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特表2024-534896事前設定された高速アップリンクビットレートスイッチング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-26
(54)【発明の名称】事前設定された高速アップリンクビットレートスイッチング
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0457 20230101AFI20240918BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20240918BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240918BHJP
【FI】
H04W72/0457
H04W72/1268
H04W72/0453
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513969
(86)(22)【出願日】2022-06-21
(85)【翻訳文提出日】2024-05-01
(86)【国際出願番号】 FI2022050440
(87)【国際公開番号】W WO2023031502
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】17/466,234
(32)【優先日】2021-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【弁理士】
【氏名又は名称】森 啓
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】マン ハン ング
(72)【発明者】
【氏名】ニティン マンガルビデ
(72)【発明者】
【氏名】ラピーパット ラタスク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つの非一過性メモリと、を備える装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信し、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間で動作している間に、アップリンクデータをネットワークに送信し、装置に対する第1の動作をトリガするという通知を受信した後、または、装置が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作により動作する、ことを実行させるように構成され、第1の動作により動作することは、アップリンク送信のために2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを使用することに少なくとも対応する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つの非一過性メモリと、
を備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に少なくとも、
ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信し、
前記2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、アップリンクデータを前記ネットワークに送信し、
前記装置に対する第1の動作をトリガするという通知を受信した後、または、前記装置が自律的に前記第1の動作をトリガした後に、前記第1の動作により動作する、
ことを実行させるように構成され、
前記第1の動作により動作することは、前記2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つをアップリンク送信に使用することに少なくとも対応する、
装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に少なくとも、
前記装置が自律的に前記第1の動作をトリガしたことを前記ネットワークに通知する、
ことを実行させるようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装置が自律的に前記第1の動作をトリガすることを前記ネットワークに通知することは、第2の動作による動作中の最後のアップリンクデータ送信中に実行される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第2の動作による動作中に、前記最後のアップリンクデータ送信中に実行された前記第1の動作による前記動作を前記装置が自律的にトリガすることを前記ネットワークに通知することは、少なくとも、
事前に定義された測定レベル、
媒体アクセス制御メッセージ、
媒体アクセス制御サブヘッダの予約ビット、
復調基準信号シーケンス、
復調基準信号のスクランブル、
のうちの1つによる送信を含む、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記装置が自律的に前記第1の動作をトリガすることを前記ネットワークに通知することは、物理レイヤ信号による送信を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記物理レイヤ信号は、少なくとも、
専用信号、
専用の物理ランダムアクセスチャネルプリアンブル、
物理アップリンク制御チャネルのアップリンク制御情報、
のうちの1つを含む、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に少なくとも、
アクセスネットワーク無線ノードの制御下で前記第1の動作を自律的にトリガする場合に、第2の動作による動作から前記第1の動作による動作にスイッチングする前に、前記ネットワークからの確認応答を監視する、
ことを実行させるようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記装置は、機能縮小されたユーザ機器である、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
2つ以上のアップリンクグラントの前記設定は、少なくとも、
異なるアップリンク帯域幅を有する異なる帯域幅部分、
共通の帯域幅部分における異なるアップリンクリソースブロック割り当て、
異なるアップリンクパワーレベルを有する共通のアップリンクリソースブロック割り当て、
のうちの1つと共に受信される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記装置に対する前記第1の動作をトリガするという前記通知は、少なくとも、
物理ダウンリンク制御チャネルにおけるダウンリンク制御情報、
専用の物理レイヤ信号、
のうちの1つと共に受信される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に少なくとも、
所定の期間、前記第1の動作により動作する、
ことを実行させるようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に少なくとも、
前記ネットワークから第2の動作による動作にスイッチングする通知を受信するまで、前記第1の動作により動作する、
ことを実行させるようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に少なくとも、
前記ネットワークが、前記装置に対して前記第1の動作をトリガするという前記通知を与えたか否かを判定し、
前記ネットワークが前記装置に対して前記第1の動作をトリガするという前記通知を与えていないと判定することに応答して、前記装置が前記第1の動作を自律的にトリガすることを実行する、
ことを実行させるようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に少なくとも、
前記装置のバッファにおけるデータ到着レート、
前記装置のバッファにおけるデータ量、
第5世代サービス品質識別子の値、
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1の動作が使用されるか否かを判定する、
ことを実行させるようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つの非一過性メモリと、
を備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に少なくとも、
ユーザ機器に2つ以上のアップリンクグラントの設定を送信し、
前記2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いた所定の時間における動作中に、前記ユーザ機器からアップリンクデータを受信する、
ことを実行させるように構成され、
前記ユーザ機器に対して第1の動作をトリガするという通知を送信した後、または前記ユーザ機器が自律的に前記第1の動作をトリガした後に、前記第1の動作による動作が実行され、
前記第1の動作による動作は、アップリンク送信のための前記2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つの使用に少なくとも対応する、
装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に少なくとも、
