IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-26
(54)【発明の名称】抗DLL3抗体及びその使用
(51)【国際特許分類】
   C07K 16/30 20060101AFI20240918BHJP
   C07K 16/46 20060101ALI20240918BHJP
   C12N 15/13 20060101ALI20240918BHJP
   C12N 15/62 20060101ALI20240918BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20240918BHJP
   C12N 1/15 20060101ALI20240918BHJP
   C12N 1/19 20060101ALI20240918BHJP
   C12N 1/21 20060101ALI20240918BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20240918BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20240918BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240918BHJP
   A61K 47/68 20170101ALI20240918BHJP
   A61K 47/18 20170101ALI20240918BHJP
   A61K 51/10 20060101ALI20240918BHJP
   G01N 33/53 20060101ALI20240918BHJP
   C12P 21/08 20060101ALN20240918BHJP
【FI】
C07K16/30 ZNA
C07K16/46
C12N15/13
C12N15/62 Z
C12N15/63 Z
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
A61K39/395 T
A61P35/00
A61K39/395 L
A61K47/68
A61K47/18
A61K51/10 100
G01N33/53 D
C12P21/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513940
(86)(22)【出願日】2022-09-02
(85)【翻訳文提出日】2024-04-30
(86)【国際出願番号】 US2022042451
(87)【国際公開番号】W WO2023034566
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】63/240,216
(32)【優先日】2021-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500213834
【氏名又は名称】メモリアル スローン ケタリング キャンサー センター
(71)【出願人】
【識別番号】399026731
【氏名又は名称】スローン - ケタリング・インスティテュート・フォー・キャンサー・リサーチ
(71)【出願人】
【識別番号】522023761
【氏名又は名称】メモリアル ホスピタル フォー キャンサー アンド アライド ディジージズ
(71)【出願人】
【識別番号】522099135
【氏名又は名称】トライ-インスティテューショナル セラピューティクス ディスカバリー インスティテュート, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ポワリエ, ジョン ティー.
(72)【発明者】
【氏名】ルーディン, チャールズ
(72)【発明者】
【氏名】ルイス, ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】カーン, アブドゥル
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー, デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】チェン, シンレイ
(72)【発明者】
【氏名】ロレンツ, イボ シー.
(72)【発明者】
【氏名】タリー, キャスリン エム.
(72)【発明者】
【氏名】テンドラー, サロモン
【テーマコード(参考)】
4B064
4B065
4C076
4C084
4C085
4H045
【Fターム(参考)】
4B064AG27
4B064CA10
4B064CA20
4B064CC24
4B064DA01
4B065AA92X
4B065AB05
4B065AC14
4B065CA25
4B065CA44
4C076AA95
4C076CC27
4C076CC41
4C076DD52E
4C076EE59
4C076FF70
4C084AA12
4C084MA05
4C084NA13
4C084NA14
4C084ZB26
4C085AA14
4C085AA16
4C085AA21
4C085BB01
4C085BB41
4C085BB43
4C085BB44
4C085CC23
4C085EE01
4H045AA11
4H045AA30
4H045DA76
4H045EA22
4H045EA28
4H045FA72
4H045FA74
(57)【要約】
本明細書に開示される主題は、DLL3に結合する抗体又はその抗原結合断片、及びそのような抗体又はその抗原結合断片を使用する方法を提供する。ある特定の実施形態では、DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、又は配列番号172に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、又は配列番号172に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【請求項2】
配列番号8、配列番号18、配列番号25、配列番号35、配列番号43、配列番号53、配列番号61、配列番号67、配列番号77、配列番号84、配列番号93、配列番号103、配列番号109、配列番号113、配列番号120、配列番号127、配列番号132、配列番号142、配列番号148、配列番号154、配列番号158、配列番号164、又は配列番号173に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【請求項3】
a)配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、又は配列番号172に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
b)配列番号8、配列番号18、配列番号25、配列番号35、配列番号43、配列番号53、配列番号61、配列番号67、配列番号77、配列番号84、配列番号93、配列番号103、配列番号109、配列番号113、配列番号120、配列番号127、配列番号132、配列番号142、配列番号148、配列番号154、配列番号158、配列番号164、又は配列番号173に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【請求項4】
重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片であって、前記重鎖可変領域及び前記軽鎖可変領域が、
a)配列番号7に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号17に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号18に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号24に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号25に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
d)配列番号34に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号35に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
e)配列番号42に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号43に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
f)配列番号52に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号53に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
g)配列番号60に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号61に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
h)配列番号66に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号67に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
i)配列番号76に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号77に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
j)配列番号83に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号84に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
k)配列番号92に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号93に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
l)配列番号102に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号103に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
m)配列番号108に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号109に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
n)配列番号108に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号113に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
o)配列番号119に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号120に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
p)配列番号126に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号127に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
q)配列番号131に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号132に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
r)配列番号141に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号142に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
s)配列番号147に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号148に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
t)配列番号153に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号154に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
u)配列番号157に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号158に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
v)配列番号163に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号164に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、並びに、
w)配列番号172に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号173に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる群から選択される、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【請求項5】
配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、又は配列番号172に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【請求項6】
配列番号8、配列番号18、配列番号25、配列番号35、配列番号43、配列番号53、配列番号61、配列番号67、配列番号77、配列番号84、配列番号93、配列番号103、配列番号109、配列番号113、配列番号120、配列番号127、配列番号132、配列番号142、配列番号148、配列番号154、配列番号158、配列番号164、又は配列番号173に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【請求項7】
a)配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、又は配列番号172に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
b)配列番号8、配列番号18、配列番号25、配列番号35、配列番号43、配列番号53、配列番号61、配列番号67、配列番号77、配列番号84、配列番号93、配列番号103、配列番号109、配列番号113、配列番号120、配列番号127、配列番号132、配列番号142、配列番号148、配列番号154、配列番号158、配列番号164、又は配列番号173に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【請求項8】
a)前記重鎖可変領域が、配列番号7に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号8に記載されるアミノ酸配列を含むか、
b)前記重鎖可変領域が、配列番号17に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号18に記載されるアミノ酸配列を含むか、
c)前記重鎖可変領域が、配列番号24に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号25に記載されるアミノ酸配列を含むか、
d)前記重鎖可変領域が、配列番号34に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号35に記載されるアミノ酸配列を含むか、
e)前記重鎖可変領域が、配列番号42に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号43に記載されるアミノ酸配列を含むか、
f)前記重鎖可変領域が、配列番号52に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号53に記載されるアミノ酸配列を含むか、
g)前記重鎖可変領域が、配列番号60に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号61に記載されるアミノ酸配列を含むか、
h)前記重鎖可変領域が、配列番号66に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号67に記載されるアミノ酸配列を含むか、
i)前記重鎖可変領域が、配列番号76に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号77に記載されるアミノ酸配列を含むか、
j)前記重鎖可変領域が、配列番号83に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号84に記載されるアミノ酸配列を含むか、
k)前記重鎖可変領域が、配列番号92に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号93に記載されるアミノ酸配列を含むか、
l)前記重鎖可変領域が、配列番号102に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号103に記載されるアミノ酸配列を含むか、
m)配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号109に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
n)配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号113に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
o)配列番号119に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号120に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
p)配列番号126に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号127に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
q)配列番号131に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号132に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
r)配列番号141に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号142に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
s)配列番号147に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号148に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
t)配列番号153に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号154に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
u)配列番号157に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号158に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
v)配列番号163に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号164に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、又は
w)配列番号172に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号173に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域である、請求項1~7のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項9】
a)前記重鎖可変領域が、配列番号7に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号8に記載されるアミノ酸配列を含むか、
b)前記重鎖可変領域が、配列番号34に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号35に記載されるアミノ酸配列を含むか、又は
c)前記重鎖可変領域が、配列番号42に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号43に記載されるアミノ酸配列を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項10】
CDR1ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR3ドメインを含む重鎖可変領域、並びにCDR1ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR3ドメインを含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片であって、前記重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR3ドメインが、
a)配列番号3に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号6に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
b)配列番号13に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号16に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
c)配列番号22に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号23に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
d)配列番号30に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号33に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
e)配列番号39に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号41に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
f)配列番号48に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号51に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
g)配列番号56に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号59に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
h)配列番号64に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号65に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
i)配列番号72に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号75に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
j)配列番号81に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号82に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
k)配列番号89に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号91に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
l)配列番号98に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号101に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
m)配列番号107に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号82に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
n)配列番号107に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号112に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
o)配列番号116に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号118に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
p)配列番号123に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号125に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
q)配列番号56に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号130に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
r)配列番号137に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号140に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
s)配列番号145に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号125に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
t)配列番号152に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号82に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
u)配列番号123に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号59に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
v)配列番号161に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号162に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、又は
w)配列番号168に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号171に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3からなる群から選択される、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【請求項11】
前記重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR2ドメインが、
a)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
b)配列番号12に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号15に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
c)配列番号29に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号32に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
d)配列番号38に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
e)配列番号47に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号50に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
f)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
g)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
h)配列番号71に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号74に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
i)配列番号80に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
j)配列番号88に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号216に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
k)配列番号97に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号100に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
l)配列番号106に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
m)配列番号106に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
n)配列番号115に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号100に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
o)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
p)配列番号136に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号139に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
q)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号146に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
r)配列番号136に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号74に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、並びに
s)配列番号167に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号170に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2からなる群から選択される、請求項10に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項12】
前記重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR1ドメインが、
a)配列番号1に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
b)配列番号11に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号14に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
c)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
d)配列番号28に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号31に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
e)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号40に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
f)配列番号46に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号49に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
g)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
h)配列番号70に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号73に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
i)配列番号87に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号90に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
j)配列番号96に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号99に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
k)配列番号96に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号117に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
l)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号124に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
m)配列番号135に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号138に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
n)配列番号151に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
o)配列番号11に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号73に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、並びに
p)配列番号96に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号169に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1からなる群から選択される、請求項10又は11に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項13】
前記CDR配列のうちの1つ以上が、最大約5個のアミノ酸置換を有する、請求項10~12のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項14】
前記CDR配列のうちの1つ以上が、最大約3個のアミノ酸置換を有する、請求項10~12のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項15】
a)配列番号1に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号3に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
b)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号12に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号13に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
c)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号22に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
d)配列番号28に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号29に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号30に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
e)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号38に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号39に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
f)配列番号46に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号47に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号48に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
g)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号56に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
h)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号64に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
i)配列番号70に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号71に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号72に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
j)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号80に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号81に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
k)配列番号87に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号88に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号89に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
l)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号97に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号98に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
m)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号106に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号107に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
n)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号115に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号116に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
o)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号123に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
p)配列番号135に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号137に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
q)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号145に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
r)配列番号151に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号152に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
s)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号161に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
t)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号167に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号168に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【請求項16】
a)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号6に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号14に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号15に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号16に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号23に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
d)配列番号31に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号32に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号33に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート、
e)配列番号40に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号41に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
f)配列番号49に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号51に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
g)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
h)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号65に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
i)配列番号73に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号75に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
j)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
k)配列番号90に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号216に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号91に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
l)配列番号99に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号101に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
m)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号112に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
n)配列番号117に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号118に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
o)配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
p)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号130に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
q)配列番号138に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号139に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号140に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
r)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号146に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
s)配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
t)配列番号73に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号162に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、又は
u)配列番号169に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号170に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号171に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【請求項17】
a)配列番号1に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号3に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号6に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号12に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号13に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号14に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号15に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号16に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号22に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号23に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
d)配列番号28に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号29に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号30に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号31に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号32に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号33に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
e)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号38に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号39に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号40に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号41に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
f)配列番号46に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号47に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号48に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号49に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号51に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
g)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号56に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
h)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号64に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号65に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
i)配列番号70に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号71に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号72に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号73に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号75に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
j)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号80に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号81に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
k)配列番号87に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号88に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号89に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号90に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号216に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号91に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
l)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号97に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号98に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号99に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号101に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
m)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号106に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号107に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
n)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号106に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号107に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号112に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
o)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号115に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号116に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号117に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号118に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
p)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号123に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
q)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号123に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
r)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号56に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号130に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
s)配列番号135に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号137に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号138に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号139に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号140に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
t)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号145に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号146に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
u)配列番号151に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号152に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
v)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号123に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
w)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号161に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号73に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号162に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、又は
x)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号167に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号168に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号169に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号170に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号171に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【請求項18】
a)配列番号1に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号3に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号6に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号28に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号29に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号30に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号31に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号32に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号33に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、又は
c)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号38に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号39に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号40に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号41に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む、請求項17に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項19】
前記抗体又はその抗原結合断片が、配列番号215に記載されるアミノ酸配列又はその断片を含むDLL3に結合する、請求項1~18のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項20】
前記抗体が、ヒト可変領域フレームワーク領域を含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項21】
完全ヒト又はその抗原結合断片である、請求項1~20のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項22】
キメラ抗体又はその抗原結合断片である、請求項1~20のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項23】
ヒト化抗体又はその抗原結合断片である、請求項1~20のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項24】
前記抗原結合断片が、Fab、Fab’、F(ab’)2、可変断片(Fv)、又は単鎖可変領域(scFv)である、請求項1~23のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項25】
前記抗原抗原結合断片が、scFvである、請求項24に記載の抗体又は抗原結合断片。
【請求項26】
DLL3への結合について、請求項1~25のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片と交差競合する、抗体又はその抗原結合断片。
【請求項27】
請求項1~25のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片と同じDLL3上のエピトープ領域に結合する、抗体又はその抗原結合断片。
【請求項28】
請求項1~27のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片を含む、組成物。
【請求項29】
薬学的に許容される担体を更に含む医薬組成物である、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
治療剤に連結された、請求項1~27のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片を含む、免疫コンジュゲート。
【請求項31】
前記治療剤が、薬物、細胞毒素、又は放射性同位体である、請求項30に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項32】
キレート剤を更に含む、請求項30又は31に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項33】
前記キレート剤が、AAZTA、BAT、BARAC、BPCA、TE2A、CB-TE2A、CB0TE1A1P、CB-TE2P、MM-TE2A、DM TE-2A、CP356、DATA、DBCO、DiAmSar、DIBO、DIMA、DFO、DGO、DOTA、DOTMA、DTPA、EDTA、EGTA、EHPG、H2dedpa、H4octapa、H2azapa、H5decapa、H6phospa、HBED、SHBED、HEHA、HYNIC、LICAM、MECAM、NODASA、NODAGA、NOPO、NOTA、NETA、PEPA、PCTA、PDTA、TACN-TM、TCMC、TETA、TETMA、TRAP(PRP9)、TRITA、TTHA、及びそれらの誘導体からなる群から選択される、請求項32に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項34】
前記キレート剤が、DFOである、請求項32又は33に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項35】
前記放射性同位体が、47Sc、67Cu、90Y、131I、149Tb、161Tb、177Lu、225Ac、213Bi、223Ra、89Zr、及び227Thからなる群から選択される、請求項31~34のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項36】
前記放射性同位体が、177Luである、請求項35に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項37】
前記放射性同位体が、89Zrである、請求項35に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項38】
請求項30~36のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲートを含む、組成物。
【請求項39】
薬学的に許容される担体を更に含む医薬組成物である、請求項38に記載の組成物。
【請求項40】
1つ以上の機能部分に連結された、請求項1~27のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片を含む、多重特異性分子。
【請求項41】
前記1つ以上の機能部分が、前記抗体又はその抗原結合断片とは異なる結合特異性を有する、請求項40に記載の多重特異性分子。
【請求項42】
請求項40又は41に記載の多重特異性分子を含む、組成物。
【請求項43】
薬学的に許容される担体を更に含む医薬組成物である、請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
請求項1~27のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片をコードする、核酸。
【請求項45】
請求項44に記載の核酸分子を含む、ベクター。
【請求項46】
請求項45に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項47】
全細胞、組織、又は血液試料中でDLL3を検出するための方法であって、
a)細胞、組織、又は血液試料を、請求項1~27のいずれか一項に記載の抗体又はその抗原結合断片と接触させることであって、前記抗体又はその抗原結合断片が、検出可能な標識を含む、接触させることと、
b)前記細胞又は組織に関連付けられた検出可能な標識の量を測定することによって、前記細胞、組織、又は血液試料に結合した標識された前記抗体又はその抗原結合断片の量を決定することであって、結合した抗体又はその抗原結合断片の前記量が、前記細胞、組織、又は血液試料中のDLL3の量を示す、決定することと、を含む、方法。
【請求項48】
対象においてDLL3に関連する疾患又は障害を治療又は改善する方法であって、前記対象に、請求項1~27のいずれか一項に記載の抗体若しくはその抗原結合断片、請求項30~36のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート、請求項40若しくは41に記載の多重特異性分子、又は請求項28、29、37、38、42、及び43のいずれか一項に記載の組成物を投与することを含む、方法。
【請求項49】
前記疾患又は障害が、腫瘍である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記腫瘍が、がんである、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記疾患又は障害が、肺の神経内分泌腫瘍、肺外神経内分泌がん、黒色腫、神経内分泌前立腺がん、乳がん、胃腸管の神経内分泌腫瘍、膵がん、甲状腺髄様がん、小細胞膀胱がん、卵巣小細胞がん、低悪性度神経膠腫、膠芽腫、及び神経芽腫からなる群から選択される、請求項48~50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
前記肺の神経内分泌腫瘍が、肺神経内分泌がん、大細胞神経内分泌がん、及び小細胞肺がんからなる群から選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記対象が、ヒトである、請求項48~52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
対象において疾患又は障害を治療又は改善するためのキットであって、請求項1~27のいずれか一項に記載の抗体若しくはその抗原結合断片、請求項30~36のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート、請求項40若しくは41に記載の多重特異性分子、又は請求項28、29、37、38、42、及び43のいずれか一項に記載の組成物を含む、キット。
【請求項55】
前記キットが、対象において疾患又は障害を治療又は改善するための、前記抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物を使用するための書面による説明書を更に含む、請求項54に記載のキット。
【請求項56】
対象においてDLL3に関連する疾患又は障害を治療又は改善することにおける使用のための、請求項1~27のいずれか一項に記載の抗体若しくはその抗原結合断片、請求項30~36のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート、請求項40若しくは41に記載の多重特異性分子、又は請求項28、29、37、38、42、及び43のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項57】
前記疾患又は障害が、腫瘍である、請求項56に記載の使用のための、抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物。
【請求項58】
前記腫瘍が、がんである、請求項57に記載の使用のための、抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物。
【請求項59】
前記疾患又は障害が、肺の神経内分泌腫瘍、肺外神経内分泌がん、黒色腫、神経内分泌前立腺がん、乳がん、胃腸管の神経内分泌腫瘍、膵がん、甲状腺髄様がん、小細胞膀胱がん、卵巣小細胞がん、低悪性度神経膠腫、膠芽腫、及び神経芽腫からなる群から選択される、請求項56~58のいずれか一項に記載の使用のための、抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物。
【請求項60】
前記肺の神経内分泌腫瘍が、肺神経内分泌がん、大細胞神経内分泌がん、及び小細胞肺がんからなる群から選択される、請求項59に記載の使用のための、抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物。
【請求項61】
前記対象が、ヒトである、請求項56~60のいずれか一項に記載の使用のための、抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物。
【請求項62】
治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、前記抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、配列番号187、配列番号197、配列番号204、又は配列番号212に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【請求項63】
