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特表2024-534652ネットワーク構築方法、装置、機器、及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】ネットワーク構築方法、装置、機器、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/00 20090101AFI20240912BHJP
   H04W 48/08 20090101ALI20240912BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20240912BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20240912BHJP
【FI】
H04W16/00
H04W48/08
H04W48/16
H04W84/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519106
(86)(22)【出願日】2022-04-13
(85)【翻訳文提出日】2024-03-27
(86)【国際出願番号】 CN2022086667
(87)【国際公開番号】W WO2023045304
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】202111148503.X
(32)【優先日】2021-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】盧翠玲
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067DD17
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
ネットワーク構築方法、装置、機器、及び記憶媒体を提供する。ネットワーク構築方法は、複数のネットワーク構築対象の機器の第1ネットワークパラメータを受信し、第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から第1親機と子機を決定するステップ(101)と、ネットワーク構築対象の機器に第1切り替え命令を送信し、ネットワーク構築対象の機器が第1切り替え命令に応じて第1親機又は子機に切り替わるステップ(102)と、第1親機から送信される第1ホットスポット情報を受信するステップ(103)と、第1ホットスポット情報を子機に送信し、子機が第1ホットスポット情報に応じて第1親機とのネットワーク接続を確立するステップ(104)と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のネットワーク構築対象の機器の第1ネットワークパラメータを受信し、前記第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から第1親機及び子機を決定するステップと、
前記ネットワーク構築対象の機器に第1切り替え命令を送信し、前記ネットワーク構築対象の機器が前記第1切り替え命令に応じて前記第1親機又は子機に切り替わるステップと、
前記第1親機から送信される第1ホットスポット情報を受信するステップと、
前記第1ホットスポット情報を前記子機に送信し、前記子機が前記第1ホットスポット情報に応じて前記第1親機とのネットワーク接続を確立するステップと、を含むネットワーク構築方法。
【請求項2】
複数のネットワーク構築対象の機器の第1ネットワークパラメータを受信する前記ステップの前に、
予め設定されたバインディング方式に応じてネットワーク機器をバインディングし、ネットワーク構築対象の機器を得るステップをさらに含む、請求項1に記載のネットワーク構築方法。
【請求項3】
予め設定されたバインディング方式に応じてネットワーク機器をバインディングし、ネットワーク構築対象の機器を得る前記ステップは、
前記ネットワーク機器のアドレス情報を受信し、前記アドレス情報に応じて前記ネットワーク機器の機器情報を決定し、前記機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加し、前記ネットワーク構築対象の機器を得るステップと、
前記ネットワーク機器のホットスポット信号を受信し、前記ホットスポット信号に対応する機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加し、前記ネットワーク構築対象の機器を得るステップと、
前記ネットワーク機器の機器情報を受信し、前記機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加し、前記ネットワーク構築対象の機器を得るステップと、のうちのいずれか1つを含む、請求項2に記載のネットワーク構築方法。
【請求項4】
複数のネットワーク構築対象の機器の第1ネットワークパラメータを受信し、前記第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から第1親機及び子機を決定する前記ステップは、
前記ネットワーク構築対象の機器の複数の異なる前記第1ネットワークパラメータを受信するステップと、
所定の重みに応じて複数の前記第1ネットワークパラメータに対して加重平均処理を行い、前記ネットワーク構築対象の機器のネットワークスコアを得るステップと、
前記ネットワークスコアが最も高いネットワーク構築対象の機器を第1親機として決定し、複数の前記ネットワーク構築対象の機器のうち前記第1親機以外のほかのネットワーク構築対象の機器を子機として決定するステップと、を含む請求項1に記載のネットワーク構築方法。
【請求項5】
前記第1親機が故障すると、前記子機の第2ネットワークパラメータを受信するステップと、
前記第2ネットワークパラメータに応じて前記子機から第2親機を決定するステップと、
前記第2親機に第2切り替え命令を送信し、前記第2親機が前記第2切り替え命令に応じて前記第2親機に切り替わるステップと、
前記第2親機から送信される第2ホットスポット情報を受信し、第2ホットスポット情報を前記子機に送信し、前記子機が前記第2ホットスポット情報に応じて前記第2親機とのネットワーク接続を確立するステップと、をさらに含む請求項1~4のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法。
【請求項6】
第1ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信し、前記クラウドサーバが前記第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から第1親機及び子機を決定するステップと、
前記クラウドサーバから送信される第1切り替え命令を受信し、前記第1切り替え命令に応じて前記第1親機に切り替わるステップと、
前記クラウドサーバに第1ホットスポット情報を送信し、前記クラウドサーバが前記第1ホットスポット情報を前記子機に送信するステップと、
前記子機が前記第1ホットスポット情報に応じて送信する接続要求を受信し、前記接続要求に応じて前記子機とのネットワーク接続を確立するステップと、を含むネットワーク構築方法。
【請求項7】
第1上りリンクの第1ネットワーク接続状態を取得するステップと、
前記第1ネットワーク接続状態が前記第1上りリンクが故障することを示すと、前記子機に故障通知メッセージを送信し、前記子機は、前記クラウドサーバが前記子機から第2親機を決定するための第2ネットワークパラメータを前記クラウドサーバに送信するステップと、をさらに含む請求項6に記載のネットワーク構築方法。
【請求項8】
前記第1ネットワーク接続状態が前記第1上りリンクが故障することを示すと、前記子機に故障通知メッセージを送信する前記ステップは、
前記第1ネットワーク接続状態が前記第1上りリンクが故障することを示すと、現在の前記第1上りリンクの故障累計回数を決定するステップと、
前記故障累計回数が所定閾値以上になると、前記子機に故障通知メッセージを送信するステップと、を含む請求項7に記載のネットワーク構築方法。
【請求項9】
転送対象のデータを受信するステップと、
前記転送対象のデータに対してループバック検出を行い、前記ループバック検出の結果に応じて前記転送対象のデータを前記第2親機に転送するステップと、をさらに含む請求項7及び8のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法。
【請求項10】
第1ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信し、前記クラウドサーバが前記第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から第1親機及び子機を決定するステップと、
前記クラウドサーバから送信される第1切り替え命令を受信し、前記第1切り替え命令に応じて前記子機に切り替わるステップと、
前記クラウドサーバから送信される前記第1親機の第1ホットスポット情報を受信し、前記第1ホットスポット情報に応じて、前記第1親機とのネットワーク接続を確立するための接続要求を前記第1親機に送信するステップと、を含むネットワーク構築方法。
【請求項11】
第2上りリンクの第2ネットワーク接続状態を取得するステップと、
前記第2ネットワーク接続状態が前記第2上りリンクが故障することを示し、且つ前記第1親機から送信される故障通知メッセージを受信すると、前記故障通知メッセージに応じて前記クラウドサーバに第2ネットワークパラメータを送信し、前記クラウドサーバが前記第2ネットワークパラメータに応じて前記子機から第2親機を決定するステップと、 前記クラウドサーバから送信される第2切り替え命令を受信し、前記第2切り替え命令に応じて前記第2親機に切り替わり、第2ホットスポット情報をクラウドサーバに送信するステップと、をさらに含む請求項10に記載のネットワーク構築方法。
【請求項12】
前記第2ネットワーク接続状態が前記第2上りリンクが故障することを示し、且つ前記第1親機から送信される故障通知メッセージを受信していないと、前記第1親機との第3ネットワーク接続状態を取得するステップと、
前記第3ネットワーク接続状態が前記第1親機とのネットワーク接続が故障することを示すと、再起動処理を行うステップと、をさらに含む請求項11に記載のネットワーク構築方法。
【請求項13】
ネットワーク構築装置であって、メモリ、プロセッサ、及びメモリに記憶され、プロセッサに実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、
請求項1~5のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法を実現するネットワーク構築装置。
【請求項14】
ネットワーク機器であって、メモリ、プロセッサ、及びメモリに記憶され、プロセッサに実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、
