(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】撮影方法、装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H04N 23/63 20230101AFI20240910BHJP
H04N 23/53 20230101ALI20240910BHJP
H04N 23/45 20230101ALI20240910BHJP
H04N 23/69 20230101ALI20240910BHJP
G03B 17/04 20210101ALI20240910BHJP
G03B 19/07 20210101ALI20240910BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20240910BHJP
G03B 17/18 20210101ALI20240910BHJP
【FI】
H04N23/63 110
H04N23/53
H04N23/45
H04N23/69
G03B17/04
G03B19/07
G03B30/00
G03B17/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513496
(86)(22)【出願日】2022-08-29
(85)【翻訳文提出日】2024-02-28
(86)【国際出願番号】 CN2022115407
(87)【国際公開番号】W WO2023030223
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111012081.3
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】リウ,リャングイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン,チャオシュアン
【テーマコード(参考)】
2H054
2H101
2H102
5C122
【Fターム(参考)】
2H054BB05
2H054BB07
2H101BB01
2H102AA41
2H102BB02
2H102CA02
2H102CA03
5C122DA09
5C122EA67
5C122FA18
5C122FE05
5C122FH20
5C122FK12
5C122FK24
5C122FK41
5C122GE07
5C122HA86
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
本出願は、撮影方法、装置及び電子機器を開示し、画像処理の技術分野に属し、ここで、撮影方法は、伸縮式スクリーンを含む撮影装置に用いられ、撮影方法は、伸縮速度と伸縮長さとのうちの少なくとも一つを含む伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得することと、伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定することと、ターゲットカメラにより収集されたターゲットプレビュー画像を表示することとを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮式スクリーンを含む撮影装置に用いられる撮影方法であって、
前記伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得することと、
前記伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定することと、
前記ターゲットカメラにより収集されたターゲットプレビュー画像を表示することとを含む、撮影方法。
【請求項2】
前記伸縮情報は、伸縮速度と伸縮長さとのうちの少なくとも一つを含み、
前記の、前記伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定することは、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、前記伸縮式スクリーンの展開中又は収縮中に、前記伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さを取得することと、
前記リアルタイムな伸縮長さに対応する数のカメラをターゲットカメラとして決定することとを含む、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項3】
前記の、前記ターゲットカメラにより収集されたプレビュー画像を表示する前に、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが静止状態であることを指示する場合、前記ターゲットカメラにより収集された少なくとも一枚のプレビューサブ画像を取得することと、
前記少なくとも一枚のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成することとをさらに含む、請求項1又は2に記載の撮影方法。
【請求項4】
前記ターゲットカメラは、静止状態にある少なくとも一つの第一のカメラと運動状態にある少なくとも一つの第二のカメラとを含み、
前記の、前記ターゲットカメラにより収集されたプレビュー画像を表示する前に、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、前記伸縮式スクリーンの展開中に、前記少なくとも一つの第一のカメラにより収集された少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像、及び前記少なくとも一つの第二のカメラにより収集された少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像を取得することと、
前記少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像と前記少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成することとをさらに含む、請求項1又は2に記載の撮影方法。
【請求項5】
前記ターゲットカメラは、静止状態にある少なくとも一つの第三のカメラと運動状態にある少なくとも一つの第四のカメラとを含み、
前記の、前記ターゲットカメラにより収集されたプレビュー画像を表示する前に、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、前記伸縮式スクリーンの収縮中に、前記少なくとも一つの第三のカメラにより収集された少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像、及び前記少なくとも一つの第四のカメラにより収集された少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像を取得することと、
前記少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像に基づいて、前記少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像を裁断し、前記ターゲットプレビュー画像を生成することとをさらに含む、請求項1又は2に記載の撮影方法。
【請求項6】
前記の、前記伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定することは、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、少なくとも二つのカメラから一つのカメラをターゲットカメラとして選択することを含む、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項7】
前記の、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、少なくとも二つのカメラから一つのカメラをターゲットカメラとして選択することは、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第二のカメラに切り替えることと、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第三のカメラに切り替えることとを含み、
ここで、前記第一のカメラのズーム倍率は、前記第二のカメラのズーム倍率よりも小さく、前記第一のカメラのズーム倍率は、前記第三のカメラのズーム倍率よりも大きい、請求項6に記載の撮影方法。
【請求項8】
ユーザの第一の入力を受信することと、
前記第一の入力に応答して、前記ターゲットプレビュー画像に基づき、ターゲット画像を撮影するようにカメラを制御することとをさらに含む、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項9】
伸縮式スクリーンを含む撮影装置であって、
前記伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得するための取得ユニットと、
前記伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定するための決定ユニットと、
前記ターゲットカメラにより収集されたターゲットプレビュー画像を表示するための表示ユニットとを含む、撮影装置。
【請求項10】
前記伸縮情報は、伸縮速度と伸縮長さとのうちの少なくとも一つを含み、
前記取得ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、前記伸縮式スクリーンの展開中又は収縮中に、前記伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さを取得するために用いられ、
前記決定ユニットは、さらに、前記リアルタイムな伸縮長さに対応する数のカメラをターゲットカメラとして決定するために用いられる、請求項9に記載の撮影装置。
【請求項11】
前記取得ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが静止状態であることを指示する場合、前記ターゲットカメラにより収集された少なくとも一枚のプレビューサブ画像を取得するために用いられ、
前記撮影装置は、
前記少なくとも一枚のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成するための第一の生成ユニットをさらに含む、請求項9又は10に記載の撮影装置。
【請求項12】
前記取得ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、前記伸縮式スクリーンの展開中に、少なくとも一つの第一のカメラにより収集された少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像、及び少なくとも一つの第二のカメラにより収集された少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像を取得するために用いられ、
前記撮影装置は、
前記少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像と前記少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成する第二の生成ユニットをさらに含む、請求項9又は10に記載の撮影装置。
【請求項13】
前記取得ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、前記伸縮式スクリーンの収縮中に、少なくとも一つの第三のカメラにより収集された少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像、及び少なくとも一つの第四のカメラにより収集された少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像を取得するために用いられ、
前記撮影装置は、
前記少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像に基づいて、前記少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像を裁断し、前記ターゲットプレビュー画像を生成するための第三の生成ユニットをさらに含む、請求項9又は10に記載の撮影装置。
【請求項14】
前記決定ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、少なくとも二つのカメラから一つのカメラをターゲットカメラとして選択するために用いられる、請求項9又は10に記載の撮影装置。
【請求項15】
前記決定ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第二のカメラに切り替えるために用いられ、
前記決定ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第三のカメラに切り替えるために用いられ、
ここで、前記第一のカメラのズーム倍率は、前記第二のカメラのズーム倍率よりも小さく、前記第一のカメラのズーム倍率は、前記第三のカメラのズーム倍率よりも大きい、請求項14に記載の撮影装置。
【請求項16】
前記撮影装置は、
ユーザの第一の入力を受信するための受信ユニットと、
前記第一の入力に応答して、前記ターゲットプレビュー画像に基づき、ターゲット画像を撮影するようにカメラを制御するための制御ユニットとをさらに含む、請求項9に記載の撮影装置。
【請求項17】
