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特表2024-534782CO2センサーと、自己調整酸素源と、頸部支持体とが装備されている換気マスクによる呼吸不全及び肺蘇生のための自律的緊急方法及びシステム
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  • 特表-CO2センサーと、自己調整酸素源と、頸部支持体とが装備されている換気マスクによる呼吸不全及び肺蘇生のための自律的緊急方法及びシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-26
(54)【発明の名称】CO2センサーと、自己調整酸素源と、頸部支持体とが装備されている換気マスクによる呼吸不全及び肺蘇生のための自律的緊急方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   A61M 16/00 20060101AFI20240918BHJP
   A61M 16/06 20060101ALI20240918BHJP
   A61B 5/08 20060101ALI20240918BHJP
【FI】
A61M16/00 312
A61M16/06 A
A61B5/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024509005
(86)(22)【出願日】2022-08-29
(85)【翻訳文提出日】2024-02-26
(86)【国際出願番号】 IB2022058072
(87)【国際公開番号】W WO2023031765
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】NC2021/0011484
(32)【優先日】2021-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CO
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524056916
【氏名又は名称】モンテーホ タラソナ,ハビエル
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】モンテーホ タラソナ,ハビエル
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038SS04
4C038ST01
4C038SU19
(57)【要約】
本発明は、CO2センサー、自己調整酸素源及び頸部支持体を有する換気マスクを用いた心肺機能蘇生のために呼吸停止の事象で用いる自給式緊急システム及び方法であって、自給式であり、患者の年齢に基づいてソフトウェアを用いて、量及び頻度に関する酸素供給量を計算し、次に、システムは頸部支持体によって患者の気道を拡げることができ、呼吸停止の事象で効率的な酸素供給を改善することができるという事実のために、緊急医療訓練を有しない人によって操作可能であることを特徴とする自給式緊急システム及び方法に関する。本発明は、換気マスクが、CO2放出弁、及び患者の呼吸状態を判定するソフトウェアに接続されているCO2センサーを有することを特徴とする。同様に、本発明は、ここに記載のシステムを用いて、患者に呼吸停止蘇生処置を行うために、段階的に確立された方法を含む。本発明の応用分野は医療分野に向けられ、本発明の目的は、呼吸停止状態の患者における緊急肺蘇生である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
CO2センサーと、自動調整酸素源と、頸部支持体とが装備されている換気マスクによる呼吸不全及び肺蘇生のための自律的緊急方法及びシステムであって、
・加圧酸素入口(101)と、CO2放出口(102)と、ソフトウェア技術に接続されているCO2センサー(103)と、前記頸部支持体(2)に取り付けられる固定デバイス(104)とを有する、鼻及び口を覆う換気マスク(1)と、
・前記換気マスクに取り付けられる固定デバイス(201)を有する頸部支持体(2)であって、頭の位置決めと直接関係があるように設計されている頸部支持体(2)と、
・エネルギー源に接続されており、全ての弁がソフトウェア動作技術に接続されている圧力弁(301)、流量弁(302)及び開放弁(303)の3つの弁を特徴とする自動調整酸素換気装置(3)であって、前記酸素源は、オン/オフダイアル(304)と、患者の年齢(大人又は子供)用のダイアル(305)との2つのダイアルを有する、自動調整酸素換気装置(3)と、
・前記患者の肺への酸素の注入の供給によって肺蘇生を行う方法と
