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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-25
(54)【発明の名称】口腔清掃用のマウスピース
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/22 20060101AFI20240917BHJP
【FI】
A61C17/22 G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520714
(86)(22)【出願日】2022-10-05
(85)【翻訳文提出日】2024-04-04
(86)【国際出願番号】 EP2022077653
(87)【国際公開番号】W WO2023057491
(87)【国際公開日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】63/253,587
(32)【優先日】2021-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100122769
【弁理士】
【氏名又は名称】笛田 秀仙
(74)【代理人】
【識別番号】100163809
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 貴裕
(74)【代理人】
【識別番号】100145654
【弁理士】
【氏名又は名称】矢ヶ部 喜行
(72)【発明者】
【氏名】ボースマ ヨルダート マリア
(72)【発明者】
【氏名】バッカー ファン デル カンプ ヘルトルード リエッテ
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202AB15
3B202BA10
3B202BB01
3B202BC08
3B202BE09
3B202EA01
3B202EA03
3B202EE07
3B202EE08
(57)【要約】
ユーザの口腔内にフィットするマウスピース装置が、口腔の周囲の複数の位置で同時に口腔清掃機能を実行するための、柔軟で突出した清掃要素の配列を担持する。清掃要素を担持するマウスピース装置の表面は、清掃要素と同じ一般的な方向に上記表面から突出するスペーサ要素も担持する。スペーサ要素は、マウスピースがユーザの口の中に受け入れられるとき、マウスピース装置本体の表面と口腔表面(例えば歯の表面)との間の最小間隔を強制する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔清掃機能用マウスピース装置であって、
ユーザの口で受容される本体であって、前記本体が、前記ユーザの歯列弓の形状に沿うように、円弧状の輪郭を規定する円弧状の形状を持ち、前記円弧状の輪郭は、前記ユーザの歯列弓に前記本体をより良く適合させるために、ユーザにより調整可能である、本体と、
前記本体の表面から突出し、前記ユーザの歯と係合するために前記本体の円弧状輪郭に沿って延びる配列に配置された複数の可撓性清掃要素と、
前記円弧状輪郭に沿って間隔をおいて配置され、前記本体の表面から突出する複数のスペーサ要素であって、前記本体の円弧状輪郭を前記ユーザの歯列弓に調整する間に、前記円弧状輪郭に沿った前記本体の表面と歯との間の最小間隔を維持するための、複数のスペーサ要素とを有する、装置。
【請求項2】
前記スペーサ要素が、前記清掃要素よりも前記本体表面から短い高さまで突出する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記清掃要素がそれぞれ、前記本体表面から第1の高さまで突出し、前記スペーサ要素はそれぞれ、前記本体表面から第2の高さまで突出し、前記第2の高さが、前記第1の高さの少なくとも25%である、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記スペーサ要素が、前記清掃要素よりも柔軟性が低い、請求項1乃至3のいずれかに記載の装置。
【請求項5】
前記清掃要素がそれぞれ、前記本体表面から延びる方向に対して垂直な横方向において弾力的に曲げ可能であり、前記スペーサ要素は、前記本体表面から延びる方向に対して垂直な横方向において曲げ不能である、請求項1乃至4のいずれかに記載の装置。
【請求項6】
前記清掃要素が、前記本体に沿って少なくとも1つの細長いストリップにまたがるフィールドに配列され、前記スペーサ要素は、前記清掃要素の前記フィールド内に配置される、請求項1乃至5のいずれかに記載の装置。
【請求項7】
前記清掃要素が、毛を有する、請求項1乃至6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