電子機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から8のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現する、電子機器。
【請求項18】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から8のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項19】
チップであって、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から8のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2021年08月31日に提案され、出願番号が202111012081.3であり、発明名称が「撮影方法、装置及び電子機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、その内容のすべては、援用により本出願に取り込まれる。
【0002】
本出願は、撮像の技術分野に属し、具体的に撮影方法、撮影装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザは、携帯電話、タブレット又は他のスマート機器で写真を撮ったり、録画したりする過程で、一般的にはスクリーンによってプレビュー画像を表示する。従来の技術では、電子機器の撮影角度は、いずれもユーザの手動制御調整に依存しているが、ユーザが撮影角度を手動で調整する過程で、手振れなどの原因により、電子機器による写真撮り又は録画の歩留まりが低くなってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例の目的は、プレビュー画像における物体の大きさの見え方を損なうことなく、プレビュー画像における物体の視認角度の広がりを実現し、関連技術で電子機器による写真撮り又は録画の歩留まりが低いという問題を解決することができる撮影方法、装置及び電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、伸縮式スクリーンを含む撮影装置に用いられる撮影方法を提供し、撮影方法は、伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得することと、伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定することと、ターゲットカメラにより収集されたターゲットプレビュー画像を表示することとを含む。
【0006】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、伸縮式スクリーンを含む撮影装置を提供し、撮影装置は、伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得するための取得ユニットと、伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定するための決定ユニットと、ターゲットカメラにより収集されたターゲットプレビュー画像を表示するための表示ユニットとを含む。
【0007】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器を提供し、この電子機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様の撮影方法のステップを実現する。
【0008】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供し、可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様の撮影方法のステップを実現する。
【0009】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供し、チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは、プロセッサと結合され、プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様の撮影方法のステップを実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0010】
本出願の実施例では、撮影装置の撮影中で、伸縮式スクリーンを制御して伸縮させることによって、複数のカメラのうちのターゲットカメラを選択し、ターゲットカメラにより収集された画像に基づいてターゲットプレビュー画像を表示し、伸縮式スクリーンの異なる伸縮情報に基づいて、異なるターゲットカメラを選んでターゲットプレビュー画像を収集することができ、パノラマ画像を撮影する時、伸縮式スクリーンを制御してカメラを機械的に運動させることによって、より高いパノラマ歩留まりを保証する。複数のカメラにより収集された画像を合成する方式により、伸縮式スクリーンの伸縮長さの変化に応じて、プレビュー画像における物体の大きさの見え方を損なうことなく、プレビュー画像における撮影角度の広がりを実現することもでき、撮影効果を最適化し、撮影体験を高める。
【0011】
理解できるように、撮影中で、伸縮式スクリーンの伸縮長さが変化するため、取得したターゲットプレビュー画像と伸縮式スクリーンの表示領域との適合度がより高くなることをさらに保証することによって、ターゲットプレビュー画像を伸縮式スクリーン上に損失なく表示することができ、実際に撮影して得られた画像をターゲットプレビュー画像と一致させることを実現する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本出願の実施例による撮影方法のフローチャートのその一を示す。
【
図2】本出願の実施例による撮影方法のフローチャートのその二を示す。
【
図3】本出願の実施例による撮影装置の概略図のその一を示す。
【
図4】本出願の実施例による撮影装置の概略図のその二を示す。
【
図5】本出願の実施例による撮影方法のフローチャートのその三を示す。
【
図6】本出願の実施例による撮影装置が画像を撮影する概略図のその一を示す。
【
図7】本出願の実施例による撮影方法のフローチャートのその四を示す。
【
図8】本出願の実施例による撮影装置が画像を撮影する概略図のその二を示す。
【
図9】本出願の実施例による撮影方法のフローチャートのその五を示す。
【
図10】本出願の実施例による撮影装置が画像を撮影する概略図のその三を示す。
【
図11】本出願の実施例による撮影方法のフローチャートのその六を示す。
【
図12】本出願の実施例による撮影装置の構造ブロック図を示す。
【
図13】本出願の実施例による電子機器の構造ブロック図を示す。
【
図14】本出願の実施例の電子機器を実現するハードウェア構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0014】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」などによって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0015】
以下では、
図1から
図14を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオにより本出願の実施例による撮影方法、装置及び電子機器を詳細に説明する。
【0016】
本実施例は、撮影方法を提供し、
図1は、本出願の実施例による撮影方法のフローチャートのその一を示し、
図1に示すように、撮影方法は、以下のことを含む。
【0017】
ステップ102、伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得し、
ここで、伸縮情報は、伸縮速度と伸縮長さとのうちの少なくとも一つを含み、
ステップ104、伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定し、
ステップ106、ターゲットカメラにより収集されたターゲットプレビュー画像を表示する。
【0018】
本実施例による撮影方法では、撮影方法は、主に伸縮式スクリーンを有する電子機器に用いられ、それによって伸縮式スクリーンが移動する時、撮影するプレビュー画像がそれとともに変化することで、ユーザのプレビュー体験を向上させる。撮影装置によって撮影する過程で、伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得し、伸縮情報は、伸縮速度と、伸縮長さとのうちの少なくとも一つを含む。伸縮式スクリーンの伸縮情報を分析することによって、撮影中で呼び出す必要があるターゲットカメラを決定し、ターゲットカメラを呼び出して画像を収集させ、ターゲットカメラにより収集された画像に基づいてターゲットプレビュー画像を生成することによって、伸縮式スクリーンによりこのターゲットプレビュー画像を表示する。
【0019】
具体的には、撮影中で、ユーザは、伸縮式スクリーンの伸縮状態を制御することができる。撮影中で、撮影装置は、伸縮式スクリーンの伸縮状態に対する制御命令を受信した後に、該当する伸縮動作を実行し始めるように伸縮式スクリーンを制御し、伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得し、伸縮情報は、伸縮長さと伸縮速度とのうちの少なくとも一つを含む。伸縮式スクリーンの伸縮長さと伸縮速度とのうちの少なくとも一つに基づき、撮影装置の複数のカメラのうちのターゲットカメラを選択し、ターゲットカメラによって画像を収集する。ここで、ターゲットカメラの数は、一つであってもよく、選択的に複数であってもよい。ターゲットカメラにより収集されたターゲットプレビュー画像を表示するように伸縮式スクリーンを制御する。ターゲットプレビュー画像は、単独の一つのターゲットカメラが撮影して得られた画像であってもよく、ターゲット画像は、複数のターゲットカメラが撮影した画像を処理して得られた画像であってもよい。
【0020】
いくつかの実施例では、ユーザが伸縮式スクリーンを含む撮影装置によってパノラマ画像を撮影する時、ユーザは、撮影装置を手動で移動する必要がなく、伸縮式スクリーンの伸縮を制御することによって、カメラを機械的に運動させ、パノラマ画像の歩留まりを向上させる。パノラマ画像に対応するターゲットプレビュー画像を伸縮式スクリーン上に表示することによって、パノラマ画像と伸縮式スクリーンとが比較的高い適合度を有することを保証することができ、パノラマ画像における物体のサイズを損なうことなく、伸縮式スクリーンにおけるパノラマ画像の視認角度を向上させる。
【0021】
本出願の実施例では、撮影装置の撮影中で、伸縮式スクリーンを制御して伸縮させることによって、複数のカメラのうちのターゲットカメラを選択し、ターゲットカメラにより収集された画像に基づいてターゲットプレビュー画像を表示し、伸縮式スクリーンの異なる伸縮情報に基づいて、異なるターゲットカメラを選んでターゲットプレビュー画像を収集することができ、パノラマ画像を撮影する時、伸縮式スクリーンを制御してカメラを機械的に運動させることによって、より高いパノラマ歩留まりを保証する。複数のカメラにより収集された画像を合成する方式により、伸縮式スクリーンの伸縮長さの変化に応じて、プレビュー画像における物体の大きさの見え方を損なうことなく、プレビュー画像における視認角度の広がりを実現することもでき、撮影効果を最適化し、撮影体験を高める。
【0022】
理解できるように、撮影中で、伸縮式スクリーンの伸縮長さが変化するため、取得したターゲットプレビュー画像と伸縮式スクリーンの表示領域との適合度がより高くなることをさらに保証することによって、ターゲットプレビュー画像を伸縮式スクリーン上に損失なく表示することができ、実際に撮影して得られた画像をターゲットプレビュー画像と一致させることを実現する。
【0023】
伸縮式スクリーンの伸縮情報は、伸縮長さを含む。伸縮式スクリーンの伸縮長さが大きいほど、伸縮式スクリーンのスクリーン表示領域が大きくなり、伸縮式スクリーンの伸縮長さが小さいほど、伸縮式スクリーンのスクリーンの表示領域が小さくなる。伸縮式スクリーンの表示領域サイズによって、撮影装置にある異なるカメラを選択して撮影させ、異なるカメラは、位置が異なるカメラと機能が異なるカメラとを含み、それによって撮影して得られたターゲットプレビュー画像を表示スクリーンの表示領域のサイズと一致させる。
【0024】
説明すべきこととして、伸縮式スクリーンの伸縮情報は、伸縮速度を含む。伸縮式スクリーンの伸縮速度がゼロの場合、伸縮式スクリーンが静止状態にある。伸縮式スクリーンが静止状態にある場合、ターゲットカメラによってターゲット画像を収集し且つ表示する。伸縮式スクリーンの伸縮速度がゼロよりも大きい場合、伸縮式スクリーンが伸縮状態にあり、呼び出したカメラの撮影パラメータが変化する可能性があり、イメージング効果を保証するために、引張速度が比較的速い場合、運動捕捉能力が比較的高いカメラを選択して撮影する可能性がある。
【0025】
本出願のいくつかの実施例では、
図2は、本出願の実施例による撮影方法のフローチャートのその二を示し、
図2に示すように、伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定するステップは、具体的に、以下のことを含む。
【0026】
ステップ202において、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、伸縮式スクリーンの展開中又は収縮中に、伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さを取得する。
【0027】
