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特表2024-534738画素を減光するハードウェアを有するディスプレイデバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-26
(54)【発明の名称】画素を減光するハードウェアを有するディスプレイデバイス
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/3233 20160101AFI20240918BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240918BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20240918BHJP
   G09G 3/32 20160101ALI20240918BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20240918BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09F9/30 338
G09F9/30 365
G09F9/33
G09G3/32 A
G09G3/20 680H
G09G3/20 642B
G09G3/20 624B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561360
(86)(22)【出願日】2021-12-02
(85)【翻訳文提出日】2023-12-13
(86)【国際出願番号】 US2021061568
(87)【国際公開番号】W WO2023101674
(87)【国際公開日】2023-06-08
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,サンム
【テーマコード(参考)】
5C080
5C094
5C380
【Fターム(参考)】
5C080AA06
5C080AA07
5C080BB05
5C080CC03
5C080EE29
5C080FF11
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ04
5C080JJ06
5C080KK07
5C080KK49
5C080KK50
5C094AA60
5C094BA03
5C094BA23
5C094BA27
5C094CA19
5C094DB01
5C094EA04
5C380AA01
5C380AA03
5C380AB06
5C380AB34
5C380AB37
5C380BA17
5C380CA08
5C380CB01
5C380CC26
5C380CC33
5C380CC39
5C380CC64
5C380CD017
5C380CD018
5C380CE19
(57)【要約】
電子デバイスは、ディスプレイデバイスであって、ディスプレイデバイスのアクティブ領域を形成する複数の画素を含み、ディスプレイデバイスのアクティブ領域が曲線的エッジ部分を画定し、曲線的エッジ部分の少なくとも一部を形成するいくつかの画素が、いくつかの画素のハードウェア構造によって決定される段階的な相対輝度レベルを有し、そのため、いくつかの画素のうちの曲線的エッジ部分の第1の位置に位置する第1の画素が、第1の画素ハードウェア構造によって定義される第1の相対輝度レベルを有し、いくつかの画素のうちの第2の位置に位置する第2の画素が、第2の画素ハードウェア構造によって定義される第2の相対輝度レベルを有し、第1の相対輝度レベルが第2の相対輝度レベルとは異なり、第1の画素ハードウェア構造が第2の画素ハードウェア構造とは異なる、ディスプレイデバイスを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイデバイスを備え、前記ディスプレイデバイスは前記ディスプレイデバイスのアクティブ領域を形成する複数の画素を含み、前記ディスプレイデバイスの前記アクティブ領域は曲線的エッジ部分を画定し、前記曲線的エッジ部分の少なくとも一部を形成するいくつかの画素は、前記いくつかの画素のハードウェア構造によって決定される段階的な相対輝度レベルを有し、そのため、前記いくつかの画素のうちの前記曲線的エッジ部分の第1の位置に位置する第1の画素は、第1の画素ハードウェア構造によって定義される第1の相対輝度レベルを有し、前記いくつかの画素のうちの前記曲線的エッジ部分の第2の位置に位置する第2の画素は、第2の画素ハードウェア構造によって定義される第2の相対輝度レベルを有し、前記第1の相対輝度レベルは前記第2の相対輝度レベルとは異なり、前記第1の画素ハードウェア構造は前記第2の画素ハードウェア構造とは異なる、電子デバイス。
【請求項2】
前記第1の画素は、前記ディスプレイデバイスにおいて前記第2の画素に隣接する、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記第1の相対輝度レベルは、前記第1の画素にプログラムされている第1のプログラム輝度レベルに対して減光された、第1のデフォルトの減光輝度レベルを含み、
前記第2の相対輝度レベルは、前記第2の画素にプログラムされている第2のプログラム輝度レベルに対して減光された、第2のデフォルトの減光輝度レベルを含む、
請求項1~2のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記ディスプレイデバイスは、前記曲線的エッジ部分からオフセットした前記ディスプレイデバイスの中央領域を形成する複数の中央画素を含み、
前記ディスプレイデバイスの前記中央領域を形成する前記複数の中央画素の各中央画素は、それぞれの前記中央画素にプログラムされている輝度レベルを放射するように構成されている、
請求項3に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記複数の中央画素は、前記曲線的エッジ部分からオフセットした少なくとも100画素の連続的なブロックを形成する、
請求項4に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記第1の画素は、第1の有機発光ダイオード(OLED)を備え、
前記第2の画素は、第2のOLEDを備える、
請求項1~5のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記第1の画素は、
第1の発光ダイオード(LED)と、
第1の抵抗素子と、
前記第1のLEDによる光の放射中に前記第1のLEDおよび前記第1の抵抗素子を通して並列に電流を駆動するように構成された、第1の駆動トランジスターと
を含み、
前記第2の画素は、
第2のLEDと、
第2の抵抗素子と、
前記第2のLEDによる光の放射中に前記第2のLEDおよび前記第2の抵抗素子を通して並列に電流を駆動するように構成された、第2の駆動トランジスターと
を含む、
請求項1~6のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記第1の抵抗素子は、前記第1のLEDの抵抗に対して第1の割合にある第1の抵抗を有し、
前記第2の抵抗素子は、前記第2のLEDの抵抗に対して第2の割合にある第2の抵抗を有し、
前記第1の割合は前記第2の割合とは異なる、
請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記ディスプレイデバイスは、前記曲線的エッジ部分からオフセットした前記ディスプレイデバイスの中央領域を形成する複数の中央画素を含み、
前記ディスプレイデバイスの前記中央領域を形成する前記複数の中央画素の各中央画素は、対応する中央画素LEDおよび対応する中央画素駆動トランジスターを含み、前記対応する中央画素駆動トランジスターは、前記対応する中央画素LEDと並列に対応する抵抗素子を通して電流を駆動させずに、前記対応する中央画素LEDを通して電流を駆動するように構成されている、
請求項7~8のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記第1の抵抗素子は第1のダイオード接続トランジスターを備え、前記第1のダイオード接続トランジスターは、第1のダイオード接続トランジスターゲート端子と、前記第1のダイオード接続トランジスターゲート端子に接続された第1のダイオード接続トランジスタードレイン端子とを含み、
前記第2の抵抗素子は第2のダイオード接続トランジスターを備え、前記第2のダイオード接続トランジスターは、第2のダイオード接続トランジスターゲート端子と、前記第2のダイオード接続トランジスターゲート端子に接続された第2のダイオード接続トランジスタードレイン端子とを含む、
請求項7~9のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記第1のダイオード接続トランジスターは、前記第1のLEDの抵抗に対して第1の割合にある第1の抵抗を有し、
前記第2のダイオード接続トランジスターは、前記第2のLEDの抵抗に対して第2の割合にある第2の抵抗を有し、
前記第1の割合は前記第2の割合とは異なる、
請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記第1のダイオード接続トランジスターは、前記第1のダイオード接続トランジスターが第1のアスペクト比の物理的寸法を有することによって前記第1の抵抗を有し、
前記第2のダイオード接続トランジスターは、前記第2のダイオード接続トランジスターが第2のアスペクト比の物理的寸法を有することによって前記第2の抵抗を有し、
前記第1のアスペクト比は前記第2のアスペクト比とは異なる、
請求項11に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記第1の画素は、前記ディスプレイデバイスにおける第1の合成画素のサブピクセルであり、
前記第2の画素は、前記ディスプレイデバイスにおける第2の合成画素のサブピクセルであり、
前記第1の画素の前記第1のLEDは、前記第2の画素の前記第2のLEDと同じ色を放射し、そのため、前記第1の画素と前記第2の画素とが同じ色のサブピクセルを表す、
請求項10~12のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記第1のダイオード接続トランジスタードレイン端子は、第1のバイアス電圧に接続されており、
前記第2のダイオード接続トランジスタードレイン端子は、前記第1のバイアス電圧に接続されている、
請求項13に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記ディスプレイデバイスは、前記第1のバイアス電圧を上昇させると、前記第1のダイオード接続トランジスターの第1の抵抗が上昇し、前記第2のダイオード接続トランジスターの第2の抵抗が上昇するように構成されている、
請求項14に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記ディスプレイデバイスは、
第3の画素を含み、前記第3の画素は、
