(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】車両設定を適用するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
B60R 11/04 20060101AFI20240912BHJP
H04R 3/00 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
B60R11/04
H04R3/00 310
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508957
(86)(22)【出願日】2022-08-18
(85)【翻訳文提出日】2024-02-14
(86)【国際出願番号】 US2022040786
(87)【国際公開番号】W WO2023043569
(87)【国際公開日】2023-03-23
(32)【優先日】2021-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500043574
【氏名又は名称】ブラックベリー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BlackBerry Limited
【住所又は居所原語表記】2200 University Avenue East, Waterloo ON N2K 0A7, Canada
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】ラディック, スー シウ イン
(72)【発明者】
【氏名】ランドリー, ニコラス アイバン
(72)【発明者】
【氏名】ショーム, タルン ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】シュクラ, アビシェーク
【テーマコード(参考)】
3D020
5D220
【Fターム(参考)】
3D020BA09
3D020BA20
3D020BB01
3D020BC03
3D020BC11
3D020BD05
3D020BE03
5D220AA01
(57)【要約】
本開示は、ある側面では、車両に関する車両設定を修正するためのコンピュータ実装方法を提供し、本方法は、車両に関する車両設定の個人化されたセットを有する、車両乗車者を識別することと、車両乗車者および車両設定の個人化されたセットと関連付けられる、条件修飾子を識別することと、条件修飾子に基づいて車両設定のセットからの車両設定を適用することとを含む。条件修飾子は、第1の条件修飾子と、第2の条件修飾子とを備え、第1の条件修飾子は、車両乗車者の着席場所と関連付けられ、第2の条件修飾子は、車両条件と関連付けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両設定を適用するためのコンピュータ実装方法であって、前記方法は、
車両に関する車両設定の個人化されたセットを有する、車両乗車者を識別することと、
前記車両乗車者および前記車両設定の個人化されたセットと関連付けられる、条件修飾子を識別することと、
前記条件修飾子に基づいて前記車両設定のセットからの車両設定を適用することと
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記条件修飾子は、前記車両乗車者の着席場所と関連付けられる、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記条件修飾子は、第1の条件修飾子と、第2の条件修飾子とを備え、前記第1の条件修飾子は、前記車両乗車者の着席場所と関連付けられ、前記第2の条件修飾子は、車両条件と関連付けられる、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記車両条件は、前記車両の車室温度である、請求項3に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記車両設定を適用することは、前記車両設定を前記車両内の第1の区域に適用することを含み、前記第1の区域は、前記車両乗車者の前記着席場所と関連付けられる、請求項3に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
前記車両設定を適用することは、前記車両設定を前記車両内の複数の区域に適用することを含み、前記複数の区域のうちの少なくとも1つの区域は、前記車両乗車者の前記着席場所を含まない、請求項3に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記車両乗車者を識別することは、
前記車両乗車者の顔画像を捕捉することと、
前記車両乗車者の検証された顔画像を読み出すことと、
顔認識アルゴリズムを使用して、前記車両乗車者の前記捕捉された顔画像を前記車両乗車者の前記検証された顔画像と比較することと
を含む、請求項3に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
前記車両を識別することは、前記車両乗車者と関連付けられる電子デバイスを識別することを含む、請求項3に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項9】
前記車両を識別することは、
前記車両乗車者に、認証資格情報を提供するようにプロンプトすることと、
前記車両乗車者の検証された認証資格情報を読み出すことと、
前記提供された認証資格情報を前記検証された認証資格情報と比較することと
を含む、請求項3に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項10】
前記条件修飾子はさらに、第3の条件修飾子を備え、前記第3の条件修飾子は、別の車両乗車者の着席場所と関連付けられる、請求項3に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項11】
前記車両設定を適用することは、
前記車両乗車者の着席場所と関連付けられる、前記車両内の第1の区域を識別することと、
前記別の車両乗車者の着席場所と関連付けられる、前記車両内の第2の区域を識別することと、
前記車両設定を前記第1の区域に適用することと、
前記車両設定を前記第2の区域に適用しないように防止することと
を含む、請求項10に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項12】
前記車両設定を適用することはさらに、
前記車両設定を適用するように、車両申込者からの確認を要求することと、
前記車両乗車者によって提供された前記確認に基づいて、前記車両設定を選択的に適用することと
を含む、請求項3に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項13】
その上に記憶される命令を有する非一過性コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、コンピューティングデバイスによって実行されると、車両に関する車両設定を適用するための方法を前記コンピューティングデバイスに実施させ、前記方法は、
車両乗車者の識別を識別することと、
前記車両乗車者と関連付けられる、車両設定の個人化されたセットを読み出すことと、
前記車両乗車者および前記車両設定の個人化されたセットと関連付けられる、条件修飾子を識別することと、
前記条件修飾子に基づいて前記車両設定の前記個人化されたセットからの車両設定を適用することと
を含む、非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項14】
前記条件修飾子は、第1の条件修飾子と、第2の条件修飾子とを備え、前記第1の条件修飾子は、前記車両乗車者の着席場所と関連付けられ、前記第2の条件修飾子は、車両条件と関連付けられる、実施形態13に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記車両設定を適用することは、前記車両設定を前記車両内の第1の区域に適用することを含み、前記第1の区域は、前記車両乗車者の前記着席場所と関連付けられる、実施形態14に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記車両乗車者を識別することは、
前記車両乗車者の顔画像を捕捉することと、
前記車両乗車者の検証された顔画像を読み出すことと、
顔認識アルゴリズムを使用して、前記車両乗車者の前記捕捉された顔画像を前記車両乗車者の前記検証された顔画像と比較することと
を含む、実施形態14に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記条件修飾子はさらに、第3の条件修飾子を備え、前記第3の条件修飾子は、別の車両乗車者の着席場所と関連付けられる、実施形態14に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記車両設定を適用することはさらに、