ここで、伸縮情報は、伸縮速度と、伸縮長さとのうちの少なくとも一つを含む。具体的に、伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得し、伸縮情報における伸縮速度が0よりも大きいと決定する場合、伸縮式スクリーンが運動状態にあると判定し、即ち伸縮式スクリーンが展開中にあり、又は伸縮式スクリーンが収縮中にあると判定する。伸縮情報における伸縮長さに基づいて、伸縮式スクリーンの具体的な運動状態を判定し、隣接する二回の収集により得られた伸縮式スクリーンの伸縮長さの変化状態を判断し、伸縮長さが増大していると判断する場合、伸縮式スクリーンが展開中にあると判定し、伸縮長さが減少していると判断する場合、伸縮式スクリーンが収縮中にあると判定する。
【0028】
ステップ204において、リアルタイムな伸縮長さに対応する数のカメラをターゲットカメラとして決定する。
【0029】
本出願の実施例では、伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンの現在の状態を判断することができ、伸縮式スクリーンが運動中にあり、即ち伸縮式スクリーンが展開中にある又は伸縮式スクリーンが収縮中にあると決定する場合、伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さを検出する。伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さに基づいて、複数のカメラのうちのターゲットカメラを決定する。
【0030】
いくつかの実施例では、電子機器は、複数のカメラを含み、且つ複数のカメラは、いずれも伸縮式スクリーン上に設置され、伸縮式スクリーンは、完全に巻き取られた状態にある場合、露出状態にあるカメラが存在し、電子機器は、撮影開始命令に応答して、露出状態にあるカメラを呼び出してターゲットプレビュー画像を収集させる。電子機器のメモリに他のカメラと伸縮式スクリーンの長さとの対応関係が記憶され、伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さに基づいて、対応関係からターゲットカメラを検索する。
【0031】
またいくつかの実施例では、電子機器は、複数のカメラを含み、且つ複数のカメラは、いずれも伸縮式スクリーン上に設置され、伸縮式スクリーンは、完全に巻き取られた状態にある場合、露出状態にあるカメラが存在する。複数のカメラ内にいずれも感光素子が設置され、伸縮式スクリーンの伸縮中に、カメラにおける感光素子の検出した光束の変化に基づいて、複数のカメラのうちのターゲットカメラを選択する。例えば、一つのカメラの光束の変化が変化閾値を超えることを検出すると、このカメラをターゲットカメラとして選択する。
【0032】
具体的には、伸縮式スクリーンを備えた撮影装置に一般的に複数のカメラが設置される。撮影装置の伸縮式スクリーンが収縮状態にある場合、複数のカメラのうちの一部のカメラは、収納状態にあり、伸縮式スクリーンの展開に伴い、収納状態にあるカメラは、露出状態になるまで、伸縮式スクリーンに伴って運動する。伸縮式スクリーンを制御して運動させることで、露出状態にあるカメラの数を調整し、伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さに基づいてターゲットカメラを決定する。
【0033】
ここで、撮影機器には、伸縮式スクリーンの運動を駆動するための駆動部材が設置される。リアルタイムな伸縮長さは、駆動部材の駆動パラメータに基づいて得られてもよい。
【0034】
具体的には、伸縮式スクリーンとしてローラブルスクリーンを選択し、駆動部材として駆動モータを選択し、駆動モータの回転数と運行時間長に基づいて、伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さを得ることができる。
【0035】
図3は、本出願の実施例による撮影装置の概略図のその一を示し、
図3に示すように、撮影装置は、携帯電話300であり、伸縮式スクリーンは、ローラブルスクリーン302として設置される。携帯電話は、第一のカメラ304と第二のカメラ306とを有し、第一のカメラ304と第二のカメラ306は、いずれもローラブルスクリーン302上に位置し、携帯電話300のローラブルスクリーン302が巻き取り状態にある時、第一のカメラ304は、露出状態にあり、第二のカメラ306は、収納状態にある。第一のカメラ304はメインカメラとして機能し、即ちローラブルスクリーン302が巻き取り状態にある時、ユーザは、第一のカメラ304によって撮影することができる。第二のカメラ306は補助カメラとして機能し、ローラブルスクリーン302が展開状態にある時、第二のカメラ306は、露出状態にある。第二のカメラ306が露出状態にある時、ユーザは、第二のカメラ306によって撮影することができる。ローラブルスクリーン302の伸縮中、第二のカメラ306は、ローラブルスクリーン302と共に運動する。
【0036】
本出願の実施例は、伸縮式スクリーンの運動に基づいて、異なる位置にある異なるカメラをターゲットカメラとして選択することができ、伸縮式スクリーンに伴って収納されるカメラをターゲットカメラとして自動的に選択することもできる。
【0037】
具体的には、撮影装置は、複数の異なる機能のカメラを有する。撮影装置の伸縮式スクリーンが異なるリアルタイムな伸縮長さまで運動すると、複数の異なる機能のカメラから選択することができる。
【0038】
図4は、本出願の実施例による撮影装置の概略図のその二を示し、
図4に示すように、撮影装置は、携帯電話400であり、伸縮式スクリーンは、ローラブルスクリーン402として設置される。携帯電話400は、第三のカメラ404と第四のカメラ406とを有し、ローラブルスクリーン402は、完全に巻き取られた状態にあり、第三のカメラ404と第四のカメラ406は、いずれも露出状態にあり、ここで、第三のカメラ404のファインダ範囲は、第四のカメラ406のファインダ範囲よりも小さい。携帯電話400のリアルタイムな伸縮長さが設定された長さに達していない時、第三のカメラ404をターゲットカメラとして制御して撮影させる。携帯電話400のリアルタイムな伸縮長さが設定された長さに達する時、第三のカメラ404と第四のカメラ406とのうちの少なくとも一つを選択して撮影させる。
【0039】
本出願の実施例では、伸縮式スクリーンの運動に応じて、異なる撮影機能を有するカメラをターゲットカメラとして選択することができ、スクリーンのリアルタイムな伸縮長さに基づいて、該当する機能を有するカメラをターゲットカメラとして自動的に選択することを実現し、撮影して得られたターゲットプレビュー画像とスクリーンサイズとの適合度をより高くする。
【0040】
説明すべきこととして、リアルタイムな伸縮長さに対応する複数のターゲットカメラは、それぞれ撮影装置の異なる位置にあるカメラであってもよく、ファインダ範囲が異なるカメラとして選択されもよく、選択の柔軟性を向上させる。
【0041】
本出願におけるいくつかの実施例では、
図5は、本出願の実施例による撮影方法のフローチャートのその三を示し、
図5に示すように、ターゲットカメラにより収集されたプレビュー画像を表示する前に、
伸縮情報が、伸縮式スクリーンが静止状態であることを指示する場合、ターゲットカメラにより収集された少なくとも一枚のプレビューサブ画像を取得するステップ502と、
少なくとも一枚のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成するステップ504とをさらに含む。
【0042】
本出願の実施例では、撮影装置の撮影中で、ターゲットカメラを決定した後に、ターゲットカメラにより収集されたプレビュー画像を表示する前に、取得した伸縮情報を分析処理し、伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが静止状態にあると決定し、ターゲットカメラにより収集されたプレビューサブ画像を取得し、ここで、プレビューサブ画像は、一枚又は複数枚であってもよく、ターゲットカメラの数は、一つ又は複数であってもよい。理解できるように、プレビューサブ画像が複数枚である場合、複数枚のプレビューサブ画像は、複数のターゲットカメラがそれぞれ収集した画像であり、又は複数枚のプレビューサブ画像は、一つのターゲットカメラにより収集された複数枚の画像である。プレビューサブ画像を得た後に、プレビューサブ画像をスティッチングすることによってターゲットプレビュー画像を生成することで、撮影装置が後続でターゲットプレビュー画像を表示することを容易にする。
【0043】
伸縮式スクリーンが静止状態にあり、且つターゲットカメラの数が複数である場合、複数のターゲットカメラによって複数のプレビューサブ画像を収集する。複数のターゲットカメラのある位置とファインダ範囲とのうちの少なくとも一つが異なり、複数のターゲットカメラが撮影して得られた複数のプレビューサブ画像における景物も異なるため、複数のプレビューサブ画像をスティッチングして得られたターゲットプレビュー画像は、より多くの景物をカバーすることができ、ターゲットプレビュー画像のイメージング効果をさらに向上させ、ユーザの使用体験を向上させる。
【0044】
図6は、本出願の実施例による撮影装置が画像を撮影する概略図のその一を示し、
図6に示すように、ターゲットカメラは、第五のカメラ606と第六のカメラ608の二つのカメラを含む。第五のカメラ606によって第一のプレビューサブ画像602を撮影することができ、第六のカメラ608によって第二のプレビューサブ画像を撮影することができ、第一のプレビューサブ画像602と第二のプレビューサブ画像とをスティッチングすることによって、第一のプレビューサブ画像と第二のプレビューサブ画像におけるすべての撮影物を備えたターゲットプレビュー画像604を生成することができる。
【0045】
理解できるように、プレビューサブ画像をスティッチングする過程で、複数のプレビューサブ画像における同じ撮影物を検索し、スティッチングの方式により同じ撮影物を画像処理し、その鮮明度を向上させることができ、ターゲットプレビュー画像における撮影物を増加させるだけでなく、ターゲットプレビュー画像のイメージング効果をさらに向上させる。
【0046】
本出願におけるいくつかの実施例では、ターゲットカメラは、静止状態にある少なくとも一つの第一のカメラと運動状態にある少なくとも一つの第二のカメラとを含み、
図7は、本出願の実施例による撮影方法のフローチャートのその四を示し、
図7に示すように、ターゲットカメラにより収集されたプレビュー画像を表示する前に、
伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、伸縮式スクリーンの展開中に、少なくとも一つの第一のカメラにより収集された少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像、及び少なくとも一つの第二のカメラにより収集された少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像を取得するステップ702と、
少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像と少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成するステップ704とをさらに含む。
【0047】
本出願の実施例では、撮影装置は、複数のカメラを含み、複数のカメラには第一のカメラと第二のカメラとが含まれ、ここで、第一のカメラは、静止状態にあり、第二のカメラは、運動状態にあり、理解できるように、第一のカメラと第二のカメラは、いずれも伸縮式スクリーンのスクリーン上に設置され、伸縮式スクリーンの展開中に、スクリーンを一つの方向に沿って展開させ、ここで、第一のカメラは、スクリーンの展開に伴って運動することなく、第二のカメラは、スクリーンの展開に伴って運動する。伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが展開中にあると決定する場合、第一のカメラは、静止状態で画像を撮影し、第二のカメラは、運動中に画像を撮影する。第二のカメラが、撮影中で、運動状態にあるため、第一のカメラにより収集された第一のプレビューサブ画像と第二のカメラにより収集された第二のプレビューサブ画像をスティッチングすることでターゲットプレビュー画像を得る。ここで、ターゲットプレビュー画像は、パノラマ画像である。
【0048】
理解できるように、静止状態にある第一のカメラの数は、一つ又は複数であってもよく、第一のカメラが複数である場合、ここで、複数の第一のカメラのある位置とファインダ範囲とのうちの少なくとも一つは、異なる。運動状態にある第二のカメラの数は、一つ又は複数であってもよく、第二のカメラが複数である場合、ここで、複数の第二のカメラに対して、ある位置とファインダ範囲とのうちの少なくとも一つが設定される。
【0049】
具体的には、ユーザが撮影装置により撮影する必要がある過程で、展開し始めるように撮影装置の伸縮式スクリーンを制御し、撮影装置における第一のカメラは、伸縮式スクリーンの展開に伴って運動することがなく、伸縮式スクリーンの展開中に、第一のカメラは、静止状態で第一のプレビューサブ画像を収集し、撮影装置における第二のカメラは、伸縮式スクリーンの展開に伴って運動し、第二のカメラは、運動中に第二のプレビューサブ画像を持続的に収集する。第二のプレビューサブ画像と第一のプレビューサブ画像をスティッチングし、パノラマ画像を得、パノラマ画像をターゲットプレビュー画像として表示する。伸縮式スクリーンの展開中全体では、駆動部材によって駆動することによって、第二のカメラが伸縮式スクリーンに伴って運動する安定性を保証する。
【0050】
