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特表2024-535233マイクロディスプレイバックプレーンシステムおよびピクセルドライバコントローラ
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  • 特表-マイクロディスプレイバックプレーンシステムおよびピクセルドライバコントローラ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】マイクロディスプレイバックプレーンシステムおよびピクセルドライバコントローラ
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20240920BHJP
   G09G 3/32 20160101ALI20240920BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20240920BHJP
   H04N 5/66 20060101ALI20240920BHJP
   H04N 5/70 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
G09G3/20 631B
G09G3/32 A
G09G3/20 612E
G09G3/20 641A
G09G3/20 632F
G09G3/20 622B
G09G3/20 623B
H01L33/00 J
H04N5/66 103
H04N5/70 B
H04N5/66 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516437
(86)(22)【出願日】2021-09-18
(85)【翻訳文提出日】2024-04-17
(86)【国際出願番号】 CN2021119267
(87)【国際公開番号】W WO2023039870
(87)【国際公開日】2023-03-23
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520510771
【氏名又は名称】ジェイド バード ディスプレイ(シャンハイ) リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リ, チーミン
(72)【発明者】
【氏名】ジュ, ジン
(72)【発明者】
【氏名】リウ, ホンユン
(72)【発明者】
【氏名】リ, チュンミン
【テーマコード(参考)】
5C058
5C080
5C380
5F241
【Fターム(参考)】
5C058AA12
5C058AA13
5C058AB02
5C058BA26
5C058BB13
5C080AA07
5C080BB05
5C080EE29
5C080JJ02
5C080KK07
5C080KK49
5C380AA03
5C380AC11
5C380AC12
5C380CA08
5C380CB01
5C380CF02
5C380CF26
5C380CF62
5C380CF64
5C380CF67
5C380EA01
5F241AA24
5F241BB18
5F241BC03
5F241BC16
5F241BC33
5F241BD04
5F241FF06
(57)【要約】
マイクロディスプレイバックプレーンシステムは、フレームデータとして画像データを提供するように構成されたデータインターフェースと、フレームごとにデータインターフェースからフレームデータを受け取るために、データインターフェースに接続されたディスプレイフレームバッファと、フレームデータを受け取るためにディスプレイフレームバッファに接続された列ドライバと、列ドライバに接続され、フレームデータに従ってピクセルディスプレイのピクセルを制御するように構成されたピクセルドライバコントローラアレイと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームデータとして画像データを提供するように構成されたデータインターフェースと、
フレームごとに前記データインターフェースから前記フレームデータを受け取るために、前記データインターフェースに接続されたディスプレイフレームバッファと、
前記フレームデータを受け取るために前記ディスプレイフレームバッファに接続された列ドライバと、
前記列ドライバに接続され、前記フレームデータに従ってピクセルディスプレイのピクセルを制御するように構成されたピクセルドライバコントローラアレイと
を備える、マイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項2】
前記フレームデータによって表された画像を受け取り、鮮鋭化するために前記ディスプレイフレームバッファに接続された画像エンハンサをさらに備える、請求項1に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項3】
前記画像エンハンサに接続され、補償値を決定するように構成されたワンタイムプログラマブル(「OTP」)メモリ
を備え、
前記画像エンハンサが、前記OTPメモリから前記補償値を受け取り、前記受け取られたフレームデータに前記補償値を適用することによって前記フレームデータを最適化するように接続され、前記画像エンハンサが、前記列ドライバに前記最適化されたフレームデータを送信するように接続された、
請求項2に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項4】
前記OTPメモリが、前記データインターフェースを介して標準画像データを受け取り、前記ディスプレイフレームバッファから前記フレームデータを受け取るために、前記データインターフェースおよび前記ディスプレイフレームバッファに接続され、前記OTPメモリが、前記標準画像データを前記ディスプレイフレームバッファから受け取られた前記フレームデータと比較することによって、前記補償値を決定するようにさらに構成された、請求項3に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項5】
前記バックプレーンシステムのためのシステム電力を制御するように構成された電力コントローラを備える、請求項1に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項6】
前記ピクセルドライバコントローラアレイに接続され、ピクセルをオンまたはオフにするように前記ピクセルの行走査を制御するように構成された行ドライバを備える、請求項1に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項7】
基準電流を供給するように構成された基準電流源と、
前記基準電流を受け取るように接続され、前記基準電流の電流値に等しい電流値を有するミラー電流を提供するように構成された電流ミラー源と、
少なくとも2つの電流スイッチであって、各々が、前記ミラー電流を受け取るために前記電流ミラー源に接続され、各電流スイッチが、LEDデバイスへの前記ミラー電流の流れを制御するために前記LEDデバイスにさらに接続された、少なくとも2つの電流スイッチと
を備える、ピクセルドライバコントローラ。
【請求項8】
フレームデータを記憶するように構成された内部メモリであって、前記電流スイッチの各々が、前記フレームデータに従って前記電流スイッチの動作を制御するために前記内部メモリに接続された、内部メモリをさらに備える、請求項7に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項9】
前記電流スイッチの各々の電源オン状態が、前記ミラー電流を伝える状況に対応し、前記電流スイッチの各々の前記電源オン状態が、前記フレームデータのグレースケール値によって決定され、
前記LEDデバイスによって放出される光のグレースケールが、前記電流スイッチの各々の前記電源オン状態によって決定される、
請求項8に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項10】
前記電流スイッチの数が、前記フレームデータの前記グレースケール値によって決定され、前記フレームデータの前記グレースケール値が、前記電流スイッチの前記数の整数倍である、請求項9に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項11】
前記フレームデータの前記グレースケール値がNビットであり、ここで、Nが非負整数である、請求項9に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項12】
Nの値が8であり、前記電流スイッチの数がjであり、ここで、jが整数であり、j=8/mであり、ここで、mが、1、2、4、または8であるプリセット値である、請求項11に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項13】
jが2よりも大きいとき、前記電流スイッチの電源オン時間比は、2(j-1):2(j-2):....:2であり、jが2に等しいとき、前記電流スイッチの前記電源オン時間比は、2(j-1):2である、請求項12に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項14】
