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特表2024-535168軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造及び工法
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  • 特表-軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造及び工法 図1
  • 特表-軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造及び工法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造及び工法
(51)【国際特許分類】
   E21D 9/11 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
E21D9/11 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574253
(86)(22)【出願日】2023-05-22
(85)【翻訳文提出日】2023-11-30
(86)【国際出願番号】 CN2023095517
(87)【国際公開番号】W WO2024041054
(87)【国際公開日】2024-02-29
(31)【優先権主張番号】202211030155.0
(32)【優先日】2022-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518238780
【氏名又は名称】北京城建設計▲発▼展集団股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING URBAN CONSTRUCTION DESIGN & DEVELOPMENT GROUP CO., LIMITED
【住所又は居所原語表記】No. 5, Fuchengmen Beidajie, Xicheng District, Beijing, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン ペン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン シュウレン
(72)【発明者】
【氏名】ウー ジャンジョン
(72)【発明者】
【氏名】シュー ショウウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン ユジェン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ホンリャン
(72)【発明者】
【氏名】スン ターシン
(72)【発明者】
【氏名】ジャイ ベイベイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ レイ
(72)【発明者】
【氏名】リュウ グアン
(72)【発明者】
【氏名】リー チンミン
(72)【発明者】
【氏名】チュー ユー
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン ハイビン
(72)【発明者】
【氏名】リー ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン グアンミン
(72)【発明者】
【氏名】カン カイ
【テーマコード(参考)】
2D054
【Fターム(参考)】
2D054AB01
2D054FA06
(57)【要約】
軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造及び工法であって、軌道構造は、上から下にレール、締結具、プレハブI字型軌道スラブ及び充填調整層を順に含み、前記レールは両側の締結具によってプレハブI字型軌道スラブの上面に固定され、前記プレハブI字型軌道スラブの下方に充填調整層が設けられ、前記プレハブI字型軌道スラブは一体成形されるレール受け台及びプレハブスラブを含み、前記プレハブI字型軌道スラブの平面はI字型構造であり、中間はビームで接続され、それにより、本発明は軌道交通の分野に適用され、従来の現場打ち内蔵式ポンプ室道床を代替し、施工プロセスが簡単で、施工速度が速く、施工精度が高く、作業負担が低く、美観性が高く、耐久性が優れる等の特徴を有し、現在の軌道交通の環境配慮、高効率及び障害の削減の方向性に合致し、大きな社会的利益をもたらす。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上から下にレール、締結具、プレハブI字型軌道スラブ及び充填調整層を順に含み、前記レールは両側の締結具によってプレハブI字型軌道スラブの上面に固定され、前記プレハブI字型軌道スラブの下方に充填調整層が設けられる軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造であって、
