(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】測定、測定構成方法、装置、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 48/18 20090101AFI20240910BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240910BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20240910BHJP
【FI】
H04W48/18 111
H04W24/10
H04W72/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515056
(86)(22)【出願日】2022-09-09
(85)【翻訳文提出日】2024-03-07
(86)【国際出願番号】 CN2022118126
(87)【国際公開番号】W WO2023040770
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202111087579.6
(32)【優先日】2021-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 洋洋
(72)【発明者】
【氏名】楊 曉東
(72)【発明者】
【氏名】鮑 ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】劉 選兵
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067DD13
5K067DD34
5K067EE24
5K067HH22
5K067LL11
(57)【要約】
本出願は、測定、測定構成方法、装置、端末及びネットワーク側機器を開示し、通信技術分野に属し、本出願の実施例の測定方法は、端末が、ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信することと、端末が、前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得することとを含み、ここで、前記制御情報は、第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定方法であって、
端末が、ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信することと、
端末が、前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得することと、を含み、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、測定方法。
【請求項2】
前記事前測定は、
アイドル状態で実行される測定と、非アクティブ化状態で実行される測定と、アイドル状態から接続状態に入る時に実行される測定と、非アクティブ化状態から接続状態に入る時に実行される測定と、ネットワーク側機器が測定結果を要求する時に実行される測定と、前記ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信した時に実行される測定とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末が、ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信することは、
端末が、ネットワーク側機器により送信される、前記制御情報が含まれる第一のメッセージを受信することを含み、
ここで、前記第一のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、
無線リソース制御RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末が、前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得した後に、
端末がネットワーク側機器に第一の指示を送信することをさらに含み、
ここで、前記第一の指示は、前記端末が前記事前測定結果を有することを指示するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記事前測定結果は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
利用可能な事前測定結果とのうちの少なくとも一つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記端末がネットワーク側機器に第一の指示を送信することは、
端末がネットワーク側機器に、第一の指示が含まれる第二のメッセージを送信することを含み、
前記第二のメッセージは、
RRC確立要求メッセージと、RRC確立完了メッセージと、RRC回復要求メッセージと、RRC回復完了メッセージとのうちの少なくとも一つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
端末が、ネットワーク側機器により送信される測定結果要求情報を受信することをさらに含み、
ここで、前記測定結果要求情報は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
アイドル状態の測定結果と、
非アクティブ化状態の測定結果とのうちの少なくとも一つを要求するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記端末が、ネットワーク側機器により送信される測定結果要求情報を受信することは、
端末が、ネットワーク側機器により送信される、測定結果要求情報が含まれる第三のメッセージを受信することを含み、
ここで、前記第三のメッセージは、
RRC回復メッセージと、端末情報要求メッセージと、RRC再構成メッセージとのうちの少なくとも一つを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記端末が、ネットワーク側機器により送信される測定結果要求情報を受信した後に、
前記測定結果要求情報に基づき、前記端末がネットワーク側機器に、前記事前測定結果を含む測定レポートを送信することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記の、ネットワーク側機器に測定レポートを送信することは、
前記端末がネットワーク側機器に、前記測定レポートが含まれる第四のメッセージを送信することを含み、
ここで、前記第四のメッセージは、
RRC回復完了メッセージと、RRC再構成完了メッセージと、上りリンク情報伝送メッセージと、端末情報応答メッセージと、上りリンク専用制御チャネル情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記端末が、前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得した後に、
端末が第二のセルの事前測定結果を記憶することをさらに含み、
ここで、前記第二のセルに対応する事前測定結果は、第一の閾値以上である、請求項1又は9に記載の方法。
【請求項12】
前記第一の閾値は、
EPSフォールバックに対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
RATフォールバックに対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
負荷制御に対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
事前測定結果に対応する報告閾値とのうちの少なくとも一つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記端末は、第一の能力を備え、
ここで、前記第一の能力は、
EPSフォールバックをサポートすることと、進化した汎用移動通信システム陸上無線アクセスネットワークE-UTRANを介してボイスサービスを取得することをサポートすることと、5Gコアネットワークを介してボイスサービスを取得することをサポートすることと、負荷制御をサポートすることと、事前測定結果報告をサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記測定構成情報は、
システム情報ブロック四における一部の構成情報と、
システム情報ブロック四におけるすべての構成情報と、
システム情報ブロック三における一部の構成情報と、
システム情報ブロック三におけるすべての構成情報と、
システム情報ブロック五における一部の構成情報と、
システム情報ブロック五におけるすべての構成情報と、
システム情報ブロック十一における一部の構成情報と、
システム情報ブロック十一におけるすべての構成情報と、
RRCリリースメッセージにおける構成情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記一部の構成情報は、第一のリストに含まれる周波数点に対応する構成情報を含み、
前記第一のリストは、構成情報の有効領域範囲を指示するために用いられ、前記第一のリストには、少なくとも一つの周波数点及び各周波数点に対応する少なくとも一つのセルが含まれる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
端末が、ネットワーク側機器により送信される、第一のリストが含まれる測定構成関連情報を受信することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記端末が、ネットワーク側機器により送信される測定構成関連情報を受信することは、
端末が、ネットワーク側機器により送信される、前記測定構成関連情報が含まれる第五のメッセージを受信することを含み、
ここで、前記第五のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記測定構成情報は、周波数点情報を含み、前記周波数点情報は、周波数点識別子と各周波数点識別子に対応する最大測定帯域幅とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
測定構成方法であって、
ネットワーク側機器が端末に制御情報を送信することを含み、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む、測定構成方法。
【請求項20】
前記ネットワーク側機器が端末に制御情報を送信することは、
ネットワーク側機器が端末に、前記制御情報が含まれる第一のメッセージを送信することを含み、
ここで、前記第一のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、
無線リソース制御RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記ネットワーク側機器が端末に制御情報を送信した後に、
ネットワーク側機器が、端末により送信される第一の指示を受信することをさらに含み、
ここで、前記第一の指示は、前記端末が前記事前測定結果を有することを指示するために用いられる、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記事前測定結果は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
利用可能な事前測定結果とのうちの少なくとも一つを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記ネットワーク側機器が、端末により送信される第一の指示を受信することは、
ネットワーク側機器が、端末により送信される、第一の指示が含まれる第二のメッセージを受信することを含み、
前記第二のメッセージは、
RRC確立要求メッセージと、RRC確立完了メッセージと、RRC回復要求メッセージと、RRC回復完了メッセージとのうちの少なくとも一つを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記ネットワーク側機器が端末に制御情報を送信した後に、
ネットワーク側機器が端末に測定結果要求情報を送信することをさらに含み、
ここで、前記測定結果要求情報は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
アイドル状態の測定結果と、
非アクティブ化状態の測定結果とのうちの少なくとも一つを要求するために用いられる、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記ネットワーク側機器が端末に測定結果要求情報を送信することは、
ネットワーク側機器が端末に、測定結果要求情報が含まれる第三のメッセージを送信することを含み、
ここで、前記第三のメッセージは、
RRC回復メッセージと、端末情報要求メッセージと、RRC再構成メッセージとのうちの少なくとも一つを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ネットワーク側機器が端末に測定結果要求情報を送信した後に、
