(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】組合せ数処理方法、シーケンス決定方法、装置、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 28/08 20230101AFI20240920BHJP
H04W 24/02 20090101ALI20240920BHJP
H04W 28/10 20090101ALI20240920BHJP
【FI】
H04W28/08
H04W24/02
H04W28/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518759
(86)(22)【出願日】2022-09-26
(85)【翻訳文提出日】2024-04-19
(86)【国際出願番号】 CN2022121261
(87)【国際公開番号】W WO2023051443
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111143952.5
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】任 千堯
(72)【発明者】
【氏名】宋 揚
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA12
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE16
5K067HH21
(57)【要約】
本出願は組合せ数処理方法、シーケンス決定方法、装置、機器及び記憶媒体を提供し、通信の技術分野に属する。本出願の実施例の組合せ数処理方法は、端末がシーケンスを選択するステップと、前記端末が、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて目標動作を実行するステップと、を含み、前記目標動作は、目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告することと、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、組合せ数を報告しないことと、のうちの1つを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末がシーケンスを選択するステップと、
前記端末が、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて目標動作を実行するステップと、を含み、前記目標動作は、
目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告することと、
前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、組合せ数を報告しないことと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数を計算するための第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数を計算し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1であり、ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、C(N,L)がNとLの組み合わせの組合せ数を表すことと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える、組合せ数処理方法。
【請求項2】
前記第1テーブルの列はC(x,y)におけるyの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルの行はC(x,y)におけるxの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値はxの最大候補値に等しく、C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、
前記目標組合せ数を決定する過程で、xの値は前記全シーケンスのシーケンス長さに関連し、yの値は前記端末により選択されたシーケンスに関連する、請求項1に記載の組合せ数処理方法。
【請求項3】
前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値は15であり、xの最大候補値は15である、請求項2に記載の組合せ数処理方法。
【請求項4】
前記第1テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である、請求項2に記載の組合せ数処理方法。
【請求項5】
前記第1条件は、x/2>=y、且つx、y≠0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である、請求項1に記載の組合せ数処理方法。
【請求項6】
前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであることは、C(x,y)=C(x,x-y)を含み、
前記第1値はyで、前記第2値はx-yで、前記第3値はxであり、
C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、C(x,x-y)はxとx-yの組み合わせの組合せ数を表す、請求項5に記載の組合せ数処理方法。
【請求項7】
第2条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1の切り捨て値以下であり、又は
前記第1条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1よりも小さい、請求項1、5又は6に記載の組合せ数処理方法。
【請求項8】
前記第2条件は、x/2<y、又はx=y=0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である、請求項7に記載の組合せ数処理方法。
【請求項9】
前記第2テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である、請求項7に記載の組合せ数処理方法。
【請求項10】
目標組合せ数を決定することは、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて、前記逆シーケンスを決定し、前記逆シーケンスのインデックス及び長さに基づいて、前記逆シーケンスに対応する組合せ数を生成することを含む、請求項1に記載の組合せ数処理方法。
【請求項11】
前記逆シーケンスに対応する組合せ数は、
[数11]
を含み、
ここで、前記i
comは前記逆シーケンスに対応する組合せ数であり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、i=0、…、N-L-1であり、m
(i)は前記逆シーケンスにおけるi番目の要素のインデックスであり、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、N=L、i
com=0である、請求項1又は10に記載の組合せ数処理方法。
【請求項12】
ネットワーク側機器が端末により選択されたシーケンスを決定するステップを含み、端末により選択されたシーケンスを決定する前記ステップは、
前記端末から報告された目標組合せ数を受信し、前記目標組合せ数に基づいて、前記端末により選択されたシーケンスを決定するステップと、
前記端末が組合せ数を報告しない場合、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであると決定するステップと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数に対応する第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数に対応するシーケンスを決定し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1であり、ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、C(N,L)がNとLの組み合わせの組合せ数を表すことと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える、シーケンス決定方法。
【請求項13】
前記第1テーブルの列はC(x,y)におけるyの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルの行はC(x,y)におけるxの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値はxの最大候補値に等しく、C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、
前記目標組合せ数を決定する過程で、xの値は前記全シーケンスのシーケンス長さに関連し、yの値は前記端末により選択されたシーケンスに関連する、請求項12に記載のシーケンス決定方法。
【請求項14】
前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値は15であり、xの最大候補値は15である、請求項13に記載のシーケンス決定方法。
【請求項15】
前記第1テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である、請求項13に記載のシーケンス決定方法。
【請求項16】
前記第1条件は、x>=y、且つx、y≠0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である、請求項12に記載のシーケンス決定方法。
【請求項17】
前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであることは、C(x,y)=C(x,x-y)を含み、
前記第1値はyで、前記第2値はx-yで、前記第3値はxであり、
C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、C(x,x-y)はxとx-yの組み合わせの組合せ数を表す、請求項16に記載のシーケンス決定方法。
【請求項18】
第2条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1の切り捨て値以下であり、又は
第1条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1よりも小さい、請求項12、16又は17に記載のシーケンス決定方法。
【請求項19】
前記第2条件は、x/2<y、又はx=y=0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、…、N-L-1である、請求項18に記載のシーケンス決定方法。
【請求項20】
前記第2テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である、請求項18に記載のシーケンス決定方法。
【請求項21】
前記目標組合せ数に基づいて、端末により選択されたシーケンスを決定する前記ステップは、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数に対応する前記逆シーケンスを決定し、前記逆シーケンスに基づいて、端末により選択されたシーケンスを決定するステップを含む、請求項12に記載のシーケンス決定方法。
【請求項22】
前記逆シーケンスは以下のように決定され、
i
com-s
i-1>=C(x
*,N-L-i)を満たす前提で、{N-L-1-i,N-1-i}の範囲内で最大値をx
*として決定し、s
i=s
i-1+e
iであり、e
i=C(x
*,N-L-i)であり、i
comは前記目標組合せ数であり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、i=0、・・・、N-L-1であり、
以下の式で逆シーケンスを計算し、
[数12]
m
(i)=N-1―x
*
ここで、m
(i)は前記逆シーケンスにおけるi番目の要素のインデックスである、請求項12又は21に記載のシーケンス決定方法。
【請求項23】
シーケンスを選択することに用いられる選択モジュールと、
端末により選択されたシーケンスに基づいて目標動作を実行することに用いられる実行モジュールと、を含み、前記目標動作は、
目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告することと、
前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、組合せ数を報告しないことと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数を計算するための第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数を計算し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1であり、ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える、組合せ数処理装置。
【請求項24】
前記第1テーブルの列はC(x,y)におけるyの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルの行はC(x,y)におけるxの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値はxの最大候補値に等しく、C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、
前記目標組合せ数を決定する過程で、xの値は前記全シーケンスのシーケンス長さに関連し、yの値は前記端末により選択されたシーケンスに関連する、請求項23に記載の組合せ数処理装置。
【請求項25】
端末により選択されたシーケンスを決定することに用いられる決定モジュールを含み、端末により選択されたシーケンスを決定することは、
前記端末から報告された目標組合せ数を受信し、前記目標組合せ数に基づいて、前記端末により選択されたシーケンスを決定することと、
