(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】物理ダウンリンク制御チャネルの監視を停止するための方法および通信装置
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20240912BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240912BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240912BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W72/232
H04W72/0453
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519568
(86)(22)【出願日】2022-08-11
(85)【翻訳文提出日】2024-05-07
(86)【国際出願番号】 CN2022111747
(87)【国際公開番号】W WO2023051052
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111164061.8
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111309099.X
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲ウェン▼▲ウェン▼
(72)【発明者】
【氏名】▲鉄▼ ▲暁▼磊
(72)【発明者】
【氏名】薛 ▲イー▼凡
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067CC02
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067FF05
(57)【要約】
本出願は、物理ダウンリンク制御チャネルの監視を停止するための方法および通信装置を提供する。ネットワーク機器がPDCCH監視スキッピング機構およびBWPスイッチング機構の両方を構成する場合、PDCCHの監視を停止するための時間が決定されて、端末機器の電力消費を低減し得る。本方法は、以下を含む。すなわち、ネットワーク機器が、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信する。端末機器は、タイマーを実行し、タイマーは、BWPスイッチに使用される。端末機器は、第一のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、タイマーの実行を一時停止する。端末機器は、最初の継続時間の後、タイマーの実行を継続する。端末機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行する。ネットワーク機器は、タイマーを実行し、最初の継続時間内にタイマーの実行を一時停止し、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続する。ネットワーク機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法であって、
端末機器によって、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報DCIを受信するステップであって、前記第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを前記端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHと、端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHとを含む、ステップと、
前記端末機器によって、タイマーを実行するステップであって、前記タイマーは、BWPスイッチのために使用され、前記タイマーの期限切れ時点BWPスイッチは、前記最初の継続時間の終了時点よりも早い、ステップと、
前記端末機器によって、前記最初の継続時間内であって、前記タイマーが期限切れになるBWPスイッチ前に、前記PDCCHの監視を停止するステップと、
前記端末機器によって、前記タイマーが期限切れになる際に、DL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上で前記PDCCHを監視するステップと
を備える、方法。
【請求項2】
物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法であって、
端末機器によって、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報DCIを受信するステップであって、前記第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを前記端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHと、前記端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHとを含む、ステップと、
前記端末機器によって、タイマーを実行するステップであって、前記タイマーは、BWPスイッチのために使用される、ステップと、
前記端末機器によって、前記第一のDCIに基づいて、前記最初の継続時間内に前記PDCCHの監視を停止し、前記タイマーの実行を一時停止するステップと、
前記端末機器によって、前記最初の継続時間の後に前記タイマーの実行を継続するステップと、
前記端末機器によって、前記タイマーが期限切れする際に、DL BWPスイッチを実行するステップと
を備える、方法。
【請求項3】
前記端末機器によって、タイマーを実行するステップは、
前記端末機器が前記アクティブDL BWP上の前記ネットワーク機器から指示情報を受信した際に、前記端末機器によって、前記タイマーを開始または再開するステップ
を含み、
前記指示情報は、前記端末機器が物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、もしくは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信するようにスケジュールするために使用され、または前記指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように前記端末機器に指示し、前記指示情報は、前記第一のDCI、もしくは前記第一のDCI以外のDCIにて搬送される、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記最初の継続時間の長さは、無線リソース制御(RRC)を通じて構成されるか、または前記第一のDCIによって示される、請求項1ないし3の何れか一つに記載の方法。
【請求項5】
最初の継続時間DCI前記端末機器は、以下の情報、すなわち、
前記最初の継続時間の開始時点と、前記第一のDCIとの間の時間オフセット、
最小スロットオフセットと、前記第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、前記最小スロットオフセットは、前記第一のDCIを搬送するPDCCHPDCCHと、前記第一のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値、
PDSCHが前記第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、または
PUSCHが前記第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PUSCHが送信された後の時点
のうちの少なくとも一つに基づいて、前記最初の継続時間の前記開始時点を決定する、請求項1ないし4の何れか一つに記載の方法。
【請求項6】
物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法であって、
端末機器によって、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第二のダウンリンク制御情報DCIを受信するステップであって、前記第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、前記最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHと、端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHとを含み、前記第二のDCIは、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHの送信をスケジュールするために使用される、ステップと
前記端末機器によって、前記第二のDCIに基づいてDL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上で前記PDCCHの監視を停止するステップであって、
前記最初の継続時間の開始時点は、以下の情報、すなわち、
BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、
前記PDSCHが前記切替先DL BWP上で送信されるスロット、
前記PDSCHが前記切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、
前記最初の継続時間の前記開始時点と、前記第二のDCIとの間の時間オフセット、
最小スロットオフセットと、前記第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、前記最小スロットオフセットは、前記第二のDCIを搬送するPDCCHと、前記第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可される前記PDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値、または
PDSCHが前記第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点
のうちの少なくとも一つに基づいて決定される、ステップと
を備える、方法。
【請求項7】
前記最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを通じて構成されるか、または前記第二のDCIによって示される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第二のDCIは、第一の検索空間セットグループに切り替えるように前記端末機器にさらに指示し、前記第一の検索空間セットグループは、前記切替先DL BWP上の検索空間セットグループであり、
前記方法は、
前記端末機器によって、前記切替先DL BWP上の前記第一の検索空間セットグループに切り替えるステップ
をさらに備える、
請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記端末機器が前記切替先DL BWP上の前記第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、前記最初の継続時間の後の次のスロットもしくは次のシンボルであるか、または前記最初の継続時間の開始時点と同じであるスロットもしくはシンボルである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記端末機器が前記切替先DL BWP上の前記第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、以下の情報、すなわち、
BWPスイッチ遅延の後の前記次のスロット、
前記PDSCHが前記切替先DL BWP上で送信される前記スロット、
前記PDSCHが前記切替先DL BWP上で送信される前記スロットの次の前記スロット、
前記最初の継続時間の開始時点と、前記第二のDCIとの間の前記時間オフセット、
前記最小スロットオフセットと、前記第二のDCIを解析するための前記継続時間との間の前記最大値、または
前記PDSCHが前記第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の前記時点
のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、前記最初の継続時間の前記開始時点とは異なる、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
ネットワーク機器ネットワーク機器物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の監視を停止するための方法であって、
ネットワーク機器によって、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上で端末機器に第一のダウンリンク制御情報(DCI)を送信するステップであって、前記第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように前記端末機器に指示し、監視が停止される前記PDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHと、端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHとを含む、ステップと、
前記ネットワーク機器によって、タイマーを実行するステップであって、前記タイマーは、BWPスイッチのために使用される、ステップと、
前記ネットワーク機器によって、前記最初の継続時間内に前記タイマーの実行を一時停止するステップと、
前記ネットワーク機器によって、前記最初の継続時間の後に前記タイマーの実行を継続するステップと、
前記ネットワーク機器によって、前記タイマーが期限切れする際に、DL BWPスイッチを実行するステップと
を備える、方法。
【請求項12】
前記最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを通じて構成されるか、または前記第一のDCIによって示される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ネットワーク機器は、以下の情報、すなわち、
前記最初の継続時間の開始時点と、前記第一のDCIとの間の時間オフセットと、
PDSCHが前記第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、または
PUSCHが前記第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PUSCHが送信された後の時点と
のうちの少なくとも一つに基づいて、前記最初の継続時間の前記開始時点を決定する、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法であって、
ネットワーク機器によって、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上で端末機器に第二のダウンリンク制御情報DCIを送信するステップであって、前記第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように前記端末機器に指示し、監視が停止される前記PDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHと、端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHとを含み、前記第二のDCIは、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHの送信をスケジュールするために使用される、ステップと、
前記ネットワーク機器によって、前記第二のDCIに基づいてDL BWPスイッチを実行するステップであって、前記最初の継続時間の開始時点は、以下の情報、すなわち、
BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、
前記PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、
前記PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、
前記最初の継続時間の前記開始時点と、前記第二のDCIとの間の時間オフセット、
最小スロットオフセットと、前記第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、前記最小スロットオフセットは、前記第二のDCIを搬送するPDCCHと、前記第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットであるか、または
PDSCHが前記第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点
のうちの少なくとも一つに基づいて決定される、ステップと
を備える、方法。
【請求項15】
前記最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを通じて構成されるか、または前記第二のDCIによって示される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第二のDCIは、第一の検索空間セットグループに切り替えるように前記端末機器にさらに指示し、前記第一の検索空間セットグループは、前記切替先DL BWP上の検索空間セットグループであり、
前記方法は、
前記ネットワーク機器によって、前記切替先DL BWP上の前記第一の検索間セットグループに切り替えるステップ
を備える、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記ネットワーク機器が前記切替先DL BWP上の前記第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、前記最初の継続時間の後の次のスロットもしくは次のシンボルであるか、または前記最初の継続時間の開始時点と同じであるスロットもしくはシンボルである、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ネットワーク機器が前記切替先DL BWP上の前記第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、以下の情報、すなわち、
前記BWPスイッチ遅延の前記次のスロット、
前記PDSCHが前記切替先DL BWP上で送信される前記スロット、
前記PDSCHが前記切替先DL BWP上で送信される前記スロットの次の前記スロット、
前記最初の継続時間の前記開始時点と、前記第二のDCIとの間の前記時間オフセット、
前記最小スロットオフセットと、前記第二のDCIを解析するための前記継続時間との間の前記最大値、または
前記PDSCHが前記第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PDSCHに対応する前記ハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の前記時点
のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、前記最初の継続時間の前記開始時点とは異なる、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
通信装置であって
アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成される送受信機ユニットであって、前記第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを前記装置に示し、監視が停止される前記PDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHと、装置固有検索空間セット内のPDCCHとを含む、送受信機ユニットと、
タイマーを実行することであって、前記タイマーは、BWPスイッチのために使用され、前記タイマーの期限切れ時点は、前記最初の継続時間の終了時点よりも早い、ことと、前記最初の継続時間内であって、前記タイマーが期限切れになる前に、前記PDCCHの監視を停止することと、前記タイマーが期限切れする際に、DL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上で前記PDCCHを監視することとを行うように構成される処理ユニットと
を備える、通信装置。
【請求項20】
通信装置であって
アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成される送受信機ユニットであって、前記第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを前記装置に示し、監視が停止される前記PDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHと、装置固有検索空間セット内のPDCCHとを含む、送受信機ユニットと、
タイマーを実行することであって、前記タイマーは、BWPスイッチのために使用される、ことと、前記第一のDCIに基づいて、前記最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、前記タイマーの実行を一時停止することと、前記最初の継続時間の後に前記タイマーの実行を継続することと、前記タイマーが期限切れする際に、DL BWPスイッチを実行することとを行うように構成される、処理ユニットと
を備える、通信装置。
【請求項21】
前記処理ユニットは、
前記ネットワーク機器からの指示情報が前記アクティブDL BWP上で受信される際に、前記タイマーを開始または再開すること
を行うようにさらに構成され、
前記指示情報は、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、もしくは物理アップリンク共有チャネルPUSCHを送信するように、前記装置をスケジュールするために使用されるか、または前記指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように前記装置を指示し、前記指示情報は、前記第一のDCI、もしくは前記第一のDCI以外のDCIにて搬送される、
請求項19または20に記載の装置。
【請求項22】
前記最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または前記第一のDCIによって示される、請求項19ないし21の何れか一つに記載の装置。
【請求項23】
前記装置は、以下の情報、すなわち、
前記最初の継続時間の開始時点と、前記第一のDCIとの間の時間オフセット、
最小スロットオフセットと、前記第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、前記最小スロットオフセットは、前記第一のDCIを搬送するPDCCHと、前記第一のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値、
PDSCHが前記第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、または
PUSCHが前記第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PUSCHが送信された後の時点
のうちの少なくとも一つに基づいて、前記最初の継続時間の前記開始時点を決定する、請求項19ないし22の何れか一つに記載の装置。
【請求項24】
通信装置であって、
アクティブダウンリンクDL 帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第二のダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成される送受信機ユニットであって、前記第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、前記最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを示し、監視が停止される前記PDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHと、装置固有検索空間セット内のPDCCHとを含み、前記第二のDCIは、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHの送信をスケジュールするために使用される、送受信機ユニットと、
前記第二のDCIに基づいて、DL BWPスイッチを実行することと、切替先DL BWP上で前記PDCCHの監視を停止することを行うように構成される処理ユニットであって、
前記最初の継続時間の開始時点は、以下の情報、すなわち、
BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、
前記PDSCHが前記切替先DL BWP上で送信されるスロット、
前記PDSCHが前記切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、
前記最初の継続時間の前記開始時点と、前記第二のDCIとの間の時間オフセット、
最小スロットオフセットと、前記第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、前記最小スロットオフセットは、前記第二のDCIを搬送するPDCCHと、前記第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最小値、または
PDSCHが前記第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点
のうちの少なくとも一つに基づいて決定される、処理ユニットと
を備える、通信装置。
【請求項25】
前記最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または前記第二のDCIによって示される、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記第二のDCIは、前記装置が第一の検索空間セットグループに切り替えることをさらに示し、前記第一の検索空間セットグループは、前記切替先DL BWP上の検索空間セットグループであり、
前記処理ユニットは、
前記切替先DL BWP上の前記第一の検索空間セットグループに切り替えること
を行うようにさらに構成される、
請求項24または25に記載の装置。
【請求項27】
前記装置が前記切替先DL BWP上の前記第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、前記最初の継続時間の後の次のスロットもしくは次のシンボルであるか、または前記最初の継続時間の前記開始時点と同じスロットもしくはシンボルである、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記装置が前記切替先DL BWP上の前記第一の検索空間セットグループに切り替える時点が、以下の情報、すなわち、
前記BWPスイッチ遅延の前記次のスロット、
前記PDSCHが前記切替先DL BWP上で送信される前記スロット、
前記PDSCHが前記切替先DL BWP上で送信される前記スロットの前記次のスロット、
前記最初の継続時間の開始時点と、前記第二のDCIとの間の前記時間オフセット、
前記最小スロットオフセットと、前記第二のDCIを解析するための前記継続時間との間の前記最大値、または
前記PDSCHが前記第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、
のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、前記最初の継続時間の前記開始時点とは異なる、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
通信装置であって
アクティブダウンリンクDL 帯域幅パートBWP上で端末機器に第二のダウンリンク制御情報DCIを送信するように構成される送受信機ユニットであって、前記第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように前記端末機器に指示し、監視が停止される前記PDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHと、端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHとを含み、前記第二のDCIは、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHの送信をスケジュールするために使用される、送受信機ユニットと、
前記第二のDCIに基づいて、DL BWPスイッチを実行するように構成される処理ユニットであって、
前記最初の継続時間の開始時点が、以下の情報、すなわち、
BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、
前記PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、
前記PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、
前記最初の継続時間の前記開始時点と、前記第二のDCIとの間の時間オフセット、
最小スロットオフセットと、前記第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、前記最小スロットオフセットは、前記第二のDCIを搬送するPDCCHと、前記第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最小値、または
PDSCHが前記第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点
のうちの少なくとも一つに基づいて決定される、処理ユニットと
を備える、通信装置。
【請求項30】
前記最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または前記第二のDCIによって示される、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記第二のDCIは、第一の検索空間セットグループに切り替えるように前記端末機器にさらに指示し、前記第一の検索空間セットグループは、前記切替先DL BWP上の検索空間セットグループであり、
前記処理ユニットは、
前記切替先DL BWP上の前記第一の検索空間セットグループに切り替えること
を行うようにさらに構成される、
請求項29または30に記載の装置。
【請求項32】
前記装置が前記切替先DL BWP上の前記第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、前記最初の継続時間の後の次のスロットもしくは次のシンボルであるか、または前記最初の継続時間の前記開始時点と同じスロットもしくはシンボルである、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記装置が前記切替先DL BWP上の前記第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、以下の情報、すなわち、
前記BWPスイッチ遅延の前記次のスロット、
前記PDSCHが前記切替先DL BWP上で送信される前記スロット、
前記PDSCHが前記切替先DL BWP上で送信される前記スロットの前記次のスロット、
前記最初の継続時間の前記開始時点と、前記第二のDCIとの間の前記時間オフセット、
前記最小スロットオフセットと、前記第二のDCIを解析するための前記継続時間との間の最大値、または
前記PDSCHが前記第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、
のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、前記最初の継続時間の開始時点とは異なる、請求項31に記載の装置。
【請求項34】
通信装置であって
アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上で端末機器に第一のダウンリンク制御情報DCIを送信するように構成される送受信機ユニットであって、前記第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように前記端末機器に指示し、監視が停止される前記PDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHと、端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHとを含む、送受信機ユニットと、
タイマーを実行することであって、前記タイマーは、BWPスイッチに使用される、ことと、前記最初の継続時間内に前記タイマーの実行を一時停止することと、前記最初の継続時間の後に前記タイマーの実行を継続することとを行うように構成される処理ユニットと
を備え、
前記処理ユニットは、前記タイマーが期限切れする際に、DL BWPスイッチを実行するようにさらに構成される、
通信装置。
【請求項35】
前記最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または前記第一のDCIによって示される、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記装置は、以下の情報、すなわち、
前記最初の継続時間の開始時点と、前記第一のDCIとの間の時間オフセット、
PDSCHが前記第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、または
PUSCHが前記第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、前記PUSCHが送信された後の時点
のうちの少なくとも一つに基づいて、前記最初の継続時間の前記開始時点を決定する、請求項34または35に記載の装置。
【請求項37】
通信装置であって、プロセッサおよび送受信機を備え、前記送受信機は、別の装置と通信し、前記プロセッサは、メモリに結合され、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成され、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを呼び出すと、前記装置は、請求項1ないし5の何れか一つに記載の方法、請求項6ないし10の何れか一つに記載の方法、請求項11ないし13の何れか一つに記載の方法、または請求項14ないし18の何れか一つに記載の方法を実行することが可能になる、通信装置。
【請求項38】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、請求項1ないし5の何れか一つに記載の方法、請求項6ないし10の何れか一つに記載の方法、請求項11ないし13の何れか一つに記載の方法、または請求項14ないし18の何れか一つに記載の方法が実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項39】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、命令を含み、前記命令が実行されると、請求項1ないし5の何れか一つに記載の方法、請求項6ないし10の何れか一つに記載の方法、請求項11ないし13の何れか一つに記載の方法、または請求項14ないし18の何れか一つに記載の方法が実行される、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信分野に関し、特に、物理ダウンリンク制御チャネルの監視を停止するための方法および通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2021年9月30日に中国国家知識産権局に出願され、「物理ダウンリンク制御チャネルの監視を停止するための方法および通信装置」と題される中国特許出願第202111164061.8号と、2021年11月5日に中国国家知識産権局に出願され、「物理ダウンリンク制御チャネルの監視を停止するための方法および通信装置」と題される中国特許出願第202111309099.X号の優先権を主張しており、これらの出願は何れも、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、アップリンクデータまたはダウンリンクデータのスケジューリング情報を搬送するために使用されることがある。端末機器は、PDCCHを周期的に監視して、スケジューリング情報を取得し得る。PDCCHがスケジューリング情報を搬送することを検出した場合、スケジューリング情報に基づいて、端末機器は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を通じてダウンリンクデータを受信し得るか、または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介してアップリンクデータを送信し得る。しかしながら、ネットワーク機器および端末機器の間にサービス伝送が存在しない場合、ネットワーク機器は、端末機器にPDCCHを送信しないが、端末機器は、依然としてPDCCHを周期的に監視している。これにより、端末機器の電力消費が増加する。
【0004】
現行アクティブダウンリンク帯域幅パート(BWP)において、ネットワーク機器は、PDCCH監視スキップ(PDCCH監視のスキップ)機構、または検索空間セットグループ(SSSG)スイッチング機構を使用することによって、端末機器の電力消費を低減するように、
PDCCH監視を低減しる。各セルについて、ネットワーク機器は、端末機器のために、複数のダウンリンクBWP、および/または複数のアップリンクBWPを構成し得て、ネットワーク機器は、アクティブBWPを動的に切り替え得る。
【0005】
しかしながら、端末機器がPDCCH監視スキッピング機構およびBWPスイッチング機構の両方をサポートする場合、端末機器がPDCCHの監視を停止するための方法は、明確に定義されていない。
【発明の概要】
【0006】
本出願は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法および通信装置を提供する。端末機器がPDCCH監視スキッピング機構およびBWPスイッチング機構の両方をサポートする場合、PDCCHの監視を停止するための時間は、端末機器の電力消費を低減することに役立ち得る。
【0007】
第一の態様によれば、本出願は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法を提供する。本方法は、以下を含む。すなわち、端末機器が、アクティブダウンリンク(DL)BWP上のネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報(DCI)を受信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。端末機器は、タイマーを実行し、タイマーは、BWPスイッチのために使用され、タイマーの期限切れ時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早い。端末機器は、最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHの監視を停止する。端末機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHを監視する。
【0008】
第一のDCIは、PDCCH上で搬送され得る。端末機器は、PDCCH上で第一のDCIを検出し、第一のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間の後にPDCCHの監視を継続し得る。監視が停止されるPDCCHには、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有検索空間セット内のPDCCHが含まれる。他タイプの共通検索空間セット、例えば、タイプ0の共通検索空間セット、タイプ0Aの共通検索空間セット、タイプ1の共通検索空間セット、およびタイプ2の共通検索空間セットについて、UEは、C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIによってスクランブルされたDCIのためのPDCCHの監視をスキップしてもよいし、またはスキップしなくてもよい。これは、本開示の実施形態では限定されない。タイプ0の共通検索空間セット、タイプ0Aの共通検索空間セット、タイプ1の共通検索空間セット、およびタイプ2の共通検索空間セットについて、UEがSI-RNTI、RA-RNTI、TC-RNTI、またはP-RNTIを監視するか否かは、本開示の実施形態では限定されない。
【0009】
C-DRX機構が端末機器のためにさらに構成される場合、第一のDCIは、C-DRXのためのアクティブ継続時間において最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し得る。C-DRXのためのアクティブ継続時間において、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間の後、端末機器は、アクティブ継続時間においてPDCCHの監視を継続し得る。
【0010】
最初の継続時間の単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、スロット、PDCCH監視周期、PDCCH監視機会の数量、または複数の連続するスロットを含むスロットセットなどとし得る。これは、本開示では限定されない。例えば、最初の継続時間は、8スロットであり得て、端末機器は、8スロットにおいてPDCCHの監視を停止し得る。
【0011】
最初の継続時間の開始時点は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始時、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始時であってもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0012】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。具体的なRRC構成態様またはDCI指示態様は、本出願の実施形態では限定されない。
【0013】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0014】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。RRCシグナリングは、アクティブDL BWP上で端末機器に送信される。RRCシグナリングは、最初の継続時間の長さを示している。
【0015】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、プロトコルにおいて事前に定義され得る。
【0016】
タイマーの継続時間は、RRCシグナリングを使用することによってネットワーク機器によって構成され得るか、またはプロトコルにおいて事前に定義され得る。タイマーの継続時間の単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、またはスロットなどとし得る。これは、本出願の実施形態では限定されない。例えば、タイマーの継続時間は、3ミリ秒であり得る。
【0017】
タイマーを開始または再開するための条件が満たされると(例えば、第一のDCIがスケジューリング情報を含む)、端末機器は、タイマーを開始または再開し、タイマーを実行し、具体的には、タイマーは、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。タイマーが期限切れになった後、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。タイマーが期限切れになる前に、タイマーを再開するための条件が満たされた場合、タイマーは、再開される、すなわち、タイマーは、再び実行を開始される。
【0018】
タイマーの期限切れ時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早い。例えば、最初の継続時間は、タイマーが期限切れになる継続時間よりも長い。例えば、最初の継続時間は、タイマーが期限切れになる継続時間よりも長く、最初の継続時間は、8スロットとし得て、タイマーの継続時間は、3ミリ秒、すなわち6スロットとし得る。
【0019】
タイマーが開始または再開される具体的な時間位置は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始位置、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始位置とし得る。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0020】
最初の継続時間の終了時点は、タイマーの期限切れ時点よりも後である。タイマーが期限切れになると、PDCCHの監視を停止するための継続時間は終了しないが、端末機器は、切替先DL BWP上でPDCCHを監視し得る。切替先DL BWPは、新しいアクティブDL BWPである。切替先DL BWPは、デフォルトDL BWPとも呼ばれることもある。
【0021】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、ネットワーク機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、BWPスイッチに使用されるタイマーを構成する。端末機器は、タイマーを実行し、PDCCHの監視を停止し始め、最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHの監視を停止し、切替先BWP上でPDCCHを監視し得る。本方法において、タイマーを実行することができ、PDCCHの監視を開始して停止することができ、タイマーの実行時間は変更されない。そのため、プロトコルに対する影響は低く、実装は、簡単である。
【0022】
第一の態様を参照すると、第一の態様の幾つかの実装では、端末機器がタイマーを実行することは、以下を含む。すなわち、端末機器がアクティブDL BWP上のネットワーク機器から指示情報を受信すると、端末機器は、タイマーを開始または再開すること。指示情報は、端末機器がPDSCHもしくはPUSCHを送信するようにスケジュールするために使用され、または指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように端末機器に指示し、指示情報は、第一のDCIもしくは第一のDCI以外のDCIにて搬送される。
【0023】
第一の態様を参照すると、第一の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0024】
第一の態様を参照すると、第一の態様の幾つかの実装では、端末機器は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、
最初の継続時間の開始時点と、第一のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第一のDCIを搬送するPDCCHと、第一のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)がフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PUSCHが送信された後の時点。
【0025】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセットは、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、またはPDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点、のうちの少なくとも一つに基づいて決定することができ、最初の継続時間およびBWPスイッチ遅延が重複するか否かを考慮する必要はない。これは、端末機器による処理の複雑性を低減することができる。
【0026】
第二の態様によれば、本出願は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法を提供する。本方法は、以下を含む。すなわち、端末機器が、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報DCIを受信すること。ここで、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。端末機器は、タイマーを実行し、タイマーは、BWPスイッチに使用される。端末機器は、第一のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、タイマーの実行を一時停止する。端末機器は、最初の継続時間の後、タイマーの実行を継続する。端末機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行する。
【0027】
最初の継続時間の開始時点は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始時、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始時であってもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0028】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成され得るか、または第一のDCIによって示され得る。具体的なRRC構成態様またはDCI指示態様は、本出願の実施形態では限定されない。
【0029】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0030】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。RRCシグナリングは、アクティブDL BWP上で端末機器に送信される。RRCシグナリングは、最初の継続時間の長さを示している。
【0031】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、プロトコルにおいて事前に定義され得る。
【0032】
タイマーの継続時間は、RRCシグナリングを使用することによって、ネットワーク機器によって構成され得るか、またはプロトコルにおいて事前に定義され得る。タイマーの継続時間の単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、またはスロットなどとし得る。これは、本出願の実施形態では限定ない。例えば、タイマーの継続時間は、3ミリ秒であり得る。
【0033】
タイマーを開始または再開するための条件が満たされると(例えば、第一のDCIがスケジューリング情報を含む)、端末機器は、タイマーを開始または再開し、タイマーを実行し、具体的には、タイマーは、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。タイマーが期限切れになった後、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。タイマーが期限切れになる前に、タイマーを再開するための条件が満たされた場合、タイマーは、再開される、すなわち、タイマーは、再び実行を開始される。
【0034】
タイマーが開始または再開される具体的な時間位置は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始位置、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始時とし得る。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0035】
端末機器は、PDCCHの監視を停止するための継続時間内に、タイマーの実行を一時停止する、すなわち、PDCCHの監視を停止するための継続時間内に、タイマーの一時停止は、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。
【0036】
DL BWPスイッチを実行した後、端末機器は、切替先DL BWP上でPDCCHを監視し得る。
【0037】
本出願の本実施形態に提供するPDCCHの監視を停止するための方法によれば、ネットワーク機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、BWPスイッチに使用されるタイマーを構成する。PDCCHの監視を停止する場合、端末機器は、タイマーの実行を一時停止し、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続する、すなわち、PDCCHの監視停止およびタイマーの実行停止は、異なる時間期間に実行される。これは、PDCCHの監視停止に起因して、タイマーが容易に期限切れし得るという問題を回避する。さらに、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止して、端末機器の電力消費を低減し得る。
【0038】
第二の態様を参照すると、第二の態様の幾つかの実装では、端末機器がタイマーを実行することは、以下を含む。すなわち、端末機器がアクティブDL BWP上のネットワーク機器から指示情報を受信すると、タイマーは、開始または再開される。指示情報は、端末機器がPDSCHもしくはPUSCHを送信するようにスケジュールするために使用され、または指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように端末機器に指示し、指示情報は、第一のDCIもしくは第一のDCI以外のDCIにて搬送される。
【0039】
第二の態様を参照すると、第二の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0040】
第二の態様を参照すると、第二の態様の幾つかの実装では、端末機器は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、最初の継続時間の開始時点と、第一のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第一のDCIを搬送するPDCCHと、第一のDCIを使用することによってスケジュールされることが許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PUSCHが送信された後の時点。
【0041】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、最初の継続時間の開始時点と第一のDCIとの間の時間オフセットは、最初の継続時間の開始時点と第一のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、またはPDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点、のうちの少なくとも一つに基づいて決定することができ、最初の継続時間およびBWPスイッチ遅延が重複するか否かを考慮する必要はない。これは、端末機器による処理の複雑性を低減することができる。
【0042】
第三の態様によれば、本出願は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法を提供する。本方法は、以下を含む。すなわち、端末機器が、アクティブDL BWP上のネットワーク機器から第二のDCIを受信し、第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを示し、監視が停止されるPDCCHが、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含み、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。端末機器は、第二のDCIに基づいて、DL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHの監視を停止する。最初の継続時間の開始時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最小値。または、PDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点。
【0043】
第二のDCIは、PDCCH上で搬送され得る。端末機器は、アクティブDL BWP上のPDCCH上で第二のDCIを検出し、第二のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、DL BWPスイッチを実行し得る。監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有検索空間セット内のPDCCHを含む。
【0044】
第二のDCI内のBWPインジケータフィールドは、DL BWPスイッチを示し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、PDSCHの送信をスケジュールすることを示す。具体的には、第二のDCIは、PDSCHのスケジューリング情報を搬送し得て、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドは、DL BWPのIDを示す。IDは、現行アクティブDL BWPのIDとは異なる。端末機器は、第二のDCIに基づいて、第二のDCI内のインジケータフィールドのDL BWPに切り替える。
【0045】
最初の継続時間の開始時点は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始位置、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始位置であってもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0046】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成され得るか、または第一のDCIによって示され得る。具体的なRRC構成態様またはDCI指示態様は、本出願の実施形態では限定されない。
【0047】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第二のDCIを送信し、第二のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0048】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第二のDCIを送信し、第二のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。RRCシグナリングは、アクティブDL BWP上で端末機器に送信される。RRCシグナリングは、最初の継続時間の長さを示している。
【0049】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、プロトコルにおいて事前に定義され得る。
【0050】
最初の継続時間の開始時点は、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、またはPDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットとし得る。
【0051】
最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、または第二のDCIを使用することによってPDSCHがスケジュールされる場合にPDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点のうちの少なくとも一つに基づいて決定されてもよい。
【0052】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、最初の継続時間の開始時点がBWPスイッチ遅延の後の次のスロットである場合、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、またはPDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットであり、これにより、最初の継続時間およびBWPスイッチ遅延の間には重複が存在しない。これは、端末機器が長時間PDCCHを監視することを停止し、端末機器の電力消費を低減することに役立つ。さらに、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、または第二のDCIを使用することによってPDSCHがスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)がフィードバックされた後の時点のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間と第二のDCIとの間の時間オフセットを決定することができ、最初の継続時間およびBWPスイッチ遅延が重複するか否かを考慮する必要はない。これは、端末機器による処理の複雑性を低減することができる。
【0053】
第三の態様を参照すると、第三の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第二のDCIによって示される。
【0054】
第三の態様を参照すると、第三の態様の幾つかの実装では、第二のDCIは、第一の検索空間セットグループに切り替えるように端末機器にさらに指示し、第一の検索空間セットグループは、切替先DL BWP上の検索空間セットグループである。本方法は、以下をさらに含む。すなわち、端末機器は、切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替えること。
【0055】
第三の態様を参照すると、第三の態様の幾つかの実装では、端末機器が切替先DL BWP上の第一の検索空間集合グループに切り替える時点は、最初の継続時間の後の次のスロットもしくは次のシンボル、または最初の継続時間の開始時点と同じであるスロットもしくはシンボルである。
【0056】
第三の態様を参照すると、第三の態様の幾つかの実装では、端末機器が切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、最初の継続時間の開始時点とは異なる。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、またはPDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0057】
第四の態様によれば、本出願は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法を提供する。本方法は、以下を含む。すなわち、ネットワーク機器が、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上で端末機器に第一のダウンリンク制御情報DCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。ネットワーク機器は、タイマーを実行し、タイマーは、BWPスイッチに使用される。ネットワーク機器は、最初の継続時間内にタイマーの実行を一時停止する。ネットワーク機器は、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続する。ネットワーク機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行する。
【0058】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、ネットワーク機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、BWPスイッチに使用されるタイマーを構成する。PDCCHの監視を停止する場合、ネットワーク機器は、タイマーの実行を一時停止し、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続する、すなわち、PDCCH監視の停止およびタイマー実行の停止は、異なる時間期間に実行される。これは、PDCCH監視の停止に起因して、タイマーが簡単に期限切れになり得るという問題を回避する。
【0059】
第四の態様を参照すると、第四の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0060】