ネットワーク側機器が、前記端末によりフィードバックされる、事前測定結果を含む測定レポートを受信することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記ネットワーク側機器が、前記端末によりフィードバックされる測定レポートを受信することは、
ネットワーク側機器が、前記端末によりフィードバックされる、前記測定レポートが含まれる第四のメッセージを受信することを含み、
ここで、前記第四のメッセージは、
RRC回復完了メッセージと、RRC再構成完了メッセージと、上りリンク情報伝送メッセージと、端末情報応答メッセージと、上りリンク専用制御チャネル情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
ネットワーク側機器が端末に、第一のリストが含まれる測定構成関連情報を送信することをさらに含み、
ここで、前記第一のリストは、構成情報の有効領域範囲を指示するために用いられ、前記第一のリストには、少なくとも一つの周波数点及び各周波数点に対応する少なくとも一つのセルが含まれる、請求項19に記載の方法。
【請求項29】
前記ネットワーク側機器が端末に測定構成関連情報を送信することは、
ネットワーク側機器が端末に、前記測定構成関連情報が含まれる第五のメッセージを送信することを含み、
ここで、前記第五のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
測定装置であって、
ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信するための第一の受信モジュールと、
前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得するための測定モジュールと、を含み、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、測定装置。
【請求項31】
前記測定モジュールが前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得した後に、
ネットワーク側機器に第一の指示を送信するための第一の送信モジュールをさらに含み、
ここで、前記第一の指示は、前記端末が前記事前測定結果を有することを指示するために用いられる、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
ネットワーク側機器により送信される測定結果要求情報を受信するための第二の受信モジュールをさらに含み、
ここで、前記測定結果要求情報は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
アイドル状態の測定結果と、
非アクティブ化状態の測定結果とのうちの少なくとも一つを要求するために用いられる、請求項30に記載の装置。
【請求項33】
前記第二の受信モジュールがネットワーク側機器により送信される測定結果要求情報を受信した後に、
前記測定結果要求情報に基づき、ネットワーク側機器に、前記事前測定結果を含む測定レポートを送信するための第二の送信モジュールをさらに含む、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
測定構成装置であって、
端末に制御情報を送信するための第三の送信モジュールを含み、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む、測定構成装置。
【請求項35】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含む端末であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から18のいずれか1項に記載の測定方法のステップを実現する、端末。
【請求項36】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含むネットワーク側機器であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項19から29のいずれか1項に記載の測定構成方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項37】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から18のいずれか1項に記載の測定方法のステップを実現し、又は請求項19から29のいずれか1項に記載の測定構成方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項38】
プロセッサと通信インターフェースとを含むチップであって、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から18のいずれか1項に記載の測定方法のステップを実現し、又は、請求項19から29のいずれか1項に記載の測定構成方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項39】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、非一時的可読記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から18のいずれか1項に記載の測定方法のステップを実現し、又は、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項19から29のいずれか1項に記載の測定構成方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項40】
請求項1から18のいずれか1項に記載の測定方法のステップを実行するように構成され、又は、請求項19から29のいずれか1項に記載の測定構成方法のステップを実行するように構成される、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年09月16日に中国で提出された中国特許出願No.202111087579.6の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信分野に属し、特に測定、測定構成方法、装置、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
NRノード(NR Node B、gNB)は、IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem、IMS)ボイス(voice)を確立するサービス品質フロー(QoS flow)を受信すると、進化したパケットシステム(Evolved Packet System、EPS)フォールバック(Fallback、バックオフとも呼ばれる)又は無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)Fallbackをトリガーする。それによって、gNBは、ネットワークに進化した汎用移動通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)陸上無線アクセスネットワーク(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network、E-UTRAN)の測定情報を送信し、ユーザ機器(User Equipment、UE)は、端末とも呼ばれ、測定は、一定の通話確立遅延をもたらす可能性があり、長すぎるEPS Fallback又はRAT Fallback遅延のため通話体験が比較的悪くなることがある。
【0004】
また、UEは、接続状態で負荷分散による測定を実行し、測定結果がタイムリーに得られないため、UEがずっと輻輳している周波数帯域において作動することによって、ユーザ体験が悪くなる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、EPS Fallback又はRAT Fallbackを行う時の測定方式及び負荷分散の測定方式に、遅延が比較的大きいため、ユーザ体験が比較的悪いという関連技術における問題を解決できる測定、測定構成方法、装置、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様は、測定方法を提供し、この方法は、
端末が、ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信することと、
端末が、前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得することとを含み、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0007】
第二の態様は、測定装置を提供し、この装置は、
ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信するための第一の受信モジュールと、
前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得するための測定モジュールとを含み、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0008】
第三の態様は、測定構成方法を提供し、この方法は、
ネットワーク側機器が端末に制御情報を送信することを含み、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0009】
第四の態様は、測定構成装置を提供し、この装置は、
端末に制御情報を送信するための第三の送信モジュールを含み、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0010】
第五の態様は、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第六の態様は、端末を提供し、この端末は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信するために用いられ、前記プロセッサは、前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得するために用いられ、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0012】
第七の態様は、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0013】
第八の態様は、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、端末に制御情報を送信するために用いられ、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0014】
第九の態様は、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0015】
第十の態様は、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様又は第三の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0016】
第十一の態様は、コンピュータプログラム/プログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品は、非一時的記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム/プログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0017】
第十二の態様は、通信機器を提供し、この通信機器は、第一の態様又は第三の態様に記載の方法のステップを実行するように構成される。
【発明の効果】
【0018】
本出願の実施例では、ネットワーク側機器の制御情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得することによって、測定方式により遅延が比較的大きくなるという関連技術における問題を解決することができ、本出願によるこのような事前測定方式は、通信遅延を低減させ、ユーザ体験を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図である。
【
図2】本出願の実施例の測定方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の実施例の測定装置のモジュール概略図である。
【
図4】本出願の実施例の端末の構造ブロック図である。
【
図5】本出願の実施例の測定構成方法のフローチャートである。
【
図6】本出願の実施例の測定構成装置のモジュール概略図である。
【
図7】本出願の実施例のネットワーク側機器の構造ブロック図である。
【
