(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-26
(54)【発明の名称】変化型おしゃぶり
(51)【国際特許分類】
A61J 17/00 20060101AFI20240918BHJP
【FI】
A61J17/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518612
(86)(22)【出願日】2022-09-14
(85)【翻訳文提出日】2024-05-17
(86)【国際出願番号】 EP2022075573
(87)【国際公開番号】W WO2023046554
(87)【国際公開日】2023-03-30
(32)【優先日】2021-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524111134
【氏名又は名称】バイオミメティック
【氏名又は名称原語表記】BIOMIMETIK
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100169018
【氏名又は名称】網屋 美湖
(72)【発明者】
【氏名】ビエザネク,アルノー
【テーマコード(参考)】
4C047
【Fターム(参考)】
4C047PP33
4C047PP57
(57)【要約】
【解決手段】
本発明は、以下のタイプの変化型おしゃぶりに関する。
- 子供が咥えるためのマウスピース(1)と、
- ハンドル(2)と、
- 基本厚さ(EB)を有する少なくとも1つのベースフランジ(3)であって、その一方側に、吸引長さLを呈するように前記マウスピース(1)が延び、その他方側に、ハンドル(2)が延びるベースフランジ(3)と、
- 長さLを減少させるためのシステムと
を有する変化型おしゃぶりであって、
当該減少させるためのシステムが、マウスピース(1)のための通路を有しマウスピース(1)を取り囲む少なくとも1つの第1の調節フランジ(4)と、ベースフランジ(3)に対してマウスピース(1)側に第1の調節フランジ(4)が位置するように第1の調節フランジ(4)をベースフランジ(3)に結合するための手段とを備え、第1の調節フランジが、少なくとも基本厚さ(EB)に等しい第1の調節厚さ(EJ)を有する、変化型おしゃぶり。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
- 子供が咥えるためのマウスピース(1)と、
- ハンドル(2)と、
- 基本厚さ(EB)を有する少なくとも1つのベースフランジ(3)であって、その一方側に、吸引長さLを呈するように前記マウスピース(1)が延び、その他方側に、前記ハンドル(2)が延びるベースフランジ(3)と、
- 長さLを減少させるためのシステムと
を有する変化型おしゃぶりであって、
前記減少させるためのシステムが、前記マウスピース(1)のための通路を有し該マウスピース(1)を取り囲む少なくとも1つの第1の調節フランジ(4)と、前記ベースフランジ(3)に対して前記マウスピース(1)側に該第1の調節フランジ(4)が位置するように該第1の調節フランジ(4)を前記ベースフランジ(3)に結合するための結合手段とを備え、前記第1の調節フランジが、少なくとも前記基本厚さ(EB)に等しい第1の調節厚さ(EJ)を有し、
前記減少させるためのシステムが、前記マウスピース(1)のための通路を有し該マウスピース(1)を取り囲む少なくとも1つの第2の調節フランジ(5)と、前記第1の調節フランジ(4)に対して前記マウスピース(1)側に該第2の調節フランジ(5)が位置するように該第2の調節フランジ(5)を前記第1の調節フランジ(4)に固定するための固定手段とを備え、前記第2の調節フランジ(5)が、少なくとも前記基本厚さに等しい第2の調節厚さを有することを特徴とする変化型おしゃぶり。
【請求項2】
前記結合手段が、前記第1の調節フランジ(4)または前記ベースフランジ(3)あるいはそれらの両方に一体化されていることを特徴とする、請求項1に記載の変化型おしゃぶり。
【請求項3】
前記結合手段が、前記第1の調節フランジ(4)に一体化されたスナップ嵌め手段を有することを特徴とする、請求項2に記載の変化型おしゃぶり。
