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特表2024-535415アプリケーションプログラムの翻訳方法及び装置
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  • 特表-アプリケーションプログラムの翻訳方法及び装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】アプリケーションプログラムの翻訳方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/36 20180101AFI20240920BHJP
   G06F 8/40 20180101ALI20240920BHJP
【FI】
G06F8/36
G06F8/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518909
(86)(22)【出願日】2022-09-19
(85)【翻訳文提出日】2024-03-29
(86)【国際出願番号】 CN2022119643
(87)【国際公開番号】W WO2023045873
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】202111130160.4
(32)【優先日】2021-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ドォン,ミン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,リ
【テーマコード(参考)】
5B081
5B376
【Fターム(参考)】
5B081CC00
5B376BC27
5B376BC80
(57)【要約】
本開示の実施例は、アプリケーションプログラムの翻訳方法及び装置を提供し、情報処理技術分野に関する。この方法は、翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出する(S11)ことと、前記時間情報の属性情報を取得する(S12)ことであって、前記属性情報が、前記時間情報の翻訳ターゲット言語と、前記時間情報に含まれる時間単位と、前記時間情報の各時間単位のデータ桁数のうちの少なくとも一つを含む、ことと、前記属性情報に基づいて提示フォーマットを決定する(S13)ことと、前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳する(S14)ことと、を含む。本開示の実施例は、翻訳後のアプリケーションプログラムにおける時間情報の提示フォーマットが正しくない可能性があるという問題を解決するために用いられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションプログラムの翻訳方法であって、
翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出することと、
前記時間情報の属性情報を取得することであって、前記属性情報が、前記時間情報の翻訳ターゲット言語と、前記時間情報に含まれる時間単位と、前記時間情報の各時間単位のデータ桁数のうちの少なくとも一つを含む、ことと、
前記属性情報に基づいて提示フォーマットを決定することと、
前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳することと、を含む、アプリケーションプログラムの翻訳方法。
【請求項2】
前記属性情報に基づいて提示フォーマットを決定することは、
前記属性情報に基づいてフォーマット識別子を取得することと、
前記フォーマット識別子と、前記フォーマット識別子と前記提示フォーマットとの対応関係を含むプロファイルに基づいて前記提示フォーマットを決定することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記属性情報に基づいて前記フォーマット識別子を取得することは、
予め設定されるアルゴリズムに基づいて前記属性情報に対して計算し、ターゲット計算値を取得することと、
前記ターゲット計算値に基づいて前記フォーマット識別子を取得することと、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記予め設定されるアルゴリズムは、メッセージダイジェストアルゴリズムMD5又はハッシュアルゴリズムである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出することは、
前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける文字列を正則マッチングし、前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおけるターゲット正則表現にマッチングする文字列を前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報として決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける文字列を正則マッチングする前に、前記方法は、
前記翻訳すべきアプリケーションプログラムの現在の言語に基づいて前記ターゲット正則表現を取得することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳することは、
前記提示フォーマットに基づいて、翻訳後の前記時間情報に含まれる時間単位と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位の並べ順と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位の桁数と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位が複数を使用するかどうかのうちの少なくとも一つを設定することを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
アプリケーションプログラムの翻訳装置であって、
翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出するように構成される検出ユニットと、
前記時間情報の属性情報を取得するように構成される取得ユニットであって、前記属性情報が、前記時間情報の翻訳ターゲット言語と、前記時間情報に含まれる時間単位と、前記時間情報の各時間単位のデータ桁数のうちの少なくとも一つを含む、取得ユニットと、
前記属性情報に基づいて提示フォーマットを決定するように構成される処理ユニットと、
前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳するように構成される翻訳ユニットと、を含む、アプリケーションプログラムの翻訳装置。
