(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】方法、及びリレーUE
(51)【国際特許分類】
H04W 88/04 20090101AFI20240912BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240912BHJP
H04W 48/08 20090101ALI20240912BHJP
H04W 16/26 20090101ALI20240912BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20240912BHJP
【FI】
H04W88/04
H04W92/18
H04W48/08
H04W16/26
H04W28/06 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518450
(86)(22)【出願日】2021-09-22
(85)【翻訳文提出日】2024-05-22
(86)【国際出願番号】 CN2021119712
(87)【国際公開番号】W WO2023044627
(87)【国際公開日】2023-03-30
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
本開示の実施形態は、通信の方法、装置及びコンピュータ可読媒体に関する。第1の装置は、第2の装置から、システム情報の修正に関する情報を受信し、第3の装置からのシステム情報についての格納された要求と、前記システム情報の修正に関する情報とに基づいて、前記第3の装置に送信される修正されたシステム情報を決定する。そして、前記第1の装置は、前記修正されたシステム情報を前記第3の装置に送信する。こうして、削減された電力消費及びシグナリングオーバーヘッドにより、リモートUEのための修正されたSIの配信を実現することができる。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信の方法であって、
第1の装置において、システム情報の修正に関する情報を第2の装置から受信することと、
第3の装置からのシステム情報についての格納された要求と、前記システム情報の修正に関する情報とに基づいて、前記第3の装置に送信される修正されたシステム情報を決定することと、
前記修正されたシステム情報を前記第3の装置に送信することと、
を含む方法。
【請求項2】
システム情報についての要求を前記第3の装置から受信することと、
前記システム情報についての要求を格納することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記要求を格納することは、
前記要求を前記第3の装置のコンテキスト内に格納すること、又は
変数内に、前記第3の装置のアイデンティティ又は要求されたシステム情報のタイプのうちの少なくとも1つに関連付けて前記要求を格納すること、
のうちの少なくとも1つを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
要求されたシステム情報を前記第2の装置から取得することと、
前記要求されたシステム情報を前記第3の装置に送信することと、
をさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記要求されたシステム情報は、
システム情報のリスト、
1つ又は複数のシステム情報ブロックのリスト、又は
前記第3の装置のアイデンティティ
のうちの少なくとも1つを含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記システム情報を取得することは、
システム情報からシステム情報ブロックへ、又はシステム情報ブロックからシステム情報へのマッピングが、前記要求されたシステム情報について実行されるか否かを決定することと、
前記マッピングが実行されるとの決定に従って、前記要求されたシステム情報について前記マッピングを実行することにより、マッピングされたシステム情報を決定することと、
前記マッピングされたシステム情報を前記第2の装置から取得することと、
システム情報ブロックからシステム情報へ、又はシステム情報からシステム情報ブロックへのマッピングを実行することにより、前記要求されたシステム情報を前記マッピングされたシステム情報から決定することと、
を含む請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記システム情報の修正に関する情報は、前記システム情報の修正の指示を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
送信される前記修正されたシステム情報を決定することは、
1セットの修正されたシステム情報を前記第2の装置から取得することと、
前記格納された要求に基づいて、前記1セットの修正されたシステム情報から、前記第3の装置に送信される前記修正されたシステム情報を決定することと
を含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第3の装置が前記第2の装置のカバレッジ外にあること、
前記第1の装置が接続状態にあること、又は、
前記第1の装置が前記1セットの修正されたシステム情報を必要とすること、
のうちの少なくとも1つに応じて、前記1セットの修正されたシステム情報を取得する請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記1セットのシステム情報を取得することは、
前記第3の装置を含む1セットの装置からのシステム情報についての格納された要求に基づいて、合成された要求を決定することと、
前記合成された要求を前記第2の装置に送信することと、
前記1セットの修正されたシステム情報を前記第2の装置から取得することと、
を含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
第4の装置からシステム情報についての要求がないとの決定に従って、前記システム情報の修正の前記指示を、前記第1の装置と接続を維持している第4の装置に転送すること
をさらに含む請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記システム情報の修正に関する情報は、1セットの修正されたシステム情報を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記修正されたシステム情報を決定することは、
前記第3の装置についての格納された要求に基づいて、前記1セットの修正されたシステム情報から、前記第3の装置に送信される前記修正されたシステム情報を決定すること
を含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記1セットの修正されたシステム情報は、
修正されたシステム情報又はシステム情報ブロック、又は
修正され且つ前に要求されたシステム情報又はシステム情報ブロック、
のうちの少なくとも1つを含む請求項8又は12の何れか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記格納された要求を更新すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記格納された要求を更新することは、
前記第3の装置が前記第2の装置との接続状態に入ること、
前記第3の装置が前記第2の装置のカバレッジ外にあるから前記第2の装置のカバレッジ内にあるへと変化すること、又は
前記第1の装置と前記第3の装置との接続が解放されること、
のうちの少なくとも1つを示す設定を前記第2の装置から受信することに応じて、前記格納された要求を削除すること、
を含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記格納された要求を更新することは、
前記第3の装置が前記第2の装置との接続状態に入ること、
前記第3の装置が前記第2の装置のカバレッジ外にあるから前記第2の装置のカバレッジ内にあるへと変化すること、又は
前記第1の装置と前記第3の装置との接続が解放されること、
のうちの少なくとも1つを示す指示を前記第3の装置から受信することに応じて、前記格納された要求を削除することを含む
請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記格納された要求を更新することは、
前記第3の装置が前記第2の装置との接続状態に入ること、
前記第3の装置が前記第2の装置のカバレッジ外にあるから前記第2の装置のカバレッジ内にあるへと変化すること、又は
前記第1の装置と前記第3の装置との接続が解放されること、
のうちの少なくとも1つを決定することに応じて、前記格納された要求を削除すること、
を含む請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記格納された要求を更新することは、
前記第3の装置から、前記格納された要求内で示されたシステム情報についての追加、削除、又は保留のうちの少なくとも1つを示すメッセージを受信することと、
前記メッセージに基づいて、前記格納された要求を更新することと、
を含む請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記メッセージを受信することは、
前記システム情報の追加を示す、システム情報についての更なる要求を受信すること、を含み、
前記格納された要求を更新することは、
前記更なる要求に基づいて、前記格納された要求を更新することを含む
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
第1のタイマの設定を前記第3の装置に送信することをさらに含み、前記メッセージは、前記第1のタイマが実行している間に前記第3の装置により送信される
請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記タイマの前記設定を送信することは、
要求されたシステム情報の転送プロセスにおいて、前記タイマの前記設定を送信すること
を含む請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記格納された要求を更新することは、
前記第3の装置に、システム情報を確認するための要求を送信することと、
前記第3の装置から、前記システム情報を確認するための要求への応答を受信することと、
前記応答に基づいて、前記格納された要求を更新することと、
を含む請求項15に記載の方法。
【請求項24】
前記応答は、
前記格納された要求内で示されたシステム情報が必要であること、
前記格納された要求内で示されたシステム情報が全て削除されたこと、又は
前記格納された要求内で示された前記システム情報の一部が削除されたこと、
のうちの1つを示す請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記格納された要求を更新することは、
要求されたシステム情報の転送、又は前記システム情報についての格納された要求の受信時又はその後に、第2のタイマを開始することと、
前記格納された要求内で示されたシステム情報についての追加、削除、又は保留のうちの少なくとも1つを示すためのメッセージが、前記タイマが満了する前に前記第3の装置から受信されなかったとの決定に従って、前記格納された要求を削除することと、
を含む請求項15に記載の方法。
【請求項26】
通信の方法であって、
第1の装置において、第3の装置の指示を第2の装置に送信することと、
前記第2の装置から、修正されたシステム情報を前記第3の装置の前記指示とともに受信することと、
前記修正されたシステム情報を前記第3の装置に転送することと、
を含む方法。
【請求項27】
前記第3の装置の前記指示を送信することは、
前記第2の装置に、前記第2の装置からの、システム情報を取得するための要求とともに、前記第3の装置の前記指示を送信すること、
を含む請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第3の装置の前記指示を送信することは、
前記第3の装置に関連付けられたリソースを介して、前記システム情報を取得するための要求を送信すること、
を含む請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第3の装置の前記指示は、
前記第3の装置のアイデンティティ、又は
前記第3の装置のタイプ
のうちの少なくとも1つを含む請求項26に記載の方法。
【請求項30】
通信の方法であって、
第2の装置において、第3の装置の指示を第1の装置から受信することと、
前記第1の装置に、修正されたシステム情報を前記第3の装置の前記指示とともに送信することと、
を含む方法。
【請求項31】
前記第3の装置の前記指示を受信することは、
前記第1の装置から、システム情報を取得するための要求とともに前記第3の装置の前記指示を受信すること、又は
前記第3の装置に関連付けられたリソースを介して、前記システム情報を取得するための要求を受信すること、
のうちの少なくとも1つを含む請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記第3の装置の前記指示は、
前記第3の装置のアイデンティティ、又は
前記第3の装置のタイプ
のうちの少なくとも1つを含む請求項30に記載の方法。
【請求項33】
通信の方法であって、
第3の装置において、第1の装置に、システム情報についての要求内で示されたシステム情報についての追加、削除、又は保留のうちの少なくとも1つを示すメッセージを送信すること、を含み、前記システム情報についての要求は前記第3の装置から前記第1の装置へ送信され、前記第1の装置により格納される