請求項6~9のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法、又は請求項10~12のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法を実現するネットワーク機器。
【請求項15】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータ実行可能命令が記憶されており、前記コンピュータ実行可能命令は、
請求項1~5のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法、又は請求項6~9のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法、又は請求項10~12のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法を実行することに用いられるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号202111148503.X、出願日2021年09月27日の中国特許出願に基づいて提出され、該中国特許出願を主張しており、該中国特許出願のすべての内容は参考として本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、通信の技術分野に関し、特にネットワーク構築方法、装置、機器、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現代社会におけるスマート端末の使用はWiFiと不可分であり、WiFiは人々の仕事、生活、及び学習の隅々まで浸透している。WiFiカバレッジによって、スマート端末ユーザーはいつでもどこでもオンラインエンターテインメントや仕事を行うことができ、一方、WiFiカバレッジはWiFi拡張を行う必要がある。一般的には、ネットワーク構築によってWiFi拡張を行う。
【0004】
場合によっては、主にネットワーク機器を使用してネットワーク構築を行う。しかしながら、ネットワーク構築時、一般的には、ユーザーがパラメータを手動で設定する必要があり、その結果、ネットワーク構築効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以下は本明細書において詳細に説明される主題の概要である。この概要は請求の範囲を限定するものではない。
【0006】
本願の実施例は、ネットワーク構築方法、装置、機器、及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様では、本願の実施例は、ネットワーク構築方法を提供する。前記ネットワーク構築方法は、複数のネットワーク構築対象の機器の第1ネットワークパラメータを受信し、前記第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から第1親機及び子機を決定するステップと、前記ネットワーク構築対象の機器に第1切り替え命令を送信し、前記ネットワーク構築対象の機器が前記第1切り替え命令に応じて前記第1親機又は子機に切り替わるステップと、前記第1親機から送信される第1ホットスポット情報を受信するステップと、前記第1ホットスポット情報を前記子機に送信し、前記子機が前記第1ホットスポット情報に応じて前記第1親機とのネットワーク接続を確立するステップと、を含む。
【0008】
第2態様では、本願の実施例は、ネットワーク構築方法をさらに提供する。前記ネットワーク構築方法は、第1ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信し、前記クラウドサーバが前記第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から第1親機及び子機を決定するステップと、前記クラウドサーバから送信される第1切り替え命令を受信し、前記第1切り替え命令に応じて前記第1親機に切り替わるステップと、前記クラウドサーバに第1ホットスポット情報を送信し、前記クラウドサーバが前記第1ホットスポット情報を前記子機に送信するステップと、前記子機が前記第1ホットスポット情報に応じて送信する接続要求を受信し、前記接続要求に応じて前記子機とのネットワーク接続を確立するステップと、を含む。
【0009】
第3態様では、本願の実施例は、ネットワーク構築方法をさらに提供する。前記ネットワーク構築方法は、第1ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信し、前記クラウドサーバが前記第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から第1親機及び子機を決定するステップと、前記クラウドサーバから送信される第1切り替え命令を受信し、前記第1切り替え命令に応じて前記子機に切り替わるステップと、前記クラウドサーバから送信される前記第1親機の第1ホットスポット情報を受信し、前記第1ホットスポット情報に応じて、前記第1親機とのネットワーク接続を確立するための接続要求を前記第1親機に送信するステップと、を含む。
【0010】
第4態様では、本願の実施例は、ネットワーク構築装置をさらに提供する。前記ネットワーク構築装置は、メモリ、プロセッサ、及びメモリに記憶され、プロセッサに実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサは前記プログラムを実行すると、第1態様に記載のネットワーク構築方法を実現する。
【0011】
第5態様では、本願の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。前記ネットワーク機器は、メモリ、プロセッサ、及びメモリに記憶され、プロセッサに実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサは前記プログラムを実行すると、第2態様に記載のネットワーク構築方法、又は第3態様に記載のネットワーク構築方法を実現する。
【0012】
第6態様では、本願の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令が記憶されており、前記コンピュータ実行可能命令は、第1態様に記載のネットワーク構築方法、又は第2態様に記載のネットワーク構築方法、又は第3態様に記載のネットワーク構築方法を実行することに用いられる。
【0013】
本願のほかの特徴及び利点は後の明細書において説明され、その一部は明細書から明らかになるか、又は本願を実施することによって理解される。本願の目的及びほかの利点は、明細書、特許請求の範囲及び図面に具体的に示される構造によって実現され、得られ得る。
【0014】
図面は、本願の技術案をさらに理解するためのものであり、明細書の一部を構成し、本願の実施例とともに本願の技術案を解釈するために用いられるが、本願の技術案を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。
図2】本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。
図3】本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。
図4】本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法におけるシステムアーキテクチャ図である。
図5】本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。
図6】本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法におけるクラウドサーバの動作フローチャートである。
図7】本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。
図8】本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のネットワーク接続の模式図である。
図9】本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。
図10】本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。
図11】本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。
図12】本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法における親機の動作フローチャートである。
図13】本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。
図14】本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。
図15】本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。
図16】本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法における子機の動作フローチャートである。
図17】本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。
図18】本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築装置のモジュール構成図である。
図19】本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築機器のモジュール構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本願の目的、技術案及び利点をより明確に理解するために、以下、図面及び実施例を参照して、本願をさらに詳細に説明する。本明細書に記載された具体的な実施例は、本願を説明するためにのみ使用され、本願を限定するために使用されないことを理解されたい。
【0017】
なお、本願の実施例の説明において、複数(又は複数の)は2つ以上を意味し、「よりも大きい」、「よりも小さい」、「超える」等はこの数を含まず、「以上」、「以下」、「以内」等はこの数を含むものと理解される。「第1」、「第2」等が記載される場合、単に技術的特徴を区別することを目的としたものであって、相対的重要性を指示若しくは暗示し、又は指示された技術的特徴の数を暗黙的に指示し、又は指示された技術的特徴の前後関係を暗黙的に指示すると理解すべきではない。
【0018】