【請求項9】
電子機器であって、メモリとプロセッサとを含み、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを呼び出すとき、前記電子機器に請求項1から7のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラムの翻訳方法を実現させるように構成される、電子機器。
【請求項10】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがコンピューティングデバイスによって実行されるとき、前記コンピューティングデバイスに請求項1から7のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラムの翻訳方法を実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作するとき、前記コンピュータに請求項1から7のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラムの翻訳方法を実現させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、出願番号が202111130160.4であり、出願日が2021年9月26日である中国出願を基礎として、その優先権を主張しており、この中国出願の開示内容は、ここで全体として本出願に取り込まれる。
【0002】
本開示は、情報処理技術分野に関し、特にアプリケーションプログラムの翻訳方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
国際化の日増しの発展に伴い、同一アプリケーションプログラム(Application、APP)が様々な言語のユーザにサービスを提供する現象は、ますます一般的になっている。アプリケーションプログラムがユーザにより良いサービスを提供できるように、アプリケーションプログラムにおけるコンテンツが様々な言語に翻訳される必要があることがよくある。
【0004】
時間情報は、アプリケーションプログラムに一般的に存在する情報であり、アプリケーションプログラムを翻訳ターゲット言語のアプリケーションプログラムに翻訳する必要がある場合、アプリケーションプログラムにおける時間情報も翻訳ターゲット言語の提示ルールを使用して提示する必要がある。関連技術では、アプリケーションプログラムを翻訳するとき、アプリケーションプログラムにおける時間情報がテキストとして翻訳され、翻訳後の時間情報の提示フォーマットは、開発者が自体の、翻訳ターゲット言語の時間情報の提示ルールに対する理解に基づいて設定する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、アプリケーションプログラムの翻訳方法及び装置を提供する。本開示の実施例による技術案は、以下のとおりである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様によれば、本開示の実施例は、アプリケーションプログラムの翻訳方法を提供し、この方法は、
翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出することと、
前記時間情報の属性情報を取得することであって、前記属性情報が、前記時間情報の翻訳ターゲット言語と、前記時間情報に含まれる時間単位と、前記時間情報の各時間単位のデータ桁数のうちの少なくとも一つを含む、ことと、
前記属性情報に基づいて提示フォーマットを取得することと、
前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳することと、を含む。
【0007】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記属性情報に基づいて提示フォーマットを決定することは、
前記属性情報に基づいてフォーマット識別子を取得することと、
前記フォーマット識別子と、前記フォーマット識別子と前記提示フォーマットとの対応関係を含むプロファイルに基づいて前記提示フォーマットを決定することとを含む。
【0008】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記属性情報に基づいて前記フォーマット識別子を取得することは、
予め設定されるアルゴリズムに基づいて前記属性情報に対して計算し、ターゲット計算値を取得することと、
前記ターゲット計算値に基づいて前記フォーマット識別子を取得することと、を含む。
【0009】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記予め設定されるアルゴリズムは、メッセージダイジェストアルゴリズムMD5又はハッシュアルゴリズムである。
【0010】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出することは、
前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける文字列を正則マッチングし、前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおけるターゲット正則表現にマッチングする文字列を前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報として決定することを含む。
【0011】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける文字列を正則マッチングする前に、前記方法は、
前記翻訳すべきアプリケーションプログラムの現在の言語に基づいて前記ターゲット正則表現を取得することをさらに含む。
【0012】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳することは、
前記提示フォーマットに基づいて、翻訳後の前記時間情報に含まれる時間単位と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位の並べ順と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位の桁数と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位が複数を使用するかどうかのうちの少なくとも一つを設定することを含む。
【0013】
第二の態様によれば、本開示の実施例は、アプリケーションプログラムの翻訳装置を提供し、この装置は、
翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出するための検出ユニットと、
前記時間情報の属性情報を取得するための取得ユニットであって、前記属性情報が、前記時間情報の翻訳ターゲット言語と、前記時間情報に含まれる時間単位と、前記時間情報の各時間単位のデータ桁数のうちの少なくとも一つを含む、取得ユニットと、
