(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】デジタル支払いのためのシステム、装置及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/20 20120101AFI20240910BHJP
【FI】
G06Q20/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514460
(86)(22)【出願日】2022-07-13
(85)【翻訳文提出日】2024-03-04
(86)【国際出願番号】 IL2022050755
(87)【国際公開番号】W WO2023031905
(87)【国際公開日】2023-03-09
(32)【優先日】2021-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523452997
【氏名又は名称】ナヤックス リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】ベン-アヴィ デヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ローゼンホイズ ガイ
【テーマコード(参考)】
5L020
【Fターム(参考)】
5L020AA42
(57)【要約】
デジタルネットワークを介して支払いを実行するシステム及び方法を提供する。システムは、第2のサーバにおけるロイヤルティクラブのメンバーに使い捨て支払い要素を割り当てるように構成されたデータベースに動作可能に結合された第1のサーバを含む。第1のサーバは、販売時点情報管理(POS)において使い捨て支払い要素を使用して支払われた金額を承認するための要求を支払いサービスプロバイダ(PSP)から受け取り、使い捨て支払い要素を使用して行われた購入の金額を承認し、POSにおいて行われた購入が完了した旨のメッセージをPSPから受け取り、支払い要素データベースから使い捨て支払い要素を削除し、支払い要素データベースに新たな使い捨て支払い要素をアップロードするように構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルネットワークを介して支払いを実行するシステムであって、
処理回路を含む第1のサーバを備え、前記第1のサーバは、複数のロイヤルティクラブメンバーの複数の支払い要素を含むデータベースを含む第2のサーバに動作可能に結合され、前記処理回路は、
前記複数の支払い要素から前記ロイヤルティクラブのメンバーに使い捨て支払い要素を割り当て、
販売時点情報管理(POS)において前記使い捨て支払い要素を使用して支払われた支払金額を承認するための要求メッセージを支払いサービスプロバイダ(PSP)から受け取り、
前記支払金額を承認する承認メッセージを送信し、
前記POSにおいて行われた支払いが受け取られた旨の確認メッセージを前記PSPから受け取り、
前記確認メッセージを受け取った後に、前記複数の支払い要素から前記使い捨て支払い要素を削除し、
前記データベースにおける前記複数の支払い要素に新たな使い捨て支払い要素をアップロードする、
ように構成される、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記処理回路は、1又は2以上のルールセットに照らして支払明細を調査することによって前記支払いを承認するように構成され、前記ルールセットは、前記ロイヤルティクラブの前記メンバーの利益から通貨への交換レートを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記1又は2以上のルールセットはロイヤルティクラブルールセットを含み、前記ロイヤルティクラブルールセットは、ロイヤルティクラブ利益から通貨への交換レートを含む、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記1又は2以上のルールセットは支払いカード発行者ルールセットを含み、PSPルールセットが、前記支払いに照らした前記利益のバリューチェックを含む、
請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記処理回路は、前記ロイヤルティクラブのメンバーによって行われた購入のために前記第1のサーバが支払った金額を所定の日付に前記PSPに転送するように構成される、
請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記POSは、前記PSPとの購入契約に従って前記ロイヤルティクラブメンバーの購入を可能にし、前記購入契約は1又は2以上の購入条項を含む、
請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記データベースは、前記第2のサーバ内に割り当てられて前記第1のサーバに動作可能に結合される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記データベースは、前記第1のサーバ内に割り当てられて前記第2のサーバに動作可能に結合される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
購入アプリケーションが、前記ロイヤルティクラブのクーポンを、前記POSにおいて前記使い捨て支払い要素を使用することによって代金を支払うために使用される金額に変換するように構成される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
購入アプリケーションが、前記ロイヤルティクラブの報酬を、前記POSにおいて前記使い捨て支払い要素を使用することによって代金を支払うために使用される金額に変換するように構成される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
購入アプリケーションが、ロイヤルティクラブの利益を、前記POSにおいて前記使い捨て支払い要素を使用することによって代金を支払うために使用される金額に変換するように構成される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記使い捨て支払い要素は、使い捨て識別コードを有する使い捨て仮想支払いカードのデータを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記支払い要素の内容が暗号化され、前記POSは、前記支払い要素の内容を解読するように構成され、前記POSは、会計機、物理的支払い端末、及び仮想支払い端末のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記支払い要素の内容が暗号化され、前記POSは、前記支払い要素の前記解読された内容をPSPに転送するように構成され、前記POSは、会計機、物理的支払い端末、及び仮想支払い端末のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記支払い要素は、デビットカード番号、デビットカード発行日、及びデビットカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記支払い要素は、クレジットカード番号、クレジットカード発行日、及びクレジットカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記支払い要素は、プリペイドカード番号、プリペイドカード発行日、及びプリペイドカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記支払い要素は、ローダブルカード番号、ローダブルカード発行日、及びローダブルカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項19】
前記第1のサーバは支払いマネージャサーバを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
前記第2のサーバはロイヤルティクラブサーバを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項21】
支払いマネージャプログラムを使用して支払いを行うプログラム命令を含む1又は2以上の有形のコンピュータ可読非一時的記憶媒体を含む製品であって、前記支払いマネージャプログラムの前記プログラム命令が処理回路によって実行される結果、
販売時点情報管理(POS)において前記使い捨て支払い要素を使用して支払われた金額を承認するための要求を支払いサービスプロバイダ(PSP)から受け取り、
前記支払われた金額を承認する承認済みメッセージを送信し、
前記POSにおいて行われた購入が受け取られた旨の確認メッセージを前記PSPから受け取り、
前記データベースにおける前記複数の支払い要素から前記使い捨て支払い要素を削除し、
前記データベースにおける前記複数の支払い要素に新たな使い捨て支払い要素をアップロードする、
ことを特徴とする製品。
【請求項22】
前記プログラム命令が前記処理回路によって実行される結果、1又は2以上のルールセットに照らして購入明細を調査することによって前記購入を承認する、
請求項21に記載の製品。