前記ユーザ機器が自律的に前記第1の動作をトリガしたという通知を前記ユーザ機器から受信し、
前記ユーザ機器が前記第1の動作を自律的にトリガしたことに関する前記通知を前記ユーザ機器から受信した後に、前記ユーザ機器に確認応答を送信する、
ことを実行させるようにさらに構成され、
前記確認応答は、アクセスネットワーク無線ノードの制御下にある場合、前記ユーザ機器が第2の動作による動作から前記第1の動作による動作にスイッチングする前に、前記ユーザ機器で実行されるように構成されている、
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に少なくとも、
前記ユーザ機器が前記第1の動作を自律的にトリガしたか否かに関する通知を前記ユーザ機器が送信したか否かを判定し、
前記ユーザ機器が前記第1の動作を自律的にトリガしたことに関する前記通知を前記ユーザ機器に送信していないと判定したことに応答して、前記ユーザ機器に対して前記第1の動作をトリガするという前記通知を前記ユーザ機器に送信することを実行する、
ことを実行させるようにさらに構成される、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に少なくとも、
第2の動作による動作にスイッチングするための通知を前記ユーザ機器に送信する、
ことを実行させるようにさらに構成される、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、
を備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に少なくとも、
ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信し、
前記2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、アップリンクデータを前記ネットワークに送信し、
前記装置が自律的に第1の動作をトリガし、
前記装置が自律的に前記第1の動作をトリガした後、前記第1の動作により動作する、
ことを実行させるように構成され、
前記第1の動作は、前記2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つをアップリンク送信に使用することに少なくとも対応する、
装置。
【請求項20】
前記2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを使用することに少なくとも対応する前記第1の動作による動作は、物理アップリンク共有チャネルデータ送信レートによる動作と関連付けられる、請求項19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例および非限定的な実施形態は、概して通信に関し、より詳細には、事前設定された高速アップリンクビットレートスイッチングに関する。
【背景技術】
【0002】
基地局からユーザ機器に、通信ネットワークにおけるアップリンク送信のための設定グラントを提供することが知られている。
【発明の概要】
【0003】
一態様によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つの非一過性メモリと、を備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信し、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、アップリンクデータをネットワークに送信し、装置に対する第1の動作をトリガするという通知を受信した後、または、装置が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作により動作する、ことを実行させるように構成され、第1の動作により動作することは、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つをアップリンク送信に使用することに少なくとも対応する。
【0004】
一態様によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つの非一過性メモリと、を備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、2つ以上のアップリンクグラントの設定をユーザ機器に送信し、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つのアップリンクグラントを用いて、所定の時間において動作している間に、ユーザ機器からアップリンクデータを受信する、ことを実行させるように構成され、ユーザ機器に対して第1の動作をトリガするという通知を送信した後、または、ユーザ機器が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作による動作が実行され、第1の動作による動作は、アップリンク送信のための2つ以上のアップリンクグラントのうちの少なくとも1つの使用に対応する。
【0005】
一態様によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信し、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、アップリンクデータをネットワークに送信し、装置が自律的に第1の動作をトリガし、装置が自律的に第1の動作をトリガした後、第1の動作により動作する、ことを実行させるように構成され、第1の動作により動作することは、アップリンク送信のために2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを使用することに少なくとも対応する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
上述の一態様および他の特徴は、添付図面に関連付けて以下の説明において説明される。
図1図1は、例示的な実施形態が実施され得る1つの実施可能かつ非限定的なシステムのブロック図である。
図2図2は、本明細書において説明される解決策を示すフローチャートである。
図3図3は、本明細書において説明される実施例を実施するように構成された例示的な装置である。
図4図4は、本明細書において説明される実施例を実施するためにユーザ機器により実行される例示的な方法である。
図5図5は、本明細書において説明される実施例を実施するために基地局により実行される例示的な方法である。
図6図6は、本明細書において説明される実施例を実施するためにユーザ機器により実行される方法である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1に着目すると、この図は、実施例が実施され得る1つの実施可能かつ非限定的な例のブロック図を示す。ユーザ機器(UE)110、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード170、およびネットワークエレメント(複数可)190が図示されている。図1の例では、ユーザ機器(UE)110は無線ネットワーク100と無線通信する。UEは、無線ネットワーク100にアクセスできる無線デバイスである。UE110は、1つまたは複数のバス127を介して相互接続された、1つまたは複数のプロセッサ120、1つまたは複数のメモリ125、および1つまたは複数のトランシーバ130を含む。1つまたは複数のトランシーバ130の各々は、受信機Rx132および送信機Tx133を含む。1つまたは複数のバス127は、アドレス、データ、または制御バスであってもよく、マザーボードまたは積分回路上の一連の配線、光ファイバまたは他の光通信機器などの任意の相互接続機構を含んでよい。1つまたは複数のトランシーバ130は、1つまたは複数のアンテナ128に接続されている。1つまたは複数のメモリ125は、コンピュータプログラムコード123を含む。UE110は、モジュール140-1および/または140-2の一方または両方を備えるモジュール140を含み、多数の方法で実装され得る。モジュール140は、1つまたは複数のプロセッサ120の一部として実装されるなど、モジュール140-1としてハードウェアに実装されてもよい。モジュール140-1は、また、積分回路として、またはプログラマブルゲートアレイなどの他のハードウェアを使用して実装されてもよい。他の実施例において、モジュール140は、コンピュータプログラムコード123として実装され、1つまたは複数のプロセッサ120によって実行されるモジュール140-2として実装されてもよい。例えば、1つまたは複数のメモリ125およびコンピュータプログラムコード123は、1つまたは複数のプロセッサ120により、ユーザ機器110に本明細書で説明する1つまたは複数の動作を実行させるように構成され得る。UE110は、無線リンク111を介してRANノード170と通信する。
【0008】