第3のLEDと、
第3のダイオード接続トランジスターゲート端子および前記第3のダイオード接続トランジスターゲート端子に接続されている第3のダイオード接続トランジスタードレイン端子を含む、第3のダイオード接続トランジスターを備える、第3の抵抗素子と、
前記第3のLEDによる光の放射中に、前記第3のLEDおよび前記第3のダイオード接続トランジスターを通して並列に電流を駆動するように構成された、第3の駆動トランジスターと
を含み、
前記ディスプレイデバイスはさらに、
第4の画素を含み、前記第4の画素は、
第4のLEDと、
第4のダイオード接続トランジスターゲート端子および前記第4のダイオード接続トランジスターゲート端子に接続されている第4のダイオード接続トランジスタードレイン端子を含む、第4のダイオード接続トランジスターを備える、第4の抵抗素子と、
前記第4のLEDによる光の放射中に、前記第4のLEDおよび前記第4のダイオード接続トランジスターを通して並列に電流を駆動するように構成された、第4の駆動トランジスターと
を含み、
前記第3の画素は、前記第1の合成画素のサブピクセルであり、
前記第4の画素は、前記第2の合成画素のサブピクセルであり、
前記第3の画素の前記第3のLEDは、前記第4の画素の前記第4のLEDと同じ色を放射し、そのため、前記第3の画素と前記第4の画素とは同じ色のサブピクセルを表し、
前記第1の画素および前記第2の画素によって放射される前記色は、前記第3の画素および前記第4の画素によって放射される前記色とは異なる、
請求項14~15のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項17】
前記第3のダイオード接続トランジスタードレイン端子は、第2のバイアス電圧に接続されており、
前記第4のダイオード接続トランジスタードレイン端子は、前記第2のバイアス電圧に接続されており、
前記第2のバイアス電圧は前記第1のバイアス電圧とは異なる、
請求項16に記載の電子デバイス。
【請求項18】
前記第1の駆動トランジスターは、前記第1の駆動トランジスターと前記第1のLEDとの間で直列の第1の中間トランジスターを介して前記第1のLEDに接続されており、
前記第2の駆動トランジスターは、前記第2の駆動トランジスターと前記第2のLEDとの間で直列の第2の中間トランジスターを介して前記第2のLEDに接続されている、
請求項7に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本明細書は、概して、ディスプレイパネルを有する電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
電子デバイスは、視覚的な画像を表示できるディスプレイパネルを含むことができる。例えば、電子デバイスのユーザーは、映像を見る間またはビデオゲームをする間に、フラットパネルディスプレイ上の視覚的な画像を見ることができる。多くの電子デバイスは、デバイスの正面のほとんどをカバーする大型ディスプレイを備えている。電子デバイスは、ディスプレイのアクティブ領域を囲むベゼルを含むことができる。ディスプレイのアクティブ領域は、アクティブ領域とベゼルとの境界が曲線的になるような曲線的な角部を有することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
画素を、例えば曲線的なディスプレイ角部の画素を減光するための技術を開示する。電子デバイスは、発光画素の画素アレイを含むディスプレイパネルを含むことができる。発光画素のアレイは、アウトラインによって画定されたアクティブ領域を含むことができる。いくつかの例において、アウトラインは曲線的な角部を有する。電子デバイスは、例えばディスプレイの下に位置するセンサーのための、内部ウインドウを含むことができる。
【0004】
曲線的な角部、内部ウインドウ、またはその両方を有するディスプレイについては、カーブした境界の外側エッジの画素は、正方形または矩形の画素を用いて滑らかなカーブに近づけるように部分的に減光することができる。減光される画素の画素回路は、ダイオード接続トランジスターを含み、そのダイオード接続トランジスターは、減光を実現するために電流の一部分がOLEDを避けて通るように、それぞれの画素OLEDのアノード電極に接続されている。
【0005】
画素の減光レベルは、ダイオード接続トランジスターのアスペクト比を調節することによって、およびランタイムの間にダイオード接続トランジスターのバイアス電圧(VBIAS)を調節することによって、またはその両方によって、設計において制御できる。いくつかの例において、ダイオード接続トランジスターのアスペクト比および/またはVBIASは、画素のサブピクセルに応じて変えることができる。いくつかの例において、ダイオード接続トランジスターのVBIASは、様々なディスプレイ輝度(brightness)の設定によって変えることができる。
【0006】
後で説明する実施形態への付加的な説明として、本開示は以下の実施形態について記載する。
【0007】
実施形態1は、ディスプレイデバイスであって、ディスプレイデバイスのアクティブ領域を形成する複数の画素を含み、ディスプレイデバイスのアクティブ領域が曲線的エッジ部分を画定し、曲線的エッジ部分の少なくとも一部を形成するいくつかの画素が、いくつかの画素のハードウェア構造によって決定される段階的な相対輝度レベルを有し、そのため、いくつかの画素のうちの曲線的エッジ部分の第1の位置に位置する第1の画素が、第1の画素ハードウェア構造によって定義される第1の相対輝度レベルを有し、いくつかの画素のうちの曲線的エッジ部分の第2の位置に位置する第2の画素が、第2の画素ハードウェア構造によって定義される第2の相対輝度レベルを有し、第1の相対輝度レベルが第2の相対輝度レベルとは異なり、第1の画素ハードウェア構造が第2の画素ハードウェア構造とは異なる、ディスプレイデバイスを備える、電子デバイスを対象とする。
【0008】
実施形態2は、第1の画素が、ディスプレイデバイスにおいて第2の画素に隣接する、実施形態1の電子デバイスである。
【0009】
実施形態3は、第1の相対輝度レベルが、第1の画素にプログラムされている第1のプログラム輝度レベルに対して減光された、第1のデフォルトの減光輝度レベルを含み、第2の相対輝度レベルが、第2の画素にプログラムされている第2のプログラム輝度レベルに対して減光された、第2のデフォルトの減光輝度レベルを含む、実施形態1から2のいずれか1つに記載の電子デバイスである。
【0010】
実施形態4は、ディスプレイデバイスが、曲線的エッジ部分からオフセットしたディスプレイデバイスの中央領域を形成する複数の中央画素を含み、ディスプレイデバイスの中央領域を形成する複数の中央画素の各中央画素が、それぞれの中央画素にプログラムされている輝度レベルを放射するように構成されている、実施形態3に記載の電子デバイスである。
【0011】
実施形態5は、複数の中央画素が、曲線的エッジ部分からオフセットした少なくとも100画素の連続的なブロックを形成する、実施形態4に記載の電子デバイスである。
【0012】
実施形態6は、第1の画素が、第1の有機発光ダイオード(OLED)を備え、第2の画素が、第2のOLEDを備える、実施形態1から5のいずれか1つに記載の電子デバイスである。
【0013】
実施形態7は、第1の画素が、第1の発光ダイオード(LED)と、第1の抵抗素子と、第1のLEDによる光の放射中に第1のLEDおよび第1の抵抗素子を通して並列に電流を駆動するように構成された、第1の駆動トランジスターとを含み、第2の画素が、第2のLEDと、第2の抵抗素子と、第2のLEDによる光の放射中に第2のLEDおよび第2の抵抗素子を通して並列に電流を駆動するように構成された、第2の駆動トランジスターとを含む、実施形態1から6のいずれか1つに記載の電子デバイスである。
【0014】
実施形態8は、第1の抵抗素子が、第1のLEDの抵抗に対して第1の割合にある第1の抵抗を有し、第2の抵抗素子が、第2のLEDの抵抗に対して第2の割合にある第2の抵抗を有し、第1の割合が第2の割合とは異なる、実施形態7に記載の電子デバイスである。
【0015】
実施形態9は、ディスプレイデバイスが、曲線的エッジ部分からオフセットしたディスプレイデバイスの中央領域を形成する複数の中央画素を含み、ディスプレイデバイスの中央領域を形成する複数の中央画素の各中央画素が、対応する中央画素LEDおよび対応する中央画素駆動トランジスターを含み、対応する中央画素駆動トランジスターが、対応する中央画素LEDと並列に対応する抵抗素子を通して電流を駆動させずに、対応する中央画素LEDを通して電流を駆動するように構成されている、実施形態7から8のいずれか1つに記載の電子デバイスである。
【0016】
実施形態10は、第1の抵抗素子が第1のダイオード接続トランジスターを備え、第1のダイオード接続トランジスターが、第1のダイオード接続トランジスターゲート端子と、第1のダイオード接続トランジスターゲート端子に接続された第1のダイオード接続トランジスタードレイン端子とを含み、第2の抵抗素子が第2のダイオード接続トランジスターを備え、第2のダイオード接続トランジスターが、第2のダイオード接続トランジスターゲート端子と、第2のダイオード接続トランジスターゲート端子に接続された第2のダイオード接続トランジスタードレイン端子とを含む、実施形態7から9のいずれか1つに記載の電子デバイスである。
【0017】
実施形態11は、第1のダイオード接続トランジスターが、第1のLEDの抵抗に対して第1の割合にある第1の抵抗を有し、第2のダイオード接続トランジスターが、第2のLEDの抵抗に対して第2の割合にある第2の抵抗を有し、第1の割合が第2の割合とは異なる、実施形態10に記載の電子デバイスである。
【0018】
実施形態12は、第1のダイオード接続トランジスターが、第1のダイオード接続トランジスターが第1のアスペクト比の物理的寸法を有することによって第1の抵抗を有し、第2のダイオード接続トランジスターが、第2のダイオード接続トランジスターが第2のアスペクト比の物理的寸法を有することによって第2の抵抗を有し、第1のアスペクト比が第2のアスペクト比とは異なる、実施形態11に記載の電子デバイスである。
【0019】
実施形態13は、第1の画素が、ディスプレイデバイスにおける第1の合成画素のサブピクセルであり、第2の画素が、ディスプレイデバイスにおける第2の合成画素のサブピクセルであり、第1の画素の第1のLEDが、第2の画素の第2のLEDと同じ色を放射し、そのため、第1の画素と第2の画素とが同じ色のサブピクセルを表す、実施形態10から12のいずれか1つに記載の電子デバイスである。
【0020】
実施形態14は、第1のダイオード接続トランジスタードレイン端子が、第1のバイアス電圧に接続されており、第2のダイオード接続トランジスタードレイン端子が、第1のバイアス電圧に接続されている、実施形態13に記載の電子デバイスである。
【0021】
実施形態15は、ディスプレイデバイスが、第1のバイアス電圧を上昇させると、第1のダイオード接続トランジスターの第1の抵抗が上昇し、第2のダイオード接続トランジスターの第2の抵抗が上昇するように構成されている、実施形態14に記載の電子デバイスである。