【請求項23】
前記1又は2以上のルールセットはロイヤルティクラブルールセットを含む、
請求項22に記載の製品。
【請求項24】
前記1又は2以上のルールセットはPSPルールセットを含む、
請求項22に記載の製品。
【請求項25】
前記プログラム命令が前記処理回路によって実行される結果、前記企業メンバーグループのメンバーによって行われた購入のために前記支払いマネージャサーバが支払った金額を所定の日付に前記PSPに転送する、
請求項24に記載の製品。
【請求項26】
前記POSは、前記PSPとの購入契約に従って前記ロイヤルティクラブメンバーの購入を可能にするように構成され、前記購入契約は1又は2以上の購入条項を含む、
請求項24に記載の製品。
【請求項27】
購入アプリケーションが、前記ロイヤルティクラブのクーポンを、前記POSにおいて前記使い捨て支払い要素を使用することによって代金を支払うために使用される金額に変換するように構成される、
請求項21に記載の製品。
【請求項28】
購入アプリケーションが、前記ロイヤルティクラブの報酬を、前記POSにおいて前記使い捨て支払い要素を使用することによって代金を支払うために使用される金額に変換するように構成される、
請求項21に記載の製品。
【請求項29】
購入アプリケーションが、前記ロイヤルティクラブの利益を、前記POSにおいて前記使い捨て支払い要素を使用することによって代金を支払うために使用される金額に変換するように構成される、
請求項21に記載の製品。
【請求項30】
前記使い捨て支払い要素は、使い捨て識別コードを有する使い捨て仮想支払いカードのデータを含む、
請求項21に記載の製品。
【請求項31】
前記支払い要素の内容が暗号化され、前記POSは、前記支払い要素の内容を解読するように構成され、前記POSは、会計機、物理的支払い端末、及び仮想支払い端末のうちの少なくとも1つを含む、
請求項21に記載の製品。
【請求項32】
前記支払い要素の内容が暗号化され、前記POSは、前記支払い要素の前記解読された内容をPSPに転送するように構成され、前記POSは、会計機、物理的支払い端末、及び仮想支払い端末のうちの少なくとも1つを含む、
請求項21に記載の製品。
【請求項33】
前記支払い要素は、デビットカード番号、デビットカード発行日、及びデビットカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む、
請求項21に記載の製品。
【請求項34】
前記支払い要素は、クレジットカード番号、クレジットカード発行日、及びクレジットカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む、
請求項21に記載の製品。
【請求項35】
前記支払い要素は、プリペイドカード番号、プリペイドカード発行日、及びプリペイドカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む、
請求項21に記載の製品。
【請求項36】
前記支払い要素は、ローダブルカード番号、ローダブルカード発行日、及びローダブルカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む、
請求項21に記載の製品。
【請求項37】
デジタルネットワークを介して支払いを実行するシステムであって、
サーバを備え、前記サーバは、
少なくとも1つのメンバーグループを含むユーザデータベースと、
1又は2以上の使い捨て支払い要素を含み、前記メンバーグループのメンバーに使い捨て支払い要素を割り当てるように構成された支払い要素データベースと、
処理回路と、
を含み、前記処理回路は、
販売時点情報管理(POS)から購入を実行するために前記使い捨て支払い要素に前記メンバー詳細を提供するための要求を受け取り、
前記メンバークレジット残高をチェックするための要求を前記グループサーバに送信し、
前記メンバークレジットをお金に変換して前記お金を前記使い捨て支払い要素にアップロードし、
前記購入が完了した旨のメッセージを受け取り、前記データベースから前記使い捨て支払い要素を削除し、前記データベースに新たな使い捨て支払い要素をアップロードする、
ように構成される、
ことを特徴とするシステム。
【請求項38】
前記サーバは、前記ネットワークを介した支払いのために前記グループのメンバーに使い捨て支払い要素を割り当てることによって支払いプロセスを管理するように構成される、
請求項37に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で説明するいくつかの実施形態は、一般に支払いシステム及び方法に関し、具体的には、デジタルネットワークを介したデジタル支払いに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル支払いシステムは、インターネットを介した仮想ストアでの購入を可能にすることができる。これらのシステムでは、商品の代金を支払うために、ユーザのクレジットカード、或いはPayPal又はクリプトコインなどの他の支払い方法を使用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ロイヤルティクラブ(loyalty clubs)のメンバーは、自身のロイヤルティクラブポイント及びクーポンなどでしか、またロイヤルティクラブメンバーが利用できるストアでしか商品を購入することができない。ストアは、これらのメンバーが自身のロイヤルティクラブカードを使用できるストアである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下、商品及びサービスを購入するためのシステム、方法及び製品に関連する実施形態をほんの一例として説明する。
【0005】
1つの実施形態は、デジタルネットワークを介して支払いを実行するシステムであって、処理回路を含む第1のサーバを備え、第1のサーバが、複数のロイヤルティクラブメンバーの複数の支払い要素を含むデータベースを含む第2のサーバに動作可能に結合され、処理回路が、複数の支払い要素からロイヤルティクラブのメンバーに使い捨て支払い要素を割り当て、販売時点情報管理(POS)において使い捨て支払い要素を使用して支払われた支払金額を承認するための要求メッセージを支払いサービスプロバイダ(PSP)から受け取り、支払金額を承認する承認メッセージを送信し、POSにおいて行われた支払いが受け取られた旨の確認メッセージをPSPから受け取り、確認メッセージを受け取った後に、複数の支払い要素から使い捨て支払い要素を削除し、データベースにおける複数の支払い要素に新たな使い捨て支払い要素をアップロードするように構成される、システムを含むことができる。
【0006】
例えば、処理回路は、1又は2以上のルールセットに照らして支払明細を調査することによって支払いを承認するように構成され、ルールセットは、ロイヤルティクラブのメンバーの利益から通貨への交換レートを含む。
【0007】
例えば、1又は2以上のルールセットはロイヤルティクラブルールセットを含み、ロイヤルティクラブルールセットは、ロイヤルティクラブ利益から通貨への交換レートを含む。
【0008】
例えば、1又は2以上のルールセットは支払いカード発行者ルールセットを含み、PSPルールセットが、支払いに照らした利益のバリューチェックを含む。
【0009】
例えば、処理回路は、ロイヤルティクラブのメンバーによって行われた購入のために第1のサーバが支払った金額を所定の日付にPSPに転送するように構成される。
【0010】
例えば、POSは、PSPとの購入契約に従ってロイヤルティクラブメンバーの購入を可能にし、購入契約は1又は2以上の購入条項を含む。
【0011】
例えば、データベースは、第2のサーバ内に割り当てられて第1のサーバに動作可能に結合される。
【0012】
例えば、データベースは、第1のサーバ内に割り当てられて第2のサーバに動作可能に結合される。
【0013】
例えば、購入アプリケーションが、ロイヤルティクラブのクーポンを、POSにおいて使い捨て支払い要素を使用することによって代金を支払うために使用される金額に変換するように構成される。
【0014】
例えば、購入アプリケーションが、ロイヤルティクラブの報酬を、POSにおいて使い捨て支払い要素を使用することによって代金を支払うために使用される金額に変換するように構成される。
【0015】
例えば、購入アプリケーションが、ロイヤルティクラブの利益を、POSにおいて使い捨て支払い要素を使用することによって代金を支払うために使用される金額に変換するように構成される。
【0016】
例えば、使い捨て支払い要素は、使い捨て識別コードを有する使い捨て仮想支払いカードのデータを含む。
【0017】
例えば、支払い要素の内容が暗号化され、POSは、支払い要素の内容を解読するように構成され、POSは、会計機、物理的支払い端末、及び仮想支払い端末のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
例えば、支払い要素の内容が暗号化され、POSは、支払い要素の解読された内容をPSPに転送するように構成され、POSは、会計機、物理的支払い端末、及び仮想支払い端末のうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