前記属性情報に基づいて提示フォーマットを決定するための処理ユニットと、
前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳するための翻訳ユニットと、を含む。
【0014】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記処理ユニットは、具体的に前記属性情報に基づいてフォーマット識別子を取得することと、前記フォーマット識別子とプロファイルに基づいて前記提示フォーマットを決定することに用いられ、
ここで、前記プロファイルは、前記フォーマット識別子と前記提示フォーマットとの対応関係を含む。
【0015】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記処理ユニットは、具体的に予め設定されるアルゴリズムに基づいて前記属性情報に対して計算し、ターゲット計算値を取得し、及び前記ターゲット計算値に基づいて前記フォーマット識別子を取得するために用いられる。
【0016】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記予め設定されるアルゴリズムは、メッセージダイジェストアルゴリズムMD5又はハッシュアルゴリズムである。
【0017】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記検出ユニットは、具体的に前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける文字列を正則マッチングし、前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおけるターゲット正則表現にマッチングする文字列を前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報として決定するために用いられる。
【0018】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記検出ユニットはさらに、前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける文字列を正則マッチングする前に、前記翻訳すべきアプリケーションプログラムの現在の言語に基づいて前記ターゲット正則表現を取得するために用いられる。
【0019】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記翻訳ユニットは、具体的に前記提示フォーマットに基づいて翻訳後の前記時間情報に含まれる時間単位と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位の並べ順と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位の桁数と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位が複数を使用するかどうかのうちの少なくとも一つを設定するために用いられる。
【0020】
第三の態様によれば、本開示の実施例は、電子機器を提供し、この電子機器は、メモリとプロセッサとを含み、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、前記プロセッサは、コンピュータプログラムを呼び出すとき、前記電子機器に上記いずれか一つの実施例に記載のアプリケーションプログラムの翻訳方法を実現させるために用いられる。
【0021】
第四の態様によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがコンピューティングデバイスによって実行されるとき、前記コンピューティングデバイスに上記いずれか一つの実施例に記載のアプリケーションプログラムの翻訳方法を実現させる。
【0022】
第五の態様によれば、本開示の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作するとき、前記コンピュータに上記いずれか一つの実施例に記載のアプリケーションプログラムの翻訳方法を実現させる。
【発明の効果】
【0023】
本開示の実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳方法は、アプリケーションプログラムを翻訳するとき、まず翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出し、前記時間情報の属性情報を取得し、そして前記属性情報に基づいて前記時間情報の提示フォーマットを決定し、及び前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
ここでの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施例を示し、明細書と共に本開示の原理を解釈するために用いられる。
【0025】
本開示の実施例又は関連技術における技術案をより明瞭に説明するために、以下において、実施例又は関連技術記述において使用必要の図面を簡単に紹介し、自明なことに、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【0026】
図1】本開示の実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳方法のステップフローチャートの一つである。
【0027】
図2】本開示の実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳方法のステップフローチャートの一つである。
【0028】
図3】本開示の実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳装置の構造概略図である。
【0029】
図4】本開示の実施例による電子機器のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本開示の上記特徴と利点をより明瞭に理解できるように、以下において、本開示の方案をさらに記述する。説明すべきこととして、衝突しない限り、本開示の実施例及び実施例における特徴は、互いに組み合わせられる可能である。
【0031】
以下の記述において本開示を十分に理解できるように多くの具体的な詳細を記述しているが、本開示は、ここで記述されるものと異なる他の方式で実施されてもよく、明らかに、明細書における実施例は、本開示の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。
【0032】