第四の態様を参照すると、第四の態様の幾つかの実装では、ネットワーク機器は、最初の継続時間の開始時点と第一のDCIとの間の時間オフセット、PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPUSCHが送信された後の時点のうちの少なくとも一つの情報に基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。
【0061】
第五の態様によれば、本出願は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法を提供する。本方法は、以下を含む。すなわち、ネットワーク機器が、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上で端末機器に第二のダウンリンク制御情報DCIを送信し、第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含み、第二のDCIは、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHの送信をスケジュールするために使用される。ネットワーク機器は、第二のDCIに基づいてDL BWPスイッチを実行する。最初の継続時間の開始時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。または、PDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0062】
第五の態様を参照すると、第五の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第二のDCIによって示される。
【0063】
第五の態様を参照すると、第五の態様の幾つかの実装では、第二のDCIは、第一の検索空間セットグループに切り替えるように端末機器にさらに指示し、第一の検索空間セットグループは、切替先DL BWP上の検索空間セットグループである。本方法は、以下をさらに含む。すなわち、ネットワーク機器は、切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替えること。
【0064】
第五の態様を参照すると、第五の態様の幾つかの実装では、ネットワーク機器が切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、最初の継続時間の後の次のスロットもしくは次のシンボル、または最初の継続時間の開始時点と同じであるスロットもしくはシンボルである。
【0065】
第五の態様を参照すると、第五の態様の幾つかの実装では、ネットワーク機器がDL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、最初の継続時間の開始時点とは異なる。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、またはPDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0066】
第六の態様によれば、本出願は、以下を含む通信装置を提供する。すなわち、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成される送受信機ユニットであって、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように本装置に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび装置固有検索空間セット内のPDCCHを含む、送受信機ユニット。および、以下を行うように構成される処理ユニット。すなわち、タイマーを実行することであって、タイマーは、BWPスイッチに使用され、タイマーの期限切れ時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早い、こと。最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHの監視を停止すること。および、タイマーが期限切れになる際にDL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHを監視すること。
【0067】
第六の態様を参照すると、第六の態様の幾つかの実装では、処理ユニットは、以下を行うようにさらに構成される。すなわち、ネットワーク機器からの指示情報がアクティブDL BWP上で受信されると、タイマーを開始または再開することであって、指示情報は、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHまたは物理アップリンク共有チャネルPUSCHを送信するように本装置をスケジュールするために使用されるか、または指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように本装置を指示し、指示情報は、第一のDCIもしくは第一のDCI以外のDCIにて搬送される、こと。
【0068】
第六の態様を参照すると、第六の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0069】
第六の態様を参照すると、第六の態様の幾つかの実装では、本装置は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、最初の継続時間の開始時点と、第一のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第一のDCIを搬送するPDCCHと、第一のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PUSCHが送信された後の時点。
【0070】
第七の態様によれば、本出願は、以下を含む通信装置を提供する。すなわち、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成される送受信機ユニットであって、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを本装置に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび装置固有検索空間セット内のPDCCHを含む、送受信機ユニット。および、以下を行うに構成される処理ユニット。すなわち、タイマーを実行することであって、タイマーは、BWPスイッチに使用される、こと。第一のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、タイマーの実行を一時停止すること。および、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続し、タイマーが期限切れになる際にDL BWPスイッチを実行する。
【0071】
第七の態様を参照すると、第七の態様の幾つかの実装では、処理ユニットは、以下を行うようにさらに構成される。すなわち、ネットワーク機器からの指示情報がアクティブDL BWP上で受信されると、タイマーを開始または再開することであって、指示情報は、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHまたは物理アップリンク共有チャネルPUSCHを送信するように本装置をスケジュールするために使用されるか、または指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように本装置を指示し、指示情報は、第一のDCIもしくは第一のDCI以外のDCIにて搬送される、こと。
【0072】
第七の態様を参照すると、第七の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0073】
第七の態様を参照すると、第七の態様の幾つかの実装では、本装置は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、最初の継続時間の開始時点と、第一のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第一のDCIを搬送するPDCCHと、第一のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PUSCHが送信された後の時点。
【0074】
第八の態様によれば、本出願は、以下を含む通信装置を提供する。すなわち、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第二のダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成される送受信機ユニットであって、第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび装置固有検索空間セット内のPDCCHを含み、第二のDCIは、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHの送信をスケジュールするために使用される、送受信機ユニット。および、以下を行うように構成される処理ユニット。すなわち、第二のDCIに基づいてDL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHの監視を停止すること。最初の継続時間の開始時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。または、PDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0075】
第八の態様を参照すると、第八の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0076】
第八の態様を参照すると、第八の態様の幾つかの実装では、第二のDCIは、第一の検索空間セットグループに切り替えるように端末機器にさらに指示し、第一の検索空間セットグループは、切替先DL BWP上の検索空間セットグループである。本方法は、以下をさらに含む。すなわち、端末機器は、切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替えること。
【0077】
第八の態様を参照すると、第八の態様の幾つかの実装では、端末機器が切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、最初の継続時間の後の次のスロットもしくは次のシンボル、または最初の継続時間の開始時点と同じであるスロットもしくはシンボルである。
【0078】
第八の態様を参照すると、第八の態様の幾つかの実装では、端末機器が切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、最初の継続時間の開始時点とは異なる。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、またはPDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0079】
第九の態様によれば、本出願は、以下を含む通信装置を提供する。すなわち、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上で端末機器に第一のダウンリンク制御情報DCIを送信するように構成される送受信機ユニットであって、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有検索空間セット内のPDCCHを含む、送受信機ユニット。および、以下を行うように構成される処理ユニット。すなわち、タイマーを実行することであって、タイマーは、BWPスイッチに使用される、こと。最初の継続時間内にタイマーの実行を一時停止すること。および、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続すること。処理ユニットは、タイマーが期限切れになる際にDL BWPスイッチを実行するようにさらに構成される。
【0080】
第九の態様を参照すると、第九の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0081】
第九の態様を参照すると、第八の態様の幾つかの実装では、ネットワーク機器は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、最初の継続時間の開始時点と、第一のDCIとの間の時間オフセット。PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PUSCHが送信された後の時点。
【0082】
第十の態様によれば、本出願は、通信装置を提供する。本装置は、送受信機ユニットおよび処理ユニットを含む。送受信機ユニットは、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上で端末機器に第二のダウンリンク制御情報DCIを送信するように構成される。第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含み、第二のDCIは、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHの送信をスケジュールするために使用される。処理ユニットは、第二のDCIに基づいて、DL BWPスイッチを実行するように構成される。最初の継続時間の開始時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。または、PDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0083】
第十の態様を参照すると、第十の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第二のDCIによって示される。
【0084】
第十の態様を参照すると、第十の態様の幾つかの実装では、第二のDCIは、第一の検索空間セットグループに切り替えるように端末機器にさらに指示し、第一の検索空間セットグループは、切替先DL BWP上の検索空間セットグループである。処理ユニットは、切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替えるようにさらに構成される。
【0085】
第十の態様を参照すると、第十の態様の幾つかの実装では、本装置が切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、最初の継続時間の後の次のスロットもしくは次のシンボル、または最初の継続時間の開始時点と同じであるスロットもしくはシンボルである。
【0086】
第十の態様を参照すると、第十の態様の幾つかの実装では、本装置が切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、最初の継続時間の開始時点とは異なる。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、またはPDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0087】
第十一の態様によれば、本出願は、上述した態様または態様の可能な実装の何れか一つによる方法を実行するように構成される、通信装置を提供する。具体的には、本装置は、上述した態様の何れか一つ、または態様の可能な実装による方法を実行するように構成されるユニットを含む。
【0088】
設計において、本装置は、上述した態様において説明される方法/操作/ステップ/動作を実行することに対応するモジュールを含み得る。モジュールは、ハードウェア回路であってもよいし、ソフトウェアであってもよいし、またはソフトウェアと組み合わせてハードウェア回路によって実装されてもよい。
【0089】
別の設計において、本装置は、通信チップである。通信チップは、情報またはデータを送信するように構成される入力回路またはインターフェースと、情報またはデータを受信するように構成される出力回路またはインターフェースとを含み得る。
【0090】
別の設計において、本装置は、通信機器である。通信装置は、情報またはデータを送信するように構成される送信機と、情報またはデータを受信するように構成される受信機とを含み得る。
【0091】
別の設計において、本装置は、上述した態様または態様の可能な実装の何れか一つによる方法を実行するように構成される。本装置は、上述した端末機器もしくはネットワーク機器に構成されてもよいし、または本装置は、上述した端末機器もしくはネットワーク機器である。
【0092】
第十二の態様によれば、本出願は、プロセッサおよびメモリを含む、別の通信装置を提供する。メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成され、プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行するように構成され、これにより、本装置は、上述した態様の可能な実装の何れか一つによる方法を実行する。
【0093】
任意選択で、一つまたは複数のプロセッサが存在し、一つまたは複数のメモリが存在する。
【0094】
任意選択で、メモリおよびプロセッサは、共に統合されてもよいし、またはメモリおよびプロセッサは、別々に配置されてもよい。
【0095】
任意選択で、通信装置は、送信機(transmitter)および受信機(receiver)をさらに含む。送信機および受信機は、別々に配置されてもよいし、または共に統合されてもよく、送受信機(transceiver)と呼ばれる。
【0096】
第十三の態様によれば、上述した態様の何れか一つ、または上述した態様の可能な実装の何れか一つによる方法を実装するように構成された装置を含む、通信システムが提供される。
【0097】
可能な設計では、本通信システムは、本出願の実施形態に提供される解決策において端末機器および/またはネットワーク機器と相互作用する、別の装置をさらに含み得る。
【0098】
第十四の態様によれば、コンピュータ可読媒体が提供される。本コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム(コードまたは命令とも呼ばれこともある)を格納する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、上述した態様の可能な実装の何れか一つによる方法を実行することが可能になる。
【0099】
第十五の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。本コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム(コードまたは命令とも呼ばれることもある)を含む。コンピュータプログラムが実行されると、コンピュータは、上述した態様の可能な実装の何れか一つによる方法を実行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【
図1】PDCCH監視スキッピング機構を示す模式図である。
【
図2】SSSG0およびSSSG1に関連付けられるSSセットのPDCCH監視周期を示す模式図である。
【
図5】本出願の実施形態による、通信システムを示す模式図である。
【
図6】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止するための方法を示す模式的フローチャートである。
【
図7】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止するための方法を示す模式図である。
【
図8】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止するための別の方法を示す模式的フローチャートである。
【
図9】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【
図10】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止するためのさらに別の方法を示す模式的フローチャートである。
【
図11】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示すさらに別の模式図である。
【
図12】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【
図13】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【
図14】本出願の実施形態による、通信装置を示す模式的フローチャートである。
【
図15】本出願の実施形態による、別の通信装置を示す模式的フローチャートである。
【
図16】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【
図17】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示すさらに別の模式図である。
【
図18】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止するためのさらに別の方法を示す模式的フローチャートである。
【
図19】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【
図20】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示すさらに別の模式図である。
【
図21】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【
図22】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示すさらに別の模式図である。
【
図23】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0101】
以下、添付図面を参照して、本出願の技術的解決策を説明する。
【0102】
本出願の実施形態における技術的解決策は、種々の通信システム、例えば、LTE周波数分割複信(FDD)システム、LTE時分割複信(TDD)システム、第五世代(5G)システム、新無線(NR)システム、または別の進化型の通信システムに適用され得る。
【0103】
本出願の実施形態における端末機器は、ユーザー機器(UE)、移動局(MS)、移動端末(MT)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、遠隔局、遠隔端末、移動装置、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント、またはユーザー装置などと呼ばれることもある。
【0104】
端末機器は、例えば、無線接続機能を有するハンドヘルド機器または車載機器など、ユーザーに音声/データ接続を提供する機器とし得る。現在、幾つかの端末機器には、例えば、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネット機器(MID)、ウェアラブル機器、仮想現実(VR)機器、拡張現実(AR)機器、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転における無線端末(self-driving)、遠隔医療手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、交通安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルド機器もしくはコンピューティング機器または無線モデムに接続された別の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器、5Gネットワークにおける端末機器、および将来進化型公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)における端末機器。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0105】
また、本出願の実施形態では、端末機器は、代替的に、モノのインターネット(IoT)システムにおける端末機器とし得る。IoTは、情報技術の将来の発展において重要な部分である。IoTの主な技術的特徴は、通信技術を使用することによってモノをネットワークに接続して、人間と機械との相互接続、およびモノとモノとの相互接続のためのインテリジェントネットワークを実装することである。
【0106】
さらに、本出願の実施形態におけるネットワーク機器は、端末機器と通信するように構成される機器とし得る。ネットワーク機器は、アクセスネットワーク機器または無線アクセスネットワーク機器とも呼ばれることがあり、送信受信点(TRP)であることがあり、LTEシステムにおける進化型基地局(eNBまたはeNodeB)であることがあり、ホーム基地局(例えば、ホーム進化型NodeB、もしくはホームNodeB、HNBなど)またはベースバンドユニット(BBU)であることがあり、またはクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN)シナリオにおける無線コントローラであることがある。あるいは、ネットワーク機器は、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、5Gネットワークにおけるネットワーク機器、もしくは将来進化型PLMNネットワークにおけるネットワーク機器などであってもよいし、WLANにおけるアクセスポイント(AP)であってもよいし、新無線(NR)システムにおけるGNBであってもよいし、または衛星通信システムにおける衛星基地局などであってもよい。これは、本願の実施形態では限定されない。
【0107】
ネットワーク構造において、ネットワーク機器は、中央ユニット(CU)ノード、分散ユニット(DU)ノード、CUノードおよびDUノードを含むRAN機器、または制御プレーンCUノード(CU-CPノード)、ユーザープレーンCUノード(CU-UPノード)、およびDUノードを含むRAN機器を含み得る。
【0108】
ネットワーク機器は、セルにサービスを提供し、端末機器は、ネットワーク機器によって割り当てられた送信リソース(例えば、周波数領域リソースまたはスペクトルリソースなど)を使用することによってセルと通信する。セルは、マクロ基地局(例えば、マクロeNBまたはマクロGNBなど)に属していてもよいし、またはスモールセル(small cell)に対応する基地局に属していてもよい。本明細書におけるスモールセルには、メトロセル(metro cell)、マイクロセル(micro cell)、ピコセル(pico cell)、およびフェムトセル(femto cell)などが含まれ得る。これらのスモールセルは、カバレージが小さく、送信電力が小さいという特徴を有し、高速データ伝送サービスの提供に適用可能である。
【0109】
本出願の実施形態では、端末機器またはネットワーク機器は、ハードウェア層、ハードウェア層上で動作するオペレーティングシステム層、およびオペレーティングシステム層上で動作するアプリケーション層を含む。ハードウェア層は、中央処理ユニット(CPU)、メモリ管理装置(MMU)、およびメモリ(主メモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、例えば、Linuxオペレーティングシステム、Unix)オペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム、またはWindowsオペレーティングシステムなどの、プロセス(process)を通じてサービス処理を実装する、任意の一つまたは複数種類のコンピュータオペレーティングシステムとし得る。アプリケーション層には、ブラウザ、連絡先(contacts)、ワードプロセッシングソフトウェア、インスタントメッセージングソフトなどのアプリケーションが含まれる。また、本願の実施形態に提供される方法のコードを記録するプログラムを実行して、本願の実施形態に提供される方法に従った通信を行うことができるのであれば、本願の実施形態に提供される方法の実行体の具体的な構成は、本願の実施形態では特に限定されない。例えば、本出願の実施形態に提供される方法の実行主体は、端末機器もしくはネットワーク機器であってもよいし、または端末機器もしくはネットワーク機器においてプログラムを呼び出して、実行することができる機能モジュールであってもよい。
【0110】
また、本出願の態様または特徴は、標準的なプログラミング技術および/またはエンジニアリング技術を使用する方法、装置、または製品として実装され得る。本出願に使用される「製品(product)」という用語は、任意のコンピュータ可読コンポーネント、キャリア、または媒体からアクセスすることができる、コンピュータプログラムを対象とする。例えば、コンピュータ可読媒体は、以下を含み得るが、これらに限定されない。すなわち、磁気記憶コンポーネント(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、または磁気テープなど)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、およびデジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリコンポーネント(例えば、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、カード、スティック、またはキードライブなど)。さらに、本明細書において説明される種々の記憶媒体は、情報を格納するように構成される一つまたは複数の機器、および/または他の機械可読媒体を表すことがある。「機械可読媒体(machine-readable media)」という用語は、無線チャネル、ならびに命令および/またはデータを格納し、含み、および/または搬送することができる、他の種々の媒体を含み得るが、これらに限定されない。
【0111】
本出願の実施形態の理解を容易にするために、本出願の実施形態における関連用語を説明する。
【0112】
1.PDCCH監視スキップ(skip PDCCH monitorinG)機構
【0113】
PDCCH監視スキッピング機構とは、ネットワーク機器が、ダウンリンク制御情報(DCI)に基づいて、端末機器がある時間期間においてPDCCHの監視をスキップ(skip)し得ることを示すことを意味する。換言すると、端末機器は、PDCCHの監視を時間期間内に停止してもよいし、またはPDCCHの非監視を時間期間内に停止してもよい。端末機器は、PDCCHの監視を停止するための継続時間内にスリープ状態(スタンバイ状態とも呼ばれることもある)に移行して、電力消費を低減する。
【0114】
例えば、
図1は、PDCCH監視スキッピング機構を示す模式図である。
図1に示されるように、端末機器は、二つのスロットを周期として使用することによって、PDCCHを周期的に監視し得て、図中における黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、監視する必要があるPDCCH監視機会を示している。
【0115】
端末機器は、端末機器が時間期間においてPDCCHの監視を停止することを示すDCIを受信した場合、DCIを受信した後の時間期間において、PDCCHの監視を停止し得る。時間期間の継続時間とは、PDCCHの監視を停止するための継続時間である。PDCCHの監視を停止するための継続時間の後、端末機器は、PDCCHの監視を継続し得る。PDCCHの監視を停止するための継続時間は、DCIによって指示されてもよいし、もしくは無線リソース制御(RRC)シグナリングによって構成されてもよいし、またはPDCCHの監視を停止するための継続時間は、プロトコルにおいて予め定義されてもよい。特に、ネットワーク機器が、RRCシグナリングを通じて、PDCCHの監視を停止するための複数の継続時間を構成する場合、ネットワーク機器は、DCIに基づいて、PDCCHの監視を停止するための複数の継続時間のうちの一つが、PDCCHの監視を停止するための現在の継続時間として使用されることを示し得る。
【0116】
図1において、PDCCHの監視を停止するための継続時間が8スロットを含むことが単に例として使用されるに過ぎないことは、理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0117】
タイプ3の共通検索空間セットは、主に、以下の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)の何れか一つによってスクランブルされたDCIを搬送するPDCCHを監視するために使用され得る。すなわち、一時停止RNTI(INT-RNTI)、スロットフォーマット表示RNTI(SFI-RNTI)、送信電力制御-物理アップリンク共有チャネルRNTI(TPCPUSCH-RNTI)、送信電力制御-物理アップリンク制御チャネルRNTI(TPCPUCCH-RNTI)、送信電力制御-サウンディング基準信号RNTI(TPC-SRS-RNTI)、キャンセル指示RNTI(CI-RNTI)、プライマリセル上のセルRNTI(C-RNTI)、変調符号化方式-C-RNTI(MCS-C-RNTI)、構成されたスケジューリングRNTI(CS-RNTI)、または省電力RNTI(PS-RNTI)電力低減など。ユーザー機器固有の検索空間セットは、以下のRNTIのうちの何れか一つによってスクランブルされたDCIを搬送するPDDCCHを監視するために使用され得る。すなわち、C-RNTI、MCS-C-RNTI、半永続的チャネル状態表示RNTI(SP-CSI-RNTI)、CS-RNTI、サイドリンクRNTI(SL-RNTI)、SL-CS-RNTI、およびサイドリンク半永続的スケジューリング車両RNTI(SL semi-persistent scheDULinG V-RNTI)など。
【0118】
タイプ0の共通検索空間セットおよびタイプ0Aの共通検索空間セットは、システム情報RNTI(SI-RNTI)によってスクランブルされたDCIについて、PDCCHを監視するために使用され得る。タイプ1の共通検索空間セットは、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)、メッセージB-RNTI(MsGB-RNTI)、またはテンポラリセルRNTI(TC-RNTI)によってスクランブルされたDCIについて、PDCCHを監視するために使用され得る。タイプ2の共通検索空間セットは、ページングRNTI(P-RNTI)によってスクランブルされたDCIについて、PDCCHを監視するために使用され得る。タイプ0の共通検索空間セット、タイプ0Aの共通検索空間セット、タイプ1の共通検索空間セット、およびタイプ2の共通検索空間セットについて、UEは、UEが、SI-RNTI、RA-RNTI、MsGB-RNTI、またはP-RNTIによってスクランブルされたDCIについて、UEがPDCCHを監視するスロットにおいて、C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIによってスクランブルされたDCI(DCIフォーマット0_0およびDCIフォーマット1_0)について、PDCCHを監視し得る。
【0119】
端末機器によるPDCCH監視のスキップは、PDCCH監視の停止(stopping)、またはPDCCHの非監視などと呼ばれることもあることは、留意されるべきである。この用語は、本開示の実施形態では限定されない。
【0120】
端末機器が接続モード-非連続受信(C-DRX)機構をさらに備えるように構成される場合、PDCCH監視スキッピング機構は、C-DRXのためのアクティブ継続時間においても使用され得て、換言すると、端末機器は、C-DRXのためのアクティブ継続時間内の時間期間においてPDCCHの監視を停止し得る。
【0121】
2.検索空間セットグループ(SSSG)スイッチング機構
【0122】
SSSGスイッチング機構は、ネットワーク機器が、現在の検索空間セットグループから別の検索空間セットグループに切り替えるように端末機器に指示して、PDCCHを監視し得ることを意味する。切替先の検索空間セットグループにおいてPDCCHを監視するための周期が、切替元の検索空間セットグループにおいてPDCCHを監視する周期よりも大きい場合、すなわち、切替先の検索空間セットグループのPDCCH監視機会が、切替元の検索空間セットグループのPDCCH監視機会と比較して散在している場合、端末機器の電力消費を低減することができる。
【0123】
一つのダウンリンクBWPに対して、ネットワーク機器は、端末機器のために複数の検索空間セット(SSセット)を構成し得て、複数の構成済みSSセットをグループ化し得る。グループの具体的な数量は、本出願の実施形態では限定されない。例えば、ネットワーク機器は、複数の構成済みSSセットを二つのグループにグループ分けしてもよいし、または三つのグループにグループ分けしてもよい。
【0124】
例えば、ネットワーク機器は、複数の構成済みSSセットをSSSG0およびSSSG1という二つのグループにグループ化する。ネットワーク機器は、SSセットの構成情報において、SSセットがSSSG0またはSSSG1に属するように構成し得る。端末装置は、SSSG0またはSSSG1のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。また、SSSG0は、SSSG0と記載され、SSSG1は、SSSG1と記載されてもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0125】
SSSG0は、SSSGのインデックスが0であると理解され得て、SSSG1がSSSGのインデックスが1であると理解され得ることは、理解されるべきである。
【0126】
任意選択で、一つのSSセットは、複数のSSSGに属し得て、すなわち、SSSG0に属し得て、SSSG1にも属し得る。
【0127】
任意選択で、SSSGパラメータは、SSセットの構成情報において構成されないことがあり、それは、SSセットがグループ化されることなく、SSSG0にもSSSG1にも属しないことを示している。DL BWPにおいてグループ化されないSSセットについて、UEは、SSセットの構成情報に基づいて、PDCCHを監視する。これは、本開示の実施形態では限定されない。
【0128】
一つのダウンリンクBWP上の異なるSSSGに関連付けられるSSセットのPDCCH監視機会は異なることがあり、すなわち、異なるSSSGのPDCCH監視機会は、スパース性において異なることがある。
【0129】
例えば、ネットワーク機器は、SSセットの構成情報に基づいて、SSセットをSSSG0およびSSSG1という二つのSSSGのグループにグループ化する。
図2は、SSSG0およびSSSG1に関連付けられるSSセットのPDCCH監視周期を示す模式図である。
図2に示されるように、SSSG0に関連付けられるSSセットのPDCCH監視機会では、PDCCHを周期的に監視するために、一つのスロットが周期として使用され、SSSG1に関連付けられるSSセットのPDCCH監視機会では、PDCCHを周期的に監視するために、二つスロットが周期として使用される。SSSG1のPDCCH監視機会がSSSG0のPDCCH監視機会と比較して散在していることは、理解されるべきである。
【0130】
端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し、ネットワーク機器が端末機器に対してSSSG1への切り替えを指示したことを示す情報を受信した後、ネットワーク機器は、SSSG1に切り替え、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。
【0131】
端末機器は、散在しているPDCCH監視機会を有するSSSG1に切り替え、これにより、PDCCHの監視が低減され、端末機器の電力消費を低減することができる。
【0132】
SSSGスイッチング機構は、タイプ3の共通検索空間セット(CSSセット)およびユーザー機器固有の検索空間セット(USSセット)に適用可能であり、すなわち、USSセットおよびタイプ3のCSSセットは、グループ化され得る。
【0133】
端末機器は、動的SSSGスイッチを実装し、ネットワーク機器は、DCI内のビットフィールド、またはDCIを使用することによってSSSGスイッチを実行するように、明示的または暗黙的に端末機器に指示し得る。
【0134】
例えば、SSSG0およびSSSG1という二つの検索空間セットグループが存在し、DCI内のビットフィールドの明示的な指示は、以下であることがある。すなわち、端末機器がSSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、受信されたDCI内のフィールドインジケータが0である場合、端末機器は、SSSG0に切り替える、すなわち、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHの監視を停止する。端末機器がSSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、受信されたDCI内のフィールドインジケータが1である場合、端末機器は、SSSG1に切り替える。
【0135】
DCIの暗黙的な指示に関して、可能な実装では、端末装置がSSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、端末装置が任意のDCIフォーマット(format)を検出するか、または特定のDCIフォーマットを検出する場合、端末機器は、SSSG0に切り替える。あるいは、SSSG0からSSSG1への切り替えは、この方式において行われる。
【0136】
別の可能な実装では、端末機器が、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視する場合、端末機器は、SSSGスイッチに使用されるタイマーを開始する。タイマーが期限切れになった後、端末機器は、SSSG0に切り替える。あるいは、SSSG0からSSSG1への切り替えは、この方式において実行される。
【0137】
ネットワーク機器は、検索空間セットグループ(SSSG)スイッチング機構およびPDCCH監視スキップ(スキップPDCCH監視)機構の両方を構成し得る。この場合、一定の時間期間、PDCCHの監視を停止した後、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、PDCCHを監視する。
【0138】
3.BWPスイッチング機構
【0139】
一つのセルに対して、ネットワーク機器は、端末機器のために、複数のダウンリンク(DL)BWP、および/または複数のアップリンク(UL)BWPを構成し得て、異なるBWPの周波数領域リソースは、重複することがあり、または重複していない。同時に、一つのDL BWPおよび一つのUL BWPが、セル内でアクティブである。
【0140】
時分割複信(TDD)シナリオ(または、不対スペクトル(unpaired spectrum)シナリオとも呼ばれる)の場合、同じIDを有するDL BWPおよびUL BWPが関連付けられ、関連付けられたDL BWPおよびUL BWPの各ペアの中心周波数は同じである。DL BWPが切り替えられると、それに応じてUL BWPも切り替えられる。UL BWPが切り替えられると、UL BWPもそれに応じて切り替えられる。
【0141】
BWPスイッチング機構は、二つの方式において実装することができる。可能な実装では、ネットワーク機器は、PDCCHに基づいてDL BWPまたはUL BWPを動的に切り替え得る。例えば、ネットワーク機器は、PDCCHに基づいてDL BWPを動的に切り替え得る。
図3は、DL BWPスイッチを示す模式図である。
図3に示されるように、ネットワーク機器は、BWP 1およびBWP 2という二つのBWPを構成する。BWP 1のサブキャリア間隔は、30キロヘルツ(kHz)であり、BWP 2のサブキャリア間隔は、60kHzである。現在、BWP1は、アクティブ状態にある。端末機器がDCI内のBWPインジケータ(indicator)フィールドがBWP 2を示すことを検出すると、端末機器は、BWPスイッチを実行し、BWPスイッチ遅延の後にBWP 2上のPDCCHを監視する。
【0142】
DCIは、PDSCHをスケジュールするためにさらに使用され、端末機器は、DCIのスケジューリング情報に基づいて、BWP 2上でPDSCHを受信し得る。DCIの時間領域リソース割り当てフィールドによって示されるスロットオフセットK
0(すなわち、PDCCHとスケジューリング済みPDSCHとの間のスロットオフセット)は、BWPスイッチ遅延以上である必要がある。
図3に示されるように、K
0は、BWPスイッチ遅延よりも1スロットだけ大きくなり、端末機器は、DCIによって示されるスロットオフセットK
0に対応するスロットにおいて、BWP2上のPDSCHの受信を開始し、PDCCHの監視を継続する。DCIに対する終了シンボルの後、DCIによって示されるスロットオフセットの前に、端末機器は、データを受信または送信する必要がなく、端末機器は、PDCCHを監視する必要がない。
【0143】
異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、理解されるべきである。
図3において、BWPスイッチ遅延は、二つのスロットを含み、スロット長は、30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。K
0は、5スロットを含み、スロット長は、60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。K
0は、BWPスイッチ遅延よりも1スロットだけ大きくなり、スロット長は、60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。
【0144】
なお、BWPスイッチ遅延が二つのスロットを含み、K0が5スロットを含むことが、単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0145】
別の可能な実装では、ネットワーク機器は、端末機器のために、BWPスイッチのためのタイマー(BWP-InactivityTimer)を構成し得る。このタイマーは、端末機器によって、現行アクティブBWPからデフォルト(default)BWPにロールバックするために使用される。ネットワーク機器は、RRCシグナリングを使用することによって、デフォルトBWPの識別子(ID)を構成し得て、端末機器は、現行アクティブBWPからデフォルトBWPの識別子に対応するBWPにロールバックし得る。あるいは、ネットワーク機器がデフォルトBWPの識別子を構成しない場合、端末機器は、ネットワーク機器によって構成される初期(initial)BWPにフォールバックし得る。
【0146】
例えば、
図4は、別のDL BWPスイッチを示す模式図である。
図4に示されるように、端末機器は、現行アクティブBWP 1上のPDCCHを監視し、BWP 1のサブキャリア間隔は、60kHzとし得る。タイマーを開始または再開するための条件が満たされると、タイマーは、開始または再開され、実行される。タイマーを再開するための条件が満たされない場合、タイマーは、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。タイマーが期限切れになると(すなわち、タイマーが0になると)、端末機器は、BWPスイッチを実行し、BWPスイッチ遅延の後にデフォルトBWP上でPDCCHを監視する。デフォルトBWPのサブキャリア間隔は、30kHzである。端末機器がBWPスイッチ遅延の間にPDCCHを監視しないことは、理解されるべきである。
【0147】
BWP 1のサブキャリア間隔は、60kHzであり、一つのサブフレームは、4スロットに相当する。
図4において、タイマーの継続時間は、8スロットを含み、すなわち、タイマーの継続時間は、2ミリ秒、すなわち、2サブフレームである。タイマーが作動すると、タイマーは、タイマーが期限切れになるまで、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少し得る。
【0148】
図4において、タイマーの継続時間が6スロットを含み、BWPスイッチ遅延が4スロットを含むことは単なる例示であることは、理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0149】
異なるBWPが異なるサブキャリア間隔に対応し得て、異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、さらに理解されるべきである。
図4において、BWP 1のサブキャリア間隔は、デフォルトBWPのサブキャリア間隔とは異なる。そのため、BWP 1に対応するスロット長は、デフォルトBWPに対応するスロット長とは異なる。
【0150】
セル1におけるBWPスイッチに使用されるタイマーを開始または再開するための条件は、以下の何れか一つを含み得る。
【0151】
(1)端末機器が、セル1におけるアクティブBWP上で、C-RNTIまたはCS-RNTIによってスクランブルされ、ダウンリンクスケジューリングまたはアップリンクスケジューリングを示す、PDCCHを受信すること。
【0152】
(2)端末機器が、セル1以外のセルにおいて、C-RNTIまたはCS-RNTIによってスクランブルされ、セル1におけるアクティブBWPにおけるダウンリンクスケジューリングまたはアップリンクスケジューリングを示す、PDCCHを受信すること。
【0153】
この条件は、キャリア間スケジューリングおよびTDDシナリオに適用可能である。
【0154】
(3)端末機器が、セル1において、アップリンク半永続的スケジューリングを送信するか、またはダウンリンク半永続的スケジューリングを受信すること。
【0155】
(4)端末機器が、セル1のBWPスイッチを示す、PDCCHを受信すること。
【0156】
本出願の実施形態の理解を容易にするために、最初に、
図5を参照して、本出願の実施形態に適用可能な通信システムについて、詳細に説明する。
【0157】
図5は、本出願の実施形態による、通信システム500を示す模式図である。
図5に示されるように、通信システム500は、ネットワーク機器501と、少なくとも一つの端末機器502とを含み得る。ネットワーク機器501および少なくとも一つの端末機器502は、無線通信を実行し得る。具体的には、ネットワーク機器501は、端末機器502に対して、アップリンクデータまたはダウンリンクデータのスケジューリング情報を搬送するPDCCHを送信し得て、端末機器502は、PDCCHを周期的に監視して、スケジューリング情報を取得し得る。
【0158】
端末機器502が、PDCCHがスケジューリング情報を有することを検出すると、端末機器502は、スケジューリング情報に基づいて、PDSCHを介してデータを受信するか、またはPUSCHを介してデータを送信する。多くの場合、ネットワーク機器501は、端末機器502に対して常にデータをスケジュールするわけではないが、端末機器502は、PDCCHを常に定期的に監視して、スケジューリングが実行されているか否かを判定する。ネットワーク機器501および端末機器502の間にサービス伝送が存在しない場合、ネットワーク機器501は、端末機器502にPDCCHを送信しないことがある。それでも端末機器502が定期的にPDCCHを監視する場合、電力消費は増加される。端末機器502の電力消費を低減するためには、不要なPDCCHの監視を可能な限り低減することが、一つの態様である。
【0159】
現行アクティブDL BWPにおいて、ネットワーク機器は、端末機器の電力消費を低減するように、PDCCH監視スキップ(スキップPDCCH監視)機構または検索空間セットグループ(SSSG)スイッチング機構を使用して、PDCCH監視を低減させ得る。各セルに対して、ネットワーク機器は、端末機器のために、複数のダウンリンクBWPおよび/または複数のアップリンクBWPを構成し得て、ネットワーク機器は、アクティブBWPを動的に切り替え得る。
【0160】
しかしながら、PDCCH監視スキッピング機構およびBWPスイッチング機構の両方が端末機器に対して構成される場合、端末機器がどのようにPDCCHの監視を停止するかは、明確に定義されない。
【0161】
例えば、ネットワーク機器は、DCIに基づいて、ある時間期間においてPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、端末機器は、DCIに基づく時間期間において、PDCCHの監視を停止し得る。ネットワーク機器は、端末機器のために、BWPスイッチに使用されるタイマーをさらに構成し、タイマーを開始するための条件が満たされると、タイマーを開始する。端末機器は、この時間期間においてPDCCHの監視を停止する。その結果、タイマーを開始するための条件が満たされず、タイマーが時間切れになる可能性が高くなり、結果として頻繁なBWPスイッチが発生する。
【0162】
例えば、ネットワーク機器は、DCIに基づいて、ある時間期間においてPDCCHの監視を停止し、BWPスイッチを実行するように端末機器に指示し、端末機器は、DCIの指示に基づいてBWPスイッチを実行し、その時間期間においてPDCCHの監視を停止する。ただし、PDCCHの監視を停止するための開始時点は、現在のところ明確に定義されていない。
【0163】
これに鑑みて、本出願の実施形態は、PDCCHの監視を停止するための方法および通信装置を提供する。端末機器がPDCCH監視スキッピング機構およびBWPスイッチング機構の両方をサポートする場合、PDCCHの監視を停止するための時刻が指定されて、端末機器の電力消費を低減することに役立つ。
【0164】
本出願の実施形態の理解を容易にするために、以下の幾つかの説明を提供する。
【0165】
1.本出願の実施形態では、「表示に使用される」とは、「直接表示に使用される」および「間接表示に使用される」を含んでもよいし、「明示的表示に使用される」および「暗示的表示に使用される」を含んでもよい。また、ある種の情報によって指示される情報は、指示対象情報と呼ばれる。具体的な実装プロセスにおいて、指示対象情報は、複数の態様において指示され得る。限定ではないが例として、指示対象情報は、例えば、指示対象情報または指示対象情報のインデックスを使用することによって、直接的に指示されてもよい。あるいは、指示対象情報は、他の情報を示すことによって、間接的にされてもよく、他の情報と指示対象情報との間には関連性が存在する。あるいは、指示対象情報の一部のみが指示されてもよく、指示対象情報の他の部分は、既知であるか、事前に合意しておく。例えば、代替として、情報要素が存在するか否かに応じて、指示対象情報を指示することを事前に合意(例えば、プロトコルにおける規定)しておいてもよく、それによって指示のオーバーヘッドをある程度低減させる。
【0166】
2.以下の実施形態では、「第1」、「第2」、「第3」、および種々の番号は、単に説明を容易にするために区別に使用されるものであり、本出願の実施形態の範囲を限定することが意図されない。例えば、異なるダウンリンク制御情報が区別される。
【0167】
3.以下の実施形態では、「事前定義」は、プロトコル定義とし得る。「事前定義される」ことは、機器(例えば、端末機器およびネットワーク機器を含む)内の対応するコードまたは対応するテーブルを事前格納することによって、または関連する情報を示し得る別の方式において実装され得る。「事前定義される」ことの具体的な実装は、本出願では限定されない。
【0168】
4.本出願の実施形態における「プロトコル」は、通信分野における標準プロトコルであってもよく、例えば、ロングタームエボリューション(LTE)プロトコル、新無線(NR)プロトコル、および将来の通信システムに適用される関連プロトコルを含んでもよい。これは、本出願では限定されない。
【0169】
以下、本出願に提供される実施形態について、詳細に説明する。
【0170】
本出願の実施形態では、端末機器およびネットワーク機器が、説明のための例として使用される。端末機器は、端末機器の機能と同様の機能を実装することができる装置もしくはチップに置き換えられてもよいし、またはネットワーク機器が、ネットワーク機器の機能と同様の機能を実装することができる装置もしくはチップに置き換えられてもよいことは、理解されるべきである。なお、それらの名称は、本出願の実施形態では限定されない。
【0171】
図6は、本出願の実施形態による、PDCCHの監視を停止するための方法600を示す模式的フローチャートである。方法600は、
図5に示される通信システム500に適用され得る。ただし、本出願の実施形態は、これらに限定されない。
図6に示されるように、方法600は、以下のステップを含み得る。
【0172】
S601:ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。それに応じて、端末機器は、アクティブDL BWP上で第一のDCIを受信する。
【0173】
第一のDCIは、PDCCH上で搬送され得る。端末機器は、PDCCH上で第一のDCIを検出し、第一のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間の後にPDCCHの監視を継続し得る。監視が停止されるPDCCHには、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHが含まれる。他のタイプの共通検索空間セット、例えば、タイプ0の共通検索空間セット、タイプ0Aの共通検索空間セット、タイプ1の共通検索空間セット、およびタイプ2の共通検索空間セットの場合、UEは、C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIによってスクランブルされたDCIについて、PDCCHの監視をスキップしてもよいし、またはスキップしなくてもよい。これは、本開示の実施形態では限定されない。タイプ0の共通検索空間セット、タイプ0Aの共通検索空間セット、タイプ1の共通検索空間セット、およびタイプ2の共通検索空間セットについて、UEがSI-RNTI、RA-RNTI、TC-RNTI、またはP-RNTIを監視するか否かは、本開示の実施形態では限定されない。
【0174】
C-DRX機構が端末機器のためにさらに構成される場合、第一のDCIは、C-DRXのためのアクティブ継続時間において、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し得る。C-DRXのためのアクティブ継続時間において、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間の後、端末機器は、アクティブ継続時間においてPDCCHの監視を継続し得る。
【0175】
最初の継続時間の単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、スロット、PDCCH監視周期、PDCCH監視機会の数量、または幾つかの連続するスロットを含むスロットセットなどとし得る。これは、本開示では限定されない。例えば、最初の継続時間は、8スロットとし得て、端末機器は、8スロットにおいてPDCCHの監視を停止し得る。
【0176】
最初の継続時間の開始時点は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始時、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始時であってよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0177】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成されてもよいし、または第一のDCIによって示されてもよい。具体的なRRC構成態様またはDCI指示態様は、本出願の実施形態では限定されない。
【0178】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0179】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。RRCシグナリングは、アクティブDL BWP上で端末装置に送信される。RRCシグナリングは、最初の継続時間の長さを示している。
【0180】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、プロトコルにおいて事前に定義され得る。
【0181】
S602:端末機器は、タイマーを実行し、タイマーは、BWPスイッチに使用され、タイマーの期限切れ時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早い。
【0182】
BWPスイッチプロセスにおいて、すなわち、BWPスイッチ遅延内に、端末機器がPDCCHを監視する必要がないことは、理解されるべきである。そのため、代替として、端末機器がタイマーを実行し、タイマーがBWPスイッチに使用され、タイマーの期限切れ時点およびBWPスイッチ遅延が最初の継続時間の終了時点よりも早いと、説明され得る。BWPスイッチ遅延の終了時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早いと理解され得る。
【0183】
タイマーの継続時間は、RRCシグナリングを使用することによって、ネットワーク機器によって構成されてもよいし、またはプロトコルにおいて事前に定義されてもよい。タイマーの継続時間の単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、またはスロットなどとし得る。本出願発明の実施形態では、これに限定されるものではない。例えば、タイマーの継続時間は3ミリ秒であってもよい。
【0184】
端末機器は、ステップS601の前にタイマーを開始および実行し得る。
【0185】
タイマーを開始または再開するための条件が満たされる(例えば、第一のDCIがスケジューリング情報を含む)と、端末機器は、タイマーを開始または再開し、タイマーを実行し、具体的には、タイマーは、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。タイマーが期限切れになった後、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。タイマーが期限切れになる前に、タイマーを再開するための条件が満たされた場合、タイマーは再開される、すなわち、タイマーは、再び実行を開始される。
【0186】
例えば、タイマーの継続時間は3ミリ秒である。タイマーが開始または再開された後、タイマーを開始または再開するための条件が満たされない場合、端末機器は、タイマーを実行し、具体的には、タイマーは、毎回1サブフレームずつ減少する。タイマーが0を示している場合、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。タイマーが2ミリ秒を示し、タイマーを再開するための条件が満たされた場合、タイマーは、再び3ミリ秒を示し、タイマーは、毎回1サブフレームずつ減少する。上述したステップが繰り返される。
【0187】
タイマーの期限切れ時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早い。例えば、最初の継続時間は、タイマーが期限切れになる継続時間よりも大きくなる。例えば、最初の継続時間は、タイマーが期限切れになる継続時間よりも大きく、最初の継続時間は、8スロットとし得て、タイマーの継続時間は、3ミリ秒、すなわち、6スロットとし得る。
【0188】
タイマーが開始または再開される具体的な時間位置は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始位置、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始位置とし得る。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0189】
それに応じて、ネットワーク機器は、タイマーを開始または再開し、タイマーを実行する。
【0190】
S603:端末機器は、最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHの監視を停止する。
【0191】
監視が停止されるPDCCHがタイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含むことは、理解されるべきである。
【0192】
それに応じて、ネットワーク機器は、最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHを端末機器に送信することはなく、PDCCHには、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHが含まれる。
【0193】
BWPスイッチプロセスにおいて、すなわち、BWPスイッチ遅延内に、端末機器がPDCCHを監視する必要がないことは、理解されるべきである。そのため、ステップS603は、代替的に、最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前、およびBWPスイッチ遅延の前に、端末機器がPDCCHの監視を停止することとして説明され得る。端末機器が、最初の継続時間内であって、BWPスイッチ遅延が終了する前に、PDCCHの監視を停止すると理解され得る。
【0194】