前記本体が、円弧状の歯受容チャネルを規定し、前記清掃要素は、前記チャネルの1つ又は複数の壁から前記チャネル内に突出し、前記スペーサ要素が、前記チャネルの前記1つ又は複数の壁から前記チャネル内に突出する、請求項1乃至7のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
前記清掃要素及び前記スペーサ要素が、前記チャネルの対向する境界壁から前記チャネル内に突出する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記スペーサ要素が、前記円弧状の輪郭に沿って一定の間隔で配置される、請求項1乃至9のいずれかに記載の装置。
【請求項11】
前記円弧状の輪郭が、C字形であり、又は前記円弧状の輪郭は、J字形である、請求項1乃至10のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
前記円弧状の輪郭が、前記本体の物理的な操作を介してユーザにより調整可能である、請求項1乃至11のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
前記本体が、前記円弧状の輪郭の調整を可能にするよう接続される、請求項1乃至12のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記円弧状の形状を持つ前記本体の少なくとも一部が、前記円弧状の輪郭の調整を可能にする変形可能な材料で形成される、請求項1乃至13のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記装置が、作動手段を有し、
前記作動手段は、前記歯の清掃動作のために、前記清掃要素の振動運動を誘発するように動作可能である、請求項1乃至14のいずれかに記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔清掃の機能を持つマウスピースに関する。
【背景技術】
【0002】
口腔ケアの分野における新たな開発領域は、マウスピース装置であり、これは、ユーザの歯列弓の形状に合わせて口腔内に受容されるよう設計され、口腔内の複数の位置に同時に清掃を適用することができる弓形本体を有する。マウスピースは例えば、歯及び歯肉の清掃を行うために振動運動で駆動されることができる弓形の輪郭に沿って配列される突出清掃要素(例えば、毛)を有することができる。マウスピースは、ユーザの上下の歯を受ける上下の歯受容チャンネルを持つことができ、マウスピースがユーザの口にフィットされるとき、歯の表面と係合するように清掃要素がチャネル内に突出する。例が、図1に概略的に示され、これは、口に挿入するための弓形本体12と、それに取り付けられたハンドル52とを備えるマウスピース装置10を示す。本体12は、それぞれ境界壁18a、18bにより両側に囲まれる上下の歯受容チャネル16(下側チャネルは見えない)を有し、その各々から、チャンネル16内に延びる清掃要素20(例えば毛)の配列が突出する。斯かる装置は、歯ブラシに比べてより素早く効率的に歯を清掃することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
マウスピース清掃装置の課題の1つは、歯へのマウスピースの適切なフィットを実現することである。清掃効率は、フィッティングの質に依存する。歯列弓の寸法及び湾曲プロファイルは、人口にわたり大きく広がるため、従来の装置では、フィットの質は一般的に最適ではない。特に、既知のマウスピースの設計は、通常1サイズのみか、又はせいぜい2若しくは3種類の標準サイズ(スモール、ミディアム、ラージなど)で提供される。どちらの場合も、人口の大部分にとってフィットは比較的貧弱で、清掃効果が低下される。
【0004】
フィット品質が向上されることができるマウスピース清掃装置の分野での改良は、一般的に有利である。
【0005】
1つの可能な解決策は、調整可能な湾曲を持つマウスピース装置を提供することであり、その結果、各個々のユーザの歯列弓の湾曲に装置が適切にフィットされることができることである。それは例えば、手動で変形可能にされることができる。例えばそれは、可撓性材料で形成され、又は可撓性コアを持つことができる。しかしながら、歯列弓に適合するようにマウスピースの形状を操作する際、歯による何らかの物理的な誘導が依然として必要とされ、突出する清掃要素を歯に対して適切に位置決めすることが困難な場合があることが、本発明者らにより認識される。特に、歯とマウスピースとの唯一の接触が、突出する毛を介して起こる場合、マウスピースの湾曲を操作することから生じる力は、毛タフト又はフィラメントを局所的に完全に曲げる結果をもたらす可能性があり、一方、他の(反対側の)位置では、毛及び歯が接触しない場合がある。
【0006】
