(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】グレーズドパネル装置及び関連する設置方法
(51)【国際特許分類】
E04B 1/90 20060101AFI20240912BHJP
【FI】
E04B1/90 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518582
(86)(22)【出願日】2022-08-16
(85)【翻訳文提出日】2024-04-09
(86)【国際出願番号】 EP2022072857
(87)【国際公開番号】W WO2023046372
(87)【国際公開日】2023-03-30
(32)【優先日】2021-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524110517
【氏名又は名称】アケリブ、アンドレ
【氏名又は名称原語表記】AKERIB,Andre
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】アケリブ、アンドレ
【テーマコード(参考)】
2E001
【Fターム(参考)】
2E001DD01
2E001DF02
2E001FA04
2E001GA48
(57)【要約】
本発明は、建物用のグレーズドパネル装置(1)であって、外側グレーズド壁(2)と、内側グレーズド壁(3)と、壁(2、3)を当該建物の構造(100)に取り付けるためのフレーム(4)と、を備え、当該壁の間に空洞(5)が提供され、当該外側グレーズド壁(2)が、当該パネル(1)の縦方向正中面に対して傾斜しており、当該空洞(5)が、連通するセル(6)に向かう縁部(20)に向かって収束しており、外壁(3)に向かう開口部につながっており、当該セル(6)に、少なくとも1つの音響絶縁材(60)が提供されている、グレーズドパネル装置(1)に関するものである。装置は、当該フレーム(4)の上部及び/又は下部に位置し、当該パネル(1)の当該縦方向正中面に対してラッパ状に広がる勾配に応じて、当該装置の中央に向かって配向されている、少なくとも1つの音遮蔽材及び/又は熱遮蔽材を備えることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物用のグレーズドパネル装置(1)であって、
-少なくとも1つの外側グレーズド壁(2)と、
-少なくとも1つの内側グレーズド壁(3)と、
-前記外側グレーズド壁(2)及び前記内側グレーズド壁(3)を前記建物の構造(100)に取り付けるためのフレーム(4)であって、前記フレーム(4)が、前記外側グレーズド壁(2)と前記内側グレーズド壁(3)との間に空洞(5)を形成している、フレーム(4)であって、
-少なくとも前記外側グレーズド壁(2)が、前記パネル(1)の縦方向正中面に対して傾斜しており、
-前記空洞(5)が、前記パネル(1)の縁部(20)に向かって収束している、フレーム(4)と、
-前記縁部において前記空洞(5)と連通して、前記外壁(2)に向かって開口部につながっている少なくとも1つのセル(6)であって、前記セル(6)が、少なくとも1つの音響絶縁材(60)が提供されている、少なくとも1つのセル(6)と、を備え、
前記グレーズドパネル装置(1)が、
-少なくとも1つの音遮蔽材及び/又は熱遮蔽材(8、9)を備え、
-前記少なくとも1つの遮蔽材(8、9)が、前記フレーム(4)の上部及び/又は下部に設置されており、
-前記少なくとも1つの遮蔽材(8、9)が、前記パネル(1)の前記縦方向正中面に対してラッパ状に広がる勾配に応じて、前記装置(1)の中央に向かって配向されていることを特徴とする、グレーズドパネル装置(1)。
【請求項2】
前記空洞(5)が、前記パネル(1)の上縁部に向かって収束することを特徴とする、請求項1に記載のグレーズドパネル装置(1)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの遮蔽材(8、9)が、前記フレーム(4)に取り付けるための端部から遠位端(80、90)に向かってラッパ状に広がるセクションを有するプロファイルを備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載のグレーズドパネル装置(1)。
【請求項4】
前記遠位端(80、90)が、凹状縁部を備えることを特徴とする、請求項3に記載のグレーズドパネル装置(1)。
【請求項5】
-前記フレーム(4)の外部かつ上部に設置された音遮蔽材(8)を備え、
-締結端部が、前記セル(6)の前記開口部の上方で、前記フレーム(4)に装着されており、
-前記音遮蔽材(8)が、下向きに配向されて前記開口部を覆っていることを特徴とする、請求項3又は4に記載のグレーズドパネル装置(1)。