治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、前記抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、配列番号188、配列番号198、配列番号205、又は配列番号213に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【請求項64】
治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、前記抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、
a)配列番号187、配列番号197、配列番号204、又は配列番号212に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
b)配列番号188、配列番号198、配列番号205、又は配列番号213に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【請求項65】
治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、前記抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、
a)配列番号187に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号188に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号197に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号198に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号204に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号205に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、並びに
d)配列番号212に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号213に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる群から選択される重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【請求項66】
治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、前記抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、配列番号187、配列番号197、配列番号204、又は配列番号212に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【請求項67】
治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、前記抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、配列番号188、配列番号198、配列番号205、又は配列番号213に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【請求項68】
治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、前記抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、
a)配列番号187、配列番号197、配列番号204、又は配列番号212に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
b)配列番号188、配列番号198、配列番号205、又は配列番号213に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【請求項69】
a)配列番号187に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号188に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号197に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号198に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号204に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号205に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、並びに
d)配列番号212に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号213に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、請求項62~68のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項70】
治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、前記抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、CDR1ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR3ドメインを含む重鎖可変領域、並びにCDR1ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR3ドメインを含む軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR3ドメインが、
a)配列番号184に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号186に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
b)配列番号193に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号196に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
c)配列番号202に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号203に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、並びに
d)配列番号210に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号211に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3からなる群から選択される、免疫コンジュゲート。
【請求項71】
前記重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR2ドメインが、
a)配列番号183に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号50に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
b)配列番号192に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号195に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
c)配列番号201に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、並びに
d)配列番号209に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2からなる群から選択される、請求項70に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項72】
前記重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR1ドメインが、
a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号185に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
b)配列番号191に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号194に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
c)配列番号11に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、並びに
d)配列番号208に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1からなる群から選択される、請求項70又は71に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項73】
前記CDR配列のうちの1つ以上が、最大約5個のアミノ酸置換を有する、請求項70~72のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項74】
前記CDR配列のうちの1つ以上が、最大約3個のアミノ酸置換を有する、請求項70~72のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項75】
治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、前記抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、
a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号183に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号184に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
b)配列番号191に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号192に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号193に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
c)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号201に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号202に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、又は
d)配列番号208に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号209に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号210に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【請求項76】
治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、前記抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、
a)配列番号185に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号186に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号194に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号195に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号196に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号203に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、又は
d)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号211に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【請求項77】
治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、前記抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、
a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号183に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号184に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号185に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号186に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号191に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号192に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号193に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号194に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号195に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号196に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号201に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号202に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号203に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、又は
d)配列番号208に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号209に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号210に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号211に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【請求項78】
前記抗体又はその抗原結合断片が、配列番号215に記載されるアミノ酸配列又はその断片を含むDLL3に結合する、請求項62~77のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項79】
前記抗体が、ヒト可変領域フレームワーク領域を含む、請求項62~78のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項80】
前記抗体又はその抗原結合断片が、完全ヒト又はその抗原結合断片である、請求項62~79のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項81】
前記抗体又はその抗原結合断片が、キメラ抗体又はその抗原結合断片である、請求項62~79のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項82】
前記抗体又はその抗原結合断片が、ヒト化抗体又はその抗原結合断片である、請求項62~79のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項83】
前記抗原結合断片が、Fab、Fab’、F(ab’)2、可変断片(Fv)、又は単鎖可変領域(scFv)である、請求項62~82のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項84】
前記抗原抗原結合断片が、scFvである、請求項83に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項85】
前記治療剤が、放射性同位体である、請求項62~84のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項86】
キレート剤を更に含む、請求項62~84のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項87】
前記キレート剤が、AAZTA、BAT、BARAC、BPCA、TE2A、CB-TE2A、CB0TE1A1P、CB-TE2P、MM-TE2A、DM TE-2A、CP356、DATA、DBCO、DiAmSar、DIBO、DIMA、DFO、DGO、DOTA、DOTMA、DTPA、EDTA、EGTA、EHPG、H2dedpa、H4octapa、H2azapa、H5decapa、H6phospa、HBED、SHBED、HEHA、HYNIC、LICAM、MECAM、NODASA、NODAGA、NOPO、NOTA、NETA、PEPA、PCTA、PDTA、TACN-TM、TCMC、TETA、TETMA、TRAP(PRP9)、TRITA、TTHA、及びそれらの誘導体からなる群から選択される、請求項86に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項88】
前記キレート剤が、DFOである、請求項86又は87に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項89】
前記放射性同位体が、47Sc、67Cu、90Y、131I、149Tb、161Tb、177Lu、225Ac、213Bi、223Ra、89Zr、及び227Thからなる群から選択される、請求項85~88のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項90】
前記放射性同位体が、177Luである、請求項89に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項91】
前記放射性同位体が、89Zrである、請求項89に記載の免疫コンジュゲート。
【請求項92】
請求項62~91のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲートを含む、組成物。
【請求項93】
薬学的に許容される担体を更に含む医薬組成物である、請求項92に記載の組成物。
【請求項94】
全細胞、組織、又は血液試料中でDLL3を検出するための方法であって、
a)細胞、組織、又は血液試料を、請求項62~91のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲートと接触させることと、
b)前記細胞又は組織に関連付けられた検出可能な標識の量を測定することによって、前記細胞、組織又は血液試料に結合された前記免疫コンジュゲートの量を決定することであって、結合された免疫コンジュゲートの前記量が、前記細胞、組織又は血液試料中のDLL3の量を示す、決定することと、を含む、方法。
【請求項95】
対象においてDLL3に関連する疾患又は障害を治療又は改善する方法であって、請求項62~91のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート、又は請求項92若しくは93に記載の組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
【請求項96】
前記疾患又は障害が、腫瘍である、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記腫瘍が、がんである、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記疾患又は障害が、肺の神経内分泌腫瘍、肺外神経内分泌がん、黒色腫、神経内分泌前立腺がん、乳がん、胃腸管の神経内分泌腫瘍、膵がん、甲状腺髄様がん、小細胞膀胱がん、卵巣小細胞がん、低悪性度神経膠腫、膠芽腫、及び神経芽腫からなる群から選択される、請求項95~97のいずれか一項に記載の方法。
【請求項99】
前記肺の神経内分泌腫瘍が、肺神経内分泌がん、大細胞神経内分泌がん、及び小細胞肺がんからなる群から選択される、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
前記対象が、ヒトである、請求項95~99のいずれか一項に記載の方法。
【請求項101】
対象において疾患又は障害を治療又は改善するためのキットであって、請求項62~91のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート、又は請求項92若しくは93に記載の組成物を含む、キット。
【請求項102】
前記キットが、対象において疾患又は障害を治療又は改善するための、前記抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物を使用するための書面による説明書を更に含む、請求項101に記載のキット。
【請求項103】
対象においてDLL3に関連する疾患又は障害を治療又は改善することにおける使用のための、請求項62~91のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲート、又は請求項92若しくは93に記載の組成物。
【請求項104】
前記疾患又は障害が、腫瘍である、請求項103に記載の使用のための免疫コンジュゲート又は組成物。
【請求項105】
前記腫瘍が、がんである、請求項104に記載の使用のための免疫コンジュゲート又は組成物。
【請求項106】
前記疾患又は障害が、肺の神経内分泌腫瘍、肺外神経内分泌がん、黒色腫、神経内分泌前立腺がん、乳がん、胃腸管の神経内分泌腫瘍、膵がん、甲状腺髄様がん、小細胞膀胱がん、卵巣小細胞がん、低悪性度神経膠腫、膠芽腫、及び神経芽腫からなる群から選択される、請求項103~105のいずれか一項に記載の使用のための免疫コンジュゲート又は組成物。
【請求項107】
前記肺の神経内分泌腫瘍が、肺神経内分泌がん、大細胞神経内分泌がん、及び小細胞肺がんからなる群から選択される、請求項106に記載の使用のための免疫コンジュゲート又は組成物。
【請求項108】
前記対象が、ヒトである、請求項103~107のいずれか一項に記載の使用のための免疫コンジュゲート又は組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月2日に出願された米国仮特許出願第63/240,216号に対する優先権を主張し、その内容は、その全体が参照により組み込まれ、それに対する優先権が主張される。
【0002】
配列表
本出願は、EFS-Webを介して提出された配列表を含み、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。2022年8月30日に作成された当該配列表は、0727341388.xmlという名称であり、212,422バイトのサイズである。
【0003】
1.技術分野
本明細書に開示される主題は、DLL3に結合する抗体、及びそのような抗体を使用する方法に関する。
【背景技術】
【0004】
2.背景技術
DLL3は、高悪性度の肺の神経内分泌腫瘍(LU-NET)において選択的に発現される。Lu-NETは、4つの組織学的バリアント、すなわち、典型的なカルチノイド(TC)、非定型カルチノイド(AC)、大細胞神経内分泌がん(LCNEC)及び小細胞肺がん(SCLC)に分類される異種の腫瘍ファミリーを包含する。DLL3の発現の増加は、SCLC及びLCNEC患者由来の異種移植片腫瘍において観察され、原発腫瘍においても確認された。Saunders et al.,Sci Translational Medicine(302):302ra136(2015)を参照されたい。SCLC及び肺LCNECの両方は、高悪性度及び予後不良の腫瘍であり、喫煙者においてより高い発生率を有する。肺LCNECは、SCLCと同様に、生物学的に攻撃的な挙動を示す。ステージ毎に、肺LCNEC及びSCLCの生存曲線が重なり、更に、生存率は他のNSCLCよりも低い。予後は、切除可能な可能性のあるステージIの肺がんを有する患者であっても不良であり、5年生存率は27%から67%の範囲である。Iyoda A.et al.,J Thorac Cardiovasc Surg.138:446-453(2009)を参照されたい。
様々な疾患又は障害におけるDLL3の重要な役割を考えると、DLL3を認識する抗体、及びそのような薬剤を使用する方法が望ましい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Saunders et al.,Sci Translational Medicine(302):302ra136(2015)
【非特許文献2】Iyoda A.et al.,J Thorac Cardiovasc Surg.138:446-453(2009)
【発明の概要】
【0006】
3.発明の概要
本明細書に開示される主題は、DLL3に特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片、及び抗体又はその抗原結合断片を使用する方法を提供する。
【0007】
ある特定の実施形態では、DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、又は配列番号172に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
【0008】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号8、配列番号18、配列番号25、配列番号35、配列番号43、配列番号53、配列番号61、配列番号67、配列番号77、配列番号84、配列番号93、配列番号103、配列番号109、配列番号113、配列番号120、配列番号127、配列番号132、配列番号142、配列番号148、配列番号154、配列番号158、配列番号164、又は配列番号173に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
【0009】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、(a)配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、又は配列番号172に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び(b)配列番号8、配列番号18、配列番号25、配列番号35、配列番号43、配列番号53、配列番号61、配列番号67、配列番号77、配列番号84、配列番号93、配列番号103、配列番号109、配列番号113、配列番号120、配列番号127、配列番号132、配列番号142、配列番号148、配列番号154、配列番号158、配列番号164、又は配列番号173に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
【0010】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域は、
(a)配列番号7に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(b)配列番号17に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号18に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(c)配列番号24に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号25に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(d)配列番号34に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号35に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(e)配列番号42に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号43に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(f)配列番号52に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号53に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(g)配列番号60に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号61に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(h)配列番号66に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号67に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(i)配列番号76に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号77に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(j)配列番号83に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号84に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(k)配列番号92に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号93に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(l)配列番号102に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号103に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(m)配列番号108に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号109に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(n)配列番号108に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号113に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(o)配列番号119に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号120に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(p)配列番号126に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号127に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(q)配列番号131に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号132に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(r)配列番号141に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号142に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(s)配列番号147に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号148に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(t)配列番号153に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号154に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(u)配列番号157に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号158に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(v)配列番号163に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号164に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、並びに
(w)配列番号172に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号173に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる群から選択される。
【0011】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、又は配列番号172に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
【0012】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号8、配列番号18、配列番号25、配列番号35、配列番号43、配列番号53、配列番号61、配列番号67、配列番号77、配列番号84、配列番号93、配列番号103、配列番号109、配列番号113、配列番号120、配列番号127、配列番号132、配列番号142、配列番号148、配列番号154、配列番号158、配列番号164、又は配列番号173に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
【0013】
ある特定の実施形態では、DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、又は配列番号172に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8、配列番号18、配列番号25、配列番号35、配列番号43、配列番号53、配列番号61、配列番号67、配列番号77、配列番号84、配列番号93、配列番号103、配列番号109、配列番号113、配列番号120、配列番号127、配列番号132、配列番号142、配列番号148、配列番号154、配列番号158、配列番号164、又は配列番号173に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
【0014】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域は、
(a)配列番号7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(b)配列番号17に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号18に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(c)配列番号24に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号25に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(d)配列番号34に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号35に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(e)配列番号42に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号43に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(f)配列番号52に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号53に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(g)配列番号60に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号61に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(h)配列番号66に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号67に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(i)配列番号76に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号77に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(j)配列番号83に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号84に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(k)配列番号92に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号93に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(l)配列番号102に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号103に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(m)配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号109に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(n)配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号113に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(o)配列番号119に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号120に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(p)配列番号126に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号127に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(q)配列番号131に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号132に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(r)配列番号141に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号142に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(s)配列番号147に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号148に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(t)配列番号153に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号154に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(u)配列番号157に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号158に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(v)配列番号163に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号164に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、並びに
(w)配列番号172に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号173に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる群から選択される。
【0015】
ある特定の実施形態では、
(a)重鎖可変領域は、配列番号7に記載されるアミノ酸配列を含み、軽鎖可変領域は、配列番号8に記載されるアミノ酸配列を含むか、
(b)重鎖可変領域は、配列番号34に記載されるアミノ酸配列を含み、軽鎖可変領域は、配列番号35に記載されるアミノ酸配列を含むか、又は
(c)重鎖可変領域は、配列番号42に記載されるアミノ酸配列を含み、軽鎖可変領域は、配列番号43に記載されるアミノ酸配列を含む。
【0016】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、CDR1ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR3ドメインを含む重鎖可変領域、並びにCDR1ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR3ドメインを含む軽鎖可変領域を含み、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR3ドメインは、
(a)配列番号3に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号6に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(b)配列番号13に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号16に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(c)配列番号22に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号23に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号30に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号33に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(e)配列番号39に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号41に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(f)配列番号48に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号51に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(g)配列番号56に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号59に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(h)配列番号64に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号65に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(i)配列番号72に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号75に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(j)配列番号81に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号82に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(k)配列番号89に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号91に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(l)配列番号98に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号101に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(m)配列番号107に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号82に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(n)配列番号107に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号112に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(o)配列番号116に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号118に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(p)配列番号123に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号125に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(q)配列番号56に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号130に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(r)配列番号137に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号140に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(s)配列番号145に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号125に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(t)配列番号152に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号82に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(u)配列番号123に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号59に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
(v)配列番号161に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号162に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、並びに
(w)配列番号168に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号171に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3からなる群から選択される。
【0017】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR2ドメインは、
(a)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(b)配列番号12に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号15に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号29に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号32に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(d)配列番号38に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(e)配列番号47に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号50に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(f)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(g)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(h)配列番号71に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号74に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(i)配列番号80に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(j)配列番号88に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号216に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(k)配列番号97に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号100に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(l)配列番号106に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(m)配列番号106に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(n)配列番号115に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号100に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(o)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(p)配列番号136に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号139に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(q)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号146に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
(r)配列番号136に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号74に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、並びに
(s)配列番号167に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号170に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2からなる群から選択される。
【0018】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片の抗DLL3重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR1ドメインは、
(a)配列番号1に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号11に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号14に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(c)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(d)配列番号28に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号31に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号40に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(f)配列番号46に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号49に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(g)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(h)配列番号70に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号73に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(i)配列番号87に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号90に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(j)配列番号96に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号99に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(k)配列番号96に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号117に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(l)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号124に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(m)配列番号135に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号138に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(n)配列番号151に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
(o)配列番号11に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号73に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、並びに
(p)配列番号96に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号169に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1からなる群から選択される。
【0019】
ある特定の実施形態では、CDR配列のうちの1つ以上は、最大約5個のアミノ酸置換を有する。ある特定の実施形態では、CDR配列のうちの1つ以上は、最大約3個のアミノ酸置換を有する。
【0020】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号1に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号3に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(b)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号12に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号13に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(c)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号22に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(d)配列番号28に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号29に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号30に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(e)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号38に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号39に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(f)配列番号46に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号47に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号48に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(g)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号56に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(h)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号64に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(i)配列番号70に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号71に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号72に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(j)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号80に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号81に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(k)配列番号87に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号88に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号89に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(l)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号97に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号98に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(m)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号106に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号107に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(n)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号115に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号116に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(o)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号123に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(p)配列番号135に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号137に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(q)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号145に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(r)配列番号151に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号152に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(s)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号161に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
(t)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号167に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号168に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域を含む。
【0021】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号6に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(b)配列番号14に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号15に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号16に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(c)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号23に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(d)配列番号31に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号32に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号33に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(e)配列番号40に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号41に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(f)配列番号49に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号51に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(g)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(h)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号65に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(i)配列番号73に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号75に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(j)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(k)配列番号90に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号216に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号91に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(l)配列番号99に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号101に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(m)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号112に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(n)配列番号117に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号118に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(o)配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(p)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号130に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(q)配列番号138に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号139に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号140に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(r)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号146に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(s)配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(t)配列番号73に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号162に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(u)配列番号169に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号170に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号171に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