この問題は、図2に示され、これは、チャネル16に受容されたユーザの歯28を備える例示的なJ字型マウスピース装置を示す。チャネルの湾曲した輪郭は、歯列がチャネルに受け入れられることを可能にするよう曲げられる。しかしながら、これは、歯に対する毛の空間的な位置が非対称になること、及び毛の一部が歯に接触しないことをもたらし、一方、他の毛は、歯により完全に平らにされ、清掃効果が減少され又は消失される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、特許請求の範囲により規定される。
【0008】
本発明の一態様に係る例によれば、口腔清掃機能のためのマウスピース装置が提供され、これは、
ユーザの口腔内に受容されるための本体であって、ユーザの歯列弓の形状に沿うための、円弧状の輪郭を規定する円弧状の形状を持ち、上記円弧状の輪郭は、上記ユーザの歯列弓に上記本体をより良く適合させるために、ユーザにより調整可能である、本体と、
本体の表面から突出し、ユーザの歯と係合するため本体の円弧状輪郭に沿って延びる配列に配置される複数の可撓性清掃要素と、
上記円弧状輪郭に沿って間隔をおいて配置され、上記本体の表面から突出する複数のスペーサ要素であって、上記本体の円弧状輪郭をユーザの歯列弓に対して調整する間に、上記円弧状輪郭に沿った上記本体の表面と歯との間の最小間隔を維持する、複数のスペーサ要素とを有する。
【0009】
本体の円弧に沿ってスペーサ要素を含めることで、これは、清掃要素が突出する表面とユーザの歯/歯茎の表面との間の最小間隔を強制する。こうして、マウスピース本体が変形されるか、又は他の態様でユーザの歯列弓の湾曲に適合するように調整されるとき、清掃要素の空間的な均一性が最低限維持される。例えば、どの清掃要素も完全に折り返されることはできず、又はスペーサ要素の高さにより規定されるレベルを超えて変形されることができない。この結果は、マウスピースがユーザの歯列弓に対して調整された後、歯に対する清掃要素のより整列された配列をもたらす。
【0010】
いくつかの例では、スペーサ要素は、マウスピース本体により含まれる1つ又は複数の歯受容チャネルの境界側壁に沿って設けられることができ、同じ表面から清掃要素が延びる。
【0011】
いくつかの実施形態では、スペーサ要素は、清掃要素よりも本体表面から短い高さまで突出する。これは、清掃要素が歯列弓周囲の口腔表面と接触することを確実にし、スペーサ要素により強制される間隔により接触が妨げられることはない。
【0012】
いくつかの実施形態では、清掃要素はそれぞれ、本体表面から個別の第1の高さまで突出し、スペーサ要素はそれぞれ、本体表面から個別の第2の高さまで突出し、上記個別の第2の高さはいずれも、第1の高さの最大値の少なくとも25%である。好ましくは、個別の第2の高さはいずれも、第1の高さの最大値の少なくとも50%である。個別の第2の高さは、第1の高さの最大値の75%以下とすることができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、全ての清掃要素は同じ第1の高さであり、全てのスペーサ要素は同じ第2の高さである。この場合、スペーサ要素は、いくつかの実施形態では、それぞれ本体表面から第2の高さまで突出することができ、第2の高さは、第1の高さの少なくとも25%であり、好ましくは、第2の高さが、第1の高さの少なくとも50%である。第2の高さは、第1の高さの75%以下とすることができる。
【0014】
好ましい実施形態では、スペーサ要素は、清掃要素よりも柔軟性が低い。この特徴は、スペーサ要素が、清掃要素よりも強固に、本体表面と歯表面との間の最小間隔を強制する必要があることから生じる。所与の力で、清掃要素自身が変形され及び曲げられる場合があるのに対し、清掃要素とインターリーブ配置されるスペーサ要素は、その力に抵抗するのに十分な構造的剛性を持ち、清掃要素があるレベルを超えて変形することが防止される。
【0015】
一例として、清掃要素はそれぞれ、本体表面から延びる方向に対して垂直な横方向に弾力的に曲げられることができ、スペーサ要素は、本体表面から延びる方向に対して垂直な横方向に曲げ不能である。
【0016】
いくつかの実施形態では、清掃要素は、本体に沿って少なくとも1つの細長いストリップにまたがるフィールドに配列され、スペーサ要素は、清掃要素のフィールド内に、例えば清掃要素と規則的又は非規則的にインターリーブ配置される。
【0017】
いくつかの実施形態において、清掃要素の少なくともサブセットは、毛を有し得る。追加的又は代替的に、清掃要素の少なくともサブセットは、典型的には毛よりも太いエラストマー製清掃部材を有することができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、口内に受容される本体は、円弧状の歯受容チャネルを規定する。清掃要素は、チャネルの1つ又は複数の壁からチャネル内に突出することができる。この場合、スペーサ要素は、チャネルの上記1つ又は複数の壁からチャネル内に突出することもできる。
