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特表2024-534288RAN情報を検索するためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】RAN情報を検索するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/00 20090101AFI20240912BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240912BHJP
【FI】
H04W24/00
H04W24/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519468
(86)(22)【出願日】2022-09-16
(85)【翻訳文提出日】2023-06-07
(86)【国際出願番号】 IB2022058766
(87)【国際公開番号】W WO2023042142
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202141042045
(32)【優先日】2021-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522130748
【氏名又は名称】ラディシス インディア プライベート リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラジェンドラン ギータ プリヤ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
本開示は、概して、無線電気通信ネットワークに関し、具体的には、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを通じて、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索するためのシステム及び方法に関する。本システムは、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及びNear-RT RICでの展開シナリオの発生に基づいて、Near-RT RICがRAN情報を必要とするかを判定する。さらに、本システムは、RAN情報が必要であるとき、O-RANに関連付けられたE2インターフェースを介して、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、E2ノードに伝送する。さらに、本システムは、RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、E2ノードから受信する。加えて、本システムは、RICサブスクリプション肯定応答をE2ノードから受信すると、E2ノードからRAN情報を検索するために、E2との短時間サブスクリプションを確立する。さらに、本システムは、短時間サブスクリプションを確立すると、RAN情報をRIC指示によってE2から検索する。短時間サブスクリプションは、RAN情報をE2ノードから検索すると、E2ノードで終了する。
【選択図】図5B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索するためのシステム(100)であって、
ニアリアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラー(Near-RT RIC)(114A)を有し、前記Near-RT RIC(114A)は、
プロセッサ(202)と、
メモリ(204)と、を備え、前記メモリ(204)は、前記Near-RT RIC(114A)に関連付けられた1つ以上のxAPP(114B)に対応するプロセッサ実行可能命令を含み、前記プロセッサ実行可能命令は、実行時、前記プロセッサ(202)に、
前記Near-RT RIC(114A)における非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオのうちの少なくとも1つの発生に基づいて、前記Near-RT RIC(114A)が無線アクセスネットワーク(RAN)情報を必要とするかを判定することと、
前記RAN情報が必要であるとき、前記O-RANに関連付けられたE2インターフェースを介して、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、E2ノードに伝送することと、
前記RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、前記E2ノードから受信することと、
RICサブスクリプション肯定応答を前記E2ノードから受信すると、前記E2ノードから前記RAN情報を検索するために、前記E2との短時間サブスクリプションを確立することと、
前記短時間サブスクリプションを確立すると、前記E2ノードからのRIC指示によって前記RAN情報を検索することであって、前記短時間サブスクリプションは、前記RAN情報を前記E2ノードから検索すると、前記E2ノードで終了し、前記RAN情報は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)の前記E2インターフェースを通じて検索される、前記検索することと、
を実行させる、前記システム(100)。
【請求項2】
前記Near-RT RIC(114A)が前記無線アクセスネットワーク(RAN)情報を必要とするかを判定するために、前記プロセッサ(202)は、さらに、
前記E2ノードと前記1つ以上のxAPP(114B)との間のRAN情報の非同期、
前記E2ノードからの前記RAN情報に対応する定期的な更新の非受信、ならびに
短期間内での前記検索されたRAN情報及びレポートされたRAN情報のうちの少なくとも1つの急速な変化、
のうちの少なくとも1つを識別するように構成される、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項3】
前記非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオは、データ不一致ユースケースシナリオ、前記1つ以上のxAPP(114B)のレイトオンボーディング展開シナリオ、及び急速に変動するRAN情報ユースケースシナリオのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項4】
前記データ不一致ユースケースシナリオについて、前記プロセッサ(202)は、さらに、
RAN情報を検索するために、前記E2ノードとのRICサブスクリプションベース通信を確立し、
前記E2ノードからの前記RIC指示によって前記RAN情報を定期的に検索し、
前記E2ノードと前記1つ以上のxAPP(114B)との間の前記RAN情報の非同期を定期的に識別し、
前記E2ノードと前記1つ以上のxAPP(114B)との間で前記RAN情報の非同期が識別されたとき、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、前記E2ノードに伝送し、
前記RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、前記E2ノードから受信し、
RICサブスクリプション肯定応答を前記E2ノードから受信すると、前記E2ノードから前記RAN情報を検索するために、前記E2との短時間サブスクリプションを確立し、
前記短時間サブスクリプションを確立すると、前記E2ノードからのRIC指示によって前記RAN情報を検索する、ここで、前記短時間サブスクリプションは、前記RAN情報を前記E2ノードから検索すると、前記E2ノードで終了する、
ように構成される、請求項3に記載のシステム(100)。
【請求項5】
前記RAN情報を前記E2ノードから受信すると、前記プロセッサ(202)は、前記Near-RT RIC(114A)に、前記データ不一致ユースケースシナリオを解決することを実行させる、請求項4に記載のシステム(100)。
【請求項6】
前記1つ以上のxAPP(114B)展開シナリオの前記レイトオンボーディングについて、前記プロセッサ(202)は、さらに、
前記Near-RT RIC(114A)の起動後のオンボーディングのための所定時間の経過を判定することによって、前記1つ以上のxAPP(114B)の前記オンボーディングにおける遅延を識別し、
前記1つ以上のxAPP(114B)がRAN履歴情報を必要とするかを判定し、
前記RAN履歴情報が必要であるとき、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、前記E2ノードに伝送し、
前記RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、前記E2ノードから受信し、
RICサブスクリプション肯定応答を前記E2ノードから受信すると、前記E2ノードから前記RAN履歴情報を検索するために、前記E2との短時間サブスクリプションを確立し、
前記短時間サブスクリプションを確立すると、前記E2ノードからのRIC指示によって前記RAN履歴情報を検索する、ここで、前記短時間サブスクリプションは、前記RAN履歴情報を前記E2ノードから検索すると、前記E2ノードで終了する、
ように構成される、請求項3に記載のシステム(100)。
【請求項7】
前記急速に変動するRAN情報ユースケースシナリオについて、前記プロセッサ(202)は、さらに、
前記検索されたRAN情報及びレポートされたRAN情報のうちの少なくとも1つが、各々、以前に検索されたRAN情報及びレポートされたRAN情報と比較して、短期間内に急速な変化をもたらすことを定期的に判定し、
前記検索されたRAN情報及びレポートされたRAN情報のうちの少なくとも1つが前記短期間内に急速な変化をもたらすとき、前記Near-RT RIC(114A)が完全なRAN情報を必要とするかを判定し、
前記完全なRAN情報が必要であるとき、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、前記E2ノードに伝送し、
前記RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、前記E2ノードから受信し、
RICサブスクリプション肯定応答を前記E2ノードから受信すると、前記E2ノードから前記完全なRAN情報を検索するために、前記E2との短時間サブスクリプションを確立し、
前記短時間サブスクリプションを確立すると、前記E2ノードからのRIC指示によって前記完全なRAN情報を検索する、ここで、前記短時間サブスクリプションは、RAN履歴情報を前記E2ノードから検索すると、前記E2ノードで終了する、
ように構成される、請求項3に記載のシステム(100)。
【請求項8】
前記オンデマンドイベントトリガーは、前記Near-RT RIC(114A)による前記RAN情報のニアリアルタイム要件に対応し、前記非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオのうちの少なくとも1つを解決する、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項9】
無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索するための方法であって、
システム(100)のニアリアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラー(Near-RT RIC)(114A)に関連付けられたプロセッサ(202)によって、前記Near-RT RIC(114A)における非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオのうちの少なくとも1つの発生に基づいて、前記Near-RT RIC(114A)が無線アクセスネットワーク(RAN)情報を必要とするかを判定することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記RAN情報が必要であるとき、前記O-RANに関連付けられたE2インターフェースを介して、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、E2ノードに伝送することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、前記E2ノードから受信することと、
