(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-27
(54)【発明の名称】クロスバー・アレイ用の個別にプラズマ誘起されるメモリ・ユニット・セル
(51)【国際特許分類】
H10B 63/00 20230101AFI20240919BHJP
H10N 70/20 20230101ALI20240919BHJP
H01L 21/768 20060101ALI20240919BHJP
H01L 21/82 20060101ALI20240919BHJP
H01L 21/3065 20060101ALI20240919BHJP
H01L 21/205 20060101ALI20240919BHJP
【FI】
H10B63/00
H10N70/20
H01L21/90 A
H01L21/90 W
H01L21/82 F
H01L21/302 105A
H01L21/205
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513716
(86)(22)【出願日】2022-08-19
(85)【翻訳文提出日】2024-02-29
(86)【国際出願番号】 EP2022073254
(87)【国際公開番号】W WO2023030931
(87)【国際公開日】2023-03-09
(32)【優先日】2021-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(74)【復代理人】
【識別番号】110000420
【氏名又は名称】弁理士法人MIP
(72)【発明者】
【氏名】セオ、スン-チェオン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ユンソク
(72)【発明者】
【氏名】オク、インジョ
(72)【発明者】
【氏名】レズニチェク、アレクサンダー
【テーマコード(参考)】
5F004
5F033
5F045
5F064
5F083
【Fターム(参考)】
5F004AA09
5F004DA00
5F004DA22
5F004DA23
5F004DA24
5F004DA25
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5F033QQ13
5F033QQ37
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5F033RR04
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5F083PR05
5F083PR21
5F083PR22
5F083PR40
(57)【要約】
個別のメモリ・セルのアレイによって形成されるクロスバー・アレイ用の半導体構造を提供するためのアップローチである。第1の金属層上の各メモリ・セルが第2の金属層内にある上部電極コンタクトおよび下部電極コンタクトを含む、複数の個別のメモリ・セル。クロスバー・アレイは、個別のメモリ・セルの各々の上方にあり、1つまたは複数の隣り合う上部電極コンタクトに接続しているワード線と、個別のメモリ・セルの各々の上方にあり、隣り合う下部電極コンタクトのうちの1つまたは複数を接続しているビット線と、を含み、複数のメモリ・セルの各メモリ・セルは、各メモリ・セル内の抵抗スイッチ・デバイス内に予備形成された導電性フィラメントを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個別のメモリ・セルのアレイによって形成されているクロスバー・アレイであって、前記クロスバー・アレイは、
上部電極コンタクトおよび下部電極コンタクトを有する、アレイ状の複数の個別のメモリ・セルと、
前記個別のメモリ・セルの各々の上方にあり、1つまたは複数の隣り合う上部電極コンタクトを接続しているワード線と、
前記複数の個別のメモリ・セルの各個別のメモリ・セルの上方にあり、1つまたは複数の隣り合う下部電極コンタクトを接続しているビット線と、を備える、クロスバー・アレイ。
【請求項2】
前記個別のメモリ・セルは各々が抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・デバイスである、請求項1に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項3】
前記個別のメモリ・セルの各々は、
第1の金属層の一部、抵抗スイッチ・デバイス、および前記第1の金属層の前記一部上にある第1のビアと、
前記第1のビアに接続している第2の金属層内にある下部電極コンタクトと、
前記第2の金属層内にあり前記抵抗スイッチ・デバイスに接続している上部電極コンタクトと、を更に備える、請求項1または2に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項4】
前記上部電極コンタクトは、前記下部電極コンタクトの頂部表面積よりも大きい頂部表面積を有する、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項5】
前記上部電極コンタクトの前記頂部表面積は、前記下部電極コンタクトの前記頂部表面積よりも少なくとも1.2倍大きい、請求項4に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項6】
前記個別のメモリ・セルは、前記個別のメモリ・セルの前記アレイ内で等間隔に配置されている、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項7】
第3の金属層内の前記個別のメモリ・セルの各々の上方にある前記ワード線は少なくとも2つ以上の個別のメモリ・セルを接続しており、複数の前記ワード線が前記クロスバー・アレイの少なくとも一部を構成している、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項8】
第3の金属層における前記個別のメモリ・セルの各々の上方にある前記ビット線は少なくとも2つ以上の個別のメモリ・セルを接続しており、複数の前記ビット線が前記クロスバー・アレイの少なくとも一部を構成している、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項9】
複数の前記ワード線と複数の前記ビット線は互いに直交する、請求項7または8に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項10】
前記個別のメモリ・セルは各々が前記複数のメモリ・セルの各メモリ・セル内に導電性フィラメントを含む、請求項1ないし9のいずれか一項に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項11】
メモリ・セル・デバイスのクロスバー・アレイ内に複数のメモリ・セル・デバイスのアレイを形成する方法であって、前記方法は、
複数のメモリ・セル・デバイスを形成することであって、前記複数のメモリ・セル・デバイスの各メモリ・セル・デバイスは、第1の金属層の一部上にあり、かつ第2の金属層内に下部電極コンタクトおよび上部電極コンタクトを有する、前記形成することと、
複数の上部電極コンタクトの各上部電極コンタクトおよび複数の下部電極コンタクトの各下部電極コンタクトに対してプラズマ・プロセスを実行することと、
前記第2の金属層上に複数の第2のビアを形成し、第3の金属層内に複数のワード線および複数のビット線を形成することであって、前記複数の第2のビアの各第2のビアは、前記複数のワード線のうちの1つのワード線または前記複数のビット線のうちの1つのビット線の一方に接続する、前記複数の第2のビアを形成し、前記複数のワード線および前記複数のビット線を形成することと、を含む、方法。
【請求項12】
前記複数のメモリ・セル・デバイスを形成することは、
複数の抵抗スイッチ・デバイスを形成することであって、前記複数の抵抗スイッチ・デバイスの各抵抗スイッチ・デバイスは前記第1の金属層の前記一部上にある、前記形成することと、
第1の層間絶縁体材料を堆積させることと、
複数の第1のビア、前記複数の上部電極コンタクト、および前記複数の下部電極コンタクトを、デュアル・ダマシン・プロセスを用いて形成することであって、前記複数の上部電極コンタクトおよび前記複数の下部電極コンタクトは前記第2の金属層内にある、前記形成することと、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の金属層上に前記複数の第2のビアを形成し、前記第3の金属層内に前記複数のワード線および前記複数のビット線を形成することは、
第2の層間絶縁体材料を堆積させることと、
前記第2の層間絶縁体材料を選択的にエッチングして複数のビア・ホールおよび複数のトレンチを形成することと、
前記複数のビア・ホール、前記複数のトレンチ、および前記第2の層間絶縁体材料の露出した表面の上に、第3の金属層を堆積させることと、
化学機械的研磨を実行して前記第3の金属層の表層部を除去して前記複数の第2のビアを形成することであって、各第2のビアは、前記第3の金属層内の前記複数のワード線のうちの1つのワード線または前記複数のビット線のうちの1つのビット線の一方に接触する、前記実行することと、を更に含む、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記複数の抵抗スイッチ・デバイスの各抵抗デバイスは、下部電極と、スイッチング層と、上部電極と、を含む、請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の上部電極コンタクトの各々および前記複数の下部電極コンタクトの各々に対して前記プラズマ・プロセスを実行することは、前記メモリ・セル・デバイスの前記クロスバー・アレイを作成する前記複数のワード線および前記複数のビット線を形成する前に行われる、請求項11ないし14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の上部電極コンタクトの各々および前記複数の下部電極コンタクトの各々に対して前記プラズマ・プロセスを実行することによって、前記メモリ・セルの前記クロスバー・アレイを形成する前に、前記複数のメモリ・セルの各メモリ・セル内に導電性フィラメントが形成される、請求項11ないし15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の上部電極コンタクトの各々および前記複数の下部電極コンタクトの各々に対して前記プラズマ・プロセスを実行することによって、前記複数の抵抗スイッチ・デバイスの各抵抗スイッチ・デバイス内に導電性フィラメントを形成するためのアンテナ効果が生じる、請求項12ないし16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の上部電極コンタクトの各々および前記複数の下部電極コンタクトの各々に対して前記プラズマ・プロセスを実行することは、