前記LEDデバイスの前記グレースケール値を調整するために、前記電流スイッチの各々に接続されたグローバル輝度コントローラをさらに備える、請求項9に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項15】
前記LEDデバイスと前記グローバル輝度コントローラとの間に接続されたテスト回路をさらに備える、請求項14に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項16】
基準電流を供給するように構成された基準電流源と、
少なくとも2つの電流ミラー回路であって、前記電流ミラー回路の各々は、
電流ミラー源および電流スイッチであって、前記電流ミラー源が、前記電流スイッチに直列に接続された、電流ミラー源および電流スイッチ
を含む、少なくとも2つの電流ミラー回路と
を備え、
前記電流ミラー源が、それぞれ異なる電流値を有するように構成され、前記電流スイッチの各々が、フレームデータに従って、対応する前記電流ミラー回路の電源オン状態および電源オフ状態を制御するように構成され、
各電流ミラー回路が、LEDデバイスへのミラー電流の流れを制御するために前記LEDデバイスにさらに接続された、
ピクセルドライバコントローラ。
【請求項17】
フレームデータを記憶するように構成された内部メモリであって、前記電流スイッチの各々が、前記フレームデータに従って前記電流スイッチの動作を制御するために、前記内部メモリに接続された、内部メモリをさらに備える、請求項16に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項18】
各電流ミラー源の前記電流値が、基準電流値の整数倍である、請求項16に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項19】
前記電流ミラー源の各々の前記電流値が、前記基準電流の2倍であり、ここで、nが非負整数である、請求項18に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項20】
前記電流ミラー源の数が、前記フレームデータのグレースケール値によって決定され、前記フレームデータの前記グレースケール値が、前記電流ミラー源の前記数の整数倍である、請求項18に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項21】
前記フレームデータのグレースケール値がNビットであり、Nが非負整数である、請求項18に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項22】
Nの値が8であり、前記電流ミラー源の数がjであり、ここで、jが整数であり、j=8/mであり、ここで、mが、1、2、または4であるプリセット値である、請求項21に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項23】
jが2よりも大きいとき、前記電流ミラー源の電流値比は、2(j-1):2(j-2):....:2であり、jが2であるとき、前記電流ミラー源の前記電流値比は、2(j-1):2である、請求項22に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項24】
前記電流ミラー源の各々のトランジスタゲートが、前記基準電流源のトランジスタゲートに接続され、前記基準電流源のトランジスタドレインが、前記基準電流源の前記トランジスタゲートに接続された、請求項16に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項25】
前記LEDデバイスの前記電流を調整するために、前記電流スイッチの各々に接続されたグローバル輝度コントローラをさらに備える、請求項18に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項26】
前記LEDデバイスと前記グローバル輝度コントローラとの間に接続されたテスト回路をさらに備える、請求項25に記載のピクセルドライバコントローラ。
【請求項27】
フレームデータとして画像データを提供するように構成されたデータインターフェースと、
フレームごとに前記データインターフェースから前記フレームデータを受け取るために、前記データインターフェースに接続されたディスプレイフレームバッファと、
前記フレームデータを受け取るために前記ディスプレイフレームバッファに接続された列ドライバと、
前記列ドライバに接続され、前記フレームデータに従ってピクセルディスプレイのピクセルを制御するように構成された、ピクセルドライバコントローラアレイであって、前記ピクセルドライバコントローラアレイの少なくとも1つのピクセルドライバコントローラは、
基準電流を供給するように構成された基準電流源、
前記基準電流源を受け取るように接続され、前記基準電流の電流値に等しい電流値を有するミラー電流を提供するように構成された電流ミラー源、及び
少なくとも2つの電流スイッチであって、各々が、前記ミラー電流を受け取るために前記電流ミラー源に接続され、各電流スイッチが、LEDデバイスへの前記ミラー電流の流れを制御するために前記LEDデバイスにさらに接続された、少なくとも2つの電流スイッチ
を含む、ピクセルドライバコントローラアレイと、
を備える、マイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項28】
フレームデータを記憶するように構成された内部メモリであって、前記電流スイッチの各々が、前記フレームデータに従って前記電流スイッチの動作を制御するために前記内部メモリに接続された、内部メモリをさらに備える、請求項27に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項29】
前記電流スイッチの各々の電源オン状態が、前記ミラー電流を伝える状況に対応し、前記電流スイッチの各々の前記電源オン状態が、前記フレームデータのグレースケール値によって決定され、
前記LEDデバイスによって放出される光のグレースケール値が、前記電流スイッチの各々の前記電源オン状態によって決定される、
請求項28に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項30】
前記電流スイッチの数が、前記フレームデータの前記グレースケール値によって決定され、前記フレームデータの前記グレースケール値が、前記電流スイッチの前記数の整数倍である、請求項29に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項31】
前記フレームデータの前記グレースケール値がNビットであり、ここで、Nが非負整数である、請求項29に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項32】
Nの値が8であり、前記電流スイッチの数がjであり、ここで、jが整数であり、j=8/mであり、ここで、mが、1、2、4、または8であるプリセット値である、請求項31に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項33】
jが2より大きいとき、前記電流スイッチの電源オン時間比は、2(j-1):2(j-2):....:2であり、jが2に等しいとき、前記電流スイッチの前記電源オン時間比は、2(j-1):2である、請求項32に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項34】
前記LEDデバイスの前記グレー値を調整するために、前記電流スイッチの各々に接続されたグローバル輝度コントローラをさらに備える、請求項29に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項35】
前記LEDデバイスと前記グローバル輝度コントローラとの間に接続されたテスト回路をさらに備える、請求項34に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項36】
前記フレームデータによって表された画像を受け取り、鮮鋭化するために前記ディスプレイフレームバッファに接続された画像エンハンサをさらに備える、請求項27に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項37】
前記画像エンハンサに接続され、補償値を決定するように構成されたワンタイムプログラマブル(「OTP」)メモリ
を備え、
前記画像エンハンサが、前記OTPメモリから前記補償値を受け取り、前記受け取られたフレームデータに前記補償値を適用することによって前記フレームデータを最適化するように接続され、前記画像エンハンサが、前記列ドライバに前記最適化されたフレームデータを送信するように接続された、
請求項36に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項38】
