(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】エアロゾル供給システム
(51)【国際特許分類】
A24F 40/60 20200101AFI20240920BHJP
A24F 40/53 20200101ALI20240920BHJP
【FI】
A24F40/60
A24F40/53
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518346
(86)(22)【出願日】2022-08-18
(85)【翻訳文提出日】2024-05-10
(86)【国際出願番号】 GB2022052145
(87)【国際公開番号】W WO2023047079
(87)【国際公開日】2023-03-30
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】モロニー, パトリック
(72)【発明者】
【氏名】ルーカン, ショーン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB14
4B162AB28
4B162AC06
4B162AC37
4B162AD06
4B162AD16
4B162AD32
(57)【要約】
エアロゾル供給システム(300)で使用するためのフィードバック部分(200)。フィードバック部分(200)は、所与のエアロゾル供給システム(1)、またはカートリッジ(2)もしくは吸い口(33)などのその一部に設けられ得る。フィードバック部分(200)は、予め定められた基準が満たされていることに応答して、エアロゾル供給システムのユーザに電荷フィードバックを出力するように構成され得る。フィードバック部分(200)はまた、エアロゾル供給デバイスがエアロゾルを生成するために動作させられているときに、ユーザに送達されるように構成された任意の特定の種類の香味付けされたエアロゾル化可能材料の香味を高めるために電荷フィードバックを出力するように構成され得る。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムのユーザにフィードバックを出力するためのフィードバック部分を備え、前記フィードバックが、前記エアロゾル供給システムの前記ユーザへの伝達のために前記エアロゾル供給システムの一部分に送達されるように構成された電荷を含む、エアロゾル供給システム。
【請求項2】
前記一部分が、前記エアロゾル供給システムの外側面である、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記エアロゾル供給システムが吸い口を備え、前記吸い口が前記一部分を備える、請求項1または2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記エアロゾル供給システムの動作を制御するためのユーザ入力アクチュエータをさらに備え、前記一部分が前記ユーザ入力アクチュエータを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記フィードバック部分が、5mA以下の最大電流で前記一部分に前記電荷を送達するように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記エアロゾル供給システムの予め定められた状況または予め定められた状態の前記ユーザに警告するために、前記エアロゾル供給システムのユーザに衝撃を提供するために前記一部分に前記電荷を送達するように前記フィードバック部分が構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記フィードバック部分が、1mA以下の最大電流で前記一部分に前記電荷を送達するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
前記フィードバック部分が、前記ユーザに送達されるエアロゾルの知覚の変化または増強をもたらすために前記一部分に前記電荷を送達するように構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
前記フィードバック部分が、少なくとも10μAの最大電流で前記一部分に前記電荷を送達するように構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項10】
前記フィードバック部分が、第1の予め定められた基準が満たされていることに応答して、前記フィードバックを出力するように構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項11】
前記エアロゾル供給システムが、
前記第1の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、第1の信号を生成し、かつ
前記第1の信号を前記フィードバック部分に送信するように構成されており、
前記フィードバック部分が、前記フィードバック部分が前記第1の信号を受信したことに応答して、前記フィードバックを出力するように構成されている、
請求項10に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項12】
前記フィードバックが、第1のフィードバックを含み、
前記フィードバック部分が、前記エアロゾル供給システムのユーザに第2のフィードバックを出力するようにさらに構成されており、前記第2のフィードバックが、前記第1のフィードバックとは異なり、かつ前記エアロゾル供給システムの前記ユーザへの伝達のために前記エアロゾル供給システムの前記一部分に送達されるように構成された第2の電荷を含み、
前記フィードバック部分が、第2の予め定められた基準が満たされていることに応答して、前記第2のフィードバックを出力するように構成されており、前記第2の予め定められた基準が、前記第1の予め定められた基準とは異なる、
請求項10または11に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項13】
前記エアロゾル供給システムが、
前記第2の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、第2の信号を生成し、かつ
前記第2の信号を前記フィードバック部分に送信するように構成されており、
前記フィードバック部分が、前記フィードバック部分が前記第2の信号を受信したことに応答して、前記第2のフィードバックを出力するように構成されている、
請求項12に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項14】
カートリッジと、前記カートリッジを受容するように構成されたエアロゾル供給デバイスと、をさらに備える、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項15】
前記電荷が、前記カートリッジの一部分に送達されるように構成されている、請求項14に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項16】
前記電荷が、前記エアロゾル供給デバイスの一部分に送達されるように構成されている、請求項14または15に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項17】
前記第1の予め定められた基準が、前記カートリッジが前記エアロゾル供給デバイスによって受容されていること、および前記エアロゾル供給デバイスが前記カートリッジを使用して前記エアロゾルを生成するために動作させられていることを含む、請求項10~13のいずれか一項にさらに従属する場合の請求項14~16のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項18】
前記エアロゾル供給デバイスが、前記カートリッジとは異なる第2のカートリッジを受容するようにさらに構成されており、
前記第2の予め定められた基準が、前記エアロゾル供給デバイスが前記第2のカートリッジを受容していること、および前記エアロゾル供給デバイスが前記第2のカートリッジを使用して前記エアロゾルを生成するために動作させられていることを含む、請求項12または13にさらに従属する場合の請求項17に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項19】
前記フィードバック部分が、前記エアロゾル供給システムの前記一部分に位置する導電性部品を備える、請求項1~18のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項20】
前記フィードバック部分が、前記エアロゾル供給システムの前記一部分に位置するメッシュ形状部品を備える、請求項1~19のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項21】
前記フィードバック部分が、前記エアロゾル供給システムの前記一部分に位置するワイヤのコイルを備える、請求項1~20のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項22】
前記エアロゾル供給システムが前記エアロゾルを生成するために動作させられているときに、前記エアロゾル供給システムの前記ユーザに前記フィードバックを出力するように前記フィードバック部分が構成されている、請求項1~21のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項23】
前記エアロゾル供給システムが前記エアロゾルを生成するために動作させられている間、前記エアロゾル供給システムの前記ユーザに前記フィードバックを連続的に出力するように前記フィードバック部分が構成されている、請求項22に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項24】
前記フィードバック部分が、5秒以下の持続時間にわたって連続的に前記フィードバックを出力するように構成されている、請求項22に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項25】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムで使用するための吸い口であって、前記吸い口が、前記吸い口のユーザにフィードバックを出力するためのフィードバック部分を備え、前記フィードバックが、前記吸い口の前記ユーザへの伝達のために前記吸い口の一部分に送達されるように構成された電荷を含む、吸い口。
【請求項26】
エアロゾル供給システム用のカートリッジであって、前記エアロゾル供給システムが、前記カートリッジと、エアロゾル供給デバイスと、を備え、前記カートリッジが、請求項25に記載の吸い口を備える、カートリッジ。
【請求項27】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムのユーザに電荷を送達する方法であって、前記方法が、
第1の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、フィードバック部分から電荷を含むフィードバックを出力するステップと、
前記エアロゾル供給デバイスの前記ユーザに前記エアロゾル供給システムの一部分を介して前記電荷を伝達するために、前記エアロゾル供給システムの前記一部分に前記電荷を送達するステップと、
を含む、方法。
【請求項28】
前記第1の予め定められた基準が、前記エアロゾル供給システムの許可されていない使用の決定を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第1の予め定められた基準が、第1のカートリッジがエアロゾル供給デバイスによって受容されており、さらに、前記エアロゾル供給デバイスが前記第1のカートリッジを使用してエアロゾルを生成するために動作させられているという決定を含む、請求項27または28に記載の方法。
【請求項30】
前記フィードバックが、第1のフィードバックを含み、前記方法が、
第2の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、第2の電荷を含む第2のフィードバックを前記フィードバック部分から出力するステップと、
前記エアロゾル供給システムの前記ユーザに前記エアロゾル供給システムの一部分を介して前記電荷を伝達するために、前記エアロゾル供給システムの前記一部分に前記第2の電荷を送達するステップと、
をさらに含む、請求項27~29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記第2の予め定められた基準が、第2のカートリッジが前記エアロゾル供給デバイスによって受容されており、さらに、前記エアロゾル供給デバイスが前記第2のカートリッジを使用してエアロゾルを生成するために動作させられているという決定を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記方法が、前記ユーザの口に電荷を送達する方法であり、前記一部分が、前記エアロゾル供給システムの吸い口上に位置している、請求項27~31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記方法が、前記ユーザの手に電荷を送達する方法であり、前記一部分が、前記エアロゾル供給システムの外側面上に位置している、請求項27~31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
エアロゾル供給システムのユーザに電荷フィードバックを提供するために、前記ユーザに電荷を送達する方法。
【請求項35】
香味付けされたエアロゾル化可能材料のエアロゾルをエアロゾル生成システムのユーザの口に送達する方法であって、前記方法が、前記エアロゾルが前記ユーザの前記口に送達されている間に、前記ユーザの前記口に電荷を提供するステップをさらに含む、方法。
【請求項36】
前記エアロゾルがニコチンを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記口に前記電荷を提供するステップが、
前記エアロゾル生成システムから吸い口を介して前記口に前記電荷を提供する工程を含む、
請求項35または36に記載の方法。
【請求項38】
前記電荷が、前記口の舌に提供される、請求項35~37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記電荷が、前記口の1つ以上の唇に提供される、請求項35~38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記ユーザが前記エアロゾル生成システム上のアクチュエータを使用することに応答して、前記電荷が前記ユーザに提供される、請求項35~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記アクチュエータが、前記エアロゾル生成システムからの吸い口上に位置している、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記アクチュエータが、口による作動式である、請求項40または41に記載の方法。
【請求項43】
前記アクチュエータが、唇または舌による作動式である、請求項40~42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記方法が、