本実施例におけるRANノード170は、UE110などの無線デバイスによる無線ネットワーク100へのアクセスを提供する基地局である。RANノード170は、例えば、新無線(NR)とも呼ばれる5G用の基地局であってもよい。5Gにおいて、RANノード170は、gNBまたはng-eNBのいずれかとして定義されるNG-RANノードであってもよい。gNBは、UEに向けてNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供するノードであり、NGインターフェース(リンク131など)を介して5GC(例えば、ネットワークエレメント(複数可)190など)に接続される。NG-eNBは、UEに向けてE-UTRAユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供するノードであり、NGインターフェース(リンク131など)を介して5GCに接続される。NG-RANノードは複数のgNBを含んでよく、中央ユニット(CU)(gNB-CU)196および分散ユニット(DU)(gNB-DU)も含んでよく、そのうちのDU195が示されている。DU195は、無線ユニット(RU)を含み、または無線ユニット(RU)に接続され、無線ユニット(RU)を制御し得ることに留意されたい。gNB-CU196は、gNBの無線リソース制御(RRC)、SDAPおよびPDCPプロトコル、または、1つまたは複数のgNB-DUの動作を制御するen-gNBのRRCおよびPDCPプロトコルをホストする論理ノードである。gNB-CU196は、gNB-DU195に接続されたF1インターフェースを終端する。F1インターフェースは参照番号198として図示されているが、参照番号198は、gNB-CU196とgNB-DU195との間など、RANノード170のリモートエレメントとRANノード170の集中エレメントとの間のリンクも図示する。gNB-DU195は、gNBまたはen-gNBのRLC、MACおよびPHYレイヤをホストする論理ノードであり、その動作の一部はgNB-CPU196によって制御される。1つのgNB-CU196は、1つまたは複数のセルをサポートする。1つのセルは1つのgNB-DU195でサポートされるか、または1つのセルはRAN共有下で複数のDUでサポート/共有される。gNB-DU195は、gNB-CU196に接続されたF1インターフェース198を終端する。DU195は、例えば、RUの一部として、トランシーバ160を含むと考えられるが、本実施例におけるいくつかの例では、トランシーバ160を、例えば、DU195の制御下にあり、DU195に接続された、別個のRUの一部として有してもよいことに留意されたい。RANノード170はまた、LTE(ロングタームエボリューション)のためのeNB(進化型ノードB)基地局、または任意の他の適切な基地局またはノードであってもよい。
【0009】
RANノード170は、1つまたは複数のプロセッサ152、1つまたは複数のメモリ155、1つまたは複数のネットワークインターフェース(N/W I/F(複数可))161、および1つまたは複数のバス157を介して相互接続された1つまたは複数のトランシーバ160を含む。1つまたは複数のトランシーバ160の各々は、受信器Rx162および送信器Tx163を含む。1つまたは複数のトランシーバ160は、1つまたは複数のアンテナ158に接続されている。1つまたは複数のメモリ155は、コンピュータプログラムコード153を含む。CU196は、プロセッサ(複数可)152、メモリ(複数可)155、およびネットワークインターフェース161を含んでよい。DU195はまた、それ自身のメモリ/複数のメモリおよびプロセッサ(複数可)、および/または他のハードウェアを含んでよいが、これらは図示されていないことに留意されたい。
【0010】
RANノード170は、モジュール150-1および/または150-2の一方または両方を備えるモジュール150を含み、多数の方法で実装され得る。モジュール150は、1つまたは複数のプロセッサ152の一部として実装されるなど、モジュール150-1としてハードウェアに実装されてもよい。モジュール150-1は、また、積分回路として、またはプログラマブルゲートアレイなどの他のハードウェアを使用して実装されてもよい。他の実施例において、モジュール150は、コンピュータプログラムコード153として実装され、1つまたは複数のプロセッサ152によって実行されるモジュール150-2として実装されてもよい。例えば、1つまたは複数のメモリ155およびコンピュータプログラムコード153は、1つまたは複数のプロセッサ152により、RANノード170に本明細書で説明する1つまたは複数の動作を実行させるように構成される。モジュール150の機能は、DU195とCU196との間に分散される等、分散されてもよいし、DU195のみに実装されてもよいことに留意されたい。
【0011】
1つまたは複数のネットワークインターフェース161は、リンク176および131を介するなど、ネットワークを介して通信する。2つ以上のgNB170は、例えばリンク176を使用して通信することができる。リンク176は、有線または無線またはその両方であってよく、例えば、5G用のXnインターフェース、LTE用のX2インターフェース、または他の規格用の他の適切なインターフェースを実装することができる。
【0012】
1つまたは複数のバス157は、アドレスバス、データバス、または制御バスであってもよく、マザーボードまたは積分回路上の一連の配線、光ファイバまたは他の光通信装置、無線チャネルなどの任意の相互接続機構を含んでもよい。例えば、1つまたは複数のトランシーバ160は、LTE用のリモート無線ヘッド(RRH)195または5G用のgNB実装用の分散ユニット(DU)195として実装されてよく、RANノード170の他の要素は、場合によっては、RRH/DU195とは物理的に異なる場所に配置されてよく、1つまたは複数のバス157は、RANノード170の他の要素(例えば、中央ユニット(CU)、gNB-CU196)をRRH/DU195に接続するために、例えば、光ファイバケーブルまたは他の適切なネットワーク接続として部分的に実装されてよい。参照番号198は、それらの適切なネットワークリンク(複数可)も示す。
【0013】
本明細書では、「セル」が機能を実行することを示すが、セルを構成する機器が機能を実行してもよいことは明らかであることに留意されたい。セルは基地局の一部を構成する。即ち、基地局ごとに複数のセルが存在し得る。例えば、1つの搬送波周波数と関連する帯域幅に対して3つのセルが存在し、各セルが360度のエリアの3分の1をカバーすることで、1つの基地局のカバーエリアがほぼ楕円または円をカバーすることができる。さらに、各セルは1つのキャリアに対応し、基地局は複数のキャリアを使用することができる。即ち、1キャリアあたり120度のセルが3つあり、キャリアが2つある場合、基地局は合計6つのセルを持つことになる。
【0014】
無線ネットワーク100は、コアネットワーク機能を備えてよく、電話ネットワークおよび/またはデータ通信ネットワーク(例えば、インターネット)などのさらなるネットワークとのリンクまたは複数のリンク181を介して接続を提供するネットワークエレメントまたは複数のエレメント190を含んでよい。このような5G用のコアネットワーク機能は、ロケーション管理機能(LMF(複数可))および/またはアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF(複数可))および/またはユーザプレーン機能(UPF(複数可))および/またはセッション管理機能(SMF(複数可))を備えてよい。このようなLTE用コアネットワーク機能は、MME(モビリティ管理エンティティ)/SGW(サービングゲートウェイ)機能を備えてよい。このようなコアネットワーク機能には、SON(自己組織化/最適化ネットワーク)機能が含まれる場合がある。これらは、ネットワークエレメント190によってサポートされ得る単なる例示的な機能であり、5GおよびLTEの両方の機能がサポートされ得ることに留意されたい。RANノード170は、リンク131を介してネットワークエレメント190に接続される。リンク131は、例えば、5G用のNGインターフェース、またはLTE用のS1インターフェース、または他の規格用の他の適切なインターフェースとして実装され得る。ネットワークエレメント190は、1つまたは複数のバス185を介して相互接続された、1つまたは複数のプロセッサ175、1つまたは複数のメモリ171、および1つまたは複数のネットワークインターフェース(N/W I/F(複数可))180を含む。1つまたは複数のメモリ171は、コンピュータプログラムコード173を含む。
【0015】
無線ネットワーク100は、ネットワーク仮想化を実装することができ、ネットワーク仮想化とは、ハードウェアとソフトウェアのネットワークリソースとネットワーク機能を、単一のソフトウェアベースの管理エンティティである仮想ネットワークに接続するプロセスである。ネットワーク仮想化にはプラットフォーム仮想化が含まれ、リソース仮想化と組み合わされることが多い。ネットワーク仮想化は、多くのネットワークやネットワークの一部を仮想ユニットに統合する外部型と、単一システム上のソフトウェアコンテナにネットワークのような機能を提供する内部型に分類される。ネットワーク仮想化の結果生じる仮想化エンティティは、プロセッサ152や175、メモリ155や171などのハードウェアを使用して、あるレベルでは実装されており、また、そのような仮想化エンティティは技術的効果を生み出すことに留意されたい。
【0016】
