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特表2024-534601マルチポンプアセンブリにおけるラックポンプ充電優先順位付け
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】マルチポンプアセンブリにおけるラックポンプ充電優先順位付け
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/142 20060101AFI20240912BHJP
【FI】
A61M5/142
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024518645
(86)(22)【出願日】2022-09-28
(85)【翻訳文提出日】2024-04-26
(86)【国際出願番号】 US2022045026
(87)【国際公開番号】W WO2023055792
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】63/249,259
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591013229
【氏名又は名称】バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BAXTER INTERNATIONAL INCORP0RATED
(71)【出願人】
【識別番号】501453189
【氏名又は名称】バクスター・ヘルスケヤー・ソシエテ・アノニム
【氏名又は名称原語表記】Baxter Healthcare S.A.
【住所又は居所原語表記】Thurgauerstr.130 CH-8152 Glattpark (Opfikon) Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】スラビー, ジリ
(72)【発明者】
【氏名】ボージャン, ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ヘクサマー, アーロン
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD11
4C066FF01
4C066LL30
(57)【要約】
本開示は、マルチポンプアセンブリの電力及び充電速度を動的に管理するための新規かつ革新的な方法を提供する。様々な実施形態において、コンピュータ実装方法は、複数の輸液ポンプのための複数のポンプパラメータを監視することと、パラメータ状態の変化を評価することと、複数の輸液ポンプにおける輸液ポンプごとに充電ニーズを確立することと、複数の輸液ポンプにおける輸液ポンプごとに充電プロファイルを確立することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸液ポンプシステムであって、
第1の輸液ポンプと、
第2の輸液ポンプと、
前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプに機械的に結合するように構成されるラックと
を備え、
前記ラックは、通信バスを介して前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプに通信可能に結合される管理システムを含み、
前記管理システムは、
前記第1及び第2の輸液ポンプのための複数のポンプパラメータを監視することと、
前記複数のポンプパラメータを使用して輸液ポンプごとに充電ニーズを決定することと、
前記決定された充電ニーズを使用して前記第1の輸液ポンプのための第1の充電プロファイル及び前記第2の輸液ポンプのための異なる第2の充電プロファイルを作成することと、
前記それぞれの充電プロファイルを示す少なくとも1つのコマンドを各輸液ポンプに送信することと
を行うように構成され、
前記第1の輸液ポンプは、前記第1の充電プロファイルに従って充電するように構成され、前記第2の輸液は、前記第2の充電プロファイルに従って充電するように構成される、システム。
【請求項2】
前記ポンプパラメータは、
患者の薬剤の臨界決定、
バッテリ充電状態、
熱状態、又は
電力供給状態
のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記管理システムは、
前記複数のポンプパラメータを使用して前記第1及び第2の輸液ポンプのためのポンプスケジュールを決定することと、
前記ポンプスケジュールを使用して輸液ポンプごとに前記充電ニーズを決定することと
を行うように更に構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記管理システムは、前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプが異なる時間に充電されるように、前記第1の充電プロファイル及び前記第2の充電プロファイルを決定するように更に構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記管理システムは、前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプが重複する時間に充電されるように、前記第1の充電プロファイル及び前記第2の充電プロファイルを決定するように更に構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記管理システムは、前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプのポンピング周波数又は注入速度に基づいて前記ポンプスケジュールを決定するように更に構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の充電プロファイルは、前記第1の輸液ポンプが充電状態に入るべき時間及び前記第1の輸液ポンプが非充電状態に入るべき時間を指定し、
前記第2の充電プロファイルは、前記第2の輸液ポンプが充電状態に入るべき時間及び前記第2の輸液ポンプが非充電状態に入るべき時間を指定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記管理システムは、
前記第1の充電プロファイルを使用して前記第1の輸液ポンプのための前記非充電状態と前記充電状態との間の移行を決定することと、
前記決定された移行に基づいて前記第1の輸液ポンプにその充電状態を変更させるために前記コマンドを送信することと
を行うように更に構成される、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記管理システムは、
前記第2の充電プロファイルを使用して前記第2の輸液ポンプのための非充電状態と充電状態との間の移行を決定することと、
前記決定された移行に基づいて前記第2の輸液ポンプにその充電状態を変更させるために前記コマンドを送信することと
を行うように更に構成される、請求項7又は8に記載のシステム。
【請求項10】
前記管理システムは、第1の時間に前記複数のポンプパラメータを受信し、後続の第2の時間に第2の複数のポンプパラメータを受信し、
前記管理システムは、
前記第1の時間に受信される前記複数のポンプパラメータと前記第2の時間に受信される前記第2の複数のポンプパラメータとの間の差に基づいて前記ポンプパラメータの変化を決定することと、
輸液ポンプごとに新たな充電ニーズを決定することと、
