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  • -シール並びにその作製方法及び使用方法 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】シール並びにその作製方法及び使用方法
(51)【国際特許分類】
   F16J 15/18 20060101AFI20240912BHJP
   F16J 15/3232 20160101ALI20240912BHJP
   F16J 15/3236 20160101ALI20240912BHJP
【FI】
F16J15/18 A
F16J15/18 C
F16J15/3232 101
F16J15/3232 201
F16J15/3236
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518991
(86)(22)【出願日】2022-09-30
(85)【翻訳文提出日】2024-04-02
(86)【国際出願番号】 US2022077344
(87)【国際公開番号】W WO2023056416
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】63/261,960
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Saint-Gobain Performance Plastics, Corporation
【住所又は居所原語表記】31500 Solon Road Solon, 44139 OH USA
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダウンズマイケル ディー.
(72)【発明者】
【氏名】スターク,コルビー
【テーマコード(参考)】
3J006
3J043
【Fターム(参考)】
3J006AB03
3J006AE25
3J006AE31
3J006CA03
3J043AA11
3J043AA15
3J043BA07
3J043CA02
3J043CA08
3J043CB13
3J043CB20
(57)【要約】
【解決手段】 シールであって、環状凹部を画定する第1のリップ及び第2のリップを含む本体を含む、環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの一方に隣接して環状凹部内に配置された円周方向ばねと、浮動円周方向インサートであって、第1のリップ上の半径方向付勢力が、第2のリップ上の半径方向付勢力から分離されている、浮動円周方向インサートと、を含む、シール。
【選択図】図1A

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シールであって、
環状凹部を画定する第1のリップ及び第2のリップを備える本体を備える、環状ジャケットと、
前記第1のリップ及び前記第2のリップのうちの一方に隣接して前記環状凹部内に配置された円周方向ばねと、
浮動円周方向インサートであって、前記第1のリップ上の半径方向付勢力が、前記第2のリップ上の半径方向付勢力から分離されている、浮動円周方向インサートと、を備える、シール。
【請求項2】
シールアセンブリであって、
第1の部材と、
第2の部材と、
前記第1の部材と前記第2の部材との間に半径方向に配置されたシールであって、前記シールが、
環状凹部を画定する第1のリップ及び第2のリップを備える本体を備える、環状ジャケットと、
前記第1のリップ及び前記第2のリップのうちの一方に隣接して前記環状凹部内に配置された円周方向ばねと、
浮動円周方向インサートであって、前記第1のリップ上の半径方向付勢力が、前記第2のリップ上の半径方向付勢力から分離されている、浮動円周方向インサートと、を備える、シールと、を備える、シールアセンブリ。
【請求項3】
シールであって、
環状凹部を画定する第1のリップ及び第2のリップを備える本体を備える、環状ジャケットと、
前記第1のリップ及び前記第2のリップのうちの一方に隣接して前記環状凹部内に配置された円周方向ばねと、
浮動円周方向インサートと、
前記第1のリップ及び前記第2のリップのうちの他方に隣接して前記環状凹部内に配置された第2の円周方向インサートと、を備える、シール。
【請求項4】
前記環状ジャケットが、前記第1のリップ及び前記第2のリップのうちの他方に隣接して前記環状凹部内に配置された第2の円周方向インサートを更に備える、請求項1又は2に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項5】
前記円周方向ばねが、前記第1のリップ又は前記第2のリップに対して0.1~1000N/mmの半径方向付勢力を提供する、請求項1~3のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項6】
前記第2の円周方向インサートが、前記第1のリップ又は前記第2のリップに対して0.1~1000N/mmの半径方向付勢力を提供する、請求項1~3のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項7】
前記第1のリップに対する前記半径方向付勢力が、前記第2のリップに対する前記半径方向付勢力と異なる、請求項1~3のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項8】
前記第1のリップが、前記第2のリップの半径方向外側に位置する、請求項1~3のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項9】
前記第1のリップ又は前記第2のリップのうちの少なくとも1つが、半径方向に配向されたフランジを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項10】
前記第2の円周方向インサートが、半径方向に配向されたフランジを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項11】
前記環状凹部が、前記浮動円周方向インサートと前記第2の円周方向インサートとの間に空隙を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項12】
前記第2の円周方向インサートが、第2の円周方向ばねを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項13】
前記浮動円周方向インサートが、前記円周方向ばねに接触している、請求項1~3のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項14】
前記浮動円周方向インサートが、前記円周方向ばねに接触する座部を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のシール又はシールアセンブリ。
【請求項15】
前記空隙が、前記環状凹部の体積の5%以上~50%以下の体積を有する、請求項11に記載のシール又はシールアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、シールに関し、より具体的には、環状シール、又は圧力条件に配置されるように適合されたシールに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
シールは、流体(液体、気体、スラリーなど)を互いに分離するために環境内で使用される。多くの場合、これらのシールは、高圧条件下又は振動下で繰り返し圧縮及び拡張するばねを含み得る。多くの場合、これらのばねは、時間の経過とともに破損することがあり、その結果、シール全体が使用中に無効になる。産業において、動作有効性を維持し、かつ経時的なシール破損を回避しながら、高圧及び高振動条件に耐えることができる改良されたシールに対する需要が継続している。
【0003】
