(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/40 20200101AFI20240912BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20240912BHJP
A24F 40/51 20200101ALI20240912BHJP
A24F 40/30 20200101ALI20240912BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20240912BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20240912BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/42
A24F40/51
A24F40/30
A24F40/10
A24F40/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520063
(86)(22)【出願日】2022-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-04-02
(86)【国際出願番号】 KR2022015416
(87)【国際公開番号】W WO2023068636
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0140611
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0016330
(32)【優先日】2022-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、テフン
(72)【発明者】
【氏名】パク、チュオン
(72)【発明者】
【氏名】チュン、ヒョンチン
(72)【発明者】
【氏名】ハン、チュンホ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA07
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AC02
4B162AC12
4B162AC17
4B162AC18
4B162AC22
4B162AC27
4B162AC41
4B162AC50
4B162AD03
(57)【要約】
エアロゾル生成装置が開示される。エアロゾル生成装置は、挿入空間が形成され、下部から延びる着座部及び上部から延びる延長部を含むパイプ部と、前記着座部に着座するカートリッジと、を含み、前記延長部の下面は、前記カートリッジが前記着座部に着座したとき、前記カートリッジの上面に隣接し、前記延長部の下面は、前記カートリッジと前記下面との間の隙間が前記延長部の端部に向かって次第に増加するようにする傾斜面を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入空間が形成され、下部から延びる着座部及び上部から延びる延長部を含むパイプ部と、
前記着座部に着座するカートリッジと、を含み、
前記延長部の下面は、前記カートリッジが前記着座部に着座したとき、前記カートリッジの上面に隣接し、
前記延長部の下面は、前記カートリッジと前記下面との間の隙間が前記延長部の端部に向かって次第に増加するようにする傾斜面を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記カートリッジは、前記カートリッジの上面の流入口を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記延長部に配置され、空気流動をセンシングするセンサーをさらに含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記センサーに対応する位置で前記延長部の下面に形成されたセンシングホールをさらに含む、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記延長部の下面は、前記傾斜面と前記延長部と交わる前記パイプ部の一部と間で水平に延びる平面をさらに含む、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記傾斜面と前記延長部の端部での前記カートリッジの上面との間の第1距離は、前記平面と前記カートリッジの上面との間の第2距離よりも大きい、請求項5に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記センシングホールは前記平面に形成される、請求項5に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記流入口は、前記傾斜面に対応する位置に形成され、前記センシングホールからずれて配置される、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記カートリッジは、
液体を貯蔵する第1チャンバーと、
前記第1チャンバーの下側に配置される第2チャンバーと、
前記第2チャンバー内に配置され、前記第1チャンバーから液体を受ける芯と、
前記芯を加熱するヒーターと、
前記第2チャンバーから前記挿入空間に連結される排出口と、
前記第1チャンバーの長手方向に平行な方向に前記流入口から前記第2チャンバーに延びる流入路と、を含む、請求項8に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記流入口は、前記センシングホールと向き合うように位置する、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記カートリッジは、