本出願の実施例では、パノラマ画像を撮影する過程で、伸縮式スクリーンに伴って運動する第二のカメラを制御して第二のプレビューサブ画像を収集させ、ユーザが撮影装置を手動で移動する代わりに、伸縮式スクリーンの展開を行い、伸縮式スクリーンの展開中全体では、駆動部材によって駆動するため、第二のカメラが第二のプレビューサブ画像を収集する過程で等速且つ安定した運動を維持することができ、それによってユーザが手動で撮影する時の振れによるイメージング効果が悪いという問題の回避を実現する。
【0051】
図8は、本出願の実施例による撮影装置が画像を撮影する概略図のその二を示し、
図8に示すように、撮影装置は、携帯電話であり、伸縮式スクリーンは、ローラブルスクリーンである。第一のカメラと第二のカメラは、いずれもローラブルスクリーン上に設置され、ここで、第二のカメラは、撮影装置のメインカメラであり、即ちローラブルスクリーンは、完全に巻き取られた状態にあり、第二のカメラも露出状態にあり、第一のカメラは、補助カメラであり、即ちローラブルスクリーンが完全に巻き取られた状態にある時、第一のカメラは、収納状態にあり、ローラブルスクリーンが完全に展開されている時、第一のカメラは、露出状態にある。撮影中で展開し始めるようにローラブルスクリーンを制御し、展開中に、第二のカメラは、ローラブルスクリーンの展開に伴って右へ等速に平行移動し、第二のカメラは、第一のカメラが露出状態になるまで、移動中に第二のプレビューサブ画像804を持続的に収集し、第一のカメラが露出状態になると、第一のプレビューサブ画像802を収集し始める。第一のカメラが露出状態になる位置は、第二のカメラの初期位置と異なり、具体的に第二のカメラの初期位置の左側に位置する。第一のプレビューサブ画像802と第二のプレビューサブ画像804を合成してパノラマ画像であるターゲットプレビュー画像806を得る。撮影中で、展開状態でのローラブルスクリーンのリアルタイムな伸縮長さが徐々に長くなり、即ちローラブルスクリーンの表示可能な領域が徐々に大きくなるため、パノラマのターゲットプレビュー画像806のサイズがローラブルスクリーンの表示領域に適合することを保証することができる。
【0052】
説明すべきこととして、第二のカメラの移動速度は、収集した第二のプレビューサブ画像に影響を与えることができ、それによって最終的に生成されるターゲットプレビュー画像に影響を与える。
【0053】
いくつかの実施例では、撮影装置は、撮影開始前に、光学センサによって撮影環境の輝度を収集することができ、それによって撮影中でローラブルスクリーンの展開速度を制御し、第二のカメラの移動速度が第二のプレビューサブ画像の露光需要を満たすことを保証する。例えば、比較的暗い環境下では、AE露光は相対的に比較的長くなり、第二のカメラの運動が速すぎると、第二のプレビューサブ画像にスミアなどの問題が生じる可能性があり、この時、ローラブルスクリーンの展開速度を自動的に低減させ、第二のプレビューサブ画像の画像品質をより高くし、融合後のターゲットプレビュー画像の画質を向上させる。
【0054】
またいくつかの実施例では、ユーザは、撮影中におけるローラブルスクリーンの伸縮速度を制御することができる。例えば、撮影中でユーザは、音量キーを押すことで、伸縮し始めるようにローラブルスクリーンを制御する。音量「+」ボタンを押し、第一の速度で展開するようにローラブルスクリーンを制御し、音量「+」ボタンを長押し、第二の速度で展開するようにローラブルスクリーンを制御し、音量「-」ボタンを押し、第一の速度で収縮するようにローラブルスクリーンを制御し、音量「-」ボタンを長押し、第二の速度で収縮するようにローラブルスクリーンを制御し、ここで、第一の速度は、第二の速度よりも小さい。ユーザは、ボタンに対するトリガー形式を変えることによってローラブルスクリーンの伸縮速度を制御することができる。
【0055】
説明すべきこととして、ユーザは、さらに、撮影装置の設定インタフェースにおいて伸縮式スクリーンの伸縮速度を調整することができる。
【0056】
本出願におけるいくつかの実施例では、ターゲットカメラは、静止状態にある少なくとも一つの第三のカメラと運動状態にある少なくとも一つの第四のカメラとを含み、
図9は、本出願の実施例による撮影方法のフローチャートのその五を示し、
図9に示すように、ターゲットカメラにより収集されたプレビュー画像を表示する前に、
伸縮情報が、伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、伸縮式スクリーンの収縮中に、少なくとも一つの第三のカメラにより収集された少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像、及び少なくとも一つの第四のカメラにより収集された少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像を取得するステップ902と、
少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像に基づいて、少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像を裁断し、ターゲットプレビュー画像を生成するステップ904とをさらに含む。
【0057】
本出願の実施例では、撮影装置は、複数のカメラを含み、複数のカメラには第三のカメラと第四のカメラとが含まれ、ここで、第三のカメラは、静止状態にあり、第四のカメラは、運動状態にあり、理解できるように、第三のカメラと第四のカメラは、いずれも伸縮式スクリーンのスクリーン上に設置され、伸縮式スクリーンの展開中に、スクリーンを一つの方向に沿って展開させ、ここで、第三のカメラは、スクリーンの展開に伴って運動することなく、第四のカメラは、スクリーンの展開に伴って運動する。伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが展開中にあると決定する場合、第三のカメラは、静止状態で画像を撮影し、第四のカメラは、運動中に画像を撮影する。第四のカメラが運動中に撮影した第四のプレビューサブ画像によって第三のプレビューサブ画像を裁断することで、対応するターゲットプレビュー画像を生成することができる。
【0058】
具体的には、撮影装置の撮影開始段階で、静止状態にある第三のカメラにより収集された第三のプレビューサブ画像をターゲットプレビュー画像として表示する。撮影中で、運動状態にある第四のカメラは、第四のプレビューサブ画像を持続的に収集し、リアルタイムに収集した第四のプレビューサブ画像によって第三のプレビューサブ画像を裁断処理し、撮影装置は、裁断処理を経て得られたターゲットプレビュー画像を表示する。
【0059】
具体的には、撮影装置は、携帯電話であり、伸縮式スクリーンは、ローラブルスクリーンである。第三のカメラと第四のカメラは、いずれもローラブルスクリーン上に設置され、ここで、第三のカメラは、撮影装置のメインカメラであり、第四のカメラは、撮影装置の補助カメラであり、ローラブルスクリーンは、完全に展開した状態にある場合、第三のカメラと第四のカメラは、いずれも露出状態にある。撮影中で収縮し始めるようにローラブルスクリーンを制御し、収縮中に、第三のカメラは、静止状態にあり、第三のカメラは、第三のプレビューサブ画像を持続的に収集し、この時、撮影装置は、第三のプレビューサブ画像をターゲットプレビュー画像として表示し、第四のカメラは、ローラブルスクリーンの展開に伴って左へ等速に平行移動し、第四のカメラは、移動中に、第四のプレビューサブ画像を持続的に収集するとともに、収集した第四のプレビューサブ画像に基づいて第三のプレビューサブ画像を裁断し、表示されるターゲットプレビュー画像を、裁断して得られた画像に更新する。
【0060】
本出願の実施例では、撮影中で、収縮状態にあるように伸縮式スクリーンを制御することによって、運動状態での第四のカメラにより収集された第四のプレビュー画像によって、静止状態での第三のカメラにより収集された第三のプレビュー画像を裁断する。裁断中で、第三のプレビュー画像における主な撮影物体をリザーブし、第四のプレビュー画像によって主な撮影物体の背景を裁断し、撮影装置により撮影されて表示されるターゲットプレビュー画像は、主な撮影物体を含む画像である。
【0061】
本出願におけるいくつかの実施例では、伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定するステップは、具体的に、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、少なくとも二つのカメラから一つのカメラをターゲットカメラとして選択することを含む。
【0062】
本出願の実施例では、撮影装置は、少なくとも二つのカメラを含み、少なくとも二つのカメラは、異なるカメラである。撮影装置の撮影中で、伸縮式スクリーンの伸縮状態に基づいて、少なくとも二つのカメラのうちの一つをターゲットカメラとして選択する。
【0063】
少なくとも二つのカメラは、完全に異なるカメラであり、選択的に少なくとも二つのカメラの設置位置は、異なり、具体的には、伸縮式スクリーンが完全に収縮した状態にある時、少なくとも二つのカメラには露出状態にあるカメラと、収納状態にあるカメラとが含まれる。さらに選択的に少なくとも二つのカメラのファインダ範囲は、異なる。さらに選択的に少なくとも二つのカメラのズーム倍率は、異なる。
【0064】
本出願の実施例では、撮影装置の伸縮式スクリーンの伸縮状態に基づいて、複数のカメラから該当する一つのカメラを自動的に選択して撮影する。ユーザは、伸縮式スクリーンの伸縮状態を制御することによって、カメラを切り替えることができ、ユーザの撮影中における操作ステップを減少させる。
【0065】
本出願におけるいくつかの実施例では、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、少なくとも二つのカメラから一つのカメラをターゲットカメラとして選択することは、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第二のカメラに切り替えることと、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第三のカメラに切り替えることとを含み、ここで、第一のカメラのズーム倍率は、第二のカメラのズーム倍率よりも小さく、第一のカメラのズーム倍率は、第三のカメラのズーム倍率よりも大きい。
【0066】
本出願の実施例では、撮影機器は、ズーム倍率が比較的小さい第一のカメラ、第二のカメラ、及び第三のカメラと、ズーム倍率が比較的大きい第二のカメラとを含む。伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが展開中にあると決定すると、ズーム倍率が比較的大きい第二のカメラをオンにするとともに、第一のカメラをオフにし、第二のカメラにより収集された画像をターゲットプレビュー画像とする。伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが収縮中にあると決定すると、ズーム倍率が比較的小さい第三のカメラをオンにするとともに、第一のカメラをオフにし、第三のカメラにより収集された画像をターゲットプレビュー画像とする。
【0067】
具体的には、撮影機器は、携帯電話であり、伸縮式スクリーンは、ローラブルスクリーンである。ユーザが携帯電話の撮影機能をオンにした後に、携帯電話は、第一のカメラによって画像を収集し、画像をターゲットプレビュー画像としてローラブルスクリーン上に表示する。携帯電話は、ユーザの、ローラブルスクリーンの展開を制御する入力に応答して、展開し始めるようにローラブルスクリーンを制御し、この時、ユーザが比較的遠い景物を撮影する必要があり、即ちズーム倍率を上げる需要が存在すると判定し、第一のカメラをオフにするとともに、第二のカメラをオンにするように制御し、ズーム倍率が比較的大きい第二のカメラにより収集された画像をターゲットプレビュー画像とする。携帯電話は、ユーザの、ローラブルスクリーンの収縮を制御する入力に応答して、収縮し始めるようにローラブルスクリーンを制御し、この時、ユーザが比較的近い景物を撮影する必要があり、即ちズーム倍率を下げる需要が存在すると判定し、第一のカメラをオフにするとともに、第三のカメラをオンにするように制御し、ズーム倍率が比較的小さい第三のカメラにより収集された画像をターゲットプレビュー画像とする。
【0068】
ここで、第二のカメラは、ペリスコープカメラであり、第三のカメラは、広角カメラである。ここで、ペリスコープカメラは、最大倍数が60xであり、最小倍数が1xであり、広角カメラは、最大倍数が1xであり、最小倍数が0.6xである。
【0069】
本出願の実施例では、撮影されるべき物体に応じて自動的に識別して調整することができ、例えば撮影されるべき物体が人物であることを識別すると、人物を撮影するためには高い倍数を必要とせず、第三のカメラに自動的に切り替え、人物を画面の中央にし、大きさを適切にするために、スクリーンを自動的に伸ばして倍数を調整し、景物を撮影するには広角が必要であることが多く、風景を撮影していることを識別すると、第二のカメラに自動的に切り替え、
本出願におけるいくつかの実施例では、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、ターゲットカメラのズーム倍率を調整する。
【0070】
本出願の実施例では、ターゲットカメラを決定した後に、ターゲットカメラにより収集された画像をターゲットプレビュー画像として伸縮式スクリーン上に表示し、ユーザは、伸縮式スクリーンの伸縮状態を制御することによって、ターゲットカメラのズーム倍率を調整する。
【0071】
図10は、本出願の実施例による撮影装置が画像を撮影する概略図のその三を示し、