から構成されている自律的緊急方法及びシステム。
【請求項2】
緊急呼吸不全蘇生のための自律的緊急方法及びシステム。肺蘇生は、CO2検出センサーと、自動調整酸素源と、頸部支持片とを含む換気フェイスマスクから構成されているシステムによって行われる。請求項1に記載のCO2逃がし弁(102)が、陰圧によって開き、陽圧によって閉じ、即ち、酸素が入ると前記CO2逃がし弁(102)が閉じ、直後に、CO2が出ることができるための逆の処置をとる。
【請求項3】
緊急呼吸不全蘇生のための自律的緊急方法及びシステム。肺蘇生は、CO2検出センサーと、自動調整酸素源と、頸部支持片とを有する換気フェイスマスクから構成されているシステムによって行われる。請求項1に記載のソフトウェア技術が、CO2濃度を測定することによって前記患者の呼吸状態を判定し、前記患者の年齢に基づいて必要な酸素量及び頻度の供給を開始する。緊急呼吸不全蘇生のための自律的方法及びシステム。肺蘇生は、CO2検出センサーと、自動調整酸素源と、頸部支持片とを有する換気フェイスマスクから構成されているシステムによって行われる。請求項1に記載の前記固定デバイス(104)は、前記頸部支持体(2)に取り付けられて、顔に隣接する固定位置に前記換気マスクを維持し、それにより、酸素が前記患者の顔の輪郭から逃げるのを防止する。
【請求項4】
緊急呼吸不全蘇生のための自律的方法及びシステム。肺蘇生は、CO2検出センサーと、自動調整酸素源と、頸部支持片とを有する換気フェイスマスクから構成されているシステムによって行われる。請求項1に記載の固定デバイス(104)が、前記頭の位置決めと直接関係があり、気道を確保することができ、したがって、肺蘇生を行うように設計されている、
【請求項5】
緊急呼吸不全蘇生のための自律的方法及びシステム。肺蘇生は、CO2検出センサーと、自動調整酸素源と、頸部支持片とを有する換気フェイスマスクから構成されているシステムによって行われる。請求項1に記載の圧力弁(301)が、前記ソフトウェアと対話し、前記ソフトウェアのプログラミングに基づいて酸素を開放及び供給することによって対応する。
【請求項6】
緊急呼吸不全蘇生のための自律的方法及びシステム。肺蘇生は、CO2検出センサーと、自動調整酸素源と、頸部支持片とを有する換気フェイスマスクから構成されているシステムによって行われる。請求項1に記載のオン/オフダイアルは、CO2の有無に応じて前記ソフトウェア技術によって調整される。
【請求項7】
緊急呼吸不全蘇生のための自律的方法及びシステム。肺蘇生は、CO2検出センサーと、自動調整酸素源と、頸部支持片とを有する換気フェイスマスクから構成されているシステムによって行われる。請求項1に記載の方法が、
・最適気道管理を行うことができるように設計及び設置されている、前記頭が前記頸部支持体にある状態で前記患者を仰臥位に設置する段階と、
に分けられ、
・一旦、前記患者が、意識不明であるか又は緊急の状態であると識別されると、提供者は、前記固定デバイス(201)を用いて前記頸部支持体に固定する前記患者(1)に前記換気マスクを付けなくてはならない。この時点で、デフォルトで開いたままである、前記換気マスクに設置されている前記CO2弁(102)が、前記酸素の流れが始まるとすぐに閉じる。これは、6秒で行われる循環過程であり、その間、最初の1秒で500mlの酸素を50cmsの水の圧力で供給し、次いで、5秒間開いたままである。
・次のステップは、前記患者の年齢(大人又は子供)を判定し、前記自動調整酸素源(3)に設置されている前記ダイアル(303)によって前記患者の年齢を入力することである。
・前記緊急提供者が、前記自動調整酸素源(3)に設置されている前記オン/オフダイアル(302)によって前記システムをオンにしなくてはならない。
・この時点で、前記システムのソフトウェアが、前記患者の年齢に基づいて蘇生の停止を動作中に設定する。
・前記ソフトウェアが、一旦、前記患者が安定した呼吸状態であると認識し、維持酸素供給に移行する。前記機械は、最後に、自動的にオフになる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CO2センサーと、自動調整酸素源と、頸部支持体とが装備されている換気マスクによる呼吸不全及び肺蘇生のための自律的緊急方法及びシステムに関する。システムの用途は医療及び健康分野に対応し、呼吸不全における緊急蘇生の目的を有する。正確な量及び頻度の酸素を供給する際に、システムの自律性のために、医療用緊急訓練を有しない人々によって方法及びシステムを動作させることができる。この自律性は、システムに組み込まれたソフトウェアによって判定され、患者の年齢を入力することによって設定される。更に、システムの頸部支持体は、患者の気道管理を適切に行うことを可能にする。更に、この発明は、CO2放出口と、患者の呼吸状態を判定するソフトウェアに接続されているCO2センサーとの両方を有する換気マスクを特徴とする。最後の構成要素として、本発明は、蘇生を行う人が理路整然と理解することができる段階的方法を有する。