前記OTPメモリが、前記データインターフェースを介して標準画像データを受け取り、前記ディスプレイフレームバッファから前記フレームデータを受け取るために、前記データインターフェースおよび前記ディスプレイフレームバッファに接続され、前記OTPメモリが、前記標準画像データを前記ディスプレイフレームバッファから受け取られた前記フレームデータと比較することによって、前記補償値を決定するようにさらに構成された、請求項37に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項39】
前記バックプレーンシステムのための電力を制御するように構成された電力コントローラを備える、請求項27に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項40】
前記ピクセルドライバコントローラアレイに接続され、ピクセルをオンまたはオフにするように前記ピクセルの行走査を制御するように構成された行ドライバを備える、請求項27に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項41】
前記ピクセルドライバコントローラアレイの温度を検出するように構成された温度センサーを備える、請求項27に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項42】
フレームデータとして画像データを提供するように構成されたデータインターフェースと、
フレームごとに前記データインターフェースから前記フレームデータを受け取るために、前記データインターフェースに接続されたディスプレイフレームバッファと、
前記フレームデータを受け取るために前記ディスプレイフレームバッファに接続された列ドライバと、
前記列ドライバに接続され、前記フレームデータに従ってピクセルディスプレイのピクセルを制御するように構成されたピクセルドライバコントローラアレイであって、前記ピクセルドライバコントローラアレイの少なくとも1つのピクセルドライバコントローラは、
基準電流を供給するように構成された基準電流源、及び、
少なくとも2つの電流ミラー回路であって、前記電流ミラー回路の各々が、
電流ミラー源および電流スイッチであって、前記電流ミラー源が前記電流スイッチに直列に接続された、電流ミラー源および電流スイッチを含む、少なくとも2つの電流ミラー回路
を含む、ピクセルドライバコントローラアレイと、
を備え、
前記電流ミラー源が、それぞれ異なる電流値を有するように構成され、前記電流スイッチの各々が、フレームデータに従って、対応する前記電流ミラー回路の電源オン状態および電源オフ状態を制御するように構成され、
各電流ミラー回路が、LEDデバイスへのミラー電流の流れを制御するために、前記LEDデバイスにさらに接続された、
マイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項43】
フレームデータを記憶するように構成された内部メモリであって、前記電流スイッチの各々が、前記フレームデータに従って前記電流スイッチの動作を制御するために、前記内部メモリに接続された、内部メモリをさらに備える、請求項42に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項44】
各電流ミラー源の前記電流値が、基準電流値の整数倍である、請求項42に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項45】
前記電流ミラー源の各々の前記電流値が、前記基準電流の2倍であり、ここで、nが非負整数である、請求項44に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項46】
前記電流ミラー源の数が、前記フレームデータのグレースケール値によって決定され、前記フレームデータの前記グレースケール値が、前記電流ミラー源の前記数の整数倍である、請求項44に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項47】
前記フレームデータのグレースケール値がNビットであり、Nが非負整数である、請求項44に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項48】
Nの値が8であり、前記電流ミラー源の数がjであり、ここで、jが整数であり、j=8/mであり、ここで、mが、1、2、または4であるプリセット値である、請求項47に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項49】
jが2よりも大きいとき、前記電流ミラー源の電流値比は、2(j-1):2(j-2):....:2であり、jが2であるとき、前記電流ミラー源の前記電流値比は、2(j-1):2である、請求項48に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項50】
前記電流ミラー源の各々のトランジスタゲートが、前記基準電流源のトランジスタゲートに接続され、前記基準電流源のトランジスタドレインが、前記基準電流源の前記トランジスタゲートに接続された、請求項42に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項51】
前記LEDデバイスの前記電流を調整するために、前記電流スイッチの各々に接続されたグローバル輝度コントローラをさらに備える、請求項44に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項52】
前記LEDデバイスと前記グローバル輝度コントローラとの間に接続されたテスト回路をさらに備える、請求項51に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項53】
前記フレームデータによって表された画像を受け取り、鮮鋭化するために前記ディスプレイフレームバッファに接続された画像エンハンサをさらに備える、請求項42に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項54】
前記画像エンハンサに接続され、補償値を決定するように構成されたワンタイムプログラマブル(「OTP」)メモリ
を備え、
前記画像エンハンサが、前記OTPメモリから前記補償値を受け取り、前記受け取られたフレームデータに前記補償値を適用することによって前記フレームデータを最適化するように接続され、前記画像エンハンサが、前記列ドライバに前記最適化されたフレームデータを送信するように接続された、
請求項53に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項55】
前記OTPメモリが、前記データインターフェースを介して標準画像データを受け取り、前記ディスプレイフレームバッファから前記フレームデータを受け取るために、前記データインターフェースおよび前記ディスプレイフレームバッファに接続され、前記OTPメモリが、前記標準画像データを前記ディスプレイフレームバッファから受け取られた前記フレームデータと比較することによって、前記補償値を決定するようにさらに構成された、請求項54に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項56】
前記バックプレーンシステムのための電力を制御するように構成された電力コントローラを備える、請求項42に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項57】
前記ピクセルドライバコントローラアレイに接続され、ピクセルをオンまたはオフにするように前記ピクセルの行走査を制御するように構成された行ドライバを備える、請求項42に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【請求項58】
前記ピクセルドライバコントローラアレイの温度を検出するように構成された温度センサーを備える、請求項42に記載のマイクロディスプレイバックプレーンシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ピクセルドライバコントローラアレイを含むマイクロディスプレイシステムおよびマイクロディスプレイバックプレーンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ダイオードの一種である発光ダイオード(LED)は、電気エネルギーを光エネルギーに変換し、LED中に含まれる発光層の材料に応じて、異なるグレースケールの光を放出することができる。
【0003】
デジタルディスプレイ技術は、現代のエレクトロニクスおよびオプトエレクトロニクスの分野における最も大きい部門の1つになっており、画像形成機能が必要とされる様々な適用例における要望を生み出している。それらの適用例のうちで、より短い応答時間内に、より多くのエネルギー効率で、およびより高いリフレッシュレートで、より良いコントラストをもつ画像を生成する可能性を有するマイクロLEDディスプレイが、関心を集めている。
【0004】
