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特表2024-535389発射ロックアウト部材を有する外科用ステープル留めデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】発射ロックアウト部材を有する外科用ステープル留めデバイス
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/072 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
A61B17/072
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518658
(86)(22)【出願日】2022-09-20
(85)【翻訳文提出日】2024-03-25
(86)【国際出願番号】 IB2022058870
(87)【国際公開番号】W WO2023052903
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】17/490,596
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512269650
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアムズ, ジャスティン ピー.
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160CC09
4C160CC23
(57)【要約】
外科用ステープル留めデバイスは、ツールアセンブリと、駆動アセンブリと、を含む。ツールアセンブリは、アンビルアセンブリ(24)と、チャネル部材(56)及びステープルカートリッジ(54)を含むカートリッジアセンブリと、を含む。ステープルカートリッジは、カートリッジ本体(60)と、ステープルと、プッシャと、作動スレッドと、を含む。駆動アセンブリは、作業部材を有し、作業部材は、ツールアセンブリを通って移動可能であり、ステープルカートリッジを通って作動スレッドを前進させ、かつツールアセンブリを作動させる。アンビルアセンブリは、ロックアウト部材(50)を支持し、ロックアウト部材(50)は、作動スレッドがカートリッジ本体の近位部分に位置決めされていないときに、駆動アセンブリと相互作用して、駆動アセンブリの前進及びステープル留めデバイスの発射を阻止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用ステープル留めデバイスであって、
近位部分及び遠位部分を有する細長い本体と、
前記細長い本体の前記遠位部分上に支持されたツールアセンブリであって、前記ツールアセンブリが、
チャネル部材と、ステープルカートリッジと、を有するカートリッジアセンブリであって、前記チャネル部材が、前記ステープルカートリッジを受け入れる凹部を画定しており、前記ステープルカートリッジが、カートリッジ本体と、作動スレッドと、プッシャと、ステープルとを含み、前記カートリッジ本体が、中央ナイフスロット及びステープル受け入れポケットを画定しており、前記ステープル受け入れポケットの各々が、前記プッシャのうちの1つ及び前記ステープルのうちの1つを受け入れ、前記作動スレッドが、当接部材を有する中央部分を含み、かつ前記カートリッジ本体を通って後退位置から前進位置に移動可能であり、前記ステープルを前記カートリッジ本体から連続的に押し出す、カートリッジアセンブリと、
前記ツールアセンブリが、開位置とクランプ位置との間で移動可能であるように、前記カートリッジアセンブリに結合されたアンビルアセンブリであって、前記アンビルアセンブリが、チャネルを画定するアンビル本体と、前記チャネル内に延びるロック位置から前記チャネルの外側に位置するロック解除位置に移動可能であるロックアウト部材とを含む、アンビルアセンブリと、を含む、ツールアセンブリと、
後退位置と前進位置との間で移動可能であり、可撓性駆動ビームと、作業部材と、を含む駆動アセンブリであって、前記可撓性駆動ビームが、近位部分及び遠位部分を有し、前記作業部材が、前記可撓性駆動ビームの前記遠位部分上に支持されており、第1のビームと、第2のビームと、前記第1のビームを前記第2のビームに接続する垂直支柱と、を含み、前記駆動アセンブリが、前記作動スレッドをその後退位置からその前進位置に移動させるように、後退位置から前進位置に移動可能であり、前記第1のビームは、前記駆動アセンブリがその後退位置からその前進位置に移動するときに、前記アンビルアセンブリのチャネルを通って移動可能であり、前記ロックアウト部材が、そのロック位置にあるときに、前記駆動アセンブリのその後退位置からその前進位置への移動を妨げる、駆動アセンブリと、を備える、ステープル留めデバイス。
【請求項2】