本明細書の実施形態の態様は、シールアセンブリであって、環状凹部を画定する第1のリップ及び第2のリップを含む本体を含む、環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの一方に隣接して環状凹部内に配置された円周方向ばねと、浮動円周方向の第2の円周方向インサートであって、第1のリップ上の半径方向付勢力が、第2のリップ上の半径方向付勢力から分離され得る、浮動円周方向の第2の円周方向インサートと、を含む、シールアセンブリを含み得る。
【0004】
本明細書の実施形態の態様は、シャフトアセンブリであって、シャフトと、ハウジングと、シャフトとハウジングとの間に半径方向に配置されたシールであって、シールが、環状凹部を画定する第1のリップ及び第2のリップを含む本体を含む、環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの一方に隣接して環状凹部内に配置された円周方向ばねと、浮動円周方向の第2の円周方向インサートであって、第1のリップ上の半径方向付勢力が、第2のリップ上の半径方向付勢力から分離され得る、浮動円周方向の第2の円周方向インサートと、を含む、シールと、を含む、シャフトアセンブリを含み得る。
【0005】
本明細書の実施形態の態様は、シールであって、環状凹部を画定する第1のリップ及び第2のリップを含む本体を含む、環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの一方に隣接して環状凹部内に配置された円周方向ばねと、浮動円周方向の第2の円周方向インサートと、第1のリップ及び第2のリップのうちの他方に隣接して環状凹部内に配置された第2の円周方向インサートと、を含む、シールを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態は、例として示されており、添付の図面に限定されることを意図しない。
【0007】
図1A図1Aは、一実施形態によるシールの断面透視図を含む。
図1B図1Bは、一実施形態によるシールの断面透視図を含む。
図2図2は、一実施形態によるシールアセンブリの断面透視図を含む。
【0008】
当業者は、図中の要素が簡略化及び明瞭化を目的として例解されており、必ずしも縮尺どおりに描画されていないことを理解されたい。例えば、図中の一部の要素の寸法は、本発明の実施形態の理解を向上させるのに役立つように、他の要素に対して誇張されている場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面と組み合わせた以下の説明は、本明細書に開示される教示の理解を補助するために提供される。以下の考察は、教示の特定の実施態様及び実施形態に焦点を当てている。この焦点は、教示を説明するのを助けるために提供されており、教示の範囲又は適用性に関する限定として解釈されるべきではない。しかしながら、本出願に開示される教示に基づいて他の実施形態を使用することができる。
【0010】
「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を網羅することを意図している。例えば、特徴のリストを含む方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されるものではないが、明示的に列挙されていない他の特徴、又はそのような方法、物品、若しくは装置に固有の他の特徴を含み得る。更に、矛盾する記載がない限り、「又は(or)」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すのではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0011】
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書に記載の要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、そうでないことを意味することが明らかでない限り、1つ、少なくとも1つ、又は単数形が複数形も含むものとして、又はその逆として理解されるべきである。例えば、単一の物品が本明細書に記載されている場合、単一の物品の代わりに2つ以上の物品を使用することができる。同様に、2つ以上の物品が本明細書に記載されている場合、その2つ以上の物品を単一の物品に置き換えることができる。
【0012】
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。材料、方法、及び実施例は、例解的であるに過ぎず、限定的であることを意図しない。本明細書に記載されていない範囲で、特定の材料及び処理行為に関する多くの詳細は従来どおりであり、シーリングの技術分野における教科書及び他の情報源に見出すことができる。
【0013】
図1Aは、一実施形態によるシールの断面透視図を含む。最初に図1Aを参照すると、本明細書に説明される一部の実施形態によるシール100は、概して、ジャケット102と、ばね108と、浮動インサート130と、第2の円周方向インサート122とを含むことができる。ジャケット102は、環状凹部106を画定する、ヒール116、第1のリップ112、及び第2のリップ114を有する、本体104を含むことができる。いくつかの実施形態では、ばね108を環状凹部106内に配置することができる。更に、いくつかの実施形態では、第2の円周方向インサート122を環状凹部106内に配置することができる。
【0014】
高圧用途で示されるような負荷条件下では、ばね108は、ジャケット102のリップ112、114に接触するか、更にはそれを押すように、シール100の軸方向又は半径方向のうちの少なくとも1つに変形し得る。ばね108の反対側の端部は、浮動インサート130によって同時に付勢され、かつリップ112、114のうちの少なくとも1つを更に付勢することができる。更に、第2の円周方向インサート122は、ジャケット102の他方のリップ112、114に接触するか、更にはそれを押すように、シール100の軸方向又は半径方向のうちの少なくとも1つに変形し得る。したがって、リップ112、114は、アセンブリ内のそれぞれ隣接する第1及び第2の部材に対して外向きの力を提供することができる。一方で、第1の部材と第2の部材との間で圧縮されたリップ112及び114は、シール100の軸方向高さを横切る方向にばね108及び第2の円周方向インサート122を付勢することができ、したがって、概して4つの付勢力方向、すなわち2つの内向き軸方向力及び2つの対向する外向き軸方向力を生成する。ばね108及び浮動インサート130によってリップ112、114のいずれかに与えられる力は、第2の円周方向インサート122によってリップ112、114の他方に与えられる力とは異なっていてもよい。したがって、リップ112、114のいずれかにかかる力は、リップ112、114の他方にかかる力から分離され得る。換言すれば、各リップ112、114は、アセンブリ内で互いに独立して付勢することができる。更に、第2の円周方向インサート122とシール100の他の構成要素との間の空隙に起因して、ばね108は、隔離され、その初期設置状態よりも大きく圧縮及び応力を受けることがなく、疲労破壊を低減することができる。説明した付勢力は、特定の用途においてばねに対して間接的に負荷され得ることに留意されたい。
【0015】