【請求項6】
-前記音遮蔽材(8)が、ディフューザ(81)を備え、
-前記ディフューザ(81)が、前記セル(6)の前記開口部の下方に、前記フレーム(4)に装着されており、
-前記ディフューザ(81)が、前記音遮蔽材(8)の前記遠位端(80)に向かって配向されていることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のグレーズドパネル装置(1)。
【請求項7】
前記フレーム(4)の内部かつ前記下部で埋め込まれている熱遮蔽材(9)を備えることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のグレーズドパネル装置(1)。
【請求項8】
前記内側グレーズド壁(3)が、前記縦方向正中面に対して垂直であるか、又は傾斜していることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のグレーズドパネル装置(1)。
【請求項9】
前記セル(6)の前記開口部が、損失表面によって閉じられていることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載のグレーズドパネル装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物構築の分野に属するものであり、グレーズドパネル装置に関するものである。
【0002】
本発明は、特に建物のファサードへの、好ましくはカーテンウォールタイプのパネルの設置に適用される。
【0003】
「カーテンウォール」という総称的な用語は、その耐荷重構造に関与することなく建物エンベロープの閉鎖を確実にする、軽量ファサードに対応していることが想起されるべきである。カーテンウォールは、補強材又は「フレーム」によって相互接続されることを意図した複数の独立壁を備え、当該フレームは、建物の構造に取り付けられる。
【0004】
より具体的には、本発明は、特に、以下「グレーズドパネル」とも称される、その壁がグレージングされたパネル装置に関するものである。
【0005】
現在、行われる構築に応じて、特に雨及び風などの悪天候、地震、火災、及び爆発、並びに空気の漏入及び漏出に関する多数の制約に耐えなければならない、異なるシャーシ及び壁を有する多種多様なグレーズドパネルが存在する。更に、このパネルは、建物の外部と内部との間の騒音並びにエネルギー損失を制限するために音響及び熱絶縁を確実にしなければならない。
【0006】
これに関して、既存のグレーズドパネルは、空洞によって分離された少なくとも2つのグレーズド壁を備える。
【背景技術】
【0007】
各グレーズド壁又は「グレージング」は、単一であるか、又は複数の窓が離間された二重若しくは三重であり得ること、更には、複数の隣接するシートが積層され得ることに気付くであろう。二重又は三重グレージングの場合、窓のアセンブリは、特に窓の間に位置する密閉空間内の減圧又は不活性ガスの導入によって、絶縁特徴を得ることを可能にする。グレージングは、補強、強化、又は積層され得る。更に、グレージングは、窓又はグレージング自体の製造中の処理に起因して、透明若しくは半透明であり得るか、着色され得るか、又は更には不透明であり得るか、又は更には反射性であり得る。
【0008】
したがって、グレーズドパネルは、本質的に気象ストレスを受ける少なくとも1つの外壁と、特に暖房及び空調などの建物の内部環境と接触する内壁と、を備える。空洞は、表面壁のそれぞれのストレス時の表面壁間の挙動の違いを補償することを可能にし、建物の外部と内部との間の分離バッファとしての役割を果たす。
【0009】
特に、既知のグレーズドパネルは、フレームの様々な要素の上へ互いに平行に取り付けられるように装着された、少なくとも2つの外壁及び内壁を備える。特に、フレームは、グレージングが平行であることを確実にするスペーサを形成する、建物の構造に又はそれらの間に取り付けられた要素を備え得る。それらが平行であることに起因して、グレーズドパネルは、特に検討される力の発生に基づいて、固有の音響及び熱ストレスを受ける。
【0010】
第一に、外壁が受ける音響ストレスを検討すると、入射波は、グレージングを通過して空洞に侵入し、内壁に反射された騒音を生成する可能性が高い。この侵入は、入射が外壁の外面に対して垂直であるときに更に大きくなるが、これはしばしば、グレーズドパネルが垂直に設置されている場合である。現在の解決策は、この騒音の音レベルを制限するために、外壁の窓の厚さを増加させて、更には窓を加えて、侵入を軽減しようとしている。これは、経済的にだけではなく、製造時のエネルギー消費においても大幅な追加コストをもたらす。更には、パネルが更に重くなり、それに応じてシャーシを適合させることが必要である。
【0011】