前記端末が組合せ数を報告しない場合、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであると決定することと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数に対応する第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数に対応するシーケンスを決定し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1であり、ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える、シーケンス決定装置。
【請求項26】
前記第1テーブルの列はC(x,y)におけるyの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルの行はC(x,y)におけるxの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値はxの最大候補値に等しく、C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、
前記目標組合せ数を決定する過程で、xの値は前記全シーケンスのシーケンス長さに関連し、yの値は前記端末により選択されたシーケンスに関連する、請求項25に記載のシーケンス決定装置。
【請求項27】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から11のいずれか1項に記載の組合せ数処理方法のステップが実現される、端末。
【請求項28】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項12から22のいずれか1項に記載のシーケンス決定方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【請求項29】
プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、請求項1から11のいずれか1項に記載の組合せ数処理方法のステップが実現され、又は請求項12から22のいずれか1項に記載のシーケンス決定方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年9月28日に中国で出願した出願番号202111143952.5の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、通信の技術分野に属し、具体的には、組合せ数処理方法、シーケンス決定方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
一部の通信システム(例えば、第5世代移動通信(5th-Generation,5G)又は第6世代移動通信(6th-Generation,6G)システム)において、端末は、組合せ数を報告することによってシグナリングオーバーヘッドを低減することをサポートする。しかし、現在の端末が組合せ数を報告する技術では、端末は常に端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数を報告するため、組合せ数を報告するオーバーヘッドが大きくなる可能性がある。且つ、現在の組合せ数の計算方法の複雑さは、選択されたシーケンスの長さが長くなるにつれて増加する。また、現在、端末が組合せ数を計算するためのテーブルにおいて列で示される最大値が小さすぎるため、報告されている組合せ数に対応するシーケンスの長さが短すぎる。現在、端末の組合せ数報告の性能が比較的悪いことが分かる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、端末の組合せ数報告の性能が比較的悪いという問題を解決するために、組合せ数処理方法、シーケンス決定方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1側面では、本出願の実施例は、
端末がシーケンスを選択するステップと、
前記端末が、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて目標動作を実行するステップと、を含み、前記目標動作は、
目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告することと、
前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、組合せ数を報告しないことと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数を計算するための第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数を計算し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1であり、ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、C(N,L)がNとLの組み合わせの組合せ数を表すことと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える、組合せ数処理方法を提供する。
【0006】
第2側面では、本出願の実施例は、
ネットワーク側機器が端末により選択されたシーケンスを決定するステップを含み、端末により選択されたシーケンスを決定する前記ステップは、
前記端末から報告された目標組合せ数を受信し、前記目標組合せ数に基づいて、前記端末により選択されたシーケンスを決定するステップと、
前記端末が組合せ数を報告しない場合、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであると決定するステップと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数に対応する第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数に対応するシーケンスを決定し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1であり、ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、C(N,L)がNとLの組み合わせの組合せ数を表すことと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える、シーケンス決定方法を提供する。
【0007】
第3側面では、本出願の実施例は、
シーケンスを選択することに用いられる選択モジュールと、
前記端末により選択されたシーケンスに基づいて目標動作を実行することに用いられる実行モジュールと、を含み、前記目標動作は、
目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告することと、
前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、組合せ数を報告しないことと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数を計算するための第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数を計算し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1であり、ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える、組合せ数処理装置を提供する。
【0008】
第4側面では、本出願の実施例は、
端末により選択されたシーケンスを決定することに用いられる決定モジュールを含み、端末により選択されたシーケンスを決定することは、
前記端末から報告された目標組合せ数を受信し、前記目標組合せ数に基づいて、前記端末により選択されたシーケンスを決定することと、
前記端末が組合せ数を報告しない場合、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであると決定することと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数に対応する第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数に対応するシーケンスを決定し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1であり、ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える、シーケンス決定装置を提供する。
【0009】
第5側面では、本出願の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、本出願の実施例で提供される組合せ数処理方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0010】
第6側面では、本出願の実施例は、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記プロセッサ又は通信インタフェースが、シーケンスを選択することと、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて目標動作を実行することと、に用いられ、前記目標動作は、目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告することと、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、組合せ数を報告しないことと、のうちの1つを含み、前記目標組合せ数は、前記目標組合せ数を計算するための第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数を計算し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1であり、ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであることと、前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える、端末を提供する。
【0011】
第7側面では、本出願の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、本出願の実施例で提供されるシーケンス決定方法のステップが実現される、ネットワーク側機器を提供する。
【0012】
第8側面では、本出願の実施例は、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェース又はプロセッサが、端末により選択されたシーケンスを決定することに用いられ、端末により選択されたシーケンスを決定することは、前記端末から報告された目標組合せ数を受信し、前記目標組合せ数に基づいて、前記端末により選択されたシーケンスを決定することと、前記端末が組合せ数を報告しない場合、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであると決定することと、のうちの1つを含み、前記目標組合せ数は、前記目標組合せ数に対応する第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数に対応するシーケンスを決定し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1であり、ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであることと、前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える、ネットワーク側機器を提供する。
【0013】
第9側面では、本出願の実施例は、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、本出願の実施例で提供される組合せ数処理方法のステップが実現され、又は本出願の実施例で提供されるシーケンス決定方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0014】
第10側面では、本出願の実施例は、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが、プログラムもしくはコマンドを実行して、第1側面又は第2側面に記載の方法を実現するために用いられる、チップを提供する。
【0015】
第11側面では、非一時的記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、本出願の実施例で提供される組合せ数処理方法のステップを実現し、又は本出願の実施例で提供されるシーケンス決定方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0016】
第12側面では、本出願の実施例は、第1側面又は第2側面に記載の方法を実行するように構成される、通信機器を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例では、端末はシーケンスを選択し、前記端末は、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて目標動作を実行し、前記目標動作は、目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告することと、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、組合せ数を報告しないことと、のうちの1つを含み、前記目標組合せ数は、前記目標組合せ数を計算するための第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数を計算し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であることと、前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える。本出願の実施例では、上記第1テーブル及び前記第1条件に対応する動作によって、端末がより長いシーケンスに対応する組合せ数を報告することをサポートすることができ、上記逆シーケンスに対応する動作によって、端末による組合せ数計算の複雑さとネットワーク側機器によるシーケンスリカバリの複雑さを低減することができ、以上から、本出願の実施例は端末の組合せ数報告の性能を向上させることができることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