場合によっては、WiFiネットワーク構築方法は主に2つある。第1方法として、親機と子機は互いに協働し、親機と子機は出荷時に機器の動作モードを設定しており、ユーザーは家に持ち帰った後、親機のいくつかのパラメータなどを設定し、その後、2つの機器のキーを押すだけで、ネットワーク構築を完了することができる。第2方法として、屋内WiFiルーターと屋外無線ネットワーキング装置は併せて販売され、屋内WiFiルーターと屋外無線ネットワーキング装置はネットワークケーブルを介して接続され、1つの屋外無線ネットワーキング装置には複数の屋内WiFiルーターが搭載可能であり、屋内WiFiルーターにはWiFiモジュールが配置され、屋内WiFiルーター同士はWiFi meshネットワークによって接続され、屋外無線ネットワーキング装置のワイドエリアネットワークリソースを共有する。このとき、屋内WiFiルーターは親機と子機を区別せず、出荷時の機器はルーティングモードであり、屋外無線ネットワーキング装置に接続される屋内WiFiルーターはネットワーク構築後に、親機に切り替わって使用され、ほかの屋内WiFiルーターは子機に切り替わって使用される。屋内WiFiルーター間のネットワーク構築もWPS(Wi-Fi Protected Setup)方式によって親機と子機とを接続する。しかし、これら2つのネットワーク構築方法には、使用上、以下のいくつかの問題がある。
【0019】
第1に、子機と親機の区別が困難であり、予め設定していなかったり、設定が間違っていたりすると、親機と子機の状態がおかしくなり、ネットワーク構築に失敗するおそれがある。
【0020】
第2に、WPSペアリングが成功するか否かはその動作メカニズムに依存し、WPSタイムアウト時間が2分であり、2分以内に一方のWPSの起動が失敗する場合、又はスペース内にほかのWPS sessionがある場合、競合が発生し、最終的にネットワーク構築失敗につながる。
【0021】
第3に、ネットワーク構築の第2方法では、ルーティングモードから親機動作モードと子機動作モードへの切り替えが含まれ、ネットワーク構築が失敗すると、ルーティングモードに回復する必要があり、途中で一旦問題が発生した場合は、出荷時設定に回復して再開する必要があり、ネットワークマッチングからネットワーク構築成功まで、熟練者には約6分がかかるため、ネットワーク構築効率が低い。
【0022】
上記事情に鑑みて、本願は、自動ネットワーク構築を実現することができ、パラメータを手動で設定する必要がなく、それによりネットワーク構築効率が向上するネットワーク構築方法、装置、機器、及び記憶媒体を開示する。
【0023】
第1態様では、図1に示すように、図1は本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートであり、ネットワーク構築方法は以下のステップ101~ステップ104を含むが、これらに限定されない。
【0024】
ステップ101:複数のネットワーク構築対象の機器の第1ネットワークパラメータを受信し、第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から第1親機と子機を決定する。
【0025】
ステップ102:ネットワーク構築対象の機器に第1切り替え命令を送信し、ネットワーク構築対象の機器が第1切り替え命令に応じて第1親機又は子機に切り替わる。
【0026】
ステップ103:第1親機から送信される第1ホットスポット情報を受信する。
【0027】
ステップ104:第1ホットスポット情報を子機に送信し、子機が第1ホットスポット情報に応じて第1親機とのネットワーク接続を確立する。
【0028】
上記ステップ101~ステップ104は、受信された第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から第1親機と子機を決定し、その後、ネットワーク構築対象の機器に第1切り替え命令を送信し、ネットワーク構築対象の機器が第1切り替え命令に応じて第1親機又は子機に切り替わり、ネットワーク構築対象の機器の切り替わりが完了すると、第1親機の第1ホットスポット情報を取得し、第1親機の第1ホットスポット情報を子機に送信し、子機が第1ホットスポット情報に応じて親機とのネットワーク接続を確立し、それによってネットワーク構築対象の機器の自動ネットワーク構築を実現し、手動でパラメータを別途設定する必要がなく、ネットワーク構築効率を向上させる。
【0029】
ステップ101~ステップ104はクラウドサーバによって実行されるため、クラウドサーバによってネットワーク構築対象の機器の自動ネットワーク構築を自動的に実現し、ネットワーク構築対象の機器を起動するだけでよく、クラウドサーバによってネットワーク構築対象の機器の機器ロールを決定し、その後、第1切り替え命令をネットワーク構築対象の機器に送信し、ネットワーク構築対象の機器が自動で機器ロールの切り替えを行い、その後、第1親機の第1ホットスポット情報を子機に送信し、子機が第1ホットスポット情報に応じて第1親機とのネットワーク接続を確立し、自動ネットワーク構築を実現し、省人化を実現するとともにネットワーク構築効率を向上させる。
【0030】
1つの可能な実現形態では、複数のネットワーク構築対象の機器の第1ネットワークパラメータを受信する前に、ネットワーク構築方法は、予め設定されたバインディング方式に応じてネットワーク機器をバインディングし、ネットワーク構築対象の機器を得るステップ105をさらに含む。
【0031】
ネットワーク構築対象の機器の第1ネットワークパラメータを受信する前にネットワーク構築対象の機器を決定する必要があるため、予め設定されたバインディング方式によってネットワーク機器をバインディングしてネットワーク構築対象の機器を得て、この場合、バインディングされたネットワーク構築対象の機器から送信される第1ネットワークパラメータを受信することができる。
【0032】
1つの可能な実現形態では、図2に示すように、図2は本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。ステップ105は、ステップ151、ステップ152及びステップ153のいずれか1つを含む。
【0033】
ステップ151:ネットワーク機器のアドレス情報を受信し、アドレス情報に応じてネットワーク機器の機器情報を決定し、機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加し、ネットワーク構築対象の機器を得る。
【0034】
ステップ152:ネットワーク機器のホットスポット信号を受信し、ホットスポット信号に対応するネットワーク機器をネットワーク構築対象の機器セットに追加し、ネットワーク構築対象の機器を得る。
【0035】
ステップ153:ネットワーク機器の機器情報を受信し、機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加し、ネットワーク構築対象の機器を得る。
【0036】
具体的には、ステップ151~ステップ153はクラウドサーバによって実行され、クラウドサーバは、ネットワーク構築対象の機器を管理するために、1つのネットワーク構築対象の機器セットを構築し、ネットワーク構築対象の機器セットにおけるネットワーク構築対象の機器に対してネットワーク構築を行い、自動ネットワーク構築を実現する。クラウドサーバは、端末に設定されたWeChatアプレット又はAPPによってネットワーク機器のアドレス情報、第1ホットスポット情報及び機器情報をアップロードしてネットワーク機器をバインディングする。端末は移動端末及び固定端末を含み、移動端末には携帯電話、タブレットコンピュータ、スマートウォッチなどが含まれ、固定端末にはデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータなどが含まれる。
【0037】
なお、ステップ151では、ネットワーク機器に識別コードが設定されているため、端末がネットワーク機器における識別コードをスキャンすることでネットワーク機器のアドレス情報を取得し、クラウドサーバは端末から送信されるアドレス情報を受信し、その後、アドレス情報に応じてネットワーク機器の機器情報を決定し、機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加することで、ネットワーク機器をバインディングしてネットワーク構築対象の機器を得て、このようにネットワーク構築対象の機器セットにおけるネットワーク構築対象の機器のネットワーク構築操作を行うことができる。アドレス情報は、MACアドレス情報、又は端末が識別コードをスキャンして得たネットワーク機器の機器シリアル番号又はBSSID情報である。クラウドサーバは機器シリアル番号とBSSID情報によって機器情報を決定し、その後、機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加し、ネットワーク構築対象の機器を得る。ネットワーク機器に設定された識別コードは、二次元コード及びバーコードのいずれか1つを含み、それによって、ネットワーク機器を直接スキャンするだけでネットワーク機器のバインディング操作を実現することできる。
【0038】
ステップ152では、ネットワーク機器のホットスポット機能を起動すると、端末は所定範囲内でホットスポット信号をスキャンでき、その後、ネットワーク機器のホットスポット信号を取得し、クラウドサーバは端末から送信されるホットスポット信号を受信し、ホットスポット信号によって対応する機器情報を取得し、機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加し、ネットワーク機器の自動バインディングを実現する。端末は所定範囲内でホットスポット信号をスキャンし、所定時間だけとどまってホットスポット信号を連続的に蓄積し、その後、ホットスポット信号をスクリーニングしてネットワーク機器を決定する。ホットスポット信号のスクリーニングは主にホットスポット信号の強度を所定強度範囲と比較し、ホットスポット信号の強度が所定強度範囲にあると、該ホットスポット信号に対応するネットワーク機器を決定し、ネットワーク機器のホットスポット信号をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバはホットスポット信号を受信すると、ホットスポット信号に対応する機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに直接追加し、ネットワーク構築対象の機器を得る。
【0039】
ステップ153では、ネットワーク機器をネットワーキングした後、ネットワーク機器はユーザーがキーを押すことによって形成された送信命令に応じて機器情報をクラウドサーバに直接送信し、クラウドサーバは機器情報を受信すると、機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに直接追加し、ネットワーク機器のバインディングを実現する。
【0040】
1つの可能な実現形態では、図3に示すように、図3は本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。ステップ101はステップ111~ステップ113を含むが、これらに限定されない。
【0041】
ステップ111:ネットワーク構築対象の機器の複数の異なる第1ネットワークパラメータを受信する。
【0042】
