(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-26
(54)【発明の名称】ユーザ機器予測メトリクス報告
(51)【国際特許分類】
H04W 28/18 20090101AFI20240918BHJP
H04W 72/12 20230101ALI20240918BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20240918BHJP
【FI】
H04W28/18
H04W72/12
H04W8/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514710
(86)(22)【出願日】2022-09-07
(85)【翻訳文提出日】2024-04-19
(86)【国際出願番号】 US2022042735
(87)【国際公開番号】W WO2023038955
(87)【国際公開日】2023-03-16
(32)【優先日】2021-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジビン
(72)【発明者】
【氏名】シュタウファー,エリック・リチャード
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE61
5K067EE71
5K067LL01
5K067LL11
(57)【要約】
態様では、基地局は、ユーザ機器UEからの1つまたは複数の予測メトリクスを使用して、ワイヤレス通信システムのエアインターフェースリソースをスケジュールする。基地局は、ユーザ機器から、ユーザ機器予測メトリクス能力を受信する(505)。基地局は、ユーザ機器予測メトリクス能力に基づいて、予測報告要求を生成し(510)、予測報告要求をユーザ機器へ通信する(515)。基地局は、UEから、1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告を受信し(520)、1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告に基づいて、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数のエアインターフェースリソースをスケジュールする(525)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器UEからの1つまたは複数の予測メトリクスを使用して、ワイヤレス通信システムのエアインターフェースリソースをスケジュールするために基地局によって実施される方法であって、前記方法は、
前記ユーザ機器から、ユーザ機器予測メトリクス能力を受信することと、
前記ユーザ機器予測メトリクス能力を使用して、予測報告要求を生成することと、
前記予測報告要求を、前記ユーザ機器へ通信することと、
前記ユーザ機器から、1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告を受信することと、
前記1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告に基づいて、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数のエアインターフェースリソースをスケジュールすることと
を含む、方法。
【請求項2】
前記ユーザ機器が、
サービス品質QoS要件予測メトリクス、
アップリンクのバッファステータス予測メトリクス、
アップリンクまたはダウンリンクのデータスループット予測メトリクス、
アップリンクまたはダウンリンクのデータ転送レイテンシ要件の予測メトリクス、
優先度レベル、
パケット誤り率(PER)、
パケット遅延バジェット(PDB)、
保証ビットレート、
最大データバースト量(MDBV)、または、
平均化ウィンドウ
のうちの1または複数をサポートしていることを、前記ユーザ機器予測メトリクス能力を分析することに基づいて検出することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザ機器が、
アプリケーション毎の予測メトリクス、または、
アグリゲートされたプロトコルデータユニットPDUセッションレベルの予測メトリクス
のうちの1つまたは複数をサポートしていることを、前記ユーザ機器予測メトリクス能力を分析することに基づいて検出することをさらに含む、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザ機器によってサポートされる最短の時間ウィンドウ、または、
前記ユーザ機器によってサポートされる最長の時間ウィンドウ
のうちの少なくとも1つを、前記ユーザ機器予測メトリクス能力を分析することに基づいて検出することをさらに含む、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザ機器によってサポートされる前記1つまたは複数の予測メトリクスのための予測精度、または、
前記ユーザ機器によってサポートされる前記1つまたは複数の予測メトリクスの信頼度レベル
のうちの少なくとも1つを、前記ユーザ機器予測メトリクス能力を分析することに基づいて検出することをさらに含む、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記予測報告要求を生成することは、
受信した前記ユーザ機器予測メトリクス能力を通じて、前記ユーザ機器によって示される前記1つまたは複数の予測メトリクスを選択することと、
選択された前記1つまたは複数の予測メトリクスを、前記予測報告要求に含めることと、
選択された前記1つまたは複数の予測メトリクスの各々のために、それぞれの予測報告設定を指定することと、
前記基地局におけるスケジューリングレイテンシに少なくとも部分的に基づいて、時間ウィンドウを決定することと、
それぞれの前記予測報告設定に、前記時間ウィンドウを指定することと
をさらに含む、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記予測報告要求を生成することは、
選択された前記1つまたは複数の予測メトリクスのうちの少なくとも1つのために、無線周波数RF特性を除外することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記予測報告要求を生成することは、
選択された前記1つまたは複数の予測メトリクスのうちの第1の予測メトリクスのために、第1の予測報告設定を指定することと、
前記1つまたは複数の予測メトリクスのうちの第2の予測メトリクスのために、前記第1の予測報告設定とは異なる第2の予測報告設定を指定することと
をさらに含む、請求項6または請求項7に記載の方法。
【請求項9】
1つまたは複数の1つまたは複数の予測メトリクスを基地局へ通信するためにユーザ機器UEによって実施される方法であって、前記方法は、
前記ユーザ機器によってサポートされる前記1つまたは複数の予測メトリクスを指定するユーザ機器予測メトリクス能力通信を生成することと、
前記ユーザ機器予測メトリクス能力通信を前記基地局へ送信することと、
前記基地局から予測報告要求を受信することと、
前記予測報告要求に基づいて、1つまたは複数の予測メトリクス報告を生成することと、
前記1つまたは複数の予測メトリクス報告を前記基地局へ送信することと
を含む、方法。
【請求項10】
前記ユーザ機器予測メトリクス能力通信において、前記ユーザ機器が、
サービス品質QoS要件予測、
アップリンクのバッファステータス予測メトリクス、
アップリンクまたはダウンリンクのデータスループット予測メトリクス、
アップリンクまたはダウンリンクのデータ転送レイテンシ要件の予測メトリクス、
優先度レベル、
パケット誤り率(PER)、
パケット遅延バジェット(PDB)、
保証ビットレート、
最大データバースト量(MDBV)、または、
平均化ウィンドウ
のうちの1つまたは複数をサポートしていることを示すことをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ユーザ機器予測メトリクス能力通信において、前記ユーザ機器が、
アプリケーション毎の予測メトリクス、または、
アグリゲートされたプロトコルデータユニットPDUセッションレベルの予測メトリクス
のうちの1または複数をサポートしていることを示すことをさらに含む、請求項9または請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザ機器予測メトリクス能力通信において、
前記ユーザ機器によってサポートされる最短の時間ウィンドウ、または、
前記ユーザ機器によってサポートされる最長の時間ウィンドウ
のうちの少なくとも1つを示すことをさらに含む、請求項9~請求項11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記ユーザ機器予測メトリクス能力通信において、
前記ユーザ機器によってサポートされる前記1つまたは複数の予測メトリクスのための予測精度、または、
前記ユーザ機器によってサポートされる前記1つまたは複数の予測メトリクスのための信頼度レベル
のうちの少なくとも1つを示すことをさらに含む、請求項9~請求項12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
要求された前記1つまたは複数の予測メトリクスのうちの少なくとも1つのために、周波数帯域属性を除外することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
装置であって、
ワイヤレストランシーバと、
プロセッサと、
前記プロセッサによる実行に応じて、請求項1~請求項14のいずれか1項に記載の方法を実行するように前記装置に指示する命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体とを備える、装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は、2021年9月7日に出願された米国仮特許出願第63/241,444号の利益を主張し、その開示は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
背景
無線アクセスネットワーク(RAN)は、ネットワーク内で動作するユーザ機器(UE)に様々なデータおよび/または音声サービスを提供する。しかしながら、各UEの動作要件は、それぞれのUEの現在の動作条件に基づいて異なる、および/または、動的に変化する可能性がある。例示するために、UEは、RAN内で動作している間、最初はデータスループットおよび/またはデータ転送レイテンシ要求がほとんどない場合がある。しかしながら、その後の時点で、UEが、高いデータスループットおよび/または低いデータ転送レイテンシを必要とする特定のアプリケーション(たとえば、ビデオ会議通話、オンラインゲーム)を実行すると仮定する。別の例として、RANへのUEのワイヤレスリンクのために使用されるリンク設定(たとえば、エアインターフェースリソースの割当)は、UEが、異なる場所に移動し、チャネル条件が変化すると、ワイヤレスリンクを維持するには不適切である可能性がある。これらの変化は急速に発生する可能性があるため、UEにエアインターフェースリソースのスケジューリングおよび/または割当を提供する基地局は、これらの動的な変化に間に合うように応答することが困難となり、ユーザ体感の低下を招く可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
概要