図8】本出願の実施例の通信機器の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0021】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0022】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0023】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer、UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、拡張現実(Augmented Reality、AR)/仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、ロボット、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、車載機器(Vehicle User Equipment、VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment、PUE)、スマートホーム(無線通信機能を有するホーム機器、例えば冷蔵庫、テレビ、洗濯機又は家具など)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、スマートブレスレット、スマートイヤホン、スマートメガネ、スマートアクセサリー(スマートブレスレット、スマートハンドチェーン、スマート指輪、スマートネックレス、スマート足首ブレスレット、スマートアンクレットなど)、スマートバンド、スマート衣類、ゲーム機などを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(Evolved Node B、eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、ワイアレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)アクセスポイント、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)ノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0024】
以下、まず本出願の関連技術について紹介する。
【0025】
一、EPS Fallbackメカニズム
第5世代(5th Generation、5G)ネットワークがボイスを実現する重要な方式の1つは、EPS Fallbackであり、その主な思想は、通話時に第4世代(4th Generation、4G)に切り替える/リダイレクトする際に、4Gボイスオーバーロングタームエボリューション(Voice over Long-Term Evolution、VoLTE)を採用して通話を完了し、通話終了後に5Gにfast returnすることである。
【0026】
切り替えに基づくEPS Fallback
EPS Fallback能力を有する端末がボイス業務需要を開始する時に、NRは、LTEのB1測定を出し、端末は、B1閾値を満たした後に報告し、ニューラジオ(New Radio、NR)側は、LTEネットワークへの切り替えコマンドを開始し、端末は、LTEネットワークに切り替えた後にVOICEボイス業務を行う。
【0027】
主なステップは、以下のとおりである。
【0028】
ステップS11、gNBは、UEにB1測定を出し、測定には、測定すべき4Gのキャリア周波数(周波数点)及びB1閾値が運ばれ、
ステップS12、端末とも呼ばれるユーザ機器(User Equipment、UE)は、測定されたLTEセルのB1レベル、セルの物理セル識別子(Physical Cell Identifier、PCI)及び測定識別子(measid)をgNBに報告し、
ステップS13、gNBは、UEに切り替えコマンドを出し、ターゲットセル周波数点及びPCIを運び、
ステップS14、サービス品質分類識別子(Quality of Service Class Identifier、QCI)=1のボイス業務の専用ベアラを確立し、
ステップS15、4Gボイス終了後に5GセルにFastReturnする(ブラインドリダイレクト)。
【0029】
測定リダイレクトに基づくEPS Fallback:
測定リダイレクトに基づくEPS fallbackは、そのフローが切り替えに基づくEPS fallbackと基本的に類似しており、バックオフ方式に差異が存在するだけであり、リダイレクトに基づくEPS fallbackは、NRのB1測定後に無線リソース制御リリース(RRCRelease)において運ばれるターゲット周波数点を介してLTEネットワークにバックオフするのである。
【0030】
主なステップは、以下のとおりである。
【0031】
ステップS21、gNBは、UEにB1測定を出し、
ステップS22、UEは、B1測定を報告し、この測定報告には、ターゲットセルのPCIと、測定されたセルレベルと、測定されたmeasidとが含まれ、
ステップS23、B1閾値を満たした後のgNBは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)リリース(Release)メッセージを介してLTEネットワークにリダイレクトし、このメッセージは、ターゲットセルの周波数点を含まなければならない。
【0032】
ブラインドリダイレクトに基づくEPS Fallback:
ブラインドリダイレクトに基づくEPS Fallbackと、切り替えに基づくもの及び測定リダイレクトに基づくものとの最大の違いは、いかなる測定も行うことなく、ボイス業務を行う限り、LTEネットワークに直接リダイレクトすることである。
【0033】
二、Event B1(Inter RAT neighbour becomes betterthan threshold)
イベントB1は、サービングセルのカバレッジに依存しないRAT間の切り替えプロセスに用いられてもよい。例えば、負荷均衡特性では、無線条件ではなく負荷条件によって、UEをNRから外すことを決める。このような場合に、UEは、他のRAT(例えばLTE)におけるターゲットセルが特定の信号レベル閾値よりも優れており、且つ十分なカバレッジを提供できることだけを検証すればよい。
【0034】
トリガー条件は、Mn+Ofn+Ocn-Hys>Threshであり、
キャンセル条件は、Mn+Ofn+Ocn+Hys<Threshである。
【0035】
三、負荷分散
負荷分散は、特定の周波数帯域において輻輳によるユーザ体験の低下を阻止する測定であり、そしてセル品質を測定することによって、ネットワークは、より良い測定結果を有するセルを分散方向として選択することができ、それによってUEのスループット率を向上させる。
【0036】
UEは、接続状態で負荷分散による測定を実行し、測定結果がタイムリーに得られないため、UEがずっと輻輳している周波数帯域において作動することによって、ユーザ体験が悪くなる可能性がある。そのため、関連方案を提案して、UEの負荷分散に関する測定結果をできるだけ早く得る必要がある。
【0037】
四、アイドル状態/非アクティブ化状態(Idle/inactive)測定
R16にIdle/inactiveの測定が導入されており、その目的は、デュアル接続(Dual connectivity、DC)/キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)を確立するためである。DC/CAをサポートするネットワークは、UEに指示情報を送信し、RRC Release及び/又はシステム情報ブロック(System Information Block、SIB)11において関連する測定構成情報を運び、DC/CAをサポートするUEは、指示情報と測定構成情報を受信した後に、idle/inactive状態の測定を実行することができる。
【0038】
以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオにより本出願の実施例による測定、測定構成方法、装置、端末及びネットワーク側機器を詳細に説明する。
【0039】
図2に示すように、本出願の実施例は、測定方法を提供し、この方法は、
端末が、ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信するステップ201と、
端末が、前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得するステップ202とを含み、
説明すべきこととして、この制御情報は、
A11、第一のセルが、進化したパケットシステム(Evolved Packet System、EPS)フォールバック及び/又は無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)フォールバックにより第一のサービスを提供することをサポートし、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
A12、第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
A13、第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
A14、第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0040】
説明すべきこととして、この第一のセルとは、ネットワーク側機器の配下のいずれか一つ又は複数のセルであり、つまり、ネットワーク側機器の配下のいくつかのセルがA11-A14のうちの少なくとも一つの需要を有する場合、ネットワーク側機器は、このような状況を端末に通知する必要がある。
【0041】
説明すべきこととして、ステップ201の選択的な実現方式は、
端末が、ネットワーク側機器により送信される、前記制御情報が含まれる第一のメッセージを受信することであり、
ここで、前記第一のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、
無線リソース制御RRCリリース(RRCRelease)メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0042】
説明すべきこととして、ネットワーク側機器は、第一のメッセージに制御情報を乗せるための新たなフィールドを追加してもよく、又は、ネットワーク側機器は、第一のメッセージにおける関連技術のフィールドを流用し、新たな意味を付与して、制御情報の指示を実現してもよい。
【0043】
説明すべきこととして、本出願でいう測定とは、周波数点に対応するセルを測定してセルの測定結果を取得することである。
【0044】
選択的に、本出願の実施例でいう事前測定は、
アイドル(idle)状態で実行される測定と、非アクティブ化(inactive)状態で実行される測定と、アイドル状態から接続(connected)状態に入る時に実行される測定と、非アクティブ化状態から接続状態に入る時に実行される測定と、ネットワーク側機器が測定結果を要求する時に実行される測定と、前記ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信した時に実行される測定とのうちの少なくとも一つを含む。
【0045】
説明すべきこととして、一つの選択的な状況として、端末は、上記の制御情報を受信すると、測定を実行する必要があるが、別の選択的な状況として、端末は、上記の測定情報を受信し、測定条件を満たした時に測定を行い、例えば事前測定がidle状態で実行される測定を含み、端末がRRC Releaseメッセージから制御情報を取得した場合、端末は、RRC接続を解放して、idle状態に入った後に測定を行う。
【0046】
説明すべきこととして、本出願の実施例における端末は、事前測定を行う必要があるため、この端末は、第一の能力を備える必要があり、
ここで、前記第一の能力は、
EPSフォールバックをサポートすることと、進化した汎用移動通信システム陸上無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、E-UTRAN)を介してボイスサービスを取得することをサポートすることと、5Gコアネットワーク(5G Core Network、5GC)を介してボイスサービスを取得することをサポートすることと、負荷制御をサポートすることと、事前測定及び事前測定の結果報告をサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0047】
該当する能力を有する端末がネットワーク側機器により送信される制御情報を受信した場合にのみ、事前測定を行うことができ、例えばネットワーク側機器が、第一のセルがEPSフォールバック及び/又はRATフォールバックを介してボイスサービスを実行することをサポートすることを指示する場合、前記ネットワーク側機器にアクセスする、EPSフォールバックをサポートする能力を有する端末は、第一のセルにおいて事前測定を実行することができ、ネットワーク側機器にアクセスする端末が、EPSフォールバックをサポートする能力を有していない場合、このような端末は、第一のセルにおいて事前測定を実行することができない。
【0048】
説明すべきこととして、本出願の実施例で言及された測定構成情報は、ネットワーク側機器が端末のために構成したものであり、選択的に、この測定構成情報は、周波数点情報を含んでもよく、前記周波数点情報は、周波数点識別子と各周波数点識別子に対応する最大測定帯域幅とを含む。
