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特表2024-534241地面接地と静電気放出のための履物構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-18
(54)【発明の名称】地面接地と静電気放出のための履物構造
(51)【国際特許分類】
   A43B 7/36 20060101AFI20240910BHJP
   H05F 3/02 20060101ALI20240910BHJP
   A43B 17/00 20060101ALI20240910BHJP
   A43B 17/04 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
A43B7/36
H05F3/02 H
A43B17/00 A
A43B17/00 C
A43B17/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515330
(86)(22)【出願日】2022-06-17
(85)【翻訳文提出日】2024-05-08
(86)【国際出願番号】 KR2022008592
(87)【国際公開番号】W WO2023038239
(87)【国際公開日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】10-2021-0121327
(32)【優先日】2021-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523475723
【氏名又は名称】ジャン,ユン ソプ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ユン ソプ
【テーマコード(参考)】
4F050
5G067
【Fターム(参考)】
4F050AA01
4F050DA23
4F050EA01
4F050EA19
4F050HA45
4F050HA55
5G067AA02
5G067DA02
(57)【要約】
本発明は履物と前記履物に内蔵されて地面接地と静電気放出手段を備えるインソールからなり、前記インソールは敷板と、敷板の上面に接着されて銅板を材質とする足密着板と、前記足密着板の両側面または後方から延長されて足首支持部の上に露出されて接地部が連結されることができるようにするための導通部と、前記導通部と電気的に導通するように連結されて地面に接地されるようにするための接地部で構成される地面接地と静電気放出のための履物構造を提供するためのものであり、本発明の効果は、アーシングによる地球エネルギーの充電と人体の内部と外部で発生する静電気を迅速かつ完全に体の外に排出させることができる構造を提供することにより、人体の健康を維持できるようにするための非常に有用な発明である。前記接地部130も銅板111と、前記銅板111の一側面に取り付けられる被覆板112とからなり、前記接地部130の銅板111は接地接続部123の銅板111と密着するように突き合わせて結合手段によって締結されるようにする。この時、結合手段はリベット140が好ましいが、ボルトとナットなどのような公知の締結手段を使うこともできる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
履物と前記履物に内蔵されて地面接地と静電気放出手段を備えるインソールからなり、前記インソールは敷板と、敷板の上面に接着されて銅板を材質とする足密着板と、前記足密着板の両側面または後方から延長されて足首支持部の上に露出されて接地部が連結されるようにするための導通部と、前記導通部と電気的に導通するように連結されて地面に接地されるようにするための接地部で構成されることを特徴とする、地面接地と静電気放出のための履物構造。
【請求項2】
前記導通部は足密着板の両側面または後方から延長される延長部と、前記延長部から延長されて履物の足首支持部の上に載せられる折曲部と、前記折曲部から延長されて下に向かって垂直に形成される接地連結部で構成されることを特徴とする、請求項1に記載の地面接地と静電気放出のための履物構造。
【請求項3】
前記延長部、折曲部、接地接続部は銅板からなり、前記銅板の一側面には銅板を保護するために被覆板が接着されるように構成されることを特徴とする、請求項2に記載の地面接地と静電気放出のための履物構造。
【請求項4】
前記接地部は銅板と前記銅板の一側面に取り付けられる被覆板からなり、前記接地部の銅板は接地接続部の銅板と密着するように突き合わせて結合手段により締結されるようにし、接地部の下端は折り畳まれたり巻かれた地面接地部が形成されるようにして銅板が地面に接するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の地面接地と静電気放出のための履物構造。
【請求項5】
前記接地部は金属鎖からなり、接地接続部に連結されるように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の地面接地と静電気放出のための履物構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地面接地と静電気放出のための履物構造に関し、より詳細には、アーシング(登録商標)による地球エネルギーの充電と人体の内部と外部から発生する静電気を地面を介して排出(接地)させて健康を維持するための履物構造に関する。
【背景技術】
【0002】
アーシングとは、地球(Earth)、すなわち土地(地面)との接触を通じて身体が電気的に連結されて地球エネルギーを充電して健康を維持することを意味するが、最近、疾病の予防はもちろん、炎症と痛みを治癒するための代替医学の一種である。
【0003】
