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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】通信方法および通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1268 20230101AFI20240912BHJP
   H04W 72/115 20230101ALI20240912BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240912BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240912BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240912BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/115
H04W72/0446
H04W72/231
H04W72/232
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519500
(86)(22)【出願日】2022-09-29
(85)【翻訳文提出日】2024-05-09
(86)【国際出願番号】 CN2022122931
(87)【国際公開番号】W WO2023051744
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111160969.1
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ホワ,ムオン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE71
5K067JJ13
(57)【要約】
本出願の実施形態は、通信方法および通信装置を提供する。本通信方法は、以下を含んでいる。端末装置は、ネットワーク装置によって送信された第1パラメータおよび第2パラメータを受信し、端末装置は、第1パラメータおよび第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネルPUSCHの送信のための初期スロットを決定し、端末装置は、初期スロットに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行する。第1パラメータおよび第2パラメータは、以下のパラメータのうちのいずれか2つである。すなわち、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量P、構成されたグラント周期性における反復の数量K、および、各反復における利用可能スロットの数量Nであり、ここで、Nは2以上の整数であり、かつ、1つのトランスポートブロック巡回冗長検査コードが各反復において搬送されているもの、である。この技術的ソリューションは、ネットワーク装置によって実行されるブラインド検出の複雑性をある程度低減することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
端末装置によって、ネットワーク装置によって送信された第1パラメータおよび第2パラメータを受信するステップと、
前記端末装置によって、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネルPUSCHの送信のための初期スロットを決定するステップと、
前記端末装置によって、前記初期スロットに基づいて、前記構成されたグラントを伴う前記PUSCHの送信を実行するステップと、を含み、
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータは、
構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量P、
構成されたグラント周期性における反復の数量K、
各反復における利用可能スロットの数量Nであり、ここで、Nは、2以上の整数であり、かつ、1つのトランスポートブロック巡回冗長検査コードが各反復において搬送されているもの、
のうちのいずれか2つである、
方法。
【請求項2】
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータは、無線リソース制御RRCシグナリングで搬送され、または、
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータは、アクティブ化ダウンリンク制御情報DCIで搬送され、または、
前記第1パラメータは、RRCシグナリングで搬送され、かつ、前記第2パラメータは、アクティブ化DCIで搬送され、もしくは、
前記第1パラメータは、アクティブ化DCIで搬送され、かつ、前記第2パラメータは、RRCシグナリングで搬送される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1パラメータが前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであるとき、前記第2パラメータが前記反復の数量Kである場合に、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、前記反復の数量Kの整数倍であり、または、
前記第2パラメータが各反復における利用可能スロットの数量Nである場合に、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、各反復における利用可能スロットの数量Nの整数倍である、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、反復の数量Kおよび各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量は、K*Nである、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある、利用可能スロットであり、Mは整数であり、前記第1パラメータまたは前記第2パラメータが各反復内の利用可能スロットの数量Nであるとき、N1=Nであり、かつ、
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期内の利用可能スロットの数量Pおよび前記構成されたグラント周期内の反復の数量Kであるとき、N1=floor(P/K)またはN1=ceiling(P/K)であり、もしくは、
前記初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1-1個の利用可能スロットの距離にある、利用可能スロットであり、Mは整数であり、前記第1パラメータまたは前記第2パラメータが各反復内の利用可能スロットの数量Nであるとき、N1=Nであり、かつ、
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期内の利用可能スロットの数量Pおよび前記構成されたグラント周期内の反復の数量Kであるとき、N1=floor(P/K)またはN1=ceiling(P/K)である、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、構成されたグラント周期性における反復の数量K、および、各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、または、前記第1パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、かつ、前記第1パラメータが、前記第2パラメータの整数倍であるとき、
前記基準利用可能スロットは、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、かつ、前記初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、前記基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある、前記利用可能スロットである、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、かつ、前記第1パラメータが、前記第2パラメータの整数倍でないとき、
前記基準利用可能スロットは、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、前記初期スロットは、前記構成されたグラント周期内にあり、かつ、前記基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットであり、かつ、Mは整数であり、または、
前記基準利用可能スロットは、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの最後の利用可能スロットであり、前記初期スロットは、前記構成されたグラント周期内にあり、かつ、前記基準利用可能スロットからM*N1-1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットであり、かつ、Mは1以上の整数である、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記基準利用可能スロットは、事前設定されており、または、
前記基準利用可能スロットは、前記ネットワーク装置から、前記端末装置によって受信される、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記端末装置によって、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための初期スロットを決定するステップは、
前記端末装置によって、冗長バージョンRVシーケンス、前記第1パラメータ、および、前記第2パラメータに基づいて、前記構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネルPUSCHの送信のための前記初期スロットを決定するステップであり、前記冗長バージョンRVシーケンスは、前記端末装置によって、前記ネットワーク装置から受信される、ステップ、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
M=A1*N2であり、
A1は、0以上の整数であり、かつ、
N2は、前記RVの最小周期である、
請求項5乃至9いずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、0である、
請求項5乃至10いずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1パラメータまたは前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期性における反復の数量Kであるとき、Mは、0以上であり、かつ、K-1以下であって、Mは整数であり、または、
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量P、および、各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、Mは、0以上であり、かつ、floor(P/N)-1以下であって、Mは整数である、
請求項5乃至8いずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、0である、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、RVシーケンスにおける第TのRVであって、T=floor(S/N)+1であり、かつ、Sは、構成されたグラント周期内の利用可能スロットにおける初期スロットのシーケンス番号である、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
初期スロットで搬送される反復に対応するRVが0でないとき、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための全ての反復のうちの少なくとも1つで使用されるRVは、0である、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
1つのRVが、1つの反復において使用され、かつ、
前記RVシーケンス内のRVが、前記構成されたグラントを伴う前記PUSCHの送信のための全ての前記反復において循環的に使用される、
請求項1乃至15いずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記初期スロットに基づいて、前記構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行するステップは、
前記初期スロットにおいて搬送される反復から、前記構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための各反復に対応しているRVに基づいて、前記構成されたグラントを伴うPUSCHをエンコーディングするステップと、
前記エンコーディングの結果に基づいて、前記構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行するステップと、
を含む、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記第1パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、前記第2パラメータが、各反復における利用可能スロットの数量Nであり、前記第1パラメータが、前記第2パラメータの整数倍ではなく、かつ、前記基準利用可能スロットが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであるとき、前記PUSCHは、最後のP-floor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて送信されず、または、前記方法は、さらに、
第1RVおよび前記利用可能スロットの数量Nに基づいて、前記構成されたグラントを伴うPUSCHをエンコーディングするステップであり、前記第1RVは、前記最後のP-floor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて搬送される反復に対応するRVである、ステップと、
前記最後のP-floor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて、前記エンコーディングの結果を前から後ろへ送信するステップと、
を含む、
請求項5乃至17いずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記第1パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期性における反復の数量Kであり、前記第1パラメータが、前記第2パラメータの整数倍ではなく、かつ、前記基準利用可能スロットが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであるとき、前記PUSCHは、最後のP-floor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて送信されず、または、前記方法は、さらに、
第1RVおよび前記利用可能スロットの数量Nに基づいて、前記構成されたグラントを伴う前記PUSCHをエンコーディングするステップであり、前記第1RVは、前記最後のP-floor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて搬送される反復に対応するRVである、ステップと、
前記最後のP-floor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて、前記エンコーディングの結果を前から後ろへ送信するステップと、
を含む、
請求項5乃至17いずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
通信装置であって、
請求項1乃至19のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたモジュール、を含む、
通信装置。
【請求項21】
少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに結合されており、かつ、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのメモリに保管されたコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成されており、請求項1乃至19いずれか一項に記載の通信方法を実施する、
通信装置。
【請求項22】
チップであって、
前記チップは、プロセッサ、および、インターフェイス回路を備え、
前記プロセッサと前記インターフェイス回路とは、相互に結合されており、
前記インターフェイス回路は、別のデバイスと通信するように構成されており、かつ、
前記プロセッサによって、信号が処理され、請求項1乃至19いずれか一項に記載の通信方法が実施される、
チップ。
【請求項23】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を保管しており、
通信装置によって、前記コンピュータプログラムまたは前記命令が実行されると、請求項1乃至19いずれか一項に記載の方法が実施される、
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施形態は、通信分野に関しする。そして、より具体的には、通信方法および通信装置に関する。
【0002】
本出願は、2021年9月30日に中国国家知知識産権局に出願された、中国特許出願第CN202111160969.1号について優先権を主張するものであり、その全体が参照により、本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
現在、構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)の送信においては、1つのPUSCH反復が1つのスロットで搬送され、そして、1つのトランスポートブロック巡回冗長検査コードが1つのスロットで搬送されている。送信周期において、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信は、冗長バージョン(redundancy version、RV)が0である、反復(repetition)が配置されたスロットから開始し得る。この場合、PUSCHを受信するとき、ネットワーク装置は、RVが0である、反復が配置されており、かつ、端末装置が、そこからPUSCHを送信し始めるスロットを決定する必要がある。
