(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】洗浄方法、装置、ベースステーションおよび記憶媒体
(51)【国際特許分類】
A47L 9/28 20060101AFI20240910BHJP
A47L 7/00 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
A47L9/28 E
A47L7/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513411
(86)(22)【出願日】2022-07-13
(85)【翻訳文提出日】2024-04-25
(86)【国際出願番号】 CN2022105562
(87)【国際公開番号】W WO2023029764
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111014045.0
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】成 ▲パン▼
【テーマコード(参考)】
3B057
【Fターム(参考)】
3B057DA00
(57)【要約】
本開示の実施例は、洗浄方法、装置、ベースステーションおよび記憶媒体を提供する。ここで、洗浄方法は、清掃ロボットと協働して使用されるベースステーションに使用され、ベースステーションは、ベースステーション本体、洗浄アセンブリおよび液体吐出装置を含み、洗浄アセンブリはベースステーション本体に移動可能に設けられ、並んで配置されて清掃ロボットの清掃システムに干渉することにより清掃システム上の異物を除去するための第1洗浄部材および第2洗浄部材を含み、液体吐出装置から排出される洗浄液体は清掃システムを洗浄するために使用され、洗浄方法は、第1洗浄部材および第2洗浄部材の第1相対位置情報を取得するステップと、洗浄アセンブリのベースステーション本体に対する運動方向を取得するステップと、第1相対位置情報および運動方向に基づいて、洗浄アセンブリの作業状態および液体吐出装置の作業状態を制御するステップと、を含む。したがって、ベースステーションの洗浄効果が向上し、エネルギーを節約することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃ロボットと協働して使用されるベースステーションに使用される洗浄方法であって、
前記ベースステーションはベースステーション本体、洗浄アセンブリおよび液体吐出装置を含み、前記洗浄アセンブリは、前記ベースステーション本体に移動可能に設けられ、並んで配置された第1洗浄部材および第2洗浄部材を含み、前記第1洗浄部材および前記第2洗浄部材は、前記清掃ロボットの清掃システムに干渉することにより前記清掃システム上の異物を除去するためのものであり、前記液体吐出装置から排出される洗浄液体は前記清掃システムを洗浄するために使用され、前記洗浄方法は、
前記第1洗浄部材および前記第2洗浄部材の第1相対位置情報を取得するステップと、
前記洗浄アセンブリが前記ベースステーション本体に対する運動方向を取得するステップと、
前記第1相対位置情報および前記運動方向に基づいて、前記洗浄アセンブリの作業状態および前記液体吐出装置の作業状態を制御するステップと、を含む、ことを特徴とする洗浄方法。
【請求項2】
前記第1洗浄部材は洗浄スクレーパーを含み、前記第2洗浄部材は回転軸の周りに回転可能であり、前記洗浄アセンブリの作業状態を制御するステップは、
前記第2洗浄部材の回転状態を制御することを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄方法。
【請求項3】
前記第1相対位置情報および前記運動方向に基づいて前記洗浄アセンブリの作業状態および前記液体吐出装置の作業状態を制御するステップは、
前記洗浄アセンブリの移動方向において、前記第2洗浄部材が前記第1洗浄部材の前方にある場合、前記第2洗浄部材を回転させるように制御することと、
前記液体吐出装置が作業するように制御することとを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の洗浄方法。
【請求項4】
前記液体吐出装置は前記第1洗浄部材および第2洗浄部材と並んで配置され、
前記液体吐出装置が作業を制御するステップは、
前記第1洗浄部材の移動方向の前方に位置する前記液体吐出装置が作業するように制御することを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の洗浄方法。
【請求項5】
前記洗浄アセンブリおよび前記ベースステーション本体の第2相対位置情報を取得するステップと、
前記第2相対位置情報に基づいて前記洗浄アセンブリの初期運動方向を制御するステップとをさらに含む、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記洗浄アセンブリと前記ベースステーション本体の第1側辺の間の距離が前記洗浄アセンブリと前記ベースステーション本体の第2側辺の間の距離以上であるか否かを検出するステップと、
前記洗浄アセンブリと前記ベースステーション本体の第1側辺の間の距離が前記洗浄アセンブリと前記ベースステーション本体の第2側辺の間の距離以上である場合、前記洗浄アセンブリが前記ベースステーション本体の第1側辺に向かって運動するように制御するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記洗浄アセンブリが前記ベースステーション本体の第1側辺に運動した後、前記洗浄アセンブリが前記ベースステーション本体の第2側辺に向かって運動するように制御するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
洗浄終了指令に応答して、前記洗浄アセンブリが前記ベースステーション本体の所定位置に運動するように制御するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項6に記載の洗浄方法。
【請求項9】
前記洗浄アセンブリおよび前記ベースステーション本体の第2相対位置情報を取得するステップは、
前記ベースステーション本体および前記洗浄アセンブリ上にそれぞれ設けられた感知装置および信号送信装置を介して、前記洗浄アセンブリおよび前記ベースステーション本体の第2相対位置関係を取得することを含む、ことを特徴とする請求項8に記載の洗浄方法。
【請求項10】
前記ベースステーション本体の第1側辺の近傍に第1感知装置が設けられ、前記ベースステーション本体の第2側辺の近傍に第2感知装置が設けられ、前記ベースステーション本体の所定位置の近傍に第3感知装置が設けられ、前記ベースステーション本体および前記洗浄アセンブリ上にそれぞれ設けられた感知装置および信号送信装置を介して前記洗浄アセンブリおよび前記ベースステーション本体の第2相対位置関係を取得することは、
第1感知装置が前記信号送信装置を感知したことに基づいて、前記洗浄アセンブリが前記ベースステーション本体の第1側辺に運動したと判定することと、
第2感知装置が前記信号送信装置を感知したことに基づいて、前記洗浄アセンブリが前記ベースステーション本体の第2側辺に運動したと判定することと、
第3感知装置が前記信号送信装置を感知したことに基づいて、前記洗浄アセンブリが前記ベースステーション本体の前記所定位置に運動したと判定することと、を含む、ことを特徴とする請求項9に記載の洗浄方法。
【請求項11】
前記ベースステーションは、前記洗浄アセンブリ下方に位置する清掃槽をさらに備え、前記洗浄方法は、
前記清掃槽内の液位情報を取得するステップと、
前記液位情報に基づいて前記液体吐出装置の作業状態を制御するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の洗浄方法。
【請求項12】
清掃ロボットと協働して使用されるベースステーションに使用される洗浄装置であって、
前記ベースステーションはベースステーション本体、洗浄アセンブリおよび液体吐出装置を含み、前記洗浄アセンブリは、前記ベースステーション本体上に移動可能に設けられ、並んで配置された第1洗浄部材および第2洗浄部材を含み、前記第1洗浄部材および前記第2洗浄部材は、前記清掃ロボットの清掃システムに干渉することにより前記清掃システム上の異物を除去するためのものであり、前記液体吐出装置から排出される洗浄液体は前記清掃システムを洗浄するために使用され、前記洗浄装置は、
前記第1洗浄部材および前記第2洗浄部材の第1相対位置情報を取得するための第1取得モジュールと、
前記洗浄アセンブリの前記ベースステーション本体に対する運動方向を取得するための第2取得モジュールと、
前記第1相対位置情報および前記運動方向に基づいて、前記洗浄アセンブリの作業状態および前記液体吐出装置の作業状態を制御するための第1処理モジュールと、を備える、ことを特徴とする洗浄装置。
【請求項13】
プロセッサおよびメモリを備え、
前記メモリは、操作指令を記憶するために使用され、
前記プロセッサは、前記操作指令を呼び出して、上記請求項1~11のいずれか1項に記載の洗浄方法を実行するために使用される、ことを特徴とするベースステーション。
【請求項14】
コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読記憶媒体であって、該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記請求項1~11のいずれか1項に記載の洗浄方法を実行する、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、2021年8月31に出願された中国特許出願第202111014045.0号の優先権を主張し、該中国特許出願のすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、インテリジェント制御の技術分野に関し、特に洗浄方法、装置、ベースステーションおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在のベースステーションは、移動可能な洗浄アセンブリを設けて掃きおよびモップ掛け一体型清掃ロボットのフラットモップ布を洗浄する同時に、液体吐出装置を設けてフラットモップ布の洗浄に洗浄液体を提供するのは通常であるが、現在の洗浄方法は、清掃効果が低く、エネルギーの浪費が大きいという問題がある。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑み、本開示の実施例は、ベースステーションの洗浄効果を向上させ、エネルギーを節約するための洗浄方法、装置、ベースステーションおよび記憶媒体を提供する。
【0005】
本開示の第1側面の実施例は、清掃ロボットと協働して使用されるベースステーションに使用される洗浄方法を提供し、ベースステーションはベースステーション本体、洗浄アセンブリおよび液体吐出装置を含み、洗浄アセンブリは、ベースステーション本体上に移動可能に設けられ、並んで配置された第1洗浄部材および第2洗浄部材を含み、前記第1洗浄部材および前記第2洗浄部材は、清掃ロボットの清掃システムに干渉することにより清掃システム上の異物を除去するためのものであり、液体吐出装置から排出される洗浄液体は清掃システムを洗浄するために使用され、洗浄方法は、
第1洗浄部材および第2洗浄部材の第1相対位置情報を取得するステップと、洗浄アセンブリのベースステーション本体に対する運動方向を取得するステップと、第1相対位置情報および運動方向に基づいて、洗浄アセンブリの作業状態および液体吐出装置の作業状態を制御するステップと、を含む。
【0006】
さらに、第1洗浄部材は洗浄スクレーパーを含み、第2洗浄部材は回転軸の周りに回転可能であり、洗浄アセンブリの作業状態を制御するステップは、第2洗浄部材の回転状態を制御することを含む。
【0007】
さらに、第1相対位置情報および運動方向に基づいて洗浄アセンブリの作業状態および液体吐出装置の作業状態を制御するステップは、洗浄アセンブリの移動方向において、第2洗浄部材が第1洗浄部材の前方に位置する場合、第2洗浄部材を回転させるように制御することと、および液体吐出装置が作業するように制御することと、を含む。
【0008】
さらに、液体吐出装置は第1洗浄部材および第2洗浄部材と並んで配置され、液体吐出装置が作業するように制御するステップは、第1洗浄部材の移動方向の前方に位置する液体吐出装置が作業するように制御することを含む。
【0009】
