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特表2024-534597シール並びにその製造方法及び使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】シール並びにその製造方法及び使用方法
(51)【国際特許分類】
   F16J 15/32 20160101AFI20240912BHJP
   F16J 15/10 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
F16J15/32
F16J15/10 C
F16J15/10 N
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518565
(86)(22)【出願日】2022-09-28
(85)【翻訳文提出日】2024-04-07
(86)【国際出願番号】 US2022077151
(87)【国際公開番号】W WO2023056277
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】63/261,815
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Saint-Gobain Performance Plastics, Corporation
【住所又は居所原語表記】31500 Solon Road Solon, 44139 OH USA
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,シャン
(72)【発明者】
【氏名】ゴルモハマディ,ザムザム
【テーマコード(参考)】
3J040
3J043
【Fターム(参考)】
3J040BA01
3J040EA01
3J040EA15
3J040EA22
3J040EA25
3J040FA05
3J043AA02
3J043BA05
3J043BA08
3J043CA01
3J043CA02
3J043CA06
3J043CB13
3J043DA03
3J043DA20
(57)【要約】
【解決手段】 シールであって、ヒールと、第1のリップと、環状凹部を画定する第2のリップとを備える本体を含む環状ジャケットであって、第1のリップは、弓形外側部分を含み、厚さWFL及び長さLFLを有する、環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの少なくとも1つに隣接して環状凹部内に配置された環状エナジャイザであって、ヒールは切欠き部分を含み、LFL:WFLの比は2より大きい、環状エナジャイザと、を含む、シール。
【選択図】図1B

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シールであって、
ヒールと、第1のリップと、環状凹部を画定する第2のリップとを備える本体を備える環状ジャケットであって、前記第1のリップは、弓形外側部分を備え、厚さWFL及び長さLFLを有する、環状ジャケットと、
前記第1のリップ及び前記第2のリップのうちの少なくとも1つに隣接して前記環状凹部内に配置された環状エナジャイザであって、前記ヒールは切欠き部分を備え、LFL:WFLの比は2より大きい、環状エナジャイザと、
を備える、シール。
【請求項2】
シールアセンブリであって、
第1の部材と、
第2の部材と、
前記第1の部材と前記第2の部材との間に配置されたシールとを備え、前記シールは、
ヒールを備える本体と、弓形外側部分を備える第1のリップと、環状凹部を画定する第2のリップとを備える環状ジャケットと、
前記第1のリップ及び前記第2のリップのうちの少なくとも1つに隣接して前記環状凹部内に配置された環状エナジャイザであって、前記ヒールは切欠き部分を備え、前記シールは、前記第1の部材又は前記第2の部材のうちの少なくとも1つに対して外向きの付勢接触力Fを生成し、Fは、1000N/(m周囲温度℃)未満の変動性を有する、環状エナジャイザと、を備える、シールアセンブリ。
【請求項3】
シールアセンブリであって、
第1の部材と、
第2の部材と、
前記第1の部材と前記第2の部材との間に配置されたシールとを備え、前記シールは、
ヒールを備える本体と、弓形外側部分を備える第1のリップと、環状凹部を画定する第2のリップとを備える環状ジャケットと、
前記第1のリップ及び前記第2のリップのうちの少なくとも1つに隣接して前記環状凹部内に配置された環状エナジャイザであって、前記ヒールは切欠き部分を備え、前記シールの前記第1のリップの前記外側部分は、前記シールの前記第1のリップの前記外側部分の総面積の少なくとも0.1%の、前記第1の部材又は前記第2の部材のうちの少なくとも1つの上の接触面積を有する、環状エナジャイザと、を備える、シールアセンブリ。
【請求項4】
前記第1のリップ又は前記第2のリップのうちの少なくとも1つは、平坦な外側部分を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項5】
前記第1のリップ又は前記第2のリップのうちの少なくとも1つは、弓形外側部分を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項6】
前記エナジャイザは、前記第1のリップ又は前記第2のリップに対して0.1~30N/mmの付勢力を提供する、請求項1から5のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項7】
前記シールは、前記第1の部材又は前記第2の部材に対して0.2~150N/mmの付勢力を提供する、請求項1から6のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項8】
前記ジャケットは細長いヒール部分を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項9】
前記エナジャイザはコイルばねである、請求項1から8のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項10】
前記第1のリップは、前記第2のリップの外側に位置する、請求項1から9のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項11】
前記切欠きは弓形断面を有する、請求項1から10のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項12】
前記切欠きは直線の断面を有する、請求項1から11のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項13】
前記切欠きは面積Aを有し、前記環状凹部は面積AARを有し、Aは0.01AARより大きい、請求項1から12のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項14】
前記第1のリップは、外側曲率半径RFEと、内側曲率半径RFIとを有し、RFE:RFIは1より大きい、請求項1から13のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項15】
前記第1のリップは、全体的に弓形である外側部分を有する、請求項1から14のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、シールに関し、より詳細には、環状シール、又は圧力条件にあわせて配置されるように適合されたシールに関する。
【背景技術】
【0002】
シールは、流体(液体、気体、スラリーなど)を互いに分離するために環境内で使用される。多くの場合、これらのシールは、エナジャイザを含んでもよい。多くの場合、これらのシールは、広い温度範囲において厳しい摩擦要件の下で最小の漏れを示さなければならない。産業界は、長期にわたって動作有効性を維持しながら、より広い圧力及び温度条件に耐えることができる改善されたシールを要求し続けている。
【発明の概要】
【0003】