本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証又は説明として表すために用いられる。本開示の実施例では「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計案は、他の実施例又は設計案に比べてより好ましい、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連概念を具体的な方式で示すことを意図する。なお、本開示の実施例の記述において、特に断りのない限り、「複数の」の意味は、二つ以上である。
【0033】
本開示の実施例の明細書と特許請求の範囲における用語である「……のうちの少なくとも一つの」とは、列挙された項目のうちのいずれか一つ又は複数である。例えば、「A、B、Cのうちの少なくとも一つ」は、1、Aのみを含むこと、2、Bのみを含むこと、3、Cのみを含むこと、4、AとBとを含むこと、5、AとCとを含むこと、6、BとCとを含むこと、7、A、B及びCを含むことである。
【0034】
本発明の実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳方法の実行本体は、アプリケーションプログラムの翻訳機器であってもよい。アプリケーションプログラム翻訳機器は、具体的にノートパソコン、パーソナルコンピュータ(personal、PC)、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)であってもよく、又はこのアプリケーションプログラムの翻訳機器は、他のタイプの機器であってもよく、本発明の実施例に対して限定しない。
【0035】
関連技術では、異なる言語環境において時間情報に含まれる必要がある時間単位、各時間単位の間の順序、及び複数(plural)形式を使用する必要があるかどうかなどの提示ルールには差異があり、翻訳後の時間情報の提示フォーマットを人工で決定することは、異なる言語環境における時間情報の提示ルールを混同し誤って記憶することにより翻訳後の時間情報の提示フォーマットが正しくないことを招きうる。
【0036】
これに鑑み、本開示の実施例は、翻訳後のアプリケーションプログラムにおける時間情報の提示フォーマットが正しくない可能性があるという問題を解決するためのアプリケーションプログラムの翻訳方法及び装置を提供する。
【0037】
上記内容に基づいて、本開示の実施例は、アプリケーションプログラムの翻訳方法を提供し、図1を参照すると、このアプリケーションプログラムの翻訳方法は、以下のステップを含む。
【0038】
S11:翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出する。
【0039】
具体的には、本発明の実施例における時間情報は、時間と日付のうちの少なくとも一つを含んでもよい。例えば、時間情報は、11:41:01を含んでもよく、また例えば、時間情報は、2021年9月9日を含んでもよく、さらに例えば、時間情報は、2021年9月9日11:41:57を含んでもよい。
【0040】
S12:前記時間情報の属性情報を取得する。
【0041】
ここで、前記属性情報は、前記時間情報の翻訳ターゲット言語と、前記時間情報に含まれる時間単位と、前記時間情報の各時間単位のデータ桁数のうちの少なくとも一つを含む。
【0042】
本発明の実施例では、アプリケーションプログラムがある言語に翻訳される必要がある場合、この言語は、時間情報の翻訳ターゲット言語である。例えば、アプリケーションプログラムを中国語アプリケーションプログラムから英語アプリケーションプログラムに翻訳する必要がある場合、時間情報の翻訳ターゲット言語は、英語である。前記時間情報に含まれる時間単位は、世紀、年、四半期、月、日、曜日、時、15分単位、分、秒などのうちの一つ又は複数を含んでもよい。時間単位のデータ桁数とは、一つの時間単位の値を表すデータ桁数であり、例えば時間単位「年」について、「18」、「21」などの方式で識別される場合、そのデータ桁数は、2であるが、「2018」、「2021」などの方式で識別される場合、そのデータ桁数は、4である。また例えば、時間単位「月」について、「1」、「5」などの方式で識別される場合、そのデータ桁数は、1であるが、「01」、「05」などの方式で識別される場合、そのデータ桁数は、2である。
【0043】
S13:前記属性情報に基づいて提示フォーマットを決定する。
【0044】
即ち、時間情報の属性情報に基づいて時間情報に対応する提示フォーマットを取得する。
【0045】
説明すべきこととして、翻訳すべきアプリケーションプログラムに複数の時間情報が含まれている場合、各時間情報の属性情報の間に差異が存在する可能性があるため、時間情報毎の属性情報に基づいて各時間情報に対応する提示フォーマットを取得する必要がある。
【0046】
本発明の実施例の選択可能な実施の形態として、前記属性情報に基づいて提示フォーマットを決定することは、以下のステップ1とステップ2とを含む。
【0047】
ステップ1:前記属性情報に基づいてフォーマット識別子を取得する。
【0048】
選択的に、前記属性情報に基づいてフォーマット識別子を取得する実現方式は、以下のステップaとステップbとを含んでもよい。
【0049】
ステップa:予め設定されるアルゴリズムに基づいて前記属性情報を計算し、ターゲット計算値を取得する。
【0050】
即ち、前記属性情報を予め設定されるアルゴリズムの入力とし、前記予め設定されるアルゴリズムの出力を前記ターゲット計算値として取得する。
【0051】
ステップb:前記ターゲット計算値に基づいて前記フォーマット識別子を取得する。
【0052】
説明すべきこととして、本発明の実施例における予め設定されるアルゴリズムの入力と出力は、1対1に対応しており、ユニークな予め設定されるアルゴリズムの入力は、ユニークな予め設定されるアルゴリズムの出力を算出することができ、それによって異なる属性情報に基づいて異なるフォーマット識別子を得られることを保証する。
【0053】
選択的に、前記ターゲット計算値に基づいて前記フォーマット識別子を取得することを実現することは、ターゲット計算値を直接に前記フォーマット識別子とすることを含んでもよい。
【0054】
選択的に、前記ターゲット計算値に基づいて前記フォーマット識別子を取得することを実現することは、予め設定される処理の方式で前記ターゲット計算値を処理し、フォーマット識別子を取得することをさらに含んでもよい。例示的には、予め設定される処理の方式は、前記ターゲット計算値の最初のn桁の数値をインターセプトすることができ、nは、正の整数である。
【0055】
ステップ2:前記フォーマット識別子とプロファイルに基づいて前記提示フォーマットを決定する。
【0056】
ここで、前記プロファイルは、前記フォーマット識別子と前記提示フォーマットとの対応関係を含む。
【0057】
