(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】ピンのないトランスミッタリングを含む波動歯車装置
(51)【国際特許分類】
F16H 1/32 20060101AFI20240920BHJP
B62M 6/55 20100101ALI20240920BHJP
B62M 13/02 20060101ALI20240920BHJP
B62M 11/04 20060101ALI20240920BHJP
B62J 45/411 20200101ALI20240920BHJP
B62J 45/413 20200101ALI20240920BHJP
【FI】
F16H1/32 B
B62M6/55
B62M13/02
B62M11/04
B62J45/411
B62J45/413
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024517085
(86)(22)【出願日】2022-09-19
(85)【翻訳文提出日】2024-05-18
(86)【国際出願番号】 IB2022058822
(87)【国際公開番号】W WO2023042167
(87)【国際公開日】2023-03-23
(32)【優先日】2021-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514187693
【氏名又は名称】テークー-ジステームス ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100158920
【氏名又は名称】上野 英樹
(72)【発明者】
【氏名】ホルヌング,ハインツ
【テーマコード(参考)】
3J027
【Fターム(参考)】
3J027FA37
3J027FB05
3J027GB02
3J027GB03
3J027GC06
3J027GC22
3J027GD04
3J027GD08
3J027GD12
3J027GE01
3J027GE25
(57)【要約】
本発明は、外側ギアリング歯部の歯数が内側ギアリング歯部の歯数よりもちょうど1だけ多い歯数を有する、ピンリング式の波動歯車装置に関する。本発明は更に、このようなピンリング式の波動歯車装置を備えたモータユニット及び電動アシスト自転車に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピンリング式の波動歯車装置(400)であって、
-トランスミッタリング(410)と、内側ギアリング(401)と、外側ギアリング(420)とを備え、
-前記トランスミッタリング(410)は前記内側ギアリング(401)に対して偏心して配置され、
-前記トランスミッタリング(410)は、
-内側にある第1のトランスミッタリング歯部(413)と、
-外側にある第2のトランスミッタリング歯部(416)と
を備え、前記第1のトランスミッタリング歯部(413)は、前記トランスミッタリング(410)の前記第2のトランスミッタリング歯部(416)の反対側に配置され、
-前記内側ギアリング(401)は、前記内側ギアリング(401)の外側に配置された内側ギアリング歯部(405)を備え、該内側ギアリング歯部(405)は、前記第1のトランスミッタリング歯部(413)と部分的に噛み合い、
-前記内側ギアリング(401)は前記トランスミッタリング(410)の内側に配置され、前記トランスミッタリング(410)は前記外側ギアリング(420)の内側に配置され、
-前記外側ギアリング(420)は、前記外側ギアリング(420)の内側にある外側ギアリング歯部(423)を備え、
-該外側ギアリング歯部(423)は、前記第2のトランスミッタリング歯部(416)と部分的に噛み合うようにされ、
-前記外側ギアリング歯部(423)は、前記内側ギアリング歯部(405)の歯数よりもちょうど1又はちょうど2だけ多い歯数を有する、
ピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項2】
前記トランスミッタリング(410)は両面歯リングである、請求項1に記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項3】
前記第1のトランスミッタリング歯部(413)は、前記第2のトランスミッタリング歯部(416)の歯数と等しい歯数を有する、請求項1又は2に記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項4】
前記トランスミッタリング(410)は楕円形の断面を有する、請求項1から3のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項5】
楕円形のトランスミッタを提供するために、楕円形の形状を有するシャフトを更に備える、請求項4に記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項6】
前記内側ギアリング(401)から前記外側ギアリング(420)まで前記トランスミッタリング(410)を持ち上げるための偏心したシャフトを更に備える、請求項1から3のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項7】
前記トランスミッタリング(410)は、円形のリング状の断面を有する、請求項6に記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項8】
前記外側ギアリング(420)は設置要素を備え、該設置要素は、
-少なくとも2つの外側ギアリング凹部(425)と、
-外側ギアリング凸部(426)と
を備え、前記外側ギアリング凸部(426)は、2つの前記外側ギアリング凹部(425)の間に配置される、請求項1から7のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項9】
前記内側ギアリング歯部(405)及び前記第1のトランスミッタリング歯部(413)は、圧縮された正弦波の形状を有する、請求項1から8のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項10】
前記内側ギアリング歯部(405)は、前記第1のトランスミッタリング歯部(413)と同じ高さを有し、前記内側ギアリング歯部(405)の底部円及び頂部円は、前記第1のトランスミッタリング歯部(413)の底部円及び頂部円より小さい、請求項1から9のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項11】
前記外側ギアリング歯部(423)は、前記第2のトランスミッタリング歯部(416)と同じ高さを有し、前記外側ギアリング歯部(423)の底部円及び頂部円は、前記第2のトランスミッタリング歯部(416)の底部円及び頂部円より小さい、請求項1から10のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項12】
前記内側ギアリング歯部(405)及び前記第1のトランスミッタリング歯部(413)はサイクロイド歯部として形成され、並びに/又は
前記外側ギアリング歯部(423)及び前記第2のトランスミッタリング歯部(416)はサイクロイド歯部として形成される、
請求項1から11のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項13】
前記内側ギアリング歯部(405)及び前記第1のトランスミッタリング歯部(413)はインボリュート歯部として形成され、並びに/又は、
前記外側ギアリング歯部(423)及び前記第2のトランスミッタリング歯部(416)はサイクロイド歯部として形成される、
請求項1から12のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項14】
前記トランスミッタリング(410)の第1のトランスミッタリング表面はトランスミッタ軸受に取り付けられ、ここで該トランスミッタ軸受はシャフトに取り付けられ、該シャフトは偏心回転する及び/又は偏心を有する、請求項1から13のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項15】
前記ピンリング式の波動歯車装置(400)は、
-前記リング(401、410、420)の回転軸に対して垂直に配置された第1の平面と、ここで該第1の平面に、前記内側ギアリング(401)、前記トランスミッタリング(410)、及び前記外側ギアリング(420)が配置され、
-前記第1の平面に対して平行に配置された第2の平面と、ここで該第2の平面に、前記トランスミッタリング(410)及び前記外側ギアリング(420)が配置される、
請求項1から14のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項16】
前記内側ギアリング歯部(405)、前記第1のトランスミッタリング歯部(413)、及び前記第2のトランスミッタリング歯部(416)の歯数は、それぞれ36に等しい、請求項1から15のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項17】
前記内側ギアリング(401)と前記トランスミッタリング(410)のギア比は、ちょうど1:36に等しい、請求項1から16のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項18】
第1の外側ギアリング歯部(423)は静止している、請求項1から17のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【請求項19】
電動自転車用のモータユニット(1)であって、該モータユニットは、
-駆動要素を駆動するように構成された電気モータ(2)と、
-ペダルに接続可能なスピンドル(10)と、
-前記駆動要素によって及び前記スピンドル(10)によって、駆動方向に駆動可能なスプロケットキャリア(340)と、
-前記スピンドル(10)の回転及び/又は前記スピンドル(10)に加えられた力若しくはトルクと、前記電気モータ(2)の回転とを検出し、前記スピンドル(10)が前記駆動方向と反対に回転する場合に、前記駆動方向と反対に駆動するよう前記電気モータ(2)に通電するように構成された評価ユニット(8)と
を備え、
-前記モータユニット(1)は、前記電気モータ(2)と前記スピンドル(10)の間のトルクの伝達経路に単一のフリーホイール装置のみを備え、
-前記スピンドル(10)は、前記スピンドル(10)と前記スプロケットキャリア(340)が決まった回転関係を有するようにして、前記スプロケットキャリア(340)に接続され、
-前記単一のフリーホイール装置は、前記駆動要素と前記スプロケットキャリア(340)の間に配置され、
-前記モータユニット(1)は、前記電気モータ(2)と前記駆動要素の間に、一定の伝達比で、決まった回転関係を提供するギアを更に備え、
-該ギアは、請求項1から18のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)である、
モータユニット(1)。
【請求項20】
前記フリーホイール装置は、前記駆動要素に対して前記スプロケットキャリア(340)の方が速く回転することを可能にする、請求項19に記載のモータユニット(1)。
【請求項21】
前記評価ユニット(8)は、ペダルが運転者の足に付いたままとなるように、前記駆動方向の反対となる方向について前記電気モータ(2)に通電するように構成される、請求項19又は20に記載のモータユニット(1)。
【請求項22】
前記評価ユニット(8)は、前記駆動方向と反対に回転する際の前記電気モータ(2)の抗力モーメントを補償するようにして、前記電気モータ(2)に通電するように構成される、請求項19から21のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【請求項23】
前記モータユニット(1)は外力測定ユニット(4)を更に備え、前記評価ユニット(8)は、前記外力測定ユニット(4)を用いて、前記スピンドル(10)に加えられた力又はトルクを測定するように構成される、請求項19から22のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【請求項24】
前記外力測定ユニット(4)は、
-支持リング(61)を備えたロードセル(5)
を含み、
-第1のフラップ(62)及び第2のフラップ(65)が前記支持リング(61)に配置され、前記第2のフラップ(65)は、前記支持リング(61)において前記第1のフラップ(62)の反対側に配置され、
-各フラップ(62、65)は、前記支持リング(61)の外側へ向けて半径方向に配置され、
-第1のフラップ端部(63)及び第2のフラップ端部(66)が、前記第1のフラップ(62)及び前記第2のフラップ(65)の各端部に配置され、
-第1のひずみゲージ(64)が前記第1のフラップ(62)に配置され、第2のひずみゲージ(67)が前記第2のフラップ(65)に配置され、材料の膨張による前記第1のフラップ(62)又は前記第2のフラップ(65)の長さの変化に応じて、前記第1のひずみゲージ(64)及び/又は前記第2のひずみゲージ(67)は、そのそれぞれの抵抗を変えるようにされる、請求項19から23のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【請求項25】
モータハウジング(3)を更に備え、ここで前記第1のフラップ端部(63)及び前記第2のフラップ端部(66)は、前記ロードセル(5)を、前記スピンドル(10)の前記モータハウジング(3)のロードセル保持シート(51)に設置するように構成され、第2の外側リング(91)が前記モータハウジング(3)の第2の転動支持体に設置される、請求項19から24のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【請求項26】
前記スピンドル(10)の半径方向位置を特定するための角度エンコーダ(11)を更に備え、前記評価ユニット(8)は、前記角度エンコーダ(11)を用いて、前記スピンドル(10)の回転を特定するように構成される、請求項19から25のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【請求項27】
前記評価ユニット(8)は、前記駆動要素と前記スピンドル(10)の間の回転速度、力、及び/又はトルクの関係に応じて、前記電気モータ(8)への通電を部分的に又は完全に遮断するように構成される、請求項19から26のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【請求項28】
前記評価ユニット(8)は、前記電気モータ(2)に与えられた電流を測定及び/又は制御するように構成される、請求項19から27のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【請求項29】
前記評価ユニット(8)は、測定された前記電流に基づいて、前記電気モータ(2)の回転を特定するように構成される、請求項28に記載のモータユニット(1)。
【請求項30】
前記モータユニット(1)は、前記スプロケットキャリア(340)と決まった回転関係にあるスプロケットホイールを備え、該スプロケットホイールは、チェーンを駆動するように構成される、請求項19から29のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【請求項31】
請求項19から30のいずれか1つに記載のモータユニット(1)及び/又は請求項1から18のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置を備えた電動アシスト自転車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、外力測定システム及び測定方法、並びにピンリング式の波動歯車装置、モータユニット及び電動アシスト自転車に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本出願の目的は、改良された外力の測定ユニット及び測定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0003】
第一の態様によれば、スピンドルに加えられる外力を測定するための外力測定ユニットが提供される。
【0004】
本特許出願において、軸受という用語は、例えば、ころ軸受、転がり軸受、玉軸受、及び他の転がり接触軸受などの転がり軸受であり得ることに留意されたい。
【0005】
外力測定ユニットは、支持リングを備えたロードセルを含み、第1のフラップ及び第2のフラップがその支持リングに配置され、第2のフラップは支持リングにおいて、第1のフラップの反対側に配置される。各フラップは、外側リングの外側へ向けて半径方向に配置され、第1のフラップ端部及び第2のフラップ端部は、第1のフラップ及び第2のフラップのそれぞれの端部に配置される。
【0006】
外力測定ユニットは、第1のフラップに配置された第1のひずみゲージと、第2のフラップに配置された第2のひずみゲージとを更に含む。材料が拡張することによる第1のフラップ又は第2のフラップの長さの変化に応じて、第1のひずみゲージ及び/又は第2のひずみゲージは、そのそれぞれの抵抗を変えるようにされる。
【0007】
外力測定ユニットは、評価ユニットを更に含む。評価ユニットは、第1のひずみゲージ及び第2のひずみゲージの抵抗を測定するようにされる。評価ユニットは、更にスピンドルの重量によって生じる外力の補正値を決定するようにされる。評価ユニットは、更にスピンドルのレバーアームの位置を決定し、測定された抵抗と、決定された第1の力の補正値とに基づいて、適用されたスピンドルに加えられた外力を特定するようにされる。
【0008】
外力測定ユニットは、第1の軸受を第1の軸受座に取り付けるための第1の軸受支持体を更に含み、その第1の軸受は第1の外側リングを備え、第1の外側リングは第1の軸受座に取り付けられて第1の力を伝達し、上記外力は、スピンドルから第1の内側リングへ、第1の軸受に伝達される上記第1の力と、適用された第2の軸受によって受けられる第2の力とを含む。第1の内側リングは、第1の軸受要素によって第1の外側転動リングに接続され、適用されたスピンドルから第1の力を伝達する。