本明細書の実施形態は、シールであって、ヒールと、第1のリップと、環状凹部を画定する第2のリップとを含む本体を備える環状ジャケットであって、第1のリップは、弓形外側部分を含み、厚さWFL及び長さLFLを有する、環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの少なくとも1つに隣接して環状凹部内に配置された環状エナジャイザであって、ヒールは切欠き部分を含み、LFL:WFLの比は2より大きくてもよい、環状エナジャイザと、を含む、シール。
【0004】
本明細書の実施形態は、シールアセンブリであって、第1の部材と、第2の部材と、第1の部材と第2の部材との間に配置されたシールとを備え、シールは、ヒールを備える本体と、弓形外側部分を備える第1のリップと、環状凹部を画定する第2のリップとを備える環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの少なくとも1つに隣接して環状凹部内に配置された環状エナジャイザであって、ヒールは切欠き部分を備え、シールは、第1の部材又は第2の部材のうちの少なくとも1つに対して外向きの付勢接触力Fを生成し、Fは、1000N/(m周囲温度℃)未満の温度変動性を有する、環状エナジャイザと、を含む、シールアセンブリを含んでもよい。
【0005】
本明細書の実施形態は、シールアセンブリであって、第1の部材と、第2の部材と、第1の部材と第2の部材との間に配置されたシールとを備え、シールは、ヒールを備える本体と、弓形外側部分を備える第1のリップと、環状凹部を画定する第2のリップとを備える環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの少なくとも1つに隣接して環状凹部内に配置された環状エナジャイザであって、ヒールは切欠き部分を備え、シールの第1のリップの外側部分は、シールの第1のリップの外側部分の総面積の少なくとも0.1%の、第1の部材又は第2の部材のうちの少なくとも1つの上の接触面積を有する、環状エナジャイザと、を含む、シールアセンブリを含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態は、例として示されており、添付の図面に限定されることを意図しない。
図1A図1Aは、一実施形態によるシールの断面斜視図である。
図1B図1Bは、一実施形態によるシールの断面斜視図である。
図2図2は、一実施形態によるシールアセンブリの断面斜視図である。
図3A図3Aは、一実施形態によるシールアセンブリ内のシールの経時的な接触力のグラフである。
図3B図3Bは、シールアセンブリ内の従来のシールの経時的な接触力のグラフである。
図4A図4Aは、一実施形態によるシールアセンブリ内のシールの経時的な接触面積のグラフである。
図4B図4Bは、シールアセンブリ内の従来のシールの経時的な接触面積のグラフである。
【0007】
当業者は、図中の要素が簡略化及び明瞭化を目的として例解されており、必ずしも縮尺どおりに描画されていないことを理解されたい。例えば、図中の一部の要素の寸法は、本発明の実施形態の理解を向上させるのに役立つように、他の要素に対して誇張されている場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面と組み合わせた以下の説明は、本明細書に開示される教示の理解を補助するために提供される。以下の考察は、教示の特定の実施態様及び実施形態に焦点を当てている。この焦点は、教示を説明するのを助けるために提供されており、教示の範囲又は適用性に関する限定として解釈されるべきではない。しかしながら、本出願に開示される教示に基づいて他の実施形態を使用することができる。
【0009】
「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を網羅することを意図している。例えば、特徴のリストを含む方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されるものではないが、明示的に列挙されていない他の特徴、又はそのような方法、物品、若しくは装置に固有の他の特徴を含み得る。更に、矛盾する記載がない限り、「又は(or)」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すのではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0010】
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書に記載の要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、そうでないことを意味することが明らかでない限り、1つ、少なくとも1つ、又は単数形が複数形も含むものとして、又はその逆として理解されるべきである。例えば、単一の物品が本明細書に記載されている場合、単一の物品の代わりに2つ以上の物品を使用することができる。同様に、2つ以上の物品が本明細書に記載されている場合、その2つ以上の物品を単一の物品に置き換えることができる。
【0011】
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。材料、方法、及び実施例は、例解的であるに過ぎず、限定的であることを意図しない。本明細書に記載されていない範囲で、特定の材料及び処理行為に関する多くの詳細は従来通りであり、シーリングの技術分野における教科書及び他の情報源に見出すことができる。
【0012】
図1A図1Bは、いくつかの実施形態によるシールの断面斜視図である。最初に図1Aを参照すると、本明細書に説明されるいくつかの実施形態によるシール100は、概して、ジャケット102と、エナジャイザ108とを含むことができる。ジャケット102は、ヒール116、第1のリップ112、及び第2のリップ114を有する本体104を含むことができる。一実施形態では、本体104は、環状凹部106を画定することができる内側側壁105を含むことができる。いくつかの実施形態において、エナジャイザ108は、環状凹部106内に配置され得る。
【0013】
負荷状態になると、エナジャイザ108は、シール100の軸方向高さにおいて軸方向に変形して、ジャケット102のリップ112、114に接触するか、更にはそれらを押すことができる。その結果、リップ112、114は、アセンブリ内の隣接する構成要素(例えば、それぞれ第1の部材及び第2の部材)に対して外向きの力を提供することができる。一方、第1の部材と第2の部材との間で圧縮されたリップ112及び114は、シール100の軸方向高さを横切る方向にエナジャイザ108を付勢することができ、したがって、概して4つの付勢力方向、すなわち2つの内向き軸方向力及び2つの対向する外向き軸方向力を生成する。いずれかのリップ112、114上のエナジャイザ108によって提供される力は、第1又は第2の部材によって提供される力と異なってもよい。説明される付勢力は、特定の用途では、エナジャイザ108に対して間接的に負荷され得ることに留意されたい。更に、エナジャイザ108は、従来のエナジャイザよりも広い温度及び圧力範囲内で動作可能であり得る。
【0014】