選択的に、上記ステップ2の前に、本発明の実施例におけるアプリケーションプログラム翻訳方法は、前記プロファイルを生成し、前記プロファイルを本発明の実施例によるアプリケーションプログラム翻訳方法の実行本体に予めセットすることをさらに含む。ここで、前記プロファイルを生成することを実現する方式は、様々な時間情報の属性情報に基づいて様々な時間情報に対応するフォーマット識別子を生成し、様々な時間情報に対応する提示フォーマットを取得し、様々な時間情報のフォーマット識別子と提示フォーマットとの間の対応関係を確立し、前記プロファイルを生成することを含んでもよい。
【0058】
例示的には、本開示の実施例におけるプロファイルは、以下の表1に示すとおりであってもよい。
【表1】
【0059】
S14:前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳する。
【0060】
例示的には、上記の表1に示すプロファイルに基づいて、時間情報が2021/09/09であり、且つ時間情報の属性情報に基づいて取得されたフォーマット識別子が識別子5である場合、識別子5と表1に示すプロファイルに基づいて提示フォーマット「MMMM DD」を取得し、及び前記提示フォーマット「MMMM DD」に基づいて前記時間情報をSeptember 09に翻訳することができる。
【0061】
本開示の実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳方法は、アプリケーションプログラムを翻訳するとき、まず翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出し、前記時間情報の属性情報を取得し、そして前記属性情報に基づいて前記時間情報の提示フォーマットを決定し、及び前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳する。本発明の実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳方法は翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報の属性情報に基づいて時間情報の提示フォーマットを取得できるため、本発明の実施例は、アプリケーションプログラムにおける時間情報を翻訳するとき、指定されたフォーマットを使用してアプリケーションプログラムにおける時間情報を翻訳し、時間情報の提示フォーマットを人工で決定することによりもたらし得るエラーを減少させることができるため、本発明の実施例は、翻訳後のアプリケーションプログラムにおける時間情報の提示フォーマットが正しくないという問題を解決することができる。
【0062】
上記実施例の拡張と細分化として、本発明の実施例は、別のアプリケーションプログラムの翻訳方法を提供し、図2を参照すると、このアプリケーションプログラムの翻訳方法は、以下のステップを含む。
【0063】
S201:翻訳すべきアプリケーションプログラムの現在の言語に基づいてターゲット正則表現を取得する。
【0064】
具体的には、言語環境毎に、時間と日付とも固有の提示ルールを有するため、現在の言語における時間と日付の提示ルールに基づいてターゲット正則表現を生成することができる。
【0065】
例えば、中国語における時間情報の提示ルールに基づいて得られる中国語における日付の正則表現は、
【数1】
であってもよく、
時間の正則表現は、
【数2】
であってもよく、
日付+時間の正則表現は、
【数3】
であってもよい。
【0066】
そのため、翻訳すべきアプリケーションプログラムが中国語アプリケーションプログラムである場合、上記正則表現をターゲット正則表現として決定することができる。
【0067】
S202:前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける文字列を正則マッチングし、前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおけるターゲット正則表現にマッチングする文字列を前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報として決定する。
【0068】
前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける文字列を正則マッチングし、翻訳すべきアプリケーションプログラムにおけるターゲット正則表現にマッチングする文字列を前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報として決定することにより、翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を迅速に検出することができ、且つ翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報の誤識別又は識別漏れを減少させることができる。
【0069】
S203:前記時間情報の属性情報を取得する。
【0070】
ここで、前記属性情報は、前記時間情報の翻訳ターゲット言語と、前記時間情報に含まれる時間単位と、前記時間情報の各時間単位のデータ桁数のうちの少なくとも一つを含む。
【0071】
具体的には、時間情報を識別分析することにより、時間情報の属性情報を取得することができる。例えば、検出された時間情報が「2021/09/09」である場合、時間情報に含まれる「年」、「月」、「日」の3つの時間単位を取得することができ、且つ「年」のデータ桁数は、4であり、「月」のデータ桁数は、2であり、「日」のデータ桁数は、2である。
【0072】
S204:予め設定されるアルゴリズムに基づいて前記属性情報に対して計算し、ターゲット計算値を取得する。
【0073】
即ち、属性情報を予め設定されるアルゴリズムの入力とし、前記予め設定されるアルゴリズムの出力を前記ターゲット計算値として取得する。
【0074】
選択的に、前記予め設定されるアルゴリズムは、メッセージダイジェストアルゴリズム(Message-Digest Algorithm、MD5)であってもよい。
【0075】
選択的に、前記予め設定されるアルゴリズムは、ハッシュ(Hash)アルゴリズムであってもよい。
【0076】
上記実施例に加えて、予め設定されるアルゴリズムは、他のアルゴリズムであってもよく、本開示の実施例ではこれに対して限定せず、ユニークな属性情報に基づいて得られるユニークなターゲット計算値を基準とする。
【0077】
S205:前記ターゲット計算値に基づいて前記フォーマット識別子を取得する。
【0078】
いくつかの実施例では、ターゲット計算値を直接に前記フォーマット識別子としてもよい。
【0079】
いくつかの実施例では、予め設定される処理方式に基づいてターゲット計算値を処理して前記フォーマット識別子を取得してもよい。
【0080】
S206:前記フォーマット識別子とプロファイルに基づいて提示フォーマットを取得する。
【0081】
ここで、前記プロファイルは、前記フォーマット識別子と前記提示フォーマットとの対応関係を含む。
【0082】