【0022】
実施形態16は、ディスプレイデバイスが第3の画素を含み、第3の画素が、第3のLEDと、第3のダイオード接続トランジスターゲート端子および第3のダイオード接続トランジスターゲート端子に接続されている第3のダイオード接続トランジスタードレイン端子を含む、第3のダイオード接続トランジスターを備える、第3の抵抗素子と、第3のLEDによる光の放射中に、第3のLEDおよび第3のダイオード接続トランジスターを通して並列に電流を駆動するように構成された、第3の駆動トランジスターとを含み、ディスプレイデバイスがさらに、第4の画素を含み、第4の画素が、第4のLEDと、第4のダイオード接続トランジスターゲート端子および第4のダイオード接続トランジスターゲート端子に接続されている第4のダイオード接続トランジスタードレイン端子を含む、第4のダイオード接続トランジスターを備える、第4の抵抗素子と、第4のLEDによる光の放射中に、第4のLEDおよび第4のダイオード接続トランジスターを通して並列に電流を駆動するように構成された、第4の駆動トランジスターとを含み、第3の画素が、第1の合成画素のサブピクセルであり、第4の画素が、第2の合成画素のサブピクセルであり、第3の画素の第3のLEDが、第4の画素の第4のLEDと同じ色を放射し、そのため、第3の画素と第4の画素とは同じ色のサブピクセルを表し、第1の画素および第2の画素によって放射される色が、第3の画素および第4の画素によって放射される色とは異なる、実施形態14から15のいずれか1つに記載の電子デバイスである。
【0023】
実施形態17は、第3のダイオード接続トランジスタードレイン端子が、第2のバイアス電圧に接続されており、第4のダイオード接続トランジスタードレイン端子が、第2のバイアス電圧に接続されており、第2のバイアス電圧が第1のバイアス電圧とは異なる、実施形態16に記載の電子デバイスである。
【0024】
実施形態18は、第1の駆動トランジスターが、第1の駆動トランジスターと第1のLEDとの間で直列の第1の中間トランジスターを介して第1のLEDに接続されており、第2の駆動トランジスターが、第2の駆動トランジスターと第2のLEDとの間で直列の第2の中間トランジスターを介して第2のLEDに接続されている、実施形態7に記載の電子デバイスである。
【0025】
実施形態19は、いくつかの発光ダイオード(LED)を含むディスプレイデバイスであって、いくつかのLEDが、第1のLEDアノード端子および第1のLEDカソード端子を含む、いくつかのLEDのうちの第1のLEDと、第1の駆動トランジスターソース端子、第1の駆動トランジスターゲート端子、および第1の駆動トランジスタードレイン端子を含み、第1の駆動トランジスタードレイン端子が第1のLEDアノード端子に接続されている、第1の駆動トランジスターと、第1の駆動トランジスタードレイン端子に接続されている第1の抵抗素子と、を備え、ディスプレイデバイスが、第1のLEDの放射中に第1のLEDおよび第1の抵抗素子を通って電流が流れるように構成されており、いくつかのLEDがさらに、第2のLEDアノード端子および第2のLEDカソード端子を含む、いくつかのLEDのうちの第2のLEDと、第2の駆動トランジスターソース端子、第2の駆動トランジスターゲート端子、および第2の駆動トランジスタードレイン端子を含み、第2の駆動トランジスタードレイン端子が第2のLEDアノード端子に接続されている、第2の駆動トランジスターと、第2の駆動トランジスタードレイン端子に接続されている第2の抵抗素子と、を備え、ディスプレイデバイスが、第2のLEDの放射中に第2のLEDおよび第2の抵抗素子を通って電流が流れるように構成されている、ディスプレイデバイスを対象とする。
【0026】
実施形態20は、第1の抵抗素子が、第1のLEDの抵抗に対して第1の割合にある第1の抵抗を有し、第2の抵抗素子が、第2のLEDの抵抗に対して第2の割合にある第2の抵抗を有し、第1の割合が第2の割合とは異なる、実施形態19に記載のディスプレイデバイスである。
【0027】
実施形態21は、いくつかのLEDが画素アレイを形成し、第1のLEDが、画素アレイのアクティブディスプレイ領域のエッジの一部である第1の画素の少なくとも一部であり、第2のLEDが、画素アレイのアクティブディスプレイ領域のエッジの一部である第2の画素の少なくとも一部であり、第1の画素が第2の画素に隣接する、実施形態20に記載のディスプレイデバイスである。
【0028】
実施形態22は、いくつかのLEDのうちの第3のLEDの群であって、第3のLEDの群におけるそれぞれの各第3のLEDが、第3のLEDアノード端子および第3のLEDカソード端子を含む、第3のLEDの群と、第3のLEDの群に対応する第3の駆動トランジスターの群であって、第3の駆動トランジスターの群におけるそれぞれの各第3の駆動トランジスターが、第3の駆動トランジスターソース端子、第3の駆動トランジスターゲート端子、および第3の駆動トランジスタードレイン端子を含む、第3の駆動トランジスターの群と、を備え、それぞれの各第3の駆動トランジスターの第3の駆動トランジスタードレイン端子が、第3のLEDの群のうちの対応する第3のLEDの第3のLEDアノード端子に接続されており、それぞれの各第3の駆動トランジスターの第3の駆動トランジスタードレイン端子が、対応する第3のLEDの放射中に電流が流れることになる抵抗素子のソース端子の群への接続がない、実施形態21に記載のディスプレイデバイスである。
【0029】
実施形態23は、(i)電流が第1のLEDの放射中に第1の抵抗素子を通って流れ、(ii)電流が、第2のLEDの放射中に第2の抵抗素子を通って流れ、(iii)それぞれの各第3の駆動トランジスターが、対応する第3のLEDの放射中に電流が流れることになる抵抗素子のソース端子への接続がなく、その結果、(i)第1のLEDが、第3のLEDの群に対して第1のデフォルトの減光レベルを放射し、(ii)第2のLEDが、第3のLEDの群に対して第2のデフォルトの減光レベルを放射するように、ディスプレイデバイスが構成されている、実施形態22に記載のディスプレイデバイスである。
【0030】
実施形態24は、第3のLEDの群が、画素アレイのアクティブディスプレイ領域のエッジからオフセットした少なくとも100画素の連続的なブロックを形成する、実施形態22に記載のディスプレイデバイスである。
【0031】
実施形態25は、画素アレイのアクティブディスプレイ領域のエッジが、画素アレイのアクティブディスプレイ領域の曲線的なエッジである、実施形態24に記載のディスプレイデバイス。
【0032】
実施形態26は、第1のLEDが有機LED(OLED)であり、第2のLEDがOLEDである、実施形態19から25のいずれか1つに記載のディスプレイデバイスである。
【0033】
実施形態27は、第1の抵抗素子が第1のダイオード接続トランジスターを備え、第1のダイオード接続トランジスターが、第1のダイオード接続トランジスターソース端子、第1のダイオード接続トランジスターゲート端子、および第1のダイオード接続トランジスタードレイン端子を含み、第1のダイオード接続トランジスターゲート端子が、第1のダイオード接続トランジスタードレイン端子に接続されており、第2の抵抗素子が第2のダイオード接続トランジスターを備え、第2のダイオード接続トランジスターが、第2のダイオード接続トランジスターソース端子、第2のダイオード接続トランジスターゲート端子、および第2のダイオード接続トランジスタードレイン端子を含み、第2のダイオード接続トランジスターゲート端子が、第2のダイオード接続トランジスタードレイン端子に接続されている、実施形態19から26のいずれか1つに記載のディスプレイデバイスである。
【0034】
実施形態28は、第1のダイオード接続トランジスターが、第1のLEDの抵抗に対して第1の割合にある第1の抵抗を有し、第2のダイオード接続トランジスターが、第2のLEDの抵抗に対して第2の割合にある第2の抵抗を有し、第1の割合が第2の割合とは異なる、実施形態27に記載のディスプレイデバイスである。
【0035】
実施形態29は、第1のダイオード接続トランジスターが、第1のダイオード接続トランジスターが第1のアスペクト比の物理的寸法を有することによって第1の抵抗を有し、第2のダイオード接続トランジスターが、第2のダイオード接続トランジスターが第2のアスペクト比の物理的寸法を有することによって第2の抵抗を有し、第1のアスペクト比が第2のアスペクト比とは異なる、実施形態28に記載のディスプレイデバイスである。
【0036】
実施形態30は、第1のLEDが、画素アレイにおける第1の画素のサブピクセルであり、第2のLEDが、画素アレイにおける第2の画素のサブピクセルであり、第1のLEDが第2のLEDと同じ色を放射し、そのため、第1のLEDと第2のLEDとが同じ色のサブピクセルを表す、実施形態28に記載のディスプレイデバイスである。
【0037】
実施形態31は、第1のダイオード接続トランジスタードレイン端子が、第1のバイアス電圧に接続されており、第2のダイオード接続トランジスタードレイン端子が、第1のバイアス電圧に接続されている、実施形態30に記載のディスプレイデバイスである。
【0038】
実施形態32は、ディスプレイデバイスが、第1のバイアス電圧を上昇させると、第1のダイオード接続トランジスターの第1の抵抗が上昇し、第2のダイオード接続トランジスターの第2の抵抗が上昇するように構成されている、実施形態31に記載のディスプレイデバイスである。
【0039】
実施形態33は、ディスプレイデバイスが、第3のLEDアノード端子および第3のLEDカソード端子を含む、いくつかのLEDのうちの第3のLEDと、第3の駆動トランジスターソース端子、第3の駆動トランジスターゲート端子、および第3の駆動トランジスタードレイン端子を含み、第3の駆動トランジスタードレイン端子が第3のLEDアノード端子に接続されている、第3の駆動トランジスターと、第3の駆動トランジスタードレイン端子に接続されている第3の抵抗素子と、を備え、ディスプレイデバイスが、第3のLEDの放射中に第3のLEDおよび第3の抵抗素子を通って電流が流れるように構成されており、ディスプレイデバイスがさらに、第4のLEDアノード端子および第4のLEDカソード端子を含む、いくつかのLEDのうちの第4のLEDと、第4の駆動トランジスターソース端子、第4の駆動トランジスターゲート端子、および第4の駆動トランジスタードレイン端子を含み、第4の駆動トランジスタードレイン端子が第4のLEDアノード端子に接続されている、第4の駆動トランジスターと、第4の駆動トランジスタードレイン端子に接続されている第4の抵抗素子と、を備え、ディスプレイデバイスが、第4のLEDの放射中に第4のLEDおよび第4の抵抗素子を通って電流が流れるように構成されており、第3のLEDが、画素アレイにおける第1の画素のサブピクセルであり、第4のLEDが、画素アレイにおける第2の画素のサブピクセルであり、第3のLEDが第4のLEDと同じ色を放射し、そのため、第1のLEDと第2のLEDとが同じ色のサブピクセルを表し、第1のLEDおよび第2のLEDによって放射される色は、第3のLEDおよび第4のLEDによって放射される色とは異なる、実施形態31に記載のディスプレイデバイスである。