前記第1の輸液ポンプのための新たな第1の充電プロファイル及び前記第2の輸液ポンプのための異なる新たな第2の充電プロファイルを作成することと、
前記それぞれの新たな充電プロファイルを示す少なくとも1つの新たなコマンドを各輸液ポンプに送信することと
を行うように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記ラックに機械的に結合されて前記管理システムに通信可能に結合される第3の輸液ポンプを更に備え、
前記管理システムは、
前記第3の輸液ポンプのための前記複数のポンプパラメータを更に監視することと、
前記第3の輸液ポンプのための充電ニーズを更に決定することと、
前記決定された充電ニーズを使用して前記第3の輸液ポンプのための第3の充電プロファイルを作成することと、
前記第3の充電プロファイルを示す少なくとも1つのコマンドを前記第3の輸液ポンプに送信することと
を行うように更に構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1の輸液ポンプは、大容量ポンプ、シリンジポンプ、患者制御鎮痛ポンプ、又は栄養ポンプのうちの少なくとも1つであり、
前記第2の輸液ポンプは、大容量ポンプ、シリンジポンプ、患者制御鎮痛ポンプ、又は栄養ポンプのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記管理システムは、前記複数のポンプパラメータを受信するために前記第1及び第2の輸液ポンプに要求メッセージを送信するように更に構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記管理システムは、シリアル接続、コントローラエリアネットワーク(「CAN」)接続、イーサネット(登録商標)接続、又はユニバーサルシリアルバス(「USB」)接続のうちの少なくとも1つを介して前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプに通信可能に結合される、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
マルチポンプアセンブリにおいて電力及び充電速度を管理するためのコンピュータ実装方法であって、
複数の輸液ポンプのための複数のポンプパラメータを監視することと、
前記ポンプパラメータの変化を決定することと、
前記複数のポンプパラメータと前記ポンプパラメータの前記決定された変化とを使用して前記複数の輸液ポンプにおける輸液ポンプごとに充電ニーズを決定することと、
前記複数の輸液ポンプにおける輸液ポンプごとに充電プロファイルを決定することと、
前記それぞれの充電プロファイルを示すコマンドを各輸液ポンプに送信することと
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項16】
前記ポンプパラメータは、患者の薬剤の臨界決定を備える、請求項15に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項17】
前記ポンプパラメータは、少なくともバッテリ充電状態を備える、請求項15に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項18】
前記ポンプパラメータは、少なくともポンプスケジュールを備える、請求項15に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項19】
前記ポンプパラメータは、少なくとも熱状態を備える、請求項15に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項20】
前記ポンプパラメータは、少なくとも電力供給状態を備える、請求項15に記載のコンピュータ実装方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本出願は、電子デバイスに関し、より具体的には、マルチポンプアセンブリ内の電力及び充電速度を管理するための制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
本開示は、輸液ポンプラック内の複数のポンプの電力及び充電速度を管理するための新規かつ革新的な方法を提供する。一般に、医療患者は、連続的な薬剤又は設定された定期的間隔での薬剤の正確な送達を必要とするときがある。医療用ポンプは、薬物濃度を治療マージン内に維持して不必要な範囲外又は場合によっては毒性の範囲外に保つ正確な速度で薬物を投与できるように、制御された薬物注入を提供する。医療用ポンプは、制御可能な速度で患者に適切な薬物送達を提供することができ、これは頻繁な注意を必要とはしない。
【0003】
医療用ポンプは、臨床環境の内外の両方で患者への静脈内(IV)治療の管理を容易にすることができる。臨床現場以外では、医師は、多くの場合、患者が薬剤の定期的又は連続的な静脈内投与を受けていれば、患者が実質的に正常な生活に戻ることができることを見出している。この種の投与を必要とする治療の種類の中に、抗生物質治療、化学療法、疼痛制御治療、栄養治療、及び当業者に公知の幾つかの他の種類がある。多くの場合、患者は複数の毎日の治療を受ける。特定の医学的状態は、30分から2時間などの比較的短期間にわたる溶液中の薬物の注入を必要とする。これらの症状及び他の症状は、患者が装着することができ、また所望の速度で薬剤の連続供給を投与すること又は予定された間隔で数回分の薬剤を提供し得るより一層軽量化された携帯型又は移動式の輸液ポンプの開発を促進するために組み合わされてきた。
【0004】
輸液ポンプの構成は、患者への送達のために、バルーンなどの可撓性容器から溶液をIVチューブ内に押し込むエラストマーポンプを含む。或いは、ばね式ポンプが、溶液容器又はリザーバを加圧する。特定のポンプ形態は、溶液を排出するために圧力ローラによって圧迫される可撓性区画室を含むカートリッジを使用する。シリンジを用いた輸液ポンプも知られている。これらのシリンジポンプは、患者に流体を送達するためにシリンジのプランジャを移動させる駆動機構を含む。典型的には、これらの輸液ポンプは、シリンジアセンブリを受け入れるように適合されたハウジングと、シリンジプランジャを移動させるように適合された駆動機構と、様々な動作制御部を有するポンプ制御ユニットと、駆動機構及び制御部を含むポンプに電力を供給するための電源とを含む。
【0005】
これらの医療デバイスの充電管理は、患者が複数の注入薬剤を必要とする場合があるため、ますます重要になってきており、それらの注入薬剤は全て異なる速度で電力を消費する。ラック内の複数のポンプを充電することは、一般に、より高い電力消費に関連し、ポンプの電力消費は、輸液投与速度に関連する。注入の頻度はポンプごとに異なることが多いため、それぞれの充電速度を動的に管理することにより、より効率的なマルチポンプアセンブリをもたらすことができる。輸液ポンプの充電速度を管理できないと、患者の合併症につながる可能性がある。
【0006】
輸液ポンプ内のバッテリが充電されたままとなるようにするための幾つかの方法が存在する。しかしながら、これらの方法は、ポンプシステムに格納されたバッテリが過度の温度によって損傷されないようにすることに特に焦点を合わせている。これらの既存の方法には幾つかの欠点がある。例えば、システムに格納されたバッテリパックが過度の温度によって損傷されないようにするための1つの既存の方法は、熱性能を管理するためにファン又は他の能動冷却デバイスを使用することである。しかしながら、これらの方法は、様々な制限及び欠点を有する。例えば、能動冷却デバイスは、能動冷却デバイスが電力を必要とするため、システムの全体的なコストを増大させ、電力需要を増大させる。これは、デバイスに対して既に一定量の電力を有するバッテリ駆動デバイスにとって特に問題となり得る。能動冷却デバイスはまた、医療デバイスの全寿命よりも短い寿命制限を有する可能性があり、医療デバイスの修理及び/又は早期交換を必要とする。