前記プレハブI字型軌道スラブは一体成形されるレール受け台及びプレハブスラブを含み、前記プレハブI字型軌道スラブの平面はI字型構造であり、中間はビームで接続され、中間ビームの両端はU字型開口であり、それにより中部のU型集水ピットが形成され、前記プレハブI字型軌道スラブの断面は多角形であり、両側の下面にはトンネル断面への適応性を強化するための斜面構造が設けられ、前記プレハブI字型軌道スラブの底部とシールドセグメントとの間に充填調整層が注入されることを特徴とする軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造。
【請求項2】
前記プレハブI字型軌道スラブの側面には吊り上げケーシングがそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1に記載の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造。
【請求項3】
前記プレハブI字型軌道スラブのU字型開口の最上面には、パトロール要員が歩行するか又は緊急時に人員を避難させるための排水溝カバープレートが設けられることを特徴とする請求項1に記載の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造。
【請求項4】
前記プレハブI字型軌道スラブと充填調整層との継目、及び充填調整層とシールドセグメントとの継目の両方には密封用の密封防水材料が設けられることを特徴とする請求項1に記載の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造。
【請求項5】
前記プレハブI字型軌道スラブの中間ビーム下の充填調整層の底部には、各U型集水ピットを相互連通させるための水通過管が事前に埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造。
【請求項6】
前記プレハブI字型軌道スラブの底部に鉄筋が保留される又は埋め込まれることを特徴とする請求項1に記載の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造。
【請求項7】
前記充填調整層は鋼繊維補強砕砂コンクリート、自己充填コンクリート又は特殊モルタルの材料を採用することを特徴とする請求項1に記載の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造。
【請求項8】
前記水通過管は円形又は多角形であることを特徴とする請求項5に記載の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造。
【請求項9】
工場内で軌道スラブ砥石加工、鉄筋結束、及びプレハブスラブのコンクリート打設を完了し、プレハブが完了した後、軌道スラブ養生を行い、高精度のプレハブI字型軌道スラブを形成するプレハブI字型軌道スラブのプレハブステップ1と、
プレハブI字型軌道スラブをレール敷設作業面に搬送して荒配置を行う搬送及び吊り込みステップ2と、
プレハブI字型軌道スラブの微調整ステップ3と、
所定位置に微調整されたプレハブI字型軌道スラブを支保工で支持及び固定するプレハブI字型軌道スラブの位置決め及び固定ステップ4と、
鉄筋結束及び水通過管の事前埋め込みステップ5と、
軌道スラブ底の内蔵式ポンプピットの周りに型枠を設置するステップ6と、
充填調整層のコンクリート注入及びメンテナンスステップ7と、
締結具の取り付けステップ8と、
レールの取り付けステップ9と、
付帯施工ステップ10と、を含むことを特徴とする軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造の施工工法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌道交通の技術分野に関し、特に、軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造及び工法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、軌道交通内蔵式ポンプ室区間は主に現場打ちコンクリート道床を使用しており、施工品質が低く、人件費が高く、施工速度が遅く、また、水通過管の保留精度が低く、その結果、水溜まりが頻繁に発生し、一般的に道床の耐久性が低く、道床に欠け落ち、ひび割れ、ボイドが生じやすく、運営後、メンテナンスや修理の作業量が非常に大きい等の問題がある。
【0003】