前記香味付けされたエアロゾル化可能材料が第1の香味付けされたエアロゾル化可能材料を含むとき、前記エアロゾルが前記ユーザの前記口に送達されている間に、第1の電荷を前記ユーザの前記口に送達するステップと、
前記香味付けされたエアロゾル化可能材料が、前記第1の香味付けされたエアロゾル化可能材料の組成物とは異なる組成物を含む第2の香味付けされたエアロゾル化可能材料を含むとき、前記エアロゾルが前記ユーザの前記口に送達されている間に、第2の電荷を前記ユーザの前記口に送達するステップと、
をさらに含み、
前記第2の電荷が、前記第1の電荷とは異なる、
請求項35~43のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
本開示は、ニコチン送達システム(例えば、電子シガレットなど)などであるが、これに限定されない、エアロゾル供給システムに関する。
【背景】
【0002】
電子エアロゾル供給システムは、電子シガレット(eシガレット)またはより一般にはエアロゾル供給デバイスを使用することが多い。このようなエアロゾル供給システムは、典型的には、典型的にはニコチンを含むが、必ずしもニコチンを含むとは限らない配合物を含有する流体もしくは液体のリザーバ、またはタバコベースの製品などの固体材料などの、エアロゾル化可能材料(エアロゾル生成材料とも呼ばれる)を包有し、そこから蒸気/エアロゾルが、例えば熱気化によって、ユーザによる吸入のために生成される。したがって、エアロゾル供給システムは、典型的には、エアロゾル化可能材料の一部分をエアロゾル化して蒸気を生成するように構成された気化器(エアロゾル生成器とも呼ばれる)、例えば、加熱素子を備える。
【0003】
蒸気が生成されると、蒸気は、香味材料を通過して蒸気に香味が加えられ得(エアロゾル化可能材料自体が香味付けされていなかった場合)、その後、(香味付けされた)蒸気は、今度はエアロゾル供給デバイスから吸い口を介してユーザに送達され得る。
【0004】
既存のエアロゾル供給システムおよび関連するエアロゾル供給デバイスの潜在的な欠点は、特に視覚障害を有する人々にとって、ユーザがエアロゾル供給システムを使用しながら、顕著かつ迅速な方法で何らかのフィードバックを集めることが困難であり得ることである。したがって、エアロゾル供給デバイスの任意の動作または潜在的な動作中の特定の場合にユーザに送達される電荷を利用する、異なる非視覚的なフィードバックの形態を使用することによって、これらの問題のうちのいくつかに対処またはそれらを緩和するのを助けることを試みる様々な手法が本明細書に記載される。特に、これらのフィードバック電荷がユーザの口に送達される場合、これらの電荷はまた、これらの特定の香味を使用している間にユーザが感じるユーザ体験を改善および/または磨くために、エアロゾル化可能材料の特定の香味と組み合わせられて、エアロゾル化可能材料のこれらの特定の香味の使用によってユーザが感じる感覚を高めることができる。
【概要】
【0005】
特定の実施形態の第1の態様によれば、エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、エアロゾル供給システムが、エアロゾル供給システムのユーザにフィードバックを出力するためのフィードバック部分を備え、フィードバックが、エアロゾル供給システムのユーザへの伝達のためにエアロゾル供給システムの一部分に送達されるように構成された電荷を含む、エアロゾル供給システムが提供される。
【0006】
特定の実施形態の第2の態様によれば、エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムで使用するための吸い口であって、吸い口が、吸い口のユーザにフィードバックを出力するためのフィードバック部分を備え、フィードバックが、吸い口のユーザへの伝達のために、吸い口の一部分に送達されるように構成された電荷を含む、吸い口が提供される。
【0007】
特定の実施形態の第3の態様によれば、エアロゾル供給システム用のカートリッジであって、エアロゾル供給システムが、カートリッジと、エアロゾル供給デバイスと、を備え、カートリッジが、第2の態様による吸い口を備える、カートリッジが提供される。
【0008】
特定の実施形態の第4の態様によれば、エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムのユーザに電荷を送達する方法であって、方法が、
第1の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、フィードバック部分から電荷を含むフィードバックを出力することと、
エアロゾル供給システムの一部分に、エアロゾル供給デバイスのユーザにエアロゾル供給システムの一部分を介して電荷を伝達するために、電荷を送達することと、
を含む、方法が提供される。
【0009】
特定の実施形態の第5の態様によれば、エアロゾル供給システムのユーザに電荷を、ユーザに電荷フィードバックを提供するために送達する方法が提供される。
【0010】
特定の実施形態の第6の態様によれば、香味付けされたエアロゾル化可能材料のエアロゾルをエアロゾル生成システムのユーザの口に送達する方法であって、方法が、エアロゾルがユーザの口に送達されている間に、ユーザの口に電荷を提供することをさらに含む、方法が提供される。
【0011】
本発明の様々な態様に関連して上述した本発明の特徴および態様は、本明細書に記載の特定の組合せだけでなく、必要に応じて本発明の他の態様による本発明の実施形態にも等しく適用可能であり、それらと組み合わされ得ることが理解されよう。
【0012】
次に、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を単なる例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の特定の実施形態による、カートリッジおよびエアロゾル供給デバイス(分離して示されている)を備えるエアロゾル供給システムを概略的に斜視図で示す。
【
図2】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの構成要素の分解斜視図を概略的に示す。
【
図3A】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジのハウジング部の1つの断面図を概略的に示す。
【
図3B】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジのハウジング部の別の断面図を概略的に示す。
【
図3C】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジのハウジング部のさらに別の断面図を概略的に示す。
【
図4A】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの隔壁要素の斜視図を概略的に示す。
【
図4B】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの隔壁要素の平面図を概略的に示す。
【
図5A】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの弾性プラグの1つの斜視図を概略的に示す。
【
図5B】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの弾性プラグの別の斜視図を概略的に示す。
【
図5C】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの弾性プラグの平面図を概略的に示す。
【
図6A】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの底部キャップの斜視図を概略的に示す。
【
図6B】
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの底部キャップの平面図を概略的に示す。
【
図7】
図1から
図6Bに示すものなどのエアロゾル供給システムに使用可能であり、かつエアロゾル供給システムのユーザへの伝達のために、電荷フィードバックを出力するためのフィードバック部分を備える、エアロゾル供給システムの実施形態を概略的に示す。
【
図8】
図1から
図6Bに示すものなどのエアロゾル供給システムに使用可能であり、かつエアロゾル供給システムのユーザへの伝達のために、電荷フィードバックを出力するためのフィードバック部分を備える、エアロゾル供給システムの実施形態を概略的に示す。
【詳細な説明】
【0014】
特定の例および実施形態の態様および特徴は、本明細書で論述/記載される。特定の例および実施形態のいくつかの態様および特徴は、従来通りに実装されてもよく、これらは、簡潔にするために詳細に説明/記載されない。したがって、詳細に記載されていない本明細書で論述される装置および方法の態様および特徴は、そのような態様および特徴を実装するための任意の従来技術に従って実装され得ることが理解されよう。
【0015】
本開示は、非燃焼式エアロゾル供給システム(eシガレットなど)に関する。本開示によれば、「非燃焼式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル化可能材料(またはその構成成分)が燃焼されない、または燃やされないシステムである。本明細書でエアロゾル生成材料またはエアロゾル前駆体材料とも呼ばれ得るエアロゾル化可能材料は、例えば、任意の他の方法で加熱、照射、または通電されたときにエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル化可能材料はまた、いくつかの実施形態では、香味付けされてもよい。
【0016】
以下の説明全体を通して、「eシガレット」または「電子シガレット」という用語が時々使用されることがあるが、この用語はエアロゾル供給システムと言い換え可能に使用され得ることが理解されよう。電子シガレットは、ベイピングデバイスまたは電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子シガレットであるが、エアロゾル化可能材料中のニコチンの存在は必要条件ではないことに留意されたい。
【0017】
いくつかの実施形態では、エアロゾル供給システムは、エアロゾル化可能材料の組合せを用いてエアロゾルを生成するように構成されたハイブリッドデバイスであり、エアロゾル化可能材料のうちの1つまたは複数が加熱され得る。いくつかの実施形態では、ハイブリッドデバイスは、液体またはゲルエアロゾル化可能材料および固体エアロゾル化可能材料を含む。固体エアロゾル化可能材料は、例えば、タバコまたは非タバコ製品を含み得る。
【0018】
典型的には、(非燃焼式)エアロゾル供給システムは、カートリッジ/消耗部品、およびカートリッジ/消耗部品と解放可能に係合するように構成された本体/再使用可能/エアロゾル供給デバイス部品を備え得る。
【0019】
エアロゾル供給システムには、その中の気化器に電力を供給するための手段が設けられ得、かつ気化されるエアロゾル化可能材料を受容するためのエアロゾル化可能材料輸送要素が設けられ得る。エアロゾル供給システムにはまた、エアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバ、およびいくつかの実施形態では、エアロゾル供給システムから生成された蒸気を香味付けするための香味材料を収容するためのさらなるリザーバが設けられ得る。
【0020】
いくつかの実施形態では、気化器は、エアロゾル化可能材料から1つ以上の揮発性物質を放出して蒸気/エアロゾルを形成するように、エアロゾル化可能材料と相互作用することができるヒータ/加熱素子であり得る。いくつかの実施形態では、気化器は、加熱することなくエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成することができる。例えば、気化器は、例えば振動手段、機械的手段、加圧手段、または静電手段のうちの1つ以上を介して、エアロゾル化可能材料に熱を加えることなく、エアロゾル化可能材料から蒸気/エアロゾルを生成することが可能であり得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、活性成分、担体成分、および任意選択的に1つ以上の他の機能性成分を含み得るエアロゾル化可能材料であり得る。
【0022】
活性成分は、ユーザにおいて生理学的および/または嗅覚応答を達成するために、エアロゾル化可能材料に含まれる1つ以上の生理学的および/または嗅覚活性成分を含み得る。活性成分は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、および向精神薬から選択され得る。活性成分は、天然に存在してもよく、または合成により得られてもよい。活性成分は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6もしくはB12もしくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの成分、誘導体、もしくは組合せを含み得る。活性成分は、タバコまたは別の植物性物質の成分、誘導体、または抽出物を含み得る。いくつかの実施形態では、活性成分は生理学的活性成分であり、ニコチン、ニコチン塩(例えば、ニコチンジタートレート/ニコチンビタートレート)、ニコチンを含まないタバコ代替物、カフェインなどの他のアルカロイド、またはそれらの混合物から選択され得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、活性成分は嗅覚活性成分であり、地域の規制が許す場合には、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、または他の体性感覚を作り出すために使用され得る「香味」および/または「香味料」から選択され得る。いくつかの実例では、そのような成分は、香味、香味料、香味材料、冷却剤、加熱剤、および/または甘味剤と呼ばれ得る。それらは、天然に存在する香味材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成により得られた材料、またはそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、チョウジ、カエデ、抹茶、メントール、ハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスベイ、キンマ、シーシャ、マツ、ハニーエッセンス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピーマン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、ハッカ属のいずれかの種からのハッカ油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、ビャクシン、ニワトコの花、バジル、ローリエ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンの皮、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性化剤もしくは刺激剤、糖および/もしくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、もしくはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、もしくは呼気清涼化剤などの他の添加剤を含み得る。