前記車両設定を適用するように、車両申込者からの確認を要求することと、
前記車両乗車者によって提供された前記確認に基づいて、前記車両設定を選択的に適用することと
を含む、実施形態14に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年9月14日に出願された、米国仮出願第17/474,900号の利益を主張する。先願の開示は、本願の開示の一部と見なされる(また、参照することによってその中に組み込まれる)。
【0002】
(分野)
本開示は、概して、車両設定を適用することに関し、より具体的には、車両占有状態に基づいて車両設定を適用することに関し、さらにより具体的には、乗車者識別および条件付き修飾子に基づいて車両設定を適用することに関する。
【背景技術】
【0003】
(背景)
車両は、車両乗車者のための安全性、快適性、および享受性を改善する、様々な設定および特徴をもたらす。車両設定および特徴は、座席の傾斜、角度、位置、硬度、および温度を調節すること、車室の温度、空気流、および空気流方向を調節すること、車両占有状態に基づいてエアバッグの展開を有効/無効にすること、事前設定されるオーディオステーションおよび他のオーディオおよび音楽設定を構成すること、ユーザインターフェース(UI)設定および視覚ディスプレイ設定を調節すること、WiFi設定、サイドおよびバックミラーの角度および傾斜を調節すること、窓、ハンドル傾斜、および温度を制御すること等のための制御を含む。しかしながら、公知の技法の欠点を克服し、付加的利点を提供するために、乗車者のために車両設定を個人化することとの関連で、さらなる改良および進歩を展開することが、望ましいままである。
【0004】
本節は、本開示と関連付けられ得る当技術分野の種々の側面を紹介することを意図している。本議論は、本開示の特定の側面のより深い理解を促進するためのフレームワークを提供することを補助すると考えられる。故に、本節が、本観点から読み取られるべきであり、必ずしも先行技術の承認として読み取られるべきではないことを理解されたい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下は、本開示による、車両設定を適用するためのシステムおよび方法の実施例である。
【0006】
ある側面によると、本開示は、車両設定を適用するためのコンピュータ実装方法を提供し、コンピュータ実装方法は、車両に関する車両設定の個人化されたセットを有する、車両乗車者を識別することと、車両乗車者および車両設定の個人化されたセットと関連付けられる、条件修飾子を識別することと、条件修飾子に基づいて車両設定のセットからの車両設定を適用することとを含む。
【0007】
例示的実施形態によると、条件修飾子は、車両乗車者の着席場所と関連付けられる。
【0008】
例示的実施形態によると、条件修飾子は、第1の条件修飾子と、第2の条件修飾子とを備え、第1の条件修飾子は、車両乗車者の着席場所と関連付けられ、第2の条件修飾子は、車両条件と関連付けられる。
【0009】
例示的実施形態によると、車両条件は、車両の車室温度である。
【0010】
例示的実施形態によると、車両設定を適用することは、車両設定を車両内の第1の区域に適用することを含み、第1の区域は、車両乗車者の着席場所と関連付けられる。
【0011】
例示的実施形態によると、車両設定を適用することは、車両設定を車両内の複数の区域に適用することを含み、複数の区域のうちの少なくとも1つの区域は、車両乗車者の着席場所を含まない。
【0012】
例示的実施形態によると、車両乗車者を識別することは、車両乗車者の顔画像を捕捉することと、車両乗車者の検証された顔画像を読み出すことと、顔認識アルゴリズムを使用して、車両乗車者の捕捉された顔画像を車両乗車者の検証された顔画像と比較することとを含む。
【0013】
例示的実施形態によると、車両を識別することは、車両と関連付けられる電子デバイスを識別することを含む。
【0014】
例示的実施形態によると、車両を識別することは、車両乗車者に、認証資格情報を提供するようにプロンプトすることと、車両乗車者の検証された認証資格情報を読み出すことと、提供された認証資格情報を検証された認証資格情報と比較することとを含む。
【0015】
例示的実施形態によると、条件修飾子はさらに、第3の条件修飾子を備え、第3の条件修飾子は、別の車両乗車者の着席場所と関連付けられる。
【0016】
例示的実施形態によると、車両設定を適用することは、車両乗車者の着席場所と関連付けられる、車両内の第1の区域を識別することと、別の車両乗車者の着席場所と関連付けられる、車両内の第2の区域を識別することと、車両設定を第1の区域に適用することと、車両設定を第2の区域に適用しないように防止することとを含む。
【0017】
例示的実施形態によると、車両設定を適用することはさらに、車両設定を適用するように、車両申込者からの確認を要求することと、車両乗車者によって提供された確認に基づいて、車両設定を選択的に適用することとを含む。
【0018】
ある側面によると、本開示は、その上に記憶される命令を有する非一過性コンピュータ可読媒体を提供し、命令は、コンピューティングデバイスによって実行されると、車両に関する車両設定を適用するための方法をコンピューティングデバイスに実施させ、方法は、車両乗車者の識別を識別することと、車両乗車者と関連付けられる、車両設定の個人化されたセットを読み出すことと、車両乗車者および車両設定の個人化されたセットと関連付けられる、条件修飾子を識別することと、条件修飾子に基づいて車両設定の個人化されたセットからの車両設定を適用することとを含む。
【0019】
例示的実施形態によると、条件修飾子は、第1の条件修飾子と、第2の条件修飾子とを備え、第1の条件修飾子は、車両乗車者の着席場所と関連付けられ、第2の条件修飾子は、車両条件と関連付けられる。
【0020】
例示的実施形態によると、車両設定を適用することは、車両設定を車両内の第1の区域に適用することを含み、第1の区域は、車両乗車者の着席場所と関連付けられる。
【0021】
例示的実施形態によると、車両乗車者を識別することは、車両乗車者の顔画像を捕捉することと、車両乗車者の検証された顔画像を読み出すことと、顔認識アルゴリズムを使用して、車両乗車者の捕捉された顔画像を車両乗車者の検証された顔画像と比較することとを含む。
【0022】
例示的実施形態によると、条件修飾子はさらに、第3の条件修飾子を備え、第3の条件修飾子は、別の車両乗車者の着席場所と関連付けられる。
【0023】
例示的実施形態によると、車両設定を適用することはさらに、車両設定を適用するように、車両申込者からの確認を要求することと、車両乗車者によって提供された確認に基づいて、車両設定を選択的に適用することとを含む。
【0024】
本開示の実施形態は、ここで、添付される図を参照して実施例のみとして説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、本開示による、乗車者および彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントを識別するための方法のある実施形態のフローチャートであり、条件付き修飾子に基づいて彼らの関連付けられる車両設定を生成し、設定し、および適用することを含む。
【0026】
【
図2】
図2は、本開示による、車両識別番号(VIN)、ユーザ識別(ユーザID)、または両方の組み合わせを使用して外部関係者に要求を送信するための方法のある実施形態のフローチャートである。
【0027】
【
図3A】
図3Aは、本開示による、乗車者を識別し、車両設定の彼らの関連付けられるセットを適用するためのシステムおよび方法の単一カメラ実施形態を装備する、車両の開放内部の上面図である。
【0028】
【
図3B】
図3Bは、本開示による、乗車者を識別し、車両設定の彼らの関連付けられるセットを適用するためのシステムおよび方法のマルチカメラ実施形態をさらに装備する、
図3Aに図示される車両の開放内部の上面図である。
【0029】
【
図4】
図4は、本開示による、関連付けられるデバイスに基づいて乗車者を識別し、車両設定の彼らの関連付けられるセットを適用するためのシステムおよび方法の無カメラ実施形態を装備する、車両の開放内部の上面図である。
【0030】
【
図5】
図5は、本開示による、顔認識および/または関連付けられるデバイスに基づいて乗車者を識別し、車両設定の彼らの関連付けられるセットを適用するためのシステムおよび方法のハイブリッド実施形態を装備する、車両の開放内部の上面図である。
【0031】
【
図6】
図6は、本開示のシステムおよび方法のある実施形態による、そのための設定が個人化され、制御され、および適用され得る、複数の空気通気孔を有する、車両の開放内部の上面図である。
【0032】
【
図7】
図7は、本開示のシステムおよび方法のある実施形態による、各区域が、個人化され、制御され、および適用され得る、1つ以上の制御または特徴と関連付けられる、複数の空気通気孔と、複数の区域とを有する、車両の開放内部の上面図である。