図10に示すように、ユーザは、撮影し始めるように撮影装置を制御する場合、設定されたズーム倍率で画像をターゲットプレビュー画像1002として収集するようにターゲットカメラを制御する。ユーザは、展開中にあるように伸縮式スクリーンを制御する場合、ズーム倍率を上げるように制御し、ズーム倍率を適切な倍率まで上げる場合、ユーザは、展開を継続することを停止するように伸縮式スクリーンを制御すると、ズーム倍率は変化しなくなる。ユーザは、収縮中にあるように伸縮式スクリーンを制御する場合、ズーム倍率を下げるように制御し、ユーザは、収縮を継続することを停止するように伸縮式スクリーンを制御すると、ズーム倍率の変化を停止する。ズーム倍率の調整中に、ターゲットプレビュー画像1002は、それとともに変化する。ターゲットプレビュー画像1002の下側にズーム倍率目盛1004を表示し、ズーム倍率目盛1004も、ズーム倍率と伸縮式スクリーンの伸縮状態に伴って変化する。
【0072】
本出願の実施例では、伸縮式スクリーンの伸縮状態を制御し、ターゲットカメラによる画像収集のズーム倍率を調整することによって、ユーザは、ズーム倍率を調整する時、調整インタフェースを呼び出す必要がなく、ユーザがズーム倍率を調整する操作ステップを簡略化する。そして調整後のズーム倍率をターゲットプレビュー画像に表示することができ、ユーザが現在カメラのズーム倍率を明瞭に知ることができる。
【0073】
本出願のいくつかの実施例では、
図11は、本出願の実施例による撮影方法のフローチャートのその六を示し、
図11に示すように、撮影方法は、
ユーザの第一の入力を受信するステップ1102と、
第一の入力に応答して、ターゲットプレビュー画像に基づき、ターゲット画像を撮影するようにカメラを制御するステップ1104とをさらに含む。
【0074】
本出願の実施例では、撮影装置の撮影中で、ユーザの第一の入力を受信し、現在表示されているターゲットプレビュー画像に基づき、ターゲット画像を撮影するようにカメラを制御し、ターゲット画像をローカルの記憶領域内に記憶する。
【0075】
いくつかの実施例では、ユーザの第一の入力に応答して、表示されるターゲットプレビュー画像をターゲット画像として直接に記憶することで、ターゲット画像をユーザが撮影中で見たプレビュー画像と完全に一致させる。
【0076】
またいくつかの実施例では、ユーザの第一の入力に応答して、ターゲットプレビュー画像に対応するターゲットカメラにより収集された元の画像を呼び出し、元の画像をターゲットプレビュー画像に基づいて処理し、ターゲット画像を生成する。ターゲット画像が元の画像を処理して得られるため、ターゲット画像の鮮明度は、プレビュー画像よりも高い。
【0077】
これらの実施では、元の画像をターゲットプレビュー画像の生成中における裁断、スティッチングなどのステップに従って処理することによって、ターゲット画像を得、ターゲット画像における内容と表示効果がターゲットプレビュー画像と同じであることを保証する。
【0078】
説明すべきこととして、本出願の実施例による撮影方法の実行本体は、撮影装置、又はこの撮影装置における撮影方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、撮影装置が撮影方法を実行することを例として、本出願の実施例による撮影装置を説明する。
【0079】
本出願のいくつかの実施例では、伸縮式スクリーンを含む撮影装置を提供する。
図12は、本出願の実施例による撮影装置1200の構造ブロック図を示し、
図12に示すように、撮影装置は、
伸縮速度と伸縮長さとのうちの少なくとも一つを含む伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得するための取得ユニット1202と、
伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定するための決定ユニット1204と、
ターゲットカメラにより収集されたターゲットプレビュー画像を表示するための表示ユニット1206とを含む。
【0080】
本出願の実施例では、撮影装置は、主に、伸縮式スクリーンを有する電子機器に用いられ、それによって伸縮式スクリーンが移動する時、撮影されるプレビュー画像がそれとともに変化することで、ユーザのプレビュー体験を向上させる。撮影装置によって撮影する過程で、伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得し、伸縮情報は、伸縮速度と伸縮長さとを含み、伸縮式スクリーンの伸縮情報を分析することによって、撮影中で呼び出す必要があるターゲットカメラを決定し、ターゲットカメラを呼び出して画像を収集させ、ターゲットカメラにより収集された画像に基づいてターゲットプレビュー画像を生成することによって、伸縮式スクリーンによりこのターゲットプレビュー画像を表示する。
【0081】
具体的には、撮影中で、ユーザは、伸縮式スクリーンの伸縮状態を制御することができる。撮影中で、撮影装置は、伸縮式スクリーンの伸縮状態に対する制御命令を受信した後に、該当する伸縮動作を実行し始めるように伸縮式スクリーンを制御し、伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得し、伸縮情報は、伸縮長さと伸縮速度とのうちの少なくとも一つを含む。伸縮式スクリーンの伸縮長さと伸縮速度とのうちの少なくとも一つに基づき、撮影装置の複数のカメラのうちのターゲットカメラを選択し、ターゲットカメラによって画像を収集する。ここで、ターゲットカメラの数は、一つであってもよく、選択的に複数であってもよい。ターゲットカメラにより収集されたターゲットプレビュー画像を表示するように伸縮式スクリーンを制御する。ターゲットプレビュー画像は、単独の一つのターゲットカメラが撮影して得られた画像であってもよく、ターゲット画像は、複数のターゲットカメラが撮影した画像を処理して得られた画像であってもよい。
【0082】
いくつかの実施例では、ユーザが伸縮式スクリーンを含む撮影装置によってパノラマ画像を撮影する時、ユーザは、撮影装置を手動で移動する必要がなく、伸縮式スクリーンの伸縮を制御することによって、カメラを機械的に運動させ、パノラマ画像の歩留まりを向上させる。パノラマ画像に対応するターゲットプレビュー画像を伸縮式スクリーン上に表示することによって、パノラマ画像と伸縮式スクリーンとが比較的高い適合度を有することを保証することができ、パノラマ画像における物体のサイズを損なうことなく、伸縮式スクリーンにおけるパノラマ画像の視認角度を向上させる。
【0083】
本出願の実施例では、撮影装置の撮影中で、伸縮式スクリーンを制御して伸縮させることによって、複数のカメラのうちのターゲットカメラを選択し、ターゲットカメラにより収集された画像に基づいてターゲットプレビュー画像を表示し、伸縮式スクリーンの異なる伸縮情報に基づいて、異なるターゲットカメラを選んでターゲットプレビュー画像を収集することができ、パノラマ画像を撮影する時、伸縮式スクリーンを制御してカメラを機械的に運動させることによって、より高いパノラマ歩留まりを保証する。複数のカメラにより収集された画像を合成する方式により、伸縮式スクリーンの伸縮長さの変化に応じて、プレビュー画像における物体の大きさの見え方を損なうことなく、プレビュー画像における視認角度の広がりを実現することもでき、撮影効果を最適化し、撮影体験を高める。
【0084】
理解できるように、撮影中で、伸縮式スクリーンの伸縮長さが変化するため、取得したターゲットプレビュー画像と伸縮式スクリーンの表示領域との適合度がより高くなることをさらに保証することによって、ターゲットプレビュー画像を伸縮式スクリーン上に損失なく表示することができ、実際に撮影して得られた画像をターゲットプレビュー画像と一致させることを実現する。
【0085】
伸縮式スクリーンの伸縮情報は、伸縮長さを含む。伸縮式スクリーンの伸縮長さが大きいほど、伸縮式スクリーンのスクリーン表示領域が大きくなり、伸縮式スクリーンの伸縮長さが小さいほど、伸縮式スクリーンのスクリーンの表示領域が小さくなる。伸縮式スクリーンの表示領域サイズによって、撮影装置にある異なるカメラを選択して撮影させ、異なるカメラは、位置が異なるカメラと機能が異なるカメラとを含み、それによって撮影して得られたターゲットプレビュー画像を表示スクリーンの表示領域のサイズと一致させる。
【0086】
説明すべきこととして、伸縮式スクリーンの伸縮情報は、伸縮速度を含む。伸縮式スクリーンの伸縮速度がゼロの場合、伸縮式スクリーンが静止状態にある。伸縮式スクリーンが静止状態にある場合、ターゲットカメラによってターゲット画像を収集し且つ表示する。伸縮式スクリーンの伸縮速度がゼロよりも大きい場合、伸縮式スクリーンが伸縮状態にあり、呼び出したカメラの撮影パラメータが変化する可能性があり、イメージング効果を保証するために、引張速度が比較的速い場合、運動捕捉能力が比較的高いカメラを選択して撮影する可能性がある。
【0087】
本出願のいくつかの実施例では、取得ユニット1202は、さらに、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、伸縮式スクリーンの展開中又は収縮中に、伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さを取得するために用いられ、
ここで、伸縮情報は、伸縮速度と、伸縮長さとのうちの少なくとも一つを含む。
【0088】
具体的に、伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得し、伸縮情報における伸縮速度が0よりも大きいと決定する場合、伸縮式スクリーンが運動状態にあると判定し、即ち伸縮式スクリーンが展開中にあり、又は伸縮式スクリーンが収縮中にあると判定する。伸縮情報における伸縮長さに基づいて、伸縮式スクリーンの具体的な運動状態を判定し、隣接する二回の収集により得られた伸縮式スクリーンの伸縮長さの変化状態を判断し、伸縮長さが増大していると判断する場合、伸縮式スクリーンが展開中にあると判定し、伸縮長さが減少していると判断する場合、伸縮式スクリーンが収縮中にあると判定する。
【0089】
決定ユニット1204は、さらに、リアルタイムな伸縮長さに対応する数のカメラをターゲットカメラとして決定するために用いられる。
【0090】
本出願の実施例では、伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンの現在の状態を判断することができ、伸縮式スクリーンが運動中にあり、即ち伸縮式スクリーンが展開中にある又は伸縮式スクリーンが収縮中にあると決定する場合、伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さを検出する。伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さに基づいて、複数のカメラのうちのターゲットカメラを決定する。
【0091】
いくつかの実施例では、電子機器は、複数のカメラを含み、且つ複数のカメラは、いずれも伸縮式スクリーン上に設置され、伸縮式スクリーンは、完全に巻き取られた状態にある場合、露出状態にあるカメラが存在し、電子機器は、撮影開始命令に応答して、露出状態にあるカメラを呼び出してターゲットプレビュー画像を収集させる。電子機器のメモリに他のカメラと伸縮式スクリーンの長さとの対応関係が記憶され、伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さに基づいて、対応関係からターゲットカメラを検索する。
【0092】
またいくつかの実施例では、電子機器は、複数のカメラを含み、且つ複数のカメラは、いずれも伸縮式スクリーン上に設置され、伸縮式スクリーンは、完全に巻き取られた状態にある場合、露出状態にあるカメラが存在する。複数のカメラ内にいずれも感光素子が設置され、伸縮式スクリーンの伸縮中に、カメラにおける感光素子の検出した光束の変化に基づいて、複数のカメラのうちのターゲットカメラを選択する。例えば、一つのカメラの光束の変化が変化閾値を超えることを検出すると、このカメラをターゲットカメラとして選択する。
【0093】
具体的には、伸縮式スクリーンを備えた撮影装置に一般的に複数のカメラが設置される。撮影装置の伸縮式スクリーンが収縮状態にある場合、複数のカメラのうちの一部のカメラは、収納状態にあり、伸縮式スクリーンの展開に伴い、収納状態にあるカメラは、露出状態になるまで、伸縮式スクリーンに伴って運動する。伸縮式スクリーンを制御して運動させることで、露出状態にあるカメラの数を調整し、伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さに基づいてターゲットカメラを決定する。
【0094】
ここで、撮影機器には、伸縮式スクリーンの運動を駆動するための駆動部材が設置される。リアルタイムな伸縮長さは、駆動部材の駆動パラメータに基づいて得られてもよい。
【0095】
具体的には、伸縮式スクリーンとしてローラブルスクリーンを選択し、駆動部材として駆動モータを選択し、駆動モータの回転数と運行時間長に基づいて、伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さを得ることができる。
【0096】
本出願のいくつかの実施例では、取得ユニット1202は、さらに、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが静止状態であることを指示する場合、ターゲットカメラにより収集された少なくとも一枚のプレビューサブ画像を取得するために用いられ、
撮影装置は、
少なくとも一枚のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成するための第一の生成ユニットをさらに含む。
【0097】