【0022】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号1に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号3に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号6に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(b)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号12に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号13に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号14に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号15に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号16に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(c)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号22に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号23に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(d)配列番号28に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号29に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号30に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号31に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号32に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号33に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(e)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号38に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号39に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号40に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号41に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(f)配列番号46に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号47に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号48に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号49に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号51に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(g)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号56に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(h)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号64に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号65に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(i)配列番号70に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号71に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号72に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号73に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号75に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(j)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号80に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号81に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(k)配列番号87に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号88に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号89に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号90に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号216に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号91に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(l)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号97に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号98に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号99に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号101に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(m)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号106に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号107に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(n)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号106に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号107に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号112に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(o)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号115に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号116に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号117に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号118に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(p)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号123に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(q)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号56に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号130に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(r)配列番号135に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号137に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号138に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号139に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号140に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(s)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号145に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号146に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(t)配列番号151に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号152に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(u)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号123に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(v)配列番号11に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号161に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号73に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号162に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(w)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号167に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号168に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号169に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号170に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号171に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
【0023】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号1に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号3に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号6に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
(b)配列番号28に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号29に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号30に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号31に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号32に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号33に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、又は
(c)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号38に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号39に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号40に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号41に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
【0024】
ある特定の実施形態では、抗体の配列は、軽-重可変鎖配向(V-V)にある。ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、ヒト可変領域フレームワーク領域を含む。
【0025】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、完全ヒト又はその抗原結合断片である。ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、キメラ抗体又はその抗原結合断片である。ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、ヒト化抗体又はその抗原結合断片である。ある特定の実施形態では、抗体の抗原結合断片は、Fab、Fab’、F(ab’)、可変断片(Fv)、又は単鎖可変領域(scFv)である。
【0026】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片の抗原結合断片は、scFvである。
【0027】
更に、本明細書に開示される主題は、DLL3への結合について、上述の抗体又はその抗原結合断片のうちのいずれかと交差競合する、抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0028】
本明細書に開示される主題は、上述の抗体又はその抗原結合断片のうちのいずれかと同じDLL3上のエピトープ領域に結合する、抗体又はその抗原結合断片を更に提供する。
【0029】
本明細書に開示される主題はまた、治療剤に連結された、本明細書に開示される抗体又はその抗原結合断片を含む、免疫コンジュゲートを提供する。ある特定の実施形態では、治療剤は、薬物、細胞毒素、又は放射性同位体である。ある特定の実施形態では、免疫コンジュゲートは、キレート剤を更に含む。ある特定の実施形態では、キレート剤は、AAZTA、BAT、BARAC、BPCA、TE2A、CB-TE2A、CB0TE1A1P、CB-TE2P、MM-TE2A、DM TE-2A、CP356、DATA、DBCO、DiAmSar、DIBO、DIMA、DFO、DGO、DOTA、DOTMA、DTPA、EDTA、EGTA、EHPG、H2dedpa、H4octapa、H2azapa、H5decapa、H6phospa、HBED、SHBED、HEHA、HYNIC、LICAM、MECAM、NODASA、NODAGA、NOPO、NOTA、NETA、PEPA、PCTA、PDTA、TACN-TM、TCMC、TETA、TETMA、TRAP(PRP9)、TRITA、TTHA、及びそれらの誘導体からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、キレート剤は、DFOである。ある特定の実施形態では、放射性同位体は、47Sc、67Cu、90Y、131I、149Tb、161Tb、177Lu、225Ac、213Bi、223Ra、89Zr、及び227Thからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、放射性同位体は、177Luである。ある特定の実施形態では、放射性同位体は、89Zrである。
【0030】
更に、本明細書に開示される主題は、1つ以上の機能的部分に連結した、本明細書に開示される抗体又はその抗原結合断片を含む多重特異性分子を提供する。ある特定の実施形態では、1つ以上の機能部分は、抗体又はその抗原結合断片とは異なる結合特異性を有する。
【0031】
追加的に、本明細書に開示される主題は、本明細書に開示される抗体又はその抗原結合断片、本明細書に開示される免疫コンジュゲート、又は本明細書に開示される多重特異性分子を含む、組成物を提供する。ある特定の実施形態では、組成物は、薬学的に許容される担体を更に含む医薬組成物である。
【0032】
加えて、本明細書に開示される主題は、本明細書に開示される抗体又はその抗原結合断片をコードする核酸、かかる核酸分子を含むベクター、及びかかるベクターを含む宿主細胞を提供する。
【0033】
本明細書に開示される主題は、細胞、組織、又は血液試料中のDLL3を検出するための方法を提供する。ある特定の実施形態では、方法は、細胞、組織、又は血液試料を、本明細書に開示される抗体又はその抗原結合断片と接触させることであって、抗体又はその抗原結合断片が検出可能な標識を含む、接触させることと、細胞、組織、又は血液試料と関連付けられた検出可能な標識の量を測定することによって、細胞、組織、血液試料に結合した標識された抗体又はその抗原結合断片の量を決定することであって、結合した抗体又はその抗原結合断片の量が、細胞、組織、又は血液試料中のDLL3の量を示す、決定することと、を含む。
【0034】
更に、本明細書に開示される主題は、対象における疾患又は障害を治療又は改善する方法を提供する。ある特定の実施形態では、本方法は、抗体又はその抗原結合断片、その免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は本明細書に開示される組成物を対象に投与することを含む。ある特定の実施形態では、疾患又は障害は、DLL3を発現する。ある特定の実施形態では、疾患又は障害は、DLL3の過剰発現に関連する。ある特定の実施形態では、疾患又は障害は、腫瘍である。ある特定の実施形態では、腫瘍は、がんである。特定の実施形態では、疾患又は障害は、肺の神経内分泌腫瘍、肺外神経内分泌がん、黒色腫、神経内分泌前立腺がん、乳がん、胃腸管の神経内分泌腫瘍、膵がん、甲状腺髄様がん、小細胞膀胱がん、卵巣小細胞がん、低悪性度神経膠腫、膠芽腫、及び神経芽腫からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、肺の神経内分泌腫瘍は、肺神経内分泌がん(定型カルチノイド腫瘍、及び非定型カルチノイド腫瘍を含む)、大細胞神経内分泌がん、及び小細胞肺がんからなる群から選択される。
【0035】
更に、本明細書に開示される主題は、対象において疾患又は障害を治療又は改善するためのキットであって、本明細書に開示される抗体若しくはその抗原結合断片、その免疫コンジュゲート、その多重特異性分子、又は組成物を含む、キットを提供する。ある特定の実施形態では、キットは、対象において疾患又は障害を治療又は改善するための、本明細書に開示される抗体若しくはその抗原結合断片、その免疫コンジュゲート、その多重特異性分子、又はその組成物を使用するための書面による説明書を更に含む。
【0036】
更に、本明細書に開示される主題は、対象においてDLL3に関連する疾患又は障害を治療又は改善することにおける使用のための、本明細書に開示される抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物を提供する。ある特定の実施形態では、疾患又は障害は、腫瘍である。ある特定の実施形態では、腫瘍は、がんである。特定の実施形態では、疾患又は障害は、肺の神経内分泌腫瘍、肺外神経内分泌がん、黒色腫、神経内分泌前立腺がん、乳がん、胃腸管の神経内分泌腫瘍、膵がん、甲状腺髄様がん、小細胞膀胱がん、卵巣小細胞がん、低悪性度神経膠腫、膠芽腫、及び神経芽腫からなる群から選択される。特定の実施形態では、肺の神経内分泌腫瘍は、肺神経内分泌がん、大細胞神経内分泌がん、及び小細胞肺がんからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、対象は、ヒトである。
【0037】
本明細書に開示される主題は、治療剤に連結された、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む、免疫コンジュゲートを提供する。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号187、配列番号197、配列番号204、又は配列番号212に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号188、配列番号198、配列番号205、又は配列番号213に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
【0038】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、
a)配列番号187、配列番号197、配列番号204、又は配列番号212に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
b)配列番号188、配列番号198、配列番号205、又は配列番号213に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【0039】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、
a)配列番号187に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号188に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号197に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号198に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号204に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号205に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、並びに
d)配列番号212に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号213に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる群から選択される重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む。
【0040】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号187、配列番号197、配列番号204、又は配列番号212に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号188、配列番号198、配列番号205、又は配列番号213に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
【0041】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、
a)配列番号187、配列番号197、配列番号204、又は配列番号212に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
b)配列番号188、配列番号198、配列番号205、又は配列番号213に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【0042】
特定の実施形態では、
a)配列番号187に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号188に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号197に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号198に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号204に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号205に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、並びに
d)配列番号212に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号213に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域。
【0043】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、CDR1ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR3ドメインを含む重鎖可変領域、並びにCDR1ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR3ドメインを含む軽鎖可変領域を含み、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR3ドメインは、
a)配列番号184に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号186に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
b)配列番号193に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号196に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
c)配列番号202に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号203に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、並びに
d)配列番号210に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号211に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3からなる群から選択される、免疫コンジュゲート。
【0044】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR2ドメインは、
a)配列番号183に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号50に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
b)配列番号192に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号195に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
c)配列番号201に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、並びに
d)配列番号209に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2からなる群から選択される。
【0045】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR1ドメインは、
a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号185に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
b)配列番号191に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号194に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
c)配列番号11に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、並びに
d)配列番号208に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1からなる群から選択される。
【0046】
ある特定の実施形態では、CDR配列のうちの1つ以上は、最大約5個のアミノ酸置換を有する。ある特定の実施形態では、CDR配列のうちの1つ以上は、最大約3個のアミノ酸置換を有する。
【0047】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、
a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号183に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号184に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
b)配列番号191に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号192に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号193に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
c)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号201に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号202に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、又は
d)配列番号208に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号209に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号210に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【0048】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、
a)配列番号185に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号186に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号194に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号195に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号196に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号203に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、又は
d)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号211に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【0049】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、
a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号183に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号184に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号185に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号186に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号191に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号192に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号193に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号194に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号195に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号196に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号201に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号202に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号203に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、又は
d)配列番号208に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号209に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号210に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号211に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
【0050】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、配列番号215に記載されるアミノ酸配列又はその断片を含むDLL3に結合する。ある特定の実施形態では、抗体は、ヒト可変領域フレームワーク領域を含む。ある特定の実施形態では、抗体又は抗原結合断片は、完全ヒト又はその抗原結合断片である。ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、キメラ抗体又はその抗原結合断片である。ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、ヒト化抗体又はその抗原結合断片である。ある特定の実施形態では、抗原結合断片は、Fab、Fab’、F(ab’)2、可変断片(Fv)、又は単鎖可変領域(scFv)である。ある特定の実施形態では、抗原の抗原結合断片は、scFvである。ある特定の実施形態では、治療剤は、放射性同位体である。
【0051】
ある特定の実施形態では、免疫コンジュゲートは、キレート剤を更に含む。ある特定の実施形態では、キレート剤は、AAZTA、BAT、BARAC、BPCA、TE2A、CB-TE2A、CB0TE1A1P、CB-TE2P、MM-TE2A、DM TE-2A、CP356、DATA、DBCO、DiAmSar、DIBO、DIMA、DFO、DGO、DOTA、DOTMA、DTPA、EDTA、EGTA、EHPG、H2dedpa、H4octapa、H2azapa、H5decapa、H6phospa、HBED、SHBED、HEHA、HYNIC、LICAM、MECAM、NODASA、NODAGA、NOPO、NOTA、NETA、PEPA、PCTA、PDTA、TACN-TM、TCMC、TETA、TETMA、TRAP(PRP9)、TRITA、TTHA、及びそれらの誘導体からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、キレート剤は、DFOである。ある特定の実施形態では、放射性同位体は、47Sc、67Cu、90Y、131I、149Tb、161Tb、177Lu、225Ac、213Bi、223Ra、89Zr、及び227Thからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、放射性同位体は、177Luである。ある特定の実施形態では、放射性同位体は、89Zrである。
【0052】
本明細書に開示される主題はまた、本明細書に開示される免疫コンジュゲートを含む、組成物も提供する。ある特定の実施形態では、組成物は、薬学的に許容される担体を更に含む医薬組成物である。
【0053】
本明細書に開示される主題は、全細胞、組織、又は血液試料中のDLL3を検出するための方法であって、a)細胞、組織、又は血液試料を、本明細書に開示される免疫コンジュゲートと接触させることと、b)当該細胞又は組織に関連付けられた検出可能な標識の量を測定することによって、細胞、組織、又は血液試料に結合した免疫コンジュゲートの量を決定することであって、結合した免疫コンジュゲートの量が、細胞、組織、又は血液試料中のDLL3の量を示す、決定することと、を含む、方法を更に提供する。
【0054】
本明細書に開示される主題は、対象においてDLL3に関連する疾患又は障害を治療又は改善する方法であって、本明細書に開示される免疫コンジュゲート又は組成物を対象に投与することを含む、方法を更に提供する。ある特定の実施形態では、疾患又は障害は、腫瘍である。ある特定の実施形態では、腫瘍は、がんである。特定の実施形態では、疾患又は障害は、肺の神経内分泌腫瘍、肺外神経内分泌がん、黒色腫、神経内分泌前立腺がん、乳がん、胃腸管の神経内分泌腫瘍、膵がん、甲状腺髄様がん、小細胞膀胱がん、卵巣小細胞がん、低悪性度神経膠腫、膠芽腫、及び神経芽腫からなる群から選択される。特定の実施形態では、肺の神経内分泌腫瘍は、肺神経内分泌がん、大細胞神経内分泌がん、及び小細胞肺がんからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、対象は、ヒトである。
【0055】
本明細書に開示される主題は、対象において疾患又は障害を治療又は改善するためのキットであって、本明細書に開示される免疫コンジュゲート又は組成物を含む、キットを更に提供する。ある特定の実施形態では、キットは、対象において疾患又は障害を治療又は改善するための、抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物を使用するための書面による説明書を更に含む。
【0056】
最後に、本明細書に開示される主題は、対象においてDLL3に関連する疾患又は障害を治療又は改善することにおける使用のための、本明細書に開示される免疫コンジュゲート又は組成物を更に提供する。ある特定の実施形態では、疾患又は障害は、腫瘍である。ある特定の実施形態では、腫瘍は、がんである。特定の実施形態では、疾患又は障害は、肺の神経内分泌腫瘍、肺外神経内分泌がん、黒色腫、神経内分泌前立腺がん、乳がん、胃腸管の神経内分泌腫瘍、膵がん、甲状腺髄様がん、小細胞膀胱がん、卵巣小細胞がん、低悪性度神経膠腫、膠芽腫、及び神経芽腫からなる群から選択される。特定の実施形態では、肺の神経内分泌腫瘍は、肺神経内分泌がん、大細胞神経内分泌がん、及び小細胞肺がんからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、対象は、ヒトである。
【0057】
4.図面の簡単な説明
以下の詳細な説明は、例として与えられるが、本発明を記載される特定の実施形態に限定することを意図するものではなく、添付の図面と併せて理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1A】SCLCにおけるDLL3の役割を示す。DLL3を含む分子機構の概略図を示す。
図1B】SCLCにおけるDLL3の役割を示す。SCLC細胞の細胞膜上でのDLL3の発現レベルを示す。
図2A】DLL3がSCLCにおいて細胞膜上に選択的に発現されることを示す。異なる組織におけるDLL3の発現を示す。
図2B】DLL3がSCLCにおいて細胞膜上に選択的に発現されることを示す。膜性Hスコアを示す。LCNEC=大細胞神経内分泌がん、肺がん。
図3】本明細書に開示される免疫コンジュゲートの概略図を示す。
図4】Fab-Zap内在化アッセイの結果を示す。RLU=相対光単位。
図5】本明細書に開示される免疫コンジュゲートの概略図を示す。
図6A89Zr-DFO-BivE23の効果を示す。E23クローンのバイオコンジュゲーションの概略図を示す。
図6B89Zr-DFO-BivE23の効果を示す。インビボ実験設定の概略図を示す。
図6C89Zr-DFO-BivE23の効果を示す。H82 SCLCモデルにおける注射の120時間後のE23bivのZr-89免疫PETイメージングからの代表的な画像の最大値投影法を示す(300μCi、30μg、尾静脈を介する、コホート当たりn=3~4)。
図6D89Zr-DFO-BivE23の効果を示す。PET/CTを使用した、マウスにおける89Zr-DFO-BivE23の生体内分布を示す。
図7】本明細書に開示される主題を分析するために実施された線量測定研究の概略図を示す。
図8】PET/CTを使用した、H660雄のヌードマウスにおける89Zr-DFO-BivE23の生体内分布を示す。
図9A】線量測定研究のE23分析を示す。89Zr-DFO-BivE23の生体内分布実験からのヒト吸収線量(AD)の外挿を示す。
図9B】線量測定研究のE23分析を示す。Lu177-DTPA-BivE23 H660腫瘍モデルマウス線量測定を示す。
図10】雌のヌードマウスにおけるH82についての完全経過生体内分布研究を示す。
図11A】C8クローンについての細胞結合アッセイの放射性標識後の品質管理を示す。C8 IgG1クローンの結果を示す。
図11B】C8クローンについての細胞結合アッセイの放射性標識後の品質管理を示す。C8 IgG4クローンの結果を示す。
図12A89Zr-DFO-C8 IgG1及び89Zr-DFO-C8 IgG4の効果を示す。C8クローンのバイオコンジュゲーション及びインビボ実験設定の概略図を示す。
図12B89Zr-DFO-C8 IgG1及び89Zr-DFO-C8 IgG4の効果を示す。H82 SCLCモデルにおける注射の120時間後のC8 IgG1のZr-89免疫PETイメージングからの代表的な画像の最大値投影法を示す(120μCi、30μg、尾静脈を介する、コホート当たりn=3~4)。
図12C89Zr-DFO-C8 IgG1及び89Zr-DFO-C8 IgG4の効果を示す。H82 SCLCモデルにおける注射の120時間後のC8 IgG4のZr-89免疫PETイメージングからの代表的な画像の最大値投影法を示す(120μCi、30μg、尾静脈を介する、コホート当たりn=3~4)。
図12D89Zr-DFO-C8 IgG1及び89Zr-DFO-C8 IgG4の効果を示す。注射の120時間後のC8 IgG1の生体内分布研究結果を示す。
図12E89Zr-DFO-C8 IgG1及び89Zr-DFO-C8 IgG4の効果を示す。注射の120時間後のC8 IgG4の生体内分布研究結果を示す。
図13】C8 IgG1及びC8 IgG4を分析するために実施された線量測定研究の概略図を示す。
図14A】C8クローンについての品質管理データを示す。C8 IgG1クローンの放射化学的収率を示す。
図14B】C8クローンについての品質管理データを示す。C8 IgG4クローンの放射化学的収率を示す。
図15A】及びBは、PET/CTを使用した、H82雌のヌードマウスにおけるC8クローンの生体内分布を示す。89Zr-DFO-C8 IgG1の生体内分布を示す。
図15B】PET/CTを使用した、H82雌のヌードマウスにおけるC8クローンの生体内分布を示す。89Zr-DFO-C8 IgG4の生体内分布を示す。
図16A】PET/CTを使用した、H82雌のヌードマウスにおけるC8クローンの遮断研究を示す。89Zr-DFO-C8 IgG1の遮断を示す。
図16B】PET/CTを使用した、H82雌のヌードマウスにおけるC8クローンの遮断研究を示す。89Zr-DFO-C8 IgG4の遮断を示す。
図17】72時間でのPET/CTを使用した、H82雌のヌードマウスにおける対照SC16の生体内分布を示す。
図18A89Zr-DFO-C8 IgG1及び89Zr-DFO-C8 IgG4の生体内分布実験からのヒト吸収線量(AD)の外挿を示す。
図18B】線量測定研究のC8分析を示す。H82腫瘍モデルマウス線量測定におけるLu177-DTPA-C8 IgG1及びLu177-DTPA-C8 IgG4を示す。
【発明を実施するための形態】
【0059】
5.発明を実施するための形態
本明細書に開示される主題は、抗DLL3抗体を提供する。本開示の非限定的な実施形態は、本明細書及び実施例によって説明されている。
【0060】
制限のためではなく、開示を明確にする目的で、この詳細な説明は、以下のサブセクションに分けられる。
5.1.定義、
5.2.DLL3、
5.3.抗DLL3抗体、
5.4.抗体又は抗原結合断片をコードする核酸、
5.5.医薬組成物及び治療方法、
5.6.診断及び予後方法、
5.7.キット、並びに
5.8.例示的な実施形態。
【0061】
5.1 定義
以下の説明では、用語の使用に関してある特定の規則に従う。一般に、本明細書で使用される用語は、それらが当業者に既知であるように、それらの用語の意味と一貫して解釈されることが意図される。
【0062】
当該技術分野で知られている「抗体」及び「抗体」という用語は、免疫系の抗原結合タンパク質を指す。本明細書で言及される「抗体」という用語は、抗原結合領域を有する全長抗体、及び「抗原結合断片」若しくは「抗原結合領域」が保持されているその任意の断片、又はその単鎖、例えば、単鎖可変断片(scFv)を含む。天然に存在する「抗体」は、ジスルフィド結合によって相互に接続された少なくとも2つの重(H)鎖及び2つの軽(L)鎖を含む糖タンパク質である。各重鎖は、重鎖可変領域(本明細書でVと略される)及び重鎖定常領域(CH)からなる。重鎖定常領域は、CH1、CH2及びCH3の3つのドメインで構成される。各軽鎖は、軽鎖可変領域(本明細書ではVと略される)及び軽鎖定常C領域で構成される。軽鎖定常領域は、1つのドメインCで構成される。V領域及びV領域は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる、より保存された領域が点在する、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる、超可変性の領域へと更に細分することができる。各V及びVは、アミノ末端からカルボキシ末端まで以下の順序:FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4で配置された、3つのCDR及び4つのFRで構成される。重鎖及び軽鎖の可変領域は、抗原と相互作用する結合ドメインを含有する。抗体の定常領域は、免疫系の様々な細胞(例えば、エフェクター細胞)、及び古典的な補体系の第1の構成成分(C1 q)を含む、宿主組織又は因子に対する免疫グロブリンの結合を媒介し得る。
【0063】
「ヒト抗体」という用語は、本明細書で使用される場合、フレームワーク領域とCDR領域の両方がヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する可変領域を有する抗体を含むことが意図される。更に、抗体が定常領域を含む場合、定常領域はまた、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する。本明細書に開示される主題のヒト抗体は、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列によってコードされないアミノ酸残基(例えば、インビトロでのランダム若しくは部位特異的変異誘発によって、又はインビボでの体細胞変異によって導入される変異)を含み得る。
【0064】
本明細書で使用される場合、「モノクローナル抗体」という用語は、実質的に均一な抗体の集団から得られる抗体を指し、すなわち、集団を構成する個々の抗体は、例えば、天然に存在する変異を含むか、又はモノクローナル抗体調製物の産生中に生じる可能なバリアント抗体(かかるバリアントは、一般に少量で存在する)を除いて、同一であり、かつ/又は同じエピトープを結合する。更に、典型的には異なる決定基(エピトープ)に対して指向性である異なる抗体を含むポリクローナル抗体調製物とは対照的に、モノクローナル抗体調製物の各モノクローナル抗体は、抗原上の単一の決定基に対して指向性である。したがって、「モノクローナル」という修飾語は、実質的に均質な抗体集団から得られる抗体の特徴を示し、任意の特定の方法による抗体の産生を必要とするものとして解釈されるべきではない。例えば、本明細書に開示される主題に従って使用されるモノクローナル抗体は、ハイブリドーマ法、組換えDNA法、ファージディスプレイ法、及びヒト免疫グロブリン遺伝子座の全て又は一部を含むトランスジェニック動物を利用する方法を含むがこれらに限定されない、様々な技術によって作製されてもよく、かかる方法及びモノクローナル抗体を作製するための他の例示的な方法が本明細書に記載される。
【0065】
本明細書で使用される場合、「組換えヒト抗体」という用語は、組換え手段によって調製、発現、作製、又は単離された全てのヒト抗体、例えば、(a)ヒト免疫グロブリン遺伝子に対してトランスジェニック又はトランス染色体である動物(例えば、マウス)又はそれから調製されたハイブリドーマから単離された抗体(以下に更に記載される)、(b)形質転換されてヒト抗体を発現する宿主細胞から、例えば、トランスフェクトーマから単離された抗体、(c)組換えコンビナトリアルヒト抗体ライブラリから単離された抗体、及び(d)ヒト免疫グロブリン遺伝子配列の他のDNA配列へのスプライシングを伴う任意の他の手段によって調製、発現、作製、又は単離された抗体を含む。そのような組換えヒト抗体は、フレームワーク領域及びCDR領域がヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する可変領域を有する。しかしながら、ある特定の実施形態では、かかる組換えヒト抗体は、インビトロ変異誘発(又は、ヒトIg配列に対してトランスジェニックな動物が使用される場合、インビボ体細胞変異誘発)に供され得、それ故に、組換え抗体のV領域及びV領域のアミノ酸配列は、ヒト生殖系列V配列及びV配列に由来し、かつそれに関連している一方で、インビボでヒト抗体生殖系列レパートリー中に天然に存在しない場合がある配列である。
【0066】
「ヒト化抗体」という用語は、マウスなど別の哺乳動物種の生殖系列に由来するCDR配列がヒトフレームワーク配列にグラフトされている抗体を指すことが意図される。追加のフレームワーク領域の修飾は、ヒトフレームワーク配列内で行われ得る。
【0067】
「キメラ抗体」という用語は、可変領域配列が1つの種に由来し、定常領域配列が別の種に由来する抗体、例えば、可変領域配列がマウス抗体に由来し、定常領域配列がヒト抗体に由来する抗体を指すことが意図される。
【0068】
本明細書で使用される場合、「DLL3に特異的に結合する」抗体は、約1×10-8M以下、約5×10-9M以下、約1×10-9M以下、約5×10-10M以下、約1×10-10M以下、約5×10-11M以下、約1×10-11M以下、約5×10-12M以下、又は約1×10-12M以下の解離定数(K)で、DLL3(例えば、ヒトDLL3)に結合する抗体を指すことが意図される。
【0069】
抗原、例えば、DLL3に結合するための参照抗体との「結合について競合する抗体」又は「結合について交差競合する抗体」は、競合アッセイで参照抗体の抗原(例えば、DLL3)への結合を50%以上遮断し、逆に、参照抗体は、競合アッセイで抗原(例えば、DLL3)への抗体の結合を50%以上遮断する抗体を指す。例示的な競合アッセイは、「Antibodies」、Harlow and Lane(Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,NY)に記載されている。
【0070】
本明細書で使用される場合、「アイソタイプ」は、重鎖定常領域遺伝子によってコードされる抗体クラス(例えば、IgM又はIgG1)を指す。
【0071】
「抗原を認識する抗体」及び「抗原に特異的な抗体」という語句は、本明細書で「抗原に特異的に結合する抗体(例えば、DLL3ポリペプチド)」という用語と同義に使用され得る。
【0072】
本明細書で使用される場合、抗体の「抗原結合断片」、又は「抗原結合領域」という用語は、抗原に結合し、抗体に抗原特異性を付与する抗体の領域又は断片を指し、抗原結合タンパク質の断片、例えば、抗体は、抗原(例えば、DLL3ポリペプチド)に特異的に結合する能力を保持する抗体の1つ以上の断片を含む。抗体の抗原結合機能は、全長抗体の断片によって発揮され得ることが示されている。抗体の「抗体断片」という用語に包含される抗原結合断片の例としては、Vドメイン、Vドメイン、Cドメイン及びCH1ドメインからなる一価断片であるFab断片、ヒンジ領域でジスルフィド架橋によって連結される2つのFab断片を含む二価断片であるF(ab)断片、Vドメイン及びCH1ドメインからなるFd断片、抗体の単一アームのVドメイン及びVドメインからなるFv断片、VドメインからなるdAb断片(Ward et al.,Nature 1989;341:544-546)、並びに単離された相補性決定領域(CDR)が挙げられる。
【0073】
更に、Fv断片の2つのドメインV及びVが、別々の遺伝子によってコードされているが、これらを、V領域及びV領域が対形成して一価分子を形成する単一のタンパク質鎖として作製されることを可能にする合成リンカーによって、組換え方法を使用して接続することができる。これらは、単鎖Fv(scFv)として知られており、例えば、Bird et al.,Science(1988);242:423-426;及びHuston et al.,Proc Natl Acad Sci(1998);85:5879-5883を参照されたい。これらの抗体断片は、当業者に既知の従来の技術を使用して得られ、断片は、無傷の抗体と同じ方法で、有用性についてスクリーニングされる。
【0074】
「抗体」又は「抗原結合タンパク質」は、その天然環境の構成成分から特定され、分離され、かつ/又は回収されたものである。「合成抗体」又は「組換え抗体」は、一般に、組換え技術を使用して、又は当業者に既知のペプチド合成技術を使用して生成される。
【0075】
本明細書で使用される場合、「単鎖可変断片」又は「scFv」という用語は、V::Vヘテロ二量体を形成するように共有結合される免疫グロブリン(例えば、マウス又はヒト)の重鎖(V)及び軽鎖(V)の可変領域の融合タンパク質である。重鎖(V)及び軽鎖(V)は、直接的に接続されるか、又はペプチドをコードするリンカー(例えば、10、15、20、25個のアミノ酸)によって接続されるかのいずれかであり、VのN末端をVのC末端に接続するか、又はVのC末端をVのN末端に接続する。リンカーは通常、可撓性のためにグリシンが豊富であり、溶解性のためにセリン又はトレオニンが豊富である。リンカーは、細胞外抗原結合ドメインの重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を連結し得る。
【0076】
リンカーの非限定的な例は、Shen et al.,Anal Chem(2008);80(6):1910-1917及びWO2014/087010に記載されており、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。ある特定の実施形態では、リンカーは、G4Sリンカーである。ある特定の実施形態では、リンカーは、以下に提供される配列番号176に記載されるアミノ酸配列を含むか、又はそれからなる、
GGGGSGGGGSGGGSGGGGS [配列番号176]
【0077】
ある特定の実施形態では、リンカーは、以下に提供される配列番号177に記載されるアミノ酸配列を含むか、又はそれからなる、
GGGGSGGGGSGGGGS [配列番号177]
【0078】
ある特定の実施形態では、リンカーは、以下に提供される配列番号178に記載されるアミノ酸配列を含むか、又はそれからなる、
GGGGSGGGGSGGGGSGGGSGGGGS [配列番号178]
【0079】
ある特定の実施形態では、リンカーは、以下に提供される配列番号179に記載されるアミノ酸配列を含むか、又はそれからなる、
GGGGSGGGGSGGGGSGGGGSGGGSGGGGS [配列番号179]
【0080】
ある特定の実施形態では、リンカーは、以下に提供される配列番号180に記載されるアミノ酸配列を含むか、又はそれからなる、
GGGGS [配列番号180]
【0081】
ある特定の実施形態では、リンカーは、以下に提供される配列番号181に記載されるアミノ酸配列を含むか、又はそれからなる、
GGGGSGGGGS [配列番号181]
【0082】
定常領域の除去及びリンカーの導入にもかかわらず、scFvタンパク質は、元の免疫グロブリンの特異性を保持する。単鎖Fvポリペプチド抗体は、Huston,et al.(Proc.Nat.Acad.Sci.USA,1988;85:5879-5883)によって記載されるように、V及びVをコードする配列を含む核酸から発現することができる。また、米国特許第5,091,513号、同第5,132,405号、及び同第4,956,778号、並びに米国特許公開第2005/0196754号及び同第2005/0196754号を参照されたい。阻害活性を有する拮抗性scFvが記載されている(例えば、を参照されたい)。刺激活性を有する作動性scFvが記載されている(例えば、Zhao et al.,Hyrbidoma(Larchmt) 2008;27(6):455-51;Peter et al.,J Cachexia Sarcopenia Muscle 2012 August 12;Shieh et al.,J Imunol 2009;183(4):2277-85;Giomarelli et al.,Thromb Haemost 2007;97(6):955-63;Fife eta.,J Clin Invst 2006;116(8):2252-61;Brocks et al.,Immunotechnology 1997;3(3):173-84;Moosmayer et al.,Ther Immunol 1995;2(10:31-40を参照されたい)。刺激活性を有する作動性scFvが記載されている(例えば、Peter et al.,J Bioi Chern 2003;25278(38):36740-7;Xie et al.,Nat Biotech 1997;15(8):768-71;Ledbetter et al.,Crit Rev Immunol 1997;17(5-6):427-55;Ho et al.,BioChim Biophys Acta 2003;1638(3):257-66を参照されたい)。
【0083】
本明細書で使用される場合、「F(ab)」は、抗原に結合するが、一価であり、Fc部分を有しない抗体構造の断片を指し、例えば、酵素パパインによって消化される抗体は、2つのF(ab)断片及びFc断片(重(H)鎖定常領域、抗原に結合しないFc領域)を生成する。
【0084】
本明細書で使用される場合、「F(ab’)」は、全IgG抗体のペプシン消化によって生成される抗体断片を指し、この断片は、2つの抗原結合(ab’)(二価)領域を有し、各(ab’)領域は、抗原を結合するためにS-S結合によって連結されるH鎖の一部及び軽(L)鎖の2つの別個のアミノ酸鎖を含み、残りのH鎖部分が、一緒に連結される。「F(ab’)」断片は、2つの個々のFab’断片に分けることができる。
【0085】
本明細書で使用される場合、「ベクター」という用語は、適切な制御要素と関連する場合に複製することができ、かつ遺伝子配列を細胞に移入することができる、プラスミド、ファージ、トランスポゾン、コスミド、染色体、ウイルス、ビリオンなどの任意の遺伝子要素を指す。したがって、この用語は、クローニング及び発現ビヒクル、並びにウイルスベクター及びプラスミドベクターを含む。
【0086】
「CDR」は、免疫グロブリン重鎖及び軽鎖の超可変領域である抗体の相補性決定領域アミノ酸配列として定義される。例えば、Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,4th U.S.Department of Health and Human Services,National Institutes of Health(1987)、又はIMGT番号付けシステム(Lefranc,The Immunologist(1999);7:132-136、Lefranc et al.,Dev.Comp.Immunol.(2003);27:55-77)を参照されたい。本明細書で使用される「超可変領域」又は「HVR」という用語は、配列が超可変であり(「相補性決定領域」又は「CDR」)、かつ/又は構造的に定義されたループ(「超可変ループ」)を形成し、かつ/又は抗原接触残基(「抗原接触」)を含有する、抗体可変ドメインの領域の各々を指す。一般に、抗体は、可変領域中に3つの重鎖及び3つの軽鎖のCDR又はCDR領域を含む。CDRは、抗原又はエピトープ領域に対する抗体の結合のために接触残基の大部分を提供する。ある特定の実施形態では、CDRは、IMGTシステムに従って特定される。ある特定の実施形態では、CDRは、http://www.imgt.org/IMGT_vquest/inputでアクセス可能なIMGT番号付けシステムを使用して識別される。
【0087】
「単離された」という用語は、元の供給源又は周囲からの分離の程度を示す。
【0088】
「単離された抗体」は、その天然環境の構成成分から分離されたものである。ある特定の実施形態では、抗体は、例えば、電気泳動(例えば、SDS-PAGE、等電点電気泳動(IEF)、キャピラリー電気泳動)又はクロマトグラフィー(例えば、イオン交換若しくは逆相HPLC)によって決定される、95%又は99%を超える純度まで精製される。抗体純度の評価のための方法の概説については、例えば、Flatman et al.,J.Chromatogr(2007);B 848:79-87を参照されたい。
【0089】
「単離された核酸」は、その天然環境の構成成分から分離された核酸分子を指す。単離された核酸は、通常、核酸分子を含有する細胞内に含有された核酸分子を含むが、核酸分子は、染色体外に、又はその天然の染色体位置とは異なる染色体位置に存在する。
【0090】
「抗体をコードする単離された核酸」(特異的抗体、例えば、抗KLB抗体への言及を含む)は、単一のベクター別個のベクター内のそのような核酸分子を含む、抗体重鎖及び軽鎖(又はその断片)をコードする1つ以上の核酸分子を指し、そのような核酸分子は、宿主細胞内の1つ以上の位置に存在する。
【0091】
「ベクター」という用語は、本明細書で使用される場合、それが連結されている別の核酸を伝搬することができる核酸分子を指すことを意図している。この用語は、自己複製核酸構造としてのベクター、及びそれが導入された宿主細胞のゲノムに組み込まれたベクターを含む。ある特定のベクターは、それらが作動可能に連結される遺伝子の発現を指示することができる。かかるベクターは、本明細書において「発現ベクター」と称される。
【0092】
「免疫コンジュゲート」は、細胞傷害性剤を含むが、これに限定されない、1つ以上の異種分子にコンジュゲートされた抗体である。
【0093】
本明細書で使用される場合、「誘導体」という用語は、いくつかの他の化合物に由来し、その一般的な構造を維持する化合物を指す。例えば、いかなる限定もされないが、トリクロロメタン(クロロホルム)は、メタンの誘導体である。
【0094】
「有効量」(又は「治療有効量」)は、治療時に有益又は所望の臨床結果をもたらすのに十分な量である。有効量は、1回以上の用量で対象に投与され得る。治療の観点から、有効量は、疾患を緩和するか、改善するか、安定化するか、逆行させるか、又はその進行を遅らせる、あるいは疾患の病理学的結果をその他の方法で減少させるのに十分な量である。有効量は、一般に、症例毎に医師によって決定され、当業者の技能の範囲内である。いくつかの因子は、典型的には、有効量を達成するために適切な投薬量を決定する際に考慮される。これらの因子としては、対象の年齢、性別、及び体重、治療される状態、状態の重症度、並びに投与される細胞の形態及び有効濃度が挙げられる。
【0095】
本明細書における「個体」又は「対象」は、脊椎動物、例えば、ヒト又は非ヒト動物、例えば、哺乳動物である。哺乳動物には、ヒト、霊長類、家畜、スポーツ動物、げっ歯類、及びペットが含まれるが、これらに限定されない。非ヒト動物対象の非限定的な例としては、マウス、ラット、ハムスターなどのげっ歯類、モルモット、ウサギ、イヌ、ネコ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ウシ、ウマ、並びに類人猿及びサルなどの非ヒト霊長類が挙げられる。
【0096】
本明細書で使用される場合、「治療」(及び「治療する」又は「治療すること」などの文法上のバリエーション)は、治療される個体の自然経過を改変しようとする試みにおける臨床介入を指し、予防のために、又は臨床病理学の経過中のいずれかで実行することができる。治療の望ましい効果としては、疾患の発生又は再発を予防すること、症状の緩和(alleviation)、疾患の任意の直接的又は間接的な病理学的結果の軽減、転移を予防すること、疾患進行の速度を低減すること、疾患状態の改善(amelioration)又は緩和(palliation)、及び寛解又は改善された(improved)予後が挙げられるが、これらに限定されない。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される主題の抗体は、疾患の発症を遅延させるために、又は疾患、例えば、腫瘍、例えば、DLL3に関連する腫瘍の進行を遅らせるために使用される。
【0097】
「含む(comprises)」、「含む(comprising)」という用語は、米国特許法においてそれらに起因する広範な意味を有することが意図され、「含む(includes)」、「含む(including)」などを意味し得る。
【0098】
本明細書で使用される場合、「約」又は「およそ」という用語は、当業者によって決定される特定の値に対する許容誤差範囲内であることを意味し、それは、部分的には、その値がどのように測定又は決定されるか、すなわち、測定システムの限界に依存する。例えば、「約」は、当該技術分野における慣例に従って、3以内又は3を超える標準偏差を意味し得る。代替的に、「約」は、所与の値の20%まで、好ましくは10%まで、より好ましくは5%まで、及び更により好ましくは1%までの範囲を意味し得る。代替的に、特に生体系又はプロセスに関して、この用語は、値の1桁以内、好ましくは5倍以内、及びより好ましくは2倍以内であることを意味し得る。
【0099】
本明細書に記載されるように、任意の濃度範囲、パーセンテージ範囲、比率範囲、又は整数範囲は、別段の指示がない限り、列挙した範囲内の任意の整数の値、及び適切な場合、その分数(整数の10分の1及び100分の1など)を含むと理解されるべきである。
【0100】
本明細書に開示される主題の他の態様は、以下の開示に記載され、本明細書に開示される主題の範囲内である。
【0101】
5.2 DLL3
DLL3は、高悪性度の肺の神経内分泌腫瘍(LU-NET)において選択的に発現される。Lu-NETは、4つの組織学的バリアント、すなわち、典型的なカルチノイド(TC)、非定型カルチノイド(AC)、大細胞神経内分泌がん(LCNEC)及び小細胞肺がん(SCLC)に分類される異種の腫瘍ファミリーを包含する。DLL3の発現の増加は、SCLC及びLCNEC患者由来の異種移植片腫瘍において観察され、原発腫瘍においても確認された。Saunders et al.,Sci Translational Medicine(302):302ra136(2015)を参照されたい。SCLC及び肺LCNECの両方は、高悪性度及び予後不良の腫瘍であり、喫煙者においてより高い発生率を有する。肺LCNECは、SCLCと同様に、生物学的に攻撃的な挙動を示す。ステージ毎に、肺LCNEC及びSCLCの生存曲線が重なり、更に、生存率は他のNSCLCよりも低い。予後は、切除可能な可能性のあるステージIの肺がんを有する患者であっても不良であり、5年生存率は27%から67%の範囲である。Iyoda A.et al.,J Thorac Cardiovasc Surg.138:446-453(2009)を参照されたい。
【0102】
Deltaは、隣接細胞におけるシグナル伝達を活性化するNotchのショウジョウバエ(Drosophila)リガンドのうちの1つである。ヒトは、4つの既知のNotch受容体(NOTCH1~NOTCH4)、及びDelta様リガンドと称されるDeltaの3つの相同体:DLL1、DLL3、及びDLL4を有する。DLL1及びDLL4とは異なり、DLL3は、Notchシグナル伝達を活性化するよりもむしろ阻害することが報告されている。
【0103】
DLL3(Delta様3又はSCDO1としても知られる)は、Notch DSLリガンドのDelta様ファミリーのメンバーである。異常なDLL3発現(遺伝子型及び/又は表現型)は、がん幹細胞及び腫瘍開始細胞などの様々な腫瘍発生細胞亜集団と関連している。
【0104】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、ヒトDLL3に結合する。ある特定の実施形態では、ヒトDLL3は、UniProt参照番号:Q9NYJ7-1(配列番号182)若しくはその断片を有するアミノ酸配列を含むか、又はそれからなる。配列番号182を以下に提供する。特定の実施形態では、DLL3は、細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞質ドメインを含む。特定の実施形態では、細胞外ドメインは、配列番号182のアミノ酸27~492を含むか又はそれらからなる。特定の実施形態では、膜貫通ドメインは、配列番号182のアミノ酸493~513を含むか又はそれらからなる。特定の実施形態では、細胞質ドメインは、配列番号182のアミノ酸514~618を含むか、又はそれらからなる。
【0105】
特定の実施形態では、DLL3の細胞外ドメインは、DSLドメイン、EGF様1ドメイン、EGF様2ドメイン、EGF様3ドメイン、EGF様4ドメイン、及びEGF様5ドメイン、並びにEGF様6ドメインを含む。ある特定の実施形態では、DSLドメインは、配列番号182のアミノ酸176~215を含むか、又はそれからなる。ある特定の実施形態では、EGF様1ドメインは、配列番号182のアミノ酸216~249を含むか、又はそれからなる。ある特定の実施形態では、EGF様2ドメインは、配列番号182のアミノ酸274~310を含むか、又はそれからなる。ある特定の実施形態では、EGF様3ドメインは、配列番号182のアミノ酸312~351を含むか、又はそれからなる。ある特定の実施形態では、EGF様4ドメインは、配列番号182のアミノ酸353~389を含むか、又はそれからなる。ある特定の実施形態では、EGF様5ドメインは、配列番号182のアミノ酸391~427を含むか、又はそれからなる。ある特定の実施形態では、EGF様6ドメインは、配列番号182のアミノ酸429~465を含むか、又はそれからなる。

MVSPRMSGLLSQTVILALIFLPQTRPAGVFELQIHSFGPGPGPGAPRSPCSARLPCRLFFRVCLKPGLSEEAAESPCALGAALSARGPVYTEQPGAPAPDLPLPDGLLQVPFRDAWPGTFSFIIETWREELGDQIGGPAWSLLARVAGRRRLAAGGPWARDIQRAGAWELRFSYRARCEPPAVGTACTRLCRPRSAPSRCGPGLRPCAPLEDECEAPLVCRAGCSPEHGFCEQPGECRCLEGWTGPLCTVPVSTSSCLSPRGPSSATTGCLVPGPGPCDGNPCANGGSCSETPRSFECTCPRGFYGLRCEVSGVTCADGPCFNGGLCVGGADPDSAYICHCPPGFQGSNCEKRVDRCSLQPCRNGGLCLDLGHALRCRCRAGFAGPRCEHDLDDCAGRACANGGTCVEGGGAHRCSCALGFGGRDCRERADPCAARPCAHGGRCYAHFSGLVCACAPGYMGARCEFPVHPDGASALPAAPPGLRPGDPQRYLLPPALGLLVAAGVAGAALLLVHVRRRGHSQDAGSRLLAGTPEPSVHALPDALNNLRTQEGSGDGPSSSVDWNRPEDVDPQGIYVISAPSIYAREVATPLFPPLHTGRAGQRQHLLFPYPSSILSVK[配列番号182]
【0106】
ある特定の実施形態では、DLL3は、配列番号182に記載のアミノ酸配列又はその断片と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、又は少なくとも約99%、少なくとも約100%同一であるアミノ酸配列を含むか、又はそれからなる。
【0107】
ある特定の実施形態では、抗原認識受容体は、DLL3のEGF様3ドメインに結合する。ある特定の実施形態では、抗原認識受容体は、配列番号182のアミノ酸312~351に結合する。ある特定の実施形態では、抗原認識受容体は、DLL3のEGF様4ドメインに結合する。ある特定の実施形態では、抗原認識受容体は、配列番号182のアミノ酸353~389に結合する。ある特定の実施形態では、抗原認識受容体は、DLL3のEGF様5ドメインに結合する。ある特定の実施形態では、抗原認識受容体は、配列番号182のアミノ酸391~427に結合する。ある特定の実施形態では、抗原認識受容体は、DLL3のEGF様6ドメインに結合する。ある特定の実施形態では、抗原認識受容体は、配列番号182のアミノ酸429~465に結合する。
【0108】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、ヒトDLL3の一部に結合する。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、DLL3の細胞外ドメインに結合する。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号182のアミノ酸27~492に結合する。
【0109】
5.3 抗DLL3抗体
本明細書に開示される主題の抗体は、抗体の特定の機能的特徴又は特性によって特徴付けられる。例えば、抗体は、DLL3に特異的に結合する(例えば、ヒトDLL3に結合する)。
【0110】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される抗体又は抗原結合断片は、結合親和性、例えば、約1×10-8M以下、約5×10-9M以下、約1×10-9M以下、約5×10-10M以下、約1×10-10M以下、約5×10-11M以下、又は約1×10-11M以下、約5×10-12M以下、又は約1×10-12M以下の解離定数(K)でDLL3(例えば、ヒトDLL3)に結合する。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される抗体又は抗原結合断片は、結合親和性、例えば、約5×10-9M以下の解離定数(K)でDLL3(例えば、ヒトDLL3)に結合する。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される抗体又は抗原結合断片は、結合親和性、例えば、約1×10-9M以下の解離定数(K)でDLL3(例えば、ヒトDLL3)に結合する。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される抗体又は抗原結合断片は、結合親和性、例えば、約3.5×10-9Mの解離定数(K)でDLL3(例えば、ヒトDLL3)に結合する。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される抗体又は抗原結合断片は、結合親和性、例えば、約1.5×10-9Mの解離定数(K)でDLL3(例えば、ヒトDLL3)に結合する。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される抗体又は抗原結合断片は、結合親和性、例えば、約1×10-12Mの解離定数(K)でDLL3(例えば、ヒトDLL3)に結合する。
【0111】
本明細書に開示される抗体又は抗原結合断片の重鎖及び軽鎖は、全長であり得る(例えば、抗体は、少なくとも1つ(例えば、1つ若しくは2つ)の完全な重鎖、及び少なくとも1つ(例えば、1つ若しくは2つ)の完全な軽鎖を含むことができる)、又は抗原結合断片(Fab、F(ab’)、Fv若しくは単鎖Fv断片(「scFv」))を含むことができる。ある特定の実施形態では、抗体重鎖定常領域は、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgD、及びIgEから選択され、特に、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択される。ある特定の実施形態では、免疫グロブリンアイソタイプは、IgG1(例えば、ヒトIgG1)である。抗体アイソタイプの選択は、抗体が誘発するように設計されている免疫エフェクター機能に依存し得る。ある特定の実施形態では、抗体軽鎖定常領域は、例えば、カッパ又はラムダ、特にカッパから選択される。
【0112】
組換え免疫グロブリンを構築する際に、様々な免疫グロブリンアイソタイプの定常領域に適切なアミノ酸配列、及び広範囲の抗体群を産生するための方法は、当業者に公知である。
【0113】
5.3.1 単鎖可変断片(scFv)