【
図2】本出願の実施例で提供される組合せ数処理方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の実施例で提供されるシーケンス決定方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の実施例で提供される組合せ数処理装置の構成図である。
【
図5】本出願の実施例で提供されるシーケンス決定装置の構成図である。
【
図6】本出願の実施例で提供される通信機器の構成図である。
【
図7】本出願の実施例で提供される端末の構成図である。
【
図8】本出願の実施例で提供されるネットワーク側機器の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に説明する。当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が得た他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0020】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は前後順を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきである。且つ「第1」、「第2」で区別される対象は、通常、1つのカテゴリーに属し、対象の数は限定されず、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0021】
指摘すべきことは、本出願の実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/発展型LTE(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及び他のシステムのような、他の無線通信システムに用いることもできる点である。本出願の実施例における用語「システム」と「ネットワーク」はしばしば交換可能に使用され、説明される技術は上記したシステムと無線電信技術に加えて、他のシステムと無線電信技術に用いることもできる。以下の説明では例示の目的で新しい無線(New Radio,NR)システムを説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNRの技術用語を使用するが、これらの技術が、第6代(6th Generation,6G)通信システムのような、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも応用可能である。
【0022】
図1は本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11及びネットワーク側機器12を含む。
【0023】
端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、拡張現実(augmented reality,AR)/仮想現実(virtual reality,VR)機器、ロボット、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、車載機器(Vehicle User Equipment,VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment,PUE)、スマートホーム(冷蔵庫、テレビ、洗濯機又は家具などの無線通信機能を備えたホームデバイス)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、スマートリストバンド、スマートイヤホン、スマートメガネ、スマートアクセサリー(スマート腕輪、スマートブレスレット、スマート指輪、スマートネックレス、スマート足輪、スマートアンクレット等)、スマートリストレット、スマートウェア、ゲーム機等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例では端末11の具体的な種類が限定されない点である。
【0024】
ネットワーク側機器12は、コアネットワークエレメント又は基地局であってもよく、コアネットワークエレメントは、アクセスモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function,AMF)、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity,MME)等であってもよい。上記基地局はノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード( eNB )、家庭用Bノード、家庭用発展型Bノード、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network,WLAN)アクセスポイント、ワイヤレス・フィデリティ(Wireless Fidelity,WiFi)ノード、送信受信点(Transmitting Receiving Point,TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよい。同じ技術的効果を達成できれば、前記基地局は特定の技術用語に限定されるものではなく、本出願の実施例では、NRシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的な種類が限定されないことは説明必要である。
【0025】
以下において、図面を参照しながら、いくつかの実施例及びその応用シーンによって本出願の実施例で提供される組合せ数処理方法、シーケンス決定方法、装置、機器及び記憶媒体を詳しく説明する。
【0026】
本出願の実施例で提供される組合せ数処理方法のフローチャートである
図2を参照すると、
図2に示すように、次のステップ201、ステップ202を含む。
【0027】
ステップ201では、端末はシーケンスを選択する。
【0028】
端末がシーケンスを選択することは、端末が全シーケンスから1つ又は複数の要素を選択すること、例えば、全シーケンスにおける全て又は一部の要素を選択することであり得る。
【0029】
上記全シーケンスは、プロトコルで定義され、又はネットワーク側に設定され、又は0からある長さまでのステップサイズが1の等差数列など、予め設定されているものである。
【0030】
ステップ202では、前記端末は、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて目標動作を実行し、前記目標動作は、
目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告することと、
前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、組合せ数を報告しないことと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数を計算するための第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数を計算し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1である。ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、C(N,L)がNとLの組み合わせの組合せ数を表すことと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える。
【0031】
端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであることは、端末が全シーケンスにおける全ての要素を選択することである。そのため、この場合、組合せ数を報告しなくても、ネットワーク側機器は端末により選択されたのが全シーケンスの全ての要素であることを知ることができる。これにより、端末の報告リソースを節約して、端末の組合せ数報告の性能を向上させることができる。
【0032】
また、本出願の実施例では、端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告してもよい。具体的には、端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであることを指示するように、上記逆シーケンスが空であると決定することで、目標組合せシーケンスが空であることに対応する組合せ数が0であると決定し、組合せ数0を報告してもよいか、又は、端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであることを指示するように、組合せ数の計算公式を直接使用し、端末により選択されたシーケンスの組合せ数が0であると計算し、組合せ数0を報告してもよい。
【0033】
本出願の実施例では、端末により選択されたシーケンスは、1つ又は複数の要素を含んでもよい。つまり、端末により選択されたシーケンスの長さは1以上の整数である。各要素は、1つのC(x,y)に対応することができ、端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数は、該シーケンスにおける全ての要素に対応するC(x,y)から計算された組合せ数である。例えば、上記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数である場合、以下の式で上記目標組合せ数を計算することができる。
【0034】
【0035】
ここで、icomは上記目標組合せ数を表し、上記C(N-1-n(i),L-i)はテーブルルックアップによって得られる。具体的には、本出願の実施例で提供される第1テーブル、第2テーブル、又はプロトコルで定義された他のテーブルを参照して得ることができ、n(i)は端末により選択されたシーケンスにおけるi番目の要素に対応するインデックスであり、iは上記端末により選択されたシーケンスにおけるi個の要素であり、i=0、・・・、L-1である。
【0036】
説明すべきことは、本開示において、C(,)は組合せ数であり、具体的には、C(x、y)で表すことができ、即ち、上記式中、XはN-1-n(i)であり、yはL-iである点である。
【0037】
例えば、上記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数である場合、以下の式で上記目標組合せ数を計算することができる。
【0038】
【0039】
ここで、icomは上記目標組合せ数を表し、上記C(N-1-n(i),L-i)はテーブルルックアップによって得られる。具体的には、本出願の実施例で提供される第1テーブル、第2テーブル、又はプロトコルで定義された他のテーブルを参照して得ることができ、m(i)は上記逆シーケンスにおけるi番目の要素に対応するインデックスであり、iは上記逆シーケンスにおけるi個の要素を表し、i=0、・・・、N-L-1である。N=Lは、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであることを示す。このように、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、テーブルルックアップを必要とせず、icom=0のように直接計算した。
【0040】
説明すべきことは、本出願の実施例では、上記目標組合せ数を計算する実施形態が限定されず、上記2つの計算方式の他に、後続のプロトコルバージョンで新たに定義された端末報告組合せ数の計算方式を採用してもよい点である。
【0041】
本出願の実施例では、上記第1テーブルは、端末が予め取得した、組合せ数を決定するためのテーブルであり、該テーブルは、プロトコルで定義され、又はネットワーク側に設定されたものであってもよい。該テーブルにおいて、列は組合せ数C(x,y)のyの候補値を表し、該テーブルにおいて、行は組合せ数C(x,y)におけるxの候補値を表し、xとyの値によって該テーブルにおいて組合せ数C(x,y)の値を調べることができる。例えば、上記第1テーブルは表1に示すとおりであってもよい。
【0042】
【表1】
上記表1において、yの候補値は1から15であり、xの候補値は1から15であり、このように、目標組合せ数を決定する過程で、上記テーブルから、値が1から15のyと、値が0から15のxの任意の組み合わせの組合せ数を決定することができる。
【0043】
本出願の実施例では、第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいため、全シーケンスにおいてより多くの要素を選択して報告すること、即ちより長いシーケンスの組合せ数を報告することをサポートすることができる。例えば、上記表を例として、最大でシーケンス長さが16の組合せ数の報告をサポートする。即ち、端末は、最大で全シーケンスから16個の要素を選択し、そして対応する組合せ数を報告することができる。
【0044】
本出願の実施例では、シーケンスは1つ又は複数の要素を含み、シーケンスの長さは要素の数と理解することができる。
【0045】
本出願の実施例では、上記第1条件は、組合せ数の計算過程でC(x,y)を計算する際にxとyの実際値が満たす条件であり、例えば、x/2>=yである。このように、第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであるため、その一方の値のテーブルルックアップ結果により、2つの値の組合せ数を決定することができ、例えば、c(8,6)及びc(8,2)について、c(8,2)に対するテーブルルックアップによって、c(8,6)及びc(8,2)に対応する組合せ数を得ることができ、さらにテーブルサイズを小さくし、記憶空間を節約し、且つ、端末がより長いシーケンスの組合せ数を報告することをサポートして、端末の組合せ数報告の性能を向上させることもできる。