アルゴン、窒素、水素、ヘリウム、キセノン、またはアンモニアから成る群からの1種または複数種の気体から構成される気体を使用することと、
誘導結合プラズマ・ツール、容量結合プラズマ・ツール、またはマイクロ波生成プラズマ・ツールから成る群のうちの1つのツールを使用することと、を更に含む、請求項11ないし17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のワード線および前記複数のビット線は互いに直交して形成される、請求項11ないし18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記複数のワード線および前記複数のビット線を形成することは、前記複数のワード線の各ワード線が、前記複数の上部電極コンタクトのうちの少なくとも2つの隣り合う上部電極コンタクトを接続することを更に含む、請求項11ないし19のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に半導体メモリ・デバイス技術の分野に関し、より詳細には抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ(ReRAMまたはRRAM)は抵抗を変化させることまたは誘電体固体材料の抵抗を変化させることによって動作する不揮発性(NV)ランダム・アクセス(RAM)・コンピュータ・メモリの一種で、しばしばメモリスタと呼ばれる。従来型のRRAMは誘電体材料を2つの電極間に挟んで構成されている。
【0003】
RRAMの形成は、十分に高い電圧を印加すると、通常は絶縁性である誘電体材料を、この誘電体材料に形成されたフィラメントまたは伝導経路を介して導通させることができる、という概念に基づいている。RRAMデバイスの動作は通常、印加された電界の適用下で生じる抵抗の変化を用いて、RRAMデバイスのスイッチングを行う。抵抗スイッチングは様々な酸化物で観察されているが、不揮発性メモリ用途のスイッチング材料としては、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)プロセスとの適合性に主に起因して、二元金属酸化物が一般に好まれる。
【0004】
抵抗スイッチング用のRRAMデバイスの作製には通常、酸素空孔を発生させる必要があるが、これは通常、酸素が除去された酸化物結合部位に生じる。酸素空孔は電界印加下で電荷を帯びドリフトする。酸化物中の酸素イオンおよび酸素空孔の動きは、半導体材料中の電子および正孔の動きに類似している場合がある。空孔または金属欠陥のマイグレーションを含めた様々な機序から、伝導経路またはフィラメントが生じ得る。一般に、誘電体材料中にフィラメントが形成されると、このフィラメントはリセットされるかまたは破断する場合がある。誘電体材料中のフィラメントがリセットされるかまたは破断すると高抵抗になる。フィラメントは別の電圧または印加電界によってセットまたは再形成することができ、この結果、誘電体材料の抵抗はより低くなる。いくつかの場合、典型的なRRAM用途では、単一のフィラメントではなく多くの電流経路が関与し得る。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、クロスバー・アレイを形成する個別のメモリ・セルのアレイを提供する。クロスバー・アレイは、第1の金属層上にある複数の個別のメモリ・セルを含み、個別のメモリ・セルの各々は、第2の金属層内にある上部電極コンタクトと下部電極コンタクトを有する。クロスバー・アレイは、個別のメモリ・セルの各々の上方にあり、1つまたは複数の隣り合う上部電極コンタクトを接続しているワード線と、個別のメモリ・セルの各々の上方にあり、隣り合う下部電極コンタクトのうちの1つまたは複数を接続しているビット線と、を備える。
【0006】
本発明の実施形態は、メモリ・セル・デバイスのクロスバー・アレイに複数のメモリ・セル・デバイスを形成する方法を提供する。方法は複数のメモリ・セル・デバイスを形成することを含み、各メモリ・セル・デバイスは、第1の金属層の一部上に形成され、かつ第2の金属層に形成された下部電極コンタクトおよび上部電極コンタクトを有する。方法は、各メモリ・セル内の複数の上部電極コンタクトの各々および複数の下部電極コンタクトの各々に、プラズマ・プロセスを実行することを含み、プラズマ・プロセスによって、各メモリ・セル内の抵抗スイッチ・デバイス内に、導電性フィラメントが作成される。方法は、デュアル・ダマシン・プロセスを用いて、堆積させた層間絶縁体材料の層に複数の第2のビアを、ならびに、第3の金属層に複数のワード線および複数のビット線を形成することを含む。
【0007】
本発明の様々な実施形態の上記のおよび他の態様、特徴、および利点は、添付の図面と併せて解釈される以下の説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る、第1の金属層の一部上にある抵抗スイッチ・デバイスおよびビアのための構造の三次元等角図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る、抵抗スイッチ・デバイスの上にある上部電極コンタクトとビアの上方にある下部電極コンタクトとを有するメモリ・セルの構造の三次元等角図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る、
図2の半導体構造のX-X断面を通る構造の断面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る、
図2の半導体構造のY-Y断面を通る構造の断面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る、メモリ・セルのアレイの一部の三次元等角図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る、メモリ・ユニット・セルの各々の上方にある金属層内の複数の接続リンクを使用して接続されているメモリ・セルのクロスバー・アレイの一部の三次元等角図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る、X-X断面を通る
図6のクロスバー・アレイの断面図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る、Y-Y断面を通る
図6のクロスバー・アレイの断面図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る、
図6のクロスバー・アレイを形成する方法のための代表的な製造ステップを列挙したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態では、酸化ハフニウムなどの誘電体材料を利用する抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ(ReRAMまたはRRAM)・デバイス用の典型的な形成電圧は、14nm以下のフィーチャ・サイズを有する高度なRRAMデバイス技術に要求される形成電圧を上回る、3~3.5Vの範囲内にあることが認識されている。高度なRRAMデバイスでは、RRAMデバイス内に導電性フィラメントを作成するための電鋳プロセスに関して、望まれる形成電圧は2ボルトの範囲以下である。本発明の実施形態では、接続されたRRAMデバイスの典型的なクロスバー・アレイ内に導電性フィラメントを形成する新たな方法が、RRAMデバイス内に導電性ブリッジまたは導電性フィラメントを形成するための充電電圧を誘起するために、プラズマ・プロセスを採用することが認識されている。本発明の実施形態では、プラズマ・プロセスによってRRAMデバイスに対するアンテナ効果が生じることが認識されており、この効果が、酸化ハフニウム誘電体材料を有するRRAMデバイスにおいて、2ボルト未満の形成電圧で導電性フィラメントまたは予備形成導電性フィラメントを形成することが示されている。
【0010】
本発明の実施形態では、従来の接続されたRRAMデバイスのクロスバー・アレイの電極にプラズマ・プロセスを適用するとき、個別の抵抗スイッチまたはRRAMデバイスの全てに同時に導電性フィラメントが作成されるわけではないことが認識されている。従来のクロスバー・アレイ内のRRAMデバイスのうちの1つまたは複数がそのクロスバー・アレイ内のその他のRRAMデバイスよりも先に導電性フィラメントを形成する場合、最初に形成された導電性フィラメントは、プラズマ・プロセスによって生成された形成電圧の残りを、最初に導電性フィラメントを形成する1つまたは複数のRRAMデバイス内の最初に形成される導電性フィラメントを通して分流(shunt)させる可能性がある。本発明の実施形態では、この場合に、残りのRRAMデバイスのうちのいくつかにおいて導電性フィラメントが形成されない場合のあることが認識されている。
【0011】