【請求項4】
前記第1の調節フランジ(4)が、前記ベースフランジ(3)の輪郭と一致した輪郭を有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の変化型おしゃぶり。
【請求項5】
前記第1の調節フランジ(4)と前記第2の調節フランジ(5)が同一であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の変化型おしゃぶり。
【請求項6】
5つの同一の調節フランジ(4)、(5)のセットを有することを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の変化型おしゃぶり。
【請求項7】
前記調節フランジ(4)、(5)が有孔であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の変化型おしゃぶり。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、育児器具の設計および製造に関する。
【背景技術】
【0002】
より具体的には、本発明は、変化型おしゃぶり(tetine evolutive)、すなわち、子供に徐々におしゃぶりの使用をやめさせるように、子供が咥えるためのマウスピースの長さが減少していくように設計されたおしゃぶりに関する。
【0003】
本発明の分野において、生理的な吸啜反射は出生前の子宮内の胎児に見られることが観察されている。
【0004】
吸啜して吸乳することを生得的に必要とする乳児の発育にとって、この吸啜反射は事実上不可欠であるが、これは哺乳のみに関連するものではない。実際に、哺乳や空腹感といったものとは別に、吸うこと(吸啜、succion)は子供に安心感を与え、子供を落ち着かせる。
【0005】
言い換えれば、栄養摂取と吸啜との間の相関関係は別として、吸啜は安らぎを与える。よって、乳児の空腹感を満たすことを目的とする栄養的な吸啜と、乳児が親指、おしゃぶり、ぬいぐるみなどに行う非栄養的な吸啜とは区別される。
【0006】
しかしながら、吸啜は、乳児を落ち着かせることで、乳児の幸福という観点からは利点がある一方で、特に幼児において吸啜反射が長く続く場合には、特に歯列矯正の観点からは欠点もある。
【0007】
この欠点は、何かを吸ったり噛んだりしたいという子供の強い欲求を伴う歯の萌出期に強調される傾向がある。しかし、この場合においても、吸啜は子供にとって必要なことであり、強い満足感をもたらすものである。
【0008】
専門家の見解により、長期的に見ると、親指やおしゃぶりを吸うこと、哺乳瓶の長時間の使用は、良好な歯の発育とは相性が悪いことが示されている。
【0009】
さらに、何年も前から、おしゃぶりの使用の増加が注目されている。しかし、おしゃぶりを吸うことは、親指を吸うことと同じくらい弊害をもたらすことが判明している。実際に、おしゃぶりは上顎と下顎の歯の間に挿入されるため、前歯の適切な発育を妨げる可能性がある。
【0010】
しかし、依然としておしゃぶりは3つの理由において親指よりは害が少ない。
- おしゃぶりは柔軟でより短いため、口蓋の変形が少ない。
- おしゃぶりは簡単に脇に置いたり捨てたりすることができるが、親指はそれができない(いつでも使える)。
- おしゃぶりはその辺に転がっていることが多いにもかかわらず、一般的に手よりも清潔である。
【0011】
吸う習慣をやめさせるのに適した年齢は、2~3歳頃である。この年齢になると、子供は自分の興味や関心のある分野を広げていく。歩いたり、話したり、他の子供と接触したり、場合によっては就学したりするのもこの年齢である。
【0012】
親指しゃぶりが4、5歳までは許容されるとしても、2、3歳を過ぎたら、吸う習慣について子供と話し始めることが望ましい。特に、歯に及び得る影響だけでなく、親指やおしゃぶりがコミュニケーションの妨げになる(「口がふさがったまま」では話すことができない)ことを説明するとよい。
【0013】
よって、まとめると、おしゃぶりは、生後数ヶ月間、あるいはむしろ生後2年間は不可欠だとしても、おしゃぶりは舌の位置調整の妨げとなり(低位舌)、ひいては口蓋の拡大、口腔領域の正常な成長と歯列形成の妨げとなる。
