(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】サイドリンク測位基準信号パターン
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20240912BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20240912BHJP
【FI】
H04W64/00
H04W72/25
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515477
(86)(22)【出願日】2022-08-05
(85)【翻訳文提出日】2024-03-08
(86)【国際出願番号】 US2022074583
(87)【国際公開番号】W WO2023049552
(87)【国際公開日】2023-03-30
(32)【優先日】2021-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】シュアンシュアン・ウ
(72)【発明者】
【氏名】カピル・グラティ
(72)【発明者】
【氏名】ダン・ヴァシロフスキー
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067BB21
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE25
5K067FF03
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための技法が開示される。一態様では、第1のUEが、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンを決定する。サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む。第1のUEは、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数のPRS送信機会において第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行する。別の態様では、第2のUEが、サイドリンクPRSパターンを決定し、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEから第1のPRSを受信したかに関して第1のPRS送信機会を監視する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、
サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、前記サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定することと、
前記サイドリンクPRSパターンに従って、前記第1のUEに関連付けられた1つ又は複数のPRS送信機会において第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行することと、を含む方法。
【請求項2】
前記UEのグループは、前記第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを含み、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会を含み、前記第1のUEに関連付けられた前記N個のPRS送信機会の各々は、前記少なくとも1つの他のUEの間で分割される前記N個のPRS送信機会のうちの1つの対応するPRS送信機会と対にされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEのグループは、前記第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを含み、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、
前記N個のPRS送信機会の各々は、前記少なくとも1つの他のUEのうちの各UEに関連付けられた1つの対応するPRS送信機会と対にされる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第1のPRS送信機会において前記第1のPRSを送信する試みが成功したことに応じて、前記サイドリンクPRSパターンに従って第2のUEから第2のPRSを受信したかに関して少なくとも第2のPRS送信機会を監視することと、
前記第2のPRS送信機会において前記第2のPRSが受信されなかった場合、前記サイドリンクPRSパターンに従って、前記第1のUEに関連付けられた1つ又は複数の追加PRS送信機会において第3のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行することと、
第3のPRS送信機会において前記第3のPRSを送信する試みが成功したことに応じて、前記サイドリンクPRSパターンに従って前記第2のUEから第4のPRSを受信したかに関して少なくとも第4のPRS送信機会を監視することと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のPRSは、前記第2のPRS送信機会において前記第2のUEから受信される、又は、
前記第2のPRSは、競合ベースプロトコルに従って送信される、又は、
前記競合ベースプロトコルは、タイプ2チャネルアクセスに対応する、又は、
前記第1のPRS送信機会の持続時間が前記第2のPRS送信機会の持続時間とは異なる、又は、
それらの任意の組み合わせを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記サイドリンクPRSパターンに関連付けられた時間ロケーションが決定され、前記UEのグループの形成中に前記UEのグループ内で共有される、又は、
前記時間ロケーションは、前記サイドリンクPRSパターンの開始時間及び持続時間を含む、又は、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記UEのグループへのサイドリンクPRS送信機会の割振りを含む、又は、
前記サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会の持続時間が前記UEのグループの形成中に設定されている、又は、
それらの任意の組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のPRSを送信する前記1つ又は複数の試みは、競合ベースプロトコルに従って実行される、又は、
前記競合ベースプロトコルはタイプ1チャネルアクセスに対応する、又は、
これらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のUEはイニシエータUEであり、前記サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)が、第1のPRS送信機会において前記第1のPRSを送信する試みが成功した後に開始される、又は、
第2のUE又は後続のUEによるPRSを送信する試みが不成功の場合、前記COTはキャンセルされる、又は、
それらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)がアクティブでない場合、それぞれの前記UEからのそれぞれのPRSの送信が成功した時点で、前記UEのグループ内の任意のUEがイニシエータUEとして動作する、又は、
前記サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会が、1つ又は複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む、又は、
第1のPRS送信機会において前記第1のUEにより前記第1のPRSのみが送信される、又は、
前記第1のPRS送信機会において前記第1のUEにより前記第1のPRS及び1つ又は複数の他の信号が送信される、又は、
前記1つ又は複数の他の信号は、前記第1のPRSに関連付けられた制御信号を含む、又は、
それらの任意の組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
第2のユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、
サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、前記サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定することと、
前記サイドリンクPRSパターンに従って第1のUEから第1のPRSを受信したかに関して第1のPRS送信機会を監視することと、を含む方法。
【請求項11】
前記UEのグループは、前記第1のUEと、前記第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを含み、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会を含み、前記第1のUEに関連付けられた前記N個のPRS送信機会の各々は、前記少なくとも1つの他のUEの間で分割される前記N個のPRS送信機会のうちの1つの対応するPRS送信機会と対にされる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記UEのグループは、前記第1のUEと、前記第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを含み、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、
前記N個のPRS送信機会の各々は、前記少なくとも1つの他のUEのうちの各UEに関連付けられた1つの対応するPRS送信機会と対にされる、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
第1のPRS機会において前記第1のPRSが前記第1のUEから受信されたかどうかに基づいて、前記サイドリンクPRSパターンに従って、前記第2のUEに関連付けられた第2のPRS送信機会において第2のPRSを送信することを選択的に試みることを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のPRSは、前記第2のPRS送信機会において前記第2のUEにより送信される、又は、
前記第2のPRSは、競合ベースプロトコルに従って送信される、又は、
前記第1のPRS送信機会の持続時間が前記第2のPRS送信機会の持続時間とは異なる、又は、
それらの任意の組み合わせを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記競合ベースプロトコルは、タイプ2チャネルアクセスに対応する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記サイドリンクPRSパターンに関連付けられた時間ロケーションが決定され、前記UEのグループの形成中に前記UEのグループ内で共有される、又は、
前記時間ロケーションは、前記サイドリンクPRSパターンの開始時間及び持続時間を含む、又は、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記UEのグループへのサイドリンクPRS送信機会の割振りを含む、又は、
前記サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会の持続時間が前記UEのグループの形成中に設定されている、又は、
それらの任意の組み合わせを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のUEはイニシエータUEであり、前記サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)が、前記第1のPRS送信機会において前記第1のPRSを送信する試みが成功した後に開始される、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)がアクティブでない場合、それぞれの前記UEからのそれぞれのPRSの送信が成功した時点で、前記UEのグループ内の任意のUEがイニシエータUEとして動作する、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
前記サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会が、1つ又は複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のPRS送信機会において前記第1のUEから前記第1のPRSのみが受信される、又は、
前記第1のPRS送信機会において前記第1のUEから前記第1のPRS及び1つ又は複数の他の信号が受信される、請求項10に記載の方法。
【請求項21】
第1のユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を備える、第1のUEであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、前記サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定し、
前記サイドリンクPRSパターンに従って、前記第1のUEに関連付けられた1つ又は複数のPRS送信機会において第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行する、ように構成されている、第1のUE。
【請求項22】
前記UEのグループは、前記第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを含み、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会を含み、前記第1のUEに関連付けられた前記N個のPRS送信機会の各々は、前記少なくとも1つの他のUEの間で分割される前記N個のPRS送信機会のうちの1つの対応するPRS送信機会と対にされる、請求項21に記載の第1のUE。
【請求項23】
前記UEのグループは、前記第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを含み、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、
前記N個のPRS送信機会の各々は、前記少なくとも1つの他のUEのうちの各UEに関連付けられた1つの対応するPRS送信機会と対にされる、請求項21に記載の第1のUE。
【請求項24】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1のPRS送信機会において前記第1のPRSを送信する試みが成功したことに応じて、前記サイドリンクPRSパターンに従って第2のUEから第2のPRSを受信したかに関して少なくとも第2のPRS送信機会を監視し、
前記第2のPRS送信機会において前記第2のPRSが受信されなかった場合、前記サイドリンクPRSパターンに従って、前記第1のUEに関連付けられた1つ又は複数の追加PRS送信機会において第3のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行し、
第3のPRS送信機会において前記第3のPRSを送信する試みが成功したことに応じて、前記サイドリンクPRSパターンに従って前記第2のUEから第4のPRSを受信したかに関して少なくとも第4のPRS送信機会を監視する、ように更に構成されている、請求項21に記載の第1のUE。
【請求項25】
前記第2のPRSは、前記第2のPRS送信機会において前記第2のUEから受信される、又は、
前記第2のPRSは、競合ベースプロトコルに従って送信される、又は、
前記競合ベースプロトコルは、タイプ2チャネルアクセスに対応する、又は、
前記第1のPRS送信機会の持続時間が前記第2のPRS送信機会の持続時間とは異なる、又は、
それらの任意の組み合わせを含む、請求項24に記載の第1のUE。
【請求項26】
前記サイドリンクPRSパターンに関連付けられた時間ロケーションが決定され、前記UEのグループの形成中に前記UEのグループ内で共有される、又は、
前記時間ロケーションは、前記サイドリンクPRSパターンの開始時間及び持続時間を含む、又は、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記UEのグループへのサイドリンクPRS送信機会の割振りを含む、又は、
前記サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会の持続時間が前記UEのグループの形成中に設定されている、又は、
それらの任意の組み合わせを含む、請求項21に記載の第1のUE。
【請求項27】
前記第1のPRSを送信する前記1つ又は複数の試みは、競合ベースプロトコルに従って実行される、又は、
前記競合ベースプロトコルはタイプ1チャネルアクセスに対応する、又は、
これらの組み合わせを含む、請求項21に記載の第1のUE。
【請求項28】
前記第1のUEはイニシエータUEであり、前記サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)が、第1のPRS送信機会において前記第1のPRSを送信する試みが成功した後に開始される、又は、
第2のUE又は後続のUEによるPRSを送信する試みが不成功の場合、前記COTはキャンセルされる、又は、
それらの組み合わせを含む、請求項21に記載の第1のUE。
【請求項29】
前記サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)がアクティブでない場合、それぞれの前記UEからのそれぞれのPRSの送信が成功した時点で、前記UEのグループ内の任意のUEがイニシエータUEとして動作する、又は、
前記サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会が、1つ又は複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む、又は、
第1のPRS送信機会において前記第1のUEにより前記第1のPRSのみが送信される、又は、
前記第1のPRS送信機会において前記第1のUEにより前記第1のPRS及び1つ又は複数の他の信号が送信される、又は、
前記1つ又は複数の他の信号は、前記第1のPRSに関連付けられた制御信号を含む、又は、
それらの任意の組み合わせを含む、請求項21に記載の第1のUE。
【請求項30】
第2のユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を備える、第2のUEであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、前記サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターン決定し、
前記サイドリンクPRSパターンに従って第1のUEから第1のPRSを受信したかに関して第1のPRS送信機会を監視する、ように構成されている、第2のUE。
【請求項31】
前記UEのグループは、前記第1のUEと、前記第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを含み、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会を含み、前記第1のUEに関連付けられた前記N個のPRS送信機会の各々は、前記少なくとも1つの他のUEの間で分割される前記N個のPRS送信機会のうちの1つの対応するPRS送信機会と対にされる、請求項30に記載の第2のUE。
【請求項32】
前記UEのグループは、前記第1のUEと、前記第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを含み、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、
前記N個のPRS送信機会の各々は、前記少なくとも1つの他のUEのうちの各UEに関連付けられた1つの対応するPRS送信機会と対にされる、請求項30に記載の第2のUE。
【請求項33】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1のPRS機会において前記第1のPRSが前記第1のUEから受信されるかどうかに基づいて、前記サイドリンクPRSパターンに従って、前記第2のUEに関連付けられた第2のPRS送信機会において第2のPRSを送信することを選択的に試みるように更に構成されている、請求項30に記載の第2のUE。
【請求項34】
前記第2のPRSは、前記第2のPRS送信機会において前記第2のUEにより送信される、又は、
前記第2のPRSは、競合ベースプロトコルに従って送信される、又は、
前記第1のPRS送信機会の持続時間が前記第2のPRS送信機会の持続時間とは異なる、又は、
それらの任意の組み合わせを含む、請求項33に記載の第2のUE。
【請求項35】
前記競合ベースプロトコルは、タイプ2チャネルアクセスに対応する、請求項34に記載の第2のUE。
【請求項36】
前記サイドリンクPRSパターンに関連付けられた時間ロケーションが決定され、前記UEのグループの形成中に前記UEのグループ内で共有される、又は、
前記時間ロケーションは、前記サイドリンクPRSパターンの開始時間及び持続時間を含む、又は、
前記サイドリンクPRSパターンは、前記UEのグループへのサイドリンクPRS送信機会の割振りを含む、又は、
前記サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会の持続時間が前記UEのグループの形成中に設定されている、又は、
それらの任意の組み合わせを含む、請求項30に記載の第2のUE。
【請求項37】
前記第1のUEはイニシエータUEであり、前記サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)が、前記第1のPRS送信機会において前記第1のPRSを送信する試みが成功した後に開始される、請求項30に記載の第2のUE。
【請求項38】
前記サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)がアクティブでない場合、それぞれの前記UEからのそれぞれのPRSの送信が成功した時点で、前記UEのグループ内の任意のUEがイニシエータUEとして動作する、請求項30に記載の第2のUE。
【請求項39】
前記サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会が、1つ又は複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む、請求項30に記載の第2のUE。
【請求項40】
前記第1のPRS送信機会において前記第1のUEから前記第1のPRSのみが受信される、又は、
前記第1のPRS送信機会において前記第1のUEから前記第1のPRS及び1つ又は複数の他の信号が受信される、請求項30に記載の第2のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の態様は、概して、ワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(first-generation、1G)、第2世代(second-generation、2G)デジタルワイヤレス電話サービス(暫定2.5G及び2.75Gネットワークを含む)、第3世代(third-generation、3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、及び第4世代(fourth-generation、4G)サービス(例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)又はWiMax)を含めて、様々な世代を通じて発展している。現在、セルラーシステム及びパーソナル通信サービス(personal communications service、PCS)システムを含む、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(advanced mobile phone system、AMPS)、及び符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile communications、GSM)などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
New Radio(NR)と呼ばれる第5世代(5G)無線規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度、より多数の接続、及びより良好なカバレッジを可能にする。5G規格は、次世代モバイルネットワークアライアンスによれば、以前の規格と比較してより高いデータレート、より正確な測位(例えば、ダウンリンク、アップリンク又はサイドリンク測位基準信号(PRS)など、測位のための基準信号(RS-P)に基づく)、及び他の技術的強化を提供するように設計される。
【0004】
特に、5Gの増大したデータレート及び短縮されたレイテンシを活用して、車両同士の間、車両と路側基盤との間、車両と歩行者との間などのワイヤレス通信などの自律運転適用例をサポートするために、ビークルツーエブリシング(vehicle-to-everything、V2X)通信技術が実現されつつある。
【発明の概要】
【0005】
以下は、本明細書で開示する1つ又は複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、全ての企図される態様に関する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、全ての企図される態様に関する主要な若しくは重要な要素を特定するものとして、又は任意の特定の態様に関連する範囲を定めるものとして見なされるべきでない。したがって、以下の概要の唯一の目的は、以下で提示される詳細な説明に先立って、本明細書において開示される機構に関する1つ又は複数の態様に関するある特定の概念を、簡略化された形態で提示することである。
【0006】
一態様では、第1のユーザ機器(UE)を動作させる方法が、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定することと、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数のPRS送信機会において第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行することと、を含む。
【0007】
一態様では、第2のユーザ機器(UE)を動作させる方法が、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定することと、サイドリンクPRSパターンに従って第1のUEから第1のPRSを受信したかに関して第1のPRS送信機会を監視することと、を含む。
【0008】
一態様では、第1のユーザ機器(UE)は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、少なくとも1つのプロセッサは、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定し、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数のPRS送信機会において第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行する、ように構成されている。
【0009】
一態様では、第2のユーザ機器(UE)が、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、少なくとも1つのプロセッサは、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定し、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEから第1のPRSを受信したかに関して第1のPRS送信機会を監視する、ように構成されている。
【0010】
一態様では、第1のユーザ機器(UE)が、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定する手段と、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数のPRS送信機会において第1のPRSを送信する1つ又は複数の試み実行する手段と、を含む。
【0011】
一態様では、第2のユーザ機器(UE)が、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定する手段と、サイドリンクPRSパターンに従って第1のUEから第1のPRSを受信したかに関して第1のPRS送信機会を監視する手段と、を含む。
【0012】
一態様では、コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、第1のユーザ機器(UE)によって実行されたときに、第1のUEに、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定させ、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数のPRS送信機会において第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行させる。