【0009】
外力測定ユニットは、外部から加えられた力を測定するためのシステムとすることができる。その外力測定ユニットは、抵抗の変化を測定する。測定された抵抗に応じて外力が計算される。
【0010】
外力は、そのユニットの外側から外力測定に加えられる。主にその外力は、人によって加えられることができる。例えば、その外力は人の足によって自転車のペダルに加えられる。
【0011】
そのペダルは自転車の一部であることができ、回転可能である。それにより、外力はペダルに対してほぼ鉛直に加えられる。
【0012】
スピンドルは、シャフト、中空シャフト、又はシリンダであることができる。第1の軸受及び第2の軸受は、スピンドルを受ける。その軸受は、相対運動を所望の運動のみに制限して可動部品間の摩擦を低減する機械要素である。軸受は、例えば転がり軸受、滑り軸受、玉軸受、ころ軸受、宝石軸受、流体軸受、磁気軸受、又はたわみ軸受とすることができる。
【0013】
支持リングを備えたロードセルは、例えばエンジニアリングフィットによって、軸受を受けるための装置である。ロードセルは、アルミニウム若しくは鋼鉄、又は他のいずれかの好適な材料で作られることができる。エンジニアリングフィットは、部品又はアセンブリの設計時に幾何公差設計法の一部として使用される。嵌め合いは2つの接合する部品間のクリアランスであり、このクリアランスの大きさによって、その部品が対極的には互いに独立して移動若しくは回転できるかどうか又は一時的若しくは永久的に接合されるかどうかが決定される。軸受は、固定ロットの軸受構成によって支持リングの第1の軸受座に取り付けられることができ、そこでは軸受のうちの一方は可動であり、もう一方は固定されている。
【0014】
固定された軸受は、軸方向に移動できないようにこれを支持するための要素に取り付けられる。従って配置された軸受は、半径方向及び軸方向の両方の力を吸収する。嵌め合いは耐荷重支持軸受とすることもでき、軸方向力は両方の軸受の間で分割される。2つの軸受のそれぞれが1方向の軸方向力を吸収し、それにより両方の軸受が一緒になって全ての軸方向力を吸収することができる。
【0015】
第1のフラップ及び第2のフラップは、ロードセルに配置される要素である。各フラップは、「タン(tongue)」又は「ブラケット(bracket)」と呼ばれることもできる。少なくとも1つのフラップが、力を所定の方向に伝達することができる。フラップが配置されている半径方向は、ロードセルの中心から外側に向かっている。両方のフラップは、その中心を通る1つの直線の両端の各側に配置されることができる。そのためそれらのフラップは、ロードセルで反対となる両側にある。フラップはロードセルを部分的に取り囲むことができる。フラップはそれらの間に間隙を有することができる。
【0016】
フラップ端部もまた、上記中心を通る直線に配置されることができる。フラップ端部は、ロードセルに対して近位端に配置される。各フラップの各近位端に、フラップ端部が配置される。各フラップ端部は、対応するフラップに対して角度を有することができる。1つの例示の実施形態では、その角度は90°である。
【0017】
ひずみゲージは、物体のひずみを測定するために使用される機器である。この場合、その物体は各フラップである。ひずみゲージは、金属箔パターンを支持する絶縁性の可撓性の裏材からなることができる。フラップが変形すると箔が変形し、その電気抵抗の変化が生じる。この抵抗の変化は、通常はホイートストンブリッジを用いて測定され、ゲージ率として知られる量によって、ひずみに関連付けられる。1つの例示の実施形態では、ひずみゲージは主に半径方向での長さの変化を測定する。
【0018】
評価ユニットは、例えばマイクロプロセッサ又は論理チップとすることができる。評価ユニットは、各ひずみゲージに接続されることができる。上述のように、評価ユニットは各ひずみゲージの抵抗を測定することができる。評価ユニットは、計算結果を送信するための出力も有することができる。その出力は、モータを制御するための主動力制御ユニットに接続されることができる。
【0019】
この構成により、単純な力測定ユニットを提供することができる。その測定ユニットは、構成部品数がより少なく、容易に適用されることができる。その測定ユニットは、その小型化及び精度を改善することができる。その測定ユニットにより、よりコンパクトなモータユニットをより高い耐久性で構築することができる。
【0020】
外力測定ユニットは、モータハウジングを含むことによって更に改良されることができ、ここで第1のフラップ端部及び第2のフラップ端部は、ロードセルをスピンドルのモータハウジングのロードセル保持シートに設置するように構成され、第2の外側リングはモータハウジングの第2の転動支持体に取り付けられる。
【0021】
モータハウジングは、外力測定ユニットを収容する。その測定ユニットはモータハウジングに取り付けられる。ロードセルは、フラップ端部を介してモータハウジングに取り付けられる。第2の軸受は、上述のように、軸受支持座を介して上記ハウジングに取り付けられることができる。
【0022】
モータハウジングは、モータユニットの一部とすることができる。モータユニットは、モータと、バッテリホルダと、外力測定ユニットとを含むことができる。外力測定ユニットは、主にモータハウジングによって囲まれることができる。ロードセルは、モータハウジングの外壁に取り付けられることもできる。特にスピンドルの端部は、モータハウジングの外側に配置される。モータハウジングは少なくとも、スピンドルを設置するための2つの開口を備えることができる。モータハウジングは、モータハウジングをレールに取り付けるための締結要素を含むこともできる。そのレールは、自転車の一部であることができる。
【0023】
この構成により、ロードセルを周囲の影響から保護して、自転車のレールに取り付けることができる。また、使用するモータに外力測定ユニットを内蔵することにより、耐久性を向上させることができ、衝撃を和らげることができる。
【0024】
外力測定ユニットは、評価ユニットが、ひずみゲージの測定された抵抗を、ローパスフィルタを通して経時的に平滑化することで、更に改良されることができる。
【0025】
ローパスフィルタはアナログ式とすることができる。アナログフィルタは、連続時間アナログ信号に対して動作する電子回路とすることができる。1つの例示の実施形態では、ローパスフィルタはデジタルフィルタである。デジタルフィルタは、サンプリングされた離散時間信号に対して数学的演算を実施して、その信号の特定の側面を低減又は強化するシステムである。デジタルフィルタは、評価ユニットの一部とすることができる。
【0026】
この構成により、測定された抵抗の信頼性を向上させ、これらを一連の測定に組み入れることができる。測定された抵抗の質に応じて、計算の精度を向上させることができる。
【0027】
外力測定ユニットは、評価ユニットが、第1のひずみゲージ及び第2のひずみゲージの測定された抵抗の経時的なドリフトを特定し、所定の期間後にドリフト補償を適用することによって第1のひずみゲージ及び第2のひずみゲージを再較正することで、更に改良されることができる。
【0028】
上記ドリフトは、測定値、特に測定された抵抗の経時的なシフトである。そのドリフトは、ひずみゲージの加熱、たわみによる疲労の兆候、一方向における測定範囲の大きさでの連続的な荷重による材料のクリープ、又は種々の材料の経年劣化及び硬化処理による感度のドリフトによって影響を受ける可能性があるため、頻繁な再較正が必要である。
【0029】
上記所定の期間は、単一の事象とすることもできる。例えば、抵抗が過去の抵抗と比べて、所定の閾値を超えて変化した場合である。その期間は、スピンドルの回転の数として定めることもできる。
【0030】
この構成により、測定された抵抗の均一性及び比較可能性を向上させることができる。これは、外力の更に正確な計算をもたらす。これにより、外力測定ユニット全体の品質が向上する。
【0031】
外力測定ユニットは、形状を合わせてスピンドルに接続されたフリーホイールを備えることによって、更に改良されることができる。
【0032】
フリーホイールは、オーバーランニングクラッチとすることができる。これは、被駆動シャフトが駆動シャフトより速く回転する時に、被駆動シャフト、特にスピンドルからの駆動シャフトの係合解除を可能にする。フリーホイールは、クランピングローラーフリーホイール、クランプボディフリーホイール、ポール(pawl)フリーホイール、爪リングフリーホイール、又はラップスプリングフリーホイールとすることができる。フリーホイールは、「星形」と呼ばれる内側部品と、外側部品とを備える。内側部品は、形状を合わせてスピンドルに接続される。内側部品は、外側部品からスピンドルへと力を伝達することができる。
【0033】
この構成により、モータが外力をサポートすることができる速さよりもスピンドルが速く回転している時に、モータをスピンドルから切り離すことができる。
【0034】
外力測定ユニットは、スピンドルの半径方向位置を特定するための角度エンコーダを備えることによって、更に改良されることができる。
【0035】
ロータリーエンコーダ又はシャフトエンコーダとも呼ばれるその角度エンコーダは、シャフト又は軸の角度位置又は角運動をアナログ又はデジタル出力信号に変換する電気機械装置である。
【0036】
角度エンコーダは、アブソリュートエンコーダとすることができる。アブソリュートエンコーダは、現在のスピンドル位置を示す。1つの例示の実施形態では、角度エンコーダはインクリメンタルエンコーダである。インクリメンタルエンコーダの出力は、スピンドルの運動に関する情報又はスピンドルの位置の変化に関する情報を提供する。特に、角度エンコーダはオフアクシス磁気エンコーダとすることができる。
【0037】
この構成により、スピンドルの位置の認識を向上させることができる。角度エンコーダの使用により、スピンドルの位置に関するより詳細な情報、従ってペダル及びペダルクランクの位置に関するより正確な情報が提供される。よって、運転の状況及び力の管理に対応するより詳細な情報が提供されることができる。
【0038】
外力測定ユニットは、スピンドルが第1の軸受の第1の軸受リングの内側及び第2の軸受の第2の軸受リングの内側で受けられることで更に改良されることができる。ここでスピンドルは、第1の力を第1の軸受リングに加え、第2の力を第2の内側軸受リングに加える。第1の力及び第2の力は、レバーアームを通じてスピンドルの少なくとも一端に加えられた外力の一部である。
【0039】
スピンドルは、両側にスピンドル端部を備えることができる。スピンドル端部は、モータハウジングの外側にあることができる。各スピンドル端部は、レバーアームを取り付けることができる。レバーアームはペダルクランクとすることができる。ペダルクランクは、所定の長さを有することができる。ペダルクランクの片側で、ペダルクランクはスピンドル端部に取り付けられることができる。ペダルクランクの反対側に、ペダルが取り付けられることができる。外力はペダルに作用する。ペダルクランクは力をスピンドルに伝達する。伝達される力は、トルクであることができる。
【0040】
この構成により、測定された抵抗及びレバーアーム長に応じて外力を計算すること及びスピンドルに対するペダルのより詳細な位置を出力することができる。
【0041】
外力測定ユニットは、評価ユニットが、計算された力によるトルクと、スピンドルの位置に依存する各レバーアームの有効レバーアーム長とを計算することで、更に改良されることができる。
【0042】
レバーアーム及びペダルの位置に応じて、上記トルクに寄与するレバーアーム長が変わり得る。例えば、レバーアームの各端部が鉛直位置にある場合、ペダルとスピンドルの間の水平方向距離はゼロとなり得る。従ってレバーアームは、スピンドルに加えられる上記トルクにほとんど寄与しない。
【0043】
スピンドルが回転する際に、ペダル及びペダルクランクも回転する。従ってレバーアームの位置は経時的に変化する。この変化に応じて、始動トルクに寄与するレバーアーム長も、経時的に変化する。ペダルとスピンドルの間の水平方向距離は、有効レバーアーム長に等しい。従ってその有効レバーアーム長は、ペダルの位置に応じて経時的に変わり得る。
【0044】
これを考慮して、評価ユニットは、測定された抵抗及び特定された第1の力に応じて、レバーアームを通じてスピンドルに加えられるトルクを計算する。
【0045】
力が、スピンドルの両側において180°ずれた両方のペダルに作用している場合、主としてスピンドルの回転の接線方向に作用している外力が、上記トルクに寄与する。
【0046】
この構成により、より正確なトルクの計算が可能となる。トルクの正確な測定は、改善されたトルク情報を主動力制御ユニットに伝達するために重要である。主動力制御ユニットは、モータをより正確に制御することができ、そしてモータは、人が電動自転車のスピンドルに加える外力をサポートするために、運転の状況により適用されたトルクをスピンドルに提供することができる。
【0047】
更なる態様によると、スピンドルを受けるロードセルを含む外力測定ユニットを用いて外力を測定するための測定方法が提供される。
【0048】
その方法は、第1のフラップの長さの変化により、第1のフラップに配置された第1のひずみゲージの抵抗を変えるステップと、第2のフラップの長さの変化により、第2のフラップに配置された第2のひずみゲージの抵抗を変えるステップとを含み、ここで各フラップはロードセルに配置される。
【0049】
その方法は更に、第1のひずみゲージ及び第2のひずみゲージのそれぞれの抵抗を、評価ユニットを用いて測定するステップを含む。
【0050】
その方法は更に、評価ユニットを用いて、スピンドルの重量によって生じる外力の補正値を決定するステップを含む。
【0051】
その方法は更に、評価ユニットを用いて、スピンドルのレバーアームの位置を決定するステップを含む。
【0052】
その方法は更に、評価ユニットを用いて、測定された抵抗と、決定された第1の力の補正値とに基づいて、適用されたスピンドルに加えられた外力を特定するステップを含む。
【0053】
この方法によって、スピンドルに作用する外力を特定するための、より正確で費用効率の高い測定方法が提供される。
【0054】
更なる態様によると、外力測定ユニットを備えた電動アシスト自転車が提供される。
【0055】
例えば、電動アシスト自転車は、運転者をサポート又は支援するための電気モータと、電気エネルギの形態で電気モータに供給されるエネルギを貯蔵するエネルギ貯蔵装置とを備えた自転車である。
【0056】
電気モータは、例えばハブモータ又はチェーンモータとすることができ、少なくとも1つのDC又はAC電源を原動力とする電気機械を備える。エネルギ貯蔵装置は、例えばバッテリ又は蓄電池、例えば鉛ベース又はリチウムベースのバッテリ又は蓄電池とすることができる。あるいは又は加えて、エネルギ貯蔵装置は燃料電池型貯蔵装置であることもできる。電気モータは、アシスト機能を備えた自転車のペダルを漕ぐ運転者の筋肉での動力に加えてエネルギを提供する。このような電動アシスト自転車の一例は、eバイク又はPedelecなどの電動自転車である。
【0057】
この構成により、ひずみゲージの抵抗を測定するためのロードセルを備えたモータユニットを有する電動アシスト自転車を提供することができる。ロードセルは、簡素さが増進された、改良された外力測定ユニットを提供する。それにより精度が向上され、製造コストが削減される。
【0058】
上記の方法及び電動アシスト自転車の利点に関しては、上述の外力測定ユニット及び実施形態を参照されたい。
【0059】
上記方法の個々のステップ又は全てのステップは外力測定ユニットによって実施されることも、されないこともできることは、容易に理解される。
【0060】
更なる態様によると、フリーホイールと、外側リングと、内側リングと、スプロケットキャリアとを備えた、電動アシスト自転車のためのモータユニットが提供される。
【0061】
フリーホイールは、外側リングからスプロケットキャリアを切り離すようにされる。「切り離す」とは、内側リングがスプロケットキャリアと異なる速度で回転することができることを意味する。
【0062】
この構成により、スプロケットキャリアに外部から加えられた力は、この外力が内側リングの速度より速い回転速度をもたらす場合には、内側リングに伝達されない。これにより、摩擦損失が低減される。
【0063】
モータユニットは、1つのフリーホイールを備えることによって更に改良されることができる。
【0064】
モータユニットは、1つのフリーホイールを備える。特に、モータユニットは1つ以上のフリーホイールを備える。フリーホイールの数は1であることができる。
【0065】
フリーホイールを1つだけ備えるモータユニットにより、更にコンパクトで小さなモータユニットを構築することができる。
【0066】
更にモータユニットはモータハウジングを備え、これはフリーホイール、外側リング、内側リング、及びスプロケットキャリアを収容する。
【0067】
モータハウジングは、プラスチック又は金属製とすることができる。モータハウジングは、耐衝撃性及び/又は耐水性とすることができる。モータハウジングは、フリーホイール、外側リング、内側リング、及びスプロケットキャリアを、周囲の影響から保護することができる。
【0068】
更なる一実施形態では、電気モータはロータを備え、そのロータは、ピンリング式の波動歯車装置に取り付けられる。
【0069】
そのピンリング式の波動歯車装置は、電気モータとスピンドルの間に小型の歯車を提供する。歯車の大きさを最小限に抑えることにより、駆動ユニットをできる限り小さくすることができる。
【0070】
モータハウジングは、第1のモータハウジング部分と、第2のモータハウジング部分と、第3のモータハウジング部分とを備えることができる。
【0071】
第1のモータハウジング部分は、ギアボックス及び外縁部とすることができる。第2のモータハウジング部分は、ロードセルを収容するようにされる。第3のモータハウジング部分は、スプロケットキャリアを収容するようにされる。
【0072】
この構成により、モータハウジングを自転車のフレームに取り付けることができる。更に、モータハウジングの大きさを小さくすることができる。