本書は、ユーザ機器(UE)予測メトリクス報告のための技法および装置について説明する。態様では、基地局は、ユーザ機器UEからの、1つまたは複数の予測メトリクスを使用して、ワイヤレス通信システムのエアインターフェースリソースをスケジュールする。基地局は、UEから、ユーザ機器予測メトリクス能力を受信する。基地局は、ユーザ機器予測メトリクス能力に基づいて、予測報告要求を生成し、予測報告要求をユーザ機器へ通信する。基地局は、UEから、1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告を受信し、1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告に基づいて、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数のエアインターフェースリソースをスケジュールする(525)。
【0004】
いくつかの態様では、UEは、1つまたは複数の予測メトリクスを基地局へ通信する。UEは、ユーザ機器によってサポートされる1つまたは複数の予測メトリクスを指定するユーザ機器予測メトリクス能力通信を生成し、ユーザ機器予測メトリクス能力通信を基地局へ送信する。これに応じて、UEは、基地局から、予測報告要求を受信する。予測報告要求に基づいて、UEは、予測報告要求に基づいて1つまたは複数の予測メトリクス報告を生成し、1つまたは複数の予測メトリクス報告を基地局へ送信する。
【0005】
UE予測メトリクス報告の1つまたは複数の実施の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載される。他の特徴および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。本概要は、詳細な説明および図面でさらに説明される主題を紹介するために提供される。したがって、本概要は、本質的な特徴を説明するものとみなされるべきではなく、また、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されるものでもない。
【0006】
ユーザ機器(UE)予測メトリクス報告の1つまたは複数の態様の詳細が以下に説明される。説明および図における異なるインスタンスにおける同じ参照番号の使用は、同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】UE予測メトリクス報告の様々な態様を実施できる環境例を例示する図である。
【
図2】UE予測メトリクス報告の様々な態様を実施できるデバイスの例示的なデバイス図解である。
【
図3】UE予測メトリクス報告の様々な態様にしたがって利用できる例示的なエアインターフェースリソースを例示する図である。
【
図4】UE予測メトリクス報告の様々な態様にしたがう様々なデバイス間の例示的なトランザクション図解である。
【
図5】UE予測メトリクス報告の様々な態様を実行するために使用できる例示的な方法を例示する図である。
【
図6】UE予測メトリクス報告の様々な態様を実行するために使用できる例示的な方法を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
詳細な説明
無線アクセスネットワーク(RAN)は、ワイヤレス信号を使用して、サービスおよび/またはコネクティビティをデバイスに提供する。たとえば、RANは、各々が、指定されたエリア上でRANへワイヤレスアクセス(たとえば、セルラー通信可能範囲)を提供する複数の基地局を含み得る。ユーザ機器は、様々なエアインターフェースリソース(たとえば、周波数帯域、時間スロット、変調符号化方式)、およびサポートされている無線アクセス技術(RAT)によって特徴付けられるプロトコルを使用して、基地局と、制御プレーン情報および/またはユーザプレーンデータを交換する。基地局および/またはコントローラは、送信衝突、干渉などを軽減し、ネットワークシステムの信頼性および/または性能の改善(たとえば、容量の増加、信号品質の改善、誤りの減少)のために、エアインターフェースリソースへのアクセスをスケジュールする。たとえば、基地局は、ダウンリンク送信とアップリンク送信との間の衝突を阻止するために、第1のUEのためのダウンリンク送信へ、第1のエアインターフェースリソースのセットをスケジュールし、第2のUEのためのアップリンク送信へ、第2の異なるエアインターフェースリソースのセットをスケジュールする。
【0009】
第5世代(5G)および第6世代(6G)の規格および技術へのワイヤレス通信の進化は、より低いレイテンシで、より高いデータレートおよびより大きな容量を提供し、モバイルブロードバンドサービスを強化する。しかしながら、これらのサービスを、RAN内で動作する複数のUEに一貫して提供することは、各UEの動作条件および/または場所の動的な変化に起因する課題を引き起こす。例示するために、各UEのデータスループットおよび/またはデータ転送レイテンシ要求は、ユーザインタラクション(たとえば、アプリケーションを呼び出すか、または閉じるユーザインタラクション)に基づいて変化する。また、各UEが、異なるチャネル条件を有する異なる場所に移動するため、ユーザのモビリティが、送信環境にも変化をもたらす。たとえば、UEが、第1の場所で動作している間、ワイヤレスリンクのリンク設定および/またはエアインターフェースリソースの割当は、チャネル条件が異なる第2の場所でワイヤレスリンクを維持するには不適切である可能性がある。UEへエアインターフェースリソースのスケジューリングおよび/または割当を提供する基地局は、これらの変化に間に合うように応答することが難しく、通話の切断、緩慢なデータ転送、および/または、不十分なデータスループットなど、UEにおけるユーザ体感の低下を招く可能性がある。
【0010】
態様では、UEは、UEの動作状態(たとえば、アクティブおよび/または非アクティブなアプリケーション、データ優先度、観測されたダウンリンクデータスループット、観測されたアップリンクデータスループット、QoS要件、アップリンクデータ優先度、ダウンリンクデータ優先度)、UEが観測した信号品質パラメータ、UEが観測したリンク品質パラメータなどのように、UEにおいて、およびUEによって観察可能な様々な要因に基づいて、基地局へ予測メトリクスを提供する。例として、UEは、機械学習(ML)アルゴリズムを使用して、将来の時間ウィンドウのために、予想されるアップリンクおよび/またはダウンリンクのデータスループット要件を予測し、予測されたスループット要件を、基地局へ通信する。したがって、UEは、当面のスループット要求を通信する代わりに、基地局では観測できない可能性がある、UEで観測可能な情報を使用して、将来の時間ウィンドウのための予測スループット要求を通信する。予測スループット要件に関して説明されたが、さらに説明されるように、他の予測メトリクスが通信される可能性がある。UEが生成した予測メトリクスは、要求および/またはチャネル条件における変化に対応するために、データスループットの増加または減少、データ転送レイテンシの短縮、信号品質の向上などのスケジューリングのように、基地局がエアインターフェースリソースをスケジュールする方法を改善するために使用できる追加の情報と時間を基地局に提供する。これにより、RANによって提供されるサービスの信頼性も向上する。
【0011】
例示的な環境
図1は、ワイヤレスリンク131,132として例示される1つまたは複数のワイヤレス通信リンク130(ワイヤレスリンク130)を介して、(基地局121,122として例示される)基地局120と通信することができるユーザ機器110(UE110)を含む例示的な環境100を例示する。簡略のために、UE110は、スマートフォンとして実施されるが、モバイル通信デバイス、モデム、セルラー電話、ゲームデバイス、ナビゲーションデバイス、メディアデバイス、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマート家電、車両ベースの通信システム、またはセンサーやアクチュエータなどのモノのインターネット(IoT)デバイスのような、任意の適切なコンピューティングまたは電子デバイスとして実施され得る。基地局120(たとえば、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワークノードB、E-UTRANノードB、進化型ノードB、eノードB、eNB、次世代ノードB、gノードB、gNB、ng-eNBなど)は、マクロセル、マイクロセル、スモールセル、ピコセル、分散型基地局など、またはそれらの任意の組合せまたは将来の進化において実施され得る。
【0012】
基地局120は、任意の適切なタイプのワイヤレスリンクとして実施され得るワイヤレスリンク131,132を使用して、ユーザ機器110と通信する。ワイヤレスリンク131,132は、基地局120からユーザ機器110へ通信されるユーザプレーンデータおよび制御プレーン情報のダウンリンク、ユーザ機器110から基地局120へ通信される他のユーザプレーンデータおよび制御プレーン情報のアップリンク、またはその両方のような、制御およびデータ通信を含む。ワイヤレスリンク130は、第3世代パートナーシップ計画ロングタームエボリューション(3GPP(登録商標) LTE)、第5世代新無線(5G NR)などの、任意の適切な通信プロトコルもしくは規格、または、通信プロトコルもしくは規格の組合せを使用して実施される、1つまたは複数のワイヤレスリンク(たとえば、無線リンク)またはベアラを含み得る。様々な態様において、基地局120およびUE110は、3GPP LTE、5G NR、または6G通信規格(たとえば、26GHz、28GHz、38GHz、39GHz、41GHz、57~64GHz、71GHz、81GHz、92GHz帯域、100GHz~300GHz、130GHz~175GHz、または300GHz~3THz帯域)のうちの1つまたは複数によって定義される、サブギガヘルツ帯域、サブ6GHz帯域(たとえば、周波数範囲1)、および/または6GHzを超える帯域(たとえば、周波数範囲2、ミリ波(mmWave)帯域)における動作のために実施され得る。複数のワイヤレスリンク130は、UE110のために、より高いデータレートを提供するために、キャリアアグリゲーションまたはマルチコネクティビティにアグリゲートされ得る。複数の基地局120からの複数のワイヤレスリンク130は、UE110との協調多地点(CoMP)通信のために構成され得る。
【0013】
基地局120は、集合的に、無線アクセスネットワーク140(たとえば、RAN、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク、E-UTRAN、5G NR RAN、NR RAN)である。RAN140内の基地局121,122は、1つまたは複数のコアネットワーク150へ接続される。基地局121,122は、それぞれ102,104において、制御プレーンシグナリングのためにNG2インターフェースを介してコアネットワーク150に接続し、5Gコアネットワークへ接続する場合には、ユーザプレーンデータ通信のためにNG3インターフェースを使用するか、または、進化型パケットコア(EPC)ネットワークへ接続する場合には、制御プレーンシグナリングおよびユーザプレーンデータ通信のためにS1インターフェースを使用する。基地局121,122は、106において、Xnインターフェースを介してXnアプリケーションプロトコル(XnAP)を使用して、または、X2インターフェースを介してX2アプリケーションプロトコル(X2AP)を使用して通信し、ユーザプレーンおよび制御プレーンのデータを交換することができる。ユーザ機器110は、コアネットワーク150を介して、インターネット160などの公衆ネットワークへ接続して、リモートサービス170とインタラクトし得る。
