(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】効率的なマルチセルスケジューリングメカニズム
(51)【国際特許分類】
H04W 28/06 20090101AFI20240920BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20240920BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20240920BHJP
【FI】
H04W28/06
H04W72/23
H04W88/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505572
(86)(22)【出願日】2022-04-28
(85)【翻訳文提出日】2024-04-01
(86)【国際出願番号】 CN2022090036
(87)【国際公開番号】W WO2023206276
(87)【国際公開日】2023-11-02
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】シー, ジン
(72)【発明者】
【氏名】ハン, シャンフイ
(72)【発明者】
【氏名】コウ, シュアイフア
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ, シングアン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
(57)【要約】
本開示は、無線セルラーアクセスネットワークにおけるリソーススケジューリング/信号伝達に関し、具体的に、無線基地局によるユーザ機器(UE)のためのマルチセルおよびキャリアアグリゲーション環境におけるリソーススケジューリングのためのメカニズムに関する。様々な例示的な実施形態は、特に、基地局によるマルチセルダウンリンクリソーススケジューリング/信号伝達、および無線端末デバイスによる対応するスケジューリング/信号伝達メッセージのブラインド監視に関する。一般的なメカニズムは、UEのための複数のセルのためのリソースをスケジューリングするために、単一のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを使用することを含む。さらに、メカニズムは、基地局によって単一のDCIメッセージを搬送するスケジューリングするセルとして複数のセルのいずれか1つを使用することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサービス提供セルで構成された無線端末デバイスによって、PDCCHによって搬送されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信する方法であって、前記方法は、
スケジューリングされるセルのためのスケジューリングするセルの組の構成を受信することであって、前記スケジューリングするセルの組は、前記複数のサービス提供セルのうちの少なくとも2つを備えている、ことと、
前記スケジューリングするセルの組におけるPDCCHのブラインド復号を実行することと
を含み、
前記DCIは、前記スケジューリングされるセルの組をスケジューリングするために使用され、前記スケジューリングされるセルの組は、前記複数のサービス提供セルのうちの少なくとも2つを備えている、方法。
【請求項2】
端末デバイスのための複数のサービス提供セルを構成するために、ネットワークノードによって、PDCCHによって搬送されるダウンリンク制御情報(DCI)を伝送する方法であって、前記方法は、
前記端末デバイスのスケジューリングされるセルの組をスケジューリングするためのスケジューリングするセルの組を構成することであって、前記スケジューリングするセルの組は、前記複数のサービス提供セルのうちの少なくとも2つを備え、前記スケジューリングされるセルの組は、前記複数のサービス提供セルのうちの少なくとも2つを備えている、ことと、
前記スケジューリングするセルの組において前記DCIを伝送することと
を含み、
前記DCIは、前記スケジューリングされるセルの組をスケジューリングするために使用される、方法。
【請求項3】
前記スケジューリングされるセルの組に関して、前記DCIは、前記スケジューリングするセルの組のうちの1つのスケジューリングするセルにおいて一度に伝送される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記スケジューリングするセルによるスケジューリングされるセルが、前記スケジューリングするセルをスケジューリングする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のサービス提供セルのうちの任意の2つの異なるサービス提供セルは、互いにクロススケジューリングしない、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記スケジューリングされるセルの組のうちの各スケジューリングされるセルに関して、前記PDCCHのブラインド復号の数がカウントされることをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
各スケジューリングされるセルに関して、前記スケジューリングするセルの最大数は、1より大きい所定の整数より小さい、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
各スケジューリングするセルのスケーリング係数の組が、前記スケジューリングされるセルの前記PDCCHのブラインド復号のカウントを決定するとき、スケジューリングされるセルのために構成または事前定義される、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記スケジューリングされるセルのための各スケジューリングするセルの前記スケーリング係数の組の合計は、1である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記PDCCHの前記ブラインド復号の数は、前記スケジューリングされるセルの組のうちの単一のスケジューリングされるセルに関してカウントされる、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記DCIを搬送する前記PDCCHの前記ブラインド復号は、前記スケジューリングするセルにおいてカウントされる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
スケジューリングするセルにおける前記DCIを搬送する前記PDCCHの前記ブラインド復号は、前記スケジューリングするセルのインデックスより小さいインデックスを有する前記スケジューリングされるセルを除外した最も低いインデックスを有する前記スケジューリングされるセルにおいてカウントされる、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
スケジューリングするセルにおける前記DCIを搬送する前記PDCCHの前記ブラインド復号は、最も低いインデックスを有する前記スケジューリングされるセルにおいてカウントされる、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
スケジューリングするセルにおける前記DCIを搬送する前記PDCCHの前記ブラインド復号は、1つの構成されたスケジューリングされるセルにおいてカウントされる、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
スケジューリングするセルの組によってスケジューリングされる同じスケジューリングするセルのための分割係数の組は、各スケジューリングするセルに対して前記スケジューリングするセルのセル番号をカウントするとき、構成または事前定義される、請求項3に記載の方法。
【請求項16】
前記分割係数の組の合計は、1である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記スケジューリングされるセルは、そのスケジューリングするセルのうちの1つでもあり、
構成された前記分割係数の組のうちの分割係数は、前記スケジューリングされるセルに関して1であり、前記スケジューリングされるセルの他のスケジューリングするセルに関して0である、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
請求項1から2のいずれかに記載の方法を実行するように構成されたプロセッサを備えている無線通信のための装置。
【請求項19】
コードを記憶している非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1から2のいずれかに記載の方法を前記プロセッサに実装させる、非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、無線セルラーアクセスネットワークにおけるリソーススケジューリングに関し、具体的に、マルチセル環境におけるリソーススケジューリングのためのメカニズムに関する。
【背景技術】
【0002】
セルラーネットワークでは、無線端末がデータまたは制御情報を受信または伝送するための無線通信リソースは、ダウンリンク制御情報を使用して基地局によってスケジューリングされ得る。マルチセルおよびキャリアアグリゲーション環境では、複数のセルに関する無線通信リソースが、無線端末のためにスケジューリングされる必要があり得る。ダウンリンク制御情報に基づいてリソーススケジューリングスキームを設計することにおいて、基地局の観点からの信号伝達効率と、無線端末の観点からのダウンリンク制御メッセージを監視/処理することにおける複雑さとの両方が考慮されるべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、無線セルラーアクセスネットワークにおけるリソーススケジューリング/信号伝達に関し、具体的に、マルチセルおよびキャリアアグリゲーション環境におけるリソーススケジューリングのためのメカニズムに関する。様々な例示的な実施形態は、特に、基地局によるマルチセルダウンリンクリソーススケジューリング/信号伝達、および無線端末デバイスによる対応するスケジューリング/信号伝達メッセージの監視に関する。
【0004】
いくつかの例示的な実装において、複数のサービス提供セルで構成された無線端末デバイスによって、PDCCHによって搬送されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信する方法が開示される。方法は、スケジューリングされるセルのためのスケジューリングするセルの組の構成を受信することであって、スケジューリングするセルの組は、複数のサービス提供セルのうちの少なくとも2つを備えている、ことと、スケジューリングするセルの組におけるPDCCHのブラインド復号(BD)を実行することであって、DCIは、スケジューリングされるセルの組をスケジューリングするために使用され、スケジューリングされるセルの組は、複数のサービス提供セルのうちの少なくとも2つを備えている、こととを含み得る。
【0005】
いくつかの実装において、端末デバイスのための複数のサービス提供セルを構成するために、ネットワークノードによって、PDCCHによって搬送されるダウンリンク制御情報(DCI)を伝送する方法が開示される。方法は、端末デバイスのスケジューリングされるセルの組をスケジューリングするためのスケジューリングするセルの組を構成することであって、スケジューリングするセルの組は、複数のサービス提供セルのうちの少なくとも2つを備え、スケジューリングされるセルの組は、複数のサービス提供セルのうちの少なくとも2つを備えている、ことと、スケジューリングするセルの組においてDCIを伝送することであって、DCIは、スケジューリングされるセルの組をスケジューリングするために使用される、こととを含む。
【0006】
いくつかの他の実装において、ネットワークデバイスが開示される。ネットワークデバイスメインは、1つ以上のプロセッサおよび1つ以上のメモリを含み、1つ以上のプロセッサは、上記の方法のいずれか1つを実装するために1つ以上のメモリからコンピュータコードを読み取るように構成されている。
【0007】
さらにいくつかの他の実装において、コンピュータプログラム製品が開示される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータコードを記憶している非一時的なコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体を含み得、コンピュータコードは、1つ以上のプロセッサによって実行されると、上記の方法のいずれか1つを1つ以上のプロセッサに実装させる。
【0008】
上記の実施形態およびそれらの実装の他の態様および代替形態は、以下の図面、説明、および特許請求の範囲においてより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、例示的なアップリンク、ダウンリンク、および制御チャネル構成を有する無線アクセスネットワークを示している。
【0010】
【
図2】
図2は、
図1の無線端末デバイスおよび無線アクセスネットワークノードの様々な例示的な処理構成要素を示している。
【0011】
【
図3】
図3は、例示的なマルチセル無線通信環境を示している。
【0012】
【
図4】
図4は、
図3の例示的なマルチセル環境において、予め構成された単一のスケジューリングするセルによって、単一のダウンリンクスケジューリングメッセージを使用して、無線端末デバイスのために複数のセルに関連付けられた無線通信リソースをスケジューリングするための例示的なメカニズムを示している。
【0013】
【
図5】
図5は、
図3の例示的なマルチセル環境における複数のサービス提供セルのいずれかによる単一のダウンリンクスケジューリングメッセージを使用して、無線端末デバイスのための複数のサービス提供セルに関連付けられた無線通信リソースをスケジューリングするための例示的なメカニズムを示し、複数のサービス提供セルの各々は、複数のサービス提供セルの全てのためのリソースをスケジューリングするための可能なスケジューリングするセルである。
【0014】
【
図6】
図6は、
図3の例示的なマルチセル環境における複数のサービス提供セルの一部のいずれかによる単一のダウンリンクスケジューリングメッセージを使用して、無線端末デバイスのために複数のサービス提供セルと関連付けられた無線通信リソースをスケジューリングするための例示的なメカニズムを示し、サービス提供セルの一部の各々は、複数のサービス提供セルの全てのためのリソースをスケジューリングするための可能なスケジューリングするセルである。
【0015】
【
図7】
図7は、単一のダウンリンクスケジューリングメッセージを使用して、無線端末デバイスのために、複数のサービス提供セルに関連付けられた無線通信リソースをスケジューリングするための例示的なメカニズムを示し、異なるスケジューリングされるセルは、異なる数の可能なスケジューリングするセルに関連付けられ得るか、または、異なるスケジューリングするセルは、異なる数のスケジューリングされるセルに関連付けられ得る。
【0016】
【
図8】
図8は、無線端末デバイスのために、クロスセルスケジューリングを禁止する制限の例を有する単一のダウンリンクスケジューリングメッセージを使用して、複数のサービス提供セルに関連付けられた無線通信リソースをスケジューリングするための例示的なメカニズムを示している。
【0017】
【
図9】
図9は、無線端末デバイスのために、クロスセルスケジューリングを禁止する制限の例を有する単一のダウンリンクスケジューリングメッセージを使用して、複数のサービス提供セルに関連付けられた無線通信リソースをスケジューリングするための別の例示的なメカニズムを示している。
【0018】
【
図10】
図10は、単一のダウンリンクスケジューリングメッセージを使用して、無線端末のために、複数のサービス提供セルに関連付けられた無線通信リソースをスケジューリングするための例示的なメカニズムを示し、異なるスケジューリングされるセルは、(
図7と同様に)異なる数の可能なスケジューリングするセルに関連付けられ得、クロスセルスケジューリングは、(
図8および
図9と同様に)禁止され、スケジューリングするセルは、等しいかより高いセルインデックスを有するセルをスケジューリングすることのみが許可される。
【0019】
【
