(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-19
(54)【発明の名称】二次電池トレイ
(51)【国際特許分類】
H01M 50/105 20210101AFI20240911BHJP
H01M 50/244 20210101ALI20240911BHJP
【FI】
H01M50/105
H01M50/244 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514569
(86)(22)【出願日】2022-10-05
(85)【翻訳文提出日】2024-03-07
(86)【国際出願番号】 KR2022014947
(87)【国際公開番号】W WO2023059046
(87)【国際公開日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】10-2021-0132001
(32)【優先日】2021-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホン、スン グク
【テーマコード(参考)】
5H011
5H040
【Fターム(参考)】
5H011AA09
5H011DD26
5H040AA03
5H040AS13
5H040AT04
5H040AY10
5H040GG13
5H040GG14
5H040JJ10
5H040LL06
5H040NN03
(57)【要約】
本発明は二次電池トレイに関し、より詳細には、二次電池の搬送時に二次電池のコーナー部の損傷を最小化する二次電池トレイに関する。
本発明は、電極組立体及び前記電極組立体が収納されるパウチを含む二次電池が収容される二次電池トレイであって、前記二次電池が内部に収容される収容空間が形成されたフレーム部と、前記収容空間に備えられて前記二次電池を支持する支持部と、を含み、前記支持部は、前記電極組立体の角が位置する前記二次電池のコーナー部と離隔するように形成されることを特徴とする二次電池トレイを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極組立体及び前記電極組立体が収納されるパウチを含む二次電池が収容される二次電池トレイであって、
前記二次電池が内部に収容される収容空間が形成されたフレーム部と、
前記収容空間に備えられて前記二次電池を支持する支持部と、を含み、
前記支持部は、
前記電極組立体の角が位置する前記二次電池のコーナー部と離隔するように形成される、二次電池トレイ。
【請求項2】
前記支持部は、
前記二次電池の側面を支持し、一対で対向するように備えられる側面支持部と、
前記二次電池の下部を支持する下部支持部と、を含む、請求項1に記載の二次電池トレイ。
【請求項3】
前記側面支持部は、
前記二次電池の配置方向に沿って形成される支持ブロックと、
前記支持ブロックから複数個が互いに離隔して上方向に延長形成される第1側面支持部と、
前記第1側面支持部から突出形成され、一面が前記二次電池のコーナー部の一側面を対向するように配置される第2側面支持部と、を含む、請求項2に記載の二次電池トレイ。
【請求項4】
前記第2側面支持部は、
前記二次電池のコーナー部に対応する領域が陥没形成される、請求項3に記載の二次電池トレイ。
【請求項5】
前記第2側面支持部は、
前記二次電池のコーナー部と離隔するように下部が段差を有して形成される、請求項4に記載の二次電池トレイ。
【請求項6】
前記第2側面支持部は、
第1幅を有する第1領域と、
前記第1幅より小さく形成される第2幅を有する第2領域と、を含み、
前記第2領域は、
前記二次電池のコーナー部に対応する領域に位置する、請求項4に記載の二次電池トレイ。
【請求項7】
前記第2側面支持部は、
前記第1領域及び前記第2領域の間に備えられて前記第1領域及び前記第2領域を連結する連結領域を含み、
前記連結領域は、
前記第1領域及び前記第2領域を斜めに連結する、請求項6に記載の二次電池トレイ。
【請求項8】
前記下部支持部は、両端が前記側面支持部に固定される、請求項3に記載の二次電池トレイ。
【請求項9】
前記支持ブロックは、前記下部支持部の端部が嵌められる溝部が形成され、
前記下部支持部は、両端部が一対の前記支持ブロックの前記溝部に挿入されることにより固定される、請求項8に記載の二次電池トレイ。
【請求項10】
前記下部支持部は、上面が段差を有して形成される、請求項2に記載の二次電池トレイ。
【請求項11】
前記下部支持部は、
第1高さを有する第1領域と、
前記第1領域の両側に前記第1高さより低く形成される第2高さを有する第2領域と、を含み、
前記第1領域は、
前記二次電池の下端部の中央を支持する、請求項10に記載の二次電池トレイ。
【請求項12】
前記下部支持部は、