シール100(ジャケット102、ばね108、浮動インサート130、又は第2の円周方向インサート122のうちの少なくとも1つを含む)は、シーリング技術における任意の適切な材料から形成され得る。特定の実施形態では、シール100(ジャケット102、ばね108、浮動インサート130、又は第2の円周方向インサート122のうちの少なくとも1つを含む)は、少なくとも部分的にポリマーを含むことができる。ポリマーは、ポリケトン、ポリアラミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、フルオロポリマー、ポリベンズイミダゾール、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート(polybutylene terephthalate、PBT)、ポリプロピレン(polypropylene、PP)、ポリカーボネート(polycarbonate、PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(Acrylonitrile butadiene styrene、ABS)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate、PET)、ポリイミド(polyimide、PI)、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン(polyetheretherketone、PEEK)、ポリエチレン(polyethylene、PE)、ポリスルホン、ポリアミド(polyamide、PA)、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド(polyphenylene sulfide、PPS)、ポリウレタン、ポリエステル、液晶ポリマー(liquid crystal polymer、LCP)、又はそれらの任意の組み合わせを含む群から選択され得る。ポリマーは、熱可塑性ポリマー又は熱硬化性ポリマーであり得る。一実施形態では、ジャケット102は、フルオロポリマーを含むか、又は更には本質的にそれからなり得る。例示的なフルオロポリマーとしては、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene、PTFE)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(polyamide-imide、PAI)、フッ素化エチレンプロピレン(fluorinated ethylene propylene、FEP)、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene fluoride、PVDF)、ペルフルオロアルコキシ(perfluoroalkoxy、PFA)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン及びフッ化ビニリデン(tetrafluoroethylene,a hexafluoropropylene and vinylidene fluoride、THV)のターポリマー、ポリクロロトリフルオロエチレン(polychlorotrifluoroethylene、PCTFE)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ethylene tetrafluoroethylene copolymer、ETFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(ethylene chlorotrifluoroethylene copolymer、ECTFE)、又はそれらの任意の組み合わせが含まれる。他のフルオロポリマー、ポリマー、及びブレンドが、ジャケット102の組成物に含まれ得る。別の特定の実施形態では、シール100(ジャケット102、ばね108、浮動インサート130、又は第2の円周方向インサート122のうちの少なくとも1つを含む)は、超高分子量ポリエチレン(ultra-high-molecular-weight polyethylene、UHMWPE)などのポリエチレン(PE)を少なくとも部分的に含むか、又は更には本質的にそれからなることができる。別の特定の実施形態では、シール100(ジャケット102、ばね108、浮動インサート130、又は第2の円周方向インサート122のうちの少なくとも1つを含む)は、熱可塑性エラストマー炭化水素ブロックコポリマー、ポリエーテル-エステルブロックコポリマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー、熱可塑性加硫物、オレフィン系コポリマー、オレフィン系ターポリマー、ポリオレフィンプラストマー、又はそれらの組み合わせを含み得る。一実施形態では、シール100(ジャケット102、ばね108、浮動インサート130、又は第2の円周方向インサート122のうちの少なくとも1つを含む)は、例えば、スチレン-ブタジエン、スチレン-イソプレン、それらのブレンド又は混合物などのスチレン系ブロックコポリマーを含み得る。例示的なスチレン系熱可塑性エラストマーとしては、スチレン-ブタジエン-スチレン(styrene-butadiene-styrene、SBS)、スチレン-イソプレン-スチレン(styrene-isoprene-styrene、SIS)、スチレン-エチレンブチレン-スチレン(styrene-ethylene butylene-styrene、SEBS)、スチレン-エチレンプロピレン-スチレン(styrene-ethylene propylene-styrene、SEPS)、スチレン-エチレン-エチレン-ブタジエン-スチレン(styrene-ethylene-ethylene-butadiene-styrene、SEEBS)、スチレン-エチレン-エチレン-プロピレン-スチレン(styrene-ethylene-ethylene-propylene-styrene、SEEPS)、スチレン-イソプレン-ブタジエン-スチレン(styrene-isoprene-butadiene-styrene、SIBS)、又はそれらの組み合わせなどのトリブロックスチレン系ブロックコポリマー(styrenic block copolymer、SBC)が挙げられる。市販の例としては、いくつかのグレードのKraton(商標)及びHybrar(商標)樹脂が含まれる。一実施形態では、シール100(ジャケット102、ばね108、浮動インサート130、又は第2の円周方向インサート122のうちの少なくとも1つを含む)は、アクリロニトリル-ブタジエン(Acrylonitrile-Butadiene、NBR)、カルボキシル化ニトリル(Carboxylated Nitrile、XNBR)、エチレンアクリレート(Ethylene Acrylate、AEM、Vamac(登録商標))、エチレンプロピレンゴム(Ethylene Propylene Rubber、EPR、EPDM)、ブチルゴム(Butyl Rubber、IIR)、クロロプレンゴム(Chloroprene Rubber、CR)、フルオロカーボン(Fluorocarbon、FKM、FPM)、フルオロシリコーン(Fluorosilicone、FVMQ)、水素化ニトリル(Hydrogenated Nitrile、HNBR)、パーフルオロエラストマー(Perfluoroelastomer、FFKM)、ポリアクリレート(Polyacrylate、ACM)、ポリウレタン(Polyurethane、AU、EU)、シリコーンゴム(Silicone Rubber、Q、MQ、VMQ、PVMQ)、テトラフルオロエチレン-プロピレン(Tetrafluoroethylene-Propylene、AFLAS(登録商標))(FEPM)のうちの少なくとも1つを含む、エラストマーを含み得る。
【0016】
一実施形態では、シール100(ジャケット102、ばね108、浮動インサート130、又は第2の円周方向インサート122のうちの少なくとも1つを含む)は、潤滑性材料で処理、含浸、充填、又はコーティングされ得る。例示的な潤滑性材料としては、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、グラファイト、グラフェン、膨張グラファイト、硝酸ホウ素、タルク、フッ化カルシウム、又はそれらの任意の組み合わせが含まれる。更に、潤滑性材料は、アルミナ、シリカ、二酸化チタン、フッ化カルシウム、窒化ホウ素、マイカ、ウォラストナイト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ジルコニア、カーボンブラック、顔料、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0017】