前記作動スレッドの前記当接部材は、前記作動スレッドがその後退位置にあり、かつ前記ツールアセンブリが前記クランプ位置に移動したときに、前記ロックアウト部材に係合するように位置決めされており、前記当接部材と前記ロックアウト部材との間の係合が、前記ロックアウト部材をそのロック位置からそのロック解除位置に移動させる、請求項1に記載のステープル留めデバイス。
【請求項3】
前記ロックアウト部材が、前記アンビル本体上に片持ち梁式に支持されている、請求項2に記載のステープル留めデバイス。
【請求項4】
前記ロックアウト部材が、停止面を画定する近位部分を含む、請求項3に記載のステープル留めデバイス。
【請求項5】
前記作業部材の前記第1のビームが、切り欠きを画定し、前記切り欠きは、前記作動スレッドが前記カートリッジ本体の前記近位部分内に存在しないときに、前記ロックアウト部材の遠位部分を受け入れる、請求項4に記載のステープル留めデバイス。
【請求項6】
前記アンビルアセンブリが、カバーを含み、前記カバーが、前記チャネルを覆って位置決めされており、かつ前記チャネルを密閉しており、前記ロックアウト部材が、前記カバーと一体的に形成されている、請求項3に記載のステープル留めデバイス。
【請求項7】
前記細長い本体の前記近位部分に結合されたハンドルアセンブリを更に含む、請求項1に記載のステープル留めデバイス。
【請求項8】
前記駆動アセンブリの前記可撓性駆動ビームが、材料の積層シートから形成されている、請求項1に記載のステープル留めデバイス。
【請求項9】
前記カートリッジアセンブリが、前記アンビルアセンブリ及び前記細長い本体に対して旋回するように、前記アンビルアセンブリ及び前記細長い本体に結合されている、請求項1に記載のステープル留めデバイス。
【請求項10】
前記作動スレッドが、前記作動スレッドの前記中央部分の近位部分から前記カートリッジ本体の前記中央ナイフスロットを通って上方に延びる垂直部分を含む、請求項2に記載のステープル留めデバイス。
【請求項11】
前記垂直部分が、ナイフを支持する、請求項10に記載のステープル留めデバイス。
【請求項12】
前記作動スレッドの当接部分が、前記カートリッジ本体の前記中央ナイフスロットの上方の前記垂直部分から遠位に延びる、請求項11に記載のステープル留めデバイス。
【請求項13】
ツールアセンブリであって、
チャネル部材と、ステープルカートリッジと、を有するカートリッジアセンブリであって、前記チャネル部材が、前記ステープルカートリッジを受け入れる凹部を画定しており、前記ステープルカートリッジが、カートリッジ本体と、作動スレッドと、プッシャと、ステープルと、を含み、前記カートリッジ本体が、中央ナイフスロット及びステープル受け入れポケットを画定しており、前記ステープル受け入れポケットの各々が、前記プッシャのうちの1つ及び前記ステープルのうちの1つを受け入れ、前記作動スレッドが、当接部材を含み、かつ前記カートリッジ本体を通って後退位置から前進位置に移動可能であり、前記ステープルを前記カートリッジ本体から連続的に押し出す、カートリッジアセンブリと、
開位置とクランプ位置との間の前記ツールアセンブリの移動を容易にするために前記カートリッジアセンブリに結合されたアンビルアセンブリであって、前記アンビルアセンブリが、チャネルを画定するアンビル本体と、アンビルカバーであって、前記チャネルを覆って位置決めされており、かつ前記チャネルを密閉しているアンビルカバーと、を含み、前記アンビルカバーが、前記チャネル内に延びるロック位置から前記チャネルの外側に位置するロック解除位置に移動可能であるロックアウト部材を支持している、アンビルアセンブリと、を備える、ツールアセンブリ。
【請求項14】
前記作動スレッドの前記当接部材は、前記作動スレッドがその後退位置にあり、かつ前記ツールアセンブリが前記クランプ位置に移動したときに、前記ロックアウト部材に係合するように位置決めされており、前記当接部材と前記ロックアウト部材との間の係合が、前記ロックアウト部材をそのロック位置からそのロック解除位置に移動させる、請求項13に記載のツールアセンブリ。
【請求項15】
前記ロックアウト部材が、前記カバーによって片持ち梁式に支持されており、前記アンビルカバーと係合された遠位部分と、停止面を画定する近位部分と、を含む、請求項14に記載のツールアセンブリ。
【請求項16】
前記カートリッジアセンブリが、前記開位置と前記クランプ位置との間で旋回するように前記アンビルアセンブリに結合されている、請求項15に記載のツールアセンブリ。
【請求項17】
前記作動スレッドが、前記作動スレッドの中央部分の近位部分から前記カートリッジ本体の前記中央ナイフスロットを通って上方に延びる垂直部分を含む、請求項14に記載のツールアセンブリ。
【請求項18】
前記垂直部分が、ナイフを支持する、請求項17に記載のツールアセンブリ。
【請求項19】