【0019】
いくつかの例では、清掃要素及びスペーサ要素は、チャネルの対向する境界壁、即ち互いに対向する境界壁から前述のチャネル内に突出することができる。言い換えると、歯受容チャネルの両側に1つずつ、空間的に分離された2つの清掃要素の配列が設けられることができ、各配列の清掃要素(及びスペーサ要素)は、チャネルの幅を横切って他の配列の清掃要素に向かって延びる。
【0020】
いくつかの実施形態では、スペーサ要素は円弧状の輪郭に沿って一定の間隔で配置されることができる。
【0021】
一部の実施形態では、弧状の輪郭はC字型又はU字型である(それが、歯列弓全体を一度に囲うように延びることができることを意味する)。いくつかの実施形態では、円弧状の輪郭はJ字型である(それが、歯列弓全体よりも少ない範囲をカバーする、例えば、一度に口の半分だけを囲うように延びることができることを意味する)。
【0022】
本体の円弧形状がどのように調整可能であるかについて、異なるオプションがある。いくつかの実施形態では、輪郭は、本体の物理的な操作を通してユーザにより調整可能である。追加的又は代替的に、本体は動力による作動により調節可能であってもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、本体は、円弧状の輪郭の調整を可能にするために、関節構造又はセグメント化された構造を持つことができる。
【0024】
いくつかの実施形態では、円弧状の輪郭の調整を可能にするために、円弧状の形状を持つ本体の少なくとも一部が、変形可能な材料で形成されることができる。例えば、シリコーンは適切な材料である。
【0025】
いくつかの実施形態では、マウスピース装置は、作動手段を有することができ、作動手段は、歯の清掃作用のために、清掃要素の振動運動を誘導するように動作可能である。
【0026】
本発明の一態様において、提供されるマウスピース装置は、ユーザの口内に受容するための円弧状本体のみからなる場合がある。例えば、これは既存の装置のメインボディ又はハンドル部分に結合するための取り外し可能なアタッチメントとすることができる。本発明の別の態様において、提供されるマウスピース装置は、口に受容されるための円弧状本体と、メインボディ又はハンドル部とを有することができる。メインボディ又はハンドル部は、使用中に清掃要素の振動運動を駆動するための作動機構などの電子要素を収容することができる。
【0027】
本発明のこれら及び他の側面が、以下に記載される実施形態から明らかとなり、実施形態を参照して説明されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】当該技術分野で知られる例示的なマウスピース装置の一般的な構造を示す図である。
図2】マウスピース装置をユーザの口の形状に適合させる際の、清掃要素の過変形の問題を概略的に示す図である。
図3】マウスピースの表面と口腔内の表面との間の最小間隔を強制するスペーサ要素を有する、本発明の1つ又は複数の実施形態による例示的なマウスピース装置を概略的に示す図である。
図4】マウスピースの表面と口腔内の表面との間の最小間隔を強制するスペーサ要素を有する、本発明の1つ又は複数の実施形態による例示的なマウスピース装置を概略的に示す図である。
図5】マウスピース本体をユーザの歯列弓に適合させるために、マウスピース装置により規定される円弧状の輪郭経路を調整する例を概略的に示す図である。
図6】マウスピース本体をユーザの歯列弓に適合させるために、マウスピース装置により規定される円弧状の輪郭経路を調整する例を概略的に示す図である。
図7】円弧状輪郭形状の調整を可能にするために分割又は結合される例示的なマウスピース装置本体を概略的に示す図である。
図8】スペーサ要素の例示的な形状のセットを概略的に示す図である。
図9】特定の方向に優先的に清掃要素の屈曲を案内するよう構成されたスペーサ要素を示す図である。
図10】特定の方向に優先的に清掃要素の屈曲を案内するよう構成されたスペーサ要素を示す図である。
図11】格納可能なスペーサ要素を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の好適な理解のため、及びその実現方法をより明確に示すため、例示に過ぎない添付の図面が参照される。
【0030】
本発明が、図を参照して説明される。
【0031】
詳細な説明及び具体的な例は、装置、システム及び方法の例示的な実施形態を示すものの、説明のみを目的としており、本発明の範囲を限定するものとして意図されていない点を理解されたい。本発明の装置、システム及び方法のこれら及び他の特徴、側面及び利点が、以下の説明、添付の請求項及び添付の図面からより好適に理解されるであろう。図は単なる概略的なものであり、縮尺に合わせて描かれていないことを理解されたい。同一又は類似の部分を示すために図を通して同じ参照番号が使用される点も理解されたい。