【0049】
選択的に、この測定構成情報は、
B11、システム情報ブロック四(SIB4)における一部の構成情報と、
B12、SIB4におけるすべての構成情報と、
B13、システム情報ブロック三(SIB3)における一部の構成情報と、
B14、SIB3におけるすべての構成情報と、
B15、システム情報ブロック五(SIB5)における一部の構成情報と、
B16、SIB5におけるすべての構成情報と、
B17、システム情報ブロック十一(SIB11)における一部の構成情報と、
B18、SIB11におけるすべての構成情報と、
B19、RRCリリースメッセージにおける構成情報とのうちの少なくとも一つをさらに含んでもよい。
【0050】
説明すべきこととして、B11-B19とは、測定構成情報がどこから得られるかを指すものであり、具体的には、上記で言及された一部の構成情報は、第一のリストに含まれる周波数点に対応する構成情報を含み、
前記第一のリストは、構成情報の有効領域範囲を指示するために用いられ、前記第一のリストには、少なくとも一つの周波数点及び各周波数点に対応する少なくとも一つのセルが含まれる。
【0051】
選択的に、端末は、
端末が、ネットワーク側機器により送信される、第一のリストが含まれる測定構成関連情報を受信するという方式により第一のリストを取得する。
【0052】
選択的に、この測定構成関連情報は、一般的に第五のメッセージに含まれ、前記第五のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0053】
さらに説明すべきこととして、端末は、測定構成情報を取得した後に、測定する時の使用を容易にするために、測定構成情報を記憶する必要があるが、端末が移動することにより、端末によって以前に記憶された測定構成情報は、現在の領域に適用できなくなる可能性がある。そのため、本出願の実施例では、端末は、記憶された測定構成情報を更新する必要がある。
【0054】
選択的に、第一の条件を満たした場合に、UEは、記憶された測定構成情報を更新し、前記第一の条件は、以下の少なくとも一つを含む。
【0055】
B21、UEがRRC_CONNECTED又はRRC_INACTIVE状態からRRC_IDLE又はRRC_INACTIVEに入る時にセル選択を実行する。
【0056】
B22、第一のシステム情報(例えばSIB4、SIB5、SIB11)に更新が発生し、
前記第一のシステム情報には第一の測定に関連する構成情報が含まれ、前記第一の測定は、EPS Fallbackと、RAT Fallbackと、負荷制御とのうちの少なくとも一つを目的とする測定を含み、前記第一のシステム情報の決定は、UEによる実現、プロトコルによる約定、予め定義などに基づいてもよい。
【0057】
B23、第一のタイマーの期限が切れ、
説明すべきこととして、前記第一のタイマーは、ブロードキャストメッセージによる構成と、RRC_Releaseメッセージによる構成と、プロトコルによる約定と、予め定義と、UEによる実現とのうちの少なくとも一つを満たす。
【0058】
B24、UEが第一の範囲外に移動し、前記第一の範囲は、プロトコルによる約定と、ブロードキャストメッセージによる構成と、RRC_Releaseメッセージによる構成と、予め定義と、UEによる実現とのうちの少なくとも一つを満たす。
【0059】
前記UEの測定構成情報は、第一の範囲内で有効であり、即ちUEは、第一の範囲内で移動する時に、測定構成情報を更新しない。
【0060】
説明すべきこととして、UEが予め設定される条件を満たし、且つUEが現在在圈しているセルにおいて第一のシステム情報を受信した場合、第一のシステム情報に第一の測定構成情報が含まれていれば、UEは、前記第一の測定構成情報を記憶し又は置き換え、そうでなければ、UEが第一の測定構成情報を記憶していれば、UEは、第一の測定構成情報を削除する。
【0061】
さらに説明すべきこととして、端末による測定結果の使用を容易にするために、選択的に、端末は、測定結果の記憶を行う必要もあり、一般的には、端末は、すべての測定結果を記憶するのではなく、一定の条件を満たす測定結果のみが端末に記憶され、選択的に、本出願の実施例の具体的な実現方式は、
端末が第二のセルの事前測定結果を記憶することであり、
ここで、前記第二のセルに対応する事前測定結果は、第一の閾値以上である。
【0062】
つまり、端末は、第一の閾値以上であるセルの事前測定結果のみを記憶し、選択的に、この第一の閾値は、
C11、EPSフォールバックに対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
C12、RATフォールバックに対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
C13、負荷制御に対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
C14、事前測定結果に対応する報告閾値とのうちの少なくとも一つを含む。
【0063】
説明すべきこととして、前述では、端末が事前測定結果の記憶を行う必要があることに言及しており、選択的に、端末が多すぎる測定結果を保存すると、端末の記憶空間が大量に占有され、選択的に、端末は、記憶された測定結果を削除すべきである。
【0064】
選択的に、第二の条件を満たし、且つUEが、記憶された測定結果を有する場合、UEは、記憶された測定結果を削除し、前記第二の条件は、以下の少なくとも一つを含む。
【0065】
C21、UEが測定結果を報告した。
【0066】
C22、第二のタイマーの期限が切れ、
説明すべきこととして、前記第二のタイマーは、ブロードキャストメッセージによる構成と、RRC_Releaseメッセージによる構成と、プロトコルによる約定と、予め定義と、UEによる実現とのうちの少なくとも一つを満たす。
【0067】
C23、UEが第一の範囲外に移動し、
説明すべきこととして、前記第一の範囲は、プロトコルによる約定と、ブロードキャストメッセージによる構成と、RRC_Releaseメッセージによる構成と、予め定義と、UEによる実現とのうちの少なくとも一つを満たす。
【0068】
これは、前記UEの測定構成情報が第一の範囲内で有効であり、即ちUEが第一の範囲内で移動する時に、測定構成情報を更新せず、端末が第一の範囲外に移動した後に、測定構成情報を更新する必要があり、対応する以前に記憶された測定結果の適用ができなくなるため、削除する必要があるというような状況を指す。
【0069】
C24、UEの測定構成情報に変更が発生している。
【0070】
説明すべきこととして、一般的に測定結果は、ネットワーク側機器の要求に基づいて報告されるが、ネットワークが端末側の状況を知らず、測定結果要求情報を誤送信してリソース浪費を招く状況の発生を回避するために、端末は、事前測定を行って事前測定結果を取得し、事前測定結果を記憶した後に、ネットワーク側機器に第一の指示を送信する必要があり、前記第一の指示は、前記端末が前記事前測定結果を有することを指示するために用いられる。
【0071】
具体的に、前記事前測定結果は、
D11、EPSフォールバックに関連する測定結果と、
D12、RATフォールバックに関連する測定結果と、
D13、負荷制御に関連する測定結果と、
D14、利用可能な事前測定結果とのうちの少なくとも一つを含む。
【0072】
選択的に、端末がネットワーク側機器に第一の指示を送信する具体的な実現方式は、
端末がネットワーク側機器に、第一の指示が含まれる第二のメッセージを送信することであり、
前記第二のメッセージは、
RRC確立要求メッセージと、RRC確立完了メッセージと、RRC回復要求メッセージと、RRC回復完了メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0073】
説明すべきこととして、端末は、第二のメッセージに第一の指示を乗せるための新たなフィールドを追加してもよく(例えば、1ビットの情報ドメインを新規追加し)、又は、端末は、第二のメッセージにおける関連技術のフィールドを流用し、新たな意味を付与して、第一の指示の指示を実現してもよい。
【0074】
説明すべきこととして、RRC確立要求メッセージと、RRC確立完了メッセージと、RRC回復要求メッセージと、RRC回復完了メッセージとは、接続確立中に伝送されるメッセージであり、つまり、端末は、接続確立中に記憶された測定結果をネットワーク側機器に伝えてもよい。
【0075】
選択的に、ネットワーク側機器は、測定結果を必要とする時に、端末に測定結果要求情報を送信してもよく、端末は、ネットワーク側機器により送信される測定結果要求情報を受信すると、前記測定結果要求情報に基づき、ネットワーク側機器に測定レポートを送信し、前記測定レポートは、端末に記憶された事前測定結果を含む。
【0076】
ここで説明すべきこととして、この測定結果要求情報は、端末が測定結果の送信を行うことを容易にするために、どのような測定結果を要求するかを端末に明確に指示する必要があり、選択的に、前記測定結果要求情報は、
E11、EPSフォールバックに関連する測定結果と、
E12、RATフォールバックに関連する測定結果と、
E13、負荷制御に関連する測定結果と、
E14、アイドル状態の測定結果と、
E15、非アクティブ化状態の測定結果とのうちの少なくとも一つを要求するために用いられる。
【0077】
選択的に、この測定結果要求情報は、一般的にネットワーク側機器により送信される第三のメッセージに含まれ、具体的に、この第三のメッセージは、
RRC回復(RRC Resume)メッセージと、端末情報要求(UEInformationRequest)メッセージと、RRC再構成(RRCReconfiguration)メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0078】
説明すべきこととして、ネットワーク側機器は、第三のメッセージに測定結果要求情報を乗せるための新たなフィールドを追加してもよく(例えば、1ビットの情報ドメインを新規追加し)、又は、ネットワーク側機器は、第三のメッセージにおける関連技術のフィールドを流用し、新たな意味を付与して、測定結果要求情報の指示を実現してもよい。
【0079】
選択的に、この測定レポートは、一般的に端末により送信される第四のメッセージに含まれ、具体的に、この第四のメッセージは、
RRC回復完了メッセージと、RRC再構成完了メッセージと、上りリンク情報伝送メッセージと、端末情報応答メッセージと、上りリンク専用制御チャネル情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0080】
以下では、端末(UE)がidle状態/inactive状態で、EPS Fallback及び/又はRAT Fallbackの遅延を低減させるために事前測定(early measurement)を完了することを例にして、本出願の具体的な実現について具体的に説明する。
【0081】
ステップS101、基地局は、UEに制御情報を送信し、
ここで、前記制御情報は、一定の能力を有する特定のセルに在圈するUEが、EPS Fallback及び/又はRAT Fallbackのためのidle状態/inactive状態の事前測定を実行できること、及び/又は
UEがこのセルにおいて接続を確立又は回復する時に、この測定結果が利用可能であるかどうかを報告することを指示するために用いられる。
【0082】
説明すべきこととして、特定のセルは、E-UTRAN/5GCに切り替え又はリダイレクトしてボイスサービスを提供することをサポートする能力を有し、前記E-UTRAN/5GCは、一つのネットワークの無線アクセスネットワークがE-UTRANであり、コアネットワークが5GCであり、即ちE-UTRANが5GCに接続されることを表し、及び/又は
EPSへの切り替え又はEPSへのリダイレクトをサポートする能力を有する。
【0083】
ステップS102、UEは、制御情報を受信し、
前記制御情報は、ネットワークによってブロードキャストメッセージにより構成され、及び/又はRRCReleaseメッセージにより構成されるものである。
【0084】
ステップS103、UEは、制御情報に基づいてidle /inactive測定を実行し、
説明すべきこととして、選択的に、UEは、EPS Fallbackをサポートする能力を有すべきであり、選択的に、UEは、E-UTRAN/5GCを介してIMS voiceを取得することをサポートし、idle/inactiveの測定結果報告をサポートする能力を有する。
【0085】
説明すべきこととして、端末は、ネットワーク側機器により送信される測定構成情報に基づいてidle /inactive測定を実行すべきである。
【0086】
ステップS104、UEは、周波数点に必要なセル情報を決定し、
説明すべきこととして、この周波数点は、測定構成情報における決定された周波数点情報であり、前記セル情報は、測定結果の記憶と報告のために用いられる。
【0087】
選択的に、前記UEが周波数点に必要なセル情報を決定することは、
UEが、SIB5(eutra-FreqNeighCellList)と、SIB11(measCellListEUTRA)と、RRCRelease(measCellListEUTRA)とのうちの少なくとも一つに含まれるセル情報を選択して測定結果の報告に用いることと、