前記プロセッサ(202)によって、RICサブスクリプション肯定応答を前記E2ノードから受信すると、前記E2ノードから前記RAN情報を検索するために、前記E2との短時間サブスクリプションを確立することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記短時間サブスクリプションを確立すると、前記E2ノードからのRIC指示によって前記RAN情報を検索することであって、前記短時間サブスクリプションは、前記RAN情報を前記E2ノードから検索すると、前記E2ノードで終了し、前記RAN情報は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)の前記E2インターフェースを通じて検索される、前記検索することと、
を含む、前記方法。
【請求項10】
前記Near-RT RIC(114A)が前記無線アクセスネットワーク(RAN)情報を必要とするかを判定することは、さらに、
前記プロセッサ(202)によって、
前記E2ノードと1つ以上のxAPP(114B)との間のRAN情報の非同期、
前記E2ノードからの前記RAN情報に対応する定期的な更新の非受信、ならびに
短期間内で、前記検索されたRAN情報及びレポートされたRAN情報のうちの少なくとも1つの急速な変化、
のうちの少なくとも1つを識別することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオは、データ不一致ユースケースシナリオ、1つ以上のxAPP(114B)のレイトオンボーディング展開シナリオ、及び急速に変動するRAN情報ユースケースシナリオのうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記データ不一致ユースケースシナリオは、さらに、
前記プロセッサ(202)によって、RAN情報を検索するために、前記E2ノードとのRICサブスクリプションベース通信を確立することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記E2ノードからの前記RIC指示によって前記RAN情報を定期的に検索することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記E2ノードと前記1つ以上のxAPP(114B)との間の前記RAN情報の非同期を定期的に識別することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記E2ノードと前記1つ以上のxAPP(114B)との間で前記RAN情報の非同期が識別されたとき、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、前記E2ノードに伝送することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、前記E2ノードから受信することと、
前記プロセッサ(202)によって、RICサブスクリプション肯定応答を前記E2ノードから受信すると、前記E2ノードから前記RAN情報を検索するために、前記E2との短時間サブスクリプションを確立することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記短時間サブスクリプションを確立すると、前記E2ノードからのRIC指示によって前記RAN情報を検索することであって、前記短時間サブスクリプションは、前記RAN情報を前記E2ノードから検索すると、前記E2ノードで終了する、前記検索することと、
を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記RAN情報を前記E2ノードから受信すると、前記方法は、さらに、前記プロセッサ(202)によって、前記Near-RT RIC(114A)に、前記データ不一致ユースケースシナリオを解決することを実行させることを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記1つ以上のxAPP(114B)展開シナリオの前記レイトオンボーディングは、さらに、
前記プロセッサ(202)によって、前記Near-RT RIC(114A)の起動後のオンボーディングのための所定時間の経過を判定することによって、前記1つ以上のxAPP(114B)の前記オンボーディングにおける遅延を識別することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記1つ以上のxAPP(114B)がRAN履歴情報を必要とするかを判定することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記RAN履歴情報が必要であるとき、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、前記E2ノードに伝送することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、前記E2ノードから受信することと、
前記プロセッサ(202)によって、RICサブスクリプション肯定応答を前記E2ノードから受信すると、前記E2ノードから前記RAN履歴情報を検索するために、前記E2との短時間サブスクリプションを確立することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記短時間サブスクリプションを確立すると、前記E2ノードからのRIC指示によって前記RAN履歴情報を検索することであって、前記短時間サブスクリプションは、前記RAN履歴情報を前記E2ノードから検索すると、前記E2ノードで終了する、前記検索することと、
を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記急速に変動するRAN情報ユースケースシナリオは、さらに、
前記プロセッサ(202)によって、前記検索されたRAN情報及びレポートされたRAN情報のうちの少なくとも1つが、各々、以前に検索されたRAN情報及びレポートされたRAN情報と比較して、短期間内に急速な変化をもたらすことを定期的に判定することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記検索されたRAN情報及びレポートされたRAN情報のうちの少なくとも1つが前記短期間内に急速な変化をもたらすとき、前記Near-RT RIC(114A)が完全なRAN情報を必要とするかを判定することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記完全なRAN履歴が必要であるとき、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、前記E2ノードに伝送することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、前記E2ノードから受信することと、
前記プロセッサ(202)によって、RICサブスクリプション肯定応答を前記E2ノードから受信すると、前記E2ノードから前記完全なRAN情報を検索するために、前記E2との短時間サブスクリプションを確立することと、
前記プロセッサ(202)によって、前記短時間サブスクリプションを確立すると、前記E2ノードからのRIC指示によって前記完全なRAN情報を検索することであって、前記短時間サブスクリプションは、RAN履歴情報を前記E2ノードから検索すると、前記E2ノードで終了する、前記検索することと、
を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記オンデマンドイベントトリガーは、前記Near-RT RIC(114A)による前記RAN情報のニアリアルタイム要件に対応し、前記非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオのうちの少なくとも1つを解決する、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索するためのユーザー機器(UE)であって、前記UEは、
プロセッサ(202)と、
メモリ(204)と、を備え、前記メモリ(204)は、Near-RT RIC(114A)に関連付けられた1つ以上のxAPP(114B)に対応するプロセッサ実行可能命令を含み、前記プロセッサ実行可能命令は、実行時、前記プロセッサ(202)に、
前記Near-RT RIC(114A)における非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオのうちの少なくとも1つの発生に基づいて、ニアリアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラー(Near-RT RIC)(114A)が無線アクセスネットワーク(RAN)情報を必要とするかを判定することと、
前記RAN情報が必要であるとき、前記O-RANに関連付けられたE2インターフェースを介して、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、E2ノードに伝送することと、
前記RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、前記E2ノードから受信することと、
RICサブスクリプション肯定応答を前記E2ノードから受信すると、前記E2ノードから前記RAN情報を検索するために、前記E2との短時間サブスクリプションを確立することと、
前記短時間サブスクリプションを確立すると、前記E2ノードからのRIC指示によって前記RAN情報を検索することであって、前記短時間サブスクリプションは、前記RAN情報を前記E2ノードから検索すると、前記E2ノードで終了し、前記RAN情報は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)の前記E2インターフェースを通じて検索される、前記検索することと、
を実行させる、前記ユーザー機器(UE)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、概して、無線通信ネットワークに関する。より具体的には、本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN:Open Radio Access Network)のE2インターフェースを通じて、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)情報を検索するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
以下の関連技術の説明は、開示の分野に関する背景情報を提供することを意図している。このセクションは、本開示の様々な特徴に関連し得る当技術分野の特定の態様を含み得る。しかしながら、このセクションは、本開示に関する読者の理解を深めるためだけに使用され、先行技術の承認として使用されないことを認識するべきである。
【0003】