ステップ112:所定の重みに応じて複数の第1ネットワークパラメータに対して加重平均処理を行い、ネットワーク構築対象の機器のネットワークスコアを得る。
【0043】
ステップ113:ネットワークスコアが最も高いネットワーク構築対象の機器を第1親機として決定し、複数のネットワーク構築対象の機器のうち第1親機以外のほかのネットワーク構築対象の機器を子機として決定する。
【0044】
なお、第1親機をゲートウェイとして決定し、子機のデータ送受信のゲートウェイとするため、第1親機の選択は、ネットワークパフォーマンスが最適なネットワーク構築対象の機器を取得することである。従って、所定の重みに応じて複数の異なる第1ネットワークパラメータに対して加重平均処理を行い、各ネットワーク構築対象の機器のネットワークスコアを得て、ネットワークスコアが高いほど、ネットワーク構築対象の機器のネットワークパフォーマンスが優れることを示すため、ネットワークスコアが最も高いネットワーク構築対象の機器を第1親機として取得し、その後、残りのネットワーク構築対象の機器を子機として決定し、ネットワークパフォーマンスが最適なネットワーク構築対象の機器をゲートウェイとする。
【0045】
具体的には、第1ネットワークパラメータは、LTE無線データアップロードダウンロードレート、WANポートレート、ネットワーク信号強度、周辺のWiFiホットスポットの数及びRSSI情報のいずれか1つを含む。第1ネットワークパラメータに対応するスコアマッチングテーブルが定義されている場合、スコアマッチングテーブルによって第1ネットワークパラメータに対応するスコアを検索し、その後、異なる第1ネットワークパラメータに対応する重みに応じてネットワークスコアを算出する。例えば、ネットワーク構築対象の機器Aの第1ネットワークパラメータがLTE無線データアップロードダウンロードレート、WANポートレート、ネットワーク信号強度、周辺のWiFiホットスポットの数及びRSSI情報を含み、スコアマッチングテーブルに従って対応するスコアをそれぞれa、b、c、d、eと決定し、LTE無線データアップロードダウンロードレート、WANポートレート、ネットワーク信号強度、周辺のWiFiホットスポットの数及びRSSI情報に対応する重みがq1、q2、q3、q4、q5である場合、ネットワークスコアはZ=a*q1+b*q2+c*q3+d*q4+e*q5であり、以下同様に複数のネットワーク構築対象の機器のネットワークスコアを得て、その後、ネットワークスコアが最も高いネットワーク構築対象の機器を第1親機として選択する。
【0046】
第1親機と子機を決定した後、第1切り替え命令をネットワーク構築対象の機器に送信する。ネットワーク構築対象の機器を第1親機として決定すると、第1親機に切り替わる第1切り替え命令をネットワーク構築対象の機器に送信し、ネットワーク構築対象の機器は第1切り替え命令に応じて第1親機に切り替わる。ネットワーク構築対象の機器を子機として決定すると、子機に切り替わる第1切り替え命令をネットワーク構築対象の機器に送信し、ネットワーク構築対象の機器は第2切り替え命令に応じて子機に切り替わる。ネットワーク構築対象の機器が第1親機に切り替わった後、クラウドサーバは第1親機から送信される第1ホットスポット情報を受信する。第1ホットスポット情報は、フロントホール情報及びバックホール情報を含み、フロントホール情報(fronthaul)は主にアンテナの屋内ベースバンド処理ユニット(BBU)と基地局コントローラとの間の接続情報であり、バックホール情報(backhaul)とは、ソースサイトからスイッチに音声とデータトラフィックを伝送する情報を指す。クラウドサーバは第1ホットスポット情報を受信した後、第1ホットスポット情報を記憶し、第1ホットスポット情報を子機に送信し、子機は第1ホットスポット情報に応じて第1親機とのネットワーク接続を確立し、第1親機とのネットワーク接続を行うために第1親機の第1ホットスポット情報を1つずつ子機に入力する必要がなく、それにより子機と第1親機のネットワーク接続の確立が迅速になり、操作が簡単になる。
【0047】
図4に示すように、図4は本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法におけるシステムアーキテクチャ図である。例えば、ネットワーク構築対象の機器は4つ設置され、ネットワーク構築対象の機器はワイドエリアネットワークを介してクラウドサーバに接続され、クラウドサーバは4つのネットワーク構築対象の機器によってアップロードされる第1ネットワークパラメータに応じてネットワークパフォーマンスが最適なネットワーク構築対象の機器を第1親機として選択し、その後、第1切り替え命令をネットワーク構築対象の機器に送信し、ネットワーク構築対象の機器は第1親機又は子機に切り替わり、その後、残りの3つの子機は第1親機の第1ホットスポット情報によってネットワーク接続を確立し、3つの子機のデータは第1親機を介してワイドエリアネットワークに転送される。
【0048】
1つの可能な実現形態では、図5に示すように、図5は本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。ネットワーク構築方法は、ステップ106~ステップ109をさらに含むが、これらに限定されない。
【0049】
ステップ106:第1親機が故障すると、子機の第2ネットワークパラメータを受信する。
【0050】
ステップ107:第2ネットワークパラメータに応じて子機から第2親機を決定する。
【0051】
ステップ108:第2親機に第2切り替え命令を送信し、第2親機が第2切り替え命令に応じて第2親機に切り替わる。
【0052】
ステップ109:第2親機から送信される第2ホットスポット情報を受信し、第2ホットスポット情報を子機に送信し、子機が第2ホットスポット情報に応じて第2親機とのネットワーク接続を確立する。
【0053】
なお、場合によっては、ネットワーク構築が成功した後、第1親機が故障した場合、ライトの点滅によって第1親機にネットワーク問題があることをユーザーに通知することが多いが、ユーザー又は機器自体に故障回復を指導できないため、現在のネットワーク構築技術では故障回復には手動操作が必要であり、ネットワーク故障回復の効率が低い。ネットワーク構築が成功した後、第1親機のネットワーク接続データが接続されていない場合、通常、第1親機を再起動して故障が回復したか否かを確認するが、第1親機を再起動してもネットワークを回復できないことがある。本願は、第1親機が故障すると、子機の第2ネットワークパラメータを受信し、第2ネットワークパラメータに応じて子機からスタンバイの第2親機を決定し、その後、第2切り替え命令を第2親機に送信し、ネットワーク構築対象の機器が第2切り替え命令に応じて第2親機に切り替わり、その後、第2親機の第2ホットスポット情報を子機に送信し、子機が第2ホットスポット情報によって第2親機とのネットワーク接続を確立する。従って、第1親機が故障した場合、スタンバイの第2親機をゲートウェイとして決定することで、ネットワーク接続を迅速に回復し、データ伝送の迅速な回復を実現する。
【0054】
具体的には、第2ネットワークパラメータは、LTE無線データアップロードダウンロードレート、WANポートレート、ネットワーク信号強度、周辺のWiFiホットスポットの数及びRSSI情報のいずれか1つを含む。子機の複数の異なる第2ネットワークパラメータを受信し、その後、所定の重みに応じて複数の第2ネットワークパラメータに対して加重平均処理を行い、子機のネットワークスコアを得て、ネットワークスコアが最も高い子機を第2親機として取得し、複数の子機のうち第2親機以外の子機を継続的に子機とし、その後、第2切り替え命令を第2親機に送信し、第2親機が子機から第2親機に切り替わり、第1親機が故障した場合、第2親機をスタンバイ親機として選択し、この場合、子機はネットワーク接続を迅速に回復し、第2親機を介してデータをワイドエリアネットワークに送信することができる。
【0055】
例えば、アドレスが192.168.0.6の子機はワイドエリアネットワーク上の1つのWeChat友達にメッセージを送信しようとし、且つアドレスが192.168.0.6の子機はアドレスが192.168.0.1の第1親機を通過しようとし、このとき、第1親機はワイドエリアネットワークの接続を提供できず、この場合、クラウドサーバは第2親機を再選択し、第2親機のアドレスは192.168.0.5であり、アドレスが192.168.0.6の子機はデータパケットをアドレスが192.168.0.5の第2親機に送信し、アドレスが192.168.0.5の第2親機によってデータパケットをさらにカプセル化してワイドエリアネットワークに送信し、それによってネットワーク接続の迅速な回復を実現し、人手を必要とせず自動的に回復でき、ネットワーク回復の効率を向上させる。
【0056】
以上のように、図6に示すように、図6は本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法におけるクラウドサーバの動作フローチャートである。クラウドサービスを起動した後、クラウドサーバは端末又はネットワーク機器がアクセスするのを待ち、端末がアクセスすると、端末から送信されるアドレス情報又はホットスポット信号を受信し、その後、アドレス情報又はホットスポット信号に応じて対応する機器情報を決定し、機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加してネットワーク構築対象の機器を得る。ネットワーク機器がアクセスすると、ネットワーク機器から送信される機器情報を直接受信し、機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに直接追加してネットワーク構築対象の機器を得る。クラウドサーバとネットワーク機器とのバインディングを完了してネットワーク構築対象の機器を得て、対応する識別子をネットワーク構築対象の機器に割り当て、識別子はネットワーク構築対象の機器の一意識別子である。ネットワーク構築対象の機器が初めてアクセスすると、ネットワーク構築対象の機器によって報告される第1ネットワークパラメータを待ち、第1ネットワークパラメータは、LTE無線データアップロードダウンロードレート、WANポートレート、ネットワーク信号強度、周辺のWiFiホットスポットの数及びRSSI情報を含む。クラウドサーバにはネットワーク構築対象の機器セットが予め設定されており、ネットワーク構築対象の機器セットにないネットワーク機器の場合、端末又はネットワーク機器によって報告される情報に応じてネットワーク機器をバインディングし、ユーザーはキー又はAPP方式によってネットワーク機器の機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加し、ネットワーク機器のバインディングを実現することができ、ネットワーク構築が開始するか又はタイムアウト時間が切れる情報を受信する。