さらに、洗浄方法は、洗浄アセンブリおよびベースステーション本体の第2相対位置情報を取得するステップと、第2相対位置情報に基づいて洗浄アセンブリの初期運動方向を制御するステップと、をさらに含む。
【0010】
さらに、洗浄方法は、洗浄アセンブリとベースステーション本体の第1側辺の間の距離が洗浄アセンブリとベースステーション本体の第2側辺の間の距離以上であるか否かを検出するステップと、洗浄アセンブリとベースステーション本体の第1側辺の間の距離が洗浄アセンブリとベースステーション本体の第2側辺の間の距離以上である場合、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に向かって運動するように制御するステップと、をさらに含む。
【0011】
さらに、洗浄方法は、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に運動した後、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第2側辺に向かって運動するように制御し、液体吐出装置が作業を停止するように制御するステップと、をさらに含む。
【0012】
さらに、洗浄方法は、洗浄終了指令に応答して、洗浄アセンブリがベースステーション本体の所定位置に運動するように制御するステップを含む。
【0013】
さらに、洗浄アセンブリおよびベースステーション本体の第2相対位置情報を取得するステップは、ベースステーション本体および洗浄アセンブリ上にそれぞれ設けられた感知装置および信号送信装置を介して洗浄アセンブリおよびベースステーション本体の第2相対位置関係を取得するステップをさらに含む。
【0014】
さらに、ベースステーション本体の第1側辺の近傍に第1感知装置が設けられ、ベースステーション本体の第2側辺の近傍に第2感知装置が設けられ、ベースステーション本体の所定位置の近傍に第3感知装置が設けられ、ベースステーション本体および洗浄アセンブリ上にそれぞれ設けられた感知装置および信号送信装置を介して洗浄アセンブリおよびベースステーション本体の第2相対位置関係を取得するステップは、
第1感知装置が信号送信装置を感知したことに基づいて、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に運動したと判定することと、
第2感知装置が信号送信装置を感知したことに基づいて、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第2側辺に運動したと判定することと、
第3感知装置が信号送信装置を感知したことに基づいて、洗浄アセンブリがベースステーション本体の所定位置に運動したと判定することと、を含む。
【0015】
さらに、ベースステーションは洗浄アセンブリの下方に位置する清掃槽をさらに備え、洗浄方法は、清掃槽内の液位情報を取得するステップと、液位情報に基づいて液体吐出装置の作業状態を制御するステップと、をさらに含む。
【0016】
本開示の第2側面の実施例は、清掃ロボットと協働して使用されるベースステーションに使用される洗浄装置を提供し、ベースステーションはベースステーション本体、洗浄アセンブリおよび液体吐出装置を含み、洗浄アセンブリは、ベースステーション本体上に移動可能に設けられ、並んで配置された第1洗浄部材および第2洗浄部材を含み、第1洗浄部材および第2洗浄部材は、清掃ロボットの清掃システムに干渉することにより清掃システム上の異物を除去するためのものであり、液体吐出装置から排出される洗浄液体は清掃システムを洗浄するために使用され、洗浄装置は、
第1洗浄部材および第2洗浄部材の第1相対位置情報を取得するための第1取得モジュールと、
洗浄アセンブリのベースステーション本体に対する運動方向を取得するための第2取得モジュールと、
第1相対位置情報および運動方向に基づいて、洗浄アセンブリの作業状態および液体吐出装置の作業状態を制御するための第1処理モジュールと、を備える。
【0017】
さらに、第1洗浄部材は洗浄スクレーパーを含み、第2洗浄部材は回転軸の周りに回転可能であり、第1処理モジュールは、
第2洗浄部材の回転状態を制御するための第1処理ユニットを含む。
【0018】
さらに、第1処理モジュールは、
洗浄アセンブリの移動方向に、第2洗浄部材が第1洗浄部材の前方に位置するとき、第2洗浄部材を回転させるように制御し、液体吐出装置が作業するように制御するための第2処理ユニットを含む。
【0019】
さらに、液体吐出装置が第1洗浄部材および第2洗浄部材と並んで配置される。液体吐出装置が作業するように制御する第2処理ユニットは、
第1洗浄部材の移動方向の前方に位置する液体吐出装置が作業するように制御するための第1処理サブユニットを含む。
【0020】
さらに、洗浄装置は、
洗浄アセンブリおよびベースステーション本体の第2相対位置情報を取得するための第3取得モジュールと、
第2相対位置情報に基づいて洗浄アセンブリの初期運動方向を制御するための第2処理モジュールと、をさらに備える。
【0021】
さらに、洗浄装置は、
洗浄アセンブリとベースステーション本体の第1側辺の間の距離が洗浄アセンブリとベースステーション本体の第2側辺の間の距離以上であるか否かを検出するための検出モジュールをさらに備え、
第2処理モジュールは、洗浄アセンブリとベースステーション本体の第1側辺の間の距離が洗浄アセンブリとベースステーション本体の第2側辺の間の距離以上である場合、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に向かって運動するように制御するための第2処理サブユニットを含む。
【0022】
さらに、第2処理モジュールは、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に運動した後、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第2側辺に運動するように制御し、液体吐出装置が作業を停止するように制御するための第3処理サブユニットをさらに含む。
【0023】
さらに、洗浄装置は、洗浄終了指令に応答して、洗浄アセンブリがベースステーション本体の所定位置に運動するように制御するための第3処理モジュールをさらに備える。
【0024】
さらに、第3取得モジュールは、ベースステーション本体および洗浄アセンブリ上にそれぞれ設けられた感知装置および信号送信装置を介して洗浄アセンブリおよびベースステーション本体の第2相対位置関係を取得する。
【0025】
さらに、ベースステーション本体の第1側辺の近傍に第1感知装置が設けられ、ベースステーション本体の第2側辺の近傍に第2感知装置が設けられ、ベースステーション本体の所定位置の近傍に第3感知装置が設けられ、第3取得モジュールは、
第1感知装置が信号送信装置を感知したことに基づいて、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に運動したと判定するための第1決定ユニットと、
第2感知装置が信号送信装置を感知したことに基づいて、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第2側辺に運動したと判定するための第2決定ユニットと、
第3感知装置が信号送信装置を感知したことに基づいて、洗浄アセンブリがベースステーション本体の所定位置に運動したと判定するための第3決定ユニットと、を含む。
【0026】
さらに、ベースステーションは、洗浄アセンブリ下方に位置する清掃槽をさらに備え、洗浄装置は、
清掃槽内の液位情報を取得するための第4取得モジュールと、
液位情報に基づいて液体吐出装置の作業状態を制御するための第4処理モジュールと、をさらに備える。
【0027】
本開示の第3側面の実施例は、プロセッサおよびメモリを備えるベースステーションを提供し、メモリは操作指令を記憶するために使用され、プロセッサは、操作指令を呼び出して、上記第1側面のいずれか1つの洗浄方法を実行する。
【0028】
本開示の第4側面の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読記憶媒体を提供し、該プログラムがプロセッサによって実行されると上記第1側面のいずれか1つの洗浄方法を実行する。
【0029】
本開示の実施例が提供する洗浄方法、装置、ベースステーションおよびコンピュータ可読記憶媒体は、第1洗浄部材および第2洗浄部材の第1相対位置情報、洗浄アセンブリおよびベースステーション本体の第2相対位置情報を総合的に考慮することにより、洗浄アセンブリの作業状態を清掃アセンブリの自体構造、移動方向に適合させ、液体吐出装置の作業状態を清掃アセンブリの構造、清掃アセンブリの作業状態に適合させ、さらに洗浄アセンブリの清掃効率および清掃効果を向上させることを基に、エネルギー利用率を向上させ、エネルギーを節約し、清掃コストを削減することができ、普及応用に適している。
【0030】
本開示の実施例または先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施例または先行技術の説明において使用される必要のある添付図面を簡単に説明するが、明らかに、以下で説明される添付図面は本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの添付図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本開示の選択可能な実施例による清掃ロボットシステムの構造概略図
【
図2】本開示の選択可能な実施例による清掃ロボットの構造概略図
【
図5】本開示の第1選択可能な実施例によるベースステーションの構造概略図
【
図6】本開示の第1選択可能な実施例による洗浄アセンブリの構造概略図
【
図7】本開示の第2選択可能な実施例による洗浄アセンブリの一部の構造概略図
【
図9】本開示の選択可能な実施例が提供する洗浄方法の概略フローチャート
【
図10】本開示の選択可能な実施例が提供する洗浄装置の概略ブロック図
【
図11】本開示の選択可能な実施例が提供するベースステーションの電子構造の概略図
【符号の説明】
【0032】
10 清掃ロボット
110 機器本体
111 前方部分
112 後方部分
120 感知システム
121 決定装置
122 バッファ
130 制御モジュール
140 駆動システム
141 駆動輪モジュール
142 従動輪
150 清掃システム
151 乾式清掃システム
152 サイドブラシ
153 湿式清掃システム
1531 清掃ヘッド
1532 駆動ユニット
1533 駆動プラットフォーム
1534 支持プラットフォーム
160 エネルギーシステム
170 ヒューマンマシンインタラクティブシステム
20 ベースステーション
21 ベースステーション本体
211 清掃槽
212 取付溝
22 感知装置
221 第1感知装置
222 第2感知装置
223 第3感知装置
23 充電接触パッチ
24 案内部
30 洗浄アセンブリ
31 第1洗浄部材
32 第2洗浄部材
33 ブラケット
34 駆動装置
35 液体吐出装置
500 洗浄装置
502 第1取得モジュール
504 第2取得モジュール
506 第1処理モジュール
601 処理装置
602 ROM
603 RAM
604 バス
605 I/Oインタフェース
606 入力装置
607 出力装置
608 記憶装置
609 通信装置
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本開示の実施例を詳細に説明し、前記実施例の例は添付図面に示され、常に同一または類似の参照符号は、同一または類似の要素、または同一または類似の機能を有する要素を示す。添付図面を参照して説明される以下の実施例は、例示的なものであり、本開示を説明することのみを意図しており、本開示を限定するものとして解釈されることはない。
【0034】
本明細書で使用される単数形「一」、「1つ」、「前記」および「該」は、明示的に記載されない限り、複数形も含み得ることが、当業者には理解され得る。さらに、本開示の説明において使用される「含む」という用語は、記載された特徴、整数、ステップ、操作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではないことをさらに理解されたい。なお、ある要素が別の要素に「接続」または「連結」されるの場合、他の要素に直接、または中間要素を介して接続または連結されてもよい。また、ここでの「接続」または「連結」は、無線接続または無線連結であってもよい。ここでの「および/または」は、1つ以上の関連する列挙された項目の全て又は任意のユニット及び全ての組み合わせを含む。