【0014】
この状況に対処するために、先行技術によっていくつかの解決策が提案されている。
【0015】
特に、米国特許出願公開第2002065537号に記載された、2つの解決策が知られている。
【0016】
この特許文献によって提案された第1の解決策によれば、おしゃぶりは、乳首が延びるフランジによって担持されるハンドルを有し、異なる長さの複数の乳首を順に取り替えることが提案されている。各代替用のマウスピースは、取り替えるマウスピースよりも短い長さを有する。よって、最初のマウスピースをフランジから取り外し、前のマウスピースより短い別のマウスピースと取り替えられるように、マウスピースはフランジに取り外し可能に取り付けられている。
【0017】
このシステムの第1の欠点は、長さの異なる複数の乳首を製造する必要があるという事実にあり、製造コストがかかり、その結果、価格が高くなる傾向にある。
【0018】
もう1つの欠点は、マウスピースが取り外し可能に取り付けられているという事実にあり、子供がマウスピースの1つを口に含んでいる間に、不意にマウスピースがフランジから外れ、子供がこのマウスピースを飲み込んで窒息する恐れがあるという重大な潜在的リスクがある。
【0019】
上記に引用した文献によって提案された第2の解決策によれば、マウスピースは、内部の牽引部材によってハンドルに接続されている。ハンドルの回転により、牽引部材がハンドルにねじ込まれ、マウスピースがフランジに向かって徐々に引き込まれ、その結果、マウスピースの長さが減少する。
【0020】
この解決策は、別の部品の製造及び組み立てを伴うため、これもまた装置の価格の上昇につながる。
【0021】
また、英国特許出願公開第2259019号に記載された、咥えるためのマウスピースを有するおしゃぶりであって、洗浄を実施するためにマウスピース上全体に配置することができるフランジを備えるおしゃぶりが知られている。子供がおしゃぶりを吸いたくても、洗浄中はこのおしゃぶりを使用することができない。
【0022】
欧州特許出願公開第1275366号に記載された、咥えるためのマウスピースを有するおしゃぶりであって、乳房の乳首によって与えられる感触を模したパッドを有するおしゃぶりがさらに知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
本発明は、特に先行技術の欠点を克服することを目的とする。
【0024】
より具体的には、本発明は、小さな部品の誤飲という点で子供への危険を生じさせることなく、使用が容易な変化型おしゃぶりを提案することを目的とする。
【0025】
また、本発明は、単純な設計で安価に製造できる変化型おしゃぶり(tetine evolutive)を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
これらの目的および後に明らかになる他の目的は、以下のタイプの変化型おしゃぶりに関する本発明により達成される。
- 子供が咥えるためのマウスピースと、
- ハンドルと、
- 基本厚さを有する少なくとも1つのベースフランジであって、その一方側に、吸引長さLを有するようにマウスピースが延び、その他方側に、ハンドルが延びるベースフランジと、
- 長さLを減少させるためのシステムと、
を有する変化型おしゃぶりであって、
当該減少させるためのシステムが、マウスピースのための通路を有しマウスピースを取り囲む少なくとも1つの第1の調節フランジと、ベースフランジに対してマウスピース側に第1の調節フランジが位置するように第1の調節フランジをベースフランジに結合するための結合手段とを備え、第1の調節フランジが、少なくとも基本厚さに等しい第1の調節厚さを有し、
当該減少させるためのシステムが、マウスピースのための通路を有しマウスピースを取り囲む少なくとも1つの第2の調節フランジと、第1の調節フランジに対してマウスピース側に第2の調節フランジが位置するように第2の調節フランジを第1の調節フランジに固定するための固定手段とを備え、第2の調節フランジが、少なくとも基本厚さに等しい第2の調節厚さを有することを特徴とするおしゃぶり。
【0027】