図11】
図11は、スケジューリングするセルが別のサービス提供セルによってスケジューリングされることを禁止する例示的な制限を伴う単一のダウンリンクスケジューリングメッセージを使用して、無線端末デバイスのために、複数のサービス提供セルに関連付けられた無線通信リソースをスケジューリングするための例示的なメカニズムを示している。
【0020】
【
図12】
図12は、単一のダウンリンクスケジューリングメッセージを使用して、無線端末デバイスのために、複数のサービス提供セルに関連付けられた無線通信リソースをスケジューリングするための例示的なメカニズムを示し、この制限は、(
図8および
図9と同様に)クロスセルスケジューリングを禁止することと、(
図11と同様に)スケジューリングするセルが別のセルによってスケジューリングされることを禁止することとの両方を行う。
【0021】
【
図13】
図13は、2つのLTEセルからのセル参照信号(CRS)によって引き起こされる干渉を示している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示に記載された実装および/または実施形態の技術および例は、無線アクセスネットワークにおける無線リソース割り当て、構成、および信号伝達を容易にするために使用されることができる。「例示的な(exemplary)」という用語は、「の例(an example of)」を意味するために使用され、特に明記しない限り、理想的または好ましい例、実装、または実施形態を意味しない。セクションヘッダは、開示された実装の理解を容易にするために本開示において使用され、セクションの開示された技術を対応するセクションのみに限定することを意図するものではない。開示された実装は、様々な異なる形態でさらに具現化され得、したがって、本開示または特許請求される主題の範囲は、以下に記載される実施形態のいずれにも限定されないと解釈されることが意図される。様々な実装は、方法、デバイス、構成要素、システム、または非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体として具現化され得る。したがって、本開示の実施形態は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせの形態をとり得る。
【0023】
本開示は、無線セルラーアクセスネットワークにおけるリソーススケジューリング/信号伝達に関し、具体的に、無線基地局によるユーザ機器(UE)のためのマルチセルおよびキャリアアグリゲーション環境におけるリソーススケジューリングのためのメカニズムに関する。様々な例示的な実施形態は、特に、基地局によるマルチセルダウンリンクリソーススケジューリング/信号伝達、および無線端末デバイスによる対応するスケジューリング/信号伝達メッセージのブラインド監視に関する。一般的なメカニズムは、UEのための複数のセルのためのリソースをスケジューリングするために、単一のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを使用することを含む。さらに、メカニズムは、基地局によって、DCIメッセージを搬送するためのスケジューリングするセルとして複数のセルのいずれか1つを使用することを含む。様々なスキームが、スケジューリングDCIを監視するためのUEによるブラインド復号の最大数が通常の単一セルスケジューリングスキームより増加しないように、実装される。したがって、マルチセルおよびキャリアアグリゲーション環境における開示されたリソーススケジューリングメカニズムは、DCIメッセージの過剰なブラインド監視によるUEの負担を回避しながら、スケジューリングDCIメッセージの数を減らすことと、基地局がスケジューリングDCIメッセージを構成するための改善された柔軟性とによって、信号伝達効率を向上させる。
(無線ネットワークの概要)
【0024】
無線通信ネットワークは、無線端末デバイスにネットワークアクセスを提供するための無線アクセスネットワークと、アクセスネットワーク間または無線ネットワークと他のタイプのデータネットワークとの間でデータをルーティングするためのコアネットワークとを含み得る。無線アクセスネットワークでは、無線リソースが割り当てのために提供され、データおよび制御情報を伝送するために使用される。
図1は、無線アクセスネットワークノードまたは無線基地局102(本明細書では無線基地局または基地局と呼ばれる)と、無線端末デバイスまたはユーザ機器(UE)104(本明細書ではユーザ機器またはUEと呼ばれる)とを含む例示的な無線アクセスネットワーク100を示し、それらは、無線(OTA)無線通信リソース106を介して互いに通信する。無線アクセスネットワーク100は、例えば、2G、3G、4G/LTE、または5Gセルラー無線アクセスネットワークとして実装され得る。対応して、基地局102は、2G基地局、3GノードB、LTE eNB、または5Gニューラジオ(NR)gNBとして実装され得る。ユーザ機器104は、基地局102にアクセスするためのモバイル識別モジュールをインストールされたモバイルまたは固定通信デバイスとして実装され得る。ユーザ機器104は、携帯電話、ラップトップコンピュータ、タブレット、携帯情報端末、ウェアラブルデバイス、分散型リモートセンサデバイス、およびデスクトップコンピュータを含み得るが、これらに限定されない。あるいは、無線アクセスネットワーク100は、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、およびWiMaxネットワークなどの他のタイプの無線アクセスネットワークとして実装され得る。
【0025】
図2は、
図1のWANN102およびUE104の例示的な処理構成要素をさらに示している。UE104は、例えば、WANN102との無線通信を実現するために、1つ以上のアンテナ208に接続された送受信機回路206を含み得る。送受信機回路206は、メモリ212または他の記憶デバイスにも結合され得るプロセッサ210にも結合され得る。メモリ212は、一時的または非一時的であり得、プロセッサ210によって読み取られて実行されると、本明細書に記載の方法の様々なものをプロセッサ210に実装させるコンピュータ命令またはコードを記憶し得る。同様に、WANN102は、UE104との無線通信を実現するために、様々な形態のアンテナタワー218を含み得る1つ以上のアンテナ216に結合された送受信機回路214を含み得る。送受信機回路214は、メモリ222または他の記憶デバイスにさらに結合され得る1つ以上のプロセッサ220に結合され得る。メモリ222は、一時的または非一時的であり得、1つ以上のプロセッサ220によって読み取られて実行されると、本明細書に記載されたWANN102の様々な機能を1つ以上のプロセッサ220に実装させる命令またはコードを記憶し得る。
(無線通信リソースのスケジューリング/信号伝達)
【0026】
図1に戻ると、無線インターフェース106の無線通信リソースは、周波数、時間、および/または空間の様々なリソースユニットまたは要素に編成された周波数、時間、および/または空間通信リソースの組み合わせを含み得る。周波数領域における無線通信リソース106は、ライセンスされた無線周波数帯域の一部、ライセンスされていない無線周波数帯域の一部、またはライセンスされた無線周波数帯域とライセンスされていない無線周波数帯域との両方の混合の一部を含み得る。基地局102とユーザ機器104との間で無線通信信号を搬送するために利用可能な無線通信リソース106は、基地局102からユーザ機器104へ無線信号を伝送するための物理ダウンリンクチャネル110と、ユーザ機器104から基地局102へ無線信号を伝送するための物理アップリンクチャネル120とにさらに分割され得る。物理ダウンリンクチャネル110は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)112および物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)114をさらに含み得る。同様に、物理アップリンクチャネル120は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)122および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)124をさらに含み得る。簡略化のために、他のタイプのダウンリンクチャネルおよびアップリンクチャネルは、
図1には示されていないが、本開示の範囲内である。制御チャネルPDCCH112およびPUCCH122は、ここではダウンリンク制御情報(DCI)メッセージまたはアップリンク制御情報(UCI)メッセージと呼ばれる制御メッセージ116および126の形態の制御情報を搬送するために使用され得る。共有チャネル(データと制御情報との間で共有される)PDSCH114およびPUSCH124は、基地局102とユーザ機器104との間でダウンリンクデータ伝送118およびアップリンクデータ伝送128を通信するために割り当てられ、使用され得る。
【0027】
PDSCHおよびPUSCHなどのデータチャネルに関連する無線通信リソースの割り当ておよび構成は、PDCCHにおいて搬送される1つ以上のリソーススケジューリングDCIによって提供され得る。PDCCHは、アクセスネットワーク内の複数のUEによって共有され得る。特定のUEは、特定のUEを特にターゲットとするPDCCHにおいて搬送されるリソーススケジューリングDCIのペイロードを検出および識別するために、事前構成されたUE特定の探索空間(USS)においてブラインド復号手順を実行するように構成され得る。ブラインド復号は、USSに関連付けられたPDCCHの事前構成された監視機会において実行され得る。そのような監視機会は、PDCCH候補の組と呼ばれ得る。各PDCCH候補は、連続した制御チャネル要素(CCE)の組に関連付けられ得る。UEは、PDCCH候補を復号するために、無線ネットワーク一時的識別子(RNTI)を特に使用し得る。RNTIは、PDCCH候補のCRCをデマスクするために使用され得る。CRCエラーが検出されない場合、UEは、PDCCH候補が自身の制御情報を搬送していると決定する。UEは、その後、DCIを処理し、データを受信および/または伝送するためのPDSCHおよび/またはPUSCHに関するリソース割り当て情報を抽出し得る。
(マルチセル環境におけるリソーススケジューリングおよびキャリアアグリゲーション)
【0028】
図1に例示されるアクセスネットワークでは、WANN102は、単独で、または、他のWANNとともに、セル1(302)、セル2(304)、およびセル3(306)として
図3に例示されるような空間的にオーバーラップする複数のサービス提供セルをサポートするように構成され得る。これらのサービス提供セルの各々は、予め設定された帯域幅を有する1つ以上の別個の無線キャリア(または簡略化のために「キャリア」)に関連付けられ得る。キャリアは、ダウンリンク(DL)通信、アップリンク(UL)通信、または補足アップリンク(SUL)通信のために構成され得る。通常の状況では、サービス提供セルは、1つのDLキャリアおよび1つのULキャリアで構成され得る。しかしながら、いくつかの他の状況では、サービス提供セルは、代替として、キャリアとキャリアタイプとの様々な組み合わせで構成され得る。例えば、サービス提供セルは、代替として、1つ以上のULキャリアのみ、または1つ以上のDLキャリアのみ、または1つ以上のULキャリアおよび1つ以上のSULキャリア、または1つ以上のDLキャリアおよび1つ以上のULキャリアで構成され得る。必要に応じて、キャリアの帯域幅は、予め構成された帯域幅部分(BWP)にさらに分割され得、BWPの各々は、サブキャリア間隔(SCS)に対応する。SCSの各々は、例えば、許可されたSCSの組からの選択によって構成されることができる。例えば、許可されたSCSは、値0、1、2、または3のSCSパラメータμによってそれぞれ表される15kHz、30kHz、60kHz、および120kHzであり得る。
図3に示された各セルは、PDCCH、PDSCH、PUCCH、PUSCH、および他のチャネルを含むその様々な通信チャネルで構成され得る。
【0029】
UE104は、
図3に図示されるように、複数のサービス提供セルによってカバーされる位置に存在し得る。したがって、UEは、複数のセルを介してWANNに接続可能であり得る。いくつかの実装において、UEは、2つ以上のセルを用いて並行に、かつ同時にキャリアアグリゲーション(CA)モードで情報を伝送/受信するように構成され得る。
【0030】
マルチセルおよびCA環境では、UEのリソーススケジューリング(PDCCHにおけるDCIを介したPDSCH/PUSCHリソースのスケジューリングなど)は、サービスのためにUEが接続されている複数のサービス提供セルの各々に関して実行される必要があり得る。いくつかの通常の実装において、PDSCH/PUSCHのスケジューリングはセル内であり得る。換言すれば、特定のサービス提供セルに関連付けられたPDSCH/PUSCHのスケジューリングは、同じセルのPDCCHにおけるDCIによって搬送され得る。そのような実装において、UEのために複数のセルにおけるPDSCH/PUSCHをスケジューリングするために、対応する複数のDCIメッセージが、上述したブラインド復号手順を介して複数のセルにおいて伝送および検出される必要がある。
【0031】
いくつかの代替実装において、以下に詳細に説明するように、複数のセルのPDSCHおよび/またはPUSCHのスケジューリングは、サービス提供セルのうちの1つのPDCCHにおける単一のDCIスケジューリングメッセージにおいて搬送され得、それによって、マルチセルおよびCA環境において減らされたスケジューリングオーバーヘッドを提供する。いくつかのさらなる実装において、そのような単一のDCIスケジューリングメッセージは、サービス提供セルのいずれか1つに関連付けられたPDCCHにおける伝送のために配置され得、それによって、UEのためのPDSCH/PUSCHスケジューリングにおけるより高い柔軟性をWANNに提供する。以下の例は、PDSCHリソースのスケジューリングの文脈で提供される。これらの実装の基礎となる様々な原理は、PUSCHリソースなどの他の通信リソースのスケジューリングに適用可能である。
(1つのスケジューリングするセルによる複数のスケジューリングされるセルのための単一のDCI)
【0032】
複数のサービス提供セルにおいてPDSCHリソースをスケジューリングするために単一のDCIスケジューリングメッセージを使用するための基本的なスキームが
図4に示されている。任意の数Pのサービス提供セルが単一のDCIスケジューリングメッセージによってスケジューリングされ得、Pは正の整数である。単なる例として、
図4は、セル1、セル2、セル3およびセル4としてラベル付けされた4つのサービス提供セルを示している。これらのセルの各々は、WANNまたは基地局によってスケジューリングされるべきそのPDSCHに関連付けられ得る。簡略化のために、各セルのための複数のPDSCHは、単数形の「PDSCH」によってまとめて表され得る。それらは、セル1、セル2、セル3、およびセル4のために、それぞれ、PDSCH1、PDSCH2、PDSCH3、およびPDSCH4とラベル付けされる。
【0033】
単一のDCIスケジューリングの基本原理を説明するために、図では、セルのうちの1つ(例えば、セル1)がマルチセルスケジューリングのために単一のDCIを搬送するように指定/構成および使用されると仮定される。したがって、DCIは、例えば、
図4においてPDCCH1とラベル付けされたように、セル1のPDCCHにおいて搬送され得る。
図4の矢印は、セル1-4のPDSCHの全てがPDCCH1における単一のDCIメッセージによってスケジューリングされることを示している。この例では、セル1~4は、全てスケジューリングされるセルであるが、セル1は、スケジューリングするセルである。セル1が、単一のスケジューリングするセルの例として使用され、対応するPDCCH1が、単一のマルチセルスケジューリングDCIを搬送するための例示的なチャネルとして使用されるが、任意の他のセルが、代替的に単一のスケジューリングするセルとして使用され得、対応するPDCCHが、単一のマルチセルスケジューリングDCIを搬送するために使用され得る。
【0034】