【0033】
【
図8】
図8は、本開示による、乗車者に関する関連付けられる車両情報と、車両設定情報とを有する、ユーザプロファイルまたはアカウントのための双方向ユーザインターフェース(UI)ディスプレイの略図である。
【0034】
【
図9】
図9は、本開示による、車両設定を適用するためのシステムおよび/または方法を実装するための例示的コンピューティングデバイスまたはシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図面の全体を通して、時として、図内で視認可能な要素の事例のうちの1つのみまたは全てに満たないものが、単純化のみのために、かつ乱雑化を回避するために引出線および参照文字によって指定される。しかしながら、そのような場合には、対応する説明に従って、あらゆる他の事例も同様に、対応する説明によって指定および包含されることを理解されたい。
(詳細な説明)
【0036】
本明細書に開示される、車両設定を適用するためのシステムおよび方法は、概して、車両内の乗車者または物体を識別することと、彼らの関連付けられる車両設定を車両内の1つ以上の区域に適用することとを含み、車両設定はさらに、乗車者または物体と関連付けられる条件(付き)修飾子に基づく。条件付き修飾子は、1つ以上の条件をトリガすることに基づいて適用される車両設定を修正するように機能する。条件付き修飾子の実施例は、限定ではないが、車両内の乗車者または物体の場所、車両内の乗車者および物体の組み合わせ、時刻、時節、天候のタイプ、または車両の内側/外側の温度等の環境条件、乗車者の装いに影響を及ぼし得、したがって、例えば、職場まで通勤しているとき、またはトレーニングまたはハイキング旅行の後に自宅に帰宅している間にトレーニング用の装いを着用しているときの適した装いのために潜在的により低温設定を有すること等、車室の温度等の自動車設定に影響を及ぼし得る、移動のタイプ、および/または車両内の乗車者または物体のための快適性、安全性、享受性、または所望の環境に影響を及ぼし得る、他の要因を含む。ある例示的側面では、乗車者または物体は、彼らが環境条件(例えば、車両の外気温、時刻)または車両内の他の乗車者の数および/または識別等の他の要因との組み合わせにおいて、車両内に着座している場所(例えば、運転席、助手席、中央または後列座席、中央座席、窓側座席、複数の座席)等の複数の条件に基づいてトリガされる、車両設定の関連付けられるセットを有してもよい。
【0037】
図1は、本開示による、車両設定を設定、生成、修正、および適用するための方法100のある実施形態のフローチャートである。方法100は、車両内に存在する1人以上の乗車者を識別する、初期ステップ110を含む。車両乗車者を識別するための実施形態は、限定ではないが、顔認識、手動のサインインまたは自己識別、および/またはキーフォブ、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、ラップトップ、または他の電子デバイス等の乗車者と関連付けられるデバイスを検出することを含む。例えば、車両は、車両の内側の乗車者および物体を識別するためにカメラと、顔認識アルゴリズムとを装備してもよく、車両は、キーフォブ、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、ラップトップ、または他の電子デバイス等の乗車者または物体と関連付けられるデバイスを受動的または能動的に検出することにおける使用のために、WiFi、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)、無線周波数識別(RFID)、および/または他の無線通信規格を装備してもよく、同様に、乗車者は、車載システムを通して音声コマンドまたは手動のサインインを使用すること等によって、彼ら自身を自己識別してもよい、または車両と通信するラップトップ、タブレット、スマートフォン、または他の電子デバイス上で起動するソフトウェアアプリケーションを使用して、遠隔でサインインしてもよい。
【0038】
方法100は、乗車者が識別可能であるかどうかについての査定120を行ってもよい。関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントを有するものとして識別された、乗車者は、次いで、双方向車載ディスプレイを介して、または車両と通信するソフトウェアアプリケーションを起動する、ラップトップ、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチ、および/または他の電子デバイス等の電子デバイスのディスプレイ上等の遠隔ディスプレイを介して、彼らの関連付けられる車両設定へのアクセスを提供されてもよい。方法100は、ユーザ/乗車者が、彼らのアカウントにアクセスし(またはステップ140を介して新しいアカウントを生成し)、車両設定の関連付けられるセットを生成または修正するためのさらなるステップ150を含む。ある実施形態では、乗車者が、関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントを有するものとして識別された後、乗車者はさらに、彼らのアカウントにサインインまたはアクセスするためにパスワードまたは他の認証方法を使用して、彼らの識別を確認または証明するようにプロンプトされてもよい。
【0039】
乗車者を識別することが不可能であるとき、方法100は、乗車者に、彼らがすでに既存のユーザプロファイルまたはアカウントを有しているかどうかについて自己識別するようにプロンプトする、さらなるステップ130を含んでもよい。識別されていない乗車者が、関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントを識別する場合、乗車者はさらに、パスワードを提供する、または認証プロセスを完了し、ユーザプロファイルまたはアカウントへのアクセスを得るようにプロンプトされてもよい。ユーザプロファイルまたはアカウントへのアクセスを獲得すると、乗車者は、次いで、車両設定の関連付けられるセットを修正または生成することを可能にする、ステップ150に進んでもよい。
【0040】
乗車者が、識別不可能である、関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントを有していない、または別様に、新しいユーザプロファイルまたはアカウントを生成することを所望する場合には、方法100は、乗車者に、新しいユーザプロファイルまたはアカウントを生成することを所望するかどうかについてプロンプトする、さらなるステップ140を講じてもよい。乗車者が、新しいプロファイルまたはアカウントを生成することを所望する場合、方法100は、乗車者を識別する目的のために取得されたデータ、例えば、顔認識の目的のために撮影された画像、または乗車者と関連付けられる電子デバイスのメタデータを留保してもよい。そのようなデータは、車両に対してローカルなメモリメモリに、遠隔のデータベースまたはサーバ上に、クラウド内に、USBキーまたはドライブ等の可搬性記憶装置上に、および/またはラップトップ、タブレット、またはスマートフォン上等、ユーザ/乗車者と関連付けられるデバイス上に記憶されてもよい。
【0041】
新しいプロファイルを生成するとき、方法100は、乗車者に、新しいユーザプロファイルまたはアカウントにアクセスすることにおける使用のための所望のユーザ名およびパスワードを提供するようにプロンプトしてもよい。そのようなプロンプトは、ダッシュボードコンソールまたはディスプレイ等の車載システムを介して、または遠隔で、車両と通信するスマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、ラップトップ、または他の電子デバイス等の電子デバイスに提供されてもよい。ある実施形態では、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、プロファイルまたはアカウント生成の時点、またはその後、選択的に、ユーザ/乗車者からの要求に応じてのいずれかにおいて、ユーザプロファイルまたはアカウントと関連付けられる、ユーザID等の識別タグまたは一意のIDを発生させ、発行し、ユーザに、プライバシの付加的手段を可能にすることを含む。ある実施形態では、ユーザ/乗車者は、自動発生された識別タグまたは一意のIDを受け取る、または新しい識別タグまたは一意のIDを要求するようにプロンプトされてもよい。故に、ユーザ/乗車者は、いかなる個人情報を打ち込むこともなくユーザプロファイルまたはアカウントを生成することができるというよりは、むしろ、彼らのプロファイルまたはアカウントにアクセスするために、ユーザ/乗車者の任意の個人情報を難判化する、および/または別様に個人化された車両設定と関連付けられている個人情報からのプライバシの手段を提供するように機能する、識別タグまたは一意のIDに依拠することができる。続いて、関連付けられるユーザ/乗車者は、識別タグまたは一意のIDを使用して、随意に、パスワード等のさらなる認証方法を使用して、彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントにログインしてもよい。ある実施形態では、識別タグまたは一意のIDは、車両識別番号(VIN)と関連付けられる。ある実施形態では、識別タグまたは一意のIDは、VINに基づく。ある実施形態では、ユーザ/乗車者は、彼らの個人情報のうちの一部のみを共有するように選択的に選んでもよく、その場合、ユーザ設定と関連付けられる車両は、車両と関連付けられるナンバープレートの番号のみによって識別される。ある実施形態では、ユーザ/乗車者は、彼らの個人情報のうちの一部のみを共有するように選択的に選んでもよく、その場合、ユーザ設定と関連付けられる車両は、車両と関連付けられるVINのみによって識別される。ある実施形態では、ユーザ/乗車者は、彼らの個人情報のうちのいずれも共有しないように選択的に選んでもよく、その場合、ユーザ設定と関連付けられる車両は、一意に発生される識別タグまたは一意のIDのみによって識別される。