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される主題は、scFv配列が1つ以上の定常ドメインに融合してヒト免疫グロブリンのFc領域を有する抗体を形成して二価タンパク質を産生し、抗体の全体的な親和性及び安定性を増加させる、抗体又はその抗原結合断片を含む。加えて、Fc部分は、例えば、抗原定量研究での使用のために、蛍光染料、細胞毒素、放射性同位体などを含むがこれらに限定されない他の分子を抗体に直接コンジュゲートさせて、親和性測定のために、治療剤の標的送達のために、免疫エフェクター細胞及び多くの他の用途を使用してFc媒介性細胞毒性を試験するために、抗体を固定化する。
【0114】
本明細書に提示される結果は、DLL3ポリペプチド(例えば、ヒトDLL3ポリペプチド)を標的とする本明細書に開示される抗体又は抗原結合断片の特異性、感受性及び有用性を強調する。
【0115】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表1から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号7に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号7のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号9に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号8に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号8のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号10に記載する。配列番号7~10を表1に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「J8」と称される。
【0116】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号7に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号8に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号1に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号3に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号1~3を表1に提供する。
【0117】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号4に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号6に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号4~6を表1に提供する。
【0118】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号1に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号3に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号4に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号6に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0119】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号1に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号3に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号4に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号6に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0120】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号7に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号8に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0121】
ある特定の実施形態では、可変領域は、重鎖可変領域(V)がN末端に位置するように、次々に連結されている。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表1】
【0122】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表2から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表2に示されるように、配列番号17に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号17のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号19に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号18に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号18のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号20に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号17に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号18に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号17~20を表2に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「L22」と称される。
【0123】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号11に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号12に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号13に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号11~13を表2に提供する。
【0124】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号14に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号15に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号16に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号14~16を表2に提供する。
【0125】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号11に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号12に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号13に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号14に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号15に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号16に記載のアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0126】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号11に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号12に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号13に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号14に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号15に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号16に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0127】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号17に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号18に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0128】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表2】
【0129】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表3から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表3に示されるように、配列番号24に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号24のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号26に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号25に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号25のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号27に記載する。配列番号24~27を表3に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「B2」と称される。
【0130】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号24に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号25に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。
【0131】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号22に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号2、21及び22を表3に提供する。
【0132】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号4に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号23に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号4、5及び23を表3に提供する。
【0133】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号22に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号4に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号23に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0134】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号22に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号4に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号23に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0135】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号24に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号25に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0136】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表3】
【0137】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表4から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表4に示されるように、配列番号34に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号34のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号36に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号35に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号35のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号37に記載する。配列番号34~37を表4に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「A18」と指定されている
【0138】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号34に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号35に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号34及び35は、表4に提供される。
【0139】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号28に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号29に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号30に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号28、29及び30を表4に提供する。
【0140】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号31に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号32に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号33に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号31、32及び33を表4に提供する。
【0141】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号28に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号29に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号30に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号31に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号32に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号33に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0142】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号28に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号29に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号30に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号31に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号32に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号33に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0143】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号34に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号35に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0144】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表4】
【0145】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表5から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表5に示されるように、配列番号42に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号42のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号44に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号43に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号43のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号45に記載する。配列番号42~45を表5に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「E9」と称される。
【0146】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号42に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号43に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。
【0147】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号38に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号39に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号21、38及び-39を表5に提供する。
【0148】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号40に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号41に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号40、5及び41を表5に提供する。
【0149】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号38に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号39に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号40に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号41に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0150】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号38に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号39に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号40に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0151】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号42に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号43に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0152】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表5】
【0153】
ある特定の実施形態では、抗DLL scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表6から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表6に示されるように、配列番号52に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号52のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号54に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号53に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号53のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号55に記載する。配列番号52~55を表6に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「G3」と称される。
【0154】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号52に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号53に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。
【0155】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号46に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号47に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号48に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号46~48を表6に提供する。
【0156】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号49に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号50に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号51に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号49、50及び51を表6に提供する。
【0157】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号46に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号47に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号48に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号49に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号50に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号51に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0158】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号46に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号47に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号48に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号49に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号51に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0159】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号52に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号53に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0160】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される: V-V


【表6】
【0161】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表7から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表7に示されるように、配列番号60に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号60のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列は、配列番号62に記載されている。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号61に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号61のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号63に記載する。配列番号60~63を表7に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「M11」と指定されている。
【0162】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号60に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号61に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。
【0163】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号56に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号2、21及び56を表7に提供する。
【0164】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号57に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号59に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号57~59を表7に提供する。
【0165】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号56に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号57に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号59に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0166】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号56に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号57に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0167】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号60に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号61に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0168】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表7】
【0169】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表8から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表8に示されるように、配列番号66に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号66のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号68に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号67に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号67のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号69に記載する。配列番号66~69を表8に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「O24」と称される。
【0170】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号66に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号67に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。
【0171】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号64に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号21、2及び64を表8に提供する。
【0172】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号4に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号65に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号4、5及び65を、表8に提供する。
【0173】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号64に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号4に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号65に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0174】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号64に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号4に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号65に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0175】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号66に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号67に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0176】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表8】
【0177】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表9から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表9に示されるように、配列番号76に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号76のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号78に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号77に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号77のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号79に記載する。配列番号76~79を表9に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「P4」と称される。
【0178】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号76に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号77に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。
【0179】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号70に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号71に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号72に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号70~72を表9に提供する。
【0180】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号73に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号74に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号75に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号73~75を表9に提供する。
【0181】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号70に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号71に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号72に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号73に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号74に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号75に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0182】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号70に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号71に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号72に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号73に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号75に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0183】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号78に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号79に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0184】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表9】
【0185】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表10から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表10に示されるように、配列番号83に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号83のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号85に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号84に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号84のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号86に記載する。配列番号83~86を表10に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「J23」と称される。
【0186】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号83に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号84に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。
【0187】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号80に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号81に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号21、80及び81を表10に提供する。
【0188】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号57に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号82に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号57、58及び82を表10に提供する。
【0189】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号80に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号81に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号57に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号82に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0190】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号80に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号81に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号57に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0191】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号83に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号84に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0192】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表10】
【0193】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表11から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表1に示されるように、配列番号92に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号92のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号94に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号93に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号93のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号95に記載する。配列番号92~95を表11に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「K19」と称される。
【0194】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号92に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号93に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。
【0195】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号87に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号88に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号89に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号87~89を表11に提供する。
【0196】
ある特定の実施形態では、抗DDL3 scFvは、配列番号90に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号216に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号91に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号90、32及び91を表11に提供する。
【0197】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号87に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号88に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号89に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号90に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号216に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号91に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0198】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号87に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号88に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号89に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号216に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号32に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号91に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0199】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号92に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号93に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0200】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表11】
【0201】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表12から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表12に示されるように、配列番号102に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号102のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号104に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号103に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号103のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号105に記載する。配列番号102~105を表12に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「N10」と指定されている。
【0202】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号102に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号103に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。
【0203】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号96に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号97に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号98に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号96~98を表12に提供する。
【0204】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号99に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号100に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号101に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号99~101を表12に提供する。
【0205】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号96に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号97に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号98に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号99に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号100に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号101に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0206】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号96に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号97に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号98に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号99に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号101に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0207】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号103に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号103に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0208】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表12】
【0209】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表13から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表13に示されるように、配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号108のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号110に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号109に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号109のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号111に記載する。配列番号108~111を表13に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「B16-v1」と称される。
【0210】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号109に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。
【0211】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号106に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号107に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号105~107を表13に提供する。
【0212】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号57に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、配列番号82に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むVCDR3を含むVLを含む。配列番号57、58及び82を表13に提供する。
【0213】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号106に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号107に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号57に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号82に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0214】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号106に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号107に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号57に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0215】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号109に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0216】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表13】
【0217】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表14から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表14に示されるように、配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号108のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号110に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号113に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号113のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号114に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号113に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号108、113、110、及び114を表14に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「B16-v2」と称される。
【0218】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号106に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号107に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号21、106及び107を表14に提供する。
【0219】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号4に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号112に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号4、5及び112を表14に提供する。
【0220】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号106に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号107に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号4に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号112に記載のアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0221】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号106に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号107に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号4に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号112に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0222】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号113に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0223】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表14】
【0224】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表15から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表15に示されるように、配列番号119に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号119のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号121に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号120に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号120のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号122に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号119に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号120に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号119~122を表15に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「E23」と称される。
【0225】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号96に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号115に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号116に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号96、115及び116を表15に提供する。
【0226】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号117に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号100に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号118に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号117、100及び118を表15に提供する。
【0227】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号96に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号115に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号116に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号117に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号100に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号118に記載のアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0228】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号96に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号115に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号116に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号117に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号118に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0229】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号119に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号112に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0230】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表15】
【0231】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表16から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表16に示されるように、配列番号126に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号126のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号128に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号127に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号127のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号129に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号126に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号127に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号126~129を表16に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「F9」と称される。
【0232】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号123に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号21、2及び123を表16に提供する。
【0233】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号124に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号125に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号124、58及び125を表16に提供する。
【0234】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号123に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号124に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号125に記載のアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0235】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号123に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号124に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0236】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号126に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号127に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0237】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表16】
【0238】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表17から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表17に示されるように、配列番号131に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号131のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号133に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号132に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号132のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号134に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号131に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号132に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号131~134を表17に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「L12」と称される。
【0239】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号56に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号21、2及び56を表17に提供する。
【0240】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号57に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号130に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号57、58及び130を表17に提供する。
【0241】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号56に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号57に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号130に記載のアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0242】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号56に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号57に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号130に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0243】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号131に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号132に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0244】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表17】
【0245】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表18から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表18に示されるように、配列番号141に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号141のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号143に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号142に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号142のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号144に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号141に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号142に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号141~144を表18に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「B22」と称される。