S604:端末機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHを監視する。
【0195】
最初の継続時間の終了時点は、タイマーの期限切れ時点よりも後になる。タイマーが期限切れになると、PDCCHの監視を停止するための継続時間は終了しないが、端末機器は、切替先DL BWP上でPDCCHを監視し得る。切替先DL BWPは、新しいアクティブDL BWPである。切替先DL BWPは、デフォルトDL BWPと呼ばれることもある。
【0196】
例えば、
図7は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図7に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行し得るPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおいてDL BWP 1およびデフォルトDL BWPを構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得て、タイマーの継続時間は、6スロットとし得て、最初の継続時間は、11スロットとし得て、最初の継続時間は、タイマーの継続時間よりも大きくなり、デフォルトDL BWPのサブキャリア間隔は、15kHzとし得て、BWPスイッチ遅延は、2スロットとし得る。異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、理解されるべきである。タイマーの継続時間、最初の継続時間、およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロット長は、全て30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。タイマーの継続時間、最初の継続時間、およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0197】
DL BWP1のサブキャリア間隔が30kHzである場合、1サブフレームは、2スロットに相当する。
図7において、タイマーの継続時間は、6スロットであり、すなわち、タイマーの継続時間は、3サブフレームである。タイマーが作動すると、タイマーは、タイマーが期限切れになるまで、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少し得る。
【0198】
DL BWP1は、現行アクティブBWPであり、端末機器は、アクティブDL BWP1上でPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第一のDCIを搬送するPDCCHに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第一のDCIを搬送するPDCCHを取得し、第一のDCIを搬送するPDCCHを検出することによって、第一のDCIの指示を取得する。
図7に示されるように、タイマーの開始または再開するための条件が満たされると、端末機器は、第一のDCIが位置するスロットからタイマーの実行を開始し、第一のDCIに対する次のスロットからPDCCHの監視を停止し始め得る。タイマーが期限切れになると(3サブフレーム後)、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。BWPスイッチ遅延(2スロット)の後、端末機器は、デフォルトDL BWPに切り替えて、PDCCHを監視する。
【0199】
この場合、PDCCHの監視を停止するための期間が終了しないことは、理解されるべきである。ただし、端末機器は、デフォルトDL BWP上でPDCCHを監視し得る。代替として、PDCCHの監視を停止するための継続時間が事前に終了になると理解され得る。
【0200】
それに応じて、タイマーが期限切れになると、ネットワーク機器は、DL BWPスイッチを実行し、PDCCHを切替先DL BWP上で送信し得る。本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、ネットワーク機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、BWPスイッチに使用されるタイマーを構成する。端末機器は、タイマーを実行し、PDCCHの監視を停止し始め、最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHの監視を停止し、切替先BWP上でPDCCHを監視し得る。本方法において、タイマーを実行することができ、PDCCHの監視を開始して停止することができ、タイマーの実行は変更されない。そのため、プロトコルに対する影響は少なくなり、実装も簡単である。本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法において、BWPは、タイマー方式において切り替えられ、切替先BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、PDCCHの監視であると理解され得る。任意選択で、SSSGは、切替先DL BWP上に構成されてもよいし、または構成されなくてもよい。ネットワーク機器によってSSSGを構成するための方法は、本実施形態では限定されない。
【0201】
切替先BWP上にSSSGが構成されない場合、端末機器は、構成済みSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。
【0202】
SSSGが切替先BWP上に構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいてPDCCHを監視する。例えば、ネットワーク機器は、切替先BWP上にSSSGを構成する。SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0である)およびSSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1である)という二つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、またはSSSG1のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0203】
任意選択で、SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスは0である)、SSSG1(すなわち、SSSGのインデックスは1である)、およびSSSG2(すなわち、SSSGのインデックスは2である)という三つのSSSGが存在し得る。端末装置は、SSSG0のSSセット、SSSG1のSSセット、またはSSSG2のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。実装では、SSSGは、切替先BWP上に構成され、切替先BWP上で、端末装置は、プロトコルにおいて合意されたSSSGのSSセットに基づいてPDCCHを監視し、プロトコルにおいて合意されたSSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、SSSGは、切替先BWP上に構成され、端末装置がSSSG0のSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視することは、プロトコルにおいて合意される。別の実装では、ネットワーク機器は、切替先BWP上でPDCCHを監視するために、端末機器によって使用されるSSSGとして、一つのSSSGを構成し得る。例えば、ネットワーク機器によって構成されるSSSGは、SSSG0である。この場合、端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。
【0204】
任意選択で、アクティブDL BWPは、第一のセルにおいて構成され得て、端末機器は、第一のセルのアクティブDL BWP上でPDCCHを監視し得る。ネットワーク機器は、第一のセルにおいてタイマーの継続時間を構成し得る。
【0205】
複数のセルが存在する場合、ネットワーク機器が複数のセルの各々においてタイマーの継続時間を構成し得ることは、理解されるべきである。
【0206】
端末機器は、第一のセルのアクティブDL BWP上で第一のDCIを受信し得る。第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。複数のセルを有するシナリオでは、端末機器は、代替的に、第一のセル以外のセルのアクティブDL BWP上で第一のDCIを受信し得る。第一のDCIは、第一のセルのアクティブDL BWP上でPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。なお、PDCCHの監視を停止するための継続時間は、最初の継続時間である。
【0207】
任意選択で、第一のDCIは、PDSCHまたはPUSCHの送信をスケジュールするためにさらに使用され得る。
【0208】
例えば、端末機器は、第一のセルのアクティブDL BWP上で第一のDCIを受信し得る。第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、PDSCHまたはPUSCHの送信をスケジュールするために使用される。複数のセルを有するシナリオでは、端末機器は、代替的に、第一のセル以外のセルのアクティブDL BWP上で第一のDCIを受信し得る。第一のDCIは、第一のセルのアクティブDL BWP上でPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。なお、PDCCHの監視を停止するための継続時間は、最初の継続時間である。同時に、第一のDCIは、PDSCHまたはPUSCHの送信をスケジュールするために使用される。
【0209】
第一のDCIがスケジューリング情報を含み、ネットワーク機器がBWPスイッチに使用されるタイマーを構成すると、端末機器がタイマーの実行を開始することは、理解されるべきである。
【0210】
任意選択で、端末機器は、アクティブDL BWP上に構成されるSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。複数のSSSGがBWP上に構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいてPDCCHを監視し得る。そのため、切替先DL BWP上にSSSGが構成されない場合、端末機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行し、構成済みSSセットに基づいて、切替先DL BWP上でPDCCHを監視する。換言すると、切替先BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、構成済みSSセットに基づいてPDCCHを監視することである。切替先DL BWP上にSSSGが構成される場合、端末機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行し、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、切替先DL BWP上でPDCCHを監視する。換言すると、切替先BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、PDCCHを監視することである。SSSGは、プロトコルにおいて合意されてもよいし、またはネットワーク機器によって構成されてもよく、SSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、端末機器は、SSSGインデックスが0であるSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。
【0211】
任意選択で、ネットワーク機器が、RRCシグナリングを使用することによって、PDCCH監視スキッピング機構のためのパラメータ、および/またはSSSGスイッチング機構のためのパラメータを初期構成または再構成する場合、アクティブDL BWP上における端末機器の挙動は、上述される挙動と同じとし得る。換言すると、アクティブDL BWP上にSSSGが構成されない場合、端末機器は、構成済みSSセットに基づいて、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視する。換言すると、アクティブDL BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、構成済みSSセットに基づいてPDCCHを監視することである。アクティブDL BWP上にSSSGが構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視する。換言すると、アクティブDL BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、PDCCHを監視することである。SSSGは、プロトコルにおいて合意されてもよいし、またはネットワーク機器によって構成されてもよく、SSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、端末機器は、SSSGインデックスが0であるSSセットに基づいて、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視する。
【0212】
方法600において、端末機器は、タイマーを実行している間、PDCCHの監視を停止する。本出願の実施形態は、PDCCHの監視を停止するための別の方法800をさらに提供する。方法800は、方法600に対して並列な解決策である。端末機器は、PDCCHの監視を停止している間、タイマーの実行を停止する。
【0213】
具体的には、
図8は、本出願の本実施形態による、PDCCHの監視を停止するための別の方法800を示す模式的フローチャートである。方法800は、
図5に示される通信システム500に適用し得る。ただし、本出願の本実施形態は、これらに限定されない。
図8に示されるように、方法800は、以下のステップを含み得る。
【0214】
S801:ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。それに応じて、端末機器は、アクティブDL BWP上で第一のDCIを受信する。最初の継続時間の開始時点は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIのための次のスロットの開始時、または第一のDCIのための終了シンボルの次のシンボルの開始時とし得る。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0215】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成されてもよいし、または第一のDCIによって指示されてもよい。具体的なRRC構成態様またはDCI指示態様は、本出願の実施形態では限定されない。
【0216】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0217】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。RRCシグナリングは、アクティブDL BWP上で端末装置に送信される。RRCシグナリングは、最初の継続時間の長さを示している。
【0218】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、プロトコルにおいて事前に定義され得る。
【0219】
このステップについては、方法600のステップS601を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0220】
S802:端末機器は、タイマーを実行し、タイマーは、BWPスイッチに使用される。
【0221】
タイマーの継続時間は、RRCシグナリングを使用することによって、ネットワーク機器によって構成されてもよいし、またはプロトコルにおいて事前に定義されてもよい。タイマーの継続時間の単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、またはスロットなどとし得る。これは、本出願発明の実施形態では限定されない。例えば、タイマーの継続時間は、3ミリ秒とし得る。
【0222】
端末機器は、ステップS801の前にタイマーを開始および実行し得る。
【0223】
タイマーを開始または再開するための条件が満たされる(例えば、第一のDCIがスケジューリング情報を含む)と、端末機器は、タイマーを開始または再開し、タイマーを実行し、具体的には、タイマーは、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。タイマーが期限切れになった後、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。タイマーが期限切れになる前に、タイマーを再開するための条件が満たされた場合、タイマーは再開される、すなわち、タイマーは、再び実行を開始される。
【0224】
タイマーが開始または再開される具体的な時間位置は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始位置、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始位置とし得る。これは、本出願発明の実施形態では限定されない。
【0225】
それに応じて、ネットワーク機器は、タイマーを開始または再開し、タイマーを実行する。
【0226】
S803:端末装置は、第一のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、タイマーの実行を一時停止する。
【0227】
端末機器は、PDCCHの監視を停止するための継続時間内に、タイマーの実行を一時停止する、すなわち、PDCCHの監視を停止するための継続時間内に、タイマーの一時停止は、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。
【0228】
任意選択で、端末機器は、第一のDCIが位置するスロットもしくはサブフレームからタイマーの実行を一時停止するか、または第一のDCIに対する次のスロットもしくは次のサブフレームからタイマーの実行を停止する。
【0229】
任意選択で、端末機器は、最初の継続時間の開始時点からタイマーの実行を一時停止する。
【0230】
S804:端末機器は、最初の継続時間の後、タイマーの実行を継続する。端末機器は、タイマーの実行を一時停止する。最初の継続時間の後、端末機器は、タイマーの実行を継続し得て、すなわち、タイマーは、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。最初の継続時間の後、タイマーを再開するための条件が満たされると、端末機器は、タイマーを再開して実行し得る。
【0231】
例えば、タイマーの継続時間は、3ミリ秒とし得る。タイマーが2ミリ秒まで減少すると、端末機器は、第一のDCIを搬送するPDCCHを受信し、第一のDCIに基づいてPDCCHの監視を停止する。さらに、タイマーは、2ミリ秒の継続時間を保持する。最初の継続時間の後、端末機器は、タイマーの実行を継続し得て、タイマーは、タイマーが期限切れになるまで、毎回1サブフレームずつ減少する。
【0232】
S805:端末機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行する。
【0233】
DL BWPスイッチを実行した後、端末機器は、切替先DL BWP上でPDCCHを監視し得る。切替先DL BWPは、デフォルトBWPと呼ばれることがある。例えば、
図9は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図9に示されるように、黒いパターンを用いてで塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行し得るPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおけるDL BWP 1およびデフォルトDL BWPを構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得て、タイマーの継続時間は、6スロットとし得て、最初の継続時間は、10スロットとし得て、デフォルトDL BWPのサブキャリア間隔は、15kHzとし得て、BWPスイッチ遅延は、2スロットとし得る。異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、理解されるべきである。タイマーの継続時間、最初の継続時間、およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロット長は、全て30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。タイマーの継続時間、最初の継続時間、およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0234】
DL BWP 1のサブキャリア間隔が30kHzである場合、1サブフレームは、2スロットに相当する。
図9では、タイマーの継続時間は、6スロットであり、すなわち、タイマーの継続時間は、3サブフレームである。タイマーが作動すると、タイマーは、サブフレーム毎にまたは半サブフレーム毎に降順に、タイマーが期限切れになるまで、減少し得る。
【0235】
DL BWP 1は、現行アクティブBWPであり、端末装置は、アクティブDL BWP 1上でPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第一のDCIを搬送するPDCCHに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第一のDCIを搬送するPDCCHを取得し、第一のDCIを搬送するPDCCHを検出することによって、第一のDCIの指示を取得する。
図9に示されるように、タイマーの開始または再開の条件が満たされた場合、端末機器は、第一のDCIが位置するスロットからタイマーの実行を開始し得て、タイマーは、サブフレーム毎に降順に減少する。同時に、最初の継続時間の開始時点から、タイマーの実行が一時停止される間、PDCCH監視は停止される。この場合、タイマーの継続時間は4スロット、すなわち2サブフレームである。
【0236】
端末機器は、10スロットのうちにPDCCHの監視を停止する。10スロットの後、端末機器は、PDCCHの監視を継続し、タイマーの実行を継続する。この場合、タイマーが期限切れになるまで、タイマーは、サブフレーム毎に降順に2サブフレームから減少する。タイマーが期限切れになると、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。BWPスイッチ遅延(2スロット)の後、端末機器は、デフォルトのDL BWPに切り替えて、PDCCHを監視する。
【0237】
S806:ネットワーク機器は、タイマーを実行する。
【0238】
また、端末機器がタイマーを実行している間、それに応じて、ネットワーク機器は、タイマーを実行し得る。
【0239】
任意選択で、端末機器およびネットワーク機器が同時にタイマーを実行することが、プロトコルにおいて合意され得る。
【0240】
S807:ネットワーク機器は、最初の継続時間内にタイマーの実行を一時停止する。
【0241】
端末機器が最初の継続時間内にタイマーの実行を一時停止すると、ネットワーク機器も、最初の継続時間内にタイマーの実行を一時停止し得る。
【0242】
任意選択で、端末機器およびネットワーク機器が同時に最初の継続時間内にタイマーの実行を一時停止することが、プロトコルにおいて合意され得る。
【0243】
S808:ネットワーク機器は、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続する。
【0244】
最初の継続時間の後、端末機器がタイマーを実行している間、ネットワーク機器も、タイマー実行を継続する。
【0245】
任意選択で、最初の継続時間の後、端末機器およびネットワーク機器が同時にタイマーの実行を継続することが、プロトコルにおいて合意され得る。
【0246】
S809:ネットワーク機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行する。
【0247】
タイマーが期限切れになると、ネットワーク機器は、BWPを切り替え、切替先BWP上でPDCCHを送信し得て、端末機器は、切替先BWP上でPDCCHを監視し得る。
【0248】
別の可能な実装では、ステップS803は、以下のようになり得る。すなわち、端末機器は、第一のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、タイマーの実行を終了する。ステップS804は、以下のようになり得る。すなわち、最初の継続時間の後、端末機器は、タイマーを再開して実行し得る。それに応じて、ステップS807において、ネットワーク機器は、最初の継続時間内にタイマーの実行を終了し得る。ステップS808は、以下のようになり得る。すなわち、最初の継続時間の後、ネットワーク機器は、タイマーを再開して実行する。
【0249】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、ネットワーク機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、BWPスイッチに使用されるタイマーを構成する。PDCCHの監視を停止する場合、端末機器は、タイマーの実行を一時停止し、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続する、すなわち、PDCCH監視の停止およびタイマー実行の停止は、異なる時間期間で実行される。これは、PDCCHの監視を停止することに起因して、タイマーが容易に期限切れになり得るという問題を回避する。さらに、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止して、端末機器の電力消費を低減させ得る。
【0250】
任意選択で、SSSGは、切替先DL BWP上に構成されてもよいし、または構成されなくてもよい。
【0251】
SSSGが切替先BWP上に構成されない場合、端末機器は、構成済みSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。
【0252】
SSSGが切替先BWP上に構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、PDCCHを監視する。例えば、ネットワーク機器は、切替先BWP上にSSSGを構成する。SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0である)およびSSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1である)という二つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、またはSSSG1のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。任意選択で、SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0である)、SSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1である)、およびSSSG2(すなわち、SSSGのインデックスが2である)という三つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、SSSG1のSSセット、またはSSSG2のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。実装では、SSSGは、切替先BWP上に構成され、切替先BWP上で、端末機器は、プロトコルにおいて合意されたSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを監視し、プロトコルにおいて合意されたSSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、SSSGは、切替先BWP上に構成され、端末機器がSSSG0のSSセットに基づいて切替先BWP上でPDCCHを監視することが、プロトコルにおいて合意される。別の実装では、ネットワーク機器は、切替先BWP上でPDCCHを監視するために、端末機器によって使用されるSSSGとして、一つのSSSGを構成し得る。例えば、ネットワーク機器によって構成されるSSSGは、SSSG0である。この場合、端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいて、切替先のBWP上でPDCCHを監視する。
【0253】
任意選択で、ネットワーク機器が、RRCシグナリングを使用することによって、PDCCH監視スキッピング機構のためのパラメータ、および/またはSSSGスイッチング機構のためのパラメータを初期構成または再構成する場合、アクティブDL BWP上の端末機器の挙動は、上述される挙動と同じであり得る。換言すると、SSSGがアクティブDL BWP上に構成されない場合、端末機器は、構成済みSSセットに基づいて、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視する。換言すると、アクティブDL BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、構成済みSSセットに基づいてPDCCHを監視することである。SSSGがアクティブDL BWP上に構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視する。換言すると、アクティブDL BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、PDCCHを監視することである。SSSGは、プロトコルにおいて合意されてもよいし、またはネットワーク機器によって構成されてもよく、SSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、端末機器は、SSSGインデックスが0であるSSセットに基づいて、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視する。
【0254】
方法600および方法800において、端末機器がタイマーを実行することは、以下を含む。すなわち、端末機器がアクティブDL BWP上でネットワーク機器から指示情報を受信すると、端末機器は、タイマーを開始または再開すること。指示情報は、PDSCHまたはPUSCHを送信するように、端末機器をスケジュールするために使用され、または指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように端末機器に指示し、指示情報は、第一のDCI、または第一のDCI以外のDCIにて搬送される。
【0255】
指示情報は、第一のDCIにて搬送されてもよいし、または第一のDCIとは異なるDCIにて搬送されてもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0256】
可能な実装では、指示情報は、PDSCHまたはPUSCHを送信するように端末機器をスケジュールするために使用され、第一のDCIにて搬送される。第一のDCIは、C-RNTIまたはCS-RNTIによってスクランブルされたPDCCH上で搬送され得る。
【0257】
端末機器は、第一のセルにおけるアクティブDL BWP上で、第一のDCIを搬送し、C-RNTIによってスクランブルされたPDCCHを受信し、第一のDCIは、PDSCHまたはPUSCHの送信をスケジュールするために使用され、端末機器は、タイマーを開始または再開する。端末機器は、第一のセル以外のセルにおいて、第一のDCI以外のDCIを搬送し、C-RNTIによってスクランブルされたPDCCHを受信し、DCIは、第一のセルにおけるアクティブDL BWP上でPDSCHまたはPUSCHを送信することを示し、端末機器は、タイマーを開始または再開する。
【0258】
別の可能な実装では、指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように端末機器に指示し、指示情報は、第一のDCI以外のDCIにて搬送される。
【0259】
端末機器は、第一のDCI以外のDCIを受信し、第一のDCI以外のDCIは、端末機器がDL BWPスイッチを実行することを示し、端末機器は、DCIに基づいてBWPスイッチを実行し、切替先BWP上でタイマーを開始する。
【0260】
最初の継続時間の開始時点は、方法600および方法800では明確に定義されていない。本出願の実施形態は、PDCCHの監視を停止するための方法1000を提供して、最初の継続時間の開始時点を指定する。
【0261】
具体的には、
図10は、本出願の本実施形態による、PDCCHの監視を停止するためのさらに別の方法1000を示す模式的フローチャートである。方法1000は、
図5に示される通信システム500に適用され得る。ただし、本出願の本実施形態は、これらに限定されない。
図10に示されるように、方法1000は、以下のステップを含み得る。
【0262】
S1001:ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第二のDCIを送信し、第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含み、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。それに応じて、端末機器は、アクティブDL帯域幅パートBWP上で第二のDCIを受信する。
【0263】
第二のDCIは、PDCCH上で搬送され得る。端末機器は、アクティブDL BWP上でPDCCH上の第二のDCIを検出し、第二のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、DL BWPスイッチを実行し得る。監視が停止されるPDCCHには、タイプ3の共通検索空間セットのPDCCHおよび端末機器固有検索空間セットのPDCCHが含まれる。他のタイプの共通検索空間セット、例えば、タイプ0共通検索空間セット、タイプ0A共通検索空間セット、タイプ1共通検索空間セット、およびタイプ2共通検索空間セットの場合、UEは、C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIによってスクランブルされたDCIのためのPDCCHの監視をスキップしてもよいし、またはスキップしなくてもよい。これは、本開示の実施形態では限定されない。タイプ0の共通検索空間セット、タイプ0Aの共通検索空間セット、タイプ1の共通検索空間セット、およびタイプ2の共通検索空間セットについて、UEがSI-RNTI、RA-RNTI、TC-RNTI、またはP-RNTIを監視するか否かは、本開示の実施形態では限定されない。
【0264】
第二のDCI内のBWPインジケータフィールドは、DL BWPスイッチを示し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、PDSCHの送信をスケジュールすることを示している。具体的には、第二のDCIは、PDSCHのスケジューリング情報を搬送し得て、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドは、DL BWPのIDを示している。IDは、現行アクティブDL BWPのIDとは異なる。端末機器は、第二のDCIに基づいて、第二のDCI内のインジケータフィールドのDL BWPに切り替える。
【0265】
最初の継続時間の開始時点は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIの次のスロットの開始位置、または第一のDCIの終了シンボルの次のシンボルの開始位置とし得る。これは、本出願発明の実施形態では限定されない。
【0266】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成され得るか、または第一のDCIによって示され得る。具体的なRRC構成態様またはDCI指示態様は、本出願の実施形態では限定されない。
【0267】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第二のDCIを送信し、第二のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0268】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で第二のDCIを端末機器に送信し、第二のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0269】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、プロトコルにおいて予め定義され得る。
【0270】
S1002:端末機器は、第二のDCIに基づいてDL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHの監視を停止する。最初の継続時間の開始時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。または、PDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点。
【0271】
最初の継続時間の開始時点は、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、またはPDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットとし得る。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットにあることは、代替的に、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットであると理解され得る。
【0272】
最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、または第二のDCIを使用することによってPDSCHがスケジュールされる場合にPDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点のうちの少なくとも一つに基づいて決定され得る。説明を容易にするために、これらの態様のうちの一つにおいて決定される最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点2と表記される。
【0273】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、最初の継続時間の開始時点が、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、またはPDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットである場合、最初の継続時間およびBWPスイッチ遅延の間に重複が無いことを保証することができる。これは、端末機器が長時間PDCCHの監視を停止することに役立ち、端末機器の電力消費を低減することに役立つ。さらに、最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、または第二のDCIを使用することによってPDSCHがスケジュールされる際にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)がフィードバックされた後の時点のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、最初の継続時間およびBWPスイッチ遅延が重複するか否かを考慮する必要がない。BWPスイッチシナリオにおける最初の継続時間の開始時点は、BWPシナリオにおける最初の継続時間の開始時点の決定方式と同じ方式において決定され得る。これは、端末機器による処理の複雑性を低減することができる。
【0274】
以下では、最初の継続時間の開始時点に関する複数の可能な実装について、個別に詳細に説明する。
【0275】
第一の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点は、BWPスイッチ遅延の次のスロットにある。
【0276】
例えば、
図11は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図11に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行し得るPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおけるDL BWP 1およびDL BWP 2を構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得て、BWPスイッチ遅延は、2スロットとし得て、DL BWP 2のサブキャリア間隔は、60kHzとし得て、最初の継続時間は、6スロットとし得て、第二のDCIを搬送するPDCCHと第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHとの間のスロットオフセットK
0は、5スロットとし得る。K
0がBWPスイッチ遅延以上であることは、理解されるべきである。異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、さらに理解されるべきである。最初の継続時間およびK
0に含まれるスロットの長さは、切替先BWPのサブキャリア間隔に対応するスロット長、すなわち、60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。BWPスイッチ遅延に含まれるスロットの長さは、30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。最初の継続時間K
0およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0277】
DL BWP 1は、現行アクティブBWPであり、端末機器は、アクティブDL BWP1上でPDCCHを監視する。端末機器は、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドがDL BWP 2を示すことを検出し、第二のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。
図11に示されるように、端末機器は、第二のDCIに基づいて、スロットオフセットK
0(5スロット)の後に、DL BWP 2上でPDSCHを送信し、BWPスイッチ遅延の次のスロットからPDCCHの監視を停止し始め、最初の継続時間(6スロット)の後にPDCCHの監視を開始する。スロットオフセットK
0(5スロット)の後は、スロットオフセットK
0(5スロット)の間と置き換えられてもよい。端末機器は、第二のDCIに基づいて、スロットオフセットK
0(5スロット)に対応するスロットにおいて、スロットオフセットK
0(5スロット)の間にDL BWP 2上でPDSCHを送信する。
【0278】
第二の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点は、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット内である。
【0279】
例えば、
図12は、PDCCHの監視を停止することを示す別の模式図である。
図12に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行し得るPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおけるDL BWP 1およびDL BWP 2を構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得て、BWPスイッチ遅延は、2スロットとし得て、DL BWP 2のサブキャリア間隔は、60kHzとし得て、最初の継続時間は、6スロットとし得て、第二のDCIを搬送するPDCCHと第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHとの間のスロットオフセットK
0は、5スロットとし得る。K
0がBWPスイッチ遅延よりも大きいことは、理解されるべきである。異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、さらに理解されるべきである。最初の継続時間およびK
0に含まれるスロットの長さは、60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。BWPスイッチ遅延に含まれるスロットの長さは、30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。最初の継続時間、K
0、およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0280】
DL BWP 1は、現行アクティブBWPであり、端末機器は、アクティブDL BWP 1上でPDCCHを監視する。端末機器は、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドがDL BWP2を示すことを検出し、第二のDCIは、端末機器が最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを示し、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。
図12に示されるように、端末機器は、第二のDCIに基づいて、スロットオフセットK
0(5スロット)の後に、DL BWP 2上でPDSCHを送信し、PDSCHがDL BWP2上で送信されるスロットからPDCCHの監視を停止し始め、最初の継続時間(6スロット)の後にPDCCHの監視を開始する。スロットオフセットK
0(5スロット)の後は、スロットオフセットK
0(5スロット)の間と置き換えられてもよい。端末機器は、第二のDCIに基づいて、スロットオフセットK
0(5スロット)の間、スロットオフセットK
0に対応するスロットにおいてDL BWP 2上でPDSCHを送信し、PDSCHがDL BWP 2上で送信されるスロットからPDCCHの監視を停止し始める。
【0281】
第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが複数のスロットを占有する場合、最初の継続時間の開始時点は、PDSCHによって占有される複数のスロットのうちの第一のスロットの開始時である。複数のスロットを占有するPDSCH上で送信されるデータは、同じ送信ポートブロック上で繰り返し送信されてもよいし、または異なる送信ポートブロック上で送信されてもよい。
【0282】
第三の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点は、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットにある。
【0283】
例えば、
図13は、PDCCHの監視を停止することを示すさらに別の模式図である。
図13に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行し得るPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおけるDL BWP 1およびDL BWP 2を構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得る。この場合、BWPスイッチ遅延は、二つのスロット1でとし得る。DL BWP 2のサブキャリア間隔は、60kHzとし得る。この場合、最初の継続時間は、6個のスロット2とし得る。第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHとの間のスロットオフセットK
0は、5個のスロット2とし得る。K
0がBWPスイッチ遅延よりも大きいことは、理解されるべきである。異なるサブキャリア間隔は、異なるスロット長に対応する。最初の継続時間およびK
0に含まれるスロットの長さは、60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。BWPスイッチ遅延に含まれるスロットの長さは、30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。最初の継続時間K
0およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0284】
DL BWP 1は、現行アクティブBWPであり、端末機器は、アクティブDL BWP 1上でPDCCHを監視する。端末機器は、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドがDL BWP 2を示すことを検出し、第二のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。
図13に示されるように、端末機器は、第二のDCIに基づいて、スロットオフセットK
0(5スロット)の後にDL BWP 2上でPDSCHを送信し、PDSCHがDL BWP2上で送信されるスロットの次のスロットからPDCCHの監視を停止し始め、最初の継続時間(6スロット)の後にPDCCHの監視を開始する。スロットオフセットK
0(5スロット)の後は、スロットオフセット(5スロット)K
0の間と置き換えられてもよい。端末機器は、第二のDCIに基づいて、スロットオフセットK
0(5スロット)の間、スロットオフセットK
0に対応するスロットにおいてDL BWP 2上でPDSCHを送信し、PDSCHがDL BWP 2上で送信されるスロットの次のスロットからPDCCHの監視を停止し始める。
【0285】
第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが複数のスロットを占有する場合、最初の継続時間の開始時点は、PDSCHによって占有される複数のスロットの第一のスロットの次のスロット、またはPDSCHによって占有される複数のスロットの終端の次のスロットである。複数のスロットを占有するPDSCH上で送信されるデータは、同じ送信ポートブロック上で繰り返し送信されてもよいし、または異なる送信ポートブロック上で送信されてもよい。
【0286】
第四の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットである。
【0287】
最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットは、事前に定義されてもよいし、またはRRCシグナリングを使用することによってネットワーク機器によって構成されてもよい。
【0288】
最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットは、事前に定義され得る。最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットの単位は、シンボルまたはスロットとし得る。
【0289】
異なるBWPは、異なるサブキャリア間隔を有し得る。プロトコルは、異なるサブキャリア間隔が異なる時間オフセットに対応することを事前定義してもよいし、またはプロトコルは、異なるサブキャリア間隔が同じ時間オフセットに対応することを事前定義してもよい。最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットは、現行アクティブDL BWPに対応するサブキャリア間隔に対応するスロットオフセットに基づいてもよいし、または切替先DL BWPに対応するサブキャリア間隔に対応するスロットオフセットに基づいてもよい。
【0290】
例えば、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットは、0以上とし得る。
【0291】
例えば、プロトコルは、異なるサブキャリア間隔が同じ時間オフセットに対応することを事前定義し得る。表1は、サブキャリア間隔および時間オフセットの間の対応関係を示している。
【0292】
【0293】
表1に示されるように、サブキャリア間隔は、15kHz、30kHz、60kHz、または120kHzとし得て、異なるサブキャリア間隔は、同じ時間オフセット、すなわち25シンボルに対応し得る。
【0294】
例えば、プロトコルは、異なるサブキャリア間隔が異なる時間オフセットに対応することを予め定義し得る。表2は、サブキャリア間および時間オフセットの対応関係を示している。
【0295】
表2は、サブキャリア間隔および時間オフセットの間の別の対応関係を示している。
【0296】
【0297】
表2に示されるように、サブキャリア間隔は、15kHz、30kHz、60kHz、または120kHzとし得る。異なるサブキャリア間隔は、異なる時間オフセットに対応し得る。サブキャリア間隔が15kHzである場合、時間オフセットは、10シンボルと得る。サブキャリア間隔が30kHzである場合、時間オフセットは、12シンボルとし得る。サブキャリア間隔が60kHzである場合、時間オフセットは、22シンボルとし得る。サブキャリア間隔が120kHzである場合、時間オフセットは、25シンボルとし得る。
【0298】
表1および表2に示される時間オフセットは、シンボル単位であり、時間オフセットも、スロット単位とし得る。
【0299】
例えば、表3は、サブキャリア間隔および時間オフセットの間の別の対応関係を示している。
【0300】
【0301】
表2に示されるように、サブキャリア間隔は、15kHz、30kHz、60kHz、または120kHzとし得る。サブキャリア間隔が15kHzまたは30kHzである場合、時間オフセットは、1スロットとし得る。サブキャリア間隔が60kHzまたは120kHzである場合、時間オフセットは、2スロットとし得る。
【0302】
表1、表2、および表3に示されるサブキャリア間隔および時間オフセットの間の対応関係が単なる例示に過ぎないことは、理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0303】
最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIが位置するシンボルの開始との間の時間オフセットに基づいて決定されてもよいし、または最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIによって占有されたシンボルの終端との間の時間オフセットに基づいて決定されてもよい。時間オフセットに基づいて決定される時点がスロットの開始時でない場合、最初の継続時間の開始時点は、時間オフセットの次のスロットの開始とし得る。
【0304】
第二のDCIは、3シンボルを占有し、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットは、25シンボルであり、第二のDCIによって占有される第一のシンボルは25シンボルの第一のシンボルとし得て、第二のDCIによって占有される第三のシンボルの後の第四のシンボルは、25シンボルの第一のシンボルとし得る。
【0305】
最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIが位置するスロットの開始時との間の時間オフセットに基づいて決定されてもよいし、または最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIが位置するスロットの終端との間の時間オフセットに基づいて決定されてもよい。
【0306】
例えば、第二のDCIによって占有されるスロットは、1スロットであり、最初の継続時間の開始時点および第二のDCIの間の時間オフセットは、1スロットであり、第二のDCIによって占有されるスロットは、時間オフセットのスロットとし得て、第二のDCIが位置するスロットの次のスロットは時間オフセットのスロットとし得る
【0307】
第五の可能な実装では、端末機器は、最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値に基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定し得る。最小スロットオフセットは、第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである。
【0308】
最小スロットオフセットは、K0minによって表現され得て、K0minの値の範囲は、0以上とし得る。最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値は、max(K0min,Z)として表現され得て、第二のDCIを解析するための継続時間は、Zである。具体的なサブキャリア間隔について、Zは定数である。Zの値については、表3を参照されたい。
【0309】
任意選択で、クロスキャリア・スケジューリングシナリオでは、端末機器は、式
【0310】
【0311】
に従って、最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセットを決定し得る。ここで、K0minは、スケジューリングセルのアクティブDL BWP上で有効なK0minであり、Zμは、スケジューリングセルのアクティブDL BWPのZμに対応する値であり(Zμの値については、表3を参照されたい)、μPDCCHは、スケジューリングセルのアクティブDL BWPのサブキャリア間隔パラメータであり、μPDCCHは、スケジューリングセルのアクティブDL BWPのサブキャリア間隔パラメータである。
【0312】
上述した実装は、端末機器が解析を通じて第二のDCIに関する情報を取得した後に、PDCCHの監視を停止することができることを、保証することができる。
【0313】
第六の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点は、PDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点である。
【0314】
HARQフィードバックは、確認応答(ACK)フィードバック、または否定応答(NACK)フィードバックを含み得る。
【0315】
PDSCHを受信した後、端末機器は、ACKフィードバックまたはNACKフィードバックをさらに実行する。最初の継続時間の開始時点は、端末機器がACKまたはNACKをフィードバックした後とし得る。第二のDCIは、HARQフィードバックが位置するスロットを示し得る。
【0316】
任意選択で、最初の継続時間の開始時点は、端末機器がACKもしくはNACKを送信するスロットの開始時であってもよいし、または端末機器がACKもしくはNACKを送信するスロットの次のスロットの開始時であってもよい。最初の継続時間の開始時点は、端末機器がACKもしくはNACKを送信するシンボルの開始時であってもよいし、または終了時であってもよい。
【0317】
任意選択で、端末機器は、端末機器がACKをフィードバックする場合にのみ、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止する。最初の継続時間の開始時点は、端末機器がACKをフィードバックした後とし得る。任意選択で、最初の継続時間の開始時点は、端末機器がACKを送信するスロットの開始時であってもよいし、または端末機器がACKを送信するスロットの次のスロットの開始時であってもよい。
【0318】
上述した実装では、端末機器は、PDSCH送信を実行した後に、PDCCHの監視を停止し始め、端末機器およびネットワーク機器の間の通信を実施することに役立つ。
【0319】
任意選択で、最初の継続時間の開始時点は、代替的に、第一の可能な実装ないし第六の可能な実装のうちの少なくとも二つにおいて決定された時点よりも後の時点とし得る。例えば、最初の継続時間の開始時点は、第一の可能な実装ないし第三の可能な実装のうちの少なくとも一つにおいて決定された時点、および第四の可能な実装ないし第六の可能な実装のうちの少なくとも一つにおいて決定された時点よりも後の時点である。
【0320】
例えば、第一の可能な実装におけるBWPスイッチ遅延は、第四の可能な実装における時間オフセットと比較され、最初の継続時間の開始時点は、二つのうちの大きい方に基づいて決定される。別の例として、第一の可能な実装におけるBWPスイッチ遅延は、第五の可能な実装における第二のDCIを解析するための最小スロットオフセットおよび継続時間の間の最大値と比較され、最初の継続時間の開始時点は、二つのうちの大きい方に基づいて決定される。別の例として、第一の可能な実装におけるBWPスイッチ遅延は、第六の可能な実装におけるACKまたはNACKフィードバック時点と比較され、最初の継続時間の開始時点は、二つのうちの大きい方に基づいて決定される。別の例として、第二の可能な実装において第二のDCIによって示されるPDSCHのスロットオフセットK0(PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットを示すために使用される)は、第四の可能な実装における時間オフセットと比較され、最初の継続時間の開始時点は、二つのうちの大きい方に基づいて決定される。別の例として、第二の可能な実装において第二のDCIによって示されるPDSCHのスロットオフセットK0(PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットを示すために使用される)は、第五の可能な実装において最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値と比較され、最初の継続時間の開始時点は、二つのうちの大きい方に基づいて決定される。別の例として、第二の可能な実装において第二のDCIによって示されるPDSCHのスロットオフセットK0は、第六の可能な実装におけるACKまたはNACKフィードバック時点と比較され、最初の継続時間の開始時点は、二つのうちの大きい方に基づいて決定される。一般に、ACKまたはNACKを送信するためのシンボル位置は、PDSCHを送信するためのシンボル位置の後であり、ACKまたはNACKを送信するためのスロットと、PDSCHを送信するためのスロットとは、同じスロットであってもよいし、または異なるスロットであってもよい。
【0321】
最初の継続時間の開始時点がBWPスイッチ遅延の終了時点よりも後である場合、または最初の継続時間の開始時点が、第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの後である場合、BWPスイッチ遅延の後であって、最初の継続時間の開始時点の前に、端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、以下を含み得る。
【0322】
SSSGが切替先BWP上に構成されない場合、端末機器は、構成済みSSセットに基づいて切替先BWP上でPDCCHを監視し、またはSSSGが切替先BWP上に構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいてPDCCHを監視する。例えば、ネットワーク機器は、切替先BWP上でSSSGを構成する。SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0である)およびSSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1である)という二つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、またはSSSG1のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0323】
任意選択で、SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0である)、SSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1である)、およびSSSG2(すなわち、SSSGのインデックスが2である)という三つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、SSSG1のSSセット、またはSSSG2のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0324】