【0042】
いったんユーザプロファイルまたはアカウントが、生成されると、乗車者は、ステップ150にアクセスし、車両設定の関連付けられるセットを生成および/または修正してもよい。乗車者が、ユーザプロファイルまたはアカウントを生成することを所望しない場合、方法100は、最終ステップ142において乗車者とのアクティビティを終結させる。ある実施形態では、新しい乗車者が、新しいユーザプロファイルまたはアカウントを生成することを所望しないとき、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、新しい乗車者との関連で記憶された任意の情報を削除または除去する、例えば、顔認識を用いて、新しい乗車者を識別する目的のために撮影されている場合がある任意の画像を削除する、または別様に、任意の留保された画像内で乗車者の任意の識別映像を難判化する、および/または新しい乗車者と関連付けられる電子デバイスから得られた任意のメタデータを削除する。
【0043】
ステップ150は、乗車者が、彼らのユーザアカウントまたはプロファイルのための車両設定の設定を生成および修正することを可能にする。車両設定は、限定ではないが、自動車内の環境を変更するためにユーザが修正し得る、座席設定(傾斜、硬度、床に沿った変位量、床の上方の高さ、ヘッドレスト位置、ヒータ等)、HVAC設定(例えば、温度、空調オン/オフ、空気流の強度、空気流の方向、通気孔開/閉等)、オーディオ設定(例えば、事前設定されたAM/FM/衛星ラジオ設定、音楽に関する事前設定されたアプリ、事前設定された音楽またはプレイリスト、音量、低音等)、ミラー設定(例えば、サイドミラーおよびバックミラーの角度、傾斜、および変位量)、ハンドル設定(例えば、ヒータ、ハンドルの角度、ハンドルの変位量等)、ユーザインターフェース(UI)設定(例えば、ダッシュボードまたは他の車載ディスプレイ上に情報を表示するために使用される色および記号、表示される情報のタイプ、情報が表示される場所等)、コネクティビティ設定(例えば、WiFi、Bluetooth(登録商標)等)、および任意の他の車両設定を含む。
【0044】
車両設定の各セットは、本明細書に開示されるシステムおよび方法が、所与の乗車者のために適用するための関連付けられる車両設定のセット識別することを可能にする、1つ以上の条件付き修飾子と関連付けられる。故に、ユーザ/乗車者は、車両設定の彼らの個人化されたセットと関連付けられる条件を提供し、本明細書に開示されるシステムおよび方法が、ユーザ/乗車者が使用することを所望する設定を自動的に識別することを可能にする。例えば、ユーザ/乗車者は、ユーザ/乗車者が車両内に着座している場所との組み合わせにおいて、外気温等の1つ以上の条件に基づいて、または単純に、外気温のみに基づいて、適用するための条件についてのHVAC設定の異なるセットを生成してもよい。したがって、ユーザ/乗車者は、摂氏25度またはそれを上回る外気温との組み合わせにおいて、車両内の運転者かつ唯一の乗車者であることを条件とした、HVAC設定の第1のセットと、車両内の運転者かつ唯一の乗車者であり、外気温が摂氏マイナス5度またはそれを下回ることを条件とした、HVAC設定の第2のセットと、運転者であり、車両内に1人以上の他の乗車者が存在することを条件とした、HVAC設定の第3のセット等とを生成することができる。
【0045】
条件付き修飾子は、限定ではないが、車両乗車者が車両内の彼らの環境を調節することを所望し得る方法に影響を及ぼし得る、乗車者が車両内で着座している場所(例えば、運転席、助手席、中央または後列座席、中央座席、窓側座席、複数の座席)等の車両の内部の条件、車両内の他の乗車者の数および/または識別、および/または環境条件(例えば、車両の外気温、時刻、時節)等の車両の外部の条件、または他の条件/要因を含む。
【0046】
座席設定等のいくつかの車両設定は、必然的に、車両内の特定の場所に限局化される。HVAC設定等の他の設定は、車両内の特定の面積または区域に限局化される、または車両全体を横断してより普遍的に適用され得るかの両方であることができる。例えば、空調および最大空気流に関するHVAC設定が、車両内の全ての空気通気孔に、または単純に、運転者の座席と関連付けられる区域または面積等、乗車者と関連付けられる車両内の面積または区域のための通気孔に適用されることができる。故に、ユーザ/乗車者は、加えて、彼らが着座している場所または車両内の他の面積または区域に局所的にのみ適用するように、車両設定のセットを生成または修正することができる。
【0047】
方法100はさらに、任意の関与する乗車者のアクティブ化されたユーザプロファイルおよびアカウントに関係する車両設定のセットのうちのいずれかと関連付けられる、条件付き修飾子を監視するためのステップ160を含む。車両は、乗車者が位置する車両の座席、面積、または区域を判定するためにカメラ、近接センサ、または他の位置特定センサおよび機器等のセンサを使用してそのような条件付き修飾子を監視することができ、温度センサを使用し、車両の外部および内部の温度を監視することができ、時計、カレンダ、または他のタイミング情報を解釈し、時刻または季節を判定することができる等となる。ある実施形態では、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、リアルタイムで条件付き修飾子を持続的に監視する。ある実施形態では、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、30秒毎に1回条件を監視すること等、事前設定された時間間隔において条件付き修飾子を監視する。
【0048】
方法100はさらに、条件付き修飾子内の変化が、関連付けられる車両設定の異なるセットをトリガするために十分であるかどうかを判定するためのステップ170を含んでもよい。例えば、車両の中への進入に応じて、乗車者は、車両の助手席側の後列内の座席に座り、乗車者が着座する場所の条件に基づいて関連付けられる車両設定の第1のセットをトリガしてもよい。しかしながら、乗車の間に、乗車者は、後列内の彼らの位置を助手席側から運転席側に偏移させ得、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、座席変更を監視および検出し、さらに、座席条件の特定の変更が乗車者のための関連付けられる車両設定の異なるセットをトリガするかどうかを査定することができる。条件付き修飾子が、関連付けられる車両設定の異なるセットへの変更をトリガする場合、方法100は、車両設定の関連付けられるセットを適用する、さらなるステップ180を含む。設定が、適用された(または適用されなかった)後、方法100は、ステップ160を介して条件付き修飾子を監視し続ける。ある実施形態では、車両設定の関連付けられるセットは、乗車者にプロンプトすることなく、自動的に適用される。ある実施形態では、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、乗車者に、乗車者にオーディオまたは視覚キューを用いてプロンプトすること等によって、彼らが車両設定内に変更を適用することを所望するかどうかを確認するようにプロンプトする。ある実施形態では、オーディオまたは視覚キューは、ダッシュボードコンソールまたはディスプレイ等の車載オーディオまたはディスプレイシステムを介して提供される。ある実施形態では、オーディオまたは視覚キューは、乗車者と関連付けられるラップトップ、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチ、および/または他の電子デバイス上で起動するアプリを介して、遠隔で提供される。
【0049】