一実施形態では、シール100(ジャケット102、ばね108、浮動インサート130、又は第2の円周方向インサート122のうちの少なくとも1つを含む)は、少なくとも部分的に金属を含むことができる。ある特定の実施形態によれば、金属は、鉄、銅、チタン、スズ、アルミニウム、それらの合金を含んでもよく、又は別の種類の金属であってもよい。一実施形態では、シール100(ジャケット102、ばね108、浮動インサート130、又は第2の円周方向インサート122のうちの少なくとも1つを含む)は、金属(アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、チタン、タングステン、鉄、青銅、鋼、ばね鋼、ステンレス鋼など)、金属合金(列挙された金属を含む)、陽極酸化金属(列挙された金属を含む)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0018】
シール100は、0.254mm~25,000mmの内径を有し得る。シール100は、0.5mm~40,000mmの外径を有し得る。シール100は、0.24mm~40,000mmの高さを有し得る。
【0019】
上述したように、シール100は、ジャケット102を含み得る。ジャケット102は、環状凹部106を画定する複数のリップ112、114を含み得る。特定の事例では、リップ112及び114は、本体104のヒール116から延在することができる。特定の実施形態では、リップ112及び114は、互いに対して概して同じ方向にヒール116から延在することができる。一実施形態では、第1のリップ112は、第2のリップ114の半径方向外側に位置し得る。一実施形態では、第1のリップ112は、第2のリップ114の半径方向内側に位置し得る。別の特定の実施形態では、リップ112及び114は、互いに対して平行に延在することができる。任意選択の実施形態では、リップ112及び114のいずれか又は両方は、研磨材料若しくは粘性材料、又は汚れ、破片、及び環境流体などの環境構成要素を封止するためのスクレーパ界面を提供するように適合されたスカイビングされたリップ(図示せず)を含むことができる。特定の実施形態では、ヒール116は、シール100がアセンブリ内のハードウェアに対して回転することを防止するために、ハードウェア(例えば、バルブハウジング又はシャフト)に固定され得るフランジ(図示せず)を含むことができる。
【0020】
一実施形態では、リップ112及び114のうちの少なくとも1つは、ヒール116から延在する略平面であり得る。一実施形態では、リップ112及び114のうちの少なくとも1つは、環状凹部106から離れる方向にそれぞれのリップ112又は114から外向きに延在する半径方向バルジを含むことができる。半径方向バルジは、シール100の全周にわたって延在し得る。上述のスカイビングされたリップと同様に、半径方向バルジは、より低い摩擦抵抗を示しながら、材料の進入又は退出を防止し得る。別の実施形態では、リップ112又は114のうちの一方は、スカイビングされたリップを含むことができ、他方のリップ112又は114は、半径方向バルジを含むことができる。
【0021】
図示されるように、ジャケット102のリップ112及び114は、シール構成要素の設置後に外向きに曲がることができる。ばね108の設置後、リップ112及び114のうちの少なくとも1つは、ばね108又は第2の円周方向インサート122によって提供される半径方向付勢力によって外向きに付勢される、断面で見て弓形部分を含むことができる。シール構成要素の設置後、リップ112及び114のうちの少なくとも1つは、断面で見て直線又は平面であり得、ばね108又は第2の円周方向インサート122によって提供される半径方向付勢力によって外向きに付勢される。
【0022】
一実施形態では、第1のリップ112又は第2のリップ114のうちの少なくとも1つは、半径方向に配向されたフランジ121を含み得る。一部の実施形態では、半径方向に配向されたフランジ121は、断面で見て弓形であり得る。一部の実施形態では、半径方向に配向されたフランジ121は、断面で見て直線又は平面であり得る。半径方向に配向されたフランジ121は、環状凹部106内のフランジの内側に半径方向縁部を含み得る。
【0023】
一実施形態では、ヒール116は、シール100の軸方向に測定したときに、リップ112及び114の半径方向の厚さとほぼ同じ厚さを有し得る。別の実施形態では、ヒール116は、拡張された厚さを有し得る。すなわち、ヒール116は、環状凹部106からジャケット102の後面118まで測定して、ばね108の直径の少なくとも20%、例えば、ばねの直径の少なくとも30%、ばねの直径の少なくとも40%、ばねの直径の少なくとも50%、ばねの直径の少なくとも60%、ばねの直径の少なくとも70%、ばねの直径の少なくとも80%、ばねの直径の少なくとも90%、又はばねの直径の更には少なくとも100%である、幅を有し得る。別の実施形態では、ヒール116は、ばね108の直径の100000%以下の幅を有することができる。
【0024】
一実施形態では、シール100の後面118は、概ね直線状又は平面状であり得る。すなわち、後面118は、最小の表面起伏及び偏差を有する平面に概ね沿って位置し得る。より具体的な実施形態では、ジャケット102の後面118は、平面であり得る。以下でより詳細に説明するように、平坦な、又は概ね平坦な後面118は、隣接するシール間の接触の改善を容易にし、それによって、より良好なシール特性を提供し得る。
【0025】
図1Aに示すように、ばね108は、ジャケット102の環状凹部106内に少なくとも部分的に配置することができる。ばね108は、ジャケット102の環状凹部106内で円周方向に配向された円周方向ばねであり得る。一実施形態では、ばね108は、第1のリップ112に沿って、隣接して、又は直接隣接して配置され得る。一実施形態では、ばね108は、第2のリップ114に沿って、隣接して、又は直接隣接して配置され得る。一実施形態では、図1Aに示すように、ばね108は、ジャケット102の凹部106内の第1のリップ112に直接隣接して位置するばねであり得る。
【0026】
一実施形態では、ばね108は、環状凹部106の深さの150%未満、例えば、環状凹部106の深さの100%未満、又は更には環状凹部106の深さの75%未満の直径を有し得る。一実施形態では、ばね108の直径は、環状凹部106の深さの10%以上であり得る。
【0027】
ばね108は、断面で見て弓形であり得る。一部の実施形態では、ばね108は、断面で見て直線又は平面であり得る。図1Aに示すように、ばね108は、ジャケット102のリップ112、114のうちの少なくとも1つに接触し得る。一実施形態では、ばね108は、軸方向においてリップ112、114のうちの少なくとも1つの実質的に全体に接触し得る。一実施形態では、ばね108は、ジャケット102のリップ112、114の環状フランジのうちの少なくとも1つに接触し得る。図1Aに示すように、ばね108は、ジャケット102のリップ112、114の環状フランジ121、123のうちの少なくとも1つに接触し得る。一実施形態では、ばね108は、軸方向においてリップ112、114のうちの少なくとも1つの実質的に全体に接触し得る。ばね108は、ジャケット102のリップ112、114の環状フランジ121、123のうちの少なくとも1つの内側軸方向縁部に接触し得る。
【0028】
本明細書に記載の少なくとも1つの実施形態で想定されるように、ばね108は、複数のコイルを有する螺旋ばねに形成されたある長さの材料を含むことができる。一実施形態では、ばね108は、少なくとも2つのコイル、例えば、少なくとも3つのコイル、少なくとも4つのコイル、少なくとも5つのコイル、少なくとも10個のコイル、少なくとも100個のコイル、少なくとも200個のコイル、少なくとも300個のコイル、少なくとも400個のコイル、少なくとも500個のコイル、又は更には少なくとも1000個のコイルを含むことができる。ばね108を形成する材料の長さは、多角形又は楕円形の断面を有することができる。例えば、一実施形態では、ばね108は、円形ワイヤから形成され得る。別の実施形態では、ばね108は、複数のコイルに巻かれた材料のリボンから形成され得る。ばね108のコイルは、互いに隣接していてもよいし、部分的に重なっていてもよい。特定の事例では、コイルは、互いに平行であり得る。別の事例では、コイルは、互いに対して傾くことができる。すなわち、コイルは、角度的にオフセットされ、かつ互いに対して角度付けされ得る。