今日では、スマートウェアラブルデバイスを含むウェアラブルデバイスが、デバイス上のミニディスプレイスクリーンを要求することがある。スクリーンを有する旧来の電子デバイスと比較して、(スマートウォッチ、スマートフォン、拡張現実ヘッドセットなど)これらのスマートウェアラブルデバイスは、サイズがより小さいこと、ユーザの制御によりすばやく応答すること、できるだけ少ないエネルギーを使用すること、およびデバイスが、過剰な熱を放出せず、より長持ちし得、より良い品質の画像をもたらすことができるようにより高いリフレッシュレートを提供することをスクリーンに要求する。それゆえ、ウェアラブルデバイスのための高コントラストで、応答が速く、エネルギー効率的で、より高いリフレッシュレートのスクリーンが求められている。
【0005】
LEDシステムでは、バックプレーンと電源との組合せが、LEDシステムのサイズ、輝度およびコントラスト、ならびにエネルギー効率を決定する。従来のLEDシステムでは、バックプレーンと電源との組合せは、かさばり、システムにエネルギー損失を導入し、これは、LEDシステムが十分な輝度およびコントラストまたはリフレッシュレートを提供しないことを引き起こし得る。そのようなシステムは、これらの欠陥によりウェアラブルデバイスに適していない。ウェアラブルデバイスのための改善されたLEDシステムが必要とされる。
【発明の概要】
【0006】
本開示によれば、マイクロディスプレイバックプレーンシステムが提供される。システムは、フレームデータとして画像を提供するように構成されたデータインターフェースと、フレームごとにデータインターフェースからフレームデータを受け取るために、データインターフェースに接続されたディスプレイフレームバッファと、列ドライバと、列ドライバに接続され、フレームデータに従ってピクセルディスプレイのピクセルを制御するように構成されたピクセルドライバコントローラアレイと、を含む。
【0007】
また、本開示によれば、基準電流を供給するように構成された基準電流源と、基準電流源を受け取るように接続され、基準電流の電流値に等しい電流値を有するミラー電流を提供するように構成された電流ミラー源と、少なくとも2つの電流スイッチであって、各々が、ミラー電流を受け取るために電流ミラー源に接続され、各電流スイッチが、LEDデバイスへのミラー電流の流れを制御するためにLEDデバイスにさらに接続された、少なくとも2つの電流スイッチとを含む、ピクセルドライバコントローラが提供される。
【0008】
さらに、本開示によれば、ピクセルドライバコントローラが提供され、ピクセルドライバコントローラが、基準電流を供給するように構成された基準電流源と、少なくとも2つの電流ミラー回路とを含み、電流ミラー回路の各々が、電流ミラー源および電流スイッチであって、電流ミラー源が電流スイッチに直列に接続された、電流ミラー源および電流スイッチを含み、電流ミラー源が、それぞれ異なる電流値を有するように構成され、電流スイッチの各々が、フレームデータに従って、対応する電流ミラー回路の電源オン状態および電源オフ状態を制御するように構成され、各電流ミラー回路が、LEDデバイスへのミラー電流の流れを制御するために、LEDデバイスにさらに接続される。
【0009】
追加として、本開示によれば、フレームデータとして画像データを提供するように構成されたデータインターフェースと、フレームごとにデータインターフェースからフレームデータを受け取るために、データインターフェースに接続されたディスプレイフレームバッファと、フレームデータを受け取るためにディスプレイフレームバッファに接続された列ドライバと、列ドライバに接続され、フレームデータに従ってピクセルディスプレイのピクセルを制御するように構成されたピクセルドライバコントローラアレイと、を含むマイクロディスプレイバックプレーンシステムが提供される。ピクセルドライバコントローラアレイの少なくとも1つのピクセルドライバコントローラは、基準電流を供給するように構成された基準電流源と、基準電流源を受け取るように接続され、基準電流の電流値に等しい電流値を有するミラー電流を提供するように構成された電流ミラー源と、少なくとも2つの電流スイッチであって、各々が、ミラー電流を受け取るために電流ミラー源に接続され、各電流スイッチが、LEDデバイスへのミラー電流の流れを制御するためにLEDデバイスにさらに接続された、少なくとも2つの電流スイッチと、を含む。
【0010】
また、本開示によれば、フレームデータとして画像データを提供するように構成されたデータインターフェースと、フレームごとにデータインターフェースからフレームデータを受け取るために、データインターフェースに接続されたディスプレイフレームバッファと、フレームデータを受け取るためにディスプレイフレームバッファに接続された列ドライバと、列ドライバに接続され、フレームデータに従ってピクセルディスプレイのピクセルを制御するように構成されたピクセルドライバコントローラアレイと、を含むマイクロディスプレイバックプレーンシステムが提供される。ピクセルドライバコントローラアレイの少なくとも1つのピクセルドライバコントローラは、基準電流を供給するように構成された基準電流源と、基準電流を供給するように構成された基準電流源と、少なくとも2つの電流ミラー回路であって、電流ミラー回路の各々は、電流ミラー源および電流スイッチであって、電流ミラー源が電流スイッチに直列に接続された、電流ミラー源および電流スイッチを含む、少なくとも2つの電流ミラー回路と、をさらに含み、電流ミラー源が、それぞれ異なる電流値を有するように構成され、電流スイッチの各々が、フレームデータに従って、対応する電流ミラー回路の電源オン状態および電源オフ状態を制御するように構成され、各電流ミラー回路が、LEDデバイスへのミラー電流の流れを制御するために、LEDデバイスにさらに接続される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の例示的な実施形態による、LEDディスプレイデバイスのための例示的なマイクロディスプレイバックプレーンシステムの概略ブロック図である。
図2】本開示の例示的な実施形態による、マイクロディスプレイバックプレーンシステムのピクセルドライバコントローラの概略ブロック図である。
図3】本開示の別の例示的な実施形態による、マイクロディスプレイバックプレーンシステムのピクセルドライバコントローラの構成要素の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示による実施形態が、図面を参照しながら説明される。可能な場合はいつでも、同じ参照番号が、同じまたは同じような部分を指すために図面全体にわたって使用される。
【0013】
上記で論じられたように、ウェアラブルデバイスのための従来のLEDバックプレーンシステムは、かさばり、LEDシステムにエネルギー損失を導入する。その結果、ウェアラブルデバイスは、サイズが比較的小さいこと、ユーザに十分な輝度およびコントラストをもたらすこと、エネルギー効率が高いこと、およびスクリーンに十分なリフレッシュレートを提供することをシステムに要求するので、従来のLEDバックプレーンシステムは、ウェアラブルデバイスに適していない。
【0014】
本開示の実施形態によれば、マイクロLEDバックプレーンシステムは、ウェアラブルデバイスに適したLEDアレイと、基準電流源とLEDシステムに定常電力を供給するように構成された電流ミラー源との組合せとを含む。これは、マイクロLEDディスプレイシステムが、サイズがより小さくなり、十分な輝度およびコントラストをもつ定常光をもたらし、エネルギー効率が高くなり、スクリーンに十分なリフレッシュレートを提供することができることを保証する。
【0015】
本開示に一致するいくつかの実施形態は、データインターフェース、画像処理モジュール、ピクセル駆動コントローラアレイ、行ドライバ、電力コントローラ、および少なくとも1つのセンサーを含む、マイクロディスプレイバックプレーンシステムを含む。画像処理モジュールは、ディスプレイフレームバッファ、列ドライバ、およびワンタイムプログラマブル(「OTP」)メモリを含む。本開示に一致するいくつかの実施形態は、基準電流源、電流ミラー源、少なくとも2つの電流スイッチ、LEDデバイス、内部メモリ、グローバル輝度コントローラユニット、テスト回路、および共通電極を含む。本開示に一致するいくつかの実施形態は、基準電流源、少なくとも2つの電流ミラー回路、LEDデバイス、内部メモリ、グローバル輝度コントローラユニット、テスト回路、および共通電極を含む。開示される実施形態によるマイクロディスプレイバックプレーンシステムは、マイクロLEDバックプレーンシステムを含む、従来のマイクロディスプレイバックプレーンシステムの欠点を克服することが可能である。
【0016】
図1は、本開示の実施形態による、LEDディスプレイデバイスのための例示的なマイクロディスプレイバックプレーンシステム100の概略ブロック図である。マイクロディスプレイバックプレーンシステム100は、データインターフェース105を含む。いくつかの実施形態では、データインターフェース105は、インストールされたソフトウェア、内部ハードウェア、または周辺デバイスであり得る情報交換構成要素として提供され得る。マイクロディスプレイバックプレーンシステム100は、画像処理モジュール106をも含む。画像処理モジュール106は、ディスプレイフレームバッファ110およびワンタイムプログラマブル(「OTP」)メモリ130を含む。画像処理モジュール106のディスプレイフレームバッファ110は、データインターフェース105に接続される。いくつかの実施形態では、ディスプレイフレームバッファ110は、マイクロディスプレイバックプレーンシステム100のランダムアクセスメモリ(「RAM」)として提供される。画像処理モジュール106のOTPメモリ130も、データインターフェース105に接続される。いくつかの実施形態では、OTPメモリ130は、1回のみプログラムされ得る不揮発性メモリとして提供される。ある実施形態では、OTPメモリ130は、画像処理を実施するためのプログラムを記憶する。