一実装では、SSSGは、切替先BWP上に構成され、切替先BWP上で、端末機器は、プロトコルにおいて合意されたSSSGのSSセットに基づいてPDCCHを監視し、プロトコルにおいて合意されたSSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、SSSGは、切替先BWP上に構成され、端末機器がSSSG0のSSセットに基づいて切替先BWP上でPDCCHを監視することが、プロトコルにおいて合意される。別の実装では、ネットワーク機器は、切替先BWP上でPDCCHを監視するために、端末機器によって使用されるSSSGとして、一つのSSSGを構成し得る。例えば、ネットワーク機器によって構成されるSSSGは、SSSG0である。この場合、端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。切替先のBWP上では、端末機器は、第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが位置するスロットからPDCCHの監視を開始する。そのため、BWPスイッチ遅延の後であって、最初の継続時間の開始時点の前に、端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、上述した方法を含み得る。代替的に、最初の継続時間の開始時点の前であって、第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが位置するスロットから端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、上述した方法を含み得ると理解され得る。
【0325】
例えば、
図16は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図16に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおけるDL BWP 1およびDL BWP 2を構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得て、BWPスイッチ遅延は、2スロットとし得て、DL BWP 2のサブキャリア間隔は、60kHzとし得て、第二のDCIを搬送するPDCCHと第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHとの間のスロットオフセットK
0は、4スロットとし得る。K
0がBWPスイッチ遅延以上とし得ることは、理解されるべきである。異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、さらに理解されるべきである。最初の継続時間およびK
0に含まれるスロットの長さは、切替先BWPのサブキャリア間隔に対応するスロット長、すなわち、60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。BWPスイッチ遅延に含まれるスロットの長さは、30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。最初の継続時間K
0およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0326】
DL BWP 1は、現在アクティブBWPであり、端末装置はアクティブDL BWP 1上でPDCCHを監視する。端末機器は、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドがDL BWP 2を示すことを検出し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように指示する。さらに、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。さらに、端末機器は、ネットワーク機器に対してACKまたはNCKフィードバックを実行する必要がある。最初の継続時間の開始時点は、ACKまたはNACKフィードバックの継続時間の後である。図中のACKまたはACKは、時間シーケンスがPDSCHの後であることを示すだけであり、ACKまたはNACK、およびPDSCHが同じBWP上にあることを示すものではないことは、理解されるべきである。
【0327】
図16に示されるように、端末機器は、第二のDCIに基づいて、BWPスイッチ遅延(2スロット)後のDL BWP2上でPDSCHを送信し、ACKまたはNCKフィードバックを実行する。
【0328】
SSSGがDL BWP 2上で構成されない場合、BWPスイッチ遅延の後であって、最初の継続時間の開始時点の前に、端末機器は、構成済みSSセットに基づいてPDCCHを監視し得る。
【0329】
方法1000について、アクティブDL BWP上にSSSGスイッチング機構のためのパラメータ、および/またはPDCCH監視スキッピング機構のためのパラメータが構成される/されない場合、第二のDCI内のビットフィールドが最初の継続時間内にSSSGスイッチおよび/またはPDCCH監視をスキップすることを示さない場合、第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行することを示し得るが、最初の継続時間内にSSSGスイッチおよび/またはPDCCH監視をスキップすることを示さない。
【0330】
端末機器は、アクティブDL BWP上で第二のDCIを受信し、DL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHを監視する。
【0331】
端末機器が切替先DL BWP上でPDCCHを監視することは、以下を含む。
【0332】
SSSGが切替先BWP上に構成されない場合、端末機器は、構成済みSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。または、SSSGが切替先BWP上に構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいてPDCCHを監視する。例えば、ネットワーク機器は、切替先BWP上でSSSGを構成する。SSSG0およびSSSG1という二つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、またはSSSG1のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0333】
任意選択で、SSSG0、SSSG1、およびSSSG2という三つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、SSSG1のSSセット、またはSSSG2のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0334】
一実装では、SSSGは、切替先BWP上に構成され、切替先BWP上では、端末機器は、プロトコルにおいて合意されたSSSGのSSセットに基づいてPDCCHを監視し、プロトコルにおいて合意されたSSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、SSSGは、切替先BWP上に構成され、端末機器がSSSG0のSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視することが、プロトコルにおいて合意される。別の実装では、ネットワーク機器は、切替先BWP上でPDCCHを監視するために、端末機器によって使用されるSSSGとして、一つのSSSGを構成し得る。例えば、ネットワーク機器によって構成されるSSSGは、SSSG0である。この場合、端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。
【0335】
任意選択で、ネットワーク機器は、現行アクティブDL BWP上で第三のDCIを端末機器に送信し得て、第三のDCIは、PUSCHのスケジューリング情報をさらに搬送し得る。TDDシナリオでは、端末機器は、第三のDCIに基づいて、第三のDCI内のインジケータフィールドのUL BWPに切り替え、同時にDL BWPを切り替える。換言すると、端末機器は、UL BWPおよびDL BWPを同時に切り替える。端末機器は、第三のDCIによって示される最初の継続時間内にPDCCHの監視が停止されることに基づいて、切替先DL BWPにおけるPDCCHの監視を停止し、以下の態様の少なくとも一つにおいて最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、UL BWPスイッチ遅延の後の次のスロット。PUSCHが切替先UL BWP上で送信されるスロット。PUSCHが切替先UL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。最初の継続時間の開始時点と、第三のDCIとの間の時間オフセット。最小のスロットオフセットと、第三のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、ここで第三のDCIを解析するための継続時間の説明については、第二のDCIを解析するための継続時間を参照されたい。第三のDCIを使用することによってPUSCHがスケジュールされる場合にPUSCHが送信された後の時点。または、C-DRXのアップリンク再送タイマー(UL再送タイマー)が終了した後の時点。任意選択で、少なくとも二つの態様は、後の時点を最初の継続時間の開始時点として決定するために、さらに比較され得る。詳細については、上述した段落の説明を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0336】
第三のDCI内のBWPインジケータフィールドは、UL BWP(UL BWP 2)の識別子を示し、識別子は、現行アクティブUL BWP(UL BWP 1)の識別子とは異なる。第三のDCIに基づいて、ネットワーク機器および端末機器は、現行アクティブUL BWP 1からUL BWP 2に切り替え、UL BWP 2を新たにアクティブUL BWPとして使用し得る。端末機器は、UL BWP 2上で、第三のDCIを使用することによってスケジュールされたPUSCHを受信する。
【0337】
TDDシナリオでは、UL BWPおよびDL BWPは関連付けられ、同じ識別子を有するDL BWPおよびUL BWPは、同じ中心周波数を有する。そのため、TDDシナリオでは、UL BWPが切り替えられると、それに応じて、DL BWPも切り替えられる。具体的には、端末機器がUL BWP 1からUL BWP 2に切り替える場合、端末機器は、DL BWP 1からDL BWP 2にも切り替え得る。
【0338】
TDDシナリオでは、端末機器は、UL BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PUSCHが切替先UL BWP上で送信されるスロット、PUSCHが切替先UL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、最初の継続時間の開始時点と第三のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第三のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、または第三のDCIを使用することによってスケジュールされるPUSCHが送信された後の時点のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定し得る。
【0339】
任意選択で、検索空間セットグループ(SSSG)スイッチング機構が端末機器に対して構成される場合、第二のDCIまたは第三のDCIがSSSGスイッチを実行することを指示する際に、すなわち、第二のDCIまたは第三のDCIは、検索空間セットグループのうちの一つに基づいてPDCCHを監視するように端末機器に指示し、BWPスイッチを実行することを指示する。方法1000における方法も適用可能である。最初の継続時間の開始時点は、第二のDCIまたは第三のDCIによって示されるSSSGが、切替先DL BWPに対して効力を持ち始める時点である。これは、以下のように理解され得る。すなわち、SSSGの開始時点(または、SSSGの効果発生時点と呼ばれる)、すなわち、端末機器が第二のDCIまたは第三のDCIによって示されるSSSGに基づいて切替先DL BWP上でPDCCHを監視する開始時点は、方法1000における方法に従って決定され得る。違いは、最初の継続時間の開始時点がSSSGの効果発生時点に置き換えられることにある。詳細については、改めて説明しない。任意選択で、端末機器が第二のDCIまたは第三のDCIによって示されるSSSGに基づいて切替先DL BWP上でPDCCHを監視する開始時点(略して、SSSGの開始時点と呼ばれることがある)のための実装は、最初の継続時間の開始時点を決定する実装とは異なり得る。
【0340】
第二のDCIまたは第三のDCIは、SSSGスイッチの実行を指示し、BWPスイッチの実行を指示し得る。SSSGの開始時点がBWPスイッチ遅延の終了時点よりも後である場合、またはSSSGの開始時点が第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが位置するスロットの後である場合、BWPスイッチ遅延の後であって、SSSGの開始時点の前に、端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、以下のようにあり得る。すなわち、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいてPDCCHを監視すること。
【0341】
例えば、ネットワーク機器は、切替先BWP上でSSSGを構成する。SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0である)およびSSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1である)という二つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、またはSSSG1のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0342】
任意選択で、SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0)、SSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1)、およびSSSG2(すなわち、SSSGのインデックスが2)という三つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、SSSG1のSSセット、またはSSSG2のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0343】
一実装では、SSSGは、切替先BWP上に構成され、切替先BWP上では、端末機器は、プロトコルにおいて合意されたSSSGのSSセットに基づいてPDCCHを監視し、プロトコルにおいて合意されたSSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、SSSGは、切替先BWP上に構成され、端末機器がSSSG0のSSセットに基づいて切替先BWPのPDCCHを監視することがプロトコルにおいて合意される。別の実装では、ネットワーク機器は、切替先BWP上でPDCCHを監視するために、端末機器によって使用されるSSSGとして、一つのSSSGを構成すし得る。例えば、ネットワーク機器によって構成されるSSSGは、SSSG0である。この場合、端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。
【0344】
切替先BWP上では、端末機器は、第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが位置するスロットからPDCCHの監視を開始する。そのため、BWPスイッチ遅延の後であって、SSSGの効果発生の時点の前に、端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、上述した方法を含み得る。代替的に、SSSGの効果発生の時点の前であって、第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが位置するスロットから端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、上述した方法を含み得ると理解され得る。例えば、
図17は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図17に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCHの監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおけるDL BWP 1およびDL BWP 2を構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得て、BWPスイッチ遅延は、2スロットとし得て、DL BWP 2のサブキャリア間隔は、60kHzとし得て、第二のDCIを搬送するPDCCHと第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHとの間のスロットオフセットK
0は、4スロットとし得る。異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、さらに理解されるべきである。K
0に含まれるスロットの長さは、切替先BWPのサブキャリア間隔に対応するスロット長、すなわち60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。BWPスイッチ遅延に含まれるスロットの長さは、30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。K
0およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0345】
DL BWP 1は、現行アクティブBWPであり、端末機器は、アクティブDL BWP 1上でPDCCHを監視する。端末機器は、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドがDL BWP 2を示すことを検出し、第二のDCIは、SSSGスイッチを実行するように端末機器に指示し、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。さらに、端末機器は、ネットワーク機器に対してACKまたはNCKフィードバックを実行する必要がある。SSSGの開始時点は、ACKまたはNACKフィードバックの継続時間の後である。
【0346】
図17に示されるように、端末機器は、第二のDCIに基づいて、BWPスイッチ遅延(2スロット)後に、DL BWP 2上でPDSCHを送信し、ACKまたはNCKフィードバックを実行している間、SSSGスイッチを実行する。なお、図中のACKまたはACKがPDSCHの後に時系列があることを示すのみであり、ACKまたはNACK、およびPDSCHが同一のBWP上にあることを示すものではないことは、理解されるべきである。
【0347】
BWPスイッチ遅延の後であって、SSSGの開始時点の前に、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0348】
任意選択で、以下のような方法1000における方法は、方法600および方法800にも適用可能である。すなわち、端末機器は、最初の継続時間の開始時点と第一のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPUSCHが送信された後の時点のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定することができること。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0349】
端末機器は、PDCCH監視スキッピング機構をサポートし得るが、SSSGスイッチング機構をサポートしないか、または端末機器は、SSSGスイッチング機構をサポートし得るが、PDCCH監視スキッピング機構をサポートしない。さらに、端末機器は、PDCCH監視スキッピング機構およびSSSGスイッチング機構の両方をさらにサポートし得る。
【0350】
複数のDL BWPが存在する場合、ネットワーク機器は、異なるDL BWP上で端末機器に対して、同じ機構を構成してもよいし、または異なる機構を構成してもよい。
【0351】
例えば、三つのDL BWPが存在する場合、三つのDL BWPは、DL BWP 1、DL BWP 2、およびDL BWP 3である。DL BWP 1、DL BWP 2、およびDL BWP 3は、全てPDCCH監視スキッピング機構をサポートし得るが、SSSGスイッチング機構をサポートしない。あるいは、DL BWP 1は、PDCCH監視スキッピング機構をサポートするが、SSSGスイッチング機構をサポートすることなく、DL BWP 2は、SSSGスイッチング機構をサポートするが、PDCCH監視スキッピング機構をサポートすることなく、DL BWP 3は、PDCCH監視スキッピング機構をサポートし、SSSGスイッチング機構もサポートする。
【0352】
任意選択で、DL BWPは、PDCCH監視スキッピング機構をサポートし得ることなく、SSSG機構をサポートし得ることはない。
【0353】
端末機器は、明示的または暗黙的な方式において、ネットワーク機器に対して、端末機器によってサポートされる機構(PDCCH監視スキッピング機構および/またはSSSGスイッチング機構)を報告し得て、ネットワーク機器は、端末機器によって報告された機構に基づいて、端末機器のための構成を実行し得る。例えば、ネットワーク機器は、RRCシグナリングを使用することによって、端末機器のPDCCH監視スキッピング機構および/またはSSSGスイッチング機構を構成する。本出願の実施形態では、端末機器の具体的な報告態様は限定されることなく、ネットワーク機器の具体的な構成態様も限定されない。
【0354】
例えば、端末機器によってネットワーク機器に報告されるサポート機構は、PDCCH監視スキッピング機構であり、ネットワーク機器は、端末機器のためにPDCCH監視スキッピング機構を構成し得る。
【0355】
ネットワーク機器および端末機器がサポート機構を決定する場合、ネットワーク機器は、DCIを使用することによって端末機器の挙動をさらに指示し得る。
【0356】
可能な実装では、アクティブDL BWP上でネットワーク機器および端末機器によって決定される機構は、PDCCH監視スキッピング機構であり、ネットワーク機器は、DCI内のビット値を使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器のためにPDCCH監視スキッピング機構を構成すると理解され得る。
【0357】
例えば、PDCCH監視スキッピング機構における最初の継続時間Tの数量が1である場合、ネットワーク機器は、表4に示されるマッピング関係に基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。PDCCH監視スキッピング機構における最初の継続時間Tの数量が1より大きい場合(例えば、3など)、ネットワーク機器は、表5に示されるマッピング関係に基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。異なる最初の継続時間Tは、例えば、T1、T2、およびT3などの、添え字番号によって表現され得る。ネットワーク機器は、RRCシグナリングを使用することによって、端末機器のために一つまたは複数の最初の継続時間を構成し得る。この表は、単なる一例である。あるいは、DCIにおけるビットと、端末機器の挙動との間のマッピング関係は、別の形態とし得る。これは、本発明では限定されない。
【0358】
【0359】
【0360】
表4に示されるように、PDCCH監視スキッピング機構における最初の継続時間Tの数量は1であり、ネットワーク機器は、DCI内のビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。ビットの値が0である場合、DCIは、PDCCHを監視する(すなわち、構成済みSSセットに基づいてPDCCHを監視する)ように端末機器に指示する。あるいは、端末機器がPDCCHの監視をスキップしないとも理解され得る。ビットの値が1である場合、DCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。
【0361】
表5に示されるように、PDCCH監視スキッピング機構における最初の継続時間Tの数量は3に等しく、三つの最初の継続時間は、T1、T2、およびT3である。ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、PDCCHを監視する(すなわち、構成済みSSセットに基づいてPDCCHを監視する)ように端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、最初の継続時間T1内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、最初の継続時間T2内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。2ビットの値が11である場合、DCIは、最初の継続時間T3内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。任意選択で、ネットワーク機器が最初の継続時間T3を構成しない場合、2ビットの値が11であることが保留され、すなわち無意味である。
【0362】
別の可能な実装では、アクティブDL BWP上でネットワーク機器および端末機器によって決定される機構は、SSSGスイッチング機構であり、ネットワーク機器は、DCI内のビット値を使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。これは、ネットワーク機器がアクティブDL BWP上で端末機器のためにSSSGスイッチング機構を構成すると理解され得る。
【0363】
例えば、ネットワーク機器が二つのSSSGを構成する場合、ネットワーク機器は、表6に示されるマッピング関係に基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。ネットワーク機器が三つのSSSGを構成する場合、ネットワーク機器は、表7に示されるマッピング関係に基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。
【0364】
【0365】
【0366】
表6に示されるように、ネットワーク機器がSSSG0およびSSSG1という二つのSSSGを構成する場合、ネットワーク機器は、DCI内のビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。ビットの値が0である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。ビットの値が1である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。
【0367】
表7に示されるように、ネットワーク機器が、SSG0、SSSG1、およびSSSG2という三つのSSSGを構成する場合、ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1およびSSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0およびSSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、端末機器がSSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0およびSSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が11であることが保留される。
【0368】
さらに別の可能な実装形態では、アクティブDL BWP上でネットワーク機器および端末機器によって決定される機構は、PDCCH監視スキッピング機構およびSSSGスイッチング機構であり、ネットワーク機器は、DCI内のビット値を使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器のために、PDCCH監視スキッピング機構およびSSSGスイッチング機構を構成すると理解され得る。
【0369】
例えば、ネットワーク機器および端末機器によって決定される機構は、PDCCH監視スキッピング機構およびSSSGスイッチング機構である。ネットワーク機器がSSSG0およびSSSG1という二つのSSSGを構成し、最初の継続時間Tの数量が1である場合、ネットワーク機器は、表8または表9に示されるマッピング関係に基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。ネットワーク機器がSSSG0およびSSSG1という二つのSSSGを構成し、最初の継続時間Tの数量が2である場合、ネットワーク機器は、表10または表11に示されるマッピング関係に基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。
【0370】
【0371】
【0372】
【0373】
【0374】
表8に示されるように、ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、最初の継続時間T内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、端末機器は、SSSGを切り替えることなく、現在のSSSGに留まり得る。2ビットの値が11であることが保留される。
【0375】
表9に示されるように、ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、SSSG0に切り替えるか、またはSSSG0のままであり、かつ、最初の継続時間T内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示する。2ビットの値が11である場合、DCIは、SSSG1に切り替えるか、またはSSSG1のままであり、かつ、最初の継続時間T内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示する。
【0376】
表10に示されるように、ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、SSSG0に切り替えるか、またはSSSG0に留まり、かつ、最初の継続時間T1内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示する。2ビットの値が11である場合、DCIは、SSSG0に切り替えるか、またはSSSG0のままであり、かつ、最初の継続時間T2内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示する。
【0377】
表11に示されるように、ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、最初の継続時間T1内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、端末機器は、SSSGを切り替えることなく、現在のSSSGにおいて留まり得る。2ビットの値が11である場合、DCIは、最初の継続時間T2内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、端末機器は、SSSGを切り替えることなく、現在のSSSGにおいて留まり得る。
【0378】
例えば、ネットワーク機器および端末機器によって決定される機構は、PDCCH監視スキッピング機構およびSSSGスイッチング機構である。ネットワーク機器が、SSSG0、SSSG1、およびSSSG2という三つのSSSGを構成し、最初の継続時間がTである場合、ネットワーク機器は、表12に示されるマッピング関係の何れか一つに基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。
【0379】
【0380】
表12に示されるように、ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1およびSSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0およびSSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、SSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0およびSSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が11である場合、DCIは、最初の継続時間T内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、端末機器は、SSSGを切り替えることなく、現在のSSSGにおいて留まり得る。
【0381】
本出願の本実施形態では、表4ないし表12に示されるマッピング関係における1ビットまたは2ビットを「第一のフィールド」と称する。名称は、本出願の実施形態では限定されない。
【0382】
方法600、方法800、および方法1000において、切替先BWP上における端末機器の挙動は、DCIにおける第一のフィールドの値と、切替先BWPにおける第一のフィールドに対するマッピング関係とに基づいて決定され得る。
【0383】
例えば、方法600、方法800、および方法1000において、端末機器は、PDCCH監視スキッピング機構をサポートし、端末機器は、第二のDCIまたは第三のDCIにおける第一のフィールドの値に基づいて、以下の操作を実行し得る。すなわち、切替先BWP上の挙動を決定するように、表4ないし表12において別々に決定された第一のフィールドの値に対応する端末機器の挙動。換言すると、PDCCHの監視は、最初の継続時間の開始の時点に停止されるか、またはPDCCHは、第二のDCIもしくは第三のDCIによって示されるSSSGに基づいて、SSSGの開始時点に監視される。
【0384】
任意選択で、端末機器が切替先BWP上でPDCCHを監視する場合、ネットワーク機器は、切替先BWP上でDCIを送信して、端末機器の挙動を指示し得る、すなわち、SSSGを切り替えること、および/またはPDCCH監視をスキップすることを端末機器に指示し得る。端末機器は、受信されたDCIに基づいて対応する動作を実行し得る。
【0385】
任意選択で、第一のフィールドに基づいて、BWPスイッチ遅延の後であって、最初の継続時間の開始時点またはSSSGの開始時点の前に、端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、デフォルトでは、DCI内の第一のフィールドに対するマッピング関係において「0」または「00」に対応する端末機器の挙動とし得る。第一のフィールドに対するマッピング関係は、上述したプロトコルにおいて合意されると理解され得る。
【0386】
任意選択で、ネットワーク機器は、端末機器のために、タイマーを構成し、タイマーは、BWPスイッチに使用される。タイマーが期限切れになると、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。それに応じて、ネットワーク機器も、DL BWPスイッチを実行し得る。切替先DL BWP上では、端末機器によるPDCCH監視のデフォルト挙動は、DCI内の第一のフィールドに対するマッピング関係において「0」または「00」に対応する端末機器の挙動とし得る。
【0387】
任意選択で、方法1000において、第二のDCIまたは第三のDCIが第一のフィールドを有しないが、BWPスイッチを実行することを示し得る場合、端末機器は、第二のDCIまたは第三のDCIに基づいて、DL BWPスイッチを実行する。切替先DL BWP上では、端末機器によるPDCCH監視のデフォルト挙動は、DCI内の第一のフィールドに対するマッピング関係において「0」または「00」に対応する端末機器の挙動とし得る。
【0388】
端末機器は、PDCCH監視スキッピング機構およびSSSGスイッチング機構の両方をサポートし得る。ネットワーク機器は、一つのDCIを使用することによって、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、SSSGスイッチを実行するように端末機器に指示し得る。
【0389】
例えば、
図18は、本出願の実施形態による、PDCCHの監視を停止するための別の方法1800を示す模式的フローチャートである。方法1800は、
図5に示される通信システム500に適用され得る。ただし、本出願の実施形態は、これらに限定されない。
図18に示されるように、方法1800は、以下のステップを含み得る。
【0390】
S1801:ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で第四のDCIを端末機器に送信し、第四のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、SSSGスイッチングを実行することを端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。それに応じて、端末機器は、アクティブDL BWP上で第四のDCIを受信する。
【0391】
第四のDCIは、SSSGスイッチを実行するように指示し得て、具体的には、第四のDCIは、第一の検索空間セットグループに切り替えるように端末機器に指示し得る。例えば、第四のDCIは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2に切り替えるように端末機器を指示し得る。
【0392】
端末機器は、現在、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視してもよいし、端末機器は、現在、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視してもよいし、または端末機器は、現在、SSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視してもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。端末機器によって現在使用されるSSSGが第四のDCIによって示されるSSSGと同じである場合、それは、端末機器によって使用されるSSSGが切り替わっていないことを指示している。
【0393】
S1802:端末機器は、第四のDCIに基づいて、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を決定し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、第四のDCIによって示されるSSSGに基づいて、SSSGの開始時点にPDCCHを監視する。
【0394】
S1803:ネットワーク機器は、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を決定する。
【0395】
S1802およびS1803のシーケンスは区別されない。
【0396】
ネットワーク機器は、最初の継続時間内にPDCCHを送信することなく、SSSGの開始時点の後に、第四のDCIによって示されるSSSGにおいてPDCCHを送信し得る。
【0397】
ネットワーク機器によって最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を決定するための方法は、端末機器によって最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を決定するための方法と同じとし得る。
【0398】
任意選択で、複数のDL BWPを有するシナリオでは、第四のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止すること、SSSGスイッチを実行すること、およびBWPスイッチを実行することを同時に指示し得る。
【0399】
方法1000において、第二のDCIにSSSGスイッチを指示する機能が追加される場合、第二のDCIは、四つのDCIと同じであると理解され得る。
【0400】
端末機器によって最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を決定するための方法には、複数の可能な実装が存在する。
【0401】
可能な実装では、端末機器は、まず、最初の継続時間の開始時点を決定する。端末機器は、方法1000における最初の継続時間の開始時点を決定する実装に基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定し得る。次いで、最初の継続時間の後、端末機器は、DCI(例えば、第四のDCIなど)によって示されるSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを監視する。最初の継続時間が終了する前に、端末機器は、現在のSSSGに留まり、最初の継続時間の後に、端末機器は、第四のDCIによって示されるSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを監視すると理解され得る。それに応じて、ネットワーク機器は、同じ実装では、最初の継続時間の開始時点を決定し得て、最初の継続時間の後、ネットワーク機器は、第四のDCIによって示されるSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを端末機器に送信し得る。この態様において、SSSGの開始の時点が最初の継続時間の後の時点であることは、理解されるべきである。代替的に、SSSGの開始時点は、最初の継続時間の後の次のスロットまたはシンボルであると理解され得る。
【0402】
具体的には、最初の継続時間の開始時点を決定する実装は、以下を含み得る。すなわち、
(1)最初の継続時間の開始時点と第四のDCIとの間の時間オフセット、
(2)最初の継続時間の開始時点は、最小スロットオフセットと第四のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であり、最小スロットオフセットは、第四のDCIを搬送するPDCCHと、第四のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値、
(3)PDSCHが第四のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点、および
(4)PUSCHが第四のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PUSCHが送信された後の時点、またはC-DRXにおけるアップリンク再送タイマー(UL再送タイマー)が終了した後の時点。
【0403】
四つの実装の具体的な説明については、第四の可能な実装ないし第六の可能な実装の説明を参照されたい。詳細について、本明細書では改めて説明しない。
【0404】
端末機器およびネットワーク機器は、四つの態様のうちの少なくとも一つにおいて最初の継続時間の開始時点を決定し得る。
【0405】
例えば、
図19は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図19に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上にSSSG0およびSSSG1を構成する。SSSG0のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として1スロットを使用する。SSSG1のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として2スロットを使用する。SSSG1のPDCCH監視機会がSSSG0のPDCCH監視機会と比較して散在していることは、理解されるべきである。
【0406】
端末機器は、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視し、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第四のDCIを搬送するPDCCHを使用することによって、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、SSSG1に切り替えるように端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第四のDCIを搬送するPDCCHを取得する。
図19に示されるように、端末機器は、第四のDCIに基づいて、最初の継続時間の開始時点および第四のDCIの間の時間オフセットが1スロットであると判定し、最初の継続時間(6スロット)内にPDCCHを監視しない。最初の継続時間の後、端末機器は、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。最初の継続時間(6スロット)内では、端末機器は、依然としてSSSG0のままである。
【0407】
任意選択で、複数のDL BWPを有するシナリオでは、第四のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止すること、SSSGスイッチを実行すること、およびBWPスイッチを実行することを同時に指示し得る。端末機器は、まず、最初の継続時間の開始時点を決定し得る。切替先BWP上では、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間の後、端末機器は、第四のDCIによって示されるSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを監視する。切替先BWP上では、最初の継続時間が終了する前に、端末機器は、SSSG、例えば、SSSG0、または切替元BWP上で端末機器によって使用されるSSSGと同じインデックスを有するSSSGのうちの一つとし得る。
【0408】
別の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点は、SSSGの開始時点と同じである。具体的な方法は、以下を含み得る。すなわち、方式1:最初の継続時間の開始時点を決定し、最初の継続時間の開始時点をSSSGの開始時点として使用すること、方式2:SSSGの開始時点を決定し、SSSGの開始時点を最初の継続時間の開始時点として使用すること、または方式3:最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を別々に決定し、両者のうち遅い方の時点を最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点として使用すること。
【0409】
SSSGの開始時点を決定する実装は、以下を含み得る。すなわち、
(1)SSSGの開始時点と、第四のDCIとの間の時間オフセット、
(2)SSSGの開始時点は、最小スロットオフセットと、第四のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であり、最小スロットオフセットは、第四のDCIを搬送するPDCCHと、第四のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、
(3)PDSCHが第四のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点、および
(4)PUSCHが第四のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PUSCHが送信された後の時点、またはC-DRXのアップリンク再送タイマー(UL再送タイマー)が終了した後の時点。
【0410】
例えば、
図20は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図20に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上にSSSG0およびSSSG1を構成する。SSSG0のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として1スロットを使用する。SSSG1のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として2スロットを使用する。SSSG1のPDCCH監視機会がSSSG0のPDCCH監視機会と比較して散在していることは、理解されるべきである。
【0411】
端末機器は、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視し、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第四のDCIを搬送するPDCCHを使用することによって、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、SSSG1に切り替えるように端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第四のDCIを搬送するPDCCHを取得する。
図20に示されるように、一例として方式1を使用する。端末機器は、第四のDCIに基づいて、最初の継続時間の開始時点および第四のDCIの間の時間オフセットが1スロットであると判定し、最初の継続時間の開始時点をSSSGの開始時点として使用する。この場合、最初の継続時間の開始時点と、SSSGの開始時点と、第四のDCIとの間の時間オフセットは、何れも1スロットであり、端末機器は、最初の継続時間の開始時点においてSSSG1に切り替え、最初の継続時間(6スロット)内でPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間(6スロット)後にSSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。最初の継続時間(6スロット)内では、端末機器が位置するSSSGが、SSSG1であると理解され得る。
【0412】
任意選択で、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点のための同じ具体的な実装は、方式3をさらに含む。すなわち、最初の継続時間の開始時点を決定する上述した実装は、最初の継続時間の開始時点に使用され得ること。最初の継続時間の開始時点を決定する上述した実装は、SSSGの開始時点にも使用され得る。最初の継続時間の決定された開始時点がSSSGの決定された開始時点と異なる場合、両者のうち後の時点が、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点として決定される。
【0413】
任意選択で、複数のDL BWPを有するシナリオでは、第四のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止すること、SSSGスイッチを実行すること、およびBWPスイッチを実行することを同時に指示し得る。端末機器は、最初の継続時間の開始時点がSSSGの開始時点と同じであると判定する。また、具体的な方法は、以下を含み得る。方式1:最初の継続時間の開始時点を決定し、最初の継続時間の開始時点をSSSGの開始時点として使用する、方式2:SSSGの開始時点を決定し、SSSGの開始時点を最初の継続時間の開始時点として使用する、または方式3:最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を別々に決定し、両者のうち遅い方の時点を最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点として使用する。最初の継続時間の開始時点およびSSSGの決定開始時点の決定については、方法1000における説明を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0414】
例えば、最初の継続時間の開始時点またはSSSGの開始時点を決定する実装は、以下の方式のうちの少なくとも一つをさらに含み得る。すなわち、
(1)BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、
(2)PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、および
(3)PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。
【0415】
端末機器は、上述した三つの方式のうちの少なくとも一つにおいて、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を決定し得る。
【0416】
さらに別の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点は、別々に決定される。方法1800において最初の継続時間の開始時点を決定する実装は、最初の継続時間の開始時点に使用され得る。方法1800における最初の継続時間の開始時点を決定する実装は、SSSGの開始時点にも使用され得る。最初の継続時間の決定された開始時点は、SSSGの決定された開始時点と異なることがある。例えば、最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点および第四のDCIの間の時間オフセットに基づいて決定され得て、SSSGの開始時点は、第四のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHに対応するHARQがフィードバックされる時点に基づいて決定され得る。取得済みの最初の継続時間の開始時点は、決定されたSSSGの開始時点とは異なる。
【0417】
例えば、
図21は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図21に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上にSSSG0およびSSSG1を構成する。SSSG0のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として1スロットを使用する。SSSG1のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として2スロットを使用する。SSSG1のPDCCH監視機会は、SSSG0のPDCCH監視機会と比較して散在していることは、理解されるべきである。
【0418】
端末機器は、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視し、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第四のDCIを搬送するPDCCHを使用することによって、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、SSSG1に切り替え、PDSCHをスケジュールすることを端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第四のDCIを搬送するPDCCHを取得する。
図21に示されるように、端末機器は、第四のDCIに基づいて、最初の継続時間の開始時点および第四のDCIの間の時間オフセットが1スロットであると判定し、最初の継続時間の開始時点が位置するスロットにおいてPDSCHが送信される。端末機器は、SSSGの開始時点は、ACKが送信された後である、すなわち、最初の継続時間(6スロット)内にPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間内の有効なSSSGがSSSG0である、すなわち、端末機器が依然としてSSSG0にあることをさらに判定する。端末機器がACKを送信した後、端末機器は、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。端末機器の有効なSSSGは、SSSGの開始時点の前に変化しないと理解され得る。
【0419】
任意選択で、複数のDL BWPを有するシナリオでは、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点もまた、別々に決定され得る。方法1000における最初の継続時間の開始時点を決定する実装は、最初の継続時間の開始時点に使用され得る。方法1000における最初の継続時間の開始時点を決定する実装は、SSSGの開始時点にも使用され得る。最初の継続時間の決定された開始時点は、SSSGの決定された開始時点とは異なり得る。端末機器の有効なSSSGは、SSSGの開始時点の前に変化しない。
【0420】
別の可能な実装では、端末機器は、まず、最初の継続時間の開始時点を決定し得る。最初の継続時間の開始時点を決定する実装については、方法1000の説明を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。次いで、端末機器は、最初の継続時間の後にSSSGの開始時点を決定し、SSSGの開始時点の前にSSSGの切り替えをスキップし、SSSGの開始時点の後に、DCIによって示されるSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを監視する。端末機器およびネットワーク機器は、最初の時間の終了時点を基準として使用することによって、SSSGの開始時点を決定すると理解され得る。
【0421】
SSSGの開始時点は、SSSGの開始時点および最初の継続時間の終了時点の間の時間オフセットに基づいて決定され得る。SSSGの開始時点および最初の継続時間の終了時点の間の時間オフセットは、予め定義され得るか、またはネットワーク機器によって構成され得る。時間オフセットの値については、方法1000における最初の継続時間の開始時点およびDCIの間の時間オフセットの値を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0422】
例えば、
図22は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図22に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上にSSSG0およびSSSG1を構成する。SSSG0のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として1スロットを使用する。SSSG1のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として2スロットを使用する。SSSG1のPDCCH監視機会がSSSG0のPDCCH監視機会と比較して散在していることは、理解されるべきである。最初の継続時間は、6スロットとし得る。
【0423】
端末機器は、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視し、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第四のDCIを搬送するPDCCHを使用することによって、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、SSSG1に切り替えることを端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第四のDCIを搬送するPDCCHを取得する。
図22に示されるように、端末機器は、第四のDCIに基づいて、最初の継続時間の開始時点および第四のDCIの間の時間オフセットが1スロットであると判定し、最初の継続時間(6スロット)内にPDCCHの監視を停止する。端末機器は、SSSGの開始の時点および最初の継続時間の終了の時点の間の時間オフセットが2スロットであると判定し、すなわち、最初の継続時間の終了時点の2スロット後に、端末機器は、SSSG1のSSセットに切り替えて、PDCCHを監視する。最初の継続時間の終了時点の後であって、SSSGの開始時点の前に、端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。
【0424】
任意選択で、複数のDL BWPを有するシナリオでは、第四のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止すること、SSSG1に切り替えること、およびBWPスイッチを実行することを同時に指示し得る。端末機器による最初の継続時間の開始時点の決定については、方法1000の説明を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0425】
さらに別の可能な実装では、端末機器は、まず、SSSGの開始時点を決定し得る。SSSGの開始時点を決定する実装については、方法1000の説明を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。次いで、端末機器は、最初の継続時間の開始時点を決定する。最初の継続時間の開始時点の前に、端末機器は、DCIによって示されるSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを監視する。最初の継続時間の開始時点の後、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止する。端末機器およびネットワーク機器は、SSSGの開始時点を基準点として使用することによって、最初の継続時間の開始時点を決定すると理解され得る。
【0426】
最初の継続時間の開始時点は、SSSGの開始時点および最初の継続時間の開始時点の間の時間オフセットに基づいて決定され得る。SSSGの開始時点および最初の継続時間の開始時点の間の時間オフセットは、予め定義され得るか、またはネットワーク機器によって構成され得る。時間オフセットの値については、方法1000における最初の継続時間の開始時点およびDCIの間の時間オフセットの値を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0427】
例えば、
図23は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図23に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上にSSSG0およびSSSG1を構成する。SSSG0のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として1スロットを使用する。SSSG1のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として2スロットを使用する。SSSG1のPDCCH監視機会がSSSG0のPDCCH監視機会と比較して散在していることは、理解されるべきである。最初の継続時間は、6スロットとし得る。
【0428】
端末機器は、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視し、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第四のDCIを搬送するPDCCHを使用することによって、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、SSSG1に切り替えるように端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第四のDCIを搬送するPDCCHを取得する。
図22に示されるように、端末機器は、第四のDCIに基づいて、SSSGの開始時点および第四のDCIの間の時間オフセットが1スロットであると判定する。端末機器は、SSSG1のSSセットに切り替えて、PDCCHを監視する。端末機器は、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点の間の時間オフセットが2スロットであると判定する、すなわち、SSSGの開始時点の2スロット後に、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止する。最初の継続時間の後も、PDCCHは、依然としてSSSG1のSSセットに基づいて監視される。
【0429】
任意選択で、複数のDL BWPを有するシナリオでは、第四のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止すること、SSSG1に切り替えること、およびBWPスイッチを実行することを同時に指示し得る。端末機器によるSSSGの開始時点の決定については、方法1000の説明を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0430】
上述したプロセスのシーケンス番号は、実行シーケンスを意味していない。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであるが、本出願の実施形態の実装プロセスに対する如何なる制限とも解釈されるべきではない。
【0431】
以上では、
図1ないし
図13を参照して、本出願の実施形態におけるPDCCHの監視を停止するための方法について詳細に説明している。以下では、
