(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-26
(54)【発明の名称】注釈方法及び電子デバイス
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20240918BHJP
G06F 3/0485 20220101ALI20240918BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20240918BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/0485
G06F3/14 350B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514492
(86)(22)【出願日】2022-08-26
(85)【翻訳文提出日】2024-04-02
(86)【国際出願番号】 CN2022115223
(87)【国際公開番号】W WO2023030198
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111039715.4
(32)【優先日】2021-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ホゥ,ユエ
(72)【発明者】
【氏名】ヤーン,ジーイエン
(72)【発明者】
【氏名】ジアーン,シウピーン
(72)【発明者】
【氏名】プオン,カイ
【テーマコード(参考)】
5B069
5E555
【Fターム(参考)】
5B069BA04
5B069CA07
5B069CA13
5B069DC05
5E555AA13
5E555AA26
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC19
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5E555CA14
5E555CB11
5E555CB12
5E555CB37
5E555CB40
5E555CC21
5E555DB03
5E555DB04
5E555DB51
5E555DC02
5E555FA00
(57)【要約】
本出願は、注釈方法及び電子デバイスを提供し、端末技術の分野に関する。本方法は:第1インタフェースを表示するステップであって、第1インタフェースは、分割画面形方式で表示される第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと;第1インタフェース上でユーザによって実行された第1注釈操作を受け取るステップと;第1注釈操作に応答して、第1注釈を第1インタフェース上に表示するステップと;第1インタフェース上でユーザによって実行された第1スクロール操作を受け取るステップと;第1スクロール操作に応答して、第2インタフェースを表示するステップであって、第2インタフェースは、分割画面方式で表示される第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースとを含み、第2インタフェースは、第1インタフェースとは異なる、ステップと;第1注釈ピクチャを生成するステップであって、第1注釈ピクチャは、第1注釈と、第2注釈と、第1インタフェースと、第2インタフェースとを含む、ステップを含む。本出願において提供される技術的解決策は、注釈機能の適用シナリオを充実させ、ユーザによって実行される注釈付けの柔軟性を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1インタフェースを表示するステップであって、前記第1インタフェースは、分割画面方式で表示される第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
前記第1インタフェース上でユーザによって実行された第1注釈操作を受け取るステップと、
前記第1注釈操作に応答して、第1注釈を前記第1インタフェース上に表示するステップと、
前記第1インタフェース上で前記ユーザによって実行された第1スクロール操作を受け取るステップと、
前記第1スクロール操作に応答して、第2インタフェースを表示するステップであって、前記第2インタフェースは、分割画面方式で表示される前記第1アプリケーションインタフェースと前記第2アプリケーションインタフェースとを含み、前記第2インタフェースは、前記第1インタフェースとは異なる、ステップと、
前記第2インタフェース上で前記ユーザによって実行された第2注釈操作を受け取るステップと、
前記第2注釈操作に応答して、第2注釈を前記第2インタフェース上に表示するステップと、
第1注釈ピクチャを生成するステップであって、前記第1注釈ピクチャは、前記第1注釈、前記第2注釈、前記第1インタフェース及び前記第2インタフェースを含む、ステップと、
を含む、注釈方法。
【請求項2】
前記第1スクロール操作に応答して、第2インタフェースを表示するステップは、具体的に、
前記第1スクロール操作に応答して、分割画面方式で表示される前記第1アプリケーションインタフェースを、第1アプリケーションの第1サブインタフェースから前記第1アプリケーションの第2サブインタフェースに切り替えるステップ、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
当該方法は、
前記第1スクロール操作に応答して、分割画面方式で表示される前記第2アプリケーションインタフェースを、第2アプリケーションの第3サブインタフェースから、前記第2アプリケーションの第4サブインタフェースに切り替えるステップ、
を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1スクロール操作が上方向のスクロール操作である場合、前記第1注釈ピクチャ内の前記第1サブインタフェースは、前記第2サブインタフェースの上に位置し、前記第3サブインタフェースは、前記第4サブインタフェースの上に位置する、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1アプリケーションインタフェースが前記第2アプリケーションインタフェースの左側に位置する場合、前記第1注釈ピクチャ内の前記第1サブインタフェースは、前記第3サブインタフェースの左側に位置し、前記第2サブインタフェースは、前記第4サブインタフェースの左側に位置するか、又は
前記第1アプリケーションインタフェースが前記第2アプリケーションインタフェースの右側に位置する場合、前記第1注釈ピクチャ内の前記第1サブインタフェースは、前記第3サブインタフェースの右側に位置し、前記第2サブインタフェースは、前記第4サブインタフェースの右側に位置する、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第4サブインタフェースは、充填ページである、
請求項3乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1アプリケーションインタフェースは、前記第1アプリケーションインタフェースの下部に固定的に表示される第1コンポーネントを更に含み、当該方法は、
前記第1インタフェース上で前記ユーザによって実行された前記第1スクロール操作を受け取った後、前記第1コンポーネントの表示をスキップするステップ、
を更に含む、請求項3乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
当該方法は、
第3インタフェースを表示するステップであって、前記第3インタフェースは、分割画面方式で表示される第3アプリケーションインタフェースと第4アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
前記第3インタフェース上に表示された前記第3アプリケーションインタフェース上で前記ユーザによって実行された第2スクロール操作を受け取るステップと、
前記第2スクロール操作に応答して、前記第3アプリケーションインタフェースを全画面表示するステップと、
前記第3アプリケーションインタフェース上で前記ユーザによって実行された第3注釈操作を受け取るステップと、
前記第3注釈操作に応答して、前記第3アプリケーションインタフェース上に第3注釈を表示するステップと、
第2注釈ピクチャを生成するステップであって、前記第2注釈ピクチャは、前記第3注釈と前記第3アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
を更に含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
当該方法は、
第4インタフェースを表示するステップであって、前記第4インタフェースは、分割画面方式で表示される第5アプリケーションインタフェースと第6アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
前記第5アプリケーションインタフェース又は前記第6アプリケーションインタフェース上で前記ユーザによって行われる第4注釈操作を受け取るステップと、
前記第4注釈操作に応答して、第4注釈を前記第5アプリケーションインタフェース又は前記第6アプリケーションインタフェース上に表示するステップと、
前記第5アプリケーションインタフェース上で前記ユーザにより実行された第3スクロール操作を受け取るステップと、
前記第3スクロール操作に応答して、前記第5アプリケーションインタフェースを全画面表示するステップと、
を更に含む、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
当該方法は、
第5インタフェースを表示するステップであって、前記第5インタフェースは、分割画面方式で表示される第7アプリケーションインタフェースと第8アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
前記第5インタフェース上で前記ユーザによって実行された第5注釈操作を受け取るステップと、
前記第5注釈操作に応答して、第5注釈を表示するステップであって、前記第5注釈は、前記第7アプリケーションインタフェースと前記第8アプリケーションインタフェースとの間の境界に重なる、ステップと、
前記第5インタフェース上で前記ユーザにより実行された第4スクロール操作を受け取るステップと、
前記第4スクロール操作に応答して、前記ユーザが注釈を保存するかどうかを選択するためのプロンプトインタフェースを表示するステップと、
を更に含む、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
当該方法は、
第6インタフェースを表示するステップであって、前記第6インタフェースは、全画面表示された第9アプリケーションインタフェースと、前記第9アプリケーションインタフェース上にフローティング方式で表示される第10アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
注釈トリガ操作に応答して、フローティング方式で表示される前記第10アプリケーションインタフェースを隠すか、又は前記第9アプリケーションインタフェースと前記第10アプリケーションインタフェースとを分割画面方式で表示するステップと、
を更に含む、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
メモリとプロセッサとを備える電子デバイスであって、前記メモリはコンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを呼び出すときに、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、電子デバイス。
【請求項13】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法が実装される、コンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項14】
コンピュータプログラム製品であって、当該コンピュータプログラム製品が電子デバイスにおいて実行されると、前記電子デバイスは、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能にされる、コンピュータプログラム製品。
【請求項15】
チップシステムであって、当該チップシステムはプロセッサを備え、前記プロセッサはメモリに結合され、前記プロセッサは前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行して、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法を実装する、チップシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年9月6日に中国国家知的産権局に出願された「ANNOTATION METHOD AND ELECTRONIC DEVICE」という名称の中国特許出願第202111039715.4号の優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、端末技術の分野に関し、特に、注釈方法及び電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
携帯電話及びタブレットコンピュータのような電子デバイスは、人々の仕事や勉強にますます応用されるようになっている。ユーザによる使用の容易性のために、いくつかの電子デバイスは注釈機能を提供し、ユーザは、注釈機能を使用することによって、テキスト又はピクチャのようなコンテンツに注釈を付けることがある。
【0004】
例えば
図1(a)に示されるように、ユーザは、タブレットコンピュータ上で「Gallery」アプリケーション(application、APP)を開き、注釈モードに入るようにタブレットコンピュータを制御することがある。注釈モードに入った後、
図1(b)に示されるように、ユーザは、注釈インタフェース上でスタイラスを使用することによって、ピクチャに対する注釈付けを行うことがある。加えて、注釈インタフェースは、ツールバーを提供してよく、ユーザは、ツールバーを使用することによって注釈内容等を調整してもよい。
【0005】
しかしながら、注釈機能の現在の適用シナリオは限られており、ユーザによる使用は十分に自由で柔軟ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この観点で、本出願は、注釈機能の適用シナリオを充実させ、それによりユーザによって実行される注釈付けの柔軟性を向上させるために使用される、注釈方法及び電子デバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、第1の側面によると、本出願の実施形態は、
第1インタフェースを表示するステップであって、第1インタフェースは、分割画面方式で表示される第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
第1インタフェース上でユーザによって実行された第1注釈操作を受け取るステップと、
第1注釈操作に応答して、第1注釈を第1インタフェース上に表示するステップと、
第1インタフェース上でユーザによって実行された第1スクロール操作を受け取るステップと、
第1スクロール操作に応答して、第2インタフェースを表示するステップであって、第2インタフェースは、分割画面方式で表示される第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースとを含み、第2インタフェースは、第1インタフェースとは異なる、ステップと、
第2インタフェース上でユーザによって実行された第2注釈操作を受け取るステップと、
第2注釈操作に応答して、第2注釈を第2インタフェース上に表示するステップと、
第1注釈ピクチャを生成するステップであって、第1注釈ピクチャは、第1注釈、第2注釈、第1インタフェース及び第2インタフェースを含む、ステップと、
を含む、注釈方法を提供する。
【0008】
第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースを分割画面方式で表示するとき、電子デバイスは、ユーザの注釈トリガ操作を受け取って注釈モードに入り、注釈インタフェース(すなわち、第1インタフェース)を表示してよく、第1アプリケーションインタフェース及び第2アプリケーションインタフェースは引き続き、第1インタフェースにおいて分割画面方式で表示されてよく、注釈層は、表示されたアプリケーションインタフェース上にロードされてよく、注釈層は透明であってよく、注釈層はツールバーも含んでもよい。
【0009】
第1注釈操作及び第2注釈操作は、スタイラスや指等を使用することによって画面上でユーザによって実行される注釈操作であってよい。
【0010】
例えば第3アプリケーションインタフェースと第4アプリケーションインタフェースが左右分割画面方式で表示されるとき、ユーザは上方向又は下方向のスクロール操作を入力すると、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェース及び/又は第2アプリケーションインタフェースをスクロールして、左右分割画面のシナリオで上下スクロール方式により注釈付けを実装し得る。
【0011】
例えば第3アプリケーションインタフェースと第4アプリケーションインタフェースが上下分割画面方式で表示されるとき、ユーザは左方向又は右方向のスクロール操作を入力し、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェース及び/又は第2アプリケーションインタフェースをスクロールして、上下分割画面のシナリオで左右スクロール方式により注釈付けを実装し得る。
【0012】
本出願のこの実施形態で提供される注釈方法では、電子デバイスは、ユーザが注釈付けを行うために、分割画面シナリオで注釈モードに入ってよい。注釈モードでは、ユーザは、分割画面方式で表示された第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースに対して注釈付けを行ってよく、ユーザは、スクロール方式で注釈付けを行ってよい。したがって、本方法は、注釈機能の適用シナリオを充実させ、ユーザによって実行される注釈付けの柔軟性を改善し、ユーザの注釈経験を改善することができる。
【0013】
第1の側面の可能な実装では、第1スクロール操作に応答して、第2インタフェースを表示するステップは、具体的に、
第1スクロール操作に応答して、分割画面方式で表示される第1アプリケーションインタフェースを、第1アプリケーションの第1サブインタフェースから第1アプリケーションの第2サブインタフェースに切り替えるステップを含む。
【0014】
上記の実装では、電子デバイスは、ユーザのスクロール操作に応答して、第1アプリケーションインタフェースの表示されたインタフェースコンテンツを更新してよく、その結果、ユーザは、注釈モードにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツをスクロールすることができ、それにより、ユーザによる注釈付けを実行する柔軟性を改善することができる。
【0015】
第1の側面の可能な実装では、本方法は、
第1スクロール操作に応答して、分割画面方式で表示される第2アプリケーションインタフェースを、第2アプリケーションの第3サブインタフェースから、第2アプリケーションの第4サブインタフェースに切り替えるステップ、
を更に含む。
【0016】
上記の実装では、第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースとにおけるインタフェースコンテンツの同期スクロールを実装することができ、その結果、ユーザによる使用の利便性を向上させることができる。
【0017】
第1の側面の可能な実装では、第1スクロール操作が上方向のスクロール操作である場合、第1注釈ピクチャ内の第1サブインタフェースは、第2サブインタフェースの上に位置し、第3サブインタフェースは、第4サブインタフェースの上に位置する。
【0018】