UEが、SIB5と、SIB11と、RRCReleaseとのうちの少なくとも一つに存在するセル情報から測定結果の最も強いN個のセルを選択して測定結果の報告に用いることと、
UEが、測定結果の最も強いN個のセルを選択して測定結果の報告に用いることとのうちの少なくとも一つを含むが、それらに限らない。
【0088】
ここで説明すべきこととして、Nは、報告を許容するセルの最大数であり、ブロードキャストメッセージによる運び、RRCReleaseメッセージによる運び、プロトコルによる約定などであってもよい。
【0089】
ステップS105、UEは、記憶/報告フォーマット(measurement quantities)を決定し、
選択的に、記憶/報告フォーマットの決定方式は、
UEがブロードキャストメッセージを受信し、ここで、低優先度セル-サービングセル閾値Q(threshServingLowQ)を含む場合、UEがリファレンス信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)を記憶/報告フォーマットとし、そうでなければ、リファレンス信号受信パワー(Reference Signal Received Power、RSRP)を記憶/報告フォーマットとすることと、
UEがSIB11メッセージを受信し、ここで、報告量を含み、且つRSRQに設定される場合、UEがRSRQを記憶フォーマットとし、そうでなければ、RSRPを記憶フォーマットとすることと、
UEがRRCReleaseメッセージを受信し、ここで、報告量を含み、且つRSRQに設定される場合、UEがRSRQを記憶フォーマットとし、そうでなければ、RSRPを記憶フォーマットとすることとのうちの少なくとも一つを含むが、それらに限らない。
【0090】
ステップS106、UEは、測定結果を取得して記憶する。
【0091】
前記測定結果は、一つ又は複数の周波数点の測定結果を含み、前記周波数点の測定結果は、一つ又は複数のセルの測定結果を含み、つまり、最終的にこの測定結果に対応するのは、少なくとも一つのセルの測定結果であり、端末は、ステップ103からステップ105に従って測定結果の取得と記憶を行う。
【0092】
ステップS107、UEは、RRC接続確立/RRC接続回復フローを実行する。
【0093】
ステップS108、選択的に、UEは、UEがEPS_Fallback及び/又はRAT Fallbackに関連するE-UTRAN周波数点の利用可能な測定結果を有することを基地局に指示する。
【0094】
端末は、RRC確立要求メッセージ、RRC確立完了メッセージ、RRC接続回復要求メッセージ又はRRC接続回復完了メッセージにおいて、EPS_Fallback及び/又はRAT Fallbackに関連するE-UTRAN周波数点の利用可能な測定結果を有することの指示を行ってもよい。
【0095】
ステップS109、基地局は、UEに測定結果要求情報を送信し、
説明すべきこととして、前記測定結果要求情報は、EPS Fallbackの測定結果、RAT Fallbackの測定結果又はidle/inactiveの測定結果の要求を含む。
【0096】
ステップS110、UEは、ネットワークに測定レポートを送信し、
説明すべきこととして、前記測定レポートは、ステップS106で記憶された測定結果を含む。
【0097】
ステップS111、基地局は、UEの測定レポートに基づいて適切なE-UTRAN周波数点を選択して切り替え又はリダイレクトを行い、UEに関連構成情報を送信する。
【0098】
説明すべきこととして、本出願の実施例は、事前測定方式を提案し、ネットワーク側機器は、ブロードキャストメッセージ又はRRCReleaseを介して、idle/inactive状態でEPS Fallback及び/又はRAT Fallback及び/又は負荷分散に対する測定を実行できることをネットワーク側機器に指示し、UEが接続状態に入る前にすでに利用可能な測定結果を有することを保証することによって、EPS Fallback及び/又はRAT Fallback及び/又は負荷分散の遅延をできるだけ低減させる。
【0099】
説明すべきこととして、本出願の実施例による測定方法では、実行本体は、測定装置、又は、この測定装置における測定方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、測定装置が測定方法を実行することを例にして、本出願の実施例による測定装置を説明する。
【0100】
図3に示すように、本出願の実施例は、端末に用いられる測定装置300を提供し、この装置は、
ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信するための第一の受信モジュール301と、
前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得するための測定モジュール302とを含み、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0101】
選択的に、前記事前測定は、
アイドル状態で実行される測定と、非アクティブ化状態で実行される測定と、アイドル状態から接続状態に入る時に実行される測定と、非アクティブ化状態から接続状態に入る時に実行される測定と、ネットワーク側機器が測定結果を要求する時に実行される測定と、前記ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信した時に実行される測定とのうちの少なくとも一つを含む。
【0102】
選択的に、前記第一の受信モジュール301は、
ネットワーク側機器により送信される、前記制御情報が含まれる第一のメッセージを受信するために用いられ、
ここで、前記第一のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、
無線リソース制御RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0103】
選択的に、前記測定モジュール302が前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得した後に、
ネットワーク側機器に第一の指示を送信するための第一の送信モジュールをさらに含み、
ここで、前記第一の指示は、前記端末が前記事前測定結果を有することを指示するために用いられる。
【0104】
選択的に、前記事前測定結果は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
利用可能な事前測定結果とのうちの少なくとも一つを含む。
【0105】
選択的に、前記第一の送信モジュールは、
ネットワーク側機器に、第一の指示が含まれる第二のメッセージを送信するために用いられ、
前記第二のメッセージは、
RRC確立要求メッセージと、RRC確立完了メッセージと、RRC回復要求メッセージと、RRC回復完了メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0106】
選択的に、前記装置は、
ネットワーク側機器により送信される測定結果要求情報を受信するための第二の受信モジュールをさらに含み、
ここで、前記測定結果要求情報は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
アイドル状態の測定結果と、
非アクティブ化状態の測定結果とのうちの少なくとも一つを要求するために用いられる。
【0107】
選択的に、前記第二の受信モジュールは、
ネットワーク側機器により送信される、測定結果要求情報が含まれる第三のメッセージを受信するために用いられ、
ここで、前記第三のメッセージは、
RRC回復メッセージと、端末情報要求メッセージと、RRC再構成メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0108】
選択的に、前記第二の受信モジュールがネットワーク側機器により送信される測定結果要求情報を受信した後に、
前記測定結果要求情報に基づき、ネットワーク側機器に、前記事前測定結果を含む測定レポートを送信するための第二の送信モジュールをさらに含む。
【0109】
選択的に、前記第二の送信モジュールは、
ネットワーク側機器に、前記測定レポートが含まれる第四のメッセージを送信するために用いられ、
ここで、前記第四のメッセージは、
RRC回復完了メッセージと、RRC再構成完了メッセージと、上りリンク情報伝送メッセージと、端末情報応答メッセージと、上りリンク専用制御チャネル情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0110】
選択的に、前記測定モジュール302が前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得した後に、
第二のセルの事前測定結果を記憶するための記憶モジュールをさらに含み、
ここで、前記第二のセルに対応する事前測定結果は、第一の閾値以上である。
【0111】
選択的に、前記第一の閾値は、
EPSフォールバックに対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
RATフォールバックに対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
負荷制御に対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
事前測定結果に対応する報告閾値とのうちの少なくとも一つを含む。
【0112】
選択的に、前記端末は、第一の能力を備え、
ここで、前記第一の能力は、
EPSフォールバックをサポートすることと、進化した汎用移動通信システム陸上無線アクセスネットワークE-UTRANを介してボイスサービスを取得することをサポートすることと、5Gコアネットワークを介してボイスサービスを取得することをサポートすることと、負荷制御をサポートすることと、事前測定結果報告をサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0113】
選択的に、前記測定構成情報は、
システム情報ブロック四における一部の構成情報と、
システム情報ブロック四におけるすべての構成情報と、
システム情報ブロック三における一部の構成情報と、
システム情報ブロック三におけるすべての構成情報と、
システム情報ブロック五における一部の構成情報と、
システム情報ブロック五におけるすべての構成情報と、
システム情報ブロック十一における一部の構成情報と、
システム情報ブロック十一におけるすべての構成情報と、
RRCリリースメッセージにおける構成情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0114】
選択的に、前記一部の構成情報は、第一のリストに含まれる周波数点に対応する構成情報を含み、
前記第一のリストは、構成情報の有効領域範囲を指示するために用いられ、前記第一のリストには、少なくとも一つの周波数点及び各周波数点に対応する少なくとも一つのセルが含まれる。
【0115】
選択的に、前記装置は、
ネットワーク側機器により送信される、第一のリストが含まれる測定構成関連情報を受信するための第五の受信モジュールをさらに含む。
【0116】
選択的に、前記第五の受信モジュールは、
ネットワーク側機器により送信される、前記測定構成関連情報が含まれる第五のメッセージを受信するために用いられ、
ここで、前記第五のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0117】
選択的に、前記測定構成情報は、周波数点情報を含み、前記周波数点情報は、周波数点識別子と各周波数点識別子に対応する最大測定帯域幅とを含む。
【0118】
説明すべきこととして、この装置の実施例は、上記方法の実施例に1対1で対応する装置であり、上記方法の実施例におけるすべての実現方式は、いずれもこの装置の実施例に適用でき、それと同じ技術的効果を達成することもでき、ここでこれ以上説明しない。
【0119】
本出願の実施例における測定装置は、装置、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置又は電子機器は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0120】
本出願の実施例による測定装置は、
図2の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0121】
本出願の実施例は、端末をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信するために用いられ、前記プロセッサは、前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得するために用いられ、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0122】
この端末の実施例は、上記端末側方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。具体的には、
図4は、本出願の実施例の端末を実現するハードウェア構造概略図である。