【0040】
実施形態34は、第3のダイオード接続トランジスタードレイン端子が、第2のバイアス電圧に接続されており、第4のダイオード接続トランジスタードレイン端子が、第2のバイアス電圧接続されており、第2のバイアス電圧が第1のバイアス電圧とは異なる、実施形態33に記載のディスプレイデバイスである。
【0041】
実施形態35は、第1の駆動トランジスタードレイン端子は、第1の中間トランジスターのソース端子およびドレイン端子をそれぞれ介して第1のLEDアノード端子に接続されており、第2の駆動トランジスタードレイン端子は、第2の中間トランジスターのソース端子およびドレイン端子をそれぞれ介して第2のLEDに接続されている、実施形態19から34のいずれか1つに記載のディスプレイデバイスである。
【0042】
実施形態36は、画素アレイを形成するいくつかの発光ダイオード(LED)を含むディスプレイデバイスであって、LEDが、いくつかのLEDのうちの第1のLEDであって、第1のLEDアノード端子および第1のLEDカソード端子を含み、画素アレイのアクティブディスプレイ領域のエッジの一部である第1の画素の少なくとも一部である、第1のLEDと、第1の駆動トランジスターソース端子、第1の駆動トランジスターゲート端子、および第1の駆動トランジスタードレイン端子を含み、第1の駆動トランジスタードレイン端子が第1のLEDアノード端子に接続されている、第1の駆動トランジスターと、第1の駆動トランジスタードレイン端子に接続されている第1のダイオード接続トランジスターと、を備え、ディスプレイデバイスが、第1のLEDの放射中に第1のLEDおよび第1のダイオード接続トランジスターを通って電流が流れるように構成されており、LEDがさらに、いくつかのLEDのうちの第2のLEDであって、第2のLEDアノード端子および第2のLEDカソード端子を含み、画素アレイのアクティブディスプレイ領域のエッジにある第2の画素の少なくとも一部である、第2のLEDと、第2の駆動トランジスターソース端子、第2の駆動トランジスターゲート端子、および第2の駆動トランジスタードレイン端子を含み、第2の駆動トランジスタードレイン端子が第2のLEDアノード端子に接続されている、第2の駆動トランジスターと、第2の駆動トランジスタードレイン端子に接続されている第2のダイオード接続トランジスターと、を備え、ディスプレイデバイスが、第2のLEDの放射中に第2のLEDおよび第2のダイオード接続トランジスターを通って電流が流れるように構成されている、ディスプレイデバイスである。
【0043】
実施形態37は、第1のダイオード接続トランジスターが、第1のLEDの抵抗に対して第1の割合にある第1の抵抗を有し、第2のダイオード接続トランジスターが、第2のLEDの抵抗に対して第2の割合にある第2の抵抗を有し、第1の割合が第2の割合とは異なり、第1のダイオード接続トランジスターのドレイン端子が、第1のバイアス電圧に接続されており、第2のダイオード接続トランジスターのドレイン端子が、第1のバイアス電圧に接続されており、ディスプレイデバイスが、第1のバイアス電圧を上昇させると、第1のダイオード接続トランジスターの第1の抵抗が上昇し、第2のダイオード接続トランジスターの第2の抵抗が上昇するように構成されている、実施形態36に記載のディスプレイデバイスである。
【0044】
実施形態38は、いくつかのLEDのうちの第3のLEDの群であって、第3のLEDの群のうちのそれぞれの各第3のLEDが、第3のLEDアノード端子および第3のLEDカソード端子を含む、第3のLEDの群と、第3のLEDの群に対応する第3の駆動トランジスターの群であって、第3の駆動トランジスターの群におけるそれぞれの各第3の駆動トランジスターが、第3の駆動トランジスターソース端子、第3の駆動トランジスターゲート端子、および第3の駆動トランジスタードレイン端子を含む、第3の駆動トランジスターの群と、を備え、それぞれの各第3の駆動トランジスターの第3の駆動トランジスタードレイン端子が、第3のLEDの群のうちの対応する第3のLEDの第3のLEDアノード端子に接続されており、それぞれの各第3の駆動トランジスターの第3の駆動トランジスタードレイン端子が、対応する第3の放射中にLED電流が流れることになるダイオード接続トランジスターのソース端子への接続がない、実施形態36または37のいずれか1つに記載のディスプレイデバイスである。
【発明の効果】
【0045】
開示されている技術は、角部にまたはその近くに位置する画素を減光することによって、アクティブディスプレイ領域の曲線的なディスプレイ角部の滑らかさを改善するために使用することができる。開示されている技術は、画素を減光するための他の技術と比べてディスプレイSoCおよびDDICの電力消費を低下させることができる。開示されている技術は、曲線的な角部の滑らかな見た目を改善することもできる。
【0046】
本明細書の主題の1つまたは複数の実施形態の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載されている。本主題の他の特徴、態様、および利点は、明細書、図面、および特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】ディスプレイパネルおよびベゼルを有する例示的な電子デバイスの図である。
図2】電子デバイスのディスプレイシステムの図である。
図3図3Aおよび図3Bは、曲線的なディスプレイ角部の画素の一例を示す図である。
図4】曲線的なディスプレイ角部の減光している画素の一例を示す図である。
図5図5Aおよび図5Bは、画素の例示的な回路および画素のタイミング図である。
図6】曲線的なディスプレイ角部の減光される画素の例示的な回路を示す図である。
図7図7Aおよび図7Bは、曲線的なディスプレイ角部の減光される画素の例示的なトランジスターを示す図である。
図8】画素の輝度と、バイアス電圧の変化およびトランジスターの幅と長さの比との関係を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
様々な図面における同様の参照番号および名称は同様の要素を指す。
詳細な説明
図1は、ディスプレイアクティブ領域104およびベゼル108を有する、例示的なディスプレイパネル100の図である。ディスプレイパネル100は、電子デバイス、例えば、スマートフォン、テレビ、スマートウォッチ、または手持ち式ゲーム機に組み付けることができる。ディスプレイパネル100は、いくつかの発光画素のアレイを含む。ディスプレイパネル100は、例えば、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(OLED)パネル、または発光ダイオード(LED)液晶ディスプレイ(LCD)パネルでよい。ディスプレイパネル100は筐体に収容することができる。筐体は、ハウジングと称されることがある。
【0049】
ディスプレイパネル100は、上部のエッジ112、左右のサイドエッジ118、および下部のエッジ114を含む。ディスプレイパネル100はベゼル108を含む。ディスプレイパネル100のエッジとディスプレイアクティブ領域104のエッジとの間の領域がベゼル108である。ベゼル108は、ディスプレイパネル100の発光画素のアレイを取り囲む。ベゼル108は、ディスプレイパネル100用のドライバー回路、電力供給ライン、およびディスプレイ制御回路と集積ドライバー回路または画素との間の信号ラインを含むことができる。アクティブ領域104は、アウトライン120によって境界が定められている。アウトライン120は、ベゼル122からアクティブ領域104を分けている。
【0050】
ディスプレイパネル100はセンサーウインドウを含み、例えば、ディスプレイパネル100はカメラウインドウ130を画定する。カメラウインドウ130は、ディスプレイパネル100のうちの、電子デバイスのセンサーの箇所に対応する領域である。センサーは、例えば、カメラとすることができる。カメラウインドウ130は、ディスプレイパネル100のうちの画素がアクティブでない領域である。カメラウインドウ130は、カメラアウトライン140によって境界が定められている。カメラアウトライン140は、アクティブ領域104からカメラウインドウ130を分けている。カメラアウトライン140は、アクティブ領域104の内部エッジと称されることがある。
【0051】
画素の光の強度は、グレースケール値によって決定することができる。画素の光の強度は、例示的な8ビットグレースケール表示を表すゼロから255の整数を含むグレースケール値として表すことができる。他のグレースケール値範囲を使用できる。例えば、グレースケール値は、10ビットディスプレイの場合にはゼロから1023の範囲、または16ビットディスプレイの場合にはゼロから65535の範囲にあってよい。他の考え得るグレースケール値範囲には、分数値を間に有するゼロから1の範囲、およびゼロパーセント(%)から100%の範囲が含まれ得る。
【0052】
色を空間的に合成するフルカラーディスプレイの場合は、各画素は、いくつかのカラーチャネルまたはサブピクセルを含むことができる。いくつかの例において、各画素は、赤色、緑色、および青色のサブピクセルのそれぞれを含むことができる。いくつかの例において、各画素は、シアン色、マゼンタ色、および黄色のサブピクセルのそれぞれを含むことができる。各サブピクセルの光の強度は、上記で説明したようにグレースケール値を用いて、例えば、8ビットディスプレイの場合はゼロから255の整数で表すことができる。
【0053】
図2は、ディスプレイパネルの例示的なディスプレイシステム200の図である。例えば、図2は、ディスプレイパネル100のディスプレイシステム200を示すことができる。ディスプレイシステム200は、発光画素のアレイ212を含むOLEDディスプレイシステムである。各発光画素はOLEDを含む。OLEDディスプレイは、スキャン/エミッションドライバー208およびデータドライバー210を含むドライバーによって駆動される。概して、スキャン/エミッションドライバー208は、ディスプレイ中の横列の画素を選択し、データドライバー210は、画像データに従って、選択された横列中の画素にデータ信号(例えば、電圧データ)を供給して、選択されたOLEDを点灯する。スキャンライン、エミッションライン、およびデータラインなどの信号ラインは、ディスプレイ上に画像を表示するように画素を制御する際に使用することができる。図2はスキャン/エミッションドライバー208を片側に有するディスプレイシステム200を示しているが、スキャン/エミッションドライバー208は、駆動性能(例えば、速度)を向上させるためにディスプレイの左右両側に配置することができる。
【0054】
ディスプレイシステム200は、複数の発光画素、例えば、画素P11からP43を含む画素アレイ212を含む。画素とは、画素に供給される画像データに基づいて色を変更できる、ディスプレイ上の小型の素子である。画素アレイ212内の各画素は、色の様々な強度を生み出すために別々にアドレス指定することができる。画素アレイ212は、平面内を延び、横列および縦列を含む。横列はアレイを横切って水平に延びる。例えば、画素アレイ212の第1の横列は、画素P11、P12、およびP13を含む。縦列は、ディスプレイの下に垂直に延びる。例えば、画素アレイ212の第1の縦列は、画素P11、P21、P31、およびP41を含む。話を簡単にするために、図2にはいくつかの画素だけを示している。実際には、画素アレイ212には数百万の画素があってよい。画素の数が大きいほど、画像の解像度を高くすることができる。