(ジャケット102又はエナジャイザ108のうちの少なくとも1つを含む)シール100は、シーリング技術における任意の適切な材料から形成され得る。特定の実施形態では、(ジャケット102又はエナジャイザ108のうちの少なくとも1つを含む)シール100は、少なくとも部分的にポリマーを含むことができる。ポリマーは、ポリケトン、ポリアラミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、フルオロポリマー、ポリベンズイミダゾール、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン(PE)、ポリスルホン、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリウレタン、ポリエステル、液晶ポリマー(LCP)、エラストマー又はそれらの任意の組み合わせを含む群から選択されてもよい。ポリマーは、熱可塑性ポリマー又は熱硬化性ポリマーであってもよい。一実施形態では、ジャケット102は、フルオロポリマーを含むか、又は更には本質的にそれからなってもよい。例示的なフルオロポリマーとしては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、パーフルオロアルコキシ(PFA)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン及びフッ化ビニリデンのターポリマー(THV)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(ECTFE)、又はこれらの任意の組み合わせが挙げられる。他のフルオロポリマー、ポリマー、及びブレンドが、ジャケット102の組成物に含まれてもよい。別の特定の実施形態では、(ジャケット102又はエナジャイザ108のうちの少なくとも1つを含む)シール100は、少なくとも部分的に、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)などのポリエチレン(PE)を含む、又は更には本質的にそれから成ることができる。別の特定の実施形態では、(ジャケット102又はエナジャイザ108のうちの少なくとも1つを含む)シール100は、熱可塑性エラストマー炭化水素ブロックコポリマー、ポリエーテル-エステルブロックコポリマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー、熱可塑性加硫物、オレフィン系コポリマー、オレフィン系ターポリマー、ポリオレフィンプラストマー、又はこれらの組み合わせを含み得る。一実施形態において、(ジャケット102又はエナジャイザ108のうちの少なくとも1つを含む)シール100は、スチレン-ブタジエン、スチレン-イソプレン、それらのブレンド又は混合物、それらの混合物などのスチレン系ブロックコポリマーを含み得る。例示的なスチレン系熱可塑性エラストマーとしては、スチレン-ブタジエン-スチレン(styrene-butadiene-styrene、SBS)、スチレン-イソプレン-スチレン(styrene-isoprene-styrene、SIS)、スチレン-エチレンブチレン-スチレン(styrene-ethylene butylene-styrene、SEBS)、スチレン-エチレンプロピレン-スチレン(styrene-ethylene propylene-styrene、SEPS)、スチレン-エチレン-エチレン-ブタジエン-スチレン(styrene-ethylene-ethylene-butadiene-styrene、SEEBS)、スチレン-エチレン-エチレン-プロピレン-スチレン(styrene-ethylene-ethylene-propylene-styrene、SEEPS)、スチレン-イソプレン-ブタジエン-スチレン(styrene-isoprene-butadiene-styrene、SIBS)、又はこれらの組み合わせなどのトリブロックスチレン系ブロックコポリマー(styrenic block copolymer、SBC)が挙げられる。市販の例としては、Kraton(商標)及びHybrar(商標)樹脂の一部のグレードが挙げられる。一実施形態では、(ジャケット102又はエナジャイザ108のうちの少なくとも1つを含む)シール100は、アクリロニトリル-ブタジエン(NBR)、カルボキシル化ニトリル(XNBR)、エチレンアクリレート(AEM、Vamac(登録商標))、エチレンプロピレンゴム(EPR、EPDM)、ブチルゴム(IIR)、クロロプレンゴム(CR)、フルオロカーボン(FKM、FPM)、フルオロシリコーン(FVMQ)、水素化ニトリル(HNBR)、パーフルオロエラストマー(FFKM)、ポリアクリレート(ACM)、ポリウレタン(AU、EU)、シリコーンゴム(Q、MQ、VMQ、PVMQ)、テトラフルオロエチレン-プロピレン(AFLAS(登録商標))(FEPM)のうちの少なくとも1つを含むエラストマーを含み得る。
【0015】
一実施形態では、(ジャケット102又はエナジャイザ108のうちの少なくとも1つを含む)シール100は、潤滑材料で処理、含浸、充填、又はコーティングされることができる。例示的な潤滑材料としては、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、グラファイト、グラフェン、膨張グラファイト、窒化ホウ素、タルク、フッ化カルシウム、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられる。更に、潤滑材料は、アルミナ、シリカ、二酸化チタン、フッ化カルシウム、窒化ホウ素、マイカ、ウォラストナイト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ジルコニア、カーボンブラック、顔料、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0016】
一実施形態では、(ジャケット102又はエナジャイザ108のうちの少なくとも1つを含む)シール100は、少なくとも部分的に金属を含むことができる。ある特定の実施形態によれば、金属は、鉄、銅、チタン、スズ、アルミニウム、それらの合金を含んでもよく、又は別の種類の金属であってもよい。一実施形態では、(ジャケット102又はエナジャイザ108のうちの少なくとも1つを含む)シール100は、金属(アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、チタン、タングステン、鉄、青銅、鋼、エナジャイザ鋼、ステンレス鋼など)、金属合金(列挙された金属を含む)、陽極酸化金属(列挙された金属を含む)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0017】
上記のように、シール100は、ジャケット102を含むことができる。ジャケット102は、環状凹部106を画定する複数のリップ112、114を含むことができる。特定の例において、リップ112及び114は、本体104のヒール116から延在することができる。特定の実施形態では、リップ112及び114は、互いに対して概して同じ方向にヒール116から延在することができる。一実施形態において、第1のリップ112は、第2のリップ114の外側に配置されてもよい。別の特定の実施形態では、リップ112及び114は、互いに対して平行に延在することができる。任意選択の実施形態では、リップ112及び114のいずれか又は両方は、研磨材料若しくは粘性材料、又は汚れ、破片、及び環境流体などの環境成分を封止するためのスクレーパ界面を提供するように適合されたスカイブドリップ(図示せず)を含むことができる。特定の実施形態では、ヒール116は、シール100がアセンブリ内のハードウェアに対して回転することを防止するために、ハードウェア(例えば、バルブハウジング又はシャフト)に固定され得るフランジ(図示せず)を含むことができる。
【0018】
一実施形態では、ジャケット102のヒール116は、概して直線的又は平面的であり得る。すなわち、ヒール116は、最小限の表面のうねり及びずれを有する平面に概ね沿って位置してもよい。より具体的な実施形態では、ジャケット102のヒール116は平面であり得る。以下でより詳細に説明するように、ジャケット102の平坦な、又は概ね平坦なヒール116は、隣接するシール間の接触の改善を容易にし、それによって、より良好なシール特性を提供することができる。一実施形態では、ヒール116は、細長いヒール部分116aを含むことができる。いくつかの実施形態では、細長いヒール部分116aは、直線又は多角形の断面を有してもよい。いくつかの実施形態では、細長いヒール部分116aは、弓形断面を有してもよい。
【0019】
ある実施形態では、リップ112及び114のうちの少なくとも1つは、ヒール116から延在する概して平坦なプロファイルであり得る。一実施形態では、リップ112及び114のうちの少なくとも1つは、環状凹部106から離れる方向にそれぞれのリップ112又は114から外向きに延在するバルジを含むことができ、その結果、弓形状が得られる。バルジは、シール100の全周にわたって延在してもよい。上記のスカイブドリップと同様に、バルジは、より低い摩擦抵抗を示しながら、材料の出入りを防止し得る。別の実施形態では、リップ112又は114のうちの一方は、スカイブドリップを含むことができ、他方のリップ112又は114は、バルジを含むことができる。一実施形態では、リップ112及び114のうちの少なくとも1つは、直線形状又は平面形状を含むことができる。