それらは、模倣、合成、もしくは天然原材料、またはそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の好適な形態の、例えば、油などの液体、粉末などの固体、またはガスなどの、抽出物(例えば、甘草、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、チョウジ、メントール、ハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、モモ、リンゴ、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、ハニーエッセンス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ピーマン、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、もしくはハッカ属のいずれかの種からのハッカ油)、香味増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性化剤もしくは刺激剤、糖および/もしくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、もしくはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、もしくは呼気清涼化剤などの他の添加剤のうちの1つ以上であり得る。それらは、模倣、合成、もしくは天然原材料、またはそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の好適な形態、例えば、油、液体、または粉末であり得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、香味材料(香味)は、メントール、スペアミント、および/またはペパーミントを含み得る。いくつかの実施形態では、香味は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、および/またはレッドベリーの香味構成成分を含む。いくつかの実施形態では、香味はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香味は、タバコから抽出された香味構成成分を含む。いくつかの実施形態では、香味は、感覚惹起剤を含み得、感覚惹起剤は、アロマまたは味覚神経に加えて、またはその代わりに、第5脳神経(三叉神経)の刺激によって通常化学的に誘発され、知覚される体性感覚を達成することが意図され、これらは、加熱、冷却、ヒリヒリ感、麻痺効果をもたらす薬剤を含み得る。好適な熱効果剤は、バニリルエチルエーテルであり得るが、これに限定されず、好適な冷却剤は、ユーカリプトール、WS-3であり得るが、これに限定されない。
【0025】
担体成分は、エアロゾルを形成することができる1つ以上の成分を含み得る。いくつかの実施形態では、担体成分は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含み得る。
【0026】
1つ以上の他の機能性成分は、pH調整剤、着色剤、保存剤、結合剤、充填剤、安定剤、および/または酸化防止剤のうちの1つ以上を含み得る。
【0027】
上述したように、エアロゾル供給システム(eシガレット)は、再使用可能部品(本体またはエアロゾル供給デバイス)および交換可能な消耗品(カートリッジ)部品の両方を含むモジュール式アセンブリを備えることが多い。このタイプの2部品モジュール構成に適合するデバイスは、一般に2部品デバイスと呼ばれ得る。電子シガレットが実質的に細長い形状を有することも一般的である。具体例を提供するために、本明細書に記載の本開示の特定の実施形態は、消耗部品を使用するこの種の実質的に細長い2部品デバイスを備え得る。しかしながら、本明細書に記載の基本原理は、他の全体的な形状に適合するデバイスとして、例えば、典型的にはより箱型の形状を有するいわゆる箱型mod高性能デバイスに基づく、他の電子シガレット構成、例えば3つ以上の部品を備えるモジュール式デバイスにも等しく採用され得ることが理解されよう。
【0028】
したがって、以上のことから、
図1を参照すると、本開示の特定の実施形態による例示的なエアロゾル供給システム(eシガレット)1の概略斜視図が示されている。電子シガレットの様々な態様の相対的位置に関する用語(例えば、上部、下部、上方、下方、頂部、底部などの用語)は、本明細書では、
図1に示すような電子シガレットの向きに関連して使用される(別段に文脈がそうでないことを示さない限り)。しかしながら、これは単に説明を容易にするためのものであり、使用中の電子シガレットに任意の必要な向きがあることを示すことを意図するものではないことが理解されよう。
【0029】
eシガレット1(エアロゾル供給システム1)は、2つの主要な構成要素、すなわちカートリッジ2およびエアロゾル供給デバイス4を備える。エアロゾル供給デバイス4およびカートリッジ2は、
図1では分離して示されているが、使用時に互いに結合される。
【0030】
カートリッジ2とエアロゾル供給デバイス4とは、それらの間に機械的および電気的接続を確立することによって結合される。機械的および電気的接続が確立される特定の様式は、本明細書に記載の原理にとって主に重要ではなく、従来技術に従って、例えば、適切に2つの部品間の電気的接続を確立するための適切に配置された電気コンタクト/電極を用いるねじ山、バヨネット、ラッチ式、または摩擦嵌合式の機械的固定に基づいて確立され得る。例えば、
図1に示す電子シガレット1では、カートリッジは、吸い口33と、吸い口端部52と、インターフェース端部54と、を備え、カートリッジのインターフェース端部のインターフェース端部部分6をエアロゾル供給デバイスの対応するレセプタクル8/受容セクション内に挿入することによってエアロゾル供給デバイスに結合される。カートリッジのインターフェース端部部分6は、レセプタクル8に緊密に嵌合し、カートリッジとエアロゾル供給デバイスとの間に解放可能な機械的係合を提供するために、レセプタクル8を画定するレセプタクル壁12の内側面内の対応する戻り止めと係合する突起56を含む。電気的接続は、カートリッジの底部上の一対の電気コンタクト(
図1には図示せず)およびレセプタクル8のベース内の対応するばね付きコンタクトピン(
図1には図示せず)を介してエアロゾル供給デバイスとカートリッジとの間に確立される。上述したように、電気的接続が確立される特定の様式は、本明細書に記載の原理にとって重要ではなく、実際には、いくつかの実施態様は、例えば、再使用可能部品からカートリッジへの電力の伝送が無線(例えば、電磁誘導技術に基づく)であり得るため、カートリッジとエアロゾル供給デバイスとの間に電気的接続を全く有さない場合がある。
【0031】
電子シガレット1(エアロゾル供給システム)は、長手方向軸線Lに沿って延在する実質的に細長い形状を有する。カートリッジがエアロゾル供給デバイスに結合されたとき、この例の電子シガレットの全長(長手方向軸線に沿って)は約12.5cmである。エアロゾル供給デバイスの全長は約9cmであり、カートリッジの全長は約5cmである(すなわち、カートリッジのインターフェース端部部分6とエアロゾル供給デバイスのレセプタクル8とが互いに結合されたときに、それらの間に約1.5cmの重なりがある)。電子シガレットは、略楕円形であり、電子シガレットの中央付近で最大であり、かつ端部に向かって湾曲して先細になっている断面を有する。電子シガレットの中央付近の断面は、約2.5cmの幅および約1.7cmの厚さを有する。カートリッジの端部は、約2cmの幅および約0.6mmの厚さを有するのに対して、電子シガレットの他端部は、約2cmの幅および約1.2cmの厚さを有する。電子シガレットの外側ハウジングは、この例ではプラスチックから形成されている。電子シガレットおよび電子シガレットを作製する材料の特定のサイズおよび形状は、本明細書に記載の原理にとって主に重要ではなく、異なる実施態様では異なり得ることが理解されよう。すなわち、本明細書に記載の原理は、異なるサイズ、形状、および/または材料を有する電子シガレットにも等しく採用され得る。
【0032】
エアロゾル供給デバイス4は、本開示の特定の実施形態によれば、エアロゾル供給デバイスの機能および一般的な構築技術の点で広く従来のものであり得る。
図1の例では、エアロゾル供給デバイス4は、上述のようにカートリッジの端部を受容するためのレセプタクル8を画定するレセプタクル壁12を含むプラスチック外側ハウジング10を備える。この例のエアロゾル供給デバイス4の外側ハウジング10は、2つの部品間の滑らかな移行を提供するように、2つの部品のインターフェースにおいてカートリッジ2の形状およびサイズに適合する略楕円形の断面を有する。レセプタクル8およびカートリッジ2の端部部分6は、180°回転したときに対称であるため、カートリッジを2つの異なる向きでエアロゾル供給デバイス内に挿入することができる。レセプタクル壁12は、2つのエアロゾル供給デバイス空気入口開口部14(すなわち、壁内の孔)を含む。これらの開口部14は、カートリッジがエアロゾル供給デバイスに結合されたときにカートリッジの空気入口50と整列するように位置決めされている。開口部14の異なる一方は、異なる向きでカートリッジの空気入口50と整列する。いくつかの実施態様では、カートリッジが1つの向きでのみエアロゾル供給デバイスに結合可能であるように回転対称性を有さない場合があり、一方、他の実施態様では、カートリッジがより多くの向きでエアロゾル供給デバイスに結合可能であるようにより高度な回転対称性を有する場合があることが理解されよう。
【0033】
エアロゾル供給デバイスは、電子シガレットに動作電力を供給するためのバッテリー16と、電子シガレットの動作を制御および監視するための制御回路18と、ユーザ入力ボタン20と、インジケータライト22と、充電ポート24と、をさらに備える。
【0034】
この例におけるバッテリー16は、再充電可能であり、例えば、電子シガレットおよび比較的短期間にわたって比較的高い電流の供給を必要とする他の用途において標準的に使用される種類の従来型のものであり得る。バッテリー16は、例えばUSBコネクタを備え得る充電ポート24を介して再充電され得る。
【0035】
この例における入力ボタン20は、例えば、下にある回路内の電気コンタクトを確立するためにユーザによって押され得る、ばね上に装着された構成要素を備える従来の機械的ボタンである。これに関して、入力ボタンは、例えばエアロゾル生成をトリガするために、ユーザ入力を検出するための入力デバイスとみなされ得、ボタンが実装される特定の様式は重要ではない。例えば、他の実施態様では、他の形態の機械的ボタンまたはタッチ感知ボタン(例えば、容量性もしくは光検知技術に基づく)が使用されてもよく、またはボタンがなくてもよく、デバイスはエアロゾル生成をトリガするためにパフ検出器に依存し得る。
【0036】
インジケータライト22は、電子シガレットに関連する様々な特性、例えば動作状態(例えば、オン/オフ/スタンバイ)の表示、およびバッテリー寿命または故障状態などの他の特性の視覚的表示をユーザに与えるために設けられている。異なる特性は、例えば、一般の従来技術に従って、異なる色および/または異なるフラッシュシーケンスによって表示され得る。
【0037】
制御回路18は、電子シガレットを制御するための確立された技術に沿って、電子シガレットの動作を制御して従来の動作機能を提供するように好適に構成/プログラムされている。制御回路(プロセッサ回路)18は、電子シガレットの動作の異なる態様に関連する様々なサブユニット/回路要素を論理的に備えるとみなされ得る。例えば、異なる実施態様で提供される機能に応じて、制御回路18は、ユーザ入力に応答してバッテリー/電源からカートリッジへの電力の供給を制御するための電源制御回路、ユーザ入力に応答して構成設定(例えば、ユーザ定義の電力設定)を確立するためのユーザプログラミング回路、ならびに本明細書に記載の原理ならびにインジケータライトディスプレイ駆動回路およびユーザ入力検出回路などの電子シガレットの従来の動作態様による他の機能ユニット/回路関連機能を含み得る。制御回路18の機能は、例えば、所望の機能を提供するように構成された1つ以上の好適にプログラムされたプログラマブルコンピュータおよび/または1つ以上の好適に構成された特定用途向け集積回路/回路/チップ/チップセットを使用して、様々な異なる方法で提供され得ることが理解されよう。
【0038】
図2は、(長手方向軸線Lに沿って分解された)カートリッジ2の分解概略斜視図である。カートリッジ2は、ハウジング部32と、空気チャネルシール34と、隔壁要素36と、出口管38と、気化器/加熱素子40と、エアロゾル化可能材料輸送要素42と、プラグ44と、コンタクト電極46を有する端部キャップ48と、を備える。
図3から
図6は、これらの構成要素のうちのいくつかをより詳細に概略的に示す。
【0039】
図3Aは、ハウジング部32が最も薄い場所の、長手方向軸線Lを通るハウジング部32の概略切欠図である。
図3Bは、ハウジング部32が最も幅広である場所の、長手方向軸線Lを通るハウジング部32の概略切欠図である。
図3Cは、インターフェース端部54からの長手方向軸線Lに沿ったハウジング部の概略図である(すなわち、
図3Aおよび
図3Bの向きで下から見た図である)。
【0040】
図4Aは、隔壁要素36を下から見た概略斜視図である。
図4Bは、下から見た隔壁要素36の上部の概略断面図である。
【0041】
図5Aは、プラグ44の上方からの概略斜視図であり、
図5Bは、プラグ44の下方からの概略斜視図である。
図5Cは、カートリッジの吸い口端部52から見た長手方向軸線Lに沿ったプラグ44の概略図である(すなわち、
図1および
図2の向きに対して上から見た図である)。
【0042】
図6Aは、端部キャップ48の上方からの概略斜視図である。
図6Bは、カートリッジの吸い口端部52から(すなわち、上方から)見た長手方向軸線Lに沿った端部キャップ48の概略図である。
【0043】
この例のハウジング部32は、この例ではポリプロピレンの単一の成形品から形成されたハウジング外壁64およびハウジング内管62を備える。ハウジング外壁64は、カートリッジ2の外観を画定し、ハウジング内管62は、カートリッジを通る空気チャネルの一部を画定する。ハウジング部は、カートリッジのインターフェース端部54で開口しており、ハウジング内管62と流体連通する吸い口33からの吸い口開口部/エアロゾル出口60を除いて、カートリッジの吸い口端部52で閉鎖している。ハウジング部32は、側壁内に、カートリッジのための空気入口50を提供する開口部を含む。この例における空気入口50は、約2mm2の面積を有する。ハウジング部32の外壁64の外面は、カートリッジとエアロゾル供給デバイスとの間に解放可能な機械的係合を提供するために、レセプタクル8を画定するレセプタクル壁12の内側面内の対応する戻り止めと係合する上述の突起56を含む。ハウジング部の外壁64の内面は、カートリッジが組み立てられたときに隔壁要素36を長手方向軸線Lに沿って位置付けするための当接ストッパーを提供するように作用するさらなる突起66を含む。ハウジング部32の外壁64は、カートリッジが組み立てられたときに端部キャップをハウジング部に固定するために、端部キャップ内の対応するラッチ突出部70を受容するように配置されたラッチ凹部68を提供する孔をさらに備える。
【0044】