【0046】
本出願の実施例では、全シーケンスは全ての候補要素からなるシーケンスであり、例えば、全シーケンスのシーケンス長さが8であると、上記Nは8に等しく、8つの要素のインデックスはそれぞれ0、1、2、3、4、5、6、7であり、端末が、インデックスが0、1、3、4、5、6の要素を選択すると、上記Lは6に等しく、上記逆シーケンスは要素2、7からなるシーケンスである。
【0047】
本出願の実施例では、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数を逆シーケンスに対応する組合せ数とするように実現することができ、このように、ネットワーク側機器は上記目標組合せ数により逆シーケンスを解析することができ、それにより、逆シーケンスにより端末が選択したシーケンスを導出することができる。このように、組合せ数を計算するためのシーケンス長さを低減し、さらに端末の計算オーバーヘッドを節約することができ、組合せ数を計算するための要素が少なくなるため、組合せ数を計算するためのテーブルルックアップ回数も少なくなる。
【0048】
本出願の実施例では、上記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数である場合、C(N,L)-1-icomと表すことができる。ここで、C(N,L)はNとLの組み合わせの組合せ数を表し、icomは上記逆シーケンスに対応する組合せ数を表す。これにより、C(N,L)-1-icomが報告されるため、端末の計算オーバーヘッドを低減することができ、且つネットワーク側機器は、C(N,L)-1-icomに基づいてプロトコルで定義された方法に従って、端末が選択したシーケンスを決定することができる。
【0049】
また、本出願の実施例では、前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数である。このように、端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下であるため、端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数も同様に計算オーバーヘッドを低減することができる。
【0050】
説明すべきことは、本出願の実施例では、上記第1テーブル、又は上記第1条件を使用する対応する実施形態において、端末が報告した目標組合せ数は、上記逆シーケンスに対応する組合せ数、又は参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数、又は端末が選択したシーケンスに対応する組合せ数であってもよい点であり、これを限定しない。
【0051】
本出願の実施例では、上記第1テーブル及び前記第1条件に対応する動作によって、端末がより長いシーケンスに対応する組合せ数を報告することをサポートすることができ、上記逆シーケンスに対応する動作によって、端末による組合せ数計算の複雑さとネットワーク側機器によるシーケンスリカバリの複雑さを低減することができる。以上から、本出願の実施例は端末の組合せ数報告の性能を向上させることができることが分かる。
【0052】
本出願の実施例では、組合せ数報告の適用シーンが限定されず、例えば、チャネル状態情報(Channel State Information,CSI)報告シーンに適用し、即ち、上記目標組合せ数をCSIに入れて報告することができ、該シーンでは、シーケンスにおける要素は直交基底であってもよく、且つ複数次元の直交基底を報告してもよい。例えば、第1の次元にN1個の候補要素があり、集合{0,…,N1-1}に属し、第2の次元にN2個の候補要素があり、集合{0,…,N2-1}に属し、2つの次元で合成されたグローバル要素は集合{0,…,N1N2-1}に属し、端末は、このN1N2個(即ち上記NがN1N2に等しい)の直交基底の中からL個の直交基底を選択し、そしてネットワーク側機器に報告する必要がある。例えば、組合せ数を報告することで報告オーバーヘッドを低減するシーンにも適用でき、これを限定しない。
【0053】
選択的な一実施形態としては、前記第1テーブルの列はC(x,y)におけるyの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルの行はC(x,y)におけるxの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値はxの最大候補値に等しく、C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、
前記目標組合せ数を決定する過程で、xの値は前記全シーケンスのシーケンス長さに関連し、yの値は前記端末により選択されたシーケンスに関連する。
【0054】
上記第1テーブルは上記表1に示すテーブルであってもよく、上記第1テーブルにおいて、yの最大候補値はxの最大候補値15に等しく、例えば、上記第1テーブルにおいて、yの最大候補値は15であり、xの最大候補値は15である。当然ながら、最大候補値が15であることは、選択的な一実施形態に過ぎず、具体的には、実際の報告ニーズに応じて第1テーブルを設定してもよく、例えば、yの最大候補値を、16、18、32等の15よりも大きい整数とし、xの最大候補値を、16、18、32等の15よりも大きい整数とすることができる。
【0055】
上記xの値は前記全シーケンスのシーケンス長さに関連し、全シーケンスのシーケンス長さ及び端末が選択したシーケンスにおける要素のインデックスによってxの値を決定し、上記yの値が前記端末により選択されたシーケンスに関連することについては、端末により選択されたシーケンスの長さ及び端末により選択されたシーケンスにおける要素によってyの値を決定することができる。例えば、端末により選択されたシーケンスにおけるi番目の要素に対応する組合せ数はC(N-1-n(i),L-i)と表すことができ、即ち、該要素についてはN-1-n(i)であり、yはL-iであり、こうして、xとyの値により、上記第1テーブルから組合せ数の値を調べることができる。
【0056】
該実施形態では、第1テーブルにおいてyの最大候補値がxの最大候補値に等しいため、端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスの長さに等しいことをサポートすることができる。それにより、端末はより多くの要素に対応する組合せ数を報告して、端末の組合せ数報告の性能を向上させ、例えば、上記表1によれば、最大16選16の場合までサポートすることができる。
【0057】
説明すべきことは、本出願の実施例では、第1テーブルにおいてyの最大候補値がxの最大候補値に等しいことは限定されない点である。例えば、いくつかの実施形態では、第1テーブルにおいてyの最大候補値がxの最大候補値よりも1又は2小さく、例えば、xの最大候補値は15で、yの最大候補値は13又は14等であってもよい。
【0058】
選択的に、前記第1テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である。
【0059】
該実施形態では、x<yの場合、対応する組合せ数C(x,y)の値が0であることを実現でき、これにより、端末による目標組合せ数計算の複雑さを低減することができる。
【0060】
選択的な一実施形態としては、上記第1条件は、x/2>=y、且つx、y≠0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である。
【0061】
上記i番目の要素は、上記端末により選択されたシーケンスにおけるi番目の要素、又は上記逆シーケンスにおけるi番目の要素であってもよい。具体的には、目標組合せ数が端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であるか、上記逆シーケンスに対応する組合せ数に基づいて得られたものであるかに依存する。具体的には、上記x=N-1-n(i)で、n(i)はi番目の要素のインデックスである。
【0062】
具体的には、目標組合せ数が端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数である場合、i番目の要素は上記端末により選択されたシーケンスにおけるi番目の要素であってもよく、且つyはL-iに等しい。目標組合せ数が上記逆シーケンスに対応する組合せ数に基づいて得られたものである場合、i番目の要素は上記逆シーケンスにおけるi番目の要素であってもよく、且つyはN-L-iに等しい。
【0063】
該実施形態では、x/2>=y、且つx、y≠0の場合、上記目標計算方式で目標組合せ数を計算し、目標組合せ数計算の複雑さを低減することを実現することができる。
【0064】
説明すべきことは、本出願の実施例では、第1条件がx/2>=y、且つx、y≠0を含むことは限定されない点である。例えば、いくつかの実施例では、第1条件は、x/2>=yであるが、x、y≠0のように限定しないことであってもよい。
【0065】
本出願の実施例では、上記第1条件下で、上記第1テーブル、第2テーブル又はプロトコルで定義された他のテーブルを用いて上記目標組合せ数を計算してもよく、これを限定しない。
【0066】
選択的に、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであることは、C(x,y)=C(x,x-y)を含み、
前記第1値はyで、前記第2値はx-yで、前記第3値はxであり、
C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、C(x,x-y)はxとx-yの組み合わせの組合せ数を表す。
【0067】
該実施形態では、x/2>=y且つx、y≠0の場合、C(x,y)=C(x,x-y)にして、端末による目標組合せ数計算の複雑さを低減することを実現することができる。
【0068】
選択的な一実施形態としては、第2条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1の切り捨て値以下であり、又は
前記第1条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1よりも小さい。
【0069】
上記第2条件又は第2条件下で目標組合せ数を計算する方式は、上記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であるか、目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であるか、又は目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることを含む。
【0070】
上記第2条件は、組合せ数の計算過程でC(x,y)を計算する際にxとyの実際値が満たす条件であり、例えば、いくつかの実施例では、第2条件は、x/2<y、又はx=y=0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である。
【0071】
上記xとyの値については、上記実施形態の対応する説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0072】
該実施形態では、第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1の切り捨て値以下である。これにより、端末による目標組合せ数計算の複雑さを低減し、且つテーブルサイズを低減し、記憶空間を節約することができる。
【0073】
例えば、上記第2テーブルは表2又は表3に示すとおりであってもよい。
【0074】
【0075】
【0076】
ここで、上記表3における「-」はこの位置に値がないことを示し、このインデックスについて、計算せず、C(x,y)=C(x,x-y)によって値のある位置に変換しているからであり、これにより、テーブルにおいて「-」を設定することでテーブルの複雑さを低減する。
【0077】
上記表2又は表3において、yの候補値は1から7であり、xの候補値は0から15であり、このように、目標組合せ数を決定する過程で、上記テーブルから、値が1から7のyと、値が0から15のxの任意の組み合わせの組合せ数を決定することができる。
【0078】
説明すべきことは、本出願の実施例では、x及びyは15に制限されず、任意の値であってもよく、本出願の実施例では、表1、表2及び表3は15を例として説明するものに過ぎない点である。
【0079】
選択的に、前記第2テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である。
【0080】
該実施形態では、x<yの場合、対応する組合せ数C(x,y)の値が0であることを実現することができ、これにより、端末による目標組合せ数計算の複雑さを低減することができる。
【0081】
本出願の実施例では、上記第2条件下で、上記第1テーブル、第2テーブル又はプロトコルで定義された他のテーブルを用いて上記目標組合せ数を計算してもよく、これを限定しない。
【0082】
選択的な一実施形態としては、端末が目標組合せ数を決定することは、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて、前記逆シーケンスを決定し、前記逆シーケンスのインデックス及び長さに基づいて、前記逆シーケンスに対応する組合せ数を生成することを含む。
【0083】
前記端末により選択されたシーケンスに基づいて、前記逆シーケンスを決定することは、上記全シーケンスの中から上記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素を選択し、さらに上記逆シーケンスを得ることであってもよい。例えば、全シーケンスのシーケンス長さが8であると、上記Nは8に等しく、8つの要素のインデックスはそれぞれ0、1、2、3、4、5、6、7であり、端末が、インデックスが0、1、3、4、5、6の要素を選択すると、上記Lは6に等しく、上記逆シーケンスは要素2、7からなるシーケンスである。
【0084】
前記逆シーケンスのインデックス及び長さに基づいて、前記逆シーケンスに対応する組合せ数を生成することは、以下の式で逆シーケンスに対応する組合せ数を計算することであってもよい。
【0085】
【0086】