【0073】
更なる態様では、上記電動アシスト自転車は、上述のモータユニットを備える。
【0074】
その電動アシスト自転車は、フレームを備える。モータユニットの上記ハウジングは、そのフレームに取り付けられることができる。モータハウジングは、そのフレームに一体化されることもできる。モータハウジングはモータユニットを収容することができる。
【0075】
モータハウジングの大きさを小さくすることにより、運転性能が改善される。
【0076】
更なる態様では、モータユニットの電気モータを制御するための駆動方法が適用され、これは以下のステップを含む。
-外力測定ユニットを用いて、クランクを通じてスピンドルに加えられた第2のトルクを決定するステップと、
-第2のトルクに基づいて第1のトルクを計算するステップと、
-計算された第2のトルクに基づいて電気モータを制御するステップ。
【0077】
例えばその駆動方法は、上述の駆動ユニットに適用されることができる。特にその駆動ユニットは、電動アシスト自転車に内蔵されることができる。その電動アシスト自転車は、ユーザによって駆動される。ユーザはペダルを通じてペダルクランクに力を加える。上述の測定方法により、第2のトルクが検出される。第2のトルクは、ユーザによって加えられることができる。
【0078】
利得係数に応じて、第1のトルクが計算される。第1のトルクは電気モータによって供給される。第1のトルクは、フリーホイールを通じてスピンドルに加えられる。
【0079】
更にその駆動方法は、スピンドルの回転方向を特定するステップを含む。
【0080】
回転方向を特定することにより、モータの回転方向の制御が可能となる。モータを両回転方向において制御することにより、スピンドルの各回転方向についてサポートを提供することができる。
【0081】
上記方法、上記電動アシスト自転車、及び上記外力測定ユニットの利点については、上記モータユニット及び上記駆動方法を参照されたい。
【0082】
更なる態様は、ピンリング式の波動歯車装置に関し、ピンリング式の波動歯車装置は、
-内側ギアリング(401)に対して偏心して配置されたトランスミッタリング
を備え、トランスミッタリングは、
-内側にある第1のトランスミッタリング歯部と、
-外側にある第2のトランスミッタリング歯部と
を備え、第1のトランスミッタリング歯部は、トランスミッタリングの第2のトランスミッタリング歯部の反対側に配置され、
-内側ギアリングは、
-第1のトランスミッタリング歯部と部分的に噛み合う第2の内側ギアリング歯部と、
-外側にある第2の内側ギアリング歯部と
を備える。
【0083】
上記ピンリング式の波動歯車装置は、外側の歯を備えた可撓性スプラインを使用するタイプの機械的歯車システムであり、その外側の歯は、回転する楕円形のプラグによって変形されて、外側のスプラインの内側歯車の歯と係合する。
【0084】
トランスミッタリングは薄型のリングである。トランスミッタリングの内側はトランスミッタリングの中心を向く。トランスミッタリングの外側は、その内側の反対方向を向く。各側に複数の歯が配置される。
【0085】
第1のトランスミッタリング歯はそれぞれ、第2のトランスミッタリング歯と同じ放射状の直線上に配置される。第1のトランスミッタリング歯部はそれぞれ、その放射状の直線に沿って、トランスミッタリングの第2のトランスミッタリング歯の反対側にある。
【0086】
この解決策により、より小型の、改良されたピンリング式の波動歯車装置が提供される。提供されるピンリング式の波動歯車装置は、より高いトルクを扱うことができる。
【0087】
一実施形態では、上記ピンリング式の波動歯車装置は外側ギアリングを備え、内側ギアリングはトランスミッタリングの内側に配置され、そのトランスミッタリングは外側ギアリングの内側に配置される。
【0088】
外側ギアリングを使用することによって、上記ピンリング式の波動歯車装置は更に改良され、特にピンリング式の波動歯車装置のギア比が改善される。
【0089】
更なる実施形態では、外側ギアリングは、
-内側にある第1の外側ギアリング歯と、
-外側にある設置要素と
を備える。
【0090】
上記設置要素によって、外側ギアリングをモータハウジングに設置することができる。これにより、トランスミッタリング及び内側ギアリングとの関係で、外側ギアリングを固定することができる。
【0091】
例えば、第1の外側ギアリング歯部は、第2のトランスミッタリング歯部と部分的に噛み合うようにされる。
【0092】
更なる実施形態では、トランスミッタリングは両面歯リングである。
【0093】
この実施形態では、外側ギアリングは設置要素を備え、その設置要素は、
-2つの第2の外側ギアリング凹部と、
-第2の外側ギアリング凸部と
を備え、第2の外側ギアリング凸部は、第2の外側ギアリング凹部の間に配置される。
【0094】
この実施形態では、第2の内側ギアリング歯部及び第1のトランスミッタリング歯部は、圧縮された正弦波の形状を有する。
【0095】
歯底部及び歯は、正弦波の形状を有する。その正弦波の振幅は、外周中間と頂部外周の間、又はその外周中間と歯底外周の間の高低差に等しい。その正弦波の長さは、歯底部の幅と歯の幅との合計に等しい。上述の仕様は円周に沿ったものである。
【0096】
上記ピンリング式の波動歯車装置は、その高さと相対的に、歯底部及び歯の幅を圧縮することによって改良されることができる。言い換えれば、正弦波は円周に沿って圧縮される。
【0097】
この解決策により、各歯が底部とより深く噛み合う。その結果、各歯と各歯底部の間の接触表面が増大する。結果として、より大きなトルクを伝達することができる。
【0098】
この例では、第2の内側ギアリング歯部は、第1のトランスミッタリング歯部と同じ高さを有し、第2の内側ギアリング歯部の底部円及び頂部円は、第1のトランスミッタリング歯部の底部円及び頂部円より小さい。
【0099】
更なる例では、第1の外側ギアリング歯部は、第2のトランスミッタリング歯部と同じ高さを有し、第1の外側ギアリング歯部の底部円及び頂部円は、第2のトランスミッタリング歯部の底部円及び頂部円より小さい。
【0100】
更に、トランスミッタリングの第1のトランスミッタリング表面は、トランスミッタ軸受に取り付けられ、トランスミッタ軸受はシャフトに取り付けられ、そのシャフトは偏心回転する。
【0101】
シャフトは、これらのリングの回転軸に対して偏心回転する。偏心して動くシャフトは、シャフト位置に応じて、トランスミッタリングを、第1の外側ギアリング歯部及び第2の内側ギアリング歯部とこれらのリングの中心に対する反対側において噛み合うように押し込む。
【0102】
更なるピンリング式の波動歯車装置は、
-それらのリングの回転軸に対して垂直に配置された第1の平面と、ここでその第1の平面に、内側ギアリング、トランスミッタリング、及び外側ギアリングが配置され、
-その第1の平面に対して平行に配置された第2の平面と、ここでその第2の平面に、トランスミッタリング及び外側ギアリングが配置され、
を備える。
【0103】
更なる実施形態は、第2の内側ギアリング歯部、第1のトランスミッタリング歯部、及び第2のトランスミッタリング歯部の歯数が36個であることを含む。
【0104】
更なる例では、第1の外側ギアリング歯部は、第2の内側ギアリング歯部の歯数よりもちょうど1だけ多い歯数を有する。
【0105】
互いに関連した歯数に応じて、ギア比を調整することができる。歯数は各リングの円周にも関連する。
【0106】
一実施形態では、内側ギアリングとトランスミッタリングのギア比は、ちょうど1:36である。
【0107】
提供されるリングの構成により、ギア比が高くトルク伝達が改善された、サイズが小さなギアを構築することができる。
【0108】
更なる実施形態では、第1の外側ギアリング歯部は静止している。
【0109】
「静止している」ことは、内側ギアリング及びトランスミッタギアリングが、外側ギアリングに対して回転することを意味する。更に、内側ギアリングはトランスミッタリングに対して回転することができる。
【0110】
この解決策により、ギア比が提供されることができる。
【0111】
更なる態様によると、例えば実施例33から47のうちのいずれか1つによるピンリング式の波動歯車装置を動作させるための方法は、
-内側ギアリングを外部トルクによって駆動するステップと、
-第2の内側ギアリング歯部と第1のトランスミッタリング歯部との噛み合いによって、外部トルクを内側ギアリングからトランスミッタリングに伝達するステップと、ここで第2のトランスミッタリング歯部は第1の外側ギアリング歯部と噛み合い、
-トランスミッタリングを通じて外力を出力するステップと
を含む。
【0112】
本発明は更にピンリング式の波動歯車装置に関し、該ピンリング式の波動歯車装置は、
-トランスミッタリングと、内側ギアリングと、外側ギアリングとを備え、
-トランスミッタリングは内側ギアリングに対して偏心して配置され、
-トランスミッタリングは、
-内側にある第1のトランスミッタリング歯部と、
-外側にある第2のトランスミッタリング歯部と
を備え、第1のトランスミッタリング歯部は、トランスミッタリングの第2のトランスミッタリング歯部の反対側に配置され、
-内側ギアリングは、内側ギアリングの外側に配置された内側ギアリング歯部を備え、内側ギアリング歯部は、第1のトランスミッタリング歯部と部分的に噛み合い、
-内側ギアリングはトランスミッタリングの内側に配置され、トランスミッタリングは外側ギアリングの内側に配置され、
-外側ギアリングは、その外側ギアリングの内側にある外側ギアリング歯部を備え、
-外側ギアリング歯部は、第2のトランスミッタリング歯部と部分的に噛み合うようにされ、
-外側ギアリング歯部は、好ましくは内側ギアリング歯部の歯数よりもちょうど1又はちょうど2だけ多い歯数を有する。
【0113】
好ましくは、トランスミッタリングは両面歯リングである。
【0114】
上記リングはディスクとして形成されることもでき、これは均等物とみなすことができる。
【0115】
第1のトランスミッタリング歯部は、第2のトランスミッタリング歯部の歯数と等しい歯数を有してもよい。
【0116】
好ましくは、トランスミッタリングは楕円形の断面を有することができる。特に、歯部を無視するか又は平滑とみなした場合に楕円形となる。このような楕円形の断面により、一度にトランスミッタリングの歯のうちの一部のみが、別の歯と係合するようにすることができる。
【0117】
上記ピンリング式の波動歯車装置は更に、楕円形のトランスミッタを提供するために、楕円形の形状を有するシャフトを備えることができる。特に、そのシャフトとトランスミッタの間に軸受を備えることができる。これにより、そのシャフトを自由に回転させることができる。
【0118】
トランスミッタリングは、円形のリング状の断面を有してもよい。これは特に、歯部を含む正確な外形を平均した形状において、トランスミッタリングが厳密な円形となることを意味し得る。
【0119】
上記ピンリング式の波動歯車装置は更に、内側ギアリングから外側ギアリングまでトランスミッタリングを持ち上げるための偏心したシャフトを備えることができる。そのようなシャフトを用いて、ピンリング式の波動歯車装置を駆動することができる。
【0120】
外側ギアリングは設置要素を備えてもよく、その設置要素は、
-少なくとも2つの外側ギアリング凹部と、
-外側ギアリング凸部と
を備え、外側ギアリング凸部は、2つの外側ギアリング凹部の間に配置される。
【0121】
そのような設置要素を、上記ピンリング式の波動歯車装置をハウジング内に設置して固定するために用いることができる。2つの凹部を伴った1つの凸部、又はそれぞれが2つの凹部を伴った複数の凸部が存在してもよい。
【0122】
内側ギアリング歯部及び第1のトランスミッタリング歯部は、圧縮された正弦波の形状を有してもよい。
【0123】
内側ギアリング歯部は、第1のトランスミッタリング歯部と同じ高さを有してもよい。内側ギアリング歯部の底部円及び頂部円は、第1のトランスミッタリング歯部の底部円及び頂部円より小さくてもよい。
【0124】
外側ギアリング歯部は、第2のトランスミッタリング歯部と同じ高さを有してもよい。外側ギアリング歯部の底部円及び頂部円は、第2のトランスミッタリング歯部の底部円及び頂部円より小さくてもよい。
【0125】
特に、内側ギアリング歯部及び第1のトランスミッタリング歯部は、サイクロイド歯部として形成されることができる。特に、外側ギアリング歯部及び第2のトランスミッタリング歯部は、サイクロイド歯部として形成されることができる。このようなサイクロイド歯部は、特に外側ギアリング歯部が内側ギアリング歯部の歯数よりちょうど1だけ多い歯数を有する特定の場合に、高効率のために好適であることが分かっている。
【0126】
サイクロイド歯部のギアの歯の形状は、特にエピサイクロイド曲線及びハイポサイクロイド曲線に基づいており、これらはそれぞれ、円が別の円の外側及び内側を転がることによって生成される曲線である。
【0127】
2つの歯付きギアが噛合するとき、これらの歯が接触する点を通って、各ギアの中心の周りに仮想円であるピッチ円を描画することができる。そのピッチ円の外側の歯の曲線はアデンダムとして知られ、そのピッチ円の内側の歯の空間の曲線はデデンダムとして知られる。一方のギアのアデンダムは、他方のギアのデデンダムの内側にある。
【0128】
別の実施形態では、内側ギアリング歯部及び第1のトランスミッタリング歯部は、インボリュート歯部として形成されることができる。特に、外側ギアリング歯部及び第2のトランスミッタリング歯部は、インボリュート歯部として形成されることができる。
【0129】
インボリュート歯部又はインボリュートギア設計において、1対のギア歯の間の接触は、同一の螺旋方向の2つのインボリュートが出会う、単一の瞬間的な点で発生する。これらの歯の他方の側での接触は、両方のインボリュートが他方の螺旋方向のものとなる点である。これらのギアの回転により、この接点の位置が各歯面を横断するように移動する。上記曲線の任意の点における接線は、ギアの設置距離とは無関係に、母線に対して垂直となる。従って、力の線はその母線をたどるため、2つの底部円に対する接線となり、これは作用線として知られる(圧力線又は接触線とも呼ばれる)。これが当てはまる場合、これらのギアは、「ギアセットの2つのギアの間の角速度比は、噛合全体を通して一定のままでなければならない」という歯車構成の基本法則に従う。
【0130】
トランスミッタリングの第1のトランスミッタリング表面は、トランスミッタ軸受に取り付けられてもよく、ここでトランスミッタ軸受はシャフトに取り付けられ、そのシャフトは偏心回転する及び/又は偏心を有する。
【0131】
既に本明細書で別に述べたように、シャフトは特に駆動のために使用されることができる。
【0132】
単一の偏心を用いる代わりに、トランスミッタリングは変形可能なものとして形成されることができ、同時に2点で持ち上げられることができる。
【0133】
上記ピンリング式の波動歯車装置は特に、
-それらのリングの回転軸に対して垂直に配置された第1の平面と、ここでその第1の平面に、内側ギアリング、トランスミッタリング、及び外側ギアリングが配置され、
-その第1の平面に対して平行に配置された第2の平面と、ここでその第2の平面に、トランスミッタリング及び外側ギアリングが配置され、
を備えてもよい。
【0134】
これは、内側ギアリングが、トランスミッタギアリング及び外側ギアリングよりも更に軸方向に延在していることを意味する。
【0135】
内側ギアリング歯部、第1のトランスミッタリング歯部、及び第2のトランスミッタリング歯部の歯数は、それぞれ36に等しくてもよい。これは電動アシスト自転車に好適であることが分かっているが、他の個数を用いることもできる。
【0136】
内側ギアリングとトランスミッタリングのギア比は、ちょうど1:36に等しくてもよい。しかしながら、やはり他の値を用いることもできる。
【0137】
第1の外側ギアリング歯部は静止していてもよい。特にこれは、ハウジングに固定されてもよい。
【0138】
本発明は更に、電動自転車用のモータユニットに関し、そのモータユニットは、
-駆動要素を駆動するように構成された電気モータと、
-ペダルに接続可能なスピンドルと、
-駆動要素によって及びスピンドルによって、駆動方向に駆動可能なスプロケットキャリアと、
-スピンドルの回転及び/又はスピンドルに加えられた力若しくはトルクと、電気モータの回転とを検出し、スピンドルが駆動方向と反対に回転する場合に、駆動方向と反対に駆動するよう電気モータに通電するように構成された評価ユニットと
を備え、
-モータユニットは、電気モータとスピンドルの間のトルクの伝達経路に単一のフリーホイール装置のみを備え、
-スピンドルは、スピンドルとスプロケットキャリアが決まった回転関係を有するようにして、そのスプロケットキャリアに接続され、
-単一のフリーホイール装置は、駆動要素とスプロケットキャリアの間に配置され、
-モータユニットは更に、電気モータと駆動要素の間に、一定の伝達比で、決まった回転関係を提供するギアを備え、
-そのギアは、本明細書に開示されているピンリング式の波動歯車装置である。
【0139】
上記ピンリング式の波動歯車装置のあらゆる実施形態が用いられることができる。
【0140】
特に、フリーホイール装置は、駆動要素に対してスプロケットキャリアの方が速く回転するようにすることを可能にする。
【0141】
評価ユニットは、ペダルが運転者の足に付いたままとなるように、駆動方向の反対となる方向について電気モータに通電するように構成されてもよい。
【0142】
評価ユニットは、駆動方向と反対に回転する際の電気モータの抗力モーメントを補償するようにして、その電気モータに通電するように構成されてもよい。
【0143】
特に、次のように構成されてもよい。
-モータユニットは外力測定ユニットを更に備え、更に/又は
-評価ユニットは、外力測定ユニットを用いて、スピンドルに加えられた力若しくはトルクを測定するように構成される。
【0144】
特に、外力測定ユニットは、次の通り構成されてもよい。
-支持リングを備えたロードセルを含み、
-第1のフラップ及び第2のフラップがその支持リングに配置され、第2のフラップは、支持リングにおいて第1のフラップの反対側に配置され、
-各フラップは、支持リングの外側へ向けて半径方向に配置され、