【0004】
アップリンクカバレッジを拡張するためには、1つのPUSCH反復が複数のスロットにおいて搬送され、そこから1つのトランスポートブロック巡回冗長検査コードが複数のスロットで搬送されることが考えられ得る。この新しい伝送モードでは、ネットワーク側デバイスのリソース利用効率およびブラインド検出の複雑性が考慮される場合、PUSCH送信のための初期スロットをどのように決定するか、および、各PUSCH反復に対応するRVをどのように設定するかは、新しいPUSCH送信モードが構成されたグラントリソースに対して適用されるときに、解決される必要がある問題になる。
【発明の概要】
【0005】
本出願の実施形態は、ネットワーク装置によるブラインド検出の複雑性を低減するために、通信方法および通信装置を提供する。
【0006】
第1態様に従って、通信方法が提供される。端末装置は、ネットワーク装置によって送信された第1パラメータおよび第2パラメータを受信する。前記端末装置は、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネルPUSCHの送信のための初期スロットを決定する。前記端末装置は、前記初期スロットに基づいて、前記構成されたグラントを伴う前記PUSCHの送信を実行する。前記第1パラメータおよび前記第2パラメータは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量P、構成されたグラント周期性における反復の数量K、各反復における利用可能スロットの数量Nであり、ここで、Nは、2以上の整数であり、かつ、1つのトランスポートブロック巡回冗長検査コードが各反復において搬送されているもの、のうちのいずれか2つである。
【0007】
本出願のこの実施形態に基づいて、ネットワーク装置は、第1パラメータおよび第2パラメータを端末装置に送信し、そして、端末装置は、第1パラメータおよび第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための初期スロットを決定し、そして、初期スロットに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行することができる。これは、ネットワーク装置によるブラインド検出の複雑性を低減するのに役立つ。
【0008】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータは、無線リソース制御RRCシグナリングで搬送され、または、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータは、アクティブ化ダウンリンク制御情報DCIで搬送され、または、前記第1パラメータは、RRCシグナリングで搬送され、かつ、前記第2パラメータは、アクティブ化DCIで搬送され、もしくは、前記第1パラメータは、アクティブ化DCIで搬送され、かつ、前記第2パラメータは、RRCシグナリングで搬送される。
【0009】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータが前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであるとき、前記第2パラメータが前記反復の数量Kである場合に、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、前記反復の数量Kの整数倍であり、または、
前記第2パラメータが各反復における利用可能スロットの数量Nである場合に、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、各反復における利用可能スロットの数量Nの整数倍である。
【0010】
本出願のこの実施形態に基づいて、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、反復の数量Kまたは利用可能スロットの数量Nの整数倍であり得る。これは、端末装置による初期スロットを決定する複雑性を低減することができる。
【0011】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、反復の数量Kおよび各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量は、K*Nである。
【0012】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある、利用可能スロットであり、Mは整数であり、前記第1パラメータまたは前記第2パラメータが各反復内の利用可能スロットの数量Nであるとき、N1=Nであり、かつ、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期内の利用可能スロットの数量Pおよび前記構成されたグラント周期内の反復の数量Kであるとき、N1=floor(P/K)またはN1=ceiling(P/K)である。もしくは、前記初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1-1個の利用可能スロットの距離にある、利用可能スロットであり、Mは整数であり、前記第1パラメータまたは前記第2パラメータが各反復内の利用可能スロットの数量Nであるとき、N1=Nであり、かつ、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期内の利用可能スロットの数量Pおよび前記構成されたグラント周期内の反復の数量Kであるとき、N1=floor(P/K)またはN1=ceiling(P/K)である。本出願のこの実施形態に基づいて、初期スロットの位置を決定することができる。これは、ネットワーク装置によってブラインド検出を実行する複雑性を低減することができる。
【0013】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、構成されたグラント周期性における反復の数量K、および、各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、または、前記第1パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、かつ、前記第1パラメータが、前記第2パラメータの整数倍であるとき、
前記基準利用可能スロットは、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、かつ、前記初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、前記基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある、前記利用可能スロットである。
【0014】
本出願のこの実施形態に基づいて、初期スロットの位置を決定することができる。これは、ネットワーク装置によってブラインド検出を実行する複雑性を低減することができる。
【0015】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、かつ、前記第1パラメータが、前記第2パラメータの整数倍でないとき、
前記基準利用可能スロットは、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、前記初期スロットは、前記構成されたグラント周期内にあり、かつ、前記基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットであり、かつ、Mは整数であり、または、前記基準利用可能スロットは、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの最後の利用可能スロットであり、前記初期スロットは、前記構成されたグラント周期内にあり、かつ、前記基準利用可能スロットからM*N1-1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットであり、かつ、Mは1以上の整数である。
【0016】
本出願のこの実施形態に基づいて、初期スロットの位置を決定することができる。これは、ネットワーク装置によってブラインド検出を実行する複雑性を低減することができる。
【0017】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記基準利用可能スロットは、事前設定されており、または、前記基準利用可能スロットは、前記ネットワーク装置から、前記端末装置によって受信される。
【0018】
本出願のこの実施形態において、基準利用可能スロットは事前設定されることが理解されるべきであり、そして、基準利用可能スロットはプロトコルで指定されることが理解され得る。
【0019】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記端末装置によって、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための初期スロットを決定するステップは、以下を含む。
【0020】
すなわち、前記端末装置は、冗長バージョンRVシーケンス、前記第1パラメータ、および、前記第2パラメータに基づいて、前記構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネルPUSCHの送信のための前記初期スロットを決定する。ここで、前記冗長バージョンRVシーケンスは、前記端末装置によって、前記ネットワーク装置から受信される。
【0021】
本出願のこの実施形態に基づいて、端末装置は、第1パラメータおよび第2パラメータに基づいて初期スロットを決定することができ、そして、RVシーケンスに基づいて、初期スロットにおいて使用されるRVを決定することができる。
【0022】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、M=A1*N2であり、A1は、0以上の整数であり、かつ、N2は、前記RVの最小周期である。
【0023】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、1つのRVが、1つの反復において使用され、かつ、前記RVシーケンス内のRVが、前記構成されたグラントを伴う前記PUSCHの送信のための全ての反復において循環的に使用される。
【0024】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、0である。
【0025】
本出願のこの実施形態に基づいて、RV0は、基本的に全てのシステムビットを含む。これは、復号に成功する可能性を事前に高めることができる。
【0026】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータまたは前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期性における反復の数量Kであるとき、Mは、0以上であり、かつ、K-1以下であって、Mは整数であり、または、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量P、および、各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、Mは、0以上であり、かつ、floor(P/N)-1以下であって、Mは整数である。
【0027】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記初期スロットに基づいて、前記構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行するステップは、前記初期スロットにおいて搬送される反復から、前記構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための各反復に対応しているRVに基づいて、前記構成されたグラントを伴うPUSCHをエンコーディングするステップと、前記エンコーディングの結果に基づいて、前記構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行するステップとを含む。
【0028】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、0である。
【0029】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、RVシーケンスにおける第TのRVであって、T=floor(S/N)+1であり、かつ、Sは、構成されたグラント周期内の利用可能スロットにおける初期スロットのシーケンス番号である。
【0030】
この技術的ソリューションでは、初期スロットで使用されるRVを決定することができる。
【0031】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、初期スロットで搬送される反復に対応するRVが0でないとき、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための全ての反復のうちの少なくとも1つで使用されるRVは、0である。
【0032】
本出願のこの実施形態に基づいて、RV0は、基本的に、全てのシステムビットを含み、そして、他のRVは、いくつかのシステムビットのみを含み得る。他のRVのみが送信される場合、デコーディングは失敗することがある。この技術的ソリューションは、デコーディングの可能性を事前に改善することができる。
【0033】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、前記第2パラメータが、各反復における利用可能スロットの数量Nであり、前記第1パラメータが、前記第2パラメータの整数倍ではなく、かつ、前記基準利用可能スロットが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであるとき、前記PUSCHは、最後のP-floor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて送信されない。または、前記方法は、さらに、第1RVおよび前記利用可能スロットの数量Nに基づいて、前記構成されたグラントを伴うPUSCHをエンコーディングするステップであり、前記第1RVは、前記最後のP-floor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて搬送される反復に対応するRVである、ステップと、前記最後のP-floor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて、前記エンコーディングの結果を前から後ろへ送信するステップとを含む。
【0034】
この技術的ソリューションでは、PUSCHが1回未満の反復に対応する最後の利用可能スロットで送信されないとき、構成されたグラント周期性を伴うPUSCHの送信のプロセスは単純である。PUSCHが1回の反復よりも少ない回数に対応する最後の利用可能スロットで送信されるときに、リソース利用が改善される。
【0035】
第1態様に関連して、第1態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期性における反復の数量Kであり、前記第1パラメータが、前記第2パラメータの整数倍ではなく、かつ、前記基準利用可能スロットが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであるとき、前記PUSCHは、最後のP-floor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて送信されない。または、前記方法は、さらに、第1RVおよび前記利用可能スロットの数量Nに基づいて、前記構成されたグラントを伴う前記PUSCHをエンコーディングするステップであり、前記第1RVは、前記最後のP-floor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて搬送される反復に対応するRVであるステップと、前記最後のP-floor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて、前記エンコーディングの結果を前から後ろへ送信するステップとを含む。
【0036】
この技術的ソリューションでは、PUSCHが1回未満の反復に対応する最後の利用可能スロットで送信されないとき、構成されたグラント周期性を伴うPUSCHの送信のプロセスは単純である。PUSCHが1回の反復よりも少ない回数に対応する最後の利用可能スロットで送信されるときに、リソース利用が改善される。
【0037】
第2態様に従って、通信装置が提供される。本通信装置は、ネットワーク装置によって送信された、第1パラメータおよび第2パラメータを受信するように構成されたトランシーバユニット、
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネルPUSCHの送信のための初期スロットを決定するように構成された処理ユニット、を含む。ここで、前記処理ユニットは、前記初期スロットに基づいて、前記構成されたグラントを伴う前記PUSCHの送信を実行するように、さらに、構成されている。
【0038】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータは、無線リソース制御RRCシグナリングで搬送され、または、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータは、アクティブ化ダウンリンク制御情報DCIで搬送され、または、前記第1パラメータは、RRCシグナリングで搬送され、かつ、前記第2パラメータは、アクティブ化DCIで搬送され、もしくは、前記第1パラメータは、アクティブ化DCIで搬送され、かつ、前記第2パラメータは、RRCシグナリングで搬送される。
【0039】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータが前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであるとき、前記第2パラメータが前記反復の数量Kである場合に、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、前記反復の数量Kの整数倍であり、または、