本発明の実施形態では、RRAMデバイスのクロスバー・アレイ内のRRAMデバイスの各々に導電性フィラメントを形成できるのが望ましいことが認識されている。本発明の実施形態では、形成電圧が低くなるプラズマ処理を用いるRRAMデバイスのクロスバー・アレイを形成するための方法および半導体構造が有益であろうと認識されており、このプラズマ処理では、クロスバー・アレイ内の各RRAMデバイス内に導電性フィラメントが形成される。
【0012】
本発明の実施形態は、個別のメモリ・ユニット・セルのクロスバー・アレイ用の構造、およびこの構造を形成する方法を提供し、それら個別のメモリ・ユニット・セルは、個別のメモリ・ユニット・セル同士がクロスバー・アレイ内で接続される前に個別のメモリ・ユニット・セル内の抵抗スイッチ・デバイスの各々内に予備形成された導電性フィラメントを有する。本発明の実施形態は、第2の金属層内に上部電極コンタクトおよび下部電極コンタクトがある、第1の金属層上の個別のメモリ・ユニット・セルを提供し、個別のメモリ・ユニット・セルの各々は、個別のメモリ・ユニット・セルの各々内に導電性フィラメントを形成するプラズマ・プロセス中には接続されない。クロスバー・アレイは、個別のメモリ・ユニット・セルをプラズマ処理して抵抗スイッチ・デバイスの各々内に導電性フィラメントを形成した後で形成される。
【0013】
本発明の実施形態は、個別のメモリ・ユニット・セルの上方にある第3の金属層内に形成されているワード線およびビット線から構成されるクロスバー・アレイを提供する。ワード線およびビット線のクロスバー・アレイは、プラズマ・プロセス後に第3の金属層に形成される。ワード線およびビット線は、隣り合うメモリ・ユニット・セルを予備形成された導電性フィラメントで接続する。
【0014】
本発明の実施形態は個別のメモリ・ユニット・セルを提供し、各個別のメモリ・ユニット・セルは、第1の金属層の一部上にある抵抗スイッチ・デバイスおよびビアと、個別のメモリ・セルの各々内の各抵抗スイッチ・デバイスの上方にありこれに接続されている、第2の金属層内の上部電極コンタクトと、第1の金属層(例えばMx金属層)上のビアの上方にありこれに接続されている、第2の金属層内の下部電極コンタクトと、を含む。個別のメモリ・ユニット・セルの各々は、第2の金属層(例えばMx+1金属層)内の上部電極コンタクトまたは下部電極コンタクトの一方の上にあるビアによって、メモリ・ユニット・セルの上方にある第3の金属層(例えばMx+2金属層)内の線に接続される。
【0015】
本発明の実施形態は、個別のメモリ・ユニット・セルの上方にありかつこれらに接続されている、Mx+2金属内の複数の線から構成された、クロスバー・アレイを提供する。本発明の実施形態はMx+2金属層内にビット線を提供し、これがクロスバー・アレイの個別のメモリ・ユニット・セルの上にある部分を形成する。ビット線は、上部電極コンタクトの各々上に形成されたビアによって、Mx+1金属層内の2つ以上の隣り合う下部電極コンタクトに接続される。クロスバー・アレイのMx+2金属層内のワード線は、ビアによって、Mx+1金属層内の2つ以上の隣り合う上部電極コンタクトに接続される。クロスバー・アレイにおいて、ビット線は一方向に延びており、ワード線はビット線に対して直交方向に延びている。ビット線は下部電極コンタクト同士を接続している他のビット線と平行に延びることができ、ワード線はRRAMデバイスのクロスバー・アレイ内の他のワード線と平行に延びることができる。
【0016】
本発明の実施形態は、複数の個別のメモリ・ユニット・セルのクロスバー・アレイを形成する方法を提供し、各メモリ・ユニット・セルは、Mx金属層の一部であって、Mx金属層の一部の上に抵抗スイッチ・デバイスおよび第1のビアを有する、第1の金属層の一部と、ビアによってMx金属層の一部に接続されている、第2の金属層(例えばMx+1金属層)内の上部電極コンタクトおよび下部電極と、を含む。第3の金属層(例えばMx+2金属層)内にワード線およびビット線のクロスバー・アレイを形成する前に、未接続の個別のメモリ・ユニット・セルの上部および下部電極コンタクトに対するプラズマ・プロセスを用いて導電性フィラメントが形成される。
【0017】
本発明の実施形態は、第1の金属層すなわちMx金属層の一部上に抵抗スイッチ・デバイスおよびビアを形成することによって、そのMx金属層の一部上に複数の個別のメモリ・ユニット・セルを作成する方法を提供する。ある実施形態では、層間絶縁体が堆積され、抵抗スイッチ・デバイスの上に上部電極コンタクトが形成され、第1の金属層上のビアの上にあるMx+1金属層内に、下部電極コンタクトが形成される。
【0018】
本発明の実施形態は、大きな金属表面積を有する上部電極コンタクトおよび下部電極コンタクトを形成する方法を提供する。上部電極コンタクトと下部電極コンタクトは、アンテナ効果が誘起されるようにプラズマ・プロセスにかけられる。アンテナ効果を用いるプラズマ・プロセスは、各メモリ・ユニット・セル内の抵抗スイッチ・デバイス内に導電性フィラメントを形成または予備形成する形成電圧を生じさせる。本発明の実施形態は、下部電極コンタクトの頂部表面積よりも少なくとも1.2倍大きい上部電極コンタクトの露出した頂部表面積を提供する。理想的には、プラズマ・プロセスのアンテナ効果を高めるために、上部電極の表面積は個別のメモリ・セルのグリッドまたはアレイの許容面積内で最大化され、下部電極の表面積は最小化される。プラズマ・プロセスの適用時には、メモリ・ユニット・セルの各々は接続されておらず、上部電極コンタクトおよび下部電極コンタクトの各々は接続されていない。
【0019】
本発明の実施形態は、ワード線およびビット線のクロスバー・アレイを作成する前に、多数のメモリ・ユニット・セルのアレイ内の各メモリ・ユニット・セルの上部および下部電極コンタクトの露出した頂面に適用されるプラズマ・プロセスによって、導電性フィラメントが形成される方法を提供する。言い換えれば、プラズマ・プロセスは、未接続の個別のメモリ・ユニット・セルの各々の、下部電極コンタクトと上部電極コンタクトの頂面に適用される。
【0020】
抵抗スイッチ・デバイスを有する個別のメモリ・ユニット・セルの各々はその場合プラズマ・プロセス中には互いに接続されないため、プラズマ・プロセス中に個別のメモリ・ユニット・セルのうちの1つ内に導電性フィラメントが最初に形成された場合、プラズマ生成された形成電圧または充電電圧が、最初にフィラメントが形成された抵抗スイッチ・デバイス(すなわちRRAMデバイス)を通って分流されることはないであろう。このようにして、本発明の実施形態は複数の個別のメモリ・ユニット・セルを提供し、プラズマ・プロセス後、個別のメモリ・ユニット・セルの各々は、プラズマ・プロセス中に形成される導電性フィラメントを有する抵抗スイッチ・デバイスを有する。
【0021】
本発明の実施形態は、個別のメモリ・ユニット・セルの各々内の抵抗スイッチ・デバイス内にプラズマ・プロセスによって導電性フィラメントを形成した後で形成される、クロスバー・アレイを提供する。クロスバー・アレイは、Mx+2金属層内に複数のワード線およびビット線を作成することによるものである。クロスバーを形成する複数のワード線およびビット線は、複数のビアによって、第2の金属層内の下部電極コンタクトおよび上部電極コンタクトを接続する。各ビアは、隣り合うメモリ・ユニット・セルの上部電極コンタクトまたは下部電極コンタクトのうちの1つに至る線のうちの1つに接続する。線の各々は少なくとも2つのビアに接触して、1つまたは複数の隣り合うメモリ・ユニット・セル内の、少なくとも2つの隣り合う上部電極コンタクト、または少なくとも2つの隣り合う下部電極を接合する。
【0022】
本明細書には、特許請求される構造および方法の詳細な実施形態が開示されている。以下に記載する方法ステップは、半導体デバイスなどの集積回路を製造するための完全なプロセス・フローを形成するものではない。本実施形態は、当技術分野で現在使用されている、クロスバー・アレイを形成するRRAMデバイス用の集積回路製造技術と併用して実施することができ、一般に実施されているプロセス・ステップのうち、記載されている実施形態の理解に必要なものだけが含まれている。図は製造後のRRAMデバイスの断面部分を表しており、正確な縮尺で描かれるのではなく、記載されている実施形態の特徴を説明するように描かれている。本明細書に開示する構造および機能に関する具体的な詳細は限定的なものとしてではなく、本開示の方法および構造を様々に利用するよう当業者に教示するための、単なる代表的な基礎として解釈すべきである。この説明では、提示されている実施形態を不必要に曖昧にすることのないように、よく知られている特徴および技術の詳細が省略されている場合がある。
【0023】
本明細書中の「一実施形態」、「他の実施形態」、「別の実施形態」、「ある実施形態」、等への言及は、その記載される実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示唆しているが、全ての実施形態がその特定の特徴、構造、または特性を必ずしも含んでいるわけではない場合がある。また更に、そのような句は必ずしも同じ実施形態を指すものではない。更に、特定の特徴、構造、または特性がある実施形態との関連において記載されている場合、明示的に記載されているか否かに関わらず、そのような特徴、構造、または特性を他の実施形態との関連において変更することが当業者の知見の範囲内にあることが理解される。
【0024】
以降の説明を目的として、用語「上側(upper)」、「下側(lower)」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「上部、頂部(top)」、「下部、底部(bottom)」、およびこれらの派生語は、図面の図における向きで、開示される構造および方法と関係しているものとする。用語「上にある(overlying)」、「上に(atop)」、「~の上に(over)」、「~上に(on)」、「~上に位置する(positioned on)」、または「上に位置する(positioned atop)」は、第1の要素が第2の要素上に存在することを意味し、その場合第1の要素と第2の要素の間に、接合面構造などの介在する要素が存在し得る。用語「直接的接触」は、第1の要素と第2の要素が、これら2つの要素の接合面においていかなる中間の導通層、絶縁層、または半導体層も用いずに接続されていることを意味する。