【0029】
弛緩状態では、ばね108は、略円形の断面を有し得る。すなわち、ばね108は、上述したように螺旋ばねであり得る。他の実施形態では、ばね108は、略多角形の断面プロファイルを画定し得る。より具体的な実施形態では、ばね108は、略T字形の断面プロファイルを有し得る。別の実施形態では、ばね108は、楕円形の断面を有し得る。例えば、図示されていない実施形態では、ばね108は、卵形又は円形の断面プロファイルを有し得る。更に別の実施形態では、ばね108の断面は、部分的に楕円形及び部分的に多角形であり得る。すなわち、ばね108の断面は、直線部分と弓形部分とを有し得る。ばね108のコイルを形成するワイヤは、断面が長方形、正方形、円形、楕円形、又はキーストーンであり得る。ばね108のコイルを形成するワイヤは、0.025mm~25.4mmのピッチで回転し得る。ばね108のコイルを形成するワイヤは、0.025mm~25.4mmのワイヤ直径を有し得る。ばね108のコイルを形成するワイヤは、0.05mm~40,000mmのばね直径を有し得る。
【0030】
一実施形態では、ばね108は、シール100の全周にわたって延在し得る。より具体的な実施形態では、ばね108は、シール100の全周にわたって均一な形状及び材料特性を有し得る。別のより具体的な実施形態では、ばね108は、シール100の円周にわたって様々な形状又は材料選択を有し得る。別の実施形態では、ばね108は、シール100の周囲の一部分のみにわたって延在し得る。より具体的な実施形態では、ばね108は、少なくとも部分的に互いに離間した複数のばね108を含み得る。そのような実施形態では、隣接するばね108の間に円周方向の空間があり得る。
【0031】
ばね108は、少なくとも部分的に、鋼、又は更により具体的にはばね鋼などの金属を含むか、又は更には本質的にそれからなることができる。金属は、腐食又は環境暴露からの別の望ましくない影響を防止するために、コーティング又は表面処理され得る。別の実施形態では、ばね108は、例えば、Eligloy、Inconel、Hastelloy、又はそれらの組み合わせを少なくとも部分的に含むか、又は更には本質的にそれらからなることができる。
【0032】
更に別の実施形態では、ばね108は、コバルト、クロム、ニッケル、鉄、モリブデン、マンガン、又はそれらの組み合わせを含むことができる。特定の実施形態では、ばね108は、少なくとも10重量%のコバルト、例えば、少なくとも20重量%のコバルト、少なくとも25重量%のコバルト、少なくとも30重量%のコバルト、少なくとも35重量%のコバルト、又は更には少なくとも40重量%のコバルトを含むことができる。ばね108は、1200MPa未満、例えば、1100MPa未満、1000MPa未満、又は更には900MPa未満の降伏強度を有することができる。特定の事例では、ばね108は、その特性を向上させるために熱処理又は表面処理され得る。
【0033】
ばね108は、ジャケット102に対して付勢力を提供し得る。具体的には、ばね108は、第1のリップ112又は第2のリップ114のうちの少なくとも1つに接触し、かつそれに対して外向き半径方向付勢力を提供し得る。特定の実施形態では、リップ112、114に対するばね108の付勢力は、少なくとも0.001N/mm、例えば、少なくとも0.01N/mmであり得る。別の実施形態では、付勢力は、1000N/mm未満、例えば、500N/mm未満、400N/mm未満、300N/mm未満、200N/mm未満、100N/mm未満、50N/mm未満、25N/mm未満、又は更には10N/mm未満であり得る。いくつかの実施形態では、第1のリップ112に対する半径方向付勢力は、以下で更に詳細に説明するように、第2のリップ114に対する半径方向付勢力と異なっていてもよい。
【0034】
高圧用途において示されるような軸方向負荷条件下で、ばね108は、無負荷位置から負荷位置へと変形し得る。一実施形態では、ばね108は、弛緩状態で測定されるような無負荷内径Dと、動作状態で測定される最小負荷内寸Dとを有し得、これらは互いに異なる。特定の実施形態では、D/Dは、少なくとも1.01、例えば、少なくとも1.05、少なくとも1.1、少なくとも1.15、少なくとも1.2、又は更には少なくとも1.25であり得る。別の特定の実施形態では、D/Dは、10.0以下、例えば、5.0以下、4.0以下、3.0以下、2.0以下、1.75以下、1.5以下、又は更には少なくとも1.3であり得る。D/Dがばね撓みの比を規定するので、D/Dは、環状凹部106の調整、形状、若しくは材料選択、又は更にはばね108の形状、設計、若しくは材料選択によって調整され得る。
【0035】
図1Aに示すように、シール100は、浮動インサート130を更に含み得る。一実施形態では、浮動インサート130は、シール100の全周にわたって延在し得る。より具体的な実施形態では、浮動インサート130は、シール100の全周にわたって均一な形状及び材料特性を有し得る。別のより具体的な実施形態では、浮動インサート130は、シール100の円周にわたって様々な形状又は材料選択を有し得る。別の実施形態では、浮動インサート130は、シール100の周囲の一部分のみにわたって延在し得る。より具体的な実施形態では、浮動インサート130は、少なくとも部分的に互いに離間した複数の浮動インサート130を含み得る。そのような実施形態では、隣接する浮動インサート130の間に円周方向の空間があり得る。
【0036】
特定の事例では、浮動インサート130は、UHMWPE若しくはPTFEなどのフルオロポリマー、又はPEEKなどの材料を少なくとも部分的に含むか、又は更には本質的にそれらからなっていてもよい。浮動インサート130は、鋼などの金属を少なくとも部分的に含むか、又は更には本質的にそれからなってもよい。
【0037】
一実施形態では、浮動インサート130は、概ね多角形の断面を有することができる。例えば、浮動インサート130は、略三角形の断面、略四角形の断面、略五角形の断面、又は略直線状の側壁セグメントを含む任意の断面を有し得る。別の実施形態では、浮動インサート130は、概ね楕円形の断面を有することができる。更に別の実施形態では、浮動インサート130は、部分的に多角形及び部分的に楕円形の断面プロファイルを有し得る。すなわち、浮動インサート130は、弓形部分及び直線部分を有する、断面を有し得る。特定の事例では、浮動インサート130の断面プロファイルは、浮動インサート130の円周にわたって均一であり得る。別の特定の事例では、浮動インサート130の断面プロファイルは、浮動インサート130の円周にわたって一定でなくてもよい。例えば、浮動インサート130は、第1の円周方向場所において第1の断面プロファイルを有し、第2の円周方向場所において第2の断面プロファイルを有し得、第1及び第2の断面プロファイルは互いに異なる。これは、特定の又は不均一な圧力が予想される用途において有利であり得る。
【0038】
浮動インサート130は、シール100に対する軸方向における浮動インサート130の高さに対するシール100に対する半径方向における浮動インサート130の幅の比、すなわち幅/高さによって定義されるようなアスペクト比を有し得る。一実施形態では、浮動インサート130の幅/高さは、1.0以下、例えば、0.9以下、0.8以下、0.7以下、0.6以下、0.5以下、0.4以下、0.3以下、0.25以下、0.2以下、又は更には0.15以下であり得る。別の実施形態では、浮動インサート130の幅/高さは、0.001以上、例えば、0.01以上、又は更には0.1以上であり得る。
【0039】
浮動インサート130は、断面で見て弓形であり得る。一部の実施形態では、浮動インサート130は、断面で見て直線又は平面であり得る。図1Aに示すように、浮動インサート130は、ジャケット102のリップ112、114のうちの少なくとも1つに接触し得る。一実施形態では、浮動インサート130は、軸方向においてリップ112、114のうちの少なくとも1つの実質的に全体に接触し得る。一実施形態では、浮動インサート130は、ジャケット102のリップ112、114の環状フランジ121、123のうちの少なくとも1つに接触し得る。図1Aに示すように、浮動インサート130は、ジャケット102のリップ112、114の環状フランジ121、123のうちの少なくとも1つの実質的に全体に接触し得る。浮動インサート130は、ジャケット102のリップ112、114の環状フランジ121、123のうちの少なくとも1つに接触する、第2の円周方向インサートフランジ125を含み得る。浮動インサート130は、ジャケット102のリップ112、114の環状フランジ121、123のうちの少なくとも1つの内側軸方向縁部に接触し得る。