ここで、前記icomは前記逆シーケンスに対応する組合せ数であり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、i=0、・・・、N-L-1であり、m(i)は前記逆シーケンスにおけるi番目の要素のインデックスであり、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、N=L、icom=0である。
【0087】
前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、N=L、icom=0であることは、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、N=Lであり、テーブルルックアップを必要とせず、icom=0のように直接計算したと理解することができる。
【0088】
ここで、該計算方式は、本出願の実施例で提供される第1テーブル、第2テーブル又はプロトコルで定義されたテーブルを用いることができ、これを限定しない。
【0089】
また、本出願の実施例では、逆シーケンスに対応する組合せ数を計算する計算方式は限定されず、例えば、プロトコルで定義された他の、複数の要素に対応する報告組合せ数を計算する方式を採用してもよい。
【0090】
該実施形態では、端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスの長さの半分よりも大きい場合、まず端末により選択されたシーケンスの逆シーケンス、即ち選択されていない要素のインデックスからなるシーケンス(このシーケンスは無秩序であってもよいし、小さい順であってもよい)を計算し、その後、この逆シーケンスの組合せ数を最終的に報告する組合せ数として計算することを実現することができる。且つ、ネットワーク側機器はこの組合せ数を受信した後、通常のアルゴリズムに従って対応する要素のインデックスを求め、続いて選択した数と総数の関係に基づいて、逆にするか否かを決定し、最終的に端末が選択したシーケンスを得る。このように、逆シーケンスに対応する組合せ数を計算することで上記目標組合せ数を得て、それにより、端末の報告オーバーヘッドを低減する。
【0091】
本出願の実施例では、端末はシーケンスを選択し、前記端末は、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて目標動作を実行し、前記目標動作は、目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告することと、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、組合せ数を報告しないことと、のうちの1つを含み、前記目標組合せ数は、前記目標組合せ数を計算するための第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数を計算し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であることと、前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える。本出願の実施例では、上記第1テーブル及び前記第1条件に対応する動作によって、端末がより長いシーケンスに対応する組合せ数を報告することをサポートすることができ、上記逆シーケンスに対応する動作によって、端末による組合せ数計算の複雑さとネットワーク側機器によるシーケンスリカバリの複雑さを低減することができ、以上から、本出願の実施例は端末の組合せ数報告の性能を向上させることができることが分かる。
【0092】
本出願の実施例で提供されるシーケンス決定方法のフローチャートである
図3を参照すると、
図3に示すように、次のステップ301を含む。
【0093】
ステップ301では、ネットワーク側機器が端末により選択されたシーケンスを決定し、端末により選択されたシーケンスを決定する前記ステップは、
前記端末から報告された目標組合せ数を受信し、前記目標組合せ数に基づいて、前記端末により選択されたシーケンスを決定するステップと、
前記端末が組合せ数を報告しない場合、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであると決定するステップと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数に対応する第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数に対応するシーケンスを決定し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1であり、ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、C(N,L)がNとLの組み合わせの組合せ数を表すことと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える。
【0094】
前記端末が組合せ数を報告しないことは、指定されたリソース上で端末から報告された組合せ数情報が受信されていないか、又は組合せ数を報告しないことを指示する端末からの情報が受信されている等の方式で決定することができ、これを限定しない。
【0095】
選択的に、前記第1テーブルの列はC(x,y)におけるyの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルの行はC(x,y)におけるxの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値はxの最大候補値に等しく、C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、
前記目標組合せ数を決定する過程で、xの値は前記全シーケンスのシーケンス長さに関連し、yの値は前記端末により選択されたシーケンスに関連する。
【0096】
選択的に、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値は15であり、xの最大候補値は15である。
【0097】
選択的に、前記第1テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である。
【0098】
選択的に、前記第1条件は、x>=y、且つx、y≠0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である。
【0099】
選択的に、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであることは、C(x,y)=C(x,x-y)を含み、
前記第1値はyで、前記第2値はx-yで、前記第3値はxであり、
C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、C(x,x-y)はxとx-yの組み合わせの組合せ数を表す。
【0100】
選択的に、第2条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1の切り捨て値以下であり、又は
第1条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1よりも小さい。
【0101】
選択的に、前記第2条件は、x/2<y、又はx=y=0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である。
【0102】
選択的に、前記第2テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である。
【0103】
選択的に、前記ネットワーク側機器が前記目標組合せ数に基づいて、端末により選択されたシーケンスを決定するステップは、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数に対応する前記逆シーケンスを決定し、前記逆シーケンスに基づいて、端末により選択されたシーケンスを決定するステップを含む。
【0104】
選択的に、前記逆シーケンスは以下のように決定される。
icom-si-1>=C(x*,N-L-i)を満たす前提で、{N-L-1-i,N-1-i}の範囲内で最大値をx*として決定し、si=si-1+eiであり、ei=C(x*,N-L-i)であり、icomは前記目標組合せ数であり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、i=0、・・・、N-L-1であり、
以下の式で逆シーケンスを計算し、
[数4]
m(i)=N-1-x*
ここで、m(i)は前記逆シーケンスにおけるi番目の要素のインデックスである。
【0105】
説明すべきことは、本実施例は
図2に示される実施例に対応するネットワーク側機器の実施形態として、その具体的な実施形態は、
図2に示される実施例の関連説明を参照することができる点である。繰り返して説明しないように、本実施例では説明を省略する。
【0106】
以下、本出願の実施例で提供される方法を複数の実施例によって例示する。
【0107】
実施例1
該実施例は、主に端末により選択されたシーケンス長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きいか否かを例として説明を行う。
【0108】
端末は上位層で設定されたパラメータに基づいてアルファ(alpha)値(該値はポート数の総ポート数に対する比率を表すことができる)、及びチャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal,CSI-RS)ポート(port)数NCSI-RSを決定し、K1=NCSI-RS*alphaを選択すべきCSI-RS port数として計算し、対応する組合せ数計算の総数はN=NCSI-RS/2であり、選択すべき要素数はL=K1/2であり、端末が選択した二重分極ポートはn=[n(0),n(1)…n(L-1)]である。
【0109】
L<=N/2の場合、端末は以下の式で計算する。
【0110】
【0111】
L>N/2の場合、端末は、まず端末により選択されたシーケンスの逆シーケンス、即ち選択されていない二重分極ポートm=[m(0),m(1)…m(N-L-1)]を決定し、ここで、mとnは交差しておらず、且つ補集合は全体集合、即ち[0,1,2…N-1]である。
【0112】
そして、端末は報告された組合せ数を以下のように計算する。
【0113】
【0114】
端末はこの組合せ数をCSIに入れて基地局にフィードバックし、基地局はCSIを受信し、iicomを解析した後に、L<=N/2の場合、基地局は要素のインデックスを直接計算する。具体的な過程は以下のとおりである。
【0115】
si-1=0であり、i=0、…、L-1であり、
icom-si-1>=C(x*,N-L-i)を満たす前提で、{L-1-i,N-1-i}の範囲内で最大値をx*として決定し(find the largest x* in {L-1-i,N-1-i} such as icom-si-1>=C(x*,L-i)、
ei=C(x*,N-L-i)で、si=si-1+eiで、n(i)=N-1-x*である。
【0116】
L>N/2の場合、
s-1=0であり、
si-1=0であり、i=0、・・・、N-L-1であり、
icom-si-1>=C(x*,N-L-i)を満たす前提で、{N-L-1-i,N-1-i}の範囲内で最大値をx*として決定し(find the largest x* in {N-L-1-i,N-1-i} such as icom-si-1>=C(x*,N-L-i)、
ei=C(x*,N-L-i)で、si=si-1+eiで、n(i)=N-1-x*である。
【0117】
シーケンスmを得て、逆にしてシーケンスnを端末により選択された二重分極ポートとして得る。
【0118】
実施例2
該実施例では、端末側の前半の動作は実施例1のものと同じであり、ここでは説明を省略する。
【0119】
L>N/2の場合、組合せ数をC(N,L)-1-icomとして報告する。
【0120】
ネットワーク側機器は、CSIのフィードバック内容に基づいて、報告された組合せ数を取得した後、そのまま実施例1におけるL<=N/2の解決手段に従ってnを求める。
【0121】
本出願の実施例では、組合せ数の計算過程で、選択されたシーケンスの長さが全シーケンスの長さの半分よりも大きい場合、選択されたシーケンスの逆シーケンスを計算する。それにより、オーバーヘッドを低減し、逆シーケンスの組合せ数を報告するか、又は総可能値から逆シーケンスの組合せ数を引いて正シーケンスの組合せ数を得て報告し、端末の計算複雑さを低減し、ネットワーク側機器の計算複雑さを低減する。
【0122】
本出願の実施例で提供される組合せ数処理装置の構成図である
図4を参照すると、
図4に示すように、次の選択モジュール401、実行モジュール402を含む。
【0123】
選択モジュール401は、シーケンスを選択することに用いられる。
【0124】
実行モジュール402は、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて目標動作を実行することに用いられ、前記目標動作は、
目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告することと、
前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、組合せ数を報告しないことと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数を計算するための第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数を計算し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1である。ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える。
【0125】
選択的に、前記第1テーブルの列はC(x,y)におけるyの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルの行はC(x,y)におけるxの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値はxの最大候補値に等しく、C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、