方法。
【請求項34】
前記第3の装置が第2の装置との接続状態に入ること、
前記第3の装置が前記第2の装置のカバレッジ外にあるから前記第2の装置のカバレッジ内にあるへと変化すること、又は
前記第1の装置と前記第3の装置との接続が解放されること、
のうちの少なくとも1つを示す指示を前記第1の装置に送信すること、
をさらに含む請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記メッセージを送信することは、
前記システム情報の追加を示す、システム情報についての更なる要求を前記第3の装置に送信すること
を含む請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記メッセージを送信することは、
前記第1の装置へのシステム情報についての要求の送信、又は前記第1の装置からの要求されたシステム情報の受信時又はその後に第1のタイマを開始することと、
前記第1のタイマの満了時に前記メッセージを送信することと
を含む請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記第1のタイマの設定を前記第1の装置から受信すること、
をさらに含む請求項37に記載の方法。
【請求項38】
システム情報を確認するための要求を前記第1の装置から受信することと、
前記第1の装置に、前記システム情報を確認するための要求への応答を送信することと、
をさらに含む請求項33に記載の方法。
【請求項39】
前記応答は、
前記格納された要求内で示されたシステム情報が必要であること、
前記格納された要求内で示されたシステム情報が全て削除されたこと、又は
前記格納された要求内で示された前記システム情報の一部が削除されたこと、
のうちの1つを示す請求項38に記載の方法。
【請求項40】
請求項1~25の何れか一項、又は請求項26~29の何れか一項に記載の方法を実行するように設定されたプロセッサを備える
通信の装置。
【請求項41】
請求項30~32の何れか一項に記載の方法を実行するように設定されたプロセッサを備える
通信の装置。
【請求項42】
請求項33~39の何れか一項に記載の方法を実行するように設定されたプロセッサを備える
通信の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関し、特に、サイドリンクリレーを介したシステム情報(SI:system information)配信のための通信の方法、装置及びコンピュータ格納媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
New Radio(NR)サイドリンクリレーの背景において、gNBのカバレッジ(IC)内の別のUEを介してgNBと通信されるユーザ装置(UE)はリモートUEと称され、該別のUEはリレーUEと称される。リモートUEは、該gNBのカバレッジ外(OoC:out of coverage)にあってもよく、該gNBのカバレッジ内にあってもよい。リモートUEとリレーUEとの間には、サイドリンクを介して接続が確立される。
【0003】
サイドリンクリレーの研究では、SI配信を含む制御プレーンプロシージャを指定する必要がある。リモートUEがリレーUEを介してgNBからSIを要求してもよいことが既に合意されている。リレーUEは、SI取得プロシージャを実行することにより、gNBからSIを取得し、そして、該SIをリモートUEに転送してもよい。SI更新のために、アイドル状態又は非アクティブ状態にあるUEは、SI変更指示を監視し、修正されたSIを再取得してもよい。接続状態にあるUEは、SI変更指示を監視するか、又は修正されたSIを含む、gNBから送信される専用シグナリングを受信してもよい。しかしながら、リモートUEのための修正されたSIの配信は未だ不完全であり、さらなる発展が待たれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、サイドリンクリレーを介したSI配信のための通信の方法、装置及びコンピュータ格納媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第1の装置において、第2の装置から、システム情報の修正に関する情報を受信することと、第3の装置からのシステム情報についての格納された要求と、前記システム情報の修正に関する情報とに基づいて、前記第3の装置に送信される修正されたシステム情報を決定することと、前記修正されたシステム情報を前記第3の装置に送信することと、を含む。
【0006】
第2の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第1の装置において、システム情報についての要求を前記第1の装置に送信する第3の装置の指示を第2の装置に送信することと、前記第2の装置から、修正されたシステム情報を前記第3の装置の前記指示とともに受信することと、前記修正されたシステム情報を前記第3の装置に転送することと、を含む。
【0007】
第3の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第3の装置からのシステム情報についての格納された要求と、システム情報の修正に関する情報とに基づいて、第2の装置において、第1の装置に、前記第3の装置に送信される修正されたシステム情報の決定のためのシステム情報の修正に関する情報を送信することを含む。
【0008】
第4の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第3の装置において、修正されたシステム情報を第1の装置から受信することを含み、前記修正されたシステム情報は、前記第3の装置からのシステム情報についての格納された要求と、第2の装置からのシステム情報の修正に関する情報とに基づいて、第1の装置により決定される。
【0009】
第5の態様において、通信の装置が提供される。前記装置は、本開示の前記第1又は第2の態様にかかる方法を実行するように設定されたプロセッサを備える。
【0010】
第6の態様において、通信の装置が提供される。前記装置は、本開示の前記第3の態様にかかる方法を実行するように設定されたプロセッサを備える。
【0011】
第7の態様において、通信の装置が提供される。前記装置は、本開示の前記第4の態様にかかる方法を実行するように設定されたプロセッサを備える。
【0012】
第8の態様において、命令を格納しているコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第1又は第2の態様に記載の方法を実行させる。
【0013】
第9の態様において、命令を格納したコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第3の態様に記載の方法を実行させる。
【0014】
第10の態様において、命令を格納したコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第4の態様に記載の方法を実行させる。
【0015】
本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
添付図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0017】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す図である。
【
図2A】本開示の実施形態にかかる、SI配信における通信のためのプロセスを示す概略図である。
【
図2B】本開示の実施形態にかかる、修正されたSIの配信における通信のためのプロセスを示す概略図である。
【
図2C】本開示の実施形態にかかる、修正されたSIの配信における通信のための別のプロセスを示す概略図である。
【
図3A】本開示の実施形態にかかる、SI要求を更新するためのプロセスを示す概略図である。
【
図3B】本開示の実施形態にかかる、SI要求を更新するための別のプロセスを示す概略図である。
【
図3C】本開示の実施形態にかかる、SI要求を更新するためのさらに別のプロセスを示す概略図である。
【
図4】本開示の実施形態にかかる、SI配信における通信のための別のプロセスを示す概略図である。
【
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1の装置において実現される例示的な通信方法のためのフローチャートである。
【
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1の装置において実現される別の例示的な通信方法のためのフローチャートである。
【
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2の装置において実現される例示的な通信方法のためのフローチャートである。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第3の装置において実現される例示的な通信方法のためのフローチャートである。
【
図9】本開示の実施形態を実現するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0018】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
ここで、いくつかの実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0020】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0021】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を指す。端末装置の例は、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、携帯電話、セルラーフォン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)装置、超信頼性低遅延通信(URLLC)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE:Internet of Everything)装置、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)装置、Xが歩行者、車両、又はインフラストラクチャ/ネットワークを意味するV2X通信のための車載装置、統合アクセス及び統合アクセス及びバックホール(IAB)のための装置、衛星及び無人航空機システム(UAS:Unmanned Aircraft System)を包含する高高度プラットフォーム(HAP:High Altitude Platform)を含む非地上系ネットワーク(NTN)内の衛星搭載車両又は航空機搭載車両、拡張現実(AR)、混合現実(MR)、仮想現実(VR)などの、異なるタイプの現実を含むエクステンデッドリアリティ(XR:extended reality)装置、人間の操縦者を持たない航空機でありドローンとして一般に称される無人航空車両(UAV:unmanned aerial vehicle)、高速列車(HST:high speed train)上の装置、又はデジタルカメラなどの画像取得装置、センサーゲーム装置、音楽保存及び再生装置、又は無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧などを可能とするインターネット家電など、を含むがこれらに限定されない。「端末装置」は、公共の安全及びミッションを最重要視する、V2Xアプリケーション、トランスペアレントIPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、スマートTV、無線サービス、無線を介するソフトウェア配信、グループ通信及びIoTアプリケーションをサポートするために、「マルチキャスト/ブロードキャスト」機能をさらに有してもよい。また、マルチSIMとして知られる1つ又は複数の加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module )を組み込んでもよい。「端末装置」という用語は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、又は無線装置と互換的に使用されてもよい。
【0022】
用語「ネットワーク装置」は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることができる装置を指す。ネットワーク装置の例は、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、IABノード、フェムトノード、ピコノード、再設定可能なインテリジェントサーフェス(RIS:reconfigurable intelligent surface)などの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0023】