【0055】
ディスプレイシステム200は、スキャン/エミッションドライバー208およびデータドライバー210を含む。スキャン/エミッションドライバー208は、画素アレイ212の横列に信号を供給する、集積型、すなわち、積層型の、横列ラインのドライバーである。例えば、スキャン/エミッションドライバー208は、横列の画素にスキャン信号S1からS4、およびエミッション信号E1からE4を供給する。データドライバー210は、画素アレイ212の縦列に信号を供給する。例えば、データドライバー210は、縦列の画素にデータ信号D1からD4を供給する。
【0056】
画素アレイ212内の各画素は、水平のスキャンラインおよびエミッションライン、ならびに垂直のデータラインによってアドレス指定可能である。例えば、画素P11は、スキャンラインS1、エミッションラインE1、およびデータラインD1によってアドレス指定可能である。別の例において、画素P32は、スキャンラインS3、エミッションラインE3、およびデータラインD2によってアドレス指定可能である。
【0057】
ディスプレイシステム200は、ディスプレイインプットデータ202を受信するコントローラー206を含む。コントローラー206は、グラフィックコントローラーおよびタイミングコントローラーを含むことができる。コントローラーは、ディスプレイに送るための信号のタイミングを生成する。コントローラー206は、インプット信号(例えば、クロック信号、スタートパルス)をスキャン/エミッションドライバー208に、画像データをデータドライバー210に供給する。
【0058】
スキャン/エミッションドライバー208およびデータドライバー210は、画素に信号を供給して、画素がディスプレイ上に画像を再生できるようにする。スキャン/エミッションドライバー208およびデータドライバー210は、スキャンライン、エミッションライン、およびデータラインを介して画素に信号を供給する。画素に信号を供給するために、スキャン/エミッションドライバー208は、スキャンラインを選択し、画素のエミッション動作を制御する。データドライバー210は、画像データに従って、選択されたスキャンラインによってアドレス指定可能な画素にデータ信号を供給して、選択されたOLEDを点灯させる。
【0059】
図2はOLEDディスプレイを示しているが、ディスプレイの角部のベゼルサイズを小さくする技術は、画素のアレイを含むどのフラットパネルディスプレイにも利用できる。例えば、ディスプレイの角部のベゼルサイズを小さくする技術は、発光ダイオード(LED)液晶ディスプレイ(LCD)およびプラズマディスプレイパネル(PDP)に利用できる。
【0060】
図3Aおよび図3Bは、曲線的なディスプレイ角部にある画素の例を示す。図3Aは、曲線的なディスプレイ角部の画素を減光するディスプレイシステムを有するディスプレイパネル300を示す。ディスプレイパネル300は画素アレイ302を含む。図3Bは、画素アレイ302の右上部分を含むディスプレイパネル300の右上角部132の詳細図を示す。
【0061】
図3Aおよび図3Bはディスプレイパネル300の右上角部を示しているが、ディスプレイの角部のベゼルサイズを小さくする技術は、ディスプレイパネル300の他の角部領域、例えば、左上の角部にも利用できる。図3Bは、ディスプレイパネル300の上の角部にある、画素アレイ302の右上部分320を示す。
【0062】
画素は、正方形または矩形の形状を有することが多い。したがって、ディスプレイが曲線的なアウトラインを有するときに、アクティブ領域のアウトラインの形状は厳密には曲線的ではない。むしろ、アウトラインは階段と同様のギザギザした形状を有する。そのことによって、ディスプレイスクリーンの曲線的なエッジが滑らかでなくなる。知覚されるより滑らかな曲線的形状を実現するために、曲線的なエッジにおける個々の画素の輝度(luminance)が、画素のうちのアクティブ領域に重なる量に応じて漸進的に低下する。
【0063】
アウトライン120は、滑らかなカーブをなぞる目標アウトラインである。正方形または矩形の画素を用いてアウトライン120に近づけるように画素を点灯させるために、開示されている技術を使用することができる。アウトライン120にまたはその近くにある画素を漸進的に減光することによって、アウトライン120に近づく。
【0064】
画素は、アウトライン120の内側からアウトライン120の外側に漸進的に減光される。図4を参照すると、「内側」および「外側」の方向は矢印420によって表されている。概して、「内側」とは、アウトライン120から離れてアクティブ領域の最大輝度画素に向かう方向を指す。「外側」とは、アウトライン120から離れてディスプレイパネルのエッジ、例えば、エッジ118に向かう方向を指す。図4は、例示的なディスプレイの角部、例えば、角部132を示しているが、図4を参照しながら説明する画素減光技術は、ディスプレイの内部ウインドウ、例えば、カメラウインドウ130にも利用できる。したがって、開示されている技術は、ディスプレイのアクティブ領域の外部エッジおよび内部エッジの両方に利用できる。
【0065】
いくつかの例において、アウトライン内の画素全体は最大輝度であり、アウトライン外の画素全体は最大の減光であり、アウトラインに沿った画素は漸進的なパターンで少しずつ減光される。図4に示す画素は、様々な減光レベルまで減光されており、このような画素はそれぞれ、OLEDを通って流れる電流の量を小さくする、対応する画素回路の電流分割器を用いて減光される。電流分割器は、ダイオード接続トランジスターなどの抵抗素子を含む。電流分割器については、図6を参照しながらさらに詳細に説明する。
【0066】
いくつかの例において、ディスプレイのすべての画素が電流分割器を含むわけではない。例えば、曲線的なエッジにまたはその近くにない画素は、電流分割器を含まない場合がある。図4を参照すると、画素401は、エッジから離れたアウトライン120の内側に位置する。いくつかの例において、画素401は、ダイオード接続トランジスターを有する電流分割器を含まない画素群のうちの1つである。いくつかの例において、画素401は、画素アレイ302のエッジからオフセットした少なくとも100画素の連続的なブロックの一部である。画素401が「オン」であるとき、例えば、光を放射するときに、画素401は、電流分割器を含まないため減光されない。したがって、画素401は、最大輝度画素と称され得る(図4のディスプレイを有するコンピューティングデバイスが、画素駆動トランジスターによって、画素401が光を放射するデューティーサイクルおよび/または画素401に向かって供給される電流の量を変更することによって画素401を減光できる能力にもかかわらず)。
【0067】
同様に、画素430は、エッジから離れたアウトライン120の外側に位置する。いくつかの実施形態では、画素430は電流分割器を含まない。画素430が「オン」であるとき、例えば、光を放射するときに、画素430は、電流分割器を含まないため減光されない。したがって、画素430は、最大輝度画素と称され得る。しかし、アウトライン120の外側に位置するため、画素430は概して「オフ」であり、例えば、光を放射しない。画素430は、ディスプレイデバイスの通常の動作の間は概して「オフ」であるため、ディスプレイのアクティブディスプレイ領域の一部とみなすことはできない。いくつかの実装形態において、ディスプレイデバイスは、ディスプレイが理想のアウトライン120の「外側」にある画素を含まないことを除いて、図4と同様の設計を有するように構築することができる。
【0068】
画素アレイ302のエッジは、アウトライン120によって画定された曲線的なエッジである。図4の例において、画素403、404、406、408、および412は、アウトライン120によって画定されたエッジにまたはその近くに位置する(例えば、理想のアウトラインは画素を貫通する)。画素403、404、406、408、および412の画素回路はそれぞれ、ダイオード接続トランジスターを含む電流分割器を含む。ダイオード接続抵抗器の物理的性質の差が、互いに比較したときの画素403、404、406、408、および412の減光レベルの差になる。
【0069】
画素403、404、406、408、412は、内側から外側に向かって漸進的な減光を示す。画素406は、アウトライン120の内側とアウトライン120の外側とがほぼ均等に分割されており、50%減光される。画素403、404は、ほとんどがアウトライン120の内側にあり、それぞれ10%および30%減光される。画素408および412は、ほとんどがアウトライン120の外側にあり、それぞれ70%および90%減光される。
【0070】
図4には5つの減光レベル(例えば、10%、30%、50%、70%、100%)を有するものとして示されているが他の減光レベルが可能である。例えば、画素アレイ302は、任意の適切な数の減光レベル、例えば、6の減光レベル、8の減光レベル、10の減光レベルなどを有することができる。
【0071】
図4は、画素のうちのアウトラインの内側または外側にある領域の割合に基づいた、画素ごとの減光レベルを示す。例えば、画素404のうちのアウトライン120の内側にある割合は、画素403のうちのアウトライン120の内側にある割合よりも小さい。したがって、30%の減光である画素404は、10%の減光である画素403よりも減光が大きい。同様に、画素408のうちのアウトライン120の外側にある割合は、画素412のうちのアウトライン120の外側にある割合よりも小さい。したがって、70%の減光である画素408は、90%の減光である画素412よりも減光が小さい。
【0072】
いくつかの例において、画素ごとの減光レベルは、アウトラインへの画素の近さに基づくことができる。例えば、アウトラインと重なる画素は、第1の減光レベルを有することができる。アウトラインの内側にありアウトラインから1画素だけ離れている画素は、第2の減光レベルを有することができ、アウトラインの内側にありアウトラインから2画素だけ離れている画素は、第3の減光レベルを有することができ、以下同様である。同様に、アウトラインの外側にありアウトラインから1画素だけ離れている画素は、第4の減光レベルを有することができ、アウトラインの外側にありアウトラインから2画素だけ離れている画素は、第5の減光レベルを有することができ、以下同様である。
【0073】
図5Aおよび図5Bは、最大輝度画素の例示的な回路および画素のタイミング図を示す。図5Aは、ディスプレイシステムのLEDおよび対応するドライブ回路構成の図500である(図500がサブピクセルのためのLEDおよび対応するドライブ回路構成を表すこともあるが、話を簡単にするために本明細書では以下で画素500と称することがある)。例えば、図5Aは、ディスプレイシステム200の画素のより詳細な図を示すことができる。