上記の実装を用いることにより、注釈付けを行うプロセスにおいて、ユーザは、上方向のスクロール操作を用いることにより、第1アプリケーションインタフェース及び第2アプリケーションインタフェースの背後にあるインタフェースコンテンツを見ることができる。
【0019】
第1の側面の可能な実装では、第1スクロール操作が下方向のスクロール操作である場合、第1注釈ピクチャ内の第1サブインタフェースは第2サブインタフェースの下に位置し、第3サブインタフェースは第4サブインタフェースの下に位置する。
【0020】
上記の実装を用いることにより、注釈付けを行うプロセスにおいて、ユーザは、下方向のスクロール操作を用いることにより、第1アプリケーションインタフェース及び第2アプリケーションインタフェースの前にインタフェースコンテンツを見ることができる。
【0021】
第1の側面の可能な実装では、第1アプリケーションインタフェースが第2アプリケーションインタフェースの左側に位置する場合、第1注釈ピクチャ内の第1サブインタフェースは、第3サブインタフェースの左側に位置し、第2サブインタフェースは、第4サブインタフェースの左側に位置するか、又は
第1アプリケーションインタフェースが第2アプリケーションインタフェースの右側に位置する場合、第1注釈ピクチャ内の第1サブインタフェースは、第3サブインタフェースの右側に位置し、第2サブインタフェースは、第4サブインタフェースの右側に位置する。
【0022】
上記の実装では、ユーザは、左右分割画面シナリオでスクロールする方式により注釈付けを実行し得る。
【0023】
第1の側面の可能な実装では、第4サブインタフェースは、充填ページである。このようにして、スクロールを続けることができないアプリケーションインタフェースに対して、ユーザは、充填ページを使用することにより、より多くの注釈スペースを使用することができる。
【0024】
第1の側面の可能な実装では、第1アプリケーションインタフェースは、第1アプリケーションインタフェースの下部に固定的に表示される第1コンポーネントを更に含み、当該方法は、
第1インタフェース上でユーザによって実行された第1スクロール操作を受け取った後、第1コンポーネントの表示をスキップするステップを更に含む。
【0025】
上記の実装では、第1アプリケーションインタフェースの下部に固定的に表示される、メニューバーのようなコンポーネントは、スクロール注釈プロセスでは表示されない。このようにして、ユーザは、画面上でより多くのインタフェースコンテンツを見ることができ、ユーザの注釈経験を向上させることができる。
【0026】
第1の側面の可能な実装では、第1アプリケーションインタフェースは、第1アプリケーションインタフェースの上部に固定的に表示される第2コンポーネントを更に含み、当該方法は、
第1インタフェース上でユーザによって実行された第1スクロール操作を受け取った後、第2コンポーネントの表示をスキップするステップを更に含む。
【0027】
上記の実装では、第1アプリケーションインタフェースの上部に固定的に表示される、ステータスバーのようなコンポーネントは、スクロール注釈プロセスでは表示されない。このようにして、ユーザは、画面上でより多くのインタフェースコンテンツを見ることができ、ユーザの注釈経験を向上させることができる。
【0028】
第1の側面の可能な実装では、本方法は、
第3インタフェースを表示するステップであって、第3インタフェースは、分割画面方式で表示される第3アプリケーションインタフェースと第4アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
第3インタフェース上に表示された第3アプリケーションインタフェース上でユーザによって実行された第2スクロール操作を受け取るステップと、
第2スクロール操作に応答して、第3アプリケーションインタフェースを全画面表示するステップと、
第3アプリケーションインタフェース上でユーザによって実行された第3注釈操作を受け取るステップと、
第3注釈操作に応答して、第3アプリケーションインタフェース上に第3注釈を表示するステップと、
第2注釈ピクチャを生成するステップであって、第2注釈ピクチャは、第3注釈と第3アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
を更に含む。
【0029】
例えば第3アプリケーションインタフェースと第4アプリケーションインタフェースとが上下分割画面方式で表示されるとき、ユーザは上方向又は下方向のスクロール操作を入力し、電子デバイスは、ユーザがアプリケーションインタフェースをスクロールするとき、アプリケーションインタフェースを全画面表示してよく、上下分割画面シナリオで上下スクロール方式により注釈付けを実装する。
【0030】
別の例では、第3アプリケーションインタフェースと第4アプリケーションインタフェースとが左右分割画面方式で表示されるとき、ユーザは左方向又は右方向のスクロール操作を入力し、電子デバイスは、ユーザがアプリケーションインタフェースをスクロールするとき、アプリケーションインタフェースを全画面表示してよく、左右分割画面シナリオで左右スクロール方式により注釈付けを実装する。
【0031】
上記の実装を用いることにより、注釈機能の適用シナリオを更に充実することができ、ユーザによって実行される注釈付けの柔軟性が改善され、ユーザの注釈経験を向上させることができる。
【0032】
第1の側面の可能な実装では、本方法は、
第4インタフェースを表示するステップであって、第4インタフェースは、分割画面方式で表示される第5アプリケーションインタフェースと第6アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
第5アプリケーションインタフェース又は第6アプリケーションインタフェース上でユーザによって行われる第4注釈操作を受け取るステップと、
第4注釈操作に応答して、第4注釈を第5アプリケーションインタフェース又は第6アプリケーションインタフェース上に表示するステップと、
第5アプリケーションインタフェース上でユーザによって実行された第3スクロール操作を受け取るステップと、
第3スクロール操作に応答して、第5アプリケーションインタフェースを全画面表示するステップと、
第3注釈ピクチャを生成するステップであって、第3注釈ピクチャは、全画面表示される第5アプリケーションインタフェースと、第6アプリケーションインタフェースと、第4注釈とを含む、ステップと、
を更に含む。
【0033】
第5アプリケーションインタフェースが全画面表示された後、ユーザは、第5アプリケーションインタフェースに注釈を追加し、インタフェースをスクロールする等してよい。ユーザが注釈保存操作を入力した後、電子デバイスは、注釈プロセスで表示された第5アプリケーションインタフェースと、第5アプリケーションインタフェース上でユーザによって追加された注釈とを結合して1つの注釈ピクチャにしてもよく、注釈プロセスで表示された第6アプリケーションインタフェースと、第6アプリケーションインタフェース上でユーザによって追加された注釈とを結合して1つの注釈ピクチャにしてもよく、次いで2つの注釈ピクチャを保存のために一緒にスプライスしてよい。
【0034】
前述の実装を用いることにより、注釈機能の適用シナリオを更に充実することができ、ユーザによって実行された注釈付けの柔軟性が改善され、ユーザの注釈経験が向上する。
【0035】
第1の側面の可能な実装では、本方法は、
第5インタフェースを表示するステップであって、第5インタフェースは、分割画面方式で表示される第7アプリケーションインタフェースと第8アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
第5インタフェース上でユーザによって実行された第5注釈操作を受け取るステップと、
第5注釈操作に応答して、第5注釈を表示するステップであって、第5注釈は、第7アプリケーションインタフェースと第8アプリケーションインタフェースとの間の境界に重なる、ステップと、
第7インタフェース上でユーザによって実行された第4スクロール操作を受け取るステップと、
第4スクロール操作に応答して、ユーザが注釈を保存するかどうかを選択するためのプロンプトインタフェースを表示するステップと、
ユーザの選択操作に応答して、第7アプリケーションインタフェースを全画面で表示するステップと、
選択操作が、注釈を保存しないことを選択する操作であるとき、第4注釈ピクチャを生成するステップ、又は、
選択操作が、注釈を保存することを選択する操作であるとき、第4注釈ピクチャと第5注釈ピクチャとを生成するステップであって、第4注釈ピクチャは、全画面表示された第7アプリケーションインタフェースと第5注釈とを含み、第5注釈ピクチャは、第5インタフェースと第5注釈とを含む、ステップと、
を更に含む。
【0036】
前述の実装を用いることにより、注釈機能の適用シナリオを更に充実させることができ、ユーザによって実行される注釈の柔軟性が改善され、ユーザの注釈経験が向上する。
【0037】
第1の側面の可能な実装では、本方法は、
第6インタフェースを表示するステップであって、第6インタフェースは、全画面表示された第9アプリケーションインタフェースと、第9アプリケーションインタフェース上にフローティング方式で表示される第10アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
注釈トリガ操作に応答して、フローティング方式で表示される第10アプリケーションインタフェースを隠すか、又は第9アプリケーションインタフェースと第10アプリケーションインタフェースとを分割画面方式で表示するステップと、
を更に含む。
【0038】
上記の実装では、電子デバイスは、ユーザがフローティングウィンドウシナリオで注釈モードに入ることを可能にすることができ、その結果、注釈機能の適用シナリオを更に充実させることができ、ユーザによって実行される注釈付けの柔軟性が改善され、ユーザの注釈経験が向上する。
【0039】
第2の側面によると、本出願の実施形態は、メモリとプロセッサとを備える電子デバイスを提供し、メモリはコンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、コンピュータプログラムを呼び出すときに、第1の側面又は第1の側面のいずれかの実装による方法を実行するように構成される。
【0040】
第3の側面によると、本出願の実施形態は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第1の側面又は第1の側面のいずれかの実装による方法が実装される。
【0041】
第4の側面によると、本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品が電子デバイスにおいて実行されると、電子デバイスは、第1の側面又は第1の側面のいずれかの実装による方法を実行することが可能にされる。
【0042】
第5の側面によると、本出願の実施形態は、プロセッサを含むチップシステムを提供し、プロセッサはメモリに結合され、プロセッサはメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行して第1の側面又は第1の側面のいずれかの実装による方法を実装する。チップシステムは、単一のチップであってもよく、あるいは複数のチップを含むチップモジュールであってもよい。
【0043】
理解され得るように、第2の側面から第5の側面までの有利な効果については、第1の側面の関連する説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【0045】
【
図2】本出願の実施形態による、注釈方法の概略フローチャートである。
【0046】
【
図3】本出願の実施形態による、注釈シナリオの概略図である。
【0047】
【
図4】本出願の実施形態による、フローティングメニュートリガプロセスの概略図である。
【0048】
【
図5】本出願の実施形態による、いくつかの注釈シナリオの概略図である。
【
図6】本出願の実施形態による、いくつかの注釈シナリオの概略図である。
【
図7】本出願の実施形態による、いくつかの注釈シナリオの概略図である。
【
図8】本出願の実施形態による、いくつかの注釈シナリオの概略図である。
【
図9】本出願の実施形態による、いくつかの注釈シナリオの概略図である。
【
図10】本出願の実施形態による、いくつかの注釈シナリオの概略図である。
【
図11】本出願の実施形態による、いくつかの注釈シナリオの概略図である。
【
図12】本出願の実施形態による、いくつかの注釈シナリオの概略図である。
【
図13】本出願の実施形態による、いくつかの注釈シナリオの概略図である。
【
図14】本出願の実施形態による、いくつかの注釈シナリオの概略図である。
【
図15】本出願の実施形態による、いくつかの注釈シナリオの概略図である。
【
図16】本出願の実施形態による、いくつかの注釈シナリオの概略図である。
【
図17】本出願の実施形態による、いくつかの注釈シナリオの概略図である。
【0049】
【
図18】本出願の実施形態による、対話システムの構造の概略図である。
【0050】
【
図19】本出願の実施形態による、電子デバイスのソフトウェアアーキテクチャの概略図である。
【0051】
【
図20】本出願の実施形態による、スクロール注釈原理の概略図である。
【0052】
【
図21】本出願の実施形態による、電子デバイスの構造の概略図である。
【0053】
【
図22】本出願の実施形態による、注釈装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
注釈機能の適用シナリオを充実させ、ユーザによって実行される注釈付けの柔軟性を向上させるために、本出願の実施形態は技術的解決策を提供する。この解決策では、電子デバイスは、ユーザが注釈付けを行うために、マルチウィンドウシナリオで注釈モードに入り得る。
【0055】
電子デバイスは、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ又は電子書籍リーダのようなディスプレイデバイスであり得る。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。説明の便宜上、本出願のこの実施形態では、以下の説明において、タブレットコンピュータを例として使用する。
【0056】
マルチウィンドウシナリオは、2つ以上のウィンドウを含むことがある。マルチウィンドウシナリオに含まれる複数のウィンドウは、横方向に配置されてよく(例えば左右分割画面シナリオ)、縦方向に配置されてよく(例えば上下分割画面シナリオ)、あるいはオーバーラップ方式で配置されてもよい(例えばフローティングウィンドウシナリオ)。以下では、左右分割画面シナリオ、上下分割画面シナリオ及びフローティングウィンドウシナリオを例として使用することにより、本出願の技術的解決策を説明する。
【0057】
まず、左右分割画面シナリオを説明する。
【0058】
図2は、本出願の実施形態による注釈方法の概略フローチャートである。
図2に示されるように、この実施形態において提供される注釈方法は、以下のステップを含み得る。
【0059】
S110:分割画面インタフェースを表示し、ここで、分割画面インタフェースは、横方向に配置された第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースとを含む。
【0060】
例えば
図3の(a)に示されるように、電子デバイスに表示される分割画面インタフェースにおいて、第1アプリケーションインタフェースは「ギャラリ」APPのアプリケーションインタフェースであり、第2アプリケーションインタフェースは「メモ帳」APPのアプリケーションインタフェースであり、「ギャラリ」APPと「メモ帳」APPとは左右分割画面方式で表示され、第1アプリケーションインタフェースは、第2アプリケーションインタフェースの左側に配置される。位置関係も、以下の説明のための例として使用される。
【0061】
同じAPPのアプリケーションインタフェースも左右分割画面に表示され得ること、すなわち、第1アプリケーションインタフェース及び第2アプリケーションインタフェースに対応するAPPが同じであり得ることが理解され得る。ユーザは、同じコンテンツ又は異なるコンテンツを表示するように、第1アプリケーションインタフェース及び第2アプリケーションインタフェースを制御し得る。この表示モードはまた、App乗数(multiplier)とも呼ばれることがある。加えて、左右分割画面はまた、同じAPPのアプリケーションインタフェースにおけるバー分割(bar division)であってもよい。この実施形態では、第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースとが異なるAPPsのアプリケーションインタフェースである例を説明のために使用する。
【0062】
S120:ユーザによって入力された注釈トリガ操作に応答して、第1注釈インタフェースを表示する。
【0063】
図3の(a)及び(b)に示されるように、分割画面インタフェースが電子デバイスに表示されると、ユーザは、注釈トリガ操作を入力し、注釈モードに入って注釈インタフェース(本明細書において、第1注釈インタフェースと呼ばれる)を表示するように電子デバイスをトリガし得る。
【0064】
任意の実装では、注釈トリガ操作は、電子デバイスの画面上でユーザによって実行される操作であってよい。
【0065】
具体的には、注釈トリガ操作は、フローティングメニュー内のターゲットコントロールに対するトリガ操作であってよい。
【0066】
図3の(a)に示されるように、スタイラスへの接続を確立した後、電子デバイスは、画面上にフローティングメニュー10を表示し得る。フローティングメニュー10は、注釈コントロール(すなわち、ターゲットコントロール)を提供してよく、ユーザは、コントロールをタップすることによって、注釈モードに入るように電子デバイスをトリガし得る。
【0067】
図4は、フローティングメニューの別の実装を示す。
図4の(a)に示されるように、ユーザは、画面の第1の角(ここでは、右上の角を例として使用する)から内側にスライドして、フローティングメニュー10を開くことができる。
図4の(b)に示されるように、フローティングメニュー10は、半環形状であってよく、画面の上端及び右端に沿って表示される。
図3と同様に、フローティングメニュー10は、注釈コントロールを提供してよく、ユーザは、コントロールをタップすることによって、注釈モードに入るように電子デバイスをトリガし得る。具体的には、注釈トリガ操作は、フローティングメニューを表示させるように電子デバイスをトリガする操作と、注釈コントロールをタップする操作とを含み得る。
【0068】
フローティングメニューを表示するように電子デバイスをトリガする操作は、上述した画面の右上の角から内側にスライドする操作に限定されず、代替的に別の操作であってもよい。例えばユーザは代替的に、右上の角に近い画面エッジエリアまで画面の外側にスライドして、フローティングメニューを表示するように電子デバイスをトリガし得る。
【0069】
フローティングメニューを閉じる必要があるとき、ユーザは、フローティングメニューの外側のエリアをタップすること又は別の操作を実行することによって、フローティングメニューを閉じるように電子デバイスをトリガし得る。
【0070】
図4の(b)に示されるように、フローティングメニューは、別の機能コントロールを更に提供してもよい。ここでは、例えば機能Aに対応するコントロールが含まれる。フローティングメニューが比較的大量の機能コントロールを含むとき、いくつかの機能コントロールがフローティングメニュー内に表示されてよく、例えば2つの機能コントロールが表示され、他の機能コントロールは隠されてもよい。ユーザは、フローティングメニューの延長方向に沿ってアーチ状に上方向又は下方向にスライドして、フローティングメニューに表示される機能コントロールを制御し得る。
【0071】
電子デバイスの画面上でユーザによって実行される注釈トリガ操作は、代替的に、予め設定されたジェスチャ操作であってもよい。例えばユーザは、画面の第2の角(例えば左下角)から内側にスライドして、注釈モードに入るように電子デバイスをトリガしてもよく、あるいはユーザは、空間にまたがるターゲットジェスチャ操作を実行して、注釈モードに入るように電子デバイスをトリガしてもよい。ジェスチャ操作は、この実施形態において特に限定されない。