前記目標組合せ数を決定する過程で、xの値は前記全シーケンスのシーケンス長さに関連し、yの値は前記端末により選択されたシーケンスに関連する。
【0126】
選択的に、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値は15であり、xの最大候補値は15である。
【0127】
選択的に、前記第1テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である。
【0128】
選択的に、前記第1条件は、x/2>=y、且つx、y≠0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である。
【0129】
選択的に、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであることは、C(x,y)=C(x,x-y)を含み、
前記第1値はyで、前記第2値はx-yで、前記第3値はxであり、
C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、C(x,x-y)はxとx-yの組み合わせの組合せ数を表す。
【0130】
選択的に、第2条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1の切り捨て値以下であり、又は
前記第1条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1よりも小さい。
【0131】
選択的に、前記第2条件は、x/2<y、又はx=y=0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である。
【0132】
選択的に、前記第2テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である。
【0133】
選択的に、目標組合せ数を決定することは、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて、前記逆シーケンスを決定し、前記逆シーケンスのインデックス及び長さに基づいて、前記逆シーケンスに対応する組合せ数を生成することを含む。
【0134】
選択的に、前記逆シーケンスに対応する組合せ数は、
[数7]
を含み、
ここで、前記i
comは前記逆シーケンスに対応する組合せ数であり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、i=0、…、N-L-1であり、m
(i)は前記逆シーケンスにおけるi番目の要素のインデックスであり、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、N=L、i
com=0である。
【0135】
本出願の実施例における組合せ数処理装置は、装置、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよいし、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。該装置又は電子機器は携帯型端末であってもよいし、非携帯型端末であってもよい。例示的には、携帯型端末は、上記に挙げられた端末11のタイプを含むが、それに限定されない。非携帯型端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビ(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定されない。
【0136】
本出願の実施例で提供される組合せ数処理装置は、
図2の方法の実施例で実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは説明を省略する。
【0137】
本出願の実施例で提供されるシーケンス決定装置の構成図である
図5を参照すると、
図5に示すように、次の決定モジュール501を含む。
【0138】
決定モジュール501は、端末により選択されたシーケンスを決定することに用いられ、端末により選択されたシーケンスを決定することは、
前記端末から報告された目標組合せ数を受信し、前記目標組合せ数に基づいて、前記端末により選択されたシーケンスを決定することと、
前記端末が組合せ数を報告しない場合、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであると決定することと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数に対応する第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数に対応するシーケンスを決定し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1である。ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える。
【0139】
選択的に、前記第1テーブルの列はC(x,y)におけるyの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルの行はC(x,y)におけるxの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値はxの最大候補値に等しく、C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、
前記目標組合せ数を決定する過程で、xの値は前記全シーケンスのシーケンス長さに関連し、yの値は前記端末により選択されたシーケンスに関連する。
【0140】
選択的に、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値は15であり、xの最大候補値は15である。
【0141】
選択的に、前記第1テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である。
【0142】
選択的に、前記第1条件は、x>=y、且つx、y≠0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である。
【0143】
選択的に、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであることは、C(x,y)=C(x,x-y)を含み、
前記第1値はyで、前記第2値はx-yで、前記第3値はxであり、
C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、C(x,x-y)はxとx-yの組み合わせの組合せ数を表す。
【0144】
選択的に、第2条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1の切り捨て値以下であり、又は
第1条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1よりも小さい。
【0145】
選択的に、前記第2条件は、x/2<y、又はx=y=0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である。
【0146】
選択的に、前記第2テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である。
【0147】
選択的に、前記目標組合せ数に基づいて、端末により選択されたシーケンスを決定するステップは、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数に対応する前記逆シーケンスを決定し、前記逆シーケンスに基づいて、端末により選択されたシーケンスを決定するステップを含む。
【0148】
選択的に、前記逆シーケンスは以下のように決定され、
icom-si-1>=C(x*,N-L-i)を満たす前提で、{N-L-1-i,N-1-i}の範囲内で最大値をx*として決定し、si=si-1+eiであり、ei=C(x*,N-L-i)であり、icomは前記目標組合せ数であり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、i=0、・・・、N-L-1であり、
以下の式で逆シーケンスを計算し、
[数8]
m(i)=N-1-x*
ここで、m(i)は前記逆シーケンスにおけるi番目の要素のインデックスである。
【0149】
本出願の実施例におけるシーケンス決定装置は、装置、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよいし、ネットワーク側機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。該装置又はネットワーク側機器は基地局であってもよい。
【0150】
本出願の実施例で提供されるシーケンス決定装置は、
図6の方法の実施例で実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは説明を省略する。
【0151】
選択的に、
図6に示すように、本出願の実施例は、通信機器600をさらに提供する。該通信機器600は、プロセッサ601と、メモリ602と、メモリ602に記憶され且つ前記プロセッサ601上で実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含む。例えば、該通信機器600が端末である場合、該プログラムもしくはコマンドはプロセッサ601によって実行されると、上記ネットワーク側機器側の組合せ数処理方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術的効果を達成できる。該通信機器600がネットワーク側機器である場合、該プログラムもしくはコマンドはプロセッサ601によって実行されると、上記端末側のシーケンス決定方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術的効果を達成できる。繰り返して説明しないように、ここでは説明を省略する。該通信機器は端末又はネットワーク側機器である。
【0152】
本出願の実施例は通信機器をさらに提供する。該通信機器は、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記プロセッサ又は通信インタフェースは、シーケンスを選択することと、前記端末が、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて目標動作を実行することと、に用いられ、前記目標動作は、目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告することと、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、組合せ数を報告しないことと、のうちの1つを含み、前記目標組合せ数は、前記目標組合せ数を計算するための第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数を計算し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1である。ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであることと、前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える。
【0153】
或いは、前記通信インタフェース又はプロセッサは、端末により選択されたシーケンスを決定することに用いられ、端末により選択されたシーケンスを決定することは、前記端末から報告された目標組合せ数を受信し、前記目標組合せ数に基づいて、前記端末により選択されたシーケンスを決定することと、前記端末が組合せ数を報告しない場合、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであると決定することと、のうちの1つを含み、前記目標組合せ数は、前記目標組合せ数に対応する第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数に対応するシーケンスを決定し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1である。ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであることと、前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える。
【0154】
該通信機器の実施例は上記
図2及び
図3に示される方法の実施例に対応するものであり、上記方法の実施例の各実施プロセス及び実現方式は、いずれも該通信機器の実施例に適用可能であり、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0155】
具体的には、
図7は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構成模式図である。
【0156】
該端末700は、高周波ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インタフェースユニット708、メモリ709、及びプロセッサ710等のうち少なくとも一部の部材を含むが、それらに限定されない。
【0157】
当業者であれば、端末700は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムを介してプロセッサ710に論理的に接続され、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができることが理解可能である。
図2に示す端末の構造は通信機器を限定するものではなく、端末は、図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0158】