従って、本発明の設計者は、上記欠陥に鑑みて、鋭意研究及び設計を重ねて、関連業界での長年の経験及び成果を総合して、軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造及び工法を研究及び設計し、それによって上記欠陥を克服する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来の内蔵式ポンプ室区間の現場打ち軌道構造には、施工品質が低く、人件費が高く、施工速度が遅い等の問題があり、また、水通過管の保留精度が低く、その結果、水溜まりが頻繁に発生するため、一般的に道床の耐久性が低く、欠け落ち、ひび割れ、ボイド等の障害が生じやすく、運営後のメンテナンスや修理の作業量が非常に大きいという従来の技術的問題を効果的に解決することができる軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造及び工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するために、本発明は、上から下にレール、締結具、プレハブI字型軌道スラブ及び充填調整層を順に含み、前記レールは両側の締結具によってプレハブI字型軌道スラブの上面に固定され、前記プレハブI字型軌道スラブの下方に充填調整層が設けられる軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造であって、
前記プレハブI字型軌道スラブは一体成形されるレール受け台及びプレハブスラブを含み、前記プレハブI字型軌道スラブの平面はI字型構造であり、中間はビームで接続され、中間ビームの両端はU字型開口であり、それにより中部のU型集水ピットが形成され、前記プレハブI字型軌道スラブの断面は多角形であり、両側の下面にはトンネル断面への適応性を強化するための斜面構造が設けられ、前記プレハブI字型軌道スラブの底部とシールドセグメントとの間に充填調整層が注入されることを特徴とする軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造を開示する。
【0006】
前記プレハブI字型軌道スラブの側面には吊り上げケーシングがそれぞれ設けられる。
【0007】
前記プレハブI字型軌道スラブのU字型開口の最上面には、パトロール要員が歩行するか又は緊急時に人員を避難させるための排水溝カバープレートが設けられる。
【0008】
前記プレハブI字型軌道スラブと充填調整層との継目、及び充填調整層とシールドセグメントとの継目の両方には密封用の密封防水材料が設けられる。
【0009】
前記プレハブI字型軌道スラブの中間ビーム下の充填調整層の底部には、各U型集水ピットを相互連通させるための水通過管が事前に埋め込まれている。
【0010】
前記プレハブI字型軌道スラブの底部に鉄筋が保留される又は埋め込まれる。
【0011】
前記充填調整層は鋼繊維補強砕砂コンクリート、自己充填コンクリート又は特殊モルタルの材料を採用する。
【0012】
前記水通過管は円形又は多角形である。
【0013】
工場内で軌道スラブ砥石加工、鉄筋結束、及びプレハブスラブのコンクリート打設を完了し、プレハブが完了した後、軌道スラブ養生を行い、高精度のプレハブI字型軌道スラブを形成するプレハブI字型軌道スラブのプレハブステップ1と、
プレハブI字型軌道スラブをレール敷設作業面に搬送して荒配置を行う搬送及び吊り込みステップ2と、
プレハブI字型軌道スラブの微調整ステップ3と、
所定位置に微調整されたプレハブI字型軌道スラブを支保工で支持及び固定するプレハブI字型軌道スラブの位置決め及び固定ステップ4と、
鉄筋結束及び水通過管の事前埋め込みステップ5と、
軌道スラブ底の内蔵式ポンプピットの周りに型枠を設置するステップ6と、
充填調整層のコンクリート注入及びメンテナンスステップ7と、
締結具の取り付けステップ8と、
レールの取り付けステップ9と、
付帯施工ステップ10と、を含むことを特徴とする軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造の施工工法をさらに開示する。
【発明の効果】
【0014】
上記から分かるように、本発明の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造及び工法は以下の効果を有する。
【0015】
1、提案されている道床内蔵式ポンプ室区間のプレハブ「I」字型軌道スラブ及び施工工法によれば、鉄筋結束、及びコンクリート打設量を大幅に低減させる。
【0016】
2、施工プロセスが簡単で、作業負担が低く、施工精度が高く、施工効率が高く、耐久性が優れる等の特徴を有し、現場打ち内蔵式ポンプ室軌道構造の様々な欠陥や問題を解決する。
【0017】
3、従来の現場打ち内蔵式ポンプ室道床を効果的に代替でき、現在の軌道交通の環境配慮、高効率及び障害の削減の方向性に合致し、大きな社会的利益をもたらす。
【0018】
本発明の詳細は後述する説明及び図面から分かる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は本発明の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造の正面図を示す。
図2図2は本発明の平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1及び図2に参照されるように、本発明の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造を示す。
【0021】