そのような実装において、基地局は、スケジューリングするセル1におけるPDCCHを含む探索空間のうちの1つにおいてターゲットUEのための単一のマルチセルスケジューリングDCIを伝送し得る。ターゲットUEは、セル1~4において構成された探索空間におけるPDCCHを監視し、スケジューリングするセルにおける探索空間に関連付けられた(いくつかの連続するCCEを含む)PDCCH候補のブラインド復号(BD)を実行するように構成され得る。単一のマルチセルスケジューリングDCIは、例えば、スケジューリングされるセル1~セル4に関するUEのためのPDSCHスケジューリング情報を含み得る。
【0035】
UEによるブラインド復号は、BDパーセル・バジェットパラメータ
【数1】
に関連付けられ得、それは、単一のサービス提供セルのためのサブキャリア間隔(SCS)構成μ∈{0,1,2,3}を有するダウンリンク帯域幅部分(DL BWP)のスロット/スパン当たりの監視されるPDCCH候補の最大数を表す。表1は、15kHz、30kHz、60kHz、および120kHzのSCSに対応するμ∈{0,1,2,3}のための
【数2】
の仕様例を示している。いくつかの他の実装において、別のパーセル・バジェットパラメータ
【数3】
が指定され得、それは、単一のサービス提供セルのためのSCS構成μ∈{0,1,2,3}を有するDL BWPのスロット/スパン当たりの重複していないCCEの最大数を表す
。表1は、15kHz、30kHz、60kHz、および120kHzのSCSに対応するμ∈{0,1,2,3}のための
【数4】
の仕様例をさらに示している。本開示では、
【数5】
および
【数6】
は、第1のBD/CCEバジェットと呼ばれる。
【表1】
【0036】
BDカウントの例として、UEが15kHzのSCS(u=0に対応する)に関連付けられたセル1のPDSCHリソーススケジューリング情報を取得しようとしてBD手順を実行するとき、セル1およびSCSに関連付けられたBDカウンタおよびCCEカウンタが増分される。したがって、そのようなカウンタは、表1にしたがって、
【数7】
=44
および
【数8】
=56
の第1のBD/CCEバジェットに対するPDCCHのUE監視の進捗を測定する。通常の単一セルスケジューリングスキームでは、その単一スケジューリングするセルにおけるPDCCHにおける各ブラインド復号は、いかなる曖昧さもなく、対応する第1のBD/CCEバジェットに対して、特定のスケジューリングされるセルおよび特定のSCSに向けて明確にカウントされる。しかしながら、マルチセルスケジューリングのための単一のDCIを有する
図4の実装において、各BDは、全てのサービス提供セルのために実行されると見なされ得る。次に、実行されたBD/CCEが第1のBD/CCEバジェットに対してどのサービス提供セルに向けてカウントされるべきかが問題となる。
【0037】
以下の任意の実装は、単一のマルチセルスケジューリングDCIを用いたマルチセルスケジューリングのためのBD/CCEカウントに関して使用され得る。可能なオプションが以下に列挙される。
【0038】
・カウントスキーム1:
各スケジューリングされるセルにおいてカウントされる。すなわち:単一のマルチセルスケジューリングDCIを搬送するPDCCHを監視するBD/CCEは、スケジューリングするセルにおける各スケジューリングされるセルに対応する各USSにおいてカウントされる。単一のマルチセルスケジューリングDCIを検出するためのBD/CCEは、スケジューリングされるセルの各々においてカウントされ得る。
図4の例では、スケジューリングするセルにおけるスケジューリングされるセルの全てに関連付けられたBDカウンタおよびCCEカウンタが、UEによって保持される。上述したように、各スケジューリングされるセルのSCSのための第1のBD/CCEバジェットは、表1に指定されている。例えば、
図4に示すようにUEが4つのセル全てを割り当てられ、SCSが全てのセルに関して15kHzである場合、各セルは、BDカウンタおよびCCEカウンタを維持する。CAスケーリング(後述)が必要ない場合、各BDカウンタは、44の第1のBDバジェットと比較され、各CCEカウンタは、56の第1のCCEバジェットと比較される。
【0039】
・カウントスキーム2:
1つのスケジューリングされるセルにおいてのみカウントされる。すなわち、単一のマルチセルスケジューリングDCIを搬送したPDCCHのBD/CCEは、スケジューリングするセルにおけるスケジューリングされるセルに対応するUSSにおいてカウントされる。スケジューリングするセルにおける単一のマルチセルスケジューリングDCIを検出するためのBD/CCEは、そのスケジューリングするセルの第1のBD/CCEバジェットに対してスケジューリングされるセルのうちの1つにおいてのみカウントされ得る。換言すれば、単一のマルチセルスケジューリングDCIを搬送するPDCCHにおけるBD/CCEは、1つのスケジューリングされるセルに対応するが他のスケジューリングされるセルには対応しないUSSにおいてカウントされ得る。例えば、
図4では、UEによって実行されるBD/CCEは、セル1に対してのみカウントされ、セル2~4に対してはカウントされないか、または、セル2に対してのみカウントされ、セル1、3、および4に対してはカウントされないか、または、セル3に対してのみカウントされ、セル1、2、および4に対してはカウントされないか、または、セル4に対してのみカウントされ、セル1~3に対してはカウントされない。
【0040】
上記の説明によれば、UEのための特定のSCSのための第2のBD/CCEバジェットは、特定のSCSで構成されたスケジューリングされるセルの数(またはより正確に、1つのセルにおける各アクティブ化DL BWPを有するアクティブ化DL BWPの数)にSCSのための第1のBD/CCEバジェットを乗算したものである:
【数9】
、ここで、
【数10】
は、SCS構成μを有するDL BWPでUEのために構成されたダウンリンクセルの数を表す。これは、UEがサポートすることができるセルの最大数
【数11】
が
【数12】
と同じであるか、またはそれより大きい場合、実際のバジェットである。しかしながら、いくつかの実装において、UEのCA能力がサービス提供セルの実際の数を下回るとき、そのような第2のバジェットは制限され得る。具体的に、
【数13】
が
【数14】
を超える場合、UEは、その処理能力をより多くのアクティブセルの処理に分配する必要があり、それによって、SSC当たりのBE/CCEバジェットを減らす必要がある。したがって、
【数15】
が考慮されると、第2のBD/CCEバジェットは以下のように定義される:
【数16】
【数17】
ここでも、
【数18】
は、SCS構成μを有するDL BWPでUEのために構成されたダウンリンクセルの数を表し、
【数19】
は、合計セル数を表し、それは、異なる状況において
【数20】
より大きくあり得るか、等しくあり得るか、または、小さくあり得る。式(1)および式(2)の右側の全体演算子は、floor()演算のためである。アクティブ化セルのアクティブ化DL BWPがカウントされる。非アクティブ化セルのDL BWPは、非アクティブ化セルのためのfirstActiveDownlinkBWP-Idによって提供されるインデックスによって示される。UEは、式(1)および(2)に示すように、
【数21】
個のダウンリンクセルからのスケジューリングするセルのアクティブなDL BWP上のスロット当たりのPDCCH候補の
【数22】
数およびオーバーラップしていないCCEの
【数23】
数より多くを監視する必要はない。
【0041】
スケジューリングされるセルの実際のBD/CCEバジェットは、SCSμのための
【数24】
であり、それは、第1のBD/CCEバジェットおよび第2のBD/CCEバジェットのうちの小さい方の値である。換言すれば、
【数25】
の場合、実際のSCSバジェットは第1のバジェットであり、
【数26】
の場合、実際のバジェットは第2のバジェットである。
(複数のスケジューリングするセルのいずれか1つによる複数のスケジューリングされるセルのための単一のDCI)
【0042】
単一のスケジューリングするセルからの単一のマルチセルスケジューリングDCIのための上記の基本スキームは、複数のスケジューリングするセルに拡張され得る。一般的な実装において、単一のマルチセルスケジューリングDCIは、2つ以上のスケジューリングするセルのいずれか1つによって伝送され、2つ以上のスケジューリングされるセルを同時にスケジュールし得る。スケジューリングするセルの組とスケジューリングされるセルの組との間の対応の配置は、ネットワーク側から構成され得る。
(実施形態1:)
【0043】
特定の例示的な実装/構成が
図5に示されており、UEは、全てのサービス提供セル(セル1~4)からなるスケジューリングするセルの組と、全てのサービス提供セル(セル1~4)からなるスケジューリングされるセルの組とで構成される。スケジューリングされるセルの組のPDSCHは、単一のマルチセルスケジューリングDCIによって同時にスケジューリングされる。単一のマルチセルスケジューリングDCIは、スケジューリングするセルの組のいずれか1つのPDCCHにおいて伝送され得る。この実施形態では、他の制限は適用されない。
図4の実装と比較して、
図5の単一のマルチセルスケジューリングDCIは、
図4と同様、全てのスケジューリングされるセルのPDSCHをスケジューリングするために、1つのスケジューリングするセルにおけるPDCCHにおいて実際に依然として伝送されるが、
図5の単一のマルチセルスケジューリングDCIを搬送するPDCCHは、スケジューリングするセルのうちの固定されたものではなく、いずれか1つであり得る。したがって、UEは、それらの全てが潜在的なスケジューリングするセルであるので、4つ全てのスケジューリングするセルにおけるPDCCHをブラインド復号するように構成される必要がある。
(実施形態2:)
【0044】
別の特定の実施形態では、サービス提供セルの組全体ではなく一部がスケジューリングするセルとして構成され得る。
図6の例に示すように、スケジューリングするセルとして機能するセルの一部は、セル1およびセル3のみを含み得る。したがって、単一のマルチセルスケジューリングDCIは、全てのセルのPDSCHリソースをスケジューリングするために、セル1およびセル3のいずれかのPDCCHを介して伝送され得る。そのような例示的なスキームでは、UEは、それをターゲットとする単一のマルチセルスケジューリングDCIを検出および取得するために、PDCCH1およびPDCCH3におけるPDCCH候補のみを監視し得る。
(実施形態3:)
【0045】
別の特定の実施形態では、スケジューリングされるセルの組は、異なるスケジューリングするセルに関して数において異なり得、または、スケジューリングするセルの組は、異なるスケジューリングされるセルに関して数において異なり得る。
図7の例に示すように、スケジューリングするセル1またはセル4(PDCCH1またはPDCCH4)からの単一のマルチセルスケジューリングDCIは、4つ全てのセルのPDSCHスケジューリング情報を含み得るが、スケジューリングするセル2(PDCCH2)からの単一のマルチセルスケジューリングDCIは、セル1、セル2、およびセル3のPDSCHスケジューリング情報を含み得、スケジューリングするセル3(PDCCH3)からの単一のマルチセルスケジューリングDCIは、セル2およびセル3のみのPDSCHスケジューリング情報を含み得る。同様に、スケジューリングされるセル1は、3つのスケジューリングするセル(1、2および4)のうちの1つによってスケジューリングされ得、スケジューリングされるセル2および3は、4つ全てのスケジューリングするセルのうちの1つによってスケジューリングされ得、スケジューリングされるセル4は、セル1およびセル4のみによってスケジューリングされ得る。マルチセルスケジューリングスキームがそのように構成されている場合、UEは、それに応じてそのBDを実行する。例えば、
図7では、UEは、その目的がセル4のPDSCHスケジューリング情報を取得することである場合、PDCCH1およびPDCCH4上のPDCCH候補を監視するのみであり得る。
(実施形態4:)
【0046】
別の特定の実施形態では、
図5の完全マルチセルスケジューリングスキームにいくつかの追加の制限が課され得る。特に、クロススケジューリングが許可されないことが必要であり得る。換言すれば、スケジューリングするセルとして動作する第2のセルによってスケジューリングされる第1のセルは、第2のセルのためのスケジューリングするセルとして動作することを許可されない。例が、
図8に示されている。
図8では、セル1はセル2によってスケジューリングされ得る。したがって、セル2は、(PDCCH1からPDSCH2への矢印の欠如によって示されるように)セル1によってスケジューリングされることが許可されない。同様に、セル2はセル4によってスケジューリングされ得るので、セル2は、セル4をスケジューリングすることができない(PDCCH2からPDSCH4への矢印がない)。同様に、セル3は、セル1によってスケジューリングされることができ、したがって、セル3は、セル1をスケジューリングすることができない(PDCCH3からPDSCH1への矢印がない)。同様に、セル4は、セル3によってスケジューリングされることができ、したがって、セル4は、セル3をスケジューリングすることができない(PDCCH4からPDSCH3への矢印がない)。
【0047】
クロススケジューリングが禁止される別の例が、
図9に示されている。
図9では、UEのために8つのサービス提供セルが構成されている。8つのサービス提供セルのうち、セル1およびセル5はスケジューリングするセルとして構成される。セル1は、セル1~4をスケジューリングするように構成され、セル5は、セル1~8をスケジューリングするように構成される。そのような構成では、セル5は、セル1をスケジューリングすることができるが、セル1はセル5をスケジュールせず、それによってクロススケジューリングは存在しない。
図8の例と比較して、
図9の実装も、2つのスケジューリングするセルの各々のための異なる数のスケジューリングされるセル(スケジューリングするセル1のための4つのスケジューリングされるセル、およびスケジューリングするセル5のための8つのスケジューリングされるセル)を特徴とし、その逆も同様である。
(実施形態5:)
【0048】
別の特定の実施形態では、
図5の完全マルチセルスケジューリングスキームにいくつかの追加の制限が課され得る。特に、スケジューリングするセルは、等しいかまたはより低いセルインデックスを有するセルをスケジューリングすることのみを許可され得る。例が
図10に示されている。
図10では、セル1は全てのセルをスケジューリングすることが可能であり、セル2はセル2~4をスケジューリングすることが可能であり、セル3はセル3~4をスケジューリングすることが可能であり、セル4はセル4のみをスケジューリングすることが可能である。この実施形態は、上記の非クロススケジューリング制限を自動的に満たし、異なるスケジューリングされるセルに対応する異なる数のスケジューリングするセル、および異なるスケジューリングするセルに対応する異なる数のスケジューリングされるセルを有する。
(実施形態6:)
【0049】
別の特定の実施形態では、
図5の完全マルチセルスケジューリングスキームにいくつかの他の制限が課され得る。具体的に、スケジューリングするセルは、別のサービス提供セルによってスケジューリングされることを禁止され得る。換言すれば、スケジューリングするセルは、自己スケジューリングする必要があり得る。例が、
図11に示されている。
図11では、セル1からセル4が、UEのために構成されている。構成されたサービス提供セルのうち、セル1およびセル3はスケジューリングするセルとして構成される。この特定の制限の下、セル1およびセル3は、PDCCH1からPDSCH1への矢印および(セル3内の)PDCCH2からPDSCH3への矢印、および、他のPDCCHから(セル1の)PDSCH1および(セル3の)PDSCH2への矢印の欠如によって示されるように、自己スケジュールしなければならない。
【0050】
別の例が、
図12に示され、それは、セル5からセル1へのスケジューリング矢印が
図12において禁止されていることを除き、上での実施形態4における
図9の実装と同様である。したがって、
図12の実装は、いかなるクロススケジューリングも含まず、スケジューリングするセルが別のセルによってスケジューリングされることも可能にしない。
(複数のスケジューリングするセルおよび複数のスケジューリングされるセルを伴う単一のマルチセルスケジューリングDCIにおけるBD/CCEのカウント:)
【0051】