コンピュータ可読メモリ125、155、および171は、ローカルな技術環境に適した任意のタイプであってよく、半導体ベースのメモリデバイス、フラッシュメモリ、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、非一過性メモリ、一過性メモリ、固定メモリ、および着脱可能メモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実装されてよい。コンピュータ可読メモリ125、155、171は、記憶機能を実行するための手段であってもよい。プロセッサ120、152、および175は、ローカルな技術環境に適した任意のタイプのものであってよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含むことができる。プロセッサ120、152、および175は、UE110、RANノード170、ネットワークエレメント(複数可)190、および本明細書に記載される他の機能を制御するなどの機能を実行するための手段であってよい。
【0017】
概して、ユーザ機器110の様々な実施形態は、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット、無線通信機能を有するパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線通信機能を有するポータブルコンピュータ、無線通信機能を有するデジタルカメラなどの画像キャプチャデバイス、ワイヤレス通信機能を有するゲーム機器、ワイヤレス通信機能を有する音楽保存機器および音楽再生機器、ワイヤレスインターネットアクセスおよびブラウジングを可能にするインターネット機器、ワイヤレス通信機能を有するタブレット、仮想/拡張/複合現実を実現するようなヘッドマウントディスプレイ、およびこれらの機能を組み合わせた携帯機器および携帯端末を含んでよいが、これらに限定されない。
【0018】
したがって、UE110、RANノード170、および/またはネットワークエレメント(複数可)190、(ならびに、関連するメモリ、コンピュータプログラムコードおよびモジュール)は、事前設定された高速アップリンクビットレートスイッチングを含む、本明細書で説明される方法を(例えば、部分的に)実装するように構成され得る。したがって、コンピュータプログラムコード123、モジュール140-1、モジュール140-2、およびUE110の図1に示される他の要素/機能は、本明細書に記載される方法のユーザ機器関連態様を実装することができる。同様に、コンピュータプログラムコード153、モジュール150-1、モジュール150-2、およびRANノード170の図1に示される他の要素/機能は、本明細書に記載される方法のgNB/TRP関連態様を実装することができる。ネットワークエレメント190のコンピュータプログラムコード173および図1に示される他の要素/機能は、本明細書に記載される方法のネットワークエレメント関連態様を実装するように構成され得る。
【0019】
このようにして、例示的な実施形態の実施に好適ではあるが非限定的な技術的背景を説明したので、次に例示的な実施形態についてより具体的に説明する。
【0020】
Rel-17(RP-210918)において、機能縮小されたNRデバイス(RedCapデバイス)のサポートが規定されている。RedCapデバイスは、1)産業用無線センサー、2)ビデオ監視、3)ウェアラブルの3つのユースケースを対象としている。
【0021】
NRデバイスで指定された設定グラント動作は、RedCapデバイスでもサポートされる。この動作において、定期的なアップリンク送信は専用のRRCシグナリングを介して設定され、この設定により、グラントの周期に加え、時間領域割り当て、周波数領域割り当て、MCS、TBSを含むアップリンクグラント情報が提供される。UEには複数の設定グラントが提供される場合があり、その場合、gNBは各グラントに対してリソースを予約する。RedCapデバイスが使用する多くのアプリケーションでは、設定グラント動作が有用である場合がある。
【0022】
Rel-17ワークアイテムはRedCapデバイスの基本サポートに焦点を当てているが、Rel-18では機能拡張が検討される予定である。2021年6月にRANプレナリーの下で開催されたRel-18ワークショップでは、Rel-18ワークアイテムに含める様々な機能拡張が提案された。RedCapデバイスの設定グラント動作の拡張もRel-18で検討される可能性がある。
【0023】
RedCapデバイスのユースケースのカテゴリの1つはビデオ監視であり、そのためにUL設定グラントが(例えば、rrc_ConfiguredUplinkGrant情報エレメントを介して)デバイスに提供される場合がある。
【0024】
現在、ConfiguredUPlinkGrantは38.331において、次のように定義されている。

【0025】
このようなユースケースでは、ULトラフィックのニーズはDLトラフィックのニーズに近づくと思われる。イベントをトリガすることにより、ULビットレートを一時的に上げる必要があるシナリオも考えられる。例えば、火災警報が鳴ったり、センサーの測定値が安全限界を超えたりした場合、ビデオ解像度を一時的に上げる必要がある。デバイスには、低ビットレートと高ビットレート送信用に2つの有効化設定されたグラントを提供することができるが、各デバイスは2つのグラントのうち1つだけが示すリソースを使用するため、これは無駄となる。したがって、ネットワークリソースを浪費することなく、このような高速(かつ潜在的に緊急)なULビットレートのスイッチングを可能にするためには、ネットワークとデバイス間のプロトコルとシグナリングが必要である。
【0026】
事前設定されたアップリンクグラント設定間のスイッチングおよび/またはBWPスイッチングは、本明細書における実施例を補強または補足することができる。しかしながら、本明細書における実施例は、基地局/無線ノードに関連する態様に加えて、UE主導型の態様を含む。
【0027】
本明細書で説明する方法は以下の通りである。RedCapデバイス(または同じ機能を持つデバイスのグループ)に対して、第1ビットレート動作(例えば、拡張ビットレート動作)用の1つ、および第2ビットレート動作(例えば、通常ビットレート動作)用のもう1つの、2つ(または、それ以上)のULグラントを事前に設定する。所定の時間において、1つのULグラントのみがアクティブまたはアクティブ化される、即ち、通常ビットレートと拡張ビットレートの間で動作がスイッチングされる。通常ビットレート動作用のULグラントはデフォルトでアクティブである。
【0028】
拡張ビットレート動作のためのULグラント用リソースは、同じ機能を持つデバイスのグループ間で共有することができ、グループ内の1つのデバイス(または少数のデバイス)のみが所定の時間において拡張ビットレートで動作できるようにすることができる。複数の共有リソースを拡張ビットレート動作用に設定することができ、そのうちの1つをUEに対してアクティブ化することができる。少数のデバイスが拡張ビットレート動作用にアクティブ化されている場合、設定グラントリソースは、コンテンションベースまたはコンテンションフリーベースで共有されてよい。
【0029】
事前設定されたULグラント(一実施形態では、1つのグラントのための設定されたパラメータは、他のグラントのためのパラメータのセットまたはサブセットに依存することができる)のオプションは、以下の(1~4)を含む。1)異なるUL BWを有する異なるBWP、2)同じBWPにおける異なるUL RB割り当て。例えば、通常ビットレートは、拡張ビットレート割り当てからのRBのサブセットのみで構成される場合がある。3)異なるULパワーレベルを有する同じUL RB割り当て。4)異なる周期を有する同じUL RB割り当て。例えば、拡張ビットレートは周期Tを有するが、通常のビットレートは周期4Tを有してよい。
【0030】
拡張ビットレートは、事前設定された期間だけ動作させることもでき、L1(レイヤ1、L1は物理レイヤ)シグナリングを使用して通常ビットレート動作に戻すこともできる。以下に説明するように、ネットワーク主導型スイッチングとUE主導型スイッチングの2種類のスイッチングをサポートすることができる。
【0031】
ネットワーク主導型のスイッチング
必要な場合(緊急の場合など)、ネットワークが通常ビットレート動作の設定グラントから拡張ビットレート動作の設定グラントへの高速スイッチングをトリガし、gNBの制御下で通常ビットレート動作に戻ることができるように、高速L1 DLシグナリングを定義し、オプションには、PDCCHのDCIまたはL1信号が含まれる。
【0032】
PDCCHにおけるDCI
DCIは個別またはグループベース(例えば、事前に定義されたRNTI値を使用)である。拡張ビットレート動作のための複数のULグラントが設定されている場合、DCIはデバイス(またはデバイスのグループ)に対してどれがアクティブ化されているかを示すことができる。
【0033】
L1信号、例えばウェイクアップ信号(WUS)
L1信号は、1)設定グラントから他のグラントへのスイッチング、2)設定グラントの非アクティブ化、3)設定変更の情報(1~3)の1つまたは複数を伝えることができる。信号の変更を伝える例として、L1信号は、第1の設定グラントから第2の設定グラントへのスイッチングを、第2の設定グラントの変更とともに伝えることができる。設定変更は、DCIまたはRRC再構成を介して行われてよい。デバイスのグループに対して共通のRRC再構成メッセージを使用することができる。
【0034】
L1信号は、以下の特性を有してよい。この信号はUE固有またはグループ固有であり、および/または、2つのグラント間のトグリングに同じ信号を使用するか、別々の信号を定義することができる。
【0035】
UE主導型のスイッチング