本出願の実施例では、入力ユニット704は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)7041と、マイクロホン7042とを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット706は表示パネル7061を含んでもよく、表示パネル7061は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット707はタッチパネル7071及び他の入力デバイス7072を含む。タッチパネル7071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル7071は、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力デバイス7072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0159】
本出願の実施例では、高周波ユニット701はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ710で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット701は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0160】
メモリ709は、ソフトウェアプログラムもしくはコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ709は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラムもしくはコマンド記憶領域及びデータ記憶領域を主に含んでもよい。また、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリをさらに含んでもよい。そのうち、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
【0161】
プロセッサ710は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ710に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサのような無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ710に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0162】
高周波ユニット701又はプロセッサ710は、
シーケンスを選択することと、
前記端末により選択されたシーケンスに基づいて目標動作を実行することと、に用いられ、前記目標動作は、
目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告することと、
前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、組合せ数を報告しないことと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数を計算するための第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数を計算し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1である。ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える。
【0163】
選択的に、前記第1テーブルの列はC(x,y)におけるyの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルの行はC(x,y)におけるxの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値はxの最大候補値に等しく、C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、
前記目標組合せ数を決定する過程で、xの値は前記全シーケンスのシーケンス長さに関連し、yの値は前記端末により選択されたシーケンスに関連する。
【0164】
選択的に、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値は15であり、xの最大候補値は15である。
【0165】
選択的に、前記第1テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である。
【0166】
選択的に、前記第1条件は、x/2>=y、且つx、y≠0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である。
【0167】
選択的に、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであることは、C(x,y)=C(x,x-y)を含み、
前記第1値はyで、前記第2値はx-yで、前記第3値はxであり、
C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、C(x,x-y)はxとx-yの組み合わせの組合せ数を表す。
【0168】
選択的に、第2条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1の切り捨て値以下であり、又は
前記第1条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1よりも小さい。
【0169】
選択的に、前記第2条件は、x/2<y、又はx=y=0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である。
【0170】
選択的に、前記第2テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である。
【0171】
選択的に、目標組合せ数を決定することは、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて、前記逆シーケンスを決定し、前記逆シーケンスのインデックス及び長さに基づいて、前記逆シーケンスに対応する組合せ数を生成することを含む。
【0172】
選択的に、前記逆シーケンスに対応する組合せ数は、
[数9]
を含み、
ここで、前記i
comは前記逆シーケンスに対応する組合せ数であり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、i=0、・・・、N-L-1であり、m
(i)は前記逆シーケンスにおけるi番目の要素のインデックスであり、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、N=L、i
com=0である。
【0173】
具体的には、本発明の実施例の端末は、メモリ709に記憶され且つプロセッサ710で実行可能なコマンドもしくはプログラムをさらに含み、プロセッサ710は、メモリ709におけるコマンドもしくはプログラムを呼び出して
図4に示す各モジュールが実行する方法を実行し、且つ同じ技術的効果が達成される。繰り返して説明しないように、ここでは説明を省略する。
【0174】
具体的には、本出願の実施例はネットワーク側機器を更に提供する。
図8に示すように、該ネットワーク側機器800は、アンテナ801、高周波装置802、ベースバンド装置803を含む。アンテナ801が高周波装置802に接続される。アップリンク方向において、高周波装置802はアンテナ801を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置803に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置803は送信される情報を処理し、且つ高周波装置802に送信し、高周波装置802は受信した情報を処理してからアンテナ801を経由して送信する。
【0175】
上記周波帯処理装置はベースバンド装置803にあってもよく、上記実施例でネットワーク側機器が実行する方法はベースバンド装置803で実現でき、該ベースバンド装置803は、プロセッサ804及びメモリ805を含む。
【0176】
ベースバンド装置803は、例えば、複数のチップを設置した少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、
図8に示すように、そのうちの1つのチップは、例えば、メモリ805に接続されてメモリ805におけるプログラムを呼び出して、上記方法の実施例に示されたネットワーク機器の動作を実行するプロセッサ804である。
【0177】
該ベースバンド装置803は、高周波装置802と情報をインタラクションするためのネットワークインタフェース806をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(Common Public Radio Interface,CPRI)である。
【0178】
高周波装置802又はプロセッサ804は、端末により選択されたシーケンスを決定することに用いられ、端末により選択されたシーケンスを決定することは、
前記端末から報告された目標組合せ数を受信し、前記目標組合せ数に基づいて、前記端末により選択されたシーケンスを決定することと、
前記端末が組合せ数を報告しない場合、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであると決定することと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数に対応する第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数に対応するシーケンスを決定し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1である。ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える。
【0179】
選択的に、前記第1テーブルの列はC(x,y)におけるyの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルの行はC(x,y)におけるxの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値はxの最大候補値に等しく、C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、
前記目標組合せ数を決定する過程で、xの値は前記全シーケンスのシーケンス長さに関連し、yの値は前記端末により選択されたシーケンスに関連する。
【0180】
選択的に、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値は15であり、xの最大候補値は15である。
【0181】
選択的に、前記第1テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である。
【0182】
選択的に、前記第1条件は、x>=y、且つx、y≠0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である。
【0183】
選択的に、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであることは、C(x,y)=C(x,x-y)を含み、
前記第1値はyで、前記第2値はx-yで、前記第3値はxであり、
C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、C(x,x-y)はxとx-yの組み合わせの組合せ数を表す。
【0184】
選択的に、第2条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1の切り捨て値以下であり、又は
第1条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1よりも小さい。
【0185】
選択的に、前記第2条件は、x/2<y、又はx=y=0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1である。
【0186】
選択的に、前記第2テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である。
【0187】
選択的に、前記目標組合せ数に基づいて、端末により選択されたシーケンスを決定する前記ステップは、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数に対応する前記逆シーケンスを決定し、前記逆シーケンスに基づいて、端末により選択されたシーケンスを決定するステップを含む。
【0188】
選択的に、前記逆シーケンスは以下のように決定され、
icom-si-1>=C(x*,N-L-i)を満たす前提で、{N-L-1-i,N-1-i}の範囲内で最大値をx*として決定し、si=si-1+eiであり、ei=C(x*,N-L-i)であり、icomは前記目標組合せ数であり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、i=0、・・・、N-L-1であり、
以下の式で逆シーケンスを計算する。
[数10]
m(i)=N-1-x*
ここで、m(i)は前記逆シーケンスにおけるi番目の要素のインデックスである。
【0189】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ805に記憶され且つプロセッサ804で実行可能なコマンドもしくはプログラムをさらに含み、プロセッサ804は、メモリ805におけるコマンドもしくはプログラムを呼び出して
図5に示す各モジュールが実行する方法を実行し、且つ同じ技術的効果が達成される。繰り返して説明しないように、ここでは説明を省略する。
【0190】
本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供する。前記可読記憶媒体にはプログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、本出願の実施例で提供される組合せ数処理方法のステップが実現され、又は、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、本出願の実施例で提供されるシーケンス決定方法のステップが実現される。