ネットワーク構築対象の機器を決定した後、ネットワーク構築対象の機器によってアップロードされる第1ネットワークパラメータに応じて最適な機器を第1親機として選択し、デフォルトではネットワーク構築対象の機器のうち第1親機以外のほかのネットワーク構築対象の機器が子機であり、クラウドサーバは第1切り替え命令を送信して機器ロールの切り替えをネットワーク構築対象の機器に通知する。第1親機は第1切り替え命令を受信すると、自体の第1ホットスポット情報をクラウドサーバに送信し、その後、第1切り替え命令に応じて第1親機に切り替わる。クラウドサーバは第1ホットスポット情報を受信すると、第1親機の機器ロール変化メッセージ及び第1ホットスポット情報をネットワーク構築対象の機器セットにおける子機に送信し、ネットワーク構築対象の機器の自動ネットワーク構築を完了する。クラウドサーバは第1ホットスポット情報を送信した後、第1親機と子機がネットワーク構築完了メッセージをフィードバックすることを待ち、第1親機とすべての子機のネットワーク構築完了メッセージを受信すると、子機とクラウドサーバのネットワーク接続を切断し、その後、クラウドサーバは第1親機の第1ホットスポット情報をリッスンする状態になり、第1親機の第1ホットスポット情報の変化メッセージを受信すると、クラウドサーバを介して変化した第1ホットスポット情報を子機に送信し、第1親機とのネットワーク接続を再確立し、子機は第1親機の第1ホットスポット情報をリアルタイムで同期し、子機と第1親機のネットワーク接続を迅速に回復する。従って、クラウドサーバは第1親機と子機を自動的に選択し、第1ホットスポット情報を子機に送信し、子機は第1ホットスポット情報に応じて第1親機とのネットワーク接続を確立し、それによって自動ネットワーク構築を実現し、パラメータを手動で設定する必要がなく、省人化を実現するとともにネットワーク構築の効率を向上させる。
【0057】
第2態様では、本願の実施例は、第1親機によって実行される別のネットワーク構築方法をさらに提供する。図7に示すように、図7は本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。ネットワーク構築方法は、ステップ201~ステップ204を含むが、これらに限定されない。
【0058】
ステップ201:第1ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信し、クラウドサーバが第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から第1親機と子機を決定する。
【0059】
ステップ202:クラウドサーバによって送信される第1切り替え命令を受信し、第1切り替え命令に応じて第1親機に切り替わる。
【0060】
ステップ203:クラウドサーバに第1ホットスポット情報を送信し、クラウドサーバが第1ホットスポット情報を子機に送信する。
【0061】
ステップ204:子機が第1ホットスポット情報に応じて送信する接続要求を受信し、接続要求に応じて子機とのネットワーク接続を確立する。
【0062】
上記ステップ201~ステップ204は、第1ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信すると、クラウドサーバが第1ネットワークパラメータに応じて第1親機と子機を決定し、クラウドサーバによって第1親機を決定した後に送信される第1切り替え命令を受信し、第1切り替え命令に応じて第1親機に切り替わり、クラウドサーバに第1ホットスポット情報を送信し、その後、子機が第1ホットスポット情報に応じて送信する接続要求を受信し、子機とのネットワーク接続を確立し、ゲートウェイとして機能し、子機から送信される転送対象のデータをワイドエリアネットワークに転送し、又はワイドエリアネットワークから送信される転送対象のデータを受信して子機に転送する。従って、第1ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信した後に自動ネットワーク構築を行うだけでよく、パラメータを手動で設定する必要がなく、省人化を実現し、ネットワーク構築の効率を向上させる。
【0063】
なお、ネットワーク構築対象の機器は、出荷時モードとして、親機モードであってもよく、ルーターモードであってもよく、ここで、ルーターモードは子機モードでもあり、WiFiは2つの無線アクセスポイントのみを駆動し、1つは2.4GWiFiアクセスポイントであり、もう1つは5GWiFiアクセスポイントであり、この場合、WiFiを搭載した端末機器が接続可能である。親機機器モードの場合、WiFiは4つの無線アクセスポイントを駆動し、2つは2.4GWiFiアクセスポイントであり、残りの2つは5GWiFiアクセスポイントであり、そのうちの1つの無線アクセスポイントはバックホールとして使用され、バックホールは端末機器の接続に対して公開されておらず、親機と子機のネットワーク接続の確立にのみ使用される。デフォルトのルーティングモードであるネットワーク構築対象の機器は、機器ロールを切り替えるための第1切り替え命令を受信すると、再起動操作を行う必要があり、再起動した後、ネットワーク構築対象の機器が機器ロールを切り替える。第1親機の場合、デフォルトのルーティングモードが親機であると、第1親機は第1切り替え命令を受信した後に、機器ロールを切り替える必要がなく、第1ホットスポット情報をクラウドサーバに直接送信する。デフォルトのルーティングモードが子機であると、第1親機は第1切り替え命令を受信した後、再起動する必要があり、再起動した後、第1親機に切り替わり、第1ホットスポット情報をクラウドサーバに送信する。
【0064】
図8に示すように、図8は本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のネットワーク接続の模式図である。ネットワーク構築対象の機器はルーターとして機能する場合、2つの無線アクセスポイントを備え、1つは2.4GWiFiアクセスポイントであり、もう1つは5GWiFiアクセスポイントである。ネットワーク構築対象の機器が第1親機に切り替わった後、第1親機は4つの無線アクセスポイントを有し、2つは2.4GWiFiアクセスポイントであり、残りの2つは5GWiFiアクセスポイントであり、子機は2つの無線アクセスポイントを備え、第1親機の1つの2.4GWiFiアクセスポイントと1つの5GWiFiアクセスポイントを子機の2.4GWiFiアクセスポイント又は5GWiFiアクセスポイントに接続することで、ネットワーク構築を実現する。
【0065】
1つの可能な実現形態では、図9に示すように、図9は本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。ネットワーク構築方法は、ステップ205及びステップ206をさらに含むが、これらに限定されない。
【0066】
ステップ205:第1上りリンクの第1ネットワーク接続状態を取得する。
【0067】
ステップ206:第1ネットワーク接続状態が第1上りリンクが故障することを示すと、子機に故障通知メッセージを送信し、子機は、クラウドサーバが子機から第2親機を決定するための第2ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信する。
【0068】
具体的には、第1親機がクラウドサーバにアップロードする第1ホットスポット情報は、フロントホール情報及びバックホール情報を含み、第1親機は子機が接続するための2つの子機のバックホールを設定し、子機は第1ホットスポット情報に応じて第1親機に接続要求を送信し、子機の無線アクセスポイントと第1親機の第1上りリンクのネットワーク接続を確立して自動ネットワーク構築を実現する。従って、第1上りリンクの第1ネットワーク接続状態を取得することによって、第1親機とワイドエリアネットワークのネットワーク接続状態を取得する。第1親機とワイドエリアネットワー間のネットワーク接続状態が故障状態であり、即ち、第1ネットワーク接続状態が第1上りリンクが故障することを示すと、第1親機は故障通知メッセージを子機に送信し、第1親機はブロードキャストによって故障通知メッセージを子機に送信し、子機は第2ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは子機から第2親機を決定し、それによって子機はネットワーク接続を迅速に回復し、データ送受信を回復する。
【0069】
なお、第1親機は所定の時間周期に応じて第1上りリンクの第1ネットワーク接続状態を取得し、第1ネットワーク接続状態が第1上りリンクが故障することを示すとき、第1親機と子機は依然としてネットワーク接続関係を維持し、第1ネットワーク接続状態が第1上り接続の回復中を示すとき、子機はデータの送受信を行い、第2親機によって転送する。第1ネットワーク接続状態が第1上り接続状態の回復済みを示すと、第1親機は継続的にゲートウェイとして子機のデータパケットをワイドエリアネットワークに送信する。
【0070】
1つの可能な実現形態では、図10に示すように、図10は本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。ステップ206は、ステップ261及びステップ262を含むが、これらに限定されない。
【0071】
ステップ261:第1ネットワーク接続状態が第1上りリンクが故障することを示すと、現在の第1上りリンクの故障累計回数を決定する。
【0072】
ステップ262:故障累計回数が所定閾値以上になると、子機に故障通知メッセージを送信する。
【0073】
具体的には、クラウドサーバは所定時間間隔に応じて第1ネットワーク接続状態を周期的に取得するため、所定時間ごとに第1ネットワーク接続状態を取得し、第1ネットワーク接続状態が第1上りリンクが故障することを示すと、第1上り接続の故障累計回数を決定し、故障累計回数が所定閾値以上になると、子機に故障通知メッセージを送信することで、第1親機とワイドエリアネットワークのネットワーク接続状態の故障が多すぎると判定してから第2親機を子機のゲートウェイとして選択し、それによってネットワーク接続の安定性を確保するとともに、ネットワーク伝送パフォーマンスに影響を与えない。
【0074】
1つの可能な実現形態では、図11に示すように、図11は本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。ネットワーク構築方法は、ステップ207及びステップ208を含むが、これらに限定されない。
【0075】
ステップ207:転送対象のデータを受信する。
【0076】
ステップ208:転送対象のデータに対してループバック検出を行い、ループバック検出の結果に応じて転送対象のデータを第2親機に転送する。
【0077】
なお、第1親機が故障すると、元々子機が送信した転送対象のデータを第1親機でワイドエリアネットワークに転送できないため、転送対象のデータに対してループバック検出を行い、ワイドエリアネットワークに転送されていない転送対象のデータを判断し、その後、送信されていない転送対象のデータを第2親機に送信し、第2親機で元の転送対象のデータをワイドエリアネットワークに送信し、それによって子機の転送対象のデータの転送を回復する。
【0078】