前記作動スレッドの当接部分が、前記カートリッジ本体の前記中央ナイフスロットの上方の前記垂直部分から遠位に延びる、請求項18に記載のツールアセンブリ。
【請求項20】
アンビルアセンブリであって、
チャネルを画定するアンビル本体と、
前記アンビル本体に固着されたアンビルカバーであって、前記アンビルカバーが、ロックアウト部材を支持しており、前記チャネルを覆って位置決めされており、かつ前記チャネルを密閉しており、前記ロックアウト部材が、片持ち梁式に前記アンビルカバーに結合されており、かつ前記チャネル内に延びるロック位置から前記チャネルの外側に位置するロック解除位置に移動可能である、アンビルカバーと、を備える、アンビルアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、外科用ステープル留めデバイスに関し、より具体的には、ステープル留めデバイスが使用済みステープルカートリッジを有するとき、又は作動スレッドがステープルカートリッジ内に存在しないとき、ステープル留めデバイスの発射を阻止するためのロックアウト機構を有する外科用ステープル留めデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
組織を同時にステープル留め及び切断するための外科用ステープル留めデバイスは、当技術分野で周知であり、ツールアセンブリと、駆動アセンブリと、を含む。ツールアセンブリは、アンビルアセンブリと、カートリッジアセンブリと、を含み、アンビルアセンブリ及びカートリッジアセンブリは、開位置とクランプ位置との間で互いに対して移動可能である。カートリッジアセンブリは、チャネル部材と、チャネル部材内に受け入れられるステープルカートリッジと、を含む。典型的には、ステープルカートリッジは、ステープルと、プッシャと、作動スレッドと、を支持するカートリッジ本体を含む。作動スレッドは、カートリッジ本体を通って後退位置から前進位置に移動可能であり、プッシャと連続的に係合して、ステープルをカートリッジ本体から連続的に押し出す。
【0003】
いくつかのステープル留めデバイスでは、ナイフが、作動スレッド上に支持され、カートリッジ本体を通って作動スレッドと共に移動可能である。駆動アセンブリは、作動スレッドの近位に位置決めされており、かつアンビルアセンブリ及びカートリッジアセンブリに対して移動可能であり、作動スレッド及びナイフをステープルカートリッジを通って前進させ、ツールアセンブリを開位置とクランプ位置との間で移動させ、ステープルをカートリッジ本体から押し出し、アンビルアセンブリとカートリッジアセンブリとの間にクランプされた組織を切断する。ステープル留めデバイスが、使用済みステープルカートリッジ、すなわち、ステープルカートリッジ内に存在する作動スレッド及び/若しくはナイフを有しないステープルカートリッジと共に発射されるとき、ステープルは、ステープルカートリッジから押し出されず、かつ/又は組織は切断されない。
【0004】
スレッド及び/又はナイフがステープルカートリッジの近位部分に存在しないときに、ステープルカートリッジを通るステープル留めデバイスの駆動アセンブリの前進を阻止することができる単純な構造のロック機構に対する必要性が引き続き存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、アンビルアセンブリを有するツールアセンブリと、チャネル部材及びステープルカートリッジを有するカートリッジアセンブリと、を含む外科用ステープル留めデバイスに関する。ステープルカートリッジは、カートリッジ本体と、ステープルと、プッシャと、作動スレッドと、を含む。駆動アセンブリは、作業部材を有し、作業部材は、ツールアセンブリを通って移動可能であり、作動スレッドをステープルカートリッジを通って前進させ、ツールアセンブリを作動させる。アンビルアセンブリは、ロックアウト部材を支持し、ロックアウト部材は、作動スレッドがステープルカートリッジの近位部分内に存在しないときに、駆動アセンブリと相互作用して、駆動アセンブリの前進及びステープル留めデバイスの発射を阻止する。
【0006】
本開示の態様は、細長い本体と、ツールアセンブリと、駆動アセンブリとを含む外科用ステープル留めデバイスを対象とする。細長い本体は、近位部分及び遠位部分を有する。ツールアセンブリは、細長い本体の遠位部分に支持され、アンビルアセンブリとカートリッジアセンブリとを含む。カートリッジアセンブリは、チャネル部材と、ステープルカートリッジと、を有する。チャネル部材は、ステープルカートリッジを受け入れる凹部を画定する。ステープルカートリッジは、カートリッジ本体と、作動スレッドと、プッシャと、ステープルと、を含む。カートリッジ本体は、中央ナイフスロット及びステープル受け入れポケットを画定する。ステープル受け入れスロットの各々は、プッシャのうちの1つ及びステープルのうちの1つを受け入れる。