部領域を覆うことにより、連鎖発火が遮断されることが可能になる。
【0068】
また、このような第1フレーム210の構造によれば、バッテリーセル100の上部領域にポッティンググルー300を注入せずとも、下部領域にのみ選別的にポッティンググルー300を注入することができる。したがって、連鎖発火の遮断に必要とされる最小限の量のポッティンググルー300を適用することが可能になる。
【0069】
さらに、上記のような構造によれば、第1フレーム210は、第2フレーム220の助力なしに自体的にポッティンググルー300を注入することが可能な構造であることから、第2フレーム220に対する構造的な制限が格段に減ることが可能になる。例えば、
図6に示すように、第2フレーム220に、ポッティンググルー300の注入のための構成要素が配備されないことも可能になる。すなわち、
図6の実施形態においては、第2フレーム220の上にリブや注入孔Hが別途に配備されていない場合がある。この場合、第1フレーム210に複数のバッテリーセル100を挿入した後、第1フレーム210の上面に配備された注入孔Hを介してポッティンググルー300を注入した後、第2フレーム220を組み立ててバッテリーモジュール10を完成させることができる。
【0070】
あるいは、他の実施形態であって、後述する
図7または
図8に示される形態の第2フレーム220が適用されることも可能である。すなわち、本発明の第1フレーム210の構造によれば、第2フレーム220に対する構造的な柔軟性が増加することが可能になる。
【0071】
図7は、本発明の他の実施形態をよるバッテリーモジュール10を説明するための図である。
【0072】
本実施形態によるモジュールハウジング200は、上述した実施形態のモジュールハウジング200と類似であるため、上述した実施形態と実質的に同一もしくは類似の構成については、重複する説明を省略し、以下、上述した実施形態との相違点に重点をおいて述べる。
【0073】
図1及び
図7を参照すると、前記バッテリーセル100の上部を覆う第2フレーム220の上面には、ポッティンググルー300を注入可能にする注入孔Hが配備され得る。この場合、第2フレーム220の上面がバッテリーモジュール10の上面になることから、バッテリーモジュール10の上面に配備された注入孔Hを介してポッティンググルー300が注入されることが可能になる。
【0074】
このような構造によれば、バッテリーモジュール10の製造過程の最中にポッティンググルー300を注入しなくてもよく、バッテリーモジュール10の組み立てが完了した後に、ポッティンググルー300を注入することができる。したがって、製造効率が高くなり、しかも、製造の柔軟性が向上することが可能になる。
【0075】
図7を参照すると、前記第2フレーム220は、前記バッテリーセル100の外周面を囲繞する第2リブ221を少なくとも1つ含み得る。より具体的には、第2リブ221は、前記バッテリーセル100の外周面の一部の領域を囲繞するような構造であり得る。例えば、
図7を参照すると、本発明のバッテリーセル100が円筒型バッテリーセル100である場合、前記第2リブ221は、前記円筒型バッテリーセル100の円周方向を囲繞するような構造になり得る。このような構造によれば、第2リブ221がそれぞれのバッテリーセル100を囲繞しながら、前記バッテリーセル100を定位置に固定することができる。
【0076】
図7を参照すると、前記第2リブ221は、前記バッテリーセル100の高さ方向(Z軸に平行な方向)と垂直な方向(XY平面と平行な方向)に複数配備され得る。すなわち、前記第2リブ221は、水平方向に複数配備され得る。
図7を参照すると、水平方向に配置された複数の第2リブ221のそれぞれがバッテリーモジュール10に収容された複数のバッテリーセル100を包み込んでいるような構造であり得る。
【0077】
ここで、前記第2リブ221は、隣り合う第2リブ221の間には中空の第2通路223が配備され得る。前記第2通路223は、第2フレーム220の上面に配備された注入孔Hと連絡され得る。これにより、前記2フレーム220の上面に配備された注入孔Hを介して注入されたポッティンググルー300は、第2通路223を通過して移動することができる。
【0078】
好ましくは、前記第2通路223は、第1フレーム210の上面に配備された注入孔Hと連絡され得る。これにより、前記第2フレーム220の上面に配備された注入孔Hを介して注入されたポッティンググルー300は、第2通路223を通過して第1フレーム210の上面に配備された注入孔Hに達することができる。さらに、前記第1フレーム210の上面に配備された注入孔Hを介して注入されたポッティンググルー300は、第1通路213を通過して前記第1収容空間S1に達することができる。結果的に、前記ポッティンググルー300は、前記第1収容空間S1のうち、前記バッテリーセル100が占める空間以外の中空空間に充填され得る。これにより、ポッティンググルー300がバッテリーセル100の下部領域を覆うことにより、連鎖発火が遮断されることが可能になって、バッテリーモジュール10の安全性が増加する。
【0079】
図8は、本発明のさらに他の実施形態をよるバッテリーモジュール10を説明するための図である。
【0080】
本実施形態によるモジュールハウジング200は、上述した実施形態のモジュールハウジング200と類似であるため、上述した実施形態と実質的に同一もしくは類似の構成については、重複する説明を省略し、以下、上述した実施形態との相違点に重点をおいて述べる。
【0081】
図8を参照すると、前記第2フレーム220に配備された第2リブ221は、前記バッテリーセル100の高さ方向(Z軸に平行な方向)の上端領域を囲繞するような構造であり得る。
【0082】
上記のような本発明の第2リブ221の構造によれば、バッテリーセル100の上端領域におけるバッテリーセル100の固定力が向上することが可能になる。しかも、第1リブ211がバッテリーセル100の中央領域を既に固定していることから、上記のような第2リブ221の構造によれば、バッテリーセル100の固定力がより一層向上することが可能になる。