前記第2パラメータが各反復における利用可能スロットの数量Nである場合に、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、各反復における利用可能スロットの数量Nの整数倍である。
【0040】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、反復の数量Kおよび各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量は、K*Nである。
【0041】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、前記初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある、利用可能スロットであり、Mは整数であり、前記第1パラメータまたは前記第2パラメータが各反復内の利用可能スロットの数量Nであるとき、N1=Nであり、かつ、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期内の利用可能スロットの数量Pおよび前記構成されたグラント周期内の反復の数量Kであるとき、N1=floor(P/K)またはN1=ceiling(P/K)である。もしくは、前記初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1-1個の利用可能スロットの距離にある、利用可能スロットであり、Mは整数であり、前記第1パラメータまたは前記第2パラメータが各反復内の利用可能スロットの数量Nであるとき、N1=Nであり、かつ、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期内の利用可能スロットの数量Pおよび前記構成されたグラント周期内の反復の数量Kであるとき、N1=floor(P/K)またはN1=ceiling(P/K)である。
【0042】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、構成されたグラント周期性における反復の数量K、および、各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、または、前記第1パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、かつ、前記第1パラメータが、前記第2パラメータの整数倍であるとき、
前記基準利用可能スロットは、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、かつ、前記初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、前記基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある、前記利用可能スロットである。
【0043】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、かつ、前記第1パラメータが、前記第2パラメータの整数倍でないとき、
前記基準利用可能スロットは、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、前記初期スロットは、前記構成されたグラント周期内にあり、かつ、前記基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットであり、かつ、Mは整数であり、または、前記基準利用可能スロットは、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの最後の利用可能スロットであり、前記初期スロットは、前記構成されたグラント周期内にあり、かつ、前記基準利用可能スロットからM*N1-1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットであり、かつ、Mは1以上の整数である。
【0044】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、前記基準利用可能スロットは、事前設定されており、または、前記基準利用可能スロットは、前記ネットワーク装置から、前記端末装置によって受信される。
【0045】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、処理ユニットは、冗長バージョンRVシーケンス、第1パラメータ、および第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネルPUSCHの送信のための初期スロットを決定するように、特定的に、構成されている。ここで、冗長バージョンRVシーケンスは、ネットワーク装置から端末装置によって受信される。
【0046】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、M=A1*N2であり、A1は、0以上の整数であり、かつ、N2は、前記RVの最小周期である。
【0047】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、1つのRVが、1つの反復において使用され、かつ、前記RVシーケンス内のRVが、前記構成されたグラントを伴う前記PUSCHの送信のための全ての反復において循環的に使用される。
【0048】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、前記初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、0である。
【0049】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータまたは前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期性における反復の数量Kであるとき、Mは、0以上であり、かつ、K-1以下であって、Mは整数であり、または、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量P、および、各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、Mは、0以上であり、かつ、floor(P/N)-1以下であって、Mは整数である。
【0050】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、処理ユニットは、前記初期スロットにおいて搬送される反復から、前記構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための各反復に対応しているRVに基づいて、前記構成されたグラントを伴うPUSCHをエンコーディングし、前記エンコーディングの結果に基づいて、前記構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行するように、特定的に、構成されている。
【0051】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、前記初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、0である。
【0052】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、前記初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、RVシーケンスにおける第TのRVであって、T=floor(S/N)+1であり、かつ、Sは、構成されたグラント周期内の利用可能スロットにおける初期スロットのシーケンス番号である。
【0053】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、初期スロットで搬送される反復に対応するRVが0でないとき、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための全ての反復のうちの少なくとも1つで使用されるRVは、0である。
【0054】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、前記第2パラメータが、各反復における利用可能スロットの数量Nであり、前記第1パラメータが、前記第2パラメータの整数倍ではなく、かつ、前記基準利用可能スロットが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであるとき、前記PUSCHは、最後のP-floor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて送信されない。または、前記方法は、さらに、第1RVおよび前記利用可能スロットの数量Nに基づいて、前記構成されたグラントを伴うPUSCHをエンコーディングするステップであり、前記第1RVは、前記最後のP-floor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて搬送される反復に対応するRVである、ステップと、前記最後のP-floor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて、前記エンコーディングの結果を前から後ろへ送信するステップとを含む。
【0055】
第2態様に関連して、第2態様のいくつかの実装において、前記第1パラメータが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、前記第2パラメータが、前記構成されたグラント周期性における反復の数量Kであり、前記第1パラメータが、前記第2パラメータの整数倍ではなく、かつ、前記基準利用可能スロットが、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであるとき、前記PUSCHは、最後のP-floor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて送信されない。または、前記方法は、さらに、第1RVおよび前記利用可能スロットの数量Nに基づいて、前記構成されたグラントを伴う前記PUSCHをエンコーディングするステップであり、前記第1RVは、前記最後のP-floor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて搬送される反復に対応するRVであるステップと、前記最後のP-floor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて、前記エンコーディングの結果を前から後ろへ送信するステップとを含む。
【0056】
第3態様に従って、少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置が提供される。前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに結合されており、かつ、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのメモリに保管されたコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成されており、その結果、第1態様および第1態様の可能な実装のうちのいずれか一つの従った通信方法が実行される。
【0057】
第4態様に従って、チップが提供される。前記チップは、プロセッサ、および、インターフェイス回路を備え、前記プロセッサと前記インターフェイス回路とは、相互に結合されており、前記インターフェイス回路は、別のデバイスと通信するように構成されている。そして、前記プロセッサによって、信号が処理され、その結果、第1態様および第1態様の可能な実装のうちのいずれか一つの従った通信方法が実行される。
【0058】
第5態様に従って、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。前記記憶媒体は、コンピュータ命令を保管している。そして、前記コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されると、第1態様および第1態様の可能な実装のうちのいずれか一つの従った通信方法が実行される。
【0059】
第6態様に従って、コンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品が提供される。前記コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、第1態様および第1態様の可能な実装のうちのいずれか一つの従った通信方法が実行される。
【図面の簡単な説明】
【0060】
図1図1は、本出願の一つの実施形態に従った、通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図2図2は、本出願の一つの実施形態に従った、反復タイプの概略図である。
図3図3は、本出願の一つの実施形態に従った、別の反復タイプの概略図である。
図4図4は、本出願の一つの実施形態に従った、マルチスロット上のトランスポートブロックの概略図である。
図5図5は、本出願の一つの実施形態に従った、時間領域リソース構成の概略図である。
図6図6は、本出願の一つの実施形態に従った、冗長バージョンシーケンスの概略図である。
図7図7は、本出願の一つの実施形態に従った、別の冗長バージョンシーケンスの概略図である。
図8図8は、本出願の一つの実施形態に従った、さらに別の冗長バージョンシーケンスの概略図である。
図9図9は、本出願の一つの実施形態に従った、通信方法の概略的な相互作用図である。
図10図10は、本出願の一つの実施形態に従った、PUSCH送信の可能性の概略図である。
図11図11は、本出願の一つの実施形態に従った、PUSCH送信のための別の可能性の概略図である。
図12図12は、本出願の一つの実施形態に従った、PUSCH送信のためのさらに別の可能性の概略図である。
図13図13は、本出願の一つの実施形態に従った、PUSCH送信のためのさらに別の可能性の概略図である。
図14図14は、本出願の一つの実施形態に従った、PUSCH送信のためのさらに別の可能性の概略図である。
図15図15は、本出願の一つの実施形態に従った、通信装置の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
以下は、添付の図面を参照して、本出願における実施形態の技術的ソリューションを説明している。
【0062】
本出願の実施形態の技術的ソリューションは、移動通信用グローバルシステム(global system for mobile communications、GSM(登録商標))システム、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA(登録商標))システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(universal mobile telecommunications system、UMTS)、マイクロ波アクセス用ワールドワイドインターオペラビリティ(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX(登録商標))通信システム、第5世代(5th generation、5G)システム、または、新無線(new radio、NR)システムといった、様々な通信システムに適用されている。
【0063】
本出願の実施形態における端末装置は、ユーザ機器(user equipment、UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動局(mobile station、MS)、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、またはモバイル端末(mobile terminal、MT)、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェントまたはユーザ装置、などであり得る。代替的に、端末装置は、携帯電話(cellular phone)、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、ワイヤレスモデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワーク内の端末装置、将来の進化型公衆陸上移動ネットワーク(public land mobile network、PLMN)内の端末装置、などであり得る。端末装置は、移動電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線送受信機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末装置、拡張現実(Augmented Reality、AR)端末装置、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、交通安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、などであり得る。これは、本出願の実施形態において限定されない。
【0064】
本出願の実施形態におけるネットワーク装置は、端末装置と通信するように構成されたデバイスであり得る。ネットワーク装置は、移動通信用グローバルシステム(global system for mobile communications、GSM)システムまたは符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システムにおけるベーストランシーバステーション(base transceiver station、BTS)であってよく、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))システムにおけるノードB(NodeB、NB)であってよく、LTEシステムにおける発展型ノードB(evolved NodeB、eNBまたはeNodeB)であってよく、もしくは、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CRAN)シナリオにおける無線コントローラであり得る。代替的に、ネットワーク装置は、中継局、アクセスポイント、Wi-Fiシステム内のアクセスノード、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gおよび6Gネットワーク内のネットワーク装置、将来の発展型PLMN内のネットワーク装置、などであり得る。これは、本出願の実施形態において限定されない。