図14および
図15を参照して、本出願の実施形態における通信装置について詳細に説明する。
【0432】
図14は、本出願の実施形態による、通信装置1400を示している。装置1400は、送受信機ユニット1410および処理ユニット1420を含む。
【0433】
任意的な例では、当業者であれば、装置1400が、具体的には、方法600、方法800、または方法1000における端末機器であってもよいし、あるいは、方法600、方法800、方法1800、または方法1000における端末機器の機能が装置1400に統合されてもよいことを理解し得る。上述した機能は、ハードウェアによって実装されてもよいし、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述した機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。装置1400は、上述した方法の実施形態における端末機器に対応する手順および/またはステップを実行するように構成され得る。
【0434】
例えば、装置1400は、具体的には、方法600における端末機器とし得る。送受信機ユニット1410は、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上でネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成され、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを本装置に示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび装置固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。処理ユニット1420は、以下を行うように構成される。すなわち、タイマーを実行することであって、タイマーは、BWPスイッチに使用され、タイマーの期限切れ時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早い、こと。最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHの監視を停止すると。および、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行すること。および、切替先DL BWP上でPDCCHを監視すること。
【0435】
任意選択で、処理ユニット1420は、以下を行うようにさらに構成される。すなわち、ネットワーク機器からの指示情報がアクティブDL BWP上で受信されると、タイマーを開始または再開することであって、指示情報は、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、もしくは物理アップリンク共有チャネルPUSCHを送信するように本装置をスケジュールするために使用されるか、または指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように本装置を指示し、指示情報は、第一のDCI、もしくは第一のDCI以外のDCIにて搬送される、こと。
【0436】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0437】
任意選択で、装置1400は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、最初の継続時間の開始時点と、第一のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第一のDCIを搬送するPDCCHと、第一のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するハイブリッド自動繰返し要求HARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PUSCHが送信された後の時点。
【0438】
例えば、装置1400は、具体的には、方法800における端末機器とし得る。送受信機ユニット1410は、方法800のステップS801において端末機器に対応する送受信機動作を実行するように構成され、処理ユニット1420は、方法800において端末機器に対応する処理動作を実行するように構成される。任意的な例では、当業者であれば、装置1400が、具体的には、方法600、方法800、方法1800、または方法1000におけるネットワーク機器であってもよいし、あるいは、方法600、方法800、方法1800、または方法1000におけるネットワーク機器の機能が装置1400に統合されてもよいことを理解し得る。上述した機能は、ハードウェアによって実装されてもよいし、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述した機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。装置1400は、上述した方法の実施形態におけるネットワーク機器に対応する手順および/またはステップを実行するように構成され得る。
【0439】
例えば、装置1400は、具体的には、方法800におけるネットワーク機器とし得る。送受信機ユニット1410は、方法800のS801においてネットワーク機器に対応する送受信機動作を実行するように構成され、処理ユニット1420は、方法800においてネットワーク機器に対応する処理動作を実行するように構成される。
【0440】
装置1400が全て機能ユニットの形態において実装されることは、理解されるべきである。本明細書における「ユニット(unit)」という用語は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、一つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行するように構成されるプロセッサ(例えば、共有プロセッサ、専用プロセッサ、もしくはグループプロセッサなど)、メモリ、統合論理回路、および/または説明される機能をサポートする別の適切なコンポーネントを指すことがある。任意的な例では、当業者であれば、装置1400が、具体的には、上述した方法の実施形態における端末機器またはネットワーク機器であってもよいし、あるいは、上述した方法の実施形態における端末機器またはネットワーク機器の機能が装置1400に統合されてもよいことを理解し得る。装置1400は、上述した方法の実施形態における端末機器またはネットワーク機器に対応する手順および/またはステップを実行するように構成され得る。繰り返しを避けるため、詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0441】
装置1400は、上述した方法の実施形態において端末機器またはネットワーク機器によって実行される対応するステップを実装する機能を有する。上述した機能は、ハードウェアによって実装されてもよいし、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述した機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。
【0442】
本出願の本実施形態では、
図14における通信装置は、代替的に、チップまたはチップシステム、例えば、システムオンチップ(SoC)とし得る。
【0443】
図15は、本出願の実施形態による、別の通信装置1500を示す模式的ブロック図である。装置1500は、プロセッサ1510、送受信機1520、およびメモリ1530を含む。プロセッサ1510、送受信機1520、およびメモリ1530は、内部接続パスを介して相互に通信する。メモリ1530は、命令を格納するように構成される。プロセッサ1510は、メモリ1530に格納された命令を実行し、送受信機1520を制御して、信号を送信し、および/または信号を受信するように構成される。
【0444】
装置1500は、具体的には、方法600、方法800、方法1800、もしくは方法1000における端末機器またはネットワーク機器であってもよいし、あるいは、方法600、方法800、方法1800、もしくは方法1000における端末機器またはネットワーク機器の機能が装置1500に統合されていてもよいことは、理解されるべきである。装置1500は、方法600、方法800、方法1800、もしくは方法1000における端末機器またはネットワーク機器に対応するステップおよび/または手順を実行するように構成されてもよい。任意選択で、メモリ1530は、読取専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み、プロセッサに命令およびデータを提供し得る。メモリの一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含み得る。例えば、メモリは、デバイスタイプの情報をさらに格納し得る。プロセッサ1510は、メモリに格納された命令を実行するように構成され得る。プロセッサが命令を実行すると、プロセッサは、方法600、方法800、方法1800、もしくは方法1000において、端末機器またはネットワーク機器に対応するステップおよび/または手順を実行し得る。
【0445】
本出願の本実施形態では、プロセッサ1510が中央処理ユニット(CPU)とし得ることは、理解されるべきである。あるいは、プロセッサは、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理機器、またはディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、またはプロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0446】
実装プロセスにおいて、上述した方法のステップは、ハードウェアの集積論理回路によって実装されてもよいし、またはプロセッサ内のソフトウェアの形態における命令によって実装されてもよい。本出願の実施形態を参照して開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行され達成されてもよいし、またはプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行され達成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取専用メモリ、プログラマブル読取専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当該技術分野において発達した記憶媒体に配置され得る。記憶媒体は、メモリ内に配置され、プロセッサは、メモリ内の命令を実行し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて上述した方法のステップを実装する。繰り返しを避けるため、詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0447】
本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納するように構成され、コンピュータプログラムは、上述した方法の実施形態における端末機器またはネットワーク機器に対応する方法を実装するために使用される。
【0448】
本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム(コードまたは命令と呼ばれることもある)を含む。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、上述した方法の実施形態に示される端末機器またはネットワーク機器に対応する方法を実行し得る。
【0449】
当業者であれば、本明細書に開示された実施形態を参照して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアおよび電子ハードウェアの組み合わせによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアによって実行されるか、またはソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定用途および設計制約条件に依存する。当業者であれば、様々な方法を使用して、各特定用途のために説明される機能を実装し得るが、その実装が本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0450】
簡便かつ簡潔な説明のために、上述したシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについて、上述した方法の実施形態における対応するプロセスを参照することは、当業者によって明確に理解され得る。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0451】
本出願に提供される幾つかの実施形態では、開示されるシステム、装置、および方法が他の態様において実施され得ることは、理解されるべきである。例えば、説明される装置の実施形態は、単なる例示である。例えば、ユニットへの分割は、単なる論理関数分割であり、実際の実装時には他の分割とし得る。例えば、複数のユニットもしくはコンポーネントは、組み合わせられてもよいし、別のシステムに統合されてもよいし、あるいは、一部の機能が無視されてもよいし、または実行されなくてもよい。さらに、表示もしくは説明された相互結合、または直接結合、または通信接続は、幾つかのインターフェースを介して実装され得る。装置もしくはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または別の形態で実施されてもよい。
【0452】
別個の部品として説明されたユニットは、物理的に別個であってもよいし、またはそうでなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理的なユニットであってもよいし、またはそうでなくてもよく、換言すると、一つの位置に配置されていてもよいし、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、実際の要件に基づいて選択されて、実施形態の解決策の目的を達成し得る。
【0453】
さらに、本出願の実施形態における機能ユニットは、一つの処理ユニットに統合されてもよいし、あるいは、ユニットの各々が、物理的に単独で存在してもよいし、または二つ以上のユニットが、一つのユニットに統合される。
【0454】
上述した説明は、本出願の具体的な実装に過ぎないが、本出願の保護範囲を限定することが意図されていない。本出願に開示された技術的範囲内において当業者によって容易に把握される変形または置換は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、請求項の保護範囲に従うものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器、または前記端末機器のチップによって実行される、物理ダウンリンク制御チャネル
(PDCCH
)の監視を停止するための方法であって、
アクティブダウンリンク
(DL
)帯域幅パート
(BWP
)上のネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報
(DCI
)を受信するステップであって、前記第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを前記端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHと、端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHとを含む、ステップと、
タイマーを実行するステップであって、前記タイマーは、BWPスイッチのために使用され、前記タイマーの期限切れ時点
およびBWPスイッチ
遅延は、前記最初の継続時間の終了時点よりも早い、ステップと、
前記最初の継続時間内であって、
前記BWPスイッチ
遅延が終了する前に、前記PDCCHの監視を停止するステップと、
前記タイマーが期限切れになる際に、DL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上で前記PDCCHを監視するステップと
を備える、方法。
【請求項2】
タイマーを実行するステップは、
前記端末機器が前記アクティブDL BWP上の前記ネットワーク機器から指示情報を受信した際に
、前記タイマーを開始または再開するステップ
を含み、
前記指示情報は、前記端末機器が物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、もしくは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信するようにスケジュールするために使用され、または前記指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように前記端末機器に指示し、前記指示情報は、前記第一のDCI、もしくは前記第一のDCI以外のDCIにて搬送される、
請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記最初の継続時間の長さは、無線リソース制御(RRC)を通じて構成されるか、または前記第一のDCIによって示される、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記最初の継続時間
の開始は、前記第一のDCI
のための次のスロットの開始である、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
SSSGが切替先BWP上に構成されない場合、構成された検索空間セットに基づいて、前記切替先BWP上でPDCCHの監視を実行するステップ、または
インデックス0を有するSSSGを含む少なくとも一つのSSSGが前記切替先BWP上に構成される場合、前記インデックス0を有する前記SSSG内の検索空間セットに基づいて、前記切替先BWP上でPDCCHの監視を実行するステップ
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク機器
、または前記ネットワーク機器
のチップによって実行される、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の監視を停止するための方法であって、
アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上で端末機器に第一のダウンリンク制御情報(DCI)を送信するステップであって、前記第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように前記端末機器に指示し、監視が停止される前記PDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHと、端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHとを含む、ステップと、
タイマーを実行するステップであって、前記タイマーは、BWPスイッチのために使用され
、前記タイマーの期限切れ時点は、前記最初の継続時間
の終了時点よりも早いる、ステップと、
前記最初の継続時間内に前記タイマーの実行を一時停止するステップと、
前記最初の継続時間の後に前記タイマーの実行を継続するステップと、
前記タイマーが期限切れする際に、DL BWPスイッチを実行するステップと
を備える、方法。
【請求項7】
前記最初の継続時間の長さは、無線リソース制御
(RRC
)を通じて構成されるか、または前記第一のDCIによって示される、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記最初の継続時間の開始は、前記第一のDCIのための次のスロットの開始である、請求項
6に記載の方法。
【請求項9】
請求項1ないし5の何れか一つに記載の方法、または請求項6ないし8の何れか一つに記載の方法を実行するように構成される、装置。
【請求項10】
通信装置であって、プロセッサおよび送受信機を備え、前記送受信機は、別の装置と通信し、前記プロセッサは、メモリに結合され、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成され、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを呼び出すと、前記装置は、請求項1ないし5の何れか一つに記載の方法、
または請求項6ないし
8の何れか一つに記載の方
法を実行することが可能になる、通信装置。
【請求項11】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、請求項1ないし5の何れか一つに記載の方法、
または請求項6ないし
8の何れか一つに記載の方
法が実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
コンピュータプログラ
ムであって、前記コンピュータプログラ
ムは、命令を含み、前記命令が実行されると、請求項1ないし5の何れか一つに記載の方法、
または請求項6ないし
8の何れか一つに記載の方
法が実行される、コンピュータプログラ
ム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信分野に関し、特に、物理ダウンリンク制御チャネルの監視を停止するための方法および通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2021年9月30日に中国国家知識産権局に出願され、「物理ダウンリンク制御チャネルの監視を停止するための方法および通信装置」と題される中国特許出願第202111164061.8号と、2021年11月5日に中国国家知識産権局に出願され、「物理ダウンリンク制御チャネルの監視を停止するための方法および通信装置」と題される中国特許出願第202111309099.X号の優先権を主張しており、これらの出願は何れも、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、アップリンクデータまたはダウンリンクデータのスケジューリング情報を搬送するために使用されることがある。端末機器は、PDCCHを周期的に監視して、スケジューリング情報を取得し得る。PDCCHがスケジューリング情報を搬送することを検出した場合、スケジューリング情報に基づいて、端末機器は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を通じてダウンリンクデータを受信し得るか、または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介してアップリンクデータを送信し得る。しかしながら、ネットワーク機器および端末機器の間にサービス伝送が存在しない場合、ネットワーク機器は、端末機器にPDCCHを送信しないが、端末機器は、依然としてPDCCHを周期的に監視している。これにより、端末機器の電力消費が増加する。
【0004】
現行アクティブダウンリンク帯域幅パート(BWP)において、ネットワーク機器は、PDCCH監視スキップ(PDCCH監視のスキップ)機構、または検索空間セットグループ(SSSG)スイッチング機構を使用することによって、端末機器の電力消費を低減するように、
PDCCH監視を低減しる。各セルについて、ネットワーク機器は、端末機器のために、複数のダウンリンクBWP、および/または複数のアップリンクBWPを構成し得て、ネットワーク機器は、アクティブBWPを動的に切り替え得る。
【0005】
しかしながら、端末機器がPDCCH監視スキッピング機構およびBWPスイッチング機構の両方をサポートする場合、端末機器がPDCCHの監視を停止するための方法は、明確に定義されていない。
【発明の概要】
【0006】
本出願は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法および通信装置を提供する。端末機器がPDCCH監視スキッピング機構およびBWPスイッチング機構の両方をサポートする場合、PDCCHの監視を停止するための時間は、端末機器の電力消費を低減することに役立ち得る。
【0007】
第一の態様によれば、本出願は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法を提供する。本方法は、以下を含む。すなわち、端末機器が、アクティブダウンリンク(DL)BWP上のネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報(DCI)を受信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。端末機器は、タイマーを実行し、タイマーは、BWPスイッチのために使用され、タイマーの期限切れ時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早い。端末機器は、最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHの監視を停止する。端末機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHを監視する。
【0008】
第一のDCIは、PDCCH上で搬送され得る。端末機器は、PDCCH上で第一のDCIを検出し、第一のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間の後にPDCCHの監視を継続し得る。監視が停止されるPDCCHには、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有検索空間セット内のPDCCHが含まれる。他タイプの共通検索空間セット、例えば、タイプ0の共通検索空間セット、タイプ0Aの共通検索空間セット、タイプ1の共通検索空間セット、およびタイプ2の共通検索空間セットについて、UEは、C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIによってスクランブルされたDCIのためのPDCCHの監視をスキップしてもよいし、またはスキップしなくてもよい。これは、本開示の実施形態では限定されない。タイプ0の共通検索空間セット、タイプ0Aの共通検索空間セット、タイプ1の共通検索空間セット、およびタイプ2の共通検索空間セットについて、UEがSI-RNTI、RA-RNTI、TC-RNTI、またはP-RNTIを監視するか否かは、本開示の実施形態では限定されない。
【0009】
C-DRX機構が端末機器のためにさらに構成される場合、第一のDCIは、C-DRXのためのアクティブ継続時間において最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し得る。C-DRXのためのアクティブ継続時間において、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間の後、端末機器は、アクティブ継続時間においてPDCCHの監視を継続し得る。
【0010】
最初の継続時間の単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、スロット、PDCCH監視周期、PDCCH監視機会の数量、または複数の連続するスロットを含むスロットセットなどとし得る。これは、本開示では限定されない。例えば、最初の継続時間は、8スロットであり得て、端末機器は、8スロットにおいてPDCCHの監視を停止し得る。
【0011】
最初の継続時間の開始時点は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始時、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始時であってもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0012】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。具体的なRRC構成態様またはDCI指示態様は、本出願の実施形態では限定されない。
【0013】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0014】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。RRCシグナリングは、アクティブDL BWP上で端末機器に送信される。RRCシグナリングは、最初の継続時間の長さを示している。
【0015】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、プロトコルにおいて事前に定義され得る。
【0016】
タイマーの継続時間は、RRCシグナリングを使用することによってネットワーク機器によって構成され得るか、またはプロトコルにおいて事前に定義され得る。タイマーの継続時間の単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、またはスロットなどとし得る。これは、本出願の実施形態では限定されない。例えば、タイマーの継続時間は、3ミリ秒であり得る。
【0017】
タイマーを開始または再開するための条件が満たされると(例えば、第一のDCIがスケジューリング情報を含む)、端末機器は、タイマーを開始または再開し、タイマーを実行し、具体的には、タイマーは、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。タイマーが期限切れになった後、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。タイマーが期限切れになる前に、タイマーを再開するための条件が満たされた場合、タイマーは、再開される、すなわち、タイマーは、再び実行を開始される。
【0018】
タイマーの期限切れ時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早い。例えば、最初の継続時間は、タイマーが期限切れになる継続時間よりも長い。例えば、最初の継続時間は、タイマーが期限切れになる継続時間よりも長く、最初の継続時間は、8スロットとし得て、タイマーの継続時間は、3ミリ秒、すなわち6スロットとし得る。
【0019】
タイマーが開始または再開される具体的な時間位置は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始位置、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始位置とし得る。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0020】
最初の継続時間の終了時点は、タイマーの期限切れ時点よりも後である。タイマーが期限切れになると、PDCCHの監視を停止するための継続時間は終了しないが、端末機器は、切替先DL BWP上でPDCCHを監視し得る。切替先DL BWPは、新しいアクティブDL BWPである。切替先DL BWPは、デフォルトDL BWPとも呼ばれることもある。
【0021】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、ネットワーク機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、BWPスイッチに使用されるタイマーを構成する。端末機器は、タイマーを実行し、PDCCHの監視を停止し始め、最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHの監視を停止し、切替先BWP上でPDCCHを監視し得る。本方法において、タイマーを実行することができ、PDCCHの監視を開始して停止することができ、タイマーの実行時間は変更されない。そのため、プロトコルに対する影響は低く、実装は、簡単である。
【0022】
第一の態様を参照すると、第一の態様の幾つかの実装では、端末機器がタイマーを実行することは、以下を含む。すなわち、端末機器がアクティブDL BWP上のネットワーク機器から指示情報を受信すると、端末機器は、タイマーを開始または再開すること。指示情報は、端末機器がPDSCHもしくはPUSCHを送信するようにスケジュールするために使用され、または指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように端末機器に指示し、指示情報は、第一のDCIもしくは第一のDCI以外のDCIにて搬送される。
【0023】
第一の態様を参照すると、第一の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0024】
第一の態様を参照すると、第一の態様の幾つかの実装では、端末機器は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、
最初の継続時間の開始時点と、第一のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第一のDCIを搬送するPDCCHと、第一のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)がフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PUSCHが送信された後の時点。
【0025】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセットは、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、またはPDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点、のうちの少なくとも一つに基づいて決定することができ、最初の継続時間およびBWPスイッチ遅延が重複するか否かを考慮する必要はない。これは、端末機器による処理の複雑性を低減することができる。
【0026】
第二の態様によれば、本出願は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法を提供する。本方法は、以下を含む。すなわち、端末機器が、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報DCIを受信すること。ここで、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。端末機器は、タイマーを実行し、タイマーは、BWPスイッチに使用される。端末機器は、第一のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、タイマーの実行を一時停止する。端末機器は、最初の継続時間の後、タイマーの実行を継続する。端末機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行する。
【0027】
最初の継続時間の開始時点は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始時、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始時であってもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0028】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成され得るか、または第一のDCIによって示され得る。具体的なRRC構成態様またはDCI指示態様は、本出願の実施形態では限定されない。
【0029】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0030】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。RRCシグナリングは、アクティブDL BWP上で端末機器に送信される。RRCシグナリングは、最初の継続時間の長さを示している。
【0031】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、プロトコルにおいて事前に定義され得る。
【0032】
タイマーの継続時間は、RRCシグナリングを使用することによって、ネットワーク機器によって構成され得るか、またはプロトコルにおいて事前に定義され得る。タイマーの継続時間の単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、またはスロットなどとし得る。これは、本出願の実施形態では限定ない。例えば、タイマーの継続時間は、3ミリ秒であり得る。
【0033】
タイマーを開始または再開するための条件が満たされると(例えば、第一のDCIがスケジューリング情報を含む)、端末機器は、タイマーを開始または再開し、タイマーを実行し、具体的には、タイマーは、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。タイマーが期限切れになった後、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。タイマーが期限切れになる前に、タイマーを再開するための条件が満たされた場合、タイマーは、再開される、すなわち、タイマーは、再び実行を開始される。
【0034】
タイマーが開始または再開される具体的な時間位置は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始位置、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始時とし得る。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0035】
端末機器は、PDCCHの監視を停止するための継続時間内に、タイマーの実行を一時停止する、すなわち、PDCCHの監視を停止するための継続時間内に、タイマーの一時停止は、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。
【0036】
DL BWPスイッチを実行した後、端末機器は、切替先DL BWP上でPDCCHを監視し得る。
【0037】
本出願の本実施形態に提供するPDCCHの監視を停止するための方法によれば、ネットワーク機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、BWPスイッチに使用されるタイマーを構成する。PDCCHの監視を停止する場合、端末機器は、タイマーの実行を一時停止し、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続する、すなわち、PDCCHの監視停止およびタイマーの実行停止は、異なる時間期間に実行される。これは、PDCCHの監視停止に起因して、タイマーが容易に期限切れし得るという問題を回避する。さらに、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止して、端末機器の電力消費を低減し得る。
【0038】
第二の態様を参照すると、第二の態様の幾つかの実装では、端末機器がタイマーを実行することは、以下を含む。すなわち、端末機器がアクティブDL BWP上のネットワーク機器から指示情報を受信すると、タイマーは、開始または再開される。指示情報は、端末機器がPDSCHもしくはPUSCHを送信するようにスケジュールするために使用され、または指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように端末機器に指示し、指示情報は、第一のDCIもしくは第一のDCI以外のDCIにて搬送される。
【0039】
第二の態様を参照すると、第二の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0040】
第二の態様を参照すると、第二の態様の幾つかの実装では、端末機器は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、最初の継続時間の開始時点と、第一のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第一のDCIを搬送するPDCCHと、第一のDCIを使用することによってスケジュールされることが許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PUSCHが送信された後の時点。
【0041】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、最初の継続時間の開始時点と第一のDCIとの間の時間オフセットは、最初の継続時間の開始時点と第一のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、またはPDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点、のうちの少なくとも一つに基づいて決定することができ、最初の継続時間およびBWPスイッチ遅延が重複するか否かを考慮する必要はない。これは、端末機器による処理の複雑性を低減することができる。
【0042】
第三の態様によれば、本出願は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法を提供する。本方法は、以下を含む。すなわち、端末機器が、アクティブDL BWP上のネットワーク機器から第二のDCIを受信し、第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを示し、監視が停止されるPDCCHが、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含み、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。端末機器は、第二のDCIに基づいて、DL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHの監視を停止する。最初の継続時間の開始時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最小値。または、PDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点。
【0043】
第二のDCIは、PDCCH上で搬送され得る。端末機器は、アクティブDL BWP上のPDCCH上で第二のDCIを検出し、第二のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、DL BWPスイッチを実行し得る。監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有検索空間セット内のPDCCHを含む。
【0044】
第二のDCI内のBWPインジケータフィールドは、DL BWPスイッチを示し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、PDSCHの送信をスケジュールすることを示す。具体的には、第二のDCIは、PDSCHのスケジューリング情報を搬送し得て、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドは、DL BWPのIDを示す。IDは、現行アクティブDL BWPのIDとは異なる。端末機器は、第二のDCIに基づいて、第二のDCI内のインジケータフィールドのDL BWPに切り替える。
【0045】
最初の継続時間の開始時点は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始位置、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始位置であってもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0046】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成され得るか、または第一のDCIによって示され得る。具体的なRRC構成態様またはDCI指示態様は、本出願の実施形態では限定されない。
【0047】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第二のDCIを送信し、第二のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0048】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第二のDCIを送信し、第二のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。RRCシグナリングは、アクティブDL BWP上で端末機器に送信される。RRCシグナリングは、最初の継続時間の長さを示している。
【0049】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、プロトコルにおいて事前に定義され得る。
【0050】
最初の継続時間の開始時点は、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、またはPDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットとし得る。
【0051】
最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、または第二のDCIを使用することによってPDSCHがスケジュールされる場合にPDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点のうちの少なくとも一つに基づいて決定されてもよい。
【0052】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、最初の継続時間の開始時点がBWPスイッチ遅延の後の次のスロットである場合、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、またはPDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットであり、これにより、最初の継続時間およびBWPスイッチ遅延の間には重複が存在しない。これは、端末機器が長時間PDCCHを監視することを停止し、端末機器の電力消費を低減することに役立つ。さらに、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、または第二のDCIを使用することによってPDSCHがスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)がフィードバックされた後の時点のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間と第二のDCIとの間の時間オフセットを決定することができ、最初の継続時間およびBWPスイッチ遅延が重複するか否かを考慮する必要はない。これは、端末機器による処理の複雑性を低減することができる。
【0053】
第三の態様を参照すると、第三の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第二のDCIによって示される。
【0054】
第三の態様を参照すると、第三の態様の幾つかの実装では、第二のDCIは、第一の検索空間セットグループに切り替えるように端末機器にさらに指示し、第一の検索空間セットグループは、切替先DL BWP上の検索空間セットグループである。本方法は、以下をさらに含む。すなわち、端末機器は、切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替えること。
【0055】
第三の態様を参照すると、第三の態様の幾つかの実装では、端末機器が切替先DL BWP上の第一の検索空間集合グループに切り替える時点は、最初の継続時間の後の次のスロットもしくは次のシンボル、または最初の継続時間の開始時点と同じであるスロットもしくはシンボルである。
【0056】
第三の態様を参照すると、第三の態様の幾つかの実装では、端末機器が切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、最初の継続時間の開始時点とは異なる。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、またはPDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0057】
第四の態様によれば、本出願は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法を提供する。本方法は、以下を含む。すなわち、ネットワーク機器が、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上で端末機器に第一のダウンリンク制御情報DCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。ネットワーク機器は、タイマーを実行し、タイマーは、BWPスイッチに使用される。ネットワーク機器は、最初の継続時間内にタイマーの実行を一時停止する。ネットワーク機器は、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続する。ネットワーク機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行する。
【0058】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、ネットワーク機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、BWPスイッチに使用されるタイマーを構成する。PDCCHの監視を停止する場合、ネットワーク機器は、タイマーの実行を一時停止し、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続する、すなわち、PDCCH監視の停止およびタイマー実行の停止は、異なる時間期間に実行される。これは、PDCCH監視の停止に起因して、タイマーが簡単に期限切れになり得るという問題を回避する。
【0059】
第四の態様を参照すると、第四の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0060】
第四の態様を参照すると、第四の態様の幾つかの実装では、ネットワーク機器は、最初の継続時間の開始時点と第一のDCIとの間の時間オフセット、PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPUSCHが送信された後の時点のうちの少なくとも一つの情報に基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。
【0061】
第五の態様によれば、本出願は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視を停止するための方法を提供する。本方法は、以下を含む。すなわち、ネットワーク機器が、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上で端末機器に第二のダウンリンク制御情報DCIを送信し、第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含み、第二のDCIは、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHの送信をスケジュールするために使用される。ネットワーク機器は、第二のDCIに基づいてDL BWPスイッチを実行する。最初の継続時間の開始時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。または、PDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0062】
第五の態様を参照すると、第五の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第二のDCIによって示される。
【0063】
第五の態様を参照すると、第五の態様の幾つかの実装では、第二のDCIは、第一の検索空間セットグループに切り替えるように端末機器にさらに指示し、第一の検索空間セットグループは、切替先DL BWP上の検索空間セットグループである。本方法は、以下をさらに含む。すなわち、ネットワーク機器は、切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替えること。
【0064】
第五の態様を参照すると、第五の態様の幾つかの実装では、ネットワーク機器が切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、最初の継続時間の後の次のスロットもしくは次のシンボル、または最初の継続時間の開始時点と同じであるスロットもしくはシンボルである。
【0065】
第五の態様を参照すると、第五の態様の幾つかの実装では、ネットワーク機器がDL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、最初の継続時間の開始時点とは異なる。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、またはPDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0066】
第六の態様によれば、本出願は、以下を含む通信装置を提供する。すなわち、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成される送受信機ユニットであって、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように本装置に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび装置固有検索空間セット内のPDCCHを含む、送受信機ユニット。および、以下を行うように構成される処理ユニット。すなわち、タイマーを実行することであって、タイマーは、BWPスイッチに使用され、タイマーの期限切れ時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早い、こと。最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHの監視を停止すること。および、タイマーが期限切れになる際にDL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHを監視すること。
【0067】
第六の態様を参照すると、第六の態様の幾つかの実装では、処理ユニットは、以下を行うようにさらに構成される。すなわち、ネットワーク機器からの指示情報がアクティブDL BWP上で受信されると、タイマーを開始または再開することであって、指示情報は、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHまたは物理アップリンク共有チャネルPUSCHを送信するように本装置をスケジュールするために使用されるか、または指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように本装置を指示し、指示情報は、第一のDCIもしくは第一のDCI以外のDCIにて搬送される、こと。
【0068】
第六の態様を参照すると、第六の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0069】
第六の態様を参照すると、第六の態様の幾つかの実装では、本装置は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、最初の継続時間の開始時点と、第一のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第一のDCIを搬送するPDCCHと、第一のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PUSCHが送信された後の時点。
【0070】
第七の態様によれば、本出願は、以下を含む通信装置を提供する。すなわち、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成される送受信機ユニットであって、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを本装置に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび装置固有検索空間セット内のPDCCHを含む、送受信機ユニット。および、以下を行うに構成される処理ユニット。すなわち、タイマーを実行することであって、タイマーは、BWPスイッチに使用される、こと。第一のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、タイマーの実行を一時停止すること。および、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続し、タイマーが期限切れになる際にDL BWPスイッチを実行する。
【0071】
第七の態様を参照すると、第七の態様の幾つかの実装では、処理ユニットは、以下を行うようにさらに構成される。すなわち、ネットワーク機器からの指示情報がアクティブDL BWP上で受信されると、タイマーを開始または再開することであって、指示情報は、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHまたは物理アップリンク共有チャネルPUSCHを送信するように本装置をスケジュールするために使用されるか、または指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように本装置を指示し、指示情報は、第一のDCIもしくは第一のDCI以外のDCIにて搬送される、こと。
【0072】
第七の態様を参照すると、第七の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0073】
第七の態様を参照すると、第七の態様の幾つかの実装では、本装置は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、最初の継続時間の開始時点と、第一のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第一のDCIを搬送するPDCCHと、第一のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PUSCHが送信された後の時点。
【0074】
第八の態様によれば、本出願は、以下を含む通信装置を提供する。すなわち、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上のネットワーク機器から第二のダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成される送受信機ユニットであって、第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび装置固有検索空間セット内のPDCCHを含み、第二のDCIは、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHの送信をスケジュールするために使用される、送受信機ユニット。および、以下を行うように構成される処理ユニット。すなわち、第二のDCIに基づいてDL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHの監視を停止すること。最初の継続時間の開始時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。または、PDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0075】
第八の態様を参照すると、第八の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0076】
第八の態様を参照すると、第八の態様の幾つかの実装では、第二のDCIは、第一の検索空間セットグループに切り替えるように端末機器にさらに指示し、第一の検索空間セットグループは、切替先DL BWP上の検索空間セットグループである。本方法は、以下をさらに含む。すなわち、端末機器は、切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替えること。
【0077】
第八の態様を参照すると、第八の態様の幾つかの実装では、端末機器が切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、最初の継続時間の後の次のスロットもしくは次のシンボル、または最初の継続時間の開始時点と同じであるスロットもしくはシンボルである。
【0078】
第八の態様を参照すると、第八の態様の幾つかの実装では、端末機器が切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、最初の継続時間の開始時点とは異なる。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、またはPDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0079】
第九の態様によれば、本出願は、以下を含む通信装置を提供する。すなわち、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上で端末機器に第一のダウンリンク制御情報DCIを送信するように構成される送受信機ユニットであって、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有検索空間セット内のPDCCHを含む、送受信機ユニット。および、以下を行うように構成される処理ユニット。すなわち、タイマーを実行することであって、タイマーは、BWPスイッチに使用される、こと。最初の継続時間内にタイマーの実行を一時停止すること。および、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続すること。処理ユニットは、タイマーが期限切れになる際にDL BWPスイッチを実行するようにさらに構成される。
【0080】
第九の態様を参照すると、第九の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0081】
第九の態様を参照すると、第九の態様の幾つかの実装では、ネットワーク機器は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、最初の継続時間の開始時点と、第一のDCIとの間の時間オフセット。PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PUSCHが送信された後の時点。
【0082】
第十の態様によれば、本出願は、通信装置を提供する。本装置は、送受信機ユニットおよび処理ユニットを含む。送受信機ユニットは、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上で端末機器に第二のダウンリンク制御情報DCIを送信するように構成される。第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含み、第二のDCIは、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHの送信をスケジュールするために使用される。処理ユニットは、第二のDCIに基づいて、DL BWPスイッチを実行するように構成される。最初の継続時間の開始時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。または、PDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合、PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0083】
第十の態様を参照すると、第十の態様の幾つかの実装では、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第二のDCIによって示される。
【0084】
第十の態様を参照すると、第十の態様の幾つかの実装では、第二のDCIは、第一の検索空間セットグループに切り替えるように端末機器にさらに指示し、第一の検索空間セットグループは、切替先DL BWP上の検索空間セットグループである。処理ユニットは、切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替えるようにさらに構成される。
【0085】