【0040】
特定の実施形態によれば、弛緩状態にあるときに、浮動インサート130は、ジャケット102内で浮動し得る。すなわち、浮動インサート130は、内側の第2の円周方向インサート122及び/又はジャケット102から離間され得る。その結果、一実施形態では、環状凹部106は、浮動インサート130と第2の円周方向インサート122との間に空隙145を含み得る。空隙145の体積は、環状凹部106の体積の少なくとも5%、例えば、少なくとも10%、例えば、少なくとも15%、例えば、少なくとも20%、又は例えば、少なくとも25%であり得る。別の実施形態では、空隙145の体積は、環状凹部106の体積の50%未満、例えば、45%未満、40%未満、30%未満、25%未満、20%未満、15%未満、10%未満、又は更には5%未満であり得る。
【0041】
一実施形態において、浮動インサート130は、ジャケット102の環状凹部106内でばね108に接触するように配置され得る。一実施形態において、浮動インサート130は、ジャケット102の環状凹部106内のばね108のみに接触するように配置され得る。浮動インサート130は、ばね108に接触し、かつそれに対する支持を提供するように設計され得る、座部131を含み得る。
【0042】
例として、浮動インサート130の高さは、ばね108の(浮動インサートの座部131に隣接して配置された)内面の直径の100%未満、例えば、直径の99%未満、直径の98%未満、直径の97%未満、直径の96%未満、直径の95%未満、又は更には直径の90%未満であり得る。別の実施形態では、浮動インサート130の高さは、内面の直径の10%以上、例えば、直径の25%以上、又は更には直径の50%以上であり得る。
【0043】
浮動インサート130は、ばね108に対して付勢力を提供し得る。具体的には、浮動インサート130は、ばね108に接触し、かつそれに対して外向き半径方向付勢力を提供し得る。特定の実施形態では、ばね108に対する浮動インサート130の付勢力は、少なくとも0.001N/mm、例えば、少なくとも0.01N/mmであり得る。別の実施形態では、付勢力は、1000N/mm未満、例えば、500N/mm未満、400N/mm未満、300N/mm未満、200N/mm未満、100N/mm未満、50N/mm未満、25N/mm未満、又は更には10N/mm未満であり得る。
【0044】
更に図1Aを参照すると、シール100は、環状凹部106内に配置された第2の円周方向インサート122を含み得る。第2の円周方向インサート122は、環状凹部106の半径方向リップ112、114のうちの少なくとも1つに沿って、隣接して、又は直接隣接して配置され得る。一実施形態において、第2の円周方向インサート122は、第1のリップ112に沿って、隣接して、又は直接隣接して配置され得る。一実施形態において、第2の円周方向インサート122は、第2のリップ114に沿って配置され得る。具体的には、第2の円周方向インサート122は、環状凹部106の表面を形成し得る。
【0045】
特定の事例では、第2の円周方向インサート122は、UHMWPE若しくはPTFEなどのフルオロポリマー、又はPEEKなどの材料を少なくとも部分的に含むか、又は更には本質的にそれらからなっていてもよい。第2の円周方向インサート122は、鋼などの金属を少なくとも部分的に含むか、又は更には本質的にそれからなってもよい。
【0046】
一実施形態では、第2の円周方向インサート122は、シール100の全周にわたって延在し得る。より具体的な実施形態では、第2の円周方向インサート122は、シール100の全周にわたって均一な形状及び材料特性を有し得る。別のより具体的な実施形態では、第2の円周方向インサート122は、シール100の円周にわたって様々な形状又は材料選択を有し得る。別の実施形態では、第2の円周方向インサート122は、シール100の周囲の一部分のみにわたって延在し得る。より具体的な実施形態では、第2の円周方向インサート122は、少なくとも部分的に互いに離間した第2の円周方向インサート122を含み得る。そのような実施形態では、隣接する第2の円周方向インサート122の間に円周方向の空間があり得る。
【0047】
一実施形態では、第2の円周方向インサート122は、概ね多角形の断面を有することができる。例えば、第2の円周方向インサート122は、略三角形の断面、略四角形の断面、略五角形の断面、又は略直線状の側壁セグメントを含む任意の断面を有し得る。別の実施形態では、第2の円周方向インサート122は、概ね楕円形の断面を有することができる。更に別の実施形態では、第2の円周方向インサート122は、部分的に多角形及び部分的に楕円形の断面プロファイルを有し得る。すなわち、第2の円周方向インサート122は、弓形部分及び直線部分を有する、断面を有し得る。特定の事例では、第2の円周方向インサート122の断面プロファイルは、第2の円周方向インサート122の円周にわたって均一であり得る。別の特定の事例では、第2の円周方向インサート122の断面プロファイルは、第2の円周方向インサート122の円周にわたって一定でなくてもよい。例えば、第2の円周方向インサート122は、第1の円周方向場所において第1の断面プロファイルを有し、第2の円周方向場所において第2の断面プロファイルを有し得、第1及び第2の断面プロファイルは互いに異なる。これは、特定の又は不均一な圧力が予想される用途において有利であり得る。
【0048】
第2の円周方向インサート122は、シール100に対する軸方向における第2の円周方向インサート122の高さHに対するシール122に対する半径方向における第2の円周方向インサート122の幅の比、すなわち幅/高さによって定義されるようなアスペクト比を有し得る。一実施形態では、第2の円周方向インサート122の幅/高さは、1.0以下、例えば、0.9以下、0.8以下、0.7以下、0.6以下、0.5以下、0.4以下、0.3以下、0.25以下、0.2以下、又は更には0.15以下であり得る。別の実施形態では、第2の円周方向インサート122の幅/高さは、0.001以上、例えば、0.01以上、又は更には0.1以上であり得る。
【0049】
第2の円周方向インサート122は、断面で見て弓形であり得る。一部の実施形態では、第2の円周方向インサート122は、断面で見て直線又は平面であり得る。図1Aに示すように、第2の円周方向インサート122は、ジャケット102のリップ112、114のうちの少なくとも1つに接触し得る。一実施形態では、第2の円周方向インサート122は、軸方向においてリップ112、114のうちの少なくとも1つの実質的に全体に接触し得る。一実施形態では、第2の円周方向インサート122は、ジャケット102のリップ112、114の環状フランジ121、123のうちの少なくとも1つに接触し得る。図1Aに示すように、第2の円周方向インサート122は、ジャケット102のリップ112、114の環状フランジ121、123のうちの少なくとも1つの実質的に全体に接触し得る。第2の円周方向インサート122は、ジャケット102のリップ112、114の環状フランジ121、123のうちの少なくとも1つに接触する半径方向に配向された第2の円周方向インサートフランジ125を含み得る。第2の円周方向インサート122は、ジャケット102のリップ112、114の環状フランジ121、123のうちの少なくとも1つの内側軸方向縁部に接触し得る。第2の円周方向インサートフランジ125は、第2の円周方向インサートの高さの少なくとも5%、例えば、少なくとも7%、例えば、少なくとも10%、例えば、少なくとも15%、又は例えば、少なくとも20%であり得る、高さを有し得る。
【0050】