例えば、図12に示すように、図12は本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法における親機の動作フローチャートであり、所定閾値は5である。ネットワーク機器は親機モードで動作し、即ち、第1親機は動作し、第1親機に1つのスレッドを設定し、第1上りリンクのデータサービスを定期的に検出し、データサービスが異常であり、即ち、第1上りリンクが故障することを示すと、第1上りリンクの故障累計回数を決定し、故障累計回数が5回になると、WiFiモジュールによって子機に故障通知メッセージをブロードキャストし、その後、再起動操作とループバック検出機能を実行し、ループバック検出機能によって決定されるデータパケットを第2親機に送信し、第2親機がデータパケットをワイドエリアネットワークに送信し、それによってネットワークの迅速な回復を実現する。ループバック検出は、閉ループ検出とも呼ばれ、ロボットが特定のシーンに到着したことを識別し、地図を閉ループにする能力を指し、従って、第1親機はループバック検出を行うことで、転送対象のデータのワイドエリアネットワークへの転送が完了したか否かを判断し、転送されていないと、転送対象のデータを第2親機に送信し、第2親機が継続的に転送対象のデータを転送し、データ送受信を迅速に回復する。
【0079】
第3態様では、本願の実施例は、子機によって実行される別のネットワーク構築方法をさらに提供する。図13に示すように、図13は本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。ネットワーク構築方法は、ステップ301~ステップ303を含むが、これらに限定されない。
【0080】
ステップ301:第1ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信し、クラウドサーバが第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から第1親機と子機を決定する。
【0081】
ステップ302:クラウドサーバから送信される第1切り替え命令を受信し、第1切り替え命令に応じて子機に切り替わる。
【0082】
ステップ303:クラウドサーバから送信される第1親機の第1ホットスポット情報を受信し、第1ホットスポット情報に応じて、第1親機とのネットワーク接続を確立するための接続要求を第1親機に送信する。
【0083】
上記ステップ301~ステップ303は、第1ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信し、クラウドサーバが第1ネットワークパラメータに応じて第1親機と子機を決定した後、クラウドサーバから送信される、子機に切り替わる第1切り替え命令を受信し、第1切り替え命令に応じて子機に切り替わり、その後、クラウドサーバから送信される第1ホットスポット情報を受信し、第1ホットスポット情報によって第1親機とのネットワーク接続を確立し、それによって自動ネットワーク構築を実現し、パラメータを手動で設定する必要がなく、省人化を実現するとともに、ネットワーク構築の効率を向上させる。
【0084】
具体的には、ネットワーク構築対象の機器が出荷時にデフォルトで親機である場合、子機に切り替わる第1切り替え命令を受信すると、ネットワーク構築対象の機器は再起動し、その後、第1切り替え命令に応じて子機に切り替わり、その後、WiFiによって2つの無線アクセスポイントを駆動し、1つは2.4GWiFiアクセスポイントであり、他方は5GWiFiアクセスポイントであり、その後、第1ホットスポット情報の2.4GWiFiアクセスポイント又は5GWiFiアクセスポイントに応じて第1親機のバックホールとのネットワーク接続を確立し、それによって自動ネットワーク構築を実現する。
【0085】
1つの可能な実現形態では、図14に示すように、図14は本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。ネットワーク構築方法は、ステップ304~ステップ306をさらに含む。
【0086】
ステップ304:第2上りリンクの第2ネットワーク接続状態を取得する。
【0087】
ステップ305:第2ネットワーク接続状態が第2上りリンクが故障することを示し、且つ第1親機から送信される故障通知メッセージを受信すると、故障通知メッセージに応じてクラウドサーバに第2ネットワークパラメータを送信し、クラウドサーバが第2ネットワークパラメータに応じて子機から第2親機を決定する。
【0088】
ステップ306:クラウドサーバから送信される第2切り替え命令を受信し、第2切り替え命令に応じて第2親機に切り替わり、第2ホットスポット情報をクラウドサーバに送信する。
【0089】
具体的には、第1親機と子機のネットワーク接続が故障すると、第2ネットワーク接続状態は第2上りリンクが故障することを示す。子機も所定時間間隔に応じて第2ネットワーク接続状態を周期的に取得し、子機と第1親機のネットワーク接続が正常であるか否かを判断する。取得された第2ネットワーク接続状態が第2上りリンクが故障することを示し、且つ第1親機から送信される故障通知メッセージを受信すると、第1親機と子機間のネットワーク接続の故障を引き起こす原因が第1親機の故障であることを示し、この場合、第2ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信し、クラウドサーバが第2ネットワークパラメータに応じてスタンバイの第2親機を決定し、クラウドサーバから送信される第2切り替え命令を受信し、第2切り替え命令に応じて第2親機に切り替わり、第2ホットスポット情報をクラウドサーバに送信し、ほかの子機が第2ホットスポット情報に応じて第2親機とのネットワーク接続を確立する。子機がクラウドサーバから送信される第2ホットスポット情報を受信していないと、第2親機から送信される第2ホットスポット情報に応じて第2親機とのネットワーク接続を確立し、それによって子機はネットワーク接続を迅速に回復でき、即ち、ネットワークを回復してデータパケットを第2親機を介してワイドエリアネットワークに転送することができる。
【0090】
1つの可能な実現形態では、図15に示すように、図15は本願の別のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。ネットワーク構築方法は、ステップ307~ステップ308をさらに含む。
【0091】
ステップ307:第2ネットワーク接続状態が第2上りリンクが故障することを示し、且つ第1親機から送信される故障通知メッセージを受信していないと、第1親機との第3ネットワーク接続状態を取得する。
【0092】
ステップ308:第3ネットワーク接続状態が第1親機とのネットワーク接続が故障することを示すと、再起動処理を行う。
【0093】
具体的には、第2ネットワーク状態が第2上りリンクが故障することを示し、且つ第1親機から送信される故障通知メッセージを受信していないと、第1親機が正常であり、第1親機と子機間のネットワーク接続が異常であり、子機がデータを第1親機に正常に送信できないことを示し、この場合、再起動処理を行い、再起動処理した後、子機は第1ホットスポット情報に応じて第1親機とのネットワーク接続を再確立し、ネットワーク接続を迅速に回復し、データの正常送受信を実現する。第2ネットワーク状態が第2上りリンクが故障することを示し、且つ第1親機から送信される故障通知メッセージを受信していないと、ネットワーク接続異常回数を取得し、ネットワーク接続異常回数が所定閾値以上になると、再起動処理を行い、子機と第1親機のネットワーク接続を迅速に回復する。
【0094】
例えば、図16に示すように、図16は本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法における子機の動作フローチャートである。子機は、機器ロールの切り替えを完了した後、所定時間間隔に応じて第2ネットワーク接続状態を周期的に取得し、即ち、第2上りリンクのデータサービス状態を取得する。データサービス状態が異常であると検出された場合、子機と第1親機間のネットワークが異常であると判断し、従って、第1親機から送信される故障通知メッセージを受信したか否かを判断し、故障通知メッセージを受信していないと、ネットワーク接続状態を検出し、ネットワーク接続異常回数を取得し、ネットワーク接続異常回数が5回以上になり、即ち、5回連続して異常であると、再起動処理を行う。ネットワーク接続状態が正常であると、第1親機から送信される故障通知メッセージを継続的に待つ。第1親機から送信される故障通知メッセージを受信すると、ダイヤルアップネットワーキングモジュールを起動し、ダイヤルアップネットワーキングモジュールを介してクラウドサーバと接続し、第2ネットワークパラメータをクラウドサーバに報告し、即ち、子機のLTE無線データアップロードダウンロードレート、WANポートレート、ネットワーク信号強度、周辺のWiFiホットスポットの数及びRSSI情報をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは第2ネットワークパラメータに応じてネットワークパフォーマンスが最適な子機を第2親機として選択する。クラウドサーバから送信される第2切り替え命令を受信すると、第2親機に切り替わり、ほかの子機とのネットワーク接続を確立し、ほかの子機の転送対象のデータをワイドエリアネットワークに転送すると同時に、再ルーティングメカニズムとループバック検出機能を起動し、第1親機から送信される転送対象のデータを受信し、転送対象のデータをワイドエリアネットワークに送信する。クラウドサーバから送信される第2ホットスポット情報を受信すると、第2ホットスポット情報に応じて第2親機とのネットワーク接続を確立する。子機が第2親機に切り替わった後、第2上りリンクの異常が5回連続して検出されると、第2親機の機器ロールを失い、再起動して子機に切り替わり、クラウドサーバが第2親機を再選択する。
【0095】
以上のように、第1親機と子機のネットワーク構築プロセスは、具体的には、図17に示され、図17は本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築方法のフローチャートである。ネットワーク構築を行う必要がある場合、ネットワーク構築対象の機器に通電する必要があり、通電後、ネットワーク構築対象の機器はダイヤルアップ接続プロセスを自動的に実行する。ダイヤルアップが成功すると、機器とクラウドサーバの接続が確立され、ネットワーク構築対象の機器は自体の第1ネットワークパラメータをクラウドサーバに報告し、その後、クラウドサーバが第1ネットワークパラメータに応じて第1親機と子機を決定した後に送信する第1切り替え命令を待つ。第1親機に切り替わる第1切り替え命令を受信すると、第1切り替え命令に応じて第1親機に切り替わると同時に、2つのバックホールの無線アクセスポイントを追加し、即ち、2つのbackhaul APホットスポットを追加し、それと同時にクラウドサーバに第1ホットスポット情報を報告する。第1ホットスポット情報は、フロントホール情報とバックホール情報、即ち、fronthaul情報とbackhaul情報を含む。その後、第1親機は子機とのネットワーク接続を確立する。第1親機と子機のネットワーク接続過程で、第1親機の第1ホットスポット情報が変化すると、第1親機は変更後の第1ホットスポット情報をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは変更後の第1ホットスポット情報を子機に送信し、それによって子機と第1親機の通信接続を再確立する。子機に切り替わる第1切り替え命令を受信すると、子機は、まず切り替わり、その後、切り替え完了メッセージをクラウドサーバに報告し、クラウドサーバから送信される第1ホットスポット情報を待ち、第1ホットスポット情報に応じてホットスポットパラメータを設定し、即ち、WiFiパラメータを設定し、それによって子機と第1親機のネットワーク接続を確立する。