【0007】
ポンプ内のバッテリが熱的制約から使い果たされないようにすることに加えて、動的管理システムは、患者に対する潜在的なリスクを減らすことができる。したがって、輸液ポンプラック内の複数のポンプの電力及び充電速度を動的に管理する方法が望まれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
概要
本開示は、マルチポンプアセンブリの電力及び充電速度を動的に管理するための新規かつ革新的なシステム及び方法を提供する。本明細書に記載のシステム及び方法は、各ポンプが動作したままであるようにするのに必要な出力レベルを維持するポンプの能力を改善すると共に、ポンプの有効寿命を改善する。また、本明細書に記載のシステム及び方法は、各ポンプが十分に充電されるようにしつつ、ポンプラックの充電容量が維持されるようにもする。
【0009】
本明細書に記載の開示に照らして、決して本開示を限定するものではないが、本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第1の態様において、輸液ポンプシステムは、第1の輸液ポンプと、第2の輸液ポンプと、第1の輸液ポンプ及び第2の輸液ポンプに機械的に結合するように構成されるラックとを含む。ラックは、通信バスを介して第1の輸液ポンプ及び第2の輸液ポンプに通信可能に結合された管理システムを含む。管理システムは、第1及び第2の輸液ポンプのための複数のポンプパラメータを監視し、複数のポンプパラメータを使用して輸液ポンプごとに充電ニーズを決定し、決定された充電ニーズを使用して第1の輸液ポンプのための第1の充電プロファイル及び第2の輸液ポンプのための異なる第2の充電プロファイルを作成するように構成される。また、管理システムは、それぞれの充電プロファイルを示す少なくとも1つのコマンドを各輸液ポンプに送信するようにも構成される。第1の輸液ポンプは、第1の充電プロファイルに従って充電するように構成され、第2の輸液は、第2の充電プロファイルに従って充電するように構成される。
【0010】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第2の態様において、ポンプパラメータは、患者の薬剤の臨界決定、バッテリ充電状態、熱状態、又は電力供給状態のうちの少なくとも1つを備える。
【0011】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第3の態様において、管理システムは、複数のポンプパラメータを使用して第1及び第2の輸液ポンプのためのポンプスケジュールを決定し、ポンプスケジュールを使用して輸液ポンプごとに充電ニーズを決定するように更に構成される。
【0012】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第4の態様において、管理システムは、第1の輸液ポンプ及び第2の輸液ポンプが異なる時間に充電されるように、第1の充電プロファイル及び第2の充電プロファイルを決定するように更に構成される。
【0013】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第5の態様において、管理システムは、第1の輸液ポンプ及び第2の輸液ポンプが重複する時間に充電されるように、第1の充電プロファイル及び第2の充電プロファイルを決定するように更に構成される。
【0014】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第6の態様において、管理システムは、第1の輸液ポンプ及び第2の輸液ポンプのポンピング周波数又は注入速度に基づいてポンプスケジュールを決定するように更に構成される。
【0015】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第7の態様において、第1の充電プロファイルは、第1の輸液ポンプが充電状態に入るべき時間及び第1の輸液ポンプが非充電状態に入るべき時間を指定し、第2の充電プロファイルは、第2の輸液ポンプが充電状態に入るべき時間及び第2の輸液ポンプが非充電状態に入るべき時間を指定する。
【0016】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第8の態様において、管理システムは、第1の充電プロファイルを使用して、第1の輸液ポンプのための非充電状態と充電状態との間の移行を決定し、決定された移行に基づいて第1の輸液ポンプにその充電状態を変更させるためのコマンドを送信するように更に構成される。
【0017】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第9の態様において、管理システムは、第2の充電プロファイルを使用して、第2の輸液ポンプのための非充電状態と充電状態との間の移行を決定し、決定された移行に基づいて第2の輸液ポンプにその充電状態を変更させるためのコマンドを送信するように更に構成される。
【0018】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第10の態様において、管理システムは、第1の時間に複数のポンプパラメータを受信し、後続の第2の時間に第2の複数のポンプパラメータを受信する。更に、管理システムは、第1の時間に受信される複数のポンプパラメータと第2の時間に受信される第2の複数のポンプパラメータとの間の差に基づいてポンプパラメータの変化を決定し、輸液ポンプごとに新たな充電ニーズを決定し、第1の輸液ポンプのための新たな第1の充電プロファイル及び第2の輸液ポンプのための異なる新たな第2の充電プロファイルを作成し、それぞれの新たな充電プロファイルを示す少なくとも1つの新たなコマンドを各輸液ポンプに送信するように構成される。
【0019】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第11の態様において、システムは、ラックに機械的に結合されて管理システムに通信可能に結合される第3の輸液ポンプを更に含む。管理システムは、第3の輸液ポンプのための複数のポンプパラメータを更に監視し、第3の輸液ポンプのための充電ニーズを更に決定し、決定された充電ニーズを使用して第3の輸液ポンプのための第3の充電プロファイルを作成し、第3の充電プロファイルを示す少なくとも1つのコマンドを第3の輸液ポンプに送信するように更に構成される。
【0020】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第12の態様において、第1の輸液ポンプは、大容量ポンプ、シリンジポンプ、患者制御鎮痛ポンプ、又は栄養ポンプのうちの少なくとも1つであり、第2の輸液ポンプは、大容量ポンプ、シリンジポンプ、患者制御鎮痛ポンプ、又は栄養ポンプのうちの少なくとも1つである。
【0021】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第13の態様において、管理システムは、複数のポンプパラメータを受信するために第1及び第2の輸液ポンプに要求メッセージを送信するように更に構成される。