本出願の実施例では、撮影装置の撮影中で、ターゲットカメラを決定した後に、ターゲットカメラにより収集されたプレビュー画像を表示する前に、取得した伸縮情報を分析処理し、伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが静止状態にあると決定し、ターゲットカメラにより収集されたプレビューサブ画像を取得し、ここで、プレビューサブ画像は、一枚又は複数枚であってもよく、ターゲットカメラの数は、一つ又は複数であってもよい。理解できるように、プレビューサブ画像が複数枚である場合、複数枚のプレビューサブ画像は、複数のターゲットカメラがそれぞれ収集した画像であり、又は複数枚のプレビューサブ画像は、一つのターゲットカメラにより収集された複数枚の画像である。プレビューサブ画像を得た後に、プレビューサブ画像をスティッチングすることによってターゲットプレビュー画像を生成することで、撮影装置が後続でターゲットプレビュー画像を表示することを容易にする。
【0098】
伸縮式スクリーンが静止状態にあり、且つターゲットカメラの数が複数である場合、複数のターゲットカメラによって複数のプレビューサブ画像を収集する。複数のターゲットカメラのある位置とファインダ範囲とのうちの少なくとも一つが異なり、複数のターゲットカメラが撮影して得られた複数のプレビューサブ画像における景物も異なるため、複数のプレビューサブ画像をスティッチングして得られたターゲットプレビュー画像は、より多くの景物をカバーすることができ、ターゲットプレビュー画像のイメージング効果をさらに向上させ、ユーザの使用体験を向上させる。
【0099】
本出願のいくつかの実施例では、取得ユニット1202は、さらに、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、伸縮式スクリーンの展開中に、少なくとも一つの第一のカメラにより収集された少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像、及び少なくとも一つの第二のカメラにより収集された少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像を取得するために用いられ、
撮影装置は、
少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像と少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成する第二の生成ユニットをさらに含む。
【0100】
本出願の実施例では、撮影装置は、複数のカメラを含み、複数のカメラには第一のカメラと第二のカメラとが含まれ、ここで、第一のカメラは、静止状態にあり、第二のカメラは、運動状態にあり、理解できるように、第一のカメラと第二のカメラは、いずれも伸縮式スクリーンのスクリーン上に設置され、伸縮式スクリーンの展開中に、スクリーンを一つの方向に沿って展開させ、ここで、第一のカメラは、スクリーンの展開に伴って運動することなく、第二のカメラは、スクリーンの展開に伴って運動する。伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが展開中にあると決定する場合、第一のカメラは、静止状態で画像を撮影し、第二のカメラは、運動中に画像を撮影する。第二のカメラが、撮影中で、運動状態にあるため、第一のカメラにより収集された第一のプレビューサブ画像と第二のカメラにより収集された第二のプレビューサブ画像をスティッチングすることでターゲットプレビュー画像を得る。ここで、ターゲットプレビュー画像は、パノラマ画像である。
【0101】
理解できるように、静止状態にある第一のカメラの数は、一つ又は複数であってもよく、第一のカメラが複数である場合、ここで、複数の第一のカメラのある位置とファインダ範囲とのうちの少なくとも一つは、異なる。運動状態にある第二のカメラの数は、一つ又は複数であってもよく、第二のカメラが複数である場合、ここで、複数の第二のカメラに対して、ある位置とファインダ範囲とのうちの少なくとも一つが設定される。
【0102】
具体的には、ユーザが撮影装置により撮影する必要がある過程で、展開し始めるように撮影装置の伸縮式スクリーンを制御し、撮影装置における第一のカメラは、伸縮式スクリーンの展開に伴って運動することがなく、伸縮式スクリーンの展開中に、第一のカメラは、静止状態で第一のプレビューサブ画像を収集し、撮影装置における第二のカメラは、伸縮式スクリーンの展開に伴って運動し、第二のカメラは、運動中に第二のプレビューサブ画像を持続的に収集する。第二のプレビューサブ画像と第一のプレビューサブ画像をスティッチングし、パノラマ画像を得、パノラマ画像をターゲットプレビュー画像として表示する。伸縮式スクリーンの展開中全体では、駆動部材によって駆動することによって、第二のカメラが伸縮式スクリーンに伴って運動する安定性を保証する。
【0103】
本出願の実施例では、パノラマ画像を撮影する過程で、伸縮式スクリーンに伴って運動する第二のカメラを制御して第二のプレビューサブ画像を収集させ、ユーザが撮影装置を手動で移動する代わりに、伸縮式スクリーンの展開を行い、伸縮式スクリーンの展開中全体では、駆動部材によって駆動するため、第二のカメラが第二のプレビューサブ画像を収集する過程で等速且つ安定した運動を維持することができ、それによってユーザが手動で撮影する時の振れによるイメージング効果が悪いという問題の回避を実現する。
【0104】
本出願のいくつかの実施例では、取得ユニット1202は、さらに、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、伸縮式スクリーンの収縮中に、少なくとも一つの第三のカメラにより収集された少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像、及び少なくとも一つの第四のカメラにより収集された少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像を取得するために用いられ、
撮影装置は、
少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像に基づいて、少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像を裁断し、ターゲットプレビュー画像を生成するための第三の生成ユニットをさらに含む。
【0105】
本出願の実施例では、撮影装置は、複数のカメラを含み、複数のカメラには第三のカメラと第四のカメラとが含まれ、ここで、第三のカメラは、静止状態にあり、第四のカメラは、運動状態にあり、理解できるように、第三のカメラと第四のカメラは、いずれも伸縮式スクリーンのスクリーン上に設置され、伸縮式スクリーンの展開中に、スクリーンを一つの方向に沿って展開させ、ここで、第三のカメラは、スクリーンの展開に伴って運動することなく、第四のカメラは、スクリーンの展開に伴って運動する。伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが展開中にあると決定する場合、第三のカメラは、静止状態で画像を撮影し、第四のカメラは、運動中に画像を撮影する。第四のカメラが運動中に撮影した第四のプレビューサブ画像によって第三のプレビューサブ画像を裁断することで、対応するターゲットプレビュー画像を生成することができる。
【0106】
具体的には、撮影装置の撮影開始段階で、静止状態にある第三のカメラにより収集された第三のプレビューサブ画像をターゲットプレビュー画像として表示する。撮影中で、運動状態にある第四のカメラは、第四のプレビューサブ画像を持続的に収集し、リアルタイムに収集した第四のプレビューサブ画像によって第三のプレビューサブ画像を裁断処理し、撮影装置は、裁断処理を経て得られたターゲットプレビュー画像を表示する。
【0107】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット1204は、さらに、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、少なくとも二つのカメラから一つのカメラをターゲットカメラとして選択するために用いられる。
【0108】
本出願の実施例では、撮影装置は、少なくとも二つのカメラを含み、少なくとも二つのカメラは、異なるカメラである。撮影装置の撮影中で、伸縮式スクリーンの伸縮状態に基づいて、少なくとも二つのカメラのうちの一つをターゲットカメラとして選択する。
【0109】
少なくとも二つのカメラは、完全に異なるカメラであり、選択的に少なくとも二つのカメラの設置位置は、異なり、具体的には、伸縮式スクリーンが完全に収縮した状態にある時、少なくとも二つのカメラには露出状態にあるカメラと、収納状態にあるカメラとが含まれる。さらに選択的に少なくとも二つのカメラのファインダ範囲は、異なる。さらに選択的に少なくとも二つのカメラのズーム倍率は、異なる。
【0110】
本出願の実施例では、撮影装置の伸縮式スクリーンの伸縮状態に基づいて、複数のカメラから該当する一つのカメラを自動的に選択して撮影する。ユーザは、伸縮式スクリーンの伸縮状態を制御することによって、カメラを切り替えることができ、ユーザの撮影中における操作ステップを減少させる。
【0111】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット1204は、さらに、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第二のカメラに切り替えるために用いられ、
決定ユニット1204は、さらに、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第三のカメラに切り替えるために用いられ、
ここで、第一のカメラのズーム倍率は、第二のカメラのズーム倍率よりも小さく、第一のカメラのズーム倍率は、第三のカメラのズーム倍率よりも大きい。
【0112】
本出願の実施例では、撮影機器は、ズーム倍率が比較的小さい第一のカメラ、第二のカメラ、及び第三のカメラと、ズーム倍率が比較的大きい第二のカメラとを含む。伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが展開中にあると決定すると、ズーム倍率が比較的大きい第二のカメラをオンにするとともに、第一のカメラをオフにし、第二のカメラにより収集された画像をターゲットプレビュー画像とする。伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが収縮中にあると決定すると、ズーム倍率が比較的小さい第三のカメラをオンにするとともに、第一のカメラをオフにし、第三のカメラにより収集された画像をターゲットプレビュー画像とする。
【0113】
本出願のいくつかの実施例では、撮影装置は、
ユーザの第一の入力を受信するための受信ユニットと、
第一の入力に応答して、ターゲットプレビュー画像に基づき、ターゲット画像を撮影するようにカメラを制御するための制御ユニットとをさらに含む。
【0114】
本出願の実施例では、撮影装置の撮影中で、ユーザの第一の入力を受信し、現在表示されているターゲットプレビュー画像に基づき、ターゲット画像を撮影するようにカメラを制御し、ターゲット画像をローカルの記憶領域内に記憶する。
【0115】
本出願の実施例における撮影装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0116】
本出願の実施例における撮影装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iOSオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0117】
本出願の実施例による撮影装置は、
図1から
図11の方法の実施例により実現される各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0118】
選択的に、本出願の実施例は、電子機器をさらに提供し、
図13は、本出願の実施例による電子機器1300の構造ブロック図を示し、
図13に示すように、プロセッサ1310と、メモリ1309と、メモリ1309に記憶されており、且つプロセッサ1310上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ1310により実行される時、上記撮影方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0119】
説明すべきこととして、本出願の実施例における電子機器1300は、上記の移動電子機器と非移動電子機器とを含む。
【0120】
本出願の実施例における撮影装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0121】
本出願の実施例における撮影装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iOSオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0122】
図14は、本出願の実施例の電子機器を実現するハードウェア構造の概略図である。
【0123】
この電子機器1400は、無線周波数ユニット1401、ネットワークモジュール1402、オーディオ出力ユニット1403、入力ユニット1404、センサ1405、表示ユニット1406、ユーザ入力ユニット1407、インターフェースユニット1408、メモリ1409、及びプロセッサ1410などの部材を含むが、それらに限らない。
【0124】
当業者であれば理解できるように、電子機器1400は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1410にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図14に示す電子機器構造は、電子機器に対する限定を構成せず、電子機器は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0125】