例えば、支払い要素は、デビットカード番号、デビットカード発行日、及びデビットカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む。
【0020】
例えば、支払い要素は、クレジットカード番号、クレジットカード発行日、及びクレジットカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
例えば、支払い要素は、プリペイドカード番号、プリペイドカード発行日、及びプリペイドカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
例えば、支払い要素は、ローダブルカード番号、ローダブルカード発行日、及びローダブルカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む。
【0023】
例えば、第1のサーバは支払いマネージャサーバを含む。
【0024】
例えば、第2のサーバはロイヤルティクラブサーバを含む。
【0025】
他の1つの実施形態は、支払いマネージャプログラムを使用して支払いを行うプログラム命令を含む1又は2以上の有形のコンピュータ可読非一時的記憶媒体を含む製品であって、処理回路による支払いマネージャプログラムのプログラム命令の実行が、販売時点情報管理(POS)において使い捨て支払い要素を使用して支払われた金額を承認するための要求を支払いサービスプロバイダ(PSP)から受け取ることと、支払われた金額を承認する承認済みメッセージを送信することと、POSにおいて行われた購入が受け取られた旨の確認メッセージをPSPから受け取ることと、データベースにおける複数の支払い要素から使い捨て支払い要素を削除することと、データベースにおける複数の支払い要素に新たな使い捨て支払い要素をアップロードすることと、を含む、製品を含むことができる。
【0026】
例えば、プログラム命令が処理回路によって実行される結果、1又は2以上のルールセットに照らして購入明細を調査することによって購入を承認することができる。
【0027】
例えば、1又は2以上のルールセットはロイヤルティクラブルールセットを含む。
【0028】
1又は2以上のルールセットはPSPルールセットを含む、請求項22の製品。
【0029】
例えば、プログラム命令が処理回路によって実行される結果、企業メンバーグループのメンバーによって行われた購入のために支払いマネージャサーバが支払った金額を所定の日付にPSPに転送する。
【0030】
例えば、POSは、PSPとの購入契約に従ってロイヤルティクラブメンバーの購入を可能にするように構成され、購入契約は1又は2以上の購入条項を含む。
【0031】
例えば、購入アプリケーションが、ロイヤルティクラブのクーポンを、POSにおいて使い捨て支払い要素を使用することによって代金を支払うために使用される金額に変換するように構成される。
【0032】
例えば、購入アプリケーションが、ロイヤルティクラブの報酬を、POSにおいて使い捨て支払い要素を使用することによって代金を支払うために使用される金額に変換するように構成される。
【0033】
例えば、購入アプリケーションが、ロイヤルティクラブの利益を、POSにおいて使い捨て支払い要素を使用することによって代金を支払うために使用される金額に変換するように構成される。
【0034】
例えば、使い捨て支払い要素は、使い捨て識別コードを有する使い捨て仮想支払いカードのデータを含む。
【0035】
例えば、支払い要素の内容が暗号化され、POSは、支払い要素の内容を解読するように構成され、POSは、会計機、物理的支払い端末、及び仮想支払い端末のうちの少なくとも1つを含む。
【0036】
例えば、支払い要素の内容が暗号化され、POSは、支払い要素の解読された内容をPSPに転送するように構成され、POSは、会計機、物理的支払い端末、及び仮想支払い端末のうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
例えば、支払い要素は、デビットカード番号、デビットカード発行日、及びデビットカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む。
【0038】
例えば、支払い要素は、クレジットカード番号、クレジットカード発行日、及びクレジットカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
例えば、支払い要素は、プリペイドカード番号、プリペイドカード発行日、及びプリペイドカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む。
【0040】
例えば、支払い要素は、ローダブルカード番号、ローダブルカード発行日、及びローダブルカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
他の1つの実施形態は、デジタルネットワークを介して支払いを実行するシステムであって、サーバを備え、サーバが、少なくとも1つのメンバーグループを含むユーザデータベースと、1又は2以上の使い捨て支払い要素を含み、メンバーグループのメンバーに使い捨て支払い要素を割り当てるように構成された支払い要素データベースと、処理回路とを含み、処理回路が、販売時点情報管理(POS)から購入を実行するために使い捨て支払い要素にメンバー詳細を提供するための要求を受け取り、メンバークレジット残高をチェックするための要求をグループサーバに送信し、メンバークレジットをお金に変換してお金を使い捨て支払い要素にアップロードし、購入が完了した旨のメッセージを受け取り、データベースから使い捨て支払い要素を削除し、データベースに新たな使い捨て支払い要素をアップロードするように構成される、システムを含むことができる。
【0042】
例えば、サーバは、ネットワークを介した支払いのためにグループのメンバーに使い捨て支払い要素を割り当てることによって支払いプロセスを管理するように構成される。
【0043】
説明する本開示からは、当業における欠点の解決策が理解される。具体的には、本明細書で説明する実施形態は、使い捨て支払い要素(disposable payment element)を使用することによってロイヤルティクラブのメンバーによる支払いの実行を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】いくつかの例示的な実施形態による、ネットワークを介して支払いを実行するシステムのブロック図である。
【
図2】他のいくつかの例示的な実施形態による、デジタルウォレットアプリケーションを使用して商品を購入する方法のフローチャートである。
【
図3】他のいくつかの例示的な実施形態による、ネットワークを介して支払いを実行するシステムのブロック図である。
【
図4】他のいくつかの例示的な実施形態による、デジタルウォレットアプリケーションを使用して商品を購入する方法のフローチャートである。
【
図5】いくつかの例示的な実施形態による製造の製品を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下の詳細な説明では、いくつかの実施形態を完全に理解できるように数多くの具体的な詳細を示す。しかしながら、当業者であれば、これらの具体的な詳細を伴わずにいくつかの実施形態を実施することもできると理解するであろう。他の事例では、説明を曖昧にしないように、周知の方法、手順、コンポーネント、ユニット及び/又は回路については詳細に説明していない。
【0046】
本明細書において「処理(processing)」、「算出(computing)」、「計算(calculating)」、「決定(determining)」、「確立(establishing)」、「分析(analyzing)」又は「チェック(checking)」などの用語を利用して行う説明は、コンピュータのレジスタ及び/又はメモリ内の物理(例えば、電子)量として表されるデータをコンピュータのレジスタ及び/又はメモリ、或いは動作及び/又はプロセスを実行するための命令を記憶できる他の情報記憶媒体内の物理量として同様に表される他のデータに操作及び/又は変換するコンピュータ、コンピュータプラットフォーム、コンピュータシステム、又はその他の電子コンピュータ装置の(単複の)動作及び/又は(単複の)プロセスを意味することができる。
【0047】
本明細書で使用する「複数(plurality及びa plurality)」という用語は、例えば「複数(multiple)」又は「2又は3以上(two or more)」を含む。例えば、「複数のアイテム」は2又は3以上のアイテムを含む。
【0048】
「1つの実施形態(one embodiment)」、「ある実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態(demonstrative embodiment)」、「様々な実施形態(various embodiments)」などへの言及は、このようにして説明される実施形態が特定の特徴、構造又は特性を含むことができるが、必ずしも全ての実施形態がその特定の特徴、構造又は特性を含むとは限らないことを示す。さらに、「1つの実施形態では(in one embodiment)」という表現の繰り返し使用は、必ずしも同じ実施形態を意味するものではないが、同じ実施形態を意味する場合もある。