【0074】
画素500は、アクティブマトリックスOLED(AMOLED)画素である。画素500は、スキャン信号「GW(N)」およびリセットスキャン信号「GI(N)」を受信する。画素500は、データ電圧「DATA(k)」およびエミッション信号「EM(N)」を受信する。画素500は、第1の供給電圧ELVDDおよび初期基準電圧VINITを受信する。画素500は、共通のグランドELVSSに接続されている。
【0075】
画素500は、有機発光ダイオード(OLED)520を含む。OLED520は、電流IOLEDに応答して光を放射する有機化合物の層を含む。有機物層は、OLEDがアノード端子Aおよびカソード端子Cを含むように、2つの電極、アノードとカソードとの間に位置決めされている。OLED520は、供給電圧ELVDDを受信する電流源回路によって駆動される。電流源回路は、光を放射するようにOLED520を駆動する。
【0076】
画素500は、ストレージコンデンサーCST、トランジスターT2からT7、およびOLED駆動トランジスターT1を含む。駆動トランジスターT1は、ソース端子Sおよびドレイン端子Dを含む。ドレイン端子Dは、(例えば、T1のドレイン端子Dが導体によって中間トランジスターのソース端子に直接的に接続され、中間トランジスターのドレイン端子がOLED520のアノード端子Aに直接的に接続されるように、中間トランジスターを介して)OLED520のアノード端子Aに接続されている。画素500は、制御信号、すなわちSCAN、EM、DATA(k)によってプログラムされる。OLED電流、すなわちIOLEDは、LEDと駆動トランジスターT1との間に存在する電圧に基づいて変化する。
【0077】
図5Bは、画素500の画素回路動作の例示的なタイミング図を示す。図5Bに示す電圧はグランドを基準とする。動作中に、画素500は、初期化ステージ、プログラミングステージ、およびエミッションステージを経る。初期化ステージの間に、OLED520は、プログラミングに備えてオフにされる。OLED520は、EM信号のスイッチオフ501によって(例えば、高いレベルに設定されることによって)オフにされ、そのことが、T5およびT6をオフにして、OLED520に流れる電流を止める。画素は、リセット信号GI(N)を受信すること502によって初期化ステージに入り、そのことが、T4をオンにし、GをVINITに設定する。
【0078】
次いで、画素は、スキャン信号GW(N)を受信すること503によってプログラミングステージに入る。プログラミングステージの間に、GW(N)信号はオンになり、そのことがT2、T3、およびT7をオンにする。電圧データDATA(k)は、T2、T1およびT3を通って、DATA(k)から少なくともT1の閾値電圧を引いた値にGを設定する。したがって、フレームのプログラミングステージ中に画素500がデータ電圧DATA(k)を受信するときは、その電圧はT1の「G」ノードにプログラムされる。
【0079】
エミッションステージの間に、EM(N)信号がオンになり504、そのことがT5およびT6をオンにする。ELVDDからの電流は、T1およびT6を通ってOLED520まで流れ、OLED520の電流レベルはGによって決まる。したがって、画素500がフレームのエミッションステージに変化した後で、電流IOLEDは、(例えば、受信されたデータ電圧DATA(k)に基づく)駆動トランジスターの「G」ノードにおける電圧設定に基づいてOLED520を通って流れ、そのため、OLED520は、電流IOLEDがOLED520を通って流れるときに光を放射する。光の強度または輝度は、加えられる電流IOLEDの量に応じて変わる。最大の電流レベル、例えば、100%のIOLEDがOLED520を通って流れる場合は、OLED520はその「最大」輝度で点灯する。
【0080】
電流が大きいほど概して光が明るくなる。したがって、OLED520から放射される光の強度はDATA(k)に基づき、DATA(k)は、「G」ノードにプログラムされ、個々の画素に対する画像データに対応する。ストレージコンデンサーCSTは、プログラミング/アドレッシングステージに続くエミッションステージの間に画素500がほぼプログラムされたレベルで点灯されたままになるように、画素の状態を維持する。
【0081】
図6は、曲線的なディスプレイ角部の減光される画素の例示的な画素回路600を示す。回路600は電流分割器を含む。電流分割器は、抵抗素子、例えば、ダイオード接続トランジスターT8を含む。ダイオード接続トランジスターT8は、駆動トランジスターT1のドレイン端子Dに(例えば、中間トランジスターT6を介して)接続されている。電流分割器は、トランジスターT8とOLED620との間で電流IOLEDを分割する。したがって、OLED620の放射中に、電流はOLEDおよびダイオード接続トランジスターT8を通って流れる。
【0082】
トランジスターT8のゲート電極は、ドレイン電極に電気的に短絡されている。ダイオード接続トランジスターT8は、OLEDダイオードに並列になっている。ゲート電極およびドレイン電極はバイアス電圧VBIASに接続されている。画素回路からのOLEDエミッション電流IOLEDは、IOLED1とIOLED2とに分割される。IOLED1はOLED620を通って流れ、画素を点灯させる。IOLED2はトランジスターT8を通って流れる。所与のインプット電流IOLEDについては、トランジスターT8を通って流れる電流の量が大きいほど、OLED620を通って流れる電流の量が小さくなる。
【0083】
トランジスターT8の抵抗は、トランジスターT8を通って流れる電流IOLED2の量に、したがって、OLED620を通って流れる電流IOLED1の量に影響を与える。一例において、トランジスターT8の抵抗はOLEDの抵抗に等しく、IOLED1はIOLED2に等しい。別の例において、トランジスターT8の抵抗はOLED620の抵抗の2倍であり、IOLED2はIOLED1の半分である。IOLED1が最大輝度から減ると、OLED620の減光が引き起こされる。いくつかの例において、OLEDは、高輝度の約500ニトから低輝度の約10ニトに調節できる。
【0084】
トランジスターT8の抵抗は、いくつかの技術を用いて制御および/または調節することができる。第1の技術は、トランジスターT8のハードウェアの特徴の設計に基づいてトランジスターT8の抵抗を制御することである。例えば、トランジスターT8は、OLEDの抵抗に対して既定の割合の抵抗を有するように設計することができる。トランジスターT8が駆動トランジスターT1のドレイン端子に接続されていることで、抵抗の既定の割合に従ってOLEDの輝度が下げられる。OLEDは、トランジスターT8のハードウェアの特徴によって、デフォルトの減光レベルまで減光される。デフォルトの減光レベルは、同じVBIASを有する最大輝度のOLEDと比べた減光度として表すことができる。
【0085】
最大輝度のOLEDは、例えば、駆動トランジスターT1のドレイン端子がダイオード接続トランジスターのソース端子に接続されていない画素、例えば、画素500のOLEDとすることができる。最大輝度のOLEDは、駆動トランジスターT1のドレイン端子がダイオード接続トランジスターのソース端子に接続されているが、電流分割器がオフにされている画素、例えば、画素600のOLEDとすることもできる。例えば、電流分割器は、電流IOLED全部がOLED620を通って流れるようにVBIASが高い値に設定されていることによって、オフにすることができる。
【0086】
ディスプレイパネルに画像データを送信するコンピューティングデバイスは、任意の所与の画素の強度を、そのそれぞれの画素のGノードに電圧を相違させるプログラミングを送信することによって変更できる。したがって、コンピューティングデバイスは、図4に示すように、ソフトウェアで画素の強度を相違させることもできる。しかし、ディスプレイパネルに表示される画像はフレームごとに変わる可能性があるため、ディスプレイのエッジにある画素をソフトウェアにおいて減光することは、このような各フレームの画素ごとに強度レベルを再計算することを伴う。例えば、各フレームについて、コンピューティングデバイスは、最初にエッジ画素の意図される強度(例えば、80%)を特定しなければならず、次いで、ディスプレイに軟らかい「曲線的」エッジの効果を実現するためにその画素の強度を下げなければならないことになる(例えば、初期の強度値80%を50%減光して、Gノードに書き込まれる最終結果強度値の40%を達成する)。これらの繰り返しの計算はエネルギーおよびコンピューティングの帯域幅を消費する。本開示に記載されている技術によって、画素が曲線的エッジにあることによる減光の割合を、ハードウェアに、例えば、ダイオード接続トランジスターT8の特徴を用いて、実装することが可能になる。したがって、コンピューティングデバイスは、単に、ディスプレイパネルの画素に元の画像データをプログラムすることを必要とするだけであり、エッジにおける減光はいずれもハードウェアによって対処される。
【0087】
一例において、トランジスターT8は、OLEDの抵抗の3分の2の抵抗を有するように設計できる。トランジスターT8のハードウェアの特徴は、トランジスターT8のアスペクト比を含むことができる。アスペクト比とは、トランジスターの幅と長さの比(「W/L比」)である。いくつかの例において、アスペクト比は、各画素の色について別々に調整することができる。例えば、画素回路600は、サブピクセル、例えば、画素の赤色、緑色、または青色のサブピクセルの回路とすることができる。赤色サブピクセルのトランジスターT8は、緑色サブピクセル、青色サブピクセル、またはその両方のアスペクト比とは異なるアスペクト比を有してよい。図7Aおよび図7Bは、異なるアスペクト比を有するトランジスターを示す。
【0088】
トランジスターT8の抵抗を制御する第2の技術は、バイアス電圧VBIASを調節することである。VBIASが高いほど、IOLED2が小さくなり、結果としてOLEDを通るエミッション電流IOLED1が大きくなる。VBIASの調節は、デフォルトの減光レベルと比べたときに画素の輝度に変化を引き起こす。言い換えれば、VBIASを調節すると、T8トランジスターのアスペクト比によって定められたデフォルトの減光レベルをコンピューティングデバイスが変更することが可能になる。
【0089】
いくつかの例において、画素のサブピクセルは、様々なバイアス電圧を有することができる。例えば、赤色サブピクセルは、緑色サブピクセル、青色サブピクセル、またはその両方とは異なるVBIASを有することができる。いくつかの例において、VBIASは、高レベルの約2Vと低値の約-5Vとの間で調節できる。いくつかの例において、VBIASは、画素の動作中に調節できる。
【0090】