【0123】
この端末400は、無線周波数ユニット401、ネットワークモジュール402、オーディオ出力ユニット403、入力ユニット404、センサ405、表示ユニット406、ユーザ入力ユニット407、インターフェースユニット408、メモリ409、及びプロセッサ410などのうちの少なくとも一部の部材を含むが、それらに限らない。
【0124】
当業者であれば理解できるように、端末400は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ410にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図4に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0125】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット404は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)4041とマイクロホン4042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ4041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット406は、表示パネル4061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル4061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット407は、タッチパネル4071及び他の入力機器4072を含む。タッチパネル4071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル4071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器4072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0126】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット401は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ410に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット401は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0127】
メモリ409は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ409は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ409は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0128】
プロセッサ410は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ410は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ410に統合されなくてもよい。
【0129】
ここで、無線周波数ユニット401は、
ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信することを実現するために用いられ、
プロセッサ410は、
前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得することを実現するために用いられ、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0130】
選択的に、前記事前測定は、
アイドル状態で実行される測定と、非アクティブ化状態で実行される測定と、アイドル状態から接続状態に入る時に実行される測定と、非アクティブ化状態から接続状態に入る時に実行される測定と、ネットワーク側機器が測定結果を要求する時に実行される測定と、前記ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信した時に実行される測定とのうちの少なくとも一つを含む。
【0131】
選択的に、前記無線周波数ユニット401は、
ネットワーク側機器により送信される、前記制御情報が含まれる第一のメッセージを受信することを実現するために用いられ、
ここで、前記第一のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、
無線リソース制御RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0132】
選択的に、前記無線周波数ユニット401はさらに、
ネットワーク側機器に第一の指示を送信することを実現するために用いられ、
ここで、前記第一の指示は、前記端末が前記事前測定結果を有することを指示するために用いられる。
【0133】
選択的に、前記事前測定結果は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
利用可能な事前測定結果とのうちの少なくとも一つを含む。
【0134】
選択的に、前記無線周波数ユニット401は、
ネットワーク側機器に、第一の指示が含まれる第二のメッセージを送信することを実現するために用いられ、
前記第二のメッセージは、
RRC確立要求メッセージと、RRC確立完了メッセージと、RRC回復要求メッセージと、RRC回復完了メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0135】
選択的に、前記無線周波数ユニット401はさらに、
ネットワーク側機器により送信される測定結果要求情報を受信することを実現するために用いられ、
ここで、前記測定結果要求情報は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
アイドル状態の測定結果と、
非アクティブ化状態の測定結果とのうちの少なくとも一つを要求するために用いられる。
【0136】
選択的に、前記無線周波数ユニット401は、
ネットワーク側機器により送信される、測定結果要求情報が含まれる第三のメッセージを受信することを実現するために用いられ、
ここで、前記第三のメッセージは、
RRC回復メッセージと、端末情報要求メッセージと、RRC再構成メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0137】
選択的に、前記無線周波数ユニット401はさらに、
前記測定結果要求情報に基づき、ネットワーク側機器に、前記事前測定結果を含む測定レポートを送信することを実現するために用いられる。
【0138】
選択的に、前記無線周波数ユニット401は、
ネットワーク側機器に、前記測定レポートが含まれる第四のメッセージを送信することを実現するために用いられ、
ここで、前記第四のメッセージは、
RRC回復完了メッセージと、RRC再構成完了メッセージと、上りリンク情報伝送メッセージと、端末情報応答メッセージと、上りリンク専用制御チャネル情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0139】
選択的に、プロセッサ410はさらに、
端末が第二のセルの事前測定結果を記憶することを実現するために用いられ、
ここで、前記第二のセルに対応する事前測定結果は、第一の閾値以上である。
【0140】
選択的に、前記第一の閾値は、
EPSフォールバックに対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
RATフォールバックに対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
負荷制御に対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
事前測定結果に対応する報告閾値とのうちの少なくとも一つを含む。
【0141】
選択的に、前記端末は、第一の能力を備え、
ここで、前記第一の能力は、
EPSフォールバックをサポートすることと、進化した汎用移動通信システム陸上無線アクセスネットワークE-UTRANを介してボイスサービスを取得することをサポートすることと、5Gコアネットワークを介してボイスサービスを取得することをサポートすることと、負荷制御をサポートすることと、事前測定結果報告をサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0142】
選択的に、前記測定構成情報は、
システム情報ブロック四における一部の構成情報と、
システム情報ブロック四におけるすべての構成情報と、
システム情報ブロック三における一部の構成情報と、
システム情報ブロック三におけるすべての構成情報と、
システム情報ブロック五における一部の構成情報と、
システム情報ブロック五におけるすべての構成情報と、
システム情報ブロック十一における一部の構成情報と、
システム情報ブロック十一におけるすべての構成情報と、
RRCリリースメッセージにおける構成情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0143】
選択的に、前記一部の構成情報は、第一のリストに含まれる周波数点に対応する構成情報を含み、
前記第一のリストは、構成情報の有効領域範囲を指示するために用いられ、前記第一のリストには、少なくとも一つの周波数点及び各周波数点に対応する少なくとも一つのセルが含まれる。
【0144】
選択的に、前記無線周波数ユニット401はさらに、
ネットワーク側機器により送信される、第一のリストが含まれる測定構成関連情報を受信することを実現するために用いられる。
【0145】
選択的に、前記無線周波数ユニット401は、
ネットワーク側機器により送信される、前記測定構成関連情報が含まれる第五のメッセージを受信することを実現するために用いられ、
ここで、前記第五のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0146】
選択的に、前記測定構成情報は、周波数点情報を含み、前記周波数点情報は、周波数点識別子と各周波数点識別子に対応する最大測定帯域幅とを含む。
【0147】
好ましくは、本出願の実施例は、端末をさらに提供し、プロセッサと、メモリと、メモリ上に記憶され且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、測定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0148】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体は、非揮発性であってもよく、揮発性であってもよく、可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、測定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。ここで、前記のコンピュータ可読記憶媒体は、例えばリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0149】
図5に示すように、本出願の実施例は、測定構成方法をさらに提供し、
ネットワーク側機器が端末に制御情報を送信するステップ501を含み、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0150】
選択的に、前記ネットワーク側機器が端末に制御情報を送信することは、
ネットワーク側機器が端末に、前記制御情報が含まれる第一のメッセージを送信することを含み、
ここで、前記第一のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、
無線リソース制御RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0151】
選択的に、前記ネットワーク側機器が端末に制御情報を送信した後に、
ネットワーク側機器が、端末により送信される第一の指示を受信することをさらに含み、
ここで、前記第一の指示は、前記端末が前記事前測定結果を有することを指示するために用いられる。
【0152】
選択的に、前記事前測定結果は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
利用可能な事前測定結果とのうちの少なくとも一つを含む。
【0153】
選択的に、前記ネットワーク側機器が、端末により送信される第一の指示を受信することは、
ネットワーク側機器が、端末により送信される、第一の指示が含まれる第二のメッセージを受信することを含み、
前記第二のメッセージは、
RRC確立要求メッセージと、RRC確立完了メッセージと、RRC回復要求メッセージと、RRC回復完了メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0154】
選択的に、前記ネットワーク側機器が端末に制御情報を送信した後に、
