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特表2024-534607巻線範囲が拡張されたモーターコイル巻線装置
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  • 特表-巻線範囲が拡張されたモーターコイル巻線装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】巻線範囲が拡張されたモーターコイル巻線装置
(51)【国際特許分類】
   H02K 15/04 20060101AFI20240912BHJP
【FI】
H02K15/04 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518734
(86)(22)【出願日】2022-09-01
(85)【翻訳文提出日】2024-04-10
(86)【国際出願番号】 KR2022013072
(87)【国際公開番号】W WO2023048418
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0126444
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512301307
【氏名又は名称】ヤホテック カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ジンイル
【テーマコード(参考)】
5H615
【Fターム(参考)】
5H615AA01
5H615BB01
5H615PP01
5H615PP13
5H615QQ02
5H615QQ20
(57)【要約】
本発明は, 巻線範囲が拡張されたモーターコイル巻線装置に関するもので、さらに詳しくは、フォーマ―の構造を改善して多くのワイヤを巻線するが、コイルを収容するアッパーツールのブレード長さを拡張せずに作業を進行できるコイル巻線装置に関する。
上記の目的を達成するために、本発明によるワイヤの巻線範囲が拡張されたコイルをアッパーツール(U)に挿入するモーターコイル巻線装置において、アッパーツール(U)の上部に位置し、外周面にワイヤが巻かれるフォーマ―が多段に形成されるフォーマ―部(10);上記のフォーマ―部(10)の上部に設置され、下方に延長されたロッド部(21)が上記のフォーマ―部(10)の一側の端部に結合されるフォーマ―シリンダー(20)及び上記ロ-ド部(21)長さを制御する長さを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤの巻線範囲が拡張されたコイルをアッパーツール(U)に挿入するモーターコイル巻線装置において、
アッパーツール(U)の上部に位置し、外周面にワイヤが巻かれる包麻が多段に形成されるフォーマ―部(10);
上記のフォーマ―部(10)の上部に設置され、下方に延長されたロード部(21)が上記のフォーマ―部(10)の一側端部に結合されるフォーマ―シリンダー(20);および
上記ロード部(21)の長さを制御する制御部を含み、上記アッパーツール(U)の上昇高さに対応して上記フォーマ―部(10)の長さを制御し、上記アッパーツール(U)内部にワイヤを挿入するモーターコイル巻線装置。
【請求項2】
上記のフォーマ―部(10)は内側面に形成されたレール(12)に沿ってスライディングする移動フォーマ―(11)が備えられ、上記の移動フォーマ―(11)は上記のロード部(21)の一側に連結され、
上記制御部は、上記インサートツールの上昇に対応して上記ロード部(21)を収縮することによって上記アッパーツール(U)が上昇し、上記フォーマ―部(10)に巻線されたワイヤを内部に安着できることを特徴とする、請求項1に記載のコイル巻線装置。
【請求項3】
上記のフォーマ―部(10)の最大長は上記のアッパーツール(U)より長いことを特徴とする、請求項2に記載のモーターコイル巻線装置。
【請求項4】
上記のフォーマ―部(10)は、上記の移動フォーマ―(11)に巻線されたワイヤが上記の移動フォーマ―(11)の上昇で上記のフォーマ―部(10)と上記の移動フォーマ―(11)が成す端の間に挟まれないように上記のフォーマ―部(10)の外周面一側に傾斜面を備えることを特徴とする、請求項2に記載のコイル巻線装置。
【請求項5】
上記のフォーマ―部(10)の大きさは、上記の移動フォーマ―(11)の大きさより大きく形成されることによって、上記の移動フォーマ―(11)が上記のフォーマ―部(10)の内側に挿入されることを特徴とする、請求項4に記載のモーターコイル巻線装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は, 巻線範囲が拡張されたモーターコイル巻線装置に関するもので、さらに詳しくは、フォーマ―の構造を改善して多くのワイヤを巻線するが、コイルを収容するアッパーツールのブレード長さを拡張せずに作業を進行できるコイル巻線装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、電動機は電流が流れる導体が磁場の中で受ける力を利用して電気エネルギーを力学的エネルギーに変える装置であり、一般的にモーター(motor)を含めて言う。
【0003】
ここで、電動機は供給される電源の種類によって直流電動機と交流電動機に分類され、交流電動機は再び三相交流用と単相交流用に区分されるが、今日では三相交流用の電動機を主に使用している。
【0004】
そして、電動機内部の固定子にコイルを巻く方法は、固定子に直接巻く方式と一定形態で先にコイルを巻いて固定子の内壁に形成されたティースとティースの間に形成されたスロット(slot)に挿入させる方式が使われており、高性能のモーターであるほど数本のコイルを巻くことになるので、人力による限界が発生した。
