(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】局所栄養/抗菌組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/41 20060101AFI20240920BHJP
A61K 8/24 20060101ALI20240920BHJP
A61Q 17/00 20060101ALI20240920BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20240920BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
A61K8/41
A61K8/24
A61Q17/00
A61Q19/10
A61Q19/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518255
(86)(22)【出願日】2022-09-20
(85)【翻訳文提出日】2024-05-20
(86)【国際出願番号】 US2022044133
(87)【国際公開番号】W WO2023049119
(87)【国際公開日】2023-03-30
(32)【優先日】2021-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500535622
【氏名又は名称】ラボラトリー スキン ケア インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】マンスーリ,ザラ
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB291
4C083AB292
4C083AB332
4C083AC012
4C083AC112
4C083AC122
4C083AC132
4C083AC182
4C083AC272
4C083AC312
4C083AC352
4C083AC392
4C083AC402
4C083AC422
4C083AC481
4C083AC482
4C083AC662
4C083AC691
4C083AC692
4C083AC712
4C083AC782
4C083AC811
4C083AC812
4C083AC862
4C083AD072
4C083AD282
4C083AD352
4C083AD662
4C083BB01
4C083BB48
4C083CC03
4C083CC23
4C083DD23
4C083DD27
4C083EE12
(57)【要約】
【解決手段】局所栄養/抗菌組成物が提供される。組成物の実施形態には、抗菌薬、例えば第四級アンモニウム化合物及びリン酸カルシウム粒子が含まれ、組成物は、一又は複数の皮膚栄養剤を任意に含んでもよい。組成物の実施形態には、ローション剤及び洗浄剤が含まれる。更に、組成物を作製する方法及び組成物を使用する方法が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非トリクロサン系の抗菌薬、
リン酸カルシウム成分、及び
局所送達ビヒクル
を含んでいる、局所組成物。
【請求項2】
前記抗菌薬は第四級アンモニウム化合物を含んでいる、請求項1に記載の局所組成物。
【請求項3】
前記第四級アンモニウム化合物は、塩化ベンザルコニウムである、請求項2に記載の局所組成物。
【請求項4】
前記リン酸カルシウム成分はリン酸カルシウム粒子を含んでいる、請求項1~3のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項5】
前記リン酸カルシウム粒子は、Ca
10(PO
4)
6(OH)
2 の分子式により表される、請求項4に記載の局所組成物。
【請求項6】
前記リン酸カルシウム成分はヒドロキシアパタイトを含んでいる、請求項1~5のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項7】
少なくとも1つの軟化薬を更に含んでいる、請求項1~6のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項8】
一又は複数の皮膚栄養剤を更に含んでいる、請求項1~7のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項9】
防腐剤を更に含んでいる、請求項1~8のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項10】
前記防腐剤はパラベンを含んでいる、請求項9に記載の局所組成物。
【請求項11】
前記防腐剤はトリクロサンを含んでいる、請求項9に記載の局所組成物。
【請求項12】
前記防腐剤はパラベンを含んでいない、請求項9に記載の局所組成物。
【請求項13】
洗浄剤である、請求項1~12のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項14】
界面活性剤を含んでいる、請求項13に記載の局所組成物。
【請求項15】
ローション剤である、請求項1~12のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか1つに記載の局所組成物を、対象の皮膚表面に適用する、方法。
【請求項17】
前記対象の皮膚表面を洗浄する方法である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記対象の皮膚表面を保湿する方法である、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
請求項1~15のいずれか1つに記載の局所組成物を作製する方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
導入部
皮膚は、身体の外側を覆っており、熱及び光、損傷並びに感染から保護する。皮膚は体温を調節し、水分、脂肪及びビタミンDを蓄える。重量が約6ポンドの皮膚は、身体の最大の器官である。皮膚は、2つの主な層、つまり、表皮、すなわち表層、及び真皮として知られているより深い結合組織層から構成されている。最も外側の細胞が剥離して、内側の真皮層から生じる細胞に置き換えられるため、表皮は常にターンオーバーしている。真皮は、線維芽細胞を含む様々な細胞型で構成されている。
【0002】
皮膚の過度な乾燥は一般的な問題であり、多くの場合、風、太陽、低湿度又はこれらの要因の組み合わせに曝された結果である。更に手を頻繁に洗うと、過度な乾燥になり得る。過度な乾燥は、研磨石鹸、アルコールベースの製品及び他の刺激が強い化学物質が洗浄のために使用される場合に特に当てはまる。
【0003】
過度に乾燥した皮膚は見苦しいだけでなく、過度に剥がれ落ちてひびが入り、皮膚表面に擦り傷を生じさせる傾向がある。皮膚は寄生虫及び病原体の侵入に対する物理的なバリアとして重要な役割を果たすため、過度な乾燥は、バリアの欠陥並びに病原菌及び菌類による感染につながり得る。従って、皮膚のひび割れ又は開口が、病原体及び潜在的な病原体の侵入門戸となる。通常は病原体ではないと考えられている有機体であっても、免疫力が低下した個体は日和見感染を招き得る。感染症は軽症の場合もあれば重症の場合もあり、一又は複数の最初の感染部位に限局する場合もあれば、全身性で全身に広がる場合もある。このような広がりは、隣接する組織に直接的に広がることによって生じる場合もあれば、リンパ管を通って最終的に血流を通って生じる場合もある。
【0004】
今日、人類にとって最大の脅威の内の1つは、接触による相互汚染の悪影響である。感染症の約80%は接触によって伝染し、毎年何百万人もの人々が感染症によって死亡している(アメリカ疾病管理予防センター(CDC)) CDC Quick Reference Guide for Public Information on Infection Control参照)。アルコールベースの消毒剤は、アルコールが蒸発するまで(数分間)しか有効ではない。加えて、アルコールベースの消毒剤は、皮膚から健康的な天然油、水分及び輝きを奪う可能性があり、皮膚の自然なバリア機能を損い、皮膚炎を引き起こす可能性があり、皮膚を乾燥させてひび割れさせ、細菌及びウイルスに感染し易くさせ、健康に有毒であり、環境にも有害である可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
局所栄養/抗菌組成物が提供される。組成物の実施形態には、抗菌薬、例えば第四級アンモニウム化合物、及びリン酸カルシウム粒子が含まれ、組成物は、一又は複数の皮膚栄養剤を任意に含んでもよい。組成物の実施形態には、イソプロピルアルコール及びエチルアルコールなどの消毒/殺菌用アルコールを依然として含まない効果的なローション剤及び洗浄剤が含まれる。更に、組成物を作製する方法及び組成物を使用する方法が提供される。
【0006】
本発明の態様は、予期せぬ結果を伴う局所配合物を提供し、局所配合物は、リン酸カルシウム成分を送達システムとして使用し、局所配合物のカルシウム及び皮膚栄養剤、例えば植物エキス及びハーブエキス、抗炎症薬、抗酸化剤、ビタミン及び軟化薬の利点を、内側から外側に作用する部位に結び付けて送達する一方、活性抗菌薬、例えば塩化ベンザルコニウムで消毒して皮膚の表面に残存し、微生物(細菌、菌類及びウイルス)の99.9%を死滅させ、皮膚に潤い及び栄養を与えながら、数時間(1~24時間、2~15時間、3~10時間及び4~8時間)殺菌して保護する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