【0083】
本発明の他の側面において、
図8を参照すると、前記第2リブ221の下部には、中空の第2収容空間S2が設けられ得る。ここで、好ましくは、このような第2収容空間S2のうち、前記バッテリーセル100が占める空間以外の中空空間に前記ポッティンググルー300が充填され得る。
【0084】
このような構造によれば、ポッティンググルー300がバッテリーセル100の概ね中央領域にもさらに配備されることが可能になる。これにより、バッテリーセル100の側面、特に、側面の中央領域において破断及び/又は発火が起こる場合であっても、連鎖発火が遮断されることが可能になる。すなわち、バッテリーモジュール10の安全性がより一増増加する。さらに、バッテリーセル100の側面の冷却効率もまた増加する。
【0085】
他の実施形態として、前記第2リブ221が前記バッテリーセル100の高さ方向(Z軸に平行な方向)の上端ではない他の領域を囲繞するような構造である場合もある。例えば、前記第2リブ221は、前記第2フレーム220の高さ方向の中央領域に配備され得る。この場合、第2リブ221の上部領域及び第2リブ221の下部領域のそれぞれに中空の第2収容空間S2が設けられ得る。あるいは、例えば、前記第2リブ221は、前記第2フレーム220の高さ方向(Z軸に平行な方向)の下端領域に配備され得る。この場合、第2リブ221の上部領域に中空の第2収容空間S2が設けられ得る。このように、第2リブ221の高さ方向の位置は可変的であり得る。
【0086】
これに対し、第1リブ211の高さ方向(Z軸に平行な方向)の位置は、第2リブ221の高さ方向(Z軸に平行な方向)の位置に比べて相対的に可変性に乏しい。例えば、第1リブ211は、第1フレーム210の下端領域には配備されないことが好ましい。もし、第1リブ211が第1フレーム210の下端領域に配備されれば、第1収容空間S1が第1フレーム210の上端領域に配備されることになり、そうなると、ポッティンググルー300がバッテリーセル100の下端領域を直接的に覆うことができなくなる。結局のところ、バッテリーセル100の安全性が弱くなる。したがって、第1リブ211は、第1フレーム210の下端領域を除いた領域、たとえば、中央領域または上端領域に配備されることが好ましい。
【0087】
本発明のさらに他の側面において、図示はしないが、本発明の下部プレート230の上には、バッテリーセル100固定用のボンドが塗布され得る。このような構造によれば、バッテリーセル100の高さ方向への移動が制限されることが可能になる。例えば、バッテリーモジュール10内に上下空間の余裕があったり、遊びや隙間ができたりする場合がある。このような場合であっても、バッテリーセル100が第1フレーム210の下端に固定されることが可能になることから、バッテリーモジュール10内のバッテリーセル100の余計な移動が遮断されることが可能になる。さらに、第1フレーム210または第2フレーム220の一部が破損されてバッテリーセル100が抜け出るほどの大きさの欠損領域ができるとしても、前記固定用のボンドによりバッテリーセル100の離脱が防がれることが可能になる。
【0088】
図9は、
図1のバッテリーモジュールを含むバッテリーパックを説明するための図である。
【0089】
図9を参照すると、本発明によるバッテリーパック1は、上述した本発明によるバッテリーモジュール10を少なくとも1つ含み得る。また、本発明によるバッテリーパック1は、前記少なくとも1つのバッテリーモジュール10を収容可能なパックケース50を含み得る。併せて、このようなバッテリーモジュール10に加えて、他の色々な構成要素、たとえば、バッテリー管理システム(Battery Management System;BMS)、パックケース、リレイ、電流センサーなどといったように、本発明の出願時点において公知のバッテリーパック1の構成要素などをさらに含み得る。
【0090】
図10は、
図9のバッテリーパックを含む自働車を説明するための図である。
【0091】
図10を参照すると、本発明による自働車Vは、本発明によるバッテリーパック1を少なくとも1つ含み得る。
【0092】
以上述べたような様々な実施形態により、バッテリーモジュール10内の一部のバッテリーセル100において発火が生じるとしても、バッテリーセル100の下端を包み込んでいるポッティンググルー300によって連鎖発火につながることはないことから、バッテリーモジュール10の安全性を確保することができる。また、バッテリーモジュール10内のバッテリーセル100の固定力が強化されることが可能になる。
【0093】
したがって、以上述べたような様々な実施形態により、安全性が向上したバッテリーモジュール10、これを含むバッテリーパック1及び自働車Vを提供することができる。
【0094】
一方、本明細書においては、上、下などの方向指示語が用いられたが、これらの用語は説明のしやすさのために用いられたものに過ぎず、対象となる物事の位置や観測者の位置などに応じて異なってくる可能性があるということは本発明の当業者にとって自明である。
【0095】
以上、本発明については、たとえ限定された実施形態と図面により説明されたが、本発明の技術的な思想はこれらに何ら限定されるものではなく、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者により、本発明の技術的な思想と特許請求の範囲の均等な範囲内において様々な修正及び変形を加えて実施することが可能であるということはいうまでもない。
【符号の説明】
【0096】
V 自働車
200 モジュールハウジング
1 バッテリーパック
210 第1フレーム
10 バッテリーモジュール
211 第1リブ
50 パックケース
213 第1通路
100 バッテリーセル
220 第2フレーム
110 電極組立体
221 第2リブ
111 第1電極タブ
223 第2通路
112 第2電極タブ
230 下部プレート
120 バッテリー缶
H 注入孔
130 トップキャップ
S1 第1収容空間
140 ベント部
S2 第2収容空間
300 ポッティンググルー
【国際調査報告】