【0065】
図1は、本出願の一実施形態に従った、通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【0066】
図1に示されるように、通信システムは、コアネットワーク装置110、無線アクセスネットワーク装置120、および、少なくとも1つの端末装置131または132を含み得る。端末装置131または132は、無線アクセスネットワーク装置120に無線接続されており、そして、無線アクセスネットワーク装置120は、コアネットワーク装置110に無線接続または有線接続されている。コアネットワーク装置110および無線アクセスネットワーク装置120は、独立した異なる物理装置であってよく、または、コアネットワーク装置の機能および無線アクセスネットワーク装置の論理機能が、同じ物理装置へと統合され、または、コアネットワーク装置の機能の一部および無線アクセスネットワーク装置の機能の一部が、1つの物理装置へと統合されている。端末装置131または132は、固定された位置に配置されてよく、または、移動可能であってもよい。図1は、単なる概略図である。通信システムは、別のネットワーク装置を、さらに、含んでよく、例えば、図1には示されていない無線中継デバイスおよび無線バックホールデバイスを、さらに、含んでよい。モバイル通信システムに含まれるコアネットワーク装置、無線アクセスネットワーク装置、および、端末装置の数量は、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0067】
無線アクセスネットワーク装置および端末装置は、屋内または屋外デバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは、車両搭載デバイスを含み、地上に配置されてよく、または、水上に配置されてよく、もしくは、空中の飛行機、気球、および、衛星上に配置されてよい。無線アクセスネットワーク装置および端末装置の適用シナリオは、本出願の実施形態において限定されない。
【0068】
本出願のこの実施形態は、ダウンリンク信号伝送(signal transmission)、アップリンク信号伝送、または、デバイスツーデバイス(device to device、D2D)信号伝送に対して適用可能である。ダウンリンク信号伝送について、送信デバイスは、無線アクセスネットワーク装置であり、そして、それに対応して、受信デバイスは、端末装置である。アップリンク信号伝送について、送信デバイスは、端末装置であり、そして、それに対応して、受信デバイスは、無線アクセスネットワーク装置である。D2D信号伝送について、送信装置は、端末装置であり、そして、それに対応して、受信装置も、また、端末装置である。信号伝送方向は、本出願の実施形態において限定されない。
【0069】
無線アクセスネットワーク装置と端末装置との間の通信、および、端末装置間の通信は、ライセンススペクトル(licensed spectrum)を使用することによって実行されてよく、アンライセンススペクトル(unlicensed spectrum)を使用することによって実行され、または、ライセンススペクトルおよびアンライセンススペクトルの両方を使用することによって実行され得る。6G未満(below 6G)のスペクトル、6G超(above 6G)のスペクトル、または、6G未満のスペクトルおよび6G超のスペクトルの両方が、無線アクセスネットワーク装置と端末装置との間、および、端末装置間の通信に使用され得る。無線アクセスネットワーク装置および端末装置によって使用されるスペクトルリソースは、本出願の実施形態において限定されない。
【0070】
NRにおいては、たいてい、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)に係る以下のいくつかのスケジューリング方式(manner)が存在している。
【0071】
方式1:
【0072】
PUSCHは、1つのダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)内のアップリンクグラントによって動的にスケジューリングされる。ここで、DCIは、物理層情報である。
【0073】
この場合に、端末装置は、アップリンクスケジューリングを受信した後で、PUSCH送信を1回実行する。
【0074】
方式2:
【0075】
構成されたグラント(configured grant、CG)タイプ1:DCI内のアップリンクグラントを受信することなく、rrc-ConfiguredUplinkGrantを含む、上位レイヤ情報要素configuredGrantConfigを使用することによって、半永続的に構成されている。
【0076】
この場合に、いくつかの半永続的(semi-persistent)リソースは、上位層で構成されている。端末装置がアップリンクデータを送信する必要がある場合に、端末装置は、これらのリソースを使用することによってPUSCH送信を実行し得る。または、端末装置がアップリンクデータを送信する必要がない場合に、端末装置は、PUSCH送信を実行しない。
【0077】
方式3:
【0078】
構成されたグラントタイプ2:最初に、rrc-configuredGrantConfigを含まない上位層情報要素ConfiguredUplinkGrantを受信し、そして、次いで、有効なアクティブ化DCI(activation DCI)内のアップリンクグラントによって半永続的なスケジューリングを実行する。
【0079】
この場合、いくつかの半永続的なリソースは、上位層で構成され、そして、次いで、物理層シグナリングを使用することによって非アクティブ化される。アクティブ化の最中に、端末装置がアップリンクデータを送信する必要がある場合に、端末装置は、PUSCH送信を実行するために、これらのリソースを使用し得る。端末装置がアクティブ化されていない場合に、これらのリソースは使用できない。
【0080】
1つのPUSCHは、複数の反復(repetition)を含んでもよく、そして、反復は、同じトランスポートブロック(transport block、TB)を送信する。冗長バージョン(redundancy version)は、同じでよく、または、異なってよい。1つのトランスポートブロック巡回冗長検査(transport block cyclic redundancy check、TB CRC)コードは、1個の反復において搬送される。加えて、レートマッチング(rate matching)の単位も、また、反復である。本出願の技術的ソリューションは、マルチスロット上でのトランスポートブロックのPUSCH送信に特有である。
【0081】
図2は、本出願の一つの実施形態に従った、反復タイプの概略図である。
【0082】
図2の(a)に示されるように、K個の反復(K=4)が設定される場合、K個の送信機会は、K個の連続するスロット(slot)に対応している。各スロット内の1つの送信機会は、1つのPUSCHに係る反復を送信するために使用されてよく、そして、スロット内の送信機会の開始シンボルおよび持続時間(図2のパターンパディング部分)は、同じである。
【0083】
時分割多重(time division duplexing、TDD)モードでは、PUSCH反復に対応するリソース内の任意のシンボルがダウンリンクシンボルであるか、または、PUSCHの時間周波数リソースがキャンセル指示(cancellation indication、CI)によって示されるキャンセルされたリソースとオーバーラップするか、もしくは、高優先度アップリンクチャネル/信号送信とオーバーラップする場合に、PUSCH反復の送信はキャンセルされる。図2の(b)に示されるように、第2反復において、反復に対応するリソースAはダウンリンクシンボルであり、そして、第2PUSCH反復の送信はキャンセルされる。
【0084】
しかしながら、場合によっては、送信のキャンセルが間に合わない場合も存在し得る。図2の(c)に示されるように、例えば、第2PUSCH反復が送信されるように開始されたときに、時刻(moment)t0においてCIが解析されそして、リソースBがオーバーラップしていることが分かる。この場合、第2PUSCH反復が部分的に送信された場合には、一部のPUSCH反復のみがキャンセルされ得る。
【0085】
前述の内容から、反復タイプにおいては、1つのPUSCH送信を1回実行するためのK個の反復が、ノミナル(nominal)反復であることが分かる。別の言葉で言えば、K個のスロットそれぞれがPUSCH反復を送信するために使用され得るか否かにかかわらず、1回実行される1つのPUSCH送信は、K個のスロットに対応している。
【0086】
次いで、別の反復タイプにおいては、利用可能スロット(available slot)の概念が導入される。前述の方式1におけるPUSCHのスケジューリング方式について、K個の利用可能スロットは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)構成およびスケジューリングDCIに基づいて決定され得る。前述の方式2におけるPUSCHスケジューリング方式について、K個の利用可能スロットは、RRC構成に基づいて決定され得る。前述の方式3におけるPUSCHスケジューリング方式について、K個の利用可能スロットは、RRC構成およびアクティブ化DCIに基づいて決定され得る。
【0087】
上述のように、いくつかの理由が、結果として、PUSCH送信を1回実行するための反復のキャンセルを生じ得る。1つのタイプは、RRC構成に基づいて決定され、そして、第2タイプは、動的指示に基づいて、すなわち、物理層指示(physical layer indication)、例えば、CIによって引き起こされる。しかしながら、利用可能スロットを決定するためにはRRCシグナリングのみが考慮されてよく、そして、PUSCHを使用することによってスケジューリングされるDCI以外の別の物理層指示は、考慮されない。
【0088】
図3は、本出願の一つの実施形態に従った、別の反復タイプの概略図である。図3の(a)に示されるように、第2反復に対応するスロットにおいて、RRCを使用することによって構成された高優先度アップリンクチャネル/信号送信がPUSCHリソースとオーバーラップする場合に、スロットは、利用可能スロットではない。
【0089】
図3の(b)に示されるように、第2反復に対応するスロットにおいて、物理層を使用することによって示される高優先度アップリンクチャネル/信号送信がPUSCHリソースとオーバーラップする場合に、スロットは、依然として利用可能スロットである。
【0090】
マルチスロット上のトランスポートブロックのPUSCH送信において、K個の反復が設定される場合に、各反復は、N個の連続スロットに対応し、K個の送信機会(transmission occasion)は、合計でN*K個の連続スロットに対応し、そして、各スロット内の利用可能なリソースのものである開始シンボルおよび持続時間は、同じである。1つのTB CRCは、1つの反復で搬送される。すなわち、1つのTB CRCは、N個のスロットで搬送される。このことは、TB CRCのシグナリングオーバーヘッドを低減することができる。
【0091】
加えて、レートマッチングは、また、Nスロット単位で実行されてもよい。ここでのスロットは、全てのスロットであってよく、または、利用可能スロットであってよいことが、留意されるべきである。
【0092】
図4は、本出願の一実施形態に従った、マルチスロット上のトランスポートブロックの概略図である。図4に示されるように、K個の反復(K=2)が設定されており、各反復は、マルチスロットにわたるトランスポートブロックとして理解されてよく、そして、各反復は、4個の利用可能スロットを含んでいる。
【0093】
図5は、本出願の一実施形態に従った、時間領域リソース構成の概略図である。図5に示されるように、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信において、上位層構成リソースは、以下のパラメータを含み得る。
【0094】
周期性(Periodicity):2つの隣接する送信機会グループ間の間隔を示している。周期性の最小値は2シンボルであり、そして、周期性の最大値は5120スロットであり得る。
【0095】
反復回数(quantity of repetitions)repKは、送信機会の各グループに含まれる送信機会の回数、すなわち、反復の回数であり、もしくは、スロットの数量または利用可能スロットの数量であり得る。
【0096】
repKは、略してKと呼ばれてよく、Kの値は{1,2,4,8}を含んでよく、将来サポートされ得る値は{1,2,3,4,7,8,12,16,20,24,28,32}を含んでよく、そして、Kは、代替的に別の値であり得ることが理解されるべきである。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0097】
上位層パラメータrepK-RVは、K個の反復の送信に使用される冗長バージョン(redundancy version、RV)シーケンスを示している。K個の反復の送信におけるn番目の送信機会について、RVシーケンスにおける(mod(n-1,4)+1)番目の値が使用され、ここで、n=1,2,…,Kである。
【0098】
repK-RVは4つのケースを有する。すなわち、構成されない、{0,2,3,1}として構成される、{0,3,0,3}として構成される、および、{0,0,0,0}として構成される、ケースである。
【0099】
上位層パラメータstartingFromRV0がオフに設定される場合に、トランスポートブロックは、K個の反復の第1送信機会からのみ送信され得る。そうでなければ、トランスポートブロックは、以下のように送信される。
【0100】
K=1の場合、パラメータrepK_RVは、ConfiguredGrantConfigを使用することによって構成されず、そして、送信されるRVバージョンが0に設定される。
【0101】
以下では、図6から図8までを参照して、残りのいくつかのRVシーケンスにおけるトランスポートブロックの送信方式を別々に説明する。
【0102】
RVシーケンスが{0,2,3,1}として構成される場合に、初期送信は、K個の反復の第1送信機会にのみ実行され得る。図6は、本出願の一実施形態に従った、冗長バージョンシーケンスの概略図である。
【0103】
K=2の場合、第1反復において使用されるRVは0であり、そして、第2反復において使用されるRVは3である。
【0104】
各反復がN個のスロットを含む場合に、N個のスロットにおいて使用されるRVは同じであることが理解されるべきである。
【0105】
K=4の場合、第1反復において使用されるRVは0であり、そして、第2反復において使用されるRVは3であり、第3反復において使用されるRVは3であり、そして、第4反復において使用されるRVは1である。
【0106】
各反復がN個のスロットを含む場合に、N個のスロットにおいて使用されるRVは同じであることが理解されるべきである。
【0107】
K=8の場合、第1反復において使用されるRVは0であり、第2反復において使用されるRVは3であり、第3反復において使用されるRVは2であり、第4反復において使用されるRVは1であり、第5反復において使用されるRVは0であり、第6反復において使用されるRVは3であり、第7反復において使用されるRVは2であり、そして、第8反復において使用されるRVは1である。
【0108】
各反復がN個のスロットを含む場合に、N個のスロットにおいて使用されるRVは同じであることが理解されるべきである。
【0109】
Kが別の値、例えば、K=16である場合、16回の反復は、RVシーケンス{0,2,3,1}に基づいて循環的に使用され得ることが、さらに、理解されるべきである。
【0110】
RVシーケンスが{0,3,0,3}として構成される場合に、初期送信は、K個の反復に対応する送信機会であり、かつ、RV=0に対応する、任意の1つの送信機会において発生し得る。図7は、本出願の一実施形態に従った、別の冗長バージョンシーケンスの概略図である。
【0111】
K=2の場合、第1反復において使用されるRVは0であり、そして、第2反復において使用されるRVは3である。
【0112】
各反復がN個のスロットを含む場合に、N個のスロットにおいて使用されるRVは同じであることが理解されるべきである。
【0113】
K=4の場合、反復の送信状態は、以下の2つの場合を含み得る。
【0114】
一方の方式において、初期送信は、第1反復から開始する。この場合、第1反復において使用されるRVは0であり、第2反復において使用されるRVは3であり、第3反復において使用されるRVは0であり、そして、第4反復において使用されるRVは3である。
【0115】
他方の方式において、PUSCHは、第1反復および第2反復において送信されず、そして、初期送信は、第3反復から開始する。この場合、第3反復で使用されるRVは0であり、第4反復で使用されるRVは3である。
【0116】
K=8の場合、反復の送信状態は、以下の4つのケースを含み得る。
【0117】
第1方式において、初期送信は、第1反復から開始する。この場合、第1反復で使用されるRVは0であり、第2反復で使用されるRVは3であり、第3反復で使用されるRVは0であり、第4反復で使用されるRVは3であり、第5反復で使用されるRVは0であり、第6反復で使用されるRVは3であり、第7反復で使用されるRVは0であり、そして、第8反復で使用されるRVは3である。
【0118】
第2方式において、PUSCHは、第1反復および第2反復において送信されず、初期送信は、第3反復から開始する。この場合、第3反復で使用されるRVは0であり、第4反復で使用されるRVは3であり、第5反復で使用されるRVは0であり、第6反復で使用されるRVは3であり、第7反復で使用されるRVは0であり、そして、第8反復で使用されるRVは3である。
【0119】
第3方式において、PUSCHは、第1反復から第4反復まで送信されず、初期送信は、第5反復から開始する。この場合、第5反復で使用されるRVは0であり、第6反復で使用されるRVは3であり、第7反復で使用されるRVは0であり、そして、第8反復で使用されるRVは3である。
【0120】
第4方式において、PUSCHは、第1反復から第6反復まで送信されない。初期送信は、第7反復から開始し、第7反復で使用されるRVは0であり、そして、第8反復で使用されるRVは3である。
【0121】
RVシーケンスが{0,0,0,0}として設定される場合に、初期送信は、K個の反復に対応する送信機会のうちのいずれか1つで発生し得る。しかしながら、K=8の場合、最初の送信は、最後の送信機会には発生できない。図8は、本出願の一実施形態に従った、さらに別の冗長バージョンシーケンスの概略図である。