【0072】
この実施形態において、電子デバイスの画面に対して実行されるタッチ操作は、ユーザが指を使用することにより実行されるタッチ操作であってよく、あるいはユーザがスタイラスを使用することにより実行されるタッチ操作であってもよい。この実施形態では、説明のためにスタイラスを例として使用する。
【0073】
別の任意の実装では、注釈トリガ操作は、代替的に、ユーザによってスタイラスに対して実行される操作であってもよい。
【0074】
例えばユーザは、スタイラスの胴体をダブルタップしたり、胴体を振ったり、あるいはスタイラス上のターゲットキーを押したりして、注釈モードに入るように電子デバイスをトリガし得る。
【0075】
図3の(b)に示されるように、電子デバイスが注釈モードに入った後、表示された第1注釈インタフェースは、分割画面インタフェースのインタフェースコンテンツ21と、インタフェースコンテンツ21を覆う注釈層とを含み得る。注釈層は、透明エリア22とツールバー23とを含み得る。
【0076】
ユーザは、透明エリア22を介して、注釈エリアの下にあるインタフェースコンテンツ21を見ることができ、透明エリア22内のインタフェースコンテンツ21に対して注釈付けを行うことができる。
【0077】
注釈コンテンツを調整するための機能オプションがツールバー23に配置される。
図3の(b)は、いくつかの機能オプションを例として示しており、これらの機能オプションは、左から右に順番に、注釈モードを終了するオプション、線の太さを調整するオプション、線の色を調整するオプション、消しゴムオプション、注釈を保存するオプションである。
【0078】
ツールバー23の機能オプションは、
図3に示されるオプションに限定されず、より多くのオプション又はより少ないオプションを含み得ることが理解され得る。これは、この実施形態においては特に限定されない。
【0079】
ツールバー23は、デフォルトで第1注釈インタフェースの下部に配置されてよく、ユーザは、ツールバー23をドラッグして、ツールバー23の位置を変更してもよい。
【0080】
S130:第1注釈インタフェースについて、ユーザによって追加された第1注釈を受け取って表示する。
【0081】
図3の(b)に示されるように、電子デバイスが注釈モードに入った後、ユーザは、スタイラスを使用することにより、透明エリア22内においてインタフェースコンテンツ21に対して注釈(すなわち、第1注釈)を追加してよく、電子デバイスは、ユーザによって追加された注釈をリアルタイムに表示してよい。
【0082】
注釈を追加するプロセスにおいて、ユーザは、線の太さ又は色を調整するために、あるいは注釈線を消去するために、ツールバー23の機能オプションを選択してよい。
【0083】
S140:ユーザによって入力されたスクロール操作に応答して、インタフェーススクロールを行った後に、第2注釈インタフェースを表示する。
【0084】
S150:第2注釈インタフェースについて、ユーザによって追加された第2注釈を受け取って表示する。
【0085】
S160:注釈保存操作に応答して、第1注釈と第2注釈を含むインタフェースを保存する。
【0086】
注釈付けを行うプロセスにおいて、ユーザが第1アプリケーションインタフェース及び第2アプリケーションインタフェースにおける後続のインタフェースコンテンツを引き続きブラウズしたい場合、ユーザは、画面上で画面スクロール操作(すなわち、スクロール操作)を入力し得る。この実施形態では、ユーザによって入力されたスクロール操作を受け取った後、電子デバイスは、インタフェースをスクロールして、注釈インタフェースに表示されるインタフェースコンテンツを更新し得る。次いで、ユーザは続いて、スクロール後に得られた注釈インタフェース(すなわち、第2注釈インタフェース)に対して、注釈(すなわち、第2注釈)を追加し得る。注釈が完了した後、ツールバー23の注釈保存オプションを使用することにより注釈を保存してよく、あるいは、電子デバイスは、ユーザが注釈操作を完了するたびに、注釈プロセスで表示されたアプリケーションインタフェース及びユーザによって追加された注釈を保存し得る。この実施形態では、ユーザが、ツールバー23を使用することにより注釈を保存する例を説明のために使用する。
【0087】
具体的には、スクロール操作は、ユーザによって画面上で行われる上方向のスライド操作又は下方向のスライド操作であってよく、あるいはユーザによって画面上で行われる左方向のスライド操作又は右方向のスライド操作であってもよい。様々なスクロール操作に対応するスクロール注釈プロセスは類似しており、主な違いは、異なるスクロール方向にある。以下では、上方向のスライド操作を説明のために例として使用する。
【0088】
任意の実装では、ユーザのスクロール操作を受け取った後、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースとをスクロール方式で同期的に表示し得る。以下では、例を使用して、いくつかの可能なスクロール注釈シナリオを説明する。
【0089】
シナリオ01:
図5の(a)を参照すると、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ、例えば電子メールAPP又は天気APPは、スクロール可能である。これらのAPPのアプリケーションインタフェースに含まれるインタフェースコンテンツは、通常、画面に表示されるものよりも多い。インタフェースコンテンツが一番下に到達していないときに、APPがユーザのスクロール操作に応答するとき、インタフェースコンテンツは、アプリケーションインタフェース上でスクロールアップ及びスクロールダウンし得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ、例えば電卓APP又はコンパスAPPは、スクロール不可能である。これらのAPPのアプリケーションインタフェースに含まれるインタフェースコンテンツは、通常、画面に完全に表示され得る、すなわち、インタフェースコンテンツが一番下に到達している。APPがユーザのスクロール操作に応答するとき、インタフェースコンテンツはアプリケーションインタフェース上ではスクロールしない。
【0090】
図5の(a)に示されるように、スクロール前に第1注釈インタフェースに表示されるインタフェースコンテンツは、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ1-1と、第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ2とを含み、注釈コンテンツは、第1注釈を含む。第1注釈は、画面の中央エリアに位置し、第1注釈は、インタフェースコンテンツ1-1とインタフェースコンテンツ2に横方向にまたがる。また、後続のシナリオ02~06における第1注釈インタフェース内の第1注釈の位置についても、この位置を例として使用して説明される。
【0091】
ユーザがスクロール操作を入力した後、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ及び第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツをスクロールアップし、注釈層を同期的にスクロールし得る。第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツはスクロール可能であり、スクロールプロセスによって新たなインタフェースコンテンツが表示され得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツはスクロール不可能である、すなわち、インタフェースコンテンツが一番下に到達している。この場合、第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツの下部は、予め設定されたコンテンツで充填されてもよい。例えば充填コンテンツは、白いページ、第2アプリケーションインタフェースの背景ページ等であってよい。この実施形態では、白いページを説明のための例として使用する。
【0092】
図5の(b)に示されるように、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツと、第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツと、注釈層とをスクロールアップする。スクロール後に表示される第2注釈インタフェースにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第1アプリケーションインタフェースの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の一部と、第1アプリケーションインタフェースの、新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2とを含み得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションインタフェースの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ2の一部と、第2アプリケーションインタフェースの充填コンテンツとを含み得る。第1注釈は同期的にスクロールアップされ、画面の中央エリアから画面の上部エリアに移動される。
【0093】
スクロールした後、ユーザは続けて、第2注釈を第2注釈インタフェースに追加し得る。
図5の(b)に示されるように、第2注釈は、第2注釈インタフェースにおいて新たに表示されたインタフェースコンテンツ上に配置され、第2注釈は、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ1-2が位置するエリアと、第2アプリケーションインタフェースの充填コンテンツが位置するエリアに横方向にまたがる。スクロール後の第2注釈インタフェースにおいて、ユーザはまた、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ1-1と、第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ2にも注釈を追加してもよいことが理解され得る。
【0094】
注釈付けを実行した後、ユーザは、注釈保存操作を入力して、注釈インタフェースを保存し得る。ユーザの注釈保存操作を受け取った後、電子デバイスは、注釈プロセス全体で表示される、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツと、第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツと、注釈層の注釈とを結合し、次いで、得られた注釈ピクチャを保存し得る。
【0095】
図5の(c)に示されるように、保存される注釈ピクチャにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第1アプリケーションインタフェースの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の全体と、第1アプリケーションインタフェースの、第2注釈インタフェースに新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2とを含んでよく;第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションインタフェースの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ2の全体と、第2注釈インタフェースに表示された充填コンテンツとを含んでよい。注釈コンテンツは、上から下に向かって、ユーザによって追加された第1注釈と第2注釈を含んでよい。
【0096】
注釈ピクチャを保存するとき、電子デバイスは、注釈ピクチャをデフォルトパスに保存してよく、例えば注釈ピクチャをアルバム又はメモ帳に保存してもよい。また、ユーザは保存パスを設定してもよい。例えばユーザがツールバー23で注釈保存オプションを選択した後、電子デバイスは、ユーザが保存パスを設定するためのポップアップウィンドウを表示してよく、その後、注釈ピクチャは、ユーザによって設定されたパスに保存される。
【0097】
加えて、注釈ピクチャを生成した後、電子デバイスは、プレビューインタフェースを更に表示してもよい。例えばスクリーンショットと同様の方法で、ポップアップウィンドウを使用することによって、注釈ピクチャをプレビューインタフェースに表示してもよい。また、予め設定された時間内にユーザによる注釈ピクチャをタップする操作を受け取らなかった場合、注釈ピクチャはデフォルトパスに保存されてもよい。予め設定された時間内にユーザによる注釈ピクチャをタップする操作を受け取った場合、ピクチャ編集インタフェースが表示されてもよい。ピクチャ編集インタフェースは、注釈ピクチャと、いくつかの編集コントロール、例えば削除コントロール、保存コントロール、モザイクコントロール及び共有コントロールとを含み得る。ユーザは、ピクチャ編集インタフェース内の注釈ピクチャを削除してもよく、あるいは関連する編集を実行した後にピクチャを保存及び/又は共有してもよい。
【0098】
インタフェースをスクロールすることによって新たに表示されるコンテンツは、スクロール操作におけるスライド距離に関係していることが理解され得る。したがって、第2注釈インタフェース内の、スクロール後に表示されるインタフェースコンテンツは、第1注釈インタフェース内の、スクロール前に表示されるインタフェースコンテンツとは完全に又は部分的に相違することがある。この実施形態では、部分的な相違が説明のための例として使用される。加えて、理解を容易にするため、
図5の(a)、(b)では、ツールバー23が省略されており、以下の添付図面も同様である。
【0099】
シナリオ02:
図6の(a)を参照すると、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツと第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツはともにスクロール可能であり、スクロール前に第1注釈インタフェース内に表示されるインタフェースコンテンツは、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ1-1と、第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ2-1とを含む。
【0100】
ユーザがスクロール操作を入力した後、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツと、第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツと、注釈層とをスクロールアップし得る。第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツと第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツはともにスクロール可能であり、スクロールプロセスにおいて新たなインタフェースコンテンツが表示され得る。
【0101】
図6の(b)に示されるように、スクロール後に表示される第2注釈インタフェースにおいて、第1アプリケーションインタフェース内のインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第1アプリケーションインタフェースの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の一部と、第1アプリケーションインタフェースの、新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2とを含み得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションインタフェースの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ2-1の一部と、第2アプリケーションインタフェースの、新たに表示されたインタフェースコンテンツ2-2とを含み得る。第1注釈が同期的にスクロールアップされ、画面の中央エリアから画面の上部エリアに移動される。
【0102】
図6の(b)に示されるように、ユーザは、第2注釈を第2注釈インタフェースに追加した後に、注釈インタフェースを保存してよく、この場合、第2注釈は、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ1-2と第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ2-2に横方向にまたがる。
図6の(c)に示されるように、電子デバイスがユーザの注釈保存操作を受け取った後、保存される注釈ピクチャにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第1アプリケーションインタフェースの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の全体と、第1アプリケーションインタフェースの、第2注釈インタフェースに新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2とを含み得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションインタフェースの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ2-1の全体と、第2アプリケーションインタフェースの、第2注釈インタフェースに新たに表示されたインタフェースコンテンツ2-2とを含み得る。注釈コンテンツは、上から下に向かって、ユーザによって追加された第1注釈と第2注釈を含み得る。
【0103】
いくつかのAPPのアプリケーションインタフェースは、固定位置を有する1つ以上のコンポーネントを含む。APPがスクロール操作に応答するとき、これらのコンポーネントの位置はそれに応じて移動しない。一部のコンポーネントのインタフェースコンテンツはスクロール可能であり、一部のコンポーネントのインタフェースコンテンツはスクロール不可能である。例えばギャラリAPP、連絡先APP、メモ帳APPのようなAPPのテキストコンテンツはスクロール可能であり、ナビゲーションバーやメニューバー内のコンテンツはスクロール不可能である。一部のAPPはツールバーを含み、ツールバー内のコンテンツは通常スクロール不可能である。各コンポーネントは、1つ以上のコントロールを含み得る。インタフェースコンテンツがスクロール可能なコンポーネント(略して、スクロール可能コンポーネント)について、APPがユーザのスクロール操作に応答するとき、コンポーネント内のコントロール及び他のコンテンツの位置は移動可能である。インタフェースコンテンツがスクロール不可能なコンポーネント(略して、スクロール不可能コンポーネント)について、APPがユーザのスクロール操作に応答するとき、コンポーネント内のコントロール及び他のコンテンツの位置は移動不可能である。
【0104】
第1注釈インタフェースに表示される任意のAPPについて、該APPが、固定位置を有する少なくとも1つのスクロール可能コンポーネントと、少なくとも1つのスクロール不可能コンポーネントとを含む場合、各スクロール不可能コンポーネントについて、該スクロール不可能コンポーネントがスクロール可能コンポーネントの左側又は右側に位置する場合、スクロール中に、スクロール不可能コンポーネントのインタフェースコンテンツの下部でインタフェース充填が実行され得る。スクロール不可能コンポーネントが、スクロール可能コンポーネントの下又は上に位置する場合、スクロール不可能コンポーネントのインタフェースコンテンツは、スクロール中に固定して表示されてもよく、あるいはスクロール不可能コンポーネントのインタフェースコンテンツは表示されなくてもよい。保存中に、スクロール不可能コンポーネントが、スクロール可能コンポーネントのインタフェースコンテンツの上又は上でスプライスされ得るか、スクロール不可能コンポーネントのインタフェースコンテンツは保存されなくてもよい。この実施形態では、説明のために、スクロール不可能コンポーネントのインタフェースコンテンツが表示されずに保存される例が以下で使用される。