ハウジング部32の外壁64は、空気入口50と流体連通する間隙76を画定する二重壁セクション74を含む。間隙76は、カートリッジを通る空気チャネルの一部分を提供する。この例では、ハウジング部32の二重壁セクション74は、間隙が、長手方向軸線に対して平行なハウジング外壁64内を通る空気チャネルを画定し、かつ長手方向軸線に対して垂直な平面内の断面が約3mm2であるように配置されている。ハウジング部の二重壁セクションによって画定された空気チャネル76の間隙/部分は、ハウジング部32の開口端部まで下方に延在する。
【0045】
空気チャネルシール34は、一般に貫通孔80を有する管の形態のシリコーン成形品である。空気チャネルシール34の外壁は、円周方向隆起部84および上部カラー82を含む。空気チャネルシール34の内壁も円周方向隆起部を含むが、これらは
図2では見えない。カートリッジが組み立てられたとき、空気チャネルシール34は、ハウジング内管62の端部が部分的に空気チャネルシール34の貫通孔80内に延在する状態でハウジング内管62に装着されている。空気チャネルシールの貫通孔80は、空気チャネルシールの弛緩状態で約5.8mmの直径を有するが、ハウジング内管62の端部は約6.2mmの直径を有し、それにより、空気チャネルシール34がハウジング内管62を受け入れるように伸張されたときにシールが形成される。このシールは、空気チャネルシール34の内面上の隆起部によって促進される。
【0046】
出口管38は、例えばANSI 304ステンレス鋼またはポリプロピレン製の、約8.6mmの内径および約0.2mmの壁厚を有する管状セクションを備える。出口管38の底端部は、一対の直径方向に対向するスロット88を含み、各スロットの端部は半円形の凹部90を有する。カートリッジが組み立てられたとき、出口管38は空気チャネルシール34の外面に乗る。空気チャネルシールの外径は、空気チャネルシールの弛緩状態で約9.0mmであり、それにより、空気チャネルシール34が圧縮されて出口管38の内側に嵌合するときにシールが形成される。このシールは、空気チャネルシール34の外面上の隆起部84によって促進される。空気チャネルシール34上のカラー80は、出口管38のためのストッパーを提供する。
【0047】
エアロゾル化可能材料輸送要素42は毛細管芯を含み、気化器(エアロゾル生成器)40は、毛細管芯の周りに巻かれた抵抗線ヒータを備える。毛細管芯の周りに巻かれた抵抗線の部分に加えて、気化器は、プラグ44内の孔を通過して端部キャップ54に装着されたコンタクト電極46至る電気リード線41を備え、それにより、カートリッジがエアロゾル供給デバイスに接続されたときに確立される電気的インターフェースを介して気化器に電力を供給することが可能になる。気化器リード線41は、毛細管芯の周りに巻かれた抵抗線と同じ材料を含んでもよく、または毛細管芯の周りに巻かれた抵抗線に接続された異なる材料(例えば、低抵抗材料)を含んでもよい。この例では、ヒータコイル40はニッケル鉄合金ワイヤを含み、芯42はガラス繊維束を含む。気化器およびエアロゾル化可能材料輸送要素は、任意の従来技術に従って設けられてもよく、異なる形態および/または異なる材料を含んでもよい。例えば、いくつかの実施態様では、芯は繊維状または固体のセラミック材料を含んでもよく、ヒータは異なる合金を含んでもよい。他の例では、ヒータおよび芯は、例えば多孔質で抵抗性のある材料の形態で組み合わされ得る。より一般には、特定の性質のエアロゾル化可能材料輸送要素および気化器は、本明細書に記載の原理にとって主に重要ではないことが理解されよう。
【0048】
カートリッジが組み立てられたとき、芯42は出口管38の半円形の凹部90内に受容され、その結果、その周りに加熱コイルが巻かれた芯の中央部分は出口管の内側にあり、一方、芯の端部部分は出口管38の外側にある。
【0049】
この例のプラグ44は、シリコーンの単一の成形品を含み、弾性であり得る。プラグは、ベース部100を備え、外壁102がベース部100から上方に(すなわち、カートリッジの吸い口端部に向かって)延在する。プラグは、ベース部100から上方に延在し、かつベース部100を通る貫通孔106を取り囲む内壁104をさらに備える。
【0050】
プラグ44の外壁102は、ハウジング部32の内面に適合し、それによって、カートリッジが組み立てられたときに、プラグイン44がハウジング部32とシールを形成する。プラグ44の内壁104は、出口管38の内面に適合し、それによって、カートリッジが組み立てられたときに、プラグ44もまた出口管38とシールを形成する。内壁104は、一対の直径方向に対向するスロット108を含み、各スロットの端部は半円形の凹部110を有する。内壁104内の各スロットの底部から外側に(すなわち、カートリッジの長手方向軸線から離れる方向に)延在しているのは、カートリッジが組み立てられたときにエアロゾル化可能材料輸送要素42のセクションを受容するように成形されたクレードルセクション112である。プラグ44の内壁によって設けられたスロット108および半円形の凹部110と、出口管38のスロット88および半円形の凹部90とは、出口管38内のスロット88がクレードル112のそれぞれを受け入れ、出口管およびプラグ内のそれぞれの半円形の凹部が協働してエアロゾル化可能材料輸送要素が通過する孔を画定するように整列されている。エアロゾル化可能材料輸送要素が通過する半円形の凹部によって設けられた孔のサイズは、エアロゾル化可能材料輸送要素のサイズおよび形状に緊密に対応するが、わずかにより小さいため、プラグ44の弾性によってある程度の圧縮がもたらされる。これにより、毛細管作用によって輸送されないエアロゾル化可能材料が開口部を通過することができる程度を制限しながら、エアロゾル化可能材料が毛細管作用によってエアロゾル化可能材料輸送要素に沿って輸送されることが可能になる。上述したように、プラグ44は、カートリッジが組み立てられたときに気化器のコンタクトリード線41が通過するベース部100内にさらなる開口部114を含む。プラグのベース部の底部は、ベース部の底部の残りの表面と端部キャップ48との間のオフセットを維持するスペーサ116を含む。これらのスペーサ116は、気化器の電気コンタクトリード線41が通過する開口部114を含む。
【0051】
端部キャップ48は、一対の金メッキされた銅電極ポスト46がその中に取り付けられたポリプロピレン成形品を備える。
【0052】
端部キャップの底部側の電極ポスト44の端部は、端部キャップ48によって設けられたカートリッジのインターフェース端部54とほぼ同一平面にある。これらは、カートリッジ2が組み立てられエアロゾル供給デバイス4に接続されたときに、エアロゾル供給デバイス4内の対応して整列されたばね上コンタクトが接続する電極の部分である。カートリッジの内側の電極ポストの端部は、端部キャップ48から離れてコンタクトリード線41が通過するプラグ44内の孔114内に延在する。電極ポストは、孔114に対してわずかにサイズが大きく、プラグ内の孔114への挿入を容易にするためにそれらの上端部に面取り部を含み、プラグによって気化器のコンタクトリード線との圧接状態が維持される。
【0053】
端部キャップは、ベースセクション124と、ハウジング部32の内面に適合する直立壁120と、を有する。端部キャップ48の直立壁120はハウジング部32内に挿入され、その結果、カートリッジが組み立てられたときに、ラッチ突出部70がハウジング部32内のラッチ凹部68と係合して端部キャップ48をハウジング部にスナップ嵌合する。端部キャップ48の直立壁120の頂部はプラグ44の周縁部に当接し、プラグ上のスペーサ116の下部面もまたプラグのベースセクション124に当接し、それにより、端部キャップ48がハウジング部に取り付けられたときに弾性部分44を押圧してそれをわずかに圧縮した状態に維持する。
【0054】
端部キャップ48のベース部分124は、カートリッジのインターフェース端部のハウジング部の外壁の厚さに対応する厚さを有する、直立壁112の基部を越えた周縁リップ126を含む。端部キャップはまた、直立位置付けピン122を含み、直立位置付けピン122は、プラグ内の対応する位置付け孔128と整列して、組立て中にそれらの相対的位置を確立するのに役立つ。
【0055】
隔壁要素36は、ポリプロピレンの単一の成形品を含み、隔壁130と、隔壁130からカートリッジのインターフェース端部に向かう方向の突出部によって形成されたカラー132と、を備える。隔壁要素36は、出口管38が通過する中央開口部134を有する(すなわち、隔壁は出口管38の周りに配置される)。いくつかの実施形態では、隔壁要素36は、出口管38と一体的に形成され得る。カートリッジが組み立てられたとき、プラグ44の外壁102の上面が隔壁130の下面と係合し、今度は隔壁130の上面がハウジング部32の外壁64の内面上の突出部66と係合する。したがって、隔壁130は、プラグがハウジング部32内に押し込まれ過ぎるのを防止し、すなわち、隔壁130は、ハウジング部内の突起66によりカートリッジの長手方向軸線に沿って固定的に位置付けされ、したがって、押し付けられる固定面をプラグに提供する。隔壁からの突出部によって形成されたカラー132は、プラグ44の外壁102の内面上の対応する凹部と係合する第1の対の対向する突出部/舌部134を含む。隔壁130からの突起は、カートリッジが組み立てられてエアロゾル化可能材料輸送要素が通過する開口部をさらに画定するときに、部品44内のクレードルセクション112の対応するものと係合するように構成された一対のクレードルセクション136をさらに提供する。
【0056】
カートリッジ2が組み立てられたとき、空気入口50からカートリッジを通ってエアロゾル出口60に延在する空気チャネルが形成される。ハウジング部32の側壁内の空気入口50から開始して、空気チャネルの第1のセクションは、ハウジング部32の外壁64内の二重壁セクション74によって形成された間隙76によって提供され、空気入口50からカートリッジのインターフェース端部54に向かいプラグ44を通過して延在する。空気チャネルの第2の部分は、プラグ44のベースと端部キャップ48との間の間隙によって提供される。空気チャネルの第3の部分は、プラグ44を通る孔106によって提供される。空気チャネルの第4の部分は、気化器40の周りのプラグの内壁104および出口管内の領域によって提供される。空気チャネルのこの第4の部分は、エアロゾル/エアロゾル生成領域とも呼ばれ、使用中にエアロゾルが生成される一次領域である。空気入口50からエアロゾル生成領域までの空気チャネルは、空気チャネルの空気入口セクションと呼ばれ得る。空気チャネルの第5の部分は、出口管38の残りの部分によって提供される。空気チャネルの第6の部分は、空気チャネルを吸い口33の端部に位置付けされたエアロゾル出口60に接続する外側ハウジング内管62によって提供される。エアロゾル生成領域からエアロゾル出口となる空気チャネルは、空気チャネルのエアロゾル出口セクションと呼ばれ得る。
【0057】
また、カートリッジが組み立てられたとき、エアロゾル化可能材料のためのリザーバ31が、空気チャネルの外側およびハウジング部32の内側の空間によって形成される。エアロゾル化可能材料は、製造中に、例えばその後シールされる充填孔を通して、または他の手段によって充填されてもよい。エアロゾル化可能材料の特定の性質は、例えばエアロゾル化可能材料の組成物に関して、本明細書に記載の原理にとって主に重要ではなく、一般に、電子シガレットに標準的に使用される種類の任意の従来のエアロゾル化可能材料が使用が使用され得る。本開示は、上述のように従来のeリキッドであり得るエアロゾル化可能材料としての液体を指し得る。しかしながら、本開示の原理は、流動する能力を有し、かつ液体、ゲル、または固体を含み得る任意のエアロゾル化可能材料に適用され、固体の場合、複数の固体粒子は、バルクとみなされた場合に流動する能力を有するとみなされ得る。
【0058】
リザーバは、プラグ44によってカートリッジのインターフェース端部で閉鎖される。リザーバは、空気チャネルとプラグの外壁との間に形成された空間内に、隔壁130の上方の第1の領域と、隔壁130の下方の第2の領域と、を含む。エアロゾル化可能材料輸送要素(毛細管芯)42は、上述したように互いに係合するプラグ44および出口管38内の半円形の凹部108、90、ならびにプラグ44および隔壁要素36の内のクレードルセクション112、136によって提供される空気チャネルの壁内の開口部を通過する。したがって、エアロゾル化可能材料輸送要素の端部は、リザーバの第2の領域内に延在し、そこからエアロゾル化可能材料を空気チャネル内の開口部を通して気化器40に引き込み、その後気化させる。
【0059】
標準的な使用では、カートリッジ2はエアロゾル供給デバイス4に結合され、エアロゾル供給デバイスが起動されて、端部キャップ48内のコンタクト電極46を介してカートリッジに電力を供給する。その後、電力は接続リード線41を通って気化器40に流れる。したがって、気化器は電気的に加熱され、それにより、気化器の近傍のエアロゾル化可能材料輸送要素からのエアロゾル化可能材料の一部分を気化させる。これにより、空気路のエアロゾル生成領域内にエアロゾルが生成される。エアロゾル化可能材料輸送要素から気化されたエアロゾル化可能材料は、毛細管作用によってリザーバから引き出されたより多くのエアロゾル化可能材料に置き換えられる。気化器が作動している間、ユーザはカートリッジの吸い口端部52上で吸入する。これにより、(カートリッジがエアロゾル供給デバイスレセプタクル8内に挿入された向きに依存することとなる)どのエアロゾル供給デバイス空気入口14がカートリッジの空気入口50と整列するかにかかわらず、そこを通って空気が引き込まれる。次いで、空気は、空気入口50を通ってカートリッジに入り、ハウジング部32の二重壁セクション74の間隙76に沿って通過し、プラグ44と端部キャップ48との間を通過した後、プラグ44のベース部100の孔106を通って気化器40を取り囲むエアロゾル生成領域に入る。入ってくる空気は、気化器から生成されたエアロゾルと混合して凝縮エアロゾルを形成し、凝縮エアロゾルはその後、出口管38およびハウジング部内側62に沿って引き込まれた後、ユーザ吸入のために吸い口出口/エアロゾル出口60を通って出る。
【0060】
上記の
図1から
図6Bより、(潜在的に他の形態のエアロゾル供給システムとともに)本開示の文脈での使用に適したエアロゾルを生成するように構成されたエアロゾル供給システム1の可能な実施形態の構成を見ることができる。
【0061】
ここで、
図7から
図8を参照すると、本開示はまた、フィードバック、特に電荷フィードバックをエアロゾル供給システム1(または既存のエアロゾル供給システム)のユーザに出力するための、電荷フィードバック部分などのフィードバック部分200を備えるエアロゾル供給システム300を提供する。以下でより詳細に説明するように、ユーザへの電荷フィードバックの送達は、エアロゾル供給システム1に関する(またはエアロゾル供給システム1のいくつかの実施形態で使用され得るカートリッジ/消耗品2もしくはエアロゾル供給デバイス4に関する)動作または特性の表示のいずれかをユーザに提供することを意図したフィードバックなどの様々な目的に使用され得ることが想定される。同様に、フィードバックを使用して、エアロゾル化可能材料の特定の異なる香味(エアロゾル化可能材料のそのような異なる香味が使用される場合)を使用することによってユーザが感じる感覚を高めることもできる。
【0062】
したがって、上記を考慮すると、任意のフィードバックがフィードバック部分200によって出力されるように構成されている限り、フィードバックは、エアロゾル供給システム1のユーザへの伝達のためにエアロゾル供給システム1の一部分202に送達されるように構成された電荷を含み得る。本明細書での伝達とは、これは、ユーザが、電荷がユーザに伝達されたときに、いくつかの実施形態によれば、ヒリヒリ感または衝撃感などの感覚を感じ得るように、電荷がユーザ自身に送達されるように構成されていることを意味すると解釈され得る。