高速L1 ULシグナリングは、RedCapデバイスが必要な場合(緊急の場合など)に、拡張ビットレート動作を自律的にトリガした(または、トリガを開始した)ことをネットワークに通知したり、通常のビットレート動作に戻ったりできるように定義することができる。オプションには以下のものがある(1-2)。1)最後の通常のULデータ送信に含める。例えば、事前に定義された測定レベル、MAC制御メッセージ、またはMACサブヘッダ内の予約ビットを使用する。あるいは、DMRS(シーケンスやスクランブルなど)を使用してスイッチングを通知することもできる。2)L1信号、例えば、専用信号、専用PRACHプリアンブル、またはPUCCHにおけるUCI。
【0036】
RedCapデバイスがgNBの制御下で自律的に拡張ビットレート動作をトリガする場合、スイッチング前にネットワークからのACKを待つ必要がある場合がある。拡張ビットレート動作のULグラントが同じ機能を持つデバイスグループ間で共有され、同時にアクティブになる必要がある場合に、リソースの競合を回避するために、ACKを待つことが実行される場合がある。ACKを待つことは、ネットワークが対応するデバイスからのより高いULビットレート受信にスイッチングするための過渡的な時間を確保するために実行されてもよい。ネットワークは、スイッチング前にACKが必要か否かを事前に設定することができる。代替的なオプション(ACKなし)は、ULビットレートのスイッチングのために十分なリソースとネットワークの過渡的な時間を事前に設定することである。ネットワーク主導型のスイッチングで定義されたL1シグナリングもACKとして使用することができる。
【0037】
ネットワークとデバイス間の提案されたプロトコルおよびシグナリングは、ビデオ監視などのRedCapデバイスのユースケースに必要な場合に、高速(かつ潜在的に緊急)なULビットレートのスイッチチングを可能にする。したがって、本明細書における実施例は、RedCapデバイスの特定されたクラスのユースケース(ビデオ監視など)に適用可能である。
【0038】
RedCapデバイスの高速ULビットレートスイッチングをサポートするネットワークおよびデバイスは、提案されたプロトコルおよびシグナリングが3GPP(登録商標)で採用された場合/された時点で、そのプロトコルおよびシグナリングを適用する。
【0039】
図2は、本明細書で説明する解決策を示すフローチャート200である。図2において、RedCapデバイスはUE110を指してよく、ネットワークはRANノード170またはネットワークエレメント(複数可)190のいずれかを指してよい。202で、本方法が開始される。204において、本方法は、所定の時間において1つのみがアクティブである2つ以上のULグラントを事前に設定することを含む。204でのオプションには以下が含まれる。1.異なるUL BWを有する異なるBWP、2.同じBWPにおける異なるUL RB割り当て、または、3.異なるULパワーレベルを有する同じUL RB割り当て。206において、本方法は、必要なときにRedCapデバイスが自律的に拡張ビットレート動作をトリガするときに、スイッチング前にネットワークからACKが要求されることを事前に設定することを含んでよい。さらに206において、本方法は、拡張ビットレートの動作期間を事前に設定することを含んでよい。
【0040】
208において、本方法はビデオ監視のユースケースを検討する。210において、デバイスは、UL拡張ビットレート動作が必要か否かを判定する(例えば、UEバッファにおけるデータ到着レートまたはUEバッファにおけるデータ量に基づいて、または5G QoS識別子(5QI)の値に基づいて)。デバイスが210においてUL拡張ビットレート動作の必要性を決定した(例えば「Y」)ことに応答して、方法は212に遷移する。212において、RedCapデバイスは、拡張ビットレート動作を自律的にトリガした(または、トリガすることを開始した)ことをネットワークに通知する。212において、RedCapデバイスが拡張ビットレート動作を自律的にトリガした(または、トリガすることを開始した)ことをネットワークに通知するための第1オプションは、例えば、事前に定義された測定レベル、またはMACサブヘッダ内の予約ビットを使用することによって、最後の通常のULデータ送信に通知を含めることである。212において、RedCapデバイスが拡張ビットレート動作を自律的にトリガした(または、トリガすることを開始した)ことをネットワークに通知するための第2オプションは、L1信号、例えば専用信号、専用PRACHプリアンブル、またはPUCCHのUCI内に情報を含めることである。
【0041】
216において、RedCapデバイスは、事前に設定されている場合、スイッチングする前にネットワークからのACKを待つ。220において、RedCapデバイスは、1つまたは複数の事前設定された期間において拡張ビットレート設定で動作するか、または、L1シグナリング(212および218で言及した)を使用して通常のビットレート動作に戻るトリガをかけることができる。
【0042】
210において、デバイスがUL拡張ビットレート動作の必要性を決定していない(例えば「N」)ことに応答して、本方法は214に遷移する。214において、ネットワークは、UL拡張ビットレート動作が必要か否かを判定する。214において、ネットワークが、UL拡張ビットレート動作は必要でないと判定(例えば「N」)することに応答して、本方法は208に遷移する。214において、ネットワークが、UL拡張ビットレート動作は必要であると判定(例えば「Y」)したことに応答して、本方法は218に遷移する。218において、ネットワークは拡張ビットレート動作をトリガする。218において、第1のオプションは、ネットワークがPDCCHのDCIを使用して拡張ビットレート動作をトリガすることである。218において、第2のオプションは、ネットワークがL1信号、例えばウェイクアップ信号(WUS)をトリガすることである。218に続いて、本方法は220に遷移し、220に続いて、本方法は208に遷移する。上述のように、220において、RedCapデバイスは、1つまたは複数の事前設定された期間において拡張ビットレート設定で動作するか、またはL1信号(212および218で言及)を使用して通常のビットレート動作に戻るトリガをかけることができる。
【0043】
図3は、本明細書で説明する実施例を実装するように構成された、ハードウェアで実装され得る装置300の一例である。装置300は、少なくとも1つのプロセッサ302(FPGAおよび/またはCPU)と、コンピュータプログラムコード305を含む少なくとも1つのメモリ304と、を備え、少なくとも1つのメモリ304およびコンピュータプログラムコード305は、少なくとも1つのプロセッサ302により、装置300に、事前設定された高速アップリンクビットレートスイッチングを含む本明細書で説明する実施例を実施するための回路、プロセス、コンポーネント、モジュール、または機能(総称して、制御部306)を実装するように構成される。メモリ304は、非一過性メモリ、一過性メモリ、揮発性メモリ、または不揮発性メモリとすることができる。
【0044】
装置300は、本明細書に記載される方法の一態様または状態を表示するため(例えば、本方法の1つが実行されているとき、またはその後の時点で)、またはキーパッドを使用する場合などのユーザからの入力を受信するために使用され得るディスプレイおよび/またはI/Oインターフェース308を任意選択的に含む。装置300は、1つまたは複数のネットワーク(N/W)インターフェース(I/F(複数可))310を含む。N/W I/F(複数可)310は、有線および/または無線であってよく、任意の通信技術を利用してインターネット/他のネットワーク(複数可)を介して通信する。N/W I/F(複数可)310は、1つまたは複数の送信機、および、1つまたは複数の受信機を含んでよい。N/W I/F(複数可)310は、増幅器、フィルタ、周波数変換器、変調器、復調器、およびエンコーダ/デコーダ回路などの標準的な周知のコンポーネントと、1つまたは複数のアンテナと、を含んでよい。
【0045】
制御部306の機能を実装する装置300は、UE110、RANノード170、またはネットワークエレメント(複数可)190であってよい。したがって、プロセッサ302は、プロセッサ(複数可)120、プロセッサ(複数可)152、および/またはプロセッサ(複数可)175にそれぞれ対応してもよく、メモリ304は、メモリ(複数可)125、メモリ(複数可)155、および/またはメモリ(複数可)171にそれぞれ対応してもよく、コンピュータプログラムコード305は、コンピュータプログラムコード123、モジュール140-1、モジュール140-2、またはコンピュータプログラムコード153、モジュール150-1、モジュール150-2、またはコンピュータプログラムコード173にそれぞれ対応してもよく、N/W I/F(複数可)310は、N/W I/F(複数可)161またはN/W I/F(複数可)180にそれぞれ対応してもよい。あるいは、装置300は、クラウド内などの自己組織化/最適化ネットワーク(SON)ノードの一部であってもよいため、装置300は、UE110、RANノード170、またはネットワークエレメント(複数可)190のいずれにも対応しなくてもよい。また、装置300は、装置300内および装置300と任意のネットワークエレメント(ネットワーク制御エレメント(NCE)190および/またはRANノード170および/またはUE110など)との間を含むネットワーク100全体に分散されてもよい。
【0046】