【0032】
本発明は、ユーザの口腔内にフィットするマウスピース装置であって、口腔の周囲の複数の位置で同時に口腔清掃機能を実行するための、柔軟で突出した清掃要素の配列を担持するマウスピース装置を提供する。清掃要素を担持するマウスピース装置の表面は、清掃要素と同じ一般的な方向に上記表面から突出するスペーサ要素も担持する。スペーサ要素は、マウスピースがユーザの口の中に受け入れられるとき、マウスピース装置本体の表面と口腔表面(例えば歯の表面)との間の最小間隔を強制する。
【0033】
本開示で先に説明したように、図2を参照すると、マウスピース本体の弧状形状をユーザの口の形状に適合させるとき、これは当然、歯面に力を及ぼし、歯列弓の周りでマウスピースの形成をガイドするのは、歯面からの反力である。しかしながら、従来技術の一部を形成するマウスピースでは、これらの力は柔軟な清掃要素(例えば毛)を介して伝達されなければならない。これは、ある場所では極端な屈曲をもたらし、他の場所では接触の喪失をもたらす。また、毛が振動作用で駆動される場合、毛の運動振幅が影響を受けることになる。
【0034】
本発明の実施形態は、問題となる清掃要素の変形を引き起こすことなく、マウスピース本体をユーザの口の形状にフィットさせることを可能にする解決策を提供する。これは、毛による歯表面のより好適なカバーをもたらす(歯肉線、歯間領域、及び好ましくは歯の舌側と頬側との両方をカバーする)。
【0035】
図3は、口腔清掃機能用の例示的なマウスピース装置10を示す。
【0036】
マウスピース装置10は、ユーザの口に入れるための本体12を有する。本体12は、ユーザの歯列弓の形状に沿うように、円弧状の輪郭14を規定する円弧状の形状を持つ。円弧状の輪郭14は、図3の破線14で概略的に示される。本体が沿う円弧状の輪郭は、ユーザの歯列弓の形状に本体をより適合させるために、ユーザにより調整可能である。これを容易にするさまざまな機構があるが、これは後述される。
【0037】
マウスピース装置10は、本体の1つ又は複数の表面から突出し、ユーザの歯28と係合するために、本体の円弧状輪郭に沿って延びる配列状に配置された複数の可撓性清掃要素20を更に備える。この例では、清掃要素は毛を有し、この毛は例えば、毛タフトの配列で組織化される。毛は典型的には、プラスチック製の可撓性フィラメント、例えばナイロンフィラメントから形成される。他の例では、可撓性清掃要素は、エラストマー突出部材、例えばエラストマー細長シャフトであってもよい。これらは、例えばゴム又はシリコーンで形成されることができる。
【0038】
図示の例では、清掃要素はそれぞれ、横方向、即ち、本体表面からの延在方向に垂直な方向において弾力的に曲げ可能である。
【0039】
マウスピース装置は、上記円弧状輪郭14に沿って間隔をおいて配置され、清掃要素を担持する本体の上記表面から突出する複数のスペーサ要素32を更に備える。スペーサ要素は、少なくともユーザの歯列弓に対する本体の円弧状輪郭の上記調節の間、上記円弧状輪郭に沿った本体の表面と歯との間の最小間隔を維持するよう構成される。
【0040】
これは図3に示されており、図3は、スペーサ要素が清掃要素のフィールドに含まれる図2の配置とは対照的に、清掃要素を過剰に変形させることなく、マウスピースの輪郭が、ユーザの歯の輪郭にどのよう適合されることができるかを示す。特に、マウスピース本体がユーザの歯の周りで調節されるとき、マウスピースと歯との間の力が、清掃要素を介してではなく、スペーサ要素を介して適用されることができる。これは、清掃要素を過度に変形させることなく、本体がユーザの口の形状に適合されることを可能にする。スペーサ要素は更に、清掃要素壁18a、18bと歯との間の間隔のある程度の均一性を強制し、これにより、清掃要素と歯との予測可能で均一な係合が提供される。
【0041】
図示の例では、スペーサ要素は、本体の円弧状輪郭14に沿って一定の間隔で配置される。しかしながら、これは必須ではない。
【0042】
図示された例では、マウスピース装置の本体12は、円弧状の歯受容チャネル16を規定する。清掃要素20は、チャネルの対向する境界壁18a、18bからチャネル内に突出している。スペーサ要素32も同様に、チャネルの上記対向する境界壁からチャネル内に突出している。
【0043】
図示された例では、清掃要素20は、歯受容チャネル16の側壁18a、18bの各々に沿って少なくとも1つの細長いストリップにまたがるフィールド(例えば毛フィールド)に配列され、スペーサ要素32は、清掃要素のフィールド内に配置される。少なくとも1つのストリップは、チャネル16の円弧状の長さの周囲に連続的に延在してもよいし、又は1つ若しくは複数の場所で隙間を空けて中断されていてもよい。各ストリップは、チャネルの壁の高さの一部又は全部に延在することができる。