S207:前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳する。
【0083】
選択的に、前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳することは、
前記提示フォーマットに基づいて翻訳後の前記時間情報に含まれる時間単位と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位の並べ順と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位の桁数と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位が複数を使用するかどうかのうちの少なくとも一つを設定することを含む。
【0084】
異なる言語環境において時間情報に含まれる必要がある時間単位は異なり、前記提示フォーマットで翻訳後の前記時間情報に含まれる時間単位を設定することにより、翻訳後の時間情報におけるある時間単位の不足又は余計を減少させ、さらに翻訳後の時間情報の正確性を保証することができる。例えば、時間情報「2021年5月28日 金曜日 15:00」を翻訳する場合、翻訳ターゲット言語が英語であれば、英語の提示ルールが12時間制を採用し、午前/午後を明確にする必要があるため、提示フォーマットで、翻訳後の時間情報が時間単位「AM/ PM」を含むように設定することにより、さらに時間情報を「Friday, May 28, 2021 3:00 PM」に翻訳することができる。
【0085】
異なる言語環境において時間情報の各時間単位の並べ順は異なり、前記提示フォーマットで、翻訳後の前記時間情報の各時間単位の並べ順を設定することにより、翻訳後の時間情報の正確性を保証することができる。例えば、時間情報「2021年5月28日」を翻訳する場合、翻訳ターゲット言語が英語であれば、英語における「年、月、日」の表現順序が順に月、日、年であるため、提示フォーマットで、翻訳後の時間情報の時間単位の並べ順を月、日、年に設定し、さらに時間情報を「May 28, 2021」に翻訳することができる。
【0086】
異なる言語環境において時間情報の各時間単位が複数を使用する必要があるかどうかの定義は異なり、前記提示フォーマットで、翻訳後の前記時間情報の各時間単位が複数を使用するかどうかを設定することにより、翻訳後の時間情報の正確性を保証することができる。例えば、英語では、未来11時間を表現する英語である「Next 11 hours」は、複数形式である。ロシア語では、11、21、101のいずれであっても、最後の桁が1であれば、いずれも単数とみなされるため、ロシア語で未来11時間を表現するロシア語である「через 11 ч」は、単数形式である。日本語では、単数と複数を区別しないため、日本語では、未来11時間を表現する日本語は、「11時間後」である。
【0087】
本開示の実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳方法は、アプリケーションプログラムを翻訳するとき、まず翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出し、前記時間情報の属性情報を取得し、そして前記属性情報に基づいて前記時間情報の提示フォーマットを決定し、及び前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳する。本発明の実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳方法が翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報の属性情報に基づいて時間情報の提示フォーマットを取得できるため、本発明の実施例は、アプリケーションプログラムにおける時間情報を翻訳するとき、指定されたフォーマットを使用してアプリケーションプログラムにおける時間情報を翻訳し、時間情報の提示フォーマットを人工で決定することによりもたらし得るエラーを減少させることができるため、本発明の実施例は、翻訳後のアプリケーションプログラムにおける時間情報の提示フォーマットが正しくないという問題を解決することができる。
【0088】
同一の発明思想に基づいて、上記方法の実現方式として、本開示の実施例は、アプリケーションプログラムの翻訳装置をさらに提供し、この装置の実施例は、前述方法の実施例に対応し、読みやすいように、本装置の実施例は、前述方法の実施例における詳細な内容を省略するが、明確にすべきこととして、本実施例におけるアプリケーションプログラムの翻訳装置は、対応して前述方法の実施例におけるすべての内容を実現することができる。
【0089】
本開示の実施例は、アプリケーションプログラムの翻訳装置を提供する。図3は、このアプリケーションプログラムの翻訳装置の構造概略図であり、図3に示すように、このアプリケーションプログラムの翻訳装置300は、
翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出するための検出ユニット31と、
前記時間情報の属性情報を取得するための取得ユニット32であって、前記属性情報が、前記時間情報の翻訳ターゲット言語と、前記時間情報に含まれる時間単位と、前記時間情報の各時間単位のデータ桁数のうちの少なくとも一つを含む、取得ユニットと、
前記属性情報に基づいて提示フォーマットを取得するための処理ユニット33と、
前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳するための翻訳ユニット34と、を含む。
【0090】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記処理ユニット33は、具体的に前記属性情報に基づいてフォーマット識別子を取得し、前記フォーマット識別子とプロファイルに基づいて前記提示フォーマットを決定するために用いられ、
ここで、前記プロファイルは、前記フォーマット識別子と前記提示フォーマットとの対応関係を含む。
【0091】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記処理ユニット33は、具体的に予め設定されるアルゴリズムに基づいて前記属性情報に対して計算し、ターゲット計算値を取得し、及び前記ターゲット計算値に基づいて前記フォーマット識別子を取得するために用いられる。
【0092】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記予め設定されるアルゴリズムは、メッセージダイジェストアルゴリズムMD5又はハッシュアルゴリズムである。