前記第1領域及び前記第2領域の間に備えられて前記第1領域及び前記第2領域を連結する連結領域を含み、
前記連結領域は、
前記第1領域及び前記第2領域を斜めに連結する、請求項11に記載の二次電池トレイ。
【請求項13】
前記下部支持部は、合成樹脂材質を有する、請求項2に記載の二次電池トレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年10月05日付けの韓国特許出願第10-2021-0132001号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されている全ての内容は、本明細書の一部として組み込まれる。
【0002】
本発明は、二次電池トレイに関し、より詳細には、二次電池の搬送時に二次電池のコーナー部の損傷を最小化する二次電池トレイに関する。
【背景技術】
【0003】
化石燃料の枯渇によるエネルギー源の価格が上昇し、環境汚染に対する関心が増幅され、環境にやさしい代替エネルギー源に対する要求が、未来生活のための必須不可欠な要因となっており、特に、モバイル機器に対する技術開発及び需要が増加するにつれて、エネルギー源としての二次電池に対する需要が急激に増加している。
【0004】
代表的に、電池の形状面では、薄い厚さで携帯電話などのような製品に適用できる角型二次電池及びパウチ型二次電池に対する需要が高く、材料面では、高いエネルギー密度、放電電圧、出力安定性を有するリチウムイオン電池、リチウムイオンポリマー電池などのようなリチウム二次電池に対する需要が高い。
【0005】
一般に、二次電池は、集電体の表面に電極活物質を含む電極合剤を塗布して正極と負極を構成し、その間にセパレータを介在して電極組立体を作製した後、円筒状又は角状の金属缶やアルミニウムラミネートシートのパウチ型ケースの内部に装着し、前記電極組立体に主に液体電解質を注入又は含浸させるか、固体電解質を使用して製造される。
【0006】
また、二次電池は、正極/セパレータ/負極構造の電極組立体が如何なる構造からなっているかによって分類されることもあり、代表的には、長いシート状の正極と負極をセパレータが介在された状態で巻き取った構造のゼリー-圧延ロール(巻き取り型)の電極組立体、所定サイズの単位で切り取った多数の正極と負極とをセパレータを介在した状態で、順次に積層したスタック型(積層型)電極組立体、所定単位の正極と負極とをセパレータを介在した状態で積層したバイセル(bi-cell)又はフルセル(full cell)をセパレータシートで巻き取った構造のスタック/フォールディング型電極組立体などが挙げられる。
【0007】
一方、このような二次電池は、多数の工程を経て製造され、各工程を行うためにトレイ(tray)に収納されて各々の工程に搬送されるか、又は搬送前の待機状態としてトレイに収納されて保管される。
【0008】
ただし、トレイに収納された二次電池が搬送過程において外部からの振動や衝撃によってトレイの内部で流動するようになり、トレイと二次電池間の衝突が発生することがある。これにより、二次電池に衝撃が加わり、二次電池の外観への打痕、及びスクラッチなどの外観不良が発生することがある。特に、
図1に示すように、二次電池のコーナー部(Conner)Cの場合、二次電池の搬送過程で応力が集中するため、クラック(crack)が発生するという問題があった。
【0009】
前記クラックは、二次電池の品質及び性能不良の原因となるため、前記二次電池の搬送過程で二次電池のコーナー部におけるクラックの発生を最小化するための技術の開発が必要な現状である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前記のような問題を解決するために案出されたものであって、本発明の課題は、二次電池の搬送時に二次電池のコーナー部の損傷を最小化することができる二次電池トレイを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、電極組立体及び前記電極組立体が収納されるパウチを含む二次電池が収容される二次電池トレイであって、前記二次電池が内部に収容される収容空間が形成されたフレーム部と、前記収容空間に備えられて前記二次電池を支持する支持部と、を含み、前記支持部は、前記電極組立体の角が位置する前記二次電池のコーナー部と離隔するように形成される二次電池トレイを提供する。
【0012】
前記支持部は、前記二次電池の側面を支持し、一対で対向するように備えられる側面支持部と、前記二次電池の下部を支持する下部支持部と、を含むことができる。
【0013】
前記側面支持部は、前記二次電池の配置方向に沿って形成される支持ブロックと、前記支持ブロックから複数個が互いに離隔して上方向に延長形成される第1側面支持部と、前記第1側面支持部から突出形成され、一面が前記二次電池のコーナー部の一側面を対向するように配置される第2側面支持部と、を含むことができる。