【0035】
本開示の技術的解決策および利点をより明確に説明するために、本開示の実施例を、添付図面を参照して以下にさらに詳細に説明する。
【0036】
本開示の実施例は可能な応用シーンを提供し、該応用シーンはベースステーションを含み、具体的に、
図1に示すように、該シーンは清掃ロボットシステムであってもよく、清掃ロボットシステムはベースステーション20および清掃ロボット10を含み、すなわち、ベースステーション20は清掃ロボット10と協働して使用され、清掃ロボット10は自己移動型ロボットであってもよい。
【0037】
さらに、
図2および
図3に示すように、清掃ロボット10は機器本体110、感知システム120、制御モジュール130、駆動システム140、清掃システム150、エネルギーシステム160およびヒューマンマシンインタラクティブシステム170を含む。なお、清掃ロボット10は自己移動型清掃ロボットまたは要件を満たす他の清掃ロボットであってもよい。自己移動型清掃ロボットは、使用者の操作なしに、ある被清掃領域において自動的に清掃操作を行う装置である。ここで、自己移動型清掃ロボットが作業を開始すると、自己移動清掃装置はベースステーション20から出発して清掃タスクを行う。自己移動型清掃ロボット10が清掃タスクを完了した、または清掃タスクを中止する必要がある場合、自己移動型清掃ロボット10は、充電または他の操作のためにベースステーション20に戻ることができる。
【0038】
図2に示すように、機器本体110は前方部分111および後方部分112を含み、ほぼ円形形状(前後円形)であり、他の形状であってもよく、正方形の前方部分と円形の後方部分を有するほぼD字形、正方形の前方部分と正方形の後方部分を有する矩形または正方形形状を含むが、これらに限定されない。
【0039】
図2に示すように、感知システム120は、機器本体110上に位置する位置決定装置121、機器本体110の前方部分111のバッファ122上に設けられた衝突センサ、近接センサ、機器本体110の下部に設けられた崖センサ、および機器本体110の内部に設けられた磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、走行距離計などのセンシング装置を含み、制御モジュール130に機器の様々な位置情報および移動状態情報を提供するために使用される。位置決定装置121は、カメラ、レーザ距離センサ(LDS、Laser Distance Sensor)を含むが、これに限定されない。
【0040】
図2に示すように、機器本体110の前方部分111はバッファ122を載置し、清掃過程中、駆動輪モジュール141が清掃ロボット10を推進させて床面を走行させるとき、バッファ122はその上に設けられたセンサシステム、例えば赤外線センサを介して、清掃ロボット10の走行経路における1つまたは複数のイベントを検出し、清掃ロボット10は、バッファ122によって検出されたイベント、例えば障害物、壁に基づいて、駆動輪モジュール141を制御して、清掃ロボット10にイベントに応答させ、例えば障害物から離れるように移動する。
【0041】
制御モジュール130は、機器本体110内の主回路基板上に設けられ、非一時的メモリ、例えばハードディスク、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリと通信する計算プロセッサ、例えば中央処理ユニット、アプリケーションプロセッサを含み、アプリケーションプロセッサは、レーザ距離センサによってフィードバックされた障害物情報に基づいて、位置決めアルゴリズム、例えば適時位置決めと地図構築(SLAM、Simultaneous Localization And Mapping)を使用して、清掃ロボット10が所在する環境の適時地図を描画する。さらに、バッファ122に設けられたセンサ、崖センサ、磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、走行距離計などのセンシング装置によってフィードバックされた距離情報、速度情報に基づいて、清掃ロボット10の現在作業状態、現在位置、および清掃ロボット10の現在姿勢について総合的に判定し、例えば、戸当たりを横切ったこと、カーペットの上に乗ったこと、崖のところにあること、上方または下方から動けなくなったこと、ダストボックスが満杯になったこと、ピックアップされたことなどについて、を総合的に判定し、異なる状況に対して、清掃ロボット10がより良い洗浄度能およびユーザ体験を有するように、具体的な次の動作戦略を提供する。
【0042】
図3に示すように、駆動システム140は、距離および角度情報(例えばx、yおよびθ成分)を有する駆動指令に基づいて、機器本体110が床面を横切って走行するように操作する。駆動システム140は駆動輪モジュール141を含み、駆動輪モジュール141は左輪および右輪を同時に制御でき、機器の移動をより正確に制御するために、好ましくは、駆動輪モジュール141はそれぞれ左駆動輪モジュールおよび右駆動輪モジュールを含む。左、右駆動輪モジュール141は機器本体110によって区画された横方向軸に沿って設けられる。清掃ロボット10が床面上をより安定的に移動し、またはより強い移動能力を有するために、清掃ロボット10は1つまたは複数の従動輪142を含んでもよく、従動輪142はユニバーサルホイールを含むが、これに限定されない。駆動輪モジュール141は、走行輪、駆動モータおよび駆動モータを制御する制御回路を含み、駆動輪モジュール141には、駆動電流を測定するための回路および走行距離計がさらに接続されてもよい。駆動輪はオフセット落下式サスペンションシステムを含んでもよく、移動可能に固定され、例えば回転可能に機器本体110に組み立てられ、機器本体110から下方に離れてオフセットされたバネオフセットを受ける。バネオフセットにより、駆動輪が一定の接地力で床面との接触および牽引を維持することができる同時に清掃ロボット10の清掃要素も一定の圧力で床面と接触する。
【0043】
エネルギーシステム160は、ニッケル水素電池やリチウム電池などの充電電池を含んでもよい。充電電池は充電制御回路、電池パック充電温度検出回路および電池電圧不足監視回路に接続され、充電制御回路、電池パック充電温度検出回路、電池電圧不足監視回路はシングルチップマイクロコンピュータ制御回路に接続される。ホストは、充電のために機器側面または下方に設けられた充電電極は充電パイルに接続される。
【0044】
ヒューマンマシンインタラクティブシステム170は、ユーザが機能を選択するためのホストパネル上のボタンを含んでもよく、表示画面および/または表示灯および/またはスピーカを含んでもよく、表示画面、表示灯およびスピーカはユーザに現在機器状態または機能選択肢を表示するために使用され、携帯電話クライアントプログラムをさらに含んでもよい。ルートナビゲーション型自動清掃装置の場合、携帯電話クライアントはユーザに装置所在環境の地図、および機器所在位置を表示することができ、より豊富でユーザにフレンドリーな機能項目を提供することができる。
【0045】
清掃システム150は乾式清掃システム151および/または湿式清掃システム153であってもよい。
【0046】
図3に示すように、本開示の実施例が提供する乾式清掃システム151は、ローラブラシ、ダストボックス、ファン、空気出口を含み得る。床面との一定の干渉を有するローラブラシは、床面上のごみを掃き集め、ローラブラシとダストボックス間の吸塵口前方に巻き上げ、その後ファンによって発生したダストボックスを通過した吸引力を有する気体によってダストボックスに吸い込まれる。乾式清掃システム151回転軸を有するサイドブラシ152をさらに含み、回転軸は床面に対して一定角度をなし、切り屑を清掃システム150のローラブラシ領域に移動する。
【0047】
図3および
図4に示すように、本開示の実施例が提供する湿式清掃システム153は、清掃ヘッド1531、駆動ユニット1532、送水機構、液体貯蔵タンクなどを含んでもよい。ここで、清掃ヘッド1531は液体貯蔵タンクの下方に配置されてもよく、液体貯蔵タンクの内部の洗浄液体は送水機構を介して清掃ヘッド1531に伝送され、清掃ヘッド1531は被清掃面に対して湿式清掃を行う。本開示の他の実施例では、液体貯蔵タンクの内部の洗浄液体はまた被清掃面に直接噴霧されてもよく、清掃ヘッド1531は洗浄液体を均一に塗布して平面を清掃する。
【0048】
ここで、清掃ヘッド1531は被清掃面を清掃するために使用され、駆動ユニット1532は清掃ヘッド1531を目標面に沿って実質的に往復移動させるように駆動し、目標面は被清掃面の一部である。清掃ヘッド1531は被清掃面に沿って往復移動し、清掃ヘッド1531の被清掃面と接触する表面に清掃布または清掃板が設けられ、往復移動により被清掃面と高周波数摩擦を発生させ、被清掃面上の汚れを除去する。
【0049】
さらに、
図5に示すように、ベースステーション20はベースステーション本体21、洗浄アセンブリ30および液体吐出装置35を含み、洗浄アセンブリ30はベースステーション本体21上に移動可能に設けられる。具体的に、洗浄アセンブリ30はベースステーション本体21に対して移動可能であり、例えば洗浄アセンブリ30はベースステーション20の左右方向に沿って往復移動可能であり、ベースステーション20の左右方向は
図5中の実線矢印で示され、
図5中の点線矢印で示す方向はベースステーション20の前後方向である。洗浄アセンブリ30は、並んで配置された第1洗浄部材31および第2洗浄部材32を含み、ここで、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32は、清掃ロボット10の清掃システム150に干渉することにより清掃システム150上の異物を除去し、清掃システム150の清掃を実現する。なお、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32の構造は異なり、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32は、洗浄アセンブリ30のベースステーション本体21に対する移動方向に沿って並んで配置されてもよい。
【0050】
すなわち、清掃ロボット10がベースステーション本体21に移動すると、洗浄アセンブリ30は清掃システム150に対向して位置し、第1洗浄部材および第2洗浄部材は、清掃ロボット10の清掃システム150に干渉することにより、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対して移動する過程中、清掃システム150上の異物を除去し、すなわち、清掃ロボット10は、ベースステーションの洗浄アセンブリ30で自動清掃を実現することができ、さらに清掃システム150の手動清掃または新たな清掃システム150の交換操作を省略し、手動操作を簡素化し、手動清掃体験が向上し、普及応用に適している。
【0051】
さらに、洗浄アセンブリ30は、液体吐出装置35をさらに含み、洗浄アセンブリ30は清掃ロボット10の清掃システム150を洗浄する過程中、洗浄アセンブリ30の液体吐出装置35は作業して洗浄液体を清掃システム150上に噴霧し、洗浄液体の衝突力により清掃システム150を洗浄し、または洗浄液体を清掃システム150に浸透させ、さらに第1洗浄部材31および第2洗浄部材32が清掃システム150を清掃する過程中、清掃効果を向上させる。
【0052】
さらに、液体吐出装置35は、洗浄液体を第1洗浄部材31および第2洗浄部材32中の少なくとも1つに噴霧し、第1洗浄部材31および/または第2洗浄部材32により洗浄液体を清掃システム150上に迅速かつ均一に塗布し、さらに良好な清掃効果を確保することができる。なお、液体吐出装置35は、清掃システム150の浸透効率をさらに向上させるために、洗浄液体を清掃システム150、第1洗浄部材および/または第2洗浄部材32上に同時に噴霧してもよい。
【0053】
具体的に、液体吐出装置が作業して動作した洗浄液体は、第1洗浄部材31の第2洗浄部材32に近い側に位置する。
【0054】
本開示の一実施形態として、
図9に示すように、本開示の実施例は、以下の方法ステップを含む洗浄方法を提供する。
【0055】
ステップS902:第1洗浄部材および第2洗浄部材の第1相対位置情報を取得する。
ステップS904:洗浄アセンブリのベースステーション本体に対する運動方向を取得する。
【0056】