概して、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)により、ネットワークオペレーター及びネットワークベンダーは、異なる無線アクセスネットワーク(RAN)システムとシームレスに連携し得る。O-RANは、オペレーターネットワークにおける異なるベンダーのシステム間で相互運用性を実現するのに役立ち得る。さらに、O-RANネットワークでは、サブスクリプションベース通信だけがE2インターフェースを通じてサポートされ得る。サブスクリプションベース通信を使用して、RAN情報の瞬時/ニアリアルタイム検索は不可能であり得る。さらに、サブスクリプションで提供されたイベントがトリガーされたときだけ、RAN情報を検索し得る。サブスクリプションベース通信に関する別の問題は、E2がインターフェースサブスクリプションを受信すると、イベントがトリガーされる時及びトリガーされる際に定期的にRAN情報が送信され得る。RAN情報のワンタイム検索は容易ではない場合がある。さらに、データ同期、急速に変動するRANデータのxAPPのオンボーディングの遅延等の問題に対処する必要があり得る。サブスクリプションベース通信は、前述のO-RANのユースケースには対応しない場合がある。
【0004】
具体的には、1つ以上のO-RANシステムと、ニアリアルタイムRANインテリジェントコントローラー(Near-RT RIC:Near-Real Time RAN Intelligent Controller)と、E2ノードとの間の通信において直面する問題が生じ得る。例えば、データ不一致のシナリオを検討する。Near-RT RICがE2ノードでリアルタイム動作を実行するために、Near-RT RICとE2ノードとの間でデータミラーリングが必要になり得る(データは、セルコンテキスト及びユーザー機器(UE:User Equipment)コンテキストを含む)。しかしながら、Near-RT RICとE2ノードとの間でデータ同期が失われ得る状況もあり得る。Near-RT RIC内のxAPPサブシステムがデータ不一致を検出しているとき、xAPPは、E2ノードで利用可能なデータの現在のスナップショットを検索することを好み得る。xAPPは、E2ノードから情報のワンタイム瞬時検索の必要があり得る。しかしながら、これは、E2ノードとNear-RT RICとの間の既存のサブスクリプションベース通信によって実現されない場合がある。xAPPのオンボーディングが遅れる等の別のシナリオでは、Near-RT RIC内のxAPPサブシステムがある動作を行うためにE2ノードからのデータが必要であり得ることを考慮されたい。Near-RT RIC及びE2ノードの起動後しばらくの間、xAPPがNear-RT RICにオンボーディングされ得る場合、xAPPは、E2ノードからの定期的データまたはRAN履歴情報を見逃している場合がある。そのようなシナリオでは、xAPPは、E2ノードで利用可能なRAN情報の現在のスナップショットを最初に検索し、次に、E2ノードからのサブスクリプションベースの定期的な更新に進むことを好み得る。しかしながら、サブスクリプションベース通信方法は、E2ノードで利用可能な情報を最初にワンタイム検索するのに機能しない場合がある。急速に変動するRANデータ等のさらに別のシナリオでは、短いタイムスパン内で非常に急速に変化し得るE2ノードに特定のデータがあり得ることを考慮されたい。そのようなデータセットに関して、データ変化時の定期的なデータミラーリングは面倒になり得る。また、定期的な更新が失われ、最終的に、Near-RT RICとE2ノードとの間でデータが同期されない場合が生じる可能性が高くなり得る。そのようなデータセットに関して、サブスクリプションベース通信方法は、Near-RT RICとE2ノードとの間で機能しない場合がある。現在、E2インターフェースは、E2ノードへのNear-RT RICによるサブスクリプションなしで、E2ノードから瞬時に情報をフェッチする方法を何ら提供しない場合がある。
【0005】
したがって、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを通じて、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索することによって、既存の先行技術の欠点を克服できるシステム及び方法を提供することが当技術分野で必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本開示の目的
本明細書の少なくとも1つの実施形態が満足する本開示の目的の一部は、本明細書で下記に列挙する通りである。
【0007】
本開示の目的は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを通じて、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索するためのシステム及び方法を提供することである。
【0008】
本開示の別の目的は、ニアリアルタイムRANアクセスネットワークコントローラー(Near-RT RIC)がE2ノードから無線アクセスネットワーク(RAN)情報にもっと高速にアクセスすることを可能にするための効率的で信頼性があるシステム及び方法を提供することである。
【0009】
本開示の別の目的は、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及びNear-RT RICでの展開シナリオに関するRAN情報を必要とするかを判定するためのシステム及び方法を提出することである。
【0010】
本開示の別の目的は、リアルタイムアクセスをRAN情報に提供することによって、Near-RT RICが効率的なリアルタイム動作を行うことを可能にするためのシステム及び方法を提供することである。
【0011】
本開示のさらに別の目的は、サブスクリプションベース通信ではない、E2ノードからRAN情報の瞬時ワンタイム検索を行うためのシステム及び方法を提供することである。
【0012】
本開示のさらに別の目的は、E2ノードに対して「オンデマンド(on-demand)」イベントトリガーを可能にすることによって、瞬時情報検索のシステム及び方法を提供することである。
【0013】
本開示のさらに別の目的は、E2ノードが、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオに関して、RICサブスクリプションを記憶すること、または定期的なRAN情報をNear-RT RICに伝送することを不可能にすることである。
【0014】
この発明の概要は、詳細な説明でさらに後述される本発明の特定の目的及び態様を簡潔に紹介するために提供されている。この概要は、特許請求の範囲に記載された主題の重要な特徴または範囲を特定することを意図したものではない。
【0015】
一態様では、本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを通じて、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索するためのシステムを提供する。本システムは、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及びNear-RT RICの展開シナリオのうちの少なくとも1つの発生に基づいて、Near-RT RICが無線アクセスネットワーク情報を必要とするかを判定する。さらに、本システムは、RAN情報が必要であるとき、O-RANに関連付けられたE2インターフェースを介して、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、E2ノードに伝送する。さらに、本システムは、RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、E2ノードから受信する。加えて、本システムは、RICサブスクリプション肯定応答をE2ノードから受信すると、E2ノードからRAN情報を検索するために、E2との短時間サブスクリプションを確立する。さらに、本システムは、短時間サブスクリプションを確立すると、E2ノードからのRIC指示によってRAN情報を検索する。短時間サブスクリプションは、RAN情報をE2ノードから検索すると、E2ノードで終了する。
【0016】
別の態様では、本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを通じて、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索するための方法を提供する。本方法は、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及びNear-RT RICの展開シナリオのうちの少なくとも1つの発生に基づいて、Near-RT RICが無線アクセスネットワーク情報を必要とするかを判定することを含む。さらに、本方法は、RAN情報が必要であるとき、O-RANに関連付けられたE2インターフェースを介して、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、E2ノードに伝送することを含む。さらに、本方法は、RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、E2ノードから受信することを含む。加えて、本方法は、RICサブスクリプション肯定応答をE2ノードから受信すると、E2ノードからRAN情報を検索するために、E2との短時間サブスクリプションを確立することを含む。さらに、本方法は、短時間サブスクリプションを確立すると、E2ノードからのRIC指示によってRAN情報を検索することを含む。短時間サブスクリプションは、RAN情報をE2ノードから検索すると、E2ノードで終了する。
【0017】
本明細書に組み込まれ、本発明の一部を構成する添付の図面は、開示された方法及びシステムの例示的な実施形態を示し、異なる図面を通して同様の参照番号は同じ部分を指す。図面中のコンポーネントは、必ずしも原寸に比例するとは限らず、代わりに、本発明の原理を明確に例示することを重視する。いくつかの図面はブロック図を使用してコンポーネントを示し得、各コンポーネントの内部回路を表さない場合がある。このような図面の発明が、電気コンポーネント、電子コンポーネント、またはこのようなコンポーネントを実装するために一般的に使用される回路の発明を含むことは、当業者によって認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示の実施形態による、例示的なネットワークアーキテクチャであって、当該ネットワークアーキテクチャネットワークにおいてまたは当該ネットワークアーキテクチャネットワークを用いて本開示の提案システムを実装できるものを示す。
図2】本開示の実施形態による、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを通じて、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索するためのニアリアルタイム無線アクセスネットワーク(RAN)インテリジェントコントローラー(Near-RT RIC)の例示的なブロック図表現を示す。
図3】本開示の実施形態による、既存のオープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)アーキテクチャの例示的なブロック図表現を示す。
図4A】本開示の実施形態による、ニアリアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラー(Near-RT RIC)とE2ノードとの間のインタラクションの例示的なブロック図表現を示す。
図4B】本開示の実施形態による、O-RANに関連付けられたニアリアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラー(Near-RT RIC)アーキテクチャの例示的なブロック図表現を示す。
図4C】本開示の実施形態による、Near-RT RICとE2ノードとの間の通信の例示的なシーケンス図表現を示す。
図5A】本開示の実施形態による、Near-RT RICとE2ノードとの間の既存の通信方法の例示的なシーケンス図表現を示す。