【0025】
本発明の実施形態の提示を曖昧にしないために、以下の詳細な説明では、当技術分野で知られている処理ステップ、材料、または動作のうちのいくつかが、提示の目的および例示の目的で組み合わされている場合があり、場合によっては詳細に記載されていないことがある。更に、簡潔にするためにおよび本発明の要素の示差的な特徴から焦点が外れないように、既に検討した材料、プロセス、および構造の説明は、後続の図に関して繰り返さない場合がある。また場合によっては、知られているいくつかの処理ステップまたは動作が記載されていない場合がある。以下の説明はむしろ本発明の様々な実施形態の示差的な特徴または要素に注目していることが理解されるべきである。
【0026】
本明細書で使用される堆積プロセスとしては、化学気相成長(CVD)、プラズマ気相成長(PVD)、電気めっき、イオン化プラズマ気相成長(iPVD)、原子層堆積(ALD)、およびプラズマ強化化学気相成長(PECVD)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】
当業者に知られているように、本明細書で検討する典型的なBEOLプロセスとしては、デュアル・ダマシン・プロセス、シングル・ダマシン・プロセス、およびサブトラクティブ金属エッチング・プロセスが挙げられる。BEOLパターニング・プロセスおよびメタライゼーション・プロセスには、デュアル・ダマシン・プロセスが最も一般に使用されている。デュアル・ダマシン・プロセスは通常、層間絶縁体などの誘電体材料にビアおよびトレンチをパターニングすることと、ビア・ホールおよびトレンチを金属の層で充填することと、化学機械研磨(CMP)プロセスを用いて金属を平坦化して表層部または余分な金属を除去することと、を含む。シングル・ダマシン・プロセスは、第1の誘電体材料にビア・ホールをパターニングすることと、ビア・ホールを堆積される金属層で充填することと、その後CMPを実行して表層部または余分な金属を除去することと、その後第2の誘電体材料を堆積させることと、その後第2のエッチング・プロセスを実行してトレンチを形成することと、トレンチを金属層で充填することと、その後CMPを実行して金属層の表層部を除去することと、を含む。いくつかの実施形態では、金属層が堆積され、パターニングされ、エッチングされ、頂面の上に誘電体材料が堆積される、サブトラクティブ・メタライゼーション・プロセスが用いられる。パターニングされた金属の頂面がCMPによって露出される。
【0028】
本明細書で検討されるパターニング・プロセスには、リソグラフィ、フォトリソグラフィ、極端紫外線(EUV)リソグラフィ・プロセス、または他の既知の任意の半導体パターニング・プロセスのうちの1つが含まれるが、これらに限定されず、その後に、以下で検討するエッチング・プロセスのうちの1つまたは複数が続く。
【0029】
本明細書で検討する、リソグラフィ・プロセスによってパターニングまたはマスクされた材料の部分を除去するためのエッチング・プロセスには、反応性イオン・エッチング(RIE)もしくはイオン・ビーム・エッチング(IBE)を用いるドライ・エッチング・プロセス、ウェット化学エッチング・プロセス、またはこれらのエッチング・プロセスの組合せといったエッチング・プロセスが含まれるが、これらのエッチング・プロセスに限定されない。
【0030】
図1は、本発明の実施形態に係る、Mx金属10上の抵抗スイッチ・デバイス(RSD)11およびビア12のための構造100の三次元等角図である。構造100にはMx金属層の一部のみが描かれている。描かれているように、
図1は、RSD11とMx金属10の上方にあるビア12とを含む。
図1には描かれていないが、Mx金属10を取り囲む層間絶縁体(ILD)が存在する。例えば、
図3に描かれているILD5はMx金属10の側面を取り囲んでもよく、ILD15はRSD11およびビア12の側面を取り囲んでもよい。
【0031】
Mx金属10は、半導体チップのバック・エンド・オブ・ライン(BEOL)において形成される任意の金属層の一部であってもよく、または半導体チップのミドル・オブ・ライン(MOL)において形成される金属層の一部内にあってもよい。Mx金属10が既知のメタライゼーション・プロセスおよびCMPで形成された後で、ある実施形態では、Mx金属10上にキャップとしてSiN、SiCN材料、または類似の材料(図示せず)が堆積され得る。Mx金属10は、Cu、Cu-Mn、W、Ru、またはCoを含む典型的なBEOL金属から構成され得るが、これらに限定されない。Mx金属10の幅はRSD11の幅よりも大きい。Mx金属10の長さはRSD11の幅の2~5倍とすることができるが、これらの長さに限定されない。
【0032】
RSD11は、既知のRRAMデバイス形成プロセスを用いて作成され得る。様々な実施形態において、RSD11は、Mx金属10上の下部電極と、スイッチング層と、上部電極金属と、を含む。RSD11の下部電極、スイッチング層、および上部電極は、
図1には描かれていない。当業者に知られているように、スイッチング層は、印加電界または印加電圧によって不揮発性の抵抗スイッチングを行うことのできる誘電体材料であり、酸素空孔を生成し、下部電極から上部電極へとまたはその逆で、2つの電極間に1つまたは複数の導電性フィラメントを形成するべく、酸素イオンがマイグレーションすることを可能にする。スイッチング層用の誘電体材料としては、酸化ハフニウム(例えばHfO
2)、二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化タンタル、酸化タングステン、酸化セリウム、他の希土類酸化物、またはこれらの材料の組合せなどが挙げられるが、これらに限定されない。下部電極は、TaN、TiN、Ru、W、およびRRAMデバイスに適した任意の金属または金属合金から構成され得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、上部電極の金属は、Ti-rich TiN、TiN、TaNを含むTiN、またはスイッチング層内での導電性フィラメントの形成を促進する任意の金属層とすることができる。様々な実施形態において、
図2に関して後で検討するように、RSD11内のスイッチング層内に、プラズマ・プロセス中に導電性フィラメントが形成され得る。
【0033】
RSD11の幅は10~1000ナノメートルの範囲であり得るが、これらの幅に限定されない。RSD11はフォトリソグラフィなどの既知のリソグラフィ・プロセスを用いてパターニングされ、例えば反応性イオン・エッチング(RIE)プラズマ・プロセスを用いてエッチングされる。
【0034】
様々な実施形態において、ビア12は従来のビア形成プロセスまたはダマシン・ビア形成プロセスを用いて形成され、このプロセスには、誘電体材料の堆積と、リソグラフィを用いた誘電体材料のパターニングと、ビア12用のホールを形成するための(例えばRIEを用いた)誘電体材料のエッチングと、これに続くビア金属堆積およびCMPを用いた平坦化と、が含まれる。ビア12は、メモリ・デバイスにおけるビアに使用される任意の導電性材料で形成され得る。例えば、ビア12は銅またはタングステンから構成され得るが、これらの金属に限定されない。
【0035】
別の実施形態では、デュアル・ダマシン・プロセスを用いてビア12が形成され、このデュアル・ダマシン・プロセスでは、RSD11およびMx金属10の露出した部分の上にILDの層を堆積させた後で、ビア12が、上部電極コンタクト(TEC)21および下部電極コンタクト(BEC)20(
図1には描かれていない)とともに作成される。ILDはホールやトレンチが形成されるようにパターニングおよびエッチングされる。ビア12用のビア・ホールならびにBEC20およびTEC21用のトレンチの中に、金属層が堆積される。ビア12およびTEC21用の堆積させた金属のCMPにより、余分な金属または表層部が除去される(例えば、CMP後、ILDの頂面はBEC20の頂面と同じ水準となる)。
【0036】
図2は、本発明の実施形態に係る、RSD11の上にTEC21およびビア12(
図2では見えていない)の上方にBEC20を有する構造200の、三次元等角図である。
図2は、
図1の要素とTEC21とBEC20とを含み、ビア12(見えていない)はBEC20の下方にある。構造200の要素が明確に見えるように、
図2には、ILD5、ILD15、およびILD25などの誘電体材料は描かれていない。ビア12(
図2では見えていない)はMx金属10をBEC20に接続する。
図2は、
図3および
図4にそれぞれ描かれてる構造体200の断面X-Xおよび断面Y-Yの場所が示されている。
図2に描かれている構造体200は単一のメモリ・セルを形成し得る。
【0037】
ある実施形態では、
図1に描かれている構造100の形成後にサブトラクティブ・プロセスを用いて、RSD11、ビア12、およびILD15(
図3に描かれている)の露出した頂面上に、金属の層(例えばMx+1金属層)を堆積させる。金属の層は、サブトラクティブ・メタライゼーション・プロセスで使用される好適なBEOL金属から構成され得る。サブトラクティブ・メタライゼーション用のBEOL金属としては、W、Ru、またはAlが挙げられるが、これらに限定されない。Mx+1金属層用のBEOL金属を堆積させ、既知のリソグラフィを使用してパターニングし、BEC20およびTEC21が形成されるようにエッチングすることができる。
図2には描かれていないが、層間絶縁体材料を堆積させてもよく、またBEC20およびTEC21の頂面を露出させるために、化学機械研磨(CMP)を行ってもよい。
【0038】
他の実施形態では、シングル・ダマシン・プロセスを用いて、RSD11、ILD15、およびビア12の上に、ILDの層(例えば、