本開示の実施例では、洗浄開始指令に従って第1相対位置情報を取得し、ここで、洗浄開始指令は、清掃ロボット10の清掃システム150を洗浄するために、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対して移動し始め、および/または液体吐出装置35が作業するように制御するように構成される。ベースステーション20が洗浄開始指令に応答すると、このとき、清掃システム150を清掃するために清掃アセンブリが移動するように制御する必要がある。なお、洗浄アセンブリ30の運動過程中、第1相対位置情報および運動方向を取得してもよい。
【0057】
ここで、第1相対位置情報は第1洗浄部材31および第2洗浄部材32の相対位置情報であり、具体的に、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32は洗浄アセンブリ30に沿ってベースステーション本体21の移動方向に対して並んで分布し、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32の異なる設置位置により、第1洗浄部材31は第2洗浄部材32の左側および/または右側に位置し、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対して同一方向に移動する過程中、第1洗浄部材31が第2洗浄部材32よりも移動方向の前方および/または後方に位置する状況が生じ得、同時に、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32の構造が異なるため、異なる洗浄効果および異なる洗浄効率が生じる場合があり、また、この場合、液体吐出装置35が常に作業すると、清掃効果に影響を与えたり、資源を浪費したりする問題が存在する。
【0058】
運動方向は、ベースステーション本体21に対する洗浄アセンブリ30の運動方向であり、ベースステーション本体21に対する洗浄アセンブリ30の運動方向が異なるため、洗浄アセンブリ30の洗浄効率に影響を与え、例えば洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対してベースステーション本体21の左側および右側に位置する場合、洗浄アセンブリ30はベースステーション本体21に対して右に移動してもよく、左に移動してもよく、ベースステーション本体21に対する洗浄アセンブリ30の運動方向が異なる場合があるため、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32の位置が固定されている場合、洗浄効率および洗浄効果も異なる場合がある。同時に、この場合、液体吐出装置35が常に作業すると、清掃効果に影響を与えたり、資源を浪費したりする問題が存在する。
【0059】
具体的に、ベースステーション20は制御装置を含む。第1相対位置情報は入力装置によって入力されるため、入力装置に接続された制御装置は第1相対位置情報を決定することができる。例えば洗浄アセンブリ30の構造が決定されると、第1洗浄部材31と第2洗浄部材32の第1相対位置情報が決定され、また、例えば第1洗浄部材31が第2洗浄部材32の左側および/または右側に位置し、該第1相対位置情報を入力装置に入力することにより、制御装置は第1相対位置情報を取得することができる。なお、制御装置は、要件を満たす他の装置を介して第1相対位置情報を取得することもできることを理解されたい。
【0060】
運動方向は、制御装置に接続された位置スイッチ、感知装置22および信号送信装置、距離検出装置、または要件を満たす他の装置によって決定されてもよい。
【0061】
ステップS906:第1相対位置情報および運動方向に基づいて、洗浄アセンブリの作業状態および液体吐出装置の作業状態を制御する。
【0062】
洗浄アセンブリ30が同一方向に沿ってベースステーション本体21に対して運動する過程中、第1相対位置情報が異なるため、洗浄アセンブリ30の清掃効果、洗浄効率に影響を与えたり、資源を浪費したりするなどの問題がある。運動方向が異なることは第1洗浄部材31および第2洗浄部材32の運動方向上の位置に影響を与える可能性があるため、第1相対位置情報および運動方向を考慮しない場合、清掃アセンブリの清掃効率が低く、清掃効果が悪く、資源を浪費するなどの問題がある。
【0063】
したがって、本開示は、第1相対位置情報および運動方向に基づいて、洗浄アセンブリ30の作業状態を制御することにより、洗浄アセンブリ30の作業状態を第1相対位置情報および運動方向に適合させ、洗浄効率や清掃効果の向上に寄与し、同時に、液体吐出装置35の作業状態を第1相対位置情報および運動方向に適合させるように制御し、最終的に液体吐出状態を洗浄アセンブリ30に良好に適合させ、清掃効果のさらなる向上に寄与し、エネルギー浪費を低減させ、エネルギー利用率を高め、エネルギーを節約するのに寄与する。
【0064】
すなわち、本開示が提供する洗浄方法は、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32の第1相対位置情報、ベースステーション本体21に対する洗浄アセンブリ30の運動方向を総合的に考慮することにより、洗浄アセンブリ30の作業状態を清掃アセンブリの自体構造、運動方向に適合させ、液体吐出装置35の作業状態を清掃アセンブリ30の構造、清掃アセンブリ30の運動方向に適合させ、さらに洗浄アセンブリ30の清掃効率および清掃効果を向上させることに基づいて、エネルギー利用率を向上させ、エネルギーを節約し、清掃コストを削減することができる。
【0065】
上記実施例では、さらに、
図6および
図7に示すように、第1洗浄部材31は洗浄スクレーパーを含み、第2洗浄部材32は回転軸の周りに回転可能であり、すなわち、第2洗浄部材32はベースステーション本体21に対して回転可能であり、例えば第2洗浄アセンブリ30は洗浄ローラを含み、洗浄ローラは洗浄アセンブリに伴って左右に移動する同時に自転することもできる。具体的に、洗浄ローラ外面にブラシおよび/または羽根が設けられ、ローラは外周面に羽根付きの軟質ゴムローラであってもよく、外周面に毛を有するブラシであってもよい。具体的に、洗浄アセンブリ30はブラケット33および駆動装置34をさらに含み、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32はブラケット33上に設けられ、駆動装置34は、ブラケット33をベースステーション本体21に対して移動させ、第2洗浄部材32を回転させるように駆動するために使用される。
【0066】
清掃アセンブリの清掃原理は、基本的に、第2洗浄部材32の洗浄ローラが自転することができ、ローラの羽根または掃き毛が清掃ロボット10の清掃システム内に伸びることができ、そこに隠れた汚れを取り出すことができる。さらに、洗浄アセンブリ30の左右移動に伴い、第1洗浄部材31のスクレーパーは清掃システム上の汚れおよび汚水を掻き除き、湿式清掃アセンブリの二次洗浄が達成される。
【0067】
具体的に、洗浄実行過程中、第2洗浄部材32の掃き毛または羽根が清掃ヘッド内部に伸びて十分に接触し、湿式清掃システムの清掃ヘッド内の異物を取り出すことができる。さらに、第2洗浄部材32は左右に移動しながら回転し、その掃き毛または羽根によって回転過程中清掃システムを撫でる効果が発生し、清掃システム内の異物が撫でる効果によって生じる振動の下で振り出されて掻き除かれる。同時に、第2洗浄部材32の作業と協働し、第1洗浄部材31のスクレーパーは清掃システムから運ばれまたは振り出された異物、および汚水を掻き除き、洗浄システムの洗浄操作を実現する。
【0068】
本開示のいくつかの実現可能な実施例では、洗浄アセンブリの作業状態を制御するステップは、具体的に、以下のことを含む。
【0069】
第2洗浄部材の回転状態を制御する。
【0070】
該実施例では、第2洗浄部材32の回転状態は、第2洗浄部材32の回転の開始および回転の停止を含み、さらに、第2洗浄部材32の回転状態は自転方向をさらに含んでもよい。洗浄アセンブリ30の移動過程中、第2洗浄部材32の回転により清掃システム150に隠れた汚れを取り出すことができ、第1洗浄部材31は、清掃システム150から運ばれまたは振り出された異物、汚水を掻き除くことができるので、洗浄アセンブリ30の運動過程中、第1洗浄部材31が第2洗浄部材32の運動方向の後方に位置し、第1洗浄部材31は第2洗浄部材32により清掃システム150から運ばれまたは振り出された異物を掻き除く同時に、液体吐出装置35の液体吐出と協働して洗浄システムを清掃し、第1洗浄部材31は、清掃システム150の洗浄操作の完了後の汚れた洗浄液体を掻き除き、良好な洗浄効果および高い清掃効率を確保することができる。
【0071】
洗浄アセンブリ30の運動過程中、第1洗浄部材31が第2洗浄部材32の走行方向の前方に位置すると、第1洗浄部材31は第2洗浄部材32により清掃システム150から運ばれまたは振り出された異物を確実に掻き除くことができない現象が発生しやすく、このとき、液体吐出装置35が作業して洗浄システムを清掃すると、第1洗浄部材31は汚れた洗浄液体を清掃システム150から適時に掻き除くことができず、二次汚染またはエネルギー浪費が大きいという現象が発生しやすい。
【0072】
これに鑑み、本開示は、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32の第1相対位置情報、ベースステーション本体21に対する洗浄アセンブリ30の運動方向を合理的に考慮した状況下で、第2洗浄部材32の回転状態を制御し、液体吐出装置35の作業状態の協働により、第1洗浄部材31は第2洗浄部材32により清掃システム150から運ばれまたは振り出された異物を確実かつ効率的に掻き除く同時に、清掃システム150の洗浄操作の完了後の汚れた洗浄液体を掻き除き、洗浄効果および洗浄効率のさらなる向上に寄与し、第1洗浄部材31が汚れた洗浄液体を適時に掻き除くことができず二次汚染またはエネルギーの浪費が大きい状況の発生を回避し、清掃効果を大幅に向上させ、エネルギーの利用率を向上させ、エネルギーを節約し、洗浄コストを削減することができる。
【0073】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、第1相対位置情報は第1位置情報および第2位置情報を含み、ここで、第1位置情報は第1洗浄部材31が第2洗浄部材32の一側に位置することである。
図6に示すように、例えば洗浄アセンブリ30の移動方向に沿って、仮に移動方向はベースステーション20の左右方向であり、第1洗浄部材31は第2洗浄部材32の左側または右側に設けられる。第2位置情報は少なくとも2つの第2洗浄部材32が洗浄アセンブリ30の移動方向に沿って第1洗浄部材31の両側に分布することである。
図7に示すように、第1洗浄部材31の左右両側にそれぞれ第2洗浄部材32が設けられる。第1洗浄部材31の左右両側の第2洗浄部材32の数は同じであってもよく異なってもよいことを理解されたい。
【0074】
洗浄方法のステップS906は以下のことを含む。
【0075】
ステップS906-1:洗浄アセンブリの移動方向に、第2洗浄部材が第1洗浄部材の前方に位置するとき、第2洗浄部材を回転させるように制御し、液体吐出装置が作業するように制御する。
【0076】
該実施例では、洗浄アセンブリ30の移動方向に、第2洗浄部材32が第1洗浄部材31の前方に位置するとき、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対して移動する過程中、第1洗浄部材31は第2洗浄部材32により清掃システム150から運ばれた汚れを掻き除くことができる。同時に、液体吐出装置が作業するように制御し、第1洗浄部材31は、洗浄システムの清掃操作を完了した後に、液体吐出装置35から噴出された洗浄液体を掻き除く。したがって、この状況下で、第2洗浄部材32を回転させ、液体吐出装置35が作業するように制御することにより、洗浄効率を向上させ、良好な洗浄効果を確保することができる。
【0077】
さらに、本開示が提供するいくつかの実施例では、液体吐出装置35は洗浄液体を回転している第2洗浄部材32上に噴霧し、第2洗浄部材32の回転により洗浄液体を清掃ロボットの清掃システム上に均一に塗布し、清掃システムの清掃効果のさらなる向上、および洗浄液体の利用率の向上に寄与する。なお、本開示の他の実施例では、液体吐出装置35から噴出された液体は清掃ロボットの清掃システムに直接作用してもよく、このとき、第2洗浄部材32の回転と協働することにより、清掃システムの清掃効果を同様に向上させることができることを理解されたい。
【0078】