【0014】
例示的なデバイス
図2は、UE予測メトリクス報告の様々な態様を実施することができる、UE110と、基地局120のうちの1つとの例示的なデバイス図解200を例示する。UE110および基地局120は、明確化のために
図2から省略されている追加の機能およびインターフェースを含み得る。
【0015】
UE110は、RAN140内の基地局120と通信するために、アンテナ202、無線周波数フロントエンド204(RFフロントエンド204)、および、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ206(たとえば、LTEトランシーバ、5G NRトランシーバ、および/または6Gトランシーバ)を含む。UE110のRFフロントエンド204は、ワイヤレストランシーバ206を、アンテナ202へ結合または接続して、様々なタイプのワイヤレス通信を容易にすることができる。UE110のアンテナ202は、互いに同様または異なる方式で構成された複数のアンテナのアレイを含み得る。アンテナ202およびRFフロントエンド204は、Lバンド(1~2ギガヘルツ(GHz))、Sバンド(2~4GHz)、Cバンド(4~8GHz)、Xバンド(8~12GHz)、Kuバンド(12~18GHz)、Kバンド(18~27GHz)、および/またはKaバンド(27~40GHz)のような、3GPP LTE通信規格、5G NR通信規格、6G通信規格、および/または、様々な衛星周波数帯域によって定義される1つまたは複数の周波数帯域に同調する、および/または、同調可能とすることができ、ワイヤレストランシーバ206によって実施できる。いくつかの態様では、衛星周波数帯域は、3GPP LTE定義、5G NR定義、および/または6G定義された周波数帯域と重複する。追加的に、アンテナ202、RFフロントエンド204、および/または、ワイヤレストランシーバ206は、基地局120との通信の送信および受信のために、ビームフォーミングをサポートするように構成され得る。限定ではなく例として、アンテナ202およびRFフロントエンド204は、3GPP LTE、5G NR、6G、および/または衛星通信(たとえば、衛星周波数帯域)によって定義されるサブギガヘルツ(GHz)帯域、サブ6GHz帯域、および/または6GHz超帯域における動作のために実施することができる。
【0016】
UE110はまた、1つまたは複数のプロセッサ208およびコンピュータ可読記憶媒体210(CRM210)を含む。プロセッサ208は、たとえばシリコン、ポリシリコン、high-K誘電体、銅などの様々な材料で構成されるシングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサであり得る。ここで説明されるコンピュータ可読記憶媒体は、伝播信号を除外する。CRM210は、UE110のデバイスデータ212を格納するために使用可能な、ランダムアクセスメモリ(RAM)、静的RAM(SRAM)、動的RAM(DRAM)、不揮発性RAM(NVRAM)、読取専用メモリ(ROM)、またはフラッシュメモリなどの任意の適切なメモリまたは記憶デバイスを含み得る。デバイスデータ212は、ユーザデータ、センサーデータ、制御データ、自動化データ、マルチメディアデータ、機械学習(ML)設定コードブック、アプリケーション、および/または、UE110のオペレーティングシステムを含むことができ、それらのいくつかは、UE110が、ユーザプレーンデータワイヤレス通信を交換し、制御プレーン情報通信を交換し、および/または、UE110にユーザインタラクションを提供できるようにするために、プロセッサ208によって実行可能である。
【0017】
態様では、CRM210は、ユーザ機器予測メトリクスモジュール214(UE予測メトリクスモジュール214)を含む。代替的に、または追加的に、UE予測メトリクスモジュール214は、ユーザ機器110の他の構成要素と一体化された、または別個の、ハードウェアロジックまたは回路構成として、全体または一部が実施され得る。UE予測メトリクスモジュール214は、UEが観測可能な情報(たとえば、UEの動作状態情報、UEが観測した信号品質パラメータ、UEが観測したリンク品質パラメータ、予想されるUEの振舞い)を使用して、UEにおいて予想される将来の条件を示す予測メトリクスを生成する。1つの例として、UE予測メトリクスモジュール214は、予測されたアップリンクスループット要件、予測されたダウンリンクスループット要件、予測されたアップリンクデータ転送レイテンシ要件、予測されたダウンリンクデータ転送レイテンシ要件、予測されたサービス品質(QoS)要件(たとえば、優先度レベル、パケット誤り率(PER)、パケット遅延バジェット(PDB)、保証ビットレート、最大データバースト量(MDBV)、平均化ウィンドウ)、予測アップリンクバッファステータスなどのようなUE動作条件予測メトリクスを生成する。これは、アプリケーション毎ベース(たとえば、インターネットプロトコル(IP)フロー毎)で、および/または、アグリゲーションベース(たとえば、アグリゲートされたプロトコルデータユニット(PDU)セッションレベル予測)で、UE動作条件予測メトリクスを生成することを含むことができる。代替的にまたは追加的に、UE予測メトリクスモジュール214は、アップリンクパワーヘッドルーム、ダウンリンクチャネル品質インジケータ(CQI)、チャネル状態情報(CSI)パラメータなどの予測チャネル条件メトリクスを生成する。いくつかの態様では、UE予測メトリクスモジュール214は、機械学習アルゴリズムを使用して予測メトリクスを生成する。例示するために、UE110は、
図4を参照してさらに説明されるように、様々な入力要素(たとえば、アクティブなまたは予想されるアプリケーション、UEとのユーザインタラクション、現在または予想されるUEの場所、チャネル条件)を、ワイヤレス通信要件(たとえば、データスループット要件、データ転送レイテンシ要件、データ転送優先度レベル)へマッピングする履歴データを使用して、機械学習アルゴリズムをトレーニングし得る。
【0018】
図2に図示される基地局120のためのデバイス図解は、単一のネットワークノード(たとえば、gノードB)を含む。基地局120の機能は、複数のネットワークノードまたはデバイスにわたって分散され得、ここで説明される機能を実行するために適切な任意の方式で分散され得る。この分散された基地局機能の命名法は、変化し、中央ユニット(CU)、分散ユニット(DU)、ベースバンドユニット(BBU)、リモート無線ヘッド(RRH)、無線ユニット(RU)、および/またはリモート無線ユニット(RRU)などの用語を含む。基地局120は、UE110と通信するために、アンテナ252、無線周波数フロントエンド254(RFフロントエンド254)、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ256(たとえば、1つまたは複数のLTEトランシーバ、1つまたは複数の5G NRトランシーバ、および/または、1つまたは複数の6Gトランシーバ)を含む。基地局120のRFフロントエンド254は、ワイヤレストランシーバ256を、アンテナ252へ結合または接続して、様々なタイプのワイヤレス通信を容易にすることができる。基地局120のアンテナ252は、互いに同様の、または互いに異なる方式で構成された複数のアンテナのアレイを含み得る。アンテナ252およびRFフロントエンド254は、3GPP LTE、5G NR、6G通信規格、および/または、様々な衛星周波数帯域によって定義される1つまたは複数の周波数帯域に同調する、および/または、同調可能とすることができ、ワイヤレストランシーバ256によって実施される。追加的に、アンテナ252、RFフロントエンド254、およびワイヤレストランシーバ256は、UE110との通信の送信および受信のために、ビームフォーミング(たとえば、大規模多入力多出力(大規模MIMO))をサポートするように構成され得る。
【0019】
基地局120は、プロセッサ258およびコンピュータ可読記憶媒体260(CRM260)も含む。プロセッサ258は、たとえば、シリコン、ポリシリコン、high-K誘電体、銅などの様々な材料で構成されるシングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサであり得る。CRM260は、基地局120のデバイスデータ262を格納するために使用可能な、ランダムアクセスメモリ(RAM)、静的RAM(SRAM)、動的RAM(DRAM)、不揮発性RAM(NVRAM)、読取専用メモリ(ROM)、またはフラッシュメモリのような任意の適切なメモリまたは記憶デバイスを含み得る。デバイスデータ262は、ネットワークスケジューリングデータ、無線リソース管理データ、ML設定コードブック、アプリケーション、および/または、基地局120のオペレーティングシステムを含むことができ、これらは、UE110との通信を可能にするためにプロセッサ(複数可)258によって実行可能である。
【0020】
CRM260は、基地局予測メトリクスマネージャ264(BS予測メトリクスマネージャ264)および基地局スケジューリングモジュール266(BSスケジューリングモジュール266)を含む。代替的に、または追加的に、BS予測メトリクスマネージャ264および/またはBSスケジューリングモジュール266は、基地局120の他の構成要素と一体化された、または別個のハードウェアロジックまたは回路構成として、全体または一部が実施され得る。
図2では別個のモジュールとして例示されているが、代替実施は、BS予測メトリクスマネージャ264およびBSスケジューリングモジュール266に関して説明された機能の一部またはすべてを、1つのモジュールへ統合する。
【0021】
少なくともいくつかの態様では、さらに説明されるように、BS予測メトリクスマネージャ264およびBSスケジューリングモジュール266は、互いに通信して、UEが生成した予測メトリクスに基づいて、エアインターフェースリソースをスケジュールおよび/または割り当てる。1つの例として、BS予測メトリクスマネージャ264は、UE110からユーザ機器予測メトリクス(UE予測メトリクス)能力情報を受信し、UE110から、特定の予測メトリクスおよび/または予測報告設定を要求する、予測メトリクス報告設定通信を生成する。例示するために、BS予測メトリクスマネージャ264は、予測メトリクス報告設定通信において、要求された予測メトリクス(たとえば、将来の時間ウィンドウ、周期性、トリガイベント)を生成するための設定を指定する。
【0022】
態様では、BSスケジューリングモジュール266は、1つまたは複数のUE(たとえば、UE110の複数のインスタンス)から、1つまたは複数のUE予測メトリクス報告を受信し、UE予測メトリクス報告に基づいて、エアインターフェースリソースをスケジュールする。1つの例として、BSスケジューリングモジュール266が、UE110からのUE予測メトリクス報告を分析し、1つまたは複数のUEが生成した予測メトリクスから、ダウンリンクユーザプレーンデータにおける予測増加を特定すると仮定する。ダウンリンクユーザプレーンデータにおける予測増加の特定に基づいて、BSスケジューリングモジュール266は、別の基地局および/または別のRATを使用して、UE110へのダウンリンクキャリアアグリゲーション(CA)を活性化すること、および/または、UE110へのダウンリンクデュアルコネクティビティ(DC)を活性化することによって、予測増加に対応するために、エアインターフェースリソースをスケジュールする。別の例として、BSスケジューリングモジュール266が、UE110からのUE予測メトリクス報告を分析し、UE110のための予測された高優先度および/または低レイテンシのデータ転送要件を特定すると仮定する。予測された高優先度および/または低レイテンシのデータ転送要件の特定に基づいて、BSスケジューリングモジュール266は、他のUEを異なるキャリアにスケジュールすることなどによって、複数のUE間でエアインターフェースリソースを再分配して、複数のUEにわたる負荷分散を実行する。したがって、UE予測メトリクス報告に基づいてエアインターフェースリソースを割り当ておよび/またはスケジュールする際に、BSスケジューリングモジュールは、複数のUEのためにリソースをスケジュール、割り当て、および/または再割り当てし得る。いくつかの態様では、BSスケジューリングモジュール266は、UE予測メトリクス報告において示される予測伝送チャネル条件に基づいて、1つまたは複数の変調符号化方式(MCS)を選択する。