【0020】
図示されるように、ジャケット102のリップ112及び114は、エナジャイザ108の設置後に外向きに曲がることができる。エナジャイザ108の設置後、リップ112及び114のうちの少なくとも1つは、断面で見て弓形であり得、エナジャイザ108によって提供される付勢力によって外向きに付勢される。エナジャイザ108の設置後、リップ112及び114のうちの少なくとも1つは、断面で見て直線的又は平面的であり得、エナジャイザ108又は隣接する構成要素によって提供される付勢力によって外向きに付勢される。図1A図1Bに示されるように、第1のリップ112は、その内側部分(凹部106に面する)に沿った弓形のプロファイル(例えば、弓形内側部分)と、その外側部分(隣接する構成要素に面する)に沿った弓形のプロファイル(例えば、弓形外側部分)とを含み得る。更に、図1Aに示されるように、第2のリップ114は、その内側部分(凹部106に面する)に沿った弓形のプロファイル(例えば、弓形の内側部分)と、その外側部分(隣接する構成要素に面する)に沿った平面、直線、又は平坦なプロファイル(例えば、直線の外側部分)とを含むことができる。いくつかの実施形態では、第1のリップ112又は第2のリップ114の外側部分の全体が弓形であってもよい。いくつかの実施形態では、第1のリップ112又は第2のリップ114の内側部分の全体が弓形であってもよい。
【0021】
一実施形態では、第1のリップ112又は第2のリップ114のうちの少なくとも1つは、フランジを含んでもよい。いくつかの実施形態では、フランジは、断面で見たときに弓形であってもよい。いくつかの実施形態では、フランジは、断面で見たときに直線的又は平面的であってもよい。フランジは、環状凹部106内のフランジの内側に縁部を含むことができる。
【0022】
一実施形態では、第1のリップ112の外側部分は、曲率半径RFEを有することができる。いくつかの実施形態では、第1のリップ112の外側部分は、正であり得る曲率半径RFEを有し得る。いくつかの実施形態では、第1のリップ112の外側部分は、0.1より大きくてもよい、例えば0.5より大きい、例えば1より大きい、例えば2より大きい、例えば5より大きい、例えば10より大きい、例えば20より大きい、例えば25より大きい、例えば50より大きい、例えば100より大きい、又は例えば200より大きい曲率半径RFEを有してもよい。いくつかの実施形態では、第1のリップ112の外側部分は、負であり得る曲率半径RFEを有し得る。いくつかの実施形態では、第1のリップ112の外側部分は、-0.1未満、例えば-0.5未満、例えば-1未満、例えば-2未満、例えば-5未満、例えば-10未満、例えば-20未満、例えば-25未満、例えば-50未満、例えば-100未満、又は例えば-200未満であり得る曲率半径RFEを有してもよい。第1のリップ112の外側部分は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得る曲率半径RFEを有し得ることが更に理解されよう。第1のリップ112の外側部分は、その円周及び長さに沿って変化し得る曲率半径RFEを有し得ることも理解され得る。
【0023】
一実施形態では、第1のリップ112の内側部分は、曲率半径RFIを有することができる。いくつかの実施形態では、第1のリップ112の内側部分は、正であり得る曲率半径RFIを有し得る。いくつかの実施形態では、第1のリップ112の内側部分は、0.1より大きくてもよい、例えば0.5より大きい、例えば1より大きい、例えば2より大きい、例えば5より大きい、例えば10より大きい、例えば20より大きい、例えば25より大きい、例えば50より大きい、例えば100より大きい、又は例えば200より大きい曲率半径RFIを有してもよい。いくつかの実施形態では、第1のリップ112の内側部分は、負であり得る曲率半径RFIを有し得る。いくつかの実施形態では、第1のリップ112の内側部分は、-0.1未満、例えば-0.5未満、例えば-1未満、例えば-2未満、例えば-5未満、例えば-10未満、例えば-20未満、例えば-25未満、例えば-50未満、例えば-100未満、又は例えば-200未満であり得る曲率半径RFIを有してもよい。第1のリップ112の内側部分は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得る曲率半径RFIを有し得ることが更に理解されよう。第1のリップ112の内側部分は、その円周及び長さに沿って変化し得る曲率半径RFIを有し得ることも理解され得る。
【0024】
一実施形態では、シール100は、少なくとも1:1、例えば2:1、例えば3:1、例えば4:1、例えば5:1、例えば10:1、例えば12:1、例えば15:1、例えば25:1又は例えば50:1である、第1のリップ112の外側部分の曲率半径RFEと第1のリップ112の内側部分の曲率半径RFIとの比(RFE:FI)を有し得る。更に、第1のリップ112の外側部分の曲率半径RFLと第1のリップ11の内側部分の曲率半径RFIとの比(RFE:FI)は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。また、第1のリップ112の外側部分の曲率半径RFLと第1のリップ112の内側部分の曲率半径RFIとの比は(RFE:FI)、その円周及び長さに沿って変化し得ることもまた理解されよう。
【0025】
一実施形態において、ジャケット102は、少なくとも0.1mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも150mm、少なくとも250mm、少なくとも500mmの長さLを有してもよい。ジャケット102は、1500mm以下、1000mm以下、又は500mm以下であり得る長さLを有してもよい。ジャケット102は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得る長さLを有し得ることが更に理解されるであろう。いくつかの実施形態では、ジャケット102は、0.5mm~50mmであり得る長さLを有し得る。ジャケット102は、その円周に沿って変化し得る長さLを有し得ることも理解され得る。いくつかの実施形態では、ジャケット102は、シール100自体の全長と同じであり得る長さLを有し得る。
【0026】
一実施形態において、ジャケット102は、少なくとも0.1mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも150mm、少なくとも250mm、少なくとも500mmの幅Wを有してもよい。ジャケット102は、1500mm以下、1000mm以下、又は500mm以下であり得る幅Wを有してもよい。ジャケット102は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得る幅Wを有し得ることが更に理解されるであろう。いくつかの実施形態では、ジャケット102は、0.5mm~20mmであり得る幅Wを有し得る。ジャケット102は、その円周に沿って変化し得る幅Wを有し得ることも理解され得る。いくつかの実施形態では、ジャケット102は、シール100自体の全長と同じであり得る幅Wを有し得る。
【0027】
一実施形態では、第1のリップ112は、少なくとも0.1mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも150mm、少なくとも250mm、少なくとも500mmの長さLFLを有してもよい。第1のリップ112は、1500mm以下、1000mm以下、又は500mm以下であり得る長さLFLを有してもよい。更に、第1のリップ112は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であってもよい長さLFLを有してもよいことが理解されよう。いくつかの実施形態では、第1のリップ112は、0.3mm~10mmであり得る長さLFLを有し得る。第1のリップ112は、その円周に沿って変化し得る長さLFLを有し得ることも理解され得る。
【0028】