【0022】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第14の態様において、管理システムは、シリアル接続、コントローラエリアネットワーク(「CAN」)接続、イーサネット(登録商標)接続、又はユニバーサルシリアルバス(「USB」)接続のうちの少なくとも1つを介して第1の輸液ポンプ及び第2の輸液ポンプに通信可能に結合される。
【0023】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第15の態様において、コンピュータ実装方法は、複数の輸液ポンプのための複数のポンプパラメータを監視することと、パラメータ状態の変化を評価することと、複数の輸液ポンプにおける輸液ポンプごとに充電ニーズを確立することと、複数の輸液ポンプにおける輸液ポンプごとに充電プロファイルを確立することとを含む。
【0024】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第16の態様では、ポンプパラメータが患者の薬剤の少なくとも臨界決定を備える。
【0025】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第17の態様では、ポンプパラメータが少なくともバッテリ充電状態を備える。
【0026】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第18の態様では、ポンプパラメータが少なくともポンプスケジュールを備える。
【0027】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第19の態様では、ポンプパラメータが少なくとも熱状態を備える。
【0028】
本明細書に記載の任意の他の態様又はその一部と組み合わされてもよい本開示の第20の態様では、ポンプパラメータが少なくとも電力供給状態を備える。
【0029】
第21の態様では、図1から図4のいずれか1つ以上のものに関連して記載した特徴、機能、及び代替のいずれかが、図1図4の任意の他に関連して記載した特徴、機能、及び代替のいずれかと組み合わせられてもよい。
【0030】
したがって、本開示及び上記の態様に照らして、本開示の利点は、輸液ポンプラック内の複数のポンプの充電速度の管理を提供することである。
【0031】
本開示の他の利点は、ラックの充電容量又は電力定格を超えないようにするべくラックにおいて輸液ポンプ充電を行うことである。
【0032】
開示された方法の更なる特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び図面に記載され、それらから明らかになる。本明細書に記載の特徴及び利点は、全てを含むものではなく、特に、多くの更なる特徴及び利点が、図面及び説明を考慮すると当業者には明らかである。更に、本明細書で使用される言語は、主に読みやすさ及び説明目的のために選択されており、本発明の主題の範囲を限定するものではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
説明は、本開示の例示的な態様として提示されて本開示の範囲の完全な列挙として解釈されるべきでない以下の図に関連してより完全に理解され得る。
【0034】
図1図1は、本開示の態様の一例に係る、複数のポンプを収容する輸液ポンプラックを示す。
【0035】
図2図2は、本開示の態様の一例に係る、複数の輸液ポンプにおける充電速度を決定するためのプロセスのフローチャートを示す。
【0036】
図3A図3A及び図3Bは、本開示の態様の一例に係る、充電プロファイルの例を示す。
図3B図3A及び図3Bは、本開示の態様の一例に係る、充電プロファイルの例を示す。
【0037】
図4図4は、本開示の態様の一例に係る、充電サイクル中の測定された電力及び温度の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
詳細な説明
ここで図面を参照すると、輸液ポンプラック内の複数のポンプの充電速度を管理するための新規かつ革新的な方法のための技術が開示される。医療デバイスの充電管理は、患者が複数の注入薬剤を必要とする可能性があるため、ますます重要になってきており、それらの注入薬剤は全て異なる速度で電力を消費する。例えば、複数の注入薬剤を必要とする患者を有する病院は、典型的には、輸液ポンプをラックに組み立てるか、又はポール上の個々のポンプを使用して、ポールの利用及び作業の利便性を最大にする。ラック内の複数のポンプを充電することは、典型的には、より高い電力消費に関連し、ポンプの電力消費は、投与される注入量に関連する。例えば、マルチポンプアセンブリ内のポンプは、バッテリ充電温度の制限により、高い周囲温度で固有の条件下での充電を制限する必要があり得る。例えば、燃焼ユニットに使用されるポンプは、約32~35℃の環境で動作することができる。これは、患者にとって重大な緊急事態における合併症を引き起こす可能性がある。注入の頻度はポンプごとに異なることが多いため、それぞれの充電速度を動的に管理することにより、より効率的なマルチポンプアセンブリをもたらすことができる。
【0039】
本明細書に記載のシステム及び方法は、ラック内の複数のポンプの時間及び温度パラメータの両方の充電活動を制御するように構成される。特に、異なるデバイスの充電は、本明細書で説明するように、各デバイスを特定の熱閾値内に保つように制御することができる。温度は、デバイス及び/又はラック内の幾つかのサーミスタ(又は任意の他の温度検知デバイス)を介して監視することができる。したがって、本明細書に記載のシステム及び方法は、各ポンプが動作したままであることを保証するのに必要な出力レベルを維持するポンプの能力を改善し、ポンプの有効寿命を改善する。更に、デバイスのより低いタッチ温度に起因するユーザ及び患者に対するリスクを減らすことによって、ポンプの動作が改善される。デバイスの信頼性は、より低い動作温度に起因して改善され、それにより、内部構成要素の摩耗及び断裂が低減される。
【0040】
本開示の態様に係る様々なシステム及びプロセスを以下により詳細に説明する。
【0041】
図1は、複数の輸液ポンプ110を含むアセンブリを示す。マルチポンプアセンブリは、プラスチック支持体及び金属極クランプを有するラック120を含むことができる。ラック120は、ポンプ110の電力及び充電速度を動的に管理するための管理システム130を含むことができる。各ポンプ110は、システム内の他の全てのポンプとは異なる間隔で異なる薬剤を投与することができる。このため、各ポンプ110は異なる充電ニーズを有し得る。様々な実施形態では、アセンブリは、ファンなどの1つ以上の能動冷却デバイスを含むことができる。
【0042】
ポンプ110はそれぞれ、大容量ポンプ、シリンジポンプ、患者制御鎮痛ポンプ、又は栄養ポンプを含むことができる。幾つかの実施形態では、充電ニーズは、ポンプのタイプに基づいて決定される。例えば、大容量ポンプは、ほぼ連続的に動作し、特にボーラス限界に達した後にあまり頻繁に動作しない患者制御鎮痛ポンプと比較して、充電優先順位を必要とする場合がある。
【0043】
管理システム130は、各ポンプ110のプロセッサに通信可能に結合されたプロセッサを含むことができる。幾つかの実施形態では、ラック120は、ポンプ110と管理システム130とを互いに通信可能に結合する1つ以上の通信バスを含む。通信バスは、シリアル接続、コントローラエリアネットワーク(「CAN」)接続、イーサネット(登録商標)接続、又はユニバーサルシリアルバス(「USB」)接続を含むことができる。
【0044】