アーシング(Earthing)の先駆者としては、米国のクリントンオーバー(Clinton Ober)で、人間が長年にわたってプラスチックやゴムのような材質で靴底が作られた履物を履くため、地表面の自然的な電荷から断絶されることで健康を維持できないのではないかという疑問から始まり、その後、多くの生体物理学者、電気生理学者、医師、運動生理学者をはじめとする多くの研究者の科学的研究を通じて事実として立証されている状況である。
【0004】
アーシングの効果は海外だけでなく韓国国内でも韓国分析科学会で第53回秋季学術大会で「電磁波の人体影響およびアーシング効果」の主題で発表したところがあるだけに「アーシング(Earthing)」が人体に及ぼす影響に対して全世界が注目している。
【0005】
また、静電気とは、電子が移動して電子を得た物体は負電荷を帯び、電子を失った物体は正電荷を帯びる現象を帯電(electrification)といい、このような帯電によって発生する現象である。前記静電気は二つ以上の絶縁体が摩擦する時に発生するが、人体内部でも血液が速い速度で全身を循環しながら赤血球と血管、赤血球と赤血球同士の摩擦によって静電気が発生することもある。
【0006】
また、人体で血液とリンパ液の流れがある血管、リンパ管、赤血球、リンパ等循環系組織に静電気が発生し、食べ物が入ってくる消化系組織にも静電気が発生し、呼吸を通じて空気が入って出て行く呼吸系の肺と気管支の組織にも静電気が発生する。
【0007】
このように人体内部で発生する人体静電気は、電気抵抗の大きい脂肪細胞や細胞膜に蓄積され、蓄積された人体静電気は、放電を起こして神経細胞を損傷させる。
【0008】
したがって、体中に蓄積された静電気を外に排出しなければ、病気の発生の原因になり得るので、できるだけ早く、そして完全に外に排出させなければならない。
【0009】
接地は、物体に帯電された静電気を大地に流すための非常に重要な手段であって、静電気では、固有抵抗が108[Ω・m]以下の導体(Conductive & Dissipative)である場合に接地しなければならない。
【0010】
一般に、導体を用いて台紙と接触させることを接地(アース)と呼ぶが、アーシングと人体静電気の放出のためには、足裏を支えるインソール(insole)に接地手段を形成することが好ましいが、インソールは履物の内部に内蔵される構造であるため、インソールと履物の構造を勘案して、人体と地面が導通するように、すなわち接地するようにするためには、既存とは異なる、より改善された履物の構造が必要な実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、アーシングによる地球エネルギーの充電と人体の内部と外部で発生する静電気を迅速かつ完全に体外に排出できるようにすることによって健康を維持するための履物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記のような目的を達成するための本発明の実施例による、地面接地と静電気放出のための履物構造は、履物と前記履物に内蔵されて地面接地と静電気放出手段を備えるインソールからなるが、前記インソールは、敷板と、敷板の上面に接着されて銅板を材質とする足密着板と、前記足密着板の両側面または後方から延長されて足首支持部の上に露出されて接地部が連結されることができるようにするための導通部と、前記導通部と電気的に導通するように連結されて地面に接地されるようにするための接地部で構成されることを特徴とする。
【0013】
本発明の実施例によれば、前記導通部は足密着板の両側面または後方から延長される延長部と、前記延長部から延長されて履物の足首支持部の上に載せられる折曲部と、前記折曲部から延長されて下に向かって垂直に形成される接地連結部とで構成されることを特徴とする。
【0014】
本発明の実施形態によれば、前記延長部、折曲部、及び接地連結部は銅板からなるが、前記銅板の一側面には、銅板を保護するために被覆板が接着されるように構成されることを特徴とする。
【0015】
本発明の実施例によれば、前記接地部も銅板と、前記銅板の一側面に貼り付けられる被覆板からなるが、前記接地部の銅板は、接地接続部の銅板と密着するように突き合わせて結合手段により締結されるようにし、接地部の下端には、折り畳まれたり巻かれた地面接地部が形成されるようにして銅板が地面に接するように構成されることを特徴とする。
【0016】
本発明の実施形態によれば、前記接地部は金属鎖からなり、接地接続部に接続されるように構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
上記のような本発明の効果は、アーシングによる地球エネルギーの充電と人体の内部と外部で発生する静電気を迅速かつ完全に体外に排出させることができる構造を提供することにより、人体の健康を維持できるようにするための非常に有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の履物の斜視図である。
図2】本発明の履物に内蔵される敷板構造を示すための分離斜視図である。
図3】本発明の履物に内蔵される敷板構造を示すための結合斜視図である。
図4図3のA-A線断面図である。
図5】本発明の履物に内蔵される敷板の他の実施例を示すための参考図である。
図6】本発明の履物に内蔵される敷板のまた他の実施例を示すための参考図である。
図7図6の使用状態参考図である。
図8】本発明の履物に内蔵される敷板のまた他の実施例を示すための参考図である。
図9図8の使用状態参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態で具現することができ、ここで説明する実施例に限定されない。
【0020】