-第1のフラップ端部及び第2のフラップ端部が、第1のフラップ及び第2のフラップの各端部に配置され、
-第1のひずみゲージが第1のフラップに配置され、第2のひずみゲージが第2のフラップに配置され、材料の膨張による第1のフラップ又は第2のフラップの長さの変化に応じて、第1のひずみゲージ及び/又は第2のひずみゲージは、そのそれぞれの抵抗を変えるようにされる。
【0145】
モータユニットは更にモータハウジングを備えてもよく、ここで第1のフラップ端部及び第2のフラップ端部は、ロードセルを、スピンドルのモータハウジングのロードセル保持シートに設置するように構成され、第2の外側リングはモータハウジングの第2の転動支持体に設置される。
【0146】
モータユニットは更に、スピンドルの半径方向位置を特定するための角度エンコーダを備えてもよく、ここで評価ユニットは、その角度エンコーダを用いて、スピンドルの回転を特定するように構成される。
【0147】
評価ユニットは、駆動要素とスピンドルの間の回転速度、力、及び/又はトルクの関係に応じて、電気モータへの通電を部分的に又は完全に遮断するように構成されてもよい。
【0148】
評価ユニットは、電気モータに与えられた電流を測定及び/又は制御するように構成されてもよい。
【0149】
評価ユニットは、測定された電流に基づいて、モータの回転を特定するように構成されてもよい。
【0150】
モータユニットは、スプロケットキャリアと決まった回転関係にあるスプロケットホイールを備えてもよく、スプロケットホイールは、チェーンを駆動するように構成される。
【0151】
本発明は更に、本明細書に開示されているモータユニット及び/又は本明細書に開示されているピンリング式の波動歯車装置を備えた電動アシスト自転車に関する。あらゆる変形例が適用されることができる。
【0152】
以下に、本出願の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0153】
【
図1】外力測定ユニットを含むモータユニット1を示す。
【
図2】
図1に示すモータユニットの概略側面図を示す。
【
図3】フリーホイールを備えた
図1に示すモータユニットの、第1の端部がある正面側の図を示す。
【
図4】フリーホイールを備えた
図3に示すモータユニットの、第2の端部がある背面側の図を示す。
【
図5】ロードセルとスピンドルとを備えた外力測定ユニットを収容するモータハウジングを備えた、
図4に示すモータユニットを示す。
【
図6】
図3に示すスピンドルの第1の端部からのロードセルの正面図を示す。
【
図7】
図4に示すスピンドルの第2の端部からのロードセルの背面図を示す。
【
図8】第1の締結要素及び第2の締結要素を備えた、
図5に示すモータハウジングを備えたモータユニットを示す。
【
図9】ホールセンサ及び磁気リングを備えた角度エンコーダを示す。
【
図11】角度検出器のホールセンサを取り付けた外力測定ユニットの正面側を示す。
【
図12】角度検出器のホールセンサを取り付けた外力測定ユニットの別の実施形態の背面側を示す。
【
図13】外力f
eがペダルに作用している際の、ペダル及び鉛直位置のペダルクランクを備えたスピンドルの概略側面図を示す。
【
図14】外力f
eがペダルに作用している際の、ペダル及び水平位置のペダルクランクを備えたスピンドルの概略側面図を示す。
【
図15】各ペダルに対して描かれた各ひずみゲージの測定された抵抗での典型的な信号をグラフで示す。
【
図16】モータのサポートなしでの低ケイデンスについての、各ペダルに対して描かれた各ひずみゲージの測定された抵抗のグラフを示す。
【
図17】モータのサポートなしでの高ケイデンスについての、各ペダルに対して描かれた各ひずみゲージの測定された抵抗の典型的な信号をグラフで示す。
【
図18】
図8に示す切断線に沿った、モータハウジング内に設置されたスピンドルを備えたロードセルの断面図を示す。
【
図19】電動モータとフリーホイールを備えたモータユニットの断面図を概略的に示す。
【
図20】内側ギアリングと、ピンリング311と、外側ギアリングとを備えたトランスミッタ軸受の正面側の概略図を示す。
【
図21】
図20に示すトランスミッタ軸受の背面側の概略図を示す。
【
図22】
図20に示すトランスミッタ軸受の背面側の概略図を示す。
【
図25】押圧手段としてトランスミッタリングが使用される実施形態を示す。
【
図26】両面歯リングを備えたピンリング式の波動歯車装置の概略図を示す。
【
図27】
図25に示す両面歯リングを備えたリング式の波動歯車装置の断面図を概略的に示す。
【
図28】両面歯リングを備えかつ歯を有するピンリング式の波動歯車装置の概略図を示す。
【
図29】
図27に示す両面歯リングを備えかつ歯を有するピンリング式の波動歯車装置の断面図を概略的に示す。
【
図30】第1の配置におけるリング式の波動歯車装置の一部を概略的に示す。
【
図31】第二の配置におけるリング式の波動歯車装置の一部を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0154】
これらの図では、同一又は類似の構成は、同一の参照番号で示される。
【0155】
図1は、外力測定ユニットを備えたモータユニットを示す。
【0156】
その測定ユニット4は、第1の軸受支持体6を備えたロードセル5を含む。第1の軸受支持体6は支持リング61を備える。第1のフラップ62は、支持リング61に配置される。支持リング61はロードセル5の一部でもある。第1のフラップ62は、支持リング61の一部を取り囲む。第1のフラップ62は、第2のフラップ65の反対側に配置される。第2のフラップ65もまた、支持リング61の一部を取り囲む。第1のフラップ62及び第2のフラップ65は、同一の大きさを有する。第1のフラップ62及び第2のフラップ65は、支持リング61に半径方向に、ロードセル5の外側に配置される。
【0157】
第1のフラップ62は、支持リング61に対して90°の角度で固定されている。第2のフラップ62もまた、支持リング61に対して90°の角度で固定されている。
【0158】
第1のフラップ端部63は第1のフラップ62の端部に配置される。第1のフラップ63は、第1のフラップ63と支持リング61の間の領域に第1のひずみゲージ64を備える。第2のフラップ端部6は第2のフラップ65の端部に配置される。第2のフラップ65は、第2フラップ65と支持リング61の間の領域に第2のひずみゲージ67を備える。
【0159】
第1の軸受支持体6は、第1の軸受7を収容する第1の軸受座68も備える。第1の軸受7は、第1の外側リング71と、第1の内側リング72とを備える。少なくとも1つの第1の軸受要素73が、第1の外側リング71と第1の内側リング72の間に配置される。
【0160】
評価ユニット8は、ロードセル5に配置される。
【0161】
モータユニット1は第2の軸受9も備える。第2の軸受9は、第2の外側リング91を備える。第2の外側リング91は、ここでは図示されない支持用軸受座と、第2の内側リング92とに受け入れられる。少なくとも1つの第2の軸受要素93が、第2の外側リング91と第2の内側リング92の間に配置される。
【0162】
第1の軸受7の第1の内側リング72と、第2の内側リング92とは、
図1に示されるように、スピンドル対称軸100を備えたスピンドル10を受ける。スピンドル10は、第1の端部103と、第2の端部107とを備える。
【0163】
モータユニット1は、スピンドル10の角度位置の変化を検出するための、ここでは図示されない角度エンコーダも備える。ここでは図示されない一実施形態では、その角度エンコーダはスピンドル10の絶対角度位置を検出する。
【0164】
ロードセル5は機械的ガイド69も備える。機械的ガイド69は、ロードセル5をx方向及びz方向において移動しないようにする。
【0165】
一実施形態では、機械的ガイド69は、ロードセル5の外側において、各フラップに対して90°の角度を有する。機械的ガイド69は、ここでは図示されないプラスチックピンを備え、これはロードセル5をx方向及びz方向において移動しないようにする。そのプラスチックピンはその機械的ガイドに配置され、ロードセル保持シート51に配置されたガイドに沿って延在する。
【0166】
更なる一実施形態では、各フラップ端部63、66は、z軸に沿った各端部にプラスチックピンを有するか、又はz軸に沿った各端部でのプラスチックピンと協働する。そのプラスチックピンはガイド内に延在する。この機械的ガイドもまた、ロードセルを少なくともx方向において移動しないようにする。
【0167】
図2は、
図1に示されるモータユニット1の概略側面図を示す。
【0168】
スピンドル10の第1の端部103に、第1のクランク101が配置される。第1のクランク101は、
図2に示されるように、第1の対称軸104を有する第1のペダルスピンドル130によって第1のペダル102に接続される。第1のペダル102は第1の対称軸104を中心に回転可能であり、力を第1のクランク101に伝達する。第2のクランク105は、
図2に示されるように、第1の対称軸109を備えた第2のペダルスピンドル131によって、第2のペダル106に接続される。第2のペダル106は
図2に示されるように第2の対称軸109を中心に回転可能であり、力を第1のクランク101に伝達する。
【0169】
図2は角度エンコーダ11も示す。角度エンコーダ11は、第1の軸受7を取り付けるロードセル5に取り付けられる。角度エンコーダ11は、第1の軸受7と第2の軸受9の間に配置される。角度エンコーダ11は、ロードセル5に配置される。
【0170】
第1のペダル102が外力feをスピンドル10に伝達することもまた示される。更にスピンドル10は、第1の力f1を第1の軸受7に、第2の力f2を第2の軸受9に伝達する。また、第1の水平方向の力fx1及び第2の水平方向の力fx2は、チェーン114からディフレクターブレード110へと伝達される。
【0171】
ディフレクターブレード110はスピンドル10に取り付けられる。第1の力f
x1及び第2の力f
x2は、外力f
e、第1の力f
1、及び第2の力f
2に対してほぼ垂直である。外力f
e、第1の力f
1、及び第2の力f
2は、
図2に示されるように、y軸に沿って作用する。y軸に沿って作用する力は、鉛直方向の力である。
【0172】
第1の水平方向の力f
x1及び第2の水平方向の力f
x2は、
図2に示されるように、x軸に沿って作用する。第1の水平方向の力f
x1及び第2の水平方向の力f
x2は、水平方向に作用する。
【0173】
図3は、フリーホイール108を備えた
図1に示すモータユニット1の第1の端部103がある正面側の図を示す。
【0174】
第1の軸受7の片側に、スピンドル10は第1の端部103を備える。第1の軸受7の反対側に、スピンドル10はフリーホイール108と、第2の端部107とを備える。フリーホイール108はローラーフリーホイールである。フリーホイール108の星形は、スピンドル10への形状によって固定される接続部分を有する。
【0175】
図4は、フリーホイール108を備えた
図3に示すモータユニット1を、第2の端部107のある背面側から示す。
【0176】
フリーホイール108は、フリーホイールクラッチを備える。そのフリーホイールクラッチは、ここでは図示されない駆動されるシリンダ内に、ここでは図示されないバネ荷重ローラーを有する。フリーホイールクラッチの星形が、スピンドル10に配置される。星形の複数の部品のうちの少なくとも1つは、片側に傾斜を有する。反対側には、星形の一部分は、スピンドル10の半径方向に縁部を有する。
【0177】
その縁部はスピンドル10に隣接する。近位縁部はスピンドル10に対して接線方向に配置される。カバーは、フリーホイール108の前側を覆う。星形の各部は、半径方向側に隣接してノッチを備える。そのノッチは傾斜でない側に配置される。
【0178】
別の実施形態では、フリーホイールはクランプ式フリーホイールである。クランプ式フリーホイールは、ノコギリ状の歯が付いた少なくとも2つのバネ荷重ディスクを備え、これらはラチェットのように、歯側を合わせて互いに対して押し付けられる。一方向に回転すると、駆動側ディスクのノコギリ状の歯は被駆動側ディスクの歯を固定し、それを同じ速度で回転させる。
【0179】
図5は、ロードセル5を備えた外力測定ユニット4とスピンドル10とを取り付けるモータハウジング3を備えた、
図4に示すモータユニット1を示す。
【0180】
モータハウジング3は、モータユニット1を収容する。モータユニット1は、保持プレート31を介して、4本のネジ32を用いてモータハウジング3に取り付けられる。保持プレート31は、第1のフラップ端部63及び第2のフラップ端部66を固定する。第1のフラップ端部63及び第2のフラップ端部66は、ネジ32によって、モータハウジング3と保持プレート31の間で締め付けられる。第1のフラップ端部63及び第2のフラップ端部66の締め付けによって、各フラップ62、65もまた固定される。
【0181】
各フラップ62、65の固定により、第1の軸受支持体6と支持リング61とを備えたロードセル5は、モータハウジング3の、ここでは図示されないロードセル保持シート51に固定される。モータハウジング3は、ここでは図示されない支持用軸受座も備え、やはり図示されない第2の軸受を設置する。
【0182】
スピンドルは、モータハウジング3から外側を向いた第1の端部103を備える。
【0183】
図6は、ロードセル5を、
図3に示されるようにスピンドル10の第1の端部103からの正面で示す。
【0184】
支持リング61と第1の軸受座68の間の縁部は、丸みを付けられている。
【0185】
各フラップ62、65は、スピンドル対称軸100の方向において、支持リング61の半分未満の大きさである。各フラップ62、65のスピンドル対称軸100の方向における片側は、支持リング61と同一平面に配置される。反対側は、滑らかな接続部により支持リングに接続される。
【0186】
各フラップ端部63、66は、支持リング61の近位端に配置される。フラップ端部63、66は、支持リング61と略同一の形状で湾曲している。各フラップ端部63、66の縁部は丸みを付けられている。フラップ端部63、66は、ロードセル5の前側を向いている。フラップ端部63、65は、各フラップ62、64と略同一の幅を有する。
【0187】
図7は、ロードセル5を、
図4に示されるようにスピンドル10の第2の端部107からの背面側を示す。
【0188】
支持リング61は、第1の軸受座68に対する導入端に関係する。その導入端は、第1の軸受座68の内側に配置される。
【0189】
図8は、
図5に示されるようなモータハウジング3を備えたモータユニット1を、第1の締結要素33及び第2の締結要素34と共に示す。
【0190】
第1の締結要素33及び第2の締結要素34は、モータハウジング3の外側に配置される。第1の締結要素33及び第2の締結要素34は、モータハウジング3を、ここでは図示されない自転車のレールに取り付けるために使用される。
【0191】
第1の2つの締結要素33は、モータハウジング3を挟んで反対側に配置される。2つの第1の締結要素のうちの一方は、モータハウジング3のバッテリホルダ12の外側に隣接して配置される。
【0192】
第2の締結要素34は、四辺形で配置される。4つの第2の締結要素34のうちの1つは、バッテリホルダ12に隣接する第1の締結要素33の反対側に配置された第1の締結要素33に隣接して配置される。
【0193】
第1の締結要素33は、第2の締結要素34よりも大きな直径を有する。
【0194】
バッテリホルダ12もまた、モータハウジング3の一部である。バッテリホルダ12は、2つの第1の締結要素33の間で、モータハウジング3の円周に配置される。
【0195】
図9は、ホールセンサ111及び磁気リング112を備えた角度エンコーダ11を示す。
【0196】
磁気リングは、72個のN極と72個のS極とを備える。N極とS極とは、磁気リング112で交互になっている。一方の極から他方の極への変化は、磁気リングの位置の2.5°の変化に等しい。
【0197】
磁気リング112が回転し、ホールセンサ111の位置が固定されている間、その極が交互になる。ホールセンサ111は磁場を測定する。ホールセンサ111は磁場の変化を検出する。従って、S極からN極への及びその逆の各切り替わりが検出される。磁気リング122はスピンドル10に配置される。ホールセンサ111に対する磁気リング112の位置の変化に応じて、スピンドル10の位置の変化が検出される。
【0198】
一実施形態では、角度エンコーダは軸上の磁気エンコーダである。軸上の磁気エンコーダは、モータシャフトに取り付けられた、特別に磁化された2極ネオジム磁石を使用する。これはシャフトの端部に固定することができるため、モータ本体からシャフトが1本しか延びていないモータに用いることができる。
【0199】
更なる一実施形態では、スピンドル10の円周は(断面視において)歯の形状を備える。ホールセンサ111は、この歯の形状のすぐ上に配置されることができる。スピンドル10が回転することにより、歯の形状の山及び谷がホールセンサ111を交互に通過する。山から谷への及びその逆の変化によって、磁場が変化する。
【0200】
図10は、
図1に示されるひずみゲージ64、67を示す。
【0201】
第1のひずみゲージ64及び第2のひずみゲージ67は、2軸ひずみゲージとして設計される。2軸ひずみゲージは、2軸ひずみゲージ64、67の第2の部分642により第1の方向の長さの変化を測定する。その2軸ひずみゲージは、2軸ひずみゲージ64、67の第1の部分により、第1の方向に対して垂直な第2の方向の長さの変化も測定する。
【0202】
第1のひずみゲージ64が
図1に示されるようにして使用される場合には、第1の部分641のみが、支持リング61と第1のフラップ端部63の間の第1のフラップ62の長さの変化を測定するために使用される。
【0203】
図1に示されるようにして第2のひずみゲージ67が使用される場合、第1の部分642のみが、支持リング61と第2のフラップ端部66の間の第2のフラップ65の長さの変化を測定するために使用される。
【0204】
第1のひずみゲージ64の第1の部分641及び第2のひずみゲージ67の第1の部分642は、
図10に示されるように、y方向において長さの変化を測定する。