ベルギー特許第676258号に記載されているように、外側からの入射角を制限するために、その内壁が垂直外壁に対して傾斜しており、そのグレージングが垂直外側ガラス板に対して傾斜している内側ガラス板を備える、グレーズドパネルが存在している。壁の間に形成された空洞は、当該空洞の内側に向かって収束し、内部から到来した音波をその側面へと配向する。したがって、この側面に沿って直接的に又は閉鎖セル内に絶縁材料が配置されて、そこに向かって、音響波が向けられ、取り囲まれ、音響波の減衰を確実にする。
【0012】
更に、熱ストレスを検討すると、建物の内部と外部との間にかなりの温度差が生じた場合は、透光性グレージングの場合に本質的に空洞の外周に配置される熱絶縁材を加えるのと同様に、グレージングを増加させること、更には外壁及び内壁を支持するフレームの要素間の熱ブリッジを分割することが、依然として推奨される解決策である。これらの態様を考慮することは、グレーズドパネルの設置をかなり複雑にし、したがって、対応するコストが増加する。
【0013】
接続様式では、同じパネル内に複数のグレージングを重ね合わせる際には、累積質量が、下部パネルの抵抗を、したがってグレーズド壁の厚さを増加させることを必要とする。加えて、内部圧力が、グレーズドパネルの全高の約1/3において水平力及び横方向の力を印加する。したがって、下部グレージングが変形しないようにするために、1つの解決策は、フレームを通してこの荷重を分散させることを含むが、これは、かかるパネルの設計及び設置を複雑にする。
【発明の概要】
【0014】
本発明の目的は、外壁と内壁との間の挙動の改善、特に互いが受ける音響ストレス及び熱ストレスに対する応答の改善を提案することによって、先行技術の不利点を克服することである。
【0015】
この目的のために、本発明は、建物のためのグレーズドパネル装置であって、少なくとも、その外壁が当該パネルの縦方向正中面に対して傾斜を有する、グレーズドパネル装置に関する。第一に、この傾斜は、収束セクションを有する空洞を提供することを可能にし、その効果は、少なくとも、外壁をパネルの縁部に向かって通過する音響波、並びに内部から到来する音響波を案内することである。
【0016】
更に、当該縁部は、外壁と内壁との間の空洞の内部容積と連通し、外部への開口部に現れるように提供されたセルを備える。この開放セルは、音響波を導くこと、更には、音響波を当該セルに設置された音吸収材を通して減衰させること可能にする。
【0017】
更に、開放セルを通した外部の波の侵入を制限するために、かつ空洞によって導かれてセルを通過する間に減衰された波が外部に向かって循環することを確実にするために、本発明は、有利には、具体的な設置及び設計を使用して、外壁及び内壁を取り付けるためのフレームの外部及び/又は内部に取り付けられる遮蔽材を設置することを提供する。
【0018】
したがって、本発明は、セルの当該開口部に面する音遮蔽材をその外側部分に提供し得る。加えて、かかる音遮蔽材の具体的な設置及び設計は、一方では、音響波が当該セルから放出されたときの音響波の配向を確実にし、他方では、外部波が当該セルの外部から内部へと侵入することを防ぐために、外部波に対する保護を確実にする。加えて、セル間の音遮蔽材の配向及び設置は、外部入射波に対して真空ゾーンを生成し、セルからの及び内側から外側に向かう音響波の抽出を改善する。
【0019】
したがって、代替的に、又は組み合わせて、本発明は、内壁の下部に面した内側部に熱遮蔽材を提供し得る。加えて、かかる熱遮蔽材の具体的な設置及び設計は、部屋の内部から当該内壁の損失表面に向かって到来する空気の保護を確実にし、したがって、この内壁に沿った空気の流れの自然な上昇に影響を及ぼす。
【0020】
実際に、本発明は、内部から外部への水平力を含む、部屋の高さに大きく依存する室内の空気の質量を考慮しており、この力は、活性圧力又は「土圧」、しばしば「クーロントライアングル」と称されるクーロン理論の転位に従って、本質的に当該部屋の下部1/3に位置する。空気の質量に印加されるこの水平力は、グレーズドパネルに向かって配向された水平流を部屋の下部に作成する。
【0021】
したがって、熱遮蔽材が下部に及び内壁に沿って位置決めされた場合、誘導された空気の流れが方向転換され、当該内壁との接触による熱損失が制限される。
【0022】
更に、かかる熱遮蔽材はまた、部屋の内部から到来した音波の一部を再配向することも可能にする。
【0023】
そのために、本発明によれば、建物用のグレーズドパネル装置は、
-少なくとも1つの外側グレーズド壁と、
-少なくとも1つの内側グレーズド壁と、
-当該外側グレーズド壁及び当該内側グレーズド壁を当該建物の構造に取り付けるためのフレームであって、当該取り付けフレームが、当該外側グレーズド壁と当該内側グレーズド壁との間に空洞を提供する、フレームと、を備え、