【0013】
一態様では、コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、第2のユーザ機器(UE)によって実行されたときに、第2のUEに、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含み、サイドリンクPRSパターンを決定させ、サイドリンクPRSパターンに従って第1のUEから第1のPRSを受信したかに関して第1のPRS送信機会を監視させる。
【0014】
本明細書で開示する態様に関連付けられる他の目的及び利点は、添付の図面及び詳細な説明に基づいて、当業者に明らかとなろう。
【0015】
添付の図面は、本開示の様々な態様の説明の助けとなるように提示され、態様の限定ではなく、態様の例示のためにのみ提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本開示の態様による例示的なワイヤレス通信システムを示す図である。
【
図2A】本開示の態様による例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図である。
【
図2B】本開示の態様による例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図である。
【
図3A】ユーザ機器(UE)において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。
【
図3B】基地局において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。
【
図3C】ネットワークエンティティにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。
【
図4】本開示の態様による、ユニキャストサイドリンク確立をサポートするワイヤレス通信システムの一例を示す。
【
図5】本開示の態様による、ニューラジオ(NR)においてサポートされる様々な測位方法の例を示す。
【
図6】サイドリンク通信のために使用される時間及び周波数リソースを示す。
【
図7】本開示の態様による、車両ユーザ機器(vehicle user equipment、V-UE)が路側ユニット(roadside unit、RSU)及び別のV-UEと測距信号を交換している例示的なワイヤレス通信システムを示す。
【
図8】本開示の態様による、サイドリンク通信スケジューリング(又はリソース割振り)方式を示す。
【
図9】本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す。
【
図10】本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す。
【
図11】本開示の態様によるサイドリンクPRSパターンを示す。
【
図12】本開示の態様によるサイドリンクPRSパターンを示す。
【
図13】本開示の態様によるサイドリンクPRSパターンを示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示の態様は、例示の目的で提供される様々な例を対象とする以下の説明及び関連する図面において提供される。本開示の範囲を逸脱することなく、代替の態様が考案されてもよい。追加として、本開示のよく知られている要素は、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細には説明されない、又は省略される。
【0018】
「例示的」及び/又は「例」という語は、本明細書では、「例、事例、又は例示としての役割を果たすこと」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」及び/又は「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましかったり又は有利であったりすると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、論じられる特徴、利点、又は動作モードを含むことを必要とするとは限らない。
【0019】
以下で説明する情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解するであろう。例えば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、具体的な用途、所望の設計、対応する技術などに一部応じて、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表され得る。
【0020】
更に、多くの態様について、例えば、コンピューティングデバイスの要素によって実行されるべきアクションのシーケンスに関して説明する。本明細書で説明する様々なアクションが、特定の回路(例えば、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)によって、1つ又は複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、又はその両方の組み合わせによって実行され得ることが認識されよう。加えて、本明細書で説明するアクションのシーケンス(単数又は複数)は、実行されると、デバイスの関連するプロセッサに本明細書で説明する機能を実行させるか又は実行するように命令する、コンピュータ命令の対応するセットを記憶した、任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現化されると見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内にそのすべてが入ることが企図されている、いくつかの異なる形態で具現化され得る。加えて、本明細書で説明される態様の各々に対して、任意のそのような態様の対応する形態は、例えば、説明されるアクションを実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明されることがある。
【0021】
本明細書で使用する「ユーザ機器」(user equipment、UE)、「車両UE」(vehicle UE、V-UE)、「歩行者UE」(pedestrian UE、P-UE)、および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(radio access technology、RAT)に固有であること、またはさもなければそうしたRATに限定されることは意図されない。一般に、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される、任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、車両に搭載されたコンピュータ、車両ナビゲーションデバイス、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、アセット位置決めデバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、スマートグラス、拡張現実(augmented reality、AR)/仮想現実(virtual reality、VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイスなど)であってよい。UEは可動であってもよく、又は(例えば、ある特定の時間に)静止していてもよく、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)と通信してもよい。本明細書で使用する「UE」という用語は、互換的に、「モバイルデバイス」、「アクセス端末」若しくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」若しくはUT、「モバイル端末」、「移動局」、又はそれらのバリエーションとして呼ばれることがある。
【0022】
V-UEは、UEのタイプであり、ナビゲーションシステム、警告システム、ヘッドアップディスプレイ(heads-up display、HUD)、搭載コンピュータ、車載インフォテインメントシステム、自動運転システム(automated driving system、ADS)、先進運転支援システム(advanced driver assistance system、ADAS)など、任意の車載ワイヤレス通信デバイスであり得る。代替的に、V-UEは、車両の運転者又は車両内の同乗者によって携帯される、ポータブルワイヤレス通信デバイス(たとえば、セルフォン、タブレットコンピュータなど)であり得る。「V-UE」という用語は、文脈に応じて、車載ワイヤレス通信デバイス又は車両自体を指すことがある。P-UEとはUEのタイプであり、歩行者(すなわち、車両を運転していないか又は車両に乗っていないユーザ)によって携帯されるポータブルワイヤレス通信デバイスであってよい。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEはインターネットなどの外部ネットワークと、かつ他のUEと接続され得る。当然、ワイヤードアクセスネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)ネットワーク(例えば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11などに基づく)などを介してなど、コアネットワーク及び/又はインターネットに接続する他の機構もUEにとって可能である。
【0023】
基地局は、基地局が展開されているネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作してよく、代替的に、アクセスポイント(access point、AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(evolved NodeB、eNB)、次世代eNB(next generation eNB、ng-eNB)、ニューラジオ(NR)ノードB(gNB又はgノードBとも呼ばれる)などと呼ばれることがある。基地局は、サポートされるUEのためのデータ、音声、及び/又はシグナリング接続をサポートすることを含めて、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために主に使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局はエッジノードシグナリング機能だけを提供してもよいが、他のシステムでは、基地局は、追加の制御及び/又はネットワーク管理機能を提供してもよい。UEがそれを通じて信号を基地局へ送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(例えば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通じて信号をUEへ送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(downlink、DL)又は順方向リンクチャネル(例えば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(Traffic CHannel、TCH)という用語は、UL/逆方向トラフィックチャネルまたはDL/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0024】
「基地局」という用語は、単一の物理送信受信ポイント(transmission-reception point、TRP)、又はコロケートされてもされなくてもよい複数の物理TRPを指すことがある。例えば、「基地局」という用語が単一の物理的なTRPを指す場合、その物理的なTRPは、基地局のセル(又は、いくつかのセルセクタ)に対応する、基地局のアンテナであってもよい。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理TRPを指す場合、物理TRPは、基地局の(例えば、多入力多出力(multiple-input multiple-output、MIMO)システムの場合のような、又は基地局がビームフォーミングを採用する場合の)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされていない物理TRPを指す場合、物理TRPは、分散アンテナシステム(distributed antenna system、DAS)(トランスポート媒体を介して共通のソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)、又はリモートラジオヘッド(remote radio head、RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替として、コロケートされていない物理TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局、及びその基準無線周波数(RF)信号をUEが測定している隣接基地局であってよい。TRPは基地局がそこからワイヤレス信号を送信及び受信するポイントであるので、本明細書で使用する場合、基地局からの送信又は基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
【0025】
UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある(たとえば、UEのためのデータ、音声、及び/又はシグナリング接続をサポートしないことがある)が、代わりに、UEによって測定されるべき参照RF信号をUEに送信することがあり、かつ/又はUEによって送信された信号を受信及び測定することがある。そのような基地局は、測位ビーコン(たとえば、RF信号をUEに送信するとき)、及び/又はロケーション測定ユニット(たとえば、UEからのRF信号を受信及び測定するとき)と呼ばれることがある。
【0026】
「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通じて情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を含む。本明細書で使用されるように、送信機は、単一の「RF信号」又は複数の「RF信号」を受信機へ送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝播特性に起因して、送信される各RF信号に対応する複数の「RF信号」を受信することがある。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。本明細書で使用するRF信号は、「信号」という用語がワイヤレス信号又はRF信号を指すことが文脈から明確である場合、「ワイヤレス信号」又は単に「信号」と呼ばれることもある。
【0027】
図1は、本開示の態様による例示的なワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(wireless wide area network、WWAN)と呼ばれることもある)は、様々な基地局102(「BS」と標示される)及び様々なUE104を含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)及び/又はスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含んでよい。一態様では、マクロセル基地局102は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応しているeNB及び/若しくはng-eNB、又はワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応しているgNB、あるいはその両方の組み合わせを含んでよく、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含んでよい。
【0028】
基地局102は、RANを集合的に形成してよく、バックホールリンク122を通じてコアネットワーク170(例えば、発展型パケットコア(evolved packet core、EPC)又は5Gコア(5G core、5GC))に、コアネットワーク170を通じて1つ又は複数のロケーションサーバ172(例えば、ロケーション管理機能(location management function、LMF)又はセキュアユーザプレーンロケーション(secure user plane location、SUPL)ロケーションプラットフォーム(location platform、SLP))にインターフェースし得る。ロケーションサーバ(単数又は複数)172は、コアネットワーク170の一部であってよく、又はコアネットワーク170の外部にあってもよい。ロケーションサーバ172は、基地局102と統合され得る。UE104は、直接又は間接的にロケーションサーバ172と通信し得る。例えば、UE104は、そのUE104に現在サービスしている基地局102を介して、ロケーションサーバ172と通信し得る。UE104はまた、アプリケーションサーバ(図示せず)を介してなど、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)(例えば、以下で説明するAP150)を介してなど、別のネットワークを介してなど、別の経路を通じてロケーションサーバ172と通信し得る。シグナリングの目的のために、UE104とロケーションサーバ172との間の通信は、(例えば、コアネットワーク170などを通じた)間接接続、又は(例えば、直接接続128を介して図示するような)直接接続として表され得、介在するノード(もしあれば)は、明快のためにシグナリング図から省略される。
【0029】
他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送すること、無線チャネル暗号化及び解読、完全性保護、ヘッダ圧縮、モビリティ制御機能(例えば、ハンドオーバ、デュアルコネクティビティ)、セル間干渉協調、接続セットアップ及び解放、負荷分散、非アクセス層(non-access stratum、NAS)メッセージの配信、NASノード選択、同期、RAN共有、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(multimedia broadcast multicast service、MBMS)、加入者及び機器トレース、RAN情報管理(RAN information management、RIM)、ページング、測位、並びに警告メッセージの配信のうちの1つ又は複数に関係する機能を実行し得る。基地局102は、有線又はワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接又は間接的に(例えば、EPC/5GCを通じて)互いと通信し得る。
【0030】
基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレッジエリア110に通信カバレッジを提供してもよい。一態様では、1つ又は複数のセルは、各地理的カバレッジエリア110の中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(例えば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、いくつかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティであり、同じか又は異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(例えば、物理セル識別子(physical cell identifier、PCI)、拡張セル識別子(enhanced cell identifier、ECI)、仮想セル識別子(virtual cell identifier、VCI)、セルグローバル識別子(cell global identifier、CGI)など)に関連付けられてよい。場合によっては、異なるセルは、異なるタイプのUEのためのアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(例えば、マシンタイプ通信(machine-type communication、MTC)、狭帯域IoT(narrowband IoT、NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)、又は他のもの)に従って構成され得る。セルは特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、文脈に応じて、セルをサポートする論理通信エンティティと基地局のいずれか又は両方を指すことがある。場合によっては、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出されること及び地理的カバレッジエリア110のある部分内での通信に使用されることが可能である限り、基地局の地理的カバレッジエリア(例えば、セクタ)を指すこともある。
【0031】
隣接マクロセル基地局102の地理的カバレッジエリア110は、(例えば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複することがあり、地理的カバレッジエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレッジエリア110によって実質的に重複されることがある。たとえば、スモールセル基地局102’(「スモールセル」の代わりに「SC」と標示される)は、1つ又は複数のマクロセル基地局102の地理的カバレッジエリア110と大幅に重複する地理的カバレッジエリア110’を有することがある。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られることがある。異種ネットワークは、限定加入者グループ(closed subscriber group、CSG)として知られる限定グループにサービスを提供し得る、ホームeNB(home eNB、HeNB)も含み得る。
【0032】
基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102へのアップリンク(逆方向リンクとも呼ばれる)送信、及び/又は基地局102からUE104へのダウンリンク(DL)(順方向リンクとも呼ばれる)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、及び/又は送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つ又は複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割り振りは、ダウンリンク及びアップリンクに関して非対称であり得る(例えば、アップリンク用よりもダウンリンク用により多い又はより少ないキャリアが割り振られ得る)。
【0033】
ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(例えば、5GHz)の中の通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)局(station、STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(access point、AP)150を更に含み得る。無認可周波数スペクトルにおいて通信するとき、WLAN STA152及び/又はWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(clear channel assessment、CCA)又はリッスンビフォアトーク(listen before talk、LBT)手順を実行し得る。
【0034】
スモールセル基地局102’は、認可周波数スペクトル及び/又は無認可周波数スペクトルにおいて動作し得る。無認可周波数スペクトルの中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTE又はNR技術を利用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトルにおいてLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレッジを拡大し、かつ/又はアクセスネットワークの容量を増大させ得る。無認可スペクトルにおけるNRは、NR-Uと呼ばれ得る。無認可スペクトルにおけるLTEは、LTE-U、licensed assisted access (LAA)、又はMultiFireと呼ばれ得る。
【0035】
ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信中にミリメートル波(millimeter wave、mmW)周波数及び/又は準mmW周波数において動作し得る、mmW基地局180を更に含み得る。極高周波(extremely high frequency、EHF)は、電磁スペクトルにおけるRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲と、1ミリメートル~10ミリメートルの波長とを有する。この帯域の中の電波は、ミリ波と呼ばれることがある。準mmWは、100ミリメートルの波長を有する3GHzの周波数まで下に広がることがある。超高周波(super high frequency、SHF)帯域は、3GHzと30GHzとの間に広がり、センチメートル波とも呼ばれる。mmW/準mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失及び比較的短い距離を有する。mmW基地局180及びUE182は、極めて大きい経路損失及び短い距離を補償するために、mmW通信リンク184を介したビームフォーミング(送信及び/又は受信)を利用し得る。更に、代替構成では、1つ又は複数の基地局102がまた、mmW又は準mmW及びビームフォーミングを使用して送信を行い得ることが理解されよう。したがって、上記の例示は例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが理解されるだろう。
【0036】
送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集中させるための技法である。従来、ネットワークノード(例えば、基地局)は、RF信号をブロードキャストするとき、その信号を全ての方向で(全指向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングを用いて、ネットワークノードは、(送信ネットワークノードに対して)所与のターゲットデバイス(例えば、UE)がどこに位置するのかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向で投射し、それによって、(データレートの観点から)より高速かつより強力なRF信号を受信デバイス(単数又は複数)に提供する。送信するときにRF信号の指向性を変化させるために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つ又は複数の送信機の各々において、RF信号の位相及び相対振幅を制御することができる。例えば、ネットワークノードは、アンテナを実際に動かすことなく、異なる方向に向けるために「ステアリング」され得るRF波のビームを作り出すアンテナのアレイ(「フェーズドアレイ」又は「アンテナアレイ」とも呼ばれる)を使用し得る。詳細には、送信機からのRF電流が、適切な位相関係を伴って個々のアンテナに供給され、その結果、別個のアンテナからの電波が一緒に合わさって、望ましくない方向における放射を抑圧するようにキャンセルしながら所望の方向における放射を大きくする。
【0037】
送信ビームは、ネットワークノード自体の送信アンテナが物理的にコロケートされているか否かにかかわらず、受信機(例えば、UE)には送信ビームが同じパラメータを有するように見えることを意味する、擬似コロケート(quasi-co-located)され得る。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(quasi-co-location、QCL)関係がある。具体的には、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の基準RF信号についてのいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号についての情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、及び遅延拡散を推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト及びドップラースプレッドを推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト及び平均遅延を推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号の空間受信パラメータを推定することができる。