【0044】
図4は、マウスピース装置10を通る断面図を示す。図示された特定の例では、各スペーサ要素32は、歯受容チャネル16の個別の壁18に付けられる立方体形状であり、壁からの高さ(即ち、壁に垂直な次元)であって、清掃要素20が延びる壁からの高さよりも小さい高さまで延びる。例えば、清掃要素がそれぞれ、本体表面から第1の高さまで突出し、スペーサ要素32がそれぞれ、本体表面から第2の高さまで突出している場合、第2の高さは第1の高さより低くてもよいが、第1の高さの少なくとも25%であってもよく、第1の高さの少なくとも50%であってもよい。第2の高さは、第1の高さの75%以下とすることができる。例えば、非限定的な一例として、毛フィラメントが5mmまで延びる場合、スペーサ要素は2.5mmから3mmの間の高さまで延びる場合がある。
【0045】
この例では、スペーサ要素32は、壁18の高さの一部(例えば、壁面に平行な次元、チャネルベースと開いたチャネルルーフとの間の方向)まで延びているが、他の例では、壁の全高まで延びていてもよい。
【0046】
スペーサ要素32は、突出した清掃要素20よりも剛性が高い場合がある。これは、スペーサ要素が、壁18a、18bとユーザの歯28との間の最小間隔を強制する機能を果たすことを可能にする。一例として、スペーサ要素は、例えばゴム又はシリコーンといった硬質エラストマー材料で形成されることができ、これは、マウスピース本体12の円弧状の湾曲をユーザの歯列弓の湾曲に調整する際にかかる力の結果として、その形状又は姿勢が変化しないように十分に柔軟性のないものである。いくつかの例では、スペーサ要素は、発泡体などの部分的に弾力性のある材料で形成されることができる。スペーサ要素はそれぞれ、清掃要素の最小断面幅よりも大きい最小断面幅、又は清掃要素の平均断面幅よりも大きい平均断面幅を持つスペーサ要素本体を有することができる。スペーサ要素は、本体表面からの延在方向に垂直な横方向において曲げ不能であってもよい。
【0047】
清掃要素32の形状にはさまざまなオプションがあり、これは後で更に説明される。
【0048】
操作において、マウスピース装置の本体12は、ユーザの口の中に挿入され、ユーザの歯が歯受容チャネル16に受容されるように、その湾曲が調整される。特に、本体は、ユーザの歯の湾曲によりよく適合するように、本体により描写される円弧状の輪郭14を変更するべく形状において調整される。
【0049】
このプロセスが、図5及び図6に概略的に示される。
【0050】
図5は、J字型マウスピース装置により規定される円弧状の輪郭を、第1の湾曲から第2の湾曲に調整する様子を示す。図6は、C字型又はU字型のマウスピース装置により規定される円弧状の輪郭を、第1の湾曲から第2の湾曲に調整する様子を示す。
【0051】
本体の調整可能な湾曲を容易にするさまざまな方法がある。
【0052】
円弧状輪郭14は、本体12の物理的な操作を介してユーザにより調整可能である。即ち、本体が沿う円弧状輪郭を変更するため、本体を手動で押す及び引くことにより、調整可能である。これは例えば、シリコーンのような柔軟な材料で本体を形成することで容易にされる。いくつかの例では、本体は、物理的な操作を介して第1の湾曲から第2の湾曲に変形可能であり、変形後にそれぞれの新しい形状を保持する材料で形成されてもよい。いくつかの例では、本体は、斯かる材料で形成される芯と、より弾力性のある外側の覆い(皮膚)とを有することができる。
【0053】
いくつかの例では、本体12は、円弧状の輪郭の調整を可能にするために関節式であってもよい。例えば、本体は複数のセグメントで形成され、各隣接する一対のセグメント間は枢動ジョイントで接続される。ジョイントは、そのピボット角度において調整可能であってもよく、好ましくは、ジョイントは、各調整時にそのピボット角度を保持する。
【0054】
いくつかの例では、マウスピース装置本体12は、異なる種類のセグメント化された構造を持つことができる。一例が、図7に概略的に示される。この例では、本体は、シリコーンのような柔軟で変形可能な材料で形成される。本体は単一ピース、即ちモノリシック構造で形成されることができる。本体は、複数のセグメントを有し、各セグメントは本体材料の薄肉化されたセクションにより隣接するセグメントに接続される。この構造体は事実上、連続した細長い本体で、本体の対向する細長い側面に規則的に間隔をあけて切り取られた切り抜きセクションを備え、各切り抜きセクションは、少なくとも本体の長手方向の中心軸まで延び、一方の側の切り抜きセクションは、他方の側の切り抜きセクションと空間的にインターリーブ配置される。各切り抜きは、中心軸と反対側の細長い側面との間で、中央の長手方向軸よりも先の点まで延びていてもよい。各切り抜きは、本体内に延びる細長いステムセクションを規定し、これは、(図7に示されるように)長手方向軸の中央に、又はより好ましくは本体の反対側に向かって中心軸からオフセットされた、丸みを帯びたセクションで終わる。これは柔軟な構造を形成し、切り抜きは、湾曲の変化に対応するための物理的空間を提供する。