【0191】
前記プロセッサは上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、例えば、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0192】
本出願の実施例は、チップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが、プログラムもしくはコマンドを実行して、上記組合せ数処理方法又はシーケンス決定方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは説明を省略する。
【0193】
本出願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0194】
本出願の実施例はコンピュータプログラム製品をさらに提供する。前記コンピュータプログラム製品は、不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで上記方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは説明を省略する。
【0195】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの・・・を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0196】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はコンピュータソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0197】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではない。本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の範囲の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
ここで、icomは上記目標組合せ数を表し、上記C(N-1-m
(i),L-i)はテーブルルックアップによって得られる。具体的には、本出願の実施例で提供される第1テーブル、第2テーブル、又はプロトコルで定義された他のテーブルを参照して得ることができ、m(i)は上記逆シーケンスにおけるi番目の要素に対応するインデックスであり、iは上記逆シーケンスにおけるi個の要素を表し、i=0、・・・、N-L-1である。N=Lは、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであることを示す。このように、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、テーブルルックアップを必要とせず、icom=0のように直接計算した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末がシーケンスを選択するステップと、
前記端末が、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて目標動作を実行するステップと、を含み、前記目標動作は、
目標組合せ数を決定し、前記目標組合せ数を報告することと、
前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、組合せ数を報告しないことと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数を計算するための第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数を計算し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1であり、ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、C(N,L)がNとLの組み合わせの組合せ数を表すことと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える、組合せ数処理方法。
【請求項2】
前記第1テーブルの列はC(x,y)におけるyの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルの行はC(x,y)におけるxの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値はxの最大候補値に等しく、C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、
前記目標組合せ数を決定する過程で、xの値は前記全シーケンスのシーケンス長さに関連し、yの値は前記端末により選択されたシーケンスに関連する、請求項1に記載の組合せ数処理方法。
【請求項3】
前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値は15であり、xの最大候補値は15である、請求項2に記載の組合せ数処理方法。
【請求項4】
前記第1テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である、請求項2に記載の組合せ数処理方法。
【請求項5】
前記第1条件は、x/2>=y、且つx、y≠0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1であ
り、
前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであることは、C(x,y)=C(x,x-y)を含み、
前記第1値はyで、前記第2値はx-yで、前記第3値はxであり、
C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、C(x,x-y)はxとx-yの組み合わせの組合せ数を表す、請求項1に記載の組合せ数処理方法。
【請求項6】
第2条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1の切り捨て値以下であり、又は
前記第1条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1よりも小さく、
前記第2条件は、x/2<y、又はx=y=0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1であり、
前記第2テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である、請求項1に記載の組合せ数処理方法。
【請求項7】
目標組合せ数を決定することは、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記端末により選択されたシーケンスに基づいて、前記逆シーケンスを決定し、前記逆シーケンスのインデックス及び長さに基づいて、前記逆シーケンスに対応する組合せ数を生成することを含み、
前記逆シーケンスに対応する組合せ数は、
[数11]
を含み、
ここで、前記i
com
は前記逆シーケンスに対応する組合せ数であり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、i=0、…、N-L-1であり、m
(i)
は前記逆シーケンスにおけるi番目の要素のインデックスであり、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てである場合、N=L、i
com
=0である、請求項1に記載の組合せ数処理方法。
【請求項8】
ネットワーク側機器が端末により選択されたシーケンスを決定するステップを含み、端末により選択されたシーケンスを決定する前記ステップは、
前記端末から報告された目標組合せ数を受信し、前記目標組合せ数に基づいて、前記端末により選択されたシーケンスを決定するステップと、
前記端末が組合せ数を報告しない場合、前記端末により選択されたシーケンスが全シーケンスの全てであると決定するステップと、のうちの1つを含み、
前記目標組合せ数は、
前記目標組合せ数に対応する第1テーブルにおいて、列で示される最大値が行で示される最大値の2分の1よりも大きいことと、
第1条件を満たす場合、目標計算方式で前記目標組合せ数に対応するシーケンスを決定し、前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであり、前記第1値と前記第2値の和が前記第3値であることと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が逆シーケンスに対応する組合せ数であり、又は、前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数が参照組合せ数から逆シーケンスに対応する組合せ数を引いた組合せ数であり、前記逆シーケンスが、全シーケンスにおける前記端末により選択されたシーケンス以外の全ての要素からなるシーケンスであり、又は、前記端末により選択されたシーケンスが前記全シーケンスの全てである場合、前記逆シーケンスが空であり、前記参照組合せ数がC(N,L)-1であり、ここで、Nが前記全シーケンスのシーケンス長さであり、前記Lが前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、C(N,L)がNとLの組み合わせの組合せ数を表すことと、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが前記全シーケンスのシーケンス長さの半分以下である場合、前記目標組合せ数が前記端末により選択されたシーケンスに対応する組合せ数であることと、のうちの少なくとも1つの特徴を備える、シーケンス決定方法。
【請求項9】
前記第1テーブルの列はC(x,y)におけるyの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルの行はC(x,y)におけるxの候補値を表すためのものであり、前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値はxの最大候補値に等しく、C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、
前記目標組合せ数を決定する過程で、xの値は前記全シーケンスのシーケンス長さに関連し、yの値は前記端末により選択されたシーケンスに関連し、
前記第1テーブルにおいて、yの最大候補値は15であり、xの最大候補値は15であり、
前記第1テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である、請求項8に記載のシーケンス決定方法。
【請求項10】
前記第1条件は、x>=y、且つx、y≠0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、・・・、N-L-1であり、
前記目標計算方式では第3値に対する第1値及び第2値の組合せ数が同じであることは、C(x,y)=C(x,x-y)を含み、
前記第1値はyで、前記第2値はx-yで、前記第3値はxであり、
C(x,y)はxとyの組み合わせの組合せ数を表し、C(x,x-y)はxとx-yの組み合わせの組合せ数を表す、請求項8に記載のシーケンス決定方法。
【請求項11】
第2条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1の切り捨て値以下であり、又は
第1条件を満たす場合、前記目標組合せ数を計算するための第2テーブルにおいて、列で示される最大値は行で示される最大値の2分の1よりも小さく、
前記第2条件は、x/2<y、又はx=y=0を含み、
ここで、xは前記全シーケンスのシーケンス長さからi番目の要素のインデックスを引いたものから1を引いたものに等しく、
yはL-iに等しく、i=0、・・・、L-1であり、又は、yはN-L-iに等しく、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、i=0、…、N-L-1であり、
前記第2テーブルにおいて、x<yの場合、組合せ数の値は0である、請求項8に記載のシーケンス決定方法。
【請求項12】
前記目標組合せ数に基づいて、端末により選択されたシーケンスを決定する前記ステップは、
前記端末により選択されたシーケンスの長さが全シーケンスのシーケンス長さの半分よりも大きい場合、前記目標組合せ数に対応する前記逆シーケンスを決定し、前記逆シーケンスに基づいて、端末により選択されたシーケンスを決定するステップを含み、
前記逆シーケンスは以下のように決定され、
i
com
-s
i-1
>=C(x
*
,N-L-i)を満たす前提で、{N-L-1-i,N-1-i}の範囲内で最大値をx
*
として決定し、s
i
=s
i-1
+e
i
であり、e
i
=C(x
*
,N-L-i)であり、i
com
は前記目標組合せ数であり、Nは前記全シーケンスのシーケンス長さであり、Lは前記端末により選択されたシーケンスの長さであり、i=0、・・・、N-L-1であり、
以下の式で逆シーケンスを計算し、
[数12]
m
(i)
=N-1―x
*
ここで、m
(i)
は前記逆シーケンスにおけるi番目の要素のインデックスである、請求項8に記載のシーケンス決定方法。
【請求項13】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から7のいずれか1項に記載の組合せ数処理方法のステップが実現される、端末。
【請求項14】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項8から12のいずれか1項に記載のシーケンス決定方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【請求項15】
プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、請求項1から7のいずれか1項に記載の組合せ数処理方法のステップが実現され、又は請求項8から12のいずれか1項に記載のシーケンス決定方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【国際調査報告】