液体を貯蔵し、前記流入口の下側に位置する第1チャンバーと、
前記第1チャンバーの下側に配置される第2チャンバーと、
前記第2チャンバー内に配置され、前記第1チャンバーから液体を受ける芯と、
前記芯を加熱するヒーターと、
前記第2チャンバーから前記挿入空間に連結される排出口と、
前記第1チャンバーの長手方向に平行な方向に延びて前記第2チャンバーに連結される第1流入路と、
前記第1チャンバーの上側に形成され、前記流入口を前記第1流入路に連結する第2流入路と、を含む、請求項10に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを介して媒質又は物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であり得る。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/又はコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示の他の目的は、カートリッジを本体に容易に装着することである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、空気の流動を感知するセンサーの感度及び正確度を改善することである。
【0006】
本開示のさらに他の目的は、センサーに液滴が流入することを防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するための本開示の一側面によれば、エアロゾル生成装置は、挿入空間が形成され、下部から延びる着座部及び上部から延びる延長部を含むパイプ部と、前記着座部に着座するカートリッジと、を含み、前記延長部の下面は、前記カートリッジが前記着座部に着座したとき、前記カートリッジの上面に隣接し、前記延長部の下面は、前記カートリッジと前記下面との間の隙間が前記延長部の端部に向かって次第に増加するようにする傾斜面を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、カートリッジを本体に容易に装着することができる。
【0009】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、空気の流動を感知するセンサーの感度及び正確度を改善することができる。
【0010】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、センサーに液滴が流入することを防止することができる。
【0011】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示の前記及び他の目的、特徴及び他の特徴は添付図面を参照する以降の詳細な説明から明らかに理解可能であろう。
【0013】
【
図1】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図5】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図10】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図11】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図12】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。同一又は類似の構成要素は相異なる図面に図示されていても同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0015】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみを考慮して使用されるものである。「モジュール」及び「部」は互いに区別される意味又は役割を有するものではない。
【0016】
また、本明細書に開示された実施例の以降の説明において、関連した公知の技術についての具体的説明が本明細書に開示された実施例の要旨をあいまいにする可能性がある場合はその詳細な説明を省略する。また、添付図面は本明細書に開示された実施例を容易に理解することができるようにするためのものであり、添付図面によって本明細書に開示された技術的思想が限定されない。したがって、添付図面は本開示の思想及び範囲に含まれるすべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0017】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0018】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0019】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0020】
図1を参照すると、エアロゾル生成装置は、バッテリー10、制御部20、ヒーター30及びカートリッジ300のうちの少なくとも一つを含むことができる。バッテリー10、制御部20、ヒーター30及びカートリッジ300のうちの少なくとも一つはエアロゾル生成装置の内部に配置され得る。カートリッジ300及びヒーター30は互いに向き合うように平行に配置され得る。エアロゾル生成装置の内部構造は図示のものに限定されない。
【0021】
エアロゾル生成装置は、スティック400が挿入される挿入空間124を含むことができる。スティック400及び挿入空間124は円筒形に長く延び得る。挿入空間124はヒーター30の周辺に形成され得る。スティック400は挿入空間124に挿入され、エアロゾル生成装置の外側に露出され得る。スティック400は、細断タバコ葉、顆粒、再構成タバコ葉などから形成される媒質を含むことができる。媒質は、内部に顆粒が70%程度満たされ得る。媒質は顆粒と再構成タバコ葉とが混合されるか、又は細断タバコ葉と再構成タバコ葉とが混合され得る。スティック400は、エアロゾル生成部材(aerosol-generating member)200と言える。