【0014】
前記第2側面支持部は、前記二次電池のコーナー部に対応する領域が陥没形成されてもよい。
【0015】
前記第2側面支持部は、前記二次電池のコーナー部と離隔するように下部が段差を有して形成されてもよい。
【0016】
前記第2側面支持部は、第1幅を有する第1領域と、前記第1幅より小さく形成される第2幅を有する第2領域と、を含み、前記第2領域は、前記二次電池のコーナー部に対応する領域に位置することができる。
【0017】
前記第2側面支持部は、前記第1領域及び前記第2領域の間に備えられて前記第1領域及び前記第2領域を連結する連結領域を含み、前記連結領域は、前記第1領域及び前記第2領域を斜めに連結することができる。
【0018】
前記下部支持部は、両端が前記側面支持部に固定されてもよい。
【0019】
前記支持ブロックには、前記下部支持部の端部が嵌められる溝部が形成され、前記下部支持部は、両端部が一対の前記支持ブロックの前記溝部に挿入されることにより固定されることができる。
【0020】
前記下部支持部は、上面が段差を有して形成されてもよい。
【0021】
前記下部支持部は、第1高さを有する第1領域と、前記第1領域の両側に前記第1高さより低く形成される第2高さを有する第2領域と、を含み、前記第1領域は、前記二次電池の下端部の中央を支持することができる。
【0022】
前記下部支持部は、第1領域及び前記第2領域の間に備えられて前記第1領域及び前記第2領域を連結する連結領域を含み、前記連結領域は、前記第1領域及び前記第2領域を斜めに連結することができる。
【0023】
前記下部支持部は、合成樹脂材質を有することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る二次電池トレイは、トレイに収納されて搬送される二次電池のコーナー部の損傷を最小化することができる利点がある。
【0025】
また、本発明に係る二次電池トレイは、前記トレイに収納されて搬送される二次電池のコーナー部の損傷を最小化することにより、コーナー部に発生し得るクラック(crack)不良を改善して二次電池の品質を担保することで、顧客の離脱を防止することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明に係る二次電池トレイに収納される二次電池の正面を示す正面図である。
【
図2】本発明の実施形態1に係る二次電池トレイの様子を示す斜視図である。
【
図3】
図2の二次電池トレイを上から下に見下ろした様子を示す平面図である。
【
図4】
図3において、I-I方向の断面を示す断面図である。
【
図5】
図4において、A部分の拡大された様子を示す拡大断面図である。
【
図6】
図4において、B部分の拡大された様子を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下では、添付の図面を参照して、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。しかし、本発明は様々な異なる形態で実現されてもよく、以下の実施形態によって制限又は限定されるものではない。
【0028】
本発明を明確に説明するために、説明と関係のない部分又は本発明の要旨を不必要に不明瞭にする可能性がある関連公知技術に対する詳細な説明は省略し、本明細書において各図面の構成要素に参照符号を付するにあたっては、本明細書全体にわたって同一又は類似の構成要素に対しては同一又は類似の参照符号を付する。
【0029】
本発明は、電極組立体11及び前記電極組立体11が収納されるパウチ12を含む二次電池10が収容される二次電池トレイ1であって、前記二次電池10が内部に収容される収容空間が形成されたフレーム部100と、前記収容空間に備えられて前記二次電池10を支持する支持部200と、を含む二次電池トレイ1と、を提供する。
【0030】
ここで、前記二次電池10は、
図1に示すように、電極組立体11及び前記電極組立体11が収納されるパウチ12を含む構成であって、様々な構成が可能である。
【0031】
このとき、前記電極組立体11は、正極、負極の電極の間にセパレータが介在された単位セルがセパレータシートに積層されたスタック型又はスタック-フォールディング型であってもよく、前記単位セルはbi-cell、mono-cell、full-cellなどであってもよい。また、前記電極組立体11の端部には電極タブ(図示せず)が形成され、電極タブ(図示せず)はパウチ12の外部に引き出される電極リード13と連結される。
【0032】
そして、パウチ12は、前記電極組立体11が収納される構成であって様々な構成が可能である。このとき、前記パウチ12は、電極組立体11及び電解液が注入された後、電極リード13を外部に露出させた状態で封止されて製造される。前記製造された二次電池10は、工程を行う前後に搬送及び待機のためにトレイ1に収容されることができる。