定義
本明細書に一般的に使用されている「混合物」又は「混合」とは、2以上の異なる成分の物理的な組み合わせを意味する。
【0008】
「接触」とは、汚染した表面に組成物を適用する例を意味する。
【0009】
「汚染」は、あらゆる材料の内部又は表面における毒素又は病原体、例えば細菌、菌類又はウイルスの存在などの微生物の侵入を記載するために本明細書に使用されている。
【0010】
本明細書に使用されている「制御放出」とは、別の物質の放出を調節するための材料の使用を意味する。
【0011】
本明細書に使用されている「有効量」とは、所望の結果を達成するために必要な用量及び期間で有効な、本明細書に開示されている組成物の量を意味する。
【0012】
本明細書に使用されている「環境にやさしい」とは、環境への有害性が最小限である、環境に優しい組成物、有機組成物又は天然組成物を指す。
【0013】
「賦形剤」は、治療的又は生物学的に活性な化合物ではない、微粒子内又は微粒子上に含まれてもよいあるあらゆる他の化合物を含むために本明細書に使用されている。そのため、賦形剤は、薬学的又は生物学的に許容可能であるか又は適切であるべきである(例えば、賦形剤は一般的に対象に対して無毒であるべきである)。「賦形剤」は、このような1つの化合物を含み、複数の賦形剤を含むことも意図されている。
【0014】
本明細書に使用されている「微生物」は、かび、白かび、ウイルス又は細菌による汚染などの有害な微生物のあらゆる含有又は成長を指す。
【0015】
本明細書に使用されている「微生物数」は、任意の表面に存在する微生物学的汚染物の量又は数を指す。
【0016】
「任意の」又は「任意に」とは、以下に記載されるイベント又は状況が発生する可能性があるか又は発生しない可能性があることを意味し、記載にはイベント又は状況が発生する場合及びイベント又は状況が発生しない場合が含まれることを意味する。
【0017】
「一次殺生物剤」は、微生物の汚染物に対して生物学的に活性な組成物を指すために使用されている。
【0018】
「一次病原体」は、表面に汚染を引き起こす可能性のあるかび、白かび、細菌、菌類、ウイルス又は他の微生物を指すために使用されている。
【0019】
「十分な量」及び「十分な時間」とは、所望の一又は複数の結果、例えば微生物汚染の制御及び/又は予防を達成するために必要な量及び時間を意味する。
【0020】
本明細書に使用されている「表面」は、微生物学的汚染物質を含む対象を指す。表面という用語は、対象全体、対象の一部又は層、及び対象の分子構造に至るまで適用され得る。
【0021】
成分の「重量パーセント」は、特に反対の記載がない限り、成分が含まれている配合物又は組成物の総重量に基づいている。
【0022】
詳細な説明
局所栄養/抗菌組成物が提供される。組成物の実施形態には、抗菌薬、例えば第四級アンモニウム化合物、及びリン酸カルシウム粒子が含まれ、組成物は、一又は複数の皮膚栄養剤を任意に含んでもよい。組成物の実施形態には、ローション剤及び洗浄剤が含まれる。更に、組成物を作製する方法及び組成物を使用する方法が提供される。
【0023】
本発明を更に詳細に説明する前に、本発明は、言うまでも無くそれ自体が変わり得るように、説明された特定の実施形態に限定されないことを理解すべきである。本明細書に使用されている専門用語は、特定の実施形態について説明するためだけのものであり、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるので、限定的であることを意図するものではないことも理解すべきである。
【0024】
ある範囲の値が与えられる場合、その範囲の上限及び下限の間の、文脈が別段に明示しない限りは下限の単位の10分の1までの各介在値、及び、その記載された範囲内のあらゆる他の記載された値又は介在値が本発明に包含されると理解すべきである。これらのより小さい範囲の上限及び下限は、より小さい範囲内に独立して含まれてもよく、記載された範囲内のあらゆる具体的に除外された限度を条件として本発明に更に包含される。記載された範囲が限界値の一方又は両方を含む場合、含まれるこれらの限界値のいずれか又は両方を除外する範囲も本発明に含まれる。
【0025】
本明細書では特定の範囲は、数値の前に「約」という用語を付けて示される。本明細書では「約」という用語は、その用語が先行する正確な数、並びにその用語が先行する数に近いか又は近似している数を文字どおり裏付けるために使用される。数が具体的に記載された数に近いか又は近似しているかを判断する際、記載されていない近いか又は近似している数は、その数が示されている文脈において、具体的に記載された数の実質的な等価物を与える数であってもよい。
【0026】
特に定義されていない限り、本明細書で使用されている専門用語及び科学用語は全て、本発明が属する技術の当業者によって一般に理解される意味と同じ意味を有する。本明細書に記載される方法及び材料と類似又は同等のあらゆる方法及び材料も、本発明の実施又は試験で使用され得るが、代表的で例示的な方法及び材料が記載される。
【0027】
本明細書に引用されている全ての刊行物及び特許は、個々の刊行物又は特許が、具体的且つ個別に参照によって組み込まれると夫々示されているかのように参照によって本明細書に組み込まれ、刊行物の引用に関連する方法及び/又は材料を開示して記載すべく、参照によって本明細書に組み込まれる。あらゆる刊行物の引用は、出願日前のその開示のためであって、先行発明を理由として、本発明がそのような刊行物に先行する権限がないことを認めるとみなされるべきではない。更に、提供される刊行物の日付は、実際の公開日とは異なる場合があり、個別に確認する必要があり得る。
【0028】
単数形の「a」、「an」及び「the」が、本明細書及び添付された特許請求の範囲に用いられる場合、文脈上明らかに別段の規定がない限り、複数の指示対象を含むことを留意されたい。更に、特許請求の範囲がいかなる選択的な要素も除外して記載されていることを留意されたい。従って、この記載は、請求項の要素の記載に関する「唯一の(solely)」、「のみの(only)」等の排他的用語の使用、又は「否定的な(negative)」限定の使用のための先行記載として機能すべく意図される。
【0029】
当業者が本開示を読むと明らかであるように、本明細書に記載され例示された個々の実施形態は、別々の構成要素及び特徴を夫々有しており、別々の構成要素及び特徴は、本発明の範囲又は趣旨から逸脱することなく、他の複数の実施形態のいずれかの特徴から容易に分離されてもよく、又はいずれかの特徴と容易に組み合わされてもよい。記載される方法はいずれも、記載されるイベントの順序で行われてもよく、論理的に可能なあらゆる他の順序で行われてもよい。
【0030】
装置及び方法は、文法的な流動性のために機能的説明と共に記載されているか又は記載されるが、米国特許法第112 条に基づいて明確に記載されていない限り、特許請求の範囲は、いかなる方法によっても「手段」又は「ステップ」の限定の解釈により必然的に限定されると解釈されるものではなく、法的均等論の下で特許請求の範囲によって提供される定義の意味及び等価物の完全な範囲が付与されるものであり、特許請求の範囲が米国特許法第112 条に基づいて明確に記載されている場合、米国特許法第112 条に基づく完全な法的等価物が付与されるべきであることが明確に理解されるべきである。
【0031】
局所配合物
上記で要約したように、本発明の態様には、ヒト対象の局所部位への適用のために構成された局所組成物(つまり、配合物)が含まれる。本発明の局所組成物は、ヒト対象などの哺乳類対象の角質化した皮膚表面などの部位への適用のためのものである。角質化した皮膚表面とは、対象の皮膚の部位、すなわち、動物の身体の外側の覆い、つまり外皮の部位を意味する。本発明の局所組成物は局所部位への送達のために処方されるので、局所組成物が処方される局所部位と生理学的に適合するように、局所組成物は処方される。従って、局所組成物が、処方される標的とする角質化した皮膚表面に接すると、ある実施形態の局所組成物は、局所組成物の使用が局所的適用に不適切になる、たとえあるとしても実質的な生理反応(炎症又は刺激など)を生じさせない。
【0032】
上記で要約したように、本発明の局所組成物は、(a) 抗菌薬、例えば第四級アンモニウム化合物、(b) リン酸カルシウム成分、例えばリン酸カルシウム粒子、例えばヒドロキシアパタイト粒子であってもよい多孔質リン酸カルシウム粒子などのリン酸カルシウム粒子、及び、(c) 例えば一又は複数の軟化薬を含む局所送達ビヒクルであって、局所組成物の性質に応じて、例えばローション剤であるか又は洗浄剤であるかに応じて変わってもよい局所送達ビヒクルを含んでいる。
【0033】
抗菌薬