【0038】
受信ビームフォーミングにおいて、受信機は、受信ビームを使用して、所与のチャネル上で検出されるRF信号を増幅する。例えば、受信機は、特定の方向におけるアンテナのアレイの利得設定を増大させ、かつ/又は位相設定を調整して、その方向から受信されるRF信号を増幅する(例えば、その利得レベルを増大させる)ことができる。したがって、受信機がいくつかの方向においてビームフォーミングすると言われるとき、そのことは、その方向におけるビーム利得が他の方向に沿ったビーム利得に比べて高いこと、又はその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能な全ての他の受信ビームの、その方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。このことは、その方向から受信されるRF信号の、より強い受信信号強度(例えば、基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)、基準信号受信品質(reference signal received quality、RSRQ)、信号対干渉+雑音比(signal-to-interference-plus-noise ratio、SINR)など)をもたらす。
【0039】
送信ビーム及び受信ビームは、空間的に関係していることがある。空間関係とは、第2の基準信号のための第2のビーム(例えば、送信ビーム又は受信ビーム)に対するパラメータが、第1の基準信号のための第1のビーム(例えば、受信ビーム又は送信ビーム)についての情報から導出され得ることを意味する。例えば、UEは、特定の受信ビームを使用して、基地局から基準ダウンリンク基準信号(例えば、同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB))を受信し得る。UEは、次いで受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局にアップリンク基準信号(例えば、サウンディング基準信号(sounding reference signal、SRS))を送信するための送信ビームを形成することができる。
【0040】
「ダウンリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビーム又は受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。例えば、基地局が基準信号をUEに送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それはダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビーム又は受信ビームのいずれかであり得る。例えば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
【0041】
電磁スペクトルはしばしば、周波数/波長に基づいて、様々なクラス、帯域、チャネルなどへと再分割される。5G NRでは、2つの初期の動作帯域が、周波数範囲の呼称FR1(410MHz~7.125GHz)及びFR2(24.25GHz~52.6GHz)として特定されている。FR1の一部分は6GHzよりも高いが、FR1は、しばしば、様々な文書及び論文において(互換的に)「サブ6GHz」帯域と呼ばれることを理解されたい。同様の命名法上の問題がFR2に関して生じることがあるが、これは、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域として識別される極高周波(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、文書及び論文において、しばしば、「ミリメートル波」帯域と(互換的に)呼ばれる。
【0042】
FR1とFR2との間の周波数は、しばしば、中間帯域周波数と呼ばれる。最近の5G NR研究では、これらの中間帯域周波数のための動作帯域を、周波数範囲呼称FR3(7.125GHz~24.25GHz)として特定している。FR3内に入る周波数帯域は、FR1特性及び/又はFR2特性を継承してもよく、したがって、事実上、FR1及び/又はFR2の特徴を中間帯域周波数に拡張してもよい。更に、より高い周波数帯域が、52.6GHzを超えて5G NR動作を拡張するために現在探求されている。例えば、3つのより高い動作帯域が周波数範囲呼称FR4a又はFR4-1(52.6GHz~71GHz)、FR4(52.6GHz~114.25GHz)、及びFR5(114.25GHz~300GHz)として特定されている。これらのより高い周波数帯域の各々は、EHF帯域内に入る。
【0043】
上記の態様を念頭において、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書で使用される場合、6GHz未満であり得るか、FR1内であり得るか、又は中間帯域周波数を含み得る周波数を広く表す場合があることを理解されたい。更に、別段に明記されていない限り、「ミリ波」などの用語が、本明細書で使用される場合、中間帯域周波数を含み得るか、FR2、FR4、FR4-a若しくはFR4-1、及び/又はFR5内にあり得るか、あるいはEHF帯域内にあり得る周波数を、広く表す場合があることを理解されたい。
【0044】
5Gなどのマルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「プライマリキャリア」又は「アンカーキャリア」又は「プライマリサービングセル」又は「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「セカンダリキャリア」又は「セカンダリサービングセル」又は「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションでは、アンカーキャリアは、UE104/182によって利用されるプライマリ周波数(例えば、FR1)上で、かつUE104/182が初期無線リソース制御(radio resource control、RRC)接続確立プロシージャを実行するか又はRRC接続再確立プロシージャを開始するかのいずれかであるセル上で動作するキャリアである。プライマリキャリアは、全ての共通制御チャネル及びUE固有制御チャネルを搬送し、認可周波数の中のキャリアであり得る(しかしながら、常にそうであるとは限らない)。セカンダリキャリアは、UE104とアンカーキャリアとの間でRRC接続が確立されると構成され得、かつ追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(例えば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合、セカンダリキャリアは、無認可周波数におけるキャリアであり得る。プライマリアップリンクキャリアとプライマリダウンリンクキャリアの両方は、通常、UE固有であるので、セカンダリキャリアは、必要なシグナリング情報及び信号のみを含んでよく、例えば、UE固有であるシグナリング情報及び信号は、セカンダリキャリアの中に存在しなくてよい。このことは、セルの中の異なるUE104/182が異なるダウンリンクプライマリキャリアを有してもよいことを意味する。同じことがアップリンクプライマリキャリアに当てはまる。ネットワークは、任意のUE104/182のプライマリキャリアをいつでも変更することができる。このことは、例えば、異なるキャリア上での負荷を分散させるために行われる。(PCell又はSCellにかかわらず)「サービングセル」は、いくつかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は互換的に使用され得る。
【0045】
例えば、まだ
図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つはアンカーキャリア(又は「PCell」)であってもよく、マクロセル基地局102及び/又はmmW基地局180によって利用される他の周波数はセカンダリキャリア(「SCell」)であってもよい。複数のキャリアの同時送信及び/又は同時受信は、UE104/182がそのデータ送信レート及び/又はデータ受信レートを著しく高めることを可能にする。例えば、マルチキャリアシステムにおけるアグリゲートされた2つの20MHzキャリアは、理論上は、単一の20MHzキャリアによって達成されるデータレートと比較してデータレートの2倍の増加(すなわち、40MHz)につながることになる。
【0046】
図1の例では、図示したUE(簡単のために単一のUE104として
図1に示す)のうちのいずれかは、1つ又は複数の地球周回スペースビークル(space vehicle、SV)112(例えば、衛星)からの信号124を受信し得る。一態様では、SV112は、UE104がロケーション情報の独立したソースとして使用することができる、衛星測位システムの一部であり得る。衛星測位システムは、通常、送信機から受信される測位信号(例えば、信号124)に少なくとも部分的に基づいて、受信機(例えば、UE104)が地球上又は地球の上方のそれらのロケーションを決定することを可能にするように配置された、送信機のシステム(例えば、SV112)を含む。そのような送信機は、通常、設定されたチップ数の反復する擬似ランダム雑音(pseudo-random noise、PN)コードを用いてマークされた信号を送信する。通常はSV112の中に位置するが、送信機は、時々、地上ベースの制御局、基地局102、及び/又は他のUE104上に位置することがある。UE104は、SV112からのジオロケーション情報を導出するための信号124を受信するように特に設計された1つ又は複数の専用受信機を含んでよい。
【0047】
衛星測位システムでは、信号124の使用は、1つ又は複数の世界的及び/若しくは地域的なナビゲーション衛星システムを伴う使用に関連し得るか、又はそうした使用のために別のやり方で有効化され得る、様々な衛星ベースオーグメンテーションシステム(satellite-based augmentation system、SBAS)によって補強され得る。例えば、SBASは、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(Wide Area Augmentation System、WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(European Geostationary Navigation Overlay Service、EGNOS)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(Multi-functional Satellite Augmentation System、MSAS)、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)支援ジオオーグメンテッドナビゲーション、又はGPS及びジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GPS and Geo Augmented Navigation system、GAGAN)などの、完全性情報、差分補正などを提供するオーグメンテーションシステム(単数又は複数)を含んでよい。したがって、本明細書で使用する衛星測位システムは、そのような1つ又は複数の衛星測位システムに関連する、1つ又は複数の世界的及び/又は地域的なナビゲーション衛星の任意の組み合わせを含んでよい。
【0048】
一態様では、SV112は、追加として又は代替として、1つ又は複数の非地上波ネットワーク(non-terrestrial network、NTN)の一部であり得る。NTNでは、SV112は、地上局(earth station)(地上局(ground station)、NTNゲートウェイ、又はゲートウェイとも呼ばれる)に接続され、地上局は次に、(地上波アンテナなしの)修正された基地局102、又は5GCにおけるネットワークノードなど、5Gネットワークにおける要素に接続される。この要素は次に、5Gネットワークにおける他の要素への、並びに最終的に、インターネットウェブサーバ及び他のユーザデバイスなど、5Gネットワークの外部のエンティティへのアクセスを提供することになる。そのようにして、UE104は、地上波基地局102からの通信信号の代わりに、又はそれに加えて、SV112から通信信号(例えば、信号124)を受信し得る。
【0049】
特に、NRの増大したデータレート及び短縮されたレイテンシを活用して、車両の間(車両間(vehicle-to-vehicle、V2V)、車両と路側基盤との間(車両対基盤(vehicle-to-infrastructure、V2I))、及び車両と歩行者との間(車両対歩行者(vehicle-to-pedestrian、V2P))の、ワイヤレス通信などのインテリジェントトランスポートシステム(intelligent transportation systems、ITS)適用例をサポートするために、ビークルツーエブリシング(V2X)通信技術が実現されつつある。その目標とは、車両が、車両の周囲の環境を感知できること、並びに他の車両、基盤、及びパーソナルモバイルデバイスにその情報を通信できることである。そのような車両通信は、現在の技術が提供できない安全性、モビリティ、及び環境の向上を可能にする。完全に実現されると、本技術は、障害が生じていない車両の衝突を80%だけ減らすことが期待される。
【0050】
引き続き
図1を参照すると、ワイヤレス通信システム100は、Uuインターフェース(すなわち、UEと基地局との間のエアーインターフェース)を使用する通信リンク120を介して基地局102と通信する複数のV-UE160を含んでもよい。V-UE160はまた、PC5インターフェース(すなわち、サイドリンク対応UE間のエアーインターフェース)を使用して、ワイヤレスサイドリンク162を介して互いに、ワイヤレスサイドリンク166を介して路側ユニット(RSU)164(路側アクセスポイント)と、又はワイヤレスサイドリンク168を介してサイドリンク対応UE104と、直接通信してもよい。無線サイドリンク(又は、単に「サイドリンク」)は、通信が基地局を通る必要なく2つ以上のUE間の直接通信を可能にする、コアセルラー(例えば、LTE、NR)規格の適合である。サイドリンク通信は、ユニキャスト又はマルチキャストであり得、デバイス間(device-to-device、D2D)媒体共有、V2V通信、V2X通信(たとえば、セルラーV2X(cellular V2X、cV2X)通信、拡張V2X(enhanced V2X、eV2X)通信など)、緊急救助アプリケーションなどのために使用され得る。サイドリンク通信を利用するV-UE160のグループのうちの1つ又は複数は、基地局102の地理的カバレッジエリア110内にあり得る。そのようなグループの中の他のV-UE160は、基地局102の地理的カバレッジエリア110の外側にあってよく、又はさもなければ基地局102からの送信を受信できないことがある。場合によっては、サイドリンク通信を介して通信するV-UE160のグループは、各V-UE160がグループ内の他の全てのV-UE160に送信する、1対多(1:M)システムを利用し得る。場合によっては、基地局102が、サイドリンク通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、サイドリンク通信は、基地局102の関与なしにV-UE160間で実行される。
【0051】
一態様では、サイドリンク162、166、168は、対象のワイヤレス通信媒体上で動作してよく、そうしたワイヤレス通信媒体は、他の車両及び/又はインフラストラクチャアクセスポイント、並びに他のRATの間の他のワイヤレス通信と共有され得る。「媒体」は、1つ又は複数の送信機/受信機ペアの間のワイヤレス通信に関連付けられた、(例えば、1つ又は複数のキャリアにわたる1つ又は複数のチャネルを包含する)1つ又は複数の時間、周波数、及び/又は空間通信リソースから構成され得る。
【0052】
一態様では、サイドリンク162、166、168は、cV2Xリンクであってよい。第1世代のcV2XはLTEで標準化されており、次世代はNRで定義されることが予想される。cV2Xは、デバイス間通信も可能にするセルラー技術である。米国及び欧州では、cV2Xは、サブ6GHzにおける認可ITS帯域の中で動作すると予想される。他の国々では他の帯域が割り振られることがある。したがって、特定の例として、サイドリンク162、166、168によって利用される対象の媒体は、サブ6GHzの認可ITS周波数帯域の少なくとも一部分に対応し得る。ただし、本開示は、この周波数帯域又はセルラー技術に限定されない。
【0053】
一態様では、サイドリンク162、166、168は、専用短距離通信(dedicated short-range communications、DSRC)リンクであってよい。DSRCは、V2V、V2I、及びV2P通信のための、IEEE802.11pとも呼ばれる車両環境用ワイヤレスアクセス(wireless access for vehicular environments、WAVE)プロトコルを使用する、一方向又は二方向の、短距離~中距離のワイヤレス通信プロトコルである。IEEE802.11pは、IEEE802.11規格の承認された修正であり、米国では5.9GHz(5.85~5.925GHz)の認可ITS帯域において動作する。欧州では、IEEE802.11pは、ITS G5A帯域(5.875~5.905MHz)において動作する。他の国々では他の帯域が割り振られることがある。上記で手短に説明したV2V通信は、米国では一般に安全の目的に専用の10MHzチャネルである安全チャネル(Safety Channel)上で行われる。DSRC帯域の残り(総帯域幅は75MHzである)は、道路法規、通行料の徴収、駐車の自動化など、運転者を対象とする他のサービスを対象とする。したがって、特定の例として、サイドリンク162、166、168によって利用される、対象の媒体は、5.9GHzの認可ITS周波数帯域の少なくとも一部分に対応し得る。
【0054】
代替として、対象の媒体は、様々なRATの間で共有される無認可周波数帯域の少なくとも一部分に対応し得る。異なるライセンス周波数帯域が、(例えば、米国における連邦通信委員会(Federal Communications Commission、FCC)などの政府機関によって)いくつかの通信システムのために確保されているが、これらのシステム、特にスモールセルアクセスポイントを採用するシステムは、最近、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)技術、最も著しくは、一般に「Wi-Fi」と呼ばれるIEEE802.11x WLAN技術によって使用される、アンライセンス国内情報インフラストラクチャ(Unlicensed National Information Infrastructure、U-NII)帯域などのアンライセンス周波数帯域に動作を拡張している。このタイプの例示的なシステムとしては、CDMAシステム、TDMAシステム、FDMAシステム、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)システムなどの様々な変形態が挙げられる。
【0055】
V-UE160間の通信はV2V通信と呼ばれ、V-UE160と1つ又は複数のRSU164との間の通信はV2I通信と呼ばれ、V-UE160と1つ又は複数のUE104(ここで、UE104はP-UEである)との間の通信はV2P通信と呼ばれる。V-UE160同士の間のV2V通信は、たとえば、V-UE160の位置、速度、加速度、進行方向、及び他の車両データについての情報を含んでよい。V-UE160において受信された、1つ又は複数のRSU164からのV2I情報は、例えば、道路法規、駐車自動化情報などを含んでもよい。V-UE160とUE104との間のV2P通信は、例えば、V-UE160の位置、速度、加速度、及び進行方向、並びにUE104の位置、速度(例えば、UE104が自転車上のユーザによって携帯される場合)、及び進行方向についての情報を含んでもよい。
【0056】
図1は、V-UE(V-UE160)としてUEのうちの2つしか図示されていないが、図示したUE(たとえば、UE104、152、182、190)のいずれもV-UEであってよいことに留意されたい。加えて、サイドリンクを介して接続されるものとしてV-UE160及び単一のUE104しか図示されていないが、V-UE、P-UEなどにかかわらず、
図1に示すUEのいずれもサイドリンク通信が可能であり得る。更に、ビームフォーミングが可能なものとしてUE182しか説明されなかったが、V-UE160を含む図示したUEのいずれもビームフォーミングが可能であり得る。V-UE160がビームフォーミング可能である場合、V-UE160は、互いに向けて(すなわち、他のV-UE160に向けて)、RSU164に向けて、他のUE(例えば、UE104、152、182、190)に向けてなど、ビームフォーミングし得る。したがって、場合によっては、V-UE160は、サイドリンク162、166、及び168上でビームフォーミングを利用し得る。
【0057】
ワイヤレス通信システム100は、1つ又は複数のデバイス間(D2D)ピアツーピア(peer-to-peer、P2P)リンクを介して1つ又は複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つ又は複数のUEを更に含んでもよい。
図1の例では、UE190は、基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとの(例えば、UE190がそれを通じてセルラー接続を間接的に取得することがある)D2D P2Pリンク192、及びWLAN AP150に接続されたWLAN STA152との(UE190がそれを通じてWLANベースのインターネット接続を間接的に取得することがある)D2D P2Pリンク194を有する。一例では、D2D P2Pリンク192及び194は、LTEダイレクト(LTE Direct、LTE-D)、WiFiダイレクト(WiFi Direct、WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)などの、よく知られている任意のD2D RATを用いてサポートされ得る。別の例として、D2D P2Pリンク192及び194は、サイドリンク162、166、及び168に関して上記で説明したようなサイドリンクであってよい。
【0058】
図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。例えば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン(Cプレーン)機能214(例えば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、及びユーザプレーン(Uプレーン)機能212(例えば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(user plane interface、NG-U)213及び制御プレーンインターフェース(control plane interface、NG-C)215は、gNB222を5GC210に、詳細には、それぞれ、ユーザプレーン機能212及び制御プレーン機能214に接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215及びユーザプレーン機能212へのNG-U213を介して、5GC210にも接続されてもよい。更に、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信してもよい。いくつかの構成では、次世代RAN(NG-RAN)220は、1つ又は複数のgNB222を有してよいが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つ又は複数を含む。gNB222又はng-eNB224のいずれか(又は、その両方)は、1つ又は複数のUE204(例えば、本明細書で説明するUEのうちのいずれか)と通信し得る。
【0059】
別の任意選択的な態様は、UE(単数又は複数)204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(例えば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにまたがる異なるソフトウェアモジュールなど)として実現されることが可能であり、又は代替として、各々が単一のサーバに相当してもよい。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク5GC210を介して、及び/又はインターネット(図示せず)を介して、ロケーションサーバ230に接続できるUE204のための、1つ又は複数のロケーションサービスをサポートするように構成されてもよい。更に、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素の中に統合されてよく、又は代替として、コアネットワークの外部にあってもよい(例えば、相手先商標製造会社(original equipment manufacturer、OEM)サーバ又はサービスサーバなどの、サードパーティのサーバ)。
【0060】
図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。(
図2Aの中の5GC210に対応し得る)5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)264によって提供される制御プレーン機能、並びにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。AMF264の機能は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、合法的傍受、1つ又は複数のUE204(例えば、本明細書で説明するUEのうちのいずれか)とセッション管理機能(SMF)266との間でのセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポート、SMメッセージをルーティングするための透過型プロキシサービス、アクセス認証及びアクセス許可、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間でのショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポート、並びにセキュリティアンカー機能性(SEAF)を含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(authentication server function、AUSF)(図示せず)及びUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間鍵を受信する。UMTS(ユニバーサルモバイル電気通信システム(universal mobile telecommunications system))加入者識別モジュール(UMTS subscriber identity module、USIM)に基づく認証の場合には、AMF264はAUSFからセキュリティマテリアルを取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(security context management、SCM)を含む。SCMは、アクセスネットワーク固有鍵を導出するためにSCMが使用する鍵をSEAFから受信する。AMF264の機能性はまた、規制上のサービスのためのロケーションサービス管理、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、NG-RAN220とLMF270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、発展型パケットシステム(EPS)と相互作用するためのEPSベアラ識別子割振り、及びUE204モビリティイベント通知を含む。加えて、AMF264は、非3GPP(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project))アクセスネットワークのための機能もサポートする。
【0061】
UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/RAT間モビリティのためのアンカーポイントとして働くこと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータ単位(PDU)セッションポイントとして働くこと、パケットのルーティング及び転送を行うこと、パケット検査、ユーザプレーンポリシー規則施行(例えば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)、合法的傍受(ユーザプレーン収集)、トラフィック使用報告、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)処理(例えば、アップリンク/ダウンリンクレート実施、ダウンリンクにおける反射型QoSマーキング)、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)からQoSフローへのマッピング)、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルのパケットマーキング、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガリング、並びに1つ又は複数の「エンドマーカー」をソースRANノードへ送ること及び転送することを含む。UPF262はまた、UE204と、SLP272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーン上でのロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0062】