【0093】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記検出ユニット31は、具体的に前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける文字列を正則マッチングし、前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおけるターゲット正則表現にマッチングする文字列を前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報として決定するために用いられる。
【0094】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記検出ユニット31はさらに、前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける文字列を正則マッチングする前に、前記翻訳すべきアプリケーションプログラムの現在の言語に基づいて前記ターゲット正則表現を取得するために用いられる。
【0095】
本開示の実施例の選択可能の実施の形態として、前記翻訳ユニット34は、具体的に前記提示フォーマットに基づいて翻訳後の前記時間情報に含まれる時間単位と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位の並べ順と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位の桁数と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位が複数を使用するかどうかのうちの少なくとも一つを設定するために用いられる。
【0096】
本発明の実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳装置は、上記実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳方法を実現することができ、その実現原理と技術的効果が類似しており、ここでこれ以上説明しない。
【0097】
同一の発明思想に基づいて、本開示の実施例は、電子機器をさらに提供する。図4は、本開示の実施例による電子機器の構造概略図であり、図4に示すように、本実施例による電子機器は、メモリ41とプロセッサ42とを含み、前記メモリ41は、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、前記プロセッサ42は、コンピュータプログラムが呼び出されて実行されるとき、前記電子機器に上記実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳方法を実現させるために用いられる。
【0098】
具体的には、メモリ41は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ41は、主にプログラム記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよい。ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用により作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ41は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでもよい。
【0099】
プロセッサ42は、電子機器の制御センターであり、様々なインターフェースと線路によって電子機器全体の各部分に接続され、メモリ41に記憶されるソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させるか、又は実行し、及びメモリ41に記憶されるデータを呼び出すことで、電子機器の様々な機能を実行し、データを処理することにより、電子機器全体をモニタリングする。プロセッサ42は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。
【0100】
なお、理解すべきこととして、本発明の実施例による電子機器は、無線周波数ユニット、ネットワークモジュール、オーディオ出力ユニット、受信ユニット、センサ、表示ユニット、ユーザ受信ユニット、インターフェースユニット、及び電源などの部材をさらに含んでもよい。当業者であれば理解できるように、上記に記述された電子機器の構造は、電子機器に対する限定になるのではなく、電子機器は、より多い又はより少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよい。本発明の実施例では、電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0101】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがコンピューティングデバイスによって実行されるとき、前記コンピューティングデバイスに上記実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳方法を実現させる。
【0102】
本開示の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作するとき、前記コンピュータに上記実施例によるアプリケーションプログラムの翻訳方法を実現させる。
【0103】
当業者が理解すべきこととして、本開示の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。そのため、本開示は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせる実施例の形式を採用することができる。そして、本開示は、コンピュータで利用可能なプログラムコードが含まれる一つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体上で実施されるコンピュータプログラム製品の形式を採用することができる。
【0104】
プロセッサは、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)であってもよく、他の汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、専用集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスターロジックデバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリなどであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又はこのプロセッサは、任意の一般的なプロセッサなどであってもよい。
【0105】
メモリは、コンピュータ可読媒体における非永久的メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又は不揮発性メモリなどの形式、例えばリードオンリーメモリ(ROM)又はフラッシュメモリ(flash RAM)を含んでもよい。メモリは、コンピュータ可読媒体の例である。