【0246】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号135に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号136に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号137に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号135~137を表18に提供する。
【0247】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号138に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号139に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号140に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号138~140を表18に提供する。
【0248】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号135に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号136に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号137に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号138に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号139に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号140に記載のアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0249】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号135に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号137に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号138に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号139に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号140に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0250】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号141に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号142に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0251】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表18】
【0252】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表19から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表19に示されるように、配列番号147に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号147のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号149に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号148に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号148のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号150に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号147に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号148に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号147~150を表19に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「C22」と称される。
【0253】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号145に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号21、2及び145を表19に提供する。
【0254】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号57に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号146に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号125に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号57、146及び125を表19に提供する。
【0255】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号145に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号57に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号146に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号125に記載のアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0256】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号145に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号57に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号146に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0257】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号147に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号148に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0258】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表19】
【0259】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表20から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表20に示されるように、配列番号153に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号153のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号155に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号154に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号154のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号156に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号153に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号154に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号153~156を表20に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「D8」と称される。
【0260】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号151に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号152に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号151、2及び152を表20に提供する。
【0261】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号57に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号82に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号57、58及び82を表20に提供する。
【0262】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号151に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号152に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号57に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号82に記載のアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0263】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号151に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号152に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号57に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0264】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号153に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号154に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0265】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表20】
【0266】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表21から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表21に示されるように、配列番号157に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号157のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号159に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号158に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号158のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号160に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号157に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号158に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号157~160を表21に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「G16」と称される。
【0267】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号123に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号21、2及び123を表21に提供する。
【0268】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号124に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号59に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号124、58及び59を表21に提供する。
【0269】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号123に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号124に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号59に記載のアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0270】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号123に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号124に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0271】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号157に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号158に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0272】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表21】
【0273】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表22から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表22に示されるように、配列番号163に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号163のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号165に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号164に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号164のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号166に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号163に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号164に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号163~166を表22に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「F21」と称される。
【0274】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号11に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号136に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号161に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号11、136及び161を表22に提供する。
【0275】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号73に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号74に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号162に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号73、74及び162を表22に提供する。
【0276】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号11に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号136に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号161に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号73に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号74に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号162に記載のアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0277】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号11に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号161に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号73に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号162に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0278】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号163に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号164に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0279】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表22】
【0280】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、scFv-Fc融合タンパク質、又は表23から選択されるV領域及びV領域若しくはCDRを有する全長ヒトIgGである。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、表23に示されるように、配列番号172に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号172のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号174に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号173に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号173のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号175に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号172に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号173に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号172~175を表23に提供する。ある特定の実施形態では、scFvは、「N12」と称される。
【0281】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号96に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号167に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号168に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVHを含む。配列番号96、167及び168を表23に提供する。
【0282】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号169に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号170に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号171に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。配列番号169~171を表23に提供する。
【0283】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号96に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号167に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号168に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVH、並びに配列番号169に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号170に記載のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号171に記載のアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVLを含む。
【0284】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号96に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号167に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、配列番号168に記載のアミノ酸配列を含むV CDR3を含むVH、並びに配列番号169に記載のアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号170に記載のアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号171に記載のアミノ酸配列を含むCDR3を含むVLを含む。
【0285】
ある特定の実施形態では、抗DLL3 scFvは、配列番号172に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号173に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、V及びVは、リンカーを介して連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、配列番号177に記載のアミノ酸配列を含む。
【0286】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域(V)は、N末端に配置される。ある特定の実施形態では、可変領域は、N末端からC末端へと配置される:V-V


【表23】
【0287】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、表24から選択されるV領域及びV領域又はCDRを含む。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、表24に示されるように、配列番号187に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号187のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号189に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号188に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号188のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号190に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号187に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号188に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号187~190を表24に提供する。ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、「G23」として指定される。
【0288】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号21に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号183に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号184に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVを含む。配列番号21、183及び184を表24に提供する。
【0289】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号185に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号186に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVを含む。配列番号50、185及び186を表24に提供する。
【0290】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号21に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号184に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号185に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むV、並びに配列番号186に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号187に記載されるアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVを含む。
【0291】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号183に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号184に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含むV、並びに配列番号185に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号186に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含むVを含む。


【表24】
【0292】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、表25から選択されるV領域及びV領域又はCDRを含む。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、表25に示されるように、配列番号197に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号197のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号199に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号198に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号198のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号200に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号197に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号198に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号197~200を表25に提供する。ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、「I1」として指定される。
【0293】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号191に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号192に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号193に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVを含む。配列番号191~193を表25に提供する。
【0294】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号194に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号195に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号196に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVを含む。配列番号194~196を表25に提供する。
【0295】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号191に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号192に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号193に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むV、並びに配列番号194に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号195に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号196に記載されるアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVを含む。
【0296】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号191に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号192に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号193に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含むV、並びに配列番号194に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号195に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号196に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含むVを含む。


【表25】
【0297】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、表26から選択されるV領域及びV領域又はCDRを含む。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、表26に示されるように、配列番号204に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号204のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号206に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号205に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号205のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号207に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号204に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号205に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号204~207を表26に提供する。ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、「C8」として指定される。
【0298】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号11に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号201に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号202に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVを含む。配列番号11、201及び202を表26に提供する。
【0299】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号4に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号203に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVを含む。配列番号4、5及び203を表26に提供する。
【0300】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号11に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号201に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号202に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むV、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号203に記載されるアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVを含む。
【0301】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号201に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号202に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含むV、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号203に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含むVを含む。


【表26】
【0302】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、表27から選択されるV領域及びV領域又はCDRを含む。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、表27に示されるように、配列番号212に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号212のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号214に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号213に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号213のアミノ酸配列をコードする例示的なヌクレオチド配列を、配列番号215に記載する。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号212に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号213に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。配列番号212~215を表27に提供する。ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、「O18」として指定される。
【0303】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号208に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号209に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号210に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVを含む。配列番号208~210を表27に提供する。
【0304】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号57に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号211に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むVを含む。配列番号57、58及び211を表27に提供する。
【0305】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号208に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号209に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号210に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR3を含むV、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列又はその保存的修飾を含むCDR2、及び配列番号211に記載されるアミノ酸配列又は保存的修飾を含むCDR3を含むVを含む。
【0306】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号201に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号209に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号210に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含むV、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号211に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含むVを含む。


【表27】
【0307】
5.3.2 モノクローナル抗体
本明細書に開示される主題は、DLL3(例えば、ヒトDLL3)に特異的に結合する抗体(例えば、ヒト抗体、例えば、ヒトモノクローナル抗体)を提供する。抗DLL3抗体J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18のVアミノ酸配列は、それぞれ、配列番号7、17、24、34、42、52、60、66、76、83、92、102、108、119、126、131、141、147、153、157、163、172、187、197、204、及び212に記載される。J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18のVアミノ酸配列は、それぞれ、配列番号8、18、25、35、43、53、61、67、77、84、93、103、109、113、120、127、132、142、148、154、158、164、173、188、198、205、及び213に記載される。
【0308】
J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18抗体の各々が、DLL3に結合することができることを考慮すると、V配列及びV配列は、「混合及び適合され」て、他の抗DLL3結合分子を作製することができる。そのような「混合及び適合された」抗体のDLL3結合は、例えば、ELISA、ウエスタンブロット、RIA、Biacore分析を含む、当該技術分野で既知の結合アッセイを使用して試験することができる。好ましくは、V鎖及びV鎖が混合され、かつマッチングされる場合、特定のV/V対合からのV配列は、構造的に類似したV配列に置き換えられる。同様に、特定のV/V対合からのV配列は、構造的に類似したV配列に置き換えられる。
【0309】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される主題は、(a)配列番号7、17、24、34、42、52、60、66、76、83、92、102、108、119、126、131、141、147、153、157、163、172、187、197、204、及び212から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(V)、並びに(b)配列番号8、18、25、35、43、53、61、67、77、84、93、103、109、113、120、127、132、142、148、154、158、164、173、188、198、205、及び213から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(V)を含む、抗体又はその抗原結合断片であって、抗体又は抗原結合断片が、DLL3、例えば、ヒトDLL3に特異的に結合する、抗体又はその抗原結合断片を提供する。ある特定の実施形態では、V及びVは、
(a)配列番号7に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(b)配列番号17に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号18に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(c)配列番号24に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号25に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(d)配列番号34に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号35に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(e)配列番号42に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号43に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(f)配列番号52に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号53に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(g)配列番号60に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号61に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(h)配列番号66に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号67に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(i)配列番号76に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号77に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(j)配列番号83に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号84に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(k)配列番号92に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号93に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(l)配列番号102に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号103に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(m)配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号109に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(n)配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号113に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(o)配列番号119に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号120に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(p)配列番号126に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号127に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(q)配列番号131に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号132に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(r)配列番号141に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号142に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(s)配列番号147に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号148に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(t)配列番号153に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号154に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(u)配列番号157に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号158に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(v)配列番号163に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号164に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(w)配列番号172に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号173に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(x)配列番号187に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号188に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(y)配列番号197に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号198に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(z)配列番号204に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号205に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(aa)配列番号212に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号213に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる群から選択される。
【0310】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される主題は、J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18の重鎖及び軽鎖のCDR1、CDR2、及びCDR3を含む、抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0311】
J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18のV CDR1のアミノ酸配列は、それぞれ、配列番号1、11、21、28、46、70、87、96、135、151、191、及び208に示される。J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18抗体のV CDR2のアミノ酸配列は、それぞれ、配列番号2、12、29、38、47、71、80、88、97、106、115、136、167、183、192、201、及び209に記載される。J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18のV CDR3のアミノ酸配列は、それぞれ、配列番号3、13、22、30、39、48、56、64、72、81、89、98、107、116、123、137、145、152、161、168、184、193、202、及び210に記載される。
【0312】
J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18のV CDR1のアミノ酸配列は、それぞれ、配列番号4、14、31、40、49、57、73、90、99、117、124、138、169、185、及び194に記載される。J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18のV CDR2のアミノ酸配列は、配列番号5、15、32、50、58、74、100、139、146、170、195、及び216に記載される。J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18のV CDR3のアミノ酸配列は、それぞれ、配列番号6、16、23、33、41、51、59、65、75、82、91、101、112、118、125、130、140、162、171、186、196、203、及び211に記載される。CDR領域は、IMGTシステムを使用して描写される。ある特定の実施形態では、CDR領域は、http://www.imgt.org/IMGT_vquest/inputでアクセス可能なIMGT番号付けシステムを使用して描写される。
【0313】
これらの抗体又はその抗原結合断片の各々がDLL3に結合することができ、抗原結合特異性が主にCDR1領域、CDR2領域、及びCDR3領域によって提供されることを考えると、V CDR1配列、V CDR2配列、及びV CDR3配列並びにV CDR1配列、V CDR2配列、及びV CDR3配列は、他の抗DLL3結合分子を作製するために「混合及び適合され」得る(すなわち、異なる抗体由来のCDRが混合及び適合され得るが、各抗体は、V CDR1、V CDR2、及びV CDR3並びにV CDR1、V CDR2、及びV CDR3を含有しなければならない)。そのような「混合及び適合された」抗体のDLL3結合は、上述の結合アッセイを使用して試験され得る。V CDR配列が混合及び適合される場合、特定のV配列からのCDR1配列、CDR2配列、及び/又はCDR3配列は、構造的に類似したCDR配列(複数可)で置き換えられる。同様に、V CDR配列を混合し、かつマッチングさせる場合、特定のV配列由来のCDR1配列、CDR2配列、及び/又はCDR3配列は、好ましくは、構造的に類似したCDR配列で置き換えられる。当業者には、新規のV配列及びV配列が、本明細書に開示される抗体又はその抗原結合断片J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18のCDR配列由来の構造的に類似した配列で、1つ以上のV CDR領域配列及び/又はV CDR領域配列を置換することによって作製することができることが容易に明らかであろう。
【0314】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される主題は、
(a)配列番号1、11、21、28、46、70、87、96、135、151、191、及び208から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号2、12、29、38、47、71、80、88、97、106、115、136、167、183、192、201、及び209から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号3、13、22、30、39、48、56、64、72、81、89、98、107、116、123、137、145、152、161、168、184、193、202、及び210から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号4、14、31、40、49、57、73、90、99、117、124、138、169、185、及び194から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号5、15、32、50、58、74、100、139、146、170、195、及び216から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、並びに
(f)配列番号6、16、23、33、41、51、59、65、75、82、91、101、112、118、125、130、140、162、171、186、196、203、及び211から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0315】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号1に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号3に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号6に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0316】
ある特定の実施形態では、抗体又は抗原結合断片は、
(a)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号12に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号13に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号14に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号15に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号16に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0317】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号22に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号23に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0318】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号28に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号29に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号30に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号31に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号32に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号33に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0319】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号38に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号39に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号40に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号41に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0320】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号46に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号47に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号48に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号49に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号51に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0321】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号56に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0322】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号70に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号71に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号72に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号73に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号74に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号75に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0323】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号80に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号81に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0324】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号87に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号88に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号89に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号90に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号216に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号91に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0325】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号97に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号98に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号99に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号101に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0326】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号106に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号107に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0327】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号106に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号107に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号112に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0328】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号95に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号115に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号116に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号117に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号118に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0329】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号123に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0330】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号56に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号130に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0331】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号135に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号136に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号137に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号138に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号139に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号140に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0332】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号145に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号146に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0333】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号151に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号152に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0334】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号123に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0335】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号136に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号161に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号73に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号74に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号162に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0336】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号167に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号168に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号169に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号170に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号171に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0337】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号183に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号184に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号185に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号186に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0338】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号191に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号192に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号193に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号194に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号195に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号196に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0339】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号201に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号202に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号203に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0340】
ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、
(a)配列番号208に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号209に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号210に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び
(f)配列番号211に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0341】
本明細書に開示される抗DLL3抗体の定常領域/フレームワーク領域は、例えば、アミノ酸置換によって、抗体の特性を改変する(例えば、抗原結合親和性、Fc受容体結合、抗体炭水化物、例えば、グリコシル化、フコシル化など、システイン残基の数、エフェクター細胞機能、エフェクター細胞機能、補体機能、又はコンジュゲーション部位の導入のうちの1つ以上を増加又は減少させる)ことができる。