SMF266の機能は、セッション管理、UEインターネットプロトコル(Internet protocol、IP)アドレス割振り及び管理、ユーザプレーン機能の選択及び制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー施行及びQoSの一部の制御、並びにダウンリンクデータ通知を含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0063】
別の任意選択的な態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがあるLMF270を含んでよい。LMF270は、複数の別個のサーバ(例えば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにまたがる異なるソフトウェアモジュールなど)として実現されることが可能であり、又は代替として、各々が単一のサーバに相当してもよい。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、及び/又はインターネット(図示せず)を介して、LMF270に接続することができるUE204のための、1つ又は複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と類似の機能をサポートし得るが、その一方で、LMF270は、制御プレーンを介して(たとえば、音声またはデータではなくシグナリングメッセージを伝達することを意図するインターフェースおよびプロトコルを使用して)AMF264、NG-RAN220、およびUE204と通信してよく、SLP272は、ユーザプレーンを介して(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声および/またはデータを搬送することを意図するプロトコルを使用して)UE204および外部クライアント(たとえば、サードパーティのサーバ274)と通信してよい。
【0064】
また別の随意の態様は、UE204についてのロケーション情報(たとえば、ロケーション推定値)を取得するために、LMF270、SLP272、5GC260(たとえば、AMF264および/またはUPF262を介して)、NG-RAN220、および/またはUE204と通信していることがあるサードパーティのサーバ274を含んでよい。したがって、場合によっては、サードパーティのサーバ274は、ロケーションサービス(LCS)クライアントまたは外部クライアントと呼ばれることがある。サードパーティのサーバ274は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって広がる異なるソフトウェアモジュールなど)として実現され得、または代替として、各々が単一のサーバに対応してもよい。
【0065】
ユーザプレーンインターフェース263及び制御プレーンインターフェース265は、5GC260を、詳細にはUPF262及びAMF264を、それぞれ、NG-RAN220の中の1つ又は複数のgNB222及び/又はng-eNB224に接続する。gNB(単数又は複数)222及び/又はng-eNB(単数又は複数)224とAMF264との間のインターフェースは、「N2」インターフェースと呼ばれ、gNB(単数又は複数)222及び/又はng-eNB(単数又は複数)224とUPF262との間のインターフェースは、「N3」インターフェースと呼ばれる。NG-RAN220のgNB(単数又は複数)222及び/又はng-eNB(単数又は複数)224は、「Xn-C」インターフェースと呼ばれるバックホール接続223を介して互いに直接通信し得る。gNB222及び/又はng-eNB224のうちの1つ又は複数は、「Uu」インターフェースと呼ばれるワイヤレスインターフェースを介して1つ又は複数のUE204と通信し得る。
【0066】
gNB222の機能性は、gNB中央ユニット(gNB-CU)226と、11つ又は複数のgNB分散ユニット(gNB-DU)228と、11つ又は複数のgNB無線ユニット(gNB-RU)229との間で分割され得る。gNB-CU226は、gNB-DU(単数又は複数)228に排他的に割り振られるそれらの機能を除いて、ユーザデータを転送すること、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、セッション管理などの基地局機能を含む、論理ノードである。より具体的には、gNB-CU226は、一般に、gNB222の無線リソース制御(RRC)、サービスデータ適合プロトコル(SDAP)、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルをホストする。gNB-DU228は、gNB222の無線リンク制御(RLC)、及び媒体アクセス制御(MAC)レイヤをホストする論理ノードである。その動作はgNB-CU226によって制御される。1つのgNB-DU228が、1つ又は複数のセルをサポートすることができ、1つのセルが、ただ1つのgNB-DU228によってサポートされる。gNB-CU226と1つ又は複数のgNB-DU228との間のインターフェース232は、「F1」インターフェースと呼ばれる。gNB222の物理(PHY)レイヤ機能性は概して、電力増幅および信号送信/受信などの機能を実行する11つ又は複数のスタンドアロンgNB-RU229によってホストされる。gNB-DU228とgNB-RU229との間のインターフェースは、「Fx」インターフェースと呼ばれる。したがって、UE204は、RRC、SDAP、およびPDCPレイヤを介してgNB-CU226と、RLCおよびMACレイヤを介してgNB-DU228と、ならびにPHYレイヤを介してgNB-RU229と通信する。
【0067】
図3A、
図3B、及び
図3Cは、本明細書で教示されるファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのうちのいずれかに対応し得る)UE302、(本明細書で説明される基地局のうちのいずれかに対応し得る)基地局304、及び(ロケーションサーバ230及びLMF270を含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のうちのいずれかに対応し得る若しくはそれを具現し得る、又は代替として、プライベートネットワークなどの、
図2A及び
図2Bで描写するNG-RAN220及び/若しくは5GC210/260基盤から独立し得る)ネットワークエンティティ306の中に組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、異なる実装形態で(例えば、ASICで、システムオンチップ(SoC)で、など)異なるタイプの装置において実装され得ることが、理解されよう。図示された構成要素はまた、通信システムの中の他の装置に組み込まれてもよい。例えば、システムの中の他の装置が、同様の機能を提供するために、説明された構成要素と同様の構成要素を含んでもよい。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つ又は複数を含んでもよい。例えば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作することかつ/又は異なる技術を介して通信することを可能にする複数のトランシーバ構成要素を含んでもよい。
【0068】
UE302及び基地局304は、各々、1つ又は複数のワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310及び350を含み、それぞれNRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つ又は複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信することを控えるための手段など)を提供する。WWANトランシーバ310及び350は、各々、対象のワイヤレス通信媒体(例えば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(例えば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(例えば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つ又は複数のアンテナ316及び356に接続され得る。WWANトランシーバ310及び350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318及び358(例えば、メッセージ、指示、情報など)を送信及び符号化するために、また反対に、それぞれ、信号318及び358(例えば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信及び復号するために、様々に構成されてもよい。特に、WWANトランシーバ310及び350は、それぞれ、信号318及び358を送信及び符号化するために、それぞれ、1つ又は複数の送信機314及び354を含み、それぞれ、信号318及び358を受信及び復号するために、それぞれ、1つ又は複数の受信機312及び352を含む。
【0069】
UE302及び基地局304はまた、各々、少なくともいくつかの場合には、それぞれ1つ又は複数の短距離ワイヤレストランシーバ320及び360を含む。短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、それぞれ、1つ又は複数のアンテナ326及び366に接続されてよく、対象のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(例えば、WiFi、LTE-D、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、PC5、専用短距離通信(DSRC)、車両環境用ワイヤレスアクセス(wireless access for vehicular environments、WAVE)、近距離無線通信(NFC)など)を介して他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信することを控えるための手段など)を提供し得る。短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328及び368(例えば、メッセージ、指示、情報など)を送信及び符号化するために、また反対に、それぞれ、信号328及び368(例えば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信及び復号するために、様々に構成されてもよい。特に、短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、それぞれ、信号328及び368を送信及び符号化するために、それぞれ、1つ又は複数の送信機324及び364を含み、それぞれ、信号328及び368を受信及び復号するために、それぞれ、1つ又は複数の受信機322及び362を含む。具体例として、短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、WiFiトランシーバ、Bluetooth(登録商標)トランシーバ、Zigbee(登録商標)及び/若しくはZ-Wave(登録商標)トランシーバ、NFCトランシーバ、又は車間(V2V)及び/若しくはビークルツーエブリシング(V2X)トランシーバであってよい。
【0070】
UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、衛星信号受信機330及び370を含む。衛星信号受信機330及び370は、それぞれ、1つ又は複数のアンテナ336及び376に接続され得、それぞれ、衛星測位/通信信号338及び378を受信及び/又は測定するための手段を提供し得る。衛星信号受信機330及び370が、衛星測位システム受信機である場合、衛星測位/通信信号338及び378は、全地球測位システム(GPS)信号、全地球ナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、Galileo信号、Beidou信号、インド地域航法衛星システム(NAVIC)、Quasi-Zenith衛星システム(QZSS)などであり得る。衛星信号受信機330及び370が、非地上波ネットワーク(NTN)受信機である場合、衛星測位/通信信号338及び378は、5Gネットワークから発信する(例えば、制御及び/又はユーザデータを搬送する)通信信号であり得る。衛星信号受信機330及び370は、それぞれ、衛星測位/通信信号338及び378を受信及び処理するための、任意の好適なハードウェア及び/又はソフトウェアを備えてよい。衛星信号受信機330及び370は、適宜に他のシステムに情報及び動作を要求し、少なくとも場合によっては、任意の好適な衛星測位システムアルゴリズムによって、取得された測定値を使用して、UE302及び基地局304のロケーションをそれぞれ決定するために計算を実行し得る。
【0071】
基地局304及びネットワークエンティティ306は各々、他のネットワークエンティティ(例えば、他の基地局304、他のネットワークエンティティ306)と通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する、それぞれ、1つ又は複数のネットワークトランシーバ380及び390を含む。例えば、基地局304は、1つ又は複数の有線又はワイヤレスのバックホールリンクを介して他の基地局304又はネットワークエンティティ306と通信するための、1つ又は複数のネットワークトランシーバ380を採用し得る。別の例として、ネットワークエンティティ306は、1つ又は複数の有線若しくはワイヤレスのバックホールリンクを介して1つ又は複数の基地局304と、又は1つ又は複数の有線若しくはワイヤレスのコアネットワークインターフェースを介して他のネットワークエンティティ306と通信するための、1つ又は複数のネットワークトランシーバ390を採用し得る。
【0072】
トランシーバは、有線リンク又はワイヤレスリンクを介して通信するように構成され得る。(有線トランシーバ又はワイヤレストランシーバにかかわらず)トランシーバは、送信機回路構成(例えば、送信機314、324、354、364)及び受信機回路構成(例えば、受信機312、322、352、362)を含む。トランシーバは、いくつかの実装形態では、(例えば、単一のデバイスの中で送信機回路構成及び受信機回路構成を具現する)集積デバイスであってよく、いくつかの実装形態では、別個の送信機回路構成及び別個の受信機回路構成を備えてよく、又は他の実装形態では、他の方法で具現されてもよい。有線トランシーバ(例えば、いくつかの実装形態におけるネットワークトランシーバ380及び390)の送信機回路構成及び受信機回路構成は、1つ又は複数の有線ネットワークインターフェースポートに結合され得る。ワイヤレス送信機回路構成(例えば、送信機314、324、354、364)は、本明細書で説明するように、それぞれの装置(例えば、UE302、基地局304)が送信「ビームフォーミング」を実行することを可能にするアンテナアレイなどの、複数のアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を含んでよく、又はそれに結合されてもよい。同様に、ワイヤレス受信機回路構成(例えば、受信機312、322、352、362)は、本明細書で説明するように、それぞれの装置(例えば、UE302、基地局304)が受信ビームフォーミングを実行することを可能にするアンテナアレイなどの、複数のアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を含んでよく、又はそれに結合されてもよい。一態様では、送信機回路構成及び受信機回路構成は、それぞれの装置が所与の時間において受信又は送信のみができ、同じ時間においてその両方はできないような、複数の同じアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。ワイヤレストランシーバ(例えば、WWANトランシーバ310及び350、短距離ワイヤレストランシーバ320及び360)はまた、様々な測定を実行するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを含んでよい。
【0073】
本明細書で使用する様々なワイヤレストランシーバ(例えば、いくつかの実装形態における、トランシーバ310、320、350、及び360、並びにネットワークトランシーバ380及び390)及び有線トランシーバ(例えば、いくつかの実装形態における、ネットワークトランシーバ380及び390)は、一般に、「トランシーバ」、「少なくとも1つのトランシーバ」、又は「1つ又は複数のトランシーバ」として特徴付けられてよい。したがって、特定のトランシーバが有線トランシーバであるのか、ワイヤレストランシーバであるのかは、実施される通信のタイプから推論され得る。例えば、ネットワークデバイス又はサーバの間のバックホール通信は、一般に、有線トランシーバを介したシグナリングに関係するが、UE(例えば、UE302)と基地局(例えば、基地局304)との間のワイヤレス通信は、一般に、ワイヤレストランシーバを介したシグナリングに関係する。
【0074】
UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306はまた、本明細書で開示されるような動作と連携して使用され得る他の構成要素を含む。UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306は、それぞれ、例えば、ワイヤレス通信に関係する機能を提供するために、及び他の処理機能を提供するために、1つ又は複数のプロセッサ332、384及び394を含む。したがって、プロセッサ332、384、及び394は、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、指示するための手段などの処理手段を備えることができる。一態様において、プロセッサ332、384、及び394は、例えば、1つ又は複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理デバイス若しくは処理回路、又はそれらの様々な組み合わせを含むことができる。
【0075】
UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、情報(例えば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを指示する情報)を維持するために、(例えば、各々メモリデバイスを含む)メモリ340、386、及び396をそれぞれ実装するメモリ回路を含む。したがって、メモリ340、386、及び396は、記憶手段、検索手段、維持手段等を提供してもよい。場合によっては、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306は、サイドリンクリソース構成要素342、388、及び398をそれぞれ含み得る。サイドリンクリソース構成要素342、388、及び398は、実行されたときに、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306に、本明細書に記載される機能を実行させる、プロセッサ332、384、及び394のそれぞれの一部である又はそれらに結合されるハードウェア回路であってもよい。他の態様では、サイドリンクリソース構成要素342、388、及び398は、プロセッサ332、384、及び394の外部にあってもよい(例えば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムに統合される、など)。代替として、サイドリンクリソース構成要素342、388、及び398は、プロセッサ332、384、及び394(又はモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたときに、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306に、本明細書に記載される機能を実行させる、メモリ340、386、及び396にそれぞれ記憶されるメモリモジュールであってもよい。
図3Aは、例えば、1つ又は複数のWWANトランシーバ310、メモリ340、1つ又は複数のプロセッサ332、若しくはそれらの任意の組み合わせの一部であってもよい、又はスタンドアロン構成要素であってもよい、サイドリンクリソース構成要素342の予想されるロケーションを示す。
図3Bは、例えば、1つ又は複数のWWANトランシーバ350、メモリ386、1つ又は複数のプロセッサ384、若しくはそれらの任意の組み合わせの一部であってもよい、又はスタンドアロン構成要素であってもよい、サイドリンクリソース構成要素388の予想されるロケーションを示す。
図3Cは、例えば、1つ又は複数のネットワークトランシーバ390、メモリ396、1つ又は複数のプロセッサ394、若しくはそれらの任意の組み合わせの一部であってもよい、又はスタンドアロン構成要素であってもよい、サイドリンクリソース構成要素398の予想されるロケーションを示す。
【0076】
UE302は、1つ又は複数のWWANトランシーバ310、1つ又は複数の短距離ワイヤレストランシーバ320、及び/又は衛星信号受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動及び/又は向き情報を感知又は検出するための手段を提供するために、1つ又は複数のプロセッサ332に結合された1つ又は複数のセンサ344を含み得る。例として、センサ(単数又は複数)344は、加速度計(例えば、微小電子機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサ(例えば、コンパス)、高度計(例えば、気圧高度計)、及び/又は任意の他のタイプの動き検出センサを含んでもよい。更に、センサ(単数又は複数)344は、複数の異なるタイプのデバイスを含んでもよく、動き情報を提供するためにそれらの出力を組み合わせてもよい。例えば、センサ(単数又は複数)344は、2次元(2D)及び/又は3次元(3D)座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサとの組み合わせを使用し得る。
【0077】
加えて、UE302は、ユーザに表示(例えば、音響表示及び/又は視覚表示)を提供するための、かつ/又は(例えば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの感知デバイスのユーザ作動時などに)ユーザ入力を受け取るための手段を提供するユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304及びネットワークエンティティ306もまた、ユーザインターフェースを含んでもよい。
【0078】
より詳細に1つ又は複数のプロセッサ384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットがプロセッサ384に提供され得る。1つ又は複数のプロセッサ384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実現し得る。1つ又は複数のプロセッサ384は、システム情報(例えば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスト、RRC接続制御(例えば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、及びRRC接続解放)、RAT間モビリティ、及びUE測定報告のための測定構成と関連付けられたRRCレイヤ機能;ヘッダ圧縮/解凍、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)、及びハンドオーバサポート機能に関連付けられたPDCPレイヤ機能と、上位レイヤPDUの転送、自動再送要求(ARQ)による誤り訂正、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメント化、及び再組み立て、RLCデータPDUの再セグメント化、及びRLCデータPDUの並べ替えに関連するRLCレイヤ機能;並びに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、スケジューリング情報報告、誤り訂正、優先度処理、及び論理チャネル優先順位付けに関連するMACレイヤ機能、を提供してもよい。
【0079】
送信機354及び受信機352は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1(L1)機能を実現し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上での誤り検出、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)符号化/復号、インターリービング、レートマッチング、物理チャネル上へのマッピング、物理チャネルの変調/復調、及びMIMOアンテナ処理を含んでもよい。送信機354は、様々な変調方式(例えば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M位相偏移変調(M-PSK)、M相直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。次いで、符号化され変調されたシンボルは、並列ストリームに分割され得る。次いで、各ストリームは、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間領域及び/又は周波数領域において基準信号(例えば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して一緒に組み合わされて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成し得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、符号化及び変調方式を決定するために、並びに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信された基準信号及び/又はチャネル状態フィードバックから導出され得る。次いで、各空間ストリームは、1つ又は複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
【0080】
UE302において、受信機312は、そのそれぞれのアンテナ(単数又は複数)316を通じて信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つ又は複数のプロセッサ332に提供する。送信機314及び受信機312は、様々な信号処理機能に関連付けられたレイヤ1機能を実現する。受信機312は、UE302に向けられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームがUE302に向けられている場合、それらは受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームにみ合わされ得る。次いで、受信機312は、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを含む。各サブキャリア上のシンボル、及び基準信号は、基地局304によって送信された最も可能性の高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元及び復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって計算されたチャネル推定値に基づき得る。次いで、軟判定は、復号及びデインターリーブされて、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータ及び制御信号を復元する。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3(L3)及びレイヤ2(L2)機能を実現する1つ又は複数のプロセッサ332に提供される。
【0081】
アップリンクでは、1つ又は複数のプロセッサ332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つ又は複数のプロセッサ332は誤り検出も担当する。
【0082】