【0049】
別途明示していない限り、本明細書における「第1の(first)」、「第2の(second)」、「第3の(third)」などの序数形容詞を用いた共通物体の説明は、同様の物体の異なる事例に言及していることを示すものにすぎず、このようにして説明される物体が時間的にも空間的にも所与の順序、ランキング又は他のいずれかの様態でなければならないことを意味するものではない。
【0050】
本明細書で使用する「回路(circuitry)」という用語は、1又は2以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路(ASIC)、集積回路、電子回路、プロセッサ(共有、専用又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用又はグループ)、組み合わせ論理回路、及び/又は説明する機能を提供する他の好適なハードウェアコンポーネントを意味することができ、これらの一部であることができ、又はこれらを含むことができる。いくつかの例示的な実施形態では、回路を1又は2以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールに実装することができ、或いは回路に関連する機能を1又は2以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールが実装することができる。いくつかの例示的な実施形態では、回路が、少なくとも部分的にハードウェア内で動作可能なロジックを含むことができる。
【0051】
「ロジック(logic)」という用語は、例えばコンピュータ装置の回路に組み込まれた計算ロジック、及び/又はコンピュータ装置のメモリに記憶された計算ロジックを意味することができる。例えば、ロジックには、コンピュータ装置のプロセッサが計算ロジックを実行して計算機能及び/又は動作を実行するためにアクセス可能であることができる。1つの例では、様々なチップ及び/又はプロセッサのシリコンブロックなどの様々なタイプのメモリ及び/又はファームウェアにロジックを組み込むことができる。ロジックは、無線機回路、受信機回路、制御回路、送信機回路、トランシーバ回路及び/又はプロセッサ回路などの様々な回路に含めることができ、及び/又はこれらの様々な回路の一部として実装することができる。1つの例では、ランダムアクセスメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルメモリ、磁気メモリ、フラッシュメモリ及び永続メモリなどを含む揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリにロジックを組み込むことができる。例えば、ロジックは、ロジックの実行が必要な場合に、1又は2以上のプロセッサが、1又は2以上のプロセッサに結合されたレジスタ、スタック及び/又はバッファなどのメモリを使用して実行することができる。
【0052】
以下で使用する「モジュール(module)」という用語は、実行中のカーネル環境を拡張するコードを含むオブジェクトファイルである。
【0053】
本明細書において以下で使用する「ソフトウェアエンジン(software engine)」という用語は、実行中のカーネル環境を拡張するコードを含むオブジェクトファイルである。
【0054】
以下で使用する「ロイヤルティクラブ顧客(loyalty club customer)」という用語は、ロイヤルティクラブ提供物(loyalty club offering)を有し、例えば顧客ベースのためのロイヤルティカードアプリケーションなどのロイヤルティベースのモバイルサービスを運用する企業間電子商取引(B2B)顧客である。
【0055】
以下で使用する「バックエンドプラットフォーム(Backend Platform)」という用語は、デジタルウォレットサービスを管理及び制御し、選択されたサードパーティシステムと相互作用するとともに、デジタルウォレットモジュール及び/又はデジタルウォレットエンジン及び/又はデジタルウォレットソフトウェア開発キット(SDK)と相互作用するように構成された、デジタルウォレットシステムのクラウドプラットフォーム、バックエンドサーバである。
【0056】
以下で使用する「EMV」という用語は、スマート支払いカード、支払い端末及び現金自動預け払い機のための技術標準に基づく支払い方法である。本来、EMVは、世界的支払い標準を作成した3つの企業である「Europay、Mastercard及びVisa」を表す。
【0057】
以下で使用する「EMV端末(EMV terminal)」という用語は、販売時点情報管理(POS)端末、クレジットカード端末などとしても知られている支払い端末である。EMV端末は、Europay、Mastercard、Visaなどの支払いカードと連動して電子的資金移動を行う装置である。通常、この端末は、PINを入力するためのセキュアなキーパッド、画面、支払いカードから情報を取り込む手段、及び認証のために支払いネットワークにアクセスするネットワーク接続から成る。
【0058】
いくつかの例示的な実施形態では、支払い端末が、必要なクレジットカード及び/又はデビットカード情報をマーチャントが取り込み、このデータを認証のためにマーチャントサービスプロバイダ及び/又は銀行に送信してマーチャントに資金を移動させることを可能にすることができる。この端末は、マーチャント及び/又はそのクライアントが装置の近くでカードをスワイプ、挿入及び/又は保持して情報を取り込むことを可能にすることができる。
【0059】
以下で使用する「発行者NFC-EMV SDK(Issuer NFC-EMV SDK)」という用語は、例えば発行者によって発行され管理されるSDKを含むことができる。例えば、このようなSDKは、モバイルアプリケーションに統合された時にNFCプロトコルを介してEMV端末に支払い要素を通信できるようにする単一の発行者がサポートすることができる。
【0060】
以下で使用する「サーバ側SDK(Server-Side SDK)」という用語は、フロントエンドデジタルウォレットソフトウェアプログラムである。いくつかの例示的な実施形態では、このプログラムが顧客プラットフォーム内に存在して顧客プラットフォームに統合され、顧客プラットフォームと顧客モバイルアプリケーションとの間の接続を介してエンドユーザのフロントエンド支払い相互作用を管理することができる。例えば、顧客プラットフォームは、顧客プラットフォームを接続できるベンダーPOSに照らしてトランザクションを管理することができる。
【0061】
以下で使用する「顧客関係マネージャ(CRM)アプリケーションプログラミングインタフェース(API)(customer relationship manager(CRM)application programming interface(API))」という用語は、顧客CRMと通信するように構成されたAPIである。顧客CRMは、1又は2以上の顧客報酬プログラムを管理するように構成される。
【0062】
以下で使用する「クレジットカード発行者(Credit Card Issuer)」という用語は、クレジットカード又は支払いカードを発行し、或いはクレジットカードを発行して自社の顧客(「発行者」)にクレジットを拡張する権利を銀行、他の信用組合又は他の企業などの他社に与えるように構成された信用組合などのグローバル企業であることができる。
【0063】
以下で使用する「支払いサービスプロバイダ(payment service provider:PSP))」という用語は、クレジットカード又は支払いカード及び/又はその他の支払い手段を発行し、発行したカードによって行われた購入の代金を支払うように構成された信用組合などのグローバル企業であることができる。
【0064】
以下で使用する「クレジットカードスキーム(Credit Card Scheme)」という用語は、銀行及び/又はその他のいずれかの適格金融機関及び/又はクレジットがメンバーであることができる、クレジットカード及び/又はデビットカード及び/又はプリペイドカードなどにリンクされた支払いネットワークを含むことができる。例えば、クレジットカードスキームのメンバーはカードを発行することができ、及び/又はマーチャントはこのカードスキームのネットワーク上で活動することができる。メンバーは、自身のスキームの様々なルール及び制限を設定することもできる。
【0065】
以下で使用する「発行者プラットフォーム(Issuer Platform)」という用語は、カードの発行を可能にするように構成できる、例えばMastercard、Visa、Europay、American Expressなどのサーバを含むことができる。
【0066】
以下で使用する「カード(Card/s)」という用語は、例えば発行者によって作成され発行されたプリペイドカード、クレジットカード又はデビットカードなどを含むことができる。
【0067】
以下で使用する「マーチャントPOS(Merchant POS)」という用語は、例えばエンドユーザが自身の顧客モバイルアプリケーションを使用して支払いトランザクションを消費すると決定した時に様々な支払いトランザクションを行うことができる、特定のマーチャント及び/又はベンダー及び/又はショップなどのクレジットカード端末を含むことができる。