図5B】本開示の実施形態による、提案方法を使用して、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを通じて、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索する例示的なシーケンス図表現を示す。
図6】本開示の実施形態による、例示的なコンピューターシステムであって、当該コンピューターシステムにおいてまたは当該コンピューターシステムを用いて本発明の実施形態を利用できるものを示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
前述したことは、本発明の以下のより詳細な説明からより明らかになるはずである。
【0020】
以下の説明では、説明を目的として、本発明の実施形態の完全な理解をもたらすために、様々な具体的な詳細が述べられている。しかしながら、これらの特定の詳細なしに本開示の実施形態を実施し得ることは明らかであろう。以下に説明されるいくつかの特徴は、それぞれ、互いに独立して、または他の特徴の任意の組み合わせを用いて使用できる。個々の特徴は上記に説明した問題の全てに対処しない場合がある、または、上記に説明した問題の一部だけに対処し得る。上記に説明した問題の一部は、本明細書に説明される特徴のいずれかによって十分に対処されない場合がある。
【0021】
以下の説明は、例示的な実施形態だけを提供するものであり、本開示の範囲、適用性、または構成を限定することを意図するものではない。むしろ、例示的な実施形態の以下の説明は、例示的な実施形態を実施するために役立つ説明を当業者に提供する。述べられた本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、構成要素の機能及び配置に様々な変更がなされ得ることを理解されたい。
【0022】
本発明は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを通じて、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索するための効率的で信頼性があるシステム及び方法を提供する。本開示は、ニアリアルタイムRANアクセスネットワークコントローラー(Near-RT RIC)がE2ノードから無線アクセスネットワーク(RAN)情報にもっと高速にアクセスすることを可能にするための効率的で信頼性があるシステム及び方法を提供する。本開示は、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及びNear-RT RICでの展開シナリオに関するRAN情報を必要とするかを判定するためのシステム及び方法を提出する。本開示は、リアルタイムアクセスをRAN情報に提供することによって、Near-RT RICが効率的なリアルタイム動作を行うことを可能にするためのシステム及び方法を提供する。本開示は、サブスクリプションベース通信ではない、E2ノードからRAN情報の瞬時ワンタイム検索を行うためのシステム及び方法を提供する。本開示は、E2ノードに対して「オンデマンド」イベントトリガーを可能にすることによって、瞬時情報検索のシステム及び方法を提供する。本開示は、E2ノードが、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオに関して、RICサブスクリプションを記憶すること、または定期的なRAN情報をNear-RT RICに伝送することを不可能にする。
【0023】
図1を参照すると、本開示の実施形態による、無線アクセスネットワーク(RAN)情報検索システム(100)(ネットワークアーキテクチャ(100)またはシステム(100)とも呼ばれる)のための例示的なネットワークアーキテクチャが示され、システム(100)において、またはシステム(100)を用いて、本開示のサービス管理及びオーケストレーション(SMO:Service Management and Orchestration)システム(108)、単にSMOシステム(108)と呼ばれる、を実装できる。図示のように、例示的なネットワークアーキテクチャ(100)は、SMOシステム(108)に関連付けられた非リアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラー(Non-RT RIC)(110)、及びニアリアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラー(Near-RT RIC)(114A)が装備され得、Near-RT RIC(114A)は、1つ以上の第1のコンピューティングデバイス(124-1、124-2、…、124-N)(個々にコンピューティングデバイス(124)と呼ばれ、まとめてコンピューティングデバイス(124)と呼ばれる)に関連付けられた1人以上のユーザー(128-1、128-2、128-3、…、128-N)(個々にユーザー(128)と呼ばれ、まとめてユーザー(128)と呼ばれる)から受信したスキームに基づいて、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを通じて、通信を確立し、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を瞬時/ニアリアルタイムで検索するために、SMOシステム(108)に通信可能に結合される。SMOシステム(108)は、さらに、オープン無線アクセスネットワーク無線ユニット(O-RU)(104)を介して、モバイルデバイス(個々にモバイルデバイス(102)と呼ばれ、まとめてモバイルデバイス(102)と呼ばれる)に動作可能に結合され得る。O-RU(104)は、1つ以上のモバイルデバイス(102-1、102-2、…、102-N)(個々にモバイルデバイス(102)と呼ばれ、まとめてモバイルデバイス(102)と呼ばれる)へのネットワーク通信を容易にし得る。SMOシステム(108)は、さらに、1つ以上の第1のコンピューティングデバイス(124)に通信可能に結合され得る。
【0024】
さらに、Non-RT RIC(110)は1つ以上のrAPP(112)を含み得、Near-RT RIC(114A)は1つ以上のxAPP(114B)を含み得る。SMOシステム(108)及びNear-RT RIC(114A)は、オープン無線アクセスネットワーク分散ユニット(O-DU:Open radio access network Distributed Unit)(106)に結合され得る。O-DU(106)は、オープン無線アクセスネットワーク中央ユニット制御プレーン(O-CU-CP:Open radio access network Central Unit Control Plane)(116)及びオープン無線アクセスネットワーク中央ユニットユーザープレーン(O-CU-UP:Open radio access network Central Unit User Plane)(118)に結合され得る。Near-RT RIC(114A)は、また、O-CU-CP(116)及びO-CU-UP(118)にも結合され得る。O-CU-CP(116)は、O-CU-UP(118)に結合され得る。さらに、O-CU-CP(116)は、第5世代(5G:Fifth-Generation)コア(5GC:Fifth-Generation Core)(120)に結合され得、O-CU-UP(118)は、ユーザープレーン機能(UPF:User Plane Function)(122)に結合され得る。
【0025】
ある実施形態では、xAPP(114B)は、図1に示されるように、1つ以上のE2ノードに、任意のデータをレポートするアクションを開始すること、または定期的に任意の制御アクションを行うことを命令またはトリガーし得る。E2ノードは、O1インターフェースを介してSMOシステム(108)にデータを伝送し得る。さらに、E2ノードは、また、レポートをxAPP(114B)にも伝送し得る。ある実施形態では、xAPP(114B)は、E2ノードからレポートを収集し得、A1インターフェースを介してポリシーフィードバックをrAPP(112)に伝送し得る。
【0026】
さらに、ネットワークアーキテクチャ(100)は、外部エンリッチメント情報(EI:Enrichment Information)サーバー(126)を含み得る。
【0027】
ある実施形態では、機械学習(ML:Machine Learning)モジュール(図1には図示せず)は、SMOシステム(108)の命令のセットに作用して、サブスクリプションなしで即時通信を容易にし得る。MLモジュールは、フィードバックをrAPP(112)に伝送し得る。さらに、rAPP(112)は、コマンドをSMOシステム(108)に伝送し得る。
【0028】
ある実施形態では、O-RANサブサブシステム/モジュール、Near-RT RIC(114A)、及びE2ノードの間の通信は、E2インターフェースを経由して行われ得る。E2インターフェースは、現在、Near-RT RIC(114A)による一切のサブスクリプションなしでE2ノードから情報を瞬時にフェッチする方法を何ら提供していない。
【0029】
ある実施形態では、命令のセットによって生成された既定イベントトリガーは、E2ノードからのニアリアルタイム情報をNear-RT RIC(114A)が必要とすることを示唆し得る。例示的な実施形態では、既定のイベントトリガーは「オンデマンド」イベントトリガーであり得るが、これに限定されない。ある実施形態では、その情報がE2ノードによって送信されると、既定のイベントトリガーは期限切れになり得、E2ノードで利用可能なイベントの定期的な報告またはトリガーはなくなる。
【0030】
ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及びNear-RT RIC(114A)の展開シナリオのうちの少なくとも1つの発生に基づいて、Near-RT RIC(114A)が無線アクセスネットワーク(RAN)情報を必要とするかを判定し得る。ある実施形態では、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオは、限定されるわけではないが、データ不一致ユースケースシナリオや、1つ以上のxAPP展開シナリオのレイトオンボーディング、急速に変動するRAN情報ユースケースシナリオ等を含む。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)が無線アクセスネットワーク(RAN)情報を必要とするかを判定するために、Near-RT RIC(114A)は、E2ノードと1つ以上のxAPP(114B)との間のRAN情報の非同期、E2ノードからのRAN情報に対応する定期的な更新の非受信、ならびに短期間内での検索されたRAN情報及びレポートされたRAN情報のうちの少なくとも1つの急速な変化、のうちの少なくとも1つを識別し得る。
【0031】
ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、RAN情報が必要であるとき、O-RANに関連付けられたE2インターフェースを介して、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、E2ノードに伝送し得る。ある実施形態では、オンデマンドイベントトリガーは、Near-RT RIC(114A)によるRAN情報のニアリアルタイム要件に対応し、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオのうちの少なくとも1つを解決する。ある実施形態では、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオに関して、E2ノードは、RICサブスクリプションを記憶しない、または定期的なRAN情報をNear-RT RIC(114A)に伝送しない。
【0032】
ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、E2ノードから受信し得る。
【0033】
ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、RICサブスクリプション肯定応答をE2ノードから受信すると、E2ノードからRAN情報を検索するために、E2との短時間サブスクリプションを確立し得る。
【0034】
ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、短時間サブスクリプションを確立すると、E2ノードからのRIC指示によってRAN情報を検索し得る。ある実施形態では、短時間サブスクリプションは、RAN情報をE2ノードから検索すると、E2ノードで終了する。
【0035】
ある実施形態では、データ不一致ユースケースシナリオについて、Near-RT RIC(114A)は、RAN情報を検索するために、E2ノードとのRICサブスクリプションベース通信を確立し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、E2ノードからのRIC指示によってRAN情報を定期的に検索し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、E2ノードと1つ以上のxAPP(114B)との間のRAN情報の非同期を定期的に識別し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、E2ノードと1つ以上のxAPP(114B)との間でRAN情報の非同期が識別されたとき、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、E2ノードに伝送し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、E2ノードから受信し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、RICサブスクリプション肯定応答をE2ノードから受信すると、E2ノードからRAN情報を検索するために、E2との短時間サブスクリプションを確立し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、短時間サブスクリプションを確立すると、E2ノードからのRIC指示によってRAN情報を検索し得る。ある実施形態では、短時間サブスクリプションは、RAN情報をE2ノードから検索すると、E2ノードで終了する。ある実施形態では、RAN情報をE2ノードから受信すると、Near-RT RIC(114A)は、データ不一致ユースケースシナリオを解決し得る。
【0036】
ある実施形態では、1つ以上のxAPP(114B)展開シナリオのレイトオンボーディングについて、Near-RT RIC(114A)は、Near-RT RIC(114A)の起動後のオンボーディングの所定時間の経過を判定することによって、1つ以上のxAPP(114B)のオンボーディングの遅延を識別し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、1つ以上のxAPP(114B)がRAN履歴情報を必要とするかを判定し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、RAN履歴情報が必要であるとき、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、E2ノードに伝送し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、E2ノードから受信し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、RICサブスクリプション肯定応答をE2ノードから受信すると、E2ノードからRAN履歴情報を検索するために、E2との短時間サブスクリプションを確立し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、短時間サブスクリプションを確立すると、E2ノードからのRIC指示によってRAN履歴情報を検索し得、短時間サブスクリプションは、RAN履歴情報をE2ノードから検索すると、E2ノードで終了する。
【0037】
ある実施形態では、急速に変動するRAN情報ユースケースシナリオについて、Near-RT RIC(114A)は、検索されたRAN情報及びレポートされたRAN情報のうちの少なくとも1つが、各々、以前に検索されたRAN情報及びレポートされたRAN情報と比較して、短期間内に急速な変動をもたらすことを定期的に判定し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、検索されたRAN情報及びレポートされたRAN情報のうちの少なくとも1つが短期間内に急速な変化をもたらすとき、Near-RT RIC(114A)が完全なRAN情報を必要とするかを判定し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、完全なRAN情報が必要であるとき、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、E2ノードに伝送し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、E2ノードから受信し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、RICサブスクリプション肯定応答をE2ノードから受信すると、E2ノードから完全なRAN情報を検索するために、E2との短時間サブスクリプションを確立し得る。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、短時間サブスクリプションを確立すると、E2ノードからのRIC指示によって完全なRAN情報を検索し得る。ある実施形態では、短時間サブスクリプションは、RAN履歴情報をE2ノードから検索すると、E2ノードで終了する。
【0038】
ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、システム・オン・チップ(SoC:System on Chip)システムであり得るが、これに限定されない。別の実施形態では、オンサイトのデータキャプチャ、記憶、マッチング、処理、意思決定、及び作動ロジックは、マイクロサービスアーキテクチャ(MSA:Micro-Service Architecture)を使用してコード化され得るが、これに限定されない。移植性をサポートするために、複数のマイクロサービスは、コンテナ化され得、イベントベースにされ得る。
【0039】
ある実施形態では、ネットワークアーキテクチャ(100)はモジュール式であり、SMOシステム(108)のあらゆる種類の変更に適応するように柔軟であり得、近接処理としてのNear-RT RIC(114A)は、情報要求応答手順を使用して、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを通じて、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索することを目的として獲得され得る。SMOシステム(108)及びNear-RT RIC(114A)構成の詳細は、その場で修正できる。
【0040】
ある実施形態では、SMOシステム(108)/Near-RT RIC(114A)は遠隔監視され得、SMOシステム(108)/Near-RT RIC(114A)のデータ、アプリケーション、及び物理的セキュリティを完全に保証し得る。ある実施形態では、データは細心の注意を払って収集され、クラウドベースのデータレイクに保管され、アクショナブルインサイト(actionable insight)を抽出するために処理され得る。したがって、予知保全の側面を達成できる。
【0041】
例示的な実施形態では、通信ネットワーク(図1には図示せず)は、限定ではなく一例として、1つ以上のメッセージ、パケット、信号、電波、電圧レベルまたは電流レベル、それらのいくつかの組み合わせ等の伝送、受信、転送、生成、バッファ、記憶、ルーティング、スイッチ、処理、またはそれらの組み合わせ等を行う1つ以上のノードを有する1つ以上のネットワークの少なくとも一部を含み得る。ネットワークは、限定ではなく一例として、無線ネットワーク、有線ネットワーク、インターネット、イントラネット、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、パケット交換ネットワーク、回線交換ネットワーク、アドホックネットワーク、インフラストラクチャネットワーク、公衆交換電話網(PSTN:Public-Switched Telephone Network)、ケーブルネットワーク、セルラーネットワーク、衛星ネットワーク、光ファイバーネットワーク、及びそれらのいくつかの組み合わせのうちの1つ以上を含み得る。
【0042】
別の例示的な実施形態では、サーバー(図1には図示せず)はアーキテクチャ(100)に含まれ得る。Near-RT RIC(114A)及びSMOシステム(108)はサーバー上で実装され得る。サーバーは、限定ではなく一例として、スタンドアロンサーバー、サーバーブレード、サーバーラック、サーバーのバンク、サーバーファーム、クラウドサービスまたはクラウドシステムの一部をサポートするハードウェア、ホームサーバー、仮想化されたサーバーを起動するハードウェア、サーバーとして機能するコードを実行する1つ以上のプロセッサ、本明細書で説明されるようなサーバー側の機能を行う1つ以上の機械、上記のいずれかの少なくとも一部、それらのいくつかの組み合わせのうちの1つ以上を含みまたは備え得る。
【0043】
ある実施形態では、1つ以上のコンピューティングデバイス(124)、及び1つ以上のモバイルデバイス(102)は、限定されるわけではないが、Android(登録商標)、iOS(登録商標)、Kai OS(登録商標)等を含む任意のオペレーティングシステムに常駐する実行可能命令のセットによって、SMOシステム(108)/Near-RT RIC(114A)と通信し得る。ある実施形態では、1つ以上のコンピューティングデバイス(224)及び1つ以上のモバイルデバイス(102)は、限定されるわけではないが、携帯電話、スマートフォン、仮想現実(VR)デバイス、拡張現実(AR)デバイス、ラップトップ、汎用コンピューター、デスクトップ、携帯情報端末、タブレットコンピューター、メインフレームコンピューター、または他のコンピューティングデバイス等、任意の電気的、電子的、電気機械的なデバイスもしくは機器、または上記のデバイスの1つ以上の組み合わせを含み得、コンピューティングデバイス(224)は、限定されるわけではないが、カメラ等の視覚補助デバイス、音声補助器具、マイク、キーボード、タッチパッド、タッチ対応スクリーン、電子ペン等のユーザーからの入力を受信するための入力デバイス、任意の周波数範囲で任意のオーディオ信号またはビジュアル信号を受信するための受信デバイス、及び任意の周波数範囲で任意のオーディオ信号またはビジュアル信号を伝送できる伝送デバイスを含む、1つ以上の内蔵アクセサリまたは外部結合アクセサリを含み得る。1つ以上の第1のコンピューティングデバイス(124)、及び1つ以上のモバイルデバイス(102)は、言及されたデバイスに限定されない場合があり、様々な他のデバイスが使用され得ることが認識され得る。スマートコンピューティングデバイスは、データ及び他の個人情報/機密情報を記憶するための適切なシステムの1つであり得る。
【0044】
図2は、本開示の実施形態による、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを通じて、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索するためのニアリアルタイム無線アクセスネットワーク(RAN)インテリジェントコントローラー(Near-RT RIC)(114A)の例示的なブロック図表現を示す。
【0045】