【0063】
いくつかの実施形態によれば、電荷フィードバックは、エアロゾル供給システム1を把持している間に、ユーザの手などのユーザの一部分に送達されるように構成され得る。このようにして、ユーザは、フィードバックがユーザに伝達されたときに自身の手でフィードバックを感じ得る。
【0064】
しかしながら、同じく、いくつかの実施形態によれば、フィードバックは、ユーザの唇、ユーザの舌、および/またはユーザの口の内側もしくは口蓋などのユーザの口に送達されるように構成され得る。したがって、このようにして、ユーザは、電荷フィードバックがユーザに伝達されたときに、ユーザの口領域内/周囲でフィードバックを感じ得る。
【0065】
したがって、上記を文脈に置き、電荷フィードバックの意図された用途に応じて、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1の(電荷がフィードバックによって送達されるように構成されている)一部分202は、エアロゾル供給システム1の外側面204を含み得、それにより、電荷がエアロゾル供給システム1のユーザに伝達されることがより良好に可能になる。
【0066】
フィードバックがユーザの手に送達されるように構成され得る上記のものなどのいくつかの実施形態によれば、これらの実施形態のうちのいくつかでは、ユーザ入力ボタン20など、エアロゾル供給デバイスの動作を制御するための任意の提供されたユーザ入力アクチュエータは、好都合には、フィードバックによって電荷が送達されるように構成された一部分202を備えるように構成され得る。このようにして、ユーザがデバイスを操作しているとき、単に手の一部分をこのユーザ入力アクチュエータに当てられ得る限りにおいて、ユーザは、そこに送達されるフィードバックのうちのいずれかを容易に感じ得る。
【0067】
同じく、フィードバックがユーザの口領域に送達されるように構成された、いくつかのより狭い実施形態によれば、エアロゾル供給システム1からの任意の提供された吸い口33は、電荷が送達されるように構成された一部分202を備え得る。そのような実施形態に関しても、吸い口33上に位置するアクチュエータ/ユーザ入力ボタン20を使用して、ユーザに応答して電荷が送達されるように構成され得ることも理解され得る。このようにして、エアロゾル供給システムは、ユーザの唇または舌を使用するなどして、口により作動させることができる。換言すれば、そのような実施形態では、電荷は、(吸い口33上に位置するアクチュエータを適切に使用するユーザによって)ユーザによりオンデマンドで効果的に送達されるように構成され得る。
【0068】
しかしながら、より一般的に言えば、エアロゾル供給システム1がカートリッジ2およびエアロゾル供給デバイス4を備える実施形態では、そのような実施形態では、電荷は、必要に応じて、カートリッジ2の一部分202および/またはエアロゾル供給デバイス4の一部分202のいずれかに送達されるように構成され得ることが理解されよう。
【0069】
フィードバック部分200の組成および構造に関して、フィードバック部分200は、エアロゾル供給システム1内の任意の提供された電力源(バッテリー16など)などのエアロゾル供給デバイス/システム内の電力源から電力を受け取るように構成され得ることが理解されよう。同じく、いくつかの実施形態によれば、フィードバック部分200の任意の動作は、制御回路18を介してなど、エアロゾル供給デバイス/システムによって制御されるように構成され得る。したがって、このようにして、
図7および
図8の実施形態に示すものなどのそのような実施形態によれば、フィードバック部分200は、エアロゾル供給システム1からの電力源(例えば、バッテリー16)および/または制御回路18に電気的に接続され得る。
【0070】
フィードバック部分200によって出力されるように構成された電荷フィードバックの意図された機能に関して、フィードバックは、いくつかの異なる表示を提供するために使用され得、様々な異なる目的のために使用され得ることが想定される。しかしながら、一般的に言えば、いくつかの実施形態によれば、フィードバック部分200は、第1の予め定められた基準が満たされていることに応答して、フィードバックを出力するように構成され得る。
【0071】
使用されるエアロゾル供給システム300に応じて、予め定められた基準は様々な異なる基準であり得ることが理解されよう。
【0072】
これに関して、例えば、フィードバックが香味付けされたエアロゾル化可能材料の香味を高めるために使用されることが意図された実施形態のものなどのいくつかの実施形態によれば、予め定められた基準は、カートリッジ2がエアロゾル供給デバイス4によって受容されていること、およびエアロゾル供給システム1(エアロゾル供給システム1からの気化器40など)が第1のカートリッジ2を使用してエアロゾルを生成するために動作させられていることを含み得る。このようにして、例えば、エアロゾルが生成されたとき、フィードバック部分200は、エアロゾル供給システム1のユーザに、例えば吸い口33を介してユーザの口に適切な電荷フィードバックを出力するように構成され得る。
【0073】
しかしながら、明らかに、予め定められた基準が、カートリッジ2がエアロゾル供給デバイス4によって受容されていること、およびエアロゾル供給システム1が第1のカートリッジ2を使用してエアロゾルを生成するために動作させられていることを含む場合、この予め定められた基準はまた、エアロゾル供給デバイスが動作させられていることを示すために、エアロゾル供給デバイスのユーザに電荷フィードバックを提供するために使用され得る。これは、そうでなければエアロゾル供給システム1が動作させられているときに判別することができない場合がある視覚障害を有するユーザにとって特に有用であり得る。
【0074】
したがって、上述の実施形態に留意して、エアロゾル供給システム300のより洗練された実施形態によれば、フィードバックは、第1のフィードバックを含み得、フィードバック部分200は、エアロゾル供給デバイスのユーザに第2のフィードバックを出力するようにさらに構成されており、第2のフィードバックは、第1のフィードバックとは異なる。このようにして、第2のフィードバックは、エアロゾル供給システム1のユーザへの伝達のためにエアロゾル供給システム1の一部分202に送達されるように構成された第2の電荷を含み得る。このようにして、フィードバック部分20は、第2の予め定められた基準が満たされていることに応答して、第2のフィードバックを出力するように構成され得、第2の予め定められた基準は、第1の予め定められた基準とは異なる。したがって、そのような実施形態によれば、第1または第2の予め定められた基準のいずれかが満たされていることに応答して、第1または第2の電荷フィードバックのいずれかを(別々に)出力することができることによって、フィードバック部分200は、任意の所与の時間にエアロゾル供給システム300内で発生する異なる事象に反応するように構成され得る。
【0075】
例えば、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1が、第1のカートリッジ2Aとは異なる第2のカートリッジ2B(またはさらには第3のカートリッジ2C)を受容するように構成されたエアロゾル供給デバイス4を含み得る限りにおいて(例えば、第1のカートリッジ2Aが、第2のカートリッジ2B[または第3のカートリッジ2C]に対して、異なる体積容量のエアロゾル化可能材料のリザーバ31、異なる量のエアロゾル化可能材料、および/または異なる香味のエアロゾル化可能材料を含む限りにおいて)、第2の予め定められた基準は、エアロゾル供給デバイス4が第2のカートリッジ2Bを受容していること、およびエアロゾル供給システム1が第2のカートリッジ2Bを使用してエアロゾルを生成するために動作させられていることを含み得る。このようにして、例えば、第2の電荷フィードバックが第1の第2の電荷フィードバックとは異なり得る限りにおいて(例えば、異なる最大電流、もしくは異なる最大電圧で送達されるか、または異なる持続時間にわたって出力される)、フィードバック部分200の出力、およびユーザに伝達される(したがって、ユーザによって感じられる)電荷フィードバックは、どの種類のカートリッジ2A、2B、2Cが動作させられているか、および/またはどの種類のカートリッジ2がエアロゾル供給デバイス4に接続されているかを判別するためにユーザによって使用され得る。
【0076】
上記にもかかわらず、上記の実施形態はまた、エアロゾル化可能材料がユーザの口に送達されたときに知覚される香味を高めるために、異なる電荷フィードバックを気化されるエアロゾル化可能材料の異なる香味に一致させるためにエアロゾル供給システム300によって使用され得る。したがって、これに関して、第1のカートリッジ2Aが第1の香味または組成物を含むエアロゾル化可能材料を含み、かつ第2のカートリッジ2Bが第1の香味とは異なる第2の香味または組成物を含むエアロゾル化可能材料を含む限り、エアロゾル供給システム300は、異なる第1および第2の電荷フィードバックを出力するように構成され得、それにより、第1および第2のフィードバックがそれぞれの第1および第2の香味に対してより良好に合わせられる。これは、特に、エアロゾル化可能材料の香味を経験しているユーザに(ユーザの口になど、例えば、ユーザの唇またはユーザの舌に)送達される電荷が、特に、ユーザがこのエアロゾルを吸入している間にユーザに送達される小さな電荷が、ユーザが口の中で蒸気を吸入しているときにユーザによって知覚される香味を高めることができる限りにおいて、その香味のユーザの知覚される体験に良い影響を与えることができるという認識に起因する。
【0077】
このように使用される任意のそのような電荷フィードバックに関して、電荷フィードバックは、ユーザの口領域に送達されるフィードバックを介してエアロゾル化可能材料の香味を高めるために、ユーザによって最もよく感じられ得る。したがって、これを容易にするために、いくつかの実施形態によれば、フィードバック部分200は、吸い口33の外側面204上など、吸い口上またはその中に位置し得る。このようにして、ユーザが吸い口33の上に口を置いたとき、ユーザの口領域がフィードバック部分200に接触して、電荷フィードバックがユーザに伝達されることが可能になり得る。
【0078】
フィードバック部分200の形状/構造に関して、これは、フィードバック部分200が出力するように構成されたフィードバックの意図された機能に応じて変動し得、フィードバック部分200がエアロゾル供給システム1上のどこに位置しているかにも依存し得ることが理解されよう。しかしながら、明らかに、いくつかの実施形態によれば、フィードバック部分200は、エアロゾル供給システム1の一部分202に位置する導電性部品を備え得る。例えば、
図7に示す実施形態に示すように、フィードバック部分200は、いくつかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスの一部分202に位置するメッシュ形状部品206、エアロゾル供給デバイスの一部分202に位置する導電性材料のシートもしくはプレート208、および/またはエアロゾル供給システム1の一部分202に位置するワイヤのコイル210を備え得る。
【0079】
したがって、上述の実施形態を参照すると、フィードバック部分200の潜在的な用途には、特定のカートリッジタイプ、またはエアロゾル化可能材料の香味がユーザに送達されているときに、電荷フィードバックを出力してユーザに表示を提供するために使用可能であることが含まれることが理解されよう。このフィードバックはまた、ユーザに送達される任意の香味付けされたエアロゾル化可能材料の香味を高めるために使用することができる。
【0080】
電荷フィードバックの別の用途は、エアロゾル供給システム1の所与の使用が許可されていない場合に、エアロゾル供給システム1の動作をより良好に防止することであることが想定される。許可されていない使用として、これは、デバイスがユーザによって使用されることが意図されていない場合の使用を網羅するものとして解釈され得る。例えば、いくつかの実施形態によれば、許可されていない使用は、エアロゾル供給システム1からの任意の気化器40が過熱していると決定された場合の使用を含み得る(これらの場合のエアロゾル供給システム1の使用はユーザに傷害を引き起こす可能性があることに留意されたい)。同じく、いくつかの追加の/代替の実施形態によれば、許可されていない使用は、エアロゾル供給システム1が予め定められた量未満のエアロゾル化可能材料を含むと決定された場合の使用を含み得る(これは、気化器40によって気化させるためにエアロゾル化可能材料輸送要素42をエアロゾル化可能材料で好適に濡らした/湿らせた状態に保つのに十分なエアロゾル化可能材料がシステム1内に残っていないことによる、エアロゾル供給システム1内の「干上がった」状態を示し得る)。
【0081】
同じく、いくつかの追加の/代替の実施形態によれば、許可されていない使用は、エアロゾル供給システム1の許可されたユーザであると決定されないユーザによる使用を含み得る。
【0082】
したがって、上記を考慮すると、いくつかの実施形態によれば、第1の予め定められた基準(または、任意の提供された第1の予め定められた基準を超えて存在し得る任意の第2のもしくは追加の/他の予め定められた基準)は、エアロゾル供給デバイスの許可されていない使用の積極的な決定を含み得ることが理解され得る。
【0083】
エアロゾル供給システムによって使用され得る予め定められた基準が何であれ、エアロゾル供給システムは、第1の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、フィードバックをいつ出力するかに関してフィードバック部分に信号を送るように構成され得ることが理解されよう。このようにして、例えば、任意の提供された予め定められた基準に関して、エアロゾル供給システムは、(第1/第2/第3/第nの)予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、(第1/第2/第3/第nの)信号を生成し、かつ第1の(または第2/第3/第nの)信号をフィードバック部分に送信するように構成され得る。このようにして、フィードバック部分200は、フィードバック部分200が第1の(または第2/第3/第nの)信号を受信したことに応答してフィードバックを出力するように構成され得る。
【0084】
上述したように、任意の所与の第1の(第2/第3/第nの)信号がエアロゾル供給システム300内で生成され得る限り、各そのような信号は、信号に関連付けられた予め定められた基準に応じて適切な方法で生成され得ることが理解されよう。エアロゾル供給システム1が制御遠回り18を備えるいくつかの特に便利な実施形態によれば、制御回路18は、予め定められた基準が満たされているか否かを決定するように構成されてもよく、かつ/またはこの予め定められた基準が満たされている場合に関連する信号を生成するように構成されてもよい。
【0085】
同じく、満たされているという所与の予め定められた基準の任意の決定を容易にするために、いくつかの実施形態による制御回路18(例えば、
図8の図示の実施形態のように)は、エアロゾル供給システム1からセンサデータを受信し、かつセンサデータを処理して予め定められた基準が満たされているか否かを決定するように構成され得る。例えば、予め定められた基準が、(例えば、エアロゾル供給システム1の許可されていない使用の決定を含む予め定められた基準の一部として)気化器40が予め定められた温度を超えていることを含む実施形態では、制御回路18は、エアロゾル供給システム1からの温度センサ95からセンサデータを受信するように構成され得る。