なお、洗浄アセンブリ30の運動方向に、第1洗浄部材31が第2洗浄部材32の前方に位置すると、第2洗浄部材32の回転について、一例では、清掃システム150に隠れた汚れを取り出すために第2洗浄部材32を回転させるように制御してもよく、このとき、洗浄アセンブリ30の走行方向に沿って、第1洗浄部材31は第2洗浄部材32の前方に位置し、第1洗浄部材31は、第2洗浄部材32によって運ばれた汚れを清掃システム150から適時に除去するが、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対して逆方向に走行する過程中、第1洗浄部材31が第2洗浄部材32の後方に位置するとき、清掃システム150上の汚れを確実かつ効率的に掻き除くことができる。すなわち、これにより、第2洗浄部材32が清掃システム150から汚れを取り出すという効果が事前に得られ、清掃効果および清掃効率の向上に寄与する。
【0079】
別の例では、第2洗浄部材32を回転しないように制御してもよく、これにより、清掃アセンブリの駆動システムのエネルギー消費を低減するのに寄与し、ここで、駆動システムは、第2洗浄部材32をベースステーション本体21に対して回転させるように駆動するために使用され、清掃コストの削減に寄与する。
【0080】
上記実施例では、液体吐出装置は、第1洗浄部材および第2洗浄部材と並んで配置される。液体吐出装置が作業するように制御するステップは、
第1洗浄部材の移動方向の前方に位置する液体吐出装置が動作するように制御することを含む。
【0081】
該実施例では、液体吐出装置35が第1洗浄部材31および第2洗浄部材32と並んで配置されることにより、液体吐出装置35から噴出された液体が清掃ロボット10の清掃システム150に多く作用し、液体吐出装置35の液体利用率のさらなる向上に寄与する。液体吐出装置35の設置位置が異なると、例えば洗浄アセンブリ30の運動方向に、液体吐出装置35が第1洗浄部材31の後方に位置すると、第1洗浄部材31が汚れた洗浄液体を適時に掻き除くことができず二次汚染またはエネルギーの浪費が大きい状況が発生する可能性がある。したがって、本開示は、第1洗浄部材31の移動方向の前方に位置する液体吐出装置35が作業するように制御することにより、洗浄アセンブリがベースステーション本体に対して運動する過程中、第1洗浄部材31は清掃システムの洗浄操作の完了後の汚れた洗浄液体を適時に掻き除くことができ、資源浪費や二次汚染の問題を回避することができ、洗浄効果および洗浄効率の向上に寄与する。
【0082】
なお、液体吐出装置35のノズルは洗浄アセンブリ30の移動方向に沿って分布し、すなわち、液体吐出装置35のノズルから噴出された液体は第1洗浄部材31の両側に位置してもよく、液体吐出装置35のノズルの作業状態を合理的に制御することにより、洗浄アセンブリ30の運動方向に、第1洗浄部材31の後方に位置する液体吐出装置35のノズルの作業を停止するように制御することにより、エネルギーを節約し、洗浄効果を向上させ、洗浄アセンブリ30の移動方向に、第1洗浄部材31の前方に位置する液体吐出装置のノズルが作業するように制御することにより、良好な洗浄効果を確保することができる。
【0083】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、洗浄方法はさらに以下のステップを含む。
ステップS901-1:洗浄アセンブリおよびベースステーション本体の第2相対位置情報を取得する。
ステップS901-2:第2相対位置情報に基づいて洗浄アセンブリの初期運動方向を制御する。
【0084】
該実施例では、第2相対位置情報はベースステーション本体21に対する洗浄アセンブリ30の位置情報であり、初期状態下で、洗浄アセンブリ30はベースステーション本体21の一側、中間位置、または一側に近い位置にある可能性があるため、洗浄アセンブリ30は最初にベースステーション本体21に対して異なる方向に向かって運動するとき、異なる運動時間を経ってベースステーション本体21の一側に到達する状況が発生する可能性があり、すなわち、洗浄アセンブリ30は初期方向に沿って運動した後、異なる運動時間を経った後に方向を変更する必要があるが、洗浄アセンブリ30の1回旋回には多くの電力を消費する。したがって、第2相対位置情報に基づいて洗浄アセンブリ30の初期運動方向を制御し、ベースステーション本体21に対する洗浄アセンブリ30の初期運動方向を、初期状態下での洗浄アセンブリ30とベースステーション本体21の第2相対位置情報に関連つけ、洗浄アセンブリ30の初期引き返し時間を調整することができ、消費電力の削減やコストの削減に寄与する。
【0085】
上記実施例では、洗浄方法は、さらに以下のステップを含み、すなわち、
洗浄アセンブリとベースステーション本体の第1側辺の間の距離が洗浄アセンブリとベースステーション本体の第2側辺の間の距離以上であるか否かを検出するステップと、
洗浄アセンブリとベースステーション本体の第1側辺の間の距離が洗浄アセンブリとベースステーション本体の第2側辺の間の距離以上である場合、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に運動するように制御するステップとを含む。
【0086】
該実施例では、洗浄アセンブリ30の運動方向に沿って、ベースステーション本体21に第1側辺および第2側辺が対向して設けられ、ここで、例えば洗浄アセンブリ30の運動方向はベースステーションの左右方向であり、第1側辺はベースステーションの左側に位置し、第2側辺はベースステーションの右側に位置してもよく、または、第1側辺はベースステーションの右側に位置し、第2側辺はベースステーションの左側に位置してもよい。
【0087】
初期状態下で、洗浄アセンブリ30とベースステーション本体21の第1側辺の間の距離が洗浄アセンブリ30とベースステーション本体21の第2側辺の間の距離以上であるか否かを検出し、洗浄アセンブリ30とベースステーション本体21の第1側辺の間の距離、洗浄アセンブリ30とベースステーション本体21の第2側辺の間の距離が異なるため、洗浄アセンブリ30が第1側辺および第2側辺に到達した後に方向変更操作を実行するまでの運動時間が異なる。したがって、清掃アセンブリとベースステーション本体21の第1側辺の間の距離が洗浄アセンブリ30とベースステーション本体21の第2側辺の間の距離以上であることが検出された場合、洗浄アセンブリ30が第1側辺に近接する方向に運動して第1側辺に到達するまでの運動時間は、洗浄アセンブリ30が第2側辺に近接する方向に運動して第2側辺に到達するまでの運動時間以上であることを示す。このとき、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21の第1側辺の方向に運動するように制御し、洗浄アセンブリ30はベースステーション本体21の第1側辺に到達するまで長い時間または適切な時間がかかるため、洗浄アセンブリ30が初期運動して短い時間で第2側辺に到達した後に方向変更操作を実行するという問題を解決し、エネルギー利用率のさらなる向上に寄与する。
【0088】
すなわち、本開示が提供する洗浄方法では、洗浄アセンブリ30の初期運動方向は洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21の第1側辺に向かって近く運動する方向であり、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対して初期運動するとき、洗浄アセンブリ30が洗浄アセンブリ30までの遠くまたは適切な距離の第1側辺に向かって運動するように制御し、洗浄アセンブリ30が長い時間または適切な時間を経ってベースステーション本体21の第1側辺に到達した後に方向変更操作を実行することになり、エネルギー消費の低減、およびエネルギー利用率の向上に寄与する。
【0089】
さらに、ベースステーションに距離検出装置が設けられ、距離検出装置は、ベースステーション本体21または洗浄アセンブリ30中の1つに設けられてもよく、またはベースステーション本体21および洗浄アセンブリ30上に同時に設けられてもよい。距離検出装置の異なる設置位置は、距離検出装置の異なる構造の要件を満たすことができる。具体的に、距離検出装置は距離センサ、距離検出スイッチなどであってもよい。
【0090】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、洗浄方法はさらに以下のステップを含み、すなわち、
洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21の第1側辺に運動した後、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21の第2側辺に向かって運動するように制御するステップを含む。
【0091】
該実施例では、洗浄アセンブリが初期運動方向から第1側辺に運動した後、方向変更操作を実行してからベースステーション本体21の第2側辺に運動し、すなわち、洗浄アセンブリ30はベースステーション本体21に対して往復移動する。往復移動とは、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21の第1側辺から第2側辺に移動した後、ベースステーション本体21の第2側辺からベースステーション本体21の第1側辺に戻るように繰り返して移動することを意味する。ここで、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対して往復移動するように制御することにより、清掃ロボット10の清掃システム150に対する洗浄アセンブリ30の清掃徹底性および有効性の向上に寄与し、さらに洗浄システムの洗浄度およびユーザの使用満足度を向上させる。
【0092】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、洗浄方法はさらに以下のステップを含む。
【0093】
ステップS908:洗浄終了指令に応答して、洗浄アセンブリをベースステーション本体の第2所定位置に移動させるように制御する。
【0094】
ここで、洗浄終了指令は、洗浄アセンブリ30の洗浄操作を停止するように制御するために使用される。ベースステーション20が洗浄終了指令に応答する場合、このとき、洗浄アセンブリ30の移動を制御して清掃システム150を清掃する必要がなくなることを示す。所定位置はベースステーション本体21の第1側辺に近い位置、ベースステーション本体21の第2側辺に近い位置であり、このとき、所定位置はベースステーション本体21の第1側辺およびベースステーション本体21の第2側辺中の1つであってもよく、または、所定位置はベースステーション本体21の中間に近い位置であってもよく、すなわち、所定位置はベースステーション本体21の第1側辺と第2側辺の間にある。
【0095】
洗浄終了指令に応答するとき、すなわち、洗浄アセンブリ30が清掃操作を実行する必要がなくなるとき、清掃アセンブリがベースステーション本体21の所定位置に運動することにより、洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の他の部材を遮蔽または干渉しなく、ベースステーションの他の部材を遮蔽または干渉しなく、清掃ロボット10がベースステーション上で他の操作、例えば充電操作、または洗浄液体填充などの操作を実行するのに好都合になる。
【0096】
ここで、洗浄終了指令に応答するとき、第2洗浄部材32の回転を停止するように制御してもよく、すなわち、第2洗浄アセンブリ30により清掃システム150内の異物を取り出すことを停止することによって、駆動システムのエネルギー消費を削減し、液体吐出装置35の作業を停止し、すなわち、液体吐出装置35から噴出された洗浄液体を用いて清掃システム150を清掃することを停止することによって、エネルギーの節約、エネルギー消費の低減に寄与する。同時に、洗浄アセンブリ30をベースステーション本体21の所定位置に移動させるように制御し、清掃システム150の清掃操作を停止する。なお、制御装置は、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21の所定位置に移動するとき、第2洗浄部材32の回転を停止し、液体吐出装置35の作業を停止するように制御してもよい。
【0097】
具体的に、所定位置はベースステーション本体21の中間位置であり、例えば所定位置はベースステーション本体21の第1側辺と第2側辺の中間位置にある。すなわち、洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の清掃システム150に対する清掃操作を完了した後、ベースステーションは、清掃終了指令に応答して、洗浄アセンブリ30をベースステーション本体21の中間位置に移動させるように制御する。