ここで、プロセッサ1410は、伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得するために用いられ、
プロセッサ1410は、伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定するために用いられ、
表示ユニット1406は、ターゲットカメラにより収集されたターゲットプレビュー画像を表示するために用いられる。
【0126】
本出願の実施例では、撮影装置の撮影中で、伸縮式スクリーンを制御して伸縮させることによって、複数のカメラのうちのターゲットカメラを選択し、ターゲットカメラにより収集された画像に基づいてターゲットプレビュー画像を表示し、伸縮式スクリーンの異なる伸縮情報に基づいて、異なるターゲットカメラを選んでターゲットプレビュー画像を収集することができ、取得したターゲットプレビュー画像と伸縮式スクリーンの表示領域との適合度をより高くすることによって、ターゲットプレビュー画像を伸縮式スクリーン上に損失なく表示することができ、実際に撮影して得られた画像をターゲットプレビュー画像と一致させることを実現し、ユーザの使用体験を向上させる。
【0127】
選択的に、プロセッサ1410は、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、伸縮式スクリーンの展開中又は収縮中に、伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さを取得するために用いられ、
プロセッサ1410は、リアルタイムな伸縮長さに対応する数のカメラをターゲットカメラとして決定するために用いられる。
【0128】
本出願の実施例では、伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンの現在の状態を判断することができ、伸縮式スクリーンが運動中にあり、即ち伸縮式スクリーンが展開中にある又は伸縮式スクリーンが収縮中にあると決定する場合、伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さを検出する。伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さに基づいて、複数のカメラのうちのターゲットカメラを決定する。
【0129】
具体的には、伸縮式スクリーンを備えた撮影装置に一般的に複数のカメラが設置される。撮影装置の伸縮式スクリーンが収縮状態にある場合、複数のカメラのうちの一部のカメラは、収納状態にあり、伸縮式スクリーンの展開に伴い、収納状態にあるカメラは、露出状態になるまで、伸縮式スクリーンに伴って運動する。伸縮式スクリーンを制御して運動させることで、露出状態にあるカメラの数を調整し、伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さに基づいてターゲットカメラを決定する。
【0130】
選択的に、プロセッサ1410は、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが静止状態であることを指示する場合、ターゲットカメラにより収集された少なくとも一枚のプレビューサブ画像を取得するために用いられ、
プロセッサ1410は、少なくとも一枚のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成するために用いられる。
【0131】
本出願の実施例では、撮影装置の撮影中で、ターゲットカメラを決定した後に、ターゲットカメラにより収集されたプレビュー画像を表示する前に、取得した伸縮情報を分析処理し、伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが静止状態にあると決定し、ターゲットカメラにより収集されたプレビューサブ画像を取得し、ここで、プレビューサブ画像は、一枚又は複数枚であってもよく、ターゲットカメラの数は、一つ又は複数であってもよい。理解できるように、プレビューサブ画像が複数枚である場合、複数枚のプレビューサブ画像は、複数のターゲットカメラがそれぞれ収集した画像であり、又は複数枚のプレビューサブ画像は、一つのターゲットカメラにより収集された複数枚の画像である。プレビューサブ画像を得た後に、プレビューサブ画像をスティッチングすることによってターゲットプレビュー画像を生成することで、撮影装置が後続でターゲットプレビュー画像を表示することを容易にする。
【0132】
伸縮式スクリーンが静止状態にあり、且つターゲットカメラの数が複数である場合、複数のターゲットカメラによって複数のプレビューサブ画像を収集する。複数のターゲットカメラのある位置とファインダ範囲とのうちの少なくとも一つが異なり、複数のターゲットカメラが撮影して得られた複数のプレビューサブ画像における景物も異なるため、複数のプレビューサブ画像をスティッチングして得られたターゲットプレビュー画像は、より多くの景物をカバーすることができ、ターゲットプレビュー画像のイメージング効果をさらに向上させ、ユーザの使用体験を向上させる。
【0133】
選択的に、プロセッサ1410は、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、伸縮式スクリーンの展開中に、少なくとも一つの第一のカメラにより収集された少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像、及び少なくとも一つの第二のカメラにより収集された少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像を取得するために用いられ、
プロセッサ1410は、少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像と少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成するために用いられる。
【0134】
本出願の実施例では、撮影装置は、複数のカメラを含み、複数のカメラには第一のカメラと第二のカメラとが含まれ、ここで、第一のカメラは、静止状態にあり、第二のカメラは、運動状態にあり、理解できるように、第一のカメラと第二のカメラは、いずれも伸縮式スクリーンのスクリーン上に設置され、伸縮式スクリーンの展開中に、スクリーンを一つの方向に沿って展開させ、ここで、第一のカメラは、スクリーンの展開に伴って運動することなく、第二のカメラは、スクリーンの展開に伴って運動する。伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが展開中にあると決定する場合、第一のカメラは、静止状態で画像を撮影し、第二のカメラは、運動中に画像を撮影する。第二のカメラが、撮影中で、運動状態にあるため、第一のカメラにより収集された第一のプレビューサブ画像と第二のカメラにより収集された第二のプレビューサブ画像をスティッチングすることでターゲットプレビュー画像を得る。ここで、ターゲットプレビュー画像は、パノラマ画像である。
【0135】
ユーザが撮影装置により撮影する必要がある過程で、展開し始めるように撮影装置の伸縮式スクリーンを制御し、撮影装置における第一のカメラは、伸縮式スクリーンの展開に伴って運動することがなく、伸縮式スクリーンの展開中に、第一のカメラは、静止状態で第一のプレビューサブ画像を収集し、撮影装置における第二のカメラは、伸縮式スクリーンの展開に伴って運動し、第二のカメラは、運動中に第二のプレビューサブ画像を持続的に収集する。第二のプレビューサブ画像と第一のプレビューサブ画像をスティッチングし、パノラマ画像を得、パノラマ画像をターゲットプレビュー画像として表示する。伸縮式スクリーンの展開中全体では、駆動部材によって駆動することによって、第二のカメラが伸縮式スクリーンに伴って運動する安定性を保証する。
【0136】
本出願の実施例では、パノラマ画像を撮影する過程で、伸縮式スクリーンに伴って運動する第二のカメラを制御して第二のプレビューサブ画像を収集させ、ユーザが撮影装置を手動で移動する代わりに、伸縮式スクリーンの展開を行い、伸縮式スクリーンの展開中全体では、駆動部材によって駆動するため、第二のカメラが第二のプレビューサブ画像を収集する過程で等速且つ安定した運動を維持することができ、それによってユーザが手動で撮影する時の振れによるイメージング効果が悪いという問題の回避を実現する。
【0137】
選択的に、プロセッサ1410は、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、伸縮式スクリーンの収縮中に、少なくとも一つの第三のカメラにより収集された少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像、及び少なくとも一つの第四のカメラにより収集された少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像を取得するために用いられ、
プロセッサ1410は、少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像に基づいて、少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像を裁断し、ターゲットプレビュー画像を生成するために用いられる。
【0138】
本出願の実施例では、撮影装置は、複数のカメラを含み、複数のカメラには第三のカメラと第四のカメラとが含まれ、ここで、第三のカメラは、静止状態にあり、第四のカメラは、運動状態にあり、理解できるように、第三のカメラと第四のカメラは、いずれも伸縮式スクリーンのスクリーン上に設置され、伸縮式スクリーンの展開中に、スクリーンを一つの方向に沿って展開させ、ここで、第三のカメラは、スクリーンの展開に伴って運動することなく、第四のカメラは、スクリーンの展開に伴って運動する。伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが展開中にあると決定する場合、第三のカメラは、静止状態で画像を撮影し、第四のカメラは、運動中に画像を撮影する。第四のカメラが運動中に撮影した第四のプレビューサブ画像によって第三のプレビューサブ画像を裁断することで、対応するターゲットプレビュー画像を生成することができる。
【0139】
撮影装置の撮影開始段階で、静止状態にある第三のカメラにより収集された第三のプレビューサブ画像をターゲットプレビュー画像として表示する。撮影中で、運動状態にある第四のカメラは、第四のプレビューサブ画像を持続的に収集し、リアルタイムに収集した第四のプレビューサブ画像によって第三のプレビューサブ画像を裁断処理し、撮影装置は、裁断処理を経て得られたターゲットプレビュー画像を表示する。
【0140】
選択的に、プロセッサ1410は、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、少なくとも二つのカメラから一つのカメラをターゲットカメラとして選択するために用いられる。
【0141】
本出願の実施例では、撮影装置は、少なくとも二つのカメラを含み、少なくとも二つのカメラは、異なるカメラである。撮影装置の撮影中で、伸縮式スクリーンの伸縮状態に基づいて、少なくとも二つのカメラのうちの一つをターゲットカメラとして選択する。
【0142】
少なくとも二つのカメラは、完全に異なるカメラであり、選択的に少なくとも二つのカメラの設置位置は、異なり、具体的には、伸縮式スクリーンが完全に収縮した状態にある時、少なくとも二つのカメラには露出状態にあるカメラと、収納状態にあるカメラとが含まれる。さらに選択的に少なくとも二つのカメラのファインダ範囲は、異なる。さらに選択的に少なくとも二つのカメラのズーム倍率は、異なる。
【0143】
本出願の実施例では、撮影装置の伸縮式スクリーンの伸縮状態に基づいて、複数のカメラから該当する一つのカメラを自動的に選択して撮影する。ユーザは、伸縮式スクリーンの伸縮状態を制御することによって、カメラを切り替えることができ、ユーザの撮影中における操作ステップを減少させる。
【0144】
選択的に、プロセッサ1410は、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第二のカメラに切り替えるために用いられ、
プロセッサ1410は、伸縮情報が、伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第三のカメラに切り替えるために用いられ、
ここで、第一のカメラのズーム倍率は、第二のカメラのズーム倍率よりも小さく、第一のカメラのズーム倍率は、第三のカメラのズーム倍率よりも大きい。
【0145】
本出願の実施例では、撮影機器は、ズーム倍率が比較的小さい第一のカメラ、第二のカメラ、及び第三のカメラと、ズーム倍率が比較的大きい第二のカメラとを含む。伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが展開中にあると決定すると、ズーム倍率が比較的大きい第二のカメラをオンにするとともに、第一のカメラをオフにし、第二のカメラにより収集された画像をターゲットプレビュー画像とする。伸縮情報に基づいて、伸縮式スクリーンが収縮中にあると決定すると、ズーム倍率が比較的小さい第三のカメラをオンにするとともに、第一のカメラをオフにし、第三のカメラにより収集された画像をターゲットプレビュー画像とする。
【0146】
選択的に、ユーザ入力ユニット1407は、ユーザの第一の入力を受信するために用いられ、
プロセッサ1410は、第一の入力に応答して、ターゲットプレビュー画像に基づき、ターゲット画像を撮影するようにカメラを制御するために用いられる。