【0086】
同じく、予め定められた基準が、例えばリザーバ31内またはエアロゾル供給システム1内に予め定められた量未満のエアロゾル化可能材料が存在することを含む場合、いくつかの実施形態による制御回路18(例えば、
図8の図示の実施形態のように)は、残りのエアロゾル化可能材料の量を示すセンサデータを出力するように構成されたエアロゾル供給システム1からのセンサ97(例えば、静電容量センサ、または何らかの他の流体レベル検出センサ)からセンサデータを受信するように構成され得る。
【0087】
明らかに同様に、予め定められた基準がエアロゾル供給システム1の許可されたユーザとして決定されていないユーザによる使用の決定を含む場合、制御回路18は、エアロゾル供給システム1のユーザの身元を示すためのセンサデータを出力するように構成されたエアロゾル供給システム1からのセンサ99(指紋センサなど)からセンサデータを受信するように構成され得る。明らかに、いくつかの特定の実施形態によれば、センサ99は、例えば
図8の実施形態に示すように、ユーザ入力ボタン20上に、またはその一部として位置し得る。
【0088】
同じく、必要に応じて、エアロゾル供給システム1がエアロゾルを生成するために動作させられているときを決定するために任意の制御回路18が使用される場合、制御回路18は、電力源(バッテリー16など)および/または入力ボタン20と電気的に通信して、エアロゾル供給システム1が動作させられているという決定を容易にし得る。同じく、エアロゾル供給デバイス/システムが、どの種類のカートリッジ4(例えば、第1のカートリッジ2Aまたは第2のカートリッジ2Bのいずれか)がエアロゾル供給デバイス4によって受容されているかに関して決定を行うように構成され得る限り、いくつかの実施形態によれば、制御回路18は、エアロゾル供給デバイス4によって受容されているカートリッジの種類(すなわち、これが第1のカートリッジ2Aであるかまたは第2のカートリッジ2Bであるか)を決定するように構成され得ることが理解されよう。これは、実際には、いくつかの方法で、例えば、カートリッジ2がエアロゾル供給デバイス4によって受容されたときに、コンタクト電極46、46Aを介して制御回路18に伝達され得るカートリッジデータを受信することによって明らかに達成され得る。
【0089】
したがって、上記を考慮すると、本明細書に記載のフィードバック部分200は、エアロゾル供給システム1のユーザに電荷フィードバックなどのフィードバックを出力するために使用され得ることが分かり得、ここではフィードバックは、エアロゾル供給システム1のユーザへの伝達のためにエアロゾル供給システム1の一部分202に送達されるように構成された電荷を含む。
【0090】
いくつかの実施形態によれば、フィードバック部分200は、50V(ボルト)以下、40V以下、30V以下、20V以下、15V以下、10V以下、8V以下、6V以下、5V以下、および/または4V以下のうちのいずれかの最大電圧でエアロゾル供給システム1の一部分202に電荷を送達するように構成され得る。同じく、いくつかの追加の/代替の実施形態によれば、フィードバック部分200は、少なくとも0.5V、少なくとも1V、少なくとも1.5V、および/または少なくとも2Vのうちのいずれかの最大電圧で一部分に電荷を送達するように構成され得る。この場合、フィードバック部分は、0.5V超および50V以下など、上記で列挙した最大電圧の任意の組合せの間の範囲内の最大電圧で一部分202に電荷を送達するように等しく構成され得る。
【0091】
同じく、いくつかの実施形態によれば、フィードバック部分200は、5mA(ミリアンペア)以下、2.5mA以下、1mA以下、750μA以下、500μA以下、400μA以下、300μA以下、200μA以下、150μA以下、100μA以下、および/または50μA以下のうちのいずれかの最大電流で一部分202に電荷を送達するように構成され得る。同じく、いくつかの追加の/代替の実施形態によれば、フィードバック部分は、少なくとも10μA、少なくとも20μA、少なくとも30μA、少なくとも40μA、少なくとも50μA、少なくとも100μA、少なくとも150μA、少なくとも200μA、少なくとも250μA、少なくとも300μA、少なくとも400μA、少なくとも500μA、少なくとも750μA、少なくとも1mA、および/または少なくとも2.5mAのうちのいずれかの最大電流で一部分202に電荷を送達するように構成され得るこの場合、フィードバック部分は、少なくとも10μAおよび5mA以下など、上記で列挙した最大電流の任意の組合せの間の範囲内の最大電流で一部分に電荷を送達するように構成され得る。
【0092】
しかしながら、これらの送達される最大電圧および電流に関して、送達される最大電圧および電流は、エアロゾル供給システム1の許可されていない使用が決定されたことに応答して、フィードバックが出力されるように構成されている実施形態ではより高くてもよいことが理解されよう(例えば、エアロゾル供給システム1を使用すべきではない場合に、そのことをユーザにより良く/より鋭くフィードバックするために、かつ/またはエアロゾル供給システム1が別の形で機能不全、例えば過熱を起こした可能性がある場合に、使用によってユーザが怪我をするのをより良好に防止するために)。例えば、そのような実施形態によれば、電荷は比較的強くてもよく、したがって、いくつかの特定の実施形態によれば、50V以下の最大電圧を含んでもよく、かつ/または5mA以下の最大電流を含んでもよい。
【0093】
これは、いくつかの実施形態による、特定の種類のカートリッジ2および/またはエアロゾル化可能材料の特定の香味を包有するカートリッジ2などのカートリッジ2がエアロゾル供給デバイス4によって受容されている間に、フィードバックが、接続されたカートリッジの種類を示すために、および/またはその特定のカートリッジ2で使用されるエアロゾル化可能材料の香味を補完/高めるために使用され得る、フィードバックがエアロゾル供給システム1の動作中に出力されるように構成され得る場合とは対照的である。したがって、これらの後者の実施形態によれば、電荷フィードバックはより穏やかであり得、いくつかの特定の実施形態によれば、10V以下の最大電圧を含み得、かつ/または少なくとも10μAおよび500μA以下の電流を含み得る。
【0094】
フィードバック部分200がフィードバックを出力するように構成され得る持続時間に関して、これはフィードバックの意図される用途に応じて可変であり得ることが理解されよう。
【0095】
例えば、エアロゾル供給デバイス200の許可されていない使用が決定されたことに応答して、またはエアロゾル供給システム1からの任意の提供されたエアロゾル供給デバイス4に接続されたカートリッジ2の種類を示すのに使用するために電荷フィードバックが出力されるように構成された潜在的な実施形態などのいくつかの実施形態によれば(そのようなカートリッジ2/エアロゾル供給デバイス4構成が使用される場合)、フィードバック部分200は、フィードバックがユーザによって判別されることを可能にする十分に短いフィードバックの期間をユーザに提供するように、さらに、過度の時間にわたって提供されるフィードバックによってエアロゾル供給システム1の電力源から電力を過度に放電しないような方法で、フィードバックを、潜在的に間欠的または連続的のいずれかで5秒以下、3秒以下、または1秒以下の短い期間など、予め定められた期間にわたって出力するように構成され得る。
【0096】
明らかに同様に、いくつかの実施形態によれば、フィードバック部分200は、予め定められた期間にわたって、潜在的に断続的または連続的にフィードバックを出力するように構成され得、ここではフィードバック部分200は、フィードバックの電流または電力が増加するにつれて予め定められた期間を減少させるように構成される。このようにして、フィードバック部分200が異なる電流または電力レベルでフィードバックを出力するように構成され得る限り、フィードバック部分200は、(所与のフィードバックセッションにおいてユーザに過度のフィードバックを供給することを回避するために)より高い電流または電力レベルに対応するために予め定められた期間を短縮するように構成され得る。
【0097】
同じく、潜在的に、エアロゾル供給システム1の動作中に気化されている特定のエアロゾル化可能材料の香味を高めるためにフィードバックがよりかすかに使用されることが意図されている実施形態などのいくつかの他の実施形態によれば、フィードバック部分200は、エアロゾルを生成するためにエアロゾル供給デバイスが動作させられている間(またはエアロゾル供給システム1からの気化器40が動作させられている間)にエアロゾル供給デバイスのユーザにフィードバックを連続的に出力するように構成され得る。このようにして、エアロゾル供給システム1(またはエアロゾル供給システム1の気化器40)がエアロゾルを生成するために動作させられている間に、エアロゾル化可能材料の香味が連続的に高められていることを保証するために、香味増強フィードバックが使用され得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、電荷フィードバックは、特定の基準に応じてユーザに選択的に提供され得ることも理解されたい。例えば、ユーザは、電荷フィードバックの提供を手動でオンおよびオフにすること可能であり得る(例えば、エアロゾル供給デバイス上のボタンおしくは他のアクチュエータを使用して、またはエアロゾル供給デバイスに通信可能に結合されたスマートフォンなどの遠隔ソースを介して)。追加的または代替的に、電荷フィードバックは、意図されたユーザがエアロゾル供給デバイスのディスプレイ上に提示された医療評価もしくはアンケートを正常に完了したとき、またはエアロゾル供給デバイスに通信可能に結合されたアプリを介して、選択的に作動され得る。例えば、ユーザは、ペースメーカーもしくは同様の電子デバイスを有するか否か、または電荷フィードバックの送達と互換性がないかもしくは推奨できない可能性がある何らかの既存の医学的状態を有するか否かを述べることを要求され得る。
【0099】
したがって、前述の開示を参照して、エアロゾル供給システム300で使用するためのフィードバック部分200のいくつかの異なる可能な実施態様について適切に説明した。フィードバック部分200は、所与のエアロゾル供給システム1、またはそこからのカートリッジ2もしくは吸い口33などのその一部に設けられ得る。フィードバック部分200は、いくつかの異なる方法で使用されてユーザに電荷フィードバックを提供し得る。そのような電荷フィードバックは、例えば、エアロゾル供給デバイスの許可されていない使用が決定されたことに応答して、またはエアロゾル供給システム1からの任意の提供されたエアロゾル供給デバイス4に接続されたカートリッジ2の種類を示すのに使用するために(そのようなカートリッジ2/エアロゾル供給デバイス4構成が使用された場合)、またはエアロゾル供給システム1もしくはエアロゾル供給システム1からの気化器40がエアロゾルを生成するために動作させられているときにユーザに送達される任意の特定の種類の香味付けされたエアロゾル化可能材料の香味を高めるために使用されて出力され得る。
【0100】
したがって、上記を考慮すると、エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムが適切に説明されており、エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システムのユーザにフィードバックを出力するためのフィードバック部分を含み、フィードバックは、エアロゾル供給システムのユーザへの伝達のためにエアロゾル供給システムの一部分に送達されるように構成された電荷を含む。
【0101】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムで使用するための吸い口もまた説明されており、吸い口は、吸い口のユーザにフィードバックを出力するためのフィードバック部分を備え、フィードバックは、吸い口のユーザへの伝達のために吸い口の一部分に送達されるように構成された電荷を含む。
【0102】
カートリッジおよびエアロゾル供給デバイスを備えるエアロゾル供給システム用のカートリッジもまた説明されており、カートリッジは、上述の吸い口を備える。
【0103】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムのユーザに電荷を送達する方法もまた説明されており、方法は、
第1の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、フィードバック部分から、電荷を含むフィードバックを出力することと、
エアロゾル供給デバイスのユーザに電荷を伝達するために、電荷をエアロゾル供給システムの一部分に、エアロゾル供給システムの一部分を介して送達することと、
を含む。
【0104】
ユーザに電荷フィードバックを提供するためにエアロゾル供給システムのユーザに電荷を送達する方法もまた説明されている。
【0105】
香味付けされたエアロゾル化可能材料のエアロゾルをエアロゾル生成システムのユーザの口に送達する方法もまた説明されており、方法は、エアロゾルがユーザの口に送達されている間にユーザの口に電荷を供給することをさらに含む。
【0106】
エアロゾル供給システム300で使用するためのフィードバック部分200もまた説明されている。フィードバック部分200は、所与のエアロゾル供給システム1、またはカートリッジ2もしくは吸い口33などのその一部に設けられ得る。フィードバック部分200は、予め定められた基準が満たされていることに応答して、エアロゾル供給システムのユーザに電荷フィードバックを出力するように構成され得る。フィードバック部分200はまた、エアロゾルを生成するためにエアロゾル供給デバイスが動作させられているときにユーザに送達されるように構成された任意の特定の種類の香味付けされたエアロゾル化可能材料の香味を高めるために電荷フィードバックを出力するように構成され得る。
【0107】
本明細書に記載のフィードバック部分200がどのように動作させられ得るかに関するさらなる例示を提供するために、以下の実施例もまた提供される。
【0108】
実施例1
ライムまたはレモン香味料などの酸味香味料を含むエアロゾル化可能材料を包有するエアロゾル供給システム1が提供される。
【0109】
次いで、香味料を含むエアロゾル化可能材料は、エアロゾル供給システム1の吸い口33を介してエアロゾルとして多くのユーザに別々に送達される。吸い口33は、ユーザがエアロゾル供給システム1を動作させてエアロゾル化可能材料の酸味の香味付けされたエアロゾルを受け取ったときに、ユーザの口および舌の領域に電荷フィードバックを出力するためのフィードバック部分200を備える。
【0110】
エアロゾルがユーザの口の中に送達されると同時に、フィードバック部分200を介して、エアロゾル供給システム1の吸い口33に追加の電荷が供給される。電荷フィードバックの最大電流は、エアロゾル供給システム1の様々な動作において変動し、少なくとも10μAの最大電流と500μA以下の最大電流との間で変動する。供給される最大電圧は、約3ボルトである。
【0111】
エアロゾル供給システム1が、酸味の香味付けされたエアロゾルを生成するために動作させられている間、電荷フィードバックは、動作の持続時間にわたって連続的に供給される。
【0112】