第十の態様を参照すると、第十の態様の幾つかの実装では、本装置が切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、最初の継続時間の後の次のスロットもしくは次のシンボル、または最初の継続時間の開始時点と同じであるスロットもしくはシンボルである。
【0086】
第十の態様を参照すると、第十の態様の幾つかの実装では、本装置が切替先DL BWP上の第一の検索空間セットグループに切り替える時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、最初の継続時間の開始時点とは異なる。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、またはPDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点。
【0087】
第十一の態様によれば、本出願は、上述した態様または態様の可能な実装の何れか一つによる方法を実行するように構成される、通信装置を提供する。具体的には、本装置は、上述した態様の何れか一つ、または態様の可能な実装による方法を実行するように構成されるユニットを含む。
【0088】
設計において、本装置は、上述した態様において説明される方法/操作/ステップ/動作を実行することに対応するモジュールを含み得る。モジュールは、ハードウェア回路であってもよいし、ソフトウェアであってもよいし、またはソフトウェアと組み合わせてハードウェア回路によって実装されてもよい。
【0089】
別の設計において、本装置は、通信チップである。通信チップは、情報またはデータを送信するように構成される入力回路またはインターフェースと、情報またはデータを受信するように構成される出力回路またはインターフェースとを含み得る。
【0090】
別の設計において、本装置は、通信機器である。通信装置は、情報またはデータを送信するように構成される送信機と、情報またはデータを受信するように構成される受信機とを含み得る。
【0091】
別の設計において、本装置は、上述した態様または態様の可能な実装の何れか一つによる方法を実行するように構成される。本装置は、上述した端末機器もしくはネットワーク機器に構成されてもよいし、または本装置は、上述した端末機器もしくはネットワーク機器である。
【0092】
第十二の態様によれば、本出願は、プロセッサおよびメモリを含む、別の通信装置を提供する。メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成され、プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行するように構成され、これにより、本装置は、上述した態様の可能な実装の何れか一つによる方法を実行する。
【0093】
任意選択で、一つまたは複数のプロセッサが存在し、一つまたは複数のメモリが存在する。
【0094】
任意選択で、メモリおよびプロセッサは、共に統合されてもよいし、またはメモリおよびプロセッサは、別々に配置されてもよい。
【0095】
任意選択で、通信装置は、送信機(transmitter)および受信機(receiver)をさらに含む。送信機および受信機は、別々に配置されてもよいし、または共に統合されてもよく、送受信機(transceiver)と呼ばれる。
【0096】
第十三の態様によれば、上述した態様の何れか一つ、または上述した態様の可能な実装の何れか一つによる方法を実装するように構成された装置を含む、通信システムが提供される。
【0097】
可能な設計では、本通信システムは、本出願の実施形態に提供される解決策において端末機器および/またはネットワーク機器と相互作用する、別の装置をさらに含み得る。
【0098】
第十四の態様によれば、コンピュータ可読媒体が提供される。本コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム(コードまたは命令とも呼ばれこともある)を格納する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、上述した態様の可能な実装の何れか一つによる方法を実行することが可能になる。
【0099】
第十五の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。本コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム(コードまたは命令とも呼ばれることもある)を含む。コンピュータプログラムが実行されると、コンピュータは、上述した態様の可能な実装の何れか一つによる方法を実行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【
図1】PDCCH監視スキッピング機構を示す模式図である。
【
図2】SSSG0およびSSSG1に関連付けられるSSセットのPDCCH監視周期を示す模式図である。
【
図5】本出願の実施形態による、通信システムを示す模式図である。
【
図6】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止するための方法を示す模式的フローチャートである。
【
図7】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止するための方法を示す模式図である。
【
図8】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止するための別の方法を示す模式的フローチャートである。
【
図9】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【
図10】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止するためのさらに別の方法を示す模式的フローチャートである。
【
図11】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示すさらに別の模式図である。
【
図12】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【
図13】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【
図14】本出願の実施形態による、通信装置を示す模式的フローチャートである。
【
図15】本出願の実施形態による、別の通信装置を示す模式的フローチャートである。
【
図16】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【
図17】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示すさらに別の模式図である。
【
図18】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止するためのさらに別の方法を示す模式的フローチャートである。
【
図19】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【
図20】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示すさらに別の模式図である。
【
図21】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【
図22】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示すさらに別の模式図である。
【
図23】本出願の実施形態による、PDCCH監視を停止することを示す別の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0101】
以下、添付図面を参照して、本出願の技術的解決策を説明する。
【0102】
本出願の実施形態における技術的解決策は、種々の通信システム、例えば、LTE周波数分割複信(FDD)システム、LTE時分割複信(TDD)システム、第五世代(5G)システム、新無線(NR)システム、または別の進化型の通信システムに適用され得る。
【0103】
本出願の実施形態における端末機器は、ユーザー機器(UE)、移動局(MS)、移動端末(MT)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、遠隔局、遠隔端末、移動装置、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント、またはユーザー装置などと呼ばれることもある。
【0104】
端末機器は、例えば、無線接続機能を有するハンドヘルド機器または車載機器など、ユーザーに音声/データ接続を提供する機器とし得る。現在、幾つかの端末機器には、例えば、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネット機器(MID)、ウェアラブル機器、仮想現実(VR)機器、拡張現実(AR)機器、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転における無線端末(self-driving)、遠隔医療手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、交通安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルド機器もしくはコンピューティング機器または無線モデムに接続された別の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器、5Gネットワークにおける端末機器、および将来進化型公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)における端末機器。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0105】
また、本出願の実施形態では、端末機器は、代替的に、モノのインターネット(IoT)システムにおける端末機器とし得る。IoTは、情報技術の将来の発展において重要な部分である。IoTの主な技術的特徴は、通信技術を使用することによってモノをネットワークに接続して、人間と機械との相互接続、およびモノとモノとの相互接続のためのインテリジェントネットワークを実装することである。
【0106】
さらに、本出願の実施形態におけるネットワーク機器は、端末機器と通信するように構成される機器とし得る。ネットワーク機器は、アクセスネットワーク機器または無線アクセスネットワーク機器とも呼ばれることがあり、送信受信点(TRP)であることがあり、LTEシステムにおける進化型基地局(eNBまたはeNodeB)であることがあり、ホーム基地局(例えば、ホーム進化型NodeB、もしくはホームNodeB、HNBなど)またはベースバンドユニット(BBU)であることがあり、またはクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN)シナリオにおける無線コントローラであることがある。あるいは、ネットワーク機器は、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、5Gネットワークにおけるネットワーク機器、もしくは将来進化型PLMNネットワークにおけるネットワーク機器などであってもよいし、WLANにおけるアクセスポイント(AP)であってもよいし、新無線(NR)システムにおけるGNBであってもよいし、または衛星通信システムにおける衛星基地局などであってもよい。これは、本願の実施形態では限定されない。
【0107】
ネットワーク構造において、ネットワーク機器は、中央ユニット(CU)ノード、分散ユニット(DU)ノード、CUノードおよびDUノードを含むRAN機器、または制御プレーンCUノード(CU-CPノード)、ユーザープレーンCUノード(CU-UPノード)、およびDUノードを含むRAN機器を含み得る。
【0108】
ネットワーク機器は、セルにサービスを提供し、端末機器は、ネットワーク機器によって割り当てられた送信リソース(例えば、周波数領域リソースまたはスペクトルリソースなど)を使用することによってセルと通信する。セルは、マクロ基地局(例えば、マクロeNBまたはマクロGNBなど)に属していてもよいし、またはスモールセル(small cell)に対応する基地局に属していてもよい。本明細書におけるスモールセルには、メトロセル(metro cell)、マイクロセル(micro cell)、ピコセル(pico cell)、およびフェムトセル(femto cell)などが含まれ得る。これらのスモールセルは、カバレージが小さく、送信電力が小さいという特徴を有し、高速データ伝送サービスの提供に適用可能である。
【0109】
本出願の実施形態では、端末機器またはネットワーク機器は、ハードウェア層、ハードウェア層上で動作するオペレーティングシステム層、およびオペレーティングシステム層上で動作するアプリケーション層を含む。ハードウェア層は、中央処理ユニット(CPU)、メモリ管理装置(MMU)、およびメモリ(主メモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、例えば、Linux(登録商標)オペレーティングシステム、Unix(登録商標)オペレーティングシステム、Android(登録商標)オペレーティングシステム、iOS(登録商標)オペレーティングシステム、またはWindows(登録商標)オペレーティングシステムなどの、プロセス(process)を通じてサービス処理を実装する、任意の一つまたは複数種類のコンピュータオペレーティングシステムとし得る。アプリケーション層には、ブラウザ、連絡先(contacts)、ワードプロセッシングソフトウェア、インスタントメッセージングソフトなどのアプリケーションが含まれる。また、本願の実施形態に提供される方法のコードを記録するプログラムを実行して、本願の実施形態に提供される方法に従った通信を行うことができるのであれば、本願の実施形態に提供される方法の実行体の具体的な構成は、本願の実施形態では特に限定されない。例えば、本出願の実施形態に提供される方法の実行主体は、端末機器もしくはネットワーク機器であってもよいし、または端末機器もしくはネットワーク機器においてプログラムを呼び出して、実行することができる機能モジュールであってもよい。
【0110】
また、本出願の態様または特徴は、標準的なプログラミング技術および/またはエンジニアリング技術を使用する方法、装置、または製品として実装され得る。本出願に使用される「製品(product)」という用語は、任意のコンピュータ可読コンポーネント、キャリア、または媒体からアクセスすることができる、コンピュータプログラムを対象とする。例えば、コンピュータ可読媒体は、以下を含み得るが、これらに限定されない。すなわち、磁気記憶コンポーネント(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、または磁気テープなど)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、およびデジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリコンポーネント(例えば、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、カード、スティック、またはキードライブなど)。さらに、本明細書において説明される種々の記憶媒体は、情報を格納するように構成される一つまたは複数の機器、および/または他の機械可読媒体を表すことがある。「機械可読媒体(machine-readable media)」という用語は、無線チャネル、ならびに命令および/またはデータを格納し、含み、および/または搬送することができる、他の種々の媒体を含み得るが、これらに限定されない。
【0111】
本出願の実施形態の理解を容易にするために、本出願の実施形態における関連用語を説明する。
【0112】
1.PDCCH監視スキップ(skip PDCCH monitorinG)機構
【0113】
PDCCH監視スキッピング機構とは、ネットワーク機器が、ダウンリンク制御情報(DCI)に基づいて、端末機器がある時間期間においてPDCCHの監視をスキップ(skip)し得ることを示すことを意味する。換言すると、端末機器は、PDCCHの監視を時間期間内に停止してもよいし、またはPDCCHの非監視を時間期間内に停止してもよい。端末機器は、PDCCHの監視を停止するための継続時間内にスリープ状態(スタンバイ状態とも呼ばれることもある)に移行して、電力消費を低減する。
【0114】
例えば、
図1は、PDCCH監視スキッピング機構を示す模式図である。
図1に示されるように、端末機器は、二つのスロットを周期として使用することによって、PDCCHを周期的に監視し得て、図中における黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、監視する必要があるPDCCH監視機会を示している。
【0115】
端末機器は、端末機器が時間期間においてPDCCHの監視を停止することを示すDCIを受信した場合、DCIを受信した後の時間期間において、PDCCHの監視を停止し得る。時間期間の継続時間とは、PDCCHの監視を停止するための継続時間である。PDCCHの監視を停止するための継続時間の後、端末機器は、PDCCHの監視を継続し得る。PDCCHの監視を停止するための継続時間は、DCIによって指示されてもよいし、もしくは無線リソース制御(RRC)シグナリングによって構成されてもよいし、またはPDCCHの監視を停止するための継続時間は、プロトコルにおいて予め定義されてもよい。特に、ネットワーク機器が、RRCシグナリングを通じて、PDCCHの監視を停止するための複数の継続時間を構成する場合、ネットワーク機器は、DCIに基づいて、PDCCHの監視を停止するための複数の継続時間のうちの一つが、PDCCHの監視を停止するための現在の継続時間として使用されることを示し得る。
【0116】
図1において、PDCCHの監視を停止するための継続時間が8スロットを含むことが単に例として使用されるに過ぎないことは、理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0117】
タイプ3の共通検索空間セットは、主に、以下の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)の何れか一つによってスクランブルされたDCIを搬送するPDCCHを監視するために使用され得る。すなわち、一時停止RNTI(INT-RNTI)、スロットフォーマット表示RNTI(SFI-RNTI)、送信電力制御-物理アップリンク共有チャネルRNTI(TPCPUSCH-RNTI)、送信電力制御-物理アップリンク制御チャネルRNTI(TPCPUCCH-RNTI)、送信電力制御-サウンディング基準信号RNTI(TPC-SRS-RNTI)、キャンセル指示RNTI(CI-RNTI)、プライマリセル上のセルRNTI(C-RNTI)、変調符号化方式-C-RNTI(MCS-C-RNTI)、構成されたスケジューリングRNTI(CS-RNTI)、または省電力RNTI(PS-RNTI)電力低減など。ユーザー機器固有の検索空間セットは、以下のRNTIのうちの何れか一つによってスクランブルされたDCIを搬送するPDDCCHを監視するために使用され得る。すなわち、C-RNTI、MCS-C-RNTI、半永続的チャネル状態表示RNTI(SP-CSI-RNTI)、CS-RNTI、サイドリンクRNTI(SL-RNTI)、SL-CS-RNTI、およびサイドリンク半永続的スケジューリング車両RNTI(SL semi-persistent scheDULinG V-RNTI)など。
【0118】
タイプ0の共通検索空間セットおよびタイプ0Aの共通検索空間セットは、システム情報RNTI(SI-RNTI)によってスクランブルされたDCIについて、PDCCHを監視するために使用され得る。タイプ1の共通検索空間セットは、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)、メッセージB-RNTI(MsGB-RNTI)、またはテンポラリセルRNTI(TC-RNTI)によってスクランブルされたDCIについて、PDCCHを監視するために使用され得る。タイプ2の共通検索空間セットは、ページングRNTI(P-RNTI)によってスクランブルされたDCIについて、PDCCHを監視するために使用され得る。タイプ0の共通検索空間セット、タイプ0Aの共通検索空間セット、タイプ1の共通検索空間セット、およびタイプ2の共通検索空間セットについて、UEは、UEが、SI-RNTI、RA-RNTI、MsGB-RNTI、またはP-RNTIによってスクランブルされたDCIについて、UEがPDCCHを監視するスロットにおいて、C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIによってスクランブルされたDCI(DCIフォーマット0_0およびDCIフォーマット1_0)について、PDCCHを監視し得る。
【0119】
端末機器によるPDCCH監視のスキップは、PDCCH監視の停止(stopping)、またはPDCCHの非監視などと呼ばれることもあることは、留意されるべきである。この用語は、本開示の実施形態では限定されない。
【0120】
端末機器が接続モード-非連続受信(C-DRX)機構をさらに備えるように構成される場合、PDCCH監視スキッピング機構は、C-DRXのためのアクティブ継続時間においても使用され得て、換言すると、端末機器は、C-DRXのためのアクティブ継続時間内の時間期間においてPDCCHの監視を停止し得る。
【0121】
2.検索空間セットグループ(SSSG)スイッチング機構
【0122】
SSSGスイッチング機構は、ネットワーク機器が、現在の検索空間セットグループから別の検索空間セットグループに切り替えるように端末機器に指示して、PDCCHを監視し得ることを意味する。切替先の検索空間セットグループにおいてPDCCHを監視するための周期が、切替元の検索空間セットグループにおいてPDCCHを監視する周期よりも大きい場合、すなわち、切替先の検索空間セットグループのPDCCH監視機会が、切替元の検索空間セットグループのPDCCH監視機会と比較して散在している場合、端末機器の電力消費を低減することができる。
【0123】
一つのダウンリンクBWPに対して、ネットワーク機器は、端末機器のために複数の検索空間セット(SSセット)を構成し得て、複数の構成済みSSセットをグループ化し得る。グループの具体的な数量は、本出願の実施形態では限定されない。例えば、ネットワーク機器は、複数の構成済みSSセットを二つのグループにグループ分けしてもよいし、または三つのグループにグループ分けしてもよい。
【0124】
例えば、ネットワーク機器は、複数の構成済みSSセットをSSSG0およびSSSG1という二つのグループにグループ化する。ネットワーク機器は、SSセットの構成情報において、SSセットがSSSG0またはSSSG1に属するように構成し得る。端末装置は、SSSG0またはSSSG1のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。また、SSSG0は、SSSG0と記載され、SSSG1は、SSSG1と記載されてもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0125】
SSSG0は、SSSGのインデックスが0であると理解され得て、SSSG1がSSSGのインデックスが1であると理解され得ることは、理解されるべきである。
【0126】
任意選択で、一つのSSセットは、複数のSSSGに属し得て、すなわち、SSSG0に属し得て、SSSG1にも属し得る。
【0127】
任意選択で、SSSGパラメータは、SSセットの構成情報において構成されないことがあり、それは、SSセットがグループ化されることなく、SSSG0にもSSSG1にも属しないことを示している。DL BWPにおいてグループ化されないSSセットについて、UEは、SSセットの構成情報に基づいて、PDCCHを監視する。これは、本開示の実施形態では限定されない。
【0128】
一つのダウンリンクBWP上の異なるSSSGに関連付けられるSSセットのPDCCH監視機会は異なることがあり、すなわち、異なるSSSGのPDCCH監視機会は、スパース性において異なることがある。
【0129】
例えば、ネットワーク機器は、SSセットの構成情報に基づいて、SSセットをSSSG0およびSSSG1という二つのSSSGのグループにグループ化する。
図2は、SSSG0およびSSSG1に関連付けられるSSセットのPDCCH監視周期を示す模式図である。
図2に示されるように、SSSG0に関連付けられるSSセットのPDCCH監視機会では、PDCCHを周期的に監視するために、一つのスロットが周期として使用され、SSSG1に関連付けられるSSセットのPDCCH監視機会では、PDCCHを周期的に監視するために、二つスロットが周期として使用される。SSSG1のPDCCH監視機会がSSSG0のPDCCH監視機会と比較して散在していることは、理解されるべきである。
【0130】
端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し、ネットワーク機器が端末機器に対してSSSG1への切り替えを指示したことを示す情報を受信した後、ネットワーク機器は、SSSG1に切り替え、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。
【0131】
端末機器は、散在しているPDCCH監視機会を有するSSSG1に切り替え、これにより、PDCCHの監視が低減され、端末機器の電力消費を低減することができる。
【0132】
SSSGスイッチング機構は、タイプ3の共通検索空間セット(CSSセット)およびユーザー機器固有の検索空間セット(USSセット)に適用可能であり、すなわち、USSセットおよびタイプ3のCSSセットは、グループ化され得る。
【0133】
端末機器は、動的SSSGスイッチを実装し、ネットワーク機器は、DCI内のビットフィールド、またはDCIを使用することによってSSSGスイッチを実行するように、明示的または暗黙的に端末機器に指示し得る。
【0134】
例えば、SSSG0およびSSSG1という二つの検索空間セットグループが存在し、DCI内のビットフィールドの明示的な指示は、以下であることがある。すなわち、端末機器がSSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、受信されたDCI内のフィールドインジケータが0である場合、端末機器は、SSSG0に切り替える、すなわち、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHの監視を停止する。端末機器がSSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、受信されたDCI内のフィールドインジケータが1である場合、端末機器は、SSSG1に切り替える。
【0135】
DCIの暗黙的な指示に関して、可能な実装では、端末装置がSSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、端末装置が任意のDCIフォーマット(format)を検出するか、または特定のDCIフォーマットを検出する場合、端末機器は、SSSG0に切り替える。あるいは、SSSG0からSSSG1への切り替えは、この方式において行われる。
【0136】
別の可能な実装では、端末機器が、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視する場合、端末機器は、SSSGスイッチに使用されるタイマーを開始する。タイマーが期限切れになった後、端末機器は、SSSG0に切り替える。あるいは、SSSG0からSSSG1への切り替えは、この方式において実行される。
【0137】
ネットワーク機器は、検索空間セットグループ(SSSG)スイッチング機構およびPDCCH監視スキップ(スキップPDCCH監視)機構の両方を構成し得る。この場合、一定の時間期間、PDCCHの監視を停止した後、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、PDCCHを監視する。
【0138】
3.BWPスイッチング機構
【0139】
一つのセルに対して、ネットワーク機器は、端末機器のために、複数のダウンリンク(DL)BWP、および/または複数のアップリンク(UL)BWPを構成し得て、異なるBWPの周波数領域リソースは、重複することがあり、または重複していない。同時に、一つのDL BWPおよび一つのUL BWPが、セル内でアクティブである。
【0140】
時分割複信(TDD)シナリオ(または、不対スペクトル(unpaired spectrum)シナリオとも呼ばれる)の場合、同じIDを有するDL BWPおよびUL BWPが関連付けられ、関連付けられたDL BWPおよびUL BWPの各ペアの中心周波数は同じである。DL BWPが切り替えられると、それに応じてUL BWPも切り替えられる。UL BWPが切り替えられると、DL BWPもそれに応じて切り替えられる。
【0141】
BWPスイッチング機構は、二つの方式において実装することができる。可能な実装では、ネットワーク機器は、PDCCHに基づいてDL BWPまたはUL BWPを動的に切り替え得る。例えば、ネットワーク機器は、PDCCHに基づいてDL BWPを動的に切り替え得る。
図3は、DL BWPスイッチを示す模式図である。
図3に示されるように、ネットワーク機器は、BWP 1およびBWP 2という二つのBWPを構成する。BWP 1のサブキャリア間隔は、30キロヘルツ(kHz)であり、BWP 2のサブキャリア間隔は、60kHzである。現在、BWP1は、アクティブ状態にある。端末機器がDCI内のBWPインジケータ(indicator)フィールドがBWP 2を示すことを検出すると、端末機器は、BWPスイッチを実行し、BWPスイッチ遅延の後にBWP 2上のPDCCHを監視する。
【0142】
DCIは、PDSCHをスケジュールするためにさらに使用され、端末機器は、DCIのスケジューリング情報に基づいて、BWP 2上でPDSCHを受信し得る。DCIの時間領域リソース割り当てフィールドによって示されるスロットオフセットK
0(すなわち、PDCCHとスケジューリング済みPDSCHとの間のスロットオフセット)は、BWPスイッチ遅延以上である必要がある。
図3に示されるように、K
0は、BWPスイッチ遅延よりも1スロットだけ大きくなり、端末機器は、DCIによって示されるスロットオフセットK
0に対応するスロットにおいて、BWP2上のPDSCHの受信を開始し、PDCCHの監視を継続する。DCIに対する終了シンボルの後、DCIによって示されるスロットオフセットの前に、端末機器は、データを受信または送信する必要がなく、端末機器は、PDCCHを監視する必要がない。
【0143】
異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、理解されるべきである。
図3において、BWPスイッチ遅延は、二つのスロットを含み、スロット長は、30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。K
0は、5スロットを含み、スロット長は、60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。K
0は、BWPスイッチ遅延よりも1スロットだけ大きくなり、スロット長は、60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。
【0144】
なお、BWPスイッチ遅延が二つのスロットを含み、K0が5スロットを含むことが、単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0145】
別の可能な実装では、ネットワーク機器は、端末機器のために、BWPスイッチのためのタイマー(BWP-InactivityTimer)を構成し得る。このタイマーは、端末機器によって、現行アクティブBWPからデフォルト(default)BWPにロールバックするために使用される。ネットワーク機器は、RRCシグナリングを使用することによって、デフォルトBWPの識別子(ID)を構成し得て、端末機器は、現行アクティブBWPからデフォルトBWPの識別子に対応するBWPにロールバックし得る。あるいは、ネットワーク機器がデフォルトBWPの識別子を構成しない場合、端末機器は、ネットワーク機器によって構成される初期(initial)BWPにフォールバックし得る。
【0146】
例えば、
図4は、別のDL BWPスイッチを示す模式図である。
図4に示されるように、端末機器は、現行アクティブBWP 1上のPDCCHを監視し、BWP 1のサブキャリア間隔は、60kHzとし得る。タイマーを開始または再開するための条件が満たされると、タイマーは、開始または再開され、実行される。タイマーを再開するための条件が満たされない場合、タイマーは、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。タイマーが期限切れになると(すなわち、タイマーが0になると)、端末機器は、BWPスイッチを実行し、BWPスイッチ遅延の後にデフォルトBWP上でPDCCHを監視する。デフォルトBWPのサブキャリア間隔は、30kHzである。端末機器がBWPスイッチ遅延の間にPDCCHを監視しないことは、理解されるべきである。
【0147】
BWP 1のサブキャリア間隔は、60kHzであり、一つのサブフレームは、4スロットに相当する。
図4において、タイマーの継続時間は、8スロットを含み、すなわち、タイマーの継続時間は、2ミリ秒、すなわち、2サブフレームである。タイマーが作動すると、タイマーは、タイマーが期限切れになるまで、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少し得る。
【0148】
図4において、タイマーの継続時間が6スロットを含み、BWPスイッチ遅延が4スロットを含むことは単なる例示であることは、理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0149】
異なるBWPが異なるサブキャリア間隔に対応し得て、異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、さらに理解されるべきである。
図4において、BWP 1のサブキャリア間隔は、デフォルトBWPのサブキャリア間隔とは異なる。そのため、BWP 1に対応するスロット長は、デフォルトBWPに対応するスロット長とは異なる。
【0150】
セル1におけるBWPスイッチに使用されるタイマーを開始または再開するための条件は、以下の何れか一つを含み得る。
【0151】
(1)端末機器が、セル1におけるアクティブBWP上で、C-RNTIまたはCS-RNTIによってスクランブルされ、ダウンリンクスケジューリングまたはアップリンクスケジューリングを示す、PDCCHを受信すること。
【0152】
(2)端末機器が、セル1以外のセルにおいて、C-RNTIまたはCS-RNTIによってスクランブルされ、セル1におけるアクティブBWPにおけるダウンリンクスケジューリングまたはアップリンクスケジューリングを示す、PDCCHを受信すること。
【0153】
この条件は、キャリア間スケジューリングおよびTDDシナリオに適用可能である。
【0154】
(3)端末機器が、セル1において、アップリンク半永続的スケジューリングを送信するか、またはダウンリンク半永続的スケジューリングを受信すること。
【0155】
(4)端末機器が、セル1のBWPスイッチを示す、PDCCHを受信すること。
【0156】
本出願の実施形態の理解を容易にするために、最初に、
図5を参照して、本出願の実施形態に適用可能な通信システムについて、詳細に説明する。
【0157】
図5は、本出願の実施形態による、通信システム500を示す模式図である。
図5に示されるように、通信システム500は、ネットワーク機器501と、少なくとも一つの端末機器502とを含み得る。ネットワーク機器501および少なくとも一つの端末機器502は、無線通信を実行し得る。具体的には、ネットワーク機器501は、端末機器502に対して、アップリンクデータまたはダウンリンクデータのスケジューリング情報を搬送するPDCCHを送信し得て、端末機器502は、PDCCHを周期的に監視して、スケジューリング情報を取得し得る。
【0158】
端末機器502が、PDCCHがスケジューリング情報を有することを検出すると、端末機器502は、スケジューリング情報に基づいて、PDSCHを介してデータを受信するか、またはPUSCHを介してデータを送信する。多くの場合、ネットワーク機器501は、端末機器502に対して常にデータをスケジュールするわけではないが、端末機器502は、PDCCHを常に定期的に監視して、スケジューリングが実行されているか否かを判定する。ネットワーク機器501および端末機器502の間にサービス伝送が存在しない場合、ネットワーク機器501は、端末機器502にPDCCHを送信しないことがある。それでも端末機器502が定期的にPDCCHを監視する場合、電力消費は増加される。端末機器502の電力消費を低減するためには、不要なPDCCHの監視を可能な限り低減することが、一つの態様である。
【0159】
現行アクティブDL BWPにおいて、ネットワーク機器は、端末機器の電力消費を低減するように、PDCCH監視スキップ(スキップPDCCH監視)機構または検索空間セットグループ(SSSG)スイッチング機構を使用して、PDCCH監視を低減させ得る。各セルに対して、ネットワーク機器は、端末機器のために、複数のダウンリンクBWPおよび/または複数のアップリンクBWPを構成し得て、ネットワーク機器は、アクティブBWPを動的に切り替え得る。
【0160】
しかしながら、PDCCH監視スキッピング機構およびBWPスイッチング機構の両方が端末機器に対して構成される場合、端末機器がどのようにPDCCHの監視を停止するかは、明確に定義されない。
【0161】
例えば、ネットワーク機器は、DCIに基づいて、ある時間期間においてPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、端末機器は、DCIに基づく時間期間において、PDCCHの監視を停止し得る。ネットワーク機器は、端末機器のために、BWPスイッチに使用されるタイマーをさらに構成し、タイマーを開始するための条件が満たされると、タイマーを開始する。端末機器は、この時間期間においてPDCCHの監視を停止する。その結果、タイマーを開始するための条件が満たされず、タイマーが時間切れになる可能性が高くなり、結果として頻繁なBWPスイッチが発生する。
【0162】
例えば、ネットワーク機器は、DCIに基づいて、ある時間期間においてPDCCHの監視を停止し、BWPスイッチを実行するように端末機器に指示し、端末機器は、DCIの指示に基づいてBWPスイッチを実行し、その時間期間においてPDCCHの監視を停止する。ただし、PDCCHの監視を停止するための開始時点は、現在のところ明確に定義されていない。
【0163】
これに鑑みて、本出願の実施形態は、PDCCHの監視を停止するための方法および通信装置を提供する。端末機器がPDCCH監視スキッピング機構およびBWPスイッチング機構の両方をサポートする場合、PDCCHの監視を停止するための時刻が指定されて、端末機器の電力消費を低減することに役立つ。
【0164】
本出願の実施形態の理解を容易にするために、以下の幾つかの説明を提供する。
【0165】
1.本出願の実施形態では、「表示に使用される」とは、「直接表示に使用される」および「間接表示に使用される」を含んでもよいし、「明示的表示に使用される」および「暗示的表示に使用される」を含んでもよい。また、ある種の情報によって指示される情報は、指示対象情報と呼ばれる。具体的な実装プロセスにおいて、指示対象情報は、複数の態様において指示され得る。限定ではないが例として、指示対象情報は、例えば、指示対象情報または指示対象情報のインデックスを使用することによって、直接的に指示されてもよい。あるいは、指示対象情報は、他の情報を示すことによって、間接的にされてもよく、他の情報と指示対象情報との間には関連性が存在する。あるいは、指示対象情報の一部のみが指示されてもよく、指示対象情報の他の部分は、既知であるか、事前に合意しておく。例えば、代替として、情報要素が存在するか否かに応じて、指示対象情報を指示することを事前に合意(例えば、プロトコルにおける規定)しておいてもよく、それによって指示のオーバーヘッドをある程度低減させる。
【0166】
2.以下の実施形態では、「第1」、「第2」、「第3」、および種々の番号は、単に説明を容易にするために区別に使用されるものであり、本出願の実施形態の範囲を限定することが意図されない。例えば、異なるダウンリンク制御情報が区別される。
【0167】
3.以下の実施形態では、「事前定義」は、プロトコル定義とし得る。「事前定義される」ことは、機器(例えば、端末機器およびネットワーク機器を含む)内の対応するコードまたは対応するテーブルを事前格納することによって、または関連する情報を示し得る別の方式において実装され得る。「事前定義される」ことの具体的な実装は、本出願では限定されない。
【0168】
4.本出願の実施形態における「プロトコル」は、通信分野における標準プロトコルであってもよく、例えば、ロングタームエボリューション(LTE)プロトコル、新無線(NR)プロトコル、および将来の通信システムに適用される関連プロトコルを含んでもよい。これは、本出願では限定されない。
【0169】
以下、本出願に提供される実施形態について、詳細に説明する。
【0170】
本出願の実施形態では、端末機器およびネットワーク機器が、説明のための例として使用される。端末機器は、端末機器の機能と同様の機能を実装することができる装置もしくはチップに置き換えられてもよいし、またはネットワーク機器が、ネットワーク機器の機能と同様の機能を実装することができる装置もしくはチップに置き換えられてもよいことは、理解されるべきである。なお、それらの名称は、本出願の実施形態では限定されない。
【0171】
図6は、本出願の実施形態による、PDCCHの監視を停止するための方法600を示す模式的フローチャートである。方法600は、
図5に示される通信システム500に適用され得る。ただし、本出願の実施形態は、これらに限定されない。
図6に示されるように、方法600は、以下のステップを含み得る。
【0172】
S601:ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。それに応じて、端末機器は、アクティブDL BWP上で第一のDCIを受信する。
【0173】
第一のDCIは、PDCCH上で搬送され得る。端末機器は、PDCCH上で第一のDCIを検出し、第一のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間の後にPDCCHの監視を継続し得る。監視が停止されるPDCCHには、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHが含まれる。他のタイプの共通検索空間セット、例えば、タイプ0の共通検索空間セット、タイプ0Aの共通検索空間セット、タイプ1の共通検索空間セット、およびタイプ2の共通検索空間セットの場合、UEは、C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIによってスクランブルされたDCIについて、PDCCHの監視をスキップしてもよいし、またはスキップしなくてもよい。これは、本開示の実施形態では限定されない。タイプ0の共通検索空間セット、タイプ0Aの共通検索空間セット、タイプ1の共通検索空間セット、およびタイプ2の共通検索空間セットについて、UEがSI-RNTI、RA-RNTI、TC-RNTI、またはP-RNTIを監視するか否かは、本開示の実施形態では限定されない。
【0174】
C-DRX機構が端末機器のためにさらに構成される場合、第一のDCIは、C-DRXのためのアクティブ継続時間において、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し得る。C-DRXのためのアクティブ継続時間において、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間の後、端末機器は、アクティブ継続時間においてPDCCHの監視を継続し得る。
【0175】
最初の継続時間の単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、スロット、PDCCH監視周期、PDCCH監視機会の数量、または幾つかの連続するスロットを含むスロットセットなどとし得る。これは、本開示では限定されない。例えば、最初の継続時間は、8スロットとし得て、端末機器は、8スロットにおいてPDCCHの監視を停止し得る。
【0176】
最初の継続時間の開始時点は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始時、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始時であってよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0177】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成されてもよいし、または第一のDCIによって示されてもよい。具体的なRRC構成態様またはDCI指示態様は、本出願の実施形態では限定されない。
【0178】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0179】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。RRCシグナリングは、アクティブDL BWP上で端末装置に送信される。RRCシグナリングは、最初の継続時間の長さを示している。
【0180】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、プロトコルにおいて事前に定義され得る。
【0181】
S602:端末機器は、タイマーを実行し、タイマーは、BWPスイッチに使用され、タイマーの期限切れ時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早い。
【0182】
BWPスイッチプロセスにおいて、すなわち、BWPスイッチ遅延内に、端末機器がPDCCHを監視する必要がないことは、理解されるべきである。そのため、代替として、端末機器がタイマーを実行し、タイマーがBWPスイッチに使用され、タイマーの期限切れ時点およびBWPスイッチ遅延が最初の継続時間の終了時点よりも早いと、説明され得る。BWPスイッチ遅延の終了時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早いと理解され得る。
【0183】
タイマーの継続時間は、RRCシグナリングを使用することによって、ネットワーク機器によって構成されてもよいし、またはプロトコルにおいて事前に定義されてもよい。タイマーの継続時間の単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、またはスロットなどとし得る。本出願発明の実施形態では、これに限定されるものではない。例えば、タイマーの継続時間は3ミリ秒であってもよい。
【0184】
端末機器は、ステップS601の前にタイマーを開始および実行し得る。
【0185】
タイマーを開始または再開するための条件が満たされる(例えば、第一のDCIがスケジューリング情報を含む)と、端末機器は、タイマーを開始または再開し、タイマーを実行し、具体的には、タイマーは、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。タイマーが期限切れになった後、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。タイマーが期限切れになる前に、タイマーを再開するための条件が満たされた場合、タイマーは再開される、すなわち、タイマーは、再び実行を開始される。
【0186】
例えば、タイマーの継続時間は3ミリ秒である。タイマーが開始または再開された後、タイマーを開始または再開するための条件が満たされない場合、端末機器は、タイマーを実行し、具体的には、タイマーは、毎回1サブフレームずつ減少する。タイマーが0を示している場合、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。タイマーが2ミリ秒を示し、タイマーを再開するための条件が満たされた場合、タイマーは、再び3ミリ秒を示し、タイマーは、毎回1サブフレームずつ減少する。上述したステップが繰り返される。
【0187】
タイマーの期限切れ時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早い。例えば、最初の継続時間は、タイマーが期限切れになる継続時間よりも大きくなる。例えば、最初の継続時間は、タイマーが期限切れになる継続時間よりも大きく、最初の継続時間は、8スロットとし得て、タイマーの継続時間は、3ミリ秒、すなわち、6スロットとし得る。
【0188】
タイマーが開始または再開される具体的な時間位置は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始位置、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始位置とし得る。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0189】
それに応じて、ネットワーク機器は、タイマーを開始または再開し、タイマーを実行する。
【0190】
S603:端末機器は、最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHの監視を停止する。
【0191】
監視が停止されるPDCCHがタイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含むことは、理解されるべきである。
【0192】
それに応じて、ネットワーク機器は、最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHを端末機器に送信することはなく、PDCCHには、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHが含まれる。
【0193】
BWPスイッチプロセスにおいて、すなわち、BWPスイッチ遅延内に、端末機器がPDCCHを監視する必要がないことは、理解されるべきである。そのため、ステップS603は、代替的に、最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前、およびBWPスイッチ遅延の前に、端末機器がPDCCHの監視を停止することとして説明され得る。端末機器が、最初の継続時間内であって、BWPスイッチ遅延が終了する前に、PDCCHの監視を停止すると理解され得る。
【0194】
S604:端末機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHを監視する。
【0195】
最初の継続時間の終了時点は、タイマーの期限切れ時点よりも後になる。タイマーが期限切れになると、PDCCHの監視を停止するための継続時間は終了しないが、端末機器は、切替先DL BWP上でPDCCHを監視し得る。切替先DL BWPは、新しいアクティブDL BWPである。切替先DL BWPは、デフォルトDL BWPと呼ばれることもある。
【0196】
例えば、
図7は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図7に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行し得るPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおいてDL BWP 1およびデフォルトDL BWPを構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得て、タイマーの継続時間は、6スロットとし得て、最初の継続時間は、11スロットとし得て、最初の継続時間は、タイマーの継続時間よりも大きくなり、デフォルトDL BWPのサブキャリア間隔は、15kHzとし得て、BWPスイッチ遅延は、2スロットとし得る。異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、理解されるべきである。タイマーの継続時間、最初の継続時間、およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロット長は、全て30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。タイマーの継続時間、最初の継続時間、およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0197】
DL BWP1のサブキャリア間隔が30kHzである場合、1サブフレームは、2スロットに相当する。
図7において、タイマーの継続時間は、6スロットであり、すなわち、タイマーの継続時間は、3サブフレームである。タイマーが作動すると、タイマーは、タイマーが期限切れになるまで、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少し得る。
【0198】
DL BWP1は、現行アクティブBWPであり、端末機器は、アクティブDL BWP1上でPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第一のDCIを搬送するPDCCHに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第一のDCIを搬送するPDCCHを取得し、第一のDCIを搬送するPDCCHを検出することによって、第一のDCIの指示を取得する。
図7に示されるように、タイマーの開始または再開するための条件が満たされると、端末機器は、第一のDCIが位置するスロットからタイマーの実行を開始し、第一のDCIに対する次のスロットからPDCCHの監視を停止し始め得る。タイマーが期限切れになると(3サブフレーム後)、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。BWPスイッチ遅延(2スロット)の後、端末機器は、デフォルトDL BWPに切り替えて、PDCCHを監視する。
【0199】
この場合、PDCCHの監視を停止するための期間が終了しないことは、理解されるべきである。ただし、端末機器は、デフォルトDL BWP上でPDCCHを監視し得る。代替として、PDCCHの監視を停止するための継続時間が事前に終了になると理解され得る。
【0200】
それに応じて、タイマーが期限切れになると、ネットワーク機器は、DL BWPスイッチを実行し、PDCCHを切替先DL BWP上で送信し得る。本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、ネットワーク機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、BWPスイッチに使用されるタイマーを構成する。端末機器は、タイマーを実行し、PDCCHの監視を停止し始め、最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHの監視を停止し、切替先BWP上でPDCCHを監視し得る。本方法において、タイマーを実行することができ、PDCCHの監視を開始して停止することができ、タイマーの実行は変更されない。そのため、プロトコルに対する影響は少なくなり、実装も簡単である。本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法において、BWPは、タイマー方式において切り替えられ、切替先BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、PDCCHの監視であると理解され得る。任意選択で、SSSGは、切替先DL BWP上に構成されてもよいし、または構成されなくてもよい。ネットワーク機器によってSSSGを構成するための方法は、本実施形態では限定されない。
【0201】
切替先BWP上にSSSGが構成されない場合、端末機器は、構成済みSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。
【0202】
SSSGが切替先BWP上に構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいてPDCCHを監視する。例えば、ネットワーク機器は、切替先BWP上にSSSGを構成する。SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0である)およびSSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1である)という二つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、またはSSSG1のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0203】
任意選択で、SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスは0である)、SSSG1(すなわち、SSSGのインデックスは1である)、およびSSSG2(すなわち、SSSGのインデックスは2である)という三つのSSSGが存在し得る。端末装置は、SSSG0のSSセット、SSSG1のSSセット、またはSSSG2のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。実装では、SSSGは、切替先BWP上に構成され、切替先BWP上で、端末装置は、プロトコルにおいて合意されたSSSGのSSセットに基づいてPDCCHを監視し、プロトコルにおいて合意されたSSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、SSSGは、切替先BWP上に構成され、端末装置がSSSG0のSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視することは、プロトコルにおいて合意される。別の実装では、ネットワーク機器は、切替先BWP上でPDCCHを監視するために、端末機器によって使用されるSSSGとして、一つのSSSGを構成し得る。例えば、ネットワーク機器によって構成されるSSSGは、SSSG0である。この場合、端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。
【0204】
任意選択で、アクティブDL BWPは、第一のセルにおいて構成され得て、端末機器は、第一のセルのアクティブDL BWP上でPDCCHを監視し得る。ネットワーク機器は、第一のセルにおいてタイマーの継続時間を構成し得る。
【0205】
複数のセルが存在する場合、ネットワーク機器が複数のセルの各々においてタイマーの継続時間を構成し得ることは、理解されるべきである。
【0206】
端末機器は、第一のセルのアクティブDL BWP上で第一のDCIを受信し得る。第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。複数のセルを有するシナリオでは、端末機器は、代替的に、第一のセル以外のセルのアクティブDL BWP上で第一のDCIを受信し得る。第一のDCIは、第一のセルのアクティブDL BWP上でPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。なお、PDCCHの監視を停止するための継続時間は、最初の継続時間である。
【0207】
任意選択で、第一のDCIは、PDSCHまたはPUSCHの送信をスケジュールするためにさらに使用され得る。
【0208】
例えば、端末機器は、第一のセルのアクティブDL BWP上で第一のDCIを受信し得る。第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、PDSCHまたはPUSCHの送信をスケジュールするために使用される。複数のセルを有するシナリオでは、端末機器は、代替的に、第一のセル以外のセルのアクティブDL BWP上で第一のDCIを受信し得る。第一のDCIは、第一のセルのアクティブDL BWP上でPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。なお、PDCCHの監視を停止するための継続時間は、最初の継続時間である。同時に、第一のDCIは、PDSCHまたはPUSCHの送信をスケジュールするために使用される。
【0209】
第一のDCIがスケジューリング情報を含み、ネットワーク機器がBWPスイッチに使用されるタイマーを構成すると、端末機器がタイマーの実行を開始することは、理解されるべきである。
【0210】
任意選択で、端末機器は、アクティブDL BWP上に構成されるSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。複数のSSSGがBWP上に構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいてPDCCHを監視し得る。そのため、切替先DL BWP上にSSSGが構成されない場合、端末機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行し、構成済みSSセットに基づいて、切替先DL BWP上でPDCCHを監視する。換言すると、切替先BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、構成済みSSセットに基づいてPDCCHを監視することである。切替先DL BWP上にSSSGが構成される場合、端末機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行し、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、切替先DL BWP上でPDCCHを監視する。換言すると、切替先BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、PDCCHを監視することである。SSSGは、プロトコルにおいて合意されてもよいし、またはネットワーク機器によって構成されてもよく、SSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、端末機器は、SSSGインデックスが0であるSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。
【0211】
任意選択で、ネットワーク機器が、RRCシグナリングを使用することによって、PDCCH監視スキッピング機構のためのパラメータ、および/またはSSSGスイッチング機構のためのパラメータを初期構成または再構成する場合、アクティブDL BWP上における端末機器の挙動は、上述される挙動と同じとし得る。換言すると、アクティブDL BWP上にSSSGが構成されない場合、端末機器は、構成済みSSセットに基づいて、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視する。換言すると、アクティブDL BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、構成済みSSセットに基づいてPDCCHを監視することである。アクティブDL BWP上にSSSGが構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視する。換言すると、アクティブDL BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、PDCCHを監視することである。SSSGは、プロトコルにおいて合意されてもよいし、またはネットワーク機器によって構成されてもよく、SSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、端末機器は、SSSGインデックスが0であるSSセットに基づいて、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視する。
【0212】
方法600において、端末機器は、タイマーを実行している間、PDCCHの監視を停止する。本出願の実施形態は、PDCCHの監視を停止するための別の方法800をさらに提供する。方法800は、方法600に対して並列な解決策である。端末機器は、PDCCHの監視を停止している間、タイマーの実行を停止する。
【0213】
具体的には、
図8は、本出願の本実施形態による、PDCCHの監視を停止するための別の方法800を示す模式的フローチャートである。方法800は、
図5に示される通信システム500に適用し得る。ただし、本出願の本実施形態は、これらに限定されない。
図8に示されるように、方法800は、以下のステップを含み得る。
【0214】