【0105】
APPに含まれる複数のコンポーネントがすべてスクロール不可能コンポーネントである場合、インタフェース充填は、APPのインタフェースコンテンツの下部で実行され得る。
【0106】
以下では、引き続き、アプリケーションインタフェースが、固定位置を有する複数のコンポーネントを含むときの様々な可能なスクロール注釈シナリオを説明する。
【0107】
シナリオ03:
図7の(a)を参照すると、第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースは、横方向に配置されるコンポーネント1とコンポーネント3を含み、コンポーネント3はコンポーネント1の左側に位置し、第2アプリケーションのアプリケーションインタフェースは、コンポーネント2を含み、ここで、コンポーネント1のインタフェースコンテンツとコンポーネント2のインタフェースコンテンツはともにスクロール可能であり、コンポーネント3のインタフェースコンテンツはスクロール不可能である。例えばコンポーネント1は、第1アプリケーションインタフェース内のコンテンツエリアに対応するコンポーネントであり、コンポーネント1は、テキストコンテンツを表示する。コンポーネント3は、第1アプリケーションインタフェース内のサイドツールバーである。第1アプリケーションがスクロール操作に応答するとき、それに応じてコンポーネント1内のインタフェースコンテンツはスクロールしてよく、コンポーネント3内のインタフェースコンテンツは変化しないままである。
【0108】
スクロール前に第1注釈インタフェース内に表示されるインタフェースコンテンツは、コンポーネント1のインタフェースコンテンツ1-1と、コンポーネント2のインタフェースコンテンツ2-1と、コンポーネント3のインタフェースコンテンツ3とを含み、注釈コンテンツは、第1注釈を含み、ここで、第1注釈は、画面の中央エリアに位置し、第1注釈は、インタフェースコンテンツ1-1とインタフェースコンテンツ2-1に横方向にまたがる。
【0109】
ユーザがスクロール操作を入力した後、電子デバイスは、コンポーネント1のインタフェースコンテンツと、コンポーネント2のインタフェースコンテンツと、コンポーネント3のインタフェースコンテンツと、注釈層とをスクロールアップし得る。コンポーネント1のインタフェースコンテンツとコンポーネント2のインタフェースコンテンツはともにスクロール可能であり、スクロールプロセスにおいて新たなインタフェースコンテンツが表示され得る。コンポーネント3のインタフェースコンテンツはスクロール不可能であり、インタフェースの充填が行われ得る。
【0110】
図7の(b)に示されるように、スクロール後に表示される第2注釈インタフェースにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、コンテンツの左部分と右部分とを含んでよく、ここで、コンテンツの右部分は、上から下に向かって、コンポーネント1の、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の一部と、コンポーネント1の、新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2とを含んでよく、コンテンツの左部分は、上から下に向かって、コンポーネント3の、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ3の一部と、コンポーネント3の充填コンテンツとを含む。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されるインタフェースコンテンツ2-1の一部と、第2アプリケーションの、新たに表示されたインタフェースコンテンツ2-2とを含み、第1注釈が同期的にスクロールアップされ、画面の中央エリアから画面の上部エリアに移動される。
【0111】
図7の(b)に示されるように、ユーザは、第2注釈を第2注釈インタフェースに追加した後に、注釈インタフェースを保存してよく、この場合、第2注釈は、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ1-2と第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ2-2に横方向にまたがる。
図7の(c)に示されるように、電子デバイスがユーザの注釈保存操作を受け取った後、保存される注釈ピクチャにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、コンテンツの左部分と右部分を含み得る。コンテンツの右部分は、上から下に向かって、第1アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の全体と、第1アプリケーションの、第2注釈インタフェースに新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2とを含み得る。コンテンツの左部分は、上から下に向かって、コンポーネント3の、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ3の全体と、コンポーネント3の、第2注釈インタフェースに表示された充填コンテンツとを含み得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ2-1の全体と、第2アプリケーションの、第2注釈インタフェースに新たに表示されたインタフェースコンテンツ2-2とを含んでよく、注釈コンテンツは、上から下に向かって、ユーザによって追加された第1注釈と第2注釈とを含み得る。
【0112】
シナリオ04:
図8の(a)を参照すると、第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースは、縦方向に配置されるコンポーネント1とコンポーネント3とを含み、コンポーネント3は、コンポーネント1の下部に位置する。例えばコンポーネント3は、第1アプリケーションインタフェース内のメニューバーである。第2アプリケーションのアプリケーションインタフェースは、コンポーネント2を含み、コンポーネント1のインタフェースコンテンツはスクロール可能であり、コンポーネント2のインタフェースコンテンツとコンポーネント3のインタフェースコンテンツはともにスクロール不可能である。スクロール前の第1注釈インタフェースに表示されるインタフェースコンテンツは、コンポーネント1のインタフェースコンテンツ1-1と、コンポーネント2のインタフェースコンテンツ2と、コンポーネント3のインタフェースコンテンツ3である。
【0113】
ユーザがスクロール操作を入力した後、電子デバイスは、コンポーネント1のインタフェースコンテンツと、コンポーネント2のインタフェースコンテンツと、注釈層とをスクロールアップしてよく、コンポーネント3のインタフェースコンテンツは表示されない。コンポーネント1のインタフェースコンテンツはスクロール可能であり、スクロールプロセスにおいて新たなインタフェースコンテンツが表示され得る。コンポーネント2のインタフェースコンテンツはスクロール不可能であり、インタフェース充填が行われ得る。
【0114】
図8の(b)に示されるように、スクロール後に表示される第2注釈インタフェースにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、コンポーネント1の、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の一部と、コンポーネント1の、新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2とを含み得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ2の一部と、第2アプリケーションの充填コンテンツとを含み得る。第1注釈は同期的にスクロールアップされ、画面の中央エリアから画面の上部エリアに移動される。
【0115】
図8の(b)に示されるように、ユーザは、第2注釈を第2注釈インタフェースに追加した後に、注釈インタフェースを保存してよく、この場合、第2注釈は、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ1-2と、第2アプリケーションインタフェースの充填コンテンツに横方向にまたがる。
図8の(c)に示されるように、電子デバイスがユーザの注釈保存操作を受け取った後、保存される注釈ピクチャにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第1アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の全体と、第1アプリケーションの、第2注釈インタフェースに新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2と、コンポーネント3の、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ3の全体とを含み得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ2の全体と、第2注釈インタフェースに表示された充填コンテンツとを含み得る。注釈コンテンツは、上から下に向かって、ユーザによって追加された第1注釈と第2注釈を含み得る。
【0116】
シナリオ05:
図9の(a)を参照すると、第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースは、縦方向に配置されたコンポーネント1とコンポーネント3とを含み、コンポーネント3は、コンポーネント1の下部に位置する。第2アプリケーションのアプリケーションインタフェースは、コンポーネント2を含み、ここで、コンポーネント1のインタフェースコンテンツとコンポーネント2のインタフェースコンテンツはともにスクロール可能であり、コンポーネント3のインタフェースコンテンツはスクロール不可能である。スクロール前の第1注釈インタフェースに表示されるインタフェースコンテンツは、コンポーネント1のインタフェースコンテンツ1-1と、コンポーネント2のインタフェースコンテンツ2-1と、コンポーネント3のインタフェースコンテンツ3とを含む。
【0117】
ユーザがスクロール操作を入力した後、電子デバイスは、コンポーネント1のインタフェースコンテンツと、コンポーネント2のインタフェースコンテンツと、注釈層とをスクロールアップしてよく、コンポーネント3のインタフェースコンテンツは表示されない。コンポーネント1のインタフェースコンテンツとコンポーネント2のインタフェースコンテンツはともにスクロール可能であり、スクロールプロセスにおいて新たなインタフェースコンテンツが表示され得る。
【0118】
図9の(b)に示されるように、スクロール後に表示される第2注釈インタフェースにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、コンポーネント1の、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の一部と、コンポーネント1の新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2とを含み得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ2-1の一部と、第2アプリケーションの、新たに表示されたインタフェースコンテンツ2-2とを含み得る。第1注釈が同期的にスクロールアップされ、画面の中央エリアから画面の上部エリアに移動される。
【0119】
図9の(b)に示されるように、ユーザは、第2注釈を第2注釈インタフェースに追加した後に、注釈インタフェースを保存してよく、この場合、第2注釈は、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ1-2と第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ2-2に横方向にまたがる。
図9の(c)に示されるように、電子デバイスがユーザの注釈保存操作を受け取った後、保存される注釈ピクチャにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第1アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の全体と、第1アプリケーションの、第2注釈インタフェースに新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2と、コンポーネント3の、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ3の全体とを含み得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ2-1の全体と、第2アプリケーションの、第2注釈インタフェースに新たに表示されたインタフェースコンテンツ2-2と、第2アプリケーションの、コンポーネント3に対応して新たに表示されたインタフェースコンテンツ2-3とを含み得る。注釈コンテンツは、上から下に向かって、ユーザによって追加された第1注釈及び第2注釈を含み得る。
【0120】
すなわち、保存中に、コンポーネント3のインタフェースコンテンツが、コンポーネント1のインタフェースコンテンツ1-2の下にスプライスされる場合、インタフェースコンテンツの一部は引き続き、コンポーネント2のインタフェースコンテンツ2-2の後に表示されてよく、その結果、保存される注釈ピクチャ内の第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースの長さは一致する。また、コンポーネント2のインタフェースコンテンツ2-2の下でインタフェース充填が行われてもよいことが理解され得る。
【0121】
シナリオ06:
図10の(a)を参照すると、第1アプリケーションのアプリケーションインタフェースは、縦方向に配置されるコンポーネント1とコンポーネント3を含み、コンポーネント3は、コンポーネント1の下部に位置する。第2アプリケーションのアプリケーションインタフェースは、縦方向に配置されるコンポーネント2とコンポーネント4を含み、コンポーネント4は、コンポーネント2の下部に位置する。コンポーネント1のインタフェースコンテンツとコンポーネント2のインタフェースコンテンツはともにスクロール可能であり、コンポーネント3のインタフェースコンテンツとコンポーネント4のインタフェースコンテンツはともにスクロール不可能である。スクロール前の第1注釈インタフェースに表示されるインタフェースコンテンツは、コンポーネント1のインタフェースコンテンツ1-1と、コンポーネント2のインタフェースコンテンツ2-1と、コンポーネント3のインタフェースコンテンツ3と、コンポーネント4のインタフェースコンテンツ4とを含む。
【0122】
ユーザがスクロール操作を入力した後、電子デバイスは、コンポーネント1のインタフェースコンテンツと、コンポーネント2のインタフェースコンテンツと、注釈層とをスクロールアップしてよく、コンポーネント3のインタフェースコンテンツとコンポーネント4のインタフェースコンテンツは表示されない。コンポーネント1のインタフェースコンテンツとコンポーネント2のインタフェースコンテンツはともにスクロール可能であり、スクロールプロセスにおいて新たなインタフェースコンテンツが表示され得る。
【0123】
図10の(b)に示されるように、スクロール後に表示される第2注釈インタフェースにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、コンポーネント1の、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の一部と、コンポーネント1の、新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2とを含み得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ2-1の一部と、第2アプリケーションの、新たに表示されたインタフェースコンテンツ2-2とを含み得る。第1注釈が同期的にスクロールアップされ、画面の中央エリアから画面の上部エリアに移動される。
【0124】
図10の(b)に示されるように、ユーザは、第2注釈を第2注釈インタフェースに追加した後に、注釈インタフェースを保存してよく、この場合、第2注釈は、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ1-2と第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ2-2に横方向にまたがる。
図10の(c)に示されるように、電子デバイスがユーザの注釈保存操作を受け取った後、保存される注釈ピクチャにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第1アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の全体と、第1アプリケーションの、第2注釈インタフェースに新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2と、コンポーネント3の、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ3の全体とを含み得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ2-1の全体と、第2アプリケーションの、第2注釈インタフェースに新たに表示されたインタフェースコンテンツ2-2と、コンポーネント4の、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ4の全体を含み得る。注釈コンテンツは、上から下に向かって、ユーザによって追加された第1注釈と第2注釈を含み得る。
【0125】
図10は、コンポーネント3とコンポーネント4の高さが同じ例を使用して説明されている。コンポーネント3とコンポーネント4の高さは代替的に異なっていてもよいことが理解され得る。この場合、保存される注釈ピクチャをより美しくするために、保存される注釈ピクチャにおける第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースの長さが一致するように、コンポーネント3とコンポーネント4のうちのより高さが低いコンポーネントの上に、インタフェースコンテンツの一部が新たに表示されてもよい。例えばコンポーネント3の高さがコンポーネント4の高さよりも低い場合、コンポーネント1のインタフェースコンテンツ1-2の後に、インタフェースコンテンツの一部が続けて表示されてもよい。
【0126】
別の任意の実装では、ユーザのスクロール操作を受け取った後、電子デバイスは、スクロール操作が行われたアプリケーションインタフェースのみをスクロール方式で表示してよく、他のアプリケーションインタフェースはスクロールされなくてよい、すなわち、これらのアプリケーションインタフェースは、非同期的にスクロールされる。保存中に、アプリケーションインタフェースの長さが一致するように、インタフェースの充填が行われてもよい。ユーザが注釈を追加するときに、画面にまたがる注釈が禁止されることがある。以下では、シナリオ02を説明のための例として使用する。
【0127】
図11の(a)を参照すると、第1アプリケーションのインタフェースコンテンツと第2アプリケーションのインタフェースコンテンツはともにスクロール可能であり、スクロール前の第1注釈インタフェースに表示されるインタフェースコンテンツは、第1アプリケーションのインタフェースコンテンツ1-1と、第2アプリケーションのインタフェースコンテンツ2とを含み、第1注釈は、注釈11と注釈12とを含み、ここで、注釈11は、インタフェースコンテンツ1-1の中間エリアに位置し、注釈12は、インタフェースコンテンツ2の中間エリアに位置する。