-少なくとも当該外側グレーズド壁が、当該パネルの縦方向正中面に対して傾斜しており、
-当該空洞が、当該パネルの縁部に向かって収束しており、
-当該縁部において当該空洞と連通して、外壁に向かって開口部につながっている、少なくとも1つのセルであって、少なくとも1つの音響絶縁材が提供されている、少なくとも1つのセルを備える。
【0024】
装置は、
-少なくとも1つの音遮蔽材及び/又は熱遮蔽材を備え、
-当該少なくとも1つの遮蔽材が、当該フレームの上部及び/又は下部に設置されており、
-当該少なくとも1つの遮蔽材が、当該パネルの当該縦方向正中面に対してラッパ状に広がる勾配に応じて、当該装置の中央に向かって配向されていることを特徴とする。
【0025】
追加の非限定的な特徴によれば、当該空洞は、当該パネルの上縁部に向かって収束し得る。
【0026】
一実施形態によれば、当該少なくとも1つの遮蔽材は、当該フレームに取り付けるための端部から遠位端に向かってラッパ状に広がるセクションを有するプロファイルを備える。
【0027】
当該遠位端は、凹状縁部を備え得る。
【0028】
装置は、当該フレームの外部かつ上部に設置された音遮蔽材を備え得、当該取り付け端部が、セルの開口部の上方で、当該フレームに装着されており、当該音遮蔽材が、下向きに配向されて当該開口部を覆っている。
【0029】
当該音遮蔽材がまた、ディフューザも備え得、当該ディフューザが、当該セルの開口部の下方に、当該フレームに装着されており、当該ディフューザが、当該音遮蔽材の遠位端に向かって配向されている。
【0030】
装置は、当該フレームの内部かつ下部に設置された熱遮蔽材を備え得る。
【0031】
当該内側グレーズド壁は、縦方向正中面に対して垂直であり得るか、又は傾斜し得る。
【0032】
セルの当該開口部は、損失表面によって閉じることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照しながら、本発明の非限定的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【
図1】建物のファサードに設置されたグレーズドパネル装置の一実施形態の斜視図を概略的に示し、特に、内壁及び当該内壁に対して傾斜した外壁を示す。
【
図2】グレーズドパネルの別の実施形態の垂直断面図の図を概略的に示し、特に、下部外壁だけが傾斜している、2つの重ね合わせた外壁及び2つの重ね合わせた内壁を示す。
【
図3】グレーズドパネルの一実施形態の上部詳細の垂直断面図に沿った図を概略的に示し、特に、傾斜した外側グレーズド壁について、セルにつながる空洞の収束端、並びにセルの開口部に部分的に重ね合わせられた音遮蔽材を示す。
【
図4】グレーズドパネルの別の実施形態の
図3と同様の図を概略的に示し、特に、当該内側グレーズド壁に対する外側グレーズド壁の別の傾斜に従うセルを示す。
【
図5】グレーズドパネルの別の実施形態の
図4と同様の図を概略的に示し、特に、偏向器を備える遮蔽材を示す。
【
図6】グレーズドパネルの別の実施形態の上部詳細の垂直断面図に沿った図を概略的に示し、特に、垂直に延在する正中面に対して傾斜した2つの外側グレーズド壁及び内側グレーズド壁を示す。
【
図7】グレーズドパネルの別の実施形態の上部詳細の垂直断面図の概略的に示し、特に、垂直に対して傾斜させた正中面と平行な外側グレーズド壁について、当該平面に対して、及び当該内側グレーズド壁に対して傾斜した外側グレーズド壁、並びに具体的な構成を有する偏向器が提供された傾斜した音遮蔽材を示す。
【
図8】グレーズドパネルの別の実施形態の下部詳細の垂直断面図に沿った図を概略的に示し、特に、垂直内壁に対して傾斜した外壁、並びに熱遮蔽材を示す。
【
図9】グレーズドパネルの別の実施形態の下部詳細の垂直断面図に沿った図を概略的に示し、特に、垂直正中面に対して傾斜した外壁及び内壁を示す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明は、建物構築に関するものであり、パネルの設置に重点を置いており、特に、好ましくはウォールカーテンタイプの建物ファサードに重点を置いている。
【0035】
この目的のために、本発明は、建物パネル装置1に関する。
【0036】
具体的には、本発明は、以下「装置」又は「グレーズドパネル」とも称される、グレーズドパネル装置1を対象とする。
【0037】
したがって、装置1は、少なくとも1つの外側グレーズド壁2と、少なくとも1つの内側グレーズド壁3と、を備える。加えて、装置1は、外側グレーズド壁2ごとに内側グレーズド壁3を備える。壁2、3は、対面して位置しており、それらの最も大きい表面が互いに向かい合っている。
【0038】