【0122】
K=2の場合、反復の送信状態は、以下の2つの場合を含み得る。
【0123】
一方の方式において、初期送信は、第1反復から開始する。この場合、第1反復において使用されるRVは0であり、そして、第2反復において使用されるRVは0である。
【0124】
他方の方式において、PUSCHは、第1反復で送信されない。この場合、第2反復で使用されるRVは0である。
【0125】
K=4の場合、反復の送信状態は、以下の4つのケースを含み得る。
【0126】
第1方式において、初期送信は、第1反復から開始する。この場合、第1反復から第4反復までに使用されるRVは全て0である。
【0127】
第2方式において、PUSCHは、第1反復で送信されず、そして、初期送信は、第2反復から開始する。この場合、第2反復から第4反復までに使用されるRVは全て0である。
【0128】
第3方式において、PUSCHは、第1反復および第2反復において送信されず、そして、初期送信は、第3反復から開始する。この場合、第3反復および第4反復で使用されるRVは0である。
【0129】
第4方式において、PUSCHは、第1反復から第3反復まで送信されず、そして、初期送信は、第4反復から開始する。この場合、第4反復で使用されるRVは0である。
【0130】
K=8の場合、反復の送信状態は、以下の7個のケースを含み得る。
【0131】
第1方式において、初期送信は、第1反復から開始する。この場合、第1反復から第8反復までに使用されるRVは全て0である。
【0132】
第2方式において、PUSCHは、第1反復で送信されず、そして、初期送信は、第2反復から開始する。この場合、第2反復から第8反復までに使用されるRVは全て0である。
【0133】
第3方式において、PUSCHは、第1反復および第2反復において送信されず、そして、初期送信は、第3反復から開始する。この場合、第3反復から第8反復までに使用されるRVは全て0である。
【0134】
第4方式において、PUSCHは、第1反復から第3反復まで送信されず、そして、初期送信は、第4反復から開始する。この場合、第4反復から第8反復までに使用されるRVは全て0である。
【0135】
第5方式において、PUSCHは、第1反復から第4反復まで送信されず、そして、初期送信は、第5反復から開始する。この場合、第5反復から第8反復までに使用されるRVは全て0である。
【0136】
第6方式において、PUSCHは、第1反復から第5反復まで送信されず、そして、初期送信は、第6反復から開始する。この場合、第6反復から第8反復までに使用されるRVは全て0である。
【0137】
第7方式において、PUSCHは、第1反復から第6反復まで送信されず、そして、初期送信は、第7反復から開始する。この場合、第7反復および第8反復で使用されるRVは全て0である。
【0138】
任意のRVシーケンスに対して、反復送信を停止するための3つの条件が存在しており、そして、送信は、条件のうちのいずれか1つが最初に満たされるときに、停止される必要がある。
(1)K個の反復が送信された。
(2)送信が、周期(periodicity)内のK個の反復の最後の送信機会において実行される。
(3)送信が、DCIフォーマット0_0または0_1を使用することによってスケジューリングされた同一プロセス内の別のPUSCHの開始シンボルにおいて実行される。
【0139】
上述のように、送信機会に、端末装置がデータを送信する必要がある場合に、端末装置は、構成されたリソース上でデータを送信してよく、または、端末装置がデータを送信する必要がない場合に、端末装置は、データを送信しなくてよい。端末装置がデータを送信したか否かにかかわらず、ネットワーク装置は、ブラインド検出を実行する必要がある。ネットワーク装置は、異なる端末装置の異なる復調参照信号(demodulation reference signals、DMRS)のためのパラメータを構成し得る。このようにして、ネットワーク装置は、異なる端末装置の異なるDMRSをモニタリングし、そして、端末装置がこの送信機会にデータを送信するか否かを検出することができる。
【0140】
加えて、送信機会において、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信は、RVが0である反復から開始することができる。この場合、PUSCHを受信するとき、ネットワーク装置は、RVが0である反復から、端末装置が、PUSCHを送信し始めると決定する必要がある。このことは、ネットワーク装置によって実行されるブラインド検出の複雑性を増大させる。
【0141】
さらに、ネットワーク装置が、DMRSを使用することによって、データが送信機会に送信されるべきか否かを決定するとき、1つの送信機会においてPUSCH送信は存在しなくてよく、そして、ブラインド検出の結果は、PUSCH送信が存在することである。または、1つの送信機会においてPUSCH送信が存在するとき、ブラインド検出の結果は、PUSCH送信が存在しないことであり、そして、その結果、PUSCH受信性能が低下する。
【0142】
アップリンクカバレッジを強化するために、1つのPUSCH反復が複数のスロットで搬送され、そして、1つのトランスポートブロック巡回冗長検査コードが複数のスロットで搬送されることが考えられ得る。この新しい伝送モードでは、ネットワーク側デバイスのリソース利用効率およびブラインド検出の複雑性が考慮されるとき、PUSCH送信について初期スロットをどのように決定するか、および、各PUSCH反復に対応するRVをどのように設定するかは、新しいPUSCH送信モードが構成されたグラントリソースに対して適用されるときに解決される必要がある問題になる。
【0143】
これを考慮して、本出願の実施形態は、ネットワーク装置によって実行されるブラインド検出の複雑性を低減し、かつ、PUSCH受信性能を改善するための通信方法を提供する。
【0144】
図9は、本出願の一実施形態に従った、通信方法の概略的な相互作用図である。図9に示されるように、本方法は、ステップ910からステップ940までを含み得る。
【0145】
910:ネットワーク装置は、第1パラメータおよび第2パラメータを端末装置に送信する。ここで、第1パラメータおよび第2パラメータは、以下のパラメータうちいずれか2つである。すなわち、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量P、構成されたグラント周期性における反復の数量K、および、各反復における利用可能スロットの数量N、ここで、Nは2以上の整数である。ここで、1つのトランスポートブロック巡回冗長検査TB CRCコードが、各反復において搬送される。
【0146】
本明細書における利用可能スロットは、スロットに置き換えられてよく、別の言葉で言えば、空きスロットが利用可能であるか否かは区別されないことが、留意されるべきである。
【0147】
各反復における利用可能スロットの数量Nは、各反復がN個の利用可能スロットにおいて送信されることを意味することが留意されるべきである。
【0148】
例えば、第1パラメータは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、かつ、第2パラメータは、構成されたグラント周期性における反復の数量Kであって、または、第1パラメータは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、かつ、第2パラメータは、各反復における利用可能スロットの数量Nであって、もしくは、第1パラメータは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、かつ、第2パラメータは、各反復における利用可能スロットの数量Nである。
【0149】
第1パラメータおよび第2パラメータは無線リソース制御RRCシグナリングで搬送されてよく、または、第1パラメータおよび第2パラメータはアクティブ化ダウンリンク制御情報DCIで搬送されて、または、第1パラメータはRRCシグナリングで搬送され、かつ、第2パラメータはアクティブ化DCIで搬送されて、もしくは、第1パラメータはアクティブ化DCIで搬送され、かつ、第2パラメータはRRCシグナリングで搬送されることが理解されるべきである。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。第1パラメータおよび第2パラメータが、それぞれにRRCシグナリングおよびアクティブ化DCIで搬送されるとき、ネットワーク装置は、リアルタイム送信ステータスに基づいてパラメータを調整してよく、その結果、ネットワーク装置のスケジューリング柔軟性が改善され、そして、さらに、物理層のシグナリングオーバーヘッドが低減され得る。
【0150】
本明細書におけるアクティブ化ダウンリンク制御情報DCIは、構成されたグラントタイプ2 PUSCH送信のためのアクティブ化ダウンリンク制御情報であることが留意されるべきである。
【0151】
いくつかの実装において、第1パラメータが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであるとき、第2パラメータが、反復の数量Kである場合に、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、反復の数量Kの整数倍であり、または
第2パラメータが各反復における利用可能スロットの数量Nである場合に、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、各反復における利用可能スロットの数量Nの整数倍である。
【0152】
構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pが、構成されたグラント周期性における反復の数量Kの整数倍、または、各反復に含まれる利用可能スロットの数量Nの整数倍であるとき、初期スロットを計算する複雑性を低減することができる。
【0153】
この場合、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、構成されたグラント周期性における反復の数量Kの整数倍であり、または、各反復に含まれる利用可能スロットの数量Nの整数倍であることが、プロトコルにおいて指定され得る。構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pが、構成されたグラント周期性における反復の数量Kの整数倍でなく、または、各反復に含まれる利用可能スロットの数量Nの整数倍でないとき、端末装置は、構成が利用不可能であると考えられ得る。
【0154】
いくつかの他の実装において、第1パラメータおよび第2パラメータが、反復の数量Kおよび各反復中の利用可能スロットの数量Nであるとき、構成されたグラント周期性中の利用可能スロットの数量はK*Nである。
【0155】
この場合、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、第1パラメータおよび第2パラメータに基づく計算を通じて取得され得る。すなわち、P=K*Nである。
【0156】
920:端末装置は、第1パラメータおよび第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための初期スロットを決定する。
【0157】
初期スロットは、端末装置がPUSCHを送信し始めるスロットであることが理解されるべきである。初期スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの最初の1つであり、または、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの最後の1つであり、もしくは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの別のスロットであり得る。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0158】
可能な実装において、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロット(reference available slot)からM*N1個の利用可能スロットの距離にある、利用可能スロットであり、Mは整数であり、ここで、第1パラメータまたは第2パラメータが各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、N1=Nであり、そして、第1パラメータおよび第2パラメータの一方が構成されたグラント周期内の利用可能スロットの数量Pであり、かつ、他方が構成されたグラント周期内の反復の数量Kであるとき、N1=floor(P/K)またはN1=ceiling(P/K)である。もしくは、可能な実装において、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある、利用可能スロットであり、Mは1以上の整数であり、第1パラメータまたは第2パラメータが各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、N1=Nであり、そして、第1パラメータおよび第2パラメータの一方が構成されたグラント周期内の利用可能スロットの数量Pであり、かつ、他方が構成されたグラント周期内の反復の数量Kであるとき、N1=floor(P/K)またはN1=ceiling(P/K)である。
【0159】
初期スロットが、基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットであることは、利用可能スロットのシーケンス番号の間の差がM*N1であること、初期スロットのシーケンス番号が基準利用可能スロットのシーケンス番号よりM*N1だけ大きくてよいこと、または、基準利用可能スロットのシーケンス番号が初期スロットのシーケンス番号よりもM*N1だけ大きくてよいこと、を意味することが留意されるべきである。
【0160】
端末装置が、第1パラメータおよび第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネルPUSCHの送信のための初期スロットを決定することは、以下を含む。
【0161】
端末装置は、冗長バージョンRVシーケンス、第1パラメータ、および第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネルPUSCHの送信のための初期スロットを決定する。ここで、冗長バージョンRVシーケンスは、ネットワーク装置から端末装置によって受信される。
【0162】
端末装置は、第1パラメータおよび第2パラメータに基づいて初期スロットを決定し、そして、RVシーケンスに基づいて、初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVを決定し得ることが理解されるべきである。
【0163】
RVシーケンスは、ネットワーク装置から端末装置によって受信され得ることが理解されるべきである。RVシーケンスは、前述の{0,0,0,0}、{0,2,3,1}、{0,3,0,3}などであり得る。
【0164】
930:端末装置は、初期スロットに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行する。
【0165】
端末装置は、初期スロットに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を、初期スロットから、実行する。
【0166】
具体的に、端末装置は、初期スロットにおいて搬送される反復から、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信の各反復に対応するRVに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHをエンコーディングし、そして、エンコーディングの結果に基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行する。
【0167】
任意的に、初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは0である。
【0168】
例えば、図10の(a)を参照のこと。図10は、本出願のこの実施形態に従った、PUSCH送信の可能性の概略図である。構成されたグラント周期性における反復の数量Kは2であり、そして、各反復に含まれる利用可能スロットの数量Nは4である。この場合、構成されたグラント周期性における利用可能スロットPは、K*Nに等しく、かつ、8に等しく、そして、RVシーケンスは、{0,3,0,3}である。
【0169】
可能性Aにおいて、初期スロットが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1スロットである場合に、第1反復、すなわち、第1スロットから第4スロットまでにおけるエンコーディングのために使用されるRVは0であり、そして、第2反復、すなわち、第5スロットから第8スロットまでにおけるエンコーディングのために使用されるRVは3である。この場合、端末装置は、エンコーディング反復(encoded repetition)において、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行し得る。
【0170】
可能性Bにおいて、初期スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第5スロットであり、すなわち、PUSCHは、第1反復において送信されず、第5スロットから第8スロットまでにおいてエンコーディングのために使用されるRVは0である。この場合、端末装置は、第2エンコーディング反復において、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行し得る。
【0171】
任意的に、1つのRVが1つの反復において使用され、そして、RVシーケンス内のRVは、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための全ての反復において循環的に使用される。
【0172】
例えば、図10の(c)を参照のこと。構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは16であり、そして、各反復に含まれる利用可能スロットの数量Nは4である。構成されたグラント周期性における反復の数量Kは4であり、そして、RVシーケンスは{0,3,0,3}であることが分かる。
【0173】