前記軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造は、上から下にレール1、締結具2、プレハブI字型軌道スラブ3及び充填調整層7を順に含み、前記レール1は両側の締結具2によってプレハブI字型軌道スラブ3の上面に固定され、前記プレハブI字型軌道スラブ3の下方に充填調整層7が設けられ、前記プレハブI字型軌道スラブ3は一体成形されるレール受け台及びプレハブスラブを含み、前記プレハブI字型軌道スラブ3の平面はI字型構造(図2の平面図を参照)であり、中間はビームで接続され、中間ビームの両端はU字型開口であり、それにより中部のU型集水ピット8が形成され、前記プレハブI字型軌道スラブ3の断面は多角形であり、両側の下面にはトンネル断面への適応性を強化するための斜面構造が設けられる。
【0022】
プレハブI字型軌道スラブ3はビームで接続され、外形はI字型と類似し、前記充填調整層7はI字型構造の下部にのみ打設され、ビームの両端のU字型開口の範囲内に打設されず、それによってU型構造の範囲内に揚水ポンプ等の機器を設置することができる。
【0023】
前記プレハブI字型軌道スラブ3の底部とシールドセグメントとの間に充填調整層7が注入され、前記充填調整層7は鋼繊維補強砕砂コンクリートを採用する。
【0024】
前記プレハブI字型軌道スラブ3の側面にはプレハブI字型軌道スラブ3を固定するための吊り上げケーシング5がそれぞれ設けられる。
【0025】
前記プレハブI字型軌道スラブ3のU字型開口の最上面には、パトロール要員が歩行する又は緊急時に人員を避難させるための排水溝カバープレート4が設けられる。
【0026】
前記プレハブI字型軌道スラブ3と充填調整層7との継目、及び充填調整層7とシールドセグメントとの継目の両方には密封用の密封防水材料6が設けられる。
【0027】
前記プレハブI字型軌道スラブ3の中間ビーム下の充填調整層7の底部には、各U型集水ピット8を相互連通させるための水通過管9が事前に埋め込まれている。
【0028】
前記プレハブI字型軌道スラブ3の底部のシールドセグメント範囲に鉄筋が保留される又は埋め込まれ得ることで、道床とシールドセグメントとの接続性を高める。
【0029】
前記充填調整層は鋼繊維補強砕砂コンクリート、自己充填コンクリート、特殊モルタル等の流動性に優れた材料を採用し得る。
【0030】
前記プレハブI字型軌道スラブ3の側面又は上面には、軌道スラブを吊り上げる又は固定するための吊り上げケーシング等の装置が設けられる。
【0031】
前記水通過管は円形又は多角形であり得る。
【0032】
本発明の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造の施工工法は主に以下のステップを含む。
【0033】
ステップ1:プレハブI字型軌道スラブ3のプレハブ。工場内で軌道スラブ砥石加工、鉄筋結束、プレハブスラブコンクリート打設を完了し、プレハブが完了した後、軌道スラブ養生を行い、高精度のプレハブI字型軌道スラブ3を形成する。
【0034】
ステップ2:搬送及び吊り込み。自動車を使用してプレハブI字型軌道スラブ3を施工現場に搬送し、さらにスラブ搬送車を使用してプレハブI字型軌道スラブ3をレール敷設作業面に運び、レール敷設作業面に運んだ後、荒配置を行う。
【0035】
ステップ3:プレハブI字型軌道スラブ3の微調整。小型ガントリークレーンを使用してプレハブI字型軌道スラブ3を微調整する。
【0036】
ステップ4:プレハブI字型軌道スラブ3の位置決め及び固定。所定位置に微調整されたプレハブI字型軌道スラブ3を支保工で支持及び固定する。各プレハブI字型軌道スラブ3は必要に応じて4つ以上の支持点を設置する。
【0037】
ステップ5:鉄筋結束及び水通過管9の事前埋め込み。鉄筋結束が完了した後、水通過管をプレハブI字型軌道スラブ3のビーム内に事前に埋め込む。
【0038】
ステップ6:軌道スラブ底の内蔵式ポンプピットの周りに型枠を設置する。プレハブI字型軌道スラブ3を固定した後、内蔵式ポンプ室区間ポンプピット型枠の取り付けを行う。
【0039】
ステップ7:充填調整層7のコンクリート注入及びメンテナンス。スラブの底に溜まった水を除去した後、充填調整層7の打設を行い、充填調整層7の強度が所定の強度に達すると、ステップ4で架設されたプレハブスラブの支持装置を取り出す。
【0040】
ステップ8:締結具の取り付け。充填調整層7が所定の強度に達すると、上部締結具の取り付けを行い、取り付け順序は、鉄製当て板の下弾性当て板→鉄製当て板→レール下の弾性当て板である。
【0041】
ステップ9:レールの取り付け。軌道搬送車を使用してレールを作業面に搬送し、搬送車によってレールを取付点に卸して分散させ、レールを締結具の鉄製当て板のレール受け溝内に移動させ、ゲージブロック、接続ボルト及びクリップ等の締結具部材を取り付ける。
【0042】
ステップ10:付帯施工。主要構造体の施工が終了した後、ポンプピット内に防水材料を塗布し、上面の排水溝カバープレートを取り付ける。
【0043】
これから分かるように、本発明は軌道交通の分野に適用され、従来の現場打ち内蔵式ポンプ室道床を代替し、施工プロセスが簡単で、施工速度が速く、施工精度が高く、作業負担が低く、美観性が高く、耐久性が優れる等の特徴を有し、現在の軌道交通の環境配慮、高効率及び障害の削減の方向性に合致し、大きな社会的利益をもたらす。
【0044】