【0205】
図11は、角度検出器11のホールセンサ111を取り付けた外力測定ユニット4の正面側を示す。
【0206】
磁気リング112と、角度検出器11のホールセンサ111とは、
図6に示されるように前側に配置される。磁気リング112は、軸受支持体6の支持リング61に面して配置される。磁気リング112は回転可能に配置される。ホールセンサ111は固定される。ホールセンサ111は、磁気リング112からの磁場の変化を検出するように配置される。
【0207】
プラスチック製カバー113は、磁気リング112を覆っている。プラスチック製カバー113はノッチを有する。ホールセンサ111は、そのノッチ内に配置される。
【0208】
図12は、角度検出器11のホールセンサ111を取り付けた外力測定ユニット4の背面側を示す。
【0209】
角度検出器11の磁気リング112及びホールセンサ111は、
図7に示されるように背面に配置される。また、第1のひずみゲージ64及び第2のひずみゲージ67は、フラップ62、65の各背面に配置される。
【0210】
評価ユニット8はロードセル5に取り付けられる。評価ユニット8は、第1のひずみゲージ64、第2のひずみゲージ67、及びホールセンサ111に接続される。
【0211】
磁気リング112は、支持リング61の背面に配置される。ホールセンサ111は固定されている。ホールセンサ111は、磁気リング112からの磁場の変化を検出するように配置されている。
【0212】
プラスチック製カバー113は、磁気リング111を覆う。プラスチック製カバー113はノッチを有する。ホールセンサ112はそのノッチ内に配置される。
【0213】
図13は、第1の外力f
e1が第1のペダル102に作用し、第2の外力f
e2が第2のペダル106に作用している際の、ペダル102、106及び鉛直位置にあるペダルクランク101、105を備えたスピンドル10の概略側面図を示す。第1の玉軸受7を備えたロードセル5は、ここでは図示されない。
【0214】
この実施形態では、ペダルクランク101、105は、鉛直位置にある。鉛直位置は、y軸に沿っている。第1のペダル102は、第1のペダルクランク101を通じてスピンドル10に第1の外力fe1を提供する。第2のペダル106は、第2のペダルクランク105を通じてスピンドル10に第2の外力fe2を提供する。
【0215】
第1の外力fe1及び第2の外力fe2は、スピンドル10に作用する外力feの一部である。各外力fe1、fe2は、同じ鉛直方向に作用している。
【0216】
図14は、ペダル102、106及びペダルクランク101、105が水平位置にあるスピンドル10の概略側面図を示す。第1の玉軸受7を備えたロードセル5は、ここでは図示されない。
【0217】
この実施形態では、ペダルクランク101、105は水平位置にある。第1の外力fe1は第1のペダル102に作用し、第2の外力fe2は第2のペダル106に作用する。各ペダルは、それぞれの対応するペダルクランク101、105を通じて、外力fe1及びfe2をスピンドル10に伝達する。各外力feは同じ鉛直方向に作用している。第1の外力fe1及び第2の外力fe2は、スピンドル10に作用する外力feの一部である。各外力fe1、fe2は、同じ鉛直方向に作用している。
【0218】
図15は、各ペダル102、106に対して描かれた、各ひずみゲージ54、67の測定された抵抗の典型的な信号のグラフを示す。
【0219】
グラフは線グラフである。y軸はそれぞれの抵抗を表し、x軸は時間を表す。
【0220】
第1の信号201は、第1のペダル102に対して描かれた抵抗の推移を示す。第1の信号の2つの期間p1が描かれている。第1の信号は、第1の周期p1及び第1の振幅a1を有する。第1の信号201は概ね正弦関数である。第1の信号は、概ね第1の振幅a1の1つ分、yのマイナス方向にシフトされている。
【0221】
第2の信号202は、第2のペダル106に対して描かれた抵抗の推移を示す。第1の信号の2つの期間p2が描かれている。第2の信号202は、第2の周期p2及び第2の振幅a2を有する。第2の信号202は概ね正弦関数である。第2の信号は、概ね第2の振幅a2の1つ分、yのマイナス方向にシフトされている。第2の信号202は、その最大値において平坦域を有する。その平坦域は、第2の周期p2の概ね半分の長さを有する。
【0222】
第1の信号201は、第2の信号202に対して周期p1、p2の概ね半分、シフトされている。第2の振幅a2は第1の振幅a1の概ね半分である。第1の周期p1及び第2の周期p2は概ね等しい。
【0223】
各信号201、202の最大値はベースライン210に配置される。y方向のシフトに加えて、各信号201、202は補正値o1を有する。補正値o1は、ベースライン210とゼロ点の間のシフトに対応する。
【0224】
図16は、モータのサポートのない低ケイデンスについて、各ペダル102、106に関して描かれた抵抗の典型的な信号のグラフを示す。
【0225】
ホールセンサ信号205は、ここでは図示されない角度検出器11によって測定された磁場の変化を示す。ホールセンサ信号205の各変化は、ここでは図示されない磁気リング112の検出された極の変化による磁場の変化に対応する。
【0226】
ランプ関数206は、計算されたスピンドル10の相対位置を示す。ランプ関数206はホールセンサ信号205に基づいて計算される。ランプ周期p3の中点m3は、第1の周期p1の中点m1と概ね同一のx位置に配置される。また第2の信号202の最小値は、第1の周期p1の中点m1と概ね同一のx位置である。
【0227】
信号201、201はそれぞれ、その最大値において平坦域を有する。その最大値は、第1の周期p1の概ね半分の大きさである。第1の信号201は、第2の信号に対してy方向にシフトされている。
【0228】
図17は、モータのサポートのない高ケイデンスについて、各ペダル102、106に関して描かれた抵抗の典型的な信号のグラフを示す。
【0229】
第1の周期p1及び第2の周期p2の推移、並びにそれらのそれぞれの相対位置は、
図16に示されるものと概ね同一である。
図16に比べて、第1の信号201はその最大値においてより短い平坦域を有する。これは周期m1の概ね1/4である。
【0230】
ランプ関数206のランプ周期p3の中点m3は、第1の周期p1の中点m1に対してxのマイナス方向にシフトされている。第2の信号202の最小値は、第1の周期p1の中点m1に対して、第1の周期の1/4の大きさでシフトされている。
【0231】
第1の信号201及び第2の信号202は、
図16に示されるようなランプ関数206に比べて、より遅延している。
【0232】
第1のグラフ201と第2のグラフ202の各交点207において、左ペダルはその最も高いy位置にある。この第1のペダルは、スピンドル10の左側に配置されたペダルである。「左側」とは、スピンドル10が全体としての移動方向に移動している際に、スピンドル10の左側である側である。
【0233】
図18は、
図8に示されるようにモータハウジング3内に設置された、スピンドル10を備えたロードセル5の切断線AAに沿った断面図を示す。
【0234】
モータハウジング3は、
図5及び8に示される切断線AAに沿って切断されている。
【0235】
ロードセル5はモータハウジング3に配置される。各フラップ端部63、66を備えた各フラップ62、65とモータハウジング3の間には、y方向でのクリアランスが存在する。z方向において、ロードセル5は保持プレート31で固定される。保持プレート31は、ネジ32で固定される。保持プレート31は孔を有する。スピンドル10はこの孔に嵌合する。その孔は、その内縁に密閉用リップを備える。この密閉用リップは、ロードセル5を周囲の影響から保護する。
【0236】
図2に示されるように、外力f
eは第1のペダル102に作用する。外力f
eは、y方向での力であり、主にyのマイナス方向に作用する。第1のペダルクランク101は、第1のペダル102から第1のペダルスピンドル104を通じて第1のペダルクランク101へ外力f
eを伝達する。第1のペダル102は、
図2に示されるように、第1のスピンドル対称軸104を中心に回転可能である。それにより第1のペダル102は、水平位置に留まる。
【0237】
第1のペダルクランク101は、スピンドル対称軸100を中心に回転可能である。第1のペダルクランク101は、第1のスピンドル端部103に取り付けられて、外力feをスピンドル10に伝達する。
【0238】
スピンドル10は、第1の軸受7及び第2の軸受9に外力feを伝達する。第1の軸受7の第1の内側軸受リング72は、外力feの一部である第1の力f1を受ける。第2の軸受9の第2の内側軸受92は、やはり外力feの一部である第2の力f2を受ける。第1の力f1と第2の力f2との合計は、外力feに等しい。第1の内側軸受リング72及び第2の内側軸受リング92は、それぞれの力f1、f2を、各軸受7、9の各転動ローラー73、93に伝達する。各転動ローラー73、93は、各内側軸受リング72、92を、各外側軸受リング71、91に対して回転可能であるようにする。
【0239】
支持リング61は、第1の軸受7を収容する。第1の軸受7は、第1の力f1を支持リング61に伝達する。支持リング61は、第1の力f1を、第1のフラップ63及び第2のフラップ66に伝達する。
【0240】
外力fe、第1の力f1、及び第2の力f2は、鉛直方向の力である。鉛直方向の力は、y方向に作用する。
【0241】
ここでは図示されない一実施形態では、外力f
eは第2のペダル106に作用する。上述の説明と同様に、第2のペダル106は、第2のペダルスピンドル109を通じて第2のペダルクランク105に外力f
eを伝達する。第2のペダルは、
図2に示されるように、第2のスピンドル対称軸131を有する第2のスピンドル109を中心に回転可能である。
【0242】
第2のペダルクランク105は外力f
eをスピンドル10に伝達し、
図2に示されるように、スピンドル対称軸100を中心に回転可能である。第2のペダルクランク105は、スピンドル10の第2の端部107に取り付けられる。スピンドルに伝達される外力f
eは、上述の説明と同様にして、第1の軸受7、第2の軸受9、及びロードセル5を通じてモータハウジング3に伝達される。
【0243】
ここでは図示されないチェーン114は、水平方向の力fx1、fx2をディフレクターブレード110に伝達する。第1の水平方向の力fx1は、ディフレクターブレード110を水平x方向に引っ張る。第2の水平方向の力fx2は、ディフレクターブレードを水平x方向に押す。
【0244】
ディフレクターブレード110は、水平方向の力fx1、fx2をスピンドル10に伝達する。スピンドル10はまた、玉軸受7、9を通じて、上述されたように、各玉軸受座に水平方向の力fx1、fx2を伝達する。水平方向の力fx1、fx2は、力fe、f1、f2とは別の力であり、ここではこれ以上考慮されない。
【0245】
第2の玉軸受9は、第2の力fx2をモータハウジング3に伝達する。
【0246】
伝達された第1の力f1により、第1のひずみゲージ64は、第1のフラップ62の長さの変化を測定する。第2のひずみゲージ67はまた、第1の力f1に応じた第2のフラップ65の長さの変化を測定する。各ひずみゲージ64、67は、その長さの変化によりその抵抗を変える。
【0247】
図1に示される評価ユニット8は、各ひずみゲージ64、67の抵抗を特定する。所定の材料膨張係数によって、評価ユニット8は、各ひずみゲージ64、67の抵抗の変化に応じて、各ひずみゲージによって測定された力を計算して、第1の力f
1を計算する。
【0248】
ひずみゲージ64、67は、
図1に示されるように、主にフラップの半径方向の長さの変化を測定するように配置される。
【0249】
図10に示されるように、各ひずみゲージ64、67は、鉛直方向のひずみゲージと、水平方向のひずみゲージとを含む。各フラップ62、65の長さの変化を測定するためには、各ひずみゲージ64、67の鉛直部分641のみを使用する。各ひずみゲージ64、67の第1の水平部分は、温度変化による長さの変化の測定に使用される。この特定された温度変化は、ドリフト補償を計算するために後で使用される。
【0250】
各ひずみゲージ64、67は、ハーフブリッジ回路の一部である。例えば、36ボルトの電圧をそのひずみゲージの各外側端部に接続する。各抵抗の変化によって、第1の部分641及び第2の部分642での電圧降下の間で関係が変化する。この関係に応じて、各部分641、642の抵抗が計算される。
【0251】
更に、各フラップ62、65は第1の力f1を各フラップ端部63、66に伝達する。フラップ端部63、66は、第1の力f1の各部分を、ロードセル5が収容されるモータハウジング3のロードセル保持シート68に伝達する。
【0252】
第1のひずみゲージ64及び第2のひずみゲージ67に加えて、モータユニット1は角度検出器11も備える。角度検出器11は、スピンドル対称軸100に対するスピンドル10の位置の変化を検出するために、ロードセル5に取り付けられる。角度検出器11のホールセンサ111は、磁気リング112に対して位置が固定され、スピンドル10に付けられた磁気リング112からの磁場の変化を検出する。磁気リング112の位置の変化は、スピンドル10の位置の変化を示す。更に磁気リング112は第1のマーカーを備え、スピンドルは第2のマーカーを備える。角度エンコーダが絶対位置を検出する場合、組み立ての際に第1のマーカーと第2のマーカーを一致させることが必要である。
【0253】
スピンドル10の位置の変化に応じて、第1のペダルクランク101の相対位置が評価ユニット8によって特定される。スピンドル10の位置の較正によって、スピンドル10の絶対位置が特定される。スピンドル10の絶対位置によって、第1のペダルクランク101の絶対位置が特定される。第1のペダルクランク101の絶対位置によって、スピンドル10に対するペダル102の位置が計算される。
【0254】
主に第1のペダル102がスピンドル10よりもxのプラス方向にある場合に、外力feがペダル102に作用することを考慮して、どちらのペダルに外力feが作用しているかが特定される。
【0255】
第1の力f1と第2の力f2との精密な比率によって、評価ユニット8は外力feを特定する。
【0256】
外力feは各ペダル102、106に交互に加えられる。力feは主に、yのマイナス方向に下向きに移動しているペダル102、106に加えられる。
【0257】
一実施形態では、
図13に示されるように、第1の外力f
e1は第1のペダル102に作用し、第2の力f
e2は第2のペダル106に作用する。下向きに移動している1つのペダル102、106に加えられた外力f
e1、f
e2は、他方のペダル102、106に対する力よりも大きい。例えば、第1のペダル102が下向きに移動している場合、第1の外力f
e1は第2の外力f
e2よりも大きい。
【0258】
図13に示されるように、第1のペダル104は、y位置に関して、第2のペダル106よりも高い位置にある。従って、第1の外力f
e1は第2の外力f
e2よりも大きい。この位置であっても、第2の外力f
e2は、スピンドル10に作用する外力f
e全体に寄与している。
【0259】
その事実により、外力fe1、fe2を与えている人は、第2の外力fe2がゼロよりも大きくなるようにバランスを保つ必要がある。
【0260】
図14に示される実施形態では、ペダル102、106は、y位置に関して概ね等しい高さにある。この場合、ペダル方向に作用している外力f
e1、f
e2がより大きくなる。例えば、ペダルがスピンドル対称軸100を中心に反時計回りに回転している場合、第1の外力が、第2の外力f
e2よりも大きくなる。その事実により、上述のように、第1の外力f
e2を与えている人は、第2の外力f
e2がゼロよりも大きくなるようにバランスを保つ必要がある。
【0261】
図15は、2本の線の線グラフを示す。第1のグラフ201は、第2のひずみゲージ65の抵抗を示す。第1のグラフ201は、複数の最小値及び最大値を有する。第1のグラフ201の各最小値において、第1の力f
e1は、第1のペダル102に作用し始める。第1のペダル102が下向きに移動している間に、抵抗はその最小値からその最大値へと変化する。第1のペダル102の回転のそれぞれの繰り返しで、第1のグラフ201が繰り返される。
【0262】
上述のように、第2のグラフ202は第1のひずみゲージ62の抵抗を示す。各最小値において、第2のペダル106はその最低のx位置にある。
【0263】
各グラフ201、202の変化は、
図2に示されるようなスピンドル対称軸100を中心とするペダル102、106の回転の半分に等しい。
【0264】
常に小さな外力fe、例えば重量による力がスピンドル10に作用しているという事実により、各グラフ201、202は、ベースライン210とゼロ点の間に補正値o1を有する。
【0265】
第1の軸受7の玉軸受のクリアランスにより、一方のひずみゲージ62、64の抵抗の変化は、他方のひずみゲージ62、64の抵抗の変化に対して遅延する。従って、一方のグラフ201、202の最大値と、他方のグラフ201、202の最小値は、x位置が同じではない。グラフ201、202は互いに対して遅延する。また、ここでは図示されない、第1のフラップ端部を備えた第1のフラップと、やはりここでは図示されないロードセル保持シートの間にも、クリアランスが存在する。これらのクリアランスにより、第2のグラフ202の最大値は平坦域を有する。
【0266】
補正値o1及び上記遅延を考慮して、評価ユニット8は、特定された第1の力f1に適用されるゼロ点較正を決定する。これに応じて外力feが計算される。
【0267】
図16及び17に示されるように、ホールセンサ信号205を用いてランプ関数206が計算される。ランプ関数206は、各ホールセンサ信号205の絶対値を合計し、信号の数を計数することによって計算される。ホールセンサ信号が変化するスピンドル10の1回の回転の後に、ランプ関数206はゼロに設定される。これは1回転ごとに繰り返される。
【0268】
図16は低ケイデンスにおけるグラフを示し、一方で
図17は高ケイデンスにおけるグラフを示している。これらの図を比較すると、ランプ関数はグラフではシフトされており、高ケイデンスは、第1のグラフ201及び第2のグラフ202に対して、