【0022】
バッテリー10は、制御部20、ヒーター30及びカートリッジ300のうちの少なくとも一つが動作するように電力を供給することができる。バッテリー10は、エアロゾル生成装置に設けられたディスプレイ、センサー、モーターなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0023】
制御部20は、エアロゾル生成装置全般の動作を制御することができる。制御部20は、バッテリー10、ヒーター20及びカートリッジ300のうちの少なくとも一つの動作を制御することができる。制御部20は、エアロゾル生成装置に設けられたディスプレイ、センサー、モーターなどの動作を制御することができる。制御部20は、エアロゾル生成装置の構成のそれぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置が動作可能な状態であるかを判断することができる。
【0024】
ヒーター30は、バッテリー10から供給された電力によって発熱することができる。ヒーター30はエアロゾル生成装置に挿入されたスティック400を加熱することができる。
【0025】
カートリッジ300は液体を貯蔵することができる。カートリッジ300はエアロゾルを生成することができる。カートリッジ300は、内部に前記液体を受ける芯と、芯を加熱してエアロゾルを生成するヒーターと、を備えることができる。カートリッジ300で生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置に挿入されたスティック400を通過して使用者に伝達され得る。
【0026】
図2及び
図3を参照すると、ボディー100は、アッパーボディー120及びロウワーボディー110を含むことができる。アッパーボディー120はロウワーボディー110の上側に位置し得る。ロウワーボディー110は上下に長く延び得る。ボディー100は内部に装置の駆動のための構成を収容することができる。アッパーボディー120は上側に開口した挿入空間124を提供することができる。挿入空間124はアッパーボディー120の内部に位置し得る。挿入空間124は上下に長く延び得る。挿入空間124はアッパーボディー120の内部に形成され得る。アッパーボディー120はパイプ部120と言える。
【0027】
アッパーケース200は下部が開口した中空形状を有し得る。パイプ部120はアッパーケース200の中空に挿入され得る。アッパーケース200はボディー100に分離可能に結合されることができる。アッパーケース200はパイプ部120を取り囲むように覆うことができる。アッパーケース200の側部211はパイプ部120の側壁121を取り囲みながら覆うことができる。アッパーケース200の上部212はパイプ部120の上部180又はアウターカバー180を覆うことができる。アッパーケース200がボディー100に結合されると、アッパーケース200はボディー100及びカートリッジ300を一緒に覆うことができる。カートリッジ300はアッパーケース200の内側に配置され得る。
【0028】
挿入口214はアッパーケース200の上部212が開口することによって形成され得る。挿入口214は挿入空間124の開口に対応し得る。キャップ215はアッパーケース200の上部212に移動可能に設けられ得る。スライドホール213はアッパーケース200の上部212で、挿入口214から一側に延設され得る。キャップ215はスライドホール213に沿って移動することができる。キャップ215は挿入口214及び挿入空間124を開閉することができる。スティック400は挿入口214を通して挿入空間124に挿入され得る。
【0029】
側壁121及び隔壁122はパイプ部120の側部(lateral portion)を形成することができる。側壁121と隔壁122とは連結され得る。側壁121はアッパーケース200の内面によって覆われ得る。隔壁122は結合空間Sと挿入空間124とを分離することができる(
図5参照)。
【0030】
パイプ部100は着座部130を含むことができる。着座部130はパイプ部120の一側下部又は隔壁122の下部から一側に延び得る。着座部130はロウワーボディー110の上側に形成され得る。カートリッジ300の底面321(
図6参照)は着座部130に着座して支持され得る。
【0031】
パイプ部100は延長部140を含むことができる。延長部140は隔壁122の上部から一側に延び得る。延長部140はカートリッジ300の上端面322(
図5参照)を覆うことができる。延長部140は着座部130が形成された方向に延び得る。
【0032】
図3及び
図4を参照すると、結合空間Sはパイプ部120の一側に形成され得る。結合空間Sは、パイプ部120の着座部130、隔壁122及び延長部140によって定義され得る。結合空間Sの底は着座部130によって覆われ得る。結合空間Sの一側部(lateral side)はパイプ部120の隔壁122によって覆われ得る。結合空間Sの上側は延長部140によって覆われ得る。結合空間Sは着座部130と延長部140との間で外側に開放し得る。
【0033】
カートリッジ300は結合空間Sに挿入され、パイプ部120の一側に結合され得る。カートリッジ300の底は着座部130に着座し得る。カートリッジ300の一側面(lateral side)323はパイプ部120の隔壁122と向き合うことができる。カップラー125は隔壁122に形成され得る。カートリッジ300の一側面323はカップラー125に結合され得る。カートリッジ300の他側面(lateral side)324はパイプ部120の外部に露出され、アッパーケース200の内面によって覆われ得る。カートリッジ300の上端面322は延長部140によって覆われ得る。