ここで使用される専門用語は、単に特定の実施例を言及するためのものであり、本発明を限定することを意図しない。また、ここで使用される単数形態は、文句がこれと明らかに反対の意味を示さない限り、複数形態も含む。明細書で使用される「含む」の意味は、特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素および/または成分を具体化し、他の特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素、成分および/または群の存在や付加を除外させるわけではない。別に定義してはいないが、ここに使用される技術用語および科学用語を含むすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が一般的に理解する意味と同じ意味を有する。通常使われる辞書に定義された用語は、関連技術文献と現在開示された内容に符合する意味を有するものと追加解釈され、定義されない限り、理想的または公式的な意味に解釈されない。
【0021】
斜視図を参照して説明された本発明の実施例は、本発明の理想的な実施例を具体的に示す。その結果、図解の様々な変形、例えば製造方法及び/又は仕様の変形が予想される。したがって、実施例は図示した領域の特定形態に限定されず、例えば製造による形態の変形も含む。例えば、扁平であると図示または説明された領域は、一般的に粗いか/粗く、非線形である特性を有することができる。また、鋭い角度を有するものとして図示された部分は、ラウンド状であってよい。したがって、図面に示された領域は、本来は大略的なものに過ぎず、これらの形態は、領域の正確な形態を示すように意図されたものではなく、本発明の範囲を狭めようと意図されたものではない。
【0022】
以下、本発明に係る地面接地と静電気放出のための履物構造に対する好ましい実施形態について添付された図面を参照にして詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の履物の斜視図であり、図2は本発明の履物に内蔵される敷板構造を見せるための分離斜視図であり、図3は本発明の履物に内蔵される敷板構造を見せるための結合斜視図であり、図4図3のA-A線断面図であり、図5は本発明の履物に内蔵される敷板の他の実施例を見せるための参考図であり、図6は本発明の履物に内蔵される敷板のまた他の実施例を見せるための参考図であり、図7図6の使用状態参考図であり、図8は本発明の履物に内蔵される敷板のまた他の実施例を見せるための参考図であり、図9図8の使用状態参考図である。
【0024】
まず、図面中、同一の構成要素または部品は、可能な限り同一の参照符号で示していることに留意しなければならない。また、本発明を説明するにあたり、関連する公知の機能あるいは構成についての具体的な説明は、本発明の要旨を曖昧にしないようにするために省略する。
【0025】
本発明の履物構造は、履物Aと、前記履物に内蔵されるが地面接地と静電気放出手段を備えるインソール100からなる。
【0026】
この時、インソール100は足形の敷板110と、前記敷板110の上面に接着される足密着板111aと、前記足密着板111aの両側面または後方から延長されて足首支持部の上に露出されて接地部130が連結されることができるようにするための導通部120と、前記導通部120と電気的に導通するように連結されて地面に接地されるようにするための接地部130からなる。
【0027】
前記導通部120は、足密着板111aの両側面または後方から延長される延長部121と、前記延長部121から延長されて履物Aの足首支持部の上に載せられる折曲部122と、前記折曲部122から延長されて下に向かって垂直に形成される接地連結部123とからなる。
【0028】
この時、前記延長部121、折曲部122、接地連結部123の材質は伝導性の良好な銅板111からなるが、前記銅板111の一側面には銅板111を保護するために被覆板112が接着されるように構成されるが、この時、被覆板112は薄い銅板が破れたり毀損したりすることを防止するために丈夫でありながら柔軟性の良い布材や合成樹脂板材質などを使用することが好ましい。
【0029】
前記接地部130も銅板111と、前記銅板111の一側面に取り付けられる被覆板112とからなり、前記接地部130の銅板111は接地接続部123の銅板111と密着するように突き合わせて結合手段によって締結されるようにする。
【0030】
この時、結合手段はリベット140が好ましいが、ボルトとナットなどのような公知の締結手段を使うこともできる。
【0031】
本発明において、結合手段としては、接地部130の銅板111は、接地接続部の銅板111を密着させて結合させることができればその構造に拘らない。
【0032】
前記接地部130の下端は折り畳まれたり巻かれた地面接地部133が形成されるようにして銅板111が地面に接するように構成されてこそ地面への静電気放出を容易にすることができる。
【0033】
前記接地部130は金属鎖からなり、接地連結部123に連結されるように構成されるが、このために接地連結部123には通孔124を穿孔することが好ましい。
【0034】
また、前記金属鎖の代わりに多様な形状と構造の伝導体でこれを代替することもできることは当然である。
【0035】
上述したように、本発明は、限定された実施例によって説明されたが、本発明はこれに限定されず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって本発明の技術思想と下記に記載される特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であるといえる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】