基地局304によるダウンリンク送信に関連して説明した機能と同様に、1つ又は複数のプロセッサ332は、システム情報(例えば、MIB、SIB)取得、RRC接続、及び測定報告に関連するRRCレイヤ機能;ヘッダ圧縮/解凍、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)に関連付けられたPDCPレイヤ機能と、上位レイヤPDUの転送、ARQによる誤り訂正、RLC SDUの連結、セグメント化、及びリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメント化、並びにRLCデータPDUの並べ替えに関連付けられたRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートブロック(transport block、TB)上へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)による誤り訂正、優先度処理、及び論理チャネル優先順位付けに関連付けられたMACレイヤ機能と、を提供する。
【0083】
基地局304によって送信された基準信号又はフィードバックからチャネル推定器によって導出されたチャネル推定値は、適切な符号化及び変調方式を選択するために、かつ空間処理を容易にするために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、異なるアンテナ(単数又は複数)316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
【0084】
アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明された方法と同様の方法で基地局304において処理される。受信機352は、自身のそれぞれのアンテナ(単数又は複数)356を介して信号を受信する。受信機352は、変調された情報をRFキャリア上に復元し、その情報を1つ又は複数のプロセッサ384に提供する。
【0085】
アップリンクでは、1つ又は複数のプロセッサ384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つ又は複数のプロセッサ384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。1つ又は複数のプロセッサ384は誤り検出も担当する。
【0086】
便宜上、UE302、基地局304、及び/又はネットワークエンティティ306は、
図3A、
図3B、及び
図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示された構成要素は、異なる設計では異なる機能を有し得ることが理解されよう。詳細には、
図3A~
図3Cにおける様々な構成要素は、代替構成では任意選択的であり、様々な態様は、設計選択、コスト、デバイスの使用、又は他の考慮事項に起因して変わることがある構成を含む。例えば、
図3Aの場合、UE302の特定の実装形態が、WWANトランシーバ(単数又は複数)310を省略し得る(例えば、ウェアラブルデバイス又はタブレットコンピュータ又はPC又はラップトップが、セルラー能力なしのWi-Fi及び/又はBluetooth能力を有し得る)、又は短距離ワイヤレストランシーバ(単数又は複数)320を省略し得る(例えば、セルラーのみなど)、又は衛星信号受信機330を省略し得る、又はセンサ(単数又は複数)344を省略し得る、などである。別の例では、
図3Bの事例において、基地局304の特定の実装形態が、WWANトランシーバ(単数又は複数)350を省略し得る(例えば、セルラー機能なしのWi-Fi「ホットスポット」アクセスポイント)、又は短距離ワイヤレストランシーバ(単数又は複数)360を省略し得る(例えば、セルラーのみなど)、又は衛星受信機370を省略し得る、などである。簡潔のために、様々な代替構成の例示は本明細書で提供されないが、当業者に容易に理解可能であるはずである。
【0087】
UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、及び392を介して互いに通信可能に結合され得る。一態様では、データバス334、382、及び392は、それぞれ、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306の通信インターフェースを形成するか、又はそれらの一部であり得る。例えば、様々な論理エンティティが同じデバイスの中で具現される場合(例えば、同じ基地局304の中に組み込まれたgNB及びロケーションサーバ機能性)、データバス334、382、及び392は、それらの間の通信を提供し得る。
【0088】
図3A、
図3B、及び
図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、
図3A、
図3B、及び
図3Cの構成要素は、例えば、1つ又は複数のプロセッサ及び/又は(1つ又は複数のプロセッサを含み得る)1つ又は複数のASICなど、1つ又は複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報又は実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用してもよく、かつ/又はそれを組み込んでもよい。例えば、ブロック310~346によって表される機能の一部又は全てが、(例えば、適切なコードの実行によって及び/又はプロセッサ構成要素(単数又は複数)の適切な構成によって)UE302のプロセッサ及びメモリ構成要素によって実行され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部又は全てが、(例えば、適切なコードの実行によって及び/又はプロセッサ構成要素の適切な構成によって)基地局304のプロセッサ及びメモリ構成要素(単数又は複数)によって実行され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部又は全てが、(例えば、適切なコードの実行によって及び/又はプロセッサ構成要素(単数又は複数)の適切な構成によって)ネットワークエンティティ306のプロセッサ及びメモリ構成要素によって実行され得る。簡略化のため、本明細書では、様々な動作、行動、及び/又は機能が、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」実行されるものなどとして説明される。しかしながら、理解されるように、そのような動作、行動、及び/又は機能は、実際には、プロセッサ332、384、394、トランシーバ310、320、350、及び360、メモリ340、386、及び396、サイドリンクリソース構成要素342、388、及び398など、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素又は構成要素の組み合わせによって実行されてもよい。
【0089】
いくつかの設計では、ネットワークエンティティ306は、コアネットワーク構成要素として実現されてよい。他の設計では、ネットワークエンティティ306は、セルラーネットワークインフラストラクチャ(例えば、NG RAN220及び/又は5GC210/260)のネットワーク事業者又は運用とは別個であってよい。例えば、ネットワークエンティティ306は、基地局304を介してUE302と通信するように、又は(例えば、WiFiなどの非セルラー通信リンクを介して)基地局304から独立して構成され得る、プライベートネットワークの構成要素であってよい。
【0090】
図4は、本開示の態様による、ワイヤレスユニキャストサイドリンク確立をサポートするワイヤレス通信システム400の一例を示す。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム400は、ワイヤレス通信システム100、200、及び250の態様を実現し得る。ワイヤレス通信システム400は、第1のUE402及び第2のUE404を含む場合があり、これは、本明細書で説明するUEのうちのいずれかの例であり得る。具体例として、UE402及び404は、
図1のV-UE160に対応し得る。
【0091】
図4の例では、UE402はサイドリンクを介したUE404とのユニキャスト接続を確立することを試みてもよく、このサイドリンクは、UE402とUE404との間のV2Xサイドリンクであってもよい。具体例として、確立されるサイドリンク接続は、
図1の中のサイドリンク162並びに/若しくは168に相当し得る。サイドリンク接続は、全指向性の周波数範囲(例えば、FR1)及び/又はmmW周波数範囲(例えば、FR2)の中で確立されてよい。場合によっては、UE402は、サイドリンク接続手順を開始する開始UEと呼ばれることがあり、UE404は、開始UEによるサイドリンク接続手順のターゲットにされるターゲットUEと呼ばれることがある。
【0092】
ユニキャスト接続を確立するために、アクセス層(AS)(RANと、ワイヤレスリンクを介してデータをトランスポートすること及び無線リソースを管理することを担当するUEとの間の、UMTS及びLTEプロトコルスタックの中の、かつレイヤ2の一部である、機能レイヤ)パラメータが構成されてよく、UE402とUE404との間で折衝されてよい。例えば、UE402とUE404との間で送信及び受信能力マッチングが折衝されてよい。各UEは、異なる能力(例えば、送信及び受信、64直交振幅変調(QAM)、送信ダイバーシティ、キャリアアグリゲーション(CA)、サポートされる通信周波数帯域(単数又は複数)など)を有してよい。場合によっては、UE402及びUE404のための対応するプロトコルスタックの上位レイヤにおいて、異なるサービスがサポートされてよい。加えて、ユニキャスト接続のためにUE402とUE404との間でセキュリティ関連付けが確立されてよい。ユニキャストトラフィックは、リンクレベルにおけるセキュリティ保護(例えば、完全性保護)から恩恵を受けることがある。異なるワイヤレス通信システムにとってセキュリティ要件が異なる場合がある。例えば、V2X及びUuシステムは異なるセキュリティ要件を有してよい(例えば、Uuセキュリティは秘密性保護を含まない)。加えて、UE402とUE404との間のユニキャスト接続に対してIP構成(例えば、IPバージョン、アドレスなど)が折衝されてよい。
【0093】
場合によっては、UE404は、サイドリンク接続確立を支援するために、セルラーネットワーク(例えば、cV2X)を介して送信するサービス告知(例えば、サービス能力メッセージ)を作成してよい。従来、UE402は、近くのUE(例えば、UE404)によって暗号化解除された、ブロードキャストされた基本サービスメッセージ(BSM)に基づいて、サイドリンク通信のための候補を識別及び位置特定し得る。BSMは、対応するUEに対するロケーション情報、セキュリティ及び識別情報、並びに車両情報(例えば、速度、操作、サイズなど)を含んでよい。しかしながら、異なるワイヤレス通信システム(例えば、D2D又はV2X通信)の場合、発見チャネルは、UE402がBSM(単数又は複数)を検出できるようには構成されないことがある。したがって、UE404及び近くの他のUEによって送信されるサービス告知(例えば、発見信号)は上位レイヤ信号であってよく、(例えば、NRサイドリンクブロードキャストにおいて)ブロードキャストされてよい。場合によっては、UE404は、接続パラメータ及び/又はそれが所有する能力を含む、それ自体のための1つ又は複数のパラメータをサービス告知の中に含んでもよい。UE402は、次いで、対応するサイドリンク接続のための可能なUEを識別するために、ブロードキャストされたサービス告知を求めて監視してよく、それを受信してよい。場合によっては、UE402は、各UEがそれらのそれぞれのサービス告知の中で示す能力に基づいて、可能なUEを識別し得る。
【0094】
サービス告知は、サービス告知を送信しているUE(
図4の例ではUE404)をUE402(例えば、又は任意の開始UE)が識別することを支援するための情報を含んでよい。例えば、サービス告知は、直接の通信要求が送られ得るチャネル情報を含んでよい。場合によっては、チャネル情報はRAT固有(例えば、LTE又はNRに固有)であってよく、UE402がその中で通信要求を送信するリソースプールを含んでよい。追加として、サービス告知は、宛先アドレスが現在のアドレス(例えば、ストリーミング提供者又はサービス告知を送信しているUEのアドレス)とは異なる場合、UEのための特定の宛先アドレス(例えば、レイヤ2宛先アドレス)を含んでよい。サービス告知はまた、UE402が通信要求を送信するネットワークレイヤ又はトランスポートレイヤを含んでよい。例えば、ネットワークレイヤ(「レイヤ3」又は「L3」とも呼ばれる)又はトランスポートレイヤ(「レイヤ4」又は「L4」とも呼ばれる)は、サービス告知を送信するUEに対する、アプリケーションのポート番号を示してよい。いくつかの場合には、シグナリング(例えば、PC5シグナリング)がプロトコル(例えば、リアルタイムトランスポートプロトコル(RTP))を直接搬送するか、又は局所的に生成されたランダムプロトコルを与える場合、IPアドレス指定が必要とされないことがある。追加として、サービス告知は、証明確立及びQoS関連パラメータのためのプロトコルのタイプを含んでよい。
【0095】
可能なサイドリンク接続ターゲット(
図4の例ではUE404)を識別した後、開始UE(
図4の例ではUE402)は、識別されたターゲットUE404に接続要求415を送信してよい。場合によっては、接続要求415は、UE404とのユニキャスト接続を要求するためにUE402によって送信される第1のRRCメッセージ(例えば、「RRCSetupRequest」メッセージ)であってよい。例えば、ユニキャスト接続はサイドリンク用のPC5インターフェースを利用してよく、接続要求415はRRC接続セットアップ要求メッセージであってよい。追加として、UE402は、サイドリンクシグナリング無線ベアラ405を使用して接続要求415をトランスポートしてよい。
【0096】
接続要求415を受信した後、UE404は接続要求415を受諾すべきか又は拒絶すべきかを決定してよい。UE404は、この決定を、送信/受信能力、サイドリンクを介したユニキャスト接続を収容する能力、ユニキャスト接続に対して示される特定のサービス、ユニキャスト接続を介して送信されるべきコンテンツ、又はそれらの組み合わせに基づかせてよい。例えば、UE402がデータを送信又は受信するために第1のRATを使用することを望むが、UE404が第1のRATをサポートしない場合、UE404は接続要求415を拒絶してよい。追加又は代替として、UE404は、限られた無線リソース、スケジューリング問題などに起因して、サイドリンクを介したユニキャスト接続に適応することができないことに基づいて、接続要求415を拒絶してよい。したがって、UE404は、接続応答420において、要求が受諾されたか拒絶されたかの指示を送信してよい。UE402及び接続要求415と同様に、UE404は、サイドリンクシグナリング無線ベアラ410を使用して接続応答420をトランスポートしてよい。追加として、接続応答420は、接続要求415(例えば、「RRCResponse」メッセージ)に応答してUE404によって送信される第2のRRCメッセージであってよい。
【0097】
場合によっては、サイドリンクシグナリング無線ベアラ405及び410は、同じサイドリンクシグナリング無線ベアラであってよく、又は別個のサイドリンクシグナリング無線ベアラであってもよい。したがって、サイドリンクシグナリング無線ベアラ405及び410のために無線リンク制御(RLC)レイヤ認識応答モード(acknowledged mode、AM)が使用されてよい。ユニキャスト接続をサポートするUEは、サイドリンクシグナリング無線ベアラに関連する論理チャネル上でリッスンしてよい。場合によっては、ASレイヤ(すなわち、レイヤ2)は、V2Xレイヤ(例えば、データプレーン)ではなくRRCシグナリング(例えば、制御プレーン)を通じて情報を直接渡してよい。
【0098】
UE404が接続要求415を受諾したことを接続応答420が示す場合、UE402は、次いで、サイドリンクシグナリング無線ベアラ405上で接続確立425メッセージを送信して、ユニキャスト接続セットアップが完了していることを示してよい。場合によっては、接続確立425は第3のRRCメッセージ(例えば、「RRCSetupComplete」メッセージ)であってよい。接続要求415、接続応答420、及び接続確立425の各々は、一方のUEから他方のUEにトランスポート中であるときに基本能力を使用して、対応する送信(例えば、RRCメッセージ)を各UEが受信及び復号できることを可能にしてもよい。
【0099】
追加として、接続要求415、接続応答420、及び接続確立425の各々のために識別子が使用されてよい。例えば、識別子は、どちらのUE402/404がどのメッセージを送信しているのか、及び/又はメッセージがどちらのUE402/404を対象とするのかを示してよい。物理(PHY)レイヤチャネルの場合、RRCシグナリング及び任意の後続のデータ送信は、同じ識別子(例えば、レイヤ2 ID)を使用してよい。しかしながら、論理チャネルの場合、RRCシグナリングに対して、またデータ送信に対して、識別子は別個であってよい。例えば、論理チャネル上で、RRCシグナリング及びデータ送信は異なって扱われてよく、異なる認識応答(ACK)フィードバックメッセージングを有してよい。場合によっては、RRCメッセージングに対して、対応するメッセージが正しく送信及び受信されることを保証するために物理レイヤACKが使用されてよい。
【0100】
UE402及び/又はUE404のために、1つ又は複数の情報要素が接続要求415及び/又は接続応答420のそれぞれに含められて、ユニキャスト接続のための対応するASレイヤパラメータの折衝を可能にしてもよい。例えば、UE402及び/又はUE404は、ユニキャスト接続のためのPDCPコンテキストを設定するために、対応するユニキャスト接続セットアップメッセージの中にパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)パラメータを含んでもよい。場合によっては、PDCPコンテキストは、ユニキャスト接続に対してPDCP複製が利用されるか否かを示してよい。加えて、UE402及び/又はUE404は、ユニキャスト接続に対するRLCコンテキストを設定するためのユニキャスト接続を確立するとき、RLCパラメータを含んでもよい。例えば、RLCコンテキストは、ユニキャスト通信のRLCレイヤに対してAM(例えば、並べ替えタイマー(t-並べ替え)が使用される)が使用されるのか又は非認識応答モード(UM、unacknowledged mode)が使用されるのかを示してよい。
【0101】
加えて、UE402及び/又はUE404は、ユニキャスト接続のためのMACコンテキストを設定するための媒体アクセス制御(MAC)パラメータを含んでもよい。場合によっては、MACコンテキストは、ユニキャスト接続のための、リソース選択アルゴリズム、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック方式(例えば、ACK又は否定ACK(NACK)フィードバック)、HARQフィードバック方式に対するパラメータ、キャリアアグリゲーション、又はそれらの組み合わせを可能にし得る。加えて、UE402及び/又はUE404は、ユニキャスト接続に対するPHYレイヤコンテキストを設定するためのユニキャスト接続を確立するとき、PHYレイヤパラメータを含んでもよい。例えば、PHYレイヤコンテキストは、ユニキャスト接続のための、送信フォーマット(UE402/404ごとに送信プロファイルが含まれない場合)及び無線リソース構成(例えば、帯域幅部分(BWP)、ヌメロロジーなど)を示してよい。異なる周波数範囲構成(例えば、FR1及びFR2)に対してこれらの情報要素がサポートされてよい。
【0102】
場合によっては、(例えば、接続確立425メッセージが送信された後)ユニキャスト接続に対してセキュリティコンテキストも設定されてよい。UE402とUE404との間でセキュリティ関連付け(例えば、セキュリティコンテキスト)が確立される前、サイドリンクシグナリング無線ベアラ405及び410は保護されないことがある。セキュリティ関連付けが確立された後、サイドリンクシグナリング無線ベアラ405及び410は保護され得る。したがって、セキュリティコンテキストは、ユニキャスト接続並びにサイドリンクシグナリング無線ベアラ405及び410を介したセキュアなデータ送信を可能にし得る。更に、IPレイヤパラメータ(例えば、リンクローカルIPv4又はIPv6アドレス)も折衝され得る。場合によっては、IPレイヤパラメータは、RRCシグナリングが確立された(例えば、ユニキャスト接続が確立された)後に動作する上位レイヤ制御プロトコルによって折衝されてよい。上述のように、UE404は、その決定を、ユニキャスト接続のために示される特定のサービスに対する接続要求415を受諾すべきか拒絶すべきか、及び/又はユニキャスト接続を介して送信されるべきコンテンツ(例えば、上位レイヤ情報)に基づかせてよい。特定のサービス及び/又はコンテンツも、RRCシグナリングが確立された後に動作する上位レイヤ制御プロトコルによって示されてよい。
【0103】
ユニキャスト接続が確立された後、UE402及びUE404は、サイドリンク430を介するユニキャスト接続を使用して通信してよく、ここで、サイドリンクデータ435は2つのUE402とUE404との間で送信される。サイドリンク430は、
図1のサイドリンク162及び/又は168に対応し得る。場合によっては、サイドリンクデータ435は、2つのUE402とUE404との間で送信されるRRCメッセージを含んでよい。サイドリンク430上でこのユニキャスト接続を維持するために、UE402及び/又はUE404は、キープアライブ(keep alive)メッセージ(例えば、「RRCLinkAlive」メッセージ、第4のRRCメッセージなど)を送信してよい。場合によっては、キープアライブメッセージは、周期的に又はオンデマンドでトリガされてよい(例えば、イベントトリガされる)。したがって、キープアライブメッセージのトリガリング及び送信は、UE402によって、又はUE402とUE404の両方によって呼び出されてよい。追加又は代替として、サイドリンク430上のユニキャスト接続のステータスを監視し、接続を維持するために、(例えば、サイドリンク430を介して規定される)MAC制御要素(CE)が使用されてよい。ユニキャスト接続がもはや必要とされない場合(例えば、UE402がUE404から十分遠くに離れて移動している場合)、UE402及び/又はUE404のいずれかが、サイドリンク430を介するユニキャスト接続を削除するための解放手順を始めてよい。したがって、ユニキャスト接続上でUE402とUE404との間で後続のRRCメッセージが送信されない場合がある。
【0104】
NRは、ダウンリンクベースの測位方法、アップリンクベースの測位方法、並びに、ダウンリンク及びアップリンクベースの測位方法を含む、いくつかのセルラーネットワークベースの測位技術をサポートする。ダウンリンクベースの測位方法は、LTEにおける観測到達時間差(OTDOA、observed time difference of arrival)、NRにおけるダウンリンク到達時間差(DL-TDOA、downlink time difference of arrival)、及びNRにおけるダウンリンク出発角(DL-AoD、downlink angle-of-departure)を含む。
図5は、本開示の態様による様々な測位方法の例を示す。シナリオ510によって示されるOTDOA又はDL-TDOA測位プロシージャでは、UEは、基準信号時間差(RSTD、reference signal time difference)又は到達時間差(TDOA)測定値と呼ばれる、基地局のペアから受信される基準信号(例えば、測位基準信号(PRS))の到達時間(ToA、times of arrival)の間の差分を測定し、それらを測位エンティティに報告する。より詳細には、UEは、支援データ中で基準基地局(例えば、サービング基地局)及び複数の非基準基地局の識別子(ID)を受信する。UEは、次いで、基準基地局と非基準基地局の各々との間のRSTDを測定する。関与する基地局の知られているロケーション、及びRSTD測定値に基づいて、測位エンティティ(例えば、UEベースの測位の場合のUE、又はUE支援測位の場合のロケーションサーバ)は、UEのロケーションを推定することができる。
【0105】
シナリオ520によって示されるDL-AoD測位の場合、測位エンティティは、複数のダウンリンク送信ビームの受信信号強度測定値の、UEからのビーム報告を使用して、UEと送信基地局(単数又は複数)との間の角度(単数又は複数)を決定する。測位エンティティは、次いで、決定された角度(単数又は複数)及び送信基地局(単数又は複数)の知られているロケーション(単数又は複数)に基づいて、UEのロケーションを推定することができる。
【0106】
アップリンクベースの測位方法は、アップリンク到達時間差(UL-TDOA)及びアップリンク到来角(UL-AoA、uplink angle-of-arrival)を含む。UL-TDOAは、DL-TDOAと同様であるが、UEによって送信されたアップリンク基準信号(例えば、サウンディング基準信号(SRS))に基づく。UL-AoA測位の場合、1つ又は複数の基地局は、1つ又は複数のアップリンク受信ビーム上でUEから受信された1つ又は複数のアップリンク基準信号(例えば、SRS)の受信信号強度を測定する。測位エンティティは、UEと基地局(単数又は複数)との間の角度(単数又は複数)を決定するために、信号強度測定値及び受信ビーム(単数又は複数)の角度(単数又は複数)を使用する。決定された角度(単数又は複数)及び基地局(単数又は複数)の知られているロケーション(単数又は複数)に基づいて、測位エンティティは、次いで、UEのロケーションを推定することができる。
【0107】
ダウンリンク及びアップリンクベースの測位方法は、拡張セルID(E-CID)測位、及びマルチラウンドトリップ時間(RTT)測位(「マルチセルRTT」及び「マルチRTT」とも呼ばれる)を含む。RTTプロシージャにおいて、第1のエンティティ(例えば、基地局又はUE)が、第1のRTT関連信号(例えば、PRS又はSRS)を第2のエンティティ(例えば、UE又は基地局)へ送信し、第2のエンティティは、第2のRTT関連信号(例えば、SRS又はPRS)を第1のエンティティへ送信して戻す。各エンティティは、受信されたRTT関連信号の到達時間(ToA)と送信されたRTT関連信号の送信時間との間の時間差を測定する。この時間差は、受信から送信までの(reception-to-transmission、Rx-Tx)時間差と呼ばれる。Rx-Tx時間差測定は、受信信号及び送信信号のための最も近いサブフレーム境界間の時間差のみを含めるために行われ得るか、又は調整され得る。次いで、両方のエンティティは、それらのRx-Tx時間差測定値をロケーションサーバ(例えば、LMF270)に送り得、ロケーションサーバは、2つのRx-Tx時間差測定値から(例えば、2つのRx-Tx時間差測定値の和として)、2つのエンティティ間のラウンドトリップ伝搬時間(すなわち、RTT)を計算する。代替として、一方のエンティティが他方のエンティティにそのRx-Tx時間差測定値を送ってもよく、次いで、他方のエンティティがRTTを計算する。2つのエンティティ間の距離は、RTT及び知られている信号速度(例えば、光速)から決定され得る。シナリオ530によって示されるマルチRTT測位の場合、第1のエンティティ(例えば、UE又は基地局)は、第2のエンティティまでの距離及び第2のエンティティの既知のロケーションに基づいて、(例えば、マルチラテレーション(multilateration)を使用して)、第1のエンティティのロケーションが決定されることを可能にするために、複数の第2のエンティティ(例えば、複数の基地局又はUE)とのRTT測位プロシージャを実行する。シナリオ540によって示されるように、RTT及びマルチRTT方法は、UL-AoA及びDL-AoDなどの他の測位技法と組み合わせて、ロケーションの精度を改善することができる。
【0108】
E-CID測位方法は、無線リソース管理(RRM)測定に基づく。E-CIDでは、UEは、サービングセルID、タイミング進み(TA)、並びに検出される隣接基地局の識別子、推定されるタイミング、及び信号強度を報告する。UEのロケーションが、次いで、この情報及び基地局(単数又は複数)の知られているロケーションに基づいて推定される。
【0109】
測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(例えば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)は支援データをUEに提供し得る。例えば、支援データは、そこから基準信号を測定する基地局(又は基地局のセル/TRP)の識別子、基準信号構成パラメータ(例えば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子、基準信号帯域幅など)、及び/又は特定の測位方法に適用可能な他のパラメータを含み得る。代替として、支援データは、(例えば、定期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージなどにおいて)基地局自体から直接得られてもよい。いくつかの事例において、UEは、支援データを使用せずに近隣ネットワークノード自体を検出することが可能であってもよい。
【0110】
OTDOA又はDL-TDOA測位プロシージャの場合には、支援データは、予想RSTD値、及び予想RSTDの周辺の関連する不確実性、すなわち探索ウィンドウを更に含み得る。場合によっては、予想RSTDの値範囲は+/-500マイクロ秒(μs)であり得る。いくつかの場合には、測位測定のために使用されるリソースのうちのいずれかがFR1の中にあるとき、予想RSTDの不確実性に対する値範囲は+/-32μsであり得る。他の場合には、測位測定(単数又は複数)のために使用されるリソースの全てがFR2の中にあるとき、予想RSTDの不確実性に対する値範囲は+/-8μsであり得る。