様々な実施形態によれば、装置1は、重ね合わせた、かつ/又は連続的である、すなわち、それぞれが列又は行に配置された、複数の壁2、3を備え得る。
【0039】
好ましくは、装置1は、外側グレーズド壁2及び内側グレーズド壁3を備え、よって、2つの壁2、3だけを有するモジュールを形成している。
【0040】
壁2、3の各々は、単一のグレージングであるか、又は離間された、更にはいくつかの隣接するシートが積層された複数の窓を有する二重又は三重のグレージングであり得る。二重又は三重グレージングの場合、窓のアセンブリは、特に窓の間に位置する密閉空間内の減圧又は不活性ガスの導入によって、絶縁特徴を得ることを可能にする。グレージングは、補強、強化、又は積層され得る。更に、グレージングは、窓又はグレージング自体の製造中の処理に起因して、透明若しくは半透明であり得るか、着色され得るか、又は更には不透明であり得るか、又は更には反射性であり得る。
【0041】
したがって、装置1は、二重若しくはそれ以上のグレージングの形態のパネルであり得るか、又はその他に、壁2、3の各々が、単一、二重、又は三重のグレージングで形成され得る。更に、壁2、3は、同一であり得るか、又は異なり得、特に、同一の又は異なる寸法を有する。
【0042】
加えて、装置1は、「補強材」とも称されるフレーム4を備える。このフレーム4は、当該少なくとも1つの外側グレーズド壁2及び当該少なくとも1つの内側グレーズド壁3の当該建物の構造100への取り付けを確実にする。したがって、フレーム4は、壁2と3との間の、特にそれらのスペースの機械的接続を確実にする。したがって、当該取り付けフレーム4は、外側グレーズド壁2と内側グレーズド壁3との間に空洞5を提供する。
【0043】
加えて、二重グレージングを形成するパネル1の場合、フレーム4は、当該パネル1の周辺縁を形成することができる。
【0044】
かかるフレームは、中実であり得るか、又は穿孔され得る。このフレームは、好適な要素及び材料を含み、壁2と3との間の良好な抵抗を確実にする。かかる要素は、特に、円材、角鉄、又はブラケットであり得る。これらの要素は、任意のタイプの材料で作製され得、特に、プラスチック、複合材、又は好ましくは金属材料で作製され得る。
【0045】
加えて、フレーム4は、パネル1を、例えば、床、床下、壁、又は天井、更には対応する建物要素などの、建物の構造100に取り付けることを可能にする。
【0046】
したがって、フレームは、一方では、構造100を受けるように、他方では、パネル1を、特に、壁2、3の各々を締結することを確実にするように形状設定された部材を備え得る。
【0047】
特に、フレーム4は、壁2、3の縁部を受容することを意図した部材40を備え得る。
【0048】
図3~
図9には、特に、かかる部材40の実施例が示されている。かかる場合、部材40は、U字形状のレールの形態であり、壁2、3の各々の縁部の挿入及び保持を可能にするようにサイズ設定されている。
【0049】
フレーム4はまた、特に、複数のパネル1を互いに接続するための、又は複数の外側グレーズド壁2を互いに接続するための、又は複数の内側グレーズド壁3を互いに接続するための他の要素も備え得る。
【0050】
有利には、本発明は、壁2、3のうちの1つを傾斜させることによってパネル1の性能を改善することを提供する。特に、本発明は、当該パネル1に対する外側2グレーズド壁3の少なくとも1つの傾斜を提供する。手短に言えば、壁2、3は、互いに平行ではない。
【0051】
更に、当該パネル1に対して外側2グレーズド壁3を傾斜させることは、室内に熱を保持すること、又は部屋から熱を排出し、したがって部屋を冷房すること、のいずれかを可能にする。外側グレーズド壁2の傾斜はまた、当該パネル1の音響絶縁性を改善する。
【0052】
この熱損失の制限、この部屋の暖房、又はこの部屋の冷房は、大幅なエネルギー節約を達成することを可能にする。
【0053】
好ましくは、パネル1は、当該外側2グレーズド壁3が、当該パネル1の当該縦方向正中面に対して傾斜していることを特徴とする。かかる正中面は、
図2~
図9において破線で概略的に示されている。かかる平面は、当該パネル1の長さ、すなわち、最も長い軸に沿って延在している。この平面はまた、当該パネル1の中心も通過しており、その正中性を与える。図に示された実施例によれば、当該正中面は、垂直に延在している。
【0054】
より具体的には、一実施形態によれば、外側グレーズド壁2は、内側グレーズド壁3に対して傾斜している。
図3~
図5は異なる実施形態を示しており、図中、内側グレーズド壁3は、当該垂直正中面に対して平行に垂直に延在しており、一方で、外側グレーズド壁2は、上向きの収束によって、当該内側グレーズド壁3に向かって収束する様式で傾斜している。
【0055】