【0023】
CRM260は、基地局マネージャ270も含む。代替的に、または追加的に、基地局マネージャ270は、基地局120の他の構成要素と統合されているか、または別個である、ハードウェアロジックまたは回路構成として全体または一部が実施され得る。少なくともいくつかの態様では、基地局マネージャ270は、UE110と通信するためにワイヤレストランシーバ256を構成する。態様では、基地局マネージャ270は、BSスケジューリングモジュール266と通信する、および/または、BSスケジューリングモジュール266の機能を組み込む。
【0024】
基地局120は、Xnおよび/またはX2インターフェースなどの基地局間インターフェース272も含み、基地局マネージャ270は、他の基地局間でユーザプレーン、制御プレーン、および他の情報を交換し、基地局120とUE110との通信を管理するように構成する。基地局120は、基地局マネージャ270が、ユーザプレーン、制御プレーン、および他の情報を、コアネットワーク機能および/またはエンティティと交換するように構成するコアネットワークインターフェース274を含む。
【0025】
例示的なエアインターフェースリソース
図3は、UE予測メトリクス報告の様々な態様を実施することができる、ユーザ機器と基地局との間に広がるエアインターフェースリソースの例を例示する。エアインターフェースリソース302は、リソースユニット304に分割することができ、各リソースユニットは、周波数スペクトルと経過時間との交差部分を占める。エアインターフェースリソース302の一部は、例示的なリソースブロック311,312,313,314を含む複数のリソースブロック310を有するグリッドまたはマトリクスで図示される。したがって、リソースユニット304の例は、少なくとも1つのリソースブロック310を含む。図示されるように、時間は、横軸として水平方向に沿って示され、周波数は、縦軸として垂直方向に沿って示される。エアインターフェースリソース302は、所与の通信プロトコルまたは規格によって定義されるように、任意の適切な指定された周波数範囲にまたがることができ、および/または、任意の指定された期間の間隔に分割することができる。時間の増分は、たとえばミリ秒(ms)に対応することができる。周波数の増分は、たとえばメガヘルツ(MHz)に対応することができる。
【0026】
例示的な動作では、一般に、基地局120は、アップリンク通信およびダウンリンク通信のためにエアインターフェースリソース302の一部(たとえば、リソースユニット304)を割り当てる。ネットワークアクセスリソースの各リソースブロック310は、複数のユーザ機器110のそれぞれのワイヤレス通信リンク130をサポートするために割り当てられ得る。グリッドの左下隅では、リソースブロック311は、所与の通信プロトコルによって定義されるように、指定された周波数範囲306にまたがることができ、複数のサブキャリアまたは周波数サブバンドを含む。リソースブロック311は、指定された周波数範囲306(たとえば、180kHz)のそれぞれの部分(たとえば、15kHz)に各々対応する任意の適切な数(たとえば、12)のサブキャリアを含み得る。リソースブロック311は、所与の通信プロトコルによって定義されるように、指定された時間間隔308または時間スロットにまたがる(たとえば、約0.5ミリ秒または7つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボル持続する)こともできる。時間間隔308は、OFDMシンボルなどのシンボルに各々対応することができるサブ間隔を含む。
図3に図示されるように、各リソースブロック310は、周波数範囲306のサブキャリアおよび時間間隔308のサブ間隔(またはシンボル)に対応する、またはそれらによって定義される、複数のリソース要素320(RE)を含み得る。代替的に、所与のリソース要素320は、複数の周波数サブキャリアまたはシンボルにまたがることもできる。したがって、リソースユニット304は、少なくとも1つのリソースブロック310、少なくとも1つのリソース要素320などを含み得る。
【0027】
UE予測メトリクス報告
UE動作状態および/またはUE場所の動的な変化により、RAN内で動作する基地局にとって、複数のUEへのエアインターフェースリソースのスケジューリングおよび/または割当が困難になる場合がある。態様では、UEは、UEで観測可能な様々な要因に基づいて、予測メトリクス(たとえば、予測されたUE動作条件メトリクス、予測された信号、および/または、リンク品質メトリクス)を基地局に提供する。これにより、予想されるデータ要件に対応するため、および/または、対応する送信チャネルで予想される問題を低減するために、エアインターフェースリソースをスケジュールするための追加の情報および時間が基地局に提供され、したがって、基地局は、RANによって提供されるサービスの信頼性および/またはパフォーマンス(たとえば、スループットの向上、ビット誤りの低減)を向上させることができる。
【0028】
いくつかの態様では、UEは、機械学習(ML)アルゴリズムを使用して、予測されたアップリンクスループット要件、予測されたダウンリンクスループット要件、予測されたアップリンクデータ転送レイテンシ要件、予測されたダウンリンクデータ転送レイテンシ要件、予測されたQoS要件(たとえば、優先度レベル、PER、PDB、保証ビットレート、MDBV、平均化ウィンドウ)、予測されたアップリンクバッファステータス、予測されたアップリンクパワーヘッドルーム、予測されたダウンリンクCQI、予測されたCSIなどに対応するメトリクスの任意の組合せのような予測メトリクスを生成する。1つの例として、UEが、例として、限定ではなく、パワーヘッドルーム、信号電力情報、信号対干渉雑音比(SINR)情報、チャネル状態情報(CSI)、ドップラフィードバック、周波数帯域、ブロック誤り率(BLER)、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報(たとえば、第1の送信誤り率、第2の送信誤り率、最大再送信回数)、レイテンシ、無線リンク制御(RLC)、自動再送要求(ARQ)メトリクス、受信信号強度(RSSI)などのような一連の(経時的な)ダウンリンクCQIおよび他のUEが観測した信号品質および/またはリンク品質測定値を記録すると仮定する。代替的にまたは追加的に、UEは、UE動作状態情報(たとえば、アクティブまたは非アクティブなアプリケーション、データ優先度、データスループット、データ転送レイテンシ、アップリンクバッファステータス、時刻、曜日)を経時的に記録する。態様では、UEは、記録された情報の任意の組合せを使用して、(たとえば、教師ありトレーニングを使用して)MLアルゴリズムをトレーニングし、将来の時間ウィンドウ(たとえば、5ミリ秒(ms)の将来ウィンドウ、10ミリ秒の将来ウィンドウ、12ミリ秒の将来のウィンドウ)のための将来のCQIを予測する。しかしながら、教師なしトレーニング、強化トレーニング、半教師ありトレーニングなどの他のタイプのトレーニングも同様に利用され得る。MLアルゴリズムは、MLアルゴリズムをトレーニングして将来のCQIを予測するものとして説明される一方、説明されたように、代替または追加の予測メトリクスを予測するようにトレーニングされ得る。
【0029】
例示するために、UEは、記録された情報およびフィードバック(たとえば、観察されたデータ優先度、観察されたデータスループット、観察されたデータ転送レイテンシ、観察されたアップリンクバッファステータス、観察された信号品質、および/または、リンク品質測定値)を使用して、UE動作条件予測メトリクス(たとえば、予測されたアップリンクスループット要件、予測されたダウンリンクスループット要件、予測されたアップリンクデータ転送レイテンシ要件、予測されたダウンリンクデータ転送レイテンシ要件、予測されたQoS要件)を生成するために、MLアルゴリズムをトレーニングする。いくつかの態様では、UEは、アプリケーション固有および/またはIPフロー固有の予測メトリクス(たとえば、特定のアプリケーションおよび/またはIPフローに固有のデータスループット要件)を生成するためにMLアルゴリズムをトレーニングする。代替的または追加的に、UEは、アグリゲートされた予測メトリクス(たとえば、複数の同時にアクティブなアプリケーションおよび/またはIPフローのためにアグリゲートされたデータスループット要件)を生成するためにMLアルゴリズムをトレーニングする。
【0030】
いくつかの態様では、UEは、UEの予想される振舞いに基づいて予測メトリクスを生成するために、MLアルゴリズムをトレーニングする。例示するために、UEが毎週、スケジュールされた日および/または時刻に、ビデオ会議アプリケーションを定期的に呼び出すと仮定する。態様では、UEは、ビデオ会議アプリケーションが、ビデオ会議アプリケーションの使用状況(たとえば、観察されたデータスループット、観察されたデータ転送レイテンシ、観察された開始時間、観察された終了時間、観察された時間期間)に関するMLアルゴリズムを実行およびトレーニングしている間に、UEの動作状態を記録し、これにより、毎週の定期的な会議が近づくインスタンスを特定することに応じて、MLアルゴリズムが、ビデオ会議アプリケーションの予想される使用要件を反映する予測メトリクスを生成する。たとえば、MLアルゴリズムは、記録された情報および/または履歴情報に基づいて、UEのダウンリンクおよび/またはアップリンクのデータスループットが、定期的な時刻および/または曜日のために増加することを学習する。定期的な時刻および/または曜日が近づくと、トレーニングに基づいて、MLアルゴリズムは、将来の時間ウィンドウのために、予想されるダウンリンクおよび/またはアップリンクのデータスループット使用量を反映する、予測されたダウンリンクおよび/またはアップリンクのデータスループットメトリクスを生成する。代替的または追加的に、MLアルゴリズムは、カレンダ情報などの入力から、将来の時間ウィンドウ内で生じるビデオ会議アプリケーションのスケジュールされたインスタンスを特定する。予想される振舞いの別の例として、MLアルゴリズムは、代替的にまたは追加的に、全地球測位システム(GPS)および/または地図追跡情報を、MLアルゴリズムをトレーニングするために使用される記録情報に含めることによって、UEのモビリティに基づいて、予測メトリクスを生成するようにトレーニングされ得る。例示するために、UEは、UEが、過去に基地局との接続を失う原因となった場所(たとえば、トンネル、セルサービスの端部)にUEが近づいているときを特定するために、MLアルゴリズムをトレーニングし得る。
【0031】