インターフェース312は、図3に示すように、装置300の様々な機器間のデータ通信を可能にする。例えば、インターフェース312は、アドレスバス、データバス、または制御バスなどの1つまたは複数のバスであってもよく、マザーボードまたは積分回路上の一連の配線、光ファイバまたは他の光通信装置などの任意の相互接続機構を含んでもよい。制御部306を含むコンピュータプログラムコード305は、コンピュータプログラムコード305内のオブジェクト間でデータ/メッセージを受け渡すように構成されたオブジェクト指向ソフトウェアを含んでよい。装置300は、上述した各特徴を備えている必要はなく、他の特徴も備えていてもよい。
【0047】
図4は、本明細書で説明する例示的な実施形態を実施するための例示的な方法400である。402において、本方法は、ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信することを含む。404において、本方法は、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、アップリンクデータをネットワークに送信することを含む。406において、本方法は、装置に対する第1の動作をトリガするという通知を受信した後、または、装置が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作により動作することを含む。408において、本方法は、第1の動作により動作することが、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つをアップリンク送信のために使用することに少なくとも対応することを含む。方法400は、UE110、装置300、または、それらの組み合わせで実行され得る。
【0048】
図5は、本明細書で説明する例示的な実施形態を実施するための例示的な方法500を示す。502において、本方法は、2つ以上のアップリンクグラントの設定をユーザ機器に送信することを含む。504において、本方法は、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて所定の時間における動作中に、ユーザ機器からアップリンクデータを受信することを含む。506において、本方法は、ユーザ機器に対して第1の動作をトリガするという通知を送信した後、または、ユーザ機器が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作による動作が実行されることを含む。508において、本方法は、第1の動作による動作が、アップリンク送信のための2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つの使用に少なくとも対応することを含む。方法500は、RANノード170(例えば、5GにおけるgNBまたは将来の標準化における同等の構造)、装置300、またはそれらの組み合わせで実行され得る。
【0049】
図6は、本明細書で説明する例示的な実施形態を実施するための例示的な方法600を示す。602において、本方法は、ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信することを含む。604において、本方法は、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、アップリンクデータをネットワークに送信することを含む。606において、本方法は、装置が自律的に第1の動作をトリガすることを含む。608において、本方法は、装置が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作により動作することを含む。610において、本方法は、第1の動作により動作することが、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つをアップリンク送信のために使用することに少なくとも対応することを含む。方法600は、UE110、装置300、または、それらの組み合わせで実行され得る。
【0050】
また、「コンピュータ」、「プロセッサ」等の用語は、シングル/マルチプロセッサアーキテクチャ、シーケンシャル/パラレルアーキテクチャ等の異なるアーキテクチャを有するコンピュータだけでなく、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け回路(ASIC)、信号処理デバイス、その他の処理回路等の特殊回路も包含すると理解すべきである。コンピュータプログラム、命令、コード等の用語は、プログラマブルプロセッサ用のソフトウェア、または、例えば、プロセッサ用の命令であれ、固定機能デバイス、ゲートアレイ、プログラマブルロジックデバイス等の構成であれ、ハードウェアデバイスのプログラマブルコンテンツ等のファームウェアを包含すると理解されたい。
【0051】
本明細書で説明するメモリ(複数可)は、半導体ベースのメモリデバイス、フラッシュメモリ、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、非一過性メモリ、一過性メモリ、固定メモリ、リムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実装することができる。メモリは、データを格納するためのデータベースを含んでよい。
【0052】
本明細書で使用される場合、「回路」という用語は以下を指す場合がある。(a)アナログ回路および/またはデジタル回路における実装などのハードウェア回路実装、および、(b)回路とソフトウェア(および/またはファームウェア)の組み合わせ、例えば(該当する場合)、(i)プロセッサの組み合わせ、または、(ii)装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタルシグナルプロセッサ、ソフトウェア、およびメモリを含む、プロセッサ(複数可)/ソフトウェアの一部、および、(c)マイクロプロセッサ(複数可)またはマイクロプロセッサ(複数可)の一部など、ソフトウェアまたはファームウェアが物理的に存在しない場合でも、動作のためにソフトウェアまたはファームウェアを必要とする回路。さらなる例として、本実施例における「回路」という用語は、単にプロセッサ(または複数のプロセッサ)またはプロセッサの一部と、それ(またはそれら)に付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装もカバーする。また、「回路」という用語は、例えば、また特定のエレメントに適用可能であれば、携帯電話用のベースバンド集積回路またはアプリケーションプロセッサ集積回路、あるいはサーバ、セルラーネットワークデバイス、または他のネットワークデバイスにおける同様の集積回路も含む。
【0053】
以下の実施例1~29は、説明した実施形態に基づいて、本明細書において提供される。
【0054】
実施例1
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つの非一過性メモリと、を備える例示的な装置であって、、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信し、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、アップリンクデータをネットワークに送信し、装置に対する第1の動作をトリガするという通知を受信した後、または、装置が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作により動作する、ことを実行させるように構成され、第1の動作により動作することは、2つ以上のアップリンクグラントのうち1つをアップリンク送信に使用することに少なくとも対応する、装置。
【0055】
実施例2
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、装置が自律的に第1の動作をトリガしたことをネットワークに通知する、ことを実行させるようにさらに構成される、実施例1に記載の装置。
【0056】
実施例3
装置が自律的に第1の動作をトリガすることをネットワークに通知することは、第2の動作による動作中の最後のアップリンクデータ送信中に実行される、実施例2に記載の装置。
【0057】
実施例4
第2の動作による動作中に、最後のアップリンクデータ送信中に実行される第1の動作による動作を装置が自律的にトリガすることをネットワークに通知することは、少なくとも、事前に定義された測定レベル、媒体アクセス制御メッセージ、媒体アクセス制御サブヘッダの予約ビット、復調基準信号シーケンス、復調基準信号のスクランブル、のうちの1つと共に送信することを含む、実施例3に記載の装置。
【0058】
実施例5
本装置が自律的に第1の動作をトリガすることをネットワークに通知することは、物理レイヤ信号による送信を含む、実施例2乃至4のいずれか1つに記載の装置。
【0059】
実施例6
物理レイヤ信号は、少なくとも、専用信号、専用の物理ランダムアクセスチャネルプリアンブル、物理アップリンク制御チャネルのアップリンク制御情報、のうちの1つを含む、実施例5に記載の装置。
【0060】
実施例7
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、アクセスネットワーク無線ノードの制御下で第1の動作を自律的にトリガする場合に、第2の動作による動作から第1の動作による動作にスイッチングする前に、ネットワークからの確認応答を監視する、ことを実行させるようにさらに構成される、実施例1乃至6のいずれか1つに記載の装置。