【0017】
マイクロディスプレイバックプレーンシステム100は、画像処理モジュール106に接続された画像エンハンサ125をさらに含む。いくつかの実施形態では、画像エンハンサ125は、フレームデータなど、元のデジタル画像データを処理すること、およびOTPメモリ130から取得された1つまたは複数の特定のアルゴリズムおよびパラメータを使用して最適化された画像データをもたらすことによってデジタル画像データを向上させるように構成可能である、回路、チップ、マイクロチップ、あるいは他の電子構成要素またはデバイスとして提供され得る。いくつかの実施形態では、画像エンハンサ125は、画像データの向上を実施することが可能である、画像エンハンサ125中に含まれるプロセッサ上で実行されるソフトウェアとして実装される。いくつかの実施形態では、画像エンハンサ125は、グラフィック処理ユニット(「GPU」)である。
【0018】
マイクロディスプレイバックプレーンシステム100は、画像エンハンサ125に接続された列ドライバ115をも含む。いくつかの実施形態では、列ドライバ115は、集積LED回路、チップ、またはマイクロチップの1つまたは複数のセットとして提供されたドライバを備える。マイクロディスプレイバックプレーンシステム100は、行ドライバ135をも含む。行ドライバ135も、画像エンハンサ125に接続される。いくつかの実施形態では、行ドライバ135は、集積LED回路、チップ、またはマイクロチップの1つまたは複数のセットとして提供されたドライバを備える。
【0019】
マイクロディスプレイバックプレーンシステム100は、列ドライバ115および行ドライバ135に接続されたピクセルドライバコントローラアレイ120をさらに含む。いくつかの実施形態では、ピクセルドライバコントローラアレイ120は、LEDディスプレイのピクセルを制御するように構成可能な、回路、チップ、マイクロチップ、あるいは他の電子構成要素またはデバイスとして提供され得る。
【0020】
マイクロディスプレイバックプレーンシステム100は、画像処理ユニット106、列ドライバ115、およびピクセルドライバコントローラアレイ120に接続された電力コントローラ140をさらに含む。いくつかの実施形態では、電力コントローラ140は、バックプレーンシステム100のための電力を制御するように構成可能な、スイッチ、回路、チップ、マイクロチップ、電流源、あるいは他の電子構成要素またはデバイスとして提供され得る。
【0021】
マイクロディスプレイバックプレーンシステム100は、ピクセルドライバコントローラアレイ120に接続された1つまたは複数のセンサー145をさらに含む。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のセンサー145は、ピクセルドライバコントローラアレイ120の温度を検出するように構成された温度センサーを含む。より詳細には、1つまたは複数のセンサー145の各々は、ピクセルドライバコントローラアレイ120の温度を検出および監視し、マイクロディスプレイバックプレーンシステム100が接続された汎用コンピュータに検出された温度値を提供し、それにより、汎用コンピュータは、ピクセルドライバコントローラアレイの温度が、摂氏80度などのしきい値、またはユーザ、製造業者によってプリセットされた任意の温度、またはLEDシステム製造の工業規格を満たすものに達した場合、バックプレーンシステム100への電力を遮断することができる。
【0022】
本開示によれば、データインターフェース105は、バックプレーンシステム100のためのデータを受け取り、提供するように構成される。詳細には、データインターフェース105は、データインターフェース105が受け取った生画像データを画像処理モジュール106に提供する。
【0023】
いくつかの実施形態では、データインターフェース105は、システム100の内側または外側の画像データ提供電子デバイスから入力された画像データを受け取る。たとえば、データインターフェース105は、ROM、ハードドライブから、あるいはカメラ、ビデオ記録デバイス、ポータブルドライバ、USBドライバ、タッチスクリーン、または生画像データを生成する他のデバイスなど、周辺デバイスから、生画像データ、前処理されたフレームデータ、またはその両方を受け取り得る。生画像データは、ラスタグラフィックスデータ、ベクトル画像データ、ビデオデータ、あるいは現在利用可能であるかまたは利用可能になり得る他の形態の画像データであり得る。いくつかの実施形態では、データインターフェース105は、電子ケーブルを通してなど、物理接続を通して外部データ提供デバイスと接続する。いくつかの実施形態では、データインターフェース105は、Wi-FiまたはBLUETOOTH(登録商標)接続を通してなど、無線で周辺デバイスと接続する。いくつかの実施形態では、データインターフェース105は、対応するフレームデータのセットをもたらすために、受け取られた生画像データを処理する。いくつかの実施形態では、デコーディングソフトウェアを記憶するデータインターフェース105、および生画像データを処理するためのソフトウェアを実行するプロセッサ。いくつかの実施形態では、データインターフェース105は、生画像データを処理するために、1つまたは複数のASICまたはグラフィックスプロセッサなど、デコーディングハードウェアをさらに含む。より詳細には、画像データが、ビデオフォーマットであるとき、データインターフェース105は、デコーディングソフトウェア/ハードウェアを通して、たとえば、周期的サンプリング方法を使用して、ビデオフォーマット画像データをサンプリングし、グラフィックフォーマットデータのセットを作成する。ある実施形態では、サンプリング間隔は、1/24秒以下である。いくつかの実施形態では、サンプリング方法は、補間、ポーリング、畳み込み、デコンボリューション、あるいは現在利用可能であるかまたは利用可能になり得るビデオフォーマット画像データサンプリングの他の方法であり得る。より詳細には、生画像データが、ベクトルグラフィックデータであるとき、デコーディングソフトウェア/ハードウェアは、ラスタグラフィック画像データのセット、あるいは現在利用可能であるかまたは利用可能になり得るLEDディスプレイフレンドリードットマトリックスデータ構造にベクトルグラフィックデータのセットを変換する。データインターフェース105は、さらに、画像処理モジュール106にフレームデータを送信する。
【0024】
より詳しくは、いくつかの実施形態では、画像処理モジュール106のディスプレイフレームバッファ110は、1フレームずつデータインターフェース105からフレームデータを受け取る。いくつかの実施形態では、ディスプレイフレームバッファ110は、時系列にフレームデータを受け取る。いくつかの他の実施形態では、ディスプレイフレームバッファ110は、フレームデータがデータインターフェース105に接続された記憶媒体に記憶された順序でフレームデータを受け取る。より詳細には、画像処理モジュール106によって受け取られたフレームデータは、データインターフェース105によって生画像データから変換されたフレームデータ、またはすでにフレームデータフォーマットでデータインターフェース105によって受け取られた画像データであり得る。いくつかの実施形態では、データインターフェース105は、ディスプレイフレームバッファ110に直接的に接続する。
【0025】
まだ図1を参照すると、いくつかの実施形態では、データインターフェース105は、同時に、フレームバッファ110におよびOTPメモリ130にフレームデータを送信する。OTPメモリ130は、フレームデータのための補償値を提供するように構成される。ある実施形態では、補償値は、画像特徴を強調するかまたは鮮鋭化するための、OTPメモリ130に記憶されたパラメータのセットである。画像エンハンサ125は、OTPメモリ130に接続され、OTPメモリ130によって提供された補償値を受け取る。画像エンハンサ125は、画像処理モジュール106から受け取られたフレームデータを処理するように構成される。いくつかの実施形態では、画像エンハンサ125は、プロセッサを含み、OTPメモリ130は、補償値を決定するために画像エンハンサ125によって実行され得る実行可能コンピュータプログラムを記憶する。いくつかの実施形態では、プログラミングは、失われたグラフィカル情報を復元するため、および生データをフレームデータに変換するプロセス中に作成されたグラフィカルノイズを除去するためだけでなく、LEDディスプレイにより適しているようにグラフィックディスプレイをフォーマットするためにも、画像エンハンサ125が、画像中の特定の形状のエッジ、画像中の異なるエリアの間の境界、または色コントラストなど、生画像データによって表された画像の画像特徴を強調するかまたは鮮鋭化することを引き起こす。