【0096】
第4態様では、本願の実施例はネットワーク構築装置をさらに提供し、前記ネットワーク構築装置は、メモリ、プロセッサ、及びメモリに記憶され、プロセッサに実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサは前記プログラムを実行すると、第1態様に記載のネットワーク構築方法を実現する。
【0097】
具体的には、ネットワーク構築装置はクラウドサーバでもあり、クラウドサーバのモジュール構成図は図18に示され、図18は本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築装置のモジュール構成図である。クラウドサーバは、ネットワーク構築対象の機器の管理、ネットワーク構築対象の機器との通信、グループ間の最適なネットワーク構築対象の機器の選択、及びネットワーク構築対象の機器の削除と追加の機能を有する。クラウドサーバは、機器アクセスモジュール、メッセージ送信モジュール、メッセージ受信モジュール、機器パラメータ判断モジュール、最適機器選択モジュール及びネットワーク構築ネットワーク機器追加・削除管理モジュールを含む。機器アクセスモジュールは、クラウドサーバにアクセスしようとするネットワーク機器を接続し、クラウドサーバはアドレス情報又は機器シリアル番号によってネットワーク機器を一意に識別し、さらに一意識別子によってネットワーク機器とメッセージ送受信を行う。メッセージ送信モジュールは、送信するメッセージに機器ロールの切り替え命令、及び第1親機又は第2親機のホットスポット情報が含まれるように構成される。メッセージ受信モジュールは、ネットワーク構築対象の機器から送信される第1ネットワークパラメータを受信するか、又は子機から送信される第2ネットワークパラメータを受信するように構成される。機器パラメータ判断モジュールは、第1ネットワークパラメータに応じて第1親機と子機を決定し、第2ネットワークパラメータに応じて第2親機を決定するように構成される。機器パラメータ判断モジュールは、異なる第1ネットワークパラメータ又は第2ネットワークパラメータに応じて加重平均処理を行い、ネットワークスコアを得る。最適機器選択モジュールは、ネットワークスコアに応じて第1親機と子機を決定するか、又は第2親機を決定するように構成される。ネットワーク構築ネットワーク機器追加・削除管理モジュールは、ネットワーク構築の前にネットワーク機器の機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加し、ネットワーク構築対象の機器を得て、ネットワーク構築対象の機器に対してグループ管理を行うように構成される。
【0098】
第5態様では、本願の実施例はネットワーク構築機器をさらに開示し、前記ネットワーク構築機器は、メモリ、プロセッサ、及びメモリに記憶され、プロセッサに実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサは前記プログラムを実行すると、第2態様に記載のネットワーク構築方法、又は第3態様に記載のネットワーク構築方法を実現する。
【0099】
ネットワーク構築機器はネットワーク構築対象の機器でもあり、ネットワーク構築対象の機器のモジュール構成図は図19に示され、図19は本願のいくつかの実施例に係るネットワーク構築対象の機器のモジュール構成図である。ネットワーク構築対象の機器は、クラウドサーバアクセスモジュール、クラウドサーバメッセージ送信モジュール、クラウドサーバメッセージ受信モジュール、機器パラメータ報告モジュール、ネットワーク構築ロール切り替えモジュール、故障検出モジュール、リンクループバック検出モジュール、及びリンクループバック処理モジュールを含む。クラウドサーバアクセスモジュールは、ネットワーキング後にクラウドサーバとの通信接続を確立するように構成される。クラウドサーバメッセージ送信モジュールは、ネットワーク構築対象の機器の第1ネットワークパラメータ、又は子機の第2ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信するように構成される。クラウドサーバメッセージ受信モジュールは、クラウドサーバから送信される制御命令、第1ホットスポット情報又は第2ホットスポット情報を受信するように構成され、制御命令はロール切り替え命令、及びネットワーク切断命令を含む。機器パラメータ報告モジュールは、ネットワーク構築対象の機器が第1親機である場合、第1ホットスポット情報をクラウドサーバに送信するか、又は第2親機である場合、第2ホットスポット情報をクラウドサーバに送信するように構成される。ネットワーク構築ロール切り替えモジュールは、クラウドサーバが第1切り替え命令又は第2切り替え命令を送信すると、機器ロールの切り替えを行う。故障検出モジュールは、第1親機又は子機の第1上りリンク又は第2上りリンクでの異常状況を検出するように構成される。リンクループバック検出モジュールは、子機又は第1親機が故障した後、新たな第2親機を選択する際に起動する。リンクループバック検出モジュールは、データパケットがループバックする可能性があるか否かを事前検出するように構成される。リンクループバック処理モジュールは、ループバック検出結果に応じてデータパケットを第2親機に送信し、データパケットの正常な送信を回復するように構成される。
【0100】
第6態様では、本願の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに開示し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令が記憶されており、前記コンピュータ実行可能命令は、第1態様に記載のネットワーク構築方法、又は第2態様に記載のネットワーク構築方法、又は第3態様に記載のネットワーク構築方法を実行するように構成される。
【0101】
以上説明された装置実施例は例示的なものに過ぎず、分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されていてもよいし、物理的に分離されていなくてもよく、即ち、1つの場所に配置されていてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際の必要に応じて一部又は全部のモジュールを選択して本実施例の手段の目的を実現してもよい。
【0102】
本願の実施例は少なくても以下の有益な効果を含む。受信された第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から第1親機と子機を決定し、第1切り替え命令をネットワーク構築対象の機器に送信し、ネットワーク構築対象の機器が第1切り替え命令に応じて第1親機又は子機に切り替わり、その後、第1親機から送信される第1ホットスポット情報を子機に送信し、子機が第1ホットスポット情報に応じて第1親機とのネットワーク接続を確立し、それによって、ネットワーク構築時、パラメータを手動で設定する必要がなく、自動ネットワーク構築が実現され、ネットワーク構築の省人化が実現されるだけでなく、ネットワーク構築の効率も向上し、ネットワーク構築がより効率的で容易になる。
【0103】
上記で開示された方法におけるステップの全部又は一部、システムは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びそれらの適切な組み合わせとして実装されてもよい。物理的構成要素の一部又はすべては、中央プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、マイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、又はハードウェアとして、又は特定用途向け集積回路などの集積回路として実装されてもよい。このようなソフトウェアは、コンピュータ記憶媒体(又は非一時的媒体)及び通信媒体(又は一時的媒体)を含んでもよいコンピュータ読み取り可能な媒体上に配布してもよい。当業者に周知のように、コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(例えば、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ)を記憶するための任意の方法又は技術において実施される、揮発性及び不揮発性の、取り外し可能な、及び取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶装置、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる他の任意の媒体を含むが、これらに限定されない。さらに、通信媒体は、通常、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波や他の送信機構のような変調データ信号中の他のデータを含み、任意の情報配信媒体を含み得ることが、当業者には周知である。
【0104】
また、本願の実施例による様々な実施形態は、異なる技術的効果を達成するために任意に組み合わされてもよい。
【0105】
以上は、本願のいくつかの実施形態を具体的に説明したが、本願は上記の実施形態に限定されるものではない。当業者は、本願の精神に反しない共有の条件の下で、様々な均等な変形又は置換を行うことができ、これらの均等な変形又は置換は、すべて本願の特許請求の範囲によって定められた範囲内に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【手続補正書】
【提出日】2024-03-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