【0128】
ユーザは、第1アプリケーションインタフェースにおいてスクロール操作(図中の黒の太い上向き矢印によって表される)を入力し、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツをスクロールアップし得る。
図11の(b)に示されるように、スクロール後に表示される第2注釈インタフェースにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第1アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の一部と、第1アプリケーションの、新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2とを含んでよく、第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは変化しないままである。
【0129】
図11の(b)に示されるように、ユーザは、第2注釈を第2注釈インタフェースに追加した後に、注釈インタフェースを保存してよく、ここで、第2注釈は、注釈21と注釈22とを含み、注釈21は、インタフェースコンテンツ1-2上に位置し、注釈22は、インタフェースコンテンツ2の上かつ注釈12の下に位置する。
図11(c)に示されるように、電子デバイスがユーザの注釈保存操作を受け取った後、保存される注釈ピクチャにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第1アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ1-1の全体と、第1アプリケーションの、第2注釈インタフェースに新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2とを含み得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションの、第1注釈インタフェースに表示されたインタフェースコンテンツ2の全体と、第2アプリケーションの充填コンテンツとを含み得る。注釈コンテンツは、第1アプリケーションインタフェースに位置する注釈11及び注釈21と、第2アプリケーションインタフェースに位置する注釈12及び注釈22とを含み得る。
【0130】
上記では、シナリオ02を例として使用することにより非同期スクロールプロセスを説明した。別のシナリオにおける非同期スクロールプロセスも同様であり、詳細はここでは再度説明しない。
【0131】
以下に、上下分割画面シナリオを説明する。
【0132】
左右分割画面と同様に、異なるAPPのアプリケーションインタフェースが上下分割画面で表示されてよく、同一のAPPのアプリケーションインタフェースも上下分割画面で表示されてもよい。この実施形態においては、これは特に限定されない。以下では、上部画面が第1アプリケーションインタフェースを表示し、下部画面が第2アプリケーションインタフェースを表示する例を使用することにより、スクロール注釈プロセスを説明する。
【0133】
電子デバイスがユーザのスクロール操作を受け取るとき、ユーザによって追加された注釈が、注釈インタフェース上に存在することがあり、あるいは注釈インタフェース上に存在しないこともある。加えて、ユーザによって追加された注釈は、画面にまたがっていてもよい、すなわち、注釈は、第1アプリケーションインタフェース及び第2アプリケーションインタフェースと縦方向にまたがってもよく、あるいは注釈は、画面にまたがらなくてもよい、すなわち、第1アプリケーションインタフェース又は第2アプリケーションインタフェース内に位置してもよい。以下では、これらのケースを別々に説明する。
【0134】
シナリオ11:
図12の(a)を参照すると、電子デバイスがユーザのスクロール操作を受け取るとき、注釈インタフェース上に注釈が存在しない。この場合、電子デバイスは、ユーザのスクロール操作が行われたAPPを全画面表示してよい。例えば
図12の(a)及び(b)に示されるように、ユーザが第1アプリケーションインタフェースにおいてスクロール操作を入力した後、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェースを全画面表示する。
【0135】
現在の全画面注釈プロセスと同様に、ユーザは、画面上の第1アプリケーションインタフェースに対して、注釈を追加し、インタフェースをスクロールする等してよい。ユーザが注釈保存操作を入力した後、電子デバイスは、注釈プロセスで表示された第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツと、ユーザによって追加された注釈とを結合して、保存用の注釈ピクチャとしてよい。例えば
図12の(b)に示されるように、第1アプリケーションインタフェースに注釈を追加した後、ユーザは注釈インタフェースを保存し、ここで、ユーザによって追加された注釈は、第1アプリケーションインタフェースの中央エリアに位置する。
図12の(c)に示されるように、電子デバイスがユーザの注釈保存操作を受け取った後、保存される注釈ピクチャは、全画面表示された第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツと、ユーザによって追加された注釈とを含み得る。
【0136】
シナリオ12:
図13の(a)を参照すると、電子デバイスがユーザのスクロール操作を受け取るとき、注釈インタフェースは、注釈11と注釈12とを含み、注釈11は第1アプリケーションインタフェース内に位置し、注釈12は第2アプリケーションインタフェース内に位置し、注釈11と注釈12のいずれも画面をまたいでいない。この場合、電子デバイスは、ユーザのスクロール操作が行われたAPPを全画面表示してよい。例えば
図13の(a)及び(b)に示されるように、ユーザが第1アプリケーションインタフェースにおいてスクロール操作を入力した後、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェースを全画面表示する。
【0137】
次いで、ユーザは、画面上の第1アプリケーションインタフェースに対して、注釈を追加し、インタフェースをスクロールする等してよい。ユーザが注釈保存操作を入力した後、電子デバイスは、注釈プロセスにおいて表示された第1アプリケーションインタフェースと、第1アプリケーションインタフェースにおいてユーザによって追加された注釈とを結合して第1注釈ピクチャとし、注釈プロセスにおいて表示された第2アプリケーションインタフェースと、第2アプリケーションインタフェースにおいてユーザによって追加された注釈とを組み合わせて第2注釈ピクチャとして、次いで、保存のために、第2注釈ピクチャを第1注釈ピクチャの下部にスプライスし得る。例えば
図13の(b)に示されるように、第1アプリケーションインタフェースにおいて注釈2を追加した後、ユーザは注釈インタフェースを保存し、ここで、注釈2は、注釈11の下に位置する。
図13の(c)に示されるように、電子デバイスがユーザの注釈保存操作を受け取った後、保存される注釈ピクチャ内のインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、全画面表示された第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツと、スクロール前に表示された第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツとを含んでよく、注釈コンテンツは、第1アプリケーションインタフェース上に位置する注釈11及び注釈2と、第2アプリケーションインタフェース上に位置する注釈12とを含んでよい。
【0138】
シナリオ13:
図14の(a)を参照すると、電子デバイスが第1アプリケーションインタフェースに対するユーザのスクロール操作を受け取るとき、注釈インタフェースは、注釈1を含み、注釈1は画面をまたいでいる。この場合、
図14の(b)に示されるように、電子デバイスは、ポップアップウィンドウを使用することにより、現在の注釈コンテンツを保存するかどうかをユーザに促してもよい。ユーザが選択を完了した後、
図14の(c)に示されるように、第1アプリケーションインタフェースが全画面表示される。
【0139】
前述のシナリオと同様に、ユーザは、画面上の第1アプリケーションインタフェースに対して、注釈を追加し、インタフェースをスクロールする等してもよい。ユーザが注釈保存操作を入力した後、電子デバイスは、注釈プロセスにおいて表示された第1アプリケーションインタフェースと、第1アプリケーションインタフェースにおいてユーザによって追加された注釈とを結合して、保存用の注釈ピクチャとしてよい。加えて、
図14の(b)に示されるインタフェースにおいて、ユーザが現在の注釈コンテンツを保存することを選択した場合、電子デバイスは、
図14の(a)に示されるアプリケーションインタフェースと注釈1とを同時に結合して、保存用の注釈ピクチャとしてよい。例えば
図14の(b)及び(c)に示されるように、ユーザが「Yes」の選択肢を選択し、第1アプリケーションインタフェースにおいて注釈2を追加した後、注釈インタフェースが保存され、ここでは、注釈2が注釈1の下に位置している。
図14の(d)及び(e)に示されるように、電子デバイスがユーザの注釈保存操作を受け取った後、保存される注釈ピクチャのうちの1つは、全画面表示された第1アプリケーションインタフェースと、注釈1と、注釈2とを含み得る。他の保存される注釈ピクチャは、スクロール前に上から下に向かって表示された第1アプリケーションインタフェース及び第2アプリケーションインタフェースと、第1アプリケーションインタフェース及び第2アプリケーションインタフェースに縦方向にまたがる注釈1とを含み得る。
【0140】
図14の(c)では、電子デバイスが第1アプリケーションインタフェースを全画面表示するとき、注釈1は表示されなくてもよいことが理解され得る。
【0141】
シナリオ14:
図15の(a)を参照すると、電子デバイスが第2アプリケーションインタフェースに対するユーザのスクロール操作を受け取るとき、注釈インタフェースは注釈1を含み、注釈1が画面にまたがっている。この場合、
図15の(b)に示されるように、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースをスクロールアップし得る。スクロールプロセスでは、
図15の(a)に示される第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツが上から下に向かって徐々に隠され、新しいインタフェースコンテンツが続いて第2アプリケーションインタフェースに表示される。
【0142】
図15の(b)に示されるように、注釈2をインタフェースに追加した後、ユーザは再びインタフェースをスクロールし、この場合、注釈2は、第2アプリケーションインタフェース内に位置し、注釈1の下に位置する。ユーザがインタフェースをスクロールした後、
図15の(c)に示されるように、
図15の(a)に示される第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは完全に隠され、第2アプリケーションインタフェースが、全画面表示状態で提示され、注釈1と注釈2は同期的にスクロールアップされ、注釈1は画面の上部までスクロールされ、第1アプリケーションインタフェース内に位置する部分は隠され、注釈2は画面の上部エリアまでスクロールされる。ユーザが引き続き注釈3を追加した後、注釈インタフェースが保存され、この場合、注釈3は注釈2の下に位置する。ユーザの注釈保存操作を受け取った後、電子デバイスは、注釈プロセスにおいて表示されたアプリケーションインタフェースと、ユーザによって追加された注釈とを結合して、保存用の注釈ピクチャとしてもよい。
図15の(d)に示されるように、保存される注釈ピクチャ内のインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第1アプリケーションインタフェースと、第2アプリケーションインタフェースの、スクロール前に表示されたインタフェースコンテンツと、第2アプリケーションインタフェースの、スクロールが2回実行された後に新たに表示されたインタフェースコンテンツとを含み、注釈コンテンツは、上から下に向かって、第1アプリケーションインタフェース及び第2アプリケーションインタフェースと縦方向にまたがる注釈1と、第2アプリケーションインタフェースに位置する注釈2及び注釈3と、を含み得る。
【0143】
以下では、フローティングウィンドウのシナリオを説明する。
【0144】
図16の(a)に示されるように、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェースを全画面表示し、第2アプリケーションインタフェースをフローティングウィンドウで表示する。このシナリオでは、ユーザは、フローティングメニュー10内の注釈コントロールをタップする。
図16の(b)に示されるように、ユーザの注釈トリガ操作を受け取った後、電子デバイスは注釈モードに入り、フローティングウィンドウは隠されてよい。
【0145】
ユーザは、画面上の第1アプリケーションインタフェースに対して、注釈を追加し、インタフェースをスクロールする等してよい。ユーザが注釈保存操作を入力した後、電子デバイスは、注釈プロセスで表示された第1アプリケーションインタフェースと、ユーザによって追加された注釈とを結合して、保存用の注釈ピクチャとしてよい。例えば
図16の(b)に示されるように、ユーザが第1アプリケーションインタフェースにおいて注釈1を追加した後、インタフェースがスクロールされ、この場合、注釈1は画面の中央部分に位置する。
図16の(c)に示されるように、ユーザのスクロール操作を受け取った後、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツをスクロールし、第1アプリケーションインタフェースの新たなインタフェースコンテンツが画面の下の部分に表示される。加えて、注釈1は、画面の上の部分まで同期的にスクロールされる。ユーザは引き続き、第1アプリケーションインタフェースにおいて注釈2を追加し、次いで注釈インタフェースを保存し、この場合、注釈2は、新たに表示されたインタフェースコンテンツ上に位置する。
図16の(d)に示されるように、電子デバイスがユーザの注釈保存操作を受け取った後、保存される注釈ピクチャ内のインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第1アプリケーションインタフェースの、スクロール前に表示されたインタフェースコンテンツと、第1アプリケーションインタフェースの、スクロール後に新たに表示されたインタフェースコンテンツとを含んでよく、注釈コンテンツは、上から下に向かって、注釈1と注釈2とを含んでよい。
【0146】
別の任意の実施形態では、
図17の(a)及び(b)に示されるように、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェースを全画面表示し、第2アプリケーションインタフェースをフローティングウィンドウで表示する。このシナリオでは、ユーザは、フローティングメニュー10内の注釈コントロールをタップすることによって、注釈トリガ操作を入力する。注釈モードに入った後、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースとを分割画面方式で表示し得る。ここでは、左右分割画面方式を例として使用する。画面分割方式は代替的に、画面分割の間に上下分割方式であってもよいことが理解され得る。
【0147】
分割画面シナリオにおけるスクロール注釈プロセスは、前述の分割画面シナリオにおけるものと同様である。以下では、前述のシナリオ01を説明のために例として使用する。
【0148】
図17の(b)に示されるように、第1アプリケーションのインタフェースコンテンツ1-1はスクロール可能であり、第2アプリケーションのインタフェースコンテンツ2はスクロール不可能である。注釈1を追加した後、ユーザはスクロール操作を入力するが、この場合、注釈1は、画面の中央部分に位置しており、第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースに横方向にまたがっている。
図17の(c)に示されるように、スクロール操作を受け取った後、電子デバイスは、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツと、第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツと、注釈層とをスクロールアップし、第2アプリケーションのインタフェースコンテンツの下でインタフェース充填を行う。スクロール後に得られるインタフェースにおいて、第1アプリケーションインタフェース内のインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、
図17の(b)に示される第1アプリケーションのインタフェースコンテンツ1-1の一部と、第1アプリケーションの新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2とを含み得る。第2アプリケーションインタフェース内のインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションのインタフェースコンテンツ2の一部と、第2アプリケーションの充填コンテンツとを含み得る。注釈1は、同期的にスクロールアップされ、画面の中央部分から画面の上部分にスクロールされる。
【0149】
注釈2を追加した後、ユーザは、注釈保存操作を入力して注釈インタフェースを保存し、この場合、注釈2は、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツ1-2が位置するエリアと、第2アプリケーションインタフェースの充填コンテンツが位置するエリアに横方向にまたがる。
図17の(d)に示されるように、保存される注釈ピクチャにおいて、第1アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、
図17の(b)に示されるインタフェースコンテンツ1-1の全体と、
図17の(c)に示される第1アプリケーションの新たに表示されたインタフェースコンテンツ1-2とを含み得る。第2アプリケーションインタフェースのインタフェースコンテンツは、上から下に向かって、第2アプリケーションのインタフェースコンテンツ2の全体と、第2アプリケーションの充填コンテンツとを含み得る。注釈コンテンツは、上から下に向かって、ユーザによって追加された注釈1と注釈2を含み得る。
【0150】
この実施形態において提供される注釈方法では、電子デバイスは、ユーザが注釈付けを行うために、マルチウィンドウシナリオで注釈モードに入ることができる。これにより、注釈機能の適用シナリオを充実させることができ、ユーザによって行われる注釈の柔軟性を向上させることができ、ユーザの注釈経験を向上させることができる。
【0151】
同じ概念に基づいて、前述の方法の実装では、本出願の実施形態は、対話システムを提供する。
図18は、本出願の実施形態による対話システムの構造の概略図である。
図18に示されるように、対話システムは、電子デバイス100とスタイラス200とを含んでよい。
【0152】
電子デバイス100は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ又は電子リーダのようなディスプレイデバイスであってもよい。スタイラス200は、抵抗スタイラス200、容量スタイラス200等であってよい。
【0153】
電子デバイス100は、Bluetooth又はワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)ネットワークのような無線通信方式でスタイラス200と通信し得る。