別の実施形態によれば、壁2、3は、パネル1の縦方向正中面に対して傾斜している。
図6は、壁3、4がどちらも、特に正中面に対して傾斜している一実施形態を示す。手短に言えば、外側グレーズド壁2の傾斜の角度は、内側グレーズド壁3の傾斜の角度と等しいか、又は実質的に等しい。よって、パネル1は、台形断面を有する空洞5を有し、漏斗を形成する。
【0056】
別の可能性によれば、壁2、3は、正中面に対して非対称的に傾斜し得、すなわち、壁のそれぞれの傾斜角度が、当該平面に対して異なる。
【0057】
更に別の実施形態によれば、パネル1全体は、傾斜を有しており、すなわち、その正中面が垂直ではない。したがって、壁2、3のうちの一方及び/又は他方が当該軸に対して傾斜し得る。
図7は、内側グレーズド壁3がパネル1の正中面に平行であり、それ自体が垂直線に対して傾斜しており、一方で、外側グレーズド壁2が当該正中面に対して、及びその結果当該内側グレーズド壁3に対して傾斜している構成を示す。
【0058】
加えて、当該少なくとも1つの当該外側グレーズド壁2及び/又は当該少なくとも1つの内側グレーズド壁3は、当該少なくとも1つの外側グレーズド壁2に対して3度~30度の傾斜で、当該フレーム4によって確実に装着される。
【0059】
様々な実施形態によれば、当該傾斜は、5、7.5、10、15、20、又は25グラードであり得る。
【0060】
1グラードが0.9度に対応することが想起されるであろう。かかる状況下では、傾斜は、
- 5グラード(すなわち、4.5度)、
- 7.5グラード(すなわち、6.75度)、
- 10グラード(すなわち、9度)、
- 15グラード(すなわち、13.5度)、
- 20グラード(すなわち、18度)、又は
- 25グラード(すなわち、22.5度)、であり得る。
【0061】
したがって、
図1から分かるように、当該空洞5は、パネル1の縁部に向かって収束する。
【0062】
図3及び
図4に示される実施形態から分かるように、空洞5は、当該少なくとも1つの外側グレーズド壁2の縁部、好ましくは上縁部20に向かって収束する。
【0063】
図から分かるように、空洞5は、当該少なくとも1つの外側グレーズド壁2の縁部、好ましくはその上縁部20に向かって収束するように配向されている。
【0064】
図6から分かるように、空洞5は、当該少なくとも1つの外側グレーズド壁2及び当該少なくとも1つの内側グレーズド壁3の隣接する縁部、特にそれらのそれぞれの上縁部に向かって収束するように配向されている。
【0065】
かかる配向は、外側グレーズド壁2を通過することによって外側から空洞5に進入する任意の流れ、特に音響波を配向することを可能にする。特に、
図3に示されるように、外側グレーズド壁2の外面に当たった波は、特に当該外壁2に垂直な入射で、外壁2の縁部20に到達するまで空洞5の収束方向に案内されるように、低減される方法でそこを通過して、内側グレーズド壁3の傾斜した内面から跳ね返り得る。手短に言えば、音響波は、内側グレーズド壁3にストレスを加える代わりに、パネル1の片側に向けられている。
【0066】
更に、(内側壁3の傾斜と組み合わせられた、又は組み合わせられていない)外側グレーズド壁2の傾斜は、特に、反響又はエコーなどの複数の連続した入射音響波をカバーすることによる組み合わせを起源とする寄生振動の生成を制限する、更には除去することを可能にする。
【0067】
更には、縁部20は、このように導かれた音響波の吸収を確実にする手段を備え得る。
【0068】
そのために、有利には、パネル装置1は、当該縁部20において当該空洞5と連通している少なくとも1つのセル6を備える。更に、
図2~
図7に示される実施形態から分かるように、セル6は、内側グレーズド壁3の縁部20及び外側グレーズド壁2の対応する縁部のレベルに壁2、3を接続するように形状設定されている。セル6は、略矩形形状又は台形プリズムであり、空洞5の収束側に位置する片側が開いている。
【0069】
好ましくは、
図3~
図7から分かるように、セル6は、その収束端の空洞5の間隔セクションよりも広いスペースセクションを有する。この空洞5の狭まり、それに続くセル6によって形成された広がりは、空洞5に沿ってその収束方向に、空気によって担持される音響波などの流れを案内して加速させる、いわゆる「ベンチュリ」効果を生成し、よって、セル6内の当該流れを拡大する。
【0070】
特に、空洞5がセル6と直接連通しているという事実に起因して、空気及び音響波は、それらを減衰させる目的でセル6内に導いて保持するために、収束勾配に沿って案内され、障害物を伴わずに自由に循環する。更に、この開口部の連通は、特に音波の循環中の、壁2と3との間の任意の過剰な圧力の影響を制限する。
【0071】