作動スレッドは、中央部分を含み、中央部分は、当接部材を有し、かつカートリッジ本体を通って後退位置から前進位置に移動可能であり、ステープルをカートリッジ本体から連続的に押し出す。アンビルアセンブリは、ツールアセンブリが開位置とクランプ位置との間で移動可能であるように、カートリッジアセンブリに結合されている。アンビルアセンブリは、チャネルを画定するアンビル本体と、チャネル内に延びるロック位置からチャネルの外側に位置するロック解除位置に移動可能であるロックアウト部材と、を含む。駆動アセンブリは、後退位置と前進位置との間で移動可能であり、可撓性駆動ビームと、作業部材と、を含む。作業部材は、可撓性駆動ビームの遠位端部分上に支持され、かつ第1のビームと、第2のビームと、第1のビームを第2のビームに接続する垂直支柱と、を含む。駆動アセンブリは、作動スレッドをその後退位置からその前進位置に移動させるように、後退位置から前進位置に移動可能である。作業部材の第1のビームは、駆動アセンブリがその後退位置からその前進位置に移動したとき、アンビルアセンブリのチャネルを通って移動可能であり、ロック部材は、ロックアウト部材がそのロック位置にあるとき、その後退位置からその前進位置に向かう駆動アセンブリの移動を妨げるように位置決めされている。
【0007】
本開示の態様では、作動スレッドの当接部材は、作動スレッドがその後退位置にあるときに、ロックアウト部材に係合するように位置決めされ、ツールアセンブリは、クランプ位置に移動されて、ロックアウト部材をそのロック位置からそのロック解除位置に移動させる。
【0008】
本開示のいくつかの態様では、ロックアウト部材は、アンビル本体上に片持ち梁式に支持されている。
【0009】
本開示の特定の態様では、ロックアウト部材は、停止面を画定する近位部分を含む。
【0010】
本開示の態様では、作業部材の第1のビームは、切り欠きを画定し、切り欠きは、作動スレッドがカートリッジ本体の近位部分に存在しないときに、ロックアウト部材の遠位部分を受け入れる。
【0011】
本開示のいくつかの態様では、アンビルアセンブリは、アンビルカバーであって、チャネルを覆って位置決めされており、かつチャネルを密閉しているアンビルカバーを含む。
【0012】
本開示の特定の態様では、ロック部材は、アンビルカバーと一体的に形成されている。
【0013】
本開示の態様では、ステープル留めデバイスは、細長い本体の近位部分に結合されるハンドルアセンブリを含む。
【0014】
本開示のいくつかの態様では、駆動アセンブリの可撓性駆動ビームは、材料の積層シートから形成されている。
【0015】
本開示の特定の態様では、カートリッジアセンブリは、アンビルアセンブリ及び細長い本体に対して旋回するように、アンビルアセンブリ及び細長い本体に結合される。
【0016】
本開示の態様では、作動スレッドは、カートリッジ本体の中央ナイフスロットを通って作動スレッドの中央部分の近位部分から上方に延びる垂直部分を含む。
【0017】
本開示のいくつかの態様では、垂直部分はナイフを支持している。
【0018】
本開示の特定の態様では、作動スレッドの当接部分は、カートリッジ本体の中央ナイフスロットの上方の垂直部分から遠位に延びる。
【0019】
本開示の他の態様は、カートリッジアセンブリと、アンビルアセンブリと、を含むツールアセンブリを対象とする。カートリッジアセンブリは、チャネル部材と、ステープルカートリッジと、を有する。チャネル部材は、ステープルカートリッジを受け入れる凹部を画定する。ステープルカートリッジは、カートリッジ本体と、作動スレッドと、プッシャと、ステープルと、を含む。カートリッジ本体は、中央ナイフスロット及びステープル受け入れポケットを画定する。ステープル受け入れスロットの各々は、プッシャのうちの1つ及びステープルのうちの1つを受け入れる。作動スレッドは、当接部材を含み、かつカートリッジ本体を通って後退位置から前進位置に移動可能であり、ステープルをカートリッジ本体から連続的に押し出す。アンビルアセンブリは、ツールアセンブリが開位置とクランプ位置との間で移動可能であるように、カートリッジアセンブリに結合されている。アンビルアセンブリは、チャネルを画定するアンビル本体と、アンビルカバーであって、チャネルを覆って位置決めされており、かつチャネルを密閉しているアンビルカバーと、を含む。アンビルカバーは、ロックアウト部材を支持し、ロックアウト部材は、チャネル内に延びるロック位置からチャネルの外側に位置するロック解除位置に移動可能である。
【0020】
本開示の他の態様は、アンビル本体と、アンビルカバーと、を含む、アンビルアセンブリを対象とする。アンビル本体は、チャネルを画定する。アンビルカバーは、アンビル本体に固着され、ロックアウト部材を支持する。アンビルカバーは、チャネルを覆って位置決めされており、かつチャネルを密閉している。ロックアウト部材は、片持ち梁式にアンビルカバーに結合され、かつチャネル内に延びるロック位置からチャネルの外側に位置するロック解除位置に移動可能である。