方法100は、ユーザの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントのための車両設定のセットを修正または生成するために、乗車者をステップ150に戻るように選択的にナビゲートするためのステップ190を含む。方法100は、ステップ180において任意の車両設定を適用した後にステップ190に従事することを描写するが、これは、単に、例証的目的のためのものにすぎず、当業者は、ユーザ/乗車者が、事実上随時、設定を変更するために、彼らのユーザプロファイルまたはアカウントにアクセスし得ることを理解するであろう。ある実施形態では、ユーザ/乗車者は、車両に通信可能に結合されるソフトウェアアプリを起動する、ラップトップ、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチ、および/または他の電子デバイスを介して、車両の外側において遠隔で彼らの設定にアクセスすることができる。ある実施形態では、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、注意散漫な運転を防止する試みとして、自動車が移動中である間に設定を変更するための運転者のアクセスを限定する、安全特徴を含む。
【0050】
方法100はまた、車両設定を手動で変更および制御するために、本明細書に開示される方法およびシステムを終了または無効化する、ステップ182を含んでもよい。そのような手動の無効化は、随時、アクセスまたは従事されることができる。
【0051】
図2は、本開示による、車両乗車者が、外部関係者または第三者と共有される個人情報を難判化する、またはその量を限定し得る、車両乗車者が外部関係者または第三者と通信するための方法200のある実施形態のフローチャートである。方法200は、車両内に存在する1人以上の乗車者を識別する、初期ステップ210と、乗車者がVIN由来ユーザIDを有しているかどうかを判定するための後続のステップ220とを含む。例えば、運転者がエンジンをかけることに応答して、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、顔認識等を使用することによって、1人以上の乗車者を識別し、次いで、続いて、乗車者が関連付けられるVIN由来ユーザIDを有しているかどうかを判定することに進んでもよい。乗車者が、VIN由来ユーザIDを有していない場合、方法200は、ステップ230に進み、VIN由来ユーザIDを発生させ、次いで、ステップ240に進む。乗車者がすでにVIN由来ユーザIDを有しているとの判定が、行われる場合、方法200は、代わりに、ステップ230をスキップし、ステップ220からステップ240に直接進む。
【0052】
VIN由来ユーザIDを有する乗車者に照らして、方法200は、乗車者がまた、個人ユーザIDを有しているかどうかをさらに査定する、ステップ240を含む。本方法が、乗車者が個人ユーザIDを有していると判定する場合、乗車者は、複数の選択肢を介して外部関係者と通信するためのステップ260に進んでもよい。本方法が、乗車者が個人ユーザIDを有していないと判定する場合、本方法は、ステップ250に進み、乗車者に、個人ユーザIDを生成することを所望するかどうかについてプロンプトし、その後、乗車者は、個人ユーザIDを生成するかどうかについての彼らの決定と関連付けられる選択肢を介して、外部関係者と通信するためのステップ260に進んでもよい。
【0053】
ステップ240を介して個人ユーザIDをすでに保有していると判定された乗車者、またはステップ250を介して個人ユーザIDを生成することを採択する乗車者は、外部関係者と通信するためのステップ260に進んでもよく、ステップ260a、260b、または260cのうちのいずれか1つを使用して外部関係者と選択的に通信してもよい。特に、ステップ260aは、乗車者のVIN由来ユーザIDおよび個人ユーザIDを使用し、外部関係者と通信し、ステップ260bは、乗車者の個人ユーザIDのみを使用し、外部関係者と通信し、ステップ260cは、乗車者のVIN由来ユーザIDのみを使用し、外部関係者と通信する。本点について、乗車者は、外部関係者と共有される個人情報のレベルを難判化する、通信のモードを選択することができる。例えば、ステップ260cを介して外部関係者と通信することを採択する乗車者は、外部関係者から彼らの個人情報を難判化するように作用する、彼らのVIN由来ユーザIDを共有することのみが必要である。言い換えると、外部関係者への通信は、VIN由来ユーザIDに基づいて匿名化され、通信は、特定の人物または乗車者と対照的に、むしろ、車両に由来すると考えられる。逆に、個人ユーザIDは、乗車者が、ステップ260aまたは260bを介して彼らの個人ユーザIDを使用して通信することを選定する場合、乗車者が外部関係者と快く共有し得る、個人情報に関連し得る。ステップ250を介して個人ユーザIDを発生させないことを選定する乗車者は、ステップ260cを介して彼らのVIN由来ユーザIDのみを使用して、ステップ260において外部関係者と通信することにおいて限定され、そのような乗車者は、彼らの通信と関連付けるための個人ユーザIDを有しないであろうため、したがって、ステップ260aまたは260bのいずれも活用することができない。本開示によると、乗車者は、限定ではないが、ダッシュボードインターフェースおよび自動車座席インターフェース等の車載システム、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、ラップトップ、および他の電子デバイス、ならびに少なくとも802.11、3G、4G、5G、LTE、NFC、Bluetooth(登録商標)、WiFi、およびRFを含む無線規格を含む、任意の数のデバイスまたはインターフェースもしくは通信規格を介して、外部関係者と通信してもよい。
【0054】
いったん運転がステップ270を介して完了されると、方法200は、乗車者が、ステップ280a、280b、および280cのうちの1つを選択的に選ぶことを可能にする、VIN由来ユーザIDに関連するデータおよび情報を留保するための種々の選択肢を有する、ステップ280に進む。例えば、ステップ280aを介して、乗車者は、彼らのVIN由来ユーザIDを留保し、これを、ローカルメモリ、遠隔サーバまたはデータベース、またはクラウドベースのメモリシステム等の車両と関連付けられるメモリを用いて暗号化および記憶される、スタンプIDと関連付けるように選ぶことができる。ある実施形態では、スタンプIDは、乗車者を識別するために使用される、顔プロファイルのハッシュであり、故に、乗車者が、戻る場合、彼らのVIN由来ユーザIDが、乗車者の顔プロファイルおよび関連付けられるスタンプIDに基づいて、車両と関連付けられるメモリから呼び出されることができる。ステップ280bを介して、乗車者は、単に、彼らのVIN由来ユーザIDを留保することを採択し、随意に、あるアクティビティ休止の周期の後に、VIN由来ユーザIDを削除させることを採択してもよい。ステップ280cを介して、乗車者は、単に、彼らのVIN由来ユーザIDを削除することを採択してもよい。ある実施形態では、乗車者は、乗車が終了するステップ270を待つのではなく、ステップ280下で、彼らのVIN由来ユーザIDを留保および/または削除するための選択肢を事前に選択してもよい。
【0055】
図3Aは、本開示による、車両設定を適用するためのシステムおよび方法のある実施形態を装備する、車両310の開放内部の上面図である。車両310は、第1の座席351に着席した第1の乗車者331と、第2の座席352に着席した第2の乗車者332と、第3の座席353に着席した第3の乗車者333とを含む。個別の第4、第5、第6、および第7の座席354、355、356、および357は、占有されていない。車両310はさらに、車両乗車者の顔画像を捕捉するため、特に、それぞれ、第1、第2、および第3の乗車者331、332、および333の顔画像341、342、および343を捕捉するためのカメラ321を装備する。画像341、342、および343は、乗車者と、彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントおよび車両設定の彼らの関連付けられるセットを合致させるために使用される。画像が、ユーザプロファイルまたはアカウントに合致されることができない場合、乗車者はさらに、他の手段によって彼らのユーザプロファイルまたはアカウントを自己識別または認証するようにプロンプトされる、またはいかなる以前から存在するユーザプロファイルまたはアカウントも存在しない場合、新しいアカウントを生成するようにプロンプトされてもよい。ある実施形態では、カメラは、乗車者の単一の顔画像を捕捉する。ある実施形態では、カメラは、乗車者の複数の顔画像を捕捉する。
【0056】
概して、顔認識アルゴリズムは、以前に撮影された顔画像または確認された識別と関連付けられる彼らの対応する識別特性に対する比較のために、顔画像または顔画像の特定の特性を捕捉することに依拠する。したがって、画像を捕捉することによって、顔認識は、ライブ画像が確認された識別と合致するかどうかを比較するように試みることができる。ある実施形態では、顔認識アルゴリズムは、乗車者/ユーザのライブ画像を、ユーザプロファイルまたはアカウントを生成する時点で撮影された画像に比較する。ある実施形態では、確認されたユーザ/乗車者のライブ画像は、彼らの識別を確認するために使用される、記憶された画像を更新するために撮影される。例えば、運転者のライブ画像は、肩越しに目視確認するときに彼らの顔の側面の画像を撮影することを含め、運転の間に撮影されてもよい。