したがって、音響波は、空洞5の収束によって案内されて、したがって、セル6の中へ入り込む。加えて、当該セル6には、少なくとも1つの音響絶縁材60が提供され、当該セル6を通過する音響波の音出力を減衰させることを可能にする。手短に言えば、音響絶縁材60は、セル6の内側に位置している。
【0072】
かかる音響絶縁材は、特定の周波数の音響波を吸収することができる好適な材料で作製されたカバーであり得る。
【0073】
加えて、本発明によれば、セル6は、外壁(3)に向かう開口部につながっている。特に、かかるセル6は、空気の循環を可能にし、一方で、当該空洞5を通過した特定の周波数の残留音響波を除去する、透過性側面61を備え得る。したがって、セル6は、トラップとして作用し、空気がセル6と建物の外部との間を循環するのを可能にしながら、音響波を収集してトラップの中に閉じ込める。
【0074】
一実施形態によれば、セル(6)の当該開口部は、損失表面によって閉じられる。その表面は、音響波を透過するが、音響波の減衰を少なくとも部分的に確実にする、任意のタイプの材料で作製され得る。
【0075】
一実施形態によれば、
図2から分かるように、パネル装置1は、当該少なくとも1つの外側グレーズド壁2の上に重ね合わせられた少なくとも1つの追加の外側グレーズド壁7を備える。加えて、当該少なくとも1つの追加の外側グレーズド壁7は、当該少なくとも1つの内側グレーズド壁3と平行に配向されている。手短に言えば、下方に位置する外側グレーズド壁2だけが傾斜している。更に、
図2に示される構成によれば、セル6は、下方に位置する外側グレーズド壁2の縁部20と、上方に位置する当該追加のグレーズド壁7の下縁部との間に位置決めすることができる。別の構成によれば、外側グレーズド壁2の上縁部20は、追加のグレーズド壁7の下縁部につながっており、よって、セル6は、この追加のグレーズド壁7の上部対向縁部と連通するようにオフセットされ、位置決めされている。
【0076】
示されていない別の実施形態によれば、追加のグレーズド壁7もまた、外側グレーズド壁2と同様の、又は同一の傾斜度で傾斜している。この場合、追加の壁7はまた、特にその上縁部に、対応する追加のセルも備え得る。
【0077】
熱的な観点から、有利には、少なくとも外側グレーズド壁2の傾斜は、パネル装置1が設置された部屋を循環する熱流のより良好な循環を確実にする。
図2の実施例は、特に、当該室内に存在する暖房又は空調手段の作用下での、左矢印によって示される熱流の循環を強調している。これらの流れは、乱流であるが、概して回転方向を有するので、垂直壁の場合に内側グレーズド壁3を押す代わりに、この場合では傾斜している内側グレーズド壁3の内面に沿って摺動する。
【0078】
実際に、本発明は、内側グレーズド壁3の傾斜度に応じて、内側グレーズド壁3に向かって水平に生成されたスラスト力の入射を修正することを可能にする。特に、かかるスラスト力は、熱引力に起因して、特に、当該壁3と部屋の環境との間で測定して摂氏2度(℃)よりも大きい温度差の場合に生成される。当該壁3の傾斜は、この力が、もはや部屋の移動性の熱流を垂直に押さず、ある角度で押し出し、当該固定内側グレーズド壁3を通した損失を低減することを意味する。
【0079】
加えて、内壁3に向かう押し出しは、クーロン理論に従って、空気の質量によってもたらされ、部屋の下部1/3に水平力を誘導して、当該内壁3を押すことになる。内壁3の傾斜と組み合わせられた、又は組み合わせられていない外壁2の傾斜のため、このクーロンによって誘発された力が再配向されて、室内の空気の流動状態を修正し、したがって、熱絶縁性を改善する。
【0080】
したがって、本発明は、熱絶縁の観点から、向上を達成することを可能にする。
【0081】
しかしながら、少なくとも外壁2の傾斜に起因して既に得られた音及び/又は熱絶縁を改善するために、本発明は、音遮蔽材8及び/又は熱遮蔽材9をそれぞれ設置することを提供する。
【0082】
そのために、グレーズドパネル装置1は、少なくとも1つの音遮蔽材8及び/又は少なくとも1つの熱遮蔽材9を備える。
【0083】
加えて、当該少なくとも1つの遮蔽材8、9は、プロファイルを備える。かかるプロファイルは、パネル1の幅に沿って延在している。当該プロファイルは、任意のタイプの材料、好ましくは、プラスチック、金属、又は複合材で作製され得る。
【0084】
更に、当該プロファイルは、当該フレーム4に締結するための端部から遠位端80、90に向かってラッパ状に広がるセクションを有する。手短に言えば、遮蔽材8、9のプロファイルは、パネル1上のその取り付け端部よりもその自由端において厚くなっている。
【0085】
遠位端80、90の当該縁部は、任意の形状であり得る。
【0086】
一実施形態によれば、
図3~
図9から分かるように、当該遠位端80、90は、凹状縁部を備える。よって、遮蔽材8、9のセクションは、概して、ゴルフティー形状である。