【0342】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される抗DLL3抗体は、完全ヒト抗体、例えば、J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18のうちのいずれか1つである。完全ヒトmAbは、ヒトに投与されると、アナフィラキシー反応及び過敏反応を含む重篤な副作用を引き起こす。
【0343】
ファージディスプレイライブラリの使用により、非常に明確なエピトープに対する独自の希少なAbに対して多数の抗体レパートリーを選択することが可能になった(ファージディスプレイの更なる詳細については、McCafferty et al.,Phage antibodies:filamentous phage displaying antibody variable domains.Nature,348:552-554を参照されたい。)したがって、腫瘍抗原由来ペプチド-MHC複合体分子に非常に特異的なヒトFab又は単鎖Fv(scFv)断片の迅速な識別が可能になった。加えて、Fab断片を使用して完全長モノクローナル抗体(mAb)を操作することにより、通常、治療用mAbの開発に必要な数ヶ月の時間がかかる作業を回避して、治療用ヒトmAbを直接生成することが可能である。本明細書に開示される主題は、がん治療のために、例えば、ヒトDLL3ポリペプチド(例えば、配列番号116に記載されるアミノ酸配列を有するポリペプチド)を認識する完全ヒトmAbの開発を含む。
【0344】
5.3.3 相同抗体
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される抗体又はその抗原結合断片は、本明細書に記載の抗体(例えば、J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18抗体)のアミノ酸配列と相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖及び軽鎖可変領域を含み、抗体又はその抗原結合断片は、本明細書に開示される主題の抗DLL3抗体又はその抗原結合断片の所望の機能特性を保持する。
【0345】
例えば、本明細書に開示される主題は、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む、抗体又はその抗原結合断片であって、
(a)重鎖可変領域が、配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、配列番号172、配列番号187、配列番号197、配列番号204、又は配列番号212に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、若しくは約99%相同又は同一であるアミノ酸配列を含み、
(b)軽鎖可変領域が、配列番号8、配列番号18、配列番号25、配列番号35、配列番号43、配列番号53、配列番号61、配列番号67、配列番号77、配列番号84、配列番号93、配列番号103、配列番号109、配列番号113、配列番号120、配列番号127、配列番号132、配列番号142、配列番号148、配列番号154、配列番号158、配列番号164、配列番号173、配列番号188、配列番号198、配列番号205、又は配列番号213に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、若しくは約99%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む、抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0346】
ある特定の実施形態では、Vアミノ酸配列及び/又はVアミノ酸配列は、上述の配列と少なくとも約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、又は約99%相同又は同一であり得る。上述の配列のV領域及びV領域と高い(すなわち、80%以上の)相同性又は同一性を有するV領域及びV領域を有する抗体は、変異誘発(例えば、部位特異的又はPCR媒介性変異誘発)、続いて、本明細書に記載の結合アッセイを使用して、コードされた改変抗体の、保持された機能(すなわち、結合親和性)についての試験によって得ることができる。
【0347】
本明細書で使用される場合、2つのアミノ酸配列間の相同性パーセントは、2つの配列間の同一性パーセントに相当する。2つの配列間の同一性又は相同性パーセントは、それらの2つの配列の最適アライメントのために導入される必要のあるギャップの数及び各ギャップの長さを考慮して、それらの配列によって共有された同一の位置の数の関数(すなわち、相同性%=同一の位置の数/位置の総数×100)である。2つの配列間の配列の比較及び同一性パーセントの決定は、以下の非限定的な例に記載されるように、数学的アルゴリズムを使用して達成され得る。
【0348】
2つのアミノ酸配列間の相同性又は同一性パーセントは、PAM120重み残基表、ギャップ長ペナルティ12、及びギャップペナルティ4を使用した、ALIGNプログラム(バージョン2.0)に組み込まれたE.Meyers and W.Miller(Comput Appl Biosci (1988);l4:11-17)のアルゴリズムを使用して決定され得る。加えて、2つのアミノ酸配列間の相同性パーセントは、Blossum62行列又はPAM250行列のいずれか、及びギャップ重み16、14、12、10、8、6、又は4、及び長さ重み1、2、3、4、5、又は6を使用した、GCGソフトウェアパッケージ(www.gcg.comで利用可能)内のGAPプログラムに組み込まれたNeedleman and Wunsch(J Mol Biol(1970);48:444-453)のアルゴリズムを使用して決定され得る。
【0349】
追加的に又は代替的に、本明細書に記載される主題のタンパク質配列は、例えば、関連配列を特定するために、公開データベースに対する検索を行うための「問い合わせ配列」として更に使用され得る。かかる検索は、Altschul et al.,J Mol Biol(1990);215:403-10のXBLASTプログラム(バージョン2.0)を使用して実行され得る。本発明の抗体分子と相同のアミノ酸配列を得るために、BLASTタンパク質検索が、XBLASTプログラム、スコア=50、ワード長=3で実行され得る。比較目的のためにギャップドアライメントを得るために、ギャップドBLASTがAltschul et al.,Nucleic Acids Res(1997);25(17):3389-3402に記載されるように利用され得る。BLAST、Gapped BLASTプログラムを利用する場合、それぞれのプログラム(例えば、XBLAST及びNBLAST)のデフォルトパラメータを使用することができる。
【0350】
5.3.4 保存的修飾を有する抗体
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される抗体又はその抗原結合断片は、CDR1配列、CDR2配列、及びCDR3配列を含む重鎖可変領域、並びにCDR1配列、CDR2配列、及びCDR3配列を含む軽鎖可変領域を含み、これらのCDR配列のうちの1つ以上は、本明細書に記載の好ましい抗体(例えば、J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18抗体)に基づく特定のアミノ酸配列又はその保存的修飾を含み、抗体は、本明細書に開示される主題の抗DLL3抗体又はその抗原結合断片の所望の機能特性を保持する。本明細書に開示される主題は、CDR1配列、CDR2配列、及びCDR3配列を含む重鎖可変領域、並びにCDR1配列、CDR2配列、及びCDR3配列を含む軽鎖可変領域を含む、抗体又はその抗原結合断片であって、
(a)重鎖可変領域CDR3配列が、配列番号3、13、22、30、39、48、56、64、72、81、89、98、107、116、123、137、145、152、161、168、184、193、202、及び210のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列、並びにその保存的修飾を含み、
(b)軽鎖可変領域CDR3配列が、配列番号6、16、23、33、41、51、59、65、75、82、91、101、112、118、125、130、140、162、171、186、196、203、及び212のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列、並びにその保存的修飾を含む、抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0351】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域CDR3配列は、配列番号3、13、22、30、39、48、56、64、72、81、89、98、107、116、123、137、145、152、161、168、184、193、202、及び210のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列、並びにその保存的修飾を含み、軽鎖可変領域CDR3配列は、配列番号6、16、23、33、41、51、59、65、75、82、91、101、112、118、125、130、140、162、171、186、196、203、及び212のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列、並びにその保存的修飾を含む。
【0352】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域CDR2配列は、配列番号2、12、29、38、47、71、80、88、97、106、115、136、167、183、192、201、及び209のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列、並びにその保存的修飾を含み、軽鎖可変領域CDR2配列は、配列番号5、15、32、50、58、74、100、139、146、170、195、及び216のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列、並びにその保存的修飾を含む。
【0353】
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域のCDR1配列は、配列番号1、11、21、28、46、70、87、96、135、151、191、及び208のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列、並びにその保存的修飾を含み、軽鎖可変領域のCDR1配列は、配列番号4、14、31、40、49、57、73、90、99、117、124、138、169、185、及び194のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列、並びにその保存的修飾を含む。
【0354】
本明細書で使用される場合、「保存的配列修飾」という用語は、アミノ酸配列を含有する抗体の結合特徴に著しく影響しないか、又はその結合特徴を著しく改変しないアミノ酸修飾を指すことが意図される。かかる保存的修飾は、アミノ酸置換、付加、及び欠失を含む。修飾は、部位特異的変異誘発及びPCR媒介性変異誘発などの当該技術分野で既知の標準的な技術によって、本開示の抗体に導入することができる。
【0355】
保存的アミノ酸置換は、アミノ酸残基が、類似の側鎖を有するアミノ酸残基で置き換えられたものである。類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当該技術分野で定義されている。代表的な保存的アミノ酸置換を表24に示す。アミノ酸置換は、目的の抗体に導入され得、生成物は、所望の活性、例えば、保持/改善された抗原結合、減少した免疫原性、又は改善されたADCC若しくはCDCについてスクリーニングされる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される配列、例えば、CDR配列、V配列、又はV配列は、修飾及び/又は置換される最大約1個、最大約2個、最大約3個、最大約4個、最大約5個、最大約6個、最大約7個、最大約8個、最大約9個、又は最大約10個のアミノ酸残基を有し得る。


【表24-2】
【0356】
アミノ酸は、一般的な側鎖特性に従って分類され得る:
●疎水性:ノルロイシン、Met、Ala、Val、Leu、Ile、
●中性親水性:Cys、Ser、Thr、Asn、Gln、
●酸性:Asp、Glu、
●塩基性:His、Lys、Arg、
●鎖の配向に影響を及ぼす残基:Gly、Pro、
●芳香族:Trp、Tyr、Phe。
【0357】
非保存的置換は、これらのクラスのうちの1つのメンバーを別のクラスのメンバーと交換することを必然的に伴う。
【0358】
5.3.5 DLL3との結合について、本発明の抗DLL3抗体と交差競合する抗DLL3抗体
本明細書に開示される主題は、DLL3(例えば、ヒトDLL3)への結合について、開示される抗DLL3抗体のいずれかと交差競合する抗体又はその抗原結合断片を提供する。例えば、限定するものではなく、交差競合抗体は、本明細書に開示される主題の抗DLL3抗体又はその抗原結合断片のいずれかと同じエピトープ領域、例えば、同じエピトープ、隣接するエピトープ、又は重複に結合することができる。ある特定の実施形態では、交差競合研究のための参照抗体又はその参照抗原結合断片は、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片のうちのいずれか1つ、例えば、J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18抗体であり得る。
【0359】
かかる交差競合抗体は、標準的なDLL3結合アッセイにおいて、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片のいずれか1つと交差競合する能力に基づいて特定することができる。例えば、Biacore分析、ELISAアッセイ又はフローサイトメトリーを使用して、本明細書に開示される主題の抗体との交差競合を実証することができる。試験抗体が、例えば、本明細書に開示される抗DLL3抗体(例えば、J8、L22、B2、A18、E9、G3、M11、O24、P4、J23、K19、N10、B16-v1、B16-v2、E23、F9、L12、B22、C22、D8、G16、F21、N12、G23、I1、C8、及びO18抗体)のうちのいずれか1つの、DLL3(例えば、ヒトDLL3)への結合を阻害する能力は、試験抗体が、DLL3(例えば、ヒトDLL3)への結合について、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片のうちのいずれか1つと競合することができ、したがって、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片のうちのいずれか1つと同じDLL3(例えば、ヒトDLL3)上のエピトープ領域に結合することができることを実証する。ある特定の実施形態では、交差競合抗体又はその抗原結合断片は、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片のうちのいずれか1つと同じDLL3(例えば、ヒトDLL3)上のエピトープに結合する。
【0360】
5.3.6 抗原への抗体結合の特性評価
本明細書に開示される対象の抗体又はその抗原結合断片は、例えば、標準ELISAによってDLL3への結合について試験することができる。選択された抗DLL3抗体が独自のエピトープに結合するかどうかを判定するために、各抗体は、市販の試薬(Pierce、Rockford,IL)を使用してビオチン化することができる。非標識モノクローナル抗体及びビオチン化モノクローナル抗体を使用する競合研究は、上述のDLL3コーティングELISAプレートを使用して実施され得る。ビオチン化mAb結合は、strep-アビジン-アルカリホスファターゼプローブを用いて検出することができる。
【0361】
精製された抗体のアイソタイプを判定するために、アイソタイプELISAは、特定のアイソタイプの抗体に特異的な試薬を使用して実行することができる。抗DLL3ヒトIgGは、ウエスタンブロッティングによって、DLL3抗原との反応性について更に試験することができる。
【0362】
ある特定の実施形態では、Kは、放射標識抗原結合アッセイ(RIA)によって測定される。ある特定の実施形態では、RIAは、目的の抗体のFabバージョン及びその抗原で実行される。例えば、抗原に対するFabの溶液結合親和性は、非標識抗原の滴定シリーズの存在下で、最小濃度の(125I)標識抗原でFabを平衡化し、次いで、抗Fab抗体コーティングプレートで結合した抗原を捕捉することによって測定される(例えば、Chen et al.,J Mol Biol(1999);293:865-881を参照されたい)。
【0363】
ある特定の実施形態では、Kは、BIACORE(登録商標)表面プラズモン共鳴アッセイを使用して測定される。例えば、BIACORE(登録商標)-2000又はBIACORE(登録商標)-3000(BIAcore,Inc.,Piscataway,NJ)を使用したアッセイである。
【0364】
5.3.7 免疫コンジュゲート
本明細書に開示される対象は、細胞毒素、薬物(例えば、免疫抑制剤)又は放射性毒素などの、治療部分にコンジュゲートされた抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を提供する。このようなコンジュゲートは、本明細書において「免疫コンジュゲート」と称される。1つ以上の細胞毒素を含む免疫コンジュゲートは、「免疫毒素」と称される。細胞毒素又は細胞毒性薬剤には、細胞に有害な(例えば、細胞を死滅させる)任意の薬剤が含まれる。細胞毒素の非限定的な例としては、タキソール(リシン、ジフテリア、ゲロニンなど)、サイトカラシンB、グラミシジンD、臭化エチジウム、エメチン、マイトマイシン、エトポシド、テノポシド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、コルヒチン、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ジヒドロキシアントラシンジオン、ミトキサントロン、ミトラマイシン、アクチノマイシンD、1-デヒドロテストステロン、グルココルチコイド、プロカイン、テトラカイン、リドカイン、プロプラノロール、及びピューロマイシン、並びにそれらの類似体又は相同体が挙げられる。また、治療薬としては、例えば、カリチアマイシン、アウレアスタチン、代謝拮抗剤(例えば、メトトレキサート、6-メルカプトプリン、6-チオグアニン、シタラビン、5-フルオロウラシルデカルバジン)、アルキル化剤(例えば、メクロレタミン、チオエパクロラムブシル、メルファラン、カルムスチン(BSNU)及びロムスチン(CCNU)、シクロホスファミド、ブスルファン、ジブロモマンニトール、ストレプトゾトシン、マイトマイシンC、並びにシス-ジクロロジアミン白金(II)(DDP)シスプラチン)、アントラサイクリン(例えば、ダウノルビシン(以前のダウノマイシン)及びドキソルビシン)、抗生物質(例えば、ダクチノマイシン(以前のアクチノマイシン)、ブレオマイシン、ミトラマイシン、及びアントラマイシン(AMC))、低メチル化剤(アザシチジン及びデシタビン)、及び抗分裂剤(例えば、ビンクリスチン及びビンブラスチン)が挙げられる。
【0365】
本明細書に開示される抗DLL3抗体にコンジュゲートされ得る治療用細胞毒素の他の例としては、デュオカルマイシン、カリケアマイシン、メイタンシン及びオーリスタチン、並びにそれらの誘導体が挙げられる。細胞毒素は、当該技術分野で利用可能なリンカー技術を使用して、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片にコンジュゲートされ得る。細胞毒素を抗体にコンジュゲートするために使用されたリンカータイプの例としては、ヒドラゾン、チオエーテル、エステル、ジスルフィド、及びペプチド含有リンカーが挙げられるが、これらに限定されない。リンカーは、例えば、リソソーム区画内の低pHによる切断の影響を受けやすい、又はプロテアーゼ、例えば、カテプシン(例えば、カテプシンB、C、D)などの腫瘍組織内で優先的に発現されるプロテアーゼによる切断の影響を受けやすい、リンカーを選択することができる。細胞毒素のタイプ、リンカー、及び治療剤を抗体にコンジュゲートするための方法についての更なる考察については、Saito,G.et al.(2003)Adv.Drug Deliv.Rev.55:199-215、Trail,P.A.et al.(2003)Cancer Immunol.Immunother.52:328-337、Payne,G.(2003)Cancer Cell 3:207-212、Allen,T.M.(2002)Nat.Rev.Cancer 2:750-763、Pastan,I.and Kreitman,R.J.(2002)Curr.Opin.Investig.Drugs 3:1089-1091、Senter,P.D.and Springer,C.J.(2001)Adv.Drug Deliv.Rev.53:247-264も参照されたい。
【0366】
本明細書に開示される主題の抗DLL3抗体又はその抗原結合断片はまた、放射性同位体にコンジュゲートされて、放射性免疫コンジュゲートとも称される、細胞傷害性放射性医薬品を生成することができる。例示的なグラフィカル表現を図3に示す。診断的又は治療的に使用するために抗体にコンジュゲートすることができる放射性同位体の非限定的な例としては、47Sc、67Cu、90Y、131I、149Tb、161Tb、177Lu、225Ac、213Bi、223Ra、89Zr、及び227Thが挙げられる。ある特定の実施形態では、放射性同位体は、177Lu放射性同位体である。ある特定の実施形態では、放射性同位体は、89Zr放射性同位体である。放射性免疫コンジュゲートを調製するための方法は、当該技術分野において確立される。放射性免疫コンジュゲートの例は、Zevalin(商標)(IDEC医薬品)及びBexxar(商標)(Corixa医薬品)を含む市販のものであり、同様の方法を使用して、本明細書に開示される抗DLL3抗体を使用して放射性免疫コンジュゲートを調製することができる。
【0367】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される主題の抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を放射性同位体にコンジュゲートし、キレート剤を使用することによって放射性免疫コンジュゲートを生成することができる。本明細書で使用される場合、「キレート剤」という用語は、少なくとも2つの非金属イオンに配位結合によって結合された金属イオンを含有する複素環又は周囲の構造の形態の化合物を指す。キレート剤の非限定的な例としては、1,4,7-トリアザシクロノナン-1,4,7-三酢酸(NOTA)、2,2’-(7-(1-カルボキシ-4-((4-イソチオシアナトベンジル)アミノ)-4-オキソブチル)-1,4,7-トリアゾナン-1,4-ジイル)二酢酸(NODA)、2,2’,2’’,2’’’-(1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1,4,7,10-テトライル)四酢酸(DOTA)、ジエチレントリアミン-N,N,N’,N,N-ペンタ酢酸、ペンテト酸、(カルボキシメチル)イミノ]ビス(エチレンニトリロ)-テトラ酢酸(DTPA)、1-ヒドロキシ-2-ピリドン;2-ピリジノール-1-オキシド(HOPO)、N-(5-(3-((5-アミノペンチル)ヒドロキシカルバモイル)プロピオンアミド)ペンチル)-3-((5-N-ヒドロキシアセトアミド)ペンチル)カルバモイル)プロピオノヒドロキサム酸(DFO)、及び2-[1,4,7-トリアザシクロノナン-1-イル-4,7-ビス(tBu-エステル)]-1,5-ペンタン二酸(NODAGA)が挙げられる。本明細書に開示される主題に包含される追加の例示的なキレート剤としては、AAZTA及びその誘導体、BAT、BARAC、BPCA、TE2A、CB-TE2A、CB0TE1A1P、CB-TE2P、MM-TE2A、DM TE-2A、CP356、DATA、DBCO、DiAmSar及びその誘導体、DIBO、DIMA,DFO、DGO、DOTA及びその誘導体(例えば、Ac-DOTA、ベンゾ-DOTA、ジベンゾ-DOTA、CB-DO2A、3p-C-DEPA、オキソ-DO3A)、そのDOTMA誘導体(例えば、ベンゾ-DOTMA)、DTPA及びその誘導体(例えば、ベンゾ-DTPA、ジベンゾ-DTPA、フェニル-DTPA、ジフェニル-DTPA、ベンジル-DTPA、ジベンジル-DTPA、1B4M-DTPA、CHX-A’’-DTPA)、EDTA、EGTA、EHPG及びその誘導体(例えば、5-Cl-EHPG、5-Br-EHPG、5-Me-EHPG、5t-Bu-EHPG、5-sec-Bu-EHPG)、H2dedpa、H4octapa,H2azapa、H5decapa、H6phospa、HBED及びその誘導体、SHBED、HEHA、HYNIC、LICAM及びその誘導体、MECAM、NODASA、NODAGA、NOPO、NOTA及びその誘導体(例えば、ベンゾ-NOTA)、NETA、PEPA、PCTA、PDTA、TACN-TM、TCMC、TETA及びその誘導体(例えば、ベンゾ-TETA)、TETMA及び誘導体(例えば、ベンゾ-TETMA)、TRAP(PRP9)、TRITA、TTHA及びその誘導体が挙げられる。
【0368】
本明細書に開示される主題の抗体コンジュゲートを使用して、所与の生物学的応答を修飾することができ、薬物部分は、古典的な化学療法剤に限定されるものとして解釈されるべきではない。例えば、薬物部分は、所望の生物学的活性を有するタンパク質又はポリペプチドであり得る。かかるタンパク質には、例えば、酵素的に活性な毒素、又はその活性断片(例えば、アブリン、リシンA、pseudomonas外毒素、若しくはジフテリア毒素)、タンパク質(例えば、腫瘍壊死因子(TNF)若しくはインターフェロン-γ)、又は生物学的応答調整因子(例えば、リンホカイン、インターロイキン-1(IL-1)、インターロイキン-2(IL-2)、インターロイキン-6(IL-6)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、若しくは他の成長因子)が含まれ得る。
【0369】
かかる治療的部分を抗体にコンジュゲートするための技法が周知であり、例えば、Arnon et al.,“Monoclonal Antibodies For Immunotargeting Of Drugs In Cancer Therapy”,Monoclonal Antibodies And Cancer Therapy,Reisfeld et al.(eds.),pp.243-56(Alan R.Liss,Inc.1985);Hellstrom et al.,“Antibodies For Drug Delivery”,in Controlled Drug Delivery(2nd Ed.),Robinson et al.(eds.),pp.623-53(Marcel Dekker,Inc.1987);Thorpe,“Antibody Carriers Of Cytotoxic Agents In Cancer Therapy:A Review”,Monoclonal Antibodies ’84: Biological And Clinical Applications,Pinchera et al.(eds.),pp.475-506(1985);“Analysis,Results,And Future Prospective Of The Therapeutic Use Of Radiolabeled Antibody In Cancer Therapy”,Monoclonal Antibodies For Cancer Detection And Therapy,Baldwin et al.(eds.),pp.303-16(Academic Press 1985),及びThorpe et al.,“The Preparation And Cytotoxic Properties Of Antibody-Toxin Conjugates”,Immunol.Rev.,62:119-58(1982)を参照されたい。
【0370】
5.3.7.1 例示的な免疫コンジュゲート
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される主題の放射性免疫コンジュゲートは、配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号201に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号202に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含むV、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号203に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含むVを含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号204に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号205に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、「C8」として指定される。ある特定の実施形態では、放射性免疫コンジュゲートは、キレート剤を含む。ある特定の実施形態では、キレート剤は、N-(5-(3-((5-アミノペンチル)ヒドロキシカルバモイル)プロピオンアミド)ペンチル)-3-((5-(N-ヒドロキシアセトアミド)ペンチル)カルバモイル)プロピオノヒドロキサム酸(DFO)である。ある特定の実施形態では、放射性免疫コンジュゲートは、放射性同位体を含む。ある特定の実施形態では、放射性同位体は、89Zr放射性同位体である。
【0371】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される主題の放射性免疫コンジュゲートは、配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号201に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号202に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含むV、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号203に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含むVを含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む。ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、配列番号204に記載されるアミノ酸配列を含むV、及び配列番号205に記載されるアミノ酸配列を含むVを含む。ある特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、「C8」として指定される。ある特定の実施形態では、放射性免疫コンジュゲートは、キレート剤を含む。ある特定の実施形態では、キレート剤は、N-(5-(3-((5-アミノペンチル)ヒドロキシカルバモイル)プロピオンアミド)ペンチル)-3-((5-(N-ヒドロキシアセトアミド)ペンチル)カルバモイル)プロピオノヒドロキサム酸(DFO)である。ある特定の実施形態では、放射性免疫コンジュゲートは、放射性同位体を含む。ある特定の実施形態では、放射性同位体は、177Lu放射性同位体である。
【0372】
5.3.8 多重特異性分子
本明細書に開示される主題は、本明細書に開示される抗DLL3抗体、又はその断片を含む多重特異性分子を提供する。本明細書に開示される又はその抗原結合断片は、1つ以上の機能分子、例えば、1つ以上のペプチド又はタンパク質(例えば、受容体に対する1つ以上の抗体又はリガンド)に誘導体化されるか、又は連結されて、2つ以上の異なる結合部位又は標的分子に結合する多重特異性分子を生成することができる。本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、実際には、2つより多い異なる結合部位及び/又は標的分子に結合する多重特異性分子を生成するために、2つ以上の他の機能分子に誘導体化又は連結することができる。多重特異性分子を作製するために、本明細書に開示される抗DLL3抗体若しくはその抗原結合断片は、別の抗体、抗体断片、ペプチド若しくは結合模倣物などの1つ以上の他の結合分子に(例えば、化学的結合、遺伝的融合、非共有結合性会合、又は他の方法により)機能的に連結されて、二重特異性分子となるようにすることができる。
【0373】
ある特定の実施形態では、多重特異性分子は、二重特異性分子である。ある特定の実施形態では、二重特異性分子は、DLL3に対する少なくとも第1の結合特異性及び第2の標的エピトープ領域に対する第2の結合特異性を含む。第2の標的エピトープ領域は、DLL3エピトープ、又は非DLL3エピトープ、例えば、異なる抗原であり得る。ある特定の実施形態では、多重特異性分子は、DLL3に対する第1の結合特異性、第2の標的に対する第2の結合特異性、及び第3の標的に対する第3の結合特異性を含む。ある特定の実施形態では、第2の標的は、免疫細胞(例えば、T細胞、又はヒト免疫エフェクター細胞)の表面上に発現される抗原である。ある特定の実施形態では、多重特異性分子は、ヒト免疫エフェクター細胞上のエフェクター抗原に特異的に結合することによって、その免疫エフェクター細胞の活性を動員し、それによって、エフェクター機能を増強することができる。ある特定の実施形態では、第3の標的は、老化細胞上で発現される抗原である。
【0374】
本明細書に開示される主題の多重特異性分子は、当該技術分野で既知の方法を使用して、構成要素の結合特異性をコンジュゲートすることによって調製することができる。例えば、多重特異性分子に対する各結合特異性は、別々に生成され、次いで互いにコンジュゲートされ得る。結合特異性がタンパク質又はペプチドである場合、様々なカップリング又は架橋剤が共有コンジュゲーションに使用され得る。架橋剤の非限定的な例としては、プロテインA、カルボジイミド、N-スクシンイミジル-S-アセチル-チオアセテート(SATA)、5,5’-ジチオビス(2-ニトロ安息香酸)(DTNB)、o-フェニレンジマレイミド(oPDM)、N-スクシンイミジル-3-(2-ピリジルジチオ)プロピオネート(SPDP)、及びスルホスクシンイミジル4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(スルホ-SMCC)(例えば、Karpovsky et al.(1984)J.Exp.Med.160:1686;Liu, MA et al.(1985)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:8648)を参照されたい)が挙げられる。他の方法としては、Paulus(1985)Behring Ins.Mitt.No.78,118-132;Brennan et al.(1985)Science 229:81-83)、及びGlennie et al.(1987)J.Immunol.139:2367-2375)に記載されるものが挙げられる。コンジュゲート剤は、SATA及びスルホ-SMCCであってもよく、いずれもPierce Chemical Co.(Rockford,IL)から入手可能である。
【0375】
結合特異性が抗体である場合、それらは、2つの重鎖のC末端ヒンジ領域のスルフヒドリル結合を介してコンジュゲートされ得る。ある特定の実施形態では、ヒンジ領域は、コンジュゲーションの前に、奇数個のスルフヒドリル残基、好ましくは1個を含むように修飾される。
【0376】
代替的に、両方の結合特異性を同じベクターにコードし、同じ宿主細胞内で発現させ、組み立てることができる。この方法は、多重特異性分子が、mAb×mAb、mAb×Fab、F(ab’)、又はリガンド×Fab融合タンパク質である場合に特に有用である。
【0377】
多重特異性分子のそれらの特異的標的への結合は、例えば、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、ラジオイムノアッセイ(RIA)、FACS分析、バイオアッセイ(例えば、成長阻害)、又はウエスタンブロットアッセイによって確認することができる。これらのアッセイの各々は、一般に、目的の複合体に特異的な標識された試薬(例えば、抗体)を使用することによって、特定の目的のタンパク質-抗体複合体の存在を検出する。代替的に、複合体は、様々な他のイムノアッセイのうちのいずれかを使用して検出され得る。例えば、抗体を放射性標識し、ラジオイムノアッセイ(RIA)で使用することができる(例えば、(参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。放射性同位体は、γカウンター若しくはシンチレーションカウンターの使用、又は自己放射線検査のような手段によって検出され得る。
【0378】
5.4 抗体又は抗原結合断片をコードする核酸
本明細書に開示される主題は、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片をコードする核酸を提供する。
【0379】
更に、本明細書に開示される核酸を含む、ベクターが提供される。いくつかの実施形態では、ベクターは、発現ベクターである。本明細書に開示される主題は、本明細書に開示されるベクターを含む、宿主細胞を更に提供する。ある特定の実施形態では、宿主細胞は、T細胞である。
【0380】
5.5 医薬組成物及び治療方法
本明細書に開示される主題は、本明細書に開示される抗DLL3抗体若しくはその抗原結合断片、本明細書に開示される免疫コンジュゲート、又は本明細書に開示される多重特異性分子を含む組成物を提供する。ある特定の実施形態では、組成物は、薬学的に許容される担体を更に含む医薬組成物である。
【0381】
本明細書に開示される主題の抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、薬学的に許容される担体を更に含む組成物の形態で投与され得る。好適な薬学的に許容される担体としては、例えば、水、生理食塩水、リン酸緩衝生理食塩水、デキストロース、グリセロール、エタノールなど、並びにこれらの組み合わせのうちの1つ以上が挙げられる。
【0382】
薬学的に許容される担体は、結合タンパク質の保存寿命又は有効性を高める、湿潤剤若しくは乳化剤、保存剤、又は緩衝剤などの少量の補助物質を更に含んでもよい。注射の組成物は、当業者に周知のように、哺乳動物への投与後に活性成分の迅速放出、持続放出又は遅延放出を提供するように製剤化することができる。
【0383】
本明細書に開示される主題は、療法において、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、及び組成物を使用する様々な方法を提供する。本明細書に開示される主題は、対象における疾患又は障害を治療又は改善するための方法を提供する。ある特定の実施形態では、方法は、本明細書に開示される抗DLL3抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物を対象に投与することを含む。
【0384】
ある特定の実施形態では、疾患又は障害は、DLL3に関連する。特定の実施形態では、疾患又は障害は、DLL3の過剰発現に関連する。ある特定の実施形態では、疾患又は障害は、腫瘍である。ある特定の実施形態では、腫瘍は、がんである。特定の実施形態では、疾患又は障害は、肺の神経内分泌腫瘍、肺外神経内分泌がん、黒色腫、神経内分泌前立腺がん、乳がん、胃腸管の神経内分泌腫瘍、膵がん、甲状腺髄様がん、小細胞膀胱がん、卵巣小細胞がん、低悪性度神経膠腫、膠芽腫、及び神経芽腫からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、肺の神経内分泌腫瘍は、肺神経内分泌がん(定型カルチノイド腫瘍、及び非定型カルチノイド腫瘍を含む)、大細胞神経内分泌がん(LCNEC)、及び小細胞肺がんからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、黒色腫は、ブドウ膜黒色腫である。ある特定の実施形態では、乳がんは、トリプルネガティブ乳がんである。
【0385】
本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物は、DLL3関連疾患又は障害の治療に有用な他の治療剤と組み合わせて利用されてもよい。例えば、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物は、少なくとも1つの追加の治療剤と別々に、連続的に、若しくは同時に投与されてもよいか、又は少なくとも1つの追加の治療剤にコンジュゲートされてもよい。更なる治療剤の非限定的な例としては、海洋由来化合物(例えば、ドラスタチン10、アウリスタチン、タシドチン、ドラスタチン15又はそのバリアント、モノメチルアウリスタチンE(MNIAE)、モノメチルアウリスタチンF(MNIAF))(Newman & Cragg,Mar Drugs.2017 Apr;15(4):99を参照されたい)、ビンカ剤、抗エストロゲン薬物、アロマターゼ阻害剤、卵巣抑制剤、VEGF/VEGFR阻害剤、PARP阻害剤、細胞増殖抑制アルカロイド、細胞傷害性抗生物質、代謝拮抗剤、内分泌/ホルモン剤、ビスホスホネート治療剤及び標的生物学的治療剤(例えば、US6306832、WO2012007137、WO2005000889、WO2010096603などに記載されている治療用ペプチド)、アルキル化剤、アルキルスルホネート、アマニチン、アジリジン、エチレンイミン及びメチルアメラミン、アセトゲニン、カンプトテシン、ブリオスタチン、カリスタチン、CC-1065、クリプトフィシン、ドラスタチン、デュオカルマイシン、エレウテロビン、パンクラチスタチン、サルコディクチン、スポンジスタチン、ナイトロジェンマスタード、抗生物質、エンジイン抗生物質、ダイネマイシン、ビスホスホネート、エスペラマイシン、色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アウトラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カルミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、アドリアマイシン*)ドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメックス、ジノスタチン、ゾルビシン、代謝拮抗剤、葉酸類似体、プリン類似体、アンドロゲン、抗副腎、フロリン酸などの葉酸補充剤、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルラシル、アムサクリン、ベストラブシル、ビサントレン、エダトラキサート、デフォファミン、デメコルシン、ジアジクオン、エルフォルニチン、酢酸エリプチニウム、エポチロン、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシ尿素、レンチナン、ロニダイニン、メイタンシノイド、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール、ニトラエリン、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、ポドフィリン酸、2-エチルヒドラジド、プロカルバジン、PSK多糖類複合体(JHS Natural Products、Eugene,OR)、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアジコン、2,2’,2’’-トリクロロトリエチルアミン、トリコテセン(特にT-2毒素、ベラクリンA、ロリジンA及びアングイジン)、ウレタン、ビンデシン、ベムラフェニブ、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン、アラビノシド(「Ara-C」)、シクロホスファミド、チオテパ、タキソイド、クロランブシル、GEMZAR’ゲムシタビン、6-チオグアニン、メルカプトプリン、メトトレキサート、白金類似体、ビンブラスチン、白金、エトポシド(VP-16)、イホスファミド、ミトキサントロン、ビンクリスチン、NAVELBINE(登録商標)ビノレルビン、ノバントロン、テニポシド、エダトレキサート、ダウノマイシン、アミノプテリン、ゼローダ、イバンドロネート、イリノテカン(カンプトサール、CPT-11)、トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000、ジフルオロメチルヒロルニチン、レチノイド、カペシタビン、コンブレタスタチン、ロイコボリン、オキサリプラチン、細胞増殖を低減させるPKC-アルファ、Raf、H-Ras、EGFR及びVEGF-Aの阻害剤、並びに上記のいずれかの薬学的に許容される塩又は溶媒和物、酸又は誘導体が挙げられる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の治療剤は、化学療法剤である。特定の化学療法剤としては、シクロホスファミド、フルオロウラシル(又は5-フルオロウラシル若しくは5-FU)、メトトレキサート、エダトレキサート(10-エチル-10-デアザ-アミノプテリン)、チオテパ、カルボプラチン、シスプラチン、タキサン、パクリタキセル、タンパク質結合パクリタキセル、ドセタキセル、ビノレルビン、タモキシフェン、ラロキシフェン、トレミフェン、フルベストラント、ゲムシタビン、イリノテカン、イキサベピロン、テモゾルミド、トポテカン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、エリブリン、ムタマイシン、カペシタビン、アナストロゾール、エキセメスタン、レトロゾール、ロイプロリド、アバレリックス、ブセルリン、ゴセレリン、酢酸メゲストロール、リセドロネート、パミドロネート、イバンドロネート、アレンドロネート、デノスマブ、ゾレドロネート、トラスツズマブ、タイケルブ、アントラサイクリン(例えば、ダウノルビシン及びドキソルビシン)、ベバシズマブ、オキサリプラチン、メルファラン、エトポシド、メクロレタミン、ブレオマイシン、微小管毒、バンレイシ科アセトゲニン、アウリスタチン、メイタンシノイド、チューブリシン、カリケアマイシン、デュオカルマイシン、ベンゾジアゼピン、及びカンプトテシンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0386】
本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物とともに使用することができる他の適合性抗がん剤は、エルロチニブ(TARCEVA(登録商標)、Genentech/OSI Pharm.)、ドセタキセル(TAXOTERE(登録商標)、Sanofi-Aventis)、5-FU(フィウオロウラシル、5-フルオロウラシル、CAS No.51-21-8)、PD-0325901(CAS No.391210-10-9、Pfizer)、シスプラチン(シス-ジアミン、ジクロロ白金(II)、CAS No.15663-27-1)、カルボプラチン(CAS No.41575-94-4)、パクリタキセル(TAXOL(登録商標)、Bristol-Myers Squibb Oncology、Princeton,N.J.)、トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標)、Genentech)、テモゾロミド(4-メチル-5-オキソ-2,3,4,6,8-ペンタザビシクロ[4.3.0]ノナ-2,7,9-トリエン-9-カルボキサミド、CAS No.85622-93-1、TEMODAR(登録商標)、TEMODAL(登録商標)、Schering Plough)、タモキシフェン((Z)-2-[4-(1,2-ジフェニルブト-1-エニル)フェノキシ]-N,N-ジメチルエタンアミン、NOLVADEX(登録商標)、ISTUBAL(登録商標)、VALODEX(登録商標))、及びドキソルビシン(ADRIAMYCIN(登録商標))などの商業的又は臨床的に利用可能な化合物を含む。追加の商業的又は臨床的に利用可能な抗がん剤は、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)、Millennium Pharm.)、スーテント(SUNITINIB(登録商標)、SU11248、Pfizer)、レトロゾール(FEMARA(登録商標)、Novartis)、メシル酸イマチニブ(GLEEVEC(登録商標)、Novartis)、XL-518(Mek阻害剤、Exelixis、WO2007/044515)、ARRY-886(Mek阻害剤、AZD6244、Array BioPharma、Astra Zeneca)、SF-1126(PI3K阻害剤、Semafore Pharmaceuticals)、BEZ-235(PI3K阻害剤、Novartis)、XL-147(PI3K阻害剤、Exelixis)、PTK787/ZK 222584(Novartis)、フルベストラント(FASLODEX(登録商標)、Astra7eneca)、ロイコボリン(フォリン酸)、ラパマイシン(シロリムス、RAPAMUNE(登録商標)、Wyeth)、ラパチニブ(TYKERB(登録商標)、GSK572016、Glaxo Smith Kline)、ロナファルニブ(SARAS ARTM、SCH 66336、Schering Plough)、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標)、BAY43-9006、Bayer Labs)、ゲフィチニブ(IRESSA(登録商標)、Astra7eneca)、イリノテカン(CAMPTOSAR(登録商標)、CPT-11、Pfizer)、チピファルニブ(ZARNESTRATM、Johnson & Johnson)、ABRAXANETM(Cremophor-free)、パクリタキセルのアルブミン操作ナノ粒子製剤(American Pharmaceutical Partners、Schaumberg、II)、バンデタニブ(rINN、ZD6474、ZACTIMA(登録商標)、AstraZeneca)、クロランブシル、AG1478、AG1571(SU5271;Sugen)、テムシロリムス(TORISEL(登録商標)、Wyeth)、パゾパニブ(GlaxoSmithKline)、カンホスファミド(TELCYTA(登録商標)、Telik)、チオテパ及びシクロホスファミド(CYTOXAN(登録商標)、NEOSAR(登録商標))、ビノレルビン(NAVELBINE(登録商標))、カペシタビン(XELODA(登録商標)、Roche)、タモキシフェン(NOLVADEX(登録商標)を含む、クエン酸タモキシフェン、FARESTON(登録商標)(クエン酸トレミフェム)、MEGASE(登録商標)(酢酸メゲストロール)、AROMASIN(登録商標)(エキセメスタン、Pfizer)、ホルミスタニー、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)(ボロゾール)、FEMARA(登録商標)及びARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール、Astrazeneca)、ダブラフミブ(TAFINLAR(登録商標)、GlaxoSmithKline)、ダサチニブ(SPRYCEL(登録商標)、Bristol-Myers Squibb)、トラメチニブ(MEKINIST(登録商標)、GlaxoSmithKline)、ニロチニブ(TASIGNA(登録商標)、Novartis)、トロキサシタビン(1,3-ジオキソランヌクレオシドシトシンアナログ)、アンチセンスオリゴヌクレオチド、VEGF発現阻害剤及びHER2発現阻害剤などのリボザイム、ワクチン、PROLEUKIN(登録商標)rIL-2、LURTOTECAN(登録商標)トポイソメラーゼ1阻害剤、ABARELIX(登録商標)rrnRH、ビノレルビン及びエスペラミシン、並びに上記のいずれかの薬学的に許容される塩、酸及び誘導体を含む。
【0387】
本明細書に開示される抗DLL3抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物は、任意選択で、単一のボーラスとして、それを必要とする対象に投与されてもよい。あるいは、投与レジメンは、腫瘍の出現後に様々な時間に行われる複数回の投与を含み得る。投与は、経口、鼻腔内、非経口(静脈内、筋肉内、腹腔内、若しくは皮下)、直腸、頭蓋内、腫瘍内、髄腔内、又は局所を含む、任意の好適な経路によって実施することができる。投与は、自己投与及び他者による投与を含む。また、記載されるような医学的状態の様々な治療様式は、「実質的な」を意味するように意図されており、これには、全治療が含まれるが、また、全治療未満も含まれ、いくつかの生物学的又は医学的に関連する結果が達成されることも理解されるべきである。
【0388】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物は、それを必要とする対象に1回以上の用量で投与され得る薬学的製剤を含む。投薬レジメンは、所望の応答(例えば、治療応答)を提供するように調整することができる。
【0389】
典型的には、本明細書に開示される抗DLL3抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は治療効果を達成するのに十分な組成物の有効量は、1日当たり体重1キログラム当たり約0.000001mg~1日当たり体重1キログラム当たり約10,000mgの範囲である。典型的には、投薬量の範囲は、1日当たり体重1キログラム当たり約0.0001mg~1日当たり体重1キログラム当たり約100mgである。抗DLL3抗体の投与について、投薬量は、毎週、2週間毎又は3週間毎に、対象の体重の約0.0001~100mg/kg、より通常は0.01~5mg/kgの範囲である。例えば、投薬量は、毎週、2週間毎若しくは3週間毎に、1mg/kg体重若しくは10mg/kg体重、又は毎週、2週間毎若しくは3週間毎に、1~10mg/kgの範囲内であり得る。ある特定の実施形態では、抗体の単回投薬量は、体重1kg当たり0.1~10,000マイクログラムの範囲である。ある特定の実施形態では、担体中の抗体濃度は、送達されたミリリットル当たり0.2~2000マイクログラムの範囲である。例示的な治療レジメンは、2週間毎、又は月毎、又は3~6ヶ月毎に投与を必要とする。抗DLL3抗体は、複数回で投与され得る。1回の投薬間の間隔は、毎時、毎日、毎週、毎月、又は毎年であり得る。間隔はまた、対象における抗体の血中レベルを測定することによって示されるように、不定期であってもよい。いくつかの方法では、投薬量は、約20μg/mL~約125μg/mL、100μg/mL~約150μg/mL、約125μg/mL~約175μg/mL、又は約150μg/mL~約200μg/mLの対象における血清抗体濃度を達成するように調整される。
【0390】
あるいは、抗DLL3抗体は、徐放性製剤として投与することができ、その場合、より低い頻度の投与が必要とされる。投薬量及び頻度は、対象における抗体の半減期に応じて変化する。投薬量及び投与頻度は、治療が予防的であるか、又は治療的であるかに応じて変化し得る。予防用途では、比較的低い投薬量が、長期間にわたって比較的低頻度の間隔で投与される。治療用途では、疾患の進行が低減若しくは終了するまで、又は対象が疾患の症状の部分的若しくは完全な改善を示すまで、比較的短い間隔で比較的高い投薬量が必要とされることがある。その後、患者は、予防レジームを投与され得る。
【0391】
本開示の抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、投与に好適な医薬組成物に組み込まれ得る。医薬組成物は、概して、組換え抗体又は実質的に精製された抗体、及び対象への投与に好適な形態の薬学的に許容される担体を含む。薬学的に許容可能な担体は、投与される特定の組成物によって、並びに組成物を投与するために使用される特定の方法によって部分的に決定される。したがって、抗体組成物を投与するための医薬組成物の多種多様な好適な製剤が存在する。医薬組成物は、無菌で、実質的に等張なものとして、また、米国食品医薬品局の全ての適正製造規範(GMP)の規制に完全に準拠して製剤化され得る。
【0392】
「薬学的に許容される」、「生理学的に許容される」という用語、及びそれらの文法的変形は、組成物、担体、希釈剤、及び試薬を指すので、互換的に使用され、組成物の投与を禁止する程度まで、望ましくない生理学的効果を生じることなく、対象に、又は対象上に投与することが可能である材料を表す。例えば、「薬学的に許容される賦形剤」は、一般に、安全、非毒性の望ましい医薬組成物の調製において有用な賦形剤を意味し、獣医学的使用及びヒト医薬的使用が許容される賦形剤を含む。そのような賦形剤は、固体、液体、半固体、又はエアロゾル組成物の場合は気体であり得る。「薬学的に許容される塩及びエステル」という用語は、薬学的に許容可能であり、所望の薬理学的特性を有する塩及びエステルを意味する。そのような塩は、組成物中に存在する酸性プロトンが無機又は有機塩基と反応することができる場所で形成され得る塩を含む。適切な無機塩には、アルカリ金属、例えば、ナトリウム及びカリウム、マグネシウム、カルシウム、並びにアルミニウムで形成されるものが含まれる。適切な有機塩には、アミン塩基などの有機塩基、例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N-メチルグルカミンなどで形成されたものが含まれる。そのような塩には、無機酸(例えば、塩酸及び臭化水素酸)、及び有機酸(例えば、酢酸、クエン酸、マレイン酸、並びにメタンスルホン酸及びベンゼンスルホン酸などのアルカン-及びアレン-スルホン酸)で形成された酸付加塩も含まれる。薬学的に許容されるエステルには、抗DLL3抗体に存在するカルボキシ、スルホニルオキシ、及びホスホノキシ基、例えば、C1-6アルキルエステルから形成されるステルス(sters)が含まれる。2つの酸性基が存在する場合、薬学的に許容される塩又はエステルは、一酸一塩若しくはエステル、又はジ塩若しくはエステルであり得、同様に、2つを超える酸性基が存在する場合、そのような基の一部又は全てを塩化又はエステル化することができる。この技術で命名される抗DLL3抗体は、非塩化若しくは非エステル化形態で、又は塩化及び/若しくはエステル化形態で存在することができ、そのような抗DLL3抗体の命名は、元の(非塩化及び非エステル化)化合物並びにその薬学的に許容される塩及びエステルの両方を含むように意図される。
【0393】
本技術の医薬組成物は、その意図される及び/又は好適な投与経路と適合するように製剤化される。本開示の抗DLL3抗体又はその抗原結合断片又は組成物は、非経口、局所、静脈内、経口、皮下、動脈内、皮内、経皮、直腸、頭蓋内、くも膜下腔内、腹腔内、鼻腔内、若しくは筋肉内経路によって、又は吸入剤として投与することができる。
【0394】
本技術の抗体は、活性成分の持続的又は脈動的放出を可能にするような方法で製剤化され得るデポ注射剤又はインプラント製剤の形態で投与され得る。経口組成物は、一般に、不活性希釈剤又は可食性担体を含む。それらは、ゼラチンカプセル内に封入され得るか、又は錠剤に圧縮され得る。経口治療投与の目的のために、抗DLL3抗体は、賦形剤とともに組み込まれ、錠剤、トローチ、又はカプセルの形態で使用することができる。経口組成物は、マウスウォッシュとして使用するための流体担体を使用して調製することもでき、流体担体中の化合物は、経口的に適用され、揺動され、放出されるか、又は飲み込まれる。薬学的に適合性のある結合化合物、及び/又はアジュバント材料は、組成物の一部として含まれ得る。錠剤、丸剤、カプセル、トローチなどは、以下の成分:微結晶性セルロース、トラガカントガム、若しくはゼラチンなどの結合剤;デンプン若しくはラクトースなどの賦形剤;アルギン酸、プリモゲル、若しくはトウモロコシデンプンなどの分散化合物;ステアリン酸マグネシウム若しくはステロテスなどの潤滑剤;コロイド状二酸化ケイ素などの流動剤;スクロース若しくはサッカリンなどの甘味化合物;又はペパーミント、サリチル酸メチル、若しくはオレンジ香味料などの香味化合物と同様の性質の化合物のうちのいずれかを含有することができる。
【0395】
吸入による投与のために、抗DLL3抗体は、好適な推進剤、例えば、二酸化炭素などのガス、又はネブライザーを含有する加圧容器又はディスペンサーからのエアロゾルスプレーの形態で送達され得る。
【0396】
全身投与はまた、経粘膜又は経皮的手段によって行うことができる。経粘膜又は経皮投与のために、透過されるバリアに適切な透過剤を製剤に使用する。このような透過剤は、当該技術分野で一般に既知であり、例えば、経粘膜投与のために、洗剤、胆汁塩、及びフシジン酸誘導体を含む。経粘膜投与は、鼻スプレー又は坐剤の使用によって達成することができる。経皮投与の場合、抗DLL3抗体は、当該技術分野で一般に知られているように、軟膏、膏薬、ゲル、又はクリームに製剤化される。
【0397】
抗DLL3抗体はまた、坐剤(例えば、ココアバター及び他のグリセリドなどの従来の坐剤塩基)又は直腸送達のための保持浣腸剤の形態で医薬組成物として調製することができる。
【0398】
ある特定の実施形態では、抗DLL3抗体は、抗DLL3抗体を体内からの迅速な排出から保護する担体、例えば、インプラント及びマイクロカプセル化送達系を含む制御放出製剤を用いて調製される。生分解性の生体適合性ポリマー、例えば、酢酸エチレンビニル、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、及びポリ乳酸を使用することができる。このような製剤の調製方法は、当業者には明らかであろう。
【0399】
5.6 診断及び予後方法
本明細書に開示される抗DLL3抗体、その抗原結合断片、多重特異性分子、及びそれらをコードする核酸は、診断及び予後応用、並びに生体試料、細胞、組織、又は血液試料中のDLL3の検出のための研究ツールとして使用することができる。本明細書に開示される主題は、細胞、組織、又は血液試料中のDLL3を検出するための方法を提供する。ある特定の実施形態では、方法は、細胞、組織、又は血液試料を、本明細書に開示される抗体、その抗原結合断片、又は多重特異性分子と接触させることであって、抗体、その抗原結合断片、又は多重特異性分子が検出可能な標識を含む、接触させることと、細胞、組織、又は血液試料と関連付けられた検出可能な標識の量を測定することによって、細胞、組織、又は血液試料に結合した標識された抗体、その抗原結合断片、又は多重特異性分子の量を決定することであって、結合した抗体、その抗原結合断片、又は多重特異性分子の量が、細胞、組織、又は血液試料中のDLL3の量を示す、決定することと、を含む。細胞又は組織は、任意の正常、健常、又はがん性細胞及び組織を含む任意の細胞又は組織であり得る。ある特定の実施形態では、血液試料は、末梢血試料である。
【0400】
本明細書に開示される主題は、インビボで対象においてDLL3に関連する疾患又は障害を検出するための方法を提供する。ある特定の実施形態では、方法は、(a)対象に、DLL3を発現する疾患又は障害に局在化するように構成され、放射性同位体で標識される、有効量の本開示の抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を投与することと、(b)抗体によって放出される参照値よりも高い放射性レベルを検出することによって、対象における疾患又は障害の存在を検出することと、を含む。ある特定の実施形態において、参照値は、グラム当たりの注射用量(%ID/g)として表される。参照値は、正常/対照組織に存在する放射性レベルを測定し、正常/対照組織に存在する平均放射性レベル±標準偏差を計算することによって計算され得る。ある特定の実施形態では、疾患/障害と正常組織との間の放射性レベルの比は、約2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、15:1、20:1、25:1、30:1、35:1、40:1、45:1、50:1、55:1、60:1、65:1、70:1、75:1、80:1、85:1、90:1、95:1、又は100:1である。
【0401】
ある特定の実施形態では、対象は、DLL3に関連する疾患又は障害と診断されているか、又はその疑いがある。抗体によって放出される放射性レベルは、陽電子放出断層撮影又は単一光子放出コンピュータ断層撮影を使用して検出され得る。
【0402】
本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、DLL3ポリペプチドの局在化及び/又は定量化に関連する当該技術分野で既知の方法で使用することができる(例えば、適切な生理学的試料内のDLL3タンパク質のレベルの測定に使用するため、診断方法に使用するため、ポリペプチドのイメージングに使用するためなど)。本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を使用して、親和性クロマトグラフィー又は免疫沈降などの標準技術によってDLL3ポリペプチドを単離することができる。
【0403】
本開示の抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、生体試料、例えば、哺乳動物の血清又は細胞、並びに宿主系において発現される組換え産生免疫反応性DLL3タンパク質からの天然免疫反応性DLL3タンパク質の精製を促進することができる。更に、本技術の抗DLL3抗体は、免疫反応性ポリペプチドの存在量及び発現パターンを評価するために、免疫反応性DLL3タンパク質(例えば、血漿中、細胞溶解物又は細胞上清液中)を検出するために使用することができる。本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を診断的に使用して、臨床試験手順の一部として組織中の免疫反応性DLL3タンパク質レベルをモニタリングし、例えば、所与の治療レジメンの有効性を決定することができる。上述のように、検出は、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を検出可能な物質にカップリングする(すなわち、物理的に連結する)ことによって容易にすることができる。
【0404】
生体試料中の免疫反応性DLL3タンパク質の存在又は非存在を検出するための例示的な方法は、対象からの生体試料を、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片と接触させることを含み、免疫反応性DLL3タンパク質の存在は、生体試料中で検出される。検出は、抗体に付着した検出可能な標識によって達成することができる。
【0405】
抗DLL3抗体又はその抗原結合断片に関して「標識される」という用語は、検出可能な物質を抗体にカップリングする(すなわち、物理的に連結する)ことによる抗体の直接標識、並びに二次抗体などの、直接標識される別の化合物との反応による抗体の間接的標識を包含するよう意図されている。間接標識の例としては、蛍光標識された二次抗体を使用した一次抗体の検出、及び蛍光標識されたストレプトアビジンで検出することができるように、ビオチンを用いたDNAプローブの末端標識が挙げられる。
【0406】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、1つ以上の検出可能な標識にコンジュゲートされる。そのような使用のために、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、発色性、酵素、放射性同位体、同位体、蛍光性、毒性、化学発光性、核磁気共鳴造影剤又は他の標識の共有結合又は非共有結合によって検出可能に標識され得る。
【0407】
好適な発色性標識の例としては、ジアミノベンジジン及び4-ヒドロキシアゾ-ベンゼン-2-カルボン酸が挙げられる。好適な酵素標識の例としては、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、スタフィロコッカルヌクレアーゼ、A-5-ステロイドイソメラーゼ、酵母-アルコールデヒドロゲナーゼ、a-グリセロールホスフェートデヒドロゲナーゼ、トリオースホスフェートイソメラーゼ、ペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、アスパラギナーゼ、グルコースオキシダーゼ、r3-ガラクトシダーゼ、リボヌクレアーゼ、ウレアーゼ、カタラーゼ、グルコース-6-ホスフェートデヒドロゲナーゼ、グルコアミラーゼ、及びアセチルコリンエステラーゼが挙げられる。
【0408】
好適な放射性同位体標識の例としては、H、111IN、12513132P、35S、14C、51Cr、57To、58Co、59Fe、75Se、152Eu、90Y、67Cu、217Cci、211At、212Pb、47Se、109Pdなどが挙げられる。肝臓による125I又は131I標識されたDLL3結合抗体の脱ハロゲン化の問題を回避するために、インビボイメージングが使用される例示的な同位体である。加えて、この同位体は、イメージングのためのより好ましいガンマ放出エネルギーを有する。例えば、I-(P-イソチオシアナトベンジル)-DPTAをモノクローナル抗体に結合させると、非腫瘍組織、特に肝臓ではほとんど取り込まれず、腫瘍局在の特異性が高まる。好適な非放射性同位体標識の例としては、157Gd、55Mn、162Dy、52Tr、及び56Feが挙げられる。
【0409】
好適な蛍光性標識の例としては、152Eu標識、フルオレセイン標識、イソチオシアネート標識、ローダミン標識、フィコエリスリン標識、フィコシアニン標識、アロフィコシアニン標識、緑色蛍光タンパク質(GFP)標識、o-フタアルデヒド(phthaldehyde)標識、及びフルオレスカミン標識が挙げられる。適切な毒素標識の例としては、ジフテリア毒素、リシン、及びコレラ毒素が挙げられる。
【0410】
化学発光性標識の例としては、ルミノール標識、イソルミノール標識、芳香族アクリジニウムエステル標識、イミダゾール標識、アクリジニウム塩標識、シュウ酸エステル標識、ルシフェリン標識、ルシフェラーゼ標識、及びエクオリン標識が挙げられる。核磁気共鳴造影剤の例としては、Gd、Mn、及び鉄などの重金属核が挙げられる。
【0411】
本明細書に開示される検出方法を使用して、生体試料中の免疫反応性DLL3タンパク質をインビトロ及びインビボで検出することができる。免疫反応性DLL3タンパク質を検出するためのインビトロ技術の非限定的な例としては、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、ウエスタンブロット、免疫沈降、ラジオイムノアッセイ、及び免疫蛍光が挙げられる。更に、免疫反応性DLL3タンパク質を検出するためのインビボ技術は、標識された抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を対象に導入することを含む。例えば、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、対象におけるその存在及び位置が標準的なイメージング技術によって検出され得る放射性マーカーで標識され得る。ある特定の実施形態では、生体試料は、試験対象由来のDLL3タンパク質分子を含む。
【0412】
本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を使用して、抗体ベースの技術を使用して、生体試料(例えば、ヒト血漿)中の免疫反応性DLL3タンパク質レベルをアッセイすることができる。例えば、組織におけるタンパク質発現は、古典的な免疫組織学的方法で研究することができる。タンパク質遺伝子発現を検出するのに有用な他の抗体ベースの方法としては、イムノアッセイ、例えば、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)及びラジオイムノアッセイ(RIA)が挙げられる。好適な抗体アッセイ標識は、当該技術分野において既知であり、酵素標識、例えば、グルコースオキシダーゼ、及び放射性同位体、又は他の放射性剤、例えば、ヨウ素(125I、121I、131I)、炭素(14C)、硫黄(35S)、トリチウム(H)、インジウム(111In)、及びテクネチウム(99mTc)、並びに蛍光性標識、例えば、フルオレセイン、ローダミン、及び緑色蛍光性タンパク質(GFP)、並びにビオチンが挙げられる。
【0413】
生体試料中の免疫反応性DLL3タンパク質レベルをアッセイすることに加えて、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、DLL3のインビボイメージングのために使用され得る。この方法に有用な抗体としては、X線撮影、NMR又はESRによって検出可能な抗体が挙げられる。X線撮影の場合、好適な標識には、検出可能な放射線を放出するが、対象に明らかに有害ではないバリウム又はセシウムなどの放射性同位体が含まれる。NMR及びESRに好適なマーカーには、例えば、関連scFvクローンの栄養素の標識によって抗DLL3抗体に組み込まれ得る重水素などの検出可能な特徴的スピンを有するものが含まれる。
【0414】
適切な検出可能なイメージング部分(例えば、放射性同位体(例えば、131I、111IN、99mTc、18F、89Zr)、放射性不透明物質、又は核磁気共鳴によって検出可能な物質)で標識された本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、対象に(例えば、非経口、皮下、又は腹腔内に)導入される。対象のサイズ及び使用されるイメージングシステムにより、診断的画像を生成するのに必要なイメージング部分の量が決定されることは当該技術分野において理解されるであろう。放射性同位体部分の場合、ヒト対象について、注射される放射活性の量は、通常、約5~20ミリキュリーの範囲の99mTcである。次いで、標識された抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、特異的標的ポリペプチドを含有する細胞の位置に蓄積する。例えば、標識された抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、DLL3タンパク質が局在している細胞及び組織内で対象内に蓄積する。