明らかなように、上記説明及び記載は例示的であり、本発明の開示内容、応用又は使用を限定するものではない。図面に示される実施例を説明したが、本発明は図面に示された例及び実施例に説明された本発明を実施する従来の特定の最適実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲は上記明細書及び添付特許請求の範囲に属するすべての実施例を含む。
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2023-11-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造の工法であって、
工場内で軌道スラブ砥石加工、鉄筋結束、及びプレハブスラブのコンクリート打設を完了し、プレハブが完了した後、軌道スラブ養生を行い、高精度のプレハブI字型軌道スラブを形成するプレハブI字型軌道スラブのプレハブステップ1と、
プレハブI字型軌道スラブをレール敷設作業面に搬送して荒配置を行う搬送及び吊り込みステップ2と、
プレハブI字型軌道スラブの微調整ステップ3と、
所定位置に微調整されたプレハブI字型軌道スラブを支保工で支持及び固定するプレハブI字型軌道スラブの位置決め及び固定ステップ4であって、各プレハブI字型軌道スラブは4つ以上の支持点を設置するステップ4と、
鉄筋結束が完了した後、水通過管をプレハブI字型軌道スラブのビーム内に事前に埋め込む鉄筋結束及び水通過管の事前埋め込みステップ5と、
軌道スラブ底の内蔵式ポンプピットの周りに型枠を設置するステップ6と、
スラブの底に溜まった水を除去した後、充填調整層打設を行い、充填調整層の強度が所定の強度に達すると、ステップ4で架設されたプレハブスラブの支持装置を取り出す充填調整層のコンクリート注入及びメンテナンスステップ7と、
取り付け順序は鉄製当て板の下弾性当て板→鉄製当て板→レール下の弾性当て板である締結具の取り付けステップ8と、
軌道搬送車を使用してレールを作業面に搬送し、搬送車によってレールを取付点に卸して分散させ、レールを締結具の鉄製当て板のレール受け溝内に移動させ、ゲージブロック、接続ボルト及びクリップ等の締結具部材を取り付けるレールの取り付けステップ9と、
付帯施工ステップ10と、を含むことを特徴とする軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造の工法において、
具体的な構造は、上から下にレール、締結具、プレハブI字型軌道スラブ及び充填調整層を順に含み、前記レールは両側の締結具によってプレハブI字型軌道スラブの上面に固定され、前記プレハブI字型軌道スラブの下方に充填調整層が設けられることであり
前記プレハブI字型軌道スラブは一体成形されるレール受け台及びプレハブスラブを含み、前記プレハブI字型軌道スラブの平面はI字型構造であり、中間はビームで接続され、中間ビームの両端はU字型開口であり、それにより中部のU型集水ピットが形成され、前記プレハブI字型軌道スラブの断面は多角形であり、両側の下面にはトンネル断面への適応性を強化するための斜面構造が設けられ、前記プレハブI字型軌道スラブの底部とシールドセグメントとの間に充填調整層が注入され
前記充填調整層はI字型構造の下部にのみ打設され、ビームの両端のU字型開口の範囲内に打設されず、それによってU型構造範囲内に機器を設置することができ、
前記プレハブI字型軌道スラブの中間ビーム下の充填調整層の底部には、各U型集水ピットを相互連通させるための水通過管が事前に埋め込まれており、前記充填調整層は鋼繊維補強砕砂コンクリート又は自己充填コンクリートの材料を採用することを特徴とする軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造の工法
【請求項2】
前記プレハブI字型軌道スラブの側面には吊り上げケーシングがそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1に記載の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造の工法
【請求項3】
前記プレハブI字型軌道スラブのU字型開口の最上面には、パトロール要員が歩行するか又は緊急時に人員を避難させるための排水溝カバープレートが設けられることを特徴とする請求項1に記載の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造の工法
【請求項4】
前記プレハブI字型軌道スラブと充填調整層との継目、及び充填調整層とシールドセグメントとの継目の両方には密封用の密封防水材料が設けられることを特徴とする請求項1に記載の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造の工法
【請求項5】
前記プレハブI字型軌道スラブの底部に鉄筋が保留される又は埋め込まれることを特徴とする請求項1に記載の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造の工法
【請求項6】
前記水通過管は円形又は多角形であることを特徴とする請求項に記載の軌道交通内蔵式ポンプ室区間用プレハブ軌道構造の工法
【国際調査報告】