【0147】
本出願の実施例では、撮影装置の撮影中で、ユーザの第一の入力を受信し、現在表示されているターゲットプレビュー画像に基づき、ターゲット画像を撮影するようにカメラを制御し、ターゲット画像をローカルの記憶領域内に記憶する。
【0148】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、
図14に示すように、入力ユニット1404は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)14041とマイクロホン14042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ14041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット1406は、表示パネル14061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル14061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット1407は、タッチパネル14071及び他の入力機器14072を含む。タッチパネル14071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル14071は、タッチ検出装置とタッチ制御ユニットの二つの部分を含んでもよい。他の入力機器14072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。メモリ1409は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよく、アプリケーションプログラムとオペレーティングシステムとを含むが、それらに限らない。プロセッサ1410は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ1410に統合されなくてもよい。
【0149】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記撮影方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0150】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0151】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記撮影方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0152】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0153】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0154】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分は、コンピュータソフトウェア製品の形式で具現化されてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0155】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮式スクリーンを含む撮影装置に用いられる撮影方法であって、
前記伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得することと、
前記伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定することと、
前記ターゲットカメラにより収集されたターゲットプレビュー画像を表示することとを含む、撮影方法。
【請求項2】
前記伸縮情報は、伸縮速度と伸縮長さとのうちの少なくとも一つを含み、
前記の、前記伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定することは、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、前記伸縮式スクリーンの展開中又は収縮中に、前記伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さを取得することと、
前記リアルタイムな伸縮長さに対応する数のカメラをターゲットカメラとして決定することとを含む、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項3】
前記の、前記ターゲットカメラにより収集されたプレビュー画像を表示する前に、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが静止状態であることを指示する場合、前記ターゲットカメラにより収集された少なくとも一枚のプレビューサブ画像を取得することと、
前記少なくとも一枚のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成することとをさらに含む、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項4】
前記ターゲットカメラは、静止状態にある少なくとも一つの第一のカメラと運動状態にある少なくとも一つの第二のカメラとを含み、
前記の、前記ターゲットカメラにより収集されたプレビュー画像を表示する前に、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、前記伸縮式スクリーンの展開中に、前記少なくとも一つの第一のカメラにより収集された少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像、及び前記少なくとも一つの第二のカメラにより収集された少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像を取得することと、
前記少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像と前記少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成することとをさらに含む、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項5】
前記ターゲットカメラは、静止状態にある少なくとも一つの第三のカメラと運動状態にある少なくとも一つの第四のカメラとを含み、
前記の、前記ターゲットカメラにより収集されたプレビュー画像を表示する前に、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、前記伸縮式スクリーンの収縮中に、前記少なくとも一つの第三のカメラにより収集された少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像、及び前記少なくとも一つの第四のカメラにより収集された少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像を取得することと、
前記少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像に基づいて、前記少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像を裁断し、前記ターゲットプレビュー画像を生成することとをさらに含む、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項6】
前記の、前記伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定することは、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、少なくとも二つのカメラから一つのカメラをターゲットカメラとして選択することを含む、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項7】
前記の、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、少なくとも二つのカメラから一つのカメラをターゲットカメラとして選択することは、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第二のカメラに切り替えることと、
前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第三のカメラに切り替えることとを含み、
ここで、前記第一のカメラのズーム倍率は、前記第二のカメラのズーム倍率よりも小さく、前記第一のカメラのズーム倍率は、前記第三のカメラのズーム倍率よりも大きい、請求項6に記載の撮影方法。
【請求項8】
ユーザの第一の入力を受信することと、
前記第一の入力に応答して、前記ターゲットプレビュー画像に基づき、ターゲット画像を撮影するようにカメラを制御することとをさらに含む、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項9】
伸縮式スクリーンを含む撮影装置であって、
前記伸縮式スクリーンの伸縮情報を取得するための取得ユニットと、
前記伸縮情報に基づいて、撮影のためのターゲットカメラを決定するための決定ユニットと、
前記ターゲットカメラにより収集されたターゲットプレビュー画像を表示するための表示ユニットとを含む、撮影装置。
【請求項10】
前記伸縮情報は、伸縮速度と伸縮長さとのうちの少なくとも一つを含み、
前記取得ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、前記伸縮式スクリーンの展開中又は収縮中に、前記伸縮式スクリーンのリアルタイムな伸縮長さを取得するために用いられ、
前記決定ユニットは、さらに、前記リアルタイムな伸縮長さに対応する数のカメラをターゲットカメラとして決定するために用いられる、請求項9に記載の撮影装置。
【請求項11】
前記取得ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが静止状態であることを指示する場合、前記ターゲットカメラにより収集された少なくとも一枚のプレビューサブ画像を取得するために用いられ、
前記撮影装置は、
前記少なくとも一枚のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成するための第一の生成ユニットをさらに含む、請求項9又は10に記載の撮影装置。
【請求項12】
前記取得ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、前記伸縮式スクリーンの展開中に、少なくとも一つの第一のカメラにより収集された少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像、及び少なくとも一つの第二のカメラにより収集された少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像を取得するために用いられ、
前記撮影装置は、
前記少なくとも一枚の第一のプレビューサブ画像と前記少なくとも一枚の第二のプレビューサブ画像に対して画像スティッチングを行い、ターゲットプレビュー画像を生成する第二の生成ユニットをさらに含む、請求項9又は10に記載の撮影装置。
【請求項13】
前記取得ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、前記伸縮式スクリーンの収縮中に、少なくとも一つの第三のカメラにより収集された少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像、及び少なくとも一つの第四のカメラにより収集された少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像を取得するために用いられ、
前記撮影装置は、
前記少なくとも一枚の第四のプレビューサブ画像に基づいて、前記少なくとも一枚の第三のプレビューサブ画像を裁断し、前記ターゲットプレビュー画像を生成するための第三の生成ユニットをさらに含む、請求項9又は10に記載の撮影装置。
【請求項14】
前記決定ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中又は収縮中にあることを指示する場合、少なくとも二つのカメラから一つのカメラをターゲットカメラとして選択するために用いられる、請求項9又は10に記載の撮影装置。
【請求項15】
前記決定ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが展開中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第二のカメラに切り替えるために用いられ、
前記決定ユニットは、さらに、前記伸縮情報が、前記伸縮式スクリーンが収縮中にあることを指示する場合、作動状態にある第一のカメラを第三のカメラに切り替えるために用いられ、
ここで、前記第一のカメラのズーム倍率は、前記第二のカメラのズーム倍率よりも小さく、前記第一のカメラのズーム倍率は、前記第三のカメラのズーム倍率よりも大きい、請求項14に記載の撮影装置。
【請求項16】
電子機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から8のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現する、電子機器。
【国際調査報告】