【0061】
実施例8
装置は機能縮小されたユーザ機器である、実施例1乃至7のいずれか1つに記載の装置。
【0062】
実施例9
2つ以上のアップリンクグラントの設定は、少なくとも、異なるアップリンク帯域幅を有する異なる帯域幅部分、共通の帯域幅部分における異なるアップリンクリソースブロック割り当て、異なるアップリンクパワーレベルを有する共通のアップリンクリソースブロック割り当て、のうちの1つと共に受信される、実施例1乃至8のいずれか1つに記載の装置。
【0063】
実施例10
装置に対する第1の動作をトリガするという通知は、少なくとも、物理ダウンリンク制御チャネルにおけるダウンリンク制御情報、または、専用の物理レイヤ信号、のうちの1つと共に受信される、実施例1乃至9のいずれか1つに記載の装置。
【0064】
実施例11
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、所定の期間、第1の動作により動作する、ことを実行させるようにさらに構成される、実施例1乃至10のいずれか1つの装置。
【0065】
実施例12
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、ネットワークから第2の動作による動作にスイッチングする通知を受信するまで、第1の動作により動作する、ことを実行させるようにさらに構成される、実施例1乃至11のいずれか1つに記載の装置。
【0066】
実施例13
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、ネットワークが、装置に対して第1の動作をトリガするという通知を与えたか否かを判定し、ネットワークが装置に対して第1の動作をトリガするという通知を与えていないと判定することに応答して、装置が第1の動作を自律的にトリガすることを実行する、ことを実行させるようにさらに構成される、実施例1乃至12のいずれか1つに記載の装置。
【0067】
実施例14
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、装置のバッファにおけるデータ到着レート、装置のバッファにおけるデータ量、第5世代のサービス品質識別子の値、のうちの少なくとも1つに基づいて、第1の動作が使用されるか否かを決定する、ことを実行させるようにさらに構成される、実施例1乃至13のいずれか1つに記載の装置。
【0068】
実施例15
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つの非一過性メモリと、を備える例示的な装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、ユーザ機器に2つ以上のアップリンクグラントの設定を送信し、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いた所定の時間における動作中に、ユーザ機器からアップリンクデータを受信する、ことを実行させるように構成され、ユーザ機器に対する第1の動作をトリガするという通知の送信の後、または、ユーザ機器が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作による動作が実行され、第1の動作による動作は、アップリンク送信のための2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つの使用に少なくとも対応する、装置。
【0069】
実施例16
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、ユーザ機器が自律的に第1の動作をトリガしたという通知をユーザ機器から受信し、ユーザ機器が自律的に第1の動作をトリガしたことに関する通知をユーザ機器から受信した後に、ユーザ機器に確認応答を送信する、ことを実行させるようにさらに構成され、確認応答は、アクセスネットワーク無線ノードの制御下にある場合、ユーザ機器が第2の動作による動作から第1の動作による動作にスイッチングする前に、ユーザ機器で実行されるように構成されている、実施例15に記載の装置。
【0070】
実施例17
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、ユーザ機器が自律的に第1の動作をトリガしたか否かに関する情報を送信したか否かを判定し、ユーザ機器が第1の動作を自律的にトリガしたことに関する情報を送信していないと判定したことに応答して、ユーザ機器の第1の動作をトリガするという通知をユーザ機器に送信することを実行する、ことを実行させるようにさらに構成される、実施例15または16に記載の装置。
【0071】
実施例18
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、第2の動作による動作にスイッチングするための通知をユーザ機器に送信する、ことを実行させるようにさらに構成される、実施例15乃至17のいずれか1つに記載の装置。
【0072】
実施例19
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える例示的な装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に少なくとも、ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信し、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、ネットワークにアップリンクデータを送信し、装置が自律的に第1の動作をトリガし、装置が自律的に第1の動作をトリガした後、第1の動作により動作する、ことを実行させるように構成され、第1の動作により動作することは、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つをアップリンク送信に使用することに少なくとも対応する、装置。
【0073】
実施例20
2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを使用することに少なくとも対応する第1の動作により動作することは、物理アップリンク共有チャネルデータ送信レートでの動作に関連する、実施例19に記載の装置。
【0074】
実施例21
ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信し、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、ネットワークにアップリンクデータを送信し、装置に対する第1の動作をトリガするという通知を受信した後、または、装置が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作により動作する、ことを含む例示的な方法であって、第1の動作により動作することは、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つをアップリンク送信のために使用することに少なくとも対応する、方法。
【0075】
実施例22
2つ以上のアップリンクグラントの設定をユーザ機器に送信し、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いた所定の時間における動作中に、ユーザ機器からアップリンクデータを受信する、ことを含む例示的な方法であって、ユーザ機器に対する第1の動作をトリガするという通知の送信の後、またはユーザ機器が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作による動作が実行され、第1の動作による動作は、アップリンク送信のための2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つの使用に少なくとも対応する、方法。
【0076】
実施例23
ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信し、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、アップリンクデータをネットワークに送信し、装置が自律的に第1の動作をトリガし、装置が自律的に第1の動作をトリガした後、第1の動作により動作する、ことを含む例示的な方法であって、第1の動作により動作することは、アップリンク送信のために2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを使用することに少なくとも対応する、方法。
【0077】
実施例24
ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信するための手段と、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、アップリンクデータをネットワークに送信するための手段と、装置に対する第1の動作をトリガするという通知を受信した後、または、装置が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作により動作するための手段と、を含む例示的な装置であって、第1の動作により動作することは、アップリンク送信のために2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを使用することに少なくとも対応する、装置。