【0106】
コンピュータ可読媒体は、永久的と非永久的記憶媒体、リムーバブルと非リムーバブル記憶媒体を含む。記憶媒体は、任意の方法又は技術によって情報記憶を実現することができ、情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムのモジュール又は他のデータであってもよい。コンピュータの記憶媒体の例は、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、リードオンリー光ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途光ディスク(DVD)又は他の光学記憶、磁気カートリッジ、磁気ディスク記憶又は他の磁気記憶機器又は任意の他の非伝送媒体を含むが、それらに限らず、コンピューティングデバイスによってアクセス可能な情報を記憶するために用いられてもよい。本明細書における定義によれば、コンピュータ可読媒体は、一時的なコンピュータ可読媒体(transitory media)、例えば変調されたデータ信号とキャリアを含まない。
【0107】
最後に説明すべきこととして、以上の各実施例は、本開示の技術案を説明するためにのみ用いられ、それを限定するものではない。前述の各実施例を参照して本開示について詳細に説明したが、当業者が理解すべきこととして、依然として前述の各実施例に記載された技術案を修正し、又はそのうちの一部又はすべての技術的特徴を均等に置き換えることができ、これらの修正又は置き換えは、該当する技術案の本質を本開示の各実施例の技術案の範囲から逸脱させるものではない。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-03-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションプログラムの翻訳方法であって、
翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出することと、
前記時間情報の属性情報を取得することであって、前記属性情報が、前記時間情報の翻訳ターゲット言語と、前記時間情報に含まれる時間単位と、前記時間情報の各時間単位のデータ桁数のうちの少なくとも一つを含む、ことと、
前記属性情報に基づいて提示フォーマットを決定することと、
前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳することと、を含む、アプリケーションプログラムの翻訳方法。
【請求項2】
前記属性情報に基づいて提示フォーマットを決定することは、
前記属性情報に基づいてフォーマット識別子を取得することと、
前記フォーマット識別子と、前記フォーマット識別子と前記提示フォーマットとの対応関係を含むプロファイルに基づいて前記提示フォーマットを決定することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記属性情報に基づいて前記フォーマット識別子を取得することは、
予め設定されるアルゴリズムに基づいて前記属性情報に対して計算し、ターゲット計算値を取得することと、
前記ターゲット計算値に基づいて前記フォーマット識別子を取得することと、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記予め設定されるアルゴリズムは、メッセージダイジェストアルゴリズムMD5又はハッシュアルゴリズムである、請求項に記載の方法。
【請求項5】
翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出することは、
前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける文字列を正則マッチングし、前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおけるターゲット正則表現にマッチングする文字列を前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報として決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける文字列を正則マッチングする前に、前記方法は、
前記翻訳すべきアプリケーションプログラムの現在の言語に基づいて前記ターゲット正則表現を取得することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳することは、
前記提示フォーマットに基づいて、翻訳後の前記時間情報に含まれる時間単位と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位の並べ順と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位の桁数と、翻訳後の前記時間情報の各時間単位が複数を使用するかどうかのうちの少なくとも一つを設定することを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
アプリケーションプログラムの翻訳装置であって、
翻訳すべきアプリケーションプログラムにおける時間情報を検出するように構成される検出ユニットと、
前記時間情報の属性情報を取得するように構成される取得ユニットであって、前記属性情報が、前記時間情報の翻訳ターゲット言語と、前記時間情報に含まれる時間単位と、前記時間情報の各時間単位のデータ桁数のうちの少なくとも一つを含む、取得ユニットと、
前記属性情報に基づいて提示フォーマットを決定するように構成される処理ユニットと、
前記提示フォーマットに基づいて前記時間情報を翻訳するように構成される翻訳ユニットと、を含む、アプリケーションプログラムの翻訳装置。
【請求項9】
電子機器であって、メモリとプロセッサとを含み、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを呼び出すとき、前記電子機器に請求項1からのいずれか1項に記載のアプリケーションプログラムの翻訳方法を実現させるように構成される、電子機器。
【請求項10】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがコンピューティングデバイスによって実行されるとき、前記コンピューティングデバイスに請求項1からのいずれか1項に記載のアプリケーションプログラムの翻訳方法を実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作するとき、前記コンピュータに請求項1からのいずれか1項に記載のアプリケーションプログラムの翻訳方法を実現させる、コンピュータプログラム。
【国際調査報告】