単一のスケジューリングするセルおよび複数のスケジューリングされるセルを有する単一のマルチセルスケジューリングDCIの基本的な実装において上述したように、単一のマルチセルスケジューリングDCIは、複数のスケジューリングされるセルに関連付けられているので、UEによるBD/CCEは、例示的なカウントスキーム1およびカウントスキーム2として上述した異なる代替方法においてSCSベースごとに様々なセルに向けてカウントされ得る。
【0052】
単一スケジューリングセルの場合にまさるマルチスケジューリングセルの実装のさらなる複雑さは、ここで、各スケジューリングするセルが複数のスケジューリングするセルによってスケジューリングされ、上記のカウントスキームが第1のBD/CCEバジェットをスケジューリングするセルの各々に帰属すると考えられることである(換言すれば、BDを実行するためにバジェットを与えられるであろうUEは、複数のスケジューリングするセルのPDCCHを監視しなければならない)。UEの監視負荷を著しく増加させないために、これら2つのカウントスキームは、以下の例によって示されるように拡張/修正され得る。
(修正カウントスキーム1:)
【0053】
図4の単一スケジューリングセル実装のためのカウントスキーム1の下、単一のマルチセルスケジューリングDCIを検出するためのBD/CCEは、スケジューリングするセルにおける単一のマルチセルスケジューリングDCIによってスケジューリングされるスケジューリングされる各セルにおいてカウントされ得る。そのようなスキームが
図5のマルチスケジューリングセル状況で直接実装される場合、各スケジューリングされるセルのためのカウントがN個のスケジューリングするセルにおいてであろうから、スケジューリングされるセルのためのBD/CCEバジェット/能力は、N倍増加させられるであろう。ここで、Nは、スケジューリングされるセルのためのスケジューリングするセルの数を表す。UEのスケジューリングされるセルのためのより少ないバジェット/能力の増加を達成するために、マルチスケジューリングセル状況において、カウントスキーム1に対して以下の代替の修正または拡張が行われることができる。
(方法1:)
【0054】
スケジューリングされるセルのためのスケジューリングするセルの最大数が、構成され得る。換言すれば、サービス提供セルの組全体ではなくサービス提供セルの一部が、スケジューリングされるセルのためのスケジューリングするセルとして構成され得る。例えば、
図6において上述した実装において、4つではなく2つのサービス提供セルがスケジューリングされるセルのためのスケジューリングするセルとして構成され得る。
図6の実装において、4つのスケジューリングされるセルの各々は、2つのスケジューリングするセルによってスケジューリングされる。スケジューリングされるセルの各々のBD/CCEバジェットは、減らされ得る(Nは、4から2になる)。具体的に、セル1が15kHzのSCSを有すると仮定すると、セル1の合計バジェットは、
図5のように4つのセル全てが4つのセル全てをスケジューリングするためのスケジューリングするセルとして構成され場合の44×4ではなく、44×2であろう。
【0055】
方法1の別の例が
図9に示されている。
図9では、全てのセルではなくセル1およびセル5がスケジューリングするセルである。したがって、スケジューリングするセルの数はN=2である。したがって、BD/CCEバジェットは、より多くのスケジューリングするセルを用いた実装と比較して減らされる。
(方法2:)
【0056】
BD/CCEスケーリング係数が、構成/定義され、同じスケジューリングされるセルのための各スケジューリングするセルに適用され得る。結果として、特定のスケジューリングされるセルのための各スケジューリングするセルは、BD/CCEバジェット全体の一部が与えられ、それによって、合計バジェットは、単一スケジューリングセル実装のレベルに向かって維持される。
【0057】
例として、
図5では、スケーリング係数α1、α2、α3、α4が、同じスケジューリングされるセルをスケジューリングするためにベースBD/CCEバジェットをスケーリングするために、各スケジューリングするセルのために定義または構成され得る。いくつかの特定の実装において、スケーリング係数は、α1+α2+α3+α4=1であるように構成され得る。
【0058】
特定の例では、セル1、2、3、4のSCSは、全て15kHzであり得、スケジューリングされるセルの各々のための4つのスケジューリングするセルのスケーリング係数は、α1=α2=α3=α4=0.25として構成/定義され得、スケジューリングされるセルのための最大BDは、スケーリング係数によって、44*0.25+44*0.25+44*0.25+44*0.25=44にスケーリングされる。換言すれば、スケジューリングされるセルの全てのスケジューリングするセルは、スケジューリングされるセルの合計バジェット44を共有し、それは、スケーリング係数にしたがってスケジューリングするセルに割り当てられる。
【0059】
別の例では、セル1、2、3、4のSCSは、15kHz、15kHz、30kHz、30kHzであり得、ここでも、スケーリング係数は、α1=α2=α3=α4=0.25であり得る。次に、第1または第2のスケジューリングされるセルの最大BDは、1msスロット当たり44*0.25+44*0.25=22(15kHzのSCSに対応)であり、第3または第4のスケジューリングされるセルの最大BDは、0.5msスロット当たり36*0.25+36*0.25=18(30kHzのSCSに対応)である。
【0060】
方法2の別の例は、
図9のマルチセルスケジューリングスキームによって示されている。同じスケジューリングされるセルのための各スケジューリングするセルのBD/CCEスケーリング係数は、
図5の単一スケジューリングセル実装のBD/CCEバジェットと同様のBD/CCEバジェットを維持するように構成/定義され得る。例えば、
図9に示すように、2つのスケジューリングするセル(セル1およびセル5)がある。セル1~4は、両方のスケジューリングするセルによってスケジューリングされるが、セル5~8は単一のスケジューリングするセル(
図5と同様)によってスケジューリングされる。複数(2つ)のスケジューリングするセルを有するセル1、2、3、4を考慮すると、スケーリング係数α1、α2が、2つのスケジューリングするセルの各々のために定義/構成され得る。いくつかの実装において、α1+α2=1に設定され得る。さらに、セル1および5のSCSがいずれも15kHzであり、α1=α2=0.5の構成を仮定すると、スケジューリングされるセル1~4の各々のための最大BDは、44*0.5+44*0.5=44である。別の例では、セル1および5のSCSが代わりに15kHzおよび30kHzであり、α1=α2=0.5であると仮定すると、スケジューリングされるセル1~4の各々のための最大BDは、1msスロット当たり44*0.5=22、および0.5msスロット当たり36*0.5=18であろう。
(カウントスキーム1の下でのCAスケーリング:)
【0061】
さらに、カウントスキーム1の式(1)および(2)の下でのCAスケーリングの場合、
図5の例に関して、複数のスケジューリングするセルから複数のスケジューリングされるセル構成への追加の制限が考慮されず、4つのセルの全てが同じSCSで構成されていると仮定すると、合計セルカウント
【数27】
は、4セルであろう。しかしながら、4つのセル全てが4つの異なるSCSに関連付けられている場合、実際には、全てのSCSのために4つのセルがあるにもかかわらず、4つのスケジューリングされるセルのうちの1つに対応する各SCSのために、4つのスケジューリングするセルが1つのSCSに対応する
【数28】
個のスケジューリングされるセルにカウントされるので、CAスケーリングのための式(1)および(2)において
【数29】
を決定するための合計セルカウント
【数30】
は、16セルであろう。
【0062】
カウントスキーム1のいくつかの実装において、異なるSCSがいくつかのサービス提供セルのために構成されているときにSCSに対応するセルの数のオーバーカウントを解決するために、CA分割係数の組が、各スケジューリングするセルにカウントされるべきスケジューリングされるセルのために導入され得、CA分割係数は、セルカウント目的のためにセルの分数を有する。
【0063】
例えば、5つのサービス提供セルが存在し、全てのセルが他の全てのセルをスケジューリングすると仮定すると、
図5と同様、CA分割係数s1、s2、s3、s4、s5が、同じスケジューリングされるセルをスケジューリングするために各スケジューリングするセルのために定義され得る。いくつかの実装において、CA分割係数は、s1+s2+s3+s4+s5=1であるように構成され得る。例として、
【数31】
=4であり、セル1、2、3、4、および5のSCSが、それぞれ、15kHz、15kHz、30kHz、30kHz、および30kHzであり、5つのスケジューリングするセルのCA分割係数がs1=s2=s3=s4=s5=0.2として構成されると仮定される。スケジューリングするセルのカウントは、分数であり、以下が得られる:
【数32】
=floor(4*44*[(0.2+0.2)+(0.2+0.2)+(0.2+0.2)+(0.2+0.2)+(0.2+0.2)]/5)=floor(4*44*2/5)=1msスロット当たり70;
【数33】
=floor(4*36*[(0.2+0.2+0.2)+(0.2+0.2+0.2)+(0.2+0.2+0.2)+(0.2+0.2+0.2)+(0.2+0.2+0.2)]/5)=floor(4*36*3/5)=0.5msスロット当たり86;
【0064】
上記セルカウント部分の各々は、5つの部分を含む。各部分は、5つのスケジューリングされるセルのうちの1つに対応する。各スケジューリングされるセルは、スケジューリングするセル1~5のための分割係数の組に関連付けられており、それらは、それぞれ、15kHz、15kHz、30kHz、30kHz、および30kHzのSCSである。分割係数の組は、全てのセルに関して(0.2、0.2、0.2、0.2、0.2)である。これらの分割係数の組の第1の構成要素および第2の構成要素は、15kHz(スケジューリングするセル1および2)に関連付けられている。それらの合計[(0.2+0.2)+(0.2+0.2)+(0.2+0.2)+(0.2+0.2)+(0.2+0.2)]は、上記の第1の式のセルカウント部分となる。これらの分割係数の組の第3、第4、および第5の構成要素は、(セル3~5をスケジューリングするための)30kHzに関連付けられている。それらの合計[(0.2+0.2+0.2)+(0.2+0.2+0.2)+(0.2+0.2+0.2)+(0.2+0.2+0.2)+(0.2+0.2+0.2)]は、上記の第2の式のセルカウント部分となる。
【0065】
カウントスキーム1の下でのCAスケーリングの別の例は、
図9の構成例に関して示されている。
図9のマルチセルスケジューリング構成の場合、式(1)および(2)のセルの数をカウントするために追加の制限が提供されない場合、同じSCSを有するセル1および5のために8個のセルがカウントされ、セル1および5が異なるSCSを有する場合、セル1および5のために12個のセルがカウントされるであろう。
【0066】
したがって、スケジューリングするセル1および5に関するCA分割係数s1およびs2が、同じスケジューリングされるセルのために構成され得る。いくつかの実装において、s1+s2=1であるように構成/定義され得る。
【数34】
=4であり、セル1およびセル5のSCSは15kHz、30kHzであり、s1=s2=0.5であると仮定する。スケジューリングするセルのカウントは分数であり、以下が得られる:
【数35】
=floor(4*44*[0.5+0.5+0.5+0.5+0+0+0+0]/8)=floor(4*44*2/8)=1msスロット当たり44;
【数36】
=floor(4*36*[0.5+0.5+0.5+0.5+1+1+1+1]/8)=floor(4*36*6/8)=0.5msスロット当たり108;
【0067】
上記のセルカウント部分の各々は、8つの部分を含む。各部分は、8つのスケジューリングされるセルのうちの1つに対応する。各スケジューリングされるセルは、スケジューリングするセル1およびスケジューリングするセル5のための分割係数の組に関連付けられており、それらは、それぞれ、15kHzおよび30kHzのSCSである。分割係数の組は、セル1~4のために(0.5、0.5)であり、セル5~8のために(0、1)である。これらの分割係数の組の第1の構成要素は、15kHz(スケジューリングするセル1)に関連付けられている。それらの合計(0.5+0.5+0.5+0.5+0+0+0+0)は、上記の第1の式のセルカウント部分となる。これらの分割係数の組の第2の構成要素は、(セル5をスケジューリングするための)30kHzに関連付けられている。それらの合計(0.5+0.5+0.5+0.5+1+1+1+1)は、上記の第2の式のセルカウント部分となる。
(修正カウントスキーム2:)
【0068】
図4の単一スケジューリングセル実装のためのカウントスキーム2の下、単一のマルチセルスケジューリングDCIを検出するためのBD/CCEは、スケジューリングするセルにおけるスケジューリングされるセルのうちの1つにおいてのみカウントされ得る。そのようなスキームが
図5のマルチスケジューリングセル状況で直接実装される場合、BD/CCEは、スケジューリングされるセルの各々ではなくスケジューリングされるセルのうちの1つのためにのみカウントされるので、BD/CCEバジェットは増加しないであろう。しかしながら、セルのうちのどれがカウントされるべきかが決定されることができるように、追加の規則が指定される必要があり得る。以下の規則は、単に例として記載されている。
【0069】
・規則1:単一のマルチセルスケジューリングDCIのためのBD/CCEは、スケジューリングするセルでもあるスケジューリングされるセルにおいてカウントされる。
【0070】
・規則2:各スケジューリングするセルに関して、最も低いインデックスを有する1つのスケジューリングされるセルを選択し、スケジューリングするセルのインデックスより小さい対応するインデックスを有するセルを除外する。
【0071】
・規則3:単一のマルチセルスケジューリングDCIのためのBD/CCEは、最も低いインデックスを有するスケジューリングされるセルにおいてカウントされる。
【0072】
・規則4:単一のマルチセルスケジューリングDCIのためのBD/CCEは、1つの構成されたスケジューリングされるセルにおいてカウントされる。随意に、1つのスケジューリングされるセルは、1回だけカウントされる。
【0073】
これらの規則の適用は、以下にさらに提供される。
規則1-BD/CCEカウントのためのスケジューリングされるセルの選択:
【0074】
上で要約したように、規則1の下での実装において、単一のマルチセルスケジューリングDCIのためのBD/CCEは、スケジューリングするセルでもあるスケジューリングされるセルにおいてカウントされる。
【0075】
例えば、
図5のスキームに示すように、セル1におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEは、PDCCH1がセル1~セル4をスケジューリングするように構成されているが、セル1がスケジューリングするセル(PDCCH1)でもあり、したがって規則1の下で選択されるので、セル1においてカウントされる。各スケジューリングするセルにおける自己スケジューリングはデフォルトでサポートされ、セルのための全てのBD/CCEがサービス提供セル当たりのスロット/スパン当たりのレガシー最大BD/CCEによって制限されることに留意されたい。
【0076】
規則1の別の適用例が、
図9のマルチセルスケジューリング実装において示されている。
図9では、8個のサービス提供セルが存在する。セル1および5はスケジューリングするセルである。セル1および5の両方は、セル1~4をスケジューリングするが、セル5~8は、単一のセル2によってのみスケジューリングされる。規則1の下、単一のマルチセルスケジューリングDCIのためのBD/CCEは、スケジューリングされるセル1および5がスケジューリングするセルでもあるので、スケジューリングするセルにおいてカウントされる。例えば、セル1におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEは、セル1においてカウントされる。
(規則1-CAスケーリング:)
【0077】