本発明の局所組成物は抗菌薬を含んでいる。注目する抗菌薬には、第四級アンモニウム化合物、クロルヘキシジン、クロロキシレノール、クロフルカルバン、フルオロサラン、ヘキサクロロフェン、ヘキシルレゾルシノール、ヨードホール(ヨウ素含有成分)、ヨウ素複合体(エーテル硫酸アンモニウム及びポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート)、ヨウ素複合体(アルキルアリールオキシポリエチレングリコールのリン酸エステル)、ノニルフェノキシポリ(エチレンオキシ)エタノールヨウ素、ポロクサマー-ヨウ素複合体、ポビドンヨード、塩化ウンデコイリウムヨウ素複合体(Undecoylium chloride iodine complex)、塩化メチルベンゼトニウム、フェノール4、第二級アミルトリクレゾール(Secondary amyltricresol)、ナトリウムオキシクロロセン(Sodium oxychlorosene)、トリブロムサラン、トリクロカルバン及び同種のものが含まれる。場合によっては、抗菌薬はトリクロサンではない。場合によっては、本発明の局所組成物は、第四級アンモニウム化合物を含んでいる。本発明の実施形態の組成物中に存在してもよい第四級アンモニウム化合物には、(C12-C14 アルキル)(C1-C2 ジアルキル)ベンジルアンモニウム塩、N-(C12-C18 アルキル)ヘテロアリールアンモニウム塩、及び、N-[(C12-C14 アルキル)(C1-C2 ジアルキル)]ヘテロアリールアルキレンアンモニウム塩が含まれるが、これらに限定されない。(C12-C14 アルキル)(C1-C2 ジアルキル)ベンジルアンモニウム塩の非制限例として、(C12-C14 アルキル)ジメチル-ベンジル塩化アンモニウム、(C12-C14 アルキル)ジメチルベンジル臭化アンモニウム、及び(C12-C14 アルキル)ジメチルベンジル硫酸水素アンモニウムが含まれる。N-(C12-C18 アルキル)ヘテロアリールアンモニウム塩の非制限例として、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルピリジニウム、及び、硫化水素セチルピリジニウムが含まれる。N-(C12-C18 アルキル)ヘテロアリールアンモニウム塩に、他の陰イオンが使用され得る。
【0034】
本発明の使用組成物に適した第四級アンモニウム化合物の更なる例として、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化イソステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化ココイルトリメチルアンモニウム(cocoyltriinethylammonium chloride)、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化グルコナミドプロピルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ジ[ポリオキシエチレン(2)]オレイルメチルアンモニウム、塩化ドデシルジメチルエチルアンモニウム、塩化オクチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、塩化トリ[ポリオキシエチレン(5)]-ステアリルアンモニウム、塩化ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩化ラウリル-ジメチル(エチルベンジル)アンモニウム、塩化ベヘナミドプロピル-N,N- ジメチル-N- (2,3-ジヒドロキシプロピル)アンモニウム、二塩化獣脂ジメチルアンモニオプロピルトリメチルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム(つまり、ハイアミン)、及び塩化ベンザルコニウムが含まれる。
【0035】
場合によっては、第四級アンモニウム化合物は、塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウムとして、且つ商品名ゼフィラン(及び塩化N-アルキル-N-ベンジル-N, N-ジメチルアンモニウム;ADBAC ;BC50 BC80 )によっても知られている塩化ベンザルコニウムである。塩化ベンザルコニウムは以下の構造を有する。
【0036】
【0037】
組成物中に存在する第四級アンモニウム化合物の量は様々であってもよく、場合によっては、第四級アンモニウム化合物は、0.001 ~5重量%の量で存在し、例えば0.1 ~1重量%を含む0.05~2重量%の量で存在する。
【0038】
リン酸カルシウム
本発明の実施形態には、リン酸カルシウム成分が含まれている。リン酸カルシウム成分は様々であってもよく、リン酸カルシウム成分を構成してもよいリン酸カルシウム化合物には、リン酸三カルシウム、リン酸二カルシウム及びその二水和物、リン酸一カルシウム及びその一水和物、ヒドロキシアパタイト、リン酸八カルシウム、非晶質リン酸カルシウム及び同種のものが含まれるが、これらに限定されず、場合によっては、リン酸カルシウム成分はヒドロキシアパタイトである。
【0039】
場合によっては、リン酸カルシウム成分はリン酸カルシウム粒子として存在する。本発明の組成物の実施形態で存在する粒子は、多孔質リン酸カルシウム粒子であってもよい。「多孔質」とは、粒子の多孔度が30%以上であり、例えば50%以上を含む40%以上であることを意味し、多孔度は、ASTM D 4284-88“Standard Test Method for Determining Pore Volume Distribution of Catalysts by Mercury Intrusion Porosimetry”に記載されているような水銀圧入式ポロシメータによる多孔度決定プロトコルを使用して決定される場合、30%~85%、例えば45%~55%を含む40%~70%の範囲内であってもよい。多孔度は「細孔容積(ml/g)」によっても記述され、このような場合には0.1 ml/g~2.0 ml/gの範囲内であってもよい。場合によっては、粒子は、粒子の内部表面積が、ASTM D3663-03 Standard Test Method for Surface Area of Catalysts and Catalyst Carriersに記載されているようなBET気体吸着法による表面積決定プロトコルを使用して決定される場合、10m2/g~150 m2/g、例えば30m2/g~80m2/gを含む20m2/g~100 m2/gの範囲内であるような多孔度を有する。細孔径は様々であってもよく、場合によっては2~100 nm、例えば10~60nmを含む5~80nmの範囲内であってもよい。加えて、粒子のタップ密度は0.2 g/cm3 ~0.5 g/cm3 、例えば0.3 g/cm3 ~0.4 g/cm3 を含む0.25 g/cm3~0.45 g/cm3の範囲内であってもよい。タップ密度は、ASTM WK13023規格-定容積測定法による金属粉末のタップ密度の新たな決定(New Determination of Tap Density of Metallic Powders by a Constant Volume Measuring Method)を用いることによって測定され得る。
【0040】
場合によっては、粒子は剛体粒子であり、場合によっては、剛体粒子は均一であり、球形状を有する。「剛体」とは、粒子が硬く、柔軟ではないことを意味する。「均一」とは、粒子の形状が実質的に変化せず、粒子が実質的に同一の球形状を有することを意味する。「球形状」という用語は、表面が全ての点で中心から実質的に等距離にある丸い物体を意味するために従来の意味で使用されている。ある実施形態では、直径が50μm以下、例えば40μm以下、30μm以下、25μm以下、例えば20μm以下、例えば5μm以下を含む10μm以下であるカルシウム粒子に注目し、場合によっては、中位径が4μm以下であり、例えば2μm以下を含む3μm以下である。ある実施形態では、組成物中の全ての粒子部材の中位径が20μm以下であり、例えば5μm以下を含む10μm以下であるカルシウム微粒子組成物に注目し、場合によっては、中位径が4μm以下であり、例えば2μm以下を含む3μm以下である。ある実施形態では、組成物中の全ての粒子の算術平均又は平均が20μm以下であり、例えば5μm以下を含む10μm以下であるリン酸カルシウム粒子組成物に注目し、場合によっては、中位径が4μm以下であり、例えば2μm以下を含む3μm以下である。上記の範囲に関して、場合によっては、粒子の直径が0.01μm以上であり、例えば0.1 μm以上であり、例えば1.0 μm以上を含む0.5 μm以上である。
【0041】
粒子は、場合によっては化学的に純粋である。化学的に純粋とは、粒子が実質的に1種類の化合物、例えばリン酸カルシウム鉱物などのカルシウム化合物で構成されていることを意味する。多孔質粒子として、カルシウム含有粒子、例えばカルシウム陽イオン及び適切な陰イオンを含む分子、例えば炭酸塩、リン酸塩などで構成されるカルシウム含有粒子に注目する。場合によっては、粒子は、米国特許第5292495 号明細書及び米国特許第7754176 号明細書に開示されている炭酸カルシウム粒子を含むがこれに限定されない炭酸カルシウム粒子である。場合によっては、リン酸カルシウム粒子は、Ca10(PO4)6(OH)2 の分子式によって例示されるようなリン酸カルシウムで構成されている。
【0042】
場合によっては、粒子はセラミック粒子である。セラミックとは、粒子に高温条件を与える工程を含む方法を使用して、粒子が生成されることを意味し、このような条件は、以下に示される。高温は、200 ~1000℃の範囲内であってもよく、例えば300 ~800 ℃を含む300 ~900 ℃の範囲内であってもよい。一部の実施形態では、粒子は、欧州特許出願公開第1840661 号明細書に記載されているように、適切な温度、例えば400 ℃~900 ℃などの200 ℃~900 ℃で焼結した粒子を用いて、SHIMADZU MCT-W500微小圧縮試験機による粒子強度決定プロトコルを使用して決定される場合、20~200 MPa 、例えば75~90MPa を含む50~150 MPa の範囲内の圧縮破壊強度を有する。一部の実施形態では、粒子は生分解性を有し、生分解性とは、粒子が生理学的条件下で経時的に何らかの方法で分解する、例えば溶解することを意味する。これらの実施形態の粒子は、生理学的条件下で生物分解性を有するので、粒子は、pHが5.5 以下、例えば5以下を含む5.3 以下、例えば4.9 以下の条件下で検出可能な速度で少なくとも溶解し始める。