ネットワーク側機器が端末に測定結果要求情報を送信することをさらに含み、
ここで、前記測定結果要求情報は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
アイドル状態の測定結果と、
非アクティブ化状態の測定結果とのうちの少なくとも一つを要求するために用いられる。
【0155】
選択的に、前記ネットワーク側機器が端末に測定結果要求情報を送信することは、
ネットワーク側機器が端末に、測定結果要求情報が含まれる第三のメッセージを送信することを含み、
ここで、前記第三のメッセージは、
RRC回復メッセージと、端末情報要求メッセージと、RRC再構成メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0156】
選択的に、前記ネットワーク側機器が端末に測定結果要求情報を送信した後に、
ネットワーク側機器が、前記端末によりフィードバックされる、事前測定結果を含む測定レポートを受信することをさらに含む。
【0157】
選択的に、前記ネットワーク側機器が、前記端末によりフィードバックされる測定レポートを受信することは、
ネットワーク側機器が、前記端末によりフィードバックされる、前記測定レポートが含まれる第四のメッセージを受信することを含み、
ここで、前記第四のメッセージは、
RRC回復完了メッセージと、RRC再構成完了メッセージと、上りリンク情報伝送メッセージと、端末情報応答メッセージと、上りリンク専用制御チャネル情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0158】
選択的に、前記方法は、
ネットワーク側機器が端末に、第一のリストが含まれる測定構成関連情報を送信することをさらに含み、
ここで、前記第一のリストは、構成情報の有効領域範囲を指示するために用いられ、前記第一のリストには、少なくとも一つの周波数点及び各周波数点に対応する少なくとも一つのセルが含まれる。
【0159】
選択的に、前記ネットワーク側機器が端末に測定構成関連情報を送信することは、
ネットワーク側機器が端末に、前記測定構成関連情報が含まれる第五のメッセージを送信することを含み、
ここで、前記第五のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0160】
説明すべきこととして、上記実施例におけるネットワーク側機器に関するすべての記述は、いずれもネットワーク側機器に用いられるこの測定構成方法の実施例に適用でき、それと同じ技術的効果を達成することもできる。
【0161】
図6に示すように、本出願の実施例は、ネットワーク側機器に用いられる測定構成装置600をさらに提供し、
端末に制御情報を送信するための第三の送信モジュール601を含み、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0162】
選択的に、前記第三の送信モジュール601は、
端末に、前記制御情報が含まれる第一のメッセージを送信するために用いられ、
ここで、前記第一のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、
無線リソース制御RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0163】
選択的に、前記第三の送信モジュール601が端末に制御情報を送信した後に、
端末により送信される第一の指示を受信するための第三の受信モジュールをさらに含み、
ここで、前記第一の指示は、前記端末が前記事前測定結果を有することを指示するために用いられる。
【0164】
選択的に、前記事前測定結果は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
利用可能な事前測定結果とのうちの少なくとも一つを含む。
【0165】
選択的に、前記第三の受信モジュールは、
端末により送信される、第一の指示が含まれる第二のメッセージを受信するために用いられ、
前記第二のメッセージは、
RRC確立要求メッセージと、RRC確立完了メッセージと、RRC回復要求メッセージと、RRC回復完了メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0166】
選択的に、前記第三の送信モジュール601が端末に制御情報を送信した後に、
端末に測定結果要求情報を送信するための第三の送信モジュールをさらに含み、
ここで、前記測定結果要求情報は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
アイドル状態の測定結果と、
非アクティブ化状態の測定結果とのうちの少なくとも一つを要求するために用いられる。
【0167】
選択的に、前記第三の送信モジュールは、
端末に、測定結果要求情報が含まれる第三のメッセージを送信するために用いられ、
ここで、前記第三のメッセージは、
RRC回復メッセージと、端末情報要求メッセージと、RRC再構成メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0168】
選択的に、前記第三の送信モジュールが端末に測定結果要求情報を送信した後に、
前記端末によりフィードバックされる、事前測定結果を含む測定レポートを受信するための第四の受信モジュールをさらに含む。
【0169】
選択的に、前記第四の受信モジュールは、
ネットワーク側機器が、前記端末によりフィードバックされる、前記測定レポートが含まれる第四のメッセージを受信するために用いられ、
ここで、前記第四のメッセージは、
RRC回復完了メッセージと、RRC再構成完了メッセージと、上りリンク情報伝送メッセージと、端末情報応答メッセージと、上りリンク専用制御チャネル情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0170】
選択的に、前記装置は、
端末に、第一のリストが含まれる測定構成関連情報を送信するための第四の送信モジュールをさらに含み、
ここで、前記第一のリストは、構成情報の有効領域範囲を指示するために用いられ、前記第一のリストには、少なくとも一つの周波数点及び各周波数点に対応する少なくとも一つのセルが含まれる。
【0171】
選択的に、前記第四の送信モジュールは、
端末に、前記測定構成関連情報が含まれる第五のメッセージを送信するために用いられ、
ここで、前記第五のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0172】
説明すべきこととして、この装置の実施例は、上記ネットワーク側機器側の方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの装置の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0173】
好ましくは、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供し、プロセッサと、メモリと、メモリ上に記憶され且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、ネットワーク側機器側に用いられる測定構成方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0174】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体は、非揮発性であってもよく、揮発性であってもよく、コンピュータ可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、ネットワーク側機器側に用いられる測定構成方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0175】
ここで、前記のコンピュータ可読記憶媒体は、例えばリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0176】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、端末に制御情報を送信するために用いられ、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0177】
このネットワーク側機器の実施例は、上記ネットワーク側機器方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこのネットワーク側機器の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0178】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図7に示すように、このネットワーク側機器700は、アンテナ701、無線周波数装置702、ベースバンド装置703を含む。アンテナ701と無線周波数装置702とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置702は、アンテナ701を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置703に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置703は、送信する情報を処理し、無線周波数装置702に送信し、無線周波数装置702は、受信した情報を処理した後にアンテナ701を介して送出する。
【0179】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置703に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置703に実現されてもよく、このベースバンド装置703は、プロセッサ704とメモリ705とを含む。
【0180】
ベースバンド装置703は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、
図7に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ704であり、メモリ705と接続されて、メモリ705におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク側機器の操作を実行する。
【0181】
このベースバンド装置703は、ネットワークインターフェース706をさらに含んでもよく、無線周波数装置702との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(Common Public Radio Interface、CPRI)である。
【0182】
具体的には、本開示の実施例のネットワーク側機器は、メモリ705に記憶され且つプロセッサ704上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ704は、メモリ705における命令又はプログラムを呼び出し、
図6に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0183】
選択的に、
図8に示すように、本出願の実施例は、通信機器800をさらに提供し、プロセッサ801と、メモリ802と、メモリ802に記憶され且つ前記プロセッサ801上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器800が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ801により実行される時、上記測定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器800がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ801により実行される時、上記測定構成方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0184】
本出願の実施例に係る端末は、ユーザにボイス及び/又はデータ連通性を提供する機器、無線接続機能を有するハンドヘルド型機器、又は無線モデムに接続される他のプロセッシングデバイスなどを指してもよい。異なるシステムにおいて、端末機器の名称も異なる可能性があり、例えば5Gシステムにおいて、端末機器は、ユーザ機器(User Equipment、UE)と呼ばれてもよい。無線端末機器は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して一つ又は複数のコアネットワーク(Core Network、CN)と通信することができ、無線端末機器は、移動端末機器、例えば携帯電話(又は「セルラー」電話と呼ばれる)と移動端末機器を有するコンピュータであってもよく、例えば携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型又は車載型の移動装置であってもよく、それらは、無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する。例えば、個人通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiated Protocol、SIP)電話機、ワイアレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などの機器である。無線端末機器は、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、移動台(mobile)、遠隔局(remote station)、アクセスポイント(access point)、遠隔端末機器(remote terminal)、アクセス端末機器(access terminal)、ユーザ端末機器(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ装置(user device)と呼ばれてもよく、本出願の実施例では限定されない。