【0154】
1つ以上のキーがスタイラス200に配置されてよく、これらのキーは、物理キーであっても仮想キーであってもよい。ユーザは、スタイラス200上のキーを使用することによって、対応する操作を実行するようにスタイラス200を制御し得る。例えばユーザが第1キーをタップした後、スタイラス200は電子デバイス100への通信接続を確立し、ユーザが第2キーをタップした後、電子デバイス100は注釈モードに入る。
【0155】
電子デバイス100がスタイラス200との通信を確立した後、ユーザはスタイラス200を使用することによってタッチ操作を入力してよい。注釈モードでは、電子デバイス100は、スタイラス200によって形成された移動トラックをスクリーン上に表示し得る。
【0156】
電子デバイス100のソフトウェアシステムは、階層化アーキテクチャ、イベント駆動型アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ又はクラウドアーキテクチャを使用し得る。本発明の実施形態では、電子デバイス100のソフトウェア構造は、階層化アーキテクチャを用いるAndroidシステムを例として使用することにより説明される。
【0157】
図19は、本出願の実施形態による電子デバイス100のソフトウェアアーキテクチャの概略図である。
図19に示されるように、電子デバイス100のソフトウェアシステムは、いくつかの層に分割され得る。いくつかの実施形態では、Androidシステムは、上から下に、アプリケーション層と、アプリケーションフレームワーク層と、Androidランタイム(Android Runtime)及びシステムライブラリと、カーネル層に分割され得る。
【0158】
アプリケーション層は、一連のアプリケーションを含み得る。
図19に示されるように、アプリケーションは、カメラ、ギャラリ、カレンダー、電話、WLAN、Bluetooth、音楽、メモ帳、メッセージ、注釈、ブラウザ等を含み得る。
【0159】
アプリケーションフレームワーク層は、アプリケーション層におけるアプリケーションのためのアプリケーションプログラミングインタフェース(application programming interface、API)及びプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層は、いくつかの事前定義された機能を含む。
【0160】
図19に示されるように、アプリケーションフレームワーク層は、ウィンドウマネージャ、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、リソースマネージャ、通知マネージャ、スクリーンショットモジュール等を含み得る。
【0161】
ウィンドウマネージャは、ウィンドウプログラムを管理するように構成される。ウィンドウマネージャは、ディスプレイのサイズを取得し、ステータスバーがあるかどうかを判断し、画面をロックし、画面をキャプチャする等してよい。コンテンツプロバイダは、データを記憶して取得し、データがアプリケーションによってアクセスされることを可能にするように構成される。データは、ビデオ、画像、オーディオ、発呼及び応答、ブラウズ履歴及びブックマーク、個人アドレスブック等を含んでもよい。ビューシステムは、ビジュアルコントロール、例えばテキストを表示するためのコントロール又はピクチャを表示するためのコントロールを含む。ビューシステムは、アプリケーションを構築するように構成され得る。表示インタフェースは、1つ以上のビューを含み得る。例えばメッセージの通知アイコンを含む表示インタフェースは、テキスト表示ビューとピクチャ表示ビューとを含み得る。リソースマネージャは、ローカライズされた文字列、アイコン、ピクチャ、レイアウトファイル及びビデオファイルのような、アプリケーションのための様々なリソースを提供する。通知マネージャは、アプリケーションがステータスバーに通知情報を表示することを可能にし、通知情報は、ユーザの対話なしに短時間滞在した後に自動的に消え得る通知タイプメッセージを伝達するために使用され得る。例えば通知マネージャは、ダウンロード完了を通知し、メッセージプロンプトを提供等するように構成される。通知マネージャは、代替的に、グラフ又はスクロールバーテキストの形態でシステムの上部ステータスバーに現れる通知、例えばバックグラウンドで実行されているアプリケーションの通知、あるいはダイアログウィンドウの形態で画面に現れる通知であってよい。例えばテキスト情報がステータスバーに表示されたり、アラートトーンが与えられたり、電子デバイス100が振動したり、あるいはインジケータ光が光る。
【0162】
スクリーンショットモジュールは、電子デバイス100の表示インタフェースのスクリーンショットを撮ることがある。
【0163】
Androidランタイムは、コアライブラリと仮想マシンを含む。Androidランタイムは、Androidシステムのスケジューリングと管理を担当する。コアライブラリは、2つの部分、java言語で呼び出す必要のある関数とAndroidのコアライブラリとを含む。
【0164】
アプリケーション層とアプリケーションフレームワーク層は、仮想マシンで実行される。仮想マシンは、アプリケーション層及びアプリケーションフレームワーク層で、javaファイルをバイナリファイルとして実行する。仮想マシンは、オブジェクトライフサイクル管理、スタック管理、スレッド管理、セキュリティ及び例外管理、並びにガーベジコレクションのような機能を実行するように構成される。
【0165】
システムライブラリは、複数の機能モジュール、例えばサーフェスマネージャ(Surface Manager)、メディアライブラリ(Media Libraries)、3次元グラフィクス処理ライブラリ(例えばOpenGL ES)、2Dグラフィクスエンジン(例えばSGL)、入力モジュール等を含み得る。
【0166】
サーフェスマネージャは、ディスプレイサブシステムを管理し、複数のアプリケーションのために2D層と3D層の融合を提供するように構成される。メディアライブラリは、複数の共通のオーディオ及びビデオフォーマット、静止画像ファイル等の再生及び記録をサポートする。メディアライブラリは、複数のオーディオ及びビデオコーディングフォーマット、例えばMPEG4、H.264、MP3、AAC、AMR、JPG及びPNGをサポートし得る。3次元グラフィクス処理ライブラリは、3次元グラフィクス描画、画像レンダリング及び合成、レイヤ処理等を実装するように構成される。2Dグラフィクスエンジンは、2D描画のための描画エンジンである。
【0167】
入力モジュールは、ユーザによって入力されたタッチ操作によって生成されたタッチイベントを、対応するアプリケーションに転送するように構成される。
【0168】
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間の層であり、セキュリティサービス、ネットワークサービス、メモリ管理サービス、検出管理サービス及びドライバモデルのような、Androidカーネルのためのコアシステムサービスを提供するように構成される。カーネル層は、ディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ及びセンサドライバを含み得る。
【0169】
ユーザがタッチ操作を入力した後、ハードウェアデバイス内のタッチセンサは、対応するハードウェア割り込みを生成し、ハードウェア割り込みをカーネル層に送信し得る。カーネル層は、タッチ操作をタッチイベント(例えばアクションダウン(action down)イベント、アクションムーブ(action move)イベント又はアクションアップ(action up)イベント)にカプセル化してよく、システムライブラリ内の入力モジュールを使用することにより、タッチイベントを上位層APPに報告し得る。
【0170】
前述の実施形態で説明したように、注釈モードに入った後、電子デバイス100は、アプリケーションインタフェース上に注釈層をロードし得る。このように、ユーザによって入力されたスクロール操作によって生成されるタッチイベントは、注釈層によって処理され、注釈層の下に位置するAPPは、タッチイベントを受信することができず、インタフェーススクロールを実装することができない。この実施形態では、注釈モードにおけるインタフェーススクロールは、タッチイベントをシミュレートする方法で実装されてよい。スクロール注釈機能を実装するために、コンテンツセンサがアプリケーションフレームワーク層に追加されてよく、注釈アプリケーションは、コンテンツセンサを使用することによってスクロール注釈プロセスを実装してよい。以下では、スクロール注釈原理を説明する。
【0171】
図20は、本出願の実施形態によるスクロール注釈原理の概略図である。
図20に示されるように、ユーザが注釈トリガ操作を入力した後、入力モジュールは、注釈トリガ操作によって生成されたタッチイベントを注釈アプリケーションに転送し得る(ステップS1)。タッチイベントを受信した後、注釈アプリケーションは、タッチイベントに応答して、インタフェース情報要求コマンドをウィンドウマネージャに送信し(ステップS2)、APPインタフェース情報を取得し得る。
【0172】
インタフェース情報要求コマンドを受信した後、ウィンドウマネージャは、APP(ここでは、ターゲットAPPと呼ばれる)の現在表示されているインタフェース情報をコンテンツセンサに転送し得る(ステップS3)。次いで、コンテンツセンサは、ターゲットAPPのインタフェース情報を注釈アプリケーションに転送し得る(ステップS4)。
【0173】
ターゲットAPPは、1つ以上のAPPを含んでよい。例えばターゲットAPPは、
図3に示される「ギャラリ」APPと、「メモ帳」APPとを含んでもよい。各ターゲットAPPの処理プロセスは類似しており、ここでは1つのターゲットAPPが説明のために例として使用される。
【0174】
ターゲットAPPのインタフェース情報を取得した後、注釈アプリケーションは、インタフェース情報内のインタフェースレイアウト情報に基づいて、ターゲットAPPのインタフェース内のコンテンツ表示コントロールの位置(ここでは、第1ターゲット位置と呼ばれる)を決定し、次いで、スクリーンショットコマンドをスクリーンショットモジュールに送信し(ステップS5)、第1ターゲット位置のスクリーンショットを撮るようにスクリーンショットモジュールに通知し得る。
【0175】
スクリーンショットを完了した後、スクリーンショットモジュールは、スクリーンショットを注釈アプリケーションに返してよい(ステップS6)。次いで、注釈アプリケーションは、表示のために、注釈層をスクリーンショットにロードし得る(ステップS7)。
【0176】
ユーザが第1注釈を注釈層に追加した場合、入力モジュールは、第1注釈に対応するタッチイベントを注釈アプリケーションに転送してよく(ステップS8)、注釈アプリケーションは、タッチイベントに応答して、ユーザによって追加された第1注釈を注釈層に表示してよい(ステップS9)。
【0177】
加えて、スクリーンショットモジュールによって返されたスクリーンショットを取得した後、注釈アプリケーションは、スクロール操作に対応するタッチイベント(略してスクロールタッチイベント)をシミュレートし、次いで、シミュレートされたスクロールタッチイベントをウィンドウマネージャに送信し(ステップS10)、シミュレートされたスクロールタッチイベントをターゲットAPPに転送するようにウィンドウマネージャに通知し得る。
【0178】
ウィンドウマネージャが、シミュレートされたスクロールタッチイベントをターゲットAPPに転送した後(ステップS11)、ターゲットAPPは、対応するスクロールプロセスを実行し得る(ステップS12)。
【0179】
インタフェースコンテンツがスクロール可能であるとき、ターゲットAPPはインタフェースコンテンツをスクロールし得る。インタフェースコンテンツがスクロール不可能であるとき、すなわち、インタフェースコンテンツが一番下に到達したとき、ターゲットAPPはインタフェースコンテンツをスクロールし得ない。
【0180】
シミュレートされたスクロールタッチイベントをウィンドウマネージャに送信した後、注釈アプリケーションは、ターゲットAPPの以前に取得したインタフェース情報に基づいて、スクロール可能なコントロールの位置(ここでは、第2ターゲット位置と呼ばれる)を決定し、次いで、スクリーンショットコマンドをスクリーンショットモジュールに送信して(ステップS13)、第2ターゲット位置のスクリーンショットを撮るようにスクリーンショットモジュールに通知し得る。
【0181】
具体的には、注釈アプリケーションは、コントロールタイプに基づいて、コントロール内のインタフェースコンテンツがスクロール可能であるかどうかを判断し得る。スクロール可能なコントロールは、RecycleView、ListView、ScrollView、PageView、WebView等を含み得る。例えばRecycleViewコントロールは通常、「ギャラリ」APPのホームページで使用され、ListViewコントロールは通常、ニュースAPPで使用され、ScrollViewコントロールは通常、「連絡先」APPで使用され、PageViewコントロールは通常、スライドAPPで使用され、WebViewコントロールは通常、WebページAPPで使用される。
【0182】
スクロール可能なコントロールを決定した後、注釈アプリケーションは、スクロール可能なコントロールの位置を第2ターゲット位置として決定し、その位置のスクリーンショットを撮るようにスクリーンショットモジュールに指示し得る。
【0183】
スクリーンショットを完了した後、スクリーンショットモジュールは、スクリーンショットを注釈アプリケーションに返し得る(ステップS14)。次いで、注釈アプリケーションは、ピクチャ重複排除とピクチャスプライシングを実行し、長いスクリーンショットを生成した後に、表示されたスクリーンショットを更新し得る(ステップS15)。
【0184】
具体的には、注釈アプリケーションは、今回取得されたスクリーンショットと、前回取得されたスクリーンショットとを比較し得る。今回取得されたスクリーンショットのインタフェースコンテンツの全体が前回取得したスクリーンショット内に存在する場合、これは、ターゲットAPPのインタフェースコンテンツが一番下までスクロールされたことを示す。この場合、例えばターゲットAPPのインタフェースコンテンツの一番下でインタフェース充填が行われてよく、例えば白いページが充填される。前回取得されたスクリーンショットが今回取得されたスクリーンショットのインタフェースコンテンツ全体を含んでいない場合、今回取得されたスクリーンショットの新たにロードされたインタフェースコンテンツは、前回取得されたスクリーンショット内のインタフェースコンテンツの下にスプライスされてよく、長いスクリーンショットを生成し得る。
【0185】
ユーザが注釈層に対するスクロール操作を入力すると、入力モジュールは、スクロール操作に対応するタッチイベントを注釈アプリケーションに転送してよく(ステップS16)、注釈アプリケーションは、タッチイベントに応答して、長いスクリーンショット及び注釈層をスクロールして、表示されたインタフェースコンテンツを更新してよい(ステップS17)。
【0186】
加えて、注釈アプリケーションがステップS15を実行した後、ターゲットAPPのインタフェースコンテンツが一番下に到達していない、すなわち、ターゲットAPPのインタフェースコンテンツが引き続きスクロールされ得ると判断した場合、注釈アプリケーションは、ステップS10に戻って実行し、長いスクリーンショットを更新する、すなわち、電子デバイス100は、予め設定された条件を満たすまで、ステップS10~S15を繰り返し実行し得る。
【0187】
予め設定された条件は、ターゲットAPPのインタフェースコンテンツが一番下に到達したこと、あるいは電子デバイス100が注釈モードを終了したことであってよい。
【0188】
ステップS10~S15が繰り返し実行されるとき、予め設定された条件を満たさない場合、長いスクリーンショットの更新プロセスを実行した後に、毎回、次の長いスクリーンショットの更新プロセスが行われてもよく、あるいは、長いスクリーンショットの更新プロセスを実行した後に、毎回、予め設定された時間が経過した後に、次の長いスクリーンショット更新プロセスが行われてもよい。各々の2つの長いスクリーンショット更新プロセスの間の予め設定された時間は、同じであってもよく、異なっていてもよい。例えば予め設定された継続時間は徐々に増加してもよい。
【0189】
スクロール注釈機能が実装されるとき、注釈アプリケーションがAPPインタフェース情報をウィンドウマネージャから直接取得できるように、ウィンドウマネージャも修正されてもよいことが理解され得る。コンテンツセンサをアプリケーションフレームワーク層に追加する方式により、元のフレームワーク構造に対する変更を低減し、実装の困難性を低減することができる。
【0190】
以下では、電子デバイス100の構造を説明する。
【0191】
図21は、本出願の実施形態による電子デバイスの構造の概略図である。
【0192】
電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインタフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、キー190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、加入者識別モジュール(subscriber identification module、SIM)カードインタフェース195等を含み得る。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周囲光センサ180L、骨伝導センサ180M等を含み得る。
【0193】
本出願のこの実施形態で示される構造は、電子デバイス100に対する特定の限定を構成するものではないことが理解され得る。本出願のいくつかの他の実施形態では、電子デバイス100は、図面に示されるものよりも多くの又は少ない構成要素を含んでもよく、あるいはいくつかの構成要素を結合し、あるいはいくつかの構成要素を分割し、あるいは異なる構成要素配置を有する。図面に示される構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア又はソフトウェアとハードウェアの組合せによって実装されてよい。
【0194】
プロセッサ110は、1つ以上の処理ユニットを含み得る。例えばプロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィクス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ及び/又はニューラルネットワークプロセッサ(neural-network processing unit、NPU)等を含み得る。異なる処理ユニットは、独立した構成要素であってよく、あるいは1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。
【0195】
コントローラは、電子デバイス100の中枢センタ及びコマンドセンタであり得る。コントローラは、命令演算コード及びタイミング信号に基づいて演算制御信号を生成し、命令フェッチ及び命令実行を制御し得る。
【0196】
メモリがプロセッサ110内に更に配置されてもよく、命令及びデータを記憶するように構成される。いくつかの実施形態では、プロセッサ110内のメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ110によってちょうど使用された又は周期的に使用された命令又はデータを記憶し得る。プロセッサ110が命令又はデータを再び使用する必要がある場合、プロセッサはメモリから命令又はデータを直接呼び出してよい。これにより、繰り返しのアクセスが回避され、プロセッサ110の待ち時間が減少し、したがって、システム効率が改善される。
【0197】
いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、1つ以上のインタフェースを含み得る。インタフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit、I2C)インタフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound、I2S)インタフェース、パルスコード変調(pulse code modulation、PCM)インタフェース、ユニバーサル非同期受信機/送信機(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インタフェース、モバイル産業プロセッサインタフェース(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入出力(general-purpose input/output、GPIO)インタフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インタフェース、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インタフェース及び/又は同様のものを含み得る。
【0198】
I2Cインタフェースは、双方向同期シリアルバスであり、1つのシリアルデータ線(serial data line、SDA)及び1つのシリアルクロック線(serial clock line、SCL)を含む。I2Sインタフェースは、オーディオ通信のために使用され得る。PCMインタフェースも、オーディオ通信と、アナログ信号のサンプリング、量子化及びコーディングのために使用され得る。UARTインタフェースは、ユニバーサルシリアルデータバスであり、非同期通信のために使用される。バスは双方向通信バスであってよい。UARTインタフェースは、シリアル通信とパラレル通信との間で送信対象データを変換する。MIPIインタフェースは、プロセッサ110をディスプレイ194及びカメラ193のような周辺構成要素に接続するように構成され得る。MIPIインタフェースは、カメラシリアルインタフェース(camera serial interface、CSI)、ディスプレイシリアルインタフェース(display serial interface、DSI)等を含む。GPIOインタフェースは、ソフトウェアを使用することによって構成されてよく、GPIOインタフェースは、制御信号又はデータ信号として構成されてもよい。USBポート130は、USB標準仕様に準拠したポートであり、具体的には、ミニUSBポート、マイクロUSBポート、USBタイプCポート等であってよい。USBポート130は、電子デバイス100を充電するために充電器に接続するように構成されてもよく、あるいは電子デバイス100と周辺デバイスとの間でデータを送信するように構成されてもよく、あるいはヘッドセットを使用することによってオーディオを再生するために、ヘッドセットに接続するように構成されてもよい。ポートは、ARデバイスのような別の電子デバイスに接続するように更に構成されてもよい。
【0199】
本出願のこの実施形態で示されるモジュール間のインタフェース接続関係は、説明のための一例にすぎず、電子デバイス100の構造に対する限定を構成しないことが理解され得る。本出願のいくつかの他の実施形態では、電子デバイス100は代替的に、前述の実施形態のものとは異なるインタフェース接続方法を使用してもよく、あるいは複数のインタフェース接続方法の組合せを使用されてもよい。
【0200】
充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受け取るように構成される。充電器は、無線充電器又は有線充電器であってよい。有線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、USBポート130を使用することによって、有線充電器から充電入力を受信し得る。無線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、電子デバイス100の無線充電コイルを使用することによって、無線充電入力を受信し得る。充電管理モジュール140は更に、バッテリ142を充電しながら、電力管理モジュール141を使用することによって電子デバイスに電力を供給してもよい。
【0201】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140及びプロセッサ110に接続するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリ142及び/又は充電管理モジュール140の入力を受け取って、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160等に電力を供給する。電力管理モジュール141は、バッテリ容量、バッテリサイクルカウント及びバッテリヘルス状態(電気漏れ及びインピーダンス)のようなパラメータをモニタするように構成され得る。いくつかの他の実施形態では、電力管理モジュール141は代替的に、プロセッサ110内に配置されてもよい。いくつかの他の実施形態では、電力管理モジュール141と充電管理モジュール140は、代替的に、同じ構成要素内に配置されてもよい。
【0202】
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ等を使用することによって実装され得る。
【0203】
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送受信するように構成される。電子デバイス100の各アンテナは、1つ以上の通信周波数帯域をカバーするように構成され得る。異なるアンテナを更に多重化して、アンテナ利用率を向上させることができる。例えばアンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークにおいてダイバーシティアンテナとして多重化されてよい。いくつかの他の実施形態では、アンテナはチューニングスイッチと組み合わせて使用されてよい。
【0204】
モバイル通信モジュール150は、2G/3G/4G/5G等を含み、かつ電子デバイス100に適用される、無線通信ソリューションを提供し得る。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(low noise amplifier、LNA)等を含み得る。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を使用することにより電磁波を受信し、受信した電磁波に対してフィルタリングや増幅等の処理を行い、復調のために電磁波をモデムプロセッサに送信し得る。モバイル通信モジュール150は、モデムプロセッサによって変調された信号を更に増幅し、該信号を、アンテナ1を使用することにより放射するための電磁波に変換する。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール150内の少なくとも一部の機能モジュールは、プロセッサ110内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくとも一部の機能モジュールは、プロセッサ110の少なくとも一部のモジュールと同じコンポーネントに配置されてもよい。
【0205】
モデムプロセッサは、変調器及び復調器を含んでよい。変調器は、送信対象の低周波数ベースバンド信号を中高周波数信号に変調するように構成される。復調器は、受信した電磁波信号を低周波数ベースバンド信号に復調するように構成される。次いで、復調器は、復調を通して取得された低周波数ベースバンド信号を、処理のためにベースバンドプロセッサに送信する。低周波数ベースバンド信号は、ベースバンドプロセッサによって処理され、次いで、アプリケーションプロセッサに送信される。アプリケーションプロセッサは、オーディオデバイス(スピーカ170A、受信機170B等に限定されない)を使用することにより音声信号を出力し、あるいはディスプレイ194を使用することにより画像又はビデオを表示する。いくつかの実施形態では、モデムプロセッサは、独立の構成要素であってよい。いくつかの他の実施形態では、モデムプロセッサは、プロセッサ110とは独立であってよく、モバイル通信モジュール150又は別の機能モジュールと同じ構成要素内に配置されてもよい。
【0206】
無線通信モジュール160は、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)(例えばワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、WI-FI)ネットワーク)、ブルートゥース(Bluetooth、BT)、グローバルナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)技術、赤外線(infrared、IR)技術等を含む、無線通信のために電子デバイス100に適用されるソリューションを提供し得る。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つ以上の構成要素であってよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2を使用することにより電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を行い、処理された信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160は更に、送信対象の信号をプロセッサ110から受信し、その送信対象の信号に対して周波数変調及び増幅を行って、信号を、アンテナ2を使用することにより放射するための電磁波に変換してもよい。
【0207】
いくつかの実施形態では、電子デバイス100では、アンテナ1がモバイル通信モジュール150に結合され、アンテナ2が無線通信モジュール160に結合されているので、電子デバイス100は、無線通信技術を使用することにより、ネットワーク及び別のデバイスと通信することができる。無線通信技術は、グローバルシステム・フォー・モバイル通信(global system for mobile communications、GSM)、一般パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、符号分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多重アクセス(wideband code division multiple access、WCDMA)、時分割同期符号分割多重アクセス(time division-synchronous code division multiple access、TD-SCDMA)、長期進化(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM及び/又はIR技術を含み得る。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、北斗衛星導航系統(BeiDou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)及び/又は衛星航法補強システム(satellite based augmentation systems、SBAS)を含み得る。
【0208】
電子デバイス100は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を使用することによってディスプレイ機能を実装する。GPUは画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194及びアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学的及び幾何学的計算を実行し、画像をレンダリングするように構成される。プロセッサ110は、プログラム命令を実行して表示情報を生成又は変更する「1つ以上のGPUを含み得る。ディスプレイ194は、画像やビデオ等を表示するように構成される。
【0209】
ディスプレイ194は、画像やビデオ等を表示するように構成される。ディスプレイ194は、ディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレックス発光ダイオード(flex light-emitting diode、FLED)、ミニLED、マイクロLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes、QLED)等であってよい。いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、1つ又はN個のディスプレイ194を含んでよく、ここで、Nは1より大きい正の整数である。
【0210】
電子デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を使用することによって撮影機能を実装し得る。
【0211】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するように構成される。カメラ193は、静止画像又はビデオを取得するように構成される。デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、デジタル画像信号に加えて別のデジタル信号を処理してもよい。ビデオコーデックは、デジタルビデオを圧縮又は解凍するように構成される。
【0212】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network、NN)計算プロセッサである。生体ニューラルネットワークの構造を引き出すことにより、例えばヒトの脳ニューロン間の伝送モードを引き出すことにより、NPUは入力情報を迅速に処理し、連続的に自己学習を更に行ってもよい。電子デバイス100のインテリジェント認識、例えば画像認識、顔認識、スピーチ認識又はテキスト理解のようなアプリケーションが、NPUを使用することにより実装され得る。
【0213】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成され得る。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に記憶された命令を実行することにより、電子デバイス100の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。内部メモリ121は、プログラム記憶エリア及びデータ記憶エリアを含み得る。プログラム記憶エリアは、オペレーティングシステムや、少なくとも1つの機能(例えば音声再生機能又は画像再生機能)によって必要とされるアプリケーション等を記憶し得る。データ記憶エリアは、電子デバイス100を使用するプロセスで作成されたデータ(例えば音声データ及び電話帳)等を記憶し得る。加えて、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリ、例えば少なくとも1つのディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス及びユニバーサルフラッシュメモリ(universal flash storage、UFS)等を更に含み得る。
【0214】
外部メモリインタフェース120は、電子デバイス100の記憶能力を拡張するために、外部メモリカード、例えばマイクロSDカードに接続されるように構成され得る。外部メモリカードは、外部メモリインタフェース120を使用することによりプロセッサ110と通信し、データ記憶機能を実装する。例えば音楽及びビデオのようなファイルは外部記憶カードに記憶される。
【0215】
電子デバイス100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサ等を使用することにより、オーディオ機能、例えばビデオ再生又は録画を実装し得る。
【0216】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報を出力用のアナログオーディオ信号に変換するように構成されており、また、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するようにも構成されている。オーディオモジュール170は、オーディオ信号をコーディング及び復号するように更に構成され得る。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、プロセッサ110内に配置されてもよく、あるいはオーディオモジュール170のいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110内に配置されてもよい。「ラウドスピーカ」とも呼ばれるスピーカ170Aは、電気オーディオ信号を音信号に変換するように構成される。「イヤピース」とも呼ばれる受信機170Bは、電気オーディオ信号を音信号に変換するように構成される。「マイク」又は「mic」とも呼ばれるマイクロフォン170Cは、音信号を電気信号に変換するように構成される。ヘッドセットジャック170Dは、有線ヘッドセットに接続されるように構成される。ヘッドセットジャック170Dは、USBポート130であってもよく、あるいは3.5mmのオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)標準インタフェース又は米国のセルラ通信産業アソシエーション(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)標準インタフェースであってもよい。
【0217】
キー190は、電源キー、音量キー等を含む。キー190は、機械式キーであってもよく、あるいはタッチキーであってもよい。電子デバイス100は、キー入力を受信し、電子デバイス100のユーザ設定及び機能入力に関連するキー信号入力を生成し得る。モータ191は、振動プロンプトを生成し得る。モータ191は、着信振動プロンプトのために使用されてよく、あるいはタッチ振動フィードバックのために使用されてよい。インジケータ192は、インジケータ光であってよく、充電状態及びバッテリレベル変化を示してもよく、あるいはメッセージ、不在着信、通知等を示すように構成されてもよい。SIMカードインタフェース195は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、SIMカードインタフェース195に挿入されるか、SIMカードインタフェース195から引き出され、電子デバイス100との接触と電子デバイス100からの分離を実装し得る。電子デバイス100は、1つ又はN個のSIMカードインタフェースをサポートしてよく、ここでNは1より大きい正の整数である。SIMカードインタフェース195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカード等をサポートし得る。
【0218】
この実施形態において提供される対話システムは、上述した方法の実施形態を実行してよく、対話システムの実装原理及び技術的効果は、方法の実施形態のものと同様であり、詳細はここでは再度説明しない。
【0219】
同じ概念に基づいて、前述の方法の実装として、本出願の実施形態は、注釈装置を提供する。装置の実施形態は、前述の方法の実施形態に対応する。読みやすさのために、前述の方法の実施形態における詳細は、この装置の実施形態では詳細に説明しない。しかしながら、この実施形態における装置は対応して、前述の方法の実施形態におけるすべての内容を実装することができることを明確にされたい。
【0220】
図22は、本出願の実施形態による注釈装置の構造の概略図である。
図22に示されるように、この実施形態において提供される装置は、
表示モジュール210と、入力モジュール220と、処理モジュール230と、通信モジュール240とを含む。
【0221】
表示モジュール210は、上述した実施形態におけるインタフェース表示動作及び/又は本明細書に記載される技術の別のプロセスを実行する際に、電子デバイスをサポートするように構成される。表示モジュールは、タッチスクリーン又は別のハードウェア、あるいはハードウェアとソフトウェアの組合せであってよい。
【0222】