S801:ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。それに応じて、端末機器は、アクティブDL BWP上で第一のDCIを受信する。最初の継続時間の開始時点は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIのための次のスロットの開始時、または第一のDCIのための終了シンボルの次のシンボルの開始時とし得る。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0215】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成されてもよいし、または第一のDCIによって指示されてもよい。具体的なRRC構成態様またはDCI指示態様は、本出願の実施形態では限定されない。
【0216】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0217】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第一のDCIを送信し、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。RRCシグナリングは、アクティブDL BWP上で端末装置に送信される。RRCシグナリングは、最初の継続時間の長さを示している。
【0218】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、プロトコルにおいて事前に定義され得る。
【0219】
このステップについては、方法600のステップS601を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0220】
S802:端末機器は、タイマーを実行し、タイマーは、BWPスイッチに使用される。
【0221】
タイマーの継続時間は、RRCシグナリングを使用することによって、ネットワーク機器によって構成されてもよいし、またはプロトコルにおいて事前に定義されてもよい。タイマーの継続時間の単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、またはスロットなどとし得る。これは、本出願発明の実施形態では限定されない。例えば、タイマーの継続時間は、3ミリ秒とし得る。
【0222】
端末機器は、ステップS801の前にタイマーを開始および実行し得る。
【0223】
タイマーを開始または再開するための条件が満たされる(例えば、第一のDCIがスケジューリング情報を含む)と、端末機器は、タイマーを開始または再開し、タイマーを実行し、具体的には、タイマーは、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。タイマーが期限切れになった後、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。タイマーが期限切れになる前に、タイマーを再開するための条件が満たされた場合、タイマーは再開される、すなわち、タイマーは、再び実行を開始される。
【0224】
タイマーが開始または再開される具体的な時間位置は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIに対する次のスロットの開始位置、または第一のDCIに対する終了シンボルの次のシンボルの開始位置とし得る。これは、本出願発明の実施形態では限定されない。
【0225】
それに応じて、ネットワーク機器は、タイマーを開始または再開し、タイマーを実行する。
【0226】
S803:端末装置は、第一のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、タイマーの実行を一時停止する。
【0227】
端末機器は、PDCCHの監視を停止するための継続時間内に、タイマーの実行を一時停止する、すなわち、PDCCHの監視を停止するための継続時間内に、タイマーの一時停止は、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。
【0228】
任意選択で、端末機器は、第一のDCIが位置するスロットもしくはサブフレームからタイマーの実行を一時停止するか、または第一のDCIに対する次のスロットもしくは次のサブフレームからタイマーの実行を停止する。
【0229】
任意選択で、端末機器は、最初の継続時間の開始時点からタイマーの実行を一時停止する。
【0230】
S804:端末機器は、最初の継続時間の後、タイマーの実行を継続する。端末機器は、タイマーの実行を一時停止する。最初の継続時間の後、端末機器は、タイマーの実行を継続し得て、すなわち、タイマーは、サブフレーム毎または半サブフレーム毎に降順に減少する。最初の継続時間の後、タイマーを再開するための条件が満たされると、端末機器は、タイマーを再開して実行し得る。
【0231】
例えば、タイマーの継続時間は、3ミリ秒とし得る。タイマーが2ミリ秒まで減少すると、端末機器は、第一のDCIを搬送するPDCCHを受信し、第一のDCIに基づいてPDCCHの監視を停止する。さらに、タイマーは、2ミリ秒の継続時間を保持する。最初の継続時間の後、端末機器は、タイマーの実行を継続し得て、タイマーは、タイマーが期限切れになるまで、毎回1サブフレームずつ減少する。
【0232】
S805:端末機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行する。
【0233】
DL BWPスイッチを実行した後、端末機器は、切替先DL BWP上でPDCCHを監視し得る。切替先DL BWPは、デフォルトBWPと呼ばれることがある。例えば、
図9は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図9に示されるように、黒いパターンを用いてで塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行し得るPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおけるDL BWP 1およびデフォルトDL BWPを構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得て、タイマーの継続時間は、6スロットとし得て、最初の継続時間は、10スロットとし得て、デフォルトDL BWPのサブキャリア間隔は、15kHzとし得て、BWPスイッチ遅延は、2スロットとし得る。異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、理解されるべきである。タイマーの継続時間、最初の継続時間、およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロット長は、全て30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。タイマーの継続時間、最初の継続時間、およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0234】
DL BWP 1のサブキャリア間隔が30kHzである場合、1サブフレームは、2スロットに相当する。
図9では、タイマーの継続時間は、6スロットであり、すなわち、タイマーの継続時間は、3サブフレームである。タイマーが作動すると、タイマーは、サブフレーム毎にまたは半サブフレーム毎に降順に、タイマーが期限切れになるまで、減少し得る。
【0235】
DL BWP 1は、現行アクティブBWPであり、端末装置は、アクティブDL BWP 1上でPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第一のDCIを搬送するPDCCHに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第一のDCIを搬送するPDCCHを取得し、第一のDCIを搬送するPDCCHを検出することによって、第一のDCIの指示を取得する。
図9に示されるように、タイマーの開始または再開の条件が満たされた場合、端末機器は、第一のDCIが位置するスロットからタイマーの実行を開始し得て、タイマーは、サブフレーム毎に降順に減少する。同時に、最初の継続時間の開始時点から、タイマーの実行が一時停止される間、PDCCH監視は停止される。この場合、タイマーの継続時間は4スロット、すなわち2サブフレームである。
【0236】
端末機器は、10スロットのうちにPDCCHの監視を停止する。10スロットの後、端末機器は、PDCCHの監視を継続し、タイマーの実行を継続する。この場合、タイマーが期限切れになるまで、タイマーは、サブフレーム毎に降順に2サブフレームから減少する。タイマーが期限切れになると、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。BWPスイッチ遅延(2スロット)の後、端末機器は、デフォルトのDL BWPに切り替えて、PDCCHを監視する。
【0237】
S806:ネットワーク機器は、タイマーを実行する。
【0238】
また、端末機器がタイマーを実行している間、それに応じて、ネットワーク機器は、タイマーを実行し得る。
【0239】
任意選択で、端末機器およびネットワーク機器が同時にタイマーを実行することが、プロトコルにおいて合意され得る。
【0240】
S807:ネットワーク機器は、最初の継続時間内にタイマーの実行を一時停止する。
【0241】
端末機器が最初の継続時間内にタイマーの実行を一時停止すると、ネットワーク機器も、最初の継続時間内にタイマーの実行を一時停止し得る。
【0242】
任意選択で、端末機器およびネットワーク機器が同時に最初の継続時間内にタイマーの実行を一時停止することが、プロトコルにおいて合意され得る。
【0243】
S808:ネットワーク機器は、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続する。
【0244】
最初の継続時間の後、端末機器がタイマーを実行している間、ネットワーク機器も、タイマー実行を継続する。
【0245】
任意選択で、最初の継続時間の後、端末機器およびネットワーク機器が同時にタイマーの実行を継続することが、プロトコルにおいて合意され得る。
【0246】
S809:ネットワーク機器は、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行する。
【0247】
タイマーが期限切れになると、ネットワーク機器は、BWPを切り替え、切替先BWP上でPDCCHを送信し得て、端末機器は、切替先BWP上でPDCCHを監視し得る。
【0248】
別の可能な実装では、ステップS803は、以下のようになり得る。すなわち、端末機器は、第一のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、タイマーの実行を終了する。ステップS804は、以下のようになり得る。すなわち、最初の継続時間の後、端末機器は、タイマーを再開して実行し得る。それに応じて、ステップS807において、ネットワーク機器は、最初の継続時間内にタイマーの実行を終了し得る。ステップS808は、以下のようになり得る。すなわち、最初の継続時間の後、ネットワーク機器は、タイマーを再開して実行する。
【0249】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、ネットワーク機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、BWPスイッチに使用されるタイマーを構成する。PDCCHの監視を停止する場合、端末機器は、タイマーの実行を一時停止し、最初の継続時間の後にタイマーの実行を継続する、すなわち、PDCCH監視の停止およびタイマー実行の停止は、異なる時間期間で実行される。これは、PDCCHの監視を停止することに起因して、タイマーが容易に期限切れになり得るという問題を回避する。さらに、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止して、端末機器の電力消費を低減させ得る。
【0250】
任意選択で、SSSGは、切替先DL BWP上に構成されてもよいし、または構成されなくてもよい。
【0251】
SSSGが切替先BWP上に構成されない場合、端末機器は、構成済みSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。
【0252】
SSSGが切替先BWP上に構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、PDCCHを監視する。例えば、ネットワーク機器は、切替先BWP上にSSSGを構成する。SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0である)およびSSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1である)という二つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、またはSSSG1のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。任意選択で、SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0である)、SSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1である)、およびSSSG2(すなわち、SSSGのインデックスが2である)という三つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、SSSG1のSSセット、またはSSSG2のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。実装では、SSSGは、切替先BWP上に構成され、切替先BWP上で、端末機器は、プロトコルにおいて合意されたSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを監視し、プロトコルにおいて合意されたSSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、SSSGは、切替先BWP上に構成され、端末機器がSSSG0のSSセットに基づいて切替先BWP上でPDCCHを監視することが、プロトコルにおいて合意される。別の実装では、ネットワーク機器は、切替先BWP上でPDCCHを監視するために、端末機器によって使用されるSSSGとして、一つのSSSGを構成し得る。例えば、ネットワーク機器によって構成されるSSSGは、SSSG0である。この場合、端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいて、切替先のBWP上でPDCCHを監視する。
【0253】
任意選択で、ネットワーク機器が、RRCシグナリングを使用することによって、PDCCH監視スキッピング機構のためのパラメータ、および/またはSSSGスイッチング機構のためのパラメータを初期構成または再構成する場合、アクティブDL BWP上の端末機器の挙動は、上述される挙動と同じであり得る。換言すると、SSSGがアクティブDL BWP上に構成されない場合、端末機器は、構成済みSSセットに基づいて、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視する。換言すると、アクティブDL BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、構成済みSSセットに基づいてPDCCHを監視することである。SSSGがアクティブDL BWP上に構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視する。換言すると、アクティブDL BWP上の端末機器におけるデフォルトの挙動は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、PDCCHを監視することである。SSSGは、プロトコルにおいて合意されてもよいし、またはネットワーク機器によって構成されてもよく、SSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、端末機器は、SSSGインデックスが0であるSSセットに基づいて、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視する。
【0254】
方法600および方法800において、端末機器がタイマーを実行することは、以下を含む。すなわち、端末機器がアクティブDL BWP上でネットワーク機器から指示情報を受信すると、端末機器は、タイマーを開始または再開すること。指示情報は、PDSCHまたはPUSCHを送信するように、端末機器をスケジュールするために使用され、または指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように端末機器に指示し、指示情報は、第一のDCI、または第一のDCI以外のDCIにて搬送される。
【0255】
指示情報は、第一のDCIにて搬送されてもよいし、または第一のDCIとは異なるDCIにて搬送されてもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0256】
可能な実装では、指示情報は、PDSCHまたはPUSCHを送信するように端末機器をスケジュールするために使用され、第一のDCIにて搬送される。第一のDCIは、C-RNTIまたはCS-RNTIによってスクランブルされたPDCCH上で搬送され得る。
【0257】
端末機器は、第一のセルにおけるアクティブDL BWP上で、第一のDCIを搬送し、C-RNTIによってスクランブルされたPDCCHを受信し、第一のDCIは、PDSCHまたはPUSCHの送信をスケジュールするために使用され、端末機器は、タイマーを開始または再開する。端末機器は、第一のセル以外のセルにおいて、第一のDCI以外のDCIを搬送し、C-RNTIによってスクランブルされたPDCCHを受信し、DCIは、第一のセルにおけるアクティブDL BWP上でPDSCHまたはPUSCHを送信することを示し、端末機器は、タイマーを開始または再開する。
【0258】
別の可能な実装では、指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように端末機器に指示し、指示情報は、第一のDCI以外のDCIにて搬送される。
【0259】
端末機器は、第一のDCI以外のDCIを受信し、第一のDCI以外のDCIは、端末機器がDL BWPスイッチを実行することを示し、端末機器は、DCIに基づいてBWPスイッチを実行し、切替先BWP上でタイマーを開始する。
【0260】
最初の継続時間の開始時点は、方法600および方法800では明確に定義されていない。本出願の実施形態は、PDCCHの監視を停止するための方法1000を提供して、最初の継続時間の開始時点を指定する。
【0261】
具体的には、
図10は、本出願の本実施形態による、PDCCHの監視を停止するためのさらに別の方法1000を示す模式的フローチャートである。方法1000は、
図5に示される通信システム500に適用され得る。ただし、本出願の本実施形態は、これらに限定されない。
図10に示されるように、方法1000は、以下のステップを含み得る。
【0262】
S1001:ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第二のDCIを送信し、第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含み、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。それに応じて、端末機器は、アクティブDL帯域幅パートBWP上で第二のDCIを受信する。
【0263】
第二のDCIは、PDCCH上で搬送され得る。端末機器は、アクティブDL BWP上でPDCCH上の第二のDCIを検出し、第二のDCIに基づいて、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、DL BWPスイッチを実行し得る。監視が停止されるPDCCHには、タイプ3の共通検索空間セットのPDCCHおよび端末機器固有検索空間セットのPDCCHが含まれる。他のタイプの共通検索空間セット、例えば、タイプ0共通検索空間セット、タイプ0A共通検索空間セット、タイプ1共通検索空間セット、およびタイプ2共通検索空間セットの場合、UEは、C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIによってスクランブルされたDCIのためのPDCCHの監視をスキップしてもよいし、またはスキップしなくてもよい。これは、本開示の実施形態では限定されない。タイプ0の共通検索空間セット、タイプ0Aの共通検索空間セット、タイプ1の共通検索空間セット、およびタイプ2の共通検索空間セットについて、UEがSI-RNTI、RA-RNTI、TC-RNTI、またはP-RNTIを監視するか否かは、本開示の実施形態では限定されない。
【0264】
第二のDCI内のBWPインジケータフィールドは、DL BWPスイッチを示し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、PDSCHの送信をスケジュールすることを示している。具体的には、第二のDCIは、PDSCHのスケジューリング情報を搬送し得て、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドは、DL BWPのIDを示している。IDは、現行アクティブDL BWPのIDとは異なる。端末機器は、第二のDCIに基づいて、第二のDCI内のインジケータフィールドのDL BWPに切り替える。
【0265】
最初の継続時間の開始時点は、第一のDCIが位置するスロットの開始時、第一のDCIの次のスロットの開始位置、または第一のDCIの終了シンボルの次のシンボルの開始位置とし得る。これは、本出願発明の実施形態では限定されない。
【0266】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、RRCを使用することによって構成され得るか、または第一のDCIによって示され得る。具体的なRRC構成態様またはDCI指示態様は、本出願の実施形態では限定されない。
【0267】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器に第二のDCIを送信し、第二のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0268】
例えば、ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で第二のDCIを端末機器に送信し、第二のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、最初の継続時間の長さを示している。
【0269】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、プロトコルにおいて予め定義され得る。
【0270】
S1002:端末機器は、第二のDCIに基づいてDL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHの監視を停止する。最初の継続時間の開始時点は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。すなわち、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。または、PDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点。
【0271】
最初の継続時間の開始時点は、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、またはPDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットとし得る。PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットにあることは、代替的に、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットであると理解され得る。
【0272】
最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、または第二のDCIを使用することによってPDSCHがスケジュールされる場合にPDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点のうちの少なくとも一つに基づいて決定され得る。説明を容易にするために、これらの態様のうちの一つにおいて決定される最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点2と表記される。
【0273】
本出願の本実施形態に提供されるPDCCHの監視を停止するための方法によれば、最初の継続時間の開始時点が、BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、またはPDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットである場合、最初の継続時間およびBWPスイッチ遅延の間に重複が無いことを保証することができる。これは、端末機器が長時間PDCCHの監視を停止することに役立ち、端末機器の電力消費を低減することに役立つ。さらに、最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、または第二のDCIを使用することによってPDSCHがスケジュールされる際にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)がフィードバックされた後の時点のうちの少なくとも一つに基づいて決定され、最初の継続時間およびBWPスイッチ遅延が重複するか否かを考慮する必要がない。BWPスイッチシナリオにおける最初の継続時間の開始時点は、BWPシナリオにおける最初の継続時間の開始時点の決定方式と同じ方式において決定され得る。これは、端末機器による処理の複雑性を低減することができる。
【0274】
以下では、最初の継続時間の開始時点に関する複数の可能な実装について、個別に詳細に説明する。
【0275】
第一の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点は、BWPスイッチ遅延の次のスロットにある。
【0276】
例えば、
図11は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図11に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行し得るPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおけるDL BWP 1およびDL BWP 2を構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得て、BWPスイッチ遅延は、2スロットとし得て、DL BWP 2のサブキャリア間隔は、60kHzとし得て、最初の継続時間は、6スロットとし得て、第二のDCIを搬送するPDCCHと第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHとの間のスロットオフセットK
0は、5スロットとし得る。K
0がBWPスイッチ遅延以上であることは、理解されるべきである。異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、さらに理解されるべきである。最初の継続時間およびK
0に含まれるスロットの長さは、切替先BWPのサブキャリア間隔に対応するスロット長、すなわち、60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。BWPスイッチ遅延に含まれるスロットの長さは、30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。最初の継続時間K
0およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0277】
DL BWP 1は、現行アクティブBWPであり、端末機器は、アクティブDL BWP1上でPDCCHを監視する。端末機器は、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドがDL BWP 2を示すことを検出し、第二のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。
図11に示されるように、端末機器は、第二のDCIに基づいて、スロットオフセットK
0(5スロット)の後に、DL BWP 2上でPDSCHを送信し、BWPスイッチ遅延の次のスロットからPDCCHの監視を停止し始め、最初の継続時間(6スロット)の後にPDCCHの監視を開始する。スロットオフセットK
0(5スロット)の後は、スロットオフセットK
0(5スロット)の間と置き換えられてもよい。端末機器は、第二のDCIに基づいて、スロットオフセットK
0(5スロット)に対応するスロットにおいて、スロットオフセットK
0(5スロット)の間にDL BWP 2上でPDSCHを送信する。
【0278】
第二の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点は、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット内である。
【0279】
例えば、
図12は、PDCCHの監視を停止することを示す別の模式図である。
図12に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行し得るPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおけるDL BWP 1およびDL BWP 2を構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得て、BWPスイッチ遅延は、2スロットとし得て、DL BWP 2のサブキャリア間隔は、60kHzとし得て、最初の継続時間は、6スロットとし得て、第二のDCIを搬送するPDCCHと第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHとの間のスロットオフセットK
0は、5スロットとし得る。K
0がBWPスイッチ遅延よりも大きいことは、理解されるべきである。異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、さらに理解されるべきである。最初の継続時間およびK
0に含まれるスロットの長さは、60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。BWPスイッチ遅延に含まれるスロットの長さは、30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。最初の継続時間、K
0、およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0280】
DL BWP 1は、現行アクティブBWPであり、端末機器は、アクティブDL BWP 1上でPDCCHを監視する。端末機器は、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドがDL BWP2を示すことを検出し、第二のDCIは、端末機器が最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを示し、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。
図12に示されるように、端末機器は、第二のDCIに基づいて、スロットオフセットK
0(5スロット)の後に、DL BWP 2上でPDSCHを送信し、PDSCHがDL BWP2上で送信されるスロットからPDCCHの監視を停止し始め、最初の継続時間(6スロット)の後にPDCCHの監視を開始する。スロットオフセットK
0(5スロット)の後は、スロットオフセットK
0(5スロット)の間と置き換えられてもよい。端末機器は、第二のDCIに基づいて、スロットオフセットK
0(5スロット)の間、スロットオフセットK
0に対応するスロットにおいてDL BWP 2上でPDSCHを送信し、PDSCHがDL BWP 2上で送信されるスロットからPDCCHの監視を停止し始める。
【0281】
第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが複数のスロットを占有する場合、最初の継続時間の開始時点は、PDSCHによって占有される複数のスロットのうちの第一のスロットの開始時である。複数のスロットを占有するPDSCH上で送信されるデータは、同じ送信ポートブロック上で繰り返し送信されてもよいし、または異なる送信ポートブロック上で送信されてもよい。
【0282】
第三の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点は、PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロットにある。
【0283】
例えば、
図13は、PDCCHの監視を停止することを示すさらに別の模式図である。
図13に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行し得るPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおけるDL BWP 1およびDL BWP 2を構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得る。この場合、BWPスイッチ遅延は、二つのスロット1でとし得る。DL BWP 2のサブキャリア間隔は、60kHzとし得る。この場合、最初の継続時間は、6個のスロット2とし得る。第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHとの間のスロットオフセットK
0は、5個のスロット2とし得る。K
0がBWPスイッチ遅延よりも大きいことは、理解されるべきである。異なるサブキャリア間隔は、異なるスロット長に対応する。最初の継続時間およびK
0に含まれるスロットの長さは、60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。BWPスイッチ遅延に含まれるスロットの長さは、30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。最初の継続時間K
0およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0284】
DL BWP 1は、現行アクティブBWPであり、端末機器は、アクティブDL BWP 1上でPDCCHを監視する。端末機器は、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドがDL BWP 2を示すことを検出し、第二のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。
図13に示されるように、端末機器は、第二のDCIに基づいて、スロットオフセットK
0(5スロット)の後にDL BWP 2上でPDSCHを送信し、PDSCHがDL BWP2上で送信されるスロットの次のスロットからPDCCHの監視を停止し始め、最初の継続時間(6スロット)の後にPDCCHの監視を開始する。スロットオフセットK
0(5スロット)の後は、スロットオフセット(5スロット)K
0の間と置き換えられてもよい。端末機器は、第二のDCIに基づいて、スロットオフセットK
0(5スロット)の間、スロットオフセットK
0に対応するスロットにおいてDL BWP 2上でPDSCHを送信し、PDSCHがDL BWP 2上で送信されるスロットの次のスロットからPDCCHの監視を停止し始める。
【0285】
第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが複数のスロットを占有する場合、最初の継続時間の開始時点は、PDSCHによって占有される複数のスロットの第一のスロットの次のスロット、またはPDSCHによって占有される複数のスロットの終端の次のスロットである。複数のスロットを占有するPDSCH上で送信されるデータは、同じ送信ポートブロック上で繰り返し送信されてもよいし、または異なる送信ポートブロック上で送信されてもよい。
【0286】
第四の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットである。
【0287】
最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットは、事前に定義されてもよいし、またはRRCシグナリングを使用することによってネットワーク機器によって構成されてもよい。
【0288】
最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットは、事前に定義され得る。最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットの単位は、シンボルまたはスロットとし得る。
【0289】
異なるBWPは、異なるサブキャリア間隔を有し得る。プロトコルは、異なるサブキャリア間隔が異なる時間オフセットに対応することを事前定義してもよいし、またはプロトコルは、異なるサブキャリア間隔が同じ時間オフセットに対応することを事前定義してもよい。最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットは、現行アクティブDL BWPに対応するサブキャリア間隔に対応するスロットオフセットに基づいてもよいし、または切替先DL BWPに対応するサブキャリア間隔に対応するスロットオフセットに基づいてもよい。
【0290】
例えば、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットは、0以上とし得る。
【0291】
例えば、プロトコルは、異なるサブキャリア間隔が同じ時間オフセットに対応することを事前定義し得る。表1は、サブキャリア間隔および時間オフセットの間の対応関係を示している。
【0292】
【0293】
表1に示されるように、サブキャリア間隔は、15kHz、30kHz、60kHz、または120kHzとし得て、異なるサブキャリア間隔は、同じ時間オフセット、すなわち25シンボルに対応し得る。
【0294】
例えば、プロトコルは、異なるサブキャリア間隔が異なる時間オフセットに対応することを予め定義し得る。表2は、サブキャリア間および時間オフセットの対応関係を示している。
【0295】
表2は、サブキャリア間隔および時間オフセットの間の別の対応関係を示している。
【0296】
【0297】
表2に示されるように、サブキャリア間隔は、15kHz、30kHz、60kHz、または120kHzとし得る。異なるサブキャリア間隔は、異なる時間オフセットに対応し得る。サブキャリア間隔が15kHzである場合、時間オフセットは、10シンボルと得る。サブキャリア間隔が30kHzである場合、時間オフセットは、12シンボルとし得る。サブキャリア間隔が60kHzである場合、時間オフセットは、22シンボルとし得る。サブキャリア間隔が120kHzである場合、時間オフセットは、25シンボルとし得る。
【0298】
表1および表2に示される時間オフセットは、シンボル単位であり、時間オフセットも、スロット単位とし得る。
【0299】
例えば、表3は、サブキャリア間隔および時間オフセットの間の別の対応関係を示している。
【0300】
【0301】
表2に示されるように、サブキャリア間隔は、15kHz、30kHz、60kHz、または120kHzとし得る。サブキャリア間隔が15kHzまたは30kHzである場合、時間オフセットは、1スロットとし得る。サブキャリア間隔が60kHzまたは120kHzである場合、時間オフセットは、2スロットとし得る。
【0302】
表1、表2、および表3に示されるサブキャリア間隔および時間オフセットの間の対応関係が単なる例示に過ぎないことは、理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0303】
最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIが位置するシンボルの開始との間の時間オフセットに基づいて決定されてもよいし、または最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIによって占有されたシンボルの終端との間の時間オフセットに基づいて決定されてもよい。時間オフセットに基づいて決定される時点がスロットの開始時でない場合、最初の継続時間の開始時点は、時間オフセットの次のスロットの開始とし得る。
【0304】
第二のDCIは、3シンボルを占有し、最初の継続時間の開始時点と第二のDCIとの間の時間オフセットは、25シンボルであり、第二のDCIによって占有される第一のシンボルは25シンボルの第一のシンボルとし得て、第二のDCIによって占有される第三のシンボルの後の第四のシンボルは、25シンボルの第一のシンボルとし得る。
【0305】
最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIが位置するスロットの開始時との間の時間オフセットに基づいて決定されてもよいし、または最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIが位置するスロットの終端との間の時間オフセットに基づいて決定されてもよい。
【0306】
例えば、第二のDCIによって占有されるスロットは、1スロットであり、最初の継続時間の開始時点および第二のDCIの間の時間オフセットは、1スロットであり、第二のDCIによって占有されるスロットは、時間オフセットのスロットとし得て、第二のDCIが位置するスロットの次のスロットは時間オフセットのスロットとし得る
【0307】
第五の可能な実装では、端末機器は、最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値に基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定し得る。最小スロットオフセットは、第二のDCIを搬送するPDCCHと、第二のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである。
【0308】
最小スロットオフセットは、K0minによって表現され得て、K0minの値の範囲は、0以上とし得る。最小スロットオフセットと、第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値は、max(K0min,Z)として表現され得て、第二のDCIを解析するための継続時間は、Zである。具体的なサブキャリア間隔について、Zは定数である。Zの値については、表3を参照されたい。
【0309】
任意選択で、クロスキャリア・スケジューリングシナリオでは、端末機器は、式
【0310】
【0311】
に従って、最初の継続時間の開始時点と、第二のDCIとの間の時間オフセットを決定し得る。ここで、K0minは、スケジューリングセルのアクティブDL BWP上で有効なK0minであり、Zμは、スケジューリングセルのアクティブDL BWPのZμに対応する値であり(Zμの値については、表3を参照されたい)、μPDCCHは、スケジューリングセルのアクティブDL BWPのサブキャリア間隔パラメータであり、μPDCCHは、スケジューリングセルのアクティブDL BWPのサブキャリア間隔パラメータである。
【0312】
上述した実装は、端末機器が解析を通じて第二のDCIに関する情報を取得した後に、PDCCHの監視を停止することができることを、保証することができる。
【0313】
第六の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点は、PDSCHが第二のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点である。
【0314】
HARQフィードバックは、確認応答(ACK)フィードバック、または否定応答(NACK)フィードバックを含み得る。
【0315】
PDSCHを受信した後、端末機器は、ACKフィードバックまたはNACKフィードバックをさらに実行する。最初の継続時間の開始時点は、端末機器がACKまたはNACKをフィードバックした後とし得る。第二のDCIは、HARQフィードバックが位置するスロットを示し得る。
【0316】
任意選択で、最初の継続時間の開始時点は、端末機器がACKもしくはNACKを送信するスロットの開始時であってもよいし、または端末機器がACKもしくはNACKを送信するスロットの次のスロットの開始時であってもよい。最初の継続時間の開始時点は、端末機器がACKもしくはNACKを送信するシンボルの開始時であってもよいし、または終了時であってもよい。
【0317】
任意選択で、端末機器は、端末機器がACKをフィードバックする場合にのみ、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止する。最初の継続時間の開始時点は、端末機器がACKをフィードバックした後とし得る。任意選択で、最初の継続時間の開始時点は、端末機器がACKを送信するスロットの開始時であってもよいし、または端末機器がACKを送信するスロットの次のスロットの開始時であってもよい。
【0318】
上述した実装では、端末機器は、PDSCH送信を実行した後に、PDCCHの監視を停止し始め、端末機器およびネットワーク機器の間の通信を実施することに役立つ。
【0319】
任意選択で、最初の継続時間の開始時点は、代替的に、第一の可能な実装ないし第六の可能な実装のうちの少なくとも二つにおいて決定された時点よりも後の時点とし得る。例えば、最初の継続時間の開始時点は、第一の可能な実装ないし第三の可能な実装のうちの少なくとも一つにおいて決定された時点、および第四の可能な実装ないし第六の可能な実装のうちの少なくとも一つにおいて決定された時点よりも後の時点である。
【0320】
例えば、第一の可能な実装におけるBWPスイッチ遅延は、第四の可能な実装における時間オフセットと比較され、最初の継続時間の開始時点は、二つのうちの大きい方に基づいて決定される。別の例として、第一の可能な実装におけるBWPスイッチ遅延は、第五の可能な実装における第二のDCIを解析するための最小スロットオフセットおよび継続時間の間の最大値と比較され、最初の継続時間の開始時点は、二つのうちの大きい方に基づいて決定される。別の例として、第一の可能な実装におけるBWPスイッチ遅延は、第六の可能な実装におけるACKまたはNACKフィードバック時点と比較され、最初の継続時間の開始時点は、二つのうちの大きい方に基づいて決定される。別の例として、第二の可能な実装において第二のDCIによって示されるPDSCHのスロットオフセットK0(PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットを示すために使用される)は、第四の可能な実装における時間オフセットと比較され、最初の継続時間の開始時点は、二つのうちの大きい方に基づいて決定される。別の例として、第二の可能な実装において第二のDCIによって示されるPDSCHのスロットオフセットK0(PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットを示すために使用される)は、第五の可能な実装において最小スロットオフセットと第二のDCIを解析するための継続時間との間の最大値と比較され、最初の継続時間の開始時点は、二つのうちの大きい方に基づいて決定される。別の例として、第二の可能な実装において第二のDCIによって示されるPDSCHのスロットオフセットK0は、第六の可能な実装におけるACKまたはNACKフィードバック時点と比較され、最初の継続時間の開始時点は、二つのうちの大きい方に基づいて決定される。一般に、ACKまたはNACKを送信するためのシンボル位置は、PDSCHを送信するためのシンボル位置の後であり、ACKまたはNACKを送信するためのスロットと、PDSCHを送信するためのスロットとは、同じスロットであってもよいし、または異なるスロットであってもよい。
【0321】
最初の継続時間の開始時点がBWPスイッチ遅延の終了時点よりも後である場合、または最初の継続時間の開始時点が、第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの後である場合、BWPスイッチ遅延の後であって、最初の継続時間の開始時点の前に、端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、以下を含み得る。
【0322】
SSSGが切替先BWP上に構成されない場合、端末機器は、構成済みSSセットに基づいて切替先BWP上でPDCCHを監視し、またはSSSGが切替先BWP上に構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいてPDCCHを監視する。例えば、ネットワーク機器は、切替先BWP上でSSSGを構成する。SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0である)およびSSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1である)という二つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、またはSSSG1のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0323】
任意選択で、SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0である)、SSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1である)、およびSSSG2(すなわち、SSSGのインデックスが2である)という三つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、SSSG1のSSセット、またはSSSG2のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0324】
一実装では、SSSGは、切替先BWP上に構成され、切替先BWP上で、端末機器は、プロトコルにおいて合意されたSSSGのSSセットに基づいてPDCCHを監視し、プロトコルにおいて合意されたSSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、SSSGは、切替先BWP上に構成され、端末機器がSSSG0のSSセットに基づいて切替先BWP上でPDCCHを監視することが、プロトコルにおいて合意される。別の実装では、ネットワーク機器は、切替先BWP上でPDCCHを監視するために、端末機器によって使用されるSSSGとして、一つのSSSGを構成し得る。例えば、ネットワーク機器によって構成されるSSSGは、SSSG0である。この場合、端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。切替先のBWP上では、端末機器は、第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが位置するスロットからPDCCHの監視を開始する。そのため、BWPスイッチ遅延の後であって、最初の継続時間の開始時点の前に、端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、上述した方法を含み得る。代替的に、最初の継続時間の開始時点の前であって、第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが位置するスロットから端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、上述した方法を含み得ると理解され得る。
【0325】
例えば、
図16は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図16に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおけるDL BWP 1およびDL BWP 2を構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得て、BWPスイッチ遅延は、2スロットとし得て、DL BWP 2のサブキャリア間隔は、60kHzとし得て、第二のDCIを搬送するPDCCHと第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHとの間のスロットオフセットK
0は、4スロットとし得る。K
0がBWPスイッチ遅延以上とし得ることは、理解されるべきである。異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、さらに理解されるべきである。最初の継続時間およびK
0に含まれるスロットの長さは、切替先BWPのサブキャリア間隔に対応するスロット長、すなわち、60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。BWPスイッチ遅延に含まれるスロットの長さは、30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。最初の継続時間K
0およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0326】
DL BWP 1は、現在アクティブBWPであり、端末装置はアクティブDL BWP 1上でPDCCHを監視する。端末機器は、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドがDL BWP 2を示すことを検出し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように指示する。さらに、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。さらに、端末機器は、ネットワーク機器に対してACKまたはNACKフィードバックを実行する必要がある。最初の継続時間の開始時点は、ACKまたはNACKフィードバックの継続時間の後である。図中のACKまたはNACKは、時間シーケンスがPDSCHの後であることを示すだけであり、ACKまたはNACK、およびPDSCHが同じBWP上にあることを示すものではないことは、理解されるべきである。
【0327】
図16に示されるように、端末機器は、第二のDCIに基づいて、BWPスイッチ遅延(2スロット)後のDL BWP2上でPDSCHを送信し、ACKまたはN
ACKフィードバックを実行する。
【0328】
SSSGがDL BWP 2上で構成されない場合、BWPスイッチ遅延の後であって、最初の継続時間の開始時点の前に、端末機器は、構成済みSSセットに基づいてPDCCHを監視し得る。
【0329】
方法1000について、アクティブDL BWP上にSSSGスイッチング機構のためのパラメータ、および/またはPDCCH監視スキッピング機構のためのパラメータが構成される/されない場合、第二のDCI内のビットフィールドが最初の継続時間内にSSSGスイッチおよび/またはPDCCH監視をスキップすることを示さない場合、第二のDCIは、DL BWPスイッチを実行することを示し得るが、最初の継続時間内にSSSGスイッチおよび/またはPDCCH監視をスキップすることを示さない。
【0330】
端末機器は、アクティブDL BWP上で第二のDCIを受信し、DL BWPスイッチを実行し、切替先DL BWP上でPDCCHを監視する。
【0331】
端末機器が切替先DL BWP上でPDCCHを監視することは、以下を含む。
【0332】
SSSGが切替先BWP上に構成されない場合、端末機器は、構成済みSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。または、SSSGが切替先BWP上に構成される場合、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいてPDCCHを監視する。例えば、ネットワーク機器は、切替先BWP上でSSSGを構成する。SSSG0およびSSSG1という二つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、またはSSSG1のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0333】
任意選択で、SSSG0、SSSG1、およびSSSG2という三つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、SSSG1のSSセット、またはSSSG2のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0334】
一実装では、SSSGは、切替先BWP上に構成され、切替先BWP上では、端末機器は、プロトコルにおいて合意されたSSSGのSSセットに基づいてPDCCHを監視し、プロトコルにおいて合意されたSSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、SSSGは、切替先BWP上に構成され、端末機器がSSSG0のSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視することが、プロトコルにおいて合意される。別の実装では、ネットワーク機器は、切替先BWP上でPDCCHを監視するために、端末機器によって使用されるSSSGとして、一つのSSSGを構成し得る。例えば、ネットワーク機器によって構成されるSSSGは、SSSG0である。この場合、端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。
【0335】
任意選択で、ネットワーク機器は、現行アクティブDL BWP上で第三のDCIを端末機器に送信し得て、第三のDCIは、PUSCHのスケジューリング情報をさらに搬送し得る。TDDシナリオでは、端末機器は、第三のDCIに基づいて、第三のDCI内のインジケータフィールドのUL BWPに切り替え、同時にDL BWPを切り替える。換言すると、端末機器は、UL BWPおよびDL BWPを同時に切り替える。端末機器は、第三のDCIによって示される最初の継続時間内にPDCCHの監視が停止されることに基づいて、切替先DL BWPにおけるPDCCHの監視を停止し、以下の態様の少なくとも一つにおいて最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、UL BWPスイッチ遅延の後の次のスロット。PUSCHが切替先UL BWP上で送信されるスロット。PUSCHが切替先UL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。最初の継続時間の開始時点と、第三のDCIとの間の時間オフセット。最小のスロットオフセットと、第三のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、ここで第三のDCIを解析するための継続時間の説明については、第二のDCIを解析するための継続時間を参照されたい。第三のDCIを使用することによってPUSCHがスケジュールされる場合にPUSCHが送信された後の時点。または、C-DRXのアップリンク再送タイマー(UL再送タイマー)が終了した後の時点。任意選択で、少なくとも二つの態様は、後の時点を最初の継続時間の開始時点として決定するために、さらに比較され得る。詳細については、上述した段落の説明を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0336】
第三のDCI内のBWPインジケータフィールドは、UL BWP(UL BWP 2)の識別子を示し、識別子は、現行アクティブUL BWP(UL BWP 1)の識別子とは異なる。第三のDCIに基づいて、ネットワーク機器および端末機器は、現行アクティブUL BWP 1からUL BWP 2に切り替え、UL BWP 2を新たにアクティブUL BWPとして使用し得る。端末機器は、UL BWP 2上で、第三のDCIを使用することによってスケジュールされたPUSCHを受信する。
【0337】
TDDシナリオでは、UL BWPおよびDL BWPは関連付けられ、同じ識別子を有するDL BWPおよびUL BWPは、同じ中心周波数を有する。そのため、TDDシナリオでは、UL BWPが切り替えられると、それに応じて、DL BWPも切り替えられる。具体的には、端末機器がUL BWP 1からUL BWP 2に切り替える場合、端末機器は、DL BWP 1からDL BWP 2にも切り替え得る。
【0338】
TDDシナリオでは、端末機器は、UL BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、PUSCHが切替先UL BWP上で送信されるスロット、PUSCHが切替先UL BWP上で送信されるスロットの次のスロット、最初の継続時間の開始時点と第三のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第三のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、または第三のDCIを使用することによってスケジュールされるPUSCHが送信された後の時点のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定し得る。
【0339】
任意選択で、検索空間セットグループ(SSSG)スイッチング機構が端末機器に対して構成される場合、第二のDCIまたは第三のDCIがSSSGスイッチを実行することを指示する際に、すなわち、第二のDCIまたは第三のDCIは、検索空間セットグループのうちの一つに基づいてPDCCHを監視するように端末機器に指示し、BWPスイッチを実行することを指示する。方法1000における方法も適用可能である。最初の継続時間の開始時点は、第二のDCIまたは第三のDCIによって示されるSSSGが、切替先DL BWPに対して効力を持ち始める時点である。これは、以下のように理解され得る。すなわち、SSSGの開始時点(または、SSSGの効果発生時点と呼ばれる)、すなわち、端末機器が第二のDCIまたは第三のDCIによって示されるSSSGに基づいて切替先DL BWP上でPDCCHを監視する開始時点は、方法1000における方法に従って決定され得る。違いは、最初の継続時間の開始時点がSSSGの効果発生時点に置き換えられることにある。詳細については、改めて説明しない。任意選択で、端末機器が第二のDCIまたは第三のDCIによって示されるSSSGに基づいて切替先DL BWP上でPDCCHを監視する開始時点(略して、SSSGの開始時点と呼ばれることがある)のための実装は、最初の継続時間の開始時点を決定する実装とは異なり得る。
【0340】
第二のDCIまたは第三のDCIは、SSSGスイッチの実行を指示し、BWPスイッチの実行を指示し得る。SSSGの開始時点がBWPスイッチ遅延の終了時点よりも後である場合、またはSSSGの開始時点が第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが位置するスロットの後である場合、BWPスイッチ遅延の後であって、SSSGの開始時点の前に、端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、以下のようにあり得る。すなわち、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいてPDCCHを監視すること。
【0341】
例えば、ネットワーク機器は、切替先BWP上でSSSGを構成する。SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0である)およびSSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1である)という二つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、またはSSSG1のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0342】
任意選択で、SSSG0(すなわち、SSSGのインデックスが0)、SSSG1(すなわち、SSSGのインデックスが1)、およびSSSG2(すなわち、SSSGのインデックスが2)という三つのSSSGが存在し得る。端末機器は、SSSG0のSSセット、SSSG1のSSセット、またはSSSG2のSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0343】