【0111】
ロケーション推定は、位置推定、ロケーション、位置、ポジションフィックス、フィックスなどの、他の名称によって呼ばれることがある。ロケーション推定値は、測地的であり座標(例えば、緯度、経度、及び場合によっては高度)を備えもよく、又は都市的であり街路住所、郵便住所、若しくは位置のいくつかの他の言語的記述を備えてもよい。ロケーション推定は更に、いくつかの他の知られているロケーションに対して定義され、又は絶対的に(例えば、緯度、経度、及び場合によっては高度を使用して)定義されてもよい。ロケーション推定値は、(例えば、何らかの指定されるレベル又はデフォルトのレベルの信頼性で位置がその中に含まれると予想される、エリア又はボリュームを含むことによって)予想される誤差又は不確実性を含むことがある。
【0112】
図6は、サイドリンク通信のために使用される時間及び周波数リソースを示す。時間周波数グリッド600は、周波数領域においてサブチャネルに分割され、時間領域においてタイムスロットに分割される。各サブチャネルは、いくつか(たとえば、10、15、20、25、50、75、または100個)の物理リソースブロック(PRB)を備え、各スロットは、いくつか(たとえば、14個)のOFDMシンボルを含む。サイドリンク通信は、スロットの中で14個よりも少ないシンボルを占有するように(事前)構成され得る。自動利得制御(AGC)整定のために、スロットの第1のシンボルが、先行するシンボル上で反復される。
図4に示す例示的なスロットは、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)部分および物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)部分を含み、ギャップシンボルがPSCCHに後続する。PSCCHおよびPSSCHは同じスロットの中で送信される。
【0113】
サイドリンク通信は、送信または受信リソースプール内で行われる。サイドリンク通信は、1つのスロットおよび11つ又は複数のサブチャネルを占有する。サイドリンクにとっていくつかのスロットが利用可能でなく、いくつかのスロットがフィードバックリソースを含む。サイドリンク通信は事前構成(たとえば、UE上にプリロード)され得るか、または(たとえば、RRCを介して基地局によって)構成され得る。
図6の構成は、サイドリンクスロット構成の一例であるが、他の構成も可能である(例えば、いくつかのサイドリンクスロット構成は、2つ以上のミニスロットを含んでもよく、いくつかのサイドリンクスロット構成は、UL又はDL通信と多重化されてもよく、いくつかのサイドリンクスロット構成は、前のスロットのACK及び/又はNACK PSSCH(単数又は複数)への物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)を含んでもよい、等)。
【0114】
ダウンリンクベース、アップリンクベース、並びにダウンリンク及びアップリンクベースの測位方法に加えて、NRは、様々なサイドリンク測位技法をサポートする。例えば、リンクレベル測距信号は、ラウンドトリップタイム(RTT)測位手順と同様に、V-UEのペア間又はV-UEと路側ユニット(RSU)との間の距離を推定するために使用することができる。
【0115】
図7は、本開示の態様による、V-UE704がRSU710及び別のV-UE706と測距信号を交換している例示的なワイヤレス通信システム700を示す。
図7に示されているように、広帯域(例えば、FR1)測距信号(例えば、Zadoff Chuシーケンス)が両方のエンドポイント(例えば、V-UE704及びRSU710、並びにV-UE704及びV-UE706)によって送信される。一態様では、測距信号は、アップリンクリソース上で関与するV-UE704及びV-UE706によって送信されるサイドリンク測位基準信号(SL-PRS)であってよい。送信機(例えば、V-UE704)から測距信号を受信すると、受信機(例えば、RSU710及び/又はV-UE706)は、受信機の受信-送信(Rx-Tx)時間差測定値と呼ばれる、測距信号の受信時間と応答測距信号の送信時間との間の差の測定値を含む測距信号を送ることによって応答する。
【0116】
応答測距信号を受信すると、送信機(又は他の測位エンティティ)は、受信機のRx-Tx時間差測定値と、第1の測距信号の送信時間と応答測距信号の受信時間との間の差の測定値(送信機の送信-受信(Tx-Rx)時間差測定値と呼ばれる)とに基づいて、送信機と受信機との間のRTTを計算することができる。送信機(又は他の測位エンティティ)は、送信機と受信機との間の距離を推定するために、RTT及び光速を使用する。送信機及び受信機の一方又は両方がビームフォーミング可能である場合、V-UE704とV-UE706との間の角度も決定することが可能であり得る。加えて、受信機が応答測距信号においてその全地球測位システム(GPS)ロケーションを提供する場合、送信機(又は他の測位エンティティ)は、受信機に対する送信機の相対ロケーションとは対照的に、送信機の絶対ロケーションを決定することが可能であり得る。
【0117】
理解されるように、測距精度は測距信号の帯域幅により改善する。詳細には、より高い帯域幅は、測距信号の異なるマルチパスをより良く分離することができる。
【0118】
この測位手順は、関与するV-UEが時間同期された(すなわち、それらのシステムフレーム時間が他のV-UE(単数又は複数)と同じである、又は他のV-UE(単数又は複数)に対する知られているオフセットを有する)と仮定することに留意されたい。加えて、
図7は2つのV-UEを示しているが、理解されるように、それらは、V-UEである必要がなく、代わりに、サイドリンク通信が可能な任意の他のタイプのUEであってもよい。
【0119】
図8は、本開示の態様による、サイドリンク通信スケジューリング(又はリソース割振り)方式800を示す。いくつかの設計では、V2Xにおけるリソース割振りは、モード1を介して実行され得、gNBは、DCI3_0を通じてサイドリンク通信のためのTxリソースを割り当てる。他の設計では、V2Xにおけるリソース割振りは、送信側UEがサイドリンク通信のためのリソースを自律的に決定するモード2を介して実行され得る。いくつかの設計では、受信側UEの挙動は、モード1とモード2の両方で同じである。
【0120】
図8を参照すると、モード1は、動的許可(DG)と、構成済み許可(CG)タイプ1と、CGタイプ2とをサポートする。いくつかの設計では、CGタイプ1は、gNBからのRRCシグナリングを介してアクティブ化される。DCI 3_0は、gNBによって割振り時間及び周波数リソースに送信され、送信タイミングを示す。いくつかの設計では、変調及びコーディング方式(MCS)MCSは、gNBによって設定された限度内でUEに任される。モード2において、送信側UEは、全てのPSCCHチャネルをブラインド復号することによってチャネルセンシングを実行し、他のサイドリンク送信によって予約済みリソースを見つける。送信側UEは、利用可能なリソースを上位レイヤに報告し、上位レイヤは、リソース使用を決定する。
【0121】
5G NR V2X/サイドリンク通信は、3GPP(登録商標) Rel-16/17に導入されている。Rel-16/17 V2X/サイドリンク通信では、いくつかのサイドリンク信号/物理チャネルが、セルラースペクトル(すなわち、認可セルラー帯域におけるSL共有スペクトル)又は専用インテリジェントトランスポートシステム(ITS)スペクトルのいずれかにおける送信のために指定されている。サイドリンク測位は、3GPP(登録商標) Rel-18において導入されることになる。いくつかの設計では、V2X用のサイドリンクベース高精度測位、公衆安全、及び商用使用事例に焦点が当てられている。
【0122】
サイドリンク測位は、相対測位と絶対測位の両方をサポートできる。相対測位(例えば、測距)は、2つのUE間の距離の決定に関する。絶対測位は、UEの地理的座標の決定に関する。サイドリンク測位は、サイドリンクを介して送信されるサイドリンク測位基準信号(PRS)の測定に基づいて実行され得る。位置推定は、SL-PRSのToA、TDoA、AoA、RTTなどの測定値に基づくことができる。位置推定精度は、主にSL-PRS帯域幅によって決定される。
【0123】
いくつかのサイドリンク/V2X用途は、非常に高い精度要件を有する。例えば、車両操縦協調をサポートするためには、サブメートルレベルの精度が必要とされ得る。したがって、非常に大きい帯域幅(例えば、約100MHz以上)のPRS送信が使用され得る。V2X用の現在のITSスペクトルは、そのような利用可能な広帯域を有していない場合がある。例えば、領域に応じて、V2Xにとって20~30MHzのITS帯域幅のみが利用可能であり得る。いくつかの設計では、20~30MHzの帯域幅にわたってサイドリンクPRSを送信することは、必要とされる測位精度をもたらさない場合がある。
【0124】
1つの可能性は、無認可スペクトルにおいてSL-PRSを送信することである。例えば、UN-II 3又はUN-II 5は、利用可能な大きい帯域幅を有する。しかしながら、無認可スペクトルは、他の技術(例えば、Wi-Fi)によって共有される場合があり、無認可スペクトルへのアクセスは、規制要件を被る場合がある。例えば、無認可スペクトルにおける1つの要件は、リッスンビフォアトーク(listen before talk、LBT)などの競合ベースプロトコルであってもよく、その場合、デバイスは、そのデバイスが送信(トーク)することができるようになる前に、センシング(リッスン)を実施してチャネルをクリアしなければならない。
【0125】
大部分のLBTの場合、デバイスは一般にエネルギーを測定し、測定されたエネルギーが閾値を下回る場合、送信することを決定する。例えば、カテゴリ(CAT)1 LBTは、センシングを伴わないLBTを含む(直ちに送信できる;NR-Uにおけるタイプ2cチャネルアクセスと同様)。別の例では、CAT 2 LBTは、エネルギーセンシングを伴うが、ランダムバックオフを伴わないLBTを含む(特定の期間にセンシングされたエネルギーが閾値を下回る場合、送信できる;NR-Uにおけるタイプ2a/2bチャネルアクセスと同様)。別の例では、CAT 4 LBTは、可変サイズの競合ウィンドウを有するランダムバックオフを伴うLBTを含む(競合ウィンドウにおいてセンシングされたエネルギーが閾値を下回る場合、送信できる;NR-Uにおけるタイプ1チャネルアクセスと同様)。CAT 1/2 LBTは、特定のシナリオにおいてのみ許可されることに留意されたい。
【0126】
SL-PRSが無認可スペクトルにおいて送信される場合、送信機会は不確実な場合がある。これは、LBTからの不確実性に起因する、すなわち、送信機はLBTが成功したときにのみ送信できる。PRSに加えて、いくつかの設計では測位支援メッセージも必要な場合がある。測位支援メッセージは、SL測位関連構成(例えば、PRS構成など)、SL測位関連測定値(ToAなど)等を搬送するために、SL PRS送信の前及び/又は後に送られる場合がある。いくつかの設計では、測位支援メッセージはサイドリンクを介して(UE間で)送信される場合もあるが、認可帯域又はITS帯域における可能性がある(すなわち、通常のサイドリンク送信と同様)。
【0127】
いくつかの設計では、SL測位は、2つ以上のUE間で実行され得る。例えば、RTTベースの測位の場合、UE1はUE2にPRSを送信し、UE2もUE1にPRSを送信し、2つのUE間のレンジは、PRSのラウンドトリップ時間に基づいて計算され得る。別の例では、RSU参加(固定であり得る特別なUE)を伴うサイドリンク測位では、複数のUEが、RSU及びUEからのPRS送信に基づいて測位を実行し得る。
【0128】
無認可スペクトルにおけるSL-PRS送信の不確実性を減らすための1つの選択肢は、チャネル占有(CO、又はCOT)の共有を可能にすることである。例えば、UE1は、チャネルアクセス(例えば、CAT 4 LBT)を実行し、チャネルアクセスの成功時にPRSを送信する。UE2は、UE1のPRS送信を検出すると、PRSを送信する(UE1がCOTを開始したこと;これはUE2と共有される)。いくつかの設計では、少なくともCAT 4 LBTは、COT共有方式でのそのPRS送信のためにUE2において免除され得る(例えば、閾値(例えば、25μs)よりも大きくない2つのPRS送信間のギャップが許容される)(例えば、UE2はCAT 1又は2 LBTを実行する)。
【0129】
PRS送信では、COTを開始するUEは、イニシエータ(例えば、UE1)と呼ばれ、イニシエータの送信に続いてCOTを共有するUE(単数又は複数)は、レスポンダ(例えば、UE2)と呼ばれる。SL測位性能において、1つのイニシエータと、1つ又は複数のレスポンダとがあり得る。
【0130】
無認可スペクトルにおけるSL PRS送信が、上述したように、COT共有ベースであり得る。2つ以上のUEが、SL PRS送信のためのグループを形成し得る(例えば、UEグルーピングのためにハンドシェイクが実行される)。グループ内のUEは、PRS送信が開始し得る時間リソースロケーション(t1)に同意するか、又はそれを示され得る。(t1から開始する)PRSの送信は、LBTの対象となり得る。グループ内のUEのうちの1つ(イニシエータ)が、t1においてPRSを送信することに向けて(CAT 4)LBTを実行し得る。イニシエータのLBTがt1において/t1の前に成功しない(例えば、チャネルが他のものによって占有されている)場合、イニシエータは、チャネルをセンシングし続け、LBTが成功した後にPRSを送信してもよく、この後の時間(t1+t_delta1)は、レスポンダ(単数又は複数)には知られていない。グループ内の他のUE(レスポンダ)が、t1から始めて、イニシエータPRSをブラインド検出して、PRS CO(又はCOT)がイニシエータUEによって開始されたかどうか、及びいつ開始されたかを決定してもよい。イニシエータPRSが検出された場合、レスポンダUE(単数又は複数)は、PRS COTを共有して、そのPRSを送信してもよい。CAT 4 LBTは、それがCOTを共有する(例えば、CAT 1又はCAT 2 LBTのみを行う)場合、レスポンダUEにおいて免除され得る。
【0131】
このシナリオでは、無認可スペクトルにおけるPRS送信の不確実性に起因して問題が生じる。例えば、レスポンダUEは、イニシエータからSL PRSを検出しようとし続けるが、これは電力消費の観点から最適ではない。また、レスポンダUEは、レスポンダUEがイニシエータのPRSを検出するまで、イニシエータUEへの返信のためのSL PRSを準備できない場合があり、この場合、レスポンダUEにおけるターンアラウンド時間は、(時間不確実性に起因して)非常に厳しくなる。
【0132】
本開示の態様は、サイドリンク推定プロシージャのためのサイドリンクPRSパターンを対象とし、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む。イニシエータUEのPRSが検出されるとレスポンダUEのPRS送信機会のみが確認可能である上記で説明したシナリオとは対照的に、サイドリンクPRSパターンの使用は、PRS送信機会ロケーションの観点で確実性を向上させ得る。そのような態様は、電力消費の低減、及びレスポンダUE(単数又は複数)におけるPRS準備の合理化など、様々な技術的利点を提供し得る。
【0133】
図9は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス900を示す。一態様では、プロセス900は、UE302などの第1のUEによって実行され得る。具体的には、第1のUEは、イニシエータUE(例えば、UEグループに関連付けられた唯一のイニシエータUE、又はUEグループに関連付けられた複数のオポチュニスティックイニシエータUEのうちの1つ)に対応する。
【0134】
図9を参照すると、910において、第1のUE(例えば、プロセッサ(単数又は複数)332、サイドリンクリソース構成要素342など)は、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンを決定し、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む。例えば、共有通信媒体は、(例えば、Wi-Fiなどの他のトラフィックが送信され得る)無認可スペクトルに対応し得る。一例では、各PRS送信機会が、時間周波数(T-F)リソースに対応し得るが、各PRS送信機会のサイズは、以下でより詳細に説明するように、同じである必要はない。910の決定を実行する手段は、UE302のプロセッサ(単数又は複数)332、サイドリンクリソース構成要素342などを含み得る。
【0135】
図9を参照すると、920において、第1のUE(例えば、送信機314又は324、受信機312又は322、プロセッサ(単数又は複数)332、サイドリンクリソース構成要素342など)は、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数のPRS送信機会において第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行する。例えば、920における1つ又は複数の試みは、以下でより詳細に説明するように、競合ベースプロトコル(例えば、LBT)の対象であり得る。920の送信を実行する手段は、UE302の送信機314又は324、受信機312又は322、プロセッサ(単数又は複数)332、サイドリンクリソース構成要素342などを含み得る。
【0136】
図10は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス1000を示す。一態様では、プロセス1000は、UE302などの第2のUEによって実行され得る。具体的には、第2のUEは、以下でより詳細に説明するように、イニシエータUE又は「介在」レスポンダUEからのPRSを監視しているレスポンダUE(例えば、UEグループのイニシエータUEによって開始されるCOTに関連してSL PRSで応答することを試みるUE)に対応する。しかしながら、いくつかの態様では、COTは、PRS検出の欠如に起因してキャンセルされる場合があり、それは、適宜、(例えば、新しいCOTを開始するために)第2のUEをレスポンダUEからオポチュニスティックイニシエータUEに移行させる場合がある。
【0137】
図10を参照すると、1010において、第2のUE(例えば、プロセッサ(単数又は複数)332、サイドリンクリソース構成要素342など)は、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンを決定し、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む。例えば、共有通信媒体は、(例えば、Wi-Fiなどの他のトラフィックが送信され得る)無認可スペクトルに対応し得る。一例では、各PRS送信機会が、時間周波数(T-F)リソースに対応し得るが、各PRS送信機会のサイズは、以下でより詳細に説明するように、同じである必要はない。1010の決定を実行する手段は、UE302のプロセッサ(単数又は複数)332、サイドリンクリソース構成要素342などを含み得る。
【0138】
図10を参照すると、1020において、第2のUE(例えば、受信機312又は322、プロセッサ(単数又は複数)332、サイドリンクリソース構成要素342など)は、サイドリンクPRSパターンに従って第1のUEから第1のPRSを受信したかに関して第1のPRS送信機会を監視する。上述したように、920における1つ又は複数の試みは、競合ベースプロトコル(例えば、LBT)の対象となる場合があり、したがって1020における第1のPRSの受信は保証されない場合がある。1020の監視を実行する手段は、UE302の受信機312又は322、プロセッサ(単数又は複数)332、サイドリンクリソース構成要素342などを含み得る。
【0139】
図9~
図10を参照すると、いくつかの設計では、2つ以上のUEが、ハンドシェイク手順に基づいて(例えば、UE間のメッセージ交換に基づいて実行されるハンドシェイク手順に基づいて)測位グループを形成し得る。一例では、2つのUEが、サイドリンク測距のためのPRS測定のために一緒にグループ化される。別の例では、1つのRSUと1つ又は複数のUEとが一緒にグループ化され、UEの各々はそれ自体をRSUに対して測距することを意図してもよい(例えば、RSUは静止していてよく、既知の地理的ロケーションを有する)。いくつかの設計では、サイドリンクPRSパターンは、開始ロケーション及び持続時間に関連付けられてもよく、グループ内のUEの各々に対してPRS送信機会を含んでもよい。いくつかの設計では、サイドリンクPRSパターンにおいて各UEについて複数のPRS送信機会が存在する。いくつかの設計では、サイドリンクPRSパターンは、UEのうちの1つによって決定され、グループ形成中に告知され得る。いくつかの設計では、グループ内のUEは、そのそれぞれのPRS送信機会よりも前にチャネルアクセスを実行し得る。いくつかの設計では、チャネルアクセスは、以下でより詳細に説明するように、エネルギーセンシングベースのLBT手順、PRS検出ベースの手法、又はハイブリッドLBTプラスPRS検出手法であり得る。
【0140】
図9~
図10を参照すると、いくつかの設計では、UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを含み、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、サイドリンクPRSパターンは、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会を含み、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会のうちの1つの対応するPRS送信機会と対にされる。この態様の一例が
図11に示される。
【0141】
図11は、本開示の態様によるサイドリンクPRSパターン1100を示す。
図11では、UEグループはX個のUE(この場合、イニシエータUE+レスポンダUE1~3をカウントして、X=4個のUE)を含み、サイドリンクPRSパターンは合計12個のPRS送信機会を含み、6個のPRS送信機会(N=6)がイニシエータUEに割り振られ、別の6個のPRS送信機会(N=6)がレスポンダUE1~3に分割される。
図11では、イニシエータUE用のPRS送信機会の後に、各レスポンダUEのPRS送信機会が来ている。レスポンダUE1~3は各々が同じ数M個のPRS送信機会を有する(すなわち、レスポンダUEごとにM=2個のPRS送信機会)。したがって、イニシエータUEについて、M×(X-1)=N個のPRS送信機会(この場合、N=2×3=6)が存在する。PRS送信機会の総数は、M×(X-1)+M×(X-1)(この場合、2×3+2×3=12)である。
【0142】
図11を参照すると、いくつかの設計では、サイドリンクPRSパターンの時間ロケーションがUEグループに示され得る。例えば、サイドリンクPRSパターンは、グループ形成中に決定され、(例えば、イニシエータUEによって)UEに示され得る。いくつかの設計では、時間ロケーションは、サイドリンクPRSパターンの開始ロケーション及び持続時間を含む。いくつかの設計では、サイドリンクPRSパターンにおけるPRS機会割振りも、パターン情報の一部としてUEに示され得る。いくつかの設計では、イニシエータUEは、イニシエータUEのPRS送信機会においてPRSを送信することに向けてチャネルアクセスを実行する。例えば、イニシエータUEは、そのSL PRS(例えば、タイプ1チャネルアクセス)を送信するためにCAT 4 LBTを実行し得る。いくつかの設計では、イニシエータUEがLBT/チャネルアクセスに成功した場合(これはまた、COTを開始させることになる)イニシエータUEはPRSを送信し得る。いくつかの設計では、イニシエータUEは、イニシエータUEのPRS機会においてのみ送信できる。いくつかの設計では、レスポンダUEは、イニシエータPRS機会(単数又は複数)においてPRSを検出し得る。この検出は、イニシエータPRSが送信されたことを示すか、イニシエータPRSが送信されたことかどうか(したがって、COTが開始されたかどうか)を伝えることができる。レスポンダUEは、その対応するPRS機会の前のイニシエータPRS機会においてのみイニシエータPRSを検出し得る(例えば、
図11では、これは、UE1がPRS送信機会1及び(任意選択で)PRS送信機会7においてイニシエータPRSを検出することを試み、UE2がPRS送信機会3及び(任意選択で)PRS送信機会9においてイニシエータPRSを検出することを試み、UE3がPRS送信機会5及び(任意選択で)PRS送信機会11においてイニシエータPRSを検出することを試みることを意味する)。いくつかの設計では、イニシエータPRSが検出された場合、レスポンダUEは、(レスポンダUEのPRS機会である)後続のPRS機会中にそのPRSを送信し得る。いくつかの設計では、レスポンダUEは、CAT 1 LBT(タイプ2cチャネルアクセス)又はCAT 2 LBT(タイプ2a/2bチャネルアクセス)に基づいてPRSを送信し得る(したがって、レスポンダUEのPRS送信はCOT共有方式であると仮定される)。
【0143】
図12は、本開示の態様によるサイドリンクPRSパターン1200を示す。サイドリンクPRSパターン1200は、サイドリンクPRSパターン1200がPRS送信機会を[送信機]_PRSTx機会番号のフォーマットでラベル付けすることを除いて、
図11のサイドリンクPRSパターン1100と同様であり、ここで、iはイニシエータUEを示し、r_1はUE1を示し、r_2はUE2を示し、r_3はUE3を示す。
【0144】
図12を参照すると、4個のUE(例えば、1つのUEタイプRSU、及び3つの車両UE)が測位グループを形成する。RSUは、t1から始まるPRS送信機会パターンを示す(RSUはイニシエータである)。イニシエータは、そのPRS送信のためにタイプ1チャネルアクセスを実行する。イニシエータが、機会パターンにおいて、その第1のPRS機会(i_1)においてPRS送信のためのチャネルアクセスに失敗したが、その第2のPRS機会(i_2)においてPRS送信のためのチャネルアクセスに成功したと仮定すると、イニシエータは、その第2のPRS機会(i_2)においてPRSを送信する。レスポンダUE1は、イニシエータの第1のPRS機会(i_1)においてイニシエータPRSを検出している。この場合、レスポンダUE1は、PRSを検出せず(イニシエータはLBTに起因して送信しない)、したがってレスポンダUE1は、その第1のPRS機会(r_1,1)においてPRSを送信しない。
【0145】
レスポンダUE2は、イニシエータの第2のPRS機会(i_2)においてイニシエータPRSを検出している。レスポンダUE2は、その機会にイニシエータPRSを検出する。したがって、レスポンダUE2は、そのPRSをその第1のPRS機会(r_2,1)において送信する。UE2の送信は、タイプ2チャネルアクセス(CAT1又は2 LBT)に従うことができる。イニシエータUEは、その第3のPRS機会(i_3)において再びPRSを送信する。この送信は、チャネルを占有されたままにするためのものである(送信は、タイプ2チャネルアクセスの対象となり得る)。レスポンダUE3は、i_3においてイニシエータのPRSを検出し、イニシエータPRSが検出された場合、そのPRSをr_3,1において送信してもよい(UE2の挙動、それによるCOTと同様に)。イニシエータUEは、全てのレスポンダUEがPRSを送信し終えると、PRS送信を停止する。この例では、PRS機会i_5及びそれ以降は、UEのグループによって使用されない。
【0146】
図9~
図10を参照すると、いくつかの設計では、UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、N個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEのうちの各UEに関連付けられた1つの対応するPRS送信機会と対にされる。この態様の一例が
図13に示される。
【0147】
図13は、本開示の態様によるサイドリンクPRSパターン1300を示す。
図13では、UEグループは、X個のUE(この場合、UE1~4を含むX=4個のUE)を含み、サイドリンクPRSパターンは、合計12個のPRS送信機会を含み、3つのPRS送信機会(N=3)がUE1~4の各々に割り振られている。サイドリンクPRSパターン1300は、[UE番号]_PRSTx機会番号のフォーマットでPRS送信機会をラベル付けする。
【0148】
図13を参照すると、いくつかの設計では、サイドリンクPRSパターン1300は、
図11~
図12のサイドリンクPRSパターン1100~1200と同様に実現されてもよく、UE1は、(例えば、グループ形成中に)イニシエータUEとして指定される。この場合、UE1によるPRS送信がCOTを開始させることになり、レスポンダUE2~4は、イニシエータPRS機会においてイニシエータPRSを検出し、イニシエータPRSが検出された場合、それ自体の各PRS送信機会においてPRSを送信することに向けてCAT1又はCAT2 LBTを実行してもよい。
【0149】