可能性Aにおいて、初期スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、そして、第1反復に含まれる第1利用可能スロットから第4利用可能スロットにおいて使用されるRVは同じであり、すなわち、RVは0である。第2反復において使用されるRVは3であり、第3反復において使用されるRVは0であり、そして、第4反復において使用されるRVは3である。構成されたグラント周期性がより多くの反復を有する場合に、RVは、RVシーケンスに基づいて残りの反復において循環的に使用されることが理解されるべきである。
【0174】
940:ネットワーク装置は、ブラインド検出を実行する。
【0175】
ブラインド検出を実行するとき、ネットワーク装置は、複数の可能な初期スロットから開始するDMRSを使用することによって、データが1つの構成されたグラントスケジューリング上で送信されるべきか否かを決定し得ることが理解されるべきである。データが可能な初期スロットにおいて送信されるべきであると決定されたとき、初期スロットにおいて搬送された反復は、RVシーケンスに基づいてデコーディングされ得る。
【0176】
例えば、データが初期スロットで送信され、そして、ネットワーク装置が、初期スロットにおいて搬送された反復に対応するRVが0であると決定した場合、RV0は、デコーディングのために直接的に使用され得る。
【0177】
構成されたグラントを伴うPUSCHを受信した後で、ネットワーク装置は、PUSCHの送信のための初期スロットを決定し得る。これは、ネットワーク装置によるブラインド検出の複雑性を低減することができる。
【0178】
本出願のこの実施形態に基づいて、ネットワーク装置は、第1パラメータおよび第2パラメータを端末装置に送信し、そして、端末装置は、第1パラメータおよび第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための初期スロットを決定し、そして、初期スロットに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行することができる。このことは、ネットワーク装置によるブラインド検出の複雑性を低減するのに役立つ。
【0179】
任意的に、第1パラメータおよび第2パラメータが、構成されたグラント周期性における反復の数量K、および、各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、または、第1パラメータが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、そして、第1パラメータが、第2パラメータの整数倍であるとき、
基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、そして、初期スロットは、構成されたグラント周期性内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。
【0180】
一つの例において、図10(a)を参照する。第1パラメータは、構成されたグラント周期性における反復の数量Kであってよく、ここでK=2である。そして、第2パラメータは、各反復における利用可能スロットの数量Nであってよく、ここで、N=4である。
【0181】
M=0は可能性Aに対応しており、基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、そして、初期スロットは、基準利用可能スロットから0*4個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは、基準利用可能スロット、すなわち、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットである。
【0182】
M=1は可能性Bに対応しており、基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、そして、初期スロットは、基準利用可能スロットから1*4個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは第5利用可能スロットである。
【0183】
別の例において、図10の(b)を参照する。第1パラメータは、構成されたグラント周期性中の利用可能スロットの数量Pであってよく、ここで、P=16である。そして、第2パラメータは、各反復中に含まれる利用可能スロットの数量Nであってよく、ここで、N=4である。この場合、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、各反復における利用可能スロットの数量Nの整数倍である。
【0184】
M=0は可能性Aに対応しており、基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、そして、初期スロットは、基準利用可能スロットから0*4個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは、また、基準利用可能スロット、すなわち、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットでもある。
【0185】
M=1は可能性Bに対応しており、基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、そして、初期スロットは、基準利用可能スロットから1*4個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは第5利用可能スロットである。
【0186】
M=2は可能性Cに対応しており、基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、そして、初期スロットは、基準利用可能スロットから2*4個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは第9利用可能スロットである。
【0187】
M=3は可能性Dに対応しており、基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、そして、初期スロットは、基準利用可能スロットから3*4個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは第13利用可能スロットである。
【0188】
任意的に、第1パラメータが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、かつ、第1パラメータが、第2パラメータの整数倍でないとき、
前記基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、初期スロットは、構成されたグラント周期性内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットであり、そして、Mは整数である。または、基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの最後の利用可能スロットであり、初期スロットは、構成されたグラント周期性内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1-1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットであり、そして、Mは1以上の整数である。
【0189】
初期スロットが、基準利用可能スロットからM*N1-1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットであることは、利用可能スロットのシーケンス番号の間の差がM*N1-1であること、初期スロットのシーケンス番号が基準利用可能スロットのシーケンス番号よりもM*N1-1だけ大きくあり得ること、または、基準利用可能スロットのシーケンス番号が初期スロットのシーケンス番号よりもM*N1-1だけ大きくあり得ること、を意味することが留意されるべきである。
【0190】
一つの例として、図11(a)を参照する。図11は、本出願の一つの実施形態に従った、PUSCH送信のための別の可能性の概略図である。第1パラメータは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであってよく、ここで、P=16であり、第2パラメータは、各反復における利用可能スロットの数量Nであり、そして、N=3である。この場合、PはNの整数倍ではなく、そして、基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。
【0191】
M=0は可能性Aに対応しており、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットから0*3個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは第1利用可能スロットである。
【0192】
M=1は可能性Bに対応しており、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットから1*3個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは第4利用可能スロットである。
【0193】
M=2は可能性Cに対応しており、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットから2*3個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは第7利用可能スロットである。
【0194】
M=3は可能性Dに対応しており、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットから3*3個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは、第10利用可能スロットである。
【0195】
M=4は可能性Eに対応しており、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットから4*3個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは、第13利用可能スロットである。
【0196】
別の例において、図12の(a)を参照する。図12は、本出願の一つの実施形態に従った、PUSCH送信のさらに別の可能性の概略図である。第1パラメータは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであってよく、ここで、P=16であり、第2パラメータは、各反復における利用可能スロットの数量Nであり、N=3である。この場合、PはNの整数倍ではなく、そして、基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの最後の利用可能スロット、すなわち、第16利用可能スロットであり、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N-1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットであり、そして、Mは1以上の整数である。
【0197】
M=1は可能性Eに対応しており、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットから1*3-1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは、第14利用可能スロットである。
【0198】
M=2は可能性Dに対応しており、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットから2*3-1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは第11利用可能スロットである。
【0199】
M=3は可能性Cに対応しており、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットから3*3-1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは、第8利用可能スロットである。
【0200】
M=4は可能性Bに対応しており、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットから4*3-1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは、第5利用可能スロットである。
【0201】
M=5は可能性Aに対応しており、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットから5*3-1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットである。つまり、初期スロットは、第2利用可能スロットである。
【0202】
任意的に、基準利用可能スロットは事前設定され、または、基準利用可能スロットは、ネットワーク装置から端末装置によって受信される。
【0203】
基準利用可能スロットは事前設定されていることが理解されるべきであり、そして、基準利用可能スロットは、プロトコルにおいて指定されることが理解され得る。
【0204】
任意的に、M=A1*N2である。ここで、A1は0以上の整数であり、そして、N2はRVの最小周期である。
【0205】
N2はRVの最小周期であり、そして、最小周期はRVシーケンス内の2つの隣接する同じRV間の距離であることが理解されるべきである。例えば、RVシーケンスが{0,0,0,0}であるとき、RVの最小周期は1であり、RVシーケンスが{0,3,0,3}であるとき、RVの最小周期は2であり、RVシーケンスが{0,3,2,1}であるとき、RVの最小周期は4である。
【0206】
例えば、図10の(c)を参照のこと。RVのシーケンスは{0,3,0,3}であり、最小周期N2=2であり、かつ、M=A1*2である。A1=0のとき、M=0であり、そして、初期スロットは、基準利用可能スロットから0*4個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロット、すなわち、可能性Aに対応している、構成されたグラント周期性における第1利用可能スロットである。
【0207】
A1=1であり、かつ、M=1*2であるとき、初期スロットは、基準利用可能スロットから2*4個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロット、すなわち、可能性Bに対応している、構成されたグラント周期性における第9利用可能スロットである。
【0208】
任意的に、第1パラメータまたは第2パラメータが、構成されたグラント周期性における反復の数量Kであるとき、Mは0以上であって、かつ、K-1以下であり、そして、Mは整数である。または、第1パラメータおよび第2パラメータが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pおよび各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、Mは0以上であって、かつ、floor(P/N)-1以下であり、そして、Mは整数である。
【0209】
任意的に、初期スロットにおいて搬送される反復に対応しているRVは0である。
【0210】
例えば、図12の(a)、(b)を参照のこと。初期スロットで搬送される反復に対応しているRVは0である。
【0211】
この技術的ソリューションにおいて、初期スロットで搬送される反復に対応するRVが0であるとき、RV0が基本的に全てのシステムビットを含むので、送信がRV0から開始する場合に、事前のデコーディングに成功する可能性が改善され得る。
【0212】
任意的に、初期スロットで搬送される反復に対応するRVは、RVシーケンスにおける第T(Tth)RVであり、T=floor(S/N)+1であり、そして、Sは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットにおける初期スロットのシーケンス番号である。
【0213】
Sは0から開始してよく、そして、Tは1から開始してよいことが理解されるべきである。構成されたグラント周期性における全ての利用可能スロットは、0から番号付けされる。ここにおける全ての利用可能スロットは、全てP個の利用可能スロット、または、全てN*K個の利用可能スロットである。
【0214】
例えば、図13は、本出願の一つの実施形態に従った、PUSCH送信のためのさらに別の可能性の概略図である。構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pが16であり、かつ、各反復に含まれる利用可能スロットの数量Nが4である場合に、構成されたグラント周期性は4個の反復を含み、そして、RVシーケンスは{0,3,0,3}である。
【0215】
可能性Aについて、初期スロットが、構成されたグラント周期内の第1利用可能スロットである場合には、T=floor(0/4)+1であり、かつ、初期スロットが位置する第1反復に対応するRVは、RVシーケンスにおける第1RVであり、すなわち、RVは0である。
【0216】
可能性Bについて、構成されたグラント周期内の利用可能スロットにおける初期スロットのシーケンス番号が5である場合には、T=floor(4/4)+1=2であり、かつ、初期スロットが位置する第2反復に対応するRVは、RVシーケンスにおける第2RVであり、すなわち、RVは3である。
【0217】
同様に、構成されたグラント周期内の利用可能スロットにおける初期スロットのシーケンス番号が9である場合に、初期スロットが位置する第3RVは、RVシーケンスにおける第3RVであり、すなわち、RVは0である。
【0218】
例えば、図14は、本出願の一つの実施形態に従った、PUSCH送信のためのさらに別の可能性の概略図である。
【0219】
図14の(a)について、基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期内の利用可能スロットのうち第1利用可能スロットであり、構成されたグラント周期内の利用可能スロットP(P=16)は、反復に含まれる利用可能スロットの個数N(N=3)の整数倍ではなく、そして、RVシーケンスは、{0,3,0,3}である。
【0220】