このように、第1のフランジに第2のフランジを結合することにより第1のフランジに厚みが追加され、その結果、咥えられるマウスピースの突出部分が減少する。このようにして、咥えられるマウスピースの長さは変化する。
【0028】
よって、おしゃぶりを短くして使用するための原理は極めて単純であり、単に、第2のフランジを、マウスピースを囲んでスライドさせて第1のフランジに押し当て、結合させれば良い。
【0029】
本発明による変化型おしゃぶりにおいては、小さな部品を飲み込む危険性は存在しないか又はほぼ存在しない。実際、フランジは、おしゃぶりのうち、子供の口の外側に残る部分である。フランジは、子供の唇に当接するように設計され、一般に、子供の誤飲を防止するために、子供の口の開口部よりも大きい寸法を有する。
【0030】
さらに、本発明による変化型おしゃぶりは、設計が特に単純であり、以下に明らかになるように、製造が容易で安価である。
【0031】
また、第2の調節フランジの実装により、咥えられるマウスピースの突出部分をさらに減少させることができる。
【0032】
当然、各調節フランジの厚さに応じて徐々に減少させるため、以下に明らかになるように、調節フランジの数を変えることも必要となる。
【0033】
また、この特徴から、第2の調節フランジも、マウスピースを囲んでスライドし先行するフランジに結合される点で、第1の調節フランジと同一の実装態様を有することが分かる。
【0034】
有利な解決策によれば、結合手段は、第1の調節フランジ及び/又はベースフランジに一体化されている。
【0035】
このように、言い換えれば、2つのフランジを一緒に固定できるようにするための、第1の調節フランジまたはベースフランジへの追加部品は存在しない。
【0036】
好ましい解決策によれば、結合手段は、第1の調節フランジに一体化されたスナップ嵌め手段を有する。
【0037】
このような設計によれば、効果的な機械的強度を確保しつつ、2つのフランジをより簡単かつ迅速に組み立てることができる。
【0038】
好ましくは、第1のスナップ嵌め手段と第2のスナップ嵌め手段とは、取り外し不能に協働するように設計されている。
【0039】
このように、ベースフランジから第1の調節フランジを取り外し不能とすることにより、子供が第1の調節フランジを誤飲する危険性がなくなることが理解できる。
【0040】
有利な解決手段によれば、第1の調節フランジは、ベースフランジの輪郭と一致した輪郭を有する。
【0041】
このように、第1の調節フランジの縁部は、ベースフランジの縁部と同一平面上にあり、互いに連続して延びる。したがって、2つのフランジのいずれかの縁が、子供にとって不快となり得たり、または2つのフランジを分離させようとするための支持部や把持部を構成し得たりする肩部を形成することを回避できる。
【0042】
有利な解決手段によれば、第1の調節フランジと第2の調節フランジは同一である。
【0043】
したがって、全ての調節フランジが同一であり、大量生産することができる限りにおいて、製造コストを低減することができる。
【0044】
特定の実施形態によれば、おしゃぶりは、5つの同一の調節フランジのセットを有する。
【0045】
もちろん、先に示したように、これらの調節フランジの数は、必要に応じて、特に、所望の変化の程度(progressivite)に応じて変えることができ、その結果、調節フランジの厚さは変動する。
【0046】
好ましくは、調節フランジは有孔である。
【0047】
これにより、フランジ間の唾液及び空気の循環が可能になり、ベースと調節フランジとの間の乾燥が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
本発明の他の特徴および利点は、単に例示的かつ限定的な例として与えられた本発明の好ましい実施形態の以下の説明および添付の図面により、より明らかになるであろう。
【
図1】本発明による変化型おしゃぶりの概略側面図である。
【
図2】本発明による変化型おしゃぶりの調節フランジの概略図である。
【
図3】第1の調節フランジを有する変化型おしゃぶりの概略側面図である。
【
図4】異なる積み重ねの調節フランジを有する、本発明による変化型おしゃぶりの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