図16よりもxのマイナス方向によりシフトされていることを示している。これは、ランプ関数206とグラフ201、202の間の関係がケイデンスに依存することを意味する。スピンドル10のケイデンスが高いと、遠心力がスピンドル10に作用する。この遠心力もまた、各ひずみゲージ64、67によって測定される。従ってこの遠心力も、特定される第1の力f
1の一部となるが、これは外力f
eの一部ではない。真の外力を特定するということは、この遠心力を補償することを意味する。これは評価ユニット8によって実施される。
【0269】
一実施形態では、評価ユニット8は、ランプ関数206及びグラフ201、202を考慮に入れて、ペダルの絶対位置を計算する。各グラフ201の各最小値において第1のペダル102がその最低位置にあるという知識を用いて、ランプ関数をこの位置に対して較正する。第2のグラフ202及び第2のペダル106に関する較正も、同様にして実施される。
【0270】
更なる一実施形態では、評価ユニット8は、第1のひずみゲージ64及び第2のひずみゲージ67の測定された抵抗を平滑化する。この平滑化はローパスフィルタを用いて実施される。各ひずみゲージ62、66からの信号は、そのローパスフィルタを通過する。信号の周波数が、選択されたカットオフ周波数より低い場合、その信号はローパスフィルタを通過する。
【0271】
信号の周波数が、選択されたカットオフ周波数より高い場合、そのローパスフィルタは、カットオフ周波数より高い周波数では減衰させる。フィルタのその周波数応答は、フィルタの設計に依存する。抵抗信号の測定誤差は、このようにして適するようにされる。
【0272】
更なる一実施形態では、評価ユニット8は、各ひずみゲージ64、67の測定された抵抗に、レベル調整を適用する。このレベル調整は、ひずみゲージ64、67の加熱に対応する測定の誤差を補償する。ひずみゲージ64、67の温度が上昇すると、抵抗と長さの変化の間の関係が変わる。これは、抵抗と長さの変化の間の所定の関係が不正確となることを意味する。
【0273】
したがって、評価ユニット8はレベル調整の補償を計算し、この補償を測定された抵抗に適用する。このレベル調整の補償は、各ひずみゲージ64、67に適用される補正値である。レベル調整の補償は、所定の期間後に、ひずみゲージ64、67のそれぞれの抵抗の測定値に適用される。
【0274】
更なる一実施形態では、ペダルクランク101、105の絶対位置と、外力feとに応じて、トルクが決定される。ペダル102、106の位置、ペダルクランク101、105の位置、及びスピンドル10の位置に応じて、ペダルの有効レバーアーム長が計算される。
【0275】
ペダルクランク101、106のレバーアーム長は事前に定められ、評価ユニット8に保存される。ペダル102、106の位置が変化すると、ペダルクランク101、105を伴ったペダル102、106とスピンドル対称軸100の間の鉛直方向距離も変化する。有効レバーアーム長は、ペダル102、106とスピンドル対称軸100の間のその距離に等しい。有効レバーアーム長を考慮に入れて、評価ユニット8は、計算された外力feに応じてトルクを決定する。
【0276】
図19は、電気モータ2及びフリーホイール350を備えたモータユニット1の概略断面図を示す。
【0277】
モータユニット1はモータハウジング3を備える。モータハウジング3は、モータハウジング3を、ここでは図示されないフレームに取り付けるための第3の締結要素32を備える。モータハウジング3は、3つのモータハウジング部分343、344、345を備える。第1のモータハウジング部分343は、少なくともギアハウジング及び外側歯部を含む。第2のハウジング部分344は、少なくともロードセル5を含む。第3のモータハウジング部分345は、少なくともチェーンリングへの出力を含む。
【0278】
モータハウジング3はスピンドル10を受け入れる。スピンドル10の一方の端部で、第1の軸受7がスピンドル10を受け入れる。第1の軸受は、第1の軸受支持体6に受け入れられる。第1の軸受支持体6はロードセル5の一部である。ロードセル5は上述のように、トルクを決定するようにされる。第3の軸受360は、スピンドル10の他方の端部を受け入れる。スピンドル10はスピンドル対称軸100を有する。特に、スピンドル10及び電気モータ2は、スピンドル対称軸100を中心に回転する。一実施形態では、モータユニット1は、1つのスピンドル10、特に1つのスピンドル10、少なくとも1つ以上のスピンドル10を備える。
【0279】
更に、モータユニット1のモータハウジング3の内側に電気モータ2が配置される。電気モータ2はDCモータであってもACモータであってもよい。特に、電気モータ2は、ブラシ付きDCモータ、電子整流子モータ、又は汎用AC/DCモータであってもよい。電気モータ2は、誘導モータであっても同期モータであってもよい。特に、電気モータ2は回転モータであってもリニアモータであってもよい。
【0280】
電気モータ2のステータは、ロータの外側に配置される。電気モータ2はインランナーモータであってもよい。そのステータは巻線を備える。
【0281】
その巻線は、コイル状に構成された電線である。その電線は、軟鉄磁性材料からなることができる。電気モータ2の磁石は、巻線とロータ330の間に配置される。特に、その磁石はロータに取り付けられる。
【0282】
トランスミッタ軸受310はロータ330を受け入れる。トランスミッタ軸受310は、ころ軸受、特に転動ころ軸受又は玉軸受であることができる。トランスミッタ軸受310の種類は、ある特定の軸受種類に限定されない。トランスミッタ軸受310はロータからピンリング311へと動力を伝達する。特に、トランスミッタ軸受310は、ロータ330がモータハウジング3に対して回転することができ、その一方で半径方向の力が伝達されることによって、ピンリング311又は以下で更に説明されるトランスミッタリングの回転をもたらすことを保証する。
【0283】
トランスミッタ軸受310は、内側の歯を備えた少なくとも1つの内側リング312と、外側の歯を備えた少なくとも1つの外側リング313と、円形断面を有するピンを備えたピンリング311とを有するピンリング式の波動歯車システムの一部である。ロータ330は、ピンリング311のピンを外側リング313の歯及び内側リング312の歯に押し込むためのトランスミッタ軸受310を備える。トランスミッタ軸受310は、外側リング313及び内側リング312が互いに対して回転するようにして、ピンリング311を変形させる。内側リング312が外側リング313に対して半径方向外側に配置されているが、内側リング312は内側の歯を有するため内側リングと呼ばれ、外側リング313は外側の歯を有するため外側リングと呼ばれる。
【0284】
外側リング313は、外側軸受320に取り付けられる。外側リング313は動力をスプロケットキャリア340に伝達する。スプロケットキャリア340は、ここでは図示されないチェーンリングに取り付けられることができる。
【0285】
スプロケットキャリア340は、フリーホイール108を介してスピンドル10に取り付けられる。特に、モータユニット1はフリーホイール108を1つだけ備える。言い換えれば、モータユニット1は、ちょうど1つのフリーホイール108、及び/又は少なくとも1つ以下のフリーホイール108を備える。
【0286】
電気モータ2が、ペダルクランク101、105を通じてスピンドル10に与えられる第2のトルクよりも高い第1のトルクを供給する場合、電気モータ2は第2のトルクを増幅する。第1のトルクと第2のトルクを合計すると、第3のトルクとなる。第3のトルクは、スプロケットキャリアを通じて、ここでは図示されないチェーンリングへと出力される。チェーンリングは、チェーン114を通じて、第3のトルクを例えば自転車のホイールに伝達する。
【0287】
フリーホイール108は、スピンドル10がスプロケットキャリア340とは反対方向に回転することを可能にする。従って、運転者はペダルを後方に自由に動かすことができる。
【0288】
バイクの速度が閾値速度より高い場合、電気モータ2は第2のトルクの増幅を停止することができる。この場合、電気モータ2はスピンドル10から切断されることにもなる。これは、第2のトルクを第3のトルクと等しくすることができることを意味する。
【0289】
図示されていないものの
図19に示される実施形態と概ね対応する更なる実施形態では、外側リング313とスプロケットキャリア340の間に単一のフリーホイール装置が存在する。このフリーホイール装置は、スプロケットキャリア340が外側リング313よりも高速で回転することを可能にする。スプロケットキャリア340はスピンドル10に固定して接続されていてもよい。スピンドル10が後方に動くと、モータ3はスピンドル10と同じ回転方向に回転する。そのフリーホイール装置により、運転者は、スピンドル10を外側リング313よりも高速で人力で回転させることが可能である。このような実施形態と共に、スピンドルの回転及び/又はスピンドルに与えられる力若しくはトルクと、電気モータの回転とを検出し、スピンドルが駆動要素より遅い速度で及び/又は小さな力若しくはトルクで回転する場合に、電気モータへの通電を遮断するように構成された、特に上述のような評価ユニットを、好ましくは使用することができる。
【0290】
以上の説明では、第1のトルクは第1の回転速度として、第2のトルクは第2の回転速度として、第3のトルクは第3の回転速度として理解されることもできる。
【0291】
本説明ではこれ以降、用語「内側リング」及び「外側リング」は、外側リングが内側リングに対して半径方向外側に位置するとして使用される。
【0292】
図20は、内側リング313と、ピンリング311と、外側リング312とを備えたトランスミッタ軸受310の正面側の概略図を示す。
【0293】
外側リング312は、外側リング312の外側に凸部を備える。その凸部は外側リング312の外周に配置される。特に外側リング312は、複数の凸部を備えることができる。その凸部は、外側リング312の外側に一様に配置されることができる。外側リングは、スピンドル対称軸100に沿ったその外側リングの一方の側部に、ここでは図示されない軸受を備える。
【0294】
外側リング312は、外側リング312の内側に歯を備える。その歯は、外側リング312の内周に沿って一様に配置される。
【0295】
外側リング312の歯はピンリング311と噛み合う。そのピンリングは、ピンリング311の外側に歯を備える。ピンリング311の外側の歯は、外側リング312の内側の歯と噛み合う。そのピンリングはまた、ピンリング311の内側にも歯を備える。ピンリング311の内側の歯は、内側リング313の外側の歯と噛み合う。
【0296】
特に、ピンリング311は長円形であることができる。外側リング311の内側の歯数と、内側リング313の外側の歯数とは、異なることができる。言い換えれば、ギア比は、内側リングの歯数に対する外側リングの歯数の比に依存する。
【0297】
ピンリングは上述のように、外側に、ピンリング311の幅に亘って、特に幅全体に亘って延在する歯を備える。ピンリング311の内側では、歯は、ピンリング311の幅の一部に延在する。
【0298】
ピンリング311の内側の他の部分は、略平坦な表面を有する。この平坦な表面は、トランスミッタ軸受310の外側と嵌合する。この嵌合は圧入であってもよい。
【0299】
トランスミッタ軸受310の外側リングとトランスミッタ軸受310の内側リングの間に、軸受要素が配置される。その軸受要素は、円筒形状又は球体形状を有してもよい。トランスミッタ軸受310の内側リングは、スピンドル10を受け入れるようにされる。
【0300】
図21は、
図20に示されるトランスミッタ軸受310の背面の概略図を示す。
【0301】
図面では見えない面で、外側リング312はピンリング311を受け入れる。ピンリング311もまた、内側リング313を受け入れる。
【0302】
外側リング312はピンリング311を受け入れる。ピンリング311はトランスミッタ軸受310に取り付けられる。トランスミッタ軸受310は、電気モータ2のロータ339を受け入れる。外側リング312、ピンリング311、及びトランスミッタ軸受は、共通のスピンドル対称軸100を有する。
【0303】
図22は、
図20に示されるトランスミッタ軸受310の概略背面図を示す。
【0304】
図23は、モータユニット1の背面側の斜視図を示す。
【0305】
モータユニット1はモータハウジング3を備える。モータハウジング3は、円形状、長円形状、又は四角形状であることができる。特にモータハウジング3は、円筒状とすることができる。この円筒の上面又は底面において、そのハウジングは開口を備えることができる。その開口は、スピンドル対称軸100を伴うスピンドル10を受け入れることができる。特にその開口をスピンドル10が通ることができる。スピンドル10は、そのスピンドルの端部、特にボトムブラケット341のみが両側に突出して、モータハウジング3に収容されることができる。
【0306】
更にモータハウジング3は、円筒状の外面にハウジング締結要素342を備える。そのハウジング締結要素は、モータユニット1、特にモータハウジング3を、ここでは図示されないフレームに取り付けるように構成されることができる。
【0307】
図24は、
図23に示されるモータユニット1の正面側の斜視図を示す。
【0308】
図25は、トランスミッタリング410を押圧手段として使用するピンリング式の波動歯車装置の実施形態を示す。
【0309】
図25は第2のトランスミッタ軸受310の右側に、左から右に向かって、外側ホイール420と、第1の内側ギアリング401と、トランスミッタリング410と、モータ側偏心カム501及びモータ側偏心カム軸受502を備えたモータ側引き込みディスク500と、ギア側偏心カム504及びギア側偏心カム軸受505を備えたギア側引き込みディスク503とを示す。引き込みディスク500及び503は、円形ディスクとして形成されている。
【0310】
この設計は2列ギア設計に相当し、そこでは内側ギアリング401と引き込みディスク500、503とは、2つの異なる軸方向平面内に位置する。外側ギアリング420は、トランスミッタリング410の幅全体に亘って延在する。内側ギアリング401はロータ330に接続される。第1の外側ギアリング歯部423は、外側ギアリング420の内側歯部として設計される。特に電動アシスト自転車のために使用され得る別の実施形態では、トランスミッタが駆動されることができ、内側ギアリングを出力側として使用することができる。
【0311】
牽引手段としてのトランスミッタリング410は、外側ホイール420の第1の外側ギアリング歯部423と内側ギアリング401の第2の内側ギアリング歯部405の間に延在する。第1のトランスミッタリング歯部413及び第2のトランスミッタリング歯部416を有する歯ベルトとして設計されたトランスミッタリング410の歯は、外側ギアリング420及び内側ギアリング401の歯と相互作用する牽引チェーンのボルトの機能を有する。トランスミッタ501、502、503、504が駆動される場合、トランスミッタリング410は内側ギアリング401の第2の内側ギアリング歯部405から持ち上げられて、外側ギアリング420の第1の外側ギアリング歯部423に押し付けられ、これによって内側ギアリング401と外側ギアリング420の間での相対移動が生じる。内側ギアリング401が駆動される場合、外側ギアリング420と、トランスミッタリング410、そしてそれによりトランスミッタ500、501、502、503、504、505の間での相対移動が提供される。外側ギアリング420が駆動される更に他のケースでは、内側ギアリング401と、トランスミッタリング410、そしてそれによりトランスミッタ500、501、502、503、504、505の間での相対移動が提供される。その時、トランスミッタ500、501、502、503、504、505はトランスミッタリング410によって駆動される。
【0312】
図26は、両面歯リングを備えたリング式の波動歯車装置400の概略図を示す。
【0313】
リング式の波動歯車装置400は、内側ギアリング401を備える。内側ギアリング401は、第1の内側ギアリング表面402を備える。第1の内側ギアリング表面402は、回旋する平らな形状を有する。第1の内側ギアリング表面402は、ここでは図示されない軸受に取り付けられることができる。その軸受は、内側ギアリング401に圧入されることができる。その軸受は、トランスミッタ軸受310であることができる。その軸受は、力及び/又はトルクを内側ギアリング401に伝達する。言い換えれば、その軸受はリング式の波動歯車装置400を駆動する。
【0314】
内側ギアリング401は更に、内側ギアリング孔406を備える。内側ギアリング孔406は、ガイド要素を受け入れることができる。
【0315】
更に、内側ギアリング401は、内側ギアリング401の外側に第2の内側ギアリング表面403を備える。第2の内側ギアリング表面403は、第2の内側ギアリング歯405を備える。第2の内側ギアリング表面403は、複数の第2の内側ギアリング歯405を備えることもできる。第2の内側ギアリング歯405は、第2の内側リング表面403で等距離に配置される。
図25に示される実施形態は、35個の第2の内側ギアリング歯405を示す。その記載された実施形態は、第2の内側ギアリング歯405の数は35個に限定されない。
【0316】
2つの隣接する第2の内側ギアリング歯405の間には、それぞれ第2の内側ギアリング歯底部404が配置される。第2の内側ギアリング歯405は、第2の内側ギアリング歯底部404と略同じ幅を有する。
【0317】
リング式の波動歯車装置400は更に、トランスミッタリング410を備える。トランスミッタリング410は両面歯リングである。トランスミッタリング410は内側ギアリング401を受け入れる。
【0318】
トランスミッタリング410は波打った形状を有する。そのトランスミッタリングは、トランスミッタリング410の内側に配置された第1のトランスミッタリング表面411に、第1のトランスミッタリング歯底部412及び第1のトランスミッタリング歯部413を備える。第1のトランスミッタリング歯底部412及び第1のトランスミッタリング歯部413は、第1のトランスミッタリング表面411に等間隔で交互に配置される。第1のトランスミッタリング歯部413は、第2の内側ギアリング歯底部404と噛み合うようにされ、第2の内側ギアリング歯405は、第1のトランスミッタリング歯底部412と噛み合うようにされる。一実施形態では、第2の内側ギアリング歯405の一部のみが第1のトランスミッタリング歯底部412と噛み合い、特にその歯の30%又は40%が噛み合うことができる。