管理システム130はまた、プロセッサによって実行されるときに管理システム130に本明細書で説明する動作を実行させる命令を格納するメモリデバイスを含むことができる。管理システム130は、各ポンプ110がラック120に追加されるときに通信接続を確立することができる。管理システム130は、各ポンプ110からパラメータを受信するためにパラメータ要求メッセージを送信するように構成される。更に、管理システム130は、各ポンプに指定された充電速度又は状態を設定させる情報(例えば、充電プロファイル)と共にコマンドメッセージをポンプ110に送信するように構成される。管理システム130は、ポンプ110ごとに異なる充電速度又は状態を決定することができる。したがって、管理システム130は、各ポンプ110へのラック電力の割り当てを提供する。
【0045】
本開示の実施形態に係るシステム及び方法は、ポンプ出力及び他のパラメータに基づいて充電に優先順位を付けることによって、ポンプ薬剤送達の臨界に基づいてマルチポンプアセンブリ(例えば、ラック及びポンプオンポンプ構成)内の電力及び充電速度を動的に管理することができる。パラメータは、薬剤、熱性能、電力供給状態、バッテリ容量状態などを含むことができるが、これらに限定されない。電力及び充電速度を動的に管理することにより、本システム及び方法は、ラック電力要件を最小化し、熱性能を改善することができる。
【0046】
図2は、本開示の例示的な態様に係る、複数の輸液ポンプにおける充電速度を決定するプロセスのフローチャートを示す。プロセス200は、図2に示すフローチャートに関連して説明されているが、プロセス200に関連する動作を実行する多くの他の方法が使用されてもよいことを理解すべきである。例えば、ブロックの幾つかの順序は変更されてもよく、特定のブロックは他のブロックと組み合わされてもよく、1つ以上のブロックが繰り返されてもよく、記載されたブロックの幾つかは任意である。
【0047】
プロセス200は、ポンプ110のパラメータが監視されるときに開始する(210)。幾つかの実施形態では、監視されるべきパラメータ(210)は、患者の薬剤の臨界を含むことができる。例えば、患者が非重要な薬剤と共に重要な薬剤を受けている場合、臨界を評価する管理システム130は、重要な薬剤を投与するポンプが適時に充電されるようにすることができる。前述したように、管理システム130はラック120内に設けられてもよい。或いは、管理システム130は、代わりに、ポンプ110の少なくとも一方の中に展開されてもよい。更に、管理システム130は、ラック120及びポンプ110の外部にあってもよい。この場合、管理システム130は、外部サーバに位置されてもよい。
【0048】
幾つかの実施形態では、監視されるべきパラメータ(210)は、ポンプのバッテリ充電状態を含むことができる。例えば、輸液ポンプへのバッテリが低電力レベルにある場合、電力管理システム130は、そのポンプへの充電を優先してもよい。これにより、より少ないポンプでバッテリを使い果たすことが可能になり、薬剤を受けている患者へのリスクが減少する。幾つかの実施形態では、監視されるべきパラメータ(210)は、ポンプスケジュールを含むことができる。薬剤は異なる用量を必要とするので、異なるポンプは異なる注入スケジュールを必要とし得る。例えば、ラック120内のポンプがラック内の他の全てのポンプよりも頻繁に薬剤を投与するようにスケジュールされている場合、その特定のポンプは充電優先順位を受けることができる。幾つかの実施形態では、監視されるべきパラメータ(210)は、ポンプの熱状態を含むことができる。これは、ポンプ110がバッテリ充電温度制限のために高い周囲温度で固有の条件下で充電を制限する必要がある状況で発生する可能性がある。
【0049】
幾つかの実施形態では、管理システム130は、接続されたポンプ110のそれぞれから注入パラメータを要求する。注入パラメータは、注入スケジュール又は注入速度を指定することができる。管理システム130は、充電ニーズを推定するためにラック120に接続されたポンプ110の完全な注入スケジュールを作成するように構成される。
【0050】
充電速度を動的に管理することにより、ポンプのバッテリを消耗したバッテリから患者へのリスクを低減するレベルまで充電できるように、各ポンプへのラック電力の割り当てが可能になる。幾つかの実施形態では、監視されるべきパラメータ(210)は、電力供給状態を含むことができる。電力供給状態は、マルチポンプアセンブリが給電されている方法を指す。例えば、電力供給状態は、直接に又は無線電力接続のいずれかを介して、コンセントに差し込まれること、又は外部充電システムに接続されることを含むことができる。マルチポンプアセンブリの条件に応じて、電力供給は、ポンプが受け取ることができる最大充電速度に到達することができてもできなくてもよい。動的電力管理システム130は、充電優先順位を評価するために現在の状態を認識することができる。
【0051】
パラメータ状態の変化は、管理システム130によって評価することができる(220)。監視状態の変化は、監視されている特定のパラメータに応じて様々な変化のいずれかを含むことができる。幾つかの実施形態では、薬剤の流量を監視することができる。様々な実施形態において、パラメータの変化は、熱性能(例えば、熱閾値を上回る温度又は下回る温度)、電力供給状態(例えば、閾値を上回る、又は下回る電流を引き込む)、バッテリ容量状態(例えば、閾値を上回る又は下回る電荷)などの変化を含む。例えば、ポンプが使用している電力量は、バッテリ充電、薬剤を分配するためのポンプデバイスへの電力供給などを含むがこれらに限定されない様々な機能に基づくことができる。
【0052】
管理システム130は、ポンプ110のそれぞれの充電ニーズを確立することもできる(230)。特定のポンプの充電ニーズは、ポンプの現在の使用量に基づいて(例えば、決定される)確立することができる。例えば、ラック120内の一方のポンプがそのモータを駆動するためにより多くの電力を使用している場合(薬剤を分配する場合など)、バッテリが、特許に薬剤を分配するのに必要なレベルでポンプに電力を供給し続けるのに十分高い充電レベルに留まるように、ポンプにはより高い充電電流が割り当てられるべきである。充電ニーズは、パラメータ状態、充電優先順位、及び/又は必要に応じて任意の他の基準に基づいて、ラック120内の1つ以上のポンプに関して確立することができる。例えば、患者が第1のポンプからの重要な薬剤を第2のポンプからの重要でないIV溶液と共に受けている場合、重要な治療を送達する第1のポンプは管理システム130によってそのバッテリをより速く充電することを可能にされる。幾つかの実施形態では、充電ニーズは、パラメータに基づいてポンプごとにポンプでの急速充電とトリクル充電の優先順位付け及び割り当てを含むことができる。例えば、ラック電力を各ポンプに割り当てることができ、ラック電力が除去された場合に、各ポンプバッテリが消耗したバッテリから患者へのリスクを低減するレベルまで充電される。
【0053】
管理システム130は、ポンプ110の充電プロファイルを確立することもできる(240)。充電プロファイルを確立することは、ラック120内の1つ以上のポンプの動作状態(例えば、充電状態)を制御するためのコマンドのセットを決定することを含むことができる。コマンドは、1つ以上のポンプに送信することができる。コマンドに基づいて、ポンプは、コマンドに基づいてそれらの電力充電挙動を自動的に修正することができる。このようにして、コマンドを使用してラック内のポンプの動作を制御することができる(又は任意の他のマルチポンプシナリオ)。
【0054】