一実施形態では、第1のリップ112は、少なくとも0.01mm、少なくとも0.05mm、少なくとも0.1mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも150mm、少なくとも250mm、少なくとも500mmの厚さWFLを有することができる。第1のリップ112は、1500mm以下、1000mm以下、又は500mm以下であり得る厚さWFLを有し得る。第1のリップ112は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得る厚さWFLを有し得ることが更に理解されるであろう。いくつかの実施形態では、第1のリップ112は、0.1mm~2mmであり得る幅WFLを有し得る。また、第1のリップ112は、その円周に沿って変化し得る厚さWFLを有し得ることも理解され得る。
【0029】
一実施形態では、第1のリップ112は、少なくとも2:1、例えば3:1、例えば4:1、例えば5:1、例えば10:1、例えば12:1、例えば15:1、例えば25:1、又は例えば50:1の長さLFLと厚さWFLとの比を有し得る。第1のリップ112は、長さLFLと厚さWFLとの比を有してもよく、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であってもよいことが更に理解されよう。第1のリップ112は、その円周に沿って変化し得る、長さLFLと厚さWFLとの比を有し得ることも理解され得る。
【0030】
一実施形態では、第2のリップ114は、少なくとも0.1mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも150mm、少なくとも250mm、少なくとも500mmの長さLSLを有してもよい。第2のリップ114は、1500mm以下、1000mm以下、又は500mm以下であり得る長さLSLを有してもよい。第2のリップ114は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であってもよい長さLSLを有してもよいことが更に理解されよう。いくつかの実施形態では、第2のリップ114は、0.3mm~10mmであり得る長さLSLを有し得る。第2のリップ114はまた、その円周に沿って変化し得る長さLSLを有し得ることが理解され得る。
【0031】
一実施形態では、第2のリップ114は、少なくとも0.01mm、少なくとも0.05mm、少なくとも0.1mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも150mm、少なくとも250mm、少なくとも500mmの厚さWSLを有し得る。第2のリップ114は、1500mm以下、1000mm以下、又は500mm以下であり得る厚さWSLを有し得る。第2のリップ114は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得る厚さWSLを有し得ることが更に理解されるであろう。多くの実施形態では、第2のリップ114は、0.1mm~2mmであり得る幅WSLを有し得る。第2のリップ114はまた、その円周に沿って変化し得る厚さWSLを有してもよいことが理解され得る。
【0032】
一実施形態では、第2のリップ114は、少なくとも2:1、例えば3:1、例えば4:1、例えば5:1、例えば10:1、例えば12:1、例えば15:1、例えば25:1、又は例えば50:1の長さLSLと厚さWSLとの比を有し得る。第2のリップ114は、長さLSLと厚さWSLとの比を有してもよく、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であってもよいことが更に理解されよう。第2のリップ114は、その円周に沿って変化し得る、長さLSLと厚さWSLとの比を有し得ることも理解され得る。いくつかの実施形態では、図1A図1Bに示すように、2つのリップ112、114の厚さは異なってもよい。
【0033】
一実施形態において、ヒール116は、少なくとも0.1mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも150mm、少なくとも250mm、少なくとも500mmの長さLを有してもよい。ヒール116は、1500mm以下、1000mm以下、又は500mm以下であり得る長さLを有してもよい。ヒール116は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得る長さLを有し得ることが更に理解されるであろう。いくつかの実施形態では、ヒール116は、0.2mm~40mmであり得る長さLを有し得る。ヒール116は、その円周に沿って変化し得る長さLを有し得ることも理解され得る。
【0034】
一実施形態において、ヒール116は、少なくとも0.1mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも150mm、少なくとも250mm、少なくとも500mmの厚さWを有してもよい。ヒール116は、1500mm以下、1000mm以下、又は500mm以下であり得る厚さWを有してもよい。ヒール116は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得る厚さWを有し得ることが更に理解されるであろう。いくつかの実施形態では、ヒール116は、0.5mm~20mmであり得る幅Wを有し得る。ヒール116は、その円周に沿って変化し得る厚さWを有し得ることも理解され得る。
【0035】
一実施形態では、ヒール116は、少なくとも1:1、例えば1:2、例えば1:5、例えば1:10、例えば1:15、例えば1:25、例えば1:50の長さLと厚さWとの比を有し得る。一実施形態では、ヒール116は、少なくとも2:1、例えば3:1、例えば4:1、例えば5:1、例えば10:1、例えば12:1、例えば15:1、例えば25:1、又は例えば50:1の長さLと厚さWとの比を有し得る。ヒール116は、長さLと厚さWとの比を有してもよく、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であってもよいことが更に理解されよう。ヒール116は、その円周に沿って変化し得る、長さLと厚さWとの比を有し得ることも理解され得る。
【0036】
上述したように、一実施形態では、ジャケット102は、環状凹部106を画定することができる内側側壁105を含むことができる。内側側壁105は、リップ112、114の互いに対するより大きな撓みを可能にするように適合された切欠き144を含むことができる。以下で更に詳細に説明するように、シール100がアセンブリ内に設置されると、内側側壁104は、内向きに撓んで隣接する構成要素に当接することができる。撓みは、他の領域の中でも、環状本体102の切欠き144内で生じることができ、シールのより大きな可撓性を提供する。いくつかの実施形態では、切欠き144は、直線又は多角形の断面を有してもよい。いくつかの実施形態では、切欠き144は、弓形断面を有してもよい。一実施形態では、切欠き144は面積Aを有してもよく、環状凹部は面積AARを有してもよく、Aは0.01AARより大きくてもよく、例えば0.1AARより大きくてもよく、例えば0.2AARより大きくてもよく、例えば0.3AARより大きくてもよく、例えば0.4AARより大きくてもよく、又は例えば0.5AARより大きくてもよい。
【0037】
図1A図1Bに示すように、エナジャイザ108は、ジャケット102の環状凹部106内に少なくとも部分的に配置することができる。エナジャイザ108は、ジャケット102の環状凹部106内の軸方向に配向されたエナジャイザであってもよい。一実施形態では、エナジャイザ108は、第1のリップ112に沿って、隣接して、又は直接隣接して配置されてもよい。一実施形態では、エナジャイザ108は、第2のリップ114に沿って、隣接して、又は直接隣接して配置されてもよい。
【0038】
一実施形態では、図1Aに示すように、エナジャイザ108は、ジャケット102の凹部106内で円周方向に配向されたコイルばねであってもよい。コイルばねエナジャイザ108は、直線、多角形、楕円形、又は弓形の断面プロファイルを有してもよい。一実施形態では、エナジャイザ108は、環状凹部106の深さの150%未満、例えば、環状凹部106の深さの100%未満、又は環状凹部106の深さの75%未満の直径を有してもよい。一実施形態では、エナジャイザ108の直径は、環状凹部106の深さの10%以上であり得る。