【0098】
具体的に、清掃ロボット10の清掃システム150を洗浄する過程中、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に運動した後、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第2側辺に運動するように制御し、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第2側辺に運動した後、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に戻るように制御するステップを繰り返して、清掃システム150の洗浄力を高め、良好な清掃効果を確保することができる。例えば、洗浄アセンブリ30の作業時間を予め設定してもよく、予設作業時間になると、洗浄過程が終了する。ベースステーション20または清掃ロボット10に、清掃システム150の汚れ程度を検出ためのセンサを設けてもよく、センサ出力データは清掃ロボット10の清掃システム150の汚れ程度が所定閾値よりも低いことを示す場合、清掃過程を終了する。
【0099】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、ステップS901-1は以下のことを含み、すなわち、
ベースステーション本体および洗浄アセンブリ上にそれぞれ設けられた感知装置および信号送信装置を介して洗浄アセンブリおよびベースステーション本体の第2相対位置関係を取得することを含む。
【0100】
本実施例では、
図8に示すように、ベースステーション20は感知装置22および信号送信装置をさらに備え、感知装置22および信号送信装置を介してベースステーション本体21に対する洗浄アセンブリ30の第2相対位置関係を決定し、例えば洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対してベースステーション本体21の第1側辺、第2側辺または所定位置に移動するか否かを決定し、さらにベースステーション本体21に対する洗浄アセンブリ30の運動方向を制御し、第2洗浄部材32、液体吐出装置35の作業状態を制御し、洗浄アセンブリ30および液体吐出装置35の制御精度の向上、清掃効果の向上に寄与し、エネルギーを節約することができる。
【0101】
さらに、一方では、感知装置22はベースステーション本体21上に設けられ、信号送信装置は洗浄アセンブリ30上に設けられてもよく、他方では、感知装置22は洗浄アセンブリ30上に設けられ、信号送信装置はベースステーション本体21上に設けられてもよく、感知装置22および信号送信装置の異なる設置位置は、感知装置22の異なる構造、信号送信装置の異なる構造の要件を満たし、製品の使用範囲を拡大することができる。
【0102】
具体的に、感知装置22は、光結合素子、磁気検出素子、マイクロスイッチの少なくとも1つを含み、信号送信装置は感知装置22に適合されるトリガ部材であり、例えば信号送信装置は、光結合素子に適合される光発射装置、または磁気検出素子に適合される磁気信号送信装置、またはマイクロスイッチに適合される移動可能構造などであってもよいことを理解されたい。
【0103】
上記実施例では、ベースステーション本体21の第1側辺の近傍に第1感知装置221が設けられ、ベースステーション本体21の第2側辺の近傍に第2感知装置222が設けられ、ベースステーション本体21の所定位置の近傍に第3感知装置223が設けられ、ベースステーション本体21および洗浄アセンブリ30上にそれぞれ設けられた感知装置および信号送信装置を介して、洗浄アセンブリおよびベースステーション本体の第2相対位置関係を取得するステップは、
第1感知装置が信号送信装置を感知したことに基づいて、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に運動したと判定すること、
第2感知装置が信号送信装置を感知したことに基づいて、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第2側辺に運動したと判定すること、
第3感知装置が信号送信装置を感知したことに基づいて、洗浄アセンブリがベースステーション本体の所定位置に運動したと判定すること、を含む。
【0104】
すなわち、本開示の実施例では、感知装置22はベースステーション本体21上に設けられ、信号送信装置は洗浄アセンブリ30上に設けられ、感知装置22の数は3つであり、ベースステーション本体21の第1側辺の近傍に設けられた第1感知装置221、ベースステーション本体21の第2側辺の近傍に設けられた第2感知装置222、およびベースステーション本体21の所定位置の近傍に設けられた第3感知装置223を含み、ここで、洗浄アセンブリ30の運動方向に沿って、ベースステーション本体21の所定位置はベースステーション本体21の第1側辺と第2側辺の間の中間位置にあり、すなわち、洗浄アセンブリ30の運動方向に沿って、第3感知装置はベースステーション本体の中間位置に設けられる。
【0105】
これにより、洗浄アセンブリ30はベースステーション本体21に対して運動する過程中、第1感知装置221が信号送信装置を感知した場合、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対してベースステーション本体21の第1側辺に移動したことを分かり、制御装置は感知情報に基づいて洗浄アセンブリがベースステーション本体21の第2側辺に運動するように制御することができる。第2感知装置222が信号送信装置を感知した場合、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対してベースステーション本体21の第2側辺に移動したことを分かり、制御装置は感知情報に基づいて洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21の第1側辺に運動するように制御することができる。第3感知装置223が信号送信装置を感知した場合、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対してベースステーション本体21の所定位置に移動したことを分かり、制御装置は感知情報に基づいて洗浄アセンブリ30の第2洗浄部材32の回転を停止するように制御し、液体吐出装置35の作業を停止することができる。これにより、構造が簡単で、検出精度が高く正確であり、洗浄方法の制御精度の向上に寄与する。
【0106】
本開示の具体例では、ベースステーション本体21の第1側辺がベースステーション本体の第2側辺の左側にある場合を例にする。清掃ロボット10がベースステーション20で停止したとき、ベースステーション20の制御装置はまず距離検出装置によって洗浄アセンブリ30とベースステーション本体の第1側辺の間の距離が洗浄アセンブリとベースステーション本体の第2側辺の間の距離以上であるか否かを検出し、そうである場合、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に運動するように制御し、そうでない場合、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第2側辺に運動するように制御する。
【0107】
第1感知装置221が信号送信装置を感知した場合、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対してベースステーション本体21の第1側辺に運動したことを分かり、制御装置は感知情報に基づいて洗浄アセンブリがベースステーション本体21の第2側辺に運動するように制御することができる。第2感知装置222が信号送信装置を感知した場合、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対してベースステーション本体21の第2側辺に運動したことを分かり、制御装置は感知情報に基づいて洗浄アセンブリがベースステーション本体21の第1側辺に運動するように制御することができる。なお、洗浄アセンブリ30は、洗浄作業が完了するまで、該ロジックに従って複数回往復移動してもよいことを理解されたい。
【0108】
ここで、一具体例では、第1洗浄部材31が第2洗浄部材32の左側に位置し、液体吐出装置が第1洗浄部材31の右側に位置する場合を例にして説明し、洗浄アセンブリ30の運動方向に、第2洗浄部材32が第1洗浄部材31の前方に位置するとき、第2洗浄部材32を回転させ、液体吐出装置35が作業するように制御する。すなわち、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21の第1側辺から第2側辺に運動するとき、すなわち、洗浄アセンブリ30が右に運動するとき、第2洗浄部材32が第1洗浄部材31の移動方向の前方に位置し、液体吐出装置35が第1洗浄部材31の前方に位置し、このとき、第2洗浄部材32を回転させ、第1洗浄部材31の前方に位置する液体吐出装置35が作業するように制御し、回転している第2洗浄部材32は清掃システム150から汚れを取り出すことができ、液体吐出装置35から噴出された液体は清掃システム150に作用して清掃操作を実行し、または回転している第2洗浄部材32は液体吐出装置35から噴出された液体を清掃システム上に均一に塗布し、洗浄アセンブリ30が第1側辺から第2側辺に運動する過程中、回転している第2洗浄部材32の後方に位置する第1洗浄部材31は、回転している第2洗浄部材32により清掃システム150から取り出された汚れを掻き除き、同時に、洗浄システムの清掃操作の完了後の汚れた洗浄液体を掻き除き、良好な清掃効果を確保することができる。
【0109】
さらに、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21の第2側辺から第1側辺に運動するとき、すなわち、洗浄アセンブリ30が左に運動すると、第2洗浄部材32が第1洗浄部材31の移動方向の後方に位置し、液体吐出装置35が第1洗浄部材31の後方に位置し、このとき、第2洗浄部材32を回転しまたは回転しないように制御し、液体吐出装置が作業しないように制御する。
【0110】
別の例では、洗浄アセンブリ30の移動方向に沿って、少なくとも2つの第2洗浄部材32は第1洗浄部材31の両側に分布し、例えば第1洗浄部材31の左右両側にそれぞれ第2洗浄部材32が設けられ、第1洗浄部材31の左右両側の第2洗浄部材32の数は同じであってもよく異なってもよいことを理解されたい。ここで、液体吐出装置35は第1洗浄部材の両側に分布してもよい。
【0111】
洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21の第1側辺から第2側辺に運動するとき、すなわち、洗浄アセンブリ30が右に運動するとき、第1洗浄部材31の右側に位置する第2洗浄部材32、および、第1洗浄部材31の右側に位置する液体吐出装置35は両方とも第1洗浄部材31の移動方向の前方に位置する。このとき、第1洗浄部材31の右側に位置する第2洗浄部材32を回転させ、第1洗浄部材31の右側に位置する液体吐出装置35が作業するように制御し、回転している第2洗浄部材32が清掃システム150から汚れを取り出すことができ、液体吐出装置35から噴出された液体は清掃システムに作用して清掃操作を実現し、または回転している第2洗浄部材32は液体吐出装置35から噴出された液体を清掃システム上に均一に塗布し、洗浄アセンブリ30が第1側辺から第2側辺に運動する過程中、回転している第2洗浄部材32の後方に位置する第1洗浄部材31は、回転している第2洗浄部材32により清掃システムから取り出された汚れを掻き除き、同時に、洗浄システムの清掃操作の完了後の汚れた洗浄液体を掻き除き、良好な清掃効果を確保することができる。
【0112】
さらに、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体の第2側辺から第1側辺に運動するとき、すなわち、洗浄アセンブリ30が左に運動するとき、第1洗浄部材31の左側に位置する第2洗浄部材32、および、第1洗浄部材31の左側に位置する液体吐出装置35は両方とも第1洗浄部材31の移動方向の前方に位置する。このとき、第1洗浄部材31の左側に位置する第2洗浄部材32を回転させ、第1洗浄部材31の左側に位置する液体吐出装置35が作業するように制御し、同様に回転している第2洗浄部材32の後方に位置する第1洗浄部材31は、回転している第2洗浄部材32により清掃システムから取り出された汚れを掻き除き、同時に、洗浄システムの清掃操作の完了後の汚れた洗浄液体を掻き除き、良好な清掃効果を確保することができる。