可能性Aについて、初期スロットは、構成されたグラント周期性における第1利用可能スロットであり、すなわち、構成されたグラント周期内の利用可能スロットにおける初期スロットのシーケンス番号は0である。この場合、T=floor(0/3)+1であり、そして、初期スロットに対応する利用可能スロットが配置されている第1反復に対応するRVは、RVシーケンス内の第1RVであり、すなわち、RVは0である。
【0221】
可能性Bについて、構成されたグラント周期内の利用可能スロットにおける初期スロットのシーケンス番号が4である場合に、T=floor(3/3)+1=2であり、そして、初期スロットに対応する利用可能スロットが配置されている第1反復に対応するRVは、RVシーケンス内の第2RVであり、すなわち、RVは3である。
【0222】
同様に、可能性Cについて、初期スロットが配置されている第3反復に対応するRVは、RVシーケンス内の第3RVであり、すなわち、RVは0である。可能性Dについて、初期スロットが配置されている第4反復に対応するRVは、RVシーケンス内の第4RVであり、すなわち、RVは3である。
【0223】
図14の(b)について、基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期内の利用可能スロットのうち最後の1つであり、構成されたグラント周期内の利用可能スロットP(P=16)は、反復に含まれる利用可能スロットの個数N(N=3)の整数倍ではなく、そして、RVシーケンスは、{0,3,0,3}である。
【0224】
可能性Aについて、初期スロットは、構成されたグラント周期性における第1利用可能スロットであり、すなわち、構成されたグラント周期内の利用可能スロットにおける初期スロットのシーケンス番号は1である。この場合、T=floor(1/3)+1であり、かつ、初期スロットが配置されている第1反復に対応するRVは、RVシーケンス内の第1RVであり、すなわち、RVは0である。
【0225】
可能性Bについて、構成されたグラント周期内の利用可能スロットにおける初期スロットのシーケンス番号が4である場合に、T=floor(4/3)+1であり、かつ、初期スロットが配置されている第1反復に対応するRVは、RVシーケンス内の第2RVであり、すなわち、RVは3である。
【0226】
同様に、可能性C、D、Eについても、上記と同様に計算することができる。簡潔にするために、詳細は、再び説明されない。
【0227】
Pが別の値であるとき、例えば、Pが20、24、28、32、または、別の値であるとき、本出願の実施形態における技術的ソリューションが、また、適用可能であることも理解されるべきである。詳細については、前述の関連する説明を参照のこと。簡潔にするために、詳細は再び説明されない。
【0228】
この技術的ソリューションにおいて、初期スロットが配置されている反復に対応するRVは、初期スロットの位置に基づいて決定され得る。このことは、端末装置によってPUSCHを送信する複雑性を単純化することができる。
【0229】
任意的に、初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVが0でないとき、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための全ての反復のうちの少なくとも1つにおいて使用されるRVは0である。
【0230】
例えば、図13を参照のこと。可能性Dは存在していない。
【0231】
RV0は、基本的に、全てのシステムビットを含み、そして、RV0を除いた残りのRVは、一部のシステムビットのみを含み得る。他のRVのみが送信される場合に、デコーディングは失敗することがある。この技術的ソリューションは、事前にデコーディングの可能性を改善することができる。
【0232】
加えて、初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVが0でないとき、異なる可能性において、同じ利用可能スロットにおいてPUSCHを送信するために使用されるRVが同じであることが保証され得る。このことは、ネットワーク装置によって実行されるブラインド検出の複雑性を低減することができる。
【0233】
任意的に、第1パラメータが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、第2パラメータが、各反復における利用可能スロットの数量Nであり、第1パラメータが、第2パラメータの整数倍ではなく、そして、基準利用可能スロットが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであるとき、PUSCHは、最後のPfloor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて送信されない。または、本方法は、
第1RVおよび利用可能スロットの数量Nに基づいてエンコーディングを実行するステップであり、ここで、第1RVは、最後のPfloor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて搬送される反復に対応するRVである、ステップと、
最後のPfloor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて、エンコーディングの結果を前から後ろへ(from front to back)送信するステップと、を含む。
【0234】
本明細書では、最後のPfloor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて、エンコーディングの結果を前から後ろへ送信することは、最後のPfloor(P/N)*N個の利用可能スロットにおける第1利用可能スロットから送信が開始することを意味することが留意されるべきである。
【0235】
例えば、図14の(a)を参照のこと。第1パラメータは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量P(P=16)であってよく、かつ、第2パラメータは、各反復における利用可能スロットの数量N(N=4)であってよい。すなわち、第1パラメータは、第2パラメータの整数倍ではなく、そして、基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における第1利用可能スロットである。
【0236】
最後のP-floor(P/N)*N=16-floor(16/3)*3=1個の利用可能スロットは、PUSCHを送信するために使用されない。
【0237】
代替的に、端末装置は、第1RVおよび利用可能スロットの数量Nに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHをエンコーディングする。ここで、最後のP-floor(P/N)*N=16-floor(16/3)*3=1個の利用可能スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは3であり、すなわち、第1RVは3である。この場合、端末装置は、また、最後の利用可能スロットにおいて、構成されたグラントを伴うPUSCHもエンコーディングし、そして、最後の利用可能スロットにおいてエンコーディングの結果を送信する。この場合、コンテンツの一部が送信されてよく、その結果、リソースを効果的に利用することができ、そして、リソース利用が改善される。任意的に、第1パラメータが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、第2パラメータが、構成されたグラント周期性における反復の数量Kであり、第1パラメータが、第2パラメータの整数倍ではなく、そして、基準利用可能スロットが、構成されたグラント周期内の利用可能スロットにおける第1利用可能スロットであるとき、PUSCHは、最後のPfloor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて送信されない。または、本方法は、
第1RVおよび利用可能スロットの数量Nに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHをエンコーディングするステップであり、ここで、第1RVは、最後のPfloor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて搬送される反復に対応するRVである、ステップと、
最後のPfloor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて、エンコーディングの結果を前から後へ送信するステップと、を含む。
【0238】
技術的ソリューションについては、前述の関連する説明を参照のこと。簡潔にするために、詳細は再び説明されない。
【0239】
図15は、本出願の一つの実施形態に従った、通信装置の概略ブロック図である。図15に示されるように、通信装置1500は、トランシーバユニット1510および処理ユニット1520を含んでいる。
【0240】
トランシーバユニット1510は、ネットワーク装置によって送信された第1パラメータおよび第2パラメータを受信するように構成されている。処理ユニット1520は、第1パラメータおよび第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネルPUSCHの送信のための初期スロットを決定するように構成されている。処理ユニット1520は、初期スロットに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行するように、さらに、構成されている。第1パラメータおよび第2パラメータは、以下のパラメータ、すなわち、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量P、構成されたグラント周期性における反復の数量K、および、各反復における利用可能スロットの数量Nのうちのいずれか2つである。ここで、Nは2以上の整数であり、そして、1つのトランスポートブロック巡回冗長検査コードが各反復において搬送される。
【0241】
任意的に、第1パラメータおよび第2パラメータは、無線リソース制御RRCシグナリングで搬送され、または、第1パラメータおよび第2パラメータは、アクティブ化ダウンリンク制御情報DCIで搬送され、または、第1パラメータは、RRCシグナリングで搬送され、かつ、第2パラメータは、アクティブ化DCIで搬送され、もしくは、第1パラメータは、アクティブ化DCIで搬送され、第2パラメータは、RRCシグナリングで搬送される。
【0242】
任意的に、第1パラメータが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであるとき、第2パラメータが反復の数量Kである場合に、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、反復の数量Kの整数倍であり、または、
前記第2パラメータが各反復における利用可能スロットの数量Nである場合に、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pは、各反復における利用可能スロットの数量Nの整数倍である
【0243】
任意的に、第1パラメータおよび第2パラメータが、反復の数量Kおよび各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量は、K*Nである。
【0244】
任意的に、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある、利用可能スロットであり、Mは整数であり、第1パラメータまたは第2パラメータが各反復内の利用可能スロットの数量Nであるとき、N1=Nであり、そして、第1パラメータおよび第2パラメータのうちの一方が構成されたグラント周期内の利用可能スロットの数量Pであり、かつ、他方が構成されたグラント周期内の反復の数量Kであるとき、N1=floor(P/K)またはN1=ceiling(P/K)である。もしくは、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1-1個の利用可能スロットの距離にある、利用可能スロットであり、Mは整数であり、第1パラメータまたは第2パラメータが各反復内の利用可能スロットの数量Nであるとき、N1=Nであり、そして、第1パラメータおよび第2パラメータのうちの一方が構成されたグラント周期内の利用可能スロットの数量Pであり、かつ、他方が構成されたグラント周期内の反復の数量Kであるとき、N1=floor(P/K)またはN1=ceiling(P/K)である。1-1
【0245】
任意的に、第1パラメータおよび第2パラメータが、構成されたグラント周期性における反復の数量K、および、各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、または、第1パラメータが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、かつ、第1パラメータが、第2パラメータの整数倍であるとき、
基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、かつ、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある、利用可能スロットである。
【0246】
任意的に、第1パラメータが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、かつ、第1パラメータが、第2パラメータの整数倍でないとき、
基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットであり、かつ、Mは整数であり、または、基準利用可能スロットは、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの最後の利用可能スロットであり、初期スロットは、構成されたグラント周期にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1-1個の利用可能スロットの距離にある利用可能スロットであり、かつ、Mは1以上の整数である
【0247】
任意的に、基準利用可能スロットは事前設定されており、または、基準利用可能スロットは、ネットワーク装置から端末装置によって受信される。
【0248】
任意的に、処理ユニット1520は、特定的に、冗長バージョンRVシーケンス、第1パラメータ、および、第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネルPUSCHの送信のための初期スロットを決定するように構成されており、ここで、冗長バージョンRVシーケンスは、ネットワーク装置から端末装置によって受信される。
【0249】
任意的に、M=A1*N2であり、ここで、A1は0以上の整数であり、かつ、N2は、RVの最小周期である。
【0250】
任意的に、1つのRVが1つの反復において使用され、そして、RVシーケンス内のRVは、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための全ての反復において循環的に使用される。
【0251】
任意的に、初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、0である。
【0252】
任意的に、第1パラメータまたは第2パラメータが、構成されたグラント周期性における反復の数量Kであるとき、Mは、0以上であり、かつ、K-1以下であって、Mは整数であり、または、第1パラメータおよび第2パラメータが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量P、および、各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、Mは、0以上であり、かつ、floor(P/N)-1以下であり、Mは整数である。
【0253】
任意的に、処理ユニット1520は、特定的に、初期スロットにおいて搬送される反復から、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信の各反復に対応するRVに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHをエンコーディングし、かつ、エンコーディングの結果に基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信を実行するように構成されている。
【0254】
任意的に、初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、0である。
【0255】
任意的に、初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、RVシーケンスにおける第Tの(Tth)RVであって、T=floor(S/N)+1であり、かつ、Sは、構成されたグラント周期内の利用可能スロットにおける初期スロットのシーケンス番号である。
【0256】
任意的に、第1パラメータが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、第2パラメータが、各反復における利用可能スロットの数量Nであり、第1パラメータが、第2パラメータの整数倍ではなく、かつ、基準利用可能スロットが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであるとき、PUSCHは、最後のP-floor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて送信されず、または、処理ユニット1520は、さらに、
第1RVおよび利用可能スロットの数量Nに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHをエンコーディングするステップであり、ここで、第1RVは、最後のP-floor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて搬送される反復に対応するRVであるステップと、
最後のP-floor(P/N)*N個の利用可能スロットにおいて、エンコーディングの結果を前から後ろへ送信するステップと、を含む。
【0257】
任意的に、第1パラメータが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量Pであり、第2パラメータが、構成されたグラント周期性における反復の数量Kであり、第1パラメータが、第2パラメータの整数倍ではなく、かつ、基準利用可能スロットが、構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであるとき、PUSCHは、最後のP-floor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて送信されず、または、処理ユニット1520は、さらに、