図13を参照すると、他の設計では、UEグループ内のいかなるUEも、イニシエータUEの役割をオポチュニスティックに担うことが可能である(例えば、アクティブなCOTがない場合、任意のUEがCOTを開始してもよい)。例えば、各UEは、それ自体のPRS機会に向けてPRS送信のためのチャネルアクセス/LBT(例えば、CAT4)を実行し、各UEはまた、他のUEのPRS機会において他のUEによって送信されるPRSを検出してもよい。UEがチャネルアクセス(例えば、タイプ1 CA/CAT4 LBT)に成功した場合、UEは、それ自体のPRS機会においてPRSを送信する。UEが、それ自体のPRS機会よりも前にPRS機会においてPRSを検出した場合、UEは、SL PRS送信のためのCOTが開始されたと判定してもよい。UEは、タイプ2c(CAT1 LBT)又はタイプ2a/2bチャネルアクセス(CAT2 LBT)を成功裏に実行した後、それ自体のPRS機会においてSL PRSを送信してもよい。サイドリンクPRSパターン1300に関して、各UEのPRS送信機会が周期的に発生し、全てのUEは、等しい数(>1)のPRS機会を有する。(X個のUEが測位グループを形成する)一例では、PRS機会パターンにおいて各UEに対してM個のPRS送信機会が存在し、したがって、合計でM×X個のPRS送信機会が存在する(すなわち、M=3及びX=4であって、サイドリンクPRSパターン1300において、3×4=12個のPRS機会)。
【0150】
図13を参照すると、一例では、4つのUEが測位グループを形成すると仮定する。UEのうちの1つ(例えば、UE1)が、t1から始まるPRS送信機会パターンを示す。UE1は、第1のPRS機会(1_1)においてPRSを送信することに向けてチャネルアクセス(例えば、タイプ1/CAT4 LBT)を実行する。この場合、UE1がチャネルアクセスに失敗する(第1のPRS機会におけるSL PRS送信のためのLBTをパスすることができない)と仮定する。UE2は、UE1の第1のPRS機会(1_1)においてUE1のPRSを検出し、PRSを検出しない(UE1は送信しなかった)。引き続き又は並行して、UE2は、第2のPRS機会(2_1)においてPRSを送信することに向けてチャネルアクセス(例えば、タイプ1/CAT 4 LBT)を実行し得る。更に、UE3が、PRS機会3_2においてUEのグループ内で最初の成功したチャネルアクセスであると仮定する。UE3は、PRS送信機会3_2においてSL PRSを送信する(この送信はまた、共有のためにCOTを開始する)。UE4は、PRSを(成功裏に)検出し、PRS機会4_2においてそのPRSを送信し得る。ここで、UE 4は、タイプ2a/2b/2cチャネルアクセス(CAT1又は2 LBT)を実行した後に、そのPRSを送信し得る。同様に、UE1及びUE2は、4_2におけるUE4のPRS送信に続いて、それぞれPRS機会1_3及び2_3においてPRSを送信する。グループ内の全てのUEがPRSを送信した後にPRS送信が停止する。
【0151】
図9~
図10を参照すると、いくつかの設計では、各PRS送信機会が1つ又は複数のOFDMシンボルを有し得る。例えば、PRS送信機会が6個のOFDMシンボルを有し得る。いくつかの設計では、(グループ形成中に)UEがイニシエータUEとして指定されるシナリオの場合、イニシエータUEのPRS機会は、レスポンダUEのPRS機会持続時間とは異なり得る(例えば、より長くなり得る)。例えば、イニシエータUEのPRS機会は、6つのOFDMシンボルを有してもよい(より多数のOFDMシンボルは、レスポンダUEによるPRS検出を容易にし得る)が、レスポンダUEのPRS機会の持続時間は、より短くなり得る(例えば、2つのOFDMシンボル)。PRS送信機会持続時間に関するこの区別は、
図11~
図13に関して上記で説明したシナリオのいずれかに関して実現され得る。
【0152】
図9~
図10を参照すると、いくつかの設計では、PRS送信機会の持続時間(単数又は複数)は(事前)構成され得る。代替として、PRS送信機会の持続時間(単数又は複数)は、UEグループ形成中に決定され、(例えば、イニシエータUEによって)UEに示されてもよい。いくつかの設計では、PRS送信機会の持続時間(単数又は複数)は、OFDMシンボル又はスロット等の最小ユニット単位であってもよい。いくつかの設計では、それぞれのUEのSL PRS送信機会について、UEは、1つ又は複数のOFDMシンボルでPRS(PRSのみ)を送信してもよい。代替として、UEは、そのそれぞれのPRS送信機会においてPRS及び他の信号(単数又は複数)(例えば、SL PRSに関連付けられた制御信号)を送信してもよい。
【0153】
図9~
図10を参照すると、いくつかの設計では、SL PRS送信は依然としてLBTの対象であってもよいが、PRS送信は、UEが別のUEからSL PRSを、いつ送信/受信すべきか(又はいつ送信/受信することを予想しているか)を知っているので、より決定論的である。その結果、SL PRSを送信するUEについて、そのSL PRS送信のための候補時間リソースロケーションは先験的に既知であり、したがって、UEは、より速いターンアラウンドを有し、PRS送信に対して、より良好に準備できる(例えば、PRS波形を生成する、等)。また、他のUEからのSL PRSを監視するUEの場合、それらPRSに関する候補時間リソースロケーションも既知であり、したがって、ブラインド検出は、時間リソースのサブセットに限定され、これは、UEのPRS検出を容易にし、電力消費を低減させることになる。上述した態様のうちのいくつかは、COT共有フレームワークを容易にし、これは、無認可スペクトルにおけるPRS送信に関する不確実性を低減させる。
【0154】
図9~
図10を参照すると、(例えば、
図11~
図13のいずれかのサイドリンクPRSパターンに関する)いくつかの設計では、第1のPRS送信機会において第1のPRSを送信する試みの成功に応じて、第1のUEは、サイドリンクPRSパターンに従って第2のUEから第2のPRSを受信したかに関して少なくとも第2のPRS送信機会を監視してもよい。例えば、第2のPRSを監視することは、RTT測定のために実行されてもよく、RTTは、第1のPRSと第2のPRSとの組み合わせに基づいて測定される。いくつかの設計では、第2のPRS送信機会において第2のPRSが受信されなかった場合、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数の追加PRS送信機会において第3のPRSを送信する1つ又は複数の試みが、第1のUEによって実行されてもよい。いくつかの設計では、第3のSL PRSを送信する第1のUEの試みは、タイプ2チャネルアクセスに基づく(例えば、送信が、第1のUEが開始したCOTの一部と見なされる場合)か、又はタイプ1チャネルアクセスに基づく(例えば、送信が新しいCOTを開始していると見なされる場合)かのいずれかであり得る。一態様では、第2のPRSは、第2のPRS送信機会において第2のUEから受信されると仮定する。一例では、第2のPRSは、タイプ2チャネルアクセス(例えば、CAT 1/2 LBT)など、競合ベースプロトコルに従って送信される。上記のように、第1のPRS送信機会の持続時間は、特に、(例えば、任意のUEがCOTを開始し得るシナリオのためのオポチュニスティックイニシエータUEではなく)第1のUEが事前構成されたイニシエータUEに対応するシナリオの場合、第2のPRS送信機会の持続時間とは異なる(例えば、より長い)場合がある。
【0155】
図9~
図10を参照すると、(例えば、
図11~
図13のいずれかのサイドリンクPRSパターンに関して)上記のようないくつかの設計では、サイドリンクPRSパターンに関連付けられた時間ロケーションが決定され、UEのグループの形成中にUEのグループ内で共有される、又は時間ロケーションはサイドリンクPRSパターンの開始時間及び持続時間を含む、又はサイドリンクPRSパターンはUEのグループへのサイドリンクPRS送信機会の割振りを含む、又はサイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会の持続時間がUEのグループの形成中に設定されている、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0156】
図9~
図10を参照すると、上述したようないくつかの設計では、第1のUEによって第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みは、競合ベースプロトコル(例えば、タイプ1チャネルアクセス)に従って実行される。上述したように、「事前構成された」イニシエータUEの場合、第1のUEはイニシエータUEであってもよく、サイドリンク位置推定手順に関するチャネル占有時間(COT)は、第1のPRS送信機会における第1のPRSを送信する試みが成功した後に開始され、それにより、第2のUE又は後続のUEによるPRSを送信する試みが不成功であるとCOTがキャンセルされる。他の設計では、「オポチュニスティック」イニシエータUEがサポートされる場合、サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)がアクティブでない場合、それぞれのUEからのそれぞれのPRSの送信が成功した時点で、UEのグループ内の任意のUEがイニシエータUEとして動作する。
【0157】
図9~
図10を参照すると、(例えば、
図11~
図13のいずれかのサイドリンクPRSパターンに関して)上述したいくつかの設計では、第2のUE(例えば、レスポンダUE)は、第1のPRS機会において第1のPRSが第1のUEから受信されたかどうかに基づいて、サイドリンクPRSパターンに従って、第2のUEに関連付けられた第2のPRS送信機会において第2のPRSを送信することを選択的に試みてもよい。いくつかの設計では、第2のPRSは、競合ベースプロトコル(例えば、タイプ2チャネルアクセス)に従って、第2のPRS送信機会において第2のUEによって送信されてもよい。上述したようないくつかの設計では、第2のPRS送信機会は、(例えば、第1のUEが事前構成されたイニシエータUEに対応する場合)第1のPRS送信機会とは異なる(例えば、より短くなる)場合がある。
【0158】
上記の発明を実施するための形態では、各例において様々な特徴が互いにグループ化されることがわかる。開示のこの方式は、例示的な条項が、各条項の中で明示的に述べられるよりも多くの特徴を有するという意図として、理解されるべきでない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数の特徴を含むことがある。したがって、以下の条項は、説明に組み込まれるものと見なされるべきであり、各条項は、別個の例として単独で有効であり得る。各従属条項は、その条項の中で、他の条項のうちの1つとの特定の組み合わせに言及し得るが、その従属条項の態様(単数又は複数)は、その特定の組み合わせに限定されない。他の例示的な条項も、任意の他の従属条項若しくは独立条項の主題との従属条項の態様(単数又は複数)の組み合わせ、又は他の従属条項及び独立条項との任意の特徴の組み合わせを含み得ることが理解されよう。特定の組み合わせが意図されないこと(例えば、絶縁体と導体の両方として要素を規定することなどの、矛盾する態様)が明示的に表現されないか又は容易に推測され得ない限り、本明細書で開示される様々な態様は、これらの組み合わせを明確に含む。更に、条項が独立条項に直接従属しない場合でも、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることも意図される。
【0159】
以下の番号付きの条項において、実現例について説明する。
条項1.第1のユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定することと、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数のPRS送信機会において第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行することと、を含む方法。
【0160】
条項2.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、サイドリンクPRSパターンは、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会を含み、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会のうちの1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項1に記載の方法。
【0161】
条項3.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、N個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEのうちの各UEに関連付けられた1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項1~2のいずれかに記載の方法。
【0162】
条項4.第1のPRS送信機会において第1のPRSを送信する試みが成功したことに応じて、サイドリンクPRSパターンに従って第2のUEから第2のPRSを受信したかに関して少なくとも第2のPRS送信機会を監視することと、第2のPRS送信機会において第2のPRSが受信されなかった場合、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数の追加PRS送信機会において第3のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行することと、第3のPRS送信機会において第3のPRSを送信する試みが成功したことに応じて、サイドリンクPRSパターンに従って第2のUEから第4のPRSを受信したかに関して少なくとも第4のPRS送信機会を監視することと、を更に含む条項1~3のいずれかに記載の方法。
【0163】
条項5.第2のPRSは、第2のPRS送信機会において第2のUEから受信される、条項4に記載の方法。
【0164】
条項6.第2のPRSは、競合ベースプロトコルに従って送信される、条項5に記載の方法。
【0165】
条項7.競合ベースプロトコルは、タイプ2チャネルアクセスに対応する、条項6に記載の方法。
【0166】
条項8.第1のPRS送信機会の持続時間が第2のPRS送信機会の持続時間とは異なる、条項4~7のいずれかに記載の方法。
【0167】
条項9.サイドリンクPRSパターンに関連付けられた時間ロケーションが決定され、UEのグループの形成中にUEのグループ内で共有される、又は時間ロケーションは、サイドリンクPRSパターンの開始時間及び持続時間を含む、又はサイドリンクPRSパターンは、UEのグループへのサイドリンクPRS送信機会の割振りを含む、又はサイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会の持続時間がUEのグループの形成中に設定されている、又はそれらの任意の組み合わせを含む、条項1~8のいずれかに記載の方法。
【0168】
条項10.第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みは、競合ベースプロトコルに従って実行される、条項1~9のいずれかに記載の方法。
【0169】
条項11.競合ベースプロトコルは、タイプ1チャネルアクセスに対応する、条項10に記載の方法。
【0170】
条項12.第1のUEはイニシエータUEであり、サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)が、第1のPRS送信機会において第1のPRSを送信する試みが成功した後に開始される、条項1~11のいずれかに記載の方法。
【0171】
条項13.第2のUE又は後続のUEによるPRSを送信する試みが不成功の場合、COTはキャンセルされる、条項12に記載の方法。
【0172】
条項14.サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)がアクティブでない場合、それぞれのUEからのそれぞれのPRSの送信が成功した時点で、UEのグループ内の任意のUEがイニシエータUEとして動作する、条項1~13のいずれかに記載の方法。
【0173】
条項15.サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会が、1つ又は複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む、条項1~14のいずれかに記載の方法。
【0174】
条項16.第1のPRS送信機会において第1のUEにより第1のPRSのみが送信される、又は第1のPRS送信機会において第1のUEにより第1のPRS及び1つ又は複数の他の信号が送信される、条項1~15のいずれかに記載の方法。
【0175】
条項17.1つ又は複数の他の信号は、第1のPRSに関連付けられた制御信号を含む、条項16に記載の方法。
【0176】
条項18.第2のユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定することと、サイドリンクPRSパターンに従って第1のUEから第1のPRSを受信したかに関して第1のPRS送信機会を監視することと、を含む方法。
【0177】
条項19.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、サイドリンクPRSパターンは、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会を含み、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会のうちの1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項18に記載の方法。
【0178】
条項20.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、N個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEのうちの各UEに関連付けられた1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項18~19のいずれかに記載の方法。
【0179】
条項21.第1のPRS機会において第1のPRSが第1のUEから受信されたかどうかに基づいて、サイドリンクPRSパターンに従って、第2のUEに関連付けられた第2のPRS送信機会において第2のPRSを送信することを選択的に試みることを更に含む、条項18~20のいずれかに記載の方法。
【0180】
条項22.第2のPRSは、第2のPRS送信機会において第2のUEによって送信される、条項21に記載の方法。
【0181】
条項23.第2のPRSは、競合ベースプロトコルに従って送信される、条項22に記載の方法。
【0182】
条項24.競合ベースプロトコルは、タイプ2チャネルアクセスに対応する、条項23に記載の方法。
【0183】
条項25.第1のPRS送信機会の持続時間が第2のPRS送信機会の持続時間とは異なる、条項21~24のいずれかに記載の方法。
【0184】
条項26.サイドリンクPRSパターンに関連付けられた時間ロケーションが決定され、UEのグループの形成中にUEのグループ内で共有される、又は時間ロケーションは、サイドリンクPRSパターンの開始時間及び持続時間を含む、又はサイドリンクPRSパターンは、UEのグループへのサイドリンクPRS送信機会の割振りを含む、又はサイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会の持続時間がUEのグループの形成中に設定されている、又はそれらの任意の組み合わせを含む、条項18~25のいずれかに記載の方法。
【0185】
条項27.第1のUEはイニシエータUEであり、サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)が、第1のPRS送信機会において第1のPRSを送信する試みが成功した後に開始される、条項18~26のいずれかに記載の方法。
【0186】
条項28.サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)がアクティブでない場合、それぞれのUEからのそれぞれのPRSの送信が成功した時点で、UEのグループ内の任意のUEがイニシエータUEとして動作する、条項18~27のいずれかに記載の方法。
【0187】
条項29.サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会が、1つ又は複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む、条項18~28のいずれかに記載の方法。
【0188】
条項30.第1のPRS送信機会において第1のUEから第1のPRSのみが受信される、又は第1のPRS送信機会において第1のUEから第1のPRS及び1つ又は複数の他の信号が受信される、条項18~29のいずれかに記載の方法。
【0189】
条項31.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を備える第1のユーザ機器(UE)であって、少なくとも1つのプロセッサは、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定し、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数のPRS送信機会において第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行する、ように構成されている、第1のUE。
【0190】
条項32.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、サイドリンクPRSパターンは、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会を含み、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会のうちの1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項31に記載の第1のUE。
【0191】
条項33.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、N個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEのうちの各UEに関連付けられた1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項31~32のいずれかに記載の第1のUE。
【0192】
条項34.少なくとも1つのプロセッサは、第1のPRS送信機会において第1のPRSを送信する試みが成功したことに応じて、サイドリンクPRSパターンに従って第2のUEから第2のPRSを受信したかに関して少なくとも第2のPRS送信機会を監視し、第2のPRS送信機会において第2のPRSが受信されなかった場合、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数の追加PRS送信機会において第3のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行し、第3のPRS送信機会において第3のPRSを送信する試みが成功したことに応じて、サイドリンクPRSパターンに従って第2のUEから第4のPRSを受信したかに関して少なくとも第4のPRS送信機会を監視する、ように更に構成されている、条項31~33のいずれかに記載の第1のUE。
【0193】
条項35.第2のPRSは、第2のPRS送信機会において第2のUEから受信される、条項34に記載の第1のUE。
【0194】
条項36.第2のPRSは、競合ベースプロトコルに従って送信される、条項35に記載の第1のUE。
【0195】
条項37.競合ベースプロトコルは、タイプ2チャネルアクセスに対応する、条項36に記載の第1のUE。
【0196】
条項38.第1のPRS送信機会の持続時間が第2のPRS送信機会の持続時間とは異なる、条項34~37のいずれかに記載の第1のUE。
【0197】
条項39.サイドリンクPRSパターンに関連付けられた時間ロケーションが決定され、UEのグループの形成中にUEのグループ内で共有される、又は時間ロケーションは、サイドリンクPRSパターンの開始時間及び持続時間を含む、又はサイドリンクPRSパターンは、UEのグループへのサイドリンクPRS送信機会の割振りを含む、又はサイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会の持続時間がUEのグループの形成中に設定されている、又はそれらの任意の組み合わせを含む、条項31~38のいずれかに記載の第1のUE。
【0198】
条項40.第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みは、競合ベースプロトコルに従って実行される、条項31~39のいずれかに記載の第1のUE。
【0199】
条項41.競合ベースプロトコルは、タイプ1チャネルアクセスに対応する、条項40の第1のUE。
【0200】
条項42.第1のUEはイニシエータUEであり、サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)が、第1のPRS送信機会において第1のPRSを送信する試みが成功した後に開始される、条項31~41のいずれかに記載の第1のUE。
【0201】
条項43.第2のUE又は後続のUEによるPRSを送信する試みが不成功の場合、COTはキャンセルされる、条項42に記載の第1のUE。
【0202】
条項44.サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)がアクティブでない場合、それぞれのUEからのそれぞれのPRSの送信が成功した時点で、UEのグループ内の任意のUEがイニシエータUEとして動作する、条項31~43のいずれかに記載の第1のUE。
【0203】
条項45.サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会が、1つ又は複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む、条項31~44のいずれかに記載の第1のUE。
【0204】
条項46.第1のPRS送信機会において第1のUEにより第1のPRSのみが送信される、又は第1のPRS送信機会において第1のUEにより第1のPRS及び1つ又は複数の他の信号が送信される、条項31~45のいずれかに記載の第1のUE。
【0205】
条項47.1つ又は複数の他の信号は、第1のPRSに関連付けられた制御信号を含む、条項46に記載の第1のUE。
【0206】
条項48.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を備える第2のユーザ機器(UE)であって、少なくとも1つのプロセッサは、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定し、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEから第1のPRSを受信したかに関して第1のPRS送信機会を監視する、ように構成されている、第2のUE。
【0207】
条項49.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、サイドリンクPRSパターンは、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会を含み、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会のうちの1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項48に記載の第2のUE。
【0208】
条項50.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、N個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEのうちの各UEに関連付けられた1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項48~49のいずれかに記載の第2のUE。
【0209】
条項51.少なくとも1つのプロセッサは、第1のPRS機会において第1のPRSが第1のUEから受信されたかどうかに基づいて、サイドリンクPRSパターンに従って、第2のUEに関連付けられた第2のPRS送信機会において第2のPRSを送信することを選択的に試みるように更に構成されている、条項48~50のいずれかに記載の第2のUE。
【0210】
条項52.第2のPRSは、第2のPRS送信機会において第2のUEによって送信される、条項51に記載の第2のUE。
【0211】
条項53.第2のPRSは、競合ベースプロトコルに従って送信される、条項52に記載の第2のUE。
【0212】
条項54.競合ベースプロトコルは、タイプ2チャネルアクセスに対応する、条項53に記載の第2のUE。
【0213】
条項55.第1のPRS送信機会の持続時間が第2のPRS送信機会の持続時間とは異なる、条項51~54のいずれかに記載の第2のUE。
【0214】
条項56.サイドリンクPRSパターンに関連付けられた時間ロケーションが決定され、UEのグループの形成中にUEのグループ内で共有される、又は時間ロケーションは、サイドリンクPRSパターンの開始時間及び持続時間を含む、又はサイドリンクPRSパターンは、UEのグループへのサイドリンクPRS送信機会の割振りを含む、又はサイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会の持続時間がUEのグループの形成中に設定されている、又はそれらの任意の組み合わせを含む、条項48~55のいずれかに記載の第2のUE。