【0026】
画像処理モジュール106のOTPメモリ130は、画像エンハンサ125に、およびデータインターフェース105に接続される。いくつかの実施形態では、データインターフェース105は、ディスプレイフレームバッファ110にLEDディスプレイフレンドリーフレームデータを送信し、同時に、データインターフェース105は、OTPメモリ130に生画像データとフレームデータの両方を送信する。本明細書で使用される、生画像データは、標準画像データとも呼ばれる。いくつかの実施形態では、OTPメモリ130は、情報が豊富なラスタデータまたはベクトル画像など、生画像データをフレームデータと比較することに基づいて補償値を計算するために画像エンハンサ125のプロセッサによって実行され得る、1つまたは複数の画像処理プログラムを記憶する。具体的には、OTPメモリ130は、ピクセルごとにラスタ画像を処理するかまたはエリアおよび境界ごとにベクトル画像を処理するために画像エンハンサ125のプロセッサによって実行され得る、1つまたは複数のプログラムを記憶する。いくつかの実施形態では、OTPメモリ130は、フレームデータがLEDディスプレイにより適し得るようにフレーム画像データを向上させるかまたは改良するための補償値を出力する。いくつかの実施形態では、OTPメモリ130は、ディスプレイフレームバッファ110に記憶されたフレームデータ、およびデータインターフェース105によってキャプチャされたかまたは受け取られた生ビデオ画像データに基づいて、補償値を計算する。ビデオクリップの生データが、データインターフェース105によって処理されるとき、いくつかの画像特徴は、一連の離散フレームデータにビデオクリップをデコードするデコーディングプロセス中に失われ得る。OTPメモリに送信される生画像データは、色、コントラスト、および輝度など、さらなる詳細を有する。生画像は、通常、サイズが大きく、LEDディスプレイ上に直接表示され得ない。ビデオクリップの記憶されたフレームデータを生画像データと比較することによって、OTPメモリ130は、フレームデータによって表された画像を向上させるための補償値を計算し、それにより、フレームデータは、LEDディスプレイ上に表示されたとき、生画像データ中の特徴をより良く表すことができる。
【0027】
画像エンハンサ125は、フレームバッファ110に記憶されたフレームデータをOTPメモリ130によって提供された補償値と組み合わせ、列ドライバ115に送信するための最適化されたフレームデータをもたらす。いくつかの実施形態では、OTPメモリ130によって計算された補償値は、補償値行列である。いくつかの実施形態では、補償値は、OTPメモリ130に前に記憶されたプリセット値である。いくつかの実施形態では、画像エンハンサ125は、ピクセルごとにフレームデータを処理することによって、最適化されたフレームデータをもたらす。画像エンハンサ125による処理は、いくつかの実施形態では、補償値行列に従って特定のピクセルに対して特定の値を加算または減算すること含む。
【0028】
いくつかの実施形態では、ディスプレイフレームバッファ110は、画像エンハンサ125と列ドライバ115との間に接続される。ディスプレイフレームバッファ110は、それが画像エンハンサ125から受け取った最適化されたフレームデータを列ドライバ115に送信する。いくつかの実施形態では、画像エンハンサ125は、列ドライバ115に接続され、最適化されたフレームデータを列ドライバ115に直接的に送信する。いくつかの実施形態では、画像エンハンサ125は、行ドライバ135にも接続され、最適化されたフレームデータを行ドライバ135に直接的に送信する。
【0029】
本開示によれば、ピクセルドライバコントローラアレイ120に接続されている列ドライバ115は、列ごとにピクセル走査を制御することによって画像表示を制御する。ピクセルドライバコントローラアレイ120に接続されている行ドライバ135は、行ごとにピクセル走査を制御することによって画像表示を制御する。ピクセルドライバコントローラアレイ120は、一緒にまたは別々に、列ドライバ115および行ドライバ135からフレームデータを受け取る。いくつかの実施形態では、ピクセルドライバコントローラアレイ120は、集積LED回路である。ある実施形態では、ピクセルドライバコントローラアレイ120は、それぞれ図2および図3中に描かれており、以下でより十分に説明される、少なくとも1つのピクセルドライバコントローラ200または300を備える。
【0030】
図2は、本開示の実施形態による、例示的なピクセルドライバコントローラ200の構成要素の概略ブロック図である。ピクセルドライバコントローラ200は、少なくとも、バイアス電流生成器201に接続された外部電圧基準、たとえばグランド、250から電力を受け取る。ピクセルドライバコントローラ200はまた、基準電流源205および電流ミラー源210に接続された少なくとも1つの外部直流電源251から電力を受け取る。ピクセルドライバコントローラ200は、バイアス電流生成器201を含む。いくつかの実施形態では、バイアス電流生成器201は、ピクセルドライバコントローラ200を動作させるための固定DC電圧または電流をもたらす電力生成器として提供される。いくつかの実施形態では、バイアス電流生成器201は、ピクセルドライバコントローラ200の外部にあり得る。ピクセルドライバコントローラ200は、安定しており、温度、供給電圧、または負荷とともに変動しない、基準電流を提供する基準電流源205を含む。基準電流源205は、ピクセルドライバコントローラ200の動作のための基準電流を提供する。ピクセルドライバコントローラ200は、基準電流のコピーであるミラー電流を生成する電流ミラー源210をも含む。電流ミラー源210は、LEDデバイス220における電流を制御し、ローディングにかかわらず、電流ミラー源210の出力ミラー電流を一定に維持する。電流ミラー源210は、基準電流源205によって提供された基準電流を受け取るように接続される。
【0031】
ピクセルドライバコントローラ200は、少なくとも2つの電流スイッチをも含む。本実施形態では、ピクセルドライバコントローラは、4つのスイッチ211、212、213、および214を含む。電流スイッチ211~214の各々は、回路の「オン」および「オフ」状態を制御するように構成される。
【0032】
ピクセルドライバコントローラ200は、内部メモリチップまたは回路として提供された内部メモリ225をも含む。内部メモリ225は、ピクセルドライバコントローラ200が、たとえば、列ドライバ115または行ドライバ135のいずれかから、あるいは両方から受け取ったフレームデータを記憶するために使用される。図2中に描かれている実施形態では、電流スイッチ211、212、213または214の各々は、内部メモリ225と接続される。
【0033】
ピクセルドライバコントローラ200は、グローバル輝度コントローラユニット230をも含む。ある実施形態では、グローバル輝度コントローラ230は、一定のミラー電流を受け取り、LEDデバイス220の輝度を制御するようにLEDデバイス220における電流を制御するように構成された、電流コントローラとして提供される。グローバル輝度コントローラ230は、電流スイッチ211、212、213および214の各々に接続され、LEDデバイス220のグレースケール値を調整する。いくつかの実施形態では、LEDデバイス220のグレースケール値は、RGBカラースケール値であり得る。色を放出することが可能である一般的なLEDデバイス220は、少なくとも2つの、マイクロLED電球など、発光ユニットを含む。各マイクロLED電球は、赤、緑、または青など、単一色光を放出する。いくつかの実施形態では、LEDデバイス220は、単一色光を放出するマイクロLEDの光を組み合わせ、LEDデバイス220上にカラー光を提示する、光組み合わせユニットをも含む。
【0034】
ピクセルドライバコントローラ200は、ピクセルドライバコントローラ200の電流および電圧安定性をテストするように構成されたテスト回路235をも含む。
【0035】
ピクセルドライバコントローラ200は、回路との接触を作るために使用される導体として提供された共通電極240をも含む。いくつかの実施形態では、共通電極240は、複数のピクセルドライバコントローラ200が、それらのそれぞれの共通電極240を通して電気的に接続され、図1中に図示されているピクセルドライバコントローラアレイ120を形成することを可能にするように構成される。いくつかの実施形態では、ピクセルドライバコントローラアレイ120の各ピクセルドライバコントローラ200は、それの対応するLEDデバイス220を制御するように構成される。LEDデバイス220は、複数のLEDデバイス220がマスタLEDデバイスとして形成され得るようにさらに構成される。したがって、マスタLEDデバイスの表示は、ピクセルドライバコントローラアレイ120によって制御される。
【0036】