UEがMLトレーニングを実行するとして説明されるが、代替または追加の実施では、さらに説明されるように、基地局またはコアネットワークは、説明されたMLトレーニングを(たとえば、記録された入力および/または数学的に生成された入力を使用してオフラインで)実行し、ML設定(たとえば、MLアーキテクチャ設定、重み、バイアス)を、予測メトリクスを生成するMLアルゴリズムを形成するUEへ通信する。ML設定は、ニューラルネットワークのためのノード接続、係数、ニューラルネットワークのためのアクティブ層、重み、バイアス、プーリングなどの任意の組合せなど、MLアルゴリズムの振舞いを定義するパラメータおよび/または設定の任意の組合せを含めることができる。いくつかの態様では、基地局は、同期されたML設定コードブックのエントリを示すことによって、ML設定をUEへ通信する。
【0032】
図4は、UE予測メトリクス報告の1つまたは複数の態様による、基地局とユーザ機器との間の例示的なシグナリングおよびデータトランザクション図解400を例示する。実施では、シグナリングおよびデータトランザクションは、
図1~
図3の要素を使用して、基地局120(
図1)とUE110(
図1)との任意の組合せによって実行され得る。図解400は、破線を使用して、任意選択的なトランザクションを示す。
【0033】
例示されるように、405において、基地局120は、任意選択的に、UE110からUE予測メトリクス能力を要求する。たとえば、基地局120は、UE110からのUE予測メトリクス能力の要求を示すユーザ機器能力照会(UECapabilityEnquiry)情報要素(IE)を含む無線リソース制御(RRC)メッセージを送る。例示するために、基地局120は、トグルフィールド、ブール値、列挙値などを含めることによって、UE予測メトリクス能力を要求するようにUECapabilityEnquiry IEを設定する。1つの例では、基地局120は、登録プロセス中にRRCメッセージでUECapabilityEnquiry IEを送る。態様では、基地局120は、特定のUE予測メトリクスに関する情報を明示的に要求する。たとえば、基地局120は、ダウンリンクデータスループット予測メトリクス、アップリンクデータスループット予測メトリクス、およびアップリンクバッファステータス予測メトリクスに関する能力情報を明示的に要求する。他の態様では、基地局120は、一般に、要求内で予測メトリクスを明示的に指定することなく、UE予測メトリクス能力を要求する。
【0034】
410において、UE110は、UEによってサポートされるUE予測メトリクス能力を基地局120へ通信する。例示するために、UE110は、UEによってサポートされる、予測されたアップリンクスループット要件、予測されたダウンリンクスループット要件、予測されたアップリンクデータ転送レイテンシ要件、予測されたダウンリンクデータ転送レイテンシ要件、予測されたQoS要件、予測されたアップリンクバッファステータスなどの任意の組合せなど、UE予測メトリクス能力情報を含むRRCメッセージを送る。UE110は、代替的または追加的に、UE110がアプリケーション毎ベースで、および/または、アグリゲーションベースで、様々な予測メトリクスの生成をサポートするか否かを示し得る。UE110は、405において、またはUEが能力を通信する他のプロセスの一部として説明されるように、UECapabilityEnquiry IEの受信に応じて、UE予測メトリクス能力を通信し得る。1つの例として、UE110は、ユーザ機器能力(UECapability)情報要素でUE予測メトリクス能力を通信する。
【0035】
いくつかの態様では、UE110は、予測メトリクスを生成する際に使用され得る様々な予測報告設定のサポートを示す。1つの例として、UE110は、UEが予測メトリクスを生成するためにサポートする将来の時間までの最短の時間ウィンドウを指定する最短の時間ウィンドウを示す。例示するために、UE110は、5ミリ秒を最短の時間ウィンドウとして指定することにより、将来の時間ウィンドウまで5ミリ秒以上の、対応する予測メトリクスを生成するためのサポートを示す。UE110は、代替的または追加的に、将来の時間ウィンドウにおいて予測メトリクスを生成するためにUEがサポートする、最長の時間ウィンドウを指定する最長の時間ウィンドウを示し得る。態様では、UEは、サポートされる予測メトリクスごとにそれぞれの最短および/または最長の時間ウィンドウを示すか、あるいは、一般的に、示された最短および/または最長の時間ウィンドウが、サポートされるすべての予測メトリクスに適合するように、最短および/または最長の時間ウィンドウを示す。
【0036】
予測報告設定能力の別の例として、UE110は、アプリケーション毎ベースで、および/またはアグリゲーションベースで、予測メトリクスを生成するためのサポートを示し得る。これは、最短および/または最長の時間ウィンドウと同様に、アプリケーション毎ベースで、および/またはアグリゲーションベースで、時間ウィンドウを示すことを含み得る。代替的または追加的に、UE110は、一般的に、アプリケーション毎ベースで、および/または、すべての予測メトリクスおよび/または予測メトリクスのサブセットのアグリゲーションベースで、予測メトリクスを生成するためのサポートを示す。
【0037】
予測報告設定能力の別の例として、UE110は、報告されるUE予測メトリクスの信頼度間隔、誤り率、および/または予測精度を提供するためのサポートを示し得る。同様に上記で説明したように、これは、各予測メトリクスのそれぞれの、それぞれの信頼度間隔、誤りパーセンテージ、および/または予測精度を返すためのサポートを示すことを含むことができる。
【0038】
UE110のいくつかの実施は、サポートされる予測メトリクスをリストとして報告する。たとえば、UE110は、UE予測メトリクス能力通信において、サポートされる一連の予測メトリクス、および/または、そのリストを返し、各予測メトリクスについてサポートされる設定を指定する。例示するために、UE110は、サポートされる予測メトリクスごとに、サポートされる予測メトリクスの識別子および/または名前、その予測メトリクスに対してサポートされる最短および/または最長の将来の時間ウィンドウ、および、予測メトリクスのための予測精度および/または信頼度レベルメトリクスを返す。
【0039】
415において、基地局120は、UE110に対して、予測メトリクス報告を生成するように指示する予測報告要求設定を、UE110へ通信する。例示するために、基地局120は、予測報告要求において、要求された予測メトリクスのセットを示すRRCメッセージを、UE110へ送信する。代替的または追加的に、基地局120は、予測報告要求において、セット内の要求された各予測メトリクスの予測報告設定を通信する。これは、基地局120が、予測報告要求において、予測メトリクスをいつ報告するかを示す報告条件を指定することを含めることができる。
【0040】
1つの例として、基地局120は、410において(たとえば、UECapability IEにおいて)送られたUE予測メトリクス能力に基づいて、要求された予測メトリクスのセットを選択し、要求された予測メトリクスのセットを含む予測オブジェクトにおけるような予測報告要求において、要求された予測メトリクスのセットを指定する。代替的にまたは追加的に、基地局120は、予測メトリクスを生成するためのパラメータをUE110に示す、1つまたは複数の予測報告設定を選択する。予測報告設定は、予測オブジェクトに関連付けられ得る、および/または、予測オブジェクトに含められ得る。
【0041】
1つの例として、基地局120は、予測報告設定において、UE110によってサポートされ(そして、410において示され)る最短および/または最長の時間ウィンドウに基づいて、各予測メトリクスの時間ウィンドウを指定する。これは、要求された予測メトリクスのセット内の要求された各予測メトリクスのためのそれぞれの時間ウィンドウ(たとえば、要求された各予測メトリクスのための異なる時間ウィンドウ)、要求された予測メトリクスのセット内のそれぞれの各予測メトリクスのための共通の時間ウィンドウ、および/または、要求された予測メトリクスのセット内の要求された予測メトリクスのサブセットのための異なる共通時間ウィンドウを指定することを含むことができる。いくつかの態様では、基地局120は、基地局120において知られているスケジューリングレイテンシに基づいて、時間ウィンドウを選択する。
【0042】
代替的にまたは追加的に、基地局120は、予測報告設定として、いつ予測メトリクスを生成および/または報告するかを示す報告条件を指定する。基地局120は、報告条件を集合的に(たとえば、セット内のすべての要求された予測メトリクス、セット内の要求された予測メトリクスのサブセットに適用される1つの報告条件)、または、各予測メトリクスに対してそれぞれ(たとえば、要求された各予測メトリクスについて異なる報告条件)指定し得る。例示するために、基地局120は、要求された予測メトリクスを定期的に報告するようにUE110に指示する定期的な時間ウィンドウおよび/または期間を指定する。別の例として、基地局120は、要求された予測メトリクスが、しきい値を超えて変化するとき、および/または、要求された予測メトリクスが、しきい値を超えるか、または、下回るときを特定することに応じて、要求された予測メトリクスを報告するようにUE110に指示するしきい値のような、トリガイベントを指定する。
【0043】
いくつかの態様では、基地局120は、予測報告設定および/または予測オブジェクトにおいて、キャリア周波数属性および/または周波数帯域属性など、セット内の少なくともいくつかの要求された予測メトリクスの無線周波数(RF)特性および/または属性を指定する。例示するために、基地局120は、信号品質および/またはリンク品質予測メトリクスについて、1つまたは複数のキャリア周波数および/または周波数帯域を指定して、指定された各キャリア周波数および/または周波数帯域について、対応する予測メトリクスを報告する要求を示す。しかしながら、基地局120は、いくつかの要求された予測メトリクスに関して、様々なUE動作状態予測メトリクス(たとえば、アップリンクおよび/またはダウンリンクのデータスループット、アップリンクおよび/またはダウンリンクのデータレイテンシ、アップリンクおよび/またはダウンリンクのデータ優先度)のためのような、RF特性を指定しない。
【0044】
基地局は、予測報告要求をUE110へ通信する際に、1つまたは複数の予測報告設定と組み合わせて、複数の予測オブジェクトを通信し得る。たとえば、基地局120は、第1の予測オブジェクトについて要求された予測メトリクスの第1のセットと、第2の予測オブジェクトについて要求された予測メトリクスの第2のセットとを決定および/または特定することができ、第1のセットと第2のセットとは、異なる予測メトリクスの組合せを指定する。基地局120は、代替的または追加的に、第1の予測報告設定および第2の予測報告設定を決定および/または指定し、第1の予測報告設定および第2の予測報告設定は、異なる予測報告設定(たとえば、異なる時間ウィンドウ、異なる報告条件)を指定する。態様では、基地局120は、予測報告要求において、予測報告設定を予測オブジェクトに関連付ける1つまたは複数の予測識別(prediction identities)を指定する。例示するために、第1の予測識別(prediction identity)は、第1の予測報告設定を第1の予測オブジェクトに関連付けることに対応し、第2の予測識別(prediction identify)は、第2の予測報告設定を第2の予測オブジェクトに関連付けることに対応する。したがって、いくつかの態様では、予測報告設定を予測オブジェクトに関連付けることは、予測オブジェクト内で特定される、要求された各予測メトリクスのための予測報告設定を使用することを暗黙的に示す。
【0045】