【0057】
図3Bは、さらに、複数のカメラ、特に、第1のカメラ321と、座席351の後方に搭載される、第2のカメラ322と、座席352の後方に搭載される、第3のカメラ323と、座席353の後方に搭載される、第4のカメラ324と、座席354の後方に搭載される、第5のカメラ325とを装備する、
図3Aに図示される車両310の実施形態の開放内部の上面図である。マルチカメラ実施形態は、有利には、車両の最前列に位置する第1のカメラ321からのビューから遠方にある、またはそうではない場合には隠蔽され得る、車両内の視点に位置し得る、乗車者の顔画像を捕捉するための改良された視点を提供し得る。本マルチカメラ実施形態では、第1のカメラ321は、それぞれ、第1の乗車者331および第2の乗車者332の顔画像341および342を捕捉し、第3のカメラ323は、第3の乗車者333の顔画像343を捕捉する。顔画像341、342、および343は、乗車者と彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントを合致させるために使用される。
【0058】
図4は、本開示による、車両設定を適用するためのシステムおよび方法のある実施形態を装備する、車両410の開放内部の上面図である。車両410は、
図3Aおよび3Bに描写される車両310と同一の乗車者331、332、および333と、同一の座席351、352、353、354、355、356、および357と、同一の座席配列とを含む。しかしながら、車両410は、顔認識アルゴリズムを用いて乗車者を彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントに合致させることにおける使用のために乗車者331、332、および333の顔画像を捕捉するための、カメラ321を含んでいない。むしろ、車両410は、各乗車者と関連付けられる、異なるデバイス461、462、および463を用いて、乗車者を合致させる。例えば、車両410に近接近しており、さらに、第1の乗車者331と関連付けられる、キーフォブ461が、第1の乗車者331を彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントに合致することにおける使用のために、第1の乗車者331が車両410の近傍にあるときを識別するための信号を受動的に放出または受信するために使用されてもよい。第2の乗車者332と関連付けられるタブレット462が、第2の乗車者332を彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントに合致させることにおける使用のために、第2の乗車者332が車両410の近傍にあるときを識別するための信号を受動的に放出または受信するために使用されてもよい。代替として、第2の乗車者332は、彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントに遠隔でログインするために、タブレット462上でソフトウェアアプリケーションを起動させてもよい。同様に、車両410に近接近しており、さらに、第3の乗車者333と関連付けられる、スマートフォン463が、第3の乗車者333を彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントに合致させることにおける使用のために、第3の乗車者333が車両410の近傍にあるときを識別するための信号を受動的に放出または受信するために使用されてもよい。代替として、第3の乗車者333は、彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントに遠隔でログインするために、スマートフォン463上でソフトウェアアプリケーションを起動させてもよい。いったん乗車者が、関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントを用いて識別されると、または新しいアカウントを生成すると、彼らはさらに、車両設定の新しいセットをさらに生成する、または車両設定の既存のセットを修正するために、彼らのユーザプロファイルまたはアカウントへのアクセスを得るために、パスワードまたは他の認証詳細をサブミットするようにプロンプトされてもよい。ある実施形態では、乗車者は、着座している座席を自己識別するようにプロンプトされてもよい。乗車者を識別することおよび彼らを彼らのユーザプロファイルまたはアカウントに合致させることにおける使用のために、乗車者と関連付けられ得る、デバイスの実施形態は、限定ではないが、乗車者と関連付けられるデバイスを受動的または能動的に識別することにおける使用のために、802.11、3G、4G、5G、LTE、NFC、Bluetooth(登録商標)、WiFi、RF等の無線通信規格、または可聴信号等の他の通信規格または方法と適合する通信能力を有する、RFIDタグ、キーフォブ、スマートフォン、スマートウォッチ、ラップトップ、タブレット、USBキー等のプラグアンドプレイデバイス、または他の電子デバイスを含む。
【0059】
図5は、本開示による、車両設定を適用するためのシステムおよび方法のある実施形態を装備する、車両510の開放内部の上面図である。車両510は、
図3Aおよび3Bに描写される車両310および
図4に描写される車両410と同一の乗車者331、332、および333と、同一の座席351、352、353、354、355、356、および357と、同一の座席配列とを含む。車両510は、顔認識を使用して、および/または乗車者と関連付けられるデバイスを検出して、乗車者を彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントに合致させる。例えば、カメラ521が、第1の座席351、第2の座席352、第3の座席353、または第4の座席354に着席した、乗車者の顔画像を撮影してもよい一方、第2のカメラ524および第3のカメラ525が、第5の座席355、第6の座席356、および/または第7の座席357に着席した乗車者の顔画像を取得するために使用されてもよい。代替として、乗車者は、本開示による他の方法を使用し、彼ら自身を彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントに合致させてもよい。例えば、カメラ521は、第1の乗車者331を関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントに合致させることにおける使用のために、第1の乗車者331の顔画像541を撮影してもよい。第2の乗車者332は、第2の乗車者332が車両510の近傍にあることを示すための信号を受動的に放出または受信することにおける使用のために、関連付けられるタブレット522を有してもよい、または、代替として、第2の乗車者332は、彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントに遠隔でログインするために、タブレット522を使用してもよい。同様に、第3の乗車者333は、第3の乗車者333が車両510の近傍にあることを示す、信号を受動的に放出または受信することにおける使用のために、関連付けられるスマートフォン523を有してもよい、または、代替として、第3の乗車者333は、彼らの関連付けられるユーザプロファイルまたはアカウントに遠隔でログインするために、スマートフォンを使用してもよい。
【0060】
図6は、本開示による、車両設定を適用するためのシステムおよび方法のある実施形態を装備する、車両610の開放内部の上面図である。車両610は、
図3Aおよび3Bに描写される車両310、
図4に描写される車両410、および