一実施形態において、端末装置は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置に接続することができる。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方をマスターノードとして、他方をセカンダリ―ノードとしてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。一実施形態において、第1のネットワーク装置は第1のRAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2のRAT装置であってもよい。一実施形態において、第1のRAT装置はeNBであり、第2のRAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置又は第2のネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置に送信されてもよく、そして第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第2のネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から第1のネットワーク装置を介して送信されてもよい。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。
【0024】
本明細書で使用される単数形「1つ」及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。用語「に基づく」は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。用語「一実施形態」及び「実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。用語「別の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指してもよい。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
【0025】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解できるはずである。
【0026】
本願の背景では、用語「リモートUE」は、ネットワーク装置のカバレッジ内の別の端末装置を介してネットワーク装置と通信される端末装置を指す。用語「リレーUE」は、ネットワーク装置のカバレッジ内にある端末装置を指し、リモートUEが該端末装置を介してネットワーク装置と通信する。リレーUEは、PC5インターフェース等のサイドリンクインターフェースを介してリモートUEと接続される。用語「リモートUE」は、リモート端末装置又はリモート装置と互換的に使用されてもよい。用語「リレーUE」は、リレー端末装置又はリレー装置と互換的に使用されてもよい。
【0027】
前述したように、リモートUEのための修正されたSIの配信は不完全である。これに鑑みて、本開示の実施形態は、上記及び他の潜在的な問題を解決するための解決策を提供する。一態様において、格納されたリモートUEからのSI要求に基づいて、リモートUEのための修正されたSIを配信するための解決策が提供される。こうして、リモートUEのための修正されたSIは、リレーUEにより決定される。この場合、電力消費及びシグナリングオーバーヘッドを削減する必要がある場合、リレーUEはSI取得プロシージャを実行してもよい。
【0028】
別の態様において、リモートUEの指示に基づいて、修正されたSIをリモートUEに転送するための解決策が提供される。こうして、リモートUEのための修正されたSIは、gNBにより決定される。この場合、リレーUEについての複雑度及びメモリの要件が軽減される。
【0029】
以下、添付図面を参照して、本開示の原理及び実施態様について詳細に説明する。
通信ネットワークの例
【0030】
図1は、本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワーク100の概略図である。
図1に示すように、通信ネットワーク100は、第1の装置110と、第2の装置120と、第3の装置とを含んでもよい。第2の装置120は、セル121を提供することにより、1つ又は複数の装置をサービングする。
図1の例において、第1の装置110は第2の装置120のセル121内にあり、第1の装置110は、第2の装置120と直接通信してもよい。第3の装置130は、セル121の外に位置する。第3の装置130は、サイドリンクインターフェース(例えば、PC5インターフェース等)を介して第1の装置110と接続され、第1の装置110を介して第2の装置120と通信してもよい。この場合、第1の装置110はリレー装置と称され、第3の装置130はリモート装置と称される。
【0031】
いくつかの実施形態において、第1の装置110と第2の装置120とは、無線通信チャネルなどのチャネルを介して互いに通信してもよい。ワイヤレス通信チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)と、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random-access channel)と、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)と、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)と、物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)とを含んでもよい。もちろん、任意の他の適切なチャネルも可能である。
【0032】
いくつかの実施形態において、第1の装置110と第3の装置130とは、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)などのサイドリンクチャネルを介して互いに通信してもよい。
【0033】
通信ネットワーク100における通信は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、New Radio(NR)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)、マシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)などを含むが、これらに限定されない任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。本開示の実施形態は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコル、5.5G、5G-Advancedネットワーク、又は第6世代(6G)ネットワークを含むが、これらに限定されない。
【0034】
図1における装置の数は説明の目的で与えられており、本開示に対するいかなる限定も暗示していないことを理解すべきである。通信ネットワーク100は、本開示の実施態様を実施するのに適した任意の適切な数の第1の装置、第2の装置又は第3の装置を含んでもよい。
【0035】
図示のため、第1の装置110と第3の装置130とは端末装置として示され、第2の装置120はネットワーク装置として示されている。説明のためだけに、本開示の範囲に対するいかなる限定も示唆することなく、第1の装置110と第3の装置130とが端末装置であり、第2の装置120がネットワーク装置である背景でいくつかの実施形態を説明する。この場合、第1の装置110はリレーUEに対応し、第3の装置130はリモートUEに対応する。
【0036】
他の実施形態において、第1の装置110及/又は第3の装置130はネットワーク装置であってもよく、第2の装置120は端末装置であってもよいことを、理解すべきである。換言すれば、本開示の原理及び精神は、アップリンク送信とダウンリンク送信との両方に適用可能である。さらに、いくつかの実施形態において、第1の装置110、第2の装置120及び第3の装置130の全てが端末装置であってもよく、いくつかの実施形態において、第1の装置110、第2の装置120及び第3の装置130の全てがネットワーク装置であってもよい。本願は、この態様を限定しない。
【0037】
いくつかの実施形態において、第3の装置130は、第1の装置110を介して、第2の装置120から修正されたSI(本明細書では変更されたSIとも称される)を取得してもよい。いくつかのシナリオにおいて、第1の装置110は、第2の装置120から、修正されたSIの指示(本明細書ではSI変更指示とも称される)を受信してもよい。いくつかのシナリオにおいて、第1の装置110は、第2の装置120から修正されたSIを受信してもよい。本開示の実施形態は、これらのシナリオについての、修正されたSIを配信するための解決策を提供する。以下では、
図2A~4を参照して詳細に説明する。
格納されたSI要求ありのSI配信の実現例
【0038】
図2Aは、本開示の実施形態にかかる、SI配信における通信のためのプロセス200Aを示す概略図である。説明のために、
図1を参照してプロセス200Aを説明する。プロセス200Aには、
図1に示すような第1の装置110と、第2の装置120と、第3の装置130とが関与してもよい。便宜上、第1の装置110がリレーUEであり、第2の装置120がgNBであり、第3の装置130がリモートUEであると仮定する。これは単に例であり、本開示を限定するものではないことに注意すべきである。
図2Aにおけるステップ及びステップの順序は単に例示のためのものであり、限定のためのものではない。例えば、ステップの順序は変更されてもよい。ステップの一部を省略してもよいし、任意の他の適切な追加のステップを追加してもよい。
【0039】
図2Aに示すように、第3の装置130は、SIについての要求(本明細書ではSI要求とも称される)を第1の装置110に送信する(201)。いくつかの実施形態において、SI要求はSIのリストを含んでもよい。例えば、SI要求は、requested-SI-ListであるIEを含んでもよい。requested-SI-ListであるIEの型は、BIT STRINGであってもよい。最大のSIのサイズは32ビットであってもよい。もちろん、SIのリストは、任意の他の適切な方法でSI要求内で運ばれてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態において、SI要求は、1つ又は複数のシステム情報ブロック(SIB:system information block)のリスト又はSIBタイプを含んでもよい。例えば、SI要求は、requestedSIB-List-r16であるIEを含んでもよい。requestedSIB-List-r16であるIEの型は、SEQUENCEであってもよい。もちろん、SIBのリストは、任意の他の適切な方法でSI要求内で運ばれてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態において、SI要求は、第3の装置130のアイデンティティ(ID:identity)を含んでもよい。例えば、このIDはレイヤ2(L2:layer-2) IDであってもよい。例えば、このIDは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI:cell-radio network temporary identifier)であってもよい。さらに別の例として、このIDは、非アクティブ無線ネットワーク一時識別子(I-RNTI:inactive-radio network temporary identifier)であってもよい。このIDが任意の他の適切な形式を採用してもよいことを、理解すべきである。
【0042】
なお、上記の例は例示のためのものであり、SI要求は、上記情報の組み合わせ及び/又は任意の他の適切な情報又は情報の組み合わせを含んでもよい。
【0043】
SI要求が受信されると、第1の装置110は、SI要求を格納する(202)。これにより、格納されたSI要求に基づいて、第3の装置130のための修正されたSIの決定が容易になる。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、SI要求を第3の装置130のコンテキスト内に格納してもよい。
【0044】
いくつかの代替の実施形態において、第1の装置110は、SI要求を変数内に格納してもよい。例えば、この変数は、VarSIRqurest又はVarSIBRequestであってもよい。もちろん、任意の他の適切な形式も可能である。いくつかの実施形態において、SI要求は、第3の装置130のIDに関連付けられて格納されてもよい。例えば、複数のリモートUEについて1つの変数を使用する場合、リモートUEのIDをインデックス又はエントリとして使用することにより、異なるUEを識別してもよい。いくつかの実施形態において、SI要求は、要求されたSIの種類に関連付けられて格納されてもよい。例えば、複数のリモートUEについて1つの変数を使用する場合、リモートUEにより要求されたSIのSI又はSIBタイプをインデックス又はエントリとして使用し、SI又はSIBタイプごとに1つ又は複数のUE IDのリストを導入して異なるUEを識別することができる。なお、上記の例は例示のためのものであり、SI要求は任意の他の適切な方法で格納されてもよい。
【0045】
第1の装置110は、第3の装置130からのSI要求に基づいて、SI取得プロシージャを実行する。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、要求されたSIについて、SI(例えば、SIメッセージ)からSIBへのマッピング、又はSIBからSIへのマッピングが実行されるか否かを決定してもよい(203)。この決定は、リモートUEのSI要求内のSIタイプと、SIを要求するためにリレーUEにより使用されるSIタイプとに基づいて行われてもよい。
【0046】
例えば、SI要求がSIB又はSIBタイプのリストを含むが、要求されたSIを取得するために第1の装置110がSIに基づいた方式(例えば、MSG.1に基づいた又はMSG.3に基づいた方式)を実行する場合、マッピングを実行すると決定してもよい。この場合、マッピングはSIB又はSIBタイプからSIへのものである。例えば、SI要求がSIB又はSIBタイプのリストを含み、要求されたSIを取得するために第1の装置110がSIBに基づいた方式を(例えば、DedicatedSIBRequestを送信することにより)実行する場合、マッピングを実行しないと決定してもよい。