【0043】
本発明の実施形態に用いられる均一で硬い球状の多孔質リン酸カルシウム粒子は、あらゆる簡便なプロトコルを用いて調製されてもよい。注目する1つのプロトコルでは、(2nm~100 nmのサイズ範囲内であってもよい)多孔質リン酸カルシウム(例えば、ヒドロキシアパタイト)結晶を含むスラリーの噴霧乾燥によって粒子を製造して、均一で球状の多孔質、例えばナノ多孔質リン酸カルシウム粒子を生成する。その後、得られた粒子を、機械的且つ化学的に安定した剛体の球を与えるのに十分な時間、焼結する。この工程では、焼結温度は、1時間~10時間、例えば2時間~8時間の範囲内の時間、100 ℃~1000℃、例えば200 ℃~1000℃、例えば300 ℃~800 ℃を含む300 ℃~900 ℃の範囲内であってもよい。
【0044】
場合によっては、粒子に一又は複数の皮膚栄養剤が充填される。本発明のこれらの実施形態の送達組成物中に存在する皮膚栄養活性剤-リン酸カルシウム粒子複合体には、一又は複数の皮膚栄養活性剤と結合している、例えば上述されているようなリン酸カルシウム粒子、例えば多孔質リン酸カルシウム粒子、例えばナノ多孔質リン酸カルシウム粒子が含まれる。粒子が一又は複数の皮膚栄養活性剤と結合しているので、一又は複数の皮膚栄養活性剤は何らかの方法で粒子に結合している。一又は複数の皮膚栄養活性剤は、複数の様々な結合様式により粒子に結合してもよく、結合様式は、イオン結合、共有結合、ファンデルワールス相互作用、水素結合相互作用、順相・逆相分配相互作用などを含むが、これらに限定されない。そのため、粒子に、ある量の一又は複数の皮膚栄養活性剤が充填されていると記載されてもよい。「充填」とは、粒子が、粒子と共にある、例えば粒子に結合するか又は粒子に他の手段で結合するある量の一又は複数の活性剤(言い換えれば、ある量の1つの活性剤又は2以上の異なる活性剤)を含むことを意味する。活性剤は粒子に結合するため、粒子が送達組成物中に存在する場合、活性剤はいかなる実質的な量でも粒子から分離しない。粒子に結合する(一又は複数の別個の活性剤で構成されている)活性剤成分の量は、活性剤結合粒子を構成する一又は複数の特定の活性剤に応じて様々であってもよく、ある実施形態では、0.01~1000mg/g(一又は複数の活性剤/粒子(グラム))、例えば1~300 mg/gを含む0.1 ~750 mg/gの範囲内であってもよい。
【0045】
活性剤は、存在する場合、リン酸カルシウム粒子と可逆的に結合している。「可逆的に結合している」とは、活性剤が、対象への送達後、例えば複合体を含む送達組成物の皮膚部位への適用後にリン酸カルシウム粒子から放出されることを意味する。以下に更に詳細に考察されるように、複合体のリン酸カルシウム粒子は、酸性条件下で、例えばpH5以下、例えばpH4.9 以下、pH4.7 以下、pH 4.5以下、pH 4.3以下の条件下で分解する。粒子が分解すると、粒子は自身の活性剤「ペイロード」を放出する。角質層(SC)、つまり皮膚の最外層は、およそ20層の細胞で構成されており、厚さがおよそ10μmである。SCのpHは、その深さに応じて変わる。最外層は、採取した部位又は個体の性別に応じてpH 4.3からpH 7.0まで変わる。このpHは顆粒層(SG)の近くで約7.0 まで上昇する。この上昇は、以下で分かるようにSGに隣り合うSCの最後の数層で最も飛躍的である。そのため、本発明の複合体がSCに入り込むと、複合体は分解して、付随して複合体と結合しているあらゆる活性剤を放出する。
【0046】
放出された活性剤は、複合体中のリン酸カルシウム粒子と結合していたにもかかわらずその所望の活性を保持する。従って、リン酸カルシウム粒子への活性剤の結合及び放出は、たとえあるとしても活性剤への損傷を実質的にほとんど生じさせない。そのため、活性剤の活性は、その効用に悪影響を及ぼす程度まで低下せず、所与の活性剤で生じる場合があるリン酸カルシウム粒子との結合による活性の低下率は、例えば活性アッセイ法により決定される場合、25%以下、10%以下、例えば1%以下を含む5%以下である。
【0047】
一部の実施形態では、活性剤と複合体中の多孔質リン酸カルシウム粒子との結合は、安定性などの活性剤の一又は複数の望ましい特徴を保持する。言い換えれば、複合体は、リン酸カルシウム粒子を欠いた対照と比較して、活性剤を安定化させる。
【0048】
本発明の局所組成物は、ある量のリン酸カルシウム粒子、及び任意に局所送達ビヒクルに存在する一又は複数の皮膚栄養活性剤を含む。上記に考察されているように、場合によってはリン酸カルシウム粒子に一又は複数の皮膚栄養活性剤が充填される。他の場合では、一又は複数の皮膚栄養剤が、局所送達ビヒクルに他の手段で存在する。送達組成物中に存在し、ひいては送達ビヒクルと結合するリン酸カルシウム粒子の量は様々であってもよい。ある実施形態では、リン酸カルシウム粒子は、約0.001 重量%以上、例えば0.01重量%又は0.05重量%又は1重量%以上、5重量%以上、10重量%以上、15重量%以上、25重量%以上、30重量%以上又は50重量%の範囲内の量で組成物中に存在する。ある実施形態では、リン酸カルシウム粒子は送達ビヒクルに直接加えられる(つまり、リン酸カルシウム粒子は、送達ビヒクルとの結合/混合の前に湿気を含まない)。言い換えれば、リン酸カルシウム粒子及び送達ビヒクルは結合して局所組成物を形成する。
【0049】
局所送達ビヒクル
送達ビヒクル(つまり、局所送達成分)は、局所組成物の内、リン酸カルシウム粒子又は第四級アンモニウム化合物ではない部分を指す。注目する送達ビヒクルには、局所的なルートを介した適用に適した組成物、例えばローション剤、石鹸及び同種のものが含まれるが、これらに限定されない。ある実施形態では、ビヒクルは、対象の局所領域又は表面、例えば角質化した皮膚表面に適用するために処方される。主題の組成物は、例えば水性溶媒に成分の安定した溶液又は懸濁液として処方されてもよい。所望の場合、成分は、一又は複数の担体材料と結合して溶液、懸濁液、ゲル、ローション剤、クリーム、軟膏、エアロゾルスプレー、ロールオン、発泡体製品、ムース又は同種のものを形成してもよい。ある実施形態では、水性送達ビヒクル、つまり、一定量の水を含む水性ビヒクルに注目する。水性ビヒクルの例には、ヒドロゲルビヒクル、スプレー、血清などが含まれる。
【0050】
局所組成物は、特に官能特性に関連する他の生理学的に許容可能な賦形剤又は他の微量添加剤、例えば香料、染料、緩衝剤、冷却剤(例えばメントール)、コーティング材料又は同種のものを更に含んでもよい。賦形剤及び微量添加剤は、例えば約0.001 重量%~5重量%、例えば0.001 ~2重量%の範囲内の従来の量で存在し、場合によっては合計で10重量%を超えない範囲内で存在する。
【0051】
注目するローション剤及び洗浄剤(並びに他の局所配合物)には、水、粘度調整剤、湿潤剤(例えばプロパンジオール)バーブ(barb)、植物油及び水添植物油、軟化薬、調整剤、乳化剤、脂肪酸のグリセリルエステル、シリコーン、C1-C30モノエステル及び糖類のポリエステル、調整剤、防腐剤などの成分の内の一又は複数を含んでもよい。局所配合物に応じて、注目する追加の成分には、研磨剤、吸収剤、抗菌・抗真菌剤、収斂剤、抗にきび剤、抗しわ剤、抗酸化剤、抗菌薬、結合剤、生物活性剤、緩衝活性剤、嵩高活性剤、キレート剤、化学添加剤、外用鎮痛薬、皮膜形成剤、不透明化剤、pH調整剤、還元剤、着色剤、香料、化粧品用鎮静剤、日焼け活性剤及び促進剤、皮膚美白/美肌剤、日焼け止め剤、界面活性剤、皮膚調整剤、例えば植物性薬品(例えば、これらに限定されないが、カモミラ・レクティタ(マトリカリア)花エキス、アロエバルバデンシス葉汁など)、ビタミン(例えば酢酸トコフェロール(ビタミンE))などが含まれる。上記に示されているように、ある実施形態では、ゲル、クリーム及び軟膏などの半固体送達組成物に注目する。このような組成物は、(活性剤に加えて)水、水溶性高分子、防腐剤、アルコール、多価アルコール、乳化剤、蝋、溶媒、増粘剤(ヒドロキシエチルセルロースを含むがこれに限定されない)、可塑剤、pH調節剤、水分保持剤及び同種のものの混合物であってもよい。更に、このような組成物は、他の生理学的に許容可能な賦形剤又は他の微量添加剤、例えば香料、染料、緩衝剤、コーティング材料又は同種のものを更に含んでもよい。
【0052】
軟化薬が、皮膚の脂質又は天然油に取り替えられるか又は追加される化合物である。本明細書に使用されている軟化薬という用語は、従来の脂質材料(例えば脂肪、蝋及び他の非水溶性材料)、極性脂質(例えば、更に水溶性になるように改変された脂質材料)、シリコーン及び炭化水素を含むことを意図されている。注目する軟化薬には、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、ネオペンタン酸イソデシル、C12-15安息香酸アルコール、マレイン酸ジエチルヘキシル、PPG-14ブチルエーテル、プロピオン酸PPG-2 ミリスチル(PPG-2 myristyl ether propionate)、アジピン酸ジPPG-3 ミリスチル(Di-PPG-3 Myristyl Ether Adipate)、リシノレイン酸セチル、ステアリン酸コレステロール、イソステアリン酸コレステロール、酢酸コレステロール、ホホバ油、ココアバター、シアバター、ラノリン、及びラノリンエステルが含まれるが、これらに限定されない。