【0215】
条項57.第1のUEはイニシエータUEであり、サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)が、第1のPRS送信機会において第1のPRSを送信する試みが成功した後に開始される、条項48~56のいずれかに記載の第2のUE。
【0216】
条項58.サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)がアクティブでない場合、それぞれのUEからのそれぞれのPRSの送信が成功した時点で、UEのグループ内の任意のUEがイニシエータUEとして動作する、条項48~57のいずれかに記載の第2のUE。
【0217】
条項59.サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会が、1つ又は複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む、条項48~58のいずれかに記載の第2のUE。
【0218】
条項60.第1のPRS送信機会において第1のUEから第1のPRSのみが受信される、又は第1のPRS送信機会において第1のUEから第1のPRS及び1つ又は複数の他の信号が受信される、条項48~59のいずれかに記載の第2のUE。
【0219】
条項61.サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定する手段と、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数のPRS送信機会において第1のPRSを送信する1つ又は複数の試み実行する手段と、を含む第1のユーザ機器(UE)。
【0220】
条項62.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、サイドリンクPRSパターンは、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会を含み、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会のうちの1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項61に記載の第1のUE。
【0221】
条項63.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、N個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEのうちの各UEに関連付けられた1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項61~62のいずれかに記載の第1のUE。
【0222】
条項64.第1のPRS送信機会において第1のPRSを送信する試みが成功したことに応じて、サイドリンクPRSパターンに従って第2のUEから第2のPRSを受信したかに関して少なくとも第2のPRS送信機会を監視する手段と、第2のPRS送信機会において第2のPRSが受信されなかった場合、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数の追加PRS送信機会において第3のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行する手段と、第3のPRS送信機会において第3のPRSを送信する試みが成功したことに応じて、サイドリンクPRSパターンに従って第2のUEから第4のPRSを受信したかに関して少なくとも第4のPRS送信機会を監視する手段と、を更に含む条項61~63のいずれかに記載の第1のUE。
【0223】
条項65.第2のPRSは、第2のPRS送信機会において第2のUEから受信される、条項64に記載の第1のUE。
【0224】
条項66.第2のPRSは、競合ベースプロトコルに従って送信される、条項65に記載の第1のUE。
【0225】
条項67.競合ベースプロトコルは、タイプ2チャネルアクセスに対応する、条項66の第1のUE。
【0226】
条項68.第1のPRS送信機会の持続時間が第2のPRS送信機会の持続時間とは異なる、条項64~67のいずれかに記載の第1のUE。
【0227】
条項69.サイドリンクPRSパターンに関連付けられた時間ロケーションが決定され、UEのグループの形成中にUEのグループ内で共有される、又は時間ロケーションは、サイドリンクPRSパターンの開始時間及び持続時間を含む、又はサイドリンクPRSパターンは、UEのグループへのサイドリンクPRS送信機会の割振りを含む、又はサイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会の持続時間がUEのグループの形成中に設定されている、又はそれらの任意の組み合わせを含む、条項61~68のいずれかに記載の第1のUE。
【0228】
条項70.第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みは、競合ベースプロトコルに従って実行される、条項61~69のいずれかに記載の第1のUE。
【0229】
条項71.競合ベースプロトコルは、タイプ1チャネルアクセスに対応する、条項70の第1のUE。
【0230】
条項72.第1のUEはイニシエータUEであり、サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)が、第1のPRS送信機会において第1のPRSを送信する試みが成功した後に開始される、条項61~71のいずれかに記載の第1のUE。
【0231】
条項73.第2のUE又は後続のUEによるPRSを送信する試みが不成功の場合、COTはキャンセルされる、条項72に記載の第1のUE。
【0232】
条項74.サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)がアクティブでない場合、それぞれのUEからのそれぞれのPRSの送信が成功した時点で、UEのグループ内の任意のUEがイニシエータUEとして動作する、条項61~73のいずれかに記載の第1のUE。
【0233】
条項75.サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会が、1つ又は複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む、条項61~74のいずれかに記載の第1のUE。
【0234】
条項76.第1のPRS送信機会において第1のUEにより第1のPRSのみが送信される、又は第1のPRS送信機会において第1のUEにより第1のPRS及び1つ又は複数の他の信号が送信される、条項61~75のいずれかに記載の第1のUE。
【0235】
条項77.1つ又は複数の他の信号は、第1のPRSに関連付けられた制御信号を含む、条項76に記載の第1のUE。
【0236】
条項78.サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定する手段と、サイドリンクPRSパターンに従って第1のUEから第1のPRSを受信したかに関して第1のPRS送信機会を監視する手段と、を備える第2のユーザ機器(UE)。
【0237】
条項79.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、サイドリンクPRSパターンは、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会を含み、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会のうちの1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項78に記載の第2のUE。
【0238】
条項80.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、N個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEのうちの各UEに関連付けられた1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項78~79のいずれかに記載の第2のUE。
【0239】
条項81.第1のPRS機会において第1のPRSが第1のUEから受信されたかどうかに基づいて、サイドリンクPRSパターンに従って、第2のUEに関連付けられた第2のPRS送信機会において第2のPRSを送信することを選択的に試みる手段を更に備える、条項78~80のいずれかに記載の第2のUE。
【0240】
条項82.第2のPRSは、第2のPRS送信機会において第2のUEによって送信される、条項81に記載の第2のUE。
【0241】
条項83.第2のPRSは、競合ベースプロトコルに従って送信される、条項82に記載の第2のUE。
【0242】
条項84.競合ベースプロトコルは、タイプ2チャネルアクセスに対応する、条項83に記載の第2のUE。
【0243】
条項85.第1のPRS送信機会の持続時間が第2のPRS送信機会の持続時間とは異なる、条項81~84のいずれかに記載の第2のUE。
【0244】
条項86.サイドリンクPRSパターンに関連付けられた時間ロケーションが決定され、UEのグループの形成中にUEのグループ内で共有される、又は時間ロケーションは、サイドリンクPRSパターンの開始時間及び持続時間を含む、又はサイドリンクPRSパターンは、UEのグループへのサイドリンクPRS送信機会の割振りを含む、又はサイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会の持続時間がUEのグループの形成中に設定されている、又はそれらの任意の組み合わせを含む、条項78~85のいずれかに記載の第2のUE。
【0245】
条項87.第1のUEはイニシエータUEであり、サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)が、第1のPRS送信機会において第1のPRSを送信する試みが成功した後に開始される、条項78~86のいずれかに記載の第2のUE。
【0246】
条項88.サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)がアクティブでない場合、それぞれのUEからのそれぞれのPRSの送信が成功した時点で、UEのグループ内の任意のUEがイニシエータUEとして動作する、条項78~87のいずれかに記載の第2のUE。
【0247】
条項89.サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会が、1つ又は複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む、条項78~88のいずれかに記載の第2のUE。
【0248】
条項90.第1のPRS送信機会において第1のUEから第1のPRSのみが受信される、又は第1のPRS送信機会において第1のUEから第1のPRS及び1つ又は複数の他の信号が受信される、条項78~89のいずれかに記載の第2のUE。
【0249】
条項91.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、第1のユーザ機器(UE)によって実行されたときに、第1のUEに、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定させ、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数のPRS送信機会において第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0250】
条項92.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、サイドリンクPRSパターンは、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会を含み、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会のうちの1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項91に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0251】
条項93.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、N個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEのうちの各UEに関連付けられた1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項91~92のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0252】
条項94.条項91~93のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ実行可能命令を更に含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のUEによって実行されたとき、第1のUEに、第1のPRS送信機会において第1のPRSを送信する試みが成功したことに応じて、サイドリンクPRSパターンに従って第2のUEから第2のPRSを受信したかに関して少なくとも第2のPRS送信機会を監視させ、第2のPRS送信機会において第2のPRSが受信されなかった場合、サイドリンクPRSパターンに従って、第1のUEに関連付けられた1つ又は複数の追加PRS送信機会において第3のPRSを送信する1つ又は複数の試みを実行させ、第3のPRS送信機会において第3のPRSを送信する試みが成功したことに応じて、サイドリンクPRSパターンに従って第2のUEから第4のPRSを受信したかに関して少なくとも第4のPRS送信機会を監視させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0253】
条項95.第2のPRSは、第2のPRS送信機会において第2のUEから受信される、条項94に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0254】
条項96.第2のPRSは、競合ベースプロトコルに従って送信される、条項95に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0255】
条項97.競合ベースプロトコルは、タイプ2チャネルアクセスに対応する、条項96に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0256】
条項98.第1のPRS送信機会の持続時間が第2のPRS送信機会の持続時間とは異なる、条項94~97のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0257】
条項99.サイドリンクPRSパターンに関連付けられた時間ロケーションが決定され、UEのグループの形成中にUEのグループ内で共有される、又は時間ロケーションは、サイドリンクPRSパターンの開始時間及び持続時間を含む、又はサイドリンクPRSパターンは、UEのグループへのサイドリンクPRS送信機会の割振りを含む、又はサイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会の持続時間がUEのグループの形成中に設定されている、又はそれらの任意の組み合わせを含む、条項91~98のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0258】
条項100.第1のPRSを送信する1つ又は複数の試みは、競合ベースプロトコルに従って実行される、条項91~99のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0259】
条項101.競合ベースプロトコルは、タイプ1チャネルアクセスに対応する、条項100に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0260】
条項102.第1のUEはイニシエータUEであり、サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)が、第1のPRS送信機会において第1のPRSを送信する試みが成功した後に開始される、条項91~101のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0261】
条項103.第2のUE又は後続のUEによるPRSを送信する試みが不成功の場合、COTはキャンセルされる、条項102に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0262】
条項104.サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)がアクティブでない場合、それぞれのUEからのそれぞれのPRSの送信が成功した時点で、UEのグループ内の任意のUEがイニシエータUEとして動作する、条項91~103のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0263】
条項105.サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会が、1つ又は複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む、条項91~104のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0264】
条項106.第1のPRS送信機会において第1のUEにより第1のPRSのみが送信される、又は第1のPRS送信機会において第1のUEにより第1のPRS及び1つ又は複数の他の信号が送信される、条項91~105のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0265】
条項107.1つ又は複数の他の信号は、第1のPRSに関連付けられた制御信号を含む、条項106に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0266】
条項108.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、第2のユーザ機器(UE)によって実行されたときに、第2のUEに、サイドリンク位置推定手順のためのサイドリンク測位基準信号(PRS)パターンであって、サイドリンクPRSパターンは、共有通信媒体におけるUEのグループの各々のための少なくとも1つのPRS送信機会を含む、サイドリンクPRSパターンを決定させ、サイドリンクPRSパターンに従って第1のUEから第1のPRSを受信したかに関して第1のPRS送信機会を監視させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0267】
条項109.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、サイドリンクPRSパターンは、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会を含み、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEの間で分割されるN個のPRS送信機会のうちの1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項108に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0268】
条項110.UEのグループは、第1のUEと、第2のUEを含む少なくとも1つの他のUEとを備え、サイドリンクPRSパターンは、第1のUEに関連付けられたN個のPRS送信機会を含み、N個のPRS送信機会の各々は、少なくとも1つの他のUEのうちの各UEに関連付けられた1つの対応するPRS送信機会と対にされる、条項108~109のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0269】
条項111.コンピュータ実行可能命令を更に含む、条項108~110のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、第2のUEによって実行されると、第2のUEに、第1のPRS機会において第1のPRSが第1のUEから受信されたかどうかに基づいて、サイドリンクPRSパターンに従って、第2のUEに関連付けられた第2のPRS送信機会において第2のPRSを送信することを選択的に試みさせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0270】
条項112.第2のPRSは、第2のPRS送信機会において第2のUEによって送信される、条項111に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0271】
条項113.第2のPRSは、競合ベースプロトコルに従って送信される、条項112に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0272】
条項114.競合ベースプロトコルは、タイプ2チャネルアクセスに対応する、条項113に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0273】
条項115.第1のPRS送信機会の持続時間が第2のPRS送信機会の持続時間とは異なる、条項111~114のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0274】
条項116.サイドリンクPRSパターンに関連付けられた時間ロケーションが決定され、UEのグループの形成中にUEのグループ内で共有される、又は時間ロケーションは、サイドリンクPRSパターンの開始時間及び持続時間を含む、又はサイドリンクPRSパターンは、UEのグループへのサイドリンクPRS送信機会の割振りを含む、又はサイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会の持続時間がUEのグループの形成中に設定されている、又はそれらの任意の組み合わせを含む、条項108~115のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0275】
条項117.第1のUEはイニシエータUEであり、サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)が、第1のPRS送信機会において第1のPRSを送信する試みが成功した後に開始される、条項108~116のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0276】
条項118.サイドリンク位置推定手順のためのチャネル占有時間(COT)がアクティブでない場合、それぞれのUEからのそれぞれのPRSの送信が成功した時点で、UEのグループ内の任意のUEがイニシエータUEとして動作する、条項108~117のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0277】
条項119.サイドリンクPRSパターンの各PRS送信機会が、1つ又は複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む、条項108~118のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0278】
条項120.第1のPRS送信機会において第1のUEから第1のPRSのみが受信される、又は第1のPRS送信機会において第1のUEから第1のPRS及び1つ又は複数の他の信号が受信される、条項108~119のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0279】
情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。例えば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0280】
更に、本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はその両方の組み合わせとして実装され得ることを、当業者は理解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップについて、それらの機能に関して概略的に上記で説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるのか又はソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例及びシステム全体に課される設計上の制約に依存する。当業者は、説明する機能を特定の用途ごとに様々な方法で実現し得るが、そのような実現決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0281】
本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programable gate array、FPGA)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、又は本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて実現又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0282】
本明細書で開示する態様に関して説明した方法、シーケンス、及び/又はアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、又はその2つの組み合わせで具現され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、消去可能プログラマブルROM(erasable programmable ROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(electrically erasable programmable ROM、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、又は当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体の中に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ること及び記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体化され得る。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICの中に存在してもよい。ASICは、ユーザ端末(例えば、UE)の中に存在してもよい。代替として、プロセッサ及び記憶媒体は、個別の構成要素としてユーザ端末の中に存在し得る。
【0283】
1つ又は複数の例示的な態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装され得る。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つ又は複数の命令又はコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、又はコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM若しくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送若しくは記憶するために使用され得るとともに、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(compact disc、CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD)、フロッピーディスク(disk)、及びBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記のものの組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0284】
上記の開示は本開示の例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正が本明細書で行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップ、及び/又は行動は、なんらかの特定の順序で実行される必要はない。更に、本開示の要素は、単数形で説明又は特許請求されることがあるが、単数形への限定が明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【国際調査報告】