第2の円周方向インサート122は、ジャケット102に対して付勢力を提供し得る。具体的には、第2の円周方向インサート122は、第1のリップ112又は第2のリップ114のうちの少なくとも1つに接触し、かつそれに対して外向き半径方向付勢力を提供し得る。特定の実施形態では、リップ112、114に対する第2の円周方向インサート112の付勢力は、少なくとも0.001N/mm、例えば、少なくとも0.01N/mmであり得る。別の実施形態では、付勢力は、1000N/mm未満、例えば、500N/mm未満、400N/mm未満、300N/mm未満、200N/mm未満、100N/mm未満、50N/mm未満、25N/mm未満、又は更には10N/mm未満であり得る。
【0051】
更に別の実施形態では、第2の円周方向インサート122は、ジャケット102の環状凹部106内に、ばね108及び/又は浮動インサート130から離間して配置され得る。例として、第2の円周方向インサート122の高さは、浮動インサート130の(座部131の反対側に配置された)内面の直径の100%未満、例えば、直径の99%未満、直径の98%未満、直径の97%未満、直径の96%未満、直径の95%未満、又は更には直径の90%未満であり得る。別の実施形態では、第2の円周方向インサート122の高さは、内面の直径の10%以上、例えば、直径の25%以上、又は更には直径の50%以上であり得る。
【0052】
図1Bは、一実施形態によるシールの断面透視図を含む。図1Bの構成要素は、図1Aにおいて上述したものと同じであり得る。図1Bを参照すると、第2の円周方向インサート122は、第2のばね108’と、第2の浮動インサート130’とを含み得る。第2のばね108’は、上述したように、形状、サイズ、材料、又は物理的特性において第1のばね108と同様であり得る。第2のばね108’は、上述のように、形状、サイズ、材料、又は物理的特性において、第1のばね108と異なっていてもよい。すなわち、ばね108、108’は、互いに異なっていてもよい。しかしながら、第1のばね108又は第2のばね108’は、ばね108に関して上述した特徴のうちのいずれかを含むことができる。例えば、第1又は第2のばね108、108’は、例えば、Elgiloy、Inconel、Hastelloy、鋼、又はそれらの組み合わせを少なくとも部分的に含むか、又は更には本質的にそれらからなることができる。第2の浮動インサート130’は、上述したように、形状、サイズ、材料、又は物理的特性において第1の浮動インサート130と同様であり得る。第2の浮動インサート130’は、上述したように、形状、サイズ、材料、又は物理的特性において、第1の浮動インサート130と異なっていてもよい。すなわち、浮動インサート130、130’は、互いに異なっていてもよい。しかしながら、浮動インサート130、130’は、ばね108に関して上述した特徴のうちのいずれかを含むことができる。例えば、浮動インサート130、130’は、例えば、PEEKなどのポリマーを少なくとも部分的に含むか、又は更には本質的にそれからなることができる。
【0053】
図2は、一実施形態による、シールアセンブリ内のシールの断面透視図を含む。図2に示すように、シール200は、中心軸3000に沿ってシールアセンブリ2000内の第1の部材202と第2の部材204との間に半径方向に位置し得る。第1の部材202は、シャフトであり得る。第2の部材204は、ハウジングであり得る。第1の部材202又は第2の部材204のうちの少なくとも1つは、シール200又は第1の部材202若しくは第2の部材204のうちの他方のうちの少なくとも1つに対して作動し得る。作動は、回転、半径方向、又は軸方向移動であり得る。図2のシール200の構成要素は、図1A図1Bにおいて上述したものと同じであり得る。
【0054】
シール100は、双方向圧力用途において利用され得るアセンブリを形成し得る。シール100は、前方軸方向への流体の漏れに対して配向し、かつそれを保護し得、又はシール100は、中心軸3000に沿って後方軸方向への流体の漏れに対して配向し、かつそれを保護し得る。シール100は、内向き半径方向の流体の漏れに対して配向し、かつそれを保護し得、又はシール100は、中心軸3000に対して垂直な方向の外向き半径方向の流体の漏れに対して配向し、かつそれを保護し得る。この点に関して、シール100は、それらの特定の配向において効果的なシーリングを可能にする、特定の特性を有するように選択され得る。特定の適切な用途としては、極低温バルブ、ピストン、及びそれらの間のシーリングを必要とする他の可動構成要素が含まれる。
【0055】
本明細書の実施形態に従って説明されるシールは、アセンブリ内のシール又は他の構成要素の振動又は作動による個々の構成要素の繰り返し圧縮及び応力を低減する適切に配置された力により、ばねの構成要素がより長い寿命を有することを可能にし得る。更に、本明細書の実施形態に従って説明されるシールは、シールアセンブリ内のシールに対する隣接する構成要素のオフセット又は不整合の影響を制限することができる。その結果、構成要素及びシール自体の寿命を改善することができる。
【0056】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。これらの態様及び実施形態のいくつかを以下に記載する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が例解的であるに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される項目のうちのいずれか1つ以上に沿ったものであってよい。
【0057】
実施形態1:シールであって、環状凹部を画定する第1のリップ及び第2のリップを備える本体を備える、環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの一方に隣接して環状凹部内に配置された円周方向ばねと、浮動円周方向インサートであって、第1のリップ上の半径方向付勢力が、第2のリップ上の半径方向付勢力から分離されている、浮動円周方向インサートと、を備える、シール。
【0058】
実施形態2:シールアセンブリであって、第1の部材と、第2の部材と、第1の部材と第2の部材との間に半径方向に配置されたシールであって、シールが、環状凹部を画定する第1のリップ及び第2のリップを備える本体を備える、環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの一方に隣接して環状凹部内に配置された円周方向ばねと、浮動円周方向インサートであって、第1のリップ上の半径方向付勢力が、第2のリップ上の半径方向付勢力から分離されている、浮動円周方向インサートと、を備える、シールと、を備える、シールアセンブリ。
【0059】
実施形態3:シールであって、環状凹部を画定する第1のリップ及び第2のリップを備える本体を備える、環状ジャケットと、第1のリップ及び第2のリップのうちの一方に隣接して環状凹部内に配置された円周方向ばねと、浮動円周方向インサートと、第1のリップ及び第2のリップのうちの他方に隣接して環状凹部内に配置された第2の円周方向インサートと、を備える、シール。
【0060】
実施形態4:環状ジャケットが、第1のリップ及び第2のリップのうちの他方に隣接して環状凹部内に配置された第2の円周方向インサートを更に備える、実施形態1又は2に記載のシール又はシールアセンブリ。
【0061】
実施形態5:円周方向ばねが、第1のリップ又は第2のリップに対して0.1~1000N/mmの半径方向付勢力を提供する、実施形態1~4のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0062】
実施形態6:第2の円周方向インサートが、第1のリップ又は第2のリップに対して0.1~1000N/mmの半径方向付勢力を提供する、実施形態1~5のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0063】
実施形態7:第1のリップに対する半径方向付勢力が、第2のリップに対する半径方向付勢力と異なる、実施形態1~6のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0064】