【0047】
別の例として、SI要求がSIのリストを含むが、要求されたSIを取得するために第1の装置110がSIBに基づいた方式を実行する場合、マッピングを実行すると決定してもよい。この場合、マッピングはSIからSIB又はSIBタイプへのものである。SI要求がSIのリストを含み、第1の装置110がSIに基づいた方式を実行する場合、マッピングを実行しないと決定してもよい。もちろん、このマッピングの決定のためには、任意の他の適切な方法も可能である。
【0048】
マッピングを実行すると決定された場合、第1の装置110は、要求されたSIについてマッピングを204することにより、マッピングされたSIを決定してもよい。いくつかの実施形態において、マッピングされたSIはSIのリストを含んでもよい。いくつかの実施形態において、マッピングされたSIはSIB又はSIBタイプのリストを含んでもよい。例えば、第1の装置110は、SIB1を介して第2の装置120から受信したマッピング情報(例えば、SI-SchedulingInfo、SIB-Mapping)に基づいてマッピングを実行してもよい。もちろん、このマッピングの実行のためには、任意の他の適切な形式も可能である。
【0049】
そして、第1の装置110は、マッピングされたSIの取得するための要求を第2の装置120に送信してもよい(205)。第2の装置120は、マッピングされたSIを第1の装置110に送信してもよい(206)。第1の装置110は、反対方向のマッピングを実行することにより、マッピングされたSIから要求されたSIを決定してもよい(207)。例えば、SIからSIBへのマッピングを実行することにより、マッピングされたSIが得られる場合、第1の装置110は、第2の装置120から取得したマッピングされたSIについてSIBからSIへのマッピングを実行することにより、要求されたSIを決定してもよい。SIBからSIへのマッピングを実行することにより、マッピングされたSIが得られる場合、第1の装置110は、第2の装置120から取得したマッピングされたSIについてSIからSIBへのマッピングを実行することにより、要求されたSIを決定してもよい。そして、第1の装置110は、要求されたSIを第3の装置130に送信してもよい(280)。
【0050】
その後、第1の装置110は、SIの修正に関する情報(本明細書ではSI修正に関する情報とも称される)を第2の装置120から受信する(209)。第2の装置120からのSI修正に関する情報と、格納された第3の装置130からのSI要求とに基づいて、第1の装置110は、第3の装置130のための修正されたSIを決定する(210)。そして、第1の装置110は、修正されたSIを第3の装置130に送信する(211)。実施形態1及び実施形態2に関連して、修正されたSIの配信の詳細について以下に説明する。
【0051】
実施形態1
本実施形態において、SI修正に関する情報は、SI修正の指示(本明細書においてはSI変更指示とも称される)を含んでもよい。以下、本実施形態における修正されたSIの配信について、
図2Bを参照して説明する。
【0052】
図2Bは、本開示の実施形態にかかる、SI配信における通信のためのプロセス200Bを示す概略図である。説明のために、
図1を参照してプロセス200Bを説明する。プロセス200Bには、
図1に示すような第1の装置110と、第2の装置120と、第3の装置130とが関与してもよい。便宜上、第1の装置110がリレーUEであり、第2の装置120がgNBであり、第3の装置130がリモートUEであると仮定する。これは単に例であり、本開示を限定するものではないことに注意すべきである。
図2Bにおけるステップ及びステップの順序は単に例示のためのものであり、限定のためのものではない。例えば、ステップの順序は変更されてもよい。ステップの一部を省略してもよいし、任意の他の適切な追加のステップを追加してもよい。
【0053】
図2Bに示すように、第2の装置120は、SI変更指示を第1の装置110に送信してもよい(220)。この場合、第1の装置110は、第2の装置120から1セットの修正されたSIを取得し、格納された要求に基づいて、該1セットの修正されたSIから、第3の装置130に送信される修正されたSIを決定してもよい。いくつかの実施形態において、該1セットの修正されたSIは、リレーUE(すなわち、第1の装置110)に必要な修正されたSIと、リモートUE(例えば、第3の装置130)に必要な修正されたSIとを含んでもよい。いくつかの実施形態において、該1セットの修正されたSIは、複数のリモートUEに必要な修正されたSIを含んでもよい。いくつかの実施形態において、該1セットの修正されたSIは、1つ又は複数のSIを含んでもよい。いくつかの実施形態において、該1セットの修正されたSIは、1つ又は複数のSIBを含んでもよい。
【0054】
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第2の装置120から該1セットの修正されたSIを取得するか否かを決定してもよい(221)。該1セットの修正されたSIを取得すると決定した場合、第1の装置110は、該1セットの修正されたSIを取得する。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第3の装置130が第2の装置120のカバレッジ外にあるか否か、第1の装置110が接続状態にあるか非アクティブ状態にあるか、又は、第1の装置110自身が該1セットの修正されたSIを必要とするか否か、又は、第3の装置130の要求が格納されているか否か、のうちの少なくとも1つに基づいて、該1セットの修正されたSIを取得するか否かを決定してもよい。例えば、第1の装置110は、第3の装置130が第2の装置120のカバレッジ外にあること、第1の装置110が接続状態にあること、又は、第1の装置110が該1セットの修正されたSIを必要とすること、のうちの少なくとも1つに応じて、該1セットの修正されたSIを取得してもよい。
【0055】
別の例として、端末装置110は、第3の装置130の要求が格納されているか否かを決定してもよい。第3の装置130の要求が格納されている場合、第1の装置110は、第1の装置110が接続状態にあるか否かを決定してもよい。第1の装置110が接続状態にある場合、第1の装置110は、第3の装置130のためにSI取得を実行してもよい。第1の装置110が接続状態にない場合、又は第3の装置130の要求が格納されていない場合、第1の装置110は、自身の必要に応じてSI取得を実行してもよい。
【0056】
これらは単なる例であり、第1の装置110は、任意の他の適切な条件に基づいて、該1セットの修正されたSIを取得するか否かを決定してもよい。本開示は、この態様を限定しない。
【0057】
該1セットの修正されたSIを取得するために、いくつかの実施形態において、第1の装置110は、格納された第3の装置130を含む1セットのリモートUEからのSI要求に基づいて、合成された要求を決定してもよい(222)。いくつかの実施形態において、該1セットのリモートUEは第2の装置120のカバレッジ外にあり、該1セットのリモートUEからのSI要求は第1の装置110により格納される。こうして、第1の装置110は、該1セットのリモートUEにより要求された全てのSIについて、1つのみの要求を生成及び送信してもよい。
【0058】
第1の装置110は、該合成された要求を第2の装置120に送信してもよい(223)。例えば、第1の装置110は、該1セットのリモートUEについてMSG3(RRCSystemInfoRequestメッセージ)を送信してもよい。もちろん、任意の他の適切な形式も可能である。該合成された要求に応じて、第2の装置120は、第2の装置120への該合成された要求内で示された該1セットの修正されたSIを送信してもよい。
【0059】
なお、該1セットの修正されたSIの取得は、合成された要求に基づくものであると記載されているが、本開示はこれに限定されるものではない。いくつかの代替の実施形態において、該1セットの修正されたSIの取得は、それぞれのリモートUEについての別々の要求に基づいて実行されてもよい。
【0060】
該1セットの修正されたSIを受信すると、第1の装置110は、格納された第3の装置130からのSI要求に基づいて、該1セットの修正されたSIから、第3の装置130に送信される修正されたSIを決定してもよい(225)。例えば、第1の装置110は、該1セットの修正されたSIのうち、格納された第3の装置130からのSI要求内で示されたSIに対応する修正されたSIのサブセットを決定し、該修正されたSIのサブセットを、第3の装置130に送信される修正されたSIとして決定してもよい。
【0061】
そして、第1の装置110は、修正されたSIを第3の装置130に送信してもよい(226)。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、リモートUEとしての第4の装置からのSI要求がないかどうかを決定してもよい(227)。第4の装置は、第1の装置110との接続(例えば、PC5-RRC接続)を維持する。第4の装置からのSI要求がない場合、第1の装置110は、SI変更指示を第4の装置に転送してもよい(228)。例えば、第1の装置110は、PC5 RRCシグナリングを介して、SI変更指示を第4の装置に転送してもよい。もちろん、任意の他の適切な方法も可能である。
【0062】
実施形態2
本実施形態において、SI修正に関する情報は、1セットの修正されたSIを含んでもよい。以下、本実施形態における修正されたSIの配信について、
図2Cを参照して説明する。
【0063】
図2Cは、本開示の実施形態にかかる、SI配信における通信のためのプロセス200Cを示す概略図である。説明のために、
図1を参照してプロセス200Cを説明する。プロセス200Cには、
図1に示すような第1の装置110と、第2の装置120と、第3の装置130とが関与してもよい。便宜上、第1の装置110がリレーUEであり、第2の装置120がgNBであり、第3の装置130がリモートUEであると仮定する。これは単に例であり、本開示を限定するものではないことに注意すべきである。
図2Cにおけるステップ及びステップの順序は単に例示のためのものであり、限定のためのものではない。例えば、ステップの順序は変更されてもよい。ステップの一部を省略してもよいし、任意の他の適切な追加のステップを追加してもよい。
【0064】
図2Cに示すように、第2の装置120は、1セットの修正されたSIを第1の装置110に送信してもよい(230)。いくつかの実施形態において、該1セットの修正されたSIは、第2の装置120にとって利用可能な全てのSI又はSIBを含んでもよい。いくつかの実施形態において、該1セットの修正されたSIは、修正された全てのSI又はSIBを含んでもよい。いくつかの実施形態において、該1セットの修正されたSIは、修正され且つ前に要求されたSI又はSIBを含んでもよい。例えば、該1セットの修正されたSIは、第1の装置110へのPC5-RRC接続を有する全てのリモートUEにより前に要求されたSI又はSIBを含む。例えば、該1セットの修正されたSIは、第1の装置110へのPC5-RRC接続を有する1つのリモートUEにより前に要求されたSI又はSIBを含む。いくつかの実施形態において、該1セットの修正されたSIは、第1の装置110により前に要求されたSI又はSIBを含んでもよい。
【0065】
格納された第3の装置130についての要求に基づいて、第1の装置110は、該1セットの修正されたSIから、第3の装置130に送信される修正されたSIを決定してもよい(231)。換言すれば、第1の装置110は、格納された第3の装置130についての要求に基づいて、SIフィルタリングを実行してもよい。例えば、第1の装置110は、SIフィルタリングを行うことにより、該1セットの修正されたSIから修正されたSIを選択し、選択された修正されたSIの各々が、格納された要求により示される。そして、第1の装置110は、修正されたSIを第3の装置130に送信してもよい(232)。
【0066】
こうして、SI取得プロシージャが必要に応じて実行されるため、電力消費及びシグナリングオーバーヘッドが削減される。
SI要求の更新の実現例
【0067】
本開示の実施形態は、格納されたSI要求を更新するための解決策も提供する。これらの解決策については、実施形態3から実施形態5に関連して以下に説明する。
【0068】
実施形態3
本実施形態において、第1の装置110は、第3の装置130の状態の変化に基づいて、格納されたSI要求の更新をトリガしてもよい。
図3Aを参照していくつかの例示的な実施形態を説明する。
【0069】
図3Aは本開示の実施形態にかかる、SI要求を更新するためのプロセス300Aを示す概略図である。説明のために、
図1を参照してプロセス300Aを説明する。プロセス300Aには、
図1に示すような第1の装置110と、第2の装置120と、第3の装置130とが関与してもよい。便宜上、第1の装置110がリレーUEであり、第2の装置120がgNBであり、第3の装置130がリモートUEであると仮定する。これは単に例であり、本開示を限定するものではないことに注意すべきである。
図3Aにおけるステップ及びステップの順序は単に例示のためのものであり、限定のためのものではない。例えば、ステップの順序は変更されてもよい。ステップの一部を省略してもよいし、任意の他の適切な追加のステップを追加してもよい。
【0070】