【0039】
一実施形態において、エナジャイザ108は、少なくとも0.1mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも150mm、少なくとも250mm、少なくとも500mmの長さLを有してもよい。エナジャイザ108は、1500mm以下、1000mm以下、又は500mm以下であり得る長さLを有してもよい。エナジャイザ108は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得る長さLを有し得ることが更に理解されるであろう。いくつかの実施形態では、エナジャイザ108は、0.3mm~8mmであり得る長さLを有し得る。エナジャイザ108は、その円周に沿って変化し得る長さLを有し得ることも理解され得る。
【0040】
一実施形態において、エナジャイザ108は、少なくとも0.1mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも150mm、少なくとも250mm、少なくとも500mmの厚さWを有してもよい。エナジャイザ108は、1500mm以下、1000mm以下、又は500mm以下であり得る厚さWを有してもよい。エナジャイザ108は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得る厚さWを有し得ることが更に理解されるであろう。いくつかの実施形態では、エナジャイザ108は、0.3mm~8mmであり得る厚さWを有し得る。エナジャイザ108は、その円周に沿って変化し得る厚さWを有し得ることも理解され得る。
【0041】
エナジャイザ108は、断面で見たときに弓形であってもよい。いくつかの実施形態では、エナジャイザ108は、断面で見たときに直線的又は平面的であってもよい。図1Aに示されるように、エナジャイザ108は、ジャケット102のリップ112、114の少なくとも1つに接触してもよい。一実施形態では、エナジャイザ108は、軸方向においてリップ112、114の少なくとも一方の実質的に全体に接触してもよい。図1Bに示すように、一実施形態では、エナジャイザ108は、ジャケット102のリップ112、114の環状フランジのうちの少なくとも1つの中に埋め込むことができる。一実施形態では、エナジャイザ108は、ジャケット102のリップ112、114のうちの少なくとも1つと接触してもよい。一実施形態では、エナジャイザ108は、ジャケット102のリップ112、114の少なくとも1つの実質的に全体に接触してもよい。
【0042】
本明細書に記載される少なくとも1つの実施形態において企図されるように、エナジャイザ108は、複数のコイルを有する螺旋状エナジャイザに形成されるある長さの材料を含むことができる。一実施形態では、エナジャイザ108は、少なくとも3個のコイル、少なくとも4個のコイル、少なくとも5個のコイル、少なくとも10個のコイル、少なくとも100個のコイル、少なくとも200個のコイル、少なくとも300個のコイル、少なくとも400個のコイル、少なくとも500個のコイル、又は少なくとも1000個のコイルなど、少なくとも2個のコイルを含むことができる。エナジャイザ108を形成する材料の長さは、多角形又は楕円形の断面を有することができる。例えば、一実施形態では、エナジャイザ108は、円形ワイヤから形成することができる。別の実施形態において、エナジャイザ108は、複数のコイルに巻かれた材料のリボンから形成され得る。エナジャイザ108のコイルは、互いに隣接していてもよいし、部分的に重なっていてもよい。特定の例において、コイルは互いに平行であってもよい。別の例では、コイルは互いに対して傾くことができる。すなわち、コイルは、互いに対して角度的にオフセットされ、角度付けされ得る。
【0043】
弛緩状態では、エナジャイザ108は、略円形の断面を有し得る。すなわち、エナジャイザ108は、上述したように、螺旋状エナジャイザであってもよい。他の実施形態では、エナジャイザ108は、略多角形の断面プロファイルを画定してもよい。より具体的な実施形態では、エナジャイザ108は、略T字形断面プロファイルを有してもよい。別の実施形態では、エナジャイザ108は楕円形の断面を有してもよい。例えば、図示されていない実施形態では、エナジャイザ108は、卵形又は円形の断面プロファイルを有してもよい。更に別の実施形態では、エナジャイザ108の断面は、部分的に楕円形及び部分的に多角形であってもよい。すなわち、エナジャイザ108の断面は、直線部分と弓形部分とを有していてもよい。エナジャイザ108のコイルを形成するワイヤは、断面が長方形、正方形、円形、楕円形、又はキーストン形であってもよい。
【0044】
一実施形態において、エナジャイザ108は、シール100の全周にわたって延在してもよい。より具体的な実施形態では、エナジャイザ108は、シール100の全周にわたって均一な形状及び材料特性を有してもよい。別のより具体的な実施形態では、エナジャイザ108は、シール100の円周の周りに様々な形状又は材料選択を有してもよい。別の実施形態では、エナジャイザ108は、シール100の円周の一部のみの周りに延在してもよい。より具体的な実施形態では、エナジャイザ108は、少なくとも部分的に互いに離間した複数のエナジャイザ108を備えてもよい。そのような実施形態では、隣接するエナジャイザ108の間に円周方向の空間があってもよい。
【0045】
エナジャイザ108は、少なくとも部分的に、鋼、又は更により具体的には、エナジャイザ鋼などの金属を含む、又は更に本質的にそれから成ることができる。金属は、腐食又は環境暴露からの別の望ましくない影響を防止するために、コーティング又は表面処理され得る。別の実施形態では、エナジャイザ108は、例えば、Eligloy、Inconel、Hastelloy、又はそれらの組み合わせを少なくとも部分的に含むか、又は本質的にそれらからなることさえできる。
【0046】
更に別の実施形態では、エナジャイザ108は、コバルト、クロム、ニッケル、鉄、モリブデン、マンガン、ベリリウム銅、又はこれらの組み合わせを含むことができる。特定の実施形態では、エナジャイザ108は、少なくとも10重量%のコバルト、例えば少なくとも20重量%のコバルト、少なくとも25重量%のコバルト、少なくとも30重量%のコバルト、少なくとも35重量%のコバルト、又は更に少なくとも40重量%のコバルトを含むことができる。エナジャイザ108は、1200MPa未満、例えば1100MPa未満、1000MPa未満、又は更には900MPa未満の降伏強度を有することができる。特定の例において、エナジャイザ108は、その特性を向上させるために熱処理又は表面処理されてもよい。
【0047】
エナジャイザ108は、ジャケット102に対して付勢力を提供してもよい。具体的には、エナジャイザ108は、第1のリップ112又は第2のリップ114のうちの少なくとも1つに接触し、それに対して外向きの付勢力Fを提供し得る。特定の実施形態では、リップ112、114に対するエナジャイザ108の付勢力Fは、少なくとも0.01N/mmなど、少なくとも0.001N/mmであり得る。別の実施形態では、付勢力Fは、5000N/mm未満、1000N/mm未満、500N/mm未満、400N/mm未満、300N/mm未満、200N/mm未満、100N/mm未満、50N/mm未満、25N/mm未満、又は更には10N/mm未満であり得る。いくつかの実施形態では、エナジャイザ108は、第1のリップ112又は第2のリップ114に対して0.1N/mm~30N/mmの付勢力Fを提供することができる。いくつかの実施形態では、第1のリップ112に対する付勢力Fは、第2のリップ114に対する付勢力Fと異なってもよい。
【0048】