一実装では、SSSGは、切替先BWP上に構成され、切替先BWP上では、端末機器は、プロトコルにおいて合意されたSSSGのSSセットに基づいてPDCCHを監視し、プロトコルにおいて合意されたSSSGは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2とし得る。例えば、SSSGは、切替先BWP上に構成され、端末機器がSSSG0のSSセットに基づいて切替先BWPのPDCCHを監視することがプロトコルにおいて合意される。別の実装では、ネットワーク機器は、切替先BWP上でPDCCHを監視するために、端末機器によって使用されるSSSGとして、一つのSSSGを構成すし得る。例えば、ネットワーク機器によって構成されるSSSGは、SSSG0である。この場合、端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいて、切替先BWP上でPDCCHを監視する。
【0344】
切替先BWP上では、端末機器は、第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが位置するスロットからPDCCHの監視を開始する。そのため、BWPスイッチ遅延の後であって、SSSGの効果発生の時点の前に、端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、上述した方法を含み得る。代替的に、SSSGの効果発生の時点の前であって、第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHが位置するスロットから端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、上述した方法を含み得ると理解され得る。例えば、
図17は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図17に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCHの監視機会を示している。ネットワーク機器は、セルにおけるDL BWP 1およびDL BWP 2を構成する。DL BWP 1のサブキャリア間隔は、30kHzとし得て、BWPスイッチ遅延は、2スロットとし得て、DL BWP 2のサブキャリア間隔は、60kHzとし得て、第二のDCIを搬送するPDCCHと第二のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHとの間のスロットオフセットK
0は、4スロットとし得る。異なるサブキャリア間隔が異なるスロット長に対応することは、さらに理解されるべきである。K
0に含まれるスロットの長さは、切替先BWPのサブキャリア間隔に対応するスロット長、すなわち60kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。BWPスイッチ遅延に含まれるスロットの長さは、30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長である。K
0およびBWPスイッチ遅延に含まれるスロットの数量が単なる例示であることは、さらに理解されるべきである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0345】
DL BWP 1は、現行アクティブBWPであり、端末機器は、アクティブDL BWP 1上でPDCCHを監視する。端末機器は、第二のDCI内のBWPインジケータフィールドがDL BWP 2を示すことを検出し、第二のDCIは、SSSGスイッチを実行するように端末機器に指示し、第二のDCIは、PDSCHの送信をスケジュールするために使用される。さらに、端末機器は、ネットワーク機器に対してACKまたはNACKフィードバックを実行する必要がある。SSSGの開始時点は、ACKまたはNACKフィードバックの継続時間の後である。
【0346】
図17に示されるように、端末機器は、第二のDCIに基づいて、BWPスイッチ遅延(2スロット)後に、DL BWP 2上でPDSCHを送信し、ACKまたはN
ACKフィードバックを実行している間、SSSGスイッチを実行する。なお、図中のACKまたは
NACKがPDSCHの後に時系列があることを示すのみであり、ACKまたはNACK、およびPDSCHが同一のBWP上にあることを示すものではないことは、理解されるべきである。
【0347】
BWPスイッチ遅延の後であって、SSSGの開始時点の前に、端末機器は、SSSGのうちの一つのSSセットに基づいて、PDCCHを監視し得る。
【0348】
任意選択で、以下のような方法1000における方法は、方法600および方法800にも適用可能である。すなわち、端末機器は、最初の継続時間の開始時点と第一のDCIとの間の時間オフセット、最小スロットオフセットと第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値、PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求HARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合にPUSCHが送信された後の時点のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定することができること。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0349】
端末機器は、PDCCH監視スキッピング機構をサポートし得るが、SSSGスイッチング機構をサポートしないか、または端末機器は、SSSGスイッチング機構をサポートし得るが、PDCCH監視スキッピング機構をサポートしない。さらに、端末機器は、PDCCH監視スキッピング機構およびSSSGスイッチング機構の両方をさらにサポートし得る。
【0350】
複数のDL BWPが存在する場合、ネットワーク機器は、異なるDL BWP上で端末機器に対して、同じ機構を構成してもよいし、または異なる機構を構成してもよい。
【0351】
例えば、三つのDL BWPが存在する場合、三つのDL BWPは、DL BWP 1、DL BWP 2、およびDL BWP 3である。DL BWP 1、DL BWP 2、およびDL BWP 3は、全てPDCCH監視スキッピング機構をサポートし得るが、SSSGスイッチング機構をサポートしない。あるいは、DL BWP 1は、PDCCH監視スキッピング機構をサポートするが、SSSGスイッチング機構をサポートすることなく、DL BWP 2は、SSSGスイッチング機構をサポートするが、PDCCH監視スキッピング機構をサポートすることなく、DL BWP 3は、PDCCH監視スキッピング機構をサポートし、SSSGスイッチング機構もサポートする。
【0352】
任意選択で、DL BWPは、PDCCH監視スキッピング機構をサポートし得ることなく、SSSG機構をサポートし得ることはない。
【0353】
端末機器は、明示的または暗黙的な方式において、ネットワーク機器に対して、端末機器によってサポートされる機構(PDCCH監視スキッピング機構および/またはSSSGスイッチング機構)を報告し得て、ネットワーク機器は、端末機器によって報告された機構に基づいて、端末機器のための構成を実行し得る。例えば、ネットワーク機器は、RRCシグナリングを使用することによって、端末機器のPDCCH監視スキッピング機構および/またはSSSGスイッチング機構を構成する。本出願の実施形態では、端末機器の具体的な報告態様は限定されることなく、ネットワーク機器の具体的な構成態様も限定されない。
【0354】
例えば、端末機器によってネットワーク機器に報告されるサポート機構は、PDCCH監視スキッピング機構であり、ネットワーク機器は、端末機器のためにPDCCH監視スキッピング機構を構成し得る。
【0355】
ネットワーク機器および端末機器がサポート機構を決定する場合、ネットワーク機器は、DCIを使用することによって端末機器の挙動をさらに指示し得る。
【0356】
可能な実装では、アクティブDL BWP上でネットワーク機器および端末機器によって決定される機構は、PDCCH監視スキッピング機構であり、ネットワーク機器は、DCI内のビット値を使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器のためにPDCCH監視スキッピング機構を構成すると理解され得る。
【0357】
例えば、PDCCH監視スキッピング機構における最初の継続時間Tの数量が1である場合、ネットワーク機器は、表4に示されるマッピング関係に基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。PDCCH監視スキッピング機構における最初の継続時間Tの数量が1より大きい場合(例えば、3など)、ネットワーク機器は、表5に示されるマッピング関係に基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。異なる最初の継続時間Tは、例えば、T1、T2、およびT3などの、添え字番号によって表現され得る。ネットワーク機器は、RRCシグナリングを使用することによって、端末機器のために一つまたは複数の最初の継続時間を構成し得る。この表は、単なる一例である。あるいは、DCIにおけるビットと、端末機器の挙動との間のマッピング関係は、別の形態とし得る。これは、本発明では限定されない。
【0358】
【0359】
【0360】
表4に示されるように、PDCCH監視スキッピング機構における最初の継続時間Tの数量は1であり、ネットワーク機器は、DCI内のビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。ビットの値が0である場合、DCIは、PDCCHを監視する(すなわち、構成済みSSセットに基づいてPDCCHを監視する)ように端末機器に指示する。あるいは、端末機器がPDCCHの監視をスキップしないとも理解され得る。ビットの値が1である場合、DCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。
【0361】
表5に示されるように、PDCCH監視スキッピング機構における最初の継続時間Tの数量は3に等しく、三つの最初の継続時間は、T1、T2、およびT3である。ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、PDCCHを監視する(すなわち、構成済みSSセットに基づいてPDCCHを監視する)ように端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、最初の継続時間T1内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、最初の継続時間T2内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。2ビットの値が11である場合、DCIは、最初の継続時間T3内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示する。任意選択で、ネットワーク機器が最初の継続時間T3を構成しない場合、2ビットの値が11であることが保留され、すなわち無意味である。
【0362】
別の可能な実装では、アクティブDL BWP上でネットワーク機器および端末機器によって決定される機構は、SSSGスイッチング機構であり、ネットワーク機器は、DCI内のビット値を使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。これは、ネットワーク機器がアクティブDL BWP上で端末機器のためにSSSGスイッチング機構を構成すると理解され得る。
【0363】
例えば、ネットワーク機器が二つのSSSGを構成する場合、ネットワーク機器は、表6に示されるマッピング関係に基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。ネットワーク機器が三つのSSSGを構成する場合、ネットワーク機器は、表7に示されるマッピング関係に基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。
【0364】
【0365】
【0366】
表6に示されるように、ネットワーク機器がSSSG0およびSSSG1という二つのSSSGを構成する場合、ネットワーク機器は、DCI内のビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。ビットの値が0である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。ビットの値が1である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。
【0367】
表7に示されるように、ネットワーク機器が、SSG0、SSSG1、およびSSSG2という三つのSSSGを構成する場合、ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1およびSSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0およびSSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、端末機器がSSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0およびSSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が11であることが保留される。
【0368】
さらに別の可能な実装形態では、アクティブDL BWP上でネットワーク機器および端末機器によって決定される機構は、PDCCH監視スキッピング機構およびSSSGスイッチング機構であり、ネットワーク機器は、DCI内のビット値を使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で端末機器のために、PDCCH監視スキッピング機構およびSSSGスイッチング機構を構成すると理解され得る。
【0369】
例えば、ネットワーク機器および端末機器によって決定される機構は、PDCCH監視スキッピング機構およびSSSGスイッチング機構である。ネットワーク機器がSSSG0およびSSSG1という二つのSSSGを構成し、最初の継続時間Tの数量が1である場合、ネットワーク機器は、表8または表9に示されるマッピング関係に基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。ネットワーク機器がSSSG0およびSSSG1という二つのSSSGを構成し、最初の継続時間Tの数量が2である場合、ネットワーク機器は、表10または表11に示されるマッピング関係に基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。
【0370】
【0371】
【0372】
【0373】
【0374】
表8に示されるように、ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、最初の継続時間T内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、端末機器は、SSSGを切り替えることなく、現在のSSSGに留まり得る。2ビットの値が11であることが保留される。
【0375】
表9に示されるように、ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、SSSG0に切り替えるか、またはSSSG0のままであり、かつ、最初の継続時間T内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示する。2ビットの値が11である場合、DCIは、SSSG1に切り替えるか、またはSSSG1のままであり、かつ、最初の継続時間T内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示する。
【0376】
表10に示されるように、ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、SSSG0に切り替えるか、またはSSSG0に留まり、かつ、最初の継続時間T1内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示する。2ビットの値が11である場合、DCIは、SSSG0に切り替えるか、またはSSSG0のままであり、かつ、最初の継続時間T2内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示する。
【0377】
表11に示されるように、ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、最初の継続時間T1内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、端末機器は、SSSGを切り替えることなく、現在のSSSGにおいて留まり得る。2ビットの値が11である場合、DCIは、最初の継続時間T2内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、端末機器は、SSSGを切り替えることなく、現在のSSSGにおいて留まり得る。
【0378】
例えば、ネットワーク機器および端末機器によって決定される機構は、PDCCH監視スキッピング機構およびSSSGスイッチング機構である。ネットワーク機器が、SSSG0、SSSG1、およびSSSG2という三つのSSSGを構成し、最初の継続時間がTである場合、ネットワーク機器は、表12に示されるマッピング関係の何れか一つに基づいて、端末機器の挙動を指示し得る。
【0379】
【0380】
表12に示されるように、ネットワーク機器は、DCI内の2ビットを使用することによって、端末機器の挙動を指示し得る。2ビットの値が00である場合、DCIは、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG1およびSSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が01である場合、DCIは、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0およびSSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が10である場合、DCIは、SSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視し、かつ、SSSG0およびSSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視しないことを端末機器に指示する。2ビットの値が11である場合、DCIは、最初の継続時間T内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、端末機器は、SSSGを切り替えることなく、現在のSSSGにおいて留まり得る。
【0381】
本出願の本実施形態では、表4ないし表12に示されるマッピング関係における1ビットまたは2ビットを「第一のフィールド」と称する。名称は、本出願の実施形態では限定されない。
【0382】
方法600、方法800、および方法1000において、切替先BWP上における端末機器の挙動は、DCIにおける第一のフィールドの値と、切替先BWPにおける第一のフィールドに対するマッピング関係とに基づいて決定され得る。
【0383】
例えば、方法600、方法800、および方法1000において、端末機器は、PDCCH監視スキッピング機構をサポートし、端末機器は、第二のDCIまたは第三のDCIにおける第一のフィールドの値に基づいて、以下の操作を実行し得る。すなわち、切替先BWP上の挙動を決定するように、表4ないし表12において別々に決定された第一のフィールドの値に対応する端末機器の挙動。換言すると、PDCCHの監視は、最初の継続時間の開始の時点に停止されるか、またはPDCCHは、第二のDCIもしくは第三のDCIによって示されるSSSGに基づいて、SSSGの開始時点に監視される。
【0384】
任意選択で、端末機器が切替先BWP上でPDCCHを監視する場合、ネットワーク機器は、切替先BWP上でDCIを送信して、端末機器の挙動を指示し得る、すなわち、SSSGを切り替えること、および/またはPDCCH監視をスキップすることを端末機器に指示し得る。端末機器は、受信されたDCIに基づいて対応する動作を実行し得る。
【0385】
任意選択で、第一のフィールドに基づいて、BWPスイッチ遅延の後であって、最初の継続時間の開始時点またはSSSGの開始時点の前に、端末機器によってPDCCHを監視する挙動は、デフォルトでは、DCI内の第一のフィールドに対するマッピング関係において「0」または「00」に対応する端末機器の挙動とし得る。第一のフィールドに対するマッピング関係は、上述したプロトコルにおいて合意されると理解され得る。
【0386】
任意選択で、ネットワーク機器は、端末機器のために、タイマーを構成し、タイマーは、BWPスイッチに使用される。タイマーが期限切れになると、端末機器は、DL BWPスイッチを実行する。それに応じて、ネットワーク機器も、DL BWPスイッチを実行し得る。切替先DL BWP上では、端末機器によるPDCCH監視のデフォルト挙動は、DCI内の第一のフィールドに対するマッピング関係において「0」または「00」に対応する端末機器の挙動とし得る。
【0387】
任意選択で、方法1000において、第二のDCIまたは第三のDCIが第一のフィールドを有しないが、BWPスイッチを実行することを示し得る場合、端末機器は、第二のDCIまたは第三のDCIに基づいて、DL BWPスイッチを実行する。切替先DL BWP上では、端末機器によるPDCCH監視のデフォルト挙動は、DCI内の第一のフィールドに対するマッピング関係において「0」または「00」に対応する端末機器の挙動とし得る。
【0388】
端末機器は、PDCCH監視スキッピング機構およびSSSGスイッチング機構の両方をサポートし得る。ネットワーク機器は、一つのDCIを使用することによって、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、SSSGスイッチを実行するように端末機器に指示し得る。
【0389】
例えば、
図18は、本出願の実施形態による、PDCCHの監視を停止するための別の方法1800を示す模式的フローチャートである。方法1800は、
図5に示される通信システム500に適用され得る。ただし、本出願の実施形態は、これらに限定されない。
図18に示されるように、方法1800は、以下のステップを含み得る。
【0390】
S1801:ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上で第四のDCIを端末機器に送信し、第四のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、SSSGスイッチングを実行することを端末機器に指示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび端末機器固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。それに応じて、端末機器は、アクティブDL BWP上で第四のDCIを受信する。
【0391】
第四のDCIは、SSSGスイッチを実行するように指示し得て、具体的には、第四のDCIは、第一の検索空間セットグループに切り替えるように端末機器に指示し得る。例えば、第四のDCIは、SSSG0、SSSG1、またはSSSG2に切り替えるように端末機器を指示し得る。
【0392】
端末機器は、現在、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視してもよいし、端末機器は、現在、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視してもよいし、または端末機器は、現在、SSSG2のSSセットに基づいてPDCCHを監視してもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。端末機器によって現在使用されるSSSGが第四のDCIによって示されるSSSGと同じである場合、それは、端末機器によって使用されるSSSGが切り替わっていないことを指示している。
【0393】
S1802:端末機器は、第四のDCIに基づいて、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を決定し、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、第四のDCIによって示されるSSSGに基づいて、SSSGの開始時点にPDCCHを監視する。
【0394】
S1803:ネットワーク機器は、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を決定する。
【0395】
S1802およびS1803のシーケンスは区別されない。
【0396】
ネットワーク機器は、最初の継続時間内にPDCCHを送信することなく、SSSGの開始時点の後に、第四のDCIによって示されるSSSGにおいてPDCCHを送信し得る。
【0397】
ネットワーク機器によって最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を決定するための方法は、端末機器によって最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を決定するための方法と同じとし得る。
【0398】
任意選択で、複数のDL BWPを有するシナリオでは、第四のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止すること、SSSGスイッチを実行すること、およびBWPスイッチを実行することを同時に指示し得る。
【0399】
方法1000において、第二のDCIにSSSGスイッチを指示する機能が追加される場合、第二のDCIは、四つのDCIと同じであると理解され得る。
【0400】
端末機器によって最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を決定するための方法には、複数の可能な実装が存在する。
【0401】
可能な実装では、端末機器は、まず、最初の継続時間の開始時点を決定する。端末機器は、方法1000における最初の継続時間の開始時点を決定する実装に基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定し得る。次いで、最初の継続時間の後、端末機器は、DCI(例えば、第四のDCIなど)によって示されるSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを監視する。最初の継続時間が終了する前に、端末機器は、現在のSSSGに留まり、最初の継続時間の後に、端末機器は、第四のDCIによって示されるSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを監視すると理解され得る。それに応じて、ネットワーク機器は、同じ実装では、最初の継続時間の開始時点を決定し得て、最初の継続時間の後、ネットワーク機器は、第四のDCIによって示されるSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを端末機器に送信し得る。この態様において、SSSGの開始の時点が最初の継続時間の後の時点であることは、理解されるべきである。代替的に、SSSGの開始時点は、最初の継続時間の後の次のスロットまたはシンボルであると理解され得る。
【0402】
具体的には、最初の継続時間の開始時点を決定する実装は、以下を含み得る。すなわち、
(1)最初の継続時間の開始時点と第四のDCIとの間の時間オフセット、
(2)最初の継続時間の開始時点は、最小スロットオフセットと第四のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であり、最小スロットオフセットは、第四のDCIを搬送するPDCCHと、第四のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値、
(3)PDSCHが第四のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点、および
(4)PUSCHが第四のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PUSCHが送信された後の時点、またはC-DRXにおけるアップリンク再送タイマー(UL再送タイマー)が終了した後の時点。
【0403】
四つの実装の具体的な説明については、第四の可能な実装ないし第六の可能な実装の説明を参照されたい。詳細について、本明細書では改めて説明しない。
【0404】
端末機器およびネットワーク機器は、四つの態様のうちの少なくとも一つにおいて最初の継続時間の開始時点を決定し得る。
【0405】
例えば、
図19は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図19に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上にSSSG0およびSSSG1を構成する。SSSG0のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として1スロットを使用する。SSSG1のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として2スロットを使用する。SSSG1のPDCCH監視機会がSSSG0のPDCCH監視機会と比較して散在していることは、理解されるべきである。
【0406】
端末機器は、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視し、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第四のDCIを搬送するPDCCHを使用することによって、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、SSSG1に切り替えるように端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第四のDCIを搬送するPDCCHを取得する。
図19に示されるように、端末機器は、第四のDCIに基づいて、最初の継続時間の開始時点および第四のDCIの間の時間オフセットが1スロットであると判定し、最初の継続時間(6スロット)内にPDCCHを監視しない。最初の継続時間の後、端末機器は、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。最初の継続時間(6スロット)内では、端末機器は、依然としてSSSG0のままである。
【0407】
任意選択で、複数のDL BWPを有するシナリオでは、第四のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止すること、SSSGスイッチを実行すること、およびBWPスイッチを実行することを同時に指示し得る。端末機器は、まず、最初の継続時間の開始時点を決定し得る。切替先BWP上では、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間の後、端末機器は、第四のDCIによって示されるSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを監視する。切替先BWP上では、最初の継続時間が終了する前に、端末機器は、SSSG、例えば、SSSG0、または切替元BWP上で端末機器によって使用されるSSSGと同じインデックスを有するSSSGのうちの一つとし得る。
【0408】
別の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点は、SSSGの開始時点と同じである。具体的な方法は、以下を含み得る。すなわち、方式1:最初の継続時間の開始時点を決定し、最初の継続時間の開始時点をSSSGの開始時点として使用すること、方式2:SSSGの開始時点を決定し、SSSGの開始時点を最初の継続時間の開始時点として使用すること、または方式3:最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を別々に決定し、両者のうち遅い方の時点を最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点として使用すること。
【0409】
SSSGの開始時点を決定する実装は、以下を含み得る。すなわち、
(1)SSSGの開始時点と、第四のDCIとの間の時間オフセット、
(2)SSSGの開始時点は、最小スロットオフセットと、第四のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であり、最小スロットオフセットは、第四のDCIを搬送するPDCCHと、第四のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、
(3)PDSCHが第四のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するHARQがフィードバックされた後の時点、および
(4)PUSCHが第四のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PUSCHが送信された後の時点、またはC-DRXのアップリンク再送タイマー(UL再送タイマー)が終了した後の時点。
【0410】
例えば、
図20は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図20に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上にSSSG0およびSSSG1を構成する。SSSG0のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として1スロットを使用する。SSSG1のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として2スロットを使用する。SSSG1のPDCCH監視機会がSSSG0のPDCCH監視機会と比較して散在していることは、理解されるべきである。
【0411】
端末機器は、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視し、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第四のDCIを搬送するPDCCHを使用することによって、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、SSSG1に切り替えるように端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第四のDCIを搬送するPDCCHを取得する。
図20に示されるように、一例として方式1を使用する。端末機器は、第四のDCIに基づいて、最初の継続時間の開始時点および第四のDCIの間の時間オフセットが1スロットであると判定し、最初の継続時間の開始時点をSSSGの開始時点として使用する。この場合、最初の継続時間の開始時点と、SSSGの開始時点と、第四のDCIとの間の時間オフセットは、何れも1スロットであり、端末機器は、最初の継続時間の開始時点においてSSSG1に切り替え、最初の継続時間(6スロット)内でPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間(6スロット)後にSSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。最初の継続時間(6スロット)内では、端末機器が位置するSSSGが、SSSG1であると理解され得る。
【0412】
任意選択で、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点のための同じ具体的な実装は、方式3をさらに含む。すなわち、最初の継続時間の開始時点を決定する上述した実装は、最初の継続時間の開始時点に使用され得ること。最初の継続時間の開始時点を決定する上述した実装は、SSSGの開始時点にも使用され得る。最初の継続時間の決定された開始時点がSSSGの決定された開始時点と異なる場合、両者のうち後の時点が、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点として決定される。
【0413】
任意選択で、複数のDL BWPを有するシナリオでは、第四のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止すること、SSSGスイッチを実行すること、およびBWPスイッチを実行することを同時に指示し得る。端末機器は、最初の継続時間の開始時点がSSSGの開始時点と同じであると判定する。また、具体的な方法は、以下を含み得る。方式1:最初の継続時間の開始時点を決定し、最初の継続時間の開始時点をSSSGの開始時点として使用する、方式2:SSSGの開始時点を決定し、SSSGの開始時点を最初の継続時間の開始時点として使用する、または方式3:最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を別々に決定し、両者のうち遅い方の時点を最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点として使用する。最初の継続時間の開始時点およびSSSGの決定開始時点の決定については、方法1000における説明を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0414】
例えば、最初の継続時間の開始時点またはSSSGの開始時点を決定する実装は、以下の方式のうちの少なくとも一つをさらに含み得る。すなわち、
(1)BWPスイッチ遅延の後の次のスロット、
(2)PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロット、および
(3)PDSCHが切替先DL BWP上で送信されるスロットの次のスロット。
【0415】
端末機器は、上述した三つの方式のうちの少なくとも一つにおいて、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点を決定し得る。
【0416】
さらに別の可能な実装では、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点は、別々に決定される。方法1800において最初の継続時間の開始時点を決定する実装は、最初の継続時間の開始時点に使用され得る。方法1800における最初の継続時間の開始時点を決定する実装は、SSSGの開始時点にも使用され得る。最初の継続時間の決定された開始時点は、SSSGの決定された開始時点と異なることがある。例えば、最初の継続時間の開始時点は、最初の継続時間の開始時点および第四のDCIの間の時間オフセットに基づいて決定され得て、SSSGの開始時点は、第四のDCIを使用することによってスケジュールされるPDSCHに対応するHARQがフィードバックされる時点に基づいて決定され得る。取得済みの最初の継続時間の開始時点は、決定されたSSSGの開始時点とは異なる。
【0417】
例えば、
図21は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図21に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上にSSSG0およびSSSG1を構成する。SSSG0のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として1スロットを使用する。SSSG1のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として2スロットを使用する。SSSG1のPDCCH監視機会は、SSSG0のPDCCH監視機会と比較して散在していることは、理解されるべきである。
【0418】
端末機器は、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視し、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第四のDCIを搬送するPDCCHを使用することによって、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止し、SSSG1に切り替え、PDSCHをスケジュールすることを端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第四のDCIを搬送するPDCCHを取得する。
図21に示されるように、端末機器は、第四のDCIに基づいて、最初の継続時間の開始時点および第四のDCIの間の時間オフセットが1スロットであると判定し、最初の継続時間の開始時点が位置するスロットにおいてPDSCHが送信される。端末機器は、SSSGの開始時点は、ACKが送信された後である、すなわち、最初の継続時間(6スロット)内にPDCCHの監視を停止し、最初の継続時間内の有効なSSSGがSSSG0である、すなわち、端末機器が依然としてSSSG0にあることをさらに判定する。端末機器がACKを送信した後、端末機器は、SSSG1のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。端末機器の有効なSSSGは、SSSGの開始時点の前に変化しないと理解され得る。
【0419】
任意選択で、複数のDL BWPを有するシナリオでは、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点もまた、別々に決定され得る。方法1000における最初の継続時間の開始時点を決定する実装は、最初の継続時間の開始時点に使用され得る。方法1000における最初の継続時間の開始時点を決定する実装は、SSSGの開始時点にも使用され得る。最初の継続時間の決定された開始時点は、SSSGの決定された開始時点とは異なり得る。端末機器の有効なSSSGは、SSSGの開始時点の前に変化しない。
【0420】
別の可能な実装では、端末機器は、まず、最初の継続時間の開始時点を決定し得る。最初の継続時間の開始時点を決定する実装については、方法1000の説明を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。次いで、端末機器は、最初の継続時間の後にSSSGの開始時点を決定し、SSSGの開始時点の前にSSSGの切り替えをスキップし、SSSGの開始時点の後に、DCIによって示されるSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを監視する。端末機器およびネットワーク機器は、最初の継続時間の終了時点を基準として使用することによって、SSSGの開始時点を決定すると理解され得る。
【0421】
SSSGの開始時点は、SSSGの開始時点および最初の継続時間の終了時点の間の時間オフセットに基づいて決定され得る。SSSGの開始時点および最初の継続時間の終了時点の間の時間オフセットは、予め定義され得るか、またはネットワーク機器によって構成され得る。時間オフセットの値については、方法1000における最初の継続時間の開始時点およびDCIの間の時間オフセットの値を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0422】
例えば、
図22は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図22に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上にSSSG0およびSSSG1を構成する。SSSG0のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として1スロットを使用する。SSSG1のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として2スロットを使用する。SSSG1のPDCCH監視機会がSSSG0のPDCCH監視機会と比較して散在していることは、理解されるべきである。最初の継続時間は、6スロットとし得る。
【0423】
端末機器は、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視し、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第四のDCIを搬送するPDCCHを使用することによって、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを端末機器に指示し、SSSG1に切り替えることを端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第四のDCIを搬送するPDCCHを取得する。
図22に示されるように、端末機器は、第四のDCIに基づいて、最初の継続時間の開始時点および第四のDCIの間の時間オフセットが1スロットであると判定し、最初の継続時間(6スロット)内にPDCCHの監視を停止する。端末機器は、SSSGの開始の時点および最初の継続時間の終了の時点の間の時間オフセットが2スロットであると判定し、すなわち、最初の継続時間の終了時点の2スロット後に、端末機器は、SSSG1のSSセットに切り替えて、PDCCHを監視する。最初の継続時間の終了時点の後であって、SSSGの開始時点の前に、端末機器は、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。
【0424】
任意選択で、複数のDL BWPを有するシナリオでは、第四のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止すること、SSSG1に切り替えること、およびBWPスイッチを実行することを同時に指示し得る。端末機器による最初の継続時間の開始時点の決定については、方法1000の説明を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0425】
さらに別の可能な実装では、端末機器は、まず、SSSGの開始時点を決定し得る。SSSGの開始時点を決定する実装については、方法1000の説明を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。次いで、端末機器は、最初の継続時間の開始時点を決定する。最初の継続時間の開始時点の前に、端末機器は、DCIによって示されるSSSGのSSセットに基づいて、PDCCHを監視する。最初の継続時間の開始時点の後、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止する。端末機器およびネットワーク機器は、SSSGの開始時点を基準点として使用することによって、最初の継続時間の開始時点を決定すると理解され得る。
【0426】
最初の継続時間の開始時点は、SSSGの開始時点および最初の継続時間の開始時点の間の時間オフセットに基づいて決定され得る。SSSGの開始時点および最初の継続時間の開始時点の間の時間オフセットは、予め定義され得るか、またはネットワーク機器によって構成され得る。時間オフセットの値については、方法1000における最初の継続時間の開始時点およびDCIの間の時間オフセットの値を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0427】
例えば、
図23は、PDCCHの監視を停止することを示す模式図である。
図23に示されるように、黒いパターンを用いて塗り潰されたブロックは、端末機器が監視を実行する必要があるPDCCH監視機会を示している。ネットワーク機器は、アクティブDL BWP上にSSSG0およびSSSG1を構成する。SSSG0のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として1スロットを使用する。SSSG1のSSセットのPDCCH監視機会は、周期として2スロットを使用する。SSSG1のPDCCH監視機会がSSSG0のPDCCH監視機会と比較して散在していることは、理解されるべきである。最初の継続時間は、6スロットとし得る。
【0428】
端末機器は、アクティブDL BWP上でPDCCHを監視し、SSSG0のSSセットに基づいてPDCCHを監視する。ネットワーク機器は、第四のDCIを搬送するPDCCHを使用することによって、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止するように端末機器に指示し、SSSG1に切り替えるように端末機器に指示する。端末機器は、監視を通じて、第四のDCIを搬送するPDCCHを取得する。
図22に示されるように、端末機器は、第四のDCIに基づいて、SSSGの開始時点および第四のDCIの間の時間オフセットが1スロットであると判定する。端末機器は、SSSG1のSSセットに切り替えて、PDCCHを監視する。端末機器は、最初の継続時間の開始時点およびSSSGの開始時点の間の時間オフセットが2スロットであると判定する、すなわち、SSSGの開始時点の2スロット後に、端末機器は、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止する。最初の継続時間の後も、PDCCHは、依然としてSSSG1のSSセットに基づいて監視される。
【0429】
任意選択で、複数のDL BWPを有するシナリオでは、第四のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止すること、SSSG1に切り替えること、およびBWPスイッチを実行することを同時に指示し得る。端末機器によるSSSGの開始時点の決定については、方法1000の説明を参照されたい。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0430】
上述したプロセスのシーケンス番号は、実行シーケンスを意味していない。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであるが、本出願の実施形態の実装プロセスに対する如何なる制限とも解釈されるべきではない。
【0431】
以上では、
図1ないし
図13を参照して、本出願の実施形態におけるPDCCHの監視を停止するための方法について詳細に説明している。以下では、
図14および
図15を参照して、本出願の実施形態における通信装置について詳細に説明する。
【0432】
図14は、本出願の実施形態による、通信装置1400を示している。装置1400は、送受信機ユニット1410および処理ユニット1420を含む。
【0433】
任意的な例では、当業者であれば、装置1400が、具体的には、方法600、方法800、または方法1000における端末機器であってもよいし、あるいは、方法600、方法800、方法1800、または方法1000における端末機器の機能が装置1400に統合されてもよいことを理解し得る。上述した機能は、ハードウェアによって実装されてもよいし、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述した機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。装置1400は、上述した方法の実施形態における端末機器に対応する手順および/またはステップを実行するように構成され得る。
【0434】
例えば、装置1400は、具体的には、方法600における端末機器とし得る。送受信機ユニット1410は、アクティブダウンリンクDL帯域幅パートBWP上でネットワーク機器から第一のダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成され、第一のDCIは、最初の継続時間内にPDCCHの監視を停止することを本装置に示し、監視が停止されるPDCCHは、タイプ3の共通検索空間セット内のPDCCHおよび装置固有の検索空間セット内のPDCCHを含む。処理ユニット1420は、以下を行うように構成される。すなわち、タイマーを実行することであって、タイマーは、BWPスイッチに使用され、タイマーの期限切れ時点は、最初の継続時間の終了時点よりも早い、こと。最初の継続時間内であって、タイマーが期限切れになる前に、PDCCHの監視を停止すると。および、タイマーが期限切れになると、DL BWPスイッチを実行すること。および、切替先DL BWP上でPDCCHを監視すること。
【0435】
任意選択で、処理ユニット1420は、以下を行うようにさらに構成される。すなわち、ネットワーク機器からの指示情報がアクティブDL BWP上で受信されると、タイマーを開始または再開することであって、指示情報は、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、もしくは物理アップリンク共有チャネルPUSCHを送信するように本装置をスケジュールするために使用されるか、または指示情報は、DL BWPスイッチを実行するように本装置を指示し、指示情報は、第一のDCI、もしくは第一のDCI以外のDCIにて搬送される、こと。
【0436】
任意選択で、最初の継続時間の長さは、無線リソース制御RRCを使用することによって構成されるか、または第一のDCIによって示される。
【0437】
任意選択で、装置1400は、以下の情報のうちの少なくとも一つに基づいて、最初の継続時間の開始時点を決定する。すなわち、最初の継続時間の開始時点と、第一のDCIとの間の時間オフセット。最小スロットオフセットと、第一のDCIを解析するための継続時間との間の最大値であって、最小スロットオフセットは、第一のDCIを搬送するPDCCHと、第一のDCIを使用することによってスケジュールされることを許可されるPDSCHとの間の最小スロットオフセットである、最大値。PDSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PDSCHに対応するハイブリッド自動繰返し要求HARQがフィードバックされた後の時点、またはPUSCHが第一のDCIを使用することによってスケジュールされる場合に、PUSCHが送信された後の時点。
【0438】
例えば、装置1400は、具体的には、方法800における端末機器とし得る。送受信機ユニット1410は、方法800のステップS801において端末機器に対応する送受信機動作を実行するように構成され、処理ユニット1420は、方法800において端末機器に対応する処理動作を実行するように構成される。任意的な例では、当業者であれば、装置1400が、具体的には、方法600、方法800、方法1800、または方法1000におけるネットワーク機器であってもよいし、あるいは、方法600、方法800、方法1800、または方法1000におけるネットワーク機器の機能が装置1400に統合されてもよいことを理解し得る。上述した機能は、ハードウェアによって実装されてもよいし、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述した機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。装置1400は、上述した方法の実施形態におけるネットワーク機器に対応する手順および/またはステップを実行するように構成され得る。
【0439】
例えば、装置1400は、具体的には、方法800におけるネットワーク機器とし得る。送受信機ユニット1410は、方法800のS801においてネットワーク機器に対応する送受信機動作を実行するように構成され、処理ユニット1420は、方法800においてネットワーク機器に対応する処理動作を実行するように構成される。
【0440】
装置1400が全て機能ユニットの形態において実装されることは、理解されるべきである。本明細書における「ユニット(unit)」という用語は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、一つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行するように構成されるプロセッサ(例えば、共有プロセッサ、専用プロセッサ、もしくはグループプロセッサなど)、メモリ、統合論理回路、および/または説明される機能をサポートする別の適切なコンポーネントを指すことがある。任意的な例では、当業者であれば、装置1400が、具体的には、上述した方法の実施形態における端末機器またはネットワーク機器であってもよいし、あるいは、上述した方法の実施形態における端末機器またはネットワーク機器の機能が装置1400に統合されてもよいことを理解し得る。装置1400は、上述した方法の実施形態における端末機器またはネットワーク機器に対応する手順および/またはステップを実行するように構成され得る。繰り返しを避けるため、詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0441】
装置1400は、上述した方法の実施形態において端末機器またはネットワーク機器によって実行される対応するステップを実装する機能を有する。上述した機能は、ハードウェアによって実装されてもよいし、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述した機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。
【0442】
本出願の本実施形態では、
図14における通信装置は、代替的に、チップまたはチップシステム、例えば、システムオンチップ(SoC)とし得る。
【0443】
図15は、本出願の実施形態による、別の通信装置1500を示す模式的ブロック図である。装置1500は、プロセッサ1510、送受信機1520、およびメモリ1530を含む。プロセッサ1510、送受信機1520、およびメモリ1530は、内部接続パスを介して相互に通信する。メモリ1530は、命令を格納するように構成される。プロセッサ1510は、メモリ1530に格納された命令を実行し、送受信機1520を制御して、信号を送信し、および/または信号を受信するように構成される。
【0444】
装置1500は、具体的には、方法600、方法800、方法1800、もしくは方法1000における端末機器またはネットワーク機器であってもよいし、あるいは、方法600、方法800、方法1800、もしくは方法1000における端末機器またはネットワーク機器の機能が装置1500に統合されていてもよいことは、理解されるべきである。装置1500は、方法600、方法800、方法1800、もしくは方法1000における端末機器またはネットワーク機器に対応するステップおよび/または手順を実行するように構成されてもよい。任意選択で、メモリ1530は、読取専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み、プロセッサに命令およびデータを提供し得る。メモリの一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含み得る。例えば、メモリは、デバイスタイプの情報をさらに格納し得る。プロセッサ1510は、メモリに格納された命令を実行するように構成され得る。プロセッサが命令を実行すると、プロセッサは、方法600、方法800、方法1800、もしくは方法1000において、端末機器またはネットワーク機器に対応するステップおよび/または手順を実行し得る。
【0445】
本出願の本実施形態では、プロセッサ1510が中央処理ユニット(CPU)とし得ることは、理解されるべきである。あるいは、プロセッサは、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理機器、またはディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、またはプロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0446】
実装プロセスにおいて、上述した方法のステップは、ハードウェアの集積論理回路によって実装されてもよいし、またはプロセッサ内のソフトウェアの形態における命令によって実装されてもよい。本出願の実施形態を参照して開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行され達成されてもよいし、またはプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行され達成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取専用メモリ、プログラマブル読取専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当該技術分野において発達した記憶媒体に配置され得る。記憶媒体は、メモリ内に配置され、プロセッサは、メモリ内の命令を実行し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて上述した方法のステップを実装する。繰り返しを避けるため、詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0447】
本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納するように構成され、コンピュータプログラムは、上述した方法の実施形態における端末機器またはネットワーク機器に対応する方法を実装するために使用される。
【0448】
本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム(コードまたは命令と呼ばれることもある)を含む。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、上述した方法の実施形態に示される端末機器またはネットワーク機器に対応する方法を実行し得る。
【0449】
当業者であれば、本明細書に開示された実施形態を参照して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアおよび電子ハードウェアの組み合わせによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアによって実行されるか、またはソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定用途および設計制約条件に依存する。当業者であれば、様々な方法を使用して、各特定用途のために説明される機能を実装し得るが、その実装が本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0450】
簡便かつ簡潔な説明のために、上述したシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについて、上述した方法の実施形態における対応するプロセスを参照することは、当業者によって明確に理解され得る。詳細については、本明細書では改めて説明しない。
【0451】
本出願に提供される幾つかの実施形態では、開示されるシステム、装置、および方法が他の態様において実施され得ることは、理解されるべきである。例えば、説明される装置の実施形態は、単なる例示である。例えば、ユニットへの分割は、単なる論理関数分割であり、実際の実装時には他の分割とし得る。例えば、複数のユニットもしくはコンポーネントは、組み合わせられてもよいし、別のシステムに統合されてもよいし、あるいは、一部の機能が無視されてもよいし、または実行されなくてもよい。さらに、表示もしくは説明された相互結合、または直接結合、または通信接続は、幾つかのインターフェースを介して実装され得る。装置もしくはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または別の形態で実施されてもよい。
【0452】
別個の部品として説明されたユニットは、物理的に別個であってもよいし、またはそうでなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理的なユニットであってもよいし、またはそうでなくてもよく、換言すると、一つの位置に配置されていてもよいし、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、実際の要件に基づいて選択されて、実施形態の解決策の目的を達成し得る。
【0453】
さらに、本出願の実施形態における機能ユニットは、一つの処理ユニットに統合されてもよいし、あるいは、ユニットの各々が、物理的に単独で存在してもよいし、または二つ以上のユニットが、一つのユニットに統合されてもよい。
【0454】
上述した説明は、本出願の具体的な実装に過ぎないが、本出願の保護範囲を限定することが意図されていない。本出願に開示された技術的範囲内において当業者によって容易に把握される変形または置換は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、請求項の保護範囲に従うものとする。
【国際調査報告】