一般に適用可能なCAスケーリング実装において、スケジューリングするセルでもあり、N個のスケジューリングするセルによってスケジューリングされることが可能なスケジューリングされるセルに関して、スケジューリングされるセルに関するN個のスケジューリングするセルのCA分割係数は、スケジューリングされるセルのために使用/構成され得、各分割係数は、スケジューリングされるセル番号をカウントすべきN個のスケジューリングするセルの各々に対応する。分割係数の数は、Nに等しい。いくつかの例示的な実装において、全ての分割係数の合計は、1である。いくつかの他の実装において、分割係数のうちの1つは、1である。
【0078】
同様に、一般に適用可能なCAスケーリング実装において、スケジューリングされるセルのみであり(スケジューリングするセルではない)、N個のスケジューリングするセルによってスケジューリングされることが可能なスケジューリングされるセルに関して、CA分割係数が、スケジューリングされるセルのために使用/構成され、各分割係数は、スケジューリングされるセル番号をカウントすべき各スケジューリングするセルに対応する。分割係数の数はNに等しい。いくつかの例示的な実装において、全ての分割係数の合計は、1である。いくつかの例示的な実装において、分割係数のうちの1つは、1である。
【0079】
具体的に、カウントスキーム2および規則1のCAスケーリングに関して、スケジューリングするセルのためのCA分割係数sは、規則1の下、選択されるセルに関して1、他のセルに関して0として構成/定義され得る。
【0080】
例えば、
図5と同様、5つのサービス提供セルが存在し、全てのセルが他の全てのセルをスケジューリングすると仮定する。例として、
【数37】
=4であり、セル1、2、3、4、および5のSCSが、それぞれ、15kHz、15kHz、30kHz、30kHz、および30kHzであると仮定する。5つ全てのセルをスケジューリングするスケジューリングするセル1に関して、セル1は、BD/CCEをカウントするために選択される(セル1は、スケジューリングするセルでもあるので)。したがって、スケジューリングされるセル1に関して、スケジューリングするセル1~5のs係数は、(s1、s2、s3、s4、s5)=(1、0、0、0、0)であろう。同様に、スケジューリングされるセル2から5に関して、5つのスケジューリングするセルのs係数は、(s1、s2、s3、s4、s5)=(0、1、0、0、0)、(0、0、1、0、0)、(0、0、0、1、0)、(0、0、0、0、1)であろう。換言すれば、CA分割係数s1、s2、s3、s4、s5は、同じスケジューリングされるセルをスケジューリングするために各スケジューリングするセルのために定義され得る。そのような各SCSのためのセル番号をカウントすることにおける分割に関し、式(1)および式(2)に基づいて、以下が導出され得る:
【数38】
=floor(4*44*(1+1+0+0+0)/5)=floor(4*44*2/5)=1msスロット当たり70;
【数39】
=floor(4*36*(0+0+1+1+1)/5)=floor(4*36*3/5)=0.5msスロット当たり86;
【0081】
上記のセルカウント部分の各々は、5つの部分を含む。各部分は、5つのスケジューリングされるセルのうちの1つに対応する。各スケジューリングされるセルは、上記のスケジューリングするセル1および5のための分割係数の組に関連付けられている。これらの分割係数の組の第1の構成要素および第2の構成要素は、15kHz(スケジューリングするセル1および2)に関連付けられている。それらの合計[(1+0)+(0+1)+(0+0)+(0+0)+(0+0)]=(1+1+0+0+0)は、上記の第1の式のセルカウント部分となる。これらの分割係数の組の第2の構成要素は、(セル3~5をスケジューリングするための)30kHzに関連付けられている。それらの合計[(0+0)+(0+0)+(0+0)+(1+0)+(0+1)]=(0+0+1+1+1)は、上記の第2の式のセルカウント部分となる。
【0082】
規則1を適用する実装におけるCAスケーリングの別の例が
図9に示されている。
図9では、8個のサービス提供セルが存在する。セル1および5は、スケジューリングするセルである。セル1および5の両方は、セル1~4をスケジューリングするが、セル5~8は単一のセル2によってのみスケジューリングされる。規則1の下、スケジューリングされるセル1および5はスケジューリングするセルでもあるので、単一のマルチセルスケジューリングDCIのためのBD/CCEが、スケジューリングするセルにおいてカウントされる。例えば、セル1におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEが、セル1においてカウントされる。
【0083】
図9のCAスケーリングに関して、分割係数s1およびs2が、各マルチセルスケジューリングされるセル(セル1~4)のためにスケジューリングするセル1および5に関して構成され得る。例えば、スケジューリングされるセルがスケジューリングするセルでもある場合、随意に、s1=1およびs2=0であり、スケジューリングされるセルがスケジューリングされるセルのみである場合、随意に、s1+s2=1である。
【数40】
=4であり、セル1およびセル5のSCSが15kHzおよび30kHzであり、スケジューリングするセルでもある選択されたスケジューリングされるセルのための分割係数1(規則1)、および、式(1)および(2)のセルカウントにおける他の選択されていないセルのための分割係数0、および、スケジューリングされるセルのみであるスケジューリングされるセルのための(0.5、0.5)のスケジューリングするセルの分割係数であると仮定する。そのような各SCSのためのセルの数をカウントすることにおける分割に関し、式(1)および式(2)に基づいて、以下が導出され得る:
【数41】
=floor(4*44*(1+0.5+0.5+0.5+0+0+0+0)/8)=floor(4*44*2.5/8)=1msスロット当たり55;
【数42】
=floor(4*36*(0+0.5+0.5+0.5+1+1+1+1)/8)=floor(4*36*5.5/8)=0.5msスロット当たり99;
【0084】
上記のセルカウント部分は8つの部分を含む。各部分は、8つのスケジューリングされるセルのうちの1つに対応する。各スケジューリングされるセルは、スケジューリングするセル1およびスケジューリングするセル5の分割係数の組に関連付けられ、それらは、それぞれ、15kHzおよび30kHzのSCSである。この例のための分割係数の組は以下のとおりである:セル1のための(1、0)、セル2~4のための(0.5、0.5)、セル5~8のための(0、1)。これらの分割係数の組の第1の構成要素は、15kHz(スケジューリングするセル1)に関連付けられている。それらの合計(1+0.5+0.5+0.5+0+0+0+0)は、上記の第1の式のセルカウント部分となる。これらの分割係数の組の第2の構成要素は、(セル5をスケジューリングするための)30kHzに関連付けられている。それらの合計(0+0.5+0.5+0.5+1+1+1+1)は、上記の第2の式のセルカウント部分となる。
規則2-BD/CCEカウントのためのスケジューリングされるセルの選択:
【0085】
上で要約されたように、規則2に基づく実装において、各スケジューリングするセルにおけるカウントBD/CCEのために、スケジューリングするセルのインデックスより小さい対応するインデックスを有するセルを除外して、インデックスが最も低い1つのスケジューリングされるセルが選択される。
【0086】
以下、規則2の適用について、
図6に示す構成例を用いて説明される。
図6では、合計4つのサービス提供セルの全てがスケジューリングするセルとして構成されているわけではない。特に、サービス提供セル1および3はスケジューリングするセルとして構成され、セル2および4はスケジューリングするセルとして構成されていない。したがって、単一のマルチセルスケジューリングDCIは、全てのサービス提供セルのPDSCHをスケジューリングするためにPDCCH1およびPDCCH2(セル3のために)のうちの1つを介して伝送される。4つ全てのセルで構成されたUEは、PDCCH1(セル1)およびPDCCH2(セル3)においてブラインド復号を実行する。規則2を適用することは、セル1におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEがスケジューリングされるセル1に対してカウントされ、セル3におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEがスケジューリングされるセル3に対してカウントされることを意味する。さらに詳細に、以下である:(1)スケジューリングするセル1(PDCCH1)において行われるブラインド復号は、スケジューリングするセルインデックス(1である)以上の最低のセルインデックス 1を有するスケジューリングされるセル1に向けてカウントされ、(2)スケジューリングするセル3(PDCCH2)において行われるブラインド復号は、スケジューリングするセルインデックス(3である)以上の最低のセルインデックス 3を有するスケジューリングされるセル3に向けてカウントされる。したがって、規則2の動作は、自己スケジューリング実装と同様のBD/CCEカウントをもたらし、スケジューリングするセルのPDCCHにおけるBD/CCEは、同じインデックスを有するセルに対してカウントされる。
規則2-CAスケーリング:
【0087】
さらに、カウントスキーム2のCAスケーリングおよび規則2の下、規則1と同様、スケジューリングするセルのCA分割係数sが構成され得る。随意に、特定のスケジューリングされるセルのためのスケジューリングするセルのs係数の合計は1に設定され得る。特定の実装において、スケジューリングするセルのs係数は、規則2の下、選択されるセルのs係数を1に設定し、他のセルのs係数を0に設定することによって決定され得る。
【0088】
一般に適用可能なCAスケーリング実装において、スケジューリングするセルでもあり、N個のスケジューリングするセルによってスケジューリングされることが可能なスケジューリングされるセルに関して、スケジューリングされるセルに関するN個のスケジューリングするセルのCA分割係数は、スケジューリングされるセルのために使用/構成され得、各分割係数は、スケジューリングするセル番号をカウントすべきN個のスケジューリングするセルの各々に対応する。分割係数の数は、Nに等しい。いくつかの例示的な実装において、全ての分割係数の合計は、1である。いくつかの他の実装において、分割係数のうちの1つは、1である。
【0089】
同様に、一般に適用可能なCAスケーリング実装において、スケジューリングされるセルのみであり(スケジューリングするセルではなく)、N個のスケジューリングするセルによってスケジューリングされることが可能なスケジューリングされセルに関して、CA分割係数が、スケジューリングされるセルのために使用/構成され、各分割係数は、スケジューリングされるセル番号をカウントすべき各スケジューリングするセルに対応する。分割係数の数は、Nに等しい。いくつかの例示的な実装において、全ての分割係数の合計は、1である。いくつかの例示的な実装において、分割係数のうちの1つは、1である。
【0090】
5つのサービス提供セルが存在し、
図6と同様、セル1、3、および4が他の5つのセル(および非スケジューリングするセルであるセルおよび5)を全てスケジューリングすると仮定する。例として、
【数43】
=4であり、セル1、2、3、4、および5のSCSは、それぞれ、15kHz、15kHz、30kHz、30kHz、および30kHzであるとさらに仮定する。CA分割係数s1、s2、およびs3は、各スケジューリングされるセルに関して、スケジューリングするセル1、3、および4のために構成され得る。スケジューリングされるセル1、3、および4はスケジューリングするセルでもあり、それらのスケジューリングするセルのための分割係数は、例えば、規則2の下、選択されたスケジューリングされるセルのために1、他の2つのセルのために0として構成され得る。したがって、スケジューリングされるセル1、3、および4のためのs係数は、それぞれ、(s1、s2、s3)=(1、0、0)、(0、1、0)、および(0、0、1)であり得る。スケジューリングされるセル2および5は、スケジューリングするセルではなく、それらの分割係数は、例えば、両方とも、(s1、s2、s3)=(0.5、0.25、0.25)として構成され得る。そのような各SCSのためのセルの数をカウントすることにおける分割に関し、式(1)および式(2)に基づいて、以下が導出され得る:
【数44】
=floor(4*44*(1+0.5+0+0+0.5)/5)=floor(4*44*2/5)=1msスロット当たり70;
【数45】
=floor(4*36*[0+(0.25+0.25)+1+1+(0.25+0.25)]/5)=floor(4*36*3/5)=0.5msスロット当たり86;
【0091】
上記のセルカウント部分は、それぞれ、5つの部分を含む。各部分は、5つのスケジューリングされるセルのうちの1つに対応する。各スケジューリングされるセルは、スケジューリングするセル1、3、および4の分割係数の組に関連付けられ、それらは、それぞれ、15kHz、30kHz、および30kHzのSCSである。この例のための分割係数の組は以下のとおりである:セル1のための(1、0、0)、セル2のための(0.5、0.25、0.25)、セル3のための(0、1、0)、セル4のための(0、0、1)、セル5のための(0.5、0.25、0.25)。これらの分割係数の組の第1の構成要素は、15kHz(スケジューリングするセル1)に関連付けられている。それらの合計(1+0.5+0+0+0.5)は、上記の第1の式のセルカウント部分となる。これらの分割係数の組の第2の構成要素および第3の構成要素は、30kHz(セル3および4をスケジューリングするため)に関連付けられている。それらの合計[0+(0.25+0.25)+1+1+(0.25+0.05)]は、上記の第2の式のセルカウント部分となる。
規則3-BD/CCEカウントのためのスケジューリングされるセルの選択
【0092】
上で要約したように、規則3の実装において、単一のマルチセルスケジューリングDCIのためのBD/CCEは、特定のスケジューリングするセルのために最も低いインデックスを有するスケジューリングされるセルにおいてカウントされる。
【0093】
規則3の動作は、
図10の例示的な実装を考慮することによって例示されることができる。
図10では、セル1は、全てのセルをスケジューリングすることが可能であり、セル2は、セル2~4をスケジューリングすることが可能であり、セル3は、セル3~4をスケジューリングすることが可能であり、セル4は、セル4のみをスケジューリングすることが可能である。規則3の下、
図10における特定のスケジューリングするセルに関して、最も低いインデックスを有するスケジューリングされるセルが、スケジューリングするセルにおいて実行されるBD/CCDをカウントするために選択され、、特定のスケジューリングするセルにおけるBD/CCEは、特定のスケジューリングするセルの他の選択されていないスケジューリングするセルに向けてカウントされない。具体的に、スケジューリングするセル1は、スケジューリングされるセル1~4に対応する。セル1は、セル1~4の中で最も低いインデックスを有し、したがって、規則3の下、スケジューリングするセル1のために選択される。同様に、スケジューリングするセル2は、スケジューリングされるセル2~4をスケジューリングする。セル2は、セル2~4の中で最も低いインデックスを有し、したがって、セル2をスケジューリングするために選択される。同様に、スケジューリングするセル3は、スケジューリングされるセル3~4をスケジューリングする。セル3は、セル3~4の中で最も低いインデックスを有し、したがって、セル3をスケジューリングするために選択される。さらに、
図10では、スケジューリングされるセルとしてのセル4は、それが唯一のスケジューリングされるセルであるので、セル4をスケジューリングするために選択される。したがって、
図10の規則3の下、セル1におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEが、セル1においてカウントされ、セル2におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEが、セル2においてカウントされ、セル3におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEが、セル3においてカウントされ、セル4におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEが、セル4においてカウントされる。