420において、UE110は、任意選択的に、報告条件を検出し、425において、UE110は、415において示される対応する報告設定に基づいて、1つまたは複数の予測メトリクスを計算する。代替的または追加的に、UEは、いくつかの予測メトリクスのために、先ず予測メトリクスを計算し、次に報告条件を検出する。1つの例として、UE110は、420において、定期的な時間期間の発生および/または再発生を検出し、1つまたは複数の予測メトリクスを計算する。代替的または追加的に、UE110は、425において(たとえば、定期的に)1つまたは複数の予測メトリクスを計算し、報告条件の検出に応じて、1つまたは複数の予測メトリクスを報告することを決定する。たとえば、UE110は、1つまたは複数の計算された予測メトリクスが、しきい値を超えて変化したことを検出する。
【0046】
425において、UE110は、トレーニングされたMLアルゴリズムを通じて生成された予測メトリクスなどの、1つまたは複数の予測メトリクスを計算する。説明したように、これは、予測されたアップリンクおよび/またはダウンリンクのデータスループット要件、予測されたアップリンクおよび/またはダウンリンクのデータレイテンシ要件、予測されたアップリンクバッファステータス、予測されたQoS要件、予測された信号品質、および/または、リンク品質メトリクスなどのような、予測メトリクスの任意の組合せをUEが計算することを含む。したがって、UE110は、420における報告条件の検出に応じて、および/または、1つまたは複数の予測メトリクスの計算に応じて、430において、1つまたは複数のUE予測メトリクス報告を基地局120へ通信し、UE予測メトリクス報告は、425において計算された予測メトリクスを含む。
【0047】
435において、UE110は、任意選択的に、420において説明されたように報告条件を検出すること、425において説明されたように予測メトリクスを計算すること、および430においてUE予測メトリクス報告を通信することを繰り返す。例示するために、UE110が、予測メトリクスを定期的に計算して送るように、基地局120が、415において、定期的な予測報告設定を通信すると仮定する。別の例として、UE110は、予測メトリクスを定期的に計算し、計算された予測メトリクスの変化が、しきい値を繰り返し変更することを複数回検出する。
【0048】
440において、基地局120は、430において通信された予測メトリクスに基づいて、更新されたエアインターフェースリソーススケジュールを決定する。例示するために、
図2を参照して説明されたように、基地局120のBSスケジューリングモジュール266(
図4に図示せず)は、UE110からのUE予測メトリクス報告を分析し、ダウンリンクユーザプレーンデータにおける予測増加を特定する。BSスケジューリングモジュール266は、ダウンリンクユーザプレーンデータの予測増加の特定に基づいて、UE110とのダウンリンクCAおよび/またはダウンリンクDCを活性化し、UE110へのエアインターフェースリソースの割当を増加させることなどによって、予測増加に対応するようにエアインターフェースリソースをスケジュールする。別の例として、BSスケジューリングモジュール266が、UE110からのUE予測メトリクス報告を分析し、UE110のための予測された高優先度および/または低レイテンシのデータ転送要件を特定すると仮定する。BSスケジューリングモジュール266は、予測された高優先度および/または低レイテンシのデータ転送要件の特定に基づいて、複数のUE間でエアインターフェースリソースを再分配することなどによって、複数のUE(
図4に示せず)にわたって負荷分散を実行する。例示するために、BSスケジューリングモジュール266は、異なるキャリアにわたって複数のUEをスケジュールする。基地局120は、エアインターフェースリソースをスケジュールする際に、予測される送信チャネル条件を緩和するために、1つまたは複数の変調符号化方式(MCS)を選択し得る。
【0049】
いくつかの態様では、BSスケジューリングモジュール266は、複数のUEからの予測メトリクス報告を使用して、エアインターフェースリソースを再分配する。たとえば、基地局120が、指定された(将来の)時間ウィンドウの間、低いデータ転送レイテンシの将来の必要性を予測する、第1の予測メトリクス報告を、UE110から受信し、第2のUEが、同じ、指定された時間ウィンドウの間、高いデータ転送遅延を許容できると予測する、第2の予測メトリクス報告を、第2のUE(
図4には図示せず)から受信すると仮定する。第2のUEは、第1のUEが、低いデータ転送レイテンシの必要性を有するのと同じ、指定された時間ウィンドウの間、高いデータ転送レイテンシを許容できるため、BSスケジューリングモジュール266は、第1のUEの低いデータ転送レイテンシ要件に対応するために、第2のUEから第1のUEへ、エアインターフェースリソースを、少なくとも指定された(将来の)時間ウィンドウの間に、再分配(たとえば、再割り当て)する。
【0050】
445において、基地局120は、更新されたエアインターフェースリソーススケジュール(たとえば、更新されたリソース許可)をUE110へ通信する。視覚的な明確化のために、図解400は、この通信を単一の矢印として例示しているが、CAを有効化または無効化するため、DCを有効化または無効化するため、エアインターフェースリソースの更新された割当を通信するための基地局120とUE110との間の通信、負荷分散時の基地局120と他のUEとの間の通信(
図4に図示せず)、他の基地局との通信などの、更新されたエアインターフェースリソーススケジュールを通信するために、複数の双方向通信が使用され得る。基地局120は、アップリンクCA、ダウンリンクCA、アップリンクDC、ダウンリンクDCなどの任意の組合せを有効化および/または無効化することを決定し得る。したがって、450において、基地局120およびUE110は、更新されたエアインターフェースリソーススケジュールを使用して、ワイヤレスに通信する。
【0051】
455において、および同様に435において説明されるように、UE110は、420において説明されるように、報告条件を検出すること、425において説明されるように、予測メトリクスを計算すること、および430においてUE予測メトリクス報告を通信することを、任意選択的に繰り返す。430において図示されるように、追加のUE予測メトリクス報告を受信することに応じて、基地局は、440において説明されるように、追加の更新されたエアインターフェースリソーススケジュールを決定し、445において説明されるように、追加の更新されたエアインターフェースリソーススケジュールをUE110へ通信し、450において説明されるように、追加の更新されたエアインターフェースリソーススケジュールを使用して、UE110とワイヤレスに通信し得る。
【0052】
UEが生成した予測メトリクスは、基地局に知られていない別の方法で追加情報を基地局に提供する。UEが生成した予測メトリクスは、基地局がUEと通信する方法を改善するために使用できるスケジューリングを選択して展開するための追加の時間を基地局に提供する。これは、UEの動作条件および/またはUEの場所の変化など、UEにおける変化に迅速に応答することによって、RANによって提供されるサービスの信頼性を向上させるのに役立つ。
【0053】
例示的な方法
例示的な方法500および600が、UE予測メトリクス報告の1つまたは複数の態様にしたがって、
図5および
図6を参照して説明される。
図5は、UEからの1つまたは複数の予測メトリクスを使用して、ワイヤレス通信システムのエアインターフェースリソースをスケジュールするための例示的な方法500を例示する。態様において、方法500の動作は、基地局120などの基地局によって実行される。
【0054】
505において、基地局は、UEから、ユーザ機器予測メトリクス能力を受信する。1つの例として、基地局120は、
図4の410において説明されるように、UE110から、UE予測メトリクス能力を受信する。いくつかの態様では、
図4の405において説明されるように、基地局は、基地局によって送られた照会に応じて、ユーザ機器予測メトリクス能力を受信する。
【0055】
510において、基地局は、ユーザ機器予測メトリクス能力を使用して予測報告要求を生成する。例示するために、
図4の415において説明されるように、基地局120は、要求された予測メトリクスのセットを選択し、要求された予測メトリクスのセットのための予測報告設定を決定し、および/または、要求された予測メトリクスのセットおよび/または予測報告設定を使用して、予測報告要求を生成する。
【0056】
515において、基地局は、予測報告要求をユーザ機器へ通信する。たとえば、基地局120は、
図4の415において説明されるように、RRCメッセージをUE110へ送信し、RRCメッセージは、予測オブジェクト、要求された予測メトリクスのセット、および/または、予測報告設定の任意の組合せを含む。
【0057】
520において、基地局は、UEから、1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告を受信する。たとえば、基地局120は、
図4の430において説明されるように、UE110から、1つまたは複数のUE予測メトリクス報告を受信する。
【0058】
525において、基地局は、1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告に基づいて、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数のエアインターフェースリソースをスケジュールする。例示するために、
図4の440において説明されるように、基地局120は、UE予測メトリクス報告に基づいてCAを有効化および/または無効化することを決定し、CAの有効化および/または無効化に基づいて、更新されたエアインターフェースリソースをスケジュールする。
【0059】
いくつかの態様では、方法500は、530において示されるように、反復的に繰り返す。たとえば、
図4の455において説明されるように、基地局120は、UE110から、更新されたUE予測メトリクス報告を受信し、更新されたUE予測メトリクス報告を使用して、エアインターフェースリソースの更新された割当を決定する。
【0060】
図6は、UEからの1つまたは複数の予測メトリクスを使用して、ワイヤレス通信システムのエアインターフェースリソースをスケジュールするための例示的な方法600を例示する。態様では、方法600の動作は、UE110などのユーザ機器によって実行される。
【0061】
605において、ユーザ機器は、ユーザ機器によってサポートされる1つまたは複数の予測メトリクスを指定するユーザ機器予測メトリクス能力通信を生成する。例示するために、UE110は、
図4の410において説明されるように、UE予測メトリクス能力メッセージを生成する。いくつかの態様では、
図4の405において説明されるように、UEは、基地局からの照会メッセージの受信に応じて、UE予測メトリクス能力メッセージを生成する。
【0062】
610において、UEは、ユーザ機器予測メトリクス能力通信を基地局へ送信する。たとえば、
図4の410において説明されるように、UE110は、UE予測メトリクス能力を含むRRCメッセージを基地局120へ送信する。
【0063】
615において、UEは、基地局から、予測報告設定を受信する。1つの例では、
図4の415において説明されるように、UE110は、基地局120からRRCメッセージを受信し、RRCメッセージは、予測オブジェクト、要求された予測メトリクスのセット、および/または、予測報告設定の任意の組合せを含む。
【0064】
620において、UEは、予測報告設定に基づいて、1つまたは複数の予測メトリクス報告を生成する。例示するために、