【0034】
カートリッジ300は、第1流入口3011を備えることができる。第1流入口3011はカートリッジ300の上端部に形成され得る。第1流入口3011はカートリッジ300の外部と連通することができる。延長部140は第1流入口3011及び第1流入口3011の周辺を覆うことができる。延長部140は第1流入口3011から所定の距離だけ離隔して空気が流動可能な隙間146又は流動空間146を形成することができる。
【0035】
使用者は、挿入空間124に挿入されたスティック400を口で銜えて空気を吸入することができる。アッパーケース200がボディー100に結合された状態で、空気はアッパーケース200に形成された開口201を通してエアロゾル生成装置の内部に流入することができる。流入した空気は隙間146を通して第1流入口3011に流入することができる。空気は第1流入口3011を通してカートリッジ300の内部に流入することができる。
【0036】
図5を参照すると、パイプ部120の隔壁122は、挿入空間124と結合空間Sとを区画することができる。隔壁122は挿入空間124と結合空間Sとの間に配置され得る。隔壁122は上下に長く延び得る。カートリッジ300の一側壁323は、隔壁122の一面と向き合うことができる。カートリッジ300の一側壁323は隔壁122に形成されたカップラー125(
図3参照)に結合され得る。
【0037】
パイプ部120は挿入空間124を提供することができる。挿入空間124はパイプ部120の外側壁121及び隔壁122の内側に形成され得る。挿入空間124は上下に長く延びる円筒形状を有し得る。挿入空間124の上端は外部に開口し得る。挿入空間124の下端は開口して連結流路123と連結され得る。
【0038】
カートリッジ300は、第1チャンバーC1を備えることができる。第1チャンバーC1は液体を貯蔵することができる。カートリッジ300は、第2チャンバーC2を備えることができる。第2チャンバーC2は第1チャンバーC1から分離されることができる。第2チャンバーC2は第1チャンバーC1の下側に配置され得る。
【0039】
芯311は第2チャンバーC2に配置され得る。芯311は第1チャンバーC1と連結され得る。芯311は第1チャンバーC1から液体を受けることができる。ヒーター312は第2チャンバーC2に配置され得る。ヒーター312は芯311の周囲に巻かれ得る。ヒーター312はバッテリー10(
図1参照)から電力を受けることができる。ヒーター312は芯311を加熱することができる。ヒーター312が液体を受けた芯311を加熱すると、第2チャンバーC2でエアロゾルが生成することができる。
【0040】
カートリッジ300は第1流入口3011を備えることができる。第1流入口3011はカートリッジ300の上面322の一側が開口することによって形成され得る。第1流入口3011は、上下方向を基準に、第1チャンバーC1からずれている位置に形成され得る。
【0041】
カートリッジ300は、第2流入口3012を備えることができる。第2流入口3012は第2チャンバーC2の一側に形成され、第2チャンバーC2と連通することができる。
【0042】
カートリッジ300は流入路302を備えることができる。流入路302は第1流入口3011と第2流入口3012との間に位置し得る。流入路302は第1流入口3011及び第2流入口3012を連結することができる。流入路302は上下方向に長く延び得る。流入路302は第1チャンバーC1に平行に形成され得る。
【0043】
カートリッジ300は排出口303を備えることができる。排出口303は第2チャンバーC2が開口することによって形成され得る。排出口303はカートリッジ300の外部と第2チャンバーC2とを連通させることができる。排出口303は第2チャンバーC2に対して第2流入口3012の反対側に位置し得る。カートリッジ300がパイプ部120と結合されると、排出口303は連結流路123と連結され得る。排出口303は連結流路123と第2チャンバーC2とを連通させることができる。排出口303を形成する排出ポート323はカートリッジ300の一側から突出し得る。カートリッジ300がパイプ部120に結合されると、排出ポート323は連結流路123の一端に挿入され得る。
【0044】
延長部140はパイプ部120の上部から一側に延設され得る。カートリッジ300の上面322は延長部140によって覆われ得る。延長部140の下面141はカートリッジ300の上面322と向き合い得る。延長部140の下面141は第1流入口3011及び第1流入口3011の周辺を覆うことができる。延長部140の下面141と第1流入口3011との間及び延長部140の下面141とカートリッジ300の上面322との間には隙間146が形成され得る。隙間146は第1流入口3011と連通することができる。隙間146はセンシングホール144と連通することができる
【0045】
センサー143は延長部140の内部に設けられ得る。センサー143は延長部140の下面141と上面142との間に配置され得る。センサー143は周辺の空気流動をセンシングすることができる。空気が流入口3011に流入すると、センサー143は空気の流動をセンシングすることができる。センサー143は圧力センサーであり得る。センサー143は周辺の圧力変化によって空気の流動をセンシングすることができる。センサー143は延長部140の内部に配置された基板145に実装され、制御部20(
図1参照)と電気的に連結されることができる。
【0046】