【0053】
シリコーン油は、揮発性及び不揮発性の種類に分けられてもよい。本明細書に使用されている「揮発性」という用語は、周囲温度で測定可能な蒸気圧を有する材料を指す。注目する揮発性シリコーン油には、3~9、例えば4~5のシリコン原子を含む環状又は直鎖状のポリジメチルシロキサンを含むが、これらに限定されない。直鎖状の揮発性シリコーン材料は、25℃で5センチストークス以下の粘度を有する場合がある一方、環状の材料は10センチストークス以下の粘度を有する場合がある。注目する不揮発性のシリコーン油には、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、及びポリエーテルシロキサン共重合体が含まれるが、これらに限定されない。注目する本質的に不揮発性のポリアルキルシロキサンには、例えば、25℃で5~100,000 センチストークスの粘度を有するポリジメチルシロキサンが含まれる。
【0054】
好適なエステルには、10~20の炭素原子を有する脂肪酸のアルケニルエステル又はアルキルエステル、例えばパルミチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル及びオレイン酸オレイル;エーテル-エステル、例えばエトキシル化脂肪アルコールの脂肪酸エステル;多価アルコールエステル;エチレングリコールモノ脂肪酸エステル及びエチレングリコールジ脂肪酸エステル;ジエチレングリコールモノ脂肪酸エステル及びジエチレングリコールジ脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(100 ~6000)モノ脂肪酸エステル及びポリエチレングリコール(100 ~6000)ジ脂肪酸エステル;プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル及びプロピレングリコールジ脂肪酸エステル、例えばポリプロピレングリコール2000モノオレエート、モノステアリン酸ポリプロピレングリコール2000、モノステアリン酸エトキシル化プロピレングリコール;グリセリルモノ脂肪酸エステル及びグリセリルジ脂肪酸エステル;ステアリン酸グリセリル及びステアリン酸PEG-100 ;ポリグリセリンポリ脂肪酸エステル、例えばモノステアリン酸エトキシル化グリセリル、モノステアリン酸1,3-ブチレングリコール、ジステアリン酸1,3-ブチレングリコール;ジステアリン酸グリコール、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;十分な多価アルコールエステルであるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;蝋エステル、例えば蜜蝋、鯨蝋、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル;大豆ステロールエステル及びコレステロール脂肪酸エステルがその例であるステロールエステルが含まれるが、これらに限定されない。これらの化合物の植物源及び動物源の両方が使用されてもよい。このような油の例には、ヒマシ油、ラノリン油、C10-18トリグリセリド、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、スイートアーモンド油、アプリコットカーネルオイル、胡麻油、アマナズナ油、タマヌ種子油、ヤシ油、コーン油、綿実油、アマニ油、インク油、オリーブ油、パーム油、イリッペ脂、ナタネ油、大豆油、ブドウ種子油、ヒマワリ種子油、クルミ油及び同種のものが含まれるが、これらに限定されない。また、合成グリセリルエステル及び半合成グリセリルエステル、例えば改変された天然の脂肪又は油である脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸ジグリセリド及び脂肪酸トリグリセリド、例えばグリセリンなどのポリオールのモノエステル、ジエステル又はトリエステルが好適である。例では、脂肪(C12-22)カルボン酸は、一又は複数の繰り返しグリセリル基、ステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、イソステアリン酸ポリグリセリル-3、イソステアリン酸ポリグリセリル-4、リシノール酸ポリグリセリル-6、ジオレイン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、テトライソステアリン酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、ジステアリン酸ジグリセリル、リノール酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、PEG ヒマシ油、PEG オレイン酸グリセリル、PEG ステアリン酸グリセリル、及びPEG 牛脂脂肪酸グリセリルと反応する。
【0055】
注目する脂肪酸には、10~30の炭素原子を有する脂肪酸、例えばペラルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、アラキン酸、ベヘン酸、及びエルカ酸が含まれるが、これらに限定されない。
【0056】
多価アルコール型の湿潤剤は組成物に更に使用されてもよく、多価アルコールの例には、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、及びそれらの誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ヘキシレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2,6-ヘキサントリオール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロール、及びそれらの混合物を含む、(グリセリンとしても知られている)グリセロール、ポリアルキレングリコール、アルキレンポリオール、及びそれらの誘導体が含まれるが、これらに限定されない。更に、糖類、例えばグルコース、フルクトース、蜂蜜、水添蜂蜜、イノシトール、マルトース、マンニトール、マルチトール、ソルビトール、スクロース、キシリトール、キシロースなどに注目する。湿潤剤が存在する場合、湿潤剤の量は、0.001 ~25%の範囲内であってもよく、例えば約0.1 ~15%を含む約0.005 ~20%の範囲内であってもよく、場合によっては、湿潤剤の量は、組成物の0.5 ~30重量%、例えば1~15重量%の範囲内である。
【0057】
乳化剤が、ビヒクル組成物中に更に存在してもよい。乳化剤が存在する場合、乳化剤の総濃度は、組成物全体の0.01 ~40重量%、例えば1~5重量%を含む1~20重量%の範囲内であってもよい。注目する乳化剤には、陰イオン性、非イオン性、陽イオン性及び両性の活性物質が含まれるが、これらに限定されない。注目する非イオン性界面活性剤には、疎水性物質1モルにつき約2~約100モルの酸化エチレン又は酸化プロピレンで凝縮したC10-C20 脂肪アルコール又は脂肪酸の疎水性物質;2~20モルのアルキレンオキシドで凝縮したC2-C10アルキルフェノール;エチレングリコールのモノ脂肪酸エステル及びジ脂肪酸エステル;脂肪酸モノグリセリド;ソルビタン、C8-C20モノ脂肪酸及びC8-C20ジ脂肪酸;並びにポリオキシエチレンソルビタン、並びにそれらの組み合わせを有する非イオン性界面活性剤が含まれる。アルキルポリグリコシド、及び糖類脂肪アミド(例えばメチルグルコンアミド)が、更に注目する非イオン性乳化剤である。注目する陰イオン性乳化剤には、石鹸、アルキルエーテル硫酸塩及びスルホン酸塩、アルキル硫酸塩及びスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、C8-C20アシルイセチオン酸塩、C8-C20アルキルエーテルリン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、及びそれらの組み合わせが含まれる。
【0058】
所望の場合、例えば潜在的に有害な微生物の成長から保護するために、防腐剤が組成物中に含まれ得る。注目する防腐剤には、パラ-ヒドロキシ安息香酸のアルキルエステル、ヒダントイン誘導体、プロピオン酸塩、及び様々な第四級アンモニウム化合物が含まれる。注目する特定の防腐剤には、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミダゾリジニル尿素、デヒドロ酢酸ナトリウム、ベンジルアルコール、ベンジルヘミホルマール、ベンジルパラベン、5-ブロモ-5-ニトロ-1,3-ジオキサン、2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3-ジオール、カプリリルグリコール、エチルヘキシルグリセリン、フェノキシエタノールソルビン酸、メチルパラベン、プロピルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、エチレンジアミン4酢酸のジナトリウム塩、クロロキシレノール、DMDMヒダントイン、カルバミン酸3-ヨード-2-プロピルブチル、クロルヘキシジン二グルコン酸塩、フェノキシエタノール、ジアゾリジニル尿素、ビグアナイド系誘導体、安息香酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム、カプリリルグリコール、ビグアナイド系誘導体、キャプタン、クロルヘキシジン二酢酸塩、クロルヘキシジン二グルコン酸塩、クロルヘキシジン二塩酸塩、クロロアセトアミド、トリクロサン、クロロブタノール、p-クロロ-m-クレゾール、クロロフェン、クロロチモール、クロロキシレノール、m-クレゾール、o-クレゾール、DEDMヒダントイン、ジラウリン酸DEDMヒダントイン、デヒドロ酢酸、ジアゾリジニル尿素、ジイセチオン酸ジブロモプロパミジン、DMDMヒダントイン、メチルイソチアゾリノン/メチルクロロイソチアゾリノン、1,2-ヘキサンジオール及びカプリリルグリコール並びに同種のものが含まれるが、これらに限定されない。防腐剤は、存在する場合、組成物の約0.01重量%~約10重量%の範囲内の量で送達組成物中に存在してもよい。場合によっては、組成物はパラベンを含まない。