図3Aに示すように、いくつかの実施形態において、第2の装置120は、設定、例えばRRCReconfigurationメッセージを第1の装置110に送信してもよい(301)。いくつかの実施形態において、この設定は、第3の装置130が第2の装置120との接続状態に入ることを示してもよい。いくつかの実施形態において、この設定は、第3の装置130が第2の装置120のカバレッジ外にあるから第2の装置120のカバレッジ内にあるへと変化することを示してもよい。いくつかの実施形態において、この設定は、第1の装置110と第3の装置130との接続が解放されることを示してもよい。いくつかの実施形態において、この設定は、第1の装置110と第3の装置130との接続が解放されることをトリガしてもよい。もちろん、この設定はまた、上記の情報の組み合わせ又は任意の他の適切な情報又は情報の組み合わせを含んでもよい。このような設定を受信すると、第1の装置110は、格納されたSI要求、又は、第3の装置130についてのSI要求を格納するUEコンテキストを削除してもよい(3020)。
【0071】
いくつかの実施形態において、第3の装置130は、その状態変化に関する指示を第1の装置110に送信してもよい(311)。いくつかの実施形態において、この指示は、第3の装置130が第2の装置120との接続状態に入ることを示してもよい。いくつかの実施形態において、この指示は、第3の装置130が第2の装置120のカバレッジ外にあるから第2の装置120のカバレッジ内にあるへと変化することを示してもよい。いくつかの実施形態において、この指示は、第1の装置110と第3の装置130との接続が解放されることを示してもよい。いくつかの実施形態において、この指示は、第1の装置110と第3の装置130との接続が解放されることをトリガしてもよい。もちろん、この指示はまた、上記の情報の組み合わせ又は任意の他の適切な情報又は情報の組み合わせを含んでもよい。このような指示を受信すると、第1の装置110は、格納されたSI要求、又は、第3の装置130についてのSI要求を格納するUEコンテキストを削除してもよい(312)。
【0072】
いくつかの実施形態において、第3の装置130は、第3の装置130の状態変化を検出してもよい(321)。いくつかの実施形態において、第3の装置130は、第3の装置130が第2の装置120との接続状態に入るか否かを決定してもよい。いくつかの実施形態において、第3の装置は、第3の装置130が第2の装置120のカバレッジ外にあるから第2の装置120のカバレッジ内にあるへと変化するか否かを決定してもよい。いくつかの実施形態において、第3の装置130は、第1の装置110と第3の装置130との接続が解放されるか否かを決定してもよい。もちろん、検出のために、任意の他の適切な方法も可能である。第3の装置の状態変化を検出又は決定すると、第1の装置110は、格納されたSI要求、又は、第3の装置130についてのSI要求を格納するUEコンテキストを削除してもよい(322)。
【0073】
こうして、格納されたSI要求の更新をトリガするために、暗黙的な方式が提供される。
【0074】
実施形態4
本実施形態において、第1の装置110は、第3の装置130により要求されたSIの変更に基づいて、格納されたSI要求の更新をトリガしてもよい。
図3Bを参照していくつかの例示的な実施形態を説明する。
【0075】
図3Bは本開示の実施形態にかかる、SI要求を更新するための別のプロセス300Bを示す概略図である。説明のために、
図1を参照してプロセス300Bを説明する。プロセス300Bには、
図1に示すような第1の装置110と、第2の装置120と、第3の装置130とが関与してもよい。便宜上、第1の装置110がリレーUEであり、第2の装置120がgNBであり、第3の装置130がリモートUEであると仮定する。これは単に例であり、本開示を限定するものではないことに注意すべきである。
図3Bにおけるステップ及びステップの順序は単に例示のためのものであり、限定のためのものではない。例えば、ステップの順序は変更されてもよい。ステップの一部を省略してもよいし、任意の他の適切な追加のステップを追加してもよい。
【0076】
図3Bに示すように、いくつかの実施形態において、第3の装置130は、第1の装置110に、格納された要求(すなわち、要求されたSI)内で示されたSIについての追加、削除、又は保留のうちの少なくとも1つを示すメッセージを送信してもよい(331)。例えば、このメッセージは、全ての要求されたSIが依然として必要であることを示してもよい。別の例として、このメッセージは、以前に要求されたSIの全ての削除を示してもよい。さらに別の例として、このメッセージは、以前に要求されたSIの一部の削除を示してもよい。メッセージを受信すると、第1の装置110は、このメッセージに基づいて、格納された要求を更新してもよい(332)。
【0077】
いくつかの実施形態において、第3の装置130は、更なるSI要求(即ち、別のSI要求)を第1の装置110に送信してもよい。該更なるSI要求は、SIの追加を示してもよく、即ち、前に要求されていないSI又はSIBを要求してもよい。該更なるSI要求を受信すると、第1の装置110は、該更なるSI要求で、格納された要求について完全に置換してもよい。代替として、第1の装置110は、該更なるSI要求内で示された、前に要求されていないSI又はSIBを格納してもよい。例えば、第1の装置110は、第3の装置130のコンテキスト内、又はSI格納用の変数(例えば、VarSIRequest又はVarSIBRequest)内に、最後の要求されたSIについてのエントリを追加してもよい。
【0078】
いくつかの代替の実施形態において、第1の装置110は、SIを確認するための要求を第3の装置130に送信してもよい(341)。例えば、SI変更指示を受信すると、第1の装置110は、SIを確認するための要求を第3の装置130に送信してもよい。SIを確認するための要求の送信は、任意の他の適切な方法で実行されてもよく、上記の例に限定されるものではないことを、理解すべきである。別の例として、SIを確認するための要求は、確認するSI又はSIBのリストを示してもよい。
【0079】
SIを確認するための要求を受信すると、第3の装置130は、SIを確認するための要求への応答を送信してもよい(342)。いくつかの実施形態において、応答は、格納された要求内で示されたSIが必要であることを示してもよい。いくつかの実施形態において、応答は、格納された要求内で示されたSIが全て削除されたことを示してもよい。いくつかの実施形態において、応答は、格納された要求内で示されたSIの一部が削除されたことを示してもよい。この応答に基づいて、第1の装置110は、格納された第3の装置130についての要求を更新してもよい。
【0080】
こうして、格納されたSI要求の更新をトリガするために、明示的な方式が提供される。
【0081】
実施形態5
本実施形態において、第1の装置110は、タイマに基づいた方式に基づいて、格納されたSI要求の更新をトリガしてもよい。
図3Cを参照していくつかの例示的な実施形態を説明する。
【0082】
図3Cは本開示の実施形態にかかる、SI要求を更新するためのさらに別のプロセス300Cを示す概略図である。説明のために、
図1を参照してプロセス300Cを説明する。プロセス300Cには、
図1に示すような第1の装置110と、第2の装置120と、第3の装置130とが関与してもよい。便宜上、第1の装置110がリレーUEであり、第2の装置120がgNBであり、第3の装置130がリモートUEであると仮定する。これは単に例であり、本開示を限定するものではないことに注意すべきである。
図3Cにおけるステップ及びステップの順序は単に例示のためのものであり、限定のためのものではない。例えば、ステップの順序は変更されてもよい。ステップの一部を省略してもよいし、任意の他の適切な追加のステップを追加してもよい。
【0083】
図3Cに示すように、いくつかの実施形態において、第1の装置110は、タイマ(例えば、最大時間間隔又は最大値)(便宜上、ここでは第1のタイマとも称される)の設定を、第3の装置130に送信してもよい(351)。いくつかの実施形態において、第3の装置130は、SI要求を第1の装置110に送信してもよく(352)、SI要求の送信時又は送信後に第1のタイマを開始してもよい(353)。
【0084】
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、SIを取得するための要求を第2の装置120に送信してもよい(354)。結果として、第2の装置120は、要求されたSIを第1の装置110に送信してもよく(355)、第1の装置110は、要求されたSIを第3の装置130に転送してもよい(356)。いくつかの代替の実施形態において、第3の装置130は、第1の装置110からの要求されたSIの受信時又は受信後に、第1のタイマを開始してもよい(353’)。
【0085】
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、要求されたSIの第1の装置110から第3の装置130への転送処理において、第1のタイマの設定を第3の装置130に送信してもよい。例えば、この設定は、356に示すような転送処理において、要求されたSIとともに(例えば、1つのRRCシグナリングの同じIE内で、又は1つのRRCシグナリングの異なるIE内で、又は異なるRRCシグナリング内で)第3の装置130に送信される。これらの実施形態において、第3の装置130は、第1の装置110からの要求されたSIの受信時又は受信後に、第1のタイマを開始してもよい(353)。
【0086】
第1のタイマの満了時に、第3の装置130は、第1の装置110に、格納された要求内で示されたSIについての追加、削除、又は保留のうちの少なくとも1つを示すメッセージを送信してもよい(357)。このメッセージの受信時に、第1の装置110は、格納された第3の装置130についての要求を更新してもよい(358)。
【0087】
なお、上記では、第3の装置130のための第1のタイマが第1の装置110により設定されることについて説明したが、いくつかの代替の実施形態において、第1のタイマは、(例えば、システム情報を介して)事前定義又は事前設定されてもよい。
【0088】
いくつかの実施形態において、第1の装置110もタイマ(便宜上、本明細書では第2のタイマとも称される)を開始してもよい。いくつかの実施形態において、第2のタイマは、第1のタイマと異なるようにセットされてもよい。いくつかの実施形態において、第2のタイマは、第1のタイマと似た方法でセットされてもよい。
【0089】
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第3の装置130からのSI要求の受信時又は受信後に、第2のタイマを開始してもよい(359)。いくつかの代替の実施形態において、第1の装置110は、第3の装置130への要求されたSIの転送時又は転送後に、第2のタイマを開始してもよい(359’)。代替の実施形態において、第1の装置110は、第2の装置130へのSI要求の転送時又は転送後に、第2のタイマを開始してもよい(359’)。
【0090】
いくつかの実施形態において、第2のタイマの満了時に、第3の装置130から、格納された要求内で示されるシステム情報についての追加、削除、又は保留のうちの少なくとも1つを示すメッセージが受信されない場合、第1の装置110は、第3の装置130についての格納された要求を削除してもよい(360)。
【0091】
こうして、格納されたSI要求の更新をトリガするために、タイマに基づく方式が提供される。
【0092】
格納されたSI要求なしのSI配信の実現例
本開示の実施形態はまた、格納されたSI要求なしのSI配信のための解決策を提供する。これについては、
図4に関連して説明する。
【0093】
図4は本開示の実施形態にかかる、SI配信における通信のためのプロセス400を示す概略図である。説明のために、
図1を参照してプロセス400を説明する。プロセス400には、
図1に示すような第1の装置110と、第2の装置120と、第3の装置130とが関与してもよい。便宜上、第1の装置110がリレーUEであり、第2の装置120がgNBであり、第3の装置130がリモートUEであると仮定する。これは単に例であり、本開示を限定するものではないことに注意すべきである。
【0094】
図4に示すように、第1の装置110は、第3の装置130の指示を第2の装置120に送信する(410)。いくつかの実施形態において、この指示は、第3の装置130のIDを含んでもよい。例えば、このIDはL2 IDであってもよい。別の例として、このIDはC-RNTIであってもよい。さらに別の例として、このIDは、I-RNTIであってもよい。このIDは、任意の既存の形式や将来開発される任意の適切な形式を採用してもよいことを、理解すべきである。いくつかの実施形態において、この指示は、第3の装置130のタイプを含んでもよい。例えば、この指示は、第3の装置130がリモートUEであることを示してもよい。もちろん、第3の装置130を示すために、任意の他の適切な属性も可能である。
【0095】
第1の装置110が任意の適切な方法でこの指示を送信してもよいことを、理解すべきである。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、この指示を個別のメッセージ内で送信してもよい。例えば、第1の装置110は、この指示をSidelinkUEInformationNRメッセージ内で送信してもよい。もちろん、任意の他の適切なメッセージも可能である。
【0096】