【0055】
スペーサ要素の形状にはさまざまなオプションがある。この形状は、例えば摩擦が最小になるように選ばれることができる。マウスピース本体の湾曲を調整するとき、スペーサ要素が最小の間隔を強制する一方で、湾曲調整が行われる際に歯28上の壁18の動きを妨げないことが望ましい。
【0056】
図8は、スペーサ要素32の例示的な形状のセットを概略的に示す。スペーサ要素を正面から見た形状、即ちスペーサ要素が突出する壁又は面を向いた視点からの形状が存在する。
【0057】
異なる形状は、特定の方向における壁の動きを促し、又は容易にすることができる。例えば、形状は、当該長さセクションに沿った移動を促す1つ又は複数の長さセクションを有し得る。これらは、非限定的な例として、斜めにジグザグした形状、環状形状(即ちリング形状)、十字形状、立方体形状、又は楕円形状を有する。いくつかの例では、スペーサ要素は、マウスピース本体の歯へのフィットを案内するために、選択された1つ又は複数の方向において歯の表面上をスペーサ要素が優先的に摺動することを可能にする形状にされ、及び配置されることができる。いくつかの例では、例えばマウスピース内壁の面積に基づき異なる方向におけるマウスピース内壁の摺動を優先的に促すため、マウスピース本体の円弧の周りの異なる位置に異なる形状のスペーサ要素が提供されることができる。
【0058】
いくつかの例では、スペーサ要素32は、清掃機能を実行するよう構成されることができる。例えば、スペーサ要素は、マウスピース装置がユーザの口にフィットされるとき、突出する清掃要素に加えて歯の表面と係合するよう構成されることができる。それらは、半研磨性材料で形成されるか、又は半研磨性材料でコーティングされる。
【0059】
本体は、先に述べたように、複数のセグメントから形成されることができる。いくつかの例では、これらのセグメントは、オプションの作動手段(後述)により生成される振動運動をセグメントのサブセットのみに選択的に結合することを可能にするよう、互いに機械的に絶縁又は分離されていてもよい。例えば、スペーサ要素32が清掃要素20のフィールド内に入れ子にされる代わりに、スペーサ要素は、清掃要素とは別のセグメントに提供されることができ、その結果、それらは、清掃要素と同じ振動運動を受けない。
【0060】
例えば、マウスピース本体は、複数の接続されたセグメントから構成され、清掃要素は、清掃動作中に作動されるセグメント上に担持され、作動された清掃セグメントの間に、スペーサ要素を担持し、清掃動作中は静止しているセグメントが提供される。代替的なセットの例では、清掃要素及びスペーサ要素の両方が、清掃動作中に作動手段により揺動されるよう構成されてもよい。それらは、(本体がセグメント化される場合)同じセグメント上に一緒に配置されてもよいし、又はそうでなければ、スペーサが清掃要素の間に入れ子にされる混合配置で配置されてもよい。この場合、(より硬い)スペーサ要素は、本体の振動、及び従って清掃要素の振動に減衰効果をもたらす場合がある。いくつかの例では、作動手段は、清掃要素と比較して異なる振動パターンをスペーサ要素に適用するよう構成され得る。例えば、それは、スペーサ要素を担持するセグメントに別の振動運動を結合するよう構成されることもできる。例えば、スペーサ要素が清掃機能も実行する場合、この振動は、清掃機能を容易にし、(より剛性の高い)スペーサ要素と共振する周波数での振動を可能にする。
【0061】
いくつかの例では、スペーサ要素32の少なくともサブセットは、例えば、特定の領域若しくはパッチの毛が一方向にのみ曲がることを可能にするため、毛の曲げ方向を誘導する機能を提供するか、又は、例えば、歯に対して所定の位置に毛を誘導するため、1つ又は複数の方向における曲げを阻止するよう適合され得る。例えば、歯肉線又は歯間部に届くべく曲がるよう毛が誘導されることができ、これにより、これらの領域が逃されないことが確実にされる。
【0062】
一例が、例えば図9及び図10に示される。
【0063】
スペーサ要素32の高さは通常、清掃要素20の高さよりも低いため、いくらかの曲げは防止されることができない。しかしながら、、曲げ方向が誘導される清掃要素又は清掃要素のタフトにスペーサを直接隣接して配置することにより、清掃要素の曲げが制限されることができる。これは例えば、図10に概略的に示され、図10は、スペーサ要素32により両側に隣接された清掃要素20のタフトのセットを示し、これにより清掃要素の曲げ挙動が制約される。図10の例では、清掃要素又はタフトは、左右方向には基本的に自由に曲がることができるが、毛タフトの隣にあるスペーサ要素32のために上下方向には制約される。