【0059】
増粘剤又は粘度調整剤が送達組成物に含まれてもよい。注目する増粘剤には、デンプン、天然/合成ゴム、及びセルロース誘導体などの多糖類が含まれるが、これらに限定されない。注目するデンプンには、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウムなどの化学修飾デンプンが含まれるが、これに限定されない。注目するゴムには、キサンタン、スクレロチウム、ペクチン、カラヤ、アラビア、寒天、グアー(例えば、クラスタマメ(グアー)ガム)、カラゲナン、アルギン酸塩、及びそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。好適なセルロース誘導体には、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース、及びナトリウムカルボキシメチルセルロースが含まれるが、これらに限定されない。合成高分子は、依然として有効な増粘剤の更なる種別である。このカテゴリーには、カルボマーなどの架橋ポリアクリル酸塩と、セピゲル(登録商標)305 等のポリアクリルアミドと、ポリアクリルアミド及びC13-14イソアルカン及びラウレス-7とが含まれる。増粘剤が存在する場合、増粘剤の量は、0.001 ~5重量%、例えば0.1 ~2重量%の範囲内であってもよい。
【0060】
場合によっては、天然蝋又は合成有機蝋、例えば動物蝋、植物蝋又は鉱物蝋などの一又は複数の天然蝋又は合成蝋が存在してもよい。場合によっては、このような蝋は、20~150 ℃、例えば35~75℃を含む30~100 ℃の範囲内の融点を有する。このような蝋の例には、ポリエチレン又は合成蝋などの蝋;又は様々な植物蝋、例えばヤマモモ、カンデリア、オゾケライト、アカシア、蜜蝋、セレシン、セチルエステル、花蝋、柑橘蝋、カルナウバ蝋、ホホバ蝋、木蝋、ポリエチレン、微結晶、米糠、ラノリン蝋、ミンク、モンタン、ヤマモモ、ウリクリ(ouricury)、オゾケライト、パーム核蝋、パラフィン、アボカド蝋、リンゴ蝋、セラック蝋、クラリー蝋(clary wax)、大麦外殻抽出蝋(spent grain wax)、ブドウ蝋(grape wax)、及びPEG6-20 蜜蝋又はPEG-12カルナウバ蝋などのそのポリアルキレングリコール誘導体;又は、ヒドロキシステアリン酸(例えば、12-ヒドロキシステアリン酸)、トリステアリン及びトリベヘニンなどの脂肪酸又は脂肪アルコール及びそのエステルが含まれる。更に、アクロコミアアクレアタ種子バター、アーモンドバター、アロエバター、アプリコットカーネルバター、アルガンバター、アッタレアマリパ種子バター、アボカドバター、ババスバター、バクリバター、バグラソフトバター、バオバブソフトバター、バッシアブチラセア種子バター、バシアラチホリア種子バター、クロフサスグリ種子バター、ブラジルナッツバター、カメリナバター、ツバキバター、カンデリアバター、カルナババター、カルポットロシェブラジリエンシス種子バター、カモミールバター、カカオバター、ココナッツバター、コーヒーバター、綿ソフトバター、クランベリーバター、クプアスバター、ブドウ種子バター、へーゼルナッツバター、麻の実バター、トクサバター、イリッペ脂、アフリカマンゴノキ核脂、ホホババター、カリテバター、コクムバター、ククイバター、ラベンダーバター、レモンバター、ライムバター、マカダミアバター、マンゴーバター、マルラバター、モノイバター、バシアラチホリア種子脂、ムカジャ(Mucaja)バター、ムルムルバター、オリーブ属(Olea)バター、オリーブバター、オレンジバター、パーム油、パッションバター、プルワラバター、ピスタチオバター、ザクロバター、カボチャバター、キイチゴバター、米バター、サルバター、サプカイナ(Sapucainha)バター、ゴマバター、シアバター、大豆バター、タマヌバター、ヒマワリ種子バター、スイートアーモンドバター、タンジェリンバター、ツクマ種子バター、ウクーババター、及びコムギ麦芽バターに注目する。
【0061】
本発明の局所組成物は、表面活性剤(界面活性剤)を含んでもよい。表面活性剤は、表面張力を低下させ、皮膚の洗浄を促進する成分を指す。多くの表面活性化合物が、乳化剤、例えば蝋又は発泡剤として更に作用する。表面活性剤には主に陽イオン、陰イオン、両性及び非イオンの4つのカテゴリーがある。両性表面活性剤及び非イオン性表面活性剤は一般に表皮に最も耐性がある。
【0062】
表面活性剤Cには、特にラウレス硫酸アンモニウム;ラウリル硫酸アンモニウム;カプリリル/カプリルグルコシド;セチルベタイン;コカミドプロピルベタイン;ココベタイン;ココグルコシド;デシルグルコシド;ココアンホジ酢酸二ナトリウム;ラウレススルホコハク酸二ナトリウム;ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム;ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム;ステアリン酸グリコール;ラウラミドプロピルベタイン;PEG-100 ステアリン酸塩;セチルリン酸カリウム;ココアンホ酢酸ナトリウム;ココイルイセチオン酸ナトリウム;ラウレス硫酸ナトリウム;ラウリル硫酸ナトリウム;パーム核脂肪酸ナトリウム;ラウリン酸メチルココイルナトリウム;C14-C16 アルファオレフィンスルホン酸ナトリウムなどのアルファオレフィンスルホン酸塩;ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム;コカミドプロピルヒドロキシスルタイン;ラウロイルサルコシンナトリウム;ココイルグルタミン酸ナトリウム;ココイルグリシン酸ナトリウム;ラウロイル乳酸ナトリウム;アルキルグルコシド;アルキルポリグルコシド;カプリル酸/カプリン酸グルコシドラウリルエーテル;ポリソルベート、例えばポリソルベート80、ポリソルベート20;メチルスルホラウリン酸ナトリウム;ラウリルスルホ酢酸ナトリウム;スルホラウリン酸二ナトリウム;一般式RCOOM (R=炭素原子が10を超える長い炭化水素鎖、M=金属、アルカリ金属又は有機塩基)の脂肪酸塩である石鹸が含まれる。M基の性質に応じて、アルカリ金属石鹸(Na+ 石鹸、K+石鹸、NH4
+石鹸)、(特にカルシウムの)金属石鹸、有機石鹸(例えば、ステアリン酸トリエタノールアミンを含むトリエタノールアミン石鹸)及びそれらの組み合わせがある。表面活性剤が、陰イオン表面活性剤、両性表面活性剤、非イオン表面活性剤及びそれらの組合せの中から選択されていることが有利である。配合物が、総重量に対して2~25重量%の表面活性剤を含んでいることが有利である。
【0063】
着色剤、香料及び研磨剤が送達組成物に更に含まれてもよい。これらの物質は夫々、0.05~5重量%、例えば0.1 ~3重量%の範囲内であってもよい。注目する着色剤には、適切な場合には表面処理が施された二酸化チタン(カラーインデックスでは参照記号CI 77,891で分類されている)、マンガンバイオレット(CI 77,742)、ウルトラマリンブルー(CI 77,007)、酸化クロム(CI 77,288)、水和酸化クロム(CI 77,289)、フェリックブルー(CI 77,510)、酸化亜鉛、二酸化ジルコニウムが含まれる。注目する特定の着色剤には、D&C赤色19号(CI 45,170)、D&C赤色9号(CI 15,585)、D&C赤色21号(CI 45,380)、D&C橙色4号(CI 15,510)、D&C橙色5号(CI 45,370)、D&C赤色27号(CI 45,410)、D&C赤色13号(CI 15,630)、D&C赤色7号(CI 15,850:1)、D&C赤色6号(CI 15,850:2)、D&C黄色5号(CI 19,140)、D&C赤色36号(CI 12,085)、D&C橙色10号(CI 45,425)、D&C黄色6号(CI 15,985)、D&C赤色30号(CI 73,360)、D&C赤色3号(CI 45,430)、カーボンブラック(CI 77,266)、コチニールカルミンレーキ(CI 75,470)、天然又は合成のメラニン、及びアルミニウムレーキが含まれる。
【0064】