動作中に画素の減光レベルを調節するために、ディスプレイの輝度設定に基づいてVBIASを調節できる。例えば、ディスプレイシステムのDDICは、VBIASを上昇させることによって画素600の減光をオーバーライドできる。トランジスターT8を通って電流が流れないようにVBIASを上昇させることができる。したがって、T8はオフにされ、OLED電流は全部がOLED620を通って流れ、そのため、IOLEDはIOLED1に等しくなる。いくつかの例において、VBIASはグローバルパラメーターである。例えば、赤色サブピクセルに関するVBIASを調節すると、ディスプレイパネルのすべての赤色サブピクセルに関するVBIASを調節することができる。ディスプレイにおけるすべてのサブピクセルが同じVBIASを受信でき、そのため、すべての赤色サブピクセルには第1のVBIAS、すべての緑色サブピクセルには第2のVBIAS、すべての青色サブピクセルには第3のVBIASが存在し得る。
【0091】
図7Aおよび図7Bは、曲線的なディスプレイ角部の減光される画素の例示的なトランジスター700、750を示す。トランジスターの物理的寸法は、トランジスターの一定の抵抗を実現するためにデフォルトの比から調節できる。物理的寸法は、トランジスターの幅および長さを含むことができ、それらが、トランジスターのアスペクト比すなわちW/L比に影響を与える。
【0092】
トランジスター700は、ドレイン702、ソース704、およびゲート710を含む。トランジスター700は、基板706および酸化物708も含む。ゲート710は幅W1および長さL1を有する。トランジスター700のアスペクト比はW1/L1である。
【0093】
トランジスター750は、ドレイン712、ソース714、およびゲート720を含む。トランジスター750は、基板716および酸化物718も含む。ゲート720は幅W2および長さL2を有する。トランジスター750のアスペクト比はW2/L2である。幅W2は幅W1と同じである。長さL2は長さL1よりも長い。したがって、アスペクト比W2/L2は、アスペクト比W1/L1よりも小さい。
【0094】
トランジスター700およびトランジスター750はそれぞれ、減光される画素の電流分割器において使用できる。例えば、トランジスター700、750はそれぞれ、(例えば、ディスプレイのアクティブ領域のエッジにおいて隣接する2つの画素の同じ色のサブピクセルに対して)画素回路600のトランジスターT8として使用できる。アスペクト比W2/L2がアスペクト比W1/L1よりも小さいことで、トランジスター750の抵抗がトランジスター700よりも大きくなる。したがって、トランジスターT8としてトランジスター700を含む第1の画素回路では、トランジスターT8としてトランジスター750を含む同等の第2の画素回路よりも、トランジスターT8を通って流れる電流が大きくなる。その結果、トランジスター700を含む第1の画素回路は、トランジスター750を含む第2の画素回路よりもOLEDを通る電流が小さくなり、より大きい量だけ減光される。したがって、第1の画素回路のデフォルトの減光レベルは、したがって、第2の画素回路のデフォルトの減光レベルよりも減光され、すなわちより明るくなくなる。
【0095】
図8は、バイアス電圧およびトランジスターの幅と長さの比の変更によって引き起こされる画素の輝度の変化を示す表800である。先に論じたように、トランジスターT8の抵抗は、2つの技術を用いて調節できる。第1の技術は、トランジスターのW/L比を含む物理的寸法を調節することである。第2の技術は、バイアス電圧VBIASを調節することである。
【0096】
表800の構成801は、大きいW/L比および同じVBIASを含む。W/L比が大きいと、トランジスターT8を通る抵抗が小さくなり、そのため、IOLED2が大きく、IOLED1が小さくなる。したがって、第1の画素のW/L比が第2の画素よりも大きく、VBIASが第2の画素と同じ場合は、第1の画素はより低いOLED輝度を有する。例えば、図4に戻ると、画素406は、画素404(30%の減光)よりも低い輝度(50%の減光)を有する。これは、電流分割器を有する画素406が、画素404の電流分割器のダイオード接続トランジスターT8よりも大きいW/L比を有するダイオード接続トランジスターT8を有することによって起こり得る。
【0097】
表800の構成802は、小さいW/L比および同じVBIASを含む。W/L比が小さいと、トランジスターT8を通る抵抗が大きくなり、そのため、IOLED2が小さく、IOLED1が大きくなる。したがって、第1の画素のW/L比が第2の画素よりも小さく、VBIASが第2の画素と同じ場合は、第1の画素はより高いOLED輝度を有する。例えば、図4に戻ると、画素406は、画素408(70%の減光)よりも高い輝度(50%の減光)を有する。これは、電流分割器を有する画素406が、画素408の電流分割器のダイオード接続トランジスターT8よりも低いW/L比を有するダイオード接続トランジスターT8を有することによって起こり得る。
【0098】
表800の構成803は、高いVBIASおよび同じW/L比を含む。VBIASが高いと、トランジスターT8を通る抵抗が大きくなり、そのため、IOLED2が小さく、IOLED1が大きくなる。したがって、第1の画素のVBIASが第2の画素よりも高く、W/L比が第2の画素と同じ場合は、第1の画素はより高いOLED輝度を有する。
【0099】
表800の構成804は、低いVBIASおよび同じW/L比を含む。VBIASが低いと、トランジスターT8を通る抵抗が低くなり、そのため、IOLED2が大きく、IOLED1が小さくなる。したがって、第1の画素のVBIASが第2の画素よりも低く、W/L比が第2の画素と同じ場合は、第1の画素はより低いOLED輝度を有する。
【0100】
本主題の実施形態および本明細書に記載されている機能の動作は、パーソナルコンピューター、携帯電話、スマートフォン、スマートウォッチ、スマートTV、携帯型オーディオプレイヤーもしくはビデオプレイヤー、ゲーム機、またはそれらのデバイスの1つもしくは複数の組合せなど、任意の適切な電子デバイスに実装することができる。
【0101】
電子デバイスは、メモリー、プロセッサー、ディスプレイ、およびインプット/アウトプットユニットなど、様々なコンポーネントを含むことができる。インプット/アウトプットユニットは、例えば、データを送受信するために1つまたは複数のネットワークと通信できるトランシーバーを含むことができる。ディスプレイは、例えば、画像を表示するための、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、または発光ダイオード(LED)ディスプレイを含む、任意の適切なディスプレイでよい。
【0102】
ここに記載されているシステムおよび技術の様々な実装形態は、デジタル電子回路構成、集積回路構成、特別設計のASIC(特定用途向け集積回路)、コンピューターのハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組合せにおいて実現することができる。それらの様々な実装形態は、少なくとも1つのプログラム可能なプロセッサーを含むプログラム可能なシステム上で実行可能および/または解釈可能な1つまたは複数のコンピュータープログラムにおける実装形態を含むことができ、そのプロセッサーは、ストレージシステム、少なくとも1つのインプットデバイス、および少なくとも1つのアウトプットデバイスからデータおよび命令を受信し、それらにデータおよび命令を送信するように専用または汎用で結合することができる。
【0103】
実施形態は、1つまたは複数のコンピュータープログラムプロダクト、例えば、データ処理装置による実行のためにまたはその動作を制御するために、コンピューター可読媒体上で符号化されたコンピュータープログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして実装することができる。コンピューター可読媒体は、機械可読ストレージデバイス、機械可読ストレージ基板、メモリーデバイス、機械可読伝搬信号に影響を与える物質の組成、またはそれらの1つもしくは複数の組合せでよい。「データ処理装置」という用語は、データを処理するためのすべての装置、デバイス、および機械を包含し、一例として、プログラム可能なプロセッサー、コンピューター、またはマルチプロセッサーもしくはマルチコンピューターを含む。装置は、ハードウェアに加えて、対象のコンピュータープログラムの実行環境を生成するコード、例えば、プロセッサーファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらの1つもしくは複数の組合せを構成するコードを含むことができる。伝搬信号とは、人工的に生成された信号、例えば、適切なレシーバー装置への送信のために情報を符号化するために生成される、機械によって生成された電気信号、光信号、または電磁気信号である。
【0104】
コンピュータープログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)は、コンパイラー型言語またはインタープリター型言語を含む、任意の形式のプログラミング言語で記述でき、スタンドアロンプログラム、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、もしくはコンピューティング環境内での使用に適した他のユニットを含む、任意の形式で展開できる。コンピュータープログラムは、必ずしもファイルシステム内のファイルに対応する必要はない。プログラムは、他のプログラムもしくはデータ(例えば、マークアップ言語ドキュメント内に格納された1つまたは複数のスクリプト)を保持するファイルの一部分に、対象のプログラム専用の単一のファイルに、または複数の連携ファイル(例えば、1つもしくは複数のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部分を格納するファイル)に格納できる。コンピュータープログラムは、1つのコンピューター上で、または1つの場所に位置するかもしくは複数の場所に分散されて通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピューター上で、実行されるように展開することができる。
【0105】
コンピュータープログラムの実行に適したプロセッサーには、一例として、汎用および専用のマイクロプロセッサーの両方、ならびに任意の種類のデジタルコンピューターの任意の1つもしくは複数のプロセッサーが含まれる。概して、プロセッサーは、読取り専用メモリーもしくはランダムアクセスメモリーまたはその両方から命令およびデータを受信する。
【0106】
コンピューターの要素は、命令を実行するプロセッサーと、命令およびデータを格納する1つまたは複数のメモリーデバイスとを含むことができる。概して、コンピューターは、データを格納する1つまたは複数のマスストレージデバイス、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、または光ディスクも含むか、あるいはデータをそこから受信するかもしくはデータをそこに送信するかまたはその両方のために動作可能に結合される。しかし、コンピューターは、そのようなデバイスを有さなくてよい。コンピュータープログラム命令およびデータを格納するために適したコンピューター可読媒体は、一例として、半導体メモリーデバイスを含む、すべての形式の不揮発性メモリー、媒体、およびメモリーデバイス、例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリーデバイスと、磁気ディスク、例えば、内部ハードディスクまたはリムーバブルディスクと、光磁気ディスクと、CD ROMおよびDVD-ROMディスクとを含む。プロセッサーおよびメモリーは、専用論理回路構成によって補足できるか、またはそれに組み込むことができる。