【0415】
したがって、本明細書に開示される主題は、医学的状態の診断方法を提供する。ある特定の実施形態では、方法は、(a)個体の細胞又は体液中の本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片の結合を測定することによって、免疫反応性DLL3タンパク質の発現をアッセイすることと、(b)試料中に存在する免疫反応性DLL3タンパク質の量を標準基準と比較することであって、標準と比較した免疫反応性DLL3タンパク質レベルの増加又は減少が医学的状態を示す、比較することと、を含む。
【0416】
更に、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を使用して、試料から免疫反応性DLL3タンパク質を精製してもよい。ある特定の実施形態では、抗体は、固体支持体上に固定される。そのような固体支持体の非限定的な例としては、ポリカーボネートなどのプラスチック、アガロース及びセファロースなどの複合炭水化物、アクリル樹脂、並びにポリアクリルアミド及びラテックスビーズなどが挙げられる。そのような固体支持体に抗体をカップリングさせるための技術は、当該技術分野で周知である。
【0417】
抗原を抗体支持体マトリックスに結合させる最も簡単な方法は、カラム内のビーズを収集し、抗原溶液をカラムに通すことである。この方法の効率は、固定化された抗体と抗原との間の接触時間に依存し、これは、低流速を使用することによって延長することができる。固定化された抗体は、それが通過すると抗原を捕捉する。あるいは、抗原溶液を支持体(例えば、ビーズ)と混合し、スラリーを回転させることによって、抗原を抗体-支持体マトリックスと接触させ、抗原と固定化された抗体との間の最大の接触を可能にすることができる。結合反応が完了した後、スラリーをカラムに通してビーズを収集する。ビーズは、好適な洗浄緩衝液を使用して洗浄され、次いで、純粋又は実質的に純粋な抗原が溶出される。
【0418】
目的の抗体又はポリペプチドは、ビーズなどの固体支持体にコンジュゲートされ得る。更に、ビーズなどの第1の固体支持体はまた、必要に応じて、ポリペプチドの支持体へのコンジュゲーションのための本明細書に開示されるものを含む任意の好適な手段によって、第2の固体支持体(第2のビーズ又は他の支持体であり得る)にコンジュゲートされ得る。したがって、ポリペプチドの固体支持体へのコンジュゲーションに関して本明細書に開示されるコンジュゲーション方法及び手段のうちのいずれも、第1の支持体と第2の支持体とのコンジュゲーションに適用することができ、第1及び第2の固体支持体は、同じであっても異なっていてもよい。
【0419】
ポリペプチドを固体支持体にコンジュゲートするために使用するための架橋剤であり得る適切なリンカーとして、支持体の表面に存在する官能基、又はポリペプチド、又はその両方と反応し得る様々な薬剤が挙げられる。架橋剤として有用な試薬としては、ホモ-二-官能性、及び特にヘテロ-二-官能性試薬が挙げられる。有用な二官能性架橋剤としては、N-SIAB、ジマレイミド、DTNB、N-SATA、N-SPDP、SMCC、及び6-HYNICが挙げられるが、これらに限定されない。架橋剤は、ポリペプチドと固体支持体との間に選択的に切断可能な結合を提供するように選択され得る。例えば、3-アミノ-(2-ニトロフェニル)プロピオン酸などの光不安定性架橋剤を、ポリペプチドを固体支持体から切断するための手段として用いることができる。(Brown et al.,Mol.Divers,pp,4-12(1995)、Rothschild et al.,Nucl.Acids Res.,24:351-66(1996)、及び米国特許第5,643,722号)。他の架橋試薬は、当該技術分野で周知である。(例えば、Wong(1991)、上記、及びHermanson(1996)、上記を参照されたい)。
【0420】
抗体又はポリペプチドは、カルボキシル基官能化ビーズとポリペプチドのアミノ末端との間に形成された共有結合を介して、又は逆に、アミノ基官能化ビーズとポリペプチドのカルボキシル末端との間に形成された共有結合を介して、ビーズなどの固体支持体上に固定化することができる。加えて、二官能性トリチルリンカーは、アミノ樹脂を介して、支持体、例えば、Wang樹脂などの樹脂上の4-ニトロフェニル活性エステルに、樹脂上のアミノ基又はカルボキシル基を介して結合することができる。二官能性トリチルアプローチを使用して、固体支持体は、ポリペプチドが切断され、除去され得ることを確実にするために、ギ酸又はトリフルオロ酢酸などの揮発性酸による処理を必要とし得る。このような場合、ポリペプチドは、固体支持体のウェルの底部又は固体支持体の平坦な表面上にビーズのないパッチとして堆積させることができる。マトリックス溶液を添加した後、ポリペプチドをMSに脱着させることができる。
【0421】
疎水性トリチルリンカーはまた、揮発性酸又は適切なマトリックス溶液、例えば、3-HPAを含有するマトリックス溶液を使用して、ポリペプチドからアミノ結合トリチル基を切断することによって、酸不安定性リンカーとして利用され得る。酸不安定性も変えることができる。例えば、トリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチル又はトリメトキシトリチルは、ポリペプチドの適切なp-置換、又はより酸不安定なトリチルアミン誘導体に変更することができ、すなわち、トリチルエーテル及びトリチルアミン結合を、ポリペプチドに対して作製することができる。したがって、ポリペプチドは、例えば、疎水性吸引を破壊することによって、又は酸性条件下でトリチルエーテル又はトリチルアミン結合を切断することによって、疎水性リンカーから除去することができ、所望の場合、典型的なMS条件下では、3-HPAなどのマトリックスが酸として作用する。
【0422】
直交切断可能なリンカーは、第1の固体支持体、例えば、ビーズを第2の固体支持体に結合するため、又は目的のポリペプチドを固体支持体に結合するためにも有用であり得る。そのようなリンカーを使用して、第1の固体支持体、例えば、ビーズは、支持体からポリペプチドを切断することなく、第2の固体支持体から選択的に切断することができ、次いで、ポリペプチドは、後でビーズから切断することができる。例えば、DTTなどの還元剤を使用して切断することができるジスルフィドリンカーを使用して、ビーズを第2の固体支持体に結合することができ、酸切断可能な二官能性トリチル基を使用して、ポリペプチドを支持体に固定化することができる。所望に応じて、ポリペプチドの固体支持体への結合は、最初に切断することができ、例えば、第1の支持体と第2の支持体との間の結合を無傷のままにすることができる。トリチルリンカーは、共有結合又は疎水性コンジュゲーションを提供することができ、コンジュゲーションの性質にかかわらず、トリチル基は酸性条件下で容易に切断される。
【0423】
例えば、ビーズは、固体支持体へのビーズの高密度結合、又はビーズへのポリペプチドの高密度結合が促進されるように、長さ及び化学的性質を有するように選択され得る連結基を介して第2の支持体に結合され得る。そのような連結基は、例えば、「ツリーのような」構造を有し得、それによって、固体支持体上の付着部位毎に複数の官能基を提供する。そのような連結基の例としては、ポリリジン、ポリグルタミン酸、ペンタ-エリスロール及びトリス-ヒドロキシ-アミノメタンが挙げられる。
【0424】
非共有結合性会合。抗体又はポリペプチドは、固体支持体にコンジュゲートされ得るか、又は第1の固体支持体は、非共有結合相互作用を通じて、第2の固体支持体にコンジュゲートされ得る。例えば、強磁性材料で作製された磁気ビーズは、磁化されることが可能であり、磁気固体支持体に引き寄せられることが可能であり、磁場の除去によって支持体から解放されることが可能である。代替的に、固体支持体は、イオン性又は疎水性部分を有することができ、これは、それぞれ、ポリペプチド、例えば、結合されたトリチル基を含むポリペプチド、又は疎水性特性を有する第2の固体支持体との相互作用を可能にすることができる。
【0425】
固体支持体は、特異的結合対のメンバーとともに提供することもでき、したがって、相補的結合部分を含有するポリペプチド又は第2の固体支持体にコンジュゲートすることができる。例えば、アビジン又はストレプトアビジンでコーティングされたビーズは、その中に組み込まれたビオチン部分を有するポリペプチド、又はビオチン若しくはビオチンの誘導体、例えば、イミノビオチンでコーティングされた第2の固体支持体に結合することができる。
【0426】
本明細書に開示されるか、又はその他の点で、当該技術分野で既知である結合メンバーのいずれも逆転させることができることを認識されたい。したがって、ビオチンは、例えば、ポリペプチド又は固体支持体のいずれかに組み込まれ得、逆に、アビジン又は他のビオチン結合部分は、それぞれ、支持体又はポリペプチドに組み込まれるであろう。本明細書で使用することが企図される他の特異的結合対としては、ホルモン及びその受容体、酵素、並びにそれらの基質、ヌクレオチド配列及びその相補配列、抗体及びそれが特異的に相互作用する抗原、並びに当業者に既知の他のそのような対が挙げられるが、これらに限定されない。
【0427】
本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、診断方法に有用である。したがって、本明細書に開示される主題は、対象におけるDLL3活性の診断に本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を使用する方法を提供する。本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、それらがDLL3ポリペプチドに対する任意のレベルのエピトープ結合特異性及び高い結合親和性を有するように選択されてもよい。
【0428】
本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を使用して、様々な標準アッセイフォーマットで免疫反応性DLL3タンパク質を検出することができる。そのようなフォーマットには、免疫沈降、ウエスタンブロッティング、ELISA、ラジオイムノアッセイ、及び免疫測定アッセイが含まれる。生体試料は、対象の任意の組織又は体液から得ることができる。ある特定の実施形態では、対象は、がんの初期段階にある。ある特定の実施形態では、がんの初期段階は、対象から得られた試料中のDLL3タンパク質のレベル又は発現パターンによって決定される。ある特定の実施形態では、試料は、尿、血液、血清、血漿、唾液、羊水、脳脊髄液(CSF)、及び生検された体組織からなる群から選択される。
【0429】
免疫測定又はサンドイッチアッセイは、本技術の診断方法のための1つのフォーマットである。そのようなアッセイは、1つの抗体、例えば、固相に固定化された抗DLL3抗体又は抗DLL3抗体の集団、及び溶液中の別の抗DLL3抗体又は抗DLL3抗体の集団を使用する。典型的には、溶液抗DLL3抗体又は抗DLL3抗体の集団は、標識される。抗体集団が使用される場合、集団は、標的ポリペプチド内の異なるエピトープ特異性に結合する抗体を含有し得る。したがって、同じ集団を固相抗体及び溶液抗体の両方に使用することができる。抗DLL3モノクローナル抗体を使用する場合、異なる結合特異性を有する第1及び第2のDLL3モノクローナル抗体を固相及び溶液相に使用する。固相(「捕捉」とも称される)及び溶液(「検出」とも称される)抗体は、いずれかの順序で、又は同時に標的抗原と接触させることができる。固相抗体が最初に接触される場合、アッセイはフォワードアッセイと称される。逆に、溶液抗体が最初に接触される場合、アッセイはリバースアッセイと称される。標的が両方の抗体と同時に接触する場合、アッセイは同時アッセイと称される。DLL3タンパク質を抗DLL3抗体と接触させた後、試料は、通常、約10分~約24時間、及び通常、約1時間で変化する期間インキュベートされる。次いで、洗浄ステップを実施して、診断試薬として使用される抗DLL3抗体に特異的に結合していない試料の成分を除去する。固相抗体及び溶液抗体が別々のステップで結合される場合、いずれか又は両方の結合ステップの後に洗浄を行うことができる。洗浄後、結合は、典型的には、標識された溶液抗体の結合を通じて固相に連結された標識を検出することによって定量化される。通常、所与の抗体対又は抗体集団及び所与の反応条件について、標的抗原の既知の濃度を含有する試料から較正曲線を調製する。次いで、試験される試料中の免疫反応性DLL3タンパク質の濃度を、検量線(すなわち、標準曲線)からの補間によって読み取る。分析対象物は、平衡状態で結合した標識された溶液抗体の量から、又は平衡状態に達する前の一連の時点での結合された標識された溶液抗体の動態測定によって測定することができる。そのような曲線の傾きは、試料中のDLL3タンパク質の濃度の尺度である。
【0430】
上記の方法で使用するための好適な支持体としては、例えば、ニトロセルロース膜、ナイロン膜、及び誘導体化ナイロン膜、並びにアガロース、デキストランベースのゲル、ディップスティック、微粒子、ミクロスフェア、磁性粒子、試験管、マイクロタイターウェル、SEPHADEXTM(Amersham Pharmacia Biotech、Piscataway N.J.)などの粒子が挙げられる。固定化は、吸収によるものであってもよいか、又は共有結合によるものであってもよい。任意選択で、抗DLL3抗体は、アビジンなどの表面結合リンカーに結合するためのビオチンなどのリンカー分子に結合することができる。
【0431】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片は、診断剤にコンジュゲートされる。診断剤は、放射性又は非放射性標識、造影剤(磁気共鳴イメージング、コンピュータ断層撮影、又は超音波用など)を含み得、放射性標識は、ガンマ、ベータ、アルファ、オーガー電子、又は陽電子放出性同位体であり得る。診断剤は、抗体部分、すなわち、抗体若しくは抗体断片、又はサブ断片にコンジュゲートして投与される分子であり、抗原を含む細胞の位置決めをすることによって疾患を診断又は検出するのに有用である。
【0432】
有用な診断剤としては、限定されないが、放射性同位体、色素(ビオチン-ストレプトアビジン複合体を含むものなど)、造影剤、蛍光性化合物又は分子、及び磁気共鳴イメージング(MRI)のための増強剤(例えば、常磁性イオン)が挙げられる。ある特定の実施形態では、診断剤は、放射性同位体、磁気共鳴イメージングにおける使用のための増強剤、及び蛍光性化合物からなる群から選択される。キレート剤は、標準的な化学物質を使用して、本明細書に開示される抗DLL3抗体又はその抗原結合断片に結合してもよい。キレート剤は、通常、免疫反応性の損失が最小限であり、凝集及び/又は内部架橋が最小限であり、分子への結合の形成を可能にする基によって抗体に連結される。
【0433】
5.7 キット
本明細書に開示される主題は、疾患又は障害を治療又は改善するための、及び/又はDLL3を検出するためのキットを提供する。ある特定の実施形態では、キットは、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は本明細書に開示される組成物を含む。ある特定の実施形態では、キットは、治療用又は予防用ワクチンを収容する滅菌容器を含み、そのような容器は、箱、アンプル、ボトル、バイアル、チューブ、バッグ、パウチ、ブリスターパック、又は当該技術分野で既知の他の好適な容器形態であり得る。そのような容器は、プラスチック、ガラス、積層紙、金属ホイル、又は医薬品を保持するのに適した他の材料で作製することができる。
【0434】
ある特定の実施形態では、キットは、治療を必要とする対象に、本明細書に開示される抗DLL3抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物を投与するための説明書を更に含む。説明書は、概して、疾患又は障害を治療又は改善するための、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、及び本明細書に開示される組成物の使用に関する情報を含むことができる。ある特定の実施形態では、説明書は、治療剤の説明、腫瘍若しくは新生物若しくはその症状の治療及び/若しくは予防のための投薬スケジュール及び投与、予防措置、警告、適応症、対抗適応症、過剰投与情報、有害反応、動物薬理学、臨床研究、並びに/又は参考事項のうちの少なくとも1つを含む。説明書は、容器に直接(存在する場合)、又は容器に適用されるラベルとして、又は容器内若しくは容器とともに供給される別個のシート、パンフレット、カード、若しくはフォルダとして印刷され得る。
【0435】
5.8 例示的な実施形態
A1.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、又は配列番号172に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0436】
A2.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、配列番号8、配列番号18、配列番号25、配列番号35、配列番号43、配列番号53、配列番号61、配列番号67、配列番号77、配列番号84、配列番号93、配列番号103、配列番号109、配列番号113、配列番号120、配列番号127、配列番号132、配列番号142、配列番号148、配列番号154、配列番号158、配列番号164、又は配列番号173に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0437】
A3.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、
a)配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、又は配列番号172に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
b)配列番号8、配列番号18、配列番号25、配列番号35、配列番号43、配列番号53、配列番号61、配列番号67、配列番号77、配列番号84、配列番号93、配列番号103、配列番号109、配列番号113、配列番号120、配列番号127、配列番号132、配列番号142、配列番号148、配列番号154、配列番号158、配列番号164、又は配列番号173に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0438】
A4.特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片であって、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域が、
a)配列番号7に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号17に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号18に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号24に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号25に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
d)配列番号34に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号35に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
e)配列番号42に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号43に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
f)配列番号52に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号53に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
g)配列番号60に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号61に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
h)配列番号66に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号67に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
i)配列番号76に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号77に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
j)配列番号83に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号84に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
k)配列番号92に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号93に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
l)配列番号102に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号103に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
m)配列番号108に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号109に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
n)配列番号108に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号113に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
o)配列番号119に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号120に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
p)配列番号126に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号127に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
q)配列番号131に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号132に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
r)配列番号141に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号142に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
S)配列番号147に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号148に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
t)配列番号153に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号154に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
u)配列番号157に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号158に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
v)配列番号163に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号164に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、並びに、
w)配列番号172に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号173に記載のアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる群から選択される、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0439】
A5.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、又は配列番号172に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0440】
A6.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、配列番号8、配列番号18、配列番号25、配列番号35、配列番号43、配列番号53、配列番号61、配列番号67、配列番号77、配列番号84、配列番号93、配列番号103、配列番号109、配列番号113、配列番号120、配列番号127、配列番号132、配列番号142、配列番号148、配列番号154、配列番号158、配列番号164、又は配列番号173に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0441】
A7.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は
a)配列番号7、配列番号17、配列番号24、配列番号34、配列番号42、配列番号52、配列番号60、配列番号66、配列番号76、配列番号83、配列番号92、配列番号102、配列番号108、配列番号119、配列番号126、配列番号131、配列番号141、配列番号147、配列番号153、配列番号157、配列番号163、又は配列番号172に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
b)配列番号8、配列番号18、配列番号25、配列番号35、配列番号43、配列番号53、配列番号61、配列番号67、配列番号77、配列番号84、配列番号93、配列番号103、配列番号109、配列番号113、配列番号120、配列番号127、配列番号132、配列番号142、配列番号148、配列番号154、配列番号158、配列番号164、又は配列番号173に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0442】
A8.
a)重鎖可変領域が、配列番号7に記載されるアミノ酸配列を含み、軽鎖可変領域が、配列番号8に記載されるアミノ酸配列を含むか、
b)前記重鎖可変領域が、配列番号17に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号18に記載されるアミノ酸配列を含むか、
c)前記重鎖可変領域が、配列番号24に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号25に記載されるアミノ酸配列を含むか、
d)前記重鎖可変領域が、配列番号34に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号35に記載されるアミノ酸配列を含むか、
e)前記重鎖可変領域が、配列番号42に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号43に記載されるアミノ酸配列を含むか、
f)前記重鎖可変領域が、配列番号52に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号53に記載されるアミノ酸配列を含むか、
g)前記重鎖可変領域が、配列番号60に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号61に記載されるアミノ酸配列を含むか、
h)前記重鎖可変領域が、配列番号66に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号67に記載されるアミノ酸配列を含むか、
i)前記重鎖可変領域が、配列番号76に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号77に記載されるアミノ酸配列を含むか、
j)前記重鎖可変領域が、配列番号83に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号84に記載されるアミノ酸配列を含むか、
k)前記重鎖可変領域が、配列番号92に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号93に記載されるアミノ酸配列を含むか、
l)前記重鎖可変領域が、配列番号102に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号103に記載されるアミノ酸配列を含むか、
m)配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号109に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
n)配列番号108に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号113に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
o)配列番号119に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号120に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
p)配列番号126に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号127に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
q)配列番号131に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号132に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
r)配列番号141に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号142に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
s)配列番号147に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号148に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
t)配列番号153に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号154に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
u)配列番号157に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号158に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
v)配列番号163に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号164に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、又は
w)配列番号172に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号173に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域である、A1~A7のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0443】
A9.
a)重鎖可変領域が、配列番号7に記載されるアミノ酸配列を含み、軽鎖可変領域が、配列番号8に記載されるアミノ酸配列を含むか、
b)前記重鎖可変領域が、配列番号34に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号35に記載されるアミノ酸配列を含むか、又は
c)前記重鎖可変領域が、配列番号42に記載されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変領域が、配列番号43に記載されるアミノ酸配列を含む、A1~A7のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0444】
A10.特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、CDR1ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR3ドメインを含む重鎖可変領域、並びにCDR1ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR3ドメインを含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片であって、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域CDR3ドメインが、
a)配列番号3に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号6に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
b)配列番号13に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号16に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
c)配列番号22に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号23に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
d)配列番号30に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号33に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
e)配列番号39に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号41に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
f)配列番号48に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号51に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
g)配列番号56に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号59に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
h)配列番号64に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号65に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
i)配列番号72に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号75に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
j)配列番号81に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号82に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
k)配列番号89に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号91に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
l)配列番号98に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号101に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
m)配列番号107に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号82に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
n)配列番号107に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号112に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
o)配列番号116に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号118に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
p)配列番号123に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号125に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
q)配列番号56に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号130に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
r)配列番号137に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号140に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
s)配列番号145に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号125に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
t)配列番号152に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号82に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
u)配列番号123に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号59に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
v)配列番号161に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号162に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、又は
w)配列番号168に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号171に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3からなる群から選択される、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【0445】
A11.重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR2ドメインが、
a)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
b)配列番号12に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号15に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
c)配列番号29に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号32に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
d)配列番号38に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
e)配列番号47に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号50に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
f)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
g)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
h)配列番号71に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号74に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
i)配列番号80に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
j)配列番号88に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号32 216に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
k)配列番号97に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号100に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
l)配列番号106に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
m)配列番号106に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
n)配列番号115に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号100に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
o)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
p)配列番号136に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号139に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
q)配列番号2に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号146に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
r)配列番号136に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号74に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、並びに
s)配列番号167に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号170に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2からなる群から選択される、A10に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0446】
A12.重鎖可変領域及び軽鎖可変領域CDR1ドメインが、
a)配列番号1に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
b)配列番号11に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号14に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
c)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
d)配列番号28に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号31に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
e)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号40に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
f)配列番号46に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号49に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
g)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
h)配列番号70に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号73に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
i)配列番号87に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号90に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
j)配列番号96に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号99に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
k)配列番号96に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号117に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
l)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号124に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
m)配列番号135に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号138に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
n)配列番号151に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
o)配列番号11に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号73に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、並びに
p)配列番号96に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号169に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1からなる群から選択される、請求項10又は11に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0447】
A13.CDR配列のうちの1つ以上が、最大約5つのアミノ酸置換を有する、A10~A12のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0448】
A14.CDR配列のうちの1つ以上が、最大約3つのアミノ酸置換を有する、A10~A12のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0449】
A15.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、
a)配列番号1に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号3に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
b)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号12に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号13に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
c)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号22に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
d)配列番号28に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号29に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号30に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
e)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号38に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号39に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
f)配列番号46に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号47に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号48に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
g)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号56に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
h)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号64に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
i)配列番号70に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号71に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号72に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
j)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号80に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号81に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
k)配列番号87に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号88に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号89に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
l)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号97に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号98に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
m)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号106に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号107に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
n)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号115に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号116に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
o)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号123に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
p)配列番号135に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号137に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
q)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号145に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
r)配列番号151に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号152に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
s)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号161に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
t)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号167に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号168に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【0450】
A16.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、
a)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号6に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号14に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号15に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号16に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号23に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
d)配列番号31に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号32に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号33に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート、
e)配列番号40に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号41に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
f)配列番号49に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号51に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
g)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
h)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号65に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
i)配列番号73に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号75に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
j)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
k)配列番号90に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号32216に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号91に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
l)配列番号99に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号101に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
m)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号112に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
n)配列番号117に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号118に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
o)配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
p)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号130に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
q)配列番号138に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号139に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号140に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
r)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号146に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
s)配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
t)配列番号73に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号162に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、又は
u)配列番号169に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号170に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号171に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片。
【0451】
A17.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、
a)配列番号1に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号3に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号6に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号12に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号13に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号14に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号15に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号16に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号22に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号23に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
d)配列番号28に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号29に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号30に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号31に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号32に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号33に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
e)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号38に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号39に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号40に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号41に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
f)配列番号46に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号47に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号48に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号49に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号51に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
g)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号56に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
h)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号64に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号65に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
i)配列番号70に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号71に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号72に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号73に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号75に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
j)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号80に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号81に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
k)配列番号87に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号88に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号89に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号90に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号32216に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号91に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
l)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号97に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号98に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号99に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号101に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
m)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号106に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号107に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
n)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号106に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号107に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号112に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
o)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号115に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号116に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号117に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号100に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号118に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
p)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号123に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
q)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号123に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
r)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号56に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号130に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
s)配列番号135に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号137に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号138に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号139に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号140に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
t)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号145に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号146に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号125に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
u)配列番号151に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号152に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号82に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
v)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号123に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号124に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号59に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
w)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号136に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号161に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号73に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号74に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号162に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、又は
x)配列番号96に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号167に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号168に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号169に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号170に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号171に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0452】
A18.