第1親機と子機を決定した後、第1切り替え命令をネットワーク構築対象の機器に送信する。ネットワーク構築対象の機器を第1親機として決定すると、第1親機に切り替わる第1切り替え命令をネットワーク構築対象の機器に送信し、ネットワーク構築対象の機器は第1切り替え命令に応じて第1親機に切り替わる。ネットワーク構築対象の機器を子機として決定すると、子機に切り替わる第1切り替え命令をネットワーク構築対象の機器に送信し、ネットワーク構築対象の機器は第切り替え命令に応じて子機に切り替わる。ネットワーク構築対象の機器が第1親機に切り替わった後、クラウドサーバは第1親機から送信される第1ホットスポット情報を受信する。第1ホットスポット情報は、フロントホール情報及びバックホール情報を含み、フロントホール情報(fronthaul)は主にアンテナの屋内ベースバンド処理ユニット(BBU)と基地局コントローラとの間の接続情報であり、バックホール情報(backhaul)とは、ソースサイトからスイッチに音声とデータトラフィックを伝送する情報を指す。クラウドサーバは第1ホットスポット情報を受信した後、第1ホットスポット情報を記憶し、第1ホットスポット情報を子機に送信し、子機は第1ホットスポット情報に応じて第1親機とのネットワーク接続を確立し、第1親機とのネットワーク接続を行うために第1親機の第1ホットスポット情報を1つずつ子機に入力する必要がなく、それにより子機と第1親機のネットワーク接続の確立が迅速になり、操作が簡単になる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウドサーバによって実行されるネットワーク構築方法であって、
複数のネットワーク構築対象の機器の第1ネットワークパラメータを受信し、複数の前記ネットワーク構築対象の機器の前記第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から一つの第1親機及びいくつかの子機を決定するステップと、
複数の前記ネットワーク構築対象の機器に第1切り替え命令を送信するステップであって、前記第1切り替え命令は、複数の前記ネットワーク構築対象の機器の一つ動作モードを切り替え、前記第1親機とし、前記第1親機以外の複数の前記ネットワーク構築対象の機器が動作モードを切り替え、子機とするよう前記ネットワーク構築対象の機器を指示するように構成されるステップと、
前記第1親機から送信される第1ホットスポット情報を受信するステップと、
前記第1ホットスポット情報を少なくとも一つの前記子機に送信するステップであって、前記第1ホットスポット情報は、少なくとも一つの前記子機が前記第1ホットスポット情報に応じて前記第1親機とのネットワーク接続を確立するよう少なくとも一つの前記子機を指示するように構成されるステップと、を含むネットワーク構築方法。
【請求項2】
複数のネットワーク構築対象の機器の第1ネットワークパラメータを受信する前記ステップの前に、
予め設定されたバインディング方法に応じてネットワーク機器をバインディングし、ネットワーク構築対象の機器を得るステップをさらに含む請求項1に記載のネットワーク構築方法。
【請求項3】
予め設定されたバインディング方法に応じてネットワーク機器をバインディングし、ネットワーク構築対象の機器を得る前記ステップは、
前記ネットワーク機器のアドレス情報を受信し、前記アドレス情報に応じて前記ネットワーク機器の機器情報を決定し、前記機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加し、前記ネットワーク構築対象の機器を得るステップと、
前記ネットワーク機器のホットスポット信号を受信し、前記ホットスポット信号に対応する機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加し、前記ネットワーク構築対象の機器を得るステップと、
前記ネットワーク機器の機器情報を受信し、前記機器情報をネットワーク構築対象の機器セットに追加し、前記ネットワーク構築対象の機器を得るステップと、のうちのいずれか1つを含む請求項2に記載のネットワーク構築方法。
【請求項4】
複数のネットワーク構築対象の機器の第1ネットワークパラメータを受信し、複数の前記ネットワーク構築対象の機器の前記第1ネットワークパラメータに応じて複数のネットワーク構築対象の機器から一つの第1親機及びいくつかの子機を決定する前記ステップは、
前記ネットワーク構築対象の機器の複数の異なる前記第1ネットワークパラメータを受信するステップと、
所定の重みに応じて複数の前記第1ネットワークパラメータに対して加重平均処理を行い、前記ネットワーク構築対象の機器のネットワークスコアを得るステップと、
前記ネットワークスコアが最も高いネットワーク構築対象の機器を第1親機として決定し、複数の前記ネットワーク構築対象の機器のうち前記第1親機以外のほかのネットワーク構築対象の機器を子機として決定するステップと、を含む請求項1に記載のネットワーク構築方法。
【請求項5】
前記第1親機が故障すると、前記子機の第2ネットワークパラメータを受信するステップと、
前記第2ネットワークパラメータに応じて前記子機から一つの子機を第2親機として決定するステップと、
前記第2親機として決定された前記子機に第2切り替え命令を送信するステップであって、前記第2切り替え命令は、決定された前記子機が動作モードを切り替え、前記第2親機とするよう決定された前記子機を指示するように構成されるステップと、
前記第2親機から送信される第2ホットスポット情報を受信し、第2ホットスポット情報を前記子機に送信するステップであって、前記第2ホットスポット情報は、前記子機が前記第2ホットスポット情報に応じて前記第2親機とのネットワーク接続を確立するよう前記子機を指示するように構成されるステップと、をさらに含む請求項1に記載のネットワーク構築方法。
【請求項6】
ネットワーク構築対象の機器によって実行されるネットワーク構築方法であって、
第1ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信するステップと、
前記クラウドサーバから送信される第1切り替え命令を受信し、前記ネットワーク構築対象の機器が前記クラウドサーバによって第1親機として決定されると、前記第1切り替え命令に応じて動作モードを切り替え、前記第1親機とするステップと、
前記クラウドサーバを介して前記ネットワーク構築対象の機器の第1ホットスポット情報を各前記子機に送信するステップと、
前記第1ホットスポット情報に応じて少なくとも一つの前記子機から送信する接続要求を受信し、前記接続要求に応じて少なくとも一つの前記子機とのネットワーク接続を確立するステップと、を含むネットワーク構築方法。
【請求項7】
第1上りリンクの第1ネットワーク接続状態を取得するステップと、
前記第1ネットワーク接続状態が前記第1上りリンクが故障することを示すと、前記子機に故障通知メッセージを送信するステップであって、前記故障通知メッセージは、複数の第2ネットワークパラメータを前記クラウドサーバに送信するよう前記子機を指示するように構成され、複数の前記第2ネットワークパラメータのそれぞれは前記子機のそれぞれからのものであり、前記第2ネットワークパラメータは前記クラウドサーバが前記子機から第2親機を決定するように構成されるステップと、をさらに含む請求項6に記載のネットワーク構築方法。
【請求項8】
前記第1ネットワーク接続状態が前記第1上りリンクが故障することを示すと、前記子機に故障通知メッセージを送信する前記ステップは、
前記第1ネットワーク接続状態が前記第1上りリンクが故障することを示すと、現在の前記第1上りリンクの故障累計回数を決定するステップと、
前記故障累計回数が所定閾値以上になると、前記子機に故障通知メッセージを送信するステップと、を含む請求項7に記載のネットワーク構築方法。
【請求項9】
少なくとも一つの前記子機から転送対象のデータを受信するステップと、
前記転送対象のデータに対してループバック検出を行い、前記ループバック検出の結果に応じて前記転送対象のデータを前記第2親機に転送するステップと、をさらに含む請求項7に記載のネットワーク構築方法。
【請求項10】
ネットワーク構築対象の機器によって実行されるネットワーク構築方法であって、
第1ネットワークパラメータをクラウドサーバに送信するステップと、
前記クラウドサーバから送信される第1切り替え命令を受信し、前記ネットワーク構築対象の機器が前記クラウドサーバによって子機として決定されると、前記第1切り替え命令に応じて動作モードを切り替え、前記子機とするステップと、
前記クラウドサーバから送信される第1親機の第1ホットスポット情報を受信し、前記第1ホットスポット情報に応じて、前記第1親機とのネットワーク接続を確立するための接続要求を前記第1親機に送信するステップと、を含むネットワーク構築方法。
【請求項11】
第2上りリンクの第2ネットワーク接続状態を取得するステップと、
前記第2ネットワーク接続状態が前記第2上りリンクが故障することを示し、且つ前記第1親機から送信される故障通知メッセージを受信すると、前記故障通知メッセージに応じて前記クラウドサーバに第2ネットワークパラメータを送信するステップと、
前記クラウドサーバから送信される第2切り替え命令を受信し、前記ネットワーク構築対象の機器が前記クラウドサーバによって第2親機として決定されると、前記第2切り替え命令に応じて前記第2親機に切り替わり、第2ホットスポット情報をクラウドサーバに送信するステップと、をさらに含む請求項10に記載のネットワーク構築方法。
【請求項12】
前記第2ネットワーク接続状態が前記第2上りリンクが故障することを示し、且つ前記第1親機から送信される故障通知メッセージを受信していないと、前記第1親機との第3ネットワーク接続状態を取得するステップと、
前記第3ネットワーク接続状態が前記第1親機とのネットワーク接続が故障することを示すと、再起動処理を行うステップと、をさらに含む請求項11に記載のネットワーク構築方法。
【請求項13】
ネットワーク構築装置であって、メモリ、プロセッサ、及びメモリに記憶され、プロセッサに実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、
請求項1~5のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法を実現するネットワーク構築装置。
【請求項14】
ネットワーク機器であって、メモリ、プロセッサ、及びメモリに記憶され、プロセッサに実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、
請求項6~9のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法、又は請求項10~12のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法を実現するネットワーク機器。
【請求項15】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータ実行可能命令が記憶されており、前記コンピュータ実行可能命令は、
請求項1~5のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法、又は請求項6~9のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法、又は請求項10~12のいずれか1項に記載のネットワーク構築方法を実行することに用いられるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】