図3A及び図3Bは、本開示の例示的な態様に係る、充電プロファイルの例を示す。様々な他の実施形態では、ポンプ110は他の充電プロファイル及び他の数の充電ニーズを有することを理解すべきである。更に、様々な他の実施形態では、マルチポンプアセンブリは、それぞれが充電プロファイルを有する異なる数のポンプを含むことができる。
【0055】
図3Aは、ラック内のただ1つのポンプが一度に充電しているポンプのラックの充電プロファイル300を示す。充電プロファイル300は3つのポンプを含み、各ポンプは異なる時間に充電状態にある。すなわち、ポンプ1が充電状態にあるとき、ポンプ2及び3は非充電状態にある。同様に、ポンプ2が充電状態にあるとき、ポンプ1及び3は非充電状態にあり、ポンプ3が充電状態にあるとき、ポンプ1及び2は非充電状態にある。充電プロファイル300は、充電状態にあるか充電状態にないかのいずれかのポンプを含むが、周波数、勾配、及び充電速度は適宜変更することができることに留意すべきである。
【0056】
図3Bは、ラック内の複数のポンプが一度に充電しているポンプのラックの充電プロファイル350を示す。充電プロファイル350は、熱及び薬剤の優先順位状態に基づいて決定された様々な充電周波数、充電速度勾配、及び並列充電例を示す。これは、互いに隣接するポンプ及び別のポンプによって分離されたポンプの両方に適用することができる。並列充電、又は同時に2つ以上のポンプの充電は、ラック内で互いに隣接するポンプ及びラック内の少なくとも1つのポンプによって分離されたポンプの両方で行われ得る。例えば、充電プロファイル350の時間352の間、ポンプ2とポンプ3(ラック内の隣接するポンプ)の両方が同時に充電している。同様に、時間354の間、ポンプ1とポンプ3(ラック内の隣接していないポンプ)の両方が同時に充電している。
【0057】
図4は、本開示の例示的な態様に係る、充電サイクル中の監視された電力及び温度の一例を示す。グラフ400に示すように、単一のポンプが監視される。ポンプがシステム臨界温度を経験しているため、ポンプは充電効果が低下している。例えば、これは、本明細書で説明するように、ラック120内のポンプの密度及び電力消費に起因して起こり得る。モータ温度、プロセッサ(及び/又はマイクロコントローラ)温度、エンクロージャ温度、バッテリ温度、IVチューブ温度などを含む、本明細書に記載のポンプの充電サイクルを管理することによって、様々な温度を改善することができる。グラフ400は、時間0と時間50との間にプロセッサ(例えば、マイクロコントローラ)を保護するために(電力線によって示されるように)バッテリ充電を減速し、時間150と時間200との間に他のデバイスが充電できるように充電を減速するなど、測定された温度に基づいて熱性能を改善するために充電サイクルを調整できる様々な時間を示す。
【0058】
ポンプのそれぞれは、本明細書に記載の充電プロファイルを使用して制御することができる。充電プロファイルを使用して各ポンプの充電挙動を制御することにより、デバイスの充電速度が調整されるときにポンプの重要な構成要素の温度を管理することができる。これらの構成要素は、(センサ1及びセンサ2などのセンサを使用して監視される)様々な構成要素及び/又は外部デバイスのいずれかを含むことができる。このようにして、ポンプのそれぞれの充電プロファイルを使用して、ポンプの熱性能を個別に、かつマルチデバイスシステム全体について制御することができる。例えば、ポンプの全体的な電力消費が低減されると、ポンプによって排出される熱量が減少する。この温度低下により、室温も低下し、これにより、マルチデバイスシステム内の他のポンプがより冷たい空気を取り込み、それらの冷却性能も改善することが可能になる。
【0059】
本明細書に記載された開示された方法及び手順の全ては、1つ以上のコンピュータプログラム、構成要素、及び/又はプログラムモジュールを使用して実装されることができることを理解されるべきである。これらの構成要素は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、磁気又は光ディスク、光メモリ、又は他の記憶媒体などの揮発性又は不揮発性メモリを含む、任意の従来のコンピュータ可読媒体又は機械可読媒体上の一連のコンピュータ命令として提供されてもよい。命令は、ソフトウェア又はファームウェアとして提供されてもよく、及び/又はASIC、FPGA、DSP又は任意の他の同様のデバイスなどのハードウェア構成要素に全体的又は部分的に実装されてもよい。命令は、一連のコンピュータ命令を実行するときに、開示された方法及び手順の全部又は一部を実行する又は実行を容易にする1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成されてもよい。当業者には理解されるように、プログラムモジュールの機能は、本開示の様々な態様において所望に応じて組み合わされ、又は分散されてもよい。
【0060】
本開示はある特定の態様で説明されているが、多くの追加の変更及び変形が当業者には明らかである。特に、前述した様々なプロセスのいずれも、特定の用途の要件により適した方法で同様の結果を達成するために、代替シーケンスで及び/又は並列に(同じ又は異なるコンピューティングデバイス上で)実行されることができる。したがって、本開示は、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく、具体的に説明された以外の方法で実施されることができることを理解されたい。したがって、本開示の実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の特定の用途に適していると考えられる、本明細書で論じる実施形態の幾つか又は全てを自由に組み合わせることは、当業者には明らかである。本開示を通して、「有利な」、「例示的な」又は「好ましい」などの用語は、本開示又はその実施形態に特に適している(ただし必須ではない)要素又は寸法を示し、明示的に必要とされる場合を除いて、当業者によって適していると考えられる場合はいつでも変更され得る。したがって、本発明の範囲は、例示された実施形態によってではなく、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物によって決定されるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-05-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸液ポンプシステムであって、
第1の輸液ポンプと、
第2の輸液ポンプと、
前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプに機械的に結合するように構成されるラックと
を備え、
前記ラックは、通信バスを介して前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプに通信可能に結合される管理システムを含み、
前記管理システムは、
前記第1及び第2の輸液ポンプのための複数のポンプパラメータを監視することと、
前記複数のポンプパラメータを使用して輸液ポンプごとに充電ニーズを決定することと、
前記決定された充電ニーズを使用して、前記第1の輸液ポンプが充電状態に入るべき時間及び前記第1の輸液ポンプが非充電状態に入るべき時間を指定する、前記第1の輸液ポンプのための第1の充電プロファイルと、前記第2の輸液ポンプが充電状態に入るべき時間及び前記第2の輸液ポンプが非充電状態に入るべき時間を指定する、前記第2の輸液ポンプのための異なる第2の充電プロファイルを作成することと、
前記それぞれの充電プロファイルを示す少なくとも1つのコマンドを各輸液ポンプに送信することと