【0005】
これにより、コイルの巻線を人力ではなく機械で巻線するために大韓民国登録特許第10-1632361号「モーターコイル巻線装置及び巻線方法」は巻線を自動的にすることはもちろん、一つの装置で二つの極性を巻線する技術的構成を提示したことがあるが、モーター製造に使われるコアを構成するワイヤのターン数は増加することになり、既存の設備を活用してコイルを製作するにはワイヤが巻線されるフォーマ―の長さが限定されて一つのフォーマ―に巻線できるワイヤのターン数が限定されていた。
【0006】
上記の問題点を解決するために、ワイヤの長さを多く巻くことができるようにフォーマ―の長さを伸ばしてワイヤが巻く面積を増加し、これに対応するようにフォーマ―に巻線されたワイヤを移送するアッパーツールのブレードの長さもまた長くなったが、アッパーツールのブレードの長さが長くなるにつれてワイヤがブレードとブレードの間に安着できない問題が残存した。
【0007】
したがって、アッパーツールのブレードの長さを増やさずにフォーマ―に多数のワイヤを巻線し、巻線されたワイヤをアッパーツールで受ける方法が必要な実情だ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1632361号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記の問題点を解決するために案出されたもので、本発明の目的はワイヤが巻かれる泡の長さを変更することによって、アッパーツールの長さを変形せずに増加したターン数のコイルをアッパーツールに安着させることである。
【0010】
加えて、製造するモーターの種類によってコイル装置のフォーマ―とアッパーツールを交替せずに工程を進行できるのだ。
【0011】
本発明の目的は、上記の目的に限定されず、言及されていない他の目的は、以下の記載から本発明の技術分野で通常の知識を持つ者に明確に理解できるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明によるワイヤの巻線範囲が拡張されたコイルをアッパーツール(U)に挿入するモーターコイル巻線装置において、アッパーツール(U)の上部に位置し、外周面にワイヤが巻かれるフォーマ―が多段に形成されるフォーマ―部(10);上記のフォーマ―部(10)の上部に設置され、下方に延長されたロ-ド部(21)が上記のフォーマ―部(10)の一側の端部に結合されるフォーマ―シリンダー(20)及び上記ロ-ド部(21)長さを制御する長さを含む。
【0013】
そして、上記のフォーマ―部(10)は内側面に形成されたレール(12)に沿ってスライディングする移動フォーマ―(11)が備えられ、上記の移動フォーマ―(11)は上記のロ-ド部(21)の一側に連結され、
上記制御部は、上記インサートツールの上昇に対応して上記ロ-ド部(21)を収縮することによって、上記アッパーツール(U)が上昇し、上記フォーマ―部(10)に巻線されたワイヤを内部に安着できることを特徴とする。
【0014】
加えて、上記のフォーマ―部(10)の最大長さは上記のアッパーツール(U)より長いことを特徴とする。
【0015】
また、上記のフォーマ―部(10)は上記の移動フォーマ―(11)に巻線されたワイヤが上記の移動フォーマ―(11)の上昇で上記のフォーマ―部(10)と上記の移動フォーマ―(11)が成す段の間に挟まれないように上記のフォーマ―部(10)の外周面一側に傾斜面を備えることを特徴とする。
【0016】
そして、上記のフォーマ―部(10)の大きさは上記の移動フォーマ―(11)の大きさより大きく形成されることによって、上記の移動フォーマ―(11)が上記のフォーマ―部(10)の内側に挿入されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によるコイル巻線装置は、ワイヤが巻かれるフォーマ―の長さを変更することで、アッパーツールの長さを変形せずに増加したターン数のコイルをアッパーツールに安着させる効果がある。
加えて、製造するモーターの種類によってコイル装置のフォーマ―とアッパーツールを交替せずに工程を進行できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明によるコイル巻線装置の概略図。
図2】本発明の正しい実施例によるコイル巻線装置の概略図。
図3】本発明の正しい実施例によるフォーマ―の最大長の概略図。
図4】本発明の正しい実施例によるフォーマ―の最小長さの概略図。
図5】本発明による移動フォーマ―の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面とともに詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になるだろう。 しかし、本発明は以下で開示される実施例に限定されるのではなく、互いに異なる多様な形態で具現されるものであり、単に本実施例は本発明の開始が完全になるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。
【0020】
以下に添付された図面を参照して、本発明の実施のための具体的な内容を詳しく説明する。 図面に関係なく、同一の不在番号は同一の構成要素を指し、「および/または」は言及されたアイテムのそれぞれおよび一つ以上のすべての組み合わせを含む。
【0021】
たとえ第1、第2などが多様な構成要素を叙述するために使われるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されないのはもちろんだ。 これらの用語はただ一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使うものだ。 したがって、以下で言及される第1の構成要素は、本発明の技術的思想内で第2の構成要素である可能性もあることは言うまでもない。