【0068】
以下で使用する「顧客プラットフォーム(Customer Platform)」という用語は、例えばデジタルウォレットプラットフォームを介した支払い準備のためにデジタルウォレットと協働するように構成された、パートナーの顧客の技術プラットフォームを含むことができる。バックエンド技術プラットフォームは、顧客及び/又はパートナーによって選択された支払い構成に応じて顧客モバイルアプリケーション及びデジタルウォレットSDKと通信する。例えば、このプラットフォームは、例えばAmazon Web Services(AWS)及び/又はMicrosoft AZURE上で動作するクラウドベースのものである。
【0069】
以下で使用する「顧客クレジットカード端末(Customer Credit Card Terminal)」という用語は、顧客プラットフォームが顧客モバイルアプリケーションに関連する各エンドユーザクレジットカードの支払い要素を生成するために使用できる、EMV及び/又は非EMVのトランザクション端末を含むことができる。例えば、このような端末は、支払いゲートウェイ企業又はプロセッサ企業と共に存在することができる。
【0070】
以下で使用する「顧客モバイルアプリケーション(customer mobile application)」という用語は、顧客モバイル装置にインストールされる、例えばロイヤルティクラブアプリケーション又はEウォレットアプリケーションなどの少なくとも1つのアプリケーションを含むことができる。顧客モバイルアプリケーションはデジタルウォレットSDKを含むことができ、デジタルウォレットプラットフォーム及び顧客プラットフォームと相互作用することができる。顧客モバイルアプリケーションは、例えばiOS及びAndroid又はReactなどのモバイル装置オペレーティングシステム上で動作するように構成することができる。
【0071】
以下で使用する「顧客CRM(customer CRM)」という用語は、例えば顧客が自身の顧客ベース及び報酬スキーム、並びに様々なセグメント及びプランにわたる他のこのようなプログラムを管理するために使用するロイヤルティクラブプラットフォームを含むことができる。
【0072】
以下で使用する「デジタルウォレットルールエンジン(digital wallet rules engine)」という用語は、例えばマーチャントカテゴリコード(MCC)を含む様々なルールを顧客が定めることができる管理システムを含むことができ、MCCは、例えば衣服、スポーツシューズなどの様々な購入/マーチャントカテゴリ、コード、及びエンドユーザによって行われるトランザクションの制限などを定める、カードスキーム上のユニバーサルコードを含む。
【0073】
以下で使用する「エンドユーザ(End-User)」という用語は、顧客モバイルアプリケーションを使用する1又は2以上のユーザを含むことができる。
【0074】
以下で使用する「支払い要素(Payment element)」という用語は、例えばクレジットカード情報、デビットカード情報、プリペイドカード情報、リローダブルプリペイドカード情報又は銀行送金情報などの、ユーザの支払い能力の暗号化情報を含むように構成された支払い要素と呼ばれる固有のプレースホルダを含むことができる。例えば、カード番号が1234 5678 8765 4321である場合、支払い要素識別は、例えばE67TL8GC27Xであることができる。いくつかの例示的な実施形態では、支払い要素を、例えば顧客のクレジットカード情報にアクセスし、このような情報を検索し、維持して、顧客及び企業の両方にとって高水準のセキュリティを保証するように構成することができる。支払い要素は、顧客プラットフォーム及び/又は顧客のモバイルアプリケーション上に保存することができる。例えば、以下で使用する使い捨て支払い要素は、1回の使用後に削除される支払い要素である。
【0075】
以下で使用する「支払い要素サービスプロバイダ(Payment element Service Provider:PESP)」という用語は、例えばMastercard、Visa又は他のいずれかの発行者によって認定された、EMV支払い要素を生成できるエンティティである。PESPは、登録済みの支払い要素要求者を提供するように構成された、支払いエコシステム内のエンティティを含むことができる。例えば、マーチャントは、支払い要素としても知られている「サロゲート」会員番号(‘surrogate’ Primary Account Number:PAN)値を有するカードクレデンシャルを保持する。例えば、このサービスは、必要に応じてゲートウェイサービスが提供することができる。
【0076】
最初に、いくつかの例示的な実施形態による、ネットワーク190を介して支払いを実行するシステム100のブロック図である
図1を参照する。
【0077】
いくつかの例示的な実施形態では、システム100が、企業グループのクライアントによってネットワークを介して行われる購入を管理するように構成された支払いマネージャサーバ110を含むことができる。例えば、クライアントは、ロイヤルティクラブなどのクラブのメンバーであることができる。例えば、企業グループは、メンバーが企業グループ施設において行った商品及び/又はサービスの購入などの行為についてメンバーに1又は2以上の利益を提供するクラブを設立することができる。
【0078】
いくつかの例示的な実施形態では、システム100が処理回路120を含むことができる。例えば、処理回路120は、支払い要素マネージャモジュール122、ルールモジュール124及び支払い承認モジュール128のうちの少なくとも1つによって与えられる1又は2以上のソフトウェア命令を実行することができる。
【0079】
例えば、処理回路120は、回路、ロジック、メモリ、オペレーティングシステム、1又は2以上のコアコンピュータ、グラフィックプロセッサ、又はデジタルシグナルプロセッサなどを含むことができる。
【0080】
しかしながら、他のいくつかの実施形態では、支払い要素マネージャモジュール122、ルールモジュール124及び支払い承認モジュール128の各々をソフトウェア及び/又はハードウェア、及び/又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実装することもできると理解されたい。
【0081】
いくつかの例示的な実施形態では、処理回路120を、販売時点情報管理(POS)174において使い捨て支払い要素135で支払われた金額を承認するための要求を支払いサービスプロバイダ(PSP)150から受け取るように構成することができる。例えば、PSP150は、使い捨て支払い要素発行者(図示せず)を含むことができる。使い捨て支払い要素発行者は、使い捨て支払い要素を発行してマーチャントに支払金を送金するように構成することができる。
【0082】
いくつかの例示的な実施形態では、処理回路120を、POS144において行われた購入が完了した旨のメッセージをPSP150から受け取るように構成することができる。処理回路120は、データベース130から使い捨て支払い要素135を削除し、新たな使い捨て支払い要素を生成し、支払い要素135などの新たな使い捨て支払い要素をデータベース130にアップロードすることができる。
【0083】
例えば、購入金額の承認は支払い承認モジュール128が行うことができ、古い使い捨て支払い要素135の削除、新たな使い捨て支払い要素の生成及びアップロードは、必要に応じて支払い要素マネージャモジュール122からの命令に基づいて行うことができる。
【0084】
いくつかの例示的な実施形態では、処理回路120を、購入明細を1又は2以上のルールセットに照らして調査することにより、使い捨て支払い要素135によって行われた購入を承認するように構成することができる。例えば、この調査は、必要に応じてルールモジュール124が行うことができる。
【0085】
例えば、1又は2以上のルールセットは、企業メンバーグループルールセット、及び/又は支払いカード発行者ルールセット、及び/又は企業メンバーグループルールセットと支払いカード発行者ルールセットとの組み合わせを含むことができる。ルールセットは、例えばロイヤルティクラブポイントなどのクレジットを使用する方法及び場所を含むことができる。ルールセットは、ロイヤルティクラブポイントから通貨への交換レート及びその他のルールを含むことができる。
【0086】
いくつかの例示的な実施形態では、処理回路120を、企業メンバーグループのメンバーによって行われた購入のためにPSP150が支払った金額を所定の日付にPSP150に送金するように構成することができる。
【0087】
いくつかの例示的な実施形態では、支払い要素マネージャモジュール122が、支払いマネージャサーバ110におけるデータベース130に動作可能に結合することができる。支払い要素マネージャモジュール122は、使い捨て支払い要素135をロイヤルティクラブサーバ180におけるロイヤルティクラブのメンバーに割り当てるように構成することができる。
【0088】
いくつかの例示的な実施形態では、POS174の処理が、PSP150との購入契約に従ってロイヤルティクラブメンバーなどの企業グループメンバーによる購入を可能にすることができる。例えば、購入契約は、商品名、商品価格、支払い回数、保証期間、割引、及び返品期間などを含むことができる。