図1に示されるように、本発明による変化型おしゃぶりは、通常、
- 子供が咥えるためのマウスピース1であって、一般にシリコーン製であるマウスピース1と、
- ハンドル2と、
- ベースフランジ3であって、その一方側からマウスピース1が延び、マウスピース1がベースフランジ3からマウスピース1の自由端までの長さLを有し、その他方側から、マウスピース1に対してベースフランジ3の他方側にハンドル2が延びるベースフランジ3と
を有する。
【0050】
このベースフランジは、基本厚さEBと称する、例えば1~2mmの範囲の厚さを有する(この厚さは、周縁部の厚さが一定でない場合には、周縁部の平均厚さであってもよい)。
【0051】
本発明の原理によれば、おしゃぶりは、
図2に示される少なくとも1つの第1の調節フランジ4を有する。この図に示されているように、該調節フランジは、マウスピース1を通す中央通路40を有し、調節フランジがおしゃぶりに取り付けられると、調節フランジはマウスピース1を取り囲む。
【0052】
さらに、調節フランジは、基本厚さEB以上である、調節厚さEJと称する厚さ(この厚さは、その厚さが一定でない場合には、周縁部の平均厚さであってもよい)を有する。
【0053】
また、おしゃぶりは、
図3に示すように、ベースフランジに対してマウスピース1側に第1の調節フランジ4が位置するようにベースフランジと第1の調節フランジ4を結合するための手段を有する。
【0054】
本発明に係る変化型おしゃぶりのこのような設計によれば、第1の調節フランジ4は、通路40にマウスピース1を通しつつベースフランジ2に押し当てられ、おしゃぶりに取り付けられる。
【0055】
このようにして、マウスピース1のベースフランジからの突出部分の長さが第1の調節フランジの厚さ分だけ減少するという点で、第1の調節フランジが、長さLを減少させるシステムを形成することが理解できる。換言すれば、調節フランジから突出するマウスピースの長さは、L-EJに等しい。
【0056】
本発明による本実施形態によれば、第1の調節フランジ4をベースフランジ3に結合するための手段は、第1の調節フランジ及び/又はベースフランジに直に一体化され、好ましくは調節フランジのみに一体化される。
【0057】
このため、第1の調節フランジは、その一方の面に、互いに対向し、調節フランジの両側に配置された一対のフック41を有する。これらのフックは弾性変形可能であり、ベースフランジを調節フランジにスナップ嵌めすることによって組み立てることができるように設計および製造されている。従って、第1の調節フランジのフック41はスナップ嵌め手段を構成する。
【0058】
好ましくは、第1のスナップ嵌め手段を形成するフックは、ベースフランジを取り外し不能に保持するように設計される。
【0059】
さらに、
図4に示されるように、第1の調節フランジ4は、ベースフランジ3の輪郭と一致した輪郭を有する。より具体的には、調節フランジ4は、ベースフランジ3と同一の形状及び寸法を有する。
【0060】
図4に示されるように、本発明による変化型おしゃぶりは、第1の調節フランジ4と同様に、マウスピース1のための通路を有しマウスピース1を取り囲む少なくとも1つの第2の調節フランジ5を備え、固定手段は、第1の調節フランジ4に対してマウスピース1の側に第2の調節フランジ5が位置するように、第2の調節フランジを第1の調節フランジ上に固定することを可能にする。そのために、第2の調節フランジは、第1の調節フランジと同一の一対のフック41を有する。
【0061】
製造を単純化するために、第1調節フランジと第2の調節フランジは同一である。
【0062】
図4に示されるように、また、マウスピースの長さLをさらに減少させるために、おしゃぶりは、互いに積み重ねられて互いに固定されることを目的とする5つの同一の調節フランジのセットを有する。
【0063】
図3及び
図4に示されるように、調節フランジ4、5は穿孔されており、複数の孔42を有する。
【0064】
ベースフランジ3もまた、複数の孔30を有する有孔とすることができるが、複数の孔30は、必ずしも調節フランジの孔に対応して配置される必要はない。
【国際調査報告】