図3のILD25)が堆積される。ILD25は、リソグラフィおよびRIEを用いて、TEC21およびBEC20用のトレンチが形成されるようにパターニングおよびエッチングされ得る。ダマシン・プロセスに適している可能性のあるBEOL金属材料の例としては、別の適切なバリア金属ライナを有するCu、Cu-Mn、またはWが挙げられるが、これらに限定されない。トレンチを1つまたは複数の適切なバリア層でライニングしてもよく、その後トレンチをBEOL金属材料のうちの1つで充填してもよい。表層部層または余分なBEOL金属材料は、CMPを用いて除去される。これらの実施形態では、ILD25はTEC21およびBEC20の頂面で停止し、TEC21およびBEC20の表面を露出させる(
図3には描かれていない)。
【0039】
更に別の実施形態では、ビア12、BEC20、およびTEC21はデュアル・ダマシン・プロセスを用いて形成される。この実施形態では、
図1においてビア12が形成されていない。RSD11の上におよびRSD11を取り囲む誘電体((図示せず))の上に、ILD25((図示せず))などのILDを堆積させることができる。ILDは、例えばリソグラフィおよびRIEを使用して、ビア12用のビア・ホールならびにBEC20およびTEC21用のトレンチが形成されるように、パターニングおよびエッチングされる。BEC20、TEC21、およびビア12を形成するために、適切なバリア層を有するCu、Cu-Mn、またはWなどの、ただしこれらに限定されない、ダマシン・プロセスに適したBEOL金属を、トレンチおよびビア・ホール内に堆積させることができる。BEOL金属材料の表層部または余剰分は、CMPによって除去される。この場合、CMPによってILD(
図2には描かれていない)が均され、TEC21およびBEC20の頂面が露出される。
【0040】
図2に描かれているように、TEC21の頂面の面積は、BEC20の頂面の面積よりも大きい。TEC21およびBEC20の頂部面積の差の大きさは、RSD11に使用されている材料によって異なる。例えば、TEC21の頂面の面積がBEC20の頂面の面積よりも大きくなる量は、RSD11中に存在する金属酸化物に依存する。様々な実施形態において、TEC21の頂面の面積は、BEC20の頂面の面積よりも1.2倍超大きい。
【0041】
本発明の目的に沿って、以下では構造200をメモリ・セル200と呼ぶ。メモリ・セル200は、Mx金属10、RSD11、ビア12、TEC21、およびBEC20から構成される。様々な実施形態において、メモリ・セル200は、電極コンタクト(例えば、BEC20およびTEC21)を有するRRAMデバイスである。RRAMデバイスは、従来のRRAMデバイスから、Mx金属10の直ぐ上にあるMx+1金属層内にある電極コンタクトを含むように修正されている。BEC20およびTEC21などの電極コンタクトは、各々がMx金属10上のビア12またはRSD11のうちの1つに接触する。メモリ・セル200の各々は、1つのビア12と、1つのRSD11と、そのメモリ・セル内のBEC20の頂部面積よりも少なくとも1.2倍大きい頂部面積を有するTEC21と、を有する。
【0042】
メモリ・セル200の形成後に、BEC20およびTEC21の露出した頂面上で、プラズマ・プロセスが実行される。様々な実施形態において、プラズマ・プロセス中、RSD11のスイッチング層(図示せず)内に導電性フィラメント(図示せず)が形成される。既に検討したように、プラズマ処理中、プラズマがTEC21およびBEC20に適用されるときのアンテナ効果に起因して、RSD11のスイッチング層の誘電体材料内に、導電性フィラメントが形成され得る。プラズマ・プロセスが行われると、TEC21およびBEC20が電荷を収集し、RSD11に導電性フィラメントが作成される。例えば、プラズマ・プロセスでは、アルゴン、窒素、水素、ヘリウム、キセノン、アンモニア、またはこれらの混合物を含むがこれらに限定されない気体を、1ミリトール~3トールの圧力範囲で5秒~15分の継続時間で使用するが、これらのパラメータに限定されない。プラズマ・プロセスは、誘導結合プラズマ(ICP)・ツール、容量結合プラズマ(CCP)・ツール、またはマイクロ波生成プラズマ・ツールを利用し得る。本願の別の実施形態では、電子ビーム処理が行われる。電子ビーム処理は、0.01kV~100kVの電子エネルギー、100μC/cm
2~5000μC/cm
2の電子ビーム線量を使用することを含むが、これらのパラメータに限定されない。プラズマ・プロセスは
図6に描かれているクロスバー・アレイを形成する前に行われる(つまり、BEC20およびTEC21の各々が、他のメモリ・セル200内の対応する他のBEC20およびTEC21に接続されていないときに行われる)。
【0043】
図3は、本発明の実施形態に係る、
図2に描かれているメモリ・セル200のX-X断面内を通るメモリ・セル200の断面
図300である。描かれているように、
図3は、Mx金属10と、RSD11と、ILD5と、ILD15と、ILD25と、RSD11の上にあるTEC21と、を含む。
【0044】
図3に描かれているようにサブトラクティブ・メタライゼーション・プロセスを用いてTEC21が形成される場合には、TEC21の形成後にILD25がTEC21の上を覆う。プラズマ・プロセスの実行前に、ILD25の頂面をTEC21の頂面と同じレベルまでCMPで研磨するべきである。CMPによって、TEC21およびBEC20(
図3には描かれていない)の頂面が露出される。
【0045】
TEC21およびBEC20(
図3には描かれていない)を形成するためにダマシン・プロセスが用いられる場合、TEC21を形成する金属の表層部をCMPによって除去した後で、ILD25の高さはTEC21の高さと同じとなるべきである(例えば、ILD25およびTEC21の頂面は同じレベルである)。
【0046】
図3にはRSD11の上にあるTEC21の長さに沿った図が描かれている。他の例では、TEC21は
図3に描かれているよりも長くても短くてもよく、TEC21に対しRSD11およびMx金属10の幅は異なっていてもよい。一例では、RSD11は10~1000nmの幅を有してもよく、TEC21は20~2000nmの長さを有してもよいが、TEC21およびRSD11はこれらの寸法に限定されない。
【0047】
図4は、本発明の実施形態に係る、
図2に描かれているメモリ・セル200のY-Y断面内を通るメモリ・セル200の断面
図400である。描かれているように、
図4は、Mx金属10と、RSD11と、ビア12と、ILD5と、ILD15と、ILD25と、TEC21と、BEC20と、を含む。
【0048】
BEC20およびTEC21が
図4に描かれているようにサブトラクティブ・メタライゼーション・プロセスを用いて形成される場合には、ILD25は
図4に示すように、TEC21およびBEC20の上にあり得る。
図4においてTEC21およびBEC20の上にILD25を堆積した後で、CMPを用いて、BEC20およびTEC21の頂面を露出するためにILD25の上部を除去することができる。CMP後、ILD25、TEC21、およびBEC20の頂面は同じ高さになり、BEC20とTEC21は露出される。CMPは、
図5に関して検討したようなプラズマ・プロセスの前に行われる。
【0049】
BEC20およびTEC21を形成するためにダマシン・プロセスが用いられる場合、堆積させたILD25の高さは、BEC20およびTEC21を形成するためにILD25にエッチングしたトレンチ内に堆積させた表層部のまたは余分なBEOL金属をCMPを使用して除去した後で、TEC21およびBEC20の露出した表面と同じ高さになるべきである。
【0050】
図4には、断面Y-Yに沿ったMx金属10の長さ、ならびに断面Y-Yに沿ったTEC21の幅およびBEC20の長さが描かれている。他の例では、Mx金属10の長さ、BEC20の長さ、TEC21、ビア12、およびRSD11の幅、ならびにこれらの要素の互いに対する相対的な長さおよび幅は、用途、使用される材料、およびメモリ・セル200が存在する金属層に応じて様々であり得る。当業者には知られているように、より高い金属層におけるフィーチャ・サイズは一般により大きい。
【0051】
図5は、本発明の実施形態に係る、複数のメモリ・セル200のアレイ500の一部の三次元等角図である。描かれているように、
図5は、アレイまたはグリッド状に等間隔に配置された、4つのメモリ・セル200を含む。
図5に描かれているように、メモリ・セル200の各々は、プラズマ・プロセス後に導電性フィラメントが含まれる1つのRSD11、Mx金属10、ビア12、BEC20、およびTEC21から構成される。4つのメモリ・セル200は、プラズマ・プロセス中には接続されない(例えば、各メモリ・セル200内のBEC20およびTEC21の各々は、別のメモリ・セル200内のBEC20またはTEC21に接続されない)。
【0052】
図5に描かれているメモリ・セル200のアレイには、任意の数のメモリ・セル200を形成することができる。他の例におけるアレイ500は、40個のメモリ・セル200(描かれていない)のアレイであり得る。いくつかの実施形態では、メモリ・セル200はある方向ではそれらの間に同じ空間または距離を有するが、異なる方向ではメモリ・セル200同士の間の空間または距離は異なる。言い換えれば、メモリ・セル200の各々は、X方向において第1の間隔で等間隔に配置されており、Y方向においてX方向の間隔とは異なる第2の間隔で等間隔に配置されている。
【0053】
図5において、アレイ内のメモリ・セル200の各メモリ・セルは等間隔に配置されている。例えば、メモリ・セル200の各々は、
図6に描かれている互いに直交する特定されたX-X断面およびY-Y断面の両方において、互いから同じ距離だけ離れている。いくつかの実施形態では、アレイ内のメモリ・セル200は、Mx金属10の長さおよびMx金属10の幅に沿って直交方向に異なる間隔を有する。例えば、Mx金属10の長さを通るメモリ・セル200の各々の間の間隔は、Mx金属10の幅に沿ったメモリ・セル200同士の間の間隔よりも大きい。他の実施形態では、