【0078】
実施例25
2つ以上のアップリンクグラントの設定をユーザ機器に送信するための手段と、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いた所定の時間における動作中に、ユーザ機器からアップリンクデータを受信するための手段と、を含む例示的な装置であって、ユーザ機器に対する第1の動作をトリガするという通知の送信の後、または、ユーザ機器が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作による動作が実行され、第1の動作による動作は、アップリンク送信のための2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを使用することに少なくとも対応する、装置。
【0079】
実施例26
ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信するための手段と、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、アップリンクデータをネットワークに送信するための手段と、装置が自律的に第1の動作をトリガするための手段と、装置が自律的に第1の動作をトリガした後、第1の動作により動作するための手段と、を備える例示的な装置であって、第1の動作により動作することは、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つをアップリンク送信のために使用することに少なくとも対応する、装置。
【0080】
実施例27
動作を実行するための機械で実行可能な命令のプログラムを具現化する機械によって読み取り可能な非一過性プログラム記憶装置が提供され、動作はネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信し、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、アップリンクデータをネットワークに送信し、装置に対する第1の動作をトリガするという通知を受信した後、または、装置が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作により動作する、ことを含み、第1の動作により動作することは、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つをアップリンク送信のために使用することに少なくとも対応する、非一過性プログラム記憶装置。
【0081】
実施例28
動作を実行するための機械で実行可能な命令のプログラムを具現化する機械によって読み取り可能な非一過性プログラム記憶装置が提供され、動作は、ユーザ機器に2つ以上のアップリンクグラントの設定を送信することと、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いた所定の時間における動作中に、ユーザ機器からアップリンクデータを受信することと、を含み、ユーザ機器に対する第1の動作をトリガするという通知の送信の後、またはユーザ機器が自律的に第1の動作をトリガした後に、第1の動作による動作が実行され、第1の動作による動作は、アップリンク送信のための2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを使用することに少なくとも対応する、機械によって読み取り可能な非一過性プログラム記憶装置。
【0082】
実施例29
動作を実行するための機械で実行可能な命令のプログラムを具現化する機械によって読み取り可能な非一過性プログラム記憶装置が提供され、動作は、ネットワークから2つ以上のアップリンクグラントの設定を受信することと、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つを用いて、所定の時間において動作している間に、アップリンクデータをネットワークに送信することと、装置が自律的に第1の動作をトリガすることと、装置が自律的に第1の動作をトリガした後、第1の動作により動作することと、を含み、第1の動作により動作することは、2つ以上のアップリンクグラントのうちの1つをアップリンク送信のために使用することに少なくとも対応する、非一過性プログラム記憶装置。
【0083】
上述の説明は例示に過ぎないことを理解されたい。当業者であれば、様々な代替案や修正案を案出することができる。例えば、様々な従属請求項に記載された特徴は、任意の適切な組み合わせで互いに組み合わせることができる。さらに、上述した異なる実施形態からの特徴を選択的に組み合わせて新たな実施形態とすることもできる。従って、本明細書は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれるそのような代替案、修正および変形を全て包含することを意図している。
【0084】
本明細書において使用される参照番号がy-xの形式である場合、これは、参照される項目が参照番号yの一実施形態(または、一種)であるか、または、例えば参照番号yのみが存在しない場合、共通のエンティティであることを意味する。例えば、図1におけるモジュール140-1およびモジュール140-2は、共通または類似のコンピュータプログラムコードエンティティーの(例えば、第1および第2の)一実施形態である。
【0085】
図において、線は接続を表し、矢印は方向性を表し、矢印は、装置に使用される場合、方向性のある接続またはデータの流れの方向を表し、また、線は接続を表し、矢印は、方法または信号伝達図に使用する場合の遷移またはデータの流れの方向を表す。
【0086】
本明細書および/または図面に記載されている以下の略語および略号は、以下のように定義されている(略語は、ダッシュ/ハイフン(「-」)または括弧(「()」)を付加することができる)。
3GPP(登録商標) 第三世代パートナーシッププロジェクト
4G 第4世代
5G 第5世代
5GC 5Gコアネットワーク
5QI 5G QoS識別子
ACK 確認応答
AMF アクセスモビリティ管理機能
ASIC 特定用途向け集積回路
BW 帯域幅
BWP 帯域幅部分
CPU 中央演算処理装置
CU セントラルユニットまたは集中ユニット
DCI ダウンリンク制御情報
DL ダウンリンク
DMRS 復調基準信号
DSP デジタル信号プロセッサ
DU 分散ユニット
eNB 進化型ノードB(LTE基地局など)
EN-DC E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ
EN-GNB UE向けにNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコルの終端を提供し、EN-DCのセカンダリノードとして動作するノード
E-UTRA 進化型ユニバーサル地上無線アクセス、即ち、LTE無線アクセス技術
F1 CUとDUとの間のインターフェース
FPGA フィールドプログラマブルートアレイ
gNB 5G/NR用基地局、即ち、UEに向けてNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコルの終端を提供するノードであり、NGインターフェースを介して5GCに接続される。
I/F インターフェース
I/O 入出力
L1 レイヤ1(レイヤ1は物理レイヤである)
LMF 位置管理機能
LTE ロングタームエボリューション(4G)
MAC 媒体アクセス制御
MCS 変調符号化方式
MME モビリティ管理エンティティ
NCE ネットワークコントロールエレメント
ngまたはNG 新世代
ng-eNB 新世代eNB
NG-RAN 新世代無線アクセスネットワーク
NR 新無線(5G)
N/W ネットワーク
PDA パーソナルデジタルアシスタント
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDCP パケットデータ収束プロトコル
PHY 物理レイヤ
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUR 事前設定されたULリソース
PUSCH 物理的上りリンク共有チャネル
QoS サービス品質
RAN 無線アクセスネットワーク
RB リソースブロック
RedCap 機能縮小
Rel リリース
RLC 無線リンク制御
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RP 3GPP(登録商標) RAN
RRC 無線リソース制御(プロトコル)
RRH リモート無線ヘッド
RU 無線ユニット
Rx 受信または受信機または受信
SGW サービングゲートウェイ
SON 自己組織化/最適化ネットワーク
TBS トランスポートブロックサイズ
TRP 送信点および/または受信点
TS 技術仕様
Tx 送信または送信機または送信
UCI アップリンク制御情報
UE ユーザ機器(例えば、無線、通常はモバイルデバイス)
UL アップリンク
UPF ユーザプレーン機能
WUS ウェイクアップ信号
X2 RANノード間およびRANとコアネットワーク間のネットワークインターフェース
Xn NG-RANノード間のネットワークインターフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】