図2は、一実施形態によるシールアセンブリ内のシールの断面斜視図である。図2は、軸方向の向きのシール200を示しているが、シール200は、半径方向又は面のシーリング配向を含む任意の潜在的な配向に向けることができる。シール200は、図1A図1Bに関して上述したものと同じ構成要素を有することができる。図2に示すように、シール200は、中心軸300の下方へシールアセンブリ2000内の第1の部材202と第2の部材204との間に配置することができる。第1の部材202は、シャフトであってもよい。第2の部材204は、ハウジングであってもよい。第1の部材202又は第2の部材204のうちの少なくとも1つは、シール200又は第1の部材202若しくは第2の部材204の他方のうちの少なくとも1つに対して作動し得る。作動は、回転、半径方向、又は軸方向移動であってもよい。図2のシール200の構成要素は、図1A図1Bにおいて上述したものと同じであってもよい。一実施形態では、第1のリップ212又は第2のリップ214のうちの少なくとも1つは、シールアセンブリ内で静的であってもよく、第1のリップ212又は第2のリップ214のうちの他方は動的であってもよい。更に、第1の部材202は、第2の部材204とは異なる膨張係数を有する材料で作られてもよく、又はその逆であってもよい。
【0049】
シール200は、第1の部材202又は第2の部材204のうちの少なくとも1つに対して付勢接触力Fを提供し得る。具体的には、シール200は、第1の部材202又は第2の部材204の少なくとも1つに対して付勢力Fを提供することができる。特定の実施形態では、シール200は、第1の部材202又は第2の部材204のうちの少なくとも1つに対して、少なくとも0.01N/mmなどの少なくとも0.001N/mmであり得る付勢力Fを提供してもよい。別の実施形態では、付勢力Fは、5000N/mm未満、例えば1000N/mm未満、例えば500N/mm未満、400N/mm未満、300N/mm未満、200N/mm未満、100N/mm未満、50N/mm未満、25N/mm未満、又は更には10N/mm未満であり得る。いくつかの実施形態では、シール200は、第1の部材202又は第2の部材204のうちの少なくとも1つに対して、0.2N/mm~150N/mmの付勢接触力Fを提供してもよい。いくつかの実施形態では、第1の部材202に対する付勢力Fは、第2の部材204に対する付勢力FSsと異なってもよい。
【0050】
一実施形態では、第1の部材202又は第2の部材204のうちの少なくとも1つに対する付勢接触力Fは、1000N/(m周囲温度℃)未満の変動性を有し得る。言い換えれば、第1の部材202又は第2の部材204のうちの少なくとも1つに対する付勢接触力Fの値は、任意の温度範囲に沿って温度を1℃だけ増加又は減少させるときに、1000N/mを超えて変化しなくてもよい。一実施形態では、第1の部材202又は第2の部材204のうちの少なくとも1つに対する付勢接触力Fは、1,000N/(m周囲温度℃)、500N/(m周囲温度℃)、100N/(m周囲温度℃)、50N/(m周囲温度℃)、25N/(m周囲温度℃)、10N/(m周囲温度℃)、1N/(m周囲温度℃)、又は更に0.1N/(m周囲温度℃)未満の変動性を有し得る。いくつかの実施形態では、第1の部材202又は第2の部材204のうちの少なくとも1つに対する付勢接触力Fは、約1,000N/(m周囲温度℃)の変動性を有し得る。
【0051】
一実施形態では、第1のリップの少なくとも1つに対するエナジャイザの付勢力Fと、第1の部材又は第2の部材の少なくとも1つに対するシールの付勢力Fとの比は、1:1以下、例えば1:2以下、例えば1:3以下、例えば1:4以下、例えば1:5以下、例えば1:10以下、例えば1:12以下、例えば1:15以下、例えば1:25以下、又は例えば1:50以下であってもよい。更に、F:Fの比は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値であってもよいことを理解されたい。また、F:Fは、その円周に沿って変化し得ることを理解されたい。
【0052】
図3A~3Bは、シールアセンブリ内の、従来のシール対一実施形態によるシールの経時的な接触力Fのそれぞれのグラフを含む。示されるように、本明細書の実施形態によるシールは、従来のシールと比較して、室温及びより低い温度で改善又は低減された接触力を示す。
【0053】
シール200は、第1の部材202又は第2の部材204のうちの少なくとも1つの上に接触面積を有し得る。特定の実施形態では、シール200は、第1の部材202又は第2の部材204のうちの少なくとも1つの上に、シール200の総面積の少なくとも0.1%の接触面積を有することができる。別の実施形態では、第1の部材202又は第2の部材204のうちの少なくとも1つの上の接触面積は、シール200の総面積の少なくとも0.1%、シール200の総面積の例えば、少なくとも0.5%、例えば少なくとも1%、例えば少なくとも2.5%、例えば少なくとも5%、例えば少なくとも10%、例えば少なくとも15%、例えば少なくとも20%、例えば少なくとも25%、例えば少なくとも30%、例えば少なくとも35%、例えば少なくとも40%、例えば少なくとも45%、例えば少なくとも50%、例えば少なくとも55%、例えば少なくとも60%、例えば少なくとも65%、例えば少なくとも70%、例えば少なくとも75%、又は例えば少なくとも80%である。
【0054】
図4A~4Bは、シールアセンブリ内の、従来のシール対一実施形態によるシールの経時的な接触面積のそれぞれのグラフを含む。示されるように、本明細書の実施形態によるシールは、従来のシールと比較して、室温及びより低い温度で改善された接触面積を示す。
【0055】
シール100は、双方向圧力用途において利用され得るアセンブリを形成してもよい。シール100は、前方軸方向への流体の漏れに対して配向され、保護してもよく、又はシール100は、中心軸300の下方への後方軸方向への流体の漏れに対して配向され、保護してもよい。シール100は、内向き方向への流体の漏れに対して配向され、保護してもよく、又はシール100は、中心軸300に垂直な方向への外向き方向への流体の漏れに対して配向され、保護してもよい。この点に関して、シール100は、それらの特定の配向において効果的なシーリングを可能にする特定の特性を有するように選択され得る。特定の適切な用途としては、極低温バルブ、ピストン、海中双方向カップリング、及びそれらの間のシーリングを必要とする他の可動構成要素が挙げられる。
【0056】
本明細書の実施形態に従って説明されるシールは、アセンブリ内のシール又は他の構成要素の振動又は作動による個々の構成要素(例えば、エナジャイザ、ジャケット)の繰り返し圧縮及び応力を低減する適切に配置された力により、シールの構成要素がより長い寿命を有することを可能にし得る。その結果、構成要素及びシール自体の寿命を改善することができ、全体的な漏れを低減することができる。
【0057】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。これらの態様及び実施形態のいくつかを以下に記載する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が例解的であるに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される項目のうちのいずれか1つ以上に沿ったものであってよい。
【0058】
実施形態1:シールであって、ヒールと、第1のリップと、環状凹部を画定する第2のリップとを備える本体を備える環状ジャケットであって、第1のリップは、弓形外側部分を備え、厚さWFL及び長さLFLを有する、環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの少なくとも1つに隣接して環状凹部内に配置された環状エナジャイザであって、ヒールは切欠き部分を備え、LFL:WFLの比は2より大きい、環状エナジャイザと、を備える、シール。
【0059】
実施形態2:シールアセンブリであって、第1の部材と、第2の部材と、第1の部材と第2の部材との間に配置されたシールであって、シールは、ヒールを備える本体と、弓形外側部分を備える第1のリップと、環状凹部を画定する第2のリップとを備える環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの少なくとも1つに隣接して環状凹部内に配置された環状エナジャイザであって、ヒールは切欠き部分を備え、シールは、第1の部材又は第2の部材のうちの少なくとも1つに対して外向きの付勢接触力Fを生成し、Fは、1000N/(m周囲温度℃)未満の変動性を有する、環状エナジャイザと、を備える、シールアセンブリ。