図5に描かれているアレイ内のメモリ・セル200の数、各メモリ・セル200のサイズ、およびメモリ・セル200の各々の間の空間は、半導体チップの用途、電気的性能、およびRSD11用に選択される材料に応じて、様々であり得る。
【0054】
様々な実施形態において、メモリ・セル200のアレイは同時に形成される。言い換えれば、RSD11の各々を形成するためのプロセスの各々が一度に行われる、ビア12の各々を形成するためのプロセスの各々が同時に行われる、等である。同様に、ビア12およびRSD11の上方にある金属層内にBEC20およびTEC21の各々を形成するためのプロセスは、同時に行われる。
【0055】
図5に描かれている個別のメモリ・セル200のアレイ500が形成されると、プラズマ・プロセスまたはプラズマ処理によって、RSD11内に導電性フィラメントを予備形成するためのより低い形成電圧が誘起される。例えば、既に検討したように、RSD11においてHfO
2などの酸化ハフニウムの誘電体を使用する場合、TEC21およびBEC20の頂面に対してプラズマ・プロセスを用いると、アレイ500内のメモリ・セル200の各々内の各RSD11内に、導電性フィラメントが形成される。個別のメモリ・セル200のアレイ500内の各TEC21および各BEC20の頂面に、
図2に関して既に詳細に検討したプラズマ・プロセスを適用することによって、各メモリ・セル200内で導電性フィラメントの形成を独立的に生じさせることが可能になる(例えば、各導電性フィラメントがアレイ500内のその他のメモリ・セル200とは独立して形成される)。プラズマ・プロセスの実行後、メモリ・セル200の各々内の各RSD11は、スイッチング層(図示せず)内に導電性フィラメントを有し得る。
【0056】
既に検討したように、従来通り形成された接続されたメモリ・セルのクロスバー・アレイをプラズマ処理して、従来通り形成されたクロスバー・アレイ内の抵抗スイッチ・デバイスの各々内に導電性フィラメントを形成するとき、従来のメモリ・セルのクロスバー・アレイ内の接続された抵抗スイッチ・デバイスのうちの1つに、他の抵抗スイッチ・デバイスよりも先に導電性フィラメントが形成される場合には、導電性フィラメントを形成するためのプラズマ生成されたアンテナ電圧が、この初期に導電性フィラメントが形成された抵抗スイッチ・デバイスを通して分流(shunt)される可能性がある。この場合、従来通り形成されたクロスバー・アレイ構造内のその他の残りの抵抗スイッチ・デバイスには、望まれる導電性フィラメントが形成されない可能性がある。
【0057】
しかしながら、接続されていないアレイ500内の個別のメモリ・セル200の各々にプラズマ・プロセスを適用するとき、RSD11のうちの1つにアレイ500内の残りのRSD11よりも先に導電性フィラメントが形成される場合には、その他のメモリ・セル200におけるプラズマ・プロセスは、それらが接続されていないため、それら他のメモリ・セル200内で導電性フィラメントを形成し続ける。
【0058】
接続されていない個別のメモリ・セル200の各々のBEC20およびTEC21に対してプラズマ・プロセスを実行することによって、各メモリ・セル200内の各RSD11内に導電性フィラメントが形成されることを確実にするが、その理由は、アレイ500内の各RSD11が別のRSD11に接続されていないため、プラズマ・プロセスによって生じた電圧をアレイ500内の1つのRSD11に分流させることができず、この結果、プラズマ・プロセスによって生じた電圧がアレイ500内の接続されていない各RSD11に印加されて、アレイ500の各RSD11に導電性フィラメントが形成されるからである。
【0059】
図6は、本発明の実施形態に係る、メモリ・セル200の各々の上方にある金属層内に形成された複数の接続リンク60および接続リンク61を使用して接続された複数のメモリ・セル200のクロスバー・アレイ600の一部の、三次元等角図である。描かれているように、
図6は、
図5の要素と、ビア62と、接続リンク60と、接続リンク61と、を含み、接続リンク60および接続リンク61は、BEC20およびTEC21の上方にある金属層内に存在する、ワード線またはビット線のうちの1つであり得る。Mx金属10、RSD11、ビア12、BEC20、TEC21、ビア62、ならびに接続リンク60および接続リンク61の、側面および露出した頂面を、1つまたは複数の誘電体材料またはILD(
図6には描かれていない)によって取り囲むことができる。誘電体材料は、クロスバー・アレイ600の要素の見通しを妨げないように、
図6には描かれていない。
【0060】
様々な実施形態において、ビア62、接続リンク60、および接続リンク61は、従来のデュアル・ダマシン・プロセス(例えば、ILD堆積、ILDパターニング、ILDエッチング、BEOL金属堆積、およびCMP)を用いて形成され、この結果ビア62、接続リンク60、および接続リンク61が形成される。この場合、ビア12、接続リンク60、および接続リンク61は、BEC20およびTEC21の各々に対してプラズマ・プロセスを実行した(例えば、メモリ・セル200の各々内の各RSD11内に導電性フィラメントを形成した)後で形成され得る。ビア62は、BEC20またはTEC21のうちの1つから接続リンク60または接続リンク61のうちの1つへの電気接続を提供し、それぞれがクロスバー・アレイ600を形成する。
【0061】
様々な実施形態において、接続リンク60は、メモリ・セル200のうちの1つ内のBEC20から、メモリ・セル200の隣り合うメモリ・セル内のBEC20への接続部を提供する。
図6に描かれているように、接続リンク60は、クロスバー・アレイ600内のメモリ・セル200の列に沿って延びて、隣り合うメモリ・セル200内の一連のBEC20を接続することができる。描かれているように、接続リンク60は、接続リンク60を介していくつかのBEC20を互いに接続するための、Y方向に延びる線または金属層の一部であり得る。言い換えれば、接続リンク60は、接続リンク60、ビア62、およびBEC20を介して、いくつかのメモリ・セル200を接続する。ある実施形態では、1つの接続リンク60が2つの隣り合うメモリ・セル200を接続する。
図5には接続リンク60が2つ描かれているが、他の実施形態では、任意の数のメモリ・セル200を接続する任意の数の接続リンク60が存在し得る。いくつかの実施形態では、接続リンク60の各々はビット線である。
【0062】
様々な実施形態において、
図6に描かれているように、接続リンク61のうちの1つが、メモリ・セル200のうちの1つ内のTEC21から、メモリ・セル200の隣り合うメモリ・セル内の別のTEC21への接続部を提供する。例えば、接続リンク61のうちの1つが、クロスバー・アレイ600内のメモリ・セル200の列に沿って延びて、隣り合うメモリ・セル200内の一連のTEC21を接続することができる。
図6に描かれているように、接続リンク61は、接続リンク61のうちの少なくとも1つを介していくつかのTEC21を互いに接続するための、X方向に延びる線または金属層の一部であり得る。言い換えれば、接続リンク61は、接続リンク61、ビア62、およびTEC21を介して、いくつかのメモリ・セル200を接続する。他の実施形態では、クロスバー・アレイ600内に、任意の数のメモリ・セル200を接続する任意の数の接続リンク61を形成することができる。描かれているように、接続リンク60および接続リンク61を形成する線は、互いに直交する。ある実施形態では、接続リンク60の各々はワード線またはワード線の一部である。
【0063】
描かれているように、接続リンク60は、ビア62、BEC20、およびビア12(
図6では見えていない)を使用して、1つまたは複数の隣り合うメモリ・セル200内のMx金属10およびRSD11を接続し、接続リンク61は、ビア62、TEC21を使用して1つまたは複数の隣り合うメモリ・セル200内のRSD11を接続し、この結果、クロスバー・アレイ600が形成される。プラズマ・プロセス中にメモリ・セル200の各々に導電性フィラメントが独立的に形成されるように、クロスバー・アレイ600はプラズマ・プロセス後に形成される(つまり、プラズマ・プロセス中の初期フィラメント形成において、1つまたは2つのRSD11を通した充電電圧の分流がない)。いくつかの実施形態では、接続リンク60および接続リンク61は、デュアル・ダマシン・プロセスを用いてビア62と一緒に形成される。
【0064】
接続リンク60および接続リンク61の各々は、任意の数のメモリ・セル200を接続し得る。例えば、接続リンク60は2つのメモリ・セル200を接続してもよく、または20個以上のメモリ・セル200を接続してもよい。様々な実施形態において、接続リンク60および接続リンク61は、同数のメモリ・セル200を接続して、クロスバー・アレイ600を形成する。いくつかの実施形態において、接続リンク60および接続リンク61は、各々がクロスバー・アレイ600内で異なる数のメモリ・セル200を接続する。例えば、接続リンク60は20個のメモリ・セル200を接続し、接続リンク61は30個のメモリ・セル200を接続する。
【0065】
図7は、本発明の実施形態に係る、
図6のクロスバー・アレイ600のX-X断面を通る断面
図700である。
図6におけるX-Xの場所によって描かれているように、断面
図700は、クロスバー・アレイ600の一番最初の列から取られている。断面
図700には、X-X断面図の他の異なる場所にある接続リンク61同士の間に現れるはずの接続リンク60のX-X断面が示されていない。例えば、この断面図がクロスバー・アレイ600の次の列または
図7に描かれている最初の列よりも奥の別の列から取られている場合、接続リンク60のX-X断面は、2つの隣り合う接続リンク61の間に現れるはずである。
【0066】
描かれているように、