【0033】
一方、前記二次電池10は、
図1に示すように、パウチ12に収納された電極組立体11の角位置に形成されるコーナー部Cを含むことができる。このとき、前記二次電池10のコーナー部Cは、電極組立体11の角の下部にパウチ12のシール後に残ったパウチ12の余剰部位であって、下方に向かって突出形成される突出部12'を含むことができる。前記二次電池10のコーナー部Cは、トレイ1と接触する場合、応力が集中してクラックが発生したり、前記突出部12'の外観が損傷したりする問題が発生する恐れがある。
【0034】
また、トレイ1は、前記二次電池10が内部に収容される収容空間が形成されたフレーム部100と、前記収容空間に備えられて前記二次電池10を支持する支持部200と、を含む構成であって、様々な構成が可能である。
【0035】
ここで、前記フレーム部100は、前記二次電池10が内部に収容される収容空間が形成された構成であって、様々な構成が可能である。
【0036】
例えば、前記フレーム部100は、内部に二次電池10及び支持部200が収容可能な空間が形成される形状であれば、如何なる形状でも可能である。一例として、前記フレーム部100は、
図2に示すように、二次電池10の電極リード13が外部に露出することができるように前記電極リード13に対応して位置する側部が開放された形状を有することができる。
【0037】
一方、前記支持部200は、前記収容空間に備えられて前記二次電池10を支持する構成であって、様々な構成が可能である。
【0038】
より詳細に、前記支持部200は、
図2~
図3に示すように、複数個の二次電池10が前記フレーム部100の収容空間において垂直に立てられ、互いに所定の間隔で離隔して並んで配列されるように前記二次電池10を支持することができる。このとき、複数個の二次電池10は、
図2~
図3に示すように、図面上のx方向に沿って並んで配列されることができる。
【0039】
そして、前記支持部200は、上述したフレーム部100と一つの構成で一体に形成されてもよく、前記フレーム部100とは別の構成で前記フレーム部100に脱着可能に備えられてもよい。
【0040】
一方、前記支持部200には、電極組立体11の角が位置する二次電池10のコーナー部Cが離隔するように形成されてもよい。すなわち、前記支持部200は、前記二次電池10のコーナー部Cとの接触を回避するように設計されることにより、前記二次電池10がトレイ1に収納されて搬送される途中、二次電池10に衝撃が発生しても二次電池10のコーナー部Cに応力が集中することを防止することができる。
【0041】
以下において、前記支持部200のコーナー部Cの回避構造について、より詳細に説明する。
【0042】
前記支持部200は、前記二次電池10の側面を支持し、一対で対向するように備えられる側面支持部210と、前記二次電池10の下部を支持する下部支持部220と、を含むことができる。
【0043】
ここで、側面支持部210は、前記二次電池10の側面を支持し、一対で対向するように備えられる構成であって、様々な構成が可能である。
【0044】
例えば、前記側面支持部210は、
図3~
図4に示すように、前記二次電池10の配置方向に沿って形成される支持ブロック211と、前記支持ブロック211から複数個が互いに離隔して上方向に延長形成される第1側面支持部212と、前記第1側面支持部212から突出形成され、一面が前記二次電池10のコーナー部Cの一側面を対向するように配置される第2側面支持部213と、を含むことができる。
【0045】
ここで、支持ブロック211は、前記二次電池10の配置方向に沿って形成される構成であって、様々な構成が可能である。
【0046】
具体的に、前記支持ブロック211は、
図3に示すように、複数個の二次電池10が図面上のx方向に沿って並んで配置される場合、前記x方向を長さ方向にして延長形成されてもよい。
【0047】
一方、第1側面支持部212は、前記支持ブロック211から複数個が互いに離隔して上方向に延長形成される構成であって、様々な構成が可能である。
【0048】
より詳細に、第1側面支持部212は、垂直に整列した二次電池10が挟まれることができるように、複数個が互いに離隔して支持ブロック211から上方向に延長形成されてもよい。すなわち、前記第1側面支持部212は、
図3に示すように、図面上のx方向において二次電池10を支持することができるようになる。
【0049】
このとき、前記第1側面支持部212は、二次電池10が挟まれるように所定の間隔を有して離隔形成され、前記間隔は、二次電池10の厚さ方向(
図3のx方向)の厚さと同一であるか、又は前記二次電池10の厚さより大きく形成されることができる。
【0050】