【0021】
本開示の他の特徴は、以下の説明から理解されるであろう。
【0022】
本開示の様々な態様を、図面を参照して本明細書で以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】開位置にあるツールアセンブリを含む、本開示の態様による外科用ステープル留めデバイスの側面斜視図である。
【0024】
図2図1に示されるステープル留めデバイスのツールアセンブリを例解する、図1に示される細部の示された領域の拡大図である。
【0025】
図3図2に示されるツールアセンブリのアンビルアセンブリの分解図である。
【0026】
図4図3に示される細部の示された領域の拡大図である。
【0027】
図5図2に示されるツールアセンブリの側面斜視図であり、ツールアセンブリのカートリッジアセンブリのステープルカートリッジが、ツールアセンブリのカートリッジアセンブリのチャネル部材から分離されている。
【0028】
図6図5に示されるステープルカートリッジの側面斜視分解図である。
【0029】
図7図5に示される細部の示された領域の拡大図である。
【0030】
図8】ステープルカートリッジの作動スレッドを例解する、図6に示される細部の示された領域の拡大図である。
【0031】
図9図1に示される、ステープル留めデバイスの駆動アセンブリの遠位部分の側面斜視図である。
【0032】
図10図5の切断線10-10に沿った切り取られた断面切欠図である。
【0033】
図11】ツールアセンブリが開、事前発射位置にある、図2に示されるツールアセンブリの長手方向軸線に沿った断面切欠図である。
【0034】
図12】ツールアセンブリがクランプ位置にある、図2に示されるツールアセンブリの長手方向軸線に沿った断面切欠図である。
【0035】
図13】ツールアセンブリが部分的に発射位置にある、図2に示されるツールアセンブリの長手方向軸線に沿った断面切欠図である。
【0036】
図14】ステープル留めデバイスが発射され、駆動アセンブリがその後退位置に戻った後に、ツールアセンブリがクランプ位置にある、図2に示されるツールアセンブリの長手方向軸に沿った断面切欠図である。
【0037】
図15図14の切断線15-15に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
ここで、開示される外科用ステープル留めデバイスを、図面を参照して詳細に説明するが、図面中の同様の参照番号は、複数の図の各々における同一の又は対応する要素を示す。しかしながら、本開示の態様は、本開示の単なる例示に過ぎず、様々な形態で具現化され得ることを理解されたい。不必要に詳述することで本開示が曖昧になることを回避するため、周知の機能又は構成は、詳細には記載されていない。したがって、本明細書において開示されている特定の構造的及び機能的な詳細は、限定と解釈されず、単に特許請求の範囲に対する基礎として、及び本開示を実質的に任意の適切に詳述された構造で様々に採用するよう当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。
【0039】
本明細書では、「近位」という用語は、一般に、ステープル留めデバイスを慣例の様式で使用する間、臨床医により近くにあるデバイスの部分を指すために使用され、「遠位」という用語は、一般に、ステープル留めデバイスを慣例の様式で使用する間、臨床医からより遠くにあるデバイスの部分を指すために使用される。加えて、「臨床医」という用語は一般に、医師、看護師、及び支援要員を含む医療従事者を指すために使用される。更に、前方、後方、上方、下方、上部、底部及び同様の用語などの方向を示す用語は、本明細書の理解を助けるために使用され、本開示を限定することを意図していない。
【0040】
開示されたステープル留めデバイスは、アンビルアセンブリと、カートリッジアセンブリと、駆動アセンブリと、を含むツールアセンブリを含む。カートリッジアセンブリは、凹部を画定するチャネル部材と、凹部内に受け入れられるステープルカートリッジと、を有する。ステープルカートリッジは、カートリッジ本体と、ステープルと、プッシャと、作動スレッドと、を含む。駆動アセンブリは、作業部材を有し、作業部材は、ツールアセンブリを通って移動可能であり、作動スレッドをステープルカートリッジを通って前進させ、ツールアセンブリを作動させる。アンビルアセンブリは、ロックアウト部材を支持し、ロックアウト部材は、作動スレッドがステープルカートリッジの近位部分内に存在しないときに、駆動アセンブリと相互作用して、駆動アセンブリの前進及びステープル留めデバイスの発射を阻止する。
【0041】