【0113】
さらに、上記実施例では、洗浄アセンブリの運動過程中、制御装置が洗浄終了指令を受信すると、洗浄アセンブリ30が運動し続けるように制御し、第3感知装置が信号送信装置を感知した場合、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体21に対してベースステーション本体21の所定位置に移動したことを分かり、制御装置は感知情報に基づいて洗浄アセンブリの第2洗浄部材32の回転を停止し、液体吐出装置35の作業を停止し、洗浄作業を終了するように制御することができる。
【0114】
例えば、洗浄アセンブリ30の作業時間を予め設定してもよく、予設作業時間になると、洗浄過程が終了する。ベースステーション20または清掃ロボット10に、清掃システム150の汚れ程度を検出するためにセンサを設けてもよく、センサ出力データは、清掃ロボット10の清掃システム150の汚れ程度が所定閾値よりも低いことを示すとき時、清掃過程が終了する。
図8に示すように、ベースステーション本体21に取付溝212が設けられ、感知装置22は取付溝212内に設けられ、取付溝212の設置により、感知装置22をある程度保護する役割を果たし、汚水および異物の感知装置22に対する汚染を回避し、感知装置22の耐用年数および感度の向上に寄与し、ベースステーション20の制御精度および信頼性の向上に寄与する。
【0115】
さらに、感知装置22は取付溝212に着脱可能に接続され、例えば取付溝212内にスロットが設けられ、感知装置22にバックルが設けられ、スロットおよびバックルの協働により、感知装置22をベースステーション本体21の取付溝212内に迅速かつ正確に取り付ける。または、取付溝212内にネジ孔が設けられ、感知装置22に貫通孔が設けられ、ボルトが貫通孔を介してネジ孔に接続され、感知装置22を取付溝212内に着脱可能に取り付けることができる。
【0116】
ここで、感知装置22が取付溝212に着脱可能に接続されることにより、感知装置22を取付溝212から取り外してメンテナンスまたは交換する操作が便利であり、メンテナンスおよび交換コストの削減に寄与する。
【0117】
さらに、洗浄アセンブリ30に取付部が設けられ、例えば取付部はブラケット33に設けられ、信号送信装置は取付部に設けられ、取付部は感知装置22に面し、取付部の設置により、信号送信装置およびブラケット33の接続信頼性を向上させ、同時に、取付部の設置により、信号装置を事前位置決め、洗浄アセンブリ30上の信号装置の高さをベースステーション本体21上の感知装置22の高さに適合させ、感知装置22の感知精度を向上させるのに寄与する。同時に、信号送信装置は感知装置22に面し、感知装置22の感知精度および感度のさらなる向上に寄与し、ベースステーション20の制御精度および信頼性の向上に寄与する。
【0118】
具体的に、取付部にスロットが設けられ、信号送信装置にバックルが設けられ、スロットおよびバックルの協働により信号送信装置が洗浄アセンブリ30に取り付けられる。あるいは、信号送信装置が直接スロット内に直接クランプされてもよい。このようにすれば、構造が簡単で、取り付けやすい。なお、ボルトまたは要件を満たす他の構造を介して信号送信装置を洗浄アセンブリ30に取り付けてもよいことを理解されたい。
【0119】
ここで、信号送信装置はブラケット33の取付部に着脱可能に接続され、信号送信装置を洗浄アセンブリ30の取付部から取り外してメンテナンスまたは交換する操作が便利であり、メンテナンスおよび交換コストの削減に寄与する。
【0120】
さらに、
図5および
図8に示すように、感知装置22はベースステーション本体21の後方に設けられ、通常に、ベースステーション20は清掃ロボット10に接続されて電力を供給するための充電接触パッチ23をさらに含み、充電接触パッチ23はベースステーション本体21の前方に設けられて清掃ロボット10に接続されるのに有利であり、感知装置22がベースステーション本体21の後方に設けられることにより、ベースステーション本体21の前方に充電接触パッチ23やまたは清掃ロボット10に適合される他の部材の設置のために十分な空間を確保することができ、さらにベースステーション20の合理的なレイアウトを実現し、ベースステーション20の機能拡張を容易にすることができる。
【0121】
例えば、洗浄ロボットがベースステーション20で確実かつ正確に停止するために、ベースステーション本体21の前方に通常、案内部24、例えば案内押さえブロックまたは案内輪が設けられ、案内部24と清掃ロボット10の接触により清掃ロボット10がベースステーション20フレームに近い方向に移動して案内され、清掃ロボット10の垂直方向の移動を制限し、さらに清掃ロボット10がベースステーション20のフレームに停止する際の円滑性および精度を向上させ、ロボットがベースステーション20のフレームに停止する際の効率を向上させることができ、普及応用に適している。
【0122】
本開示では、感知装置22がベースステーション本体21の後方に設けられるため、案内部24の設置に影響を与えることがなく、清掃ロボット10がベースステーション20で停止する際の信頼性および精度を確保することができる。
【0123】
図6および
図8に示すように、洗浄アセンブリ30は、ブラケット33をベースステーション本体21に対して移動させるように駆動する駆動装置34をさらに含み、信号送信装置は駆動装置34に設けられ、信号送信装置は駆動装置34のベースステーション本体21後方に伸びる部分に設けられてもよく、これにより、感知装置22と信号送信装置間の距離を減少し、感知装置22の感度および信頼性の向上に寄与し、さらにベースステーション20の制御精度の向上に寄与する。本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、第1相対位置情報は第2位置情報を含み、第2位置情報は少なくとも2つの第2洗浄部材32が洗浄アセンブリ30の移動方向に沿って第1洗浄部材31の両側に分布することであり、
図7に示すように、第1洗浄部材31の左右両側にそれぞれ第2洗浄部材32が設けられ、第1洗浄部材31の左右両側の第2洗浄部材32の数は同じであってもよく異なってもよいことを理解されたい。洗浄方法のステップS904は具体的に以下のステップを含む。
【0124】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、
図5に示すように、ベースステーション20は、洗浄アセンブリ30の下方の清掃槽211をさらに含み、清掃槽211は洗浄アセンブリ30により清掃ロボット10の清掃システムから除去された異物を収容し、および/または清掃システムの清掃過程で発生した汚水を収集するために使用され、異物および汚水に対する後続処理を容易にし、ベースステーション20近傍環境の洗浄度を向上させる。ここで、汚水は、液体吐出装置35から噴出された洗浄液体が清掃システムの洗浄を完了した後に形成された汚水である。
【0125】
さらに、清掃槽211の少なくとも一側に汚れ排出口が設けられ、汚れ排出口を介して、清掃槽211内の異物を清掃槽211の外部に移動して除去することができる。
【0126】
ここで、汚れ排出口は清掃槽211の一側または両側に設けられてもよく、汚れ排出口の異なる設置位置は、清掃槽211の異なる構造の要件を満たし、製品の使用範囲を拡大することができる。清掃槽211の同一側に1つ、2つまたは複数の汚れ排出口を設けてもよいことを理解されたい。
【0127】
ここで、ベースステーション20は液位検出装置をさらに含み、液位検出装置は液位センサ、液位フロートまたは要件を満たす他の構造であってもよく、液位検出装置は清掃槽211内の液体の水位を検出するために使用される。
【0128】
本開示が提供する洗浄方法は以下のステップをさらに含む。
【0129】
ステップS910:清掃槽内の液位情報を取得し、液位情報に基づいて、液体吐出装置の作業状態を制御する。
【0130】
本実施例では、清掃槽211内の液位情報は清掃槽211に収容された液体の水位の高さ状況を示すことができ、液位情報が予設閾値に達すると、清掃槽211内の液体の水位が高く、洗浄アセンブリまたはベースステーションの正常作業に影響を与える状況が存在するため、液体吐出装置35の作業を停止するように制御することにより、液体吐出装置35が作業し続けて清掃槽211内の液体の水位が高くなり、汚水が清掃槽211から溢れて二次汚染を引き起こし、または汚水が洗浄アセンブリ30またはベースステーション正常作業に影響を与える状況を回避し、ベースステーション20近傍環境の洗浄度および作業の信頼性の向上に寄与する。
【0131】
液位情報が予設閾値に達していない場合、清掃槽211がまだ汚水を収容することができることを示し、液体吐出装置35の現在の作業状態を維持すればよく、清掃槽211内の汚水が清掃槽211の外部に溢れる状況がない。
【0132】
ここで、予設閾値は清掃槽211の槽高さよりも小さくてもよく、具体的に、予設閾値は固定値、例えば20mm、30mm、40mmまたは要件を満たす他の値であってもよい。または、予設閾値を清掃槽211の槽高さに適合させ、例えば予設閾値が清掃槽211の槽高さの0.95倍、0.9倍、0.85倍、または要件を満たす他の値であってもよく、本開示では特に限定されない。
【0133】
図10に示すように、本開示の第2態様の実施例は、清掃ロボットと協働して使用されるベースステーションに使用される洗浄装置500を提供し、ベースステーションはベースステーション本体、洗浄アセンブリおよび液体吐出装置を含み、洗浄アセンブリは、ベースステーション本体上に移動可能に設けられ、並んで配置された第1洗浄部材および第2洗浄部材を含み、第1洗浄部材および第2洗浄部材は、清掃ロボットの清掃システムに干渉することにより清掃システム上の異物を除去するためのものであり、液体吐出装置から排出される洗浄液体は清掃システムを洗浄するために使用される。洗浄装置500は、
第1洗浄部材および第2洗浄部材の第1相対位置情報を取得するための第1取得モジュール502と、
洗浄アセンブリのベースステーション本体に対する運動方向を取得するための第2取得モジュール504と、
第1相対位置情報および運動情報に基づいて、洗浄アセンブリの作業状態および液体吐出装置の作業状態を制御する第1処理モジュール506と、を備える。
【0134】
本開示が提供する洗浄装置500によれば、第1取得モジュール502によって取得された第1相対位置情報に基づいて、第2取得モジュールにより洗浄アセンブリのベースステーション本体に対する運動方向を取得し、第1処理モジュール506は洗浄アセンブリの作業状態を制御し、洗浄アセンブリの作業状態を第1相対位置情報および運動方向に適合させ、洗浄効率および清掃効果の向上に寄与し、同時に、液体吐出装置の作業状態を第1相対位置情報および運動方向に適合させ、最終的に液体吐出状態および洗浄アセンブリが良好に協働し、清掃効果のさらなる向上に寄与し、エネルギー浪費の現象を低減させ、エネルギー利用率を高め、エネルギーを節約することができる。
【0135】
すなわち、本開示の洗浄装置500によれば、第1洗浄部材および第2洗浄部材の第1相対位置情報、洗浄アセンブリのベースステーション本体に対する運動方向を総合的に考慮することにより、洗浄アセンブリの作業状態を清掃アセンブリの自体構造、運動方向に適合させ、液体吐出装置の作業状態を清掃アセンブリの構造、清掃アセンブリの作業状態に適合させ、さらに洗浄アセンブリの清掃効率および清掃効果を向上させることに基づいて、エネルギー利用率を向上させ、エネルギーを節約し、清掃コストを削減することができる。
【0136】
一例として、第1洗浄部材は洗浄スクレーパーを含み、第2洗浄部材は回転軸の周りに回転可能であり、第1処理モジュール506は、第2洗浄部材の回転状態を制御するための第1処理ユニットを含む。
【0137】
一例として、第1処理モジュール506は、洗浄アセンブリの移動方向に、第2洗浄部材が第1洗浄部材の前方に位置するとき、第2洗浄部材を回転させるように制御し、液体吐出装置が作業するように制御するために使用される第2処理ユニットを含む。
【0138】
一例として、液体吐出装置が第1洗浄部材および第2洗浄部材と並んで配置される。液体吐出装置が作業するように制御する第2処理ユニットは、第1洗浄部材の移動方向の前方に位置する液体吐出装置が作業するように制御するために使用される第1処理サブユニットを含む。