図4の420および/または425において説明されるように、UE110は、任意選択的に、報告条件を検出し、1つまたは複数の予測メトリクスを計算し、予測メトリクス報告を基地局120へ報告することを決定する。
【0065】
625において、UEは、1つまたは複数の予測メトリクス報告を基地局へ送信する。たとえば、UE110は、
図4の430において説明されるように、1つまたは複数のUE予測メトリクス報告を基地局120へ送信する。
【0066】
いくつかの態様では、方法600は、630において示されるように、反復的に繰り返す。たとえば、420および/または425において説明されるように、UEは、報告条件を検出し、1つまたは複数の予測メトリクスを計算し、予測メトリクスを基地局120へ送信することを決定する。
【0067】
UE予測メトリクス報告の態様は、特徴および/または方法に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲の主題は、必ずしも説明された特定の特徴または方法に限定されない。むしろ、特定の特徴および方法は、UE予測メトリクス報告の例示的な実施として開示されており、他の同等の特徴および方法が、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。さらに、様々な異なる態様が説明されており、説明される各態様は、独立して、または1つまたは複数の他の説明される態様と関連して実施できることが理解されるべきである。
【0068】
以下の文章では、いくつかの例が説明される。
例1。ユーザ機器UEからの1つまたは複数の予測メトリクスを使用して、ワイヤレス通信システムのエアインターフェースリソースをスケジュールするために基地局によって実施される方法であって、この方法は、
ユーザ機器から、ユーザ機器予測メトリクス能力を受信することと、
ユーザ機器予測メトリクス能力を使用して、予測報告要求を生成することと、
予測報告要求を、ユーザ機器へ通信することと、
ユーザ機器から、1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告を受信することと、
1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告に基づいて、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数のエアインターフェースリソースをスケジュールすることと
を含む。
【0069】
例2。請求項(claim)1に記載の方法であって、ユーザ機器が、
サービス品質QoS要件予測メトリクス、
アップリンクのバッファステータス予測メトリクス、
アップリンクまたはダウンリンクのデータスループット予測メトリクス、
アップリンクまたはダウンリンクのデータ転送レイテンシ予測メトリクス、または、
サービス品質QoS要件予測メトリクス
のうちの1または複数をサポートしていることを、ユーザ機器予測メトリクス能力を分析することに基づいて検出することをさらに含む。
【0070】
例3。請求項(claim)1または請求項(claim)2に記載の方法であって、ユーザ機器が、
アプリケーション毎の予測メトリクス、または、
アグリゲートされたプロトコルデータユニットPDUセッションレベルの予測メトリクス
のうちの1つまたは複数をサポートしていることを、ユーザ機器予測メトリクス能力を分析することに基づいて、検出することをさらに含む。
【0071】
例4。請求項(claim)1~請求項(claim)3のいずれか1項に記載の方法であって、ユーザ機器予測メトリクス能力を受信することは、
ユーザ機器能力情報要素でユーザ機器予測メトリクス能力を受信することをさらに含む。
【0072】
例5。請求項(claim)1~請求項(claim)4のいずれか1項に記載の方法であって、
ユーザ機器が、少なくとも1つの信号品質またはリンク品質予測メトリクスをサポートしていることを、ユーザ機器予測メトリクス能力を分析することに基づいて検出することをさらに含む。
【0073】
例6。請求項(claim)1~請求項(claim)5のいずれか1項に記載の方法であって、
ユーザ機器によってサポートされる最短の時間ウィンドウ、または、
ユーザ機器によってサポートされる最長の時間ウィンドウ
のうちの少なくとも1つを、ユーザ機器予測メトリクス能力を分析することに基づいて検出することをさらに含む。
【0074】
例7。請求項(claim)1~請求項(claim)6のいずれか1項に記載の方法であって、
ユーザ機器によってサポートされる1つまたは複数の予測メトリクスのための予測精度、または、
ユーザ機器によってサポートされる1つまたは複数の予測メトリクスの信頼度レベル
のうちの少なくとも1つを、ユーザ機器予測メトリクス能力を分析することに基づいて検出することをさらに含む。
【0075】
例8。請求項(claim)1~請求項(claim)7のいずれか1項に記載の方法であって、予測報告要求を生成することは、
受信したユーザ機器予測メトリクス能力を通じて、ユーザ機器によって示される1つまたは複数の予測メトリクスを選択することと、
選択された1つまたは複数の予測メトリクスを、予測報告要求に含めることと
をさらに含む。
【0076】
例9。請求項(claim)8に記載の方法であって、予測報告要求を生成することは、
選択された1つまたは複数の予測メトリクスの各々のために、それぞれの予測報告設定を指定することをさらに含む。
【0077】
例10。請求項(claim)9に記載の方法であって、
基地局におけるスケジューリングレイテンシに少なくとも部分的に基づいて、時間ウィンドウを決定することと、
予測報告設定に、時間ウィンドウを指定することと
をさらに含む。
【0078】
例11。請求項(claim)8~請求項(claim)10のいずれか1項に記載の方法であって、予測報告要求を生成することは、
選択された1つまたは複数の予測メトリクスのうちの少なくとも1つのために、周波数帯域またはキャリア周波数を指定することをさらに含む。
【0079】
例12。請求項(claim)8~請求項(claim)11のいずれか1項に記載の方法であって、予測報告要求を生成することは、
選択された1つまたは複数の予測メトリクスのうちの少なくとも1つのために、無線周波数RF特性を除外することをさらに含む。
【0080】
例13。請求項(claim)8~請求項(claim)12のいずれか1項に記載の方法であって、予測報告要求を生成することは、
選択された1つまたは複数の予測メトリクスのうちの少なくとも1つのために、報告条件を指定することをさらに含む。
【0081】
例14。請求項(claim)13に記載の方法であって、報告条件は、
定期的な時間ウィンドウまたはトリガイベントを含む。
【0082】
例15。請求項8(claim)~請求項(claim)14のいずれか1項に記載の方法であって、予測報告要求を生成することは、
選択された1つまたは複数の予測メトリクスのうちの第1の予測メトリクスのために、第1の予測報告設定を指定することと、
1つまたは複数の予測メトリクスのうちの第2の予測メトリクスのために、第1の予測報告設定とは異なる第2の予測報告設定を指定することと
をさらに含む。
【0083】
例16。請求項(claim)1~請求項(claim)15のいずれか1項に記載の方法であって、予測報告要求を送信することは、
無線リソース制御メッセージRRCメッセージを使用して、予測報告要求をユーザ機器へ送信することをさらに含む。
【0084】
例17。請求項(claim)1~請求項(claim)16のいずれか1項に記載の方法であって、1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告に基づいて、1つまたは複数のエアインターフェースリソースをスケジュールすることは、
1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告のうちの少なくとも1つのユーザ機器予測メトリクス報告に基づいて、アップリンクまたはダウンリンクのキャリアアグリゲーション設定を決定することと、
アップリンクまたはダウンリンクのキャリアアグリゲーション設定を使用して、1つまたは複数のエアインターフェースリソースをスケジュールすることと
をさらに含む。
【0085】
例18。請求項(claim)1~請求項(claim)17のいずれか1項に記載の方法であって、ユーザ機器は、第1のユーザ機器であり、
1つまたは複数のエアインターフェースリソースをスケジュールすることは、
ワイヤレス通信システムにおいて動作する第1のユーザ機器と少なくとも第2のユーザ機器との間で、1つまたは複数のエアインターフェースリソースを再分配することをさらに含む。
【0086】
例19。請求項(claim)18に記載の方法であって、第1のユーザ機器と少なくとも第2のユーザ機器との間で、1つまたは複数のエアインターフェースリソースを再分配することは、
第2のユーザ機器から少なくとも第2の予測メトリクス報告を受信することと、
第1のユーザ機器から受信した1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告と、第2のユーザ機器から受信した第2の予測メトリクス報告とに基づいて、第1のユーザ機器と、少なくとも第2のユーザ機器との間で、1つまたは複数のエアインターフェースリソースを再分配することと
をさらに含む。
【0087】
例20。請求項(claim)1~請求項(claim)19のいずれか1項に記載の方法であって、1つまたは複数のエアインターフェースリソースをスケジュールすることは、
1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告のうちの少なくとも1つのユーザ機器予測メトリクス報告に基づいて、1つまたは複数の変調符号化方式MCSをスケジュールすることをさらに含む。
【0088】
例21。1つまたは複数の1つまたは複数の(one or more one or more)予測メトリクスを基地局へ通信するためにユーザ機器UEによって実施される方法であって、この方法は、
ユーザ機器によってサポートされる1つまたは複数の予測メトリクスを指定するユーザ機器予測メトリクス能力通信を生成することと、
ユーザ機器予測メトリクス能力通信を基地局へ送信することと、
基地局から予測報告要求を受信することと、
予測報告要求に基づいて、1つまたは複数の予測メトリクス報告を生成することと、
1つまたは複数の予測メトリクス報告を基地局へ送信することと
を含む。
【0089】
例22。請求項(claim)21に記載の方法であって、ユーザ機器予測メトリクス能力通信において、ユーザ機器が、
サービス品質QoS要件予測、
アップリンクのバッファステータス予測メトリクス、
アップリンクまたはダウンリンクのデータスループット予測メトリクス、
アップリンクまたはダウンリンクのデータ転送レイテンシ要件の予測メトリクス、または、
アプリケーショントラフィック予測メトリクスのサービス品質QoS
のうちの1つまたは複数をサポートしていることを示すことをさらに含む。
【0090】
例23。請求項(claim)21または請求項(claim)22に記載の方法であって、
ユーザ機器予測メトリクス能力通信において、ユーザ機器が、
アプリケーション毎の予測メトリクス、または、
アグリゲートされたプロトコルデータユニットPDUセッションレベルの予測メトリクス
のうちの1または複数をサポートしていることを示すことをさらに含む。
【0091】
例24。請求項(claim)21~請求項(claim)23のいずれか1項に記載の方法であって、ユーザ機器予測メトリクス能力通信を送信することは、
ユーザ機器能力情報要素でユーザ機器予測メトリクス能力通信を送信することをさらに含む。
【0092】
例25。請求項(claim)21~請求項(claim)24のいずれか1項に記載の方法であって、