第1RVおよび利用可能スロットの数量Nに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHをエンコーディングし、ここで、第1RVは、最後のP-floor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて搬送される反復に対応するRVであり、
最後のPfloor(P/K)*K個の利用可能スロットにおいて、エンコーディングの結果を前から後ろへ送信する、ように構成されている。
【0258】
本出願の実施形態は、少なくとも1つのプロセッサを含む通信装置を、さらに、提供する。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに結合されており、かつ、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに保管されたコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成されており、その結果、前述の実施形態のいずれか1つに従った通信方法が実施される。
【0259】
本出願の一つの実施形態は、チップを、さらに、提供する。本チップは、プロセッサおよびインターフェイス回路を備えている。プロセッサとインターフェイス回路とは、相互に結合されており、インターフェイス回路は、別のデバイスと通信するように構成されており、プロセッサによって、信号が処理され、その結果、前述の実施形態のいずれか1つに従った通信方法が実施される。
【0260】
本出願の一つの実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を、さらに、提供する。本コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を保管しており、そして、コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されると、前述の実施形態のいずれか1つに従った通信方法が実施される。
【0261】
本出願の一つの実施形態は、コンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品を、さらに、提供する。本コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、前述の実施形態のいずれか1つに従った通信方法が実施される。
【0262】
加えて、本出願の一つの実施形態は、装置を、さらに、提供する。本装置は、具体的には、チップ、アセンブリ、または、モジュールであってよい。本装置は、相互に接続されたプロセッサおよびメモリを含み得る。メモリは、コンピュータ実行可能命令を保管するように構成されている。本装置が動作するとき、プロセッサは、メモリに保管されたコンピュータ実行可能命令を実行して、チップが前述の方法の実施形態における方法を実行することを可能にし得る。
【0263】
実施形態において提供される、通信装置、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品、または、チップは、上記で提供された対応する方法を実施するように構成されている。従って、通信装置、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品、または、チップによって達成され得る、有益な効果については、上記で提供された対応する方法の有益な効果を参照のこと。詳細は、本明細書では再び説明されない。
【0264】
当業者であれば、本明細書に開示された実施形態で説明された実施例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、または、コンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって、実装され得ることを認識することができる。機能がハードウェアによって実行されるか、または、ソフトウェアによって実行されるかは、技術的ソリューションの特定のアプリケーションおよび設計制約条件に依存する。当業者であれば、各特定のアプリケーションについて説明された機能を実装するために異なる方法を使用することができるが、その実装は、本出願の範囲を超えるものと考えられるべきではない。
【0265】
当業者であれば、説明を簡便にするために、前述のシステム、装置、および、ユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが明確に理解されるだろう。詳細は、本明細書では再び説明されない。
【0266】
本出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されるシステム、装置、および方法は、他の方式で実装され得ることが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施形態は、単なる例である。例えば、ユニットへの分割は、単に論理的な機能分割に過ぎず、そして、実際の実装では他の分割であってよい。例えば、複数のユニットまたはアセンブリが別のシステムに組み合わされてよく、または、統合されてよく、もしくは、いくつかの特徴が無視されてよく、または実行されなくてもよい。加えて、表示され、または、説明された相互結合、または直接結合、もしくは通信接続は、いくつかのインターフェイスを使用することによって実装され得る。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的、機械的、または、他の形態で実装され得る。
【0267】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であっても、または、そうでなくてもよく、そして、ユニットとして表示された部分は、物理的ユニットであっても、または、そうでなくてもよく、1つの場所に配置されてよく、もしくは、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態のソリューションの目的を達成するために実際の要件に基づいて選択され得る。
【0268】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットへと統合されてよく、ユニットそれぞれは、物理的に単独で存在してよく、または、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されている。
【0269】
機能が、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、そして、独立した製品として販売または使用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に保管され得る。そうした理解に基づいて、本質的に、本出願の技術的ソリューション、または従来技術に寄与する部分、もしくは技術的ソリューションの一部は、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。ソフトウェア製品は、記憶媒体に保管されており、そして、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、または、ネットワーク装置であり得る)に、本出願の実施形態において説明された方法のステップの全てまたは一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含んでいる。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または、光ディスクといった、プログラムコードを保管することができる任意の媒体を含んでいる。
【0270】
前述の説明は、本出願の特定の単なる実装形態であるが、本出願の保護範囲を限定するように意図されたものではない。本出願において開示される技術的範囲内で、当業者によって容易に考え出される任意の変形または置換は、本出願の保護範囲内に入るものとする。従って、本出願の保護範囲は、請求項の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置または前記端末装置のチップによって実施される、通信方法であって、
ットワーク装置によって送信された第1パラメータおよび第2パラメータを受信するステップと、
記第1パラメータおよび前記第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネルPUSCHの送信のための初期スロットを決定するステップと、
記初期スロットに基づいて、前記構成されたグラントを伴う前記PUSCHの送信を実行するステップと、を含み、
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータは、
構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量P、
構成されたグラント周期性における反復の数量K、
各反復における利用可能スロットの数量Nであり、ここで、Nは、2以上の整数であり、かつ、1つのトランスポートブロック巡回冗長検査コードが各反復において搬送されているもの、
のうちのいずれか2つである、
方法。
【請求項2】
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータは、無線リソース制御RRCシグナリングで搬送され、または、
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータは、アクティブ化ダウンリンク制御情報DCIで搬送され、または、
前記第1パラメータは、RRCシグナリングで搬送され、かつ、前記第2パラメータは、アクティブ化DCIで搬送され、もしくは、
前記第1パラメータは、アクティブ化DCIで搬送され、かつ、前記第2パラメータは、RRCシグナリングで搬送される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、反復の数量Kおよび各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量は、K*Nである、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある、利用可能スロットであり、Mは整数であり、前記第1パラメータまたは前記第2パラメータが各反復内の利用可能スロットの数量Nであるとき、N1=Nである、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、構成されたグラント周期性における反復の数量K、および、各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、
記基準利用可能スロットは、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、かつ、前記初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、前記基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある、前記利用可能スロットである、
請求項に記載の方法。
【請求項6】
記第1パラメータおよび前記第2パラメータに基づいて、構成されたグラントを伴うPUSCHの送信のための初期スロットを決定するステップは、
長バージョンRVシーケンス、前記第1パラメータ、および、前記第2パラメータに基づいて、前記構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネルPUSCHの送信のための前記初期スロットを決定するステップであり、前記冗長バージョンRVシーケンスは、前記端末装置によって、前記ネットワーク装置から受信される、ステップ、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
M=A1*N2であり、
A1は、0以上の整数であり、かつ、
N2は、前記RVの最小周期である、
請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、0である、
請求項に記載の方法。
【請求項9】
ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイスのチップによって実施される、通信方法であって、
第1パラメータおよび第2パラメータを端末デバイスに送信するステップであり、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータは、構成されたグラントを伴う物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の送信のための初期スロットを決定するために使用される、ステップと、
前記初期スロットに基づいて、前記構成されたグラントを伴う前記PUSCHの送信を検出するステップと、を含み、
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータは、
構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量P、
構成されたグラント周期性における反復の数量K、
各反復における利用可能スロットの数量Nであり、ここで、Nは、2以上の整数であり、かつ、1つのトランスポートブロック巡回冗長検査コードが各反復において搬送されているもの、
のうちのいずれか2つである、
方法。
【請求項10】
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、反復の数量Kおよび各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットの数量は、K*Nである、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある、利用可能スロットであり、Mは整数であり、前記第1パラメータまたは前記第2パラメータが各反復内の利用可能スロットの数量Nであるとき、N1=Nである、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1パラメータおよび前記第2パラメータが、構成されたグラント周期性における反復の数量K、および、各反復における利用可能スロットの数量Nであるとき、
前記基準利用可能スロットは、前記構成されたグラント周期性における利用可能スロットのうちの第1利用可能スロットであり、かつ、前記初期スロットは、構成されたグラント周期内にあり、かつ、前記基準利用可能スロットからM*N1個の利用可能スロットの距離にある、前記利用可能スロットである、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
M=A1*N2であり、
A1は、0以上の整数であり、かつ、
N2は、前記RVの最小周期である、
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記初期スロットにおいて搬送される反復に対応するRVは、0である、
請求項11に記載の方法。
【請求項15】
通信装置であって、
請求項1乃至14のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたモジュール、を含む、
通信装置。
【請求項16】
少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに結合されており、かつ、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのメモリに保管されたコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成されており、請求項1乃至14いずれか一項に記載の方法を実施する、
通信装置。
【請求項17】
チップであって、
前記チップは、プロセッサ、および、インターフェイス回路を備え、
前記プロセッサと前記インターフェイス回路とは、相互に結合されており、
前記インターフェイス回路は、別のデバイスと通信するように構成されており、かつ、
前記プロセッサによって、信号が処理され、請求項1乃至14いずれか一項に記載の方法が実施される、
チップ。
【請求項18】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を保管しており、
通信装置によって、前記コンピュータプログラムまたは前記命令が実行されると、請求項1乃至14いずれか一項に記載の方法が実施される、
コンピュータ可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
本出願の実施形態における端末装置は、ユーザ機器(user equipment、UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局(mobile station、MS)、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、またはモバイル端末(mobile terminal、MT)、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェントまたはユーザ装置、などであり得る。代替的に、端末装置は、携帯電話(cellular phone)、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、ワイヤレスモデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワーク内の端末装置、将来の進化型公衆陸上移動ネットワーク(public land mobile network、PLMN)内の端末装置、などであり得る。端末装置は、移動電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線送受信機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末装置、拡張現実(Augmented Reality、AR)端末装置、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、交通安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、などであり得る。これは、本出願の実施形態において限定されない。
【国際調査報告】