図7は、Mx金属10と、ILD5と、ILD15と、ILD25と、ILD35と、ILD45と、RSD11と、TEC21と、接続リンク61に接続するビア62と、を含む。様々な実施形態において、接続リンク61は、TEC21の上方にある金属層(例えばMx+2金属層)内のワード線である。例えば、接続リンク61はMx+2金属層内にあってもよく、一方でTEC21はMx+1金属層内にあり、Mx金属10はMx金属層内にある。
図7では、ILD45が接続リンク61の露出した表面を取り囲んでおり、ILD35がビア62を取り囲んでおりかつTEC21の上にあり、一方でILD15がRSD11を取り囲んでいる。描かれているように、Mx金属10はILD5によって取り囲まれている。ILD5、ILD15、ILD25、ILD35、およびILD45は、層間絶縁体に使用される誘電体材料と同じであっても異なっていてもよい。
図7に描かれているように、接続リンク61は2つのビア62に接触しており、2つのビア62の各々は、2つのメモリ・セル200のうちの一方内のTEC21に接続している。他の実施形態では、接続リンク61のうちの1つまたは複数が、ビア62を使用して3つ以上のメモリ・セル200を接続する。いくつかの実施形態では、接続リンク61はメモリ・セル200のうちの3つ以上に接続する。様々な実施形態において、接続リンク61はワード線である。
図6に描かれているように、複数の接続リンク61の各々は、
図6に描かれているX-X方向において、メモリ・セル200の各々と平行であり、かつその上方にある。他の例では、接続リンク61によって接続されるメモリ・セル200の数が異なり、TEC21、接続リンク61、またはMx金属10、あるいはその組合せの各々の間の間隔が異なる。
【0067】
図8は、本発明の実施形態に係る、
図6のクロスバー・アレイ600のY-Y断面を通るクロスバー・アレイ600の断面図である。描かれているように、
図8は、ILD5と、ILD15と、ILD25と、ILD35と、ILD45と、Mx金属10と、RSD11と、TEC21と、BEC20と、接続リンク60に接続するビア62と、を含む。様々な実施形態において、接続リンク60は、BEC20の上方にある金属層(例えばMx+2金属層)内のビット線である。描かれているように、ILD35は接続リンク60の下にあり、ビア62を取り囲んでいる。
図7に描かれているように、Mx金属10はビア12を通してMx+1金属層内のBEC20に接続しており、このBEC20はビア62によってMx+2金属層内の接続リンク60に接続されている。様々な実施形態において、接続リンク60の各々は、メモリ・セル200のうちの2つ以上に接続するビット線である。
図8において、接続リンク60はY-Y方向において、メモリ・セル200の各々の上方でそれらと平行に延びている。他の例では、3つ以上のBEC20が、3つ以上のビア62を通して接続リンク60のうちの1つに接続している(ビア62のうちの1つが各BEC20に接続している)。
【0068】
図9には、本発明の実施形態に係る、RSD11のクロスバー・アレイを形成する方法のための代表的な製造ステップを列挙したフローチャートが描かれている。描かれているように、
図9は、予備形成された導電性フィラメントを用いてRSD11のクロスバー・アレイを形成するためのプロセスにおける重要なステップの表現を含む。
図9では、ビア、上部電極コンタクト、ワード線、およびビット線を形成するために、デュアル・ダマシン・プロセスが用いられている。ただし、当業者に知られているように、他の実施形態では、サブトラクティブ・メタライゼーション・プロセスまたはシングル・ダマシン・プロセスなどの他のプロセスによって、ビア、上部電極コンタクト、ワード線、またはビット線のうちの1つまたは複数が形成され得る。
【0069】
ステップ902において、方法は、Mx金属層(例えば、
図1のMx金属10)の各部分上に抵抗スイッチ・デバイスを形成することを含む。Mx金属層の一部は先に堆積させたILD内にある。
図1に関して詳細に説明したように、抵抗スイッチ・デバイス(例えばRSD11)は、Mx金属層の各部分上に抵抗スイッチ・デバイスを形成するための、知られているRRAM形成プロセスを用いて形成される。抵抗スイッチ・デバイスは、化学気相成長(CVD)、物理気相成長(PVD)、または他の堆積プロセスなどの既知の半導体堆積プロセスを用いて、Mx金属層の一部上に下部電極を堆積させ、誘電体材料から構成されるスイッチング層を堆積させ、上部電極を堆積させることによって形成され得る。下部電極層、スイッチング層、および上部電極は、例えばRIEによってパターニングおよびエッチングされて、Mx金属層の一部上に抵抗スイッチ・デバイスが形成される。いくつかの実施形態では、抵抗スイッチ・デバイスを他の層または材料で形成することができる。
【0070】
ステップ904において、方法は、層間絶縁体材料(ILD)を堆積させることを含む。これは最初に堆積させたILD(例えば、
図7のILD15)であり得る。ILD材料はPVDなどの任意の既知のILD堆積プロセスで堆積させることができ、SiO
2、SiCOH、または半導体製造に使用される別の誘電体材料もしくは層間(ILD)材料を含み得るが、これらに限定されない。次いでILD層をCMPで平坦化する。
【0071】
ステップ906において、方法は、デュアル・ダマシン・プロセスを用いて、堆積させたILDにビア・ホールおよびトレンチを形成することを含む。堆積させたILDのパターニングおよびエッチングは、フォトリソグラフィおよびRIEを用いて行われ得る。ILDパターニング、および、例えば堆積させたILDのRIEによるエッチングによって、Mx金属層の各部分上のビア・ホールと、後でステップ908において電極コンタクトとなるトレンチとが形成される。
【0072】
ステップ908において、方法はBEOL金属材料を堆積させることを含む。構造の上に(例えば、ILDの露出した表面およびMx金属層の一部の上に)、BEOL金属材料の層が堆積される。CuやWなどのBEOL金属材料は、ビア・ホールおよびトレンチの各々内に堆積され得る。堆積させたBEOL金属材料のCMPによって、Mx金属層の一部上の1つまたは複数のビア、ならびにMx+1金属層内の複数の上部および下部電極コンタクトの形成が完了する。
【0073】
ステップ910において、方法は、抵抗スイッチ・デバイス(例えばRSD11)の各々内の誘電体材料内に導電性フィラメントを形成するために、プラズマ・プロセスを実行することを含む。
図2に関して詳細に検討したプラズマ・プロセスは、下部電極コンタクト(例えば、
図5のBEC20およびTEC21)の露出した頂面に適用される。プラズマ・プロセスは、アルゴン、窒素、水素、ヘリウム、キセノン、アンモニア、またはこれらの混合物を含むがこれらに限定されない気体を使用し得る。プラズマ・プロセスは、まだ互いに接続されていない(つまり、BEC20およびTEC21の各々が別のメモリ・セル内の別の電極コンタクトに接続されていない)個別のメモリ・セル(例えば、
図2に描かれているようなメモリ・セル200)に適用される。
【0074】
ステップ912において、方法は、構造の上に(例えば、先に堆積させたまたは第1のILDの露出した部分の上に)、ならびに、Mx+1金属層の残りの部分の上に(例えば、
図5においてTEC21およびBEC20として描かれている上部および下部電極コンタクトの露出した頂面の上に)、別のILDを堆積させることを含む。様々な実施形態において、頂面は既に平坦であるためCMPは必要ない。
【0075】
ステップ914において、方法は、デュアル・ダマシン・プロセスを用いて、最も新しく堆積させたまたは第2のILDに、ビア・ホールおよびトレンチを形成することを含む。第2のILDにはビア・ホールおよびトレンチがパターニングされエッチングされる。
【0076】
ステップ916において、方法は、第2のILDの露出した表面およびMx+1金属層の露出した部分(例えば、
図6に描かれているBEC20およびTEC21)の上に、Mx+2金属層用のBEOL金属材料を堆積させることを含む。Mx+2金属層用に堆積させたBEOL金属材料は、Mx+1金属層上のビア・ホールと第2のILDのトレンチとを充填する。CMPによって頂面から余分なBEOL金属材料を除去して、ビア、ワード線、およびビット線(例えば、
図6に描かれているようなビア62、接続リンク60、および接続リンク61に対応する)の形成が完了する。他の実施形態では、ビア、ワード線、またはビット線を形成するために、サブトラクティブ・プロセスまたは反復的なシングル・ダマシン・プロセスの一方を使用することができる。ビア、ワード線、およびビット線の形成後、第2のILDの露出した頂面の上にILDの別の層を堆積させて、追加のBEOL金属層により多くのワード線およびビット線を形成することができる。既知の半導体チップ製造プロセスを用いて、電源層、相互接続部、およびコンタクトを形成して、半導体チップを完成させることができる。
【0077】
図中のフローチャートは、本発明の様々な実施形態に係る方法およびデバイス製造ステップの1つの可能な実装形態の動作を説明するものであり、本発明の実施形態を実現するための方法を限定することを意図するものではない。当業者に知られているように、本発明の実施形態に示されている半導体構造は、異なる方法(例えば、サブトラクティブ・メタライゼーション・プロセスまたはダマシン・メタライゼーション・プロセス)を用いて作成されてもよい。また更に、フローチャート中の各ブロックは、指定されたデバイスを製造するための1つまたは複数の製造ステップを含む、1つのプロセスまたは複数のプロセスの一部を表す場合がある。いくつかの代替の実装形態において、ブロック内に記されたプロセスは、図に記されたものとは異なる順序で行われ得る。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際には実質的に並行して実行されてもよく、またはこれらのブロックは時には、関わる機能性に応じて逆の順序で実行され得る。
【0078】