一態様では、Near-RT RIC(114A)は、1つ以上のプロセッサ(複数可)(202)を含み得る。1つ以上のプロセッサ(複数可)(202)は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコンピューター、マイクロコントローラー、エッジマイクロコントローラーまたはフォグマイクロコントローラー、デジタル信号プロセッサ、中央処理装置、論理回路、及び/または動作命令に基づいてデータを処理する任意のデバイスとして実装され得る。いくつかある能力の中で特に、1つ以上のプロセッサ(複数可)(202)は、Near-RT RIC(114A)のメモリ(204)に記憶されたコンピューター可読命令をフェッチ及び実行するように構成され得る。メモリ(204)は、ネットワークサービスを通じてデータパケットを作成または共有するためにフェッチ及び実行され得る、非一時的コンピューター可読記憶媒体に1つ以上のコンピューター可読命令またはルーチンを記憶し得る。メモリ(204)は、例えば、RAM等の揮発性メモリ、またはEPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含む任意の非一時的ストレージデバイスを備え得る。
【0046】
ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、インターフェース(複数可)206を含み得る。インターフェース(複数可)(206)は、様々なインターフェース、例えば、I/Oデバイスと呼ばれるデータ入出力デバイス、ストレージデバイス等のためのインターフェースを含み得る。インターフェース(複数可)(206)は、Near-RT RIC(114A)の通信を容易にし得る。インターフェース(複数可)(206)は、また、Near-RT RIC(114A)の1つ以上のコンポーネントのための通信経路も提供し得る。そのようなコンポーネントの例は、限定されるわけではないが、処理ユニット/エンジン(複数可)(208)及びデータベース(210)を含み得る。
【0047】
処理ユニット/エンジン(208)は、処理エンジン(208)(複数可)の1つ以上の機能を実装するために、ハードウェア及びプログラミング(例えば、プログラム可能命令)の組み合わせとして実装され得る。本明細書で説明される例では、ハードウェア及びプログラミングのそのような組み合わせは、いくつかの異なる方法で実装され得る。例えば、処理エンジン(複数可)(208)のためのプログラミングは、非一時的機械可読記憶媒体に記憶されたプロセッサ実行可能命令であり得、処理エンジン(208)のハードウェアは、処理リソース(例えば、1つ以上のプロセッサ)を含み、そのような命令を実行し得る。本発明の例では、機械可読記憶媒体は、処理リソースによって実行されるとき、処理エンジン(複数可)(208)を実装する命令を記憶し得る。そのような例では、Near-RT RIC(114A)は、命令を記憶する機械可読記憶媒体と、命令を実行するための処理リソースとを含み得る、または機械可読記憶媒体は分離されているが、Near-RT RIC(114A)及び処理リソースにアクセス可能であり得る。他の例では、処理エンジン(208)は、電子回路によって実装され得る。さらに、Near-RT RIC(114A)は、機械学習(ML)モジュールを含み得る。
【0048】
処理エンジン(208)は、RAN情報要件判定エンジン(212)、RAN情報要求伝送エンジン(214)、RICサブスクリプション肯定応答受信エンジン(216)、短時間サブスクリプション確立エンジン(218)、RAN情報検索エンジン(220)、及び他のエンジン(216)のいずれかから選択された1つ以上のエンジンを含み得る。
【0049】
ある実施形態では、RAN情報要件判定エンジン(212)は、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及びNear-RT RIC(114A)の展開シナリオのうちの少なくとも1つの発生に基づいて、Near-RT RIC(114A)が無線アクセスネットワーク(RAN)情報を必要とするかを判定し得る。ある実施形態では、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオは、限定されるわけではないが、データ不一致ユースケースシナリオ、1つ以上のxAPP(114B)展開シナリオのレイトオンボーディング、急速に変動するRAN情報ユースケースシナリオ等を含む。ある実施形態では、Near-RT RIC(114A)が無線アクセスネットワーク(RAN)情報を必要とするかを判定するために、Near-RT RIC(114A)は、E2ノードと1つ以上のxAPP(114B)との間のRAN情報の非同期、E2ノードからのRAN情報に対応する定期的な更新の非受信、ならびに短期間内での検索されたRAN情報及びレポートされたRAN情報のうちの少なくとも1つの急速な変化、のうちの少なくとも1つを識別し得る。
【0050】
ある実施形態では、RAN情報伝送要求エンジン(214)は、RAN情報が必要であるとき、O-RANに関連付けられたE2インターフェースを介して、オンデマンドイベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を含むRAN情報要求を、E2ノードに伝送し得る。ある実施形態では、オンデマンドイベントトリガーは、Near-RT RIC(114A)によるRAN情報のニアリアルタイム要件に対応し、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオのうちの少なくとも1つを解決する。ある実施形態では、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオに関して、E2ノードは、RICサブスクリプションを記憶しない、または定期的なRAN情報をNear-RT RIC(114A)に伝送しない。
【0051】
ある実施形態では、RICサブスクリプション肯定応答受信エンジン(216)は、RICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプション肯定応答を、E2ノードから受信し得る。
【0052】
ある実施形態では、短時間サブスクリプション確立エンジン(218)は、RICサブスクリプション肯定応答をE2ノードから受信すると、E2ノードからRAN情報を検索するために、E2との短時間サブスクリプションを確立し得る。
【0053】
ある実施形態では、RAN情報検索エンジン(220)は、短時間サブスクリプションを確立すると、E2ノードからのRIC指示によってRAN情報を検索し得る。ある実施形態では、短時間サブスクリプションは、RAN情報をE2ノードから検索すると、E2ノードで終了する。
【0054】
図3は、本開示の実施形態による、既存のオープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)アーキテクチャ(300)の例示的なブロック図表現を示す。
【0055】
O-RANアーキテクチャ(300)は、外部情報をオペレーターネットワークにフィードできるインターフェースを含むrAPP(112)を含み得る。Near-RT RIC(306)(図1ではNear-RT RIC(114A)として示される)は、図3に示されるように、E2インターフェースを通じた細粒度データ収集及びアクションによって、RAN要素及びリソースのニアリアルタイム制御及び最適化を可能にする論理機能であり得る。Near-RT RIC(306)は、xAPP(114B)によって処理されるモデルトレーニング、推論、及び更新を含む人工知能(AI)/機械学習(ML)ワークフローを含み得る。
【0056】
さらに、Non-RT RIC(304)は、図3に示されるように、A1インターフェースにわたって運ばれるコンテンツをドライブし得るサービス管理及びオーケストレーションシステム(SMO)、つまりSMOシステム(302)、の内部の論理機能を含み得る。Non-RT RIC(304)は、Non-RT RICフレームワーク及びrAPP(112)等のNon-RT RICアプリケーションを含み得る。さらに、Non-RT RICフレームワークは、SMOシステム(302)の内部で機能し得、Near-RT RIC(306)へのA1インターフェースを論理的に終端し、ランタイム処理に必要な内部SMOサービスのセットを、R1インターフェースを介してrAPP(112)に公開し得る。Non-RT RICフレームワークは、Non-RT RIC(304)の内部で機能し得、rAPP(112)に必要なモデルトレーニング、推論、及び更新を含むAI/MLワークフローを提供し得る。
【0057】
さらに、O-RANコンポーネントからのO1インターフェースは、SMOシステム(302)で終端し得る。オープン無線アクセスネットワークのセントラルユニットユーザープレーン(O-CU-UP)(310)は、無線リソース制御(RRC)、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)プロトコルの制御プレーン部分をホストする論理ノードであり得る。さらに、O-CU-UP(310)は、PDCPプロトコルのユーザープレーン部分、及びサービスデータ適応プロトコル(SDAP:Service data Adaptation Protocol)プロトコルをホストする論理ノードであり得る。オープン無線アクセスネットワーク分散ユニット(O-DU)(312)は、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)/媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)/下位層の機能分割に基づく高物理(PHY:High-Physical)層であり得る。E2ノードは、E2インターフェースで終端する論理ノードであり得る。さらに、O-RANノードはE2インターフェースで終端し得、E2インターフェースは、新しい無線(NR:New Radio)アクセス用のO-CU-CP(308)、O-CU-UP(310)、O-DU(312)、または任意の組み合わせのためのものであり、また、o-eNB(318)等の進化型ユニバーサル地上波無線アクセス(E-UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)に関するアクセスのためのものである。さらに、rAPP(112)等のNon-RT RICアプリケーションは、Non-RT RICフレームワークのR1インターフェースを介して公開される機能を活用して、RAN動作に関連する付加価値サービスを提供するモジュラーアプリケーションであり得る。RAN動作に関連する付加価値サービスは、限定されるわけではないが、A1インターフェースをドライブすることと、O1/O2インターフェースを通じて後で適用され得る値及びアクションを推奨することと、他のrAPP(112)を使用するための「改良情報(enrichment information)」を生成すること等を含む。rAPP(112)はNon-RT RIC(304)の内部で機能し得、Non-RT RIC(304)は、RAN要素及びリソースの非リアルタイム制御及び最適化、ならびにNear-RT RIC(306)のアプリケーション/機能へのポリシーベースのガイダンスを可能にする。さらに、xAPP(114B)等のNear-RT RICアプリケーションは、Near-RT RIC(306)で起動し得る。そのようなアプリケーションは、1つ以上のマイクロサービスから成る可能性が高くなり得、オンボーディングの時点で、どのデータを消費し、どのデータを提供するかを識別し得る。アプリケーションは、Near-RT RIC(306)とは無関係であり、任意のサードパーティによって提供され得る。E2は、xAPP(114B)とRAN機能との間の直接的な関連付けを可能にする。
【0058】