注目する香料には、アビエスアルバ葉油、アセトアルデヒド、アセトアニリド、酢酸、セイヨウノコギリソウ油、アクティニディアチネンシス(キウイ)果実水、アジピン酸、沈香、変性アルコール、アルギン、アロエバルバデンシス葉、酢酸アミル、安息香酸アミル、アミルシンナマール、アネトール、アニスアルコール、アンテミスノビリス花水、ベンズアルデヒド、ベンジルアルコール、シラカバ油、ボスウェリアセラータ油、酢酸ブチル、乳酸ブチル、トウキンセンカ花油、カメリアシネンシス葉水、樟脳、カプサイシン、セドロール、シンナマル、シトラール、シトロネロール、シトラスアウランチフォリア(ライム)油、シトラスアウランチウムドゥルシス(オレンジ)油、シトラスグランディス(グレープフルーツ)油、シトラスタンジェリナ(タンジェリン)果皮油、クマリン、ジアセトンアルコール、ケイ皮酸エチル、エチルエーテル、ユーカリプタスカリョフィルス(クローブ)花油、ファルネソール、ガーデニアフロリダ油、ゼラニウムマクラツム油、ヘキシルシンナマル、水素化ロジン、トウシキミ(アニス)油、酢酸イソアミル、ジュニペルスメキシカナ油、ゲッケイジュ油、ラベンダーアングスティフォリア(ラベンダー)油、メラレウカアルテルニフォリア(ティーツリー)葉油、メリッサ葉油、セイヨウハッカ(ペパーミント)油、メントール、2-ナフトール、オリガヌムマヨラナ葉油、オタネニンジン根エキス、ペラルゴン酸、ニオイテンジクアオイ花油、セイヨウアカマツ球果油、アンズ(アプリコット)殻油、カニナバラ花油、ロスマリヌスオフィキナリス(ローズマリー)葉油、サンタラムアルバム(ビャクダン)油、タチジャコウソウ(タイム)油、バニリン、ヴィティスヴィニフェラ(ブドウ)葉油、ショウキョウ(ショウガ)根油が含まれる。
【0065】
場合によっては、組成物はトリクロサンを含んでもよい。配合物に使用されるこの薬剤は、全ての属の微生物(例えば細菌、菌類、緑膿菌、セパシア菌(capacia)、黄色ブドウ球菌、大腸菌、カンジダアルビカンス、アスペルギルスニガー、ネズミチフス菌など)に対して有効であることが分かっている。
【0066】
本発明の実施形態の局所組成物は、抗菌量の消毒用アルコール、例えばエチルアルコール又はイソプロピルアルコールを含まない。アルコールが存在する場合、アルコールは、30%以下、例えば20%以下を含む25%以下の量で存在する。場合によっては、組成物はアルコールを含まない。場合によっては、組成物は、ある量の調整用アルコール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコールなどを含んでもよい。
【0067】
有用性
本発明の局所配合物は、様々な用途で使用される。例えば、本発明のローション剤及び洗浄剤は、皮膚の栄養及び消毒が望まれる用途で使用される。
【0068】
本発明の方法を実施する際、局所組成物が、対象の局所領域に適用されて、上述したように、所望の結果、例えば皮膚の栄養及び/又は洗浄/消毒をもたらすのに十分な時間、局所領域に維持される。局所領域は、ある実施形態では角質化した皮膚領域である。毛包、汗腺及び皮脂腺を含む角質化した皮膚領域は、様々な部位、例えば手足、腕、脚、胴体、例えば胸部、背中、腹部、頭部、例えば頸部、顔などに存在する場合がある。ある実施形態では、この領域は、顔の領域などの頭部領域、例えば額部、後頭部、口の周りになる。組成物が適用される局所領域は、領域に対して様々であってもよく、ある実施形態では1mm2 ~20,000 cm2以上、例えば3~10cm2 を含む1~50cm2 の範囲内であってもよい。
【0069】
適用後、局所配合物は適用部位で、所望の治療結果、例えば注目する一又は複数の症状の改善、乾燥の軽減に十分な時間、維持される。時間は様々であってもよく、ある実施形態では瞬時から数日間、例えば10秒から1分~24時間以上、例えば1時間から12時間以上を含む30分から12時間の範囲内であってもよい。
【0070】
配合物に応じて、例えば局所組成物が洗浄剤である場合、適用の後に洗浄を行ってもよい。
【0071】
主題の方法及び組成物は様々な異なる種類の動物で使用されてもよく、動物は典型的には「哺乳動物」又は「哺乳類」であり、これらの用語は、食肉目(例えばイヌ及びネコ)、齧歯目(例えばマウス、モルモット及びラット)、兎形目(例えばウサギ)、並びに霊長目(例えばヒト、チンパンジー及びサル)を含む哺乳網に属する生物を記述するために広く使用される。ある実施形態では、対象又は患者はヒトである。
【0072】
主題の局所配合物は、対象の局所部位に栄養分を与える及び/又は局所部位を洗浄する/消毒することが望ましい用途で使用される。
【0073】
本発明の方法の実施により、処置した皮膚のしわ、ざらつき、乾燥、弛緩、血色の悪さ又は色素斑の量が顕著に減少するならば、皮膚の改善がもたらされ得る。皮膚の状態の改善を測定する方法は、本技術分野ではよく知られており(例えば、Olsen et al., J. Amer. Acad. Dermatol. 26:215-24, 1992参照)、患者又は第二当事者、例えば処置する医師による主観的評価を含み得る。客観的方法には、Grove et al., J. Amer. Acad. Dermatol. 21:631-37 (1989)に記載されているような皮膚トポグラフィー測定が含まれ得る。皮膚トポグラフィー測定では、シリコーンゴムのレプリカが、皮膚の小さな領域、例えば直径1cmの円形領域で形成される。シリコーンゴムのレプリカは、皮膚の小じわ及びしわを取り込む。その後、これらの試験片を、コンピュータによるデジタル画像処理を使用して分析して、皮膚のトポグラフィーを客観的に測定する。デジタル画像処理後に生成される皮膚トポロジーを、Olsen et al., J. Amer. Acad. Dermatol. 37:217-26, 1997に記載されているように、値Ra及び値Rzを用いて測定することができる。ここで、Raは平均的な中心線の上下にある皮膚表面の特徴の偏差の領域を表し、Rzは、皮膚表面のプロファイルの5つの等しいセグメントにおける最大高さ及び最小高さの差を表す。未処置の皮膚と比較した、本発明に従って処置された皮膚の値Ra及び値Rzの統計的に有意な減少(例えばP<0.05)は、本発明の方法を実施することによって達成されるような皮膚の改善を示す。
【0074】
下記の実施例は、例示として示されており、限定するものではない。
【0075】
実験
I.抗菌性洗浄組成物
A.配合物1
1.範囲
【0076】
【0077】
B.配合物2
1.範囲
【0078】
【0079】
B.利点
頻繁な手洗いは微生物感染から保護するための最良の方法であるが、皮膚の乾燥及び損傷をもたらす可能性がある。上記に報告されている抗菌性洗浄剤は、乾燥の影響を受けずに頻繁に使用するように構成されている液体のハンド・ボディ洗浄配合物である。これらの抗菌性洗浄剤は高級感があり滑らかであり、保湿効果のある栄養分が詰め込まれており、病原菌の99.9%を死滅させ、手を柔らかく清潔に保つ。
【0080】
毎日の使用を継続することにより、1週間以内に目に見える皮膚の状態の改善が期待され得る。
【0081】
利点
・バリアの回復を促進することにより、新しい皮膚細胞を迅速に再生する
・線維芽細胞を刺激してエラスチン及びコラーゲンを生成する
・損傷した皮膚の修復に役立つ
・角質層の健全性を高める
・柔軟性を高め、皮膚を若返らせる
・小じわ及びしわの発生を減らす
・火傷及び小さな皮膚の擦り傷を鎮静して治癒する
【0082】
追加の製品機能
・無香料
・認定された低刺激性-全ての皮膚タイプ及び年齢に安全
・天然、95%以上が植物由来
・動物性副産物無し
【0083】
追加の用途
・保護手袋による刺激を防いで除去する
・フェイスマスクによる刺激「マスクネ」を防いで除去する
・消毒/殺菌用アルコール(例えばイソプロピルアルコール/エチルアルコール)で損傷する皮膚を予防して修復する
・皮膚炎、湿疹、及びおむつかぶれを除去する
・身体ざ瘡及びざ瘡を除去する
・多目的の殺菌及び鎮静-小さな火傷、切り傷及び擦り傷
・頑固な臭い(足及び身体)を除去する
・乾燥肌、肌荒れ、ひび割れ又はかさかさの皮膚を除去する
・抗炎症作用
・殺菌及び治癒:入れ墨及び皮膚の擦り傷のための使用
・皮膚の状態を改善しながら、微生物の99.9%を何時間も死滅させる非刺激性、非乾燥性の日々の消毒剤
【0084】
II.保湿剤
A.配合物1
1.範囲
【0085】
【0086】
B.配合物2
1.範囲
【0087】
【0088】
B.利点
上述された抗菌性保湿剤は、皮膚上の微生物の99.9%を死滅させ、何時間も新しい病原菌から保護し続ける一方、同時的に水分を補給し、栄養分を与え、皮膚の状態を改善する。
【0089】
上記の抗菌性保湿剤は、4時間以上消毒して保護する一方、皮膚に保湿栄養分を送達して、栄養分を内側から外側に作用させて、皮膚の健康を保護して改善する。
・適用後4時間以上有効であることが実証されている
・自信を持って公共の場所に安全に触れることができる
・殺菌/消毒用アルコール無し及び無香料
・乾燥した皮膚の状態の解消に役立つ
・認定された低刺激性;非増感剤
・全ての年齢及び皮膚タイプに安全;非刺激性
・動物性副産物無し
【0090】
毎日の使用を継続することにより、1週間以内に目に見える皮膚の状態の改善が期待され得る。抗菌性有効成分は、微生物(細菌、ウイルス及び菌類)の99.9%を死滅させ、皮膚表面に残存し、新しい病原菌に対して長期的に消毒して保護する。
【0091】
前述の実施形態の少なくとも一部では、交換が技術的に実現不可能でない限り、実施形態で使用される一又は複数の要素を別の実施形態で使用することができる。当業者は、様々な他の省略、追加及び変更を、請求された主題の範囲を逸脱することなく上述された方法及び構造に行ってもよいことを理解する。このような変更及び変化は全て、添付された特許請求の範囲によって定められているように主題の範囲内に含まれることが意図されている。
【0092】