一方、前記第1側面支持部212は、様々な形状を有することができる。
【0051】
例えば、前記第1側面支持部212は、
図4に示すように、プレート形状を有してもよい。このとき、前記第1側面支持部212は、二次電池10をトレイ1に収納、及びトレイ1に収納されて搬送する過程で、前記二次電池10が損傷することを最小化するために、角が丸く形成されるか、又は少なくとも一側面が段差を有して形成されるなど、様々な形状を有することができる。
【0052】
一方、第2側面支持部213は、前記第1側面支持部212から突出形成され、一面が前記二次電池10のコーナー部Cの一側面を対向するように配置される構成であって、様々な構成が可能である。
【0053】
例えば、第2側面支持部213は、
図3に示すように、第1側面支持部212から垂直に突出形成されてもよい。これにより、第2側面支持部213は、複数の第1側面支持部212の間に挟まれた二次電池10の第1側面支持部212の配列方向の垂直方向(図面上のy方向)の離脱を防止することができる。
【0054】
そして、前記第2側面支持部213は、一面が前記二次電池10のコーナー部Cの一側面を対向するように配置されてもよい。このとき、前記第2側面支持部213は、二次電池10のコーナー部Cとの接触を回避するために、前記二次電池10コーナー部Cの一側面を対向する一面のうち、前記二次電池10のコーナー部Cに対応する領域が陥没形成されてもよい。
【0055】
より詳細に、前記第2側面支持部213は、
図5に示すように、二次電池10のコーナー部Cと離隔するように下部が段差を有して形成されてもよい。
【0056】
したがって、前記第2側面支持部213は、
図5に示すように、第1幅W
1を有する第1領域213aと、前記第1幅W
1より小さく形成される第2幅W
2を有する第2領域213bと、を含むことができる。
【0057】
ここで、前記第1領域213aは、第1幅W1を有する領域であって、様々に形成されてもよい。
【0058】
このとき、第1幅W1は、前記第1領域213a上において、前記二次電池10と対向するように配置される一面から前記一面の反対方向に位置する他面までの幅と定義することができる。
【0059】
一方、前記第2領域213bは、前記第1幅W1より小さく形成される第2幅W2を有する領域であって、様々に形成されてもよい。
【0060】
このとき、第2幅W2は、前記第2領域213b上において、前記二次電池10と対向するように配置される一面から前記一面の反対方向に位置する他面までの幅であり、第1幅W1より小さく形成される幅と定義することができる。
【0061】
このとき、前記第2側面支持部213が前記二次電池10のコーナー部Cとの接触を回避するために、前記第2領域213bは、前記二次電池10のコーナー部Cに対応する領域に位置することができる。したがって、前記第2領域213bは、第1幅W1と第2幅W2との差分だけ、前記二次電池10のコーナー部Cと離隔することができる。
【0062】
一方、前記第2側面支持部213は、前記第1領域213a及び前記第2領域213bの間に備えられ、前記第1領域213a及び前記第2領域213bを連結する連結領域213cをさらに含むことができる。
【0063】
ここで、連結領域213cは、前記第1領域213a及び前記第2領域213bの間に備えられ、前記第1領域213a及び前記第2領域213bを連結する構成であって、様々に構成されてもよい。
【0064】
例えば、前記連結領域213cは、
図5に示すように、前記第1領域213a及び前記第2領域213bを斜めに連結することができる。これにより、前記第1領域213a及び前記第2領域213bにより形成される段差の角によって、二次電池10の外観に発生し得るライン状スクラッチなどの損傷を最小化することができる。
【0065】
一方、下部支持部220は、前記二次電池10の下部を支持する構成であって、様々な構成が可能である。
【0066】
より詳細に、前記下部支持部220は、
図4に示すように、一対の側面支持部210の間で前記二次電池10の下側に配置されて前記二次電池10の下部を支持することができる。
【0067】
このとき、前記下部支持部220は、上述したフレーム部100又は側面支持部211などに多様に固定設置されてもよい。
【0068】
例えば、前記下部支持部220は、
図4に示すように、両端が前記側面支持部210に固定されてもよい。この場合、上述した側面支持部210の支持ブロック211には、
図5に示すように、前記下部支持部220の端部が嵌められる溝部211'が形成されてもよい。そして、前記下部支持部220の両端部は、一対の支持ブロック211にそれぞれ形成された溝部211'に挿入されることで固定されることができる。この場合、前記下部支持部220は、前記支持ブロック211の溝部211'に嵌合されることによって固定されるため、前記側面支持部210から下部支持部220を容易に設置及び分離することができる。ただし、前記下部支持部220の固定は上述した内容に限定されるものではない。