【0319】
更に、トランスミッタリング410は外側に第2のトランスミッタリング表面414を備える。第2のトランスミッタリング表面414は、第2のトランスミッタリング歯底部414及び第2のトランスミッタリング歯416を備える。第2のトランスミッタリング歯底部414及び第2のトランスミッタリング歯416は、等間隔で交互に配置される。第1のトランスミッタリング歯413と第2のトランスミッタリング歯416とは、半径方向でのトランスミッタリング410の反対側に配置される。また、第1のトランスミッタリング歯底部412と第2のトランスミッタリング歯底部415とは、半径方向でのトランスミッタリング410の反対側に配置される。それぞれの表面411、414は、同じ個数の歯413、416と、同じ個数の歯底部412、415とを備える。一実施形態では、第1のトランスミッタリング歯413の個数は36であり、特にその個数は35又は37であることができる。
【0320】
トランスミッタリング410の直径は、内側ギアリング401の直径よりも大きい。
【0321】
トランスミッタリング410は外側ギアリング420に受け入れられる。外側ギアリング420の直径は、トランスミッタリング410の直径よりも大きい。
【0322】
外側ギアリング420は、外側ギアリング420の内側に、第1の外側ギアリング表面421を備える。第1の外側ギアリング表面421は、第1の外側ギアリング歯底部422及び第1の外側ギアリング歯423を備える。第1の外側ギアリング歯底部422及び第1の外側ギアリング歯423は、第1の外側ギアリング表面421に等距離で交互に配置される。
【0323】
外側ギアリング420は更に、外側ギアリング420の外側に、第2の外側ギアリング表面424を備える。外側ギアリング表面424は、第2の外側ギアリング凹部425及び第2の外側ギアリング凸部426を備える。第2の外側ギアリング表面424に沿った第2の外側ギアリング凸部426の両側には、第2の外側ギアリング凹部が1つずつ配置される。外側ギアリング420はハウジングに設置されることができる。外側ギアリング420は静止している。言い換えれば、トランスミッタリング410及び内側ギアリング401は、静止している外側ギアリング420に対して回転する。一実施形態では、第1の外側ギアリング歯423の個数は37、特に36又は38である。
【0324】
この実施形態では、上述したようにトランスミッタリング410は各側に36個の歯413、416を備え、内側ギアリング401は35個の歯405を備え、外側ギアリング420は37個の歯423を備える。
【0325】
特に、内側ギアリング401の歯405の個数は、トランスミッタリング410の各側の歯413、416の個数より1だけ少ない。外側ギアリング420の歯423の個数は、トランスミッタリング410の各側の歯413、416の個数より1だけ多い。歯405、413、416、423は、半円の形状を有することができる。
【0326】
その歯数によって、伝達比1:17.5が得られる。
【0327】
内側ギアリング401は、ロータ3に接続されることができる。第2の内側ギアリング歯部401は、トランスミッタリング410の第1のトランスミッタリング歯部413と同様にして設計される。
【0328】
牽引手段としての、トランスミッタリングとも呼ばれる両面歯リング410は、内側ギアリング401と外側ギアリング420の間に延在する。内側及び外側歯部413、416を有する歯ベルトとして設計された歯ベルト410の歯413、416は、第1の外側ギアリング歯部423及び内側ギアリング401の歯と相互作用する牽引チェーンのボルトの機能を有する。内側ギアリング410が駆動される場合、外側ギアリング420とトランスミッタリング410の間での相対移動が提供される。
【0329】
図27は、
図25に示される、両面歯リングを備えたピンリング式の波動歯車装置400の概略断面図を示す。
【0330】
図28は、両面歯リングを備えかつ歯を有する、ピンリング式の波動歯車装置400の概略図を示す。
【0331】
図27に示される実施形態は、
図25に示される実施形態をベースとしている。第2の内側ギアリング歯405及び第1のトランスミッタリング歯413は、既に上述されたような第2のトランスミッタリング歯416及び外側ギアリング歯423とは異なる形状を有する。更に、第2の内側ギアリング歯底部404及び第1のトランスミッタリング歯底部415は、既に上述されたような第2のトランスミッタリング歯底部415及び外側ギアリング歯底部422とは異なる形状を有する。
【0332】
第2の内側ギアリング歯405及び第1のトランスミッタリング歯413は、頂部が丸みを帯びた略長方形の形状を有する。歯405、413は、その幅よりも高さの方が大きい。歯405、413及び歯底部404、412は、圧縮された正弦波の形状を有する。
【0333】
歯の形状の改善によってギア比は1:36へと増大しており、各リング401、410、420の歯数は、
図25で説明されている実施形態と等しい。
【0334】
図29は、
図27に示される、両面歯リングを備えかつ歯を有する、ピンリング式の波動歯車装置の概略断面図を示す。
【0335】
図30は、第1の配置における上記リング式の波動歯車装置の一部を概略的に示す。
【0336】
外側ギアリング420は固定された位置にある。その外側ギアリングは、設置要素によって、ここでは図示されないハウジングに設置されることができる。
【0337】
第1の平面内において、外側ギアリング420に受け入れられたトランスミッタリング410は、内側ギアリング401によって駆動される。トランスミッタリング410は外側ギアリング420の中心の周りを偏心して回転する。トランスミッタリングは、外側ギアリングの歯先円よりも小さな、第2のトランスミッタ歯部の歯先円を有する。それに対し、第1の外側ギアリング歯部は第2のトランスミッタリング歯部と同じサイズを有する。その結果、第2のトランスミッタリング歯部416の全てが第1の外側ギアリング歯部と完全に噛み合うことはできない。トランスミッタリングは、内側ギアリングと外側ギアリングの間に「遊び」を有する。
【0338】
第1の外側ギアリング歯部と第2のトランスミッタリング歯部との歯先円のサイズが異なるため、これら2つの歯部の半径は異なる。従って、歯部が等間隔であっても、これら2つの歯部は互いに対して相対的にずれる。例えば、外側ギアリングの1つの側において、第2のトランスミッタ歯部は第1の外側ギアリング歯部と完全に噛み合う。2つの歯部が完全に噛み合う第1の位置から半径方向で遠ざかると、この噛み合いは、半径方向距離に応じて減少する。2つの歯部が完全に噛み合う位置とは反対の第2の側では、2つの歯部は噛み合わない。そして更に、第1の外側ギアリング歯部は、第2のトランスミッタリング歯部と対面している。その結果、第1の外側ギアリング歯部は、第1の位置で外側ギアリングと噛み合うように、反対の第2の側で第2のトランスミッタ歯部を通じてトランスミッタリングを押す。第2のトランスミッタリングフレームの全ての頂部は、常に外側ギアリングと接触する。第1の位置及び第2の反対側は、互いが相対的に決まるだけである。第1の位置及び第2の反対側は、第1の外側ギアリング表面に沿って移動する。
【0339】
内側ギアリング401が外側ギアリング420に対して回転している間、第2の内側ギアリング歯部405の一部が第1のトランスミッタリング歯部413と噛み合う。内側ギアリング401が更に回転すると、第2の内側ギアリング歯が第1のトランスミッタリング歯と接触する。第2の内側ギアリング歯の頂部は、第1のトランスミッタリング歯底部に接触する。言い換えれば、その第2の内側ギアリング歯部は、第1のトランスミッタリング歯部と完全に噛み合う。更に、第2の内側ギアリング歯部は、第1のトランスミッタリング歯部を円周に沿って押す。
【0340】
同時に、第1の外側ギアリング歯部の頂部は、第2のトランスミッタリング歯部の頂部と接触する。言い換えれば、第1の外側ギアリング歯部は、第1のトランスミッタ歯部を内側ギアリング歯底部へと押し込む。
【0341】
図31は、第2の配置における上記リング式の波動歯車装置の一部を概略的に示す。
【0342】
実施例1
外力(fe)を測定するための外力測定ユニット(4)であって、前記外力測定ユニット(4)は、第1のひずみゲージ(64)と、評価ユニット(8)とを含み、前記評価ユニット(8)は、更に前記外力(fe)を特定するようにされた、外力測定ユニット(4)。
【0343】
実施例2
前記外力測定ユニット(4)はスピンドル(10)に適用される、実施例1に記載の外力測定ユニット(4)。
【0344】
実施例3
支持リング(61)を備えたロードセル(5)を含み、第1のフラップ(62)及び第2のフラップ(65)が支持リング(61)に配置され、前記第2のフラップ(65)は前記支持リング(61)において、前記第1のフラップ(62)の反対側に配置され、各フラップ(62、65)は、前記外側リング(61)の外側に半径方向に配置され、第1のフラップ端部(63)及び第2のフラップ端部(66)が、前記第1のフラップ(62)及び前記第2のフラップ(64)のそれぞれの端部に配置される、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0345】
実施例4
前記第1のひずみゲージ(64)は前記第1のフラップ(62)に配置され、材料が拡張することによる前記第1のフラップ(62)の長さの変化に応じて、前記第1のひずみゲージ(64)は、それぞれの抵抗を変えるようにされる、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0346】
実施例5
前記第2のフラップ(65)に配置された第2のひずみゲージ(67)を含み、材料が拡張することによる前記第2のフラップ(65)の長さの変化に応じて、前記第2のひずみゲージ(67)は、それぞれの抵抗を変えるようにされる、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0347】
実施例6
第1の軸受(7)を第1の軸受座(68)に取り付けるための第1の軸受支持体(6)を含む、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0348】
実施例7
第1の外側リング(71)を備えた第1の軸受(7)を含み、前記第1の外側リング(71)は、第1の力(f1)を伝達するように前記第1の軸受座(68)に取り付けられ、前記外力(fe)は、前記スピンドル(10)から第1の内側リング(72)へ前記第1の軸受(7)に伝達される前記第1の力(f1)と、適用された第2の軸受(9)によって吸収される第2の力(f2)とを含み、前記第1の内側リング(72)は、適用された前記スピンドル(10)から前記第1の力(f1)を伝達するために、第1の軸受要素(73)を介して前記第1の外側転動リング(71)に接続される、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0349】
実施例8
前記評価ユニット(8)は、前記外力(fe)を特定するために前記第2のひずみゲージ(67)の抵抗を測定するようにされる、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0350】
実施例9
前記評価ユニット(8)は、更に前記スピンドル(10)の重量によって生じる前記外力(fe)の補正値を決定するようにされ、更に前記スピンドル(10)のレバーアームの位置を決定し、測定された抵抗と、前記第1の力(f1)の決定された前記補正値とに基づいて、適用された前記スピンドル(10)に加えられた前記外力(fe)を特定するようにされる、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0351】
実施例9
モータハウジング(3)を更に含む、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0352】
実施例10
前記第1のフラップ端部(63)及び前記第2のフラップ端部(66)は、前記ロードセル(5)を、前記スピンドル(10)の前記モータハウジング(3)のロードセル保持シート(51)に設置するように構成される、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0353】
実施例11
前記第2の外側リング(91)は、前記モータハウジング(3)の第2の転動支持体に取り付けられる、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0354】
実施例12
前記評価ユニット(8)は、前記ひずみゲージ(64、67)の測定された抵抗を、ローパスフィルタを通して経時的に平滑化する、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0355】
実施例12
前記評価ユニット(8)は、前記第1のひずみゲージ(64)及び前記第2のひずみゲージ(67)の測定された抵抗の経時的なドリフトを特定する、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
実施例13
前記評価ユニット(8)は、前記第1のひずみゲージ(64)及び前記第2のひずみゲージ(67)の測定された抵抗の経時的なドリフトを特定する、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0356】
実施例13
前記評価ユニット(8)は、所定の期間後にドリフト補償を適用することによって、前記第1のひずみゲージ(64)及び前記第2のひずみゲージ(67)を再較正する、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0357】
実施例14
フリーホイール(108)を更に含み、該フリーホイール(108)は、形状を合わせて前記スピンドル(10)に接続される、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0358】
実施例15
前記スピンドル(10)の半径方向位置を特定するための角度エンコーダ(11)を更に含む、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0359】
実施例16
前記第1の軸受(7)の前記第1の軸受リング(72)の内側で受けられ、また前記第2の軸受(7)の前記第2の軸受リング(92)の内側で受けられる、前記スピンドル(10)を更に含み、前記スピンドル(10)は、前記第1の力(f1)を前記第1の軸受リング(72)に加え、前記第2の力(f2)を前記第2の内側軸受リング(92)に加え、前記第1の力(f1)及び前記第2の力(f2)は前記外力(fe)の一部である、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0360】
実施例17
前記外力(fe)は、レバーアーム(101、105)を通じて前記スピンドル(10)の少なくとも1つの端部(103、107)に加えられる、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0361】
実施例18
前記評価ユニット(8)は、計算された前記力(fe)に応じたトルクと、前記スピンドル(10)の位置に応じた各前記レバーアーム(101、105)の有効レバーアーム長とを計算する、上記実施例のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0362】
実施例18a
実施例1から17のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)を含む、電動アシスト自転車。
【0363】
実施例19
-フリーホイール(108)と、
-外側リング(312)と、
-内側リング(313)と、
-スプロケットキャリア(340)と
を備える、電動アシスト自転車用のモータユニット(1)。
【0364】
実施例20
前記モータユニット(1)は1つのフリーホイール(108)を備える、実施例19に記載のモータユニット(1)。
【0365】
実施例21
前記モータユニット(1)はモータハウジング(3)を備え、前記モータハウジング(3)は、前記フリーホイール(108)と、前記外側リング(312)と、前記内側リング(313)と、前記スプロケットキャリア(340)とを受け入れる、実施例19又は20に記載のモータユニット(1)。
【0366】
実施例22
前記モータユニット(1)は電気モータ(2)を備え、前記電気モータ(2)はロータを備え、該ロータはピンリング式の波動歯車装置に取り付けられる、実施例19から21のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【0367】
実施例23
前記ピンリング式の波動歯車装置はトランスミッタ軸受(310)を備える、実施例19から22のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【0368】
実施例24
前記ピンリング式の波動歯車装置は1つのトランスミッタ軸受(310)を備える、実施例19から23のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【0369】
実施例25
前記ピンリング(311)は楕円形であるか又は偏心している、実施例19から24のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【0370】
実施例26
前記モータハウジング(3)は、第1のモータハウジング部分(343)と、第2のモータハウジング部分(344)と、第3のモータハウジング部分(345)とを備える、実施例19から25のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【0371】