【0087】
音絶縁に関して、装置1は、当該フレーム4の外部かつ上部に設置された音遮蔽材8を備える。
【0088】
加えて、当該取り付け端部は、セル6の開口部の上方で当該フレーム4に装着されている。
【0089】
更に、当該音遮蔽材8は、下向きに配向されて、当該開口部を覆っている。
【0090】
かかる状況下では、音遮蔽材8は、外側から到来する音響波の一部を偏向させることを可能にし、セル6の開口部を保護する。この偏向は、その開口部を介して音響波がセル6の中へ入り込む可能性を制限することを可能にし、パネル1の内部から導かれた波が広がって、当該開口部によって減衰されて現れることを確実にする。この音波の偏向及び導入は、特に、
図2において対応する矢印で表されている。
【0091】
一実施形態によれば、当該音遮蔽材8は、ディフューザ81を備える。
図3~
図7には、ディフューザ81を有する音遮蔽材8の複数の実施例が示されている。
【0092】
加えて、当該ディフューザ81は、当該セル6の開口部の下方で、当該フレーム4に装着されている。手短に言えば、ディフューザ81は、穿孔された構造を通して、音遮蔽材8のプロファイルの下に取り付けられた、又は当該音遮蔽材8のプロファイルと一定間隔で接続された、別のプロファイルである。
【0093】
図6~
図7から分かるように、ディフューザ81の当該プロファイルは、任意の形状を、特に、中空又は凹状下縁部を有し得る。
【0094】
加えて、当該ディフューザ81は、当該音遮蔽材8の遠位端に向かって配向されている。手短に言えば、ディフューザ81は、外向きに歯を形成し、音響波が外壁22に沿って上昇するのを制限し、かつその開口部を介して音響波がセル6に侵入するのを防止する。
【0095】
図7に示される好ましい実施形態によれば、音遮蔽材8並びにそのディフューザ81は、特定の丸みのある形状を有するプロファイルを備え、音響波の流れを改善する。
【0096】
関連した様式では、音遮蔽材8はまた、セル6の外側からの内側への空気の流れの侵入を制限することも可能にし、この方向における熱損失を制限する。
【0097】
この点では、熱絶縁に関して、装置1は、当該フレーム4の内部かつ下部に設置された熱遮蔽材9を備える。したがって、音遮蔽材8のように、熱遮蔽材9は、装置1の中央に向かって配向されて、フレーム4とのその取り付け端部からその遠位端90に向かってラッパ状に広がっている。手短に言えば、
図8及び
図9の2つの実施形態から分かるように、熱遮蔽材9は、上の方を向いて、グレーズドパネル1の基部において内壁3と全体的にV字形状を形成している。
【0098】
更に、熱遮蔽材9は、音遮蔽材8のプロファイルと同様の形状及び断面を有することができるプロファイルを備える。
【0099】
したがって、熱遮蔽材8は、その構成に起因して、特に、クーロン理論に起因する水平力によって誘導される、室内から到来する空気の流れを、パネル1の基部から押し戻すことを可能にする。
図2にモデル化されているように、空気は、内向きに偏向されて、上方に位置する残りの空気の流れを方向転換させることを可能にする。したがって、このようにして撹拌された空気の内壁3との接触が阻害され、熱損失を制限する。更に、このように生成されたこの阻害は、内部音響波を偏向させて、当該パネル1の内壁3への伝達を制限することを可能にする。
【0100】
一実施形態によれば、パネル装置1は、当該空洞5の少なくとも1つの暖房又は冷却部材を備える。かかる暖房又は冷房部材は、特に、パネルのうちの1つ又は複数のパネル1が設置された部屋において、建物に対して、専用の独立した手段に接続することができる。更に、暖房又は冷房部材は、当該専用の手段からの加熱又は冷却された流れの循環を確実にする目的で、空洞5の縁部のうちの1つにおいて開口し得る。
【0101】
図2の実施例は、建物の構造100との接合部において、よって当該パネル1の下方位置に位置する、当該暖房又は冷房部材を介して空洞5に向かって循環している暖房流を強調している。
【0102】
更に、構造的な観点から、特に、パネル1の下方位置における、少なくとも外側グレーズド壁2の傾斜は、1つ又は複数の重ね合わされたパネル1から構成されたカーテンウォールの構造を大幅に軽量化することを可能にする。実際に、傾斜は、パネル1及び/又はそれに重ね合わせられた外側グレーズド壁2の組み合わせた質量から到来する力を上向きに反射する。よって、材料の強度を低減すること、特に、対応するグレージングの厚さ及び重量を低減することが可能である。
【0103】
したがって、本発明は、そのグレーズドパネル装置1を通して、使用される材料について軽量化された総質量を提供しながら、建物に取り付けられたカーテンウォールの音響性能及び熱的性能を改善することを可能にする。
【国際調査報告】