【0002】
本発明は、生物医学、電子、及びソフトウェア工学分野内にある。
【背景技術】
【0003】
本発明は、呼吸不全患者への緊急支援を行うために、医学的背景を有しない人々に必要な高度の専門知識及び訓練に注目することから出てきた。現在のシステムは非常に困難を伴って動作し、システムの誤用は、遅い蘇生のために、死亡又は患者の副作用を引き起こしている。これらの問題は、緊急呼吸不全の手当てをするのに安全で効率的であることができるだけでなく、訓練をしていない人によって使用し易い緊急システムの必要性に対処するシステムを構築するように発明者に促した。自律的緊急方法及びシステムにそれの設計及び構成要素の自律性及び予測可能性を与えることによって、以前のシステムで生じた問題を解決した。この新規な発明の要件に対応し、並びに、この新規な発明と他のシステムを区別するために、現在の特許及びこれらの特許の最先端技術を示す技術的監視を行うことは重要であった。次の特許を考慮した。
【0004】
【表1】
【0005】
一見したところの証拠は、既存の特許の最先端技術に共通の特徴を示し、技術的段階中に監視された現在の発明又は主な特許は、年齢にかかわらずユーザ又は患者の個人的資質に特有の蘇生及び酸素供給処置を推進する呼吸不全支援におけるシステム及び方法を提示せず、システム自体の自律性も、未熟練支援提供者による使いやすさも与えていない。
【0006】
呼吸不全のための自律的緊急システムと、最先端技術に見られる現在の特許との間の差を分析すると、そのような記述が得られる。国際公開第2015181773A1号の特許の場合がそのようであり、その特許では、混合室と、効力の2つ以上のレベルで動作することができる圧縮機と、制御可能圧力呼吸マスクとから構成されているデバイスとして提示されている。2つのシステムの間の差は、自律知能ロボット(AIR)は気体の混合を生成せず、酸素だけを供給するという点であり、更に、圧力は液化酸素を含むタンクによって与えられ、液化酸素の放出は調整プロトコルに従って量を投与する電気弁によって制御される。一方、国際公開第2015181773A1号は、圧縮機と、供給混合物の圧力を制御する制御可能圧力呼吸マスクとを有し、その結果、非常に重くなり、移送が困難になる。呼吸不全のための自律的緊急システムは、本発明の詳細な説明に示すように、システムの機能を実行するためにこのような要素を必要としない。
【0007】
更に、請求項47は、国際公開第2015181773A1号が新生児患者専用に設計されていることを示し、国際公開第2015181773A1号の機能を、大人及び子供向けに設計されている呼吸不全のための自律的緊急システムの機能から明確に区別している。
【0008】
更に、国際特許の国際公開第03105720A2号は、加圧酸素タンクに接続される呼吸ポンプを実装し、動作中にシステムを設定するという点で差を示す。酸素供給及び放出呼気を環境に与えるためにポンプをマスクに接続することもできる、即ち、供給及び投与量は、ポンプとポンプ構成要素とによって管理される。このシステムは、患者が治療を必要とする場合に患者の首を保持するか又はフェイスマスクの配置を容易にするように設計されている、着脱可能なヘッドレストを更に含む。呼吸不全のための自律的緊急システムは、マスク自体に統合された頸部支持体の位置決めによって気道管理をうまく行うように設計されている頸部支持体を含む。
【0009】
更に、マスク内に設置された2つの弁(最大陽圧弁及び最大陰圧放出弁)を呼吸不全のための自律的緊急システムに装備する。両方のこれらの弁は、マスク内の圧力が正及び負の所定の限界を超えることを回避する。更に、呼吸不全のための自律的緊急システムは、また、換気マスク中に弁を有し、呼気過程で患者によって放出される気体を解放する機能を有する。
【発明の概要】
【0010】
上述の理由、並びに呼吸不全のための自律的緊急システムの詳細な説明に更に提示される要素は、発明の産業上の応用及び利用が支える新規性及び進歩性の要件に発明が従うので、この文献に提示される発明に特許を与えることの適切性を強固なものにする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】換気マスク及び頸部支持体の等角図である。
図2】酸素調整源の等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