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第2の装置120に、第2の装置120からSIを取得するための要求とともにこの指示を送信してもよい。例えば、第1の装置110は、この指示を、SIを取得するための要求を含むレイヤ2(適応層、又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)層、又は無線リンク制御(RLC:radio link control)層、又はメディアアクセス制御(MAC:medium access control)層)プロトコルデータユニット(PDU:protocol data unit)のヘッダ内に挿入してもよい。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、この指示を、第2の装置120からSIを取得するための要求内に挿入してもよい。
【0097】
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第3の装置130に関連付けられたリソースを介して、第2の装置120からSIを取得するための要求を送信してもよい。こうして、第3の装置130は、SIを取得するための要求の送信に使用されるリソースにより示される。いくつかの実施形態において、このリソースは、第3の装置130に関連付けられた論理チャネルを含んでもよい。いくつかの実施形態において、このリソースは、第3の装置130に関連付けられたリソースプールを含んでもよい。いくつかの実施形態において、このリソースは、第3の装置130に関連付けられた物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)プリアンブルを含んでもよい。いくつかの実施形態において、このリソースは、第3の装置130に関連付けられたPRACHリソースを含んでもよい。もちろん、リソースについて、任意の他の適切な形式も可能である。
【0098】
図4に戻り、第2の装置120は、要求されたSIを第1の装置110に送信してもよい(420)。第1の装置110は、要求されたSIを第3の装置130に転送してもよい(430)。
【0099】
修正されたSIがある場合、第2の装置120は、第1の装置110に、該修正されたSIを第3の装置130の指示とともに送信する(440)。いくつかの実施形態において、修正されたSIは、第3の装置130の指示に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、1セットのリモートUEのための1セットの修正されたSIを送信してもよく、該1セットの修正されたSIのうちの修正されたSIは、該1セットのリモートUEのうちのリモートUEの対応する指示に関連付けられる。
【0100】
いくつかの実施形態において、第2の装置120は、第3の装置130に関連付けられたリソースを介して、修正されたSIを送信してもよい。こうして、修正されたSIは、第3の装置130に関連付けられるように示される。いくつかの実施形態において、このリソースは、第3の装置130に関連付けられた論理チャネルを含んでもよい。いくつかの実施形態において、このリソースは、第3の装置130に関連付けられたリソースプールを含んでもよい。いくつかの実施形態において、このリソースは、第3の装置130に関連透けられたCORESET(制御リソースセット)を含んでもよい。いくつかの実施形態において、このリソースは、第3の装置130に関連付けられた検索空間を含んでもよい。もちろん、リソースについて、任意の他の適切な形式も可能である。
【0101】
第1の装置110は、修正されたSIを第3の装置130に転送してもよい(450)。換言すれば、第1の装置110は、リモートUEに対応する修正されたSIをこのリモートUEに転送してもよい。
【0102】
図4の解決策により、リレーUEについての複雑度及びメモリの要件が必要になることが可能であり、簡単な方法でSI配信を実現することが可能である。
【0103】
方法の実現例
したがって、本開示の実施形態は、リモートUE、リレーUE及びネットワーク装置において実現される通信方法を提供する。
図5~
図8を参照し、以下にこれらの方法を説明する。
【0104】
図5は本開示のいくつかの実施形態にかかる、リレーUEとしての第1の装置において実現される例示的な通信方法500を示す図である。例えば、方法500は、
図1に示すような第1の装置110において実行されてもよい。以下、説明のために、
図1を参照して方法500を説明する。方法500は、図示されていない追加のブロックを含んでもよく、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを、理解すべきである。
【0105】
ブロック510において、第1の装置110は、SIの修正の情報を第2の装置120から受信する。いくつかの実施形態において、SIの修正の情報は、SIの修正の指示を含んでもよい。いくつかの実施形態において、SIの修正の情報は、1セットの修正されたSIを含んでもよい。
【0106】
いくつかの実施形態において、第1の装置110はまた、SIについての要求を第3の装置130から受信し、このSIについての要求を格納してもよい。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、この要求を第3の装置130のコンテキスト内に格納してもよい。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、変数内に、第3の装置130のID又は要求されたSIのタイプのうちの少なくとも1つに関連付けてこの要求を格納してもよい。
【0107】
いくつかの実施形態において、第1の装置110はまた、要求されたSIを第2の装置120から取得し、この要求されたSIを第3の装置130に送信してもよい。いくつかの実施形態において、要求されたSIは、SIのリスト、1つ又は複数のSIBのリスト、又は第3の装置130のID、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、要求されたSIについて、SIからSIBへ、又はSIBからSIへのマッピングが実行されるか否かを決定してもよい。マッピングが実行される場合、第1の装置110は、要求されたSIについてマッピングを実行することにより、マッピングされたSIを決定し、第2の装置120からこのマッピングされたSIを取得してもよい。そして、第1の装置110は、SIBからSIへ、又はSIからSIBへのマッピングを実行することにより、このマッピングされたSIから、要求されたSIを決定してもよい。
【0108】
ブロック520において、第1の装置110は、格納された第3の装置130からのSIについての要求と、第2の装置120からのSIの修正に関する情報とに基づいて、第3の装置130に送信される修正されたSIを決定する。
【0109】
SIの修正に関する情報がSIの修正の指示を含むいくつかの実施形態において、第1の装置110は、第2の装置120から1セットの修正されたSIを取得し、格納された要求に基づいて、該1セットの修正されたSIから、第3の装置130に送信される修正されたSIを決定してもよい。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第3の装置130が第2の装置120のカバレッジ外にあること、第1の装置が接続状態にあること、又は、第1の装置が該1セットの修正されたSIを必要とすること、のうちの少なくとも1つに応じて、該1セットの修正されたSIを取得してもよい。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、格納された、第3の装置130を含む1セットの装置からのSIについての要求に基づいて、合成された要求を決定してもよい。そして、第1の装置110は、該合成された要求を第2の装置120に送信し、第2の装置120から該1セットの修正されたSIを取得してもよい。いくつかの実施形態において、第4の装置からシステム情報についての要求がない場合、第1の装置110は、SIの修正の指示を、第1の装置110と接続を維持している第4の装置に転送してもよい。
【0110】
SIの修正に関する情報が1セットの修正されたSIを含むいくつかの実施形態において、第1の装置110は、格納された第3の装置130についての要求に基づいて、該1セットの修正されたSIから、第3の装置130に送信される修正されたSIを決定してもよい。いくつかの実施形態において、該1セットの修正されたSIは、修正されたSI又はSIBを含んでもよい。いくつかの実施形態において、該1セットの修正されたSIは、修正され且つ前に要求されたSI又はSIBを含んでもよい。
【0111】
いくつかの実施形態において、第1の装置110はまた、格納された要求を更新してもよい。いくつかの実施形態において、第3の装置130が第2の装置120との接続状態に入ること、第3の装置130が第2の装置120のカバレッジ外にあるから第2の装置120のカバレッジ内にあるへと変化すること、又は、第1の装置110と第3の装置130との接続が解放されること、のうちの少なくとも1つを示す設定を第2の装置120から受信することに応じて、第1の装置110は、格納された要求を削除してもよい。
【0112】
いくつかの実施形態において、第3の装置130が第2の装置120との接続状態に入ること、第3の装置130が第2の装置120のカバレッジ外にあるから第2の装置120のカバレッジ内にあるへと変化すること、又は、第1の装置110と第3の装置130との接続が解放されること、のうちの少なくとも1つを示す指示を第3の装置130から受信することに応じて、第1の装置110は、格納された要求を削除してもよい。
【0113】
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第3の装置130が第2の装置120との接続状態に入ること、第3の装置130が第2の装置120のカバレッジ外にあるから第2の装置120のカバレッジ内にあるへと変化すること、又は、第1の装置110と第3の装置130との接続が解放されること、のうちの少なくとも1つを決定することに応じて、格納された要求を削除してもよい。
【0114】
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第3の装置130から、格納された要求内で示されたSIについての追加、削除、又は保留のうちの少なくとも1つを示すメッセージを受信してもよい。そして、第1の装置110は、このメッセージに基づいて、格納された要求を更新してもよい。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、SIの追加を示す、SIについての更なる要求を受信し、該更なる要求に基づいて、格納された要求を更新してもよい。これらの実施形態において、第1の装置110はまた、追加されるSIを第2の装置120から取得し、追加されるSIを第3の装置130に送信してもよい。
【0115】
いくつかの実施形態において、第1の装置110はまた、第1のタイマの設定を第3の装置130に送信してもよい。こうして、第3の装置130に、第1のタイマを開始させ、第1のタイマが実行している間に、格納された要求内で示されたSIについての追加、削除、又は保留、のうちの少なくとも1つを示すメッセージを送信させてもよい。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、要求されたSIの転送プロセスにおいて、タイマの設定を送信してもよい。
【0116】
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第3の装置130に、SIを確認するための要求を送信してもよい。第1の装置110は、第3の装置130から、SIを確認するための要求への応答を受信し、該応答に基づいて、格納された要求を更新してもよい。いくつかの実施形態において、この応答は、格納された要求内で示されたSIが必要であること、格納された要求内で示されたSIが全て削除されたこと、又は、格納された要求内で示されたSIの一部が削除されたこと、のうちの1つを示してもよい。
【0117】
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、要求されたSIの転送、又は格納されたSIについての要求の受信時又はその後に第2のタイマを開始してもよい。格納された要求内で示されたSIについての追加、削除、又は保留のうちの少なくとも1つを示すためのメッセージが、タイマが満了する前に第3の装置130から受信されなかった場合、第1の装置110は、格納された要求を削除してもよい。
【0118】
ブロック520において修正されたSIが決定されると、ブロック530において、第1の装置110は、修正されたSIを第3の装置130に送信する。
【0119】
図5の方法により、SI取得プロシージャが必要に応じて実行されるため、電力消費及びシグナリングオーバーヘッドが削減される。
【0120】
図6は本開示のいくつかの実施形態にかかる、リレーUEとしての第1の装置において実現される別の例示的な通信方法600を示す図である。例えば、方法600は、
図1に示すような第1の装置110において実行されてもよい。以下、説明のために、
図1を参照して方法600を説明する。方法600は、図示されていない追加のブロックを含んでもよく、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを、理解すべきである。
【0121】
ブロック610において、第1の装置110は、第3の装置130の指示を第2の装置120に送信する。いくつかの実施形態において、第3の装置の指示は、第3の装置130のID、又は第3の装置130のタイプ、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0122】