図5に描写される車両510と同一の乗車者331、332、および333と、同一の座席351、352、353、354、355、356、および357と、同一の座席配列とを含む。車両610は、車両内の空気流を制御し、別様に温度を加減する、複数の空気通気孔681、682、683、684、685、686、687、および688を含む。車両設定に応じて、いくつかの通気孔が、空気流を可能にし得、いくつかの通気孔が、閉鎖または無効化され、いかなる空気流も不可能にし得、いくつかの通気孔が、温かい空気流を提供し得、いくつかの通気孔が、冷たいまたは空調された空気流を提供し得る。さらに、空気流の強度および空気流の方向が、独立して、通気孔毎に設定されてもよい。例えば、第1の乗車者351は、第1の通気孔681に、空気流を中程度のレベルの強度において、彼らの身体中央に指向させることを好み得る。しかしながら、本開示によると、第1の乗車者は、設定の1つのセットを個人化することに限定されず、むしろ、条件付きでトリガされる、彼らのユーザプロファイルまたはアカウントと関連付けられる、複数の設定を生成してもよい。例えば、第1の乗車者331は、第1の乗車者が座席351に着座しており、車両の外気温が摂氏18度~摂氏23度であるときにトリガし、第1の通気孔681が、空気流を、低強度において、中程度の温度において、および第1の乗車者331の身体中央に指向するように設定される、車両設定の第1のセットと、第1の乗車者が座席351に着座しており、車両の外気温が摂氏23度を上回るときにトリガし、第1の通気孔681が、空気流を、第1の乗車者331の顔に向かって、低強度において、および空調された温度において指向するように設定される、車両設定の第2のセットと、第1の乗車者331が座席353、354、355、356、または357のうちのいずれか1つに着座しているときにトリガし、第7の通気孔687および第8の通気孔688が両方とも、オフにされ、第5の通気孔685および第6の通気孔686が両方とも、低強度設定において空気流を放出している、車両設定の第3のセットとを含む、彼らのユーザプロファイルまたはアカウントと関連付けられる、車両設定の複数のセットを有してもよい。第2の乗車者332および第3の乗車者333も同様に、通気孔に関する関連付けられる設定を含む、オン/オフを必要とする通気孔を修正する、関連付けられる条件を有する、個人化された車両設定のセットを生成してもよい。
【0061】
車両設定の個人化されたセットは、通気孔に限定されず、例えば、第1の乗車者331は、着座している所与の座席に適用され得る、背もたれの硬度および角度に関する好ましい座席設定を有してもよい。個人化され得る車両内の設置は、限定ではないが、自動車内の環境を変更するためにユーザが修正し得る、座席設定(傾斜、硬度、床に沿った変位量、床の上方の高さ、ヘッドレスト位置、ヒータ等)、HVAC設定(例えば、温度、空調オン/オフ、空気流の強度、空気流の方向、通気孔開/閉等)、オーディオ設定(例えば、事前設定されたAM/FM/衛星ラジオ設定、音楽に関する事前設定されたアプリ、事前設定された音楽またはプレイリスト、音量、低音等)、ミラー設定(例えば、角度、傾斜、およびサイドミラーおよびバックミラーの変位量)、ハンドル設定(例えば、ヒータ、ハンドルの角度、ハンドルの変位量等)、ユーザインターフェース(UI)設定(例えば、ダッシュボードまたは他の車載ディスプレイ上に情報を表示するために使用される色および記号、表示される情報のタイプ、情報が表示されるところの場所等)、コネクティビティ設定(例えば、WiFi、Bluetooth(登録商標)等)および任意の他の車両設定を含む。
【0062】
ある実施形態では、条件が、適用される車両設定のセットを修正するためにトリガするとき、新しい設定が、自動的に適用される。ある実施形態では、条件が、適用される車両設定のセットを修正するためにトリガするとき、関連付けられる乗車者が、新しい設定を適用するか、または彼らの現在の設定を保つことを所望するかどうかを確認するようにプロンプトされる。適用される車両設定のセットを修正する、条件の実施形態は、限定ではないが、乗車者が車両内に着座している場所(例えば、運転席、助手席、中央または後列座席、中央座席、窓側座席、複数の座席)、車両内の他の乗車者の数および/または識別等、車両に内在する条件、および/または車両乗車者が車両内の彼らの環境を調節することを所望し得る方法に影響を及ぼし得る、環境条件(例えば、車両の外気温、時刻、時節)または他の条件/要因等、車両の外部における条件を含む。故に、乗車者/ユーザは、関連付けられる条件付き修飾子がトリガされるときに自動的に(または手動で)適用され得る、彼らのユーザプロファイルまたはアカウントを用いて、車両設定の個人化されたセットを生成または修正することができる。
【0063】
図7は、本開示による、車両設定を適用するためのシステムおよび方法のある実施形態を装備する、車両710の開放内部の上面図である。車両710は、それぞれ、
図3A-3B、4、5、および6に描写される車両310、410、510、および610と同一の座席351、352、353、354、355、356、および357を含み、
図6に描写される、同一の通気孔681-688を含む。車両710はさらに、概して、車両710内の座席または一般的面積の周囲に周界を形成する、長方形の破線として描写される、複数の区域791、792、793、794、795、および796を有するものとして図示される。各区域は、特定の区域内に位置する、車両内の車両設定の1つ以上の側面と関連付けられてもよい。例えば、第1の区域791は、第1の座席351および第1の通気孔681と関連付けられ、第2の区域792は、第2の座席352および第2の通気孔682と関連付けられる等となる。いくつかの車両特徴もまた、1つを上回る区域と関連付けられてもよい。例えば、第5の通気孔685が、第4の区域794または第5の区域795のいずれかと関連付けられてもよい。同様に、第6の通気孔686が、第3の区域793または第5の区域795のいずれかと関連付けられてもよい。
【0064】
区域は、車両設定のセットが適用され得る方法の付加的制御を提供し得る。例えば、第4の座席354に着座する乗車者は、車両設定の彼らの個人化されたセットを、関連付けられる第4の区域794内の制御および特徴のみに適用するように限定されてもよい。ある実施形態では、車両設定のセットは、1つを上回る区域に適用されてもよい。例えば、第4の座席354に着座する乗車者は、乗車者が他の区域内に着座しているかどうか等にかかわらず、ある基準が充足される場合、車両設定の彼らの個人化されたセットを、他の区域内の制御および特徴に適用してもよい。例えば、第4の座席354に着座する乗車者は、いかなる乗車者も、第3の座席353に着座していないことを条件として、車両設定の彼らの個人化されたセットを、彼ら自身の関連付けられる区域794内、および第3の区域793内の制御および特徴に適用してもよい。同様に、第1の座席351に着座する運転者は、車両占有状態に応じて、車両設定の彼らの個人化されたセットを、第1の区域791に、潜在的に、車両内の全ての他の区域に適用してもよい。ある実施形態では、第1のユーザは、第2のユーザからの権限付与に応じて、彼らの設定を第2のユーザと関連付けられる区域に適用することができる。ある実施形態では、運転者または権限付与されたユーザは、他の乗車者からの権限付与を必要とすることなく、車両内の全ての区域に関する車両設定のセットを生成、修正、または適用してもよい。ある実施形態では、1つ以上のセンサが、特定の区域内の乗車者の存在を検出するために使用される。ある実施形態では、センサは、車両内の乗車者の場所を限局化し、別様に識別するために、当技術分野において公知である、カメラ、圧力センサ、座席センサ、熱センサ、近接センサ、および他のセンサを含んでもよい。
【0065】
図8は、本開示のある実施形態による、ユーザインターフェース(UI)800の略図である。UI800は、温度、時間、および日付を表示し、ユーザプロファイル、関連付けられる車両設定、および他の車両性能インジケータに関連する、双方向情報を提供する、複数のUIパネル801、802、803、804、805、および806を含む。特に、第1のパネル801は、関連付けられる乗車者に関するプロファイルまたはユーザ情報を含み、第2のパネル802は、乗車者および車両と関連付けられる運転モードのインジケーションを提供し、第3のパネル803は、車両燃料ステータスのインジケーションを提供し、第4のパネル804は、1つ以上の通気孔に関する、乗車者と関連付けられる車両設定のセット、すなわち、温度、ファン速度、および空気流方向に関する設定のインジケーションを提供し、第5のパネル805は、現在のプレイリストと、アーティストと、曲の題名と、アルバムとを含む、オーディオシステムのインジケーションを提供し、第6のパネル806は、関連付けられる乗車者の方向毎にカスタマイズ可能であってもよい。乗車者は、情報を表示するために使用される、サイズ、色、色合い、および関連付けられる記号のタイプ等、パネル内に表示される情報の種々の側面を調節することを含め、パネル内の特定の場所に特定の情報を表示するように、UIパネル806を構成してもよい。しかしながら、当業者は、
図7が、車両設定の関連付けられるセットを有するユーザプロファイルまたはアカウントに関する双方向UIディスプレイの1つの実現にすぎないこと、および実質的に無限の設計変形例が、本明細書における開示の範囲から逸脱することなく、可能性として考えられることを理解するであろう。
【0066】