緊急呼吸不全蘇生のための自律的方法及びシステム。肺蘇生は、CO2検出センサーと、自動調整酸素源と、頸部支持片とを含む換気フェイスマスクから構成されているシステムによって行われる。このシステム及び方法は、患者の年齢を入力することによって酸素供給の量及び頻度の両方をソフトウェアで計算するので、システムの自律応答のために、医療用緊急訓練を有しない人々によって使用可能である。システムは、頸部支持片の使用によって気道を確保することを支援し、呼吸不全状況で最適酸素流量を可能にする。提案の処置を行うために、加圧酸素入口(101)と、陰圧によって開き、陽圧によって閉じるCO2放出口(102)であって、即ち、酸素が入ると、CO2放出口(102)が閉じ、直後に、CO2が出ることができるための逆の処置をとる、CO2放出口(102)とを有する、鼻及び口を覆う換気マスク(1)を、本発明に装備する。換気マスク(1)は、患者のCO2濃度を測定し、次に、正確な量及び頻度の酸素を自律的に放出することによって、患者の呼吸状態を判定するソフトウェア技術に接続されているCO2センサー(103)を特徴とする。更に、マスクは、患者の顔に隣接する固定位置に支持体を維持する頸部支持体(2)に固定デバイス(104)を有し、固定デバイス(104)は酸素が顔の輪郭から逃げるのを防止する。
【0013】
この特許文献に提示の呼吸不全システム及び方法のための自律的緊急システムは、換気マスク(1)に取り付けられる固定デバイス(201)を特徴とする頸部支持体(2)を有し、更に、この支持体は、支持体の構造が、患者の頭の位置決めと直接関係があり、気道を確保することができ、したがって、より効率的及び効果的な肺蘇生を支援するように再設計されている。更に、呼吸不全のための自律的緊急システムは、システムに電力を供給するエネルギー源、及び圧力弁(301)、流量弁(302)及び開放弁(303)の3つの弁(酸素放出管理を可能にするソフトウェア動作技術に全ての弁が接続されている)を含む圧力源に接続されている自動調整酸素換気装置(3)を有する。酸素源は、オン/オフダイアル(304)、及び患者の年齢(大人又は子供)用のダイアル(305)の2つのダイアルを有する。CO2の有無を検出するソフトウェアプログラムによって、オン/オフダイアル(304)を調整する。
【0014】
この文献に提示の呼吸不全のための自律的緊急システムは、酸素供給によって肺蘇生を行うのに必要な段階の規定の構造を特徴とし、下記のように分けられる。
・最適気道管理を行うことができるように設計及び設置されている、頭が頸部支持体にある状態で患者を仰臥位に設置する。
・一旦患者が、意識不明である、又は緊急の状態であると識別されると、提供者は、固定デバイス(201)によって頸部支持体に固定する患者(1)に換気マスクを付けなくてはならない。この時点で、デフォルトで開いたままである、換気マスクに設置されているCO2弁(102)は、酸素の流れが始まるとすぐに閉じる。これは、最初の1秒が、50cmsの水の圧力で500mlの酸素を供給し、次に、5秒間開いたままである、6秒で行われる循環過程である。
・次のステップは、患者の年齢(大人又は子供)を判定し、自動調整酸素源(3)に設置されているダイアル(303)によって患者の年齢を入力することである。
・次のステップは、自動調整酸素源(3)に設置されているオン/オフダイアル(302)によってシステムをオンにする。
・この時点で、システムのソフトウェアは、患者の年齢に基づいて蘇生の停止を動作中に設定する。
・ソフトウェアは、患者が安定した呼吸状態であると一度認識し、維持酸素供給に移行する。最後に、機械は、自動的にオフになる。
(注記:異なる顔つき、人体測定、及び形態を考慮して、2種類のマスク(大人用のマスク、及び子供用のマスク)を実装する。センサー及び電気部品は、同じままである。)
【0015】
参考文献
1.US8827899B2-Disposable endoscopic access device and portable display-Google Patents
2.https://patents.google.com/patent/US8414481B2/en?oq=US+8414481+B2
3.https://patents.google.com/patent/CN107348938A/en?oq=CN107348938A
4.https://patents.google.com/patent/CN209048096U/en?oq=CN209048096U
5.https://patents.google.com/patent/CN211130978U/zh?oq=CN211130978U
図1
図2
【国際調査報告】