を行うように構成され、
前記第1の輸液ポンプは、前記第1の充電プロファイルに従って充電するように構成され、前記第2の輸液は、前記第2の充電プロファイルに従って充電するように構成される、システム。
【請求項2】
前記ポンプパラメータは、
患者の薬剤の臨界決定、
バッテリ充電状態、
熱状態、又は
電力供給状態
のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記管理システムは、
前記複数のポンプパラメータを使用して前記第1及び第2の輸液ポンプのためのポンプスケジュールを決定することと、
前記ポンプスケジュールを使用して輸液ポンプごとに前記充電ニーズを決定することと
を行うように更に構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記管理システムは、前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプが異なる時間に充電されるように、前記第1の充電プロファイル及び前記第2の充電プロファイルを決定するように更に構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記管理システムは、前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプが重複する時間に充電されるように、前記第1の充電プロファイル及び前記第2の充電プロファイルを決定するように更に構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記管理システムは、前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプのポンピング周波数又は注入速度に基づいて前記ポンプスケジュールを決定するように更に構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記管理システムは、
前記第1の充電プロファイルを使用して前記第1の輸液ポンプのための前記非充電状態と前記充電状態との間の移行を決定することと、
前記決定された移行に基づいて前記第1の輸液ポンプにその充電状態を変更させるために前記コマンドを送信することと
を行うように更に構成される、請求項に記載のシステム。
【請求項8】
前記管理システムは、
前記第2の充電プロファイルを使用して前記第2の輸液ポンプのための非充電状態と充電状態との間の移行を決定することと、
前記決定された移行に基づいて前記第2の輸液ポンプにその充電状態を変更させるために前記コマンドを送信することと
を行うように更に構成される、請求項又はに記載のシステム。
【請求項9】
前記管理システムは、第1の時間に前記複数のポンプパラメータを受信し、後続の第2の時間に第2の複数のポンプパラメータを受信し、
前記管理システムは、
前記第1の時間に受信される前記複数のポンプパラメータと前記第2の時間に受信される前記第2の複数のポンプパラメータとの間の差に基づいて前記ポンプパラメータの変化を決定することと、
輸液ポンプごとに新たな充電ニーズを決定することと、
前記第1の輸液ポンプのための新たな第1の充電プロファイル及び前記第2の輸液ポンプのための異なる新たな第2の充電プロファイルを作成することと、
前記それぞれの新たな充電プロファイルを示す少なくとも1つの新たなコマンドを各輸液ポンプに送信することと
を行うように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記ラックに機械的に結合されて前記管理システムに通信可能に結合される第3の輸液ポンプを更に備え、
前記管理システムは、
前記第3の輸液ポンプのための前記複数のポンプパラメータを更に監視することと、
前記第3の輸液ポンプのための充電ニーズを更に決定することと、
前記決定された充電ニーズを使用して前記第3の輸液ポンプのための第3の充電プロファイルを作成することと、
前記第3の充電プロファイルを示す少なくとも1つのコマンドを前記第3の輸液ポンプに送信することと
を行うように更に構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の輸液ポンプは、大容量ポンプ、シリンジポンプ、患者制御鎮痛ポンプ、又は栄養ポンプのうちの少なくとも1つであり、
前記第2の輸液ポンプは、大容量ポンプ、シリンジポンプ、患者制御鎮痛ポンプ、又は栄養ポンプのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記管理システムは、前記複数のポンプパラメータを受信するために前記第1及び第2の輸液ポンプに要求メッセージを送信するように更に構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記管理システムは、シリアル接続、コントローラエリアネットワーク(「CAN」)接続、イーサネット(登録商標)接続、又はユニバーサルシリアルバス(「USB」)接続のうちの少なくとも1つを介して前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプに通信可能に結合される、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
マルチポンプアセンブリにおいて電力及び充電速度を管理するためのコンピュータ実装方法であって、
複数の輸液ポンプのための複数のポンプパラメータを監視することと、
前記ポンプパラメータの変化を決定することと、
前記複数のポンプパラメータと前記ポンプパラメータの前記決定された変化とを使用して前記複数の輸液ポンプにおける輸液ポンプごとに充電ニーズを決定することと、
前記複数の輸液ポンプにおける輸液ポンプごとに充電プロファイルを決定することであって、各充電プロファイルは、前記それぞれの輸液ポンプが充電状態に入るべき時間及び前記輸液ポンプが非充電状態に入るべき時間を指定する、ことと、
前記それぞれの充電プロファイルを示すコマンドを各輸液ポンプに送信することと
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項15】
前記ポンプパラメータは、患者の薬剤の臨界決定を備える、請求項14に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項16】
前記ポンプパラメータは、少なくともバッテリ充電状態を備える、請求項14に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項17】
前記ポンプパラメータは、少なくともポンプスケジュールを備える、請求項14に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項18】
前記ポンプパラメータは、少なくとも熱状態を備える、請求項14に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項19】
前記ポンプパラメータは、少なくとも電力供給状態を備える、請求項14に記載のコンピュータ実装方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
開示された方法の更なる特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び図面に記載され、それらから明らかになる。本明細書に記載の特徴及び利点は、全てを含むものではなく、特に、多くの更なる特徴及び利点が、図面及び説明を考慮すると当業者には明らかである。更に、本明細書で使用される言語は、主に読みやすさ及び説明目的のために選択されており、本発明の主題の範囲を限定するものではないことに留意されたい。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