さらに、oクラウド(316)は、O-RAN要件を満たす物理インフラストラクチャノードの集合を含むクラウドコンピューティングプラットフォームであり、Near-RT RIC(306)、CU-CP(308)、O-CU-UP(310)、及びO-DU(312)の関連するO-RAN機能と、サポートソフトウェアコンポーネント(例えば、オペレーティングシステム、仮想マシンモニター、コンテナランタイム等)と、適切な管理及びオーケストレーション機能とをホストし得る。加えて、O1インターフェースは、運用及び管理のために、SMOフレームワークとO-RAN管理対象要素との間にあり得、O1インターフェースにより、障害、構成、アカウンティング、パフォーマンス、セキュリティ(FCAPS:Fault, Configuration, Accounting, Performance, Security)の管理、物理ネットワーク機能(PNF:Physical Network Function)ソフトウェア管理、ファイル管理を実現し得る。さらに、O2インターフェースは、O-RAN仮想ネットワーク機能をサポートするために、SMOフレームワークとO-クラウド(316)との間にあり得る。さらに、A1インターフェースは、Non-RT RIC(304)とNear-RT RIC(306)との間にある。A1インターフェースの目的は、Non-RT RIC機能がポリシーベースのガイダンス、MLモデル管理、及び改良情報をNear-RT RIC機能に提供することを可能にし得、これにより、RANが、例えば、特定の条件下で、無線リソース管理(RRM:Radio Resource Management)等を最適化できるようにすることである。その後、E2インターフェースは、Near-RT RIC(306)、1つ以上のO-CU-CP(308)、1つ以上のO-CU-UP(310)、及び1つ以上のO-DU(312)に接続され得る。R1インターフェースは、rAPP(112)とNon-RT RICフレームワークとの間にあり得る。
【0059】
図3には示されないが、O-eNB(318)は、O-DU(312)及びO-RU(314)機能をサポートしない場合があり、それらの間にオープンフロントホールインターフェースがある。管理側は、Non-RT RIC機能を含むSMOフレームワークを含む。他方では、oクラウド(316)は、O-RAN要件を満たす物理インフラストラクチャノードの集合を含むクラウドコンピューティングプラットフォームであり、関連するO-RAN機能(Near-RT RIC(306)、CU-CP(308)、O-CU-UP(310)、及びO-DU(312)等)、サポートソフトウェアコンポーネント(例えば、オペレーティングシステム、仮想マシンモニター、コンテナランタイム等)と、適切な管理及びオーケストレーション機能とをホストする。図3に示されるように、O-RU(314)は、O-DU(312)及びSMO(302)に向かってオープンフロントホールMプレーンインターフェースを終端する。o-eNB(318)は、図3に示されるようなUuインターフェースを使用して、1つ以上のユーザー機器(UE)(320-1、320-2、…、320-N)(個々にUE(320)と呼ばれ、まとめて複数のUE(320)と呼ばれる)(すなわち、図1に示されるモバイルデバイス(102))との通信を可能にする。
【0060】
本明細書の実施形態は、2つのORANシステムと、Near-RT RIC(306)と、E2ノードとの間の通信で直面する問題に対処する。Near-RT RIC(306)及びE2ノードは、E2インターフェース等のO-RAN標準化されたインターフェースを介して接続される2つのO-RANシステムである。
【0061】
図4Aは、本開示の実施形態による、Near-RT RICとE2ノードとの間のインタラクションの例示的なブロック図表現を示す。図示のように、少なくとも2つのNear-RT RIC(306-1、306-2)及びE2ノード(402-1、402-2)等の2つのO-RANシステム間の通信が存在し得る。Near-RT RIC(306-1、306-2)及びE2ノード(402-1、402-2)は、E2インターフェース等のO-RAN標準化インターフェースを介して接続される2つのO-RANシステムである。
【0062】
図4Bは、本開示の実施形態による、O-RANに関連付けられたニアリアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラー(Near-RT RIC)アーキテクチャ(400)の例示的なブロック図表現を示す。図示のように、Near-RT RIC(306)のアーキテクチャ(400)は、図4Bに示されるように複数のサブシステムを含み得る。Near-RT RIC(306)の内部の複数のxAPP(416-1、416-2、…、416-N)(個々にxAPP(416)と呼ばれ、まとめてxAPP(416)と呼ばれる)(図1ではxAPP(114B)として示される)は、任意の動作を行うためのロジックまたはアルゴリズムがホストされ得る場所である。Near-RT RIC(306)機能は、Near-RT RIC(306)の内部でホストされたxAPP(416)によって判定され得る。E2ノード(402)から受信したデータ、及びxAPP(416)で起動するAI/MLアルゴリズムに基づいて、xAPP(416)はE2ノード(402)の挙動を制御し得る。SMOシステム(302)は、O1及びA1インターフェースを介してNear-RT RIC(306)に接続し得るNon-RT RIC(304)を含み得る。図4Bに示されるように、O1が終端し得(412)、A1が終端し得る(414)。Near-RT RICアーキテクチャ(400)は、さらに、メッセージインフラストラクチャ(420)及びアプリケーションプログラミングインターフェース(API:Application Programming Interface)イネーブルメントモジュール(418)を含み得、そして、コンフリクトマイグレーションモジュール(430)、サブスクリプション管理モジュール(428)、管理サービスモジュール(426)、セキュリティサービス(424)、AI/MLサポートモジュール(422)、データベース(432)、E2終端モジュール(434)、及び共有データ層(436)も一緒に含む。E2終端モジュール(434)は、E2ノード(402)を往復する通信を終端するように構成され得る。
【0063】
E2インターフェースは、E2インターフェースを通じたNear-RT RIC(306)とE2ノード(402)との間の通信のための標準的な方法のセットを定義している。しかしながら、E2インターフェースを通じた通信用に定義された全ての方法は、サブスクリプションベースの方法である。サブスクリプションベース通信方法は、E2ノード(402)で任意のイベントがトリガーされたときだけ機能する。定義された任意のイベントがE2ノード(402)でトリガーされるとき、任意のデータをレポートするための、または制御アクションを行うための対応するアクションがE2ノード(402)で定期的に発生する。サブスクリプションベース通信メカニズムは、定期的な監視及び制御が必要なシナリオで役立つ。しかしながら、サブスクリプションベース通信メカニズムが機能しないNear-RT RIC(306)のシナリオまたはユースケースがある。本開示は、サブスクリプションベース通信が機能せず、情報のワンタイム瞬時フェッチが必要であるそれらのユースケースに対処する。
【0064】
図4Cは、本開示の実施形態による、Near-RT RIC(306)とE2ノード(402)との間の通信の例示的なシーケンス図表現を示す。例示的な実施形態では、図4Cに示されるように、E2インターフェースは、E2インターフェースを通じたNear-RT RIC(306)とE2ノード(402)との間の通信のための標準的な方法のセットを定義している。
【0065】
ステップ(452)において、本方法は、RAN情報要求における「オンデマンド」イベントトリガーを伴うRICサブスクリプション要求を伝送することによって、Near-RT RIC(306)によって、RAN情報要求をE2ノード(402)に伝送することを含む。ステップ(454)において、本方法は、E2ノード(402)によって、Near-RT RIC(306)に対するRICサブスクリプション要求に対応するRICサブスクリプションについて肯定応答することを含む。ステップ(456)において、本方法は、E2ノード(402)によって、要求情報を伴うRIC指示を、Near-RT RIC(306)に伝送することを含む。ステップ(458)において、本方法は、E2ノード(402)によって、E2ノード(402)におけるRICサブスクリプション要求を伝送することを含む。
【0066】
図5Aは、本開示の実施形態による、Near-RT RIC(306)とE2ノード(402)との間の既存の通信方法の例示的なシーケンス図表現を示す。図示のように、例示的な非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオを考慮されたい。
【0067】
シナリオ例1(既存の通信方法):
ユースケース1:データ不一致(既存方式)
ステップ(502-1)において、xAPP(416)は、RICサブスクリプション要求をE2終端器(434)に伝送し得る。ステップ(502-2)において、E2終端器(434)は、(イベントベースの定期的なRAN情報のレポーティングのための)RICサブスクリプション要求をE2ノード(402)に伝送し得る。ステップ(502-3)において、E2ノード(402)は、RICサブスクリプション要求肯定応答をE2終端器(434)に送り返し得る。
【0068】
ステップ(502-4)において、E2ノード(402)はイベントをトリガーし得る。ステップ(502-5)において、E2ノード(402)は、RAN情報を伴うRIC指示をE2終端器(434)に伝送し得る。ステップ(502-6)において、E2終端器(434)は、RAN情報をxAPP(416)に伝送し得る。ステップ(502-7)において、xAPP(416)は、情報にデータ不一致があることを検出し得る。ステップ(502-8)において、xAPP(416)は、E2ノード(402)とxAPP(416)との間で同期しない場合がある。ステップ(502-9)において、Near-RT RIC(306)とE2ノード(402)との間の既存の通信方法は、E2インターフェースを通じて完全なRANデータをワンタイム瞬時検索するための方法を何ら発見しない場合がある。
【0069】
シナリオ例2(既存の通信方法):
ユースケース2:xAPPのレイトオンボーディング(既存の方法)
ステップ(502-10)において、xAPP(416)は遅延してオンボードし得る。ステップ(502-11)において、xAPP(416)は、RAN履歴情報の必要性を判定し得る。ステップ(502-12)において、Near-RT RIC(306)とE2ノード(402)との間の既存の通信方法では、E2インターフェースを通じてRAN履歴情報をワンタイム瞬時検索するための方法が何ら発見されない場合がある。
【0070】
シナリオ例3(既存の通信方法):
ユースケース3:急速に変動するRANデータ(既存の方法)
ステップ(502-13)において、E2ノード(402)は、頻繁に変化/変動するRAN情報を有し得る。ステップ(502-14)において、既存の通信方法は、ロードの問題及びデータ同期の問題を頻繁にレポートし得る。ステップ(502-15)において、Near-RT RIC(306)とE2ノード(402)との間の既存の通信方法は、E2インターフェースを通じて完全なRAN情報をワンタイム瞬時検索するための方法を何ら発見しない場合がある。
【0071】
図5Bは、本開示の実施形態による、提案方法を使用して、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを通じて、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索する例示的なシーケンス図表現を示す。
【0072】
シナリオ例1(提案方法):
ユースケース1:データの不一致(提案方法)