実施例27
前記第1のモータハウジング部分(343)は、ギアボックス及び外縁部である、実施例19から26のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【0372】
実施例28
前記第2のモータハウジング部分(344)はロードセル(5)を受け入れる、実施例19から27のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【0373】
実施例29
前記第3のモータハウジング部分(344)は、前記スプロケットキャリア(340)を受け入れる、実施例19から28のいずれか1つに記載のモータユニット(1)。
【0374】
実施例30
実施例19、及び実施例19から29のいずれか1つに記載のモータユニット(1)を備えた電動アシスト自転車。
【0375】
実施例31
モータユニット(1)の電気モータ(2)を制御するための駆動方法であって、
-外力測定ユニット(4)を用いて第2のトルクを決定するステップと、ここで前記第2のトルクは、クランク(101、105)を通じてスピンドル(10)に与えられ、
-前記第2のトルクに基づいて、第1のトルクを計算するステップと、
-計算された前記第2のトルクに基づいて前記電気モータ(2)を制御するステップと
を含む、駆動方法。
【0376】
実施例32
前記駆動方法は更に、スピンドル(10)の回転方向を特定するステップを含む、実施例31に記載の駆動方法。
【0377】
実施例33
ピンリング式の波動歯車装置(400)であって、
-内側ギアリング(401)に対して偏心して配置されたトランスミッタリング(410)
を備え、前記トランスミッタリング(410)は、
-内側にある第1のトランスミッタリング歯部(413)と、
-外側にある第2のトランスミッタリング歯部(416)と
を備え、前記第1のトランスミッタリング歯部(413)は、前記トランスミッタリング(410)の前記第2のトランスミッタリング歯部(416)の反対側に配置され、
-前記内側ギアリング(401)は、
-前記第1のトランスミッタリング歯部(413)と部分的に噛み合う第2の内側ギアリング歯部(405)と、
-外側にある第2の内側ギアリング歯部(405)と
を備える、ピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0378】
実施例34
前記ピンリング式の波動歯車装置は外側ギアリング(420)を備え、前記内側ギアリング(401)は前記トランスミッタリング(410)の内側に配置され、前記トランスミッタリング(410)は前記外側ギアリング(420)の内側に配置される、実施例33に記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0379】
実施例35
前記外側ギアリング(420)は、
-内側にある第1の外側ギアリング歯(423)と、
-外側にある設置要素と
を備える、実施例33又は34に記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0380】
実施例36
前記第1の外側ギアリング歯部(423)は、前記第2のトランスミッタリング歯部(416)と部分的に噛み合うようにされる、実施例35に記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0381】
実施例37
前記トランスミッタリング(410)は両面歯リングである、実施例33から36のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0382】
実施例38
前記外側ギアリング(420)は設置要素を備え、前記設置要素は、
-2つの第2の外側ギアリング凹部(425)と、
-第2の外側ギアリング凸部(426)と
を備え、前記第2の外側ギアリング凸部(426)は、前記第2の外側ギアリング凹部(425)の間に配置される、実施例33から37のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0383】
実施例39
前記第2の内側ギアリング歯部(405)及び第1のトランスミッタリング歯部(413)は、圧縮された正弦波の形状を有する、実施例33から38のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0384】
実施例40
前記第2の内側ギアリング歯部は、前記第1のトランスミッタリング歯部(413)と同じ高さを有し、前記第2の内側ギアリング歯部(405)の底部円及び頂部円は、前記第1のトランスミッタリング歯部(413)の底部円及び頂部円より小さい、実施例33から39のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0385】
実施例41
前記第1の外側ギアリング歯部(423)は、前記第2のトランスミッタリング歯部(416)と同じ高さを有し、前記第1の外側ギアリング歯部(423)の底部円及び頂部円は、前記第2のトランスミッタリング歯部(416)の底部円及び頂部円より小さい、実施例33から40のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0386】
実施例42
前記トランスミッタリング(410)の第1のトランスミッタリング表面(411)は、トランスミッタ軸受に取り付けられ、前記トランスミッタ軸受はシャフトに取り付けられ、前記シャフトは偏心回転する、実施例33から41のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0387】
実施例43
ピンリング式の波動歯車装置(400)は、
-リング(401、410、420)の回転軸に対して垂直に配置された第1の平面と、ここで前記第1の平面に、前記内側ギアリング(401)、前記トランスミッタリング(410)、及び前記外側ギアリング(420)が配置され、
-前記第1の平面に対して平行に配置された第2の平面と、ここで前記第2の平面に、前記トランスミッタリング(410)及び前記外側ギアリング(420)が配置され、
を備える、実施例33から42のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0388】
実施例44
前記第2の内側ギアリング歯部(405)、前記第1のトランスミッタリング歯部(413)、及び前記第2のトランスミッタリング歯部(416)の歯数は36である、実施例33から43のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0389】
実施例45
前記第1の外側ギアリング歯部(423)は、前記第2の内側ギアリング歯部(405)の歯数よりもちょうど1だけ多い歯数を有する、実施例44に記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0390】
実施例46
前記内側ギアリング(401)と前記トランスミッタリング(410)のギア比は、ちょうど1:36である、実施例45に記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0391】
実施例47
前記第1の外側ギアリング歯部(423)は静止している、実施例33から47のいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)。
【0392】
実施例48
実施例33から47のうちのいずれか1つに記載のピンリング式の波動歯車装置(400)を動作させるための方法であって、
-前記内側ギアリング(401)を外部トルクによって駆動するステップと、
-第2の内側ギアリング歯部(405)と第1のトランスミッタリング歯部(413)との噛み合いによって、前記外部トルクを前記内側ギアリング(401)から前記トランスミッタリング(410)に伝達するステップと、ここで第2のトランスミッタリング歯部(416)は、前記第1の外側ギアリング歯部(423)と噛み合い、
-前記トランスミッタリング(410)を通じて上記外力を出力するステップと
を含む、方法。
【0393】
この実施例は、高トルクのゆっくりとした回転を、低トルクの高速回転へと変換するのに優れている。
【0394】
以下に、特定の態様を項によるリストの形式で提供する。これらの項は、本明細書に開示されている他のいずれの項(単独又は他の項と組み合わされている)とも組み合わされることができる。
【0395】
1.スピンドル(10)に与えられる外力(fe)を測定するための外力測定ユニット(4)であって、該外力測定ユニット(4)は、
-支持リング(61)を伴ったロードセル(5)と、ここで、第1のフラップ(62)及び第2のフラップ(65)が前記支持リング(61)に配置され、前記第2のフラップ(65)は、前記支持リング(61)において前記第1のフラップ(62)の反対側に配置され、各フラップ(62、65)は、前記外側リング(61)の外側へ向けて半径方向に配置され、
-前記第1のフラップ(62)及び前記第2のフラップ(64)の各端部に配置された、第1のフラップ端部(63)及び第2のフラップ端部(66)と、
-前記第1のフラップ(62)に配置された第1のひずみゲージ(64)及び前記第2のフラップ(65)に配置された第2のひずみゲージ(67)と、ここで材料の膨張による前記第1のフラップ(62)又は前記第2のフラップ(65)の長さの変化に応じて、前記第1のひずみゲージ(64)及び/又は前記第2のひずみゲージ(67)はそれぞれ、その抵抗を変えるようにされ、
-前記第1のひずみゲージ(64)及び前記第2のひずみゲージ(67)の抵抗を測定するようにされた評価ユニット(8)と、該評価ユニット(8)は更に、前記スピンドル(10)の重量によって生じる前記外力(fe)のオフセットを決定するようにされ、また更に前記スピンドル(10)のレバーアームの位置を決定するようにされ、更に測定された前記抵抗と、第1の力(f1)の決定された前記オフセットとに基づいて、適用された前記スピンドル(10)に与えられる前記外力(fe)を特定するようにされ、
-第1の軸受(7)を第1の軸受台座(68)に取り付けるための第1の軸受支持体(6)と
を含み、前記第1の軸受(7)は第1の外側リング(71)を備え、該第1の外側リング(71)は、第1の力(f1)を伝達するために第1の軸受台座(68)に設置され、前記外力(fe)は、前記スピンドル(10)から第1の内側リング(72)へ、前記第1の軸受(7)に伝達される前記第1の力(f1)と、適用された第2の軸受(9)によって吸収される第2の力(f2)とを含み、前記第1の内側リング(72)は、適用された前記スピンドル(10)から前記第1の力(f1)を伝達するために、第1の軸受要素(73)を介して前記第1の外側転動リング(71)に接続される、
外力測定ユニット(4)。
【0396】
2.モータハウジング(3)を更に備え、ここで前記第1のフラップ端部(63)及び前記第2のフラップ端部(66)は、前記ロードセル(5)を前記スピンドル(10)の前記モータハウジング(3)でのロードセル保持シート(51)に設置するように構成され、第2の外側リング(91)は前記モータハウジング(3)の第2の転動支持体に取り付けられる、第1項に記載の外力測定ユニット(4)。
【0397】
3.前記評価ユニット(8)は、前記ひずみゲージ(64、67)の測定された前記抵抗を、ローパスフィルタを通して経時的に平滑化する、第1項又は第2項に記載の外力測定ユニット(4)。
【0398】
4.前記評価ユニット(8)は、前記第1のひずみゲージ(64)及び前記第2のひずみゲージ(67)の測定された前記抵抗での経時的なドリフトを特定し、所定の期間の後にドリフト補償を適用することによって、前記第1のひずみゲージ(64)及び前記第2のひずみゲージ(67)を再較正する、第1項から第3項のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0399】
5.形状を合わせて前記スピンドル(10)に接続されたフリーホイール(108)を更に備える、第1項から第4項のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0400】
6.前記スピンドル(10)の半径方向位置を特定するための角度エンコーダ(11)を更に備える、第1項から第5項のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0401】
7.前記第1の軸受(7)の前記第1の軸受リング(72)の内側で受けられかつ前記第2の軸受(9)の第2の軸受リング(92)で受けられる前記スピンドル(10)を更に備え、前記スピンドル(10)は、前記第1の力(f1)を前記第1の軸受リング(72)に与え、前記第2の力(f2)を前記第2の内側軸受リング(92)に与え、前記第1の力(f1)及び前記第2の力(f2)は前記外力(fe)の一部であり、前記外力(fe)は、レバーアーム(101、105)を通じて前記スピンドル(10)の少なくとも1つの端部(103、107)に与えられる、第1項から第6項のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0402】
8.前記評価ユニット(8)は、計算された前記力(fe)に応じたトルクと、前記スピンドル(10)の位置に応じたそれぞれの前記レバーアーム(101、105)の有効レバーアーム長を計算する、第1項から第7項のいずれか1つに記載の外力測定ユニット(4)。
【0403】
9.スピンドル(10)を受けるロードセル(5)を備えた外力測定ユニット(4)を用いて外力(fe)を測定するための測定方法であって、該測定方法は、
第1のフラップ(62)の長さの変化により、前記第1のフラップ(62)に配置された第1のひずみゲージ(64)の抵抗が変化し、第2のフラップ(65)の長さの変化により、前記第2のフラップ(65)に配置された第2のひずみゲージ(67)の抵抗が変化するステップと、ここで各フラップ(62、65)は前記ロードセル(5)に配置され、
-前記第1のひずみゲージ(64)及び前記第2のひずみゲージ(67)のそれぞれの抵抗を、評価ユニット(8)を用いて測定するステップと、
-前記評価ユニット(8)を用いて、前記スピンドル(10)の重量によって生じる前記外力(fe)のオフセットを決定するステップと、
-前記評価ユニット(8)を用いて、前記スピンドル(10)のレバーアームの位置を決定するステップと、
-前記評価ユニット(8)を用いて、測定された前記抵抗と、前記第1の力(f1)の決定された前記オフセットとに基づいて、適用された前記スピンドル(10)に加えられた前記外力(fe)を特定するステップと
を含む、測定方法。
【0404】
10.第1項から第8項に記載の外力測定ユニット(4)を備えた電動アシスト自転車。
【0405】
1 モータユニット
1a モータ
2 電気モータ
3 モータハウジング
4 外力測定ユニット
5 ロードセル
6 第1の軸受支持体
7 第1の軸受
8 評価ユニット
9 第2の軸受
10 スピンドル
11 角度エンコーダ
12 バッテリホルダ
31 保持プレート
32 ネジ
33 第1の締結要素
34 第2の締結要素
35 密閉用リップ
51 ロードセル保持シート
61 支持リング
62 第1のフラップ
63 第1のフラップ端部
64 第1のひずみゲージ
65 第2のフラップ
66 第2のフラップ端部
67 第2のひずみゲージ
68 第1の軸受座
69 機械的ガイド
71 第1の外側リング
72 第1の内側リング
73 第1の軸受要素
91 第2の外側リング
92 第2の内側リング
93 第2の軸受要素
100 スピンドル対称軸
101 第1のクランク
102 第1のペダル
103 第1の端部
104 第1の対称軸
105 第2のクランク
106 第2のペダル
107 第2の端部
108 フリーホイール
109 第2の対称軸
110 ディフレクターブレード
111 ホールセンサ
112 磁気リング
113 プラスチック製カバー
114 チェーン
130 第1のペダルスピンドル
131 第2のペダルスピンドル
201 第1の信号
202 第2の信号
205 ホールセンサ信号
206 ランプ関数
207 交点
210 ベースライン
300 磁石
310 トランスミッタ軸受
311 ピンリング
312 外側リング
313 内側リング
320 外側軸受
330 ロータ
340 スプロケットキャリア
341 ボトムブラケット
342 ハウジング締結要素
343 第1のモータハウジング部分
344 第2のモータハウジング部分
345 第3のモータハウジング部分
360 第3の軸受
641 ひずみゲージの第1の部分
642 ひずみゲージの第2の部分
400 リング式の波動歯車装置
401 内側ギアリング
402 第1の内側ギアリング表面
403 第2の内側ギアリング表面
404 第2の内側ギアリング歯底部
405 第2の内側ギアリング歯
406 内側ギアリング孔
407 内側ギアリング移動方向
410 トランスミッタリング
411 第1のトランスミッタリング表面
412 第1のトランスミッタリング歯底部
413 第1のトランスミッタリング歯
414 第2のトランスミッタリング表面
415 第2のトランスミッタリング歯底部
416 第2のトランスミッタリング歯
417 トランスミッタリング移動方向
420 外側ギアリング
421 第1の外側ギアリング表面
422 第1の外側ギアリング歯底部
423 第1の外側ギアリング歯
424 第2の外側ギアリング表面
425 第2の外側ギアリング凹部
426 第2の外側ギアリング凸部
427 外側ギアリング設置要素
500 モータ側引き込みディスク
501 モータ側偏心カム
502 モータ側偏心カム軸受
503 ギア側引き込みディスク
504 ギア側偏心カム
505 ギア側偏心カム軸受
fe 外力ゲージ
f1 第1の力
f2 第2の力
o1 補正値
p1 第1の周期
p2 第2の周期
m1 第1の周期の中点
m3 第3の周期の中点
a1 第1の振幅
a2 第2の振幅
a3 第3の振幅
fx1 第1の水平方向の力
fx2 第2の水平方向の力
fe1 第1の外力
fe2 第2の外力
【国際調査報告】