UI800は、車両内に位置する、タッチ画面ディスプレイ等の双方向ダッシュボードコンソールまたは他のディスプレイ上等、車両と関連付けられるディスプレイ上に提供されてもよい。UI800はまた、車両と遠隔で通信し得る、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、ラップトップ、または他の電子デバイス上で起動するソフトウェアアプリケーションの一部として展開されてもよい。ある実施形態では、UIディスプレイは、そのそれぞれがカスタマイズ可能である、複数のUIディスプレイパネルを含む。ある実施形態では、乗車者は、車両設定の関連付けられるセットを生成することを含め、新しいユーザプロファイルまたはアカウントを生成することができる。ある実施形態では、ユーザは、遠隔で、電子デバイスから彼らのユーザプロファイルまたはアカウントにアクセスし、車両設定の彼らの関連付けられるセットを生成または修正することができる。ある実施形態では、ユーザは、遠隔で、電子デバイスから新しいユーザプロファイルまたはアカウントを生成し、続いて、車両設定の関連付けられるセットを生成または修正することができる。
【0067】
図9は、本開示による、例えば、少なくとも、車両310、410、510、610、および710のちのいずれか1つの上に実装され得るもの等、車両設定を適用するためのシステムおよび方法のある実施形態の1つ以上の側面または構成要素を実装することにおいて使用され得る、例示的なコンピュータ化されたデバイスまたはシステム900のブロック図である。
【0068】
コンピュータ化されたシステム900は、プロセッサ902、メモリ904、大容量記憶デバイス910、入/出力(I/O)インターフェース906、および通信サブシステム908のうちの1つ以上を含んでもよい。さらに、システム900は、複数のもの、例えば、複数のプロセッサ902および/または複数のメモリ904等を備えてもよい。プロセッサ902は、デジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するように設計される、デジタル回路、情報を処理するように設計される、アナログ回路、状態機械、および/または情報を電子的に処理するための他の機構のうちの1つ以上を備えてもよい。これらの処理ユニットは、同一のデバイス内に物理的に位置してもよい、またはプロセッサ902は、連携して動作する、複数のデバイスの処理機能性を表し得る。プロセッサ902は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェア、および/またはファームウェアのある組み合わせ、および/またはプロセッサ902上で処理能力を構成するための他の機構によってモジュールを実行する、または別様にそのモジュールによる機能性を実施するように構成されてもよく、プロセッサ可読命令、プロセッサ可読命令、回路網、ハードウェア、記憶媒体、または任意の他の構成要素の実行の間に1つ以上の物理プロセッサを含んでもよい。
【0069】
コンピュータ化されたシステム900の構成要素またはサブシステムのうちの1つ以上が、1つ以上のバス912を用いて、または任意の他の好適な様式において相互接続されてもよい。
【0070】
バス912は、メモリバス、記憶バス、メモリコントローラバス、周辺機器用バス、または同等物を含む、任意のタイプのいくつかのバスアーキテクチャのうちの1つ以上であってもよい。CPU902は、任意のタイプの電子データプロセッサを備えてもよい。メモリ904は、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、同期DRAM(SDRAM)、読取専用メモリ(ROM)、それらの組み合わせ、または同等物等の任意のタイプのシステムメモリを備えてもよい。ある実施形態では、メモリは、ブートアップにおける使用のためのROMと、プログラムを実行する間の使用のためのプログラムおよびデータ記憶のためのDRAMとを含んでもよい。
【0071】
大容量記憶デバイス910は、データ、プログラム、および他の情報を記憶し、データ、プログラム、および他の情報をバス912を介してアクセス可能にするように構成される、任意のタイプの記憶デバイスを備えてもよい。大容量記憶デバイス910は、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ、磁気ディスクドライブ、光ディスクドライブ、または同等物のうちの1つ以上を備えてもよい。いくつかの実施形態では、データ、プログラム、および他の情報が、遠隔で、例えば、クラウド内に記憶されてもよい。コンピュータ化されたシステム900は、通信サブシステム908を介してネットワークを経由すること、または他のデータ通信媒体を介することを含む、任意の好適な方法において情報を遠隔記憶装置に送信し、それから受信してもよい。
【0072】
I/Oインターフェース906は、コンピュータ化されたシステム900と1つ以上の他のデバイスまたはシステムとの間の有線および/または無線通信を可能にするためのインターフェースを提供し得る。例えば、I/Oインターフェース906は、カメラまたはビデオカメラ等のセンサと通信可能に結合するために使用されてもよい。さらに、付加的またはより少ないインターフェースが、利用されてもよい。例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)等の1つ以上のシリアルインターフェース(図示せず)が、提供されてもよい。
【0073】
コンピュータ化されたシステム900は、本開示による、デバイス、システム、および/または方法を構成、動作、制御、監視、感知、および/または調節するために使用されてもよい。
【0074】
通信サブシステム908は、通信ネットワークを含む、任意の形態または媒体のデジタルデータ通信を経由して、信号を伝送し、受信することのうちの一方または両方のために提供され得る。通信ネットワークの実施例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、インターネット等の内部ネットワーク、およびアドホックピアツーピアネットワーク等のピアツーピアネットワークを含む。通信サブシステム908は、1つ以上の有線および無線インターフェースを経由する通信を可能にするための任意の構成要素または構成要素の集合体を含んでもよい。これらのインターフェースは、限定ではないが、USB、イーサネット(登録商標)(例えば、IEEE 802.3)、高解像度マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))、Firewire(登録商標)(例えば、IEEE 1394)、ThunderboltTM、WiFiTM(例えば、IEEE 802.11)、WiMAX(例えば、IEEE 802.16)、Bluetooth(登録商標)、または近距離無線通信(NFC)、ならびにGPRS、UMTS、LTE、LTE-A、および狭域通信(DSRC)を含み得る。通信サブシステム908は、1つ以上の有線接続のための1つ以上のポートまたは他の構成要素(図示せず)を含んでもよい。加えて、または代替として、通信サブシステム908は、1つ以上の伝送機、受信機、および/またはアンテナ要素(そのうちのいずれも図示せず)を含んでもよい。
【0075】
図9のコンピュータ化されたシステム900は、実施例にすぎず、限定する意図はない。種々の実施形態は、示される、または説明される構成要素のいくつかまたは全てを利用し得る。いくつかの実施形態は、示されていない、または説明されていないが、当業者に公知である、他の構成要素を使用し得る。
【0076】
前述の説明では、解説の目的のために、多数の詳細が、実施形態の徹底的な理解を提供するために記載される。しかしながら、これらの具体的詳細が要求されていないことが、当業者に明白であろう。他の事例では、周知の電気構造および回路が、理解を曖昧にしないために、ブロック図の形態において示される。例えば、本明細書に説明される実施形態が、ソフトウェアルーチン、ハードウェア回路、ファームウェア、またはそれらの組み合わせとして実装されるかどうかについての具体的詳細は、提供されない。
【0077】
本開示の実施形態は、機械可読媒体(コンピュータ可読媒体、プロセッサ可読媒体、またはその中に具現化されるコンピュータ可読プログラムコードを有する、コンピュータ使用可能媒体とも称される)内に記憶されるコンピュータプログラム製品として表されることができる。機械可読媒体は、ディスケット、コンパクトディスク読取専用メモリ(CD-ROM)、メモリデバイス(揮発性または不揮発性)、または類似の記憶機構を含む、磁気、光学、または電気記憶媒体を含む、任意の好適な有形の非一過性媒体であることができる。機械可読媒体は、実行されると、プロセッサに、本開示のある実施形態による方法においてステップを実施させる、命令、コードシーケンス、構成情報、または他のデータの種々のセットを含有することができる。当業者は、説明される実装を実装するために必要な他の命令および動作もまた、機械可読媒体上に記憶され得ることを理解するであろう。機械可読媒体上に記憶される命令は、プロセッサまたは他の好適な処理デバイスによって実行されることができ、説明されるタスクを実施するために回路網とインターフェースをとることができる。
【0078】
上記に説明される実施形態は、実施例にすぎないことが意図される。改変、修正、および変形例が、本明細書に添付される請求項のみによって定義される範囲から逸脱することなく、当業者によって特定の実施形態に対してもたらされ得る。
【国際調査報告】