【0089】
いくつかの例示的な実施形態では、データベース130を、支払いマネージャサーバ110内に割り当ててロイヤルティクラブサーバ180に動作可能に結合することができる。
【0090】
いくつかの例示的な実施形態では、データベース130を、ロイヤルティクラブサーバ180内に割り当てて支払い要素(PE)マネージャサーバ110における支払い要素マネージャモジュール122に動作可能に結合することができる。
【0091】
いくつかの例示的な実施形態では、ロイヤルティクラブサーバ180におけるユーザデータベース182が、ロイヤルティクラブの1又は2以上のメンバー、或いは報酬クラブの1又は2以上のメンバーなどを含むことができる。
【0092】
いくつかの例示的な実施形態では、システム100がコンピュータ装置160を含むことができる。例えば、コンピュータ装置160は、ネットワーク及び/又はストアを介してサービス及び商品を購入する能力をメンバーグループのメンバーに提供する購入アプリケーション170を含むことができる。
【0093】
例えば、コンピュータ装置160は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、携帯電話機、購入端末、又はゲーム機などを含むことができる。
【0094】
例えば、購入アプリケーション170は、使い捨て支払い要素135の詳細を記憶するように構成できる、ロイヤルティクラブアプリケーションなどのメンバーグループアプリケーションを含むことができる。いくつかの例示的な実施形態では、購入アプリケーション170での商品及び/サービスの購入が、ロイヤルティクラブメンバーなどのメンバーグループのメンバーによって行われる。例えば、購入アプリケーション170は、ロイヤルティクラブなどの企業グループがそのメンバーに提供することができる。
【0095】
いくつかの例示的な実施形態では、購入アプリケーション170を、クーポン、及び/又は報酬、及び/又は企業メンバーグループの権利、及び/又はその他の利益を金額に変換するように構成することができる。例えば、この金額を使用して、使い捨て支払い要素135に記憶されたデータに基づいてPOS174において代金を支払うことができる。
【0096】
いくつかの例示的な実施形態では、使い捨て支払い要素135が、例えば使い捨て識別コードを有する使い捨て仮想支払いカードのデータを含むことができる。例えば、使い捨て支払い要素135は、クレジットカードを含む場合には、クレジットカード番号、クレジットカード発行日、及びクレジットカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0097】
例えば、使い捨て支払い要素135がプリペイドカードを含む場合、プリペイドカードは、プリペイドカード番号、プリペイドカード発行日、及びプリペイドカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0098】
例えば、使い捨て支払い要素135は、ローダブルカード(loadable card)を含む場合には、ローダブルカード番号、ローダブルカード発行日、及びローダブルカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0099】
例えば、使い捨て支払い要素135は、デビットカードを含む場合には、デビットカード番号、デビットカード発行日、及びデビットカードセキュリティコードのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0100】
いくつかの例示的な実施形態では、使い捨て支払い要素135の内容を暗号化することができ、POS174を、使い捨て支払い要素135の内容を解読するように構成することができる。
【0101】
いくつかの例示的な実施形態では、POS174が、会計機(cashier machine)、物理的支払い端末、及び仮想支払い端末のうちの少なくとも1つを含むことができる。POS174は、解読された支払い要素の内容をPSP150に転送するように構成することができる。
【0102】
次に、いくつかの例示的な実施形態による、ネットワークを介して商品を購入する方法のフローチャートの概略図である
図2を参照する。
【0103】
いくつかの例示的な実施形態では、方法200が、ロイヤルティクラブメンバーなどのメンバーグループのメンバーの信用度を含む支払い要素135(
図1)などの使い捨て支払い要素を発行するための要求から開始することができる(テキストボックス210)。例えば、要求はPSP150(
図1)に送信することができる。
【0104】
いくつかの例示的な実施形態では、PSP150(
図1)が使い捨て支払い要素を発行することができる。使い捨て支払い要素は、使い捨ての仮想クレジットカード、及び/又はデビットカード、及び/又はローダブルカード、及び/又は他のいずれかのカードを含むことができる。なお、使い捨て支払い要素は、例えばゼロ残高などの残高なしの状態で発行することができると理解されたい。
【0105】
いくつかの例示的な実施形態では、使い捨て支払い要素を130(
図1)などの支払い要素データベースにアップロードすることができる(テキストボックス220)。
【0106】
いくつかの例示的な実施形態では、ロイヤルティクラブメンバーなどのグループのメンバーがアプリ170(
図1)などのアプリケーションから購入を実行する際に、PSP150(
図1)などのPSPが支払いマネージャサーバ110(
図1)などの支払いマネージャサーバに支払い承認要求を送信することができる(テキストボックス230)。
【0107】
いくつかの例示的な実施形態では、支払いマネージャサーバ110の支払い承認モジュール128(
図1)が、例えばロイヤルティクラブルール、及び/又は支払いカード発行者ルールセットなどのPSPルールセットなどの1又は2以上のルールセットに照らして購入明細を調査することができる(テキストボックス240)。
【0108】
いくつかの例示的な実施形態では、POS174(
図1)などのPOSにおいて支払い承認が受け取られると(テキストボックス260)、例えば
図1の支払い要素マネージャモジュール122が、データベース130(
図1)などのデータベースから使い捨て支払い要素135(
図1)などの使い捨て支払い要素を削除することができる(テキストボックス270)。
【0109】
いくつかの例示的な実施形態では、次の購入及び/又はありとあらゆる購入について方法200を繰り返すことができる。
【0110】
他のいくつかの例示的な実施形態による、ネットワーク390を介して支払いを実行するシステム300のブロック図である
図3を参照する。
【0111】
いくつかの例示的な実施形態では、システム300が、使い捨て支払い要素335を提供することによってネットワーク390を介した支払いプロセスを管理するように構成された支払いマネージャサーバ310を含むことができる。例えば、使い捨て支払い要素335は、必要に応じてネットワーク390を介してストアにおいて商品及び/又はサービスの代金を支払うために使用することができる。
【0112】
いくつかの例示的な実施形態では、システム300がクレジットカード承認サーバ340を含むことができる。例えば、クレジットカード承認サーバ340は、使い捨て支払い要素335によって行われた支払いを承認するように構成することができる。
【0113】
いくつかの例示的な実施形態では、システム300が、発行者サーバなどの支払い要素生成器350を含むことができる。例えば、支払い要素生成器350は、必要に応じてロイヤルティクラブのメンバーに使い捨て支払い要素335を発行するように構成することができる。
【0114】
いくつかの例示的な実施形態では、使い捨て支払い要素335が、メンバークレジットカード番号などのクレジットカード番号、クレジットカード発行日、及びクレジットカードセキュリティコードを含むことができる。
【0115】
いくつかの例示的な実施形態では、システム300がコンピュータ装置360を含むことができる。例えば、コンピュータ装置360は、企業クラブメンバーがネットワーク390を介して及び/又はストアにおいてサービス及び商品を購入するのを可能にするロイヤルティクラブアプリケーションなどの企業グループクラブアプリケーション(アプリ)170を含むことができる。
【0116】
例えば、コンピュータ装置360は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、携帯電話機、購入端末、又はゲーム機などを含むことができる。
【0117】
いくつかの例示的な実施形態では、システム300が、ロイヤルティクラブサーバなどのグループサーバ380を含むことができる。例えば、グループサーバ380は、メンバーデータベース382及びルールモジュール385を含むことができる。グループサーバ380は、例えばロイヤルティクラブメンバー、及び/又はメンバーを含む他のいずれかのグループのアカウント、プロファイル、クーポン、報酬、及びその他の利益を管理するように構成することができる。
【0118】