実施形態8:第1のリップが、第2のリップの半径方向外側に位置する、実施形態1~7のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0065】
実施形態9:第2の円周方向インサートが、第2のリップに直接隣接して配置されている、実施形態8に記載のシール又はシールアセンブリ。
【0066】
実施形態10:第2の円周方向インサートが、第1のリップに直接隣接して配置されている、実施形態8に記載のシール又はシールアセンブリ。
【0067】
実施形態11:第2の円周方向インサートが、金属を含む、実施形態1~10のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0068】
実施形態12:円周方向ばねが、金属を含む、実施形態1~11のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0069】
実施形態13:第2の円周方向インサートが、ポリマーを含む、実施形態1~12のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0070】
実施形態14:円周方向ばねが、ポリマーを含む、実施形態1~13のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0071】
実施形態15:ジャケットが、金属を含む、実施形態1~14のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0072】
実施形態16:ジャケットが、ポリマーを含む、実施形態1~15のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0073】
実施形態17:浮動円周方向インサートが、金属を含む、実施形態1~16のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0074】
実施形態18:浮動円周方向インサートが、ポリマーを含む、実施形態1~17のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0075】
実施形態19:第1のリップ又は第2のリップのうちの少なくとも1つが、半径方向に配向されたフランジを備える、実施形態1~18のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0076】
実施形態20:第2の円周方向インサートが、第1のリップ又は第2のリップの半径方向に配向されたフランジの半径方向縁部に接触する、実施形態19に記載のシール又はシールアセンブリ。
【0077】
実施形態21:第2の円周方向インサートが、半径方向に配向されたフランジを備える、実施形態1~20のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0078】
実施形態22:環状凹部が、浮動円周方向インサートと第2の円周方向インサートとの間に空隙を含む、実施形態1~21のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0079】
実施形態23:ばねが、0.025mm~25.4mmのピッチで回転する、実施形態1~22のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0080】
実施形態24:ばねが、0.025mm~25.4mmのワイヤ直径を有する、実施形態1~23のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0081】
実施形態25:ばねが、0.05mm~40,000mmのばね直径を有する、実施形態1~24のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0082】
実施形態26:ばねが、長方形、正方形、又はキーストーン断面ワイヤを有する、実施形態1~25のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0083】
実施形態27:ばねが、円形断面ワイヤを有する、実施形態1~26のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0084】
実施形態28:シールが、0.254mm~25,000mmの内径を有する、実施形態1~27のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0085】
実施形態29:シールが、0.5mm~40,000mmの外径を有する、実施形態1~28のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0086】
実施形態30:シールが、024mm~40,000mmの高さを有する、実施形態1~29のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0087】
実施形態31:第2の円周方向インサートが、第2の円周方向ばねを備える、実施形態1~30のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0088】
実施形態32:浮動円周方向インサートが、円周方向ばねに接触する、実施形態1~31のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0089】
実施形態33:浮動円周方向インサートが、円周方向ばねに接触する座部を備える、実施形態1~32のいずれか1つに記載のシール又はシールアセンブリ。
【0090】
実施形態34:空隙が、環状凹部の体積の50%以下の体積を有する、実施形態22に記載のシール又はシールアセンブリ。
【0091】
実施形態35:空隙が、環状凹部の体積の5%以上の体積を有する、実施形態22に記載のシール又はシールアセンブリ。
【0092】
上述の特徴の全てが必要とされるわけではなく、特定の特徴の一部が必要とされなくてもよく、記載した特徴に加えて1つ以上の特徴が提供されてもよいことに留意されたい。なおも更に、特徴が列挙される順序は、必ずしも特徴が導入される順序ではない。
【0093】
ある特定の特徴が、明確にするために、別個の実施形態の文脈において本明細書に記載されており、単一の実施形態において組み合わせて提供され得る。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で記載されている様々な特徴は、別個に又は任意の部分的な組み合わせで提供され得る。
【0094】
利益、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、請求項のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0095】
本明細書に記載の実施形態の明細書及び例解図は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書及び例解図は、本明細書に記載の構造又は方法を使用する装置及びシステムの全ての要素及び特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態が単一の実施形態中に組み合わせて提供され得、逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈において説明されている様々な特徴が、別々に又は任意の部分的組み合わせで提供され得る。更に、範囲に記載された値への言及は、その範囲内の各々の値全てを含む。多くの他の実施形態が、本明細書を読んだ後にのみ当業者に明らかとなり得る。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、又は任意の変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、本開示から導出することができる。したがって、本開示は、限定的ではなく、例示的なものとみなされるべきである。
図1A
図1B
図2
【国際調査報告】