センシングホール144は延長部140の下面141が開口することによって形成され得る。センシングホール144はセンサー143に対応する位置に形成され得る。センシングホール144は隙間146とセンサー143とを連通させることができる。センサー143はセンシングホール144の空気圧力変化をセンシングすることにより、制御部20(
図1参照)が第1流入口3011への空気流入を判断するようにすることができる。
【0047】
空気は隙間146から第1流入口3011に流動することができる。第1流入口3011に流入した空気は、流入路302及び第2流入口3012を順次通過して第2チャンバーC2に流入することができる。第2チャンバーC2に流入した空気は、芯311の周辺で生成されたエアロゾルを伴い、排出口303を通してカートリッジ300の外部に排出され得る。排出口303を通して排出された空気は連結流路123を通して、挿入空間124及び挿入空間124に挿入されたスティック400に供給されることができる。
【0048】
図5~
図7を参照すると、延長部140の下面141は傾斜面1411を含むことができる。傾斜面1411は、カートリッジ300との間隔が次第に小さくなるように、末端からパイプ部120に向かって傾き得る。よって、隙間146はパイプ部120に近づくほど次第に小さくなり得る。傾斜面1411は、末端からパイプ部120に向かって上側から下側に延びるように傾き得る。
【0049】
延長部140の下面141は平面1412を含むことができる。平面1412はパイプ部120に隣接した傾斜面1411の末端からパイプ部120まで延び得る。平面1412はカートリッジ300の上面322に水平に延び得る。
【0050】
よって、カートリッジ300を結合空間Sに挿入してボディー100と結合させることがより容易であり得る。傾斜面1411は、カートリッジ300が結合空間Sに挿入されるように、カートリッジ300をガイドすることができる。カートリッジ300が結合空間Sに挿入されるとき、カートリッジ300が延長部140に接触しても、カートリッジ300は傾斜面1411に接触して滑りながら結合空間Sに案内され得る。カートリッジ300は傾斜面1411によって結合空間Sに案内されてカップラー125(
図3参照)と結合されることができる。
【0051】
図8を参照すると、上下方向を基準に、傾斜面1411からカートリッジ300の上面322までの隙間146の第1距離t1は、平面1412からカートリッジ300の上面322までの隙間146の第2距離t2よりも大きくてもよい。カートリッジ300の上面322に形成された第1流入口3011は傾斜面1411の下側に位置し得る。第1流入口3011は、上下方向を基準に、平面1412に対してずれて位置し得る。
【0052】
よって、隙間146から第1流入口3011に流動する空気に対する抵抗が減少し、第1流入口3011に空気がより円滑に流入することができる。また、カートリッジ300から漏洩する液滴がセンシングホール144を通してセンサー143の内部に流入することを防止することができる。
【0053】
センシングホール144は平面1412が開口することによって形成され得る。センシングホール144は隙間146と連通することができる。センサー143はセンシングホール144に対応する位置に配置され得る。センサー143はセンシングホール144の空気圧変化をセンシングすることができる。空気が隙間146から第1流入口3011に流動するとき、空気圧の変化は、傾斜面1411とカートリッジ300の上面322との間の隙間146でよりも平面1412とカートリッジ300の上面322との間の隙間146で大きくなり得る。よって、センサー143の敏感度及び正確性を改善することができる。
【0054】
よって、カートリッジ300の結合が便利になり、カートリッジ300の内部に空気が円滑に流入することができ、センサー143の正確性を維持又は改善することができる。
【0055】
図9を参照すると、第1流入口3011はカートリッジ300の上面322が開口することによって形成され得る。第1流入口3011は第1チャンバーC1の上側に配置され得る。第1流入口3011は平面1412の下側に位置し得る。センシングホール144は平面1412が開口することによって形成され得る。第1流入口3011は平面1412に形成されたセンシングホール144と向き合い得る。
【0056】
流入路302は、第1流入路3021及び第2流入路3022を含むことができる。第1流入路3021の一端は第1流入口3011と連結され得る。第1流入路3021は第1チャンバーC1の上側から左右に長く延び得る。第1流入路3021は第1流入口3011から第2流入路3021まで延び得る。第2流入路3022は第1チャンバーC1の側部から上下方向に延び得る。第2流入路3022の上端は第1流入路3021の他端に連結され得る。空気は隙間146から、第1流入口3011、第1流入路3021及び第2流入路3022を順次流動することができる。
【0057】
よって、隙間146から第1流入口3011に空気が流入するとき、センシングホール144の空気圧変化はより大きくなることができる。また、カートリッジ300の結合が便利になり、センサー143の敏感度及び正確性を改善することができる。
【0058】
図10及び
図11を参照すると、延長部140の下面141は、平面1412及び傾斜面1411を含むことができる。傾斜面1411は第1流入口3011に対応する位置に形成され、平面1412は第1チャンバーC1に対応する位置に形成され得る。傾斜面1411とカートリッジ300の上面322との間には隙間146が形成され得る。傾斜面1413とカートリッジ300の上面322との間の隙間146の間隔は、平面1412とカートリッジ300の上面322との間の隙間146の間隔よりも大きくてもよい。
【0059】