【0139】
一例として、洗浄装置は、
洗浄アセンブリおよびベースステーション本体の第2相対位置情報を取得するための第3取得モジュールと、
第2相対位置情報に基づいて洗浄アセンブリの初期運動方向を制御するための第2処理モジュールと、をさらに含む。
【0140】
一例として、洗浄装置は、
洗浄アセンブリとベースステーション本体の第1側辺の間の距離が洗浄アセンブリとベースステーション本体の第2側辺の間の距離以上であるか否かを検出するための検出モジュールをさらに含み、
第2処理モジュールは、洗浄アセンブリとベースステーション本体の第1側辺の間の距離が洗浄アセンブリとベースステーション本体の第2側辺の間の距離以上である場合、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に運動するように制御するための第2処理サブユニットを含む。
【0141】
一例として、第2処理モジュールは、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に運動した後、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第2側辺に運動し、液体吐出装置の作業を停止するように制御するための第3処理サブユニットをさらに含む。
【0142】
一例として、洗浄装置は、洗浄終了指令に応答して、洗浄アセンブリがベースステーション本体の所定位置に運動するように制御するための第3処理モジュールをさらに含む。
【0143】
一例として、第3取得モジュールは、ベースステーション本体および洗浄アセンブリ上にそれぞれ設けられた感知装置および信号送信装置を介して、洗浄アセンブリおよびベースステーション本体の第2相対位置関係を取得する。
【0144】
一例として、ベースステーション本体の第1側辺の近傍に第1感知装置が設けられ、ベースステーション本体の第2側辺の近傍に第2感知装置が設けられ、ベースステーション本体の所定位置の近傍に第3感知装置が設けられ、第3取得モジュールは、
第1感知装置が信号送信装置を感知したことに基づいて、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第1側辺に運動したと判定するための第1決定ユニットと、
第2感知装置が信号送信装置を感知したことに基づいて、洗浄アセンブリがベースステーション本体の第2側辺に運動したと判定するための第2決定ユニットと、
第3感知装置が信号送信装置を感知したことに基づいて、洗浄アセンブリがベースステーション本体の所定位置に運動したと判定するための第3決定ユニットと、を含む。
【0145】
一例として、ベースステーションは、洗浄アセンブリ下方の清掃槽をさらに含み、洗浄装置は、
清掃槽内の液位情報を取得するための第4取得モジュールと、
液位情報に基づいて液体吐出装置の作業状態を制御するための第4処理モジュールと、をさらに含む。
【0146】
本開示の実施例は、プロセッサおよびメモリを備えるベースステーションを提供し、メモリにプロセッサによって実行されるコンピュータプログラム指令が記憶されており、プロセッサがコンピュータプログラム指令を実行すると、任意の実施例の洗浄方法のステップを実行する。
【0147】
図11に示すように、ベースステーションは、読み出し専用メモリ(ROM602)に記憶されたプログラムまたは記憶装置608からランダムアクセスメモリ(RAM603)にロードされたプログラムに従って、様々な適切な動作および処理を実行し得る処理装置601(例えば中央プロセッサ、グラフィックプロセッサなど)を含む。RAM603には、電子ロボットの動作に必要な各種プログラムおよびデータが記憶される。処理装置601、ROM602およびRAM603はバス604を介して互いに接続される。入力/出力(I/O)インタフェースもバス604に接続される。
【0148】
通常、I/Oインタフェース605に、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイク、センシングデバイスなどの入力装置606、液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカ、バイブレータなどの出力装置607、ハードディスクなどの記憶装置608、および通信装置609が接続される。通信装置609は、ベースステーションが他のロボットと無線または有線通信してデータを交換できるようにすることができ、例えば、通信装置609は、ベースステーションと清掃ロボットまたは遠隔モバイル装置間の通信を実現することができる。
図11には様々な装置を備えたベースステーションを図示しているが、図示されたすべての装置を実装または具備する必要はないことを理解されたい。代替的に、より多くまたはより少ない装置を実装または具備してもよい。
【0149】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照して上記したプロセスは、ロボットソフトウエアプログラムとして実装されてもよい。例えば、本開示の実施例はロボットソフトウエアプログラム製品を提供し、可読媒体に担持されたコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムはフローチャート9に示す方法のプログラムコードを含む。このような実施例では、該コンピュータプログラムは、通信装置609を介してネットワークからダウンロードされ、インストールされてもよく、または記憶装置608からインストールされてもよく、またはROM602からインストールされてもよい。このコンピュータプログラムが処理装置601によって実行されると、本開示の実施例の方法において定義された上記機能が実現される。
【0150】
なお、本開示に記載のコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体または上記両者の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は例えば電気、磁気、光、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置またはデバイス、または任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つまたは複数の導線を有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM603)、読み取り専用メモリ(ROM602)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM602またはフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM602)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意適切な組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。本開示では、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むまたは記憶する任意の有形媒体であってもよく、このプログラムが命令実行システム、装置またはデバイスによって使用される、または組み合わせて使用されてもよい。本開示では、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドで、またはキャリアの一部として伝搬されるデータ信号を含んでもよく、コンピュータ可読プログラムコードが担持される。このような伝搬データ信号は、電磁信号、光信号または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスによって使用される、または組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝搬または転送するコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、ワイヤ、光ファイバケーブル、RF(無線周波数)など、または上記の任意の適切な組み合わせなどの任意の適切な媒体によって転送されてもよいが、これらに限定されない。
【0151】
上記コンピュータ可読媒体は、上記ロボットに含まれてもよく、または該ロボットに組み込まれずに別体であってもよい。
【0152】
1つまたは複数のプログラミング言語またはその組み合わせで、本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードを記述することができ、上記プログラミング言語は、オブジェクト指向プログラミング言語(Java、Smalltalk、C++など)、および従来の手続き型プログラミング言語(「C」言語または類似のプログラミング言語)を含むが、これらに限定されない。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で実行してもよく、部分的にユーザのコンピュータ上で実行してもよく、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行してもよく、部分的にユーザのコンピュータ上で実行し、部分的にリモートコンピュータ上で実行してもよく、または完全にリモートコンピュータまたはサーバ上で実行してもよい。
【0153】
リモートコンピュータの場合に、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)などのあらゆる種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてもよいし、または、外部コンピュータに接続されてもよい(例えばインターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して接続される)。
【0154】
添付図面のフローチャートおよびブロック図は、本開示の様々な実施例に従ったシステム、方法およびコンピュータプログラム製品の可能なアーキテクチャ、機能および動作を示す。この点で、フローチャートまたはブロック図の各ボックスは、1つのモジュール、プログラムセクション、またはコードの一部を表す場合があり、このモジュール、プログラムセクション、またはコードの一部は指定されたロジック機能を実装するための1つまたは複数の実行可能命令を含む。また、代替としてのいくつかの実装では、ボックス内に示された機能は、添付図面に示された順序と異なる順序で発生する可能性もあることに留意されたい。例えば、連続して表現された2つのボックスは実際には実質的に並行して実行されることがあり、関連する機能によって、逆の順序で実行されることもある。また、ブロック図および/またはフローチャート中の各ボックス、およびブロック図および/またはフローチャート中のボックスの組み合わせは、指定された機能または操作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実装されてもよいし、または専用ハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせで実装されてもよいことに留意されたい。
【0155】
上述した装置の実施例は、単に概略的なものであり、分離された構成要素として説明されたユニットは、物理的に分離されていてもよいし、分離されていなくてもよく、ユニットとして表示される構成要素は、物理的なユニットであってもよいし、そうでなくてもよい、すなわち、1つの場所に配置されていてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。モジュールの一部または全部は、本開示の実施例の解決策の目的を達成するための実際のニーズに従って選択することができ、これは、創造的な労働をすることなく、当業者によって理解され、実施され得る。
【0156】
最後に、上述の実施例は、本開示の技術的解決策を説明することを意図しているに過ぎず、本開示を限定することを意図していないことに留意されたく、本開示は、前記の実施例を参照して詳細に説明されるが、当業者であれば、上記の様々な実施例に開示された技術的解決策に修正を加えるか、または技術的特徴の一部に同等の置換を加えることが依然として可能であり、これらの修正または置換は、対応する技術的解決策の本質を、本開示の様々な実施例の技術的解決策の精神および範囲から逸脱するものではないことが理解され得る。
【国際調査報告】