規則3-CAスケーリング:
【0094】
上記のマルチセルスケジューリングBD/CCEカウント規則3に関して、上記の一般的なスケジューリングするセルの分割は、式(1)および(2)のためのセルのカウントに適用される。このように、一般に適用可能なCAスケーリング実装において、スケジューリングするセルでもあり、N個のスケジューリングするセルによってスケジューリングされることができるスケジューリングされるセルに関して、スケジューリングされるセルに関するN個のスケジューリングするセルのCA分割係数は、スケジューリングされるセルのために使用/構成され得、各分割係数は、スケジューリングされるセル番号をカウントすべきN個のスケジューリングするセルの各々に対応する。分割係数の数は、Nに等しい。いくつかの例示的な実装において、全ての分割係数の合計は、1である。いくつかの他の実装において、分割係数のうちの1つは、1である。
【0095】
同様に、一般に適用可能なCAスケーリング実装において、スケジューリングするセルのみであり(スケジューリングするセルではなく)、N個のスケジューリングするセルによってスケジューリングされることが可能なスケジューリングするセルに関して、CA分割係数は、スケジューリングされるセルのために使用/構成され、各分割係数は、スケジューリングされるセル番号をカウントすべき各スケジューリングするセルに対応する。分割係数の数は、Nに等しい。いくつかの例示的な実装において、全ての分割係数の合計は、1である。いくつかの例示的な実装において、分割係数のうちの1つは、1である。
【0096】
図10の例(セル1は、全てのセルをスケジューリングすることを許可され、セル2は、セル2~4をスケジューリングすることを許可され、セル3は、セル3~4をスケジューリングすることを許可され、セル4はセル4のみをスケジューリングすることを許可される)では、スケジューリングするセルの分割が適用されない場合、4つのセルが全て同じSCSを有するとき、4つのセルが、式(1)および(2)のためにカウントされる。4つのセルが異なるSCSを有する場合、セル1~4をスケジューリングするために式(1)および(2)のために10個のセルがカウントされる。このように、スケジューリング分割は、特にマルチSCS状況に関して、セル数を減らすために実装され得る。
【0097】
詳細な例として、
図10と同様であり、以前のスケジューリングするセルの分割例の構成とより一致する構成が使用される。この例では、4つのサービス提供セルではなく、5つのサービス提供セル、セル1~5が構成される。セル1は、セル1~5を構成することができ、セル2は、セル2~5を構成することができ、セル3は、セル3~5を構成することができ、セル4は、セル4~5を構成することができ、セル5は、セル5のみを構成することができる。
【0098】
そのようなスケジューリングスキームおよび規則3の下、セル1におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEが、セル1においてカウントされ、セル2におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEが、セル2においてカウントされ、セル3におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEが、セル3においてカウントされ、セル4におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEが、セル4においてカウントされ、セル5におけるマルチセルスケジューリングPDCCHのBD/CCEが、セル5においてカウントされる。スケジューリングされるセル5に関して、スケジューリングするセルは、セル1~5を含む。セル5もスケジューリングするセルであるので、分割係数は、(0、0、0、0、1)として構成され得る。同様に、スケジューリングされるセル4に関して、スケジューリングするセルは、セル1~4を含む。セル4もスケジューリングするセルであるので、分割係数は、(0、0、0、1)として構成され得る。同様に、スケジューリングするセル3に関して、スケジューリングするセルは、セル1~3を含む。セル3もセルをスケジューリングしているので、分割係数は、(0、0、1)として構成され得る。同様に、スケジューリングされるセル2に関して、スケジューリングするセルは、セル1~2を含む。セル2も唯一のスケジューリングするセルであり、分割は必要ないので、分割係数は、(0、1)として構成され得る。スケジューリングされるセル1に関して、唯一のスケジューリングするセルも、セル1である。分割は、不要である。
【0099】
5つのセルのSCSが15kHz、15kHz、30kHz、30kHz、および30kHzであると仮定する。そのような各SCSのためのセルの数をカウントすることにおける分割に関して、式(1)および式(2)に基づいて、以下が導出され得る:
【数46】
=floor(4*44*(1+1+0+0+0)/5)=floor(4*44*2/5)=1msスロット当たり70;
【数47】
=floor(4*36*[0+0+1+1+1]/5)=floor(4*36*3/5)=0.5msスロット当たり86;
【0100】
上記のセルカウント部分は、それぞれ、5つの部分を含む。各部分は、5つのスケジューリングされるセルのうちの1つに対応する。各スケジューリングされるセルは、そのスケジューリングするセルのための分割係数の組に関連付けられている。各部分の決定方法は、上述した他の例と同様である。
【0101】
最後に、要約すると、上記の開示は、単一のマルチセルスケジューリングDCIを使用して2つ以上のスケジューリングされるセルをスケジューリングするために2つ以上のスケジューリングするセルを使用するための様々なスキームを提供する。いくつかの実装において、スケジューリングするセルによるスケジューリングされるセルは、そのスケジューリングするセルをスケジューリングするスケジューリングするセルであることができる。マルチセルスケジューリングのいくつかの実装において、互いにクロススケジューリングすることは、許可されない。
【0102】
上記のカウントスキーム1に基づくBD/CCE処理に関して、BD/CCEは、各スケジューリングされるセルに関してカウントされる(スケジューリングするセルにおけるUSSに対応する各スケジューリングされるセルにおいて)。BD/CCEバジェット/能力を減らす方法は、スケジューリングされるセルのためのスケジューリングするセルの最大数を定義すること(方法1)と、ベースBD/CCEを変更せずに保持するが、同じスケジューリングされるセルのための各スケジューリングするセルの構成/定義されたBD/CCEスケーリング係数を使用すること(方法2)とを含む。
【0103】
上記のカウントスキーム2に基づくBD/CCE処理に関して、BD/CCEは、1つのスケジューリングされるセルのためのみカウントされる(1つのスケジューリングされるセルUSSにおいて)。いくつかの追加の規則に関して、BD/CCEバジェットが維持されることができる。規則1の下、単一のマルチセルスケジューリングDCIのためのBD/CCEは、スケジューリングするセルにおいてカウントされる。規則2の下、各スケジューリングするセルに関して、最も低いインデックスを有する1つのスケジューリングされるセルが選択され、スケジューリングするセルのインデックスより小さい対応するインデックスを有するセルを除外する(マルチセルスケジューリングのためのBD/CCEが自己スケジューリングするセルにおいてカウントされると仮定する)。規則3の下、単一のマルチセルスケジューリングDCIのためのBD/CCEは、最も低いインデックスを有する(構成された)スケジューリングされるセルにおいてカウントされる。規則4の下、単一のマルチセルスケジューリングDCIのためのBD/CCEは、構成されたインデックスを有するスケジューリングされるセルにおいてカウントされ、1つのスケジューリングされるセルは、1回だけカウントされる。
【0104】
CAスケーリングに関して、一般に、スケジューリングするセルでもあり、N個のスケジューリングするセルによってスケジューリングされることが可能なスケジューリングされるセルに関して、スケジューリングされるセルに関するN個のスケジューリングするセルのCA分割係数は、スケジューリングされるセルのために使用/構成され得、各分割係数は、スケジューリングされるセル番号をカウントすべきN個のスケジューリングするセルの各々に対応する。分割係数の数は、Nに等しい。いくつかの例示的な実装において、全ての分割係数の合計は、1である。いくつかの他の実装において、分割係数のうちの1つは、1である。
【0105】
スケジューリングされるセルのみであり、N個のスケジューリングするセルによってスケジューリングされることができるスケジューリングされるセルに関して、分割係数は、スケジューリングされるセルのために使用/構成され、各分割係数は、スケジューリングされるセル番号をカウントすべき各スケジューリングするセルに対応する。分割係数の数は、Nに等しい。任意に、全ての分割係数の合計は、1であり得る。任意に、分割係数の1つは、1であり得る。
【0106】
従って、本明細書の開示の実装において、マルチセルスケジューリングは、単一のマルチセルスケジューリングDCIを使用する制御オーバーヘッド削減のために一緒に実行/構成されることができる。スケジューリングされるセルが複数のスケジューリングするセルで構成されることができる場合、マルチセルスケジューリングは、マルチセルスケジューリングPDCCHを送信するために1つのセルを選択するためにより柔軟に提供され得、UEの複雑さは、上記の様々な実装および規則によって増加させられないこともある。
(実施形態A1)
【0107】
本開示の例示的な実施形態は、UEが、複数の伝送/受信ポイント(MTRP)(伝送/受信ポイント)のサポートまたは構成に関係なく、2つの重複するセル参照信号(CRS)レートマッチングパターンをサポートし、2つの重複するセル参照信号レートマッチングパターンで構成されることをさらに可能にし得、LTE-NR共存のためのNR(ニューラジオ)スペクトル効率の改善に対するモチベーションを伴う。
【0108】
現在のRel-16仕様TS38.214およびTS38.331によると、PDSCH伝送スキームがマルチDCIベースのMTRPでない場合、特定の周波数範囲における複数の準静的に構成されたCRSレートマッチングパターン、すなわち周波数領域における複数の重複CRSパターンは、サポートされない。例えば、TS38.214の条項5.1.4.2は、以下を規定する:
【0109】
[引用開始]
UEは、以下の上位層パラメータのいずれかで構成され得る:
-サービス提供セルにおける1つのLTEキャリアの、15kHzのサブキャリア間隔PDSCHにのみ適用可能な15kHzのサブキャリア間隔における、セル特定のRSを構成するServingCellConfigまたはServingCellConfigCommonにおけるlte-CRS-ToMatchAroundにおける「レートマッチパターンLTE-CRS」によって示されるREは、PDSCHのために利用可能でないと宣言されている。
-サービス提供セルにおける1つのLTEキャリアの、15kHzのサブキャリア間隔PDSCHにのみ適用可能な15kHzのサブキャリア間隔における、セル特定のRSを構成するServingCellConfigのlte-CRS-PatternList1-r16の「レートマッチパターンLTE-CRS」で示されるREは、PDSCHに利用可能でないと宣言されている。
-各RateMatchPatternLTE-CRS構成は、LTE-CRS-vshiftからなるv-Shiftと、LTE-CRSアンテナポート1、2、または4ポートからなるnrofCRS-ポートと、(基準)ポイントAからLTEキャリア中心サブキャリア位置までの15kHzサブキャリア単位のオフセットを表すcarrierFreqDLと、LTEキャリア帯域幅を表すcarrierBandwidthDLとを含み、MBSFNサブフレーム構成を表すmbsfn-SubframeConfigListも構成し得る。UEは、[15、TS36.211]における条項6.10.1.2にしたがってスロット内のCRS位置を決定し、スロットは、LTEサブフレームに対応する。
-UEが、ControlResourceSetにおけるcoresetPoolIndexの2つの異なる値を有する上位層パラメータPDCCH-Configで構成され、ServingCellConfigにおける上位層パラメータlte-CRS-PatternList1-r16およびlte-CRS-PatternList2-r16によっても構成される場合、以下のREは、PDSCHのために利用可能でないと宣言されている:
-UEがcrs-RateMatch-PerCoresetPoolIndexで構成されている場合、PDSCHが「0」に設定されたcoresetPoolIndexに関連付けられている場合のlte-CRS-PatternList1-r16におけるCRSパターンによって示されるRE、または、PDSCHが「1」に設定されたcoresetPoolIndexに関連付けられている場合のlte-CRS-PatternList 2-r16内のCRSパターンによって示されるRE;
-そうでない場合、ServingCellConfigにおけるlte-CRS-PatternList1-r16およびlte-CRS-PatternList2-r16によって示されるRE。
[引用終了]
【0110】
例えば、TS38.331は、以下のように記載している:
[引用開始]
【表2-1】
【表2-2】
[引用終了]
【0111】
したがって、セクション1に示すようなWIDの第2の箇条書きが、単一TRPまたは単一DCIベースのMTRP PDSCH伝送のための2つの重複するCRSレートマッチングパターンをサポートするために、追加される。
【0112】
図13に示すように、2つのセルにおいて伝送されるLTE CRSから深刻な干渉を受け得るセルエッジのUEに関して、PDSCH伝送スキームが、マルチDCIベースのMTRPであるか、単一DCIベースのMTRPであるか、単一TRPであるかにかかわらず、RAN1/2仕様の観点から、2つの重複するCRSレートマッチングパターンをサポートすることが有益である。
【0113】
図13に図示されるように、2つのCRSレートマッチングパターンで構成されたUEに関して、UEは、両方のCRSパターンによって示されたREの周りでレートマッチングを行うべきである。単一のCRSレートマッチングパターンのみで構成されたUEに関して、UEは、単一のCRSパターンによって示されたREの周りでレートマッチングを行うべきである。
【0114】
いくつかの実装において、2つのCRSレートマッチングパターンは、特定の周波数範囲内にあるかまたは周波数において重複しており、随意に、それぞれ、2つのLTE CRSパターンリスト、例えば、lte-CRS-PatternList1、lte-CRS-PatternList2に属する。
【0115】
この実施形態の利点は、以下を含む:両方のCRSパターンによって示されるREの周りのレートマッチングが、両方のLTEセルからの深刻な干渉を緩和することができる。準静的に構成された2つのCRSパターンでは、UEが両方のCRSパターンによって示されたREの周りで常にレートマッチングを行うことは簡単である。
(追加の実施形態A2)
【0116】
図13に図示されるように、2つのCRSレートマッチングパターンで構成されたUEに関して、UEは、両方のCRSパターンまたはCRSパターンのうちの1つによって示されたREの周りで、動的にレートマッチングを行うことができる。随意に、DCIの1ビットが、レートマッチングが第1のパターンの周りであるか、または両方のパターンの周りであるかを示すために、使用される。随意に、DCIの1ビットが、レートマッチングが第1のパターン周りであるか、または第2のパターンの周りであるかを示すために、使用される。随意に、DCIの1ビットが、レートマッチングが第2のパターンの周りであるか、または両方のパターンの周りであるかを示すために、使用される。随意に、DCIにおける2ビットが、レートマッチングが第1のパターンの周りであるか、第2のパターンの周りであるか、両方のパターンの周りであるか、またはそれらのいずれでもないかを示すために使用される。レートマッチングが第1のパターンの周りであるか第2のパターンの周りであるかを示すためにDCIにおける1ビットを使用する例に関して、UEがセル中心に移動すると、セル間干渉が小さいので、DCIにおける1ビットは、第1のパターンの周りのレートマッチングを示すために使用される。UEがセルエッジに移動すると、セル間干渉が深刻であるので、DCIの1ビットは、両方のパターンの周りのレートマッチングを示すために使用される。