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第2の装置120に、第2の装置120からSIを取得するための要求とともに第3の装置130の指示を送信してもよい。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第3の装置130に関連付けられたリソースを介して、SIを取得するための要求を送信してもよい。
【0123】
ブロック620において、第1の装置110は、第2の装置120から、修正されたSIを第3の装置130の指示とともに受信してもよい。ブロック630において、第1の装置110は、修正されたSIを第3の装置130に転送してもよい。
【0124】
図6の方法により、リレーUEについての複雑度及びメモリの要件が必要になることが可能であり、簡単な方法でSI配信を実現することが可能である。
【0125】
図7は本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置としての第2の装置において実現される例示的な通信方法700を示す図である。例えば、方法700は、
図1に示すような第2の装置120において実行されてもよい。以下、説明のために、
図1を参照して方法700を説明する。方法700は、図示されていない追加のブロックを含んでもよく、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを、理解すべきである。
【0126】
図7に示すように、ブロック710において、第2の装置120は、第3の装置130の指示を第1の装置110から受信する。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、第1の装置110から、SIを取得するための要求とともに第3の装置130の指示を受信してもよい。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、第1の装置110から、第3の装置130に関連付けられたリソースを介して、SIを取得するための要求を受信してもよい。いくつかの実施形態において、第3の装置の指示は、第3の装置130のID、又は第3の装置130のタイプ、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0127】
ブロック720において、第2の装置120は、第1の装置110に、修正されたSIを第3の装置130の指示とともに送信する。こうして、第1の装置110がリモートUEに対応する修正されたSIをこのリモートUEに転送することを容易にする。
【0128】
方法700により、リモートUEのための、修正されたSIの配信を簡単な方法で行うことができる。
【0129】
図8は本開示のいくつかの実施形態にかかる、リモートUEとしての第3の装置において実現される例示的な通信方法800を示す図である。例えば、方法800は、
図1に示すような第3の装置130において実行されてもよい。以下、説明のために、
図1を参照して方法800を説明する。方法800は、図示されていない追加のブロックを含んでもよく、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを、理解すべきである。
【0130】
図8に示すように、ブロック810において、第3の装置130は、第1の装置110に、SIについての要求内で示されたSIについての追加、削除、又は保留のうちの少なくとも1つを示すメッセージを送信する。SIについての要求は、前に第3の装置130から第1の装置110に送信され、第1の装置110により格納されている。
【0131】
いくつかの実施形態において、第3の装置130は、SIの追加を示す、SIについての更なる要求を該メッセージとして第3の装置130に送信してもよい。
【0132】
いくつかの実施形態において、第3の装置130は、第3の装置130が第2の装置120との接続状態に入ること、第3の装置130が第2の装置120のカバレッジ外にあるから第2の装置120のカバレッジ内にあるへと変化すること、又は、第1の装置110と第3の装置130との接続が解放されること、のうちの少なくとも1つを示す指示を、第1の装置110に送信してもよい。こうして、格納された要求の更新を容易にする。
【0133】
いくつかの実施形態において、第3の装置130は、第1の装置へのSIについての要求の送信又は第1の装置110からの要求されたSIの受信時又はその後に第1のタイマを開始し、第1のタイマの満了時にこのメッセージを送信してもよい。いくつかの実施形態において、第3の装置130は、第1のタイマの設定を第1の装置110から受信してもよい。いくつかの実施形態において、第1のタイマは事前定義されてもよい。
【0134】
いくつかの実施形態において、第3の装置130は、SIを確認するための要求を第1の装置110から受信し、該SIを確認するための要求への応答を第1の装置110に送信してもよい。いくつかの実施形態において、応答は、格納された要求内で示されたSIが必要であることを示してもよい。いくつかの実施形態において、応答は、格納された要求内で示されたSIが全て削除されたことを示してもよい。いくつかの実施形態において、応答は、格納された要求内で示されたSIの一部が削除されたことを示してもよい。
【0135】
図8の方法により、格納されたリモートUEについてのSI要求の更新を容易にすることが可能である。
【0136】
装置の実現例
図9は本開示の実施形態を実現するのに適した装置900の概略ブロック図である。装置900は、
図1に示すような第1の装置110又は第2の装置120又は第3の装置130の別の例示的な実施態様として見なされてもよい。したがって、装置900は、第1の装置110又は第2の装置120又は第3の装置130において、又はそれらの少なくとも一部として実現されることが可能である。
【0137】
図示されるように、装置900は、プロセッサ910と、プロセッサ910に結合されたメモリ920と、プロセッサ910に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)940と、TX/RX 940に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ910は、プログラム930の少なくとも一部を格納する。TX/RX 940は双方向通信に用いられる。TX/RX 940は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB/gNB間の双方向通信のためのX2/Xnインターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)/アクセス及びモビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)/SGW/UPFとeNB/gNBとの間の通信のためのS1/NGインターフェース、eNB/gNBと中継ノード(RN:relay node)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNB/gNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0138】
プログラム930は、
図2A~
図8を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ910により実行された場合、装置900が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定される。本明細書の実施形態は、装置900のプロセッサ910により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。プロセッサ910は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ910とメモリ920との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段950を形成してもよい。
【0139】
メモリ920は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読格納媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ格納技術を使用して実現されてもよい。装置900内には1つのメモリ920のみが示されているが、装置900内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ910は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。装置900は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0140】
いくつかの実施形態において、第1の装置は回路を備え、前記回路は、第2の装置から、システム情報の修正に関する情報を受信し、第3の装置からのシステム情報についての格納された要求と、前記システム情報の修正に関する情報とに基づいて、第3の装置に送信される修正されたシステム情報を決定し、前記修正されたシステム情報を前記第3の装置に送信するように設定されている。
【0141】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、システム情報についての要求を前記第3の装置から受信し、前記システム情報についての要求を格納するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、前記回路は、前記要求を前記第3の装置のコンテキスト内に格納すること、又は、変数内に、前記第3の装置のアイデンティティ又は要求されたシステム情報のタイプのうちの少なくとも1つに関連付けて前記要求を格納すること、のうちの少なくとも1つにより、前記要求を格納するように設定されてもよい。
【0142】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、要求されたシステム情報を前記第2の装置から取得し、前記要求されたシステム情報を前記第3の装置に送信するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、前記要求されたシステム情報は、システム情報のリスト、1つ又は複数のシステム情報ブロックのリスト、又は前記第3の装置のアイデンティティ、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0143】
いくつかの実施形態において、前記回路は、システム情報からシステム情報ブロックへ、又はシステム情報ブロックからシステム情報へのマッピングが、前記要求されたシステム情報について実行されるか否かを決定することと、前記マッピングが実行されるとの決定に従って、前記要求されたシステム情報について前記マッピングを実行することにより、マッピングされたシステム情報を決定することと、前記マッピングされたシステム情報を前記第2の装置から取得することと、システム情報ブロックからシステム情報へ、又はシステム情報からシステム情報ブロックへのマッピングを実行することにより、前記要求されたシステム情報を前記マッピングされたシステム情報から決定することとにより、前記システム情報を取得するように設定されてもよい。
【0144】
いくつかの実施形態において、前記システム情報の修正に関する情報は、前記システム情報の修正の指示を含む。これらの実施形態において、前記回路は、1セットの修正されたシステム情報を前記第2の装置から取得することと、前記格納された要求に基づいて、前記1セットの修正されたシステム情報から、前記第3の装置に送信される前記修正されたシステム情報を決定することとにより、送信される前記修正されたシステム情報を決定するように設定されてもよい。
【0145】
いくつかの実施形態において、前記回路は、前記第3の装置が前記第2の装置のカバレッジ外にあること、前記第1の装置が接続状態にあること、又は、前記第1の装置が前記1セットの修正されたシステム情報を必要とすること、のうちの少なくとも1つに応じて、前記1セットの修正されたSIを取得するように設定されてもよい。
【0146】
いくつかの実施形態において、前記回路は、格納された、前記第3の装置を含む1セットの装置からのシステム情報についての要求に基づいて、合成された要求を決定することと、前記合成された要求を前記第2の装置に送信することと、前記1セットの修正されたシステム情報を前記第2の装置から取得することとにより、前記1セットのシステム情報を取得するように設定されてもよい。
【0147】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、第4の装置からシステム情報についての要求がないとの決定に従って、前記システム情報の修正の前記指示を、前記第1の装置と接続を維持している第4の装置に転送するように設定されてもよい。
【0148】
いくつかの実施形態において、前記システム情報の修正に関する情報は、1セットの修正されたシステム情報を含む。これらの実施形態において、前記回路は、前記格納された前記第3の装置についての要求に基づいて、前記1セットの修正されたシステム情報から、前記第3の装置に送信される前記修正されたシステム情報を決定することにより、前記修正されたシステム情報を決定するように設定されてもよい。これらの実施形態において、前記1セットの修正されたシステム情報は、修正されたシステム情報又はシステム情報ブロック、又は修正され且つ前に要求されたシステム情報又はシステム情報ブロック、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0149】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記格納された要求を更新するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、前記回路は、前記第3の装置が前記第2の装置との接続状態に入ること、前記第3の装置が前記第2の装置のカバレッジ外にあるから前記第2の装置のカバレッジ内にあるへと変化すること、又は、前記第1の装置と前記第3の装置との接続が解放されること、のうちの少なくとも1つを示す設定を前記第2の装置から受信することに応じて、前記格納された要求を削除することにより、前記格納された要求を更新するように設定されてもよい。