この電荷の追加により、エアロゾルの酸味を他の方法で改善するようにエアロゾル化可能材料中の酸味香味料のより強い濃度を必要とせずに、エアロゾルの酸味が改善されることが多くのユーザによって見出されている。
【0113】
実施例2
苦味のあるコーヒーの香味料を含むエアロゾル化可能材料を包有するエアロゾル供給システム1が提供される。
【0114】
次いで、コーヒー香味料を含むエアロゾル化可能材料は、エアロゾル供給システム1の吸い口33を介してエアロゾルとして多くのユーザに別々に送達される。吸い口は、ユーザがエアロゾル供給デバイスを動作させてエアロゾル化可能材料の酸味の香味付けされたエアロゾルを受け取ったときに、ユーザの口および舌の領域に電荷フィードバックを出力するためのフィードバック部分200を備える。
【0115】
エアロゾルがユーザの口の中に送達されると同時に、フィードバック部分200を介して、エアロゾル供給システム1の吸い口33に追加の電荷が供給される。電荷フィードバックの最大電流は、エアロゾル供給システム1の様々な動作において変動し、少なくとも15μAの最大電流と300μA以下の最大電流との間で変動する。供給される最大電圧は、5ボルト以下である。
【0116】
エアロゾル供給システム1が、苦味の香味付けされたエアロゾルを生成するために動作させられている間、電荷フィードバックは、動作の持続時間にわたって連続的に供給される
この電荷の追加により、これは、送達されたエアロゾル中のユーザが感じる苦味を他の方法で高めるようにエアロゾル化可能材料中のより強い濃度のコーヒー香味料を必要とせずに、コーヒーの香味付けされたエアロゾルの苦味を高めることが多くのユーザによって見出されている。
【0117】
実施例3
気化するためのエアロゾル化可能材料と、エアロゾル供給システム1からの気化器40が予め定められた温度を超えているか否か(気化器40が過熱していることを示す)を決定するためにエアロゾル供給システム1の制御遠回り18によって使用されるように構成されたセンサデータを出力するための温度センサ95と、を包有するエアロゾル供給システム1が提供される。
【0118】
次いで、エアロゾル化可能材料は、エアロゾルとして多数のユーザに別々に送達される。
【0119】
エアロゾル供給システム1は、制御遠回り18が気化器40が予め定められた温度を超えたと決定したときに、(ユーザがエアロゾル供給システム1を把持しているときに)ユーザの手に電荷フィードバックを出力するためにエアロゾル供給システム1の本体部分上に位置するフィードバック部分200を備える。
【0120】
これらの場合、フィードバック部分200は、最大電流500μA~5mAで、1秒以下連続してフィードバックを出力するように構成されている。
【0121】
この電荷フィードバックをユーザの手に適用することにより、これは、電荷フィードバックがユーザに出力されない他の方法による場合と比較して、これらの場合はシステム1をさらに使用すべきではないという迅速かつ便利な表示を提供するものであることが多くのユーザによって見出されている。これらの許可されていない使用例における電荷フィードバックは、システム1がさらに使用される可能性を低減することが見出されており、さもなければエアロゾル供給システム1への熱損傷および/またはユーザへの傷害のリスクをもたらす可能性がある。
-実施例の結び-
したがって、上記の実施例1~3から、電荷フィードバックを出力するための本明細書に記載のフィードバック部分200を、いくつかの異なる有益な方法で使用して、本明細書に記載のものなどのエアロゾル供給システム1の動作を改善することができることが分かる。
【0122】
したがって、この点において、様々な問題に対処し、かつ当該技術を進歩させるために、本開示は、特許請求される発明が実施され得る様々な実施形態を例示として示す。本開示の利点および特徴は、実施形態の代表的なサンプルにすぎず、網羅的および/または排他的ではない。それらは、理解を助け、特許請求される発明を教示するためにのみ提示される。本開示に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲に対する制限または特許請求の範囲の均等物に対する制限とみなされるべきではなく、かつ特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく他の実施形態が利用され得、修正が行われ得ることを理解されたい。様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの様々な組合せを好適に含み得るか、それからなり得るか、またはそれから本質的になり得、したがって、従属請求項の特徴は、請求項に明示的に記載されたもの以外の組合せで独立請求項の特徴と組み合わせられ得ることが理解されよう。本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含み得る。
【0123】
例えば、センサまたはフィードバック部分200のうちのいずれかが(存在する場合に)どのように給電され得るかに関して、これらの特徴は、(
図7または
図8の実施形態に示すように)電源16を使用するかまたは各々がそれ特徴自体の電力源(図示せず)によって給電されるかのいずれかで給電され得ることが理解されよう。
【0124】
同じく、任意のそのようなセンサおよび/またはフィードバック部分200の位置決めに関して、それらの位置は、それらが必要な機能を提供することを可能にするために必要とされ得るように、エアロゾル供給システム300内のどこにでも提供され得ることが理解されよう。フィードバック部分200の場合、これには、フィードバック部分200がエアロゾル供給システム1上に実際には位置していない場所さえも含まれ得る(例えば、接着パッチを介してユーザに(必要に応じて解放可能に固設され得る、ストラップまたは何らかの他のパッチもしくはデバイスなどの、ユーザに取付け可能な別個のデバイスによる)。
【0125】
同じく、エアロゾル供給システム1がカートリッジ2およびエアロゾル供給デバイス4を備える場合、任意の提供されるセンサは、必要に応じて、センサの必要な機能を可能にするように、カートリッジ2またはエアロゾル供給デバイス4のいずれかに位置し得る。
【0126】
完全を期すために、エアロゾル供給システム1内の任意のフィードバック部分200に関して、制御回路18とフィードバック部分200との間の有線接続または無線接続のいずれかを使用して、そこに送信される任意の電力または信号が提供され得ることが理解されよう。例えば、
図7および
図8に示す特定の実施形態では、フィードバック部分200と制御回路18との間に有線接続が設けられており、有線接続は、フィードバック部分200が(
図7の実施形態のうちのいくつかに示すように)インターフェース端部54を横切ってカートリッジ2内に位置している場合、エアロゾル供給デバイス4およびカートリッジ2の各々上に位置するコンタクト電極46Aを介して延在する。しかしながら、明らかに、エアロゾル供給システム1がカートリッジ2/エアロゾル供給デバイス4構成を備えない実施形態、および/またはフィードバック部分がエアロゾル供給デバイス4内に(例えば、入力ボタン20などのユーザ入力アクチュエータ上に)位置する実施形態、および/または無線電力伝送が用いられ実施形態によれば、エアロゾル供給デバイス4およびカートリッジ2の各々における任意のそのようなコンタクト電極46Aの必要性がなくなることとなり得る。
【0127】
同じく、いくつかの実施形態によれば、複数の異なる予め定められた基準が用いられ得ることも理解されよう。このようにして、例えば、これらの予め定められた基準の各々が満たされていることに応答して、フィードバック部分200は、満たされている特定の予め定められた基準に関連付けられた電荷フィードバックを出力するように構成され得る。
【0128】
例えば、純粋に例示目的として、予め定められた基準が気化器の温度に関連する特定の実施形態では、第1の予め定められた基準が満たされていることに応答して(例えば、第1の予め定められた温度を超える気化器の温度)、フィードバック部分200は、第1の電荷レベルで第1の電荷フィードバックを出力するように構成され得る。
【0129】
同じく、第2の予め定められた基準が満たされていることに応答して(例えば、第1の予め定められた温度よりも高くあり得る第2の予め定められた温度を超える気化器の温度)、フィードバック部分200は、第1の電荷レベルよりも高い第2の電荷レベルで第2の電荷フィードバックを出力するように構成され得る(例えば、気化器40の温度が現在高すぎる、および/または過熱しているというフィードバックを与えるため)。したがって、明らかに、任意の他の数「n」(例えば第9)の予め定められた基準が満たされていることに応答して、フィードバック部分200は、他の電荷フィードバック(例えば、第1~第8)のうちのいずれかまたはすべてとは異なり得る「第n」(例えば第9)の電荷フィードバックを出力するように構成され得る。
【0130】
したがって、上記の実施形態では、フィードバック部分200の意図された機能に適応して任意の必要な数の電荷フィードバックを提供するために、必要に応じて、任意の組合せまたは数の予め定められた基準が導入され得、各々は、別個の予め定められた基準が満たされていることに関係することが分かり得る。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムのユーザにフィードバックを出力するためのフィードバック部分を備え、前記フィードバックが、前記エアロゾル供給システムの前記ユーザへの伝達のために前記エアロゾル供給システムの一部分に送達されるように構成された電荷を含む、エアロゾル供給システム。
【請求項2】
前記一部分が、前記エアロゾル供給システムの外側面である、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記エアロゾル供給システムが吸い口を備え、前記吸い口が前記一部分を備える、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記エアロゾル供給システムの動作を制御するためのユーザ入力アクチュエータをさらに備え、前記一部分が前記ユーザ入力アクチュエータを含む、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記フィードバック部分が、5mA以下の最大電流で前記一部分に前記電荷を送達するように構成されている、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記エアロゾル供給システムの予め定められた状況または予め定められた状態の前記ユーザに警告するために、前記エアロゾル供給システムのユーザに衝撃を提供するために前記一部分に前記電荷を送達するように前記フィードバック部分が構成されている、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記フィードバック部分が、前記ユーザに送達されるエアロゾルの知覚の変化または増強をもたらすために前記一部分に前記電荷を送達するように構成されている、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
前記フィードバック部分が、第1の予め定められた基準が満たされていることに応答して、前記フィードバックを出力するように構成されて
おり、
前記エアロゾル供給システムが、
前記第1の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、第1の信号を生成し、かつ
前記第1の信号を前記フィードバック部分に送信するように構成されており、
前記フィードバック部分が、前記フィードバック部分が前記第1の信号を受信したことに応答して、前記フィードバックを出力するように構成されている、
請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
前記フィードバックが、第1のフィードバックを含み、
前記フィードバック部分が、前記エアロゾル供給システムのユーザに第2のフィードバックを出力するようにさらに構成されており、前記第2のフィードバックが、前記第1のフィードバックとは異なり、かつ前記エアロゾル供給システムの前記ユーザへの伝達のために前記エアロゾル供給システムの前記一部分に送達されるように構成された第2の電荷を含み、
前記フィードバック部分が、第2の予め定められた基準が満たされていることに応答して、前記第2のフィードバックを出力するように構成されており、前記第2の予め定められた基準が、前記第1の予め定められた基準とは異な
り、
前記エアロゾル供給システムが、
前記第2の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、第2の信号を生成し、かつ
前記第2の信号を前記フィードバック部分に送信するように
さらに構成されており、
前記フィードバック部分が、前記フィードバック部分が前記第2の信号を受信したことに応答して、前記第2のフィードバックを出力するように構成されている、
請求項
8に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項10】
カートリッジと、前記カートリッジを受容するように構成されたエアロゾル供給デバイスと、をさらに備える、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項11】
前記電荷が、前記カートリッジの一部分に送達されるように構成されている、請求項1
0に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項12】
前記電荷が、前記エアロゾル供給デバイスの一部分に送達されるように構成されている、請求項1
0に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項13】
前記エアロゾル供給システムが前記エアロゾルを生成するために動作させられているときに、前記エアロゾル供給システムの前記ユーザに前記フィードバックを出力するように前記フィードバック部分が構成されている、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項14】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムで使用するための吸い口であって、前記吸い口が、前記吸い口のユーザにフィードバックを出力するためのフィードバック部分を備え、前記フィードバックが、前記吸い口の前記ユーザへの伝達のために前記吸い口の一部分に送達されるように構成された電荷を含む、吸い口。
【請求項15】
エアロゾル供給システム用のカートリッジであって、前記エアロゾル供給システムが、前記カートリッジと、エアロゾル供給デバイスと、を備え、前記カートリッジが、請求項
14に記載の吸い口を備える、カートリッジ。
【請求項16】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムのユーザに電荷を送達する方法であって、前記方法が、
第1の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、フィードバック部分から電荷を含むフィードバックを出力するステップと、
前記エアロゾル供給デバイスの前記ユーザに前記エアロゾル供給システムの一部分を介して前記電荷を伝達するために、前記エアロゾル供給システムの前記一部分に前記電荷を送達するステップと、
を含む、方法。
【請求項17】