輸液ポンプシステムであって、
第1の輸液ポンプと、
第2の輸液ポンプと、
前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプに機械的に結合するように構成されるラックと
を備え、
前記ラックは、通信バスを介して前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプに通信可能に結合される管理システムを含み、
前記管理システムは、
前記第1及び第2の輸液ポンプのための複数のポンプパラメータを監視することと、
前記複数のポンプパラメータを使用して輸液ポンプごとに充電ニーズを決定することと、
前記決定された充電ニーズを使用して前記第1の輸液ポンプのための第1の充電プロファイル及び前記第2の輸液ポンプのための異なる第2の充電プロファイルを作成することと、
前記それぞれの充電プロファイルを示す少なくとも1つのコマンドを各輸液ポンプに送信することと
を行うように構成され、
前記第1の輸液ポンプは、前記第1の充電プロファイルに従って充電するように構成され、前記第2の輸液は、前記第2の充電プロファイルに従って充電するように構成される、システム。
(項目2)
前記ポンプパラメータは、
患者の薬剤の臨界決定、
バッテリ充電状態、
熱状態、又は
電力供給状態
のうちの少なくとも1つを備える、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記管理システムは、
前記複数のポンプパラメータを使用して前記第1及び第2の輸液ポンプのためのポンプスケジュールを決定することと、
前記ポンプスケジュールを使用して輸液ポンプごとに前記充電ニーズを決定することと
を行うように更に構成される、項目1又は2に記載のシステム。
(項目4)
前記管理システムは、前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプが異なる時間に充電されるように、前記第1の充電プロファイル及び前記第2の充電プロファイルを決定するように更に構成される、項目3に記載のシステム。
(項目5)
前記管理システムは、前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプが重複する時間に充電されるように、前記第1の充電プロファイル及び前記第2の充電プロファイルを決定するように更に構成される、項目3に記載のシステム。
(項目6)
前記管理システムは、前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプのポンピング周波数又は注入速度に基づいて前記ポンプスケジュールを決定するように更に構成される、項目3に記載のシステム。
(項目7)
前記第1の充電プロファイルは、前記第1の輸液ポンプが充電状態に入るべき時間及び前記第1の輸液ポンプが非充電状態に入るべき時間を指定し、
前記第2の充電プロファイルは、前記第2の輸液ポンプが充電状態に入るべき時間及び前記第2の輸液ポンプが非充電状態に入るべき時間を指定する、項目1に記載のシステム。
(項目8)
前記管理システムは、
前記第1の充電プロファイルを使用して前記第1の輸液ポンプのための前記非充電状態と前記充電状態との間の移行を決定することと、
前記決定された移行に基づいて前記第1の輸液ポンプにその充電状態を変更させるために前記コマンドを送信することと
を行うように更に構成される、項目7に記載のシステム。
(項目9)
前記管理システムは、
前記第2の充電プロファイルを使用して前記第2の輸液ポンプのための非充電状態と充電状態との間の移行を決定することと、
前記決定された移行に基づいて前記第2の輸液ポンプにその充電状態を変更させるために前記コマンドを送信することと
を行うように更に構成される、項目7又は8に記載のシステム。
(項目10)
前記管理システムは、第1の時間に前記複数のポンプパラメータを受信し、後続の第2の時間に第2の複数のポンプパラメータを受信し、
前記管理システムは、
前記第1の時間に受信される前記複数のポンプパラメータと前記第2の時間に受信される前記第2の複数のポンプパラメータとの間の差に基づいて前記ポンプパラメータの変化を決定することと、
輸液ポンプごとに新たな充電ニーズを決定することと、
前記第1の輸液ポンプのための新たな第1の充電プロファイル及び前記第2の輸液ポンプのための異なる新たな第2の充電プロファイルを作成することと、
前記それぞれの新たな充電プロファイルを示す少なくとも1つの新たなコマンドを各輸液ポンプに送信することと
を行うように構成される、項目1に記載のシステム。
(項目11)
前記ラックに機械的に結合されて前記管理システムに通信可能に結合される第3の輸液ポンプを更に備え、
前記管理システムは、
前記第3の輸液ポンプのための前記複数のポンプパラメータを更に監視することと、
前記第3の輸液ポンプのための充電ニーズを更に決定することと、
前記決定された充電ニーズを使用して前記第3の輸液ポンプのための第3の充電プロファイルを作成することと、
前記第3の充電プロファイルを示す少なくとも1つのコマンドを前記第3の輸液ポンプに送信することと
を行うように更に構成される、項目1に記載のシステム。
(項目12)
前記第1の輸液ポンプは、大容量ポンプ、シリンジポンプ、患者制御鎮痛ポンプ、又は栄養ポンプのうちの少なくとも1つであり、
前記第2の輸液ポンプは、大容量ポンプ、シリンジポンプ、患者制御鎮痛ポンプ、又は栄養ポンプのうちの少なくとも1つである、項目1に記載のシステム。
(項目13)
前記管理システムは、前記複数のポンプパラメータを受信するために前記第1及び第2の輸液ポンプに要求メッセージを送信するように更に構成される、項目1に記載のシステム。
(項目14)
前記管理システムは、シリアル接続、コントローラエリアネットワーク(「CAN」)接続、イーサネット(登録商標)接続、又はユニバーサルシリアルバス(「USB」)接続のうちの少なくとも1つを介して前記第1の輸液ポンプ及び前記第2の輸液ポンプに通信可能に結合される、項目1に記載のシステム。
(項目15)
マルチポンプアセンブリにおいて電力及び充電速度を管理するためのコンピュータ実装方法であって、
複数の輸液ポンプのための複数のポンプパラメータを監視することと、
前記ポンプパラメータの変化を決定することと、
前記複数のポンプパラメータと前記ポンプパラメータの前記決定された変化とを使用して前記複数の輸液ポンプにおける輸液ポンプごとに充電ニーズを決定することと、
前記複数の輸液ポンプにおける輸液ポンプごとに充電プロファイルを決定することと、
前記それぞれの充電プロファイルを示すコマンドを各輸液ポンプに送信することと
を含む、コンピュータ実装方法。
(項目16)
前記ポンプパラメータは、患者の薬剤の臨界決定を備える、項目15に記載のコンピュータ実装方法。
(項目17)
前記ポンプパラメータは、少なくともバッテリ充電状態を備える、項目15に記載のコンピュータ実装方法。
(項目18)
前記ポンプパラメータは、少なくともポンプスケジュールを備える、項目15に記載のコンピュータ実装方法。
(項目19)
前記ポンプパラメータは、少なくとも熱状態を備える、項目15に記載のコンピュータ実装方法。
(項目20)
前記ポンプパラメータは、少なくとも電力供給状態を備える、項目15に記載のコンピュータ実装方法。
【国際調査報告】