いくつかの例示的な実施形態では、メンバーデータベース382が、ロイヤルティクラブメンバーなどのグループメンバーに関する詳細を含むことができる。例えば、グループメンバーの詳細は、グループメンバー識別番号(ID)、個人ID、アドレス、クーポン、クレジット、電子メールアドレス、電話番号、クレジットカード明細、銀行口座明細などを含むことができる。ルールモジュール385は、ロイヤルティクラブメンバーなどの各グループメンバーのルールセットを含むことができる。
【0119】
いくつかの例示的な実施形態では、支払いマネージャサーバなどのサーバ310が、処理回路320上で動作するように構成できる管理ソフトウェア328を含むことができる。例えば、処理回路320は、回路、ロジック、メモリ、オペレーティングシステム、1又は2以上のコアコンピュータ、グラフィックプロセッサ、又はデジタルシグナルプロセッサなどを含むことができる。
【0120】
いくつかの例示的な実施形態では、支払いマネージャサーバ310が、ロイヤルティクラブメンバーの複数の支払い要素を少なくとも部分的に記憶するデータベース330を含むことができる。例えば、データベース330は、少なくとも1つのメンバーグループを含むメンバーデータベースと、1又は2以上の使い捨て支払い要素を含む支払い要素データベースとを含むことができる。例えば、データベース330からの支払い要素335は、メンバーグループのメンバーに割り当てることができる。例えば、グループは、1又は2以上のロイヤルティクラブメンバーを含むことができる。
【0121】
いくつかの例示的な実施形態では、処理回路320を、販売時点情報管理(POS)(図示せず)において購入アプリケーション370からの購入を実行するために支払い要素335にメンバー詳細を提供するための要求を受け取るように構成することができる。例えば、POSは、メンバーのクレジット残高をチェックする要求をグループサーバに送信し、メンバーの1又は2以上のクラブクレジットをお金に変換し、使い捨て支払い要素にお金をアップロードし、購入が完了した旨のメッセージを受け取ってデータベース330から支払い要素335を削除し、新たな使い捨て支払い要素をデータベース330にアップロードすることができる。
【0122】
いくつかの例示的な実施形態では、支払い要素335の内容を暗号化することができ、支払いマネージャサーバ310を、支払い要素335の内容を解読するように構成することができる。例えば、支払い要素335は、使い捨て識別コードを有する使い捨て仮想支払いカードのデータを含むことができる。
【0123】
例えば、支払い要素335は、デビットカード番号及び/又はクレジットカード番号、デビットカード発行日及び/又はクレジットカード発行日、及び/又はデビットカードセキュリティコード及び/又はクレジットカード発行日を含むことができる。
【0124】
なお、支払い要素335は、例えばユーザロイヤルティクラブカードなどのいずれかのタイプの支払いカードを含むことができると理解されたい。
【0125】
いくつかの例示的な実施形態では、ユーザロイヤルティクラブカードがメンバーの信用度情報を含むことができる。
【0126】
いくつかの例示的な実施形態では、支払い後に使い捨て支払い要素335を削除し、発行者サーバなどの支払い要素生成器350が新たな使い捨て支払い要素を発行することができる。新たな支払い要素は、次の購入時に使用できるユーザ信用度情報及びゼロ残高を含むことができる。
【0127】
いくつかの例示的な実施形態では、ロイヤルティクラブメンバーなどの企業グループメンバーがネットワーク390を介して購入アプリケーション370によって商品及び/又はサービスを購入する際に、ゼロ残高を有する使い捨て支払い要素335に要求金額をアップロードしてデータベース330からアプリ370にアップロードすることができる。例えば、アプリ370は、購入を承認する要求(ライン374)をクレジットカード承認サーバ340に送信し、使い捨て支払い要素335に要求金額をアップロードすることができる。
【0128】
いくつかの例示的な実施形態では、クレジットカード承認サーバ340が、ユーザの残高及び/又は信用度をチェックするための要求(ライン342)を処理回路320に送信することができる。例えば、この要求は、メンバーID、及び/又はメンバーのメンバーシップ番号、及び/又は他のいずれかのユーザ識別を含むことができる。
【0129】
いくつかの例示的な実施形態では、処理回路320が、要求をグループサーバ380に転送することができる。グループサーバ380は、例えばメンバーIDに基づいて、そのメンバーがユーザデータベース382のメンバーであるかどうかをチェックすることができる。ユーザがメンバーグループのメンバーである場合、グループサーバ380は、このメンバーに適用できるルールセットをルールデータベース385から処理回路320に送信することができる(ライン322)。
【0130】
いくつかの例示的な実施形態では、クレジットカード承認サーバ340が、金銭トランザクションの要求をルールに基づいて承認及び/又は拒否することができる。要求が承認された場合、クレジットカードサーバ340は、要求された合計金額を支払い要素335などの使い捨て支払い要素にアップロードすることができる。アプリ370は、トランザクションが完了したクレジットカードサーバ340を更新することができる。クレジットカードサーバ340は、支払い要素が使用された管理ソフトウェア328を更新することができる。処理回路320は、メンバー信用度などのメンバーアカウントを更新するようにグループサーバ380に命令することができる(ライン326)。
【0131】
いくつかの例示的な実施形態では、処理回路320が、新たな使い捨て支払い要素を生成して新たな使い捨て支払い要素をデータベース330にアップロードするように支払い要素生成器350に命令することができる。
【0132】
次に、他のいくつかの例示的な実施形態による、ネットワークを介して商品を購入する方法400のフローチャートの概略図である
図4を参照する。
【0133】
いくつかの例示的な実施形態では、方法400が、例えばアプリ370(
図3)などの商品購入アプリケーション及び/又はサービス購入アプリケーションからの、企業クラブメンバーの信用度を含む支払い要素335(
図3)などの使い捨て支払い要素を発行するための要求から開始することができる(テキストボックス310)。
【0134】
例えば、この要求は、クレジットカード承認サーバ340(
図3)などのクレジットカード承認サーバに送信することができる。
【0135】
いくつかの例示的な実施形態では、支払い要素生成器350(
図3)を、使い捨て支払い要素、及び/又は使い捨て仮想クレジットカード、及び/又は使い捨てデビットカード、及び/又は使い捨てリロード済みカード(disposable reloaded card)、及び/又はメンバー信用度に関連する他のいずれかの使い捨てカードを発行するように構成することができる。なお、使い捨て仮想支払い要素は、例えばゼロ残高などの残高なしの状態で発行することができると理解されたい。
【0136】
例えば、使い捨て仮想支払い要素は、クレジットカード、デビットカード、チャージカード、プリペイドカード、又はローダブルカードなどを含むことができる。
【0137】
いくつかの例示的な実施形態では、使い捨て支払い要素をアプリケーション370(
図3)などのロイヤルティクラブアプリケーションにアップロードすることができる(テキストボックス420)。
【0138】
いくつかの例示的な実施形態では、メンバーがアプリ370(
図3)などのロイヤルティクラブアプリケーションから購入を実行する際に、クレジットカード承認サーバ340(
図3)などのクレジットカード承認サーバにメンバーの残高チェック及び支払い承認のための要求を送信することができる(テキストボックス430)。
【0139】
例えば、クレジットカード承認サーバ340(
図3)は、ロイヤルティクラブメンバーの銀行口座残高をチェックするための要求をアプリケーションから受け取ることができる。この要求は、クレジットカード承認サーバ340(
図3)からロイヤルティクラブサーバなどのグループサーバ380(
図3)に送信することができる。
【0140】
いくつかの例示的な実施形態では、ロイヤルティクラブサーバなどのサーバ380(
図3)を、グループメンバーの残高及び/又はクレジット、並びにロイヤルティクラブポイントなどのクレジットを使用する方法及び場所についてのルールセットを送信するように構成することができる。ルールセットは、ロイヤルティクラブポイントから通貨への交換レート及びその他のルールを含むことができる。
【0141】
例えば、クレジットカード承認サーバ340は、支払い要求を承認又は拒否することができる。クレジットカード承認サーバ340は、支払いを承認する場合(テキストボックス450)、クラブポイントをお金に変換し、要求金額を使い捨て支払い要素335(
図3)などの使い捨て支払い要素にアップロードすることができる。
【0142】
いくつかの例示的な実施形態では、アプリ370などの購入アプリケーションにおいて支払い承認が受け取られると(テキストボックス460)、アプリケーションが支払いを回収し、クレジットカード承認サーバ340が、例えば使い捨て仮想支払いカードなどの使い捨て支払い要素を削除し、購入マネージャサーバ310が使い捨て支払い要素を削除することができる(テキストボックス470)。