【0064】
いくつかの例では、スペーサ要素32は、ユーザの歯列弓へとマウスピースを成形した後にスペーサ要素を収納するために、少なくとも部分的に収納可能である。例えば、それらは、潰れることが可能であったり、折り畳み可能であったり、又はスペーサ要素が付けられる表面からスペーサ要素が延在する高さを変えるために変形するよう制御可能な変形可能な構造体にその基部で付けられていたりする。
【0065】
一例が図11に示されており、図11は、スペーサ要素32がマウスピース本体表面に接続されることにより、その基部に作動可能な構造42を持つスペーサ要素32を示す。作動可能な構造は、少なくとも第1の作動状態と第2の作動状態との間で変形するよう制御可能であり、第1の作動状態では、スペーサ要素が、マウスピース本体12の表面により近くまで引っ込められ、第2の作動状態では、スペーサ要素が、マウスピース本体表面から更に外側に押し出される。事実上、マウスピース本体の表面からの高さは調整可能である。作動中、このタイプのスペーサ要素は、マウスピース本体をユーザの口の輪郭にフィットさせる間、第2の作動状態へと外側に延ばされることができ、その結果、スペーサ要素は、フィッティングを誘導するのに役立つ。マウスピースがフィットされると、スペーサ要素は第1の作動状態において引き込まれ、その結果、延ばされた(第2の)作動状態において、それらが静止している場合がある歯の領域をスペーサ要素は妨げず又はブロックせず、及び従って、スペーサ要素は、それらの領域が清掃要素により清掃されることを妨げない。
【0066】
作動可能構造42は、機械的/電気的アクチュエータであってもよく、又はより好ましくは、電圧若しくは電流の印加に基づき2つの決まった形状の間で変形可能な電気活性ポリマーのような電気活性形状変化材料で形成されてもよい。
【0067】
いくつかの実施形態では、マウスピース装置は作動手段を有し、この作動手段は、歯の清掃動作のために、清掃要素の振動運動を誘発するように動作可能である。
【0068】
本発明の一態様において、提供されるマウスピース装置は、ユーザの口内に受容するための円弧状本体12のみからなる。例えば、これは既存の装置のメインボディ又はハンドル部分に結合するための取り外し可能なアタッチメントとすることができる。本発明の別の態様において、提供されるマウスピース装置は、口に受容されるための円弧状本体と、マウスピース本体が結合されるメインボディ又はハンドル部とを有し得る。両者は、解放可能に結合されることができる。メインボディ又はハンドルセクションは、使用中に清掃要素の振動運動を駆動するための作動機構を有する前述の作動手段などの電子要素を収容することができる。それは、作動機構に電力を供給するための電源を収容することもできる。作動機構は、電子的に駆動される振動アクチュエータを有する。
【0069】
上述したように、マウスピース装置は、単に2つの例を挙げると、ユーザの歯列弓全体の周りの歯を一度に清掃するのに使用されるC字形状とすることができ、又は歯列弓の一部、例えば半分の歯を一度に清掃するJ字形状とすることができる。それぞれの場合(C字型又はJ字型)において、マウスピース装置本体は、一度に1列の歯だけを清掃するよう配置された(上側だけ又は下側だけ)清掃要素20を有することができ、又は一度に両方の列の歯を清掃するために配置された(上側及び下側)清掃要素20を有してもよい。これは、上述したような歯受容チャネルを使用することにより容易にされ、又は別の態様で、例えば、清掃要素とそこから延びるスペーサ要素とを備える円弧状プラテンを使用することにより容易にされることができる。
【0070】
開示された実施形態への変形は、図、開示、及び添付の請求項の検討から、請求項に記載された発明を実施する当業者により理解及び実施されることができる。特許請求の範囲において、「有する」という語は、他の要素又はステップを除外するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は複数性を除外するものではない。
【0071】
ある手段が相互に異なる従属請求項に記載されるという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用されることができないことを示すものではない。
【0072】
特許請求の範囲又は明細書において、「~よう適合」という用語が使用される場合、「~よう適合」という用語は「~よう構成された」という用語と同等であることが意図される。
【0073】
特許請求の範囲に記載される任意の参照符号は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】