一般に本明細書、特に添付された特許請求の範囲(例えば添付された特許請求の範囲の本文)で使用されている用語は、「オープン」な用語として一般的に意図されていることを当業者は理解する(例えば、「含んでいる“including”」という用語は「含んでいるが、これに限定されない」と解釈されるべきであり、「有している“having”」という用語は「少なくとも有している」と解釈されるべきであり、「含む“includes”」という用語は「含むが、これに限定されない」と解釈されるべきである)。導入された請求項の記載の特定数が意図されている場合、このような意図は請求項で明示的に記載されており、このような記載がない場合には、このような意図が存在しないことを、当業者は更に理解する。例えば、以下の添付された特許請求の範囲は、理解の手助けとして請求項の記載を導入すべく「少なくとも1つ」及び「一又は複数」という導入句の使用を含んでもよい。しかしながら、このような導入句の使用は、同一の請求項が導入句「一又は複数」又は「少なくとも1つ」及び不定冠詞、例えば「a」又は「an」を含む場合であっても、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の記載の導入が、このように導入された請求項の記載を含むあらゆる特定の請求項を、このような1つの記載だけを含む実施形態に限定することを意味すると解釈されるべきではない(例えば「a」及び/又は「an」は「少なくとも1つ」又は「一又は複数」と意味すると解釈されるべきである)。請求項の記載を導入すべく使用される定冠詞の使用についても同一のことが当てはまる。加えて、導入された請求項の記載の特定数が明示的に述べられている場合であっても、当業者は、このような記載が少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることを認識する(例えば、「2つの記載」というそのままの記載は、他の修飾語句無しで少なくとも2つの記載又は2以上の記載を意味する)。更に、「A,B及びCなどの内の少なくとも1つ」に類似した慣例を使用する場合、一般に、このような構成は、当業者がこの慣例を理解するという意味で意図されている(例えば、「A,B及びCの内の少なくとも1つを備えたシステム」はAのみ、Bのみ、Cのみ、A及びB共に、A及びC共に、B及びC共に、並びに/又は、A,B及びC共になどを備えたシステムを含むが、これらに限定されない)。「A,B又はCなどの内の少なくとも1つ」に類似した慣例を使用する場合、一般に、このような構成は、当業者がこの慣例を理解するという意味で意図されている(例えば、「A,B又はCの内の少なくとも1つを備えたシステム」はAのみ、Bのみ、Cのみ、A及びB共に、A及びC共に、B及びC共に、並びに/又は、A,B及びC共になどを備えたシステムを含むが、これらに限定されない)。明細書、特許請求の範囲又は図面であろうとなかろうと、2以上の代替用語を表す実質的にあらゆる離接語及び/又は離接句が、用語の内の1つ、用語のいずれか又は両方の用語を含む可能性を想定すると理解されるべきであると、当業者は更に理解する。例えば、「A又はB」という表現は、「A」若しくは「B」又は「A及びB」の可能性を含むと理解される。
【0093】
加えて、本開示の特徴又は態様がマーカッシュ形式で記述されている場合、当業者は、本開示がマーカッシュグループのあらゆる個々のメンバー又はサブグループのメンバーに関して更に記載されていることを認識する。
【0094】
当業者によって理解されるように、明細書について説明するなど、あらゆる全ての目的のために、本明細書に開示されている全ての範囲は、あらゆる全ての可能なサブ範囲及びこれらのサブ範囲の組み合わせを更に包含する。あらゆる列記されている範囲は、同一の範囲が少なくとも均等な半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分割されることを十分記載して可能にすると容易に認識され得る。非制限例として、本明細書に記載されている夫々の範囲は、下側3分の1、中央3分の1及び上側3分の1などに容易に分割され得る。当業者によって更に理解されるように、「最大」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」などの全ての用語は、記載された数を含み、続いて前述のようにサブ範囲に分割され得る範囲を指す。最後に、当業者によって理解されるように、範囲は個々のメンバーを夫々含んでいる。従って、例えば、1~3の要素を有するグループは、1、2又は3の要素を有するグループを指す。同様に、1~5の要素を有するグループは、1、2、3、4又は5の要素を有するグループなどを指す。
【0095】
上記の発明は、理解し易くするために例証及び例示としてある程度詳細に記載されているが、当業者には、本発明の教示に鑑みて、添付の特許請求の範囲の趣旨又は範囲から逸脱することなく、特定の変更及び修正が行われてもよいことは容易に明らかである。
【0096】
従って、前述の内容は本発明の本質を単に示しているだけである。本明細書に明示的に説明されていないか又は示されていないが、本発明の本質を具体化して本発明の趣旨及び範囲に含まれる様々な構成を当業者が考案し得ることは明らかである。更に、本明細書に述べられている全ての例及び条件的な用語は、本発明の本質と本技術分野を進展させるために本発明者により与えられた概念とを理解する際に読み手を支援することを本質的に意図するものであり、このように具体的に述べられた例及び条件に限定するものではないと解釈されるべきである。更に、本発明の本質、態様及び実施形態並びにそれらの具体的な例を述べている本明細書における全ての記載は、それらの構造的等価物及び機能的等価物の両方を含むことを意図するものである。加えて、このような等価物は、現時点で既知の等価物及び今後開発される等価物の両方、すなわち構造に関わらず同一の機能を行う開発された全ての要素を含むことを意図するものである。更に、このような開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているか否かにかかわらず、本明細書に開示されている記載は公開することだけが意図されているわけではない。
【0097】
従って、本発明の範囲は、本明細書に提示して記載される例示的な実施形態に限定されないことが意図される。むしろ、本発明の範囲及び趣旨は添付の特許請求の範囲によって具体化される。特許請求の範囲に関して、米国特許法第112 条(f)又は米国特許法第112 条(6) は、「ための手段"means for"」又は「ためのステップ"step for"」という厳密な表現が請求項のこのような限定の始まりで記載されているときのみ、請求項における限定について行使されると明確に定めており、このような厳密な表現が請求項の限定で使用されない場合、米国特許法第112 条(f) 又は米国特許法第112 (6)は行使されない。
【0098】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119 条(e) に従って、2021年9月21日に出願された米国仮特許出願第63/246,572号明細書の優先権を主張しており、この出願の開示内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非トリクロサン系の抗菌薬、
リン酸カルシウム成分、及び
局所送達ビヒクル
を含んでいる、局所組成物。
【請求項2】
前記抗菌薬は第四級アンモニウム化合物を含んでいる、請求項1に記載の局所組成物。
【請求項3】
前記第四級アンモニウム化合物は、塩化ベンザルコニウムである、請求項2に記載の局所組成物。
【請求項4】
前記リン酸カルシウム成分はリン酸カルシウム粒子を含んでいる、請求項1~3のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項5】
前記リン酸カルシウム粒子は、Ca
10(PO
4)
6(OH)
2 の分子式により表される、請求項4に記載の局所組成物。
【請求項6】
前記リン酸カルシウム成分はヒドロキシアパタイトを含んでいる、請求項1~
3のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項7】
少なくとも1つの軟化薬を更に含んでいる、請求項1~
3のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項8】
一又は複数の皮膚栄養剤を更に含んでいる、請求項1~
3のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項9】
防腐剤を更に含んでいる、請求項1~
3のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項10】
前記防腐剤はパラベンを含んでいる、請求項9に記載の局所組成物。
【請求項11】
前記防腐剤はトリクロサンを含んでいる、請求項9に記載の局所組成物。
【請求項12】
前記防腐剤はパラベンを含んでいない、請求項9に記載の局所組成物。
【請求項13】
洗浄剤である、請求項1~
3のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項14】
界面活性剤を含んでいる、請求項13に記載の局所組成物。
【請求項15】
ローション剤である、請求項1~
3のいずれか1つに記載の局所組成物。
【請求項16】
請求項1~
3のいずれか1つに記載の局所組成物を、対象の皮膚表面に適用する、方法。
【請求項17】
前記対象の皮膚表面を洗浄する方法である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記対象の皮膚表面を保湿する方法である、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
請求項1~
3のいずれか1つに記載の局所組成物を作製する方法。
【国際調査報告】