【0117】
随意に、上記のDCIは、使用されるCRSレートマッチングパターンを動的に変更するためにMAC CEに置き換えられることができる。
【0118】
UEが単一のCRSレートマッチングパターンのみを構成した場合、UEは、単一のCRSパターンによって示されたREの周りでレートマッチングを行うべきである。
【0119】
いくつかの実装において、2つのCRSレートマッチングパターンは、特定の周波数範囲内にあるか、または周波数が重複しており、随意に、それぞれ、2つのLTE CRSパターンリスト、例えば、lte-CRS-PatternList1、lte-CRS-PatternList2に属する。
【0120】
利点:両方のCRSパターンによって示されるREの周りのレートマッチングは、両方のLTEセルからの深刻な干渉を緩和することができる。準静的に構成された2つのCRSパターンでは、UEが、セル間干渉が深刻であるか否かに依存して、一方または両方のCRSパターンによって示されたREの周りでレートマッチングを行うことができることは、より柔軟かつ効率的である。
(追加の実施形態A3)
【0121】
図13に図示されるように、2つのCRSレートマッチングパターンで構成されたUEに関して、UEは、両方のCRSパターンによって示されたREの周りでレートマッチングを行うべきである。単一のCRSレートマッチングパターンのみを構成したUEに関して、UEは、単一のCRSパターンによって示されたREの周りでレートマッチングを行うべきである。LTE CRS REを有するシンボルにおけるPDCCH受信もUEによってサポートされている場合、2つのオーバーラップするCRSレートマッチングパターンが構成されたLTE CRS REを有するシンボルにおけるPDCCH受信は、以下のうちの1つによって実行されることができる:
【0122】
オプション1:2つの重複するCRSレートマッチングパターンからのREを備えているLTE CRS REを有するシンボルにおけるPDCCH受信。
【0123】
オプション2:2つのオーバーラップするCRSレートマッチングパターンのうちの1つのみからのREを備えているLTE CRS REを有するシンボルにおけるPDCCH受信。随意に、lte-CRS-PatternList1に属する第1のCRSパターン。
【0124】
オプション3:2つの重複するCRSレートマッチングパターンまたは2つの重複するCRSレートマッチングパターンのうちの1つのみ(随意に、第1のCRSパターン)からのREを備えているLTE CRS REを有するシンボルにおけるPDCCH受信が、上位層パラメータまたはMAC CEまたはDCIによって決定される。
【0125】
オプション4:単一TRPケースまたは単一DCIベースのマルチTRPケースに関して、上記3つのオプションのいずれか1つが適用されることができる。オプション1を例にとると、それは、2つの重複するCRSレートマッチングパターンの両方によって示される全てのREによるNR PDCCHをパンクチャするためである。マルチDCIベースのマルチTRPに関して、他の場合(単一TRPの場合または単一DCIベースのマルチTRPの場合)と同じ規則を適用するか、または以下のオプション5を適用する。
【0126】
オプション5:REのみを使用すべきかどうかが、RRCパラメータcrs-RateMatch-PerCoresetPoolIndexに依存して、lte-CRS-PatternList1-r16、またはlte-CRS-PatternList1-r16およびlte-CRS-PatternList2-r16の両方によって示される。すなわち、UEがControlResourceSetにおけるcoresetPoolIndexの2つの異なる値を有する上位層パラメータPDCCH-Configで構成され、ServingCellConfigにおける上位層パラメータlte-CRS-PatternList1-r16およびlte-CRS-PatternList 2-r16によっても構成される場合、以下のREは、PDSCHのために利用可能でないと宣言される:UEがcrs-RateMatch-PerCoresetPoolIndexで構成される場合、PDSCHが「0」に設定されたcoresetPoolIndexに関連付けられている場合、lte-CRS-PatternList1-r16におけるCRSパターンによって示されるRE、または、PDSCHが「1」に設定されたcoresetPoolIndexに関連付けられている場合、lte-CRS-PatternList2-r16におけるCRSパターンによって示されるRE;そうでない場合、ServingCellConfigにおけるlte-CRS-PatternList 1-r16およびlte-CRS-PatternList 2-r16によって示されるRE。
【0127】
いくつかの実装において、2つのCRSレートマッチングパターンは、特定の周波数範囲内にあるか、または周波数が重複しており、随意に、それぞれ、2つのLTE CRSパターンリスト、例えば、lte-CRS-PatternList1、lte-CRS-PatternList2に属する。
【0128】
利点:両方のCRSパターンによって示されるREの周りのレートマッチングは、両方のLTEセルからの深刻な干渉を緩和することができる。準静的に構成された2つのCRSパターンでは、UEが両方のCRSパターンによって示されたREの周りで常にレートマッチングを行うことは簡単である。PDCCH受信に関して、干渉が深刻である場合、両方のLTEセルからのCRSを考慮することも有益である。
(追加の実施形態A4)
【0129】
図13に示されるように、2つのCRSレートマッチングパターンで構成されたUEに関して、UEは、両方のCRSパターンまたはCRSパターンのうちの1つによって示されたREの周りで、動的にレートマッチングを行うことができる。随意に、第1のパターンの周りのレートマッチングであるか、両方のパターンの周りのレートマッチングであるかどうかを示すために、DCIにおける1ビットを使用すること。随意に、第1のパターンの周りのレートマッチングであるか、第2のパターンの周りのレートマッチングであるか示すために、DCIにおける1ビットを使用すること。随意に、第2のパターンの周りのレートマッチングであるか、両方のパターンの周りのレートマッチングであるか示すために、DCIにおける1ビットを使用すること。随意に、第1のパターンの周りのレートマッチングであるか、第2のパターンの周りのレートマッチングであるか、両方のパターンの周りのレートマッチングであるか、またはそれらのいずれでもないことを示すために、DCIにおける2ビットを使用すること。第1のパターンの周りのレートマッチングまたは第2のパターンの周りのレートマッチングを示すためにDCIにおける1ビットを使用する例に関して、UEがセル中心に移動すると、セル間干渉が小さいので、第1のパターンの周りのレートマッチングを示すためにDCIにおける1ビットを使用すること。UEがセルエッジに移動すると、セル間干渉が深刻であるので、両方のパターンの周りのレートマッチングを示すために、DCIにおける1ビットを使用すること。
【0130】
随意に、上記のDCIは、使用されるCRSレートマッチングパターンを動的に変更するためにMAC CEに置き換えられることができる。
【0131】
単一のCRSレートマッチングパターンのみを構成したUEに関して、UEは、単一のCRSパターンによって示されたREの周りでレートマッチングを行うべきである。
【0132】
LTE CRS REを有するシンボルにおけるPDCCH受信もUEによってサポートされている場合、2つのオーバーラップするCRSレートマッチングパターンが構成されたLTE CRS REを有するシンボルにおけるPDCCH受信は、以下のうちの1つによって実行されることができる:
【0133】
オプション1:2つの重複するCRSレートマッチングパターンからのREを備えているLTE CRS REを有するシンボルにおけるPDCCH受信。
【0134】
オプション2:2つのオーバーラップするCRSレートマッチングパターンのうちの1つのみからのREを備えているLTE CRS REを有するシンボルにおけるPDCCH受信。随意に、lte-CRS-PatternList1に属する第1のCRSパターンが使用される。
【0135】
オプション3:2つの重複するCRSレートマッチングパターンまたは2つの重複するCRSレートマッチングパターンのうちの1つのみ(随意に、第1のCRSパターン)からのREを備えているLTE CRS REを有するシンボルにおけるPDCCH受信が、上位層パラメータまたはMAC CEまたはDCIによって決定される。
【0136】
オプション4:単一TRPケースまたは単一DCIベースのマルチTRPケースに関して、上記3つのオプションのいずれか1つが適用されることができる。オプション1を例にとると、それは、2つの重複するCRSレートマッチングパターンの両方によって示される全てのREによるNR PDCCHをパンクチャするためである。マルチDCIベースのマルチTRPに関して、他の場合(単一TRPの場合または単一DCIベースのマルチTRPの場合)と同じ規則を適用するか、または以下のオプション5を適用する。
【0137】
オプション5:REのみを使用するかどうかが、RRCパラメータcrs-RateMatch-PerCoresetPoolIndexに依存して、lte-CRS-PatternList1-r16、またはlte-CRS-PatternList1-r16およびlte-CRS-PatternList2-r16の両方によって示される。すなわち、UEがControlResourceSetにおけるcoresetPoolIndexの2つの異なる値を有する上位層パラメータPDCCH-Configで構成され、ServingCellConfigにおpける上位層パラメータlte-CRS-PatternList1-r16およびlte-CRS-PatternList 2-r16によっても構成される場合、以下のREは、PDSCHのために利用可能でないと宣言される:UEがcrs-RateMatch-PerCoresetPoolIndexで構成される場合、PDSCHが「0」に設定されたcoresetPoolIndexに関連付けられている場合、lte-CRS-PatternList1-r16におけるCRSパターンによって示されるRE、またはPDSCHが「1」に設定されたcoresetPoolIndexに関連付けられている場合、lte-CRS-PatternList2-r16におけるCRSパターンによって示されるRE;そうでない場合、ServingCellConfigにおけるlte-CRS-PatternList 1-r16およびlte-CRS-PatternList 2-r16によって示されるRE。
【0138】
随意に、2つの特徴(使用されるCRSレートマッチングパターンを動的に変更し、LTE CRS REによってシンボルにおけるPDCCH受信を動的に変更する)に関する上記のMAC CEまたはDCIは、同じMAC CEまたはDCIである。
【0139】
いくつかの実装において、2つのCRSレートマッチングパターンは、特定の周波数範囲内にあるか、または周波数が重複しており、随意に、それぞれ、2つのLTE CRSパターンリスト、例えば、lte-CRS-PatternList1、lte-CRS-PatternList2に属する。
【0140】
利点:両方のCRSパターンによって示されるREの周りのレートマッチングは、両方のLTEセルからの深刻な干渉を緩和することができる。準静的に構成された2つのCRSパターンでは、UEが、セル間干渉が深刻であるか否かに依存して、一方または両方のCRSパターンによって示されたREの周りでレートマッチングを行うことができることは、より柔軟かつ効率的である。2つのオーバーラップするCRSレートマッチングパターンからのLTE CRS REを有するシンボルにおけるPDCCH受信に関して、同様。
【0141】
上記の説明および添付の図面は、特定の例示的な実施形態および実装を提供する。しかしながら、記載された主題は、様々な異なる形態で具現化され得、したがって、包含または特許請求される主題は、本明細書に記載された任意の例示的な実施形態に限定されないと解釈されることが意図される。特許請求される、または包含される主題の合理的に広い範囲が意図される。とりわけ、例えば、主題は、コンピュータコードを記憶する方法、デバイス、構成要素、システム、または非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体として具現化され得る。したがって、実施形態は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、記憶媒体、またはそれらの任意の組み合わせの形態を取り得る。例えば、上述した方法の実施形態は、メモリに記憶されたコンピュータコードを実行することによって、メモリおよびプロセッサを含む構成要素、デバイス、またはシステムによって実施され得る。
【0142】
本明細書および特許請求の範囲を通して、用語は、明示的に記載された意味を超えて文脈において示唆または暗示される微妙な意味を有し得る。同様に、本明細書で使用される「一実施形態/実装では」という語句は、必ずしも同じ実施形態を指すものではなく、本明細書で使用される「別の実施形態/実装では」という語句は、必ずしも異なる実施形態を指すものではない。例えば、特許請求される主題は、全体的または部分的に例示的な実施形態の組み合わせを含むことが意図される。
【0143】
一般に、用語は、文脈における使用から少なくとも部分的に理解され得る。例えば、本明細書で使用される「および」、「または」、または「および/または」などの用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存し得る様々な意味を含み得る。典型的に、A、BまたはCなどのリストを関連付けるために使用される場合の「または」は、ここでは包括的な意味で使用されるA、BおよびC、およびここでは排他的な意味で使用されるA、BまたはCを意味することが意図される。さらに、本明細書で使用される「1つ以上」という用語は、文脈に少なくとも部分的に依存して、任意の特徴、構造、または特性を単数の意味で説明するために使用され得、または特徴、構造、または特性の組み合わせを複数の意味で説明するために使用され得る。同様に、「a」、「an」、または「the」などの用語は、同様に、文脈に少なくとも部分的に依存して、単数形の用法を伝えるか、または複数形の用法を伝えると理解され得る。さらに、「に基づいて」という用語は、必ずしも排他的な要因の組を伝えることを意図していないと理解され得、代わりに、文脈に少なくとも部分的に依存して、必ずしも明示的に説明されていない追加の要因の存在を可能にし得る。
【0144】
本明細書を通して、特徴、利点、または同様の文言への言及は、本解決策によって実現され得る特徴および利点の全てが、その任意の単一の実装に含まれるべきであるかまたは含まれることを意味するものではない。むしろ、特徴および利点に言及する文言は、実施形態に関連して記載される特定の特徴、利点、または特性が本解決策の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解される。したがって、本明細書全体にわたる特徴および利点の説明、および同様の文言は、必ずしもそうとは限らないが、同じ実施形態を指し得る。
【0145】
さらにまた、本解決策の記載された特徴、利点、および特性は、1つ以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わされ得る。当業者は、本明細書の説明に照らして、特定の実施形態の特定の特徴または利点の1つ以上なしで本解決策が実施されることができることを認識するであろう。他の例では、本解決策の全ての実施形態には存在しない可能性がある特定の実施形態において、追加の特徴および利点が認識され得る。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の無線アクセス技術(RAT)との通信における端末デバイスによって実施される方法であって、前記方法は、