【0022】
本明細書で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。 本明細書において、単数形は、フレーズで特に言及しない限り複数形も含む。 明細書で使用される"含む(comprises)"および/または"含む(comprising)"は、言及された構成要素の他に一つ以上の他の構成要素の存在または追加を排除しない。
【0023】
他の定義がなければ、本明細書で使われるすべての用語(技術および科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者に共通して理解できる意味で使用できるだろう。 また、一般的に使用される辞書に定義されている用語は、明らかに特別に定義されていない限り、理想的または過度に解釈されない。
【0024】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳細に説明することにする。
【0025】
本発明による巻線範囲が拡張されたコイルをアッパーツール(U)に挿入する巻線装置は、大きく分けてフォーマ―部(10)と、フォーマ―シリンダー(20)及び制御部(未都市)を含む。
【0026】
図1は本発明によるコイル巻線装置の概略図であり、図2は本発明の正しい実施例によるコイル巻線装置の概略図である。
【0027】
図示されたように、フォーマ―部(10)はアッパーツール(U)の上部に位置し、ワイヤが巻かれる胴体部が多段に形成される。
【0028】
そして、フォーマ―シリンダー(20)は、フォーマ―部(10)の上部に設置され、下方に延長されたロード部(21)がフォーマ―部(10)の端部に結合され、フォーマ―シリンダー(20)のロードの前後移動でフォーマ―部(10)の長さが調節される。
【0029】
次に、フォーマ―部(10)にワイヤの巻線が終了すれば、アッパーツール(U)が上昇してアッパーツール(U)のブレードの間にワイヤが挿入されるように制御する制御部が備えられる。
【0030】
また、本発明のフォーマ―部(10)の最大長さはアッパーツール(U)のブレードより長いため、フォーマ―部(10)の長さ調節なしにアッパーツール(U)を上昇させると、フォーマ―部(10)に巻線されたワイヤがアッパーツール(U)に挿入されない。
【0031】
したがって、本発明の制御部はアッパーツール(U)の上昇高さに対応してポマシリンダー(20)のロ-ド長を収縮してアッパーツール(U)内部にワイヤの巻線範囲が拡張されたコイル全てを挿入できるようにすることが望ましい。
【0032】
ただし、フォーマ―部(10)は、一側がフレームの一側に救貧された駆動部によって回転し、ワイヤを胴体部に沿って巻くことになるが、これは提示した先行技術で十分に説明しているので、フォーマ―にワイヤが巻かれる動作は省略するようにし、本発明の特徴となるフォーマ―部の多段の形状について説明する。
【0033】
図3は本発明の正しい実施例によるフォーマ―の最大長さの概略図であり、図4は本発明の正しい実施例によるフォーマ―の最小長さの概略図である。
【0034】
図示されたように、フォーマ―部(10)のロ-ド部(21)は一側がフォーマ―シリンダー(20)のロ-ドに結合されており、ロ-ド部(21)はフォーマ―部(10)の中心に形成される。
【0035】
そして、フォーマ―部(10)は内部に移動フォーマ―(11)を備えるが、移動フォーマ―(11)は内側にレール(12)が備えられ、レール(12)は長さ方向に複数のボルトが所定の間隔で備えられ、フォーマ―部(10)に結合されている。
【0036】
また、レール(12)はフォーマ―部(10)の内側面に位置し、端部に延長されており、移動フォーマ―(11)がフォーマ―部(10)を抜けないようにレール(12)の端部に係止段差(未都市)を形成して移動フォーマ―(11)がかかるようにすることが望ましい。
【0037】
したがって、図3に示すように、フォーマ―部(10)の最大長さはアッパーツール(U)より長いため、アッパーツール(U)がフォーマ―部(10)に巻線されたコイルを内挿するために上昇してもコイル全体をアッパーツール(U)に挿入できないので、図4に示すように移動フォーマ―部(11)をフォーマ―部(10)内部に挿入してフォーマ―部(10)の総長さを減らすことでフォーマ―部の巻線されたコイルの全部をアッパーツール (U) に挿入できるように挿入する。
【0038】
ここで、フォーマ―部(10)の大きさは移動フォーマ―(11)の大きさより大きく形成されることで、上記移動フォーマ―(11)が上記フォーマ―部(10)の内側に挿入されるようにして巻線されたワイヤの挟まりを最小化することが望ましい。
【0039】
また、フォーマ―部(10)は移動フォーマ―(11)に巻線されたワイヤが移動フォーマ―(11)の上昇でフォーマ―部(10)と移動フォーマ―(11)が成す段の間に挟まれないように上記フォーマ―部(10)の外周面の一側に傾斜面を備える。
【0040】
すなわち、移動フォーマ―(11)が上昇してフォーマ―部(10)の内部に入る時、移動フォーマ―(11)に巻線されたワイヤが上記傾斜面にまたがることができるようにフォーマ―部(10)の下面に形成することが望ましい。
【0041】
したがって、移動フォーマ―(11)を通じて本発明のコイル巻線装置は、巻線範囲が拡張されたコイルをアッパーツール(U)に挿入するものの、アッパーツール(U)の長さ調整なしにコイルを挿入できるようになる。
【符号の説明】
【0042】
10 フォーマ―部
11 移動フォーマ―
12 レール
20 フォーマ―シリンダー
21 ロード部
I インサートツール
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】