【0150】
いくつかの実施形態において、前記回路は、前記第3の装置が前記第2の装置との接続状態に入ること、前記第3の装置が前記第2の装置のカバレッジ外にあるから前記第2の装置のカバレッジ内にあるへと変化すること、又は、前記第1の装置と前記第3の装置との接続が解放されること、のうちの少なくとも1つを示す指示を前記第3の装置から受信することに応じて、前記格納された要求を削除することにより、前記格納された要求を更新するように設定されてもよい。
【0151】
いくつかの実施形態において、前記回路は、前記第3の装置が前記第2の装置との接続状態に入ること、前記第3の装置が前記第2の装置のカバレッジ外にあるから前記第2の装置のカバレッジ内にあるへと変化すること、又は、前記第1の装置と前記第3の装置との接続が解放されること、のうちの少なくとも1つを決定することに応じて、前記格納された要求を削除することにより、前記格納された要求を更新するように設定されてもよい。
【0152】
いくつかの実施形態において、前記回路は、前記第3の装置から、前記格納された要求内で示されたシステム情報についての追加、削除、又は保留のうちの少なくとも1つを示すメッセージを受信することと、前記メッセージに基づいて、前記格納された要求を更新することとにより、前記格納された要求を更新するように設定されてもよい。
【0153】
いくつかの実施形態において、前記回路は、前記システム情報の追加を示す、システム情報についての更なる要求を受信することにより、前記メッセージを受信するように設定されてもよい。これらの実施形態において、前記回路は、前記更なる要求に基づいて、前記格納された要求を更新することとにより、前記格納された要求を更新するように設定されてもよい。
【0154】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、第1のタイマの設定を前記第3の装置に送信するように設定されてもよく、前記メッセージは、前記第1のタイマが実行している間に前記第3の装置により送信される。いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、要求されたシステム情報の転送プロセスにおいて、前記タイマの前記設定を送信することにより、前記タイマの前記設定を送信するように設定されてもよい。
【0155】
いくつかの実施形態において、前記回路は、前記第3の装置に、システム情報を確認するための要求を送信することと、前記第3の装置から、前記システム情報を確認するための要求への応答を受信することと、前記応答に基づいて、前記格納された要求を更新することとにより、前記格納された要求を更新するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、前記応答は、前記格納された要求内で示されたシステム情報が必要であること、前記格納された要求内で示されたシステム情報が全て削除されたこと、又は、前記格納された要求内で示された前記システム情報の一部が削除されたこと、のうちの1つを示してもよい。
【0156】
いくつかの実施形態において、前記回路は、要求されたシステム情報の転送、又はシステム情報についての格納された要求の受信時又はその後に、第2のタイマを開始することと、前記格納された要求内で示されたシステム情報についての追加、削除、又は保留のうちの少なくとも1つを示すためのメッセージが、前記タイマが満了する前に前記第3の装置から受信されなかったとの決定に従って、前記格納された要求を削除することとにより、前記格納された要求を更新するように設定されてもよい。
【0157】
いくつかの実施形態において、第1の装置は回路を備え、前記回路は、第3の装置の指示を第2の装置に送信し、前記第2の装置から、修正されたシステム情報を前記第3の装置の前記指示とともに受信し、前記修正されたシステム情報を前記第3の装置に転送するように設定されてもよい。
【0158】
いくつかの実施形態において、前記回路は、前記第2の装置に、前記第2の装置からの、システム情報を取得するための要求とともに、前記第3の装置の前記指示を送信することにより、前記第3の装置の前記指示を送信するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、前記回路は、前記第3の装置に関連付けられたリソースを介して、前記システム情報を取得するための要求を送信することにより、前記第3の装置の前記指示を送信するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、前記第3の装置の前記指示は、前記第3の装置のアイデンティティ、又は前記第3の装置のタイプ、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0159】
いくつかの実施形態において、第2の装置は回路を備え、前記回路は、第3の装置の指示を第1の装置から受信し、前記第1の装置に、修正されたシステム情報を前記第3の装置の前記指示とともに送信するように設定されている。
【0160】
いくつかの実施形態において、前記回路は、前記第1の装置から、システム情報を取得するための要求とともに前記第3の装置の前記指示を受信すること、又は、前記第3の装置に関連付けられたリソースを介して、前記システム情報を取得するための要求を受信すること、のうちの少なくとも1つにより、前記第3の装置の前記指示を受信するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、前記第3の装置の前記指示は、前記第3の装置のアイデンティティ、又は前記第3の装置のタイプ、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0161】
いくつかの実施形態において、第3の装置は回路を備え、前記回路は、第1の装置に、システム情報についての要求内で示されたシステム情報についての追加、削除、又は保留のうちの少なくとも1つを示すメッセージを送信するように設定され、前記システム情報についての要求は前記第3の装置から前記第1の装置へ送信され、前記第1の装置により格納される。
【0162】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記第3の装置が第2の装置との接続状態に入ること、前記第3の装置が前記第2の装置のカバレッジ外にあるから前記第2の装置のカバレッジ内にあるへと変化すること、又は、前記第1の装置と前記第3の装置との接続が解放されること、のうちの少なくとも1つを示す指示を、前記第1の装置に送信するように設定されてもよい。
【0163】
いくつかの実施形態において、前記回路は、前記システム情報の追加を示す、システム情報についての更なる要求を前記第3の装置に送信することにより、前記メッセージを送信するように設定されてもよい。
【0164】
いくつかの実施形態において、前記回路は、前記第1の装置へのシステム情報についての要求の送信、又は前記第1の装置からの要求されたシステム情報の受信時又はその後に第1のタイマを開始することと、前記第1のタイマの満了時に前記メッセージを送信することとにより、前記メッセージを送信するように設定されてもよい。
【0165】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記第1のタイマの設定を前記第1の装置から受信するように設定されてもよい。
【0166】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、システム情報を確認するための要求を前記第1の装置から受信し、前記第1の装置に、前記システム情報を確認するための要求への応答を送信するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、前記応答は、前記格納された要求内で示されたシステム情報が必要であること、前記格納された要求内で示されたシステム情報が全て削除されたこと、又は、前記格納された要求内で示された前記システム情報の一部が削除されたこと、のうちの1つを示してもよい。
【0167】
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味してもよい。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び1つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実現も含む。
【0168】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装されてもよいことを理解すべきである。
【0169】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読格納媒体上に有形的に格納された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、
図2A~8を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般的には、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル格納媒体及びリモート格納媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0170】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0171】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は格納することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読格納媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読格納媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的格納装置、磁気格納装置、又は上述の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
【0172】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続する順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0173】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リレーUE(User Equipment)の方法であって、
SIB(System Information Block)を示す第1の情報をリモートUEから受信し、
前記第1の情報に示される前記SIBをネットワークから受信すると、前記リモートUEへの前記SIBに関する転送手順を開始する、
方法。
【請求項2】
前記ネットワークとの接続状態に入る前記リモートUEから第2の情報を受信し、
前記第2の情報を受信すると、受信したSIBを解放する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の情報は、複数のSIBを示し、
前記第1の情報に示される前記複数のSIBを前記ネットワークから受信すると、前記リモートUEへの前記複数のSIBに関する前記転送手順を開始する
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の情報は、requestedSIB-List IE(Information Element)を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
さらに、前記第1の情報を受信した後にシステム情報の取得を行う、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
リレーUE(User Equipment)であって、
SIB(System Information Block)を示す第1の情報をリモートUEから受信する手段と、
前記第1の情報に示される前記SIBをネットワークから受信すると、前記リモートUEへの前記SIBに関する転送手順を開始する手段と、
を備えるリレーUE。
【請求項7】
前記ネットワークとの接続状態に入る前記リモートUEから第2の情報を受信する手段と、
前記第2の情報を受信すると、受信したSIBを解放する手段と、
をさらに備える請求項6に記載のリレーUE。
【請求項8】
前記第1の情報は、複数のSIBを示し、
前記第1の情報に示される前記複数のSIBを前記ネットワークから受信すると、前記UEは、前記リモートUEへの前記複数のSIBに関する前記転送手順を開始する
請求項6に記載のリレーUE。
【請求項9】
前記第1の情報は、requestedSIB-List IE(Information Element)を含む、
請求項6に記載のリレーUE。
【請求項10】
前記第1の情報を受信した後にシステム情報の取得を行う手段、
をさらに備える請求項6に記載のリレーUE。
【国際調査報告】