a)配列番号1に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号3に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号6に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号28に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号29に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号30に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号31に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号32に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号33に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、又は
c)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号38に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号39に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号40に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号41に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む、A17に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0453】
A19.抗体又はその抗原結合断片が、配列番号215に記載されるアミノ酸配列又はその断片を含むDLL3に結合する、A1~A18のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0454】
A20.抗体が、ヒト可変領域フレームワーク領域を含む、A1~A19のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0455】
A21.完全ヒト又はその抗原結合断片である、A1~A20のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0456】
A22.キメラ抗体又はその抗原結合断片である、A1~A20のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0457】
A23.ヒト化抗体又はその抗原結合断片である、A1~A20のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0458】
A24.抗原結合断片が、Fab、Fab’、F(ab’)2、可変断片(Fv)、又は単鎖可変領域(scFv)である、A1~A23のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0459】
A25.抗原抗原結合断片が、scFvである、A24に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【0460】
A26.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、DLL3への結合について、A1~A25のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片と交差競合する、抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0461】
A27.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、A1~A25のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片と同じDLL3上のエピトープ領域に結合する、抗体又はその抗原結合断片を提供する。
【0462】
B1.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、A1~A27のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片を含む組成物を提供する。
【0463】
B2.薬学的に許容される担体を更に含む医薬組成物である、B1に記載の組成物。
【0464】
C1.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、治療剤に連結した、A1~A27のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートを提供する。
【0465】
C2.治療剤が、薬物、細胞毒素、又は放射性同位体である、C1に記載の免疫コンジュゲート。
【0466】
C3.キレート剤を更に含む、C1又はC2に記載の免疫コンジュゲート。
【0467】
C4.キレート剤が、AAZTA、BAT、BARAC、BPCA、TE2A、CB-TE2A、CB0TE1A1P、CB-TE2P、MM-TE2A、DM TE-2A、CP356、DATA、DBCO、DiAmSar、DIBO、DIMA、DFO、DGO、DOTA、DOTMA、DTPA、EDTA、EGTA、EHPG、H2dedpa、H4octapa、H2azapa、H5decapa、H6phospa、HBED、SHBED、HEHA、HYNIC、LICAM、MECAM、NODASA、NODAGA、NOPO、NOTA、NETA、PEPA、PCTA、PDTA、TACN-TM、TCMC、TETA、TETMA、TRAP(PRP9)、TRITA、TTHA、及びそれらの誘導体からなる群から選択される、C3に記載の免疫コンジュゲート。
【0468】
C5.キレート剤が、DFOである、C3又はC4に記載の免疫コンジュゲート。
【0469】
C6.放射性同位体が、47Sc、67Cu、90Y、131I、149Tb、161Tb、177Lu、225Ac、213Bi、223Ra、89Zr、及び227Thからなる群から選択される、C2~C5に記載の免疫コンジュゲート。
【0470】
C7.放射性同位体が、177Luである、C6に記載の免疫コンジュゲート。
【0471】
C8.放射性同位体が、89Zrである、C6に記載の免疫コンジュゲート。
【0472】
D1.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、C1~C8のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲートを含む、組成物を提供する。
【0473】
D2.薬学的に許容される担体を更に含む医薬組成物である、D1に記載の組成物。
【0474】
E1.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、1つ以上の機能部分に連結された、A1~A27のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片を含む、多重特異性分子を提供する。
【0475】
E2.1つ以上の機能部分が、抗体又はその抗原結合断片とは異なる結合特異性を有する、E1に記載の多重特異性分子。
【0476】
F1.ある特定の非限定的な実施形態では、本明細書に開示される主題は、E1又はE2に記載の多重特異性分子を含む組成物を提供する。
【0477】
F2.薬学的に許容される担体を更に含む医薬組成物である、F1に記載の組成物。
【0478】
G1.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、A1~A27のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片をコードする核酸を提供する。
【0479】
G2.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、G1の核酸分子を含む、ベクターを提供する。
【0480】
G3.ある特定の非限定的な実施形態では、本明細書に開示される主題は、G2に記載のベクターを含む宿主細胞を提供する。
【0481】
G4.ある特定の非限定的な実施形態では、本明細書に開示される主題は、全細胞、組織、又は血液試料中のDLL3を検出するための方法であって、
a)細胞、組織又は血液試料を、A1~A27のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片と接触させることであって、抗体又はその抗原結合断片が、検出可能な標識を含む、接触させることと、
b)細胞又は組織に関連付けられた検出可能な標識の量を測定することによって、細胞、組織、又は血液試料に結合した標識された抗体又はその抗原結合断片の量を決定することであって、結合した抗体又はその抗原結合断片の量が、細胞、組織、又は血液試料中のDLL3の量を示す、決定することと、を含む、方法を提供する。
【0482】
H1.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、対象においてDLL3に関連する疾患若しくは障害を治療又は改善する方法であって、A1~A27のいずれか1つに記載の抗体又はその抗原結合断片、C1~C8のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート、E1若しくはE2に記載の多重特異性分子、又はB1、B2、D1、D2、F1、及びF2のいずれか1つに記載の組成物を対象に投与することを含む、方法を提供する。
【0483】
H2.疾患又は障害が、腫瘍である、前述のH1の方法。
【0484】
H3.腫瘍が、がんである、H2に記載の方法。
【0485】
H4.疾患又は障害が、肺の神経内分泌腫瘍、肺外神経内分泌がん、黒色腫、神経内分泌前立腺がん、乳がん、胃腸管の神経内分泌腫瘍、膵がん、甲状腺髄様がん、小細胞膀胱がん、卵巣小細胞がん、低悪性度神経膠腫、膠芽腫、及び神経芽腫からなる群から選択される、H1~H3のいずれか1つに記載の方法。
【0486】
H5.肺の神経内分泌腫瘍が、肺神経内分泌がん、大細胞神経内分泌がん、及び小細胞肺がんからなる群から選択される、H5に記載の方法。
【0487】
H6.対象が、ヒトである、H1~H5のいずれか1つに記載の方法。
【0488】
I1.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、対象において疾患又は障害を治療又は改善するためのキットであって、A1~A27のいずれか1つに記載の抗体若しくはその抗原結合断片、C1~C8のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート、E1若しくはE2に記載の多重特異性分子、又は請求項B1、B2、D1、D2、F1、及びF2のいずれか1つに記載の組成物を含む、キットを提供する。
【0489】
I2.キットが、対象において疾患又は障害を治療又は改善するための、抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物を使用するための書面による説明書を更に含む、I1に記載のキット。
【0490】
J1.特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、対象においてDLL3に関連する疾患又は障害を治療又は改善することにおける使用のための、請求項A1~A27のいずれか1つに記載の抗体若しくはその抗原結合断片、C1~C8のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート、E1若しくはE2に記載の多重特異性分子、又は請求項B1、B2、D1、D2、F1、及びF2のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
【0491】
J2.疾患又は障害が、腫瘍である、J1に記載の使用のための、抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物。
【0492】
J3.腫瘍が、がんである、J2に記載の使用のための、抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物。
【0493】
J4.疾患又は障害が、肺の神経内分泌腫瘍、肺外神経内分泌がん、黒色腫、神経内分泌前立腺がん、乳がん、胃腸管の神経内分泌腫瘍、膵がん、甲状腺髄様がん、小細胞膀胱がん、卵巣小細胞がん、低悪性度神経膠腫、膠芽腫、及び神経芽腫からなる群から選択される、J1~J3のいずれか1つに記載の使用のための、抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物。
【0494】
J5.肺の神経内分泌腫瘍が、肺神経内分泌がん、大細胞神経内分泌がん、及び小細胞肺がんからなる群から選択される、J4に記載の使用のための、抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物。
【0495】
J6.対象が、ヒトである、J1~J5のいずれか1つに記載の使用のための、抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物。
【0496】
K1.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、配列番号187、配列番号197、配列番号204、又は配列番号212に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲートを提供する。
【0497】
K2.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、配列番号188、配列番号198、配列番号205、又は配列番号213に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲートを提供する。
【0498】
K3.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、
a)配列番号187、配列番号197、配列番号204、又は配列番号212に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
b)配列番号188、配列番号198、配列番号205、又は配列番号213に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【0499】
K4.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、
a)配列番号187に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号188に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号197に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号198に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号204に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号205に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、並びに
d)配列番号212に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号213に記載されるアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、少なくとも約100%相同又は同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からなる群から選択される重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲートを提供する。
【0500】
K5.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、配列番号187、配列番号197、配列番号204、又は配列番号212に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲートを提供する。
【0501】
K6.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、配列番号188、配列番号198、配列番号205、又は配列番号213に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲートを提供する。
【0502】
K7.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、
a)配列番号187、配列番号197、配列番号204、又は配列番号212に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
b)配列番号188、配列番号198、配列番号205、又は配列番号213に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【0503】
K8.
a)配列番号187に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号188に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号197に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号198に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号204に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号205に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、並びに
d)配列番号212に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号213に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、K1~K7のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート。
【0504】
K9.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、CDR1ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR3ドメインを含む重鎖可変領域、並びにCDR1ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR3ドメインを含む軽鎖可変領域を含み、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR3ドメインが、
a)配列番号184に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号186に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
b)配列番号193に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号196に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、
c)配列番号202に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号203に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3、並びに
d)配列番号210に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR3、並びに配列番号211に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR3からなる群から選択される、免疫コンジュゲートを提供する。
【0505】
K10.重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR2ドメインが、
a)配列番号183に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号50に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
b)配列番号192に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号195に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、
c)配列番号201に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号5に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2、並びに
d)配列番号209に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR2、並びに配列番号58に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR2からなる群から選択される、K9に記載の免疫コンジュゲート。
【0506】
K11.重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDR1ドメインが、
a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号185に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
b)配列番号191に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号194に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、
c)配列番号11に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1、並びに
d)配列番号208に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む重鎖可変領域CDR1、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列及びその保存的修飾を含む軽鎖可変領域CDR1からなる群から選択される、K9又はK10に記載の免疫コンジュゲート。
【0507】
K12.CDR配列のうちの1つ以上が、最大約5個のアミノ酸置換を有する、K9~K11のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート。
【0508】
K13.CDR配列のうちの1つ以上が、最大約3個のアミノ酸置換を有する、K9~K11のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート。
【0509】
K14.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、
a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号183に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号184に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
b)配列番号191に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号192に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号193に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、
c)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号201に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号202に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、又は
d)配列番号208に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号209に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号210に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【0510】
76.治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、
a)配列番号185に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号186に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号194に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号195に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号196に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号203に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、又は
d)配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号211に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲート。
【0511】
K15.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、治療剤に連結した抗DLL3抗体又はその抗原結合断片を含む免疫コンジュゲートであって、抗DLL3抗体又はその抗原結合断片が、
a)配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号183に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号184に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号185に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号50に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号186に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
b)配列番号191に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号192に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号193に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号194に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号195に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号196に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、
c)配列番号11に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号201に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号202に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号4に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号5に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号203に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域、又は
d)配列番号208に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号209に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号210に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む重鎖可変領域、並びに配列番号57に記載されるアミノ酸配列を含むCDR1、配列番号58に記載されるアミノ酸配列を含むCDR2、及び配列番号211に記載されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を含む、免疫コンジュゲートを提供する。
【0512】
K16.抗体又はその抗原結合断片が、配列番号215に記載されるアミノ酸配列又はその断片を含むDLL3に結合する、請求項K1~K15のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート。
【0513】
K17.抗体が、ヒト可変領域フレームワーク領域を含む、K1~K16のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート。
【0514】
K18.抗体又はその抗原結合断片が、完全ヒト又はその抗原結合断片である、K1~K17のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート。
【0515】
K19.抗体又はその抗原結合断片が、キメラ抗体又はその抗原結合断片である、K1~K17のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート。
【0516】
K20.抗体又はその抗原結合断片が、ヒト化抗体又はその抗原結合断片である、K1~K17のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート。
【0517】
K21.抗原結合断片が、Fab、Fab’、F(ab’)2、可変断片(Fv)、又は単鎖可変領域(scFv)である、K1~K20のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート。
【0518】
K22.抗原の抗原結合断片が、scFvである、K21に記載の免疫コンジュゲート。
【0519】
K23.治療剤が、放射性同位体である、K1~K23のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート。
【0520】
K24.キレート剤を更に含む、K1~K23のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート。
【0521】
K25.キレート剤が、AAZTA、BAT、BARAC、BPCA、TE2A、CB-TE2A、CB0TE1A1P、CB-TE2P、MM-TE2A、DM TE-2A、CP356、DATA、DBCO、DiAmSar、DIBO、DIMA、DFO、DGO、DOTA、DOTMA、DTPA、EDTA、EGTA、EHPG、H2dedpa、H4octapa、H2azapa、H5decapa、H6phospa、HBED、SHBED、HEHA、HYNIC、LICAM、MECAM、NODASA、NODAGA、NOPO、NOTA、NETA、PEPA、PCTA、PDTA、TACN-TM、TCMC、TETA、TETMA、TRAP(PRP9)、TRITA、TTHA、及びそれらの誘導体からなる群から選択される、K24に記載の免疫コンジュゲート。
【0522】
K26.キレート剤が、DFOである、K24又はK25に記載の免疫コンジュゲート。
【0523】
K27.放射性同位体が、47Sc、67Cu、90Y、131I、149Tb、161Tb、177Lu、225Ac、213Bi、223Ra、89Zr、及び227Thからなる群から選択される、K23~K26のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート。
【0524】
K28.放射性同位体が、177Luである、K27に記載の免疫コンジュゲート。
【0525】
K29.放射性同位体が、89Zrである、K27に記載の免疫コンジュゲート。
【0526】
L1.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、請求項62~91のいずれか一項に記載の免疫コンジュゲートを含む、組成物を提供する。
【0527】
L2.薬学的に許容される担体を更に含む医薬組成物である、請求項92に記載の組成物。
【0528】
M1.全細胞、組織、又は血液試料中のDLL3を検出するための方法であって、
a)細胞、組織、又は血液試料を、K1~K29のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲートと接触させることと、
b)当該細胞又は組織に関連付けられた検出可能な標識の量を測定することによって、細胞、組織又は血液試料に結合した免疫コンジュゲートの量を決定することであって、結合した免疫コンジュゲートの量が、細胞、組織又は血液試料中のDLL3の量を示す、決定することと、を含む、方法。
【0529】
N1.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、対象においてDLL3に関連する疾患又は障害を治療又は改善する方法であって、対象に、K1~K29のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート、又はL1若しくはL2に記載の組成物を投与することを含む、方法を提供する。
【0530】
N2.疾患又は障害が、腫瘍である、前述のN1の方法。
【0531】
N3.腫瘍が、がんである、N2に記載の方法。
【0532】
N4.疾患又は障害が、肺の神経内分泌腫瘍、肺外神経内分泌がん、黒色腫、神経内分泌前立腺がん、乳がん、胃腸管の神経内分泌腫瘍、膵がん、甲状腺髄様がん、小細胞膀胱がん、卵巣小細胞がん、低悪性度神経膠腫、膠芽腫、及び神経芽腫からなる群から選択される、N1~N3のいずれか1つに記載の方法。
【0533】
N5.肺の神経内分泌腫瘍が、肺神経内分泌がん、大細胞神経内分泌がん、及び小細胞肺がんからなる群から選択される、N4に記載の方法。
【0534】
N6.対象が、ヒトである、N1~N5のいずれか1つに記載の方法。
【0535】
O1.ある特定の非限定的な実施形態では、本開示の主題は、対象において疾患又は障害を治療又は改善するためのキットであって、K1~K29のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート、又はL1若しくはL2に記載の組成物を含む、キットを提供する。
【0536】
O2.キットが、対象において疾患又は障害を治療又は改善するための、抗体若しくはその抗原結合断片、免疫コンジュゲート、多重特異性分子、又は組成物を使用するための書面による説明書を更に含む、O1に記載のキット。
【0537】
P1.対象においてDLL3に関連する疾患又は障害を治療又は改善することにおける使用のための、K1~K29のいずれか1つに記載の免疫コンジュゲート、又はL1若しくはL2に記載の組成物。
【0538】
P2.疾患又は障害が、腫瘍である、P1に記載の使用のための、免疫コンジュゲート、又は組成物。
【0539】
P3.腫瘍が、がんである、P2に記載の使用のための、免疫コンジュゲート、又は組成物。
【0540】
P4.疾患又は障害が、肺の神経内分泌腫瘍、肺外神経内分泌がん、黒色腫、神経内分泌前立腺がん、乳がん、胃腸管の神経内分泌腫瘍、膵がん、甲状腺髄様がん、小細胞膀胱がん、卵巣小細胞がん、低悪性度神経膠腫、膠芽腫、及び神経芽腫からなる群から選択される、P1~P3のいずれか1つに記載の使用のための、免疫コンジュゲート、又は組成物。
【0541】
P5.肺の神経内分泌腫瘍が、肺神経内分泌がん、大細胞神経内分泌がん、及び小細胞肺がんからなる群から選択される、P4に記載の使用のための、免疫コンジュゲート、又は組成物。
【0542】
P6.対象が、ヒトである、P1~P5のいずれか1つに記載の使用のための、免疫コンジュゲート、又は組成物。
【実施例
【0543】
6.実施例
以下の実施例は、当業者に、本明細書に開示される主題の抗体、多重特異性抗体、それらを含む組成物、スクリーニング、及び治療方法をどのように作製及び使用するかに関する完全な開示及び説明を提供するために提示されており、発明者らが本明細書に開示される主題とみなすことの範囲を限定することを意図するものではない。上記に提供される一般的な説明を考慮すると、様々な他の実施形態が実施され得ることが理解される。
【0544】
6.1 実施例1-本開示の抗DLL3抗体及びscFvの生成
全長DLL3を安定して発現するHEK293T細胞で産生されるC末端6xHisタグを有するアミノ酸Ala27-Ala479に対応するDLL3(GenBank受託番号Q9NY J7-1)の細胞外ドメイン(ECD)を免疫原として使用した。ヒト免疫グロブリンレパートリーを有するAblexis AlivaMAbカッパマウス(Ablexis、San Diego,CA)を、3週間の期間にわたって標準的な免疫化技術に従って、可溶性DLL3-ECDのいずれかで免疫化した。DLL3に特異的な高い血清力価を有するマウスから脾細胞及び流入領域リンパ節細胞を採取し、マウス骨髄腫細胞と融合して、電気融合を使用してハイブリドーマを生成した。次いで、これらのハイブリドーマをスクリーニングして、ELISAによって可溶性DLL3-ECDに特異的に結合した抗体、及び親293細胞に対するフローサイトメトリーによって293細胞を安定的に発現する全長DLL3タンパク質の存在を特定した。加えて、これらのハイブリドーマを、カニクイザルDLL3又はマウスDLL3を安定的に発現するHEK293細胞との反応性についてスクリーニングした。ハイブリドーマを、抗体の内在化を評価するために、4℃/37℃の染色とともに、293個のDLL3トランスフェクタント上での染色強度についてのフローサイトメトリーでランク付けすることによって、更なる調査のために選択した。
【0545】
6.2 実施例2-本開示の抗DLL3モノクローナル抗体のパネルのエピトープビニング
精製した抗DLL3モノクローナル抗体のパネル及び参照モノクローナル抗体を、Carterra(登録商標)アレイ表面プラズモン共鳴(SPR)アッセイプラットフォーム(Carterra*Inc.、Salt Lake City UT)上でペアワイズエピトープビニングに供し、各モノクローナル抗体を、ヒスチジン標識DLL3抗原(DLL3-His)の捕捉について、及びまた、DLL3-Hisへの結合についてパネル内の他の全ての抗体との競合について試験した。抗体を、プリントアレイ法による標準的なアミンカップリング技法を介して、HC200Mチップ(リガンド)上に固定化した。次いで、各サイクルにおいて、抗原をアレイ全体にわたって注入し、続いて単一の抗体(分析物)を注入した。各サイクルの終わりに、表面を再生して、新しいサイクルが開始される前に抗原及び分析物を除去した。以下の表25に示されるように。これらの結果は、本明細書に開示される抗DLL3抗体が、DLL3タンパク質に存在する異なるエピトープに結合することを実証する。したがって、本明細書に開示される抗DLL3抗体は、DLL3を発現する腫瘍細胞に複数の治療薬剤を送達するために、互いに組み合わせて使用され得る


【表25-2】
【0546】
6.3 実施例3-本開示の抗DLL3抗体の結合親和性
本明細書に開示される抗DDL3抗体の結合親和性を、結合緩衝液としてPBS 0.1% BSA 0.02% Tween(登録商標)20、及び再生緩衝液として10mMのグリシンpH1.7を使用して、25℃でOctet HTX機器を使用して生体層干渉法(BLI)によって決定した。23個の精製したモノクローナル抗体(各々5μg/mL)を、抗マウスFcセンサー上にロードした。ロードしたセンサーを、組換えヒトDLL3タンパク質、(アミノ酸Ala27-Ala479、カタログ番号9749-DL、R&D Systems)の連続希釈液中に、200nMの開始濃度で、7連続1:3の希釈で浸した。全てのモノクローナル抗体の結合親和性を、以下の表26に示す。
【0547】
これらの結果は、本明細書に開示される抗DLL3抗体が、高親和性でDLL3に特異的に結合することを実証する。
【表26-2】
【0548】
次に、J8、B2、及びL22として指定されるscFvを含む抗体の親和性、結合ドメイン、及び特異性を分析した。新規のヒト抗DLL3抗体の親和性、結合ドメイン、及び特異性を、以下の表30に示す。
【表30】
【0549】
6.4 実施例4-イメージング及び放射線免疫療法のための新規抗DLL3抗体E23及びC8のスクリーニング
小細胞肺がん(SCLC)は、特に致死型の肺がんであり、新規肺がん症例の約15%を占める(Saunders et al.,Sci Transl Med 2015;7(302):302ra136)。部分的に、DLL3細胞表面発現が悪性組織にほぼ限定されているために、デルタ様リガンド3(DLL3)がSCLCにおける治療標的として最近出現した。図1A及び1Bに示されるように、DLL3は、小細胞肺がん生物学において非常に重要である転写因子ASCL1の下流にあることが知られている。特に、DLL3は、健康な成体細胞ではゴルジ装置内で細胞内に局在し、一方、SCLCでは著しく過剰発現され、細胞表面に異常に輸送されるため、抗体ベースの治療のための優れた標的である。最近の研究では、SCLCにおけるDLL3の役割が、Notch受容体シグナル伝達を阻害することであることが決定されている。Notchシグナル伝達は、神経内分泌腫瘍の増殖を阻害するため、DLL3の過剰発現の正味の効果は、神経内分泌腫瘍の増殖の促進である(Saunders et al.,Science translational medicine 7,no.302(2015)、Rudin et al.,Nature Reviews Cancer 19,no.5(2019):289-297、Yan et al.,Oncology Letters 18,no.3(2019):2254-2261、及びFuruta et al.,Cancer science 110,no.5(2019):1599-1608)。
【0550】
本明細書に開示される主題は、膜発現の高い腫瘍対組織比に依存する、抗体ベースのイメージング及び治療の標的としてのDLL3に焦点を当てている。図2A及び2Bに示されるように、RNAseqデータは、DLL3が健康な成体組織で発現されておらず、小細胞で過剰発現された場合、その膜性Hスコアが有意に高いことを示した。
【0551】
臨床的に試験されている現在利用可能な2つの主要な異なるDLL3標的化治療選択肢が存在する:i)抗体-薬物コンジュゲートのロバルピツズマブテシリン(RovaT)であるステムセントルクス、及びii)DLL3に対するCAR T細胞と組み合わせて使用される二重特異性T細胞エンゲージャーであるAMG119。重要なことに、RovaTは、弾頭に関連する用量制限毒性のために臨床試験に失敗したが、AMG119についての第1相臨床データはまだ公開されていない。
【0552】
直接標的アプローチ及び治療のための高い内在化を有する高親和性抗DLL3抗体を生成するために、抗DLL3抗体を、殺傷能力を決定するためのFab-Zapアッセイを含むいくつかの内在化アッセイに供した。図4及び以下の表に示されるように、いくつかの抗体は、対照として使用されたロバルピツズマブテシリン(SC16LD6.5)と同様の内在化プロファイルを示した。
【表28】
【0553】
試験される最初の候補は、E23であった。図5は、イソチオシアネート基を含むDFOキレート剤を、8.5~9.0のpHで抗体と組み合わせたことを示す。次いで、混合物を30℃に1.5時間加熱した。反応物に、Zr-89及びキレキシド(chelexed)PBSを添加し、得られた混合物を、7.4のpHで1時間37℃に加熱した。次いで、所望のZr-89放射性標識抗体を、PD10サイズ排除カラムを使用して単離した。
【0554】
図6Aは、E23二価抗体を、mAb上のリジン残基を介してp-SCN-Bn-DFOにバイオコンジュゲートし、次いでZr-89で放射性標識したことを示す。広範な品質管理アッセイは、抗体が経時的にヒト血清中で安定であり、放射性標識されていることを示した。インビボで特性を決定するために、皮下H82(SCLC)又はH660(NEPC)異種移植片を有するマウスに、89Zr-DFO-E23biv放射性コンジュゲートを注入し、注射後24、48、72、96、及び120時間で撮像した(図6B)。図6C及び6Dに示されるように、腫瘍取り込みは、いくらかの血液及び骨取り込みも存在する全てのマウスで観察された。更に、骨取り込みは高かったが、腫瘍取り込みは他の組織と比較して有意に増加した。
【0555】
最初の研究の後、E23クローンの潜在的な毒性プロファイルを評価するために、4つの時点で完全な長さの生体内分布研究を実施した。E23二価を、mAb上のリジン残基を介してp-SCN-Bn-DFOにバイオコンジュゲートし、次いでZr-89で放射性標識した。次に、皮下H82(SCLC)及びH660(NEPC)異種移植片を有するマウスに、89Zr-DFO-E23biv放射性コンジュゲートを注射し、注射後1時間、4時間、72時間、及び144時間に屠殺し、その時点で最も関連性の高い臓器を分析した(図7)。使用した投薬量は、H660モデルにおいて2μg及び20μCiであった。
【0556】
結果は、H600 NEPC腫瘍モデルについての腫瘍取り込みが約5%の注射用量/グラムであることを示し、E23がほとんどの非腫瘍臓器から迅速に除去されたことを示した(図8)。更に、ヒトに外挿されたE23線量測定分析はまた、Zr89で放射性標識された他の抗体と比較して、E23が低い平均有効用量を示したことを示した(図9A及び9B)。これらの結果は、E23が、他のFDAによって承認された抗体(例えば、[89Zr]Zr-トラスツズマブ=0.48mSv/MBq;[89Zr]Zr-HJ591=0.36mSv/MBq;[89Zr]Zr-IAB2ミニボディ=0.41mSv/MBq;及び[89Zr]Zr-セツキシマブ=0.41mSv/MBq)と同等であるため、E23が全身に重大な害を及ぼさないことを示す。加えて、雄マウスにおける治療用放射性同位体Lu177に外挿されたE23線量測定分析は、治療指数(TI)が、2つの最も重要な用量制限臓器である肝臓及び骨髄について約2(TI=2)であることを示した(図9A及び9B)。比較するために、SC16は、肝臓については約4のTIを有し、骨髄については更に高いTIを有した。
【0557】
次に、H82腫瘍モデルにおいて、5μg及び50μCi/マウスを使用して、同じ実験を行った。しかしながら、生体内分布結果は骨の蓄積を示した(図10)。このデータに対する1つの考えられる説明は、キレート剤が抗体からはがれ落ち、Zr89放射性同位体が骨に蓄積した可能性があることである。全体として、E23はイメージング剤として使用することができるが、治療指標は、治療剤としてのその使用についての制限を示した。
【0558】
次に、別の候補(C8)を試験した。C8は、IgG1及びIgG4として調製した。品質管理分析は、C8 IgG1及びC8 IgG4の両方が、H82腫瘍細胞に良好な結合を有することを示した(図11A及び11B)。
【0559】
C8 IgG1及びC8 IgG4を、mAb上のリジン残基を介してp-SCN-Bn-DFOにバイオコンジュゲートし、次いでZr-89で放射性標識し、皮下H82(SCLC)又はH660(NEPC)異種移植片を有するマウスに注射した(図12A)。図12B~12Eに示されるように、C8 IgG1クローン及びC8 IgG4クローンは、72時間後に腫瘍臓器と非腫瘍臓器との間の明確な線引きを伴う腫瘍取り込みを示した。特に、C8 IgG4の腫瘍取り込みは、C8 IgG1クローンと比較して高かったようである。
【0560】
重要なことに、生体内分布分析は、PET/CT画像を反映し、約15~20%ID/gの腫瘍取り込みを示した。PET/CT画像についての評価と同様に、腫瘍取り込みは、C8-IgG4クローンについてより高かった。
【0561】
次に、H82細胞がより速く増殖するため、H82細胞における完全な生体内分布研究を実施した。実験設定は、上記に概説したように、E23クローンについてと同じであった。簡潔に述べると、C8 IgG1及びC8 IgG4を、mAb上のリジン残基を介してp-SCN-Bn-DFOにバイオコンジュゲートし、次いでZr-89で放射性標識した。次に、皮下H82(SCLC)異種移植片を有するマウスに、89Zr-DFO-C8 IgG1及びIgG4放射性コンジュゲートを注射し、注射後1、4、72、及び144時間で屠殺した(図13)。最も関連性の高い臓器を分析した。更に、各コホートについて、C8 IgG1及びC8 IgG4についてのブロックを含めた。
【0562】
品質管理は、放射化学的収率が両方のクローンについて非常に良好であることが示され、精製は必要とされなかったことを示した(図14A及び14B)。更に、図15A及び15Bに示されるように、完全経過生体内分布研究は、直近の時点(すなわち、144h)で強調された非常に高い腫瘍取り込みを示した。非腫瘍保有臓器は、クローンの取り込みが時間の経過とともに減少し、E23と比較してTIが高いことを示した。更に、72時間におけるブロックは、腫瘍取り込みが、C8 IgG1及びC8 IgG4群よりも低いことも示した(図16A及び16B)。重要なことに、SC16対照群は、以前の研究と同様の結果を示した(図17)。
【0563】
次に、線量測定データをヒト成人に外挿した。図18A及び18Bに見られるように、平均有効用量は、約0.4mGy/MBqであるが、マウスにおける治療指数(TI)は、C8 IgG1及びC8 IgG4について、E23と比較して高かった。
【0564】
結論として、これらのデータは、C8クローンが、非常に高いDLL3標的結合を示し、非腫瘍臓器描写に対して非常に強い腫瘍を示し、画像化剤及び治療剤の両方として翻訳のための優れた候補であることを実証する。
【0565】
本明細書に開示される主題の実施形態
上記の説明から、様々な用途及び条件にそれを採用するために、本明細書に開示される主題に対して変形及び修正が行われ得ることが明らかになるであろう。このような実施形態もまた、以下の特許請求の範囲の範囲内である。
【0566】
本明細書における変数の任意の定義における要素のリストの記載は、列挙された要素の任意の単一の要素若しくは組み合わせ(又はサブコンビネーション)としてのその変数の定義を含む。本明細書における実施形態の記載は、任意の単一の実施形態として、又は任意の他の実施形態若しくはその一部分と組み合わせて、その実施形態を含む。
【0567】
本明細書に記載されている全ての特許及び刊行物は、それぞれの独立した特許及び刊行物が参照により組み込まれることが具体的及び個別に示された場合と同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図13
図14A
図14B
図15A
図15B
図16A
図16B
図17
図18A
図18B
【配列表】
2024534892000001.xml
【国際調査報告】