センシングホール144は平面1412に形成され、傾斜面1411に隣接し得る。若しくは、センシングホール144は傾斜面1411に形成され得る。第1流入口3011は傾斜面1413の下側に形成され得る。センシングホール144と第1流入口3011とは互いに向き合い得る。傾斜面1411はセンシングホール144及び第1流入口3011に空気の流入を案内することができる。
【0060】
よって、カートリッジ300の内部に空気が円滑に流入することができ、センサー143の敏感度及び正確性を改善することができる。
【0061】
図11及び
図12を参照すると、レイヤー147はセンシングホール144を塞ぐことができる。レイヤー147はセンシングホール144とセンサー143との間に配置され得る。レイヤー147はセンサー143のセンシング部位に接触することができる。レイヤー147は通気性を有し得る。レイヤー147は多孔性レイヤーであり得る。空気Aはレイヤー147を通過することができる。隙間146から第1流入口3011に空気が流入するとき、周辺の空気がレイヤー147を通過し、センシングホール144周辺の空気圧変化が増加し得る。
【0062】
よって、カートリッジ300の装着性を改善するために、傾斜面1411が形成され、隙間146の大きさが大きくなることによって周辺の空気圧変化が減少しても、センサー143の敏感度及び正確性を改善することができる。
【0063】
レイヤー147は防水性を有するフィルムであり得る。レイヤー147に形成された複数のホール1474のそれぞれは空気Aが通過するのに十分な大きさを有するが、液体Bの粒子よりも小さく形成され得る。例えば、レイヤー147は、特定の成分を選択的に通過させるメンブレン(membrane)フィルムであり得る。例えば、レイヤー147はゴアテックス(登録商標)メンブレン(GORE-TEX(登録商標) membrane)であり得る。
【0064】
よって、空気Aはレイヤー147を通過するが、液体Bがレイヤー147を通過してセンサー143に流入することを防止することができる。また、空気中の液体がセンサー143に流入して累積することによってセンサー143の故障を引き起こすことを防止することができる。
【0065】
図1~
図12を参照すると、本開示の一側面によれば、挿入空間が形成され、下部から延びる着座部及び上部から延びる延長部を含むパイプ部と、前記着座部に着座するカートリッジと、を含み、前記延長部の下面は、前記カートリッジが前記着座部に着座したとき、前記カートリッジの上面に隣接し、前記延長部の下面は、前記カートリッジと前記下面との間の隙間が前記延長部の端部に向かって次第に増加するようにする傾斜面を含むエアロゾル生成装置が提供される。
【0066】
本開示の他の側面によれば、前記カートリッジは、前記カートリッジの上面の流入口を含むことができる。
【0067】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記延長部に配置され、空気流動をセンシングするセンサーをさらに含むことができる。
【0068】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記センサーに対応する位置で前記延長部の下面に形成されたセンシングホールをさらに含むことができる。
【0069】
本開示の他の側面によれば、前記延長部の下面は、前記傾斜面と前記延長部と交わる前記パイプ部の一部と間で水平に延びる平面をさらに含むことができる。
【0070】
本開示の他の側面によれば、前記傾斜面と前記延長部の端部での前記カートリッジの上面との間の第1距離は、前記平面と前記カートリッジの上面との間の第2距離よりも大きくてもよい。
【0071】
本開示の他の側面によれば、前記センシングホールは前記平面に形成され得る。
【0072】
本開示の他の側面によれば、前記流入口は、前記傾斜面に対応する位置に形成され、前記センシングホールからずれて配置され得る。
【0073】
本開示の他の側面によれば、前記カートリッジは、液体を貯蔵する第1チャンバーと、前記第1チャンバーの下側に配置される第2チャンバーと、前記第2チャンバー内に配置され、前記第1チャンバーから液体を受ける芯と、前記芯を加熱するヒーターと、前記第2チャンバーから前記挿入空間に連結される排出口と、前記第1チャンバーの長手方向に平行な方向に前記流入口から前記第2チャンバーに延びる流入路と、を含むことができる。
【0074】
本開示の他の側面によれば、前記流入口は、前記センシングホールと向き合うように位置し得る。
【0075】
本開示の他の側面によれば、前記カートリッジは、液体を貯蔵し、前記流入口の下側に位置する第1チャンバーと、前記第1チャンバーの下側に配置される第2チャンバーと、前記第2チャンバー内に配置され、前記第1チャンバーから液体を受ける芯と、前記芯を加熱するヒーターと、前記第2チャンバーから前記挿入空間に連結される排出口と、前記第1チャンバーの長手方向に平行な方向に延びて前記第2チャンバーに連結される第1流入路と、前記第1チャンバーの上側に形成され、前記流入口を前記第1流入路に連結する第2流入路と、を含むことができる。
【0076】
前述した本開示の特定の実施例又は他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素又は全ての要素は構成又は機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0077】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0078】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/又は配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/又は配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
【国際調査報告】