【0143】
いくつかの例示的な実施形態では、グループのメンバーによって行われる次の購入及び/又は各購入について方法400を繰り返すことができる。
【0144】
次に、いくつかの例示的な実施形態による、製造の製品500の概略図である
図5を参照する。製品500は、処理装置520によって実行されるコンピュータ実行可能命令530を含むことができる1又は2以上の有形のコンピュータ可読非一時的記憶媒体510を含むことができ、コンピュータ実行可能命令530は、少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって実行された時に、少なくとも1つの処理回路120(
図1)がアプリ170(
図1)などのアプリケーションによってネットワークを介して商品及び/サービスを購入するための1又は2以上のプログラム命令を実行し、及び/又は
図1~
図4を参照して上述した1又は2以上の動作、通信及び/又は機能を実行、トリガ及び/又は実施することを可能にすることができる。「非一時的機械可読媒体」という表現は、一時的伝播信号を唯一の例外として全てのコンピュータ可読媒体を含むことを目的とする。
【0145】
いくつかの例示的な実施形態では、製品500及び/又は機械可読記憶媒体510が、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、取り外し可能又は取り外し不能メモリ、消去可能又は消去不能メモリ、及び書き込み可能又は書き換え可能メモリなどを含む、データを記憶できる1又は2以上のタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。例えば、機械可読記憶媒体510は、例えばRAM、DRAM、ROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能なプログラマブルROM(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ(HDD)、固体ディスクドライブ(SDD)、フュージョンドライブなどのいずれかのタイプのメモリを含むことができる。コンピュータ可読記憶媒体は、搬送波又はその他の伝播媒体に具体化されたデータ信号によってモデム、無線又はネットワーク接続などの通信リンクを通じて伝えられるコンピュータプログラムをリモートコンピュータから要求側コンピュータにダウンロード又は転送することに関連するいずれかの好適な媒体を含むことができる。
【0146】
いくつかの例示的な実施形態では、処理装置520がロジックを含むことができる。ロジックは、機械によって実行された場合に本明細書で説明した方法、プロセス及び/又は動作を機械に実行させることができる命令、データ及び/又はコードを含むことができる。機械は、例えばいずれかの好適な処理プラットフォーム、計算プラットフォーム、コンピュータ装置、処理装置、コンピュータシステム、処理システム、コンピュータ又はプロセッサなどを含むことができ、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアなどのいずれかの好適な組み合わせを使用して実装することができる。
【0147】
いくつかの例示的な実施形態では、処理装置520が、ソフトウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、プログラム、サブルーチン、命令、命令セット、計算コード、単語、値及び記号などを含むことができ、或いは処理装置520をこのようなものとして実装することができる。命令540は、ソースコード、コンパイル型コード、インタープリタ型コード、実行可能コード、静的コード及び動的コードなどのいずれかの好適なタイプのコードを含むことができる。命令は、プロセッサに特定の機能を実行するように命令する所定のコンピュータ言語、態様又は構文に従って実装することができる。命令は、C、C++、C#、Java、Python、BASIC、Mat lab、アセンブリ言語及び機械コードなどの、いずれかの好適な高水準、低水準、オブジェクト指向型、ビジュアル型、コンパイル型及び/又はインタープリタ型プログラミング言語を使用して実装することができる。
【0148】
なお、上記では、使い捨て支払い要素を使用してネットワークを介して購入を実行するシステム及び/又は方法をほんの一例として説明したと理解されたい。他の実施形態は、詳細な説明及び以下の特許請求の範囲に基づいて実施することができる。
【0149】
図面における同様の数字は複数の図を通じて同様の要素を示しており、必ずしも図を参照して図示し説明した全てのコンポーネント及び/又はステップが全ての実施形態又は構成に必要なわけではないと理解されたい。
【0150】
また、本明細書に開示したシステム及び方法の実施形態、実装及び/又は構成は、プロセッサ及び/又は他の要素を本明細書で説明した機能及び/又は動作を実行するように構成するためにコンピュータシステム又はコンピュータ装置のプロセッサ内で実行できるソフトウェアアルゴリズム、アプリケーション、プログラム、モジュール、或いはハードウェア、ファームウェア内及び/又は(ソフトウェアモジュール及びブラウザプラグインを含む)コンピュータ使用可能媒体上に常駐するコードとして組み込むこともできると理解されたい。
【0151】
なお、少なくとも1つの実施形態によれば、実行時に本発明の方法を実行する1又は2以上のコンピュータプログラム、モジュール及び/又はアプリケーションは、単一のコンピュータ又はプロセッサ上に常駐する必要はなく、本明細書に開示したシステム及び方法の様々な態様を実装するように複数の異なるコンピュータ又はプロセッサ間にモジュール方式で分散させることもできると理解されたい。
【0152】
従って、本システム及び方法の例示的な実施形態及び構成は、(単複の)コードを処理するためのコンピュータ実装方法、コンピュータシステム及びコンピュータプログラム製品を提供する。図中のフローチャート及びブロック図は、様々な実施形態及び構成によるシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の考えられる実装のアーキテクチャ、機能及び動作を示すものである。この点、フローチャート又はブロック図内の各ブロックは、(単複の)特定の論理関数を実行する1又は2以上の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、又はコードの一部を表すことができる。
【0153】
また、いくつかの別の実装では、ブロック内に示す機能が図に示すものとは異なる順序で発生することもできる。例えば、連続して示す2つのブロックを実質的に同時に実行することも、或いは関連する機能に応じて逆の順序で実行できる場合もある。また、ブロック図及び/又はフローチャートの各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャートのブロックの組み合わせは、指定された機能又は行為を実行する特定目的のハードウェアベースシステム、或いは専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実行することができる。
【0154】
本明細書で使用する用語は特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、本発明の限定を意図するものではない。本明細書で使用する単数形の英文不定冠詞(「a」、「an」)及び英文定冠詞(「the」)は、文脈によって別途明確に示されていない限り複数形も含むように意図される。さらに、「含む、備える(comprises及び/又はcomprising)」という用語は、本明細書で使用する場合、言及する特徴、整数、ステップ、動作、要素及び/又はコンポーネントの存在を指定するものであるが、1又は2以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント及び/又はこれらの群の存在又は追加を除外するものではないと理解されたい。
【0155】
また、本明細書で使用する表現及び用語は説明を目的とするものであり、限定とみなすべきではない。本明細書における「含む、備える(including、comprising)」、又は「有する(having)」、「含む(containing)」、「伴う(involving)」、及びこれらの変化形の使用は、その後に列挙する項目、及びその同等物、並びにさらなる項目を含むことを意味する。
【0156】
上述した主題は例示として示したものにすぎず、限定として解釈すべきではない。本明細書で説明した主題には、図示し説明した実施形態例及び応用に従うことなく、かつ以下の特許請求の範囲に示す本発明の実際の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0157】
100
110 支払いマネージャサーバ
120 処理回路
122 PEマネージャモジュール
124 ルールモジュール
128 支払い承認モジュール
130 PEデータベース
135 PE
150 PSP
160 コンピュータ装置
170 アプリ
174 POS
180 ロイヤルティクラブサーバ
182 ユーザデータベース
185 ルールモジュール
【国際調査報告】