いくつかの実施形態では、バイアス電流生成器201は、指定された電位において安定した電流を提供する。図2に一致するいくつかの実施形態では、基準電流源205および電流ミラー源210は、同じ集積回路中にあり、基準電流値は、ミラー電流値に等しい。図2中に描かれている実施形態では、電流ミラー源210は、4つの電流スイッチ211、212、213、および214に接続する。電流スイッチ211、212、213、および214は、電流ミラー源210に並列に一緒に接続され、LEDデバイス220に接続され、ピクセルドライバコントローラ200が受け取ったフレームデータに従ってLEDデバイス220の電源オン状態および電源オフ状態を制御する。いくつかの実施形態では、共通電極240は、外部電源との接触を作るように構成され、少なくとも1つのLEDデバイス220のp型接合を受け取るように構成される。
【0037】
いくつかの実施形態では、各電流スイッチ211、212、213、または214の電源オン状態は、ピクセルドライバコントローラ200が行ドライバ135または列ドライバ115から受け取って内部メモリ225に記憶した、フレームデータによって決定されたグレースケール値によって決定される。いくつかの実施形態では、LEDデバイス220のグレースケール値は、RGBカラースケール値であり得る。これにより、ピクセルドライバコントローラ200に接続されたLEDデバイス220の表示は、さらに、電流スイッチ211、212、213、および214の各々の電源オン状態によって決定される。
【0038】
限定はしないが、説明を円滑にするための例示の目的で、グレースケール値は、1ビットから8ビットにわたる。いくつかの実施形態では、ピクセルドライバコントローラ200によって受け取られたフレームデータのグレースケール値は、電流スイッチの数の整数倍である。いくつかの実施形態では、グレースケール値は8ビットであり、電流スイッチの数はjであり、ここで、jは整数である。jの値は、以下の式、すなわち、
j=8/m、ここで、mは、1、2、4、または8であるプリセット値である、
によって定義される。
【0039】
いくつかの実施形態では、LEDデバイス220の表示は、各ピクセルの、デューティ比とも呼ばれる、電源オン時間比によって決定され、LEDデバイス220は、ピクセルドライバコントローラ200によって制御される。電流スイッチの数「j」に合わせて、いくつかの実施形態では、ピクセルの電源オン時間比は、以下の式、すなわち、
j、すなわち、電流スイッチの数が2よりも大きいとき、2(j-1):2(j-2):....:2
によって定義され、
jが2であるとき、2(j-1):2
によって定義される。
【0040】
いくつかの実施形態では、グレースケール値は8ビットであり、mは2であり、スイッチの数jは、式、すなわち、j=8/mによって定義され、それにより、jは4である。したがって、各スイッチの電源オン時間比またはデューティ比は、
(4-1):2(4-2):2(4-3):2(4-4)=8:4:2:1
である。
【0041】
この特定の実施形態では、電流スイッチ211のオンデューティ期間は、電流スイッチ214のオンデューティ期間の8倍であり、電流スイッチ213のオンデューティ期間は、電流スイッチ214のオンデューティ期間の4倍であり、電流スイッチ212のオンデューティ期間は、電流スイッチ214のオンデューティ期間の2倍である。したがって、特定のグレースケール値またはカラースケール値が、LEDデバイス220上に表示され得る。さらに、この実施形態によれば、複数のLEDデバイス220を含むLEDスクリーンは、最適化されたグレースケールまたはカラースケール画像を表示することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、グレースケール値は8ビットであり、mは4であり、スイッチの数jは、式、すなわち、j=8/mによって定義され、それにより、jは2である。したがって、各スイッチの電源オン時間比またはデューティ比は、
(2-1):2(2-2)=2:1
である。
【0043】
この特定の実施形態では、電流スイッチ211のオンデューティ期間は、電流スイッチ214のオンデューティ期間の2倍であり、電流スイッチ212および213は無効にされる。さらに、この実施形態によれば、複数のLEDデバイス220を含むLEDスクリーンは、最適化されたグレースケールまたはカラースケール画像を表示することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、グローバル輝度コントローラ230は、フレームデータの輝度がしきい値を下回り、フレームデータのコントラストが適切な表示に十分でないとき、LEDデバイス220の輝度を増加させる。いくつかの実施形態では、グローバル輝度コントローラは、フレームデータの輝度がしきい値を上回り、フレームデータのコントラストが適切に表示されないとき、LEDデバイス220の表示を暗くする。いくつかの実施形態では、テスト回路235は、グローバル輝度コントローラユニット230およびLEDデバイス220に接続される。テスト回路235は、LEDデバイス220の輝度を調整するために、LEDデバイス220の輝度をテストし、グローバル輝度コントローラユニット230に輝度テストの結果をフィードバックする。
【0045】
いくつかの実施形態では、複数の図2中に描かれているピクセルドライバコントローラ200が、図1中に描かれているピクセルドライバコントローラアレイ120を形成するように構成され得る。
【0046】
図3は、本開示の実施形態による、例示的なピクセルドライバコントローラ300の構成要素の概略ブロック図である。ピクセルドライバコントローラ300は、バイアス電流生成器301に接続された外部電圧基準、たとえばグランド、350から電力を受け取る。ピクセルドライバコントローラ300はまた、基準電流源305、ならびに電流ミラー回路306、307、308、および309に接続された少なくとも1つの外部電源351から直流電力を受け取る。ピクセルドライバコントローラ300は、バイアス電流生成器301を含む。いくつかの実施形態では、バイアス電流生成器301は、ピクセルドライバコントローラ300を動作させるための固定DC電圧または電流をもたらす電力生成器として提供される。いくつかの実施形態では、バイアス電流生成器301は、ピクセルドライバコントローラ300の外部にあり得る。ピクセルドライバコントローラ300は、基準電流、すなわち、安定しており、温度、供給電圧、または負荷とともに変動しない電流を提供する基準電流源305を含む。基準電流源305は、ピクセルドライバコントローラ300の基準電流を提供する。
【0047】
ピクセルドライバコントローラ300は、電流ミラー回路306、307、308、および309をも含む。電流ミラー回路306、307、308、および309は、各々、値が異なるミラー電流を生成する、電流ミラー源310、311、312、および313をそれぞれ含む。電流ミラー源310、311、312、および313の各々は、LEDデバイス320における電流を制御し、ローディングにかかわらず、電流ミラー源310、311、312、および313の出力電流を独立および一定に維持する。電流ミラー源310、311、312、および313は、基準電流源305によって提供された基準電流を受け取るように接続されるが、それぞれの電流ミラー源310~313のミラー電流は、互いに異なる。いくつかの実施形態では、電流ミラー源310、311、312、および313のうちの1つまたは複数は、基準電流源305の基準電流を増幅するように構成され、電流ミラー源310~313のうちのいくつかの他のものは、基準電流源305の基準電流を低減するように構成され、電流ミラー源310~313の残りは、基準電流源305の基準電流をコピーするように構成される。いくつかの実施形態では、電流ミラー源310、311、312、および313の各々のトランジスタゲートは、基準電流源305のトランジスタゲートと接続する。いくつかの実施形態では、基準電流源305のトランジスタドレインは、基準電流源305のトランジスタゲートと接続する。いくつかの実施形態では、基準電流源305のトランジスタドレインは、電力の源であり、電流ミラー源310、311、312、および313に電力を提供するように構成される。電流ミラー源310、311、312、および313の各々のトランジスタゲートが、電源オン状態にあるとき、電気が、基準電流源305のトランジスタドレインから電流ミラー源310、311、312、および313のトランジスタゲートに直接的に流れ、それにより、その電気は、ドレインソース間バイアスを減少させる。電流ミラー回路306、307、308、および309は、それぞれ、電流ミラー源310、311、312、および313に対応して接続された電流スイッチ314、315、316、および317をも含む。電流スイッチ314~317の各々は、回路の「オン」および「オフ」状態を制御するように構成される。図3中に図示されるようないくつかの実施形態では、電流ミラー源310、311、312、および313は、各々、電流スイッチ314、315、316、および317のうちの対応する1つと接続される。
【0048】
ピクセルドライバコントローラ300は、内部メモリチップまたは回路として提供された内部メモリ325をも含む。内部メモリ325は、ピクセルドライバコントローラ300が、たとえば、列ドライバ115または行ドライバ135のいずれかから、あるいは両方から受け取ったフレームデータを記憶するために使用される。図3中に描かれている実施形態では、電流スイッチ314、315、316、および317の各々は、内部メモリ325と接続される。