図1は、概して、ステープル留めデバイス10として示される、本開示の態様による外科用ステープル留めデバイスを例解する。ステープル留めデバイス10は、ハンドルアセンブリ12、細長い本体14、及びツールアセンブリ16を含む。細長い本体14は、長手方向軸「X」(図1)を画定する。ハンドルアセンブリ12は、ハンドグリップ18a、複数のアクチュエータボタン20、及び回転ノブ22を画定する本体18を含む。回転ノブ22は、ハンドルアセンブリ12の本体18の遠位部分上に回転可能に支持されており、ハンドルアセンブリ12に対する細長い本体14の長手方向軸「X」の周りでの細長い本体14及びツールアセンブリ16の回転を容易にするように、細長い本体14を支持する。アクチュエータボタン20は、組織の接合、クランプ、発射、及び切断を含む、ステープル留めデバイス10の様々な機能の動作を制御する。
【0042】
ツールアセンブリ16は、アンビルアセンブリ24と、カートリッジアセンブリ26と、を含み、アンビルアセンブリ24及びカートリッジアセンブリ26は、開位置とクランプ位置との間で互いに対して移動可能である。例解されるように、アンビルアセンブリ24は、細長い本体14に対して固定され、カートリッジアセンブリ26は、アンビルアセンブリ24に向かって旋回可能である。しかしながら、カートリッジアセンブリ26が、細長い本体14に対して固定され得、アンビルアセンブリ24が、カートリッジアセンブリ26に向かって旋回し得ることが想定される。ステープル留めデバイス10は、電動ステープル留めデバイスとして例解されているが、ツールアセンブリ16はまた、手動外科用ステープル留めデバイス及びロボット作動ステープル留めシステムと共に使用するのに好適であることが想定される。米国特許第9,055,943号は、動力式ハンドルアセンブリを含む外科手術用ステープル留めデバイスを開示しており、米国特許第6,241,139号は、手動ハンドルアセンブリを含む外科手術用ステープル留めデバイスを開示しており、米国特許第9,962,159号は、ロボットシステムと共に使用するように構成されるステープル留めデバイスを開示している。
【0043】
図2図4は、アンビルカバー30と、アンビル本体32と、を含むアンビルアセンブリ24を例解する。アンビルアセンブリ24はまた、当技術分野で既知のように、剥離鉗子先端33を含むことができる。剥離鉗子先端33は、アンビル本体32の遠位部分に固着され得るか、又は遠位部分と一体的に形成され得る。アンビル本体32は、取り付け部分34と、取り付け部分34に沿ってかつ遠位に延びるアンビル部分36と、を含む。取り付け部分34は、離間された延長部38を含み、延長部38は、アンビル部分36からカートリッジアセンブリ26に向かって下向きに延び、切り欠き39を画定する。アンビル本体32のアンビル部分36は、ツールアセンブリ16がクランプ位置(図1)にあるとき、カートリッジアセンブリ26に対して並置関係で位置決めされる組織係合面40を含む。組織係合面40は、複数のステープル変形凹部(図示せず)を画定する。アンビル部分36は、細長いチャネル46を画定する、組織係合面40の反対側の側面を有する。アンビルカバー30は、アンビル部分36の細長いチャネル46を密閉するように、例えば、溶接又は圧着によってアンビル部分36に固着されている。アンビル本体32はまた、中央ナイフスロット48を画定し、中央ナイフスロット48は、アンビル部分36の組織係合面40を通って延び、かつアンビル部分35の細長いチャネル46(図3)と連通する。
【0044】
アンビルカバー30は、アンビルアセンブリ24のチャネル46内に下方に延びる弾性ロックアウト部材50を支持する。本開示の態様において、ロックアウト部材50は、ロックアウト部材50が片持ち梁式でアンビルカバー30上に支持されるように、リビングヒンジによってなどアンビルカバー30に固着される遠位端50aを有する。ロックアウト部材50は、種々の異なるタイプのヒンジ及び機構を使用して、アンビルカバー30に結合され得ることが想定される。本開示のいくつかの態様では、ロックアウト部材50は、アンビルカバー30と一体的に形成され、近位方向にアンビルアセンブリ24のチャネル46内へ下向きに角度付けされている。ロックアウト部材50の近位端50bは、ロックアウト部材50が非変形ロック位置にあるときに、チャネル46内に停止面を画定する。
【0045】
図5及び図6は、ステープルカートリッジ54と、ステープルカートリッジ54を受け入れる凹部58を画定するチャネル部材56と、を含むカートリッジアセンブリ26を例解する。本開示の態様では、ステープルカートリッジ54は、チャネル部材56の凹部58内に解放可能に受け入れられ、ステープル留めデバイス10の再利用を容易にするために交換可能である。チャネル部材56は、角度付けされたカム面56a(図11)と、チャネル部材56の側壁から外向きに延びるピボット部材57と、を含む。ピボット部材57は、アンビルアセンブリ24の切り欠き39(図3)内に受け入れられ、カートリッジアセンブリ26をアンビルアセンブリ24に旋回可能に結合する。本開示の態様において、カートリッジアセンブリ26は、開位置とクランプ位置との間でアンビルアセンブリ24に対して旋回することができる。