入力モジュール220は、電子デバイスの表示インタフェース上でユーザの入力、例えばタッチ入力、音声入力又はジェスチャ入力を受け取るように構成される。入力モジュールは、上述した実施形態におけるユーザの電話応答動作のステップ及び/又は本明細書に記載される技術の別のプロセスを実行する際に、電子デバイスをサポートするように構成される。入力モジュールは、タッチスクリーン又は別のハードウェア、あるいはハードウェアとソフトウェアの組合せであってよい。
【0223】
処理モジュール230は、上述の実施形態における注釈付けプロセス及び/又は本明細書に記載される技術の別のプロセスに関連する処理動作を実行する際に、電子デバイスをサポートするように構成される。
【0224】
通信モジュール240は、上述の実施形態におけるスタイラスとの通信プロセス及び/又は本明細書に記載される技術の別のプロセスに関連する処理動作を実行する際に、電子デバイスをサポートするように構成される。
【0225】
この実施形態において提供される装置は、上述した方法の実施形態を実行してよく、装置の実装原理及び技術的効果は、方法の実施形態のものと同様であり、詳細はここでは再度説明しない。
【0226】
当業者には、説明の便宜及び簡潔性のために、上記の機能ユニット及びモジュールの分割は、説明のための例として使用されるものにすぎないことが明確に理解され得る。実際の適用では、必要に応じて、上記の機能は、完成のために異なる機能ユニット及びモジュールに割り当てられてもよい、すなわち、装置の内部構造を異なる機能ユニット又はモジュールに分割して、上記の機能のすべて又は一部を完成させる。実施形態における機能ユニット及びモジュールは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの各々は物理的に単独で存在してもよく、あるいは2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、あるいはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。加えて、機能ユニット及びモジュールの具体的な名称は、単に機能ユニット及びモジュールの区別を容易にするものであり、本出願の保護範囲を限定するように意図されていない。上記のシステムにおけるユニット及びモジュールの具体的な動作プロセスについては、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたい。詳細はここでは再度説明しない。
【0227】
本出願の実施形態は、コンピュータ読取可能記憶媒体を更に提供する。コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上述した方法の実施形態における方法が実装される。
【0228】
本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品が電子デバイス上で実行されると、電子デバイスは、前述の方法の実施形態における方法を実行することが可能になる。
【0229】
本出願の実施形態は、プロセッサを含むチップシステムを更に提供し、ここで、プロセッサはメモリに結合され、プロセッサはメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行して、前述の方法の実施形態における方法を実装する。チップシステムは、単一のチップであってもよく、あるいは複数のチップを含むチップモジュールであってもよい。
【0230】
前述の実施形態のすべて又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組合せを使用することによって実装されてよい。ソフトウェアを使用して実施形態を実装するとき、実施形態のすべて又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされ、実行されると、本出願の実施形態によるプロシージャ又は機能が、全体的又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は別のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読取可能記憶媒体に記憶されてよく、コンピュータ読取可能記憶媒体を使用することにより伝送されてもよい。コンピュータ命令は、有線(例えば同軸ケーブル、光ファイバ又はデジタル加入者回線)又は無線(例えば赤外線、無線又はマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに伝送され得る。コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能媒体、あるいは1つ以上の使用可能媒体を統合するデータ記憶デバイス、例えばサーバ又はデータセンタであってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えばフロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えばDVD)、半導体媒体(例えばソリッドステートディスク(Solid State Disk、SSD))等であってよい。
【0231】
当業者は、実施形態における方法の手順のすべて又は一部が、関連するハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって実装され得ることを理解し得る。プログラムは、コンピュータ読取可能記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが実行されるとき、方法の実施形態における手順が含まれてもよい。上記記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含み得る。
【0232】
本出願におけるステップの名称又は番号は、方法手順におけるステップが、名称又は番号によって示される時間/論理シーケンスで実行される必要があることを意味するものではない。名称又は番号が付された手順におけるステップの実行シーケンスは、同一又は類似の技術的効果を達成することができることを条件として、達成されるべき技術的目的に基づいて変更されることが可能である。
【0233】
上記実施形態では、実施形態の説明にはそれぞれの焦点がある。実施形態において詳細に説明されていない部分については、他の実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0234】
本出願で提供される実施形態では、開示される装置/デバイス及び方法は、他の方法で実装されてもよいことを理解されたい。例えば記載される装置/デバイスの実施形態は、単なる例である。例えばモジュール又はユニット分割は、単なる論理機能分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば複数のユニット又は構成要素を組み合わせるか又は別のシステムに統合してもよく、あるいはいくつかの特徴を無視してもよいし、実行しなくてもよい。加えて、表示又は説明された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することによって実装されてよい。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電子的、機械的又は他の形態で実装され得る。
【0235】
本明細書及び本出願の添付の特許請求の範囲の説明において、「含む」、「有する」及び任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーするように意図することを理解されたい。例えばステップ又はモジュールのリストを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、明示的に列挙されるそれらのステップ又はモジュールに必ずしも限定されず、明示的に列挙されていないか又はそのようなプロセス、方法、製品又は装置に固有の他の工程又はモジュールを含み得る。
【0236】
本出願の説明において、特に明記しない限り、「/」は、関連するオブジェクト間の「又は」関係を示し、例えばA/Bは、A又はBを表してよい。本出願において、「及び/又は」は、関連するオブジェクト間の関連付けの関係を説明するものにすぎず、3つの関係が存在し得ることを示す。例えばA及び/又はBは、次の3つのケース、すなわち、Aだけが存在するケース、AとBの両方が存在するケース、そしてBだけが存在するケースを表してよい。A及びBは単数であっても複数であってもよい。
【0237】
加えて、本出願の説明において、「複数の」とは、2つ、又は2より多くを意味する。次の項目(ピース)のうちの少なくとも1つ又はその同様の表現は、単数の項目又は複数の項目の任意の組合せを含む、これらの項目の任意の組合せを意味する。例えばa、b及びcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、a-b、a-c、b-c又はa-b-cを表してよく、ここで、a、b及びcは単数であっても、複数であってもよい。
【0238】
本明細書及び本出願の添付の特許請求の範囲において使用されるとき、文脈に基づいて、用語「場合(if)」は、「とき(when)」又は「~すると(once)」又は「決定に応答して」又は「検出に応答して」と解釈され得る。同様に、「もし~と決定された場合」又は「もし(記述された条件又はイベント)が検出された場合」というフレーズは、文脈に応じて、「~と決定されると」又は「決定に応答して」又は「(記述された条件又はイベント)が検出されると」又は「(記述された条件又はイベント)が検出されたことに応答して」の意味として解釈されてよい。
【0239】
加えて、本明細書及び本出願の添付の特許請求の範囲の説明において、「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、類似の対象を区別するように意図されるが、必ずしも特定の順序又はシーケンスを示していない。本明細書に記載される実施形態を、本明細書で図示されるか又は記載される順序以外の他の順序で実装することができるように、このような方法で命名されたデータは、適切な状況において交換可能であることを理解されたい。
【0240】
本出願の本明細書に記載される「実施形態」、「いくつかの実施形態」等への言及は、本出願の1つ以上の実施形態が、該実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造又は特徴を含むことを示す。したがって、本明細書の異なる箇所に現れる「実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「いくつかの他の実施形態において」及び「他の実施形態において」のような記述は、必ずしも同じ実施形態を指すことを意味しない。代わりに、別の方法で特に強調されない限り、その記述は「実施形態のうちのすべてではなく1つ以上」を意味する。
【0241】
最後に、前述の実施形態は、本出願を限定することではなく、本出願の技術的解決策を説明することのみを意図していることに留意されたい。本出願は、前述の実施形態を参照して詳細に説明されるが、当業者は、本出願の実施形態の技術的解決策の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態で記載される技術的解決策に対して修正を加えてもよく、あるいはその一部又はすべての技術的特徴に対して同等の置換を加えてもよいことを理解されたい。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1インタフェースを表示するステップであって、前記第1インタフェースは、分割画面方式で表示される第1アプリケーションインタフェースと第2アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
前記第1インタフェース上でユーザによって実行された第1注釈操作を受け取るステップと、
前記第1注釈操作に応答して、第1注釈を前記第1インタフェース上に表示するステップと、
前記第1インタフェース上で前記ユーザによって実行された第1スクロール操作を受け取るステップと、
前記第1スクロール操作に応答して、第2インタフェースを表示するステップであって、前記第2インタフェースは、分割画面方式で表示される前記第1アプリケーションインタフェースと前記第2アプリケーションインタフェースとを含み、前記第2インタフェースは、前記第1インタフェースとは異なる、ステップと、
前記第2インタフェース上で前記ユーザによって実行された第2注釈操作を受け取るステップと、
前記第2注釈操作に応答して、第2注釈を前記第2インタフェース上に表示するステップと、
第1注釈ピクチャを生成するステップであって、前記第1注釈ピクチャは、前記第1注釈、前記第2注釈、前記第1インタフェース及び前記第2インタフェースを含む、ステップと、
を含む、注釈方法。
【請求項2】
前記第1スクロール操作に応答して、第2インタフェースを表示するステップは、具体的に、
前記第1スクロール操作に応答して、分割画面方式で表示される前記第1アプリケーションインタフェースを、第1アプリケーションの第1サブインタフェースから前記第1アプリケーションの第2サブインタフェースに切り替えるステップ、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
当該方法は、
前記第1スクロール操作に応答して、分割画面方式で表示される前記第2アプリケーションインタフェースを、第2アプリケーションの第3サブインタフェースから、前記第2アプリケーションの第4サブインタフェースに切り替えるステップ、
を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1スクロール操作が上方向のスクロール操作である場合、前記第1注釈ピクチャ内の前記第1サブインタフェースは、前記第2サブインタフェースの上に位置し、前記第3サブインタフェースは、前記第4サブインタフェースの上に位置する、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1アプリケーションインタフェースが前記第2アプリケーションインタフェースの左側に位置する場合、前記第1注釈ピクチャ内の前記第1サブインタフェースは、前記第3サブインタフェースの左側に位置し、前記第2サブインタフェースは、前記第4サブインタフェースの左側に位置するか、又は
前記第1アプリケーションインタフェースが前記第2アプリケーションインタフェースの右側に位置する場合、前記第1注釈ピクチャ内の前記第1サブインタフェースは、前記第3サブインタフェースの右側に位置し、前記第2サブインタフェースは、前記第4サブインタフェースの右側に位置する、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第4サブインタフェースは、充填ページである、
請求項
3に記載の方法。
【請求項7】
前記第1アプリケーションインタフェースは、前記第1アプリケーションインタフェースの下部に固定的に表示される第1コンポーネントを更に含み、当該方法は、
前記第1インタフェース上で前記ユーザによって実行された前記第1スクロール操作を受け取った後、前記第1コンポーネントの表示をスキップするステップ、
を更に含む、請求項
3に記載の方法。
【請求項8】
当該方法は、
第3インタフェースを表示するステップであって、前記第3インタフェースは、分割画面方式で表示される第3アプリケーションインタフェースと第4アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
前記第3インタフェース上に表示された前記第3アプリケーションインタフェース上で前記ユーザによって実行された第2スクロール操作を受け取るステップと、
前記第2スクロール操作に応答して、前記第3アプリケーションインタフェースを全画面表示するステップと、
前記第3アプリケーションインタフェース上で前記ユーザによって実行された第3注釈操作を受け取るステップと、
前記第3注釈操作に応答して、前記第3アプリケーションインタフェース上に第3注釈を表示するステップと、
第2注釈ピクチャを生成するステップであって、前記第2注釈ピクチャは、前記第3注釈と前記第3アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
を更に含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
当該方法は、
第4インタフェースを表示するステップであって、前記第4インタフェースは、分割画面方式で表示される第5アプリケーションインタフェースと第6アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
前記第5アプリケーションインタフェース又は前記第6アプリケーションインタフェース上で前記ユーザによって行われる第4注釈操作を受け取るステップと、
前記第4注釈操作に応答して、第4注釈を前記第5アプリケーションインタフェース又は前記第6アプリケーションインタフェース上に表示するステップと、
前記第5アプリケーションインタフェース上で前記ユーザにより実行された第3スクロール操作を受け取るステップと、
前記第3スクロール操作に応答して、前記第5アプリケーションインタフェースを全画面表示するステップと、
を更に含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
当該方法は、
第5インタフェースを表示するステップであって、前記第5インタフェースは、分割画面方式で表示される第7アプリケーションインタフェースと第8アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
前記第5インタフェース上で前記ユーザによって実行された第5注釈操作を受け取るステップと、
前記第5注釈操作に応答して、第5注釈を表示するステップであって、前記第5注釈は、前記第7アプリケーションインタフェースと前記第8アプリケーションインタフェースとの間の境界に重なる、ステップと、
前記第5インタフェース上で前記ユーザにより実行された第4スクロール操作を受け取るステップと、
前記第4スクロール操作に応答して、前記ユーザが注釈を保存するかどうかを選択するためのプロンプトインタフェースを表示するステップと、
を更に含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項11】
当該方法は、
第6インタフェースを表示するステップであって、前記第6インタフェースは、全画面表示された第9アプリケーションインタフェースと、前記第9アプリケーションインタフェース上にフローティング方式で表示される第10アプリケーションインタフェースとを含む、ステップと、
注釈トリガ操作に応答して、フローティング方式で表示される前記第10アプリケーションインタフェースを隠すか、又は前記第9アプリケーションインタフェースと前記第10アプリケーションインタフェースとを分割画面方式で表示するステップと、
を更に含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項12】
メモリとプロセッサとを備える電子デバイスであって、前記メモリはコンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを呼び出すときに、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、電子デバイス。
【請求項13】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法が実装される、コンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項14】
コンピュータプログラ
ムであって、当該コンピュータプログラ
ムが電子デバイスにおいて実行されると、前記電子デバイスは、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能にされる、コンピュータプログラ
ム。
【国際調査報告】