ステップ(504-1)において、xAPP(416)は、RICサブスクリプション要求をE2終端器(434)に伝送し得る。ステップ(504-2)において、E2終端器(434)は、(イベントベースの定期的なRAN情報のレポーティングのための)RICサブスクリプション要求をE2ノード(402)に伝送し得る。ステップ(504-3)において、E2ノード(402)は、RICサブスクリプション要求肯定応答をE2終端器(434)に送り返し得る。
【0073】
ステップ(504-4)において、E2ノード(402)はイベントをトリガーし得る。ステップ(504-5)において、E2ノード(402)は、RAN情報を伴うRIC指示をE2終端器(434)に伝送し得る。ステップ(504-6)において、E2終端器(434)は、RAN情報をxAPP(416)に伝送し得る。ステップ(504-7)において、xAPP(416)は、RAN情報の不一致(データ不一致)を検出し得る。ステップ(504-8)において、xAPP(416)は、E2ノード(402)とxAPP(416)との間で同期しない場合がある。ステップ(504-9)において、xAPP(416)は、RICサブスクリプション要求(すなわち、RAN情報要求)をE2終端器(434)に伝送し得る。ステップ(504-10)において、E2終端器(434)は、RICサブスクリプション要求をE2ノード(402)に伝送し得る。ステップ(504-11)において、E2ノード(402)は、E2終端器(434)に、RICサブスクリプション応答を送り返し、次に、RAN情報を伴うRIC指示も送り返し得る。ステップ(504-12)において、E2終端器(434)は、RAN情報をxAPP(416)に伝送し得る。ステップ(504-13)において、E2ノード(402)は、RAN情報のワンタイム瞬時検索後、RICサブスクリプションを終了し得る(期限切れになる)。
【0074】
シナリオ例2(提案方法):
ユースケース2:xAPPのレイトオンボーディング(提案方法)
ステップ(504-14)において、xAPP(416)は遅れてオンボードになり得る。ステップ(504-15)において、xAPP(416)は、RAN履歴情報の必要性を判定し得る。ステップ(504-16)において、xAPP(416)は、RICサブスクリプション要求(すなわち、RAN情報要求)をE2終端器(434)に伝送し得る。ステップ(504-17)において、E2終端器(434)は、RIC情報要求をE2ノード(402)に伝送し得る。ステップ(504-18)において、E2ノード(402)は、RICサブスクリプション要求及びRAN情報を伴うRIC指示を、E2終端器(434)に送り返し得る。ステップ(504-19)において、E2終端器(434)は、RAN情報をxAPP(416)に伝送し得る。ステップ(504-20)において、E2ノード(402)は、RAN情報のワンタイム瞬時検索後、RICサブスクリプションを終了し得る(期限切れになる)。
【0075】
シナリオ例3(提案方法):
ユースケース3:急速に変動するRANデータ(提案データ)
ステップ(504-21)において、E2ノード(402)は、頻繁に変化/変動するRAN情報を有し得る。ステップ(504-22)において、xAPP(416)は、RIC情報要求(すなわち、RAN情報要求)をE2終端器(434)に伝送し得る。ステップ(504-23)において、E2終端器(434)は、RICサブスクリプション要求をE2ノード(402)に伝送し得る。ステップ(504-24)において、E2ノード(402)は、E2終端器(434)に、RICサブスクリプション応答を送り返し、次に、RAN情報を伴うRIC指示も送り返し得る。ステップ(504-25)において、E2終端器(434)は、RAN情報をxAPP(416)に伝送し得る。ステップ(504-26)において、E2ノード(402)は、情報のワンタイム瞬時検索後、RICサブスクリプションを終了し得る(期限切れになる)。
【0076】
図6は、本開示の実施形態による、例示的なコンピューターシステムを示し、そのコンピューターシステムにおいて、またはそのコンピューターシステムを用いて、本発明の実施形態を利用できる。図6に示されるように、コンピューターシステム(600)は、外部ストレージデバイス(610)、バス(620)、メインメモリ(630)、読み取り専用メモリ(640)、マスストレージデバイス(650)、通信ポート(660)、及びプロセッサ(670)を含み得る。当業者は、コンピューターシステムが2つ以上のプロセッサ及び通信ポートを含み得ることを認識するであろう。プロセッサ(670)の例は、限定されるわけではないが、Intel(登録商標)Itanium(登録商標)またはItanium2プロセッサ(複数可)、またはAMD(登録商標)Opteron(登録商標)またはAthlon MP(登録商標)プロセッサ(複数可)、Motorola(登録商標)の製品ラインのプロセッサ、FortiSOC(商標)システムオンチッププロセッサ、または他の次世代プロセッサを含む。プロセッサ(670)は、本発明の実施形態に関連付けられた様々なモジュールを含み得る。通信ポート(660)は、モデムベースのダイヤルアップ接続で使用するRS-232ポート、10/100イーサネットポート、銅線もしくはファイバーを使用する1ギガビットポートもしくは10ギガビットポート、シリアルポート、パラレルポート、または他の既存のポートもしくは次世代ポートのいずれかであり得る。通信ポート(660)は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、またはコンピューターシステムが接続する任意のネットワーク等のネットワークに応じて選ばれ得る。メモリ(630)は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、または当技術分野で一般に知られている任意の他の動的ストレージデバイスであり得る。読み取り専用メモリ(640)は、限定されるわけではないが、例えばプロセッサ670の起動命令またはBIOS命令の静的情報を記憶するためのプログラム可能読み取り専用メモリ(PROM)チップ等の任意の静的ストレージデバイス(複数可)であり得る。マスストレージ(650)は、情報及び/または命令を記憶するために使用できる、現在または次世代のマスストレージソリューションであり得る。例示的なマスストレージソリューションは、限定されるわけではないが、パラレルアドバンスドテクノロジーアタッチメント(PATA)またはシリアルアドバンスドテクノロジーアタッチメント(SATA)のハードディスクドライブまたはソリッドステートドライブ(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)及び/またはファイヤーワイヤーインターフェースを有する内蔵型または外付け型)、例えば、Seagate(例えば、Seagate Barracuda 782ファミリー)またはHitachi(例えば、Hitachi Deskstar 13K800)から入手可能な製品、1つ以上の光ディスク、リダンダントアレイオブインエクスペンシブディスク(RAID)ストレージ、例えば、Dot Hill Systems Corp.,LaCie,Nexsan Technologies,Inc.、及びEnhance Technology,Inc.を含む様々なベンダーから入手可能なディスクのアレイ(例えば、SATAアレイ)を含む。
【0077】
バス(620)は、プロセッサ(複数可)(670)を他のメモリ、ストレージ、及び通信ブロックと通信可能に結合する。バス(620)は、拡張カード、ドライブ、及び他のサブシステムを接続するための、例えば、周辺機器相互接続(PCI:Peripheral Component Interconnect)/PCI拡張(PCI-X:PCI Extended)バス、小型コンピューターシステムインターフェース(SCSI:Small Computer System Interface)、USB等、及びプロセッサ(670)をソフトウェアシステムに接続するフロントサイドバス(FSB)等の他のバスであり得る。
【0078】
オプションで、例えば、ディスプレイ、キーボード、及びカーソル制御デバイスのオペレーター及び管理インターフェースもバス(620)に結合され、コンピューターシステムとのオペレーターの直接インタラクションをサポートし得る。他のオペレーター及び管理インターフェースは、通信ポート(660)を経由して接続されたネットワーク接続を経由して提供できる。外部ストレージデバイス(610)は、任意の種類の外付けハードドライブ、フロッピードライブ、IOMEGA(登録商標)Zipドライブ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM:Compact Disc - Read Only Memory)、コンパクトディスク書き換え可能(CD-RW:Compact Disc-Re-Writable)、デジタルビデオディスク読み取り専用メモリ(DVD-ROM:Digital Video Disk-Read Only Memory)であり得る。上記に説明したコンポーネントは、様々な可能性を例示することだけを意味する。決して、前述の例示的なコンピューターシステムは、本開示の範囲を限定するものではない。
【0079】
本明細書では好ましい実施形態にかなりの重点が置かれているが、本発明の原理から逸脱することなく、多くの実施形態を作ることができることと、好ましい実施形態で多くの変更がなされる可能性があることと、を認識されたい。本発明の好ましい実施形態におけるこれらの変更及び他の変更が本明細書の開示から当業者には明らかであることによって、前述の説明事項は、本発明を限定するものではなく、単に例示するものとして実施するべきであることを明確に理解されたい。
【本開示の利点】
【0080】
本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを通じて、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を検索するためのシステム及び方法を提供する。
【0081】
本開示は、ニアリアルタイムRANアクセスネットワークコントローラー(Near-RT RIC)がE2ノードから無線アクセスネットワーク(RAN)情報にもっと高速にアクセスすることを可能にするための効率的で信頼性があるシステム及び方法を提供する。
【0082】
本開示は、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及びNear-RT RICでの展開シナリオに関するRAN情報を必要とするかを判定するためのシステム及び方法を提出する。
【0083】
本開示は、リアルタイムアクセスをRAN情報に提供することによって、Near-RT RICが効率的なリアルタイム動作を行うことを可能にするためのシステム及び方法を提供する。
【0084】
本開示は、サブスクリプションベース通信ではない、E2ノードからRAN情報の瞬時ワンタイム検索を行うためのシステム及び方法を提供する。
【0085】
本開示は、E2ノードに対して「オンデマンド」イベントトリガーを可能にすることによって、瞬時情報検索のシステム及び方法を提供する。
【0086】
本開示は、E2ノードが、非サブスクリプションベースのO-RANユースケースシナリオ及び展開シナリオに関して、RICサブスクリプションを記憶すること、または定期的なRAN情報をNear-RT RICに伝送することを不可能にする。
【0087】
権利の留保
この特許文書の開示の一部は、限定されるわけではないが、Jio Platforms Limited(JPL)またはその関連会社(本明細書では、以下、所有者と呼ぶ)が所有する、著作権、設計、商標、ICレイアウト設計、及び/またはトレードドレスの保護等の知的財産権の対象となる事項を含む。所有者は、特許文書または特許開示が特許商標庁の書類及び記録に現れるとき、その特許文書または特許開示の誰かによる完全な複写に異議はないが、それ以外の場合、何であれ、全ての権利を留保する。そのような知的財産に対する全ての権利は、所有者によって完全に留保される。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6
【国際調査報告】