前記第1のRATにおける基地局から第2のRATに対する少なくとも1つの無線リソースレートマッチングパターンリストを受信することと、
少なくとも1つのリソース要素(RE)を伴う前記第1のRATの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の受信を実施することと
を含み、
前記 少なくとも1つのREは、前記端末デバイスのために構成された前記少なくとも1つの無線リソースレートマッチングパターンリストのREと重複している、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの無線リソースレートマッチングパターンリストは、前記端末デバイスのために構成された第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび第2の無線リソースレートマッチングパターンリストを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストにおける第1の1つまたは複数の非重複パターンと前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストにおける第2の1つまたは複数の非重複パターンとは、周波数において重複している、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のRATの前記PDCCHの前記受信が実施される場合における前記少なくとも1つのREは、前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストのうちの1つのみのREと重複している、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のRATの前記PDCCHの前記受信が実施される場合における前記少なくとも1つのREは、前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストのみのREと重複している、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のRATの前記PDCCHの前記受信が実施される場合における前記少なくとも1つのREは、前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストの両方のREと重複している、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のRATの前記PDCCHの前記受信が実施される場合における前記少なくとも1つのREは、前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストのうちの1つまたは両方のREと重複しており、前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストは、前記基地局から信号伝達されるダウンリンク制御情報(DCI)メッセージまたはメディアアクセス制御(MAC)制御要素(MAC CE)によって示される、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のRATのDCIによってスケジューリングされた物理ダウンリング共有チャネル(PDSCH)を受信すると、前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストの両方に従ってレートマッチングを実施することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のRATのDCIによってスケジューリングされたPDSCHを受信すると、前記第1のRATの前記DCIによって示される前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストのうちの1つのみまたはそれらの両方に従ってレートマッチングを動的に実施することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
命令を記憶するためのメモリとプロセッサとを備えている無線端末デバイスであって、前記プロセッサは、
前記第1のRATにおける基地局から第2のRATに対する少なくとも1つの無線リソースレートマッチングパターンリストを受信することと、
少なくとも1つのリソース要素(RE)を伴う前記第1のRATの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の受信を実施することと
を行うための前記命令を実行し、
前記少なくとも1つのREは、前記端末デバイスのために構成された前記少なくとも1つの無線リソースレートマッチングパターンリストのREと重複している、無線端末デバイス。
【請求項11】
前記少なくとも1つの無線リソースレートマッチングパターンリストは、前記端末デバイスのために構成された第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび第2の無線リソースレートマッチングパターンリストを備えている、請求項10に記載の無線端末デバイス。
【請求項12】
前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストにおける第1の1つまたは複数の非重複パターンと前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストにおける第2の1つまたは複数の非重複パターンとは、周波数において重複している、請求項11に記載の無線端末デバイス。
【請求項13】
前記第1のRATの前記PDCCHの前記受信が実施される場合における前記少なくとも1つのREは、前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストのうちの1つのみのREと重複している、請求項12に記載の無線端末デバイス。
【請求項14】
前記第1のRATの前記PDCCHの前記受信が実施される場合における前記少なくとも1つのREは、前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストのみのREと重複している、請求項12に記載の無線端末デバイス。
【請求項15】
前記第1のRATの前記PDCCHの前記受信が実施される場合における前記少なくとも1つのREは、前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストの両方のREと重複している、請求項12に記載の無線端末デバイス。
【請求項16】
前記第1のRATの前記PDCCHの前記受信が実施される場合における前記少なくとも1つのREは、前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストのうちの1つまたは両方のREと重複しており、前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストは、前記基地局から信号伝達されるダウンリンク制御情報(DCI)メッセージまたはメディアアクセス制御(MAC)制御要素(MAC CE)によって示される、請求項12に記載の無線端末デバイス。
【請求項17】
前記プロセッサは、前記第1のRATのDCIによってスケジューリングされた物理ダウンリング共有チャネル(PDSCH)を受信すると、前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストの両方に従ってレートマッチングを実施するための前記命令を実行するようにさらに構成されている、請求項12に記載の無線端末デバイス。
【請求項18】
前記プロセッサは、前記第1のRATのDCIによってスケジューリングされたPDSCHを受信すると、前記第1のRATの前記DCIによって示される前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストのうちの1つのみまたはそれらの両方に従ってレートマッチングを動的に実施するための前記命令を実行するようにさらに構成されている、請求項12に記載の無線端末デバイス。
【請求項19】
命令を記憶するための非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記命令は、端末デバイスのプロセッサによって実行されると、
第1のRATにおける基地局から第2のRATに対する少なくとも1つの無線リソースレートマッチングパターンリストを受信することと、
少なくとも1つのリソース要素(RE)を伴う前記第1のRATの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の受信を実施することと
を前記端末デバイスに行わせるように構成され、
前記少なくとも1つのREは、前記端末デバイスのために構成された前記少なくとも1つの無線リソースレートマッチングパターンリストのREと重複している、非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項20】
前記少なくとも1つの無線リソースレートマッチングパターンリストは、前記端末デバイスのために構成された第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび第2の無線リソースレートマッチングパターンリストを備え、
前記第1のRATの前記PDCCHの前記受信が実施される場合における前記少なくとも1つのREは、
前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストのうちの1つのみのRE、
前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストのみのRE、
前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストの両方のRE、または、
前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストのうちの1つまたは両方のRE
と重複しており、
前記第1の無線リソースレートマッチングパターンリストおよび前記第2の無線リソースレートマッチングパターンリストは、前記基地局から信号伝達されるダウンリンク制御情報(DCI)メッセージまたはメディアアクセス制御(MAC)制御要素(MAC CE)によって示される、請求項19に記載の非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記の実施形態およびそれらの実装の他の態様および代替形態は、以下の図面、説明、および特許請求の範囲においてより詳細に説明される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
複数のサービス提供セルで構成された無線端末デバイスによって、PDCCHによって搬送されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信する方法であって、前記方法は、
スケジューリングされるセルのためのスケジューリングするセルの組の構成を受信することであって、前記スケジューリングするセルの組は、前記複数のサービス提供セルのうちの少なくとも2つを備えている、ことと、
前記スケジューリングするセルの組におけるPDCCHのブラインド復号を実行することと
を含み、
前記DCIは、前記スケジューリングされるセルの組をスケジューリングするために使用され、前記スケジューリングされるセルの組は、前記複数のサービス提供セルのうちの少なくとも2つを備えている、方法。
(項目2)
端末デバイスのための複数のサービス提供セルを構成するために、ネットワークノードによって、PDCCHによって搬送されるダウンリンク制御情報(DCI)を伝送する方法であって、前記方法は、
前記端末デバイスのスケジューリングされるセルの組をスケジューリングするためのスケジューリングするセルの組を構成することであって、前記スケジューリングするセルの組は、前記複数のサービス提供セルのうちの少なくとも2つを備え、前記スケジューリングされるセルの組は、前記複数のサービス提供セルのうちの少なくとも2つを備えている、ことと、
前記スケジューリングするセルの組において前記DCIを伝送することと
を含み、
前記DCIは、前記スケジューリングされるセルの組をスケジューリングするために使用される、方法。
(項目3)
前記スケジューリングされるセルの組に関して、前記DCIは、前記スケジューリングするセルの組のうちの1つのスケジューリングするセルにおいて一度に伝送される、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記スケジューリングするセルによるスケジューリングされるセルが、前記スケジューリングするセルをスケジューリングする、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記複数のサービス提供セルのうちの任意の2つの異なるサービス提供セルは、互いにクロススケジューリングしない、項目3に記載の方法。
(項目6)
前記スケジューリングされるセルの組のうちの各スケジューリングされるセルに関して、前記PDCCHのブラインド復号の数がカウントされることをさらに含む、項目3に記載の方法。
(項目7)
各スケジューリングされるセルに関して、前記スケジューリングするセルの最大数は、1より大きい所定の整数より小さい、項目6に記載の方法。
(項目8)
各スケジューリングするセルのスケーリング係数の組が、前記スケジューリングされるセルの前記PDCCHのブラインド復号のカウントを決定するとき、スケジューリングされるセルのために構成または事前定義される、項目6に記載の方法。
(項目9)
前記スケジューリングされるセルのための各スケジューリングするセルの前記スケーリング係数の組の合計は、1である、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記PDCCHの前記ブラインド復号の数は、前記スケジューリングされるセルの組のうちの単一のスケジューリングされるセルに関してカウントされる、項目3に記載の方法。
(項目11)
前記DCIを搬送する前記PDCCHの前記ブラインド復号は、前記スケジューリングするセルにおいてカウントされる、項目10に記載の方法。
(項目12)
スケジューリングするセルにおける前記DCIを搬送する前記PDCCHの前記ブラインド復号は、前記スケジューリングするセルのインデックスより小さいインデックスを有する前記スケジューリングされるセルを除外した最も低いインデックスを有する前記スケジューリングされるセルにおいてカウントされる、項目10に記載の方法。
(項目13)
スケジューリングするセルにおける前記DCIを搬送する前記PDCCHの前記ブラインド復号は、最も低いインデックスを有する前記スケジューリングされるセルにおいてカウントされる、項目10に記載の方法。
(項目14)
スケジューリングするセルにおける前記DCIを搬送する前記PDCCHの前記ブラインド復号は、1つの構成されたスケジューリングされるセルにおいてカウントされる、項目10に記載の方法。
(項目15)
スケジューリングするセルの組によってスケジューリングされる同じスケジューリングするセルのための分割係数の組は、各スケジューリングするセルに対して前記スケジューリングするセルのセル番号をカウントするとき、構成または事前定義される、項目3に記載の方法。
(項目16)
前記分割係数の組の合計は、1である、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記スケジューリングされるセルは、そのスケジューリングするセルのうちの1つでもあり、
構成された前記分割係数の組のうちの分割係数は、前記スケジューリングされるセルに関して1であり、前記スケジューリングされるセルの他のスケジューリングするセルに関して0である、項目15に記載の方法。
(項目18)
項目1から2のいずれかに記載の方法を実行するように構成されたプロセッサを備えている無線通信のための装置。
(項目19)
コードを記憶している非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、項目1から2のいずれかに記載の方法を前記プロセッサに実装させる、非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体。
【国際調査報告】