【0046】
ステープルカートリッジ54は、カートリッジ本体60と、作動スレッド62と、プッシャ64と、ステープル66と、ベースプレート68とを含む。カートリッジ本体60は、中央ナイフスロット70及びステープル受け入れポケット72を画定する。本開示の態様では、ステープル受け入れポケット72は、中央ナイフスロット70の両側に位置決めされる列をなして並べられている。3列のステープル受け入れポケット72が、中央ナイフスロット70の各側に示されているが、カートリッジ本体60は、中央ナイフスロット70の各側に1列以上のステープル受け入れポケット72を画定し得ることが想定される。ステープル受け入れポケット72の各々は、ステープル66のうちの1つ及びプッシャ64のうちの1つを受け入れる。プッシャ64は、ステープル66を支持し、作動スレッド62がカートリッジ本体60を通って後退位置から前進位置まで前進して、ステープル66をカートリッジ本体60から押し出すときに、作動スレッド62によって係合される。ベースプレート68は、カートリッジ本体60の底部に固着され、プッシャ64及びステープル66がカートリッジ本体60から落下するのを阻止する。
【0047】
図7及び図8は、本体80(図8)を含む作動スレッド62を例解し、本体80は、中央部分82と、本体80の中央部分82の両側に位置決めされるカム面84とを有する。カム面84は、作動スレッド62が、ステープル66をカートリッジ本体60から連続的に押し出すように、その後退位置からその前進位置に向かって移動する際にプッシャ64に係合するように位置決めされている傾斜面を画定する。作動スレッド62の本体80の中央部分82は、垂直部分86と、当接部材88と、を含む。作動スレッド62の垂直部分86は、作動スレッド62の中央部分82の近位部分からカートリッジ本体60(図7)の中央ナイフスロット70を通って上向きに延び、遠位に面するナイフ90を含む。当接部材88は、ナイフ90を保護又は遮蔽するために、ツールアセンブリ16の長手方向軸に平行な軸に沿ってナイフ90の上を作動スレッド62の垂直部分86から遠位に延びる。本開示の態様では、当接部材88は、作動スレッド62の近位部分から作動スレッド62のカム面84の上方の位置まで遠位に延びる。
【0048】
図9は、ステープル留めデバイス10(図1)の駆動アセンブリ100を例解する。駆動アセンブリ100は、弾性駆動ビーム及び/又は可撓性駆動ビーム102と、作業部材104と、を含む。駆動ビーム102は、ステープル留めデバイス10(図1)の細長い本体14内に支持された駆動ロッド(図示せず)に結合される近位部分(図示せず)と、作業部材104に結合される遠位部分と、を有する。本開示の態様では、弾性駆動ビーム102は、作業部材104に溶接される材料、例えば、鋼の積層シート102aから形成されている。代替的に、他の構成材料及び固着技術が想定される。
【0049】
駆動アセンブリ100の作業部材104は、Iビーム構成を有し、第1のビーム108と、第2のビーム110と、第1のビーム108を第2のビーム110に接続する垂直支柱112と、を含む。作業部材104は、作動スレッド62(図10)の近位に位置決めされており、かつ作動ボタン20(図1)の作動に応答して、ツールアセンブリ16を通って後退位置と前進位置との間で移動可能であり、作動スレッド62をツールアセンブリ16(図1)を通って作動スレッド62の後退位置から作動スレッド62の前進位置に移動させる。作業部材104がカートリッジアセンブリ26を通って移動すると、第1のビーム108が、アンビルアセンブリ24内に画定されたチャネル46(図10)内に受け入れられ、第2のビーム110が、カートリッジアセンブリ26と係合され、垂直支柱112が、それぞれ、アンビル部分36及びカートリッジ本体60の中央ナイフスロット48(図3)及び70(図6)を通って移動する。
【0050】
作業部材104の第1のビーム108は、垂直支柱112の遠位に延びて、切り欠き116を画定するオーバーハングを形成する。切り欠き116は、作動スレッド62がステープルカートリッジ54の近位部分に存在しないとき、ロックアウト部材50の近位端50b(図4)を受け入れるように位置決めされており、以下に説明されるように、駆動アセンブリ130の前進を阻止する。
【0051】
図10及び図11は、開位置にあるステープル留めデバイス10のツールアセンブリ16を例解する。図10では、ステープルカートリッジ54(図11)は、チャネル部材56の凹部58内に位置決めされていない。この状態において、ロックアウト部材50は、その非変形ロック位置にあり、ロックアウト部材50の近位端50bは、アンビルアセンブリ24のチャネル46内に位置決めされている。
【0052】