本発明の様々な実施形態の説明を例示の目的で提示してきたが、それらは網羅的であることまたは開示される実施形態に限定されることは意図されていない。当業者には記載される実施形態の範囲および思想から逸脱することなく多くの修正および変更が明らかであろう。本明細書で用いられる専門用語は、実施形態の原理、実際の用途、もしくは市場で見られる技術に対する技術的な改善を最もよく説明するように、または他の当業者が本明細書において開示される実施形態を理解できるように、選択された。
【0079】
本明細書に記載する方法は、集積回路チップまたは半導体チップの製造に使用され得る。結果的な半導体チップは、製造者によって、未加工ウエハの形態で(つまり、複数の未パッケージ化チップを有する単一のウエハとして)、ベア・ダイとして、またはパッケージ化された形態で、流通させることができる。後者の場合、半導体チップは、単一チップ・パッケージ(例えば、マザーボードもしくは他のより高レベルのキャリアに固着されたリードを有するプラスチック・キャリア)内に、または、マルチチップ・パッケージ(例えば、片面もしくは両面相互接続部または埋設相互接続部を有するセラミック・キャリア)内に装着される。いずれの場合も、半導体チップはその後、(a)マザーボードなどの中間製品または(b)最終製品の、いずれかの一部として、他の半導体チップ、ディスクリートな回路素子、または他の信号処理デバイス、あるいはその組合せと統合される。最終製品は半導体チップを含む任意の製品であり得、その範囲は、玩具および他のロー・エンドの用途から、ディスプレイと、メモリと、キーボードまたは他の入力デバイスと、中央プロセッサと、を有する、高度なコンピュータ製品にまでわたる。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個別のメモリ・セルのアレイによって形成されているクロスバー・アレイであって、前記クロスバー・アレイは、
上部電極コンタクトおよび下部電極コンタクトを有する、アレイ状の複数の個別のメモリ・セルと、
前記個別のメモリ・セルの各々の上方にあり、1つまたは複数の隣り合う上部電極コンタクトを接続しているワード線と、
前記複数の個別のメモリ・セルの各個別のメモリ・セルの上方にあり、1つまたは複数の隣り合う下部電極コンタクトを接続しているビット線と、を備える、クロスバー・アレイ。
【請求項2】
前記個別のメモリ・セルは各々が抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・デバイスである、請求項1に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項3】
前記個別のメモリ・セルの各々は、
第1の金属層の一部、抵抗スイッチ・デバイス、および前記第1の金属層の前記一部上にある第1のビアと、
前記第1のビアに接続している第2の金属層内にある下部電極コンタクトと、
前記第2の金属層内にあり前記抵抗スイッチ・デバイスに接続している上部電極コンタクトと、を更に備える、請求項1
に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項4】
前記上部電極コンタクトは、前記下部電極コンタクトの頂部表面積よりも大きい頂部表面積を有する、請求項1
に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項5】
前記上部電極コンタクトの前記頂部表面積は、前記下部電極コンタクトの前記頂部表面積よりも少なくとも1.2倍大きい、請求項4に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項6】
前記個別のメモリ・セルは、前記個別のメモリ・セルの前記アレイ内で等間隔に配置されている、請求項1
に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項7】
第3の金属層内の前記個別のメモリ・セルの各々の上方にある前記ワード線は少なくとも2つ以上の個別のメモリ・セルを接続しており、複数の前記ワード線が前記クロスバー・アレイの少なくとも一部を構成している、請求項1
に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項8】
第3の金属層における前記個別のメモリ・セルの各々の上方にある前記ビット線は少なくとも2つ以上の個別のメモリ・セルを接続しており、複数の前記ビット線が前記クロスバー・アレイの少なくとも一部を構成している、請求項1
に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項9】
複数の前記ワード線と複数の前記ビット線は互いに直交する、請求項7または8に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項10】
前記個別のメモリ・セルは各々が前記複数のメモリ・セルの各メモリ・セル内に導電性フィラメントを含む、請求項1
に記載のクロスバー・アレイ。
【請求項11】
メモリ・セル・デバイスのクロスバー・アレイ内に複数のメモリ・セル・デバイスのアレイを形成する方法であって、前記方法は、
複数のメモリ・セル・デバイスを形成することであって、前記複数のメモリ・セル・デバイスの各メモリ・セル・デバイスは、第1の金属層の一部上にあり、かつ第2の金属層内に下部電極コンタクトおよび上部電極コンタクトを有する、前記形成することと、
複数の上部電極コンタクトの各上部電極コンタクトおよび複数の下部電極コンタクトの各下部電極コンタクトに対してプラズマ・プロセスを実行することと、
前記第2の金属層上に複数の第2のビアを形成し、第3の金属層内に複数のワード線および複数のビット線を形成することであって、前記複数の第2のビアの各第2のビアは、前記複数のワード線のうちの1つのワード線または前記複数のビット線のうちの1つのビット線の一方に接続する、前記複数の第2のビアを形成し、前記複数のワード線および前記複数のビット線を形成することと、を含む、方法。
【請求項12】
前記複数のメモリ・セル・デバイスを形成することは、
複数の抵抗スイッチ・デバイスを形成することであって、前記複数の抵抗スイッチ・デバイスの各抵抗スイッチ・デバイスは前記第1の金属層の前記一部上にある、前記形成することと、
第1の層間絶縁体材料を堆積させることと、
複数の第1のビア、前記複数の上部電極コンタクト、および前記複数の下部電極コンタクトを、デュアル・ダマシン・プロセスを用いて形成することであって、前記複数の上部電極コンタクトおよび前記複数の下部電極コンタクトは前記第2の金属層内にある、前記形成することと、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の金属層上に前記複数の第2のビアを形成し、前記第3の金属層内に前記複数のワード線および前記複数のビット線を形成することは、
第2の層間絶縁体材料を堆積させることと、
前記第2の層間絶縁体材料を選択的にエッチングして複数のビア・ホールおよび複数のトレンチを形成することと、
前記複数のビア・ホール、前記複数のトレンチ、および前記第2の層間絶縁体材料の露出した表面の上に、第3の金属層を堆積させることと、
化学機械的研磨を実行して前記第3の金属層の表層部を除去して前記複数の第2のビアを形成することであって、各第2のビアは、前記第3の金属層内の前記複数のワード線のうちの1つのワード線または前記複数のビット線のうちの1つのビット線の一方に接触する、前記実行することと、を更に含む、請求項11
に記載の方法。
【請求項14】
前記複数の抵抗スイッチ・デバイスの各抵抗デバイスは、下部電極と、スイッチング層と、上部電極と、を含む、請求項12
に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の上部電極コンタクトの各々および前記複数の下部電極コンタクトの各々に対して前記プラズマ・プロセスを実行することは、前記メモリ・セル・デバイスの前記クロスバー・アレイを作成する前記複数のワード線および前記複数のビット線を形成する前に行われる、請求項11
に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の上部電極コンタクトの各々および前記複数の下部電極コンタクトの各々に対して前記プラズマ・プロセスを実行することによって、前記メモリ・セルの前記クロスバー・アレイを形成する前に、前記複数のメモリ・セルの各メモリ・セル内に導電性フィラメントが形成される、請求項11
に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の上部電極コンタクトの各々および前記複数の下部電極コンタクトの各々に対して前記プラズマ・プロセスを実行することによって、前記複数の抵抗スイッチ・デバイスの各抵抗スイッチ・デバイス内に導電性フィラメントを形成するためのアンテナ効果が生じる、請求項12
に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の上部電極コンタクトの各々および前記複数の下部電極コンタクトの各々に対して前記プラズマ・プロセスを実行することは、
アルゴン、窒素、水素、ヘリウム、キセノン、またはアンモニアから成る群からの1種または複数種の気体から構成される気体を使用することと、
誘導結合プラズマ・ツール、容量結合プラズマ・ツール、またはマイクロ波生成プラズマ・ツールから成る群のうちの1つのツールを使用することと、を更に含む、請求項11
に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のワード線および前記複数のビット線は互いに直交して形成される、請求項11
に記載の方法。
【請求項20】
前記複数のワード線および前記複数のビット線を形成することは、前記複数のワード線の各ワード線が、前記複数の上部電極コンタクトのうちの少なくとも2つの隣り合う上部電極コンタクトを接続することを更に含む、請求項11
に記載の方法。
【国際調査報告】