【0049】
ピクセルドライバコントローラ300は、グローバル輝度コントローラユニット330をも含む。いくつかの実施形態では、グローバル輝度コントローラ330は、LEDデバイス320の輝度を制御するようにLEDデバイス320における電流を制御するように構成された電流コントローラとして提供される。グローバル輝度コントローラ330は、電流スイッチ314、315、316および317の各々に接続され、LEDデバイス320のグレースケールまたはカラースケール値を調整する。
【0050】
ピクセルドライバコントローラ300は、ピクセルドライバコントローラ300の電流および電圧安定性をテストするように構成されたテスト回路335をも含む。
【0051】
ピクセルドライバコントローラ300は、回路との接触を作るために使用される導体として提供された共通電極340をも含む。いくつかの実施形態では、共通電極340は、複数のピクセルドライバコントローラ300が、それらのそれぞれの共通電極340を通して電気的に接続され、図1中に図示されているピクセルドライバコントローラアレイ120を形成することを可能にするように構成される。いくつかの実施形態では、ピクセルドライバコントローラアレイ120の各ピクセルドライバコントローラ300は、それの対応するLEDデバイス320を制御するように構成される。LEDデバイス320は、複数のLEDデバイス320がマスタLEDデバイスとして形成され得るようにさらに構成される。したがって、マスタLEDデバイスの表示は、ピクセルドライバコントローラアレイ120によって制御される。
【0052】
いくつかの実施形態では、バイアス電流生成器301は、指定された電位において安定した電流を提供する。図3に一致するいくつかの実施形態では、基準電流源305および電流ミラー源310、311、312、313は、同じ集積回路中にあり、基準電流値は、ミラー電流値に等しい。図3に一致するいくつかの実施形態では、電流ミラー源310、311、312、および313は、各々、基準電流源305の電流値を増幅するように構成される。より詳細には、電流ミラー源310、311、312、および313は、知られている半導体設計、およびLEDシステム製造の工業規格を満たすモデルを通して、出力抵抗を減少させるかまたはドレインソース間電圧を増加させることによって出力電流を増加させるように構成される。図3に一致するいくつかの実施形態では、電流ミラー源310、311、312、および313は、各々、基準電流源305の電流値を減少させるように構成される。より詳細には、電流ミラー源310、311、312、および313は、知られている半導体設計、およびLEDシステム製造の工業規格を満たすモデルを通して、出力抵抗を増加させるかまたはドレインソース間電圧を減少させることによって出力電流を減少させるように構成される。いくつかの実施形態では、電流ミラー源310、311、312、313の各々の電流値は、ゼロ、パーセンテージ倍数、または基準電流の正の整数倍であり、各電流ミラー源310、311、312および313は、異なる電流値を生成するように構成される。
【0053】
ピクセルドライバコントローラ300において、電流ミラー源310は、電流スイッチ314に接続され、電流ミラー源311は、電流スイッチ315に接続され、電流ミラー源312は、電流スイッチ316に接続され、電流ミラー源313は、電流スイッチ317に接続される。電流ミラー源と電流スイッチとの組合せは、基準電流源305に並列に一緒に接続され、LEDデバイス320に接続され、ピクセルドライバコントローラ300が受け取って内部メモリ325に記憶したフレームデータに従って、LEDデバイス320の電源オン状態および電源オフ状態を制御する。図3は、4つの電流スイッチを図示するが、いくつかの実施形態では、電流スイッチの数は、2つ、3つ、または5つ以上であり得、電流ミラー源の数は、それに応じて、2つ、3つ、または5つ以上であり得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、各電流スイッチ314、315、316、または317の電源オン状態は、ピクセルドライバコントローラ300が行ドライバ135または列ドライバ115から受け取って内部メモリ325に記憶した、フレームデータによって決定されたグレースケール値によって決定される。これにより、さらに、ピクセルドライバコントローラ300に接続されたLEDデバイス320の表示は、電流スイッチ314、315、316、および317の各々の電源オン状態によって決定される。
【0055】
限定はしないが、説明を円滑にするための例示の目的で、グレースケール値は、1ビットから8ビットにわたる。いくつかの実施形態では、ピクセルドライバコントローラ300によって受け取られたフレームデータのグレースケール値は、電流スイッチの数の整数倍である。いくつかの実施形態では、グレースケール値は8ビットであり、電流スイッチの数はjであり、ここで、jは整数である。jの値は、以下の式、すなわち、
j=8/m、ここで、mは、1、2、4、または8であるプリセット値である、
によって定義される。
【0056】
いくつかの実施形態では、mは、グレースケール値である。
【0057】
いくつかの実施形態では、LEDデバイス320の表示は、各ピクセルの、デューティ比とも呼ばれる、電源オン時間比によって決定され、LEDデバイス320は、ピクセルドライバコントローラ300によって制御される。電流スイッチの数「j」に合わせて、いくつかの実施形態では、ピクセルの電源オン時間比は、以下の式、すなわち、
j、すなわち、電流スイッチの数が2よりも大きいとき、2(j-1):2(j-2):....:2
によって定義され、
jが2であるとき、2(j-1):2
によって定義される。
【0058】
いくつかの実施形態では、グレースケール値は8ビットであり、mは2であり、スイッチの数jは、式、すなわち、j=8/mによって定義され、それにより、jは4である。したがって、各スイッチの電源オン時間比またはデューティ比は、
(4-1):2(4-2):2(4-3):2(4-4)=8:4:2:1
である。
【0059】
この特定の実施形態では、電流スイッチ314のオンデューティ期間は、電流スイッチ317のオンデューティ期間の8倍であり、電流スイッチ315のオンデューティ期間は、電流スイッチ317のオンデューティ期間の4倍であり、電流スイッチ216のオンデューティ期間は、電流スイッチ317のオンデューティ期間の2倍である。したがって、特定のグレースケール値またはカラースケール値が、LEDデバイス330上に表示され得る。さらに、この実施形態において、複数のLEDデバイス330を含むLEDスクリーンは、LEDスクリーン上に最適化されたグレースケールまたはカラースケール画像を表示することができる。
【0060】
上記で説明された実施形態によれば、スイッチの各々に対応する電流ミラー源の電流値は、8:4:2:1の比の値を有する。
【0061】
いくつかの実施形態では、グレースケール値は8ビットであり、mは4であり、スイッチの数jは、以下の式、すなわち、j=8/mによって定義され、それにより、jは2である。したがって、各スイッチの電源オン時間比またはデューティ比は、
(2-1):2(2-2)=2:1
である。
【0062】
この特定の実施形態では、電流スイッチ314のオンデューティ期間は、電流スイッチ317のオンデューティ期間の2倍であり、電流スイッチ315および316は無効にされる。したがって、特定のグレースケール値またはカラースケール値が、LEDデバイス330上に表示され得る。さらに、この実施形態において、複数のLEDデバイス330を含むLEDスクリーンは、LEDスクリーン上に最適化されたグレースケールまたはカラースケール画像を表示することができる。
【0063】
上記で説明された実施形態によれば、スイッチの各々に対応する電流ミラー源の電流値は、2:1の比の値を有する。
【0064】
いくつかの実施形態では、グローバル輝度コントローラ330は、フレームデータの輝度がしきい値を下回り、フレームデータのコントラストが適切な表示に十分でないとき、LEDデバイス320の輝度を増加させる。いくつかの実施形態では、グローバル輝度コントローラは、フレームデータの輝度がしきい値を上回り、フレームデータのコントラストが適切に表示されないとき、LEDデバイス320の表示を暗くする。いくつかの実施形態では、テスト回路335は、グローバル輝度コントローラユニット330およびLEDデバイス320に接続される。テスト回路335は、LEDデバイス320の輝度を調整するために、LEDデバイス320の輝度をテストし、グローバル輝度コントローラユニット330に輝度テストの結果をフィードバックする。
【0065】
いくつかの実施形態では、複数の図3中に描かれているピクセルドライバコントローラ300が、図1中に描かれているピクセルドライバコントローラアレイ120を形成するように構成され得る。
【0066】
本開示の他の実施形態が、本明細書の考慮、および本明細書で開示された本発明の実施から当業者に明らかであろう。本明細書および例は、例示的なものとしてのみ考慮され、本発明の真の範囲および趣旨は、以下の特許請求の範囲によって指し示されることが意図される。
図1
図2
図3
【国際調査報告】