【0060】
実施形態3:シールアセンブリであって、第1の部材と、第2の部材と、第1の部材と第2の部材との間に配置されたシールであって、シールは、ヒールを備える本体と、弓形外側部分を備える第1のリップと、環状凹部を画定する第2のリップとを備える環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの少なくとも1つに隣接して環状凹部内に配置された環状エナジャイザであって、ヒールは切欠き部分を備え、シールの第1のリップの外側部分は、シールの第1のリップの外側部分の総面積の少なくとも0.1%の、第1の部材又は第2の部材のうちの少なくとも1つの上の接触面積を有する、環状エナジャイザと、を備える、シールアセンブリ。
【0061】
実施形態4:第1のリップ又は第2のリップのうちの少なくとも1つは、平坦な外側部分を備える、実施形態1から3のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0062】
実施形態5:第1のリップ又は第2のリップのうちの少なくとも1つは、弓形外側部分を備える、実施形態1から4のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0063】
実施形態6:エナジャイザは、第1のリップ又は第2のリップに対して0.1~30N/mmの付勢力を提供する、実施形態1から5のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0064】
実施形態7:シールは、第1の部材又は第2の部材に対して0.2~150N/mmの付勢力を提供する、実施形態1から6のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0065】
実施形態8:ジャケットは細長いヒール部分を備える、実施形態1から7のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0066】
実施形態9:第1のリップ又は第2のリップのうちの少なくとも1つは、シールアセンブリ内で静的である、実施形態1から8のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0067】
実施形態10:第1のリップ又は第2のリップのうちの少なくとも1つは、シールアセンブリ内で動的である、実施形態1から9のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0068】
実施形態11:エナジャイザはコイルばねである、実施形態1から10のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0069】
実施形態12:第1のリップは、第2のリップの外側に位置する、実施形態1から11のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0070】
実施形態13:エナジャイザは金属を含む、実施形態1から12のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0071】
実施形態14:エナジャイザはポリマーを含む、実施形態1から13のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0072】
実施形態15:ジャケットは金属を含む、実施形態1から14のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0073】
実施形態16:ジャケットはポリマーを含む、実施形態1から15のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0074】
実施形態17:切欠きは弓形断面を有する、実施形態1から16のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【0075】
実施形態18:切欠きは直線の断面を有する、実施形態1から17のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【0076】
実施形態19:切欠きは面積Aを有し、環状凹部は面積AARを有し、Aは0.01AARより大きい、実施形態1から18のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0077】
実施形態20:エナジャイザは、長方形、正方形、又はキーストン形の断面のワイヤを有する、実施形態11に記載のシールアセンブリ。
【0078】
実施形態21:エナジャイザは、円形の断面のワイヤを有する、実施形態11に記載のシールアセンブリ。
【0079】
実施形態22:シールは0.5~50mmの長さを有する、実施形態1から21のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0080】
実施形態23:シールは0.5~20mmの幅を有する、実施形態1から22のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0081】
実施形態24:第1のリップは、外側曲率半径RFEと、内側曲率半径RFIとを有し、RFE/RFIは1より大きい、実施形態1から23のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0082】
実施形態25:第1のリップは、全体的に弓形である外側部分を有する、実施形態1から24のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【0083】
上述の特徴の全てが必要とされるわけではなく、特定の特徴の一部が必要とされなくてもよく、記載した特徴に加えて1つ以上の特徴が提供されてもよいことに留意されたい。なおも更に、特徴が列挙される順序は、必ずしも特徴が導入される順序ではない。
【0084】
特定の特徴が、明確にするために、別個の実施形態の文脈において本明細書に記載されており、単一の実施形態において組み合わせて提供され得る。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で記載されている様々な特徴は、別個に又は任意の部分的な組み合わせで提供され得る。
【0085】
利益、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上述されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、請求項のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0086】
本明細書に記載の実施形態の明細書及び例解図は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書及び例解図は、本明細書に記載の構造又は方法を使用する装置及びシステムの全ての要素及び特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態が単一の実施形態中に組み合わせて提供され得、逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈において説明されている様々な特徴が、別々に又は任意の部分的組み合わせで提供され得る。更に、範囲に記載された値への言及は、その範囲内の各々の値全てを含む。多くの他の実施形態が、本明細書を読んだ後にのみ当業者に明らかとなり得る。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、又は任意の変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、本開示から導出することができる。したがって、本開示は、限定的ではなく、例示的なものとみなされるべきである。
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
【国際調査報告】