ユーザ機器予測メトリクス能力通信において、ユーザ機器が、少なくとも1つの信号品質またはリンク品質予測メトリクスをサポートすることを示すことをさらに含む。
【0093】
例26。請求項(claim)21~請求項(claim)25のいずれか1項に記載の方法であって、
ユーザ機器予測メトリクス能力通信において、
ユーザ機器によってサポートされる最短の時間ウィンドウ、または、
ユーザ機器によってサポートされる最長の時間ウィンドウ
のうちの少なくとも1つを示すことをさらに含む。
【0094】
例27。請求項(claim)21~請求項(claim)26のいずれか1項に記載の方法であって、
ユーザ機器予測メトリクス能力通信において、
ユーザ機器によってサポートされる1つまたは複数の予測メトリクスのための予測精度、または、
ユーザ機器によってサポートされる1つまたは複数の予測メトリクスのための信頼度レベル
のうちの少なくとも1つを示すことをさらに含む。
【0095】
例28。請求項(claim)21~請求項(claim)27のいずれか1項に記載の方法であって、
予測報告要求において要求された1つまたは複数の予測メトリクスを特定することをさらに含む。
【0096】
例29。請求項(claim)28に記載の方法であって、
1つまたは複数の要求された予測メトリクスのうちの少なくとも1つの要求された予測メトリクスのために、将来の時間ウィンドウを特定することと、
将来の時間ウィンドウのために、少なくとも1つの要求された予測メトリクスのための予測メトリクス報告を生成することと
をさらに含む。
【0097】
例30。請求項(claim)28または請求項(claim)29に記載の方法であって、
1つまたは複数の要求された予測メトリクスのうちの少なくとも1つの要求された予測メトリクスのために、周波数帯域属性を特定することと、
周波数帯域属性に基づいて、少なくとも1つの要求された予測メトリクスのための予測メトリクス報告を生成することと
をさらに含む。
【0098】
例31。請求項(claim)28~請求項(claim)30のいずれか1項に記載の方法であって、
要求された1つまたは複数の予測メトリクスのうちの少なくとも1つのために、周波数帯域属性を除外することをさらに含む。
【0099】
例32。請求項(claim)28~請求項(claim)31のいずれか1項に記載の方法であって、
1つまたは複数の要求された予測メトリクスのうちの少なくとも1つの要求された予測メトリクスのために、報告条件を特定することと、
報告条件を検出することと、
報告条件を検出することに応じて、少なくとも1つの要求された予測メトリクスのための予測メトリクス報告を生成することと
をさらに含む。
【0100】
例33。請求項(claim)32に記載の方法であって、報告条件は、
定期的な期間またはトリガイベントを含む。
【0101】
例34。請求項(claim)28~請求項(claim)33のいずれか1項に記載の方法であって、
要求された予測メトリクスの第1の予測メトリクスのために、第1の予測報告設定を特定することと、
要求された予測メトリクスの第2の予測メトリクスのために、第1の予測報告設定とは異なる第2の予測報告設定を特定することと、
第1の予測報告設定に基づいて、第1の予測メトリクスのための第1の予測メトリクス報告を生成することと、
第2の予測報告設定に基づいて、第2の予測メトリクスのための第2の予測メトリクス報告を生成することと
をさらに含む。
【0102】
例35。請求項(claim)21~請求項(claim)34のいずれか1項に記載の方法であって、
無線リソース制御メッセージRRCメッセージで予測報告要求を受信することをさらに含む。
【0103】
例36。装置であって、
ワイヤレストランシーバと、
プロセッサと、
プロセッサによる実行に応じて、請求項(claim)1~請求項(claim)35のいずれか1項に記載の方法を実行するように装置に指示する命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体と
を備える、装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器UEからの1つまたは複数の予測メトリクスを使用して、ワイヤレス通信システムのエアインターフェースリソースをスケジュールするために基地局によって実施さ
れる方法であって、前記方法は、
前記ユーザ機器から、ユーザ機器予測メトリクス能力を受信することと、
前記ユーザ機器予測メトリクス能力を使用して、予測報告要求を生成することと、
前記予測報告要求を、前記ユーザ機器へ通信することと、
前記ユーザ機器から、1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告を受信することと、
前記1つまたは複数のユーザ機器予測メトリクス報告に基づいて、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数のエアインターフェースリソースをスケジュールすることと
を含む、方法。
【請求項2】
前記ユーザ機器が、
サービス品質QoS要件予測メトリクス、
アップリンクのバッファステータス予測メトリクス、
アップリンクまたはダウンリンクのデータスループット予測メトリクス、
アップリンクまたはダウンリンクのデータ転送レイテンシ要件の予測メトリクス、
優先度レベル、
パケット誤り率(PER)、
パケット遅延バジェット(PDB)、
保証ビットレート、
最大データバースト量(MDBV)、または、
平均化ウィンドウ
のうちの1または複数をサポートしていることを、前記ユーザ機器予測メトリクス能力を分析することに基づいて検出することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザ機器が、
アプリケーション毎の予測メトリクス、または、
アグリゲートされたプロトコルデータユニットPDUセッションレベルの予測メトリクス
のうちの1つまたは複数をサポートしていることを、前記ユーザ機器予測メトリクス能力を分析することに基づいて検出することをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザ機器によってサポートされる最短の時間ウィンドウ、または、
前記ユーザ機器によってサポートされる最長の時間ウィンドウ
のうちの少なくとも1つを、前記ユーザ機器予測メトリクス能力を分析することに基づいて検出することをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザ機器によってサポートされる前記1つまたは複数の予測メトリクスのための予測精度、または、
前記ユーザ機器によってサポートされる前記1つまたは複数の予測メトリクスの信頼度レベル
のうちの少なくとも1つを、前記ユーザ機器予測メトリクス能力を分析することに基づいて検出することをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記予測報告要求を生成することは、
受信した前記ユーザ機器予測メトリクス能力を通じて、前記ユーザ機器によって示される前記1つまたは複数の予測メトリクスを選択することと、
選択された前記1つまたは複数の予測メトリクスを、前記予測報告要求に含めることと、
選択された前記1つまたは複数の予測メトリクスの各々のために、それぞれの予測報告設定を指定することと、
前記基地局におけるスケジューリングレイテンシに少なくとも部分的に基づいて、時間ウィンドウを決定することと、
それぞれの前記予測報告設定に、前記時間ウィンドウを指定することと
をさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記予測報告要求を生成することは、
選択された前記1つまたは複数の予測メトリクスのうちの少なくとも1つのために、無線周波数RF特性を除外することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記予測報告要求を生成することは、
選択された前記1つまたは複数の予測メトリクスのうちの第1の予測メトリクスのために、第1の予測報告設定を指定することと、
前記1つまたは複数の予測メトリクスのうちの第2の予測メトリクスのために、前記第1の予測報告設定とは異なる第2の予測報告設定を指定することと
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
1つまたは複数の予測メトリクスを基地局へ通信するためにユーザ機器UEによって実施される方法であって、前記方法は、
前記ユーザ機器によってサポートされる前記1つまたは複数の予測メトリクスを指定するユーザ機器予測メトリクス能力通信を生成することと、
前記ユーザ機器予測メトリクス能力通信を前記基地局へ送信することと、
前記基地局から予測報告要求を受信することと、
前記予測報告要求に基づいて、1つまたは複数の予測メトリクス報告を生成することと、
前記1つまたは複数の予測メトリクス報告を前記基地局へ送信することと
を含む、方法。
【請求項10】
前記ユーザ機器予測メトリクス能力通信において、前記ユーザ機器が、
サービス品質QoS要件予測、
アップリンクのバッファステータス予測メトリクス、
アップリンクまたはダウンリンクのデータスループット予測メトリクス、
アップリンクまたはダウンリンクのデータ転送レイテンシ要件の予測メトリクス、
優先度レベル、
パケット誤り率(PER)、
パケット遅延バジェット(PDB)、
保証ビットレート、
最大データバースト量(MDBV)、または、
平均化ウィンドウ
のうちの1つまたは複数をサポートしていることを示すことをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ユーザ機器予測メトリクス能力通信において、前記ユーザ機器が、
アプリケーション毎の予測メトリクス、または、
アグリゲートされたプロトコルデータユニットPDUセッションレベルの予測メトリクス
のうちの1または複数をサポートしていることを示すことをさらに含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザ機器予測メトリクス能力通信において、
前記ユーザ機器によってサポートされる最短の時間ウィンドウ、または、
前記ユーザ機器によってサポートされる最長の時間ウィンドウ
のうちの少なくとも1つを示すことをさらに含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項13】
前記ユーザ機器予測メトリクス能力通信において、
前記ユーザ機器によってサポートされる前記1つまたは複数の予測メトリクスのための予測精度、または、
前記ユーザ機器によってサポートされる前記1つまたは複数の予測メトリクスのための信頼度レベル
のうちの少なくとも1つを示すことをさらに含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項14】
前記1つまたは複数の予測メトリクスのうちの少なくとも1つのために、周波数帯域属性を除外することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
装置であって、
ワイヤレストランシーバと、
プロセッサと、
前記プロセッサによる実行に応じて、請求項1~請求項14のいずれか1項に記載の方法を実行するように前記装置に指示する命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体とを備える、装置。
【請求項16】
プロセッサによる実行に応じて、請求項1~請求項14のいずれか1項に記載の方法を実行するように前記プロセッサに指示する命令を備える、プログラム。
【国際調査報告】