前記方法が、前記ユーザの口に電荷を送達する方法であり、前記一部分が、前記エアロゾル供給システムの吸い口上に位置している、請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
前記方法が、前記ユーザの手に電荷を送達する方法であり、前記一部分が、前記エアロゾル供給システムの外側面上に位置している、請求項
16に記載の方法。
【請求項19】
エアロゾル供給システムのユーザに電荷フィードバックを提供するために、前記ユーザに電荷を送達する方法。
【請求項20】
香味付けされたエアロゾル化可能材料のエアロゾルをエアロゾル生成システムのユーザの口に送達する方法であって、前記方法が、前記エアロゾルが前記ユーザの前記口に送達されている間に、前記ユーザの前記口に電荷を提供するステップをさらに含む、方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0130】
したがって、上記の実施形態では、フィードバック部分200の意図された機能に適応して任意の必要な数の電荷フィードバックを提供するために、必要に応じて、任意の組合せまたは数の予め定められた基準が導入され得、各々は、別個の予め定められた基準が満たされていることに関係することが分かり得る。
本明細書は以下の実施形態を開示する。
(実施形態1)
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムのユーザにフィードバックを出力するためのフィードバック部分を備え、前記フィードバックが、前記エアロゾル供給システムの前記ユーザへの伝達のために前記エアロゾル供給システムの一部分に送達されるように構成された電荷を含む、エアロゾル供給システム。
(実施形態2)
前記一部分が、前記エアロゾル供給システムの外側面である、実施形態1に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態3)
前記エアロゾル供給システムが吸い口を備え、前記吸い口が前記一部分を備える、実施形態1または2に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態4)
前記エアロゾル供給システムの動作を制御するためのユーザ入力アクチュエータをさらに備え、前記一部分が前記ユーザ入力アクチュエータを含む、実施形態1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態5)
前記フィードバック部分が、5mA以下の最大電流で前記一部分に前記電荷を送達するように構成されている、実施形態1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態6)
前記エアロゾル供給システムの予め定められた状況または予め定められた状態の前記ユーザに警告するために、前記エアロゾル供給システムのユーザに衝撃を提供するために前記一部分に前記電荷を送達するように前記フィードバック部分が構成されている、実施形態1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態7)
前記フィードバック部分が、1mA以下の最大電流で前記一部分に前記電荷を送達するように構成されている、実施形態1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態8)
前記フィードバック部分が、前記ユーザに送達されるエアロゾルの知覚の変化または増強をもたらすために前記一部分に前記電荷を送達するように構成されている、実施形態1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態9)
前記フィードバック部分が、少なくとも10μAの最大電流で前記一部分に前記電荷を送達するように構成されている、実施形態1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態10)
前記フィードバック部分が、第1の予め定められた基準が満たされていることに応答して、前記フィードバックを出力するように構成されている、実施形態1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態11)
前記エアロゾル供給システムが、
前記第1の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、第1の信号を生成し、かつ
前記第1の信号を前記フィードバック部分に送信するように構成されており、
前記フィードバック部分が、前記フィードバック部分が前記第1の信号を受信したことに応答して、前記フィードバックを出力するように構成されている、
実施形態10に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態12)
前記フィードバックが、第1のフィードバックを含み、
前記フィードバック部分が、前記エアロゾル供給システムのユーザに第2のフィードバックを出力するようにさらに構成されており、前記第2のフィードバックが、前記第1のフィードバックとは異なり、かつ前記エアロゾル供給システムの前記ユーザへの伝達のために前記エアロゾル供給システムの前記一部分に送達されるように構成された第2の電荷を含み、
前記フィードバック部分が、第2の予め定められた基準が満たされていることに応答して、前記第2のフィードバックを出力するように構成されており、前記第2の予め定められた基準が、前記第1の予め定められた基準とは異なる、
実施形態10または11に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態13)
前記エアロゾル供給システムが、
前記第2の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、第2の信号を生成し、かつ
前記第2の信号を前記フィードバック部分に送信するように構成されており、
前記フィードバック部分が、前記フィードバック部分が前記第2の信号を受信したことに応答して、前記第2のフィードバックを出力するように構成されている、
実施形態12に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態14)
カートリッジと、前記カートリッジを受容するように構成されたエアロゾル供給デバイスと、をさらに備える、実施形態1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態15)
前記電荷が、前記カートリッジの一部分に送達されるように構成されている、実施形態14に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態16)
前記電荷が、前記エアロゾル供給デバイスの一部分に送達されるように構成されている、実施形態14または15に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態17)
前記第1の予め定められた基準が、前記カートリッジが前記エアロゾル供給デバイスによって受容されていること、および前記エアロゾル供給デバイスが前記カートリッジを使用して前記エアロゾルを生成するために動作させられていることを含む、実施形態10~13のいずれか一項にさらに従属する場合の実施形態14~16のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態18)
前記エアロゾル供給デバイスが、前記カートリッジとは異なる第2のカートリッジを受容するようにさらに構成されており、
前記第2の予め定められた基準が、前記エアロゾル供給デバイスが前記第2のカートリッジを受容していること、および前記エアロゾル供給デバイスが前記第2のカートリッジを使用して前記エアロゾルを生成するために動作させられていることを含む、実施形態12または13にさらに従属する場合の実施形態17に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態19)
前記フィードバック部分が、前記エアロゾル供給システムの前記一部分に位置する導電性部品を備える、実施形態1~18のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態20)
前記フィードバック部分が、前記エアロゾル供給システムの前記一部分に位置するメッシュ形状部品を備える、実施形態1~19のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態21)
前記フィードバック部分が、前記エアロゾル供給システムの前記一部分に位置するワイヤのコイルを備える、実施形態1~20のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態22)
前記エアロゾル供給システムが前記エアロゾルを生成するために動作させられているときに、前記エアロゾル供給システムの前記ユーザに前記フィードバックを出力するように前記フィードバック部分が構成されている、実施形態1~21のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態23)
前記エアロゾル供給システムが前記エアロゾルを生成するために動作させられている間、前記エアロゾル供給システムの前記ユーザに前記フィードバックを連続的に出力するように前記フィードバック部分が構成されている、実施形態22に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態24)
前記フィードバック部分が、5秒以下の持続時間にわたって連続的に前記フィードバックを出力するように構成されている、実施形態22に記載のエアロゾル供給システム。
(実施形態25)
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムで使用するための吸い口であって、前記吸い口が、前記吸い口のユーザにフィードバックを出力するためのフィードバック部分を備え、前記フィードバックが、前記吸い口の前記ユーザへの伝達のために前記吸い口の一部分に送達されるように構成された電荷を含む、吸い口。
(実施形態26)
エアロゾル供給システム用のカートリッジであって、前記エアロゾル供給システムが、前記カートリッジと、エアロゾル供給デバイスと、を備え、前記カートリッジが、実施形態25に記載の吸い口を備える、カートリッジ。
(実施形態27)
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムのユーザに電荷を送達する方法であって、前記方法が、
第1の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、フィードバック部分から電荷を含むフィードバックを出力するステップと、
前記エアロゾル供給デバイスの前記ユーザに前記エアロゾル供給システムの一部分を介して前記電荷を伝達するために、前記エアロゾル供給システムの前記一部分に前記電荷を送達するステップと、
を含む、方法。
(実施形態28)
前記第1の予め定められた基準が、前記エアロゾル供給システムの許可されていない使用の決定を含む、実施形態27に記載の方法。
(実施形態29)
前記第1の予め定められた基準が、第1のカートリッジがエアロゾル供給デバイスによって受容されており、さらに、前記エアロゾル供給デバイスが前記第1のカートリッジを使用してエアロゾルを生成するために動作させられているという決定を含む、実施形態27または28に記載の方法。
(実施形態30)
前記フィードバックが、第1のフィードバックを含み、前記方法が、
第2の予め定められた基準が満たされていると決定したことに応答して、第2の電荷を含む第2のフィードバックを前記フィードバック部分から出力するステップと、
前記エアロゾル供給システムの前記ユーザに前記エアロゾル供給システムの一部分を介して前記電荷を伝達するために、前記エアロゾル供給システムの前記一部分に前記第2の電荷を送達するステップと、
をさらに含む、実施形態27~29のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態31)
前記第2の予め定められた基準が、第2のカートリッジが前記エアロゾル供給デバイスによって受容されており、さらに、前記エアロゾル供給デバイスが前記第2のカートリッジを使用してエアロゾルを生成するために動作させられているという決定を含む、実施形態30に記載の方法。
(実施形態32)
前記方法が、前記ユーザの口に電荷を送達する方法であり、前記一部分が、前記エアロゾル供給システムの吸い口上に位置している、実施形態27~31のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態33)
前記方法が、前記ユーザの手に電荷を送達する方法であり、前記一部分が、前記エアロゾル供給システムの外側面上に位置している、実施形態27~31のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態34)
エアロゾル供給システムのユーザに電荷フィードバックを提供するために、前記ユーザに電荷を送達する方法。
(実施形態35)
香味付けされたエアロゾル化可能材料のエアロゾルをエアロゾル生成システムのユーザの口に送達する方法であって、前記方法が、前記エアロゾルが前記ユーザの前記口に送達されている間に、前記ユーザの前記口に電荷を提供するステップをさらに含む、方法。
(実施形態36)
前記エアロゾルがニコチンを含む、実施形態35に記載の方法。
(実施形態37)
前記口に前記電荷を提供するステップが、
前記エアロゾル生成システムから吸い口を介して前記口に前記電荷を提供する工程を含む、
実施形態35または36に記載の方法。
(実施形態38)
前記電荷が、前記口の舌に提供される、実施形態35~37のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態39)
前記電荷が、前記口の1つ以上の唇に提供される、実施形態35~38のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態40)
前記ユーザが前記エアロゾル生成システム上のアクチュエータを使用することに応答して、前記電荷が前記ユーザに提供される、実施形態35~39のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態41)
前記アクチュエータが、前記エアロゾル生成システムからの吸い口上に位置している、実施形態40に記載の方法。
(実施形態42)
前記アクチュエータが、口による作動式である、実施形態40または41に記載の方法。
(実施形態43)
前記アクチュエータが、唇または舌による作動式である、実施形態40~42のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態44)
前記方法が、
前記香味付けされたエアロゾル化可能材料が第1の香味付けされたエアロゾル化可能材料を含むとき、前記エアロゾルが前記ユーザの前記口に送達されている間に、第1の電荷を前記ユーザの前記口に送達するステップと、
前記香味付けされたエアロゾル化可能材料が、前記第1の香味付けされたエアロゾル化可能材料の組成物とは異なる組成物を含む第2の香味付けされたエアロゾル化可能材料を含むとき、前記エアロゾルが前記ユーザの前記口に送達されている間に、第2の電荷を前記ユーザの前記口に送達するステップと、
をさらに含み、
前記第2の電荷が、前記第1の電荷とは異なる、
実施形態35~43のいずれか一項に記載の方法。
【国際調査報告】