図11において、ステープルカートリッジ54は、チャネル部材56の凹部58内に受け入れられている。この位置において、ロックアウト部材50は、その非変形ロック位置に留まり、ロックアウト部材50の近位端50bは、アンビルアセンブリ24のチャネル46内に位置決めされている。ステープルカートリッジ54の作動スレッド62の当接部材88は、アンビルアセンブリ24のロックアウト部材50の下方に位置決めされている。
【0053】
図12は、クランプ位置にあるステープル留めデバイス10(図1)のツールアセンブリ16を例解する。駆動アセンブリ100が、後退位置から前進位置に向かって矢印「A」の方向に移動したとき、作業部材104の第1のビーム108は、アンビルアセンブリ24のチャネル46内に受け入れられ、作業部材104の第2のビーム110は、カートリッジアセンブリ26のチャネル部材56のカム面56a(図11)に係合し、カートリッジアセンブリ26をアンビルアセンブリ24に向けて上向きに矢印「B」の方向に旋回させ、ツールアセンブリ16を開位置からクランプ位置に移動させる。ツールアセンブリ16がクランプ位置に向かって移動すると、作動スレッド62の当接部材88がロックアウト部材50に係合して、ロックアウト部材50を上向きに矢印「C」の方向にロック位置からロック解除位置に変形させる。ロック解除位置では、ロックアウト部材50は、アンビルアセンブリ24のチャネル46から外に移動し、駆動アセンブリ100の作動スレッド62及び作業部材104の通過を可能にする。
【0054】
図13は、ステープル留めデバイス10(図1)の駆動アセンブリ100がロックアウト部材50を通過して駆動アセンブリ100の前進位置に向かって矢印「A」の方向に移動するときのツールアセンブリ16を例解する。駆動アセンブリ100がその前進位置に向かって移動すると、作業部材104が、作動スレッド62に係合し、作動スレッド62をカートリッジ本体60を通って前進させ、ステープル66をカートリッジ本体60から押し出す。作動スレッド62がカートリッジ本体60を通って移動すると、ナイフ90が、カートリッジ本体60の中央ナイフスロット70を通って移動して、それぞれ、アンビルアセンブリ24とカートリッジアセンブリ26との間にクランプされた組織を切断する。
【0055】
ステープル留めデバイス10が発射され、駆動アセンブリ100がその後退位置に戻された後、作動スレッド62は、カートリッジ本体60の遠位部分に留まる。駆動アセンブリがその後退位置に戻されると、駆動アセンブリ100の作業部材104の第1のビーム108が、ロックアウト部材50の遠位部分50aに係合して、ロックアウト部材50をその変形ロック解除位置に戻すように付勢する。ロックアウト部材50のロック解除位置において、作動部材104は、ロックアウト部材50を通り過ぎて、その後退位置に戻ることができる。
【0056】
図14及び図15は、作動スレッド62(図13)がステープルカートリッジ54の近位部分に存在しないツールアセンブリ16を例解する。作動スレッド62は、ステープルカートリッジ54が発射されている場合、又はステープルカートリッジ54の製造中に作動スレッド62が、不注意にステープルカートリッジ54に含められなかった場合、ステープルカートリッジ54の近位部分に存在しない。作動スレッド62がステープルカートリッジ54の近位部分に存在しない場合、ロックアウト部材50は、カートリッジアセンブリ26が矢印「D」の方向にカートリッジアセンブリ26のクランプ位置に移動したとき、ロックアウト部材50のロック位置に留まる。ロックアウト部材50は、そのロック位置にあるとき、ロックアウト部材50は、下向きにアンビルアセンブリ24のチャネル46内に延び、それによって、ロックアウト部材50の停止面50bがカートリッジ本体60を通る駆動アセンブリ100の作業部材104の前進を妨げる。ロックアウト部材50がそのロック位置にある状態で駆動アセンブリ100が前進させられると、ロックアウト部材50の停止面50bは、駆動アセンブリ100の作業部材104の第1のビーム108の切り欠き116(図9)内に受け入れられ、垂直支柱112の遠位面に係合して、駆動アセンブリ100の更なる遠位移動を阻止する。これは、ステープル留めデバイス10(図1)の発射を阻止する。
【0057】
当業者であれば、本明細書において具体的に説明され、添付の図面に例解されるデバイス及び方法が非限定的かつ例示的な実施形態であることを理解するであろう。例示的な一実施形態に関連して例解又は説明された要素及び特徴を、本開示の範囲から逸脱することなく、別の要素及び特徴と組み合わされ得ることが想定される。同様に、当業者であれば、上述の実施形態に基づく本開示の更なる特徴及び利点を理解するであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲によって示されるものを除いて、特に示され説明されているものによって限定されるものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】