【0185】
本出願の実施例に係るネットワーク側機器は、グローバル移動通信(Global System of Mobile communication、GSM)又は符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)における基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、ブロードバンド符号分割多重接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)における基地局(NodeB、NB)であってもよく、LTEにおける進化型基地局(Evolutional Node B、eNB又はeNodeB)、又は中継局又はアクセスポイント、又は将来の5Gネットワークにおける基地局などであってもよく、ここで限定されない。
【0186】
ネットワーク側機器と端末との間は、それぞれ一本又は複数本のアンテナを使用して多入力多出力(Multi Input Multi Output、MIMO)伝送を行うことができ、MIMO伝送は、シングルユーザMIMO(Single User MIMO、SU-MIMO)又はマルチユーザMIMO(Multiple User MIMO、MU-MIMO)であってもよい。アンテナ組み合わせの形態と数に応じて、MIMO伝送は、二次元MIMO(2Dimension MIMO、2D-MIMO)、三次元MIMO(3Dimension MIMO、3D-MIMO)、全次元MIMO(Full Dimension MIMO、FD-MIMO)又は大規模MIMO(Massive-MIMO、M-MIMO)であってもよく、ダイバーシチ伝送又はプリコーディング伝送又はビームフォーミング伝送などであってもよい。
【0187】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記測定方法又は測定構成方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0188】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0189】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体は、非揮発性であってもよく、揮発性であってもよく、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記測定方法又は測定構成方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。説明すべきこととして、この可読記憶媒体は、揮発性であってもよく、非揮発性であってもよく、なお、この可読記憶媒体は、非一時的であってもよい。
【0190】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム/プログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品は、非一時的記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム/プログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記測定方法又は測定構成方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0191】
本出願の実施例は、通信機器をさらに提供し、上記のような測定方法又は測定構成方法の実施例の各プロセスを実行するように構成され、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0192】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0193】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は関連技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0194】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定方法であって、
端末が、ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信することと、
端末が、前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得することと、を含み、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、測定方法。
【請求項2】
前記事前測定は、
アイドル状態で実行される測定と、非アクティブ化状態で実行される測定と、アイドル状態から接続状態に入る時に実行される測定と、非アクティブ化状態から接続状態に入る時に実行される測定と、ネットワーク側機器が測定結果を要求する時に実行される測定と、前記ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信した時に実行される測定とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末が、ネットワーク側機器により送信される制御情報を受信することは、
端末が、ネットワーク側機器により送信される、前記制御情報が含まれる第一のメッセージを受信することを含み、
ここで、前記第一のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、
無線リソース制御RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末が、前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得した後に、
端末がネットワーク側機器に第一の指示を送信することをさらに含み、
ここで、前記第一の指示は、前記端末が前記事前測定結果を有することを指示するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記事前測定結果は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
利用可能な事前測定結果とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1又は4に記載の方法。
【請求項6】
端末が、ネットワーク側機器により送信される測定結果要求情報を受信することをさらに含み、
ここで、前記測定結果要求情報は、
EPSフォールバックに関連する測定結果と、
RATフォールバックに関連する測定結果と、
負荷制御に関連する測定結果と、
アイドル状態の測定結果と、
非アクティブ化状態の測定結果とのうちの少なくとも一つを要求するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記端末が、ネットワーク側機器により送信される測定結果要求情報を受信した後に、
前記測定結果要求情報に基づき、前記端末がネットワーク側機器に、前記事前測定結果を含む測定レポートを送信することをさらに含み、
前記の、ネットワーク側機器に測定レポートを送信することは、
前記端末がネットワーク側機器に、前記測定レポートが含まれる第四のメッセージを送信することを含み、
ここで、前記第四のメッセージは、
RRC回復完了メッセージと、RRC再構成完了メッセージと、上りリンク情報伝送メッセージと、端末情報応答メッセージと、上りリンク専用制御チャネル情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記端末が、前記制御情報及び測定構成情報に基づき、事前測定を行い、事前測定結果を取得した後に、
端末が第二のセルの事前測定結果を記憶することをさらに含み、
ここで、前記第二のセルに対応する事前測定結果は、第一の閾値以上であり、
前記第一の閾値は、
EPSフォールバックに対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
RATフォールバックに対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
負荷制御に対応する周波数点の測定結果の報告閾値と、
事前測定結果に対応する報告閾値とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記端末は、第一の能力を備え、
ここで、前記第一の能力は、
EPSフォールバックをサポートすることと、進化した汎用移動通信システム陸上無線アクセスネットワークE-UTRANを介してボイスサービスを取得することをサポートすることと、5Gコアネットワークを介してボイスサービスを取得することをサポートすることと、負荷制御をサポートすることと、事前測定結果報告をサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記測定構成情報は、
システム情報ブロック四における一部の構成情報と、
システム情報ブロック四におけるすべての構成情報と、
システム情報ブロック三における一部の構成情報と、
システム情報ブロック三におけるすべての構成情報と、
システム情報ブロック五における一部の構成情報と、
システム情報ブロック五におけるすべての構成情報と、
システム情報ブロック十一における一部の構成情報と、
システム情報ブロック十一におけるすべての構成情報と、
RRCリリースメッセージにおける構成情報とのうちの少なくとも一つを含む、
前記一部の構成情報は、第一のリストに含まれる周波数点に対応する構成情報を含み、
前記第一のリストは、構成情報の有効領域範囲を指示するために用いられ、前記第一のリストには、少なくとも一つの周波数点及び各周波数点に対応する少なくとも一つのセルが含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
端末が、ネットワーク側機器により送信される、第一のリストが含まれる測定構成関連情報を受信することをさらに含み、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信される測定構成関連情報を受信することは、
端末が、ネットワーク側機器により送信される、前記測定構成関連情報が含まれる第五のメッセージを受信することを含み、
ここで、前記第五のメッセージは、
ブロードキャストメッセージと、RRCリリースメッセージとのうちの少なくとも一つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記測定構成情報は、周波数点情報を含み、前記周波数点情報は、周波数点識別子と各周波数点識別子に対応する最大測定帯域幅とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
測定構成方法であって、
ネットワーク側機器が端末に制御情報を送信することを含み、
ここで、前記制御情報は、
第一のセルが、進化したパケットシステムEPSフォールバック及び/又は無線アクセス技術RATフォールバックにより第一のサービスを提供し、前記第一のサービスがボイスサービスを含むことと、
第一のセルが、負荷制御に関連する事前測定の情報を必要とすることと、
第一のセルが、端末が前記第一のセルにおいて事前測定を実行することをサポートすることと、
第一のセルが、第一のセルが接続状態に入った後に端末が事前測定結果の利用可能性を報告することをサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む、測定構成方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含む端末であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1に記載の測定方法のステップを実現する、端末。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含むネットワーク側機器であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項13に記載の測定構成方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【国際調査報告】