【0069】
一方、前記下部支持部220は様々な形状を有することができる。
【0070】
例えば、前記下部支持部220は、前記二次電池10のコーナー部Cとの接触を回避するために、
図4に示すように、上面が段差を有して形成されてもよい。
【0071】
より詳細に、前記下部支持部220は、
図6に示すように、第1高さH
1を有する第1領域221と、前記第1領域221の両側に前記第1高さH
1より低く形成される第2高さH
2を有する第2領域222と、を含むことができる。
【0072】
ここで、第1領域221は、第1高さH1を有する領域であって、様々に形成されてもよい。
【0073】
ここで、第1高さH1は、前記第1領域221上において、前記二次電池10を対向するように配置される一面から前記一面の反対方向に位置する他面までの高さと定義することができる。
【0074】
一方、第2領域222は、前記第1領域221の両側に前記第1高さH1より低く形成される第2高さH2を有する領域であって、様々に形成されてもよい。
【0075】
このとき、第2高さH2は、前記第2領域222上において、前記二次電池10を対向するように配置される一面から前記一面の反対方向に位置する他面までの高さであり、前記第1高さH1より低く形成される高さと定義することができる。
【0076】
すなわち、前記下部支持部220は、前記第1領域221が二次電池10の下端部の中央を支持し、前記第1領域221より低く形成される第2領域222が前記第1領域221の両側に配置されて段差を有して形成されることで、二次電池10のコーナー部Cとトレイ1との接触を回避することができる。
【0077】
一方、前記下部支持部220は、
図6に示すように、前記第1領域221及び前記第2領域222の間に備えられ、前記第1領域221及び前記第2領域222を連結する連結領域223をさらに含むことができる。
【0078】
前記連結領域223は、前記第1領域221及び前記第2領域222の間に備えられ、前記第1領域221及び前記第2領域222を連結する構成であって、様々に構成されてもよい。
【0079】
例えば、前記連結領域223は、
図6に示すように、前記第1領域221及び前記第2領域222を斜めに連結することができる。これにより、前記第1領域221及び前記第2領域222により形成される段差の角によって二次電池10の外観に発生し得るライン状スクラッチなどを最小化することができる。
【0080】
また、前記連結領域223は、前記ライン状スクラッチの発生をより効果的に防止するために、前記連結領域223が前記二次電池10を対向する面が曲面に形成されてもよいことは言うまでもない。
【0081】
一方、前記下部支持部220は、様々な材質を有することができる。ただし、前記二次電池10の下端部の中央と接触するようになるため、前記二次電池10の外観の損傷を最小化するために合成樹脂材質が使用されることが好ましい。
【0082】
例えば、前記下部支持部220は、アクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadiene)、スチレン(Styrene)を含むABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂材質からなることができる。
【0083】
また、本明細書及び特許請求の範囲に使用される用語や単語は、通常的又は辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は、その自分の発明を最良の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に則り、本発明の技術的思想に合致する意味及び概念として解釈されるべきである。
【0084】
以上において、本発明は限定された実施形態及び図面によって説明されてはいるものの、本発明はこれによって限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって本発明の技術思想及び以下に記載される特許請求の範囲の均等範囲内で様々な実施が可能である。
【符号の説明】
【0085】
1:トレイ
10:二次電池
11:電極組立体
12:パウチ
13:電極リード
100:フレーム部
200:支持部
210:側面支持部
211:支持ブロック
212:第1側面支持部
213:第2側面支持部
213a:第1領域
213b:第2領域
213c:連結領域
220:下部支持部
221:第1領域
222:第2領域
223:連結領域
W1:第1幅
W2:第2幅
H1:第1高さ
H2:第2高さ
C:コーナー部
【国際調査報告】