【0107】
本明細書は多くの特定の実装形態の詳細を含むが、それらは特許請求できる範囲に対する限定と解釈するべきではなく、むしろ、特定の実施形態に特有の場合がある特徴の説明と解釈するべきである。別々の実施形態の文脈で本明細書に記載される一定の特徴は、単一の実施形態の組合せにおいて実装することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で記載されている様々な特徴は、複数の実施形態で別々にまたは任意の適切な下位組合せで実装することもできる。さらに、各特徴が一定の組合せで作用するように上述され、しかもそれ自体が最初に特許請求され得るが、場合によっては、特許請求される組合せの1つまたは複数の特徴をその組合せから削除でき、その特許請求される組合せは、下位組合せまたは下位組合せの変形例を対象とすることができる。
図1
図2
図3A-3B】
図4
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-04-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイデバイスを備え、前記ディスプレイデバイスは前記ディスプレイデバイスのアクティブ領域を形成する複数の画素を含み、前記ディスプレイデバイスの前記アクティブ領域は曲線的エッジ部分を画定し、前記曲線的エッジ部分の少なくとも一部を形成するいくつかの画素は、前記いくつかの画素のハードウェア構造によって決定される段階的な相対輝度レベルを有し、そのため、前記いくつかの画素のうちの前記曲線的エッジ部分の第1の位置に位置する第1の画素は、第1の画素ハードウェア構造によって定義される第1の相対輝度レベルを有し、前記いくつかの画素のうちの前記曲線的エッジ部分の第2の位置に位置する第2の画素は、第2の画素ハードウェア構造によって定義される第2の相対輝度レベルを有し、前記第1の相対輝度レベルは前記第2の相対輝度レベルとは異なり、前記第1の画素は、
第1の発光ダイオード(LED)と、
第1の調整可能な抵抗を有する第1の抵抗素子と、
前記第1のLEDによる光の放射中に前記第1のLEDおよび前記第1の調整可能な抵抗を有する前記第1の抵抗素子を通して並列に電流を駆動するように構成された、第1の駆動トランジスターと
を含み、
前記ディスプレイデバイスは、第1のバイアス電圧を上昇させると前記第1の抵抗素子の前記第1の調整可能な抵抗が上昇するように構成されている、電子デバイス。
【請求項2】
前記第1の画素は、前記ディスプレイデバイスにおいて前記第2の画素に隣接する、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記第1の相対輝度レベルは、前記第1の画素にプログラムされている第1のプログラム輝度レベルに対して減光された、第1のデフォルトの減光輝度レベルを含み、
前記第2の相対輝度レベルは、前記第2の画素にプログラムされている第2のプログラム輝度レベルに対して減光された、第2のデフォルトの減光輝度レベルを含む、
請求項1~2のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記ディスプレイデバイスは、前記曲線的エッジ部分からオフセットした前記ディスプレイデバイスの中央領域を形成する複数の中央画素を含み、
前記ディスプレイデバイスの前記中央領域を形成する前記複数の中央画素の各中央画素は、それぞれの前記中央画素にプログラムされている輝度レベルを放射するように構成されている、
請求項3に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記複数の中央画素は、前記曲線的エッジ部分からオフセットした少なくとも100画素の連続的なブロックを形成する、
請求項4に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記第1の画素は、第1の有機発光ダイオード(OLED)を備え、
前記第2の画素は、第2のOLEDを備える、
請求項1~5のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項7】
記第2の画素は、
第2のLEDと、
第2の調整可能な抵抗を有する第2の抵抗素子と、
前記第2のLEDによる光の放射中に前記第2のLEDおよび前記第2の調整可能な抵抗を有する前記第2の抵抗素子を通して並列に電流を駆動するように構成された、第2の駆動トランジスターと
を含む、
請求項1~6のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記ディスプレイデバイスは、前記曲線的エッジ部分からオフセットした前記ディスプレイデバイスの中央領域を形成する複数の中央画素を含み、
前記ディスプレイデバイスの前記中央領域を形成する前記複数の中央画素の各中央画素は、対応する中央画素LEDおよび対応する中央画素駆動トランジスターを含み、前記対応する中央画素駆動トランジスターは、前記対応する中央画素LEDと並列に対応する抵抗素子を通して電流を駆動させずに、前記対応する中央画素LEDを通して電流を駆動するように構成されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記第1の抵抗素子は第1のダイオード接続トランジスターを備え、前記第1のダイオード接続トランジスターは、第1のダイオード接続トランジスターゲート端子と、前記第1のダイオード接続トランジスターゲート端子に接続された第1のダイオード接続トランジスタードレイン端子とを含み、
前記第2の抵抗素子は第2のダイオード接続トランジスターを備え、前記第2のダイオード接続トランジスターは、第2のダイオード接続トランジスターゲート端子と、前記第2のダイオード接続トランジスターゲート端子に接続された第2のダイオード接続トランジスタードレイン端子とを含む、
請求項に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記第1のダイオード接続トランジスターは、前記第1のLEDの抵抗に対して第1の割合にある第1の抵抗を有し、
前記第2のダイオード接続トランジスターは、前記第2のLEDの抵抗に対して第2の割合にある第2の抵抗を有し、
前記第1の割合は前記第2の割合とは異なる、
請求項に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記第1のダイオード接続トランジスターは、前記第1のダイオード接続トランジスターが第1のアスペクト比の物理的寸法を有することによって前記第1の抵抗を有し、
前記第2のダイオード接続トランジスターは、前記第2のダイオード接続トランジスターが第2のアスペクト比の物理的寸法を有することによって前記第2の抵抗を有し、
前記第1のアスペクト比は前記第2のアスペクト比とは異なる、
請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記第1の画素は、前記ディスプレイデバイスにおける第1の合成画素のサブピクセルであり、
前記第2の画素は、前記ディスプレイデバイスにおける第2の合成画素のサブピクセルであり、
前記第1の画素の前記第1のLEDは、前記第2の画素の第2のLEDと同じ色を放射し、そのため、前記第1の画素と前記第2の画素とが同じ色のサブピクセルを表す、請求項1~11のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記第1のダイオード接続トランジスタードレイン端子は、前記第1のバイアス電圧に接続されており、
前記第2のダイオード接続トランジスタードレイン端子は、前記第1のバイアス電圧に接続されている、
請求項9~11のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記第1の抵抗素子は第1のダイオード接続トランジスターを備え、前記第1のダイオード接続トランジスターは、第1のダイオード接続トランジスターゲート端子と、前記第1のダイオード接続トランジスターゲート端子に接続された第1のダイオード接続トランジスタードレイン端子とを含み、
前記ディスプレイデバイスは、前記第1のバイアス電圧を上昇させると、前記第1のダイオード接続トランジスターの前記第1の調整可能な抵抗が上昇するように構成されている、
請求項1~8のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記ディスプレイデバイスは、
第3の画素を含み、前記第3の画素は、
第3のLEDと、
第3の調整可能な抵抗を有する第3の抵抗素子と、
前記第3のLEDによる光の放射中に、前記第3のLEDおよび前記第3の調整可能な抵抗を有する前記第3の抵抗素子を通して並列に電流を駆動するように構成された、第3の駆動トランジスターと
を含み、
前記ディスプレイデバイスはさらに、
第4の画素を含み、前記第4の画素は、
第4のLEDと、
第4の調整可能な抵抗を有する第4の抵抗素子と、
前記第4のLEDによる光の放射中に、前記第4のLEDおよび前記第4の調整可能な抵抗を有する前記第4の抵抗素子を通して並列に電流を駆動するように構成された、第4の駆動トランジスターと
を含み、
前記第3の画素は、第1の合成画素のサブピクセルであり、
前記第4の画素は、第2の合成画素のサブピクセルであり、
前記第3の画素の前記第3のLEDは、前記第4の画素の前記第4のLEDと同じ色を放射し、そのため、前記第3の画素と前記第4の画素とは同じ色のサブピクセルを表し、
前記第1の画素および前記第2の画素によって放射される前記色は、前記第3の画素および前記第4の画素によって放射される前記色とは異なる、
請求項7、9~11、および13のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記第3の抵抗素子は第3のダイオード接続トランジスターを備え、前記第3のダイオード接続トランジスターは、第3のダイオード接続トランジスターゲート端子と、前記第3のダイオード接続トランジスターゲート端子および第2のバイアス電圧に接続された第3のダイオード接続トランジスタードレイン端子とを含み
前記第4の抵抗素子は第4のダイオード接続トランジスターを備え、前記第4のダイオード接続トランジスターは、第4のダイオード接続トランジスターゲート端子と、前記第4のダイオード接続トランジスターゲート端子および前記第2のバイアス電圧に接続された第4のダイオード接続トランジスタードレイン端子とを含み
前記第2のバイアス電圧は前記第1のバイアス電圧とは異なる、
請求項15に記載の電子デバイス。
【請求項17】
前記第1の駆動トランジスターは、前記第1の駆動トランジスターと前記第1のLEDとの間で直列の第1の中間トランジスターを介して前記第1のLEDに接続されている、
請求項1~16のいずれか1項に記載の電子デバイス。
【国際調査報告】